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この作品のあらすじ
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最果てのPERIDOT 更新停止連絡
日時: 2012/10/21 23:08
名前: 迅風

やぁ、タイトル詐欺に遭った皆々様。迅風です♪

『ひなたのゆめ』では散々長い作品を手掛けてきたわけになりまして、今回に至っては『ひなたのゆめ』そのものが消えてしまったわけですが、こうして後続サイトが出来た事は素直に感謝だ、わーいっ♪

と言う具合にこんにちはです、皆さん!!

英語で言えばグッドアフタヌーンっ。イタリア人の方々はブオンジョルノっ。ドイツ人の方々はグーテンターク。フランス人の方々はボンジュール。スペイン人の方々ブエナスタルデス。ポルトガル人の方々ボアタルデ。オランダ人の方々フーテミッターフッ。ロシア人の方々ドブリジェン!! ギリシャ人の方々ヘレテッ!! ミャンマーの方々……etc.

と言う事でこんにちはです♪←

さて、今作に当たりましては一言。これは私の『ひなたのゆめ』での作品の文章修正版と言ってしまって過言では無い。リメイク? 正式にはダメダメ文章の手直しである。

それにタイトル該当しないし。←

さて、本作品のリメイクですが、やはり原作沿いなのは変わりない話。

一応、手直し必要な部分まではリメイク状態で通して行きたいと思いますのでよろしくお願い致します♪

また本作品の特徴として他作品が絡む事もご了承ください。

他作品と言っても『ひなたのゆめ』にて私が友好を育んだ親友様方の小説キャラに当たるのですけどね♪ 李薇さんと天照さんと言う方方です♪ 加えて満月さん♪

まぁそれはもっと先になりますが……。

その関係で過去のレス返し内容が必須な部分では随時掲載しておきます。

それではオリキャラのプロフィール掲載に此処を使用する関係にて次スレから本文を始めさせて頂きます!!

さてさて、それでは私の小説こと『最果てのPERIDOT(ペリドット)』の世界、ごゆるりとお楽しみ頂けましたら嬉しい限りです♪



■目録

□序幕:『彼方ヒストリ』>>1

□第一話:『運命ビギニング』>>2

□第二話:『邂逅イヴニング』>>3

□第三話:『炎上ライター』>>6 第一回『読者アナザー』>>5

□第四話:『後悔ナビゲート』>>7

□第五話:『風雷コンビネイション』>>8

□第六話:『闘争ランナウェイ』>>13 第二回『読者アナザー』>>12

□第七話:『全面ペルソナ』>>19 第三回『読者アナザー』>>18

□第八話:『性欲ラプソディー』>>24 第四回『読者アナザー』>>23

□第九話:『怪物メタモルフォーゼ』>>30 第五回『読者アナザー』>>29

□第一〇話:『亡羊セパレイション』>>37 第六回『読者アナザー』>>36

□第一一話:『未知プロセス』>>43 第七回『読者アナザー』>>42

□第一二話:『免罪スパイラル』>>48 第八回『読者アナザー』>>47

□第一三話:『新雪フィーリング』>>49

□第一四話:『相反オカーレンス』>>50








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Re:序幕:『彼方ヒストリ』 ( No.1 )
日時: 2012/10/21 23:16
名前: 迅風

ではまずはPrologueから始めたいと思います♪

まーコレが今後どうなってくのとかは追々々々々々々分かればいいなーなのです。

さて、マイソングシリーズ、スタートにゃのです!!


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 序幕『彼方ヒストリ』



 窓の外を眺め見る一人の男性がいた。

 感慨深い瞳の色をしながら、男性は外へ広がる光景を見ていた。けれど、その瞳に映っているだろう光景は彼の瞳にしか見えてはいないもの――郷愁の念にも似ていた。

 白く清潔感のある広いこの部屋の中で男性は空を仰ぎ見た。

 そんな男性に声をかける老齢の男がいた。

 英国紳士の様な風貌を持ったその老人は左目のモノクル代わりの時計をカチカチといじりながら微笑みを浮かべて呟いた。



 ――行くのかね。



 慎み深く思慮深い穏やかな声音で、そう呟いた。

 その声に答える様に男性は、ええ、と小さく頷いた。そうかね……と目を伏せながらシルクハットを軽く手で抑え付ける。

 老人を背に男性は記憶を巡らせた。

 悲痛に満ちたこの時を。

 男性は窓の外へと向けていた視線を外すとそっと振り返る。コツン、という老人の杖をつく音が室内に響いたのを皮切りに男性は歩み出す。

 不退転の、その一歩を。



 悲しみはもう、たくさんだ。



 そう呟く男性は胸元から一つ。時計型オルゴールを取り出した。

 何とも騒がしい音楽だ、と苦笑が洩れる。オルゴールには似つかわしくない騒ぐ様な音楽である。バカ騒ぎの末の歌であった。

 何となしに服の中のコインを弄ったりして。

 そんな音楽を響かせながら……、部屋の扉のその向こうへと。



 ――――進んでみせようじゃないか、彼方へと。



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Prologue以上です。

それでは次回から本編に入りますので、よしなにっ!!

なお、キャラクターにもしかしたら名前変換が入るかもしれないので、そこらへんご了承していただけたら幸いです。

では、第一話にてお会いしましょう。


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Re:第一話『運命ビギニング』 ( No.2 )
日時: 2012/10/21 23:29
名前: 迅風

速ェよ第一話。とかそんな声が聴こえる……と無様に呟いてみる私。

どうせ少し書いてたんだろテメーと言う声が聴こえる次第。まぁ二話分しか書いてないんだけどねリメイクもとい文章修正中々手ごわいよ、うん。

兎にも角にも第一話。

原作基準です。正し原作キャラにも勝手に名前付ける辺りが私はブレイカー。

ちなみにほぼ原作沿いなのはとりあえず第三話辺りまで変わらない事でしょう。

それでは一話目、どうぞーっ♪


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 第一話『運命ビギニング』



        1



 一二月二十四日。クリスマスイヴ。

 そんな日の出来事から物語は始まりを継げた。

『破れかぶれ』何て言う言葉がある。辞書で手際よく調べれば意義は『自棄を起こし、自暴自棄であるさま』等と言う実に末期な言葉だ。

 彼の人生は多分、限りなくそれに近いもので。

 何時諦めたって、挫折したって、この世の誰にも咎められないくらいに理不尽な星の元に生まれた――そう告げて過言は無いと思う。そんな風に考える理由は明確に『あんな親元で良く生きてこられたものだ』という話な訳で。

 この世の誰より不幸等と言える程ではないが、一般的に見て不幸と相違ない様な家庭環境で生きてきた――それだけは誰にも否定出来ない。

 彼の両親がどんな人か――それは追々語る話。

 思考を分断する一番の理由は簡明素朴。

 余所見は許されない現状に身を投じているからと言えるだろう。視界に映る景色を機械的に判断しより明確な道筋を検証し、ただ足で漕ぐだけの簡単なお仕事――などではなく。

 目に映る景色は次から次へ後ろへ流れてゆく。その速度、常人では軽く酔い痴れる様な速度である。顔を流れる汗に風になびく水色の頭髪。混凝土で出来た地面がゴム製のタイヤに悲鳴を上げるのではないかと思う程の激しさが縦一直線に駆け抜ける。

 体中に叩き付ける疾風を身に感じながらハンドルを握りしめ、脚をひたすら漕ぎ続ける彼の耳元へ響くのは一つの男性の声。

「あっ!! 来ました!!」

 焦る様子の男性三人。その顔が彼の到着間近を目撃した瞬間に焦りにプラスアルファ驚愕めいたものが加わった。ゴッ!! と烈風を連想する速さで迫る彼の姿にメガネをかけた男性は「あれです!!」と大声で指し示す。

 ならば答えよう。

 彼らの焦りを払拭する様に盛大に。自らの仕事を誇るごとく雄大に。

「おまたせ……ッ」一拍置いて「しましたァ――――!!!」

 声が吹き飛ぶ様に彼らの耳へと届く!!

 体が吹き飛ぶ、まさしく自転車ごと少年の身体が前方へ転げる様に自転車ごと《ドガラガシャ――――ン!!》という音を響かせてぶっ飛んだ!! 前車輪が小石に蹴躓き前転するという異様をこなして!!

『…………』

 しばしの静寂。むなしいまでの静寂。そんな中で良識ある大人達は『……え?』と言わんばかりの表情で眼前に引き起こった光景にしばし膠着を余儀なくされる。その心情が驚愕から移行し『救急車ぁああああ!!』と叫ぶ寸前。

 スクッ、と少年は立ち上がりヘルメットを脱いだ。

(おお!! 立った!?)(立ったぞ!?)

 男性らの『何で立てるの!?』という視線を余所に水色の髪をなびかせ、男性と言うには些か女性的な面貌をくるりと向けると、鍛え上げし営業用スマイルをニコッと浮かべて彼は伝票を片手に明瞭な声で告げた。



「自転車便の綾崎ハヤテです。伝票にサインを」



 綾崎(アヤサキ)ハヤテ。それが紛う事なき彼の名前。

 年齢一六歳。誕生日は一一月一一日、一が一杯で覚えれば結構。血液型はA型。体重57Kgにして体脂肪率は一パーセント台と言う驚異の進退性能。水色の髪、髪より少し濃い色の瞳に女性的な顔立ちが特徴だ。

 ジャージに身を包み、背中にリュックサック、彼の走行に耐えられるだけの性能を持った自転車――からなる自転車便の職業。それが現在の彼である。

 仕事終了の証と言うべきシャチハタの印を『坪内たかし』と言う名前の横に記されたのを確認した後に「はい。どうもありがとうございました」と言葉を述べる。

 そんな綾崎の様子を見ながら容態を案じたのだろう男性は「しかし君……。本当に大丈夫かね?」と声かけるとも、返る返答は「御心配なく」に次いで「毎日ちゃんと鍛えてますから♪」である。

 いったい、あの事故を起こして於いて無事とはどういった鍛え方をしているのか。そもそもあの事故で無傷で済むのはどういった事なのか問い掛けたい次第だ。

 しかしそんな疑問を投げかけるよりも先に綾崎は颯爽と、自転車に跨って「またのご利用、お待ちしてます!!」と去ろうとする姿を見て男性は『拙い!!』と感じて彼へ停止する様に声を投げかけた。

「僕の事なら本当に大丈夫ですから――」

 違うのだ少年。そう叫びたい。

 男性が停止を促す意味は総じてそれとは違う。その疑問を投げかけたいわけでないと言ったら嘘になるが――現在はそれではない。彼は気付いていない事だろうが、その先にあるものの危険性について停止を促すのだ――!!

「どわぁああああああああああああああああああああああ!!?」

 ――が。遅いだろうな、とは予測つく話。

 実にけたたましい音を上げて少年と自転車が道路から地下の駅へと通じる道筋へ落ちてゆく光景が目に映る。しばし止まる気配なく連打する音響。道行く通行人も『え? 大丈夫!?』と言う表情をして止まない。

「や……」ポチョーンと汗を垂らしつつ「その先には……階段が、ね……」

 老齢の男性の声は行く場を失いただ虚空に彷徨うごとしであった。



 都会のビル、店が立ち並ぶ光景から遠のけば場所は実に住宅地と呼ぶ様な光景が立ち並ぶ場所。夕日の暮れる頃合い、立ち並ぶ家々の横の歩行者道路を自転車横に転がしながら、若干ぼろぼろになった綾崎は歩いていた。

「あいでで……」

 何で毎度毎度、こういった不幸に遭遇するかな、と内心呟きながら「まったく……」僕って奴は、と言う言葉を濁して胸の中に秘める毎日。

 自転車便――そんな仕事をしているが彼は社会人には些か速い。

 年齢一六歳。迷う事無く高校一年生である。女子高生一六歳、花も恥じらう――には該当しえないまでも彼は明確に言えば『子供』である。だと言うのにこのような仕事に携わる理由はあるもので。

(イブの日なんかにも働かざるを得ないって言うつまらない話だけど……)

 本当につまらない。苦笑いしそうになる気持ちを抑えながら歩みを進める。

 そんな彼の背中に聞こえる声があった。

「お――――!? ハヤテじゃん!! ハヤテだよな――――!?」

「え?」

 耳に届いた訊きなれた声にふっと振り返れば快活な印象の好男子(※不遇)であり水泳界の最速スイマーと名高き南野宗谷(ミナミノ ソウヤ)、一番初めに声を発した黒髪の元気のいい青年、忠生松技(タダオ マツギ)、ロングストレートにメガネを掛けた知的な少女は絹ヶ丘東風(キヌガオカ アユ)、ショートボブのハツラツとした印象の少女は西久保聖(ニシクボ ヒジリ)と言う少年少女達。

 総じて。

「や。これはこれは平凡な公立高校へ通う僕のクラスメート達じゃないか」

「説明乙、と言っておこうか」

「悪かったな平凡で」と忠生君が誰に説明してんだよ……と呟く。

 しかしこの時間にクラスメート四人と逢う事になるとはいささか意外であった。

「どうしたの? 皆、揃って?」

 そう問いかける中で一つ答えがピンとくる。

「あ!! もしかして……クリスマスパーティーとかっ?!」

 この時期に数人となると思い当たる答えは比較的簡単に引き出せた。その発言を訊くや否や忠生君はピッと自分を指し示しながら「おうよ!!」と肯定を示す。

「どう? ハヤテ君も来る?」と絹ヶ丘さんが微笑みを浮かべながら問いかけ「なんとっ。たった三千円で飲み放題の食べ放題だよ!!」

 と提案してくるが綾崎ハヤテは正直困った。

「ん〜〜〜〜……」

 結論、無理なのだ。一晩の為に三〇〇〇円の出費というものは。

 一か月一万円の某番組よろしく、三〇〇〇円ともなれば一体彼ならば何日を生き永らえられる話なのか。それを一晩――、そんな贅沢はとても出来なかった。

 綾崎は少し申し訳無さそうにしながら、

「けどお金ないし、バイトも途中だから……さ」

「バイトって自転車便?」と綾崎の自転車をじっと見ながら西久保さんが問いかける声に綾崎は「……うん」と弱弱しい声で返答すると、件の男二人――南野が「なんだよ。相変わらず付き合い悪いぞ〜〜……」と少し不貞腐れながら苦言を発し、ちぇーと言わんばかりの表情で忠生が「友情より……金かよハヤテ!!」と声を発する。

 八方塞ならぬ四方塞がりの状況の綾崎に名案、の様に西久保さんが、

「ねぇねぇ、ハヤテ君。ハヤテ君さ。運動神経いいんだし……バイトばっかりじゃあなくてサッカー部とかにも入部してみたらどうかな?」

 バイト三昧を否定こそしないが少しは学校絡みがいいのではないか、と言う感じか。確かに綾崎自身もとてもそうなりたい気持ちはあるのだが……。

 部活に入ったとしよう。

 自分で言うのも何だが身体能力は綾崎は高い。そうなると何が起きるか。間違いなくレギュラーの枠を一つ勝ち取ると断言出来ると思う。しかしバイトもあれば、別事情もある。間違いなく待っているのは部活を蔑ろにする自分への嫌味と嫉妬の妬みが待ち受けるに違いはない。

 とはいえ、そもそも。

「部活に入ると……。バイトの時間減るからさ……」

 そしてこの目である。

『またバイトですか。ああ、そうですかバイトですか。バイトバイトバイト。いつもいっつもバイトで精が出ますね、飽きませんね』とでも言いたげな視線の後にびしっとと一斉に四方から指さされる格好の的足る綾崎である。

「ええい!! バイトバイトってお前は金の亡者か!!」「そーだそーだ、そんなに金が欲しいか!!」「大体何でそんなに金がいるんだよ!!!」と言う矢継ぎ早に迫る言葉。

 そんな発言に対して綾崎の言葉は決まりきっている。

 悲しい程に!!

「………………。……ウチの親……」

 無職だから……と小声で零す。

 後半の声の聞こえなさたるや。涙が零れそうになるほどに現実味は強かった。そして一斉に訪れる沈黙の嵐。説明乙な皆々様はしばしの黙祷の末。

「何かごめんな……。何か俺達はしゃぎ過ぎたよ……」

「いや、そんな別に……」

 その後に残る空気。一言で言えば『気まずい』に尽きる話。

「じゃあパーティー楽しんできてねーっ!!」という元気いい声を背に『若干楽しみ辛くなったけどな!!』と言わんばかりの空気を発しつつ四人は「お、おう……!!」「お前も頑張れよ……!!」とエールを送りながら去ってゆく。

 そんな背中に手を振りながら綾崎は少し羨ましげに、

(パーティー……楽しそうだな……)

 高校生一年生が抱くには切ない気持ちを胸に秘めながら虚空を仰ぎ見、自問自答の言葉を発する。例えば無職の理由が不況によるリストラならば、理不尽な事故ならばどうなっていただろうか、と。ならば同情の余地はある。

 ――けれど。

 彼の父――ダメ親父を限りなくこなす天才、綾崎瞬(アヤサキ シュン)は言った。

『父さんにはもっと……自分に相応しい有意義な仕事があるんだ!!』

 等と夢見がちな事を言っては定職に就かず、やっている事は軽犯罪として法に底触する事ばかりであるし。

 母親であるダメな父親を支えるダメな母親、綾崎晄(アヤサキ ヒカリ)は言った。

『母さんは馬券を買っているんじゃないの。夢を買っているのよ♪』

 等とのたまっては家事などせず、下手糞な舵を切るばかり。

 有名な慣用句がある――『働かざる者食うべからず』。

 原点を遡れば新約聖書の一書でテサロニケの信徒への手紙二という使徒パウロの書簡といわれるもののなかの第三章一〇節にある『働きたくない者は、食べてはならない』が元になった慣用句であり、かつての社会主義国ソビエト社会主義共和国連邦の労働基準法一二条に盛り込まれた内容である。

 その慣用句が示す通りになってしまえばいい。

 彼が親に抱く感想は大概そんなものだ。

 あのようにふざけた行いをする者が最後までへらへら笑っていていいはずがない。だから綾崎は確信的に信じている。そう、

(最後に笑うのはきっと……ひたむきで真面目な奴なのだと!!)

 自転車ですっかり冷え切った寒空の下を直向に疾走しながら、そんな思いを抱く。

 もしも仮に笑えないとしても――、寒空の下で綾崎は心の奥でずっと願っていた事が存在している。

(……あの日の事と……)

 せめて、と呟いて。

「もう一度だけ……あの丘の上で……逢いたいですよ……」

 悴む手の寂しさと冷たい空気が何処までも辛く当たる様な気がして。

 そんなもどかしさを振り払う様に綾崎は車輪を転がした。

 最後に微笑むのは、きっと報われる価値があるものだと信じて。




        2




 最後に報われる者は真面目な奴だと思っていた時期が彼にもあった。

 一文で表せば実に明朗なのだが、生憎な話、この件は数年後とかそういった話ではなく先程から三〇分と経過していないに関わらず彼の心情だから実に驚きと言えよう。

 新聞紙を読み耽りながらなんの悪びれの様子もなく、さも何気ない口調で告げた綾崎の自転車便として働いている場所の上司は告げた。

「綾崎君。君はクビだ」

「…………」

 何と言うさも当然さであろうか。無言にもなると言うもの。

 帰還したら即座にコレである。笑えもしない。とんだ就職氷河期だ。特にミスもなく、自画自賛するほどではないが業界一位を誇れる程になったというのに、だ。

 当然反論もしようと言うもの。

「な、何でですか笹塚(ササヅカ)さん……!? 仕事はキチンとこなしてますし……!!」

「確かに」と語気を強めて呟き「確かにね。君はウチの中では最も速く、尚且つ優秀な自転車便だ」

「だったらなんで!?」

「優秀だ。それは認めている。だけれどね、綾崎君」心底失望した口調で「綾崎君。君は年齢を偽っているな?」

「ぐっ」

 思わず零れる呻き声。

 そこを突かれては綾崎に反論する術は何一つ無かった。このクビの発言でも一番怖かったのはそれが露見される事であったからだ。この会社の募集規定は『年齢一八歳以上』であるにも関わらず、自分は『一六歳』だ。

 笹塚の「君はまだ一六歳だそうじゃないか」と言う発言に全てを奪われる。

 ――が。

 気になる事は一つ。なぜ、どうして、それを彼が知っているのだ。バレない様に務めてきたにも関わらず――。『あ、自分童顔なんです〜♪』が何故にバレた!!

「何故、それを……!?」

 思わず零れた声に返された答えは正直な話、彼としては耳が痛いではなく、耳がおかしくなりそうな内容であった。笹塚は綾崎を見ながら一言。

「先程ね。君のご両親が来てそう告げられた」

「え……!?」

 何でウチの親が? という疑惑が生まれる。

 働けば給料も生まれるのにそれを破棄する様な事をするのか。当然、渡すつもりもないし金銭はこちらで工面するのだが。

 動揺する綾崎の横では笹塚が、

「まったく……真面目で優秀な若者と思っていたのに……一六歳でこういった事をしては後々に面倒事が増える事になるし、ご両親も心配すると言うもの――」

 その発言はまだいい。

 だがその後の発言が綾崎を動揺の世界から現実へ引き戻す。

「とりあえず給料はしっかり払うよ。今月分――きっかり一七万円はご両親に渡して置いたから――「はっ!?」……どうかしたかね、そんなに驚いて……?」

 若干、虚を突かれた様子で驚きに目を開く笹塚に食って掛かる様に質問を発した。

「渡した? 渡したんですか? 渡したって……!? え? え!? あの親に給料を全額渡したんですか笹塚さん!?」

「そりゃあ君は高校生だからね。……親に渡すのは当然だろう?」

「あの親に一七万も渡したら、全額パチスロに消えるに決まってるじゃないですか!? 諭吉さんが一七人も鉄の玉になって消えていきますよ!?」

「何をバカな……、そんな親がどこに……」

「いるから年齢を偽って僕がバイトなんかしているんですよ!!!」

 そう叫ぶ様に告げて綾崎はコートを右手に鷲掴み大急ぎで駆けだした。

 その切迫した様子の後姿を見ながら笹塚は新聞紙の紙面『またまた発生!! 最低な親による児童虐待!!』という文面を目で追った後に、ダボダボと汗を流す次第であった。



 ――駆けた。

 その身に市場にて安値で購入した安価なコートを纏って一目散に綾崎は走った。

「使ってるなよ……!! 絶対に無下にしてるなよな、本当……!! ウチにはもう文字通り一銭だってお金がないってのに……!!」

 自分の先の発言通り両親はパチスロでお金をスる可能性が高い。

 だが同時に僅かな希望を投げかけた。

 わかっているはずだ。あのお金が食い扶持繋ぎ、来年へと繋げる大事な金銭であるという事を理解しているはずだ。いくらダメでダメでどうしようもない両親と言えど――、

(アレが大事に使わなくちゃいけないお金って事くらいなら……!!)

「ただいまっ!!」

 安いボロアパート。その一室が彼ら親子の住居であった。

 何もない――本当に何もない畳の室内を視界に収めるべく、部屋の扉をあけ放つ。両親の名前を呼んだ後に「僕の給料――――!!」と切実な叫びを零して部屋を見れば。

 あった。給料と達筆で書かれた封筒がそっとテーブルの上に放置されている。

「良かった……!! やっぱり、まだ……使ってなかったんだね!!」

 喜び勇んで封を切って中を覗く。

 ひらりと一枚の紙幣ではなく唯の紙が舞い降りた。一文が実に可愛らしい文面で飾られている。

『ごっめ〜んっ☆ 一七万円、競馬で大儲けしようと思ったけど失敗しちった☆ てへりんこ☆ byママ♪』

「…………」

 無言。静寂。絶望。その三単語が実に的確に表現を行う現在。

 ちゃりん♪(←封筒の中から零れ落ちた残金一二円)

「…………」(←絶望の表情)

 零れ落ちた一枚の銅貨。二枚のアルミ。三枚の金銭を見ながら彼は思った。

「一二円で……」止め処無い怒りを感じながら(一二円でどうやって年を越すんだよ、母さん……!!!!)

 笑えない。幾らなんでも状況が笑えなさすぎる。

 そんな事を思っていた綾崎の視界にふと映るものがあった。何気なく視線を移した先、窓ガラスに張り付けられているものがあった。サンタの絵とクラッカーの絵が描かれるセロハンテープに張り付けられた紙には『ハヤテ君へ♪ クリスマスプレゼントだよ♪』と。

「…………」

 しばし唖然として、意味も無く部屋をきょろきょろと見渡した後に、また茫然と直線状にじっと見つめる。やがて恐る恐ると言った様子で手を伸ばして自分の名前が書かれた封筒を受け取ると、

「なんだこれ……?」と呟きつつ(「ハヤテ君へ」……?)

 クリスマスプレゼント? あの親が? まさか? そんな到底信じられない気持ちを胸に抱きながらガサガサと音を立てながら封筒の中身を確認する。そもそもこんな中に入るプレゼントとはいったいなんだろうか――?

 あったのは一枚の紙だ。

 しかし先程出てきたムカつく文章と違い、偉く律義に形式的に整えられた。正規の文章といった具合か。そしてその中身を読み進めながら綾崎はしばし事態を正しく把握できずにいたのが事実だ。

 中身は一通の手紙。そして――一通の借用書。どちらもハヤテ当てだ。

「何さコレ……? 借、用書……?」

 やけにゼロの多い借用書だと他人事の様にそう思いながら数を数える。

「一、十、百、千、万、一億……」

『ハヤテ君へ♪ 後は任せた♪ byパパ&ママ☆』の文章に偉く『死ね』と言ってやりたい気持ちを感じながら拝見した借用書の額は――、

「一、億……一億五千万……!!?」

 え? え? 何これ? 何だよこれ? と戸惑いと動揺を隠せないままに『後は任せた』の一文を元に文面を辿る。まさか、と思いたい気持ちを懇願する様に祈りながら。

『頑張って返済してくれ!! むぁっかせたぁ!!』

「はぁ!!?」

 まるで『如何ですか綾崎君!! こんなに多額の金銭見られてクリスマスイブ様様っしょ!!』とでも言いたげな金額であった。ふざけるなと叫びたい。

(何故ですかサンタさん……!! 何故、僕に借金プレゼントフォーユーなのですか……!!)

『(´・ω・`)ダメ?』

「無意味に顔文字使うな、可愛いとか思わないぞ!! って言うか、そんなの任されても無理だっての!! それに大体……何時の間にこんな凄い金額拵えてんだよぉおおおおおおお!!!!」

『(´・ω・`)ゴメン……。ついつい博打に熱が入って……』

「アホぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

『(`・ω・´)キリッ しかし仕方が無かったのです』

「いや、仕方がないって博打じゃないか!?」

『(ゝω・)まーでも出来ちゃったものは仕方ないし☆』

「開き直ってるんじゃない!!」

『(。+・`ω・´)キリッ けど働いて返すのはダルいし、ハヤテ君の給料も少ないし貯金も無い』

「格好よく決めるな!!」

『(゜ロ゜;). ハッ!! 困り果てたママ達はあれこれ考えた結果……ふと名案を思い付きましたのです!!』

「名案……?」

『そうだっ!! 一七万円よろしく一七一七(ドナドナ)と息子を売ろう!!』

「母さぁああああああああああああああああああああああああん!!?」

 僕は家畜か何かですか!? と言う絶叫を発する。

 ドナドナ――。世界の多くの国で歌われているイディッシュ――即ち中東欧ユダヤ文化の歌に当たる。牧場から市場へ売られていくかわいそうな子牛を歌っており、人間の子供を子牛に見立てた反戦歌という説もある一曲。あるいは特にユダヤ人がナチスによって強制収容所に連行されていくときの様子を歌った歌という説もある。まさしく悲壮感溢れる作詞と言えよう。

 一七万円よろしく、綾崎の状況は正しくそれとなっていた。

 そして悲しいかな。その現実に動じる、慌てる、錯乱するといった状況下へ落ちるよりも先に、数分の余裕もなく狙いすました様に運命の扉は叩かれた。

『ゴルァ綾崎ぃっ!! 息子貰いに来たぞ――――!!』『出てこいやゴルァ!!!』

 ドゴン!! と鳴り響く轟音。タイミング良過ぎじゃないかという想いを喉の奥へ押し込みながら、綾崎が目にするのは『売る』とは何を指す事なのか。その事に関して労働力として雇われるとかだったらなーという微かな希望的観測をしていたのだが、背後から響く声と一枚の用紙に裏切られる結果となったのはある種必然なわけで。

『ヽ(*′ω`)ノ゛。:+.゜これくらいで買ってっくれるてさっ☆』と言う文章の後に続くのは『大公開☆ 裏ルート丸秘。臓器販売価格』と言う人体の臓器価格。脳味噌五〇〇万円。目一五〇万円。心臓一二〇〇万円etc……。を見ては無言になる綾崎。

 破り捨てたい。

 しかし破った所で被った借金は消え去る事は無い。

 とんだ破れかぶれだ、とぼやきつつ。

 その無念を一蹴する様に背後から聞こえる『おらぁ!! とっとと息子の臓器売らんかいゴルァ!!』と言う声が実に現実的な緊迫感とリアルを知らしめて――綾崎は(ちょっと……あの、マジですかあの親……!?)という感情を抱かずにはいられない。

 だがしかし、仮にもあの両親の下で生きてきた綾崎。

 予想斜め上を行く結果であれど、対処できない程のメンタル弱くも無く。とにかく逃亡を決意する。

(殺される前に逃げないと……!!)

 内心で呟きながら、綾崎は即座に窓に手を駆けると横へスライドさせる。

 高さは二階程度。とはいえ落下は危ないのではないか、という心配ならば無用である。彼の名は綾崎ハヤテ。この程度の高さであれば無傷で軽く着地も御手のもの。有無も言わさず言いもせず、綾崎は柵の足場を蹴って高さ二階相当の場所から外へと身を乗り出す。

「オラァ!! ようやく開きやがった!!」

 その過程とほぼ同時――綾崎家の扉がいよいよもって破錠され三人組の黒スーツを着用した天然パーマの男性、角刈りの男性、加えて日本刀を持った顔に傷のある二枚目男性が現れたと同時に「やべぇ、逃げるぞ!!」と言う声と共に安全装置の外された銃口を向けて弾丸が即座に放たれる。

「甘いですよ」

 しかし綾崎の防衛策も侮れない。こんな時の為に用意して置いた対銃撃用窓ガラス――防弾ガラスを閉める事で簡易の盾の完成。親の目を盗んでこっそり改築した労力が無駄ではないとしみじみ思いながら綾崎は地面へ着地する。

「くそっ……!! 窓から逃げやがった……!!」

 と言う声を背に綾崎は一目散に逃走を開始するのであった。

 そうしてその彼の背中を見据えながら白木作りの日本刀の鍔鳴をさせつつ二枚目男性――世に指定暴力団『学館組』の一員、柏木眇(カシワギ スガメ)は小さく「追いますか?」と語りかければ彼の上司であるチワワを何故だか抱く厳つい顔の男性、戸原睨(トバル ニラミ)は「当然だ。この家の物も全部差し押さえろ。大家には気の毒だが軽く威して借金も全部回収だ」と言う声に舎弟である角刈り男性、五城目五分(ゴジョウメ ゴブ)は即座に了承の意を示した。

 そんな『学館組』三人の背後――そこには二人の男性が佇んでいた。

 ニット帽を被った男性と黒のサングラスをかけた黒髪男性。両名、三人に対して警護を用いて、どこか恐れている雰囲気が見て取れる。その二人に対して戸原が「そっちの二人」と声かけると「あ、は、はいぃ!!」と怯えた声で返答を寄越す。

「お前らもな。今回渡された金銭だけじゃ全然足りねぇからよ。明日までに全額払ってもらわねぇと体で払う事になるぜ……」とすごみの訊いた声で呟いた。

 誘拐でも、強盗でも、何をしてでも金を返してもらわなければ、と言い放つ。

 彼らはとても慈善事業とは言い難く。二人との関係も金を貸した側、貸してもらった側と言う事は実に容易に識別できる話であった。

「いいな」

 チワワを用いて舌で相手の顔をペロペロと舐めると言う威圧を用いながら戸原は一言そう告げた。




       3




 その頃、逃げ延びた少年、綾崎ハヤテは全力で走り続けていた。

 何とかと言った様子で逃げ続けているが、長年培ってきたヤクザの性質を見分けるスキル『認鏡洞(ギャングスナップ)』と言う一生目覚める必要はないスキルにより、彼らが『取り立てると言ったら警察であろうが取り立てる』と言う一本気通ってしまったタイプである事を見抜いた以上は逃げ続ける。

 それも一億五千万。何があろうと見逃す額ではない。

 どうしたら全額返済出来るのか。自分の命を救う方法ばかり考えるが、真面目な方法で一億五千万などは到底不可能で、金銭一二円では何一つままならない。ギャンブルすら不可能な話だ。

 綾崎には頼れる親戚等いない。そもそも親戚すら知らない。

 友人だから迷惑を――と言う理屈もあるが、額が額。金額的に到底迷惑をかけられる話でもなく。ともすれば強盗かあるいは身代金目的の誘拐くらい――、

 そこまで考えた段階でぶんぶんと首を振る。

「それだけはダメだ」

 仮に人生の分岐点が此処なのだとしたら、ここで綾崎ハヤテの人生は如実に変わっていた。

 生きたい。しかし、犯罪はいけない。

 成る程、理論としては称讃に値すべき考えだろう。しかし現実はどこまでも非情で理不尽で否応なく蝕む悪魔の様で――綾崎の未来は閉ざされた結果しか生むべくもなく。けれど、自分の考えを無理に押しのける事も出来ずにただ終焉を待つばかり。

 ――にはなりたくない。

 最後まで足掻いてやる!! その一念で綾崎は兎にも角にも、何の策も理も無くしても、ただひたすらに寒空の中、降り行く白雪を身に浴びながら夜の街道をひたすらに走り続ける。

 脳裏に断続的に映る光景の数々。

 黄金の城の出会い。記憶の奥の美しい丘の風景。木々の上での語り合い。果ては見覚えのない幻想的な光景、その数々――。走馬灯じみた光景で、記憶の妄想の様な光景を脳裏に走らせながら。

「僕は」しっかりと声を噛み締める。



 ――生きなくちゃいけないんだっ!!



 人生逆境上等と言うかの如く。

 身に降りかかる数々の不幸を両肩に背負いながらも、綾崎ハヤテは想いの叶うその日を願いながら生き続けた毎日、今更諦める意義も無く――ひたすらに誰も手を差し伸べぬ漆黒の夜の景色に溶けるかの様に消えて行く。

 一般には肌身が冷えども心温まる一二月二十四日クリスマスイブの、そんな光景であった。



【続】


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以上、原作沿いっつーかまんまじゃねぇかで有名な第一話です。

当時を思い起こします……原作まんまだねーと書いていた当時。そして思い出したくもない文章力、失笑自嘲もしたくなると言うもの。

現在はまだマシになってきましたが……。

さて、それでは借金まみれになった綾崎君の運命は如何に。

二話目に続く次第です。それでは!!



……ちなみにヤクザ探知スキルはネタだよ?




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Re: 第二話『邂逅イヴニング』 ( No.3 )
日時: 2012/10/21 23:40
名前: 迅風

更新初の日……私は二話目を更新する次第。

越後谷……お主も悪よのう。特に言った意味はないです、言ってみたかったシリーズなだけです、ええ。

さて第二話目ですが――少しだけ原作と違いますね、ええ。

そして覚えている人に至っては、私のリメイク前とも全然違くね? な話です。

兎にも角にも第二話目。

閲読宜しくお願いします、ぺこりーっ。


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 第二話『邂逅イヴニング』



        1



 自殺なんて良くない。生きてこそ人生は勝利と言えるのではないか。

 そんな風に考えていた時期が彼にもあった。

 明確に言えば、ちょうど二五分前にはそんな事を胸に抱き生きていた。のにも関わらず彼の心はへし折れて風に吹かれれば折れた先がどこかへ飛んでいきそうな気持である。

 しかし悲しい哉。

 少年のそんな想いを蹂躙する様に惨劇は起こった。

 少年の体中に激しい倦怠感と疲労感が募りに募る次第である。何かこう先程まで遠い過去を追想して生きる決意に身を滾らせていた記憶があった……様な気がする。

 さて、彼こと綾崎ハヤテがそんな心境に至る理由は単純だ。

 蹂躙よろしく――自転車に轢かれたからに他ならない。

 逃走の最中に脇道を潜り抜ける様に走っていた結果であろう、突然飛び出してきた彼が悪いと言えば罷り通るが実に悲しい話だが飛び出してきた綾崎は物見事に自転車の車輪に蹂躙ならぬ蹂輪されたと言える話。

 何かこう生きる決意とやらが何処かへ事故死した気分にもなるものだ。

 自分の背中についた明確な痕跡の跡が生々しく物語る現実。

(へへへ……。自転車に轢き殺されてエンディングかぁ……)

 げふっという虚しい呻き声を上げながら菩薩の様に澄み切った――いい得て変えれば死んだ魚の目なのだが、綾崎は何となしに(ああ、でもこんなゴミを轢いた事で殺人罪とかを受けたら相手が可愛そうだなー……)とどこまでも自らを卑下する次第。

 そんな綾崎の頭上では実に綺麗な音色の声が聞こえた。

「あの……」実に心配の色を込めて「だ……大丈夫、ですか……?」

「大丈夫ですよ、ここに他に人いませんから〜……」

 貴方が轢いたのはゴミ屑ですから〜、という死んだ魚の目をしながら呟く少年の姿に茶色の髪をした女性はなお、心配そうに「本当に大丈夫ですか!?」と問いかける。

 その声に、ああ、何て優しい人なんだろうと感動を覚える。

(ゴミに気を掛けてくれるなんて優しい清掃員さんだなぁ〜……)

 本当に大丈夫か甚だ不安でならない。

 完全に自分をゴミと揶揄する状態の綾崎は心身中々に衰退している様子で、

(あ。でも良く考えるとゴミってリサイクルできるし、その点リサイクルも出来ない僕ってゴミ以下じゃないか……。ゴミの下、新器物『はやて』の誕生だね……)

 と虚しい構想を得ている始末。

 だけれど相手の人柄故か。散り様悲しく終わりを迎えようと考える綾崎の心を引き戻す分の魅力を彼女は備えていたと言えよう。

「貴方、本当に大丈夫ですか……?」

 と言う声と共に軽く背中に触れる温かい手の感触。

 本当に優しい人だな……と感動を覚えつつ、そして久々に暖かな優しさに触れて、これ以上心配かけるのも気が引けて。綾崎は胴体を起こしながら「あ、はい。大丈夫――」と言い掛けた所で声が雲に隠れる様に途絶える。

「あの……。お医者様、呼びましょうか?」

 自分を心配そうに見守る女性の声に綾崎の思考が軽くショートする様に停止する。

 自分へ投げかけてくれる声も耳に中々入らない。何だろうか、目の前のこの光景は。相手は気付いていないのだろう――だが、綾崎としてみれば眼前の光景はあまりにも景色に似合う様な暖かくて美しい光景だった。

 雪降る夜にコートとマフラーを着る茶髪の女性。

 その見目麗しさに綾崎の心臓がどきっと脈打つかの様であった。

 人生で見た女性の中でも限りなく上位に食い込む様な美しい女性。年頃の彼の前には目に毒あるいは目の保養とでも言える程に綺麗な女性がいた。心まで綺麗な人は外見まで綺麗とか反則ですよと言いたくなる。

 しかし……どこか懐かしい気持ちが湧くのは果たして何故なのだろうか?

 そんな疑問を提示する綾崎の思考は少しずつ落ち着きを取戻し。クリアになる世界から受信する音声にはっと気づく。

「あの……体は?」

 と言う自分を案じてくれる声に感動を覚えながら綾崎はすくっとまるで何事もなかったかの様に直立すると、

「はい、大丈夫ですよ、ははっ♪ 体がどうかしましたか?」

 浮かれた。

「…………」私この子轢きましたよね確か……と思いながら「えっと……」と言葉を濁す。

 そんな気配に気づく事も無く、年上と思しき美人女性を前に年頃の少年は浮かれた様子で「御心配なく。頑丈なだけが取り柄ですから、自分」ときりっと格好つける若い少年。

 そして顎に手を添えながら若干赤らんだ顔で天へ問いかけた。

(……ふぅ)と内心一拍置き(驚いたよ……パトラッシュ……。世の中にはこんな綺麗な人がいるものなんですよ……。ダルビッ○ュもびっくりなレベルの美人さんだ……)と浮かれた気配の少年を案じる様に後方では「あの〜? もしもし〜〜?」と問いかける声。

「えっと……」綾崎の様子を先程と別の意味で心配そうに見守りながら「本当に大丈夫……ですよね?」と問えば。

「へっ?! はい、もちろん!! 頭のゆるゆる以外は問題なしですよ!!」

「はぁ……?」

 女性は得心行かぬ様子であったが外観上の問題と言うものは見当たらなかった様子で、やがて落ち着いた様子でそっと言葉を発した。

「その……ご無事でしたら、少しお尋ねしたい事があるのですが……」

 よろしいですか? の声に綾崎の返答は決まっている。

「そりゃここまで優しくされたなら何でも答えますよ、どぞっ!! ささっ、どうぞお姫様っ!!」

「何でそんなに下手に出てるんです!?」と、とにかくですね、と呟いて「この辺りでその……金髪ツインテールのちっちゃい、可愛い女の子御見かけしたりしていませんか?」

「金髪……ツインテール……ですか?」

「一三歳になる子なんですが……」

 一三歳。金髪。ツインテール。ちっこい。

 それだけ条件が絞られれば該当者は物凄く絞られるだろう。となれば記憶に合致する様な少女がいるかどうか。そこまで考えて、記憶を思い起こして綾崎は結論を下した。

「ゴミ屑ですいません」

 土下座するしかないじゃないか、と。

「何で下手から更に土下座を!?」

 女性の驚きの声を耳にしながらも綾崎にはこうする他に無かった。なんて使えないんだ僕はというネガティブな感情が彼女の役にすら立てない借金野郎の自分をどこまでも痛めつけている様だった。ドリアンで。

「あ、あの……。お見かけしていないのでしたら、それはそれで構わないと言うか何と言いますか、ですね……!!」

「価値無くてすいません、役立たなくてすいません……!!」

「土下座から雪の中に頭を埋める程ですか!? 本当にそこまで心痛めなくても構わないんですよ!?」

「じゃあ年齢的に心配な誘拐とかは今すぐにないですか……?」

「…………。……いえ、凄くありますけど……」

「死んできます」

「ですからそんなに落ち込まなくて構いませんからね!? これだけ親身に対応してくださっただけで私はとてもありがたいと思ってますから!!」

「どこまで……どこまで人を泣かせたら気が済むんですか……!!」

「男泣き!?」

 その後、しばしぽろぽろと涙を流す綾崎を女性は優しく宥めて数分。落ち着いた様子の綾崎はやがて、捜している少女に関して幾つかの疑問を呈した。

「あの、そもそも……何でクリスマスの夜に一人で出歩いていたりするんですか? もしかして親に借金一億五千万を押し付けられてヤクザに臓器を狙われていたりとかですか?」

「いえ、そういう奇特な理由ではないんですが……」あはは、と苦笑しながら「実はすぐそこの迎賓館でのパーティーに出席していたんですが……」

 あの子ったら、と呟いて。

 何でもその子曰く『こんな煙草臭いところ、これ以上いられるか!!』と叫んで飛び出していってしまったとの事。彼女曰く、カードも携帯も持たずに飛び出したらしい。

 だが着眼点は別にある。

 迎賓館でパーティー。一般家庭では中々出来る事ではなく、むしろお金持ちの領域だ。ふと見てみれば彼女の自転車――唯のママチャリではない。世界で最も高級と呼ばれるセ○ーヌ製の一品ではないか。

 先程、誘拐の可能性高いと言っていた言葉からも、お金持ちなのだと予測付く。

 そしてこの女性はこれだけ親身になって一人で捜索しているのならば――血縁者なのかと考えもしたが、捜している子とは髪の色とか差があり過ぎる気がして。

「あの……その子は貴女の妹さんか何かですか?」

「妹? ……いいえ、違いますよ。家族ではありません」と告げた後に軽く空を仰ぎ見る様にして何処か過去を慈しむ様な表情で「……でもまぁ、家族の様なものですかね? 手のかかる子で……本当にいつも、心配させられます」

 言葉ではどこか厳しい。

 しかし、彼女の表情から察するにそれをどこか微笑ましく思っており、本当に親身に感じている間柄なのだろうと予測もついた。

「それに、まぁ。そこが可愛いところでもありますしね♪」

「そうなんですか……」

 そっかー。と少し寂しげな気持ちでそう内心に呟く。

(その子にはこんな綺麗で優しい人が……心配してくれる人がいるんだな……)

 自分にはあんな酷い親しかいやしないのに。

 その子の事がとても羨ましく感じる様なものであった。自分でも卑しく感じる程に醜悪な劣等感だと断じざるを得ない。けれど、過去を記憶を連想し、思い起こしながら。

(……これが――皆に酷い事ばっかりやった僕とその子の差かな……)

 思い出せば繋がりを失った理由も自分の馬鹿さ加減だったな、と自嘲する。

 羨ましいな、こんな関係。そう思いながらもその子がこの人を失ったりしない事を心から願っていた。そして何の役にも立たない自分がどこまでも下らなく思えた。

 そのくだらなさこそが、この発言だ。

「すいません……。見かけてない、ですね僕は……」

「そうですか……」

 先程の行動を見ていれば察しも付くのか気落ちした様子はなくただただ穏やかな表情を浮かべながら仕方ないですね、と言う様子に呟いた。

 優しくしてもらった人の役にも立たないんですね、僕は……と悲しく思いながらその場を去ろうとする。これが自分の価値なのだろう。

(せめて誰か別の人が見かけていてくれればいいなぁ……)

 その一念でそっとその場を去ろうとする少年に女性はそっと声を掛けた。

「あの……ちょっと待ってください」

 と告げて。ふわり、と優しい音が聞こえる様な温もりが首元に触れた。

 まるで聖母に抱かれる様に優しい暖かさに思わず硬直し停止する。そんな綾崎に対してピン、と人差し指を立てながら優しい笑顔で「こんな寒空で薄着だなんて……風邪ひいちゃいますからね♪」と言った。

 何と言う不意打ちだろうか。そして優しさか。

 堰を切った様に溢れ出す――涙。

「泣いてやるぅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!」

「何でそんなに強気気味に号泣!?」

 なんだまだ優しい人はいるじゃないか。

 その考えが綾崎の心を優しく包み込む。上司には怒られるわ、親に捨てられわ、ヤクザには追われるわ、の波乱の人生。人の優しさをここまで感じたのはいつ以来か。高校より先の日々だった様に思える。

(パトラッシュ……!! ネロは正しかったよ!! たとえ最後が死亡だとしても真面目に生きてればすっごい価値がある様に思えてきたよ!!)

 そしてこの時点で聴覚のいい綾崎の耳はある声を捉えた。

 この場所にいては彼女に迷惑かけるやもしれない。綾崎は「それじゃあ僕はこれで!!」と言葉を発して彼女の元から颯爽と去る。その途中でくるりと振り向いて「あの、これ……マフラーありがとうございます!! 凄い……救われました!!」と言って手を振る。

 女性は一瞬きょとんとしたがやがて小さく微笑みながら手を振った。

 ただそれだけのやり取り。だけれど、綾崎の心は本当にほんのりと安らかな気持ちに浸れた。近くに聞こえる自分の名前を叫ぶ厳つい声も気にせずに。

 デメリットしかないだろうが――。

「逃走経路でばったり件の相手を見つけちゃう――なんてよくある事だよ」

 そう呟きながら綾崎は雪の積もった街道からなるべく身を隠しながら行動すべく近くの公園『負け犬公園』へと身を隠し、捜し人を獲すべく歩みを進めた。

「……ま。不幸体質な僕じゃ空回りが精々だけど――さっ」

 それでも少しくらいあの人に恩返ししたっていいじゃないか。そう考えながら追手から身を潜める様にがさごそと生い茂った樹木の中を掻き分けて綾崎は公園の中へと入ってゆく。

 これで少しは撒けたのではないだろうか。

 声も聞こえなくなっているし……、そう考えながら公園の隅に隠れる様に綾崎は小さく息を吐き出した。女の子の所在を気にしつつ、同時に――これからどうしようかなと考えながら。そんな自分を傍のベンチに寝転がる青年が少し興味深そうに眼をこちらへ向けていた。

 切れ長の透き通る様な赤い瞳が印象的な端正な顔立ちの青年だ。

 この寒空の下でジャンパー着ているとはいえ、寝転がるとはタフだなぁ、と考えながら樹木の中から出てきた自分はどんな風に見られているんだろうと考えると少し恥ずかしくなる。そんな気持ちを払拭しようと綾崎は天啓を得た様な心地で遠目に淡い発光が見える場所、おそらくは自動販売機があると考えて、そこへ向かおうとする。

「どこだ綾崎!! どこ行ったぁあああ!!!」

「――ッ!?」

 びくんっ、と体が跳ね上がる。同時にヤバイと警戒信号を脳が発して、どうしようどうしようという感情が全身を駆け巡る中で思わず茂みの中へと身を隠す。

 茂みの中から怯えながら見る視界の中には明らかに『学館組』の三名。

 出てくる気配がないから叫ぶのを止めて、こちらの油断を誘ったのだろうかと考える。だとしたら意地悪い話だ。そんな悪態をつきながらも絶望的な状況に怯えが止まらない。何故ならば綾崎はベンチに座る青年に見られているのだから。

 尋ねられたら一発KOだ。

 ヤクザに脅される具合に尋ねられたら彼は話してしまうに違いない。だが逃げようにも逃げれば音が零れるのは必然。どうしようもなかった。

 そして周辺を捜してもいる気配がないのを確認すると、舎弟、五城目がベンチに寝転がる青年に。

「わりぃが兄ちゃん。一つ尋ねたいんだが、ここら辺を水色の髪したなよっちいガキを見なかったか?」と問いかける。

(なよっちぃは余計です!!)

 そんな涙目の綾崎を茂みの向こうに寝転がったまま青年は「水色の髪したガキ……ね。年齢はいくつ頃なんだ?」とまだ学生と思しき容姿としては実に大人びた格好いい声を発する。溢れ出る色気ある声が印象的であった。

「歳は一六歳だな。サバ読んで可能性もあるっちゃあるが」

(バイトの時は――ノーカーンっ)

 セーフ、セーフですよーとジェスチャーする綾崎を茂みの向こうに「一六歳か。俺と変わらないな……」

「そうかい。んで? 見たか見なかったか何だが、どうよ?」

「見たと言えば見たな。ついさっき……あっちの方へ走って行ったはずだ」

 青年の言葉を訊いた瞬間に思わず安堵と感謝の心が湧き出る。庇ってくれた様だ。

 良かった、という想いを胸に抱きながらこのまま少し待っていれば……と考える綾崎であったが、戸原がそこで発言した。

「本当にあっちに行ったんだな?」

「ああ、そうだ。何だ、信じていないのか?」

「いやな……。かつても同じ様な事を言って庇ったパターンが過去に二四件ありやがるんで、一概に信用できないんだよ……」

 だから、と呟いて。

「もしも……もしも、嘘ぶっこいてたら、今度また逢った時は少しばかりお仕置きする事になる――そう覚えておきな坊主。そして協力ありがとうよ」

 成る程、自分だけじゃないのか、と感心する。

 そして確かにいつの日か通じなくなるパターンの様に思えてしまい少しぶるっと身を震わせた。そんな綾崎に対して青年は悠然と、

「どういたしまして。見つかる事を祈ってるよ。それと……今度仮に逢ってお仕置きされるとしてら――本気でかかってきた方がいい」

 瞬間にぶごぉっと『学館組』の二人に対して凄まじい威圧感が襲う。

 組員、柏木が「わけーのに、こりゃまた大したもんだな」と煙草をふかしながら呟くと戸原が「こりゃお仕置きは長い道のりになりそうだ」と軽く手を振ってくるりと背を向けながら歩いてゆく。五城目だけは何が起きたのかわからないまま少し青ざめた表情で去って行った。

 そうして組員性質の姿が見えなくなる頃にがさごそと音を立てて、綾崎は現れた。

「あの……、ありがとうございました」

「別に律義に感謝される程の事はしてないが……どういたしまして、と返しておこうか」

 そう呟くと青年はベンチ上の一冊の本『学園革』と言う手に隠れていない部分だけ読み取る事が出来た。その本を開いて顔を隠す様に乗っけると、

「それにしても随分、難儀な状況みたいじゃないか。大変だな」

「ええ……その、まぁ……あはは……」

「手でも貸そうか?」

「えっ!? いや、それは悪いですから……。さっき庇ってもらっただけで十分ですよ本当……!! それより何で庇ってくれたんですか……?」

「理由か……。そうだな……」有体になるが、と呟いて「お前が悪い奴には見えなかったからと言うのが半分。そして理不尽に苦労してそうな奴だなが半分だな」

「うはぁ……」

 凄い的確に見抜く人だな、と言わざるを得ない。

 だが何にせよ助けてもらった事は事実。何も出来ないが、丁寧に感謝を申し上げた後に「それじゃあこれ以上迷惑かけたらアレですから……僕はこれで。本当にありがとうございました!!」と言ってその場を去ろうとする。

 そんな綾崎に対して青年は「まぁ待て」と声をかけると、

「え?」

 と思わず振り向く綾崎の胸元にひゅっと円柱の物質が投げつけられる。ぱしっと受け取ってみればそれは一つのコーヒーだった。恐らくは公園内で買ったのだろう、まだ温かい『keyコーヒー』であった。

「何も出来ないが餞別だ。さっき買ったばかりの『あたたか〜いコーヒー』だ。それでも飲んで温まるといい」

 その何ともクールな格好よさにくすっと微笑みを浮かべて「ありがとうございます!!」と最後の言葉を告げて、淡い発光のある方向へと綾崎は走って行った。

 図らずも、彼にとって最良の出会いである事を知るのはまた後日の話。

「とりあえず学館組の方々は遠のいてるし……」

 このまま逃げおおせるか。あわよくば肝心の少女を発見出来るか。

 そんな事を胸に抱きながらザッ、と自販機の光が辺りを照らす場所を通り過ぎて公園を出でて逃走をしようと考えた、その時であった。

 一つ茂みの向こうには一人の少女がいた。

 金髪で。躍動的なツインテールが印象的で。一般人には到底手が出せない様な可愛らしいドレスに身を包んだ。吊り目がちの子猫の様な印象の少女。

(そしてちっこい……!!)

 そう思った瞬間に、彼女の表情が何か苦渋に満ちた。

 何でだろう、等と綾崎が首を捻る中。

 件の少女はむっとした表情で、

(今、何か誰かに『ちっこい』って思われた気がするのは気のせいだろうか……?)

 実に悪口には地獄耳な少女の発見であった。

 茂みの奥。鬱蒼と、茂る草木の向こう。

 その場所から直線状に少女の背中を見つめる綾崎には確信的なものがあった。先程にあの綺麗な女性――そう言えば名前を訊くのを忘れていたなと仄かに思いながら、あの女性の告げていた特徴を上げる度に見事に合致する容姿であるのはまず間違いなかった。

 少女の後姿を見据えながら「きっと、あの子が……」。

 あの人の探している女の子に違いない。金髪にツインテールという特徴は中々珍しく該当するにも苦労がいるが、小柄な体躯という部分まで物見事に一致を示す。

 早く声をかけて伝えよう。捜してましたよ、と。

 自分としては追われている身の上だし余裕も無いのが現実――けれど、あの女性にあれだけ優しく接してもらい、あの青年にも時間を作ってもらった。

 首元の温もり。コートにしまった熱い缶コーヒーの温かさ。

 その二つに感謝を示す意味でも綾崎はここで声を掛けないわけにはいかなかった。

(よし、行くぞ)

 胸の内で小さくトン、と呟いていざ綾崎は足取りをなるべく自然に流す様に少女の元へと歩み出すのだった――。

「君々!! くぁわぁいいね――――ッ!!」

「ヒェア!! ヒェア!! イェー、折角のクリスマスイブに一人かぁい☆ 俺達と一緒に寝具の上で激しくヒートしないかいヒェア!!」

 一手ならぬ一足遅かったと言えば遅かったが。

 少女の目の前に現れた中々容姿の整ったサングラス掛けた今風男子に明らかに外国人と思しき人物の二組。誰だお前らと問いかけたい気持ちを抑えつつ。少女の「え? へ?」という事態を把握出来ていないだろう声を耳にしつつ。

 とりあえず綾崎の取った行動は。

「年齢制拳骨を食らえぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」

 大地を踏み込み、躍動感そのままに拳に込めた力を前方目掛けて爆発させる!!

「うぇ?」と言う青ざめた二名の表情を怒り籠った視界に映しながら吹き飛ばせば「そどっ!?」と言う鈍い悲鳴が顔面に響き、「っむっぺぽらぁああああああああああああああああああああ!!?」と言う奇声を上げてぶっ飛んだ。

 がふぅっ、と受け身を取りつつ地面に転がる二人に対して「ネロの命日にナンパとはいい度胸ですね!! アンタらどこの不作法ものですかぁっ!!」と叫ぶ。

「クリスマスイブの日に告白を邪魔する不作法ものに言われたくねぇがな!!」と頬を抑えながら外国人風の男性が反論する。

「言われてみれば!? ですが、この年頃の子相手にトーハチクラスの内容を発言しているだけで十分アウトだわぁっ!! 帰る家がある奴はさっさとゴーホームッ!!」

 と言う逆切れ気味の綾崎の言葉を訊くと涙交じりに外国人風の男性は「ちくしょう、バーカバーカ!! 行こうぜ稗島君!!」と叫んで「マフムー、行こ行こっ!! ヒェア!!」と捨て台詞を吐いて去ってゆく。

「ふしゃーっ!! ふしゃしゃーっ!!」

 そして威圧的な言動を吐きながら綾崎は少しして背後から声を訊いた。

「あ、あの……」

 はっ、と意識が戻る。それと同時に綾崎は少し思った。

(……あれ? コレ、僕さり気無く少し不審者じゃね?)

 と。

 いきなり出てきてわけのわからない理論を吐いて、激怒の表情を見せたら不審者は言い過ぎでも若干、怖がらせていたりしやしませんか……と。

 声のする後ろへそろそろと表情を向けると、そこにあったのは――微笑みだった。

「ありがとう」

 小さいが確かに放たれた感謝の言葉。

「なんだか知らんが……」仄かな微笑みを表情に浮かべながら「助かったよ……♪」

 そう告げる少女の顔を見て綾崎は何となしに可愛い子だな、と感じた。

 成る程、確かにナンパされる程には整った顔立ちの少女だ。まだ幼いのは当然なのだがそれでも結構な美少女なのだろう。綾崎は別に年下興味がないので何とも思わないのだが。

 そして自分へ感謝を示す少女に「ああ、気にしないで」と簡素に答える。

 何せ助けた理由はあの人への軽い恩返しの様なものなのだ。これ以上感謝されても返しきれないじゃないですか、と思いながら見ていれば少女が小さく「さむっ」と呟くのに気づく。

「……寒そう、だね……?」

 と問い掛ければ「ん?」と少女は呟き「ああ、ちょっとな……」と答えた。

「色々あって近場のパーティーから飛び出してきたんだ。だからコートとか諸々忘れて来てしまってな……」

 成る程、と思うと同時にあの人が言っていた少女で間違いないと確信する。

 パーティーに出席していたというのだからまず間違いない。とすればこのドレスはパーティードレスに当たるのか。そう、考えながら、綾崎はポケットから缶コーヒーをズボンのポケットへ移し替えた後にいそいそとコートを脱ぐと、そっと少女の身体にかけてあげた。

 ぴん、と指を立てて指摘する。

「女の子が体を冷やすのは良くないから……着てなさい」

 ああ、寒くなったやぁ……と感じながら綾崎は少女へ告げた。しかし寒さを差し引いても自分の首には彼女の優しさが。ズボンのポケットの中には彼の暖かさがあるのだから。

 寒くなろうがプラマイゼロさ!! と内心で断言する。

「安っぽいなーコート」

 対して彼女は臆面なく外面で断言した。

 綾崎の心臓付近にドズン!! と言葉の矢が突き刺さる。

「作りは荒いし」

(ごめんなさい。安月給で現在無収入のホームレスの汚らしいコートでごめんなさい)

「生地は重い」

(申し訳ないです。バーゲンセールの安値、安価大安売りの大量生産品なんかをオーダーメイドの衣服の申し子さんに着せちゃって申し訳ないです)

「おまけにサイズはぶっかぶかだっ」

(言葉もありません。僕なんかがコート購入なんて販売元の会社も嫌でしたし、着られるコートも嫌でしたよね。今までごめんなさいコート。着させてごめんなさいお嬢さん。言葉もありませんよ……!!!)

 コートを着用しくるくると確認する様に回る少女の言葉の数々にすでに綾崎は直立不動のままに死んだ魚の目を通り越して、抉り取られた魚の目の後の穴状態に化していた。

 しかしそんな言葉に傷ついた少年を救うのもまた――少女だということ。

「だが温かい。気に入ったぞ♪」

 少し照れる様に笑みを浮かべる少女の表情を見て綾崎は少しきょとんとした後に「それなら……良かったかな」と小さく笑みを浮かべて答えた。

「さて」と少女は呟くと「助けてもらってばかりでは悪いからな。私からもお礼がしたい」

「お礼?」

「うむ」少女は自信満々に「なんでも構わんぞ。言ってみるがよい♪」

「なんでも……?」

 その言葉を訊いて綾崎の心の中に僅かな希望が生まれた。

 迎賓館でパーティーを開く程のお金持ち――ならば自分の借金総額を支払えたいしないだろうか。いや、それどころかそれ以上の金額も……。自分は金持ちになれたりしないだろか、と考えて。

(なーんて……。そんな事言えるわけないですけど、ね……)

 今回の事は彼女への手助け。ここで少女からお礼を貰っては意味がない。

 何よりも――たったこれだけの事で一億五千万欲しいなんてのは、あまりにも礼儀知らずの厚顔無恥だ。だから綾崎には『お礼が』何て言えないから、

「お礼はいいですよ。もう十分ですから」

「……む、そうか……? と言うか何がだ……?」

 わけのわからないと言った表情の少女に対して綾崎はしゅるっと軽く首元のマフラーを緩めて彼女の存在を伝える様に、

「それよりもさ。僕にこのマフラーを下さったすっごい綺麗な人が……。多分君の事で合っているとは思うんだけど、捜していたよ?」

「そのマフラー……綺麗な人……」

 少女は綾崎のマフラーを見つめて、綺麗なという単語から即座に連想しえたのだろう。

「マリアが捜しているのか?」

「マリア?」

「お前の言う綺麗な人って言うのはこう……前髪に癖があって、瞳の色は赤ではなかったか?」

「あ、それそれその人で間違いないよ!! かなり……綺麗な人だったなぁ」

「まぁな。しかし、そうか……マリアがな……。やれやれ仕方ない」

 少女はそう呟くと、それでマリアは何処に? という声に向こうの方で逢ったよと伝える。それに加えて、自分でも少し羨ましさが籠ってる――そんな風に思う声で「それと……君の事凄く心配しているみたいだったから早く安心させてあげてほしいな」

 お願いするとしたらコレだったかな、とか考えながら。

「血縁者ってわけでもないのに凄く君の事を想ってるみたいで……何かほっこり来たよ」

「そ、そうか……恥ずかしいな、マリアの奴め……」

 そう呟きながらも少女の表情はとても和らいでいるもので。

 ああ、この子も彼女の事を家族の様に慕っているんだな、と感じながら心温まる。なんだろうかな、大変至極な一日な癖をして存外、心安らぐ一日でもあったじゃあないかと考えながら少女を見送る形で軽く手を振って送り出す。

 少女も元気よく手を振りかえしながらふと気付いた様に声を上げた。

「ああ、そうだ!! 私の名はナギ!! 三千院(サンゼンイン)ナギだっ!! お前は何と言う名前なのだ――――っ?!」

 三千院ナギ。

 それが彼女の名前なのか。先程の聖母の如き女性も名は体を表すよろしくまさしく『聖母マリア』と言った風貌であったわけだが、彼女もまた――三千院とは如何にも雄大な苗字を持つ少女であった。ナギと言う名前の意味はわからないが。

 風は凪ぐ――であろうかとか予測しながら。

 威勢よく弾ける声に答える様に綾崎もまた声を発する。

「僕は――僕の名前は綾崎ハ「見つけたぞ綾崎テメェえええええええええええええ!!」おっ!? まっ!? るっ!!?」

 もう戻ってきた!? と驚愕を露わにする綾崎の遠方からは黒服に身を纏った『学館組』の三人の姿。どうやら周辺散策していたが、やはり怪しいとでも踏んだか戻ってきた様子だ。そこまで考えれば即日実行。

「ゴメン。僕はこれでっ!!」

 その言葉を発してドン!! と土煙を巻き上げて疾走する。

 彼女への恩返し手助け程度とはいえしたと思う。気分はいい。だからこの高揚した気持ちを大事に綾崎は先陣切るがごとくその場から離脱する。

 追い掛ける『学館組』の面々を何とか引きはがす様に必死で走り続ける!!

 後に残された三千院ナギは目の前で起こった光景に目を白黒させながらも彼の名前はなんだったのか――そう考えながら、

「綾崎なんなのだ……。は、お……綾崎覇王……か?! 覇王!?」

 そんなとんでもないネーミングにされている最中。

 その場所近く、ベンチの上では例の青年が小さく苦笑を零す。

「本当に忙しい奴だな……大変そうだっ」

 おかしなものではない。

 けれど微笑ましくもどこか思う様な不可思議さに優しい微笑みを零していた。

「……あの子の事は……ま、安全確認できるまで見届けておくとしようか」

 彼の残り分くらいは手を貸してやろう。

 そう思いながら青年が見上げる満天の星空は何処までも澄み渡っていた。



【続】


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出るの速くね? と言う声が聴こえた気がするとか電波受信みたいな事を言う私。

でも出番速いと言えば速いよね!! 彼!!

まぁここまで新鮮味ないっちゃないですが……。この小説の特徴はまさしく分岐点。綾崎君のこのキャラの印象も原作とは違って諦めてないものがある的な設定です。

然りーっ。

や、今の『然りーっ』には特に意味ないです、言ってみたかっただけです。はい。

さて、第三話目からある程度変わるのですが……まぁ書きあがってないですにゃん☆

というわけで後日だいぇーいっ!!

それでは皆様、良い夜をお過ごしくだされ、アデュー!!

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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 ( No.4 )
日時: 2012/10/22 19:36
名前: ゆーじ


色んな意味でお久しぶりです!

リメイクということで、改めまして読ませていただきます!

まあ最初が原作沿いになっちゃうのは仕方ないですよw私だってそんな感じになってますからww

それにしても迅風さんは文才に溢れてますね…師匠と呼ばせてもらいたいくらいですw

そしてリメイク前は後から出てきたあの方も早い段階からの登場…先が読めません!

というわけで、次回も期待しております師匠!←勝手に呼んでる。すいません。

では頑張ってください!
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Re:第一回『読者アナザー』 ( No.5 )
日時: 2012/10/24 18:12
名前: 迅風

▼読者アナザー


▽ゆーじさん

>色んな意味でお久しぶりです!

リメイク後に初感想来たにゃぁああああああああああああああああああああああ!!!

綾崎「いや、もう大絶叫ですね!?」

ゆーじさん来たにゃぁああああああああああああああああああああああああああ!!!

綾崎「申し開きも無い程にひっさびさですね……!!」

にゃー、ハヤアテ止めた事で顔出し辛くなったうんぬんにより若干、気まずいねー? 気まずいなー、な具合に逃げたからね!!

五十嵐「メンタルよわっ!!」

>リメイクということで、改めまして読ませていただきます!

何故かリメイクを余儀なくされた我が文章力に黙祷っ。

五十嵐「理由明確素朴並みにわかってるじゃねーかコノヤロウ」

如何でしたでしょうか、リメイクという名の黒歴史払拭っ!!

五十嵐「挙句、黒歴史言われたし、初期!!?」

特に五十嵐なんてもう黒歴史中の黒歴史……!!

五十嵐「酷過ぎる言われよう!?」

一番不思議なのは当時畏まっていた私が何故にエロ猫キャラに化したのか……!! 不思議でなりません……!!

五十嵐「ちょおい!?」

>まあ最初が原作沿いになっちゃうのは仕方ないですよw私だってそんな感じになってますからww

同士よ……!!

綾崎「いやいやいや!? でも原作沿いにはなりますよねぇ……」

にゃのだー。

まぁ明確に言うとこの小説、そもそもハヤテをアテネの執事として動かして置く必要性が存在したから、それもナギの執事からアテネの執事へーではなく、初めから。

となると、無理難題長文朗読であろうが、初めから書く必要があったのだ!!

綾崎「結果、恐ろしく手間かかりましたね……」

>それにしても迅風さんは文才に溢れてますね…師匠と呼ばせてもらいたいくらいですw

文才ありますか……!? 私、文才マシになってきましたか……!!?

綾崎「凄い嬉しそうですねー」

小説何年も書いていてト書き停滞だったら私は今頃、死んでやるさんだよ…!!!

とにもかくにも文章も頑張るのでよろしくです師匠!! (`・ω・´)ゞ敬礼っ

綾崎「師匠呼ばわりされてる相手に師匠呼ばわりってどゆ現象でしょうか!?」

>そしてリメイク前は後から出てきたあの方も早い段階からの登場…先が読めません!

おかげで私も読めなくなってきました。

五十嵐「ホワイ!?」

今回の話なんて前は無かった部分をぶち込んだ形になったよ……!! なにこの話、私も知らない話の完成だよ、第三話にしてすでに元をブロークンだよ……!!

??「まぁ早い段階で登場したはいいが、再登場は少し後になるけどな俺も」

まぁねぇ……。しばらく外国に飛ぶからね話。

……さて、何故ここに来て新キャラがまた……。

??2「ノリのままに執筆したからだよね」

>というわけで、次回も期待しております師匠!←勝手に呼んでる。すいません。

期待に答える為に頑張る所存です師匠っ!!(←こっちも勝手に呼んでる。ごめんなさい)

綾崎「どういう対人関係が発声してんですか!?」

ゆーじさんは私を師匠と呼んでくれて、私はゆーじさんを師匠と慕う。幸せスパイラルならぬ師匠スパイラルだにゃ……!!

五十嵐「ハイセンスな現象だなぁ、おい!!」

>では頑張ってください!

頑張ります!! 今回は火事です!! ボウボウです!!

綾崎「本当に全く身に覚えのない話になってるんですが!?」

知るか!! 私だって不思議不可思議さんだにゃん!! では下より本文です!! 短いやもしれぬがね!!

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Re:第三話『炎上ライター』 ( No.6 )
日時: 2012/10/24 18:12
名前: 迅風

水曜日。発売されたサンデーをぺらぺらと読み上げて。

水繋がりの水蓮寺さんが全キャラ中でとんでもなく大胆な事を成し遂げた辺り、「ああ、この子は今までの子らと違って素直ロードまっしぐらだにゃー」と感想を抱きながら。

アニメはアニメで水蓮寺は今何処にいるのかねと推測しつつ。

さぁ波乱万丈そいやそいやな気分の私!!

というわけで第三話どっぞいっ!!←


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 第三話『炎上ライター』



        1



 広大に広がる水の大陸。激しく響く断続的なモーター音が無粋に思えるのが本来で。この磯の香りを出来得る事ならばじっくりと楽しみたいと言う感情も湧き上がる空間。

 黒塗りの漁船(※に見える)は大海を群雄闊歩する次第。

 弾ける水飛沫を後ろへ後ろへと噴出しながら白い波立て進んでゆく。

 諸君は『海』は好きだろうか?

 青い海、眩く太陽、白い雲。なんていう常套句を考える様に、海は大人気だ。夏場と言う季節に於いて、それらは実に凄まじい魅力を発揮している。海岸に於いては暑苦しい日差しすら心地よく思える程に海は輝く。

 そんな魅力を感じうるのだろう海は雄大だ。

 ただただ伸び伸びと広大に広がる海辺へ思い切り飛び込んでみれば一瞬の浮遊感を突き抜けて冷たい世界が眼下に広がり行く。天上世界に広々と広がる雲を突き抜ける瞬間の心地よさと果たしてどちらが素晴らしいのか等と想像は膨らんでゆく。

 潜った世界から息を吐き出す様に大きく息を吐き出す瞬間に味わう塩辛さもこれまた一興、乙と言うものだろうか。

 燦々と降り注ぐ陽光の下さっと手をかざしてみれば、ああ夏だ……と感慨深く青春謳歌するも良い話。

 諸君、海は好きかい?

 綾崎ハヤテはそんな事を誰とも知れぬ人々へ問いかける。

 そんな彼としては一つ言っておきたい。



 海はね――夜はすっごく怖いよ。



 とんでもないや。穏やかで尚且つ爽快な蒼海を眺める真昼と違いて夜中に於ける海原の恐ろしさたるや。漁師の皆さんが『キェエエエ!! サイレンが鳴ったら外に出てはならぬぅっ!! サイレンが鳴ったら外に出てはならぬぅっ!!!』と言う発言をするのも納得得心行く話である。

 何故かってさ。どこまでも黒いんだ、と呟く綾崎。

 現在の海はまさしく暗く黒く、意義こそ違えど黒海と呼んでしまいたくなる光景としか思えなかった。青々とした海は何故こうもここまで黒く染まるのか。

 理屈的にはわかる。海は本来無色透明ほどほど近く。

 光の関係性に於いて蒼く見えると言うだけで。当然ながら光が途絶えれば、夜の闇をなお色濃く映す存在と化すだけの話。

 昼夜。

 単語にしてみればたった二文字だと言うのに、世界がまるっきり逆転する様な現象を内包する辺りに改めて驚きを隠せないものだ。

 だがまぁそれはいいのだ。

 それはよしとして――、

「…………風が冷たいですね……五十嵐君」

「……そっさなこんちきしょー……。潮風が肌に痛いぜ……」

 濁りきり死んだかの様な瞳でぽけーっと黒い海を眺めている、風に身を吹き付けられる二人は覇気のない声で小さく呟きを零した。

 何故、こんな事になったんだろうねー、と思いながら。

「……せめて中に入れてもらいたいねー……」

「暖房器具何か求めねーから、室内を求めたいぜー……」

 この現状――。

 表せば『ロープで漁船のマストに括り付けられる』と言う状況。何ですかコレはと最大級のツッコミを果たしたいが、生憎な話そんな余裕無いんですよな話だ。

 吹き抜く風の冷たさ。厳しさ。

 そして逆さ宙吊りにぶら下げられて、すでに頭に血は上り放題だ。

「……僕ら死にませんかね、五十嵐君」

「どだろうなー……。臓器提供の事を考えるといっそ死んだ方が楽かもしれなくね、とか末期な事を考えたりするぜ、こんちきしょー……」

「最後まで希望を捨てちゃダメですよ五十嵐君……」

「悪いな綾崎。希望なんて気泡のごとく弾け散ってしまいそうだぜー……」

 少年二人。

 すっかり夜も更け黒き海原と化した水の大陸を突き進む漁船(に見える)の中、一本支柱のマストのずーっと上部、最上部に於いて彼らは太いロープにより自由と言う名の尊い特権を剥脱されて不自由と言う名の浮遊状態にある次第であった。

 何故こうなったのか。

 あの逃亡の後に――逃げ切れるんじゃないかな、と抱いた一縷の望み。得てして、そんなもの淡い幻想に過ぎないと言う過去を思い起こしながら。

 それは今から数時間前に遡る話である。



        2



「はっ、はっ、はっ……!!」

 口から断続的に吐き出される吐息。一二月何ていう肌寒い何て具合じゃなく実際、寒いと形容出来て止まない赤と白の衣装を身に纏ったおじいさんが次々に住居不法侵入をしていると有名な月。

 生憎と『悪ガキの相手はワシもこの歳になると体がもたんでのう』と言ってはいい子悪い子を選別するプロフェッショナルさんとは綾崎は縁遠い話だ。

 そもそも過去に『お前の家は貧乏だから行かないよ』と告げたサンタ等に彼自身も今後一切会いたいと言う感情は得てして湧かず。

 今現在は赤いサンタさんの到来を失って黒い三人に追われる始末。

 神様、クリスマスイブって何でしたっけと問いかけたい。

(……何で僕は世間一般には素敵な日に擦った揉んだの末に敵作られてるんですか……!!)

 アルバイト帰りにとんだ現実を突き付けられたものである。

 とはいえ、件のアルバイトも親の首尾よく首となって、出費一七万円、親の趣味にて奴隷出展、挙句にはすっ飛んだ逃走劇である。良い事等何一つありはしない後半戦だ。

「ひょっとして僕、前半に運とか使い果たしてるんじゃ……?」

 逃亡を続行しながら黙考に入る綾崎。

「今日は客観的に見ていい事したから、いい一日にくらいはなるんじゃないかな〜……くらいに淡い期待をしてたんですけどね……」

 むしろ先程などいい一日どころか女の子とぶつかって半ば押し倒す様な体勢なってしまい謝罪の繰り返しを行った程だ。自分よりも若干、薄い色合いのふわりと外側へ広がる髪型をした真紅の瞳の可愛い女の子だったか。顔は焦っていて良く見えてないが。

「良かった……。本当、良かった……『平気だから気にしないで』って言ってもらえて……」

 痴漢、犯罪者に思われなくて救いである。

 彼、個人としてはむしろ顔を伏せたまま何か悲壮な程の覚悟を認めて銀世界の地面に落ちていた握りしめた様な一枚の用紙を持って、そのまま静かに歩いて行ってしまうというやけに印象に残る光景に他人事ながら心配になってしまいもしたが。

 その他人に構う余裕も無いので声が聴こえたが同時逃走再開と言う格好悪さに嘆きを感じたのが無性に悔しくもあったが仕方がない。

 それとは別に、と呟いて。

 綾崎は先の一件とは多少事情の異なる記憶を思い出しながら、

「……ったなぁ……」

 思わずこぼれ出た様な感嘆の息を零しだす。

 極論告げれば、その件の話は綾崎の自転車便が成し得た功績の途中経過並びにその前の事になる話だが些か長くなる故割愛する話である。

 今日一日の美しき思い出浸るも芳しいのだが現在の綾崎にその余裕は許されなかった。

『待てや綾崎ぃいいいいい―――――――――――――――――!!!』

 単純明快。追い掛けられている現状で甘酸っぱい過去に浸る暇などない。

 何処の世界に『今日とっても可愛い女の子に逢って何かテンション上がるな〜』と言う事を考えながら人生の一大事から必死で逃げる若人がいるものか。

 そんな事を内心吐露しながら綾崎は駆ける。ただただ全力での疾走だ!!

 現状を有利不利で告げるならば答えは明白。

『学館組』の三人が如何に追い掛けて来ようとも追い付ける道理はない。単純な足の速さに於いて戸原らに勝算は無いと言って過言では無い。借金取りうんぬんから長年闘争を続けて結果逃走に至り続けた親子は舐められないものだ。特に命までかかればなおの事。

 ――が。

 その理屈道理な言い分も些か力不足と言う事が存在する。

 世の中にはこういった諺があるのだから。

『勝負は時の運』。

 意義は明白であり、勝ち負けは、その時の運、不運によるもので、力の強い方が必ず勝つとは限らないということ。即ち『人生何があるかわからない』話なわけで。

 しっかりと整備された歩道を走り抜き、いざ雲隠れよろしく上手く逃げ遂せようと考えている少年の前に中々に無慈悲な現実は突きつけられる。

「誰かっ、誰かっ、助けてっ!! 娘がっ!! 娘がまだ中に――――――――!!!」

「…………」

 そんじょそこらの無慈悲じゃあなかった。

 綾崎は内心で叫ぶ。

(何でだぁよぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!! 何で目の前で今まさに家一棟、火災に見舞われてんですかぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!)

 眼前に広がる光景はいやはや中々に野次馬集いそうな光景ではある。

 相応に立派な家宅。玄関付近に見える『〜野家』と言う高級感溢れる黒い表札があるのだが生憎と何故か文字部分が壊れていて見えない。しかし火の回りは異様に早かった。業火とも形容して遜色ない様に思える程に火の手はメラメラと家屋を包み込もうとする。

(何でこんな時間に火事になってるの!? って言うか何この降って湧いた様な急ピンチ!? ああ、お母さん号泣してるしっ!! 火煙の中から娘さんと思しき女の子の母親呼ぶ声も聞こえてくるしっ!! 何これ、どうしたらいいの!?)

 綾崎の脳内は混乱に至る。

 バチバチと何かを焼き尽くす炎の調べ。辺り一面、冷え切った世界と真白い銀世界が包み込むにも関わらず、此処だけ異様な熱気に包まれていた――物理的に。しかし、彼の身体もまた異様な熱気にすでに包まれている――命のピンチと言う名の。

 そして追手はすぐそこまで近づいているのが事実。

 第一、燃え盛る炎相手に――ここまで燃え盛る炎相手に何が出来るのだと内心で呟きながら綾崎は路上の雪に体を埋めては物凄く寒い想いをしてみたりする。

 そう――こんなの消防士か誰かに任せる話だ。

 少なくとも現在進行形で『こっちも命の危機張ってるんですよ』な状況でそんな事にかまけている余裕等あるはずもない。

「よーし、分かりました。余裕ないもんね!! もういっそ二つ三つ追い込まれても大差ないですもんね!! 余裕綽々にムシャクシャしながら行動サクサクと頑張って、最後はくしゃくしゃに顔歪めて捕まってやらぁいっ!! うわーん!!」

 という事で家宅侵入です。

 赤い白髭老人ならまだしも、水色の髪した一般少年が家宅侵入は犯罪だや、あっはっは、と壊れた笑いを零しながら雪で濡れた体を必死に動かして内装の見た目にもはっきりとしている豪華な室内を懸命に走って声する方へと走る。

 自分の家とは違う何LDKなのかわからない家の廊下を走りながら、壁に立てかけられた家族写真と思しきものが悲しい哉、火の手に蝕まれる姿に他人事とわかりながらも無性な虚しさを感じ入る。写真に写るおそらくは白衣来たお父さんの顔に落書きがされていて『やくそくまもらないバカだでぃー』と言うのにどう反応すべきか悩みながら走る。

 そんな事を考えながら綾崎の足は階段を一気に駆け上り、子供部屋へと侵入する。

 部屋の隅っこでけほけほと咳込みながら涙を浮かべるポニーテールの髪型した少女を見つけるや早く「もう大丈夫だよ!!」と告げて駆け寄る。近づいた瞬間に「……だれ? ひんそうな顔のおねーちゃん……?」と言う不思議そうな顔を浮かべる少女に対して綾崎は物凄く、本当に物凄く複雑な感情を抱きながらも「……あ、うん……。助けにきたよー……」と覇気のない声を洩らす。

 何だろう助けに来たのにむしろ助けられたいのは自分に思えて来たりする。

 等と不毛な事を考えながらも綾崎は少女を背中に抱き上げると一目散に走り出す。彼が急く理由は明白で。外部から見た時も火の手の回りが速い、と言うのは認識していたのだが本当に異様に早い為にこれ以上留まるのはキケンと判断する。

 どうにかしてでも逃げ遂せねばならない。

 特に女の子に火傷でも残ったら大変だ、と内心で呟きながら走る綾崎の眼前を岩石が転がり落ちるかの様な音を響かせて上から焼かれて支えを失った天井が落ちてくる。

「くっ」と言う短い呻きを零しながら流石にまずいと意識する。

 こうも四方八方炎に包まれるとか自分の不幸を嘆きたくもなる話だ。

 このままだと自分も危ないが、この子をどうしようもないのではないか――そう考えた時であった。

「綾崎っ!! おい、無事かっ!!」

「なんと……!!」驚きに目を見張りながら「『学館組』の皆さん何故ここに!?」

 救いの手何だかわからない三人が現れる。

「うっせい。売り物が焼死体になるとか貸した金どうする気だこの野郎めが」

「それが目的!?」

「当初から目的はそれだっつの、なー兄貴!! 女の子がうんぬんって言われてわき目もふらずに駆けつけたのは事実ですが!!」

「黙れい!! 普通、駆けつけるだろ、こういう時は!!」

「綾崎はどうすんですかい、と言う五城目を叱り飛ばしてどっからか水調達してきて自分が被って突撃した際は何時の時代だと思いましたがね……」

「黙るんだ柏木!!」

「へーい。まぁいい、綾崎体が無事なようで何よりだ」

「売る気満々心配の部分に凄く喜べませんが一応感謝しときます。絶対捕まりませんが」

「御託はいい。お前ひとりならどうにかなるだろうが、その子いたらマトモに動けねぇだろう。こっちに渡せ、必ず傷一つなく外に出す」

 そう告げて燃える木材によって阻まれた前方、空白の上部分から手渡しを要求する戸原。綾崎もそれに相違ない。自分一人なら『窓を割ってトゥと離脱』は簡単な事だが、この子を抱いた状態ではそれも難しい。ここは三人に任せようと判断した綾崎はすぐさま「気を付けてくださいね……」と慎重かつ迅速に女の子を抱き抱えて渡そうとする。

「よし受け取れ柏木」

「……え? ……あの、何で俺……?」

「「俺達二人だと泣くだろう絶対」」

「いや、俺も顔に傷付きですし泣くと思うんですが……」

「「じゃああの子に顔が怖いって泣かれて、俺達は心で泣いてもいいってのか!!?」」

「そんな鬼の形相で言わなくても!?」

 確かに厳つい。兄貴分の戸原。舎弟の五城目。この二人はヤクザ、と感じる程にそれ相応の顔立ちをしており、確かに小さい女の子泣くだろうコレと言いたくなる。対して柏木は顔立ちは整っておりイケメンな為にまだマシなのではないかと思えてくる。

 顔の傷もむしろ格好よさ誇張ではないか。

 わかりましたよ……、と呟きながら柏木は渋々といった様子で「ほれ、綾崎。こっちだ」と呟いて少女の小さな体を両腕に抱く。そうしてなるべく心配させまい、と出来るだけ優しい笑みを浮かべて「もう大丈夫だぞ、嬢ちゃん」と呟くと。

「…………」少女はぽけーっとしながら「……カッコいい……」

 瞬間溢れる殺意!!!

