Re: みんなの記憶 ( No.1 ) |
- 日時: 2012/11/11 23:25
- 名前: 球磨川ボックス
ひなたのゆめがサイトを閉じて、新しいサイトができて嬉しいです♪
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第二話
「お前が綾崎ハヤテか?」
一人の青年がハヤテに近づいた
ハヤテ「だとしたらなんですか?」 「クックックッ」 ハヤテの言葉に、男は笑いだした
ハヤテ「なにがおかしいんですか!?」 ハヤテは、自分の状況に加え、男の態度に気に食わなくて、思わず怒鳴った
「いや、悪い…ククッ なあ、周りの人に自分を忘れられるってどんな気分だ?」 ハヤテ「なっ!?」 ハヤテは、男が言った事に驚いた ハヤテ「なぜ…その事を…」
「ん?簡単だろ?なにせ、俺が引き起こしたんだからな」
ハヤテ「え…」
ハヤテ(この人が…みんなから…僕の記憶を消した?なんで?誰?どうやって?いつ?なんで僕を? 憎い…あの男が……憎い………憎い…憎い憎い…憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!!! 僕の幸せを奪ったあいつが!憎い!!!)
ハヤテ「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
ハヤテは男への怒りで、我を忘れていた
「クククッ俺が憎いか?だったら殺してみろよ」
ハヤテ「殺す……殺す…殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!」
男の挑発にハヤテは完全に理性を失い、髪は青色から黒色へと変色した まるでめ○かボッ○スの黒○めだ○の改神モードのようになっていた
「さあ!来い!お前の力を私に見せてみろ!」
ハヤテ「がああああああああああああああああああああああ!!!!」
ハヤテは猪突猛進のごとく男に襲いかかった
ピキピキピキピキピキピキ
ハヤテ「がっ!?」 しかし、どこからか出てきた氷が、ハヤテの動きを止めた
「これは……ッ!」
ドゴンッ!
男は、ハヤテの動きを止めた氷にも驚いたが、何よりも自分のいた場所に氷の大剣が突き刺さっている事に驚いた
(あんな無抵抗な状態で当たってたら致命傷だったな)
「全く…やりたい放題好きにやってくれたわね」
男は声のした方を向くと、周囲を凍らせながら近寄って来る少女がいた
(この子が、この大剣を放ったのか…)
その少女は髪は紫のショートで、鋭い目をしていた。ヒナギクと同じぐらいの体型だった。世間一般でいう所の美少女なのだが、無愛想な顔をしていた
「一体、なにが目的?」 「まだ話すわけにはいかない。今日のところは引き下がってやる」
そう言うと男は、自分の影の中に姿を消した
(今のは…闇の炎か…)
ハヤテ「うっ…」
押さえつけられたハヤテは次第に穏やかになっていき、髪も黒から青に戻った
「とりあえず、こいつをどうするか考えるか…」
少女はそう言ってハヤテに近づいた
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以上です。
では、コメントお待ちしております
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Re: みんなの記憶 ( No.2 ) |
- 日時: 2012/11/12 20:57
- 名前: 球磨川ボックス
第三話
ハヤテ「ここは…」 「あっ起きた?」
ハヤテが目を覚ますと隣にはあの少女がいた
ハヤテ「あの…「あなた、綾崎ハヤテ?」 ハヤテ「えっ?」 ハヤテが聞こうと思ったところに少女からの質問がきて、ハヤテは戸惑っていた
「どうかって聞いてんの。綾崎ハヤテなの?違うの?」 ハヤテ「はい…僕は綾崎ハヤテです」
「あっそ…」 ハヤテ(聞いた割には、冷たい反応だな〜) ハヤテ「あの…あなたは?」 「私は…見崎 氷華(みさき ひょうか)。氷華と呼びなさい」 ハヤテ「あっはい…氷華さんですね」 氷華「さん付けなし。敬語なし。」 ハヤテ「あっ分かりました…よろしくね♪氷華♪」 ハヤテは笑顔を氷華に向けた。そこらの女の子だったら、一目惚れしてしまうほどの笑顔だった
氷華「ああ…うん。よろしく」
・・・・・・・・・
氷華はなんとも冷めた反応だった
氷華「それから、私がいる前で敬語を使わないで。周りの奴が敬語使ってると、ご機嫌取りみたいに聴こえて虫唾が走る」 氷華は鋭い目をさらに鋭くしてハヤテに睨みかけた ハヤテ「それはわかったけど、氷華は今の僕の状況を知ってるの?」
氷華「ああ…周りのみんなから自分の記憶がなくなって、頼る人がいなくて悲しみに浸ってるってとこかしら?…ってちょっと…」
ズーン
ハヤテは氷華の言葉で、また暗いムードになってしまった
氷華「全く…男が情けない」 ハヤテ「あっでも、頼れる人がいないってのは違うよ♪」 氷華「違う?」
ハヤテ「今は氷華がいるからね♪」 氷華「……あなたよく、天然ジゴロって言われない?」 ハヤテ「えっ?うん…よく言われる…」 氷華「やっぱりね…天然ジゴロって一番タチ悪いわよね」 ハヤテ「ええ!?」 氷華「まぁいいや、こんな話に時間とってもしょうがないし、本題にはいるわよ」
氷華「あなたの身の回りがおかしくなったのは今日の朝ぐらいからね」 ハヤテ「うん…朝早くの時はお嬢様もマリアさんも覚えてたのに、一時間ぐらいたったら、二人とも忘れてた…」
氷華「そう。あの男の仕業」 ハヤテ「それは聞いたけど…どうやって?」
氷華「人間の頭の中には、物を覚えるためのキューブっていう物体があるの。それが無いと人間はなにも覚えられない。あの男は人間界にいる全ての人間から、あなたを覚えている部分のキューブを取り除いた。だから、みんながあなたの事を忘れていたのよ」 氷華はずっと無表情のまま、ハヤテに真実だけを伝えていた
ハヤテ「そんな…なんのために!?」 氷華「それは私にも分からない。ただ、これだけは言えるわ。あと半年で、全人類からあなたの記憶は完全に消えるわ」 ハヤテ「えっ…」 氷華「たとえキューブを取り返して、みんなに戻したとしても、半年が過ぎたらあなたのこれまでの思い出はみんなからは消える」
ハヤテ(そんな…みんなとの思い出が….消える?) ハヤテ「失いたくない…」
氷華「えっ?」 ハヤテの急な呟きに氷華は驚いた
ハヤテ「失いたくない!みんなとの思い出を!教えてよ!氷華!どうすればいいの!?」
氷華「…さっきも言ったとおり、キューブを取り戻せば大丈夫よ」 ハヤテ「キューブは、どこにあるの?」 氷華「それを説明する前に、私はさっき、人間界にいる全ての人間があなたを忘れているって言ったわよね?」 ハヤテ「えっ?うん…」 氷華「なのに、どうして私があなたを覚えていると思う?」 ハヤテ「あっ…もしかして、キューブを取られてない人がいるって事!?」 ハヤテは嬉しそうに言ったが 氷華「惜しいけど違うわ あの男は、もともとこの世界の住人じゃない。私は、生まれてからしばらくはこっちにいたけど、昔に向こうの世界に移り住んだ」
ハヤテ「どっどういう事!?」 氷華「この人間界とは別の世界…
繁華界から来たの」
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繁華界のある場所
「アングラ様!人間界の綾崎ハヤテに関するキューブをとってまいりました!」
アングラ「イオ…か…良く…やった…速く…こちらに…わたせぇ…」
アングラと呼ばれた男はミイラのように全身を包帯で巻かれ、車椅子に乗り、声がかすれていた
イオ「はい!アングラ様!」 みんなのハヤテの記憶を奪った男はイオと呼ばれていた
アングラ「これで…あれが…動かせるぅ…」 イオ「はぁ…本当にあれを動かせるだけの力があるんですかね?」 アングラ「心配…ないぃ…フ…フフフフ……」
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以上です。
新たなオリキャラ二人が登場です!
