Re: ハヤテのごとく! Advance Generatio ( No.1 ) |
- 日時: 2015/12/23 21:59
- 名前: はやぶさ13号新青森行
- こんにちは、はやぶさ13号新青森行です。(E5系はやぶさの車内放送に非ず)
さて、前回オリジナルキャラの名前を出しましたが、 まさかその中の一人の名前が、バレーボール男子日本代表(現役か元かは覚えてない)の名前と似ているとは……。
一応名前の意味は無くはないですが、今知る必要はないと思います。
因みに、この小説のタイトル「ハヤテのごとく! Advance Generation」はあくまでも仮のタイトルであり、 本編のタイトルはまた新しく決める予定です。(実は既に決まっているのだが、このスレッドで発表しない)
それではっ、本編……の前に、こちらをどうぞ!!
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宮城県仙台市
ハヤテ(以下ハ)「どうも、綾崎ハヤテです。今僕は伊達政宗像の前に立っているのですが、あの……、何で僕はここにいるのでしょう? ただ小説紹介を軽くやるだけなのに……。」
いやぁ、前回北海道だったよね。ただ小説紹介をやるのも単調だと思って、どうせなら、全国各地から中継するみたいな感じにした。
ハ「そうなんですか……。ところで、貴方は誰なんですか?」
僕? 僕はナレーションあるいは天の声と思ってもらって構わない。 といっても、アニメ「ハヤテのごとく!」の若本規夫さんのような感じではなく、キャラクターに気軽に話しかけるような感じにするが。若本さんみたいに毒舌を吐きすぎないように注意するよ。
ハ「それじゃあ、地の文で話し言葉だったら天の声さんが話しかけていると思っていいのですか?」
まぁ、一応ナレーションだから地の文なら僕だけど、話し言葉だったらそう思ってくれ。 それはそうと、早く今回の紹介をしよう。意外とこれ尺取るから。
ハ「あ、そうでした。前回オリジナルキャラを6人一気に出しましたが、彼らはこれからどうなるのか? そして僕達とどう関わるのか? それでは本編スタート!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
プロローグ第2話「実は変わっていた」
ここは近所の河川敷(原作第7巻で西沢さんがハヤテにバレンタインチョコを渡した場所の近く)
というか、練馬区周辺に河川敷を持つほどの川ってあるのか、というツッコミは無しで。
隼人(以下隼)「しっかし驚いたなぁ。まさかみんな白皇学院を志望していたなんて。」
雄樹(以下雄)「それはこっちの台詞だ! 4人とも被るとはなぁ。」
優(まさる)「でもこれで4人とも受かったらまたサッカーできるな。だろ、傑(すぐる)」
傑「まぁ、まずは白皇学院に受からなきゃだけど。言っとくけど、白皇は日本有数の名門校だからな。気ぃ抜くと落ちるかんな。」
隼「んなコタぁ分かってる。それより他人の心配するなら自分の心配した方がいいんじゃないか、川越兄弟?」
優・傑「「お、大きなお世話だっ!! 確かに国語と社会に不安はあるが、英語は得点源なんだから、これから残り2つを克服していくさ。」」
雄「(ハ、ハモった)まぁ、ここでどうこう言っても始まらないから、1時間位練習して、それから優と傑の家で勉強ってのはどうだ?」
隼「じゃあ、そうしよう。」
傑「またオレらの家で勉強かぁ。まぁ一応広いからいっか。」
優「んじゃ、決まりっ!!」
どうやらこのMF4人は白皇学院を狙うようだ。ここで前回のラストを振り返ってみよう。
その日の昼休み
一樹・伸之・駆「「「ええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」」」
雄「何? そんなに驚くこと?」
伸之(以下伸)「そりゃ驚きますよ、先輩!! てっきり関東のサッカー強豪校に行くものだと思ってましたよ。」
駆「そうですよ!! 結城さん達が行った高校に僕達も行って、高校でも日本一を一緒に獲ろうと思ってたのに。」
伸・駆「「何で白皇学院という弱小校に行くんですかっ!?」」
一樹(以下一)「(シ、シンクロした)」
隼「いやぁ、強豪校でサッカー漬けの毎日を送るのも悪くはないが、それよりは文武両道、勉強しつつ部活で楽しくサッカーする方が面白いと思って。それに強豪校で勝たなくちゃいけないプレッシャーの中でサッカーするのは楽しくない。何のしがらみもない方が僕達らしいサッカーができると思ってな。」
優「それに強豪校で勝ち上がって注目されるよりも、弱小校で勝ち上がって注目される方が後々伝説になると思わない?」
雄「あの番狂わせ(GIANT KILLING)もう一度起こしたいなぁ。」
傑「幸い白皇に行って学びたいことがそれぞれあるからな。」
後輩のうち、伸之と駆が呆然としている中、一樹が恐る恐る言った。
一「あの……、僕の姉の友人が白皇学院の生徒会長を務めてるんですけど、なんでしたら姉を介して白皇の特徴や部活動の様子を聞いてきましょうか?」
優「えっ!? そうだったの? いやぁ、すごいなぁ、お前ら姉弟は。やっぱ持つべきものは後輩とその兄弟姉妹だよね。」
傑「なんじゃそりゃ。」
隼「でも、夏休み全国大会に出てて、オープンキャンパスに行けなかったからなぁ。その情報があると有難い。サンキュー、一樹。」
一「あ、ありがとうございます。」
伸「しかし、大丈夫なんですか? 白皇の入試って確か応用力が問われるんですよね? まぁ、私立だから3教科だとは思いますが。」
隼「まぁ、僕と雄樹は大丈夫だが、そこの優・傑は国語と社会に不安がある。でも、鍛えればなんとかなるだろ。」
優・傑「「ぜ、善処します。」」
一・伸・駆・隼・雄「「「「「あ、ハモった。」」」」」
一「(そういえば、白皇学院ってナギさんも通っているんだよね。ナギさん、最近自宅から離れた場所に住んでるって姉さんから聞いたけど、今どうしているのだろうか?)」
原作では忘れ去られがちだが、未だにナギに好意を持っていた。
ナギ(以下ナ)「むっ!」
ハ「どうなさいました、お嬢様?」
ナ「いや、誰かが私の噂話をしていると思ってな。」
ハ「はぁ、多分気のせいだと思いますよ。」
ナ「そうであればいいのだが。」
ヒナギク(以下ヒ)「っくしゅんっ!!」
美希(以下美)「ん、どうした、ヒナ?」
ヒ「ん?誰かが私のことを話してるのかしら?」
美「多分気のせいじゃないか?」
ヒ「それもそうね。」
歩「くしゅん!! なんなのかな〜。誰か私の噂してるのかな。」
何かが起こる予感がすると思った女子3人であった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ハ「さて、今回はここまでですが、ついに「ハヤテのごとく!」との接点が見えましたね。いやぁ、あの4人が僕達の後輩になるのですか。楽しみですね♪
それでは次回予告、やっと僕達メインの話なんですね。」
あ、そうそう、登場するキャラクターだけど、原作第46巻までに登場したレギュラーキャラはほぼ全員出す予定だから。
ハ「ええーーーーーっ!! 結構キャラ動かすの大変ですよ。」
そこはまぁ、頑張ります。
ハ「内容はどうするんですか?」
詳しくは教えられないが、第1話の最初で言ったようにラブコメ関係の話にする予定。
ハ「本当に僕はどうなるんだろう……。」
それではまた次回っ!!
ハ「お会いしましょう。」
To be continued……
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Re: ハヤテのごとく! Advance Generatio ( No.2 ) |
- 日時: 2015/12/27 23:07
- 名前: はやぶさ13号新青森行
- こんにちは、はやぶさ13号新青森行です。
それでは、前説どうぞっ!!
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三千院家敷地内
ハヤテ(以下ハ)「突然ですが問題です。今回のメインキャラは誰でしょう? 解答者はこの方々です。」
解答席には三千院ナギ、タマ、シラヌイの3人、いや1人と2匹がいた。
どう考えてもこれは勝負にならんだろ。
ハ「それではヒント1お願いします。」
鷺ノ宮伊澄がゆっくりと登場。
伊澄(以下伊)「いつも敬語」
ピンポーン♪
ハ「おっと、ナギお嬢様が押しました。それではお嬢様、解答をどうぞっ!!」
ナギ(以下ナ)「ハヤテ」
ハ「いやいやお嬢様、確かに僕は敬語を使いますが、僕が答えだったら僕ここにいませんよ。」
ピンポーン♪
ハ「あっと、今度はシラヌイが押しました。ではシラヌイ、解答をどうぞっ!!」
シラヌイ(以下シ)「ニャーっ♪」
ハ「…………。 ……何と答えればいいのでしょう。(困) それではヒント2お願いします。」
桂ヒナギクが颯爽と登場。
ヒナギク(以下ヒ)「元白皇学院生徒会長」
ハ「あ〜、これはヒント2にして大きなヒントになってしまいましたね。」
ピンポーン♪
ハ「今度はタマが押しました。ではタマ、答えをどうぞっ!!」
タマ(以下タ)「にゃ〜っ♪」
ヒュッ! ヒュッヒュッ! ヒュッ!!
4本の針がタマの顔を掠めた。
背筋が凍りつき、額に冷や汗を流すタマ。
ハ「タ〜〜〜マ〜〜〜(かなり低い声で)。お前ナギお嬢様のお陰で人間の言葉を話せるんだよなぁ。だったら喋れよ。」
タ「に、にゃ〜〜っ(だってさ、オレお嬢たちの前では喋らないという設定になっているんだから、この状況で喋れるわけないってーの)」
ヒ「(ハヤテ君が怖い……)」
ピンポーン♪
ハ「お、またもやお嬢様、解答をどうぞっ!!」
ナ「ヒナギク」
ブッブーーーー!!
ハ「あの……お嬢様……」
ヒ「ちょっとナギっ!! 私まだ現職よ!! まだ高校2年生なのにいつ辞めさせられたのよ!!」
ハ「まぁまぁヒナギクさん落ち着いて。それではヒント3、お願いします。」
西沢歩が普通に登場。
歩「スーパーメイド」
ピンポーン♪
ハ「おっと、またもやお嬢様です。三度目の正直なるか!? それではお嬢様、解答お願いします!!」
ナ「オカン」
ピキッ!!(答えの人の頭の中で何かが切れた音)
チャキッ!!(ナイフを準備する音)
キラーーーーン♪(ナイフの光沢)
ナ「………………。」
ハ「あぁ〜、触れてはいけない所に触れてしまいましたね。後説はお説教だ♪」
ピンポーン♪
ハ「お、再びシラヌイが押しました。ではシラヌイ、答えをどうぞっ!!」
シ「ニャーーっ♪(マリアお嬢様)」
「マリアお嬢様」については「ハヤテのごとく!」0巻またはバックステージ参照。
ハ「正解ですっ!!」
シ「ニャーーーーーーーーっ♪♪」
ええっ!! 正解なのっ!? 何でシラヌイの言うことが分かったのっ!?
