-- 2003.07.21 -- 元衆議院議員である辻元清美女史がさきごろ秘書給与流用の容疑で逮捕されたことを皆さんもご存じだろうと思います。去年の春頃には日本中が大騒ぎしていた話題でしたが、あれから北朝鮮問題やイラク戦争やタマちゃん(笑)などがあって頭から抜けかけていた矢先の出来事。どうも忘れっぽくていけませんな。 今回紹介するのは、その絡みで発見したページです。今にして思えば、このページの存在に気づくのが遅すぎました。 社民党 Watching http://www.geocities.co.jp/WallStreet/5517/index.htm このページは『ネット発 声を挙げよう!』というWebサイトのコンテンツの1つで、社民党(旧社会党)所属の議員たちの問題発言や奇行の数々について批判的な立場から紹介しているページです。特定の集団や個人を批判したり糾弾したりするサイトは他にも数多くありますが、このページの場合は新聞や雑誌などに掲載された当人の発言を前後の文脈も含めて引用してから、内容に突っ込みを入れているので説得力があります。 辻元氏や土井たか子党首、田嶋陽子元議員や金子哲夫議員の言動に関するトピックなども充実していますが、何より私が気に入ったのが911同時テロ直後の有事法制論議に関してサイト管理者が社民党に送付した公開質問状のコーナーでした。これに対して返答してきた社民党幹部の見解というのが抱腹絶倒ものなんです。思想やイデオロギーの是非以前に、こんな人たちが言論の府に席を占める資格あるんでしょうか? 社民党所属議員の全てがこうだとは思いたくありませんけど、こういう『トンデモ』な連中が幹部をやってるようじゃ……と呆れかえってしまいました。 なおこのサイトに限ったことではありませんが、批判する立場から書いているからには筆者に都合の悪い情報を載せないようにしている可能性はあります。双剣士は上記のような感想を持ちましたが、別の意見をお持ちの方もおられるでしょう。ぜひ皆さんご自身の目でお確かめください。 |
-- 2003.07.14 -- 皆さんはお忘れかも知れませんが、『支天輪の彼方で』は小説サイトです。ですからこんなサイトを紹介したりもするのです。 Creation College http://www.campus.ne.jp/~ishigami/CREATION/ ゲーム製作/小説書きなどの創作活動をされる方のための総合情報・資料・研究サイト管理人ご自身による紹介文にあるとおり、小説やゲームシナリオを考える際に注意すべき点や役に立つ知識、参考になる書籍やサイトの紹介を行っています。ファンタジーやRPG的世界観での物語を想定して書かれていますが『支天輪の彼方で』の来客者にはそれほど抵抗なく受け容れられるのではないでしょうか。 ToHeartやONEなどのゲームシナリオについても言及されているので、オリジナルゲームを作ってみたい方には特にお勧めです。 私が特に気に入ったのは、 などでしたね。とりわけ などは、夏のコミケに向かうこの時期にぜひ頭に入れておいていただきたい内容だと思います。 | ||
-- 2003.07.07 -- 約1ヶ月ぶりの戯言欄更新になりますが、今回のはサイト紹介ではありません。とある書籍の紹介と、それを読んで感じた“戯言”です。 だからWinMXはやめられない 出版社の紹介ページ この本は、ファイル交換ソフトWinMXにのめり込んだ人物が様々な失敗や障害を乗り越えながら欲しいファイルを集めていく過程とその心境の変化について綴った独白記です。ソフトの解説や付属CD−ROMなどはついておらず、あくまで文章のみで1個人の体験談を物語っています。違法行為に嬉々として取り組む様も克明に描かれており、編者の注釈にもあるように「究極のWinMXノウハウ本」にもなりうる危険性を秘めています。(WinMXなんて聞いたことない、と言う方はこちらへ) ブロードバンドならではの楽しみ方に手を広げる端緒として手に取った私にとっては、ある意味で期待外れな内容だったわけですが……読み終えて、う〜んと考え込んでしまいました。去年の総括文で述べた「自分への課題」に対する1つの答えを見たような気がして。 この本の主人公は、最初はあくまで「欲しいアプリやデータがタダで手に入る!」