Re: 憧憬は遠く近く 第三章 〜 恋人の肖像 ( No.17 )
日時: 2015/12/13 20:41
名前: どうふん
参照: http://soukensi.net/perch/hayate/subnovel/read.cgi?no=413

明日の明後日さんへ


感想ありがとうございます。当方、日頃から、明日の明後日さんの切れ味鋭いSSには感服しております。
付け加えると、過日の「感想の書き方を議論するスレッド」においても、「さすが俺とは悩みのレベルが違うわ」と妙な感心をした次第です。
と言って、「失礼なんて思わないから俺をけなしてみてくれ」と催促するわけにもいきませんでしたが、ついに期待通り辛口の感想を頂くことができ、しばらくニヤニヤが止まりませんでした。
当方、突っ込むのも突っ込まれるのも大好きな元関西人ですので(本当にそれだけか?)。


で、当方の見解を申し上げます。


@「そんなめんどくさい二人(辛辣)を辛抱強く応援する友人たち」について
正にその通りです。そろそろ「いい加減にしろ」という罵声が飛んできそうな・・・、って前回も書きましたが、読者の方だけでなく、登場人物から出てきても不思議はないですね。
が、実際にオペレーション・パープルが発動してから、作品上の経過時間は実質三日程度なわけですから、まあありうるかな、と。


A「原作アテネ編」におけるヒナギクさんの告白未遂」と本作設定の矛盾点について
よくぞ突っ込んで下さいました。
こんな細かいところまで説明していては話が冗漫になるかと思って省略したのですが、以下の通り考えております。

記憶喪失というものは、なるのは一瞬でも、回復もまた一瞬であるとは限りません。ドラマのような展開はむしろ少なく、段階的となることの方が多いようです。
ここから先は私の妄想になります。

・もともとヒナギクさんは、初恋の辛い記憶を記憶の淵に深く沈めていたが、無意識に恋愛から逃げていた。
・原作で告白しようとした時はまだ顕在化するものではなく、自分でも気づかなかった。
・だが、その際に記憶を刺激されたヒナギクさんは、以来、(本作品中で)何度か自分でも理解できない妙な感情や悪寒に襲われるようになった(伏線として入れているつもりでしたが、ちょっと弱かったですかね)
・そして今回の告白で記憶が回復することになるわけですが、まだほんの一部でしかないわけです。
つまり、原作における告白がうまくいったとしても、いずれヒナギクさんは過去の記憶と向き合うことになったのではないか、と思っています。


B「言葉の扱い方について」は、助言ありがとうございます。今後の参考にさせていただきます。で、この点について私の考えを述べておきます。

・「傷付ける」についてですが、私はちょっと違ったイメージを持っております。「傷つける」行為は必ずしも悪人限定ではなく、普通の人、善人が無意識に行うことが多いのではないでしょうか。その行為自体は悪であっても、それをもって当人が悪であるわけではありません。
で、この場合、ハヤテが全員から悪人扱いされている様に感じられましたか?
うーん、そんなつもりはないんですけどね。ハヤテもまた、ヒナギクさんのうっかりした発言に傷ついていますし、歩がハヤテに激怒しましたが、それも誤解とわかったわけですから。

・「愛してる」に関する表記を見直してみましたが、確かに直した方がいいと思ったところが複数ありました。ありがとうございました。
 ただ、ヒナギクさん自身のセリフに関しては、記憶が微かにしか戻っておらず、自分の気持ちさえ理解できないままは意図的に「愛」と使っているんだと思います。これについては、ハヤテも「ちょっと違うんじゃないですか」と違和感を感じているわけです。

・台詞回しについて、「会話」と「説明文」をどう組み合わせるかは、私が今でもしばしば悩む問題です。会話が説明的になるのは避けたい一方で、説明文が長いと読むのがめんどくさくなるかな、とも思ったりしています。これは今後の課題として自分でも考えていきたいと思います。


長文になりました。ご容赦。
また、辛口の感想・ご意見・アドバイスをお待ちしてます。


                                  どうふん