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戯言欄紹介サイト(2004年11月〜2005年7月)

Produced by 双剣士
Since : 2004.11.20
Update: 2005.07.31
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2000年10月〜2001年1月2001年2月〜5月2001年6月〜9月2001年10月〜2002年2月2002年3月〜2002年6月2002年7月〜12月2003年1月〜7月2003年8月〜2004年3月2004年4月〜8月2004年11月〜2005年7月2005年8月以降

 ざれごと欄にて紹介したサイトです。
 当サイトと趣旨は異なりますが、ぜひ読者の皆様に堪能していただきたいサイトを集めてみました。
 これらは巡回リンク集から独断と偏見に基づいて選出したものです。
 なお、サイト紹介に無関係な話は割愛してあります。
2005.07.31
『PC処世術』の紹介文を追加。
-- 2005.07.31 --

 私事で恐縮ですが職場のパソコンのリース期間が切れまして、4年前のスペック(CPU:800MHz、メモリ320MB)だったパソコンが先日ようやく最新のパソコン(CPU:2.7GHz、メモリ1GB)に更新されました。職場で40〜50MBのExcelファイルを常用している私はパソコンの遅さに常々溜め息をついていたので、最新パソコンの快適さに大満足であります。

 しかし考えてみれば、同様の満足感は以前のパソコンリプレース(CPU:200MHz→800MHz)のときにも感じましたし、その前のとき(CPU:25MHz→200MHz)にだって『これだけ速けりゃ無敵だぜ!』とガッツポーズをした覚えがあります。それなのに更新直前の時期にはいつだって『遅い、遅い』と文句をたれているような……思うにこれは慣れたからというより、パソコンで行う作業がどんどん高負荷なものに移ってきているせいでしょうね。思えば以前はワープロや社内掲示板を見るだけでもストレスを感じたものでしたが、今ではそんなのは出来て当たり前、むしろ動画とかオンラインゲームとかでパワー不足を感じるようになってますもの。ネット回線が遅いためにSSを読む前には自分のパソコンにダウンロードする、という習慣も最近は必要ありませんし。

 パソコンの性能が上がるにつれて出来ることが増え、そのたびにユーザの満足感は天と地の間を行ったり来たり。渦中にいるとなかなか気づきにくいことですが、たまには昔を振り返ってみるのもいいでしょう。今回紹介するサイトは、そんなノスタルジックな気分を味わいたい方にお勧めします。

PC処世術
http://www.kt.rim.or.jp/~abemo/pc/

 サイトの内容について細かい紹介は必要ないと思います。ある程度パソコンを使いこなし、買い換えたり増設したりした経験のある方なら『懐かしい〜』『そーそー、こんなのもあったあった』と手を打ちながら読み進められるはずです。夏の夜長の暇つぶし、あるいは将来の買い替えなどの参考にお役立てください。

-- 2005.07.04 --

 およそ1ヶ月の間隔があいてしまいました。先月紹介しました『人工知能研究所』はアクセスが集中して、あの後すぐに一時閉鎖してしまったそうですね。良かれと思って紹介したつもりですがあんなことになるとは……善意や無邪気さの集合体が及ぼす破壊力は恐ろしいものがあるようです。

 さて今回のことに限らず、ネットの世界では匿名者による善意・悪意が絡み合ってさまざまな事件が起こっています。先日も総務省が小中学校の教育においてインターネット健全化を名目として匿名を廃し実名使用を推進する方針を打ち出し、その後あわてて匿名性の排除が目的ではないと表明したばかり。きな臭い世の中になったものです。
 現在では犯罪捜査のほうも発達して、ネット上で偽名を使おうとも身元を警察が突き止めるのは十分可能だそうです。ですから犯罪や民事トラブルのレベルでは実名でも匿名でもあまり違いは無いわけですが……それ以前のレベル、情報や金銭などを交換するレベルにおいては、やはり現実世界という担保を明確にしているかどうかで安心感の差はあるみたいです。実はこれこそ心理の隙になりやすいのですけどね……だってほとんどの人は、そこに書かれている情報が正しいかどうかを実際に足を運んで確かめたりはしないんですから。