という魅力に惹かれてWinMXを始めます。ところが簡単に手に入るファイルを集め終え「レアなファイル」を求めて同志との交渉を行ったり会員制サーバに入ったりするうちに、集めるファイルが自分の欲しい物であるかどうかに拘らなくなってくるのです。自分には必要ないファイルでも欲しがる他の人との交換に使えるかも知れない、専門性の高いレアファイルを集めていけばよりベテランの人とのつながりも増えていく、そんなベテランの人たちと新作映画などを交換し合うのが楽しくて仕方ない……そう、いつしかファイル収集は人的交流を増やすための“手段”でしか無くなってくるわけですよ。つまりファイル交換をネタにしたインターネットのコミュニケーションを極限まで押し進めた姿が、主人公の最終形態として描かれているのです。 そしてこうした心境の変化は、別にWinMXに限った話ではないと思ったのです。今の私がやっている「Webでの自作小説公開」にしたところで、小説を書いたり読んだりすること自体を目的とする段階から、小説を出会いのきっかけにして人的交流の方を楽しむという段階に移行することは可能なはず。善悪は別として、そういう方向に発展している小説サイトは少なからず見受けられます。そしてそうしたサイトの特徴の1つが、掲示板や投稿コーナーと言った読者参加型コンテンツの充実ぶりだと私は思うのです。 紙面が足りないので結論を急ぎます。ここまで考えた私の頭に浮かんだのは、作者の実像をなるべく出さないようにしている『支天輪の彼方で』に読者が親近感を抱かないのは当然だな、という思いと、読者との交流を深めるために今後がらっと運営方針を変える覚悟が本当に自分にあるのか、という問いかけでした。臆病者と笑われそうですが現在のところ否定的な考えしか浮かんできません……もう少し悩んでみるつもりですがおそらく結論は変わらないでしょう。この本と出会ったお陰で、無い物ねだりを繰り返す悪循環から抜け出せそうな気がしています。 |
-- 2003.06.09 -- 自分で作りあげた小説・CG・コミックなどを公開しているサイトの管理者にとって、盗作や剽窃と言った疑惑は常につきまといます。自分は盗作をするつもりはないし、他人に盗用されても目くじらを立てて非難するつもりはない、しかし自分の作品を勝手に盗用した相手から『自分の方がオリジナルだ、お前こそ盗用するな公開をやめろ』と難癖を付けられるのは困る。さほど著作権に敏感でなくても、上記のような心配をする方は少なくないことでしょう。 こういうトラブルが生じた場合、当事者同士が『自分のは盗作じゃない』と抗弁してもあまり意味はありません。第三者を納得させるだけの客観的な証拠が必要です。その手がかりの1つとして「作成日」があります。Bより先にAが書かれたのであれば、AはBの盗用ではあり得ない、と言う理屈です。 ただしこの理屈は、「BはAを盗用したに違いない」という意味にはなりません。ましてネットに公開された日付がそこの管理者によって後から詐称できることを考えれば、それ単独をもって決定的証拠とするには無理があります。 にもかかわらず、『日付が先の方に優先権がある』と主張し、これをネット小説界のマナーとして定着させようとした集団がありました。そして作品A,B双方の作者が問題視していないにも関わらず、日付が後になる作品を盗作と決めつけて具体名を晒し、公開を停止するよう圧力を掛ける行動をとりました。 今回紹介するサイトは、この集団に否定的な立場から「先発優先」提言の誤りを指摘するとともに、上記集団の解散と周囲への謝罪に至るまでの経緯を記録したサイトです。 「お互いのオリジナリティを 尊重します」とは何か http://www.geocities.jp/bo6964/ 上記集団の暴挙を糾弾することがこのサイトの目的ではありませんし、私が戯言欄で紹介する理由もそれではありません。個々の事情を無視して「先発優先」を振りかざすことの危険性とそれを楯に第三者が騒ぎ立てることの是非を、きわめて論理的に考察している部分に価値があると双剣士は考えます。 これを機会に読者の皆さんも考えてみてください。このサイトは「先発優先」の危険性を述べていますが、それに代わる判断基準を示してくれては居ません。示さないことが良心というものでしょう。多くの方がその答えを模索すること、それ自体が大切なのだと思います。 | ||
