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小説の書き方を議論するスレ
日時: 2013/03/16 20:41
名前: ピーすけ(元ピアノフォルテ)

 ひなたのゆめは、二次創作の登竜門的存在でした。
 こちら止まり木でも、新たに創作活動をされている方、或いはしてみたい方も多いと思います。マナーについて議論している所はあっても、技術的な書き方そのものについては余り触れられていないようでした。
 なので、僭越ながらこの場を設けさせて頂きました。
 全くの初心者の方は勿論、経験者の方々も意見を交換し合って、より止まり木のクオリティを上げていけたら幸いです。

 さて、当スレッドにて取り扱う議題にとしては

 1)小説のレトリック、表現技法に関すること。
 2)文法的な話。
 3)物語の作り方(プロット、ストーリーの作り方)

 を主な内容としていくつもりです。
 個人的な考え方でも良し。しっかりとした知識に基づく注意でもおk。

 !!WARNING!!
 ※ただ、小説を紹介するスレッドではありませんので、明確な宣伝行為はお控えください。
 ※また、文法的な話題であっても、他の方を卑下するコメントはNGです。確かに書き方に対する批判は、文に関する知識を共有する場である以上、このスレッドの範疇です。しかし、誰かを不快にさせるものであってはなりません。節度をもってコメントして下さい。

 その他、これについても議論して良いの?と疑問に思われた方は気軽に質問して下さい。
 余り堅いスレッドにはしたくないので、趣旨に反しない範囲であれば、出来る限り取り入れて行きたいと思います。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 (3/23補足)
 ※ここに書かれていることは、あくまで『参考』です。
 個々によりやり方は違うと思いますし、小説において、絶対の正解というものは存在しません(批判覚悟で言うなら、文法、慣用句の制限すら無いと私は思っています)。
 こうしろ。と決めつけてしまうものではありませんので、読むことを強制しても無いのです。
 もちろん、一読した上で、ここに書かれている約束事を破って頂いても結構。
 このスレッドの本当の趣旨は、まだ書き方すら解らない方に読んで頂く事で、少しでも『小説を書く』ことを身近に感じて欲しい。という一点に尽きます。

 今現在、こちらに書きこみをして頂いている方は、(私はさておいてw)いずれもそれなりのキャリアを詰んだ、実力のある方ばかり。
 本当の初心者の方が入って来づらくなってしまっているのではないか。と、頭を抱えています。
 高尚なタイトルを謳っていますが、オープンな場所なのです。
 皆さん長文ですが、止まり木規定に引っ掛からない程度の短文質問も有りなのです。
 どうか、お間違えのないよう。
 
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 それでは試しに、ショートストーリーを作りつつ、私のやり方を紹介してみようと思います。


 1)Q.そもそも、小説って、どうやって作るの?
   A.ストーリーを考えて文章に起こせば、取りあえず小説です。
  ……なにを言っているんだ貴様は?と言われる事請け合いですねw

 2)Q.ストーリーってどうやって作るの?
A.まずは何でも良いからテーマを決めましょう。絵でも、文でも、音楽でも何でも可。ただし、出来るだけ具体的な方が後々書きやすいです。
  最近、開花宣言もありましたし、今回は「桜」にしましょうか。
  さらに、桜からイメージされる「進学」辺りも入れて行きましょう。

3) Q.出来たよー

 はらはらはら。満開の桜。
 千桜「きれいだ」
 ハヤテ「そうですね」
 千桜「桜が散り始めると、新しい年だって感じがするよな」
 ハヤテ「やっぱり、名前に桜が入っていると思い入れがあるものなんですか」
 千桜「多少はな」
 ハヤテ「・・・桜と書いてハル。素敵な名前ですよね」
 千桜「//////////ポ」
 ハヤテ「どうしたんですか、顔が赤いですよ」
 ガッ。
 ハヤテ「ぐふっ、なんですか。肘鉄はやめて下さい」
 千桜「きみはそんなんだから……」クルッ。
 千桜は背を向けた。

   A.別にOKじゃね?


4) Q.もっと小説らしいのがつくりたいの
A.じゃあ、順次直していきましょう。
  まずは、
  人物名「台詞」←この形についての説明から。
  一般にト書きと呼ばれる形式で、本来は台本向けの書き方です。
  利点としては、最低限の文章で誰が何を言ったのか、混乱なく解る。っていうのが一番大きいです。文章をそのまま売り物にする小説の形式では、細かい描写が不足してしまいがちなので、出来るだけ避けましょう。
 そして「//////」などのスレッド向けの記号も避けましょう。
 ちなみに「・・・」は・6つで「……」が一般的です。


  それでは、まずは単純に。

 はらはらはら。満開の桜。
 「きれいだ」
 千桜が言った。
 「そうですね」
 ハヤテが答えた。
 「桜が散り始めると、新しい年だって感じがするよな」
 千桜が言った。
 「やっぱり、名前に桜が入っていると思い入れがあるものなんですか」
 ハヤテが言った。
 「多少はな」
  千桜が答えた。
 「……桜と書いてハル。素敵な名前ですよね」
 ハヤテが言った。
 千桜が顔を赤らめる。
 「どうしたんですか、顔が赤いですよ」
 ハヤテが言った。
 千桜が肘鉄をした。たまらずハヤテが言った。
 「ぐふっ、なんですか。肘鉄はやめて下さい」
 「きみはそんなんだから……」
 千桜は言いつつクルッ。とターンし、背を向けた。


4) Q.なんか読みにくい。しかもつまんない。
   A.そうですね(苦笑)
  原因としては○○は言った。の形を使いすぎて単調になってしまったことが原因です。
  また、ト書きで無くなってしまったために、地の文の薄さが浮き彫りになってしまいました。
 オノマトペ(はらはら)(クルッ)の使い方も捻りが無いので稚拙に映ります。

  ここから先は、語彙と修辞法との戦いです。どれだけ多くの表現を持っているかで全く違ってきます。
 第一制限として○○は言ったを出来るだけ使わずに、第二制限として、擬音語を使わずに書いてみましょう。
 更に、同じ表現を出来るだけ避けると、それっぽくなります。



 春の穏やかな風に吹かれて、桜の花びらが吹雪となって散っている。
 一寸先は闇、ならぬ一寸先は桜の状態だ。さくらさくら、霞か雲か。まったく、昔の人は上手い表現をしたものだ。
 「きれいだな」
 千桜は腕を伸ばした。白い掌に鮮やかな色の花弁が乗って、また風に吹かれて落ちて行く。
 「そうですね」
 ハヤテが頷いた。美しき桜吹雪と、その中に佇む少女への素直な賛辞である。
 「桜が散り始めると、新しい年が来たんだなと思わされるよな」
 千桜は、桜の花弁を溶かして作った紅を塗った様な、唇の先を吊り上げる。
 元々玲瓏な少女ではあるが、桜を背景にするその笑顔は、より無邪気で美しく映った。
 「やはり、貴女にとって桜は特別なのですか」
 千の桜――桜と書いてハルと読む。その名を持つ彼女に、ハヤテは問いかけた。
 「ま、多少はね。たまに変な名前だって言われるけれど」
 千桜の笑みに恥じらいが混じる。頬に桜の色が混じった。
 彼女にとって、特殊だが可愛らしい名前は、親に貰った一番の贈り物だった。
 「とっても、素敵ですよね。僕は、好きですよ」
 ハヤテの表情は、いつだって優しげで素直で、それが嘘でも世辞でもないと解ってしまう。
 千桜は、顔に血が登ってしまうのを耐えられなかった。思わず顔を背ける。
 桜色から、一気に林檎のようになった彼女の顔を、見当違いの心配をしたハヤテが覗きこむ。
 「どうされたのですか」
 千桜はハヤテの脇腹に、肘鉄をお見舞いした。
 天誅。恥じらう乙女の顔を覗きこむべきではないのである。
 呻き声を上げて後ずさったハヤテを睨みつける。
 「君はそんなんだから」
 一部の女子たちを悶々とさせる羽目になるのだ。と忠告しかけて、止めた。
 何故そこまでしてやらねばと思ったのもあるし、言った所でこの男には理解できないだろう。もし理解できたなら、こんな無自覚に女性を喜ばせることなど不可能だ。
 鼻を鳴らして千桜は踵を返し、戸惑うハヤテを置いて先に校舎へと向かった。
 ――4月。彼女たちは一つ階段を登る。年を重ねれば、いつか彼が、そう言った事を理解する時も来るのかもしれない。というか、そうなってもらわねば、千桜も彼にやられてしまいそうだった。
 「待って下さいよ」
 後を追ってくる彼から逃げるように、千桜も足を速める。
 “――追ってくるんじゃない。馬鹿野郎”
 千桜は口の中で悪態を転がした。
 桜吹雪は彼女の赤ら顔を隠すカーテンになってくれているだろうか。


 5) Q.なるほど、わからん。
   A.ここから先は、沢山の本を読んで修辞法を真似たりするのが一番。
  やりようは色々有るでしょうし、あったやり方は人によって違うと思います。
  私のやり方を真似たければ、どうぞそうして下さい。


 他に何かあれば、どんどん意見交換して行きましょう。
 それでは。


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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.1 )
日時: 2013/03/18 04:43
名前: ピアノフォルテ

 追記。
 オノマトペを否定的に書いてしまいましたが、実際はオノマトペは用法次第で素晴らしい表現技法となります。
 扱いどころが難しいだけで(多用すると、稚拙に映りがちなのです)……。

 かの有名な風簫々(かぜしょうしょう)は、簫々の部分がこれに当たるのですが、「しょう」という音の持つもの悲しさを、乾いた木々のざわめきとを重ね合わせた見事なオノマトペですよね。
 また、とある小説では、この字で鈴(神楽鈴)の音を表している物も見たことがあります(私は当時、その見事さに打ちひしがれました)。

 オノマトペを使われる際は、安直な文字を用いず、一風変わった音を探してみるのも手ではないでしょうか。
 
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.2 )
日時: 2013/03/19 00:21
名前: ロッキー・ラックーン
参照: http://soukensi.net/perch/hayate/subnovel/read.cgi?no=25

こんにちは、ロッキー・ラックーンです。
なにやら非常に面白そうなスレをピアノフォルテさんが立てられたので、参加致します。
他の方々の書き方も是非参考にしたいですね。



さてさて、私自身の書く文章は、もっぱら一人称小説です。
一人称とは、その物語の主人公が語り手となって進めていくかたちです。
その特徴としては…

・主人公の思った事をモノローグ(=登場人物が相手無しに一人で語るセリフ)にする。
 →読者に、自分の主人公がどんな事を思って行動しているのかをストレートに伝える事が出来る。

・モノローグなので、「」のついてない文章(地の文)もそのキャラクターの口調が中心となる。

・基本的に、語り手以外のキャラクターの思っている事は文章として出ない。
 →読者には謎な部分を残す事が出来る。

・最初に書くとき、キャラになりきってるので「何を書いてんだ俺…」状態になる。特に異性のキャラ。笑


…なんて感じになりますかね。
抽象的な説明よりも、実際に文章にしてみた方が分かりやすいですね。
という訳で、原作1巻第3話のナギがハヤテを執事にするシーンでやってみます。


※文章のレイアウト(見た目)に関しては、「本とPCのモニタとは別物」という考え方のもと、改行多めで追いやすくといったものを目指しています。






【@三人称】

まずは、通常の文章。
ハヤテ的に言えば天の声ポジションですね。
それでは、どーぞ。


-----------------------------


「どうだ?身体の具合は?」

「うん…もう平気…ありがとう」


世界が誇るスーパーお金持ち、三千院家の次期当主の少女――ナギの見舞いの言葉に、借金一億円プレーヤー――綾崎ハヤテは、開いた傷もなんのそのと言わんばかりに気丈に振舞う。
あれだけの出血をしておいて、「もう平気」とはよくも言ったものである。


「でも…さっきはゴメン。公園で…あんなこと…」

「ん…いや、その…驚いたけど…嫌ではなかったし…。ただ私達はお互いの事をよく知らないから…やっぱりすぐにってのはよくないというか…」

「うん…そうだね…」


これまでの経緯をご存知の読者であればお分かりであろう、この二人の食い違いを。
ハヤテは誘拐未遂の罪悪感から出た言葉であり、対してナギは生まれて初めて受けた愛の告白にとまどっているのである。
顔を伏しているハヤテには、ナギの照れている様子が目に入らない事もあり、食い違いは加速していくばかり。


「……」


三千院家の超絶美人のハウスメイド――マリアだけが、この場の空気の違和感を察知出来ているのであった。


「で…私もあれから考えたのだが…。お前、住み込みの仕事を探していただろう?」

「え?うん…」


急な話題の転換に、ハヤテは伏していた顔をナギへと向ける。


「だったらこの家で…私の執事をやらないか?」

「…執事?」


ナギはその大きな瞳を輝かせ、その小さな両手を胸の前に組む。
「執事」…貧乏暮らしのハヤテの耳には――いや、貧乏暮らしとは無縁の大概の一般庶民の耳にも聞きなれない言葉だ。
執事、それは仕える者。執事、それはかしずく者。執事、それは主の生活全てをサポートする、フォーマルな守護者である。