 こうしたネットを介した虚々実々の駆け引きは、そのほとんどがアンダーグラウンドの世界で行われており、名称や手口やURLなども刻々変わっています。事例についてまとめたサイトはありますが、数が多すぎて読みつくすのは大変ですし読んでて楽しいものでもないでしょう。そこで今回は、そうした駆け引きをネタに利用したパロディサイトを紹介します。

雑多なParody!
http://garbage.web.infoseek.co.jp/pcp/

 ここは違法事業や成りすまし、出会いサイトなどを題材にしたパロディネタを公開してくれているサイトです。実際の事件などは笑えない結末や当事者行方不明などすっきりしない最後を迎えることが多いですが、ここで読める内容はフィクションですのできちんとオチがつけてあります。ネット犯罪実例集としては不適切であっても、その雰囲気に興味を持つ人ならば内容を楽しみ、その後パロディのもつ深い闇に思いを馳せることができるでしょう。
 とりわけショッキングだったのが、"Over The Rainbow" 〜十億アクセスの彼方に〜でしたね。実名で書き込まれた家族のブログ、平凡な日常を屈託無く書きつづった微笑ましい個人サイトが迎える結末とは……胸を高鳴らせてごらんくださいませ。
-- 2005.06.06 --

 いろんな人の文章を読んでいると、同じ単語であっても人によって解釈やイメージが違っていることによく気づきます。普遍的な善として捉えられがちな『自由』という言葉にしても、人によって許容範囲や対象が異なっているために喧嘩や論争の種になることがありがちです。『適当な』という言葉も状況によって意味が正反対になりますし、『結婚』という言葉も語る人の立場によって天国にも見えれば地獄にも映ることでしょう。
 こういうものは皆さんそれぞれの経験や環境の違いによってイメージが作られていくものです。悲しいことに我々は自分1人の人生の分しか記憶を持っていませんから、それが普遍的なものでなく、語っている相手と共通しているかどうかすら怪しい、という事実をなかなか認めることが出来ません。

 ニヒリズム的に考えれば『人間は永遠に分かり合えない、迷惑をかけない範囲でご勝手にどうぞ』とならざるを得ませんが、あまりにも残念な結論だと私は思います。牙も爪も翼も持たない人間が地上の覇者になれたのは社会や組織を作って個人以上の能力を発揮できるようになったお陰だからです。せっかく人間に生まれたのに社会や組織に背を向けた生き方をするのは、あまりにも勿体ない。
 そんなわけですから、これから社会に出てくる子供や若年者にはなるべく正しい(=賛同者の多い)知識を与えて、先人たちの築いた社会にスムーズに入っていけるようにしてあげましょうよ。ほらここに、貪欲に言葉を覚えようとするネットの妖精さんがいます。みなさん、優しくしてあげてくださいね。

人工知能研究所
http://y.robinb.net/jp

 このサイトは擬似的な人工知能を相手に連想ゲームをして遊べるサイトです。読者の皆さんが頭の中に浮かべた単語を、10〜30問程度の質問をすることでコンピュータが言い当ててくれます。もしも正解にたどり着けなかった場合は、最後に正解を教えてあげるとその単語をコンピュータが覚え、どんどん賢くなっていくという寸法です。
 試しに私、『アニメ』で挑戦してみたら20問目で見事に当てられてしまいました。現時点でもなかなか馬鹿にならない知識量を蓄えているようです。

 ただ心配なのは、最近になって2ちゃんねるにこのサイトが晒されてしまったこと。みんな面白がって『制服は人を喜ばせる』『ガンダムは心を癒してくれる』とか適当なことを教え込んでいるみたい。無垢な人工知能がアホになってしまわないうちに、ぜひ遊びにいって教育してあげてください。
-- 2005.05.21 --

 ずいぶん以前に当サイトで、『サイトそのものの運営が出来なくなったときに、作品を引き取って公開し続けてくれる博物館』の企画案について言及したことがありましたが、覚えてらっしゃる方はおられますでしょうか。自宅にADSLを引いた直後に本気で着手しようと準備を始めた所までは良かったんですけれども、実際に運営を開始するためにはサーバ構築の知識を身につけなければならず、勉強するための時間がなかなか作れないうちにサーバ用パソコンと参考資料と企画自体がお蔵入りになってしまい、今に至っております。
 『口先だけの双剣士』と陰口をたたかれても仕方のない尻つぼみな企画案ではありましたが、このたび企画の実現を断念することを、正式に宣言させていただきます。身に過ぎた企画だったと諦めるのかって? いえいえ、乏しい時間を割いて勉強する必要がなくなったのですよ。だって私が考えていたこと、危惧していたこと、目指していたこととほぼ同様の試みを別の方が実現して、すでに保管するWebサイトやデジタルコンテンツの登録受付を開始していることが分かったのですから。

