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(急募)ハヤテのごとく!終盤の謎について

by 双剣士
つぶやき | 2021年 8月14日(土) 2時 6分
 ハヤテのごとく!が完結して4年余り。今更ながら終盤の展開を読み返しているのですが、原作52巻および大反省会を熟読しても回収されていない謎がいくつかあることに気づきました。そのうち2つについて、皆さんのご見解をお聞かせ願えないでしょうか。
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(疑問1)紫子はなぜ、ロトの鍵をロイヤルガーデンに隠したのか

 ナギの母、三千院紫子は三千院家の遺産の行方を決める通称「ロトの鍵」をロイヤルガーデンに隠し、時計塔の中にそれを示唆するメッセージを残します。
 しかしその時期は、イクサ兄がアテネを救出するのと入れ替わるタイミング、つまりアテネ5歳のころなので紫子25歳でナギ2歳の時期です。悪戯で物を隠す年齢はとっくに過ぎていますし、そのカギが無ければナギが遺産を継げないことも、それを得る道を開くために「真の絶望」が必要なことも紫子は承知していたはず。
 だとすると、紫子がカギを隠した理由は何だったのでしょう? 娘のナギが絶望することを彼女が望んでいたとは思えません。女神様に肩入れする紫子が王族の力を得ようとする帝たちを邪魔しようとしたのかと一時は考えましたが、それだと時計塔にメッセージを残す理由がありませんし、つい最近まで鍵が持ち出されていたことに帝が気付かなかった、という49巻1話の展開と矛盾します。
 そもそもあのメッセージを読んで「ロイヤルガーデンのことだ」と気づくのは当時はアテネしかいなかったはずなのですが、両親を失ったアテネを再び絶望に突き落とすことを紫子が望んだ、という線も紫子の性格的に考えづらいところです。
 紫子は鍵をいったい誰から隠し、誰に見つけてほしいと思っていたのでしょう?

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(疑問2)51巻と52巻で、姫神葵の行動目的が変わったのはなぜか

 51巻でハヤテや帝たちの前に現れた姫神は「遺産をナギに渡す代わりに王族の力をくれ」という提案をします。その時の彼の願いは死んだ紫子の復活であり、ヒスイに王族の力を持たせることにはあまり拘っていない様子でした。この提案はヒナギクにより拒絶されます。
 ところが52巻で現れた彼は「王族の力をヒスイに、永遠の夢をナギに。これでいいんだ」という、まるで紫子のことを忘れたかのような発言をしています。この変節はなぜ起きたのでしょう?

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それなりに整合性ある説明がいただければ、構想中の次回作「聖母、健在」に反映させていただきたく思います。
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コメント
1 | 日向 | 2021年 8月24日(火)23時 6分

私が一番初めに書くというのは気が引けますが、個人的な見解をここに書かせてもらいます。


まず疑問1について


ぶっちゃけて言うと、鍵を見つけるのは誰でもよかった。
メッセージにあった「愛の意味を知る者」なら、紫子は渡しても良いと考えたんじゃないでしょうか。
ただ、ここで言う愛とは絆という意味も含まれていると考えます

庭城は「強欲と絆を試す場所」でもあります。
絶望から庭城への道を行き、求めるもの(王族の力もしくはその力によって満たされる欲望)を手に入れたとしても、絆を繋ぎ、どんなことがあっても必ず助けようとする人がいなきゃだめだと紫子は考えたのでしょう。
(そうでなければ、またアテネのような人間が増えてしまうのは必然でしょう)


ただ、ナギに対しては遺産をあげたいなんて気持ちが少しあったのかもしれません。

>娘のナギが絶望することを彼女が望んでいたとは思えません。

確かにそうです。ですが思い出してください、王族の力を用いて紫子が願ったことは

「娘が本当に助けを必要とした時、最も絆の強いその人を名を呼べば過去も未来も飛び越えてその人が疾風の如く助けに来てくれますように」

さらにミコノスの遺跡には、こんな言葉も刻まれていました。

「アブラクサスの柱の森、剣を以って正義を示せ。さすれば道は開かれる」
神様の怒りを買った人間が庭城を出るには、外から王玉を持った人間と手と手を取り合い、365本の中から正しい1本の柱を切りつけれるのだと。
また、絆を試すという点からも、本当に強い絆で繋がれたのなら、問題なく正しい柱を切りつける子ができると信じていたのでしょう。
(実際、根拠はないが正義をなそうとする自分が正しい柱を選べないはずがないと豪語したイクサを本気で信じたアテネが助かりました。もしかしたら柱の方が強い絆に反応するのかもしれませんが、柱を切りつけた時の描写がないので断言はできません)

