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6.サイト移転のノウハウ


Since : 2001.10.12
written by 双剣士
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はじめにWeb運営の目的3年目の改造内容読者アンケートの結果と考察今後に向けてサイト移転のノウハウあとがきご意見専用掲示板

 当サイトは今年の4月にサーバ移転を敢行いたしました。もともと自作CGIを自由に使えるサーバに移りたいという要望は去年の暮れから持っていたのですが、正月に寄贈画像を頂いたことで5MBの旧サーバ領域が手狭になったことと、U-netSURFというプロバイダが接続速度・サポート・Webサイト領域・料金などの点で高い評価を受けているという記事を載せたインターネット関連雑誌を読んだのが直接の原因です。ODNは回線が遅くメールサーバも不安定であることが周知の事実でしたから、これを機会にすっぱりと乗り換えました。(読者としてネットサーフィンをしてるだけなら、ODNに不満はなかったのですが)
 このページでは、そのサイト移転に際して行った手続きに関して述べてみます。サイト移転というのは少なからぬ人が体験しているにもかかわらず、そのノウハウを公開しているサイトはあまり見かけません。ひょっとしたら、何かの役に立つかも。


【移転先を決めてから急いでやること】

新プロバイダとの契約と、メール・WebサイトFTPの動作確認
まずはこれをやらないと話になりません。新しいプロバイダで不都合なく接続できることを確認してから、旧プロバイダとの解約手続きをするわけです。そのためには新プロバイダと旧プロバイダの両方を使える期間が必要になります。その間はプロバイダに払う料金が重複してしまいますが、必要経費と思って辛抱しましょう。

新プロバイダのアクセスポイントまでのテレホーダイ契約
NTTのサービスは月1回の料金精算日から有効になるものが多いので、早めに連絡をしておかないと新プロバイダを本格的に使う時期がどんどん後ろにずれてしまいます。サイト移転では送受信するファイル量が多く混乱が起こりやすいので、電話代は定額料金にしておいた方がいいでしょう。幸いにもテレホーダイ契約は2つの電話番号まで申請できるので、新旧のプロバイダのアクセスポイントを1つずつ申請しておくのも有効な手段です。

旧サーバでのサイト移転告示
予告もなく突然に移転をするのは読者に対して失礼です。新しいURLまで示す必要はありませんが、移転する事実とその期日についてはきちんと告示しておきましょう。メールアドレスまで変更する場合は、新プロバイダのメールが使えるようになった時点で告示を出した方がよいです。サイトの移転はクリック1つで済みますが、アドレス帳の変更は読者の方の手間をお借りすることになるので。

新サーバでのWebサイトエリアに「近日移転予定」の告示を出す
引っ越してくるサイトの名称と作者メールアドレス、そして「移転完了まではこちらへ」と旧サーバへのリンクを張っておく必要があります。もちろんファイル名は index.html にしておいて、あたかもそのサーバ上にはその扉ページしか無いように見せかけて……その裏で、こっそり移転準備を進めるわけです。この作業中に限っては、本来のトップページを index0.html などと改名しておくと、FTP転送をする際に失敗を防げます。

メールアドレスを登録している各種サービスへの連絡
私の場合はVectorへの作者登録やアクセスログ解析サービスへの登録情報変更などがこれに当たりました。多くの無料サービスはメールアドレスが有効でなくなるとサービスを打ち切ってしまいますので、忘れないうちに変更しておきましょう。中には変更を受け付けず新規のユーザとして登録が必要なものもあります。

【移転当日までにやること】

旧サーバ用の移転告示用ページの作成
これは移転の予告文ではなく、移転が完了したあとで旧サーバに残すためのページです。これまでの読者が必ず1度は見るページですから、手を抜かずにきちんと作っておきましょう。ここで移転先のURLの記入を間違えるというシャレにならないポカも時折見かけます。

移転通知メールの用意
サイトを移転した旨を読者に通知するメール文を作成します。宛先はリンク登録先サイト運営者と、掲示板などに記入してくれた読者、感想メールや寄贈品をくれた相手、そしてチャットなどで知り合った相手などが挙げられます。メールログからはFrom:を検索し、掲示板ログからはmailto:を検索してテキストファイルに書き出すようにすると便利です。
 なおメールを書く際には宛先を自分自身とし、通知する読者のメールアドレスはbcc:に書くのがマナーです。そうしないと知らない人同士にメールアドレスをばらまくことになり迷惑に感じる方もおられるので注意しましょう。

サイトページの文中メールアドレス・URL一括置換
新しいサイトに適合するように、HTMLファイルに含まれるメールアドレスやサイトURLは遺漏なく置換しておきましょう。Vectorなどで「テキスト変換」のカテゴリをみればフォルダ内のファイルを一括置換してくれるソフトが見つかりますので、それを利用すると便利です。

ご意見箱、物語投票所などの新サーバでの動作確認
新サーバでは自作CGIが自由に使えるので、これまで外部サービスやFreeWebサーバに頼っていたコンテンツを移転することにしました。ですがCGIが使えるサーバと言っても色々と癖があります。たとえば新規ファイルの作成が禁止されていたり、外部からの直接呼び出しが出来なかったり……U-netSURFのサーバではCGIスクリプトの内側からサブフォルダの中身を呼び出せないという奇妙な癖を持っていまして、そのことを発見しフォルダを使わない形にスクリプトを修正するのに1週間程度の時間を要しました。スクリプトを修正する腕を持っていない方は、利用するCGIスクリプトを別のものに変更する必要があるかも知れません。

