Re: 主が天才を採点? ( No.1 ) |
- 日時: 2011/07/14 01:22
- 名前: ムジョー
- こんにちは、むじょーです。
ほっこさんの2作めの小説のプロローグよませていただきました。
いや待ちましたよ!?ほっこさんの小説、 私的に言えば、シリアスなのか、ギャグになるのか、それともまさかの「ヒナをゆらすカゼ」のような、シリアスラブ になるのでしょうか?むじょーはほっこさんの更新をたのしみにまってます! 更新がんばって下さい [_ _]ぺこり それでは、
ばーいばーいきーん
PS. あの少年って、東宮くんでしょうか?それともオリキャラでしょうか?
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Re: 主が天才を採点? ( No.2 ) |
- 日時: 2011/07/14 01:32
- 名前: ホッコ
- 第1話続
翌日の早朝A.M.4:50 「んんっ…ふぅ…」 ムラサキノヤカタで、いつもの時間、いつもと変わらない朝を迎えた。 ただいつもと違っていたのは起きた人だった。 自然と起きたのが不思議だったのか、もそもそと動き鳴る筈のない目覚まし時計を確認する。 「私…こんなに健康的だったか?」 起きたのはなんとナギである。 「いや…ない。寝ない方が不健康だろう。そもそもこんな時間に寝ない方が気が知れん…」 全国の朝から忙しい人を敵にまわすような呟きをしながら布団に戻っていくも、20秒後ーー 「ぬをををぉ! なぜ寝れないのだ!!」 自分にキレる始末である。 とうとう諦めたのか、きしむ床を歩きながらもコップを手に取り水道水を注いだ。 屋敷では考えられなかったがナギも流石に順応しつつある。 一杯ぐいっと飲み干すと、ナギはある事に気がついた。 「ハヤテが起きてこないな…」 いつもなら起きている借金執事が起きてこないのだ。 時間にしては静かすぎる。 「珍しく寝坊しているのか?」 まあいいや、とナギはモン○ンを始めた。
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Re: 主が天才を採点? ( No.3 ) |
- 日時: 2011/07/14 02:12
- 名前: ホッコ
- ムジョー様、早速感想有り難うございます
プロローグにでてきたのは準オリジナルキャラクターであり重要人物です なぜ準かというと作者のネーミングセンスの悪さ故に細かくキャラを設定することができないからです… 今回はシリアス多めとサスペンス気味に設定する予定です ラブというよりは…『主人愛』ですかね ギャグ・パロ要素はあまり入らないかもしれません はっきり言わせて頂くと自分にも展開が読めません… 暖かく応援して頂けると幸いです
第1話続
「ふぅ… ハヤテ遅いな」 モン○ンの休憩にと手を休めた時には既に7時だった。 ハヤテの部屋の前に立つナギ。 いっそ起こさない方が…なんて考えたナギだが一応起こすことにした。 「ハヤテぇ〜どうした?」 いつもの無愛想ボイスが響く。 暫くするとガサガサと音がした直後、 「うわぁぁぁお嬢様ぁぁぁ!!」 アパートを包む勢いの声。 そして後に続くように 「ええ! 何でこんな時間なのかしら!? 早く食事をーー」 「私ったらこんな時間まで寝ていたの!?」 アパートに阿鼻叫喚がこだまする。 ナギの声を中心に歯車がめまぐるしくまわり始めた。
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Re: 主が天才を採点? ( No.4 ) |
- 日時: 2011/07/14 22:46
- 名前: 絶影
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7426
- お久し絶影です
まず一言 ホッコさんお帰りなさい!!
.(ドット)が無くなってますね(笑)
またまた気になるタイトルですね♪ そして今回は『主人愛』ですかw なんにしても読ませていただきます♪
それにしても… 最初に現れた少年は誰なのでしょうか 気になりますね!
そして何故!? ナギが早く起きて、 ハヤテと(おそらく)マリアさんとヒナギクが寝坊をするとは… 地球がひっくり返っても起こりそうの無いことが…(汗)
次回の更新も楽しみにさせていただきます!!
それでは!
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Re: 主が天才を採点? ( No.5 ) |
- 日時: 2011/07/15 23:11
- 名前: ホッコ
- 絶影様、感想有り難うございます
只今戻りました あの少年は完全オリキャラなので期待なさらず… 絶影様勘が鋭いですね この言葉の意味は後に分かります
第2話
「あれ、おかしいですね」 熟練の専業主婦の手さばきで朝食を量産する…と思いきや出来たのは暗黒物質だった。 「これ食べないと死ぬネ私…」 「無理に食べなくていいですからお嬢様! ていうかキャラ変わっていませんか?」 「おかしいですね…。普段はこんなミスしないのですが」 「あ〜遅れちゃう!」 奥から駆け足ででてきたのはヒナギクである。 「食べないんですか?」 皿に置かれた暗黒物質を指さす。 「…流石にそれを口に加えて行く勇気はないわ」 落ち着かない足踏みを玄関に向かわせた。 「もう9分遅れてるから出るわね。行ってきまーす」 「すみませんお嬢様…」 「わ…私は気にしてなんかいないぞ。誰にだって失敗はあるし、それに…ハヤテへの信頼はこれ位でなくしたりしないさ」 「お嬢様…」 なんだかいい雰囲気の真横で千桜はテレビのリモコン片手に首を傾げていた。 どこの局もニュースどころか番組すら流れていなかったからだ。
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Re: 主が天才を採点? ( No.6 ) |
- 日時: 2011/07/16 04:20
- 名前: ムジョー
- 呼ばれず(勝手に)でてきてじゃんじゃじゃーん!こんにちはむじょーです。
レス返しありがとうございます。 ねぼうのつぎは、ダークマターですか、、、ありえん! まさか、プロローグの少年がにかかかわっているのでは!? (かってに妄想中) あの少年が放ったのは、人を反対のスキルに変えてしまうウイルスのようなものではなかったのかなぁ たとえば、
熟練の主婦の腕=ダークマター みたいなかんじで人の性格がいれかわっちゃ、、、ん? はっ!か、感想いきます
とてもおもしろかったです とくに、ナギの性格がおかしくなったあたりとかたくに!
って、駄文でほめられても、うれしくないですよね、、、 まぁそれでも書くんですけど、 とまぁ長くなりましたがここらで、
ばーいばーいきーん
PS.基本的にむじょーのぶんはめちゃくちゃなので、別にむしってもいいです
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Re: 主が天才を採点? ( No.7 ) |
- 日時: 2011/07/16 23:53
- 名前: ホッコ
- ムジョー様感想有り難うございます
幾ら書く量が限られていても誠意をもってお返事はすると決めているので書かせて頂きます ぐ…ムジョー様の仰る通りです 分かり易すぎましたか 彼らに何があったのかは物語の中で出すのでお待ち下さい ナギのネタの言葉は…声優つながりです
第2話続
「ふぅ…着いたわね」 時計を確認する。18分の遅れだ。 「どうしたのよ私…」 完璧少女にとって遅刻は一大事である。 不安と不満を覚えながらもいつもの部屋へと向かうとヒナギクの目を疑う光景が広がっていた。 「おはよう、ヒナ」 「美希…?」 突然入口のドアの閉まる音。 「おはよーなのだ♪」 「やあ生徒会長」 「泉に理沙まで…どういう事?」 「ふっ、驚いただろう」 「ちなみに私達は7時からいたのだ♪」 「あなた達がそんな早くから…」 ヒナギクは確信した。何かが変だと。 「ヒナ、18分遅刻しただろう」 「な…またカメラで撮っていたのねあなた達!」 凄い剣幕で詰め寄るが、次の一言で一気に冷めることとなる。 「お、落ち着けヒナ。無理もないんだ。知りたくないか? 私達に何が起きているのか」 「えっ…?」
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Re: 主が天才を採点? ( No.8 ) |
- 日時: 2011/07/17 01:49
- 名前: 絶影
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7426
- どうも絶影です!
いや〜すごいことになってますね! まさかマリアさんが暗黒物質を作る日がくるとは… このぶんだとナギが朝食を作った方が良いのでは? (なんか全てが逆転していそうなので)
>ヒナ「…流石にそれを口に加えて行く勇気はないわ」
うん♪分かるけど……ひどいなぁ…… 爆笑しました♪
そして学校! あの三人娘も多少は真面目に……? と思いきやカメラを回しているところを見ると変わってないのか? 最後の美希の言葉が気になりますね…
それでは更新お待ちしてます!
