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風花雪月のごとく ver 10.20
日時: 2019/10/04 04:12
名前: RANE

小説初投稿になります
Fire Emblem 風花雪月(以下FEとかきます)とのクロスオーバー?作品となります
舞台はFEの世界でハヤテのごとくの世界からの登場人物はハヤテのみの予定(未定でもある)です。
見る方に対する注意事項としては
クロスオーバーが含まれている
FE風花雪月でのストーリーに沿っているのでほとんどネタバレです
ハヤテ要素は少な目(予定)
あとこのような物語を書いてみたりしたことがないのでかなり稚拙な文になると思います
FE風花雪月を自分はプレイはしておりますがまだストーリーは終盤に入ったところぐらいしか進んでおりませんやりながらこの小説も進めていくつもりです

 ★10/16 取り敢えず1週目クリアしました。この小説のベースデータをつくりそれを進めながらかいていくつもりです

他にも色々なところで問題が発生する恐れがあり
このサイトでのルールを知らずのうちに破ったりすることもあるかもしれませんが(限りなく気をつける所存であります)よろしくお願いします
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Re: 風花雪月のごとく ( No.1 )
日時: 2019/10/04 04:15
名前: RANE

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ある日目が覚めたら僕は見たことも来たこともないところにいた
とても暗い場所なんで、ここがどういうところかもわからない...

(えっと...確か僕はマリアさんにお使いをたのまれてそれから...)

自分の目覚める前の行動を思い返してみても頭の中にもやがかかったみたいであまり思い返すこともできずにいる
そして時間がたちここの暗さに目が慣れた頃ここが何か異質な場所であるとみて分かった

(みたところ何やら遺跡のようですね
なぜそしていつ僕はこのようなところに迷い込んでしまったのでしょうか
あれからかなり時間もたってそうだし早く戻らないとマリアさんに怒られてしまう...
いやもう怒ってそうですね...(涙目) )

などと見慣れた女性の怒っている姿を想像し身を震わせていた
綺麗なところだなぁなんて口ずさみながら遺跡のようなところを見回していたところ
自分の後方の階段の上に位置する玉座に少女が寝ているのが分かった

(ええっと...これはどのような状況なのでしょうか、なぜこんなところに人が...
というかこんな人のいないところで少女とふたりきりって...
もしかしてこれ、、、僕またなにかまずいことをやらかしたり巻き込まれたりしちゃっているのでは!!?)

自分の人生の経験上から予測した結果
このような見覚えのない状況に陥っているときは大抵自分が何かしたか巻き込まれたかという考え方をしている残念な少年と寝ている幼い少女の姿がそこにはあった

(まずい、ぜったいこれ誘拐かなにかだぁというよりいま何も知らない他人からみるとこれ絶対僕がやったとおもわれるやつだよ!ああどうすれば
「ふあぁ おぬし...そこで何をしておる?」

焦って考えを巡らせていたらどうやら少女は起きてしまったようだ

「いかにしてここに入り込んだのか知らぬが...わしの寝顔を盗み見るとは、な。
はあ...まったく。」
(“ここに”ということはこの少女の知っている場所に僕は来てしまったようですね...どうやら誘拐という線はなくてよかったです)
少女の話を聞き自分の中で考察し、自分の最悪な予想とは違いそうな展開で
安心し胸をなでおろしている間にも少女はハヤテに話しかける
「もそっと近う寄れ。おぬしの姿をよく見せよ。」
状況が分からない中ではあるが言われたとおりに少女に近づき顔の位置に合わせるように跪くハヤテ
「ほう...知らぬ顔のようじゃのう。おぬしいったい何者じゃ?」
「ぼくは綾崎ハヤテです。三千院家で執事をさせていただいております。」
「おぬし冗談をいうのも体外にせぬか、明らかに羊の体をしておらぬじゃろうに」
「ひ、羊じゃありませんしつじです し つ じ!だいたい僕が羊と言ってたとしてどっからどうみてもお嬢さんと同じ人間でしょ?ほら」
何やらすごい勘違いをされたみたいで
手を広げて回ってみたりと幼い少女にもわかりやすく羊ではないことを身振り手振り説明していた

「ふーむ、そういえばおぬし今人間というたな?そして名は綾崎ハヤテというのか、なるほどさすがは人の子、耳慣れぬ名じゃのう。」
(もしかしてこの子結構幼そうではありますがさては中学二年生あたりに発症しがちなとある病気にでもかかっているんじゃないでしょうか...)
「失礼なことを考える頭はこれか!」ベチン
「いたっ、何するんですかぁ」
なにやら考えを読まれたようでデコピンされてしまうハヤテであった
「全く失礼な奴じゃ...ハヤテというたなもしそなたが人間ならばこれも答えれよう。
何の節の何の日の生まれじゃ?」
「ええと誕生日を聞いているのですか?その節というのはよくわかりませんが11月11日うまれですよ」
「ふむ!?11ということは赤狼の節の11か!
わしと同じとは...!ううむ、おかしな偶然もあったものじゃのう。。。」
「何やら懐かしい心地がするが...わしはもう一眠りするかな...ふわぁ...」
「え、いやちょっとすみませんここがどこかとかお聞きしたかったのですが...あぁ、寝てしまった...」
(無理矢理起こすのも悪いしな...ふわぁ...僕も少し眠くなってきたしお嬢様がよく読まれる漫画などではこういう時は寝たら治ってたりしてましたし、彼女には申し訳ありませんが僕もすこし...ねむろう...か....な..)
こうして僕はまた意識を手放した