思ひ出アーカイヴ
http://www.omoide-a.com/

 このサイトは閉鎖したサイトや文章、画像や楽曲データなどを有償(一括1万円+オプション料金)で預かり、最低50年間にわたって保守管理とネット上での公開を保障してくれます。保管したWebサイトなどは http://www.omoide-a.com/hp/(任意のディレクトリ名)/ というディレクトリに保管され、ごく普通にリンクを張ったり検索エンジンで探すことが可能になります。申告のあったサイトのみを登録しているのであぼ〜ん保存館The Internet Archiveのように著作権問題や人格侵害で問題になることもありません。
 登録者には存命確認用のメールが定期的に送られてきて、メールアドレスが不通になると没後の処理に移行します。没後の処理としては、コンテンツを公開し続けるか停止するか、友人などに遺言メールを送信するか否か、など細かなオプションが用意されているそうです。その他にも会員同士のコミュニケーションを推進するサービスがあったり、アクセスカウンターなどのレンタルをしていたりと様々な会員向けサービスが提供されています。

 ただ残念なのは、保管するのはあくまで登録時点でのWebサイトデータであって、その後の更新内容は保管先には反映されないってところでしょうかね。私が想定していたのは『申し込んでおけば、サイトが閉鎖されるまでは定期的に最新コンテンツを保管先に反映させ続ける博物館』だったので、その点だけがちょっと違う……もっともその自動更新処理こそが技術的にも回線帯域的にも困難を極める部分でして、断念した私が偉そうに言えることではないんですが。
-- 2005.05.04 --

 久しぶりの大型ゴールデンウイーク、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。こういうお休みの時期にせっかくアクセスしてくださったのですから、小難しい話はいたしますまい。今週は気楽に楽しめる、自作GIFアニメーションサイトを紹介しましょう。

活動漫画館
http://www.nosferatu-non.com/

 このサイトは結構有名な、白黒GIFアニメーションを用いた『のんちゃんシリーズ』を公開しているサイトです。のんちゃんというのは……いや野暮な説明はいたしますまい。せっかくの動画なんですから実際に見に行っていただきたい方がいいでしょう。
 収録作品は40本以上、なにげにガン○ムのパロディなんかも含まれてたりします。紹介サムネイルそのものがアニメーションになってる点も芸が細かい! 独特の雰囲気を存分にお楽しみください。
-- 2005.04.16 --

 久しぶりの戯言欄更新です。今週は時事ネタ、簡潔に参りましょう。

サルでも分かる?人権擁護法案
http://blog.livedoor.jp/monster_00/

 今年の国会は郵政民営化論議ばかりがクローズアップされていますけれど、その陰で恐ろしい法案が提出されています。もしこの法案が可決・成立すれば、全国2万人の『人権擁護委員』を仲介することで言論の差し止めや対象者宅の立ち入りが捜査令状も裁判所の許可も無しで行えるようになり、しかもその事実が公表されない、後になって妥当性を問い合わせることも出来ない、というのですから。
 今回紹介するサイトは、こうした危険性をはらむ人権擁護法案について紹介し、その成立阻止を啓蒙するものです。

 以前に児童ポルノ法の成立を阻止する運動がネットで盛り上がったことがありますけれども、今回の人権擁護法案のタチの悪さはその比ではありません。しかも『マスコミの取材活動は除外する』『人権擁護委員に外国人を入れるかどうか』などという本質と外れた部分ばかりが報道されている有様です。政府の陰謀で悪法が世に出ようとしている、という解釈を私は採りませんけれども、しかし今回の法案は『善意で制定され、悪意ある者たちに悪用され、ツギハギ対策しているうちに大穴が開いてしまう』典型的な例だと思いました。

 すでにあちこちのサイトで同様の啓蒙運動が行われています。ぜひご自分の目と頭で情報を集め、きたるべき未来について考えてみてください。
-- 2005.03.21 --

