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危険な!?出会い (一話完結)
日時: 2016/10/06 22:02
名前:
masa
初めての方は初めまして。ご存知の方はこんにちはmasaです。
今回は「クリスマスイブのあの日、ハヤテが出会ったのがナギでは無かったら」がネタです。
原作のそのキャラを知っている人には申し訳ありませんが、ご了承を。
一応、コミック派の人にも大丈夫するつもりです。
では本編どうぞ。
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時はクリスマスイブ。町はイルミネーションに彩られ、理由はどうあれ人々は楽しんでいる。
しかし、負け犬公園にはそんな浮かれ気分など異世界としか思えない程暗く落ち込んでる人がいた。そう、我らが主人公・綾崎ハヤテである。
「はあ」
ハヤテは数える方もめんどくなる程、ギネスに申請すれば認めてもらえそうな程溜息をついていた。
っと言うのも、今日彼の身に起こった出来事を鑑みれば当然であろう。
「あのクズ親、ついにこんな事まで」
ハヤテの両親は働いておらず、その理由も同情の余地など必要ないものだ。
さらに、ハヤテが家に帰ったところ、「代わりに返しといてね」っと、1億5千万強の借金を押し付けて失踪していた。まあ、色々と手を回しておいたお蔭でハヤテが被害を被る事は無く、借金取りは血眼になって両親の捜索に当たっている。
とはいえ、帰るべき家を失い、職場も不景気の影響で倒産したばかりなので、職もないのである。
「打つ手、無いよね。寒いうえに雪まで降って来た。もう、いいや」
座っていたベンチに寝転び、目覚められないのを承知で眠りの世界に旅立とうと目を閉じた。
暫くし、
「ほう、こんなところに凍死体とは。珍しいな」
声が聞こえ、目を開けると
「うわああああ」
「何だ、生きてたのか」
見知らぬ女の子が10cmあるか無いかの距離で覗き込んでいたので、ハヤテはビックリして飛び退いた。
「変な奴だな。こんな時にこんな所で寝ると死ぬぞ」
「良いんですよ。そのつもりで」
「ま、どうでもいいがな」
遮る様に言うと、興味を失ったかのように離れようとしたが
「おい、行くぞ」
「は!?」
「お前だよ。凍死希望者」
ハヤテは自分の事とすぐに理解し
「えっと、どこへ?」
「私の家だよ。黙って付いて来い」
「はあ」
ハヤテは意味が分からないまま女の子のについて歩いていた。
すると
「そう言えば、名前を聞くのを忘れてたな。おい、名乗れ」
「綾崎ハヤテです」
「ふ〜ん。私は初柴ヒスイ。 覚える覚えないは好きにしろ」
吐き捨てるように言うと、その後は黙ったまま黙々と歩き続け、
「え!?」
「なんだ?ここは私の家だぞ」
「はあ。じゃあ僕は」
「早く入れ。一々めんどくさい奴だな」
ヒスイは豪邸に入っていき、ハヤテは戸惑いつつヒスイに次いで入った。
「あら、お帰りなさい。 ん!?」
メイド服のハヤテとさほど年の変わらない少女が出迎え、ハヤテに気付いた。
「さっき拾った」
「ああ、そう。で!?」
「おい。ハヤテ、だったな。私の部屋に来い」
「あ、はい」
ヒスイは我関せずと、自分のペースでハヤテを連れ自分の部屋に招き
「で、お前は何であんな所にいたんだよ」
「えっと。 僕の両親は物凄い駄目人間なんですよ。まあ、色々省きますが、今日帰ったら1億5千万強の借金を押し付けて失踪しまして。まあ、手を回しておいたお蔭で僕への被害はありませんでしたが」
「ふ〜ん。まあ、どうでもいいや」
自分で聞いておいて、興味なさげに椅子に深く腰掛け