ハ「執事ですから♪」
あ……そう……。
ハ「ということで、正解しましたシラヌイには「ハヤテのごとく!Advance Generation」出演権を贈呈します。」
ええっ!! そんなプレゼント聞いてないよ〜〜。
ハ「何か文句があるとでも?(これ以上ないほどの爽やかスマイルで)」
ぜ、善処します……。
ハ「それでは、本編をどうぞっ!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
プロローグ第3話「今更ですが、マリアさん、お誕生日おめでとうございます。」
2005年8月15日
日本人にとっては忘れてはならない太平洋戦争の終戦から60年のこの日、ある一つの協定が結ばれた。
「我々には足りないものがあったんじゃないかな。」キラーーーーン☆
「我々には、積極性が足りてなかったと思うのです!!」キラーーーーン☆
「ハヤテ君の相手がヒナさんになっても……私はもう構わない。 だから私も全力でいく。恨みっこなし。」ぐっ
「……分かった。私ももう気にしない。お互い全力でいきましょう。」グッ
「うん!」
所謂、「桂・タフト協定」が結ばれたのである。
歩「誰がタフトなのかな? 誰が!?」
ヒ「そうよ!! 私は確かに桂だからいいけど、何故歩がタフトなの?」
いやぁ、協定ということで引っ掛けてみた。ほら、ちょうど100年前にその協定が結ばれたし。
歩「ところでヒナさん、桂・タフト協定って何?」
ヒ「あぁ、確か1905年にアメリカのフィリピン支配、日本の韓国支配を日米両国が相互承認した協定よ。ちょうど日露戦争の終盤で、日本にとっては韓国併合へのステップの一つだったわね。」
脱線しかけたので、話を元に戻そう。
歩・ヒ「「貴方が脱線させたんでしょ!!」」
ごめんなさい。
では、気を取り直して、
あれから、西沢さん・ヒナギク共に夏休み終盤に攻勢をかけたが、ハヤテを振り向かせることはできず、不発に終わる。 (先ほどの一連のやりとりとその結果は、原作第40巻〜第45巻参照)
あれから約2ヶ月半、結局2人ともハヤテに告白できずにいた。
2005年11月3日
この日は、PK職人・遠藤保仁がPKを止められ、ジェフ千葉がナビスコ杯初優勝を果たした日でもあるが、
世間では休日であるため、喫茶どんぐりには2人の女子高生がバイトに来ていた。
歩「そういえばヒナさん、もうすぐハヤテ君の誕生日ですね。」
ヒ「え、ああ、そうだっけ。いつなの、誕生日?」
歩「11月11日ですよ。本人はポ〇キーの日と言っていますが。」
ヒ「へぇ〜、ところで歩は何か買ったの、誕生日プレゼント?」
歩「いやぁ、まだ買ってませんよ。ただ、私の誕生日をあんなに祝ってくれた(第26巻参照)ので、それ相応のお返しはしたいなぁっと。あ、この際またハヤテ君に告白しちゃおうかな。」
ヒ「あ、歩ずるいわよ。だったら私も告白しようかしら。絶対ハヤテ君を落としてやるんだからっ!!」
歩「(相変わらずヒナさんは負けず嫌いだなぁ)ってことは、やっぱりプレゼント買わないといけませんね。結局ハヤテ君の彼女には1人しかなれませんから。」
ヒ「そうね。今度の土日買いに行かない、プレゼント?」
歩「うん!! では、ハヤテ君の誕生日、今度こそ恨みっこなしですよ、ヒナさん!」
ヒ「ええ、お互い全力でいきましょう、歩!」
こうして、「石井・ランシング協定」が結ばれた。
歩・ヒ「「最早私たち関係ないのかな!?(わよね!!)」」
あ、ハモった。
因みに、石井・ランシング協定とは、1917年11月に結ばれた、日米両国の中国における主張を相互承認する協定である。詳しくはググッてください。
一方こちらは三千院家の屋敷
ちょうど西沢さんとヒナギクが協定を結んだのと同じ日、ここに、あることで悩むスーパーメイドがいた。
マリア(以下マ)「あれから約10ヶ月ですか……、未だに解けませんね、ハヤテ君とナギの間の誤解。」
マリアさんの心配事、それは原作第1巻から、作中時間にして約10ヶ月、今なお続くハヤテとナギの間にある爆弾だった。
マリアさんは当初、ハヤテにナギを好きになってもらおうと考えていたが、ハヤテは所謂ロリコンではない。さらにナギの恋のライバルが続々と登場し、最早この誤解は解けないでほしいと思うようにもなった。
しかし、このままではもし爆弾が爆発した時の被害、特にナギへの影響はより甚大なものになると恐れた。
この事態を招いたのは私に責任があると感じたマリアさんは、少なくともクリスマスイヴまでに解決させようとした。そうしなければ、いつかナギが引き金を引いて、ハヤテを追い出してしまい、自らも傷つくと思ったからだ。
ここでマリアさんの前に、3本の道が現れた。
一つ目は、「2人に同時に話す」
これが一番手っ取り早い。単純である。
マ「しかし、この方法は危険ですわ。ナギは裏切られたと感じてハヤテ君を追い出すかもしれませんし、 ハヤテ君もナギを傷つけたと責任を感じて出ていってしまうでしょうね。」
二つ目は、「ナギに先に話す」
一時的にナギを傷つけると思うが、相思相愛でないのならナギがハヤテを振り向かせるよう頑張りなさいと諭せばうまくいくかもしれないということである。
マ「しかし、ナギが怒りに任せて私の静止を無視してハヤテ君のところに押し掛ける可能性がありますわ。 つまり、この方法は私の努力が運命を左右するんですね。」
三つ目は、「ハヤテに先に話す」
ハヤテはナギに恋愛感情までは抱いていない分、この事に関しては冷静な判断を下せると考えたのである。
マ「しかし、ハヤテ君が話を聞いた後すぐにナギのところに謝罪をしに行く可能性もありますわ。そうするとやはりナギは怒ってハヤテ君を追い出すかもしれませんね。こういうことは間を空けて話さないと穏便に解決はできませんわ。」
それぞれに一長一短があるこの3本の道。果たして、マリアさんの選んだ道とは……?
To be continued……
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
マ「私まだピッチピチの17歳ですよっ!! まだオカンと呼ばれる年齢ではありませんよっ!! それなのに貴方って子は……。貴方とも4歳しか離れていませんよ!!」
ナギにお説教をするマリアさん。
ナ「……………………。」
マリアさんに正座させられ、項垂れて何も言い返せないナギ。
かれこれ3時間ずっとこの状態である。
ハ「あはは……。やはりこうなりますよね、後説は。」
まさかシラヌイが答えるとは……。もう一度聞くけどハヤテ、何故猫の言うことが分かったんだ?
ハ「執事ですから♪」
執事に不可能はないってことか?
ハ「はい♪」
そういえば執事で思い出したが、第1巻のプロフィールに書いてあった「ハヤテのごとく!」の執事の定義、 あれどのくらいの読者が覚えているのだろう?
ハ「“様々な難問奇問を力技で解決する秘密道具を持たないド〇えもん”でしたっけ。原作者かかなりのファンしか知らないと思いますよ。」
僕も久々に読んで知ったからなぁ。にしても、シラヌイの話どうしよう……。プロローグで1話完結作りづらいし。
ハ「頑張ってくださいね♪」
はぁ、頑張るよ。
それでは次回っ!!
ハ「お会いしましょう!!」
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Re: ハヤテのごとく! Advance Generatio ( No.3 ) |
- 日時: 2016/01/01 02:29
- 名前: はやぶさ13号新青森行
- 明けましておめでとうございます、はやぶさ13号新青森行です。
本年も宜しくお願い致します。
ところで、第3話もそうでしたが、ここから先、ハヤテ等原作キャラの話がしばらく続きます。
それでは、前説どうぞっ!!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
マリア(以下マ)「皆さんこんにちは、マリアです。ってあの……、どうして私が前説を担当しているのでしょう? 普段はハヤテ君が担当していますのに……。」
あ、マリアさんこんにちは。
マ「あら、これは天の声さん、こんにちは。あの、早速で悪いのですが、どうして私なんですか? ハヤテ君はどうしたのですか?」
前回のラストで察したかもしれませんが、今回はハヤテにとって自分の事であるだけに、今回の概要を説明してもらうのは酷だと思ったので、ハヤテとナギの間にある誤解の存在を唯一知っているマリアさんに担当してもらうことにしました。
マ「あ、そうですか。確かに、このことは私が適任かもしれませんね。」
ところでマリアさん、今回はどういう内容になるのですか?
マ「それは本編のお楽しみですわ♪」
まぁ、そうなりますよね。
それでは本編、
マ「スタート、ですわ♪」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
プロローグ第4話「マリアさんの選択」
11月4日
前回、マリアさんはハヤテとナギの間の誤解を解く方法を考えた。
3つの案が出たが、それぞれに一長一短があった。おさらいすると、
1つ目は、「ハヤテとナギに同時に話す」
2つ目は、「ナギに先に話す」
3つ目は、「ハヤテに先に話す」
いずれもただ話すだけではダメっ!! ハヤテとナギそれぞれに対するアフターケアも重要なのである。
マ「やはり、これしかありませんわ。」
11月5日
この日学校は休みである。
ナギは、クラスメイトであり、なおかつオタク仲間でもある春風千桜、剣野カユラと共に秋葉原のアニ〇イトや、橘亘(ワタル)の経営する同人誌ショップへと出掛けていった。
橘亘(以下ワタル)とは、ナギの幼馴染みの1人であり、形骸化したとはいえ許嫁でもあった。
しかし、双方ともに結婚する意志は全くなく、ナギはハヤテを好きになり、ワタルは店の経営に集中していた。
ナギ達の行く同人誌ショップは、ワタルが、それまで経営していたレンタルビデオ店から方針転換して、日本のアニメ文化の聖地・アキバに乗り込んで開いた店であった。
話を元に戻そう。
一方、こちらは主であるナギが出掛けた後の三千院家別宅。
今、この屋敷にはマリアさんと、ナギの専属執事である綾崎ハヤテがいた。 (実は他にも使用人はいるにはいるのだが、ナギが使用人嫌いなので、マリアさん、ハヤテ、そして執事長である倉臼征史郎(クラウス)しかいないように見える。)
マリアさんにとってこの時間は絶好の機会であった。もしナギがいたら、ハヤテと2人で話しても何処から聴かれるかわからないからだ。
ナギが出掛けている間にハヤテに全容を話す、つまりマリアさんは、3つ目の方法を実行に移したのである。
マ「まず、この誤解を生み出したハヤテ君に全容を知ってもらいましょう。ハヤテ君なら、多分驚くとは思いますが、最終的には理解してくれるでしょう。」
ナギに先に話すことによる危険性よりも、ハヤテに先に話すことによる危険性の方が低いと判断したのである。
その頃ハヤテは、相変わらず業者にダメ出しできるくらいきちんと掃除していた。
彼に近づくマリアさん。
マ「あの、ハヤテ君。」
ハヤテ(以下ハ)「あ、マリアさん、どうなさいました?」
マ「ちょっとこちらへ来てください。」
ハ「は、はぁ……。」
当然、何のことだか分からず困惑するハヤテだが、逆らう訳にもいかず、そのままマリアさんについていった。
ハ「(いきなりどうしたんだろう、マリアさん? まさか、ここにきて今更ながらマリアさんルート確定? これから僕は告白されるのか?)」
誰がそんな展開にするか!!
少なくともこのプロローグで誰かと結ばれる展開には絶対にしないから。(事実です)
ハ「じゃあ、何なんだろう?」
2人が着いたのは、原作第2巻でマリアさんとハヤテがビリヤードをやった部屋。しかし今回はやらないので悪しからず。
ハ「軽くトラウマになった部屋なんですが……。」
気にしない、気にしない。
マ「では、単刀直入にお聞きしますが、ハヤテ君はナギのこと好きですか?」
ハ「はい、勿論です♪」
ここまでは予想通り。
マ「それは、ナギを1人の女性として、ですか?」
ハ「えぇっ!! いや、僕を救ってくれた命の恩人としてですよ。」
マ「やはりそうでしたか……。」
ハ「? どうかしましたか、マリアさん?」
マ「ハヤテ君、落ち着いて聞いてください。貴方は昨年のクリスマスイブ、ナギを誘拐する際に何を言ったか覚えていますか?」
ハ「はぁ、“僕は…君が欲しいんだ。”でいいんですよね。」
マ「えぇ、いいと思いますわ。それをナギは、どんな意味で解釈したと思います?」
ハ「えっ、文字通り誘拐の意味で取ったんじゃないんですか?」
マ「いいえ、あの子はあの日のハヤテ君の言葉を、“愛の告白”と解釈したのです。」
ハ「えぇっ!! ってことはお嬢様が度々頬を赤らめたり、やけに僕にきつく当たってたり、無茶な状況でも僕が何とかしてくれると思っていたのって……。」
マ「えぇ、全部ハヤテ君のことが好きだからこその言動だと思いますわ。」
ハ「そんな……、お嬢様が僕を恋愛対象として見ていたなんて……。」
マ「しかもタチの悪いことに、ナギは、ハヤテも自分のことが好きだと思っています。」
ハ「あの言葉のせいですか?」
マ「えぇ、あの言葉のせいですわ。」
ハ「ってことは僕がマリアさんやヒナギクさんを話題に挙げるとお嬢様が怒り出すのは……。」
マ「えぇ、ハヤテ君には自分がいるではないかとナギが思っているためですわ。」
ハ「そうですか……、確かにお嬢様が好きだというのは本当ですが、お嬢様を恋愛対象として見ているかというと、正直微妙ですね……。どちらかというと、手のかかる妹として接してきた部分が多少ありますし……。」
マ「別に、“すぐに”ナギの恋人になってくださいと言っているわけではありません。ただ、ナギの幸せを願う立場としては、ハヤテ君に今のナギのことを正しく知ってもらいたくて申したまでです。この時まで話さなかったのは私に責任がありますし……。」
申し訳なさそうに下を向くマリアさん。
ハ「いえいえ、マリアさんのせいじゃないですよ。元はといえば僕がお嬢様に勘違いさせるような発言をしたのが原因ですし……。 ……やっぱり、お嬢様が帰って来たらすぐに謝罪した方がいいですよね。」
マ「それはやめなさい、ハヤテ君!!」
いつものマリアさんからは想像できないほどのかなり低い声に、ハヤテは一瞬たじろいだ。
ハ「マ、マリアさん?」
マ「すぐにハヤテ君がナギに謝罪しに行きますと、ハヤテ君、間違いなくこの屋敷を追い出されますよ。 後日ナギにも話します。そうですね……、ハヤテ君の誕生日までに話しましょう。 ですからハヤテ君、私から連絡があるまでナギには一切この話をしてはいけませんよ。約束を破ったらハヤテ君の方が危ないですからね。 もしナギの方から切り出されても、私から連絡があるまでは上手く話を合わせてください。
最後に、ハヤテ君は今、好きな人はいますか?」
ハ「いえっ!! そんな人いませんよ! 大体、僕なんかを……っ!!」
突然跪いてガックリと項垂れるハヤテ。“ドーハの悲劇”や“世界で一番悲しいVゴール”よりも深い絶望に包まれていた。
やっと気付いたか。
ハヤテが「僕なんかを好きになる人はいませんよ」と言おうとしたとき、脳裏を過った(よぎった)のは、今までハヤテに告白してきた女子達(天王州アテネ、西沢歩、水蓮寺ルカ)が生き霊となって怒っている姿であった。 (参考資料:「ハヤテのごとく!」第36巻32ページ 第2話「おれは宇宙に一人だけと、ジャスピオンが教えてくれた」)
ハヤテはやっと天然ジゴロであることを自覚した。
ハ「(僕はなんてことを……)これから僕はどうすればいいのだろう……。」
マ「? どうしました、ハヤテ君?」
ハ「い、いえ、何でもありません。それでは僕、お仕事に戻りますね。」
マ「は、はい。ではハヤテ君、頼みましたよ。」
ハ「はいっ!! お任せください。」
部屋を出て駆け足で仕事に戻るハヤテ。それを見つめるマリアさん。
マ「さて、私も仕事に戻りましょう。」
マリアさんは外に出て、このごろ落ち葉の溜まる庭を掃除し始めた。
マ「やはりナギには、明日話しましょう。」
誤解という名の爆弾を処理するマリアさんの戦いは、まだまだ続く。
To be continued……
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回は後説はありません。
今回駄文ばかりで余計なところも多々あったかと思いますが、どうかご容赦ください。
実は今回短くなると思いましたが、思ったよりもハヤテとマリアさんの会話が長かった。
しかも今回2015年最後の投稿となるかと思いきや、2016年最初の投稿に……。
改めて、明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
それでは次回お会いしましょう!!
