Re: 異世界からの放浪者 ( No.1 ) |
- 日時: 2012/10/25 23:02
- 名前: 大魔王
- 第一話『異世界からの放浪者』
時は十月
なんだかんだで、東京練馬区にある、三千院邸には――――
いわゆる、HIKIKOMOLIのお嬢様と――
ナギ「誰が、HIKIKOMOLIだ!!」
マリア「あなたの事でしょ?」
ナギ「うぐっ」
ー少し腹グロー
マリア「誰がですか♪」(ダークオーラ全開)
ーではなく、とても優しく綺麗なメイドさんと
不幸全開鈍感天然ジゴロ執事が住んでいた
ハヤテ「ち、違いますよ!!そうですよね、お嬢様、マリアさん!!」
ナギ「・・・あぁ、ハヤテはそんなんじゃないよ」(遠くを見る目)
マリア「・・・・そうですよ、ハヤテ君は違いますよ」(上に同じく)
ハヤテ「なんで二人共遠くを見るような目で言うんですか!?」(涙目)
地の文に文句を付けるな
ハヤテ「つけますよ!!文句ありありですよ!!」
だから、文句をつけるな!!
まったく、最近の若者と来たら・・・
ハヤテ「あなたもですよね!?」
ナギ「なぁハヤテ、お前誰と話してるんだ?」
ハヤテ「いえ、気のせいですよ♪」
ナギ「そ、そうか・・・ところで、少し聞きたい事があるんだが・・・」
ハヤテ「何ですか、お嬢様♪」
ナギは、少し迷ってからその疑問を口にした
ナギ「なんでここに、ヒナギクと理事長がいるんだ?」
ヒナギク「悪かったわね」
アテネ「まったくですわ、あなたの件で来たというのに・・・」
表面上は、少し不機嫌だったが、心の内ではー
ヒナ・アテ(//////まぁ、ハヤテ(君)に会えたから良いけど・・・・//////)
と、心の中では、のろけた事を考えてたので、自然と顔が若干赤くなる訳でー
ハヤテ「大丈夫ですか二人共、少し顔が赤いですよ?」
と声を掛けられたが、本当の事を言う訳にもいかずー
ヒナギク「/////な、何でもないわよ!!/////」
アテネ「////そ、そうですわ!!////」
ハヤテ「そうですか・・・それなら良いんですが・・・」
マリア(ハヤテ君って、やっぱり鈍感ですよね・・・)
とマリアは、当たり前の事を再確認していた
ナギ「で、なんでヒナギクと理事長がいるんだ?さっさと用件を言え」
と不機嫌そうな声で言う
そんな様子を察したのか、ヒナギクは用件を切り出した
ヒナギク「そうね、単刀直入に言う。ナギ、学校に来なさい」
ナギ「やだ」
即答だった
ヒナギク「けどナギ、出席日数が足りないと、ハヤテ君達と一緒に進級出来ないわよ」
ナギ「嘘だ!!!」
ハヤテ「お嬢様、ひぐらしネタは古いですよ」
ナギ「うるさーーーい!!」
ナギはキレた、戦闘力が上がった
ナギ「ゲームか!!」
ハヤテ「あの、お嬢様?」
ナギ「うるさいぞハヤテ!!嫌な物は嫌なのだ!!」
アテネ「ハヤテと違うクラスにしますわよ♪」
ナギ「行くから、それだけはやめてくれ!!」
結局、理事長権限に負けたナギであった
ナギ「うるさい!!」
その後、ハヤテ達がしばらく話していると、SPがハヤテの元へやってきた
SP「あ、綾崎様!!」
ハヤテ「どうしたのですか?そんなに焦ったりして」
確かにそのSPは焦っていた
例えるのなら、熊に襲われた人間って感じである
SP「あの、その、越冬・・・」
SPがボケをかましたが、それはともかく
マリアが話を聞く為になだめる
マリア「落ち着いて下さい、それで、なんの用ですか?」
SP「す、すいません・・・それで、用件ですがー」
マリアのおかげで落ち着くSP
まったく役に立たないSPである
SP「うぐっ!?」
マリア「どうかしたんですか?」
SP「いえ・・・何でもございません・・・それより、大変です!!」
ハヤテ「大変な事ですか?」
SPの大変と言う言葉に反応する
SP「はい、屋敷中の監視カメラが原因不明の機能停止状態です!!」
ハヤテ「えっと・・・」
ヒナギク「どうしたの、ハヤテ君?」
とヒナギクがハヤテに聞く
ハヤテ「それがですねー」
と説明しようとしたが、出来なかった
なぜなら目の前に音もなく門が出現したからである
そして、音も無く門が開く
門の中には、一片の光をも通さぬような、漆黒の闇が広がっていた
すると、門の中から、一人の少女が飛び出て来た
いや、吐き出すの方が適切かもしれない
門は少女を吐き出すと、出た時と同じ様に消えて行った
ハヤテは、少女に声をかける
ハヤテ「あなたは、いったいー」
第一話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.2 ) |
- 日時: 2012/10/25 23:08
- 名前: 大魔王
- 第二話【謎の少女】
ハヤテは、門から出て来た少女に話かける
ハヤテ「あなたは、一体何者ですか・・・」
少女は、ハヤテに話しかけられると、凄い勢いで跳ね上がり辺りを見回した
そして、何か安心した顔でホッとため息をついた
ハヤテ達は、少女の動きに警戒していたが
ナギを狙っている人がため息などつくはずがないと思い、警戒を解いていた
ヒナギク「どうしたんですか?」
とヒナギクが再度話しかけた
すると、ようやくハヤテ達に気づいたのか、こちらを見ると表情を堅くした
少女は何かを確かめる様に話しかけてきた
少女「す、すみませんがここはどこですか?」
マリア「ここは、三千院家ですよ」
少女「三千院家?どこら辺なのでしょうか?」
少女は驚きと疑問が混じった声で聞いて来た
ハヤテ「ここは、東京の練馬区にありますね」
少女「東京?練馬区?訳が分かりません」
ナギ「どういう事なのだ、まさか東京も知らないのか!?」
ナギは不機嫌そうに尋ねる
少女は、困り顔でナギに謝っている
そんな状況に痺れを切らしたかヒナギクが少女に話しかける
ヒナギク「ねぇ、あなたはどこから来たの?」
ヒナギクが尋ねると少女は謝るのをやめ、質問に答える
少女「シェルフィードのアレスからですね」
アテネ「どこの厨二病ですの!?そんなとこ聞いたことないですわ!!」
少女は不思議そうな顔をする
少女「え?知らないのですか?」
ナギ「知らないも何もそんなとこ、二次元しか存在しないだろ!?」
少女「東京の方がそうでは?」
ナギ「違う!!」
ナギと少女の話がヒートアップしてきた所でハヤテが仲裁に入る
ハヤテ「まぁ、落ち着いて下さい」
ナギ「ハヤテ、なぜ止める!?私はこいつに常識を教えてやるんだ!!」
少女「自分より小さい子に教わる常識なんて有りません!!」
マリア「ナギ、少し落ち着きましょうか♪」(ダークオーラ)
ナギ「・・・・・・(涙目)」
ナギはマリアへの恐怖により止まった
アテネ「所で、名前はなんて言うのですの?」
少女「へ?な、名前ですか?」
ヒナギク「そうね、いつまでもあなたとかだと、疲れるしね。教えてくれるかしら?」
少女は、名前を聞かれた事に軽く驚きを感じながら、名乗った
少女「夜空・・・夜空千影(よぞらちかげ)です」
ハヤテ「夜空千影さんですか、良い名前ですね♪」
千影「あ、ありがとうございます」
千影は少し照れくさそうに礼を言った
ハヤテ「そういえば、千影さんの名字と同じ名前の人がいましたね」
千影「え、それってどういう事ですか!?」
ハヤテは、千影の反応に疑問に感じながら、説明した
ハヤテ「いえ、この前会った人が法仙夜空って人でーって知り合いですか?」
千影「いえ、そうでは無いですけど・・・もしかして、別世界なのでしょうか?(小声で)」
ハヤテ「あのーどうかしましたか?」
ハヤテが心配そうに声を掛ける
千影「いえ、ご心配には及びません。ところで、本当に知らないのですか?結構有名ですけど?」
ヒナギク「千影さんの来たところね、残念だけど聞いたこと無いわ」
千影「・・・そうですか・・・」
千影は少しため息をついた
千影「それでは、改めて自己紹介をいたしますね。私の名は夜空千影です」
千影「"異世界"から来ました、よろしくお願いしますね♪」
ハヤテ「え、異世界?」
千影は、軽く頷く
千影「そう、ここからすれば異世界ですね」
ナギ「いやいや、待て何がどういう事なのだ!?」
ナギが焦った口調でつっこむ
千影「あ、説明して無かったですね。私の世界では、似た名前や同じ人がいないんですよ。」
マリア「なんでいないんですか?」
千影「間際らしいから、法律で決まってるんですよ。しかも、違反したら偽証罪で捕まりますし・・・」
ナギ「恐ろしいな・・・ってなんで偽証罪なのだ!?」
千影は、肩をすくめた
千影「それが、常識なんですよ、こちらにとっては」
アテネ「では、異世界に来る事も常識の内ですの?」
千影「違いますね」
ヒナ「それじぁ、自分の意志で来たんじゃないの?」
千影「はい、飲み込みが早くて助かります、えっとー」
ヒナ「桂ヒナギク、ヒナギクで言いわよ」
千影「では、ヒナギクさんが言ったように、自分の意志で来た訳ではありません。いわば 、偶然ですね」
千影は、どうしようも無いとばかりに肩をすくめた
マリア「一つ聞いて良いですか?」
千影「なんでも良いですよ♪」
マリア「さっき"自分の意志では無い"と言ってましたが、どういう事ですか?」
すると千影は、少し困った顔をして言った
千影「それは・・・私にも分からないんですよ。ただ一つ分かるのは、偶然この世界に辿り着いたって事だけですね」
ナギ「その時の状況も分からないのか?」
ナギが不思議そうな顔をする
千影「えぇ、恥ずかしながら、父が借金をして逃亡してしまってー」
ヒナ「そ、それで?」
千影「全額返済しようとしたんですが・・・十二円足りなくて・・・」
ハヤテ「逃げたんですか?」
千影「えぇ、周りも良く見ずに逃げた始末ですよ・・・」
ハヤ・ヒナ「・・・・・」
第2話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.3 ) |
- 日時: 2012/10/25 23:16
- 名前: 大魔王
- 第三話『吹き飛ぶ物』です
少女千影は、悩んでいた
この世界に着いた原因も分からないし
ましては、帰る方法さえも分からない
と考えてた所マリアが
マリア「それで、これからどうするんですか?」
と聞いてきた
すると、千影はある事を思いついた
千影「・・・もし良かったら、帰る方法が見つかるまでここに住まわせてくれないでしょうか?」
ナギ「まぁ、別に部屋ならいくらでも空いてるから良いが、何故だ?」
千影「他に行く当てもありませんしー」
千影はちらっとハヤテを見る
千影「執事なんて珍しいですからね♪・・・これが理由ですが、ダメですか?」
マリア「大丈夫ですよ千影さん、それでは部屋を用意しますね」
千影「ありがとうございます」
千影は、笑顔でハヤテに話しかけた
千影「これから、よろしくお願いしますね♪」
すると、ハヤテは少しだが赤くー
ハヤテ「///赤くなんてなってませんよ!?」
この様子を見て恋いする乙女達は、凄い剣幕でナギに迫る
ヒナギク「ナギ、私も泊まっても良いかしら?」
ナギ「少し落ち着け」
アテネ「三千院さん、私も泊まりますわ」
ナギ「理事長もか!?」
マリア「良いですよ」
ナギ「マリア!?」
ナギが信じられないといった具合に声をだす
マリア「良いじゃ無いですか、今日は元々一人泊まりに来る予定でしたし、今更一人や二人増えても大丈夫ですよ」
ナギ「いや、しかしー」
ナギが心配そうな声をだす
マリア「それに、いざとなったらハヤテ君も居ますし」
ナギ「それなら大丈夫か」
なんだかんだで、信頼されているハヤテであった
こうして、ヒナギク達が泊まる事になった時
部屋の扉が轟音と共に吹っ飛ばされた
そして、部屋の扉が千影の元へ飛んでいく
ハヤテ「千影さん!!」
ハヤテは身を呈して千影を守ろうとしたが
当の千影は、避難しており
ハヤテは、避けきれずに飛んで来た扉とぶつかり、扉の下敷きとなった
千影は、下敷きとなったハヤテを心配するが
ハヤテが心配御無用とばかりに、立ち上がったので、ホッとため息を吐いた
そして、吹き飛ばされた扉の向こうには、一人の男がいた
その男は、首を傾げながら
???「あれ?力入れすぎたか?」
と呟いていた
男は、長身で切れ目
髪は黒で長い髪を後ろで纏めてるといった風貌だ
マリアはその男を見ると、ため息を吐きながら
マリア「幸政君、毎回毎回扉を壊さないでくれますか?扉だってタダじゃないんですよ」
と言うマリアに
???「あぁ、すまんマリアさん、次は気を付ける事にする」
と幸政と呼ばれた男が、頭をかきながら謝っていた
ハヤテは、幸政を見ると
ハヤテ「あ、幸政だったんだ・・・」
と呟いた
すると、男はハヤテの呟きが聞こえたのか、ハヤテに向かって片手を上げた
???「よう、ハヤテ。約束通り勉強を教えに来たぜってー」
男は、ヒナギク達を見ると怪訝そうな顔をした
???「何でこんなに、女がいるんだ?マリアさんとチビは「誰がチビだ!!」分かるとして」
???「理事長に生徒会長にここらじゃ、見かけない女か・・・ハーレムでも作る気か?」
ハヤテ「///作りませんよ!!」
男の言葉に全力で否定するハヤテであった
ヒナギク「ちょと良い、何で私達の事を知ってるの?」
男は、少し驚いた表情をしてから、哀れみの視線でヒナギクを見る
ヒナギク「な、何よ」
???「いや、全生徒の名前と顔を覚えてるってのは、噂だったんだなーって」
ハヤテ「いやいや、通ってるのって潮見高校だよね!?」
ハヤテが凄い勢いでツッコミを入れる
???「まぁ、理事長なら分かるだろ?」
とアテネに話を振る
アテネは頷いて
アテネ「分かりませんわ♪」
と言ったので男は、ため息を吐きながら話す
???「・・・そんじゃ、自己紹介とでもいきますか」 幸政「おれ名は、無道幸政(むどうゆきまさ)、今は潮見だが、今度白皇に転校するから分かると思ったんだが・・・」
そこで、ヒナギクとアテネを見る
ヒナギクとアテネは、気まずそうに、顔を伏せる
幸政「それは良いから、お前は誰だ?」
幸政は、ハヤテの近くに居た千影を見る
千影「えっとー」
千影は困っていた
流石に異世界の住人だと教える訳にはいかないからであるのだが
ハヤテ「夜空千影さんだよ、異世界から来て、今日からここに住むんだよ」
千影「ハヤテさん!?」
ハヤテが全てを暴露した
焦る千影にハヤテは囁く
ハヤテ「大丈夫ですよ、こんな話、誰も信じませんから」
千影「そうでしょうか?」
千影は不安そうだ
当の幸政は
幸政「ここに住むのか!?」
と驚いていた
千影は
千影(驚く所違く無いですか!?)