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Re: 風花雪月のごとく ( No.2 )
日時: 2019/10/04 05:30
名前: RANE

僕が次に目を開けたとき,またもやそこは知らないところでした。
前と違うところは今度はベッドにねていて僕は知らないおじさんの声で目を覚ましたところです

「おい、ハヤテ...そろそろ起きろ」
「怪我の調子はどうだ?まったく...落石に巻き込まれた時は驚いたぞ、心配かけさせやがって...」
「あ、えっと...はい、すみません」
「なんだお前急に行儀よくなりやがって気持ち悪りぃ」
(? ? ?この人は一体誰なんでしょうかそしてなぜ僕の名を...?)
自分の考えていることを言葉にだしてその名も知らぬおじさんに伝えてみたところ
おじさんはひどく狼狽えて僕の肩を掴みかかってきまし「うわぁっ」
「どうした、お前こんな時に冗談いってんじゃないだろうな!?「ち、違いますぅ!」違うのか...まさか記憶がないのか...?」

(どうやら僕はこの人と何らかの関係があったのでしょうが...なぜだろう全く記憶にない...)

「すみません記憶がないわけではないのですが少し頭にもやがかかったみたいで...ここ最近の記憶はないみたいです、もしかしてその間僕となにかありましたでしょうか?」
「お前はなにを言っているんだ...お前と俺はたった二人の家族だろうが...つい最近どころかお前が子供のころから面倒をみてやっていただろ...まさか本当に記憶があいまいになっちまったのか?」

(え、ええ!?ぼくがこの人の息子???何を言っているんだっていうのはこっちのセリフです
よ!まぁ本音をいえばあんな父親よりかはなっ....ん億倍よりもマシでしょうけどね!!
でも困ったことに嘘を言っているようには絶対に見えません...これは本当に人を心配して言っているやさしい人の顔ですね...)

「ええっとすみません僕の記憶からたどれば僕にはすでにあなたではない親はいますよ、まぁかなりろくでもない親でしたが...おそらくですが僕が思う自分とあなたが思う僕にはなにやら違うところがあるのを見るに...僕の体になにか異常があったみたいですね」
「そうか...しかし困ったなこれから仕事があるから移動だっていうのに...」

(仕事でしかも聞くに遠方での出張といったかんじかなぁでもいいなぁ仕事を頑張っている感じ
がしてかっこいいですね...ほんとに僕の親は...)
ベッドに腰掛けながら何やら必死に考え込んでいる僕の父親となのる人の後姿を見つめていた

「そういえば名前をまだ聞いていませんでしたねあなたの名前はなんと...?」
「本当に覚えていないんだな...ジェラルト、ジェラルト=アイスナーだ...自分の名は覚えているか?」
「あぁ...はいもちろん僕の名前は綾崎ハヤテです、いや、この場合はハヤテ綾崎といえばよろしいでしょうか?三千院家で三千院ナギお嬢様の執事をさせていただいております」
「本当にわからん奴だな。なぜ名は同じでもアヤサキという聞きなれない性が出てきたり、そのサンゼンインナギというのも俺の知らぬ名の者だ...」
「普段から運のないどんくさい野郎だとは思っていたがまさか全くではないにしろ別人になるとは...」
(あぁ、あなたの記憶の僕の運はやはり悪いんですね笑...まぁもう諦めてますが)
「まぁいい、やることは変わらねぇ時間もあるんだゆっくり順応すればいい...いくぞお前の荷物はおそらくこれだろう」
ジェラルトはハヤテの近くに置いてあった袋を投げ自分についてくるように言った

(いったい僕はどこにいてなぜここにいるんでしょうか少し時間はかかるかもしれませんが...かならず戻りますお嬢様)

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Re: 風花雪月のごとく ( No.3 )
日時: 2019/10/04 06:24
名前: RANE

ジェラルトさんに言われ外をでるとそこはかなり田舎?では言い表せないなにか今までいたところと違うような景色が広がっていました...というかここは本当にどこなのでしょうか

(正直屋内にいたときは余り感じませんでしたがここはもはや日本ではない気がしますね...
僕がいつの間にか来ていた服?もなにかすごい見た目で一般人の服とは思えませんね...
それに松明とか使ってるところなんて久しぶりに見ましたよ...まぁあれは映画撮影のお手伝いで使ってただけでしたがこんな生活感溢れる感じで使うところなんて初めてですよ
もうなんというか...)
ハヤテは自分の記憶との違いにかなり頭がやられていた