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Re: ハヤテのごとく! Advance Generatio ( No.4 ) |
- 日時: 2016/01/05 09:46
- 名前: はやぶさ13号新青森行
- 改めまして、新年明けましておめでとうございます。はやぶさ13号新青森行です。
えっ、前回新年の挨拶したでしょ、と思う方もいらっしゃると思いますが、
前回の挨拶は執筆途中で後から付け足したものです。
なので、やり直しと言いますか、改めてきちんと挨拶しようということでこうなりました。
さて今回ですが、前説はありません。
前回のラストは謂わば前半戦終了、いや、バスケットボールでいう第1クォーター終了といったところでしょうか。
マリアさんによる爆弾処理作業、いや、地雷除去作業はまだまだ続きます。(どちらも意味は変わらない気がするが……)
それでは、本編スタートっ!!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
紀元前49年1月10日 古代ローマ
将軍ガイウス・ユリウス・カエサルは元老院に立ち向かい、意を決して、ルビコン川を渡った。
激動の21世紀、今こそ、大きな決断が求められる!!
プロローグ第5話「マリアさんの決断 〜三千院ナギに真実を話せ!!〜」
11月6日早朝
いつものごとく早起きして庭の掃除をするハヤテ。
彼に遅れること数分、マリアさんも起床して朝食の準備をし始める……
かと思いきや、マリアさんは正装であるメイド服に着替え終わると、ハヤテのいる庭の方に足を進めた。
そして、庭に到着。
マリア(以下マ)「おはようございます、ハヤテ君。」
ハヤテ(以下ハ)「あっ、おはようございます、マリアさん。珍しいですね、庭に来るなんて。いつもなら起きるとすぐに朝食を作りに厨房に行くのに。」
マ「まぁ、今日は日曜日(時代設定は2005年)ですから、ナギもいつも以上に寝坊するでしょうし、軽くハヤテ君と最終確認を行おうかと。」
ハ「最終確認…………? ああっ、昨日の話ですか、マリアさんがお嬢様に話すまで僕は口出しするなっという。」
マ「ええ、言葉は悪いですが、概ねそんな感じですわ。折角の日曜日ですので、たっぷり時間は取れるかと。 それでハヤテ君、本題に入りますが、本日ナギにも全てお話しします。ですのでハヤテ君、今日お使いという名目でこの屋敷から一時的に離れてくれませんか? 事情を話すと、多分ナギはハヤテ君を呼び出して事情聴取すると予想されますので。」
ハ「……まぁ、やりかねませんね、お嬢様なら。それでマリアさん、お使いって何処に行けばいいのでしょうか?」
マ「それならば問題ありませんわ。ちゃんとこの日のために用意しておきましたから。」
と言ってマリアさんは折り畳まれた1枚のメモ用紙をハヤテに渡す。
マ「一応、今すぐには必要ありませんが、いずれ必要になるものが書かれています。生のものは含まれていませんので、帰りに喫茶どんぐりでバイトしてきても構いませんよ。但し、屋敷に帰る時は必ず連絡してください。ナギには誤魔化しておきますから。」
バイトしてきても構わないと言ったのは、あくまでもナギに事情を理解してもらうための時間稼ぎであった。 マリアさんは、ナギを説得するのに最低6時間はかかると踏んだのである。さすがにハヤテが6時間も買い物に費やすとは考えられない。かといって、ナギの許可なく自分の一存でお暇を与えることはできない。そのため、先程の発言をしたのである。
ハ「わかりました。それで、いつ行けばいいのでしょうか?」
マ「そうですね…………。昼食が終わったら出発してください。ハヤテ君が屋敷を出たのを確認してからナギに話しますので。お金と買い物袋は出発する際に渡します。」
ハ「分かりました。迷惑をかけて本当にすみません、マリアさん。」
マ「確かに、ハヤテ君には多大なる迷惑をかけられましたね。」
グサッ!!
ハ「そうですよね、マリアさんに多大なる迷惑をかけましたよね、僕。」
体育座りで踞って(うずくまって)落ち込むハヤテ。
マ「そ、そんなに落ち込まないでください、ハヤテ君。私にも責任はありますし…………。」
慌ててフォローするマリアさん。
ハ「でも、僕がお嬢様やマリアさんに迷惑をかけたのは事実ですし…………。」
それでも落ち込むハヤテ。
マ「もうっ!! いつまで落ち込んでいるのですか!! 男の子ならシャキッとしなさい、ハヤテ君!!」
ハ「は、はいっ!!」
マリアさんの堪忍袋の緒が切れたので、慌てて返事をするハヤテ。
マ「ふぅ、でも、ナギや私に迷惑をかけたと責任を感じているのなら、ハヤテ君は大丈夫ですよ。告白を受け入れるにしても断るにしても、後でナギにちゃんと謝罪してくださいね♪」
ハ「はいっ!! わかりました、マリアさん!!」
マ「それでは、また後で。」
こうして二人は持ち場へ戻り、朝の仕事をこなした。
時は下って午後1時前
結局ナギが起きたのは正午頃。ハヤテが起こしに行った時にナギは目覚めた。 ハヤテが時計(長針・短針・秒針のあるタイプ)を持ってきて、時刻が正午であることをナギに示したところ、 ナギはハヤテからその時計を奪い取り、時計の針を動かして午前6時にしたのである。
引きこもり体質恐るべし…………。
その後は朝だと駄々をこねるナギをハヤテは粘り強く説得し、最早ランチとなってしまったブランチをナギは食べた。
そしてちょうど今、ハヤテは出発しようとしていた。朝渡されたメモ用紙と買い物袋、お金の入った財布を持って。
ハ「それでは、行ってきますね、お嬢様、マリアさん。」
ナ「うむ、気をつけて行ってくるのだぞ。」
マ「行ってらっしゃいませ、ハヤテ君。」
ハ「では、マリアさん、後のことは頼みました。」
マ「はい、任せてください。」
こうしてハヤテは、お屋敷から出掛けていった。
ナ「さぁて、部屋に戻ってPS〇の新作ゲームでもやるか。でもなぁ、たまに動かないんだよなぁ、あれ。やっぱりこの間楽〇で買ったニンテン〇ーDSの最新人気ゲームでもやるか。」
そうしてゲームをやる気満々のナギ。
ていうか、楽〇でゲーム売ってたっけ?
〇mazonってこの当時無かったっけ?
それはともかく、話を元に戻そう。
その時マリアさんは、神妙な面持ちでこう告げた。
マ「あの、ナギ、ちょっとお話がありますので、こちらに来てください。」
ナ「あ、あぁ……。」
普段だったら何でゲームさせてくれないのだっと反発するところだが、マリアさんの深刻な表情にただ事ではないと感じ取ったナギは、ただ返事するだけだった。
そして舞台は前回も登場したビリヤード部屋へ。
ナ「なぁマリア、何なのだ、話って?」
その発言に、今までナギに背を向けていたマリアさんは、ナギの方に振り向いてこう切り出した。
マ「もうナギにも全てお話ししましょう。ナギ、ハヤテ君と出会った時のことを覚えていますか?」
To be continued…………
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さて、ここからが重要な場面ですが、今回はここまで。
本当はマリアさんとナギの会話を最後まで載せるつもりでした。
しかし、マリアさんとハヤテの打ち合わせだけでスペースを埋めてしまい、その上ナギとの会話を入れてしまうと、途中で書ききれなくなってしまうと思ったので、次回との2部構成にしました。
さて次回、マリアさんから事実を聞かされたナギの反応や如何に。
それではまた次回お会いしましょう!!
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Re: ハヤテのごとく! Advance Generatio ( No.5 ) |
- 日時: 2016/01/11 01:53
- 名前: はやぶさ13号新青森行
- こんにちは、はやぶさ13号新青森行です。
さて前回、シリアスな感じの幕引きでしたが、今回、マリアさんがナギに全てを話します。
その時ナギはどういう反応をするのか?
因みに今回から試験的にセリフの書き方を変更します。
具体的には、(人物「……」)から(「……」)に変更し、その代わり地の文での説明を詳しくします。
何卒、ご了承ください。宜しくお願いします。
それでは本編どうぞ!!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
紀元前49年1月10日 古代ローマ
将軍ガイウス・ユリウス・カエサルは元老院に立ち向かい、意を決して、ルビコン川を渡った。
激動の21世紀、今こそ、大きな決断が求められる!!
プロローグ第6話「三千院ナギの決断 〜綾崎ハヤテに告白せよ!! part1〜」
「もうナギにも全てお話ししましょう。ナギ、ハヤテ君と出会った時のことを覚えていますか?」
神妙な面持ちで話を切り出したマリアさん。
「そりゃこの私が忘れるはずはないではないか。あの後マリアに話したことを覚えていないのか?」
自信たっぷりに答えるナギ。
「もちろん覚えていますよ。ナギがハヤテ君のことを新造細胞とかで出来ているに違いないと言ったことも含めて。 それで、あの時ハヤテ君がナギに言ったことを覚えていますか?」
「あぁ覚えているとも。“僕は君が欲しいんだ。一目見た瞬間から君をさらうと決めていた”と。あの時のハヤテはかっこよかったなぁ。」
今もだけど、と言うナギはあの時を思い出して一人悶えていた。
「一人で妄想に耽ってないで現実の世界に戻ってきてください。」
ピシャリとナギをたしなめるマリアさん。
「それでナギ、あの発言は愛の告白だと貴女は思っていますよね?」
「あぁ、そうだが。」
「本当にハヤテ君がそんな意味で言ったと思います?」
「むっ、それはどういうことなのだ、マリア?」
途端にナギの表情が少し険しくなる。
「落ち着いて聞いてください、ナギ、ハヤテ君はあの日、自分が生活するだけのお金にさえ困っていました。 本人によると、当時の所持金は12円しかなかったそうです。 ハヤテ君があの日ご両親に売られ、1億5680万4000円の借金を背負ったことはご存じですよね?」
「あぁ、それは確かに覚えているが。はっ!! まさかあの言葉は……っ!!」
ナギは感づいたようだ。
「えぇ、そうです。あの言葉は、ハヤテ君がナギを誘拐して身代金を頂こうとして発したのです。」
「ってことは、ハヤテと私は相思相愛ではなかったということなのか?」
ナギは今にも怒り出しそうな感じであった。
「えぇ、残念ながら。」
マリアさんにそう告げられ、噴火寸前のナギ。
「何故だ!! ハヤテは私のこと好きだと言ったではないか!!」
ナギの発言を聞いて熟考するマリアさん。
「ナギ、恐らくですがハヤテ君はナギのことを世界で一番大事な人だと言ったのではないですか?(原作第1巻179ページ参照)」
「あぁ、確かそうだったような……。」
ふぅ、とため息をつくマリアさん。驚異的洞察力恐るべし……。
「これも落ち着いて聞いてください、ハヤテ君はナギのことが好きだから言ったのではなく、ナギがハヤテ君の命の恩人だからあのように言ったのです。」
「………………………………ウソつき。」
「は?」
ナギの噴火1秒前。
「ウソつき!! ハヤテのウソつき!! あいつがそんなウソつき野郎だったとはな!! 失望したぞ!!」
ウソつきを連呼してハヤテを罵倒するナギ。
「こうなったら、マリア!! ハヤテを今すぐ呼び戻して来い!!」
「ナギ!! 貴女一体どうするつもりです!?」
「クビだ、ハヤテを呼び出し次第クビにする!!」
遂にハヤテを解雇する決断を下したナギ。
しかし、マリアさんは動じなかった。むしろ、こうなることを予期していたかのような態度だった。(実際に予期していたのだが。)」
「そうですか、しかし残念ですね〜。ハヤテ君はとんでもないほど有能だったので、私としても大助かりでしたし、お嬢様やタマと仲良くしていましたし、シラヌイを連れてきてくれました。 それに何より、ハヤテ君のお陰でお嬢様は少しずつ学校に行くようになり、私も含めていろんな経験をしました。 そんな、お嬢様に外の世界を見せてくれた恩人を、自分の勘違いで一方的に解雇していいのでしょうか? いいわけありませんよね?」
プスッ!!