新しいメールアドレス、サイトURLを辞書に単語登録する
他のサイトの掲示板に書き込みをするときなどは、新しい方のメールアドレスを使います。慣れないうちはつい旧アドレスを書きそうになるので、新アドレスを単語登録しておくと便利でしょう。私などは「めあど」という読み仮名に旧メールアドレスを登録してあったので、その登録内容を新アドレスに書き換えるだけで頭の切り替えが完了しました。

【移転作業中にやること】

新サーバへのFTP転送
移転当日になったら、いよいよ新サーバへHTMLファイルを流し込みます。ただこの日に全てのファイルを一括して送信するよりは、事前にトップページ以外のファイルを送信しておいて動作確認をしておき、移転当日にはトップページを本来のものに書き換えるだけ、という手順を踏んだ方が間違いが少なくて済むのでお勧めです。

新サーバのアクセスカウンタ初期値設定
つい忘れがちで、後になって頭を抱えがちなこの作業。旧サーバの最終値を素早くメモして、新サーバのカウンタの初期値として設定しましょう。具体的な手順についてはアクセスカウンタによって異なります。

旧サーバへのFTP転送
移転しました、という告示ページを転送してそれ以外のファイルを削除します。FTPソフトにミラーリングの機能があれば、それを利用するのが早道です。

外部サービスの登録URL変更
メールアドレスの変更は最初に行いましたが、サイトURLの変更はこの時点で行います。サイトが本格稼働してから変更しないと意味がないからです。特に無料掲示板を利用している方は、『ホームページへ戻る』の行き先の修正を忘れないようにしましょう。

検索エンジンやWebリングの登録URLの変更
こちらも移転したその日に済ませてしまいましょう。ロボットによって自動登録するタイプの検索エンジンは放っておいても平気ですが、こちらから申請したエンジンについては自分から変更しに行かなければなりません。旧サーバ側に移転先を告示してあるからといって手抜きはしないこと。ちゃんと修正すれば、検索結果の上位に登録してもらえるかもよ♪

【移転完了後にゆっくりやること】

移転通知メールの送信
意外な気がするでしょうが、通知メールの送信は急がなくてもいいです。なぜなら遅れても不特定多数に迷惑を掛けるわけではないし、また移転当日は脳味噌がパニック気味になりますから、頭を冷やしてからメール内容を確認して送信した方がBetterだからです。

メールのシグニチャ編集
メールの文末につけるメールアドレスやサイトURLの紹介文を差し替える作業は、ここでやります。こちらも後々まで残る内容ですから、頭を冷やしてから着手した方がいいんです。こればかりは新サイトの本格稼働より前にやるわけには行きませんしね。

ブックマークの名称変更
これまでは旧サイトが『支天輪の彼方で』で新サイトが『移転予定地』でしたが、サイト移転が完了したからには『移転跡地』と『支天輪の彼方で』にそれぞれ変更しなければなりません。これは純粋に個人的な作業ですので急ぐ必要はないでしょう。

旧プロバイダの解約
以上の作業が終わりサイトの正常稼働が確認されたら、いよいよ旧プロバイダの解約手続きに入ります。プロバイダによってはFAXでの解約しか受け付けないところもあるので、その場合は解約の用紙をプリンタで印刷してコンビニなどから送信するか、パソコンからFAXを送るソフトを導入する必要があります。

 おまけとして、サイト移転の際に活躍してくれたフリーソフト(Windows用)を転載します。当時の私が使っていたものなので、必ずしも最新版とは限りません。最新版を入手したい方は、付属のドキュメントを参照してソフト作者のWebサイトに行ってみてください。
(2002.10.12注:公開の恒久化にともない、ソフト本体の転載は止めることにしました)
RootFTP
HTMLファイルをアップロード/ダウンロードするためのツールです。転送しない拡張子や文字コード変換の対象拡張子を細かく設定できるので、CGIを含むサイトを管理する際には最適でしょう。転送完了したファイル名をキャッシュとして保持しているのでミラーリングが高速なことも特長です。
MiGrep
圧縮ファイルの中まで対象にできる文字列検索ソフトです。移転通知メールの宛先を抽出する際に活躍しました。
i.j Text Replacer
HTML内のメールアドレスなどの文字列を一括置換してくれるソフトです。同種のソフトは他にもありますが、複数ファイルに対して複数の置換組み合わせを一括して行え、しかも正規表現まで使える置換ツールはきわめて貴重。通常のサイト更新の際にも便利に使えます。
jme
HTMLファイルの日本語文字コードをJIS/ShiftJIS/EUC/UniCode相互について変換してくれるツール。対象ファイルはDrag&Dropによって自由に指定でき、改行コードの変換もやってくれます。念のためバックアップを残す設定にしておくと良いでしょう。
File Touch
ファイルの属性(リードオンリー、隠しファイルなど)と作成日付を書き換えるためのツール。サイト移転の作業中は新旧のファイルが入り交じるので、古い側のファイルの作成日付をこのツールで統一しておくと、分類がやりやすくなります。

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