「それでヒスイ、何でこの人をこの屋敷へ?」
「別に。何となくそいつに興味が出ただけだ。深い意味などない」
「ああ、そう」
これ以上の追及は無意味だと悟ったのか、メイド服の女性は言及してこなかった。
「まあ、ともかくだ。ハヤテ、お前はこの屋敷に居ろ」
「へ!?」
「どうせ行くあてはないんだろ?なら、ここにいて執事でもすればいい」
ハヤテの意見など聞く耳を持たないかのようにヒスイは一方的に言い
「ヒスイ!?執事って」
「なんだ?私の決定に逆らうのか?」
「そうではなくて、この人がどういう人かも知らないのに」
「そんなの知るか。なんかあったら処分すればいいだけだ」
2人の言い合いにハヤテは参加できず、ただただ困るだけだった。
「ああ、もう。貴方はホントに」
「フンッ。反論があるなら言えばいいだろ」
「どうせ聞かないでしょ?「黙れ!!」とか言って」
「分かってるなら言うな。 私はもう寝る。おい、行くぞ」
ヒスイはそう吐き捨てると、部屋を出ようとしたが、扉の前で立ち止まり
「おい、ハヤテだよ」
「ああ、僕でしたか。 え!?どこへですか?」
「私の寝室だ。寝ると言ったのが聞こえなかったのか?」
「え!?ヒスイ?」
「知らんのか?執事なら寝るときも主の傍にいて不測の事態に備えるもんだ」
確かに正論なのだが、ハヤテは男で、ヒスイは女性。なので
「しかし」
「分かったよ。お互いに自己紹介とかあるだろうから、今日は好きなところで寝ろ」
ヒスイは乱暴に扉を閉め、後に残されたのはハヤテとメイド服の女性だけだった。
「え、えっと」
「全く。 で?何があったのよ」
ハヤテは今日あったことを可能な限り詳しく話した。
「ああ、そう。 まあ、気にしない事ね。あの子の自分勝手は昨日今日始まった事じゃないし」
「そうですか。 ですが、僕がここにいてもいいんですかね?」
「さあ。 まあでも、勝手に出て行ったりしたら、ヒスイは何をするか分かんないわよ」
出会って間もないハヤテも何となくそれは分かった。
「ともかく、この屋敷で執事をする事ね。家事とかは?」
「得意な方ですが」
「ああ、そう。 私は法仙夜空。 今日はそこのソファにでも寝て。着替えとかは明日までに用意しとくから」
疲れた様子で夜空は部屋を出ていき、ハヤテは言われたソファに腰かけた。
「なんか、嵐のような時間だったな。まあ、今日はもう寝ちゃおう」
疲れや元々の眠気もあり、直ぐに眠りの世界に旅立った。
× ×
翌朝、ハヤテは習慣通り朝早く起き、どうしようか迷っていると
「何だ、起きてたのか。執事服用意したから着替えろ」
ヒスイが部屋に来て、綺麗に折りたたまれた執事服をテーブルの上に置くと、ソファに腰かけた。
「おはようございます。えっと」
「なんだよ」
「着替えたいのですが」
「着替えればいいだろ。別に見られて困るもんでもあるのか?」
悩んだが、結局ヒスイの前で着替え
「着替え終わりました」
「あっそ」
「えっと、お嬢様」
ハヤテがこう呼ぶと、ヒスイは睨みつかせるのような顔になり
「私の事は名前で呼べ。そんな呼び方は許さん」
「え、えっと。ではヒスイさんで」
「それならいい」
ハヤテは安心の溜息をつき、
「えっと、僕の仕事は」
「基本的に私の身の回りの世話だよ。屋敷の事は夜空にでも聞け」
ヒスイが言うと、夜空も部屋に来て
「じゃあ、案内するわよ」
「それは後だ。ハヤテをキッチンに案内して、お前は掃除でもしてろ」
「ハイハイ」
ハヤテはキッチンに案内され、冷蔵庫の中身を見て、メニューを決め
「ほう、中々美味いもんだな」
「お口に合って何よりです」
ハヤテの料理にヒスイは満足したようだった。
