10年前、小さなWebサイトがネットの片隅で産声をあげました。
そのサイトはジャンル内で後発の側であり、作品に魅力があるわけでもなく、更新が速いわけでもありませんでした。そのサイトの運営者は小説書きではなく理系のエンジニアであって、ITバブルの流行に乗ってHTMLでいろいろ遊ぶために作ったサイトでした。自己紹介も掲示板もアクセスカウンタもない、要するに読みに来る人の期待や利便性など微塵も考えてない実験用のおもちゃ箱が『支天輪の彼方で』の出発点でした。
そのサイトが10周年を迎えました。いろんな紆余曲折はあったものの応援してくださる読者の方々に支えられてここまで来られました。10年前の自分が見たら間違いなく「うわぁ〜凄い!」と憧れの目を向けるような来客数・コンテンツの量と質・ジャンル内外での認知度を備えたサイトに成長を遂げました。
読者の皆様、本当に本当にありがとうございました。
この総括文企画は、10月12日のサイト開設記念日に合わせて年に1回、SS作者としてではなくサイト運営者として、これまでの自分を振り返ると共に今後の運営方針を見直すために執筆しているものです。
今回は開設10周年ということで、直近の1年間だけではなく開設以来の10年間を最初に振り返って、自分の目的がどう変わってきたのか、目指したことがどれだけ実現できたのかについて考えてみたいと思います。その上で直近の1年間および今後の考察を行います。
なお、これは毎年のお約束なのですが。
この総括文にて述べていることは、純粋に双剣士の経験談および自己評価であって、他のサイトやブログの運営に対して物申すものではありません。私が「失敗だ」と感じたことを成功に結びつけているサイトは沢山ありますし、逆に世間一般に「好ましくない」と認識されてることに私が好評価をつけることもあるでしょう。自分を振り返る時に「よい子」を装っても仕方ないと私は考えていますので、そういった価値観のずれや首尾一貫性については深く考えず、現時点での私の考えをストレートに書いてみたいと思います。
ここに書かれていることを教訓とするか反面教師とするか、あるいは方針は正しいのに実力がなくて挫折した者の愚痴とみなすかは、読者の皆さん次第です。ただし読み取った内容が不愉快だったり読者の信条を否定するものだったりしても責任はとれませんので、どうかご注意ください。