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オススメラノベ紹介

by ひよっくー
読書 | 2015年 7月25日(土)20時12分
前回の漫画に引き続き、オススメのラノベ紹介するアルヨー



「E.G.コンバット」

「ご武運を。あなたの行く先に、いつも温かな空気(エア)がありますように。あなた方は素晴らしいチームでした。一緒に過ごせて楽しかった。私は、あなた方のハミングロウルであったことを誇りに思います」

女性を優先的に狙う謎の怪物プラネリウムの襲撃によって人類の数が激減し、女性をほぼ全員月に移住させる「ジュリエット計画」が施行された遠未来。
月面基地オルドリンの軍事学校を卒業し、地球に赴任してから英雄への階段を瞬く間に駆け上がった女性士官、ルノア・キササゲ大尉は、司令部に勤める学生時代からの仇敵ラセレーナ大尉によって、母校オルドリン始まって以来の落ちこぼれ集団、アマルス小隊を鍛え上げる教官にされてしまった……。
というのがあらすじ。

イリヤの空、UFOの夏で人気を博した秋山瑞人のデビュー作であり、15年前に筆が止まって未完のままでも未だに続きを熱望される名作です。
他に塁を見ない筆力は当時から遺憾なく発揮されており、デビューしたてだからなのかのちの作品よりも明らかにノリノリ。
2巻は今までわたしが読んだ本の中で、一番面白いと思った本です。
2巻までで一応綺麗にまとまっているので、新展開への導入を行い未発売の4巻に向けて全てをぶん投げた3巻には手を出さず、2巻まで読むのがオススメ。
3巻は続きがでたら読めばいいのです。出ればの話ですけどね……。



「戦闘城塞マスラヲ」

「聖魔杯
優勝者には、世界を律する権利として聖魔王の称号とその証たる聖魔杯が与えられる。
参加資格はただ二つ。
人間と、自律した意思を持つ人間以外の者の、ペアであること。告知開始より一年以内に、会場に入ること。
武器、防具、その他アイテムの持ち込みは自由とする。
大会期間:優勝者が決定するまで
優勝資格:勝ち続けること
勝負方法:問わず」

高校卒業後、意気揚々と上京したものの目つきの悪さとコミニュケーション不全から就職全敗。引きこもりになり親とも縁を切られ、もはや自殺する他ないと追い込まれた主人公川村ヒデオは、ある日ゴミ捨て場に捨てられていたノートパソコンを拾う。
中から出てきたウィルスの精霊を名乗る少女ウィル子に誘われ、彼は世界を統べる王を決める大会「聖魔杯」に参加することを決める。
というのが冒頭のあらすじ。
これで異世界行ってたら最近流行りの系統まんまですね。

作者の前作「お・り・が・み」からの続編ですが、このシリーズから読んでも大丈夫。
その前作というのがフルメタルメイド黙示録というわけのわからない代物でしたので、このシリーズは最初からファンタジーな設定がバンバン出てきます。でも多分すぐに慣れます。
何ら特殊な能力があるでもなく、喧嘩が強いわけでもない主人公が、ハッタリとパートナーの力を借りて歴戦の強者を翻弄して行く様は、見ていて爽快感があります。
特に最終巻を読んだ時の充実感は、もう、なんと表現していいものか。
私個人の意見として、名作の条件というものは、
読者の予想を裏切りながら話を盛り上げること。
話が綺麗に畳まれていること。
普遍的なテーマを備えていること。
の三つだと思っているのですが、このシリーズはまさしくそれに当てはまっております。
また素晴らしいのは、このシリーズがライトノベルという媒体でしか出来ない作品であるという点。それがどんなものでどう素晴らしいのかは、言葉にすると長くなるので端折ります。
まあ読めばわかるよ(丸投げ)



「とある飛空士への追憶」

「美姫を守って敵中翔破。一万二千キロ。やれるかね?」

今だに続編が続刊中の、とある飛空士シリーズの第一巻。
神聖レヴァーム皇国と帝政天ツ上が泥沼の航空戦を繰り広げる世界で、被差別民である混血の主人公狩乃シャルルが、次期王妃とされる少女ファナを偵察機の後ろに乗せて空を飛ぶ。一夏の冒険の物語。

刊行当初からジブリ風ローマの休日という謳い文句で話題になり、映画化もされた作品です(ただし映画の評判は……)。
みずみずしい描写と王道を行く物語が清々しい、夏に読むのにはピッタリな一冊。
人気が出たため、
続編、とある飛空士への恋歌。
番外編、とある飛空士への夜想曲。
最終章に入った完結編、とある飛空士への誓約。
が現在発売されています。こちらも是非。誓約は今、物凄い盛り上がりを見せています。