「ジェラルトさん、すまんが来てもらっていいか?」
(なんでこんな中世の騎士みたいな方々がこんなにもいるんですか!!??ジェラルトさんは一体なんの仕事をしているんでしょうか...)
「どうした?ハヤテもこい...」
いわれるがままについていくとそこには何やら美形の三人組が話しかけてきた

「突然、申し訳ありません!」
青い色を取り入れた服の金髪の美少年が話しかけてきた見た目では明らかに礼儀の正しい貴族といった感じであった
「こんな時間にガキどもが揃って何の用だ」
「実は私たち、盗賊団に追われているんです。どうか力を貸していただけませんか?」

(盗賊団ってなんですか盗賊団って...)(汗)
聞きなれない言葉を聞きつつも彼らが嘘を言っている様子がないのを見て
ますますどういうことかわからなくなってきた僕はとりあえず話を聞くしかなかった

「盗賊だと・・・?」
「ええ、野営中に襲撃されたのです。」
これまた華麗な完璧超人といった見た目をした少女が言った

(まぁ彼らの話はよくわかりませんが僕がなんとなくどういうところに飛ばされたかわかりました...これはあれですね信じがたくはありますがお嬢様とかが聞いたら目を輝かせて羨ましがりそうなやつに僕が巻き込まれたんですね...)
なんとなーくいままでの会話でここが自分のいたところではないことを察したハヤテであった

「上手いこと仲間と分断されて多勢に無勢、金どころか命まで盗られるところでしたよ。」
なにやらチャラそうなでもスキのなさそうな色男がなにやらのんきな感じで喋っていた

「その割には随分とのん気な...ん?その制服...」
ジェラルトさんが何か気付いたところでもう一人の騎士のような方が駆け寄ってきた
「村の外に人影!かなりの大所帯だ」
「来やがったか。ったく、ガキはともかくこの村を見捨てるわけにはいかねぇ...」
「おい、いくぞ.....ちょっと待てお前」
ジェラルトさんが何か気付いて焦りながら僕を見ているのが分かった
「ご安心ください、こう見えて剣はある程度扱えますよ!」
ハヤテが自信ありげに左腕をガッツポーズのようにしアピールしていた L(`・ω・´) こんな感じ

(不安だ...)
ジェラルトは自分の息子をみて苦笑いしていた

さっきの三人組とジェラルトとともに盗賊がいると聞きつけ僕は人生で初めて戦場というものに出ることになった

(とりあえずここが僕のいた世界とちがうのはわかりました...ですが入ってこられたのなら帰る手段が全くないとは思えません
その日まで僕がやることはここで生き残ることです!)

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Re: 風花雪月のごとく ( No.4 )
日時: 2019/10/04 07:56
名前: RANE

盗賊団がいるというところまで移動している中ついてきていた三人組に話を聞いてみました

「いやあ、悪い悪い。あんたらのおかげで命拾いしそうだ。
こんな辺鄙な村に、腕利きの傭兵が・・・まさに天の配剤、日頃の行いのおかげだな!
俺はクロード=フォン=リーガン、クロードとでもよんでくれよ」

黄色い装いをしたチャラ男さんはクロードさんと呼ぶそうです。

「僕はハヤテ=アイスナーですハヤテとお呼びくださいクロードさん」

ここでの名前はジェラルトさんの息子という設定をお借りすることにしました
ハーマイオニーに響きが似ててすこし嫌な思い出もありますが、アヤサキなんて性はないだろうし目立つだろうという考えからアイスナーを名乗ることにしました...
あの親との縁を証明するこの性を捨ててもいいのかもな...なんて思ってもみたり...でも僕が兄さんとのつながりを感じられるこの性はそれはそれで悪くありませんけどね

「ありがとう、おかげで助かった。こんなところでは死ねないからな・・・。
僕の名はディミトリ。すまないが、力を貸してほしい。協力して、賊を打ち払おう。」
青い装いの金髪好青年さんのディミトリさんと呼ぶそうですいかにも貴族って感じで僕とは違う色んな意味で違う世界の人という感じがします...まぁお嬢様とかを見る限り貴族というのも大変そうではあります...

「私はエーデルガルト。貴方、変わった雰囲気の人ね。
そうはみえないけど傭兵というのなら、腕を見せてくれる?報酬については心配しないで」
唯一の女性のエーデルガルトさんです。しっかり者という感じですね。正直雰囲気がヒナギクさんに似ているなとおもったり...ヒナギクさんの時のような迷惑をおかけするようなことはないようにしないと...絶対に怒られる(涙目)

「ハヤテ!はやくこい村が巻き添え食わねぇように、さっさと片付けちまうぞ」
皆さんとあいさつを済ませたらちょうど盗賊たちと戦うようです

そしていざ戦闘が始まりました
実は僕の腕というのはここではどのくらい通用するのか不安な部分はありましたが
そのような不安はなさそうなようで、あーたんによって磨かれた僕の剣技というのはこの世界でもある程度は通用しそうです。相手がおそらく実戦でのみの粗削りな技能の盗賊相手と比べ僕はあーたんという剣の師がいて技術的、そして理論的な教えという環境の差での実力差というのはあったのでしょうが。ジェラルトさんの顔をこっそり伺ってみるとすこし驚いているようだったのでやはりそこまで問題はないのでしょう

