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ハヤテに・・・がいた!? 短編 (7月25日更新) 完結
日時: 2021/05/09 14:30
名前: masa

こんにちはmasaです。

久々に!?短編を書いてみたくなったので、書く事にしました。
何か、以前書いた様な気もしますが、大目に見てください。

今回の短編は前提として

「ナギが三千院家の後継者に決定している」 「ハヤテとナギの間に誤解は無い」 「マリアさんがナギ達の元からいなくなっていない」

です。

もう一つありますが、それは本編にて触れています。

では本編どうぞ。
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「はあっ、疲れた」

いきなり溜息と共に愚痴っているのはナギであり、学校からの帰りである。

「何言ってるんですか。学校へ行っただけじゃないですか」
「・・私からすれば重労働なのだ」

最先端のHIKIKOMORIのナギからすれば学校へ行くだけでも重労働なのだが

「あのですね、お嬢様」
「次期当主として、より良い当主になるにはそう言う事も必要だって、言いたいんだろ?もう聞き飽きたのだ」

愚痴るナギにハヤテは軽く笑みを浮かべつつナギの隣を歩いていた。
すると

  タッタッタッタッタ

  ダキッ

「う、うわっ!?な、何!?」

駆け足の音が聞こえたと思ったら突然何かが自分に抱きついて来たのでハヤテは驚き、ナギは直ぐにハヤテの背中を見ると、ランドセルを背負った小学生位の女の子が抱き着いていた。

「お、おい。お前」

ナギは驚きつつハヤテに抱きついている女の子に声をかけた。 すると

「寂しかった」
「「え!?」」
「だって、最近全然会いに来てくれないんだもん」

ハヤテの背中に顔をうずめつつ女の子はこう言って来た。

ナギは相変わらず女の子が誰なのか分からなかったが、ハヤテは分かったようで

「ごめんね。色々と忙しくて」
「だからって」
「謝るから、ほら降りて」

ハヤテが言うと素直に従い、ハヤテは女の子の頭を撫でてあげていた。
女の子は目を細めて喜んでいた。

「お、おい、ハヤテ。そいつは誰なんだ?」
「ああ、そうでしたね。この子は」

ハヤテが説明しようとしたその時

「ねえパパ、この人誰?」
「この人は、パパの雇い主だよ」
「ああ、この人が」

ハヤテへの呼び方にナギは驚き、ハヤテも素直に応じていたのでナギは困惑しつつ

「え、えっと、こいつは、その」
「ああ。僕の娘なんですよ、この子は。 ほら、挨拶して」
「は〜い。 綾崎輝夜です。よろしくね」
「あ、ああ」

困惑しつつナギも自己紹介をし、その間も必死で頭の中を整理し

「えっと。お前達は、親子、何だよな? ハヤテが父で輝夜が娘、だよな?」
「そうだって、言ったじゃん。聞いて無かったの?」
「聞いては、いたが」

ナギは乱暴に頭を掻きつつ考えを巡らせ

「ああ、そうか。未来からやって来た娘、って訳か。 何だ、そうか」
「何言ってるの。 ドラ○もんやSF映画じゃあるまいし、そんな事ある訳無いじゃん。 正真正銘、現代を生きている人間だよ」
「じゃ、じゃあ。 因みにだ、お前幾つなのだ?」

輝夜の言葉に更に困惑しつつ聞くと

「10歳だよ。見ての通り、小学生だよ」
「は!?って事は、ハヤテが6歳の時の!? え、ええ〜〜〜!?」

衝撃の情報にナギは追いつかず、頭を抱えつつ歩き出した。

ハヤテは輝夜と手を繋ぎ、ナギの後を追った。


                   × ×


三千院家に着いてもナギは整理がつかず、困惑しっぱなしだった。

「お帰りなさい、2人とも。 あら!?」

マリアさんは出迎えたが、ナギは俯いてブツブツ言ってるし、ハヤテは見知らぬ女の子と手を繋いでるしで、流石のマリアさんも状況を理解出来なかった。

「え、えっと。ナギ?」
「す、すまん。私にも訳が分からん」
「あ、あっそう」

ハヤテに聞こうとしたが、楽しそうに輝夜と話しているので聞けなかった。

着替え等を済ませたナギに紅茶を淹れ、少ししてから

「落ち着きましたか?ナギ」
「あ、ああ」

紅茶を飲みつつハヤテに甘える輝夜を見て

「念の為にもう一度聞くが、輝夜はハヤテの娘で間違いないよな?」
「うん、そうだよ。未来とかから来た訳じゃ無い、娘だよ」

ナギと輝夜の言葉にマリアさんは驚いたが、動揺は何とかせず

「年齢は10歳、現在小学生、だよな?」
「うん。間違ってないよ」

マリアさんへの説明を兼ねてナギは確かめ、また少し考えてから

「って事はだ、ハヤテが6歳の時に輝夜は生まれたって事になる、よな?」
「ええ」
「ど、どういう事、なのだ?」

ナギが聞くと

「お嬢様、人には触れられたくない事が、一つや二つ、あるもんですよ」
「え!?あ、ああ、そうだな」

ハヤテの目にははっきりと「強い拒絶」が宿っており、ナギはこれ以上の言及が出来なかった。

「ねえパパ。この家大きいし、探検したい」
「ん!?えっと。 うん、良いよ」

ナギとアイコンタクトで許可を貰い、ハヤテと輝夜は行ってしまった。

「本当に、2人は親子、何でしょうか?」
「さあな。仮に本当に親子だった場合、ハヤテが6歳の時に、誰かと「そう言う関係」になってあの子を産んだって事だ。幾らハヤテが女顔でも、子供を産むなんて芸当、出来んし」
「そ、そうですよね」