後片付けの後、夜空に案内してもらって、屋敷の間取りを確認した。まあ、広かったので見終わったのは昼食・夕食をはさんで夜までかかったが。
「どうだ?屋敷の構造は理解しただろ?」
「あ、はい。広いんですね、ここ」
「私は財閥の人間だからな。慣れろ」
「はあ」
強引だったとはいえ、一応は雇ってもらってる立場なので、反論などは止めた。
「さて、風呂の時間か」
「あ、沸いてますよ」
「そうか。行くぞ」
「え!?」
ヒスイの言葉を理解できず、間抜けな声を出したが
「お前は執事だろ?だったら、主を着替えさせたり、体を洗ったりは当然の行為だ」
「しかし。僕男ですよ」
「気にするな。私も気にしとらんし」
さも当たり前に言うヒスイに
「ですが」
「めんどくさい奴だな。早くしろ」
ヒスイは強引にハヤテを引っ張り、お風呂場まで引っ張っていった。
「早くしろよ」
「そ、それはやっぱり」
「別にお前まで脱ぐ必要は無かろう。入りたきゃ私の入浴後に入ればいい。何なら一緒に入るか?」
ヒスイは当たり前のように言ってはいるのだが、ハヤテは違い
「やはりまずいですよ。夜空さんが居るんですから」
「うるさいな。早くしろ、命令だぞ」
ヒスイの目を見て、どうする事も出来ないと悟り、ヒスイの服を脱がせたり、体を洗って入浴後に拭いたり、パジャマに着替えさせたりした。
「寝るのも一緒なんですね」
「昨日言っただろ。主を危険から守るのが執事の一番の仕事だろ」
「まあ、正論ですね」
2人で布団に入った。
少しし
「あの、ヒスイさん」
「ん〜?」
「何で僕を拾ってくれたんですか?「若しかして殺し屋?」って疑ったりとかは」
ハヤテの問いに暫く答えなかったが
「夜空のやつに言ったとおりだ。ただ何となくお前に興味が出たにすぎん。それとも何か?お前は私の命を狙う輩なのか?」
「違いますよ。「不幸な星の元」に生まれた哀れなだけの男ですよ」
「ああ、そうか。 もう寝るから話しかけるな」
× ×
何事も無く年明け(まあ、お風呂・寝起きは相変わらずだが)。
「そう言えば、ハヤテは学校はどうしてるんだ?」
「潮見高校に通ってますよ。学費を自分で工面して」
「そっか。なら、もう行かんで良い」
「え!?」
ヒスイの言葉に面食らってると
「退学届けなら、夜空の奴に出させる」
「しかし」
「どうしても勉強したきゃ私か夜空を頼れ。一応どっちも学力はそこらの東大生に負けん」
「そ、そうですか」
驚きつつ、ハヤテは仕事に戻ることにした。
そして昼過ぎ
「おい、どこへ行く」
「買い物へ。食材が大分減って来たので」
「行く必要はない。買い物は夜空の担当だ」
ヒスイがそう言うと、突然夜空が表れてハヤテの買い物籠をひったくる様に取って
「そうですよ。ってかヒスイ、ハヤテ君が来てから私の扱いが荒いわね」
「フンッ。さっさと行け」
「ハイハイ」
夜空は生返事で出ていき
「そう言えば、言い忘れてたな。ハヤテ、お前の外出は許さん」
「え!?」
「屋敷に居ても運動不足の心配はない。どうしても外出したきゃ私に言って、私と一緒だ。嫌だとは言わせんぞ」
この数日で、ヒスイの目付きで本気度が分かる様になっていたので
「わ、分かりました」
「分かればいい」
ヒスイに気付かれないようにハヤテは溜息をついた。
それから数日後。
「(そう言えば、もう高校始まってるんだよな。ヒスイさんは「退学届けは出しておいた」って言ってたけど、挨拶位はしたいよな)」
そう考えると、気付かれない様に屋敷を出て、潮見高校へ向かった。
「時間が時間だから授業中だよね」
校門前にはだれもおらず、校内や校庭からは声が聞こえていた。
「仕方ない、時間を見計らって」
「は、ハヤテ君!?」