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Re: 主が天才を採点? ( No.9 ) |
- 日時: 2011/07/17 23:15
- 名前: ホッコ
- 絶影様感想有り難うございました
暗黒物質を口に加えて走る女子高生とは流石にぶつかりたくないですよね 今回は三人娘も活躍する…筈です 絶影様の『ハヤテのごとく タクティクス」の感想を書きたいのですが何分、自分はドラ○エ派なので何処から書けばいいのか分からず… 今度書かせて頂きます
第3話
所変わってアパート前。 ナギとハヤテは自転車と格闘中…。 「す…いま…せん…お嬢様…ハァ…」 「ハヤテ…まだ30メートルだぞ」 「おかしいな…。こんな筈じゃないのに」 ついには悠々と歩いて抜かれる始末。 「お前ら、歩いた方が速いだろ絶対! 私は先に行くからな」 「あ! おい待て! …しょうがない、私がやってみるか」 数分後。一方千桜は本を読みながら登校中。 「そういや抜いた連中何してんだ…ろ」 「ハヤテ! たまには漕ぐのも気持ちいいものだな!」 「すごいですお嬢様!」 「な…なんだあれ」 ナギが爆走していた。 「申し訳ありません…」 「ん?いいさ。なぁハヤテ! 私今日凄く気分がいいんだ!」 ハヤテはナギの額に手をあてた。 「ひうっ!別に熱はないからな! …ついたぞ」
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Re: 主が天才を採点? ( No.10 ) |
- 日時: 2011/07/18 22:36
- 名前: ホッコ
- 第3話続
「どうなっているのでしょう、ここは?」 普段とのあまりの違いっぷりにハヤテは目を疑った。 人がいない。それだけである。 しかし元々白皇は小中高一貫校なので朝となればそれこそ人はわんさかいる。 「ヒナギクさん大丈夫でしょうか」 「ヒナギクなら問題ないだろう。ヒナギクだからな」 いつも通り二人で教室へ向かう。 だが見かけたのは普段の半分もいなかった。 「今日休日ではーー」 「それはない。そんなベタなミスをしてたまるか」 教室のドアを開けたナギはほっと安心した。 「…相変わらず変わらない顔だな」 「そーだな。オメーの無愛想な顔もな」 「なんだとこのメイドオタがぁ!」 「ちげーよ!」 「ワタル君やっぱり…」 「い、伊澄までぇ〜」 恒例のワタルいじりをしていると、本来いろんな意味であり得ない人物が戸を開けた。 「おはよう諸君♪」 「桂先生!? どうしてまたーー?」 「私はね、今日仕事欲に湧いているのよ!」 「(槍が降るのでは…)」 「やい! ここで会ったが3年目…。いざ勝負だ!」 「この声は…」 雄叫びの向こうを振り返ると、ハヤテが最も驚く人物が。 「この声は…誰でしたっけ?」 ドサッと痛そうな音がした。
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Re: 主が天才を採点? ( No.11 ) |
- 日時: 2011/07/18 23:47
- 名前: 絶影
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7426
- ども絶影です!
感想に入ります
ああ…なんか…ハヤテのごとくの世界観が崩れている…(良い意味?で)
ハヤテの代わりにナギが自転車漕いでいるところなんか吹きました!
桂先生も仕事意欲に湧いてるし… 最後に現れた人物は誰なのでしょう? まさか……でも痛そうな音出してるし…
しかし…いったい何が起きているのでしょうか? 気になりますね!!
あ、感想の件、お気になさらず! ドラ○エ派でしたか〜 今度やってみたいな〜とか思っちゃったり?(受験は?)
それでは〜♪
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Re: 主が天才を採点? ( No.12 ) |
- 日時: 2011/07/20 22:20
- 名前: ホッコ
- 絶影様感想有り難うございます
今回は思いっきり崩してますね 最後の人物も大体予想は出来てると思いますが意外な人物です 逆に自分はFFが気になっていたりします
第4話
「ああ、の○太君でしたか」 「ちっ違うわ! 俺は東宮だ!」 ハヤテはああ、と相槌を打った。 「それはともかく剣道で勝負だ!」 「…ハヤテやめておけ」 「いいえ、受けた勝負は相手にしなければいけません」 「そうこなくては!」 竹刀をもう一本取り出しパッと投げ、ハヤテがキャッチする。 いかにもバトルシーンが始まりますよ的な絵面だ。 「いざ尋常に勝ーーん?」 教室にいる誰もが窓に目を向けた。 突如暗くなる教室。 バタバタという轟音と暴れ出すカーテン。 「ヘリコプター!?」 キュイーンというありがちなハウリング音の後、空を切る音に紛れて彼は言った。 「まずは綾崎…お前からだ!」 弾丸とガラスがハヤテ達を襲ったーー。 「勝負は後にして逃げるわよ!」 次々襲いくる弾丸。 窓からは色々な人が襲いさえくる。 「これはバ○オか!?」 「こっちよ!」 手招きを見るや否や全員で駆け込むと、一人の研究者がいた。
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Re: 主が天才を採点? ( No.13 ) |
- 日時: 2011/07/21 23:58
- 名前: ホッコ
- 第4話続
薄暗い一室にとびこんだ一行。 「皆…大丈夫…ハァ…やっぱ運動不足ね」 「心配ねぇよ。作者は怪我させないって」 作者とは作者である。 「助けてくださって有り難うございます。あなたは…」 「皆さん久しぶりです。私です」 「牧村さん!?」 危機的状況を助けたのは研究員であり、学年主任の牧村であった。 「あなたを探す手間が省けたわ。ついでにここにいる人達にも聞いて欲しいの」 牧村はハヤテを指さした。 「ぼ…僕の事ですか?」 「ここで話す事は本当の話。特にヒナ、ヒナの名誉に関わる」 「わ…私の事なの?」 ここからは牧村と美希の言葉は繋げて頂きたい。 「深い事情はよく分かってないんだけど」 「今ヒナ達が狙われている」 きょとんとして聞く執事と天才。 「まだ調査段階だからはっきりとはいえないけど」 「奴等が何をしたいのかはよく分からないが…とにかく命を狙われているかもしれないんだ」 普段見せないただならぬ雰囲気に押されハヤテはおそるおそる尋ねる。 「今の僕たちに…何が起こってるんですか?」 「最近私の研究所で研究されていた物が盗まれたの。それが今ここを中心とした場所にばらまかれたわ」
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Re: 主が天才を採点? ( No.14 ) |
- 日時: 2011/07/23 00:54
- 名前: むじょー
- はい!!むじょーです(変換めんどくさくなった)
え?ええ、ええ、いつもより詰めて書いてないですって? (↑聞いてない('A`))
そうです、そうなんです、いま、PCでかいてるんです!!! うふふふ?こんなことかくなって? わかりました、感想いき「ずいぶん楽しそうなことで。」
み、、、鬽奈加さん!!しかし、きょうのむじょーさんは ひとあじちがいますよ!! いけ!Kくんにいつもこしょぐられてる、Sくん!!!! 「OK」
「ちょ、、、ちょっと!!や、やめてよ!そこw「秘技!!!5のつぼ〜〜!!」 あははははははちょと、そこはだmははははは」
はい!!感想いきます。
ええ、いい雰囲気ですねー! むじょーが好きな雰囲気です。 ところで...なにつくってんだ〜〜〜 マッドサイエンティスト〜〜 お前研究者やめとけ! って突っ込みたくなる(突っ込んだ) むじょーでした!!
それでは!
ばいb「さよ〜なら〜〜〜」 ああ、鬽奈加にもってかれた!て、Sくん黒椿でボロボロだし!!まあいいい、PSはおれがもらう!!
P.S.あててすいませんでした!!
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Re: 主が天才を採点? ( No.16 ) |
- 日時: 2011/07/23 22:12
- 名前: ホッコ
- ムジョー様感想有り難うございます
PCもあるのでしたらムジョー様も小説書いてみてはいかがでしょうか ムジョー様はシリアスっぽい雰囲気が好きですか? 牧村さんは出したいと思って出してみました
第5話
「ばらまかれた…というと?」 「アマゾン川流域の小さな洞窟にいた巨大ヘビ・ヨルムンガルドの体液には特殊な効果があって、我が研究所も研究してたんです。それを研究するうちに凄い能力が分かったの」 「その効果とは…」 ゴクリ、と生唾を飲み込む。 「ある人の社会的地位、身体的特徴、感情や頭脳をそのままにその人の能力を反転させる能力よ」 「…どこの刀の解説ですか」 「そして大事な事が一つだけあるの。それはね…」 疲れたのか一息ついた後、ゆっくり周りの表情を確かめながら言った。 「その人自身の能力が高ければ高いほど能力の下がりが激しいの。振り子の原理のような物ね」 「にわかに信じがたいが…そうなら合点が行くな」 ナギにも異論はない様だ。 ーー自転車も漕げないハヤテ。 ーー暗黒物質を作り出すマリア。 ーー普段の事ができないヒナギク。 思い返すと全部一致する。 「ということだ」 「…ちょっと美希、回想に頼らない!」
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Re: 主が天才を採点? ( No.17 ) |
- 日時: 2011/07/23 22:35
- 名前: 絶影
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7426
- どうも絶影です
やはり東宮君でしたか(笑)
ハヤテと東宮君は例のごとく戦おうとしますが… 途中で中断 てかあのまま戦ってたら倒されたのはハヤテなんじゃないか?とか思ったりしました(笑)
そして、バ○オ!?何故!?
助けに現れたのは牧村さん この惨状の原因が分かってきましたね
巨大ヘビ・ヨルムンガルドの体液って厄介だなぁ…
これをばら撒いたのは…やはり…彼なんでしょうね…
ところで一つ聞き捨てならない言葉が!
ある人の社会的地位、身体的特徴、感情や頭脳をそのままにその人の能力を反転させる能力!?
