『セイバーマリオネットJ

       私立寺通学園情熱編』

第一章:てんやわんやの大騒ぎ!

作:美剣一号

注意:この小説は、角川ミニ文庫私立寺通学園激闘編・熱愛編(作:あかほりさとる)

   の設定で書いております。

SSの広場へ


―1―

 ここは私立寺通学園の理事長室、外は雨が降っていて薄暗く当然校舎内も暗かった。
 この薄暗い部屋の中に、変わった形の眼鏡をかけた小男が椅子に座り、古びた白黒写真を見ている。そこには、かわいらしく知的そうな女性と、恋人と思われる一人の男性が仲良くならんでいた。

 「君は、なぜ私を裏切ったのだ…」

 男は、写真を見ながら口を開いた。男の投げかけるような声は、激しい雨音によって消え、男の姿も消えていた。
 この出来事が、この物語の始まりだとは誰も知らない…。

―2―

「コケコッコー」

 昨日までの雨がまるで嘘のような日本晴れ、牛乳配達のおばちゃんも、新聞配達の兄ちゃんも元気に働いている。

「う、うーん」

 ボロアパートの一室から寝ぼけた声がする、年の頃は十六、七の少年が寝返りをうっていた。

「うーん」

 ポム

 少年の手が何かをつかんだ。

「え?」

 むにょむにょ

「ん、なんだこりゃ?」

 少年の手には、暖かくて柔らかい何かが握られていた。

 もみもみもみ

 少年は寝ぼけながらも、その何かを揉む。

「んー小樽大好き…ムニャムニャ」

 女の子の声がしたとたん、少年はハッと起きた。

 どうやら、この少年が物語りの主人公、間宮小樽のようだ。

『間宮小樽』

寺通学園の生徒で高等部二年桃組に所属、過去の苦い思い出から女性をとことん嫌って、男尊女卑をつらぬいていたが、ライム達との出会いにより男は女を守る者ということを自覚し、日夜、女を守れる番長を目指している。
三人の義理の姉がいる。

 とすると、さっきまで小樽の揉んでいた何かはいったい…?

「ら、ライム?」

 そう、小樽が揉んでいた何かは、ライムの胸だったのだ。

『ライム』

山形ファウスト達に作り出されたクローン少女。
長い髪をしていて、目は大きく澄んでいる。何か吸い込まれそうなほど。
無邪気でかわいらしい。陸上競技を得意としていて、
100mを9秒台で走れる。
年齢は一歳(身体、知能?は高校生)小樽と同じ桃組に所属。

 小樽は、驚きながらも落ち着きを取り戻し、部屋の中を見なおした。
 小樽の目には、ライム以外に二人の少女の姿があった。一人は、小柄で髪が長くかわいらしい女の子、もう一人は、美人で勝気な瞳をしているグラマーな女の子?がすやすや眠っている。

「チェリー、ブラッドベリー?」

 彼女達の名はチェリーにブラッドベリー。ライムと同じくファウスト達によって作り出されたクローンである。

『チェリー』

小柄で髪が長い。スレンダーな身体の上に小さな顔が乗っている。
どこかはかなげすら感じさせる美少女。
IQがとてつもなく高く、億単位の掛け算を一瞬にしてしまうほどだ。
年齢は一歳(身体?、知能?は高校生)小樽と同じ桃組に所属。

『ブラッドベリー』

赤髪でグラマー、美人だが勝ち気な瞳をしていて、しなやかな豹を感じさせる。
格闘技に強く、柔道の全国大会に行ったことのある小樽ですら、簡単に倒してしまうほどの使い手である。
年齢は一歳(身体?、知能は高校生)小樽と同じ桃組に所属。

 小樽は、ほっと一息つくと、うれしそうに小声で言った。

「夢じゃ…ねぇんだな」

 小樽が一人幸せを実感していると、なにやら聞き覚えのある声がした。

「うーん、愛してるよ小樽クーン…むにゃむにゃ」

「げ、花形」

 そう、そこにはなぜか花形が寝ていた。

『花形美剣』

小樽と同じ桃組、小樽の隣に無理やり越して来て、寺通学園で生徒会長なんぞやっている。
大企業の社長のボンボンらしい、小樽にゾッコンの男性である。
小樽のためなら、どんな悪どいこともやる。