流石のマリアさんも理解出来ず、ハヤテや輝夜の「強い拒絶の目」を見てしまっては言及も憚られた。


                   × ×


夜になり。

「あの、お嬢様。お願いが」
「ん!?何だよ」
「今日から、輝夜も一緒にこのお屋敷に住んでも良いですか?」

ハヤテのお願いに驚きつつ

「え!?お前達、親子なのに一緒に住んでないのか?」
「ええ、まあ。色々と事情がありまして」

その事情は気になったが、聞いたとしても答えてくれなさそうなので、

「分かったよ。一緒に住んでいいよ。 で、部屋はどうするだ?用意はするが」
「あ〜、要らないや。パパと一緒の部屋で良いよ」
「そっか。ま、好きにしろよ」

ナギがそう言うと輝夜は笑顔になり、素直にお礼を言った。

その後も夕食中とかもナギは2人を観察し、

「ねえパパ、一緒にお風呂に入ろうよ」
「え!?」
「嫌なの?」

ハヤテは一瞬だけ考え

「嫌じゃないけど」
「じゃ、一緒だね」

ハヤテと輝夜は一緒に入り、輝夜の髪を洗ってあげる事にした(本人の希望込み)。

「ねえ輝夜」
「ん〜!?」
「何時までパパと一緒に入るつもりだい?」

気持ち良さに身を委ねつつ

「ずっとだよ。私がナイスバディの大人になっても、だよ」
「ああ、そう。まあ、良いけど」

当然?寝るのも一緒のベッドであった。


                   × ×


翌日。

「ねえパパ、デートしようよ」
「へ!?」
「嫌?」

ハヤテは少し悩んでから

「嫌じゃないよ。でも、パパはお金が」
「じゃあ、しょうがないか」

輝夜が諦めようとした時

「良いよ、私が出してやるよ」
「「え!?」」
「ほら、これで足りるだろ?」

結構な金額を財布から取り出し、当たり前の様に言うナギに

「え、えっと」
「あ〜、返さなくていいよ。給料からの天引きもしないよ。余っても返さなくていい」
「し、しかし」

躊躇するハヤテにナギは

「ノブレスオブリージュだ。気にするな」
「ああ」
「富める者は奉仕する義務がある、だね。流石だね」

当たり前の様に解説する輝夜にナギは驚きつつ

「ま、まあ。折角だから、それでデートしてやれ。な?」
「じゃあ、ありがたく」

ハヤテはお金を受け取り、輝夜と出かけた。

「良いの?ざっと数えただけでもそれなりの」
「・・マリア、後を付けるぞ」
「ああ」

マリアさんはナギが出資した理由を瞬時に察し

「今日で、確かめる。あの2人が親子か否かを」
「はいはい」

ナギもマリアさんも急いで目立たない格好に着替え、ハヤテと輝夜の後を追った。


「う〜ん。どう見ても親子にしか見えん」
「ですね〜」

気付かれないように尾行し、観察していたが、「仲の良い親子」にしか見えなかった。


「さて。輝夜、何処か行きたいところは」
「う〜ん。特には無いかな。 パパと一緒にこうやって歩いているだけでも十分だし」
「そっか」

ハヤテは少し考え

「じゃあ、買い物に行こうか。輝夜の服とか買わないと」
「あ、そうだね」

2人は近くのデパートに行く事にし、尾行組も後を追った。


「何処からどう見ても、親子だよな〜」
「本当ね。娘の買い物に付き合い、娘のお洋服を選んであげる父親にしか見えないわね」
「だよな〜」

ハヤテと輝夜の様子から、ナギもマリアさんも確信を持つ事が出来、その後の様子を見てもその確信は深まるばかりだった。


                   × ×


翌日。

「あれ!?パパ、出かけるの?」
「ん!?まあね」
「私も行く〜」

当然の様に了承したハヤテに

「そ、それは流石に不味いんじゃないか?」
「え!?何故ですか?」
「何で〜?」

ハヤテの行き先を知っているナギは止めようとしたが、どう説明するか分からず

「じゃ、行こうか」
「うん」
「あ、待て。私も行く」

何があってもフォロー出来る様にナギは同行する事にした。

一行は紫ちゃんハウスへとやって来て

「おお、来たか」
「早速だが、頼むよ」

中へ入ると千桜とカユラがおり、ハヤテは仕事に取り掛かった。

輝夜はキョロキョロと玄関を見ており

「へ〜。こんなとこあったんだ」
「ああ、まあな。因みに、ここの大家は私だぞ」
「流石大富豪。こんな事もやってるんだ」

素直に褒められ、ナギは少し照れていた。
すると

「なあナギ。誰だ、その子」
「知り合いか?」

千桜とカユラに聞かれ、ナギはどう誤魔化すか考え始めたが

「ナギさんのお友達? 初めまして、綾崎輝夜です」
「「え!?」」

自己紹介に驚き

「さっきの感じからすると、パパとも知り合い?」
「パ、パパ!?」
「ってまさか」

千桜・カユラの言葉にナギは大慌てでフォローしようとしたが、間に合わず

「私のパパはさっきの綾崎ハヤテだよ。って、私の苗字で分かるか」
「「や、やっぱり」」

2人はそこまででは無いものの、困惑していた。

「あ、若しかして、あれか?」
「タイムスリップじゃないそうだ。現代を生きる子だよ」

ナギがフォローし、輝夜は頷いた。

「って事でもういいよね? パパ〜」

さっさと上がり込み、ハヤテの後を追った。

「な、なあナギ」
「私も最近知ったばかりだよ。一昨日、だ。 一昨日・昨日と観察したが、どう見ても本当の親子だったよ」

千桜の言葉に遮る様に解説した。

「「ウ〜ム。まさか娘がいたとは」」

千桜もカユラも気になり、出来る限りハヤテと輝夜を観察したが、結論はナギと同じで

「まさか綾崎君に娘がいたとは。おまけに今10歳とは」
「6歳の時に誰かと「そう言う関係」になってたんだな」

千桜もカユラも驚き

「あいつが知ったら、引っ繰り返るだろうな」
「だな。やれやれ」


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以上です。

次回は続きです。

では。
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Re: ハヤテに・・・がいた!? 短編 ( No.1 )
日時: 2021/05/10 07:45
名前: DARKNESS
参照: http://darkness

一体彼女は、誰との間の子供なのか次の展開が楽しみです!
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Re: ハヤテに・・・がいた!? 短編 ( No.2 )
日時: 2021/05/16 13:00
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの更新です。


 ●DARKNESS さん

 初めまして、ですね。 感想ありがとうございます♪


 >>一体彼女は、誰との間の子供なのか次の展開が楽しみです!

 輝夜ちゃんに関しては、後々の話でちゃんと明かしてます。 なので、今は詳しく言えませんね。すみません。


 感想ありがとうです〜♪

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Re: ハヤテに・・・がいた!? 短編 (5月23日更新) ( No.3 )
日時: 2021/05/23 12:45
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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前回、ハヤテに娘がいた事が発覚した。


前回から数日後、輝夜はある場所の前にいた。
何処って? 白皇の門の前である。

「は〜っ、パパってここで勉強してるんだね〜」

学校が創立記念日でおやすみになり、大人しく家で待っていたのだが、ハヤテに会いたい気持ちと寂しさが勝ってしまい、こうして来ているのである。

「う〜ん。こう言う所って「文化祭などの特別な場合以外、関係者以外立ち入り禁止」なんだけど・・」

悩む事数秒

「いっか。見つからなきゃいいんだし」

結局理性より会いたい気持ち・寂しい気持ちが勝って、侵入する事にした。


                   × ×


それから数分後

「参ったな、迷子になっちゃった」

白皇は慣れていても迷子になる程広いので、初めて来た輝夜は当然の様に迷っていた。
道を聞こうにも「自身が侵入者」っと言う自覚があるので、出来ずにいた。

また更に迷って数分後。

「おい、そこの君」
「(ま、不味い)」

声をかけられ、逃げようか一瞬だけ迷った後

「は、はい。何でしょう」

出来るだけ怪しまれない様に振り向きながら返事した。が

「君はこの学院の生徒じゃないね?関係者でもなさそうだし」
「(ば、ばれてる)」
「ここは特別な場合以外は関係者以外立ち入り禁止だよ」

当然の様に注意され、

「ご、ごめんなさい」

素直に頭を下げた。
すると

「まあ、君は悪い子には見え無さそうだ」

溜息をつきつつも大目に見てくれる様だ。

「で?君は何でここに?」
「あ、えっと。人を探してて」
「誰だい?知ってる人なら案内するよ」

輝夜は少しだけ悩み、

「綾崎ハヤテ、って人です」
「ああ、綾崎の知り合いか。何か用事かな?」
「え、えっと。はい」
「知ってるから、案内するよ。ついておいで」

輝夜は悩んだが、折角の厚意なので甘える事にした。

暫く歩き、ある教室の前に着くと「ちょっと待ってて」と言われ、案内してくれた人は教室に入って行き

「おい、綾崎」
「あ、薫先生。 何か?」
「お前にお客さんだよ」

そう言った薫先生が合図すると

「あ、輝夜。どうしてここに」

輝夜はハヤテを見るなりダッシュでハヤテに抱きつき

「だって、寂しかったんだもん」
「ごめんごめん。でも、学校に来ちゃ駄目じゃないか」

頭を撫でつつ軽く注意し、輝夜は素直に謝った。

当然だが?教室内は静まり返っていた。

「な、なあハヤ太君」
「はい?」

理沙が話しかけてきて、少し間を開けた後

「その子、誰だ?随分親しいように見えるが」
「ああ。この子は」

嫌な予感がしたナギは誤魔化そうとしたが、やっぱり間に合わず

「パパ、この人誰?」

輝夜がハヤテを「パパ」と呼ぶと一瞬の静寂の後

「何〜〜〜〜〜!?」

ハヤテ・輝夜・ナギ・千桜・カユラ以外のクラスメイトは驚きの声を上げた。

「ま、まさか。君の子か?」
「ええ、そうですよ。僕の娘ですよ」

ハヤテの言葉にまた驚きの声が上がり、今度は美希が

「あ、ああ。あれか。 タイムマシンで未来から来たって言う」
「何言ってるんですか。ドラ○もんじゃあるまいし、そんなものある訳無いじゃないですか」
「げ、現代を生きる君の子、なのか?」
「だからそうだって言ってるじゃないですか」

ハヤテの言葉に今度は沈黙が教室内を支配した。
すると

   ガタッ

   タッタッタ

   バタンッ


「??? ど、どうしたんでしょう」
「「やれやれ」」

美希と理沙は後を追った。

少し廊下を走ると先程出て行った人物に追いつき

「ショック、だよな」
「・・・」
「幾ら我々が馬鹿でも、それ位分かるよな」

美希は少し間をおき

「あの子がハヤ太君の子って事は、誰かが「そう言う関係」になってあの子を産んだって事だもんな」
「・・・」

無言を貫く相手に

「「大丈夫か?泉」」
「・・・」

声をかけると泉は泣き出してしまい

「気持ちは分からないでもない。だが」
「急に飛び出したりしたら、心配させるぞ?」

理沙は泉にハンカチを貸し、涙を拭った後

「ありがと、2人とも。もう大丈夫だからさ」

実際そうは見えないのだが、言及するとまた泣いてしまうので、止めておいた。

泉が教室に戻ると

「あ、瀬川さん。大丈夫ですか?」
「あ、うん。トイレに行きたくなっちゃっただけだよ」
「あ、すみません」

ハヤテは察し、直ぐに謝った。


その後、色々と大変だった。
白皇には「綾崎ハヤテファンクラブ」っと言う物が非公式にあり、輝夜の事はあっと言う間に広まってしまった。

当然、関心は「母親探し」であった。
噂は色々駆け巡り、「学院の生徒」だったり、「別の学校の生徒」だったり、「若しくはそれ以外」だったり、更には「誰かが無理やりハヤテとそう言う関係を迫り輝夜を産んだ」っと言う物もあった。

