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リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜
日時: 2021/05/08 06:39
名前: DARKNESS
参照: http://darkness

もしもハヤテとアテネの出会いが悲惨な物語ではなかったら

―君は誰?ー
―天王州アテネ、この星で最も偉大な女神の名前よ―
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.1 )
日時: 2021/05/08 07:05
名前: DARKNESS
参照: http://darkness

初めてなので至らない点等がありましたらコメント下さい
あとリレー小説なのでお好きにお書き込み下さい
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.2 )
日時: 2021/05/16 10:26
名前: DARKNESS
参照: http://darkness

−プロローグ−

ハヤテはイクサと共に綾崎家と縁を切り潮見高校から白皇学院へ転入した。

ハヤテ「それにしても、まさかイクサ兄さんがあの親との縁を切って僕も一緒に連れ出してくれるなんて」

イクサ「当たり前だろう。大事な弟を、あんなどうしようもない連中に預けたままにするわけがないだろう」

学費諸々はイクサ兄さんが心配ないと言っていたけど、一体何で稼いでいるのか今の僕に知る由もない。

イクサ「ところで小さい頃、お前はある少女と出会い少しの間だが一緒に居たとかいっていたな」

ハヤテ「うん。でも僕がその娘に酷い言葉を言ってしまってから、それきり会っていないんだ」

ハヤテは悲しい表情を浮かべながら語っていた。

イクサ「その娘にもう一度会えたら、お前はどうしたい?」

顔を上げイクサに向かい合ったハヤテは、

ハヤテ「…謝りたい、出来ればもう一度やり直したい」

イクサ「フッ、そうか」

僕の言うことが解っていたかのような感じに鼻で笑った。

ハヤテ「できるかな」

不安な表情を浮かべるハヤテの頭を撫でながら、

イクサ「自分にとってそれが正しいことだと思うのなら出来るさ。なんたってお前は、俺のただ一人の弟なのだから」

とても優しい表情を僕に向ける兄の顔は自信に満ち溢れた眼をしていたー

???「ハヤテ...」

その頃、一人の少女は空を見上げ、幼い頃の記憶に残る少年との日々を思い出していた−
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.3 )
日時: 2021/05/23 18:30
名前: DARKNESS

ハヤテは一人、白皇学院の広い庭を散策していた。

ハヤテ「は〜、それにしても白皇(ココ)の敷地はとても広いな〜。気がついたら迷子になってもおかしくない規模だし」

???「何かお困りのようかしら?」

突然、何処かから声が聞こえた。

ハヤテ「ど、どこに!?」

???「フフッ、ここよ。ここ(ハート)」

上を見上げると、桃色の髪の少女が木の枝に立っていた。

ハヤテ「え〜と、其処で一体何を?」

???「いきなり確信に迫る質問をしてくるのね?」

ハヤテ「白皇では木登りが流行っているんですか?」

???「そんな訳ないじゃない。これは、その...ほら木って以外とスルスル上れるじゃない!だから...」

ハヤテ「平たく言うと、木に上ったはいいけど高くて降りられなくなったと。」

???「う。」

また確信を突かれ黙り混む少女。すると、

???「と、ところでキリカさんが言っていた転校生って貴方の事よね?」

ハヤテ「え〜と、その説明からするとそう言う事になりますが−」

???「その初対面の人に言うものではないのだけど...」

少女は意を決して言葉にした。

???「う、受け止めてね。」

ハヤテ「はい?」

???「たぁ!」

少女は枝から飛び降りてきた。

ハヤテ「へ!?あのっ!?ちょっ!?」

ハヤテは少女を受け止める姿勢になったがー

ミシッ

???「ん?」

少女が踏みしめたものは地面ではなく、

ズシャーーー

ハヤテの顔面だったのだ。

???「ご、ごめん!大丈夫?」

少女は踵を返しハヤテの元へと向かった。

ハヤテ「ええ、鍛えていますから(鼻血)」

???「鼻血が出てるわよ」

少女はハヤテの現状に突っ込んだ。

???「ダメじゃない、ちゃんと受け止めなきゃ」

ハヤテ「だったら最初から飛び降りないで下さい!」

???「し、仕方ないじゃない。一刻も早く高いところから降りたかったんだから」

ハヤテは鼻を抑えながらいった。

ハヤテ「まったく、女の子があんな高いところに上るもんじゃありません!み、見えちゃうでしょう!?」

???「平気よ、下スパッツだし」

桃色の髪の少女はスカートを捲し上げた。

ハヤテ「な、なにスカートめくってんですか!」

???「あはは!ごめんなさい、なんだかついからかいたくなっちゃって」

ハヤテ「飛び降りなくても、言ってくだされば助けに行きますよ」

???「へぇ、言えば助けにきてくれるんだ」

少女はハヤテに背中を向け歩き出す。

???「じゃあその時は遠慮なく頼らせて貰うわね、綾崎ハヤテ君」

ハヤテ「あれ?何故僕の名前を」

思った疑問を目の前の少女に聞き返す。

???「まあ、その事は追々教えるとしてー」

少女はハヤテの前に右手を差し出す。

ヒナギク「助けてくれて有り難う、私の名前は桂ヒナギク。ヒナギクって読んでね」

ハヤテは差し出された右手を自信の右手で握る。

ハヤテ「えっと、宜しくお願いします、ヒナギクさん」

かくして二人の出会いがこのあとのフラグになることを二人はまだ知らないー
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.4 )
日時: 2021/05/29 12:06
名前: DARKNESS