 以前にここでも話題にしたろじっくぱらだいす書物になったということで、さっそく書店で立ち読みしてきました。
 人気サイトになることの苦しさ厳しさを思い偲んで涙が出てきました。まさか大の大人4人に囲まれて、あんなことをさせられる羽目になろうとは……いやいや、そっちではなくてですね、あとがきにあったように職場からの帰り道も開放感に浸れずに帰宅後の更新のことで頭を悩ます日々が何年間も続いている、その閉塞感についてですよ。

 毎日更新どころか休止続きの私ごときが言うのもなんですが、あの辛さは筆舌に尽くしがたいです。たとえ応援メールがたくさん寄せられたとしても、自分の文章で読者の誰かをハッピーにできたとしても、更新に費やした時間や労力にペイすることなんて滅多にないんですもの。暇な10代や功成し遂げた老年期であれば名誉とか遣り甲斐と言うものを至上価値とすることもできるでしょうけど、我々の年代、しかも独身者というのは人生の岐路もしくは花盛りの時期に来ているわけです。ネットで人気者になっても私生活はなんら変化がなく、何年も前の服、何年も変わりのない生活リズムを繰り返しながら歳を重ねていく……そんな空しさを感じる時期がいつかは訪れますからね。
 『支天輪の彼方で』が更新休止状態になっているのは本業の多忙が第1理由ですけれども、去年後半の長期休止状態のあいだにサイト更新の私生活に占める割合が激減した、そのときの経験が作用していることは否定できないと思ってます。閉鎖するつもりは全然ないんですけど、SS書きやSS収集をする時間と他の用事とを天秤にかけるような状況では後者の方を優先せざるを得ないというか……そういう心境の変化は確かにあるようですので。

 もっとも読者から見れば、結果を出せない理由をあれこれ説明されても面白くもなんともない。『要するにやる気がないんだろ』と乱暴にまとめたくもなります。
 私も理解や同情を求めてこんな文章を書いてるわけではありません。あくまでこれは、今週紹介するサイトの前振り。

さくらさんちの内緒話
http://sagisou.sakura.ne.jp/~sakuchin/kazumi/index.html

 今回紹介するこのページはきゃんぱすの〜とというWebサイトのコンテンツのひとつであり、かの巨大掲示板2ちゃんねるのログから面白そうな話題を抜粋し整理したページであります。ここを見つけたきっかけはネットで見かける聞き飽きた言い訳だったんですが、他にも大手サイト管理人の苦労を語ろうとか最期に言われた辛い一言とか……あっ、人生で一番恥かいた経験なんかも気に入りましたね。無意味な突っ込みや茶々は削ったうえでWeb転載してくれているので快適に読み進めることができます。
 こういう話題はサイト管理人の経験範疇にとどまらず、多くの人の事例を並べたほうが読み甲斐があるというもの。まさに巨大匿名掲示板の面目躍如というところでしょう。

 ……で本題に戻って。ネットで見かける聞き飽きた言い訳に載ってる、このせりふに結構ぐさっと来ました。
・ 「忙しくて〜」って言ってる奴の大抵は更新できる時間を、他のネットサーフや趣味に絶やしてるだけ。
それを「忙しい」なんて言うのはサイト更新がマンドクセーだけだろ?
 読者から見たサイト管理人の価値ってのは、まさにサイト更新の頻度と内容だけですからね。それが趣味No.1の座から滑り落ちたら『マンドクセー』でひとくくりか……当たってるけど、なんか悲しいなぁ。
-- 2005.03.14 --

 すっかり更新間隔が空いてしまいまして、申し訳ございません。自宅の引越しのほうは落ち着いてきたものの、今度は長期出張とその準備が迫っておりまして趣味に割く時間がほとんど取れないのです。サイト探しもご無沙汰になってしまっていますので、今回は近況および繰言を述べさせていただきます。

 えーと、2月中盤に自宅の引越しをしたのですが、その際に両親の遺品だとか、自分の部屋の奥に隠れていた懐かしいものとかが続々と発掘されてきました。全部持っていければそれに越したことはないんですが新居はそんなに広くない。捨てるか残すかの分別をしなきゃならないわけで、ある意味それに迷ってる時間のほうが梱包の時間より長かったりしました。