「あの、お嬢さま…そういうのはよく事情を聞いてからの方が…」

「けど、姫神の後任は必要だぞ。姫神の後任がいないから誘拐されるわけだし…!」


お互いの事情を知るマリアは冷静かつ慎重な意見を主人に提案する。
が、ハヤテと一緒にいたいナギにはそんな事お構いなしだ。


「執事…」

「でもハヤテ君は…執事ってどんな仕事なのかもわからな――」

「やります!!」

「……」


ハヤテもハヤテであり、罪を犯した自分を許し、あまつさえ家と仕事まで与えてくれるという少女の言葉に対して感動しっぱなし。二つ返事で快諾である。
すれ違い、食い違いはとどまる事を知らない。
こうなってしまっては、流石のマリアももうお手上げだ。


「お任せくださいお嬢さま!!何があろうとこの僕が命をかけて…あなたをお守りいたします!!」

「ば、ばか…マリアの前で照れるような事を言うな…」


こうして、まったくもって不毛の方向に、二人の想いがカラ回るなか…ただ一人、すべての事情を理解しているメイドさんは…


「とりあえず…お夜食でも食べます?」

「はい!!」

「うむ!頼む!!」


軽く流すことにした…。
こうして、一人の少女の為に命をかけて闘う少年の、超バトルコンバットストーリーが幕を開けたのだった。


◆おわり◆


-----------------------------


三人称の文章なら、ハヤテとナギの言い分が食い違ってる事が分かりやすく表現できます。
マリアの様子が分かるというのもメリットになるかと…。
私の文章力の無さはおいといて。笑









【A一人称(ハヤテ主人公の目線)】

では、↑の文章をハヤテの立場から書いてみます。
ハヤテの立場なので、ナギがハヤテの言葉を告白として受け取っている事が分からない状態になります。


-----------------------------


「どうだ?身体の具合は?」

「うん…もう平気…ありがとう」


僕を見舞いに来てくれたちびッ子、たしかナギちゃんとかいったかな…。
正直、身体はかなりキツいけど、彼女を心配させたくないから適当な言葉を口にした。


「でも…さっきはゴメン。公園で…あんなこと…」


あんなこと…借金を押し付けられたからとはいえ、無関係な小さい子を誘拐しようだなんて、我ながらひどい事をしてしまった。


「ん…いや、その…驚いたけど…嫌ではなかったし…。ただ私達はお互いの事をよく知らないから…やっぱりすぐにってのはよくないというか…」

「うん…そうだね…」


誘拐未遂だもんな。一度助けたぐらいで許してもらおうだなんて、僕はなんて甘いんだ…
これはサンタからの真のプレゼントなのかもしれない。僕はどんな罰も甘んじて受ける覚悟だ。


「で…私もあれから考えたのだが…。お前、住み込みの仕事を探していただろう?」

「え?うん…」

「だったらこの家で…私の執事をやらないか?」

「…執事?」


この子は一体何を言っているんだ?
執事って、マンガとかによくあるセバスチャン的な付き人の事だよね…?


「あの、お嬢さま…そういうのはよく事情を聞いてからの方が…」

「けど、姫神の後任は必要だぞ。姫神の後任がいないから誘拐されるわけだし…!」

「執事…」


ナギちゃんと、倒れていた僕を看病してくれた美人メイドさん――マリアさんの会話は僕の耳には入らなかった。
誘拐しようとした僕を許して、住み込みの仕事をくれるなんて…なんて優しいちびッ子だ…


「でもハヤテ君は…執事ってどんな仕事なのかもわからな――」

「やります!!」


マリアさんの言葉をさえぎって叫んだ。
僕は今、猛烈に感動している。
あまりにも大きな器で僕を許してくれるナギちゃん――いや、お嬢さまの心意気に、なんとしても応えたい!


「お任せくださいお嬢さま!!何があろうとこの僕が命をかけて…あなたをお守りいたします!!」

「ば、ばか…マリアの前で照れるような事を言うな…」


やってやる、僕はやってやるぞ!
この小さな身体に太平洋よりも広い心を持つお嬢さまに精一杯の奉仕をしてみせるんだ!
サンタさん、遠い空からきっと見ててくださいね…


「とりあえず…お夜食でも食べます?」

「はい!!」

「うむ!頼む!!」


腹が減っては戦はできぬ。
マリアさんの絶品のお夜食を召し上がるお嬢さまの隣にいる事が、僕の執事としての最初の仕事になったのだった。


◆おわり◆


------------------------


ハヤテ目線なので、3人称の時のマリアさんの沈黙「……」もカット。
地の文よりも、ナギへの忠義を感じられる文章になってるかと思います。








【B一人称(ナギ主人公の目線)】

次に、同じ文章をナギ視点で書いてみます。
コレが一人称の便利なところで、同じシーンを「●●編」「××編」という感じに使いまわせる(表現が悪いですが)という利点があります。


------------------------


「どうだ?身体の具合は?」

「うん…もう平気…ありがとう」


流石はハヤテ、私の執事になるに相応しい男だ。
きっと、あの赤い彗星と戦うような事になったとしても、こいつは倒れる事は無いだろう。


「でも…さっきはゴメン。公園で…あんなこと…」


あんなこと…「君が欲しいんだ」って…うわぁぁあああああ!
欲しいって、ココにはマリアもいるし、まだ私達は出会ったばかりだし…!!
落ち着け落ち着け、まだ慌てるような時間じゃない。素数を数えるのだ、ナギ。


「ん…いや、その…驚いたけど…嫌ではなかったし…。ただ私達はお互いの事をよく知らないから…やっぱりすぐにってのはよくないというか…」

「うん…そうだね…」


ハヤテのやつ、少し落ち込んでるな。でも心配はいらないぞ。
これから長い時間をかけてゆっくりと二人の愛情を育めば良いのだ。
そのために…


「で…私もあれから考えたのだが…。お前、住み込みの仕事を探していただろう?」

「え?うん…」

「だったらこの家で…私の執事をやらないか?」

「…執事?」


我ながら良いアイデアが浮かんだものだ。
ハヤテが執事になれば、いつでも一緒にいられるし、あのタフネスであれば私の警護も出来るはずだから、マリアや口うるさいクラウスにも文句は言わせないぞ。
こんなウルトラCが浮かぶ自分が恐ろしい…


「あの、お嬢さま…そういうのはよく事情を聞いてからの方が…」

「けど、姫神の後任は必要だぞ。姫神の後任がいないから誘拐されるわけだし…!」

「執事…」

「でもハヤテ君は…執事ってどんな仕事なのかもわからな――」

「やります!!」


マリアの言葉を遮り、ハヤテの叫びが響く。
待っていた、その言葉を待っていたのだぞ、ハヤテ!


「お任せくださいお嬢さま!!何があろうとこの僕が命をかけて…あなたをお守りいたします!!」

「ば、ばか…マリアの前で照れるような事を言うな…」


ハヤテは私を求める一匹の餓狼。
OKするとなるとスグに関係がトントン拍子になってしまうのは目に見えてるぞ。
ここはオトナの私がリードしていかないといけないんだろうな…。


「とりあえず…お夜食でも食べます?」

「はい!!」

「うむ!頼む!!」


流石はマリア。ハヤテとの距離が近すぎるのを見てのはからいだ。
待っていろハヤテ、お前を私色に染め上げて愛してやるからな!!



◆おわり◆


------------------------


こんな感じで、「あのキャラがこうしていた所の裏側は!?」みたいな展開にできるので、ストーリーにボリューム感も出てくるのかなと思います。
ただ、ボリュームは単純計算で2倍になるので、ソコが大変になるのかも…。





とまあ、そんなこんなで雑多に書いていきました。
参考になるのかな…して頂けたのであれば幸いです。
とにかく、キャラになりきるのでそのキャラへの思い入れが作品の質やら更新頻度やらに繋がります、というのが個人的見解です。

スレッドの活性化をお祈りしております。
それでは失礼しました。
この作者は、誤字脱字の連絡を歓迎しています。連絡は→[チェック]/修正は→[メンテ]
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.3 )
日時: 2013/03/19 06:21
名前: ピアノフォルテ

 >ロッキー・ラックーンさん。
 文章レイアウトに関する考え方は、とても面白いです。文というのは一目見て魅力的に映ることが理想ですからね。
 「 」の上下を一行開けて見やすくする表現は、紙面に比べて見辛くなりがちなPCモニタには有用な手段だと思います。

 でも、私は敢えて硬派に拘っています(頭が固いのかもw)
 地の文と台詞とを切り離してしまうと、台詞が強調されて見えるのが好きでないのです。
 あくまでその二つは並列にあるべきだと思っているので、いっつもすし詰めのようなレイアウトの小説を投稿してしまっています。
 この辺りは、好みなんでしょうね。

 ところで――
 三人称、一人称って、全く別の書き方な気がしますけど、実は一人称をちょこっといじるだけで三人称にすることも出来ちゃったりします(一見同じようでいて、視点は微妙に変化しますが)
 非常に大雑把に言うと、僕私を「人名」に変えて、不自然なところを削る、あるいは補足すると言うもの。
 ちょっと遊び心で、ロッキー・ラックーンさんの書かれていたシーンを私流に書きなおしてみました。



 例)一人称ver
 僕は、アスファルトの上に仰向けに転がって、快晴の夜空に浮かぶ、滲んだ月を見上げていた。
 クソったれ。どうして今夜の月は、こんなにも綺麗なんだ。
 僕の不平を聞き入れたかのように、月が人の陰に隠された。
 「どうだ、体の具合は」
 心配そうに、その人は僕の顔を覗きこんでくる。 
 「うん、もう平気。有難う」
 忸怩たる思いだった。さっきまで僕は、優しい君を自分が生きる糧として利用しようとしていたのに。思わず自嘲に笑みを浮かべてしまう。
 逆光を小さな背に負った、健気な少女の姿に、僕はもう一度クソッたれと心の中で毒を吐いた。

  三人称ver
少年――綾崎ハヤテは、アスファルトの上に仰向けに転がって、快晴の夜空に浮かぶ、滲んだ月を見上げていた。
 『クソッたれ。どうして今夜の月は、こんなにも綺麗なんだ』
 ハヤテが心の内で漏らした不平を聞き入れたかのように、月が人の陰に隠された。
 「どうだ、体の具合は」
 心配そうに、その人物はハヤテの顔を覗きこんでくる。
 「うん、もう平気。有難う」
 忸怩たる思いだった。さっきまでハヤテは、この優しい少女を自分が生きる糧として利用しようとしていたのだ。思わず自嘲に笑みを浮かべてしまう。
 逆光を小さな背に負った、健気な少女の姿に、ハヤテはもう一度クソッたれと心の中で毒を吐いた。


 殆ど同じ文ですが、印象って変わりますね。
 かなり一人称に近い三人称の形式です。(私の小説がこれにあたります)
 一人称だと、読み手の目=主人公の目。自分の姿は見えていません。
 三人称だと、読み手=カメラ(というか神視点?)。
 もちろん、これだけでは各方式の長所を活かしきれていないので、さらに推敲が必要になるとは思います。それぞれの特徴は、既にロッキー・ラックーンさんが示して下さった通り。
 しかし、これも文章を考える上で方法の一つです。参考までに。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.4 )
日時: 2013/03/19 21:20
名前: きは

わー。面白そうなことをなされている。
そんな好奇心でこのスレッドを眺めました。きはです。
気に入った方々の文章には指摘をさせて頂いている身の上から、いつかは小説の方法論を共有しあえることができたらなぁと思っていました。
――ええ、どストライクです。このスレッド。
立ち上げてくださったピアノフォルテさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

さて、私も議論に参加させて頂きます。持論だったり小説サイトの受け売りだったり、色々と混ざっていますがご了承ください。


>オノマトペについて

「オノマトペは魔法の言葉」。私はそのように捉えています。
そもそも、オノマトペとは擬態語・擬音語のことを指しています。「擬態・擬音」ですから、動きを音で表現している言葉なのですね。
つまり、オノマトペを用いれば、自然と動きも加わっていることになるのです。
一言で「雨が降っている」と書かれていても……

・雨がざあざあと降っている。

・雨がぽつぽつと降っている。

・雨がしとしとと降っている。

上の三つの文章は、全くの別物となります。そして、想起される情景も異なったものになります。
描写や説明が省ける点では、非常に便利です。あと、語感によっては心地よいテンポをもたらしてくれるのでしょう。
しかし、当然ながら欠点も存在します。それは、「主観によるところが大きい」ことです。その傾向は、特に人物描写の際に顕著になります。
例えば、

・きびきびと歩く。(背筋も手足も伸ばして歩いているイメージ。集団だと整然としている様を想像する。)

・とぼとぼと歩く。(足元はおぼつかないまま、肩を落として歩いているイメージ。)

