ハヤテのごとく! SideStory  RSS2.0

二等分の花嫁

初出 2019年02月14日@止まり木バレンタイン合同本2019
サイト転載 2019年02月14日
written by 双剣士 (WebSite)
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 ミコノス島でハヤテと別れた後、三千院帝の策略により十年分の年齢と記憶を封印された天王州アテネ。
 封印解除を早めるにはハヤテたちの住むパワースポットとヒナギクの持つ妖刀・白桜が必要と聞き、とある王家の姫「アリス」の修行の旅だと称してゆかりちゃんハウスでヒナギクたちとの同居生活を始めたのが五月の半ば。
 修行といっても特にすることがある訳でなし、のんびり朝寝坊とお昼寝をしながらハヤテたちのラブコメな日々を一歩引いた立場から眺めていた彼女であったが……それでも半年近くも同じ部屋で暮らせば、それなりに情も移るというものである。


「で、いつになったらハヤテに告白しますの?」
「ちょ、ちょ、なによいきなり!」
 入浴を終えて今夜の勉強に取り掛かろうとした桂ヒナギクに、ドSなお姫様は手加減なしの剛速球を投げ込んだ。
「余計なことは言わずに今日まで来ましたけれど、さすがに情けなさすぎて見ていられませんわ。ハヤテとのこと、このままただのクラスメートで終わっていいと思っていますの?」
「え、いや、私はそんな、ハヤテ君のことなんて別に……」
「あなたも気づいているのでしょ? 一緒に暮らして想いのひとつも伝わらないなら、あなたの恋心は永久にハヤテには気づかれませんわ」
 もはやこれが恋かどうかを論じている段階じゃない。それは本人にも自覚のあることらしく、ヒナギクは赤い顔をしながら口をつぐんだ。
「これだけ魅力的な女の子たちに囲まれて暮らしていて、アイドルの子からも想いを寄せられてる天然ジゴロが相手ですわよ。あちらからのアクションを待っていて勝算があると思って?」
「で、でも、自分から好きとか言うなんて……なんか負けた気がして悔しいじゃない」
「なんですの、その子供理論は。だいたいあなたは機が熟するのを待つようなタイプじゃないでしょ? 好きなら好きでウジウジせずに、真正面からガブーッと食らいついてしまえばよろしいのに」
 乙女の逡巡もアリスにかかれば一刀両断である。
「そもそも私が知るだけでも、肩こりマッサージ事件、風邪ひきお嬢さまごっこ、無人島でのカレー探し、こないだの修学旅行と美味しいイベント目白押しだったじゃありませんの。あなた今まで何をしていましたの?」
「うっ……」
 読者の声を代弁したかのような容赦のない連続攻撃に、無敵の生徒会長もタジタジ。ヒナギクとて努力はしたのだ、甘えてみたり遠回しに告白したり雪山の山小屋で好きな女の子のタイプを聞いたりと頑張っては見たのだ……その全てが豪快に空振っているというだけで。だがそんなことを目の前のお姫様に言い返そうものなら、より視線が冷たくなるのは火を見るより明らか。
《もう、なんでこの子にここまで言われなきゃならないわけ?》
 自分の情けなさを正視できなくなったヒナギクの思考が、八つ当たりの方向へと走り始める。そもそもあの時から歯車が狂ったのだ。恥ずかしいのを押し殺して全身全霊の告白をしかけたあの夜、ハヤテがあんなことを言わなければ……目の前のお姫様と瓜二つの、あの綺麗な女性のことを好きだなんて言わなければ!
「……だって、しょうがないじゃない! ハヤテ君は天王州さんのことが好きだったんだもの! あの人のためにあんなに傷だらけになって戦ったんだもの! あのあとすぐに二人は別れたって言ってたけど納得できるわけないじゃない! ハヤテ君の笑顔の裏にどんな想いが籠もっているかって想像したら、全力でぶつかるなんて出来っこないじゃない!」
「……天王州さん、ですって?」
 まさかここで自分の本名が出てくると思わなかったアリスは、攻撃を中止して聞き役へとシフトチェンジしたのだった。


 それからしばらくして。貝のように布団を頭からかぶって寝入ってしまったヒナギクの部屋の押し入れで、アリスは彼女から聞かされた話を反芻していた。幼いころに王族の力を使った時以降の記憶を失っているアリスは、当然ながらハヤテとの思い出も無くしている。ヒナギクから聞いた話は断片的ではあるものの、その間の自分とハヤテの関係と互いの思いを推しはかるには十分なものであった。だが未来の自分の行為を聞かされたアリスの脳裏に浮かんだのは、感動でも同情でも憐憫でもなかった。
《未来の私は、アホですの?》
 困難と強敵を乗り越えて固く抱きしめ合った、互いに想い合う男女二人。どう考えてもHAPPY ENDへ一直線になるはずなのに自らそれを放棄したという未来の自分の気持ちが、アリスには欠片も理解できなかった。もし本当ならヒナギクをヘタレ呼ばわりしたのが申し訳なくなるレベルのヘタレクイーンとしか思えない。自分の将来がそうだと信じるには抵抗がありすぎた。
《ま、信じられないヘタレになってしまったからこそ、お爺さまの策略にコロッと引っかかったのでしょうけどね》
 未来の自分を容赦なくディスって心の平静を取り戻したアリスは、そのままスヤスヤと夢の国へと旅立ったのだった。