-- 2003.05.26 -- 不定期更新の宣言から2週間が経ちました。仕事を口実にしてただ執筆をサボってるだけなんじゃないか、と思っておられる方の期待(?)を裏切るようで申し訳ありませんが、激マジで忙しい毎日が続いております。しかも仕様追加&他部署の手抜きフォロー&納期短縮&後輩サポート業務追加&特許締め切り接近の5重苦が今週から新たに加わることが決まってアップアップ状態です。 我ながら驚いたことに、この2週間はサイト更新のことが一度も頭に浮かんできませんでした。SSネタは浮かんでくるのでメモだけは取ってますけど、それだけで今は精一杯。まだしばらくこんな状態が続きそうです。 まぁ、読者の皆さん相手に愚痴をこぼしても仕方ないので近況はこのくらいにして、と。 今週は、私が以前から愛用しているフリーソフトを紹介します。 IMEカーソル http://www.tamazou.com/imecur/ マウスカーソルの脇に
このソフトを公開しているTamazou Softwareでは、他にもランチャーやメールチェッカーを公開しております。そちらもご覧くださいませ。 |
-- 2003.05.12 -- 春先はWebサイト運営者の生活環境が変わりやすい時期です。休止・廃止に追い込まれるサイトもあれば、休止期間を脱して更新を再開するサイトもあります。 正門で告知したとおり『支天輪の彼方で』はしばらく月0〜1回更新に移りますが、それと入れ替わるような形で更新を再開したサイトを今回は紹介しましょう。戯言欄では16ヶ月ぶりの登場になるMADムービー製作サイトです。 三月のノウサギ http://nousagi.biz/ 現時点での最新作は、Leafの新作「Routes」を題材にしたムービー「moment」。アップテンポな音楽と個性的なシーン画とのマッチングが絶妙です。制作者のtakuさんは以前にも水夏/水月/みずいろ/君望などのムービーを作っていた方ですので実績は十分。現在は工事中の多いサイトですが、今後ますます楽しみになりそうです。 なお公開されているムービーは偽装が掛けられており、専用のツールを使わないと視聴可能なムービーファイルに変換することが出来ません。必要なツールは以下のリンクを辿って入手してください。 | ||
-- 2003.05.05 -- 皆さんは喫茶店に入ったとき、出るまでに何分くらい掛かりますか? 食事を終えたらさっさと次の場所へ行こうとする人もいれば、コーヒーのお替わりを繰り返しながら延々と居座り続ける人もいることでしょう。お客それぞれに事情は異なるわけですが……店としては定額料金で居座り続けるお客が多いと新しいお客を入れられなくて困るわけです。また長居をするつもりのないお客も、他のお客が居座っているのを横目にすると『どうせ料金が同じならぎりぎりまで座っていないと損をする』ような気になってしまいます。 店内にいる時間と料金が比例するようにする、という対策が真っ先に思い浮かびます。長居したいお客さんにはそれ相応のお金を支払ってもらおう、と言うわけです。ところがこの料金制度を採るとお客は可能な限り短時間で店を出ようとします。混んでいる時間帯には好都合ですが、すいている時間帯にはお客は時間に追われるような喫茶店に入ろうとはせず、別の喫茶店に行こうとするでしょう。 こう考えれば答えは明らかです。混んでいるときは高く、すいているときは安い料金にすればいい。それも時間帯に応じて分けるのではなく、今まさに来店しているお客さんの数に連動させればいい……そんな喫茶店があったらどうなるか、思考実験をしているサイトを紹介しましょう。 リアルタイム変動 追加課金制珈琲店 http://www.tackns.net/ sub/realtime.html これはTack'nsというエッセイサイトのコンテンツの1つです。このサイトでは他にも、ポイントカードや自動改札機や文系/理系の区別に対する疑問など、身の回りにある不条理について独自の見解が数多く述べられています。 いささか理屈っぽい文体ではありますが、時間と気力があるときに一読してみてはいかがでしょう。 |