「そもそも常日頃から物を大事に扱わないのと、いつまでも中身が子供でわがままだから、こんなことになるのですよ?」
ザクッ!!
マリアさんお説教モード突入!!
「着ていたものは脱ぎっぱなし。好き嫌いは多い。夜一人でトイレに行けない。自分の気に入らないことがあると“うるさいうるさいうるさーーーーーーーーい”と大声をあげる。物を大切に扱わなければ人に対する配慮にも欠けるのですかね〜?」
グサッ!!
「それにあれはハヤテ君のせいというより……、早めに話さなかった私に責任がありますし……。」
チーーーーーーーーーーン
戦艦ナギ、沈没。
「まぁ、お嬢様がそこまで仰るのなら、仕方ありませんわ。
ハヤテ君のことはこのまま忘れましょう!!」
「えっ!!」
「元々ハヤテ君はお嬢様が独断で雇いましたし、そのお嬢様が解雇を告げるのなら最早思いとどめる理由もありませんし……」
「えっ? いやっ!? その、あの……、」
動揺するナギ。
「ハヤテ君のことが嫌いになったのなら、いっそこうした方が……」
「やっ!! だから嫌いになったとは――――――――」
「なったとは?」
「…………………………」
黙るナギ。
「そ、それはともかく、ハヤテという有能な執事をこんなくだらない理由で解雇しては、三千院家の名が大きく傷つく。早く解雇を撤回せねば。」
右と言えば左。左と言えば右……。
「おい天の声! 何か言ったか?」
何か聞こえましたか?(ニコッ♪)
「いや、何でもない。」
あ、そう。
「なぁマリア、ハヤテと相思相愛でないのなら、私はどうすればいいのだ?」
「そんなこと決まっていますわ♪ ハヤテ君に告白することです。」
待ってました、と言わんばかりに楽しそうなマリアさん。
最初からこう言おうと思っていたのだろう。
「でもマリア、ハヤテが断ったらどうするのだ? ハヤテに嫌われていたとしたらどうしよう……。」
「心配ありませんわ。確かに、ハヤテ君は断るかもしれませんね。しかし、それはナギのことが嫌いだからではなく、ハヤテ君がナギのことを妹だと思っている節があるからだと思います。だから、ハヤテ君に一人の女性として見てもらうために、これからナギが努力すればいいと思いますわ。幸いハヤテ君には現在彼女はいないようですし……。」
「ホントか!? それじゃあハヤテが帰ってきたら早速告白だ!! 私の想い届くかなぁ……。」
善を急ぐナギ。
「お待ちなさい、ナギ。今告白してもいいですけど、今日よりも告白に最適な日があるの忘れてませんか?」
「ふぇ、何だっけ?」
ふぅ、とため息をつくマリアさん。(本日2回目)
「今日は11月6日、5日後の11日は誕生日ですよ、ハヤテ君の。」
「あっ!!」
やっと思い出したナギ。
「誕生日の方が、ナギにとってもハヤテ君にとっても忘れられないと思いますよ。」
「う〜〜〜〜ん、それも一理あるなぁ。 よし決めた!! 私は、11月11日、ハヤテの誕生日に告白する!!」
ナギは決断した!! 自らの手で、ハヤテを恋人にすると。
「頑張ってくださいね、ナギ♪」
「あぁ、ハヤテが振り向かずにはいられない女になってやる!!
さて、P〇2でもやるか。」
ズルッ!!
マリアさんは思わずコケた。
「(ハヤテ君を落とすのはナギにとっては至難の技ですわね。)」
一人こう思うのであった。
「ナギとの話は終わったので、ハヤテ君に連絡しましょう。」
そう言って電話をかけ始めるマリアさんであった。
To be continued…………
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さて、今回の話はいかがだったでしょうか?
実はナギを説得するシーン、当初はマリアさんを怒らせようと思ったのですが、じわりじわりとナギを追い詰める方が個人的に面白いと思ったので、こうしました。
また、セリフの書き方を変えましたが、読みやすかったでしょうか?
書く方としては、割と書きやすかったので、今後暫くこうする予定です。
それでは次回、お会いしましょう!!
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Re: ハヤテのごとく! Advance Generatio ( No.6 ) |
- 日時: 2016/01/20 16:13
- 名前: はやぶさ13号新青森行
- こんにちは、はやぶさ13号新青森行です。
いきなりですが、前説どうぞ!!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ハヤテ(以下ハ)「皆さんこんにちは、綾崎ハヤテです。今回は久々の前説ということで、三千院家の屋敷前からお送りします。……けど、これは凄いですね。」
ん、どうしたの?
ハ「あ、これは天の声さん、こんにちは。あのですね、今朝僕が起きて庭の掃除を始めようとしたところ、庭が一面銀世界になっていたのですよ。」
あぁ、昨夜遅くから降り始めたからね。天気予報チェックしなかったの?
ハ「あ、すみません。執事の仕事が忙しくて、テレビや新聞をあまり見てないんですよ。執事の仕事がない時間も勉強に充ててしまいますし……。」
そうだったのか……。でもニュースなどで最新情報をチェックするのは大事だぞ! 確かにリアルタイムで見なくてはならないテレビはハヤテには厳しいだろう。しかしいつでもどこでも読める新聞というものはあるし、今の時代、いつでもどこでも最新情報が手に入るインターネットもある。天気予報だったら携帯電話やスマートフォンでも確認できるから、活用するといいと思うよ。
咲夜(以下咲)「そうやで、『執事たる者、常に世の中の流れを見極めよ!』 これを機により一層精進することやな、借金執事。」
ハ「はぁ、わかりました…………って、どうして咲夜さんがここにいらっしゃるのですか!?」
ホントホント、どうして咲夜がここにいるの!?
咲「どうしてって、あんさんが呼びはったんやないの?」
あれ、おかしいなぁ……。今回の前説、ハヤテしか呼んだ覚えないんだけど……。
咲「何とぼけたこと言うてんねん。さっきあんさん言うてたやないか。」
え、何て?
咲「『あぁ、咲夜……』って何行か前で言うてたやないか。」
えっ、あぁ、あれか……。あれ『咲夜』じゃなくて『昨夜』って言ったんだけど……。前後の文脈から考えるとわかる筈なんだが……。
咲「…………………………………………////////////
紛らわしいんじゃボケェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッ!!」
ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
ハ、ハリセンならまだしも、これは流石に死の危険があるぞ、小型のジェットエンジンつきピコピコハンマー。
咲「いやぁスマンスマン、これ今回初めて使うたんやが、天の声にも効果抜群のようやな。」
ハ「ってか咲夜さん、天の声さんにもツッコめるのですね。」
咲「何言うてんねん、自分もツッコんだことあるやないの。」
※「『ハヤテのごとく!』ドラマCD1 綾崎ハーマイオニーと秘密の課外授業」参照
ハ「あははははは…………。(苦笑)」
それはともかく、早く本編始めよう。これが本編だと思ってお客さんが帰ってしまうかもしれないから。今回はハヤテが主役だし。
ハ「(復活早いですね……)あ、そうなんですか。それでは、本編どうぞ!!」
咲「ウチもいずれこの小説に出る予定やからな、ウチの活躍とくと期待してや!」
多分咲夜の活躍はだいぶ先になると思う……。
咲「な、何やてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
プロローグ第7話「ハヤテが望む永遠(前編)」
前回、マリアさんがナギに全てを話し、ハヤテとナギの間の誤解は完全に解けた。
その頃、ハヤテが買い物に行っていたことを覚えているだろうか?
さらにマリアさんから、喫茶どんぐりでバイトしてきてもいいと言われたことも。
ということで、ハヤテは現在、銀杏商店街で買い物を済ませ、喫茶どんぐりへと向かっている。
「取り敢えずマリアさんから渡されたメモに書かれた物は全て買ったが、リボンとか蝋燭とか色紙(いろがみ)とか、一体何に使うのだろう? 今度パーティーとか開くのかなぁ?」
流石鈍感執事と言われるだけのことはある。5日後に何があるのか、この執事は知る由もなかった。
ただ、喫茶どんぐりは銀杏商店街の中にあるわけであって、ぶつぶつ独り言を言うハヤテがその店を通り過ぎるのは、火を見るよりも明らかだった。
まぁ、ハヤテは歩くの速いし。
「マリアさん大丈夫かな、お嬢様が暴れていないか心配だなぁ…………、
ってあれ、何故ここに白皇学院の門が? あ、喫茶どんぐりを通り過ぎてしまった!! これでは伊澄さんと同じではないか!」
迂闊な主人公である。
「うるさい!!」
「ヘクチッ!!」
「伊澄ちゃんどうしたの?」
「風邪を引いたのかしら? 最近少し寒くなってきたから。」
「少し横になって休んだら?」
「いえ、大丈夫ですよ、お母さま。」
鹿威しの音だけが響いていた……。
あの後ハヤテは大急ぎで喫茶どんぐりへと戻ってきた。それでも息を乱すことなく、店のドアを開けた。
「あ、いらっしゃいませ……って、あら、ハヤテ君。」
「あ、ハヤテ君。」
「あ、これはヒナギクさんに西沢さん。どうしてここにいるのですか?」
「どうしてって、今日は日曜日だし、バイトだからここにいるのよ。」
「ハヤテ君こそどうしてここに来たのかな?」
「実はマリアさんから買い物を頼まれまして、そのついでにバイトしてきても構わないと言われまして……。」
「へぇ、バイトがついでとは随分立派な御身分ね。」
「いえ、これは僕ではなくマリアさんが…………。」
「人のせいにしないの、ハヤテ君!!」
「(ヒナさん、いつもその態度で接するから、ハヤテ君はヒナさんに嫌われていると思うんじゃないかな?)」
この小説は原作afterという設定で連載しているが、この光景は原作の頃から変わらない。
しかし、1年半経てばその関係も変化することを、この当時の3人は知る由もなかった。
「兎に角、早く着替えてきなさい、ハヤテ君!!」
ハヤテがバイトを始めてから1時間
その間に来た客は中年男性1名様と親子連れ2名様のみ。
「以前から思っていたことだけど……」
と前置きしたヒナギク。
「この店ってよくつぶれないわね。」
「………………。」
「あははははは…………。」
黙りこむ西沢さんと苦笑いするしかないハヤテ。
「だってこの1時間での注文が500円のブルーマウンテン1杯と、ミルクティーと林檎ジュース各1杯400円、チーズケーキ1切れ450円、後私たちの時給が各700円よ。経費差し引いても赤字よ赤字。」
「大丈夫ですよ。ハードが苦戦してても会社自体の業績は黒字ですから。」
「何の話をしてるのよ、ハヤテ君。歩、意味わかる?」
「ちょっと私にはわからないかな……。」
ハヤテの話についていけない女子高生2人であった。
「因みに4までありますよ♪」
それからさらに1時間後
ハヤテは何かを作っている。
暫くすると辺りに匂いが漂ってきた。
「あら、この香りは、ビーフ〇チュー?」
真っ先に反応するヒナギク。(因みに西沢さんは店の前で掃除をしているため、匂いに気付いていない。)
「いえ、ハヤ〇ライスですよ。」
「え、そうなんだ……。」
完全無欠の生徒会長が間違えた。
「うるさい!!」
ハヤ〇ライスとビーフ〇チューを間違うなんて……
「うるさいわね!! 仕方ないでしょ、〇ミグラスソースを使うという点では同じなんだから。」
「(デミグラスソースに伏せ字は必要なのかな?)あの……、ヒナさ――――」
「だからうる――――っ!!」
「あの、ヒナさん?」
「いやっ、違うのよ、歩。だからその……うる……うる……
ウルト〇ソウル!!ってつい叫びたくならない?」
「あ、わかるわかる! ついつい叫びたくなっちゃうのよね!」
※ウルト〇ソウル参考資料 「海の勇者ライフセイバーズ」(『ハヤテのごとく!の前』収録)
「お2人さん、出来上がりましたよ。」
2人が何故か〇'zで盛り上がる中、ハヤシライスが完成した。
「試食します?」
「「もちろん!!」」
2人の返事を聞いたハヤテは、すぐさま用意し始めた。 流石に試食なので、量は一般的な店で提供される量の3〜4割くらいであった。
好きな男の子の手料理が試食とはいえ食べられるのでテンションがいくらか高い女子高生2人。
「「いただきます♪」」
2人が食べ始めると、ハヤテは次の料理を作り始めた。
「ん?」
何かに気付いたヒナギク。
「これ、市販のや他店のと少し違うんだけど……。」
「あ、鋭いですね、ヒナギクさん。そうです、僕が1から作りました。」
「ってことは、デミグラスソースも1から?」
「はい♪」
「1時間ちょっとで1からここまで?」
「もちろん♪」
「……………………。」
ハヤテのスペックの高さに絶句するヒナギク。
「ハヤテ君、おかわり!!」
「歩ったら食べるの早いわね。」
「ダメですよ、西沢さん。これ以上食べると夕食が食べられなくなりますよ。折角デザートも試食してもらおうと思っているのに……。」
「「えっ、ハヤテ君デザートもあるの(かな)?」」
「(おもいっきりハモりましたね……。)一応、アップルパイを焼いていますが……。」
「それもハヤテ君が1から?」
三度質問するヒナギク。
「ええ、もちろん♪」
「……………………。」
再びハイスペックなハヤテにただただ絶句するヒナギクと、
「夏休みに痩せたのにリバウンドするんじゃないかな?」
と冗談抜きで自分の体重とお腹周りを気にする西沢さんであった。
To be continued…………
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ん、周囲の気温が少し上昇したような…………。
ヒナギク(以下ヒ)「見〜つけた♪」
ハ「ヒ、ヒナギクさん!? どうしたのですか、木刀正宗を構えている上に炎まで纏って?」
ヒ「ハヤテ君止めないで!! 私は自分の手で天の声を成敗したいから!!」
あ〜、なるほど〜、だから周囲の気温が上昇して雪が溶けてきたのか………………って、今ヒナギク何て?