と心の中でツッコミを入れつつはいと答えた
すると、幸政は何やら感慨深そうな顔をして
幸政「そうか・・・ハヤテのハーレムにまた一人加わったか」
と呟いたのでハヤテが真っ赤な顔で
ハヤテ「/////ハーレムなんて作ってないよ!!//////」
と言ったものだから、周りから白々しい目で見られた
ハヤテは、何故そんな目で見られるのか分からないらしく、オロオロしていた
幸政は、ため息をつくと
幸政「いや、お前はどこぞの副会長みたく狙っては無いけどな」
とここで、一息入れてから
幸政「無意識の内に形成してるんだよ、お前は!!例えば、そこの会長と理事長!!」
と幸政は、そこでヒナギクとアテネを指差す
ハヤテは、疑問顔だったが、ヒナギクとアテネは
ヒナギク・アテネ「//////////」
真っ赤だった
それを見て、ナギは不機嫌になり
ハヤテと千影は、疑問顔
マリアと幸政は
マリア「お二人共どうしたんですか♪」
幸政「顔がゆでだこみたいに、真っ赤だぞ♪」
ヒナギクとアテネをからかっていた
ナギ「ハヤテ、勉強を教えに来て貰ったんじゃないのか?」
というナギの言葉で、幸政はハッした
幸政「・・・そういえばそうだったな、すっかり忘れてたぜ・・・」
と不覚とばかりに呟くと
幸政「よし、ハヤテ、俺が夜までミッチリ教えてやるから、覚悟しろよ?」
と、楽しげな顔で言った
その時、ヒナギクとアテネが同時に
ヒナギク・アテネ「//////駄目(ですわ)!!///////」
と顔を赤らめながら、大声で叫んだ
ハヤテは、これまた疑問顔だったが
幸政は、困ったような顔で
幸政「いや、俺とハヤテで変な妄想をしないでくれるか?」
言った
ヒナギクとアテネは、なおさら顔を赤くする
するとマリアが
マリア「そしたら、ヒナギクさんと天王州さんの二人で教えたらどうですか?」
と言うと、幸政も名案だとばかりに
幸政「そうだな、俺より会長や理事長が教えた方が良いに決まってるからな」
と言う
すると、ヒナギクとアテネは
ヒナギク「そうね、しょうがないから、教えてあげる」
アテネ「ハヤテ、部屋に行きますわよ、案内して頂戴」
それぞれにやる気だった
幸政「それじゃ、ハヤテに教えてやってくれ♪俺は、チビと一緒にゲームしてるさ」
とゆう事で、ヒナギク、アテネはハヤテに勉強を教える事となった
第3話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.4 ) |
- 日時: 2012/10/25 23:23
- 名前: 大魔王
- 第四話『それぞれの夜』です
前回、幸政の代わりに、ハヤテに勉強を教える事となったヒナギクとアテネ
とゆう訳で、ハヤテの部屋で勉強しようとの事で
今、三人はハヤテの部屋にいる
無論、ハヤテの部屋は三人でいるのには、少々手狭だ
なのでー
ヒナギク「あ、そこ間違ってるわよ」
フワッ
ハヤテ「/////そ、そうですか?/////」(ヒナギクさん、良い匂いー)
アテネ「そこはこうやって、こうするのよ」
ムニッ
ハヤテ「/////わ、分かった//////」(アーたん、胸、胸がー)
自然と密着する形になる
そのおかげで、ハヤテの顔はのぼせそうな位真っ赤だった
そんなハヤテを見てヒナギクとアテネは、増々密着し
ヒナ・アテ「大丈夫、ハヤテ(君)?」
と言って来るものだから、そのときやった事はサッパリ頭に入らなかったと言う
ちなみに、ヒナギク達も内心恥ずかしかったらしい
まぁ、ハヤテの反応が可愛かったので、そんな事はおくびにも出さなかったが
ハヤテがこの世の天国を味わっている時
この状況を作りだした張本人はー
ナギ「幸政、リオ○ウスを狩りに行くぞ!!」
幸政「あぁ、この飛竜(リオ○ウス100体討伐時に貰える称号)の幸政に任せろ!!」
ナギと一緒にモン○ンをやっていた
分からない人はすいません
ナギが、リオ○ウスを探しながら話かける
ナギ「しかし、お前が教えなくて良かったのか?」
幸政「まぁ、俺が教えるより良いからのと、それにー」
幸政は、ニヤリと笑って
幸政「ハヤテをイジるネタになるからな♪」
ナギ「そ、そうか、けど大丈夫なのか?」
幸政「何がだ?っと発見したぞ!!」
ナギ「分かった、でハヤテの奴身に入らないんじゃないのか?」
幸政は、マリアが運んで来ていた菓子を食べながら
幸政「まぁそんときは、ドンマイだな」
ナギは、無責任な奴だなと思いながらも、口には出さず
ナギ「油断するなよ、ブレスは痛いからな」
と言いゲームに戻った
その後、無事にリオ○ウスを狩り終えたが
ナギは欲しかった素材が出ず、唸ったという
一方千影は、マリアと一緒にキッチンにいた
マリア「千影さん、部屋は見てきましたか?」
千影「はい、とても良かったです♪」
マリアは、ほほえむと棚きから包丁を取り出した
それを見て千影は、
千影「これから、料理するんですか?」
マリア「そうですよ」
時間を書いていなかった為、分からなかったでしょうが、夕ご飯前の六時です
千影「それなら、私が作ります」
と言う千影の申し出を聞きマリアは、目をしばたかせた
マリア「え?」
千影「だから、私が作ります、泊めて貰えるのですからこれくらいやらせてください」
マリアはまだ驚いていたが、特に断る理由もないのでー
マリア「それなら、お任せしても良いですか?」
千影「はい、ありがとうございますえっとー」
マリア「マリアですよ、小さいのがナギで、今ハヤテ君といるのが、ヒナギクさんと天王州さんですよ」
千影「わざわざありがとうございます」
マリアは、お礼を言う千影を見ながら、一体何を作るのか聞いて見ると
千影「そうですね、パエリアとかの材料ってありますか?」
マリアが、冷蔵庫を見ると丁度あったので千影に渡した
千影は、材料を受け取ると
ほんの数秒でパエリアを完成させた
千影「できました」
マリア「早いですね!?」
マリアは驚いていた
自分でも、最低一分はかかる料理をほんの数秒
しかも、自分よりうまそうなのを作ったからである
とうの千影は、
千影「そうですか?あ、マリアさん食べて見て下さい」
と味を気にしていた
マリア「そ、それでは」
と食べてみるマリア
千影「どうですか?」
マリア「・・・・・おいしいですね・・・・」
マリアは少々悔しそうだった
千影は、素直に喜んでいた
夕食時、全員が千影の作ったのを食べ、皆が絶賛した
千影は、照れくさそうに喜んでいたそうだ
その後、それぞれが元に戻り、それぞれの夜が過ぎていった
〜三千院家・中庭〜
クラウス「なぁタマ、ワシらもいるよな?」
タマ「にゃあ〜(まったくだぜ、おれっちもいるのによ!!)」
三千家の中庭では、一人の老人とメタボの虎が
夜空の星を見ながら黄昏ていた
第4話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.5 ) |
- 日時: 2012/10/25 23:31
- 名前: 大魔王
- 第5話『三千院家のゆかいな朝』です
三千院家の朝は、いつものどかで静かだ
今は、朝7時といった時間だ
そして、今日は日曜、ハヤテ達使用人以外大概寝ていると思われる
まぁ、この屋敷の主は平日でも寝ているが
とゆう訳で今朝ものどかでー
??「キャアアアアアア!!」
ではなく、どこからか叫び声が聞こえた
そこで、ハヤテとマリアは急いで叫び声の聞こえた場所へ駆けつける
そう、''ハヤテとマリアだけ''である
何故、ハヤテとマリアだけなのかと言うとー
ヒナギクは、生徒会の仕事をやりに、学校へ行った
勿論、生徒会三人組のサボった分である
アテネも、理事の仕事があるので自分で起きて行ったー
のでは無く、天王州家メイド長と名乗る人物が回収し
そのまま直行したようだ
ナギと幸政はー
ナギ・幸政「ZZZZZZZ」
それぞれ爆睡していた
そしてここまでくればお分かりになるだろう
叫び声をあげた人物は千影である
千影がどこかで叫んでいるのだ
故に、ハヤテとマリアは声の方向へ急ぐ
所で、読者の方々は千影の叫び声の理由は何とお考えだろうか?
