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遺産争奪ノ決着 (一話完結) レス返し
日時: 2016/09/08 16:48
名前: masa

初めての方は初めまして。ご存知の方はこんにちはmasaです。

今回は、タイトルの通りで、最近原作に登場して重要感出しまくりの例のキャラが主役です。
とは言っても、原作とは多少?性格等々が違います。
それが嫌な方にはお勧めできないかもしれません。

単行本派の方にも大丈夫なようにはするつもりです。

では本編どうぞ。
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ある日の三千院家。

「なあハヤテ、「ロトの鍵」はどうなってるんだ?」
「それが、まだでして」
「そっか」

一応解説すると、「ロトの鍵」は「三千院家の遺産を相続するための重要なカギ」である。

「ですが、手掛かりは得ています。「手も足も出ずどうにもならない」って訳ではないので、お嬢様は今まで通り過ごしてください」
「分かった。お前の事は信じてる、だから任せるんだぞ」
「了解です」

ハヤテは敬礼し、仕事に戻ろうとした。が

「大変ですぞ!!」
「なんだよクラウス。騒々しいな」

ノックもせず突然飛び込んできたクラウスに文句を言ったが

「今は謝ってる暇はありません!!!大変なのです!!」
「分かった、私が悪かったよ。で、何だよ」

「ほう、私が来る事はそんなに大変なのか」
「そ、そういう意味では」

突然した別の声に驚きつつ見ると

「ヒスイ。お前」
「久しぶりだな、ナギ。綾崎ハヤテもな」

初柴ヒスイがメイドの法仙夜空を伴ってやって来たのであった。

「ハヤテ。お前ヒスイと知り合いだったのか」
「ええ、まあ。以前おじい様のお屋敷でちょっと」
「ふ〜ん」

すると、勝手に座っていたヒスイが

「この家じゃ客に茶の一つも出さんのか?」
「あ、すみません。すぐに」
「手伝いますよ」

ハヤテと夜空が居間を出て行った後

「なんだよヒスイ。私はだな」
「まあいいじゃないか。話は茶でも飲みながらでも」
「勝手な奴だな。まあいいや」

少しするとハヤテと夜空が戻って来た。

「どうぞ」
「ご苦労」

「ヒスイ、いい加減話せ。態々訪ねてきた理由を」
「せっかちな奴だな。友人として交友を」
「必要ない。私は暇じゃない」

ヒスイはやれやれといった感じで首を横に数回振った後

「話は簡単だよ。遺産についてだ」

ヒスイの言葉にナギもハヤテも反応した。

「今のところ、「筆頭後継者」は私って事になってる。だが、お爺様はお前に継がせようとしてるらしいからな」
「何が、言いたい」
「焦るなよ。事のしだいによっては「相続放棄」をしてやってもいいぞ。そうすれば九割九分遺産はナギの元へ転がり込む」

一番驚いたのはハヤテであった。帝の屋敷での一件が強烈に印象に残ってるからだ。

「何を考えてるんだ、お前は」
「フンッ。「相続放棄」の条件を聞かんのだな。まあいい」

ヒスイはお茶を一口飲み

「条件、それは「綾崎ハヤテが私と結婚する事」だよ」
「な!?」

これは予想外であった。てっきり「半分寄越せ」とか「土下座しろ」といった無理難題や屈辱を伴う条件を提示してくると思ったからだ。

「流石に予想外って顔だな」
「な、何で」
「ナギ、お前は知らんのだな。そいつは遺産をお前に継がせるため、「嫌われ役」を買って出る勢いで奮闘していた。まあ、まだ実行の段階には至ってないがな」

ハヤテが色々と動いていた事は知っていたが、そこまでとは知らなかった。

「私は知っていたさ。報告を受けてな」
「ヒスイ」
「その奮闘を見たり聞いたりしてたら思ったのさ「こいつを自分の伴侶にしよう」ってな」

ヒスイの表情から嘘や冗談の類を感じなかった。

「で、どうだナギ」
「そ、そんなの認めるか!!」
「まあ、そう言うと思ったよ。別に今直ぐに結論を出せって訳じゃ無い。1週間後にまた来る。その時にちゃんとした答えを聞かせてもらうぞ」