ヒ「貴方を成敗しに来たのよ♪」
えっ!! 何で!?
ヒ「貴方本編で私を散々弄ったわよね。だからその罰よ♪ ハヤテ君、本当に止めないで!! 止めたら同罪と見なすわよ!!」
ハ「はい、わかりました、ヒナギクさん♪」
こらーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!! ハヤテもヒナギクに同調するなっ!!
ハ「仕方ないですよ、天の声さん。こうなったらもう手に負えませんよ。」
ヒ「ということで、覚悟はいい?」
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
咲「やれやれ、結局こういうオチになるんかいな。 にしても凄いなぁ、正宗と生徒会長はん。天の声を一撃とは……。」
ハ「あははははは…………。(苦笑)」
ヒ「ふぅ、完全に駆除したわ。さてハヤテ君、そろそろ締めましょ。」
ハ「あっ、そうですね。それではまた次回!!」
ヒ「お会いしましょう。」
咲「ほな、またなー」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
かなりぐだぐだな感じになりましたが、如何でしたでしょうか?
次回はこの続きです。
それでは次回お会いしましょう。
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Re: ハヤテのごとく! Advance Generatio ( No.7 ) |
- 日時: 2016/01/24 15:40
- 名前: はやぶさ13号新青森行
- こんにちは、はやぶさ13号新青森行です。
まずは、前説をどうぞご覧ください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハヤテ(以下ハ)「皆さんこんにちは、綾崎ハヤテです。前回に引き続き、三千院家の屋敷前からお送りします。
……いやぁ、雪がだいぶ溶けてきましたね。」
そうだね、もう5日も経てば溶けてくるだろ。でもこの時期って寒いから溶けにくくて、あまり日の当たらないところだとかなり残っていたりすることもあるからなぁ。
ハ「そうですね、白皇学院に自転車で登校する時、全く雪掻きされていないところがあって、迂回せざるを得ませんでしたよ。」
あれ? ハヤテならそこも強行突破しそうな場面だけど……。
ハ「お嬢様を後ろに乗せている以上そうもいきませんよ。万が一滑ってお嬢様を怪我させる訳にもいきませんし……。」
そういうことか、流石だな。
ところで、前回僕と話した内容覚えてる?
ハ「えっ、ああ、『執事たる者、常に世の中の流れを知るべき。』という話でしたっけ。」
ああ、勿論ニュースを見ることが一番大事。ただニュースを聞いててわからないところがどこかにあると思う。その時に僕がおすすめしたいのが、池〇彰さんの番組。ニュースを知らない人にも分かりやすく解説してくれるから、小学生でも理解できると思う。
ハ「そうなんですか、わかりました。今度視聴してみます。」
ああ、そうしてみてくれ。
そういえば、その池〇さんの番組を観ていたら、アニメ『ハヤテのごとく!』第1期で使われたBGMが流れてた。
ハ「マジっすか!?」
ええ、マジです。
ハ「かれこれ9年経ちますよね、アニメ放送開始から。」
多分みんな『ハヤテのごとく!』というアニメを忘れているだろうと思って流したんだろうな。最後のテレビアニメが終わってから2年半経つし。
最近多いのよ、過去のアニメのBGMがバラエティー番組などで使われるということが。たまに聞いてて、『あのアニメだよな』と思うことが何度かあった。
ハ「そういえばお嬢様もテレビを観ている時、たまに『おおっ!! これ◯◯◯◯◯(皆様のご想像にお任せします)ではないか!!』と仰ってましたね。」
そうだったのか。それじゃあ、そろそろ始めようか。
ハ「そうですね。それでは、本編どうぞ!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
プロローグ第8話「ハヤテが望む永遠(後編)」
前回のあらすじ:マリアさんから頼まれた買い物を終えたハヤテがバイトのために喫茶どんぐりに行くと、
「なぁ、マリア。」カチャカチャ
「なんですか、ナギ?」カチャカチャ
ハヤテのクラスメイトである桂雛菊と、ハヤテの元クラスメイトである西沢歩がいた。
「ハヤテは私に振り向いてくれるだろうか?」カチャカチャ
「それはこれからの貴女の努力次第ですよ。まだハヤテ君、彼女はいないようですから。」カチャカチャ
喫茶どんぐりでは相変わらず閑古鳥が鳴く中、
「なぁ、少しずつでいいから……」カチャカチャ
「?」カチャカチャ
「私に家事を教えてくれないか?」カチャカチャ
「!?」
ハヤテはハヤシライスを試作し、
「どうしたのですか、ナギ? 普段の貴女なら家事という言葉も口にしないのに……。」カチャカチャ
「いや、ハヤテを振り向かせるには何かを変えなきゃダメだと思って。一応私は女の子だし、自分のことを自分で出来るようにならなくては。そうしなければ、ハムスターやヒナギク、あの金髪縦ロール女やルカにハヤテを奪われてしまうからな。」カチャカチャ
ヒナギクとハムス……間違えた、西沢さんが試食することに。
「西沢さんはともかく、ヒナギクさんやアリスちゃんがハヤテ君に好意を寄せるはずありませんし、ルカさんも諦めたのでは?」カチャカチャ
「いや、ヒナギクはわからんが、ルカがハヤテのことを完全に諦めたとも限らない。それにあのちびっこにハヤテが渾名で呼ぶというのは、2人に何かあったに違いない。」カチャカチャ
そしてハヤテはアップルパイを作り始めた。以上、あらすじ終わり。
「そうですか、わかりました。でも、生半可な決意ではダメですよ。ちゃんと覚悟をもって、ハヤテ君を誰にも渡さないという強い気持ちで私の授業に臨んでくださいね。」カチャカチャ
「ああ、わかってる。絶対ハヤテを渡すもんか!」カチャカチャ
あの…………、
「ところでマリア、この小説でも我々の出番少なくないか?」カチャカチャ
お2人さん…………、
「そうですわね。少ないですわね。」カチャカチャ
もしもーーーーし…………、
「私たちメインヒロインなのにな……。」カチャカチャ
おーーーーーーーーい、
「そうですわね。この設定を覚えてる人はどのくらいいるのでしょうか?」カチャカチャ
バンッ!!
「「!!!!」」
いい加減気付けよ!! さっさと本題いくぞ!! 出番少ないと思うのならゲームやってないで家事の特訓を始めろよ!!
「「は、はい……。」」
さて、ここは喫茶どんぐり。
「ちょっといいかな、天の声さん。」
ん、どうしたのかな、西沢さん?
「私の口真似はいいから。それより、さっき私のことハムスターと言いかけてなかったかな?」
本当にすみません、ナギに釣られました。
「まったくあの子は……、私はハムスターじゃないって何度言ったらわかるのかな?」
「歩、誰と話してるの?」
「えっ、いや、何でもないよ、ヒナさん。」
「アップルパイ出来ましたよ〜。」
ハヤテが1切れずつ皿にのせて持ってくる。
「これまた完成度が高いわね……。一体どういう人生を歩めばこういう技能が身につくのかしら?」
「あれ? 言ってませんでしたっけ? 西沢さんには言ったと思いますが、昔ケーキ屋でバイトしていたことがありまして、あらゆるケーキを作れますよ♪」
「「……………………。」」
ハヤテの超人ぶりに最早ツッコむ気も失せたヒナギクと西沢さん。
「「いただきま〜す。」」
アップルパイを試食する2人。
「「!!」」
「いかがですか?」
「美味しい……、甘いけど甘すぎなくて、酸味も少しある……。」
「美味しいよ、ハヤテ君。」
「ありがとうございます。よかった、お2人に喜んでいただけて。上手く出来ているか不安だったのですが……。」
「最早お店開いたら大繁盛するレベルよ。近くのケーキ屋のより美味しいもん。」
「ヒ、ヒナギクさん、それはいくらなんでも言い過ぎですよ。」
「いやいやハヤテ君、そのくらい美味しいってことなんじゃないかな。」
好きな人が作ったというのもあるが、今まで食べた中でも一番美味しかったため、ハヤテを褒めちぎる2人。
「ところでハヤテ君、」
「はい、何ですか、ヒナギクさん?」
「ハヤテ君の将来の夢って何?」
「!! 急にどうしたのですか?」
「だってこんなに万能だったら何にでもなれるじゃない。何かなりたい職業があるんじゃないかと思って。」
「私も、ハヤテ君の将来の夢を聞きたいかな。」
「……………………。」
腕を組んで目を瞑り、熟考するハヤテ。
「そうですね……。少し前なら3LDKというデカい夢を掲げましたが……、」
「(え゛っ!! 3LDKでデカい夢と言えるの?)」
「(ハヤテ君、どれだけ不幸な生活を送ってきたのかな?)」
「今は借金を返済し終えるまで約40年間執事として働くつもりです。」
※この小説は、修学旅行レベル5でハヤテが優勝していないことを前提に話を進めています。
「「(やっぱり執事は続けるんだ……、しかも40年も。)」」
「でも……、」
「「!!」」
「40年経っても僕はまだ56歳ですよね?」
「「(確かに……。)」」
「56歳、またはその歳より早く返済し終えたら、まだ定年ではありませんので、何かの職に就かなきゃいけませんよね?」
「まぁ、それはその通りよね。」
「だからその時に困らないように、弁護士の資格を取得しようと思っています。」
「「えっ!!」」
2人が驚くのも無理はない。ハヤテの将来の夢なんてここ最近聞いたことがなかったから。
※もちろん、作者が勝手に作った設定です。
「ハヤテ君、どうして弁護士なの?」
「私もそれは聞きたい。」
「それはですね……、僕が1億5000万の借金を抱えていることはご存じですよね?」
「「うん。」」
「僕が親に売られたこともご存じですよね?」
「「うんうん。」」
「あれから僕は執事になり、お嬢様やいろいろな方に出会いましたが、皆さん僕に温かく接してくれました。もちろん、ヒナギクさんも西沢さんも。それと同時に、今までどれくらい不幸な人生を歩んできたかも思い知らされました。皆さんには、幸せに暮らしてほしい。皆さんには、僕みたいに借金などの金銭関係や人間関係で理不尽に苦しむ生活を送ってほしくない。そういう想いを最近抱きまして。それで、弁護士の資格を取得したいと思いました。」
「へぇ、そうなんだ。」
「ハヤテ君らしくていいんじゃないかな。」
「ありがとうございます。
ところで、僕にこんな質問をするってことは、お2人にも将来の夢ってあるのですか?」
「えっ、も、もちろんあるわよ、ね、歩。」
「もちろんですよ、ヒナさん。」
「「だって私の夢は――――――――」」
いますぐ行くから! だって僕はもう、キミのもの♪
「あ、電話だ。誰からだろう?」
ピッ
「はい、ハヤテです。」
「(着メロがキャラソンって…………。)」
「(しかも歌詞がハヤテ君らしすぎるんじゃないかな?)」
「……はい、……はい、……わかりました、今すぐ戻ります。」
ピッ
「すみません、今マリアさんから連絡がありまして、お嬢様の様子がおかしいようなので急いで戻ってきてほしいとのことでしたので、急ではありますが、僕は帰ります。それでは、これで。」
そう言うとハヤテは疾風のごとく帰っていった。
残された2人。
「またハヤテ君に告白しそびれたなぁ。」
「ドンマイです、ヒナさん。ってかさっき私と同時に言おうとしてませんでした?」
「確かに流れで言おうとしたけど、それじゃダメだよね。自分の意志で一人で言わなくては。5日後のハヤテ君の誕生日に告白してみせるんだから!!」
「その意気ですよ、ヒナさん。」
果たして、ヒナギクはハヤテに告白できるのか?