  ◆  ◆

「というわけで、なぜそうなったか教えなさいですの」
「えっ、えっ、何これ? なにが起こってるんですの?」
 小さなアリスは白い靄に囲まれた空間で、未来の自分……恥ずかしいドレスを着た天王州アテネと対峙していた。
「は、恥ずかしくありませんわ!」
「やれやれ、十年たつと私のセンスはここまで劣化してしまうものですのね」
 アリスの舌鋒は鋭さを増す一方だった。そもそも相手は自分なのだ、遠慮する必要など微塵もない。
「こうして話せる機会も滅多にないでしょうからね。グズグズしないで教えなさいですの」
「お、王族の力の秘密なら、ネタバレになってしまいますからここでは……」
「もう本編は完結してるんですから問題ありませんわ……じゃなくて! 聞きたいのはハヤテとあなたの関係ですわよ!」
 キャラ視点の逃げ口上をメタ発言で叩き潰すアリス。だが本題に入った途端、十年後のアリスの表情に余裕が戻った。
「あらあら、そんなことが気になりますの? お・ま・せ・さ・ん」
「ちょ、前髪を突かないでくださいまし!」
「あなただって半年近く彼と一緒に暮らしているのでしょう。彼が悪い人じゃないことは知っているでしょうに」
 天王州アテネは明らかにはぐらかしに入っている。アホ毛をガードしながらアリスは慎重に戦略を組み立てた。ヒナギクから聞いた話は大事な切り札である、使いどころを見極めないと。
「彼が執事として有能であることは認めますわ。でも私が聞きたいのはそういうことではなくて……」
「彼と同じ家に住んで、毎日ご飯を作ってもらって、思う存分遊んでもらって……羨ましいわ、あなたが」
「だぁぁーっ、私のことはどうでもいいんですのよ!」
「どうでもよくはないわ。私はあなたなんですから」
 あくまで主導権を手放さないアテネ。五歳児の話術でこの流れを変えるのは無理だと感じたアリスは、五歳児らしい武器……駄々っ子モードを発動した。
「ずるいですわ、不公平ですわ、アンフェアですわよ! あなたはハヤテとの思い出が沢山あるのに、私には何にもないなんて!」
「思い出なんかより今の方が何倍も大切……」
「上から目線はもう沢山ですわ、巨乳露出女!」
「ちょ、人を見た感じで呼ぶのやめてくださる?!」
「お黙りなさい、化けチチ縦ロール女!」
「なっ……バカにするのもいい加減にしてくださる?!」
 こうして文字にできない自分同士の罵詈雑言合戦が展開された。だが自分相手に全力を振り絞ったところで決着がつくはずもない。やがて二人は荒い息をつきながら床に両手と膝をつき……しばしの沈黙の後に年長者の側が折れてきた。
「はぁ、はぁ……それで、何を聞きたいんですの……?」
「で、ですから、あなたとハヤテとの関係を……」
「私とハヤテは色々ありましたけど、もう終わったことですわ。そんなことより、これからのあなたたちの方が……」
「終わってなんかいませんわ! ハヤテは明らかにあなたとの別れを引きずっているし、そのことで迷惑をこうむっている子もいるんですから!」
 ようやく自分のターンが回ってきたと感じたアリスは一気呵成に攻め込んだ。対するアテネはきょとんと眼を丸くした後、疲れ切ったように脱力して溜め息をついた。
「迷惑をって……そうでしたの。彼の重荷になりたくなくて別れたはずだったのに、そう簡単には行かなかったんですのね」