と二つの例を挙げましたが、括弧の中はきはの主観によって成り立っています。
辞書で調べれば意味は出てきますが、基準までははっきりと示されていないと思われます。
例えて言うなら、ダラダラしているつもりはないのに「ダラダラするな!!」と言われるようなものです。
価値観の齟齬。視点となる人のフィルターを通して表現する以上は必ず生じてしまうものですが、オノマトペだとより一層色濃く出てきてしまうように感じます。

特に一人称の時は、「人の心情が関わるオノマトペ」について気をつけなければなりません。上記で取り上げた「とぼとぼ」が、一つの例になります。
「とぼとぼ」と判断したのは私(視点となる人)であって、実際にその人が「とぼとぼ」しているわけではありません。
――自分で書いていて混乱してしまっていますが(笑)要は、「使いすぎ要注意」です。

あと、オノマトペと効果音は別物です。これ、結構重要です。
オノマトペが稚拙に写ってしまうのは、ひとえに効果音のように使ってしまうからだと私は考えます。
だからこそ、描写も必要になってくるんですよねぇ(笑)。


>文章のレイアウト、台詞と地の文との関係について

私は、台詞と地の文に間隔を設けている人です。ですが、間隔を調整することで間をとろうとはしません。間をとるのはあくまで地の文だ、という信念を持っています。
それと同時に、台詞が「主」で地の文が「従」であると考えています。私の中では二つを並列とは思っていません。
なぜなら、物語における台詞が果たす役割は、地の文のそれよりもはるかに大きいからです。

台詞って、本当に便利ですよ。特に一人称小説だと、尚更です。
他人の心情は分からない。それに対して、その心情が基となって口にする言葉は、耳にすることができるのですから。
極論、地の文がない文章によって成り立つ世界は想像しにくいものですが、台詞がない文章によって成り立つ世界は前へと進まないのです。特に他人がいるとき。

――でも、台詞と地の文に間隔を設けているのは、憧れの人がそうしているのを模倣しているからなんですけどね(笑)。


……あれ、小説の書き方について何も語っていないかも(笑)。
しかし、本当にためになるスレッドだと思います。自分の考えを振り返られるとともに、他の方の意見を聞くことで勉強にもなるのですから。
今後、積極的にこのスレッドにて発言していきたいと思います。
長文、失礼しました。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.5 )
日時: 2013/03/21 07:39
名前: ピアノフォルテ

 >きはさん
 フィッシュ!!やはり来て頂けた……!!
 止まり木で一番文法とにらめっこをしている貴方なら、きっとこちらにも顔を見せて頂けると信じていましたよ……!!

 オノマトペと効果音は違う。
 え?そうなの!?でも、言われてみればたしかに……
 言葉って感覚で使われてしまうものなので、勘違いって、案外多いですよね(苦笑)
 基礎的な所なのに……いや、恥ずかしい限り。


 台詞が主、で地の文が従。
 異論の余地はありません。
 ただ、私が敢えて並列という言葉を使ったのは、地の文にも会話文と同じ労力を掛けるに値する価値があるんだよ。というのを言いたかったからなのです。
 初めての頃は、キャラクターに良い台詞を言わせようとする割に、地の文は唯の補足、お飾りになってしまいがちなので……(私の習慣ですが)。

 きはさんのように、しっかりとした基礎のある方の意見は、このスレッドにとって非常に重要です。どしどしご意見下さい。

 
 ◆


 さて――
 文章に彩りを与えるのは、レトリック(=修辞法。文彩。言葉の彩)の成せる技です。
 最初の説明で、一気に飛ばした項目であります。というのも、最初からそこに深く触れてしまうと、話題が一気に幅広く、かつ小難しく映ってしまうからです。
 先に論じて頂いたオノマトペ(擬音語や擬声語、擬態語)もこれの一つ。

 細かく気になった方は、レトリックについてここで質問して頂いてもいいですし(このスレッド内ではググレカスやROMれを禁句にしたいと思いますw)、グーグル先生に訪ねて頂いたらもっと手っ取り早いと思います。


 では、わたしがいかにしてレトリックを学び、語彙を得ているかをご紹介いたしましょう。
 1)本を読む。
 これは本当に何でも可。むしろ表現の解りやすさという点では、文学に比べて軽視されがちなライトノベルの方が勉強になったりします。
 感覚的には、ライトノベル=漫画の絵。純文学=ピカソのようなシュールな絵。というと近いでしょうか。

 ただ、読むときに注意しなければならないのはただ読んで愉しむ。ではなく、文の一文をしっかりと見て、その人がどのようなレトリックを用いて文に彩りを与えているのかを


 2)解らない単語、気になった単語は調べる。
 昨今は便利な世の中で、手元に辞書を置いていなくても、パソコンで調べられます。
 教科書や辞書を見ると持病の「勉強したらしんじゃう病」が出てしまう私の様な方は、ネットサーフィンのついでにでも調べてみてはいかがでしょうか。


 3)覚えたての単語やレトリックでも、偉そうに小説の中で使ってみる。
  声を大にして「パクれ」とは言いませんが、学んだことを自分の物にするには使ってみるのが一番。
 使わないと、知識は引き出しの奥で埃を被るだけです。


 ――でも、それだけでは満足できない。自分で全く新しいレトリックを生み出したいという貴方は、取りあえず窓の外を眺めてみて下さい。
 ――ほら、丁度そこの電線に小鳥が止まりました。つがいなのでしょうか。2羽並んでいます。
 では、貴方はその二匹の様子をどのように修辞して行きますか?

 他にも、なんでもいいのです。とにかく五感で感じるものを頭の中で文章に起こしてみましょう。
 百聞は一見にしかず。ではありませんが、無理に液晶モニタに向かって零からレトリックについて考えるより、感覚的に学んでいくほうが、より多くのレトリックを楽しく知っていけるのではないかと思います。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.6 )
日時: 2013/03/25 07:12
名前: ピアノフォルテ

 ※注意
 先日介入しないと言う話でしたが、少し事情が変わってしまったので書きこみます。
 当スレッドが止まり木にそぐわないスレッドとして議論の対象になっています。
 方針が定まるまで、皆様にはこちらへの書き込みを控えて頂きたく思います。
 http://soukensi.net/perch/hayate/subnovel/read.cgi?no=2
 ↑こちらで現在議論中です。(No.28後半より)

 ※議論が終了しました。本日(3/10)より、再度書き込みを可とします。
 議論に参加して下さった方、有難うございました。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.7 )
日時: 2013/04/10 15:53
名前: 双剣士

 管理人としてではなく、1人のSS書きとして参加させていただきたいのですが、
以下のような内容は場違いでしょうか?

・クライマックスやオチの場面をひらめいた後、それを起承転結あるストーリーに仕立てる手法
・原作キャラの自然な行動だけでは目指すクライマックスに至らない場合、キャラの性格崩壊や
 オリキャラ投入といった方法に頼らずにストーリーをコントロールする手法

 初心者の方々が直面しやすく、かつ熟練者の方々がほとんど意識すらせずに乗り越えている
執筆ノウハウと言えば、この辺が重要なのではないかと愚考する次第です。

 ただし、逆に言えば熟練者の方々には何の役にも立たない(各人の個性で済んでしまう)内容ですので
このスレッドの空気には合わないかも知れません。またここが「議論スレッド」を名乗っている以上、
こうした「人それぞれ」にしかなりようのない話は書くべきではないかも知れません。
 投稿の前に確認をお願いします。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.8 )
日時: 2013/04/10 19:37
名前: ピアノフォルテ

 >双剣士さん

 議題の提供を感謝いたします。
 双剣士さんの仰る通り、それら二つも小説を構成して行く上で避けて通れない事だと思います。
 私としても、他の方がどのように起承転結を構成しているのかには非常に興味があります。
 また、私自身もオリジナル性をオリキャラや性格崩壊に頼ってしまっていることが多いので(というかそれしかないw)、これに頼らない表現の模索は議論してみたいです。

 結論として、両意見共にこのスレッドで議論してもよい。むしろ、積極的に議論すべきであるというのが私の見解です。
 どうぞ、存分に語って下さい(*^_^*)
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.9 )
日時: 2013/04/11 10:31
名前: 双剣士

【ピアノフォルテさんへ】

 迅速な回答ありがとうございました。
 許可をいただけたと一時は喜びましたが、>>8にある『表現の模索』という言葉が気にかかりました。
 私は『発想法の提案』をしたかったのですが、スレ立て主さんは『文章表現テクニック』を期待なさっている証です。

 思えばここは「書き方を議論するスレッド」であり、文章表現の話になるのは当然のことでした。
 『初心者にはテクニック以前に伝えることがあるだろう』と思って私は>>7の提案をしたのですが、
回答>>8のお陰で彼我の認識の差が浮き彫りになりました。このスレッドで扱う話題ではなかったようです。

 >>7の提案は取り下げさせていただきます。お邪魔を致しました。

------------------------------------------------------------------------------------------
△2013/04/12 8:20 追記

 >>10の回答を拝見しました。
 ピアノフォルテさんが狭量だとか、スレッドの趣旨が固いと言う認識は私にはありません。
 これは仕方のないことです。学力テストで例えるなら、

 0点を30点にする方法:やる気を身につけさせる
20点を50点にする方法:要点を絞って基礎固めをする
40点を70点にする方法:基礎を本番で生かせるよう発想を広げさせる
95点を98点にする方法:ケアレスミスの徹底対策

 テストの点数を上げる方法論といっても対象によって方針は異なり、それらを1冊の参考書に混在させることは
却って有害になります。>>7の話題がこのスレッドにふさわしくないと私が判断したのは、こういう懸念をしたからです。
 こういうことは>>7を書く前に自分で気づいておくべきでした。こちらこそ申し訳ありませんでした。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.10 )
日時: 2013/04/12 03:43
名前: ピアノフォルテ

 >双剣士さん。
 >『初心者にはテクニック以前に伝えることがあるだろう』と思って私は>>7の提案をしたのですが、
 回答>>8のお陰で彼我の認識の差が浮き彫りになりました。



 ・・・・・・誤解をしてしまったようです。
 仰るとおり『文章表現テクニック』に重きを置いてしまっていました。・・・・・・考え方の狭量さが出てしまったようです。不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。

 この「小説の書き方を議論するスレ」は、名こそお固くなっていますが、私だけでなく他の方からの意見を取り入れて成長できる柔軟なスレッドでありたいと思っています(最近も固すぎるとご意見いただいたばかりですし)。

 『初心者にテクニックより先に伝えるべきこと』これも「書き方」に含まれると私は判断します。
 ですので、当スレの枠組みを広げる意味でも、>7の話題について『初心者にテクニックより先に伝えること』との観点から取り組んで頂きたく思いますどうか、お願いします。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.11 )
日時: 2013/05/03 08:59
名前: ピアノフォルテ

 >双剣士さん
 返信が大変遅れてしまいました。申し訳ありません。
 なんだか、お互いに謝ってばかりになってしまっていますね。
 双剣士さんに不快な思いをさせてしまったわけではないようで、本当に安心しました。
 とりあえず、今はこちらのスレッドの意味を混在させないように、仰る通り一度>7の議題は置いておこうと思います。
 ですが、この議題(例に倣うなら、0点を30点にする方法に該当するのでしょうか)についても、またどこか――別のスレッドを建てるなりして――議論したいですね。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.12 )
日時: 2013/05/16 20:44
名前: 原宿の神

え〜と・・・初めましてです。


なんだかとんでもなく高度なやり取りがなされており、いまいちついていけていないのですが・・・


ビクつきながらもこのスレの議論に加わりたいと思っています。


このスレについて質問なのですが、やはりまず初めになんらかの持論を持ち出さなければここに議題を提出することはできない


のでしょうか??


たとえば、なんらかの記述方法について疑問を持っており、皆さんのご意見をうかがいたい場合には、


「私はこう思います。皆さんはどうですか?」という流れが議論をする上で一般的かと思うのですが、


正直なところ、ここにこられるような方々に提示できるような持論を持ち合わせておらず・・・


いきなり「こういった場面を的確に表すためには、皆さんはどういう手法をとるのがいいと思われるでしょうか??」


と、持論の展開なしに質問だけ投げかけるのはやはりマナー違反でしょうか・・・?