え?てことはハヤテが大金持ちになったり、最強東宮が見れたり、伊澄さんがまったく迷子にならなかったりするんでしょうか?
色々謎が多くて気になります!
それでは更新お待ちしてます
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Re: 主が天才を採点? ( No.18 ) |
- 日時: 2011/07/24 02:24
- 名前: ムジョー
- いや、かきたいですよ?
かきたいですけど....更新できるかなぁって(汗)
ということで、魅奈加さんは、Kくんにくすぐってもらってるので、でてきません。
なので、かんそういきまーす!!
いやはやいやはや、いーなーそれ! それさえあれば、テスト490点、絵はうまく、ブラインドタッチもでき、そのたもろもろもろ、、、
なんてことに!?って、なに殺気が!
ぎぎぎぎ、バキン←無ジョーが振り向く音 シャキン!ドフ!?むじょーが死ぬ音
めき、ドス!ボキ、ぺキ、めりょ、、、殺す!!
いやだなぁ皆歌さんやめてくださいよーしにますよハート
、、、しね!!
ぐふ!
てらりーてられられーらーむじょーのじんせいはおわった。
まず小説書くぞ!にこ!
は、はい。まあそのまえに、感想を
さすが牧村先生たまたま作ったわけじゃないんだ! こんどあまいものもってくね!
でもさすがほっこさんです。 説明文がないなんて、さすがです!
ドンドンあがる文章りょくで、これからもがんばってください!
すみません、投稿のけしかたってわかりますか?
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Re: 主が天才を採点? ( No.19 ) |
- 日時: 2011/07/24 21:51
- 名前: ホッコ
- 絶影様、ムジョー様感想有り難うございます
バ○オ発言は窓から人が襲う光景ってバ○オ?という発言です 本当は東宮がハヤテを追いつめ最後の一撃に乱入者…にしようとしましたが量的にカットしました 普段見れない彼らは見れますが感情は変わらない事にご注目を 程々お楽しみに
更新は時間次第なので深くは言えません 強制はしませんよ? 今回は自分も投稿するか1ヶ月考えました 文章力上がってますか…? でも言われると嬉しいです 前のムジョー様のレスについてはkei様にメールしました 自分怒ってませんので心配なく いつも積極的に感想を書いて頂き有り難うございます
第5話続
「ま、面倒臭いの嫌いだからな」 「ヒナなら何とかなりそうだしな」 三人娘に詰め寄ろうとしたヒナギクだったが、足元をおろそかにしたのかボールペンを踏んでしまった。 「も、もうーーえっ? お…わ…きゃあ!」 いたた…と腰をさするヒナギク。 しかしこの光景が美希にとって一番見たくない姿であり、一つの大事な芯を揺るがす出来事だった。 「(ヒナが…ヒナが…! カッコよくない!)」 「美希ちゃん…?」 「決めた…私達がヒナを守ろうではないか!」
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Re: 主が天才を採点? ( No.20 ) |
- 日時: 2011/07/25 23:31
- 名前: ホッコ
- 第5話続
「変なスイッチでも入ったか?」 あまりの決断の早さと意外さに呆気を取られて聞いた理沙だが、それが中途半端な美希の背中を押した。 「わ…私は本気だ! 私は小さい頃ヒナによく助けて貰った! だから今度は私がヒナを護る番だ!」 黙って聞いていた二人だったが、お互いの目を見て口を開いた。 「美希ちゃんがそこまでいうなら私も手伝ってあげる♪」 「ただし料金は貰うからな」 「皆…ありがとう。でも普段のあなた達でそんなことがーー」 見くびられた気がしたのか美希は少しむっとした。 「む…私達の動画研究部を侮って貰っては困る」 「それに…」 「今は普段の私達ではない」 場所は変わって薄暗い部屋の片隅。 「もしかして逆パターンもあるんじゃないのか?」 「逆パターン…といいますと?」 「普段天才とはかけ離れていればいる程今は天才級の才能を持っている、と思ったのだが」 「その通りです」 ナギは牧村の回答を聞いた途端ハヤテに切り出した。 「ハヤテ! 今日は私がお前を護ってやる!」 「無茶ですよ! さっきの連中を見たでしょう? それに…お嬢様に何かあったら僕は…」
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Re: 主が天才を採点? ( No.21 ) |
- 日時: 2011/07/27 22:22
- 名前: ホッコ
- 長い第5話続
「ハヤテ…あの時を覚えているか」 ナギは鳩尾の辺りでぎゅっと拳を握った。 忘れる筈がない瞬間がハヤテをよぎるーーああ…王玉を壊した時か。 「そう暗い顔になるな。私はハヤテに護ってくれといった。そうだろう?」 「はい…」 「お前がいなくなったら誰が私を護るんだ?」 その一言で充分だった。 「…有り難うございます」 「(ハヤテ様…)」 「この事態で今日は学校も今日は休みになったの。ーーと言っても外も危険だからここにいても良いですが。私は対抗薬の開発を進めるので残りますが皆さんは?」 「私達は帰るぞ。不安要因がアパートにいるからな」 「(まさか…マリアさんー!)」 「私は残るわ。やることがあるし。それにーー私にも隅におけないのがいるのよ」 「私はナギの所へ行くわ」 「俺は家に帰るからな」 ハヤテは少し考えてから切り出した。 「一番狙われているのは僕です。僕が引きつけるので皆さんはそのうちに行って下さい」 「私達は…」 「出ると危険だ。ここでヒナを護る」 かくしてそれぞれのやるべき事のため行動を開始した。 ーー未だ教室にいる一人を除いて。
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Re: 主が天才を採点? ( No.22 ) |
- 日時: 2011/07/28 22:52
- 名前: 絶影
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7426
- どうも!絶影です!
早速感想に入ります
やはりヒナギクの能力は下がってしまっていましたか… 普段はしないようなドジをしていますね 逆にそれもありな気が…(笑)
そしてヒナギクを守るために立ち上がった三人 強くなっている三人を見るのは面白そうです
ナギは強くはなっていそうですが頭は悪くなっていそうな気が!
雪路の隅におけないのってもしやあいつか!?
最後の教室に残っている一人とは誰なのでしょうか?
そして乱入者は何を狙っているのかが気になります!
それでは更新待ってます
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Re: 主が天才を採点? ( No.23 ) |
- 日時: 2011/07/29 23:13
- 名前: ホッコ
- 絶影様感想有り難うございます
ヒナギクは逆にポイント上がりますよね 反転させるのはアニメ1期でいう「執事力」なので家事をする能力だけでなく戦闘力や耐久力、持久力にも効果がありますが三人娘なので痛いの嫌なので戦闘は多分しません 雪路は誰を気にかけているのか?
第6話
「ふう…」 目を覆っていた腕で服をパンパンと払った。 「いきなりびっくりした…。皆はーー」 黒に慣れた視界を指で擦りながら辺りを見回すが人はいない。 「まったく誰がこんな事を…」 空を裂く音に紛れてまたしてもスピーカーを通った声が。 「探したよ…」 「お前は誰だ!?」 「そんな事はどうでもいい。僕は君をスカウトしたいんだ。東宮君」 「はあ…?」 教室に只一人残っていたのは康太郎だった。 ハヤテが狙われている以上動かない方が安全と考えたのか体が勝手に動いた…いや、動かなかったのだ。 「理由を聞きたげだな…。君、執事に酷い目に遭わされていないかい? 僕たちは執事や天才達に復讐したいんだ」 不覚にも康太郎は心を打たれてしまった。 なぜなら思い当たる節があり過ぎるからだ。 「さあ話を戻そう。僕と一緒に執事を懲らしめないか?」 「俺は…俺はーー!」
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Re: 主が天才を採点? ( No.24 ) |
- 日時: 2011/07/30 22:57
- 名前: 絶影
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7426
- ども!絶影です
またもや東宮君でしたか(笑) 前回何も言ってなかったのは彼だけですし…
そして謎の少年は東宮君をスカウトしに!? 少年の甘い(?)言葉に東宮君はどうなってしまうのでしょうか?
てかお前、ハヤテに酷い目にあったことなんかあったっけ?
むしろ助けてもらってばかりじゃん!
と突っ込みたかった絶影でした(笑)
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Re: 主が天才を採点? ( No.25 ) |
- 日時: 2011/07/31 20:13
- 名前: ホッコ
- 絶影様感想有り難うございます
東宮君はそこそこ活躍する予定です お楽しみに
第6話続
「(俺は…どうしたらいいんだ…野々原…)」 康太郎の執事・野々原は何度となく康太郎を叩きのめしてきた。 今はいない彼だが散々な目にあわされた康太郎にとってあまり良い思い出ではない。 天才だって嫌いだ。見返してやりたい。 ーーしかし返答は二つ返事とはいかなかった。 「(俺だってそんなの大嫌いだ! でも野々原が知ったら…)」 少年「君だって沢山酷い目にあってきたんだろう? 共に復讐しようじゃないか。迷う必要はない。さあ…」 康太郎は大きく目を見開いた。 不意に出た利き足。 「俺は…お前とーー」 『お坊っちゃま…』 突然そんな言葉が頭の中で反響を起こす。 響いて、響いて、彼の心を突き揺らした。 「ま、待て!」 首を必要以上に酔う位に振り、出てしまった足を戻した。 それからそっと小さく口を開いた。 「少し考えさせてくれ…」 ふん、と鼻で息をついた後紙を丸めて投げ捨てた。 「電話番号が書いてある。良い返事を待っている」 バタン、という音の後に轟音と共に去っていった。 ドタン、という尻餅をつく音。 「どうしたらいいんだ…」
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Re: 主が天才を採点? ( No.26 ) |
- 日時: 2011/07/31 23:17
- 名前: ムジョー
- ははは
むじょー祭りじゃー
ぐふっ
ちーん
あーむじょーが死んだんでー私が感想書きます
すごいですね!むじょーが旅行に行ってる間にこんなに更新するなんて
あと、のび太の心理表現がうまいですね ここはみんなに電話番号を渡し、GPSで相手の居場所を探す手はどうでしょう?