 その後。アテネはアリスに向かって、ハヤテとの思い出を語ってくれた。ロイヤルガーデンでの出来事、白皇学院に入学してきたときの気持ち、ミコノス島で再会した後の揺れる気持ちを切々と……。
 しかし。
「途中経過はもういいですわ。要するにハヤテが好きなんですの、嫌いなんですの?」
「で、ですから、好きだけど彼のそばには居ちゃいけないと思ったというか……」
「はぁ? 自分がどれだけ矛盾したことを言ってるか判っていますの?」
 残念なことに、恋情あふれまくりのアテネの口から語られる物語は五歳児の脳みその処理能力をはるかに超えていたし、恋愛経験というベースのない幼女に共感できるはずもなかった。好きなら追いかけてくっつく、嫌いならそっぽを向く。アリスに理解できるのは高々そんなレベルである。
「イエスかノーかで答えてくださいまし。ハヤテはあなたのことを好き、イエス? ノー?」
「……イエス」
「未来の私はハヤテのことを好き、イエス?」
「イ、イエス」
「その二人がドラマティックに再会しました。互いの気持ちも知っています。こうなったら目指すは二人のハッピーエンド。イエス?」
「……一般論としては、イエス。でも……」
「デモもヘチマもありませんわよ! そこで素直になればみんなハッピーになれて、ヒナギクさんも諦めがつきましたのに!」
「ヒナギクさん? あぁ、あの子のことですわね。良くも悪くも真っ正直に最短距離を歩くタイプの子でしたわ。そう、あの子がハヤテのことを……」
「だぁぁーっ、だからその上から目線をやめなさいと言っていますの!」
 じたばたするアリスに対してアテネは沈黙を守った。ハヤテの心の奥には既にナギさんが住んでいるから……ナギのアパートで楽しく暮らしている小さな自分の分身に対して、それだけは明かすわけには行かなかったのである。彼女がヒナギクに肩入れしていると聞いては尚更。


「まぁ、いいですわ。理解も納得もできませんけど、事情があったことはわかりました」
 小さなアリスが追及をあきらめてくれて、アテネは心の底からほっとした。だが続く発言をスルーすることはできなかった。
「どうせ私は、未来の私が復活するまでの仮の姿ですもの。あなたたちの複雑な事情を理解できなくて当然ですわ。これまで通り舞台の下から、ヒナギクさんや歩さんにエールを送ることにしますわよ」
「舞台の下って……何を言っていますの? あなただってあのアパートの、かけがえのない一員でしょう?」
「ハヤテは私じゃなくて、私の中にいるあなたを見ているんですものね。ハヤテが優しく面倒を見てくれるのも、きっとそのせいなんですわ。もしかしたらハヤテがヒナギクさんたちになびかないのも、私が居ることで中途半端に未来の私を思い出してしまうせいなのかも……」
 小さな自分が拗ねている。自分は邪魔者に過ぎないんじゃないかといじけている。そんな思いをさせるためにハヤテとの思い出を話したわけじゃない……アテネは両手を広げて、小さく震えるアリスの背中を抱きしめた。
「最初に言ったでしょう? 私はあなたが羨ましいんですのよ。ハヤテのすぐそばで暮らせて、これからも一緒に思い出を作っていけるあなたが」
「そんなの、ただの時間つぶしでしかありませんわ。封印が解けて未来の私が戻ってきたら、今の私は居なくなるんですから」
「もしかしてあなた、今のあなたと未来のあなたが別人だとでも思っているの?」
 え、と小さく口を開けたアリスの真正面にアテネは移動して、小さな自分の瞳をじっと覗き込んだ。
「居なくなったりなんかしませんわ。いずれ力と年齢と記憶は戻ってきますけど、それで今のあなたが消えたりなんてしません。あなたはアテネとアリスの両方の記憶を引き継いだまま、その後のハヤテやヒナギクさんたちと一緒に暮らすことになるのよ」
「な、なんでそんなことが言えますの?」
「夏の無人島で少しの間だけ、私が復活したことがあったでしょう?」
 幼い自分にもわかるよう丁寧に説明するアテネ。ゲージが満杯になって十七歳の姿に戻ったとき、それまでの記憶を失って『自分がなぜこの島にいるのか』に戸惑うようなことは無かったこと。再び子供の姿に戻ったときも、無人島に来た目的や連れ合いの存在を忘れるようなことは無かったこと。あのときアリスは自分の中の別人と入れ替わる感覚だったかもしれないが、アテネからすれば十年前の記憶とイクサと話した時の記憶だけが出たり消えたりしただけで、別人とバトンタッチした感覚は全くなかったこと。
「ね、ですから、封印された期間以外の記憶は、変身する前も後も変わりは無かったの。あなたは仮の姿なんかじゃなくて、ちょっとの間だけ記憶と身体をどこかに預けているだけの、天王州アテネそのものだったのよ」
 沈んでいたアリスの表情が徐々に明るくなっていく。自分はいなくなったりしないんだ、記憶が戻った後もアパートの仲間たちと一緒にいていいんだ……それは確かな福音として、アリスの小さなハートを優しく揺らしていた。
「もしハヤテと別れる前まで戻れるなら、今度こそ彼を離さないつもりでしたけど……そううまくは行かないようですわね。後は頼みましたわよ、相棒さん」
「……うん!」
 艶やかにウインクしたアテネに向かってアリスは元気よく応えた。十七歳相当の身体に戻ったら、ヒナギクを「ママ」と呼んで一緒に暮らすことはさすがに出来なくなるだろうけど……今それは言わぬが花であろう。