では、コメントお待ちしております
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Re: みんなの記憶 ( No.3 ) |
- 日時: 2012/11/13 21:00
- 名前: 球磨川ボックス
第四話
ハヤテ「繁華界…」 氷華「どうする?もう行く?」 ハヤテ「そこには、どうやって行くの?」 氷華「その辺にある車に装置を取り付けて、川に飛び込めば繁華界に行けるわ」 氷華はたんたんと説明した
ハヤテ「あの…結構問題な点が幾つかあるんだけど…」 氷華「何かしら?」 ハヤテ「まず、その辺にある車って?」 氷華「誰かから永久的に借りる」
ハヤテ「…………………………………装置って?」 しばらくの沈黙のあと、ハヤテが次の事を聞いた
氷華「これを車に取り付ける」 そう言って氷華が出したのは、Ωのマークがついた四角い板だった
ハヤテ「…………………………川に飛び込むって?」 氷華「濡れないから問題無いわよ?」
ハヤテ「問題大ありだよ!!」 氷華「えっ…そう?」 急に叫んだハヤテに氷華は若干引いた ハヤテ「そう?じゃないよ!車奪って、改造して、川に飛び込んじゃダメだよ!?犯罪だよ!?」 ハヤテは氷華に叫びながら訴えかけた
氷華「大丈夫よ…ハヤテ…繁華界でも有名になってるあの人が言ってたじゃない… 『時にして人には、何かを守る為に犯罪を起こさなくてはならないこともあるんですよ』 って」 ハヤテ「ええ!?あの人、別世界でも有名なの!?」 氷華「有名なんてもんじゃないわよ。あの人を知らない人はそれだけで刑務所行きだから」 ハヤテ「刑務所行きなの!?っていうか、さっきの言葉ってメイドと執事限定じゃなかったっけ!?」 氷華「なにいってるのよ…繁華界には、ちゃんとあの人がそう言ったっていう書物まで残ってるんだから、間違いないわよ」 ハヤテ「書物!?書物があるの!?」 氷華「ええ。彼女が今までやってきた事とかを書き尽くした書物よ。繁華界の住人、一人一冊持ち歩いてるわ」 ハヤテ「持ち歩いてるの!?っていうか氷華はなんでそんなに落ち着いて話せるの!?」 氷華「いや…当たり前の事だし…」 ハヤテ「あの人が人間かどうかが心配になってきたよ…って言うか…李薇さんの許可なしでそのネタ使っていいの?」 氷華「大丈夫よ。きっと李薇さんなら分かってくれるわ」 ハヤテ「そうかな…」
ハヤテは内心かなり動揺していた。何せ、ひなゆめ最凶のあの人が異世界にまで行っているのだから… これに関して、あの人に聞いたら『メイドですから♪』で済まされるに違いない
氷華「話が逸れたわね。ってことで、あの車を借りましょう」 氷華は、ハヤテの後ろにある大きめの車に向かった ハヤテ「はぁ…本当に車奪わないとダメなの?」 ハヤテは呆れながら後ろを振り向くと、氷華がすでにあの四角い板を付けていた
氷華「さてと…乗って。装置も付けたから」 ハヤテ(分かったよ…あの人が言ったんだ…大丈夫なはずだ!) ハヤテは心の中でそんな事を思い、車に乗り込んだ
氷華「じゃあ、行くわよ」 氷華はハヤテが乗ったのを確認すると、氷で作り出した鍵を差し込み、車を発進させた
ハヤテ「ところで…氷華は免許持ってるんだよね?」 ハヤテは嫌な予感がしながら、氷華に聞いた 氷華「必要なのはカードじゃなくて技術だってあの人に教えてもらわなかった?」 ハヤテ「……………………………………………………教えてもらいました」 ハヤテは、これ以上何を言っても無駄だと悟り、氷華に賛同した
氷華「じゃあ、川に飛び込むわよ」 ハヤテ「ええ!?ちょっと待って…」 氷華の急な発言にハヤテは止めようとしたが、時はすでに遅く、ハヤテ達を乗せた車は宙に浮き、川に向かっていた ハヤテ「待つとかしようよ!?」 氷華「人生思い切りが大事よ」 ハヤテ「思い切り過ぎでしょ!?」 ハヤテがツッコンでる内に、車は川の中に入っていった
ヒュッ
ハヤテ「あれ?川の中じゃない…」 ハヤテ達を乗せた車は、川の中には無く、代わりに見た事もない森の中にいた
氷華「だから言ったでしょ?濡れないし、大丈夫だって」 ハヤテ「じゃあ、ここが本当に繁華界?」
氷華「だからそう言ってるでしょ」 ハヤテ「はぁ〜なんか別世界に来た感じしないね」 氷華「人間界と繁華界はほとんど同じ造りよ。建物とかは違うけど」 ハヤテ「へぇー」 氷華「そんな事より…」
「キャーーーーー!!」
氷華が話そうとした瞬間、近くの方で少女の叫び声が聴こえた
ハヤテ「今のは!」
氷華「構っちゃダメよ…あなたはまだ、この世界での戦い方を知らない…そんな状況で行っても、死ぬのがオチよ」
氷華がハヤテに諭すように言ったあと、ハヤテの方をみると
そこにハヤテはいなかった
氷華「………………あのバカ……」
氷華はハヤテに悪態をつき、叫び声が聴こえた方に走り出した
「やめて下さい!」 「大人しくしてくれるかな?あまりこちらも手荒い真似はしたくないんだ」
そこには、少女と大人の男性がいた 少女の方は背は百二十ぐらいで金色の短めの髪を二つに縛り、可愛らしい感じだった 男性の方は古びたシャツを着て、薄っすらとヒビの入ったサングラスをつけていた
「おじさんね?お金に困ってるんだ。だから、手を出される前に早くそのブレスレットを渡しなさい…」 「ダメ!これは私のおじいちゃんのたった一つの形見なの!」
少女はブレスレットを抱えながら、男に背を向けて逃げ出した
「待ちなさい!」 ガシッ! 男は少女の腕を掴んだ
「いや!離して!」 「そのブレスレットを渡しなさい!」
バッ! 「あっ!」 男は力づくで少女からブレスレットを奪い取った
「だめ!返して!」 「返すわけにはいかないな〜じゃあね♪」
ドゴッ!
「グッ!」 ハヤテ「小さい子相手になにしてるんだ!」 ハヤテは、帰ろうとした男に蹴りをいれた 男は蹴られた衝撃でブレスレットを手放し、ブレスレットは宙に投げ出された。 パシッ ハヤテはそのブレスレットをキャッチし、少女に渡した 「ありがとうございます…」 ハヤテ「どういたしまして♪」 お礼を言ったその少女に、ハヤテは優しい笑顔を向けた
「てめえ!誰だ!」 ハヤテ「僕は綾崎ハヤテ!人間界から来た!」
ハヤテは男に向かってそう叫んだ
「人間界?そうか…なら、こっちでの戦い方…知ってるわけないよなー!」 そう言い、男はハヤテに突っ込んできた
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以上です 次回は戦闘パートです。 ちなみに男は普段は穏やかだが、感情が昂ぶると性格も荒々しくなります
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Re: みんなの記憶 ( No.4 ) |
- 日時: 2012/11/16 07:15
- 名前: 球磨川ボックス
- 第五話
ハヤテ(来る!) 「オラァァ!」
ハヤテは男の動きに反応して、頭の左側をガードした
バキッ!
ハヤテ「なっ!?」 しかし、男の攻撃は左側からは来ず、右側からきたため、モロに攻撃を受けた
ハヤテ(どういう事だ?確かに左側だったはず…) 「なーに考え事してんだ…よ!」 ハヤテが頭の中で考えているうちに男はさらにたたみかけてきた
ハヤテ(今度は上!)
ドゴッ!
ハヤテ「ガッ!?」 またもハヤテのガードとは逆に、下から拳を受けた 「あーあ、顎にモロに入ったなぁ。脳がグラグラするだろ?」 ハヤテ「ぐっ…」 男の言うとおり、ハヤテの脳はかなりの負担がかかっていた
「さあ〜どんどんいくぜ!」 ハヤテ(前…)
バコッ!ドゴッ!バキッ!
ハヤテ「う…そ…」 真っ正面から男の拳を受けたはずが、ハヤテはあらゆる方向から打撃をくらっていた
ドサッ!
ハヤテは男の前に膝から崩れ落ちた
「あーあ、倒れちまったか…もうちょい楽しませてくれよな〜」 氷華「あら?なら私が相手をしようかしら?」
「ッ!あなたは…」
さっきまでは威勢がよかった男が、氷華が現れた瞬間、ビビっていた
氷華「私はそこで倒れてるバカの仲間よ」 氷華はハヤテを指差しながら言った
「そいつの仲間と言う事は、お前も人間界から来たってことだろう?ということは、こっちでの戦い方を知らないはずだ!」 氷華「本当に、そう思ってるの?」 氷華は男をバカにしたような目で男を見たあと、一瞬で男に近づき、左腕を砕いた
バキッ! 「ガアア!?」
氷華「戦い方を知らないわけ無いでしょ?私は繁華界で十年間鍛錬したんだから」
「ぐっ…ああっ!……………なんてな♪」
男は最初左腕を抑えながら苦しんでいたが、氷華がしゃべり終わった瞬間苦しまなくなり、その場から消えた
パシッ!
「なっ!?」 氷華「そんな子供だましな攻撃が私に聞くわけないでしょ…
グンッ!