それでは!むじょーの思いつきコーナー第一段
ワンボイント アドバイス!
はい、名前の通りです みなさんの小説に意見をつけよう、なコーナーです
でわ早速 ぱららん 名前はせりふの中に
せつめー
名前はせりふの中に入れよう! 例
ハヤテ「とってもきれいですね」
ヒナギク「もう、なに言ってるのよ////」
より、
「とってもきれいですね、ヒナギクさん」
「もう、なに言ってんのよハヤテ君////」
のほうがすっきりしません?
よければ使ってください 以上むじょーでした!!
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Re: 主が天才を採点? ( No.27 ) |
- 日時: 2011/08/02 22:52
- 名前: ホッコ
- ムジョー様感想有り難うございます
東宮君は書きやすいです 頂いたアドバイスですが、すいませんが対応出来ません 理由は2つあります 1.登場人物が多い故に混乱を防ぎたい、作者に技量がない 2.PSP故にコールしていると書く量がなくなる(なので//も使いません) 考えた結果今の形になっています ごめんなさい…
第7話
康太郎が体育座りをしている頃、ハヤテは… 「ハァ…自分で囮になるとは言ったけど」 バテながら走っていた。 後ろには追っ手がすさまじい速さで迫っている。 勿論ハヤテの頭の中ではロ○キーのテーマが流れている。 しかしロ○キーも気がつけば四方を囲まれてしまった。 「マズい! このままじゃ…うわあぁぁ!」 一人がハヤテを捕らえようとした瞬間、ぶつかった衝撃と吹き飛んだ衝撃が辺りに響いた。 突如現れたのはーー自転車に乗ったナギだった。 「私のハヤテに気安く触れるなバカ者! ハヤテ、乗ってくれ」 「またお嬢様に助けて貰ってしまいました…」 「気にするな」 実はナギは後ろで見物してたのだが。 「よく見つけられましたね」 「ああ、ロ○キーのテーマが見えた」 「…え?」
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Re: 主が天才を採点? ( No.28 ) |
- 日時: 2011/08/02 23:49
- 名前: 絶影
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7426
- どうも絶影です!
早速感想に!
さすがに東宮君は二つ返事はしませんでしたか でも、断るときに野々原が知ったら、と思っている辺り 寝返る可能性が高いと見えるので目が放せませんね
そしてハヤテ! 囮になる、というのは普段のハヤテらしかったですが ナギに助けてもらっていますね(笑)
ロ○キーのテーマは軽く吹きました 「エイドリア〜ン」は出てきますか?(笑) (合ってますよね?)
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Re: 主が天才を採点? ( No.29 ) |
- 日時: 2011/08/03 22:42
- 名前: ホッコ
- 絶影様感想有り難うございます
元ネタは合っています しかしエイ○リアン(やるならナギ?)は現在最強を誇っているので、ロ○キー立場なくすので、出すに出せません
第7話続
「うむ、逃げ切れたか」 なんとかアパートに到着。 「そういえば伊澄さんは…」 学校を出る前に相談しておいたのだ。 「大丈夫なのでしょうか。だって伊澄さんは…」 「私ならここよ」 「おお! やっぱり辿り着けたか」 「見くびって貰っては困るわナギ。計画通りよ」 「(やっぱり頑固だ…)」 「ハヤテ様がロ○キ…じゃないわ、囮になってくれたお陰よ」 時を同じくしてアパート内。 「…何をしているのかしら」 アリスことちっちゃなアテネは呟いた。 荒ぶるマリアーーいや掃除機と振り回されるマリアを見て。 「何なのよもうー!」 「帰ったぞ」 「お邪魔します」 「只今帰りましたーーってマリアさん?」 状況的には直立で見つめる4人と荒ぶるマリアである。 「これ何やってるの? アーたん」 潜めた声で一部始終を知っているであろう人物に問いかけた。 「…新しいロ○オボーイではないかしら?」
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Re: 主が天才を採点? ( No.30 ) |
- 日時: 2011/08/07 23:01
- 名前: 絶影
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7426
- ども!絶影です!
伊澄さんが迷子スキルがなくなっていますね! 鷺ノ宮家の執事たちはほっと一安心でしょう
でも頑固は健在のようですね(笑)
そしてマリアさん! 掃除機に振り回されるとは… てか他の人止めてあげましょうよ…
アリスの発言が面白かったです! 個人的に爆笑でした(笑)
それでは〜
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Re: 主が天才を採点? ( No.31 ) |
- 日時: 2011/08/08 22:42
- 名前: ホッコ
- まず始めに多忙と体調不良で更新できませんでした 申し訳ないです
絶影様感想有り難うございます 伊澄さんの逆を行けば迷子にならないスキルを持っているので(ナギ談)ある意味正確ですね 周りの人は止めなかったのではなく暖かい目で見守っていたのです
第7話続
ほんわかしたマリアを見ていたかったハヤテだったが止める事にした。 「どうすれば…あ」 プラグを抜くと玩具をなくした犬のようにキュゥ…と音を立て静止する掃除機。 周囲の視線に気がついたマリア。 必死に大人の体裁を保とうとしたがーー既に遅かった。 「皆さんお帰りなさい。ハヤテ君有り難うございます」 汗だくで話を続けた。 「なぜこんな時間に帰ってこれたのですか?」 「お、おうそうだった。少し長くなるが聞いてくれ」 どんな話だったか忘れていたら読み返して欲しい。 「ーーなるほど。それで」 「マリアもきたところでこれからの事を考えよう」 「私もここにいた方がいいのかしら」 「いいと思うよ」 ハヤテに向かって囁いたアリスに小さく返答した。 「ハヤテとマリア…あとヒナギクが帰ってきてないが狙われている三人をどう護るか…だな」
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Re: 主が天才を採点? ( No.32 ) |
- 日時: 2011/08/09 23:01
- 名前: ホッコ
- 第8話
「話を折って申し訳ないのですが、なぜ奴等は執事を狙っているのでしょうか」 別にデリカシーのないでもなく普通の発言をした。 「ふぅむ…そういえばそうだな」 「もしかして三千院家の財産を狙っているとか?」 「いつの話だ…と言いたい所だが考えられはするな」 ハヤテは以前ギルバートに向けて後継の資格の変更を告げた。 ギルバート以外にも知っている人はいるだろう。 三千院家との関係は例の飛行石と共に断ち切ったが、今でも名字は『三千院』だ。 「ならばアパートの存在は知られていないかもな。…だがハヤテが狙われている以上対策は打つべきだな」 ナギの目がキラリと光る。 本能的にハヤテの背筋がカチンと凍った。 「ハヤテ、これは主から執事への命令だ」 「まさか…」 泣きながらハヤテは部屋を後にすると、不思議そうにマリアが聞いた。 「ハヤテ君に何を?」 「少しハヤテにお願いをしただけだ。そうだ、マリアも狙われるかもしれないから…良い考えがある」 ナギは庭の方向を眺めながらそっとにやけた。 「どうだった」 「取り付け成功」 アパートではなく静かな一室で少年はそっとにやけた。
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Re: 主が天才を採点? ( No.33 ) |
- 日時: 2011/08/10 22:53
- 名前: ホッコ
- 第8話続
「マリアはこれをつけてくれ」 取り出したのは…首輪だった。 「な、なぜです?」 後ずさりをするマリア。 因みに伊澄は暢気にお茶を飲んでいたりする。 「さあ…さあ!」 仕切りに足をかけて尻餅をついたマリアはついに観念した。 見ると首輪の先にもう一つ首輪がある。 「もう片方を…タマ来い!」 「(なんだお嬢?)」 この虎は喋る虎であり、そして声が渋い。 ナギは躊躇いもなくタマに装着させると、満足そうな表情を浮かべる。 「(お嬢!?)」 「これでよし! これが『美女と野獣』だー!」 「ナギ!?」 「これでマリアがタマに乗れば完璧だ! こんな大きな猫に乗っていれば襲えないからな!」 ナギの暴走は止まらない。 「お嬢様…ってマリアさん!?」 「おおきたか!」 現れたのはハヤテ…ではなくハーマイオニーだ。 「ちょ、それ私の私服じゃ…」 「まあ、これがハヤテだと誰も思わん」 しかし黙っていない奴がここにはいた。 「うがー!(待ってくれ!)」 「きゃあ襲われる〜!」 「止まってー!」 暴れたタマに乗るマリアの動きはーーロ○オボーイそのものだった。
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Re: 主が天才を採点? ( No.34 ) |
- 日時: 2011/08/13 22:39
- 名前: ホッコ
- 第9話
「本当に大丈夫なの? アナタ達…」 「我が動画研究部の晴れ舞台だぞ?」 三人娘はお菓子をむさぼりながらデスクトップ型パソコンを凝視していた。 「学校の至る所にある監視カメラで怪しい人がいないかチェックしてんだよ」 「と言ってもここの制服ではない怪しい人だらけだが…おや? これはーー」 「どうした! ナンバー3」 「普通に名前で呼びなさいよ」 ヒナギクの突っ込みをスルーして三人は理沙のパソコンを覗く。 「どこぞのヘタレだ」 「その方向は剣道場に向かっているのかしら? …あ、転んだ…ってやめなさい!」 「ヒナちゃんが一番楽しそうだった癖に〜」 ヒナギクが心配なのは康太郎の方ではない。 「さっきの見たでしょう? 相手はヘリと銃を使ってくるのよ?」 「心配するな。防弾仕様だ」 「…用意周到ね」 ふふん、と美希は鼻を高くした。 「ヒナのためだ」 しかし事態は光と共に一変する。 「停電か? 急に消えたぞ?」 「うわぁ〜ん何があったの〜」 間を置いて突如投げ込まれる閃光玉。目が眩む四人。 「きゃっ!」 「ヒナ!」 視界が戻るとヒナギクは…消えていた。
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Re: 主が天才を採点? ( No.35 ) |
- 日時: 2011/08/13 23:53
- 名前: 絶影
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7426
- どうも絶影です
早速感想です
狙われているハヤテとマリアを守るためにナギはある提案を
それはハヤテには(もちろん)女装、そしてマリアにはタマに乗せるという なんともどっかのディ○ニーの作品のような名前を付けた守り方ですか ていうかタマはみんなに見られていいのか!?と思ったのはおそらく私だけでしょう
そしてマリアは掃除機がタマに変わってもロ○オボーイですか さすがに少しかわいそうになってきましたよ(笑)
そして今回はヒナギクと生徒会三人娘でしたね
彼らは全く緊張感がないですね ほんわかした空気に突如閃光玉が! さらにヒナギクが攫われてしまう… ちょっと東宮君が出てきていましたが彼は関係あるのでしょうか?