この頃(原作4巻)のヒナギクはハヤテに好意を抱く前の状態でしたね。
あの話を繰り返し読んでみたけれど、彼女は男の子同然の接し方してましたね。
読んでいて、何て凛々しい女性なの!女としてじゃなく男として生まれたら良き知人或いは良き友として交流出来るのでは、
って思いましたね。
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.5 )
日時: 2021/05/30 09:29
名前: DARKNESS

場所は変わり−

白皇学院<生徒会室>

ハヤテ「でもいいんですかヒナギクさん。僕なんかが生徒会室に立ち寄っても...」

ヒナギク「良いのよ。別に関係者以外立ち入り禁止と決めているわけじゃないから」

ハヤテは中央に置かれているソファーに腰掛け、ヒナギクは椅子に腰掛け楽な体制に座り紅茶を啜る。

ヒナギク「それに君はある人からの推薦で白皇(ココ)に編入することになっているんだから」

ハヤテ「ある人、とは?」

ヒナギク「それはー」

突然、ドアが開いた。

???「桂さん、この書類なのだけど−」

どこかで聞いた事がある声にハヤテは振り返った。

ハヤテ「...アー、たん?」

ハヤテが名前を呼び、それに応えるように−

アテネ「...ハヤテ?」

彼女もハヤテの名を呼ぶ。

10年の長い歳月を経て、二人は再会するー


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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.6 )
日時: 2021/05/30 13:11
名前: DARKNESS

少年と少女の10年ぶりの再会。

お互いの胸中に何を抱くのか−
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.7 )
日時: 2021/05/30 14:31
名前: DARKNESS

ヒナギク(え...アー、たん?)

ハヤテの口から自分が彼女につけたフレンドリーな呼び名(渾名)が出てきた事に驚きを隠せずにいた。

アテネは涙を流しながら早足でハヤテに駆け寄り、彼を抱き締めた。

アテネ「ハヤテ...何故、貴方が白皇(ココ)に?」

ヒナギクが面食らっている間にも二人の会話は続いた。

ハヤテ「えっと...イクサ兄さんと一緒にあの両親の元を離れて、その流れで前の高校から白皇(ココ)に転入したんだ」

ハヤテは自分が白皇にきた理由を端的に説明した。

アテネ「そうですの...良かった」

二人が抱擁を解いて互いに顔を見つめあう体勢になったところでアテネはヒナギクと目が合った。

アテネ「あ...///!」

咄嗟にハヤテの身体から慌てて離れたアテネにヒナギクは質問をする。

ヒナギク「え―っと、もしかして二人は知り合い同士なの?」

ハヤテ「えぇ。10年前からの付き合いです」

動揺の色を隠せないでいたアテネの代わりにハヤテがヒナギクの質問に答える。

ヒナギク「へぇ〜」

何故かヒナギクは妖しい笑みをアテネに向けた。

アテネ「な、なんですの?桂さん」

ヒナギク「いいえ。まさか天王州さんの事をそんなに思ってくれている男の子がいたなんて思わなくて(笑顔)」

ヒナギクは二人に背を向けて歩く。

ヒナギク(そっか、二人は昔からの付き合いなのか...。なら私が取るべき行動は一つね)

ヒナギクは踵を返し、二人に顔を向けた。

ヒナギク「天王州さん、久しぶりにお昼一緒に食べない?」

アテネ「え?えぇ、別に構いませんけれど」

次にハヤテに振り向き

ヒナギク「勿論、ハヤテ君も一緒にね」

ハヤテ「僕もご一緒していいんですか?」

ハヤテはヒナギクに聞き返す。

ヒナギクは頷く。

ヒナギク「えぇ。それに二人の出会いとか色々聞きたいし」

こうして三人は共に過ごす日々を送るのだったー

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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.8 )
日時: 2021/05/30 18:45
名前: DARKNESS

ヒナギク「ハヤテ君の両親に天王州さんから貰った大切な指輪を売られたことで二人は喧嘩別れしてしまったのね...」

ヒナギクは触れてはいけない部分に踏みいってしまったことに罪悪感を抱いた。

ハヤテ「元はと言えば、僕があの時父に騙されていなければ―」

父親に対しての怒りが込み上げていたハヤテは拳を固く握る。

アテネ「ハヤテ...貴方は何も悪くないわ」

ハヤテの拳を彼女は自信に引き寄せ両手で包み込む。

アテネ「悪いのは全部私よ。あの時ハヤテに酷い言葉を言わなければ、あんな結果にならずに済んだのに...」

ハヤテ「アーたん...」

ハヤテは顔を上げ、アテネは両手を離して今度は両腕でハヤテの身体を優しく包み込む。

アテネ「だから貴方が気に病むことは一つもないわ。だからそんなに自分を責めないで」

アテネがハヤテを慰めている途中から「もしかして」とヒナギクはなにか気づいた感じでスマホに手をかけた。

ハヤテ「どうしたんですか?ヒナギクさん」

ヒナギク「ねえ天王州さん。ハヤテ君に渡した大切な指輪って、もしかして空色の宝石が埋め込まれてなかった?」

アテネ「え、えぇ。そうですわ」

ヒナギクの質問にアテネは頷く。

ヒナギク「それなら私、見たことがあるわ」

ハヤテ&アテネ『えっ!!?』

まさかの有力情報がヒナギクの口からでたー
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.9 )
日時: 2021/05/31 20:02
名前: DARKNESS