そして、何故ハヤテは急に帰ったのか?
「そういえば、残ったハヤシライスのルーとアップルパイはどうするの?」
「あ゛っ!!」
2人とマスターで食べれば?
「そうするしかないわね。」
「それじゃ、」
「「いただきます……。」」
To be continued……
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さて、尺が短いので後説はありません。
さりげなくハヤテとナギの未来が垣間見えましたね。
後、食レポが難しいです。
ただ、この小説は原作afterという名目で始めましたが、修学旅行レベル5の結果次第では、原作ifになる可能性が……。
まぁ何はともあれ続けていきますので、温かい目で見守ってください。
それではまた次回お会いしましょう!!
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Re: ハヤテのごとく! Advance Generatio ( No.8 ) |
- 日時: 2016/02/23 22:35
- 名前: はやぶさ13号新青森行
- こんにちは、はやぶさ13号新青森行です。
約1ヶ月ぶりの投稿となります。
といいますのも、今後本格的に登場させるオリジナルキャラクターの設定を細かいところまで考えていたため、更新ができませんでした。
このスレではオリジナルキャラクターたちはサブキャラとして扱っていますが、 本編ではハヤテたちと並ぶ主役級の役割を果たすことになると思います。
どうぞ、ハヤテたちだけでなく、彼らを温かく見守ってください。
また、今まで不定期にあった前説・後説は暫くの間(廃止に限りなく近い)休止にします。
個人的に面白いと思って始めましたが、いざ書くと回りくどい上に本編以上に尺を取り、内容も別に必要ないものが多かったので、上記のような判断に至りました。
前書きが今まで以上に長くなりましたが、久々に投稿したいと思います。
それでは、本編どうぞ!!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
プロローグ第9話「くぎみーおすすめの……」
11月7日 東京都内
閑静な住宅街を歩く6人の少年がいた。
現在午後5時半
「しっかし寒いなぁ。辺りもすっかり暗くなってきたし。」
こう呟く紺色の髪の少年は、潮見中学校3年生・結城隼人である。 サッカー部在籍時代はパサーとして活躍。彼のパスはチームの攻撃のスイッチとなり、彼は全国優勝の立役者となった。 しかし、そう呼ばれたのは約3ヶ月前の話。今は1人の受験生である。
因みに、只今小型の電磁調理器を箱ごと持っている。
「本当にあいつに言わなくていいのか?」
そう尋ねた赤髪の少年は、同じく3年生の市川雄樹。 サッカー部ではキャプテンとして、攻守でチームを支える存在だった。
現在、大根や白菜等の野菜類が入った買い物袋を提げている。
「何を?」
そう聞き返す金髪の少年は、先程の2人と同じ3年生である川越傑(すぐる)。 サッカー部では、右足からの正確なクロスで数多くのゴールを生んだ。
只今、鶏ひき肉や鱈の入った買い物袋を提げている。
「誕生日会のことを駆に言わなくていいのかってことですよ。」
こう尋ね直す長身メガネの少年は、潮見中学校2年生・中野伸之。 180pを超す長身から繰り出されるヘディングが持ち味である。
現在、土鍋を割れないように慎重に持っている。同じメガネでも、某メガネメイドとは違い、そつなく運んでいる。
「いいっていいって、そうしなきゃサプライズパーティーの意味がなくなっちゃうから。」
こうあしらう金髪の少年は、先程の傑の兄・川越優(まさる)である。 カットインからの右足の強烈なシュートが武器だった。 因みに傑との違いは、優はナギと同じ色なのに対し、傑は若干黄土色がかった金髪である。
今午◯の紅茶やコカ・◯ーラ、C.◯.Lemonの入った買い物袋を提げている。
「駆、喜んでくれるかなぁ?」
こう思ったメガネの少年は、「ハヤテのごとく!」の読者ならご存じ(?)であろう、ハムス……ゲフンゲフン、西沢歩の弟で2年生の西沢一樹である。
彼はサッカー部員ではないが、伸之とは小学生の頃からの親友であり、3年生の4人とも多少親交があったので、今回こうして呼ばれているのである。 因みに小学生の時、彼らとはチームメイトでもあった。
現在、割り箸や紙コップ、紙皿の入った買い物袋を提げている。
数分歩いた後、彼らはとある店に着いた。まだ営業中であるその店に彼らは入っていった。
「いらっしゃいませ……って、なんだ優君たちか。駆の誕生日会に来てくれたんだろ。早く上がって上がって。」
「「「「「「お邪魔しま〜す。」」」」」」
突然来店した6人に大して驚かなかったこの店の主人らしき40代の男性は、駆の父親である。
「おじさんもご一緒にいかがですか?」
「あぁ、今日は早めに店じまいするから、先に用意してて。後でそっち行くよ。」
「わかりました。先に用意して待ってます。」
優はそう言うと、先に2階に上がった5人の後を追った。
因みに、駆の家は1階が店と厨房、2・3階が住居スペースである。
駆の部屋の前
コンコン コンコン
優が代表してノックする。
ガチャッ
「は〜い、どちらさまですか?」
パンパンッ!! パンッ!!
「日本◯化センター」
「テレフォンショッピング……って、違ーーーーーーーーーーーーう!!」
兄弟漫才(ツッコんだ方が傑)は置いといて、
「「「「「「駆、お誕生日おめでとう!!」」」」」」
「優先輩、傑先輩、結城先輩、市川先輩、ノブ、カズ、一体どうしたんですか?」
突然現れた6人に当然(?)驚いている黒髪の少年は、伸之と一樹の親友・綾瀬駆(かける)である。 サッカー部では、チームで一番低い身長ながら、ドリブラーとしてゴールを量産している。
「決まってんだろ、駆の誕生日会を開こうと思って来たんだよ。」
代表して答える優。今回の首謀者、もとい仕掛人である。
「あの……、僕その情報一度も聞かされてないのですが……。」
「そりゃそうだろ。サプライズパーティーなんだから。」
「えぇーーーーーーーっ!! そうだったんですか。ノブ、カズ、どうして教えてくれなかったの?」
「それが……、先輩方から『ぜーーーーーーーーったいに言うな!!』と口止めされて……。言ったら『東京23区10周マラソンを一週間連続で行う』と告げられたから……。」
「部外者であるはずの僕も何故かそう告げられて……。そんな距離を走れる体力はなかったから……。」
「……じゃあ、そうするしかないわな。」
「「本当にゴメン。」」
最後の方はちょっと涙声になった伸之と一樹。
「まぁ実際嬉しかったから許すよ……って、何勝手に他人の部屋入ってるんですか、先輩方!?」
「いやぁ、3人が茶番劇やっているうちにお部屋を拝見しようと思って。あ、厨房借りるよ。」
「ど、どうぞ。」
6人は駆の部屋を出て、2階のリビングに一部の荷物を置き、材料を持ってキッチンに行き、誕生日会の準備をし始めた。
♪〜♪〜♪〜(夜に放送される渋谷発の某料理番組のテーマ曲)
実家が料理店を営んでいる伸之が陣頭指揮を執った。
隼人、雄樹、一樹が野菜担当、 優は鶏団子担当、傑は大根おろし担当、 伸之は真鱈と出汁担当だった。
現在それらの材料は土鍋の中でグツグツ煮られている。
「皆さん、開けますよ〜。1、2の3!!」
調理責任者である伸之が鍋ぶたを取ると、
『おぉ〜』
そこには、煮立ったみぞれ鍋があった。
6人と駆だけでなく駆の家族も全員集まり、盛大な駆の誕生日会が始まった。
『いただきます!!』
皆それぞれ自分の分を取って食べ始める。
「俺コカ・◯ーラ!!」
「僕C.C.◯emon!!」
「午後の◯茶ください!!」
「◯ツ矢サイダー、ぷりーず!!」
「んなもん、ねーよ。」
『わははははは』
このように和気藹々と食べていた。
食べている途中、隼人が尋ねた。
「ところでさぁ、優」
「何?」
「何で誕生日会に鍋なんだ? まぁ今日は寒かったからちょうどいいけど。」
「ああ、今日が鍋の日だからだよ。」
「何で?」
「ほら、今日って11月7日じゃん。『い(1)い(1)な(7)べ』だから、鍋の日(ヤ◯キ制定)なんだよ。」
『へぇ〜、へぇ〜、へぇ〜、へぇ〜』
優以外の全員がボタンを押す仕草をした。
「それじゃあさぁ、優」
今度は雄樹が尋ねる。
「ん、何だ?」
「何故にみぞれ鍋? 別に寄せ鍋でもよくないか? あるいは育ち盛りの少年が揃っているから、ちゃんこ鍋でも……。」
「おいおい、相撲部屋の力士じゃあるまいし……。」
「ってことは、俺は序の口なんですか?」
軽く落ち込む伸之。
「いやいや、ちゃんこ鍋作ってないから違うだろ。」
「そこ、うるさい!! 兎に角、何でみぞれ鍋なんだって聞いてるの!!」
雄樹が珍しく怒鳴った。
「まあそう怒るなって。何でかと言うと、この間ラジオCD聴いてたら、その番組の企画でみぞれ鍋作ってて、それで無性に食べたくなった。」
「それって何の番組?」
「確かとあるアニメのインターネットラジオで、『愛と流血の執事コメディー』ってのがテーマだったかな? そのアニメの主人公とメインヒロインの中の人がゲームをやりながら作ってた。」
「どんなゲームやってた?」
「何だったら一つやってみるか?」
『いいね!!』
皆が同意する。
「では問題。『たら』を漢字で書け。」
多くの人が四苦八苦する。
「『鯛』だろ!!」
「それは『たい』!」
「『鰹』だ!!」
「それは『かつお』!」
「『鱒』でしょ?」
「それは『ます』!!」
「『河豚』ですよね?」
「それは『ふぐ』!!」
「『栄螺』でしょうか?」
「それは『さざえ』だ!! 一樹までボケるな!! お前ら『サ◯エさん』のレギュラーキャラ並べてどうすんだ!! 『たら』を漢字で書けよ、『たら』を!!」
普段はほとんど怒らない雄樹が珍しく声を荒らげていた。
「じゃあ、お前は書けるのか、雄樹?」
「あぁ、書けるよ。『鱈』だろ?」
「正解!!」
『おお〜』
「さすがだなぁ。」
「よっ、漢字博士!!」
「ありがとう!!」
演説を終えて退出する大統領のように手を振る雄樹だった。
その後は何事もなく、シメのうどんまで食べ終えた彼ら。
『ご馳走さまでした!!』
夕食後、後片付けの途中で、サッカー部の近況が話のネタになった。
「最近のサッカー部はどうだ、駆、ノブ?」
隼人が尋ねた。
「うーーーーん、先輩のいた時ほど勝てなくなりましたね。僕ら前線までボールが回ってこなくて……。」
「先輩方のような安定したパスの供給源が中々いなくて……。中盤でボール奪われるし……。」
「そうか……、攻守の繋ぎ役が必要だな……。 一樹、今更だけどサッカー部に入ってくれ!!」
「え、何でですか? 困りますよ。僕は技術もないし、背も低いし、足遅いし、運動神経ないし……。」
「いやいや、お前みたいに縦横無尽に動いてパスを引き出し、効果的にパスを出せる選手はそう多くない。 それにマラドーナやフェルナンジーニョ(2005年当時ガンバ大阪所属)みたいに背が低くてもプロで活躍できるんだ。僕らもお前もまだまだ成長期なんだから、気にする必要はないと思うよ。
だから頼む!! お願いだ!! サッカー部に入ってくれ!!」
最後は土下座を披露する隼人。
「顔を上げてください、結城先輩。一応考えておきますけど、良い返事は期待しないでください。」
「そうか、しっかり考えてきてくれ。」
「あの〜、結城先輩、一樹、手が止まってますよ。」
「「あ、ゴメン」」
隼人と一樹が後片付けを再開して数分後、全部片付いた。
そしてこの誕生日会のメインイベントの時間になった。
『Happy birthday to you Happy birthday to you Happy birthday dear Kakeru Happy birthday to you (ここまでは歌いながら、以下は台詞)
駆、お誕生日おめでとう!!』
「皆、ありがとう。」
駆は涙ぐみながら言うと、ケーキに差された14本の蝋燭の火を一気に消した。
その後は、駆の父親(職業:パティシエ)の特製ケーキを皆で堪能した。
味は……言うまでもないだろう。
全員がケーキを食べ終わると誕生日会はお開きとなり、6人の少年は帰宅した。 当然、土鍋等の用具は持ち帰った。
駆の部屋
「今までもこうした誕生日会はあったが、今回は格段に面白かったなぁ。 受験勉強の合間を縫って先輩方は来てくれたんだ。僕も頑張らなくては。
……高校何処にしよう? 白皇学院ってどのくらい難しいのだろうか?」
To be continued……
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
余白がなくなってきたので短めに。
設定考えるのは大変!!