多分、侵入者かタマ等とお考えでしょう
ハヤテ達はそう考え、急いで探した
そして、場所を特定し見つけたは良いが実際はー
千影「か、可愛いです!!なんですか、この子猫!?凶悪な程可愛いです!!」
と嬉しい悲鳴を上げながら、シラヌイを愛でていた
ハヤテとマリアは少々面食らっていたが、放って置くといつまでもしてそうなので
ハヤテ「・・・・ち、千影さん?」
千影「はいーって何時からいたんですか!?」
どうやら千影は、シラヌイを愛でる事に夢中で気付かなかったようだ
その横で千影から解放されたシラヌイは
また捕まらない様に、逃げて行った
マリア「千影さんの声を聞いて駆けつけて、さっきからここに居ましたよ」
ハヤテ「けど、その様子を見る限り大丈夫そうですね。無事でなによりですよ(笑顔)」
千影「/////あ、ありがとうございます」
千影は、ハヤテの笑顔に照れたのかそれとも、我を忘れて猫を愛でていたのが恥ずかしかったのか
どちらかは分からぬが、少々顔を赤くして礼を言った
ハヤテはその変化にめざとく気付た
ハヤテ「どうかしましたか、顔が赤いように見えるんですが?」
千影「////な、なんでもないですよ!?」
ハヤテ「そうですか?」
千影「////ところで、そろそろ幸政さんとナギさんは起こさなくて良いんですか?」
ハヤテは時計を見る
時刻は7時半
ハヤテ「今日は休日なので大丈夫ですよ、それにー」
ハヤテの言葉をマリアが引き継ぐ
マリア「ナギったら全然起きないから、起こすのが大変なんですよ」 と苦笑混じりに言う
すると千影は
千影「休みの日こそちゃんとしないといけないですよ!!私が起こしてきます!!」
と言ってナギの部屋へ行った
ハヤテとマリアは、千影がどう起こすのか興味があったので、そのままついて行く事にした
マリア(なんか、当初の話とまるで違ってるようですけど・・・)
と疑問を感じていた
〜一分後〜
千影達は、ナギの寝室に居た
すると、千影はナギの耳元で
千影「ナギさん、起きて下さい」
と言うとすぐにナギが起きる
起きたナギに千影は話かける
千影「おはようございますナギさん♪眠くないですよね?」
ナギ「眠いに決まってーあれ?眠く無い」
千影「そしたら、着替えてから食堂に来て下さいね♪」
ナギは訳が分からなかったが、とりあえず千影に従う事にした
マリアとハヤテもそれぞれ驚いていたが
マリアは食堂へ行き
ハヤテは、ナギを起こした方法を聞く為に千影に話しかけた
ハヤテ「千影さん、どうやってお嬢様を起こしたんですか!?」
千影は困った顔をして
千影「言わなくちゃいけないですか?」
と言うものも、ハヤテのぜひぜひと言う視線に耐えきれず
条件付きで教える事にした
その条件とはー
千影「私と話す時は呼び捨てでタメ口にして下さい♪」
という内容の為ハヤテは少し驚いたが、条件を飲む事にした
ハヤテ「それで、どうやって起こすの?」
千影「私の能力でですよ」
ハヤテ「能力?」
千影「あ、最初から説明した方が良いですね」
と疑問顔のハヤテに説明した
千影「私の世界は、魔法と科学が融合した世界です」
(以下千影) それは私生活にも影響しており
ほとんどの人が魔法が使えます
ただし、使えない人います
魔法が使え無い人は珍しく、百年に一度しか生まれません
そして、そういう人は何かしら能力を持ってます
それが私です
〜ここから元に戻ります〜
ハヤテ「そしたら、千影の世界の人は魔法が使えるけど、千影はー」
千影「使えませんよ♪それで私には能力が備わってるんですよ」
ハヤテは、凄い世界だなと思いながら千影に質問する
ハヤテ「そうしたら、千影の能力ってなんなの?」
千影「私のは、話した事を現実にする事ですね。十年に一回しか使えませんから、しばらくは使えませんけど」
ハヤテ「???」
千影はハヤテに困ったように話を続ける
千影「例えば、起きるって言えばどんな人も起きます、ただし人の耳に届かないといけないですけど」
ハヤテはガッカリした顔で話す
ハヤテ「つまり、お嬢様が起きたのは、能力のせい?」
千影は頷く
そして、ハヤテは心配な事に気づき聞く
ハヤテ「千影も能力の影響があるんじゃー」
千影「そういうの効かない体質なので大丈夫ですよ♪」
ハヤテの心配は気憂だった
その後千影と少し話した後に千影に質問した
ハヤテ「魔法がありだから、神様っている?」
千影「神様ですか?存在してませんよ」
??「いるわよ〜」
と後ろには羽根を背中に付けた少女がいた
第五話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.6 ) |
- 日時: 2012/10/25 23:37
- 名前: 大魔王
- 第6話{世界移動の謎}です
ハヤテと千影が話していると、後ろには何時の間にいたのか
少女が立っていた
しかも、背中には一対の翼がある
いつものハヤテなら、ただのコスプレ少女と思い屋敷から出すのだが
いままでの流れでついこう返してしまった
ハヤテ「もしかして、本当の神ですか?」
すると、少女は実に軽い口調で
少女「ピンポーン、正解だよ〜ハヤテ君凄いね〜」
と返してきたものだから
ハヤテはかなり驚く
千影「で、なんでハヤテさんの名前を知っているんですか?」
と質問をする
すると、少女は嬉しそうに答える
少女「それはね〜私が全てを司る神だからだよ〜」
すると、自らを神と名乗る少女は、こう続ける
少女「そうそう、信じられないんだったら、外付け見ると良いよ〜時間止めてるから〜」
その言葉が本当かどうかを確かめる為に窓から外を見る
すると、空中で止まっている葉が見えた
信じられない光景であった
そんな光景を見て驚いているハヤテ達に
少女「これで、信じる〜?早く本題はいりたいんだけど〜」
自然な流れで言った言葉を千影は聞き逃さなかった
千影「本題って、なんの事ですか?」
少女「あなたが、この世界に来た理由よ〜」
少女もとい女神が話を続ける
女神「あなたがここに来た理由、それはあなたの父親の願いよ」
千影「っ!?」
驚いている千影の代わりハヤテが恐る恐る聞く
ハヤテ「それって……どういう事ですか?」
女神「ん〜千影ちゃんのお父さんの願いが、たまたま天界から脱走していた時に聞こえたの〜」
ハヤテ「ちょっと待って下さい、まず脱走ってなんですか?」
女神の言葉にハヤテがつっこむ
女神「だって、天界って詰まらないのよ?」
女神が身も蓋もない事を言う
ハヤテは色々とつっこみたかったが、長くなりそうなのでもう聞くのはやめる事にした
すると、ハヤテの隣から千影が質問する
千影「お父さんの願いはなんですか?」
千影はまだ動揺しているのか、声が震えていた
女神「あなたが、安心して生きれますように」
ハヤテは千影の父親の願いの意味が分からず、女神に聞く
すると、千影がその疑問に答える
千影「私の能力が目的で、襲ってくる人が絶えなかったんですよ………だからだと思います。」
女神は千影の言葉を肯定する
女神「それだから、私がここに連てきたのよ」
女神はそう話を切り、ハヤテに話しかける
女神「千影ちゃんの事よろしくね〜後あなたには死神はついてないわよ♪」
と言い残し、消えていった
するとナギが部屋から出て来て、部屋のすぐ近くにいたハヤテ達に声をかける
ナギ「何してるのだ?早く食堂に来い。私は先行ってるぞ」
と食堂へ歩いて行った
ハヤテと千影は、互いに顔を見合わせ、共に食堂へ行った
第6話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.7 ) |
- 日時: 2012/10/25 23:42
- 名前: 大魔王
- 第7話『ハヤテの忘れ物……前編』です
女神が現れた次の日
千影は早くも馴染んでいた
この日ハヤテは、ナギを起こし学校へ行った
詳しく言うと、千影が起こしたナギを連れて学校へ行った
なので、ハヤテがナギの起こし方をマスターした訳ではない
それに、ナギが学校に行ったのも、ネトゲの相手プレイヤーが
相手「学校行かないと一生チビのまま、だから行け」
と言われたからでー
どちらにせよ、今日はスムーズに行く事が出来た
とゆう訳で、学校に行った後の三千院家から始まる
千影はマリアと共に屋敷の掃除をしていた
何故掃除をしているとなると長いので省略する
そして、台所の掃除に取り掛かろうと向かうと、そこには何やら弁当らしき物があった
千影「マリアさん、これってー」
マリア「あ、ハヤテ君の弁当ですね」
弁当はハヤテのだった
マリア「うーん、ナギが素直だったから忘れたのかしら?」
そう言うマリアに、千影は「どうでしょうか?」と首を傾げながら聞く
千影「それで、どうするんですかこれ?」
マリア「そうですねー、私はこれから買い物がありますしー」
と少し悩んでからこう言った
マリア「そうだ、千影さん届けに行ってきて下さい」
千影「私ですか?」
マリア「はい、私は出来ないので、地図を渡しますから届けて下さい」
と棚から地図を取り出し千影に渡す
千影「分かりました、それでは届けて来ますね」
と言って屋敷を出た
千影が外に出て行った後
マリアはある事に気付く
マリア(千影さんって、地図分かるのかしら?)
マリアは、多分大丈夫だろうと考え掃除を再開した
一方、千影はと言うとー
千影「さて、これを届けに行きましょうか・・・・・・ところでー」
千影は首を傾げる
千影「これって、どう見れば良いのでしょうか?」
マリアの懸念通り、千影は地図の見方を知らなかった
千影「流石に知ってますよ!?ただこの地図は、おおざっぱ過ぎます・・・」
それもそのはず、千影が持ってる地図は、何故か日本地図であった
マリアが間違う事も珍しい
そこで、サッパリ参考にならない地図は見ない事にし、立ち行く人に行き先を聞く事にした
最初、千影が聞いた相手はおじいさんであった
千影「あの、すいません。白皇学園はどこー」
おじいさん「若者に教える道なぞ無い!!」
と理不尽に怒鳴られる千影
千影はめげずに今度は、いかにもひ弱そうな青年に声をかける
千影「あのー」
千影が話かけようとすると、青年の電話が鳴りそれにでる青年
青年「あ、はい分かりました赤井さん。今すぐ涼子さんと合流するっス」
と言って走り去っていった
一応念のため言って置くが、青年も電話相手もこれからでる事はない
千影は、ガックリとうなだれる
なんて、不幸な少女だろう
千影は、その後も色々な人に声をかけたが
全て玉砕だった
尋ねる人全員にことごとく玉砕した千影はため息をつく
千影「……はぁー、なんででしょうか?まだ、方角さえも分かってないです……」
そして、自分の状況を再確認する
千影「はぁー……」
と自分の状況に落胆する
すると、千影の視界に自分と同じくらいの年の少女が歩いているのが映る
その少女は、銀髪で背が低く肌は雪の様に白かった
千影(今まで年上の人ばかりでしたけど、同じくらいなら……)
と思いダメ元で声をかけてみる
千影「あの、すいません、少し道を聞きたいんですが……」
少女は歩みを止め千影の方を見る
少女「道?ここらの道は、サルでも分かる程簡単な筈だけど……サル以下?」
グサッ
千影「い、いえ、ここに来るのは初めてなので……」
少女「地図みれば?」
千影「それがー」
と言って取りだそうとしたらー
千影「あれ!?えっと確かここにー」
と地図を探す千影
それを少女は蒼氷色と深紅のオッドアイで見つめる
千影「…………」
少女「どうしたの?」
千影「…………地図、なくしてしまいました………」
少女「バカね」
ザクザク
千影「……すいません、白皇学院への道を教えてくれませんか?」
少女「…………」
第8話に続く
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.8 ) |
- 日時: 2012/10/25 23:51
- 名前: 大魔王
- 第8話『ハヤテの忘れ物……後編』
千影が、白皇の道を聞いた事で沈黙が訪れたので、不安になっていている頃少女は全く違う事を考えていた
少女(…白皇か……そういえばしばらく行ってないな……)
千影「あのー」
少女(ずっと家でネトゲだったし、久々に行こうかな………)
まとめると、しばらくの間外にも出ず、部屋でネトゲ三昧である
つまり、ナギ以上の引きこもりである
少女「死になさい、このクソ作者」
千影「?どうかしたんですか?」
千影は、どうも今の言葉の先が自分で無いように感じ少女に聞く
まあ、地の文に言ったんだからね
少女「なんでも無い、それと連れて行ってあげるからついて来て」
千影は礼を言おうとしたが、そこで名前を知らない事に気づいた
千影「そういえば、自己紹介がまだでしたね?私の名前は夜空千影です」
そして千影は少女に促す
少女「私の名前は、無道雪華(むどうせつか)、よろしく」
千影は、雪華の名字に違和感を覚えた
千影(あれ?無道って最近聞いたような・・・・)
そう思いながら、雪華を見る
身長はやや低め、髪は銀色でポニーテールにしている
千影「やっぱり、違いますよね?」
雪華「何が?」
千影「いえ、なんでも無いです!!」
雪華は、少し慌てた千影を見て首を捻ってたが
雪華「じゃ、案内するから付いてきて」
と言って歩きだした
千影はそれに慌てて付いていった
雪華「こっちを曲がれば近い」
と千影言いかけたが曲がった先の光景を見て
雪華「こっち」
と言って進路を変えた
千影は不思議に思って覗くとー
女子生徒「・・・・・(怒)」(無言でレールガンを乱射している)
男子生徒「ちょっと待てビリビリ!!」(右腕で受けて無効化している)
それを見た千影は、雪華と一緒に即座その場から離れた
〜数十分後〜
千影と雪華は、白皇の校門前に居た
ここに来る間に色々あったが着たようだ
何があったかって?