 それで、ちょっと思ったんですけど。
 遺品だとか思い出の品って言うのは、平たく言えば『現在の生活で使う機会はゼロ』なものがほとんどです。過去を懐かしんで余生を過ごすには若すぎる私としては、ぜ〜んぶ捨てて新しく買うものの置き場所を確保しておくほうが理には適ってる。そこまで割り切れない気持ちがあるとしたら感傷的なものであって、つまりは品そのものの価値というより品物によって思い起こされる記憶のほうを重く見てる、そういうことになります。

 だとすると。
 物の価値が、それ自体の有用性でなく当人の記憶と合わさる形で見出される場合があると考えるなら。消滅したWebサイトや各種情報に関しても同じことが言えますよね。しかもネットの場合は品物の所有者と『品物に関する思い出を持つ者』とが同一人物とは限らないわけで、当人にとっては賞味期限切れのゴミ情報なのに、とある読者にとってはかけがえのないものだったりする。あるいはWebサイト自体にはもう訪れなくなっていたとしても、『昔よく通った場所』が無くなってしまうと分かった途端に愛惜の念がこみ上げてくるとか『閉鎖しないで』と直訴したくなるとか。昔のように日参する気は毛頭なくてもね。

 この辺は数年前に書いた消滅サイトの博物館構想とか、新しい掲示板でご意見募集をしている不人気コンテンツの扱い方にも絡む話題なんですけど。
 この『思い出』に焦点を当ててみると、コンテンツそのものをコピーして保存しておくというのが対策になっているのかどうか、少々疑問に思えてきたわけです。現実問題として他に出来ることはあまり無いわけなんですけど、なんというか・・・連続ドラマが最終回を迎えたときの寂寥感は後日発売されるDVDでは癒せない、という感じかな。例えとして適当かどうか分からないけど。

 終わりのないものは無く、人は古いものを忘れることで未来に歩を進められる。諸行無常・・・まとまりのない文章になってしまいましたけど、ちょっとセンチになってる今日この頃なのでした。とりあえず生きてる以上は、生き続けることを目指さなきゃいかんということですかね、自分のためだけでなく。
-- 2005.01.31 --

 2週間ぶりの更新になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。今回の戯言欄では、皆さんの日常生活に役立ちそうなソフトウェアを紹介させていただきます。

 1年ほど前に戯言欄にて、おまかせ鍵助というパスワード管理ソフトを紹介しました。ランダムなパスワードを生成・管理できてクリップボードを介さずに入力欄に転送可能、しかもデータファイルは暗号化済み……という便利なソフトウェアでしたが、最大の難点はWindowsパソコンが使える環境でないと記憶させたデータを読み出せないこと。パソコンの画面を介して入力するパスワードについてはカバーできても、店頭や外出先で必要に迫られた場合は役に立ちません。

 こういう外出先でのパスワードや暗証番号の管理は、これまではメモ帳やPDAの担当でした。しかし現在では常日頃から持ち歩いてる電子機器……携帯電話に記憶させるのが最も利便性が高いと言えましょう。
 しかし紛失や盗難の可能性を考えれば、携帯電話に標準付属のメモ帳などにパスワードを平文で書いておくのは自殺行為。いまどきの携帯電話はセキュリティ機能を持っているものもありますが、数字4〜6桁程度で外せるようでは依然として不安が残ります。

Mindows 2004
http://www.bousaid.que.jp/iappli/mindows2004/

 そこで紹介するのが、テキストの階層整理&フォルダ別パスワード設定が可能な小型メモ用iアプリです(Docomo504i以降&FOMA限定、お持ちでない方すみません)。Windowsの先頭文字をもじったソフト名が示すとおり、起動するとWindowsのデスクトップそっくりの初期画面が出てきて各機能/各階層に移ることが出来ます。フォルダに設定する閲覧パスワードは漢字やひらがなを混ぜても構わないため、覚えやすくて見破られにくいパスワードを設定しておけば盗難の際にも危険度を減らせるでしょう。
 またパソコン用メールの受信/返信機能や簡易画面メモ機能なども備えているので、携帯電話をPDAのように扱う際の汎用アプリとしても使用可能です。内蔵メモリに余裕があるようなら、ぜひ組み込んでおいてください。