ヒナギク「もしもし、お姉ちゃん?ちょっと聞きたい事があるんだけど」

雪路『ヒナがアタシに聞きたいこと?』

ヒナギク「確か質屋にギターを売りに行ったのよね?その時何か一緒に買っていったものがあるって言わなかった?」

雪路『ん?ん〜っ!?あ、確かに言ったわ!何か質屋にキレーな宝石が嵌め込まれた指輪を買ったのよ。其がどうしたのよ?』

ヒナギク「その指輪は元々ハヤテ君の大切な物なのよ。だから後で取りに行っても良いかしら?」

雪路『綾崎君の指輪〜?にわかに信じられないわね〜』

アテネ「ヒナ、ちょっと代わりなさい」

ヒナギクは携帯をアテネに渡した。

アテネ「桂先生?天王州です」

雪路『え!?り、理事長!?なんで!?』

慌てふためく雪路に畳み掛ける。

アテネ「単刀直入に言います。その指輪をハヤテに渡してください。でないと」

雪路はこのあとアテネが言うであろう言葉を想像し、恐怖に駆られる。

雪路『わ、解りました!指輪は綾崎君にお渡し致します!で、ですからどうかクビだけはー』

アテネ「宜しい。では、給料20%カットで手を打ちましょう」

雪路『...ハイ』

アテネはスマホをヒナギクに渡す。

アテネ「ありがとう、ヒナ」

ヒナギク「まぁお姉ちゃんには気の毒だけど、仕方ないことだもの」

ヒナギクは電話を切り、スマホをポケットにしまいながら姉のしたことを咎めた。

ハヤテ「本当にありがとうございますヒナギクさん!」

ハヤテは全力で感謝の言葉をヒナギクに伝えた。

ヒナギク「困っている生徒を助けるのが生徒会長の務めだもの。私は当然のことをしただけだから」

ヒナギクは笑顔を向けて答える。

ヒナギク「それじゃあ私は仕事に戻るから、二人はゆっくりしていってね」
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.10 )
日時: 2021/10/21 20:42
名前: DARKNESS

DARKNESS「スミマセン、ここからの展開が思いつかなくなってしまいました」

アテネ「自信が創作しておきながら手詰まりになってしまうと言い訳を並べて逃げるおつもりなのですか?」

DARKNESS「だって仕方ないじゃないですか〜。貴方達の関係性が主従から恋人にレベルアップしない限り無理ですよ」

アテネ「十分恋人に近い行動を辿ってきたのだけれど」

DARKNESS「ぬるいぬるい。もう少し攻めた行動を取れないんですか〜?幼い頃はキスを375回もしてきたのにぃ〜」

ハヤテ「一体貴方は僕たちになにを求めているんですか?」

DARKNESS「大人のKISS」

ハヤテ&アテネ「無理ですよ!!(ですわ!!)」


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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.11 )
日時: 2021/10/21 21:22
名前: DARKNESS

白皇学院を後にしたハヤテとアテネとヒナギクは、夕刻の商店街を歩いていた。

周囲の「一部」の殺意

(なんであんな幸の薄そうな男が美女と共にしてんだよ怒)

ハヤテ(何故でしょう。なんか周囲から物凄い殺意を感じるんですが...)

注:ヒナギク→ハヤテ←アテネの並びになっています

(ヒナギクはただハヤテの隣に並んで歩いているだけです)

(アテネはハヤテの左腕に自信の両腕を絡めています)

こんな両手に華を持った光景を目にすれば独り身の男共の嫉妬の嵐はピークに達するのは当たり前。

時間と暇を見つけて続きを書いていきます。
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.12 )
日時: 2021/10/21 23:46
名前: 双剣士