-- 2003.04.28 -- ネットで公開した文章は色々な立場・心情を持つ読者の目に触れることになります。書いた本人にとって何気ない一言でも、別の考えの持ち主にとっては危険な印象を与えたり無礼千万に受け取られることもしばしばです。ただでさえ火がつけば過激になりがちなネットでの喧嘩を避けるため、読者の反感を買わないよう細心の注意を払っているサイト管理者も多いことでしょう。 ところでネットに参加している人たちの中には、非論理的な主張や反社会的な提言を繰り返し主張している人たちもいます。そしてそれに戦いを挑んだり晒し者にしてあざ笑っているタイプの人たちも存在します。 こういう類の人たちの書く文章は批判の対象が明確なのですから、誤解を恐れる無難な書き方をしても仕方ありません。相手の不用意な一言から「こんな風な思考回路を持っているんだろう」と決めつけるような、過激な表現が用いられることもしばしばです。 JODS(Justice of dark side) http://plaza.rakuten.co.jp/rakurtenten/ 今回紹介するのはそうした類のサイトの1つで、批判の対象としているのはマルチ商法を筆頭とする「甘言を弄してお金を集める」輩およびその参加者たちと、自分勝手な主張や曲解を繰り返す“電波”と呼ばれる論者たちです。 単に「儲かる訳がない」「非常識だ」と言っているだけでは当人の思いこみに過ぎない訳ですが、このサイトでは数値に基づいてマルチ商法の破綻を論破したり精神分析学の立場から電波な人たちの行動パターンを分析したりと、客観的に評価できるバックボーンを提示しているのが特長です。また「個人の自由」を逃げ口上にしがちなネットでの常識と非常識の境界についても、インターネットの歴史を踏まえながら現実世界との差異を語ることをやっています。 文章表現はお世辞にも上品とは言えませんが、先述したとおり確信犯的にそうした表現を使っているのですから「もっと他に言い方があるだろう」と文句を言っても意味はありません。第三者たる我々は、あくまで内容をもって自分や他人の行動を省みる端緒とさせていただくとしましょう。 | ||
-- 2003.04.14 -- インターネットに接続して友達を探したり会話をしたりすることは、現在ではごく普通の行為になってきました。とりたててコンピュータに詳しい人でなくても可能になりましたし、そうして始まった関係がネット外で奇異に見られることも少なくなってきています。 私はこれまで『双剣士』という呼称で小説書きやサイト紹介などをしてきたわけですが、出会い系やコミュニティサイトに参加したりするようになると、ネットの中にしか生息せず趣味人としての側面しか持たない『双剣士』という肩書きが、いささか窮屈に思えてくるようになりました。ネットの内と外とで別々の名前を使い分けることは色々と便利なことなのですが、今のままでは趣味の分野でしかネットと関われない、同じ趣味を持つ人としか接点を持つことが出来ない、そんな壁を感じるようになってきたのです。 しかし、だからといってエンターテイメント提供を主目的とする『支天輪の彼方で』において実名や個人情報を開示することは、小説を読みに来てくれた読者にとって無益なばかりでなく、私の実名を知っている人に対して『この人の最大の特徴はコミック・アニメ好きであることだ』との誤解を与えかねません。『双剣士』以外の名前でネットに関わりたいと考えたのは、そもそもそうした足かせを排除したかったからなのですから。 かくして実名でネットに参加するうえでの橋頭堡を、当サイトとは別の場所に確保したくなってきました。しかし有名人でもない私が自己紹介のみを目的としたWebサイトを開設するのは訪れる人に失礼というものでしょうし、わざわざサイトのネタを考えて更新する手間をかけるのも面倒です。 マイプロフィール http://www.myprofile.ne.jp/ そんな私が見つけた、自己紹介専用の無料サービスサイトを今回は紹介します。数十に登るテンプレートの中から背景画像とアピール項目を選ぶだけで、簡単に自分のプロフィールを紹介するWebページを作れるのがこのサイトの特徴。作ったページのURLをメールや掲示板で配布すれば、知り合った方への自己紹介が簡単に行えます。日記コーナーや生い立ち紹介コーナーも用意されていますので、自己紹介をコンパクトにまとめるのが苦手という方にも有用だろうと思います。 出会い系サイトやコミュニティサイトにも自己紹介欄はありますが、簡単な文章で読者の興味を引くというのはなかなか難しく、書く側にも読む側にも不満が残ることが多いものです。私のように難儀な事情をお持ちの方は少ないでしょうが、自己紹介を必要とする場面での汎用的な手段の1つとして、検討してみてはいかがでしょうか。 |
