「支天輪の彼方で」10周年記念総括文
10.思い出のSS(3)
Since : 2008.10.26
written by
双剣士
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【パターン系】
破天荒で予測不能なストーリー展開を選ばず、あえて先の読める筋道を踏襲させる書き方です。ストーリーの様式美にこだわる作風ともいえます。窮屈なようですがハマったときには最高の達成感が得られる書き方です。
- 1999.03.07 ☆ 「出雲FC騒動記」(守護月天:宮内出雲)
- 主砲、斉射三連! とでも呼びたくなるお約束パターン3連発。やってることは後に行くほど悪質さの程度が軽くなっていくのに、ダメージ的には後ほど洒落にならなくなってくるという連続攻撃の極意を盛り込んだ初期短編の傑作です。やられ役にこれほど同情の集まったコメディは珍しい。
- 1999.09.28 ☆ 「さゆりん包囲網」(Kanon:ヒロイン全員)
- Kanonのヒロインたちが佐祐理さんを狙う悪者の手助けをするというドタバタSS。普段は個性豊かな正ヒロインのはずの5人が共通のキーワードによる攻撃に次々と陥落させられていきます。この雪崩落しパターンを最終回まで引っ張っていけなかったのは今でも痛恨の極み。
- 2006.01.14 ☆ 「飾りじゃないのよブログは」(ハヤテ:ソニア・シャフルナーズ)
- 原作そのものの展開と台詞とラストシーンでありながら、とある固有名詞を変更しただけで別の意味のギャグに変わるという異色作。描写力やストーリー展開を度外視して、最初のひらめきだけで引っ張ってみた作品です……べ、別にあれが双剣士の本心なんかじゃないんだからねっ!!
- 2008.05.11 ☆ 「ダブル・トライアングル」(ハヤテ:花菱美希+桂ヒナギク)
- 誤解のドミノ倒しとでも言いましょうか、双方ともに本人的には妥当なことを言ってるにもかかわらず客観的にはカタストロフに直行という爆笑作品です。ここで扱った三角関係のアナロジーを原作中に見つけたときには傑作の誕生を確信しましたね。まだ他にも色々とネタはありそうな……。
【思い入れ】
以下は作風うんぬんではなく、個人的にいろいろと思い入れのある作品を並べてみました。
- 2001.12.24 ☆ 「聖なる願いのかなえ方」(ぴたテン:樋口湖太郎)
- 当サイト最初にして現在唯一の、イラスト描きさんとの合作作品です。もともとはTVアニメ放映の半年前、有志でアニメを作ろうとチャットで盛り上がった際にアニメ専用シナリオとして書き上げた作品が発端でした。冗談を真に受けてしまった苦い失敗の証ともいえます。
- 2006.03.22 ☆ 「タンケンジャー魔境潜入記」(ハヤテ:生徒会3人衆)
- 途中1年半の連載休止期間があったにも関わらず、読者からの強い要望を受けて連載再開しエンディングを迎えられた思い出の作品。一度はあきらめた後半のプロットでしたが、休止中に原作で三人衆の様々な一面を見ることができたおかげで当初計画のままでも厚みのあるストーリーに仕上げることが出来ました。「お姉さま以上、ヒロイン未満」もこれに続きたいところです。
- 2006.03.22 ☆ さみしいとやっぱりウサギは死ぬ(ハヤテ:マリア)
- 替え歌を作ることがあろうとは、この作品を思いつくまで想像したこともありませんでした。中島みゆきさんのあの重く澄んだ声がマリアさんの境遇と重なるようでハマりすぎだろと爆笑したのをよく覚えています。「もってけ! メインヒロイン」もよろしくなのです。
- 2005.07.25〜2007.05.12 ☆ 「ハヤテの側には誰がいる?」
- これは当サイト所載作品ではなく、ひなたのゆめの小説掲示板で連載していたリレー小説です。全30話のうち前半の5話(No.5,14,15,22,41)を私が書かせていただきました。膠着しかけたところに火種を投げ込むのが私の役割だったのですが、よく完結できたものです。あっぷるさんに敬礼!
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