「やれやれ。大騒動だな」
「だな〜」

千桜とカユラはこう言い

「綾崎君のファンがここまでいるとはな」
「何でも、中等部や初等部、先生達にまで噂は広がっているらしい」

更にこう言って呆れと驚きを交えていた。

「で?ヒナは大丈夫か? 泉はショックを受けて早退しちゃったけど」
「あ〜、うん。確かにショックだし、輝夜ちゃんの母親は気になるけど、大丈夫よ」

千桜が心配して声をかけると、多少の無理を含めた笑みでこう言って来た。

「なあナギ。輝夜ちゃんの身の上話、知らないのか?綾崎君が父親って事はほぼ確定だが、母親に関してだ」
「知らんよ。聞いても教えてくれないし」

カユラが聞くと、ナギはハヤテの「強い拒絶の目」を思い出しつつ答えた。

「何も無ければいいが、な。特にあいつは、な」
「ああ」

千桜の言葉にナギは誰の事だか直ぐに分かり、同意した。


                   × ×


それから数日後。

「何だ、輝夜ちゃんまた連れて来たのか?」
「ま、まあ。どうしてもって聞かなくて」

理沙が聞くと、ハヤテは困った様に言い、

「まあ、保健室で大人しくしておくように言っておきますよ」
「うん、大人しくしてる〜」
「まあ、宿直室はあれだからな」

ハヤテも同じ意見なので、保健室なのである。

「それにしても、瀬川さんは大丈夫でしょうか?早退した後、「風邪をひいたから」って来てませんし」
「「あ〜、それはだな〜」」

理沙と美希は呆れつつも少し考え

「大丈夫だろ。あと数日で元気になると思うぞ」
「ああ。だからハヤ太君は見舞いに行かん方が良いぞ」
「え!?」

分かってないハヤテに

「うつしちゃったりしたら、泉は落ち込んじゃうだろ?」
「あの変態になら兎も角、な」
「ああ」

本当は違うのだが、適当な誤魔化しにハヤテは納得していた。


時間を飛ばし、昼食時。

当然だが、輝夜は教室でハヤテと昼食を共にしていた(マリアさんが作ってくれた)。

「うう〜〜〜ん」
「おや?朝風さんは昼食食べないんですか?」
「見りゃ分かるだろ。そんな暇はない。 この宿題を終わらせないと、色々とやばいんだ」

そう言うと、理沙はまた唸り始めた。
すると輝夜が理沙の宿題を覗き込み

「ああ、これはこうすれば、解けるよ」
「え!?」

輝夜は当たり前の様に言い、理沙は確認の為にナギを見ると

「あってるぞ、それで」
「ええ。間違いないわ」

ヒナギクも同意したので、間違いないようだった。

「凄いな。小学生なのに高校生の問題を」
「エヘヘ〜」

得意げな輝夜に

「実は、輝夜はIQ200の天才なんです」
「な!?」

ハヤテが補足すると、ハヤテと輝夜以外は驚き

「IQ200って。あの天才ダヴィンチやアインシュタインを少しとは言え上回る程だぞ」
「す、凄いな」
「僕も父親として鼻が高いですよ」
「もう、パパったら」


                   × ×


それから数日後。

相変わらず白皇内は騒動が起こっていたが、ナギやヒナギクが手を回し、ハヤテや輝夜には影響が出ない様にしていた。

今日は千桜とカユラは三千院家に遊びに来ていた。

「あ〜、お前らな〜」
「フッフ〜ン」
「お前、弱くなったな〜」

ナギを含めてで3人でゲームで対戦しており、今日のナギは不調で連戦連敗だった。

「お前らな〜。某課長も言ってるだろ。「接待ゲームをしろ」って」
「したらしたで怒るじゃないか」
「こういう時は相手の調子に係わらず、全力を出すもんだよ」

千桜とカユラの言葉は正論なので、ナギは黙り込んだ。

「なあナギ、輝夜ちゃんはどうだ?」
「相変わらずだよ。父親のハヤテにベッタリだ」
「「そっか」」

その後は無言でゲームをしていた。
すると

「ナギ、ルカさんが来たわよ」
「え!?ルカが?」

冷や汗が流れるのを感じ、

「ル、ルカはどうしたのだ」
「え!?ハヤテ君を探すって・・・あ!!!」

不味い事に気付き、マリアさんもナギ達も慌てて部屋を出てルカを探しに行った。


                   × ×


一方。

「ハヤテ君はどっこかな〜♪」

鼻歌交じりでルカはハヤテを探していた。

すると

「ハヤテく〜ん」
「うわああ!!ル、ルカさん」

ハヤテを見つけ、当然の様に抱き着いた。

「久々にお休み貰ったから、来ちゃった♪」
「は、はあ」

当たり前の様に抱き着くルカに

「あ、あの。離れてください」
「い・や・だ〜♪」

甘えん坊の子猫の様に甘えてくるルカにハヤテは溜息をついた。

「だってさ、ハヤテ君と私は結婚する事が決まってるし、こうやってても問題ないでしょ」
「だから、違いますって。問題もありますって」
「ええ〜」

ブーブーと頬を膨らませるルカにハヤテはあくまでも冷静に引き剥がした。
しかし、ルカは意地でも甘えてこようとした。
その時

「あ〜っ、何やってるの〜っ」

突然声が聞こえ、驚くルカをよそに輝夜はハヤテに抱きつき、ハヤテをよじ登って抱っこされる形になった。

「ハ、ハヤテ君?この子、誰?」
「ああ。この子は」

説明しようとした時

「パパ、私この人嫌い」

猫の様な威嚇をしつつ、ルカを睨みつつ輝夜が言った。

「え!?え!?パパって」

2人の様子から色々と察しつつ一応聞くと

「この子の名前は輝夜。僕の娘です」
「う、嘘!?」
「嘘言ってどうするんですか。ね〜」

輝夜に同意を求めると、輝夜は相変わらず猫の様に威嚇しつつ同意した。

「ハ、ハヤテ君、娘居たの?」
「ええ、ここに」

ショックで立ち尽くすルカに


「あ〜、遅かったか」
「「「やれやれ」」」

ナギ達が来て、呆れつつ状況を見ていた。


                   × ×


「落ち着いたか?ルカ」
「う、うん」

あの後、認めたくない気持ちが勝って暴走したルカを引き剥がし、何とか宥めた。

「皆はさ、その」
「私達もつい最近だよ、ハヤテに娘がいた事を知ったのは」

ナギが言うと、千桜・カユラ・マリアさんも無言で頷いた。

「ここ何日かハヤテと輝夜の様子を見ていたが、何処からどう見ても「仲の良い親子」にしか見えなかった」
「・・皆も同意見?」

先程同様、千桜・カユラ・マリアさんは無言で頷いた。

「輝夜ちゃんのお母さんって、誰?」
「すまないが、それは知らないんだ。ハヤテに聞いても、教えてくれないし」
「・・そっか」

ルカは俯いて、暫く無言を貫いた後

「・・関係、無いよね」
「お、おい、ルカ。まさかお前」
「ハヤテ君が結婚してようが何だろうが、私は諦めない。奪って見せる」

当たり前の様に言うルカにルカ以外の4人は溜息をついた。


それから数日後。

相変わらず 「ルカがハヤテに抱きつこうとし、輝夜が猫の様に威嚇して阻止する」 っと言う光景が繰り広げられていた。

そんな光景を見つつ、どうしてもナギ達は気になり

「なあハヤテ、我々はどうしても気になってるんだ」
「何を、ですか?」
「輝夜ちゃんの事だよ」

ナギが言うと、ハヤテと輝夜の様子が明らかに変わった。

「お前にとっては、触れてほしくない事だって、十分に分かってるつもりだ。だが、知りたいんだ」
「頼むよ。後で土下座位、幾らでもするからさ」

ナギと千桜の言葉にハヤテも輝夜も黙り込んだ。

そして、怖い程の数分の沈黙の末

「良いよ、パパ」
「か、輝夜!?」
「何時までも隠しているのは、フェアじゃないよ。だから、話していいよ」

ハヤテは暫く考え込み

「分かりました。お話しします」


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以上です。

次回は続きです。

では。
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Re: ハヤテに・・・がいた!? 短編 (6月13日更新) ( No.4 )
日時: 2021/06/13 12:45
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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前回、ナギ達は気になっている事を聞き、ハヤテ達は話してくれる事になった。