 花形は、寝ぼけながら小樽に抱きつき、唇をちかずけてきた。

「ぎゃーーー」

 小樽の絶叫により、寝ていた三人も起き出して部屋中大パニック。
 小樽は、花形の胸ぐらつかんで。

「花形てめー、なんで俺ん家にいるんだ」

「ああ小樽クン、おはよう」

「おはようじゃねー」

「やだなー小樽くん、誤解だよ、別に僕は寝ぼけたふりしてせっぷんしようとか、寝込みを狙って夜這しようとか…」

「問答無用でい!」

ブン…ドサッ

 小樽の一本背負いが鮮やかに決まる。

「花ちゃんずるいよー」

ドガッ

「ぐは」

 ライムの蹴りが花形に炸裂。

「不潔よー」

ゴーーーン

「ギョエー」

 チェリーのフライパンがいい音を出す。

「ひは、ゆるじて…」

 もう花形はボロボロ、そこにとどめの一撃が。

「抜け駆けは、ゆるさないよ!」

ドゴーン

「ぎょわぁぁぁぁぁぁ……」

 ブラッドベリーのアッパーが花形を空のかなたに飛ばす。
 花形は、屋根を突き破って跳んでいった。

「ぎえーーー、ややー、よく見ると空に虹が掛かっている、なーんて美しいんだ、こいつは朝から縁起が良いぜ…ってなこと言ってるばやいじゃないぃぃぃぃぃぃぃ……」

ズシン

 哀れ花形は地面に激突した…ピクピクしている。

「花ちゃん大丈夫?」

 ライムの問いに、花形は地面に埋まりながらもOKサインをだす。

「おっし、花形も大丈夫みてーだし、朝飯食って、学校行くぞ」

『はーーーい』

 小樽たちの一日がはじまった。

―3―

 寺通学園は男の園だった。なぜなら、学園に女っ気が一つも無かったのだ。
教師はおろか、飼育小屋で飼っている動物でさえ全て男(雄)、ましてや、他校の女子生徒との男女交際など言語道断、アイドルのポスターや美術品まで厳禁と言う徹底ぶりで、女と言う存在を絶対に受け入れなかった。
 これは、この学園の創設者である山形有吉が、大の女嫌いだったためであり、創立以来50年間この学園の校風であった。
 しかし、長年理事長をやっていた山形有吉が去年没し、その後任に甥の山形ファウストが理事長になってからと言うもの、その校風も変わってきた。

『山形ファウスト』

ドイツ形日本人で二十代後半の男性、ドイツの大学でクローンの研究をしていた。
寺通学園の前理事長で、先の事件のあと心を入れ替え、刑を終えたあとティーゲルたちと共に旅に出ている。
ライム・チェリー・ブラッドベリ―は彼に生み出された。

 ポスターなどの私物の持ち込みゆるされるようになり、三人の女子生徒(ライム・チェリー・ブラッドベリ―)の編入と、三人の女教師(ティーゲル・ルクス・パンター)の採用が決まり創立以来はじめて女性を受け入れることとなった。

『ティーゲル』

小樽の義理の姉。ドイツの大学でファウストと共に生物学の研究をしていた。
生粋のドイツ人で、吸い込まれそうなほどの美人である。
寺通学園では、生物教師をしていた。

『ルクス』

小樽の義理の姉。知的で物事を冷静に考えるタイプ。
こちらも美人で、小樽のことを「おーちゃん」と呼ぶのが口癖である。
寺通学園では、保険医をしていた。

『パンター』

小樽の義理の姉。簡単に言うと男勝り。
彼女もティーゲルやルクスに負けないほどの美人である。
寺通学園では、体育教師をしていた。

 だが、山形ファウストが起こした先の事件により、主犯の山形ファウストは禁固三ヶ月それに荷担したティーゲル・ルクス・パンターの三人は禁固一ヶ月ということになり、現在寺通学園にいる女性は、ライム・チェリー・ブラッドベリーの三人だけである。

―4―

「んで、そのあとファウストやティー姉ちゃんたちは、どうしたんだっけ?モグモグ」

「いやですわー小樽様、おとぼけになられて。おと…じゃなくて、ファウスト様たちは刑を終えたあと『自分たちをもう一度見なおしたい』といわれ、三日前に旅に出られたばかりじゃありませんか」

「ほうだっけ?ゴックン」

 小樽は、口の中にご飯をいれたままチェリーの話を聞いていた。
 普通、人と会話するときは口に物を入れていない状態で話すのが礼儀だが、小樽はそう言うことにはまったくうといのだ。
 チェリーのほうは、顔に笑みを浮かべてうっとりしている。
 なにかよからぬことを考えているのでは…?