 柏木はぞくっと震える背筋を感じたらーっと冷や汗を流しながら殺意を込めて柏木を見つめる戸原、五城目、何故だか綾崎の視線を背中で受け止めながら、

「……まだ子供ですし……」と呟く。

「憧れのお兄さん的立ち位置を確立したであろう男が何を……」「イケメン爆ぜろ……」「僕なんかひんそうな顔のお姉ちゃんなのに……」

 あれ? 何か味方いなくなってね? と柏木は思った。

 何か凄く理不尽な流れで味方の見方が変わった様子でアウェーな状況と化したと悟った柏木はしばし「ふむ」と唸った後に「あ。じゃあ火の手も忙しいんで俺はこれで」と呟いて猛然と玄関向けて走った。

 そんな柏木を「待て柏木!! 話はまだ終わってねぇぞゴルァ!!」「俺にもモテオーラを分けてくだせぇ!!」と言う叫びで追い掛ける。

 何だろうコレ、と思いながら綾崎は火中の真っただ中何となく考える。

「綾崎!! お前も話まだなんだからさっさと脱出したら捕縛に来い、いいな!!」

「それはヤですよ!!」

 と言う不毛な会話をした後に「よし、僕も急いで逃げなくちゃ……!!」とくるりと振り向くと部屋の一角。窓部分を一瞥する。よし、あそこから飛び出せば、と考えて走り出した綾崎だった。

 その時だ。

 彼が崩落した天井の瓦礫に押しつぶされたのは。



 ――気付いた時はすでに体に軋みを感じた。

 火の手は記憶の時と左程変わっていない。瓦礫が増えた以外は。恐らくは意識を失っていたのは二、三秒の世界だとはわかるが、それがわかったところでどうしようもない。

「ぐっ!! つぅっ!!」

 ぐっぐっと懸命に足を引っ張る。しかし抜け出せる気配は感じられなかった。

 崩れ落ちた天井の重圧とその上の階に於いてあったスポーツトレーニング用品、鉄アレイ含めてマッサージチェアまで諸々圧し掛かっているのだから。

「何さこの最後ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?」

 爆笑でもしたらいいのか。

 何故にピンポイントに重いものばかりが押し寄せるのだろうか。人並み外れて腕力もある綾崎だが如何せん重量が重すぎる。そもそも足が押し潰されていない頑強さの時点で褒めるべきだろう。

 しかし足を止められては綾崎に脱出の術は無くなった――それが事実だった。

 燃え盛る炎の中で外からの声が聴こえる。微か。本当に微かだが『綾崎』という単語に含まれて『あの中に男の子が一人』と言う声も聞こえる。今度は自分がピンチの子か。そう考えると(何やってるんだろうな、僕は……)という情けなさが若干押し寄せてくる。



「本当。助けに来た奴がむしろ要救助とか色々感慨深いよね」



 その声が聴こえたのは突然だった。

 先程まで誰の気配も感じなかったのに、その高い少年と思しき声は唐突に響いた。それと同時に体にぐんっと自由が戻る。脚を抑え付けていた重量が途端、一気に消し飛んだ。何事だろうか、と内心で凄まじい速度で混乱が駆け巡りながらも足が自由になった綾崎はふっと立ち上がれば背後を振り向いた。

「……誰……?」

 そこにいたのは一人の少年と思しき人物だった。

 年齢は自分と同じくらいだろうか。印象は全体的にすっごい暗い。どよんという印象ではないのだが惹き込まれる様な暗さを感じる。服装はパーカーで長髪。深くパーカーのフードを被っている為だろう、目元は見えない。

 そんな少年は綾崎に対してこう告げた。

「良くあるよね」

「……え?」

「良くあるよね」と呟いて「川なんかでさ。子供が溺れて助けようとする側が死んでしまうっていう話。父とか通りがかりの男性とかさ。悲しい話だけど」

「え、あ、うん……」

 確かにそう言ったニュースを街中のテレビで何度か聞いた事はある。

 助けようとした側が助けたはいいが死んでしまった。または助けられず、そのまま皆死んでしまった。子供だけが自力で助かった、というのを訊いた事がある。

「それと似たり寄ったりだぞ」少年は淡々と「助けに来た事は称讃しよう。喝采しよう。拍手しよう。しかしだ。助けに来て挙句、自分の方が死にかけるなんて阿呆め」

「うぐっ……!!」

「近くを僕が通りかからなかったらどうなってると推察する。判別する。断定する。全く持って危険な話だ」

「それは本当に……あ、ありがとうございます……」

 それで、と呟いて。

「……結局、貴方誰なんでしょうか……?」

「通りすがりの少年A」

「すっごい適当な自己紹介ですね……」

「ここで真面目に自己紹介する気かお前? 頭から欠落したか。消失したか。忘却したか。お前……ここどこだと考えてる」呆れた様子で呟きながら「もう窮地ここに極まれりだぞ」

 周囲はメラメラ燃えていた。以上。

「逃げ場なぁああああああああああああああああああああああああああい!!!!」

「長話したからだな」

「すいませんでしたねっ!!」

「ちなみに僕が入った後に玄関炎上激しいから出られないぞ」

「ご指摘どうもっ!!」

「そこの窓もあまりの高熱に金属部分が凄く熱いだろうし」

「ちょっと触れただけで指が火傷寸前ですよっ!!」

「床からもメキメキ鳴っているな」

「多分、二階そのものがもう持たないんでしょうねっ!!」

「どうする気だ?」

「僕としては君自身もピンチなのにそんなに落ち着いているのが不思議ですがね!!」

「安堵していい。僕は自力で脱出するから気にするな。作戦無用に飛び込んで死にかける奴らとは違うと自負する。さらばだ」

 そう言うとフードを着た少年は名前も顔も示す事なくスタスタと歩いて行って、どうやったかは知らないが出入り口扉にあった瓦礫をどかしたであろう――そこから廊下へと出て行ってしまった。

 そんな彼を綾崎は「ちょ!? 方法があるのなら僕も一緒にお願いできません!?」と叫ぶも「何でも他人に頼っていては成長は出来ないぞ」と大人な返しをし「今はそういう状況ではないん気がしますが!?」と声を上げるも「生憎、一人様だ。お一人様限りなんだ」という声を最後に少年との会話が無くなる。

 まさか本当にさくっと脱出したのか、と冷や汗流しながら考えつつ。

 ガラガラーっと崩れ落ちる瓦礫。燃える周辺。

 その光景を何となしに見守りながら綾崎はふぅ、とため息を吐き出して。



「けっきょくっ、コレかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」



 絶叫を放ちながらまさしく言葉通り。

『窓を突き破って脱出』を果たすのだった。壊れるガラスの破片が数個肌を切り裂く感覚を身に浴びながら肌を切り裂く痛みに堪えながら『てへっ☆』と言って全部無かった事にしたい衝動を抑えながら――綾崎ハヤテは火を掻き分け風を切って大地へと転がり落ちた。

 そんな綾崎の転がり落ちる姿を見て、すぐさま駆けつける面々がいる。

 恐らくは服装から察するに珍しい事にレスキュー隊のものと思える。こう一般火災の時は消防隊じゃないですか、とか何となくどうでもいい事を考えながら、綾崎は複数のレスキュー隊員達の応対の的となった。

 体が大丈夫かどうかを確認してくれている様子だ。

 一人の隊員の「驫木(トドロキ)隊長。少年は脚部を少し怪我しており、また……」と細かな事を隊長と呼ばれた男性に伝えているのが聞こえてくる。

 その声を訊きながら何だかんだ助かったんだな……と夢見心地で呟く。

 あのパーカーの少年の姿は何処にも見えない。もう帰ったのかな、と考えながらレスキュー隊員が渡してくれた飲み物を感謝しながら口に含む。

「んじゃ、喉が満たされた所で病院行くぞ綾崎」

「あ、はい。お手数かけま――……」

 厳つい声に反応する綾崎の声が止まる。自分の肩に手を乗せた男性の顔を見ながら「は、ははは……」という乾いた声がこぼれ出る。

 そんな彼の表情を見ながら、

「脱出ご苦労さん」

「それほどでもありません」

「だが生憎と別の場所が待ってるんだな、これが」

「脱出率はここより低そうですね、何となく」

「わかってるなら話は速いな」

「今、件の病院へ搬送するのは人目に付き過ぎるとか考えません?」

「安心しろ、知り合いで病院へ連れてく的な事を柏木に言わせたから」

「便利ですね柏木さん」

「現在は『お嫁さんになる〜♪』と言う無邪気な声と格闘中だがな」

「イケメンですし仕方ないんじゃないですか?」

「分かってるな綾崎」

 さて、と呟いて。

「時間(お前の命運もここまで)だな」

「すいません。括弧内の言葉に物凄い恐怖を感じるのでちょっと病院行ってきます」

「安心しろ、寒気なんて今から行く病院へ絶望に塗り替えてやるから」

「全く安心出来ませんねぇ!!」

「はっはっは。まぁ諦めろい、綾崎。それにお前だけじゃなく、お前と同じく体で支払う事になった五十嵐って野郎と可愛い双子の女の子等々、いるからな。寂しい想いだけはせずに済むぞ終焉の時まで」

「最後の一言が凄い嫌だぁっ!!」

「ああ、そうそう。現在、助けた女の子はお袋さんと柏木と一緒に病院で診てもらってるから安心しろ」

「僕も診てもらって来ていいですか? ちょっと火傷したかも……!!」

「大丈夫だ、火傷なんか気にならなくなるくらい向こうでズタズタに裂かれるっての」

「大丈夫じゃなぁいっ!! それ全然大丈夫じゃあないですよねぇ!?」

「ウダウダ言ってねぇで観念しろ、綾崎」

 そう言いながら戸原はポン、と綾崎の肩に手を置いてぐいぐいと近くに用意したであろう黒塗りの車両へ無理矢理乗せると「おいおい、綾崎、自分は大丈夫なんて強がり言ってないでしっかり病院行くぞ!!」的な芝居をして救急隊を欺きつつ「誰か助けっむぐっ」と綾崎の口をさり気無く制止つつ。

 さぁて、と呟いて。

「楽しい船旅でも満喫するんだな」

 その一言にどれ程悪魔じみたものを感じたのだろうか。

 戸原の次の一言を訊いて綾崎は「さようなら……」と誰に発したでもなく涙ぐましい切実な泣き叫びの悲哀の籠った悲壮感漂う言葉を零した。

「まぁ……海原じゃなく三途の川を渡ると思うがな」

 人生終了。

 そんな四文字が頭に浮かびざるを得なかった綾崎は静かに絶望の表情でぐてっと車の座席にもたれかかる他なかった。

 そうして車は無慈悲にも彼の想いを轢き殺して颯爽と『病院』へ走るのだった。



【続】


__________________________________________________________________________________


もう原型なくね? との声が聴こえるとか一人ごちる私。

ええ、私もびっくりでさぁ。リメイク前に全く無かった話を書く事になっていて私も驚きを隠せませんとも。何ですかこの展開、繋がるのかマイソング。

って言うか柏木さんの立ち位置どうなるの!?

そして火事の最中に現れた全体的に暗い雰囲気の少年は誰にゃ!! という疑問を適度に適当に抱かせつつ。

次回は窮地の綾崎と五十嵐のお話。

とく御覧ぜよ、にゃっ!! それでは次回〜♪

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Re:第四話『後悔ナビゲート』 ( No.7 )
日時: 2012/10/26 23:18
名前: 迅風

アニメ版ハヤテのごとく。

ナギの妹と言う立ち位置(仮)の少女、鶫瑠璃。果たして漢字はこれで正解か否か。

だけど、どちらにせよ妹なのかどうかは不明なれど、髪の色と髪型的に可能性がなくはないというのが私の見解。父親の髪の色が藍色か否かが観点だよね。

しかし続きが気になる……!!

そして冒頭には何時繋がる……!!

と言う期待を抱きつつ、第四話を公開してみようかっ!!


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 第四話『後悔ナビゲート』



        1



 諸君は人身売買についてどのような感想を抱くだろうか。

 怒りを感じるだろうか、嘆きを感じるだろうか、はたまた金商売になると言う不敬な事を考えたりもするのだろうか。とはいえ最後の事情が無ければ――金銭目的または性的奴隷でも欲しがるか臓器提供でも求るかが無ければこの問題はそもそも生まれなかった話だ。

 日本最古の記録たる人身売買とは『日本書紀』六七六年の売買許可願いであるとされる。下野の国司から凶作のため百姓の子どもの売買の申請が出され、不許可となっている。

 しかし、この許可願いの存在から、それ以前の売買の存在が推測し認定する。

 大宝律令または養老律令でも禁止はなされていたが、密売が行われていう話。労働力を欲しがるのはどこの世界でも同じ事で――下々を虐げるのもまた同じことだろう。

 人身売買と些か違うが奴隷に於いても古代ローマといった国々では散々な結果を遅らせ娯楽半分に命を散らせたものも多数。現代に於いてはその様な人身売買、どこまでも疎まれるのが実体ゆえに各国の憤怒こそ大きいが。けれどもどれほど禁止を求めてもどこからともなく見知らぬ場所で今も人身売買は行われている事は可能性として十分有り得すぎる話だ。

 とどのつまりは、この現状の様な話。

「よいせっと」

 そんな荷物を軽く扱う様な声で綾崎の体躯はお荷物よろしく船体に担ぎ込まれる。

 クリスマスイブに相応しく白い袋にプレゼントのごとく詰め込まれた綾崎は「誰かヘルプ!! ヘルプミー!! たっすっけって――――っ!!」と言う雑音を奏でるが、所詮は雑音、受け渡しを完了する手続き実行中の戸原の耳には入らない。

「これはまた今回は大量ですね、トバルサン!!」

「まぁな。同時に意気が良過ぎて困っちまうがな、ジョン」

 外国人とわかりやすい容姿をした頭に水色の布を巻き付けた白黒Tシャツの男性、名前はジョンと言うのだろう。全体的にお気楽な空気が感じられる。常に横隣りに『HAHAHA☆』という言葉が見える程に。

「んじゃ、そっちで売り捌いた分は換金してしっかり払えよ?」

「当然だね、ビジネス!! ウチらのやる事はあくまで奴――労働力として売っ払うだけだから臓器の部分はしっかりお支払してやるよワークっ!!」

「そう言ってこの前踏み倒しただろ、テメェ」

「ゴメンよ、今日は耳の調子ちょっと良くないんだよワーク、ゴメンねーっ!!」

「さっきまで普通に話していた奴はどこのどいつだぁっ!!」

 胸倉を掴んで怒鳴る戸原に睨まれるジョンはこともなげに「HAHAHAーっ☆」と受け流している光景を見守りながら綾崎はミノムシのごとき様子からガタガタと震えを感じていた。

 このままでは殺される、と。

(ヤバイ、ヤバイよ……!! これは本気で臓器売られる……!!)

 会話内容からそう考えざるを得られない。

(肉体労働ならまだしも人身売買――内包、臓器売買とか諸に犯罪じゃないですか……!!)

 あの親も然る事ながら、事情も腐る話である。

 そんな腐った現実と折り合いつける義理は尽くありはしない。話し合いがやがて取っ組み合いの口論になる事を願いながら綾崎はミノムシのごとくこっそりと逃亡を開始する。

 とはいえ生憎そんな行動を見逃すわけもない。

「まぁまぁ、待てよ、綾崎」

「もぎゅっ」

 ミノムシ大行進の様に漁船の床を這って動く綾崎のちょうど背中辺りにストンと軽く腰掛けるのは柏木。彼は綾崎の行動防止の意味を込めた体重かけを行いながら「いい加減、もう諦めろって♪」と朗らかな笑顔で語りかけた。

 そんな柏木の目を見据えながら『絶対に逃げてやる……!!』と言う意思を込め送ると「諦めの悪い奴だな」と何処か楽しそうに返してくる。

 一概に悪い人とも言えないんだがなぁ……と無性に残念に思いながら。

「……一応、訊いていいですか?」

「何をだ?」

「…………」ゴクっとつばを飲み込み「……僕を何処へ連れて行く気ですか……?」

「何処だろうな」ふっと微笑みながら「……だが、きっと天国みてぇな場所じゃねぇかな」

「それは単純に『多分、死ぬんじゃね?』って言ってくれた方が早いわぁっ!!」

「無慈悲な現実だな」

「本当にねっ!!!」

 親に売られて人身売買って何時の時代ですか、と叫びたい衝動を喉の奥へ押し込む綾崎に対して柏木と同じく舎弟の一人、五城目が「そんなに騒ぐなや」と語りかけ、

「でぇじょうぶだ。肺も肝臓も心臓も二つずつあるからよっ」

「僕の心臓は一つっきゃありませんよ!!」

「ちなみに売る場所海外な」

「日本国内ですら無いんですか!?」

「海外へ旅行出来ると思って楽しんでこい」と柏木が簡素に呟く。

「旅行気分になれるかぁっ!! 三途の川渡航気分にしかなれませんよっ!!」

「まぁ個人的には……」柏木は少し申し訳なさそうに「……お前みたいなやつは嫌いじゃあない。助けてやりたいとも思うんだがな……これも仕事だ。悪いな」

「…………」

 つまり助けてはくれない。柏木が言うのはそう言う事だ。

 少しだけ、確かに申し訳なさそうに告げてくれた事に感謝の気持ちが少しだけ湧く。だからと言って逃げずに終わるわけにもいくまいが。

 そんな綾崎の心情を察したのだろう、五城目はドスの効いた声で「逃げようと思うなよ。逃げたらつぶらな瞳だが、狂気に蝕まれたとしか思えないうちのチワワ『殺戮丸』がお前を攻撃するからな?」

「つぶらな瞳のチワワに何てネーミングつけてるんですかねぇ!?」

「くくく……。かつて借金滞納し続けた奴らを尽く血塗れにしてきた我らが愛玩にしてボスの様なお方だぜ……!!」

「ちわっ、ちわわんっ!!」

「チワワの鳴き声そんなものでしたっけ!?」

 そう口論している間に「あ、俺少し外しますね」と告げて柏木は漁船の中へ何故だか入って行ってしまい綾崎の心をくみ取りそうな人物は消えてしまう。

 彼がいてだから何かが変わると言う事でもありはしないが。

 ペロペロと殺戮丸に舌で舐められながら綾崎は、

(考えろ……)

 熟考を費やす。

(考えろ。考えろ。考えろ)

 考えるのだ。如何にこの事態を好転させるか。如何に現状を打破するか。如何に現実を破壊するかを綾崎ハヤテは脳髄の奥から掻き出す様に黙考に伏した。

 考える事は全てを改革すると言う事だ。

(知恵を振り絞れ)

 叡智などとは言い難い極々平凡な頭脳だが考えるのだ。

 どうすればいい? 自問自答を繰り返し解決策を導き出す。



 ――こんな所で終わるわけにはいかないのだ



 綾崎には諦められない理由が確かに存在するのだから。

 悔恨の念や、再会の想い、過去への情念。今一度だけでも――。そんな過去の記憶が脳裏を駆け巡り続ける。諦められない。もう一度だけやらなければならない事があるのだ。確かにこの胸の奥に存在し続けるものが。

 けれど、綾崎は忘れていた。

 過去の現象を一辺に思い出す現象――通名『走馬灯』だと。



「あ。出航だ」



 機械的な音を鳴らして《ゴゥンゴゥン》と言う起動音。煙をふかす様なエンジン音を響かせて漁船が出航の気配を見せる。

「速いよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?」

 考えるのは実にすばらしい事である。

 けれど熟考のし過ぎで事態が先へ進み手遅れへなる事もしばしば。綾崎はそんな教訓を抱きながらも外国人の屈強な男に肩に担がれ船内へ連れてゆかれた。

 小さな小さな『助けてーっ』と言う声を最後に扉が閉まる音が響く。

 その声を無視しながら船は出航を行い始める。

 そしてそんな船を見守りながら、戸原は小さく呟いた。

「……行ったな」

 との声に何処かへふらっと消えていた柏木も同意する様に「行きましたね」と呟くと、そんな柏木に対して五城目が「何処行ってたんだ、柏木?」と問いかけるも「うんにゃ、ちょっとな」と適当な言葉を返す。

「まぁしかし……。世の中にはひでぇ親がいたもんだな。借金のカタにテメーの息子を売り飛ばすとは……」

「全くですね。……で、あの船が向かう先ってのは……あそこで間違いないっすよね?」

「ああ、柏木。間違いない」

 戸原はそう告げた後に小さく何かを呟いた後、そぅっと目を伏せながら言った。

「お前ら……、毎度のことだが良く覚えておけよ。俺らの行動で死地へ追いやるんだ。死に場所が何処かってのを一生忘れるな」

 人としての心忘れねぇようにな、と小さいがハッキリした声で。

「……ハードボイルドですね」と言う柏木の声に「茶化すな」と戸原が少し頬を掻きながら答える。そんな戸原に五城目は「肝に銘じておきます」としっかりと頷く。

「何にせよ、綾崎の死に場所がせめて有名な土地である事を祝福すべきか何だか……」

「日本で骨埋められねぇって時点で不幸だと思うがな」

「あっちだと……土葬っすかね?」と五城目が問いかける。

「土葬は嫌ですね。虫が湧く」と柏木が嫌そうに呟く。

「ま。何にせよ」

 ドンドンと遠のいてゆく漁船の夜の闇で黒いシルエットにしか捉えられなくなった姿を見守りながら軽く手で会釈した後に呟いた。

「達者でな、綾崎」

 ――アテネの地でな。

 戸原の別れを告げる声はただしんみりと静寂の夜に残響した。



        2



 そして現在に至る――。

 綾崎ハヤテの四肢を雁字搦めと行かずとも、胴体と船体は意地でも離れませんよ交際をいたしたく頑張る所存の様子なので意地でも引き裂きたい考えを抱きながら綾崎は穏やかな波風とは程遠い荒れ狂う波風を身に浴びていた。

 そんな綾崎の一八〇℃向こう側にいる少年、五十嵐も似たり寄ったりだろう。

 真逆の位置関係に入る為に首を傾げても、ちらほらと風に吹かれてなびく緑髪が微かに見えるだけで彼の身体の全体図はとてもではないが物理的に識別出来ない。

「綾崎ー……」

 しかし声は激しい波風の中でも聞き取ることは出来た。

 とりあえず生きている様だ。

「ロープ解いて〜……」

 そして無理な事を言ってくる余裕もそこそこある様だ。弱弱しくも内心無理なお願いという事を自覚した上での発言に感じ取れる事から綾崎は簡素に「無理です」と答える。

「なんだよ、いいじゃんかよ解けよコノヤロウー……」

「無理ですよ、無駄にしっかり縛ってありますもん。手も足も文字通り手出し足出し出来ませんよ僕だって……」

 そうなんだよなー……と悲しげに零す五十嵐。

 現在彼らを縛るロープは随分としっかりした代物である。全体的に太く硬い。巻き方も相当手馴れている様でどこまでもガッチリと縛られており脱出は困難極まれりであった。

「何でだよ、出来るだろ綾崎ならさーっ!!」

「初対面でそこまで株上げされてる事に違和感抱きますけど一言言いましょう。無理です」

「体全身を振動させて縄を引き千切るとかっ!!」

「どこの超人ですか、出来ませんよ、そんな事!! 何処の世界に振動で縄引き千切る人がいますかぁっ!!」

「じゃあせめて縄抜けとか出来ないのかよ!!」

「今回相手がすっごい手馴れてる所為で隙を見計らえなかったんですよ!!」

「確かにものの数秒でさささ、だったもんな〜」

「驚きの手際の良さで僕も縄抜けの仕掛け仕掛けられませんでした……どうしよう」

「話訊いてたんだけどさ。何か夜に縄でお楽しみしたい為に年中無休で頑張ってるらしいぜ、緊縛のみを。あのマイクって外国人」

「何を頑張ってるんですか!?」と真っ赤になって叫ぶ綾崎。

「真っ赤だぜ綾崎?」

「赤くもなりますよ!!」

「綾崎は純情だなー」

「悪かったですね!! と言うかそもそも顔見えてないはずですよねぇ!?」

「いんや、声で十分わかる」

「確かに思わず裏返りましたけどね!!」

「それにしてもさ、綾崎。こういうロープで体縛られるって現代では珍しいよな」

「本当ですよね……。今の世の中、こういうピンチに陥って束縛されてるって相当珍しい現象に見舞われてますよね僕ら……」

「何時からロープで縛るなんて事が確立されたかねぇ……」

「そんなの作った人が何かコンパクトに利便良く済ませたい一念でもあったんでしょうが……。まぁそもそもロープで罪人を縛るって言うのは江戸時代には確実に成立していたんでしょうね。当時は手錠の発達が乏しかったそうで、江戸時代にはもっぱらお縄につけ、よろしくロープが手錠でしたから」

「へぇ、綾崎もそこらへん知ってるのか」

「知識程度は。加えて言ってしまえば当時は罪人が如何に死なず、暴れず、目論見道理に縛れるか研究に研究が重ねられたそうですよ。当時は刑罰に市中引き回しって言う公開処刑に当たる晒し刑がありましたから。逃亡させない様に刑罰を下す為に確立したんでしょう」

「嫌な事を熱意もって研究するな江戸の人は。相当ドSだったんだな」

「その判断もどうでしょうかね!? ただ、そうなってくると何でしょうかね、スキルの上達を示すかの様に細分化された様です。身分、性別、年齢の違いによって結び目の結び方が異なる、縄の通し方が異なる等と細かいルールが生まれたそうです」

「律義だな日本人もさ……」

「実際、そう言った考えらしいですよ? 何事も洗練してゆき妥協を許さないのは日本人独特の感性らしく、より美しい――て言えば変な気もしますがしっかりした縛り術を作り上げたかった人たちがいるんでしょうね。加えて当時の身分選別された時代背景も影響していたと考えられてるそうです」

「だよな。亀甲縛りとか文化だわ」

「変なものを日本文化に取り入れないでください五十嵐君!!」

「でもよ〜……」と五十嵐は呟きながら「綾崎は知ってるかよ? 昔はずっと、今もそっと厄介者を締め上げるロープの旦那が新しい趣味に目覚めたのは明治維新後の錦絵だって言う話をさ」

「錦絵に何があったんですか……」

「何でも緊縛された女性の絵がさ……つまり女囚か。縛り上げられた姿に性的興奮を抱く結果となってロープには新たな可能性が詰まっているって事を時の責め絵画家、伊藤晴雨(イトウ セイウ)は開発してしまったので、ある」

「そう言うジャンルって錦絵が発端だったんですか……」

「発端は果たして今の時代の俺らじゃわからんし、はたまた外国にもあったかも知れないねーとか思う所はあるけど日本はそんな具合らしいぜ? ひょっとして一年前、テレビで見た駅付近で刺殺されたって言う伊藤何たらさんと関係性を勘繰るぜ」

「いや、明らかに関係性特にないと思いますけどね!? って言うか何で苗字が同じだけで関係性勘繰るの!? 伊藤なんて苗字ざらにいますよ!?」

「いや、警察の調べで女性関係がすっげぇヤバイって噂になっててさ。なんと首から上まで切断されて無くなってるらしく現在も一年近く経ってるのに捜索中らしいし」

「女性関係どうしたらそこまでの惨事に!?」

「いやぁ……当時は何をやったらこうなうのって俺も叫んだよ、うん」けどまぁ、と呟き「今にも臓器を失いそうな俺達が言っても悲しくなるだけだけどな……」

「だったら初めから言わないでくれますかねぇ!?」

「それでさ、綾崎……」

「……何ですか?」

 五十嵐のふっと零す微笑みを訊きながら「……マジでロープどうにかなんね?」と緊迫感ある声を零した。

「緊縛だけに緊迫感湧いてきましたね、五十嵐君も」

「誰が面白いこと言えと!?」

「ふざけた事でも言ってないと僕だってどうにかなりそうですよ……。何ですかこの現状、全く打破出来る気がしないんですけど……」

「よし、綾崎。関節外せ!!」

「外せませんよ!! より正確には縛られ方が凄まじくて腕が全然動きませんし!!」

「まぁ確かに俺も手首から先が動かせる程度だけどさ……!! 袖にナイフとかもってねぇのかよオイ!!」

「持ってませんよ!! 刃物なんてもてるわけないでしょうがっ!!」

「コノヤロウ。西には『剣聖』の二つ名持つ国家公認の剣士がいるって訊くのに!!」

「マジですか!? って、違う!! 僕をそんな剣士の達人みたいな人と比べられても勝ち目なしですよ、ちょっと!?」

「何か隠し持ってねぇのかよ!!」

「隠し持てる様な武器をまず入手出来ませんし、そもそも金がありませんよ!! そう言う五十嵐君こそなにか持ってないんですか!?」

「銃弾なしの機関銃しかねぇよ、コノヤロウ!!」

「むしろ何でそう言うのを持ってんですかねぇ、玉無しがっ!!」

「ちょ、機関銃の事を言ってるんだよな!? 何か機関銃の事を言われている割に俺の心にダメージ結構あんだけど!?」

「ともかく機関銃何で持ってるんですか!!」

「悪かったな、諸事情だよ、突っ込むな!!」と叫び声を上げた後に「そして本当に脱出方法がねぇえええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」

「だから初めから諦観してんですよ、僕は!! 縄舐めてましたすいません!!」

「コノヤロぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!! 何か打開策ねぇのかよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 叫ぶ五十嵐の唸り。

 綾崎と五十嵐、この二人は実際問題本当に打開策が無かった。胴体を縛る、たったこれだけの事に関わらず有効活用ほどほどにと言いたくなる程に二人は手も足も出せずにいる状況なのだった。このままでは本当に反抗的態度を取る事もままならず死亡必死である。

「死んでたまるかぁあああああああああああああああああああああああああ!!!」

「ガチで何もせず死ねるかコノヤロぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 だからこそ二人の声に緊迫感、切迫感と言うものが籠るわけで。

 先程まで気を紛らわす様に駄弁っていた発言も彼方へ蹴り飛ばし本質的に窮地へと至る勢いの現状に綾崎も――また五十嵐も同様に動揺する他なかったと言えよう。

『捨てる神あれば拾う神』。

 諺の中にはそんな有名なものがある。けれど問題なのは捨てられた後に拾われるタイミングをミスったらどうなるのかと言う話で。加えて臓器を搾り取られた自分達を拾うのは大地の神様こと墓場様ではないだろうかと憂鬱にもなる。

「あーもう、神様でも仏様でも挙句自然災害でもいいから助けろコノヤロウッ!!」

 だから最後は『神頼み』。

 格好悪くとも他人に寄り掛る形となろうとも本当に二人の選択肢はそれしか無かった。

 そして当然ながらそんな淡い期待は淡く崩れ去るもので。

 綾崎達は強さを格段に増した暴風雨にまず晒される事となった。

「「ぎゃぁああああああああああああああああ!!!?」」

 メキメキと今にも折れそうなマスト。そのマストに括り付けられる二人にしてみれば海に投げ出されるのではないかと言う恐怖心の恐ろしさ足るや。一二月の極寒の海に投げ出された上に夜中とくれば楽に死ねる。

「どうすんですか五十嵐君、本当に起きましたよ、自然災害!?」

「知るかよ、って言うか俺の所為かよ!?」

「どちらかと言えば五十嵐君の所為ではないですが成果ですね!!」

「理不尽だぁっ!!」

 加えて吹き荒れる暴風雨が織りなす津波。

「「どっぺぇいっ!!?」」

 ざぶーんという在り来たりな音では済まず《ドザバァアアアアン!!!》と形容した方が遥かに似合う津波の音を耳に感じ、強さを肌で感じ、絶望を心で感じる二人。

「波まで酷くなってきたぁっ!!」

「そりゃ暴風吹き荒れてっからな!! 波が強くなるのは御約束だっての!!」

「僕ら、いくら波に攫ってもらったとしても、縛られたままだったら楽に死にますよ!?」

「確かになっ!!」

 次いでホオジロザメが顔をのぞかせた。

「来るなぁっ!! こっちに来るなぁっ!!」

『(´・ω・`)』

「何かしょぼん君みたいな顔してますけど絶対にこっちは招きませんからね!? ヒレで口元に当てて物欲しそうな目つきしてても絶対に許しませんからね!?」

 風に吹かれ、雨に晒され、津波に呑まれ、ホオジロザメに涎垂らされ。

 綾崎と五十嵐に迫るのは端的に窮地と言って過言ではない程に切迫しているのが現実。すでに手は全て詰まりきってしまった現実にホオジロザメと足で格闘しながら絶望はすぐそこまで近寄っていた。

『捨てる神あれば拾う神あり』と言う諺は嘘じゃないかと叫びたい。

 世界に無用な自分を捨てた神こそいるやもしれぬが、拾ってくれる神など現れない。そもそもこの海上でそんな相手に出会える気配もなく。

 神は現れる気配微塵も見せずにいた。

 二人が絶望に至りサメの餌食に今まさになろうとしている最中。

 ――現れた。

 拾う神が。



 より正確には飛来、雷がであるが。



「ぴぎゃぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!???」

 雷。あるいは神鳴。自然現象の一角として名高い青白く刹那の閃光を放った一閃は暴風と大雨と共に『やっほー♪』と言わんばかりに軽快に現れた。

 この海上に於いて最も高い場所――。

 ――即ちマストに。

 当然ながらマストに轟いた閃光が甘々な結果を打ち出すわけもなく、光り輝き轟き靡く激光は夜の闇を打ち払うかの様に鳴り響き世界に確かな蹂躙を繰り広げた。

 具体的にはマストに縛られている二人の身体を伝来よろしく雷来して。

 先に聞こえた綾崎ハヤテの無様な断末魔を真夜中の海に雑音よろしく響かせた後に《バリバリバリ……!!》とけたたましい音を上げて、マストにめらめらと炎の蕾を産み上げて雷が姿を消して数分。それと同時に二人を拘束していたさしものロープも強烈な一撃を前に成す術なく崩れ落ちてゆく。

 それにふわりという浮遊感と共にふっと下へ下へと落ちる人の身体。

 ほぼ同時に船内から直撃を感じたであろう外国人船員たちが今まさに扉を開けて船体の様子を見るべく現れる。現れた二人の船員たちが現状を見た時にはっと目を見開いた。

 眼前には一人の少年が《バヂバヂ》と言う小さいがハッキリとした音を奏でながら悠然と佇んでいた。黄緑色の逆立った髪型。髪の色と同色の黄緑色の瞳。はっきりとした少年らしい顔立ち。こげっこげの衣服。

「神頼みってのもしてみるもんだな」

 と、少年はぽそっと呟いた。

「雨風は厄介なだけだったけどさ……雷降らしてくれるとは気が利いてるぜコノヤロウ」

 体の所々を走る電光に感謝を述べながら、

「さぁて、おかげで自由だ」

 眼前に見える二人の外国人に対してぐっと拳を構えながら少年――五十嵐雷は叫んだ。

「こっからは――反撃だぜコノヤロウ!!」

『……ッ!!』

 煌めく眼光に射抜かれた二人が思わず後ずさりする――日本の一高校生として中々の覇気を持つ五十嵐の声に気圧される。

 しかし子供相手に何を、とプライドを誇示して相見える。

 海の上――漁船の上で戦闘は今まさに始まろうとしていた。

「…………」

 雷に打たれて心肺停止状態となった真っ黒焦げな綾崎ハヤテを彼方に差し置いて。



【続】


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綾崎の後悔を無視し船は航海する内容を公開した私。

さぁ中々長いね肝心の場所までさっ!! リメイク大変だわ、うん!!

さぃて次回は五十嵐君の活躍オア、紹介等を含めての次回になるだろうね、多分!!

……という事はバトル書かないとなのか……!?

しかし今回は無念にゃ☆ 一〇〇〇字足りず九〇〇〇字なんだよね☆

すまぬ……!!!

まぁ、ともかく次回も頑張りますので閲読していただけたら嬉しいにゃー、嬉しいねーなんですよね☆

それでは、また☆


……綾崎、不幸やな、しかし……。




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Re: 第五話『風雷コンビネイション』 ( No.8 )
日時: 2012/10/28 19:40
名前: 迅風

ふと見たサンデー。

ルカとハヤテの絡みで「さぁどうなる次回」と期待にわくわくしながら次週を待つ。

しかしよくよく見れば「次号は休載」の御言葉現る。

けれどくよくよせずに楽しみは取って置こうの理念で待ち焦がれつつ。

と言う具合に第五話よろしくにゃ!!←

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 第五話『風雷コンビネイション』



        1



 夢を見ていた。

 比較的、最近の話。何の慈悲も無くゆっくりと閉じられる扉。その彼方に居る黒服の人々へ必死の救援を求める叫び声を上げるが届かない。

 ばたん、と閉じられた扉の奥。

 彼はそこで出会ったのだ。

 黄緑の髪と瞳を持った少年らしい風貌の少年。



 ――初めての邂逅は顔面に痛烈な一撃を喰らって始まった。



「ちょいやぁっ!!」

「みぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!??」

 背中にくの字となった形で曲がりながらの絶叫と共に綾崎は目を覚ました。

 同時に体中に感じる痛烈にほとばしる電流の突き刺す様な痛みに目を覚ませば、感覚も全て醒める様なものだった。一瞬のうちには何が起きたかわからないままに、某アニメに於いて黄色いネズミに当初は嫌われて散々電撃を喰らっていたなんとかマスターを目指してもう一五年の研鑽を積む少年の共感を覚える。

 夢尽く現実に帰した後に綾崎は叫んだ。

「何すんですかぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

「お。何だよ、折角起こしてやったのによー」

「起こし方が痛いんですよ、もっとこう揺さぶる程度でいいじゃないですか!? って言うか今のそもそも何をやったんですか、スタンガンですか!!」

「だって起こすのに手っ取り早かったしさっ」

 悪びれる様子もなく五十嵐はへらっと殴りたくなる表情を浮かべて笑っていた。

 目が覚めた先で視る光景は相も変わらずの波風気任せな漁船の上。先程と打って変わった部分と言えば外国人の男二人が小さな呻き声を上げながら突っ伏しているという事か。

 目覚めた先ではいつもと変わらぬ風景。

 親に売られた等夢物語に至って欲しかった淡い期待を夢の様に遠くに感じながら(しょうがないか)と諦め抱きながらゆっくりと立ち上がる。

「で。僕が気絶している間に、もう倒したんですか五十嵐君?」

「おうよ。すげぇだろ。一人で二人完封だぜコノヤロウ!!」

「まぁ凄いですけど……。この光景を見ていると、つい数時間前の光景を思い出しますねー」

「ああ、そう言えば……そんな事もあったっけ、な……」

「気まずそうに目を逸らさないでくれますか、五十嵐君」

「さて、綾崎。俺らはここでぐずぐずと無駄話している暇はねぇぞ。なんたって敵の陣地の上、いつ傾いたっておかしくない船の上なんだからな」

「話題逸らさないでくれますか?」

「あーもう!! わかったよ!! つーか、何度も謝ってるじゃねぇか!! 出会いがしらに六発、拳を叩き込んだのは悪かったですよー、ヘイヘーイッ!!」

 自棄になった様に叫ぶ五十嵐の言葉に綾崎は「はぁ」と嘆息を洩らす。

 そう、初対面は色々肝心と言うが綾崎と五十嵐の初対面の印象は色々悪かった。船員に担がれる形で運ばれていった綾崎は扉を開けて放り込まれるが同時に、中ではロープを解いて次に扉が開いた瞬間に殴り掛かって突破口を開こうとしていた五十嵐によりまず、顔面に強烈な一撃を見舞われた。

 次いで『うおりゃああああ!!』と獣が吠える様な声で殴り掛かる五発の拳撃。

 更には綾崎を武器代わりに船員を攻撃。

 そして最終的にはすぐに複数の船員により取り押さえられて御用。ふんじばられて再び檻の中へ押し込まれた後に綾崎が自分と同じ人身売買の立場だと認識したと同時に五十嵐は体中からどっと汗が噴き出したという。

「おかげでまだ体中痛いし……」

「軟弱者だな、綾崎は☆」

「『☆』をつけて誤魔化そうとしないでください、まったく……」その上を付け加えて「僕らがああやってマストの場所に縛られたのもそれが原因ですし……」

「扉開けた瞬間に殴り掛かる奴なんざ危ないからな」

「自分で言うなっ!! ……何で僕まで巻き添え……五十嵐君だけでいいじゃないですか」

「おいおい、連れない事を言うなよ、綾崎」

「暴風雨に晒される様な場所に連れられるくらいなら、徒然なるままに檻の中が嬉しいですよ、ホント」

「ちっちっちっ。わかってねーなー綾崎は」ぐっと拳を握って「こういうシチュエーションでは大概、俺達みたいに別の場所へ幽閉的にされた者たちが大脱出しての大逆転って相場が決まってるんだぜ!!」

「ドラマの見過ぎです」けれど、と呟いて「……今はその漫画だかドラマだがの場面を再現でも何でもしないと脱出なんて出来ませんよね……」

「そう言うこった。んじゃま……」

 物静かに漁船の扉を開け放って五十嵐は中へと続く道を見ながら呟いた。

 行くぞ、と。



 比較的大型の部類である黒塗りの漁船の中は一応手入がされている様子。

 健康的には少し汚らしい具合もするが、そこまで被害が目立つわけでもない。船体の中は外目でもわかる様に広々としているもので隠れる場所も多数存在した。長年、海の上を走るものだけに潮の香りがまざまざと鼻に付くのはご愛嬌。

 船に潜り込んだ二人は気付かれない様に物音を立てずにこそこそと動く。

 何故にあのまま海へ飛び込むなりなんなりして逃走を試みなかったかと言うと理由は二つ程存在する。一つ目はまず海の天候から推察するに飛び込んだら死ぬ、という事。もう一つは五十嵐と綾崎が押し込められた部屋には同様に捕まっていた双子の少女がいたからだ。

 親に売られたのか、何なのか見当は付かないが見殺しにするのは後味に悪い。

 幼い少女二人残して男二人は逃走とか格好がつかないにも程がある。

 と言う事で少女救出、その後脱走を考える二人は慎重に行動を起こした。まずは武器の調達が先決だ。相手は銃器や刀剣類を所持しているのは明白故に素手では分が悪い。

「しかし武器は何処に保管してあんのかね」と五十嵐が小声で呟く。

「こればかりは探さないとわかりませんよね……けど、燃料やエンジンからは遠くではないでしょうか?」

「間違って暴発とかした際に被害が大きいかんな」

「となればおそらくは……右方向へ向かいますか」

「だな」

 静かに小さな声で会話を行いながらこそこそと二人は移動する。

 火薬が誤って爆発した際に燃料やエンジンに近くては被害が拡大する事から周囲に被害を拡大させる要素のない様な場所にある事だろう。何の重要性も薄いだろう部屋が並ぶ方向へと足を進めながら、五十嵐が問い掛ける様に綾崎へ呟いた。

「なぁ、綾崎」

「何ですか?」

「お前さ。……親に売られたってマジか」

「マジですよ」

「……そっか」

 そう呟く五十嵐の声は何とも言えない絶望に呑まれていた。

 なお五十嵐は綾崎の事情を知っている。と言うのはまぁ檻からマストへ運ばれる際に船員が小馬鹿にした様に綾崎に語りかけた彼の事情を聴いての事で理解しているのだろう。

「……聞いた時びびったわ。親って普通そんな事すんのかよって……」

「安心してください。普通ではないですから」

「お前、良く落ち着いてられんな。親に売られるとか普通ありえねぇわ……」

「あはは……」

 思わず苦笑を零す。とはいえ綾崎は当初の戸惑いと困惑と絶望はすでに薄まっていた。

 何故ならばあの両親なのだ。ことさら驚く事でも無かったのかもしれない。世間一般で視れば相当な事だが耐性の出来た綾崎にとっては特段、怯える事でもなくなってきた。

 それに諦めも付いたと言う事だ。

(……そんな事はもうあの日からついていたという話だが)

 正しかったのは彼女で――。

(――間違っていたのは――)

「それ考えるとさ……。あの双子も親に売られて――とかだったりしねぇよな……?」

「え?」

 思考は途中でぷっつりと途切れた。

 五十嵐の言葉に綾崎は思わずきょとんとした反応を返す。そんな彼に「いや、さ」と言葉を濁す様に呟き「……あんな小さな女の子達が売られてるって相当の事情じゃね?」

「それは……」

 確かに、と呟く。

 まぁ彼女らにどういった事情があるかは存じない。けれども綾崎は『親に売られて海外へ売られる』という事情を抱える身の上。こんな場所まで至ってしまった者たちとしては事情はそれ相応なのではないだろうか。

 その考えから綾崎は恐る恐る尋ねてみた。

「……そう言う五十嵐君はどうなんですか?」

「俺か?」

 五十嵐は簡素に反応を示した後に「そだな〜」と少し考える様に呟いた後に。

「俺はまぁ綾崎程ってわけじゃねーんだけどよ……。って言うか記憶が孤児院からなんだよな」

「孤児院?」

「ああ。両親……知らねぇんだ」

 両親を知らない。

 これはまた中々重い事情が出てきてしまったかもしれない、と綾崎は思わず身構えた。両親を知らないと言う事は親に売られる売られないはない。しかし相応の悲しさ切なさが付いて回る出来事だった。

「まぁ親がいないって事で孤児として孤児院に連れてこられたんだろうな、赤ん坊のころだったから覚えてねぇけどさ」

「そうなんですか……」

「で。ある時期に孤児院は何か気に食わなくなってさ」

「何でですか?」

「俺は思ったんだ。『悪いな真田(サナダ)さん……。これ以上迷惑掛けるわけにもいかねぇよ……。これ以上、俺の左腕の疼きを抑えられそうにねぇ……。皆に迷惑かける前に俺は此処を出て行くよ。今までありがとう。平和な日々を……ありがとう』と告げて俺は孤児院を去ったんだ……」

「そんな中二病なノリで孤児院去らないでくれます!?」

「さて、孤児院を出たはいいが家がない」

「家出少年ですからね」

「困った俺は近所の『挫折公園』で何年も時を過ごしたんだ」

「早々にホームレス化してますね……」

「まぁそんな俺が今日まで生きてこられたのは周囲の人がすっげぇ親切でさ。こんな浮浪者みたいな俺を散々面倒みてくれたんだよな。ご飯くれたりとかしてさ」

「そりゃ公園に子供一人なら周囲も気を配ってくれますよね」

「まぁ時々公園内でイジメ問題も良くあったけどな。『返してよジャイアン!!』『のび太の癖に生意気だぞ!!』ってさっ」

「待って!? どんな公園で生活してたの!? そこ、どんな公園なの!?」

「時々、上でリサイタルがあってすっげぇ雑音が流れて何度か気絶したし」

「聴いたの!? 件の歌をリアルで聴けたの!!?」

「良い想いでもあるんだぞ? ツインテールの女の子に告白された事がある。バイオリンがお世辞にも上手なんて言えなかったけどいい子でさ……」

「振って!! その子の、引いては全体的な未来の為に振って!?」

「まぁそこらへん作り話だけどさ」

「わかってましたよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

「あっはっは。けど、周囲の人が親切だったってのは本当だぞ。おかげで学校とかにも通えるようになったしさ……」

 けど……、とそこで五十嵐の言葉が止まった。

 まるで誰かを心配する様な――そんな目の優しさと不安を抱いている。そんな瞳。強い印象の瞳が今は動揺した様な寂しさでゆらゆらと揺れていた。

「……ちょっと、ある一件で……金、借りてさ」

「……そうですか」

 それが限界だろうと綾崎は感じた。小さく「そこまでで充分ですよ」と呟くと五十嵐は小さな声で「……ありがとな」と返答した。意思をくみ取ってくれた綾崎への感謝をこめて。

 これ以上は訊けないだろうと言うのが綾崎の見解である。

 あの双子の少女の事情が『親に売られて』ではなく『仕方なく借りるしかなかった』の部類である事を願い以外に他は無い。そう考える綾崎だったがそこで思考を止める。同時に耳から入ってきた情報――複数人の会話に意識を傾けると同時に、

「五十嵐君。隠れてっ」

 即座に切迫した雰囲気の言葉を吐いた。

 相手が武器を持っているかどうかは不明だが、どちらにせよ敵である。どう事態が転ぶかわからないのだから今は身を潜めるのが得策だ。その考えから後ろを振り向くと。



 ぴらりっ (←『何か会話してる奴ら見かけたから諜報してくるなっ!!』)



 ……と、書かれた一枚の紙。

(アンニュイだからって置手紙だけ残して去るなっ!!)

 と叫びつつ壁に貼られたもふもふとした子犬のイラスト用紙を剥ぎ取って即座にズボンのポケットに押し込んだ後に綾崎は近くの扉の影に滑り込む様に隠れると徐々に声が鮮明になって聞こえてくる。

 外国人よろしく言葉は英語だが、稚拙ながらもある程度は聞き取れた。

 とはいえほとんどの内容は聞き取れない。

 外国人の英語と言うのはアクセント、速さが日本人の稚拙な英語と違く全体的に速いながらもしっかりとしたものだ。日本の高校生――それも一般的な学力少し上程度の綾崎では聞き分けるのは苦難であった。

 しかし聞き取れた言葉があった。

 それはこの船の行き先。確かに告げた言葉が確と物語っていたのだ。

 ――「Athens」、と。

 ドクン、と心臓が一瞬早く鐘を鳴らした。

 その単語を訊いた瞬間に体全身が戸惑いを覚えたかの様に強張ってゆく。なんだそれは、冗談じゃない、と心が早口に言葉を紡ぎだす。どうしてアテネなのだ、と。

 全ての道はローマに通ず、よろしく綾崎の道はアテネに通ずとでも言うのかと愚痴を言いたくもなった。現実には当然、そんな実態は在りはしない話だが。

 アテネ。

 それは綾崎にとってとても重要な人を示す単語であった。一〇年前――古き記憶の中にひっそりと存在し続ける黄金色の輝かしい思い出の景色。色褪せる事は無い――けれど色焦た記憶でもある。

 自分の最後は其処で終わるのか?

 だとしたら何と言う皮肉なんだろうか、と綾崎は心の中で呟きながら、体を流れ落ちる汗に異様な不快感を覚える様であった。実際に心はとても動揺している。

 ダメだ、と思っても動揺を抑え込めない。

 こんな事では脱出に支障を来すと言うのに。動揺すれば隙を生む事は理解していてもアテネと言う場所で最後を迎える事に綾崎はどうしようもなく悲壮感を抱いた。

 いや――何と言う複雑な気持ちだろうか、と。

 そんな綾崎の肩をぽんと叩く手があった。

「!?」

 思わず勢いよく《バッ!!》と振り返る。見つかった!? と思い込んだ頭がより素早い行動を求めて動きを発した。

「お、おぉおう……。どうしたよ、そんなに反応示してよ……?」

 そこにいたのは五十嵐であった。成る程、見てみれば会話をしていた船員の影は無い。

 動揺している間に彼らはとっくに通り過ぎてしまっていたのだろう。そう考えると緊張と動揺と驚きは身を潜めて僅かな安堵が到来する。

「なんだ五十嵐君ですか……」

「なんだじゃねぇよ。どうしたよお前」と不思議そうに声を洩らす。

「いえ、別に何でも……」

「そうか? それにしてはやけに驚いた反応だったけどな……」

 ま、いいか。と話題を切ると五十嵐は「さっきお前が隠れている所を船員が通り過ぎて行ったみてぇだけど……行き先はギリシャかよ、おい……」とげんなりした様子で呟く。

「みたいですね……」

「日本から離れ過ぎだっつの、まったくよーコノヤロウ……」

「五十嵐君は? 何かいい情報仕入れましたか?」

 自ら向かって行ったのだから少しくらいいい情報を仕入れて来てると信じたい。

 対して五十嵐はその問い掛けにニッと笑みを零すと。

「ビンゴだぜ。武器庫の場所がわかったぜ」

「ほんとですかっ!?」

「声がでけーよ、小さくな?」と五十嵐が告げた後に「場所は分かった。けどそれ以上に一応の収穫もあったぜ。と言うか予想以上にすげぇかも……」

 そう告げる五十嵐の説明に理由はあった。

 何でもこの船内にある武器庫には相当数の武器が存在しているとの事だ。しかしそれだけならば金さえあればいくらでも積ませられる様なもの。

 問題はその先と彼は言った。

 積んでいる武器の質が問題なのだそうだ。良質な武器の数々が揃っていると言う内容はまだしも知られてはマズイ様な類の武器も揃っており、果ては大富豪秘蔵の品まで盗み取っているという。ただの漁船の――否、ただの漁船ではないにしても運んでいるものの性質から考えるとただでは済まない。予想以上に厄介な船の中にいるのではないだろうかと言う危惧は払拭出来る気配も抱かせなかった。そもそも警備も相当だろう大富豪の邸宅から盗むと言う時点で相当だ。五十嵐曰く「怪盗とか雇ってるらしいしな」との事だ。

 いったいどんな影響力を持っているのだ、と問い掛けたくもなる。

 しかし今はそこに焦点を当てている場合でもなく、綾崎は必至懸命に人の目を掻い潜り影の道を突き進み、ようやくに至って武器庫の中へと足を進めた。

 その光景を見て思わず絶句する。

「……これだけの量をよくもまぁ……」

「……だな。そしてドンピシャだなコノヤロウ。しっかし本当にたくさん積んでやがる……一マフィアにしても一個の漁船にこんだけ乗せるかよ、おい……」

 一部屋丸々使っての倉庫としてもまさしく《ぎっしり》と言う具合に積まれていた。

 刀剣類、銃器、斧にハンマー……スラッシュアックスにガンソード……果てはトランプにブーメランと来たものだ。これだけ積んで何がしたいのだろうかと問い掛けたい。

「……裏にどんな大富豪がいるんだよ……」

「大物マフィアのファーザーとかですかね……?」

「どっちにせよ、こんだけあるんだ。一個拝借させてもらうとしようぜ」

 そう呟くと五十嵐は適当にそこらへんを物色開始する。

 本来ならば犯罪でしかないが状況が状況咎められる事情も無いので綾崎も同様に物色しようとした折に五十嵐が声を上げた。

「あっ、綾崎っ!!」

「何ですか、五十嵐君?」

「見てみろコレ!! 石器時代の斧まであんぞ!!」

「もっと実用的な武器を探してください!! 石器時代の武器ってまんま石器じゃないですか!? 近代銃器に石器で勝てるんですか、ねぇ?!」

「あっ、綾崎っ!!」

「何ですか、五十嵐君?」

「見てみろコレ!! とん○りコーンが手の彫像の指五本に収まってるぞ!!」

「おかしいよね!? お菓子が武器倉庫にあるっておかしいよね!? って言うか何となく爪の武装っぽくなってるけど戦闘能力ないよね、それ!?」

「あっ、綾崎っ!!」

「何ですか、五十嵐君?」

「見てみろコレ!! 団子の串があるぞ!!」

「団子の串でどないしろと!? 刺せと!? 団子の串で刺せと!? それとも玄人の様に団子の串で相手を切り裂けと!? 何処の達人なんでしょうかねぇ!?」

「あっ、綾崎っ!!」

「何ですか、五十嵐君?」

「見てみろコレ!! 不気味な絵画があるぞ!!」

「最早武器ですらないですよね、それ!? 不気味と武器を掛けた洒落にしかすぎませんよね、それ!? 何ですか額縁で戦えって話ですか!? って言うかそれ『ムンクの叫び』じゃないっすかぁああああああああああああああああああああ!!!!?」

「あっ、綾崎っ!!」

「何ですか、五十嵐君?」

「見てみろコレ!! ペンがあるぞ!!」

「ペンは剣より強しとでも言いたいんでしょうかね!? 実戦に於いてそれで戦う技量は僕にはとんと無いんですけど!? って言うか何でペンまであるの!?」

「あっ、綾崎っ!!」

「何ですか、五十嵐君?」

「見てみろコレ!! 著書『本当の武器とは、心の勇気である』、著者『鍵森櫻朧斎』ってのまであるぞ!!」

「だからその類武器じゃないですし!! 今に於いて本に頼っても遅いですし!! 今更読んでも何も出来ませんしねっ!!」

「うるさいぞ静かにしろっ!!!」

「「げ」」

 突然にバン!! と言う大きな音が響いたと同時に背後の扉が開け放たれる。

 そこに立つのはシャツにジーパンと言う簡易な服装をした外国人一名。紛れもなく船員の一人であるのは事実。男性は日本人二名の存在を視認したと同時に表情を驚きに変えたと同時に、手近な刀を握りしめる。

 ぎょっとして動きが停止した綾崎とは対照的に即座に動きを見せた五十嵐は手に持つ石斧で男の振う刀の一振りを《ガギン!!》と受け止めた。

「綾崎っ!! すぐに何か武器取れ!!」

「!!」はっとした様子で「わかってますよ!!」と言う声と共に近場に転がる銃器を掴もうとした瞬間に《チュイン!!》と言う光を煌めかせる一発の弾丸が手元で爆ぜた。

「大丈夫か、アレサンドロ!!」

「こいつら武器庫の場所をどうやって……!!」

 と言う声が二つ。刀を握りしめ五十嵐と交戦を行う男性は「マリオ、バルダ。来てくれた様だな。逃亡者の様だぞ!!」と勇ましい声で告げた。

 その光景を見ながらマズイ、と認識する。

 このまま芋づる式に増援が増えて行くとなったら事態は切迫してゆく事となるのは必須。

「五十嵐君!!」

「わかってる!! 悪いが……、ここで止められる気はねぇぞ!! お前らをぶっ倒して突破してやんよぉ!! この石斧でな!!」

「だから石斧でどこまで戦う気!?」

「甘いわ!!」

「ああっ!? 俺の石斧が一刀のもとにチョンパされたっ!?」

「石製の武器を剣で斬るってさりげ凄い!!?」

「ふっ。生憎だったな……私の皿と刀の合同戦闘術『プレート・ブレード』の力をとくと思い知らせてくれるわぁっ!!!」

「皿ねぇじゃねぇか!!」

「アレサンドロ。此処は俺に任せておけ」

「「バルダ!!」」

 男の名はバルダッサーレ=レヴァンツォ。

 長きにわたり鍛え続けてきた巨躯。一撃必殺を得意とする攻撃力を兼ねたパワータイプの男性である。レヴァンツォはニヤリ、と不敵な笑みを浮かべると叫びを放つ。

「見せてやろぉっ!! にっぽじぃん!! 俺の最強戦闘術!! このムキムキの筋肉が繰り出す無敵のちからぁっ!!!」

 ザ、と床を強く踏みしめてバルダッサーレはグン!! っとミサイルの如く。

 ――駆けた!!

「これが最強の一撃。撥頭身(ノーヘル・ヘル・クラッシャー)≠セっ!!」

 迫る巨体。地獄の破壊者と告げた男の勇ましい一撃が轟々と走る。

 その姿を見据えながら五十嵐は、

「唯の頭突きじゃねぇかっ!!」

「ごぼへぇっ!!?」

 怒った表情で振り下ろした石斧を無惨にも頭部に炸裂させた。

 ザクロの様に飛び散る血飛沫。

 アレ死んだんじゃないかな……、という綾崎の不安を余所のどこまでも悲惨に頭に石斧を減り込ませた男は「おふぅっ」と声を零して地面に倒れた。

「「バルダぁああああああああああああああああああああああ!!!」」

 男達のつんざく悲鳴が木霊する。だがすぐに「おのれ、バルダの仇ッ!!」

「来るか。来るならきやがれ!!」

 五十嵐が即座に身近にあった武器を手につかむ。

 武器の名は『鉢植え』。

「どないせいと!?」

「自分で取ったんですよね!?」

「何であるの!? 武器庫なんだよね!? なぁ、綾崎これ武器のジャンルなんだよな!?」

「鉢植えにあるのがちょうど木が新芽を出した頃なので多分『芽吹き』じゃないかと!!」

「だから何でこんなに洒落要素ばっかなんだよ、ここ!?」

「ツベコベ言っている暇があるのか!! むぅんっ!!」

 そんなじゃれ合いを待つ暇もなく男、マリオ=タヴォラーラは自慢の一品、ヌンチャクをびゅんびゅんと風切音と共に振り抜いた。瞬間に摘まれる芽吹き。鉢植えに生えた樹木がぶちぃっと一撃を受けて千切れ飛ぶ。

「てめぇ、折角の命に何てことしてやがんだ!!」と叫びながら五十嵐は鉢植えを投げつける。

「クカカ、やけっぱちだな」と余裕の声を上げてヌンチャクの一振りで鉢植えを破壊す。

 そしてどばっと降り掛かる鉢植えの中身。

「もぼぉ!?」と言う声と共にタヴォラーラは土まみれとなった。

「へっ。ばーかっ!!」

 五十嵐はそう嘲笑すると同時にガシッと掴んだ武器を力任せに振り抜いた。武器は『青竜刀』である。「本当に色々あるんですね……」と言う綾崎の声と同時に青竜刀の一撃がタヴォラーラの右わきへと直撃した。

 短い呻き声を上げて悶える様に突っ伏す。

「何てことねぇな。さぁ後はテメェだけだっ!!」

 ドゴン!! とトドメの足蹴りをタヴォラーラの腹部に叩き込んだ後にびしっと声をアレサンドロ=ガルガーノへと示すと同時にぐらりと前のめりに倒れる男の背中を踏み台にしガルガーノへと青竜刀を縦一閃に振り下ろす――!!

「無意味ナリ!!」

 その一撃が金属音を激しく打ち上げて青竜刀が防がれた。

 防ぐのは――皿。ごく一般のありふれた普通な、ただただ単品の皿である。

「『プレート・ブレード』」と呟き「我が皿と刀の組み合わせ――皿で防ぎ」

 そしてと呟いて。

「皿に更に刀が切り裂く八閃の剣撃を喰らうがいいっ!!!」

 ギラリと危うい輝きを帯びた眼光が放たれたと同時にガルガーノの左手に握られた刀が八回の閃きを魅せた。まるで乱流のごとき翻しを見せた斬撃が次々に五十嵐を襲う。

「がっ、ちょっ、ぐぁっ……!!?」

 コイツマジで強い……!! 五十嵐は斬撃を身に受け、それを紙一重に回避を試みながらそんな事を考えた。そして《ズザザ……!!》と体の数か所から血を流しながらも五十嵐はどうにか堪えた様子で後ずさる。

「やるねアンタ……!!」と強がりを見せて。

「はっはっは」と笑いながら「強がりは止せ。私の斬撃を今ので自覚しただろう。――次はマトモに喰らう事になる上になぁっ!!」

 その叫びと同時にビュォ!! と風を突っ切ってガルガーノの姿が五十嵐の後方へ瞬時に現れた。五十嵐が言うのは強がりだ。刀で八回切り裂かれて『はい、そうですか』と言う程に五十嵐は非日常を生きてきたわけではない。

 痛みで動けない体で他人事の様に(ああ、まずいなぁー……)と思う。

 そんな彼のピンチを打破するのはやはりと言うか当然な話――綾崎の蹴りであった。

「誰がさせますかっ!!!」

 鍛え上げた脚力と敏捷性が放つ高速の蹴りがガルガーノへと直撃――否。

「……惜しいな」

 と呟きながら皿の向こうから顔を覗かせる。

「ほんっと……!!」ギリ、と歯軋りし「……シュールですね」と皿で防ぐ光景に苦言を呈す。

「その嘲りはそこらの海にでもさらりと流そう。何故ならば――」ひゅんっと鋭い白刃の煌めきが走った「これから何も言えなくなる相手に異を唱えてもさらさら無駄な労苦だからな」

「――ッ!!」

 迫る白刃。「綾崎ッ!!!」と言う声と共に綾崎の眼前にひゅっと何かが横切ろうとしたと同時にガルガーノの斬撃が見舞われた。そして勢いそのままに押し倒される様に吹き飛んでゆく綾崎の身体。

 備蓄された数多の武器の密林へけたたましい音と共に倒れ伏す。

 一瞬、薄れかけた意識の果てに「させるか!!」と言う声と共にまたも響く金属音。おそらくは追撃を行おうとしたガルガーノの攻撃を五十嵐が防いでくれているのだろう、と漠然と考えながら、そっと視線を落とす。

 盾。恐らくは寸前に五十嵐が投げ込んだのだろう。

 助けられてばっかりだな、と考えながらも。殴られてもばかりだな、とも思い至る。

 けれど救われてるのも事実。

 早く一緒に戦わないと……!! と強い意志を抱きながら綾崎はぐぐっと立ち上がろうと上体を起こそうとする。

 その最中だ。

 綾崎の視界にキラリと映るものがあった。白い白い――刀剣。

 それを視界に収めたと同時に綾崎は目を見開いた。

 驚愕だ。剣の形自体はありふれた形の刀身。けれど鍔と柄のデザインは違う。丸くリング状のデザインだった。それは彼がかつて大いなる城の中で見た。白い鳳凰像の眉間に突き立っていた神々しい剣――。

「何でこれが……此処に……?」

 信じられない想いで震える手でそぅっと手を伸ばす先。

 鼓動を打つ様にその剣は存在した。

 剣の銘は――『白桜(しろざくら)』と称された。



【続】


__________________________________________________________________________________


ねー。第五話戦闘だねー。

……昔はすっごい簡素に済ませた部分がいざ本気で書き記せばなんだろうかこの分量。いったいいつに終わるのさ。

しかしよくよく考えると私は五十嵐の過去しっかり明記した事あったっけな……?

そしてガルガーノの戦闘方法残したいにゃあ……。

と思いつつそれでは次回。第六話。タイトル未定。

でもきっと『空○デイズ』とかそんなのだよ。←

冗談はともかく兎にも角にも次回!! さいではーっ!!

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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 10/28 ( No.9 )
日時: 2012/11/02 23:01
名前: 郷音
参照: http://かきくけこ

初めまして、郷音ともうします。ひなゆめでは、感想は書けませんでしたが、僕は貴方様の大×100ファンです!!!
今回リメイクということで読ませていただきました。
それでは感想です。
リメイク前とかなり展開がちがいますね。マリアさんのくだりがおもしろかったです♪
そしてあの青年!本格登場が楽しみです!
次に…、ハーヤーテー!縄ナメンなよ!!気を付けろよ!

五十嵐君お久しぶりですね!『序盤』がんばってほしいです!
やはり出てきた白桜!その先はアテネ!運命の予感!すごくおもしろいです。
まあ何にしてもこれからも読ませていただきますのでよろしくおねがいします!次回も楽しみです。
では、さよならまたねなのですよ!
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 10/28 ( No.10 )
日時: 2012/11/04 14:23
名前: キーst

 どうも、お初にお目にかかります。…実際には見えていないので、お目に『書かれていな
い』訳ですが。

 リメイク版も頑張ってください。ひなゆめでは迅風さんの作品があまりにおおくて、全部
読んで、さぁ感想を…と思ったらひなゆめの終焉ですよ。

 五十嵐君は大活躍ですね。……『今のところ。』

 白桜。…原作では…『完璧な生徒会長さん』が持って行き、こっちでは、ヒナギクのは
『偽物』設定になっている伝説の剣。

 6話の題名にアニソンをですか?…ぜひぜひ。そういうのもまた面白うございますし。

 また来ます。更新頑張ってください。
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 10/28 ( No.11 )
日時: 2012/11/11 19:36
名前: 球磨川ボックス


初めまして、球磨川ボックスです。

前のサイトでは、感想を書いたら消えてしまい、とても残念でしたが、
またこうして迅風さんの小説が読める事になり、とても嬉しいです♪

では、感想です

リメイク前と、大幅に変えましたね…
一瞬、別作品!?と錯覚したくらいです…
しかし、最近になって前と重なってきましたね。

五十嵐君も、そのまま出てくれて嬉しいです♪
マストに雷が落ちた時大丈夫だった事から、彼の帯電体質が今回も有る、という事ですね!?

ハヤテと五十嵐君は前と違い、縄抜け出来ないんですね…
縄抜けって、結び方が分からないとできないんですね…
てっきり、問答無用で出来るものとばかり…

著書『本当の武器とは、心の勇気である』、著者『鍵森櫻朧斎』には吹きました…
まさかこんなところであの人の名が出るとは…
鍵森の技は、私も使って見たいですね

ハヤテを借金取りからかくまってくれたのはあの人ですかね…
前と違った出会いが会って面白いです♪

これからも更新頑張って下さい♪

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Re: 第二回『読者アナザー』 ( No.12 )
日時: 2012/12/28 00:52
名前: 迅風

▼読者アナザー2


▽郷音さん

>初めまして、郷音ともうします。ひなゆめでは、感想は書けませんでしたが、僕は貴方様の大×100ファンです!!!

始めましてですにゃーっ♪ 迅風です!! 感想ありがとうですー♪

五十嵐「いやはやリメイクで初の新規読者だな、おい」

ねー。とはいえひなゆめの頃を流石に最近忘れてきおったが……。新規読者で一番新しかったの誰やったか……球磨川ボックスさん……?

まぁともかく感想ありがとうなのですー!!

>今回リメイクということで読ませていただきました。

>それでは感想です。

リメイク、と言う名ののダメダメな文章の書き直しですね!!

五十嵐「迅風、文章が書記はほんっとーひどかったかんな」

仕方ない、とは言わない。描き方しらなくって無知なまま真似事の様に文章作成してきて途中で描き方間違ってたと気づいた無知者だったかんね。

多分、創意工夫ならぬ相違工夫は起きると思うのでお楽しみに!!

>リメイク前とかなり展開がちがいますね。マリアさんのくだりがおもしろかったです♪

展開の差異っていうよりも本文が進む中で確立した私のハヤテ像(新)が表だってしまう分にちょっと変わってきたのですー♪

面白かったなら良かった……!!

>そしてあの青年!本格登場が楽しみです!

本格的な登場は少し先になりますね!!

>次に…、ハーヤーテー!縄ナメンなよ!!気を付けろよ!

綾崎「すいませんでしたぁああああああああああああああああああああああ!!」

なるべく初期はスペック適度で進めてゆくのです……!! まぁ縄抜けは結構むつかしいからね!!

>五十嵐君お久しぶりですね!『序盤』がんばってほしいです!

五十嵐「ちょっと待て序盤ってなんだこらゴルァ、コノヤロウ!!」

頑張れ序盤っ!!

五十嵐「待てコノヤロウ。迅風まで序盤だけ応援って何だよ、おい!!」

でも勝利はほぼ序盤だけ……!!

五十嵐「酷い言われよう!?」

>やはり出てきた白桜!その先はアテネ!運命の予感!すごくおもしろいです。

出ました白桜!! ええ、その先は例のあの人です!! 運命の予感、どんな形でしょうかね!! 楽しめたら幸いな限りです!!

>まあ何にしてもこれからも読ませていただきますのでよろしくおねがいします!次回も楽しみです。

遅くなっちゃってすいませんなのですー!!

まぁ冬休みだし今後何回か更新出来ると思うのです!! っていうかしたい!!

>では、さよならまたねなのですよ!

はい、グッバイまたねなのです!! 郷音さん感想ありがとうございましたーっ!! 次回もよろしくですーっ♪




▽キーst


>どうも、お初にお目にかかります。…実際には見えていないので、お目に『書かれていな
い』訳ですが。

ほいさーいっ。レス返し二番目にゃっはーっ!!

五十嵐「さっきまでのテンション継続したような挨拶だなぁ!?」

キーさん初めましてーっ!! 感想ありがとうなのですー!! ツイッターで何度かお目にかかってはいますがーっ!!

お目に書かれていないですかー。

けどまぁ文章としてお目に掛ってはいるので気にしないでおこうなのです!!

>リメイク版も頑張ってください。ひなゆめでは迅風さんの作品があまりにおおくて、全部
読んで、さぁ感想を…と思ったらひなゆめの終焉ですよ。

にゃるほどー。正確には作品が多いというか作品が長いですが、確かにアレ全部閲読は中々に億劫ですよねー。だから私も新規読者期待してなかったですし←

綾崎「さびしっ!!」

ひなゆめ終焉の時は悲しかった……と言うかかつてなく焦ったなぁ本当……。復活もとい止まり木が生まれて良かったですよねーほんと☆

>五十嵐君は大活躍ですね。……『今のところ。』

五十嵐「うぉい。どういう意味だコノヤロウ」

仕方ないよ……宿命だもん……。

五十嵐「口元かくして『ぷぷぷ』言ってる奴に言われたくねぇ!!」

しかしアレだよね。教訓だよ、本当。

……五十嵐君の存在は反面教師だよ、うん。

五十嵐「お前どこまで俺を蔑ろにしてんのさぁ!?」

>白桜。…原作では…『完璧な生徒会長さん』が持って行き、こっちでは、ヒナギクのは
『偽物』設定になっている伝説の剣。

白桜。こっちでは何か大半綾崎が持っているメインウェポン。

果たして実際はどうかにゃ!!

綾崎「どういう意味ですか!?」

しかしヒナギクかー。……やっべ、出番どうしようかにゃあ後半……。

生徒会長「ちょっとぉ!?」

>6話の題名にアニソンをですか?…ぜひぜひ。そういうのもまた面白うございますし。

はっはっは。――嘘さっ。

五十嵐「スッパリ言ったなぁ!!」

いやいや、流石にやるわけにはいかんのよ、題名も何も合ってないのだし。

まぁ、そもそも捻りないしね!!

五十嵐「なら前回におわせる様な事言うなよ!?」

>また来ます。更新頑張ってください。

はい、センキューさんなのですー♪ 更新遅れてごめんなさいでしたーっ。

キーstさん感想ありがとうございましたー♪ 次回もよろしくですーっ♪




▽球磨川ボックスさん

>初めまして、球磨川ボックスです。

にゃー私の感化された漫画の好きなキャラのネーミング取った人が初感想なのですーっ。初めましてですーっ♪

綾崎「め○かボックスには迅風さん感化されてますもんねー」

五十嵐「まぁめだかボッ○ス好きだもんな迅風」

ガルガーノ「……と言うか伏字する気ないだろう貴様ら」

>前のサイトでは、感想を書いたら消えてしまい、とても残念でしたが、

>またこうして迅風さんの小説が読める事になり、とても嬉しいです♪

あー……感想自体は見てたんですけどねー。小説更新前にまぁ消滅しちゃいましたもんねー。あちらで感想くださってありがとうなのです!!

面白くなる様に頑張るです!!

心機一転気分一新さっ!!

綾崎「道のり長いですけどねー」

言うなっ!!

>では、感想です

>リメイク前と、大幅に変えましたね…

>一瞬、別作品!?と錯覚したくらいです…

リメイク前と似た内容書くだけだったら結構変えた方がいいだろう、同じだったらさっさと一括掲載した方が遥かにマシだ。

――とかいう理念じゃないけどね!!

綾崎「ちょっとぉ!?」

や、ね? 初めはただただ淡々と今まで通りに書いてきたんだけど初期の内容だとあまりにも説明不足色々あったからさ。リメイクするにあたって虎視眈々と色々張り巡らせてみた方が一興かなって感じで変更したのだよ。

結構大差生まれるかもしれないのでよろしくです!!

――主にハヤテの大好きなヒロインさん出番作りたいなとかでね。

綾崎「そのきゅぴーんと輝く怪しい眼差しはいったい……!!」

>しかし、最近になって前と重なってきましたね。

うん、まぁ大筋は変わらないので。

ただまぁ……いくつか変えるべき点はあるのですよ。瀬川と瀬里沢似ててややこしいとか、シン=ハイエック出たしそうするかーとか。

綾崎「後半大改変ですよね!?」

>五十嵐君も、そのまま出てくれて嬉しいです♪

>マストに雷が落ちた時大丈夫だった事から、彼の帯電体質が今回も有る、という事ですね!?

五十嵐「へっ。まぁなコノヤロウ!!」

五十嵐君はそのまま出ますよ当然ながら!! えっへん!!

綾崎「まぁ先の話、苗字的に変更出来ないですもんね」

変えても良かったけどね!!

そしてうん、ネタバレっちゃネタバレですが帯電体質は存在しますよ、っていうか彼の数少ない美徳なんで!!

五十嵐「数少ないは余計だ」

>ハヤテと五十嵐君は前と違い、縄抜け出来ないんですね…

>縄抜けって、結び方が分からないとできないんですね…

>てっきり、問答無用で出来るものとばかり…

綾崎「何か凄いがっかりされてる感が!!」

五十嵐「いうな、伝わってるからひしひしと!!」

まぁリメイクに当たって両者スペックを落としてみたのです。

――そして敵方をぐぐっと上げてみたった。

綾崎「なにこの非道な作者!?」

縄抜け問答無用は……主人公ズの別数人かな。

>著書『本当の武器とは、心の勇気である』、著者『鍵森櫻朧斎』には吹きました…

>まさかこんなところであの人の名が出るとは…

基本、私の文章はノリで色々な人の名前出てくるんで!!

綾崎「めっさ適当なんですね」

楽しんで可笑しんで執筆しているのにゃよ!!

>鍵森の技は、私も使って見たいですね

身体を鍛えるのです!!

綾崎「すっごい適当な発言ですけど体術である特性上、実現しそうで怖いですね!!」

>ハヤテを借金取りからかくまってくれたのはあの人ですかね…

>前と違った出会いが会って面白いです♪

イエス♪ まー折角なのでちょこちょこっと改変しとるのですよ♪

意外な人が意外な時に(私のノリと都合で)出てくるかもなのです!!

綾崎「ちょっと括弧内に突っ込みいいですかね?」

>これからも更新頑張って下さい♪

頑張るです!!

球磨川ボックスさん感想ありがとうございましたですー♪ 次回もよろしくなのです!!

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Re: 第六話『闘争ランナウェイ』 ( No.13 )
日時: 2012/12/28 00:52
名前: 迅風

ぷっちゃけ今回更新したのは李薇さんと連絡取れた嬉しさから執筆意欲復活ってのが大半なんだよね。正直な話。

やっぱり李薇さんとまた逢えたの嬉しいのですよー……♪

26日はいいことづくめだったですよ……!!

そう言えばハヤテの新アニメやるね、まただよ、どんだけやるのさ、嬉しいじゃないですかと叫びつつ。

特に進展もなく進む本編をどっぞいっ!!


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 第六話『闘争ランナウェイ』


        1


 ――アレは白桜

 ――正義を成す為の剣よ

 遠い記憶の彼方に響く声の主は確かにそう告げていた事を思い出す。

「…………」

 手探りに鷲掴み、黄金色に輝いていた頃の記憶がそう告げる。その記憶に明確に刻まれている出来事が綾崎の脳内で白光するごとく輝きを取り戻している現在であり現実。

 何故。どうして。

 そんな疑問が次から次へと湧き上がっていた。

 確かに五十嵐雷は告げていた。この船には大富豪から盗んだ品々もある、と。しかしまさかコレを盗めたと言うのだろうかというのが彼の心境だ。『白桜』――それは普通の刀剣ではたりえない。明確で、詳細な実態など綾崎は一つも知り得ていないのだからコレが如何に凄いものなのか等は存じ上げていない。

 しかし、だ。あの全てが異質な空間。今思い出しても日常ではありえない空間に存在していた、あの刀剣が易々と盗める様な代物なのかどうか。疑問が尽きない。

 これはそんなに容易く盗める品だったのか。

 そして何故、これが『王族の庭城』から外へ出ているというのだろうか。

「……何で、こんな場所に……」

 信じられない心地で柄をそっと手の平で触れる。

 その瞬間に微かに指先から全身へ駆けて電気が走った様な痛みを感じた。けれどそれは一度きりで、しかと掴んだ時にはすでに何の違和感もなく手に包まれていた。

 いや、違和感がないと言えば嘘になる。

 正確にはむしろ高揚感が身を包んでいた。勝利を勝ち取れる――、そんな感情が。

「……白桜……」

 掴んだ刀剣の名前を優しく呼んだ。当然返答が返ってくることは無い。

 その刀身はかつて庭城で見知った姿よりも若干濁った様なくすぶった様な白色で。幼少期の目には美化されて映ってしまっていたのかな、と僅かに内心で首を傾げる。

「記憶の中のはもう少しこう……綺麗だった気がしてたけど」

 けれどあの頃から一〇年間経っているのだし、こんなものなのだろうかと考えた。全ては時間と共に朽ちてゆくのだから白桜も一〇年の経過で幾分燻ってしまったのかもしれない。

 そう考えると何処となく虚しく感じるものがあったけれど、今は感慨に浸っている暇があるわけではないのだから。綾崎は剣を手に携えてスクッと身を立ち上がらせた。


 綾崎が身を起こすまでの間。こちらでは尚も緊迫裂帛の対決が繰り広げられていた。

 五十嵐雷の猛る雄叫び、裂帛の気合と共に青竜刀は横薙ぎに振り抜かれた。

 けれどその動きを即座に看破したガルガーノは斬撃に怯えた様子をみせず、ゆらりと背中から後方へ逸れる。眼前の虚空をただ虚しく切り裂く青竜刀の軌跡を見据えた彼は振り抜いて隙が出来ている五十嵐へと真下から斬撃を突き上げた。

 顔へ、右目へと迫り来る白刃。

 五十嵐は視界に捉えたそれを押し寄せる恐怖と共に顔を左へ即座に逸らす事で回避する。右目に刀が突き刺さっていたらと思うとぞっとして仕方がない。決して状況を見極めての行動ではない。恐怖からのどうにかによる回避であったのが事実だった。

 五十嵐は日本在住の頃にある程度喧嘩慣れしている。

 親の顔など知らず育ったという特殊な環境の中で育ってきた事はここでは割愛するのだが彼は日本では中々に喧嘩慣れしていた不良ではない少年である。親も無く家も無くの人生を過ごしてきた彼に何かとふっかけてくる人種は絶えなかった事もあり彼はイザコザつけてくる厄介者の対応にして着実に武力を上げていた。

 ――が、命懸けの戦いなどこれが初めてで。今現在もどこか平気だろう、という楽観した気持ちがある事を彼は否定出来なかった。

 しかし目の前の光景はどこまでも本当で。

 一歩間違えれば事実『死ぬ』という事も漠然と理解していた。

 今はそれでいい。

 今に理解してしまえば多分、脚は膝から笑って崩れて。腕は手元から震えて。何をすることもままならなくなる気がしたから。だからこそ五十嵐は今はただガムシャラに戦った。

「ぬんっ!!」

「――っち」

 金属同士の激しい火花の散り合い。反響する金属音。

 未だに、何だろうかこのバトル展開は、と自分で苦笑を零しながら一切手は緩めない。このガルガーノという男、ふざけ気味に倒せた二名とは違っていた。一撃も喰らわせる事が出来ない――。なのに自分は徐々に小さいが確かに一撃を喰らっているのだ。

「ふん、日本人の癖にやるなボーイ!!」

「アンタこそ皿で防ぐとかどうかしてん、ぜっ!!」

 掛け声と共に振るった青竜刀。その一撃を難なく皿でさらりと受け流すガルガーノの技量を見て五十嵐は素直に凄いと感心を抱いた。同時に何で皿を使うんだよと問い掛けたくもなったが。

 しかしこのままでは埒がが明かない。

 むしろ自分が倒されるのが時間の問題であろう、というのが五十嵐の客観的な結論であった。自分は徐々に押されてくる。その未来が少しずつ迫っているであろう事を五十嵐はどうしようもなく実感していた。

 このままではガルガーノ、という男に敗れる、と。

 そしてその思考が命取りになりかねなかった。

「どうした余所見の様に考え事か少年ッ!!」

「いっ!!?」

 ヤベッ、と小さく自然に洩れる声と同時に五十嵐は鉄同士で削り合ったかの様な音を響かせ切迫、迫る白刃をギリギリ躱す。少しだけ遅れてプシャッ、と炭酸飲料水を空けた際の音の様に気楽な響きが耳元に響いた。肩に血がじゅくっと滴る。

 つ、と微かな痛みに顔をしかめたその瞬間。

「喰らえ八閃の奥義……!!」

 ゆらり、とガルガーノが不可思議な姿勢で動きだした。まるで何かをすくい上げる様にも優雅にゆらゆらりとたなびく様な動き。

「『エイト・プレート・ブレード』……」

 その言葉と共に鋭い眼光。そして刀剣の切っ先が牙を剥こうと五十嵐へ向く。

 威圧感、と言うのだろうか。五十嵐は人生で二度目となる恐怖と呼びうるだろう感情をどうにか押し殺しつつ混乱しようと『らっせーらーっ、らっせーらーっ!!』と叫ぶ脳内の声に『何でこの場面でそんな混乱してんの俺!?』とツッコミ入れて冷静になるべく必死に思考を張り巡らせつつ、

(どうしたらいいよ、おい……!!)

 打開策を考えるんだ……。五十嵐がそう嘆いた瞬間であった。

「五十嵐君っ!!」

 後ろから走り寄る綾崎の姿が目に映った。手には見た事のない白い刀剣を握っている。意識を失っているのではあるまいか、と若干懸念していた考えは払拭され目に映るのは頼もしい援軍かどうかは定かではないが確かな味方であった。

「綾崎っ!!」

「今、援護しますっ!!」

「強いぞ」

「見てたらわかります。十分に」

 短いやり取りを行った後に綾崎は手に握る白い剣の確かな感触を抱きながら駆けた。全身が今まさに加速する。五十嵐が綾崎の突撃を視界でとらえた後に即座に青竜刀で一撃ガルガーノへ喰らわせてからの離脱。一度防御を行い攻撃後の隙を生んだガルガーノへ目掛けて猪突猛進――否、疾風猛進である。

「――疾ッ!!」

 そして放たれる疾風の様な一閃。袈裟切りに振り抜かれた一撃がガルガーノの刀目掛けて加速する。大して刀の柄で一撃を防いだガルガーノは切っ先を容易く弾こうとした。

 しかしその柄が壊れる様な音と共に切断される。

「なっ……!?」

 思わず、といった表情で目を見開いた。鉄ごしらえの柄が、相手が切り裂こうとしたわけでもなくこちらが受け流そうと動かした事で切り裂かれた実態――白桜の刀身自体の異様な切れ味に驚愕を示す形となった。

「うぇっ……!?」

 対して綾崎も驚愕を示す。異様な程に切れ味が良かった事で、白桜を対人戦闘に用いるとマズイのでは……という意識さえ生まれたほどだ。

 しかしここで驚いている暇は綾崎にはなかった。

 相手が驚いているこの瞬間を逃さずに打倒せば、ガルガーノをどうにか出来た事だろうが不覚にも自分の獲物に驚いた彼にはそれを行えなかった。

 それを行ったのが五十嵐だ。その一瞬を見逃すはずもなく五十嵐が即座に距離を詰めた。

 手に握りしめる黒くて丸い物体に付いた持ち手――それを握りしめて五十嵐は告げた。

「悪いが……」ニコッと笑って「ここらへんで気絶しおいてくれやっ」

 言葉の最後に星でも付きそうな表情で手に握った武器を振う。

 相手の顔面に平べったくも確かな硬度を兼ね備えた物体が痛烈な痛みをガルガーノへもたらした。《パァンッ》という若干間の抜けた音と共にガルガーノが「Oh……」と短い悲鳴をあげて地面へと崩れ伏す。

 存外呆気なく倒されたガルガーノを綾崎はしばし呆然と見守った後に。

「……どれくらいの力で殴ったんですか?」

「大体、八割くらいだな」

「痛そうなわけです……」

「なー」

 人類共通の痛みがある。平手。そのぺしっと言う痛みは時折握り拳による攻撃が効かない相手にすら痛みを味合わせる。その意味で、この形をした武器は――的確だった。

「でも……フライパンで倒されるとか相手が悲しいですね」

「ははは。まーまるでコメディみてーだよなっ♪」

「いえ、まんまコメディーでしたが。相手に本当、同情湧くレベルで」

「そうか?」

 気にするなよーっと言わんばかりの気楽さで手に持ったフライパンを愉快にポンポンと弄ぶ五十嵐の姿を見ながら綾崎はしょうがないなぁとばかりにため息を吐いた。

「っていうか結局『プレート・ブレード』とやらの奥義視損ないました」

「いや、見なくていいだろ。奥義なんて言う程、厄介なもの発動させるのは億劫だぜコノヤロウ」

「でも犠牲にあるのは五十嵐君だけで済んだでしょうし……」

「俺生贄扱いにされんの!? そんなの視損なっといていいだろ、友人の死を見る羽目になってもよかったとか非道な事言うなよ!?」

「見損ないましたよ、五十嵐君」

「なんでそこで見損なわれたんだ俺!?」

「五十嵐君の逆境からの勝利を信じてたのに……見損ないましたよ、視損なったですし」

「ええー? 俺、結構一応ばかりに逆境から勝利しなかったか?」

「僕が手伝ったじゃないですか。ジャンルはむしろ『友情の勝利』って奴ですよ?」

「いや、確かに決め手はお前の攻撃にあっちが驚いたのがあるけどさ。トドメは俺こと五十嵐雷だったはずだぜ?」

「そのトドメもフライパンですからね……」

「なんだよもう、だったら何を武器に勝てば良かったんだっつの!?」

「ハンマーで、こう……ガツンと!!」

「インパクト大終わり方だな!! 自分でもやり直ししたくなっちまったよ、うん!!」

 しょうがねぇなぁ……、と嘆息気味に呟きながらてってってっと速足で駆けて行き武器のごった返す場所の中から適当に発掘する五十嵐。その手には重量感たっぷりと目で見ただけでも感じる巨大なハンマーがあった。

「うし、コレでいいか」と小さく呟いた後に肩に担いで、どうにも重いのか少しばかり足がふらふらしているながらもガルガーノの傍へ寄ってゆくと「テイク、つーっ」と元気な明るい声で告げて《ドズン》と音をあげてガルガーノの頭部に落とした。

 その際にくぐもった「ぱーりぃっ!?」と言う悲鳴を横に、

「んじゃこれでオッケーって事で!!」

「何か死体を冒涜した気分になってきましたけどね!?」

「ッ大丈夫。死んでねぇから」

「さっきまではね!! 今はどうだか知りませんけどね!!」

「何だよ、ハンマー推奨は綾崎の案だろ?」

「確かにそうなんですけどね。そうなんですけどやり直すとは思いませんでした」

「やり直す機会を与えてくれてありがとうな」

「何でしょう言葉だけ見たら悪事に働いていた人が今までを振り返って善人になるべく動き始めて心を入れ替える切っ掛けになった相手に対して感謝の言葉を述べたシーンみたいな気がしますけど僕がやったのトドメにトドメなオーバーキルしただけなんですが」

「悪に遠慮なんていらねぇんだよ」

「悪事を心の底から憎む人の発言ですね。僕も両親に今後、遠慮する気がなくなった分共感出来ちゃうのがなんとも世知辛いですが」

「それに良く言うだろ。悪には正義の鉄槌をってな」

「文字通り鉄槌制裁してましたしねっ!!」

 おかげで向こうには死んだのではないかという男ことガルガーノの姿が転がっている現在なのだから。

「しかし兎にも角にもさ」

「何ですか?」

「いや、ちょいとした疑問っつーか問答? 訊きたいんだけど……」

 それ何なんだよ? とばかりに指さして問い掛けたのは綾崎の所持している白い刀剣。即ち白桜の事を指し示す他に無かった。

「驚いたっつーか驚嘆したっつーか。ああもスッパリザッパリスッキリとこの男の刀をサクッと切り裂いちまうとか普通の剣じゃねぇだろ、ソレ?」

「ああ……」

 事情を知らない――、と言っても生憎自分もこの剣の事情など露ほども微塵も程々にも知っていないのだから何とも答えようがないのだが。

 五十嵐雷の一般的価値観の目から見ても異様に映った事だろう。

 この白桜という剣の異様な強さ、切れ味に。斬撃以上に刀身の凄まじさ足るや。

 綾崎本人自身驚いた。軽く振り抜いたつもりなのにオーバーキルよろしくオーバー斬るを起こしたのだから。使い手の意思を反映しすぎな一撃であった。少なくともあんなサックリと刀を寸断してしまう様な剣は少し扱いに困る気がして仕方がなかった。

 使い辛い、と言うのが綾崎の内心だ。

「……そうですね。まぁ、この剣は……ある大富豪の場所から盗まれたものじゃないかなってくらいしか知りません」

「いや、所持者を辿れたこと自体が驚きなんだが? なに、知り合いか何か?」

「知り合い……と言えば知り合い、ですね」

 その問いに対して綾崎は自嘲する様な笑みを内心浮かべながら返答する。

 絶好の中だったが絶交の間柄である知り合いだった事は違いない関係性だ。

 今はもう知り合い……という間柄で答えるしかない関係。

(……知り合い、か)

 幼稚園の頃の恋人と言えるのかもしれないが一〇年刊の経過で今ではどんな感情でどんな表情でどういった挨拶を交わせばいい仲なのかも定かではなかった。

 そしてそんな綾崎の暗く沈んだ表情を見ていて五十嵐は(……ヤベ、地雷踏んだかね?)とほほに冷や汗一つ垂らしながら見守っていたが、やがて、気まずくなったのか話題を変えよう、という気持ちのままに言葉を発した。

「ま、まぁ剣の事はー置いといてーですねーっ」

「気を使った感がバリバリですよ五十嵐君」

「ははは、突っ込むなよコノヤロウ」とドスの訊いた声で釘を刺しつつ「ま、何にしてもここでくっちゃべってる時間もねぇし」

 ――さっさと早速、あの子等助けとこうぜ

「……そうですね」

 神妙な顔立ちで綾崎もそっと頷く。

 白桜の事で色々問答するのは後だ。今はあの幼い少女二人救出してさっさと離脱した方がいいだろう。現在、武器倉庫で倒しておいてある三人の男がいつ復活するかもわからない。もしかしたら永眠してるのもいる気がするが、まぁ人殺しはなるべくなりたくないので失神してると言う事で自己完結させておこう。

「まずは一応武器……綾崎はその白くて固くて立派なやつでいいな?」

「ねぇ、何で無意味に嫌な表現で言ったんですか?」

「俺はどうしよっかなぁ……。石斧壊れちまってるし……」

「石斧にこだわりますねぇ!?」

「コレでいいかな……。二形態の武器だし」

「スラッシュアックスはモンスター専用だから人間相手に使わないでください」

「嫌だな、それを言ったら武器自体を人間に使っちゃイカンだろ」

「そこで平和主義の人みたいな発言しても説得力ありませんよ僕ら!!」

 そんな綾崎の言葉を背中で受け止めつつも最終的に五十嵐は手頃なサイズのアックスをガシッと掴んでトンっと肩に乗せて振り返った。

「斧、使うんですか?」

「おうよ。またはハンマーで可だったんだけどな」

「それはまた男らしい武器を」

 綾崎だったら選ぶ武器は大概、剣か拳銃程度であろうから武器に斧使う五十嵐の姿になんとなく新鮮さを抱きながら、

「何にせよ武器選んだんでしたら、早く」

「おうよ!!」

 ここから脱走を急がなくてはならない。二人はそれぞれ刀剣一振り、斧一挺を手に即座に動き出すのであった。

 少女らを救いだし。

 そして明日も生きていてやる、という生への執念を燃やして決意を抱く。


        2


 血で血を洗う決戦が。一歩及ばず、ここではすでに起きていた。

 否、それは闘争。

 燃え上がる炎が周囲を取り囲んでいると錯覚する様な熱気を醸し出しながら二人は闘争心むき出しで互いに鬩ぎ合い、遥か高みを目指すごとく闘争本能を今まさに開花させていたのである。

「今だっ。私はマジカルカード『愚か過ぎた埋葬』はつどーっ!! 墓地から初登場でトラップカード『撃竜槍』の餌食となってやられたモンスター『老山ドラゴン・ラオシェンロン』を手札にもどーすっ!!」

「ふふん、戻したからどうしたってのさミッキー。私の『黒幕魔術師ラスボス・マジシャン』の漫画とかではガチで負傷になるけど現実は安全だよねな直接攻撃は止められないよーっ!!」

「止めないもんねーっ。止めないで留まるだけだよ。トラップカード『信号無視っていけないよね、ちゃんと道路交通法を守らないと交通事故に遭った際に被害者面して甘んじられないよ気を付けようね!!』を発動ッ!! このトラップが発動したターンの攻撃を保留する事が出来るんだよ、そして三ターン先へ先延ばし出来るのだーっ!!」

「何だってー!? くぅ……そこでそうくるとは……ねっ!! 私は場に伏せカードを二四枚セットしてターンエンドだよ!!」

「それじゃあ私のターンだね。ドローっ。じゃあまず私は引いた一〇六枚のカードの中からこのカード『親子どんぶり』を発動し、場の『厳重王カンキン』を生贄に――」

「決意どっかに吹っ飛んだわぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 どらっせーいっ!! と言う叫びと共にテーブルがちゃぶ台返しよろしく返され、卓上にあった数千枚のカードがばらばらと無造作に散らばった。否、散らばられた!!