「へ!?」
時間潰しをしようと、歩き出そうとしたら声をかけられ、振り返ると
「西沢さん」
「ど、どうしたのかな?授業中だよ」
歩の格好は体操着だった。つまり、体育の授業中と言う訳だ。
「まあ、色々ありまして」
「そ、そうなんだ。そんな事より、学校止めたって本当?」
「え、ええ。おそらく」
ハヤテが曖昧な返事をすると
「おい西沢、授業中だ」
「あ、先生」
「おお、綾崎か。なんかあったのか?突然学校止めて」
体育担当の先生が来て、歩に注意を促した後、ハヤテに言い
「やっぱ、止めた事になってましたか」
「ああ。 西沢、話しててもいいが、長話は駄目だぞ」
「あ、はい」
先生は校庭に戻っていき、
「っと言う事です。すみません突然で」
「そ、そうなんだ。 あ、あのさ」
歩が話し出そうとすると
「携帯、鳴ってますよ」
「私じゃないよ。体育の最中に持ってる訳無いし」
「ですが、僕携帯持ってませんけど」
そう言いつつ、探っていると
「あ、何時の間に」
ズボンのポケットに携帯が入っており、着信はその携帯だった。
「はい、もしもし」
『おい!!外出は許さんと言ったはずだ!!』
「で、ですが」
『ほう、逆らうのか』
ヒスイの声色にハヤテはただただ戦々恐々で
「そ、そう言う事では」
『早く帰ってこい!!!大至急だ!!!』
一方的に電話を切られ、
「ぼ、僕帰らないと」
「え!?もう?」
「す、すみません」
「あ、待って」
歩が止めるのも聞かず、ハヤテは猛ダッシュで帰路に就いた。
帰り着くと、ヒスイが玄関で待っていた。
「勝手に出かけるとはどういう事だ?」
「す、すみません。学校の友達に挨拶位はっと」
「必要ない。お前はこの屋敷に居ればいいんだよ」
明らかに怒っており、普段以上の怖い雰囲気だった。
「す、すみません」
「まあいい。今日は分かってるな?」
「え!?は、はい」
× ×
それから月日は流れ
「ロトの鍵、ですか?」
「ああ、そうだ。前に話した私の親戚が名付けた」
「その鍵って」
ハヤテが聞くと、ヒスイはニヤリと笑い
「三千院家の遺産を相続できる鍵だよ。そのことで、出かけるぞ」
「あ、はい」
ヒスイ、ハヤテ、夜空はヘリに乗り込み
「こ、ここは」
「三千院家本宅だ」
「使用人らしき人たちが大慌てですが」
ハヤテの言う通り、執事やメイドたちがバタバタと走り回っていた。
「ヒスイが連絡入れなかったしね。前にも言ったけど、ヒスイはお爺様に好かれてないし」
「フンッ。ほら行くぞ」
3人はずかずかと屋敷内を歩き回り
「お久しぶりですね〜、お爺様」
「ヒスイ、お前」
地下室のような場所に行きつき、そこに居た小柄な老齢の男性と対峙した。
「何しに来た」
「遺産、の話を」
「お前に継がせるものはない!!」
老齢の男性からは明らかに拒絶が感じられた。
「フンッ。どうあってもナギに継がせるというのか」
「当たり前じゃ!!お前に継がせるくらいならば、今直ぐ死んだほうがマシじゃ!!」
「そうか。なら、死ね!!」
ヒスイは室内に飾られていた鎧が持っていた剣を何時の間にか取り、斬りかかった。
「何やってるんですか!!」
「ハヤテ」
ハヤテは後ろからヒスイの腕をとり、止めたのである。
「ほほ〜。ヒスイお前、執事雇ったというのは本当だったようじゃな」
「関係ない!!まあいい。この場はハヤテに免じて引いてやる。行くぞ、お前達」
「申し訳ありません、突然」
ハヤテが謝ると
「お主は常識があるようじゃな。でもまさか、ヒスイが大人しく引くとはな」
「え!?」
「何でもない。行かんと、大変じゃぞ」
指摘されてヒスイを見ると、不機嫌オーラが出まくっていた。
「い、今行きます」