 タイトルに「ラブコメ」と入っているのにイチャラブ展開ばかりなのが納得いきません。
 DARKNESSさんには悪いですけど、ひっかき回してみます。
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「あの……綾崎君よね……?」
 周囲からの粘っこい視線にいささか居心地の悪さを感じていた綾崎ハヤテに、別の方角から可愛らしい声がかかる。
ハヤテが振り向いた先にいたのは、グレーの髪を左右にまとめた少女。つい先日までハヤテの母校だった潮見高校の
制服を着た、自転車を押しながら近づいてくる元クラスメイトの名は……。
「西沢さん?」
「やっぱり綾崎君! 心配したんだよ、新学期になってから急に学校に来なくなって……先生は学費が払えないから
 退学になったって言うし」
「あ、あぁ……ちょっと親といろいろあってね。いまは僕、親元を離れて別の高校に通ってるんだ。心配してくれてありがとう」
「そ、そうなんだ……でも良かったよ、綾崎君が元気そうで。今年初めて綾崎君の顔が見れて、本当に嬉しいよ」
 西沢歩は嬉しそうに微笑んだ。野に咲くタンポポのような、華麗ではないが素朴で心温まる笑顔。だがそれを穏やかに
見守っていられない存在が、この場には居る。
「ちょっといいかしら」
 ハヤテとの間に割り込んできた黒い人影。ハヤテのことしか目に入っていなかった歩はその姿を目にして思わず後じさった。
長い金髪と縦ロール、黒いドレスと大きな胸のふくらみ……物語の中にしか出てこないと思っていたゴージャスな悪役令嬢が、
いきなり目の前に現れたのだから。
「あ、綾崎君、この人は……?」
「あぁ、西沢さんは初めてだよね、この人は……」
「天王州アテネ。この星で最も偉大な女神の名前よ」
 悪役令嬢は天を衝くような尊大さをひけらかしながら歩の想像をはるかに超える豪快な名乗りを上げた。凡人としての人生しか
知らない西沢歩は二の句が継げずに後じさる。マンガの中では意識しにくいことだが、普通の人間の反応はこうなのである。
出会った途端に『金髪喪服女』『化けチチ縦ロール女』と好き放題言える誰かさんの方がどうかしているのだ。
「いま私たちは、とっても大事な時を過ごしていますの。空気を読んでくださる?」
「えっ……?」
 ハヤテの左腕を両手でかき抱きながら、勝者の余裕をもって歩を突き放しにかかる黒衣の令嬢。学費が無くて退学になった
はずの綾崎ハヤテの隣に、どう見ても大金持ちな金髪美少女がいて、これでもかとばかりに所有権を主張してくる…
…歩の脳裏に『人身売買』の4文字が浮かんだ。綾崎君は元気なんかじゃない、このお嬢さまに買い取られて生殺与奪を握られ、
身も心も搾り取られているのだ、と。
「し……しょうがないわ! 今日のところは引き下がるけど、次は必ずもっと強いハムスターを連れてくるんだから!!」
 恋のライバルが年端も行かない少女であれば、こんな風に啖呵を切ってハヤテ救出の方法を探すこともできたかも知れない。
だが完全に気押されてしまった今の歩には、あまりにも高く険しい現実に映った。上級国民オーラにぐいぐいと押された歩は、
さっきまでの笑顔はどこへやら、暗い表情をして視線を外しながら踵を返した。
「ご、ごめんなさい、私、そんなつもりじゃ……綾崎君、じゃあね」
 勢いよく背を向けて自転車で走り去る西沢歩。その両目には大粒の涙が溜まっていた。

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 この光景を目の当たりにしたヒナギクが何と言うか、誤解しまくりの西沢さんとの関係が今後どう進むか。
 次の方、よろしくお願いします。
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.13 )
日時: 2021/10/28 20:56
名前: DARKNESS

 自分で作って見返して、確かにイチャラブが多かったなぁと思いました。
今度は少し抑えて製作を進めていきたいと思います。
他の方々からもこの小説に手を加えて頂けると嬉しいですし、話が面白く変わり続けそうです。
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.14 )
日時: 2021/11/02 21:44
名前: DARKNESS

続きです。
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ヒナギクは咄嗟にハヤテに指示を出す。

ヒナギク「ハヤテ君、急いで彼女を追いかけて!」

ハヤテ「は、はい!」
 
ヒナギクの言葉を皮切りにハヤテは動く。がー

ハヤテ(って、足で自転車を追い掛けろって事ですか!?)

動揺でその場に留まるハヤテに声が掛かる。

アテネ「ハヤテ、これを使いなさい」

そう言うとアテネは右手の指を鳴らす。

その瞬間、頭上から自転車がハヤテの右側に降ってきた。

それもハヤテが以前バイトで使用した事があるマウンテンバイク。(ヘルメット、グローブ一式も)

アテネ「行きなさいハヤテ!彼女を追うのですわ!!」

ハヤテ「アーたん...」

アテネ「そして私とハヤテの関係を事細かく伝えるのですわ(ドヤァ)」

何処か勝ち誇った顔をしながら天を仰ぐ。

ヒナギク(なにかしら...、天王州さんのあの顔...)

ヒナギクの中の天王州アテネの理想が崩れ落ちる瞬間を感じー

ハヤテ「ありがとうアーたん!大好きだよ!!」(にぱぁ♪)

アテネ「ふぇ///」

ハヤテは告白に近い感謝の言葉を吐き、アテネは顔を赤らめる。

同じ場にいるヒナギクは呆けた顔をしていた。

ハヤテ「うおぉぉぉぉぉっ!!!」

ハヤテはマウンテンバイクに跨がりペダルに足を掛け、自転車便で発揮した勢いで漕ぎ出す。

果たしてハヤテは西沢さんに辿り着き、アテネとの関係を(上手く)説明する事が出来るだろうか―!?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一方その頃−

暮れゆく夕陽を背に負け犬公園の駐輪場で自転車を停め、ブランコに乗りながら先程目の当たりにした光景を思い返す歩。

歩(そりゃあそうだよね。綾崎君は誰にだって優しいから女の子の一人や二人いてもおかしくないよね...)

