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1999年06月「もうあんな思いはしたくない」
第2週

written by 双剣士 (WebSite)
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目次

01〜06日分
07日  08日  09日  10日  11日  12日  13日
14〜20日分  21〜27日分  28〜33日分


第7日「親切な神主?」

 その日の放課後。

ルーアン「遠藤君、本当にここで待ってれば、その娘とやらに会えるのね?」
乎一郎「ええ‥多分‥」
太助「なんだよ、頼りないなぁ」
たかし「太助! なんでお前まで付いてくんだよ!」
太助「なんだよ、友達だろ、水臭いぜ」
シャオリン「どんな方なんでしょうね、太助様」
たかし「だあぁ〜っ、なにもシャオちゃんまで来なくたって‥」
シャオリン「たかしさん‥ご迷惑、でしたか?」
たかし「い、いやその、そんなことはないよ、シャオちゃん‥(太助を睨み付ける)」
乎一郎「あ、ほらルーアン先生、下校時間みたいですよ(歩いてくる女子高生の一群を指差す)」
ルーアン「(きょろきょろ)どの子よ?」
乎一郎「い、いやまだ、あそこには居ないけど‥もうすぐ来ますよ、きっと」
たかし「やれやれ‥麻美さんになんて言えばいいんだ‥」
シャオリン「太助様‥私たちと、制服が違うようですけど‥」
太助「ああ、あれはさ、俺たちが通ってる中学校を卒業してから、次に行く学校の制服さ」
シャオリン「卒業‥ですか?」
出雲「ふっ‥みなさんお揃いで(ふぁさっ)」
乎一郎「出雲さん! こんにちはぁ」
たかし「げっ‥」
出雲「何しに来たんです、進学先の見学ですか‥って、そんなはずありませんね。君たちが女子高に行けるわけが無い」
太助「女子高?」
出雲「なんだ、太助くんは知らなかったんですか‥今年から開校した、南鶴ヶ丘女子高校とは、この先にある高校のことですよ。制服の趣味が良いってんで、人気急上昇中なんです。まぁ、シャオさんの輝きの前では色褪せてしまいますがね‥」
乎一郎「そんな、僕たち別に、制服を見に来たわけじゃぁ‥」
ルーアン「そういういずピーこそ、どーしてここに居るのよ?」
出雲「(ふぁさっ)ふふ、決まってるじゃないですか。この南鶴女高と駅との間に、我が宮内神社はあるんですよ。おかげでここの生徒さんたちとはすっかり顔馴染みになりましてね‥あなたたちのような暇人から彼女たちをエスコートするために、こうして出張っているわけです」
太助「何をぬけぬけと‥」
シャオリン「出雲さん、お優しいんですね」
出雲「い、いやぁシャオさん、それほどでも‥シャオさんをエスコートすることに比べれば、何と言うことはありませんよ」
たかし「やれやれ‥」
乎一郎「出雲さん、その分だと詳しそうですね、あそこの生徒さんのこと。僕たち会いたい人が居るんだけど」
出雲「南鶴女高にですか? ふっ、さしずめ、花園に惹かれた毛虫と言うところですかね、みなさんは(ふぁさっ)。子供は不相応な夢を見ないで、さっさと帰った方が身のためですよ」
たかし「乎一郎、余計なこと言うなよ!」
太助「そうだ、話がややこしくなるだけだぜ‥せいぜい頑張ってくれよ、お優しい神主殿。ガキの俺たちなんか相手にしてないでさ」
シャオリン「出雲さん、頑張ってくださいね」
出雲「ありがとうシャオさん、あなたの言葉で疲れも吹き飛びましたよ‥ところで皆さん、誰をお探しなんです? シャオさんまでいらっしゃるとは、何か事情がおありのようですが‥なんでしたら、私から紹介してあげても‥」
たかし「余計なお世話だ! さっさと行け!」
出雲「やれやれ、せっかく人が親切に言ってあげてるのに‥」


第8日「思わぬ遭遇」

 下校する生徒たちもまばらになった夕暮れ。

乎一郎「こないね‥麻美さん」
ルーアン「あぁんもう、いつまで待たせる気よ?」
太助「おいたかし、どこか別の道から帰ったんじゃないのか、その人?」
たかし「‥知らないな‥(ほっと胸をなで下ろしている)」
乎一郎「昨日会った時刻を1時間も過ぎてる‥一昨日は昨日と同じ時間にここを通ったんだから、今日もそのはずなんだけど‥」
ルーアン「ねぇん、たー様お腹空いたぁ〜」
太助「だぁーっ、くっつくなよルーアン!」
たかし「今日はきっと駄目だな。いやぁ残念残念。でもしょうがないよな、帰ろ帰ろ、はっはっは」

 その時‥。たかしが麻美と初めて会った日に走ってきた路地から、野球帽をかぶったジーパン姿の青年が走り出てシャオリンに衝突!