それは、ご想像にお任せします
雪華「ところで、ここに何しに来たの?」
千影「はい、それは………あれ?」
どうやら、ど忘れしたようだった
そんな千影を雪華は呆れたような目で見る
雪華「まさか、本当に馬鹿?」
千影「////ち、違います!!私は、ハヤテさんに弁当を届けに来たんです////」
それを聞くと、雪華は少し目を丸くする
雪華「あの、不幸執事に?」
千影「えぇ・・・・」
千影は苦笑しながら、校舎を見上げる
千影「それにしても大きいですね、学校ってのはみんなこんなに大きいのですか?」
校舎のでかさに驚く千影に雪華は答える
雪華「ここが特別なだけ、なにせ金持ちの馬鹿どもが通ってるから。普通はここより一回り小さい」
そんな事を言う雪華に動じずじっと見つめていた
〜〜〜〜〜ハヤテside
ハヤテが休み時間にヒナギクと話していると、ハヤテの携帯が鳴った
ハヤテ「すいません、ヒナギクさん」
ヒナギク「別に良いけど・・・誰から?」
ハヤテは携帯の画面を見る
ハヤテ「マリアさんからですね」
と言い電話にでる
ハヤテ「もしもし、綾崎ですけど」
マリア『ハヤテ君ですか?』
ハヤテ「はい、ところでどうしたんですか?」
マリア『今、千影さんがそちらに弁当を届けに行ったんですけど、来ましたか?』
ハヤテ「まだです」
マリア『そうですか・・・』
ハヤテ「どうしたんですか?」
電話の向こう側のマリアは心配そうな声を出す
マリア『その……千影さんに地図を渡したんですけど………どうもタマが持ってたみたいで……』
簡潔に述べると、タマが地図をすり替えたって事です
ハヤテは、この時タマに殺意を抱いたが、とりあえず今は我慢して先を促した
ハヤテ「それで、どうすればいいですか?」
マリア『そうですね…………流石に遠くへ迷子ではないと思うので、探してくれませんか?』
ハヤテ「分かりました」
と言い電話を切った
すると、隣にいたヒナギクがどうしたのと尋ねてきた
ハヤテ「いえ、ちょっと用事が出来たので少し外に行って来ます」
ヒナギク「え?どうゆうこと?」
とヒナギクはハヤテに尋ねようとしたが、ハヤテはすでにいなかった
〜千影side
千影は雪華と共に校門前にいた
千影はまだ眺めている
雪華「眺めるのも良いけど、届けなくて良いの?」
千影「そうですね、それでは行きましょうか」
と言った少し歩くがまた立ち止まる
雪華「また?」
と雪華は呆れた声をだす
千影「いえ、ところでどうやって届ければ良いんでしょうか?」
雪華は疑問顔で答える
雪華「職員室か受け付け」
千影「職員室ってどういった所なんですか?」
雪華は自分をからかってるのかと千影の顔を見るが
千影「?」
とてもそうには見えなかった
雪華「もしかして………学校行ってこと無い?」
雪華は半信半疑で訊いたのだが、意外な言葉が返ってく る 千影「はい、恥ずかしながら初めてですね………私の場合環境的に無理だったので………」
雪華は地雷を踏んだかと少し後悔する
千影「あ、別に気にしてないですよ?ただ一度で良いから通ってみたいですね」
雪華「…………」
千影は遠くを見るように話
千影「学校へ行って、授業を受けて、友達と話して………と、とりあえず入りましょうか?」
千影は取り繕うとうに慌てて最後を取り付ける
雪華はそれを聞き
雪華(明日からちゃんと学校に行くか)
と決意したのであった
そして、千影と雪華が敷地内に入った所にハヤテが走って来た
千影「あれ?ハヤテさんですか?どうしたんですか?」
ハヤテ「はぁはぁはぁ……今、マリアさんから連絡があって探しに行こうとしたけど、大丈夫だね」
千影は、息を切らしてるハヤテに、ニッコリと弁当を渡す
千影「じゃあ、帰りますね」
と雪華と一緒に帰った
ハヤテは、そのまま教室に戻ろうとすると、足下にテニスボールがあることに気づいた
ハヤテ「危ないですね、けれど引っかかりませんよ」
と言ってテニスボールのすぐ横を通ろうとする
すると、ちょうど風が吹きボールが転がる
そして風で転がったボールはハヤテの地面の間へと入りー
グニッ(ハヤテがボールを踏む音)
ハヤテ「うわぁぁぁぁぁぁ!?」
と言う叫び声と共にハヤテは転んだ
するとその衝撃でー
ヒュー(ハヤテの手から弁当が飛ぶ音)
ガタッ(弁当が地面に接触し中身がひっくり返る音)
ハヤテ「……………」
この状況を説明すると
ハヤテはボールを踏んづけ転び、弁当をぶちまけた
とゆう事です
ハヤテは地面に落ちた弁当を見ると、天を仰ぎ叫ぶ
ハヤテ「不幸だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
一方千影は、まだ雪華といた
千影「雪華さんは何か用ってありますか?」
雪華「私も潮見へ弁当を届けに行く」
千影は少し驚く
千影「私と同じなんですね、ところで一緒に行っても良いですか?」
雪華「別に良い、ついて来て」
と言う
千影は雪華と共に潮見へと行く事となった
雪華と千影がなんの問題もなく潮見に着いた頃潮見ではー
幸政「あー、やっと昼休みになったぜ」
丁度昼休みに入った所だった
授業が終わり机に突っ伏している幸政に、二人のクラスメイトが話しかける クラスメイトA「あー、無道君大丈夫なのかな?」
クラスメイトB「ユキやんだけやでぇ?机に突っ伏しているの」
そんなクラスメイトに幸政も、机から顔だけ上げて答える
幸政「西沢心配するな、ただ疲れただけだ、くだらなく話を聞くのに」
西沢と呼ばれたクラスメイトAは苦笑をしている
そう、クラスメイトAは西沢ハムスターである
歩「ハムスターじゃないよ!?」
クラスB「?何を言ってるんや?」
歩「な、何でもないんじゃないかな!?」
幸政「いや、何で疑問型なんだ?ってまぁ良いで何か用か?」
クラスB「そうそう、ユキやんお昼どうするん?歩と私と一緒に食べようや」
幸政「昼?…‥‥ああ、昼飯か」
すると幸政は机から体起す
幸政「俺は、この弁当をー」
と良いながら机に掛けて置いた鞄から弁当を探す幸政
幸政「たしかここに入れたはずー」
としばらく探すが一向に見つからない
それを見た歩は、恐る恐る訊いてみる 歩「もしかして‥‥‥‥弁当忘れたのかな?」
幸政はその言葉に身を固まらせる
クラスB「なんや、図星かニャー?」 とふざけた声を出すクラスB
その言葉に幸政はがっくりと肩を落とす
幸政「あぁ、どうも忘れたみたいだ‥‥‥‥」
そんな幸政をニヤニヤしながら見るクラスBと同情顔の歩
歩「無道君、お昼買って食べればー」
歩は幸政に昼食を買うように進め
その言葉にまた落ち込む幸政
幸政「金なんて、妹が管理してるからねぇよ」
その言葉にクラスBが反応する
クラスB「そういえば、ユキやんって妹さんと二人暮らしやニャー、両親がイギリスへバカンスやったかな?」
その言葉を聞いて幸政は驚いた声で話し掛ける
幸政「おい、なんでそこまで知ってんだよ、星川!?親の事は誰にも言ってないぞ!?」
その言葉にふざけたように答える星川(クラスB)
星川「この情報屋、星川沙羅(ほしかわさら)に調べられない事はないニャー」
幸政は頭を抱える
幸政「そうだった……」
と、こんなやりとりをしている時に丁度、雪華達が到着する
それをクラスの窓から見た幸政は
幸政「多分、あれだと思うからちっと取ってくる」
と歩達に断りを入れ校門へ行った
〜数分後
幸政は校門にいた雪華を見ると話掛ける
幸政「おい、雪華どうしたんだ?」
雪華「お兄ちゃんが弁当忘れたから届けに来た」
その質問にあっさり答えながら、弁当を差し出す雪華
幸政はそれを受け取り雪華にお礼を言う
その後すぐ、千影の驚きの声をだす
千影「え?本当に幸政さんが雪華さんのお兄さんなんですか!?」
雪華「知り合い?」
幸政はまぁなと答えると千影になんでここに居るかと聞く
千影「あのー」
諸事情により省略するが、千影は幸政に居る理由を伝えた
幸政はなるほどと頷く
とそこで疑問が湧く
幸政「千影、なんで驚いたんだ?」
千影「だってー」
と雪華と幸政を見比べる
千影「全く似てないですよ!?」
幸政は苦笑した
幸政「まぁ、これでも兄妹なんだよ、ま、よろしく」
と言うと校舎へ入っていった
そして、千影も雪華の案内で無事帰る事が出来た
オマケ
幸政は校舎に戻る時にハヤテと同じ目にあったがー
幸政がボールを踏んでどうなったかは、目撃者の少女に伝えてもらうとしよう
少女「それを見た時、みさかはみさかは驚愕しました」
少女「ボールを踏んだ人は、そのままボールを踏み潰したとみさかはみさかは証言します」
こうして、幸政は転ばず歩と星川と昼を食べたそうだ
第8話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.9 ) |
- 日時: 2012/10/25 23:52
- 名前: 大魔王
- 第九話『少女の苦悩、前編』です
---------------------------------
千影が、ハヤテに弁当を届けに行った日の翌日
千影はマリアと一緒に、屋敷の掃除をしていた
千影がマリアの近くで銅像を拭いていると、千影はマリアに声を掛けられた
マリア「千影さん、学校に行きたくは無いですか?」
千影「へ?」
千影は銅像を拭く手を止め、マリアに聞き返す
因みに銅像は、このサイトでも有名な、マガジンの魔法先生である
マリア「だから、学校に行ってみたくはありませんか?聞くところによると、行った事が無いそうですね」
千影「そうですけど………何で知ってるんですか?」
千影は疑問顔である
マリアは微笑みながらその質問に答える
マリア「あれから雪華さんから連絡があってその時に聞きました」
千影「そうなんですか………」
千影は銅像を拭きながら考える
確かに自分は学校に行った事が無い。
それゆえ、学校にも凄い興味がある
正直言うと凄く行きたい
そう考えている千影の表情を見ながら、マリアは微笑みながら続ける
マリア「私もそろそろ、学校へ行かせなければと思ってたんですよ、千影さんは仮にも学校へ行く年ですしー」
千影はマリアの言葉を聞き流しながら更に考える
確かに行きたい、これは事実だ
しかし、自分が行くと行ったせいで迷惑が掛かるのではと思い、表情を暗くする
マリアはその事に気付かず続ける
マリア「それに、私としても行って欲しいですから……それで、どうしますか?」
マリアは千影が笑顔で行くと言うと思っていた
だがしかし、その予想はあっさり覆された
千影は表情を暗くし、泣きそうな声で
千影「…………行きたく…………ない…………です…………」
と言った
マリアが予想とは違う答えが出たので、千影に焦って聞き返す
マリア「え?それってー」
千影「あ、もう掃除も終わりましたので、部屋に戻ってますね」
と明るい声で言い、まるで逃げるように自分の部屋に走って行った
すると、丁度学校からハヤテが帰って来ていた
千影はハヤテにぶつかりそうになったが、そのまま部屋に入り、バタンと扉を閉めた
ハヤテは、ぶつかりそうになった時の千影の顔が泣きそうだったのて、不思議に思い尋ねてみた
ハヤテ「一体どうしたんですか?」
それを聞いたマリアは事情を説明した
ハヤテ「…………僕、少し千影と話して来ます。学校に関してはお嬢様にも話しましたよね?」
マリアはハヤテの言葉に頷く
マリア「はい、ナギも、“あいつが行きたいって言うなら行かせても構わない”と言ってました」
ハヤテはその言葉に頷くとハヤテは千影の部屋へと移動した
第9話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.10 ) |
- 日時: 2012/10/25 23:53
- 名前: 大魔王
- 第10話『少女の苦悩、後編』です
ハヤテは千影の部屋の前にいた
何故いるのかと言うと、千影を説得する為である
ハヤテ「千影、話を聞いてくれるかな?」
と扉越しに話かける
扉越しの理由は、流石に部屋の中にズカズカと入る訳に行かないからである
千影は黙っている
ハヤテは、この沈黙を肯定ととり、話を続ける
ハヤテ「学校………行きたくないんだね」
千影「………」
ハヤテ「本当に行きたくないならごめんね。多分、千影は僕達に迷惑がかかると思って言ったんだよね?」
千影「!?」