歩は綾崎ハヤテの幼少期を知らない。知っているのは潮見中の綾崎ハヤテだけなのだ。

幼い頃のハヤテの境遇を知ってしまえば、誰だって彼から距離を置こうとするのだから当然隠すのは必須。

ハヤテ本人だって、両親の悪事を誰にも知られる訳にはいかないのだ。

胸のモヤを抱えながらオレンジ色の空を眺めていると−

???「西沢さーん!」

名前を呼ばれ歩は顔を上げる。

歩「...綾崎君?」

目の前には、額に汗を浮かばせ息を少々上がらせたハヤテが立っていた。

近付くハヤテを見て歩はブランコから立ち上がる。

ハヤテ「ここに居たんですね」

夕暮れの負け犬公園で二人は早い再会を果たす。
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次はハヤテの「過去の告白」を書きます。
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続きです

負け犬公園のブランコに乗る西沢歩。

目の前には額に汗を浮かばせ西沢さんに対峙する綾崎ハヤテ。

二人の間に沈黙が流れる。

ハヤテ(どうしよう。西沢さんに僕達の関係を説明しようにも複雑過ぎて何処から話せばいいのか...)

もし言葉を間違えれば更に関係が悪化しかねないという懸念を抱く中ー

歩「あーあ。まさか綾崎君とあんな形で再会しちゃうなんてなー」

ハヤテ「え?」

突然朗らかな態度を振る舞う西沢歩に反応するハヤテに構わず彼女は呟く。

歩「案外早くに再会できたと思ったら、あんな美少女二人と商店街を歩いてるんだもん。そりゃ誰だって驚くよ」

少女は語りながらハヤテの前まで歩いて、丁度良い距離感覚になった所で歩みを止めた。

呆気にとられた表情をしたハヤテに向かって一言質問をするのだったー

歩「説明してくれるかな、綾崎君!」

目の前に人差し指を向けられながら説明を求む黒髪の元同級生に、後頭部を掻きながら脳を回す。

ハヤテ「え〜っと」

アテネとは幼少期の頃に出会った少女と端的に説明し、ヒナギクとは転校先の高校で知り合ったものと説明した所でー

アテネ、ヒナギクらと合流した。

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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.15 )
日時: 2021/11/07 20:17
名前: DARKNESS

二人を見つけたアテネは直ぐ様ハヤテの元に駆け寄った。

アテネ「やっと追い付きましたわ...!」

ハヤテ「ここまで走ってきたんだね。大丈夫?疲れてない?」

ハヤテは心配そうな表情を浮かべながら彼女に問いかけるとー

アテネ「この程度で音を上げてしまうようなやわな鍛え方などしていませんわ」フンスッ

心配を掛けまいと気丈に振る舞うアテネにハヤテはタオルを取り出し彼女の顔の汗を拭い始めた。

二人のやり取りを見つめる歩にヒナギクが近付いて―

ヒナギク「西沢さん、だったわよね?私は白皇学院生徒会長の桂ヒナギク。実は―」

歩「二人は10年前からの付き合い、なんですよね?」

ヒナギク「ハヤテ君から聞いたのね」

歩「はい」

歩とヒナギクは二人の何気ないやり取りを羨む眼差しで見つめていた。

歩&ヒナギク(こうして見てるとなんだか夫婦にみえてくるなぁ)

まぁどちらが妻なのかは想像にお任せしましょう。

アテネの顔をタオルで拭い終えたハヤテはふと思う。

ハヤテ(そういえばこの状況、どう収めればいいんだろう...!)

幼馴染み、潮見中の同級生、白皇学院生徒会長といった面子。

ハッキリいって、修羅場そのものであった。

ハヤテ「あの、西沢さ−」

歩「あの、天王州さん!」

唐突に歩に呼ばれ振り向くアテネ。

アテネ「なにかしら」

歩はアテネに向かって宣言する。

歩「私、負けませんから!」

一体なんのことか解らないハヤテを横にアテネは口角を上げ余裕の表情で返事を返す。

アテネ「挑むところですわ!」

ヒナギクの視点からは女神とハムスターが互いににらみ合いをしている様に見えたとか見えてないとか。

歩「え!?私の守護霊ハムスターなの!?」

こうして歩は三人と別れたと同時にハヤテは己の現状に気付いた。

ハヤテ「考えてみれば僕、住むところまだ決めてなかった!」

その場で頭を抱え込むハヤテであった。


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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.16 )
日時: 2021/11/14 18:30
名前: DARKNESS

アテネ「まったくハヤテは後先考えず行動するから、此のように路頭に迷ってしまう羽目に逢いますのよ」ハァ

ハヤテの考えのなさに溜め息をこぼすアテネ。

ハヤテ「う〜ん。取り敢えずネットカフェで泊まり込んで、それからどこかでバイトを...」

などと独り言を呟くハヤテの肩をヒナギクは二回叩く。

ヒナギク「ねぇハヤテ君。取り敢えず今日寝る場所を確保したいのよね?」

突然ヒナギクが話を振ってきたことでハヤテは苦笑いを浮かべながら「まぁ」と答える。

するとー

ヒナギク「なら、私の家に来る?空き部屋なら離れに一つ建ってるから、中を片付ければ取り敢えず寝床は確保できるわ」

アテネ「!?」

動揺するアテネを横目にヒナギクは話を進める。

ヒナギク「今晩ウチに泊まればハヤテ君の大事な指輪も早く戻ってくるし♪」

ハヤテ「確かに一石二鳥ですね!」

だが問題はあのダメ人間、もとい教師の雪路が大人しく指輪を渡してくれるのかー

ヒナギク「天王州さんにあれだけ言われたんだから抵抗はしないと思うわよ」

ヒナギク「もし抵抗しようものならー」

ヒナギクは担いだ竹刀袋から一振り取り出し切っ先を天に掲げ言う。

ヒナギク「私が撤回させてみせる!」



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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.17 )
日時: 2021/11/15 20:30
名前: DARKNESS