ハヤテは輝夜の顔色や、ナギ達の様子を窺いつつ

「実は、僕と輝夜は本当の親子じゃないんです」
「「「「え!?」」」」
「だから、私達が勝手に「親子だ」って言いあってるだけって事」

輝夜の補足にナギ達は益々首を傾げた。

「私の本当の名前は「山口輝夜」。綾崎姓は偽名だよ」

驚くナギ達をしり目に、

「実は、輝夜は実の両親からネグレクトを受けていたんです。食事等の生きる為の最低限の干渉は受けていましたが」
「「「「な!?」」」
「・・・」

驚くナギ達、顔色が多少変わった輝夜を気にしつつ、ハヤテは語りだした。


                   × ×


時は遡り、7年前。

「はあ」

輝夜はブランコに座りつつ溜息をついていた。
そして仲良さそうに遊ぶ親子を羨ましそうに眺めていた。

「・・・」

泣きそうになるのを堪えつつ、地面に視線を移した。

輝夜は生まれつき頭が良く、「自身がネグレクトを受けている事」そして「両親は自分に一切興味が無い事」を理解していた。

実際、夜遅めに帰っても何も言われず、両親は食事を出すとさっさと自室に引き上げてしまうのである。

「寂しいな。私に居場所なんてあるのかな」

頭が良いせいで、弱冠3歳にして死を覚悟する程追い込まれつつあった。

すると

「ね、ねえ君」
「ん!?」

輝夜が顔をあげると、少し年上の男の子が居た。

「ああ、ごめんなさい。ブランコ使うんですね」
「そ、そうじゃなくて」

謝りつつ輝夜が降りると、男の子は止めた。

「何か、寂しそうだったからさ。悪いかなって思いつつも声をかけたんだ」
「・・・」

輝夜はただただ驚いていた。
今迄、自分にこんな風に優しく声をかけてくれる人が居なかったからだ。

「ど、どうして」
「う〜ん。意味は無いかな。 敢えて言うなら、「寂しそうで気になったから」なんだよね」

目の前の男の子の優しい笑顔と優しい言葉に輝夜は泣き始め、

「え!?え!?」
「ごめん。嬉し涙だよ」

輝夜の言葉に男の子は頭を掻きつつ輝夜の頭を撫でた。

少しして輝夜も落ち着き

「ありがと」
「いえいえ」

現在、2人はベンチに座っています。

「あ、そうだ。私、山口輝夜」
「僕は綾崎ハヤテだよ」

お互いに忘れていた自己紹介をしつつ

「それよりさ」
「何で私がこんな所にいたのか、でしょ?」
「え!?あ、うん」

言おうとした事を言い当てられ、ハヤテは驚きつつも同意した。
輝夜は少し悩みつつも、ハヤテの顔を見ていると不思議と「この人になら話しても良い」っと思え

「実はね」

そう前置きし、全てを話し始めた。

「自分がネグレクトを受けている事」 「何をしても何も言われない事」 「そのせいで寂しい思いをしている事」 「死ぬ事も考えている事」

輝夜が話し終えると、ハヤテは驚きで黙り込んだ後

「輝夜ちゃんは、どうしたいの?」
「え!?」
「ご両親からの愛情、欲しいの?」

ハヤテの言葉に驚きつつも少し考え

「欲しいよ。でも・・・」

あの親からじゃとてもどころか絶対に望めない為、言葉につまっていた。
すると

「じゃあ、僕が輝夜のパパになる」
「え!?」
「年齢差があまり無いけど、この際関係ないよ。輝夜が親の愛情が欲しいなら、僕があげるよ」

ハヤテの言葉に驚きで言葉を失う輝夜に

「だ、駄目かな?」
「ううん。よろしくね、パパ」

輝夜が呼ぶと、ハヤテは輝夜の頭を撫でた。


                   × ×


それから数日後。

ハヤテと輝夜は出会った公園で毎日話していた。
そして、ハヤテは自身の身の上話をしてくれた。

「親がどうしようもないクズ人間である事」 「兄は居るが滅多に帰って来ない事」 「輝夜に話しかけたのは自分と似た匂いを感じ取ったからだという事」

「一緒に暮らしたいけど、無理なんだ。僕の親が輝夜に何するか分かんないから」
「うん、我慢する。でも、何時の日か一緒に暮らそ。待ってるから」
「輝夜」

ハヤテは最大級の警戒をし、兄のイクサには「訳あって娘が出来た事」を話したが、両親にはばれないようにしていた。

幸い、ハヤテのクズな両親にばれる事無く輝夜は成長し、幼稚園に入る年になった。

入園した際、当然?だが「やまぐちかぐやさん」っと呼ばれたが、我慢した。
しかし、ネームプレートはしっかりと「あやさきかぐや」っと直しておいた。

当たり前だが、先生に注意されたが「こっちが良いの」っと、意地でも直そうとしなかった。

ハヤテも気にしたが、輝夜の意思を尊重し、言及等はしなかった。

「そっか。今日はそんな事が」
「うん。楽しかったよ」

ハヤテと輝夜は毎日公園で会い、話していた。っと言っても、何気ない世間話だったが、2人からすればとても貴重で楽しい時間だった。

「輝夜、僕と会うのは良いけど、ちゃんと友達とも遊びなよ」
「うん、分かってる。でも、パパとの時間を大事にしたいからさ」
「輝夜」

もう既に親バカになっているハヤテは娘にこう言われては言い返せないのである。
因みに、もう既にこの時のハヤテは「輝夜が生まれつき天才である事」を知っています。

「と、兎も角。友達も大事にね」
「うん」


                   × ×


それから数年後、今度は輝夜が小学校入学になった。
当然だが、山口輝夜名義での入学だった

しかし

「山口輝夜さん」
「先生、私は綾崎輝夜です。間違えないでください」
「え!?」

担任の先生は出席を取った際、輝夜に訂正され、驚きつつも名簿を見たが「山口輝夜」で間違いなかった。

「あ、あれ?でも」
「先生」

輝夜に呼ばれ、担任の先生は近付き

「ちゃんと呼んでくれないと、「教育委員会」って所に通報しちゃいますよ。「生徒が嫌がっている事を平気でする先生が居ます」って」
「な!?」

耳打ちされ、驚いていた。
そして、入学前に校長先生に「IQ200の天才児が入学してくる」っと輝夜の事を教えて貰っていたのを思い出した。

「で、先生?」
「え、えっと。     綾崎輝夜さん」
「はい♪」

冷や汗を流しつつ望む通りに呼んだ。



そして、運命の日。

「え!?パパの両親に?」
「うん。借金を押し付けられそうになってね」

そう、今日は運命のクリスマスイブの翌日(つまりクリスマスの日)であり、昨夜あった事を聞かされていた。

「だ、大丈夫だったの?」
「まあね。あらかじめ読んでいたから、色んな手を打っておいたから僕の方は平気だよ。まあ、あの両親は今頃死んで地獄に落ちてるだろうけどね」

父・ハヤテの毒に輝夜は一ミリも驚かず、寧ろハヤテのクズな両親が死んで喜んでいる自分が居た。

「それでね、僕の事を執事として雇ってくれた人がいて、その人に使える事になったんだ」
「へ〜」
「この人だよ」

ナギの写真を見せ、三千院家の住所と連絡先も一応教えておいた。

「輝夜には申し訳ないけど、これから色々と忙しくなっちゃうから、今迄みたいに会え無くなっちゃうんだよね」
「そ、そんな」

ハヤテの言葉に輝夜は涙を流し始めた。

「泣かないでよ。頻度が下がるだけで、ちゃんと会えるんだからさ。それに、色んな事が落ち着いたら、今度こそ一緒に暮らそうね」
「うん」

頭を撫でられつつ言われ、輝夜は納得した。


ハヤテはナギの執事になった後も定期的に輝夜に会っていた。

しかし、遺産相続のゴタゴタが勃発し、輝夜に連絡すら取れない日々が続いてしまった。


そして、第一話の冒頭に繋がるのである。


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  オリキャラ


 山口輝夜(やまぐち かぐや)

性別 女
年齢 10歳
身長 138cm
体重 内緒
誕生日 7月7日
家族 父、母、義父・ハヤテ
好きな物・事 ハヤテ、勉強
嫌いな物・事 実の両親、ルカ

 ハヤテの義理の娘。普段は綾崎姓を名乗ってるが、戸籍上は山口姓のままである。
 親の愛情をくれたハヤテの事が大好きで、ハヤテの前だと甘えん坊になる。
 頭も学校の成績もよく、性格も良い為友達も結構いる(因みに、密かにモテている)

 髪の色と瞳の色はハヤテと同じで、見た目もどことなくハヤテに似ている(とはいえ血縁はいっさいない)。
 ナギ達が「娘だ」っと言われ、割と素直に受け入れたのはそう言う理由がある。


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以上です。

次回は続きです。

では。
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Re: ハヤテに・・・がいた!? 短編 (6月27日更新) ( No.5 )
日時: 2021/06/27 12:38
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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前回、輝夜ちゃんの過去話を聞いたナギ達。


「そう、だったのか」
「ええ」

話が終わると、少し暗い雰囲気になっていた。

「そりゃ、触れられたくないわな。私が同じ立場だったら、言いたくないし」

ナギの言葉にマリアさんも千桜もルカも頷いていた。

「でも、「血縁や戸籍上は」っと言うのは関係ないですよ。僕達は親子。それは誰にも変えられない事実ですから」
「そうだよ。私のパパはパパだけ。 あんなの、親じゃないよ」

本当の親子の様に抱きしめあうハヤテと輝夜にナギ達は自然と笑顔になった。

すると

「ねえ、輝夜ちゃん」
「な、何」

ルカに呼ばれ、若干怒り込めて返事をすると

「私の事は「ママ」と呼びなさい」
「「「「「はあ!?」」」」」

ルカの突然の言葉にルカ以外は間の抜けた声を出した。

「だって、ハヤテ君がパパなんでしょ? って事は、ハヤテ君の奥さんに決まっている私は輝夜ちゃんから見れば「ママ」って訳だ。だから」
「絶対に嫌だ!!!」

解説中、輝夜はかなり強めに言った。

「あんたなんか、ママじゃない。 あんなのと比べればマシだけど、それでもママじゃない」
「照れなくていいって」
「照れてない!!!本心だ!!!」

猫の様に威嚇する輝夜をしり目に、ルカはお気楽だった。

「やれやれ。ルカは相変わらずだな」
「だよな〜」

ナギの言葉に千桜は同調し、

「なあナギ、あの同人誌対決、やっぱり何か賭けた方が良かったんじゃないか?」
「いや、それはそれ、これはこれだぞ」

原作同様、ナギとルカは同人誌対決を行った。っとはいえ、「何かを賭ける」っと言った事はしなかった。
勝負は「疑う余地も無い程、誰がどう見ても、引き分けだった」である。