「迷宮街クロニクル」

「この街では、人は簡単に死ぬらしい」

現在ヒットしている、ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか? に先駆け、GA文庫がネット小説文庫化に踏み切った隠れた名作。Web時代のタイトルは「和風ウィザードリィ純情派」
突如京都に空いた大穴と、そこから現れた怪物たち。地上を守るため、そしてお金のため、地下に潜って未知の物質を採取し、換金して日々の糧とする探索者のお話。
全編に渡って群像劇として描かれるのですが、突飛な設定の割に地に足のついた丁寧な描写が魅力的。
死亡率14%のゴールドラッシュという謳い文句の通り、重要人物かと思ったらポンポン人が死んでいく容赦のなさ。予測のつかない展開には手に汗を握ります。
文章は地味ですが丁寧。有川浩に似てるかな?
今だしたらメチャクチャ売れると思うんですけどねー。良くも悪くも時代を先取りしてしまった作品だと思います。



「ねじまき精霊戦記。天鏡のアルデラミン」

「全ての英雄は過労で死ぬ」

個人的に、ここ最近の作品ではダンまちと並んで好きなラノベ。
割とオーソドックスな戦記もののファンタジーなのですが、宗教全盛期の世の中で科学の徒を自称する怠け者で熟女好きで上昇志向を一切持たない主人公が、成り行きで軍人になり、その頭脳と友人の助けを借りて望まざる英雄の座まで上り詰めていく様には、爽快感とままならない現状に悲しむ面白さが見て取れます。
複雑な事情が重なったり上層部の腐敗でどんどん国そのものが危うくなる中、なんとか最善手を打ち続ける主人公はえらく頼りになるというか、妙な安心感をもって読んでいられる部分が好印象。
次巻から第二部に入りますが、タイトルにもあるねじまき精霊にはこれから触れて行くのかなあ。ちょっとSFの匂いを感じるんですよね。



「さよならピアノソナタ」

「5月になったら、わたしは消えるから」

音楽評論家の父を持つ主人公ナオミはある日、天才美少女ピアニスト海老沢真冬と出会う。後日転校してきた彼女は、何故かピアノではなくエレキギターを弾いていて……。
というのが導入部。

美しい情景描写に定評のある杉井光が、それを一番活かしていたのが多分この作品。
完結後も鉄板の良作ライトノベルとして長い間売れ続けた作品でしたが、メディアミックスは漫画化にとどまりました。
ロック、クラシックを中心に様々な楽曲を引用しており、中でも作品の根幹に関わってくるビートルズの曲の使用料をペイできそうにないから、アニメは無理だともっぱらの噂。
魅力的なキャラの多い作品ですが、中でも私が一番好きなのは神楽坂先輩。負け確ヒロインの立ち位置にいるのを認めつつ、それでも振り向かせるための努力を怠らないあたりが大好きです。

多くの人に支持されている作品ですので、ぜひご一読を。




「BLACK BLOOD BROTHERS」

「ーーAre you here?」

1995年。香港。世界で初めて吸血鬼の存在が認知され、また公的には吸血鬼の根絶に成功したとされる種族間戦争、香港聖戦。
その10年後、人間と吸血鬼が秘密裏に共存する町、経済特別解放区、通称特区に、とある吸血鬼の兄弟が訪れる……。
というのが一巻のあらすじ。
東京レイヴンズのあざの耕平が手がけた出世作です。
本編11巻、短編集6巻。短編集は序章が終わる本編4巻以降の話なのでご注意を。
スロースターターで知られる作家のため、エンジンがかかってくるのはちょっと遅め。三巻くらいからですかね。
それ以降の本編、短編は安定して面白く、シリアス、ギャグともに楽しめます。
この作品で貴重なのは、きちんと責務を果たす頼れる大人が出演すること。そして若い世代がそれに追いつこうと必死に走っていること。
漫画やラノベ、アニメに関しては、メイン購買層の中高生に受けるように、子供の活躍のために大人が犠牲になりがちです。
それにアンチテーゼを掲げるかのごとく、大人がみんな格好いいんですよ。偉大な先達にはなかなか巡り会えないのが世の常ですが、だからこそこんな作品はいろんな人に読んでもらいたいと思うのです。
あ、別に大人が活躍しない物語が嫌いってわけじゃないですよ?



まだまだ名作は数多いけどこのへんで勘弁してやらぁ(捨て台詞)
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