 双子少女の『わきゃぁあああああああああああああああ!!!?』と言う悲鳴が上がるも五十嵐は気にした風も様子もなく怒鳴り声を上げる。

「ねぇ何なんだよこの状況コノヤロウ!!?」

「カードゲームの他に要素ないですよ、五十嵐君」

「冷静にツッコミ入れてる場合かいっ!!」

「うう〜。コノヤロウなお兄ちゃん酷いです〜」

「口癖なのは自覚してるが何か罵倒されてるみたいだな俺!! その呼び方止めて!?」

「発狂お兄ちゃん酷い酷いーっ」

「発狂言われる筋合いどこからやってきやがったぁ!! 発狂じゃなくて発驚してんだよ俺はぁ!! なんだよ、この現状!? 何で俺達、すっごい決意胸に帰ってきたらのんびりとカードゲームで和気藹々してたのこの子等!?」

「それはねそれはねー」と片方の子の発言の後に「ひまだ――つまんなかったからだよ!!」

「うん、言い直した理由を知りたいなお兄ちゃん。ニュアンス大差ないんでさ!!」

「まぁその遊びのおかげで僕ら、この辺を守ってた衛士の隙を付けましたけどね……」

「主に幼女二人が和気藹々と遊んでる光景を見てほわっとした安らぎに満ちた優しい笑顔の方々の後頭部を奇襲するという最悪な形でな!!」

「人でなしだね、コノヤロウなお兄ちゃんは」

「自分で想いそうになるから言うなっ!! って言うか散々ツッコミしたかったんだが、何だったんだよ、そのカードゲーム!! ツッコミどころ多すぎるんだよ!!」

「確かカードゲームで有名な『デュエルバケモノーズ』だったと思います」

「何で普通に英語で通さないかね後半!!」

「と言うか一ついいですか五十嵐君?」

「何をだよ!!」

「そんなに大声でさっきから喋ってるとですねー……」

 口元に手を当ててつーっと頬に冷や汗を垂らしながら視線を後方へと向けた綾崎が、

「……声を訊きつけていっぱい人が集まってきちゃうと言いますか」

 たくさん。総勢一五名はいるだろう人数を見ながら告げた。

「…………」

『…………』

 五十嵐と絡み合い交錯し合う視線と死線。

「綾崎」

「ええ」

「死んでくれ」

「そこは逃げるぞを期待しましたよ」

「なら突破口開くぞ、このやろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

 どちらか片方が囮となって逃走する作戦あるいは犠牲となって小を切り捨て大を救うという作戦は失われた。残る道は強行突破ただ一つ、故に五十嵐雷、綾崎ハヤテの両名は武器を手に勇猛果敢に死の淵へと飛び込んだ。

 そんな彼らの生涯を文字通り障害として佇む者達。

「勝てると思うなよジャップ。僕の力『銃勝手技(スケルツォマーケティング)』の前に弾痕に伏せる未来だけを思い描いていろっ!!」

 赤色の目と金髪の青年、銃器の火薬量を自在に操れるディエチ=トッレ=デル=グレーコ。

「安心しろ一秒の苦痛も貴様らは得ないわ。俺様の『狼咳者(ウルコフボーイ)』の雄叫びが一瞬で貴様らを地獄へと吠え飛ばすからなっ!!」

 黄色の瞳にボブカットのスタイルの整った美女、衝撃波を操るグリード=アルタムーラ。

「いやいや君達だけに美味しい思いはさせられないよ。ここは僕にも『追いしい想い(トリップトリッキー)』を彼らに味合わせてあげる権利がある」

 黄緑色の目、ロングヘアーの男性、夢遊病を引き起こす遊遇者、深長町追懐(ふこさちょう ついかい)。

「小僧どもは黙ってな。ここは古株のわっしゃに譲れい。『優先的な座席(プライドシートベルト)』の恐怖を味合わせてやるが一興よ」

 オレンジ色の瞳と白髪交じりの頭。ずんぐりとした体躯。陣取りを行える信楽厚遇(しがらき こうぐう)。

「おいおい爺さん。独り占めは良くないぜ。俺にもつまみ食いの一つはさせろや。『横暴な横槍(インタラプト)』の力に震え上がる姿見たくねぇか、なぁお前ら?」

 紫色の瞳、チャラけた服装の金髪青年、あらゆる物事に一石を投じるアージョ=サン=セヴェーロ。

「うひひひ。つまらんですみん、そんなのみん。それよりもミーの『夜中の一人歩き(ナイトウォーキングペイパズ)』による世界レベルの悍ましさに落とした方が面白いのですみんっ」

 黒色の目、黒髪の汚らしい外見の少年。死んだ魚の様な目でうひひひ、と呟くは幻想を操るオスクーロ=コモ。

「君ら共々に落ち着きたまえ、よ。良く思考してみるがいい。諸君の力が発して本当に面白可笑しい事態は生まれるかどうか。――否、真に愉快痛快な現実を闊歩するならば僕の『面財符(マスクドレスアップ)』の出番ではないか――等ね」

 メガネをかけた知性的な印象の黄緑色の瞳と桃色の頭髪。特殊で奇抜なお面を操れる安栖里仮(あせり かり)。

「どいつもコイツもつまらねぇZE。テメェらよりも俺っちの『奇せ替え人業(ヒューマンモーション)』の方が遥かにいいってもんだZE?」

 多量の数の西洋人形を体のあらゆる場所に縫い付け舌をんべーっと出して挑発的な態度の黄緑色の瞳と赤色の短髪。奇抜な衣装の仕立て人バンボラ=サッサリ。

「ウェイト。自信満々なお前らに告げてやろう。貴様らよりも――」

 更には出番を待ち望む『待ち暴け』ことチンギアーレ=テルニ――、

「何か良くわからん奴らがざわざわうるせぇえええええええええええ!!!」

 しばらく続きそうな名乗りに対して五十嵐はブチギレ気味にツッコミを入れつつアックスで鋭い突っ込みを叩き込み『げぼぉっ!!?』と言う叫び声、断末魔を響かせながら、

「そこどきやがれぇええええええええええええええええええええ!!!」

 般若の形相で突貫、情勢を薙ぎ倒しゆくのであった。

 そしてそんな光景を見ながら、

「何ていうか破竹の勢いで突き進んでるけど……前途多難に不安ですね何か……」

 雄叫びと共にアックスを平面で叩き付ける五十嵐に対し綾崎は「やけっぱちですね……」と苦笑いを零す最中で双子は楽しそうに背中合わせにくるくる回りながら「あははーコノヤロウさん凄いねー♪」「だねーサッキー♪」と愉快に輪廻していた。


        3


 この比較的大規模な船内の中枢。

 他の部屋と比べたら明らかに質が違い、周囲を一流艦船の様に機械、コンピューターが稼働している、どこの戦艦だと問い掛けたくなりそうな中央指令室めいた室内では現在一人の船員の報告を館長たる男性がどっしりと司令官を思わせる佇まいで椅子に鎮座していた。

「艦首!! 脱走者です!!」

「艦首じゃねぇ。ゴンザレスと呼べぇっ!!」

「ゴンザレスは別に頭に対する敬称とかじゃないですよ艦首!?」

「でもなぁ……。格好よくね? ゴンザレスとかよ?」

「確かに強そうなイメージはありますが!?」

「もしくはバルバでもいいんだよなぁ……叫びたいよなぁ『我こそはバルバだっ!!』とか格好よくね?」

「それは別の方に任せておきましょう!!」

「だがまー。名称うんぬんは今はいいや。それよりも何だって? 脱獄者?」

「あ、はい……!! 商品として借金のかたに入手した男二人幼女二人ですが……先に自由になった男二人によって四名共に脱走をしたようで……」

「ああ、流石こういう時の男ってのは頼りになりやがるんだなぁ」

 は〜参った参ったね〜、と気だるそうに首を傾げて煙草を吸っていた艦首はしばし「ん〜〜〜〜……」と考え込む様に唸った後に。

「いいや。最悪の場合殺せ。捕まえられるんならそれもそれでいいが、最悪は殺せ」

「構わないのですか……?」

 大事な商品ですが……、と小さな声で零す船員。

「構わんだろう」よいせっと椅子から立ち上がりながら「逃げられる方が不利益ってもんだ。逃げられるくらいだったら殺せ」

「了解しました。……ああ、ですがもう一つ。逃げる際に武器倉庫から武器を二つ程盗まれたそうで……」

「……ほお」

 武器まで奪って逃げるとは計画犯だな感心する、とでも言いたげな声を浮かべた。

「ってなるとウチの連中と少しは戦りあえちまうかもしれねぇか……」

 くつくつと楽しげな笑い声を零す。けれどその笑い声が唐突に鳴り止むと思い出したかの様な表情を浮かべて。

「さて、ところで一つ尋ねておくが……」

 ――盗まれた武器は何だ?

 と、少し語調の強い声で問い掛ける艦首。その刃物がすっと首筋に触れたかの様な声にぞくっと悪寒に駆り立てられた心地ながらも確かな声で船員は答えた。

「確か……、日本の例の家秘蔵の一刀……シロ、ザクラ……だったかと」

「……そうか」

 ふむ、と顎に手を添えて考え込む様子を見せた後。

「素手で持っていたか?」

「? ……そりゃまぁ。普通にブンブン振ってましたね」

「どっちが?」

「貧相な顔の方でした。水色の頭髪した、こう……貧相な顔立ちの」

「……なるほど」

「……?」

 一人で得心がいったかの様に頷く艦首の表情を見ながら不可思議そうに船員は小首を傾げた。いったいなんなのだろうかと悩むもまるで何も見えてこない。

 そんな表情を浮かべている船員に対して艦首は、

「ああ、報告は以上だな? んじゃ、お前もさっさと現場へ向かっておけ」

「あ、は、はいっ!! それでは私はこれでっ」

「任せたぞ。俺も後から、向かう」

 そう告げて船員を室内から駆り出した後に艦首はどすっと音を立てて席に座り直すと腕組みしながらニンマリと笑みを浮かべて呟いた。

「アレを素手で、か。大概の奴は激痛で持てない代物に関わらず、素手で……となると、だ」

 成る程なぁ、と艦首はくつくつとした笑いを零しながら幾度か頷く。

 そして小さな声で「さて、そんな奴らは今、どうしているかね」と呟きながら艦首は椅子から再度立ち上がり、コツコツと足音を鳴らしながら指令室から姿を消したのであった。



 同時刻。磯の香り、潮の香り、海の匂い。

 そんな芳しく、そして約二名にとって懐かしい匂いが鼻孔を強くくすぐる船の上。そこは現在進行形で船上であり戦場と化しており、そして――、

 圧倒的不利の独壇場であった。

「……追い込まれましたねぇ……」

「……追い込まれたなぁ……」

 総勢二一名の面々に船首に押しやられる形で追い込まれた四人。

「正直」笑えない、と言う想いを抱きながら「ヤバイんですけど……」

「言うなよ、綾崎。俺だってわかってるよ、ヤバイって……」

「一目で実力差がわかるのが嫌になりますよ……!!」

「一目散で逃げてぇよ俺だって……!!」

「目算しても逃亡は無理ですけどね僕ら」

「盲目的に未来が見えないもんなぁ……」

 先が見えない――と言うより、先が見たくない。絶望的未来を視たくはない。

 そんな想いとは裏腹にはらりと薄氷のごとく無情に、じりじりと迫る五倍近い人数に冷や汗を滝の様にかく五十嵐、そして綾崎の二人であったのだった。



【続】


__________________________________________________________________________________


はい、以上何か無意味に無駄に風呂敷大きくしたようなしなかった様なだったね!!

いやぁ相変わらず何か妙に新キャラとか出るよねこの作品。

そして無価値に登場するキャラに一々名前を付けてるのだ凄いでしょう!!

まぁ兎にも角にもそこは置いておいて……次回でさぁどうなるな彼らなのです!!

しかし何だかんだ今回は結構危ないんだよなぁ……作者的に。

動き出すのは次回かはたまた次々回か……。

何にせよ次回もよろしくです!! それでは!!

……ちなみにカードゲームうんぬんは現実にはないよ、あんなカード!!





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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 12/28 ( No.14 )
日時: 2012/12/28 07:48
名前: 球磨川ボックス


どうも、球磨川ボックスです!
更新されていてとても嬉しいです♪

では、感想へ〜

ガルガーノさんは凄いですね。皿で受け流すとは!
コノヤロウなお兄ちゃんは押されっぱなしだね♪
白桜…凄まじい威力ですね…
ちょっと当たった程度で切り裂くとは…
フライパン…叩かれたら痛いでしょうね。
さらに追い打ちをかけるようにハンマー…余程憎かったんでしょうね…


そして帰ると双子の少女はカードゲーム…楽しそうですね。
どこにあったのか気になる所です


追い込まれた四人…絶対絶命ですね…
ハヤテ、コノヤロウなお兄ちゃん!少女二人だけでも逃がすんだ!


では、また〜

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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 12/28 ( No.15 )
日時: 2012/12/28 10:57
名前: キーst

 はい、キーなのでし。

 『コノヤロウはレベルが上がった♪』
 『コノヤロウの筋力が3上がった♪コノヤロウの悪人度が3000上がった♪』

 てわけで、コノヤロウはレベルアップによってモブに成り下がりました。

 さて、コノヤロウと違ってハヤテは格好よかった。にしても、あの『決闘する化物達』のカードゲームがあるなんて……どこまで有名なんだよ。

 てなわけで、モブのコノヤロウさんと格好よかったハヤテくんの無双状態を期待……………していいんですかねぇ。またクルノデスヨッ♪
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 12/28 ( No.16 )
日時: 2012/12/28 19:48
名前: コサッキー

どうも!止まり木に移ってからは初めましてのコサッキーですっ!

……いや、初めましてってしょっちゅう話してる訳ですから、何かおかしい気もする気がするんですが……まぁ、事実ですし気にしないでおきましょう。

さて、一人なので話す事も無いですし……感想に参りたいのです。……一人って寂しいですけども。

ま、気にしない!

というわけで感想ゴー♪

おっと、初っ端から白桜か……色々と懐かしいんだか謎何だか…。

まぁ、武器としては最上級になりそうな予感のする武器ですねー。

んで、それと同時進行する二人の戦いでは……やっべ、ガルガーノさんめっちゃ強い…!

皿とか「どんだけ奇抜!?」ってリアルで突っ込んでたのに…!そんな使い方で戦うなんて…!すげぇ…!

そしてそこに白桜で援護に入ったハヤテ……と思ったら、一瞬で決着ついちゃった……どんだけ白桜の切れ味いいんですか…。

んで、自分の得物を壊されたガルガーノさんに対してフライパンで止めを……うん、何でフライパンがあるの?

悲しい倒され方だなぁ……と思った矢先にハンマーでオーバーキルしちゃったよ…。必要あったの?

んで、片付いた事だし、双子を助けに行こう。と決意した二人ー。

……そして場面変わったら………………うん、どうやって突っ込もう。言葉が見つからないや。

「どんなカードゲームだよ」って言うべきか「何でそんなカードがあるの?」とか「というか枚数どうなってんの?」とかとか「つか発狂お兄ちゃん酷くない?」とか……ま、全部言えたのでよし。

そしてコノヤロウお兄ちゃんが大声出したせいで人が集まるという……全く。

……というか、色々出てきたけど、さっさとやられちゃった敵さん…。面白そうな人ばっかだったのに…!

そしてまぁ、結局は追い詰められちゃったんですね……まぁ、ある意味納得したけども…。

さて、こっから無双になるのかどうかも含めて楽しみにしておりますっ♪

ではここらで失礼いたします!色々とはっちゃけた気がするのでごめんなさい!

ではでは!!
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 12/28 ( No.17 )
日時: 2012/12/30 22:23
名前: 郷音

ど〜うも♪
感想2回目にして、李薇さんが来たことによってあの少女の登場確率が上がったということで超絶テンションアップな郷音で〜す♪

更新されていてとっても嬉しいです!

では感想に移るかもしれないかもしれないかもかもなのです!

ガルガーノさんは強いんですね!皿を見事使いこなしています。
実は皿ってすごく盾として使えるらしいです。
ですから押されていたのは仕方ないです五十嵐君。
他の人から発狂やらコノヤロウやら言われてるのは気にしないほうがいいと思います。充分強いと思いま〜す♪

………ハヤテ…まさか白桜を対人に使っちゃうとはね〜……
あの城にあった時点で神様に関係のあるものだと予想つくのに…
剣に触れるばかりか自分と同じ生命に使うとは…あなたは天罰レベルの罪を犯しましたよ…

まぁそれで助かったけど…

最後にオーバーキルとは…………………………ハヤテ…最低……
とどめっていうのはね、その場にあったものをとっさの判断力で相手の急所に叩きつける、命がかかってるなら普通そうだよね?
ていうかピンチを助けてもらったのになに文句いってんの!フライパンだからなに?
ガルガーノさんだって力のかぎり戦った相手でしょ?
オーバーキル必要あったかー!!?

で、双子を救出ゴー!で……………………………………………………………………………何かな?これは?
なんてツッコメばいいのかな?
よく思いついたものですね〜……


五十嵐君が声を出したせいで人が集まったか…ギャグで考えれば五十嵐君が悪い、現実的に考えればハヤテと双子が悪いね!

敵がウザイ…何ですか?めだ○ボックスですか?

追い込まれた四人…絶対絶命ですね…


さて、これからどうなるか楽しみです♪
ではここらで失礼させていただきます♪
次回も楽しみです♪
ではさようなら〜♪♪
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Re: 第三回『読者アナザー』 ( No.18 )
日時: 2012/12/31 21:07
名前: 迅風

▼読者アナザー3

▽球磨川ボックスさん

>どうも、球磨川ボックスです!

>更新されていてとても嬉しいです♪

へい、感想ありがとでやんすにゃーっ!!

五十嵐「口調が混ざりまくってるぞ、おい」

>では、感想へ〜

>ガルガーノさんは凄いですね。皿で受け流すとは!

ガルガーノ「伊達に一〇数年、『プレート・ブレード』で戦い続けてはいないからな」

皿でさらりと受け流すのです!!

綾崎「それがやりたかっただけじゃないでしょうねぇ!?」

でも作中で最強の防具は土鍋なのです!!

綾崎「何故に!?」

>コノヤロウなお兄ちゃんは押されっぱなしだね♪

コノヤロウなお兄ちゃん「誰がコノヤロウなお兄ちゃんだよーって名前がぁ!?」

五十嵐君、基本的にこう……序盤の附属みたいな!!

コノヤロウなお兄ちゃん「ねぇ扱いひどくねぇ? 改善の余地とかなくないかねぇ!?」

でも今回は格好よく書けたのですにゃーっ!!

コノヤロウなお兄ちゃん「マジか、嬉しい……!!」

>白桜…凄まじい威力ですね…

>ちょっと当たった程度で切り裂くとは…

白桜は一応、最強武器にあてがっておいてますからね!!

今作どこまで最強か知らないけどね!!←

綾崎「ちょっとぉ!?」

でも実際、切れ味は一級品なのですー♪

>フライパン…叩かれたら痛いでしょうね。

ガルガーノ「……鉄製だったからな」

五十嵐「なー。有効な武器なんだよ」

綾崎「傍目ギャグでしたけどね」

>さらに追い打ちをかけるようにハンマー…余程憎かったんでしょうね…

五十嵐「いや別に憎くはなかったけど、やっぱり倒した際の映像的に?」

綾崎「横槍入れた結果、凄く申し訳ない気分になりましたよ……」

>そして帰ると双子の少女はカードゲーム…楽しそうですね。

>どこにあったのか気になる所です

咲「そこらへんーっ!!」

幹「だよねだよね、そこらへんにあったんだーっ♪」

綾崎「扱い適当過ぎませんカードゲーム!?」

何か書いてたらあんなノリになってったにゃ。

五十嵐「相変わらず考えなしだなぁ!!」

>追い込まれた四人…絶対絶命ですね…

>ハヤテ、コノヤロウなお兄ちゃん!少女二人だけでも逃がすんだ!

綾崎「……ですよね。最低限、あの二人だけでも……」

五十嵐「……ボートに乗せたとしてそっから先が問題だけどな」

綾崎「なんですよねぇ……!! そこが問題です……!!」

>では、また〜

球磨川ボックスさん感想ありがとうございましたー!! 次回もよろしくです!!



▽キーst

>はい、キーなのでし。

うにゃい、じんふーなのでごぜぇますだざますっ!!

五十嵐「だから色々混じってんぞ!?」

>『コノヤロウはレベルが上がった♪』

コノヤロウ「唐突になに!?」

コノヤロウ「――っていうか名前がまたぁ!!?」

綾崎「何かレベルアップしたみたいですけどね?」

>『コノヤロウの筋力が3上がった♪コノヤロウの悪人度が3000上がった♪』

コノヤロウ「お、おお。そりゃ順当な――っておかしいだろぉ!! おかしいよなぁコノヤロウ!? 悪人度が三〇〇〇ってどっから出てきたよぉ!!?」

二やってした時の顔は結構、悪人っぽいけどね五十嵐君!!

>てわけで、コノヤロウはレベルアップによってモブに成り下がりました。

コノヤロウ「だーれーがっ、モブだってんだよコノヤロウ!! 俺はモブなんかじゃねーっての!! 初っ端から出てるんだからな!?」

でも出番がなぁ……。

コノヤロウ「ないの!? 作れよ、作ってくだされよ!?」

長期離脱すっからねぇ……。

>さて、コノヤロウと違ってハヤテは格好よかった。にしても、あの『決闘する化物達』のカードゲームがあるなんて……どこまで有名なんだよ。

綾崎「自分としては格好いいとは思えませんでしたけど……今回も相当格好悪かったですしね〜……。でもありがとうございます♪」

五十嵐「結局、あのカードゲームはなんだったんだ……」

『デュエルバケモノーズ』。大人気カードゲームだよ!!

ノリで発案した!!

五十嵐「相変わらず適当な場面大すぎぃ!!」

>てなわけで、モブのコノヤロウさんと格好よかったハヤテくんの無双状態を待……………していいんですかねぇ。またクルノデスヨッ♪

五十嵐「ヘッ。まぁ期待してくれていいぜ!! なんたって俺のスキルも出すしなっ!!」

綾崎「容赦なかったですよねー……あの異能は……!!」

と言う訳で無双の期待に応えてやろうじゃありませんかっ!!

キーstさん感想ありがとうございましたー!! 次回もよろしくなのです!!



▽コサッキー

>どうも!止まり木に移ってからは初めましてのコサッキーですっ!

やっはー、コサえもん!! なんでそんな他人行儀なの?

五十嵐「うん、ストップしようなー」

>……いや、初めましてってしょっちゅう話してる訳ですから、何かおかしい気もする気がするんですが……まぁ、事実ですし気にしないでおきましょう。

だよねー。コサえもんとはもうツイッターでじゃれ合いの数々だもんねー。

ツッコミがいいよね!!

綾崎「主にじんふーさんの無茶ぶりでね!!」

ってわけで気にせず期を考えずいつも通りにいこう!!

>さて、一人なので話す事も無いですし……感想に参りたいのです。……一人って寂しいですけども。

語尾に「?」をつける可愛い天使が私のブームの一つなんだっ。

綾崎「この期に及んでまだ、この作者はっ!!?」

でも一人って寂しいよねーウサギの様に死ぬまで寂しくなったことはないけど、やっぱり一人は寂しいよねー。何も話さなけりゃ気楽だけど、駄弁りたい時はさびしいよねー。

綾崎「そうですねぇ……」

>ま、気にしない!

>というわけで感想ゴー♪

やっちゃるぜぇええええええええええええええええええええええええええ!!!

綾崎「何か最近。じんふーさん叫びキャラのレッテルついてきましたよね……」

>おっと、初っ端から白桜か……色々と懐かしいんだか謎何だか…。

>まぁ、武器としては最上級になりそうな予感のする武器ですねー。

初っ端から白桜なのですー。ここはまぁ昔通りやね!!

綾崎「懐かしいですねぇ……」

目も当てられなかったけどね昔の文章は……悲しくなったよ。まー色々懐かしく色々謎めいている武器ですよーっ♪

五十嵐「リメイクに当たって一言」

そうだね。前みたいにはいったらつまらんし、何かはっちゃけるかもしれないね!!

>んで、それと同時進行する二人の戦いでは……やっべ、ガルガーノさんめっちゃ強い…!

>皿とか「どんだけ奇抜!?」ってリアルで突っ込んでたのに…!そんな使い方で戦うなんて…!すげぇ…!

ガルガーノ「十年程、この戦闘方法でやってきたからな」

『プレート・ブレード』……皿でさらりと受け流して刀でトゥっと切り刻むのです。

五十嵐「お前それ言いたかっただけだろう」

ガルガーノ「日本の地で培った最強の剣舞だ……!!」

なんか全部出せなかったけどね!!

>そしてそこに白桜で援護に入ったハヤテ……と思ったら、一瞬で決着ついちゃった……どんだけ白桜の切れ味いいんですか…。

綾崎「だって防いだらなんかスッパリって……」

ガルガーノ「私の業物がぁ……!! 名刀がぁ……!!」

最強武器の名に恥じないデタラメな切れ味を再現してみました!!

五十嵐「戦いとしてどーなの、これ?」

そんなもの気にしない!!

五十嵐「バトル含んでるんだよな、この作品!?」

>んで、自分の得物を壊されたガルガーノさんに対してフライパンで止めを……うん、何でフライパンがあるの?

五十嵐「あったから」

綾崎「単純な理由ですね……」

五十嵐「んな事言われてもサラダオイルの傍にあったんだって」

綾崎「誰ですかそんなもの武器庫に入れたの!?」

>悲しい倒され方だなぁ……と思った矢先にハンマーでオーバーキルしちゃったよ…。必要あったの?

絵的に。

五十嵐「絵的に」

綾崎「こういう結末だったらまだ良かったかなー構図的に、とか言わなければよかったと反省しています」

>んで、片付いた事だし、双子を助けに行こう。と決意した二人ー。

>……そして場面変わったら………………うん、どうやって突っ込もう。言葉が見つからないや。

ガルガーノ「……何故、ここで二人がいない」

文章に約一名食いついて色々裏であるのにゃ。

安栖里「ですが確かに言葉が見つかりませんねぇ……助けにきてたのに」

基本、空気を読まず悪びれないのが彼女らだからなのにゃ。

>「どんなカードゲームだよ」って言うべきか「何でそんなカードがあるの?」とか「というか枚数どうなってんの?」とかとか「つか発狂お兄ちゃん酷くない?」とか……ま、全部言えたのでよし。

どんなカードゲームだよ。アンサー『デュエルバケモノーズ』。

なんでそんなカードがあるの? アンサー『作成側がゲームバランスを考えていないから』

と言うか枚数どうなってんの? アンサー『想いのままに引け』

つか発狂お兄ちゃん酷くない? アンサー『別にどーでもいいやー』

発狂お兄ちゃん「おい待て最後、どうでもよくねぇって!?」

>そしてコノヤロウお兄ちゃんが大声出したせいで人が集まるという……全く。

コノヤロウなお兄ちゃん「俺が悪いの!?」

綾崎「ツッコミなんかしてるからですよ、まったく」

コノヤロウなお兄ちゃん「この事態にボケやってる方は不謹慎だがな!!」

三人『……ボケ?』

コノヤロウなお兄ちゃん「ただの素だから性質がわりぃコノヤロウども!!?」

>……というか、色々出てきたけど、さっさとやられちゃった敵さん…。面白そうな人ばっかだったのに…!

仕方ないよ。やられ役だもん。

安栖里「身もふたもない事言わないでくださいよ……」

ガルガーノ「身を切る様な思いをしたぞ……」

サッサリ「折角俺っち出てきたってのに台無しだZE……」

>そしてまぁ、結局は追い詰められちゃったんですね……まぁ、ある意味納得したけども…。

現在、二一対二!!

綾崎「不利ですねぇ!!」

だが思い出してほしい私の小説の特徴……主人公たちにかけた加護の大きさ!!

主に主人公補正を!!

綾崎「身もふたもない!!」

>さて、こっから無双になるのかどうかも含めて楽しみにしておりますっ♪

始まりますよ……格好いい彼の出番、見せ場です!! ご期待あれ!!

五十嵐「へっ。まぁ大神には及ばずとも俺も電気使いとしての意地を見せるさ」

>ではここらで失礼いたします!色々とはっちゃけた気がするのでごめんなさい!

はっちゃけない感想なんていやにゃあ!!

綾崎「なにこの問題発言!?」

まぁ適度にはっちゃけてオッケーなのですよい♪

>ではでは!!

コサえもん感想あり……!!←

コサッキーさん感想ありがとうございました!! 次回もよろしくなのです!!



▽郷音

>ど〜うも♪

>感想2回目にして、李薇さんが来たことによってあの少女の登場確率が上がったということで超絶テンションアップな郷音で〜す♪

甘いのです……!! 絶対、郷音さんよりも私の方が李薇さん出現に超絶絶対値テンション天元突破していると自負しているのですからぁ!! な迅風なのです〜♪←

綾崎「あの少女っていうと……!!」

待つんだ速い。そのパァァァな顔はまだ随分速い……!!

>更新されていてとっても嬉しいです!

>では感想に移るかもしれないかもしれないかもかもなのです!

更新理由は前書き通りさ!! 嗤わば笑えなのですー!!

綾崎「まぁ迅風さんにとって同期ですからね♪」

ガチで泣いたさリアルに咽び泣いたさ、まだここにいてくれたと感涙したさ!!!

五十嵐「そっか……。そしてどっちやねん!!」

>ガルガーノさんは強いんですね!皿を見事使いこなしています。

>実は皿ってすごく盾として使えるらしいです。

へー、そうなのですかー。←

綾崎「作者が知らないってどういう事でしょうか!?」

語呂で決めた感と皿でさらりが気に入ったから合わせてみただけで、そういう効力はとんと存じ上げなかったのにゃーっ。

五十嵐「うぉい!?」

本当は剣舞を発揮させてみたかったですが……まぁいいか、と。

綾崎「なんですか、その扱い!?」

>ですから押されていたのは仕方ないです五十嵐君。

>他の人から発狂やらコノヤロウやら言われてるのは気にしないほうがいいと思います。充分強いと思いま〜す♪

ガルガーノ「とにかく私の『プレート・ブレード』は長年のたまもの。そうたやすくは破られるはずはなかったのだがな……」

圧倒的切れ味にさらっと流せなかったのです……!!

五十嵐「そしてようやく俺への見方が優しい味方が……!!」

綾崎「強いのは違いないんですよね……。電気とか強いですし。でもなんていうか……」

五十嵐「何ていうかなんだウルァコノヤロウ!!」

懐かしきかな……個性を生む為に語尾『コノヤロウ』……!!

>………ハヤテ…まさか白桜を対人に使っちゃうとはね〜……

綾崎「うぐっ」←苦虫を噛んだ表情

>あの城にあった時点で神様に関係のあるものだと予想つくのに…

綾崎「ううう……!!」←申し訳なさそうに下を俯く

>剣に触れるばかりか自分と同じ生命に使うとは…あなたは天罰レベルの罪を犯しましたよ…

綾崎「何か反論出来る隙がありません……!!」

ガルガーノ「……そう言う時は『全力を持って戦って何が悪い』とでも開き直っておけ、まったく……」

綾崎「ガルガーノさん……!!」

ガルガーノ「…………」←何故感謝の涙目を受けているのだろうかと考える

>まぁそれで助かったけど…

>最後にオーバーキルとは…………………………ハヤテ…最低……

綾崎「僕の所為!? いや、確かにそそのかしたのは僕でしたが!! あくまでこんな感じならしまったかなー的な発案で追撃は示唆しなかったつもりだったんですけど……」

>とどめっていうのはね、その場にあったものをとっさの判断力で相手の急所に叩きつける、命がかかってるなら普通そうだよね?

綾崎「まぁ、それはそうなんですけどね……。あれだけの強敵をギャグのごとくフライパンで倒すエンドって何か物悲しくって……。……っていうかその場にあったものならあそこ他にたくさんありませんでしたか五十嵐君?」

五十嵐「んー? あったけど、手近にあったのフライパンと羽子板だったからさ」

綾崎「何故その二択!!」

>ていうかピンチを助けてもらったのになに文句いってんの!フライパンだからなに?

>ガルガーノさんだって力のかぎり戦った相手でしょ?

>オーバーキル必要あったかー!!?

綾崎「ええ、まぁ助けてもらったのは事実だし文句もアレでしたけどね。フライパンじゃしまらないなぁとかいう感想です」

五十嵐「別にフライパンでもいいじゃねぇか?」

綾崎「いえ、何か物悲しく……いや、もういいです、何か討論してくると泥沼にしかならない気がしてきたんで……!!」

さて、そんなフライパンで倒されたガルガーノの次回登場予定は……。

五十嵐「あるのかよ!?」

>で、双子を救出ゴー!で……………………………………………………………………………何かな?これは?

咲「カードゲームだよ!!」

幹「面白かったんだよねーっ♪」

基本、空気読まない双子少女であり天真爛漫いつでもな二人です。

五十嵐「いや、少しは緊張しようや」

>なんてツッコメばいいのかな?

>よく思いついたものですね〜……

書いてたらそれとなく暴走しました☆

綾崎「どうりでカオスな内容に!?」

>五十嵐君が声を出したせいで人が集まったか…ギャグで考えれば五十嵐君が悪い、現実的に考えればハヤテと双子が悪いね!

さてどっちが正しいかな。正解、どっちも正しくて正しくない!!

五十嵐「ただの意味不明!?」

綾崎「じんふーさん、基本本当にノリだけで執筆が進んできますからね〜……」

>敵がウザイ…何ですか?めだ○ボックスですか?

めだかボッ○スとは言わないが、結構前々からこういうノリはあったのですよね、私!!

綾崎「新キャラとかバンバン登板してきますからね……」

まぁウザイ敵やら何やら楽しんでもらえたら嬉しいのですたい!!

五十嵐「どこの方言!?」

>追い込まれた四人…絶対絶命ですね…

ええ、絶体絶命の逆境です……!!

綾崎「結構いつもの事ですけどね僕」

五十嵐「言われてみればそうだな」

不幸体質と浮浪体質は凄いねぇ……?

>さて、これからどうなるか楽しみです♪

>ではここらで失礼させていただきます♪

>次回も楽しみです♪

今回はまぁバトルですね。だがなんとあの男が大活躍を……!!

ご期待破りますのでご期待ください!!

綾崎「どっち!?」

>ではさようなら〜♪♪

郷音さん感想ありがとうございました!! 次回もよろしくなのです!!
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Re: 第七話『全面ペルソナ』 ( No.19 )
日時: 2012/12/31 21:07
名前: 迅風

さぁ皆々様いよいよ今年も終わりです!!

年末年始の年末足る今宵!! 私はハイクオリティと盲信して自画自賛して第7話をお送りさせて頂きます!! 変態もこぞって出るだろう小説をよろしくです!!←

では新年に向けて年末最後の更新なのです!!

では、どぞっ!!!!

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 第七話『全面ペルソナ』



        1



「さて、困りましたねぇ」

 まるで旧来の友人にでも語りかける様な穏やかでゆるやかな声で青年、安栖里仮は語り出す。

 戦場足る船上の元に談笑を行う。

「熟考してみてください紳士淑女の皆様方。果たして、考えを足して考えてみればお分かりになられる通りでしょうが、この状況をどうやって打開するかを。打開せず他界したくもないのでしょう? 二一対二の戦いに戦いと呼べる現象は、そう易々と起きたりは致しませんと告げておくよ」

 まるでこれから楽しいショーが開幕するかの様な身振り手振りで口振りする。

 始まると言えば始まるだろう。圧倒的有利による殺戮ショーの様な出来レースが。この船上に於ける有利不利は誰の目に見ても一目瞭然であるのだから互いの立場は明確だ。二一人を相手どる事等、そんな簡単な話ではありえないのだから。

「船上での行動を把握した分には、君ら二名、中々に強い。それは讃えようじゃないか。――ですが、いえ、だからこそ理解出来ているのではないか? 君ら二人の戦力は――、決してどうして我ら二一人には及ばない、及ぶべくもないという実態に」

 スッ、と安栖里は天狗の仮面を取り出し仮面の向こうに顔を隠す様に呟いた。

 その行動の意味を知るべくもない綾崎と五十嵐はただただ疑問を呈す他にないが、彼の言論に対しては威風堂々に異論を唱える。

「へっ。やってみねぇとわからねぇだろうがコノヤロウ」

「確かにやったところで結果は見えているかもしれません。と言うか正直見えています、ですけれどそれで諦められるかどうかに関しては――諦める気はないんですよ僕は」

 逆境であり苦難であるから――それで諦められるのだったら二人は今ここにいない。

 とっくに墓場の中で悠々自適に屍ライフを満喫して平穏を楽しんでいる頃あいだ。

 不幸な人生を送ってきた綾崎と。浮浪な人生を歩まざるえなかった五十嵐は。

 人生を諦める事を選び取っていたならこんな船の上で二一人相手取っている事はなく、もっと早くに死を選ぶなりなんなりしていた事だろうから。

 何事もやってみなければわかりはしないのだから。

 だからこそ諦めない。

「『諦めたらそこで試合終了』――ってよく言うよな。まったくだぜ、諦めたら本当に試合終了だ。俺達はまだ相手に一九点くらい格差つけられてロスタイム間近って立場だ。けどなホイッスル鳴っても俺は諦めないぜコノヤロウ。場外乱闘だ」

「それ迷惑ですよ」と苦笑を浮かべつつ「僕なら審判を仕留めます」

「お前の方は完全に犯罪行為じゃねーかよコノヤロウ」

 くくっと笑う五十嵐に対して「じゃあいっそ時計でも壊しますか?」と軽口を叩く様な気楽さで綾崎は告げた。その言葉にいいや、とばかりに首を横に振って五十嵐は告ぐ。

「もっと普通に、王道に――逆転劇だコノヤロウ。二〇点シュートぶち込めばそれで済む話なんだからな」

 威勢のいいキレのいい覇気のいい顔つきだ。

 五十嵐はニッと白い歯を光らせて勝ちを得る為に、価値のある戦を仕掛ける猛獣の様な勝利を狙う者の顔を浮かべた。その顔を見ていると綾崎も胸の内からゴッと勇気の様な感覚が湧き上がってくる。沸々と。

 軽口を叩く様に綾崎は呟いた。

「訊いてませんよ五十嵐君」

「何をだ?」

「そんなとっておき持ってるなんて、ですよ。電気とか格好いいじゃないですか」

 使用後の光景を一度見ていたから何となく――信じられない心地ながらも、その可能性を検討していたにしても電気を操れる等とは格好いいとばかりに羨ましげで――頼もしげな表情を浮かべた。

「カッ。悪かったなコノヤロウ。とっておきだからこそ秘密にしてたんだよ」

 バリィ、と激しい音を光らせながら綾崎の右肩をコツンと拳で叩く。

 自分は強いから――安心して背中任せろ、と言う彼の内心が体中に痺れる程に伝わった。

「行くぜッ、綾崎っ!! お前が一〇人、俺が一〇人!! 半々づつ喰らって勝利の凱旋歌ってこうじゃねーかぁあああああああああッ!!!」

「ええっ!! やりましょう、五十嵐君!!」

 白桜は危険すぎる。白桜を武器の盾代わり程度に構え、ぐっと拳を握りしめる綾崎。その顔に一切の不安は無い。綾崎の隣でギラギラに傍目あくどい笑みにすら見える顔をし《バリバリ!!》と電撃を放つ五十嵐もまた同様だ。

 後方から聞こえる双子の少女の、

「かーっこいーっ♪」に続いて「コノヤロウお兄ちゃんもー」に続いて「綾崎のお兄ちゃんもー」声を合わせて「「頑張れぇええええええええええ!!!!」」と応援を叫ぶ。

 小さいながら小さい子だけれども自分達を応援する声に勇気を貰い。

「行くぜ、雑魚共っ!! 冥土の土産に覚えておきなっ、この五十嵐雷の名前をなぁあああああああああああああああああああっ!!!」

 空気が打ち震える様な紫電が駆け動作に準(なぞら)え翔けた――!!



 五十嵐雷は帯電体質である。

 幼い頃から数回に分けて落雷に打たれた過去を持つ彼の身体は幼いながらに電気という存在に順応してゆく奇跡的な結果を運び込んだ。原因足るのは幼少期から一人で外に野宿する様な形で数年に渡り生活していた事による副産物であった。

 そうした事による一点突出はやがて特殊な力として覚醒に至る。

 五十嵐雷の能力『蓄電記(オウガバイアグラフィ)』は電気を溜めこむ異能である。

 電気を帯電する事に特化したこのスキルの性質は電気を操るには、どれほど願えども届かないにしても、強力な力である事実は揺らがない。操れないまでも扱えないわけではないこの力を五十嵐は子供時代から今へ至るまでの間にある程度の制御を行えている。

 例えば地面に間接的に電流を走らせる事で相手に気付かれにくい状態で関電させる地根通発電(グランドスパーク)≠始めとして電塊を銃撃の様に発する『銃電(ショックガン)≠ニ言った遠隔技を持つ。

 そんな彼の帯電体質の成す十八番であり最強技とも呼ぶべきが近接距離に於ける関電。

 スタンガン人間。

 その時の五十嵐雷はまさしくそう言った存在であると言えるだろう。備蓄された電力を周囲へ放散する事により周囲を電撃で打ち倒す。単純だが、故に強力な攻撃だ。

 自らが放電する事による周囲を倒す。その時の光景はまるで『電の華』と呼べる様な美しさすら放つ程だ。

 そんな五十嵐の放電技自華発電(アクシンデントディスチャージ)=\―その技が繰り出される事となれば並大抵の相手では抑え切れる代物ではない――。

 そもそもな話が自然系統の力に恵まれているという時点で五十嵐雷はある種の達成者であり超越者でもあり加護を得た者の一人であるとも言えるだろう。日常生活に於いても電気という存在の利便性は知れ渡っている様に電気という存在の応用性は尋常ではなく高い。電磁力学、電気分解といった科学的な応用範囲を含め、やり方次第で発電による火を起こす事も可能であるのだから電気という存在の加護は比較的大きいものがある。五十嵐雷のスキル『蓄電記』にそこまでの火力は無いにしても、電気系統の力を得たものの力量と言うものは図られた様に強大な力を兼ね備えるものである。



 ――そう言う前議は特に関係も無く彼は敗北したが。

 全身ズタズタに切り刻まれた五十嵐は弱音も敗北の声も発する事が出来ず、首根っこを掴まれて床から数センチ足が浮く形で完全敗北に喫した。

「五十嵐君……!?」

 致命的とまではいかずとも相当量の出血で重傷の五十嵐の容体を案じる形で体中を通常よりもハーフサイズ程度の槍で床へ縫い付けられる形に突っ伏した綾崎は告げた。

 まさしく完全敗北である。

 何と恐ろしい事にもこの場の勢力は今現在二一対〇だ。一人も倒せず――手も足も出せずして綾崎、五十嵐の両名は見事なまでに当たり前の様に負けた。両名、怪我による負傷は中々目を背けたくなる様なのに反比例するごとく総勢二一名の船員ことクルー達には目立った外傷は見て取れない。

 あるのは先刻五十嵐が突破口を開いた際に振り回したアックスによる負傷程度だが、それも現在では大した傷ではなくなっている。

「げっ、げっ、がぼっ」

 そんな五十嵐の口元から苦しげに吐血が噴き出た。

「おやおや。苦しそうだなあ坊主」

「るっせぇよ……!!」

 五十嵐は自らの首を鷲掴みする敵――、天狗の仮面を被った安栖里に対して苦しそうな顔だが明確な敵対心を表現した顔つきで呟きを零す。

「くららら」と奇妙な笑い声を発して「何だ元気じゃねぇか坊主」

「そりゃあムカつく奴の前で元気じゃねぇとこ何か見せたくもねぇしな」

 にんまりと意地の悪い笑みを浮かべながら張りぼての元気を示す。

 実際には見た目通り、見た目十割に五十嵐の肉体はボロボロの一言で済まされた。ズタズタに切り裂かれた皮膚から流血は酷いし体は麻痺して右半身が動き辛いし何より痛みで意識が途切れそうだった。

 それもこれもやったのは眼前のこの男――安栖里仮に他ならない。

(不気味なお面掛けやがって……!! コノヤロウ、この天狗の仮面を掛けた瞬間に人が変わったし、何か得体のしれないものへ切り替わりやがった――!!)

 そう。

 先の落雷で蓄電された電撃を身に纏い突撃した五十嵐を撃退したのは――出来たのは安栖里がこの面貌に切り替わってからであった。例え蓄電後すぐに敵を倒す為に使用したにしても、保存しておいた電力が少なくなっていたにしても――常人に電撃をどうにかする術など早々ないにも関わらず五十嵐は負けた。

 その事実は他ならぬ五十嵐が電気を扱えると言う実態を知る綾崎には驚愕だった。

「まさかたった一分で五十嵐君が……!!」

 戦闘の時間としては、言う通り一分で蹴りはついた。

 電撃を走らせて突進する五十嵐であったのだが天狗の仮面をつけた瞬間に安栖里は人が変わった様になり、五十嵐の電気を鷲掴み吸収。その後安栖里の電気を纏った拳を右肩に直撃され、更に信じられない事に風を操って刃の様な攻撃を続々命中。最後に頭突きを喰らわせて今現在の首根っこを掴まれて敗北した――というのが大まかな流れだ。

「テメェ……なにしやがった。そんで何者だよ……!!」

「一船員ですよ、割と真面目に。艦首に従うただちょっと異質なだけの船員です」

「何がちょっと異質なだけだよ……!!」

 電気使いである自分にこうも易々買っただけでも信じられない気持ちあるってのに。

 自画自賛になるが電気は自分のとっておきで、自信だったのにも関わらず成すすべなく屈服した現実に五十嵐は内心流石にキツイものがあった。

「その仮面に秘密がありそうだよな……!!」

 と言うかそれ以外にないだろう。仮面をつけた瞬間、彼は変貌したのだから。

「へっ。特殊な面なのか知らねぇが……ドーピングみたいな力に頼って買っても、それは自分の力じゃねーって話なんじゃねぇの?」

 皮肉る様に言葉を並べた。

「御心配ありがとう。だけれど坊主とワシは同じだよ。坊主が『電気を扱うスキル』を保有している様にワシは『仮面を使役するスキル』の持ち主。ただそれだけの他愛ない違いさ」

「仮面を……?」

 何だろうか、良くわかってはいないがさっきから超常現象に巻き込まれている綾崎にはそう言う特殊な話はちんぷんかんぷんなのだが判別がわかりやすい『電気』であった為かどうにか話に入り込もうと思えれば思える。難しいが。

「祝人身売買の御祝電に解説してやろう寝転がってる坊主」

 コンコン、と長い指で自分の仮面をつっつきながら、

「世の中、常識に収まらない者は探せば出てくるものなのだよ。そう言うものの異質性は事情次第で常識の枠組みを超えて『定式知らず』になってしまう。そう言った人種は異能と言うべきかスキル、と言うべきか。そう言う変わった趣向に凝り始める。なぁに世界的ピアニストが魅せる芸当に、高名な著作者が織り成す感動に、大人気スポーツマンが震わす高揚感に、さして大差ない些細な才なのだ」

 そうは言うが……と綾崎は思わざるを得ない。

 いや確かにどの分野に於いても一流の者は確かに常識の枠組みを超えたものに至っているというのはわかる。言ってしまえば、告げてしまえば『別世界の人の住人』と言う言葉の通りに自分達とはどこか違う尊む様なものに感じる。特に芸術の世界、スポーツの世界に於けるその差異は大きい。

 だが『定式が違う』存在等、綾崎は今日まで知りもしなかった――、

(……いや、結構知ってた)

 様な気がしていたが即座に補修する。

 びっくりしていたのが途端馬鹿らしいものに思えてきた。よくよく考えれば五歳児の頃に城とか剣とか化け物とか魔法とかよく見かけていた記憶がぽんぽん湯水の様に湧き出てくる。なんだったのだ今まで戸惑っていた自分。

 とすると、そうかと納得する。

 五十嵐の電気を見てもさして怯える事も無く距離を置くへもなく、ただ頼りになるなあと言う感想を抱けたのは昔があったからか。と一人得心がいった。

「……まぁ大体わかりましたよ、仮面使いさん」

「それは重畳。いや、驚きだよ。大概、こんな事言いだすと上っ面のおかしな人種と思われてしまうのだが理解が早くて助かるよ」

「って言う事は貴方の特化している事は……」

「そう。ワシの場合はまさしく『成り切り替わる』事だな。仮面の恩恵を得るのが私の特性の様なものだ。そんな今現在のワシの仮面は高鼻面=\―天狗になっているのだよ。得る力は飛翔能力、風力操作と言った類の恩恵だ」

 いや強いですよ、と苦々しげな表情で呟く綾崎。

 風を操作する上に飛翔能力まで持っているとは明らかに自然系統、系統こそ違えど五十嵐の電気と同類の類だ。とすると五十嵐の電気は彼の風に絡め取られて巻き込まれて削ぎ落とされて我が物顔で風の吹くままに返されたのだろう。

「鼻高々と天狗になりやがって……!!」

「わはは、先程まで自身の力に過信していた若者に言われる筋合いもないがね」

 単純に五十嵐の能力性質が負けたとは考えにくい。

 性質と言うより力負けしたのだろう。

(五十嵐君は蓄電しなけりゃ力にはならないし蓄えたのだって雷一回分だけど、あの人の場合は風なんてそこらじゅうに強風が吹いてるんだ。強運に富んでますね、まったく)

 船旅はこりごりな気分になりそうだ。

(そして定式に当て嵌めずに考えるなら……)

 チラッと体中、槍に貫かれた状態ながらも綾崎は視線を、この槍を放った者へ――アージョ=サン=セヴェーロへと向ける。セヴェーロは視線が向けられた瞬間「お? 何だ?」と呟きながらニヤニヤとした強者の笑みを浮かべた。

 それはそうだろう。

 力関係として完全に綾崎は屈服して手出しできない体勢にあるのだから。

 それを行ったのがセヴェーロだ。

 綾崎は彼もまた異質であると考えている。なにせ綾崎は五十嵐がただやられていくのを眺めていたわけではない――と言う事はなく『ただ眺めていただけ』なのだから。否、正式には必死に助けようと力を振り絞って彼を助力しようと行動しようとした。

 だが『不幸にも』彼が初手の行動として選んだ対戦相手はセヴェーロだった。

 ものごとに一石を投じる『横暴な横槍(インタラプト)』。

(行動しようと、助けようとしたら横槍を入れられた=c…!!)

 走ろうとしたら槍が足に突き立った。助けようと手を伸ばしたら手に槍が刺さった。庇おうとしたら背中に槍が食い込んだ。横槍を入れられて失敗したのだ。

「なっまいきーっ。なにその睨みつける様な目つき笑えるーっ♪」

 チャラチャラとした態度でくつくつ笑うセヴェーロ。その態度とこの特性とも呼ぶべき性質から想像できる彼への印象は『邪魔者』に他ならなかった。

 必死の行動を邪魔する邪魔者にしか。

 だがそれがいざ具現してみれば悪質極まりないものだった。一々阻害が成功する異能など邪魔でしかない。なぜ、邪魔でしかないかと問われれば単純に、不思議な事に、

「生憎、そこまで痛くないんで。大したことない異能ですね」

 見た目こそ派手に突き刺さっているが痛みはそこまで大きくなかったのだ。不思議な事にそれほどの痛みは感じない。それはおそらく彼が出来る、してきた邪魔が大したものではなかった事の具現なのだろう。

 同時に体が傷つく事に定評のある綾崎には、こうして縫い付けでもしないと効力は発揮できない代物だった。

「はっ。言ってろ。無様にねっ転がってる奴の負け惜しみなんて訊いてる暇ねーっての」

 耳の穴をほじりながらニヤニヤした笑みで返してくる。一応、事実なのだが彼の言う通り構図はそういったものの方が強かった。そして実際負け惜しみだ。どんな形であれ無力化されたこの現状ではどうしようもなく、しょうもないのだから。

 だからこそここで自分は立たねばならない。

「――ッ!!」

 ぐぐっと体中の槍の抜き身がズリズリと体内に痛みを響かせる。けれど痛みに屈するわけにはいかなかった。五十嵐を――ひいては双子の少女を助けなくてはならない。それが綾崎に残された原動力だった。

 槍に身を貫かれながらも起き始めている綾崎を見てセヴェーロは「うええ!?」と情けない驚きの声を零すが、一々耳を傾けているつもりはない。このままどうにか起きて、

「撥頭身(ノーヘル・ヘル・クラッシャー)<b!!」

「ガッ!!? !?」

 途端、背中にひどく重い一撃を見舞われた。体中が一点に集められた痛みに腹の奥の空気をがぼっと吐き出し槍の刀身がより一層深く食い込んだ。飛びそうになる意識の隅で「綾崎っ!!」と言う五十嵐の掠れた声で聞こえる。

 そうしてドシャア!! と崩れ伏す綾崎を見下し佇む男が一人。

 バルダッサーレ=レヴォンツォだ。

「貴方は確か……頭に石斧叩き込まれたはずじゃあ……!!」

 五十嵐の一撃で確かにやられたはずだ。生きていた辺りが正直、不思議でならないが。今は頭に傷など見えずピンピンしているから驚きだ。

「ふふ。ウチには優秀な船医がいるのだよぉ、にっぽんじぃん!!」

「船医……?」

「そう。『大神の手を持つ男』烽火ノ鼻(のろしのはな)大先生がっ!!」

「誰ですかそれ……」

 全く知らない。そんな事を考えると同時に綾崎は薄れた意識の中で自分の声に予想以上に少しばかりも力がこもっていない事実に愕然となる。ダメージが響いているという事に他ならず振り絞っていた気力が一度四散してしまった事を正直に語っていた。

 そんな頭でその烽火ノ鼻と言う先生が多分、医療系のスキルを持っているんだろうなーと漠然とした感想を抱きながら綾崎は次第に意識を失ってゆく……。

「気ぃ失ってんじゃねぇぞ綾崎!!」

 その一言で喝を入れられた。眠りそうだった意識が急激に霧を晴らして清涼になる。

 そうだった。今は窮地なんだった、と当たり前の事を切り捨てて自分だけ安らかに眠りそうになっていた情けなさを咎めながら「寝てませんよ」と小さく呟きながら体を起こそうとするが如何せん力が入らない。こんなんじゃダメだ。

「ははは、しかし五十嵐。お前は実に威勢がいいな。これだけ負傷しているというのに」

「うっせえ。一転特化がスキルだろうが異能だろうが、お前のは万能すぎて特化には至れてないだろうが。単純に天狗の面と電気で戦ったら絶対勝ってたね」

「手厳しいな。だが事実と受け止めておこう。そして」

 パキポキと右手を鳴らしながら安栖里は告げる。

「いい加減君が起きているのはここまでだ。次に目覚めるのは多分、買取人の前だろう」

「断る。絶対にお前を倒してそこらの路地裏でシーツに丸まって寝てるね」

「いや風邪引くからよそうね? それにどうやってワシを倒すと?」

「ヘッ。ご丁寧に自分の能力を説明してたのどこのどいつだよ。要はアレだろ? その仮面さえ壊してしまえば後は無力なお前だけ――ってな」

 こんな場面にも関わらず敗北の色等感じていない様子の五十嵐に対して安栖里は言う。

「その通りだよ。仮面を壊せば君の勝ちだ。しかしだな――その前に体を動かせない君にはもう勝ち目はないのだよ」

 仮面と共に告げる。

「『面財符(マスクドレスアップ)』」

 取り出したのはレシートの様な一枚の紙であった。安栖里はそれをべしっと五十嵐の顔へ張り付ける。五十嵐は突然の事に「!?」と驚愕を示したのだろうが、その表情は一瞬にして隠されてしまった。

 まるで幽霊を見たかの様な驚きの表情を浮かべたお面に遮られて。

「敵を石化したかの様に固めてしまう仮面――硬化敵面=v

 その言葉通り五十嵐は身動きさえ出来ぬ様に固まっていた。驚きにびくつかせたポーズのままカッチーン、という音さえ聞こえてきそうな程だ。

 仮面のスキル『面財符』――ここまで多種多様に効力を発揮出来るのかと綾崎は驚く。

「これで喋れない動けない、ああ安心してくれ眼だけは見えているからね」

 そう呟きながら『高鼻面』を取り外すと安栖里の素顔が目に映った。

「このお面はあくまで固くしているだけで石にしているわけではないのだから」

 そう呟きながらゴトン、という音を立てて石像じみた五十嵐を逆さまにして床に置く。周囲から(いや、何で逆さ……?)という疑問が発されたが気付いた様子はない。

「さて」視線を綾崎へ向けて「後は君だけだ。戦力も君だけだ。双子ちゃんは先程から怖いのか船の船首でバランスゲームをしながらガクガク震えているよ?」

「そりゃ震えるでしょうねえ!! 揺れてんですから!!」

 緊張感無いっていうか何してるんですか!? と叫ぶも双子の少女は「落ちた方が負けなんだよーっ!!」「絶対サッキーには負けないんだよーっ!!」と高い声で言っているが落ちた方は負けではなく死に繋がるだけである。

「というわけで君の不遇っぷりには目を見張るものがあるが、残念な話、人身売買の仕事は重要らしくてね。ここで君も彼と同じ目にあってもらうよ? マスクドレスアップ――」

 確かな声で呟く言葉。それを喰らえば終わりしか残されてはいない。

 その現実だけは飲み込めない。だって綾崎は死にたくないのだから。臓器や人身売買の先には死しか待っていないのだから。終わりたくなんてない。絶対に生きたい。

(こんなとこで……死ぬのだけは嫌だッ!!!)

「死にたくない……!! 誰か……っ!!」

 他人頼りって笑わば笑え。

 だけれど自分は死んでしまって――何も果たせずに終わるのは嫌だった。生きていればいつの日か償える時やまた逢える時――約束があるのだから。

 そんな切実な思いを涙と共に込めて綾崎は懇願した。

 誰か、助けてください、と。


「美男子あるところに、僕あRYIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII!!!」


 台風が直撃したかの様な轟音が船上に激しく打ち震えた。突風で布がはためく際の音の様な断続的な響きが空気を震わし、埃が吹き飛び、海面が唐突に吹き荒れる爆風で波紋状に揺れ動いた程であった。

 そんな現象を起こしたのは一つの嵐。

 天から突如螺旋状に舞い降りた嵐であった。暴風であった。厄介な。

 ゴゥ、と白い帯の様な風が弧を描くように拡散してゆく、その風の中心に一名の男が立っていた。額に手を当て何か格好いいポーズを決め込みながらドン、と立っていた。悠然と。

 そんな彼へ抱く感想は一つ。

『…………………………誰っ!?』

 数奇にも船上にいる全員が同じ感想を抱く。お前は誰だと。

 容姿は一言で言えば信じがたい程のイケメンだ。すらっとした体躯。整った顔立ち。水色の腰まで届く挑発的な長髪。理知的な緑の瞳。美青年、というやつだ。

 だからこそ言おう。誰だ、と。

 船員全員見覚えすらない青年であったからだ。

 まず話しかけたのは『狼咳者(ウルコフボーイ)』ことアルタムーラだ。

「テメェ、どこのどいつよ。俺らの船に突然にやってきて何の何の様だ!?」

「可愛らしいお嬢さん。招かれざる客ながらもやってきた事は謝罪しますよ。ただし突然やってきたのではなく突飛にやってきた――の方が正しいですがね」

「んにゃ……っ!?」

 可愛らしいお嬢さん呼ばわりされたアルタムーラは一瞬かーっと顔を赤らめて後ずさる。そんなアルタムーラを周囲は(乙女か……)と言う感想抱きながらも、次いで声を発する。

「どうやってここへやってきたのか、それはわからんが、おんしゃ……何の様でわっしゃらの船に来たんだ小僧?」

 老齢の男性、信楽厚遇が問い詰める様に問い掛けた。

 その言葉に対して青年はふっと小さな笑みを浮かべて答える。

「僕が此処に現れた理由ですか? 伏線も前触れも無しに突飛に飛んでやってきた理由をお知りになりたいと。僕も常々思っています美男子のお尻に生まれてきたかったと」

「何の話じゃ!?」

 途中から話題が妙な方向へ切り替わった事に驚きを浮かべたと同時に周囲が『なんだこの変な奴!?』という感想を抱くのとほぼ同時、

「まぁいいでしょう。隠すつもりもないですし、赤裸々に告白しますよ来た理由ならね。僕が現れた理由? はっはっは、そんなもの一+一より一と数えるより簡単なお話です」

 ぴらっと右手を軽く振って、右手の人差し指が綾崎含め船上の複数名を次々に指し、


「美男子がいる場所に、僕ありっ。――この世の真理で僕なりの真実です」


 いや、誰もついていけない。

 周囲は頭に疑問符を浮かべ、指さされた者たちは得体のしれない悪寒を感じながら立ち尽くす――ただ唖然と佇むほかになかった。

「美男子いるところに僕あり……? ええい、何を意味の分からない事いるんだZE……?」

 わけがわからないよ、とばかりにバンボラ=サッサリが頭を掻く。

 綾崎だって同様だ。

 同様に動揺を隠せない。何も隠す必要がないとばかりに佇む美青年に対して動揺を隠せずにいる。いや、誰ですかホント、と。

 そんな周囲の有様にくすくすと優しい笑みを零した後に、


「なぁに。難しく考える必要はないよ。僕は単純に美少年が、美青年が、美老父が。即ち全ての美男子が。好きで愛しくて大好きで熱中していて惚れ込んでいて押し倒したくて襲いたくてたまらない――どこにでもいる普通な、ただの変態さっ☆」


 シュピーン、と効果音が鳴りそうな甘いルックスを煌めかせて彼は告げた。

 その一言。比較的長めな言葉に対して船上の全員が同様な感想を抱いて動揺する。

『(へ……っ、へんたいだぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!??)』

 妙に格好いい気配こそ発しているが言っている事はまさしくゲイ――同性愛者のそれであった。周囲は空から降ってきた飛行石を持った少女ではなく変態性を持った美青年に対して数歩引いた。

 指さされた数名は更に数歩引いた。

「ただ、そんな変態も今日は少し違う事情の元に天から舞い降りたりしてるんだよね」

 やれやれ、とばかりに手を振ってから視線を綾崎へ向けた。

「美男子がいる場所に僕あり」

 だからこそ、と呟いて。

「美男子の声にいち早く駆けつけるのも、また僕さ」

 その言葉からわかる事は一つ。

「……まさか……僕らを助けに来てくれたんです、か……?」

「まさかも何もないよ。僕が現れる時なんて美男子を襲いたくて夜襲をかけて駆ける時か、美男子の助けを求める声の時くらいって相場が決まってる。変態なんてそんなものさ」

「変態だ!?」


「そうっ!! 変態!! 僕こそが変態。美男子大好き、愛してるがトレードマークの甘いマスクの変態だ。何故かって? 何故なら僕はガチでホモ!! この世の全ての美男子の永遠の恋人の名を訊いてもらえばわかる通りに!! 大変な変態って奴なのさっ!!!」


 キラーンと星が輝く様な爽やかな表情で妙に格好よく叫ぶ男であった。

 男の名前は、

「さて綾崎君」

「何で僕の名前知ってるんですか!?」

「恋人の名前を知らない男なんてこの世にはいないさ。いたとしたら大概クズか、秘密を抱えてしまっている子を相手にしてたか、くらいのもの」

「恋人じゃないですけどね!!」

「ハハハッ、つれないなあ僕の伴侶は」

「誰が伴侶でしょうね!?」

「兎にも角にも――」

 青年は視界に映る綾崎のズタボロな姿。五十嵐のズタズタに裂かれた姿を目視した後に前方に佇む主に女性と美男子ではない方々のみに縮こむ様な敵意をぶつけながら、綾崎へ向けて穏やかな声音で呟いた。

「良く頑張ったね、たった二人で。この人数キツかったろうに。こんなにボロボロになってまで……」

 優しくて包み込む様な声で労いの言葉を投げかけて。

「後は任せておきたまえよ。美男子の柔肌を傷つける奴は僕の憎むべき敵だ」

「柔肌言わないでください」


「後はこのガチホモ=メンズラバーズに全てを託して、体全部ベットで委ねる様に託してくれてかまわない!!」


「名前ツッコミどころあり過ぎですよ!? それと体は絶対に託さないですからね!? っていうかさっきから強調的になりまくってませんか、メンズラバーズさん!?」

 そんな綾崎の言葉を背中に受けて毅然とした態度で佇む。

 ゆるやかに流れて全てを受け流し耳障りのいい言葉だけ飲み干す様な風のごとく佇む青年の名はガチホモ=メンズラバーズと言った。

 メンズラバーズは手を小さく胸の前で掲げたかと思えば唐突に二冊の書物を握っていた。

 何時の間に出したのか――それは定かではないが、定まった対象に彼は言葉を投げかける。

「綾崎君」

「……何ですか?」

 頼もしく勇ましい笑みをふっと甘いフェイスに浮かべて、

「この戦いが終わったら――君のキュートなセクシーパンツを見せて欲しいな」

「お断りですよッ!!」

 締まらないままに戦いの火蓋はなお過熱気味に落とされた。

 暴風で船が揺れた際に端っこの方へ転がって放置気味な五十嵐雷を置き去りに。

 暴風の様な変態が戦いを引き継いだのであった。



【続】


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という事で嘘を吐いてみましたっ!!

五十嵐「俺の見せどころぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?」

綾崎「僕も特に何もないんですが……!?」

ふっふっふ。前回更新しながら私はこう思いました。

『やっべ、打開策どうしよ……』

とねっ!!

五十嵐「何を考えなしに執筆してんの!?」

綾崎「しかもとんでもなくフライング、文字通りフライングしてオリキャラ出現しましたもんねー……」

私もよもや、一番初めにフライングするキャラが彼だとは全く思わなかったよん☆

……しかし『面財符』のスキルも中々どうして書いてて愉快やなぁ……。

五十嵐の『蓄電記』も強力なスキルなんだけれどね……何分、本人が中々どうしてやられてくれるから私もびっくり。

五十嵐「俺の所為なの!?」

兎にも角にも次回はそうですねー。

脱出できるのか否か、果たして仮面で固くなった五十嵐君の命運は。綾崎君の今後はどうなるのか。そして空気を読まず天真爛漫な双子姉妹なにやってるのと思いつつ。

それでは次回!! よろしくなのですー♪

そして新春もよろしくだぜぃっ!!!



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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 12/28 ( No.20 )
日時: 2012/12/31 21:44
名前: 球磨川ボックス


早速見させてもらいましたよ!球磨川ボックスです!


五十嵐君カッコいいですね…雷を操る…か
カッコ良く突っ込んだハヤテと五十嵐君!
とってもかっこよかったです!

っと思ったらこれかあぁぁぁぁぁ!!!
その上をいく仮面使いさん…祭りにある仮面とか使ったら凄いでしょうね…
顔を引きちぎって人を助けるとか…凄いですね


「美男子あるところに、僕あRYIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII!!」
↑もうここだけで誰が来たかがすぐに分かっちゃいましたよ!
リメイクってことであまり前に読んでいた事を言わない様にしていたんですが、
これには衝撃を受けました!!

本当に変態だ!
もう褒め言葉になるぐらいの変態だ!
さて、その変態さんが来たからにはハヤテと…五十嵐君もかな?
童貞なくなったね☆


年末最後に迅風さんの小説が見れて良かったです!
これからもよろしくお願いします!!
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 12/31 ( No.21 )
日時: 2013/01/01 00:53
名前: 郷音

どうも〜♪郷音です!

迅風さん♪
新年、あけましておめでとうございますですねーーー!!♪
英語でいうならハッピーニューイヤー!!2013年です!

では感想に移ります♪

……………………………………………うわぁお………迅風さん、はっきりわかります。あなたは完全にめだ○ボックスにインスパイアされていますね♪
リメイク前はスキルなんてありませんでしたし。新鮮な感じがします♪


えええええぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!なぜですか!?
何故ゆえにあの変態がもういるのですか!?天s…っ!なのに!!?
フライングですね!

もうリメイク前と全くちがくて予想がつきません!!

ハヤテと五十嵐君は大丈夫ですか!?
変態は自分の願望のためなら普段の無料対数倍の力を発揮すると聞いたんですけど!
0.000000000000000000000000000000000000000000001秒の間にピーとかピーやらピーーーーーーーーーーーーーーーー!とかされませんか!?(違う平行世界にいったら思いっきりやられてました)



記念すべき日に迅風さんの小説が読めてよかったです!
ではさようなら♪
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 12/31 ( No.22 )
日時: 2013/01/01 20:25
名前: コサッキー

やっはい!ツッコミばっかさせられてるコサッキーです!!←(はっちゃけちゃおうと決意した)

いやいやはやはや。始めだから丁寧に行ったんですけど……うんまぁ、じんふーさんには合わないっすよねー。

つーわけで、色々テンション上げてこうやーっ!!

零司「ちょっと待てや、作者」

……ふぁい?

零司「気の抜けた返事してんじゃねえよ。そして一つ聞こうか」

なんだいなんだい?

零司「……なんで俺が連れて来られてんだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

おーう、だーいぜッきょー。

零司「そりゃするわっ!!何で!?何で二回目で俺連れてこられたの!?」

ふっ、愚問を…。

零司「あぁ?」

単に寂しかったからに決まってんだろ!!

零司「考えうる限り最悪の内容だなぁ!!」

まぁねっ!

零司「褒めては無い!!」

じゃ、感想行こうか!!

零司「話を聴け!」

断るよ。

零司「即答された!?」

よし、感想ゴー!

零司「めんどくせえからいったらぁ!」

の前に、零司。自己紹介。

零司「色々削がれるなぁ…。……三千院家執事、大神零司」

じゃ、今度こそ感想ゴー♪

零司「疲れるわぁ…」

さて、初っ端ピンチだね。

零司「だな。そもそも、船にいる時点でピンチになる可能性は高いがな」

逃げ場ないしねー。まぁ、あるとしたら不意打ちで倒して一人ずつ縛り上げていくっていう、ゲリラ戦法じゃない?

零司「不確定要素が多すぎる戦い方だな。おっと。話を戻して……仮面を装着……嫌な予感がする行動だよなぁ」

うん、普通はしない行動……きな臭いよね。

零司「確かにな。んで、それでも二人は諦められない、と。ま、当たり前か」

生きたいよそりゃ。たとえ二十人もを相手にしてでも掴みたい未来はあるさ。

零司「はっ。それで五十嵐の方は電気を放って、ハヤテは白桜を構えて…。ま、戦闘準備だな」

んで、双子は応援……中々にやる気でそうだ。

零司「まぁな…。んで……電気を纏うってこんな感じか?」←(バチバチと電気を纏い始める能力者)

……やっぱ出来るんだね。

零司「出来るんだが……苦手な方面だな、こういうのはさ」←(フッ。と纏ってた電気を消す)

まぁ、リスクの永続消費は避けたいもんねー。

零司「そうそう。って、また脱線してるし」

おっと。そして雷の能力……を説明したあとがぁ…!?

零司「あっさりボロッと…」

ハヤテも槍で貫かれて倒れてるし……完全敗北やぁ…。

零司「まぁ、厄介な能力なんぞ無限に近いほどあるさ。しかも、相手の能力がわかんない時点で案外無謀だけどな」

辛口評価!?

零司「能力者に関する事なら、俺は容赦しないし情けなんてかけないぜ?ボロッボロになるまで壊すからな」

……わかってたけど怖いよ…。

零司「ふん。んで、やっぱ仮面か……にしても案外その能力使いやすそうだな」

そうか…?んでま、ハヤテが貫かれて地に無様に伏せている理由……『横槍を入れる』能力かぁ……相変わらずじんふーさん凄いな…。

零司「感心するとこそこ?まぁ、果てし無くどうでもいいからいいが。そして……いや、貫かれた状態で動こうとするなよ!?」

やった事ある奴が何を。

零司「ぐふっ」←(年齢にして中二の頃にそんな経験あり)

まぁ、零司の話は置いといて。ハヤテが立ち上がろうとしたら再び沈められて……そして五十嵐君かちーん。

零司「効果音は流石にわかり辛いだろ…。まぁ、事実固められたが」

そしてその間にも双子はバランスゲーム♪

零司「いい感じに空気ぶち壊しだな」

ね。そしてハヤテが固めれそうになった瞬間…!

零司「…………………………帰っていい?」

いいわけないよ!?いくらガチホモの登場だからって帰っていいわけないからね!?

零司「帰らせてくださいお願いします」

マジで懇願した…!?でもね。零司しかまともに感想できないんだよ…。

零司「……は?」

いや実はね?最初は零司じゃなくて「亜麻髪ツインテールオッドアイ語尾が特殊」なキャラを連れてこようとしたわけなんですよ。

零司「ものっそい限定的だな」

でもねぇ……流石に変態と会わせるわけには行かないから……零司を連れてきたのさ。

零司「……納得」

……さ、ラストの方行こうか。

零司「ん。変態……だけど実力は確かだってことは案外あるんだよなぁ…」

認めたくは無い事実だね…。

零司「な…」

……ま、でも安心といえば安心だよねー。

零司「……別の身の危険はあるけどな…」

…………………さて、今回はここら辺で終わろうかなっ!

零司「……ま、もしも何かあったら言ってくれや」

ではではではっ!

零司「んじゃ」
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Re: 第四回『読者アナザー』 ( No.23 )
日時: 2013/01/06 17:08
名前: 迅風

▼読者アナザー4



▽球磨川ボックスさん

>早速見させてもらいましたよ!球磨川ボックスです!

素早い感想ご苦労様なのでした球磨川ボックスさん!!

五十嵐「リアルタイムで吹いたよなー……!!」

>五十嵐君カッコいいですね…雷を操る…か

五十嵐「へっ、だろ? 俺めっちゃ格好良かっただろう……!!」

綾崎「ええ。凄い頼りがいがある様に′ゥえました」

五十嵐「そこを強調すんなよ!! あー、それと俺の『蓄電記』は名前通り『電気』を扱えるスキルであって、『雷』を操れるスキルじゃあないからな?」

五十嵐のスキルは下位互換みたいなものだからにゃあ……電気と雷の違いだね!!

>カッコ良く突っ込んだハヤテと五十嵐君!

>とってもかっこよかったです!

五十嵐「多勢に無勢。いいじゃねぇか。俺達が目指すのは這い上がる事だからな」←

綾崎「ええ。逆転勝利、それが僕らの目指す道ですよ!!」←

五十嵐「ああ。例えどれほど強靭な敵が現れようがなっ!!」←

綾崎「僕らは決して引きません。引けを取りません!!」←

>っと思ったらこれかあぁぁぁぁぁ!!!

五十嵐「…………」←サッと視線を逸らす

綾崎「…………」←上に同じく

気付いた方はおられるかな? 五十嵐君は盛大に負けフラグを立てていた事に。

綾崎「……何か一人も倒せなかったですよね、僕ら……」

五十嵐「……言うなよ」

>その上をいく仮面使いさん…祭りにある仮面とか使ったら凄いでしょうね…

>顔を引きちぎって人を助けるとか…凄いですね

……!? なにその顔を引き千切って人助けとかいうのは……!? え、私、そんな内容書いたんでしたっけ……!?

五十嵐「そこはともかく、あの仮面使い強すぎるんだけど……」

うん!! 敵側のレベルをぐぐっとあげてみたよ!!

綾崎「いや、上げ過ぎなんですけど!? 前は機関銃程度だったのが今や、当たり前の様に異能者の巣窟になってますけど!?」

五十嵐「しかし祭りにある仮面か……。あれ使ったらどうなんのかね……」

安栖里「いや、一定以上の価値ある仮面じゃないと難しいんだけどね?」

>「美男子あるところに、僕あRYIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII!!」

>↑もうここだけで誰が来たかがすぐに分かっちゃいましたよ!

おかしいなぁ。

綾崎「逆によくバレないと思ってセリフ第一号をそれにしましたね!?」

五十嵐「っていうかこの一文だけで全て伝わるってどうなんだろうな……」

綾崎「特徴はでも全て凝縮されてる気がしますけどね……!!」

>リメイクってことであまり前に読んでいた事を言わない様にしていたんですが、

>これには衝撃を受けました!!

にゃー、そうですね!! リメイク前はあんまり言わないでくれると私も少しほっとしますですー!!

まぁ、正直、リメイク前と大差生まれる可能性多数なんだけどね、この小説!!

五十嵐「ちょいとぉ!?」

現在も中々に考えまくらないといけない部分が多数だよ……!!

しかし、何にせよフライング一号が彼ってのも突飛でいいかなって!!

メンズラバーズ「何か、僕、いいように使われてないかい……!?」

>本当に変態だ!

>もう褒め言葉になるぐらいの変態だ!

メンズラバーズ「ははは♪ ありがとう、光栄だよ♪」

五十嵐「褒め言葉になってらぁ……!?」

メンズラバーズ「変態。そいつは僕と言う的をよく射ているものなのさ!!」

>さて、その変態さんが来たからにはハヤテと…五十嵐君もかな?

>童貞なくなったね☆

メンズラバーズ「綾崎君は美少年だからねー……。五十嵐君は筋肉質だけれど、中々整ってるし……じゅるり」

綾崎「……!?」

五十嵐「……!!?」

…………。←五十嵐君さようならーと思ってる迅風

五十嵐「待てぇ!! 何か俺の扱い粗雑過ぎるってお願い止めて!?」

>年末最後に迅風さんの小説が見れて良かったです!

>これからもよろしくお願いします!!

にゃー、私も年末最後に更新出来て良かったのですー!!

今年もよろしくお願いしますねー♪ あけましておめでとうございますですー♪

球磨川ボックスさん感想ありがとうございましたー!! 次回もよろしくです!!



▽郷音さん

>どうも〜♪郷音です!

うにゃ、迅風です!!

五十嵐「感想あんがとなー!!」

>迅風さん♪

>新年、あけましておめでとうございますですねーーー!!♪

>英語でいうならハッピーニューイヤー!!2013年です!

はい!! 新年あけましておめでとうございます!!

2013年かぁ……今年も執筆頑張りますよ!!

あっちもこっちも大変やぁ……!!

>では感想に移ります♪

>……………………………………………うわぁお………迅風さん、はっきりわかります。あなたは完全にめだ○ボックスにインスパイアされていますね♪

ふっ。否定要素どこにもないにゃね。

五十嵐「本当にな!!」

綾崎「でも迅風さん、前から言葉遊びしてる部分ありましたから、惹かれたのも当然かもしれませんよねー……」

ま。とはいえ基本は私流だけれどねキャラとか☆

>リメイク前はスキルなんてありませんでしたし。新鮮な感じがします♪

スキルと名付けてなかっただけで大半は前の異能と変わりませんけどね☆

綾崎「でも異能なくしても強い人とかたくさん出てくるんでしょうねー……」

はっは。……うん……!!

>えええええぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!なぜですか!?

エクスクラメーションマーク増やしすぎると画面が横へ伸びちゃうんでそれ以上は増やさないでくださいね?

綾崎「冷静に指摘するとこはそこなんですか!?」

メンズラバーズ「ははは☆ やっほー。こんばんわー♪」

五十嵐「だが出番速いよなぁ……!!」

>何故ゆえにあの変態がもういるのですか!?天s…っ!なのに!!?

>フライングですね!

メンズラバーズ「突飛に飛ぶ様にやってきただけにね☆」

とりあえず前の事は左程言わぬ様にお願いなのですよん☆

……ま、違う方向性で行くけれどね、くひゃひゃひゃひゃ……♪

綾崎「何をする気……!?」

>もうリメイク前と全くちがくて予想がつきません!!

折角なんで色々変えているのですよ♪

手直しだけじゃつまらないんでね!! 主に私がぁ!!

だから紆余曲折した前回を反省にある程度整えてゆくのです!!

>ハヤテと五十嵐君は大丈夫ですか!?

>変態は自分の願望のためなら普段の無料対数倍の力を発揮すると聞いたんですけど!

>0.000000000000000000000000000000000000000000001秒の間にピーとかピーやらピーーーーーーーーーーーーーーーー!とかされませんか!?(違う平行世界にいったら思いっきりやられてました)

綾崎「そんな現実知りたくなかった!!」

五十嵐「こんな……こんな残酷な真実があるかよぉ!! あんまりだぁっ!!」

メンズラバーズ「どうでもいいけど、それだけ時間があったらもっと色々やれるだろう郷音さん?」

綾崎「貴方何者ですかぁ!!」

メンズラバーズ「変態さっ☆」

>記念すべき日に迅風さんの小説が読めてよかったです!

大晦日最後の更新頑張りました!!

そしていよいよ新年初の更新!! どうして変態だった!!

メンズラバーズ「変態に終わり、変態に始まるとは中々面白いね♪」

黙れぇっ!!

>ではさようなら♪

郷音さん感想ありがとうございましたー!! 次回もよろしくなのです!!



▽コサッキーさん

>やっはい!ツッコミばっかさせられてるコサッキーです!!←(はっちゃけちゃおうと決意した)

うにゃっはー、ボケをしたりツッコミに転じたりする迅風です!!

五十嵐「何なんだろうなもう作者同士の繋がりって……!!」

>いやいやはやはや。始めだから丁寧に行ったんですけど……うんまぁ、じんふーさんには合わないっすよねー。

>つーわけで、色々テンション上げてこうやーっ!!

だねー。テンション愉快に気楽にが私の感想場所での雰囲気だよー!!

綾崎「初めて聞きましたけどね、その話」

五十嵐「なんにせよ感想ありがとうだよな!!」

>零司「ちょっと待てや、作者」

>……ふぁい?

おや、零司君ではあーりませんかっ

綾崎「アレ本当ですね。大神さんじゃないですか」

>零司「気の抜けた返事してんじゃねえよ。そして一つ聞こうか」

>なんだいなんだい?

>零司「……なんで俺が連れて来られてんだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

凄まじい大絶叫……!!

そして理由は一人じゃはっちゃけのツッコミがいないからだよ!!

五十嵐「それはお前の場合ね」

>おーう、だーいぜッきょー。

>零司「そりゃするわっ!!何で!?何で二回目で俺連れてこられたの!?」

>ふっ、愚問を…。

>零司「あぁ?」

>単に寂しかったからに決まってんだろ!!

流石、コサえもん。素直だね!!

五十嵐「それに巻き込まれるんだな。まくられるんだな俺ら……!!」

それが宿命だ……!!

五十嵐「嫌な宿命だなぁ!!」

>零司「考えうる限り最悪の内容だなぁ!!」

>まぁねっ!

>零司「褒めては無い!!」

綾崎「ああ、じんふーさんも同じ様な反応しそうですね……!!」

私の場合は「よしてくれや照れるぜ」だね!!

五十嵐「どうでもいいわ!!」

ただ、残念ながら私は現在リメイク中。出せるオリキャラは現在、五十嵐にガチホモと敵キャラ諸々程度なのだ……!!

>じゃ、感想行こうか!!

>零司「話を聴け!」

>断るよ。

>零司「即答された!?」

>よし、感想ゴー!

>零司「めんどくせえからいったらぁ!」

よっしゃ、いよいよやったらぁ!!

綾崎「大神さん、ツッコミお疲れ様です……!!」

五十嵐「さーて気張るか!!」

>の前に、零司。自己紹介。

>零司「色々削がれるなぁ…。……三千院家執事、大神零司」

綾崎「三千院家の執事ですかー……!! どこだか知りませんけど凄そうですねー……!!」

なにこの違和感。

……そして綾崎をどこの執事にしたものか……!!