それ以来ルカは積極的にハヤテに迫っているのである。

「まあ、輝夜ちゃんとルカが仲良くなるのは、無理そうだな」
「だな」

ナギと千桜は同意見で、輝夜とルカのやり取りを眺めていた。


時間を飛ばし、夜。

今日も今日とでハヤテと輝夜は一緒に入浴していた。

「う〜ん。パパのシャンプーは何時でも気持ちいいね」
「そう?ありがと」

基本的に、輝夜のシャンプーはハヤテが行い、輝夜はハヤテの背中を流しているのである。

そんな何時も通りだったのだが、突然風呂場のドアが開き、ハヤテも輝夜も驚いてドアの方を見た。
すると

「私も仲間に入れて〜」

ルカが裸で(風呂場なので当然だが)、バスタオル等で隠す事無く入って来た。

「な、何してるの!!!」
「何って一緒に入浴だよ」

当たり前の様に言うルカに

「何で一緒に入るのかって事!! 私とパパは親子だから特に不思議は無いけど、あんたは違うでしょ!!」
「だ・か・ら、私とハヤテ君は結婚する事が決まってるの。つまり、家族なんだから一緒に入浴は特に変な事じゃないでしょ。混浴禁止じゃないし」
「決まって無いっての!!」

やっぱり猫の様に威嚇する輝夜をしり目に、ルカは混浴を止めるつもりは無い様だ。

因みに、ハヤテは入って来たのがルカだと分かった瞬間に急いで目を逸らしました。


そして

「な、何であんたまで入ってるのよ!!」
「え〜。別にいいじゃん」

ハヤテ、輝夜、ルカは同じベッドに入っていた。

「家族なんだから、一緒になるのも当たり前でしょ」
「だから〜」

怒り狂う輝夜にハヤテは

「ルカさん、僕達は結婚してませんし、そうだとも決まって無いので、一緒に寝るのはちょっと」
「え〜。娘とは寝るのに妻とは寝ない主義なの?」

不満そうに言うルカに

「妻じゃないですって。それに、アイドルちゃんがこんな事してるってばれたら」
「気にしない気にしない」

結局ルカは出て行かず、3人で寝る羽目になった。


                   × ×


それから数日後。

「何か、雰囲気が違いますね」

何時もの様に登校すると、ハヤテは白皇内の雰囲気が変わっている事に気付いた。

輝夜が白皇を訪れて以来、異様な雰囲気に包まれ続けていたのが、今日はそれが無くなっていた。

「ああ、それか。お前達には悪いと思ったが、輝夜ちゃんの事を広めておいたんだ」
「え!?」

ナギの言葉にハヤテが驚いていると

「大丈夫だよ。本当の事は広めてないよ」
「ああ。ナギが広めたのは「親戚の子が身寄りが亡くなってしまい、養子として引き取った」ってだけだよ」
「そ、そうですか」

流石にネグレクトという真実が広まるのはハヤテにしても輝夜にしても色々と不味いので、安心していた。

「勝手にこんな事をしたのは悪いと思ってる。1発位なら甘んじて受けるよ。でもな、輝夜ちゃんの事をある程度ぼやかしてとは言え、広める必要があったからなんだよ」

ナギの言葉にはハヤテは溜息をつきつつも

「怒ってませんよ。お嬢様にはお嬢様の考えがあっての事だったんでしょうし」
「・・まあな」

因みに、ナギが今回の事をしたのは、白皇内に広まりつつあった暴動を治める為である。

以前から起こっていた母親探しは「騒動」から「暴動」に変わりつつあり、中には「ハヤテに無理やり関係を迫り、子供を産んだ母親を抹殺すべし」っと言う過激派まで出始めたからだ。

それは生徒会長のヒナギクをもってしても収められなかった程である。

っとは言え、ハヤテや輝夜はそんな事を知らないのが幸いで、ナギやヒナギクが尽力したおかげで2人の耳に入らなかった為である。


教室に着くと以前の様なピリピリとした雰囲気はやはり消えており

「あ、瀬川さん。元気になったんですね」
「ハヤ太君、おはよ。 まあね」

泉は輝夜の事を知って以来休みがちになり、来ても以前のような笑顔は無かった。 しかし、今日は以前のような明るい笑顔だった。

「いや〜、良かったな〜って」
「へ!?何がですか?」
「はわ//////////////////////////////////き、気にしないで///////////////////////////」
「は、はあ」

何が良かったのか、分かりますよね?


時間を飛ばし、昼。

「な、何か。以前とは違う雰囲気が白皇を包んでいる気がするんですが」
「(やっぱこうなったか)」

ハヤテの言葉にナギはこう思った。

輝夜ちゃんの事を広めた時、ナギは「こうなるだろうな」っと言う予測があったが、それが見事に的中した形だ。

「まあ、気にするな」
「そうだぞ。君には何も関係ない事だからな」
「は、はあ」

ナギと千桜の言葉に、ハヤテは納得出来ないが、言われた通りにする事にした。


                   × ×


数日後

何時も通り輝夜がハヤテに甘えていると

「なあ、ちょっといいか?」
「ん!?なあに」

ハヤテへの甘えタイムを邪魔された事で多少は不満そうだったが、それは口にせず

「お前達、本当の親子になりたくはないか?」
「「え!?」」

ナギの言葉に2人が驚いていると

「要するにだ」
「私とパパが、「特別養子縁組」をするって事?」
「そう言う事だ」

輝夜の言葉にナギが同意すると

「でも、それって難しいんじゃ」
「確かにな。でもな、三千院家の力を使えば、多少の無理は通せる」

ナギはそう言い、2人の顔色を窺いつつ

「お前達を見てて、真実を知って、何とか出来ないかと動いてみたんだ。まあ、確かに大変だが、何とか出来る事が分かったから、こうやって聞いてるんだ」

ナギの言葉に輝夜は目を輝かせていた。

「で、どうなんだ?特別養子縁組をすれば、お前達は本当の親子になれる。形だけのつまらない関係じゃなくてな」

ナギの言葉に綾崎親子はアイコンタクトをしてから。

「是非、お願いします」
「あんなのと縁を切れるなら、パパと本当の親子になれるなら、是非にお願い」

ナギは2人の目を見てから

「心得たよ。 ただ、数日は待ってくれ。幾等三千院家の力を使うと言っても、数日はかかる」

ナギの言葉に輝夜は残念そうな顔になりつつも

「ま、我慢するよ」
「輝夜、しょうがないでしょ。すみません、お嬢様」
「気にするな。じゃあな」

ナギが部屋を出て行くと、輝夜は甘えタイムを再開し

「やっと、パパと本当の親子になれるんだね」
「そうだね。感謝しないとね」


                   × ×


それから数日後。

「ハヤテく〜ん」
「またですか」

輝夜が友達と遊ぶ為に出かけており、ルカはその隙にハヤテに甘えていた。

「作者さんが言った通り邪魔者が居ないし、別にいいじゃん」
「良くないですよ。ほら、離れて」
「ム〜」

不満そうにしつつ、ルカは何とかハヤテに抱きつこうと抵抗していた。

「やれやれ。相変わらずだな」
「ですね。ルカさんは本当にハヤテ君大好きなんですね」

ナギとマリアさんは微笑ましいやら呆れるやらの声色で話していた。

「でも、ハヤテ君はどう思ってるんでしょうね」
「さあな」


そして翌日。

「なあハヤテ」
「はい?何ですか?」

午後の寛ぎタイム中ナギは話し掛けた。

「正直、ルカにあんな風に真っ直ぐに気持ちを向けられて、どう思ってるんだ?」
「へ!?」

ナギは少しだけ間をおき

「ルカは、大きなコンサート会場をいっぱいに出来る程の大人気アイドルだ。おまけに性格的にも問題が無い。寧ろ、相当いい奴だ」

ナギは紅茶を1口飲み

「友達だからってのを除いても、あいつは珍しい「見た目も中身も良い人」だ。 普通はそんな人に好かれたら、嬉しいだろ? 既婚者、若しくは恋人がいるって場合を除けば恋人にならないのが可笑しい位にな」

ナギの言葉にハヤテはこれと言ったリアクションを取らなかった。

「お前の嘘偽りの無い正直な気持ちを知りたい。教えてくれ」
「そ、それは」
「・・作者の別作品で、結婚直前まで行ったからもういいってか?」
「・・それは触れちゃ駄目ですよ」

ハヤテは呆れツッコミをしつつ

「正直、結婚とか交際とかって、全く考えてないんですよね。興味無いって訳じゃ無いんですか」
「・・そうか」

ハヤテの言葉にナギは少し考え

「・・まさか、輝夜ちゃんがいるから、じゃないよな?」
「え!?」
「お前にとってあの子は娘だ。娘がいるから、結婚や交際を考えてないっていんじゃないだろうな?」

ナギの強めの言葉に

「それは違うと、断言させてください。子供が居ても結婚する人は普通にいます。輝夜は関係ないですよ。とっても大事な娘ですけどね」
「それは良かった」

「・・・」


その日の夜。
ルカは泊りがけの仕事の為、今日は乱入して来なかった。

「ねえパパ」
「ん!?何だい」

輝夜は少し間をおいてから

「私はね、パパが結婚しても、良いと思ってるよ。素直に祝福するよ」
「え!?」
「まあ、あの人だけは、断固として阻止するけどね」
「あの人?   ああ、ルカさんか」

