さて自分の恥をさらしたところで、今度は私の方が“むっ”ときた経験についてもお話ししておこうと思います。他の人を非難するのは本意ではありませんが、ひょっとしたらインターネット初心者が(というか、社会経験の浅い人が)陥りやすい失敗例なのかもしれませんので。
「メールは簡潔に」にも限度がある
以前に、こんな感想メールを受け取りました。差出人不明なので全文公開します。
Subject: 双さんへ
おもしろかったです。もっとほかにも書いてみてください。応援します。
あ、あのねぇ‥応援してくださるのは嬉しいんですけど、何を「おもしろい」とおっしゃってるのか、そもそもどうやって私の作品をお知りになったのか、何にも書かれてないんで返答のしようがありません。そこで、
このたびは応援メールを送っていただき、誠に有り難うございました。
> おもしろかったです。もっとほかにも書いてみてください。応援します。
応援ありがとうございます。
この文章からは、いったい **** さんが何をご覧になったのかが
不明なのでコメントのしようがありませんが‥なんにせよ、気に入って
頂けたようで嬉しいです。
(中略)
応援メール、本当に有り難うございました。
こういうお言葉を頂けると、非常に励みになります。
今後のご壮健をお祈り申し上げます。
という返事を書いたんですが、送信すると宛先不明で戻ってきてしまいます。結局これが、私が返事を出せなかった唯一のメールとなりました。(この文書を見てたら、今からでもいいから名乗り出てください!)
他にも、リンク申請フォームから送ってくるメールのコメント欄に
相互リンクお願いします。
しか書いてなかったり、そもそも空欄のままで送ってきたり‥だからといってその方のページの価値が下がるわけじゃありませんが。
電子メールはまだ若いメディアであり、気軽に使える連絡手段です。「お彼岸のおり、ますますご清栄のことと‥」なんて前書きをつける必要はまったく有りません。ですが、少なくとも初対面の相手にメールを出す時には、
初めまして、双剣士さん。****と申します。▲▲経由でこのページ(または作品)を知りました。
くらいの序文は必要じゃないでしょうか。また、リンク登録申請をするからには私のページを見たのでしょうから、
あなたのページを拝見して気に入りました。リンク登録をよろしくお願いします。
くらいは、お世辞にしろ書かないと‥仲間内口調のまんまでネットの世界(および実社会)に飛び込むと、思わぬところで反感を買っているかもしれませんよ。
リンクを張る人、張られる人
たとえばAさんのページのリンク集に、Bさんの作ったページを登録するとします。この場合、両者の関係について読者の皆さんはどう思われますか?