はっきりおっしゃっていただいてかまいませんので、返信お待ちしております。



この作者は、誤字脱字の連絡を歓迎しています。連絡は→[チェック]/修正は→[メンテ]
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.13 )
日時: 2013/05/16 23:32
名前: きは

はじめまして、原宿の神さん。きはと申します。


まずは、ご質問ありがとうございます。
小説の書き方という敬遠してしまいがちな題目であるにもかかわらず、ビクつきながらも一石を投じて下さったことに感謝しています。


さて、ご質問の方ですが。このスレを立てられたピアノフォルテさんは、>>0にて以下のように仰っています。

   その他、これについても議論して良いの?と疑問に思われた方は気軽に質問して下さい。
   余り堅いスレッドにはしたくないので、趣旨に反しない範囲であれば、出来る限り取り入れて行きたいと思います。
   高尚なタイトルを謳っていますが、オープンな場所なのです。(3/23補足の部分)
   皆さん長文ですが、止まり木規定に引っ掛からない程度の短文質問も有りなのです。(同上)

確かに、当スレッドのタイトルは「小説の書き方を議論するスレ」となっています。
しかし、ピアノフォルテさんは、止まり木規定に引っかからない程度の短文質問もありだと仰っています。
つまり、質問をする際には、持論を展開する必要はないということになります。(短文質問では、持論の展開などできませんから)
よって、持論の展開なしに質問だけ投げかけるのは、マナー違反なんかではありません。
どうぞ、気兼ねなくお尋ねください。




ただ、私個人のワガママが許されるのならば。
「私はこう思います。皆さんはどうですか?」という形式の質問の方がありがたいです。
なぜなら、私は原宿の神さんの方法を参考にしたいからです。

書き手の数だけ、書き方の通り数があります。
自分の力で物語を紡ぐ以上、その方法は似ることがあっても、完全に一致することはありません。
むしろ、完全に一致するときは、ただの盗作です(笑)

もしも、投稿に際して萎縮なされている原因が高度なやりとりからくるものであれば、その一端を担った者としてあらかじめお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。
今後、初心者の方にでも理解できるような表現を模索していきたいと考えています。それも、私なりのひとつの勉強だと思っています。



ワガママに関しては、無理強いは致しません。ワガママですから(笑)
ということで、先程も申した通りに、持論の展開なしに質問だけ投げかけるのはマナー違反ではありません。
ですので、お気軽にご質問下さい。楽しみにしています。


長文、失礼しました。




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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.14 )
日時: 2013/05/17 05:53
名前: 双剣士
参照: http://soukensi.net/ss/

これは管理人としてではなく、1人のSS書きとしての意見です。

>いきなり「こういった場面を的確に表すためには、皆さんはどういう手法をとるのがいいと思われるでしょうか??」
>と、持論の展開なしに質問だけ投げかけるのはやはりマナー違反でしょうか・・・?

持論の展開の有無というより、質問者の姿勢によるんじゃないかと思います。
何日〜何週間もかけて同一議題に対する複数の見解が集まるのを待ち、それを咀嚼して勉強する……のが目的ならこのスレッドで良いのでしょうが
質問者が切羽詰っていて、最初の1〜2回答を目にした時点で「ありがとうございました、使わせていただきます」と締めてしまうような案件なら
書き方相談所のほうが向いてるんじゃないでしょうか。

小説/感想を書くときに困ったこと相談所@
http://soukensi.net/perch/hayate/subnovel/read.cgi?no=157

そして、質問者がどちらの態度なのかを回答者が読み取るためのキーワードとして「質問者自身の持論が書かれているかどうか」があると思うのです。
原宿の神さまの質問文>>12からは後者の匂いが感じ取れるので、これは相談所のほうで受け付ける案件なのかな……と自分は感じています。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.15 )
日時: 2013/05/17 07:22
名前: 原宿の神


 きは様、双剣士様、的確なご解答ありがとうございます。


つまり質問のみの議題提案自体は可能だが、あくまで議論の場である以上、複数の意見による発展的要素を必要としない


単発的な議題なら相談所にすべき、ということでしょうか。



双剣士様のおっしゃるとおり、私の提示しようとしていた議題は少々この場にそぐわなかったかもしれません・・・


今後議題を提出するときは、このスレと相談所のどちらが適切かよく吟味してから提示しようと思います。



それでは、今後もちょこちょこ顔を出させていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。

















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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.16 )
日時: 2013/05/19 09:38
名前: ピアノフォルテ

 ちょっと間を開けている内に随分と書き込みが。質問して下さった原宿の神さん、答えて下さったきはさん、双剣士さん、有難うございます。

 まず
 >このスレについて質問なのですが、やはりまず初めになんらかの持論を持ち出さなければここに議題を提出することはできないのでしょうか
 について。
 結論だけ書くと、何から何まできはさんの仰る通りですね(笑)
 補足の必要も無しかと。

 引き続いて、この形式の質問が適切か否かについて、このスレッドを建てた身としての意見を書いておきますね。
 私としては、別にこちらでも構わないのですが……やはり、双剣士さんの建てて頂いた「小説/感想を書くときに困ったこと相談所@」のほうが趣旨としては「より適切」であると思われます。
 折角本当の初心者向けに作っていただいたスレッドなのですから、活用しない手はありません。私もそちらにて一書き手としてアドバイスできたらと思っています。

 それでは、原宿の神さんが、素敵な小説を書けるよう応援しています。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.17 )
日時: 2013/06/08 01:29
名前: ピアノフォルテ

 (コラム的な何か)
 突然ですが、お堅いイメージがあるようなので、解りやすくするために用語紹介をしてみます。

 それは……「小説の書き方」を議論するにあたって避けては通れない用語
 修辞法(レトリック)についてです。

 いや、そこのお方、専門用語ってだけで回れ右しないでちょいとこのお茶でも一杯飲んで下さい。せっかく小説家の門を叩かれたのだから、知って損は無いですよ。
 だからまずはこの言葉を、解りやすい日本語で描いてみましょう。


 修辞法=「なんか文章をそれっぽくにしたい時に使うやつ」


 ええ、とりあえずこの書き込みを見て下さった方はこれだけ覚えてくれれば結構です。 

 恐らく……いえ、必ず全ての方が一度は使ったことのあるものであり最も身近なのは
 比喩法=何かに例えてみました。だと思います。

 わかりやすい例)ハヤテのごとく。

 そもそも原作漫画からしてこれに該当していたり。
 文章を作る上でも最も閃き易い部類に入るのではないでしょうか。
 日常会話でも使っているかと。

 このなんか文章を華やかにしたい時につかうやつも、これ以外(というか比喩の中だけでもさらに分かれるし)に沢山種類があって、大抵の人は無意識に使っています。
 なので、そこを無意識から意識的に変えるだけで文の世界は一変するのではないでしょうか。
 小難しく考えたら駄目です。かの師が「考えるんじゃない――感じるんだ」と言ったように。むしろ文の世界は格闘技の世界より抽象的ですし。
 ある意味、ハヤテのごとく。の根幹であるパロディとも似ているかもしれませんね。知らない人にとっては特に意味も無いものが、知っている人にとっては重要な意味合いをもつと言う点では……。

 それでは、失礼しました。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.18 )
日時: 2013/07/14 15:54
名前: 原宿の神


 こんにちは、最近少々小説を書く上での自分の才能に限界を感じ、

この行き詰った現状を打開すべく皆さんに救いを求めにきた原宿の神です・・・

今回、議題としてあげたいのは、”登場人物の心情の表し方”についてです。

最近、このひなゆめファンの・・・いわゆる上位ランカー(と私が勝手に呼んでいる)の方々の小説を読んで

自分の小説と比較した結果、

皆さん登場人物の心情の表し方が、非常に巧みで、かつ魅力的であるということを感じました。

簡単な例をあげますと、登場人物の心情を風景描写で表す場合、



登場人物が落ち込んでいたら、それに合わせて雨を降らせてみる。



登場人物が一人物思いに耽っていたら、周囲から人を排除するために、自然の物音や、動物の鳴き声を強調してみる。



・・・などが挙げられます。。

他にも創意工夫を凝らして、個性豊かな描写方法を生み出している人がたくさんいらっしゃいますが・・・

どうにも自分の書く心理描写は拙いというか・・・華がないなと痛感していました。

そこで、ぜひとも皆さんに登場人物の心情を表す上でのこだわりのようなものを教えていただければなと思い、

このハイレベル極まりない才能の巣窟のような掲示板に、びくつきながらも小石を投じさせていただいた次第です。

お暇なときでよろしいので、どなたか私に知恵を授けてくれる方がいらっしゃることを願います。




それでは。















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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.19 )
日時: 2013/07/14 18:02
名前: ピアノフォルテ

 >原宿の神さん
 心情の表し方についての拘り。ですか。
 この手の技術に関して、私より遥かに上手な人が居るのですが……。第一、私が現在掲載中の小説が意図的に無味乾燥な文を心がけていることもあり、参考にしにくいかとも思います(笑)

 拘りと言うか、文章に華を持たせる為の案なのですが。
 1)既に他の方との技量の差を感じているのなら、是非それを洗い出して参考にする。
 2)そして、参考にした文を自分なりに改変して使ってみる。
 ことが重要だと思います。
 尻込みしてしまって停滞するより、トライアンドエラーでどんどん進んでいく方が得る物は大きいと思います。

 他者に劣っていると認められるということは、成長するにあたり非常に重要なことです。
 私も、この人凄いなって方に影響を受けながら、日々精進しています。


 また、文章の力に関しては、やはりプロの方の作品が圧倒的なものを持っています。
 参考として、私が大きな影響を受けた作品としては(読め、という事ではありません。私を知ってもらうと言う意味で紹介しています)、
 小説作品では
 ・ロバート・F・ヤング「たんぽぽ娘」
 ・ジョージ・オーウェル「一九八四年」
 ・ロバート・A・ハインライン「夏への扉」
 ・坂井三郎「大空のサムライ」
 ・虚淵玄「Phantom / fate zero / アイゼンフリューゲル」
 ・奈須きのこ「空の境界」
 ・犬村小六「とある空飛士への夜想曲」
 ・桜坂洋「All you need is kill」

 映像作品では
 ・リベリオン
 ・inception
 ・butterfly effect
 ・steins;gate
 ・魔法少女まどか☆マギカ
 ・劇場版ポケットモンスター「水の都の護神ラティオスとラティアス」
 ・劇場版クレヨンしんちゃん「モーレツ大人帝国の逆襲/アッパレ戦国大合戦」
 ・ARIAシリーズ
 ・CLANNAD
 (順不同)

 等々があります。
 原宿の神さんが書かれているのは、カップリングものということで。恋愛モノとして一押しは「たんぽぽ娘」。最近まで悉くが絶版でしたが(笑)ようやく再販されました。
 本編は15分もあれば充分読み終わるリーズナブルさでありながら、心情に関する比喩、文に潜むマジックも含んでおり、非常に良い作品です。

 また、この掲示板内であれば、心情表現の最高峰はやはり「餅ぬ。」さんだと思います。続いて「きは」さんや、管理人でもある「双剣士」さんもかなりのもの。
 「きは」さんは指導や考察の点でも凄まじい(素晴らしい、ではないw)実力をお持ちで、この方の視点を知る意味で、小説のみでは無く感想も読んでみると面白いです。

 エ、ワタシジシンノレベル……?ハテナンノコトカナ?

 既に原宿の神さんが目を通された作品もあるようですが、是非是非もっと読み込んでみて下さい。きっとまだまだ色んな発見がありますよ。


 ……結局のところ、成長に必要なのは「貪欲な姿勢」です。
 原宿の神さんはそれをお持ちのようですので、焦らずじっくり成長なさってくださいませ。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.20 )
日時: 2013/07/14 21:37
名前: 原宿の神

 ピアノフォルテさん、迅速な回答、どうもありがとうございます^^

私は小説書きとしてはまだ駆け出しもいいところなので、こうして先達の人からアドバイスをいただけるというのは

本当にありがたいです。

「餅ぬ。」さんや「きはさん」、「双剣士さん」ももちろんなのですが、やっぱり私はピアノフォルテさんからも

多くのことを学ばせていただいていると思っています。

この掲示板の一番初めにピアノフォルテさんが書かれている、小説の肉付けのやり方なんかも、今の自分の書き方に

極めて大きく影響していますので、そういった点も含めて、一人の小説書きとして、ピアノフォルテさんのことはとても頼りにさせていただいてます。




プロの本をお手本にということでしたが、今までは、身近な二次小説書きでハイレベルな人や、ライトノベルなどを

手本にしていたため、ピアノフォルテさんにご紹介いただいた本はとんと目にする機会がなかったのですが・・・

そうですね、やはり本格的に自分を鍛えようと思えば、プロの方を手本にするのが一番ですよね。

自分一人だと何を読んだらいいのか分からなかったので、こうしておすすめを紹介していただけて助かりました。

今アマゾンで検索したら、たんぽぽ娘は1000円程度で売っていたのでさっそく買ってみようと思います。




あと、ぱっとこれだけの量の小説を紹介できるところを見ると、ピアノフォルテさんは大分普段から本を読まれる

方なのだと思うのですが・・・自分はあまり普段から本を読む習慣がなかったので・・・本の読み方にいまいち自身が

ないんです・・・・・・

ピアノフォルテさんは、本の内容を自分の小説に活かすために、何か本を読む上で注意していることなどはあるでしょうか??