消えた男は氷華の後ろに回り、首をもぎとろうとしたが、氷華に腕を掴まれ、そのまま投げられ、地面に叩きつけられた
氷華「あなた…幻の炎を使ってるわね?」 「気づきましたか…」 男は氷華の強さに敵わないと悟ったのか、そのまま倒れ伏していた
氷華「他の炎でも分身は作り出せるけど、本体まで隠せるのは幻の炎だけよ。ハヤテがあなたの攻撃をガードとは逆の方から受けたのは、分身で攻撃して相手がガードしたのとは逆の方から攻撃したってことでしょ?あいつはまだここでの戦い方を知らない…だから、あなたが消えて、分身が攻撃した隙に攻撃してくる、なんて事が起こってるとは思わずやられた…」 「ご名答。その通りです」
氷華「さて…と、このまま逃がすわけにもいかないし、少し気絶しててもらうわね」 氷華がそう言った瞬間、男の意識は無くなっていた
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ハヤテ「うっ…ん…あれ?僕は確か…」 ハヤテは木の下で、木に寄りかかるようにして起きた 氷華「いつまで寝てんのよ、ばーか」 氷華はハヤテが寄りかかっている木の上に座っていた ハヤテ「あれ?氷華あの人は?」 氷華「あそこでのびてるわ…」 氷華がそう言って指差した先には、氷で作り出した鎖に巻かれた男がいた。
ハヤテ「そっか…また氷華に助けられたんだね…」 ハヤテは悲しそうな顔で呟いた 氷華「あんたこれからこの世界での戦い方を学ぶ必要があるわね」 ハヤテ「戦い方?」
氷華「戦い方を知らないようじゃ、あなたこの先、命を落とすわよ」
氷華は木から降りてハヤテを真剣な目で見ながら言った
氷華「最低限の基礎知識は私が教えてあげる。あとのことは自分でやりなさい」 ハヤテ「うん…全部氷華に任せっぱなしは嫌だから、僕も強くなって、氷華を守れるようになるよ…そしてみんなの記憶を取り戻す!」
ハヤテは繁華界に来て、たった一時間のうちに自分の無力さを自覚した。しかし、同時に強い決心をした。
<みんなの記憶を取り戻す>という事を…
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短いですが以上です。
次回は、オリキャラが出る予定です
では、コメントお待ちしております
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Re: みんなの記憶 ( No.5 ) |
- 日時: 2012/11/17 09:26
- 名前: 球磨川ボックス
第六話
ハヤテ「それで、この世界での戦い方はどうなってるの?」 氷華「それよりまずは、私の世話になってる場所に行くわよ。そこに行かないと、あなたの能力も決められないし…」 ハヤテ「能力?」
「……氷華お姉ちゃん?」
ハヤテ「えっ?」 先ほどハヤテが助けた少女が木の影から出てきて、氷華を呼んだ
氷華「あら?ウラヌスじゃない。どうしてここに?」 ウラヌス「このお兄ちゃんに助けて貰った♪」 氷華「ハヤテが?」 ハヤテ「あっうん、さっきの男に襲われてたから」 氷華「そう…あっ紹介するわ。私が世話になってる家の一人娘、ウラヌスよ」 ウラヌス「よろしくね♪お兄ちゃん♪」 ハヤテ「うん♪僕は綾崎ハヤテ、よろしくね♪」
氷華「さて、じゃあ行きましょ」 氷華が先頭を歩き、その後ろにハヤテとウラヌスがつく感じで、目的地に向かった
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繁華界のとある場所
「計画の段階はどうだ?アングラ」
体中に包帯を巻いたミイラのような男、アングラに、黒いコートを身に纏い、フードで顔はよく見えないが、四十近くと思われる男が近づいた
アングラ「メテオトルか… 問題…無いぃ…キューブは…すでに…活動を…始めている…。あと…半月もすれば…あれが…動かせるようになる…」
メテオトル「そうか…ならいい。くれぐれも慎重にな」
アングラ「分かっている…」
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氷華「ここが、私が繁華界で世話になってる家よ」 ハヤテ「ここは…本屋?」 ウラヌス「はい♪私の家は自営業で本屋さんなんです♪」 氷華「入るわよ」
氷華は扉を開け、中へと入っていった。ハヤテとウラヌスもそれに続いて中に入った
「いらっしゃい…って、氷華か…」 氷華「毎度毎度、ガッカリするのはやめてもらえる?」 本屋に入ると、白銀の髪を短く逆立て、眼鏡をつけた一人の男性が本の整理をしていた
「ハハハ、悪い悪い。で、そこの少年は彼氏かい?」 ハヤテ「ええ!?」 男性の言葉にハヤテは顔を真っ赤にさせた 氷華「違うわよ。冗談言ってないで、私の話を聞きなさい…アレス」 アレス「はぁ〜相変わらず可愛くねぇ奴だなぁ〜そっちの少年みたいに顔を真っ赤にすれば可愛らしく見えるってのに。もともとの顔だって美人さんなのに無表情のせいで近づきがたいしよ〜」 アレスと呼ばれた男は氷華を呆れながら見ていた
アレス「で?要件は?」 氷華「こいつを、クラウンゲートに連れて行くために力を貸して欲しい」 氷華の『クラウンゲート』という言葉にアレスはピクリと反応した
アレス「本気か?」 アレスはさっきまでの飄々とした態度は消え、真面目な顔をした 氷華「私は本気だと思ってる。あとはあなたがどう思うかね」
アレス「よし坊主、俺についてきな。お前の覚悟見せてもらうぜ」 しばらくの沈黙のあと、アレスは店の奥に入っていった 氷華「行くわよ、ハヤテ」 ハヤテ「うん…」
アレス「さてと…お前の要件はなんだ?」 店の奥にあるソファで、ハヤテとアレスは向かい合っていた ハヤテ「僕は、そのクラウンゲートに行きたい」 ハヤテはさっき氷華が言っていた単語を思い出しながら答えた
アレス「だが、人間界の住人じゃ、あそこに行くまでに、死ぬぞ?」 ハヤテ「分かってる。だからここに来たんだ。僕の能力を見つけるために」 アレス「氷華から聞いたか…て言うかお前、見た感じまだ高校生だろ?なんでクラウンゲートなんてとこに行きたいんだ?」 ハヤテ「大切なものを取り返すためだ」 アレス「………」 アレスはハヤテの目に揺らぎ無い覚悟を見た
アレス「はっ!合格だ!いいぜ、クラウンゲートに行くために、力を貸してやる!」 ハヤテ「本当!?」 アレス「ああ!任せときな!」 ハヤテ「ありがとう!」
ウラヌス「お父さんが、こんな短時間で他人を認めるなんて…」 ウラヌスは、ハヤテをすぐに認めたアレスを驚いた表情で見ていた。娘のウラヌスが言うのだから、アレスはよほどの事が無い限り、認めないのだろう
氷華「アレスは、ハヤテの覚悟をしっかり感じたようね…」 ウラヌス「覚悟?」 氷華「それが無きゃ、能力を身につける事は出来ないからね」 ハヤテとアレスから少し離れた場所で氷華とウラヌスが話し合っていた
アレス「よし!じゃあ早速、お前に能力を身につけるぞ!」 ハヤテ「うん!よろしくお願いします!アレス!」
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以上です。
次回は能力について書きたいと思います。
では、コメントお待ちしております
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Re: みんなの記憶 ( No.6 ) |
- 日時: 2012/11/19 23:39
- 名前: 球磨川ボックス
第七話
アレス「まず、能力の説明だな」 ハヤテ「うん…」 アレス「能力ってのは簡単に言えば炎だ」 ハヤテ「………炎?」 アレスの言葉にハヤテは意味が分からなかった
アレス「人の中に元々ある生命エネルギー。それが形になったもの、それが炎だ。この炎は覚悟の無い者には決して宿る事は無い」 ハヤテ「覚悟…」
アレス「なーに、心配する事は無い!お前には素質がある!必ず炎を身につけられるはずだ!」 アレスは笑いながらハヤテを励ました
ハヤテ「それで、炎はどうやって身につけるの?」
アレス「いろいろと方法があるが、俺にできるのは二つだけだな」 ハヤテ「二つ?」
アレス「Aコースは、一日で身につけられる。だが、一日で身につけられなかったら死ぬ。Bコースは、ゆっくりと一ヶ月かけて身につける。リスクは無い。どっちのコースで行く?」 ハヤテ「Aコース!」 ハヤテは、アレスの提案に迷う事無くAコースを選んだ
アレス「フッ…よく言った!さすが俺の見込んだ男だ!」 アレスはハヤテの応えに満足げに笑った
アレス「さて、じゃあ早速やるか」 ハヤテ「僕はなにをすれば…」
アレス「俺が今からお前に、俺の炎である太陽の炎を送ってやる。太陽の炎はそいつの中に眠る炎を呼び起こす事ができる。しかし、それと同時に、かなりの負担がかかる。その負担に打ち勝ったら、お前は能力を身につけられる。だが、負担に耐えきれず、一日が経過したらそのまま死ぬ。ちなみに、必ず二十四時間ジャストに死ぬ。それまでは、身につかなかったとしても、延々と苦しみが続く。それでも…やるか?」
ハヤテ「分かった…僕は大切なものを取り返すために、どんな苦しみにだって耐えてみせる!」
アレスの言葉にハヤテは物怖じせず、力強く答えた
アレス「フッ…それだけの覚悟があれば、絶対大丈夫だ…いくぞ!」
ボウッ!
アレスの掛け声と共に、太陽の炎がハヤテの体の中に入った
ハヤテ「ぐっ……ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ハヤテの中に、アレスの炎が入ると、ハヤテは凄まじい悲鳴をあげた
ウラヌス「ハヤテさん…大丈夫かな…」
氷華「大丈夫よ。あいつなら、きっと越えられるはずよ」 氷華(あなたの覚悟、みせてみなさい。綾崎ハヤテ)
ハヤテ「ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハヤテ「があああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ウラヌス「ねぇ…もう六時間近く苦しんでるよ?大丈夫なの?」 ハヤテを見守っていた三人の内の一人ウラヌスが口を開いた
氷華「大丈夫よ。あの人の弟なら、きっとやり遂げられる」 アレス「確かにな。あいつの弟なんだ。問題無いさ」
さらに一時間後
ハヤテ「ううう…はぁぁぁ…」
ウラヌス「呼吸が楽になってきたよ!?」 アレス「ああ!もうじき、炎が目覚める証拠だ!やっぱりやりやがったぜ!この野郎!」 氷華「やったのね…ハヤテ…」
ヒュンッ!
そこでハヤテの体が光に包まれた
アレス「ッ!これは…光の炎…」 その様子を見たアレスが目を見開いてつぶやいた 氷華「まさか…ハヤテが…」 同じ様に、氷華もその事に驚きを隠せない様だった
アレス(ハヤテ…お前は俺が思っている以上に重要な使命を背負っているのか…)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上です
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Re: みんなの記憶 ( No.7 ) |
- 日時: 2012/11/20 23:29
- 名前: 球磨川ボックス
第八話
ハヤテ「はっ!」
ハヤテは、光の炎で手に白い刀を作り出した
氷華「光の炎は白色なのね…」 アレス「らしいな」
ハヤテ「すごいよ!自分が思ったとおりにできたよ!」 ハヤテはアレス達に向かって、子供のようにはしゃいでいた アレス「お前のイメージを具現化してるんだから当たり前だろう」
アレス「よし!ハヤテ、早速で悪いが氷華と実戦だ!」 ハヤテ「えっ…実戦?」
アレス「勝利条件は、胸につけた相手のバッジを壊す事だ」 ハヤテ「分かった」
アレス「じゃあ、レディー!ファイト!」
アレスの掛け声と共に、ハヤテは距離をとった
ハヤテ(まずは、相手の出方を見る!)
