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対象スレッド
件名:
Re: 文章チェック依頼機能の説明・確認スレッド
名前:
双剣士◆gm38TCsOzW.
誤字を見つけたら
教えてください
悪戯を防ぐため
管理人の承認後に
作者に伝えます
誤った文字・語句
↓
正しい文字・語句
【これまでにチェックされた内容】
2013/06/05
愛花
⇒ 愛歌
2013/06/05
千春
⇒ 千桜
【参考】対象となる原文
Re: 文章チェック依頼機能の説明・確認スレッド
日時: 2013/06/05 23:47
名前:
双剣士◆gm38TCsOzW.
以下は拙作「反省だけならハルにもできる」の一節を題材にして、文章チェック依頼機能の効果を確認しているところです。
千桜を
千春
、愛歌を
愛花
と書き間違えているのに対して、誤字としてチェックが入った画面を示しています。
[チェック]や[メンテ]を押して、登場する画面を確認してみてください。
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「……え?」
頭から布団をかぶって震えていた私の耳に、小気味よい電子音が響く。こんな時間に誰からだろう……ぼんやりしながら手繰り寄せた携帯電話から
聞こえてきたのは、今は地球の裏側にいる知人からのハイテンションな声だった。
「はぁ〜い、
千春
さんお元気? そっちはどぉ?」
「どぉって、面白いことは何もありませんよ。病気もせずそれなりにやってます」
精一杯自制したつもりでも、つい憎まれ口が出てしまう。エーゲ海リゾートを満喫してる
愛花
さんが、日本に居残った私に電話を掛けてくる…
…自慢するためだとしか思えなかったから。
「またまた、
千春
さんたら謙遜しちゃって」
「謙遜なんかじゃありませんよ。
愛花
さんこそどうなんです? 高級リゾート地で過ごす休日は?」
「う〜ん、でも陽射しが強いほかは何もないところよ? まぁヒナギクさんや綾崎君の普段見られない顔が見られて、退屈はしないけどね」
「……そうですか、それは良かったですね!」
思わず返事に険がこもる。高級リゾート地を「何もないところ」と言い切るお嬢さま方は今ごろ友人たちと思い出づくり、かたや私は独りぼっちで
日本に居残り……こんな残酷な現実をわざわざ突き付けてくれなくたっていいじゃないか。何もない私のことを嘲笑うために国際電話をかけてきたって
いうのか? そうまでして私をいじめて何が楽しいんだ!
「……
千春
さん?」
「どうぞ、
愛花
さんは大富豪のご令嬢らしく、輝かしい青春の日々を満喫なさってください! 面白くもない日常を送ってる私のことなんか気になさらずに!」
「ちょっと、どうしたのよ
千春
さん? いったい何があったの?」
「なんでもありませんよ、何も起こるわけないでしょう? 誰かと旅行に行くこともできない私なんかに!!」
***
頭がどうかしていたとしか思えない。気がつくと私は、昨夜から感じていた不安や悩みを携帯電話に向かって吐き出していた。こんなこと
愛花
さんに
話したって仕方ない、そう思って何度も話を打ち切ろうとしたのだけれど
愛花
さんは逃がしてくれなかった。あるときはトボけて見せ、あるときは
無茶苦茶な決め付けをしたりして私の反発心をあおりながら、
愛花
さんは言葉巧みに私の独白を引きずり出してしまった。
そして私が恥ずかしさと自己嫌悪で顔を上げられなくなったころ……
愛花
さんは落ち着いた口調で、海の向こうから私の心を溶かし始めた。
「友達を作れない……それっていけないことかしら?」
「い、いけないかどうかじゃなくて、普通はできて当然のことが私にはできないって言うか……」
「普通って何? まさか
千春
さん、うちの学校の人たちがやってること、普通だなんて思ってないわよね?」
肯定も否定もできない反問。精神的に半歩後ずさりした私の心に、
愛花
さんは遠慮なく踏み込んでくる。
「友達は多ければいいってものじゃないし、長く一緒にいる分だけ仲良くなるってものでもないわよ。
千春
さんには
千春
さんなりのやり方があるんじゃないかしら」
「で、ですけど、1人もできないってのは性格的に問題があるとしか」
「そこがそもそも不思議なんだけど……私は
千春
さんのお友達にカウントされてないの?」
「……そ、それはたまたま生徒会で一緒だってだけで……」
「今あなたに電話してるのは、生徒会の用事があるからじゃないんだけどな」
一瞬ぐっと口ごもった私は 『リゾート自慢するためでしょ』 と言い返そうとしたのだが、
愛花
さんの踏み込みの方が早かった。
「咲夜さんだってそう、三千院さんだってそうでしょう? メイドや書記として優秀だから利用するためにあなたに近づいたとでも思うの?
決定的だったのはゲームセンターでの出会いだったって2人からは聞いてるわよ」
「え、ちょ、なんで
愛花
さんがそんなことまで知ってるんですか?!」
「別に身辺調査してるつもりはないんだけどね。
千春
さんスキだらけの日常送ってるから、嫌でも耳に飛び込んでくるっていうか」