私は、とにかく何度も読み返して、気に入った表現があればそれを真似てみる、という普通の

やり方しかできていないのですが・・・何かこういう点に注意して読んでいる、とか、こういうやり方で自分は本の内容

を自分の小説に活かしている、というのがあればぜひぜひご伝授いただけるとうれしいです^^;


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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.21 )
日時: 2013/07/14 21:50
名前: きは

こんばんは、原宿の神さん。あなたが議題を用意してくれるこの時を、楽しみに待っていました。


さて、”登場人物の心情の表し方”ですが……。
まず、作品の立ち位置によって心情の表し方が異なってくることを把握しなければならない、と私は思います。

作品の種類は大きく二つに分類されます。いわゆる、一人称小説と三人称小説です。
二つの違いは、当スレッド>>2にて、ロッキー・ラックーンさんが説明されております。(ぜひ参考に)
ここでポイントとすべきことは、一人称小説は視点となるキャラクターの心理描写が直接できるということです。
裏を返せば、それ以外は心理描写がほぼできないと言ってもいいでしょう。

(※ここまでの私の意見で、違和感を覚えられた方は結構いらっしゃると思います。実際に、原宿の神さんの書かれている作品は三人称でルカ視点やハヤテ視点で書かれています。
  それが悪いことではありません。ということをあらかじめ付記しておきます。まぁ、小説の形態に厳格な線引きがないからなんですけどねw)

心理描写ができる場合での心情の表し方は簡単ですね。感情を言葉にして、地の文に放り込めばいいだけです。
では、心理描写ができない場合はどうしましょうか。
その時は、人の行動や状態から推理する要領で判断していくか、直接その人の口を通して心情を知るか。ベタに考えれば、それぐらいの方法が挙げられます。

自分の作品がどのような規格で書かれているかをしっかりと把握した上で、心情の表し方は変わってくるのです。



さて、長ったらしい前置きはこれぐらいにしておきまして。ここからが、本番です(笑)
結論から申し上げますと、私のこだわりは、「どのように感じたのか、という部分を過程に据える」です。
わけがわからないですねw説明を加えます。
たとえば、原宿の神さんは巧みで魅力的な心情の表し方を感じた一例として、以下のシチュエーションを挙げました。

  登場人物が落ち込んでいたら、それに合わせて雨を降らせてみる。

確かに、雨が降っていれば落ち込んでいるように見えるのかもしれません。低く広がっている灰色の雲に空が覆われていると、それだけで気持ちがめげてしまうのかもしれません。
ですが、雨を降らせただけで、落ち込んでいる状態をさらに強調できたら苦労はしません。
雨を降らせたことでどうなったのか、そして、その部分でどのように感じたりしたのかが心情を表す上で重要となってくるのです。

雨に打たれてどう感じるのか。冷たいのか、煩わしいのか、はたまた心地よいのか。
雨に打たれている状況はどうなのか。傘を持ちながらも雨に打たれているのか。傘がなくて雨に打たれているのか。はたまた両手を広げて浴びるように雨に打たれているのか。
雨に打たれていてどうするのか。そのまま佇んでいるのか。雨宿りしようと駆け出すのか。はたまた喜びの声を上げるのか。

人は、一つの状況から様々な角度で物事を捉えています。捉えたあとは思考を重ね、最後に判断し、そして行動に移します。それらの根底にあるのが、感情であり心情なのです。
心情の表し方を工夫するには、「どのように感じたのか」と「そしてどうなったのか」をしっかりと踏まえていくことが大切であると私は考えるのです。


前置きの続きにもなりますが、一人称小説と三人称小説では表現のプロセスが少々異なります。

一人称:心情→行動→状態(結果)
三人称:行動→状態(結果)→心情(推測ないしは確信)

となります。これを意識するだけでも、工夫する余地はまだまだあると思います。



長文失礼しました。参考になれば幸いです。

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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.22 )
日時: 2013/07/15 03:30
名前: ロッキー・ラックーン
参照: http://soukensi.net/perch/hayate/subnovel/read.cgi?no=25

こんにちは、ロッキー・ラックーンです。
原宿の神さん、はじめまして。>>18に対して、私からも微力ながら意見させていただきます。

まず、技術的な話をするつもりはありません。
このスレの猛者の皆様のご意見を参考にすればレベルアップする事うけあいです。
私自身も大変参考にさせて頂いてます。
という訳で、私からは「心のあり方」についてだけ、ごくごく簡単に。


心情を表現する文章を書く時、そのキャラクターを自分自身に憑依させてキーボードに打ち込む。これだけです。
とにかく、そのキャラになりきる。もう少し言えば、「●●の心情の表現、君に任せたよ」と畑先生に言われたかのような錯覚に陥る。といった具合です。

例えば、女性キャラがハヤテに対してときめいた時。そのキャラが持っていそうなボキャブラリー全てを駆使してハヤテの素敵さを語る。あたかも自分がハヤテに恋しているかのように。
例えば、お金を愛するヒムロ君を書く時。お金の素晴らしさをとにかく訴えたいと思いながら語る。愛だとか友情だなんてものは金でどうにでもなるのだと信じ込む。

そうして投稿前に読み返した時、「あぁ、俺って何書いてんだろう…」と思えたら、恥ずかしくなる前に即投稿。こんな感じです。


ところで憑依といえば、声優の小林ゆうさんがある筋では非常に有名ですね。(残念ながら「ハヤテ」には出ていらっしゃいませんが)
「小林ゆう 憑依」と検索すると様々な動画が見られます。
私個人、キャラクターを扱う上での心のあり様を勉強させて頂いています。

はてさて、ツッコミの嵐が飛び交いそうな文章となってしまいましたが、お互いに頑張りましょうという言葉でシメさせて頂きます。
それでは、失礼しました。
この作者は、誤字脱字の連絡を歓迎しています。連絡は→[チェック]/修正は→[メンテ]
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.23 )
日時: 2013/07/15 04:39
名前: ピアノフォルテ

 なにこのかつてない盛況ぶり。べ、別に嬉しくてニヤついてたりなんかしないんだからねw



 ……ふむ、本を読むにあたり、注意している点、ですか。

 
 >私は、とにかく何度も読み返して、気に入った表現があればそれを真似てみる、という普通のやり方しかできていないのですが。

 いや、それでひとまずは充分だと思うのですけれどw
 私もこれ以上の事は余り意識してませんし。
 ただ、原宿の神さんの仰りたいのは、いざ自分の物として紙面に書きだすにあたり、ただ真似るだけでは芸が無い。という事だと思います。
 そこで私が行うのが、ロッキー・ラックーンさんの仰る「キャラクターへのトランス」。です。もっとも、私はもう少し俯瞰した位置から考えていますが……。
 これも三人称小説と一人称小説の違いですかね。
 
 ここでこんなシチュエーションなら、このキャラクターはこう感じるだろう――
 自分で文を生み出せない時に行う、発想の逆引き。とでも言いましょうか。

 すでにきはさんが例を挙げて下さっていますが、単に「雨が降る」という状況でも、そこに至るまでの過程次第で、また過程が同じであってもキャラクター次第で、感じ方はまるで異なってきます。
 (私なんかは寧ろ悲しい心情の時に晴天の空を描いたりして、より孤独な悲しさを際立たせようとしたこともあります。逆に雨が降り注ぐ中でも、楽しい気持ちを描けば、その楽しさが憂鬱さを上回るほどのものであると表現することも出来ますよね。
 ……我ながら捻くれてるなあw)

 文章を真似るのは、文章を読み解くことです。
 なぜ、このタイミングでその表現が必要になったのかを考え、文そのものを模倣するというより、書き方を模倣すると言う方が正しいでしょうか。



 ところで、私はライトノベルや同人作品を卑下するつもりは全くありません。
 先に挙げた小説群にもライトノベルもありますし、この界隈に出てくる表現は場合によっては文学作品より役に立つことすらあります。

 特にキャラクターが重要となる「ハヤテのごとく」の同人作品を作るなら、参考にできる点は多いでしょう。
 私が敬愛する虚淵氏の作品も(実際の内容はヘビーでも)大別すればライトノベルですから、寧ろ人並み以上にこの分野は好きだと言えるでしょう。

 敢えてそれ以外の作品を例に挙げたのは、これも視点の変更の為に読んでいるからだったります。
 ここはライトノベルだったらこう。ミステリだったらこう。ハードボイルドだったらこう。という風に。


 ……なんだか、雑多になってしまいましたが、少しは伝わりましたかね(苦笑)
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.24 )
日時: 2013/07/15 08:45
名前: 双剣士
参照: http://soukensi.net/ss/

【原宿の神さまへ】

なんだか私の名前も挙げていただいてるようなので、僭越ながら参加させていただきます。
論理的な説明は他の方々がやってくれているので、私からは幾つかの実例を提示しようかと。

(1)たったひとつの本当
http://soukensi.net/ss/hayate/alice.html

まずはオーソドックスなタイプ。寄る辺ないアリスの不安な心情を、ミダス王に破壊されて荒涼としてしまったお屋敷の光景と
絡めながら表現しています。

(2)ダブル・トライアングル
http://soukensi.net/ss/hayate/neta/173.html

表向きは三人称の形態を取りながら、実質的には登場人物の一人称を交互に積み重ねているタイプ。
原宿の神さまには物足りないかも知れませんが、不慣れな作者にとっては一番使いやすい心情描写の方法じゃないかな。
ロッキー・ラックーンさんのおっしゃる「なりきり」の典型例でもあるし。

(3)風を追いかけて
http://soukensi.net/ss/hayate/chasewind.html

こちらは変化球タイプ。一人称では淡々と事実を語らせつつ、所々に挿入した詩を用いてヒロインの心情を表現しています。
下手に比喩的な表現を用いるより、どストレートに語らせた方がこのヒロインらしいと判断しました。

(4)落ち葉焚き
http://soukensi.net/ss/hayate/ochiba.html

変化球タイプをもうひとつ。キャラの会話も地の文も皆無、ひたすら主人公の台詞オンリー……のはずなのに、
主人公から見た登場人物たちの心情・表情・息遣いなどが克明に浮かび上がってきます。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.25 )
日時: 2013/07/15 16:43
名前: 原宿の神


くはあ!み、みなさん迅速な回答本当にありがとうございます!感激です!

聞かせていただいたお話をできるかぎりものにできるよう私も全身全霊で議論させていただきたいと思います!




きはさん

うわあ、ま・・・まさか本当に来て頂けるとは思いませんでした・・!こんにちはきはさん!

私ごときの拙い議題に耳を傾けていただき、本当にありがとうございます!!



一人称小説と三人称小説の区分について、今こうして言われるまで、正直自分はそれほど深く考えていませんでした。

自分の小説を改めて読み返してみても、三人称だったり一人称だったり、統一性に欠けていたので、

ここをしっかり意識するだけでも、もう少し小説の質があがりそうです^^

一人称については、きはさんのおっしゃるとおり、心情表現自体は単調なものだと思うので・・・(まあ、その中でも様々なやり方が

あるのでしょうが・・・)三人称での表現法について、もう少し勉強させていただきたいと思います。

きはさんのおっしゃっていたことの中でも、三人称における表現のプロセスが行動→状態→心情の順に進んでいくというのは、

とても参考になりました!

正直ここまで深く人称における表現の違いを分析されていることに感嘆を禁じえません。さすがです!!!

心情を表すにはまず状況をしっかり把握し、そしてその状況を各登場人物がどのように受け取るかを思考することが大切である、と。

この”各登場人物の受け取り方”を自分なりに解析・思考することで個性が生まれる、という風にきはさんのお話から解釈いたしました。

実際に言われてみると、おそらく小説を書く上で基本であり、また最も大切なものの一つに思えるのですが、今までこれらのことを

意識せずに小説を書いていた自分の勉強不足を恥じ入るばかりです・・・

次からはこの行動→状態→心情の三人称におけるプロセスをしっかり頭に叩き込んだ上で、執筆に励みたいと思います!

懇切丁寧なご解答、どうもありがとうございました^^



ロッキー・ラックーンさん

こんにちは!この掲示板でのやり取りや、実際の小説の中でお名前はちょくちょく拝見させていただきましたが、

実際に交流するのはこれがお初ですね^^今後ともよろしくお願いします^^



それでは、内容についてですが・・・



心情を表現する上で、そのキャラクターになりきる、というのはとても有効な技術だと思います。

私自身、登場人物同士の会話文を執筆する上では、できる限りそのキャラクターになりきっているつもりです。

・・・ですが、どうにも困ったことに、私自身に才能がないためか私の書く小説のなかでは、意図せぬうちに登場人物の

性格が原作とは異なってしまうことが多々あります(いや、もちろん話の展開上わざとそうしてることもありますが・・・)

いくらなりきるといっても、やはり他人(二次元ですが)の思考を完璧にトレースするのは無理があるし、

オリジナルならともかく、二次創作として原作の展開自体を改変してしまっている以上、各キャラクターの思考も、

原作のキャラクターと完全に一致させることは難しいと思うのです。

そうなってくると、やはりある程度自分の小説の展開に合わせて一部キャラクターの性格や特徴を変化させる必要性が

生じてくるのですが、こうなるともうなりきるのも難しくなってきます。正直平凡な自分では、原作のキャラと自分の小説のキャラが

ごっちゃになっていることが多々あるのですが・・・

ロッキー・ラックーンさんは、そういうことはないのでしょうか・・・?