そしてこのお三方、助けを求めてくるほどだったので大丈夫かなと思っていたのですが
正直言って助けなんて必要ないのでは?というほど強いです...とくにこの三人の連携というのは目を見張るものがありました。僕もうかうかしてられませんね!もっと鍛えなくては

「くそ...なんで村に傭兵がいやがる...!こうなりゃ、まとめてぶちのめすぞ!」
(どうやらあの人がここの頭のようですね...とはいってもまだ少し距離があるので待ち伏せとまではいきませんが待機で受けるのがよさそうですね)
「いいぞ、ハヤテ。森にいれば敵からの攻撃を有利な状態で受けられる...」
「ふふ...ありがとうございます。これもジェラルトさんが合間に色々おしえてくれたからですよ」
そう、クロードさんたちの挨拶より前ジェラルトさんに色々戦いに関して教えてくださったのです。まぁもともと知っていたこともあったのですが考え方の正答を知れたのは本当にでかいです
ここにはありませんが回復床という魔力?を使ったもので代謝を向上させ自然治癒力を上げるようなモノもあるそうでここが今までいたところではないことを再認識させられます

「てめぇすました顔しやがって...俺の邪魔をするんじゃねぇ!」
山賊が狙い通りに僕のところにきましたって、、、僕ってそんな風に見られているんですね!とか思いながら応戦しようとしたとき僕の体から何やら力が湧いてくるのを感じます
「やはりというべきか紋章の力はあるようだな」
これも事前に聞いたものではありますが紋章?というものが僕に力を与えてくれているそうで
ジェラルトさんの息子さんの僕?がもっていたそうです。まさか僕にもあるとは...!
「いい機会だそのまま、さっき俺が教えてやった戦技、さっそく試してみろ!」
「はい!この一撃で終わりです!」
ジェラルトさんに教わった戦技いわゆる必殺技というやつですが僕が学んだ剛撃という技は
武器に一切の重きを置き力を込めて撃つ攻撃だそうです。ただ、武器に対する負荷が増えてしまうのであまり乱用すると戦場で武器を失うことになってしまいますから打つ時は備えがある時か慎重な判断のもと使用しないといけませんね...

「倒した!」
「いや!まだだ!!」
倒したと思った盗賊団の頭が立ち上がったと思ったらエーデルガルトさんに襲い掛かりにいってしまいました!まずい..!こうなったら...

「エーデルガルトさん!!」
「どけえええっ!」
「ハヤテェェェ!!」
ジェラルトさんの静止の声が響く中、僕がエーデルガルトさんをかばって斧をうけようとしたその時.......



たしかに時が止まった





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Re: 風花雪月のごとく ( No.5 )
日時: 2019/10/04 08:42
名前: RANE◆UIMUotXZhkI

いったいなにが...ここは...たしかに僕は盗賊の攻撃をくらったはず...
時が止まったと思ったら気が付いたら僕は本当に何も存在しない場所にたっていた
瞬間的に変わった景色に戸惑いながらも起こったことの整理をしていたら

突然少女の怒っているとわかるような声が響いた
「おぬしおぬしおぬし!!」
「うわぁっ」
振り向くといつぞやの中二病少女がそこにいた
「気をつけよ!」
「ええっと...なにをでしょうか...?」
「そのふざけた考えとおぬしの先程の行動をじゃ!!」ベチン
「わしを殺める気か、痴れ者め!」
今となってはすこし懐かしくも感じる痛みを感じながら少女のいうことを理解しようとする

「いや、よい
おぬしには、己が命のまことの値打ちなぞわからぬじゃろう」
呆れたように言う少女


「まったく...わしがおぬしを導いてやらねば、な!」
訳も分からぬまま彼女は続ける





「わしの名はソティス“はじまりのもの”と呼ばれておる」






ただ彼女の雰囲気からは色々と感じないはずの懐かしさだけがぼくの中で響いた





「ううむ...ソティス...ソティス。
   確かにわしは、ソティスじゃ。
     それに、はじまりのもの、か。いったい誰にそう呼ばれておったのか...」
「自分で言ったのに曖昧なんですか...?汗」
「なに、わしは今まで名前すら思い出せなんだのじゃ。
それが先刻は、するりと口をついて出た。おかしなこともあるものじゃ...」
「む、なんじゃその顔は。己が名前すらわからぬ童と思うたか?」
むーとした顔でハヤテは睨まれる
(と言われましても...)ハヤテはハヤテでいまだに状況がつかめずにいた

「ふん、ならばその童に助けられたおぬしはどうなんじゃ、まったく!」
「ええっとご迷惑をおかけしたのならすみません...」
「謝ってすむ問題ではない!」
「たかが小娘一人救うために、
   盗人の斧の前に体を投げ出しおって」
「うぅ..でも...」
「でもではない!わしが咄嗟に時を止めたから良いものの、あのままでは死んでおったぞ」
(これに関しては完全にソティスさんの言う通りですね...)