-- 2003.04.07 -- コミック・アニメ系サイトを見に来る読者は大半が独身の男性だろうと思いますが、だからといってネット外での付き合いや恋愛などに興味がないはずはありません。戯言欄ではときおり人付き合い絡みの格言サイトを紹介してきましたが、一般向けの格言やアドバイスなどよりも生々しい体験談の方が、はるかに面白いに違いないのです。 インヤン結婚物語 http://yinyang.jp/serially.html これは村上佳那さんという占い師さんの運営するYinYang幸せの素というサイトのコンテンツなのですが、占い絡みのややこしい話は全然出てきません。 ここでは女性の側から見た、お見合いでの失敗談や結婚に至るまでのいきさつなどが本音丸出しで語られています。体験談を公表するくらいですから気の弱い女性たちではありませんし脚色もかなり入ってはいるでしょうが、面白さは満点です。身なりを構わない男性や話題に乏しい男性がどういう目で見られているのかが如実に分かりますので、身震いなさらないよう注意してください。 | ||
2003.04.02 号外 書くのか? また書けと言うのか、このネタのB級SSを!(驚喜) 2003.04.01 号外 みんな見た? hirax.net の最新記事! めちゃ面白いっス!! -- 2003.03.31 -- イラク戦争やら株価急落やら騒がしい出来事に事欠かない昨今ですが、我々アニメ・コミック系サイトにとっては別の意味で忙しい時期だったりします。もちろんテレビ番組の改編があるからです。『不謹慎な』というご批判もあるでしょうが、少なくとも当サイトの存在意義と読者からの認知度からすれば、迷う余地のないところでしょう。 そういうことで、今回紹介するのは春から始まるアニメ新番組をチェックするのに有用なサイトです。 普通の法律事務員のページ http://www.asahi-net.or.jp/ ~RG8S-SZK/index.html いまいちインパクトに欠けるサイト名称ではありますが、萌え萌えアニメ日記を所載しているサイト、と言えば「なるほど!」と膝を打つ方も少なくないのではないでしょうか。この戯言欄では以前にも全国TVアニメ番組表を紹介しましたが、こと新番組の局別放映時間帯と放映開始日および関連サイトの紹介においては、上記サイトにあるアニメ新番組(番組表)のほうが情報が豊富かつ上手にまとめられていると感じました。 今年の春アニメは放映開始が4月最初の2週間に集中していますので、ぼやぼやしてると危険です。いますぐ、ビデオレコーダの録画予約をチェックしてください。関連サイトを通じて番組の内容を確認しておくこともお忘れなく。 |
-- 2003.03.10 -- インターネットは、突き放した言い方をすれば『情報の通り道』に過ぎません。ネット自体に価値があるとか危険性があるのではなくて、あくまでネットを媒体として入手/奪取される個人の情報や意見や反応(およびその集積体)にこそ、ネットにアクセスしている人間は魅力を感じているのです。 私こと双剣士はネットを趣味の場として捉え、ペンネームを使い個人情報を極力出さない形でサイト運営やメール・チャットなどでの意見交換をこれまで行ってきました。しかし上記のような考え方に基づけば、それは自分のごく一面だけしかネットに参加させていないことになります。もちろん出したくない情報まで公開する必要はないわけですが、『自分のことをこういう風に見て欲しい』という特定の断面のみに固執していて良いんだろうか……最近そんなことを考えるようになりました。 読者は小説・CGなど出来上がったコンテンツだけに興味があるのではなく、それを通して見える作者の人間性にも興味があるのかも知れない。自分は自分自身のことを『なんの面白味もない存在』だと思ってるけれど、読者にとっては違うのかも。