Re: 小説/感想を書くときに困ったこと相談所@ ( No.1 ) |
- 日時: 2013/05/18 14:37
- 名前: S●NY
- 小説の書き方を議論するスレ
http://soukensi.net/perch/hayate/subnovel/read.cgi?no=124 において双剣士さんの、レスを読ませていただいた結果、 ・クライマックスやオチの場面をひらめいた後、それを起承転結あるストーリーに仕立てる手法 ・原作キャラの自然な行動だけでは目指すクライマックスに至らない場合、 キャラの性格崩壊やオリキャラ投入といった方法に頼らずにストーリーをコントロールする手法 これらは、止まり木において執筆を行っている方も、これから執筆にとりかかろうとしている方にも非常に重要なことではないかなと思いました。 このようなスレッドを双剣士さんが立ててくださりましたし、 僕も小説を書くに当たって、皆さんの意見は非常に助けになると思いますので、この議題について皆さんに質問をさせていただきたいと思います。
Q.クライマックスやオチの場面をひらめいた後、それを起承転結あるストーリーに仕立てるため、皆さんはどうやって物語を作っているのですか?
Q.原作キャラの自然な行動だけでは目指すクライマックスに至らない場合、 キャラの性格崩壊やオリキャラ投入といった方法に頼らずにストーリーをコントロールするためにはどうすればいいでしょうか?
僕は、物語を書くに当たってアドバイスや話の作り方を説明できるほど、高尚な立場ではありません。 しかし、このスレッドは質問版であるとともにケースに応じた最適解を皆で出し合うことを目指す板のようですので。 そのことを重々承知の上で、自分の小説の書き方とやらを話のタネにでも乗せていきたい。 加えて、小説を書きたいけどなかなか筆を取れない方に向けて、素敵な小説がこれからも増えることを願い、少しでも参考になればと思う所存であります。
さて僕の場合、ワードを起動してまずやるべきことは。
★『自身の作る小説の種類を決めます』 止まり木では、小説の種類に対して長編小説。中・短編小説。リレー小説。テーマ競作の4つ(5つ)があるようです。 いずれを選択するにせよ、物語の作り方は(私の場合ですが)‘大きくは‘変わらないかと思われます。今回は物語の作り方という議題なのでその‘違い‘に関しては深く言及しないことにします。 が、作者にとって短編と長編の違いを理解していないというのは非常に危険なことなので、こちら小説の書き方を議論するスレにおいて、議論するにはおもしろい内容だとは思います。 では、今回は長編小説の作り方を書いていこうと思います(短編小説にも流用できるかと)。
★『物語を作るにあたって、はじめての作業は大まかな計画書の作成です』 つまりプロットを作るということです。自身が作りたいものが長編小説だとするのなら、これは非常に重要なものだと思います。 何事もモノを創作するにはその作業書が必要になります。 計画書をなしにいきなり本番ではいつまでたっても、読める小説は完成しません。 ゴールが見えていないのにスタートした結果、運よくゴールできた小説と、話が詰まって打ち切られた小説は(自分含め)多々あります。 ここで注意するべき点は、『簡潔に物事をまとめること』です。とするならば、脳内で短く想像した物語の筋書き、それだけでも、すでに計画書になっているということです。 (短編ならば紙に書き出す必要すらないかもしれません) ★『計画書の例』 ではどういったものを計画書というのか。 僕がいつも書き出している項目は「タイトル案」「概要」「あらすじ」「登場キャラクター」「主なエピソード」となっています。順次解説していきますと。 「タイトル案」とはそのとおり小説のタイトル(仮)です。 「概要」はその小説がどのような話でどのような方向性の物語なのか。 「あらすじ」はたとえばラノベなどで背表紙に載っている大まかな話の流れです。 「登場キャラクター」はその物語で主となるキャラ達。 「主なエピソード」は、そうですね。例えるなら、 「遊園地デートに向かったハヤテとヒロイン、トイレにいくと言ってヒロインを一人にすると彼女はナンパされた。無理やり連れて行かれそうなところでハヤテが救出」 と、そういう具合に盛り上がりを見せる場所、肉付け、サブストーリーのことをいいます。 これらを組み合わせて、本来自分の書きたかった物語(概要とあらすじに記したもの)とあわせてゆくことで、それなりの物語は出来上がってしまいます。 計画書といっても、驚くほど単純で簡単な要点を抑えているだけなのがお分かりでしょうか。 むしろ、何十ページにも及ぶ細かい設定をガチガチに固めたほうが、設定に縛られるという現象が起き、執筆を断念する傾向が強いように思われます。
●つまり、小説を書くにあたって最も有効なこととは、自身の書きたいテーマ(骨)に向かって様々な肉付けを施していくということです。風呂敷をとりあえず広げてさて畳もう、とするより格段に書きやすいと思います。 だとするならば続いて、骨の作り方を考えていきたいと思います。
★『概要の書き方1「雰囲気を決める」』 明るい話(コメデイ、痛快バトルなど)と暗い話(欝ドラマ、シリアスなど)自身がどちらを書きたいのかを決めましょう。 これができましたら、続いて考えるのは、ジャンルについてです。
★『概要の書き方2「ジャンルを決める」』 @世界観のジャンル:日常、SF、ファンタジーなど A舞台のジャンル:部活、教室、お屋敷、病院、旅行先、学校行事など Bストーリーのジャンル:ラブコメ、バトル、ミステリー、ホラーなど これらから抜粋して核となるジャンルを決めます。 たとえばAとBから教室とラブコメを使用するなら、ある日の放課後、教室での一幕として@の日常を使用してもいいし、 思いを告げられなかった過去にタイムスリップして、教室で告白をしてもいい(@のSFを使用)のです。
★『概要の書き方3「クライマックスを決める」』 クライマックスが決まることで、物語全体がどういった方向に進めばよいのか決定します。 先ほど、物語に肉付けをしていくと言いましたが、この肉付けの作業とは言わばこのラストに向けての補強工事のようなものだと思ってください。 もしも、クライマックスがバトルだとすれば、当然ラスボスを出さなければなりません。 ラスボスは何者なのか、目的は、その力は……、それらを計画書に記した「主なエピソード」で補完していきます。 恋愛が成就して終了なら、そのきっかけになる物語を前述する必要があるわけです。
今回は、ストーリーの基盤の作り方。という議題で自身の書き方のほんの一端を例に挙げさせてもらいました。 これらは、小説を書いているうちに間違った方向へ行ってしまったときの軌道修正方ではなく。 間違った方向に行かないための準備、とでも捉えていただければと思います。 したがって、起承転結をうまく作る方法については深く論じてはおりませんので。 そこのところをより詳しく皆さんの意見として聞きたいかなと思います。 小説を書きたいけど書き方がよく分からない。ネタはあるけど文章が出てこない、そういった方にこういった書き方もあるんだよ と、小さな道しるべができたらよいなと思うのですが。 皆さんの意見、書き方をお待ちしております。
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