五十嵐「それヤバイよな!? 根底から崩れるから止めような!? 改変!?」

>じゃ、今度こそ感想ゴー♪

>零司「疲れるわぁ…」

>さて、初っ端ピンチだね。

>零司「だな。そもそも、船にいる時点でピンチになる可能性は高いがな」

綾崎「逃げ場皆無でしたもんねー……」

五十嵐「だよなー。周辺海しかねぇよ、マジで」

現在の武装。白桜。アックス。

これが今後の伏線だぁっ!!

五十嵐「今、適当に叫んだだろ!?」

>逃げ場ないしねー。まぁ、あるとしたら不意打ちで倒して一人ずつ縛り上げていくっていう、ゲリラ戦法じゃない?

綾崎「……なんていうかそれ考え付く間もなく直接対決になりましたよね」

五十嵐「……結構、出会うもんだったよな……船員多すぎるだろうコノヤロウ……」

>零司「不確定要素が多すぎる戦い方だな。おっと。話を戻して……仮面を装着……嫌な予感がする行動だよなぁ」

>うん、普通はしない行動……きな臭いよね。

安栖里「きな臭いとは失敬ですね。まぁ事実ですが」

綾崎「でも実際、何なんですか仮面の使い手って……『高鼻面』とかも……」

天狗のお面の事だにゃー♪

>零司「確かにな。んで、それでも二人は諦められない、と。ま、当たり前か」

>生きたいよそりゃ。たとえ二十人もを相手にしてでも掴みたい未来はあるさ。

いや、人数は二一人だけどね!!

五十嵐「そんな細かいとこどうでもいいだろ。そしてそうだよ、死にたくなんかねぇさ。二一人全員ぶっ飛ばしてやる!!」

綾崎「意気込みは……意気込みに終わりましたけどね……!!」

五十嵐「言うなぁああああああああああああああああああああああああああ!!!」

>零司「はっ。それで五十嵐の方は電気を放って、ハヤテは白桜を構えて…。ま、戦闘準備だな」

>んで、双子は応援……中々にやる気でそうだ。

幹「ふれーふれーなんだよねー♪」

咲「どんまい、どんまいだよねー♪」

五十嵐「咲、お前それ俺達負けてるよな!?」

>零司「まぁな…。んで……電気を纏うってこんな感じか?」←(バチバチと電気を纏い始める能力者)

>……やっぱ出来るんだね。

五十嵐「お、おおう……!! 俺のより強そうなんだが……!!」

ちなみに技名は『身電図(ボディゲージ)』!! 今、決めた!!

五十嵐「適当過ぎるだろう!!」

>零司「出来るんだが……苦手な方面だな、こういうのはさ」←(フッ。と纏ってた電気を消す)

>まぁ、リスクの永続消費は避けたいもんねー。

永続的に放電するのって零司は不得手なのかー。

五十嵐「つっても俺の場合は蓄えてるぶんを放出してるだけだからな。発電出来ないのが俺の能力の難点だよなー……」

ん。←下敷きを渡す

五十嵐「……地味に実現可能なのが腹立つ……!!」

>零司「そうそう。って、また脱線してるし」

>おっと。そして雷の能力……を説明したあとがぁ…!?

有名な敗北フラグ。

『冥土の土産に教えてやろう』

使わせて頂きました……!!

五十嵐「おんどりゃぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!」

>零司「あっさりボロッと…」

>ハヤテも槍で貫かれて倒れてるし……完全敗北やぁ…。

実力差結構ある具合なので!!

安栖里「ま。我々が負ける戦力ではありませんからね」

綾崎「本当に完全敗北ですよね……」

初戦から戦闘勝率計算してくとどうなるかにゃー……。

>零司「まぁ、厄介な能力なんぞ無限に近いほどあるさ。しかも、相手の能力がわかんない時点で案外無謀だけどな」

>辛口評価!?

五十嵐「…………」←自分以外の能力者あった事なくて油断

綾崎「…………」←そもそも初耳

今後に活かそう!!

五十嵐「つーか多すぎるよスキルホルダー!!」

>零司「能力者に関する事なら、俺は容赦しないし情けなんてかけないぜ?ボロッボロになるまで壊すからな」

>……わかってたけど怖いよ…。

綾崎「本当に容赦ないんですね……!!」

五十嵐「俺達は流石に殺すまではなぁ……」

>零司「ふん。んで、やっぱ仮面か……にしても案外その能力使いやすそうだな」

安栖里「そこそこはね。とはいえある程度質のいいものじゃないと効力を得ない」

綾崎「そうなんですか……?」

けど、結構面白いスキルなんだよねー……!! 応用幅中々だよ!!

適当に考えた割には!!

安栖里「コラぁ!!?」

>そうか…?んでま、ハヤテが貫かれて地に無様に伏せている理由……『横槍を入れる』能力かぁ……相変わらずじんふーさん凄いな…。

何かポッと思い出たです!!

セヴェーロ「うん、本当に適当なんだな……」

でもまぁ、行動を先に制止する、という辺りこのスキルもまた恐ろしい。

綾崎「一々邪魔されますもんねー……」

>零司「感心するとこそこ?まぁ、果てし無くどうでもいいからいいが。そして……いや、貫かれた状態で動こうとするなよ!?」

>やった事ある奴が何を。

>零司「ぐふっ」←(年齢にして中二の頃にそんな経験あり)

彼の一生はどうなっている……!!

綾崎「とんでもないのだけはわかりますけどね……」

>まぁ、零司の話は置いといて。ハヤテが立ち上がろうとしたら再び沈められて……そして五十嵐君かちーん。

>零司「効果音は流石にわかり辛いだろ…。まぁ、事実固められたが」

ガチホモ「……!!」

待てガチホモ。何に君は反応した。何故に反応を示した。

綾崎「おそらく五十嵐君に……」

五十嵐「効果音っつえよ、付け足して言ってくれよ!? っていうか硬化能力のある仮面までとかずるいだろう!?」

安栖里「束縛能力の仮面だからねー」

>そしてその間にも双子はバランスゲーム♪

>零司「いい感じに空気ぶち壊しだな」

幹「おふね、ゆらゆら〜♪」

咲「風でふらふら〜♪」

五十嵐「緊張感持っておけやコノヤロウ!?」

ね。そしてハヤテが固めれそうになった瞬間…!

>零司「…………………………帰っていい?」

>いいわけないよ!?いくらガチホモの登場だからって帰っていいわけないからね!?

これがガチホモ効果かー

綾崎「淡々と言ってますけど自体は全く淡いものじゃないですからね?!」

前々から凄いね彼は☆

>零司「帰らせてくださいお願いします」

>マジで懇願した…!?でもね。零司しかまともに感想できないんだよ…。

コサえもん一人になったら……!!?

寂しくなるね!!

五十嵐「そうだな!!」

>零司「……は?」

>いや実はね?最初は零司じゃなくて「亜麻髪ツインテールオッドアイ語尾が特殊」なキャラを連れてこようとしたわけなんですよ。

と言う物凄く可愛らしい天使みたいな子がいてね?

綾崎「諦めの悪いじんふーさんですね!?」

だって萌え要素が最近めっさりないんだよ、この小説!!

五十嵐「そりゃあ現在戦闘中だからな!!」

>零司「ものっそい限定的だな」

>でもねぇ……流石に変態と会わせるわけには行かないから……零司を連れてきたのさ。

>零司「……納得」

今ほど、変態を憎く思った事はない。

綾崎「真面目な顔で言わないでください!?」

何時頃来るんだ……!!

>……さ、ラストの方行こうか。

>零司「ん。変態……だけど実力は確かだってことは案外あるんだよなぁ…」

>認めたくは無い事実だね…。

>零司「な…」

ガチホモ「まぁね。僕の実力は何だかんだ確かだよ」

そうなんだよねー。無駄に最強キャラの一角に食い込んでるからねー。そんな彼の美男子無双は今回。

五十嵐君は無様にそこらを転がってたけどね!!

五十嵐「俺をそんなにいじめて楽しいか!?」

>……ま、でも安心といえば安心だよねー。

>零司「……別の身の危険はあるけどな…」

ガチホモ「まぁね☆ 彼らの身の安全は保障するよ♪ ……って言っても少しばかり彼らには無理をさせてしまうけれどね」

綾崎「無理よりも身の危険を感じましたけどね!!」

大丈夫。喰われないから今回は……!!

>…………………さて、今回はここら辺で終わろうかなっ!

>零司「……ま、もしも何かあったら言ってくれや」

オリキャラさん誰かこい!!

五十嵐「会話あると楽しいもんなー」

>ではではではっ!

>零司「んじゃ」

うい!!

コサッキーさん感想ありがとうございました!! 次回もよろしくー!!

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Re: 第八話『性欲ラプソディー』 ( No.24 )
日時: 2013/01/06 17:08
名前: 迅風

2013年、あけましておめでとうございますなのだにゃん♪

いやはや遂に新年突入、新たな年ですねー!! 今年はへびさんですよ!!

へびさんと言えば昔、庭を二メートルの蛇がうねりながら這いずりながら去って行ったときは小さいながらに驚いたものです。今まであんな大きなへびさん見た事なかったからね。

夢で脱皮の様をみると幸福になれるとか昔訊いた覚えがあるけど一度も見たことは無い。

何時かみたいな、今日みたいなとか願いつつ。

今年も執筆頑張ってゆきますのでよろしくお願いするのですー!!

と言う事で止まり木の皆々様、改めましてあけましておめでとうございます!!

今年もよろしくねーっ!!!

__________________________________________________________________________________



 第八話『性欲ラプソディー』



        1



 ――I am the bone of my lust.(体は欲望で出来ている)

 ――Homosexuality is my body, and love is my blood. (血潮はエロスで心は本能)

 ――I have asked over an akashic records.(幾度の濡場を超えて不敗)

 ――Unknown to Law.(ただ一度の躊躇はなく)

 ――Nor known to Life.(ただ一度の迷いも無い)

 ――Have withstood criticism to find many books. (彼の者は常に独り美男子の丘で美貌に酔う)

 ――Therefore, it is satisfactory in the life.(故にその生涯に後悔はなく)

 ――So I wish such, KALOKAGATHIA BIBLIO.(その体はきっと欲望で出来ていた)

「そう!! それこそがこの僕!! ガチホモ=メンズラバーズさっ!!!」

「服を着てください!?」

 船上の上、寒々しい寒風がビュオオッと吹き荒れる中にも関わらず臨戦態勢を取ったかと思えば何時の間にか全裸にネクタイのみという服装に変化した、この際格好よく服を脱ぎ捨てている、彼は全裸で雄々しく立ちそびえながら告げた。

 そんな彼に対して「服、服を着て……!?」と懇願するも聞く気配はまるでない。

「服なんか着る必要はないさ、綾崎君」

「いや、必須ですよ!?」

「いいや、いらないさ。何故なら僕は欲望を身に纏っているのだからね☆」

「服を着てください!?」

 全く話を訊く気配のないメンズラバーズと言う実にふざけた名前を告げた青年に対して綾崎はわけがわからないよとばかりに頭を抱える。それはそうだろう。何故、唐突に救世主かと思った存在が降ってきたかと思えば変態なのだろか。

「そもそも何で上から……」

「僕としては下から突き上げる様に来たかったんだけどね」

「それはそれで何かイヤなんですが……」

「まぁ、上から襲いくる様に来るのも好きなんだけれどね」

「どっちにしても嫌なんですが……」

 言い回しがもう何か狙ってる様で厄介すぎる人だなぁ……、と綾崎は苦虫を噛み潰した様な顔をする。

 そんな呆れた様子の綾崎とは別に業を煮やしたのは別の人物であった。拳銃をくるくると回転させてにじり寄る『銃勝手技(スケルツォマーケティング)』ことディエチ=トッレ=デル=グレーコであった。

「さっきから見てれば……ふざけてるのか、お前ら……? 僕たちを――いや、この僕を前にしながら何をさっきからゴチャゴチャ喋ってるんだよ……」

「おや。いけないな。早速、嫉妬した子が一人現れちゃったよ」

 グレーコの容姿はそこそこ格好いい。故に美男子認定したのであろう。メンズラバーズは友人にでも語りかける様な気楽さでおちょくる様な発言を発した。

「SHIT!! 誰が嫉妬してるだぁ、誰が? お前ら二人が禁断の恋愛関係だろうが、何だろうが知らないけどよ、僕を巻き込むんじゃねぇよ。撃ち殺すぜ?」

「いや、僕を恋人みたいに言わないでくださいよ!?」

「愛人の方が好みかい、ハヤテ君? だったら、そっちでも構わないぜ?」

「どっちも嫌ですよ!! そして下の名前で呼ばないで貰えませんかねぇ!?」

「五月蠅いぞ、ジャップ」

 もう我慢ならないとばかりにカチカチ、と拳銃が音を発する。

 真っ暗闇の海の上で一段と黒光りする拳銃の形状から見るにM1911コルトの一丁だとは思えるが如何せん識別は難しい。そしてその拳銃をチャキっとメンズラバーズへ向けた。

「安心しておくれ。君の想いはすでに僕の胸に届いているよ? バッキューンってね」

「うるさいわ!?」

「だが僕も罪作りな奴だぜ。誰か一人のものにならないから、君の様に殺す事で僕を永遠に自分のものにしようとする輩が大勢いて参ってしまうよ」

「殺す気が失せるなぁっ!?」

 鳥肌を立てて青ざめたグレーコとは別に綾崎は「……殺されそうだったのは襲われたくなかったからなんじゃ……」と現実的に実際事実の発言を零していた。

「まぁいい。世界の汚れ、汚物を処理すると思えば僕もいい事したな、珍しくって感じだしな。じゃーな、どこか知らない国籍不明のへん、たい、くん」

 そう告げながらグレーコはトリガーに手を掛けて。

 引き金を引き絞った。

 彼の一点特化『銃勝手技』の性質は火薬量の調整と言う必要のあるものか分かりづらいスキルである。第一、火薬量を多く込めたなら銃は発射の折に暴発する可能性も大だ。だが、しかしそれは結果として強烈な一撃を放てる事にも繋がる。

 グレーコはその最強の一撃を求めて火薬量を徐々に徐々に増やして限界を見極め続けた。

 そんな彼に目覚めた異質性はどれほど詰め込んでも暴発せず発射出来る不思議な火薬の力である。大砲に使う様な大量の火薬すら彼の手で行えば銃に込められてしまう。銃で勝つ、スキルではない。銃に勝つ手技。

 それがグレーコの『銃勝手技』である。

 辺りが鎚で打ち震われた様な激震が走る。駆け巡る。

 とても一丁の拳銃から銃弾一発放たれた音とは思えない。大砲でも放ったかの様な巨大な爆発音である。そして通常よりも段違いの速度で風を発破し突き進む銃弾がメンズラバーズの眉間目掛けて迫り来る。

 その時、メンズラバーズはそれよりも早く右手を動かした。ピースサインを作りながら動かした。そして顔の横で目の部分だけ見せる形で構えた。

 彼は告げた。

「キラッ☆」

 弾が音を立てて砂塵になった。

『…………』

 一瞬の静寂。静寂が辺りをシン……、と静かに包み込んでいる中でグレーコが叫んだ。

「なんっじゃッ、っそらぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!?」

 ガクン、と両膝を付いたと思えばそのまま、両拳で床を打ち付ける。

 自らのスキルである『銃勝手技』が破られた事を信じられないのだろう。信じたくないのだろう。何よりも通常、銃撃にこんな形で対抗した奴がいないかったのだろうから、信じられないのも当然と言えた。

「見たかい、美男子の皆。これぞ僕の『股ぎ瞬き(ガチホモ・ウインク)』さっ!!」

「ウインクで銃弾を風化させてんじゃねぇよっ!?」

「おや、良く『股ぎ瞬き』の攻撃方法を見抜いてみせたじゃないか? 後でキスを送るよ」

「いらんわっ!!」

 目の前で見せたメンズラバーズの有り得ない防御術にも驚かされたがグレーコの言った発言に対して綾崎は仮説ながらも一つの可能性に対して「ええ〜〜……?」と冷や汗だらだらで呻いていた。

 彼は先程、風化させてんじゃねぇよ、と言っており、メンズラバーズもそれを肯定した。

 即ち、あの防御術は瞬きで風を起こして――即ち、物質が何万回もの間、何年もの間に渡って風に吹かれ続ける事で削れて行く現象『風化』。

 つまり『股ぎ瞬き』とは即席の『風化現象』なのである。

(でも、それだと何十万、いや、何十億回、そんな事をしたらそんな事が……!?)

 常人とは思えない。そもそも登場から逸脱してはいるが。

 それでもメンズラバーズと言う青年の身体能力、技術はいったいどれほどのものだと言うのだろうか? 綾崎は体に鳥肌が立ったのを感じた。

「だが、仮説が正しいってんなら……!!」

 メンズラバーズの攻撃に一定の仮説を立てたグレーコはジャキ、と拳銃を構え直す。

 それも二丁。二丁拳銃だ。

「質より数だ。スケルツォマーケティングっ!!」

 その叫びと共に先程と近い轟音を打ち鳴らし――否、撃ち鳴らして数多の銃弾がメンズラバーズ目掛けて降り注ぐ。そんな銃弾の雨を迎える青年はやれやれと首を振って、

「流石に『股ぎ瞬き』で防ぎ切れる数じゃあないなぁ」

 そう呟くとメンズラバーズはただ余裕の笑みでその場に佇みながら、

「僕流異質性――『性の乱れ』を勃発させて頂くよ」

 ふふ、と不敵な笑みを浮かべてただ立っている。

 何か言葉のチョイスが嫌だなぁ……、と頭の端で想いながらメンズラバーズさん危ないと心配しながら綾崎は見守った。するとどうだろうか。彼は何事もなかった様にただ立ち尽くしているだけであった。

 だが出来事はあった。

 銃弾が次々に彼の後方の船体へ音を上げて着弾している。すり抜けているのか、としか思えない光景だが何かが違う。何かの違和感がある。けれど、綾崎にはその何かが何なのかまではわからなかった。

 それよりも、

「お前……!? 何なんだ……!?」

 銃撃全てが無駄な行為として結果を残すしかなかったグレーコはガクガクと手を震わせているだけだ。それはそうだろう。文字通り成す術がないのだから。

 そんなグレーコを見ながらメンズラバーズは耳元で優しく語りかける様に呟いた。

「何の事はないさ。僕が誰かって? なぁに唯の変態だよ。淫乱で危険で逢っちゃいけないただのそこらへんにいる道端の変態さ」

 そして、と呟いて。

「美男子が大好きなだけの――ねっ」

 その言葉と共にグレーコの頬をぺろりと妖艶に舐めた。

「かふぅっ」

 気絶した。情けなく気絶した。失神して失禁した。

 だがそんな彼を情けないと思う者も目を覆う者もこの船には誰もいない。むしろ誰もがエールを送る様に心を合わせて呟いた。

(ご愁傷様やぁ……)

 同情の声に何名もが同乗する結果となりグレーコは敗れた。

 そして少しの時間、周囲がシンとした後にハッとした様子で身構える。何故ならばこれから彼と戦うのはグレーコではない。自分自身なのだから。彼ら自身なのだから。

『やべぇ……、俺、襲われる……!!』

 皆が声を同じくする。

 そんな声に呆れ声交じりに「いやいや、僕が襲うの美男子だから。ただの男子に興味はないんだよ?」と手をひらりと振って困った表情を浮かべた。

 容姿を見て美男子ではないと認識された数名が怒りに燃える。

 綾崎だけは「いや、見られたら一巻の終わりだと思うんですけどね……」と現実的な事実をまたも口にしているが。

「ちっ。だがどちらにせよおんしゃは危険じゃ。早々の処理させてもらうぞい!!」

 信楽厚遇が叫ぶ。

「迸る淫らな欲求は貴方の手には余りますよ、厚遇さん」

 何か違う意味でメンズラバーズが異を唱えた。

「言っておれ!! だがな。おんしゃがどんな振る舞いを見せようが!!」

 その言葉を皮切りにひゅっと動こうとしたメンズラバーズの頭上からふっと影を生んで何かが数本迫る。何だ、とメンズラバーズが呟く中で綾崎はその正体を知っていた。

「『横暴な横槍(インタラプト)』――!!」

「あったりぃいいいいいっ!!」

 綾崎の言葉に対して、彼が。アージョ=サン=セヴェーロが実に不可思議な事に何もない空間に、空に逆さまになりながら手を下へかざしていた。

「何で何もない場所に立って――!? それ以前に、何で逆さまで落ちてこない……!?」

 綾崎が横で驚きに目を見張る中でメンズラバーズは何処からか取り出した一冊の書物を読本しながら呟いた。

「うーん。まぁコレが正解なんだろうね。信楽厚遇。『優先的な座席(プライドシートベルト)』か……。空間系統の空間占拠の異能かぁ……」

 彼が手に持つ本には漢字で『信楽厚遇』とタイトルが振ってあった。

 何なのだろうかアレは、と綾崎が疑問に思う中でメンズラバーズは一センチまで近づいた槍の数々を全てリズミカルな動きで回避したかと思えば跳躍し、彼の唇にキスをした。そして断末魔の様な泣き叫ぶ声を数分間上げ続けた後にひゅっとメンズラバーズが地面へと落下して着地した。

 そして彼の戦利品も「…………」無言で地面に崩れ落ちた。

 周辺の男性陣が皆、怯えた表情で震えている。

「さぁ……。次は誰が僕の夜ご飯になるのかな?」

 ぺろりと妖艶な仕草で唇を舐めてから恍惚とした笑みを浮かべて告げる。

 そんな気配に誰も動けない。そう感じた瞬間である。メンズラバーズの横にひゅっと現れた影。印象は薄いが見覚えはある。名乗りを上げなかったメンバーのうちの二人である。どちらも女性だ。

「貴様ァッ!! よくも私の彼氏に……!!」

「許さない……!!」

 二人の女性船員。どうやらセヴェーロの彼女といったところか。彼氏が唇を男に奪われた事に対して怒り心頭なのだろう。綾崎は敵ながら何となく申し訳なく思わざるを得なかった部分がある。

「……そしてやっぱりアンタだったのね、彼の浮気相手は!!」

「お生憎様。年増には彼は譲らないわよ!!」

 そして二股をかけている様子である。

「なにこの面倒くさい船……」

 人身売買はあるし異能とかいうのあるし泥沼もあるし。やってられないよ、とんばかりに落ち込む綾崎の向こうでは何時の間にか双子少女は魚釣りを勤しみ、五十嵐雷に至ってはカチンコチンになったままゴロゴロ転がっている始末だ。

 カオス過ぎる……、と綾崎は思わず頭を抱えた。

 そんな中でここで顔を引き攣らせたのはメンズラバーズだ。

「ここで女性相手とはなぁ……」

 ぽりぽりと頬を掻きながら困った様子で彼女らの刀剣と銃弾を回避しながら呟く。

 少し回避を続ける中で「ハァ……」とため息を零した後に、メンズラバーズはまたどこからともなく数冊の書物を取り出した。目のいい綾崎にはタイトルが見えた。三冊の書物には『綾崎颯』と『五十嵐雷』に『安栖里仮』と漢字が記されている。

 まず『安栖里仮』の書物を広げたメンズラバーズは顎に手を添えて攻撃を躱しながら「ふぅむ……」と唸る。やがて「なるほど、持続なのか、仮面……」と呟くと「そうなると直に外す以外に道はないけど……」と回避を続行しながら呟いた。

「何をゴチャゴチャと呟いているのよ……!!」

 苛立った様子の女性に目もくれず、メンズラバーズはパラパラと『綾崎颯』と書かれた書物を開くと右手に一本の羽ペンをくるくる回して本に書かれている一文に線を引いた。

 ――『横暴な横槍を受けて負傷』

 と言う内容の文面に二重線を引く。それと同時に綾崎は驚いた表情を浮かべた。体がふわっと軽くなった。自由になった感覚だ。

「何が……? ――!?」

 思わずめくった上着の中の身体に驚きを示す。完治しているのだ。セヴェーロの『横暴な横槍』による力で傷ついていたはずの傷跡が跡形もなく。

「おーい、ハヤテ君!!」

 そしてそんな綾崎へ声を掛ける。

「悪いね。僕、諸事情でちょっと手間取りそうだからさ。申し訳ないんだけど、そこの雷君を連れて海へ逃げてもらえるかな?」

「え……っ!?」

「極寒の海で申し訳もない。でも船が港へ行くのもそう時間はかからない距離だ。ああ、流血の事なら平気だよ。僕がとりあえず『線引き』しておいたからさ。君の肉体なら、そう心配する事も無い。泳ぎ切れる距離だからね」

「うえ……!?」

「大丈夫だよ。後で裸で温めあおうね」

「それはお断りしますが!!」

 泳ぐの事態に文句はない。むしろ最終的にはそれに行き着いていただろうから。

 確かに視線を一方へ向ければ灯りが、都市が見える。

 だけれど問題はそこではなく。傷が治った事なのだが。一応は、重傷に近い傷跡が完全に治っている事に関して綾崎は驚きを禁じ得ない。

(この人……、どれだけの事が出来るの……!?)

 そう内心で驚く綾崎へ向けて発破する様にメンズラバーズが叫んだ。

「早くっ!! 行くんだ!!」

 その声に一瞬びくっとしたが、持ち前の瞬発力で五十嵐雷の石像の様な体を抱えて、次いで船首で魚釣りする双子を「ああっ!? お魚さんがー!?」「もうちょっとで連れたのにー!?」と叫ぶ彼女らを抱えて、綾崎は息を飲んで暗い海面を見つめる。

 一瞬だけ目を深く閉じた後に振り返り告げた。

「メンズラバーズさん、ありがとうございました……!!」

「気にするなよ。君の胸元、セクシィーだったぜ?」

「すいません。もっと普通な別れの言葉を期待させて頂けませんでしょうかねぇっ!?」

 こんな時でもキャラが崩れないメンズラバーズへ向けてツッコミをした後に、綾崎は意を決していざ海面へと足を跳ね上げる。その瞬間である。

「逃がすかいっ!! 『優先的な座席』ッ!!」

 厚遇の怒鳴り声と共にふっと綾崎達の前面へパッという音と共に「……え?」と呟く舌をべろーっと出している青年の姿が現れた。バンボラ=サッサリである。

「何で俺なんだZE!?」

「じゃかぁしい!! おんしゃの力で逃げにくい様にせんかい!!」

「うええ、んな事言われても困るんだZE……!?」

 あたふたした様子でその場でいくつもの人形を見てどれだどれだと慌てる彼を見ながら綾崎は左を抜き去って海へ飛び込もうと考えると左へ足を速めた。

 その行動に驚き逃がすとマズイと感じたのだろうサッサリは「ええい、何でもいいんだZEッ!!」と叫びながら一つの西洋人形を彼へ向けて定めた。

「糸繋ぎ――『奇せ変え人業(ヒューマンモーション)』!!」

 彼の声が綾崎の耳へ届いた瞬間である。綾崎はふいに体がふわっとする不可思議な感覚に捕らわれた。なんだ、と驚いて自らを見る。その瞬間、悲鳴を上げた。

「わぁー、もふもふの羊の着ぐるみだーっ♪」

 と呟いて、

「何でひつじぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!?」

 と、叫ぶ。

 文字通り綾崎の姿は羊の着ぐるみであった。もふもふの白い真ん丸な体躯。ヒヅメに耳としっぽ。顔の部分だけ刳りぬかれた形で綾崎だと判断できる姿であった。

 周囲はそんな彼を見ながら「おい、サッサリ。お前何で羊の着ぐるみなんだよ!?」「しょーがないんだZE、焦ってたんだから仕方ないZE!!」と聞こえる声、そして「はぁ……はぁ……、もきゅもきゅ言われたら襲いたくなる……!!」と言う危ない変態の声に身の毛をよだたせて「ちょいやぁっ!!」と変態から逃げる様に綾崎は飛んだ。

「って、ヤベェ逃げる!!」

「どいつかどうにかせんかいっ!!」

「任せろッ!!」

 厚遇の叫びに答える様にビュオッ、と風を吹き荒らして彼が舞った。仮面使い、『高鼻面』を装着した安栖里が空を飛びながら、

「――悪いが、君が誰とも関わりにくい様にさせてもらうよ?」

 海面へ落ち行く綾崎へ向けてそう囁いた。

 何の事だ、と疑問に思う綾崎を余所に安栖里はピッ、と一枚のレシートの様な紙を取り出して素早い動きで綾崎の顔面にソレを叩きつけた。

「あの変態がいる以上、ここで君を捉えるのは不可能だろうから……」

 悪いけど、と呟いて。

「『面財符(マスクドレスアップ)』――」

「ぐっ、あぁあああああ……!?」

 ずるるるる、と気味の悪い感覚が顔を覆う。五十嵐もこんな感覚を味わったのか、と言う感想を抱きながら綾崎の身体はドボン、と言う音と共に水面へと着水した。

「これで少しは君を今、逃しても平気だろう」

 安栖里は『高鼻面』の中でほくそ笑む。

「まぁ、そもそも『硬化敵面』を喰らったお友達と一緒に逃げ切れるのかな? 女の子二人も抱えて……」

 更には、と呟いて。

「『亡羊の嘆面』を受けた状態で君は平気かな?」

 精々頑張る事だね、と呟いて。

 ぐわしっと言う自分の肩に置かれた手に冷や汗をだらだら流しながら、

「……私は終わりかもしれないがね……」

 その言葉を最後に安栖里はメンズラバーズの毒牙に狙われた。



        2



 耳にどぶんっと言う鈍い水音が鳴り響く。体全身を冷たい温度が次から次へと這いずる様に駆け巡ってくる。寒い、と言う単語が脳内に幾度となく羅列した。

 海面に沈んだ。

 その事を認識するのは実に早く済む話だったが、綾崎にとっての問題はそれだけでは済まされないものだった。身体の自由がまるで効かない。

 だって羊の着ぐるみ着てるから。

「――!! ――!!?」

 水面で口を開くと言う愚行を重ねないまでも現在、綾崎は大混乱の渦中にあった。渦潮にでも飲まれたかの様な混迷の最中である。バタバタともがく真っ白いもふもふの手が妙に悲しみを誘う。なんぞこれ、と。

 それに混乱の最中にいる原因はそれだけではなかった。

 双子の少女が現在、どうしてしまったか。あんな小さい少女二人がこの冷たい海の中で平気なのだろうかという不安と、カチコチに固まっておりおおよそ泳げはしないであろう五十嵐が大丈夫なのかどうかという危険性。

(五十嵐君は一応、逆境に屈しない……!! いや、逆境には屈しないけど現実に屈する敗北率が若干高いから不安だけども、彼女らは……!!)

 先に双子少女を助けるのが先決であろうと考えて黒く透明な視界を見渡す。

(――いたっ!!)

 見覚えのある双子の少女の姿が見て取れた。ツインテールの髪が水面にゆらゆらと揺れ動きながら彼女たちは今までの様にその場の空気を読まずに見事に、

(すでに溺れてるぅ―――――――っ!!?)

 実ににへらとにやけた顔をしながら溺れていた。何故そんな気持ちよさそうな顔で天寿を全うしようとしているのだ。そんなに海が気持ち良かったんですか、と投げかけたくなる様でふにゃら〜っと海の中を漂っていた。

 だが溺れているのは事実。ヤバイ、と思いながらジタバタと着ぐるみの所為で動き辛い足をバタ足させて綾崎は一直線に突貫し、双子の少女の小柄な体躯を両腕で挿む様に抱き抱えた。

 双子を回収し終えてよし、と頷くと次いで即座に視線を走らせる。

 五十嵐は比較的背丈の高い体躯をしていたから、発見は容易なはずだ。そう、石像を捜せばいいのだから。何処ですか五十嵐君石像……!! と考えながら辺りを見渡す。

 そんな時である。

 見つけた。五十嵐雷の姿を。相変わらず微動だにする様子は見られない。ただ、一点だけ変わった点があった。何かに巻きつかれている……というか胴体部分が陰になっていて判別できない。

 何でだろう、と思いながら綾崎は暗い水面下で目を凝らした。

 その時、その正体を知る。

「…………」

 サーっと綾崎の顔から血の気が引いてゆく。

《ゴゴゴゴゴゴ……!!》と言う擬音が聴こえてきそうな程の状況であった。綾崎はその光景を見ながら息を吐き出しそうな気持を抑えてダボダボと汗を全身から噴出する。

 イカVSドラゴン。

 傍目に見た光景をより単純に、わかりやすく簡略化した答えを発するのならばそうとしか言いようのない光景が水面下に広がっていた。互いに全長一五メートルは優に超えているのだろうか。

 しかしイカはむしろクラーケンと言った方が正しい程のサイズだ。長い十本の手足をふよふよと海面下でたなびかせている。一番ツッコミ入れたいのはジャキン、と鋭く尖ったブーメランのごときサングラスだが。

 そして片方のドラゴンに関しては形相はまさしく竜だ。しかし例えるなら首長竜の一種に近い。全体に橙色した巨躯に長い首を持ち、翼ではなくヒレを持つのは海竜といった印象だ。ただ、一番の特徴はある意味背中に見える甲羅と思しき物体。

 そんな二頭の怪物が前方でメンチ切り合っていた。

 なお五十嵐の身体はクラーケンの足の一本に捕まられている形である。

 つまり、

(あ……、僕、詰んだかも……)

 顔に影を差して(うおお……?)と内心冷や汗だらけの綾崎は五十嵐君さようならと告げて別れを告げるべきか否かにしばし悩んだ。

 だが当然ながら見捨てる選択肢なんて選べない。

 けれども、戦う選択肢に死亡フラグしか見えてこない。最早、どうしたらいいのかまったくもって綾崎には判断付きかねていた。双子の少女を抱えた状況でどうしたらいいのだろうか。

 対する目の前の二頭はブチギレ気味の目で互いに睨み合っている。人で言うこめかみ付近にビキリと血管が浮き出ていた。

 その切迫の空間の中でまずドラゴンが口を開いた。

「GYAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」

 何と言う恐ろしき叫び声だろうか。

 恐竜の叫びなんて聞いた事も無いけど、仮にTレックス辺りが吠えたのなら、こういう鳴き声が出るのかな等とどうでもいい事を考えて現実を逃避しつつ(ああ、勝てないや……)とあきらめに似た感情を抱いた彼を責められるものはいない。

 その叫びを蹂躙する様にクラーケンがぶわっと全身を広げて漂わせる。

「ぷにゅうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!」

(無駄に鳴き声可愛っ!?)

 恐怖感はあまり無い鳴き声が悍ましい巨体から鳴り響いた。

 そして始まる二頭の戦い。そもそも何でこんな港付近の海に化け物いるのとか泣きたくなりそうになりながら綾崎は二頭の競り合いを見守った。とりあえず理解できるのは二頭が互いに五十嵐を狙っている様で片方はヒレを振って、片方は足で守ってを繰り返してブチギレ状態である。

(五十嵐君、エサか何かの扱いなんだろうなぁ……)

 傍観していていいはずもないけど傍観者以外の道が無い綾崎はそう考えていた。

 しかしよくよく見ると五十嵐の身体から、正確には口元からコポコポと泡が噴き出している。どうやら体内の空気が抜け出ている様だ。そう言えばあの仮面は石化ではなく硬化と言っている以上は空気の循環が必要なのだろう。

 つまり放っておくと死に繋がる、と。

(ヤバイじゃん、それぇっ!?)

 ゆっくり見守っている暇も無かった。いや、正確には体の自由はほとんど聞かなくて水面下にふわふわ漂っているだけしか出来ないのだが今の自分は。

 だがこのままではいけない。

 こうなれば破れかぶれだ、と綾崎は自暴自棄気味に行動を起こす決意を示した。担いでいると邪魔になる、そしてこれからやる事は危険だからと双子の少女を一度出来得る限り、水面に近い程高い場所へ、上へと放る。

(溺れてるのにゴメンね……!!)

 そしてふわふわな羊の着ぐるみの中から一筋の希望を取り出した。

(頼みます白桜!!)

 刀剣、白桜。有り得ない程の圧倒的切れ味を有する白濁の色合いを持った剣をジャキ、と前方へ向けて構えた。目指すは一筋の希望。一点突破し、脚をブ千切る。

 突進突きだ。

(おぉおおおおおお……!!)

 呼吸を体全身に巡らす。力を巡らす様な呼吸に呼応する形で全身に力を満たしてゆく。

 そして水面を駆けた。

 グングンと駆けた。バタ足で。剣を軽く後ろへ引き絞りながら綾崎は脚とヒレの殴り合いで激闘中の二頭を目指して突貫してゆく。

(でらァあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!)

 遂にはグン!! っと剣を前方へ押し出した。勇ましく、力強く。

 ギラリと水面下で鈍い光を発光する白桜の突撃が今、まさに化け物達の命を刈る。

 それとほぼ同時刻、ヒレと足の戦いにより五十嵐雷の体躯がヒレで弾かれてぽーん、という効果音と共に綾崎目掛けて飛んできた。

(………………………えー……?)

 丁度よく、目の前に。

 剣を突き立てて全力で渾身の力を込めた突き技やってる最中の綾崎の目の前に。無防備で硬化程度では防ぎ切れないだろう斬撃を前に。

(はっ!? え、嘘ッ!? いがら……!?)

 止められない。停まる速度ではない。

 あのクラーケンの足一本薙ぎ倒すくらいには強く貫く所存の一撃なのだから。人体が喰らえば死は避けられないと自分でも思うぐらいに。

 硬化の可能性に賭けたいが白桜の一撃は許さない事だろう。

(どうにか……!! 逸れろ……ッ!!)

 刀身を必死で逸らそうとした。けれど勢いづいた一撃は無情にも一筋のルートを逸れる気配もなく、そして間に合う時間もなく白桜の刀身は五十嵐の身体を否応なく貫いた。

 ――シュパンッ

 と、唐突に音が鳴った。まるで吸い込まれて消え去ったかの様な音が。

(……へ?)

 綾崎はその際に唖然とした表情を浮かべる。

 それは当然だろう。急に体も心も軽くなってしまったのだから。手に持っていた重量も、殺してしまうと思っていた重責も。同時に未然に消え去ったのだから。

 その手に白い剣等姿形もありはしなかったのだから。

 けれど、それでも一瞬だけ彼の目には白桜の最後の光景を捉えていた。

 そして。

 砕ける様な音を立てて五十嵐雷の顔を覆っていた仮面に亀裂が入ってゆく。


【続】

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上(船の上)も下(海の下)も荒ぶってる幕開け本文。

何故、こうなったとか思いつつ。

さぁ、何か色々逸れてきました我が作品!!←

綾崎「…………」←何か活躍の場面とか一切やってこない執事君

五十嵐「出番、来たぁあああああああああああああああああああああ!!!」←おおよそしばらくはでなくなるから最後であろう活躍場面の少年

綾崎「……どうでもいいですが……」

五十嵐「……荒ぶりすぎじゃねぇの変態……?」

書いていくと不思議に彼は暴走してゆくのだよ……!! 基本、彼は何か身勝手に小説で生きている気がするから……!!

そして最後はまぁとりあえず……。

試に五十嵐君にしてみたぜ!!

綾崎「何か僕の出番すぱっと削りましたよね!?」

ちなみに怪物も前回から増量の二体にゃああああああああ!! クラーケンなのにゃあああああああああ!! 食べちゃダメだよぉおおおおおおおお!!

五十嵐「最後の一文必要なのか!?」

さーて、それでは次回だ。次回は……もしかしたら、彼女の元へ連れてける……とまでは自信がないし言わないにゃ。←

五十嵐「お前、無駄に長くなる性質があるからな」

さぁ羊の着ぐるみ着た綾崎君と何か起きた五十嵐君の運命やいかに!!

では、次回!! さらばです!!

綾崎「……どうでもいいんですが、何で僕羊の着ぐるみの上に変な仮面つけられてるんだろうか……」






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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 1/6 ( No.25 )
日時: 2013/01/06 17:48
名前: 球磨川ボックス

どうも、球磨川ボックスです♪

あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。

まあ、挨拶はこれぐらいで感想へ


変態………変態………変態……変態変態…変態変態変態…変態変態変態…変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態だああああああああああ!!!

一言一言が変態すぎるよ、この人!
しかも、ウインクだけで銃弾を風化させるし!
本の文消しただけで大怪我、無かった事にしてるし!
やる事言う事全てが無茶苦茶だよ!

スキルでハヤテは羊の着ぐるみ着るし、その上から硬化されるし!
相手強過ぎだよ!

クラーケンとドラゴンの戦いに巻き込まれるし、五十嵐君、ジ・エンドだよ!?
白桜の威力は凄まじいし!突然消えるし!
五十嵐君の仮面壊れ始めたし!



本当、今回は驚きの連続でした…
ではまた、次回の投稿楽しみにしています…


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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 1/6 ( No.26 )
日時: 2013/01/06 21:08
名前: 郷音

ど〜うも♪
感想3回目にして、念願の小説書きに成功した郷音なのです♪うにゃ♪(迅風さんのマネ)

ってことで小説のキャラを連れて来ました♪
自己紹介どうぞ!

執事「どうも、初めまして♪三千院ナギお嬢様の執事をしております、綾崎ハヤテと申します♪」

ファヤ「…どうも、初めまして…郷音の小説のオリキャラ、「熱」を司る神、ファヤ=ヒートリーズです…」

自己紹介も済んだところで感想です!

う〜ん…変態の意味不明な紹介から始まるという、最悪の展開ですね!(面白いけど)

そして何故に服を脱ぐーー!?

ファヤ「ホント…変態の一言に尽きるわね…欲望を身に纏うとか…話が噛み合ってないし…」

執事「グレーコ君がふざけてるのかっていうのも仕方ないですよねぇ」

嫉妬したとかウザイな…

執事「自分の良いように解釈しますね…殺すことでとかサロメ的なことですか?殺す気失せますよね…
まぁ、僕は殺せますけど…」


思うんだけど彼らって個性的で強いのにある意味不幸だよね…
仮面使ったり、不思議な火薬だったり、横槍いれたりできるのに

執事「そうですかねぇ?確かに能力は強いかもしれないですけど、簡単に対処出来ますよ」

あっちのハヤテがどうやってっていってるけど

執事「だって、里仮さんは仮面をつける前に殺ればいいし、他の人も同じですよ♪」

ファヤ「…同感ね…」

ガチホモは滅茶苦茶だね

ハヤテ達はピンチになりすぎだし

羊の着ぐるみ着るは、『面財符』されるし、クラーケンVSドラゴンに巻き込まれるし、白桜は謎すぎだし!

本当に今回は驚きの連続でした♪
次回も楽しみにしています♪

それでは♪

執事「さよ」

ファヤ「うな」

ら、なので〜す♪
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 1/6 ( No.27 )
日時: 2013/01/13 00:01
名前: コサッキー

やーはい、コサッキーですぜい!

さってさて。オリキャラ誰か来いとのことでしたので、この二名連れてましたぜ!

というわけで、二人とも!自己紹介!

ラフ「あいやー。生命を司る神のラフー」←(実は一回『誰何』で出てるキャラ)

カーティナ「何故私なのだ…。確率を司る神のカーティナ。何気に色々と初だな」←(頭頂部を境に、白と黒で分かれた髪色。目の色は赤で、目の中に花びらが見える。そして、背が低く体つきも貧相なので、一言で言ってロリ)

カーティナ「と言うか待て作者」

……何ですか?

カーティナ「その様子だと、大体私の言いたい事が解ってるのではないか?」

……ハイ。

カーティナ「そうかそうか。なら、あえて言おうか」

ラフ「鬼ねー…」

カーティナ「だまっとれラフ。……何故、私を連れてきた、作者?返答によっては貴様の体がバラバラになる確率を上げるぞ?」

端的に言って、ストッパー役です。

カーティナ「……それなら許そうかのう…」←(チラリとラフを一瞥)

ラフ「〜〜〜♪」←(いつの間にか音楽プレイヤーで音楽を聴いてる自由奔放な神)

カーティナ「では、感想に行くとしようか」←(ラフをハリセンで叩く)

……そうだね。

ラフ「うぅー…。初っ端から、最早変態的としか言いようが無い詩ー…」

カーティナ「まぁ……それがこやつ、ガチホモの個性だからのぅ…。しょうがないと言えばしょうがないのではないか…?」

美少年からしたら、そんな個性は捨てて欲しいだろうね…。

ラフ「でしょーねー…。まぁ、ともかくー。突然の変態の登場に、イラっとくる……何でー?」

カーティナ「何故そこでお前は首を傾げる!?」

ラフ「いやだってー…。たかが変態でしょー?」

カーティナ「そのたかがが人間にとっては厄介極まりない物なのだがな!?」

ラフ「…?」

カーティナ「……もうよいわ」

……ごめんカーティナ。君しかラフは止められないんだ…!

カーティナ「であろうな…」

ラフ「まー、そんでー。ガチホモに対してディエチ=トッレ=デル=グレーコは、能力使うけど……いやいやいやー」

ラフは驚いてるの!?驚いてるように見えないんですけど!?

ラフ「いやー、驚いてるんだけどねー…。にしても、ウインク一つで風化かー…」

カーティナ「規格外にも程があるだろう…。まぁ、色々と納得してしまう部分がある辺りがあるのだが」

そんで、二丁拳銃で撃ちまくるけど……ものの見事に効かない。さらには頬を舐められ気絶……本当に同情しか沸きあがらないなぁ…。

ラフ「というか、最早色々とチート過ぎるわねー…」

カーティナ「それがあやつなのだろう?」

いや、その認識はどうなのだろう…。

ラフ「まーまー。ともかく、カオスねー」

カーティナ「色々と端折りおったな!?めんどくさがったろう!?」

ラフ「まぁねー」

カーティナ「認めるでないわぁああああああああああああああああああああっ!!」

……ダメだ、色々とこっちもカオスな気が…!

ラフ「今更感たっぷりねー。んでー、ガチホモが綾崎颯と書かれた本にちょいとするとー……おぉ、治った」

カーティナ「ふぅむ。中々に便利といえば便利な能力は間違いないだろうな」

だねー。んで、ガチホモに言われてハヤテも動こうとして……うん、羊の着ぐるみ着せられたか。

ラフ「もっこもこねー。……私も羊になろうかしらねー…」

カーティナ「やめい!お前が動物になった後の後処理が関係ないこっちまでに回ってきたことを忘れおったのか!?」

ラフ「……何かあったかしらー?」

カーティナ「そこに正座せい」←(突如、途轍もない覇気を放出)

え、ちょっとカーティナ?

カーティナ「しろ」

ラフ「……はい」←(そしてチョコンと正座)

カーティナ「よし、では続けるぞ。そして綾崎が海に飛び込もうとした瞬間、何かを貼られたか…。どんな効果があるのやらな」

んで、海の中では……早速大変だなおい。

ラフ「双子は溺れてるわ、五十嵐はカチンコチンで溺れてるだろうしー……結局、綾崎颯が頑張るのよねー。羊の着ぐるみ着て」

カーティナ「中々にシュールだな」

ねー。そして……いや、何この状況。

ラフ「イカとドラゴンー……じゅるり」

カーティナ「待て。今のお前のよだれ垂れたような音は何だ」

ラフ「な、ナンノコトカシラー?」

カーティナ「……まぁよい。にしても、イカ改めクラーケン……中々に可愛い鳴き声だな。おかげでどこかへ何かが吹き飛んで行ったな」

うん、確かに…?とにもかくにも、クラーケンの一本に五十嵐君いるなら助けなきゃだよねー。たとえそれが死亡フラグっぽくても。

ラフ「そんでまー、白桜で突こうと突進していったらー……あらー…」

カーティナ「ものの見事に硬化した五十嵐が飛んできたな。勿論、一度止まらない速度のまま、白桜と激突したら即死だろうな」

それでも必死に逸れろと祈ってたら……いやいやいや!?なんでいきなり消えたの?!

ラフ「不思議ねー…」

カーティナ「色々と謎が多いな、白桜は」

だねー…。さて、今回はここまでにしときます!

ラフ「何かあったらどうぞー。……じゃ、私はこれでー…」

カーティナ「待て。その手に持ってるナイフと包丁をここに置いて行け」

ラフ「………………ではっ!」←(逃亡)

カーティナ「なっ!?待てラフ!!」←(そして追いかけるロリ神)

最後まで締まらないなぁ…。ではでは♪
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 1/ ( No.28 )
日時: 2013/01/13 15:40
名前: 天照


お久しぶりです、天照です♪

ひなゆめにアクセス出来なかった時は焦りましたが、迅風さんや李薇さんとまた会えることができて何よりです。


迅風さんの名前を見たとき、『新作品キター!』と思ってましたがまさかのリメイク!!



僕の場合、パスワードも内容も忘れてしまったのでリメイク版は書けなくなりましたね……でも、執筆自体は続けようと思っています。

感想ですが、相変わらず変わりませんねガチホモ……

セリフだけ見てみればチャラ男なのに、行動や信念は結構純粋(?)なので憎めないですね♪

そして活躍の場がないと嘆いているハヤテ……まったく、君には『ツッコミ』という役割があるじゃないですか!


しかしガチホモは美男子しか襲わない、って嫉妬するのはどうかと思いますよ……頬舐められちゃうし……

そして相変わらずの苦労人ポジション五十嵐君(あくまで僕の第一印象です)!なんだかんだ言って好みのキャラなので応援してますよ!


そして前半のドタバタの最中、後半もなかなかですね……ハヤテなんちゅう格好してんですか……


着ぐるみに仮面ってほとんど視界無いに等しいですけどそのままだと死角からガチホモが……まぁいいや♪


さて、それでは次回も……

火野「お前も早く続き書けよ……」

うぐ……迅風さんの続きを待ちつづ気合いいれて執筆します!


遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!

これからもよろしくお願いしますね♪



ではまた♪
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Re: 第五回『読者アナザー』 ( No.29 )
日時: 2013/01/13 22:15
名前: 迅風

▼読者アナザー5


▽球磨川ボックスさん

>どうも、球磨川ボックスです♪

やっふーっ♪

綾崎「挨拶がすっごい軽いですね!? 感想ありがとうございます♪」

>あけましておめでとうございます!

>今年もよろしくお願いします。

うにゃ、今年もよろしくですー♪

五十嵐「新年もすっかり突入して一〇日以上たっちまったなー」

>まあ、挨拶はこれぐらいで感想へ

>変態………変態………変態……変態変態…変態変態変態…変態変態変態…変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態だああああああああああ!!!

ガチホモ「イエス!!」

綾崎「さぁ、次へ行きましょうか」

五十嵐「そうだな」

ガチホモ「待つんだ二人とも。折角これだけ連呼してくれたのにスルー同然なのはあんまりじゃないかい!?」

綾崎「いや、関わると厄介な気がしたんで」

>一言一言が変態すぎるよ、この人!

ガチホモ「僕は普段通りだよ?」

綾崎(アレを素で言うのかぁ……!!)

五十嵐「会話すら危険って事じゃねぇのそれ……!?」

>しかも、ウインクだけで銃弾を風化させるし!

ガチホモ「『跨ぎ瞬き』ことガチホモウインクさっ!!」

何かその場のノリで発案しましたぁっ!!

綾崎「技の発案適当ですね!?」

>本の文消しただけで大怪我、無かった事にしてるし!

>やる事言う事全てが無茶苦茶だよ!

この辺りはガチホモの異能の強さなのですよ……!!

――だから何も言わない!!

綾崎「明かす気ないんですね……」

五十嵐「けどまぁ、絶対チートの域の異能だよな……」

>スキルでハヤテは羊の着ぐるみ着るし、その上から硬化されるし!

>相手強過ぎだよ!

初めから彼らに勝てる相手など設定していない!!

綾崎「酷過ぎる!?」

それと何か勘違いしてるっぽいですが、ハヤテは羊の着ぐるみこそ着てますけど、その上から硬化なんてさせられてませんです。硬化は五十嵐であり、綾崎は『亡羊の嘆面』ですので効力が違います。

>クラーケンとドラゴンの戦いに巻き込まれるし、五十嵐君、ジ・エンドだよ!?

綾崎「正直、見捨てて逃げるか否かガチで悩みました」

五十嵐「助けて!?」

綾崎「普通の人間なんで無茶言わないでください……!! マジであんなの相手する技量ないんですよ僕……!?」

そして始まる怪獣大決戦……。

綾崎「初期から存外はっちゃけてましたね僕らの世界!!」

>白桜の威力は凄まじいし!突然消えるし!

>五十嵐君の仮面壊れ始めたし!

綾崎「不発ですけどね!!」←攻撃当ててない執事君

綾崎「にしても白桜がまさかあんな……」

うん、本編でどぞだよ!!

>本当、今回は驚きの連続でした…

>ではまた、次回の投稿楽しみにしています…

…………。←そんなに驚く様な内容書いたっけ前回……と思っている作者

綾崎「迅風さん的には『普段通りのバトル』を書いただけーみたいな認識ですからね……」

感覚がくるってるのか……!!

まぁ、なんにせよ今回は前回バトルの続き……。

そしていよいよ彼女の元へ……!!

球磨川ボックスさん感想ありがとうございましたー♪ 次回もよろしくです!!



▽郷音さん

>ど〜うも♪

>感想3回目にして、念願の小説書きに成功した郷音なのです♪うにゃ♪(迅風さんのマネ)

五十嵐「感想ありがとうなー!!」

むむむっ、まるで私が毎度毎度うにゃうにゃ言ってるかの様じゃないですか!! 心外ですなぁ、まったく!! 私は毎度の様にうにゃうにゃ言ってるわけじゃなく、気分次第で言ってるんですから!!

うにゃー♪ 初描きこと第一歩おめでとうですー!!←

綾崎「結局言ってるんですけどね!?」

にゃっはっは、まぁなんにせよ今後頑張ってくださいですよー♪

>ってことで小説のキャラを連れて来ました♪

>自己紹介どうぞ!

>執事「どうも、初めまして♪三千院ナギお嬢様の執事をしております、綾崎ハヤテと申します♪」

おお、見覚えのあるオリキャラが……!!

綾崎「まんま僕ですけどね!! 見覚え無かったら困りますけどね!?」

>ファヤ「…どうも、初めまして…郷音の小説のオリキャラ、「熱」を司る神、ファヤ=ヒートリーズです…」

一話目から神様たぁとんだインフレフレイヤーなのです……!!

五十嵐「『パワーバランスが熱いですね』との事だ」

綾崎「『熱』を司る神様なんですかー。宜しくお願いします♪」

>自己紹介も済んだところで感想です!

>う〜ん…変態の意味不明な紹介から始まるという、最悪の展開ですね!(面白いけど)

……ふっ、英語に無駄に手間を費やしたぜ……。

五十嵐「別の場所に力注いでくれね!? 本当に意味不明だっけどな!?」

>そして何故に服を脱ぐーー!?

ガチホモ「おいおい。何故脱ぐかって? 脱ぎたかったからに決まってるだろう? なんたって僕は変態だからね。変態と言うだけで全てを許されるのさっ!!」←

そうにゃねー。諦めと言う意義で許されるよねー。

綾崎「それは呆れてるというだけですけど!?」

>ファヤ「ホント…変態の一言に尽きるわね…欲望を身に纏うとか…話が噛み合ってないし…」

ガチホモ「変態に話が通じると思っているのですか、ヒートリーズ神?」

五十嵐「きょとんとした顔で言う事だろうか、ねぇ!?」

私の中の彼のイメージは『自由本能』です。

五十嵐「何だろうな。凄く嫌なものに感じたわ」

>執事「グレーコ君がふざけてるのかっていうのも仕方ないですよねぇ」

>嫉妬したとかウザイな…

グレーコ「だろう。ふざけてるとしか思えないっつの……!!」

ガチホモ「おいおい、ふざけるなってのかい? 明るく無邪気に邪気塗れの僕を止めろっていうのかい?」

グレーコ「そうだよ、性犯罪者。もっとまじめにやれや!!」

なったら大変だけどね……!!

>執事「自分の良いように解釈しますね…殺すことでとかサロメ的なことですか?殺す気失せますよね…まぁ、僕は殺せますけど…」

ガチホモ「ははは、まぁ、そんなところだろうね♪」

グレーコ「ちげぇよぉ!?」

にしても向こうのハヤテは物騒やねー♪

綾崎「発言軽いですよ、迅風さん!?」

>思うんだけど彼らって個性的で強いのにある意味不幸だよね…

>仮面使ったり、不思議な火薬だったり、横槍いれたりできるのに

安栖里「不幸? まぁ、男に襲われたという辺り不運かもしれないですが……不幸?」

グレーコ「青ざめはしたけど、これが不幸って言われるとなぁ……」

サッサリ「……そこまで気落ちはしないZE……?」

ウルタムーラ「お前ら何気にメンタル強いんだな……」

>執事「そうですかねぇ?確かに能力は強いかもしれないですけど、簡単に対処出来ますよ」

綾崎「そうなんですか?」

>あっちのハヤテがどうやってっていってるけど

>執事「だって、里仮さんは仮面をつける前に殺ればいいし、他の人も同じですよ♪」

>ファヤ「…同感ね…」

綾崎「同感ではあります。同感ではありますけど、それ極論ですよねぇ!? スピードで勝たない限りは実行できない極論で今の僕には全く参考にならないんですけど!?」

こっちの綾崎君、戦闘力現段階めっさ低くしてみたかんねー。けらけらっ♪

五十嵐「笑うとこ!? でも今回は相手の方が上手だったもんな……」

安栖里「ははは♪」

>ガチホモは滅茶苦茶だね

彼の異能に関してはまぁある程度予測もつくでしょう。明言はしないけどね!!

綾崎「それ以上は完全フライングですしね〜……!!」

>ハヤテ達はピンチになりすぎだし

>羊の着ぐるみ着るは、『面財符』されるし、クラーケンVSドラゴンに巻き込まれるし、白桜は謎すぎだし!

何で羊の着ぐるみかって? そりゃあれさ。執事と語感が似てるから!!

綾崎「そんな理由でピンチにしないで!?」

で、仮面に関しては今回次々回でわかるでしょう。

五十嵐「そんで結局なんだよ、あの怪物は……」

ふっふっふ。――ノリさっ!!

>本当に今回は驚きの連続でした♪

個人的に驚かせたつもりないんですけど、まぁ楽しんでくださったなら感無量です!!

>次回も楽しみにしています♪

>それでは♪

>執事「さよ」

>ファヤ「うな」

>ら、なので〜す♪

はい、さよならなのです!!

郷音さん感想ありがとうございました!! 次回もよろしくです!!



▽コサッキーさん

>やーはい、コサッキーですぜい!

アポナポポメンダバッ!!

綾崎「どこの民族言語!?」

チョボマキホイコーロー!!

綾崎「中華料理入りましたよねぇ、今!?」

>さってさて。オリキャラ誰か来いとのことでしたので、この二名連れてましたぜ!

>というわけで、二人とも!自己紹介!

>ラフ「あいやー。生命を司る神のラフー」←(実は一回『誰何』で出てるキャラ)

>カーティナ「何故私なのだ…。確率を司る神のカーティナ。何気に色々と初だな」←(頭頂部を境に、白と黒で分かれた髪色。目の色は赤で、目の中に花びらが見える。そして、背が低く体つきも貧相なので、一言で言ってロリ)

いやったーっ!!

綾崎「僕も迅風さんが元通りでいやったーですよ。なんにしても感想ありがとうございますねー♪」

生命の神様ラフ様と確立の神様カーティナさんなのですかー!! ほにゃあ、確率って珍しいものを司ってるんやねー……!! そしてちっこいんだね……!!

五十嵐「コラ。しかし流石特徴的な容姿してるよな神様って……」

>カーティナ「と言うか待て作者」

>……何ですか?

>カーティナ「その様子だと、大体私の言いたい事が解ってるのではないか?」

>……ハイ。

(告白シーン、ドキドキ……!!)

綾崎「そんな風に待ってても告白は起きないと思いますけどね!?」

五十嵐「にしても何を言いたいのかね?」

>カーティナ「そうかそうか。なら、あえて言おうか」

>ラフ「鬼ねー…」

>カーティナ「だまっとれラフ。……何故、私を連れてきた、作者?返答によっては貴様の体がバラバラになる確率を上げるぞ?」

ふっ、何となく何かが読み取れるって冷や汗ものだぜ……。

綾崎「何の話!? っていうかバラバラになる確率とかもあるんですねー」

五十嵐「そりゃあ不測の事態が到来する感じにすればなるんだろうな」

つまり岩石落下かダイナマイトを飲み込むわけか!!

綾崎「ペシャ、かどっかーんですけど!?」

>端的に言って、ストッパー役です。

>カーティナ「……それなら許そうかのう…」←(チラリとラフを一瞥)

>ラフ「〜〜〜♪」←(いつの間にか音楽プレイヤーで音楽を聴いてる自由奔放な神)

>カーティナ「では、感想に行くとしようか」←(ラフをハリセンで叩く)

ラフ神様、自由奔放だね!!

綾崎「そしてツッコミ役はカーティナさんなんですね……!!」

五十嵐「……ああ、こりゃストッパー役いるな」

>……そうだね。

>ラフ「うぅー…。初っ端から、最早変態的としか言いようが無い詩ー…」

ちなみに元ネタは格好いいので悪しからず!!

五十嵐「変態専用に改変――いや、改悪するには手間取ったよな……」

>カーティナ「まぁ……それがこやつ、ガチホモの個性だからのぅ…。しょうがないと言えばしょうがないのではないか…?」

>美少年からしたら、そんな個性は捨てて欲しいだろうね…。

ガチホモ「個性を捨てなんてしないさ。変態、その個性は僕を語る為にあると言っても過言ではないからね!!」

綾崎「捨ててください」

五十嵐「捨てろ」

ガチホモ「美男子の手酷い罵倒って快感だなぁ……♪」←どうすればいいんだろうこの変態

>ラフ「でしょーねー…。まぁ、ともかくー。突然の変態の登場に、イラっとくる……何でー?」

>カーティナ「何故そこでお前は首を傾げる!?」

綾崎「ラフ神様ぁ……!?」

五十嵐「これが神々の感覚ってやつなのか……!?」

>ラフ「いやだってー…。たかが変態でしょー?」

>カーティナ「そのたかがが人間にとっては厄介極まりない物なのだがな!?」

>ラフ「…?」

綾崎「ラフ神様ぁあああ……!?」

五十嵐「流石、神様ってやつぁとんでもねぇぜ……!!」

安栖里「実際は本当に厄介極まりないのですがね……」

>カーティナ「……もうよいわ」

>……ごめんカーティナ。君しかラフは止められないんだ…!

>カーティナ「であろうな…」

友達なのかにゃー♪

五十嵐「カーティナ神、気苦労耐え無さそうだけどなー……!!」

>ラフ「まー、そんでー。ガチホモに対してディエチ=トッレ=デル=グレーコは、能力使うけど……いやいやいやー」

>ラフは驚いてるの!?驚いてるように見えないんですけど!?

綾崎「何でしょうね、緊迫感がまったくないんですが……!!」

五十嵐「いや、驚いてはいるらしいけどさ……!!」

グレーコ「俺のスケルツォマーケティングがあんな無惨な最期とかひでぇよ……!!」

>ラフ「いやー、驚いてるんだけどねー…。にしても、ウインク一つで風化かー…」

>カーティナ「規格外にも程があるだろう…。まぁ、色々と納得してしまう部分がある辺りがあるのだが」

ガチホモ「まぁ、この辺は僕の身体能力じゃなくちょっとした裏技なんだけどね、正直☆」

五十嵐「そうなの!?」

ガチホモ「端的に言ってあげるよ。風化現象なんて身体能力だけじゃお越しきれないからね☆」

>そんで、二丁拳銃で撃ちまくるけど……ものの見事に効かない。さらには頬を舐められ気絶……本当に同情しか沸きあがらないなぁ…。

>ラフ「というか、最早色々とチート過ぎるわねー…」

>カーティナ「それがあやつなのだろう?」

グレーコ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!! 思い出したくねぇええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」

五十嵐「まぁ、そうだろうな……!!」

綾崎「完全に無力化状態で倒されましたもんねー……」

にゃふー、ガチホモはチート性能が比較的高いキャラやからねー。

>いや、その認識はどうなのだろう…。

>ラフ「まーまー。ともかく、カオスねー」

>カーティナ「色々と端折りおったな!?めんどくさがったろう!?」

カオスって便利な言葉だZE……!!

サッサリ「!?」←俺の口癖は奪われた……!?

>ラフ「まぁねー」

>カーティナ「認めるでないわぁああああああああああああああああああああっ!!」

>……ダメだ、色々とこっちもカオスな気が…!

カオスはカオスを呼ぶんだね……!!

綾崎「結論、どっちも大変なんですねー……」

五十嵐「……っていうか一番の問題はツッコミ力不足なんだよな、こっち」

何で硬化してんだよ、五十嵐君!!

五十嵐「お前の所為だコノヤロォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

>ラフ「今更感たっぷりねー。んでー、ガチホモが綾崎颯と書かれた本にちょいとするとー……おぉ、治った」

>カーティナ「ふぅむ。中々に便利といえば便利な能力は間違いないだろうな」

ガチホモ「ガチホモさんの安心解説☆ 今までの事をまとめると『相手の情報を知れる』『対象の怪我を無かった事に出来る』、『物質を書物内に保管できる』等々さ」

綾崎「何かすっごい便利そうなんですけど!?」

>だねー。んで、ガチホモに言われてハヤテも動こうとして……うん、羊の着ぐるみ着せられたか。

>ラフ「もっこもこねー。……私も羊になろうかしらねー…」

ラフ神の羊……もふもふしていーい?

五十嵐「もふもふしたいのは何となくわかるが、止せ」

綾崎「って言うか本当着ぐるみなんですけど……全体的にすごい丸々したんですけど僕」

執事と羊って似てるよね。

綾崎「それが理由!?」

>カーティナ「やめい!お前が動物になった後の後処理が関係ないこっちまでに回ってきたことを忘れおったのか!?」

>ラフ「……何かあったかしらー?」

何があったのかにゃー?

綾崎「本当、何があったんでしょうか……。っていうか動物になった事でどんな影響が起きてしまったんでしょうかね……?」

>カーティナ「そこに正座せい」←(突如、途轍もない覇気を放出)

>え、ちょっとカーティナ?

>カーティナ「しろ」

>ラフ「……はい」←(そしてチョコンと正座)

この力関係はいったい……!!

五十嵐「と言うか向こうには何柱の神様いるんだろうなー……!!」

>カーティナ「よし、では続けるぞ。そして綾崎が海に飛び込もうとした瞬間、何かを貼られたか…。どんな効果があるのやらな」

安栖里「『亡羊の嘆面』……まぁ、コミュニケーションに支障を来す、というやつですね」

詳しくは次々回あたりかにゃー?

>んで、海の中では……早速大変だなおい。

>ラフ「双子は溺れてるわ、五十嵐はカチンコチンで溺れてるだろうしー……結局、綾崎颯が頑張るのよねー。羊の着ぐるみ着て」

>カーティナ「中々にシュールだな」

シュールに行こうぜ!!

綾崎「止めて!? 今後もこんなシュールっぷりだと僕らどうしたらいいんでしょうかね!?」

でも私、基本バトルとかに時折ふざける癖があるからにゃー。

綾崎「それはわかりますが……着ぐるみ着て戦えませんよ僕……!!」

>ねー。そして……いや、何この状況。

>ラフ「イカとドラゴンー……じゅるり」

クラーケン「……!?」←じゅるりを訊いてびくっと

ドラゴン「…………!?」←喰われる、思いびくっと

>カーティナ「待て。今のお前のよだれ垂れたような音は何だ」

>ラフ「な、ナンノコトカシラー?」

食べちゃダメにゃよー……?

クラーケン「ぷにゅっ!!」←超速でこくこくと

ドラゴン「…………GYAO!!」←上に同じく

>カーティナ「……まぁよい。にしても、イカ改めクラーケン……中々に可愛い鳴き声だな。おかげでどこかへ何かが吹き飛んで行ったな」

クラーケン「ぷにゅっ♪ ぷにゅにゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♪」←褒められたー♪ と思ってくねくね踊るクラーケン

綾崎「何ですかこの緊張感のなさ!?」

私の出す動物、基本こんな感じじゃない?

綾崎「確かにそうですけど!!」

>うん、確かに…?とにもかくにも、クラーケンの一本に五十嵐君いるなら助けなきゃだよねー。たとえそれが死亡フラグっぽくても。

>ラフ「そんでまー、白桜で突こうと突進していったらー……あらー…」

綾崎「五十嵐君、タイミング読んでください」

五十嵐「しゃーねぇだろコノヤロウ!! 固まってて動けないまま弾き飛ばされたんだからさ!!」

クラーケン「ぷにゅう……!!」←当時の心境『おのれドラゴン』

ドラゴン「…………GYAO!!」←当時の心境『おのれクラーケン』

綾崎「互いに仲が悪い!!」

>カーティナ「ものの見事に硬化した五十嵐が飛んできたな。勿論、一度止まらない速度のまま、白桜と激突したら即死だろうな」

>それでも必死に逸れろと祈ってたら……いやいやいや!?なんでいきなり消えたの?!

綾崎「人殺しとか勘弁ですからねー……」

基本、この小説の主人公たちは人殺しを嫌煙するからねー。まぁ、今回は友人殺しちゃいそうな流れにヤバイ的なものですが。

だがここで五十嵐君、死亡もまた良かったかな……。

五十嵐「俺に対する扱いが本当ひでぇな!?」

>ラフ「不思議ねー…」

>カーティナ「色々と謎が多いな、白桜は」

白桜はどこへ消えたのか。それは今回!!

綾崎「いや、僕普通に見てましたけどね!!」

まぁ、本当に消えるけどね、今回!!

綾崎「……へ?」

>だねー…。さて、今回はここまでにしときます!

>ラフ「何かあったらどうぞー。……じゃ、私はこれでー…」

誰かくぉい!!

綾崎「相変わらず適当な懇願!?」

二名くらい!!

綾崎「ま、まぁ、よろしくお願いします……?」

>カーティナ「待て。その手に持ってるナイフと包丁をここに置いて行け」

>ラフ「………………ではっ!」←(逃亡)

ここで彼女を逃すとどうなるのだろうか……。

五十嵐「いや、そりゃあまぁ……」

クラーケン「ぷにゅっ!!」←逃走決行

ドラゴン「…………GYAO!!」←上に同じく

……まぁ、喰われない事を祈ろう!!

クラーケンの足一本以外!!

クラーケン「ぷにゅううううううううううううううううううううううううう!!?」

>カーティナ「なっ!?待てラフ!!」←(そして追いかけるロリ神)

>最後まで締まらないなぁ…。ではでは♪

何か楽しい友人関係だったのですー♪

五十嵐「確かに色々バランスとれてたよな……!!」

コサッキーさん感想ありがとうございましたー♪ 次回もよろしくです!!



▽天照さん


>お久しぶりです、天照です♪

…………。

綾崎「……迅風さん?」

…………………………(´;ω;`)ブワッ

綾崎「!?(ビクッ)」

>ひなゆめにアクセス出来なかった時は焦りましたが、迅風さんや李薇さんとまた会えることができて何よりです。

こちらこそ何よりなのですよー……!! うう、天照さん現れないですーと悲しんでいたけれど、遂にご光臨だぁ……!! みんな、みんな揃ったです……!!

五十嵐「同期三人、懐かしいよなー……!!」

アクセスできなかった時はマジで焦ったですねー……私の場合、ツイッターで情報入手していたので早期にこちらへ参じていますが……!!

>迅風さんの名前を見たとき、『新作品キター!』と思ってましたがまさかのリメイク!!

>僕の場合、パスワードも内容も忘れてしまったのでリメイク版は書けなくなりましたね……でも、執筆自体は続けようと思っています。

うわーい、です♪

リメイク版が書けなくなったのは寂しいですが、新作凄い楽しみですよ……!!

ちなみに私は新作は書かずにリメイクで続ける方を選んだんですよねー。同期三人の中で私だけは一作品も完結させてないですから……。長編一つを完成させたいのです!!

>感想ですが、相変わらず変わりませんねガチホモ……

>セリフだけ見てみればチャラ男なのに、行動や信念は結構純粋(?)なので憎めないですね♪

ガチホモ「ふふ、僕は揺らがないさ。何があっても、変態として。揺らぐのは股」

綾崎「ねぇ、今何を言おうとしましたか!? でも邪念塗れですけど確かに純粋な行動意欲なんですよねー……」

ガチホモ「行動意欲じゃあないさ。行動性欲だよ♪」

綾崎「言い直す必要ありましたかね!?」

>そして活躍の場がないと嘆いているハヤテ……まったく、君には『ツッコミ』という役割があるじゃないですか!

綾崎「僕にそんな役割はありませんよぉおおおおおおおおおおおおお!! あったとしても疲れそうで嫌だぁあああああああああああああああああああああああああ!!?」

でも実際そんな感じやよねー。

綾崎「ぐっ。だってツッコミが不足してますし……!!」

五十嵐「お前がボケると俺に役が回ってくるけどな!!」

>しかしガチホモは美男子しか襲わない、って嫉妬するのはどうかと思いますよ……頬舐められちゃうし……

普通の男子一同『だがそれではイケてないと認める事になるじゃないか!!』

綾崎「そこ!?」

安栖里「美男子と言うのも苦労多いポジションですけれどね……」

>そして相変わらずの苦労人ポジション五十嵐君(あくまで僕の第一印象です)!なんだかんだ言って好みのキャラなので応援してますよ!

そうですかー♪ 私は彼の事まったく気にかけてない不遇扱いなんで、その副産物で苦労人なんだろうなーって思います、愛着ないし☆

五十嵐「ねぇ、俺何で作者にここまで足蹴されてるの!? だが天照さんには何だかんだ言って好みのキャラって言われてるし嬉しいぜコノヤロウ!!」

綾崎「良かったですねー♪」

しかし先の展開で一部困ってるんだよなぁ……。やるかやらずか。

>そして前半のドタバタの最中、後半もなかなかですね……ハヤテなんちゅう格好してんですか……

羊の着ぐるみです!!

綾崎「本当、なんちゅう格好してんでしょうね僕!!」

執事だけにね!!

綾崎「言葉遊びしてるだけじゃないですか!?」

>着ぐるみに仮面ってほとんど視界無いに等しいですけどそのままだと死角からガチホモが……まぁいいや♪

綾崎「嫌だあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

ガチホモ「まったく本当に背後からピー、ピー、したくなっちゃうよね!!」

綾崎「規制が入る内容を言わないでください!?」

>さて、それでは次回も……

>火野「お前も早く続き書けよ……」

>うぐ……迅風さんの続きを待ちつづ気合いいれて執筆します!

マイペースに行きましょうですよ天照さん!!

私も他に手掛けるものがいくつかあるですし、忙しいからマイペース更新ですしね!!

天照さんも頑張ってくださいです!!

>遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!

>これからもよろしくお願いしますね♪

はい!! あけましておめでとうございますですよー!! これからもよろしくお願いします、本当に!!

綾崎「嬉しそうですね〜♪」

>ではまた♪

天照さん感想ありがとうございましたですー!! 次回もよろしくなのです!!

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Re: 第九話『怪物メタモルフォーゼ』 ( No.30 )
日時: 2013/01/13 22:16
名前: 迅風

新年二回目の更新!!

あんま話は進みませんが!!

ただ今回は前とは随分違うにゃあと思わなくもないそんな回。

では、よしなにっ!!


__________________________________________________________________________________



 第九話『怪物メタモルフォーゼ』


        1


 綾崎ハヤテの動体視力はホンの一瞬の出来事を正確に捉えていた。

 突き刺す様に前へと押し出した、その腕に握っていた感触。ドクン、と心音が鳴る様な鼓動。勝利を引き寄せる様な圧倒的風格の剣。純白の剣、銘を白桜。

 それが唐突に消失した事を彼の手は否応なく感じ取っていた。

 先程まで確かに握っていたのに。先刻まで確実に握りしめていたと言うのに。

 煙にまかれた様に消え去った感触に綾崎はしばしポカンと口を開いている暇は無かった。何故か。単純だ。消えた白桜の所在を知っているからだ。

 より、正確にはどこに入ったのかを彼は知っている。

 バギン、と岩盤に亀裂が入る様な轟々とした音が鳴る。その正体は何だろうか。いや、十分に理解している。なにせ、目の前で起こっている光景なのだから。

 仮面の破砕音が次々に鳴り響いていた。

 五十嵐の隠されていた表情がどんどん露わになってゆく。けれども、その仮面の向こうに見える彼の顔立ちはまるで綾崎の知る者の顔ではなかった。そして壊れた仮面の欠片が次から次へと上へ上へと浮かび上がってゆく。

 全ての欠片が彼の顔から無くなった。

 その顔を見た瞬間に綾崎は戦慄する。何だこれは、と。

 暗い海の中で爛々と輝きを放つ金色の瞳が眩い。眩すぎる程に。同時にその巨躯にも驚きを示す他に無かった。同等だ。この場にいるクラーケン、それにドラゴンと大差ない程の巨体が五十嵐の先程までいた場所に存在している。

 だが姿がわからない。大きいと言うのは判断出来る。

 人間の形にもぐねぐねとした何かにも映っていた。

 その姿を克明に判別するには綾崎には不可能に近い事であった。暗い海の中、仮面まで着用した狭い視野の中に映る光景を判断し切るには難しく。加えて、形状が定まり切らない様子であったためだ。

 けれどわかる事は一つだけわかる。

 この金色の瞳を輝かせる化け物が――、

(これが……五十嵐、君……?)

 五十嵐雷であると言う事に。

 より厳密に言えば五十嵐雷は五十嵐雷でも、

(白桜が刺さった――否、呑み込まれた瞬間に……何が起きたんですか……!?)

 純白の剣が食い込んだ瞬間に呑みこまれた瞬間の結果がこの目の前の光景だ。

 即ち。

 この巨躯の化け物は五十嵐雷なのである。白桜と言う剣に突き刺さられた五十嵐雷。その現実に否定しようもなく直面しながら、綾崎は困惑する脳をどうにか軌道修正する形で抑え込みながら思案した。

(あの時、僕の剣は明らかに五十嵐君に刺さった。逸らせずに突き刺さった。それは間違いないはず……)

 ただ手に友人を殺す感覚はやってはこなかった。

 勢いそのままに貫こうとしてしまった怯えは。

 殺してしまうと言う恐怖心は図らずも彼の腕には来なかった。だが代わりに握っていたはずのものがすっぽ抜けた様な呆気ない感覚を手が覚えている。

 その時だったはずだ。

 自分の目が、瞳が、網膜が光景を焼き付けたのは。

 あの瞬間に白桜は綾崎の手を離れて純白の光の結晶体の様な姿に一瞬変化した。そしてそのまま五十嵐の胸に引きずり込まれる形で取り込まれた。

(……いや、取り込まれたじゃなく、取り込まれる形で入って行った、の方が正しい表現でしょうか)

 その結果がこの化け物としか言えない姿をした友人だ。

 何が起こっているのだ。綾崎にはまるで理解できない現象だった。

(原因、こうなった原因はまず間違いなく白桜だけれど――、だとしたら白桜ってどういう剣なんだ……!? あの場所では詳しい事なんて何一つ聞いてないし……)

 対処はどうすればいいのだろうか。

 どうしたら彼は元に戻れるのであろうか。綾崎にはそれがわからなかった。ただ在り来たりな事だけれど一つの可能性に賭けてみるしかない。それくらいはわかった。

(文字通り『元凶を取り除く』……)

 剣を抜く。それ以外に方法はないと感じた。

 だが同時に一つの事に気付いた。

(……でも)

 ゴゴゴゴ……!! と聳え立つ化け物の姿を見据えながら、

(剣の姿、何処にもないんですけど……!!)

 柄も何もない。表面に剣の突出した部位は何も見て取れない。当然だ。呑み込まれる形で消えた白桜は文字通り全身取り込まれたのだから。無いものはない。

 抜くにしても手で掴めないものは抜けない。

 打ちすぎた釘は抜くには難しい。

 更に、

(それと……)

 ドゴゴゴゴゴ……!! と聳え佇む三匹の化け物の姿を見据えながら、

(…………)

 綾崎は冷や汗だらだらで無言で思った。

 え? コレどうしたらいいの? と。

 五十嵐の化け物だけでも手に余りそうなのに、加えて化け物二頭、手から零れ落ちそうな程の苦難である。苦難上等なんて絶対格好つけられない程に。

 人間の何十倍も巨大なクラーケン、ドラゴン、化け物、と言った面々に堂々と佇まれる形の綾崎は手持無沙汰にも程がある現状だった。もっとたくさんの兵器でも持っていなくてはとても立ち向かう気にすらならない化け物。

 唯一の可能性こと白桜も無い。

(むしろ奪われましたしね、五十嵐君に……)

 即ち無手。

 参ったなぁ、とげんなりした気分で綾崎は内心呟いた。同時に何でクリスマスなんて言う世間一般に素敵な日々に自分は化け物と海中決戦なんかするんだろうと考えて嫌になる。

 だけど友人が変貌した原因は明らかに自分で。

 自分が突き刺してしまった白桜の切っ先なのだから。彼があのまま戻らなかったりしたらどうしようか、とか嘆きたくなるだろうから。

(どうにかして白桜を抜き出すしかない)

 スッと拳を構えた。

 あんな化け物に敵うわけもないだろうけれど。この拳が通じる何て全く思ってはいないけれど。何もせずにいるわけになんていられないから。

(海の藻屑になってあげますよ!!)

 毅然とした顔つきで鋭い眼差しで相手を睨みつけた。三体の化け物。中央で自分を睨みつけている五十嵐雷、ヒレを雄大に静かに動かしながら唸り声を発している橙色のドラゴン、そして双子少女を足で絡め取っているクラーケン。

(…………)

 双子少女を足で掴んでいるクラーケン。

(……人質出来てるぅっ!?)

 何で事態が悪化してるの!? と頭を抱えたくなった。被害が及ばない様に一度、上空へ放り投げた。水面に浮く程度の力加減で。ただ、攻撃に失敗し、その後五十嵐が化け物の姿に変貌した事に気を取られていた綾崎は己の失態に嘆いた。

 あの後即座に双子の子を引っ掴んで逃げるべきだったのかもしれない。

 せめて二人だけは逃がすべきだったのかもしれない。

(相変わらず僕はダメダメな……!!)

 自分のミスに歯を食い縛る。

 気落ちしそうになる。けれど、そんな自分を振い起し、

(いや、ダメだ。落ち込んでる暇があるなら残り時間全開で現状を打破するしかないんですから)

 超人的な身体のおかげで水中でも比較的長く息を行える。

 とはいえそんな数分以上費やす事も土台不可能になってきた。体に虚脱感がじわじわとやってきているのを感じている。持って二分もないだろうか。だが、その時間帯でどうにかやり切るしかない。

 剣を抜いて、五十嵐君を救出して、双子少女を助けて、化け物から離脱。

 大まかに計画を練ったら思わず項垂れそうになった。なにこのハードスケジュール……、と呻きたくなった。だがやるしかないのだ。

 綾崎は全身に力を込めた。速く疾く駆け抜ける速度をイメージする。

 全身の躍動を限界まで引き上げて五十嵐雷の身体からどうにか剣を抜くしかない。生憎と抜く方法なんて全く知らないが。だがまぁ、構わない。

(なんせ――、玉砕覚悟、海の藻屑になろうが結構ですからね)

 そう思いながら綾崎はドンッと水中を蹴った。まるで鋼鉄の壁を蹴って突き進んだかの様な疾風の様な速度で猪突猛進に水中を翔けた。

 そして次の瞬間に肋骨が一〇本近くへし折られたのを感じた。

 メギメギ……ィ、と音を立てて腹部に強い衝撃が走っているのを何の感慨も抱かず無意識で見守っていた。酷くくの字に折り曲がる体躯に、自分の姿におかしさすら覚えて苦笑を浮かべる。

 そして水を何層も突き抜けて綾崎の身体は血を噴出しながら吹き飛んだ。

 とはいえ海中。衝撃は幾重にも拡散されて四散し、霧散した事で攻撃以上の威力を発揮せずに、出来ずに終わった形だった。その結果、海中にだらんと浮かびながら綾崎は何となしに思った。

 ああ、生きてるんだ、と。

(死んだと思ったのにな……)

 最高速で背後に回って、そこからどうにか出来やしないかと考えての無謀な突進だったのだからダメダメだ、と言われたらそこまでだが。

(武器も無し知識も無し時間も無しの戦闘じゃあこんなものか僕なんて)

 自嘲の笑みを浮かべた。

 今ので体の中の空気もほとんど吐き出してしまった様で体が徐々に沈んでゆくのがわかる。わかってしまう。

(って言うか一撃強すぎるでしょ、アレ)

 沈みゆく中で全身の虚脱感を感じながら綾崎は死に際に文句垂れる様に内心呟いた。

 覚えている限り、と言うか自分を襲った衝撃を思い出す限りはアレは腕だった。化け物の大きな腕がズンと腹部に減り込んだ。それだけ。ただのフック。ただ振り払う様なだけの攻撃で完全にノックダウンだ。

(タフさには自信あったんですけどねー……)

 何発かなら耐えられるかな、とかそんな無謀な事を考えていた。

 海の藻屑覚悟だったが、本当にそうなりそうな現状に可笑しそうに自嘲を零す。同時にああ、これで死ぬんだな、という諦めも。海に沈んで水死した自分に誰か気付いてくれるだろうかな、と言う悲しい事を思い描きながら少年は優しい温もりに抱かれながら下へ下へと沈んでゆく。

 そんな少年の途絶えそうな視界にふっと映る光景。

 それは五十嵐の、化け物の拳を振り上げて迫る巨躯の姿であった。

 友人に殺されるとか嫌だな、と思った。

 どうせ死ぬなら水死の方がまだありがたいのに。どうやらあの化け物に息の根を止められる事になってしまいそうで。友人に殺されそうで。綾崎は混じり合った水滴にふっと悲しそうな表情を浮かべた。

 そして目を閉じる。

 死ぬのなら痛いのは嫌だった、もう。このまま水の冷たさで何も感じないまま逝ってしまいたかった。死にたくはなかった。でも、生への望みもこんな状況じゃすでに絶たれ隔たれているから希望も無い。

 なら、最後は安らかに逝けたらな、と内心で小さく呟いた。

 だが簡単にいかないらしい。水で身を包まれている中で痛みが痛すぎてわからなくなっていたはずなのに少しずつタフな肉体が回復していくのか、痛みは戻ってきて安らかに眠れそうもなかった。昔からどうにもタフで、

(死ぬに死ねないから嫌になりますよ、もう)

 不死身なんてわけじゃないタフな身体と言うだけだけど、

(生きている限り、もがくしかない……!!)

 少しでも動ける様になった体をもがいて足掻いて叩き起こして、綾崎は今一度目を見開いた。そして希望を見た。目を開いても絶望しかないんじゃないかとか思っていたけれど、

(何だかんだ、前を見据えるものですよね……!!)

 その光景に感謝する。

 彼の視界の中。映る光景は三体の鍔迫り合いだった。クラーケンもドラゴンも怪物五十嵐君も三体全員が互いに攻撃をし合っている。いや、むしろ途中で急に出現した五十嵐の存在が一番危ういと悟ったのかクラーケンとドラゴンの攻撃は五十嵐へ集中していた。

 クラーケンは数本の足を使って鞭の様に五十嵐の巨躯を叩いている。ドラゴンの方も方で水中でも怪しく鋭く煌めく牙を用いて巨体の腕に噛みついていた。そのダメージか大きな唸り声を上げて五十嵐が叫んでいる。

 三つ巴の戦いになってくれていたのはありがたい。実にありがたい。

(後は五十嵐君が致命傷になる前に元に戻さないと……!!)

 だが、どうやって。

 どの様にしたなら白桜は彼の体躯から抜け出てくれるのだろうか。だが何をやるにせよ、何をどうするにせよ、まずは彼の元へ辿り着かねばならない。そう、辿り着いてまずは白桜を抜き出せる可能性を判断しなくてはならないのだ。

「GYAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」

「ぷにゅうううううううううううううううううううううううううううっ!!!!」

「キバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!」

 ドラゴンが牙を剥き、クラーケンが足を打ち震わせ、五十嵐が拳でタコ殴る。

 そんな三つ巴の怪物大決戦の中に男一匹、突撃して五十嵐を元に戻さなくてはならないのである。傍目どう見ても話なんか通じ無さそうなあの雰囲気の中に、

(……ダメだ、何度見ても無謀としか思えない……!!)