千影は図星だったのか、少しだけ反応した様な声が聞こえる
ハヤテはさらに続ける
ハヤテ「そんな事ない。誰も迷惑なんて思ってないよ」
しかし、千影は声を震わせて言う
千影「そんな事言ったって、みんな私の事を迷惑だと思ってます!!」
ハヤテ「そんな事はー」
とハヤテが否定しようとすると
千影はその言葉を打ち消すよう声を荒げる
千影「私、実は捨て子なんです」
ハヤテは、その告白に言葉を失う
千影「………ですから、私は捨て子でした。赤ちゃんの頃に捨てられたので親の顔は分からないんです」
と一気に言うと、また続けた
千影「私を捨てたのは、私がいると迷惑だったからに違いありません!!お父さんだってー」
と千影が言葉を続けようとすると、ハヤテが入ってきて、千影の頬を叩いた
千影「一体なにするんですか!?」
ハヤテ「千影、そんな悲しい事を言ったら駄目だ!!」
とハヤテが真剣な顔で言う
ハヤテ「親に、自分の子供の存在が迷惑だっていないよ、いるとしたらクズだ。千影のお父さん達はクズだと思う?」
千影は首を横に振る
ハヤテはそれを見て、良かったという風に微笑むと
ハヤテ「そしたら、自分の事も親の事も言っちゃ駄目だ」
と言う
ハヤテ「それにー、千影は僕達の“家族”だから」
千影「家族…………ですか?」
千影は不思議そうな顔で聞く
ハヤテは頷く
ハヤテ「そう、だからワガママも言っていいんだよ、迷惑だってかけていいんだよ」
千影「え?」
千影は驚く
ハヤテ「それに、少しくらいワガママ言わないと人生損するよ♪」
ハヤテは前に自分が言われた言葉を言った
全ては千影の為を思ったうえでの行動だった
千影は黙っていたが、しばらくするとポツリと呟いた
千影「………一つ、ワガママ言っても良いですか?」
ハヤテは頷く
それを見た千影は、泣きそうになりながら続ける
千影「迷惑かもしれませんが、私、学校へ行きたいです!!」
そういった千影に、ハヤテは手を伸ばした
ハヤテ「大丈夫だよ、さぁ行こう」
千影はハヤテの手を取り一言嬉しそうに
千影「はい」
と言った
こうして、千影の悩みは無事解決し、千影は学校へ行けるようになった
因みに、千影がマリアにいつから行くのか聞くと
マリア「もう、明日から通えますよ♪」
との言葉だったので、ハヤテ共々驚いたらしい
何故すぐ通えるのかと言うと、マリアが天王州家メイド長に頼み、アテネに交渉して貰ったからである
決め手は、ハヤテの女装写真だったとか
第10話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.11 ) |
- 日時: 2012/10/25 23:55
- 名前: 大魔王
- 第11話『二人の転校生』です
次の日ーといっても分かりずらいので、前回の話の翌日
ハヤテと千影は、登校していた
千影の制服は、以前マリアがコスプレした時に着たのがあったので、それを着ている
普通なら、それなりに注目されるのだが、朝早く出た為生徒はまばらだったので、注目はされていない
千影「今日から、一緒に通えますね♪」
ハヤテ「そうだね、そういえば千影って学校は初めてなんだよね?」
ハヤテは思い出したと言う風に千影に聞く
千影「はい、恥ずかしいながら行った事はなかったですねー」
とそこまで言うと千影は、ハヤテの目の前に行き、笑顔で振り返る
千影「ーなので、これからよろしくお願いしますね、ハヤテさん♪」
そんな千影を見たハヤテは、顔を少々赤くし
ハヤテ「///はい、任せて下さい!!///」
と言った
ちなみにナギはと言うとー
ナギ「zzzzzzzzz」
爆睡していた
因みに、今回はマリアが無理やり行かせたので、学校には来るようだ
…………迷子にならなければ………………
さて、ハヤテと千影は時間的にまだの出来事なので、そんな事はつゆ知らず 微妙にラブコメっぽい雰囲気を醸し出していた
すると、後ろからハヤテを呼ぶ男の声が聞こえた
ハヤテは、それを普通に無視し歩いて行く
千影は聞こえてないのかと思い、ハヤテに呼ばれてる事を伝える
千影「あのーハヤテさん、呼ばれてますよ?」
ハヤテ「うん、分かってるから大丈夫だよ」
千影はさらに疑問に思いもう一回ハヤテに声をかけようとするがー
男子生徒「あーやーさーきー、待ってくれー、マイスイートハニー!!!!!!!!!」
と言うセリフと共にある男子生徒がものすごい勢いで走って来た
ここまで来れば分かるだろう
その男子生徒の名前は瀬川虎鉄、ハヤテが好きな変態である
千影はこれを見てひどく驚き、ハヤテに質問を浴びせる
千影「ハヤテさんハヤテさん、あの人は誰ですか!?ハヤテさんの事、マイスイートハニーとか呼んでますよ!?ハヤテさんにそんな趣味があったのですか!?ちょっとショックですと千影は言ってみます」
ハヤテ「いやいや、まったく知らないからね!?僕にそんな趣味はないからね!!」
ハヤテが千影の質問に懸命に答えてる所に虎鉄が追いついく
虎鉄「綾崎〜、そんなに照れるなよ〜」
ハヤテ「照れてません!! 」
虎鉄に肩を掴まれている事と妄想全開のセリフにハヤテは嫌そうな顔で答える
千影は目の前の状況について行けず、首を傾げている
虎鉄「む、なんか嫌そうだな………そうか!!こんな所で愛を叫ばれるのが嫌なのか!!」
ハヤテ「そうですから、一刻も早く僕の視界から出て行って下さー」
虎鉄「なる程、綾崎は2人っきりの時に言って欲しいんだな?」
ハヤテの言葉をまったく聞いてない虎鉄の暴走は続く
虎鉄「しかし!!俺は綾崎を愛しているからこそここで言うんだ!!」
とハヤテが千影の前なので我慢しているのにも気づかず、ハヤテを怒らせるのに十分な事を言う
虎鉄「さぁ、俺の愛を受け止めてくれ!!愛してー」
と言い終わる前に、ハヤテは無言で虎鉄を殴る
虎鉄「あぐっ!?さ、流石はツンデレだ。しかしこれを耐えればデレが来るはず!!」
と言った
勿論そんな事は有り得ないのでー
ハヤテ「その口を閉じろ!!」
との言葉と共に蹴る
ハヤテに蹴られた虎鉄は、そのまま後ろの男子生徒にぶつかりそうになりー
男子生徒「邪魔だ!!」
ズドゴッ(男子生徒が虎鉄を蹴り飛ばす音)
ーと言う音と共にどこかへ飛んで行った
ハヤテ達はその事を知らない
そして、やっと我に返った千影はハヤテに虎鉄の事を聞くと
ハヤテ「そんな事より、急がなきゃ行こう!!」
とのハヤテの言葉にはぐかされ、千影とハヤテは校舎へと向かった
時は過ぎホームルーム、千影は教室のドアの前にいた
ある男子生徒と共に
千影「で、何で幸政さんがここにいるんですか?」
男子生徒とは幸政だった
幸政「それはこっちが聞きたい。俺がいるのは転校してきたからだが………お前は?」
幸政は頭をかきながら、千影に質問で返す
千影「私は、今日からここに通うからですが…………普通はバラバラに転校して、クラスも別じゃないんですか?」
幸政「あぁ、普通はそのとおりなんだがな………」
幸政はため息交じりに答える
何故、幸政がため息交じりだったのには理由がある
その理由を簡単に説明すると、理事会が面倒くさいから、全て一緒でよくね?とゆう結論を出したからである
幸政「まぁ、ラノベとかでは良くあるしまぁ良いか」
千影「??」
千影は幸政の言葉に首を傾げた
場所は変わって教室
教室では、雪路がホームルームをしていた
雪路「とゆう訳で、今日からこのクラスに転校生が2人来ます。誰か質問ある人ー?」
雪路の唐突な発表に教室中がざわめく
そしてすぐ、ヒナギクが席を立ち雪路を睨みながら質問する
ヒナギク「ちょっと、何がとゆう訳よ!!転校生が来るなんて一度も聞いてないわよ!?」
雪路「そりゃそうよ、今回の転校は生徒会に伝えられてないし、何より私ヒナに言ってないもん」
と雪路はさも当然のように言う
当然、ヒナギクはその言葉に怒りー
ヒナギク「お姉ちゃん!!」
ヒナギクが、政宗による攻撃によって怒りをぶつけようとすると、その前に
雪路「後、よろしくね!!」
と外で待機していた千影に言い、物凄い速さで逃げていった
ヒナギク「もう!!」
とヒナギクは、やり場のない怒りを発散するため、何もない空間に政宗を振り下ろす
ドゴッ 「イタッ!!」
と何も無い空間から、出るはずのない音と声がした
ヒナギクは不思議に思ったが、気のせいだと思う事にした
実は、女神が面白そうと思い、姿を消しそこにいてちょうど政宗が当たったのだが、それはまた別の話である
そんなこんなで、千影達は自己紹介をする事にした
幸政「俺は無道幸政、よろしくな」
千影「私は夜空千影と申します、どうぞよろしくおnー」
千影は、最後まで言い終わる前に、クラスの男子(一部を除く)に質問攻めにされる
男子A「趣味はなんですか!?」
男子B「好きな物は!?」
男子W「何カップですか!?」
ムッツリーニ「………今日のパンツの色は!!」
男子Y「踏んで下さい!!」
男子ドM「私を踏みつけて、口汚く罵って下さい!!」
ヒナギク「ちょっと、何聞いてるの!?止めなさ!!」
とヒナギクの注意が飛ぶが、質問攻めは続く
千影「あの、その、えっとー」
千影は続く質問に困りはて、助けを求める為周りを見渡す
すると千影の視界に、幸政と話しているハヤテが入る
千影「は、ハヤテさん助けて下さい!!」
千影はハヤテに涙目で助けてを求める
すると、千影に質問をしていた男子達は、黙り込み、ハヤテを様々な目で睨む
怒りを含んだ目、絶望に染まった目、虚ろな目、憎しみの目
目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目
その全ての目がこう叫んでいた
男子生徒一同(また綾崎か!!なんであいつばかりなんだ!!)
まぁそれは、ハヤテが主人公であり、お前らは脇役だという違いなのだが、そこは触れないでおこう
しかし、それに全く気付かないハヤテが、千影と話しているのを、幸政は不思議そうな顔で見ていた
第11話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.12 ) |
- 日時: 2012/10/25 23:58
- 名前: 大魔王
- 第12話『幸政のバスケ』です
波乱のホームルームも終了し、男子は体育館へ女子は調理室へと向かう
何故かと言うと、ただ単純に男女別の授業なのだ
そして、体育館へ着くと薫ではなく、背が高く、がっしりした体格で、浅黒い趣味はトライアスロンの西村先生もとい鉄人がいた
勿論、鉄人は白皇の教師ではなく、某文月学園の教師である
ハヤテ「えっとー、誰ですか?薫先生はどうしたんですか?」
とハヤテは質問する
西村「今回、代わりを務める西村だ。本来なら薫先生がやる授業なのだが、薫先生の休みから急遽代わりをやる事となった」
と説明した
実はこの鉄人、いわゆる学校見学に来ていたのだが、薫が休みで代わりがいなくざわついている教務室にたまたまでくわし、代わりを申し出たとの事である
ちなみに、その事はハヤテ以外全員知っていた
西村「今回は、バスケの試合だ、各自チームを作って対戦してくれ」
と言い生徒を解散させた
そして、ハヤテ達と東宮達が対戦する事となった
ハヤテ達は、人数の都合上ハヤテと幸政だけであり、東宮達はというとー
東宮にギルバート、エイト、アンダーソンと言うあだ名のバスケ部員に青髪ピアスだ
東宮しか、白皇の生徒がいないのだが、気にしないで貰おう
幸政は、相手チームを見て呆れた顔でハヤテに聞く
幸政「なぁハヤテ、なんで学校の体育の授業にロボットとおっさんがいるんだ?」
ハヤテ「何でだろう?」←苦笑混じり と苦笑混じりに答えるしかなかった
当の本人達は、
エイト「な、何故バレた!?俺達のカモフラージュは完璧な筈!!」
ギルバート「ブラザー、気にする事はないでーす。所詮はザコの言う事、あの執事は厄介ですが、問題ありまセーン!!」
何故、この二人がいるのかというのは、気にしないで貰いたい
東宮が打倒ハヤテと、ギルバートに洗脳されたなんて……………
ちなみに、ギルバートが白皇の体操服を着て、気持ち悪くなっている事以外変わらないので、バレるのは当たり前である
東宮「と、とにかく試合だ!!綾崎、僕はお前に勝つ!!…………勝って、ヒナギクさんに……………」
東宮はなんか熱血ぽかった………最後は気にしないで?
