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私の失敗談


Since : 1999.10.12
written by 双剣士
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 さて本項では、私のインターネット観を決定付けたとも言うべき、大きな失敗の顛末についてお話しします。
 読者の皆さんは不快に感じるだけかもしれません。ですが「支天輪の彼方で」が今の姿になり、今の運営ポリシーに落ち着くに当たっては、この経験は大変な教訓になりました。この経験の後、同じ過ちを繰り返さないようにと思い、事情を知らない他の方に向かって冷たい態度を取ったこともあります。
 わざわざ読者の皆さんに説明する必要はないかもしれませんが、1周年の総括を行うに当たり、自分の恥を頬かむりするのはフェアでないと思うので公開します。


●じ○ぴ事件

 1998年11月。とあるセイバーJ系ページの掲示板から「うちのページを見に来てね」という趣旨の書き込みを見つけた私は、その『●じ○ぴ』というページにジャンプして仰天しました。そこではシャオが、チェリーが、木之本さくらが、力いっぱい18禁な行為にふける小説が掲載されていたからです。しかもそのHシーンに至るラブラブな描写はほとんどなし、周囲のお邪魔虫たちが何かの事情で居なくなった隙を突いて一気に攻略というパターン。
 18禁なシーンを含むSSも多少は見慣れていましたが、登場人物たちが隙あらばと狙っているSSというのは私の理解を超えていました。ファンとしての義憤に燃えた私は(若かったんだね)、「お話としては面白いけど、こういうのはファンには辛い」といった内容の書き込みを、そこの掲示板に書き加えました。
 ‥と、誤解なきよう先に言っておきますが、これ私の早とちりなんですよね。そこの管理者殿とはそれ以後何度かメール交換したんですが、その人は「原作あるキャラをどこまで壊せるか挑戦」してる人で、そのことはそこのページの趣旨説明にはっきりと書いてあったんです。だから「原作イメージと合わない」のは当たり前のことで、そこを指摘したって噛み合うわけが無い。事実、メールで会話する限り、そこの管理者殿は実に誠実で事細かな文章を書く人でした。悪意あってイメージダウンさせてるのではないのだから、私ごときが目くじらを立てる理由は全く無い。嫌なら読まなければ良かったんです。
 というわけで、そこの管理者殿は「うるさいファンが来たな」と完全無視を決め込んでも無理のない立場だったわけですが、私がメールでなく掲示板に書いた、というのが間違いの元でした。公開質問とあれば返答せざるを得ません。そして管理者殿の返答に対し、根本的に論点のずれている私はさらに食い下がり‥先方が大人の対応をしてくれたお陰で中傷合戦には至りませんでしたが、お陰でそこの掲示板を二人で占拠してしまい、常連の方々に多大なご迷惑を掛けてしまいました。
 この論争は結局、間違いに気づいた私が「ごめんなさい、もう来ません」と終結宣言をして幕を引きました。この論争において、「私ならこう書く」と管理者殿に送付した小説が私のSS処女作となるわけですが‥ともかく、この事件から私が得た教訓は、

《そのページの趣旨を理解してから、コンテンツの吟味をすること》
《公開の掲示板で、特定の相手の反論を煽る行為は慎むべし》

 それ以来、私はよその掲示板に感想や批評を書かなくなりました。例外は「月天召来!」のアニメ各話掲示板くらいなもので(あれはアニメスタッフに直接届く場所じゃなかったから)、言いたいことはもっぱらメールで送ることにしました。だって響きの良い誉め言葉は掲示板に書き、苦言はメールで送るなんて卑怯じゃないですか。
 そしてこの考えは、当然自分にも降りかかります。

《自分のSSの感想はメールで欲しい。掲示板に書かれると、悪口は対処に困るし、誉め言葉は薄っぺらく聞こえる》

 「支天輪の彼方で」にプロフィールや掲示板がなく、一時期作った掲示板も感想の書き込みは厳禁、となっていたのはこのためです。ただメールを書くというのは掲示板に書き込むよりも面倒に感じられる読者が多いようでしたから、メーラを起動しなくてもメールが送れる「ご意見箱」を設置し、その代わり返事は必ず書く、といった方法を採用することにしました。

 この事件は、どこにでもある揉め事かもしれません。ですが自分のページのコンテンツに確たる方針の無かった当時の私にとって、いろんな立場の著作者がいること、口論とはいえまともに議論できる機会を得たこと、感想や応援のマナーについて考える契機となったこと、そして何より、処女作「ぼくの愛で小樽くんを」を書き始めたきっかけとなった、きわめて大きな出来事でした。

 というわけで、読者の皆さん。
 このページに掲示板がなく、その代わりとなる「ご意見箱」に『感想・提案・苦情・中傷の入力フォーム』という物騒なタイトルが与えられているのは、メールでならどんな辛口な意見でも歓迎する、という私からの意思表明です。私のSSやゲームを通じて私に言いたいことがあれば、善悪いずれでも遠慮は要りません。どしどしご意見をお寄せください。くどいようですが、返答は必ず書きます。


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