しかし氷華は、超スピードでハヤテに襲いかかった
ハヤテ「ッ!?」
氷華は接近しながら無数の氷の破片を作り出し、ハヤテに向けて放った ハヤテ「くっ!」 ハヤテは光の炎を使った超スピードで氷の破片をよけたため、一つも当たらなかった ハヤテ「ッ!」
ズバッ! 氷華(浅い…) ハヤテが氷の破片に気を取られてる内に氷華は氷の槍を作り出し、ハヤテの右肩に向けて突き刺したが、ハヤテはギリギリ体をひねらせて、肩を少し切るだけで済んだ
ハヤテは距離を開けるのは無理だと判断し、白い剣を作り出し氷華に向き合った
氷華「へぇ…」 同様に氷華も青い剣を作り出した
ハヤテ「……行くよ!」
ピキピキピキピキ
ハヤテ「なっ!?」 ハヤテは剣を地面と並行に突き出し、光の速度で氷華に突進しようとしたが、足には氷の鎖が巻きつき、ハヤテはその場から動けなくなっていた
氷華「足元を気にしてる場合?」 ハヤテはその言葉で足元から視線を戻すと、すでに氷華が目の前で剣を振りかぶっていた
ハヤテ「くっ!」 ハヤテはすぐに上体を戻し、氷華の剣を両手で受け止めた
ドゴッ! ハヤテ「ガッ!」 氷華「視野は広く持ちなさい」
氷華はハヤテの両手が上に上がり、ガラ空きになった腹に蹴りを入れた。ハヤテは氷の鎖で、飛ばされることは無く、その場に倒れる形になった
バキッ そのまま氷華はハヤテの胸のバッジに剣を突き刺し、バッジを壊した
アレス「そこまで!」
アレスの掛け声で氷華はハヤテの足に巻きつけた氷の鎖を壊した
ハヤテ(強い…氷室さんや、野々原さんたちより何倍も強い…) ハヤテは氷華を見ながら、自分の弱さを実感していた
氷華「ハヤテ…いくら速さがあっても、敵に当たらなかったら意味がない。どうしたら、相手に攻撃が当たるか…それをよく考えなさい」 氷華はハヤテにそう言って背を向けて歩き出した ハヤテ「氷華…」
氷華「明日、また勝負よ。一撃も私に入れられなかったら、人間界に帰ってもらうわ」 ハヤテ「なっ!?」 氷華「残りたいなら、あなたの覚悟、みせてみなさい」
そう言って氷華はハヤテの目の前から姿を消した
氷華「……」 アレス「いいのか?お前の恩人の弟だろ?ハヤテは」 歩いている氷華にアレスが話しかけた
氷華「アレス…私は恩人の弟だからって、特別扱いはしない」 アレス「厳しいねぇ…」
氷華「人間界のみんなとハヤテの絆を元に戻す…それが私の…
イクサさんを殺してしまった罪のせめてもの償いだから…」
氷華は悲しい顔を浮かべ、アレスから離れた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハヤテ「どうするか…」
氷華がハヤテに明日の勝負を約束してから、ハヤテは一人ずっと悩んでいた
ハヤテ「一日で氷華に一撃をいれられるようになる…難しいだろうな…戦闘経験値の差がデカすぎる…」
戦闘経験値…戦いに参加するものにとって、それは大きな力になる。 相手が次、なにをしてくるかの予測がたち、どんな状況にでも対応できる適応力、ハヤテには全くと言っていいほど無いものだ
アレス「そうだな…戦闘経験値はデカイだろうな」 ハヤテ「アレス…」 ハヤテが悩んでいる中、氷華と話し終わったアレスがやってきた
アレス「経験値じゃ勝ち目無しだろうな。だったら、パワー、スピード、スペックで上回るしか無いな」 ハヤテ「でも…どれも氷華より下だよ?スピードだって、氷華に追いつかれちゃったし…」 アレスの言葉に、ハヤテは弱気に答えた
アレス「いーや、光の炎のスピードはあんなもんじゃない。スピードを出しすぎると体が光の速度に耐えられないから、まずはその上限を見極めろ。スピードが上がれば、その分パワーも増す。パワーとスピードはかけ算みたいに比例するからな。スペックは、光の炎を持っている時点でお前の方が上だ」 ハヤテ「そうなの?」 それまで、黙ってアレスの話を聞いていたハヤテだが、その時だけは反応した
アレス「ああ、光の炎の能力は他の炎なんかものともしないほど強い…まあ、お前はまだその性能を引き出せて無いけどな」
ハヤテ「でも、それにしたって時間が無さすぎだよ」 アレス「そうだと思って、持ってきてやったぞ」 ハヤテ「何を?」
ハヤテが聞くと、アレスはどこからか出した巻物をハヤテに投げた
ハヤテ「これは…」 ハヤテは、渡された巻物を見た。 巻物は長めの紙を小さく丸めてあり、読む事のできない文字が刻まれた紐で縛られていた アレス「それは時空の書、氷華も以前に使ったものだ。」
ハヤテ「時空の書…」
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中途半端なとこですが以上です。
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Re: みんなの記憶 ( No.8 ) |
- 日時: 2012/11/22 07:26
- 名前: 球磨川ボックス
-
第九話
ハヤテ「時空の書…」 ハヤテはアレスに渡された時空の書の巻物を見ながら、呟いた
アレス「それを開いて、中の紋章に炎を当てると、中に入れる」 ハヤテ「中って?」 アレス「現実の一分が、中じゃ三時間しか流れない。一日で約半年分の修行ができる。中の環境も氷山だったり、砂漠だったり、ジャングルだったり、自分で好きな様に変えられる。そんな空間だ」 アレスは、時空の書の中をハヤテに大雑把に説明した
ハヤテ「はぁ…つまり、精神と○の部屋って事だね?」 ハヤテは某地球育ちの宇宙人が出てくる話を思い浮かべながら言った アレス「まあ、そんなとこだ。で、どうだ?やるか?」 ハヤテ「やる!」 アレスの問いにハヤテは勢いよく答えた アレス「フッ…じゃあ、行くぞ!」 アレスはハヤテの返事に満足したように笑い、巻物の紐を解き放った
紐が取れると時空の書は広がり、中には大きな太陽の内側に七角形と各頂点には三角形と逆三角形を組み合わせた六芒星があり、七角形の内側には、白い円と黒い円が描かれていた
アレス「さあ、お前の光の炎を当てて見ろ」 ハヤテ「うん!」
アレスに言われてハヤテが光の炎を時空の書の七角形にあてると、時空の書は輝きだし、七角形の中にあった白い円が、一際強い光を放つと、ハヤテの体は時空の書の中に吸い込まれていった
アレス「行ったか…あっ…一つ言うの忘れてたな…またあいつに怒られちまうな…」 ハヤテが行ったあと、アレスが呟いた
ハヤテ「………ここが…時空の書の中…」 ?「いや?ここは地獄だぞい?」 ハヤテ「ッ!」 後ろからの急な声にハヤテは驚いて、その場から飛び退いた
?「あははははっ!面白い反応じゃな!予想以上の反応じゃ!あはははははっ!」 ハヤテ「……あなたは…」 突然現れた人は、緑色の髪を腰近くまで伸ばし、発育の良い胸を大きく露出した服を着ており、明るい雰囲気の美女だった。その女性はハヤテの反応が面白かったのか、お腹を抱えて笑っていた
?「むっ?我の名はユーノじゃ。お主は?」 ハヤテ「綾崎ハヤテです。それで、地獄って…」 ユーノ「お主はアレスに騙されたんじゃよ」 ハヤテ「えっ!?」 ユーノ「あの巻物はの、実は地獄につながっておるのじゃ」 ハヤテ「そんな…」 ハヤテは、女性にそんな事を言われてショックを受けていた
ユーノ「まあ、嘘なんじゃがな」 ハヤテ「嘘なの!?」 ユーノ「あはははは!本当にお主は面白いの!」 ハヤテ「驚かせないでよ…」 ユーノ「ははは。悪いのぅ。驚かすつもりはなかった気がするんじゃが、我は人を驚かすのが大好きでな?ついついやってしまうのじゃ」 ハヤテ「そうなんだ…」 ハヤテは、若干呆れ気味に返事をした
ユーノ「さて、ここに来たということは、アレスの知り合いじゃな?」 ハヤテ「うん…」 ユーノ「ここの説明は受けておるかの?」 ハヤテ「現実の一分が三時間で、環境を変えられるって聞いたけど…」 ユーノ「それだけか?」 ハヤテ「うん…」
ユーノ「はぁ〜」 そこまで話すとユーノは急に長いため息をついた。ハヤテはなぜため息をついたのか、全く分からず混乱していた ユーノ「あやつ、また説明を省きおって………いきなり攻撃するのが我の楽しみじゃと昔に言うたのに…」 ハヤテ「えっ?」 ユーノが最後にボソッと言った言葉が、ハヤテの耳に入ってきた
ユーノ「いいか、お主」 ハヤテ「うっ…うん…」 ユーノ「これからお主を試させてもらう。我は逃げるので、一時間以内にこのストップウォッチを壊して見せよ」 そう言ってユーノが出したストップウォッチには、一時間と設定されていた。そしてそれを首にかけた。 ユーノ「何をしても構わんぞよ。炎で我を攻撃しても良しじゃ」 ハヤテ「分かった」 ユーノ「うむ。では始めるぞよ。よーい、スタートじゃ!」
ドン! ハヤテは、合図と共に超高速でユーノに突撃した
ヒラッ ハヤテ「なっ!?」 ユーノ「ふーむ、確かに光の炎を利用した素晴らしいスピードじゃが、まだまだ遅いのう」
ユーノはハヤテの突撃を簡単によけていた ユーノ「では、我は逃げるからの、捕まえて見よ」 ユーノはそう言うと、ものすごいスピードでハヤテから離れていった ハヤテ「待て!」 ヒュッ! ハヤテはユーノに追いつくために、さらに高速で移動した
ドゴン!! しかし、ハヤテはユーノを追い越し、その先にあった山に激突した
ユーノ「あ〜…我のせいではないな!」 ユーノはハヤテが激突した山を見ながら、元気にそう言った
ハヤテ「イテテ…勢いがつき過ぎた…」 ハヤテは、がれきの中から這い出て来た ユーノ「大丈夫かの?」 ハヤテ「うん…」 ユーノ「気をつけねばいかんぞよ。光の炎は確かに光の速度で動く事ができる。だが、それと同時に扱いも難しい。光の炎を自由に扱えないお主では、我のストップウォッチを壊すのは不可能ぞよ」 ユーノはハヤテに説き伏せる様にして言った。 ハヤテ「分かってる。でも、今ので何か掴めた気がするんだ。誰にもよけられない攻撃…」
トーントーントーン
ユーノ(垂直跳び?) ハヤテはそう言うと、その場で垂直跳びを繰り返していた
トーントーントーン
ユーノ(む?なにか変じゃな…こやつの着地と、着地音がわずかに、だが確実にずれている…まるで、花火や、稲光の様に…) ハヤテ「閃光のごとく…」 ハヤテはジャンプしながら、ボソリと呟いた
ドゴンッ!