てか三人娘役に立たないな…能力上がってるはずなのに…
ヒナギクはどうなっているのでしょうか 気になります!
それではまた
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Re: 主が天才を採点? ( No.36 ) |
- 日時: 2011/08/17 23:13
- 名前: ホッコ
- 絶影様感想有り難うございます
ディ○ニータッグは敷地内のみなので大丈夫です 東宮君はのちに出てきます ずっと荒れた教室内にいると不自然かなと思い動かしました
第9話続
「むぅ…」 「ヒナちゃん…」 「くそう…ヒナが…。もっとしっかりしていれば…」 肩をがくりと落とした美希達だったが、長く折れてはいなかった。 「ヒナを…取り返そう」 二人の意志も決まっているようだ。 「言われなくても…」 「頑張るよ」 「よし。じゃあ泉は引き続きカメラの監視だ。理沙はヒナを隠せそうな所を探すんだ。相手は足で移動しているからあまり離れることは出来ない筈だ」 「ラジャー」 「そして私はーー奴の身元を調べてみよう」 プリンターに近づくと、一枚の写真がのびてきた。 「この写真を使ってな」 三人娘と共に、ある男も行動を始めた。 「桂ヒナギク…君には餌になって貰う」 気を失っているヒナギクを一室のソファーに寝かせた。 「任せたぞ、同志」 「了解」 「上の計画はどうなっている」 「順調です」 「君の働きで状況が変わる。頼んだ」 やりとりを終えた少年は再びヘリコプターに乗った。
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Re: 主が天才を採点? ( No.37 ) |
- 日時: 2011/08/23 21:22
- 名前: ホッコ
- あまりに更新出来なくて申し訳ないです
第10話
「…話を戻しましょうか」 「ひっ!」 若干青ざめたナギは椅子に腰掛けた。 「そういえばワタル君は…」 「ああ。奴は家に帰ったぞ」 「そうでしたか」 因みにマリアの首輪は壊されたがハヤテは依然ハーマイオニーのままだ。 「伊澄はどうする?」 「いてもしょうがないから帰るわ」 「今日は迷子にならず安心だな」 「もうナギったら!」 館が笑い声に包まれる。 ーーそんな暖かい空気を壊すように冷たい機械音は現れた。 「なんだ!?」 重いドアが開くと黒い筒が覗いた。 「まさか追っ手か…」 ナギとハヤテが臨戦体勢に入る。 しかし様子がおかしい。 ドアが何度も開閉されているのだ。 痺れを切らしたナギが声を張り上げた。 「ええい! お前私達を教室で襲った奴だな! 何をしにきた?」 「…綾崎ハヤテをどこに隠した!?」 「(ガーン!!)」 「(やったな!)」 親指を立ててハヤテに小さく見せつけるナギ。 「まあいい。君等に一つ教えておきたい事があったんだ」 ナギには少年の顔が少し笑ったように見えた。
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Re: 主が天才を採点? ( No.38 ) |
- 日時: 2011/08/26 23:29
- 名前: ホッコ
- 第10話続
少年は非四次元ポケットからおもむろに何かを取り出した。 それは遠目では判別できないが、発信器らしき物だということは解る。 『きゃっ!』 「その声は…ヒナギクさん?」 「ヒナギクに何を!?」 「何もしてないさ。まだな」 ナギとハヤテの顔が瞬時に強ばる。 『大丈夫なの? アナタ達』 「私達は問題ないが…お前ヒナギクに手を出すな!」 「さあ?」 手に持つ機械を太陽にかざした。 『きゃ! やめなさい!』 「お前!」 「落ち着いて下さい!」 「手を離せハヤーーむごもご!」 ハヤテは思わずナギの口を塞いだ。 「…ん? 君もしかして綾崎ハーー」 「ハーマイオニーです!」 さっきのマリア並に暴れていたナギだったが、ハヤテの一言でしゅんとなった。 「…まあいい。健闘を祈る」 あざ笑うような言葉を残して少年は後を去った。 「乗りますか?」 「絶対に乗ってくる。相当挑発したしな」 時間の動き出した館では大半が険しい顔をしていた。 「まさかヒナギクさんが…」 「…ごめんハヤテ」 「大丈夫ですよお嬢様…。気を取り直しましょう」
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Re: 主が天才を採点? ( No.39 ) |
- 日時: 2011/08/29 00:53
- 名前: ホッコ
- ハヤテ劇場版上映おめでとうございます
また昨日の茶会お疲れ様でした 自分新人なので普段あまり会話に参加しないのですが今小説を書いている方々もいて楽しかったです 見かけたら声をおかけ下さい
第11話
「ヒナギクを助けに行こうと思う」 普段のナギなら絶対に言わないだろう。 しかし誰も止めなかった。 何よりもナギの小さな背中と震えた拳が躊躇わせた。 「僕も行ってーー」 「それはダメだ」 最後まで聞かずシャウトするナギ。 「ですがーー」 「うるさい! ハヤテに何ができる? こればかりは邪魔だ」 執事にとって無力だというのは一番堪える言葉だ。 言い放たれたハヤテは反論せずなくただ俯いて背を向けた。 「…少し席を外します」 一部始終を見ていたマリアはハヤテと入れ違えにナギの元に向かう。 「言い過ぎじゃありません?」 「今のハヤテだと捕まりに行くのも同然だ」 「ナギが守ってあげればいいじゃない」 優しくも芯をつく言葉に若干ヒステリックになる。 「もしそれが無理だったらーー! 私は…ハヤテの悲しい顔を見なくてならない」 「だったらーー」 突然マリアが声色を変えた。
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Re: 主が天才を採点? ( No.40 ) |
- 日時: 2011/08/29 03:20
- 名前: 充電池
- ども充電池です。 茶会は楽しかったですね。 さっそく読ませていただきました。
感想としては3点ほど。 ・ナギ ・東宮 ・ロ○キー
なるほど、こういう話は嫌いじゃないです。 スペックの高いキャラと低いキャラの立場が逆転して、逆にハヤテを守ってあげることになったナギ。 これはお互いの気持ちを知るいい機会なのかもしれませんね。 >ナギ「私のハヤテに気安く触れるなバカ者! ハヤテ、乗ってくれ ナギのこのセリフにはちょっと「おぉ」ってなりました。 普段のナギからは考えられませんね。
そして東宮君の葛藤。 いつもダメダメな自分にポーンと力が手に入ってしまい、 今ならハヤテや自分をバカにしてきた人間に仕返しできるというウハウハな気持ちな半面、 こんなことをしても本当にいいのだろうかと野々原の顔を思い浮かべるシーンが好きです。
でもってロ○キーw ごちそうさまです、笑っちゃいましたw あそこでその選曲はナイスだと思います。 なるほど、そのBGMさえあれば他の描写が一切無くてもハヤテの必死な様子が伝わって来ますね。 こんなやり方もあるのだなあと、今後の参考にさせていただきます。
しかし、やはり「小説」という点を考えると、セリフの前にキャラの名前を入れる「ト書き」はあまりオススメできないかもです。 PSPであるという都合上やむを得ないことかも知れませんが、 『「ト書き」だから読まない』という読者もいらっしゃると思います。 これではせっかくの素晴らしい作品も埋もれてしまいます>< ――などと偉そうなことを言ってしまいましたが、これは聞き流してください。 別に僕自身は「ト書き」が嫌いなわけではありませんしね^^
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Re: 主が天才を採点? ( No.41 ) |
- 日時: 2011/09/01 00:46
- 名前: ホッコ
- 充電池様感想有り難うございます
性格は原則かわらないのですが多少かわってしまうのはお許し下さい ハヤテの醍醐味はパロディだと思っているのでいれましたが参考にして頂けるのは光栄です むぅ…ト書きは良くないとまで言われると…やる気がでました 少し試してみたので反応を見て決めようと思います
第11話続
「だったら! 今ハヤテ君の顔を見れますか?」 とうとう声を荒げずにはいられなかった。 震えた唇を伝った最大限の一言はーーナギには届かなかった。 「何とでも言うがいい。私はヒナギクを助けに行くからな。…ハヤテを頼んだ」 マリアは何も言えなかった。 ただ単に、ハヤテに素直に謝って欲しかったのだ。 ナギの背中が小さくなってゆくのをマリアはずっと見ていた。 「ハヤテ様、ナギは追わなくていいのですか? 生徒会長様は…」 「いいんです。主からの命令ですから」 着替えたハヤテは壁に腰掛けた。 「エラいしんみりした空気になっとんなぁ」 「この声はーー」 どこからともなく現れたのは咲夜だった。 「咲夜! いつからいたの?」 「ウチやからな。そや、白皇でライブ開くんやってな」 「へぇ…ってなんですかそれ!」