 何が悲しくてあんな怪物だらけの海域に突貫しなくてはならないのだろうか。

 それを言えば羊の着ぐるみ着ている時点で最早色々とシュールの一言に尽きる話ではあるのだけれど。自分の身なりの良し悪しにしばしがっくりと項垂れながらも綾崎は仮面の奥から現状を見つめた。

 突貫のチャンスは一つ。

 三体が戦っている最中、必ず五十嵐はこちらを気に掛ける事が出来ない程に追い込まれる瞬間があるはずだ。その時の背後に一気に差し迫る。それしかない。

 ボロボロの身体ながらも振り絞った。残ってる微力な力を。

 待つ。待つ。待つ。チャンスを睨みつける様に待った。

 そして、二体の攻撃により五十嵐が両腕の動きを取られた瞬間、

(今ッ!!)

 水中を掻っ切った。グングンと絡みつく水を横へ横へと掻っ切った。このままの勢いで一気に背後へ迫る。遠目ではわからない、けれど近場まで行ければ勝機が見えるかもしれないという不確定な一筋の希望を願う。

 このまま近づければ、そんな想いを胸に綾崎は五十嵐の元へ迫ってゆく。

 だが次の瞬間だ。

 何と言う事だろうか。五十嵐は機敏にその行動に反応した形で眼光を綾崎の方へ振りまいた。なんて察知力だろうかと綾崎は嘆きたくなる気持ちになった。そんな気持ちを更に重ねるかの様に五十嵐は言葉とも取れぬ雄叫びを挙げながら拳を振った。

 思わず身が強張る。

 先程の激痛が脳裏を過る。思わず目を強くつむった。すぐに襲いくるであろう痛みに備えて腕をクロスし防御に転じる。無意味な行為だとわかっていても。

 だが痛みはやってこなかった。

 むしろ五十嵐の驚いた様な叫びと共に何か弾かれる様な音が耳に届く。何だ、と疑問に思いながら僅かに目を開いた。誰かが助けに来てくれたわけではない。

 何かがそこにあるわけでもない。

 けれど綾崎の目は僅かに捉えた。螺旋状に渦巻いていた様な痕跡を。渦潮か何かか? と唖然とする意識の中で呟いた。何が自分を守ったのかはわからない。まるでわからない。

 しかしチャンスだ。

 疑問は後。今はただ突っ切るしかない。何かに跳ね返された様でぐらりと揺れる五十嵐の巨体目掛けて綾崎は水を突き抜けて遂に到達した。

 トッ、と五十嵐の筋骨隆々とした巨体に手が触れた。

 やっと辿り着いた。そして同時に綾崎はこうも思った。

(……さて、どうしようか)

 着いたは着いたけどやはりどうしたら白桜が出てくるのか良くわからない。無策と言われれば仕方ないのだが逆にどんな策があるのさと愚痴を言いたい気持ちにもなった。

(ダメだ。少しくらい姿形が出ていやしないかって思ったけど……ないっ)

 柄が飛び出ていたりしてはいないか。そんな淡い希望を抱いての突貫だったが、近場で見ても影も形もない。完全に五十嵐の中に存在するのだろう。

 つまり抜けない。

(どうしたらいいってのさ……!!)

 生憎と綾崎ハヤテには術が無かった。一流の霊媒師とかなら何か術があったりするのだろうか。だとしても一般人の綾崎にそう言った不可思議な現象を起こす術は欠片も無かった。

 だから、

(……すいませんね、五十嵐君)

 パキポキと指を鳴らす。

 術がない。手段がない。方法がない。そんな現実に行き着いたものが結果として用いる方法など何時の世も一つしかなかった。

 そう。

(力尽くでやるまでだぁああああああああああああああああああああああああああ!!!)

 渾身の力を込めた拳を背中へ叩き込んだ。

「キバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ――――!!?」

 五十嵐の化け物、通称イガラシが身体を仰け反らせて悲鳴じみた叫びを放った。そんな叫び声もとりあえず水の泡のごとく周囲へ聴き流して、綾崎は渾身の拳こと着ぐるみの為に蹄状で地味に痛い拳を叩きいれながら願った。

 と言うよりも脅迫じみた程に切迫の懇願だ。

(出てこい……、白桜ァ……!!)

 こんな事を願っても何も変わらないってわかっている。

 力尽くのこんな無策なだけの行動に価値は無いってわかっている。

 けれども手段も術もこの手にない綾崎に最後に出来る事なんて。

 事態が良くなってくれ、と願う。

 祈る事しかないじゃないか。

 たとえ、ダメとわかっていても、

(五十嵐君の身体からさっさと出てこい……白桜ッ!!)

 その願いが果たして通じたのか否か。何故なのかは今の綾崎に知るべくもない。けれど引き起こった結果は綾崎の願ったもの。それ以外足り得なかった現実だ。

 ズ、と這いずる様な音と共に五十嵐の胸から発光した物体が姿を見せ始める。

 純白の刀身。正義を成す白桜の神々しい姿である。

(え!? 出てきた!?)

 情けない様な話だが、自分でやっておきながら抱いた感想はその通りであった。やっといて何だが驚きの意外な結果に綾崎はびっくりする。

 だがこれで五十嵐は元に戻る。

 そう考えたら嬉しい気持ちがふわっと湧き上がった。

 その時だ。

 隙を見せた綾崎の身体を巨大な手の平が全身くまなく叩き付けたのは。ごぽっと言う良くない響きと共に綾崎の口内から血が零れた。そして全身は水を掻き分けて後方へ軽く吹き飛ばされる。白桜は徐々に抜け出ているが変身は抜き切れないと戻らないのか、と認識して歯を食い縛る。

 しかし変身が終わるのであればそれでいい。

 水中で動きをどうにか押し止めた綾崎はそのままバタ足で大急ぎで騒ぎの最中に足から抜け出ている双子少女の元へ泳いでゆく。しばし放っておいた間に徐々に沈み始めていた。何故か『いやっはー!!』とでも言っていそうな程の元気満々な表情のまま沈んでゆく。

(だから何で君達、そんなに余裕綽々みたいな風なの!?)

 若干文句垂れながらも綾崎はもこもこの両腕にがしっと双子を抱き抱えて再度のバタ足でジタバタと海面へ上昇してゆく。その後を即座にイガラシの巨躯が雄叫びを上げて迫ってくる。白桜はすでにかなり抜け出ていた。

 そしてそれでいい。

 後は後方に見えるクラーケン、そしてドラゴンから距離を取り、この海面から一気に飛び出る為に、

(塵芥にならない事だけ願います!!)

 この自分へ迫る渾身の拳を全身で喰らえばいいだけだ。

 鈍い衝撃が駆け抜けた。体中の骨がミシミシ鳴り響いて意識が飛び退きそうになる。だが飛び出るのは意識だけではない。体全身、双子の少女を抱き抱える形で綾崎の身体は海中から一気に浮上し、そのまま海上へ水飛沫と共に飛び出た。

 がはっと息を吐き出して清涼な空気を一瞬だけ体内に取り込んだ。

 だが束の間、追う形でイガラシもまた飛び出てくると、追撃。空中へ浮遊した状態で綾崎の身体を一発の拳が再び襲った。その威力たるや凄まじく綾崎は右腕がへし折れたのを何となしに理解した。

 そして吹っ飛ぶ。暗く沈んだ海を果てに綾崎の体躯は向こう岸、港付近の道路へと叩き付けられてダメージそのままにゴロゴロと路地を転げまわった。その折に抱きしめていた双子の少女が『><』な表情浮かべたまま愉快そうに転がってゆくのに空気読んで欲しいなぁとか場違いな事を考えながら。

 どんだけの距離吹っ飛ばすんですか、と小さく言葉を発する。

 しかし良く見てみれば意外な事に距離は一〇メートルかそこらだった。どうやらドラゴンとクラーケンとの海中決戦の際にどんどん港の方へ近づいていた様だ。

 何にしても良かった、と掠れた声で呟いた。

(やっと……陸地に……)

 逃げ切れた、のかな? と可笑しそうに内心思う。

 逃げ切るにしては体中疲労困憊なんてレベルじゃなく瀕死の重傷みたいなものだ。良く生きているなぁ、と自分の頑丈さに感謝する。それと同時にズン、と大きな地響きを訊いた。イガラシだ。綾崎を追う形でイガラシもまた港へ降り立った。

(次、喰らったら流石に死ぬ……)

 頭に手を当ててヤバイ、と意識する。こんな状態で更に追撃されれば。しかもダメージを拡散する水場じゃないここで受けたら本当に死ぬと怯えた。

 しかしそれは杞憂に終わった。

「キババッババババァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――――ッ!!」

 暴れ狂う様な雄叫びが響いていた。同時に月光を背に佇む化け物の巨躯がどんどん縮こまってゆくではないか。陰になっていて判別は難しかったが、綾崎はその理由に気付いた。

 無いのだ。

 彼の胸から飛び出ていた白桜の姿が何処にも。つまり抜け落ちた。

(海の何処かに抜け落ちて、波に呑まれて、水の泡の様に消えちゃいましたか)

 紛失したと言う事にかつてのあの子はどう思うかな、と少し申し訳なく思いながらも、綾崎は良かった、と言う感情で埋め尽くされていた。

 雄叫びが化け物のソレから人間のソレへと変わってゆく。

 戻ってゆく。

 化け物から五十嵐雷へ。そして人間の姿に戻った五十嵐はふらふらとした後にどさっと地面に崩れ伏した。すぐさま駆け寄ってその姿を確認する。

 仮面も無ければ服も着ていない全裸の姿。

 けれど化け物ではない。終わった、と感じたと同時に良かったと頷いた。あのまま化け物の姿のままだったならどうしようかと怖くて仕方がなかったのだから。

 だが何にしても言える事は一つ。

 綾崎は全裸でびしょ濡れで横たわる少年一人。びしょびしょで傍に横たわる双子の少女を一瞥した後に、血にまみれている白いもこもこした自分を見ながら(はぁ)と力が抜ける様なため息一つ零した後に内心でこう呟いた。

(びっくりしましたよ……もう……!!)

 綾崎ハヤテの人生でも上位クラスの驚愕の夜の出来事。

 その一つがようやく幕を下ろした。けれど当然ながらこれは夜の出来事の一つにしか過ぎない話であった。彼はこの後数刻の後、知る事になる。

 出会う事になる。

 この夜最大の衝撃に。

 そしてもう一つの衝撃に気付くのもまた……そう遅い話ではない。

 夜は続く。嘆きと共に。



        2



 同時刻。ギリシャアテネ市の一棟の巨大な屋敷に於いて。

 コツコツと高いヒールの小高い音を小さく響かせ、漆黒のドレスを軽くたなびかせながら一人の小柄な体躯の、美しい金髪を揺らす少女が廊下を歩いていた。

 そんな少女の歩く先で一人の執事服を着用した老人が小さくお辞儀をした。

 お嬢様、こんな夜更けにどちらへ、と靄染とした声で語りかける。

 少女はくすっと微笑んだ後に逆に問い掛けた。

 貴方こそこんな夜中に起きていてよろしいのかしら、バトラー? と呟きかける。

 老人は応えた。

 主が起きている限りは何時でも起きるのが執事の務めです、と。

 眠っていて結構ですわよ、と少女は呆れた風な笑みを浮かべた。

 そしてそのまま老人の横をすっと通り抜け廊下を静かに歩いてゆく。

 少女は小さいが確かに聞こえる声で言葉を発した。

 ――少し夜風に吹かれたくなっただけですから

 老執事はそうですか、と頷く。

 ――では何かありましたら何時でもお声掛けくだされますよう

 そう呟いて老執事は足音も無く奥へと去って行った。

 少女は何か、か、と小さく呟いた。

 そして祈る様に窓の向こうに見える月へ語りかけた。その言葉を訊いた者は誰一人この場にはいない。少女は儚げに微笑みを浮かべると。

 漆黒のドレスを小さく揺らしながら歩き去って行った。


【続】

__________________________________________________________________________________


おかしい。さくっと進むはずが五十嵐君に大半以上を持ってかれた何故だ。

五十嵐「いや、そんな事言われてもな……」

何で五十嵐君の救出に丸々一話使うみたいになってしまったのだ……!! 本来、もっと進んでいるわけなのに……!!

と言うか今回は完全にバトル要素が大半やぁ……。

もうちょい内容を濃くしたかったにゃあ……。でも五十嵐君救出含めて、これが区切り良かったからここで区切った感じですねー。今回は若干短いです普段よりも。

まぁでも最後、ようやく彼女をちらっと出せたからよしと思おう!!

白桜、海に流されてどっか消えたけどね!!←

綾崎「いや、そこどうする気なんですかねぇ!?」

まぁ、流されて消えたなら消えたでいいかにゃって!!

綾崎「良くないですよ!?」

クラーケンとドラゴンはご苦労様。次回の出番まで休むのです!!

五十嵐「また出てくるの!?」

そして最後、出てきた彼女……そこらへんは多分次回!! 出てきた老執事うんぬんも次回!! リメイク舐めるな……、色々ぶち壊すのさ私は……♪

綾崎「なにこの厄介な作者」

それでは次回です!! さらばっ!!

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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 1/13 ( No.31 )
日時: 2013/01/14 08:14
名前: 球磨川ボックス



わふー♪球磨川ボックスです〜
氷華「初めまして…ね…氷華よ」

感想に来たです!
氷華「ていうか、なんで私まで来てるの?」
うん?そりゃあもちろん、氷華にも迅風さんの素晴らしさを理解してもらうためだよ!
氷華「素晴らしいってのは嘘じゃないだろうけど…本音は?」
私の作品のメインヒロインを迅風さんに紹介。
氷華「そんなとこだと思ったわよ…大方、矛盾ありすぎ、支離滅裂、文章能力0、他作品のパクリネタ七割方使用のあなたに、話の組み立て最高、面白い、感動あり、聡明な迅風さんにアドバイスやらを期待してたんでしょ?」

さてと!氷華がゴチャゴチャ言ってる内に感想に移ろうか!
氷華「……………………………死にたい?」
すみませんでした。
ドゴッ!←氷華に殴られる

なんで!?謝ったじゃん!
氷華「文句ある?」
すみません。ありません。
ドゴッ!←また殴られる

………………(もう何も言いませんよ…ケッ!)
氷華「心の中で舌打ちするとはいい度胸じゃない」
ええ!?聞こえたの!なに!?読心術!?
氷華「ふーん、本当なんだ」
えっ?もしかして…はめられた?
ドゴッ!←同じく

…………………(無心無心無心無心無心無心)
氷華「………………じゃあ感想に行きましょ」
はい。


白桜は五十嵐君の中に入り込んだのか…
氷華「普通の剣じゃないって事ね。そしてその五十嵐が怪物になったと」
五十嵐君はその時の記憶あるのかね?
氷華「怪物になってる間は我を失ってる感じだったけどね」
ハヤテに容赦なく攻撃してたからね

あの双子の少女はいつも元気だな〜
氷華「暗いよりは断然いいけど…状況がね」
怖くないのかな?
氷華「さあ?」

ハヤテ、三怪獣戦争の前になす術無し!
氷華「生身の体だしね。死ななかっただけでも凄いわよ」
そして陸に打ち上げられたか…
氷華「誰かいたら絶対に叫ばれてたわね」
五十嵐君、怪獣の姿で普通に陸まで来てたもんね
氷華「すぐに縮んだっぽいけどね」
全裸…気絶している…ってことは…あれ?変態さんの格好の餌食?
氷華「やるなら見えないところでやってよね。男同士でやってるのなんか見たくないし」


そして最後の女性!
氷華「いよいよって感じね」

今後の展開が非常に楽しみです♪
では、また〜
氷華「じゃあ、また」



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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 1/13 ( No.32 )
日時: 2013/01/14 10:34
名前: 疾球
参照: http:/ 



どうもはじめまして?
疾球と申す者です!


とりあえず前々から感想を書こう書こうと思っていたのですが
タイミングを逃してしまってました


と言う事で
感想に行かせていただきます


白桜五十嵐君に刺さって
まずいことになってますね(笑)
まさか適合しないとあんなことになるとは


ハヤテボロボロにやられてますね
まあ怪物三人?組相手じゃさすがにやられますよね


そうですかー白桜海に消えたんですかー
……え?大丈夫なんですか?


おおっと!?まさか!?まさか!?
ついに…ついにですよね!?
まってましたーーー!!!



次回も楽しまにしてますよ
ではまたー
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 1/13 ( No.33 )
日時: 2013/02/02 12:46
名前: 郷音

どうも〜♪郷音なのですよ〜♪

執事「どうも♪三千院ナギお嬢様の執事をしております、綾崎ハヤテです♪」

ファヤ「二回目ね…「熱」を司る神、ファヤ=ヒートリーズよ…」

感想に移りますっ!!

白桜は五十嵐君の中に入ったんだねー

ファヤ「剣との融合…ただの人間にできるなんて…さまざまな世界で神具やらなにやらいわれているけれど、神にとっても謎が多いのよね…白桜って…」

そして五十嵐君は怪物に変身したねー

執事「う〜ん、やはりそちらの僕は戦闘経験が少ないようですね。戦闘を行えない人達を先に逃がさないと、自分だけよければいいというわけではありませんし」

まぁ、そうだよね
じゃあさ、そこまでいうなら倒して見せてよ。

執事「はい?」

つーことで!強さも全て同じの、クラーケンとドラゴンと五十嵐怪物のレプリカを用意したよ!

執事「…もう、仕方ないですね。一回だけですよ」

バトルスタート!

『ハヤテはクラーケン達の近くに歩み寄る…』

『クラーケン達が一斉攻撃を仕掛ける。しかし、ハヤテは何も気にならないように瞬きをする』

シュワン!!

『するとクラーケン達は消滅した…』

……………………はい?どういうことかな?何故に瞬きで倒せんのかねぇ!

執事「あらあら、ブラジルまで肉塊が飛んでっちゃいましたか。
ちょっと回収してきますね。」
ヒュン!
執事「とって来ました♪」

もう突っ込まないよ…

執事「ちなみにいうと、今の僕は物語が進んで強くなったものですから、次回の感想から通常になります♪」

…今の出来事は忘れてください♪

ファヤ「…まぁ怪獣三つ巴にはいりこんで白桜を取り戻したのはすごいと思うわ…」

そして最後の女性!
いよいよって感じです!
今後の展開が非常に楽しみです!
では、また〜♪
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 1/13 ( No.34 )
日時: 2013/02/04 14:56
名前: 李薇


やっはー、私が李薇であるっ← どうもです! 迅風さん!

やっと、やっとこさ感想にこれた…! 今後はちょくちょく出したいと思ってます…!

さて、迅風さんのリメイクきた…! 題名見た時は新作かと思いましたけどね…!←

でもこの作品大好きですし、リメイクめっさ嬉しいです♪

さて、リメイク…いやー、懐かしいですよ…! こんな話でしたよねうんうん!

こんな話………だったっけ!? なんか要所要所追加されててびっくりだ…!

なんか「ああ…君はやっぱり不幸なんだねハヤテくん…」って思いで満たされてきましたよ…!

まぁ、一番びっくりしたのはガチホモですけどねっ! 随分早い登場や…! びっくりだぜ…!

でも彼のいっそ潔いまでの清々しさは結構好きですが…相変わらずチートだなぁガチホモ…と思ってしまいました…!

そして五十嵐くんは本気で懐かしく感じましたよ…! まぁ、その五十嵐くんが今回の話しは大半を占めていましたがね…!

白桜との融合で五十嵐君が凄い事に…!? そういえば、原作でも白桜は当初マキナの中にありましたねー…

でも、五十嵐くんが化け物…そしてその他クラーケンとドラゴン………。聖なる日にこの状況に陥ってるのは世界できっとハヤテくらいでしょうからね…

しかも双子少女が人質に!? 双子少女ぉ!? 何この大変な状況…!? しかも思い返してみれば羊の着ぐるみだしねぇ…! もう一度言おう、何この大変な状況…!?

そして容赦なく通称イガラシに拳を叩き込むハヤテ…! まぁ、とりあえず白桜を取り除かないとですからね…

でもうーん、キツいかなぁ…と思ったら白桜出てきた…! おおまじか…! ハヤテくん…すでにボロボロだけど大丈夫なのだろうか…

そして双子少女は何故そんな楽しそうなんだ!? 逆に凄いよ…! 大物だよこの子達…!?

最終的に五十嵐くん元に戻れましたし良かったですが…、うーん…白桜は海の中へ消えてしまったみたいですが…次はいつ現れるか…

そしてラストぉぉ!! きた! ついにきたよ…! やっとだぁ…!

次回も楽しみです♪ 更新頑張ってください! それではっ!
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 1/13 ( No.35 )
日時: 2013/02/06 06:21
名前: 天照


ようやく来れたー! どうも天照です♪

いやはや、前回アレだった五十嵐がまさかの融合……ひゃっほーい!(読みながらガッツポポーズしました(笑))

そしてハヤテの見せ場登場! 怪物三人を相手に戦うのは主人公特権!!

さあ、海のもくずとなるか三途の川を渡るか……すべては君自身だ!

そしてついに……ついにかぁ……来ちゃいましたか!

今回は本当興奮しますね、すんごい次回が待ちどおしい!!

しかし水浸し+血まみれのハヤテに全裸の五十嵐……なるほど、今夜最大の衝撃はガチホモとの戦いですね!(オイオイ)

 

次回楽しみにしてます! 更新頑張ってくださいね!


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Re:第六回『読者アナザー』 ( No.36 )
日時: 2013/02/06 21:43
名前: 迅風

▼読者アナザー6


▽球磨川ボックスさん

>わふー♪球磨川ボックスです〜

>氷華「初めまして…ね…氷華よ」

わふーと言えば思い出すのはあの子……!!

綾崎「あるいはかなり先のマスコットですねー。そして氷華さんも初めましてです♪」

にゃー感想ありがとですー♪

>感想に来たです!

>氷華「ていうか、なんで私まで来てるの?」

>うん?そりゃあもちろん、氷華にも迅風さんの素晴らしさを理解してもらうためだよ!

何と私のエロっぷりを女子に理解させるなんて……球磨川さんは私を変態として広めまくるつもりなんですね!?

綾崎「うん、何でしょうねその歪曲し過ぎな妄想。素直に受け止めましょう!?」

でも私の素晴らしさって言うとエロスしかないじゃないか!!

綾崎「そこまで断言されるとじんふーさんに書かれてる僕らとして複雑なんですがっ!?」

>氷華「素晴らしいってのは嘘じゃないだろうけど…本音は?」

>私の作品のメインヒロインを迅風さんに紹介。

なるほどー。私も新キャラ紹介の意味を込めて感想フライング多かったから良くわかるやー

綾崎「何ですよねー。特にこの作品新キャラが気まぐれで増えて行きますもんね……」

ねー、でもキャラ感想は相手側が対応してない場合は迷惑だから状況の読み取りが大切だよ、と読者諸君に向けて言い放っておこう!! (`・ω・´)ゞビシッ! ちなみに当然私はキャラ感想大好物である!!

>氷華「そんなとこだと思ったわよ…大方、矛盾ありすぎ、支離滅裂、文章能力0、他作品のパクリネタ七割方使用のあなたに、話の組み立て最高、面白い、感動あり、聡明な迅風さんにアドバイスやらを期待してたんでしょ?」

大丈夫大丈夫!! 私も書き始めはそんなもんだったですし!!

……初期の文章なんざもう黒歴史としてお蔵入りしてーレベルさぁ……。

綾崎「初期は……酷かったですよね」

うん……小説のルールとか何も知らずに書いてたからね……素人の稚拙な文章ってやつさ、ふへへへ……。

だがそんな私だからこそ言える!! とにかく書け!! 市販の小説の書き方をお手本に最低限の文章ルールに気付いて書きまくるのです!!

綾崎「うん、まったく身もふたもないアドバイスですね」

詳しく語ると長いのさ……。←

>さてと!氷華がゴチャゴチャ言ってる内に感想に移ろうか!

>氷華「……………………………死にたい?」

>すみませんでした。

>ドゴッ!←氷華に殴られる

懐かしいなぁ……このやり取り。

綾崎「そうですね……。この作者の立場って弱いんだよ的な感じ……!!」

>なんで!?謝ったじゃん!

>氷華「文句ある?」

>すみません。ありません。

>ドゴッ!←また殴られる

本当に……作者の立場って弱いんだ……。バトルものは特に……!!

綾崎「いや、そんな滝の様な涙を流しながらえぐえぐ言わなくても!?」

>………………(もう何も言いませんよ…ケッ!)

>氷華「心の中で舌打ちするとはいい度胸じゃない」

>ええ!?聞こえたの!なに!?読心術!?

>氷華「ふーん、本当なんだ」

>えっ?もしかして…はめられた?

>ドゴッ!←同じく

策士か……!!

綾崎「見事にはめられた感じですね本当……!!」

五十嵐「顔に出てただけだろうがな……!!」

>…………………(無心無心無心無心無心無心)

>氷華「………………じゃあ感想に行きましょ」

>はい。

悟りを開いた坊主の様に……!!

五十嵐「無我の境地ってやつかコノヤロウ……!!」

綾崎「球磨川さん平気ですかね……!?」

……ところでどうでもいいんだけど、キャラが少なくて会話が回らないよ……!!

五十嵐「悪かったなぁ、味方キャラがまだ全然出て無くてよ!!」

>白桜は五十嵐君の中に入り込んだのか…

>氷華「普通の剣じゃないって事ね。そしてその五十嵐が怪物になったと」

白桜は普通の剣ではないのです……!! そこらへんは後々語られるわけですが……!!

綾崎「……普通、普通じゃない以前に海に流されて消えちゃったんですけど……」

うん、どうしようか!!←

綾崎「考えてますよね、ねぇ!?」

>五十嵐君はその時の記憶あるのかね?

>氷華「怪物になってる間は我を失ってる感じだったけどね」

>ハヤテに容赦なく攻撃してたからね

ちなみに名称は「イガラシ」です!!(キリッ

綾崎「そこどうでもいいですよ?」

ちなみに記憶ありません。今回で説明入りますがありませんです!!

五十嵐「俺、何してたんだっけな……くそ、思い出せねえ……」

そしてまずこれが一つ目の波紋なのです……!!

>あの双子の少女はいつも元気だな〜

>氷華「暗いよりは断然いいけど…状況がね」

>怖くないのかな?

>氷華「さあ?」

幹「そー!! 幹はねー、いつでも元気、天真爛漫、ハイテンションなんだよー!!」

咲「スリリングで楽しかったんだよー!!」

と言う具合に基本、まったく空気を読まない双子少女である。

綾崎「おかげで呆れたらいいのか怒ったらいいのか和んだらいいのかわからないです……」

>ハヤテ、三怪獣戦争の前になす術無し!

>氷華「生身の体だしね。死ななかっただけでも凄いわよ」

実力がそもそも違い過ぎるのです!!

クラーケン「ぷにゅっ!!」

ドラゴン「GYAOOOO!!」

イガラシ「キバババァアアアアア!!」

綾崎「……ねぇ、インフレ酷過ぎません? レベル1のキャラがレベル50と戦う様なものじゃあありませんかね、これ……?」

ちなみにイガラシに攻撃がそこそこ効いた理由の一つは無理な融合で不安定だったからだね!!

>そして陸に打ち上げられたか…

>氷華「誰かいたら絶対に叫ばれてたわね」

深夜の港。怖い。危ない。人少なーい。

綾崎「雑ッ!?」

でも実際、人がいたら明日のゴシップ記事が飾られるぜー。

>五十嵐君、怪獣の姿で普通に陸まで来てたもんね

>氷華「すぐに縮んだっぽいけどね」

元々、変化したのが陸地型ですからね。海の方がまだ弱体化してますよ、イガラシ。

綾崎「嫌だぁああああああああああああああああああああああ!!!!?」

白桜が抜け落ちたから助かったぜ、的な具合さ!!

>全裸…気絶している…ってことは…あれ?変態さんの格好の餌食?

>氷華「やるなら見えないところでやってよね。男同士でやってるのなんか見たくないし」

五十嵐「酷過ぎませんかねぇ現状!?」

原作ではマキナしっかり衣服は無事だったが……。……はて、無事だったっけ?

綾崎「覚えておきましょう!?」

ともかく全裸五十嵐君なのです!! ガチホモがいたらエンドだね!!

五十嵐「リアルでわらえねぇ……。……ってかガチホモってなによ?」←

>そして最後の女性!

>氷華「いよいよって感じね」

はい!! この運命の出会いから物語は加速……と言うかスタートラインに入ってゆくのです……!!

出会いが繋ぎ継ぐ物語をよろしくです!!

>今後の展開が非常に楽しみです♪

ふぁい!! ご期待に添わない様に頑張るです!!

綾崎「最低な決意表明!?」

>では、また〜

>氷華「じゃあ、また」

球磨川ボックスさん感想ありがとうございましたー!! 次回もよしなにです!!



▽疾球さん

>どうもはじめまして?

>疾球と申す者です!

はい、初めましてです!! 迅風と申しますです!!

ところで名前の読み方は『ストロングゲイルスター』でオッケーでしょうか?!

綾崎「絶対間違ってると思いますよ、その読み方!? 多分普通に読む名前だと思いますけど!?」

>とりあえず前々から感想を書こう書こうと思っていたのですが

>タイミングを逃してしまってました

おおう……!! メチャクチャありがたい話なのですー……!! 感想ありがとうございますですごっつぁんですー……!!

五十嵐「力士……!?」

前はスレの長さもあいまって読者さん離凄かっただろうが……ありがとうリメイク!!

五十嵐「なんだそのネガティブな感謝!?」

>と言う事で

>感想に行かせていただきます

あいさー、どーんとこいですよ!!

>白桜五十嵐君に刺さって

>まずいことになってますね(笑)

>まさか適合しないとあんなことになるとは

ふっ、死亡させなかっただけでも感謝してほしいくらいですぜ!!

綾崎「作者が最低過ぎる!?」

まぁ確かに五十嵐君、適合性は若干アレなんですよねー……。とはいえ今回は無理やりな融合みたいなもので不安定過ぎた、という感じなんですがね。

五十嵐「へー……。……で、何の話だ?」←

>ハヤテボロボロにやられてますね

>まあ怪物三人?組相手じゃさすがにやられますよね

と言うか格が違うのです……!! 一匹相手だけでもハヤテはぼろ負けします……!! ちなみにあの三匹、互いに敵対心バリバリなんで三人組とは違いますねー。

綾崎「ですよね……何か三つ巴の戦いに巻き込まれた様な構図でしたし……」

生きていただけ中々なのですよ……!!

>そうですかー白桜海に消えたんですかー

はい、消えたのですよー。

>……え?大丈夫なんですか?

知らないのです!!←

綾崎「そこ知らないで済ませちゃダメですよねぇ!?」

でもノリで行方不明にしただけだし……どうやって戻ってくるかなんざ知らないのにゃ。

綾崎「だーかーらっ!! そのノリに全てを任せるぜ的な部分直してくださいよ!?」

だいじょーぶっ!!

綾崎「不安しかないんですが!?」

>おおっと!?まさか!?まさか!?

>ついに…ついにですよね!?

>まってましたーーー!!!

はい……!! 10話目にして、遂に、遂になのです……!! この作品のヒロインと呼ぶべき少女のご光臨なのですよ……!!

そして少年と少女の出会いを皮切りに物語は進むのです……!!

と言う訳でキリキリ働けぇっ!!

綾崎「皮切りだけにかけないでくださいよ!?」

>次回も楽しまにしてますよ

>ではまたー

はい、頑張りますにゃあ!!

疾球さん感想ありがとうございましたー!! 次回もよしなにです!



▽郷音さん

>どうも〜♪郷音なのですよ〜♪

あいさー、邪欲の塊、じんふーさんなのですー♪

綾崎「その自己紹介しっくりくるのもどうかと思いますよ迅風さん……」

>執事「どうも♪三千院ナギお嬢様の執事をしております、綾崎ハヤテです♪」

綾崎「……!? 僕が……僕がもう一人……!?」

いや、向こうのは設定的に君と大いに異なるよ……!! 三千院執事だし……!!

>ファヤ「二回目ね…「熱」を司る神、ファヤ=ヒートリーズよ…」

熱を司る神……何度見ても特徴的な……!!

五十嵐「こっちにはああいうのは……」

……ふっ、きっとまだまだ先さ……。

>感想に移りますっ!!

>白桜は五十嵐君の中に入ったんだねー

ええ、五十嵐雷に入りましたよー!!

ってな具合に所々改変が入ってくるのです……!!

>ファヤ「剣との融合…ただの人間にできるなんて…さまざまな世界で神具やらなにやらいわれているけれど、神にとっても謎が多いのよね…白桜って…」

白桜の秘密はまぁ追々ですが……結構万能武器な部分強いですからねー……!!

色々謎な武器なのです……!!

綾崎「……海に消えちゃいましたけどね……」

謎が増えたね……!!

綾崎「二度と明かされない程にですがね……!!」

>そして五十嵐君は怪物に変身したねー

通称、イガラシです!!

次回の出番は知らない!!

綾崎「今度なられたら止められそうにないんですけど……!?」

>執事「う〜ん、やはりそちらの僕は戦闘経験が少ないようですね。戦闘を行えない人達を先に逃がさないと、自分だけよければいいというわけではありませんし」

それはそうです。だって初回だからっ!!

綾崎「と言うか僕の場合、過去は大概一人戦闘……っていうか、そもそも守るための戦いとか経験少ないですからね……」

まぁ双子少女は空気読まず、五十嵐君はカッチコチンやしね!!

綾崎「面子がそもそもやる気全くない……!?」

>まぁ、そうだよね

>じゃあさ、そこまでいうなら倒して見せてよ。

>執事「はい?」

>つーことで!強さも全て同じの、クラーケンとドラゴンと五十嵐怪物のレプリカを用意したよ!

用意しちゃったの……!?

綾崎「わー、薄暗くて良く判別できなかったですけどクラーケンってやっぱり大きいんですねー……!!」

>執事「…もう、仕方ないですね。一回だけですよ」

>バトルスタート!

五十嵐「何故か感想でバトルが始まったんだが……」

お茶でも飲みながら特撮気分で観賞大会にゃー、やっはー!!

五十嵐「呑気かつ適当過ぎるよなぁ!?」

>『ハヤテはクラーケン達の近くに歩み寄る…』

>『クラーケン達が一斉攻撃を仕掛ける。しかし、ハヤテは何も気にならないように瞬きをする』

やれークラーケン、ドラゴン!! ハヤテをブチ倒すのにゃー!!

綾崎「僕を応援してくれませんかねぇ!? 敵対勢力巨大過ぎて怖いんですけどねぇ!?」

出たにゃ……クラーケンのラッシュ攻撃……通称『クラクラ』!!

綾崎「どこかで見たラッシュ!?」

最後は『クラクラクラクラクラ……クラーケーンッ!!』で締めるんだよ!!

綾崎「やっぱりどこかで見たラッシュ攻撃!?」

>シュワン!!

>『するとクラーケン達は消滅した…』

クラーケぇええええええええええええええええええン!? ドラゴぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおン!!?

綾崎「何か炭酸飲料みたいな音と共に消えちゃいましたねー……」

バカなぁ……、私のクラーケンがぁ……ドラゴンがぁ……!! 五十嵐君はどうでもいいけどドラゴンがぁぁ……!!

五十嵐「……ま、まぁレプリカだし気にするなって、うん。……どうでもいいけど、俺どっかいた……?」

>……………………はい?どういうことかな?何故に瞬きで倒せんのかねぇ!

>執事「あらあら、ブラジルまで肉塊が飛んでっちゃいましたか。

ブラジルと言えばサッカーの国かー。

綾崎「確かにブラジルってサッカーのイメージ強いですよね……。何かこの前テレビでボールをそこらに放ったら皆、かなり上手でしたし……!!」

あのスキル凄いよねー……!!

>ちょっと回収してきますね。」

>ヒュン!

>執事「とって来ました♪」

私サッカーはあんまり得意じゃなかったから衝撃だったよ、あの上手さ……!!

綾崎「僕は一応ある程度は出来ますけどねー……まぁプロには毛ほどもかすりませんが」

五十嵐「いや、お前らサッカーの話題どうでもいいし!? っていうか肉塊ブラジルからもう取り戻してきたことに対してツッコメよ、うん!?」

仕方ないからこねこねして新種生命体を造るにゃ……!!

五十嵐「やめて!?」

>もう突っ込まないよ…

>執事「ちなみにいうと、今の僕は物語が進んで強くなったものですから、次回の感想から通常になります♪」

>…今の出来事は忘れてください♪

あーいっ。

五十嵐「返答軽ッ!?」

綾崎「しかし物語が進むと強くなるのは当然としても……僕らはどれくらい強くなっていくんでしょうかねー……」

弱いよ!!

綾崎「お願いですから嘘でもそこそこは強くなるって言って欲しかったです!!」

ファヤ「…まぁ怪獣三つ巴にはいりこんで白桜を取り戻したのはすごいと思うわ…」

>そして最後の女性!

>いよいよって感じです!

ええ、ここからいよいよ本格始動ですよ……!!

少年と少女の出会いから……七人の勇者たちの壮絶な物語が幕開けるのです……!!

綾崎「途中から別の話になってませんか!?」

>今後の展開が非常に楽しみです!

裏切れる様に頑張ります!!

綾崎「相変わらず天邪鬼な!!?」

>では、また〜♪

郷音さん感想ありがとうございましたー♪ 次回もよろしくですー♪



▽李薇さん


>やっはー、私が李薇であるっ← どうもです! 迅風さん!

リラさぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああゲホッ、ゴホッ……!!←感想貰った時のテンションの5分の1ですが何か!!

綾崎「叫び過ぎですよ……!? 嬉しいのはわかりますけど……!?」

いいや、わかってないね。わかってないよ、ハヤテ君。私はリラちゃんの感想を何よりも心待ちにしているのですよ、だって同期にして大好きな相手なのだから。嬉しさのあまり感激のあまり感動のあまり感謝のあまり感涙してしかりなのですよ……!!

私の嬉しさが誰にわかろうかっ!!!!

五十嵐「あ、ああ、うん、そうなんだ……。……ともかく先進もうなー?」

>やっと、やっとこさ感想にこれた…! 今後はちょくちょく出したいと思ってます…!

お帰りなさいですー……!!

やった、やったよ、リラちゃんフォーエバー、フォーリンラブだよ……!!

綾崎「さり気無く告白した!?」

まぁ何にせよ嬉しいのです、よろしくなのですー♪(o・ω・)ノシ

>さて、迅風さんのリメイクきた…! 題名見た時は新作かと思いましたけどね…!←

>でもこの作品大好きですし、リメイクめっさ嬉しいです♪

そう言って頂けるとありがたいです……!!

いやぁー新作もいいかなーとは思ったんですがね……。ほら、私はひなゆめで一作品も完結させてないのでせめてこれだけは完結させて進みたいかなーって部分があるのですよねー。

でもいずれ新作も書きたいです……!!

だが書いてもハヤテが茶髪の少女に惚れる構図しか思う浮かばないんです、どうしたらいいんでしょうか……!!←

>さて、リメイク…いやー、懐かしいですよ…! こんな話でしたよねうんうん!

はい、こんな話でしたよねーって懐かしんでもらえたら嬉しいですねー♪

当時のダメダメな文章なんて一字一句忘れて読み込んでもらえたら嬉しいなー♪

えー、いやいや、そんな黒歴史だからって払拭の意味を込めて書いてるわけじゃないよ、ホントだよー♪

綾崎「いやいや、何故言い訳がましく……。でも書いていると当時を思い出しますよねー」

……うん、懐かしくて涙出るにゃよ……!!

>こんな話………だったっけ!? なんか要所要所追加されててびっくりだ…!

ハハハ、何を言いますか、こんな話ですよー♪

五十嵐「嘘を吐くな嘘を。明らかに違うから。主人公ズの一人がすでに出てる時点で色々違うからな……?」

綾崎「それに当時は双子少女の表現ほとんどしてなかったですよねー……。炎上ライターでは何か新キャラ出てますし……他にも色々……」

にゃはは♪

まぁ、そんな具合でこの小説リメイクと言う名の暴挙を起こしますねー♪ 多分改変する場所はかなり大きく変化しますよー……!!

だって書いてる方としてつまらないから!!

五十嵐「ちょおい!?」

>なんか「ああ…君はやっぱり不幸なんだねハヤテくん…」って思いで満たされてきましたよ…!

綾崎「僕ってやっぱり不幸なんでしょうか……」

まぁねー……。

ああ、ちなみに私は君に幸運なんて寄越さない。絶対に不幸に満たしてみせる。不幸の海を遭難のごとく航海させて後悔しきらせてみせるから安心するのにゃ!!

綾崎「ねぇ僕の扱いどんどんひどくなってませんかねぇ!?」

>まぁ、一番びっくりしたのはガチホモですけどねっ! 随分早い登場や…! びっくりだぜ…!

私もノリで彼を出してしまいましたびっくりです……!!

ガチホモ「やはー♪ 久々だねリラさん。時にユウマ君は元気にしてるかな?」←

うん、こんな感じのキャラだったねーって感慨深いですにゃ!! でもまー時系列的に問題は無いので出てもらったのです!!

>でも彼のいっそ潔いまでの清々しさは結構好きですが…相変わらずチートだなぁガチホモ…と思ってしまいました…!

ガチホモのチートぷりには幾つか秘密がありますが、そこは追々……!! そしてその通りに変態は潔いのです!!

五十嵐「男としては最悪だけどな!?」

ガチホモ「最悪と言う印象の好感度。だがあえていいましょう。嫌われ罵倒されるのもまた僕にとってはご褒美だと!!」

五十嵐「勝ち目がない、だと……!?」

>そして五十嵐くんは本気で懐かしく感じましたよ…! まぁ、その五十嵐くんが今回の話しは大半を占めていましたがね…!

そして今後を占めるのさ……クク。

五十嵐「え、なにその笑い……?」

でも五十嵐君は懐かしいわー……。私もいったいどこでどういう出番をやったのかすら良く覚えてないもんねー……。

綾崎「うわぁ……。……ま、僕もそうなんですが」

五十嵐「うん、酷過ぎるからな、お前ら?」

ちなみに設定上、彼はハヤテの年下です☆

>白桜との融合で五十嵐君が凄い事に…!? そういえば、原作でも白桜は当初マキナの中にありましたねー…

マキナって誰? ……と感想を貰った時思ったのは秘密さ!!

マキナ「!?」

でも白桜がマキナの中に合った時は本当に驚きましたにゃー……つーか何であんな場所にあるのさーって思いましたよ、うん……!!

>でも、五十嵐くんが化け物…そしてその他クラーケンとドラゴン………。聖なる日にこの状況に陥ってるのは世界できっとハヤテくらいでしょうからね…

五十嵐君の化け物姿、通称イガラシです!! 無駄に格好いい!! 苗字格好いいとかそこから設定ミスだったね!!

五十嵐「だから俺に対して作者手酷すぎるよなぁ!?」

うん、私基本、君に格好いい場面とか与えたくないし!!

五十嵐「酷過ぎるんだけど、ねぇ!?」

そして事実、聖夜に化け物三頭と戦ってるのはハヤテくらいでしょうねー……!!

綾崎「まぁ三つ巴だったのと、結構攻撃がこなかったので助かってはいたんですけどねー……冷や汗ヤバかったです……!!」

>しかも双子少女が人質に!? 双子少女ぉ!? 何この大変な状況…!? しかも思い返してみれば羊の着ぐるみだしねぇ…! もう一度言おう、何この大変な状況…!?

知らぬ間に捕まっている。空気を読まないのが取り柄の双子なのです!!

咲「ぬめぬめー♪」

幹「イカさん、おっきかったよねー♪」

なおハヤテは羊の着ぐるみですが……それ以上に大変なのが今回、解説する仮面なんですよねー……服と合わさって効果倍増……!!

>そして容赦なく通称イガラシに拳を叩き込むハヤテ…! まぁ、とりあえず白桜を取り除かないとですからね…

綾崎「でも柄がどこにもなくて焦りました……」

ガチホモ「いやー、良く抜けたもんだよねー本当」

あれは一応、簡単に抜ける設定になってるからね諸々の事情で……!!

ちなみにイガラシは存在が若干不安定なので結構弱体化してるほうなのです!!

>でもうーん、キツいかなぁ…と思ったら白桜出てきた…! おおまじか…! ハヤテくん…すでにボロボロだけど大丈夫なのだろうか…

すでに致死量です!!(キリッ

綾崎「マジですか!?」

でも諸々の加護によりタフさが売りの綾崎君なのでした……!!

ただ、今回も攻撃受けてぼろくそになるけどね(笑)

綾崎「笑えませんよ……!?」

>そして双子少女は何故そんな楽しそうなんだ!? 逆に凄いよ…! 大物だよこの子達…!?

幹「褒められたですー♪」

咲「大物ですーえっへん、ふっふーんですー♪」

ちなみに名前は片方が「ミキ」で片方が「サキ」なのですー……♪ ……はっ、メイドと被ったぞ片方……!?

綾崎「……ああー……」

でも出番ないしいいや!!

サキ「ええ!?」

>最終的に五十嵐くん元に戻れましたし良かったですが…、うーん…白桜は海の中へ消えてしまったみたいですが…次はいつ現れるか…

私にもわからないです……!!

綾崎「ここ肝心じゃないでしょうか!?」

でも再出現するにしても何時にしたものか……むむむ。……実は黒椿絡みで少し改変入れるんで悩んでるんだよねー……!!

綾崎「なるほど……!!」

>そしてラストぉぉ!! きた! ついにきたよ…! やっとだぁ…!

10話目でここに入るのも折り返し地点的なのも何かの運命かにゃあ……。

綾崎「僕としても何かの運命を感じますよ……!!」

でも運命なんてぶち壊してやるのにゃあ!!

綾崎「いやいや、ここは運命的にいきましょうよ!?」

ともかく女神の名前を冠す彼女の登場……こうご期待はしないでおくのです!!

綾崎「ちょっとぉ!?」

>次回も楽しみです♪ 更新頑張ってください! それではっ!

頑張りますのにゃ!!

リラさん感想ありがとうなのですー♪ 次回もよろしくです、わーい♪♪



▽天照さん

>ようやく来れたー! どうも天照です♪

天照さん再来だ正座だ、正座だぞ野郎どもぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

綾崎「どうしよう、初っ端からテンションについてけないんですが……!!」

五十嵐「気にするな。ともかく感想ありがとさん、天照さんよ♪」

>いやはや、前回アレだった五十嵐がまさかの融合……ひゃっほーい!(読みながらガッツポポーズしました(笑))

五十嵐「うっっ、おっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」←感涙極まる

現在の五十嵐君。

第一戦「勝利」、第二戦「敗北」、第三戦「敗北」

五十嵐「経歴だけ並べないで!?」

綾崎「しかし前作と比べて五十嵐君が白桜の力得るとあんな感じになるんですねー」

だが活躍する五十嵐君なんて五十嵐君じゃないんだ……私は五十嵐君の株を下げる為に頑張らなくちゃいけないんだ……!!

五十嵐「だから俺アウェー過ぎるだろうコノヤロウ!?」

だが今回で五十嵐君の負の側面を私は見せる……!!

綾崎「……そんなのありましたっけ?」

>そしてハヤテの見せ場登場! 怪物三人を相手に戦うのは主人公特権!!

綾崎「見せ場なんていりませんから平穏が欲しいです……!!」

怪物三頭を相手になんてめったに出来る経験じゃないのに……!!

綾崎「だからですよ!? 何が悲しくて化け物三匹相手にしてんでしょうか僕!?」

>さあ、海のもくずとなるか三途の川を渡るか……すべては君自身だ!

綾崎「出来たらもう一つ選択肢をお願いします!!」

まーまー、海の藻屑にも三途の川を渡るにもならなかっただけ良かったじゃーないか。それに大丈夫、生き残るのは必然だぁら!! 物語的に!!

綾崎「身もふたもない!?」

>そしてついに……ついにかぁ……来ちゃいましたか!

ええ、着ましたよ……この小説の三二人のヒロインの中の一人が……!!

綾崎「多すぎる事言いだしませんでしたかねぇ!?」

でも物語的に主軸を張ってるからね彼女は……!! 何時だって物語は少年と少女の出会いから始まるのです……!!

>今回は本当興奮しますね、すんごい次回が待ちどおしい!!

ありがとうございますにゃあ!!

今回でいよいよ彼女登場……!! そして物語は動き出します……!!

悪い意味で改変を交えつつ!!

綾崎「もうやめて!?」

>しかし水浸し+血まみれのハヤテに全裸の五十嵐……なるほど、今夜最大の衝撃はガチホモとの戦いですね!(オイオイ)

なるほど盲点だったにゃ……!!

綾崎「納得しないで頂けます!?」

まー大丈夫ですがねガチホモはあっちいるし……!! それよりも問題は五十嵐君なのですよ今回も……!!

何にせよ第10話もよろしくです!!

>次回楽しみにしてます! 更新頑張ってくださいね!

ありがとうなのです!!

天照さん感想ありがとうございましたにゃー♪ 次回もよろしくなのにゃ、うわーい♪

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Re:第一〇話『亡羊セパレイション』 ( No.37 )
日時: 2013/02/06 21:43
名前: 迅風

同期の友人も現れて最近凄く嬉しいよ……!!

と言う感動の下、執筆頑張るかーとほにゃほにゃながらに震い立てる!!

話数も遂に二桁で話も動き出すから万々歳だしね!!

と言う事で運命が動き出す第10話をよろしくです!!

では、狂々と動き出す物語をどうぞですよ☆

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 第一〇話『亡羊セパレイション』



        1



 夜空にぷかりと浮かぶ綺麗なお月様の下で少年は思いに深け込んでいた。

 どうしてこんな激動の一日を過ごしていたんだったっけか、と困惑気味に考えながらダクダクと体から血を垂れ流しながら今日を振り返っていた。借金から始まり化け物との戦いに至った出来事の数々を走馬灯のごとく思い返している。このまま死んだらある意味、楽だが生憎と不幸中の幸いの様にタフそのものである彼の身体は気合と根性を持って回復の兆し濃厚であった。

 痛みで引き攣りそうになる体をどうにか起こして綾崎は次の行動に移る。

 化け物三匹から逃げ延び生き延びたとしても、自分達にはあのわけのわからない船員達の恐怖がある。借金取りに追われる恐怖があるのだ。そこらへんあの天から降ってきた変態男性がどうにかしてくれているかもしれないが万全を期さねばならない。

 現状を確認する。

(うーんと……僕が攻撃しまくったのと諸々で気絶中の五十嵐君と、僕が助けられなかったのと諸々の事情で失神中の双子さん……)

 自嘲して自殺したくなるほど情けない自分に項垂れそうになった。

 ただ双子少女に関しては気絶しているにも関わらず実に愉快そうな笑みをぽわぽわと浮かばせながら転がっている。気絶しながら「むにゃむにゃ〜……デストロイ」「ふにゃふにゃ〜……シット」と無駄に危険な寝言である。しかし何故この双子はここまで緊張感がないのだろうか。気絶している相手に愚痴を言っても寝耳に水ともなりはしないのだが。

 相変わらず空気読まないよなー、と聞こえてないだろう愚痴を内心零しながら双子の少女を傍の道、路地裏へと運び壁にそっと立てかける。

 次いで転がる全裸の五十嵐を一瞥しながら綾崎はどうしようかと悩んだ。

(全裸……、だもんなあ……)

 全裸と言うのがマズイ、と感じた。

 寒空の下これでは風邪を引くのではないかと言う考えもあるし、だとしたら毛布の一つでも上げたいところなのだが生憎とそんな手頃な毛布は何処にもなかった。自分の上着でもかけてあげようかとも考えるのだが、

(……この着ぐるみ、全然脱げないんですよねー……)

 しょんぼりとした気持ちでくいーっともこもこした白い衣服を引っ張る。

 だがまるで生来生まれ持った皮膚の様に脱げる気配は全くなくどれだけ引っ張っても着ぐるみはこの体から離れてくれる様子は無かった。そもそも服の原理として着れる構造ではないのだ。一度着たらそれきりの様な構造である。

 綾崎はそれこそ知らぬが『奇せ変え人業(ヒューマンモーション)』の特質だ。着れぬ衣装させ着せ替える技巧。土台、着服出来ぬ衣装さえ衣替え。ある種の呪いの域に達しているスキルとも言えるだろう。

(最終手段、鋏で切ったり出来るかな……)

 一生脱げなかったらどうしようと不安を抱きながらも五十嵐を見る。

 服の問題で悩んでいる自分よりも一段階、彼の方が難題を抱えているのは明白だからだ。それにしても全裸の少年と言うものは実に扱いに困る。衣服と言う問題と加えて絶賛気絶中という問題も含めて。

(何故、双子少女がいる中で全裸で気絶してんですか君は……!!)

 理不尽な怒りとでも何とでも言うがいい、と綾崎は思った。

 だが気絶している双子少女の隣に全裸の少年を一緒に寝かせておくわけにもいくまい。明らかに誰かに見られたら即、逮捕の構図しか生まれないだろうから。それを言ったら羊の着ぐるみ着ている自分の存在も同義の様なものだが。

 とすると五十嵐を寝かせておくわけにはいかないというのが綾崎の考えだ。

 歩くにも相変わらず少しばかり脚が軋むが致し方ない。

 綾崎は軋む身体を動かして五十嵐の傍へと近づくとすっと右手を挙げた。キラーンと月光に輝く黒い蹄が唸りを上げる。

 頭の中で五十嵐へ向けて一つ謝罪を行った後に。

(許せ五十嵐君!!)

 蹄が火付く様に五十嵐の頬をぺしぺしぺしと連打する。五十嵐が約一〇数発を抵抗も無く喰らい続けていた後にようやっと「ぼへぼへぼへっ!?」と奇声を上げて意識を徐々に徐々に取り戻し始める。

 その様子に綾崎は仮面越しに良かったぁ……、と安堵の息を吐き出した。

 もしも目覚めなければどうしたものかと怖くなるところだ。

「いってぇ……何、この痛さ……ッ」

 そして五十嵐は何が起きたのかとばかりに混乱した様子ながらも頬を抑えながら意識を取り戻す。そして瞼を何度かパチパチしばたかせながら世界と自分との境界線に手を伸ばし彼の口癖を訊いた。

 何なんだよコノヤロウ、と言う口の悪い口癖を。

 そんな他愛ない事にも何か安心感を抱きながら綾崎はようやく口を開いた。

 良かった、と。

 その瞬間である綾崎はゾクッと背筋に悪寒が走る様な恐怖にバッと周囲へ視線を走らせた。何だ今のは、と言う悍ましさに体が強張るのを感じ周囲を見渡すが誰も何もいない。今のは気のせいだったのか、と訝しげながらも感じる。

 ともかく姿もわからぬ恐怖に脅えても仕方がない。

 今、重要なのは五十嵐たちの事なのだから。そう考えながら五十嵐へ視線を戻した。対する五十嵐はどうやら意識を全て取り戻した様で焦点の合った目をしている。

 本当に良かった、と安堵の息が零れた。

 しかし即座におかしいと。何かがおかしいと理解してしまった。五十嵐雷の顔にどうしようもなく張り付いたものが見て取れる。

 恐怖。

 そのたった二文字にして全てを体現する漢字が感じとれる。表情全てが寒さに強張る様な印象をありありと見せつけている。何が彼をここまで怖がらせるのだろうかと不安になる。

 まさか近くに誰かいるのではないかと後ろを振り返りそうになった。

 後に綾崎はここで振り返らずにいた事に感謝する。

「何者だ……!! テメェッ!!」

 空気を電光が駆け抜ける。身体が麻痺しそうになる電撃が空間をひゅっと駆け抜けた。

 五十嵐の手から乏しいながらも残された力を振り絞って掻き集めて欠片集めた電撃が五十嵐の手の平から音を立てて放たれた。単純明快な放電≠ノ他ならない。

 その動作を鍛え抜いた体は見抜き、そして上体を右へ逸らして回避した。

 けれど同時に綾崎は何が起こったのか。何で五十嵐が自分に牙を剥かせたのかわけもわからずショックを感じた。電撃を受けるより余程ショックであった。

 五十嵐君……、と小さく声を零す。

 対する五十嵐は気迫の籠った表情で腹の奥底に轟く様な衝撃を綾崎の腹部に叩き込んだ。ただでさえ傷付いた体に五十嵐の剛腕。これは実に答える。腹の奥から空気と共に血が噴き出した。だが呻く間もなく脇腹を蹴り飛ばされて綾崎の身体はひゅっと空を舞い、地面をゴムまりの様に何度か跳ね飛んで転がり落ちる。

 すぐに立ち上がる力も無く何が起きたんだろうかと綾崎の脳内は混乱した。

 五十嵐は息を荒く吐き出し汗を拭き出しながらも綾崎の方を据わった目で見据えながら、

「何なんだコイツはよ……コノヤロウ」

 脅えと怒りを混同させた様な表情をしている。

 その表情を見ながら綾崎はふっと事実に思い当った。

(そう言えば僕、羊の着ぐるみ着てるんだった……!!)

 確かに何者だ、と言いたくもなるだろう。加えて確か今自分は、

(……固い)

 ぺちぺちと自分の顔を触れる。硬くて冷たい感触が顔中に広がっていた。自分の目ではとても見えないがこれは明らかに不審者に他ならない。仮面をつけた羊の着ぐるみの誰かだ。五十嵐からしてみれば即時攻撃もするだろう実際。

 五十嵐から見てみれば起き掛けに羊の着ぐるみを着た不審者が自分を抱き上げている様なもの。混乱もするだろう。

「くっそ、どうなってんだよコノヤロウ……!!」

 五十嵐は頭を抱えながら何かを吟味する様子で呻いている。

「何で俺、こんな場所に……」

 周囲を確認しながら、場所が港付近であるという事を確認しながら、

「確か船に乗せられて……、一緒に誰かと共闘したんだが……、それに確か他にも……」

 記憶が混濁している。

 五十嵐の発言内容から綾崎はそれを理解した。誰かと共闘したと呟く以上は誰と共闘したのかわかっていない。いや、憶測になるがそれ以上に色々な事情を脳が理解しきれていないのではないだろうか。

 そして綾崎には五十嵐の記憶混濁の理由が手に取る様にわかっていた。

 いや、文字通り『手に取っていた』張本人な以上当然とも言えた。

(白桜だぁ……)

 多分、と付け加える。

 だがおそらくは元凶はソレだ。白桜に突き刺さって化け物化した影響が五十嵐の記憶にいくぶんか影響をショックの形で及ぼした可能性は十二分に存在しているではないか。

 硬化した状態で剣に刺さって化け物になった。

 なんて言い出したら誰だってショックで記憶が曖昧になる可能性が高い。綾崎には今の状況が一過性で一時的なものである事を願うしかない。

「くそっ。断片的にしか思い出せねぇ……」

 そして五十嵐は忌々しげに舌打ちする。彼にしてみれば共闘までした間柄の人間が誰なのか思い出せない事に不甲斐なさを感じているのだろう。

 故にその意識はこの場にいる異端的存在に目が向けられるのは当然と言えた。

「お前……、俺に何かしたのか」

 ドスの効いた声で羊へ向けて敵意を帯びた声を向けた。

「流石にお前が味方とか思えねぇし……」

 クソッ、と憎々しげに呟いた。どうなっているのだ、という状況の理解できない現状に対してそのまま怒りを覚えているのだろう。だが思い出すべく唸っている間に五十嵐はハッと思いだした様子で周囲を見渡し、そしてある一点へ向いた時に目を剥いて安心の表情を見せた。

 双子少女だ。双子の姿を黙認した事で嬉しそうに口元を緩める。

「良かったぜ……、あいつら無事そうだ……!!」

 路地裏の壁に背中をもたれかける二人を見て安堵した様子で息を吐く。

「でも何であいつらだけあんな場所に……?」

 そこで不自然さを覚えた。何故双子はあんな場所にいるのだろうか。明らかに人為的な力が作用してあそこにいるとしか思えない。この場所で双子をあそこへ運べる者と言えば、

「まさかお前が……!!」

 そう呟きながら視線を羊へと戻す。その視線に羊こと綾崎はパァアっと希望の光を感じとりうんうんと頷いた。これで自分が敵ではない事だけは理解してもらえると感じてそうですそうですとばかりに声を発して頷いた。

「そっか。やっぱりか」

 対して五十嵐は実に冷淡な声を発しながら頷いて、

「あいつらをテメェみてぇな化け物に食わせてたまっかよコノヤロウがァッ!!」

 顔面に減り込む様な痛烈な蹴りが炸裂した。

 それでも安栖里の仮面の中でも最硬度を誇る仮面亡羊の嘆面≠ヘ壊れる事も無く衝撃を伝道させて綾崎の羊な体躯を再び宙に舞わせた。

 なん、で……と理不尽に嘆きながらごふっと声を上げてアスファルトの地面に墜落する。

「何も言わなくても理解したぜ……。お前の正体を。そしてお前の目的をな」

 瀕死間近にまで迫った羊に対してギラギラとした敵意を剥きだしにしながら五十嵐はズビシッと指を差し向けて叫ぶように告げる。

「路地裏へ連れ込んで俺達を喰う気だなコノヤロウ!!」

(何故に!?)

 全くもって的外れな考察である。とはいえ路地裏に連れ込んだのは事実だが。

 が、しかし。五十嵐がそう言う反応を示すと言う事はいったい自分はどんな姿をしているのだろうか。ただの羊の着ぐるみを着ているだけではないのか。

 だがゆっくりと考察する時間は羊には無かった。

 遠くから声が響く。

 見つけたぞこっちだ、という仲間と示し合わす声。遠くだが視力の良い五十嵐は状況を察する事が出来た。港へ着岸したと思しき小型ボート。加えて数名の人数。

 女性と思しき姿が並んでいる。

 と言うよりも女性だけだ。

 五十嵐は若干呻く。何で女ばっかなんだよコノヤロウ、と。なお記憶が混濁している五十嵐はとてもわからないだろうが船上に舞い降りた変態の毒牙を向けられ男性陣は大打撃を被るか逃げ惑っているかのどちらかである。

 故に動ける女性面子が追い掛けてきたと言う具合になる。

 そこで五十嵐はヤバイ、と思った。

(事情は大体覚えてる辺りは幸いだが……、うろ覚えだな)

 ただそれ以上に問題なのだ。どうしたものかと悩む。何故ならば向こうの路地裏には気絶している双子がいるのだから。彼女らが見つかれば抵抗も無く捕まるだろう。

 ならば五十嵐は自分に出来る事をするまでだ。

「……囮になるしか、ねぇな」

 大袈裟に振る舞って敵を引き付けるしかない。動ける自分がやるしかない。そこまで考えた後、五十嵐雷の判断と行動は早かった。

「ヘッ。何だよ随分遅かったじゃねーかよコノヤロウ!!」

 挑発の意思を込めて高らかに叫んだ。

 女性陣はむっとした表情を浮かべながら「見つけたぞ!!」「こいつ一人か……、他の面子はどこに……?」と声を発しながら迫り来る。

 ここから始まるのは純粋な逃亡劇。

 捕まったら終わりなランナウェイだ。使えるものは何でも使って生き延びなくてはならない人生の大一番。故に五十嵐雷は外道になろう。

(…………)

 羊は首の後ろを掴み上げられて宙をぷらんとしながらただただ唖然とした。

「んじゃ手頃なお前さんに……」

 五十嵐は冷然とした表情のまま羊をぐんっと後ろへ一度振るって、

「逃げる為の時間稼ぎとして使わせてもらうぜクリーチャーっ!!」

 放つ怪力そのままに、羊を女性陣目掛けて渾身の力へ放り投げる。

(のぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?)

 羊は仮面の中で滝の様な涙を流しながら狩人たちの下目掛けて飛んでゆく。目を惹きつける効力は確実だろうと踏んでの五十嵐の行動だ。

 哀れにも文字通りスケープゴート現象である。

 効力はそこそこ発揮し夜の夕闇を切り裂いて飛来する羊の姿を見て追ってきた女性陣は悲鳴と断末魔を上げてもこもこの身体を武器で、脚で、拳でタコ殴りにしてリバース。

(…………)

 最早意識が飛びそうな程の激痛を心地よく感じる程壊れながら羊は逃げる五十嵐を追い越してひゅるるる〜と無造作に宙を飛んでゆく。

 だが落下の寸前、見事な着地を見せてこちらへ走ってくる五十嵐目掛けて罵詈雑言を吐き出した。五十嵐は何処か不快そうな笑みを見せながら「……ちっ。死ななかったのかよ」と憎々しげに舌打ちした。

(何か風当り酷過ぎませんか……!?)

 容姿が激変してるから、全く別人としか思われていないにしても初対面の相手とも友好的な五十嵐にしては随分と冷たい。いや、そもそも初見の時から五十嵐は嫌に手酷く当たってはいたが、死ぬことを期待するまでには何か違和感を感じた。

 そんな羊の視線にさえ不快感を覚えたのか忌々しげに舌打ちをし、

「良く訊けよテメェ……。何の化け物だか知らねぇが……俺はお前らの類が大嫌いなんだよコノヤロウ!!」

 その顔には憎しみすら浮かんでいた。お前らの類が、と言う意味はわからないが化け物の類に深い憎悪すら感じる。羊は五十嵐の過去を詳しく知らない。つまり過去に何かあったのではないだろうかと推察した。

 その意味では白桜に刺された際に化け物になったのはある種の皮肉にすら感じる。

「ああ、クソ。思い出してムカつく……!!」

 わしゃわしゃと頭を掻きながら五十嵐は羊を一瞥し、

「やっぱアレだ。お前の事なんざ露程もしらねーけどお前みたいな危険オーラバリバリの化け物放っておくわけにもいかねぇ……ここで倒す」

 と、拳を握りしめて言い放った。

 その言葉に綾崎は背筋にダラダラと冷や汗が流れるのを感じた。

(……あれ? 何か味方が敵になってる……?)

 それも憎しみ一塩と言った状態でだ。先まで友人で、仲間で、味方であったはずの少年が今は完全に自分へ向けて敵意を向けているという現実が悲しくて寂しくてたまらなく思えてきてしまった。異国の地でも通じ合える間柄だっただけに、向けられる憎悪の感情は何処までも綾崎の心を冷やす。

 数時間前まで自分に向けられていた頼りにしてくれている瞳が。

 今はさっさと目の前から消えてほしいと言う念に彩られていた。

 そんな混迷する感情の最中にも現実は否応なく動き蠢く。五十嵐は容赦なく握りしめた拳を羊の右頬付近に減り込ませ、吹っ飛ばす。げほっと咽込んだ息が奥底から血が溢れる。だが綾崎が手負いであろうとも外観からは判断しにくいのが難点であり。

 故に五十嵐は追撃の手を緩めず怒涛の勢いで攻めを執行する。

 これ以上、攻撃を喰らうわけにもいかない。羊は振り抜かれる拳をギリギリ回避しどうにか攻撃を躱す。その最中、羊は追い掛けてくる女性らの声を訊いた。あいつもしかして、と言う声から察するに気付いたのだ。

 自分が安栖里仮の仮面を喰らった少年であると。

 その事から追手の手は五十嵐だけではない。自分にも向いて来る。いや、向いてくれた。これで自分も囮になれる。そう感じた瞬間には綾崎は若干の怒りを乗せた蹄攻撃を五十嵐のみぞおちに決めて「ほごらひっ!?」羊ながらも脱兎する。

「待て!! お前たち、あの羊も逃げ出した奴の一人だ、追え!!」

 女性の一人が声を上げて追い掛けてくる。その声によし、と拳を握った。

 ただ背中越しに聞こえる声が思わず足を止めそうになる。

「くそっ……!! ここであんな危ねぇ化け物逃がすわけにもいかねぇってんだよコノヤロウ……!!」

 勘違いしているだけ。だからこそ五十嵐に理不尽の怒りは抱けても恨めない。恨むべきは安栖里という男の攻撃と断じて綾崎は羊のもこもこな着ぐるみのまま、真白いしっぽをふりふりさせながら漆黒の闇に映える白い体躯で駆け走って行った。

 体中から流血と。瞳の奥から血涙を零しながら。

 大地に点々と残る赤い滴は誰にも彼の負傷を伝える事も出来ず残されていくばかりであった。故に嘆いた。ただただ嘆いた。嘆きの声を混乱のままに発した。

 それが訊く者を怯えさせる声でしかないと知らずに。



        2



 時間にして四〇分程の時が経過していた。

 追手の手を振り切りながら、五十嵐の攻撃を振り切りながらもどうにか逃げ遂せたは良いのだが銃撃と言った攻撃を回避する事もままならず体には数発の弾丸が埋まっている。特に問題であったのは五十嵐の存在だったが上手く撒いてこれたのが一番嬉しい。

 友人と擦れ違いと勘違いで戦うのは辛すぎるから。

 別れられて良かった、と寂しく頷く。

 ただ今生の別れになりそうなのは苦笑を浮かべるしかない。

(……何か目が霞んできたんですよねー……)

 覚束ない足取りで視界が何度か暗転する中で、どうにか逃げてきた。左手の感覚が嫌に無いし、片足に至っては何かおかしい感覚に至っている。腹部と言うか全身から熱い何かが込み上げてきているのだが同時に、

(寒いなぁ……。何か寒いです……)

 冬場だからとはいえ今日は嫌に寒いね、と綾崎は一人ごちる様に呟いた。

 だからだろうか。

 暖かな場所を求めてしまったのは。後に彼はこの自分が暖かな場所を求めた事を後悔すると知る事になっても、暖かな空間を求め彷徨い歩いて来ていたのは。

 辿り着いた場所は優美な屋敷であった。

 月光の下、大地には彩られた白い花々が優しく風に吹かれて揺らいでいる。よくきたね、とばかりにふわふわと優しく揺れている。その花々に彩られた世界は期せずして潜り抜けた巨大な門の奥にあった。そして目を遠くへと向ければ立ちそびえる荘厳な屋敷の姿。ギリシャのアテネ市でも一際目立つ豪華な屋敷。ずっと貧乏生活をしてきた羊にしてみればあまりにも豪華絢爛な光景に見惚れる様に唖然となる。

 月明かりに照らされた銀幕の世界。

 涼やかな印象を覚えるけれど、同時に無性に暖かな記憶を呼び覚ます。

 そして羊は一度だけこういった光景に覚えを抱き哀愁を思い出していた。

(……一〇年前を思い出すな)

 一〇年前。

 彼には。綾崎ハヤテには忘れられない記憶があった。一〇年前と言う自分にとって幾つもの出来事が存在したある日の日々。

 思い出す黄金の日々を。

 かつて互いに名前を訊き合い、そして左手を差し出して自分に道を示してくれた少女の姿を思い出す。心救われた日々の事を思い出す。黄金色の世界の象徴とも言うべき美しい金髪を持った一人の少女の事を思い出す。楽しかった。そればっかりを思い出す日々が今も脳裏に思い浮かんでゆくのだ。

 そして最後の瞬間を思い出す。

 噛み合っていたはずの感情が絡み合った刃となって砕けて終わった。あの最後。

 正しかったのは彼女で。

 間違っていたのは自分だった。それだけの話が待っていて、自業自得に終わった黄金色の日々が待っていたのだ。罪は自分にしかないと今でも思っている。いや、事実だろう。だからこそ自分はあの日の事を心の底でずっと罪としているのだから。

(ただまあ……ここで思い出すのは場違いだろうになぁ)

 奇跡が起きるわけでもあるまいに。

 確かにお金持ちの屋敷の様だが、ここで運命的に彼女と出会う何ていう結末が待っているべくもあるまい。そんな結果が待っているとしたら、最早どこか怖くすらある。けれど屋敷の造形の所為だろうか、どうしようもなく昔を思い出していた。

 蹄を一歩一歩歩ませて、花々の大地をゆっくり歩きながら鑑賞する。

(屋敷の人には迷惑だろうけど)

 花の匂いを嗅ぎながら羊はポツリと小さく、

(こんな場所で眠れるのだとしたら……僕の人生も最後に救いあったなあ)

 悲しい思いを馳せた。

 自分はもう終わりだから、と。高校生の身分にあるまじき安らかな最期を考察しながら羊はこの地に骨を埋める心づもりで最後の楽しみを十分満喫しようと思った。

 そして静かに眠ろうと。

 花々に包まれる世界は何処までも安らいだ心地に染まっていた。

 けれど現実はそんな当たり前の未来ばかりがひしめく世界ではなくて。

 むしろ現実は一つ先すら無限の樹形図として広がってゆく世界である。

 その事を羊は最後の最後と思っていた最中に理解する。

 サァ……、と風に揺れる姿があった。風にたなびく漆黒のドレスのスカートがひらひらと優雅に揺れている。同様に彼女の陽光を編んで紡いだかの様な綺麗な金髪も風にそよぐ。

 え……、と茫然とした声が喉の奥から零れた。

 その声にピクリと反応した様子で彼女がこちらを振り向く。

 端正な顔立ちだった。一〇人が声を揃えて美人だと呟きそうな程に綺麗な少女だった。凛とした顔立ち、煌びやかな真紅の瞳が神々しくすら感じられた。

 その姿が記憶の中の一人の少女と合致する。

 胸の中を信じられない気持ちが満ちてゆく。満ち溢れてゆく。

 アーたん……、と唖然としたまま彼女へ声を発した。

 彼女が本当に天王州アテネなのかどうか確かめる術がない。だが記憶の中の少女とこれ以上なく一致してしまう。目の前の少女が一〇年前、出会えた少女なのだと。

 こんなことがあるのだろうか。

 最後の最後でずっと謝りたかった、もう一度逢いたかった少女に出会う事等、こんな奇跡が存在しているのだろうか。ただ、それでも。綾崎にとって彼女と再び巡り会えた事は嬉しいなんてレベルではない。

 涙腺が緩んで、目尻が熱くなって仕方がない程の再会だ。

 過去の罪を今だけ忘れて。耐え切れず彼女へ手を伸ばしてしまう程に、触れたいと、声を訊きたいと、あの日を思い起こして堪え切れずそっと手を動かしかけた。

 風を切る音が聞こえた。

「何者です」

 切っ先が鼻筋に突きつけられた。冷淡な声が胸を穿つ。

 むき出しの敵意と一切気を緩める気配のない張り詰めた空気を身に纏い眼前の少女は何処からか取り出した剣を羊へ向けていた。羊は仮面の奥でただただ目を見開いて固まっている。ただ、固まっている。

 そんな気配も仮面は全てを隠すから。

 少女は今だ敵意を緩める事無く言い放つ。

「どこの手の者ですか。名はなんと言うものです」

 何処までも冷静で冷徹な声を淡々と言い放つ。

 その冷たさに羊が一昔前を思い出していた。別れの瞬間の冷え切った感情の言葉と今の状況が何処か似て合わさる。羊は声を振り絞った。自分はどこかの手先でもないと。

 そしてわからないかもしれないけど綾崎ハヤテだよ、と。

 声にして彼女へ届く事を祈って。

 言葉にする。

「■■■■――!!」

 けれど言葉にならない想いとなって世界に形を残す。同時に羊は理解した。

 思わずバッと口を塞ぎそうになる。

 自分の口から零れた訊くも悍ましい声音に愕然と理解した。寒気がする程に低く重く化け物としか、人が畏怖し批難する嫌い疎む化け物の鳴き声だった。

 五十嵐はこんな声の生物と一緒だったから怯えたのだと理解する。

 羊の着ぐるみの時はこんな声出なかった。だとするとこの影響を及ぼす正体は、

(仮面……)

 影響も特に大きくないと思っていた。しかし違った。水中だったから声を出せず、陸地に上がってからは混乱し、今の落ち着いた頭になったようやく理解した。自分がつけられた仮面の効力を理解する。

(コミュニケーションが取れない……!?)

 それが安栖里仮の『面財符』が面貌の一つ亡羊の嘆面≠フ効力であった。

 硬度が安栖里の面の中でも一段と強く条件が揃わなければ外れないのが本来。五十嵐の様に肉体が変化した事で仮面とサイズが合わず物理的に壊れたケースでなければ条件下でしか外れない仮面。

 そしてこの仮面にはいくつかの効力が存在する。

 羊が気付けた様に『他者との接触が難しくなる』と言う特性が。接触が難しくなる為に何が起きればいいのか。いくつもの正解があるが亡羊の嘆面≠フ効力は人語を話せなくなると言う効力があある。より正確には話す人語が化け物の呻き声に変声されるのだ。

 羊がどれ程感情を込めようと、少女の名前に親しみを込めようと、

「■■■■――」

 と、言った形にしかならない。敵意に塗れた怨念の籠った様な化け物の声としてしか成り立たない。その特性故にこの仮面は仮面の中でも上位の強固さを持ち条件下でなければ外れない。

 まさしくコミュニケーション破壊の仮面である。

 故に羊は絶句する。彼女に向けて何の弁明も図れない吐けない自分に絶句する。何度言葉を吐き出しても零れ出るのは化け物の唸り声だけ。

 自分ですら嫌悪感を抱く怨霊の様な声なのだ。

 声を向けられる彼女はより一層不快感と怯えを抱きながら剣を構えたまま近づいてくる羊から一歩二歩と後退しながら、

「何者か答える言葉は持ち合わせていなさそうですね……」

 ですが、と呟いて。

「それ以上近づいて来たならば容赦はしません。早々に引き下がりなさい」

 チャ、と剣を構えて体全身から噴き出る威圧感。

 取りつく島も無い。いや、話し合える余地も無い。彼女は自分には気付く気配が無い。どうしたら気付いてもらえるんだと思い羊の着ぐるみを脱ぎ捨てようとするも脱げない。当然でありスキルで固定化されたこの服装は脱げないし破ける代物ではない。

 ならば残された可能性は一つだった。

 ボディランゲージ。何らかの表現をして自分が敵でもないし彼女の知っている人物であると言う事を伝えるしかないと悟った綾崎は懸命に考えた。

 自分と彼女の間にある記憶を呼び起こす。

 あの日の自分達の絆を連想させれば、何かならないか。そんな淡い期待を抱きながら綾崎は右腕を伸ばす。あの日彼女が向けてくれた左手に触れた時のままに。

 声は届かなくても、この想いを届けられたなら、きっと。

「何やってんだ逃げろアンタ!!」

「■■■■――!?」

 下から突き上げる様な激痛が羊を襲った。全身を痺れる様な痛みが襲う。口から化け物の悲鳴が反響した。仮面の奥の口から思わず煙が吐き出された。

 大地を伝動して電動する一撃。地根伝発電≠ニ言う電撃だ。

 飛びそうになる意識を必死に掴みながらプスプスと焼け焦げながらも声の主へと目を向ける。

 いた。

 予想通りの相手が。思わず苦笑いすら出る相手がいた。そこには大地に手を当てて息を切らせながら傍目映るであろう化け物に襲われる少女と言う構図。その構図を少女を救うべく即座の行動を示しただろう少年の姿。五十嵐雷。

 その余った方の手は傍の壊したであろう街灯に触れている。充電しているのだろう。

 味方なら頼もしい力が自分に向いた時は本当に恐ろしい、と綾崎は思った。

 だけれどそれ以上に。

「俺が時間稼ぐから早く離れろコノヤロウ!!」

 肩を抉る様に電撃が突き抜けた。着ぐるみの中の身体から血が噴き出て止まらない。止まらなくなる。五十嵐の電撃技の一つ銃電≠フ弾丸が駆け抜けた。

 背後からの衝撃に、痛みに肩を抑えつつも羊は少女へ意識を向けるけれど、

「そこまでだ」

 ズン!! と天空から一人の男性が舞い降りる。片目を隠す形の前髪に鷹の様に鋭い眼光をした赤のタイを着用した燕尾服の男性。年は結構食っているだろう壮年の男性だ。だがただの老人とは思えず大地に降り立つと同時に巨大な三枚の瓦を突き立てて門番の様な威風堂々さである。その男性を見た瞬間に少女は安堵した様子で「バトラー」と、恐らくは彼の名前を呟く。

「御無事で何よりです、アテネ様」

「ええ。問題ありませんわ」

「それは吉報」

 厳格な声でバトラーは重々しく頷いた後に鷹の様な鋭い眼光を刃物の様に光らせ、

「正体は存じ上げぬが……、引きなさい異形の者よ。正体も分からぬ貴殿を天王州の令嬢に近づかせるわけにはいかぬのだ」

 すまぬな、と荘厳な威厳を放ちながら老執事は告げた。

 だが綾崎は引けなかった。『天王州』と『アテネ』と言うキーワードから間違いなく目の前の少女が自分の知る相手なのだとわかったのだから。何とかして伝えたい。

 自分は綾崎ハヤテなのだ、と。

 だがそんな想いは彼女の表情を見てどうでもいい塵屑の様に消えて、吹かれて、何処かへ砂塵の様に淡く脆く無くなった。

 少女の敵意と決意、そして僅かに怯えた表情。敵に対する立ち振る舞いと。

 バトラーの前方、左右に構える巨大な瓦が鈍いながらも鏡代わりとなって映る自分の姿を見て思わず羊の中の少年は瞳から輝きを失った。

 一目見て思う。

(ああ……、ただの化け物だ……)

 怖いとしか思えない。羊の着ぐるみの愛らしさ等蹂躙し、むしろ悍ましさを際立たせて周囲を恐怖させる悪魔のようだった。安栖里が付けた亡羊の嘆面≠ヘ正しく嘆いていた。絵画で見るムンクの『叫び』を更に悲壮にさせたかの様に悍ましい顔が映っている。

 羊の悪魔の様な、まさしくクリーチャーの姿が目に映る。

(そりゃ皆怯えるわけだよ)

 覇気のない声で小さく呟いた。その声もまるで怨霊の呻きの様で。

 道理で誰にも何も伝わらないわけだと理解する。

 前方にバトラー、後方に五十嵐と挟まれる形だが、そんなのまるで他人事の様に思いながら羊は項垂れる。これじゃあ何も伝わらないよ、と。僅かに表を上げて、少女を見た。

 違うんだ、と言いたかった。怯えさせたいわけじゃないと弁解したかった。

 でも発せられる声は化け物の敵意剥き出しの声しか出なくて。

 羊は再会した少女に背を向けて静かに歩き出した。五十嵐のいる方向へ、彼の横を通り抜ける形で心身ともにボロボロになりながら足を引きずる様に屋敷を去ろうとする。

 そして共に戦った事のある少年の横を通り過ぎる最中、

「止しなさい。ここまで傷付いた相手に手出しは良くはない」

 バヂッという電光が四散した。一瞬何が起こったのかわからなかった。ただわかるのは自分に伸ばされた五十嵐の手をバトラーが抑え込んでいると言う構図だった。五十嵐が訝しげな表情で、

「……ヤバイ化け物助けるんすか」

 不満そうに声を洩らす。

「生憎、ヤバイ化け物にしてはお嬢様に手出しが随分遅くてな。私の見立てでは……まあ敵意は発してこそいるが、ヤバイとまでは思わんのだよ」

 冷静に言葉で返す。

「……俺達、喰われそうだったんすがね」

 不服そうに呟きながら五十嵐はバヂンと手の電気を霧散させて溜息交じりに矛を収めた。

「そうなの……か? まぁ、それは大変だったろうが……」

 チラリと羊を一瞥し、

「すでに重傷過ぎる程に重傷だよ、この羊の……まぁ羊か」

「傍目どう見ても化け物じゃないすかコノヤロウ……」

「だがトドメを刺そうとするのは感心しないのでね」

 すっと身を屈めるとバトラーは取り出したハンカチを引き裂き、美味い具合に包帯代わりとして羊の肩に、腕に、脚にぎゅっと巻き付ける。

 その光景を見ながら五十嵐は「何で化け物助けるかねー……」と了承しきれない様子で呻くがバトラーの存在からか仕方なく背を向けて手出しを止める。

「早く去りなさい。動けるうちに、な」

 何か完全に化け物として三名はカテゴリーしているが反論を起こす気力すら羊には無かった。自分だってこの姿を見たなら化け物と思うだろうし、何よりこの仮面には発してもいないのに敵意を振りまいていると錯覚させる効力がある可能性を苦慮せざる得なかった。

 危ない存在としか思わせない事で接触を破壊する仮面なのだ、と。

 だから声に出してお礼を言う事も出来ず羊の中の少年は。

 絶望に塗れた光も映さない死んだ魚の様な人形の様な目をしたまま。

 ぺこりと小さくバトラーへ向けて頭を下げて屋敷の門から外へ踏み出した。

 怖いと思った。

 人と通じる手段が消え去ると言うのは、こんなにも怖いものなのだと実感しながら仮面の奥で無表情のまま決壊したダムの様に涙を流しながら。

 足を引きずって羊の着ぐるみの少年は街灯を頼りに闇の中へ闇の中へと溶けてゆく。

 その姿はまるで亡羊の様で。

 そんな後姿を見送りながら佇むバトラーに対して五十嵐は声を掛けた。

「……あの化け物、見逃していいのかよ」

「……あれだけの深手では同情の念の方が強いからな」

 厳かな声で呟いた。

「……だが仮に人へ危害があった際には責任を果たそう」

「遭ってからじゃ遅いぜコノヤロウ」

 納得行かなそうに呟いてから五十嵐は同様に屋敷から出て行こうとする。

「待ちなさい。あの羊について何か知っていれば尋ねたいのだが――。と言うかそもそも君自身相当に負傷している様だが……」

 あー、平気っすよー、と手を振って去ろうとする五十嵐がぐらりと揺れる。

 バトラーが気付いた瞬間には「あ。ヤベ……」と呟きながら「おい、君!?」五十嵐の体躯は力なく花々の中へと崩れ落ちて行った。少女の毅然とした声を耳にしながら、老執事の流石と言うべき対応の声を訊きながら。

 五十嵐雷は共闘したはずの少年のぼやける姿を霞みを掴む気持ちの中でふっと意識を手放した。 お前どこの誰で何処に行っちまったんだよ、と悲しげに呟いて。

 慟哭の音は夜に慎ましく消えてゆく限りで。

 運命の出会いは悲しくも狂々と回り出しているのだった。


【続】

__________________________________________________________________________________


はい、第10話閲読ありがとうございましたー!!

そして読者の予想を見事に悪い形で裏切らせてもらいましたが何かぁっ!!←

えーでは恒例的ですが幾分解説を入れておきましょうか。

まず五十嵐ですが、彼は過去の諸事情うんぬんで化け物めいた類が憎いんですよね。以上やっはー。

五十嵐「適当!?」

そして安栖里の仮面の一つ亡羊の嘆面≠アれは被された対象が声を変声され、不快感と敵意を振りまき、周囲とのコミュニケーションを困難とさせるものなんですよねー羊の着ぐるみと相まって傍目、何かの化け物ですよ。妖気こそ放っていませんが恐怖の対象に見える感じになってるんですよねー怖い怖い。

羊「■■■■――(最後、適当すぎる)!?」

で、そんな状態だからこそアテネも雷も敵と認識した――はいいんですが前述通りに五十嵐は化け物嫌いでねぇ……。

と言う事で綾崎君に関しては全てに拒絶されて死んだ魚の目状態での日々が幕開けです、いやはや運命の開幕だねー♪

羊「■■■■――(悪魔……)!?」

さて、次回は天王州家での一悶着、そして綾崎君はどうなるか。といった具合でお送りしましょう。では、次回なのです!!

第11話もよろしくです、では、さらばっ!!
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 2/6 ( No.38 )
日時: 2013/02/06 22:22
名前: ゆーじ


おししょーさま、こんにちはなのです!

図々しながら二度目の感想に行きたいと思います!(アーたん出たら感想書こうって決めてたんだ…!)

まぁとりあえず言うべきことは一つです!
「わぁー、もふもふの羊の着ぐるみだーっ♪」

わたくし、ここで萌え禿げました。ええ禿げましたとも。つるっつるの鼻血ブーですよ!

羊の着ぐるみ姿のハヤテとか何それもう可愛すぎるんですけど!って感じに禿げてました!

そしてさらには遂にアーたん登場!そして再会!羊のまま!
しかし分からない。すれ違う二人。ハヤテからしたらきついですよね…。私からしたら生殺し状態ですが!

早くアーたんと再会してほしいものです(´・ω・`)

というわけで続き楽しみにしております、ししょー!
ではではー!
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 2/6 ( No.39 )
日時: 2013/02/07 14:07
名前: 李薇


李薇参上ッ! どうもです迅風さんー♪

今回も感想書きに来たのです! てなわけで、早速感想レッツラゴーです☆

さてハヤテが激動の1日を振り返っていますが…本当に激動だ!? そういや、借金から始まったこと忘れてた私である←

なんか怪獣三つ巴がインパクト強すぎて…! やー、お疲れ様ですハヤテくん。まぁ、まだまだ苦労は続くんでしょうけど…!

双子少女相変わらず緊迫感ないw しかも寝言で地味に危険な単語を発しているしw 何かこの子達の緊迫感のなさが私的にツボですw

そういや五十嵐君全裸、でしたねぇ……まぁ仕方ないとはいえ色々カオスな状況だぁ!?

そして奇せ変え人業の特質のせいで脱げない羊着ぐるみ…! そっかぁ、脱げないのかぁ…。これを今後どうするのかは色々気になりますが…うーむ…。

さて、そこでハヤテは五十嵐くんをぺしぺし叩いて起こしたわけですが…おお、無事に起きて良かった!