ユーノ「ガッ…ハァッ!」 ユーノ(見えなかった…気づかなかった…気がついたら吹っ飛ばされていた…) ハヤテが呟いた次の瞬間、ユーノはいつのまにか吹き飛ばされていた。吹き飛ばされたユーノの首にかけてあったストップウォッチは、粉々に砕かれていた。ハヤテとユーノがいた場所には、ハヤテの技の衝撃波がとび、地面は割れ、近くにあった山や壁には、大きな亀裂が無数に入っていた。当のハヤテはと言うと、体の限界を超える超高速…否、超光速に耐えきれず、全身の筋肉が断裂しており、体中から血が出ていた。 ハヤテ「ゼェ…ゼェ…」 ハヤテは疲労困憊状態の様だった。全身の筋肉が断裂しながらも立っていられるのは、ハヤテの丈夫な体だからだろう。普通の人なら、即死に繋がるレベルのはずだ
ユーノ「凄まじい技じゃな…ハヤテ」 そんなハヤテの前に、無傷のユーノが歩み寄った ハヤテ「あの、なんで無傷なの?」 ハヤテは、ストップウォッチは壊れたままだが、ユーノの体に傷らしい傷は無かったのを見て驚いた ユーノ「む?ああ…その説明もするかの。お主の傷も元に戻してやろう」 ユーノがそう言ってハヤテに手をかざすと、ハヤテの傷は一瞬で無くなった
ハヤテ「すごい…」 ハヤテはケガの無くなった自分の体を見ながら、ユーノの能力に感心していた ハヤテ「なんの炎だったら、こんな事が出来るの?」 ユーノ「いや、これは我だけの固有能力じゃ」 ハヤテ「固有能力?」 ユーノ「人によって炎は異なる。しかし、炎は光と闇を合わせても九つの属性しか存在しないのじゃ」 ハヤテ「九つ?」
ユーノ「うむ。
あらゆるものを燃やし尽くす紅蓮の炎
千里を駆け、攻防一体の雷の炎
慈愛の心を持ち、誰よりも優しく味方を守る太陽の炎
あらゆるものを切り裂く森の炎
炎をも凍らし尽くす氷の炎
敵を欺き、味方を導く幻の炎
相手を蝕み、攻撃にも応用が利く毒の炎
絶望から生まれ、破壊し尽くす闇の炎
希望から生まれ、誰よりも速く守り抜く光の炎
これが覚悟の炎の全てじゃ」 ハヤテ「誰よりも速く…守り抜く…」
ユーノ「覚悟の炎には、大きく分けて二つの能力がある。一つは、その炎自体を使うことじゃ」 ハヤテ「炎自体?」 ユーノ「氷華が氷を操ったり、お主が光を操ったりすることじゃ。もう一つは、個人個人の能力じゃ」 ハヤテ「さっき言ってた、固有能力の事?」 ユーノ「その通りじゃ。炎自体を完全に使いこなせるようになると、新たな能力が生まれるのじゃ。我は太陽の炎なんじゃが、完全に使いこなす様になり、時空を操る力が手に入ったぞい。さっきやった様に、対象の時間を巻き戻して、無傷の状態まで戻したりも出来る」 ハヤテ「て事は…僕もいつかは、新たな能力が生まれるって事?」 ユーノ「そういうことじゃな。ちなみに、アレスも氷華も固有能力を持っておるぞ」 ハヤテ「あの二人も…」 ユーノ「能力については、本人から聞くのがいいわ」 ハヤテ「分かった」
ユーノ「そして、この固有能力の事を繁華界総じて、レベルIIと呼ばれておる」 ハヤテ「レベルII…」
ユーノ「さて、この話はもうよかろう。これからは、自由にここを使っていいぞよ。試験に合格したからの」 ハヤテ「どういう事?」 ユーノ「ここはの、実力が無いものが長時間いると良くないんじゃ。お主には素質がある。じゃから大丈夫じゃ」 ハヤテ「良くないって?」 ユーノ「時間の流れの変化についていけずにの…精神が壊れてしまう可能性があるんじゃ…ここは我のレベルIIで創り出した空間じゃからな…精神と○の部屋の様に万能では無いんじゃ」
ハヤテ「そうなんだ…」 ユーノ「さて。我の話はこのぐらいでよかろう。次はお主が自分の事を話す番じゃ。見たところ…お主は人間界から来たの?何故繁華界に来た?」 ハヤテ「……人間界から来たって分かるんだね…」 ユーノ「人間界の住人と繁華界の住人の気配は違うからの。それで?何故じゃ?」 ハヤテは、話をそらしたくて言ったのだが、ユーノには通用しなかった
ハヤテ「……実は…」 ハヤテは一息置いてから、話し始めた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
また中途半端なとこですが以上です。
オリ技
閃光のごとく
光の炎を使った垂直跳びで相手のタイミングをずらし、音もなく移動する。
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Re: みんなの記憶 ( No.9 ) |
- 日時: 2012/11/25 14:59
- 名前: 球磨川ボックス
第十話
ハヤテ「………という事なんだ…」
ハヤテは、ユーノに今日自分の身に起こった事を包み隠さず話した。 みんなが自分の事を忘れた事―― キューブを取り返すために繁華界に来た事―― 光の炎を身につけた事―― これからやるべき事を…
ユーノ「そうか…大変な事態じゃのぅ…」
ハヤテ「でも今は氷華に、アレスにウラヌスにユーノに、頼れる人がいてくれて嬉しいよ♪」
ユーノ「ふむ…どれ、ちょっと調べてみようかの」
ハヤテ「へ?何を?」
ユーノはハヤテに背を向けて空中に手をかざすと、そこには大きなモニターとキーボードが浮かび上がった。
モニターには、繁華界のものと思われる世界地図が広がっていた
ハヤテ「ユーノ、これは?」
ユーノ「こっちでは無いの」
ユーノはハヤテの問いを無視してキーボードを操作すると、モニターは、地球の世界地図に変わった。
ユーノ「これはじゃな…世界のあらゆる人を検索出来るのじゃ」
ハヤテ「どういう事?」
ハヤテは、ユーノの言っている意味が分からなくて混乱した
ユーノ「つまりじゃな?これを使えば、誰がいつどこで何をしているかが瞬時に分かるのじゃ」
ハヤテ「それで…何を調べるの?」
ユーノ「お主の事を覚えておる人間をじゃ」
ハヤテ「へ?いや、でも、みんなからキューブを抜かれたって…」
ユーノ「まあまあ、ものは試しじゃ」
ユーノがそう言いキーボードをまた操作して、ハヤテの事を覚えている人間がいないかを探した所ーー
反応が一つあった
場所はギリシャのアテネ市だった…
ハヤテはそこまで分かると、冷や汗が出てきた
次に、モニターにその人の姿が現れた
そこでハヤテの冷や汗は、滝の様に吹き出して来た
なにせ、モニターに映っていたのは、メイド服に身を包んだ茶髪のストレートヘアーの女性だったのだから。
ユーノ「ふむ。一人おったようじゃな。この者に事情を話して、協力してもらえないかのぅ」
ユーノは、モニターに映った女性を見ながら言った
ハヤテ「それだけはダメ」
そんなユーノにハヤテは静かに暗く言った
ユーノ「む?何故じゃ?キューブを抜かれなかった人間じゃぞ?何か特別な力があるはずじゃぞ?」
ユーノは、ハヤテに不思議そうに聞いた
ハヤテ「絶対にダメ」
もう一度ハヤテは静かに暗く言った
ユーノ「しかし…
ガシッ!
ユーノが渋っていると、ハヤテがユーノの肩を強く掴んだ
ハヤテ「その人に頼ったら、繁華界が無くなる」
ハヤテは真剣な表情でユーノに言った
ユーノ「うっ…うむ。そうじゃな。無関係の人間を巻き込むわけにはいかないの」
ハヤテの剣幕におされ、ついにユーノは折れた
ちなみに、女性がキューブを抜かれなかった理由を本人に聞けば、『メイドですから♪』と言うに違いない。あとは、人外だからだろう…
ハヤテ「そういえばユーノは、あの人の事知らないの?繁華界の人だったら、全員が知ってるって氷華が言ってたけど」
ハヤテは、モニターを消しているユーノに聞いた
ユーノ「む?ああ…我は54750年。現実世界では300年近く、ずっとこの中におるからの。外の事は全く頭に入っておらん」
ハヤテ「54750年!?それじゃ…なんで…」
ユーノ「何で、そんなに若いの?かの?」
ハヤテの言葉をユーノは先読みして言うと、ハヤテは無言で頷いた
ユーノ「これも我の時空の力でな。肉体を全盛期の状態に留めておるのじゃ。ちなみにアレスもじゃぞ」
ハヤテ「え!?アレスも!?」
ユーノ「うむ…あやつは今、350歳ぐらいじゃな」
ハヤテ「350ッ!?」
ユーノの言葉に、ハヤテは驚愕した。
ユーノ「うむ。驚いたかの?」
ハヤテ「そりゃ驚くよ…何でそんなに長く生きてるの?」
ユーノ「…………。 ま、その辺はまた後での」
ハヤテの問いに、ユーノは一度悲しそうな顔をして、誤魔化した
ユーノ「さて、話はこの辺でよかろう。お主はまず、氷華に一撃入れなければならんのじゃろ?」
ユーノはさっきのハヤテの話を思い返しながら言った
ハヤテ「うん…」
ユーノ「そうと決まれば、さっさと特訓じゃ!光の炎を有してるとはいえ、いきなり氷華に一撃入れるのは容易では無いぞよ!?」
ハヤテ「うん!」
ユーノ「まずは、光の炎のスピードを完全にコントロールするのじゃ!速い攻撃も当たらなければ何の意味も無いぞよ!」
ハヤテ「分かった!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして、時空の書の中で半年が経とうとしていた頃…
ユーノ「最終試験じゃ!我が作り出した一万の分身。一つ一つが高い戦闘力じゃぞ。これを十秒以内に全滅させて見よ!」
ハヤテ「………」
ヒュッ
どごぉぉぉぉぉぉん!!!!!