〜回想〜

桂家へ招かれたハヤテは、ヒナギクの義母に気に入られながらも此処にきた理由を話す。

取り敢えず当人が帰ってくるのを待ちながらあれやこれやと話題を振ってくるヒナママに丁寧に受け答えするハヤテ。

ヒナギクは終始顔を紅くしながらヒナママの言葉に否定をしながらハヤテを睨み付ける。

その時、雪路が帰ってきたのと同時に玄関に向かう。

ハヤテ達は直ぐ様、雪路に指輪を渡してくれと告げる。

しかし何故か渋る真似をしてくる雪路にヒナギクはアテネに報告すると伝えると、直ぐ様指輪を取り出しハヤテに渡した。

その時の雪路の表情は、この世の終わりだと思わせるような表情をしていたのだった。

〜そして現在〜

ヒナギク「お姉ちゃん!いくらお店で買ったからって大事なものを直ぐ渡さずに渋るなんてこと人として最低だと思わないの!?」

雪路(正座)「ハイ、オッシャルトオリデス」

ハヤテ「ま、まぁこの通り無事手元に戻って来たので今日はこの位にしてはいかがです?」

ヒナママ「そうよヒナちゃん。雪ちゃんだってその指輪がハヤテ君にとって大切な物だと解ってたら返していた筈よ」ヒュンッ

雪路「うぐっ」グサッ

まるっきり反省の色が伺えない雪路に無垢な優しさがロ○ギヌスの槍と化して突き刺さる。

ヒナギク「大体お姉ちゃんは、人から借りたお金だってちゃんと返していないじゃない」

雪路「だってお金が無くなるんだもん。仕方ないじゃん」

ヒナギク「それはお姉ちゃんが無駄遣いをするから無くなるんでしょう!」

全く反省の色を出さない雪路に罵声を上げるヒナギク。

(その後なんやかんやあったが無事ハヤテの元に指輪が戻ってきました。)

夕食と入浴をご馳走になったハヤテは居間でヒナギクに勉強を教わっていた。

ハヤテ「え〜っと、ここなんですけど...」

ヒナギク「ここね。これは...」

〜30分後〜

ハヤテ「いや〜、助かりましたヒナギクさん。僕、中学はバイト続きで勉強をする暇がなくて...」

ヒナギク「見たところハヤテ君はちゃんと勉強をすればそれなりに良い点数を取れるかもしれないわね」

ハヤテ「本当ですか!?」

ヒナギク「えぇ。ちゃんと続けていれば、だけど」

ハヤテ「よ〜し!それじゃあもっと勉強を頑張るぞ〜!!」

ハヤテが顔をノートに向けると同時にヒナギクは壁に取り付けられた時計に目を向けた。

ヒナギク「11時か。ハヤテ君、キリが良いところで止めてそろそろ寝ましょう。じゃないと明日に響くだろうし」

ハヤテ「あ、わかりました。」

教科書を鞄に仕舞い就寝の準備に入ろうとするハヤテは一旦動きを停止し、身体をヒナギクに向ける。

ハヤテ「ヒナギクさん。今日は勉強を見てもらい有り難う御座いました」

ハヤテは自信の勉強に付き合ってくれたヒナギクに頭を下げ感謝の言葉を述べる。

ヒナギク「これくらいの事なら、何時でも私を頼ってねハヤテ君」

柔らかな笑顔をするヒナギクにハヤテは少し頬を紅く染めるも返事を返す。

ハヤテ「は、はい...///」

ヒナギク「それじゃあ今夜はゆっくり休んでね。おやすみ(スマイル)」

そう言いヒナギクは居間から出て自室に向かった。

ハヤテ「...おやすみなさい、ヒナギクさん」

ヒナギクが二階に上がっていくと同時にハヤテも居間の電気を消し蒲団に入り込んだ。

ハヤテ「明日は4時に起きて朝食の準備を手伝おう...」

そう言いハヤテは暗闇に意識を手放した。
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.18 )
日時: 2021/11/20 18:35
名前: 双剣士

〜回想〜
ヒナギク「なら、私の家に来る?空き部屋なら離れに一つ建ってるから、中を片付ければ取り敢えず寝床は確保できるわ」
アテネ「!?」
動揺するアテネを横目にヒナギクは話を進める。
ヒナギク「今晩ウチに泊まればハヤテ君の大事な指輪も早く戻ってくるし♪」
〜回想おわり〜