それでは次回お会いしましょう!!
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Re: ハヤテのごとく! Advance Generatio ( No.9 ) |
- 日時: 2016/03/05 18:44
- 名前: はやぶさ13号新青森行
- 「ナギと!」
「ハヤテの!」
「「執事通信2016!!」」
「こんにちは、三千院ナギなのだ。」
「どうも、綾崎ハヤテです。」
皆さんこんにちは、はやぶさ13号新青森行です。
「おい、作者! 何でこのコーナーを始めたのだ? ぶっちゃけ深夜34時アニメの頃のパクリではないか!」
「いやいやお嬢様、一応同じ『ハヤテのごとく!』なんですから、パクリには当たりませんよ。それに、懐かしいじゃないですか、この雰囲気。」
「まぁ、確かにそうかもな。それよりも作者、何故このコーナーを始めたのだ?」
それはですね、ナギお嬢様、今まで不定期にあった前説・後説を統廃合して、作者からの連絡、キャラクター・用語の解説、そしてこれからないとはいえないレス返しの役割を一手に引き受けるコーナーを作ったというわけです。 今は「ナギとハヤテの執事通信」と命名しているけど、内容によってはナギお嬢様とハヤテ以外のキャラクターも登場するかもしれません。
「ふーん、なるほど。ところで、今回このコーナーをやるってことは、何かやりたいことがあるんじゃないのか?」
あ、そうだった。いきなりだけどハヤテ、誠に申し訳ございません。(土下座)
「えっ!? いきなり何ですか!? 急に土下座して、僕、何かされましたっけ?」
いや、この小説は原作afterということで始めて、今は2005年11月という設定になっているけど、この間原作47巻を読んだら、ハヤテの借金が“全額”返済されていました。ただ、2話くらい前に注釈で書いたように、この小説、ハヤテの借金がまだ1億円以上残っているという設定で始めたから、未だプロローグの時点で原作と別ルートになっちゃいました。 ハヤテ、一応、「ハヤテが修学旅行レベル5で優勝していない」という設定にはしたけど、原作みたいに「優勝して借金を返済したのに、ギャグ漫画時空に巻き込まれて再び借金執事になりました」ということにしてもいいでしょうか? 当然、ハヤテに負担を強いることになるので、その対価として、独自の借金返済プランと某酔いどれ借金教師をご用意しますが、如何でしょうか?
「そのプランってまさか、僕が昔みたいにきついバイトをやるということですか?」
いや、バイトは増やさない。考えるのがめんどくさい。「ハヤテのごとく!」らしいプランにする。
「それと、某酔いどれ借金教師って誰でしたっけ?」
「ほらハヤテ、いただろ? あの修学旅行で生徒たちに交じってハチャメチャなことをした奴が。」
「あぁ、アイツですね。全く、アイツには散々酷い目に遭わされましたよ。」(修学旅行の一件で某酔いどれ借金教師を教師だと思わなくなった2人)
その某酔いどれ借金教師を地獄に落とす、「人を呪わば穴二つ」というやり方を採用しようと思いますが、如何でしょうか?
「本当に僕の借金は返済されますか?」
もちのろんです。
「本当に?」
本当ですよ。
「なら、いいですよ。但し、本当に完済できなかったら、その時は覚悟してくださいね」(極上の笑みを浮かべながら)
「(怖いっ!! ハヤテの笑顔が何故か非常に怖いっ!!)」
えぇ、わかりました。(若干震えながら)
「因みに、前回登場したオリジナルキャラクターの紹介はしなくていいのですか?」
しない。まだ彼らは活躍しないから。本編に入ったら紹介する。
「そうですか。もう用件は済んだので、そろそろ始めますか?」
うん。もう始めちゃおう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「『ハヤテのごとく!Advance Generation』を観る時は、部屋を明るくして、パソコン・スマホ・携帯電話・PSPの画面から離れて観てくださいね♪」
「だぞ!!」
「はーーーー……
5週も休むと……、何やる小説だったか忘れちゃったな〜。」
「…………
いやいやお嬢様、10日くらい前に新作出しましたよ。」
「その時私たち全く出なかったではないか。」
「いや、それでも5週休んだくらいで今までやったことを忘れないでくださいよ。まだまだ先は長いんですから。」
「なんだっけ? ポケ◯ンマスターとか目指すんだっけ?」
「目指しません。そんな高い目標は掲げてませんよ。
せっかく再開するんですから、ここは読者に気合いの入った所を見せましょうよ!!」
「よし、頑張ろう、えいえいお〜(寝ながら弱い声で)」
「(うわぁ、全然気合い入ってねぇ〜!!)」
プロローグ第10話「バカと丈夫な人はカゼをひかない」
2005年11月10日早朝
屋敷前で掃除するハヤテ。
「爽やかな朝だなぁ。
どうも、綾崎ハヤテです。現在16歳で、三千院ナギお嬢様の執事を務めています。」
誰に向かって話しているのやら……。
「新規の読者にですよ。」
あ、そう。
それから1時間後、
「さてと、朝食の準備を始めますか。」
ハヤテは厨房へと向かった。
その途中、
「はやて〜……、はやて〜……。」
か細いナギの声が静かな廊下に響いた。
「はーい、何ですか、お嬢様?」
ハヤテがナギの寝室へ向かう。
ガチャッ!
ハヤテがドアを開けると、
「うわぁっ!!」
「「ゲホッ! ゲホッ!」」
なんと、ナギとマリアさんが倒れていた。
「お嬢様!! マリアさん!! しっかりしてください!! どうしたんですか!?」
「はやて……、そんな大きな声を出さないでくれ。頭痛いし、喉も体の節々も痛い……。やはり慣れない休みはとるべきではないな。」
「私も朝から体がだるくて……、やはり慣れない休みは禁物ですね。」
「(お2人が休み慣れていないのはここでも健在でしたか!!)」
2人ともパジャマ姿でベッドで寝ていた。
「まぁいいです。とりあえず何か温かいもの作りますので、お2人とも温かい格好しててください。」
「すまぬ、はやて。」
「すみません、はやて君。」
ハヤテは再び厨房へと向かう。
「(しかし、いきなり2人ともカゼでダウンとは……、長期休業恐るべしだなぁ〜……。)」
「ゲホッ!! ゲホッ!!」
すると、ナギやマリアさんとは違う、中年男性のような野太い咳が響いた。
「ん? この声はもしや……?」
そう思ったハヤテが後ろを振り返ると、
「よう、借金執事。」
マスクをつけて防寒着を着たホワイトタイガー猫・タマの姿があった。
「タマ、まさかお前も……。」
「そう。オレっちもカゼをひいたんだよ。」
「毛皮があって寒くないはずなのに?」
「やはり慣れない休みはダメだなぁ。生活習慣の乱れは万病の元だぜ。」
「(お前もかよ!!)全く、お嬢様やマリアさんだけでなく、まさかタマまでカゼをひくとは……。」
「ん? お嬢もカゼひいたのか?」
「あぁ、お嬢様もマリアさんも、休み慣れしてなくてカゼひいた。」
「借金執事は?」
「僕は元気だけど。とりあえず何か温かいもの作るから、タマもあんまりうろちょろしてないで大人しく寝てろ。」
「そう言って、本当はオレっちが寝た後にお嬢を襲うつもりだろ。」
「んなことするわけねーだろ。とにかく、大人しく寝てろ! 治るカゼが治らなくなるぞ!」
ハヤテはそう言うと、厨房へ急ぎ始めた。
「クシュン!!」
ハヤテが厨房のドアに手をかけた時、どこかからくしゃみの音が聞こえた。
その音でハヤテが振り向くと、シラヌイがふらふらとハヤテの元にやって来た。
「シラヌイ、どうした?」
「に、にゃー。」
嫌な予感がしたハヤテは、すかさずシラヌイを持ち上げると、体温を確かめた。
「うわっ!! 熱がある!! まさかシラヌイ、休み慣れしてないのか?」
「にゃー」
か弱くもしっかり返事するシラヌイ。
「(シラヌイも!?)とりあえず、タマとシラヌイは動物病院に連れていかないと。シラヌイ、大人しくしててね。」
そう言うとハヤテは、どこかから毛布を持ち出してシラヌイの体を包み込んだ。
「(まさかタマやシラヌイまで……、困ったなぁ、今日はクラウスさんも週4のバイトでいないし……。お屋敷メンバー全滅かぁ。 ……いや、このメンバーだけなのか!?)」
すると何を思ったのか、ハヤテは屋敷を飛び出し、練馬区内の住宅街を走り抜けていた。
「(まさか……、いやそんなことはないと思うけど……。)」
着いたのは、ナギが所有する木造アパート、ゆかりちゃんハウスこと「ムラサキノヤカタ」である。
「ヒナギクさん!! ヒナギクさんは大丈夫ですか!?」
急いで中に入ったハヤテの目に映ったのは、「ぬぬ〜ん」という擬態語がつきそうな、ソファーにもたれ掛かって座っているヒナギクの姿だった。
「「………………」」
そしてもたれ掛かっている頭を無理矢理上げるヒナギク。
「あ、おはようはやて君……、今日もいい天気ね」
その時のヒナギクの声は、いつもの伊藤静さんの凛とした声ではなく、天◯さんのような枯れた声になっていたと、後にハヤテは語る。
「今すぐ寝なさい!!」
「だ……大丈夫よ……。カゼなんて……。」
「薬で治してください!!」
「そうだぞヒナ。無理は良くない。」
「千桜さん!?」
そう言ってハヤテが振り向くと、完全に温かい格好をした、実はこの小説で初登場だったりする春風千桜の姿があった。
「「…………」」
「もしかして千桜さんも……?」
「完全にひいてしまった……、スマン。」
ということで、ハヤテと同じように有能な3人が全滅。
「後は西沢さんとカユラさんとアーたんだけか。」
「くちっ!!」
くしゃみをしたのは、白皇学院理事長・天王州アテネ。現在は訳あって4歳児のお姫さま・アリスとしてここで暮らしている。
「「…………」」
「アーたん? まさかカゼひいたんじゃないの?」
「ひ、ひいてなどいませんわ!! ちょっと頭と喉と関節に痛みがあるだけですわ!!」
「それがカゼだー!!!!!!」
天王州アテネ(アリスバージョン)、ダウン
「西沢さん!! 西沢さんは大丈夫ですか!?」
ハヤテが西沢さんの部屋のドアを開けると、
「ケホッ!! ケホッ!!」
「…………」
西沢さんはカゼで普通に寝込んでいた。
「あ、おはようはやて君。」
アニメ(『ハヤテのごとく!Cuties』)では仮病で休んだ西沢さん。しかし、今回はマジでカゼをひきました。
「(大丈夫じゃなかった!!)西沢さん、具合はどうですか?」
「ちょっと頭と喉が痛くて熱っぽいかな。」
この時の西沢さんの声は、いつもの高橋美佳子さんの明るい声ではなく、麻◯太郎さんよりも嗄れた声だったと、後にハヤテは語る。
「しかし大変だな、執事君。」
「その声は……」
と言ってハヤテが振り向くと、
「わっ!!」
そこには、壁に寄りかかって小鳥◯泉みたいな状態になっている、剣野カユラの姿があった。
「まさか……カユラさんも……」
「うん、カゼひいた。」
やはり声も小鳥◯泉だったと、後にハヤテは語る。
「(まさか屋敷とアパートでパンデミックとは……)とりあえず、このアパートの皆さんは大人しく寝ててください!! 僕が皆さんの薬などを買ってきます!!」
そう言ってハヤテは出掛けようとする。
ガラガラガラバンッ!! ドタドタドタッ!!
