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自爆した告白(一話完結)
日時: 2012/12/30 09:42
名前: ハヤヒナ

どうも、ハヤヒナです。風と桜 想うメモリーが完結します。「
年が明けたら、新たな小説を始めますが、今回は一話完結をやります。
コレもハヤヒナです。










『自爆した告白』

此処は白皇学院の時計塔の中にある生徒会室。其処には、1人の少女がいた。
績優秀、才色兼備、文武両道、容姿端麗の完璧超人の超アイドルとされている生徒会長の桂ヒナギクである。
その桂ヒナギクは、産まれて初めて恋をした。男の子を好きになったのである。
好きになった男のこの名は、同じクラスで三千院家の執事の綾崎ハヤテである。
綾崎ハヤテに桂ヒナギクは恋をしたのだった。

ヒナ 「いつ……どうやって……何処でハヤテ君に告白しようかな。
    早くしないとハヤテ君を、ナギや歩、他の人に取られてしまうわね。
    自分からは告白しないって歩にはそう言ったけど、やはり自分からしないと駄目よね。」

と、考えていた。

ヒナ 「それにしても美希達、いつになったら来るのかしら?
    (ハヤテ君に手伝って貰おうかしら?)」

と考えたその時、エレベーターの音がし、誰かがやって来て、生徒会室の戸をノックした。

ヒナ 「美希達かしら?」

と思っていたらやって来たのは…、

ハヤ  「失礼します。」

ヒナ  「ハ、ハハ、ハヤテ君!?」

今の今まで想っていた綾崎ハヤテであった。

ハヤ  「瀬川さん達に頼まれまして、書類や日誌を持ってきました。」

ヒナ  「そ、そうなんだ。それより美希達はどうしたの?」

ハヤ  「カラオケに行くと言って僕に押し付けていなくなりました。」

ヒナ  「全く……美希達と来たら………。ゴメンねハヤテ君。」

ハヤ  「いいですよ別に。それよりも、良かったら手伝いましょうか。」

ヒナ  「えっ!?いいの?」

ハヤ  「ええ。お嬢様やマリアさんは1週間程、本宅の方に行っていますので。」

ヒナ  「じゃあお願いしようかな。」

ハヤ  「任せて下さい。」

ヒナギクはハヤテに手伝ってもらう事にした。


それから一時間後。

現在、ハヤテとヒナギクは紅茶を飲んでいた。

ハヤ 「あの?ヒナギクさん、大丈夫ですか?」

ヒナ 「な、何で……?」

ハヤ 「さっきから顔が赤いですから。熱でもあるのかと思いまして。」

ハヤテの言うとおり、ヒナギクの顔は赤かった。

好きな人と今、2人きりでいるからである。

ヒナ 「だ、大丈夫よ。考え事をして顔が赤いだけだから。」

ハヤ 「そうですか。でも、考え事って何ですか?」

ヒナ 「ハヤテ君に言える筈はないでしょ!」

ハヤ 「どうしてですか?」

ヒナ 「そ、それは、私はハヤテ君の事が好きで、いつ……どうやって……何処でハヤテ君に告白しようか考えていたなんて、
    ハヤテ君に言える筈ないでしょ!!」

ヒナギクは自爆した。

ハヤ 「え!!???」

ハヤテは驚いてしまった。

ハヤ 「あのヒナギクさん……今、何て……言ったん……ですか……?」

顔を真っ赤にして、ハヤテはヒナギクに質問した。

ヒナ 「だから、私はハヤテクンの事が好きで、ハヤテ君に告白しようと考えていたなんて、
    ハヤテ君に言える………筈…………はない………!!!???」

ヒナギクは今、ようやく自分が自爆した事に気が付いた。

ハヤ 「あのヒナギクさん……。」

ヒナ 「な、何かなハヤテ君………。」

ハヤ 「こ、告白の返事をしてもいいですか?」

ヒナ 「い、良いわよ。」

ハヤ 「借金もあって甲斐性もありませんが、僕もヒナギクさんの事が好きです。
    こんな僕で良かったら、お付き合いさせて下さい。」

ヒナ 「えっ!??」

ヒナギクは驚いた。

ヒナ 「ハヤテ君、こんな私でいいの?」

ハヤ 「ええ。ヒナギクさんの方こそ、こんな僕でいいんですか?」

ヒナ 「良いに決まっているでしょ。」

ハヤ 「じゃあヒナギクさん。これからも宜しくお願いしますね。」

ヒナ 「私のほうこそお願いねハヤテ君。」

ハヤテとヒナギクはお互いに抱き締め合い、そして……………キスをした。

そんな二人を祝福するかのように、夕焼けが二人を包み込んだ。










………………………〔          終          〕…………………………
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