「すみません、それに関してはあなたの言う通りです...そして、ソティスさんが僕を救ってくれたのですね...本当にありがとうございます」
「そ、そうか、そうやって素直に感謝すればよいのじゃ。
わしも助けがいがあるというものよ。」
すこし気恥ずかしいのか彼女の顔が少し赤くなった

「しかし咄嗟とはいえ、よう時を止められたものじゃ。どうやったか...」
「このまま時が動けばどうなるのでしょうか」
「うむ、まぁしぬじゃろうな」
「まぁ、そうですよね」

(車にひかれても無事だったりしたし案外なんとかなったりしないかなぁ)

「おぬしの考えはどこまでも楽観的じゃな
どう考えても死ぬに決まっとるじゃろ!はぁ...おぬしのせいでわしまでこのような目に...」
「いや、こうみえて僕はこういうことには自信がありますよ!車にひかれたりとかはざらですし」
「何をふざけたことを言うておる!いや、待て...」
「そうか!止めた時を巻き戻せばよいのじゃな!」
「そ、そんなことできるんですか!!?」
「ふふふ、みておれ...」

自信ありげなソティスの前になにやら魔法陣のようなものが現れ

「うむ...できそうじゃ。まったく世話の焼ける奴め。」
「巻き戻るときは僅かなれど、何が起こるか知っておれば、命を守るのは容易かろう」
「たしかにそれならいけそうですね...」
「ではゆくぞ。炎をその身に宿せし者よ。
時のよすがを辿りて、己が答えを見出せ!」
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Re: 風花雪月のごとく ( No.6 )
日時: 2019/10/04 09:17
名前: RANE◆UIMUotXZhkI

目を開けたら僕が盗賊を吹っ飛ばしたところに時間が戻っていた
そして立ち上がるなり盗賊はエーデルガルトさんに襲い掛かった

「うおおおおおおおおおどけえええっ!!」
「そうはさせません!」
僕はさっきの二の舞にならぬようエーデルガルトさんの前にたち盗賊を再び吹っ飛ばした
「ご無事ですか?エーデルガルトさん」
「えぇ...助かったわ...」

「おーい」
クロードさんたちも無事なようで僕のもとに二人が駆け寄って来てくださいました
「ハヤテ、お前今なにか...」
ジェラルトさんが不思議そうな顔持ちで話しかけてきたその時
「セイロス騎士団、ただ今参った!
生徒を脅かす盗賊ども、覚悟せええ...い?」
どうやら一足遅く騎士団と呼ばれる方々が駆けつけてきたようです
逃げた盗賊を追うように指示していた風格のある騎士のおじさんが僕たちを見つけては駆け寄ってきた
「級長たちも無事のようだな。
      ...と、そちらは...?」
騎士団を率いていた男が僕らを見てそう話した
なにやらクロードさんたちは彼と面識がありそうでありそこから彼らは騎士団の見習い兵かなにかなのだろうか??とクロードさんたちをみて思っていたら

「おっと...面倒なやつが来ちまった...」
どうやらジェラルトさんとも面識があるらしい
「ジェラルト団長ではないですかぁぁ!うおおおおおおおおお!お久しぶりですなあ!!」
ジェラルトを見るなり彼の男は勢いよく話しかけてきた
「私のこと、覚えておられますか!?自称“あなたの右腕”、アロイスですぞ!!
どうやらかなり親しい仲のようだ、ジェラルトは少しいやそうではあるが...
(自称なんですね...)
「団長がいなくなってから20年、ずっと生きていると信じておりました!」

(どうやらジェラルトさんはこの騎士団と呼ばれる方々のトップをされていたのですね)

「相変わらずうるせえ奴だな、アロイス....それにもう団長じゃない」
そしておそらく20年も前から変わらぬ様子の仲間をみてジェラルトを嫌々答えていた
「今はただの流れの傭兵...そういうわけで次の仕事があるから、またな」

(どうやらジェラルトさんは早くこの場から抜けたいご様子...なぜ?)