 なお、いくらパスワードを設定したからといっても鷹揚に個人情報を詰め込むことは感心しません。メモリ内を探索するウイルスに侵入されるかもしれないし、パスワード解除した携帯電話の画面を隣や背後から誰かに覗き込まれるかもしれないからです。
 携帯電話に覚えさせるのはあくまで『思い出すヒント』にしておいて、本物のパスワードを得るには本人の脳内変換が必要、というようにしておくべきでしょうね。たとえば数字やアルファベットを1文字ずつずらしておくとか、縦読みするとか……。
-- 2005.01.17 --

 先週の土曜日曜は大学センター試験でしたが、受験生の皆さん、悔いのない戦いが出来たでしょうか。勉強の出来だけが人生の全てではありませんけれども、それを唯一価値とする戦いの場に足を踏み入れた以上、勝ち残らなければ意味がありません。以前にも書いたとおり人生の岐路を(たとえ本意ではなくとも)自分自身で選び取れる数少ない機会です。気を緩めずに頑張ってください。

 ところで、受験への挑み方というのも色々なパターンがあるものです。たとえば志望校合格に必要な実力(あるいは努力)が100だったとしたときに、きっちり100〜110くらいの必要十分な実力を維持しながらマイペース、という受験期間を送る人はほとんどいないんじゃないでしょうか。代表的な例は以下の3つでしょう。
  1. 80〜120程度の実力で試験に挑み、あとは天命を待つ。
  2. 200〜300まで実力を積み上げ、たとえ神に見放されても合格をもぎ取る。
  3. 10〜50程度の実力のまま、一世一代のギャンブルに挑む。
 どの方針を採るかは性格以外の要素も絡んでくるわけですけれども、少なくとも主観的な意気込みとしては2番を選ぶのが当然というか、2番を目指して奮闘していただかないと困るわけです。学歴による社会的評価がなかなか無くならないのは、普段どんな風に見えても正念場では頑張って結果を出せる奴だ、ということの簡易的評価基準として出身校名が期待されているからです。けっして運の強さのバロメータにしてるわけじゃないですよ! くれぐれも勘違いなさらぬよう。

 そういう意味では、実力不足な受験生が猛烈な追い上げを見せて合格通知を勝ち取るドラマ的展開よりも、確実に合格といわれながらも緊張や体調不良に脅え悩まされる『自分自身との戦い』のほうが、受験生の独白記としては似つかわしいのかもしれません。たとえ客観的には背伸びした挑戦であったとしても、受験生本人の気持ちとしては運否天賦ではなく自律克己であってほしい……以下のサイトを見て、そんな思いを強くしました。

偏差値70からの大学受験
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/3795/

 久しぶりに紹介する小説サイトです。『偏差値30から〜』ではなく『70から〜』になってる所に違和感というか嫉妬心を感じる方もおられるでしょうが、物語にするからには当然すんなりと志望校に入れるわけもなく、奈落でもがき苦しむ主人公の姿が克明に描き出されます。一緒に頑張ってきた戦友が合格し、自分だけが受からなかったときの焦燥感と疎外感などは特に身につまされます。
 この物語が実話なのかフィクションなのかは明らかにされていません。しかし受験生ならば、いや受験を経験した方ならば『そうそう、正にそういう気分になるのよっ!』と手を叩きたくなる場面がきっと見つかるはずです。

 なお、現在まさに格闘中の現役受験生の方々には、時間的にも後味的にも少々酷な物語かもしれません。息抜きに出来るような内容でもないと思います。こういう機会ですから紹介させていただきましたが、読んでショックを受けて貴重な勉強時間を浪費してしまっては元も子もないです。もし興味があればブックマークだけ設定しておいて、合否が確定してから読みに行くようにしてください。
-- 2005.01.11 --

 昨年の秋にパソコンを買い換えました。これまではDVD−RAMにこまめにバックアップをとっていた私ですが、買い替えによってハードディスク容量が20G→120Gに膨らんでしまうと片面4.7GしかないDVDではコピーが面倒で仕方がない。やむなく同容量の外付けハードディスクをもう1台買って、電源OFFのたびに丸ごと差分バックアップを取るような体制に切り替えております。(誤消去をするとバックアップ先まで消えてしまうので、厳密な意味ではバックアップになってないんですけど)
 そんなわけで以前に比べて、ハードディスクの寿命やらフォーマット方法などについては詳しくなっていたりするのです。そんな私がおおいに参考にさせていただいているサイトを、今週は紹介します。