「勝手な真似はするな」
「(ヒスイ、変わったな)」
× ×
数日後。
「ロトの鍵の所在が!?」
「ああ、判明したよ」
ハヤテは呼び出されてヒスイの部屋に行くと、「ロトの鍵の在処が分かった」っと告げられた。
「ど、どこに」
「それはどうでもいい。どうやら、王玉が必要らしい」
「王玉!?」
首を傾げるハヤテに夜空が
「これよ」
「これが王玉」
スマホで写真を見せてきた。
「まあ、持ってるやつは分かってるから、奪えば」
「こ、これ。僕持ってます」
「「え!?」」
突然のハヤテの言葉にヒスイも夜空も驚いていた。
「これ、ですよね?」
「「そ、それは」」
ハヤテが胸ポケットから出して見せてきた石を見て
「間違いなく本物の王玉」
「お前、どこでこれを」
「昔、サンタさんに貰いました」
「ほう、そう言う事か」
ヒスイは何かを察したような笑みを浮かべ
「なら話は早い。早速行動するぞ」
「も、もうですか?」
「ああ、そうさ」
× ×
紆余曲折あり、
「これがロトの鍵か。これで私が」
「念願がかなうわね」
ヒスイはロトの鍵をもってにやけていた。
すると
「おい、何のつもりだ」
「邪魔を、するの?」
ハヤテがヒスイの手からロトの鍵を取り上げ、
「ヒスイさん、あなたと過ごしてきた日々から分かります。これは、あなたには相応しくない代物です」
「・・・」
「貴方は強欲すぎます。「この世の全てを手に入れる」っと言わんばかりに」
ハヤテの言葉をヒスイは黙って聞いていた。
「これは僕が預かります。たとえ、あなたに殺されようとも」
「なら好きにしろ。その代り、今日は分かってるだろうな?」
「またですか」
ヒスイの決定に夜空は
「良いの?あなたの念願だったんじゃないの?」
「なんだ?不服か?」
「まあ、あなたが良いなら」
「なら余計な口を挟むな」
ヒスイは肩で風を切りながら歩いて行った。
そして翌日
「これは、あなたにお渡しします」
「こ、これは」
ハヤテは単独で三千院家本宅に赴き、老齢の男性に鍵を渡していた。
「間違いなく本物。なぜこれを」
「ヒスイさんが手に入れたのを僕が取り上げたんですよ」
「な!?ヒスイは納得したのか!?」
「ええ。無理やりですが」
ハヤテの言葉にただただ驚くだけだった。
「では、僕は帰ります。遅くなると大変なので」
「ま、待て!!なぜワシにこの鍵を」
「貴方なら、それを持つべき人間を見極められると、そう思ったからです」
ハヤテの言葉に納得したのか
「そうか。よくヒスイを説得出来たな」
「まあ、僕は大変ですけどね」
「ほほう。大人の階段を上っとるという噂は本物か」
その言葉にハヤテは
「否定も肯定も、しないでおきますよ」
「・・そうか。 どうやら、ヒスイがお主を雇ったことは、色々とプラスに働いた様じゃな」
「さあ、僕には何とも言えませんよ」
× ×
夜。
「え、えっと」
「なんだよ」
「何で夜空さんがここに?」
ヒスイの寝室に呼ばれ、赴くと夜空もいた。
「良いじゃない。一緒に暮らしてて、私も興味出たのよ」
「ヒスイさんは良いんですか?」
「ま、こいつならな。 っと言う事だ」
ハヤテは溜息をついた。
数年後、ハヤテとヒスイ、そして夜空の元には子供が生まれ、形はどうあれ幸せな家庭を築いた。
ハヤテは大変だったが、「今までに比べればずっとマシ」っと思い、幸せを噛み締めていた。
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以上です。
一話完結の割には長くなってすみません。
では。
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