  ◆  ◆

「ん……」
 翌朝……をとっくに通り過ぎたお昼前に、小さなアリスはようやく目が覚めた。枕もとの時計が指すのは午前十二時の七分前。食堂へと人が集まる気配がかすかに伝わってくる。
「……なんか、長い夢を見ていたような気がしますわ……」
 とても複雑で、悲しくて、でも優しい夢を見ていた気がする。残念なことにアリスはその大半を目覚めた瞬間に忘れてしまっていた。アリスが覚えているのは二つだけ、誰かにかけられたエールの声と、同じくらい真剣に投げかけられた忠告の声。
「なんか、大事なことを言われた気がするのですけど……」
「アリスー、起きてるならお昼ご飯に来なさーい!」
 思い出せないものは仕方ない。厳しくも温かい「ママ」に手を引かれて、小さなアリスはもそもそと押し入れから這い出したのだった。


 そして、昼食の席にはアリスの大好物が載せられていた。
「今日は肉まんをふかしましたよ〜」
「やったー、肉まんだー♪」
「ハヤテ君の肉まん、美味しいんだよね♪」
 有能なメイドさんの手で各人一つずつ配られる肉まん。その湯気と匂いがアリスの食欲中枢を刺激する。ところが小さな口でフーフーしながら肉まんを頬張ろうとした、まさにその瞬間……夢の中のセリフが鮮明に蘇ってきた。

  『年齢と記憶は戻りますけど、体型まで戻るとは限りませんわ。
   あなたの未来があなたのものである以上、どんな姿の大人になるかはあなた次第。
   運動もせずに食べたり寝たりを繰り返す生活は、少し改めたほうがよろしくてよ』


「ハヤテ君の肉まん美味しすぎて、つい食べ過ぎちゃうんだよね〜」
「平気よ、食べた分はトレーニングで消費すればいいんだから」
「ヒナ、食べるときぐらいダンベルを離したらどうだ?」
「カユラ、お前はもっと肉をつけた方がいいと思うぞ」
 アパートの住人たちが騒々しくも楽しそうに語らう中、アリスは口を大きく開けた姿勢で硬直し……そっと肉まんを皿へと戻すのだった。だがそんな『らしくない』行動を、ここの住人たちが見逃すはずもない。
「お、どうしたんだちっこいの。お前これ好物だっただろ?」
「どうしたのアーたん、起きたばっかりでお腹すいてない?」
「アリスちゃんが頬張るのはちょっと難しかったですかね。少し小さめに切ってきてあげますわ」
 世話焼きどもがやいのやいのと騒ぎ出し、数分後に一口サイズの肉まん数個が自分の前に並べられる。アリスの中では天使と悪魔が激しいバトルを繰り広げていた。美味しいんだから遠慮せず食べちゃえという悪魔と、ひとつでも手を付けたら止められなくなるとブレーキを踏み続ける天使。そしてアリスを注視するアパートの面々は、一人残らず悪魔サイドであった。
「ねぇアーたん、どうしたの? 肉まん嫌いになっちゃった?」
「どうしたちっこいの、お前が食べないなら私が食べちゃうぞ」
「いけませんよナギ、小さい子からおかずを失敬するような真似をしちゃ」
「どうしたのかな? アリスちゃんはまだ、ダイエットとか考えなくていいと思うよ?」
「ほらほら、好きなものは迷わずガブーッと行けって、昨日言ってたんじゃなかったの?」
 ヒナギクの発言がブーメランとなってアリスの背中に突き刺さる。退路を完全に封じられたアリスは心の中で必死に言い訳をした。なにも絶食する必要はありませんわ、必要以上に食べなければいいだけですもの。仮に食べ過ぎたとしても、ヒナギクさんみたいに運動すればセーフですわセーフ。大丈夫、大丈夫、これくらいなら大丈夫……。
「(もぐっ)……う、うんまーいですわー!!」
 だが肉まんの味覚と熱気が口腔を満たした瞬間、押し寄せる幸福感が全てのモヤモヤを吹き飛ばした。アリスは食欲の赴くまま次々と肉まんを口へと運び、その幸せそうな表情に動かされた周りのみんなが譲ってくれる分まで胃袋に放り込み……そして全身ホカホカ状態のまま、お日様の下でのお昼寝体制に入るのであった。


 その後。初柴ヒスイの館で本来の姿に戻った天王州アテネは、突如として現れた姫神葵の前に完敗を喫する。
 その敗因のひとつが、黒いドレスによってギュウギュウに締め付けられたウエストの圧迫感だったことは、健全な少年誌には決して描けない秘密である。


Fin.

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