そして、試合が始まった
ボールはハヤテがとり、幸政にパスをする
幸政は、肩を怒らせながらキャッチする
そして、幸政はボールをギルバート目掛け、怒りと共に投げる
幸政「誰がザコだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
という怒声と共に投げられたボールは、空気摩擦で火がつき、そのままギルバートの顔面に当る
バギャッメキャメキャメキャギルバート「へぶぁ!?」
と人体から凄い嫌な音を出しながら、ギルバートはボールと共に壁にぶつかり、壁をぶち抜き吹き飛んでいく
幸政「次はお前だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
と怒鳴りハヤテから新しく受け取ったボールをエイトに向け投げる
勿論、エイトも避けられず、炎弾化したボールが直撃し壁にぶつかり、幸政がトドメといわんばかりに新たに炎弾化したボールにエイトに当てギルバートより速い速度で、同じ方向に吹き飛んでいった
ハヤテ「…………相変わらず凄いけど、壁を壊したらだめだよ」
とハヤテが真面目なツッコミをいれる
幸政「俺じゃない、あいつ等が壊したんだ」
と言い訳をする
そして、ギルバートとエイトがぶつかり起きた爆発を、壊れた壁から見て一言
幸政「きたねぇ花火だ」
と呟いた
12話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.13 ) |
- 日時: 2012/10/26 00:00
- 名前: 大魔王
- 第13話「調理実習は意味不明!?」です
幸政達がバスケ?をしている時、千影達は家庭科で調理実習であった
そして、調理室にはー
雪路「さーて、みんな、始めるわよ〜」
なぜか自称麗しき世界史教師の雪路がいた
ヒナギク「なんでお姉ちゃんがここにいるの?」
ヒナギクがもっともな疑問を口にする
雪路「それは、今回の授業は私が担当するからよ」
と、無駄に胸を張る雪路
雪華「で、本音はどうなの?」
なぜか雪華もいた
雪華「なぜもなにも、このバカ作者が出さないだけで、元から同じ」
千影「?雪華さん、一体だれと話してるのですか?」
雪華「なんでもない、で飲んだくれ過ぎ教師、どうなの?」
すると雪路は、てへっと舌を出して
雪路「実は、お金が無くなっちゃて、もやしも飽きた頃に調理実習をやるって聞いてさ……ゆずってもらちゃった♪」
ヒナギク「譲って貰っちゃった♪じゃないでしょ!!またお金無くなったの!?あれだけ無駄使いするなって言ったでしょ!!」
てへっと舌を出す雪路に怒鳴るヒナギク
千影(このクラスって大丈夫なんでしょうか?)
と不安になってた所に、雪華が雪路に質問する
雪華「それは良いから、何を作れば良いの?」
すると雪路は、無駄に胸を張って言った
雪路「今日作って貰うのは………ワニ肉コロッケよ!!」
生徒全員「は?」
その言葉一つで、教室内の空気凍る
それに気づかず雪路は言葉を続ける
雪路「いや〜、私、ワニ肉って食べた事がないのよね〜。それから、今日はコロッケが食べたい気分なのよね〜。だからワニ肉コロッケよ!!」
そんな雪路に、ナギが文句を言う
ナギ「先生、ここにワニ肉なんてあるんですか?それに、先生が食べたいからって作らせるなんて、横暴じゃないですか?」
それを聞き、雪路はニヤリと笑う
雪路「そっか〜、ナギちゃん作れないのか〜」
ナギ「なっ……」
その言葉に、チビでペッタンコな引きこもりのナギは言葉を失う
ナギ「誰が、チビでペッタンコな引きこもりだ!!それに、私は作れるぞ!!」
雪路「それなら、異論はないよね〜」
ナギ「あたりまえだ!!」
雪路「それじゃ、始め!!」
こうして、なし崩し的に始まってしまった調理実習
はたして、どうなるのか
次回に続く!!
13話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.14 ) |
- 日時: 2012/10/26 00:01
- 名前: 大魔王
- 第14話『お味はどうですか?』です
さて、前回なし崩し的にワニ肉コロッケを作る事になってしまった千影達
今回は、その後の話です
千影「えーと、とりあえず、まずは材料をって………ワニ肉って本当に有るのでしょうか?」
調理台の前に立った千影が、そう呟きながら冷蔵庫を探ると―
千影「………有りましたね………」
そこには、何故か解凍済みのワニ肉の塊があった
千影「学校ってこんなものまで有るのですね………」
と呆れながら呟き、次々と材料を揃えていく千影
そうして、材料を揃え終わると、やる気十分とばかり腕をまくる
千影「さーて、始めますか♪」
このまま千影を見ていたいところだが、他も気になるので移るとしよう
今度はナギである
ナギ「さて、せっかく作るのだから、他に類を見ない物を作りたい物だな」
ナギが作るものはある意味そうなのだが、あまり言わないでおこう
ナギ「さて、材料はワニ肉だろ、砂糖だろ、甘味料にウサマロにチョコだろ―」
と調理台の上にナギの言う材料を次々と揃えていく
……これがコロッケの材料では無いと思うのは、俺だけだろか………
ナギ「さて、私も始めるとするか!!」
そう言い腕をまくるナギ
……これ以上は正直見たくは無いので、次に移るとしよう
続いては、ヒナギクである
ヒナギクもナギと同じく材料を揃えていた
雪路がもし聞いていたならば、震え上がるに違いないセリフとともに
ヒナギク「もう、お姉ちゃんたら勝手なんだから………うんと懲らしめなきゃ♪」
そうして揃えられていく材料は、ナギとはうって変わって辛い物ばかり
ヒナギク「ふふふふふふふふふ………」
………さて、次は雪華の番である
雪華の調理代の上にはいたって普通な材料がのっていいた
しかしながら、使っている物がアブノーマルであった
雪華「ここには、良い調理道具が有って良い」
そう言う雪華の手に有るのはチェーンソー
そうして、台の上にあるのは、材料の他にドリルに日本刀に手のひらサイズのギロチンなどなど
雪華「さて」
の一言でチェーンソーを起動させる雪華
持ち前の無表情とあいあまり不気味なコントラストを奏でている
そうして、数十分がたった
雪路の前には、様々な形や色のコロッケが積みあがっていた
雪路「さて、採点を始めるわよ♪いただきまーす♪」
と言って目の前にあるコロッケを次々と食べていく
雪路「うーん、これは555点ね。これ不味いわね、193点。これは美味しいわね!!753点よ!!休みは000点で後は右から順に333点と315点ね」
と食べるついでに採点もしていく雪路
正直どういう基準かはまったく分からない
そして、雪華の作ったコロッケを食べる雪路
雪路「………いただきます」
と少し食べるまでの間があく
しかし、色も形も良いのに、食べる瞬間ためらいがあったのは気のせいだろうか?
雪路「むぐっ!?おいしい!!なんで!?でも、913点!!」
雪華は、一瞬満足気な表情をしたが、またすぐに元の無表情に戻る
少しは嬉しかったのだろうか?
それから、形が歪で甘い匂いがするだけの、ナギのコロッケを食べる
雪路「むぐっ!?甘い!!とてつもなく甘いわね、これ!?一体何を入れたの!? 」
と食べた瞬間にマシンガンのごとき速さでナギに文句を言う雪路
対してナギは
ナギ「うるさいうるさいうるさい!!」
と、某炎髪灼眼のように逆切れする
雪路「えー………」
と不満げに言ってから、ヒナギクが作った形は良いが、真っ赤のコロッケを食べる
すると―
雪路「辛っ!?ヒナ、ひゃにひぃれふぁの(何入れたの)?」
と唇を真っ赤にして涙目になる
そんな雪路にヒナギクは怒鳴る
ヒナギク「貴様に教えることなど何も無い!!」
雪路「なぜヒルダ!?まあいいわ、最後に夜空さんのっと」
そう言い口の中を洗ってから千影のを口に入れる
雪路「\(◎o◎)/!」
と言って後ろに倒れる
こうして、転校初日が終わった
第14話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.15 ) |
- 日時: 2012/10/26 00:02
- 名前: 大魔王
- 第15話【殺戮】です
千影達が、学校を楽しんだ日から数日後、とある世界ふぇは………2人の男女がいた
時は昼時、街も活気づき何より平和そうである………この街以外は焦土化しているのだが………
2人の内男の方はそんな街の異常に首を傾げている
男「なぁ、前から疑問に思っていたんだが、なんなんだあの様子は?少しは騒いでくれないと、殺しがいがないぜ」
女「騒がれると、依頼の達成が面倒になりますから。私の方で対処しました」
となにやら絵の描かれたノートを取り出し、絵に手を置く
男は釈然といかないようであったが、まぁいいやと女に話しかける
男「ま、なんにせよ、ここの人間を殺し尽くせば依頼は終わりなんだろ?」
女「はい………この世界の人間を殺し尽くすという依頼は、ここで最後です。何らかのイレギュラーさえなければ大丈夫でしょう」
女は淡々と冷静に答える
男「OK♪じゃあ始めようぜ!!」
男は両手を上に突き上げる
すると、この異常な平和の街の上空に炎でできた巨大な槌が作り出される
そして、男が腕を下げるとその動きに連れ、槌も街に振り下ろされる
街はそれに気づかず、炎の槌に潰され炎に巻かれる
女「召喚スルト」
と絵にてを置いたまま呟くと、手の下の炎の剣を持った巨人の絵がそのまま具現化する
女「なぎ払え」
との命令と共に巨人は炎の剣で街をなぎ払う
剣触れた場所は燃えていき、人間は逃げる事もせず燃えて溶ける、溶けていく、人も草も動物も
全てが終わるともうそこにはかつて生命が生きづいていた事さえ信じられないような光景が広がっていた
それを見て口笛を吹く男
男「ひゅーう。相変わらずすげぇなミューゼ・クロイツェフ。お前の『幻想創造』(イマジン・メーカー)は」
そう言って懐からタバコを取り出し、指の先から火を出し、タバコに火をつける
女はそれには取り合わず、なにやら通信装置で連絡をしていたが、しばらくすると顔をしかめる
通信装置からは、一枚の写真が出てくる
ミューゼ「アバッキオ・フレイズ、依頼はまだ達成されてないようです」
アバッキオは、驚きの表情を浮かべる
アバッキオ「だ、誰だ?そいつ?」
ミューゼは、それには答えず、またも絵を具現化させる
ミューゼ「いま、門を具現化させました。付いて来てください」
アバッキオ「お、おい」
慌ててミューゼの元へ走るアバッキオを尻目に写真を握り締める
ミューゼ「夜空千影、あなたに恨みはありませんが、依頼のために殺します」
第15話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.16 ) |
- 日時: 2012/10/26 00:03
- 名前: 大魔王
- 第16話【準備期間】です
第16話【準備期間】
幸政「ハヤテ、旅行行こうぜ!!」
ハヤテ「へ?」
幸政のいきなりの提案に驚くハヤテ
それが起きたのは、千影達が転校してきてから一週間後
学校の教室で起きた
ハヤテは、自分の聞き間違いかと思い聞き返す
ハヤテ「いや、幸政。もう一度言って?」
幸政「だから、旅行行こうぜ」
ハヤテ「どういうこと?」
幸政「あぁ、すまん、説明してなかったな」
そう言って頭をかく幸政
ハヤテ「で、どういうこと?」
幸政「あぁ、ちょっと待ってくれ。おい、チビに千影にヒナギクこっち来てくれ」
ヒナギク「何?」
千影「なんですか?」
チビ「私はチビではない!!って変わってる!?」
幸政が三人を呼ぶと、三人はそれぞれ三者三様の反応をしながらやってくる
幸政「よし、揃ったな?」
ヒナギク「一体なんの用?さっき旅行がどうとか聞こえたけど?」
幸政「良く聞いてくれた!!チビ、明日から連休だろ?」
と、幸政がチビもといナギに確認をとる
ナギ「だから私はチビではないと言っているだろ!!」
千影「確かに明日から五連休みたいですね。確か、学校側になにか用事があったのですよね?」
ナギ「うぉい!!私のことは無視か!?」
千影「いえ、そういうつもりは無いですけど……ナギさんに否定材料ってありますか?」
ナギの身長………小学四年生の平均と同じ位だそうですよ?