そういうとヒスイは立ち上がり、夜空と共に帰ろうとした。が

「おお、そうだ。おい、綾崎ハヤテ。顔かせ」
「へ!? ああ、はい」
「お前」
「少し借りるだけだ。そのまま連れて行ったりしないさ」

ハヤテはヒスイや夜空と共に廊下に出た。

「お前も考えておくことだな。私の元へきて私の夫になることをな」
「何を考えているんですか」
「別に何も。ただ、一つだけ言っておく。「ロトの鍵」の在処は掴んだぞ」

ハヤテの思考は一瞬停止した。

「その為の鍵も手に入れた。見せてやるよ」
「そ、それは」

ヒスイの手には王玉があった。

「考える気は起きたみたいだな。まあ、今直ぐに結論を出す必要はないさ。一週間後に」
「本当に」
「ん!?」
「本当に僕が貴方と結婚すれば、相続放棄をしてくれるんですか?」

ヒスイはにやりと笑い

「約束してやるよ。そっちが約束を庇護しない限りはな」
「・・・」
「忙しいからもう行くぞ。お爺様に法律改正を脅さなければいかんからな」

俯くハヤテを置き、ヒスイは今度こそ帰っていった。

暫くの間、ハヤテは廊下で考え込んだ後居間に戻った。

「おお、ハヤテ。ヒスイと何を話していたんだ?」
「い、いえ。特別報告するような事は」
「そっか。まあ、あいつが何と言おうと私の考えは変わらん。あいつとハヤテの結婚なんか認めるか!!!」

普段通りのナギの声色にハヤテは益々悩みの深みにはまっていった。


                  × ×


それから数日後。

「お嬢様、よろしいですか?」
「なんだよ」
「ヒスイさんが再び来るまであと数日。考えは変わったのかを」

ハヤテが言うと、ナギは露骨に嫌な顔になり

「何日経とうが考えは変わらないよ。私は」
「お嬢様、僕の話を聞いてください」
「な、何だよ。怖いぞ」

ハヤテの鬼気迫る表情にナギは怯えるだけだった。

「僕は、ヒスイさんの元へ行くつもりです」
「な!?」
「お嬢様、あなたには莫大な遺産が必要なのです。絶対に」
「お、お前、何言ってるんだ!?確かに金は」

ナギは途中で言葉を飲み込む事になった。ハヤテの雰囲気が増したためだ。

「お嬢様、あなたは知ってるはずです。僕がお金でどんな目に合って来たか」
「知ってるが。だがな」
「だからこそ、分かるんです。お嬢様にはお金が沢山沢山必要だと。支えてくれる人がいても」

ハヤテは寂しそうな表情に変わっていた。ナギは言い返す気力を根こそぎ奪われていた。

「条件はどうあれ、ヒスイさんが「相続放棄」をするといった以上そのチャンスを生かすべきです。あの人は「お金の為なら何でもする人」です。それこそ殺人でさえも」
「だ、だが。私にはお前が必要なんだよ。いなくなったりしたら」
「大丈夫ですよ、今のお嬢様なら。それに僕一人位居なくなっても、支えてくれる人はちゃんといますよ、沢山ね」

今までに無いほどのハヤテの寂しそうな表情に、ナギはまた言い返す気力を根こそぎ奪われた。

「お嬢様、分かってください」
「ハヤテ」

そして約束の日が来た。

「で、結論は出たのか?」
「ヒスイ、私は」
「僕との結婚を許すそうです。勿論、僕も貴方との結婚を」

ナギが口を開く間を与えずハヤテが言い、それにヒスイも

「そうか。なら善は急げだ。行くぞ」
「え!?」
「役所だよ。婚姻届を出し、その後は私との結婚生活を送ってもらうぞ」

ヒスイはハヤテの腕をつかむと、そのまま引っ張っていこうとした。

「ま、待て」
「お嬢様、今までお世話になりました。さよなら」

ハヤテの挨拶にナギは俯き、崩れ落ちるように椅子に座った。

「じゃあな。結婚式はしないからな」


                    × ×


ハヤテ達は役所で手続きを済ませ(帝が手を回していたので、すんなり行った)、初柴邸に来ていた。

「あの、僕は何をすれば」
「別に何かをする必要はない。お前は「初柴ハヤテ」つまり私の夫となった身だ。家事とかは夜空とかに任せてのんびりしてろ」
「はあ」
「後、妻の私に敬語を使うな。気持ち悪い」