シャオリン「きゃっ!」
太助「シャオ! 大丈夫か?」
青年「ごめん、急ぐから!(一瞬振り返ると、立ち上がって駆けて行く)」
シャオリン「あっ‥」
たかし「なんだよ危ないなぁ、立てるかいシャオちゃん?‥わっ」

 続いて路地から黒服の男二人が飛び出し、たかしを跳ね飛ばすと青年の後を追う。

太助「何なんだ‥」
青年「‥(走りざま振り返る。そのとき野球帽が外れ、長い黒髪がこぼれ出る)‥」
乎一郎「あっ、あれ、麻美さん?」
ルーアン「えっ?」
たかし「えっ、おい、嘘だろ?」
シャオリン「来々、軒轅!(一瞬のうちに軒轅に飛び乗り、青年の後を追う)」
太助「お、おい、シャオ、どうしたんだ、一体?」


第9日「茫然」

 軒轅に乗ったシャオリンは一瞬にして黒服の男を追い越し、麻美に追いついて背中から抱き上げる。

麻美「‥‥‥!!!」
シャオリン「しっかり掴まっていてください」

 軒轅はそのまま空高く舞い上がる。黒服たちがごま粒に見えるような、高い、高い空へと。

麻美「ひぃっ‥‥」
シャオリン「もう大丈夫です‥お怪我はありませんか、梨扇様」
麻美「あ‥あ‥わ、私を‥どう‥」
シャオリン「‥(にこっ)‥」

 取り残された黒服たちは、シャオリンを追いかけて飛び出してきた太助たちを難詰するが、ルーアンの陽天心攻撃に会いほうほうの体で引き上げる。それからしばらくして、二人を乗せた軒轅が降りてくる。

たかし「シャオちゃん! 麻美さん!」
麻美「あ‥(腰を抜かしたまま、軒轅から降ろされて地面に手を付く)‥」
乎一郎「お帰り、麻美さん。もう大丈夫だよ」
ルーアン「もう、いきなり飛び出すからびっくりしちゃったわよ」
麻美「こーちゃん‥この人たち‥」
太助「おい、たかし‥(たかしの肩をつつく)‥」
たかし「あ、ああ‥麻美さん、心配しなくていいよ。この子はシャオちゃんって言って、中国の精霊なんだ。おれの大切な友達だよ。ここに居るみんなも、そう」
麻美「た‥たかし、くん‥(まだ茫然自失)」
たかし「麻美さん、大丈夫?‥それにしてもシャオちゃん、麻美さんを助けてくれて、ありがとう。おれからもお礼を言うよ(シャオリンの手を握る)」
太助「あ、こらたかし、お前!」
シャオリン「‥(表情が醒めている)‥梨扇様じゃ、ない‥」
たかし「シャオちゃん?」
シャオリン「ご、ごめんなさい‥私、つい‥」
太助「シャオ?」


第10日「優しい瞳」

 駅に向かってすたすたと歩く麻美の後を、たかしが着いてゆく。

たかし「だからぁ、シャオちゃんは幽霊でも宇宙人でもなくてぇ、守護月天って言う中国の精霊なんだよ。不思議な力を持ってるけど、本当は困ってる人を放っておけない、優しい子なんだ」
麻美「‥(すました顔で歩きつづける)‥」
たかし「麻美さんを高いところへ連れてったのは、麻美さんのことを思ってこそなんだよ。怖がらせるとか、脅かすつもりは全然なかったんだよ、きっと。だからさぁ、機嫌なおしてよ麻美さん」
麻美「‥(足取りを少し緩める)‥」
たかし「空を飛ぶ精霊なんて、漫画の中じゃあるまいしと思ってるんだろ? おれだって最初はびっくりしたもの。だけど、シャオちゃんはとってもいい子なんだよ。おれの大切な友達なんだ。許してあげてよ、お願いだから」
麻美「‥(立ち止まって)くすっ‥」
たかし「(麻美の前に回って振り向き)麻美さん?」
麻美「‥たかしくん、あの子のことが好きなのね‥」
たかし「‥へっ? い、いや、まぁ‥」
麻美「‥私、怒ってなんかいないわ。むしろお礼を言いたいくらい。ちょっとびっくりしたけどね、あの時は」
たかし「な、なんだよぉ、だったら‥」
麻美「ごめんなさい。たかしくんが、あんまり一生懸命にあの子のことを庇おうとするものだから‥おかしくて、つい意地悪してしまったの。きっと大切なお友達なのね、あの子」
たかし「あ、ああ‥そう、大切な、友達、だよ。今のところ‥」
麻美「大切な、友達‥そう‥そうなの。ねぇたかしくん、シャオちゃんって子の気持ち、確かめたことはある?」
たかし「それは‥」
麻美「こんなに大きくなったのね、泣き虫だったたかしくんが‥でもね、たかしくん。余計なことかもしれないけれど、男の子はちゃんと言わないとだめよ、自分の気持ちを」
たかし「だけどさ‥シャオちゃんは‥」
麻美「うん? なぁに?」