「ええ、ではまたどこかで...ってそうなるわけないでしょうがああ!団長には修道院まで来てもらいますからね」

修道院という名を聞いた瞬間ジェラルトを嫌そうな顔になり

「ガルグ=マク大修道院か、はぁ....やはりそうなるよなぁ...」

どうやらこの存在がジェラルトが嫌がる主な理由らしい
(なにか顔を合わせずらいことでもしたのでしょうか...?)
ジェラルトの様子を気にしていたら

「おや、もしかしてそちらの若者は、団長のお子さんですか?」

ギクッという音がリアルにでそうになってしまった...どうしようあってるんだけどあってない...
「えぇ、まぁそんなところです...あはは」

「ふむ、見た目はともかく雰囲気はやはり似てますな!!貴殿にも是非大修道院を見てもらいたい!同行願えるか?」

「まぁシェラルドさんがいいのであれば...僕はかまいませんよ」

「俺はまったくもって構わなくないがな!」
不満を口に出しながらも嫌々ついていくシェラルドとハヤテであった

「セイロス騎士団か,,,確かに腕の立つ者どものようじゃのう。」
(うわぁっ!!?ソティスさん!?)
「ほれ、あちらで呼ばれておるぞ。おぬし、さっさと行ってやれ」
なぜかいないはずのソティスさんが僕に話しかけてきました。いったいどこから,,,汗


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Re: 風花雪月のごとく ( No.7 )
日時: 2019/10/13 21:40
名前: ピーすけ

はじめまして。ピーすけと申します。
まさかのFEクロスに驚きました。

風花雪月は現在プレイ中。
今作はシナリオや人間関係も作り込まれていて、熱中しております(現在は引き継ぎアリのルナティックでようやく後半に入ったところ)。

好きな作品同士とのクロス小説は、ファンコンテンツである二次創作ならではのロマンだと思います。

シナリオラインやキャラクターは風花雪月がベースのようですね。
果たして現代日本の倫理観を持っているハヤテが、数多くの命の選択が迫られる中世戦争ファンタジーの世界の中で、どのように生き抜いていくのか……


これからも楽しく拝読させていただこうと思います。
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Re: 風花雪月のごとく ( No.8 )
日時: 2019/10/15 01:40
名前: RANE◆UIMUotXZhkI

>>ピーすけ様
感想ありがとうございます
ストーリーを追いながらの執筆になっているのであれこれ設定のつじつまの合わないところもあったりなどすこし大変な中書いております
殺し合いとは無縁とは言い難くも少し、、、うんおそらく離れたところにいるハヤテとFE世界の住民、このかけ合わせでしか見ることのできない話など描けたらいいなと思います。
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Re: 風花雪月のごとく ( No.9 )
日時: 2019/10/16 12:04
名前: RANE◆UIMUotXZhkI

あれから修道院への道のりの間に色々なお話をクロードさん達からさせて頂きました
どうやら皆さんは修道院に併設されている士官学校の生徒らしく今回の騒動は課外活動中に盗賊に襲われて起きたそうです

「さっきは助かったわありがとう。それにしても腕が立つのね。」
「いえいえ、これでも鍛えてますから。それにいくらエーデルガルトさんだけでも対処できたとしても
やはり女性が襲われているのは見ていて気分が悪いですからね。」

実はエーデルガルトさんを庇う前に小太刀の様な物を構えるのを見てしまいました恐らく彼女の実力があればなんとかできたのでしょう。ただ、それを言うとソティスさんに凄く怒られそうなのであまり言いたくはないです!

「流石は歴代最強と謳われるセイロス騎士団の元団長 “壊刃” ジェラルトさんのご子息。腕だけじゃなく口も立つみたいだな。女性への配慮もこりゃ歴代最強だな。なぁ?エーデルガルト 」
「あなたも口の減らなさだけは金鹿学級史上類を見ないわね...」
エーデルガルトさんがクロードさんの耳を引っ張りながら言う
「学級長たるもの士官学校外の人と会う時は失礼のないようにしろクロード、彼が困っているだろう」

ど、どうやらクロードさんは人を揶揄う?のが好きなようでそれを嗜めるのがエーデルガルトさんとディミトリさんが常みたいですね

「構いませんよ、それよりセイロス騎士団とはどのようなものなのでしょうか?」
先程から出てくる団体 セイロス騎士団 について聞いてみた
「セイロス騎士団を知らないの?フォドラで最も有名な騎士団と思うけれど」
どうやら日本人が知ってなきゃおかしいぐらいの事を聞いてしまったようです、それほど大きな騎士団、こちらで言う自衛隊のようなものなのでしょう。
「なぁ、あんたも大修道院にくるんだろ?道中色々話を聞かせてくれ」

話の流れについなってきてしまったけどこれはとてもまずい状況になっている気がする、、、この世界に僕が来たのはほんの数時間前、そしてこの世界での前の僕は恐らく数十年はジェラルトさんと傭兵生活をして来ただろうし辻褄をなんとか合わせるにしてもボロが出ないわけがない、、絶対に怪しまれる、、、多分このような治安?の悪い世界で今までの経歴が全くわからない人物なんて絶対にいい境遇に合うわけがないさらに周りは恐らくこの世界でも有数の軍事力を持った方々、どうしようこんなことになるならジェラルトさんから色々聞いておけば良かった、、、