ハヤテは密かに「努力しよう」っと思うだけだった。

色々飛ばし、夜。
ハヤテはヒスイの部屋に呼ばれた。

「な、何。こんな時間に」
「お前は鈍いな。結婚初夜と言ったら、子作りだろ」

当たり前といった様子で言うと、服を脱ごうとした。

「ま、待って」
「なんだよ」
「一つだけ確認を」

ヒスイは一旦手を止めた

「僕たちは結婚したわけでしょ?相続放棄は」
「その事か。どうかな」
「な!?」

驚くハヤテに

「約束は守るさ。ただし、私がハヤテとの子を身籠ったらな」
「え!?」
「形だけの結婚なぞ認めん。子供を身籠れば、そんな訳にはいかんだろ?」
「そ、そうだけど」

渋るハヤテに

「まどろっこしい奴だな。早くしろ」

そういうと、ヒスイは服を脱いだ。


                    × ×


それから数日後。

ナギは引き籠っていた。勿論学校には行って無い。
ナギがベッドに寝転んでいると部屋のドアがノックされた

「誰もいないぞ」
「居るじゃないか。ほら開けろ」
「その声は千桜か。今は会いたくないんだ」

ナギが言うと、少しの沈黙の後

「いい加減にしなさい!!」
「うわああ!!!!ヒナギクもいたのか」

ヒナギクが白桜で扉をぶった切り、強引に室内に入って来た。
勿論千桜とカユラも一緒だ。

「弁償はするわ。でも、こうするしかなかったのよ」
「分かったよ。で、何だよ」
「綾崎君が学校を辞めたって聞いてな」
「初柴ヒスイって人と結婚したとも聞いたぞ」

千桜とカユラの言葉にナギは体育座りになり

「本当だよ。学校を辞めたのは知らなかったけどな」
「そうだったのか。でも、良かったのか?」
「お前さんは綾崎君が好きだったんだろ?」

ナギは足の間に顔を埋めた後

「良いんだよ。今頃、仲良くやってるんじゃないか?」
「お前」
「ナギ、本当によかったの?あっさり引き下がったって感じだけど」

ヒナギクが聞くと、黙り込んだ

「「「ナギ!!」」」

「良いわけあるか!!!!出来る事なら止めたかったわ!!!行かないでくれって!!!!」
「じゃあなんで」
「仕方、無いだろ。あいつの、ハヤテの「寂しさと申し訳なさを同居させた顔」を見たら、何も出来なくなったんだよ」

泣き出したナギをヒナギクは慰めた。

「こうなったら、取り戻しに行くか」
「そうだな。漫画とかならお馴染みだな」

ノリノリになり始めたカユラと千桜に

「止めろ。そんな事は」
「「え!?」」

泣きながらだったが、反論の意見を言ったナギに2人は驚くだけだった。

「私はずっと考えてた。さっき吐き出して結論が出たよ」
「ナ、ナギ!?」
「ハヤテのやつは、こんな事を簡単にはしない。あいつはあいつなりに散々悩んで、悩みに悩んで答えを出したんだ。結果的に正しかったかは別だがな」

ナギの目にはまだ涙が浮かんでいたが、強い目だった。

「私は、あいつの意見を尊重したい。「取り戻したい」って気持ちは確かにあるさ。でも、それはハヤテの覚悟を踏み躙る事になる。そんな事はしたくない」
「ナギ」
「アーもう、止め止めこんな話。皆、心配かけて悪かった」