少し考え、輝夜が言っている人が分かった。

「パパの事は大好きだよ。でも、あの人じゃない限りはパパが選んだ人なら直ぐに「ママ」って呼べるからね」
「そっか」

寝息を立て始めた娘にハヤテは笑みを浮かべ自分も目を閉じた。


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以上です。

次回は続きです。

では。
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Re: ハヤテに・・・がいた!? 短編 (6月27日更新) ( No.6 )
日時: 2021/07/10 22:46
名前: どうふん


masaさんへ

う・・・ん、輝夜ちゃんはハヤテの実子ではなかったのか・・・、ってそりゃそうでしょ。周囲が驚いている方が不思議です。

それにしてもルカは相変わらずですね。masaさんの他の作品からそのまま飛び出してきたような。
一方のハヤテも満更でもなさそうな・・・結局流されているわけですし。まあ輝夜ちゃんにしてもそのあたり気になっているから拒絶反応を示しているんでしょうね。

ところでこの三人、どういう順番で寝たんでしょうね。
ハヤテを取り合って両手に花、のようでもあり、輝夜ちゃんがハヤテとルカの間に割り込みそうな気も。

masaさん、ご無沙汰してます。
当方、すっかり筆は遠くなりましたが、たまにふらりと立ち寄りしてます。


                                    どうふん

 
この作者は、誤字脱字の連絡を歓迎しています。連絡は→[チェック]/修正は→[メンテ]
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Re: ハヤテに・・・がいた!? 短編 (6月27日更新) ( No.7 )
日時: 2021/07/11 13:25
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの更新です。


 ●どうふん さん

 輝夜「感想ありがとうございます〜♪」

 >>う・・・ん、輝夜ちゃんはハヤテの実子ではなかったのか・・・、ってそりゃそうでしょ。周囲が驚いている方が不思議です。

 それに関しては、輝夜ちゃんのプロフィールにも書いてありますが、「何処となくハヤテに似ている」っと言うのがあるので、皆素直に信じたんですよ。 なので驚くのは無理はないんです。


 >>それにしてもルカは相変わらずですね。masaさんの他の作品からそのまま飛び出してきたような。

 まあ、ルカに関してはその辺は変えなくていいかな。って言うのがあったので。


 >>一方のハヤテも満更でもなさそうな・・・結局流されているわけですし。まあ輝夜ちゃんにしてもそのあたり気になっているから拒絶反応を示しているんでしょうね。

 ナギ「ハヤテの性格を考えると、強く拒否とか出来んからだろ」
 千桜「まあ、それが彼の良い所であり悪い所である。何だがな」

 輝夜が拒絶反応を見せるのは、別にそう言う理由は無いんですね。 輝夜もルカも猫っぽいので、ルカは兎も角輝夜は嫌ってだけなんです。


 >>ところでこの三人、どういう順番で寝たんでしょうね。
  ハヤテを取り合って両手に花、のようでもあり、輝夜ちゃんがハヤテとルカの間に割り込みそうな気も。

 輝夜ちゃんが真ん中で、両隣にハヤテとルカがいるという並びです。 所謂「川の字」って奴ですね。


 >>masaさん、ご無沙汰してます。
  当方、すっかり筆は遠くなりましたが、たまにふらりと立ち寄りしてます。

 感想をいただけて、本当に感謝しています。とても励みになります。


 感想ありがとうです〜♪

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Re: ハヤテに・・・がいた!? 短編 (7月11日更新) ( No.8 )
日時: 2021/07/11 14:17
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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前回、輝夜ちゃんと色々あったナギ達。


それから数日後。

輝夜がハヤテの膝枕で甘えていると

「2人とも、ちょっといいか?」
「何でしょう?」

甘えタイムを邪魔されて輝夜は膨れっ面になったが、ナギは敢えて無視し

「悪いが、これを書いてくれ」
「「ん!?」」

ナギが差し出した紙を見ると「特別養子縁組」の書類だった。

「あ、手続とかもう済んだんだ」
「まあな。後は2人の直筆と拇印さえあれば役所で認めて貰える」

ハヤテはナギが用意してくれたボールペンで自分の名前を書き、ナギが用意してくれた朱肉で拇印を押し、輝夜に渡した。

渡された輝夜が見ると

「あれ?これって」

もう既に実の両親の名前と拇印が押されていた。

「ああ、見たとおりだよ」
「「???」」

突然怒りだしたナギにハヤテも輝夜も首を傾げた。
それを察し

「話には聞いていたが、輝夜の親は酷いもんだな。 輝夜の前で言いたかないが、殺人が罪に問われない場合、私はあいつらを殺してたよ」
「え!?」

ナギの強烈な毒に驚いていると、ナギは語りだした。

「手続きの関係上、今現在の輝夜の両親に会う必要があったから、会いに行ったんだ。 私の訪問を不思議がっていたが、理由を話すとこれ以上ない程の「興味ない・無関心」っと言った表情になった。書類を渡すとさっさと必要事項を記入したよ。表情を一切変えずにな」

そう言うと、一旦間をおき

「普通、自分達の子供が他の人間の子になる。つまり、自分達とは他人になるって言われたら、嫌だろ? でも、あいつらはそんな事が無かった。多少は金が必要になるかもと思って用意して行ったんだが、あいつらは「面倒な事はさっさと済ませてくれ。輝夜が他人になろうが何だろうが関係ない」とかぬかしたんだぞ!!」

ナギは怒りでテーブルを叩いた。

「念のために私が「娘が何日も帰って来て無い事をどう思うんだ」って聞いたら、「そんなの興味ない。最低限の干渉は殺せば捕まるからだ。それ以外にはないよ」だとよ!!!!怒りを抑えるに必死だったぞ、私は!!!」

またテーブルを叩き、ナギは

「兎も角。輝夜とハヤテが会えてよかったよ。 あいつらとは1秒でも早く縁を切れ。それが最善だ」

ナギの毒に輝夜は表情一つ変えずに必要事項を記入し

「出来たよ」
「ああ。悪かったな、変な話聞かせて」

ナギは頭を下げると、書類を受け取って部屋を出て行こうとした。
その直前。

「ああ、そうだ。輝夜、お前の私物は全部こっちに運んであるからな。荷解きは自分でしてくれ」

そう言うと、ナギは部屋を出て行った。


少しすると輝夜は再びハヤテに甘えだした。

「これでパパと本当の親子になれたんだね」
「そうだね」

その後、書類は何の問題も無く受理され、輝夜は正真正銘「綾崎輝夜」っとなり、戸籍上もハヤテと親子になった。

その日の夜。

「パパ〜♪」
「どうしたの?今日は何時も以上に甘えん坊だね」
「だって〜♪」

何となくで分かるのだが、敢えて言葉を待った。

「やっとパパと本当の親子になれたんだもん。甘えたくもなるよ」
「だよね〜」

輝夜の頭を撫でつつハヤテは同意し

「パパ〜♪」

甘えん坊の娘の好きにさせてあげる事にした。


                   × ×


それから数日後。

輝夜が学校の宿題をし、ハヤテが見守っていると

「2人に相談があるんだが、良いか?」
「ん!?」

宿題を中断し、ナギを見ると

「2人は漸く本当の親子になれただろ?それを祝してパーティーを開こうと思ってるんだが、どうだ?」
「え!?でも」
「大丈夫だよ」

不安そうな声色のハヤテに

「パーティーと言っても、小規模なもんだよ。アパートの皆を招待して、軽く祝う程度だ」
「「ああ」」
「2人の念願だった「本当の親子になる」は果たされたわけだろ?それを祝わないのはどうなのかなって、思ってたんだよ。特別養子縁組の書類が受理された後からずっとな」

ナギの慈愛に満ちた顔に綾崎親子は

「では、お言葉に甘えて」
「うん。あまり大きいのは嫌だけどね」
「心得た」

そう言うと、ナギは直ぐ後ろに待機していたマリアさんに一言二言話し、一緒に出て行った。

「ナギさん、優しいね」
「まあね。感謝しかないよ」

それから数日後。

「え〜、では。 ハヤテと輝夜が本当の親子になったのを祝って  カンパ〜イ」

ナギの号令に参加者(ハヤテ、輝夜、マリアさん、ヒナギク、千桜、カユラ、ルカ)はグラスを掲げた。

「いやはや、めでたいもんだ」
「ああ。あれだけ仲が良い2人が戸籍上は他人だなんて、おかしいもんな」

千桜、カユラの言葉に全員頷き

「何はともあれ、おめでとうね」
「おめでとうございます」

ヒナギク、マリアさんは素直に祝福していた。

「皆ありがと。すっごく嬉しい」

輝夜の笑顔に皆もつられて笑顔になった。

・・・が

「って事で、私の事はママと呼びなさい」

ルカの一言で輝夜の顔が凍り付いた。

「ハヤテ君と本当の親子なったのなら、私とも親子。だから」
「あんたなんか、死んでもそんな風に呼ばない」
「コラ。ママをあんた何て呼ぶんじゃありません」
「誰がママか!!!」