誰かがアパートに入って廊下を走ってくる。
キキーーーーッ
「ヒナ!! 1億5000万円の借金背負っちゃったからお金貸して!! 後、今日私の誕生日だから高級レストランに連れてって!! 勿論、アンタの奢りで!!」
「自分の妹の非常事態に何言ってるんですかお前はーーーー!!」
ハヤテは某酔いどれ借金教師をアパートの外に連れ出すと、彼の必殺技であるBダッ……『疾風のごとく』でその女をぶっ飛ばした。
「やな感じーーーーー!!!」
「まったく!! この女はまったく……!!」
「綾崎君の怒りが尋常じゃなかったな。」
「よっぽどあの事を根に持っているのね。」
酔いどれ教師よりハヤテの心配をする千桜とヒナギクであった。
To be continued…………
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Re: ハヤテのごとく! Advance Generatio ( No.10 ) |
- 日時: 2016/03/12 22:16
- 名前: はやぶさ13号新青森行
- こんにちは、はやぶさ13号新青森行です。
それでは、本編どうぞ!!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2005年11月11日
この日はとある人物の誕生日であるのだが、
「♪♪〜、今日もいい天気だなぁ。」
当の本人がそれに気付くことはなく、庭の掃除をしていた。
プロローグ第11話「僕たちは忘れない、東京大空襲、3・11、そして、フクシマのことを。」
「ってコラーーーーーーーー!! そんな暗いタイトルにしてどうすんねんっ!!」
バチーーーーーーーーン!!
いたたた……、大変失礼しました。すみません。
では、気を取り直して。
プロローグ第11話「九州新幹線開業5周年だから何か祝おう。」
「関係ないやろーーーーーーーーっ!!」
バチーーーーーーーーン!!
めちゃくちゃ痛い。これまた大変失礼しました。誠に申し訳ありません。
さて、冗談はこのくらいにして……、
「冗談だったんかい!!」
プロローグ第11話「◯ンタの神様や電◯男っていつの話だっけ?」
前回、ハヤテ以外の主要キャラが軒並み風邪を引いてしまった。
その後、ハヤテが屋敷とムラサキノヤカタを往復しながら看病した結果、猫2匹を含めた全員がその日の夜までには元気になっていた。
その翌日
「やっぱり元気になるとご飯が美味しいわね。」
「ホントだな。」
改めてご飯の美味しさを実感するヒナギクと千桜。
因みにこの日のムラサキノヤカタの朝食はご飯を中心とした和食。病み上がりにはあっさりした食事が良い。
「皆さん元気になって何よりです。」
「ところでハヤテ君は大丈夫なの、風邪?」
「えぇ、今のところは大丈夫ですよ。」
「そっか、よかった。」
あの時(第33巻第4話)とは違い、元気に学校へ行ったハヤテ。
少し鼻づまりであったが、授業に支障はなく、放課後になった。
唐突にナギが切り出した。
「ハヤテ、この後なんだが、今日はもう休んでいいぞ。」
「えっ!! どうしてですか、お嬢様?」
「いやぁ、なんだ、昨日ハヤテには迷惑をかけたからな。そのお礼というかなんというか……。」
間違ってもハヤテの誕生日パーティーの準備をするために暇を与えるなんてことは言えない。
「ええいっ!! とにかく、私が休みと言ったら休みなのだ!! どこかで羽を伸ばしてこい!!」
「は、はいっ!! わかりました、お嬢様!!」
最後は畏まって返事したハヤテであった。
「あ、そうそう、屋敷にいるのはだめだぞ!! いたらクビにするからな!!」
「は、はぁ。」
ハヤテは帰宅後、私服に着替えて屋敷を出た。
ハヤテを見送っていたナギは、彼の姿が見えなくなるや否や、マリアさんを始め、ハヤテの誕生日を祝うために集まったメンバー(主にナギの幼馴染みとその関係者)にこう告げた。
「さあ、皆の衆、早く準備を始めようではないか!!」
「何で上から目線なんや? まぁ、でも、張り切ってやったるで〜。」
こうして準備が始まった。
ナギはすぐさま携帯電話を取り出すと、どこかにかけ始めた。
「あ〜もしもし、ナギだが……うん、……うん、用事が済んだら来れそう? ……うん、……うん、わかった。出来るだけ早めに来てくれ。あと、来る時気をつけるのだぞ。」
ピッ パタンッ
「誰に電話してたんや?」
「なんだ、サクか。いや、私の知り合いに電話かけてた。」
「どういう人なん?」
「多分サクは面識がないと思うが、名前だけなら聞いたことあるだろう。」
「ふ〜ん。ま、会ったときのお楽しみにしとくか。」
一方その頃ハヤテはというと、
「まいったなぁ、外出するということでマリアさんからお小遣いを貰ったはいいが、まさか10万円を手渡されるとは……。多くても1万円でよかったのに……。」
要するにお金がありすぎるという贅沢な悩みである。
「こういう時こそ、あの女に気をつけないと。」
そう言って辺りを警戒する。
「よし、あの女はいないな。」
「おー、ハヤテじゃん。久しぶりー。」
「ん、誰だ?」
ハヤテが振り向くと、
「あ、宗谷君。」
ハヤテが以前通っていた潮見高校の当時のクラスメイトである、南野宗谷がいた。
「久しぶりだな、ハヤテ。最後に会ったのいつだっけ?」
「確か、夏休みに湘南の海水浴場で会ったよね。」
「ああ、そうだった。思い出した。ところでハヤテ、今日はどうしたんだ? 執事服じゃないから用事があるとは思えないが。」
「それが、今日突然お嬢様から暇を出されて、こうやってぶらぶら歩いてたんだ。」
「ふ〜ん。なぁハヤテ、せっかく久々に会ったんだから、もう少し話そうよ。以前ハヤテに悪いことしたから、今回は奢るよ。」
「えっ、いいよ。気遣いは嬉しいけど、気持ちだけ受け取るよ。なんか悪いし……。」
「いやいや、そこはありがたく受け取ってくれよ。ここで引き下がると俺のプライドが許さない。だから頼む、ハヤテ。」
「ん〜……、うん、わかった。ありがたく受け取るよ。」
熟考した末に承諾したハヤテであった。
そして彼らは近くのファミレスへ。
「ところでハヤテ、最近学校の方はどうだ?」
「ん〜、まぁ、相変わらずだよ。と言っても、1年前より楽しんでるけど。」
「あはは、確かに1年前のお前っていつもバイトばかりで、みんな金の亡者かと思ってたからな。」
「その約1ヶ月半後に1億5000万円の借金を背負ったから、世の中何が起こるか分からないな。」
「でも、今は楽しんでるんだろ?」
「あぁ、お嬢様を始め、いろんな人に出会ったからな。
あ、そうそう、この間借金完済のチャンスがあったんだよ。」
「えっ、あんな額なのに? どうやって返すの?」
「僕の通ってる白皇学院の行事の中に修学旅行があって、5つの旅行先の中から自分の行きたい旅行先を選ぶんだけど……。」
「流石お金持ちの学校だな。修学旅行先を自分で選べるなんて……。」
確かに羨ましいですね。
「その中に修学旅行レベル5ってのがあって、まぁ所謂サバイバルゲームをやるんだけど、それの優勝賞金が1億5000万円だったんだよね。」
「うわっ、それまんまハヤテの借金と同額じゃん。ってことは優勝すれば完済できるんだよね。で、どうだったの?」
「……うん、一応優勝した。」
何か歯切れの悪そうな言い方をするハヤテ。
「ん、どうしたんだ? ずいぶんと嬉しくなさそうだが。」
「それが……、」
ハヤテは、優勝した後何が起きたかを宗谷に詳しく説明した。
内容を要約すると、某酔いどれ教師の陰謀やハヤテの人間国宝級の不幸体質など、さまざまな要因が複雑に絡み合った結果、俗に言う『ギャグ漫画時空』に巻き込まれ、再び借金を背負う羽目になった、ということである。
約5分かけてハヤテは説明した。序盤はハヤテらしく落ち着いて話していたが、終盤になるとハヤテにしては珍しく感情を露にする場面もあった。
「しっかし……、」
宗谷が口を開く。
「よくその人教師になれたよな。生徒に借金を押し付けるなんて、ハヤテの両親並みに酷いだろ。」
これが彼の率直な感想である。
「まったくだよ。あの女は生徒を何だと思ってるんだ。」
「災難だったな、ハヤテ。」
ここでハヤテが話題を変える。
「ところで、そっちはどうなの、宗谷君?」
「まぁ、こっちはいつも通りだよ。あ、そういえば、少し前に俺の通っていた中学校で凄いことがあったな。」
「ん、何があったの?」
「俺、潮見中にいたんだけど、その潮中の……。」
「ん、潮中?」
「ああ、潮見中のことを俺の周りでは潮中と言うんだ。その潮中のサッカー部が全中(全国中学校総合体育大会)で優勝したんだよ。」
「おお!! 凄いね、それは。」
「しかも、予選から決勝まで全て3点差以上の試合だったからたまげたもんだよ。」
「え゛っ、ってことは、運良く強豪校と当たらなかったってこと?」
「いや、むしろ逆。過去10年間の優勝経験校との対戦が続いてたらしい。」
「ええっ!! 本当に圧倒的だったんだ。驚いたよ。」
「いや、驚くのはまだ早いと思う。」
「へ? どういうこと?」
「それが、中盤(MF)でレギュラーだった3年生4人が全員白皇学院を受験するらしい。」
「ええっ!! そこは帝◯高校とかに特待生で入学って流れじゃなかったの!?」
「うん、俺も信じられなかったから後輩に聞いたんだ。そしたら、彼らは学年でトップ10に入る程の秀才で、サッカーを選ぶか勉強を選ぶかで校内で話題になっていたらしい。 あ、そうだハヤテ、白皇の入試にはレドモンド式面接試験があるって話を聞いたけど、ホント?」
「ああ、あれ? 嘘だよ。」
「…………え?」
「あれは編入試験でやるんだけど、僕の時は冗談で済まされちゃったからなぁ、あの女によって。」
「そのクレイジーな教師によって?」
「ああ、だから入試では普通の問題が出ると思う。」
「へぇ〜」
その後、約2時間くらい昔話などに花を咲かせたハヤテと宗谷。
すると、
156million with 8hundred G♪〜
「何だ? 電話か?」
「(その着メロにはツッコまない方がいいのか?)」
そう思う宗谷。
ピッ
「はい、ハヤテです。」
『あ、もしもし、ハヤテ君ですか? 大変です、ナギが高熱で倒れました。』
「ええっ!!!!」
慌てた様子のマリアさんにそう告げられてただただ驚くハヤテ。
『とりあえず、至急戻ってきてください。』
「はい!! わかりました、マリアさん。」
ピッ パタンッ
「誰から?」
「マリアさんという三千院家のメイドさんから。」
「ああ、あの人か。(第8巻参照) ところで、内容を聞く限り、早く戻った方がいいんじゃないのか?」
「ああ、そうだった。あ、お金どうする? 僕が払おうか?」
「いや、俺が払うよ。心配すんな、コーヒー2杯分の金は持ってるから。」
「そっか、ありがとう、宗谷君。じゃあ、僕はこれで。」
「あぁ、じゃあな、ハヤテ。」
ハヤテはファミレスを出ると、屋敷に向かって走り出した。
「お嬢様、大丈夫だろうか? 昨日より酷くなってなければいいのだが……。」
ナギが大ピンチ!! 果たして、ハヤテの誕生日パーティーは開催できるのか!?
To be continued…………
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ホントは1話で完結させたかったのですが、やむを得ず分割しました。
宗谷君のキャラクターはこれでいいのか、ただただ不安です。
そして前回同様、かの生徒会長の姉を散々ディスっています。
さて次回は、いよいよハヤテの誕生日パーティーをやります。
お楽しみに♪
それではまた次回、お会いしましょう!!
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