少なくとも『興味を持つに足る存在かどうか』を知る端緒を読者は求めているのかも……自意識過剰と笑われるのを承知で白状すると、そんな気がするようになってきたのです。実際そうでも考えないと、日記系やエッセイ系と行ったサイトがこんなに隆盛を極めるわけがないですから。 上述の予想が正しいかどうかはまだ分かりませんし、正しいとしてもそれを『支天輪の彼方で』の中でどう活かしていくかについてはまだ結論を得ていません。この先の議論はテキスト企画や総括文に譲るとして……今回は、そんなことを考えながらネットサーフィンしていて見つけたサイトを紹介します。 女性のためのインターネット護身術 http://www5d.biglobe.ne.jp/ ~katakori/g/gosin.html タイトルから想像が付くかとは思いますが、個人情報をどこまでネットに公開して良いか、不用意に公開するとどんな不都合が起こるか、についてニュース記事や読者からのメールを起点にしながら論じているページです。基本的には危険に対して警鐘を鳴らす内容になっていますが、かといって引っ込み思案になっていては何も始まりません。虎穴に入らずんば虎児を得ず。他者の経験をしっかり学んだうえで一歩を踏み出すための必携書として、お役立てください。 なおこのページは、肩がこらないページというWebサイトに収録されているコンテンツの1つであります。このサイトは他にも幅広い分野について論評や紹介を行っています。個人的には有名人だからといって幸せな人生とは限らないようだなあなどが気に入りました。ぜひ色々と見て回ってみてください。 | ||
-- 2003.02.24 -- 誰かに向かって自分の考えを主張する場合において、もっとも熱くなりやすい話題……それが自慢話でもゴシップ話でもなく、『自分はこんなひどい目にあったんだ!』という被害者じみた暴露話であることは、情けない限りではありますが皆さんも同意いただけることでしょう。 以前ならばこういう話は当人の周囲の人たちが犠牲になるだけで済んだのですが、インターネットという『個人レベルでの情報発信手段』が容易に手に入るようになった現代社会においては、そういう趣旨のWebサイト……大半の人には笑い話だが当人とごく一部の読者にとっては極めて真剣……は雨後の竹の子のように増殖し一向に収まる気配を見せていません。それも『なんで自分はモテないんだ〜っ!』とか『自分はどうしてSS書くのが遅いんだ〜』というように自分または不特定多数に矛先が向いている限りは笑っていられますが、特定の相手を敵と見なして糾弾を始めるようになるサイトも多くあります。人はそれを『告発系サイト』と呼びます。 こうした告発系サイトは人間の負の部分が色濃く出ているものが多いので、読んでいて爽快に思えるものは多くありません。しかし単に自己主張するだけでなく読者を味方に付けることを常に意識しているという意味で、これほど参考になるサイト分野も少ないと個人的には思っています。 告発系Webサイトスーパーリンク集 http://kokuhatu.cc/ そこで今回紹介するのが、このリンク集です。ここは企業向け・行政向け・盗作疑惑・宗教系・個人攻撃など様々な対象に対する告発サイトを分類して、簡単な紹介文付きでリンクを張ってくれています。意外な相手や事件が問題になっていることを知って驚く方もおられるでしょう。実は私の職場も告発されてました(←笑い事じゃない)。 なお告発系サイトに限った話ではありませんが、紹介されているサイトは玉石混淆です。サイト管理者にとっては紛れもない真実であっても、読者から見て馬鹿馬鹿しく見えるものは少なくありません。簡単に騙されないために数多くの事例を知っておく、そういう自己研鑽の一環として目を通しておくことをお勧めします。もちろんネタとして楽しむ余裕があれば、それも結構ですが。 |
-- 2003.02.03 -- 今回紹介するのはWebで見られるコンテンツではなく、書店で売ってる本です。こまかい前置きは不要でしょう、このインパクト満点のタイトルを見れば。 個人でwebサイトなんてやめておけ 出版社の紹介ページ amazon.co.jpからの購入ページ この本はWebサイトを個人が運営することの意義や目的について、読者に再考を促すことを目的としています。「こうすればいい」と教えてくれるのではなくて、「この程度の覚悟もないようなら止めておけ、今あるサイトも閉鎖してしまえ」という論調で書かれているので反発を覚える読者もいることでしょう。理屈っぽいうえに論旨がコロコロ変わるため読みづらい本であることも確かです。 でも私はあえて推薦します。著者がこういう文章を書いた気持ちが、分かるような気がするから。 (以下、本文35ページからの引用)これを読んで「ムカッ」ときた方、あなたにこそ本書をお勧めします。書店にGO! | ||