軽く涙目になりながらもハヤテはこの状況をどう乗り越えるかを今までに培われた対人能力を駆使して考えだしながらも決して怪しまれないように受け答えをしていた

「それはいいな、今は君のことだ。盗賊団の頭相手に一歩も引かぬ戦いぶり・・・俺も、もっと強くあらねばと思ったよ。」
「確かにそうね。・・・貴方、帝国で働く気はない?何を隠そう、私はアドラステア帝国の・・・」
「待て、エーデルガルト。それなら俺も話がある。今、ファーガス神聖王国は、お前のように優秀な者を必要としている。是非、俺と共に王国へ・・・」
「おっと、そこまでだ2人とも全く手がはやいねぇ、会ったその日に口説くなんてさ」
「俺は大修道に向かいながら、しっぽりと親睦を深めたいね」

な、流れるように3人から勧誘されました!!?あれこれ僕のことを探られるよりかはそりゃいいですけど、正直どれだけの間ここにいるか分からない+僕が元の世界に帰った時にここでの僕の存在がどうなるか分からない以上どこかに居場所を作ってそこから僕がお嬢様のもとへ帰還した時にこの世界の誰かに迷惑をかけるというのは避けたいですね

「まずはあんたの好みでも聞こうかな。どの国が好きなんだ?」

いや、クロードさんいきなりの質問でパンチ重すぎません!!?これってどこか選べ見たいなものじゃないですかぁ、、
(こやつら、出自を異にするようじゃな。おぬしの好む国を答えてやるがよかろう。)
そして当然のようにどこからか語りかけてくるソティスさん、、、本当に一体どこから、、、

「えーーっと、強いて言うならアドラステア帝国ですかね...」
「ふふっ、そうでしょうね。衰えたとはいえ、帝国の培ってきたものは他の比ではないわ。」

いや、さっきの会話の中で出てきた国の中で取り敢えず短くて覚えやすかった物を言っただけなんですけど、これは言わない方が良いですかね...

「お喋りはそろそろ終わりにしてくれ。大修道院へ向け出発するぞ!」
「おっと、話の続きはまた後で、だな。」
アロイスさんによって会話は打ち切られなんとか怪しまれることもなく乗り切ることができました

(やれやれ、慌ただしいのう、まったく。じゃが、あの小童ども、、、三者三様よのう。おぬし、あの者達をどう評価する。)

話していて少しだけ皆さん何か暗いものを抱えているような印象を感じました、、、
クロードさんは目が笑っていないと言うか、油断ならぬ人という感じでしたし、エーデルガルトさんは何やら値踏みをするような目でこちらを見ている節がありました。ディミトリさんはどこか明るさの中に陰りのようなものを感じさせるような人でした。

(ふん、わしと同じ見立てじゃな、し か し おぬし、、、、さっきの小娘を庇う時に対処できるとわかってて庇いにいったと言っておったのぉ...そのことについてゆーーーーっくり説明してもらうからな!!)
ば、ばれてましたーー!!!

その後、ソティスが再び眠りに着くまでハヤテはソティスに弁明をし続けていた




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Re: 風花雪月のごとく 10/16更新 ( No.10 )
日時: 2019/10/20 21:06
名前: RANE◆UIMUotXZhkI

ソティスからこっぴどく叱られたハヤテは今も大修道院を目指し歩き続け、士官学校の級長つまりは学級の委員長さんを務めているというクロードさん達と話しながらヒナギクさんや泉さん達を思い浮かべ今では会うことの叶わない旧友達に想いを馳せていた

「大修道院には行ったことがないと言っていたな。良ければ、後で案内しよう。」
「ありがとうございます。ディミトリさん」
「このフォドラの縮図のような場所さ、色んな意味でね」
「もうすぐ嫌でも目に入るわ。
 あれが.......ガルグ=マク大修道院よ」

そうして森を抜けた時、中世の城砦のようなその中でも特に巨大と言っても良い物が確かに存在していた

「わぁ....すごい...」

元の世界では見ることの出来ないであろう異世界の文明の全てと言っても過言ではない最高峰の建造物をみて
思わず感嘆のため息を漏らす
幾多の苦労を乗り越え普段の激務を淡々とこなす執事の姿はどこにもなく
年相応の少年、綾崎ハヤテがそこにはいた
そんな少年を見て微笑ましく思う級長達に見送られながら少年はこの世界への一歩を踏み出す

級長達と別れジェラルト共に中庭まで歩いていたところ
ジェラルトが立ち止まり何かを見上げているようなので続けて見てみるとそこには1人の女性がこちらを見ていた
「........レア様」
何やら訳ありの様子のジェラルトに気になりつつもハヤテはその先に足を進めた

「ここに来るのも何年ぶりかな、今更、あの人と顔を合わせたところで...」
「先程の女性のことですか?」
「ああ。お前もさっき中庭で見たろ。大司教、レア様さ。」

「大司教....ですか?」
聴き馴染みのない単語に戸惑いながらも先程の女性を思い出す

「まぁ、なんとなく察してるかもしれんがこの大陸、つまりはフォドラの住人の大半は、セイロス教の敬虔な信徒だ。」
「そんな馬鹿でかい教団の最高指導者が大司教であるレア様ってわけよ。」
「な、なるほど教祖様みたいなものですね」
「そんなところだな」