 かくかくしかじか。いつしか舞台は駅前の喫茶店内に移る。

麻美「そう‥主を守る、精霊、ねぇ‥」
たかし「そんな事情で、シャオちゃんは太助‥おれの親友の家で暮らしてて、ずぅっと太助のことを見守ってるんだ。おれたちが入り込む隙間が無いくらいにさ」
麻美「それじゃ仕方ないわね‥諦める?」
たかし「まさか! 諦めるわけないだろ。すんなりは行かないって言ってるだけさ。諦めたりさえしなければ、少しでも可能性があるはずじゃないか!」
麻美「ふ〜ん‥(たかしの頭を撫でる)たかしくん、逞しくなったのねぇ」
たかし「や、やめてくれよ子供じゃあるまいし」
麻美「うふふっ‥」


第11日「見えないヴェール」

 駅にて。

麻美「たかしくん、今日は送ってくれて、ありがとう」
たかし「気にしないでよ。あんなことが有った後だったからさ」
麻美「‥‥」
たかし「ねぇ、それよりどうして逃げてたの? 追いかけてきてた連中は、誰?」
麻美「‥私をスカウトしに来た、芸能界の人よ‥」
たかし「へぇ、芸能界の人って黒い服を着て二人掛かりで追いかけてくるんだ」
麻美「‥‥」
たかし「麻美さん、おれそんなに頼りにならないかな? 麻美さんって、自分のことは何にも話してくれないよね。だけど今日みたいなことが有ったら、心配だよ、おれ」
麻美「ありがとう、心配してくれて。でもね、私のことより、シャオさんのことを考えてあげなさい。そうしたほうがいいわ」
たかし「麻美さん‥」
麻美「それじゃあ、ね(背を向けて、改札口の方へ歩き出す)」
たかし「あっ‥(しばらく麻美の後ろ姿を見送るが、すぐに麻美が落として行ったものに気づく)‥麻美さ〜ん、何か落としたよぉ」
麻美「(改札を通れず困っていたが、たかしの声を聞いて振り向く)」
たかし「(麻美が落としたものを拾って)ほらぁ、定期入れ‥あ?」
麻美「(駆け寄って)ご、ごめんなさい、たかしくん。拾ってくれて助かったわ。ありがとう」
たかし「(定期を手渡しながら)この区間‥ずいぶん遠いんじゃないの?」
麻美「まぁ、ね‥(うつむく)」
たかし「これじゃ、片道に2時間は掛かるじゃない‥あの高校って、そんなに名門だったっけ?」
麻美「ううん、新設校だから‥私、あそこの制服が気に入っちゃったのよ。それに懐かしいこの町にも帰ってみたかったし。それじゃあね(再び背を向けて、改札を抜け姿を消す)」
たかし「‥(ジーパン姿で去って行く麻美の姿に、言いようのない違和感を感じる)‥」


第12日「苦い記憶」

 七梨家の応接間にて。夕食を終えた一同の前で、シャオリンはポツリポツリと話し始めた。

シャオリン《初めまして。私、守護月天のシャオリンと申します。シャオとお呼びください》
梨扇《な‥なに、これ? 輪っかの中から人が出てきた!》
シャオリン《私は月の精霊‥夜空に浮かぶ月のごとく、ご主人様の身をお守りするのが務め。ご主人様、お名前を教えていただけますか?》
梨扇《精霊? ご主人様?》
シャオリン《ご主人様、これからなんとお呼びしたら‥?》
梨扇《あ、あぁあぁ、あたいの名前は梨扇‥よくわかんないけど、よろしく》
シャオリン《梨扇、様‥よろしくお願いします、シャオとお呼びください》

シャオリン「それが、梨扇様との最初の出会い‥私がお仕えした、最初のご主人様との出会いでした」
太助「最初の、シャオの、主?」
ルーアン「‥(ふうっ)‥」
キリュウ「‥(無言のまま、視線を宙に浮かせる)‥」
シャオリン「今日お会いした麻美さんは、その梨扇様にそっくりだったんです‥年齢が少し上であることを除けば、髪型も表情も走り方も。それでつい、夢中になってしまって‥ごめんなさい、太助様」
太助「いや、まぁ、麻美さんは怒ってなかったみたいだから、いいんだけどさ‥」
ルーアン「でも、あんたらしくもないわね‥昔のご主人に似てる人を見掛けたからって、たー様を放り出すなんて。そんなにその梨扇とか言う子がいいなら、乗り換えたら? あたしは好都合だけど」
太助「ルーアン!」
シャオリン「ルーアンさんの言う通りです‥私、守護月天失格です。梨扇様に似たあの方を見た途端に、頭の中が真っ白になってしまって‥」
キリュウ「‥梨扇殿とやらに、格別のこだわりが有るようだな、シャオ殿」
シャオリン「梨扇様は、義賊をやってらしたんです。何の迷いもない、澄んだ心のままで‥あの頃の私は、それがどれだけ危険な事かが分からず、梨扇様に誘われるままにそのお供をしていました‥」