……と思いきや、いきなり攻撃してきた!?

…ああ、そうだ羊だから認識してもらえないのか…! しかもそれに加えて仮面…。なるほど、五十嵐くん目線から見ると不審者になってしまうわけかぁ…。仕方ない状況ではありますけどハヤテ的には困った物ですよねー…

一方五十嵐くんは五十嵐くんで記憶が混ざってるみたいですけど…まぁ、白桜の影響の可能性は高いわな…色々特殊な剣だし…

さて、ハヤテくんはどんどんと勘違いされていってるが…!? でも路地裏に連れてって喰うっていう考察はどうなんでしょうか!?

と、そこへ船に乗っていた女性面子が…! ああ、そういえば男性面子はガチホモの登場で色々大変なことになってましたっけw

その状況をマズイと思いながらも双子少女のために囮になる決意をする五十嵐くん…! 思いやりがある少年ですね…!

そして外道になろう、ということで五十嵐君によって羊放り投げられたぁぁぁぁあああ!?

なるほど、確かに五十嵐くんからの風当たりが酷いなぁ…。まぁ本人も言ってる通り何らかの理由で化け物を嫌っているのが伺えますが…何があったのかなー

と、考えるまでもなく五十嵐くん完全に的に…!? ハヤテからしたら辛いですよねそりゃ…。クリスマスの日に親に売られて出会ってさっきまで一緒にいて一緒に戦ったりしていたのに…

さてさて、そしてハヤテが仮面を喰らった少年だと気付かれましたが…何が流石ってそこで「ヤバ!?」じゃなくてこれで自分も囮になれる…! って思う所がもぉね…!

それから40分が経過して…、ひとまず五十嵐君とは別れられましたか…! 悲しいような良かったようななんか複雑な気持ちや…!

すでに色々参ってる状態でたどり着いたのが優美なお屋敷…ついにきたか…! そんな中でハヤテが10年前の黄金色の日々に思いを馳せていますね…

なんか色々とせつねぇ…! お姉さん切ない気持ちでいっぱいだよ…!!

と思いきや…アテネきたぁぁぁああああああああ!?

きたんだけど…羊ぃぃぃぃいいいいいいいいい!?

アテネから放たれる「何者です」という言葉…そして届かない羊の言葉…切ない…!

ここで仮面の効力が分かったわけですが…仮面恐ろしすぎる!? 亡羊の嘆面の効力ヤバすぎるよ…!? かなり恐ろしいよ…!?

しかも別れられたと思った五十嵐くんもきたし…! 何だこの状況…!?

さてさて、そちらにバトラー登場…! まぁ、「引きなさい」と言われて簡単には退けませんよね…目の前にいる少女がアテネだと分かっている以上…

この辺から私の中の切ない感情が更にヒートアップしていくわけですが…、しかし五十嵐くんの化け物への嫌悪感半端ないんだなぁ…

ってなわけで、切ない気持ちのまま読了完了しましたが…誰もが予想しなかった展開…流石ですよ本当…!

さて、次回天王州家と…悲しい羊くんがどうなっていくのか…ドキドキしながら待っています…! 

更新頑張ってください! それでは、また!☆
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 2/6 ( No.40 )
日時: 2013/02/09 06:17
名前: 疾球
参照: http:/ 




どうもーおはこんばんにちはー
ストロングゲイルスターです!!←
いやー迅風さんがつけてくれた渾名なら
なんだって名のりますよ自分!


とりあえず感想に行かせていただきます!


五十嵐君は最早困惑が隠せないですね
変な羊に喰われると勘違いして……
 

本当にハヤテの不幸能力全開というか……
やっと謝りたい相手に会えたのに
姿はあれ……更に声が……


五十嵐君やはり強いですね
ハヤテが吹っ飛んでます(笑)


……………………………………………えええーー!?
まさかの裏切りですか!?


ちょっと焦りましたけど
次回も楽しみにしてます
ではーストロングゲイルスターでしたー
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 2/6 ( No.41 )
日時: 2013/02/09 16:33
名前:

止まり木でははじめまして。椛といいます♪
まぁ今回はですね、今更ながら感想を投稿しにきました。ギリギリですみません…‼
あ、1人がさみしいという理由なんですけどオリキャラを連れ込ませていただきましたっ。ほら、挨拶♪

フゥリ「………椛さん、の…オリキャラ……フゥリ・エル・メドウズ………っていいます……よろしく、お願いします…♪」←椛の背中からひょこりっ

お、ちゃんと自己紹介できてなにより。でもちゃんと前に出てから言おうね、うん。
というわけで、今回はこの2名でいかせていただきたいと思うのでよろしくお願いしますっ!

ではでは感想といきますが………ライ君が……化けた…ですと…!?

フゥリ「………ーーっ!!? あのっ………それよりも……剣、刺さっ……え、と…!?」

刺さりましたね〜すんなりとっ←
まぁでも不思議ですね……さすがは王族の庭城にかつて刺さっていた剣です。訳ワカメな性能ですねぇ…!
……はぁ………イカ焼きの屋台が恋しいですね…♪

フゥリ「……呑気に……やってる、場合じゃ……ないよ……!? ライさん…大変…!」

大丈夫、大丈夫だから…そんなにぽこぽこ叩かないでほしい……不安、そう、不安なのはわかるけどね?心配なのはわかるけどね?
ここは呑気にモチつこう…あぁ、嘘ですから、無言で上目とかやめて!?

フゥリ「…………………(じー)」

えー、こほん………まぁでもハヤテ君が冷静なのは救いでしたねー。あれでパニクってたら一環の終わりですし。なんたって巨大クラーケンですしね……!
そんでもって、刺さったというよりも呑まれたと解釈…うん、よかった……刺さってたらグロッキーになるから…ハヤテ君が警察いっちゃうし←

フゥリ「………………くすん……」

あぁいや、本当にいくわけじゃないから……ね?泣かないで、泣かなくていいから………。
まぁでも……すごい光景ですね、怪獣大乱闘ですよあれ。怪物くんにドラゴンにクラーケン……突っ込むなんてよくできたなぁハヤテ君は…!!
当然、私がハヤテ君と同じだけの身体能力があっても逃げ出しますけどね!命が惜しいですし、安全に撃退できる策が欲しいですし…♪

フゥリ「私、は………ハヤテさんのした…こと……間違って、は…ない…と思います…。……無謀…でも、友達…大切、だから…♪」

うんうん、友達のために闘うなんてなんて男気溢れる場面……普段の女顔が嘘のよう♪
いやー、でも………無茶と無謀は違いますからね?今回は命を拾ったからよかったものの、一歩間違えればどこぞのハムスターさんが目に涙を抱えてなきますよ?
頑丈と自負していたって人間なんですから、ある程度限界はあります。まったく、あんまり心配をかけないでください…。

フゥリ「……椛さん……おかあさんみたい……!」

とりあえず!いいですか、ハヤテ君。貴方は1人じゃないんですから無茶はできるだけ控えてくださ――――――

フゥリ「…………きゅぅ…」

あぁやっぱり!?さすがに流血ハヤテ君は刺激が強すぎましたか……誤算ですね♪
て、そんな呑気なこと言ってる場合じゃないんですよ。フゥリさん、フゥリさーん!?


〜数分後〜


フゥリ「ご迷惑……おかけしました……!」

いやはや、バタバタして申し訳ありません……でも、これが私ということを知っていただけたらなーと思ってます♪
流血沙汰やらいろいろとありましたが、最終的には白桜も取り出せてライ君も元通りになりましたし、結果オーライですよ。結果よければすべてよしっ!

フゥリ「……うん……ライさん、戻れてよかった……けど…けど…!」

ん、どったのフゥリさん?

フゥリ「できれば………何か隠すもの、を……用意……できなかったんです…か……!?」

……あぁ……清々しいほどにマッパだもんねぇ………だけどねフゥリさん。あれを男と感じるから恥ずかしいんであって、ただの肉体美と考えれば―――――おそらく全女性が大丈夫っ!
そんな確証はないんですけどね、当然♪
でもこればかりはしょうがないよー。怪物くんになったあとだし、重要な部分だけ残して服が破けるーなんてのはねぇ………ちょいと非現実すぎますし。※ハヤごとは非現実です
まぁそんなことはどうだっていいんですよ。双子少女も平気そうでしたし、多少の記憶混乱ですんだだけでもまだ良い方でしょうし…‼

フゥリ「………羊………仮面、なければ……可愛い…♪」はぐっ

こらこら、勝手に抱きつかないようにー。ハヤテ君困るよ? まぁでも目覚めたら目覚めたで面白そうとは思いますが……←
イラストの方も拝見させていただいたんですけど、仮面憑き羊くんは……一目、白いカオナシみたいでした。たしかに怖いですね……ライ君が敵とみなすのも当たり前だと思います。
意識なくなって目覚めたらすぐ近くにあんな仮面羊がいるなんて……不気味すぎて死にたくなります♪ま、冗談ですけども…。

フゥリ「…顔が……冗談の顔じゃ……ないよ…!?」

まぁそんなこたぁいいんですよ。私は別にハヤテ君がコミュニケーション破壊の仮面を被っていたって本当は良い人なんだってわかってますから…!

フゥリ「……すり足で…下がりながら、いっても……説得力ないよ…」

にっしても完全に敵役ですね、本当………同情できないほどに悲しくなりそうです。
バトラーさんに情をかけてもらえたから助かったものの、途方にくれてますね完全に。仮面一つで友情や過去の思い出なんてぶち壊せると感じられる、素晴らしい?結果ですね!

………あれ、なんか感想が2000字突破してる……まぁ、まだまだ山ほどあるのですが、ここで切り上げさせていただくのです。
あんまり長くなってはグダグダになりますし……。

フゥリ「…もう既に…ぐだぐだ……?」

それを気にしちゃ負けだよ?
というわけで、次回も楽しみにしてます♪更新、がんばってくださいねー( ´ ▽ ` )ノ

フゥリ「…私も…応援、してる……♪」

それでは、ありがとうございましたーっ!
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Re: 第七回『読者アナザー』 ( No.42 )
日時: 2013/02/09 18:47
名前: 迅風

▼読者アナザー7


▽ゆーじさん

>おししょーさま、こんにちはなのです!

さぁ者共お師匠様のお越しなのだ正座待機ぃっ!!

羊「■■■■――!?」

バトラー「すでに完了している」

五十嵐「バトラーさんノリいいっすねぇ!? 羊が何か慌てふためいてんのがアレなんだけどさ……!! ともかく感想ありがとうございます!!」

天王州「ですわね。お越し頂きありがとうございますわ、ゆーじさん♪」

土御門「しかしカオスな顔ぶれですね……」

>図々しながら二度目の感想に行きたいと思います!(アーたん出たら感想書こうって決めてたんだ…!)

図々しい何て露程にも思ってないです、着てくださって嬉しいですにゃ……!!

なるほどー流石はハヤアテのゆーじ……!! アテネ愛は恐るべしですにゃ……!! アーたん可愛いもんね……!!

出番が10話目と言うのも何かの記念に感じるのです私は……!!

天王州「……逆に10話かかった事に私は驚きですけどね」

……ふっ、何かながびいちまってよ巨乳のお嬢さん……。

天王州「とりあえず殴って構わないかしら?♪」

>まぁとりあえず言うべきことは一つです!

>「わぁー、もふもふの羊の着ぐるみだーっ♪」

>わたくし、ここで萌え禿げました。ええ禿げましたとも。つるっつるの鼻血ブーですよ!

そこ!?

羊「■■■■――!?」

そこなんですか、との事です!! しかしそっか……意外と……いや、意外でもないけど結構喰い付きいいな羊ハヤテ君……!! ええ、彼の羊最盛期はそこですね……かわゆいですよ羊君……!!

仮面に隠れた中には天使がいるのです……!!

羊「■■■■――!?」

なお、今後は「綾崎」表記ではなく「羊」表記ですのでお忘れなく!!

羊「■■■■――!!?」

>羊の着ぐるみ姿のハヤテとか何それもう可愛すぎるんですけど!って感じに禿げてました!

イラストで現在、画力向上を目指しております……!!

って言うか一度真面目にハヤテを描いてみたいものだにゃー……。なんか書いたの全部ネタ的だしね……!! 暇なときにでも描いておきたいところだよ、うん……!!

そして羊君をよろしくね!!

羊「■■■■――!!」←何も伝わらない

>そしてさらには遂にアーたん登場!そして再会!羊のまま!

遂にアテネの出番なのです……!!

天王州「10話かかってようやく、ですか……」

原作に忠実なアテネ像を目指す……!! ハヤテはすでに若干オリジナル気味だが!!←

しかしお嬢様と羊……なにこれシュールなんだかマッチしてるんだか……。いや、弱った動物を介抱する構図を思い起こせばいける!!

天王州「何がですの!?」

にしても10年越しの再会が羊とは……人生何があるかわかったもんじゃないですぜ……!!

羊「■■■■――!!」←誰のせいですかー!!

>しかし分からない。すれ違う二人。ハヤテからしたらきついですよね…。私からしたら生殺し状態ですが!

>早くアーたんと再会してほしいものです(´・ω・`)

アーたんとの再会は何時になるのでしょうかね……本当……!! 見事な擦れ違いなのですよ10年越しの再会は……!!

アテネ的にはハヤテとはまだ逢えてない。

ハヤテ的には会えたけれど何も伝えられず結果的に追い返される。

原作と違い羊の姿で!!←

羊「■■■■――!!?」←何か全部台無しに……!!?

まーハヤテ君はハヤテ君でアテネと再会する前に別の場所で別の相手としばし行動を共にしたりしますからねー。結構意外な相手かな……?

そして前作の役割はいくらか五十嵐君が引き継ぐのですが……まぁ、読み進めればわかる話なのです……!!

>というわけで続き楽しみにしております、ししょー!

>ではではー!

期待に応えられる様に精進させて頂きますよ!! お任せあれです!!

ではお師匠、感想ありがとうございます、本当嬉しいです!!

次回もよしなになのですー♪

来てくれた暁にはこちらの羊をプレゼント……!!

羊「■■■■――!?」←冗談にゃよ♪

ゆーじさん感想ありがとうございましたー♪



▽李薇さん

>李薇参上ッ! どうもです迅風さんー♪

うにゃーリラさんだーわーいっ♪♪

五十嵐「相変わらずリラさんに対するテンションたっかっ!?」

致し方ない仕方ないのですよ、五十嵐ボーイ……!!

五十嵐「呼び方がうぜぇ……!!」

羊「■■■■――!!」←感想ありがとうございます、リラさんと言った後に自分の声に項垂れた羊

>今回も感想書きに来たのです! てなわけで、早速感想レッツラゴーです☆

やっちゃるぜ!!

貴様ら、正座準備にゃあ!!

五十嵐「いや、何度もしたら疲れるんだが!?」

ならば星座準備にゃあ!!

五十嵐「同音異義語だがどないせぇと!?」

>さてハヤテが激動の1日を振り返っていますが…本当に激動だ!? そういや、借金から始まったこと忘れてた私である←

ねー私も執筆に当たって『さて、初めは……うん、何で借金からこうなった……?』

――と思わないわけもないね!!←

羊「■■■■――!!」←覚えててくださいよー!!

と言うか今日時的にどうなってんだっけ……。

クリスマスに捕まって、輸送されて一夜を越えて移動時間含めて一日は隔たって夜になって今回で昼間だから……25、26、27……。

よっしゃ、一二月二八日くらいにゃあ、多分!!←

五十嵐「時間軸計算に入れておけよ!?」

>なんか怪獣三つ巴がインパクト強すぎて…! やー、お疲れ様ですハヤテくん。まぁ、まだまだ苦労は続くんでしょうけど…!

前作は1体だったけど今作は三割増しなのですにゃ……!!

羊「■■■■――」←クラーケンとドラゴンとイガラシ君なんて敵がヤバすぎますよ……

そして彼の苦労はまだまだ続きますねー……。

前作は甘々が強かったのを反省点に今回は小説らしく荒々しくやってゆく所存なのですよ、ええ……そのために羊君には文字通りスケープゴートとして頑張ってもらう……!!

羊「■■■■――!?」←だから羊にされたの僕!?

>双子少女相変わらず緊迫感ないw しかも寝言で地味に危険な単語を発しているしw 何かこの子達の緊迫感のなさが私的にツボですw

幹「てっへへー♪ テレテレテレ、テレちゃうんだもーんっ♪」

咲「みははー☆ わーい、褒められたんだよ、ミキミキー♪」

基本ハイテンションで空気を読まない彼女らです……!! 緊張感皆無に定評のある少女らであるんですよねー……!!

そして寝言が地味に危ないですww

>そういや五十嵐君全裸、でしたねぇ……まぁ仕方ないとはいえ色々カオスな状況だぁ!?

全裸の少年を気絶している双子の幼女の傍に置くとあら不思議。

五十嵐君逮捕の完成だよ……!!

羊「■■■■――」←構図的に危ないですもんねー……

>そして奇せ変え人業の特質のせいで脱げない羊着ぐるみ…! そっかぁ、脱げないのかぁ…。これを今後どうするのかは色々気になりますが…うーむ…。

結構後々まで着用する事ににゃります☆

羊「■■■■――」←嘘でございましょう?

まぁ奇せ変え人業がどういったものなのかは今回の話で解説入れます……!! ハヤテ君の当面の目的は面を外す事と、着ぐるみ脱ぐことになりますねー……。

それと着ぐるみは不思議パワーでいつも清潔だよ!!←

>さて、そこでハヤテは五十嵐くんをぺしぺし叩いて起こしたわけですが…おお、無事に起きて良かった!

これが後に彼の技となるシープスタンプである……!!

羊「■■■■――!!」←シュッ、シュッ、とシャドーボクシング中w

蹄だから……着ぐるみだけどハヤテの拳だからそこそこ痛いのです……!!

>……と思いきや、いきなり攻撃してきた!?

>…ああ、そうだ羊だから認識してもらえないのか…! しかもそれに加えて仮面…。なるほど、五十嵐くん目線から見ると不審者になってしまうわけかぁ…。仕方ない状況ではありますけどハヤテ的には困った物ですよねー…

羊「■■■■――」←凄いショックでした……と項垂れる羊

傍目羊の化け物ですからねー。五十嵐君もそりゃあ起き掛けにそんな怪物見たら気が動転もするというもの、という感じですかねー……!!

羊「■■■■――」←困りました……。誰にもわかってもらえません……

基本、この状態の羊君は化け物にしか見えないのです……!! 人間と判別するには何かしら一般人を越えてないと……!! ちなみに呪いをかけられてるわけじゃなく火傷とかそういった類の傷というかスキルですから陰陽術や霊媒術も通じない辺りが厄介です……!!

>一方五十嵐くんは五十嵐くんで記憶が混ざってるみたいですけど…まぁ、白桜の影響の可能性は高いわな…色々特殊な剣だし…

まぁ実際白桜含めて怒涛の展開により記憶がごっちゃになってるのです……!!

敗北して硬化されて海に落ちてクラーケンに捕まって剣に刺される恐怖と自覚なしの化け物変化……意外と怒涛だった!?←

羊「■■■■――!?」←覚えておいてくださいよ本当!?

さて、ハヤテくんはどんどんと勘違いされていってるが…!? でも路地裏に連れてって喰うっていう考察はどうなんでしょうか!?

>と、そこへ船に乗っていた女性面子が…! ああ、そういえば男性面子はガチホモの登場で色々大変なことになってましたっけw

ええ……そのガチホモ君がどうなったかは今回でちょろっと説明入りますが……!!

ガチホモ「食事はマナーを守って残さず食べなきゃね☆」

羊「…………」←何をしたんでしょうか、と震えている

>その状況をマズイと思いながらも双子少女のために囮になる決意をする五十嵐くん…! 思いやりがある少年ですね…!

ええ、基本的に思い遣りのある少年ですよ五十嵐君は……!! なんせ借金理由もアレですからね……!! 人間相手には優しいです……!!

五十嵐「と言うかあんな小さい子たちってなると守らなきゃ男じゃねえって……」

>そして外道になろう、ということで五十嵐君によって羊放り投げられたぁぁぁぁあああ!?

五十嵐「少しくらい時間稼ぎになるかなーって思って。まぁ、死んでくれたらそれはそれでもうけものかな」

化物相手には容赦がない外道五十嵐君です……!!

なお、この際に拳、武器、蹴り等を喰らって大ダメージ羊君☆

羊「■■■■――」←ほっぺ痛かったです……

>なるほど、確かに五十嵐くんからの風当たりが酷いなぁ…。まぁ本人も言ってる通り何らかの理由で化け物を嫌っているのが伺えますが…何があったのかなー

そこは過去ですね……前作でも触れなかった五十嵐君の過去……!!

主に出番いらないよねな理由で!!←

五十嵐「そんな理由かコノヤロウぅうううううううううううううううううううううう!!」

まぁ本人自覚してる通りに無関係とわかってはいますが化け物に容赦がないです……!! まぁ人型になると緩和するんですが傍目、化け物って感じの相手だとダメですねー。

>と、考えるまでもなく五十嵐くん完全に的に…!? ハヤテからしたら辛いですよねそりゃ…。クリスマスの日に親に売られて出会ってさっきまで一緒にいて一緒に戦ったりしていたのに…

羊「■■■■――」←はい、辛かったです……友達になれたと思ってるだけに……まぁ僕の所為なんですけどね……えへへ……

実際、結構ショックですよー……自分だとわかってもらえないのもそうですが……!!

そして五十嵐君は完全に敵になっております。羊の姿のままだと完全に敵意剥き出しで何かあれば攻撃してくるでしょうね……!!

五十嵐「……戦友の仇だからな……!!」←こんな具合にね!!

>さてさて、そしてハヤテが仮面を喰らった少年だと気付かれましたが…何が流石ってそこで「ヤバ!?」じゃなくてこれで自分も囮になれる…! って思う所がもぉね…!

羊「■■■■――?」←僕なんか変な事したでしょうか?

流石は主人公の一角、羊君の威厳を示したのです……!! 誰かの為にならどんな逆境でも頑張るぜな理念で囮になったのですよ、ええ……!!

羊「■■■■――?」←何かしたかなーと首を捻っている

>それから40分が経過して…、ひとまず五十嵐君とは別れられましたか…! 悲しいような良かったようななんか複雑な気持ちや…!

五十嵐「ああ。撒かれた……!! だから誰かを襲う前に見つけ出さなきゃって感じで追われながらも追ってたんだよな、俺も……!!」

五十嵐君の方はそんな感じです……!!

羊君の方は気合で逃げ切ってあそこまで辿り着きましたがね……!!

>すでに色々参ってる状態でたどり着いたのが優美なお屋敷…ついにきたか…! そんな中でハヤテが10年前の黄金色の日々に思いを馳せていますね…

>なんか色々とせつねぇ…! お姉さん切ない気持ちでいっぱいだよ…!!

なるべく、ガチで最後を考える構図にしてみました……!!

本気でここで終わりなんだなって気持ちを表現してみたので切ないと感じてもらえたなら幸いです作者的には……!!

羊「■■■■――」←でもやっぱり僕にあんな素敵な場所で死ぬ価値は無かったんですね……もう一生ああいう場所で死なない様にします……どこかほかの場所で……

そして死んだ魚の目……光の灯らない目になりましたぁ!!←

原作的に言えば、ハヤテを追い出した後のアテネの暗くなった目がわかりやすいか……。

>と思いきや…アテネきたぁぁぁああああああああ!?

ヒロイン、天王州アテネ来たのでさぁああああああああああああああああああ!!

天王州「あ、え、はぁ……。……コホン。天王州アテネですわ。これより物語に本格的に絡みますのでご期待ください♪」

>きたんだけど…羊ぃぃぃぃいいいいいいいいい!?

羊君なのですにゃぁああああああああああああああああああああああああ!!!

天王州「ですからその絶叫はいったい……!?」

原作でも一度再会した後に追い返された様に……今作ではやってみたよ!!

羊姿で!!

羊「■■■■――」←シュールなだけ……!?

>アテネから放たれる「何者です」という言葉…そして届かない羊の言葉…切ない…!

ここで即座に攻撃しない辺りにアテネの優しさを表現……!!

天王州「まぁ敵意は感じたのですが、敵対行動をとっている風に見えなかったと言いますか……」

そして届かない羊の言葉を怖い感じに表現……!!

羊「■■■■――!!」←結果、こうなった

>ここで仮面の効力が分かったわけですが…仮面恐ろしすぎる!? 亡羊の嘆面の効力ヤバすぎるよ…!? かなり恐ろしいよ…!?

結構恐ろしいスキルでありますよ、ええ……!!

相手に敵意を振りまき、不快感を与えて、声が発せなくなり、化け物めいた存在にしか思わせなくさせ、その上外れない……!!

我がハヤテ君封殺作戦なのにゃあ!!←

羊「■■■■――!?」

>しかも別れられたと思った五十嵐くんもきたし…! 何だこの状況…!?

化物を野放しに出来ないと追ってきた感じになります……!!

五十嵐「そりゃあんなの野放しに出来ないって……!!」

>さてさて、そちらにバトラー登場…! まぁ、「引きなさい」と言われて簡単には退けませんよね…目の前にいる少女がアテネだと分かっている以上…

羊「■■■■――!!」←はい、引けません……!! せめて彼女に謝罪だけでもしたかったんです……!! でも……

そしてバトラーはまぁ今回でさくっと紹介しますが……天王州家の執事長と言うえらーいお方なのです……!!

そして武器は瓦。

五十嵐「うん、何でだろうな本当」

>この辺から私の中の切ない感情が更にヒートアップしていくわけですが…、しかし五十嵐くんの化け物への嫌悪感半端ないんだなぁ…

>ってなわけで、切ない気持ちのまま読了完了しましたが…誰もが予想しなかった展開…流石ですよ本当…!

切なさを演出しました……!! 前回が一応感動ものではあった事を踏まえて一応、シリアスに切ない話を入れてみました……!!

五十嵐君の化け物嫌いに関しては追々になりますが……!!

予想出来ない展開だと思ってもらえたなら私やったーなのです!! リメイクだから色々ぶち壊した甲斐があったよ、私……!!←

>さて、次回天王州家と…悲しい羊くんがどうなっていくのか…ドキドキしながら待っています…! 

天王州家では少しずつ動きを見せてゆきます!!

羊君は反比例する様に悲しい道のりを航海してゆくことになるので……まぁ、お楽しみになさってくだされにゃ!!←

>更新頑張ってください! それでは、また!☆

はいです!! 更新頑張って進めてゆきますよー♪ リラちゃんも頑張ってですー♪

リラさん感想ありがとうございましたー♪ 次回もよしなになのですー♪



▽疾球さん

>どうもーおはこんばんにちはー

>ストロングゲイルスターです!!←

綾崎(どうすんですか、じんふーさん疾球さん名乗っちゃったじゃないですか!?)

(ははは、嫌だなあ、ハヤテ。本人も言っている通りストロングゲイルスターって言う読み方に決まっているじゃないか……!!)

五十嵐(冷や汗だらだらで良く言うぜコノヤロウ……)

>いやー迅風さんがつけてくれた渾名なら

>なんだって名のりますよ自分!

マジでか!!

綾崎「いやいやいやいや、目をキラキラ輝かせて『じゃあ何て呼ぼう……!!』みたいな反応してないでくださいよ!?」

……ふっ。もう引き返せないところまできてるのさ……!!

綾崎「バリバリ引き返せる地点ですからね!?」

五十嵐「ともかく疾球さん、感想ありがとうなー♪」

ですです♪

>とりあえず感想に行かせていただきます!

うおっしゃ、こいやぁっ!!←

野郎ども正座待機にゃあ!!

五十嵐「三連続かい!! 疲れるわコノヤロウ!!」

>五十嵐君は最早困惑が隠せないですね

>変な羊に喰われると勘違いして……

五十嵐「つーか昔とダブってよ……。本当に悪寒が走ったっつの……何なんだよ、あの羊の化け物はさ……!!」

羊「■■■■――!!」

ははっ。何も伝わらねぇ。

羊「■■■■――!?」

五十嵐君は化け物に対して容赦がないですからねー。化け物って言っても人間型の化け物は嫌悪してるわけじゃなく、怪物って感じの奴が憎くて堪らないって具合ですが。 

>本当にハヤテの不幸能力全開というか……

羊「■■■■――」

ええ、不幸全開な前回ですよ、そりゃあ……!! もう意思疎通が一般人相手じゃあ出来なくなってますからね……!!

ここだけの話、白桜持ってたらアテネとは疎通出来たけど……。

――誰がさせるものかっ!!

羊「■■■■――!?」

>やっと謝りたい相手に会えたのに

>姿はあれ……更に声が……

羊「■■■■――!!」

ええ、姿はもこもこ羊ですが顔が怖いって言うか負のオーラを放出していて傍目化け物にしか見えないのです……!! まぁ、ここ後日変わりますが……!!

声は身震いするほどに悍ましいですよ、ええ……!!

羊「■■■■――!!」←その表現の結果、これでいくことに

>五十嵐君やはり強いですね

>ハヤテが吹っ飛んでます(笑)

五十嵐君はそこそこです!! 素直に強いって言えって? 誰が五十嵐君相手にそんな格好いいセリフを吐くものかです!!←

五十嵐「だから俺への扱いの改善を頼むよコノヤロウ!?」

まぁ帯電体質って言う主人公めいたスキル持ってる部分、いいキャラ持っているんですけどねー……何故、そんなものを与えた私!!

五十嵐「だから毛嫌い酷過ぎないかなぁ!?」

>……………………………………………えええーー!?

>まさかの裏切りですか!?

ええ!! 戦友を裏切りましたよ彼!!←

安栖里「フォロー入れる気が一切ないんだね君は……」

ちっ。まぁ一応フォロー入れるとこれはどっちかと言えば『勘違い』であり『裏切り』ではないんですけどね……。裏切りとは部類が違いますからねー……。

嫌だよフォローなんて!!←

五十嵐「だから俺待遇とか扱いが酷過ぎるんだけどコノヤロウ!?」

>ちょっと焦りましたけど

>次回も楽しみにしてます

>ではーストロングゲイルスターでしたー

はいー♪ 感想ありがとうございましたー♪

まぁリメイクって事で改変ぽこぽこ入れる手筈ですので……読者を焦らせてやるぜ……!!←

では疾球さん感想ありがとうございましたー♪ 次回もよしなにですー♪



▽椛さん

>止まり木でははじめまして。椛といいます♪

どーしました椛さん他人行儀な!!←

五十嵐「またその反応かい!?」

>まぁ今回はですね、今更ながら感想を投稿しにきました。ギリギリですみません…‼

>あ、1人がさみしいという理由なんですけどオリキャラを連れ込ませていただきましたっ。ほら、挨拶♪

いやいや、もらえたので嬉しい限りなのですよー♪ ありがとうございますー♪

そしてオリキャラですと……!!

五十嵐「でも一人感想は確かに寂しいよなー」

なのだ……!! なのになぜ、私の感想はオリキャラが現在少なすぎるんだよ……!!

五十嵐「いや、結構出てるけどな。敵ばっかり」

>フゥリ「………椛さん、の…オリキャラ……フゥリ・エル・メドウズ………っていいます……よろしく、お願いします…♪」←椛の背中からひょこりっ

>お、ちゃんと自己紹介できてなにより。でもちゃんと前に出てから言おうね、うん。

>というわけで、今回はこの2名でいかせていただきたいと思うのでよろしくお願いしますっ!

おおお……!! 何か可愛いタイプ……和み系な……!!

見てるとこう……誘拐したくなるキャラです!!←

五十嵐「どこの犯罪者の思考だぁ!!」

安栖里「ですが、恥ずかしがり屋の子の様子ですねー。背中からひょっこり出ている段階ですし」

コメントが……安栖里くらいしか……!!

安栖里「……ふっ」←綾崎は羊になりました……!!

>ではでは感想といきますが………ライ君が……化けた…ですと…!?

五十嵐「……何が?」←覚えてませんが何か?

ええ……化物なのです……!!

>フゥリ「………ーーっ!!? あのっ………それよりも……剣、刺さっ……え、と…!?」

>刺さりましたね〜すんなりとっ←

刺さりました……!! 正確には入り込んだだけですけどねー♪

羊「■■■■――」←刺さったら僕殺人してしまうことに……

>まぁでも不思議ですね……さすがは王族の庭城にかつて刺さっていた剣です。訳ワカメな性能ですねぇ…!

>……はぁ………イカ焼きの屋台が恋しいですね…♪

ええ。白桜はわけわかめな性能ですよー!!

その上、今作では行方不明ときたもんだぁ!!←

バトラー「そこどうする気つもりか、本当に……」

しかしイカ焼き……?

クラーケン「……!!」←ビクッと

>フゥリ「……呑気に……やってる、場合じゃ……ないよ……!? ライさん…大変…!」

>大丈夫、大丈夫だから…そんなにぽこぽこ叩かないでほしい……不安、そう、不安なのはわかるけどね?心配なのはわかるけどね?

>ここは呑気にモチつこう…あぁ、嘘ですから、無言で上目とかやめて!?

>フゥリ「…………………(じー)」

和むのですー……♪ 凄く和むのですー……♪

もみじさんもっと叩かれるのにゃ!!←

羊「■■■■――!?」←いやいやいやいや!? 実際、五十嵐君凄い大変でしたからね、ええ!? もみじさんもモチついてる場合ですか!?

見せてやる……ずんだの奇跡を!!

五十嵐「エメラルドグリーンで綺麗だろうなー……じゃねぇよ!?」

>えー、こほん………まぁでもハヤテ君が冷静なのは救いでしたねー。あれでパニクってたら一環の終わりですし。なんたって巨大クラーケンですしね……!

>そんでもって、刺さったというよりも呑まれたと解釈…うん、よかった……刺さってたらグロッキーになるから…ハヤテ君が警察いっちゃうし←

羊「■■■■――」←何かもう慌てるのがバカバカしくなってきたんですよねー不思議と、と考える羊の着ぐるみ着用の羊君

でも実際あそこでパニくっていたら色々大変だったのですよねー……!!

そして刺したら五十嵐君、絶☆命。

五十嵐「……覚えてねぇけど何だこの鳥肌は……!!」

羊「■■■■――!!」←殺さずに済んで良かったです……!!

>フゥリ「………………くすん……」

>あぁいや、本当にいくわけじゃないから……ね?泣かないで、泣かなくていいから………。

野郎どもお菓子準備だぁ!!←

五十嵐「飴とかチョコしかねぇぞ、おい!!」←

安栖里「優しい子ですねー……」

>まぁでも……すごい光景ですね、怪獣大乱闘ですよあれ。怪物くんにドラゴンにクラーケン……突っ込むなんてよくできたなぁハヤテ君は…!!

>当然、私がハヤテ君と同じだけの身体能力があっても逃げ出しますけどね!命が惜しいですし、安全に撃退できる策が欲しいですし…♪

羊「■■■■――!!」←当たり前です、友達を目の前で見殺しになんて出来ませんよ!!

私にそんな身体能力があっても逃げ出すけどねー。さの三頭ハヤテ君よりも格段に強いキャラだから勝てっこないしにゃー……。

羊「…………」←僕よく生きてたなぁ……

>フゥリ「私、は………ハヤテさんのした…こと……間違って、は…ない…と思います…。……無謀…でも、友達…大切、だから…♪」

>うんうん、友達のために闘うなんてなんて男気溢れる場面……普段の女顔が嘘のよう♪

羊「■■■■――!?」←女顔は関係ないですよ!?

男気をあふれさせたのです……!! 友達の為に戦うのがハヤテだからね!!

>いやー、でも………無茶と無謀は違いますからね?今回は命を拾ったからよかったものの、一歩間違えればどこぞのハムスターさんが目に涙を抱えてなきますよ?

>頑丈と自負していたって人間なんですから、ある程度限界はあります。まったく、あんまり心配をかけないでください…。

羊「■■■■――?」←あはは、嫌ですねー♪ 僕が死んでもぐっちゃぐちゃになっても椛さんも誰も悲しむわけないですよー、だって僕不必要な羊ですもん、えへへー♪ それに無茶と無謀をしてでもあの場面は緊急要しましたから海の藻屑になる末路ですよねー♪

……と、言う様に精神がぐんにゃりと壊れかけになっております。←

羊「■■■■――?」←それはそうとハムスターさんって誰でしょうか?

特にこの小説とは関係ない人物かにゃ。←

ハムスター「それは酷いんじゃないかな!?」

>フゥリ「……椛さん……おかあさんみたい……!」

>とりあえず!いいですか、ハヤテ君。貴方は1人じゃないんですから無茶はできるだけ控えてくださ――――――

羊「■■■■――♪」←えへへ……一人ですよ僕……、一人になっちゃいましたよ……♪ もうただの羊ですもん……♪

ダメだおかあさんの言葉も届いてない……!!

>フゥリ「…………きゅぅ…」

>あぁやっぱり!?さすがに流血ハヤテ君は刺激が強すぎましたか……誤算ですね♪

羊「■■■■――!?」←僕の所為で……!?

ダメだ超ネガティブになっておる……!!

安栖里「はははー」←元凶

サッサリ「困った話なんだZE−」←元凶

>て、そんな呑気なこと言ってる場合じゃないんですよ。フゥリさん、フゥリさーん!?

>〜数分後〜

>フゥリ「ご迷惑……おかけしました……!」

>いやはや、バタバタして申し訳ありません……でも、これが私ということを知っていただけたらなーと思ってます♪

フゥリちゃん復活……!!

五十嵐「良かった限りだコノヤロウ……!!」

羊「■■■■――」←地面にのの字を書いて僕の所為で……となっている

まあ、なんにせよ理解しましたです!!

羊君以外は!!←

安栖里「そこが一番重要なのでは……?」

>流血沙汰やらいろいろとありましたが、最終的には白桜も取り出せてライ君も元通りになりましたし、結果オーライですよ。結果よければすべてよしっ!

>フゥリ「……うん……ライさん、戻れてよかった……けど…けど…!」

流血沙汰こそ我が小説の極み……!!

五十嵐「嫌な極みだなぁ……。……それで俺本当に何があったよ……? 逃げていた途中で気付いたんだけど全裸だったかんな……? 途中、洋服店で服を拝借してきちまったけど」

さり気無く犯罪だと……!?

なお、白桜は海に消えたさ☆

五十嵐「そんでメドウズはどうしたのかね?」

>ん、どったのフゥリさん?

>フゥリ「できれば………何か隠すもの、を……用意……できなかったんです…か……!?」

五十嵐「そこかぁああああああああああああああああああああああ!!! そっこっかぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」←頭を押さえて咆哮

>……あぁ……清々しいほどにマッパだもんねぇ………だけどねフゥリさん。あれを男と感じるから恥ずかしいんであって、ただの肉体美と考えれば―――――おそらく全女性が大丈夫っ!

>そんな確証はないんですけどね、当然♪

だってさ!!

五十嵐「だってさじゃねぇわ、逃げてる最中にどうにも女どもが中々近寄ってこねぇラッキーと思ってたらマッパで恥さらししただけだぜコノヤロウ!?」

>でもこればかりはしょうがないよー。怪物くんになったあとだし、重要な部分だけ残して服が破けるーなんてのはねぇ………ちょいと非現実すぎますし。※ハヤごとは非現実です

>まぁそんなことはどうだっていいんですよ。双子少女も平気そうでしたし、多少の記憶混乱ですんだだけでもまだ良い方でしょうし…‼

まぁ原作でマキナは衣服無事でしたけどね!!←

五十嵐「ならどうして俺は衣服破けたよ、おい!?」

ふっ。諸事情ってやつなのさ……。←

そしてコメディパートでは下半身残るがシリアスパートでは下なくそうかなと考える私である。

五十嵐「止めて!?」

>フゥリ「………羊………仮面、なければ……可愛い…♪」はぐっ

>こらこら、勝手に抱きつかないようにー。ハヤテ君困るよ? まぁでも目覚めたら目覚めたで面白そうとは思いますが……←

羊「■■■■――」←何で抱き着かれてるんでしょう……と困惑しながも和む

羊と執事って似てると思うんだ。

安栖里「うん、それはもういいからね?」

>イラストの方も拝見させていただいたんですけど、仮面憑き羊くんは……一目、白いカオナシみたいでした。たしかに怖いですね……ライ君が敵とみなすのも当たり前だと思います。

まぁもっと怖く書きたかったんですがねー負のオーラとか諸々加えて……何か不気味なシルエットになっちゃった☆

羊「■■■■――!!」←おかげで話せなくなりましたけどね……!!

まー小説本編では怖いのです!! それに敵意を振りまく性質もありますからねーアレ。

>意識なくなって目覚めたらすぐ近くにあんな仮面羊がいるなんて……不気味すぎて死にたくなります♪ま、冗談ですけども…。

>フゥリ「…顔が……冗談の顔じゃ……ないよ…!?」

羊「■■■■――」←大丈夫です。自分が不気味だってわかってますから☆

おおう……、流石に自分で確認しただけあって潔いね……!!

羊「■■■■――!!」←わかってるんですよー!! と号泣して逃亡

亡羊しやがった!? 羊君消えた!?

>まぁそんなこたぁいいんですよ。私は別にハヤテ君がコミュニケーション破壊の仮面を被っていたって本当は良い人なんだってわかってますから…!

そして椛さん下がりながらじゃ説得力ないよ……!?

でも、そうなのです。ハヤテはいい子だから……!!

……こちらにフォローできるキャラがいないだとぉ!? なにこのスベった感!?

安栖里「いや、船員たちくらいしかいませんし」←元凶

>フゥリ「……すり足で…下がりながら、いっても……説得力ないよ…」

>にっしても完全に敵役ですね、本当………同情できないほどに悲しくなりそうです。

>バトラーさんに情をかけてもらえたから助かったものの、途方にくれてますね完全に。仮面一つで友情や過去の思い出なんてぶち壊せると感じられる、素晴らしい?結果ですね!

はっはっはー、敵役っちゃ敵役なんですよねー♪ ええ、仮面一つで見事に友情と呼ばれるものを仮面壊れず友情壊させて頂きましたですよー♪

羊「■■■■――」←こんな仮面一つで……壊れたくなんかないです……!!

安栖里「でもまあ、現実的な話、たった二日そこらの間柄しか過去無いでしょうから二人の友情はそんなものじゃないでしょうかねえ? 流石に二日の付き合いの相手が変化したなら見分けつきようもないと感じますが。長年の友人と言うわけでもありませんし」←

黙れ安栖里さん!!

>………あれ、なんか感想が2000字突破してる……まぁ、まだまだ山ほどあるのですが、ここで切り上げさせていただくのです。

>あんまり長くなってはグダグダになりますし……。

なんと、そんなにたくさん……!! ありがとうございますです……!!

>フゥリ「…もう既に…ぐだぐだ……?」

>それを気にしちゃ負けだよ?

そうさ……グダグダな感想なんて……。…………楽しみ過ぎるだろう……!!

五十嵐「途中に何か急転換しなかったか!?」

>というわけで、次回も楽しみにしてます♪更新、がんばってくださいねー( ´ ▽ ` )ノ

>フゥリ「…私も…応援、してる……♪」

わーいありがとうなのですー♪ 頑張らせて頂きますよ、ええ……!!

>それでは、ありがとうございましたーっ!

椛さん感想ありがとうございましたー♪ 次回もよしなにですー♪


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Re: 第一一話『未知プロセス』 ( No.43 )
日時: 2013/02/09 18:47
名前: 迅風

リメイク前と徐々に異なってゆく……。

何故、自分でもこの道を進むのか今はまだわからない。だが一つだけ言える事があるものです。

同じものを書いてもつまらないよ、と。←

まぁ、そんなこんなで変遷してゆく第一一話より先をよろしくなのですー♪

徐々に味方キャラと言うかそう言う方方も増えてゆくのです……!!

では、どうぞごゆるりと♪

__________________________________________________________________________________



 第一一話『未知プロセス』


        1


 一人の少年の背中が目の前にあった。

 質素で簡素な服装の少年の背中が。首から上の顔を確認したいのに辺りが暗くて顔の判別は何一つ出来なかった。けれどその少年に近づこうと少年は必死に走っていた。

 誰なのか思い出したい一心で。

 けれどどれだけ走って近づこうとしても少年の背中に追いつけない。どころか少年の身体はどんどん遠のいていってしまう。

 ――待て何処に行く気だよコノヤロウ

 叫んだ。消えて無くなってしまいそうな少年の背中に向けて慟哭の叫びを発した。

 しかし少年は一度もふり変える事無く遠くへ、遠くへと去ってゆく。

 そしてあろう事か目の前の少年は真っ黒な地面の中に沈み始めた。この大地は水か何かだったのかと驚いてしまう。ゴボゴボと気味の悪い音を奏でながら少年の身体は沈んでゆく。

 助けようと手を伸ばした。

 けれどその手は空を切るだけの結果に止まり。少年の姿は常闇の海のごとき大地に呑み込まれて消えてゆく。自責の念から水面を叩いた。後悔の感情から闇に向かって吠えた。

 ――何で助けられないんだよコノヤロウッ!!

 走馬灯の様に思い出す過去。場面こそ違えど助けられなかったという感情が渦を巻いて胸中を掻き乱す。敵に敗北しては醜態を晒すだけならまだしも、友人一人救えず挙句、顔も思い出せない自分へ憎しみめいた感情を抱く。

 何て自分は無力なんだ、と嘆きたくもなる。

 そんな想いのまま彼が沈んだ水面の底を見つめていた。そこには驚きの光景があり、思わず目を見開いてしまう。

 喰われていた。

 自分にとって友人であり戦友ともいうべき少年が呑み込まれる様に喰われていた。右腕を必死に伸ばして助けを求める様にしながらも、自分にはその手を掴む事も叶わず。

 少年は消えてしまう。

 底に佇む不可思議な生物がこちらを一瞥した。もこもことした全体的に見れば可愛らしいシルエット。けれど被った仮面が全てを台無しにしている姿。悍ましい仮面がこちらを見てニマニマと哂っている。

 拳を握った。震える拳を血がにじむ程に握りしめた。

 そんな彼を嘲笑う様に誰かが少年に声を掛けた。知らない声だ。

 ――君には彼を救えない。苦しめるだけの末路だよ

 優しく慈悲のない声に悔しさから叫んだ。

 世界に反逆する様に大声で。



「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」

 断末魔の様な声を上げて少年、五十嵐雷は目を覚ました。

 勢いよく上体を起こして恐怖に打ち震える様にかかってあった毛布を引っぺがしてわけがわからず混乱する脳内をどうにか押し退けながら括目する。ぐしゃっと毛布を握りしめて、荒く吐き出される息に何とも言えず心を乱される。

 しかし目を見開いて現実を見て、息を吐き出して現実を感じ、体を震わせて現実に同化する事でどうにか理解した。

「……夢かよ」

 胸糞悪そうに額に右手を当てて小さく声を零した。

 額から嫌な汗を感じる。全身が汗ばんでいる。情けなくも夢と戦った結末はどうやら逃げ出す様に終わったらしい。

「つーか悪夢じゃん、これコノヤロウ……」

 うああ、と項垂れながら五十嵐は力なく前方へ倒れ込む。

 最近は良くない事ばっかりだ。借金に関しては自業自得の結果として受け入れてこそいるのだが、その後が異様に良くない事ばかり。極め付けに見たくもない悪夢を見た。

 友人が化け物に食われる悪夢。

「何でまた……」

 嘆きたくなる光景だった。

 だが同時に夢の内容が気にもかかる。あの夢通りの結果が現実であるならば。

「……喰われたんじゃねぇよな……?」

 あの化け物に、と呟く。

 顔も覚えていない忘れてしまった相手だが。彼は紛れもなく戦友だった。その戦友が自分の知らぬうちに消えてしまった事実は五十嵐にとって衝撃だった。

 どうして勝手にいなくなってしまったのか。

 自分の記憶が混濁して曖昧になってしまっている事が原因の一つなのやもしれぬが、それだけで勝手に消えるわけもないと考える。だが彼の身に何かが起きただろう事だけは確かだった。そしてそれは船上から陸上へ移動する過程で起きたと仮定する。

 そして彼がいなくなった元凶。それがあの羊の化け物ではないかと五十嵐は考えた。

 奴に食われて、死んでしまってはいないかと。

 だが同時に、

「……俺と共闘出来たあいつが、あんな化け物に喰われるわけねぇよ」

 と、思いたい。

 真実は当然五十嵐にはわかるべくもないが。彼は生きていると信じたい。生きているのなら何とか捜し出したい。そしてもし困っているなら。

「力貸してやらなきゃ友人じゃねぇよな……コノヤロウ」

 ぐっと毛布を握りしめながら呟いた。

 もし死んでしまっているのなら彼の分まで生きなくてはならないという悲壮な決意も胸の内に刻み付けて彼は呟く。そして、そう考えるうちに脳裏を一つの事が過った。

 あの双子は無事だろうか、と。

 バッと勢いよく窓の外を見た。鳥のさえずりが聞こえる。朝だ。自分を苦しめていた夜は終わりを告げて、朝が朗らかに顔を覗かせている。眩しい陽光がどうにも懐かしくて涙すらにじんできた。

「とにかく双子の安否を確認しねぇと……」

 そう呟きながら五十嵐が窓から離れて扉の方を目指す。

 そこでようやく気付いてはたと止まった。

「…………」

 周囲をきょろきょろと見渡した後に、

「……何処だ、ここ?」

「天王州家の別宅だ」

 全く見覚えのない場所である。

 本当に見覚えと言うか二度と体験する機会すら無さそうな程の空間だった。大きな窓の先に見える優美なベランダも、地面にしかれた鮮やかな色彩の綺麗なカーペットも、真っ白で清潔な壁面も、上に取り付けられた一般家庭ではとても手の届きそうにないシャンデリアと天井の高さも、ぱっと見ただけで価値がありそうな品々の数々も。

 端的に簡素に一言で表現するなら『お金持ちの家』としか思えぬ空間。

 何だよここは、と五十嵐は唖然とした表情で呟く。

 質素と言うか貧乏と言うかホームレスと言うべきかの自分とは縁もゆかりもない世界が辺り一面に広がっていた。窓の外から見える光景もまた格別に美しく街並みは煌びやかだ。

 一応、知り合いにそこそこの金持ちもいたが比べ物にならない絢爛豪華さ。

 いったいどこなんだ……、と悩む彼の頭に一言の単語が過る。

「……天王州家?」

「そうだが?」

 なるほど天王州家と言うおそらくは金持ちの家なのだろう。

 と、そこまで考えた時に五十嵐は、

「って、誰だコノヤロウ!?」

 驚きに目を見張り声のした方向へ瞬時に向いた。

 誰とはな、と呆れた表情で呟く壮年の男性が少し離れた椅子に鎮座して書物の頁をめくりながら呟いていた。片目が隠れる形に切り揃えられた前髪。見えている目元はまるで鷹の様に鋭い、燕尾服の男性であった。

 男性は五十嵐の声に対して「ここの家の使用人だ、少年」と呟き徐に立ち上がった。

 ただ立ち上がるだけにも何処か気品が感じられる。男性はタイを軽く触れた後に口を開いた。

「まずは軽く自己紹介をしておこうか。私はバーガンディ。バーガンディ=バトラーと言う名の天王州家、執事長を務めるしがない老人だよ」

 男性の名はバーガンディ=バトラー。天王州家の執事長である。

「皆にはバトラー、あるいはガンディと呼ばれている」

 まぁ好きに呼んでくれたまえ、と厳かな声で告げた。

 その声の声質故か知らない相手故に驚きを抱いていた感情は徐々に緩み、落ち着きを取り戻してゆく。

 そうして先の問い掛けに五十嵐は少し言葉を吟味した後に「じゃあバトラーさんって呼ばせてもらいます」と返答するとバトラーはうむ、と小さく頷いて、

「それでまず一つ尋ねるが、容体は如何かな? 何か気分が悪いとかは」

「ああ。平気っす」

 まぁ、悪夢めいたの見ちまったっすけどねー、と頬をぽりぽり掻きながら呟いた。

「悪夢、か。……何にせよ不調でないなら吉報だ」

 安心した様子で頷きバトラーは近くのテーブルへ足音もなく近づき、何処からともなくポットとティーカップを取り出し、更には氷水の入ったガラス製の容器を取り出すと、

「何か飲むかね?」

「あ、じゃあ貰っていいですかね?」

「うむ。冷たいものと温かいものと激辛のものどれがいいかね?」

「温かいものでお願いします」

「紅茶で?」

「構わないです」

 ではしばし待ちなさい、と告げるとバトラーはダージリンの茶葉を用いて紅茶の抽出を開始する。そしてそんな光景を見ながら何故に選択肢に激辛が入ったのだろうかと言うツッコミどころを越えて五十嵐は、

「どっから出したんですかコノヤロウ!?」

 耐え切れずツッコミする。

 平然とした様子で、

「わっはっはっ。執事だからなあ」

 と、朗らかに返事を返す。執事だからって執事はそんな魔法みたいにあれだけの質量のものを隠し持てるのだろうかと驚きを隠せない。

「そんなに驚かずとも結構だよ。執事長の私が言うのも天王州家のメイドのトップの方が色々な意味で驚くだろうからね」

 彼女は伝説扱いだ、と愉快そうに呟いた。

 執事とは、メイドとは何か。五十嵐は真剣に何なのだろうかと悩む事になるが、それは彼のみならず数多の従者が悩む永遠の課題である事を彼はまだ知る由もなかった。

「ただまあ……」

 私から言わせればね、と隙間を置いて。

「君の回復力の方も幾分驚いたよ五十嵐君。てっきり二、三日は目覚めないで眠り通しかと思っていたが翌日の昼に目覚めて、元気も良さそうだから感心したよ」

「え……」

 そう言われて五十嵐は今更ながら認識した。

 そうだ何だかんだ自分は結構ダメージを受けていた。その事から考えれば確かに二、三日は眠り通しになる可能性もあった。翌日に目覚められたのは運がいいと感じる。数日が経ってしまったら双子の安否や戦友の所在も分かりにくくなってしまう可能性があった。

 そこまで考えて、そうだこうしてはいられない、と五十嵐はダッと扉へ向けて走った。

 しかし、扉の前に差し掛かる前に、上からドンと音を立てて鏡のごとく滑らかに反射する光沢の良い瓦が落ちてきたのだ。

「まぁ落ち着きなさい」

 だからどっから降ってくんの……!? と内心冷や汗をかく五十嵐とは対を成す様に平然とした表情のままバトラーはそう告げて、五十嵐の前方に落とした瓦を服の何処かに仕舞い込む。質量がおかしいだろうとツッコミを入れたい。

「言い方はアレだが、君を助けたのは天王州家、引いては令嬢アテネ様というお方だ。悪いが何の説明も無しに君を屋敷から返すわけにはいかなくてね」

 だから、と呟きながら五十嵐が出ようとした扉を開け放つ。

 そこには二人の女性が立っていた。片方は昨晩見た覚えのある、

「胸、デカ……!!」

 呟いた瞬間に扇子が五十嵐の両眼を叩き伏した。

 金髪縦ロール黒ドレスと言う個性の集約の様な真紅の瞳の美少女は顔を赤らめながら「変な覚え方をしているのではありません」と怒気を込めた表情で呟いており、少女の傍らに立つ紫のセミロングヘアーに薄紫の瞳を持つ少し年上の女性が「後でお仕置きが必要ですねー♪」と楽しそうに呟いている。

 うおおおおお、と呻き声を上げて床に転がる少年は訊いてはいないが。

 そしてそんな空気になった事に若干呆れを示しながらも一つ咳込んだ後にバトラーは、

「そう言うわけで。君には少し昨晩の事情を諸々説明してもらいたいのだが?」

 五十嵐に説明を促す形で、天王州家の会談は始まったのであった。



        2



 時間にして五十嵐雷が目覚めたのとほぼ同時刻の頃合い。

 五十嵐達を売買目的で輸送していた密貿易船は台風に衝突した後の様に悲惨であった。船体はところどころ破損しており、一部には出火し消火活動を必死に行った形跡が見てとれるのだが一番悲惨なのは船上に横たわる数名の比較的容姿の整っている男性諸君だった。

 全員が同様にキチンとした着衣をしている。

 乱れた形跡のないキチッとした着こなしだ。だが全員仏様の様な表情で咽び泣いていた。あるものは現実を逃避し、またあるものは声も無くただ横たわる。

 一夜にして何が起こったのか。

 それを知るものはごく少数だ。

 そしてその寝静まっているかの様な空気の中、扉を開けて一人の男性と思しき体躯が船の中枢から現れた。軍服の様な服装には胸元に三文字『VDE』と文字が服にエンブレムとして付いており、赤と白を基調としたコートを肩にかける形で羽織っていた。

 扉の陰で顔は見えないが、この男性は艦首である。

「オララ……、こりゃあひでぇ様じゃあねぇか、オイ」

 第一声は目の前の光景をさして気にした風もなく述べられた感想だった。艦首は周囲を一通り見渡した後に近くに寝っ転がる男に大して声を掛けた。

「サッサリ。大まかに言っちまえば、どんな結末だったんだ?」

 声を掛けられた舌を出して寝そべる男、サッサリはどうにか意識を鷲掴み、

「……艦首……!!」

 やっと現れた艦首に対して目尻に少し涙を滲ませて言った。

「艦首じゃねぇ。ゴンザレスと呼びな」

「ですから艦首、それは別に敬称とかじゃねぇんだZE……」

 相変わらず妙な口癖めいている訂正に対して修正を加えてサッサリはガクリと項垂れる。対する艦首はため息交じりに「かっこうよくねーかなー……ゴンザレスよぉ……」と愚痴を呟いていた。

 だが愚痴を零したいのはむしろ自分たちだと言わんばかりに、

「……艦首、今更遅いんだZE……」

 と、悲しげに呟く。その様子にはぁ、とため息を零した後に艦首は、

「仕方ねー話なのさ。外から断末魔と悲鳴ばっかだったし。隠れるのはしょうがない」

「見捨てないでだZE!?」

 えー、と不満げに呻く艦首に対してサッサリはガックリと項垂れながらも、事のあらましを伝える。

「とりあえず報告しますと……、商品達には逃げられてしまいましたZE……」

「だろうな。この惨状を見てれば大方の想像はつく話だあ」

 ただな、と人差し指を立てながら、

「あのガキ共にウチの船員が負けるたぁ考えられやしねぇ。つまり何らかのアクシデントでこうなったってこったろう?」

 どこのどいつだ? と重厚感のある声で問い掛ける。

「一言で言えば変態。二言で言えばホモ。三言で言ったら人間とは思えない程の強さと性欲だったZE……!!」

「オッラッラッ。なんだぁ、そりゃあ随分と愉快な事態だったじゃああるめぇか……」

 少し特徴的な笑い声を零し痛快そうに口の端を吊り上げた。

「愉快なんてものじゃないんだZE……」

 味方が何人も食われたんだから、とサッサリは当時を思い出し死んだ魚の目で答えた。

「喰われたねぇ……。にしては衣服は普段より礼儀正しく着てるじゃねぇか」

「恐ろしいんだZE……。一秒間のうちに奴は男の服を剥ぎ、男の身体を喰らい、男の衣服を直して通り抜けたんだZE……!!」

「そいつぁ突飛な変態だなア、おい」

 故にこの惨状である。傍目キチンとしているが心は穢された戦場である。だからだろう、美男子イケメンに数えられる人種は皆現実から目を背ける形になっている。

「ただ……何人かはそっちの趣味に目覚めてしまったから要注意だZE、艦首……」

「それが一番注意事項じゃあねぇか……」

 やれやれ困ったもんだ我が部下らはよ、と頭を抱えながら呟く最中にサッサリは「最終的にはまた別の奴が現れて騒ぐ変態を捕まえて去っていったけど……あの男が現れなかったらどうなってたか考えるだけで恐ろしいZE……」と青ざめた様子で呟いている。

 ともかく事態が収束したなら問題ねぇだろう、と小さく声を零して艦首は、

「それで? 逃げ出した坊主達は無傷なのか?」

 まさかお前らが何もせず逃がすもねぇだろ、と語りかけた。

 サッサリは少し自尊心を取り戻した様子で、

「大丈夫だZE。戦闘の出来そうなガキ二人には安栖里が『面罪符』で硬化敵面≠ニ亡羊の嘆面≠それぞれかけてるんだZE」

「片方はまだしも亡羊≠スぁえげつのねぇ……オラララ」

 つまり面が無事ならどちらも致命的だろう、と告げて艦首はほくそ笑んだ。

「問題は面を外す条件か……、何だったか……。後で安栖里に訊かなきゃならねぇな」

「ええ。……ただ」

「? 『ただ』なんだ?」

 言い難そうに言葉を濁すサッサリに対し不思議そうに艦首は問い掛けた。

 サッサリはちらりと海面を見据えながら、

「……安栖里はその……『喰われてなるものかぁっ!!』と叫んで大波ひしめく海の中へ飛び込んで消息不明、生死不明になったんだZE……」

「……死んだんじゃねぇのかアイツ」

 互いに汗を垂らしながら船員、安栖里の安否を想う。だが彼を知る二人は多分きっとどうにか生きていると信じて安栖里仮の事は一度横に置いた。

「それと、片方の少年の方には自分が『奇せ変え人業』の一つ、羊の着ぐるみをかけておいたんで面と合わせて行動はしにくいと思うZE」

「ほお、そうか」

 顎に手を当てて感心した様子で頷いて、

「……いや、羊の着ぐるみにして何がしたかったんだオメェは……」

「焦ってたんだZE……」

 ふっと明後日を見る眼でサッサリは流した。

「だが、まー上出来だろう。お前の定式ことスキルは強いからな。脱げないんだろう?」

「ええ。着脱不可能な衣服だZE。例え剣であっても斬る事は不可能でダメージは全部衣服を通過するんだZE。脱がすには……」

 そう呟きながらサッサリは人形を見せた。

 羊の着ぐるみを着た人形。羊へかけた彼のスキルの象徴だった。

「この人形の方にダメージを及ぼさないと不可能なんだZE。これをどうにかしなけりゃあのガキの衣服は決して脱げない。つまり、こんな風にガラスケースに収めて」

 サッサリは服の中から丁度人形一つが入りそうなガラスのケースを取り出すと、羊の着ぐるみ人形をケースに入れて厳重に蓋を閉じた。

 そしてそれをダイナミックなフォームで、

「海へ放り投げれば永遠の呪いの完成なんだZEー!!」

 キラーンと言う効果音を上げて人形は海へと沈み、そして波に呑まれて遠くへ遠くへ運ばれてゆき、やがて影も形も見えなくなった。

「……ふむ。保存状態にする事で服が濡れるのも防いでいるわけだな?」

「そうですZE」

「なるほど。その上海は広いな大きいなとばかりに捜し出すのは困難ってわけだな?」

「自分のスキルとはいえ探知能力は無いですんで」

「なるほどなぁ」

 艦首は呟きながら、もう姿形も見えなくなってしまった人形が流されていった方向を見守り続けた後に、

「おい、それ、商品取り戻した際に外せないし、商品相手の交渉材料にもならなくなったって事じゃねぇのか……?」

「…………」

 サッサリがガッツポーズのまま硬直した。

 そして額から、全身から汗を滝の様にダラダラと流し始める。

 その様子を見守りながら艦首はふぅ、と息を吐き出し額を人差し指でポリポリとかいた後に苛立った様子で、

「もうガキ一人はいいから、羊じゃねぇ方のガキを捉えるぞ!! さっさと船を着岸させて出る!! テメェらさっさと起きねぇかっ!!」

 怒鳴り声を撒き散らして艦首は指を振って次々に船員を無理矢理起こした。

「タダ程高いものはねぇ……。慈善事業じゃあねぇんだ、金の分はキッチリ稼がせてもらわにゃあ困るんだよ、小僧……」

 潮風にコートをはためかせて艦首は帽子を深々と被り直す様に手を動かし。

 目測で見える陸地、ギリシャ、カリテアの大地を見据えて動き出す。



        3



「つまり一言で言えば借金で売られる途中だったと言う事ですわね?」

 理知整然とした金髪の令嬢、天王州アテネは扇子を開いて口元を隠したまま納得した様に頷いた。

「となると非は借金借りて逃げた貴方にもあると言う事ですか」

「……ま。そうなるっすね」

 そこは事実と五十嵐は頷いた。

 だが事情が事情、土御門睡蓮はもう片方の問題点を論じた。

「ですが、アテネ様。人身売買は法的に問題です。借金を借りて逃げた五十嵐君にも非はありますが、人身売買をする側にも当然非はあるかと」

「了承していますわ。ただ五十嵐さんにも一応の難点がある事を確認しただけです」

 それで、と呟いて。

「差支えなければ教えて頂けますか? 貴方が借金した理由を」

「そうさなぁ……」

 五十嵐はしばし悩んだ後に。

「まぁ簡略的に言えばある友人の為にどうしても金が……六千万必要でさ。俺がどうにかしなきゃーって事でやったんだけど、俺中学生だから、どいつも金を貸してくれる気配が無かったんだよな……」

「そりゃあ中学生では六千万等、銀行でも貸さんだろうな……」

 バトラーが困った様に呟く。貸した額を払える見通しもない中学生相手にそんな大金を渡すわけもない。

「なるほど。故に裏の金貸に繋がって六千万等と言う大金を……」

「てっきり中学生にも貸してくれるいい奴らだと思ったんだけどなー……」

 三人は頭を抱えた。貸すわけがない、明らかに裏があるだろうに、と。中学生ならば色々と活用出来て更に健康な臓器も手に入るとかそう言った具合なのだろうが、それにつられた五十嵐少年もまた少し抜けている、と三人は思った。

「ところで五十嵐君は中学生なんですね?」

 その中で土御門が何かを考える様な様子で問い掛けた。

「ええ、そうっすね。【青垣中学】に通って……るんかな? 今はどうだろ……。つってもまぁ中三ですし、来年の春には一応高校生と年齢的には同じですけどね」

「そうなんですか」

 記憶を探る【青垣(あおがき)中学】と言えば確か一般的に有り触れた高校だと睡蓮の記憶は導き出した。先に少し話してもらった彼の過去から言っても一般中学が限度であろう事は当然な話になるが。

 現在が一二月の後期と考えれば高校までは後四ヶ月程の間がある事になる。ただ中学生にしては中々がっしりとした体躯故に天王州としては同い年ではないかと思っていた。

「しかし今の事情を考えると……五十嵐君、君は高校は……」

「いけないでしょー、そりゃあ。借金返済の為に仕事考えてたくらいですし……」

 まぁ借りる先を間違えて今の現状っすけどね……と暗い笑みを浮かべて項垂れている。

「ふぅむ……」

 今までの会話内容を要約すると五十嵐雷は諸事情でサラ金から金銭を借りて結果人身売買に至り逃げてきてここに辿り着いたと言うところ。そしてそんな現状から中学卒業後は就職するしか道はないと言う事だ。

 中々激動の人生を送っている。若いながらに幾分同情も湧く話だ。訊けば両親の顔を知らないと言う話も出てくる始末。だが、それは言い方は悪いが珍しい話でもないと断じるバトラーだが一つ気にかかるものがあった。

 後輩足るメイドの表情だ。

「中学三年生……」

「ところで土御門君。先程から何をそんなに訝しむ様に悩んでいるのだね?」

 嫌に年齢を気にしているのが気にかかった。何か気にかかる事でもあるのだろうかと声を掛けるが土御門は「……いえ、何でもありません執事長」と何処か考え込んでいる様子で一歩後ろに下がる。

 明らかに何かあるだろう、と思うもバトラーは口出しは止めておき話を進める事とする。

「では次の質問なのだが昨日、屋敷に入り込んだ羊の様な生物。アレは何なのだね?」

 そう問い掛けると五十嵐はあからさまに不機嫌な表情を一瞬見せた。

 どうにも化け物の類に対して風当りが強い様だな、とバトラーは少し心配になった。一概に化け物で悪い存在と一括りにしている可能性を危惧してであった。

「別に詳しくは知らない」

 ぷぃっと顔を逸らし不満そうながらも五十嵐は知っている限りを話した。

「起きた時に俺や双子の娘を襲おうとしていた事と……、多分俺の戦友に対して何かしやがっただろうとは予測つけてるけど……唐突に現れたからな」

 このギリシャに絡む化け物か何かじゃないのか、とぶっきら棒に言い放つ。

「羊の化け物と言うと……」

 土御門が頬杖をついて考え込む。

「幾つか思いつきますが……どんな外見でした?」

「体躯は羊でしたわ。ただ毒々しい色の顔をしていて何かこう黒いオーラみたいなのに包まれていたのもあって何とも言い辛いのですわ……。それに伝説上のどの羊の化け物とも特徴が一致しませんし……」

「UMAに羊男と言う名称のもありますが、アレは厳密には山羊男ですからな」

 悩むのはそこだった。歴史、伝説関係に精通している従者と主の視点から言ってあの化け物の容姿に羊のどの化け物とも合致が無い。

「と、考えますと……」

 新種でしょうか、と土御門が仮定を考えた。

 新種。その可能性が比較的高い。見覚えのないあの姿から言ってギリシャで新たに何かの化け物が発生したと言う確率の方が高い様に思えた。バトラーとしては何か違和感めいたものもあったが正体が掴めない。

「仮に名付けるとしたらなんでしょうか……?」

「いや、そこ考えなくていいでしょう!?」

 律義に新名称を考える三者に対して五十嵐がツッコミを入れる。けれども現地慣れしている所為か優しいのか名称を考える三人に対して五十嵐は投げやりに、

「ああ、そんな考え込む事もないでしょう。普通にシープ≠ナ今は通そうぜコノヤロウ」

「化物感が一気に拭われた気もしますが……まぁ、今はそれで構わんでしょう」

 バトラーはそう呟くと窓の外を見据えながら、

「そして五十嵐君、君はシープ≠ノ喰われかけたと言っているのも気にかかるが……双子の少女が襲われかけ、戦友がどうとか言っていたが」

「それはさっき話した、俺と一緒にギリシャに運ばれた奴らの事ですよ。双子の女の子は昨日までは無事を確認出来てるんですが今はどうなんだか……。戦友に対しては……何かの衝撃ですかね? 記憶が混濁してるっぽくてソイツの顔も名前も思い出せない……!!」

 それで、と唇を噛んで。

「そいつはもしかしたら……もう死んでるかもしれない。いや、死んだ可能性が高いんだ。俺が起きた時服が濡れてたから、海で溺死したかもしれないし……」

 もしかしたらシープ≠ノ食い殺されたかもしれない、と吐き捨てる。

「……ふむ。何故、そう思うのかね?」

 化け物が人を食い殺す。イメージ的にわかりやすいが、先日の重傷を負った化け物の姿を思い出すとどうにも引っかかる。

(だが同時に可能性は拭えまい。重傷だったからこそ瀕死の可能性の高い五十嵐君の戦友を体力回復で喰らった可能性も否定出来ない)

 そのバトラーの思考通りに五十嵐もまた体力回復の可能性を指摘して言葉を続けた。

「化物は所詮……化物だ」

 と。何処か自責の念すら感じ、そして覇気のある声で呟いた。

「……違う可能性も否定出来ないのではないのかね? 例えばシープ≠ノよって君の戦友はすでに救出されていて、君もその途中だったとか……」

「それだったら男の姿が路地裏にあって然るべきでしょう……!! それに……」

「それに?」

「……起きた時、あいつの口元に血が溜まってたんですよ。……曖昧な記憶だけど共闘してた戦友が流した血の匂いと……一緒だった」

 成る程、だから食い殺されたと……と三名が沈痛な表情を浮かべた。

「しかし血の匂いの区別などわかるのかね?」

「俺、結構嗅覚いいっぽいんで……昔から結構わかるんですよね」

 そう言いながら鼻を軽く触れる。土御門が「それは中々……」と感心した表情を見せる。

 確かにバトラーも血の匂いで誰が誰なのか当てる事はわけもないが、中学生の少年がそういった事を出来るのは少しばかり驚いたものだ。

「しかし、こうなってくると件の問題は三人を捜す事に当たるわけか……」

「ああ。鼻で探し当てるぜコノヤロウ!!」

「いや、無理だと思いますよ?」

 流石にこのアテネ市は日本の地域と比べて広すぎる事を含めて様々な要点が重なって嗅覚で探知等、専門の犬か何かでなければ見つかりはしないだろう。土御門の予想通り、五十嵐自身も正直自身は皆無だ。

 嗅覚はいい方だが距離が離れすぎていると血の嗅ぎわけは出来ない。

 その上、場所が港街だった事と、混濁する記憶で昨日程に自分の嗅覚に信憑性めいたものは持つ事が出来なかった。記憶の中の匂いも今ではどうにも思い出せないでいる。

「地道に探すっきゃないって事か……」

 溜息交じりに五十嵐は椅子から立ち上がると、扉の方へと歩き出した。当然、その行動を概ね想定している為に五十嵐の背中に声がかかる。

 探しに行くのかい、と。

 その質疑に対して五十嵐雷の返答は一つ。

「当たり前だコノヤロウ」

 相変わらずの口癖の品の悪さ。けれどその声に込められた覇気を感じてバトラーはやれやれと首を振りながら赤いネクタイをピッと正して、

「ならば私も同行しよう」

 と、五十嵐の背に告げた。

 五十嵐はどうして、という不思議そうな顔を浮かべていたが。

「どうもこうもない。怪我人だぞ、一応。見過ごせぬよ」

 それにな、と優しく語りかけて。

「この土地で出会ったのも何かの縁だ。人探しくらい協力しよう五十嵐君」

 それだけ告げるとバトラーは天王州の方を振り向いて、

「と言う事ですので、お嬢様。申し訳ありませんが、少しばかりお時間を頂きたく……」

「はぁ」と呆れた様に苦笑を浮かべて「相変わらず貴方は子供相手には甘いですわね。ですが構いませんわ。気のすむ様に手を貸してさしあげてください、バトラー」

「御理解感謝致します、お嬢様」

 何処までも気品の溢れる佇まいで礼儀を示した後にバトラーは五十嵐の頭を軽くポンと右手で触れて、

「そう言う事だ。お節介に世話を焼くぞ五十嵐少年」

「はぁ……」

 漠然と、まるで理解していない様にきょとんとしながら頷いた。

 何故この老執事は見知らぬ他人に対して気にかけてくれるのだろうかと少し感心し驚きを示しながらもありがたかった。土地柄を知らない自分にとって他者の助けはありがたいことこの上ない。それも信頼できる筋の相手だ。

 これで探しにいける。

(お前が死んでいるか生きているかはわからねえ。でも……俺は絶対にお前が生きていて、手を差し伸べられるって信じてるってのコノヤロウ……!!)

 名前も顔も思い出せない相手へ向けて内心、言葉を言い放ち。

 先に進んだバトラーの後を追走する形で五十嵐雷は怪我の身体を押し出して、アテネの大地を踏み締めるべく扉の外へ走り去っていった。

 そしてその背中を見据えながら土御門が小さくポツリと呟いた。

「……アテネ様、朝に仰られていた事ですが……」

 本当にやるんですか、と彼女の目が訴えているのが天王州には見て分かった。天王州は小さく息を吐き出した後に「ええ」と遠くを見る様な表情で呟いた。

「ですが彼の為ではないのでしょうね」

 視線をそっと窓の外へ。

 自由に空を舞う鳥の姿を目視しながら、瞳の奥に焼付く姿に想いを馳せて懺悔する様に呟いた。

「これは私の独善であり偽善で」

 そして、と隙間を置いて、

「贖罪の様な不格好な話なだけですわ」

 自嘲の笑みを浮かべて苦笑を零し、自分の側近の一人足る土御門に弱弱しく笑い掛けた。

 その表情を見て土御門はそっと静かに目を伏せる。

 彼女の思いに悲しみを馳せる。



         4



 その頃ギリシャのサロニカ湾、沿岸。壮大に広がる蒼穹色の大地が寄せては返す。その音にどこか懐かしさすら覚え、そして安らぐ、世界の聖域。その雄々しい姿を今日も連日の様に旅行客が、地元住民が散歩がてらに歩いて去って。

 そんな和やかな空気の中、海沿いの崖を指さす少女が一人いた。

 地元の子と思われる小さな少女は同伴している祖父と思しき老人に対して不思議そうな声を上げて互いにイタリア語で会話していた。

「ねーねー、ミオ・ノンノ、ミオ・ノンノ!!」

 ミオ・ノンノ。英語で言えばマイ・グランパと同義の意味だ。

 子供特有の高い可愛らしい声が響く。少女の名はオルキエーダ=アイイ=アナルギリ。

「ハッハハーッ♪ どうかしたのかい、ミア・ニポーテっ?」

 英語で言えばマイ・グランドドーターと同義の意味に当たるミア・ニポーテ。

 老人としての威厳、皺に刻まれた顔に優しい笑顔。杖をつき孫の傍に優しく寄り添う男性の名前はジェラーニオ=エルフテリオ=コルデリオ。

「ミオ・ノンノ、ミオ・ノンノ!! アレ何アレなーにっ?」

「ハハッ♪ ミア・ニポーテは相変わらず好奇心旺盛だねっ♪ どれどれ、どこかなー? ノンノが見てあげるよっ♪ ノンノの視力は7,0だからねっ♪」

「ミオ・ノンノ、嘘はいいから早く早くーっ!!」

「分かっているから慌てちゃダメだよ、ミア・ニポーテ♪ ハッハッ♪」

 優しい表情のままコルデリオは孫娘の指さす方向へ視線を向けて叫ぶ様に言葉を発した。

「目を開くよッ!!」

 括目する。くわっと目を見開き距離にして一四メートル先に見える崖の上に存在する何か異形な体躯の存在を見定めた。

 全体的にもこもこした体躯。まるでそう、羊の様だ。

 だが遠目でもわかる程に哀愁の念を漂わせながらへたりと座り込んでいる様だった。水面を眺める様に下を向きながら。

 その羊と思われる生物がすっくと立ち上がる。

「羊が……立っただって!? ハハッ♪」

 コルデリオ的にはそこに驚きである。

 だが驚きはそこで止まらなかった。羊は小さく一歩一歩を踏み出してゆく。まるで戸惑いながら最後の覚悟に後押しされる様に小さく恐々とゆっくりと歩いてゆき。

 落ちた。

 空気抵抗に逆らわずひゅーっと自由落下してゆき、海の中にどぼんっと落ちた証拠に水柱を弾き上げて羊の姿は見えなくなる。後には先程までと何ら変わらない海の景色が永遠に続いてゆく。ただ、それだけだった。

 唯、それだけの事。

「何と言う珍場面……羊が身投げしおった……!! ハハッ♪」

 優しい声を悲壮感に彩らせてコルデリオは唖然と呟く。

「ねえってばーミオ・ノンノ!! 何が起きたの今ーっ?」

 孫の不思議そうな質問に答える余裕もなく、老人はただ固まる。

 そんないつもと少し違う変わった光景であった。


【続】

__________________________________________________________________________________


皆々様、第11話閲読ありがとうございましたー!!

何か話として進んだのかどうか若干不安ではありますが……うん、進んでるよきっと!!←

何はともあれ遂に本格的に物語と絡んで参りましたキャラ達……!!

原作、天王州アテネ。メイドの土御門睡蓮、執事長のバーガンディ=バトラー。五十嵐君の周囲の徐々に集まってきております……!!

後は船員達の存在も含めて艦首さんや、老人A役のジェラーニオ=エルフテリオ=コルデリオさんと孫娘Aのオルキエーダ=アイイ=アナルギリです!!←

大まかに語れば五十嵐君はバトラー執事長と仲間の安否を確かめに。

天王州と土御門は裏で少し……ね。

追手である船員達もアテネ市目指して動いておりまさぁ……!!

そして羊君よ永遠に。←

ってな流れで次回です!! では、次回もお楽しみに!!

さらばにゃっ!!

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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 2/9 ( No.44 )
日時: 2013/02/10 03:11
名前: 天照


ふふ、随分とハラハラする展開を送っているじゃないか二人とも。無責任ながら楽しげに鑑賞させてもらったよ。

おや迅風さん、どうも天照……はは、やはりアナタには見破られてしまうか……


しかたない、はじめましてかな? 最上だよ。

ここで会ったのも何かの縁……無精ながら私の感想を言わせてもらうよ。

まずは一つ……五十嵐君、そんなに怖がるものでもないさ。羊の執事なんて某携帯のマスコットキャラにもいるくらいなんだし。私は平気だけどな。

まあ私だったらまずは抱きしめ、そこから彼の言葉に耳を傾けるさ、通じなくたってかまわない……ん? どうしたんだい羊君?(ちゃんと通じるから隠さなくてもいいぞ)

しかし、甘く切ない青春(?)だな……このときの葛藤には私は口出さないさ、こういうのは見ている分には胸が痛む程度だが、当の本人には地獄だからな。

しっかし、私としては全裸で奮闘しようとする五十嵐君の方に目が行ってしまうよ。まったく、つい携帯電話を取り出してしまったじゃないか。この写真どうしよう……

……ふふ、冗談だよ。すまない、君やハヤテを見てるとついからかってしまうんだ。私の悪い癖だよ。

話を戻して、あと一歩……そんな感じだな二人とも。五十嵐は悪夢を見、羊君は自害……なんがすごい差だな。

五十嵐君、親友探し頑張ってくれ。ぜひ、近づきすぎない「距離」で見つけてあげなよ……杞憂だろうけどね。

にしても懐かしいな土御門さん……いや、「胸でかA」でいいんだっけ五十嵐君♪

まあ羊君以上にニポーテのテンションに思わず噴いてしまったんだけどね。

そして五十嵐君に人は集まり、羊君は孤立……思い通りにはいかないな。
ま、「優秀」なバトラーさんや土御門さんがいれば問題ないだろう。私も二人の結末を見守らせてもらうよ。

さて、ここでお別れのようだね。名残惜しいがおさらばさ。
次回も楽しみに待ってるよ。

では、縁があったらまた。

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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 2/9 ( No.45 )
日時: 2013/02/11 19:14
名前: 疾球
参照: http:/ 



どうもーー
ストロングゲイルスターことストロングゲイルスターです!
これ本当にはんねにしようかと
思う今日この頃…


とりあえず感想にー


五十嵐君が最初に見てた夢…
意味深ですねー(笑)


起きて自分に突っ込む
五十嵐君…変態さんですね
起きて自分に突っ込む
五十嵐君…変態さんですねー


↑意味不明ですね
すいません

おいおい女性に対して
胸でかなんて…

変態さんですね


アテネと土御門さんは
裏でゴニョゴニョ…
あーやーしーいー


ではー次回も楽しみにしてまーすてではまたー
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 2/9 ( No.46 )
日時: 2013/02/19 11:18
名前: 李薇

どうも、李薇です! 

どーもなのです、迅風さんー♪ パソコンが不調で色々不安はあるものの…感想やぁ!

…そろそろ1人感想が寂しくなってきたわけだが…、本編の修羅場が終わるまでは1人でいくぜ…っ!

さて感想ですが、最初は五十嵐くんのシーンからですね!

なるほど…彼はいま夢を見ているようですね…名前は分からないが、戦友である少年の事を知りたくて追いかけて追いかけても追いつけない…切ないな…!

…しかも、その戦友である少年が喰われた…だと!? それに加えて―君には彼は救えない、という声が…! そこで夢は終わるわけですが…

友人が化け物に喰われる夢はかなりの悪夢だろうな…そりゃ断末魔のような声をあげて飛び起きるわ…!

起きて心配になるのは正夢ではないか、ということ…。まぁ夢で見た事とかって心配になるよね…! 私も誰かが死ぬ夢とか見ちゃった時は即本人に連絡して確認したもん…!

どちらにせよ、五十嵐くんはその戦友である少年の名前などは覚えていないが、一緒に戦った友達であることを覚えているから…まぁ心配ですよね…!

読者からするとこのなんともいえないすれ違いが凄い切ないんだが…!? 

さて、双子の安否を確認してやらぁ! 的な感じでふと気づく事実。ここどこだよ? …まぁ、さっきまで借金やらなんやらで色々あったわけだからこんな豪華な所にいたらビックリだわな…!

そしていつの間にか誰かいた!? 誰かと思いきや、彼の名はバトラー…、執事長さんでしたか…! 今までもちょいちょい出てはいたけど…!

まぁでも五十嵐くんが不調でなくて良かったですけど…バトラーさん凄いよ!?

気付いてたら出してたよ!? …なるほど、確かに執事ってハイスペックや…! でもバトラーさんはその中でも凄そうな…まぁ執事長やってるくらいだしね…!

あー…メイドね…メイドさんね…。メイドさんは確かにねー…(←遠い目)

五十嵐くん。メイドとは執事とは何か、なんてことは考えてはいけない…! メイドはメイド、執事は執事だから…それ以上の結論は出ないんだよ…!(←真剣な瞳で)

そして五十嵐くんも五十嵐くんで回復力が凄かった!? 翌日の昼に目覚めるとは確かに凄いや…!

でも確かに五十嵐くんからしたらいってもたってもいられませんよね…! 戦友に双子の安否を確認しなきゃいけないわけだし…五十嵐くん優しいよね♪

で…、瓦どっから振ってきてんの!? ってか衣服の中にしまうの瓦!? なんで!?

いやー…、流石です執事長…!(ホント、執事とかメイドとかってなんだっけ…)

そして五十嵐くんや。確かにアテネはスタイル抜群だが見た瞬間「胸、デカ…!!」という感想はないでしょう…!

まぁでも仕方ないのかな…そこが一番目立ってるしね☆←

そしてゴンザレスさんがきたぁぁぁぁああああああああ!?←テンションマックスw

やー、ゴンザレスさん好きですー♪ 艦首さんと呼ぶべきか迷うけど…一応ゴンザレスさんでいきます! ゴンザレスさん可愛いです!←

さて…で、なんか船上がかなり悲惨なことになってますねー…まぁ何が起こったかはなんとなく想像はつくわけだが…!

やー、ゴンザレスさんは外から断末魔と悲鳴ばっかだったから隠れてたんですか…!

まぁ、それなら仕方ないよね♪←

それにしてもどこのどいつだ? という問いに対する答えが…! 特徴としてはあってるんだが、改めて羅列すると色々カオスだなぁやっぱ…!?

しかも1秒間でそんな早業をやってのけたのか彼は…!? 流石だよ!? 流石だけど…みなさん、ご愁傷様です…

何名か目覚めちゃったの!? ホントそれが一番注意事項だよ!? 皆さん気を付けてください!?

さて、問題となるのが面を外す条件……! それが気になるよね…! 

って思いきや、安栖里がぁ!? 海の中に飛び込んでそのまま…、どこいっちゃったの…!? 

そして奇せ変え人業の方へ話はシフトしますが…、うんホントなんで羊だったのかw

他に何があるのかは分からないが……、まぁ焦ってたなら仕方ないか←

で…、そちらを着脱するには人形にダメージを与えなくてはダメだったのか…! つまり、着ぐるみには何やっても無駄と…

そしてその人形ですが…、ガラスケースにいれて海に放り投げちゃったか…! 永遠の呪いの完成だZE☆

羊くんがぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!?

でも確かにゴンザレスさんの言うとおり商品としては…うん…。

そしてひとまず、そちらはおいておいて五十嵐くんを探すことに…! どうなる五十嵐くん…! ってか羊がぁぁぁぁあああああ!?

やー、ゴンザレスさん素敵でしたー♪←

さて再びアテネ達のもとへ場面は戻り…、五十嵐くんの状況説明を終えたところか…

一言でいえば借金取りに売られる途中…一言でまとめても恐ろしい状態だよ本当…!

で、五十嵐くんが借金した理由は…ある友人のため。…うん、だがまぁ中学生には貸してくれないよね普通の場所では…!

しかし、睡蓮さんは五十嵐くんの年齢を聞いて何を気にしているのだろうか…?

そして話題は羊の化け物の話しに…。…ってなんで名づける話に!? 律儀に新しい名称考えなくても…!?

五十嵐くん発案でシープと通すことに…確かに化け物感はいっきになくなったやw まぁ、わかりやすさ大切だしね…!

で、話が進むわけですが…五十嵐くんは戦友がシープに喰われたのではないか、と…。

血の匂いの区別できるの凄いなぁ…!? …なるほど、でもそういう理由で喰われたのではないかと思ったわけかぁ…すれ違い切ないなぁ…

そして五十嵐くんはこのアテネから戦友たちを地道に探すことに…! でもバトラーさんもお手伝いしてくれるみたいで良かった…!

にしても、睡蓮とアテネが話しているのは…どういうことなのか……、今後を楽しみにしてます!

……さて、孫と祖父…やー、ホントよく全員に名前をつけてらっしゃる…!? 凄いや私そんなに名前のレパートリーないし…!

そんな彼らが見たのは羊…。しかも立ち上がった!? そりゃビックリ…でも笑い声が軽いよなんか…!w

しかも身投げしよったぁぁぁぁあああああああああああ!? どうなっちゃうのこれ今後…!?