ナギは涙をふき、頬を強めにたたくと、笑みを浮かべた。

「折角来たんだ。遊んでいけ」
「そうだな」
「接待ゲーム、してやるよ」

部屋を出ようとしたその時、

「あ、そうだ。ヒナギク、請求書は後で送るからな」
「な、何よそれ。こういう時は」

真面目に言い返そうとしたヒナギクに、ナギも千桜もカユラも大笑いだった。

「冗談だよ。ヒナギク、お前もゲームしてけ」
「ハイハイ」


                   × ×


それから数ヶ月後。

「あ、あのお嬢様」
「なんだよクラウス」
「ヒスイ様が来たのですが」
「ヒスイが!?なんでまた」

クラウスが答えるより早くヒスイが部屋に来た。

「久しぶりだな、ナギ」
「ヒスイ。って、お前その腹」
「見せてやろうと思ってな。ハヤテとの子を身籠った姿をな」

ヒスイのお腹は大きく膨らんでおり、「妊婦」と判断するには十分だった。

「そっか。言ってくれれば祝いの一つくれてやったのに」
「何だ、つまんない反応だな」
「ハヤテは今でも好きだ。でも、あいつの意見を尊重したまでだ」
「フンッ」

つまらなさそうにヒスイは鼻を鳴らした

「で、ハヤテはどうしたんだよ。あいつにもおめでとうの一言位」
「あいつは家だよ。色々あんだよ」
「ああ、そう。ま、何はともあれおめでとうな」

ヒスイはまた鼻を鳴らし

「ああ、そうだ。私は正式に「相続放棄」したからな。それを言いに来るのもあったんだよ」
「あっそ」
「じゃあ帰るからな。これでも妊婦さんだからな」


こうして、理由はどうあれ遺産争奪は決着した。
紆余曲折はあったが、ナギが「ロトの鍵」を見つけ出し、三千院家の遺産はナギのものになった。
しかし、ナギはハヤテへの想いを捨てられず、「生涯独身」を貫いた。
勿論!?恋人も作らずに。

因みに、ハヤテとヒスイはなんだかんだありつつ仲良く過ごし、子供が7人ほど生まれた。
幸い?ヒスイの強欲さは誰も受け継がなかった。



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以上です。

なんか、また問題作っぽいですね。すみません。

では。
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Re: 遺産争奪ノ決着 (一話完結) ( No.1 )
日時: 2016/09/11 22:30
名前: 瑞穂

masaさんへ


こんばんは、瑞穂です。ご無沙汰しています。
すっかり夏の暑さも和らいで朝夕は涼しくなりましたね。
季節の変わり目でもありますので、お互いに健康に気をつけて過ごしたいものですね。

最近masaさんのSSを、『ハヤ☆すた』及び『ハヤ☆すた2 大学生編』を拝読しています。が、思うところがありますのでこちらに投稿させていただきます。


それでは本題に参りますが、その前に私は単行本派という点をあらかじめご承知おきください。


まずはクラウスさんが登場するとは意外でした。影が薄い人ですから。
ゆかりちゃんハウスへの引っ越しに登場した記憶はありますが、それ以外の場面では出てきませんから。

他にも意外だと感じた点がいくつかあります。
ヒスイさんの発言と直後の地の文、

>>「条件、それは「綾崎ハヤテが私と結婚する事」だよ」

>>これは予想外であった。てっきり「半分寄越せ」とか「土下座しろ」といった無理難題や屈辱を伴う条件を提示してくると思ったからだ。


これには私も意外です。一般的に悪役というのは無理難題を押しつけて、「(条件をクリアできなければ)私の願いを聞いてもらう」若しくは「(同じく)それならば貴女の負け」だと思っていましたから。(偏見)
或いは自分にとって有利になる条件を出すのが定石でしょう。


しかしハヤテくんとヒスイさんが結ばれるというのは完全に予想外の展開でした。
ヒスイさんが嘘をつかず約束を履行したというのも。
ヒスイさんと夜空さんは表情から、如何にも何か企んでいるという感じの人だと読み取れます。


人というのは、選択肢が狭まると他の考え方ができなくなるものなんですね。
今回のSSでいうならば、ハヤテくんがヒスイさんと結婚しない限り、ナギさんは遺産相続権を得られませんから。


ここからは恋愛のというより、ハヤテくんのお話になります。
遺産相続の条件とはいえ、ハヤテくんは「自分は誰も選ばない」というような信念はないのに、ヒスイさんで良かったんですか? アーたんやヒナギクさんそれに歩さんに挨拶も何もしないで出ていくというのは、ちょっとどころか凄く可哀想です。
……まあ、ハヤテくんが幸せならばそれに越したことはありませんが、やっぱり悲惨です。


あまりにも長くなりましたが、以上を以て感想とさせていただきます。
また感想を書く機会がありましたら投稿させていただきます。
冒頭にも書きましたが、masaさんも健康には気をつけて過ごしてください。(お節介)
そして執筆も頑張ってください。
それでは失礼します。瑞穂でした。
この作者は、誤字脱字の連絡を歓迎しています。連絡は→[チェック]/修正は→[メンテ]
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Re: 遺産争奪ノ決着 (一話完結) ( No.2 )
日時: 2016/09/14 15:39
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの更新です

 ●瑞穂さん

 >>こんばんは、瑞穂です。ご無沙汰しています。
  すっかり夏の暑さも和らいで朝夕は涼しくなりましたね。
  季節の変わり目でもありますので、お互いに健康に気をつけて過ごしたいものですね。

