CLANNAD SideStory  RSS2.0

気になるあの娘と、晴れた日に

初出 2004年06月16日
written by 双剣士 (WebSite)
SSの広場へ草サッカー編10へ

草サッカー編 BAD END

 反撃のパスを前線に送るべく、前を見渡した岡崎朋也。その瞬間、応援席で声を張り上げていた古河秋生の叫びが、彼の耳に飛び込んできた。
「お前ら、よくやったぁ! これで勝ったら祝杯だ、全員に120円ずつボーナスだ! こーなったらご褒美に、早苗のパンを1年分タダでくれてやるっ!
「ファイトですよっ」
 その声を聞いた途端、朋也の身体に痺れが走った。朋也は自分の身体の命じるままに、最善と思われる方向にパスを送った……。

                 **

 それから数年後。公園の片隅でボロ着をまといながらダンボールに寝転がっていた岡崎朋也は、ふと青春の日々を振り返った。
「なにがいけなかったんだろう……」
 あれ以来、サッカーはしていない。一緒に戦ったみんなも散り散りになってしまった。唯一の例外は古河パンの夫婦だったが、堕落した朋也に余りもののパンを恵んでくれる日々もそう長くは続かなかった。朋也はゴミ箱をあさることで日々の糧を得るより仕方のない身分にまで落ちぶれてしまっていた。
「俺は、みんなのためを思ってしたんじゃないか……なんでだよ、どうしてこうなるんだよ……」
 朋也のつぶやきは公園を訪れる楽しげな家族連れの声にかき消された。幸せそうな古河パンの看板娘の薬指には、真新しい銀色のリングが光っていた。

最終結果

古河 鬼畜 ベイカーズ VS サッカー部 7 − 8 1分 秋生 2分 部員A 11分 ことみ 7分 部員B(PK) 24分 ことみ(FK) 12分 部員C 32分 陽平as杏 14分 部員B 34分 陽平as芽衣 17分 部員C 37分 陽平as杏 19分 部員D 39分 智代 30分 部員A 42分 オウンゴール 戦犯 岡崎朋也


BAD END

筆者コメント
 ……あはは、はは、はは…………。


SSの広場へ草サッカー編10へ