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Re: 主が天才を採点? ( No.42 ) |
- 日時: 2011/09/04 00:00
- 名前: ホッコ
- お試し続きます
第11話続
「行ってると思っとったけど…。まあええ、さっき急いでナギが飛び出して行ったで? 執事としては一緒に行かへんでええの?」 「…まあ。待機するよう言われましたから」 「ふぅん。それとーー」 にこやかな表情でハヤテに近づくと、突然大声をあげた。 「伊澄さん!あ、あれはぁぁ!」 「えっ? 何があったの?」 伊澄の気を引いてる間に咲夜は踏み込みーー 「ふん!」 「ぐふっ!」 ハヤテにボディブローを入れた。 「痛てて…何するんですか咲夜さーー」 「ナギ泣いとったで」 「!」 「咲夜、何もないじゃない…ハヤテ様?」 突如振り向くと腹を抱えるハヤテと片手を壁につく咲夜がいて、伊澄にこの状況が分かる訳がない。 「いきなりハヤテが腹痛に襲われてな…ちょっとトイレに運んでくるわ」 伊澄を心配させたくなかったのか、そそくさとこの場を後にした。 「どうなってるん?」 「それがですね…」 今起きていること、そしてナギと何があったのか洗いざらい話した。 「なるほど…ていうことは誤解やったんか、ほんまごめんな」 「いいえ、ありがとうございます」 予想外の反応にきょとんとする咲夜。 「お陰で目が覚めました」
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Re: 主が天才を採点? ( No.43 ) |
- 日時: 2011/09/07 23:57
- 名前: 絶影
- 参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7426
- お久しぶりです(汗)
どうも絶影です
それでは早速感想に!
まず9話から
ヒナギクが攫われてしまい途方に暮れる生徒会三人娘 ここで取り替えそうと言っている割にはあまり動かない三人に爆笑です(笑) そして少年には同志がいるようですね 誰なんでしょうか?気になります!
次に10話
ここで少年のハヤテが分からないという馬鹿っぷりに笑ってしまいましたよ(笑) いや、ここはハヤテがすごいというべきか! ヒナギクの安否はいかに!?
最後に11話
ナギはヒナギクを助けに行くことを決意! 普段なら行かないどころか逆の立場でしょう
しかしナギはハヤテについてくるなと この言葉はハヤテにとって辛いでしょうね
咲夜の登場がありました さすが「お姉ちゃん」は「妹」が泣いているのを見逃しはしなかった! 犠牲になったのはハヤテ 殴られたハヤテはついにMへ目覚めたようですね(違うだろ)
ナギとおそらく同行すると思われるハヤテはヒナギクを助けることができるのか!?
気になります!
めちゃくちゃな文章になってしまったことをお詫びしつつ…
更新待ってます♪
追記 触れるのをうっかり忘れてしまっていたのですが…特に違和感はなく誰が何を言っているのか分かりました このまま続けてみては…? それでは〜
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Re: 主が天才を採点? ( No.44 ) |
- 日時: 2011/09/14 00:03
- 名前: ホッコ
- 絶影様感想有り難うございます
書く機会がなかったものですから書いてしまいますが、彼は来る日の為有志を集めていた訳です 自分の中の咲夜はこのような感じです ハヤテは元からM…M…魔法少女ですから むぅ…もっと更新頻度を上げなければいけません 追記有り難うございます ト書きをなくそうと思います ムジョー様、充電池様、絶影様アドバイス感謝します
第11話続
「え? お陰でMに目覚めた?」 「シリアスパートでそんなボケかまさないで下さい…」 ハヤテはある違和感を感じた。 ーーあれ、咲夜さん笑ってないな…。 今のハヤテだからこそ分かることもある。 そんな中、ふとハヤテは咲夜を安心させる最高の言葉を見つけた。 「咲夜さん、心配しないで下さい」 「ん?」 図星だったのか咲夜のトーンが変わった。 「咲夜さんに気づかされました。僕は…お嬢様を護るためにS(執事)になったのだと!」 さっきとは違ったキリッとした視線を向けるとハヤテは走り出していった。 立ち尽くしていた咲夜はくくくと笑った。 「まったく敏感なんだか鈍感なんだか。でも、なかなか良かったで。…シリアスパートやなかったらな」
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Re: 主が天才を採点? ( No.45 ) |
- 日時: 2012/07/01 12:35
- 名前: ホッコ
- お久しぶりです茶会明けで少し眠いホッコです。
自分の拙い小説を以前から読んで頂いた方々、更新を暫く止めてすいませんでした また読んで頂ければ嬉しいです 初めて読んでみた方々、間違えてクリックしてしまった方々、ホッコと申します 頑張って更新していくつもりなのでよろしくお願いします 話はそれますが、自分の第1作の「ヒナを揺らすカゼ」がいつの間にか5300閲覧突破!?、ありがとうございます
第12話
突然の着信音。 この相手には他の人とは違う着信音を設定している本人にはすぐに相手が判った。 「ハヤテからだ」 普段通り携帯を取り出し、対応する――つもりだった。 『うるさい! ハヤテに何ができる?』 「…うぅ」 携帯を握っている小さな手が着信を拒んだ。 「ハ、ハヤテなどいなくても、私だけでも… 第一いない方がいい、そうだ!」 自分を説得していると、何事もなく白凰に到着したナギはその異変ぶりに 「な…なんじゃこりゃあぁ…!」 と、ただ学園に吠えるしかなかった。 一方、着信を拒まれた側の人物。 ハヤテは体力が切れ、歩いて向かっていた。 「はぁ…お嬢様が出てくださらない…」 とぼとぼと歩いている主人公は300m離れた命を狙う存在がいることに気付かなかった。 「この一発で終わりだ…」 その男はなんとスナイパーライフルを持っていた。 分厚い金属板をやすやす貫くその凶器はタオルをかけられ、100m圏内には銃声は聞こえない。 一発しか装填できないのが弱点だが、その男にはそれで充分だった。 男は――呼吸を整え――ゆっくりと――その引き金を引いた。 男のスコープからターゲットの姿が――消えた。 満足げにスコープを覗いていると――狙ったはずの頭がひょっこり現れた。 「こんな所に十円が落ちてるなんて」 「なにぃぃぃ!」 想定外の事態に驚きを隠せなかった。 慌てて装填していると――ターゲットは角を曲がった。
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Re: 主が天才を採点? ( No.46 ) |
- 日時: 2012/07/03 02:27
- 名前: ホッコ
- 前話もなのですが、今までPSPで書いていたのですがこれから携帯で書きます
長く書けるようになりましたが、そこまで長くなることはないと思います 今回から特に主点の切り替えで1行空けるのを試します 読めばわかると思いますが、こちらの方が見やすいと思います
第12話続
人。 ナギの目の前を埋めつくしたのは、老若男女の人の波であった。 「なんで――! 朝は人ひとりいなかっぶべらっ!?」 風と共に視界を奪った物に、視界の全てを知らされる。 「ビラ…? なになに『白凰学園特別ライヴ!あの有名アイドルがやってくる!』だと!聞いてないぞ!」 周りを見渡すと同じ紙が宙に、道路に、人の手に。 「どうなっているのだ…?ええい、この手の人混み、コミケに比べたら!」 少女は人の波をクロールの如くかき分け進んでいく。