でもハハッ♪ が頭から離れねぇや…! 

さて、次回もどうなるか楽しみですが……、あかんハハッ♪ がホントに頭から離れてくれねぇ…!←

どちらにせよ更新頑張ってくださいですー♪ 応援してます…! では、またー♪
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Re: 嚮後へと繋ぎ継ぐ私の唄 2/9 ( No.47 )
日時: 2013/02/22 20:25
名前: 迅風

▼読者アナザー8


▽天照さん

>ふふ、随分とハラハラする展開を送っているじゃないか二人とも。無責任ながら楽しげに鑑賞させてもらったよ。

安栖里「天照さん感想ありがとうございます♪ ……と、思いましたが、おやこれは……」

うにゃ……!? 天照さんじゃない……!? 誰だ貴女は……!!

五十嵐「しかし確かに厄介な展開辿ってるのは事実だよなー……」

>おや迅風さん、どうも天照……はは、やはりアナタには見破られてしまうか……

>しかたない、はじめましてかな? 最上だよ。

にゃっふっふ、そうですとも。美少女の声を聴き分けられない私ではないのです!!

羊「■■■■――」←胸を張るのはそこなんですね……

五十嵐「そして相手は最上さんだったのかコノヤロウ」

最上さんも個性的ないいキャラだよねー……!!

>ここで会ったのも何かの縁……無精ながら私の感想を言わせてもらうよ。

にゃっふー♪ と喜びながら返させて頂きまさぁなぁ!!

五十嵐「何だまさぁなぁって!?」

>まずは一つ……五十嵐君、そんなに怖がるものでもないさ。羊の執事なんて某携帯のマスコットキャラにもいるくらいなんだし。私は平気だけどな。

五十嵐「いやいや、ヤバイんだって!! 敵意剥き出しっつーか、負のオーラ纏ってるっていうか……!! そもそも俺はああいう類のが嫌いで仕方ないんだよコノヤロウ!!」

某携帯のマスコットかぁ…………何だっけ……!?

深長町「忘れてはダメだろうと僕は呆れる態度がある」

そしいてググってみた……成る程欲しい……!!

深長町「そして君は本当に携帯関連の知識が乏しいな僕は頭を抱える権利がある」

にしても最上さんは平気なのか……流石や……!!

>まあ私だったらまずは抱きしめ、そこから彼の言葉に耳を傾けるさ、通じなくたってかまわない……ん? どうしたんだい羊君?(ちゃんと通じるから隠さなくてもいいぞ)

羊「■■■■――!?」←いやいやまず抱き締めないでくださいよ!? と言った様子で赤くなっている羊君

しかし最上さん何者……!? 安栖里の仮面が通じない、だと……!?

安栖里「何者でしょうね……?」

羊「■■■■――」←と言うか作中でちゃんと通じる相手いるんでしょうか……

何れはね……!! 一応、救済もいれるさそりゃあ……!!

>しかし、甘く切ない青春(?)だな……このときの葛藤には私は口出さないさ、こういうのは見ている分には胸が痛む程度だが、当の本人には地獄だからな。

羊「■■■■――」←これが青春だとしたら僕の高校時代っていったい……

激動の高校ライフだね……!!

羊「■■■■――!!」←高校まだ一度も出てないですけどね!!

>しっかし、私としては全裸で奮闘しようとする五十嵐君の方に目が行ってしまうよ。まったく、つい携帯電話を取り出してしまったじゃないか。この写真どうしよう……

五十嵐「はっはっは、悪かったなー♪ 全裸で何か色々やってて悪かったなあちきしょうコノヤロウぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

頭を抱えてそんなに号泣されても……。

五十嵐「おかしいなーって少し思ってたよ!! 相手の女どもが嫌に追い付かないから変だなーって思ってたよ!! 全裸ってそりゃねぇだろコノヤロウ!?」

安栖里「どうでもいいですが、写真撮られてますよ?」

五十嵐「どうでもよくない!? って、ちょっと待って!? その写真どうする気だコノヤロウぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?」

>……ふふ、冗談だよ。すまない、君やハヤテを見てるとついからかってしまうんだ。私の悪い癖だよ。

五十嵐「良かった……!! 本当に良かった……冗談で……!!」

でも私は残しておくのにゃ。←

五十嵐「真の敵は身内かぁ!!」

>話を戻して、あと一歩……そんな感じだな二人とも。五十嵐は悪夢を見、羊君は自害……なんがすごい差だな。

羊君の自害は一人称視点でやろうかとも思ったが……じーさん出したくて止めた!!←

羊「■■■■――!?」←そんな理由!?

そして五十嵐君の悪夢……それはどうでもいい!!

五十嵐「だからさ!? 何で俺、作者にどこまでもけなされてんの本当!?」

三行半、だね☆

五十嵐「それが自分のキャラに言う事かコノヤロウ!?」

>五十嵐君、親友探し頑張ってくれ。ぜひ、近づきすぎない「距離」で見つけてあげなよ……杞憂だろうけどね。

五十嵐「ああ、まあ頑張るさ……!! 親友ってか戦友だけどな……!! しかし近づき過ぎない距離って何の事だ……?」

BL……。

五十嵐「貴様何を今恐ろしい事を呟きやがったコノヤロウ!?」

>にしても懐かしいな土御門さん……いや、「胸でかA」でいいんだっけ五十嵐君♪

土御門「まぁ確かに懐かしいですねー。前回も更新している分では出番が少し削れていた関係性もありますし……。そして、誰が『胸でかA』ですかね、五十嵐君♪」

五十嵐「いやいや、俺が言ったのは天王州の方で……!?」

天王州「だからその呼び方を止めてくださるかしら!?///」

>まあ羊君以上にニポーテのテンションに思わず噴いてしまったんだけどね。

孫と祖父……、この二人の軽妙な会話こそ我が小説にゃあ!!

五十嵐「嫌だよ!? 話しててすっげぇ疲れそうだよ!? って言うか何だこのキャラ!?」

祖父の方はまぁ……有名なネズミキャラから取った←

五十嵐「確かに耳に残りまくったけどな!!」

>そして五十嵐君に人は集まり、羊君は孤立……思い通りにはいかないな。

前回との格差とくるっと変わる世界にしたのですー♪

まぁただやるのもつまらんし、羊君には別の役割与えていっちょスケープゴートになってもらって五十嵐君に諸々任せておきますかねーってね☆

>ま、「優秀」なバトラーさんや土御門さんがいれば問題ないだろう。私も二人の結末を見守らせてもらうよ。

バトラー「わっはっは。優秀とまで言われては頑張らねばなりませんな。……まぁ、少し今回は考えを色々変えてみる必要がありそうですがなあ」

土御門「まぁ同情と……少し気にかかる分がありますので頑張ってみましょうか♪」

羊と五十嵐君の今後をお楽しみにですー♪

>さて、ここでお別れのようだね。名残惜しいがおさらばさ。

確かに名残惜しい……!! 最上さん来てくれてありがとうなのですー……!!

>次回も楽しみに待ってるよ。

最上さんに言われては仕方ない!!

三話同時更新にゃあ!!

五十嵐「ワッツ!?」

と言う名の区切りで調整しただけの三話だけども←

五十嵐「おいコラ!?」

>では、縁があったらまた。

最上さん感想ありがとうございましたですー♪ 天照さんにもよろしくだよ☆ そして次回もよしなにですにゃー♪



▽疾球さん

>どうもーー

>ストロングゲイルスターことストロングゲイルスターです!

五十嵐「(どうすんだ迅風ぅうううううううううううううううううううううう!!!)」

(ははは、嫌だなー。読みが合ってるだけだよ、私の所為なんか何一つないさ……!!)

五十嵐「(言い訳見苦しすぎるだろう!?)」

(……でも強い響きなんだ!!)

五十嵐「(ストロングつけちゃったからなあ!!)」

>これ本当にはんねにしようかと

>思う今日この頃…

五十嵐「(如何する気だじんふぅううううううううううううううううううううう!!!)」

(なぁに大丈夫さ。いいHNだよ、うん!!)

安栖里「(HNとしては些か長いと思いますけどね……)」

>とりあえず感想にー

(よーし、話題は保留にゃあ!!)

五十嵐「(保留にしていいの!?)」

バトラー「まぁ、ともかく感想へ参ると致しましょう。そして疾球殿も感想ありがく存じます♪」

>五十嵐君が最初に見てた夢…

>意味深ですねー(笑)

五十嵐「ああ、まぁな……悪夢そのものだったから……そして何だ意味深って!? その上(笑)って何だコノヤロウ!?」

だがこの悪夢が全ての始まりなのだ……!!

五十嵐「そしてお前は何を適当な事を言ってんの!?」

>起きて自分に突っ込む

>五十嵐君…変態さんですね

五十嵐「何でだよ!? 何でそうなるよ!? おかしいだろうコノヤロウ!?」

連呼されると何かこう……!!

五十嵐「いやいやいや!! そもそも俺変態じゃねぇし!!」

夜中に全裸疾走したのに……!!

五十嵐「だがあえて否定すんぞコノヤロウ!?」

>起きて自分に突っ込む

>五十嵐君…変態さんですねー

五十嵐「いや、何で!? 何で二回言った!? 大切な事でも何でもなくね!?」

変態が主人公とは参ったぜ小説☆

五十嵐「お前もお前で肯定したまま話を進めてるなよ!?」

>↑意味不明ですね

>すいません

五十嵐「いや、まあ謝ってくれたならいいけどさ……後は撤回してくれりゃあ……!!」

>おいおい女性に対して

>胸でかなんて…

>変態さんですね

五十嵐「るっさいわああ!! そして悪かったなコノヤロウ!?」

まぁでも天王州も土御門もスタイルいいからねー……!!

他の主人公が言い辛い事をあえて言わせてみた!!←

五十嵐「オイコラ」

>アテネと土御門さんは

>裏でゴニョゴニョ…

>あーやーしーいー

天王州「そんな目で見られましても……ですがまあ、悪い事ではないと思いますのでご寛仁くださいますようお願いしますわ」

土御門「そして私は私で手早く事をすませないとですねー……。ただ、バトラーさん説得が大変そうですね、まったく」

>ではー次回も楽しみにしてまーすてではまたー

あいさー!!

疾球さん感想ありがとうございましたー♪ 次回もよろしくですー♪



▽李薇さん

>どうも、李薇です! 

うにゃー、やっほーですリラちゃん♪

羊「何でかここでだけ仮面外してもらえました……!! それで李薇さん感想ありがとうございますね♪」

>どーもなのです、迅風さんー♪ パソコンが不調で色々不安はあるものの…感想やぁ!

はいー、リラちゃん大好きな迅風なのですー♪←

五十嵐「とうとうレス返しまできやがった……!!」

しかしパソコンが不調かー……それはキツイよ小説書くのにさ……!! 直るか新型やったーになる時を願っておくのです……!!

>…そろそろ1人感想が寂しくなってきたわけだが…、本編の修羅場が終わるまでは1人でいくぜ…っ!

修羅場も最近終わったからいよいよキャラと一緒に来られますねリラちゃんも……!!

五十嵐「キャラ感想慣れるとそこがなー……」

ねー、結構寂しい感じがして……!! なのに今ゴンザレスさんと羊君しか私の方はいないからここで増やさないと……!!

五十嵐「俺は!?」

五十嵐君なんざどーでもいいんだよ、私はあ!!←!?

五十嵐「だから扱い酷過ぎないかなぁ!?」

>さて感想ですが、最初は五十嵐くんのシーンからですね!

>なるほど…彼はいま夢を見ているようですね…名前は分からないが、戦友である少年の事を知りたくて追いかけて追いかけても追いつけない…切ないな…!

五十嵐「ああ……すっごい切なかったぜ流石にさ……」

戦友である少年の顔も名前も思い出せないまま、必死に追いかけてゆくが届かないのですよ……ここは切なさ出せたなら良かったのです……!!

ちなみに作中で戦友と表記し続けて親友を使わず友人とか使うのは私が五十嵐君と羊君は親友ポジじゃないからと言う意識なんですよね……!! 五十嵐君には別に親友いるし……羊君はやはり彼と親友にしたい……!!

鍵森「出番まだ少し先だがな」

普通に出てこないで!?

>…しかも、その戦友である少年が喰われた…だと!? それに加えて―君には彼は救えない、という声が…! そこで夢は終わるわけですが…

羊の化け物にばっくんちょです!!

五十嵐「音にすると凄い軽いんだが!? ……だが仮にこの夢が真実だったら俺は絶対にあの化け物、シープを許さないってのコノヤロウ……!!」

なおこの悪夢ある意味真実なのです……、確かに五十嵐君に羊君を救う事は出来ないのですからね……!!←むしろ追い落としてゆくのだから……!!

>友人が化け物に喰われる夢はかなりの悪夢だろうな…そりゃ断末魔のような声をあげて飛び起きるわ…!

五十嵐「本当、嫌な汗かいたマジで……!! 悪夢以外のなにものでもないだろ……!!」

バトラー「目覚める際に大声あげて跳ね起きた様ですから心配しましたな、本当に」

私もリアルに悪夢見た事あるにゃー……、赤い光が充満する迷路でどこかに出口ないかと走り回ってて何か怖い大きな顔が扉にくっついてて……どんな夢じゃあ!!

羊「いや、知りませんよ!? と言うかその夢大丈夫なんですよね……?」

>起きて心配になるのは正夢ではないか、ということ…。まぁ夢で見た事とかって心配になるよね…! 私も誰かが死ぬ夢とか見ちゃった時は即本人に連絡して確認したもん…!

五十嵐「ああ、心配になったさそりゃあ……!! ……それに、昔にあった事とどうしようもなくかぶってさ……不安になるんだよな……」

五十嵐君の過去が起因してるけど、それでどうにも不安になってしまうのです……!!

そしてリラさんも何か大変な夢を見た事があるのですねー……大変だやぁ……。私は人が死ぬ夢は見た事ないけど自分が車に跳ねられる夢はよく見る……!! そして良く跳ねられる……!!!

羊「そこ正夢になってるじゃないですか!?」

後は黒猫の夢だけども……アレはちとよくわからんや☆

>どちらにせよ、五十嵐くんはその戦友である少年の名前などは覚えていないが、一緒に戦った友達であることを覚えているから…まぁ心配ですよね…!

五十嵐「そりゃあな。あんま覚えてないけどさ……肩並べて共闘張った仲だし状況的にあいつだって頼れるやつは一人もいないだろうし……生きててさえくれりゃあいいんだけどな本当に……!!」

バトラー「しかし具体的にはどの程度覚えているのですかな?」

五十嵐「正直結構覚えてないんですよね……、ただ顔を見れば思い出せるレベルだと思うんだよな。顔さえ見れば思い出せると思うんだよ」

>読者からするとこのなんともいえないすれ違いが凄い切ないんだが…!? 

実際擦れ違いですからねー……!! 五十嵐君は化け物が嫌いだから羊君には手厳しく当たるけど羊君は自分の状況的にやるせない気持ちを抱きますから互いにすれ違っていく……!!

羊「……流石に結構ショック受けちゃったりするものなんだなーって実感してます……」

その結果、羊君は前回と違う道筋を歩みますね……!! そこで結構な事になりますから楽しみにして頂けたらです……!! この擦れ違いはある意味重要なのにゃ……!!

羊「前回通りで進むのも普通にいいと思いますけどね……!?」

それはつまらない!!

羊「ちょっと!?」

>さて、双子の安否を確認してやらぁ! 的な感じでふと気づく事実。ここどこだよ? …まぁ、さっきまで借金やらなんやらで色々あったわけだからこんな豪華な所にいたらビックリだわな…!

五十嵐「ああ。借金だぜ? ホームレスなんだぜ? な、俺が突如屋敷の中ってどんな革命が起きたって話だったな……!! 病院でもないしさ……!!」

バトラー「一応、シープを追跡して屋敷に辿り着いたのですから気付けたのではありませんかな……?」

五十嵐「いやー、追うのに一生懸命で地理とか頭に入って無かったっすね……!!」

しかし六千万って凄いよねー……彼は一億五千万だけどさ……!!

(そして気付いておられるだろうか? 綾崎の借金を払う役割の者がいない事態に……)

羊「……どうしよう……」←うああああ……と頭を抱えてしゃがみこむ。

>そしていつの間にか誰かいた!? 誰かと思いきや、彼の名はバトラー…、執事長さんでしたか…! 今までもちょいちょい出てはいたけど…!

バトラー「ハ。天王州家の執事長、バーガンディ=バトラーと言うしがない老執事です」

鷹の様に鋭い眼光ですが子供好きなおじーちゃんなのです!!

バトラー「わっはっは。子供はいい。見ていると穏やかな気持ちになれますからな」

その為に五十嵐君にも優しいのです……!! 今は。

五十嵐「今はって何だ……!?」

>まぁでも五十嵐くんが不調でなくて良かったですけど…バトラーさん凄いよ!?

>気付いてたら出してたよ!? …なるほど、確かに執事ってハイスペックや…! でもバトラーさんはその中でも凄そうな…まぁ執事長やってるくらいだしね…!

バトラー「お褒めに預かり光栄にございます。造作もない事でございますよ」

基本ハイスペックな執事長さんなのですよ……!!

バトラー「天王州の執事長を務めるわけですからな。この程度は朝飯前には成り立たせねばなりません。まぁ、私はお嬢様の執事と言うより御父上の執事でしたがな……」

そして現在の天王州の執事はバトラー執事長、マキナ、上杉辰之助、更にもう一人って感じなのですよねー……!!

>あー…メイドね…メイドさんね…。メイドさんは確かにねー…(←遠い目)

メイドさんなのです……伝説の……!!

バトラー「……彼女は凄いですからな、本当。あの若さでメイド長の座を射止めてしまう程なのですから驚きですよ、ええ……!!」

土御門「ですよねー……、あの方は本当に尋常じゃないスペックですから……!!」

五十嵐「どんなメイドなんだよ……!?」

メイドの神様かな……!!

>五十嵐くん。メイドとは執事とは何か、なんてことは考えてはいけない…! メイドはメイド、執事は執事だから…それ以上の結論は出ないんだよ…!(←真剣な瞳で)

五十嵐「お、おおう……!? そ、そうなのか……!?」←あまりにも真剣な瞳で言われて若干後ずさる

そしてその通りだよ……!! メイドはメイド。執事は執事。それ以上の結論なんてでやしないんだから考えるだけ無駄だよ!!

バトラー「執事ですからな」

ほらぁ!!

五十嵐「いや、意味がわからないんだけどな!?」

>そして五十嵐くんも五十嵐くんで回復力が凄かった!? 翌日の昼に目覚めるとは確かに凄いや…!

五十嵐君は血筋的にね……回復力が強いです!! タフだね!!

五十嵐「まぁ、昔何度も雷に打たれても生きてたくらいだしな……!! 今、考えると相当タフだな俺も……!?」

タフさなら羊君も相当だけどね……!!

>でも確かに五十嵐くんからしたらいってもたってもいられませんよね…! 戦友に双子の安否を確認しなきゃいけないわけだし…五十嵐くん優しいよね♪

五十嵐「うぇえ!? 優しい……かね……?」

いや、別に。

五十嵐「そこは作者の肯定入ってくれるかなーとか期待した俺が馬鹿だった!! 扱いが本当粗雑なんだけどな俺!?」

まぁ真面目に答えれば生い立ち的に荒むことなく真直ぐ育った分に優しい五十嵐君なのですよねー……!! そしてそんな五十嵐君はいざ人探しなのです!!

五十嵐「せめて双子少女だけでも……な」

>で…、瓦どっから振ってきてんの!? ってか衣服の中にしまうの瓦!? なんで!?

>いやー…、流石です執事長…!(ホント、執事とかメイドとかってなんだっけ…)

バトラー「わっはっは。瓦は普段、服の中に隠し持っておりましてな。合計三枚の大瓦でしてアテネ様の剣、の様に私の武器なのですよ」

ふっ、個性の為に武器瓦とかよくやったぜ私←

五十嵐「何か特殊過ぎるけどな!?」

バトラー「ちなみに頭上から降ってくるのは投げ方にコツがいりましてな……。打撃武器にも盾にも使えて便利な武装なのです♪」

土御門「ものを置くのにも使ったりしてますよね、執事長♪」

>そして五十嵐くんや。確かにアテネはスタイル抜群だが見た瞬間「胸、デカ…!!」という感想はないでしょう…!

五十嵐「いや、だって逢った瞬間のインパクトっていうか……胸でけぇ!? 的な」

天王州「思うだけにしてください!!///」

なお、ここは他の主人公じゃ中々言わないから五十嵐君こと一般男子的にドーンとはっちゃけてみた!!←

天王州「作者の中の男子の想像図はどうなってるのですか……?」

>まぁでも仕方ないのかな…そこが一番目立ってるしね☆←

天王州「待ってください!?」

土御門「まぁ……ですが否定も出来ませんよね……。そもそもなぜ恥ずかしいのにその衣装にしたのですか……?」

天王州「いや、私ではなく洋服店のパラさんがですね……!!///」

>そしてゴンザレスさんがきたぁぁぁぁああああああああ!?←テンションマックスw

ゴンザレス「うぉう!? お、オオ……、『サンタ・ルジーア号』艦首だア……。ゴンザレスと呼ぶたァ、見どころがあるじゃああるめぇか嬢ちゃん!! オッラッラッラッラ!!」←何か嬉しそうにウサミミがぴこぴこ揺れている

ゴンザレスさん人気になったにゃあ……!?

羊「ですねー……一応敵キャラですけども……!!」

まあ、悪役キャラとしてキャラを色々立てたからねー……!! 嬉しいやっ♪

>やー、ゴンザレスさん好きですー♪ 艦首さんと呼ぶべきか迷うけど…一応ゴンザレスさんでいきます! ゴンザレスさん可愛いです!←

ゴンザレス「オラララララ!! そいつァ嬉しい事を言ってくれやがるオッラッラ!! そォ、わかってやがらぁなリラの嬢ちゃんよ!! 艦首? いやいや、否ァ!! ゴンザレスと呼ぶがいいぜエ、オラララララ……!!」

深長町「可愛いと言われていると僕は驚く義務がある」

ゴンザレス「そこは俺も驚いてるんだがなア!? 可愛くはねぇんだがなァ……、ゴンザレスなんだがなア……?」←不思議そうにウサミミがクエスチョンマークに!!

>さて…で、なんか船上がかなり悲惨なことになってますねー…まぁ何が起こったかはなんとなく想像はつくわけだが…!

>やー、ゴンザレスさんは外から断末魔と悲鳴ばっかだったから隠れてたんですか…!

サッサリ「……とんでもない光景だったんだZE……。トラウマになりそうな……!!」

深長町「まぁ、僕らそこそこ修羅場慣れしてますし精神強い方ですけどねと呟く権利が僕にはある」

サッサリ「そして艦首……隠れてないでくだせえだZE……!?」

ゴンザレス「いやいや、そうは言うけどよ。変態と逢おうとする勇気は俺にもねぇさ。外から悲鳴と断末魔と喘ぎ声が聞こえてきたら出て行きたくもなくなる。それに顔合わせるのもめんどくせーしなァ……」

深長町「完全に見捨てましたよねと怒りを感じる権利が僕にはある……♪」

>まぁ、それなら仕方ないよね♪←

サッサリ「仕方ないんだZE!?」

ゴンザレス「ほーれ、リラの嬢ちゃんもああ言ってるぜオメェらよオ」←ウサミミが勝利のブイマークを模った!!

深長町「それを免罪符にはさせないと僕には攻撃する権利がある……!!」

ゴンザレス「うん、仲間割れはいけねーぜ、オッラッラッラ」←冷や汗だぼだぼ

>それにしてもどこのどいつだ? という問いに対する答えが…! 特徴としてはあってるんだが、改めて羅列すると色々カオスだなぁやっぱ…!?

ええ……私もキャラとして作ってみて動かしてみてカオスを実感するよ本当……!!

羊「本当ですよねー……。変態キャラとして作中で最強格に仲間入りしてると思いますし絶対……あの不可思議な力も凄かったです……!!」

ホモ。ガチ。変態。ダメだ並べていいところがない……!!

ガチホモ「ははは、いいところなんかないさ。貪欲で欲情してて暴食な変態こそ僕!! 美少女大好き愛してるがトレードマークさ!!」

>しかも1秒間でそんな早業をやってのけたのか彼は…!? 流石だよ!? 流石だけど…みなさん、ご愁傷様です…

ガチホモ「当然さ。僕の美男子への愛情は一秒でもより深く食い込む!!」

サッサリ「見てたけど……や、見ない方がいいっすけど……あの早業は凄かったZE……。通り水られる度に皆が『あふんっ』って声を上げて膝をつくから……」

深長町「僕は記憶を遮断する価値がある」←何とか生き延びた。頬にキスされるだけで。

>何名か目覚めちゃったの!? ホントそれが一番注意事項だよ!? 皆さん気を付けてください!?

ゴンザレス「起こしてみてわかった。何名かそっちに惹き込まれてやがったぜ、オッラッラッラ……わらえねぇ……!! 何してくれやがらあな……!?」

サッサリ「いや、出てきて助けてくださいよ艦首……!!」

ゴンザレス「艦首じゃねぇ、ゴンザレスと呼びな。しかし本当参った、喰われるだけならまだしも何人かあっち方面へ……しかも何人か海に飛び込んでやがるしよォ……」

羊「そこも問題ですよね!?」

>さて、問題となるのが面を外す条件……! それが気になるよね…! 

>って思いきや、安栖里がぁ!? 海の中に飛び込んでそのまま…、どこいっちゃったの…!? 

安栖里「喰われるくらいなら逃げます……命懸けで!!」

本当、安栖里はあの海の中何処へいったのやら……!!

安栖里「そして面を外す条件……そこはまあ、もしかしたら辿り着けるかもしれませんね自力で。なにせ私のは呪いではなく技術なのですから。覆せない理屈は無いのです」

そして安栖里がいないからこそ事態はくるっとね……!!

>そして奇せ変え人業の方へ話はシフトしますが…、うんホントなんで羊だったのかw

>他に何があるのかは分からないが……、まぁ焦ってたなら仕方ないか←

サッサリ「仕方ないんだZE……!!」

ゴンザレス「いやいや、せめて他のにしとけよ。たくよォ……」←ウサミミが困った様にしょげた!!

サッサリ「でも後はメイドとか露出の多いドレスとかミニスカとか……」←男性用の衣服が少ないw 女性用衣服が多いw

ゴンザレス「まんま女性用しかねェじゃああるめぇか!!?」

>で…、そちらを着脱するには人形にダメージを与えなくてはダメだったのか…! つまり、着ぐるみには何やっても無駄と…

サッサリ「そうなんだZE。衣服の方は技術によるものだから、攻撃してもダメージはないんだZE。正確には破ける様な現象は通過するんだZE」

安栖里「故に、本体を手に入れて壊すなりなんなりしないとなんでしたっけ?」

サッサリ「そうなるZE。まぁ、そういう事を防ぐためにも……!!」

>そしてその人形ですが…、ガラスケースにいれて海に放り投げちゃったか…! 永遠の呪いの完成だZE☆

サッサリ「だZE!!」

ゴンザレス「阿呆かぁ、オメェは!? 綾崎がまんま服を脱げなくなって商品として売り払えなくなってるだろうがア!?」

そして実質永遠の呪いの完成です……!!

ちなみに霊力的なものではないので伊澄の手には負えない代物故に、陰陽師の土御門にもわからなかったのですよねー……!!

>羊くんがぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!?

羊「……何か僕の知らないとこで事態が更に……!?」

仮面。かけた張本人が行方不明。解除の方法不明。

衣服。かけた本体が行方不明。解除の方法知らない。

逆境だね!!

羊「本当、上から下まで大ピンチでしかないですよ!?」

>でも確かにゴンザレスさんの言うとおり商品としては…うん…。

ゴンザレス「見つけたとして、どうしたもんかねエ……。チィ、面白い具合に計画が狂い始めたもんだぜ、オララララ……!!」

化物だから……見世物小屋だね!!←

羊「リアルに起きそうだから止めてぇええええええええ!!?」

>そしてひとまず、そちらはおいておいて五十嵐くんを探すことに…! どうなる五十嵐くん…! ってか羊がぁぁぁぁあああああ!?

五十嵐君はこのアテネの地で運命が動き出すのですよー……!! 中々恵まれてる具合にね……!!

五十嵐「いや、やれる自信がねぇんだけど……!?」

そして羊君は今回……!!

>やー、ゴンザレスさん素敵でしたー♪←

ゴンザレス「お、オオ……!? ……ま、ありがとうよ」←恥ずかしい様で背を向けたまま風に吹かれている。

そしてゴンザレスは今回と後次回かな……で、いなくなるか……。結構お気に入りキャラだけに寂しいや……!!

>さて再びアテネ達のもとへ場面は戻り…、五十嵐くんの状況説明を終えたところか…

>一言でいえば借金取りに売られる途中…一言でまとめても恐ろしい状態だよ本当…!

実際日本で中々ないよ……!!

ゴンザレス「まァ、俺も今回初めてやったからなア、オッラッラッラッラ!!」

五十嵐「初めてだったんかい!?」

ゴンザレス「しかし日本のどこかで人知れず起きている可能性も……」

それは普通に怖いね……!!

で、五十嵐くんが借金した理由は…ある友人のため。…うん、だがまぁ中学生には貸してくれないよね普通の場所では…!

>しかし、睡蓮さんは五十嵐くんの年齢を聞いて何を気にしているのだろうか…?

土御門「いえ、ねー……。顔立ちに見覚えがあると言いますか……」

五十嵐「?」

でも今作は五十嵐君、中学生……つまり中学生キャラ増やさないといけないってのか!?

五十嵐「今更気づくなよ!?」

青垣中学の面子考えないと……!!

>そして話題は羊の化け物の話しに…。…ってなんで名づける話に!? 律儀に新しい名称考えなくても…!?

五十嵐「本当にそう思うよな……」

土御門「ですが名前は重要ですし」

天王州「化物よびではわかりにくいですからね」

バトラー「名前が無いのも不憫かと思いまして」

五十嵐「基本、優しいんですね要は!!」

>五十嵐くん発案でシープと通すことに…確かに化け物感はいっきになくなったやw まぁ、わかりやすさ大切だしね…!

五十嵐「いやまあ羊だったし」

バトラー「他に何か思い浮かべばいいのですが……」

五十嵐「いや、律義に考えなくても!?」

ちなみに作中でシープにしたのはわけがあるのです……!!

>で、話が進むわけですが…五十嵐くんは戦友がシープに喰われたのではないか、と…。

>血の匂いの区別できるの凄いなぁ…!? …なるほど、でもそういう理由で喰われたのではないかと思ったわけかぁ…すれ違い切ないなぁ…

五十嵐「思ってるって言うか……多分可能性としてかなり高いな……」

五十嵐君がそう思う理由は血の匂いと過去が原因……根深いのだ……!!

五十嵐「まぁ、血の匂いに関しては精度そこまで高くないけどな。匂いが混じってたらわからないし、水に流されれば当然わからないから……」

そして今回の更新で更に二人は別々の道をたどるのです……!!

>そして五十嵐くんはこのアテネから戦友たちを地道に探すことに…! でもバトラーさんもお手伝いしてくれるみたいで良かった…!

バトラー「子供一人。話も通じぬ異国を歩かせるわけにもいきますまいからな。それに屋敷を出る際に相談事もされましたし、そちらを片付けねば……」

五十嵐「本当迷惑かけます……!!」

まあ、全裸だった五十嵐君が何故衣服を着ているかという内容なのです……!!

>にしても、睡蓮とアテネが話しているのは…どういうことなのか……、今後を楽しみにしてます!

それは今回にわかるかと!! まあ、アテネは出てませんけどね話に……!!

土御門「私の主も困ったものですねー♪ ……ま、半分は贖罪なのでしょうけど」

>……さて、孫と祖父…やー、ホントよく全員に名前をつけてらっしゃる…!? 凄いや私そんなに名前のレパートリーないし…!

ふっ。名付けるだけは名付けているのですよ……!! 名前は外国の単語とか人名とかをそのままやってるんですけどねー……!!

五十嵐「だからって一々名付けるかね……!?」

名前のないキャラもつまらんから折角だし名付けているのだよ!!

五十嵐「そんな理由!?」

>そんな彼らが見たのは羊…。しかも立ち上がった!? そりゃビックリ…でも笑い声が軽いよなんか…!w

羊「…………」←その頃、そうだと思い付いて無言のまま立ち上がっていた羊

コルデリオ「ハハッ♪ 羊が二足歩行なんて……驚きは当り前さ、ハハッ♪」

笑い声は軽いのですw モデルが有名なネズミキャラクターですからw

>しかも身投げしよったぁぁぁぁあああああああああああ!? どうなっちゃうのこれ今後…!?

羊「僕にはもうこれしか道が無いんです……!!」←飛び込んだ羊

それに関しては今回です……!! 飛び込んだ理由はまあ……ね!!

羊「アレに頼るしかないかなーって思いまして……!!」

>でもハハッ♪ が頭から離れねぇや…! 

羊「やっぱり、そこで悲壮感一切ないですよね!!」

嫌だな。悲壮感なんてそう簡単に私は作中に出さないよ!!

羊「何ですかその心掛け!?」

>さて、次回もどうなるか楽しみですが……、あかんハハッ♪ がホントに頭から離れてくれねぇ…!←

しまった、予想以上にコルデリオの笑い声が反響しているぞ……!?

羊「そんな珍妙な感じで終わって良かったんでしょうかね!?」

大丈夫、今回の終わり方は結構アレだから!!

羊「アレってなんですか!?」

コルデリオ「読んでみてのお楽しみさ♪ ハハッ♪」←

>どちらにせよ更新頑張ってくださいですー♪ 応援してます…! では、またー♪

はいにゃ!! 更新頑張りますよー……!!

リラちゃんの方も応援しまくってますです☆

李薇さん感想ありがとうございましたー!! 次回もよろしくなのですー♪
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Re: 第一二話『免罪スパイラル』 ( No.48 )
日時: 2013/02/22 20:25
名前: 迅風

にゃー、更新そこそこ手間かかってしまったです……!!

ちょい文章の流れに納得出来なくてね……!!

ですが遂に書きあがったぜ、イェー!!←

まぁ、相変わらずツッコミどころ多い文面だけどそこが私の文章なのだと納得しつつ。

本編をどぞです♪ ごゆるりとだにゃ♪


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 第一二話『免罪スパイラル』


        1


 サロニカ湾近隣の海港を足を上下に動かしながら水中を泳ぐ姿があった。

 もふもふとしたクリーム色の体毛に紫色の怨念が見える様な不気味な面貌をした化け物としか思えない生命体が活動をしていた。一言で言うなら羊の姿をした化物。そして当然の事ながら安栖里の定式を喰らわされた羊であった。

 水中で一層ふわふわ感すら増した様に思う手足を懸命に動かして移動する。

(うー……。ありませんねー……)

 羊はあるものを探していた。

 先程まで夜中の一件でショックを受けて塞ぎ込んでいた羊であったが彼にとって『不幸』とは慣れてしまった手馴れたものであり、そんな事実は同時に諦めの成れの果てだ。何時までも塞ぎ込んでいたとしても事態は何ら変わり映えのしない景色に過ぎない。

 ならば水面の映る自分に嫌気の一つでも差して行動を移した事は当然の結論だった。

 だが海に沈んだとして何が彼を変えるのか。

 何が事態を換えてくれると言うのだろかと言う話だろう。昨晩の密輸船である船の船員であるバンボラ=サッサリの定式等、羊は全く知らぬ存ぜぬ話でしかない故に人形を手に入れる事が一つの解決である事も、はたまた安栖里仮の定式を壊そうにも本人が現在行方不明である事も羊は知らない。

 解決策等何一つありはしないのに何故、彼は海を目指したか。

 別に投身自殺で嫌気の差した人生にトドメを刺すでもない。

 彼は水面に沈んでいるであろう一つの希望を探している他にならなかった。こんな状況を打破出来る。否、快刀乱麻のごとく解決出来るかもしれぬ存在を探していた。

 白桜。

 昨晩、五十嵐雷の化け物ことイガラシとの戦闘の際に海に紛れて消えた名剣である。あれさえあれば衣服と仮面を切断出来るのではないか。それが羊の考えた解決策だった。あれだけの切れ味だ。可能性はある。

 しかし探し出すのは困難な話だった。

 砂漠で米粒を探す程に苦労を強いられる話だ。世界の七割を占める海の広大さを考えれば海流に流れて消えた刀剣一刀を如何にして探し出せると言うのか。可能性としては二つの希望、即ち時間にしてそこまで経っていない事と白桜が金属製な以上は重みで海底に沈み、流されにくいと言う事を考えたりもする。

 けれど現実問題、見通しのいい今の海でも影も形も羊は見出す事は出来ずにいた。

 当然だ。人の腕一本分の存在、目に眩い白色の剣としても海の中で一人の力で探し物が出来る様な甘い世界ではない。この海と言う存在は。どこを泳げども姿は見えない。

(やっぱり……何処かへ流されてしまったんでしょうか……?)

 時間にして丸一日経っているわけではないが。

 金属の重さがあったとしても質量は海から見てみれば軽い存在だ。流されてとうに何処かへ行ってしまった説は濃厚だった。だが諦められるはずがない。今の自分にとって唯一の希望があの存在なのだ。あの船へ戻って定式持ちの連中と戦い仮面をどうにかするも考えはしたが目に見えるのは敗北の姿だけ。

 敗北必至な羊は情けないと思いながらも奇跡の刀剣に縋るしか無かった。

(何処かにありませんかねー……)

 五分五分の期待と諦めを胸に抱きながら羊は足を上下にばたつかせて海中を進む。何名かのダイバーが自分の姿を見て混乱し水死体になりそうなところを仕方なく救助しながらの行動の為に手間暇かかる何とも言えぬ探索活動だ。

(でも探し出すしか僕に道はないし……!!)

 何もせず空虚に時間を費やすわけには決してゆくまい。

 羊は海中を泳ぎながらふと岩場の向こうに目を配った。何かが光った様に見えたためだ。金属光沢の様にギラッと輝いた光の反射のような輝き。もしかしたら、という淡い期待を胸に羊は泳ぎ、そちらへと進んでいった。

 そして羊は見た。

「…………」

「…………」

 鮫の群れをを。

(……うっおぁああ……)

 喉の奥から何とも言えぬ呻き声が口内に反響した。額から頬を伝って冷や汗が垂れ流れる嫌な感覚を感じる。昨晩に続いて二度目の感覚だ。

 化け物三頭と比べたらマシだと言う意識は湧かなかった。

 何故なら鮫の数が合計一二頭泳いでいるためだ。昨晩の四倍、その上皆デカい。中央にどっしり腰を据える額と右目に大きな傷跡を持つ親玉オーラ満々な鮫に至っては巨躯でゆうに一〇メートルはあった。他は大概五メートル程か。

 何にせよ羊の感想は一つだ。

(ノぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?)

 何で、と内心で何度も大声で叫んでは消えてゆく。胸中も脳内も混乱に満ちていた。何で連日海でこんな怪物に遭遇するのか自分に嫌気すらさしてくる。

 そんな羊の混乱等知る由もない鮫の親玉は右のヒレでふむと考える素振りを見せた後に、

「…………」

 とりあえず右ヒレでひらひらと挨拶してきた。

「……♪」

 出来るだけ笑顔を取り繕って羊も左腕を振ってにこやかに挨拶する。

 互いににっこりと穏やかな笑顔を浮かべた。

「クァロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ!!!!」

(仮面だから笑顔の意味なかったぁあああああああああああああああ!!)

 どちらにしても効果は期待できなかったが。

 仮面装着中の羊にとっていくら笑顔を浮かべていたところで陰に隠れる話。仮面の奥で笑顔は消え去るだけの無為な笑みに過ぎない。そもそも、どちらにせよ鮫側としては見た目こそ化け物だが全体的に羊と言うだけでエサのカテゴリーには収まっていた話だろう。

「クァロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ!!!」

(ちょっ!? 鮫、鮫怖いですって!? って言うか泣き声こういうのでしたっけ!?)

 動揺する羊であったが長年の経験から逃げのスキルは随分と磨かれてきた。それを活用して叫び声が聞こえたと同時にすでに彼は海中をミサイルの様に逃げている。

 だが単純な話、水中で人間と鮫が戦った場合軍配はどちらに上がるか。

 一般的基準で指した場合、答えは鮫だ。

 ただしこの海中鬼ごっこをしている羊は長年の不幸により身体能力は高い身の上。故に鮫から逃げ切れる可能性は十分にあった。戦うには数が多すぎる上に重傷の身の上故に勝ち目はないが本気で逃げようと動けば彼は、

(囲まれたぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!)

 見事、総勢一二匹の鮫に囲まれる形になった。

 ゆらゆらと円を描く形で泳ぎ回る鮫たちは目を爛々と輝かせて獲物を狙う。

「クァロロロロロロロ……」

 威嚇する様な鳴き声が聴こえる。まるで『坊主、安らかに死にてぇなら大人しく食われるこった』とでも言っているかの様だ。

(そんなわけにはいきません……!! 僕はもう一度出会いたい人達が……!!)

 無意識に自分の中から零れる心の声にしがみ付き生への執着を示す。

「クァロロロロロロロ!!」

「ロロロ!!」「ロッロッロッ!!」「スクァアアアアア……!!」

 そんな羊の意思を嘲笑う様に鮫たちが牙を剥き鳴き声を発する。

 まるで『はっはっは、無茶言う小僧だぜ。テメェの命運はもう尽く尽きてるってのによ』『全くだぜ頭ぁっ!!』『本当に笑い話だヒャハハハ!!』『ダメだ腹いてぇ……!!』とでも言っているかの様だった。

(哂いたければ哂うがいいですよ……、だが僕は負けません!! 必ず、貴方たちを蹴り飛ばしてでも生き延びてやる!!)

 そう内心で叫び、裂帛の気合を羊は放出した。生きる、という執着に特化した気迫は鮫たちを襲い彼らのサメ肌に鳥肌が立つ様でもあった。

 そしてその気迫を感じて鮫の親玉が前へ躍り出る。

「クァロロロロロロロロロロロロ……(こいつぁ面白ェ……、冗談でも言っているかと思ったら中々腰の据わった野郎だぜ……)」

 ここいらの海域にて鮫のボスとして知られる大鮫、鱶神のフェローチェは肝っ玉の据わった野郎と羊を判断した。故に手を抜く気配を見せぬ獰猛な覇気を放出しながら鳴き声を零しつつ羊へと単身ゆったりと向かってくる。

「ロロロロロ!!」「スクァアアアア……!!」

「クァロロロォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

 途中、自分達も御伴しますとばかり後方をついてきた鮫二頭に対してフェローチェは大声で唸りながら戒めた。自分の戦いに邪魔だしするんじゃないぞとばかりに皆を威嚇する。

 羊は感じた。

 この鮫只者ではない、と。

「クァロロロロロロロロロロッ!!」

 さぁ手出しする奴はいないぜ、と。盛大に見せてもらおうじゃねぇかお前の生きる意志って奴をよお、と。鮫の鳴き声と瞳の輝きはそれを羊に伝達していた。

 羊はぐっと身構え、

「■■■■――!!」

 仮面の奥から放たれる凶悪で不気味で不愉快な声を発しながら鮫へ向けて突進する。

「クァロロロロロロ!!!」

 そしてその姿を満足そうにフェローチェもまた水を切り裂き駆け巡るのだった。


        2


 ギリシャ共和国アテネ市、市街を歩く一組の姿があった。緑色の頭髪を風に揺らす年齢の割にしっかりとした体躯の少年が旅は道連れとばかりに壮年の男性と共に歩いていた。

 五十嵐雷、そして老執事バーガンディ=バトラーだ。

 バトラー執事長はすっと伸ばした背筋で気品溢れる立ち振る舞いに対して五十嵐は若干ガサツな雰囲気を放っている為にある種不調和でもあり調和的でもあった。それを上昇させるのがまた五十嵐の食べ歩きでもある。

「味はどうかね、五十嵐君?」

「肉はやっぱ美味いってのが感想ですかね」

「それは吉報」

 口いっぱいに羊肉を頬張りながら五十嵐は何とも言えぬ感激に打ち震えていた。随分と久々の肉料理の味わいに感動しているのだ。売られる前に日本にいた頃も肉は重宝していたが基本薄肉だった為にこういったガッツリとした肉は実にありがたい。

 羊肉を焼いて串に刺しただけの食物だが本当に美味かった。

「個人的には……はぐっ……もう一味欲しあぐっ……感じだけど……ウメェや……!!」

「わっはっはっ。日本人だと少しばかり、このスブラキには物足りなさを感じてしまう節があるからな」

 日本の焼き鳥に近いこの料理はスブラキと言うギリシャ料理であり、主に羊肉を一口サイズに切ったものを串にさし炭火焼した単純な料理である。ただし単純に焼いただけである為に香ばしさはあるが、味に変化は無い。

 その為にバトラーは「少し貸したまえ」と告げて五十嵐のスブラキを手に取ると、ポケットから醤油一瓶を取り出し適量をかけた。

「うっわ……!! すっげぇ美味くなった……!!」

 日本人好みの味わいに感動する。醤油は偉大だなあ、と破顔しながら羊肉を食べ進めた。バトラーが瓶一つポケットに入れたのにちっとも膨らみが出来ない事が不思議だったが執事だしな、と納得して自己完結する。

「しかし、本当ありがとうございます、バトラーさん。俺、金無かったから……」

「子供が大人に気負う事はあるまいよ。スブラキ一串程度、気兼ねする必要はない」

 朗らかに笑いながらバトラーは「腹を空かさせるわけにいかんからな」と楽しそうに笑って返してくれる。その笑顔と、屋敷を出た後の行動を思い返して五十嵐は彼がどういう人物なのか大体わかった。

 見る限り、この老人は子供好きなのだろう。

 今向かっている場所へ赴くまでも近所の子供に屋台で食べ物を買い与えたり、頭を撫でたり、楽しく談笑したり、そして自分を気に掛けてくれたりと子供に優しい。

 当然五十嵐は甘えすぎる何て事はしないが。

 それでもこの老執事は優しい老人だった。

「さて」

 五十嵐がそんな事を考えている最中にバトラーは少し真剣さを加えた声で問い掛けた。

「あそこで合っている……かね?」

 そう言いながら指さす先にあるのは一つの店だった。

 五十嵐は「ええ」と申し訳なさそうに頷く。バトラーは小さな声で「……やれやれ、顔見知りの店で助かったと言うべきか……だが謝罪はしなければな」ふぅ、と息を吐きながら歩を進めた。

 五十嵐も彼の後へ続く形でその店へ向かう。

 一言で言えばその店はオシャレな店だった。ショーケース内の商品の配置とライトの当て方、店の雰囲気、店のカラーリング。基調を赤で象った店内には常連客やら旅行客が足を通わせているのが見てわかる。

 しかしよくよく見ると一カ所目立つ場所があった。

 窓ガラスに見事な穴が開いている。丁度人一人分入れる様な穴だ。

 何故そんなものが空いているのか。

 その理由を五十嵐はわかっているからこそ、先にこの場所へ出向く必要があったのだ。

「【洋服専門店フレア】」

 バトラーが小さな声でギリシア語で書かれた看板を読み取った。

「日本でも見覚えあった場所でしたから……」

「だろうね。洋服専門店として中々有名な店だからな、ここは。フランスの名家の一つに数えられるピュセル家の長女が一代で創立させ瞬く間に事業拡大に成功した……、と言う経緯で有名な店だからな」

「ひょっとして天王州家ってその、ピュセル……? 家とも親交あるんすか?」

「いいや。無いなほとんど。パーティーで顔合わせ程度はあるだろうが、親交はそれほどある家柄ではないね」

 まぁ別の家とは少しあるが、と付け加えて、

「親交があるのは家ではなく人だよ。アテネ様のドレスがあるだろう?」

「ああ、あの黒いドレスですよね?」

「そう。あのドレスを特注で作って頂いたのが、この店だ。以来、洋服は大抵ここで揃えているのだよ、ギリシャではね」

 なるほど、と五十嵐は納得した。

「だからまあ……。顔馴染で顔が効く、初対面ではない間柄と言うわけだ」

 弁解くらいは出来ると思うよ、とバトラーは顔を軽く五十嵐に向けながら入店した。

 どうして五十嵐雷は洋服店に用があったのか。

 戦友や双子少女の事を後に回す形になっても、ここへ先に出向いた理由。それは一つに行動を制限されるわけにはいかぬ事と、もう一つ。良心の問題で先に訪れておきたかったのである。何故ならば、五十嵐雷はこの店である問題を昨晩起こしてしまってい為だ。

「はぁ……」

 申し訳なさそうに頭を軽くかいた。

(……致し方ないっちゃ言え……)

 服盗んじまったからな、と小さな声を内心で吐露した。

 窃盗。それが五十嵐の昨晩やってしまった事だ。昨晩に屋敷へシープ≠追い掛けて走る過程で五十嵐は全裸であった。風邪を引くとかの心配よりも全裸で走る事はさしもに恥ずかしく同時に嫌気がさしてならず。

 五十嵐は逃走中にふと見覚えのある外観の、日本でも有名なこの店の前で一度申し訳ないと手を合わせた後に近場にあった金属の破片や手近なものを使ってガラスに穴を刳り抜いて侵入し男物の服を拝借した、と言うのが大まかな流れである。

 実際、今彼が着用している衣服がまさしくそれだ。

(バトラーさんが事情も事情だから立て替えてくれるっつーけど……ホント申し訳ねーっていうか俺情けねー……)

 頼ってばっかじゃんか、と愚痴を零す様に呟いた。

 だがだからこそ、自分はしっかりと謝罪しなければならない。ガラス代と衣服を合わせたぶんと誠意を込めて謝罪しなければならない。そう考えながら五十嵐はバトラーの後に続く形で店内へ入った。

(事情があろうが無かろうが泥棒は泥棒。心から頭下げるぞ、俺!!)

 許してもらえるかどうかはわからない。

 相手は商業のプロであり大人。故にふざけた態度で謝るなんて事は許されない。だから、

「……と言う経緯なのだが」

「そうかい!! じゃあ洋服代とガラスの代金払ってくれりゃあ、それで手打ちだね!」

 解決していた。

 五十嵐はズコーっと前のめりに突っ伏しながら「解決早ッ!?」と信じられない様な声で倒れこけている。そんな五十嵐に向けてバトラーは、

「ああ、彼だパラさんや。今の話の少年は」

「ほう、この子かいバトラー!! がっはっは、健康優良児みたいだね!!」

 泥棒扱いであろうはずの五十嵐に対して実に豪快で大らかな声音が響く。そして声量が中々に大きい。五十嵐が視線を向けると、そこにはふくよかな体型の四〇代はいっているであろう女性の姿があった。服装はカジュアルなものなのだが、インパクトは強い。メガネをかけているのだが青を基調としたグレーの縁の派手なメガネ。短髪の金髪。指には無駄に宝石の指輪は一〇個はめられていた。

 何か無駄にインパクト強いなこの人……!! と五十嵐は冷や汗交じりに思う。

 だがインパクトに少し驚きはしたが自分は責められる身の上故に緊張感をしっかりと持った後に五十嵐は静かに立ち上がり名前を名乗った。

「えっと、あの……。俺、五十嵐雷って言いまして……その」

「がっはっは、かしこまんなくて平気さね、雷君!! アタシはパラス=ディーヴァって言ってね!! 地元の奴らは大概パラさんって呼ぶから、雷君もそう呼んでくんな!! それで、アレなんだって? 全裸で夜道を走ったんだってねー!! 寒かったろ?」

「え、あ、はい……。ま、まぁそうなんすが……」

「いやぁその癖風邪もひかずに今日やってくるたぁアタシも中々驚いたさね!! あ、そこはウチの洋服のおかげかね? そうそう着心地どうだった? ウチの商品は質がいいだろう? 身内贔屓じゃないけど、社長の仕立て上げる服は皆、大人気さね!!」

「あ、ええ、そうっすね……。日本でもそりゃ大人気なんで……」

「だろう、だろう? そうだとアタシはわかってるさ!! ピュセル社長のデザインする衣服は大概大当たりするからねぇ!! おかげで就職したこっちとしちゃあ大助かりだよ、人気があって!! 女一代で……大したもんさね、ウチの社長は若いってのに!!」

「そうっすねー……。雑誌でも特集組まれてたりしますし……」

 五十嵐は相槌を打ちながら、

「って、いやいや、そうじゃないっすよコノヤロウ!?」

 頭を抱えて話題をぶった切った。

「あの、俺ここに自首する気持ちで来たんですけど!?」

「がっはっは、嫌だよー自首なんてこの子は。ウチはただの洋服店だってのに逮捕なんか出来るわけじゃないっての」

 手をひらひらと振って豪快に笑うディーヴァに対して五十嵐は何だ自分の感覚が間違ってるのかと自問自答を繰り返した後に、五十嵐は深呼吸してバッと頭を下げた。

「昨晩は本当申し訳ありません「頭上げな雷君」へぶらっぽ!?」

 五十嵐は真後ろへ一度バク転し床に後頭部を打ち付けた。原因は頭を下げた先に待っていたディーヴァのでこぴんである。

「わっつぁ……!?」

「がっはっは、勢い強すぎたかね、アタシとした事が」

 ぺちんと額を平手で叩きながら痛快そうに笑う。

「力強ェ……!!」

 異国の人は皆、こんな感じに強いのだろうかと定式持ちな船員達を思い出しながら五十嵐は目尻に僅かばかり涙を蓄えながら呟いた。

 そんな五十嵐に対してディーヴァはぽんっと頭の上に手を置いて、

「そんな気負うんじゃないよ、その歳で。大変な事があって、服が無くなってて困ってたんだろう? だったらウチの出番じゃあないかい!! 子供に風邪なんてひかせるわけにゃいかないからねえ!!」

「でも、俺……ガラスだってああしちまったし……」

「がっはっはっ、アタシとしちゃあガラスをああ出来たアンタを評価したいくらいさね!! それにアタシとしては嬉しい話さね。困ってる時に頼りにしてくれたみたいな話なんだろう?」

「それは……確かにそうっすけど」

 だったらいいじゃないか、と腰に手を添えてそれで話は解決だよとばかりに笑みを浮かべるディーヴァを見ながら五十嵐は深く感謝した。バトラーの説明によりフォローを入れてもらった部分も作用しただろうが、彼女の出来の悪い息子を叱る様な暖かさにも感謝を抱く。

「謝って手打ちってことさね。アタシもこれくらいで一々怒る気はなかったからねえ。盗まれたのも男一人分の衣服だったし困ってたのかねえと思って心配だったさね」

「何ていうか……本当ありがとうございます……!!」

「異国の地で一人ぼっちじゃ不安だろうねえ……大変だろうねえ……。バトラー、この子の面倒しばらくでいいから、しっかり見てやるんだよ!!」

「元よりそのつもりですがな」

 それ初耳なんすけど、と言う五十嵐のツッコミを背にバトラーはスタスタと五十嵐が空けた穴の方へ足を運ぶ。面倒見てもらうのは流石に、と言い掛けた五十嵐だったが、バトラーが穴の開いたガラスに近づいてサーッとカーテンを閉めて、サーッとカーテンを開け放った後には新品同然のガラスがキラキラ輝いていた。

「だから執事ってなに!!?」

 穴ってかガラス何処いったの!? と叫ぶもバトラーは「わっはっは」と痛快そうに笑うばかりで、ディーヴァに関しても「流石の手腕だねえ」と感心しているばかりだ。

「では、これは服の代金になるパラさん」

「あいよ。お買い上げありがとうね」

「まあ、近いうちにまた買い物に来るだろうがね。彼の服の予備もいるだろうし」

「がっはっは、サービスしてあげるから多めに勝ってっておくれよ!!」

 バトラーはその事をディーヴァに話してから五十嵐に向けて「さて、五十嵐君。一応この件はこれで一段落となるが、何か急を要すものはあるかな? 着たい服とか」

「いや、流石にそこまで迷惑かけるわけには……」

 と、言い掛けた五十嵐であったが一つあった事に気付いた。

「あ……」

「あるのかね?」

「う……いや、そのTシャツ一つ……。この服の下、すぐ裸なんで……そんないくつも盗むのは罪悪感あったって言うか……」

「そう言えば服をたたんだ際にTシャツは無かったな……。しかし、それなら昨晩のうちに着せておいたシャツを着ておけばいいものを……何故脱いで屋敷に置いてきたのかね?」

「いやあ、借り物なんで……」

「律義だな、まったく」

 苦笑を零した後に、

「ならばシャツを一つ買ってゆこう。品を見てくるとしようか五十嵐君」

「何から何までお世話になります本当」

 頭がさっきから下げっぱなしだな、と苦笑いする気分で五十嵐は感謝を述べた。

「シャツは確かこちらだったな。ついてきたまえ」

「了解っす!!」

 洋服専門店【フレア】に於ける衣服の品揃えは他の洋服店と比べても遜色なく多い。有名な店とライバルとして競り合う店なのだから当然であり、同時にこの店が繁盛するのはやはりデザイン性の良さが大きい。シャツ一つに関してもネタから真剣なものまで数多くそろえられている。

 シンプルなデザインが並べばとても勇気のいりそうなデザインまで多い。その中でもこの店の特徴は火をイメージの模様の衣服が多い事でも有名だ。

 さて、そんな数多い衣服の中でシャツを選ぶ五十嵐は、

(なるべく安値がいいよなー……。迷惑かけるのもアレだし……)

 適当に手頃な値段の品を探していた。その最中声が聴こえる。

「しかし何か騒がしいな……」

 近場。店内に聞こえる女性と思しき口論にスルーの気持ちを膨らませる。何が理由かはわれ関せずだし関係ないのだが少し気にかかる気持ちはあった。ただまあデリカシーには欠ける為にシャツ選びに専念する形で五十嵐は歩を進める。

 そんな時であった。

「逃げるなフェリス――――――――――――――――――――――――ッ!!」

「脱兎の如く逃げるわよ、バカっ!? って、きゃっ!?」

「どわぁっ?」

 ビターンと音を立てて五十嵐は腹部に平手打ちされる様な衝撃を受けた。そしてほぼ同時に背中に随分と軽く柔らかな重みが圧し掛かる。

 何だ? と、疑問を呈す間もなく背中の上に座る少女は憤慨する様に叫んで告げた。

「だからこんなの着れるわけないでしょう!?」

「えー、いいではないか。安心せよ、フェリスならば似合うとわっちが断言しよう!!」

「いやいや、服小さ過ぎ!! 絶対サイズ合わないから!!」

「主に胸の所為でな。わっちへの嫌味かフェリス!!」

「嫌味じゃなくて素直な感想だから!! リアフからも何か言ってくれない!?」

「そうねぇ……。ねぇエヴァ? この服だと流石に襲われるか、逮捕されるかだから流石に止めてあげてね?」

「うん、牽制ありがとう。でもその説得は嫌だな……!!」

「そこは、その……ゴメンね?」

「……ええ……。まぁ否定要素がないのは自分が一番わかってるからいいんだけどさ……」

「ところでフェリス。一つ言っておきたいのだけれど」

「? なーに?」

 きょとんと頭に疑問符を浮かべる少女に対して大人びた容姿の女性はコホンと一つ咳払いした後にちょいちょいと右手の人差し指で下を示す。

「降りてあげた方がいいと思うわよ、うん」

「ふぇ?」

 そう告げられて少女はすーっと視線を下へ下へと下げてゆく。そして視線が一人の少年と交差した。黄緑の髪の少年、五十嵐と視線を合わせて少女はしばしの隙間を言葉に空けた後につ、と冷や汗を垂らしたと同時にしゅばっと立ち上がった。

 そしてぺこりとお辞儀をして、

「ご、ごめんなさい!!」

 謝罪の気持ちを込めた発言を五十嵐へと送り届ける。

 自分も罪を許されている上にそんな大した事をされたわけではない五十嵐にとって目の前に映る少女にどことなく親近感を覚えた。だから五十嵐は平然とした様子で。

「ああ、平気平気。結構鍛えてるし痛くもかゆくもねーって」

 だから気にすんな、と目の前の少女へ言葉を贈る。

 そう返されると少女はほぅっと一安心した様子でぽふっと頭の帽子を手で押さえながら「ありがとう」と嬉しげに呟いた。

「五十嵐君。何かあったのかね?」

 そのタイミングで更に一名が加わる。騒ぎを訊きつけた様でバトラーが相変わらず規則正しい足音を刻みながらやってきた。その後ろにはパラさんも一緒に様子を見に来た様だ。

「ああ、そんな大した事はないっすよ?」

「まぁ、それは雰囲気的にわかるが」

 何か喧騒の様な空気は感じられない事からバトラーも差して動じた様子は見られない。

「ああ、フェリスたちかい」

 フェリス、と言う名の少女を見ながらディーヴァは「相変わらず元気でいいねえ」とにこにこ笑顔で接している。先の謝罪からとっても五十嵐には迷惑な輩には見えなかった。

 そして少女はディーヴァの反応を見て知り合いなんだと察したのだろう。

「五十嵐君……だっけ? さっきはゴメンねー重かったでしょ?」

 気まずそうに後頭部に手を回してあはは、と申し訳なさそうに彼女は告げると、手をそっと腰に添えてぽんっと帽子を左手で抑えながら見る者を惹きつける様な黄金色の瞳を瞬かせて、

「私はフェリス。フェリス=グナティルム」

 よろしくね、と明るい笑顔と共に彼女はその名前を紡ぎだした。


【続】

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はい、第一二話でした!!

鮫に襲われるハヤテ君です!!

文章通りにハヤテ君は白桜で仮面と着ぐるみを壊そうと考えて探索してたんですよねー。残念ながら見つかりませんでしたが……!! そして鮫は近海の王者フェローチェです!!←

そして洋服専門店【フレア】。ここに関しては前作の名称変更ですねー……!!

ピュセル家と言う家柄なんですが、まあ、そこは後々に。

そして出てきた新キャラ三名……最後の少女はわかりやすいな前回を読んでた人には……。

さて、それでは次回!!

と言う名の連続更新二話目なのですがね。よろしくです!!
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Re:第一三話『新雪フィーリング』 ( No.49 )
日時: 2013/02/22 20:26
名前: 迅風

えー、では第一三話です。

若干色々突飛な事が起きたがまー気にしないで於きましょう読者皆様。

単純に好きなキャラだったからと言う理由だがね!!←

では第一三話をどうぞですっ♪


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 第一三話『新雪フィーリング』


        1


 フェリス=グナティルム。

 帽子を押えてそう名乗った少女は五十嵐の目から見て実に美少女であると言えた。屋敷で見た土御門睡蓮、天王州アテネも相当だが彼女もまたかなりの美少女である。

 帽子の下にある面貌は非常に整っており、ぱっちりとした目には黄金色の瞳が太陽の様に輝いており、セミロングの紫の髪は所々銀色に輝いている。顔立ちでも相当目を見張るが体躯も驚きだった。小柄でありながらも非常に女性的な体型をしている。

 五十嵐も流石に男の子な為に何とも気恥ずかしい気持ちになったりしてしまう。

「グナティルムか。俺は五十嵐。五十嵐雷だ」

「そっ。初めましてね、五十嵐君♪」

 ニカッと可愛らしい笑みを浮かべてグナティルムはちらりとディーヴァの姿を視認した後に、

「えーっと……。この子はパラさんの知り合いか何かだったりする?」

「いんや。今日が初対面さね。とはいえバトラーんとこが預かってるみたいな感じだし知り合いになったっちゃなったのかね、がっはっは!!」

「バトラーさん……ね」

 ディーヴァの発言を聴いてるフェリスは老執事に視線を向けていた。ただ五十嵐はここで何か違和感を覚えた。

(何か聞く前にすでに視線移ってた様な……ま、気のせいか)

「パラさんよ。バトラーと言うのが、こちらの老人なのは何となくわかるが、わっち達は生憎どんな人物か知らぬぞ」

「ああ、それもそうだったねえ。この店から少し離れた場所にデッカイお屋敷があってねえ。そこの執事をしているのが、このバトラーって奴なのさね」

 そうディーヴァに紹介をされるとバトラーは綺麗なお辞儀を魅せる。

「お初の御目にかかります、お嬢様方。バーガンディ=バトラーと言うしがない執事でございます」

 そして頭を上げた後ににこやかな笑みをたたえながら、

「しかし、いやはや驚きましたな。グナティルム様を含めて、御三方とも大変にお美しい方方で驚きましたぞ」

「だろう? ウチにも何度か寄ってくれてるけど、かなりのべっぴんさんだからねえ、この子達は!!」

 何かべっぴんさんって言葉訊くのも珍しいな……と思いながらも五十嵐も実際見惚れるくらいに美人美少女の三人だと思える。

 先に挙げたフェリス=グナティルムも相当の美少女だが他二名もかなりの美少女と美人である為だ。その片方美少女と言うニュアンスが近しいだろうか。

「フハハーッ!! わっちの美貌に気付くとは中々に目が高い。褒めてやろう、バトラーとやら!!」

 小麦色に焼けた肌に大きくくりっとした目元にはマカライトグリーンの瞳が輝く。桃色がかった金髪はツインテールにしているが長さは膝元に届く程の質量だ。幼く見える顔立ちだが故に可愛さも発揮している。服装は中々扇情的で背中が大きく露出している等目を逸らしたくなる部分もあるが。

 ぺたーん、と言う音が響きそうな程に水平線が眩しくスレンダーだ。

 ロリ体型と呼ばれるものではない。しっかり成長しているが見事に曲線は無かった。

「…………」

「……おい、何が言いたい五十嵐。わっちの何をそんなに哀れんでみているか怒らぬ故に正直に申してみろ、きさんがぁああああああああああああああああああああああ!!!」

「あ!? ちょ、テメ、怒らないと言っておきながら数秒後に怒ってるじゃねぇか、その上理解してんじゃねぇかゴホっ!?」

 バキンボギン、と言う音が体から響きだす。関節を決められて五十嵐の若干負傷気味の身体が今にも重傷に戻っていきそうだ。

「くっそ、こんだけ密着してんのに、全く感触が……!!」

「ほっほーうっ!! わっちに対してスパーンと言うではないか、気に入ったあ!! 正直者は好きだぞ、故に更に手を掛けて可愛がってやろうぞーっ!!」

「ぐっ、げぼへっ!? 無駄にキツイのをテメ……!!?」

「フハハハハーッ!! このまま性根から重心含めてへし折ってやろうぞ!!」

「ちょぉ!? マジで背骨伸ばして……本気で死ぬかもだから止めろコノヤロウ!?」

 ビシビキと音を奏でる光景を見ながら三名目の美女と形容するに相応しい容姿の女性が困った様にあはは、と笑いながら、

「えーっと……エヴァ? 流石にその辺にして置いてあげてね? 本当に重傷になっちゃいそうですから……」

「む。まぁ、わっちもここで警察に厄介になるも忍びないか。しょうのない」

 ほれ、と呟きながら拘束を解く。女のくせにとんだ馬鹿力を持っているなと感心するほどだ。関節技の上手さといい。何か体術をやっていそうな感じがするなと五十嵐は思った。

「全く。本来であれば極刑物ぞ、五十嵐。わっちの寛容さに感謝せえ!!」

「お前の何処に寛容さ抱けばいいんだよコノヤロウ……!?」

 そして呆れた様に溜息を吐いた後に、でお前何て名前だっけと疲れた様子で尋ねた。

「おお!! そうであったぞ、忘れるとこぞ」

 ポン、と弾みのいい音を手で鳴らして、

「わっちはエヴァンジェリン=エテルと言う名ぞ!! 深く記憶に残すが良策!!」

 むんっと無い胸を張ってエテルは自信に満ちた表情で踏ん反り返った。

 五十嵐はその光景を見ながら、

「何を思うた五十嵐ぃぁあああああああああああああああああああああああああ!!!」

「だから速攻過ぎんだろ、オベベベベベベベベベベベベベベベベベベベ!?」

 何故か次の瞬間にはガクンガクンと首が前後に揺れ動いていた。襟元にエテルの両手が掴みとっているのが見てとれた。何と言う反応の速さと感心しつつ人の話を訊けと思う。

(……まあ、想像通りだから否定出来ないんだが)

 失礼な理由を頭に浮かべながら若干、あっちの世界が何度か意識に霞めてゆく。グナティルムが「ちょ、それ以上やると流石に……!!」と止めに入るが止まる気配が無い。そんな様子にちょいと先程の美人がエテルの首の後ろを触れると、

「うひゃうっ!?」

 と、甲高い可愛らしい声でぶるぶるっと跳ね上がった。

 すぐさまバッと涙目で美人の方へ振り向くと、

「ええい、何をする驚くぞリアフ!!」

「何をって……、このままだと五十嵐君がお空のお星さまになりそうだから、止めただけですからね、エヴァ?」

 ふぅ、と困った様に微笑みを浮かべながら女性はむぅ、と膨れるエテルを見て「程々にしてあげませんと参ってしまいますっ」と指を絡めながらふわっと微笑んで告げた。

 そうして軽く頭がぐらんぐらんする五十嵐にふぃっと顔を近づけると、

「それで。五十嵐君の方は大丈夫ですか?」

 心配げに小首を傾げながら問い掛ける。

 距離にして近づき過ぎた程ではない。だが眼前に見える真っ白な美女の容姿に五十嵐は流石にぽけっと見惚れる。影が青みがかった真っ白なロングヘアーは毛先でひらりと翻している特徴的な髪の毛で瞳の色は雪色。何故か異国情緒溢れるロシアの衣装で、白いコートを着込んでいるが、エテルとは対照的に素晴らしいスタイルの女性であった。

 少しの間、美貌に見惚れていたが、

「……顔、赤いですけど本当大丈夫?」

 と言う彼女の声と「出たよ、天然……」「流石よね本当……」と言うじとーっとした呆れた眼差しにハッと気づいて、

「だ、大丈夫に決まってますよ、ええ!! ピンッピンしてますから俺!!」

 高笑いしながら体操を初めて何事もないとアピールをする。

「それなら安心しましたっ♪」

 ふわっと花咲きそうな笑顔を見せる。何と言うか素直だと思った。そして本当に天然っぽい女性だと五十嵐は理解する。

 と、言うのは基本理屈的な考え方であり笑顔を見た五十嵐はすでに赤くなっていた。

「……え、えと……本当に何もないんですよね、五十嵐君……?」

 硬直している五十嵐に対して女性が再度不安げな表情を見せて近寄るが、グナティルムがスタスタと近寄り女性を制止する。

「とりあえずリアフは黙ってよっか。天然の被害者続出しそうだし」

「む、むー……っ。フェリス? だから私は天然じゃないですから……」

「すでに被害者一〇〇〇人以上を出したリアフに否定要素は無いわよ……」

「何の事?」

「……うん、わかってない時点で否定要素はないわね」

「ど、どうして!? 何故です!?」

 グナティルムが何やら明後日を見る様な目でじとーっと女性を見ている間、五十嵐の方でも同時進行で事態は進展していた。グナティルムがリアフを制止したと同時に動いたエテルはぺっしーんっと軽快な音を打ち鳴らす。

「いや、痛いからな!?」

「おお、一撃で復活ぞ。これは軽症で済んで良かった話だ、フハハハ!!」

「いや、軽症って……確かに軽症だが……」

 体感した五十嵐にはわかる。彼女の天然は中々危険な領域にあると。

「しっかし美人だわなー……名前何だっけ?」

「リアフだ。リアフ=マウナ=ケアと言ってな。まぁ、感じた通りに天然で男殺しな節のある女と言う奴か。本人、恋愛経験ほぼゼロだがな」

「へぇ……」

「ただし、狙うのは止しておけ。倍率が高い上に、アレで一応気になる相手くらいはいる身の上になるからな」

「そうなのか?」

「まあな」

 と、頷いて、

「なあ、リアフよ」

 軽く振り向いて現在フェリスと天然じゃないですと断固抗議しているケアに対して呼びかけるとケアは不満そうに少しむすっとした表情のままこちらへ振り向いて「……なにかしらエヴァ? 私は今、大事な話してるんだけど……」と呟いた。

「少し尋ねるが、お前が現在逃亡中のお相手とは何か進展は起きたのか?」

 そう訊いて言葉を吟味する様に隙間を置いた後に、

「……ッ!?」

 しゅぼんっと真っ赤に染まった。そしてカーッと真っ赤になったまま、

「みゃ、ちょ、何で、急にッ、そんな事っ……!?」

 意味も無く左右を交互に振り向いて慌てだす。

 何か尋ね方にツッコミを入れたいが確かに意中の相手はいるようだ。

 まぁそうか、と納得もする。あれだけの美人にもなると周囲がどうしたって放っておきはしないだろう。それを言えばグナティルムもエテルも相当の美少女故に三名全員に言える事なのだろうが。

 五十嵐がそんな事を考えている間にも「リアフ、初心よね本当にさー……」「まぁ落とし切られていないがなリアフは……むしろ初めて意識して戸惑ってると言うべきか」「わ、私は別にね!?」と三名で口論を繰り広げていた。

 そんな光景を見てふと思い出す。美人三名に圧巻しててすっかり頭から抜け落ちていた。

「なぁ、エテル達さ」

「む? なんぞ、わっちらに何か質疑か?」

「まぁな。って言うか一応、訊いておきたいって言うか……何で初め騒いでたんだ? そんんでグナティルム逃げてたしさ」

 そう問い掛けるとああ……、と納得した様な表情を見せた。

 そうだなー、と答えたのはエテルだ。

「まあ、事の発端は洋服選びになるな」

「ほう」

「今はわからぬだろうが、フェリスの奴は基本同じ服装が大半でな。まー、少し事情があるが割愛しよう。ただ新しい服が必要でフェリスの用事と合わせて出向いたここで買い物と言う流れになる」

「それで何が騒がしくなったのですかな?」

 ここで今まで口を挟まず傍観していたバトラーが声を発した。

 問題の人物であるグナティルムはげんなりとした表情で、

「サイズの合わない服装ばっかり持ってこられて色々ね……」

「何を言う。体躯に合わせたサイズはバッチリぞ。なのにお前はわっちを蹴落とす様に実ったそれの所為で……!!」

「うっさいバカ!! 悪かったわね、ちっこい癖にアレで!!」

 その発言で五十嵐とバトラーは理解して五十嵐は少し気恥ずかしくなり、バトラーはただただいつも通りに何も訊かなかった風を装っている。確かに衣類は合わなそうだ。グナティルムは身長が恐らく一四〇程度に対して胸が自己主張激しい。明らかに胸が原因となり衣服が合わないのだろう。

 実際今きている服は小さ過ぎて盛り上がった部分も俗に言う下乳も見えている始末だ。

「くぅ……背さえあれば……」

 何か悲しみの色濃いセリフがどよんとした彼女の元から聞こえてきた。

 しかし、ともすればそれが原因で。

(つまり持ってこられる衣服だと露出が激しいから遂に恥ずかしくなって逃亡した先に俺がいたって流れになるのかね……)

 そう考えると恨めしそうにグナティルムの二つの果実を憎々しげに肉を睨むエテルに対してお前少しは真面目にチョイスしとけよコノヤロウと言いたくもなる。

「でもケアさんの方は何か服選ばなかったんですか?」

「あー、ケアはかなり悩んでたわねー……」

「ええ、まあ。フェリスの体格的に合うものが見つからなくって、長時間悩んでいたんですよね……でも、結局打開策はこの大きめの服装くらいしか……」

 そう呟きながら取り出したのは確かに大きめの衣服だった。少なくともフェリスの背丈には少し大きい衣服。だが小さい衣服ではどうやっても露出過多になる上に着れない以上はそれが最善策なのだろう。

 グナティルムも自分で理解している様で、その服を手で掴んで、

「……ま、わかってたけどね。あの子と同じ結果が大半なんだって事くらい……」

 と少し悲しげな気配を背中で物語ながら試着室の方へ消えてゆく。五十嵐としては同じ様な悩みを抱える者が他にもいるのに驚きだが。

 絶対、すぐに着替えたかったんだろうな、と思わざるを得ない。

「とりあえずフェリスの服は今ので一区切りしておきましょう、エヴァ?」

「ま。仕方なきか。品揃えは文句いいようない店だが、何分元がちっこいからな……」

「ごめんねえ。しかし悔しいねえ、サイズがあんなに合わない子がいるとは……!!」

 ディーヴァが悔しそうに唸りながら試着室を凝視しながらはぁと溜息を吐き出す。

 その様子に申し訳ないようにケアは苦笑を零して、

「いいえ、お気になさらないでくださいパラさんは。だからこそ似合う服が見つかった時、彼女人一倍喜んだりするのも可愛いですし……。何はともあれ、衣服の代金の方を払わせて頂きますね♪」

 そう綺麗な声で紡ぎ、ケアは財布を取り出してグナティルムの分を含めておそらくはエテルと自分の分であろう籠の中身の代金をレジで支払ってゆく。

 そうして支払いが終わる頃にエテルが不思議そうに言った。

「ところでリアフよ」

「ん? 何かしら、エヴァ?」

「なに、少し気になった事なだけぞ」

 そう言いながら袋に入れられた品数を見定めながら、

「露出が少なすぎると言う事ぞ」

「けほっ!?」

 ケアが勢いよく咳込んだ。

「な、なっ、何を言って……!?」

「いやな。お前、狙われ逃げる様になってから基本露出が少なめになったろ? 前は胸の谷間は見えていたのに……今では露出が太もも程度だ」

「いや、普通でしょう!?」

「あの少年相手にキッチリガードで良いのか? 狙われてる身の上なのだから逃げ場無しの際を考えて予め勝負下着くらい熟考してみては……」

「何の話?」

 知識が精通していれば赤面する場面だが、ケアはまるで異世界の話の様にきょとんとした表情を浮かべて問い返してきた。

「……いや、そうか。そうであったぞ。天然で初心であったな……」

 故にニタァ、と笑みを浮かべてケアの耳元でこしょこしょと呟く。

 すると大半は分かっていない様子で頭に疑問符を並び立てるだけだったが、やがて傍目でもわかるほどにボフンッと真っ赤になると、口元を押えて、

「う、あう……ふぁ……!?」

「まぁ、あの少年ならそれくらいは……な」

「で、ですが彼に対して私は釣り合いが取れていないと言いますか何と言いますか……」と真っ赤な顔で呟いた後に「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」声も出ぬ叫びを上げながら洋服専門店【フレア】を飛び出して何処かへ走り去って行った。

「……何、言ったのよお前?」

 五十嵐がぴゅーと吹き抜ける扉の前まで歩いて行って小さく問い掛けた。

「……いや、なに。キスをしてくるかもだぞ、とな」

「めっさ初心だな、おい!?」

 あれだけの美人なのに本当に恋愛経験はゼロだった事に感心すら覚えてしまう程だ。

 そう五十嵐が感想を抱くタイミングで《シャー》とカーテンが引かれる音がした。

「ゴメン、待たせたわねリアフ、エヴァ。ちょいスカートで悩んじゃって……」

 そう呟くグナティルムは手に着衣中の衣服とは別の衣服を入れてあるであろう袋を手に餅ながら新しい服が似合ってるかどうかを見定めている様だ。

 ぶかぶかとしたグレーのセーターの様な衣服とピンクに青のチェックが入ったスカートを着ている。ぶかぶかなセーターは指先がちょこんと出る程度だが故に可愛らしさを発揮していた。しかし帽子はお気に入りの様でそのままだ。

 ただし表情はきょとんと呆けていた。

 小さく呟く。

「……リアフは?」

 その言葉にふふんっと胸を張りながら、

「わっちが恋愛アドバイスをしたら逃亡しおったな。フッハッハッハ、初心ぞ実に!!」

「はぁ!? ……ああ、いや、何となく想像つく」

 だから説明はいいわ、と頭を抱えながら呟くと、

「っていうか、じゃあ探しに行かないとマズイじゃない!? 早く行くわよ、エヴァンジェリン!!」

「仕方ない奴ぞ」

「仕方ないのはからかってるアンタの方なんだけどね!?」

 そう言いながらやる気の無さそうなエテルを扉の外へ押し出すと、グナティルムも後へ続く形でタンッと軽快なステップで走り去ろうとする。だが不意に五十嵐とバトラーの方へ視線を移すと、

「あー、それと五十嵐君、今日はほんっとゴメンねっ!!」

 パシンっと両手を合わせて謝罪をし、

「今日のお詫びは明日にでも必ずするからさっ♪」

 ニコッと快活な笑みを浮かべて少女は駆ける。

「バトラーさんもねー♪ じゃ、二人とも、今日が幸多からん事を祈ってるわよー♪」

 じゃ、と軽快な足取りで少女は帽子を押えながら音楽でも鳴らす様なステップで軽やかにその場を去って行った。

 後に残されたバトラーと五十嵐はしばし静かに立っていただけの後に、

「……何とも清々しいお嬢さん方であったな」

 微笑ましいものでも見たように優しい笑みを浮かべる。

「そっすね……」

 まぁ約一名は清々しいと言うより馬鹿馬鹿しい奴だったけどと内心思いながらも。

 三人の残した風香は実に清々しく感じる空間だった。


        2


 洋服店を出て、三名と別れた後。五十嵐はバトラーと共にこの場所へと足を赴かせた。

 沿岸沿い。即ち昨晩、自分が意識を覚醒させた場所である。混乱していた為に風景はうろ覚えの部分もあるが建物の形などからどうにかこの場所へと辿り着く事に成功した。

「ここで多分間違いない……」

 小さく声に出して確認する。

 沿岸故に潮の香りに交じって匂いの判別は出来ない。だがこの場所には僅かだが残されている痕跡があった。血、と言う名の赤々しい痕跡が。

「……これが」

 そっと道に染まっている赤い痕を触れながら呟いた。

「……あいつの最後なんだろうな」

 顔も覚えてない。名前を思い出せない戦友の姿が出来の悪いホログラムの様に、ザザザと不快な音を立てて脳裏に映る。同時にこの何とも物悲しい感覚から五十嵐は不安に胸を掻き毟られるようだった。

「なあ……、お前は生きているのか。それとも死んでるのか」

 どっちだよコノヤロウ、と毒を吐く様に呟く。

 そんな光景を見ながら老執事、バトラーは彼から少し離れた場所で、

「……君の言う少女とやらもいない様子だな」

 重々しい声で呟いた。

 そっすね、と乾いた声で返答を返す。双子の少女が何処へ行ってしまったのか。それすらも五十嵐にはわからなかった。流石に同じ場所で延々と寝ているとも限らないのだが空気を読まない彼女らならもしかして寝てるんじゃないかと思って来てみたが影は見えない。

 心配で、たまらなく不安でならなかった。

 もしかしたら船員達に見つかって連れ戻された可能性が高い。後から別のグループが応援の為追い掛けてきた過程で発見された可能性が極めて高かった。

(昨日のうちに……)

 もっとちゃんと対処しておくべきだった、と歯軋りと共に胸中にぶちまけた。時間なんて無かった。対処の時間何か実際無かった。

 洋服店で時間をロスしたとは思わない。実際、洋服店でのロスが響いたところで結果は変わってないと考える。昼間まで自分は寝ていたのだ。その間に事態が動いた可能性の方が遥かに高いだろう。

 結局は重責が自分の背中に圧し掛かって行く様な感覚だった。

 戦友も双子の少女も自分の前からいなくなった。

(あの双子が何処にいったのかは到底、俺にゃわからない……)

 やり場のない怒りしか湧き上がらない。間欠泉の様に噴出したとして行方知れずにはらわた煮え滾る熱湯は自分に落ちてくるだけだ。

 だからこそ今向けるべき矛先は一つしかない。

 戦友がどうなったかは不明だ。だがこの血の量を見る限り死亡、はたまた重傷の傷を負ったのは目に見えて明らかだ。船の上でも自分達は散々敗北していたのだから。

「シープ=c…!!」

 ギリリ、と歯を食い縛って奴の名前を呼んだ。自分の戦友を食い殺した可能性のある化け物の存在を深く憎む。やはり昨晩返すべきではなかったとすら思えてくる。

 あそこでトドメを刺しておけば、と言う怒りが奥底からぞわっと湧き上がった。

「落ち着きたまえ」

「ぴごろぺっ!?」

 怒りが急速に真下へと叩き落された。頭がジンジン痛くなってゆく。同時に頭蓋の形にそった様に滑らかなカーブを描く巨大な瓦が頭の上に乗っていた。これで叩かれたのはまず間違いない。

 だから何で瓦何だとツッコミ入れたい気持ちがあるがバトラーは言葉を続けてきた。

「怖い顔をしているな五十嵐君。こんな真昼間にそんな顔をしているな」

 ふぅ、と息を吐いて首を小さく左右に振る。

「でも……俺の戦友はシープ≠フ奴に……!!」

「それとて確定ではないだろう? 証拠なき怒りを相手へ向けてはならない」

 気持ちは汲み取るがね、と告げながらバトラーは瓦を服の中へ収納する。

「だけど……!!」

 それでも尚、静まらない感情。確実にシープ≠目の仇として見ている。戦友の仇として見定めている。その目を見ながらバトラーは思った。

(どうにも……シープ♂zしに何か別の憎しみが漂う様に思えるが)

 憎しみを足し算している。別の何かへの憎しみを。これではいかんな、とバトラーは嘆息交じりに内心呟いた。自分がそんなデリケートな面に踏み込むわけにもいかないのもまた頭を悩ませる話だ。

 そこまで考えた所でバトラーはピ、と人差し指を掲げて提案した。

「よし、一先ず君はここでしばらく水面を見ながら散歩に興じていたまえ」

「へ?」

 突然の提案に五十嵐はポカンと間抜けな声を洩らす。

「……え、いやいや、散歩って……? バトラーさん、何を言って……?」

「五十嵐君。今の君はどうにも熱くなり過ぎていけない。頭を涼ませたまえ。友人の一件、少女らの一件に関して動揺し自責しているのもわかる。だが人探しになった以上は熱くならず冷静に対処しなければならぬだろう」

 ただし熱い志を否定はしていないがね、と付け加えて。

「合縁奇縁ながらもギリシャ、カリテアのビーチだ。眺めは絶景だよ、まさしく。これでも飲みながら海辺を散歩してると落ち着くものだよ」

 そう告げてひゅっと五十嵐の方へ何かを放り投げた。

 五十嵐は反射的に手を出すとパシッと小気味よい音を鳴らしてひんやりとした固い感触が手の平に伝わった。缶コーヒーの様だ。何時の間に買っていたのか、どこに持っていたのか相変わらずわからないのに執事だしなで納得出来る自分が少しアレに思えた。

「『keyコーヒー』だ。私も長らく愛飲している味の良いものでね」

 にこりと笑みを浮かべてバトラーは背を向け背中越しに手を軽く振って歩き出す。

「え、いやいや、でも探さないと……!?」

「なぁに、一〇分もしない内に再開しようじゃないか。今は小休止と行こう。それじゃあ私は近くで何か無かったか地元民に尋ねてくるから休んでいたまえ」

 それバトラーさん休んでないよな、と内心叫ぶもバトラーは背中を向けて去っていき、人混みに紛れて見えなくなってしまう。

 残された五十嵐はぽりぽりと頭を掻きながら、

「しくった……、気ィ遣わせちまったなあ……」

 確かに自分でも怒りに呑まれかけていたと今になって思う。だからこそバトラーに気を遣わせて、その上単独で探しに行かせた事を申し訳なく思った。

 ただこのままじゃ冷静さは欠ける気がして、好意に甘えようと苦笑交じりに結論付ける。

 プルタブを指でひっかけて快活な音を鳴らし缶を開ける。

「……うめぇ」

 程好い苦みとキンキンに冷えた冷たさが五臓六腑を沁み渡り、脳内を清涼にさせるかの様だ。飲んだことのない銘柄だったが、これは好きになれる味だと得心が行く。

 片手に缶コーヒーを持ちながら神妙な表情で五十嵐は歩き出す。

「夕方はこんな綺麗な海なんだな……」

 夜中とは気色が変わって大違いだと思った。

 全部呑み込む悪魔の様に真っ黒な世界とは反対の様に上質なアクアマリンの輝きを照らす陽光で七変化させて煌びやかに輝いている。自分達が恐れた海とは何もかも違う。

「顔色変え過ぎだっての。コノヤロウ」

 愚痴を零した。理由何て随分理不尽な理由だが何ともなく愚痴を吐く。

 海岸越しの固められたアスファルトの道路を右手に広がる海に愚痴を吐きながらただただ淡々と歩いてゆく。静けさにとても自分の知る昨晩の海とは思えず、また戦場なんて嘘だったかの様な光景だ。

 左手には何名もの地元民や観光客と思しき人々が何気なしに行き交っているけれど海の効果なのだろうか、自分一人だけの世界にも思えてくる。静かな空間が感じられていた。

「オララララ……。黄昏てるじゃあねえか、五十嵐雷よぉ……」

 本当に素敵な海辺だった。ただただ見ているだけで満足したかった。

 この海であんな醜態晒す事無く旅行気分、観光気分でこの地を訪れられたらどれ程幸福だったのだろうか。

「……ま。金無しの俺にゃ関係ねえけどさ」

 だよなー、と独り言を愚痴てみたりして足を進めてゆく。遠くに見える大きな観光船等が実に外国っぽさを醸し出して少しの間だけ五十嵐は何もかも忘れる心地になった。

「……オーイ、小僧よぉーっ!? 素通りはねぇんじゃああるめぇか!? こっちだぞ、こっち。オーイ!!」

 歩きながら喉の奥にコーヒーを流し込む。苦い。

 だが丁度いい。今、湧き上がった。観光気分に浸っている場合なんかじゃないだろう、と言う熱い感情をしばし落ち着けるにはコーヒーの味は最適だった。

 言われた通り、一〇分くらいこうしていたい。

 コーヒーを飲みながら海辺を散歩する生温い時間を過ごしていたいと思う。

「そうすりゃあ人探しも落ち着いてやれるだろ」

 そして今度こそ見つけ出す。戦友は難しいとしても双子の少女だけは見つけ出さなくてはならない。それが五十嵐の今の目標だった。

「いや、だから待てってのに……!! ああ、どんどん離れて行きやがる……!! オメェらあ、追い掛けるぞ!!」「今、僕らは水に何度石を跳ねさせられるかで忙しいです。僕らには遊ぶ権利がある」「むー、深長町の奴上手いですみん。ミーも負けられないのですみんっ!!」「お前ら何でそんな懐かしい遊びに興じてやがんだ、オラァッ!!」

 そして一〇分後にはまた頑張ろうと固まっている意思を更に練り固めた。

 探し出せるのかって、脳内に声が聴こえた。

 その声に『探し出してみせるさ』と強い語気で内心に吐き出す。

 何も手掛かりはないけれど、一生懸命駆け回ってやると胸の中で誓いを立てる。そしてその感情は胸の中で清々しく躍動して走り出しそうだった。こうしてはいられない。頑張らなくちゃ、と駆けだしそうな感情を。

 抑える事も無く五十嵐はコーヒーを一気に飲み干して、

「待ってろよ……、必ず見つけ出してみせる」

 そう、呟いて一気に駆けだした。意味も無くただ走りたかったから駆けだした。

「駆けだすんじゃねェよ、そしてこっちが待ってろよと言いたいわド阿呆ッ!!」

「もろばべんっ!?」

 だがスッテーンと空中で一度回転して転びかける。何かが足に引っ掛かった感覚に驚きを覚えながらも五十嵐は「と、とっとっ……!?」とどうにかバランスを取りながら、その場に転ぶ事を押し止めてバッと背後を振り向いた。

「誰だ!!」

 大声で叫びながら背後を振り向くとそこには意外にも大人数がいた。

 見覚えのある姿が並んでいる。銃器を持った青年、ディエチ=トッレ=デル=グレーコ。衝撃波を起こす美女グリード=アルタムーラ。その他に覚えある姿だ。五十嵐は戦闘していない為に印象に残っていないが他に深長町追懐、オスクーロ=コモの姿も見受けられた。

 それだけで理解した。追ってきた船員達である、と。

「お前ら……!!」

 何を持ってきたのか簡単にわかる。商品である自分達を追い掛けてきたのだ。

 道具として売り捌く為に。

 故に瞬間的に五十嵐は身構えた。

(備蓄電気は大丈夫……、屋敷を出る前に充電しといたしな……)

 逃げる手法程度には使えるはず、と動揺を落ち着ける形で心中吐露する。

 そしてその五十嵐の行動を見て勇ましいな、と感じた一人の男が愉快そうに笑った。

「オッラッラッラッラ!! 昨晩、散々ボコられたと訊いたが……オラララァ……、存外全くへこたれていねーと見える。ララ、いいぞ、そう言うのは好きだぜ俺ァ」

 そう渋い声音で喋る男性に対して五十嵐は目を向けた。

 一番奥に立つ大柄で長身の男だった。

 その男がこちらへ向けて歩き始める。男性に道を開ける船員達は口を揃えてこう言った。

 ――艦首

 その言葉の意味を理解した瞬間に五十嵐雷は全身に緊張感を走り巡らせた。

 まるで全身麻痺する様に痺れる感覚を走らせた。

 圧倒的覇気を有するこの男を見据えながら


【続】

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分かる人にはわかるキャラ、フェリス=グナティルム。

オリキャラの中では作者的に気に入ってるキャラなのだ……色々爽やかでね!!