ユーノに言われると、ハヤテは無言で一瞬のうちに一万の分身をなぎ倒した。
ユーノ「おぉ…」
ハヤテ「どうかな?ユーノ」
ユーノ「完璧じゃ。よくぞ、半年でここまで強くなったものじゃ。しかし、それでも氷華に一撃入れるのが難しいのに変わりは無いのだぞの」
ハヤテ「分かってる。でも、絶対にやらなきゃいけないんだ。大切なものを取り戻すために」
ユーノ「うむ。では、行ってこい」
ハヤテ「うん!今までありがとう!」
ユーノ「またいつでも来るが良いわ。何回だって鍛え直してやるわ」
ハヤテ「じゃあ、また…」
ユーノ「うむ」
そして、ハヤテはユーノの目の前から消え、時空の書の中から出ていった。
ユーノ「……頑張れよ」
誰もいない空間でユーノが一人呟いた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ザッ
ハヤテ「戻ってきた…のか」
ハヤテが戻ると、そこには誰もいなかった。
ハヤテ「アレスと氷華はどこかな?」
?「キシャァァァァァァァ!!!」
ハヤテ「ッ!」
ハヤテが辺りに氷華やアレスがいないかを確かめていると、それほど離れていない場所から、怪物の奇声のようなものが聞こえて来た
ハヤテ「…ッ」
ハヤテは考えるよりも先に、出口の方に向かっていた
バンッ!
?「キシャァァァァァァァァァ!!!」
ドゴン!!
アレス「ガッ…!」
ハヤテ「アレス!」
ハヤテが扉を開けて外に出ると、"それ"はアレスを壁に吹き飛ばしていた。
ハヤテ「アレス!大丈夫!?」
アレス「んっ…ハヤテか…今は…とにかく逃げろ…」
ハヤテ「えっ?」
氷華「はあぁぁぁぁぁぁぁ!」
氷華は"それ"に向かって巨大な氷の槍を"それ"に向けて放った。
シュゥゥゥゥゥゥ
しかし、氷の槍は、"それ"に当たる手前でかき消された
ハヤテ「氷華!」
氷華「ハヤテ!一旦引くわよ!」
氷華に気づいたハヤテに氷華は叫んだ
ヒュッ
ハヤテはアレスを掴み、氷華の場所にまで行って氷華も掴んで、超光速でその場を離れた
?「キシャァァァァァァァ!!!」
ハヤテ達がいなくなったのが分かると、"それ"は大きな奇声をあげた
"それ"から大きく離れた場所で、ハヤテ達三人は固まっていた
氷華「大分、光の炎をコントロールできる様になったじゃない…」
ハヤテ「それより!あれは何なの!?僕がいないうちに何が!?」
アレス「落ち着け、ハヤテ。順を追って話す」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
では、以上です。
先日の茶会とても楽しかったです♪
では、コメントお待ちしております
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Re: みんなの記憶 ( No.10 ) |
- 日時: 2012/11/26 17:48
- 名前: 球磨川ボックス
第十一話
ハヤテが時空の書の中に入ってから、二十時間が経った頃ーー
氷華「そろそろ始めたいんだけど、ハヤテはどこ?」
日付が変わり、対決の約束をした氷華がハヤテと戦うためにアレスを訪ねた
アレス「そう焦るな。後四時間あるだろ?」
氷華「……なるほど…時空の書か…」
アレス「流石、察しがいいな」
アレスはすぐに理解した氷華に感心していた
氷華「どうせ、時間がないからこれを使え。とか言って渡したんでしょ?」
アレス「そこまで読むか…」
氷華の洞察力にアレスは驚くばかりだった
氷華「ま、よく考えれば誰だってね」
アレス「そういえば、あいつが繁華界に来た理由を聞いてなかったな。知ってるんだろ?教えてくれよ」
アレスは急に話を変えて氷華に聞いた
氷華「……ま、いいか。話しても…あいつはね………」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
メテオトル「おい!アングラ!倉庫にあった"あれ"が無くなっているぞ!?」
フードを被った男はアングラにそう叫びながら、ドシドシと歩いて来た
アングラ「試運転に…出した…」
メテオトル「なっ!?"あれ"はまだ動かせないんじゃ無かったのか!?」
アングラ「そのつもりだったが…実際に…戦わなければ…綾崎ハヤテのデータは…完全には手に…入らない…」
驚愕して問い詰めるメテオトルに対してアングラはかすれた声で、ゆったりとした口調で喋った
メテオトル「頼むぞ!私達の計画には、あれの力が必要なんだぞ!」
アングラ「分かっている…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アレス「……そうか……だからあんなに必死だったんだな…」
ハヤテの話を聞いたアレスは上を見て、脱力した様になっていた
氷華「そう…だから、一緒に戦うって決めたの」
アレス「そういう事か…お前が他人の為に戦うって聞いた時は驚いたよ…なにせ…
ヒュンッ
氷華「ッ!……アレス…今、何か感じなかった?」
アレス「ああ…確かに感じた」
ウラヌス「お父さん!家の周りが!」
氷華とアレスが何かを感じている時に、ウラヌスがアレスと氷華のもとにやって来た
バンッ
アレス「これは…」
ウラヌスの言葉に反応したアレスが玄関の扉を開けると、そこには繁華界の景色ではなく、全く別の風景が広がっていた。
廃ビルが無数に建ち並び、かなり広い。そんな風景が広がっていた。
氷華「招かれざる客がきたって感じね」
玄関から出てきた氷華は上空の一点を睨みながら言った。それにつられてアレスとウラヌスも上空を見た。
ウラヌス「なに…あれ……」
アレス「見た事も無いぞ。あんなの」
ウラヌスは目を見開き、アレスは一層険しい顔になった
?「キシャァァァァァァァ!!!」
"それ"は雄叫びをあげながら氷華とアレスの前まで降りてきた
ズッシィィィィィィン
降りてきた"それ"はドラゴン型の人間よりも遥かに巨大な機体だった。 主な武装は、九つの銃砲がついたガトリング砲を両腕の代わりに装備し、翼の代わりに大きなブレードを、尻尾の部分にもブレードを装備していた。胸の辺りには、虹色に光り輝く宝珠の様なものが付いていた。全体的に禍々しいオーラを出していた
アレス「ウラヌス…お前は家で隠れてろ…地下室でじっとしてるんだ…」
アレスは"それ"を見ながらウラヌスに指示を促した
ウラヌス「うっ…うん…」
ウラヌスは大人しく従い、家の中に入っていった
アレス「さて、これはなんだ?」
氷華「私に聞かないでよ」
ジャキッ
ズガガガガガガガガガガガ!!!
"それ"は、両腕に構えたガトリング砲から様々な色の直径十センチぐらいの砲弾を一気に出してきた
アレス「太陽の障壁…」
アレスは片手を前に振りかざし、太陽の炎で砲弾を全て防いだ
アレス「俺の後ろの家には、俺の大事な一人娘と、決意を固めた若い少年がいるんだ…誰にも傷つけさせやしない!」
?「キシャァァァァァァ!!」
ブンッ
"それ"は次に両翼のブレードを振り回してきた
アレス「無駄だ!」
アレスはもう一度太陽の炎を使いブレードを防ごうとした
シュゥゥゥゥゥゥゥ
アレス「え?」
ドゴッ!
アレス「ガァァッ!」
氷華「アレス!」
しかし、太陽の障壁はブレードが当たる前に、まるで煙の様に消え去った。アレスはその事に驚き、そのままきたブレードによって、近くの廃ビルの壁にまで吹き飛ばされた
氷華(どういう事?アレスの太陽の炎をかき消すなんて…)
氷華はアレスの方を心配しつつも、"それ"について考えていた
氷華「氷の波動」
氷華は両腕から、氷のレーザー砲を放った
シュゥゥゥゥゥゥゥ
しかし、氷華の攻撃は"それ"に当たる前に消えさった
すると"それ"は両翼のブレードで氷華に襲いかかったが、氷華はそれを躱し、距離をとった
氷華(どうやらこれはあいつのレベルUね…恐らく、相手の炎を無効化するって感じだと思うけど…そうだとすれば、私達の勝ち目は薄いわね…炎が通じない以上、レベルUで挑むしか無い…でも、アレスのレベルUは
炎を身につけてから、一ヶ月以上経った人のレベルUを開花させる事だからね…
実践じゃ使えないわね…私のレベルUも
九つの属性のうち、闇と光を除いた七属性を百パーセント使える事だから、あいつには全てかき消されるわね…)
そう、炎が通じない以上、レベルUでなければ、攻撃が届かない。しかし、アレスのレベルUも、氷華のレベルUも、この場面では全く無意味なのだ
アレス「気づいたか…氷華…今の俺たちじゃ、こいつには勝てない…」
廃ビルに吹き飛ばされたアレスが、氷華の方に寄って来て言った
氷華「そのようね…」
?「キシャァァァァァァ!!」
"それ"は雄叫びをあげ、再び氷華とアレスに襲いかかった
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アレス「ってことで、それから四時間近く防戦一方ってわけだ」
ハヤテ「そんな…二人が…」
氷華「この世界では、炎が攻撃の中心になる。それが封じられたら、手出しは難しい」
アレス「おまけに、俺らのレベルUじゃ無意味だしな」
?「キシャァァァァァァ!!」
ハヤテ「これって!?」
三人が話していると、"あれ"の雄叫びが聞こえてきた
氷華「間違いないわね…あいつが来たみたい。アレス!ハヤテのレベルUを目覚めさせなさい!」
アレス「そりゃ無理だ。炎を身につけるのと同じ様に、激痛がはしって数時間は動けん!」
氷華「チッ!」
ジャキッ
ドドドドドドドドドドドド
氷華が舌打ちしたと同時に"それ"はガトリング砲から七色の無数の砲弾を発射した
ハヤテ「光の障壁!」
しゅぅぅぅぅぅ
ハヤテ「くっ!」
ハヤテは光の炎で"それ"が放った七色の無数の砲弾を防ごうとしたが、かき消されてしまった
アレス「マズイ!」
防ぐものが無くなり、砲弾はそのままハヤテ達に襲いかかってきた
しゅぅぅぅぅぅ
ハヤテ「えっ?」
氷華「どういう事…?」
アレス「わからん…」
しかし、ハヤテ達に当たる前に砲弾は煙の様に消え去った その事に、三人は驚きを隠せない様子だった
"それ"が放った砲弾を"それ"自身が無効化する訳がない。かといって、氷華やアレスの力でもない。そうすると残る選択肢は……
氷華&アレス(ハヤテのレベルU…?)
ハヤテ「二人とも、どういう事?何で炎が消え去ったの?」
氷華とアレスが何かに気づいている中、ハヤテだけは気づいていなかった
氷華(無意識のうちにレベルUを…?)