ナギ「う、うるさいうるさいうるさい!!」
幸政「ま、チビの事はほっといて話を進めさせてもらうぞ?」
と、幸政はナギを無視して話を進める
幸政「簡潔に言うと、明日から下田に行くから誘ってるわけだ。因みに金は天皇州が負担してくれるから必要ないぞ」
ヒナギク「え?天皇州さんが?」
幸政「あぁ、ムッツ○ーニ商会から買った写真を渡したら喜んで出してくれたぞ♪」
皆さんは、なんの写真かお分かりでしょう
水着の写真だったそうです
幸政「で、お前らは来るか?来るなら大歓迎だ」
それを聞いたナギは少し悩むそぶりを見せたが、その後一人で大きくうなずく
ナギ「ふむ、下田か…………ちょうど良い、母に新しい家族を紹介できるからな」……………
そう言ってナギは千影を見る
千影はそれを見てとても嬉しそうに頷いた
ハヤテ「お嬢様が行くならば僕達も行きますが、ヒナギクさんはどうしますか?」
ヒナギク「私も行くわ。楽しそうだしね♪」
とヒナギクはハヤテに向かってにっこりと笑う
幸政「よし、決まりだな?それじゃ、明日の朝七時に俺の家に集合だ。そしてヒナギク、一つだけ言っておく」
ヒナギク「なに?」
幸政は真剣な顔で次の句をつげる
幸政「あの酒飲み教師(雪路)は絶対連れてくるなよ?」
ヒナギク「分ったわ、お姉ちゃんは連れてこないし伝えないから安心して♪」
そして放課後、幸政は理事長室にいた
幸政「と言う訳だ、天皇州、ハヤテも行くが、お前はどうする?」
アテネ「何が‘どうする?‘ですの?」
手に書類を持ちながら幸政を半眼でにらむアテネ
アテネ「どうするもなにも、忙しすぎていけませんわ」
そう言ってまた仕事に戻ろうとするアテネの耳に、幸政の声が聞こえてくる
幸政「そうか、残念だな〜行けば、ハヤテの写真だって色々手に入るだろうし〜」
アテネのアホ毛がぴくっと動く
幸政「温泉に行く予定だから、ハヤテの浴衣も見れるだろうな〜」
アホ毛がぴくぴくっと動く
幸政「どさくさに紛れてハヤテとくっついたり、キスだって出来るだろうな〜」
アホ毛がぴくぴくぴくっと動く
幸政「どうする、天皇州?ハヤテが待ってるぜ〜」
アテネ「ああもう!!私も行きますわ!!付九音準備を!!」
とアテネは大声で、付九音に準備を頼む
すると幸政の背後から返事が返ってくる
???「そうなると思って、事前に用意しておきました」
幸政が急いで振り返ると、そこにはメイド服を着た物腰の柔らかそうな女性が立っていた
幸政「えっと…………失礼ですが、誰ですか?」
すると女性は深々とお辞儀をしてからにっこりと笑う
付九音「申し遅れました。私は天皇州家のメイド長かつアテネ様の身の回りの世話をさせてもらってます、護法付九音(ごほうつくね)と言います。どうぞお見知りおきを」
とまた深々とお辞儀をする
そんな付九音を尻目に、アテネは幸政に話しかける
アテネ「ところで、なんで私を誘うのですの?」
幸政「あぁ、それは…………」
幸政はほおをかく
幸政「大勢で言った方が楽しいだろ?やっぱり」
それを聞くとアテネは微笑んだ
その夜、不良達が良く見るサイトに一つの書き込みがされる
『鬼神、明日下田に現れる、己の強さを証明したい者来たれ』
その書き込みを見た不良は、己の株を上げるため、強さを証明する為、下田に集結する
そして、書き込みをした人物はパソコンの前でニコニコしていた
???「さぁ、準備は終わった。さて、鬼神はどうするんやろうか?数に負けるんやろうか?それとも、鬼神たる由縁を見せてくれるんやろうか?」
その人物にブロンドの髪をした少年が近づく
???「サーラ、さーら、なんでそんなにそわそわしてるの?」
???「うーん、せやな〜、なんでっていうのはな、ゆきやんが不良相手にどうするんやろうかって思ってそわそわしてんねん」
???「けど、ゆきやんって人の行き先をバラしたのはさらだよね?」
???「せや」
???「ふりょうをおそわせるのもさらだよね?」
???「せや、全部私や」
???「………やっぱり、さらって黒いよね?」
???「そんな事ないで?私は白やで?純白」
???「……………もういいや」
夜は更けていく
第16話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.17 ) |
- 日時: 2012/10/26 00:04
- 名前: 大魔王
- 第17話【LetGO下田!!】です
翌日、ハヤテと千影は、ナギとマリアと共に幸政の家へと向かっていた。
え、クラウス?
それは一体誰ですか?
そんな人はいましたっけ?
もしいたとしても、存在を忘れられるような人はどうでも良いじゃないですか♪
それでは、本編に戻りますね
そして、しばらくして待ち合わせ時間ぎりぎりにたどり着くと、そこにはもうすでに雪華以外揃っていた。
「遅いわよハヤテ君!!一体何してたの!?」
「遅いですわよ、ハヤテ。今まで何をしてたのかしら?」
と、二人はハヤテの姿を見るやいなやハヤテに向かい、ヒナギクは怒鳴り、アテネはどこか冷めた様子で問いかける
「す、すいません!!お、お嬢様がなかなか起きてこなくて………」
「お、おいハヤテ、私を売る気か!?」
そんな二人の迫力におされ、謝りながらつい言い訳をしてしまうハヤテに、ナギは涙目でハヤテにうったえる
が―
「言い訳はいらないわよ(ですわ)!!」」
と、異口同音に一蹴される
ハヤテが、どうすれば良いかと途方に暮れていると、幸政がハヤテに実に楽しそうに話しかける
「言い訳は良くないぞ、ハヤテ♪俺は良いが、こいつらはお前に会うために三十分以上前にここに来てたんだぞ?」
ハヤテ「へ?ホント?」
と、ハヤテは驚きが混じった声で幸政にたずねる
「あぁ、本当だぜ♪なぁ、ヒナギクに天皇州?」
と、わざとらしくヒナギク達に話をふる幸政
「////な、なにを言ってるの幸政君?私はただ早く起きすぎたから、早く来ただけよ!!//////」
「/////そ、そうですわ、な、何を言ってるのですの!?/////」
そう顔を赤らめて、慌てて否定するヒナギクとアテネ
そんな様子を見てどう勘違いしたのか、落ち込むハヤテ
そして、千影はというと―
(あ、不謹慎かもしれませんが、ちょっとかわいいですね♪)
と思ってる始末
そして、周りに桃色の空気が充満しかけた時、奥から雪華が現れる
「…………この空気は何?」
と言いながら少し顔をゆがめる
「準備は出来た、出発する」
すると、辺りに充満していた空気が霧散される
…………ヒナギクとアテネはどことなく動きがギクシャクしていたが
「で、全員そろった?」
と雪華は周りにたずねる
その問いに各自がそれぞれうなずく
「それじゃ、下田に出発だ!!」
「おぉ!!」
「…………」
同刻西沢家
ハムスターこと西沢歩は、サングラスをかけジャージ姿で自転車にまたがっていた
「なぁ、姉ちゃん、どこに行く気?」
と眠そうに歩に聞く一樹に、歩はキリッとした表情で答える
歩「ちょっと下田まで!!」
「あぁ、いってらっしゃいー」
「いってきまーす」
「ってちょっと待て!!」
「何かな?」
「何かな?じゃないよ!!下田までどれだけかかると思ってるんだよ!!」
「…………人にはやらなきゃいけない時ってあると思うんだよね…………」
「あるけど、あるけどさ、少なくても今じゃないだろ!!それになんで行くんだよ!!」
「…………人にはやらなきゃいけない時ってあると思うんだよね…………」
「それはさっき聞いた!!それに、なんで自転車!?電車使えよ!!」
「…………人にはやらなきゃいけない時ってあると思うんだよね…………」
「関係ないよ!!」
「大丈夫大丈夫、平気平気。じゃ、いってきまーす!!」
「あ、おい!!」
一樹の必死の説得もむなしく出発した歩
それをしばらく呆然と見ていた一樹は―
「…………寝るか…………」
といって家の中に戻るのであった
第17話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.18 ) |
- 日時: 2012/10/26 00:05
- 名前: 大魔王
- 第18話『電車に乗ろう!!』です
さて、前回の話から約1時間後、ハヤテ達一行は駅に到着していた
「うわぁ〜これが駅ですか〜大きいですね〜」
そう目をキラキラさせながら駅を眺める千影にハヤテは話しかける
「あれ?千影の世界にはこういう建物無かったの?確か、魔術と科学が融合した世界って聞いたけど?」
「いえ、あるといえばあるのですが………私がいた地域には無かったので………だから、初めてなんですこんな大きな建物を見るのは」
「そっか………けど、遠い場所に移動するのに似たようなのは無かったの?」
「はい、恥ずかしながら移動手段は転送装置だったので………」
「て、転送装置!?」
「はい、だからそんな建物は必要無かったんです」
「そ、そうなんだ………」
千影の言葉に若干ショックを受けたハヤテに、幸政がなにやら真剣な表情で話しかけてきた
「ハヤテ………電車ってどうやって乗れば良いんだ?」
「へ?………幸政も知らないの?」
ハヤテの驚きの混じった声に幸政はかきながら答える
「あぁ、俺はあんなの無くても平気だしな♪それに―――」
「それに?」
「雪華は、まず電車以前に外に出ない………」
「……………」
思わず、冷や汗をかきながら黙ってしまうハヤテ
そんなハヤテの耳にアテネ達の会話が聞こえてくる
「――――ところで、下田行きの新幹線はどれですの?」
「別に、新幹線だけが電車って訳じゃないけど………そもそも、乗り方は?」
「えっと………確かキップって物を買うんでしたよね?ナギは覚えて無いですか?」
「私に聞くな!!私はとあるの禁書目録では無い!!」
そんなナギ達の会話を聞きさらに青ざめるハヤテ
(どうすればいいんだ!?このメンバーはダメだ!!頼りにならない!!頼りになるのは自分だけだ!!)
「おーい、ハヤテ〜?大丈夫か〜?」
「どうしたんですかハヤテさん?なんか様子が変ですよ?」
ハヤテが頭をかかえ青い顔で黙りこくってしまったので、心配し声をかける幸政と千影
ハヤテの耳に某カイジのザワザワという音が聞こえてきた時、そんなハヤテの様子を見かねたのかヒナギクがおそるおそる話かけてきた
「あの〜ハヤテ君?」
ハヤテは頭をかかえるのをやめ、声が方向にゆっくりと顔をむける
そして、ヒナギクを見たと同時に一番の常識人だという事を思い出す
(そうだった!!ヒナギクさんがいた!!)
その瞬間、ハヤテの目にはヒナギクが天使に見えたそうだ
ガシッ!!
「/////////へ?///////////」
突然ハヤテに両手を握られ赤くなるヒナギク
そんなヒナギクの様子にも気づかず、ハヤテはヒナギクに顔を近づけ真剣な表情で話しかける
「ヒナギクさん」
「//////////は、はい!!////////////」
「もうヒナギクさんしか頼れる人がいません!!一緒にがんばりましょう!!」
「///////////はい!!分りました!!よろしくお願いします!!////////////」
ハヤテに手を握られ顔を見つめられて、答えるだけで精一杯のヒナギク
それにまったく気づくことのないハヤテ
その様子――というかハヤテを隣にいる千影はジト目で見る
(なんでしょうか…………見ていると胸がモヤモヤして……………だんだん不機嫌になりますね…………)
「ハヤテさん、そろそろ電車に乗りませんか?」
と少しとげとげしい声で話しかける
「そうだね」
「////////そ、そうね///////////」
ハヤテはにこやかに、ヒナギクは真っ赤になりながら応答する
それからハヤテ達は駅内に入る
そうして約10分後、ハヤテ達はきちんと全員で乗ることができた
ただ、千影は不機嫌であったが
そして、異世界の殺し屋達は――――
「…………ここはどこだ?雪と氷しか見えねぇぞ?」
「ここは、北極という所みたいですね。ホントはターゲットの近くに出る予定でしたが………この世界の神にじゃまされたみたいです。」
「で、これからどうするんだ?」
「ターゲットの近くに行ける方法を模索するので、待機していてください」
「了解♪」
男はどこからともかくとりだした一升瓶を抱え、半袖で雪の中へ座る
そんな様子を少女は特に注意もせず、自分の分の上着の絵を描きそれを能力で具現化する
そして、少女はその上着を着、空を見上げた
第18話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.19 ) |
- 日時: 2012/10/26 00:06
- 名前: 大魔王
- 第19話『途中下車はやめましょう』
前回、無事に電車に乗れた千影たち
その電車内では………ハヤテと千影とで、真剣勝負と書いてデュエルと読む勝負が行われていた
(カードは残り2枚、千影は残り一枚か………)
「では、私の番ですね」
(この状況で出来る事はただ一つ………このターンを耐えしのぐ!!)
「とりますよ〜?」
(そう、このターンを耐えて勝つんだ………僕は………負けられないんだ!!)