1本の電話をかけた。 「もしもし、綾崎ですが―」 「あのね…ハヤ太君、君に言うのも、なんだけど…」 かけたのは三人娘の一人、泉である。 「もしかしてヒナギクさん、ですか」 「! 知ってたの!?」 驚いたが、それなら話が早いよ、とすぐに切り替えた。 「ヒナちゃんも大丈夫なんだけど、その、ハヤ太君は大丈夫なの…?」 「大丈夫ではないですが、お嬢様がヒナギクさんを助けにと出てしまわれました…。自分がどうなろうと、やはり執事ですから…。もちろん、ヒナギクさんも助け出しますよ」 心配で言葉が詰まったが、ただ、何を言おうとこの人は止まらないんだと泉は悟った。 「…そっか。じゃあお互い頑張ろうね。私カメラ見張ってるから」 「え! 瀬川さんカメラって――!」 「あ、学校中のカメラだよ。私だって皆の役に立ちた――」 「正面玄関は今どうなってますか?お嬢様見ましたか?」 「ぅわ!え! …人が沢山だね。ナギちゃんは――見てないよ」 急な剣幕で迫る声に慌てて答える。 「ありがとうございます。お嬢様見たらまた電話貰えますか?あ、虎鉄さんは勘弁して下さい。では」 「えっ、ちょっと! …切られちゃった」 あまりに突然の出来事に固まる泉。 暫く伸びた背中を腰かけ、ゆっくりと携帯を下ろした。 「…ハヤ太君」 自分の話も電話も切られたのに不思議と嫌にならなかった泉であった。
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Re: 主が天才を採点? ( No.47 ) |
- 日時: 2012/07/04 23:24
- 名前: ホッコ
- 第13話
「(桂さんここにはこない…か)」 竹刀を振りながら康太郎はそんな事を考えていた。 今日はなんとなく、なんとなくだが、負ける気がしない。 何故かは知らないがこの雰囲気、この人数では授業もないだろう、だからもし桂さんが来たら一手手合わせ願おう、と彼なりの意志で剣道場に来ていたのだった。 「(諦めて帰ろう…)」 すぐに着替え終わった康太郎は入り口の扉を開けようとした瞬間――彼は身を潜めた。 「(誰かが話しているのか…?)」 朝、ハヤテへの襲撃に遭遇した康太郎はかなり用心深くなっていた。 剣道場まで誰にも会わなかったのに近くに人がいる。自分もハヤテのように襲われるかもしれない。あるいは、あの男か――。第一、確実に何かが起こってる。 「(何の話だ…?いや、これは現状調査であって、盗み聞きではないぞ…)」 しかし、康太郎はとんでもない事態を耳にする。 「今日ここの広場でライヴがあるらしいぞ」 「(なんだそれ!?)」 「でもそれどころじゃないんだってよ、なんだって――」 「そうそう、“桂さんが青髪の執事に拐われたんだからな”」 「(なんだと!?青髪の執事――まさか!?)」 「そいつが広場の方向かったっていうから全力で探しているそうじゃないか」 彼の脳内でその検索に引っ掛かる者は一人しかいない。 「(ハヤテ――あいつ…あの野郎… 許せない…)」 竹刀を取り出した康太郎は壊れんばかりの力で扉を開け、走っていった。
「そちらに向かいました」 『御苦労様』 二人のスーツを着た男たちは、不適な笑みを浮かべながら走りゆく康太郎の背中を見ていた。
「(だいたいヒナギクさんの居場所は分かっている…)」 歩きながら一つの結論に行き着いた。 ハヤテの推理はこうだ。 最も自然な形であの沢山の彼のスパイたちを隠せる―― 大胆過ぎて誰にも気付かれないような―― とっておきの場所。 「(突然現れたライヴ会場のどこかだ――!)」 散布された大量の体液のせいで学校・会社等休みになった人は大勢いる。 やることを失った人々にライヴという言葉が踊り、人々は滅多に見れないアイドルをこの暇な日に見に行こうとする。 大量に集まった人々の中に私服のスパイを紛れさせてもわかりはしない。 それにある程度の事をしても気付かれないだろう。 「(お嬢様の伸長では大の大人に紛れたらカメラにも映らないな…)」 そこでハヤテの中にある仮説が生まれた。 「(もしお嬢様の存在がスパイに見つかったら…拐われて人質にされる!お嬢様が危ない!)」 一網打尽にされるなど考えもしなかった。 「お嬢様…!間に合ってくれ…!」 身体の限界を忘れ、無我夢中で走る――。
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Re: 主が天才を採点? ( No.48 ) |
- 日時: 2012/07/07 11:52
- 名前: ホッコ
- 七夕ですが、自分はテスト期間なので素直にひなたのゆめの盛り上がりとハヤテ3期の成功、そしてテストの爆発を祈っております
第13話続
「どれだけ進んだことか…」 コミケもしくはそれ以上の混みようにナギは頭を抱えていた。 人が多すぎて留まるどころか波から外れることもできない。 視界も十分に確保できず、ただ波に飲まれるだけ。 「(というより抜けようとすると邪魔されているような…)」 不審に思いつつそうこうするうちにステージが見え、やがて列が分散していく。 ステージは半円状で客が囲むように見れる仕様らしい。 列はステージ正面に向かっていたため、終着点にぶつかり二分する形となった。 早く留まり場所を特定したかったナギは、そのままステージ正面で立ち止まった。 「(ふむ…時計塔は…あれか! さて、ヒナギクがいそうなところは――)」 背伸びをして見渡していると――列の中に見覚えのある青いあほ毛が――黒い波を飛び跳ねていた。 「(あの髪は――まさか――! なぜ…来るなと言ったのに…)」 ――あんなに冷たく突き放したのに、邪魔だといったのに――。 一目惚れした執事の顔が少しずつ、迫っている。 ――危険な目に遭わせたくなかったのに、もう死にそうな顔して、それでも主の命令に逆らって――。 「(私の泣き損ではないか――。)」 か細い腕を、眼前の執事に差し出す。 弱りきった身体で、何かを叫んでる執事に向かって。 「ハヤテ、どうしっ――!」
行く手を遮る人の壁、これを越えなければ危険が迫る主は救えない。 「行くんだ綾崎ハヤテ! ここで行かずに執事といえようか!いや、言えまい!」 よくわからない気合いを両手に込めて、自分の頬を叩いた。 「すいません、道を開けて下さい!」 人の塊を無理矢理抉じ開け主へひた走る。 「(ミコノスで約束したじゃないか! お嬢様を守るって!)」 そんな彼女の笑顔が、ハヤテの全てを支配した。 身体が悲鳴をあげる。 出し続けた声は掠れるほどにしか出ない。 「(これ以上…は…無理か…)」 襲う熱気の中意識が朦朧となり、目の前が狭まっていく――その真ん中に不安げに見つめる金髪の少女がいた。 「お嬢様――!」 ハヤテは気付いた。 ――その主の後ろに、笑みを浮かべる男の姿に。 「早く――逃げて下さい!」 声が出ない。 差し伸べられたその腕に、残る力を手に伸ばした。 感動の再会――互いの手と手は――触れ合わなかった。 男はナギの口をガーゼで覆い、ナギを連れ去った。 ――ハヤテの目の前で。 動けなくなった脚が膝から地に張り付く。 主を奪われた事で我に帰った――既に、無数の手がハヤテを狙っていた。 もう駄目だ――ハヤテが諦めた瞬間、 「こっちこっち!」 ――突然現れた手が、ハヤテを引っ張った。
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Re: 主が天才を採点? ( No.49 ) |
- 日時: 2012/07/16 01:31
- 名前: ホッコ
- 第14話
「これでヨシっと…」 立方体の箱の中央に一ヶ所細い穴を開けた。 ペンを取り出し、迷わずに走らせる。 『ギャラ代』 「これでひとり500円出して貰えば…好きなお酒が…ぐへへ…」 昼間からよからぬ想像に耽っているのは、燃える教師から燃える遊び人に転職した雪路である。 不完全燃焼に終わった仕事欲をお金と酒に変える悪い見本は広場に向かって歩きだした。
一方、別の闘志を燃やす康太郎の前にひとりの男が。 「どうだ、決心がついたか」 「…」 男はすぐに話を切り返した。 「そうだ、君は何を急いでいるんだ?」 「どうしても…止めなければならない奴がいるんだ」 「そうか、綾崎ハヤテか――ならば尚更ついてこい」 「(確かに利益は一致している…だけど、もし――野々原が知ったら…)」 「君、桂さんが好きなんだろう?」 「!」 そうだ――野々原と綾崎は違う。 あいつは自分の大切な人を奪った男。 ――あいつを倒し、自分の正しさを『証明』する。 「ほら、共闘の証だ」 男は手を差し出した。 「…わかった」 康太郎も手を差し出し、ここに腕を交わした。 ――偽りでしかない証であろうとも知らずに。