アレス(しかし、炎を無効化するってのは、"あれ"のレベルUだ。同じレベルUを所持するやつなんている訳がない…)
氷華(てことは、ハヤテのレベルUは一体…?)
?「キシャァァァァァァァ!!」
"それ"は雄叫びをあげるとその場から去っていった
氷華「逃げた?」
ハヤテ「でも…何で?」
アレス「分からんが、とにかく無事に終わったって事だな」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アングラ「いい…データが…取れた…これで…キラーアイは…更に…上の段階に…いける…」
無数のモニターに映ったハヤテ達三人と、キラーアイと呼ばれたドラゴン型の機体の戦闘の画像を見ながら、アングラはつぶやいた
メテオトル「これで、キラーアイは完璧なのだろうな」
アングラ「フッ…半月後の…お楽しみだ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上です。
オリ技紹介
<太陽の障壁>
太陽の炎で作り出した壁。使用者によって防御力は変わるが、熟練した者が使えば核ミサイルでも防ぎ切る事ができる
<光の障壁>
上記の太陽の障壁と同様
<氷の波動>
ドラゴン○ールのかめはめ波を氷で放ったような物。範囲を絞ったり、拡散させたりできる。
では、コメントお待ちしております
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Re: みんなの記憶 ( No.11 ) |
- 日時: 2012/11/27 17:03
- 名前: 球磨川ボックス
第十二話
キラーアイが去った後しばらくすると、周りは元の繁華界の景色に戻った
アレス「ハヤテと氷華の勝負だが、突然の事態になったから、明日に移すぞ」
ハヤテ「分かった」
氷華「仕方ないわね」
アレスの提案で勝負は明日になった
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アレス「さてと、じゃあ、始めるぞ」
昨日の明日となり、三人は外に出ていた
アレス「勝負方法は前と同じだ。先にバッジを壊した方の勝ち」
ハヤテ「うん」
氷華「あなたにできるかしらね、ハヤテ」
ハヤテ「やるよ、氷華。大切なものを取り戻すために絶対に勝つ!」
氷華(ヘェ…これは締めてかからないと痛い目見るわね)
ハヤテの言葉に氷華は確かな覚悟を感じた
アレス「準備はいいな。じゃあ、始め!」
ハヤテ「高速瞬動…」
ヒュンッ
ハヤテは光の炎を使い、光の速さで動いた
氷華「完全に光の炎を使いこなしたみたいね」
ドガッ
ピキィィィィィィン
ハヤテ「くっ!」
氷華「氷の障壁。いくら速く動いても、気配で場所が丸わかりよ」
ハヤテは光速で動き氷華の後ろをとって、その勢いのまま拳を叩きつけた。しかし、氷華の氷の障壁に阻まれてしまった。
ヒュッ
ハヤテはもう一度光速で動き、チャンスをうかがった
氷華「光の速さにはついていけないけど、それでもやり方を変えれば上手くいくのよ?」
氷華はそう言って自分の周りに一万を超える氷の破片を作り出した
バッ!
それを自分を中心に球を作るように放出した
ハヤテ「ッ!光の障壁!」
ハヤテは逃げ場が無いと分かると、空中で光の障壁を展開して氷の破片を防いだ
氷華(一瞬動きが封じられれば!)
氷華はハヤテの姿を確認すると、自分の体を超える巨大な氷の槍を作り出して、光の障壁に突き刺した
ドスッ!
氷の槍は光の障壁を貫き、その後ろにいたハヤテの胸に突き刺さった。
氷華(終わりね………ッ!)
しゅぅぅぅぅぅ
しかし、そこにいたハヤテは煙の様に消え去った
氷華「分身!?でも、気配は確かに!」
ハヤテ「光華崩拳…」
驚いている氷華の懐で、ハヤテは光の炎で作り出した五匹の龍を渦状に腕に纏わせ、拳に力を入れた
ドゴォォォッ!!
ハヤテはそれを氷華の腹に叩き入れた。腕に渦状に巻きつけた龍は腕から放たれ、飛ばされた氷華に追撃した
氷華「ぐっ!」
ズガンッ!
吹き飛ばされた氷華は勢いを殺せず、そのまま地面に叩きつけられた。地面には大きな穴ができ、更にそこに龍が突っ込んだ。
スパッ
ハヤテ「えっ?」
突っ込んだ五匹の龍は当たる前に何かに切り裂かれた
ハヤテ「今のって…森の炎…」
バチッ!
ハヤテ「ッ!」
ドゴッ!
ハヤテ「ッ〜〜〜」
氷華は一瞬でハヤテの後ろに回り込み、雷を纏った蹴りを放った。ハヤテはギリギリの所で反応しガードしたが、その威力は凄まじく、十メートル近く吹き飛ばされた。
アレス「氷華がレベルUを使い始めたか…」
アレスは上空にいる二人を見つめながらそう呟いた。
氷華「雷火炎電」
氷華がそう呟き両手をかざすと、灼熱の炎と、雷がハヤテを襲った
ハヤテ(範囲は広いけど、速さは大した事は無い…)
ハヤテは光速瞬動で攻撃を避けた…
…かに見えた
炎は形を自由自在に変えてハヤテを四方八方から追い詰めた。雷は、炎を避けようとスピードを下げた瞬間に降り注いだ。
ハヤテ「くっ!」
ハヤテ(逃げてもどんどん襲ってくる…氷華に攻撃しようにも、炎と雷で完璧にガードされてる…)
事実、ハヤテが隙をついて氷華に光の光線を放ったが、簡単に防がれてしまった
そしてついに…氷華がハヤテを捉えた
降り注ぐ雷に気を取られている隙に炎でハヤテを取り囲もうとした
ハヤテ「ッ!マズイ!」
ハヤテはまだ一点だけ残っていた通り道に向かって、光速で向かった
ハヤテ「よかっ……」
ドゴォオォォォッ!!
炎から脱出したハヤテに待っていたのは、氷華が放った特大の氷の塊だった。氷華はハヤテが出てくる事を確信して、ワザと通り道を残す様に炎を操っていたのである。光の速さで動くハヤテを逃げられてから捉えるのは容易ではない。だから、そこにしか動けない様に仕向けた。動く場所さえ分かれば、後は簡単である。
ズンッ
ハヤテは氷の塊がぶつかり、その勢いのまま地面へと落ちていった
ハヤテが地面に激突すると、衝撃で砂が大量に巻きあがった。
そのため、ハヤテの姿が氷華の視界から消えた。
氷華「……」
氷華はそんな事も気にせず、バッジが壊れてるか確認しに行った
氷華が地面に着地して辺りを見渡すと、ハヤテが気絶して倒れていた。
氷華はゆっくりとハヤテに近づき、ハヤテのバッジが壊れていない事を確認した。
氷華「悪いわね…」
氷華はそう言ってしゃがみ、ハヤテのバッジに手を伸ばした。
バキッ!
そして…バッジが…壊された…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上です。
ハヤテと氷華の戦いは次回で決着です。 今回はバトル中心だったんですが、上手くかけているか… もし良かったら、アドバイスとか下さい。
オリ技紹介
<光速瞬動>(こうそくしゅんどう)
光速で動きまわる事ができる。速さも変えられるが、あまり出しすぎると、体がついていけなくなる
<氷の障壁>
氷の炎で作り出した壁。使用者によって防御力は変わるが、熟練した者が使えば核ミサイルでも防ぎ切る事ができる
<光華崩拳>(こうかほうけん)
腕に光の炎で作り出した龍を纏わせ、その龍の威力を上乗せして拳を放つ。龍の数は自分の自由に変えられる。
<雷火炎電>(らいかえんでん)
紅蓮の炎と雷の炎を自由自在に使い、相手に襲いかかる。範囲は広く、光の炎を持っていても逃げ切る事は容易ではない。
では、コメントお待ちしておりす。
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Re: みんなの記憶 ( No.12 ) |
- 日時: 2012/12/02 17:36
- 名前: 球磨川ボックス
第十三話
バッジは壊され、その残骸が地面に落ちた。バッジを壊された本人は、相手のバッジを握っており、今まさに壊そうとしている。
氷華「ハヤテ…」
気絶しているハヤテの胸からは、刀とそれを握った腕が出ていた。そして、その刀は氷華の胸へと伸びていた。
バッジを壊されたのは
氷華だった
アレス「ハヤテの勝ちだな」
氷華「アレス…」
アレス「ハヤテ、そろそろ出て来い」
ハヤテ「……うん」
アレスが呼ぶと倒れていたハヤテは消え、地面に潜り込んでいるハヤテがいた。
つまり、ハヤテは氷の塊に吹き飛ばされ、地面に激突した際にあがった砂埃で氷華の視界から消えた瞬間に、分身を作り出しその下に刀を構えて隠れていたのである。 そして、氷華が近づくのを待ち、バッジが壊される前に刀を突き立てたのだ。
アレス「やったな。ハヤテ」
アレス「お前の勝ちだ。ハヤテ」
ハヤテ「僕の…勝ち?」
氷華「そのようね…」
ハヤテ「……よかっ…た…」
ドサッ
ハヤテは自分の勝利が分かると、その場に気絶した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハヤテ「あれ?僕は…」
アレス「おう。起きたか」
ハヤテが起きると、隣で座っていたアレスが声をかけてきた
ハヤテ「アレス…」
アレス「あの後急に気絶したんだぞ、お前。まあ、氷華の技のダメージが体にきたんだろうな」
ハヤテ「そっか…氷華は?」
氷華「ここにいるわよ」
ハヤテの呼びかけに、扉のところにいた氷華が声をかけた
ハヤテ「氷華は大丈夫だったの?僕の光華崩拳をモロに食らったはずだけど…」
氷華「何とかね」
ハヤテ「そっか…」
ハヤテは氷華の無事が分かるとホッとしていた
アレス「ところでハヤテ、お前学校に行かないか?」
ハヤテ「えっ?学校?」
アレスの急な問いにハヤテは驚いた
アレス「ああ。クラウンゲートに行けるのは、まだ二ヶ月以上後だ。その間勉強しないで、向こうに戻った時大丈夫なのか?」
ハヤテ「うっ…」
白皇のテストを危うく落ちそうになり、入った後もテストの成績がなかなか厳しいハヤテ…二ヶ月以上勉強しなければ、遅れをとるのは確実…
ハヤテ「行く…」
アレス「良し。決まりだな。そう言うと思ってとっくに申し込みしておいたぞ。試験は明日な」
ハヤテの答えに満足したようにアレスが言った
ハヤテ「明日!?」
アレスが言った言葉聞いてないよ!?と驚くハヤテに、当然だと言わんばかりに強く頷くアレス
アレス「まあ、大丈夫だろ♪」
ハヤテ「頑張るけどさぁ…でも、氷華は?」
氷華「私は高校程度なら余裕よ。だから行かない」
ハヤテ「へぇ…そうなんだ…」
氷華の言葉にハヤテはショックを受けていた
アレス「ま、何にせよ頑張れ♪」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
次の日
ハヤテ「ここが、玄海高校か…」
ハヤテは、アレスに言われた玄海高校(げんかいこうこう)に来ていた。
ハヤテ「さてと、受付は…と」
?「お前か!今日試験を受けに来たのは!?」
ハヤテ「あっそうです。綾崎ハヤテと言います。よろしくお願いします」
突然現れたスーツに身を包んだ長髪の黒髪を風に揺らしながら来た教師らしき人に、ハヤテは自己紹介し、丁寧に頭を下げた
?「うむ!俺の名前はテミス!よろしくな!」
男はテミスと名乗り、ハヤテに手を差し出した
ハヤテ「こちらこそ…」
ハヤテはそう言ってその手を握った。
テミス「さて!教室にも着いた事だし!俺の下部候補生をテストするか!」
ハヤテ「ちょっと待てぇぇぇぇぇ!!」
テミスの発言に、ハヤテは盛大に突っ込んだ
テミス「どうした!?下部候補生!」
ハヤテ「何ですか!?下部候補生って!」
テミス「もちろん!俺の言う事を何でも聞く下部になる一歩手前の人間の事だ!」
ハヤテ「どこの暴君ですか!」
テミス「うるさい!すでに全校生徒は!