ですから、ナギが自分から道を開いたとしても、互いに愛を知り、強い絆で結ばれた人が助けてくれると願ったのでしょう。そうでなくても、愛という意味を知ってほしい、あなたは愛されているのだということを知ってもらいたかったのかもしれません(こっちの方が強いかも)

富なんてあまりあるほどあり、神様とも友達になった紫子は、絆を重んじるようなところが見られた気がします。一緒に笑い合い、互いに愛し合う誰かといることこそ幸せなのではないかとも思っていたのかもしれません。だからこそ絆を、愛を試そうとしたのではないのでしょうか。
愛の意味を知り、誰かと強い絆で結ばれた人間こそが、遺産を持つにふさわしいと考えたのでしょう。

(庭城に一人ぼっちで残されていたアテネを見て、紫子は幸せとは感じないでしょうし)

あとは、友達である神様の力を悪いことに使わせたくないという思いもあるでしょうが、私としては鍵を隠したのは愛の意味を知る者かどうかのテストで、それを満たす者(願わくば娘のナギ)こそが遺産を継ぐにふさわしいから鍵をあそこに隠したのかと考えます。



疑問2について


姫神の行動目的は変わっていないと思いませんよ

ただ、ヒナギクに「どんなに思っても、届かない願いもある」と言われ、否定をしなかったことから心のどこかでは自分の本当の願い(紫子の思いを自分のものにする)はかなわないのだと悟っていたのでしょう。

ただ、それを認められなかった(自分の人生かけて行動してきたわけですし)から、自分とヒスイで全てを手に入れるとあの場で宣言しました。加えて、彼も夜空同様ヒスイに惹かれる部分があったから、ヒスイが王族の力を手に入れることは危険でもあるが理想でもあったはず。自分の願いが叶わなくても、ヒスイは最強であるべきという思いから、52巻のセリフが出てきたのかもしれません。

まあ、あの場面からクリスマスまで1か月ほどありましたし、その間に何かあったのかもしれませんね。



長々となりましたが、私の考えは以上です。


新作、楽しみにしています。



2 | 双剣士 | 2021年 8月26日(木) 0時38分

日向さん、コメントどうもありがとうございます。

(疑問1)

 紫子が望んでいたのは真の絶望をした者ではなく、愛の意味を知る者、強き絆で結ばれた者だったというのは興味深い仮説ですね。確かに彼女自身は絶望などせずともロイヤルガーデンに入れたのですから、他の人が入るための条件のことをそう考えていたとしても不思議はありません。いかにも「ゆっきゅん」らしい考えに思えますし。
 ただし、何らかの方法でナギがロイヤルガーデンに入ったときに『愛の意味を知る者』に助けに来てもらいたい、その人になら三千院家の遺産をあげてもいい・・・という後半の仮説は「ハヤテのごとく!」本編ラストの展開には沿っていますけれども、当時の紫子の考えとしてはかなり無理があるように思えました。当時のナギはまだ2歳なのだし、将来そういう理由でロイヤルガーデンを目指す者に向けた道標としては白皇学院時計塔の隠しメッセージは迂遠すぎるように思えますので。
 ・・・と考えるうち、新たに2つの仮定を置くことで後半部分の筋道を通せることに気づきました。どういう仮定かは新作SSの中で披露したいと思います。

(疑問2)

 姫神の本当の目的はヒスイに王族の力を与えることで、紫子復活は最終局面では断念できる程度の目的だった・・・ちょっと首肯しがたい仮説に思えます。だって姫神はハヤテが現れる直前まではナギの執事だったんですから。ナギのもとを去ってからわずか1年でヒスイに心酔した、それも幼いころの紫子との約束を反故にしてまでもというのは、よっぽどのことがないとあり得ないように思えるのです。
 ・・・とはいえ銀華ばあさんが言うには姫神には記憶と年齢をなくした時期があったそうですから、それが「よっぽどのこと」に繋がっているのかもしれません。もう少し検討が必要そうですね。

3 | 双剣士 | 2022年 1月29日(土)19時40分

「聖母、健在」本日から執筆開始しました。
http://soukensi.net/perch/hayate/subnovel/read.cgi?no=494
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