何かなりきる上でのポイントのようなものがあれば、ぜひご伝授いただきたいと思います・・・




ピアノフォルテさん


こんにちは!またしても迅速な回答ありがとうございます^^

重ねての質問になってしまい申しわけありません・・・



それはそうと、掲示板、賑わってますね^^正直私ごときの出した議題にこれだけの人が答えてくださったことに驚きが隠せません・・・!

また、これらの猛者の方々の議論に加えていただけることが大変光栄です^^

私もいずれは皆さんの議題にしっかり答えられるくらい、自分の実力を高めていきたいと思います。



それでは、私の拙い疑問にお答えいただいた件についてですが・・・

”文章を真似るためには、文章を読み解くことが肝要”とのことですが、これは数多くの本を読破してきているであろうピアノフォルテさん

ならではの意見だと思います。

正直、私の力量でどこまで筆者の手法を理解できるかいまいち自信がないのですが・・・

これから本を読むときは、「どうしてそうなったのか」という意識を常に念頭に置いて読み進めていきたいと思います。



ライトノベルと文学作品については、やはり両方とも学べることは多いのですね。

私は、文学作品には不慣れなので、まずはピアノフォルテさんにご紹介いただいたものの中から、

気になってものを読み進めていくつもりですので、また何か参考になる小説があれば、ぜひとも教えていただきたいと思います^^



双剣士さん

こんにちは!以前私のスレッドで一度絡んで以来ですね^^



実例の紹介、大変参考になりました。どうもありがとうございます^^

手法としては、「風を追いかけて」の変化球タイプが一番自分のやり方と近いのかなと思いました。

・・・というより、一人でこれだけの手法を使いこなせるのには脱帽です!

いろいろ研究なさってるんですね・・・私も、一つのやり方にとらわれず、どんどん新しい表現を試していきたいと思います^^

ありがとうございました。




















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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.26 )
日時: 2013/07/15 22:21
名前: きは

ここは議論スレッドである、ということで。
ちょっと横レスの形になるのかもしれませんが、議題の中で取り上げられたことについて私見を述べたいと思います。


○一人称と三人称について


 小説の形態に厳格な線引きがない、と書かせていただきました。
 一人称小説でも、キャラクターになりきって語る場合と、視点だけを制限して綴っていく場合があります。
 一方三人称小説でも、神様(作者)視点で話を進める場合と、呼称は三人称だけど実質誰かの視点に立って話が進む場合があったりします。
 ぶっちゃけ、自由なんですよねぇ。気をつけるべきは、むやみに混ぜないことです。
 混ぜれば混乱します。特に読む側がです。スタイルは作品ごとに一貫するように意識して書くのがオススメです。


○「行動→状態→心情」の補足説明


 三人称小説では、「誰が何をした」という部分が特に重要となってきます。
 会話文だけで話を進めて描写を疎かにしてしまうと、読み手は自分で世界を補完して読まざるを得なくなってしまうのです。
 表現を工夫すれば会話文だけで世界を作り上げることもできますが、はっきり言いますと、その手法は上級者向けです。少なくとも、私にはできません。
 
 そして、プロセスにおいて一つ、心がけていただきたいことがあります。
 それは、「まず、自分が作り上げた世界を、自分自身がどのように感じるのか」です。

   心情を表すにはまず状況をしっかり把握し、そしてその状況を各登場人物がどのように受け取るかを思考することが大切である、と。

 上で引用した部分は非常に大切なことです。ですが、そこにワンクッションを置く形で、「自分、いわゆる書き手自身がどのように感じるのか」を意識して欲しいのです。
 私の拙作「にわか雨」と「足掻き」の冒頭部分の描写は、実際に私が目にした光景なのです。
 そこから自然の神秘であったり、命の儚さであったりという感覚を汲み取って、「じゃあ物語に登場するキャラクターのフィルターを通せばどうなるのだろうか」と思考を重ねてあのような形になりました。
 プロの作家さんでも、情景描写のモチーフは案外、自身の身の回りが多かったりします。
 (漫画やアニメなどの視覚で訴える作品媒体になりますと、人気の度合いによっては、聖地になったりするのです)

 もしも、情景描写に力を入れたいのであれば、この部分を参考にして頂ければ幸いです。
 

○「キャラクターになりきる」ということ


 ぶっちゃけ。「キャラクターになりきる」ことは、非常に難しいことだと思います。原宿の神さんがロッキー・ラックーンさんへのレス返しで危惧されている通りです。
 そもそも、二次創作には基となる作品が存在するとはいえ、原作と異なった話の展開となるのが当然であるから、完全に一致させるのはほぼ不可能なのです。
 (※あくまで技術の上での話です。技術を上回る原作への愛があれば、そんな障害は容易く乗り越えられると思います。ロッキー・ラックーンさんのように)

 ですから、私の場合は、キャラクターに幅を持たせるために大まかなイメージのみでとどめています。
 ヒナギクだと、「正義感が強い・公明正大である」という二点。以上です。
 ルカの場合は、「負けず嫌い・積極性がある」という二点。以上です。
 ハヤテに至っては、「八方美人」という一点。以上です。  
 要は、基幹となるイメージは崩さないように、枝葉となる細かい設定にはあまりこだわらないようにしています。
 ほら、枝葉って風が吹けば折れたり散ったりしますが、幹だとよっぽどのことがない限り倒れることないじゃないですか。

 ……あくまで持論ですので、参考程度にしてください(笑)
 


最後に。もしも、情景描写を始め気になったことがあったならば、忌憚なく質問してください。
私は、貴方の向上心を高く買っています。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.27 )
日時: 2013/07/16 22:43
名前: 原宿の神

きはさん、またまた懇切丁寧な説明どうもありがとうございました^^学ぶことが多くて頭の中を整理するのが

大変ですが、どうにかしっかりきはさんのご意見を吸収していきたいと思います。




人称については、どうやら自分は「三人称だけど実質誰かの視点に立って話が進む」やり方が一番肌に合う

らしいので、しばらくはその方式で執筆していくつもりです。

今まで書いた自分の小説は、正直ごちゃまぜ感がありましたので、混ぜないで一貫するようしっかり意識して

書きたいと思います。




心情表現については、その場の状況について、各登場人物の感情だけでなく作者自身の感じ方も

文章に取り入れる、ということでしたが・・・

なるほど。これは確かにとても有効なテクニックだと思いました。

登場人物の思考だけでなく、作者の思考も文章の中に織り交ぜることで、また違ったキャラの一面が描けるでしょうし、

現実の人間の思考をトレースすることで、その文章における現実味が増すことでしょう。

その小説ごとの世界観や、キャラそれぞれの個性を自身の思考を加えることで殺してしまわないないよう気をつけさえすれば、

私もまた一つ上のレベルの小説が書けそうだと思いました。

ただ・・・どうにもそのキャラの性格や思考系統と、自分の持つそれがあまりにも食い違っていた場合は、

自身の考え方を文に挿入するには少し技術が必要になるのかなとも思いました。

たとえば、私が現在執筆している小説は、水蓮寺ルカが主役になるのですが、

原作の彼女のバイタリティやアグレッシブさは、あまりにも自分とかけ離れすぎていて自身の思考や感じ方を差し込む

隙がありません。

”なりきり”と同じく、無理に思考を挿入しようとすれば、それはもう水蓮寺ルカの名を借りた別のキャラになってしまいます・・・

(というか、私の小説ではすでに若干手遅れ気味です・・・)

作者の思考を挿入する、という技術はとても加減が難しいものだと感じました。

きはさんのように、キャラごとの個性と、小説の世界観、そして自身の感覚や思考、それらの調和を無理なく操れるように

なるには・・・正直今の自分では全く力不足です・・・

これは一朝一夕には身につかないものだと分かりきっているのですが・・・何かアドバイスがありましたら

ぜひともお願い致します・・・




キャラへなりきることについて


なるほど。つまり、あまり細かく分けずに、大雑把な特徴だけを頭に入れておく、ということですね。

確かにこれなら、芯の部分がしっかりしますので、後は口調にさえ気を使えば、多少の性格のずれが生じても

問題はなさそうです。

(・・・しかし、ハヤテが「八方美人」と一刀両断されていたのには、ちょっと笑いましたw)

自分の小説では、ルカの性格が一貫しなくてなかなか苦労していたのですが・・・

今更ながら、大雑把な設定だけつけて、それを元に執筆していこうと思います。







ここまで、親切に一つ一つ私の疑問に答えていただき本当にありがとうございました。

精一杯吸収して、執筆に活かしていきたいと思います^^

あまり何度も質問してお手数おかけするのも気が引けるのですが・・・

また何かありましたら、ちょくちょくお世話になりにこようと思います^^;

それでは!



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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.28 )
日時: 2013/07/17 01:26
名前: ピアノフォルテ

 >原宿の神さん

 いやあもう、本当に向上心が素晴らしいです。うかうかしてたら、私なんかではあっという間に置いて行かれてしまいますね。
 もっと私も勉強しなきゃ(;一_一)Φ
 
 ところで、気になる一文を発見しました。
 >どうにもそのキャラの性格や思考系統と、自分の持つそれがあまりにも食い違っていた場合は、自身の考え方を文に挿入するには少し技術が必要になるのかなとも――

 言葉の彩で誤解していたら済みません。
 なにもきはさんは自分の考え方を強引に文章にしろというのではなく、まず第一段階として自分自身でしっかり世界を感じてほしいと仰っています。
 その後に、キャラクターというフィルターを通して物を描いてはいかがですかということであり、無理やりに自分の考え方を文に突っ込むのとは少々違うかと思います。お間違えないよう。



 ……まあ、そんなことより、私が本当に一番気になってしまったのが

 >あまり何度も質問してお手数おかけするのも気が引けるのですが・・・

 という一文。
 いや、お手数なんて思ってません。少なくとも私は、本当に楽しくて、好きでやっています。ちょこちょこどころか、どしどしお願いします。
 自覚があるかは解りませんが、このスレッドの原動力は回答して下さっている皆皆様方もそうですが、なによりも議題を提供して下さっている方なのです。
 何一つ躊躇う必要はありません。
 むしろ「こんな質問考えてやったぜ」くらいの勢いでOKですよ(いや、実際は最低限の礼節を守ってもらわないと困るのだけれどw)。

 と、いうわけで、これからも気軽にご利用下さいませ。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.29 )
日時: 2013/07/17 04:24
名前: ロッキー・ラックーン
参照: http://soukensi.net/perch/hayate/subnovel/read.cgi?no=25

こんにちは、ロッキー・ラックーンです。
今回も心意気について少しばかり意見させて頂きます。(コレより先、全ての文章に「※個人の見解です」が付きます。)


>>25の原宿の神さんのご意見について…
>オリジナルならともかく、二次創作として原作の展開自体を改変してしまっている以上、各キャラクターの思考も、原作のキャラクターと完全に一致させることは難しいと思うのです。
そうなってくると、やはりある程度自分の小説の展開に合わせて一部キャラクターの性格や特徴を変化させる必要性が生じてくるのですが、こうなるともうなりきるのも難しくなってきます。正直平凡な自分では、原作のキャラと自分の小説のキャラがごっちゃになっていることが多々あるのですが・・・


これについて私は「(性格とか変えては)いかんのか?」という気持ちを持って書いております。
それはなぜか…を下記にて説明します。


まずは「そもそも自分は何を書きたい(やりたい)のか」をハッキリさせる。コレが一番重要だと思います。
「テーマの選定」とでも言えば大人っぽく聞こえますでしょうか?