猫の喧嘩の様に激しく睨み合う2人に

「まあまあ。折角のおめでたい席に、そう言うのは止めようぜ。な、ルカ」
「ム〜」

千桜に宥められ、ルカは渋々喧嘩を止めた。

その後は特に何も無く、遅くなったので一同は三千院家に泊まる事になった。


「ふふっ♪楽しかった♪」

寝る直前になっても、輝夜はテンション高めだった。

「それは良かった」
「こういう事してもらえると、パパと本当に親子になれたんだって、改めて実感するよ」
「僕もだよ」

寝息を立て始めた娘にハヤテは笑顔になり

「お休み、輝夜」


                   × ×


それから数日後。

今日は休日の為、朝からのんびりしていた。
すると

「なあ輝夜。ハヤテとデートしたくないか?」
「へ!?」

ハヤテが仕事で外出しており、宿題等も無いのでだらけ気味だった輝夜にナギがいきなり切り出した。

「デートだよ。どうなんだ?」
「そりゃ、したいけど」
「なら、これやるよ」

そう言うと、ナギは遊園地のチケットを手渡した。

「え!?これって」
「お前達が本当の親子になってから、出かけられてないだろ?だから、手に入れたんだ」
「ナギさん」

ナギの優しさに輝夜は感動していた。

「気にする必要は無いさ。だって」
「ノブレスオブリージュ、だね」
「そう言う事」

話が終わると丁度ハヤテが帰って来たので、輝夜はすっ飛んで行った。

「さて。どうやってルカを足止めするか、だな」
「ええ。ルカさんは明日お休みのはずですし」
「だよな〜」


翌日。

「今日は随分ご機嫌だね」
「まあね〜」

輝夜は鼻歌も飛び出しており、楽しそうだった。

「さ、今日はいっぱいデートしようね」
「うん♪」

ナギが手配してくれたのは一日フリーパスで、お金の心配をする事無く色々な乗り物に乗れた。

結構堪能し、休憩していると

「あ、輝夜」
「あ。奇遇だね」

女の子2人が輝夜に話しかけて来た。

「2人はどうしたの?」
「パパやママと来てるんだ」
「お休みだからって、連れて来てくれたんだ」

友人2人と楽しそうに話す娘に、ハヤテは笑顔で見守っていた。

「輝夜はどうしたの?」
「私はデートだよ」
「「え!?」」

そう言うお年頃なのもあってか、友人2人は驚いていた。  が

「パパとデート。別にいいでしょ」
「「あ、パパと、ね」」

安心するやら、何とやらの2人に

「この人がパパだよ」
「「あ、この人が」」

輝夜がハヤテを紹介し、友人2人はハヤテに自己紹介した。

「初めまして、輝夜のパパだよ。よろしくね」
「「あ、はい////////////////////」」
「これからも輝夜と仲良くしてね」
「「あ、はい//////////////////////////勿論///////////////////////」」

ハヤテの必殺キラースマイルに友人2人は顔を赤らめていた。
丁度そのタイミングで友人2人は親に呼ばれ、行ってしまった。

「ん!?どうしたの、輝夜」
「何でも無いよ」

娘の雰囲気が少し変わった事に気付きつつも、理由までは気付けなかった。

因みに、この2人にとって初恋だったりします。

その後は特に何も無く、デートは終了した。


まあ、ルカが拗ねて何時も以上にハヤテに迫り、輝夜と猫の様に喧嘩したのは言うまでもないが。


                   × ×


それから数日後。

「そう言えばさ。輝夜には将来の夢ってあるの?」
「う〜ん」

何時もの様に膝枕で甘えてくる輝夜に聞くと、少し考えた末

「今のところは無いかな〜」
「そっか。まあ、焦る必要は無いけど、決めた方が良いと思ったからさ」
「まあ、今のところはパパとずっと一緒かな」

娘の言葉にハヤテは笑みをこぼした。

すると輝夜は先日のデートでの事を思い出し

「パパはさ、私に好きな人が出来たり、ボーイフレンドが出来たら、どう思う?」
「え!?」
「どうなのさ」

ハヤテは暫く考え、

「そ、それは」
「ん!?」
「い、嫌かも。勿論輝夜の意思は尊重するけどさ」

若干不機嫌気味になっているハヤテに輝夜は安心し

「まあ、今のところはパパ以外にはいないから安心して」
「そ、そう」

そう言いつつもハヤテは

「でもさ。父親というのは、娘に好きな人や恋人が出来たり、結婚したりって言うのは複雑な物なんだよね」
「普通はそうだよね〜」

輝夜の言葉にハヤテは娘の将来のビジョンを妄想しているのか、やっぱり不機嫌気味だった。


そしてその夜。

「パパ、今日はずっと様子がおかしいね」
「だ、だって輝夜が」

父の様子が変わった理由は分かり切っているので

「大丈夫だって。仮に「そう言う人」が出来てもずっと先だよ。今はパパだけだって」
「そう。ありがと」

暫くすると寝息を立て始めた娘の寝顔を見て

「(輝夜、絶対に幸せにするからね)」

自身や輝夜の境遇も鑑みて、ハヤテはそう決意を新たにしていた。


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以上です。

次回は最終回です。

では。
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Re: ハヤテに・・・がいた!? 短編 (7月25日更新) ( No.9 )
日時: 2021/07/25 12:45
名前: masa

こんにちはmasaです。

今回で最終回です。

では本編どうぞ。
-------------------------------------------------------------------------------------

前回より時間は大きく飛び。


「綾崎さん、本当に綺麗だよな」
「ああ。まさしく「輝夜姫」だよな」

輝夜は小中は普通の公立に進み、高校は父の母校である白皇へと進んだ。
そして、東大をトップの成績で卒業し、大手企業に就職していた。

大人になった輝夜は昔話の輝夜姫にあったように美しく成長し、無理難題を出す様な事は無く内面も美しかった。

当然、冒頭にあった様にモテており、輝夜を狙う男性諸君は多いのである。

「でもさ、綾崎さんにはあの噂があるよな」
「ああ。本当だったら、残念だよな。俺、本気で狙ってるのに」

輝夜が勤めてる会社だけでなく、取引のある会社にも広まっている噂、それは・・・


「ん〜♪パパ〜♪」
「やれやれ」

自身の膝枕で甘える愛娘にハヤテは溜息をつきつつも頭を撫でて上げ、

「輝夜は大人になっても変わんないね」
「ん〜!?」

子猫の様に甘えつつ

「だって〜、変わる必要は無いでしょ〜」
「やれやれ」

輝夜には反抗期など無く、「反抗期?何それ美味しい物?」っと言える程甘えっぱなしだった。

「輝夜の会社の人達はさ、こんな姿を見たら」
「平気じゃない?私が大のパパっ娘だって、噂になりまくってるし」

そう、噂と言うのは「綾崎輝夜は未だに父親にベッタリである」っと言う物だ。
事実だけに輝夜は一切否定して来なかった。

「まあ、いいか。大人になっても甘えられるって、嫌でも何でもないし」
「パ〜パ♪」


そして夜。

「あのさあ、輝夜」
「ん〜!?」
「何時まで一緒なの?何回も聞いてるけどさ」

ハヤテと輝夜は未だに一緒に入浴しており、当然の様に輝夜はハヤテに密着していた。

「前に言ったでしょ? 私がナイスバディの大人になっても一緒だって」
「はあ」

輝夜はアテネに僅かに負けてはいるが、十分にスタイルが良く、幾ら娘とは言え、ハヤテは困っていた。

「まあまあいいじゃん。気にしない気にしない」
「全く」

そして、当然ながら

「パパ〜♪」
「・・寝る時位は離れなさい」
「嫌だ〜♪」

寝るのも一緒である。
これも、子供の頃から全く変わっていないのである。

「(やれやれ。輝夜は良い意味でも悪い意味でも変わらなかったか)」


                   × ×


そして数日後。

「ハヤテく〜ん♪」
「・・またですか?」

ルカは未だにアイドルを続けており、時折女優の仕事はしているものの、アイドル稼業に本腰をいれていた。
そして、未だにハヤテを狙い、誘惑し続けていた。

「輝夜がお仕事でいないからね〜。チャンスじゃん」
「・・はあ」

因みに、ハヤテもルカも未だに独身で、告白された事は何度もあるが全て断って来た。

「ルカさん、僕には仕事が」
「そんなのほっときなよ。今はこのアイドルちゃんの誘惑に身を委ねるべきだよ」
「そう言う訳にはいきませんよ」

ハヤテは今でもナギの執事を続けており、全幅の信頼を受けていた。
因みに、マリアさんは結婚を機に引退をし、今はマリアさんの娘がナギに仕えている。

「ハヤテ君」
「・・止めてください」

ルカはキスしようとしたがハヤテに止められ

「何さ。アイドルちゃんのキスなんだから、喜んで受けなよ」
「良いですから、そう言うの」

ハヤテが溜息をついていると

「あ〜。またあんたは〜」

叫び声が聞こえ、声のした方へ向くと輝夜が居た。
そして当然の様に駆け寄って来て、ハヤテとルカを引き剥がした。

「あら、お早いお帰りだ事」
「先輩に頼まれて、今日は早めに仕事が終わったの。 そんな事より」

輝夜はルカを睨み付け

「パパを誘惑するの止めてって、何度言えば分かるの!!」
「ふ〜んだ。そんなの理解したくもありませ〜ん」
「な、何ですって〜」

睨み合う2人にハヤテは気にせず仕事の続きに取り掛かった。
ハヤテはもう慣れっこだからだ。

「何回も言ってるでしょ!!あんたなんかパパとの関係は認めないって!!」
「輝夜こそいい加減認めなさい!!そして私をママと呼びなさいって!!」
「絶っ対に嫌だ!!」