 ハヤテの宿泊先をヒナギクが提供すると言い出したとき、アテネの受けた衝撃は小さなものではなかった。
幼いころにひどい別れ方をしたハヤテとまた会えた、彼と仲直りできた、そしてその彼が今自分の隣にいる……最高神の
祝福を受けたとしか思えない、夢のような今日の出来事。この後は当然、会えなかった時間を取り戻すように2人で朝まで
チュッチュチュッチュを繰り返す至福の時間が待っているものと思いこんでいたのだから。
「ちょっと待っ……」
 とっさにそう口出ししかけたアテネの言葉が途中で止まったのは、直後のヒナギクの言葉があったためだった。あの指輪…
…自分とハヤテの蜜月を切り裂くきっかけになった指輪がもうすぐ戻ってくる。その持ち主はヒナギクの姉で、彼女の帰る先で
今夜取り返すとヒナギクが言ってくれている。
 思えばハヤテと再会できたのもヒナギクが彼を連れてきてくれたおかげだった。ここでヒナギクの提案に異を唱えるのは
得策ではないのでは? 彼女の機嫌を損ねたら指輪が戻ってこないばかりか、ハヤテに幻滅されてしまうことだってありうるのでは?
  《アーたんがこんなに我儘で依怙地だなんて知らなかったよ。行こう、ヒナギクさん》
  《そうよね、行きましょうハヤテ君、私たちの愛の巣に♪》
そんな最悪の未来絵図が一瞬で頭を駆け巡る。硬直したアテネが続く言葉を発せないまま、ヒナギクの家にハヤテが泊まる話は
サクサクと進んでいったのだった。

 そして今、アテネはヒナギク宅の離れにいる。指輪を取り戻したハヤテが眠りに来るであろう離れの一室で、生まれたままの姿で
シーツだけを巻いてハヤテの帰りを待っている。
「ハヤテ、喜んでくれるかしら・・・私のために取り戻した指輪ですもの、一刻も早く私に見せたいはずですわよね。
 そして感激のあまり私がハヤテに抱き着いて、彼がやさしく抱き留めてくれて……そして10年の時を取り戻すような
 熱い夜が今夜から始まるのですわ。うふふ、うふふふ……」

そしてそのころ。
ヒナギク「それじゃあ今夜はゆっくり休んでね。おやすみ(スマイル)」
そう言いヒナギクは居間から出て自室に向かった。
ハヤテ「...おやすみなさい、ヒナギクさん」
ヒナギクが二階に上がっていくと同時にハヤテも居間の電気を消し蒲団に入り込んだ。(★居間の布団である。離れの布団ではなくて!)
ハヤテ「明日は4時に起きて朝食の準備を手伝おう...」
そう言いハヤテは暗闇に意識を手放した。

 そして翌朝。一睡もせず待ち続けたアテネのもとに、とうとうハヤテはやってこなかった。午前4時に起きたハヤテは離れになど
目もくれず、ヒナギク宅の台所で朝食の用意を手伝い、ヒナギクや彼女の家族と一緒に笑顔で朝食をとっている。
「裏切ったな! 私の気持ちを裏切ったな! 親切ぶっておきながら、あの女狐め!」
 身を起こすアテネの全身から暗黒のオーラが立ち上る。その枕元に置かれていた王玉からは、昨日までとは違う鈍い光が放たれていた。

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 DARKNESSさんが用意してくれた伏線(★)を膨らませてみました。
 別にアテネとヒナギクを仲違いさせて面白がってるわけじゃないんです!
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.19 )
日時: 2021/11/20 20:46
名前: DARKNESS

双剣士さん、最高のコメントありがとうございます!
読んでいてアテネかなりの拗らせ感が滲み出てるようで顔のニヤつきが止まりません(笑)
「この小説はもう私の手に負えないものに昇格していったんだ。やったZE☆」

(11/21追記)
二人の関係を悪化させようという意図ではないことは重々理解して降りますので。
良ければ此れからも手を加えて頂けると此方としても大変喜ばしい限りです。
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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.20 )
日時: 2021/11/22 20:26
名前: DARKNESS

桂宅を出たハヤテとヒナギクは二人で学院に向かっていた。

-ロビー-
白皇学院の下駄箱で靴を上履きに履き替えたヒナギクが振り返る。
ヒナギク「それじゃあ私は生徒会の仕事があるからここで」
ハヤテ「はい、また」
ロビーでヒナギクと別れたハヤテは自信の教室に向かう。
その道中で
琥鉄「綾崎ィ!私とオランダで結婚してくれぇ―ーー!!」ガバァ!!
ハヤテ「寄るな変態ッ!!!」ブンッ!!
琥鉄「ぐはぁ!!」ドガァッ!!
急速で接近してくる変態(琥鉄)を一蹴しハヤテは何事もない表情で教室に入り自信の机に座った。
そして変態(琥鉄)は床に叩きつけられ意識を失うも何処か恍惚とした表情を浮かべていた。
琥鉄(さ、最高の回し蹴り...だ...ぜ)ガクッ
周囲(綾崎の奴、相変わらず瀬川(琥)に容赦ねえな...)