そして新キャラのリアフ=マウナ=ケア。並びにエヴァンジェリン=エテルになりますね!!

リアフな恋模様に関しては……ま、追々ね。

そして最後に艦首さんです……!! 次回は艦首と五十嵐の対決になりますね……!!

では次回もお楽しみに!!

と言う体の第一四話をよろしくなのですー♪

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Re:第一四話『相反オカーレンス』 ( No.50 )
日時: 2013/02/22 20:27
名前: 迅風

今回は長くなる文章量から基本一万字を心掛けている私。

まあ、突き抜けるが。←

それで今回書いてみたら三万字でしてねー。サブタイトル一つじゃ済まないので三話に分割してしまえと言うノリで三分割ですよ、はっはっは♪

さて、連続更新最後こと第一四話。

ごゆるりとお楽しみくだされば恐縮です!!


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 第一四話『相反オカーレンス』


        1


 自分の目の前に佇む男が誰なのか。五十嵐は初対面ながら理解している。

 艦首。

 その意味が示すのなんてただ一つ。あの船のトップ。自分達を輸送しようとしたあの船の頭と言う事になる。一度も見なかった姿だ。騒ぎの中でも一度も姿を現さなかった。

 身を包む軍服の様な服装に赤と白を基調としたコート。そして首から上にある顔立ちはハリウッドスターの様に深い造形だ。黒いサングラスも実に格好よさを際立てる。

 だが、

「何でウサミミ!?」

「オッラッラッラ!! ツッコミはスルーするぜ、五十嵐よぉ……ン〜〜〜〜ッ」

 ウサギ耳の形状のピンクの頭巾を被っていた。髪の毛がそこからはみ出している分、格好よさはしっかりあるが、ウサミミ頭巾が全ての調和をシュールに着こなしている。

 何だ。あの船の船員は皆何処かおかしいのか、とツッコミを入れたくて仕方ない。

 しかし緊張感を持て俺、と内心五十嵐は呟いて。

「……お前があの船の艦首なのか?」

「オオ、そうよ。畏怖を込めてゴンザレスと呼ぶがいいぜ、オララララ……」

 ピコピコとウサミミが曲がっては伸びてを繰り返す。

「へっ、生憎畏怖なんて抱いてねーっつの!!」

 強者のオーラは感じるが気迫負け等見せてたまるものか、と五十嵐は強気な発言をした。

 対して艦首は小さく「……ゴンザレスって呼ばないのかよぉ……」としょんぼりとした表情を一度見せたがすぐに仕切り直して、

「……まぁいい。ともかくコチラから言う事は一つだア」

「なんだよ」

「『なんだよ』は、あるめェ。分かってるだろうがよォ……、戻ってきな。そして売られろ五十嵐雷……」

 ピコーン!! と、ウサミミが真直ぐ伸びる。

「ハッ。そんなクソな要求誰が飲むかよコノヤロウ!!」

「ま。だろうな。俺が言われたとしても呑まねぇわな、こんな案件なんざ」

 ウサミミがやれやれとばかりに左右に揺れ動いた。

「わかってるじゃねえか」

 ニヤリ、と不敵を笑みを浮かべて五十嵐は告げる。

「俺はお前らの商品なんかにゃならねぇ!! 金を借りたのは感謝してる。だが商品にはならない。金は働いて必ず返す。……それじゃダメか?」

「オッラッラッ!! ……面白い事を言うな、オメェは。中学生が六千万なんざ大金、働いて返せる見通しがあるとでも? 収入が高いのなんざ大概ガキにやらせられない危険な職業だ、容認出来るかって話だ。それなら若い臓器売り払った方が元手なんだよ」

「……ま、だわな」

 認めるところだった。実際、中学生の自分では働ける場所は限られているし、収入が高いのは大概危険な仕事になる。それなら高い臓器売った方が借金返済出来るだろうと言う話だった。

 だがそれには今後がない。明日がない。

 それを認められるわけは無かった。

「オッラッラ。で、如何する? 金もねェ。となると昨晩みたく逃げるしかねぇか、大人しく捕まるかだが……どっちを選ぶ?」

「そりゃあ逃げるに決まってるぜコノヤロウ」

 ピシッ、と右耳が五十嵐を指さす様に伸びた。

「オララララララ!! 面白ェ事を言いやがるガキだ!! 昨晩、ウチの船員に手も足も出なかった身の上で本当に逃げ切れるとでも思ってやがんのか?」

 愉快そうに顎に右手を添えてニヤニヤとした余裕の笑みを浮かべている。その顔を見ていて五十嵐は思った。

「とりあえず、そっさな……」

 その顔を驚愕に染めるのは愉しそうだ、と。

「昨日までの俺と思ってると痺れるぜっ!!」

 けたたましい音が五十嵐の手から弾き鳴った。その音に気付いた艦首はすかさず上体を後方へ逸らす。同時、上体があった場所を五十嵐の手刀が平手の形で振り抜かれた。手に蓄積した電力を平手として叩き付けるスタン攻撃。

 しかし躱される。けれど五十嵐にとって、それは予想の範囲内だ。

 すかさず手刀をそのまま剣の様に振り抜いた。

「チェストォ!!」

 斜め一閃。左斜め上から右斜め下へと一直線に電撃が走る。電撃の剣こと電剣(サンダーソード)≠ニ命名された技だ。だがその動きを艦首は動じた様子もなく後ずさりする事で躱した。それには流石に驚いた。

 目で語る。

 ――結構速い攻撃なんだけどな……!!

 ――オラララ、まだまだ手緩いぜ小僧

 交錯する視線が会話を成り立たせ、一撃も見舞われない行動が気持ちを震い立たせて、五十嵐の攻撃をより加熱に電熱させる。

 残された手に熱が募る。人差し指に電気が蓄電されてゆく。

 電気の銃撃銃電≠ェ加速と共に撃ち出された。

 バヂィ、と音を鳴らし艦首の左の頬を電気が霞める。遅れて血液がピッと僅かに飛ぶ。自らの頬に傷がついた事を実感し実体験した艦首はニヤリと大きく笑みを浮かべた後に。

「オーララララァッ!!」

 突如、五十嵐の体躯がグンッと引っぺがされる。襟元を掴まれて引き寄せられる様な不躾な感覚が体の所々を走ったと同時に五十嵐は艦首から距離を離された。

 誰だ、と意識しようにも視線を向けた方向に誰一人いやしない。

 なのに引き離される。そして近くの建造物の壁に背中から打ち付ける形で停止した。

「がっ……!?」

 何だコレ……、と脳裏が驚愕に染まったと同時に理解した。

「お前も『定式』持ちって奴なのか……!?」

 スキルこと定式知らず。その存在が船員に何名もいたのだ。それだけで可能性は考えられそうなものだった。

「オッラッラッラ……」

 そう呟きながら左手の中指を立て右手で頬の血を弾く男は愉快そうに告げた。

「いんや。厳密には違う代物だア……、そもそも定式持ちでもねぇしな……オララララ」

「だが……こいつは……!!」

 全身に力を込める。だが体は身動き取れずにいた。

「オッラッラ……、動ける要素はねぇぜ、俺相手じゃあなァ……」

 そのままジッとしていな、と呟いて。

「深長町。コイツを眠らせて『サンタ・ルジーア号』へ運べ」

「了解です。僕が労苦を患う権利はないですけどね」

「部下への艦首からの命令だア」

「わかってますよ。命令を訊く受ける権利が僕にはある」

 仕方ないな、とばかり深長町がこちらへと近づいてくる。

 拙い。そう感じた。この流れだと催眠でもかける定式持ちの可能性が浮かんでくる。そんな事になったら自分の未来は死だけだ。焦る気持ちが満たしてゆく。だが同時に冷静な気持ちが存在していた。

 何となくだが自分を縛る正体に憶測ながらも推測をつけて。

 五十嵐雷はやるしかないと断じて、自分の身体から電気を周囲へ走らせた。

「!?」

 深長町の目が見開かれる。艦首が去ろうとしていた最中、首をこちらへ勢いよく振り向けた。周囲を熱する巨大なエネルギー。電力が辺りにバリバリと音を奏でて放電していた。

 この技の名は自華発電(アクシンデントディスチャージ)=B

 端的に現象の名前を語るならば放電現象。体内に蓄積した電気を周囲へ空気を伝わらせて解き放つ。五十嵐にとって、彼の定式的に可能な術であり一番強力な効果を期待出来る全方位攻撃に相当する。その火力――否、華力は象の動きをも止める威力を発揮する。

 身体の皮膚と言う皮膚に痺れが走る。

 五十嵐雷にとって心地の良い痺れが感覚として表面を走り、毛穴と言う毛穴から針の様な感覚が突き出す様で、その独特な感触を五十嵐は頼もしく思う。

 あの日から自分が授かった定式は。

 常識的ではない定式は。

 必ず自分の助けになってくれるのだから。走り輝け、と口を小さく動かした。伝わせてあの男の元まで届けと強く願う。

 ――行け

 その声を合図に五十嵐雷の体全身から大量の電気が電撃となり激震する。放電の切っ先が艦首へ向けて槍の様に迫ってゆくその最中。艦首は、アンサンブル、と呟き、

「アクセント=v

 ぴゅっと右腕を振った。

「?!」

 瞬間、体躯が躍った。壁に張り付いていた体が再びグィッと引っ張られたかと思えば体が《バッシャァン!!》と言う大きな水飛沫を立てる原因となっていた。塩水が体を包み込んで電気が周囲へ四散してゆく。

「しまっ……!?」

「オララララ……。無念だなァ、必殺技が敗れる光景ってのァよオ」

 くっくっと中指を伸ばした手を海の方へ向けながら艦首は憎たらしい愉快な笑みを浮かべて五十嵐を見据えていた。ウサミミが胸を張る様に踏ん反り返っていた。

「テメェ……、何しやがった……!!」

「種明かしはする気はねェさ。ただまー、アレだ。電気使いともなりゃあ海水は苦手だろう。放電しかけのところに流動体だからな。電気も放散しちまったろう、オラララ……!!」

「ぐっ……!!」

 事実、五十嵐の放出しようとしていた電力は塩水に流されて霧散し水の泡になっていた。真水ならまだしも、海水で更に膨大な量を前に一個人の備蓄電力は散り散りになっていく。

 僅かに体内に備蓄電力があるが艦首に牙剥ける程の威力は有していない。

「さて、これで五十嵐。オメェは無力化した様なもんだ。後は船へ連れ戻すだけ。だが、まあ……一つ尋ねておこうか。もう一人のガキは何処へ行った?」

「!!」

 その言葉を訊いて五十嵐は確信した。

 戦友が捕まっていない事に。

 そして同時に理解する。

 捕まっていないと言う事はシープ≠ノ喰われたか、はたまた重傷ながらも身を隠しているのか。だが昨晩の夢がどうしようもなく嫌な予感を駆り立てる。だからこそ、吐き出してしまったのかもしれない。この言葉を。

「……んだよ」

「オウ?」

 ギッと艦首を見ながら悲しみそのままに言い放つ。吐き捨てる。

 もしかしたら生きているかもしれない可能性を考え追手を失くす意義を僅かな希望として抱きながらそれを覆い尽くす絶望感をそのまま吐き捨てた。

「死んだよ……、あいつなら……死んだ可能性が高すぎるんだよ……何処にもいやしねぇんだよ、アイツは!!」

「……?!」

 その言葉を訊いて艦首は嫌に驚いた顔をした。だが、すぐに表情を元に戻すと「そうかい」と簡素な返答を返す。何かを考え込む様に顎に手を当ててふぅむと唸り始めた。

「……何、考えてやがんだ……」

「ンン? いや、なぁに……」

 艦首は少し隙間を空けた後に、

「死んだってのが匿ってるだけなのか、どうなのか判断してるだけよ……。となると俺らの儲けも減っちまうって事になるからなア……」

「くっだんねぇ事考えて……!!」

 ギリ、と歯を食い縛って五十嵐は吠える様に言った。

「俺らの……俺達の人権を何だと思ってやがんだ……!! 人を売り買いしやがって……!!」

 その言葉に艦首はハッと息を吐き捨てて答えた。

「人権? ンなもの今も当然あるに決まっているだろう。ただ単に俺達がオメェの人権を見て見ぬふりしているだけでしっかり守られているさ。だから安心しておけ小僧。オメェは商品だが五十嵐雷と言う個人である事実は生涯一度も変わりゃあしねぇよ。オメェはオメェだ。売られる立場であってもな」

 だから俺を憎む権利がオメェには十分あるのさ、ニヤリと微笑みを浮かべて独特な笑い声を発してゴンザレスは左手を軽く振る。

 すると海水に浮いていた五十嵐の身体がぐんっと持ち上がり、陸地へどさっと言う音と共に下ろされた。

「誰か毛布持ってこい。ガキに風邪引かれたんじゃあ目覚めが悪ィ」

「それなら初めから海に落とさなきゃいいんじゃないですかと僕には言う権利がある」

「阿呆。海に電気流さねぇと辺り一帯どうなるかわからねェだろバカ」

 ハッと両手をお手上げの様に掲げて呆れた素振りを見せた後に、艦首の命令を訊いてきたのであろう船員の一人が大量の毛布をぼふっと五十嵐にかけて水を拭き始めた。

 対して五十嵐は目の前の男が悪人なんだか何だかわからなくなってくる。

(妙に人情味溢れる部分があるっつーか……。ああ、いやダメだダメ。惑わされるんじゃねえ。こいつらは敵なんだから……!!)

 毛布を持ってきてくれた事に関して少し感謝してしまいそうな気持を振り払う。

 振り払うに少し遅かったのが事実だが。

「よし、運べ」

「人一人分は重いですよ、と愚痴を零す権利が僕にはある」

 毛布で全身をくるまれたロール五十嵐が運ばれようとしていた。首から下をもふもふの毛布が巻き付けてロープでしっかり縛られている。

「ホウェン!?」

「何故、英語で答えたのか僕は首を傾げる権利がある」

「いやいや、お前発言まどろっこしいよ!! そして何時、捕まってんの俺え!?」

「先程だねと僕は質問に答える義務はないけど律義に答えてあげるよ」

「うっさいわ!!」

「オララララ……!! 憎まれ口を叩くのまァ度胸あっていいじゃねぇか……、と言ってやりたいが五十嵐よ。命数尽きたな」

 シュピーン、とウサミミが勝利のVマークの形に勇ましく伸びた。

「だからお前もそれの所為で緊張感欠けるん」

「運べ」

「ちょいとぉ!?」

 ゴンザレスのその一言を皮切りに部下二人の手によって五十嵐が船着き場へと運ばれ始める。周囲の一般人達は皆何をやってるのかな、と呟き、映画の撮影と勘違いした数名が携帯で写真を撮っている。数名は面白い見世物の様にクスクスと笑っていた。

 そんな和やかな問題じゃないんだけどな、と叫ぶも現地語を話せない五十嵐の言葉は通じなかった。

「言葉の壁だと……!?」

 先の少女達やディーヴァは普通に日本語で話せていた為に失念していた。

 とすると助けも呼べない。混乱した頭は『SOS』とも叫ぶ事を忘れて、毛布に包まれた五十嵐はわっせわっせと運ばれてゆく。

 その時である。

「お待ち頂けますか、皆様♪」

 清い響きの声が響いた。女性的な優しい声に僅かに強きな成分が入っている声。

 土御門睡蓮である。

 突然のメイドの出現に驚いた深長町追懐達は目を見開いて、

「結婚してください」

 男性陣大半が何処からともなく薔薇の花束を持参してプロポーズする。

「違うだろコノヤロウ!?」

「何が違うか!! メイドさんだぞ!? 美人のメイドさんだぞ!? 結婚くらいいくらでも申し込んでやるわぁ!!」

「男性陣全員何を言ってんの!?」

 その言葉に異論を唱える者たちが現れる。

「待て!! 俺達二人は、男の方が好きになってるから違うぞ!?」

「その異論こそ何言ってんのコノヤロウだけどな!?」

 五十嵐雷は知らない。彼らが昨日までは普通に女性が好きな人種であった事を。一夜にして訊くも無情な恋愛傾向になった事を彼は知る由もない。

 そしてその発言でしばし冷え切った様な空気に堪え切れず、艦首がコホンと咳を一つ。

「オララララ……、で? こんな場面に全く見知らぬメイドさんが何の様なのかねエ?」

 土御門もにこりと笑顔で「とりあえず皆さん、ごめんなさい♪」と華麗にプロポーズを一刀両断した後にすっと視線を艦首へと見定める。

「私は天王州家のメイド。天王州アテネ様にお仕えする土御門睡蓮と申し上げます」

「天王州……ね。日本で三大名家、御三家とも称される名家だったな。そんな奴がギリシャにいたとは思わなかったぜ、オララララ……。近場で言えば、コリントス家のメイドかと思ったが……」

 違ったか、と呟いて。

「さて。その天王州家が何の用だァ、オッラッラ」

 本題を話してみろ、といった態度で艦首は土御門を見定めた。

 その目に動じる気配もなく淡々とした口調で土御門は答えた。

「単刀直入に申し上げさせて頂きます。五十嵐雷君をこちらに引き渡して頂けますか?」

「突発的に何を言ってやがらァな。何処の誰とも知らねェメイドに渡す理由はねェな」

「まぁ、そう仰ると思っていました」

 ですから、と土御門は呟いて。

 自分の背後に置いておいた黒のアタッシュケースを手に取って前へかざした。パカッとケースを開きながら彼女は告げる。

「ですから提案です。こちらで彼を買い取らせて頂けませんか?」

 ばさっと大量の紙幣の音が聞こえた。一万円の束が幾つもある。合計金額果たしていくらになるのか五十嵐にはとてもわからない。

「ふぅむ……」

「金額にして三億は御用意しましたが?」

「六千万で構わねぇさ。……フム」

 顎に手を当てながら艦首は土御門の方へと歩み寄ってゆく。そして数多の紙幣の一束を手に取るとウサミミをピコピコ動かしながら本物だな、と小さく呟いた。

 そして後ろを振り返らぬまま部下達へ声を発する。

「オイ、オメェら。五十嵐を放してやれ」

「……いいのですかと僕は興味がないながらも進言しておく権利がある」

 呆れ混じりに深長町が呟いた。

 その声に構わん、と気にした風もなく艦首は答えると。

「金を払って買われた以上、五十嵐はもう売却済みだ。買われた以上は難癖つける必要はねェだろうよ」

 そう呟きながら船員達の方へ戻りつつ、解放された五十嵐の頭に右手を置いて、

「運が良かったじゃねェか五十嵐。オメェ、救われたぜ文字通りな」

 そして土御門へと向けて声を出した。

「そして慈善事業じゃあねーんだ。借金六千万はきっちり働いて返してやりな」

「え、あ、いや……!?」

 それ以前に自分としては驚きなのだ。自分の代金を払ってくれる者が現れた事態に。話には全く訊いていない展開に五十嵐はただただわたわたしていた。

「それでは……五十嵐君をこちらへ渡して頂けるんですね?」

「そうなるな。ま、ソイツだけだがな。六千万の代金分、しっかり返してもらうんだな、オッラッラッラッラ……!!」

 金を手に入れた以上、五十嵐の役目は終わり。

 そう告げている態度で満足げに艦首はポケットに手を突っ込んで土御門達に背を向け、歩き始めてゆく。そんな背を見据えながら五十嵐が期せずして叫んだ。

「待ってくれ!!」

「……あん?」

 切羽詰った様な声で問い掛けた。

「……俺以外の連中はどうなるんだよ……!!」

「オッラッラ、まぁもう一人に関して言えば少し割には合わねェが……。一つ言っておいてやろう。そこの土御門と言うメイドさんが他人数の代金を出させる為に、五十嵐。オメェが全員分働いて返す、と言ったところで俺は金を受け取らねェぞ」

「んなっ……!?」

 五十嵐は自分の考えていた通りの内容を否定され絶句する。甘えるようだが天王州家に金銭を頼み込んで、自分が必死で働いて返すと言う考えが少しだが浮かんでいた最中だった。

 何で、と消え入りそうな声で問い掛けた。

「何でも何もありゃしめぇ。お前にとっちゃあ友人だろうが、天王州の家にとっちゃあ少しの温情措置に過ぎやしねえ。迷惑のかけ過ぎになるだけの話だ」

 ウサミミがいけないよとばかりにバツ印を模った。

「ぐっ……」

 正論だと思った。三人の存在は自分にとっては何とかして助けたいが、その金銭を天王州家に頼るわけにはいく道理がない。その上、何で自分に金を出してくれたのかすらわかってはいないのだ。この上更に頼み込める理由は無かった。

 甘ったれな考えだったと反省する。

「だからオメェは自分の借金を返す事だけ考えて生きていきな」

「……ああ」

「だが一つ言って於いてやろう。あの女子二名に関してはすでに決着済みだ」

「……はっ!? それ、どう言う……!?」

「オッラッラッラッラ!! そこは守備義務だなア、オッラッラッラッラッ!!」

 一体どんな決着を迎えたのか告げる事も無く動揺する五十嵐を置き捨て艦首は背中を向けて歩きながら左腕を高く上げて軽くひらひらと振った。

 じゃあな、と言う簡素な声が聴こえるかの様であった。

 まるで何事も無かった間柄の様に。実に素っ気なく友人に別れを告げるかの様なある種の親しさすら感じさせる程に呆気なく。艦首、そして船員達はその場から遠のいていった。

 そうして夕闇が暗闇へと移ろい始める時刻。

 その背中をただ見続けながら五十嵐はポツリと呟いた。

「……土御門さん」

「何ですか?」

 背中を向けているメイドへ向けて振り向かないままに言葉を宣言する。

「六千万。必ず働いて返します。……払ってくれてありがとうございましたっ」

「払ったのはアテネ様ですから」

 お礼はあの方へ、と朗らかな声で呟いた後に、

「それでは五十嵐君は今日からウチで頑張って働いてくださいね♪ 執事見習いとして♪」

「ええ、必ず何か仕事見つけて――……」

 そこではてと頭に疑問符が浮かび、

「……え?」

 聴きなれない単語に何とも間抜けな声を零すのであった。


        2


 時刻はすっかり夕刻を過ぎ、辺りは黒の世界。深夜間近に突入していた。

 昼間、夕方に美しい光景を光り輝かせていた海も今では黒の大海へ変貌を遂げている。視界の悪い闇の流水。そんな世界の中で嫌に目を引く存在が水飛沫を立てていた。

「■■■■――!!」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」

 その姿の正体は羊君、そして近隣の鮫の親玉フェローチェの雌雄を決する戦いであった。

 羊君とフェローチェはまさしく一歩も引けない戦いを繰り広げている。羊としては今にも一歩引きたい形相、ただし仮面で判別は出来ないが。対する鮫は更に一歩食い込むのに必死の形相だ。

 光景はまさしく窮地。羊の下半身は鮫の口の中に納まっていた。

「■■■■――!!」

 声にはならねど威嚇の叫びとなって零れる重厚な鳴き声。

 羊は雄々しく叫びながら鮫の頭部を何度も殴りながら、片方の腕で食われまいと必死に抑え込んでいる。少しでも気を抜けば一気に持って行かれる事だろう。フェローチェもフェローチェで引く気配はなく、一気に食い殺そうと顎に力を込める。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ロッ!!」

 ギラリと輝く瞳は物語っていた。『ククク、中々やるではないか小童』と、でも言うように。それに対して羊も『お褒めに預かり光栄ですよ』とばかりに腕に力を込めた。

 死ぬわけにはいかない。

 何度だって自分は告げてやろう。自分は死ぬわけにはいかないと。

 死ねない理由があるんだから。

 その一念で羊は着ぐるみ越しに拳を握りしめた。この一撃が届くように祈りながら。鮫一頭を倒し切れる様に微力ながら残ってる力を込める。フェローチェとの戦いは昼間を越えて何時間もかかった。子分の鮫たちを倒す手間もかかってしまった。

 物語るには中々長い時間が。同時にそれだけ奮闘した鮫にも敬意を払い、

「……!!」

 迫る攻撃に目を見開くフェローチェの頭部に痛烈な一撃を見舞う。

「■■■■――!!!!」

 サメ肌の痛々しい感触が拳を擦るが滲み出る血にも気にする事は無い。岩盤を殴った様な硬さを実感すると同時に、相手の意識が遠のいていくのが何となく羊にはわかった。

 が。

「クァロロロロロロロロロロロロロロロロォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

 そこで相手も最後の力を振り絞る。グパァッ、と大きく口を開けてガブン、と羊の体躯に牙を突き立てた。鈍い痛みが襲いくる。だが完全な威力は無かったのだろう、牙は皮膚に僅か突き立っただけでポロポロと零れ落ちて海中へ消えてゆく。

 少し遅れてフェローチェの身体も鳴き声一つ上げる事無く海へと沈んでいった。

 羊は強敵が去った事を認識してドッと全身から緊張感を解いた。疲労感半端ないや、と苦笑の笑みが零れる。

(全く……白桜見つけられず、サメと格闘してるだけの一日って……僕何やってるのさ)

 何とも言えない情けなさに小さくため息を吐き捨てる。

 その後にハッと気づいた様子で羊は着ぐるみの中の身体を、胸元をぽふぽふと叩いた。すると小さく硬い感触と共に《チリンッ♪》と涼やかで響きのいい音が洩れる。

(良かった……、戦っててどっかに落ちちゃうとか、なくって……)

 ホッと一息ついた後に羊は周囲へ視線を彷徨わせた。

 鮫との戦いで散々逃げては隠れ待ち伏せ攻撃して、と四方八方へ動いてしまった。当初の場所より遠くへ来てしまった可能性が高い。じーっと見ればそこそこ遠い場所に街明りと姿が見える。

(……何か結構沖の方へ出ましたね、僕も)

 戦っている間に随分離れてしまった様だ。

 こう暗くなっては散策も最早ままならないだろう。羊はため息を一つ吐き出し、同時に白桜を発見できる可能性も大きく減ったであろう事を自覚しながら、本当どうしよかなと小さく呟きながら、街へ戻る事とした。

(でも何処かへ隠れておかないとなー……)

 騒ぎになると面倒ですし、と内心小さく呟いて。いざ、帰ろうとした時である。

 羊は何か異変に気付いた。バッと視線を走らせた最中、目に映る景色に気付く。

(……ん?)

 そこには船があった。海なのだから船があって当然だが。問題なのは船の数だ。大型のクルーザー船と思しきものが一艘。その周囲にびっしり存在する小型船が合計十八艘ある。いったいなんなのだろうか、あの数はと驚く。

 だが同時にマズイのではと感じた。

 嫌にクルーザー船の傍まで接近している。このままでは衝突しかねない程に。一体全体クルーザー船の船長は何をしているのだと問い掛けたく成る程だが。

 唯わかる事は曲がるにももう無理な程近いと言う事か。

(遠いけど声は聞こえる……。一方的にだけどクルーザーから声が……)

 多分『離れなさい』的な意味を言っているのだろう。そう理解して羊は今日一日で培った高速泳法を発揮して船と船団の方へ一気に近づいてゆく。

(アレだけ声を発しておきながら反応が無いのも気になる……!!)

 無人船と言う事もあるまいし。

 水中にとぷんっと潜り潜水で速度を速めながら羊はぐんぐん近づいてゆく。距離としてそこまで離れていないのが幸いした。そうして船団の一番先にある一隻に近づくと、ぷはっと息を吸いながら海面から顔を出した。

 その際に船のマークに描かれた文字をふと見る。文字には『ORIZZONTE』とあるが、羊には何を意味しているのかが分からなかった。

 だが船内に一人の大男が酒瓶を手に大いびきをかいて寝ている姿はわかった。

 つまり、

(……寝てるの……!?)

 居眠り運転でこの衝突一分前みたいな状況になっていると言う事なのか。目の前の男が寝ていて、何故かわからぬがこれだけの船を揃えて不用心にも寝ているのだ。

 時間が無い。後を考えるでもなく羊は叫んだ。

「■■■■――――――――――――――――――――!!!!!!!」

 最大級のボリュームで。目を覚ませ、と化け物の声を活かして声高く吠えた。

 その声に男は「うぉう!?」と言う声を上げた後に何故だか金属音の様な音が数回響いたが、そんな事に気を留めている暇はない。起きて舵を取れと言いたかった。

 だがここで男は寝ぼけたのか船の中に潜めてあったと思しきライフル銃を構えた。

「誰だテンメェ!! 我様を誰だと心得てやがるべえ!!」

「■■■■――!?」

 予想外であった。

 まさか自分達が乗ってきた船と同じで密輸船か何かなのではないかと思い、羊は即座に船を蹴って後方へ勢いよく飛び退いた。その影響で船がぐらりと揺れて「我様はロ――お、おおぉおおお……!?」と言う驚きの声と共に銃撃が天へ向かって発砲される。

 その音に驚いたのかクルーザー船の船長らが即座にこちらへ双眼鏡越しに目を向けた。

 視線がこちらへ走ったのを感じて羊は手を振って、早く航路を取ってとばかりに手を振った。

 それが悲劇を招くとは思いもせず。

 続く声は頼もしい声では無かった。どころか正体を確認すべくライトで羊は夜の海に照らされた。そして夕闇に浮かび上がる姿。それを見た瞬間、クルーザー船からもライフル持った男からも悲鳴が上がった。

 この時、羊は気付いていなかった。

 鮫との戦いを経た事で。

 自分の姿が血を飲み干す様に全身に浴びた化け物の姿となっていた事に。両方から悲鳴の声が上がり驚愕の声が満ちてゆく世界。羊はただただ茫然としながら左右を見比べていた。でもどちらの目に映るのも『消えろ化け物』とでも言いたげな恐怖の目で。

 だから止める声すら上がらなかった。

 無理矢理に切られる舵を。人の腕を。

 そして急カーブした先に待受けるのはクルーザーの先端、そして船団の数々であった。鈍く重々しい音が鳴り響く。そして同時に男が乗っていた船は断末魔と共に撃沈し、クルーザー船も先端が壊れ大きく傾いた。

 それと同時に寒々しい海に熱々とした轟音と爆発が立ち上る。そしてさして時間がかかるでもなくボン、と業火が立ち上り始めた。クルーザー船の方とは思えない。男が乗っていた船の方からだ。だが近場の炎はぐんぐん辺りを侵食してゆく。

 そしてものの数分で目の前には燃え上がる大海が生まれた。

 その光景を見ながら羊はぽかんとしたまま。

 生気のない瞳でぽつりと小さく呟いた。

 ――僕の所為……で……?

 海面にぷかりと浮かびながらぽっかりと生まれた穴にがくりと項垂れる様な心地がゆっくりと精神を侵食してゆき、やがて真っ暗に染め上ってゆく。

 燃え広がる突然の惨事を茫然と見守りながら羊は燃える水平線を愕然と見続けて。

 突飛に起こった出来事に乾いた笑いを、え、と零す。

 そして色彩のない瞳から無感情のまま一滴の滴が頬を伝った。


 翌日の明朝。

 ギリシャの新聞の朝刊は大惨事の一方を伝達し、そして市民はそれを話題の種とするに至る。海岸から見える距離で起きたクルーザー船の転覆事故。船団との衝突。だが、しかし深夜でありながら嗅ぎ付けたマスコミの写真にはこう記されていた。

 『クルーザー船と船団を襲う羊の怪物現る』

 悍ましい姿を夜に闇に見栄えさせる怪物の姿は、船を攻撃した化け物として朝をにぎわせる。仮面の奥の涙一つ無造作に無視決め込まれて。

 そして慌ただしい翌朝は極平然にいつも通り迎えられた。

 いつもと違う日常を送らせてあげろうかと言うかの様に。


【続】

__________________________________________________________________________________


以上、閲読ありがとうございましたー♪

そして五十嵐君、天王州家の執事見習いだよ……ええ……!?←

まあ、冗談としても執事見習いとして今後五十嵐君には頑張ってもらいます!!

そして艦首は流石あの妙な船の艦首と言う事で普通に強いです……!!

ただ次回から出番はほぼ無いですが……!! まだ少しちろっと出したりはすると思うんですけどね……!!

そして羊君……。

ここでまさかの大惨事の引き金を起こします……夜の海に血を流した羊の不気味な化け物、そりゃあ思わず舵を切るさヘタレな誰かが←

あの船団に関してはとりあえず次回補足を入れようかと思います……!!

さて、それでは次回です!! さらばっ!!

追記。2月23日、小説タイトル変更しました。よろしくですー♪

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Re: 最果てのPERIDOT 2/22更新 ( No.51 )
日時: 2013/02/25 13:39
名前: キーst
参照: http://ncode.syosetu.com/n3966bl/

 どもです!お久なのです。K♪E♪Yです。

 ハヤテ君がピンチ極まりない……五十嵐君は天王洲に、双子は……お、ぉぅ。ハヤテの不幸は他人に感染でもするのかな?

 というか、つい反応してしまったぜ『keyコーヒー』……飲んでみたい。

 ハヤテと五十嵐君の立場が逆だったらどうなるんだろーね。双子が気になるけど、今後は関わってくるのかな?

 ハヤテがあんな大惨事に……早くハヤテに救済を……と思わずにはいられないよ。

 まぁ、ね、ハヤテにはいい方に事が運ばれてくれ……だなぁ。以上!感想おしまい!

 また来ますよ……気が向いたら(ぇ)
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Re: 最果てのPERIDOT 2/22更新 ( No.52 )
日時: 2013/02/25 14:54
名前: 李薇

おお…! 題名が格好いい…! と思いながらの参上☆ ノリのリラです!(キリッ

ユウマ「………新橋ユウマですどうも」

エリカ「…あー、新橋エリカです、久しぶりねーっ」

揃いも揃ってスルーしないで!? というわけで、修羅場も終わったことだし初のキャラ感想なのですドキドキ…! 今回は新橋兄妹を連れてきました…!

エリカ「アイとか他にいくらでも選択肢あったんじゃないの?」

いくらでもないよ!? ま、安定感あるコンビだからね…! それにこのメンツなら…エリカが基本的にツっこんでくれるから私はいくらでも暴走できる…!

エリカ「暴走する気満々!? あー、いいや、前置きが長くなる前に感想入るよ!」

ユウマ「だねー…。さて、最初は水中を泳ぐ羊から、と」

エリカ「なんか羊って呼び方慣れないわね…。で、羊は何をしているかっていうと白桜を…。なるほど、確かに定式の事情を知らない羊にとって、名剣白桜はこの状況を打破する希望の光かもね…」

エリカはコメントが真面目だよね…! でも、投身自殺とかじゃなくて良かったよ羊くん…! ハハッ♪

エリカ「それまだ抜けてなかったの!? で、どこにあるのかな…っと探索を続けていると…何かがギラッと輝いて…何か効果音的に嫌な予感がするわね…」

キラキラリーン☆ だったらまだ希望があったんだが…!

ユウマ「いや、余計ないでしょ…。で、現れたのは鮫の群れ、かぁ…。確かに化け物の方がマシかと問われれば微妙だよね…。なんか数多いし、デカいし…」

そこで鮫の親玉が「やっはー♪」と右ひれで挨拶をしてきましたね…!

エリカ「そんな軽いノリなのあの挨拶!? で、羊も笑顔を取り繕って挨拶するけど…まぁ無意味よねぇ!? 無意味よねぇ!? 仮面とか関係なく多分無意味よね!?」

ユウマ「…なんか、鳴き声が面白いよね」

エリカ「そんなしんみりいう事!? 面白いっていうかおかしいでしょ!? クァロロロロって人間が発したら物凄い巻き舌になる音なんだけど!?」

エリにゃんツッコミ大変だなぁ…そしてあっという間に鮫に囲まれる羊!

ユウマ「その字面はかなり絶望的だね…。まぁ、鮫に囲まれる人間でも絶望的なんだけおど羊だとなお…。で、羊にはもう一度出会いたい人がいると…」

エリカ「…へ、へぇ…そんな人がいるんだ…。むぅ、こほんっ。で、鮫の親玉フェローチェは羊を肝っ玉の据わった奴と判断したようね」

羊も羊で「ヘイヘイコイツぁただ者じゃないぜぇ!」と感じたようで…! 熱い展開がくるよ…!

ユウマ「…なんか作者の中で羊のキャラがおかしくなってない? まぁ、どんなわけで羊VS鮫………うん、頑張って?」(←字面がホント絶望的だなぁ、と思っている)

エリカ「一方市街を歩いているのは五十嵐とバトラーさん、か。五十嵐が食べてるのは…スブラキ、か。食べたことないけど日本人には物足りないのか」

そこで颯爽と取り出される醤油…! なるほど、確かに醤油は偉大だ…!

エリカ「まぁ、そうなんだけどさ? よくバトラーさんは醤油持ち歩いてたわね、ってとこはいいの? ………まぁ、執事だしね」(←姉を思い出して納得)

ユウマ「にしてもバトラーさんは本当に子供好きなんだね…。物凄くそれが分かるよ。五十嵐に対して優しいし」

そして急に真面目な雰囲気であるお店は向かう2人…! どうしたのかな?

ユウマ「…まぁ、昨晩全裸だったことを考えればなんとなくわかるけど…」

エリカ「で、向かった先は…洋服専門店フレア。日本にもある、なかなか有名なお店か…。フランスの名家ピュセル家の長女が一代で創立させた店か……へぇ…」(←服を買わないので全然知らない子さっ!)

なんと…! アテネのドレスもここで作っていたのか…! ………あの露出が多いドレスここで作ってたのかぁ…

エリカ「何でしんみり言いなおしたの!? まぁ、確かにあれは大胆だけど…!? で、なんで空気が重いのかと思えば……ああ…服盗んでたのか…。そういや、全裸だったわね海の時点では…」

ユウマ「色々あったからね。確かに全裸でアテネの市街を走り回るのはあれだし…」

でもどんな理由があっても泥棒は泥棒…! 真面目に謝らなくては…! と思う五十嵐くん。まぁ、こればっかりは「ごめんちゃい☆」みたいなノリで謝るのはダメでしょう…!

エリカ「基本的に謝るときにそんなノリはダメでしょう!? ってかはやっ!? こっちがツっこんでる間にもう事が済んでるんだけど!?」

ユウマ「料金さえ弁償さればオッケー、か。…で、このインパクトの強い人はパラスさん…みんなにはパラさんと呼ばれているみたいだけど…なんか凄いあっさりしてたね…」

店の服を盗んでいった少年相手にこの態度は凄いや…! 凄いフレンドリーに話しかけてるもんね…! まぁ、五十嵐君的には色々ビックリだが…!

エリカ「でもホントに凄いわね…。服がないときはうちの出番、ガラスをああ出来たのを評価したいくらい、だなんて…。異国の方は心が広いわねー…」

ユウマ「まぁ…。それにしてもホント執事って凄いよね…。一瞬でガラスが新品同様に……。ホント、メイドとか執事って何なのかなぁ…」(←遠い目)

で、代金も払ったし一件落着…! で、必要な物は、と聞かれると…Tシャツか…! なるほど、いくつも盗むのは気がひけたから盗まなかったのですか…! …夜、寒かっただろうに…

エリカ「で、Tシャツを見ることになったわけだけど…、なんか妙に騒がしい声が聞こえてきたわね…」

ユウマ「現れたのはフェリス、エヴァ、リアフという名前の3人組か…。なんか服のことで色々言ってるみたいだけど…」

それにしても襲われるか逮捕されるってどんな服なんだ…! それはともかく、五十嵐くんの上に乗ってることに気付いたフェリスは謝りながらおりましたとさっ

エリカ「何で語り風に…!? そこへバトラーさんもやってきたけど……おお、知り合い!? パラさんも知り合い…!?」

ユウマ「で、フェリス=グナティルム、と名乗ったところでこの話は終了か……。さて、次の話の感想いこうか。…今回長くなりそうだなぁ…」

迷惑は承知でバシバシ書いていくのです…!(キリッ)←  さて…確かにフェリスは美少女ですよね…! しかもスタイル抜群さぁ! 抜群さぁ!

エリカ「何故強調した!? そしてここでバトラーさんの自己紹介も入るわけだけど…、なんかバトラーさんって凄い紳士って感じねぇ…確かに全員美少女もとい美人さんだけどさらっと言うところがね…」

ユウマ「まぁ、執事だしね。…今回何回言うんだこのセリフ…? まぁ、それはともかく…一人称わっちの少女もといエヴァさん…。………うん」(←コメントできなかった)

まぁ五十嵐くんのこの反応も致し方ないところはあるか…。だってここに至るまでにアテネやら睡蓮さんや、そしてフェリスを見てきた五十嵐君としては……まぁ、この反応になってしまうかな……うん…

エリカ「なんでどっちも最後に諦めたようにうん、ってつけるのよ!? そして五十嵐は大丈夫!? ヤバい音がしてるけど!?」

まぁ…五十嵐くんもあまり言及してはダメなのです…! きっと女性であれば気にするものだからそういうの…! きっと…!

ユウマ「きっと、って作者も性別女でしょ…。ま、いいけど。で、また五十嵐がお空のお星さまになりそうなのをリアフさんが阻止してくれたわけだけど…」

エリカ「ホントに美人よねー……。そして素直かつ天然かぁ…」(←凄いなぁ、自分と正反対な感じだぁ…と思っている少女)

そしてリアフさん…天然ですよねまぁ…。しかも被害者1000人以上とか…! …うん、気付いていない時点で天然だねー…多くの天然を見てきた私が保証する…リアフさんは天然だと思います…!

ユウマ「…ま、男殺しな節があるのはなんとなくさっきのやり取りでわかったけどね。…で、リアフさんは倍率が高い上に気になってる人がいる、と…」

エリカ「まぁ、この動揺の仕方を見れば一目瞭然よねぇ…!? しかも逃亡中、か…。ふっ、相手の方も大変ねー…」(←鈍感相手の苦労がしみじみわかる子さっ☆)

で、ここで気になるのは最初に何故騒いでいたのか、ってことですか…! 事の発端は服選び…まぁ最初の会話でなんとなーくはわかる気もするが…!

ユウマ「確かに身長とのバランスがあれだと服選びは色々大変だよね…。140は確かにちっこいからなー…俺と身長差40だもんなぁ…」

エリカ「解決策はやっぱり大きめの服装か…。もしくはオーダーメイドとかで合わせてつくってもらうかよねー…」

まぁ、服選びの苦労は私もなんとなくわかるのです…! そしてリアフさんが支払いをするわけですが…、ここでエヴァさんの指摘が…! 露出が少なすぎる、と…なん…だと…!?

ユウマ「いや、そんな驚かなくても…。そもそも露出が太もも程度なら全然普通…っていうかそれでも少し多めっていうか…、でもここで赤面しないのは確かに天然だよね…」

キスしてくるかもだぞ、だけで逃げるのは初心だよねホント…! そして可愛いやリアフさん……! 確かにあれだけ美人で恋愛経験皆無とか珍しいや…!

エリカ「で、フェリスは試着を終えて……おお、似合ってるわね。ちょっとくらいブカブカなのも可愛いし」

ユウマ「でも、なんとなくリアフさんがどうなったかを察するとこは流石だよね…。で、探しに行くことになったわけだけど…見つかるかね?」

きっと…大丈夫さ…! さて、そんな清々しいお三方と別れた後、五十嵐君とバトラーさんは海岸沿いへと来ましたね…!

エリカ「海岸沿いには赤い血の痕跡が…。で、まぁ当然ながら戦友の姿はないし、双子の方も見つからないようね…」

ユウマ「そんな五十嵐は自責の念にかられ、更にシープへの怒りが込み上げてきてるようだけど…」

ううむ、見事にすれ違いだからなぁ…。そしてバトラーさんの気遣いによってコーヒーを飲みながら散歩することに…! バトラーさんの気遣い素敵ですね…!

エリカ「確かに熱くなってちゃ何とかなるものの何ともならなくなっちゃうしね。にしてもホント、海って夕方は綺麗よねー…。夜は結構怖いけどさ…」

ユウマ「まぁねー…。そんな所へやってきたのが…」

ゴンザレスさんが来たのです………!!← うわーい♪ オラララ…!

エリカ「テンション高くなったわねぇ!? 急激に嬉しそうになったわね!? しかも、素通りされたけどね」

こら五十嵐くん…! ゴンザレスさんを無視してはダメですよ全く…! そして船員さん達のやってる遊びがなんか懐かしいや…!

ユウマ「確かに懐かしいけど……ってか、作者はどっちの味方なの? で、まぁようやく気付いてもらえたみたいだけど…」

エリカ「気づいてもらえたっていうか気付かせた、っていうかだけどね。そして艦首VS五十嵐か…。まぁかなりの強敵だけど…何とかなるといいわね」

ゴンザレスさんだよー♪ ゴンザレスさん可愛いですー♪←

エリカ「ダメだ作者のネジがどっかにいってしまった…! ええい、このまま次の話の感想に入るわよ…!」

ユウマ「まぁ、ネジは元から結構外れてるけどね…。で、次の話なわけだけど…なんで艦首さんウサミミ…?」

ふっ← でもゴンザレスさんのピコピコ動くウサミミ素敵なのです! これでますます可愛くなりましたね…!←

エリカ「どうしたんだうちの作者は!? で、艦首さんは五十嵐に戻ってきて売られろ、と。…まぁそのために行動してたわけだしね」

ユウマ「…そしてまぁ現実問題中学生が金を稼ぐのは大変だからね…。年齢の壁があるからね…」

そしてバトルの開始なのです…! ゴンザレスさん格好いいですー♪ オラララ…!

エリカ「作者へのツッコミをもう諦めるべきかしら…? にしても流石艦首さんは強いわね…! 本人曰く定式持ち、ではないらしいけど…どちらにせよ凄いわね」

ユウマ「まぁ、伊達に艦首してないからね。ピンチのところで、五十嵐が発動したのは自華発電。象すら止める威力を持つ一番強力な効果が期待できる技、か」

けど、ゴンザレスさんが言葉と共にぴゅっと右腕をふるうだけで体が勝手に…!? なるほど、確かに電気使いは海水は苦手だよなぁ……ゴンザレスさん流石です!←

エリカ「で、五十嵐を無力化したところでもう1人の少年はどうしたか、という質問。…五十嵐はもう完全に死んだと思っているわね…確かに五十嵐が見てきたこと感じてきたことを総合するとそう判断できるわよねー…」

ユウマ「まぁね…。にしてもこの艦首さんは五十嵐も感じている通り、なんか完全な悪人って感じはしないところが―…、」

ゴンザレスさん素敵です♪

エリカ「まぁ、作者があんなんだからなぁ!? もうツっこまないって決めてたんだけどやっぱ無理なんだけどね!?」

ユウマ「…まぁ、作者は諦めよう← …にしてもあのウサミミ独自性にあふれてるっていうか凄い動くよね…。色々な形に」

あのウサミミがまた良いのです…! ちょっとくらい緊張感に欠ける方がなんかいいじゃないか…!

エリカ「何が良いのか私にはサッパリなんだけどね…。と、そこに現れたのが睡蓮さんね…! なんかこう、睡蓮さんって他人って感じがしないよね…」

ユウマ「どっちも良く叫んでたからね…昔、感想やらレス返しで…。で、そこで男性陣は薔薇の花束を持参してプロポーズ……うん、何でだろうね」

確かに美人なメイドさんだからな睡蓮さん…! そして男の方が好きだという異論はどうでしょうか…!? 昨夜の惨劇のせいか…!

エリカ「で、睡蓮さんは五十嵐を引き取りたい、と。…でもまぁそうは納得してもらえないから買い取りという形になったわけで…3億、かぁ…」

ユウマ「その額がぽんと出てくるところが流石だよね天皇州家はさ。まぁ実際は6千万だからそれだけ受け取って五十嵐は文字通り救われたわけだけど…」

本当に救われたよね…! なんせ払ってくれたのは名家だしさ…! そしてゴンザレスさんは相変わらず…なんか凄いや! こう、妙にいう事が正論というか…そこが素敵です!←

エリカ「ホントにすきねぇ!? まぁ、でもここに関してはそうよね…。天皇州家に甘えて全員分お金を出してもらうってのは流石にね…」

ユウマ「…けど、双子少女に関しては解決済みとは…どうしたんだろうね? あの双子少女は…」

どうかなぁ…そしてもう1人…ハヤテもとい羊くんは色々今大変だからなぁ…! どちらにせよこういった流れを経て五十嵐くんは天皇州家の執事見習いに…! おお、どうなるのか楽しみだよ今後が…!

そしてさらばなのですゴンザレスさん…! また会える日を楽しみにしているです!←

エリカ「最後までゴンザレスさんだったわね!?…それで? 一方羊はというと……絶賛鮫と戦闘中なわけだけど…」

ユウマ「でもまぁ、当然ながらピンチだよねそりゃ…。相手が相手だし…下半身すっぽり口の中に納まってるし……」

やぁ、大変だなぁ羊君は…! 確かに親に売られたあの流れからここまでくるとなんかもう逆に凄い気もしてくるというか…鮫と戦闘は思わなかったなぁ…

ユウマ「…まぁ、ね…。長い時間の戦闘を経てようやく強敵を退けられたみたいだけど…お疲れ様。で、羊が途中で落としてないのか気にしてのは…音的に鈴とかかね?」

エリカ「………こほんっ。で、戦ってる間に結構沖の方に出ちゃったみたいだけど…まぁ、戦ってる間に自分がどこにいるかとかあんま気にしてられないしね」

まぁ確かに…! そこで気付いた異変…! クルーザー船と小型の船がたくさん…! 確かに嫌に数が多いや…!

ユウマ「しかし、このままだと衝突するよねまぁ…。どうしたのかな、と思いきや…船内で大男が酒ビン片手に大いびき……おお、寝てるね…」

エリカ「そんな冷静にいう事!? ダメでしょ寝てちゃ!? でもそっか…羊…鮫との戦闘で血が全身に…」

確かに夜の海に現れたら化け物に見えてしまう…いや、夜の海でなくても見えてしまうかぁ…血まみれだと猶更なぁ…

ユウマ「…そしてあっという間に事故が…。羊はそりゃ絶望するよね…自分の所為で、って責任にもかられるよな…これは…」

エリカ「あああ…何なのよこの悲劇は…。実際何も悪くないのに定式がホント厄介すぎるわ……。羊が色々絶望的だけど……、ホント大丈夫かしら…」

ううむ…その内、羊くんにも救いがあると信じて…! また次回を待つのです!

ユウマ「そうだね。……で、感想打つのが結構な回数なんだよねこれで…」

ちょっとパソコンがねー…。だから少しクオリティが低下しているのです申し訳ない…! このツンデレパソコンめ…! このエリカめ…!

エリカ「そこは私関係なくない!? …ま、今後の更新も頑張って頂戴ね。羊も五十嵐も色々頑張るのよー」

ユウマ「じゃあまた。…で、次回はどうするの?」

次回も誰か…なんか適当に連れてくるや…! ではまたです迅風さんー♪
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Re: 最果てのPERIDOT 2/22更新 ( No.53 )
日時: 2013/02/25 23:12
名前: コサッキー

……お久しぶりですっ!コサッキーです!←(正座)

色々とあって感想かけなかったんです……それがこの正座の意味ですので気にしないで下さいっ。

まぁ、戒めですよ戒め。←(零司「それはそれでおかしくね…?」)

さて。今回も前に言われたとおり適当にキャラを連れさせていただきましたっ!てなわけで自己紹介!!

フィオン「あいやー♪フィオン=ネリンだ♪初めてといえば初めてだし、久々といえば久々だな♪」←(亜麻色の髪で、眼鏡をかけていてその下の目の色は緑。尚、満面の笑み)

ティオネ「あいやー?ティオネ=ネリン?お久しぶりです?」←(亜麻色の髪をツインテールにしている。瞳は右が赤で左が緑色)

……カオスな予感しかしねぇっ!!

フィオン「それは酷くね!?」

ティオネ「だよね!?」

うっさいわこのカオス兄妹!!

二人『ネリン兄妹だけど(だよ)!?』

え、つっこむ所そこなの…!?

フィオン「え?意味違うのか?」

ティオネ「最初からそういう意味だと私思ってたよ?」

フィオン「だよなー?」

……変なとこで天然だぁ…。←(もうこの時点で疲労感たっぷりです…)

フィオン「は?何言ってんだ?」

ティオネ「不思議な作者さんだね?」

もういいよそれで…。さ、観想行こうか!

フィオン「そうだな。正直言ってお前の体勢にツッコミを入れたくはあるが」

ティオネ「だよね?何で正座なんだろうね?」

お願いだからつっこまないで…。……それでは感想です!!

フィオン「はいよ。んで、最初は…………イェーイ、ひっつじー♪」

ティオネ「羊さんだー…!?」←(珍しい光景にキラキラした目で羊を見てる。今にも抱きつきそうな感じでね!!)

確かに羊だねぇ!?羊だけどさぁ!?反応がどうなのかなぁ!?

フィオン「ノリでいいんじゃん?ま、真面目にはやるって」

ティオネ「当たり前だと思うよ?お兄ちゃん?」

……誰か代わりにつっこんで…。

フィオン「んでま、羊が探すのは……前に沈んだ白桜か」

ティオネ「少し無謀だと思う?」

フィオン「そう言ってやるなよ。現在を打破できるかもしれない物に今は縋るしかないんだからさ……羊が泳ぐってシュールだなぁ…」

それこそ今更じゃない…?

フィオン「まぁなー…。まぁ、兎も角。捜索は当たり前ながら難航してると。確かに若干の希望要素はあるが……なぁ…」

ティオネ「見つかる確率は低いよね?でも、それにしか縋れないしね?」

そうだねー…。唯一の希望だしね…。……というか、羊が若干危険な存在だよね……ダイバーが…。

フィオン「そんで、何かが光ったからもしかしたらと思ってそこに行ったら……あらまー…」

ティオネ「鮫さん一杯いたね?」

不幸だね…。

フィオン「不幸だな…」

ティオネ「不幸?」←(どこらへんが?と思ってる天然…?)

そして友好的に手を振ってみたけど……仮面被ってるから意味ないし、そもそも羊だもんね!!エサだよね!!

フィオン「だなー。んで、逃げるは逃げるが……人間が鮫に泳ぎで勝てるわけあるかぁ!!」

何故に逆切れ!?

フィオン「ノリ♪」

傍迷惑な!?

フィオン「上等」

うぉい!?

フィオン「まぁ、ここでふざけるのは打ち切っといてだ。ものの見事に囲まれたな…」

ティオネ「だね?でも、諦める気もないよね?」

それはそうでしょ…。こんな所で鮫に喰われたら、死ぬに死ねないでしょ。

フィオン「だなー。………………死ねない俺は何か何と言えばいいのかね…?」

何も言わないでよろしいよ?

ティオネ「そして、最終的に鮫さんと羊さんの一騎打ちに?」

フィオン「……なにこの決戦。見た目とは違うなぁ…!?」←

……そして、次々。

フィオン「……ひでぇ…。んんっ。次は場所が変わって、雷とバトラーさんの所にか…」

ティオネ「……お腹減ってきたよ?」

フィオン「帰ってからな!?帰ってから食わせてやるから我慢しとけ!?」

ティオネ「はーい…?」←(ふぐのように頬を膨らませつつ)

にしても、本当に腹が減ってきたなぁ…。

フィオン「作者まで!?最早俺の手には負えねぇ!?」

ま、冗談だけど☆

フィオン「…………」←(作者の頭をアイアンクローで握りつぶそうと)

ちょ、フィオン…!無言は!無言はやめて…!?

フィオン「はっはっは★言う事あるんじゃねーの?」

すいませんでしたぁ…!

フィオン「よし」

痛いです…。

ティオネ「自業自得だと思うよ?」

まぁ、そうなんだけどさ…。……まぁいいや。戻ろう。

フィオン「んーと…。どうやら雷がスプラキをバトラーさんに買ってもらったと。その後の行動も含めて考えると……うん、優しいわな」

ティオネ「だね?それで…?随分お洒落なお店に着いたね?」

【洋服専門店フレア】…。まさかの服屋というね。

フィオン「まさかかどうかは置いといてだ。中々に有名らしいなー。俺は知らんかったけど」

ティオネ「私もだよ?」

……うん、つっこまないからね?

それで……あのアテネのドレスを作ってもらったと。だから顔なじみではあると。

ティオネ「胸が見えるドレスの?」

フィオン「……いや、言わなくていいからな?」

ティオネ「?でも事実だよね?」←(天然)

…………そんで、雷は昨夜何をしたのかなーっ!?←(必死に話を逸らす…!これ以上行くとマズイのでね!)

フィオン「ほうほう。夜中に窓ガラス割って忍び込んで服を盗ったと!流石に全裸はまずいもんなぁ!」←(上に同じく)

ティオネ「二人共なんでテンションがいきなり高くなったの!?」

気分さ!

フィオン「ノリだっ!!」

ティオネ「えぇ!?」

さて、こっちの事情は放っておいてだ。しっかりと決意したのに……はい、解決!

フィオン「マジで早いな…。傍から見ると悩んでたのがアホみたいに思えるぞ…」

ティオネ「だね?それで……パラさん?の登場?」

これはまた……快活な人だね!!

フィオン「感想それ!?まぁ、確かにインパクト強いし、力強いし、快活だけど…!」

ティオネ「そうだね…!?でも、本当に普通に許されちゃったね…?」

まぁ、事情が事情な面もあるんだろうけど……本当にいい人や…!

フィオン「な。……思ったんだけどさ。執事ってなんだろうな」

ティオネ「……何でも出来る人?」

フィオン「まぁ、確かにそんな感じするが……物凄く納得いかねぇ…!?」

いやいやいや。

フィオン「……まぁ、いいや。んで、雷は結局お世話になるしかないんだな」

ティオネ「そうだね?でもしょうがないよね?」

だねー。そんで、服をなるべく安い物にと選んでると…。

フィオン「腹に衝撃が襲い掛かって倒されたと。……体勢だけ見ると押し倒されたようにも見えるな」

ティオネ「だねー?……!」←(そして急にキュピーン!と目が光るティオネ)

……え?何この反応。

フィオン「大体の見当はつく」

だねー…。

ティオネ「…!…!」←(そしてどんどん目のキラキラが強くなっていく…)

フィオン「んで、何だか姦しい二人がやってきて……うん、この場面だけ見ると主人公の立場っぽいよな、雷」

何気に酷くね?それで……雷の上に乗っていた女性の名前は…。

フィオン「フェリス=グナティルム。まぁ、フェリスさんか」

ティオネ「……うにゃーーーー!!!?」←(フェリスに向かって突進!?)

フィオン「早っ!?反応早いからなティオネ!?」

ティオネ「わーい♪?」←(そして勢いよく……ではなくて勢いを殺して抱きつく!)

……よし、少しの間放っておこうか!!

フィオン「おい!?」

だって私は死にたくないし!

フィオン「おぉーい!?」

さぁ、次だぁ!!

フィオン「もういいよ!!んでぇ!?二話目か!!」

最初はフェリスさんの容姿……ノーコメかねっ☆

フィオン「……非常にコメントし辛いな……まぁ、トランジスタグラマーって事で…」

それもどうかと思うんだがね…。まぁ、いいや。

フィオン「んで、何か雷はフェリスさんに関して違和感らしき物を感じたらしいが……まぁ、わからんわな」

だねー。そんで、バトラーさんが挨拶して、一人の美少女……が…。

フィオン「……………」

(……率直に言ったら死ぬな…)

フィオン「…………スレンダーでとても魅力的ですねっ!!」←(満面の笑みで親指を何故か立てつつ…)

(行ったぁああああああああああああ!!)

フィオン「んで、雷。お前何を思ったか知らんがよ、絶対に失礼なこと考えたよな!?」

だろうね。じゃないとああはならないよね…。

フィオン「あーあーあー…。綺麗に間接極められて……って、死ぬだろ…!?」

本当だ…!?と、思ったら最後の女性に止められたね。よかったね、雷。

フィオン「あのままだったら明らかに背骨が危険だったろうなぁ…」

……現代アートみたくなったんだろうなぁ…。それはともかく、名前はエヴァンジェリン=エテル。エテルさんと。

フィオン「そして名乗った直後に再び!?雷、お前ちょっと考え読まれすぎじゃね!?」

……いや、その発言はフィオンもそう思ってることを示唆してない?

フィオン「…っ!?」←(しまった!というように口を塞ぐ。遅いだろうけど)

フィオン「……さ、次々」

否定も何もしないんだ!?

フィオン「やられるならやられるで諦めようかなってさ…」

何この無駄な潔さ!?

フィオン「んでまー。再び自業自得で命の危険に陥った雷だったんだが……うん、美人さんによって助けられたな♪」←(なんでか嬉しそう)

つっこまないからね?それで……その美人さん、凄く天然だね…。

フィオン「確かになー。普通に被害者出せるぜ、アレ」

ねー…。……というか、被害者数多っ!?千人超えた!?

フィオン「マジか。でも、綺麗だし可愛いし……普通だよな♪」←(ニッコニコの笑顔に)

(誰か代わりにつっこんで…!)そうだねー…。

フィオン「ところで、ティオネは?」

あぁ…。あそこだよ…。

ティオネ「わー…?♪」←(フェリスに抱きついて凄くホワホワした笑顔)

フィオン「……まぁ、いいや。幸せそうだし」

いいんだ…?

フィオン「兄として妹が幸せそうなら別にいいさ」

……いい兄だなぁ…。

フィオン「っと。脱線しちまったな。えーっと…。見惚れてた雷がエテルさんにはたかれて正気に戻って…」

本人がフェリスさんに弁明してる横で、何故か名前を聞くと。

フィオン「リアフ=マウナ=ケア、と」

ケアさんね。あ、フィオンにはケアさんともマウナさんともリアフさんとも呼ばせないから♪

フィオン「何故っ!?」

え、気分。

フィオン「はぁっ!?じゃ、じゃぁ…………リアフ」

……………っ。それでオーケー!!

フィオン「……なぁ、お前楽しんでね!?」

イヤイヤソンナコトナイヨ?

フィオン「嘘っぽいなぁ!?」

まぁまぁ。感想だよ、感想。ちゃんとやるよ?

フィオン「……わかってるっての」

んで……狙うなという理由に気になる相手がいるからと。

フィオン「へー。誰だろうかね」

……頭痛いや。

フィオン「へ?何で俺を見て言うわけ?」

いや、何でもないよ。気づいてないならそれでよくないけどいいや。

フィオン「…?真面目に意味が…。まぁ、いっか。んで……逃亡中の相手……………………」←(ちょっと待って…!?といった風に額に手をあてる)

フィオン「……え、ちょ、は?嘘だろ?嘘だよな?」

さぁ?

フィオン「………………考えれば考えるほどに逃げ道が潰れていくんだが」

諦めな。

フィオン「……よし」←(何故か右腕を振り上げる)

え、何を…!?

フィオン「らぁっ!!」←(そして勢いよく、自分の左腕に叩きつける。直後、ゴキッベギッメリッ。という音)

真面目に何やってるの…!?

フィオン「っはぁ…!何って……暴走しないように腕折っただけだけど?」

だから何で…!?

フィオン「だから暴走しないようにだっての。このまま普通にしてたら絶対にリアフに向かって暴走しそうだからな…っ!」←(脂汗を垂らしながら…!)

そこまでやるか普通…!?

フィオン「俺はやるね…っ。ここは感想をする場所だからな…!あんま別の事を俺は持ち込みたくないんだよ…!後、下手に暴走すると収拾つかないしな…」

ティオネ「お兄ちゃん!?今凄い音が聞こえたよ!?」←(音を聞いてすっ飛んで来た)

フィオン「はははっ♪いや悪い悪い。ちょっと飛んできた砲弾蹴り飛ばしただけだ♪」

ティオネ「いつもの音じゃなかったよ…?」

フィオン「いやなー。ちょっと少し前に作ったやつを試しただけさ♪完成したから帰ってから見せてやるよ♪」←(腕が折れてるなんてわからない程の笑顔で、ティオネを撫でる)

ティオネ「みゅ…?……うん♪?」

(フィオン…)

フィオン(絶対に教えるな。万が一教えたら殺す)

(はい)←(フィオンは流石と言うべきか何というか…)

フィオン「んで、次々。そいや、フェリスさんが最初逃げてたんだっけか…」

ティオネ「事の発端は洋服選びからだったんですね?……胸…」←(ぺたぺたと自分の胸を触って、フェリスの胸と比べてみたり)

フィオン「お前はまだ十三だからな?普通に成長の余地あるからな?」

ティオネ「……自信無くすよ…?」

フィオン「自信持てって」←(ポンポンと右腕でティオネの頭を叩く)

ティオネ「……うん?」

そして……背かぁ。背はなぁ…。

フィオン「そりゃ悩むわな……どうにもならない気がするんだけどさ」

ティオネ「そんな事言っちゃダメだよ?」

フィオン「はいはい。そんで、リアフが持って来た服しかないよな……サイズでかいけど」

しょうがないよ……どこかが育ったからね。

フィオン「おい。んでま、フェリスさんが着替えてる間にリアフが会計をしてると…」

ティオネ「エテルさんが……露出が少ない…?」

よーし、ティオネは聞かなくていいかなー!?←(即行でティオネの両耳ガード!!)

フィオン「そういやそうだったなぁ…。うん…」←(懐かしむように何度も頷く。……本当に腕折れてる?)

そこも懐かしがるなっ!!というか知識が無い!?

フィオン「あっはっは♪いいじゃんいいじゃん、可愛いしさっ♪」←(満面の笑み……暴走はしてないけど暴走してる…)

……可愛ければ何でもいいの?

フィオン「あー、そういうわけじゃないんだけどな。ま、リアフだしなっ♪」

(本当に頭痛いや…)

フィオン「そんで、釣り合いが取れないわけないですってば。その台詞は身の程知らずの俺の台詞ですしね♪」

……そんで、何を吹き込んだかと思えば……初心だなぁ。

フィオン「なーっ♪」←(……誰!?)

……聞いとくけど、隠す気は?

フィオン「ねぇよー♪隠したって、自分の中で燻るだけだからなー♪そんなら放出しまくった方が体にいいってな♪」

……迷惑を考えないわけですかね?

フィオン「ははっ♪事実あんま考えてねぇや♪……まぁ、面と向かって迷惑って言われたらやめるけどさ…」←(最後だけ寂しげに)

……うん、フィオンらしいや。

フィオン「とまぁ、俺の気持ち云々は置いといて。リアフ可愛すぎるし、確かに普通にキスするかもしれないですから、その指摘は合ってますよ、エテルさん!!」

何を堂々と言ってやがりますかねぇ!?本当に隠す気なんて無いんだね!?

フィオン「あったぼうよ♪」

…………。←(諦めた)

ティオネ「? ? ?」←(耳が塞がれてるので聞こえない)

フィオン「つか、もういいだろ」

それもそうだね。

ティオネ「……本当に何の話してたの?」

フィオン「ちょっとティオネには早い話かね。ま、もう少し成長したらな」

ティオネ「……頑張る!?」

…………。←(ティオネ見て相変わらず独特だよなー。とか思ってる)

フィオン「んでだ。若干前後したが……リアフが顔を真っ赤にして洋服店を出て行ったと。……あっはっは♪かーわい♪」

ティオネ「そして、それとほぼ同時にフェリスさんが試着室から……わぁ…!」←(またもや目がキラキラと)

ほうほう。ぶかぶかだけど、十二分に可愛いな…。

フィオン「帽子はそのまんまっぽいけどな」

お気に入りなんだろうねー。そして、すぐさま状況把握……流石やねー。

ティオネ「ねー…!?」←(割とマジで尊敬のまなざしを向ける)

フィオン「んで、すぐさまに追いかけると。……放っておくと何かまた誰か落しそうになると思うのは俺だけか…?」

私もなんだよね…。流石にないと思いたいけど。

ティオネ「そして、場面が変わってー……昨日倒れてた沿岸に?」

フィオン「基本っちゃ基本だな…。にしても、やっぱり血は消えてくれないか…」

そりゃぁね…。そして雷は一緒に戦ったはずの戦友が鮮明に思い出せないと…。

ティオネ「何とも奇妙だね?それと、双子さんもいないようだしね?」

フィオン「あの双子の事だもんなー…。空気を読まないと思ってたのにな……ものの見事に裏切られたぜ」

しかも、そうだとすると……最悪のイメージしか思いつかないわ…。

ティオネ「ねー…。それで、怒りの矛先、が、向く、の、は………」←(どんどん暗鬱そうになっていく)

フィオン「(さて、どうコメントしたもんかなぁ…!?)」

当たり前の事ながらシープに向いちゃうわなぁ…。あくまで可能性とはいえ、あるにはあるんだもんね…。

ティオネ「……実際はないんだけどね…?」←(若干目が死んでる)

フィオン「なー…。……さて、本当にここの話だけはしたくないな」

……さっさと次々。えーっと、瓦でパコーン。……痛いね…!

フィオン「もうどこから出した?とは言わねぇ…」

ティオネ「執事さんって不思議だね?」

にしても……雷は昔何があったのかね…?どうも化け物関連で何かあるらしいけど……………あ。

二人『化け物…』←(ずーんとした雰囲気)

二人の事は言ってないからね!?

フィオン「知ってるっての…。まぁ、いいや。んで、雷はバトラーさんに頭を冷やせと。そりゃそうか…」

ティオネ「冷静じゃなきゃ、何も見えないもんね…?」

しかも、ギリシャのビーチだしね。海辺っていいよね…。

フィオン「夜は怖いが、昼間は綺麗だからな。海ってやつは」

ティオネ「ねー?……あのコーヒー美味しいのかな…?」

フィオン「後で買って半分こな。んで、歩き出してどんどんと気持ちが落ち着いてくと」

(……え?声ってスルーしなきゃいけないの?)

フィオン「そんで……決意した瞬間に、何か出てきたな」

ティオネ「何か扱いなの!?艦長さんと船員さんたちだよ!?」

うーむ…。艦長……明らかに強そうな。

フィオン「なー」←(……いや、君勝てるよね?)

ティオネ「そして三話目?」

まず一言。何でウサミミなんですかね!?

フィオン「いい具合にウサミミが調和をシュールにしてやがる…!面白いな…!」

ティオネ「にゃー♪ウサミミー♪」←(ピョンピョン跳ねつつ)

……つっこめねぇ…!

フィオン「んでだ、艦長改めゴンザレスさんと。……悪いけど畏怖だけは抱けないわ」

ティオネ「だね?そして、戻って来いって言うけど……絶対に嫌だよね?」

行ったら即行で臓器摘出されて死ぬもんね…。

フィオン「つってもよ、中学生が六千万もの大金用意できるわけないしなー。……まぁ、効率は心情には勝てないわな」

ティオネ「それで、逃げるって言うけど……勝てるのかな…?」

無残な現実を突きつけないであげて…!?

ティオネ「え?え?」←(わかってない)

フィオン「……ここまで天然とはな。まぁ、別に構わんが。んで、戦闘開始っと」

ティオネ「わー…?剣に銃弾……結構応用できるんですね?」

その言い草は酷い…。そして、銃電を撃った後……何かに引っ張られたと。

フィオン「ふぅん…?定式持ちでもないねぇ…。パッと思いつくなら重力とか有りえるんだが……その場合は普通に地面に張り付けたほうがいいかねぇ」

冷静に判断しなくてよろしい。んで、動けないと。……え、終わり!?

ティオネ「そんなわけないと思う?流石にとっておきは最後まで取って置くものだと思うよ?」

フィオン「だな。その証拠に……へぇ。面白いな。自華発電ってやつねぇ…。……痛くねぇの?」←(え、そこ?)

案外大技って感じがするね…。どうやってその定式を手に入れたのか、とか気になるけどさ…。

ティオネ「だね?……って思ってたら、ゴンザレスさんによって海の中に落されちゃったね…?」

フィオン「おかげで全部霧散しちまったな…。完膚なきまでに無力化されて敗北って感じかね?」

だねー…。そして、もう一人はどこか、ね…。死んでる確率の方が高いように思えるからね…。……というか、そう考えちゃうか。

フィオン「当たり前だろうが。見てきたことと感じたこと。全部を入れて考えるとそうなるだろうがよ…」

ティオネ「だね…?そして、何だかゴンザレスさんって、完全な悪人には見えない…?」

うん…。……というか、あのウサミミってどうなってるのさ。何であんなにいろいろな形になるのさ…!?

フィオン「それどこに売ってるんだ…?」

そういう問題じゃないよ!?

ティオネ「欲しいな…!?」

ティオネまでか!?

フィオン「まぁ、それは後で聞くとして。運ばれそうになった瞬間、土御門さんの登場と」

ティオネ「そして男性の皆さんプロポーズ?」

緊張感はどこいったぁ!?

フィオン「んなもん最初から無いだろう?……というか、恐ろしい事を言ってる奴らがいるなぁ…!?」

……原因は一人しか頭に思い浮かばないね…。

ティオネ「?誰?」

フィオン「お前は知らなくていいぞー。んで、引き取りたいと。だから三億、まぁ六千万の金額をねぇ…」

んー…。働いて返せと、ゴンザレスさんは言うわけだが……雷は他の人はどうなるかと。

ティオネ「正直言って、無理言っちゃいけないと思う?」

フィオン「だな。自分は運が良かっただけだしなー。まぁ、どうにもならないままに生きてくしかないわな」

……辛辣じゃない?

フィオン「ははっ。今まで生きてきた環境から勝手に刷り込まれた事だからな。今更どうしようもねぇんだよ」

ティオネ「そして、双子さんも決着がついてるとだけ言ってゴンザレスさん達は去っていった…?」

……残された雷は…………執事見習いかぁ…。

フィオン「…………ハヤテじゃなく、ね」

どうなるんだろうかね…。

フィオン「さぁなー。ま、どんな環境でも案外生き物ってのは生きていけるさ。酷すぎる環境で幼少期を生きてきた俺が言うんだから間違いない。と思う…」

ティオネ「自信は持って欲しかったよ…!?」

……よし、気にせず次にいこう。

えーっと。時間は深夜か…。

フィオン「場所を言うなら海。つまり…」

ティオネ「大自然バトル?」

そんな軽々しくないよね!?

フィオン「ははは…。んでまぁ、戦況としては、両者一歩も譲らない戦いだなおい…!どっちかというと鮫の方が優勢だけどよ…!」

ティオネ「だね…!?でも……強烈な一撃を食らわせて勝ったよ…!?」

よくもまぁ、勝ったものだね…。羊君、どんだけなのさ…。

フィオン「生への執着ってのは思ってるよりも力を底上げするからなー。まぁ、ともかく戦ってる間に随分と沖のほうに出ちまったようだな…」

ティオネ「そして、落してないか気になったのは…?……鈴なのかな…?」

さぁねぇ。そして、帰ろうとしたときに……沢山クルーザー船が来たなぁ…。

フィオン「小型が十八に大型一……船団みてぇだな…。どうしたのかと思いきや……寝るなぁ!?酒瓶片手にって……完璧に酔って寝てやがる!?」

ティオネ「わー…?呼びかけたのに…」

血塗れの自分の姿を見て、か…。最悪な…。

フィオン「しょうがなくはあるんだがな…。そんな事を言ったって事実は何一つ変わらないか。そんで、大事故が発生しちまったのか…」

……そして羊君は絶望へ…。

フィオン「何も悪くないのに、他者から何かをされて、結果が絶望にねぇ…。……ははっ…。あの頃を思い出すなぁ…!」

ティオネ「お、お兄ちゃん…?」

フィオン「ま、俺の事は羊には何ら関係ないからな。羊に救いがある事を心から祈ってるぜ」

ティオネ「だ、だね…?……………」←(心配そうにフィオンを見つめる)

フィオン「ん?……俺は大丈夫だっての。ほれ、フェリスさんの所行って来い」

ティオネ「い、いいよ…?」

フィオン「隠しても無駄だっての。無理してんのはバレバレだっての」

ティオネ「う…」

フィオン「ほれ、行って来いよ」

ティオネ「……うん」←(そしてトトトッとフェリスに駆け寄る)

……んで、実際のところは?

フィオン「折ったはずの腕が肘から千切れたからなー…」

………………ごめん、なんて?

フィオン「折ったはずの腕が肘から千切れた」←(よく見ると、じわりと滲む血が…!)

……………よし終わらそう今すぐ終わらそう!

フィオン「そんな急がなくても、死なないっての…」

顔面蒼白な奴に言われたくないからね!?

フィオン「大げさな。こほっ!………やべっ…」←(咳き込んだ拍子に軽い吐血)

フィオーーン!?

えっと、では今回はここで終わらせていただきます!感想っぽくないかもしれませんがすいません!!

フィオン「ま、何か呼びたい奴でもいたら言ってくれー♪」

怪我人は黙ってろ!では!!

さ、帰るよフィオン!!

フィオン「はいは、ごふっ!?」←(再び咳き込み、手で抑えるが指の間から血が噴出)

重症すぎないかな!?

フィオン「リアフが可愛すぎるのが悪い!」

何を!?

フィオン「そんじゃなー♪」

いいから帰るよ!?
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Re: 最果てのPERIDOT 2/22更新 ( No.54 )
日時: 2013/03/07 02:07
名前: 球磨川ボックス


どうも〜球磨川ボックスです!
最近感想に来れなくてすいませんでした!
実は…迅風さんが題名を変えてることに気づかなかったんですよね〜…
『最果てのPERIDOT』良い名前だと思います!

迅風さんも李薇さんも掲示板の事で色々と悩んでいるのに、何もできない自分が憎いです…。
頑張ってください、迅風さん!心の底から応援しています!



ってことで感想に移りましょうか?
氷華「まあ、挨拶も終わったことだしね」
ヘラ「そうだね。ここからが僕たちの見せ場だね」

氷華「あっ。挨拶遅れたわね。久しぶり、氷華よ」
ヘラ「確か…十年ぶりかな、久しぶり♪ヘラだよ」
初対面でしょうがぁぁぁぁぁ!!
氷華「こいつに突っ込んだら負けよ。球磨川」

ってわけで感想に〜


よかった、ハヤテは身投げしたわけじゃなかったのか…。
氷華「白桜を探してたのね。羊の着ぐるみを剥ぐために」
それがまさか鮫に襲われるなんて…。羊になっても不幸は変わらないか…。
ヘラ「そういえば、鮫ってずっと動いてないと死ぬらしいよ」
・・・・・どうでもいい情報ありがとよ…。



ライは洋服屋さんに 謝りに行ったか。
氷華「そういえば、いつの間にか服着てたわよね」
ヘラ「男ならフンドシ一丁だよ」
よし。今度ヘラのフンドシを本編に入れよっか。
ヘラ「(^_^;)・・・・・・」



ヘラ「『洋服屋フレア』のお姉さん、パラちゃんはなかなか豪快で懐の広い人だねぇ」
泥棒したライを簡単に許すあの寛容さ…見習いたいね!
氷華「まあ、ライが真面目に謝りに来たってのも理由の一因だと思うけどね」



そして来たぜ、執事とメイドの七(つじゃ数え切れない)不思議!
氷華「括弧の中が凄いわね」
ヘラ「七不思議がある学校って本当にあるのかなぁ?」

ガラスを一瞬で新品に…!?
氷華「一流執事とメイドには敵わないわね…」
ヘラ「僕も執事になろうかな」
お前じゃ無理だ。
氷華「無理ね」
ヘラ「そう言ってるのも今のうちだぜ?将来、君たちは僕のサインをもらっておけば良かったと後悔するのさ」



わ〜♪美少女三人組だ〜♪
ヘラ「え〜と、胸の大きいフェリスちゃんと、貧乳のエヴァンジェリンちゃんと、超天然のリアフちゃんだね♪初めまして、ヘラだよ♪」
氷華「服選びに困るフェリスと、すぐに手が出るエヴァンジェリンと、初心なリアフね。初めまして、氷華よ」

私も友達に天然って言われるんですよね〜、なぜか。
氷華「ハヤテのこと言えないじゃない」
ヘラ「フェリスちゃん、エヴァンジェリンちゃん、リアフちゃん♪メアド交換しよ♪」
馴れ馴れしいわお前はぁぁぁぁぁぁ!!!



ゴンザレスさん登場!
氷華「あのウサミミをどうやって動かしてるかが謎だわ…」
なにか神秘的な力が働いてるに違いない!
ヘラ「僕のこの指は僕の意思で動かしているよ!」
・・・・・・(いや、おれもそうやって動かしてるけど…)
氷華「・・・・・・(誰でもできる事言われても…)」
※二人の間のテレパシーです。


ゴンザレスさん強いですね!?ライが手も足も出ない状態ですね。
氷華「伊達に人身売買の船の艦首を勤めてないわね」
ヘラ「そんな…電気を操るライちゃんに勝つなんて!僕はこれから何を信じていけばいいんだ!?」
茶番ですので気になさらず


氷華「睡蓮さんは求婚バッサリきったわね」
ヘラ「そりゃもちろん、僕と結婚してるんだから当たり前だよ!」
何を言っとるのだお前はぁぁぁぁぁぁ!!!
氷華「いろんな女性に同じ事言ってるわよね、こいつ」

ライの借金は天皇州家が肩代わりしてくれたか…。
良かったね、ライ♪
氷華「双子の少女の借金も気になるわね。どうやって解決したのか…」
ヘラ「きっと、『へ』で始まって『ラ』で終わる人が解決してくれたに違いないね♪」
それは無いから安心。
氷華「こいつがあの二人を助けてたら大変ね」



そして、羊と化したハヤテは…まだ鮫と格闘中!?
ああ…決着ついたか…
この音は鈴?ってことはもしかして…!?
ヘラ「約束の鈴かな?」



『ORIZZONTE』か…懐かしいなぁ…
氷華「リメイク前の事を思い返すんじゃないわよ」
ヘラ「僕英語ダメなんだけど、なんて書いてあるの?」
・・・・・・(これって英語力関係無くね?)
氷華「・・・・・・(ローマ字すら分からない高校生…)」

そして船に乗っていたのはもしかしてあの人!?
氷華「ハヤテが声をかけた事で被害が広がっちゃったみたいね…」
ヘラ「新聞にまで報道されるなんてねぇ」



迅風さんの作品のタイトルが変わっていた事に気づけないとは…なんたる不覚ッ……!
これからはこのような事がないように、細心の注意を払いましょう!
氷華「全く、おかげで迅風さんに感想来れなかったじゃない」
ヘラ「僕だって十年ぶりに迅風ちゃんに会いたかったのに、なかなか機会がもらえなかったジャないか」
ヘラは一旦静かに。
タイトルが変わっていた事に気づかなかった私の落ち度です…( ̄◇ ̄;)

氷華「ま、今度からそういうのはなくしていきましょう。じゃあ、迅風さん。また今度」
ヘラ「フェリスちゃん、エヴァンジェリンちゃん、リアフちゃん♪連絡頂戴ね♪バイバーイ♪」

では、迅風さん!しばらくの間感想に来れなくてすいませんでした!
次回からは見逃さず、一早く感想に来たいと思うので、これからもよろしくお願いします。
では、また〜
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Re: 最果てのPERIDOT 2/22更新 ( No.55 )
日時: 2013/03/16 14:56
名前: 迅風

皆様、こんにちわ。迅風です☆

最果てを御閲読してくださっている皆様にお知らせです。

えー……今回の更新理由はそのままに更新停止ですかね。更新停止の理由として正しく身勝手な話ですが少し別のことに集中する関係からこちらを疎かにしてしまうと言ったところでしょうか。

何にせよしばらくの間、更新停止状態にしておくのが最低限の礼儀かとも思いまして。

理由の説明を本格的にやると長すぎるからアレなのですが……。色々複雑でしてね。

まぁ私が別で出した非小説のスレッドも加えて思う所がありましてね。そこは個々人の価値観なのでアレですが少し落ち着いた方がいいかなと思うところもあるのです。

私の作品はオリキャラの宝庫みたいなもんですからね……原作キャラもしっかり主人公させるんですがオリキャラ重視にもなってきてますし……!! 原作のSSとは何だったかと言う部分を一度見直して頑張ろうかなと。

前からそうであったと言えばそうなのですがね。まぁ有体に常套句の様に言えば思う所あって、という事ですか。

とはいえ止まり木大切ですし離れる気も無いんでしばらくは更新停止しながら気ままに一話完結辺りでも書いたりするかと思います。

まぁ今後の関係で執筆も中々時間取れるかなーと不安でもありますが……、しばらくの間は小休止しながら頑張りたいと思います。

御閲読くださっている読者皆様には申し訳ないのですがしばし更新停止させて頂きます。また何時か更新再開しますので気長にお待ちくださったら幸いです♪

それではこれにてさらばの迅風でした!!
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