(これよこれ、物忘れな夫としっかりした妻、はーん、たまりませんわ)

『ありがとうチェリー、忘れがちな僕にいつも忠告してくれて』

(私はここで、小樽様に抱きついて。)

『いやですわ、私のことまで忘れないでくださいね、お・た・る様』

『忘れるもんか!だから今ここで…』 ガバッ

(小樽様がいきなり私を拝み倒して)

『ああ、およしになって』

『いいじゃないか、好きなんだろ』

『ああー、小樽様ぁぁぁぁ…』

(そして、二人は結ばれるのよ―。)

「なんちゃって、なんちゃって、キャーはずかしいですー」

「おかわり!」

 チェリーがもだえてるところに、ライムのおかわり宣言がきた。

「はいはい」

 我にかえったチェリーに、今度はブラッドベリーが話しかけた。

「でもさー、あれだけやっといてよく禁固刑ぐらいですんだよなー、普通だったら懲役もんだぜ?」

 ブラッドベリーの問いに、チェリーは茶碗にご飯をつぎながら平然と答えた。

「ああそれは、ファウスト様たちが自分たちの犯したことに深く反省していたことと、山形グループの力のおかげですわ」

 チェリーの話しのとうり、山形グループの力は強かった。
 戸籍の無いチェリーたちに戸籍を作ってくれたのも山形グループだったのである。
 山形有吉が没してから、グループは有吉の親戚にまかされ、その一部である寺通学園をファウストが運営していたのであった。
 しかし、ファウストが理事長を辞めたため、理事長のいすは空席のままである。

「そう言えば、今日、新しい理事長が学園に来るんだよな?」

 小樽の問いにチェリーが答えようとするより速く反応する者がいた。

「そうなんだよ小樽クン、その新しい理事長ってのが怪しいんだよこれが、山形家の親戚でもないのに、とてつもなく安価で学園を譲り受けたらしいんだ。噂によると『有吉の隠し子か』とか言われてるよ」

「そ…そうなんだ」

 花形の迫力に小樽はたじたじ、そこに花形に出し抜かれたチェリーの反撃が。

「もう、私が言おうとしてたことみんな言っちゃうんだから、そもそもなんであなたがいるのよ」

「もうこれだからヒステリックな女はだめだなー、僕のほうが小樽クンに好かれているからって、嫉妬なんてするなよ」

「キー、頭にきたー、こうならったら実力行使よ」

「ふふーん、やれるものならやってみてくれたまえ、キミは頭脳専門だろ、ブラッドベリーのように怪力女じゃないんだし…あ、しまった」

「あんだって…」

 花形は、言ってはいけないことを言ってしまった。

「おうおう、誰が怪力女だって。オラオラ」

「私にはこのフライパンがあるんだから!」

ドカッ、バキッ、ゴ―ン

「じゅびばじぇん」

 ブラッドベリーとチェリーによって、花形はボロボロである。

「ふーーー」

 小樽はいつものことだと言わんばかりのため息を吐いた。

―5―

「よ、間宮、あいかわらずうらやましいな」

「うるせー!」

 小樽達が学園にくるといつもこれである。最初のころはみな本気で言っていたのかもしれないが、現在はちょっとからかってやろうぐらいのもので、小樽自身もわかっている。

「よう、小樽、ライム、チェリー、ブラッドベリー、おはよう」

「おう、明石おはよう」

「おっはよう、明石」

「おはようございます。明石様」

「おはようさん、明石」

「おはよう明石クン、今日も僕は元気だよ」

「お前には言ってない」

(ガ―――――ン)