例えば、「原作どおり、すれ違ってばかりのハヤテとナギを書きたい」と思うのなら、出来るだけ原作のキャラクターの性格を尊重する必要が出てくるかもしれません。(言い切りの形にしないのは、キャラ崩壊しながらでも書ける能力がある人のためです)

しかし、私の場合は「ヒナギクに恋して仕方ないハヤテ」を書きたいと思い、しこしことキーボードを打ち込んでいます。本来ならアテネに恋しているハヤテの心根を真っ向からぶっ壊そうというテーマ選定です。
ここで仮に、「キャラの性格は原作準拠でないといけない」という前提があったとしたら、もうその時点でお〜わり。何も書けません。
よって、「(性格とか変えちゃえば)いいじゃん」と思う、という訳です。キャラクター変化は、自分の書きたい物(選んだテーマ)を書くための手段という事になります。

だから、原宿の神さんがルカの性格を変えてしまっても、それが「やりたい事」を実現させるためであれば何も気に病む必要が無いのですね。
ただ、それをして本人が満足できる事、これが大事だと思ってます。二次創作なんだから、まずは自分が「これいいじゃん」と思えるようにしたいですね。


そして、決定した「やりたい事」のために「すべき事」をひとつひとつ消化していく。これが私のSS作りの流れとなります。
ちなみに、「ヒナギクに恋して仕方ないハヤテ」のために「すべき事」は…

・どうやってハヤテがヒナに惚れるのか
・アテネとの過去と、今の気持ちはどうするのか
・ナギとの勘違いの件
・ハヤテの借金の処理の仕方は

などと、挙げていったらキリが無い案件をダラダラと消化しているわけであります。ここまで言ったら蛇足かもしれません。


最後に「畑先生はハヤテというキャラを醤油(=例えばアテネ)で味付けしているけど、私はオリーブオイル(=例えばマリア)を使おう。私はオリーブオイルが好きだから」くらいの気持ちで書いてみると楽だと思います。
畑先生と使う食材は一緒、だけど調味料は食べる自分好みにかけまくっちゃえばいいじゃん(いいじゃん)といったノリです。
分かりにくいですね。


それでは失礼しました。
またお邪魔させて頂きます。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.30 )
日時: 2013/07/17 08:06
名前: 双剣士
参照: http://soukensi.net/ss/

おはようございます、1人のSS書きとしての双剣士です。

ロッキー・ラックーンさんが提示なさった>>29の議論は、多くのオンライン書き手さんが直面する壁です。
私は>>29の主張とは異なる考え方の持ち主ですが、こういったことは多面的な視点から自分のやり方を見つけることが肝要かと思いますので
その辺を熱く語っているページのURLを貼っておきます。ご参考になれば。

二次創作を書くに当たっての注意点、留意点、心得とは?
http://www.raitonoveru.jp/howto/07a.html#03
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.31 )
日時: 2013/07/19 21:03
名前: 原宿の神


返信遅れて申し訳ありません;;




ピアノフォルテさん


才能はありませんが、向上心だけは溢れてますので^^;ぜひこれからもいろいろ教えてくださればと思います^^



きはさんのご意見の件ですが、自分なりに噛み砕いて理解したつもりが、少々視点がずれていたようですね・・・

お恥ずかしい限りです(;;)

確かに、改めてきはさんのご意見を読み返してみると、キャラの思考に自分の思考を投影しろとは一言も

言ってませんね・・・

ようやくきはさんのおっしゃていたことを正しく理解できた気がします・・・ありがとうございました^^



あと、質問の件ですが、これからもどんどん質問していいという大変頼もしいお言葉をいただきましたので、

これからも隙あらばこの掲示板に参戦させていただきたいと思います^^どうぞよろしくおねがいします^^





ロッキー・ラックーンさん


「なぜ性格改変してはいけないのか」


ロッキー・ラックーンさんのこの問いは私にとって衝撃的でした・・・

確かに、無意識のうちにキャラ崩壊=絶対悪 みたいな前提が自分の中であったのですが、

よくよく考えると、それが必ずしも悪い方向に働くわけではないんですよね。

ロッキー・ラックーンさんのお話を聞いているうちに、キャラ崩壊も一つの味である

ように思えてきました。

というか、そもそも私はハヤごとの筆者ではないのですから、

原作と完全に同じキャラで書くのは土台無理があるのかもしれません・・・

だったら、ロッキー・ラックーンさんのおっしゃるように、明確なテーマを決めて、

原作はあくまで土台として、自分の作り上げた世界観とキャラ設定で文章を組み立てていくのが、

二次創作の正しい姿なのかな、と思いました。



いろいろ考えさせられましたが、貴重なご意見、どうもありがとうございました^^





双剣士さん


記事を拝見させていただきました。

いろんな人の考え方を見られて、大変刺激的でした^^

原作無視してようが、キャラ崩壊してようが、面白ければ官軍。というのは、

正直その通りだな、と思いました。

やっぱりクオリティがすべてなんですね。キャラ崩壊してようが、してまいが。

(まあ、それでも二次創作である以上、最低限守るべきラインは存在するとは思いますが・・・)

これからは、もう少しいい意味で自由に小説を書いていけそうです^^

ご紹介、どうもありがとうございました^^




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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.32 )
日時: 2013/08/24 19:07
名前: 大和撫子

  

こんにちは、大和撫子と申します。このスレに書き込むのは初めてで少し緊張しています。いままでこのスレは見ていたのですが私は書き手として初心者過ぎて何がわからないのかもわからない程なので(ここで言う0点〜30点のあたり)皆さんの書き込みを見て勉強しておりましたがやっとここで質問できる程理解できてきたので質問したいと思います。


 私は一人称小説が大好きです。なぜなら独特の表現(比喩表現的な)が使われていて、それが人物の心情と絡み合って何重もの意味をなすその深さが大好きなのです。



 それで、今日は皆さんに【比喩表現】について詳しく教えて頂きたくて来た次第であります。きはさんに比喩表現について色々教えてもらったんですがここの皆さんの意見も聞いてみたいなと思いまして。
 


>>17のピアノフォルテさんの比喩の種類や意識的に使うならばどこに着目すべきか、使いどころはどのような時がよいのか、抽象的な度合いはどこまでが許されるのか等々上手く説明ができませんがとにかく比喩を深く知りたいなと思います。



 私は比喩についてはなんか文を長くするために使うみたいなイメージです。ここはいくつか意味を含ませたいなぁという所に比喩を使ってみたりします。後はカッコイイ場面に使ったりですかね。これを深く追求してより一人称小説を深くしていきたいのです。


もう一つはタイトルについてです。皆さんはタイトルをどのように考えてつけていますか?
 私はその作品を一言で言い表したまとめとしてつけたりその作品で一番言いたい事をタイトルにしたりしています。(どうしてもでないときには閃きを使っています)


どうか皆さんの意見が聞きたいです。それ今までのレスの中にあるじゃんというのもあるかもしれませんがそれも読んだ上で聞いておりますので決して見てないという訳ではありません。ピアノフォルテさん、双剣士さん、きはさん、ロッキー・ラックーンさん、原宿の神さん及びこれを見ている皆様、どうか意見をお聞かせください。




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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.33 )
日時: 2013/08/24 22:28
名前: ピアノフォルテ

 >大和撫子さん(8/25修正。何故間違えた)

 折角なので少し踏み込んで説明。
 比喩法は、修辞技法(=レトリック)の一つな訳ですが更にそこから直喩、暗喩、換喩、提喩、諷喩に分かれます。大雑把に言うと

 直喩
 まるで〜のようだ。さながら〜の如く。……等々。
 のようにその文章が明確に比喩であると解るもの
 「ハヤテのごとく!」もこの直喩ですね。
 非常に扱いやすく、また情景や表情を彩るのに役立ちます。


 暗喩
 上で挙げた例の様な語彙を用いず、比喩を行うものです。
 直喩より説明しづらく、難しい技法です。
 例をNo.0から引用すると、初めの文
 春の穏やかな風に吹かれて、「桜の花びらが吹雪となって」散っている。
 の「」で囲んだ部分でしょうか。……暗喩は私も苦手なので、これもかなり直喩に近い気がしますがw
 ともかく、一目で比喩と解らないのが暗喩だと思って頂ければ大体合ってます。
 これを使いこなせるとかなり洗練された文になります。

 その他3つはご自分で調べて下さい。
 私の語彙では解りやすく説明できそうにないのでw……書いたとしても結局wikipediaからの引用が精一杯です(;一_一)

 直喩と暗喩の辺りは境界が曖昧なこともあり、余程のことがなければ意識する必要はないかと。
 直喩の繰り返しは似た文の乱出を招くので(個人的に単調な文が嫌いなのです。飽きっぽい性格なのでw)、私は出来る限り暗喩に出来ないかと思案していますが、この辺りはまだまだ私の力の及ばぬところですね。


 では、この比喩をいつ用いるかですが、まずはあなたの認識について。
 >私は比喩についてはなんか文を長くするために使うみたいなイメージです。ここはいくつか意味を含ませたいなぁという所に比喩を使ってみたりします。後はカッコイイ場面に使ったりですかね。これを深く追求してより一人称小説を深くしていきたいのです。

 間違ってもいないけれど、けれど全面的に同意もしかねます。
 注意して頂きたいのが「なんか文を長くする」というところ。
 優れた文とは、長い文ではなく適切な文です。極端な話、『○○は〜〜した』のような単純な文であっても、その状況を表すのに十全であるなら、本来はそれを用いるべきです。細かい表現は、状況をより詳細に伝える事が出来ますが、行き過ぎれば冗長となります。

 味がある、と冗長、は表裏一体なところもあるのですが、ただ長々としたい為に使うのはかなり危険なのでお勧めできません。


 そして、私がどのようにして比喩を用いているかと言うと

 1)人物や物、背景の行為、状態を別の事象と比べる事により、緻密に描写する。
 例えば、ゆっくりと立ちあがる動作を描くとして、その「ゆっくり」はどのようなゆっくりなのか。日常的に行われる何気ないものなのか、それとも――例えば満身創痍で立ちあがるのも億劫な状態なのか、ただ「立った」だけでは解り難いので比喩を使ったりします。

 2)比喩することにより、さらに他の事柄も連想させる。
 必然、何かと比較すれば、その比較対象も読者の脳内に浮かびます。通常より一歩踏み込んで読まれる方の中には、独特な比喩があると何故その比喩を用いたのかについて探る方もいらっしゃいます。大抵が想像力豊かな文系の方ですので、そこから発展して文章や世界観に広がりを持たせることも出来ます。
 感覚としては詩の世界に近いですね。
 輪郭を敢えてぼかしたりするので、1)と矛盾するように感じられるかもしれませんが、使い方次第では真逆のことも出来ると言うことだけは知っておいてください。

 3)カッコ良くしたいとき
 これは全面同意w
 クサい廚二病な台詞には、是非とも持てる修辞技法の限りを尽くして豪華絢爛に彩ってあげて下さい。色々高尚なことをのたまっていますが、私が本当に好きなのはとびっきりのB級作品です。だから二次創作なんてアンダーグラウンドな世界に入り浸っているのです。文法?理論?なんぼのもんじゃい!!
 文章が幾ら緻密だろうが、訴える力がなければ意味がありませんしね。
 文学作品を作りたいならともかく、ここは「ハヤテのごとく!」というギャグ漫画の二次創作掲示板であるわけですから、極論私が今まで語った全てを蹴り飛ばした作品を作ったとしても、文句は言いません。
 場合によっては諸手を挙げて「ヒャッハー!!そんな手があったか」とか叫びながら喜ぶかもしれません。


 最後に、意見が反転するようですが、ただ長くするために修辞を学ぶのも、経験を積むには一つの方法だと思います。事実、私もそうしていますし(一部の方は、こいつの書く文はたまに冗長すぎるよなと察しているやもしれません)。
 似たような事は何度も言っていますが、あまり堅くならないよう。私からの一番のアドバイス。

 「小説は楽しく書きましょう。理屈はその後」

 と、それっぽい言葉で締めくくり、乱文を良い話っぽく誤魔化して私の説明を終わりたいと思います。
 まだ訊きたいことがあったら忌憚なくどうぞ。私でよければいくらでも力になります。
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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.34 )
日時: 2013/08/27 22:52
名前: ロッキー・ラックーン
参照: http://soukensi.net/perch/hayate/subnovel/read.cgi?no=25

>大和撫子さん

こんにちは、ロッキー・ラックーンです。
比喩表現とタイトルですね。その2つは私もムチャクチャ時間を割かれたりする要素です。
今回は実際に投稿した表現なんかを使ってお話ししようと思います。


◆比喩表現

文法的な点はピアノフォルテさんの仰るとおりです。
換喩、提喩、諷喩ってなんや!?(震え声
とゆーわけで、私がどんな表現を好んで使うか箇条書きします。
技術的な事はあんまり言いません。

@キャラソンの一節を使う
特に私の場合、自己満足でヒナのキャラソンで使われている表現を引っ張ってきます。
ヒナの事を考えてプロの方が捻り出した表現なので、間違いは無いです。
ヒナ好きの読者さんに「おっ?」と思って貰えれば私の勝ち(?)ですね。

・用例1
花壇には、赤・白・ピンクと色鮮やかな雛菊。
その花は太陽を仰ぎ、風とヒナギクさんの想いを受けて、真っ直ぐに咲いている。

・用例2
「雛菊の花言葉って、知ってる?」
「ええ、『無意識』や『明朗』『純真』『お人好し』…とかですよね」

比喩表現以外でも使えるので便利。
なお、大和撫子さん大好きのアーたんのキャラソンは(ry
【追記・朗報】
Cuties第2巻Blu-ray&DVDの初回限定特典でアーたんのキャラソンが付いてきます。
コイツは買わないと(アカン)


Aキャラをモノに置き換える
先ほど出てきた換喩というヤツになるかと思います。(多分
ひとつのテーマとなるモノをキャラに当てはめます。
ハヤテ→風 ヒナギク→花 アテネ→女神 みたいな感じです。
何に置き換えるかを自分で考えるのが楽しかったりします。