また2人は睨み合い

「第一さ。私の事が嫌ならハヤテ君は私を拒否するはずでしょ?それが無いって事は」
「パパは優しすぎるから本気で拒否出来ないだけです〜」

睨み合う2人に

「あの2人は相変わらずだな」
「そうですね〜」

ナギとマリアさんの娘にもお馴染みの光景なので、慣れていた。

「ねえ、ナギさん。あの2人の喧嘩を見ているとさ、あれにしか見えないよね〜」
「ああ。私も同意見だ」

ナギとマリアさんの娘の目には「猫同士が激しく威嚇し合いながらもめている光景」が見えていた。

「あの2人は似ているから、あんなに喧嘩ばっかなんだろうな」
「ですね〜」

呆れつつも微笑ましく見ていた。


                   × ×


ある日。

輝夜は仕事が休みの為、朝からハヤテに甘えていた。
すると

「なあ輝夜、ちょっといいか?」
「・・何?」

ルカは仕事でいない為、めいっぱいハヤテに甘えようとしたのに邪魔をされた為、輝夜は不機嫌気味に返事をしていた。

「悪かったよ。でも、お前にどうしてもの頼みがあるんだ」
「え!?」

輝夜が起き上がると、ナギはある写真を見せていた。

「何これ」
「見れば分かるだろ?見合い写真だ」

ナギの言葉に輝夜の機嫌は益々悪くなった。

「分かってるよ。お前が今でもハヤテが大好きだって。でもな、この見合いだけはどうしても断れなかった」
「・・・」
「念の為に言っておく。そいつは家柄も性格的にも問題は無い。我が三千院家が総力を挙げて調べ尽した。だから信頼してくれ」

ナギが言い切ると、輝夜は興味を無くした様にまたハヤテに甘え始めた。

「しない。見合い何て」
「・・だろうな。その反応は想定内だ。 だが、今回だけは、頼むよ」

ナギが粘るので、輝夜は「何で?」っと言う顔を向けた。

「お前の性格は熟知してるつもりだ。だから、見合いの話が来た時に断ったんだが、相手も何かと粘って来てな。で、断り切れずにOKしてしまったんだ」
「ふ〜ん」
「頼むよ、な?」

素直に頭を下げるナギに輝夜は数秒間考え

「分かったよ。でも、会うだけだよ。絶対に断るからね」
「だろうな。ま、相手も見合いさえすれば満足するだろ」


そして、見合い当日。

「いや〜っ。今日という日を迎えられて光栄です」
「「は、はあ」」

見合い相手は母親同伴で、着物を着た母親は妙にテンションが高かったが、ハヤテと輝夜は引き気味だった。

「まあ、いきなりであれですが。後は若い者通しで」
「あ、はい」

半ば強引に促され、ハヤテは見合い相手の母と共に部屋を出た。

「綾崎輝夜さん、態々来て貰って光栄です」
「そうですか」

輝夜は早く帰りたくてしょうがなかったが、取り敢えずは我慢し、定番の見合い話をした。

暫く話すと、輝夜は相手に見覚えがある事を思い出し、自身の記憶を探り

「あ、若しかして」
「ん!? ああ、思い出していただけましたか」

相手は輝夜が勤める会社の取引先の一つの社員さんだった。

「貴方を初めてお見かけした時、運命を感じましてね。それから見かけるたびに貴方への思いを募らせていまして」
「は、はあ」
「貴方には迷惑なのを承知で多少強引な手を使ってしまいまして」

輝夜は呆れ気味だったが、相手から悪意や嫌な気は感じなかったが

「あの、綾崎さん。もしよろしかったら、私との交際を真剣に考えて貰えませんか?」
「・・ごめんなさい」
「・・・」

ほぼ即答に近い速さに相手は黙り込んだ。

「私は、今は結婚とかは考えられなくて。仕事も楽しいですし」
「・・もしや、例の噂も関係してるって事は」
「まあ、無きにしも非ず」

否定も肯定もしない輝夜に

「そうですか。まあ、断られる前提でこの見合いをセッティングしたので、ダメージは少ないですけどね」

苦笑いする相手に輝夜は多少の罪悪感を感じたものの、気持ちに応える気にはなれなかった。


                   × ×


それから数日後。

今日も今日とで輝夜はハヤテに甘えていた。

「ねえ輝夜」
「ん!?なあに、パパ」

ハヤテは少し間をおいてから

「輝夜はさ、もうお見合いとかしないの?」
「う〜〜〜ん」

暫く考え込んだ後

「パパは平気なの?私がお見合いしたりして」
「まあ、気分は良くないけど、それで輝夜が幸せになれるなら、我慢するよ」
「ふ〜ん」

父の言葉に輝夜は少し考え込み

「もう、良いかな。お見合いは」
「・・そっか」
「まあ、パパ以上は現れる事は無いだろうけど、若し現れたら、分かんないかな」

娘の言葉にハヤテは溜息をつきつつ

「まあ、輝夜に好きにしなよ。輝夜はもう大人なんだし」
「だね〜。パパの前じゃ子供でいたいけどね」

輝夜の言葉にハヤテは何とも言えない顔になった。


結局、輝夜は生涯独身を貫いた。
勿論、口説いてくる人は多くいたが、全て断った。


一方のハヤテも生涯独身を貫いた。
輝夜同様言い寄って来る人は数多くいたが、何だかんだで断ってしまった。

晩年は老人ホームで過ごしたが、そこはハヤテ。 お得意の天然ジゴロでモテモテだった。
まあ、ハヤテは気付かないか適当にやり過ごしたが。


一方のルカも生涯独身を貫いた。
事務所の薦めでお見合いはしたものの、結局は上手く行かずに破談になった。

晩年はハヤテと同じ老人ホームで過ごした。 当然ながら?ハヤテには生涯を通して迫り続け、誘惑もし続けた。
ハヤテを狙う他の入居者ともめる事はあったが、仲良く過ごしたそうだ。


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以上完結です。

いかがでした?久々の?短編は。

では。
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Re: ハヤテに・・・がいた!? 短編 (7月25日更新) 完結 ( No.10 )
日時: 2021/08/08 08:24
名前: どうふん

masaさんへ


完結おめでとうございます。

う・・・ん。案の定というか意外でもあり・・・・。
案の定というのは輝夜さんとルカの動向で、意外というのはハヤテが生涯独身というところでしょうか。masaさんの作品の傾向からは両手の花になるのかと思っていました。
なぜでしょうね。ハヤテは相変わらず二人に振り回されているようですが、結局決断できなかったということか。

とはいえハヤテと輝夜さんの様子では、単に入籍していないだけ、という気もします。そうだとしたら、下手に「親子にならなきゃ良かった」なんてことも・・・。ルカには気の毒ですが。
それともハヤテや輝夜さんにとって子供のころの親子関係が一番心地よかったのか。
ルカの晩年も悪くはなさそうですし、全て当人さえ幸せなら・・、というところですか。

いろいろと想像を掻き立てられる作品でした。お疲れ様です。

                                  どうふん
この作者は、誤字脱字の連絡を歓迎しています。連絡は→[チェック]/修正は→[メンテ]
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Re: ハヤテに・・・がいた!? 短編 (7月25日更新) ( No.11 )
日時: 2021/10/17 15:19
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの更新です。


 ●どうふん さん

 パソコンの故障等色々あって、レス返しが大幅に遅れてしまって申し訳ありませんでした。

 感想ありがとうございます。


 >>完結おめでとうございます。

 ありがとうございます。何とか書きたい事を書ききれました。


 >>う・・・ん。案の定というか意外でもあり・・・・。
  案の定というのは輝夜さんとルカの動向で、意外というのはハヤテが生涯独身というところでしょうか。masaさんの作品の傾向からは両手の花になるのかと思っていました。

 まあ、自分の作品の傾向上ハヤテの結婚は決定事項の様な感じですからね。 まあでも、それもありかなって、結末を考えたので、こうなったんです。


 >>なぜでしょうね。ハヤテは相変わらず二人に振り回されているようですが、結局決断できなかったということか。

 ハヤテ「特にこれと言って理由は無いんですよね。何となくで断っていたら年を取り、そのまま最期を迎えたって感じです」


 >>とはいえハヤテと輝夜さんの様子では、単に入籍していないだけ、という気もします。そうだとしたら、下手に「親子にならなきゃ良かった」なんてことも・・・。ルカには気の毒ですが。

 ハヤテ「それだけははっきりと否定させていただきます。僕が輝夜を娘にして後悔した事など、一瞬たりともありません」
 輝夜「私も、パパの娘になって後悔した事なんて無いよ。パパはパパ。それ以上もそれ以外も無いよ」

 因みに、ハヤテも輝夜も「恋人すら作らなかった」って言う裏話もあります。


 >>それともハヤテや輝夜さんにとって子供のころの親子関係が一番心地よかったのか。

 ハヤテ「それは無いですね。年齢を重ねたら、重ねた分の親子関係を築きましたし」
 輝夜「だよね〜。大人になったら、大人になった親子間だったし」


 >>ルカの晩年も悪くはなさそうですし、全て当人さえ幸せなら・・、というところですか。

 ルカ「まあ、我儘を言うなら、ハヤテ君と結婚して輝夜の妹か弟を産みたかったけどね。 幸せは幸せだったけどね」


 >>いろいろと想像を掻き立てられる作品でした。お疲れ様です。

 ありがとうございます。何とか完結は、出来ました。  レス返しはパソコンが壊れたせいで遅れちゃいましたが。


 感想ありがとうです〜♪

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