「えいっ!!あ、やった!!あがりです♪」
「負けたー!!」
読者の皆さんなら、ハヤテたちが何をしていたのかお分かりであろう
そう、ハヤテたちはトランプの定番のババ抜きをしていた
「はぁ〜また負けた………皆さんお強いですね」
そう言ってから苦笑いするハヤテ
「とゆうより………ハヤテ、あなたが弱すぎるだけですわ。一体何連敗してると思ってるのですの?」
「うっ………」
アテネの指摘につまるハヤテ
そんなハヤテに追い討ちをかけるように、マリア・ナギ・ヒナギクの順に言葉がかけられていく
「確か………10連敗でしたよね?」
「記憶している限りはそうだな。しかし、ババ抜きだぞ?よっぽど運が悪くない限り10連敗はしないだろ」
「ようするに………ハヤテ君の運がものすごく悪いってことね」
「…………………」
ハヤテに500の精神ダメージ
そして、雪華が止めをさした
「不幸全開雑魚執事」
ハヤテに5000の精神ダメージ
ハヤテは黙りこくってしまった
「あの………ハヤテさん?大丈夫ですか?」
「………………………」
返事は無い、ただの屍のようだ
「ハヤテさん!?」
何だか放って置くと、某イマジンブレイカーの少年よろしく『不幸だー!!』と叫びそうな雰囲気なハヤテに幸政が笑いながら慰める
「まぁハヤテ、お前が不幸なのはいつもの事だろ?そんなことで落ち込むなよ」
「…………そうだよね…………それよりご飯にしましょう!!」
そう言ってから荷物から風呂敷に包まれた何かを取り出す
「それ、何が入ってるんですか?」
「駅弁だよ」
そう言って風呂敷を開くと人数分の駅弁があった
「駅弁?なんですかそれ?初めて見ました」
「駅売り弁当の略称よ。各駅に売っていて、そこの土地の産物を使って作られるのよ。いか飯、釜飯、牛肉弁当、かにずしとかが有名ね」
「へ〜そうなんですか〜」
ヒナギクの説明に関心する千影
そして、ふと何かに気づいた立ち上がると
「ここにも売ってますよね?買ってきますね♪」
「あ、ちょっと!!」
「待ちなさい!!」
ハヤテとヒナギクが静止しようとしたが、千影はすでに外にでていた
千影は、なにやら声が聞こえた気がしたので、電車の方を振り向いた
「――――――」(窓を叩いて呼んでいる―――様に見える)
「――――――」(大声で叫んでる―――様に見える)
声は聞こえないが、なにやら凄く焦ってる様子の二人を見て首をかしげていると―――
プシュー(電車のドアが閉まる音
ガタガタガタガタガタ(電車が走り去る音
「…………あれ?…………もしかして私、置いていかれたのでしょうか?」
所変わって北極
「…………フレイズ、ターゲットを捕捉しました」
ミューゼは、酒をあおりながら殺したペンギンの羽をむしってるアバッキオに言う
「おう。で、どこにいるんだ?」
羽をむしり終わったペンギンを満足気に眺め、手から炎を出し丸焼きにする
「…………日本という小さな島国にいるそうです。転送の準備は完了しています。行きましょう」
「よし、行くか!!」
そして自作の丸焼きにかぶりつく
「それ、食べきってください。そうでないと怪しまれますから」
それを聞いたアバッキオは、その場に座り込み丸焼きを食べ始めた
ミューゼはそれをじっと待つのであった
19話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.20 ) |
- 日時: 2012/10/26 00:08
- 名前: 大魔王
- 第20話『ラーメン露西亜寿司とは一体……………』です
前回、電車に乗り遅れてしまった千影
そんな千影はというと―
「………これから、どうしたらいいんでしょうか?………」
乗り遅れてしまった電車の切符を握り締め、呆然としていた
しばらくの間呆然とした千影は、ふと自分が握り締めている切符を見る
(確か………これさえあれば、またデンシャに乗れるんですよね?ハヤテさんもそう言ってましたし………そしたら、これを使ってハヤテさん達とまた、合流できるかもしれないですね!!)
しかし、現実とは無情なものだ
希望が見えてきて、顔をパッと明るくしている千影に強風が吹く
強風は、千影の持っていた切符を飛ばしてしまう
「あ!?待ってください!!」
飛んでしまった切符に、二度三度と手を伸ばすがいずれも届かず、やっとのことで捕まえた紙を見ると………
『ラーメン露西亜寿司、豚骨ラーメン・寿司五貫セット無料券』
「なんですか、これは?どうみても、切符では無いですよね………」
千影は、やっとの事で捕まえた紙を見てがっかりする
そして顔を上げ周りを見回すと、そこは駅ではなく背の高い木々に囲まれた林の中だった
(あれ?ここってどこでしょうか?戻ろう……にも道が分りませんね………あれもしかして、私迷子になってるんじゃ………と、とにかく、まずはここから出ないといけませんね!!)
そう決意して再び顔を上げると、『ラーメン露西亜寿司』と書かれた看板のある古ぼけた木造の店があった
その店を、しばし思考停止状態に陥っていると―
店の扉が開き、黒いサングラスに星マークのエプロンをつけた筋骨隆々のおっさんが出てきた
おっさんは、千影の姿を認めるやいなや
「嬢ちゃん………客だな?」
「へ?ち、ちが―」
「いいから来い」
とおっさんは、千影を引っ張り店の中に連れて行ってしまった
第20話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.21 ) |
- 日時: 2012/10/27 19:12
- 名前: RIDE
- 参照: http://soukensi.net/perch/hayate/subnovel/read.cgi?no=23
- どうも、RIDEです。
大魔王さんもこのサイトに来られてよかったですね。
千影たちの物語の続きがまた見れることで、安心しました。 楽しみにしていたものですから。
さて、千影はラーメン屋でどうするのか。 気になります。
このサイトでの更新も頑張ってください。 それでは。
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.22 ) |
- 日時: 2012/10/30 01:00
- 名前: 大魔王
- どうも、このサイトでは初めまして
ひなゆめからの読者は、お久しぶりです
それでは、RIDEさんから感想が来ているので、その返事から
《RIDEさん》 >どうも、RIDEです >大魔王さんもこのサイトに来られてよかったですね。
RIDEさんも、このサイトに来ていて安心しました ホント、このサイトを作ってくれた双剣士さんには、感謝してもしきれませんね
>千影たちの物語の続きがまた見れることで、安心しました。 >楽しみにしていたものですから。
嬉しいお言葉をありがとうございます 拙い文ですが、よろしくお願いします
>さて、千影はラーメン屋でどうするのか。 >気になります。
さて、千影はどうするのでしょうか? 普通なら通報でしょうが……… これから、更新いたしますので、お楽しみください
>このサイトでの更新も頑張ってください。 >それでは。
RIDEさん、ありがとうございました!! RIDEさんも、頑張ってください!!
それから、ちょっとしたニュースです 『小説家になろう』というサイトで、新たに小説を投稿する事になりました! 『異世界無双譚』というタイトルで書いているので、暇な方は是非見てください! ↓URL http://ncode.syosetu.com/n0238bk
それでは、遅くなりました
第21話『人生相談?それとも愚痴?』です
お楽しみください
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
前回、店の中から出てきたおっさんに店の中に拉致された千影
その店の中は、古びた外装と違いキチンと手入れが行き届いており、壁にはお品書きが貼ってあった
…………ただし、人が来た形跡などは一切無かったが
そうして、椅子に座らされた千影におっさんが話しかける
「さぁ嬢ちゃん、なんでも好きなの注文しな。俺は、兄貴と違って何でも作れるからな」
「えっと…………」
千影は、状況が飲み込めず困惑する
いきなり連れて来られたのだから、もっともな反応である
「ん?嬢ちゃん、その手に持ってるのはもしかして…………」
「は?あ、これですか?」
と手に持った紙をおっさんに渡す
「おお!!これは、俺の店のタダ券じゃねえか!!嬢ちゃん、食うのはこれで良いな?」
「あ、はい。じゃあそれで」
「良しきた!!兄貴とは違うから、ちょっと待ってろよ」
「ところで、さっきから兄貴を連呼してますけど、何かあったんですか?」
千影は、落ち着いたところでさっきから気になっていた事を聞く
「ああ、俺には双子の兄貴がいるんだが、俺と同じようにラーメン屋をやってるんだ」
「へ〜そうなんですか」
「しかし、兄貴の奴…………塩ラーメンしか作れないんだよ」
「…………え?ホントですか?」
「本当だ。で、俺もそこで兄貴を手伝っていたんだが…………何を注文しても塩ラーメンしか出てこないお客がかわいそうでな…………金髪ツインテールの子が来た日を境に、出て行って修行してきて、今にいたるんだ」
お分かりになってはいるだろうが、金髪ツインテールの子とはナギである
そうとは知らず千影は、おっさんと話し続ける
「はぁ…………それでお兄さんやら、なんでも作れるって言ってたんですか…………」
「あぁ…………っと、こんな話をして悪かったな。ほら、ラーメンと寿司5貫セットだ」
そう言って話を切り上げ、千影にラーメンと寿司を出す
千影は、いただきますと言いラーメンを食べる
「!?このラーメン、とっても美味しいです!!」
「そいつは良かった」
と朗らかに笑うおっさん
「さ、もっと食べてくれ」
そしてしばらくの間、美味しそうに食べる千影とそれを嬉しそうに眺めるおっさんの図が続く
千影は、食べ終わるとおっさんにある提案をする
「――――――――――」
「………そうだな…………そうして見るよ、ありがとな嬢ちゃん…………うぅ」
とその場で泣き始めるおっさんに、たいした事はしてないですよと謙遜する千影
「よし!!嬢ちゃん!!お礼に、何でも願いを叶えてやろう!!あ、ただし俺が叶えられる範囲でだぞ?」
その申し出にクスッと笑い、それから願いを言った
「じゃあ、下田まで送ってもらえますか?」
「よし来た!!嬢ちゃん、ちょっとこっちに来な!!」
そう言って千影を店の奥に引っ張り、黒光りする筒の中に押し込む
「ちょっと、何するんですか!?」
千影の文句を意にかいさず、おっさんは導火線に火をつけ叫ぶ
「下田大砲発射!!」
千影を入れた大砲は火を噴く
「きゃあ嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼アア嗚呼嗚呼あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
千影は叫び声をあげながら、どこかへ飛んでいってしまった
おっさんは千影を、満足そうに見送ると大砲を見て慌てる
「しまった!!ハムスター大砲と間違えた!?それじゃ、ハムスターに向かって飛んでしまう!!」
慌てふためくおっさんのすぐ近くに、なぜかいた女神がいたずらが成功したかの様にクスクス笑っていた
第21話end
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Re: 異世界からの放浪者 ( No.23 ) |
- 日時: 2013/03/11 23:14
- 名前: 大魔王
- どうも、お久しぶりです
今回は気が向いたので、更新したいと思います
それでは、長らくおまたせしました
第22話『新キャラ登場!!』
お楽しみください
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一方場所変わって電車の中
ハヤテは、千影が置いて行かれた事に焦っていた
「……ヒナギクさん」
「………何、ハヤテ君?」
「ヤバいですよ!!千影はこの世界の事何も知らないんですよ!?」
「そうね………」
ハヤテが焦って為かえって冷静になるヒナギク
「なに悠長な事言ってるんですか!?お嬢様が自堕落な生活を送らないくらい大変な事なんですよ!?」
「仮にも自分の主にそれはないんじゃないかしら………」
「とにかく!!僕はちょっと探しに行ってきますので、お嬢様達をお願いします!!」
ハヤテは電車の扉をこじ開ける
「ちょっと、ハヤテ君あなた何する気!?させないわよ!!」
ヒナギクは、飛び降りようとするハヤテの腕をつかみ阻止する
「離して下さい、ヒナギクさん!!僕は行かなくてはいけないんです!!」
「離さないわよ!!大体ここから降りて無事に済むわけないでしょ!?」
「実績があるので大丈夫です!!」
「バカ言うなよ。お前の不幸じゃどうなるか分からないだろ?」
「うぐっ!?だ、大丈夫って幸政!?」
車内へと繋がる扉の前で、腕を組みながら楽しそうにハヤテ達を見ていた
「幸政君!?いつからいたの!?」
「『……ヒナギクさん』から」
「「最初から!?」」
「お前らが騒がしいから迎えに来たんだよ。で、どうしたんだ?」
二人は顔を見合わせ幸政に事情を説明する
「そうか、千影が……で、ハヤテはここから飛び降りるつもりだった訳か。超絶不幸なくせに」
「ちょ、超絶不幸じゃないよ!?」
「じゃあ、天上天下唯我独尊級不幸か?」
「……」
「とりあえず、そこにお客さんが来たみたいだから避けたら……」
「幸政君?」
幸政は、そのまま固い表情をし黙ってしまう
不思議に思い幸政の視線の先を見ると、黒髪を腰まで伸ばした少女がいた
少女の方の顔も驚きの色に染まっている
そして、少女は幸政を指さし震える声をだす
「ゆ、ゆー君?」
「「ゆー君!?」」
「……桜か………」
第22話end
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