 そうですね。こう言う時期こそ気を付けないといけませんね。
 感想ありがとうございます♪

 >>最近masaさんのSSを、『ハヤ☆すた』及び『ハヤ☆すた2 大学生編』を拝読しています。が、思うところがありますのでこちらに投稿させていただきます。

 読んでくれてるんですね。ありがとうございます。

 >>それでは本題に参りますが、その前に私は単行本派という点をあらかじめご承知おきください。

 そうですか。一応は配慮したつもりですが。

 >>まずはクラウスさんが登場するとは意外でした。影が薄い人ですから。

 ああいう場面だとクラウスさんが適任ですからね。マリアさんが「大変です!!」って駆け込んでくるのはなんか違う気がして。

 >>ゆかりちゃんハウスへの引っ越しに登場した記憶はありますが、それ以外の場面では出てきませんから。

 あ、そう言えば。忘れてました。

 >>他にも意外だと感じた点がいくつかあります。
  ヒスイさんの発言と直後の地の文、

  >>「条件、それは「綾崎ハヤテが私と結婚する事」だよ」

  >>これは予想外であった。てっきり「半分寄越せ」とか「土下座しろ」といった無理難題や屈辱を伴う条件を提示してくると思ったからだ。


  これには私も意外です。一般的に悪役というのは無理難題を押しつけて、「(条件をクリアできなければ)私の願いを聞いてもらう」若しくは「(同じく)それならば貴女の負け」だと思っていましたから。(偏見)
  或いは自分にとって有利になる条件を出すのが定石でしょう。

 ヒスイの条件に関しては割と思いつきなんですよね。「ヒスイがこんな提案したら面白そう」っていう思い付きですね。
 確かに悪役というのは「そんなの飲めるか」って条件出してきますよね。偏見ではないと思いますよ。そういうキャラは「読者に嫌われる」って場合も多い気がしますし。

 >>しかしハヤテくんとヒスイさんが結ばれるというのは完全に予想外の展開でした。
  ヒスイさんが嘘をつかず約束を履行したというのも。
  ヒスイさんと夜空さんは表情から、如何にも何か企んでいるという感じの人だと読み取れます。

 省いてしまったんですが、ハヤテも色々と悩んだんですよ。だからこそ、強引にナギを納得させたんです。ヒスイが約束を守ったのも、そうしないと収拾不能になっちゃいますから。
 確かにあの2人はそんな感じしますね。「謎多き人物」ってのが現状でも続いてますし。

 >>人というのは、選択肢が狭まると他の考え方ができなくなるものなんですね。
  今回のSSでいうならば、ハヤテくんがヒスイさんと結婚しない限り、ナギさんは遺産相続権を得られませんから。

 ええ、そうですね。明言は避けますが、ヒスイも「ロトの鍵」の在処をつかんでるってのはホントですし。ナギが遺産を得るのはほぼほぼ不可能でした。

 >>ここからは恋愛のというより、ハヤテくんのお話になります。
遺産相続の条件とはいえ、ハヤテくんは「自分は誰も選ばない」というような信念はないのに、ヒスイさんで良かったんですか? アーたんやヒナギクさんそれに歩さんに挨拶も何もしないで出ていくというのは、ちょっとどころか凄く可哀想です。
  ……まあ、ハヤテくんが幸せならばそれに越したことはありませんが、やっぱり悲惨です。

 ハヤテに関しては「自分が憎まれたりすればいい。全てはナギのため」ってのもあったので、誰かに告げることなく去ったのです。そうすれば怒りなどの矛先は自分に向くはずだともね。ヒスイでよかったのかは全く考えてませんよ。
 アーたんは縮んでますし、ヒナギクと歩は「なぜ何も言わずにいなくなったのか」っと思いましたが、ナギに諭され「ハヤテの覚悟を踏み躙らないため」って思えるようになったんですよ。
 まあ、悲惨だと思わせてしまったのはすみませんでした。

 >>あまりにも長くなりましたが、以上を以て感想とさせていただきます。
  また感想を書く機会がありましたら投稿させていただきます。
  冒頭にも書きましたが、masaさんも健康には気をつけて過ごしてください。(お節介)
  そして執筆も頑張ってください。
  それでは失礼します。瑞穂でした。

 ありがとうございます。瑞穂さんも気を付けてくださいね。季節の変わり目ですから。

 感想ありがとうです〜♪

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