 明石のさらりとした言葉に、花形は肩を落として自分の席についた。けっこうメンタル面は弱いようである。

『白瀬明石』

小樽の親しい友人。冷静沈着で正義感の強い好青年である。
小樽と同じ桃組みに所属。

「ところで明石、今日の何時間目ぐらいに学園集会あるんだ」

「4時間目だぜ、しかし小樽、今度の理事長は…」

「いや話さねーでいい、バカ生徒会長から聞いてるから」

 花形が聞き耳を立てるが、あえて無視しよう。

「そうか、ところであの三人娘、まさかお前が面倒見ることになるとわなー」

 明石は、チラッとライムたちのほうを見る。

「け、別にいいだろ、頼まれたんだから」

「ほんとにそれだけの理由か?彼女たちに惚れたんだろ」

「な…」

「なんだなんだ赤くなって、別に照れることじゃないだろ」

「うるせいやい、とにかくあの三人の面倒見ることになっちまったんだから、俺は男として、いや、番長としてあいつらを守らなきゃならないんだ」

「さすがだな小樽、ま、お前なら大丈夫だよ」

 明石が小樽の肩をポンとたたいた。

「へへ、よせやい」

 小樽は、照れくさそうに席に座る。

―6―

「キーン、コーン、カーン、コーン」

 2時間目終了の鐘が鳴った。

「ふあぁぁぁぁぁぁ、やっと終わった」

 小樽は、大きなあくびをしながら身を起こす。

「小樽、早く早く、次の授業がはじまっちゃうよ」

 ライムが小樽の腕を自分の腕にからめて、小樽を引っ張る。

「次の授業ってなんだよ」

「体育だよ。小樽の大好きな柔道だって」

 だれていた小樽も、次の時間が体育、しかも柔道と聞くと、急にやる気をだし始めた。

「おっし、そんじゃはりきって行くか」

「早く早く」

 小樽とライムのラブラブ空間を邪魔する三つの嫉妬のオーラが迫ってきた。

「ちょっとライム、一人だけずるいわよ。さあ小樽様行きましょう」

「まちな、小樽と行くのはこのあたしだよ。行こうぜ小樽」

「黙れ黙れ、不潔な女ども、小樽クンと二人っきりで武道場に行くのは、この花形美剣だー」

「だーめ、小樽はボクと行くの」

 ライム、チェリー、ブラッドベリー、ついでに花形まで小樽に抱きついくる。当然花形は、三人に投げ飛ばされる。

「まあまあ、みんないっしょに行こう、な」

 小樽はあわてながらも、三人をなだめる。

「そうだね。みんないっしょだね」

「しょうがないですわね。それじゃ行きましょう」

「チェッ、まあ小樽の考えじゃしかたないね」

 小樽達は、仲良く武道場に向かった。

「あれじゃ小樽もたいへんだな」

 小樽達の後姿を見て、明石が微笑みながら言った。
 その後ろで、ライム達に飛ばされた花形が床に倒れている。

「小樽クーン、僕もいっしょに連れてってよー。シクシクシク」

 知らん知らん♪

―7―

 寺通学園には、立派な武道場がある。柔道場が四つ、剣道場が四つ、体育館並みの広さでさらに別館まである。武術指導専門の教員までいるのだが、現在は柔道部やほかの武術部に部員がほとんどいないので、おもに体育の時間によく使われている。(ライム達のおかげで、柔道部には数人が入部し、ちょっとは活気が戻っている)

 着替えを済ませた男子生徒達が、女子更衣室の扉の前にぞろぞろ集まってきた。
 みな必死で中をのぞきたいのだが、更衣室にはキーロックが掛かっており、象が突進しても壊れないと言われる鋼鉄のドアでふさがれている。

「くそー、この頑丈な扉さえなければライムちゃんたちの肌が〜」

「なんでこんなに頑丈なんだ、責任者出て来い!」

 男子達は、口々にそんなことを言っている。なんとも勝手なものだ。
 小樽はその光景を見て、またやってるのかとあきれている。そう、こんなことは三人が学園に来てから毎日のように起こっている。それだけ寺通学園の生徒は、女性と言う者に対してまったくと言っていいほど敏感に反応する。