-- 2003.01.20 -- インターネットは国境を越えたネットワークです。したがって我々は日本にいながら海外のWebサイトを簡単に見に行くことが出来ますし、逆に日本のサーバにおいたWebサイトであっても海外から簡単に見ることが出来ます。 聞くところによると、日本はアニメ・ゲームや同人誌の分野において世界をリードする立場にあるそうです。そのせいでしょうか、当サイトのように同人分野の末席を汚しているサイトには、ときおり海外からのお客様がいらっしゃいます。もっとも当サイトのような小説サイトは日本語の表示/読解が出来ないと意味不明なので、まるっきり日本語の分からない読者はさっさと帰ってしまうはずですが……CG系や音楽系、キャラクターグッズ紹介系のWebサイトなどは日本語の分からない読者でもある程度楽しめるようです。 それはそれで素晴らしいことなのですが、そうなると困った事態が生じることがあります。海外の読者は日本人とは異なる慣習/権利意識を持っている場合があるので、著作権など知らんぷりでサイトの中身を勝手にコピーしたり配布したりすることがあるのです。そういう相手には日本語で書いてある警告文など無いも同然ですし、コピーされたことを発見できたとしても相手に分かる言語で抗議しないと意味がありません。 海外ファンサイト事情 http://www.yuzuriha.sakura.ne.jp/ ~akikan/kaigai/index.html こうした海外でのサイト事情や著作権事情について説明してくれているのが、このページです。ここでは同人系の2次創作CGサイトを例にとって、海外の読者がどういう意識でコピーをしていくのか、それを希望しない場合にはどういう措置を執ればいいか、について解説してくれています。コピーを防ぐ技術的な方法についても触れているので隠しページを作りたい方やアクセス制限を掛けたいサイト運営者にとっても有用です。読み物としても大変興味深いので、Webサイトをお持ちでない方もぜひ足を運んでみてください。 このページは水晶宮というWebサイトのコンテンツのひとつでして、兄弟コンテンツとして二カ国語サイトの作り方があります。英語圏の読者に向けた実用的なアドバイスという意味では、こちらのほうが有用かも知れません。 |
-- 2003.01.01 -- 2003年が始まりました。 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 今年初にして通算100回目の戯言欄は、普段とは趣を変えてお送りします。 例年ならここで『今年の抱負』を述べるところなのですが、今年はそれはやりません。目標を設定して自分を奮い立たせる手法はやめると4周年総括文で述べたばかりですし、空手形を切っても読者の皆さんのお腹は膨れないだろうと思うようになったからです。 それで代わりといっては何ですが、今年の予想をしてみようと思います。2002年がWebコンテンツ有料化のさきがけになるだろう、という去年の予想は、どうやら的中しなかった様子です。そこで今年は…… 動画系個人サイトの急成長 を挙げておきたいと思います。これはブロードバントが普及するからというより、カメラつき携帯に代表される手軽な動画収集が当たり前になると予想するからです。現在でもWinMXなどで動画ファイルは交換されていますが、それよりは軽いサイズの動画を毎日のように更新し続けるような個人サイトが出てくるだろうということ。 個人の日常を動画に撮ったって見たがる人はいないって? そう感じられる方は、日記系テキストサイトが現在のように流行する前にも同様の指摘があったことを思い出してください。テキストを書くより動画撮影するほうが手軽だから、という理由で短い動画を載せるサイトが、大流行すると思うんですけれども。 |