『支天輪の彼方で』は運営１２周年を迎えました。干支が丸々１巡も回ったことになります。長い方が良いというものでは勿論ありませんけど、寂しがり屋の自分がこれだけの期間に渡り運営を続けてこられたのは読者の皆様のお陰だと思っております。いつもいつも応援ありがとうございます。
　この総括文は毎年１回、自分なりのサイト運営方針や経験に基づいた心境の変化および今後の決意表明などを、読者の方々に向かって表明している文章です。あくまで１個人の足跡に過ぎないものであって普遍的なノウハウと呼べるものではありませんが、私個人の経験や感情を語れる者は私自身しかいませんし、現在の自分にしか書けない内容がきっとあると思います。そういった備忘録的な意味合いを持つコンテンツです。

　さて……そうは書いたものの、この１２年目（2009/10/12〜2010/10/11）については例年とは違っている点があります。１年前の総括文で私はハヤテＳＳからの撤退宣言をし、関連サイトやブログに対する交流停止宣言もしました。つまりこの１年間は『頑張“れ”なかった、頑張ったけど届かなかった』のではなくて『意図的に頑張“ら”なかった』期間だったと言えるのです。（新ジャンル探索については『頑張ったけどダメだった』なのですが、目に見える結果が出せてない以上は言い訳しても見苦しいだけでしょうし）
　従いまして今年の総括文は、意図的に頑張“ら”なかった１年間に感じたこと、得たものと失ったものについて述べていきたいと思います。現役で活動している人とも違う、閲覧専門でインターネットを楽しんでいる人とも違う、中途半端な視点からの述懐が主となります。誰の得になるのかと疑問に思わなくもありませんが、定期的に記録すること自体が総括文の目的ですので深く考えないことにしましょう。

　本文に入る前に、毎年恒例のお約束なのですが。
　この総括文は双剣士という１個人の体験をつづった文章であり、行動に対する評価はすべて私自身を指しています。この文章を読んだ方の中には自分自身の行動に当てはめて疑問や反感を持つ方もいらっしゃるでしょうが、もとより他のサイト運営者や閲覧者の振る舞いを評価したり否定する意図はありませんし「こうすべきだ」などと啓蒙するつもりもありません。私の経験を参考にするにせよ反面教師にするにせよ、あくまで皆さん自身の中で解釈・応用・昇華していただきますよう、お願い申し上げます。