ピー、ガコン、カチャ

 女子更衣室の扉が開いた。男達からは、歓喜の声がこみ上げる。なぜなら、ライム、チェリーの胴衣姿(シャツを着ている)も色っぽく、さらに、ブラッドベリーは、なんと素肌のまま胴着を着ている。胴衣の間から見える乳の谷間に、クラスの男子のほとんどがくぎ付けになるのだ、中には鼻血を出して保健室に連れていかれる者まで、本当に免疫がないこと。

「小樽、お・ま・た・せ、さあ、あたしと寝技しようよ」

 そう言って、ブラッドベリーは小樽に抱きついた。

「わ、やめろブラッドベリー」

 小樽の声は、ブラッドベリーの耳には届かない、しかしこんなことは長くは続かない。

「ちょ、ブラッドベリー、小樽様になにしてるの」

「ずるいよブラッドベリー、ボクも小樽と寝技するぅ」

 チェリーとライムも加わり、小樽の取り合いとなる。
 しかし毎度のことながらなんてうらやましいヤツ。はて、誰か一人足りないような…、まあいいか。

「わ、三人とも、やめろって、(ギクッ)な…」

 小樽が後ろを向くと、クラスの男子が小樽をジト目で見ていた。
 小樽には、クラスメイトの鋭い殺気がひしひしと伝わってくる。

(間宮のヤロー、いつもいつも、むかつくやろーだ)

(ちきしょー、なんであいつだけ、うらやましー)

「そうだ、いいこと思いついたよ」

 ブラッドベリーが、ニマリと笑みを浮かべ小樽の頬を指で突いた。

「あんたたちが、柔道で小樽に勝ったら、あたしが1日デートしてあげる」

「な、ブラッドベリー?」

 ブラッドベリーの一言に、小樽は困惑の様子、道場も静まったかのように見えたが…

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ」

「よっしゃー、やったるぞー」

「ブラッドベリーは俺のもんだ!」

「あの乳を枕にして寝る!」

 道場は一気にヒートアップ、ライムとチェリーは何が何やらわからない様子。

「ちょっとまてよブラッドベリー、俺はそんな勝負受けるつもりは無いぜ」

「もう無理だよ小樽、みんなもうやめるつもりはさらさらないよ、勝負を受けないなんて言ったら、クラス全体を敵に回しちゃうぜ、それに小樽は番長なんだからあたしを守ってよ」

 この言葉によって、小樽は勝負を受けることとなった。小樽は、番長という言葉に本当に弱い、そこをブラッドベリーはうまくついたのだ。

 かくして、小樽VS桃組男子の柔道勝負がはじまるのであった。
-------------------------------------------------------------------------------------------

美剣一号の華麗なるあとがき(自分で言うなーーー)

うぃーっす、美剣一号です。

 今回は、僕の最初の作品『セイバーマリオネットJ私立寺通学園情熱編』を読んでくれてありがとうございました。(読んでないとは言わせんぞ!)
 一応がんばって書いたつもりですが、なにぶん文才がなく、あまり楽しんでもらえたかどうか…。
 じゃがしかし、全身全霊(こんなのでか)で、ギャグあり、笑いあり、お色気あり、謎あり、自分なりにセイバー風に書いたつもりです。(またまたJの引用もあったけどね)
 んで、この小説は『角川ミニ文庫セイバーマリオネットJ私立寺通学園熱愛編(著者:あかほりさとる)』の後話と言うことで書いてみたんですけど、皆さんの中には上記の小説を読んでおられない方がいるはずです。(たぶんいるとおもう)
 そんなわけで、ファウスト達がおこした事件がもう一つわからないと言うあなたのために、ちょっとだけ(あまりやると著作権侵害になりそうなので、さわりだけ)お教えしましょう。

 ファウスト達は、ライム達から手に入れたデータをもとに、最強のクローン兵士を作ろうとした。
 そして、自我を持ち自分の意思に従わないライム達に、ロボトミー手術をおこない、ライム達を自分の意のままにあやつれるマリオネット(人形)のような存在にしようとした。
 しかし、小樽の活躍により、その野望は崩れたのであった。

とまあこんなものです。
高校生になったばかりの身の上ですが、がんばって二章を書くつもり(いいのかよそれで)なので、応援よろしくおねがいします。

SSの広場へ