-昼休み-
「こんにちは、ハヤテ」
ハヤテは通路を歩き、生徒会室に向かう途中に背後から声を掛けられ振り返る。そこには―
白皇学院理事長の天王州アテネが立っていた。
ハヤテ「こ、こんにちは。天王州理事長」
咄嗟にハヤテも返事を返した。
彼女は柔らかく笑みを浮かべ此方を見つめる。
しかしハヤテは彼女から漏れ出た「何か」を感じ警戒する。
ハヤテ(なんだろうこの感じ...前にも何処かで...)
アテネ「こんな場所でどうかなさいました?」
何時もと違った雰囲気のアテネに対し虚を突かれた表情をしながらも彼女に話を合わせる。
ハヤテ「えっとその...ですね。ヒナギクさんが生徒会の仕事をやっておられると聞いたのでそのお手伝いを」
ハヤテ(なんとなくアーたんが離れに居るような気配はしてたんだけど、どう声をかけたらいいか迷ってそのままだったな...)
今朝方ヒナギク宅でアテネの気配を察知していたハヤテは愛想笑いを浮かべながら話を続ける。
アテネ「そうですの...」ズキッ
ハヤテの言葉にアテネは表情を曇らせる。
二人の間に長い沈黙が流れる。

ハヤテ(い、いかん...!!とにかく話題を振らないと...)
焦るハヤテは直ぐ様思考し、この話題に賭けた。
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この後の展開を予想して書き込んでくださると嬉しいです。(完結して頂いて構いませんので)
DARKNESS→お任せ






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Re: リレー小説〜ハヤテとアテネのラブコメ〜 ( No.21 )
日時: 2022/03/03 00:12
名前: 双剣士

《話題で何とかしろって? 無茶しやがって……》
 綾崎ハヤテは焦りつつも考えた。体感時間で3ヶ月以上も考え続けた。しかしどう頑張っても名案など浮かばない。そもそも出会った時点で
  『こんにちは、ハヤテ』
  『あぁ、今日も可愛いねアーたん、大好きだよ♪』
  『……(ぽっ)』
と天然ジゴロらしく答えておけばノープロブレムだったのに、柄にもなく
  『こ、こんにちは。天王州理事長』
なんて堅苦しい答え方をするから向こうの態度が硬化するのだ。その後も修正の機会はあったはずなのに
  『こんな場所でどうかなさいました?』
  『えっとその…ですね。ヒナギクさんが〜』
などと敬語を使いつつ別の女生徒の名前を出してしまうという大失態。これまで一度もしてこなかった敬語や理事長呼ばわりを繰り返した
ことが災いして、目の前の少女からは絶対零度のエターナルフォースブリザードが吹き付けてくる有様である。ここまで悪化してしまった
状況を言葉なんかで取り返せるわけがない。下手なことを言おうものなら戦術核やサーモバリック爆弾が投下されてもおかしくない一触即発の
状況なのである。ハヤテは悩みぬいた末に……リレー小説の前提をひっくり返すことにした。


「決闘しよう、アーたん」
「……はい? あなた正気ですの?」
「君が何を怒っているか分からないし、どうすれば許してもらえるかもわからない。でも言葉で思いを伝えられないときは、剣で気持ちを
 重ねるのが僕たちのやり方だろ……小さいころ、君が教えてくれたんじゃないか」
「話の脈絡が全く見えないのだけど……」
 アテネの戸惑いに比例するように、絶対零度の凍気が少しだけ緩む。この機を逃さずハヤテは畳みかけることにした。廊下に飾ってあった
2本の模造剣を取り外して1本を彼女の前に放り投げる。ここまできたら理屈じゃない、勢いのままにわがままに、僕は君だけを傷つけない!
「ふ〜ん、逃げるのかいアーたん。力でかなわないから言葉で言い逃れようってわけだ。ずいぶんお上品になったんだね、理事長様ともなると」
「……なんですって……」
 再び凍気が鋭さを増し、アテネの背後に数十本の長剣が浮かび上がる。しまった、煽りすぎたか……ハヤテの背筋を一筋の冷や汗が駆け下りる。
だがアテネは背後の長剣には目もくれず、とんでもないスピードで目の前の模造剣を拾うとハヤテの眼前に肉薄してきた。
「なめた態度を叩き直してくれますわ、あの頃のようにね!」


 そして。数十条の剣同士の打ち合いとその間に交わされる熱い呼吸を経て、廊下の気温は氷点下から常温へと徐々に戻っていった。
もとより互いに殺意など持っていないし、譲れない口喧嘩のネタがあったわけでもない。身体を動かし汗と視線を交わし合うことで互いの心の
モヤモヤは次第に薄れていき、そこに人生で一番楽しかったロイヤルガーデンでの思い出が上書きされる。やがて2人の表情は輝きを取り戻し、
剣戟の合間に楽しげな会話が混じるようになった。そしていつしか、互いの成長を称賛する言葉まで出て来る程に2人の関係は回復したのであった。
 なにか大事なものを忘れたような気はするけれど、細かいことは気にしない。ラブコメらしい大団円へとフルスロットルで飛び込もうとしていた、
ちょうどその時。
「ちょっと、生徒会室の前で暴れないで……あなたたち、チャンバラしてるの? だったら私も混ぜてくれない?」
 笑顔の2人の間に割り込んできたのは竹刀を手にした生徒会長であった。こと男女間の機微に関する限り、ヒナギクの洞察力は男子小学生並みに
劣化してしまう。これが彼女の誕生日、3月3日の朝の出来事なのであった。

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誰も続きを書いてくれないようなので、暫定最終回っぽくまとめてみました。
続きを書いてくれる方は気分を一新してどうぞ!
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