反省することはもうひとつあります。これは小説以外を削除するという方針がボディブローのように効いてきた例です。

　私はオンライン小説書きなどをやっておりますが、一番楽しかったのは同じジャンルを愛好する同行の士と掲示板などで議論したりアホ話をしていた頃でした。もっとも私自身は集客の才能がありませんでしたので、おおむねジャンルごとの大手サイトに日参して、そこの常連さんと話すことで充実した時を得ていたような気がします。
　私は器用な性格ではありませんので、日参する大手サイトはだいたい決まっていました。守護月天に関しては『月天召来！』、セイバーＪに関しては『私立寺通学園高等部』、ＴｏＨｅａｒｔに関しては『まじかる☆リーフ』、ぴたテンに関しては『美紗ＦＣ〜舞い降りた天使』でした（いずれも現在は閉鎖）。現在のメインジャンルである“ハヤテのごとく！”において該当するサイトは……えぇい某サイトとか書いてもすぐバレるでしょう、『ひなたのゆめ』になります。
　これらのサイトでは当然ながら私は管理者ではありません。このコンテンツは読者にどう思われるだろうかとか悩む必要がなく、純粋に好きなコンテンツ内で楽しんでいられます。非常に居心地のいい空間を満喫させていただきました、各サイトの管理人さんにはいくら感謝してもしきれません。

　ところが、ですね。『ＳＳサイトの舞台裏』の更新をやめた頃から、自分はこうした大手サイトに深入りしすぎていたようなのです。
　もともと『美紗ＦＣ』と『ひなたのゆめ』は当サイトより後発であり、また当該ジャンルのＳＳがまだ少ない頃から日参していたこともあって、私は利用者というよりは助言者として振舞うことが多くなっていました。生まれたてのサイトは無自覚に無断転載をしたりマイナーなブラウザで見えないようなテーブル構成をすることが少なくありませんでしたし、私のほうも『このジャンルで２次小説を流行させよう！』と張り切っていた面があったからです。書き上げたＳＳは積極的にそれらのサイトに投稿していましたし、他の方の投稿作品には感想を書いたりして自主的な盛り上げ役を買って出たりしていました。
　しかし……私以外の投稿者が少なかった頃はそれで良くても、参加者が増えてくるにつれて私の行動を『ウザイ』と感じる層が増えてきます。そうなったことに気づいたなら徐々に手を引いていけば良いわけなんですが、ブログの失敗で自己主張の場を失っていた私は知らず知らずのうちに『ひなたのゆめ』にその捌け口を向けてしまい、笑って見過ごせる域を超えてしまっていたようなのです。

　今年の夏ごろ、『双剣士あんた何様のつもり？』という趣旨のスレッドが『ひなたのゆめ』の掲示板に立てられました（現在は削除済み。管理人さんに感謝します）。冒頭の主張に事実誤認があったために参加者の多くは私を擁護してくれましたが、冒頭の書き込み者の主張を多くの参加者が目にし、これまでモヤモヤとしていた双剣士への不満を（賛否はともかくとして）明確化してしまったのは確かなようです。
　それ以来、明らかに空気は変わりました。私の書き込みや発言に対しては“双剣士様”と異様に持ち上げた返答がつくか、完全にスルーされることが多くなりました。悪いことに『支天輪の彼方で』には双剣士の人柄やファンとの会話の様子を示すコンテンツがありませんので、そうしたイメージを塗り替えるキッカケがありません。噛み付かれそうな作者に意見を寄せるのもはばかられるのでしょう、当サイトへの小説への感想は激減しました。来客は増えているにも関わらず、です。

（最後の感想本数の件は誤解かもしれません。毎月１本ペースだったのが３ヶ月１本になったからと言っても誤差範囲かもしれないからです。ちょうどＳＳ更新が滞っていた時期とも重なりますし）