Windowsエラー画面集
http://shattered04.myftp.org/

 サイト名と内容が微妙に一致してないのが難点ですが(笑)、ハードディスクの故障事例や診断・復旧方法、低レベルフォーマットのためのメーカ提供ツールなどに関する有益な情報を提供してくれてるサイトです。現在店頭で売られている最新ハードディスクに関する情報にもアクセスすることが出来ます。ほかにもCD−Rやマウス関連、Webサイトのアクセスログ解析などに関する貴重な情報が見られますので、パソコンの自作や改造に興味のある方にはきっと役に立つことでしょう。

 ついでながら、2台のハードディスクをどう運用するか、について参考にしたサイトは『バックアップの話』です。以前に戯言欄で紹介したサイトの1ページなので詳しい紹介は控えますが、皆さんもぜひ御覧になってください。
-- 2004.12.18 --

 10月末に母が亡くなりました。専業主婦で友達も少ないと勝手に思いこんでいた母でしたが、こういうときになると母をしのんで供養に来てくれたり電話をしてくれる方が意外に多くて驚いています。そしてそれと同時に、自分が死んだらこんなに悲しんでくれる人がいるだろうか、別れを惜しんで泣いてくれる人がどれだけいるだろうか、と自分が情けなく思えてくるのも事実であります。私は友人づきあいがお世辞にも得意とは言えないし、いまだに独身で家族もいないし、そもそも友達を増やそうとか大事にしようって意識そのものが薄いみたいだし……。

 しかし多分これ、自分の気の持ちようなんでしょうね。私だって仮にも社会人ですから親友とはいわぬまでも交友関係は皆無ではないし、まだ人生は先が長いし、それに『支天輪の彼方で』だって6年以上に渡って読者に見てもらえているわけですし。そういったことに目をつぶって自分が一人ぼっちだなんて勝手に思い込むのは、きっと身勝手で許されないことなんでしょう。
 ついついネガティブに考えがちなのが私の性格ですが、落ち込んでいても何も始まらないし、運もチャンスも逃げていくばかり。歳を取るにつれてプライドとか臆病さといった余計な荷物まで背負うことを考えれば、時間を浪費してはいられません。母の死に際していろんな思いが去来しましたけれども、今は寂しさとか心細さは封印して、ここに述べたような決意を胸に抱いていきたいと……そうありたいと考えています。亡くなった母も、おそらく私がウジウジ悩んで暮らすことを望んではいないでしょうし。

 ……長々と暗い話をしてしまいました。
 ところで、このように考え方を変えることで鬱な状態から脱する方法を認知療法というんだそうです。本人を取り巻く周囲の状況は一向に解決していないんですけれども、当人の気の持ちようを改めることで精神的な苦痛を取り除こうという……カウンセラーに相談するというのが一般的な方法ですが、そこまで行かなくても個人個人でもって改善の方向に向かうための方法論がいろいろとあるみたいです。
 この認知療法には専門の学会まであるそうなんですが、個人レベルでは学術的裏づけなどより、手軽に実践できる方法論のほうが有用でしょう。今週はそんなときに便利なWebサイトを紹介します。

みけにゃんProject
http://www5d.biglobe.ne.jp/~beloved/projectm/

 いつになくファンシーな雰囲気に腰を抜かしませんように。ここは愛らしい猫キャラを語り部にして、認知療法の紹介と実践手順の説明を行っているサイトです。他にも管理者が感じた小さな(でもありがちな)嬉しい出来事や気分転換法、読者の集う掲示板なども設けられています。鬱になりかけな悩める読者にとって、『自分だけが悩んでるんじゃないんだ』と思わせてくれるサイトの存在は貴重ですよね♪

 物事が上手くいかないとき、自分が嫌になるようなときは、誰にでも訪れるものだと思います。でも精神科医に相談するのは勇気がいるもの。そんなときはぜひ、こうしたサイトを活用してみてください。直接の手助けは出来ないまでも、心の負担はいくらか軽く出来ると思います。
-- 2004.12.04 --

 いよいよ年賀状シーズンの到来であります。年賀状の発売は先月から始まっていますが、世の大半の方は今くらいの時期から準備を始めることでしょう。普段はほこりをかぶっていたりゲームやネットにしか使ってなかったパソコンが、家族からその存在意義を認められる貴重な時期でもあります。
 今年(来年、か?)の私は喪中なので年賀状は作らないんですが、その代わり喪中を知らせる葉書を大急ぎで出さなければなりません。そのため結局は、例年通り年賀状の宛名書きソフトを起動することになりそうです。