・用例
不意に目が合った。
先程のやり取りを思い出して照れ臭くなるけど、目を逸らしたりはしない。
ようやく手に入れた「しあわせの花」…もう手離さない、絶対に。

うん、恥ずかしい。
ヒナの事を「しあわせの花」としているワイの作品、よろしゅ〜(ゲス顔

この方法、旧ひなゆめで私が非常に尊敬している作品で使われているものです。良かったらチェックしてみてください。(一貫してハヤテ=月、ヒナ=太陽として扱っています)
明日の明後日様 著「太陽と月」
http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?mode=view&no=3465



◆タイトル

>私はその作品を一言で言い表したまとめとしてつけたりその作品で一番言いたい事をタイトルにしたりしています。(どうしてもでないときには閃きを使っています)
凄く良いと思います。私も同じです。タイトルがすんなり浮かぶ場合は大抵言いたい事もまとまってる感じがします。

@キャラソンから引っ張る。
「ま・た・か」と、心の声が聞こえてくるようです。
ヒッナヒナにしたいんだから、しゃーないやん!(震え声

用例集
【花言葉 -I miss you-】→ヒナの名前の由来にアプローチする話
【想い断ちがたく、初恋なりがたし】→ハヤテが好きだけど、ハヤテは他の人が好き。どーしましょ?という話


A「ハヤテ」のサブタイトルをもじる
せっかくのウィットに富みまくった畑先生のサブタイトルを使わない手はありません。

用例集
【京アニがアニメ化とかしてる方の日常】→元ネタ「京アニがアニメ化とかしない方の日常」(原作28巻)
【カポーンって擬音は誰が考えたんだろう? スゲーよね Mk-2】→元ネタ「カポーンって擬音は誰が考えたんだろう? スゲーよね」(アニメ1期)
【俗・先生さよなら絶望】→元ネタ「先生さよなら絶望」(アニメ1期)


Bオリジナル
どっかから引っ張ってばっかやん!という声に応えて…
「一番言いたい事を表す」という方法ですね。

用例集
【母と子と】→ヒナとアリスの親子仲(?)を縮める話
【傘ひとつ 人ふたり】→「あいあい傘」じゃ味気無いかな?と思って考えた結果
【 Output 】→自分の想いを外に出せないヒナの悩みの話

タイトルを考えるのは結構しんどいですが、ピタリと自分の思い通りに浮かんだ時の気持ち良さと言ったらもう…

ピアノフォルテさんの仰る通り、「小説は楽しく書きましょう。理屈はその後」これ大事。
まずは自分が満足できる物を作る。読んでくれた人がその楽しさを感じてくれたら最高ですね。

参考になったかどうか…
他の猛者の方々たのんます!(マルナゲー

それでは、失礼しました。




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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.35 )
日時: 2013/08/30 01:10
名前: 大和撫子

   




ピアノフォルテさん


どうも、回答ありがとうございます。比喩の詳しい説明のおかげで色々考え方が増えました。私は暗喩が好きなんですが使うとなると中々出ません。頑張って捻り出して洗練した文に近づけようと思います。


比喩の使い方ですが更に他の事を連想させる使い方は凄いですよね。でも自分の読解力が無くてそれに気づかない時もあるんですよ(泣)。カッコよくしたい時に使うのは良いですよね!私もどうすれば文をより訴えられるものにできるか考えます。


理屈よりもまずは楽しく書くのは大事ですよね。でもその反面深い作品を書いてみたいと思う自分がいる(笑)。だから連載するやつは楽しく書いて一話完結で頑張ってみようかなって思います。

ピアノフォルテさん、回答ありがとうございました。また質問する機会があればその時はよろしくお願いいたします。




ロッキー・ラックーンさん


どうも、回答ありがとうございます。

キャラをものに置き換える、いいですね。確かにそれならまた作品の幅が広がります。キャラソンを使うのもいいですね。色々な言葉がありますからね。


タイトルはいつも最後まで悩むんですよ。だからこれだけやり方があって驚いています。曲の一部分をとるのはいいでですね、確かにそれはプロの方々が考えたことだからいい言葉がたくさんありますよね。ハヤテのごとく!のサブタイトルも色々ありますよね、参考になります。


ロッキー・ラックーンさんのキャラソン推しが凄まじいww
あれ、アーたんのキャラソン………!!!!!!!!!!!!!!


アーたんのキャラソンが来るですと!?Amazonに行かなきゃ!!!!!!! 「1/2のアリス」だって!?聴きたい聴きたい聴きたい聴きたい聴きたい聴きたい聴きたい………コホン、少々取り乱してしまいました。最高の情報をありがとうございます。心から、心からお礼を申し上げます。


とても参考になりました。回答ありがとうございました。



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Re: 小説の書き方を議論するスレ ( No.36 )
日時: 2015/02/01 04:16
名前: 明日の明後日

こんばんわ、明日の明後日です。短編が捗らないです。

本スレッドを拝見しましたところ、私を含め、SSの書き手さん方には非常に有用で勉強になる内容を含むものだと思いましたので、SS板活性化の一助になればと考えageさせてもらいたいと思います。
私自身、素人の身でありますので持論というと大袈裟ではありますが、SSを書く際に意識していることなどを紹介した上で、議題提供まで持っていければ、と思います。少しでも、目を通して下さった方々の執筆活動の助けになりましたら幸いです。


>>4>>5>>6あたりでピーすけさん、きはさんらが議論されている台詞と地の分について。
お二人とも“台詞が主、地の文が従”というところで意見が合致しているようですが、私も概ね同意見です。と、これだけではわざわざ新しくレスを返すまでも無いので、この二つがそれぞれ持つ役割というか性質というかについて、私なりの見解を述べさせていただこうかと思います。

※以下、「思います」などの曖昧さや無根拠さを感じさせるような表現は排除し断言口調で話を進めるので、少々偉そうに感じたりするかもしれませんが、全て私見なので絶対的なものではありません。飽くまで、考え方・捉え方の一つという風に受け取ってください。



台詞は結果、地の文は理由・原因を表す、というのが私見になります。ぶっちゃけ普段はそんな細かく考えてみませんが、カッコよく言ってみたかったのでカッコよく言ってみましたw
漠然としすぎているのでもう少し詳細な話をしますと、

台詞=登場人物の思考・行動によって生ずるもの
地の文=上の行の“登場人物の思考・行動”に該当する部分

ということですね。台詞というのは登場人物の思考やそれに付随する行動によって自然発生的に生まれるもので、その思考や行動を仔細に説明するのが地の文であるということです。
さて、ここまでだけだと「じゃぁ台詞が従で地の文が主なんじゃね?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが台詞にはもう一つ重要な性質があって、それが台詞を主たらしめている要因なのです。

実は、台詞には“登場人物の次の行動を誘発する”という性質があるのです。
コレだけじゃ分かりづらいので、例を挙げて説明しますと↓のSS(恐縮ですが拙作です)ではまず泉が

「ねーねー美希ちゃん、ちょっと訊きたいことがあるんだけど」

と美希に話しかける、つまり台詞を発することによって、美希の“泉の問い掛けに応答する”という次の行動を誘発しています。
http://soukensi.net/perch/hayate/subnovel/read.cgi?no=366

要は、“登場人物がしゃべることによって物語の場面が次に進む”ということです。こっちのが分かりやすいですね(苦笑
よって、台詞の文というのは物語の進行役を担っていると言えます。これが“台詞が主である”と言われる所以で、台詞がないとそもそもとして物語が進まなくて文字通りお話にならないという訳です。

「じゃぁ台詞だけちゃんとすればSS書けるん?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、それはまぁ真実ではあります。事実、某巨大掲示板では会話文のみで構成されたSSが日々量産されています。でもはっきり言ってムズイです。私も何度か挑戦しようとしたことがありますが訳が分からなくなって結局地の文を載せざるを得ませんでした。

さて、では会話文のみで構成されたSSはなぜ書くのが難しいのか、という話になりますが、それは“会話文のみで構成されたSSはある危険性を孕んでいて、それがあまりに致命的だから”なのです。
その危険性とはすなわち“読み手が物語の状況を把握できなくなる”ということです。先に述べたように、地の文というのは会話の内容の理由や原因を説明する部分ですから、それを全て省くということは読み手にとって物語の状況が不鮮明極まりないものになってしまうということなのです。
それを回避するためには台詞の中身に十分な量の情報を与えつつ、会話の流れ・テンポを上手く整えてあげればいいのですが、これがとてつもなく難しいわけです。


地の文の話に移ります。といっても、上の方で大体言ってしまったのですが。
地の文というのは人物の思考・行動、さらにはそれらの背景までを説明する部分になります。言ってしまえば物語の中で起きたあらゆる事象の理由を説明する部分。
書き手は物語の全容が見えているので仔細の説明がなくても状況が掴めるのですが、読み手はそうはいきません。読み手は与えられた情報から状況を推測することしか出来ないのです。よって、ここを疎かにすると読者が置いてけぼりになります。分かりやすく言うと『マジカル☆デストロイ』みたくなります(笑
と言っても何か起きるたびにいちいちその理由やら原因やらを説明する必要は無くて、あえて後回しにして臨場感を出したりミスリードを誘ったりということもできます。
再び拙作で恐縮ですが、↓のSSでは状況説明を後に回すことで、ヒナギクがハヤテを○そうとしているという事実を読者から隠しています。
加えて、これは指摘されてから気付いたことなのですが、ヒナギクの「最期に〜」という台詞によって(読み手の視点からは)場面が大幅に動いています。
ここを別の台詞にすり返るだけで、その後の物語はまったく別のお話になります。このことからも、台詞が物語の進行役であるということが分かるのではないでしょうか。
極端な話、お話を右に進めるも左に進めるも台詞でコントロールできるのです。

http://soukensi.net/perch/hayate/subnovel/read.cgi?no=367


ダラダラと長い話を続けてきましたが、ここまで私の拙い理論に耳を傾けて下さった皆様ならば察しが付いているかもしれませんが、もう一つ、台詞と地の文についてのお話をさせてもらおうかと思います。
散々述べてきたとおり、

台詞=人物の思考や行動から生まれる物語の進行役
地の文=台詞を含む物語中の事象を説明する部分

という役割をそれぞれ担っています。
地の文は台詞の内容の理由を説明する部分ですから、台詞が出てくれば必ず地の文が出てきます。台詞は地の文で説明された思考・行動の産物なので、地の文があれば必ず台詞は出てきます。
つまり、台詞は地の文の起点となり、逆もまた然り、ということです。
これが上の方で私が「概ね」という言い方をした理由で、役割の大きさで言えば台詞が主・地の文が従であるけれど、台詞⇒地の文という一方的な関係にあるのではなく、台詞⇔地の文というような相互的な関係にある、ということです。>>4でピーすけさんがおっしゃっていた「並列」というのはこういうことなのではないかなと(違っていたらすみません


まとめると以下のようになります。

・台詞=人物の思考や行動から生まれる物語の進行役。台詞を差し替えるだけでその後の展開が全く異なったものになる。
・地の文=台詞を含む物語中の事象を説明する部分。ここをサボるとマジデス現象勃発。
・会話文のみのSSはヤバイ、ムズイ。
・台詞と地の文は相互的な関係にある。

これらを踏まえた上で、私が気を付けているのは“台詞・会話文をなるべく減らすこと”です。
台詞や会話はそれだけお話がポンポン進むし場面転換のきっかけにも使えて非常に便利なのですが、行き過ぎるとマジデス現象勃発したり、テンポが単調になってしまうのでなるべく頼らないように気を付けています。
一つ一つの台詞もなるべく短くするようにしていて、物語の進行にほとんど影響しない「ねぇ」などといった呼び掛けや極端に短い台詞は地の文に組み込むようにしています。
台詞が長いと読むのがダルイというのが信条。話が長い人は得てして疎まれるものなのです(笑
そこまで細かく見ながら書いているわけではないですが、台詞と地の文の比率が2:8〜1:9程度になるのがバランスいいのかなと勝手に思っています。もちろん、お話の内容や性質にもよりけりですが。



さて、おおよそこんなところでしょうか。
台詞にも地の文にも他に細かな役割がありますが、そこまで気を遣って文章を書けるレベルには至っていないしその予定もないので割愛させて頂きます(笑
一言で言ってしまえば、読み手を如何に物語の世界に引き擦り込むか、ということに尽きるのだと思います。
そのための第一歩として、物語を進める・読み手に状況を伝えるという台詞・地の文の性質をそれぞれ紹介した次第です。そういうことにしておきましょう(笑

最後に繰り返しになりますが、私見ということで断定口調で以って論理を展開してきましたが、私見は飽くまで私見なので、これが絶対的なものというわけではありません。皆様がそれぞれ自分なりの意見や理論を持って文章を書けるようになる一助になればという思いから私なりの見解を述べさせて頂いたに過ぎません。
というかいつもこんな小難しいことを考えながら書いてるわけではなく、なんとなく体感的に書いていて、その体感的な部分を文章に起こしたらこうなった、というだけのことです。

まずは書いてみて、自分で読んでみる。それを繰り返すのがかっこいい文章が書けるようになるコツなのかなと思います。
上の話の中で何か疑問に思うところがあれば気軽に尋ねてくださいな。


それでは長々と失礼しました。明日の明後日でした。


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