「お待たせしました、ジェラルトさん。大司教の補佐をしているセテスと申します。」
そう言って凛々しい顔の男性セテスさんと先程話していた大司教レア様が僕達に話しかけてきた

「ああ、どうも。」
「久しいですね、ジェラルト。こうして再び邂逅できたのも主の思し召しでしょうか。」
「長きにわたる音信不通、お詫びします。あれから俺もいろいろとありましてね......」
「そして、その子が生まれた....。あなたの子供なのでしょう?」
そういいながら僕を見ていた。
 
 今までも考えてきましたけど実際のところどうなのでしょうか?
この世界にいる僕は今までいた僕なのでしょうか、先程の盗賊との戦いで発現した 紋章 と言われる能力、このようなもの僕がいた世界には存在するのか分かりませんし
僕自身このようなものが僕の身体に宿っているなんて記憶も一切ありません

まぁ超常現象を引き起こせる方は複数いたので存在はもしかしたらあるのかもしれませんが、もし存在したとして今頃発現した理由もよく分かりませんね...そして元々この世界にいた僕には紋章があったらしいのでそれを踏まえて考えるとこの世界の身体に僕が乗り移ったといった状況でしょうか?

もしそうなら元の世界の僕の肉体と元々この世界にいた僕の精神はどこにいってしまったのでしょうか...僕にはわからない何か不可解な事が起きているのは確かですけどそれの解決の仕方どころかそれを読み解くことすら出来ないというのは辛い物ですね...

僕が色々考えている中でも2人の会話が進む...
「えぇ...修道院を出て数年後に。
 母親は病で死んじまいましたがね」
「そうですか。活躍はアロイスから聞いています。あなたの名は確か...。」

ジェラルトさんの会話の内容に気になりつつも名前を名乗った
「ハヤテ、ハヤテ=アイスナーと申します。」
慣れない名を名乗りながら深々と礼をするハヤテ

「ハヤテ...そう、良い名前ですね。」
ジェラルトさんはどんな考えで僕にハヤテとつけたか分かりませんが元々いた世界では借金取りに追われてもハヤテの如く逃げられるようにという最高にろくでもない理由で付けられたものとは思いもしないのでしょうね...

「士官学校の生徒たちを救ってくれたこと、心より感謝します。」
「そんな、僕が全員救ったわけではありませんので...」

「それでもです、見ず知らずの者のために盗賊の集団に挑むなどいくらジェラルトの子とはいえ中々為し得ることではありません。
 そして、ジェラルト。私が何を言いたいか、
あなたならすでに、わかっていますよね?」

「セイロス騎士団に戻れ、でしょう?
俺は構いませんが。こいつは....」
ジェラルトはハヤテを見ながらため息を漏らす

「ジェラルト、アロイスから聞いているはずです。私は一度下がりますが、この後「彼ら」から話があるでしょう。」
しっかりと耳を傾けておくようにと言い残しレア様とセテスさんは去って行きました

話とは一体なんなのでしょうか、ジェラルトさんが騎士団に戻るのは殆ど確定のことでしょうけど僕もそうなるのでしょうか?

ですが日々争いが起きる中剣の鍛錬を繰り返してきた方々と僕のような昔剣を振るったことがある程度の実力の僕が釣り合うとは到底思えないのですが...

「やれやれ......。またセイロス騎士団に戻ることになっちまった。巻き込んじまってすまねえが、お前もしばらくここで働いてくれるか?その方が色々都合がいいだろ。」

(たしかにそうですけど...働くっていっても...)

「僕も傭兵として働くのでしょうか?」
「いや、それが教師としてだそうだ。」
「あぁ、成る程教師としてですか......へっ?えええええええええええええええ!!?」
「まぁ、お前の気持ちもわからんでもないがとりあえず聞いてくれ...」

クロードさん達のいる士官学校の学級担任の先生が1人欠けたということで他の先生も手一杯で人手の足りなかったところアロイスさんの推薦もあり白羽の矢が立ったのが僕だそうです...どういうことなんですかぁーーー!だって僕まだ16歳で高校を卒業してすらない学生ですよ!!恐らくクロードさん達よりも年も低いですし...どうしてこうなった...
僕が混乱していると2人の男女が話しかけてきた

「こんにちは〜、あなたが新任の先生?渋くてなかなかイケてるじゃない!」
1人の大人の女性がジェラルトさんを見るとそう言った...
(やっぱり僕が先生だとは思えないですよね...(汗))

「あーいや、俺じゃねえんだ。ハヤテ、後は適当にやってくれ、じゃあな。」
「えっ、あっちょっとジェラルトさん!この状況で僕1人置いて行かないでください!」
「そうは、言ってもおれもこれからやる事があるんだ騎士団関連でな。悪く思うな。
.......それと....レア様には気をつけろよ、お前を教師にする意図が読めん。何かを企んでるかもしれねぇ。」
「え....?それってどういう....」

去り際にジェラルトさんが言った言葉がやけに僕の心に残った。

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