梨扇《(飛び交う矢の中を走り抜けながら)シャオ、早く来なよ》
シャオリン《はい、ただいま!(車騎を支天輪にしまってから後を追う)》
梨扇《‥(ばたっ)‥》
シャオリン《梨扇様、お待たせしました‥あっ!》
梨扇《‥(胸と背中に矢を受けて、既に虫の息)‥》
シャオリン《梨扇様、梨扇様! ああっ、どうしよう‥軍南門、早く梨扇様を、診療所へ!》

シャオリン「その頃の私は、軒轅や長沙の使い方も知りませんでした‥どんな星神かは知っていても、どういう状況で出せばいいかが分からなかったんです‥」
太助「シャオ‥」
ルーアン「‥(頭を抱える)‥」
キリュウ「‥(眼を閉じる)‥」
シャオリン「私は、梨扇様をお守りすることが出来ませんでした‥その梨扇様にそっくりな方が、誰かに追われていらっしゃったんです。私には、見過ごすことは出来ませんでした‥もう、あんな思いはしたくなかったから」


第13日「悩める守護月天」

 その夜、七梨家の屋根の上にて。

シャオリン「‥(膝を抱えて座っている)‥」
キリュウ「シャオ殿、ここに居たのか」
シャオリン「‥キリュウさん、私‥」
キリュウ「‥今夜も月が綺麗だな」

 シャオリンの隣に腰を下ろすキリュウ。シャオリンの手のひらの上に居る離珠の表情を見て、心配いらないから、と微笑んでみせる。

キリュウ「なぁシャオ殿‥主殿が心配していたぞ。今のシャオ殿にどんな言葉を掛ければいいか分からないってな‥優しいな、主殿は」
シャオリン「‥‥」
キリュウ「今のシャオ殿の気持ち、私にも本当のところは分からない。でもシャオ殿が沈んでいると、主殿は悲しむし私たちも寂しい。そのことだけは、憶えていてくれ」
シャオリン「‥はい‥」

 言葉を切って夜空を見つめる二人。数千年前から変わることなく夜空を渡りつづけている白い月が、二人の精霊を照らしている。

シャオリン「‥キリュウさん‥」
キリュウ「ん?」
シャオリン「私、どうしたらいいんでしょう‥麻美さんが梨扇様でないことは分かっているのに、どうしても頭から離れないんです‥このままだと、次に会った時にもきっと‥」
キリュウ「何をすべきか、と言うことなら決まっている。私たちの今の主人は、この家の主殿だ。たとえ麻美殿が梨扇殿その人であったとしても、主殿を放り出す理由にはならない」
シャオリン「‥‥」
キリュウ「‥と、いうのは建前だ」
シャオリン「‥(顔を上げる)‥」
キリュウ「使命のために心を殺して暮らすのは、シャオ殿にはきつかろう‥主殿も梨扇殿も、同じ事を言うと思う。それに麻美殿は誰かに追われているのだし、主殿には今のところ危険はない‥なぁシャオ殿、心残りがあるんなら、やりたいようにしたら良いと思うよ‥主殿には私たちが付いてるし」
シャオリン「‥でも‥」
キリュウ「どっちつかずで居るのが一番いけない‥良く考えて決めてくれ。シャオ殿が自分で決めたことなら、たぶん主殿は何も言わないと思う‥けっこう幸せなことだと思うよ、これは」

 そのころ、ベランダにて。

ルーアン「たー様ぁ、そんな格好で外に居たら風邪引くわよ‥ルーアンが暖めてあげる♪」
太助「‥なぁ、ルーアン‥」
ルーアン「‥(抱き付いたのに反応が無くて拍子抜け)‥なぁに、たー様」
太助「ルーアンも、いろいろ有ったのか‥俺の前までの主人との間に」
ルーアン「‥そんなこと、どうでもいいじゃない‥今のあたしは、たー様だけのものなんだから」
太助「ごめん‥だけどさ、やっぱり忘れられない人って、居るんだろう?‥シャオみたいな形でないにしてもさ」
ルーアン「知らない‥昔のことは、忘れたわ。忘れないと、やってられないわよ‥」


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