 さて書店に行けば年賀状のソフトや素材集は山のように積まれているわけなんですが、やはりネット経由でソフトや各種情報を仕入れたいと考えるのはモノグサな人間の常。また身内に不幸や異変があった場合などのしきたりなどについても、いちいちガイドブックを探すよりはネットで調べて済ませたいと考える方はきっと少なくないと思います。
 しかし、年賀状シーズンだけパソコンを起動する人などはネット上の情報を検索するといっても混乱は必至。たとえ検索に幾らか慣れた方であっても、地域や年度によって微妙に違いがある膨大な情報の中から自分に適したものを見つけ出すのはなかなか大変です。
 こういうとき、全ての情報を網羅したサイト……は無理としても、それら情報ページへのリンクを一括して紹介してくれるサイトがあれば便利に使えるのではないでしょうか。

IT−パパのパソコンあれこれ便利帳
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/m-masa/

 こうした非エンジン型リンク紹介系の個人サイトは、載せてある情報の量と質および掲載分野の嗜好具合が鍵となります。今回は年賀状およびパソコンの話題絡みということで、このサイトを紹介することにしました。
 ここはニュース・天気予報といった日々の情報から、料理レシピ・ネットトラブル・趣味関連情報など、様々な分野についてメーカサイトや相談室サイトへのリンクを紹介してくれているサイトです。無駄な情報がない分、検索エンジンで調べるよりも早いかもしれません。またパソコンを使っていると忘れがちな Windows Update やウイルス情報や周辺機器の情報なども充実しています。

 毎日見に行くわけではないけれど、必要なときにはすぐ見に行きたい……そういう類の情報サイトというのは誰でも少なからず持っているものです。そうしたサイト群への道しるべとして、このサイトが役立つことを願っています。
-- 2004.11.20 --

 長らくお休みをいただきましたが、本日より定期更新を再開します。読者の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

 この戯言欄では、コミック・アニメ系SSサイトである『支天輪の彼方で』と直接の関連はないけれども、読者の皆さんにぜひ楽しんでもらいたいWebサイトを独断と偏見に基づいて紹介しております。
 本日は更新再開の第1日目ということで、普段からお世話になっている有名なサイトを紹介することにします。

Holyseal 〜聖封〜
http://holyseal.net/

 当サイトでは『みずいろ』や『CLANNAD』などの美少女ゲームを題材として扱っていますが、いまどきの新作ゲームは発売前にメーカーのWebサイトを通じて体験版やデモムービーを配布するのが当たり前になっています。したがって興味のあるゲームについては購入前に雰囲気を味わったりオープニングを堪能したりすることが出来るわけですが、では面白そうなゲームを最初にどうやって見つけるのか、というと人それぞれに情報源が分かれるところ。
 このサイトは各メーカーのWebサイト更新内容や体験版の提供情報などを、日付別やメーカ名別に分類して紹介してくれている便利なサイトです。ここを利用すればメーカーサイトをいちいちチェックしなくても、デモムービーや体験版をいち早く入手して試してみてから購入するゲームを検討することが出来ます。

 またファイルサイズの大きな体験版などについてはメーカーサイトが混み合って接続しづらくなることもあるので、同じファイルを別のサーバに置いてダウンロードさせてくれる“ミラーリング”というサービスも行っています。以前に紹介したまるちいんさいどこころんにあるみらーなども同様のサービスをしてくれていますが、Holyseal 〜聖封〜では自前のサーバだけでなく他のミラーサイトのファイルにも直接リンクを張ってあるのが有難いところ。おかげであちこちのミラーサーバを探し回らなくても、比較的すいているサーバを選んでダウンロードすることが出来ます。

 基本的には18禁なパソコンゲームが主対象で、コンシュマーのゲームは多少含まれる程度です。万人向けとは言えないサイトですが、興味のある方は覗いてみてください。


2000年10月〜2001年1月2001年2月〜5月2001年6月〜9月2001年10月〜2002年2月2001年3月〜2002年6月2002年7月〜12月2003年1月〜7月2003年8月〜2004年3月2004年4月〜8月2004年11月〜2005年7月2005年8月以降
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