広場から外れた森の中。 「(どうやら助けられたみたいだ…)あの…ありがとうございます…」 膝から手が離れず、息も整っていないハヤテはその人物の姿を初めて捉えた。 そこそこの気温で不自然な長袖を羽織り、フードの中はサングラスとマスクで固めている。 「なに、大したことないよ」 「あっ!その声は…」 「ふふふ…ようやく気付いた?」 ハヤテの窮地を救った人物は、顔が見えるようハヤテに向けた。 「ルカさん…!」 その正体は、アイドルの水蓮寺ルカであった。 「驚いたでしょう?といっても私も驚いたんだけどね」 「それじゃあもしかして、今日のイベントのアイドルって…」 「そ、私のこと」 ルカは自慢気に胸に親指を突き立ててみせる。 「いやー、ビックリしたよ、控え室まだ準備できてないから変装して見に行ったら座ってるのを見てさ、ていうか何であんなところで座ってたの?運動神経良くなかった?…って、聞いてる?」 「…あぁ、聞いていましたよ?」 「いや、聞いてなさげ…」 「そうだ!お嬢様を見ませんでしたか?」 「え、見てないけど」 「そうですか、実は…」 ルカに今日の全ての事を回想に綴った。 「回想って便利ね…。じゃなくて誘拐!?」 「そうなんですよ…じゃなくてそうなんですよ!…あ、合ってた」 「私も何か手伝えればいいんだけど、イベントがあるし…」 「(あれ…そういえばルカさん…)」 ハヤテはある違いに気がついた。
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Re: 主が天才を採点? ( No.50 ) |
- 日時: 2013/01/16 18:09
- 名前: ホッコ
- まず最初にすいませんでした!ホッコです
最終更新日が半年前ですが、そうですか、本当に申し訳ありません ひなゆめもハヤテもその間に変わってしまいました ワタルに至っては学校をやめていますがその辺は当時のまま進めます まだいろいろ練っている最中ですが、完結させますのでよろしくお願いします
第14話続
「ルカさん…なぜ動けるのですか?」 「なぜって?それは私が時間を止めたから…」 「そういうのはいいんで」 うまいこといったのに、とルカは雑草に語りかけた。 「よくわからないけど、私は普通にアパートにいたよ? 前々から今回のお仕事は決まっていたし」 「(やはり以前から計画していたってかとか…しかし売れっ子のルカさんを動かず力を持ってるあの人って一体…)」 「…ヤテ君、ハヤテ君!」 「はっはい!?」 ルカは不満げな顔をしていた。 「で、ナギはどこにいるの!?」 そうでした! ルカさんはお嬢様を見ていませんか?」 「見てたら聞かないわよ」 「ああっ、もうどうしたらいいんだよ…」 せわしなく辺りをうろつくハヤテが喧しかったのか、ハヤテの前に立ち止まったルカ。 「る、ルカさん…」 「男綾崎ハヤテ、しっかりしろー!」 両頬に軽い痛みが走る。 「落ち着いた?」 「あ、ありがとうございます」 満面の笑みを浮かべた後お互いの距離に顔を赤らめたのは言うまでもない。 「(気を失ったお嬢様をあの人混みの中移動するのは難しい話じゃないか?でもお嬢様の体重くらいなら担いでも僕を撒くのは容易な筈…駄目だ!手がかりが無さすぎる)」 頬をさすりながら考えに考えていた中、聞き慣れた着信音で無意識に携帯電話を手にとった。 「もし……、マネージャー…………」 鳴ることのなかった携帯電話を握りしめながら呆然とルカを見ていると、ハヤテはある案を思い付いた。
「調子はどうかね、諸君」 「まだなんとも…」 「私も…」 意気消沈が隠せない三人娘。 というのも、まだヒナギクをさらった犯人についてなにひとつ掴めてないのだ。 「あっでもね、ハヤ太君はいたよ♪ だからずっとその辺り見てるの」 「なるほど…ん? 今ナギちゃんが消えたぞ」 理沙が画面に乗り出した。 「ヒナちゃんも拐った犯人…なのかな」 「ハヤ太君も消えたぞ」 「…これは一大事だ」 液晶越しの非常事態をただ傍観することしかできない三人娘に襲う恐怖、焦燥。 「………」 美希は手の中で嘲笑うような写真を捻じ曲げる。 そんな中沈黙を泉の携帯が破った。
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Re: 主が天才を採点? ( No.51 ) |
- 日時: 2013/01/20 22:33
- 名前: ホッコ
- 第15話
「あ、綾崎です」 「ハヤ太君?」 「「ハヤ太!?」」 思いがけない電話に3人は親の帰ってきた小鳥のようにハヤテに迫った。 「「「そハエっヤロち太イは君ム何大エが丈ッあ夫サっなイたのムん!…だ?…」」」 「何言ってるのかわかりませんよ…。ところで瀬川さん、カメラ見てますよね?」 「う、うん…見てるよ」 肯定せざるを得ない状況に若干の戸惑いが声から漏れた。 「皆さん、少し力を貸して頂けませんか…一刻も早くお嬢様を…ヒナギクさんを…!」 痛いほどよくわかるとはこのことである。 「この辺りでナギちゃんをさらった奴は半径100メートルからでていないようだ」 「…となると、まだ近くにいる訳ですね」 「この人が邪魔でわかりづらいな…ん?」 何度もナギが拐われた場面をリピートしていた理沙が、地面に書かれている『黒い山のマーク』に目が止まった。 「泉…ちょっとカメラでこの画面と同じ場所を探してくれ」 イエッサー、と敬礼をした泉は即座にその地点に焦点を合わせた。 「このカメラをアウトさせると…間違いない、矢印だ」 「矢印? 確かに見たような気はしますが行列の進行方向では…」 「それもあるが…」 理沙は突然あっと声をあげた。 「聴こえるかハヤ太君? 死角でわからないが…矢印の先にはステージのセットがあるのだろう。恐らく地下があるのだ。ほらよくあるじゃないか、舞台とかで役者とかが上がってくる演出」 「地下にお嬢様を隠したと…」 「見た感じそこ以外に見えないところはないみたいだね、理沙ちんすっごーい♪」 「ふふ…まるっと全てお見通しだ!」 理沙の渾身のネタを無事スルーした3人は地下入る方法を考えていた。 「僕が突っ切ってステージから降りるというのは…」 「それは無理だハヤ太君。ガードマンがいてステージには上がれないだろう」 皆が首を捻っていると、泉がふと疑問を投げ掛けた。 「ねぇそういえば、アイドルの人ってどうやって下から上がってくるの?」 「「「…あ」」」 「ルカさん、ステージにリフトのようなものはありますか!?」 携帯を離しハヤテはルカに話題を振った。 「迫りのこと? あるよ! 今日は迫りを使っ…」 「やりましたよ瀬川さん!」 「えへへ…♪」 「それでは!」 「え! あ、うん…」 能力が変わってもこの男は日夜大罪を作り続けている。 熱のこもった携帯をポケットに収めハヤテはルカに訊ねた。 「その迫りというのはどういうものですか?」 「えっと…リフトを使って上下する舞台装置のひとつなんだけど、今日の装置は電動。地下から入ってボタンでリフトを動かすの」 「その…地下というのは…どこから…」 ハヤテの真剣すぎる表情にルカはくすっと笑った後、同じ眼をした。 「それはね、私の楽屋よ! 入りたいんでしょ?…1つ条件があるわ。眼を瞑って」
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Re: 主が天才を採点? ( No.52 ) |
- 日時: 2013/01/26 21:22
- 名前: ホッコ
- 第15話続
「なんでこうなるんですかー!」 2度のシャウトする原因は約5分前。 「上着脱いでもらっていい?」 瞼に覆われた暗闇の声通りにハヤテは従った。 自分以外に触られる感覚は想像以上に恥ずかしく、もどかしい。 慣れているのは普段から他の誰かに触れている――お嬢様とかいたたたた。 「はい、できたよ」 眼を開けて自分に起こった変化を確認する。 腰に巻かれた上着。 前髪の左側に蝶結びした執事のネクタイ。 「これだけで充分! それじゃ行くよ」 「何がですか!」 1度目のシャウトを終えた男の娘とアイドルは鬱蒼とした叢を掻き分けていくと、木造の小屋を見つけた。 扉の近くには黒服の男が構えている。 「水蓮寺様、そちらの方は」 黒服の男は頬を若干赤らめて訊く。 「あっこの人? この人ね…私のお姉ちゃんなの」 「失礼しました!」 そして2度目のシャウトに至るのである。 「も〜ハヤテ君たら驚いた。急に大声あげるんだもの。折角私が考えてうまく入れたのに、チャンスを不意にする気?」 「納得いきません…」 鏡の前で俯きつつ元の服へ戻した。 「しかしここ不思議ね。小屋の外見の割に畳張りなのよ」 「…まさか」 ハヤテは力一杯畳を引き上げる。 「ハァハァ…まさか…本当に…」 現れたのは――階段であった。 「それじゃルカさん、ライブの成功を祈ってます!」 「いやだから、迫りで上がっていくんだって」 「だからつまり…」 「私もついていくに決まっているでしょ」 「あ、そうでした」
「しかしなかなかの名推理であったな」 「理沙ちん天狗だね♪」 「しかし近くであっさりと見つかるとはな」 「(近く…か)」 またも閃いた理沙は動画研究室を抜け、あるところに向かった。
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