ドッギャアアン!
グハッ!」
テミスとハヤテが言い争っていると、急に現れた人の飛び膝蹴りがテミスに炸裂した
テミスは吹き飛ばされ、教室の壁に激突した
?「お前はまたやってるのか!お前の大声、一キロ先の職員室まで聞こえたぞ!それに、お前の下部なんざこの学校には一人もいないわ!」
テミスを吹き飛ばした人は、金色の髪を一つに束ねて、眼鏡を着用していた女性だった。胸は標準くらいだが、キリッとした表情をしていた。
ハヤテ「あの…あなたは…」
ハヤテは急な事についていけなかったが、名前だけは聞いておこうと聞いた
?「ん?ああ済まんな。うちのバカが。あたしはメラ。この学校の教師だ。よろしくな♪メイド候補生♪」
そう言ってメラはハヤテに手を差し伸ばした。
ハヤテ「……………」
ハヤテは無言でその手を握り返した。
ハヤテ「……………あなたもかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ハヤテは、一息ついてから大声で叫んだ
メラ「どうした!?メイド候補生よ!」
ハヤテ「どうしたじゃありませんよ!何であなたまでメイド候補生とか言ってんですか!?」
メラ「下部より、メイドだろ!?」
ハヤテ「知りませんよ!」
メラ「それに君は女の子みたいな顔立ちだからきっと似合う!」
ハヤテ「嬉しくないですよ!そんなの!」
ハヤテはまたも教師と言い争っていた
?「そのくらいにしときなよ。先生。」
メラ「あら?スキュラ君じゃない。どうしたの?」
ドアのところにいたスキュラと呼ばれた少年は、茶色の髪のショートヘアで、なかなか整った顔立ちをしており、学生服を着ているところからこの学校の生徒なのだろう
スキュラ「初めまして…だな。俺はスキュラ。よろしくな♪」
スキュラは笑顔で挨拶しながら、ハヤテに手を差し伸ばした
ハヤテ「綾崎ハヤテと言います。よろしくお願いしますね。スキュラ君」
それに対して、ハヤテも丁寧に答えた。
スキュラ「敬語なしで頼むわ…あと、君付けも止めてくれ…」
スキュラは、嫌そうな顔をして言った
ハヤテ「えっ?うん…分かった。よろしくね。スキュラ♪」
スキュラ「おう!よろしく!」
ハヤテの対応に満足したようで、笑顔で二人は握手した。
スキュラ「これからも敬語なしで頼むな♪俺は敬語を聞くと、鳥肌が立つぐらい不快な気分になるんだ」
ハヤテ「そんなに!?」
スキュラの言葉にハヤテは驚いた
スキュラ「ああ、だから頼むな♪」
ハヤテ「うん…」
スキュラ「さて…お前、編入試験受けに来たんだろ?」
ハヤテ「うん」
スキュラ「俺も編入試験受けてこの学校に入ったんだ。そしたら、今日みたいにこの二人が訳分からん事言い出してな。大変だったんだぞ」
スキュラはその場にいる教師二人を見ながら言った。当の本人達は、ワザとらしく目をそらしていた
ハヤテ「あはは…」
ハヤテは乾いた声で苦笑した
メラ「さて…と、今度は真面目に始めるわよ。準備はいい?」
ハヤテ「はい!」
ハヤテは机に座り、試験の体勢に入った。教室にはメラが監督し、スキュラとテミスがその隣に立っていた
メラ「じゃあ、始め!」
メラの掛け声で、ハヤテは裏側になっていたテスト用紙を表にして始めようとした
第一問
メラのスリーサイズは?
ハヤテ「アホかぁぁぁぁぁぁ!!!」
ハヤテは問題を見た瞬間、叫びながら紙を破り割いた
メラ「ああ!せっかく作ったのに!」
ハヤテ「作ったのにじゃありませんよ!何ですか!?この問題は!?」
スキュラ「やっぱりやったか…」
スキュラはその様子を見て、ため息を漏らしていた
ハヤテ「スキュラ!分かってたんなら止めてよ!?」
スキュラ「止めても無駄だし…」
テミス「ったく!ほら!これが本物のテストだ!」
ハヤテ「…………スキュラ…本当?」
テミスが出した用紙を受け取る前に、ハヤテはスキュラに聞いた
スキュラ「えーと、どれどれ…うん、これで大丈夫みたいだね」
テミス「何でスキュラに聞くんだあぁぁぁぁぁぁ!!」
ハヤテの態度にテミスが叫んだ
スキュラ「さてと、時間も押してる事だし、そろそろ始めようか」
ハヤテ「そうだね」
テミス「やめて!無視だけはやめて!何言ってもいいけど、無視だけはやめて!」
スキュラ「じゃあ、始め!」
テミス「勝手に進めないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
テミスを無視し続け、ハヤテのテストは始まった
ちなみに、テストが始まっても叫んでいたテミスは、スキュラによって気絶させられた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上です。
ここらで、オリキャラのプロフィールを載せていきたいと思います
見崎 氷華
<名前> みさき ひょうか <性別> 女 <誕生日> 三月一日 <年齢> 十六歳 <身長> 百五十八cm <体重> 四十二kg <好き・得意> 読書(ホラー、推理小説中心)、剣術、甘い食べ物 <嫌い・苦手> 人を裏切る事、卑怯者 <炎の属性> 氷
<容姿> 顔つきはかなりの美人さんだが、基本的に無表情。紫色の髪を短く整えていて、真紅の瞳をしていて、基本的には鋭い目をしている。
<詳細> 今作品のメインヒロインの少女。五年前から繁華界に住み始め、それから人間界に戻ったことはない。一人称は【私】。
基本的には冷静に物事を考えるクールな少女。ハヤテの天然ジゴロにも全く動揺しない。
家事は料理を始め、全て完璧にできるため、アレス家の家事は全て氷華が行っている。本人はめんどくさいと言いながらも、しっかりとやっている。
剣術は好きだが、剣道は嫌いな為、剣術は我流で技を磨いた。 また、勉強も良くでき、高校ぐらいなら行く必要がない。
アレス
<名前> あれす <性別> 男 <生年月日> 一月十九日 <年齢> 三百五十歳 <身長> 百七十八cm <体重> 六十ニkg <好き・得意> 人間観察、本の手触り <嫌い・苦手> 人の優しさを利用する人、人の痛みを理解しない人 <炎の属性> 太陽
<容姿> 男らしい体つきをしていて、短い白銀の髪を軽く逆立たせ、黒色の瞳をしている
<詳細> 繁華界で生まれ育った本屋の店長。人間界から来た氷華やハヤテの面倒を見ている。 一人称は【俺】
ウラヌスの父親で、妻はウラヌスを産んで直ぐに亡くなってしまったため、二年近く育児放棄していた。しかし、自分の代わりにウラヌスを育ててくれた祖父も亡くなった事をきっかけに、ウラヌスを育てようと決心した。
ユーノとは昔からの付き合いで、三百五十歳になっても三十代程度にしか見えないのは、ユーノの時空の力で肉体を全盛期にとどめているからである。
太陽の炎とレベルUで、他人の炎とレベルUを覚醒させる事が出来るが、想像を絶するほどの痛みを伴う。
ウラヌス
<名前> うらぬす <性別> 女 <生年月日> 二月十九日 <年齢> 八歳 <身長> 百二十一cm <体重> 二十二kg <好き・得意> おじいちゃん、折り紙 <嫌い・苦手> 血、動物の死体 <炎の属性> 無し
<容姿> 金色の髪を左右で二つに縛っている。可愛らしい少女で、学校でも人気らしい。 一人称は【私】
<詳細> アレスの娘で、母親の記憶は全く無い。育児放棄したアレスに代わって自分を育ててくれた祖父の事が好きで、いつも祖父の側にいた。祖父が亡くなってからはアレスに育ててもらった。
玄海小学校に通っていて、クラスの中でもその容姿と明るく活発な性格から注目を浴びている。
アングラ
<名前> あんぐら <性別> 男 <生年月日> 不明 <年齢> 不明 <身長> 不明 <体重> 不明 <好き・得意> 不明 <嫌い・苦手> 不明 <炎の属性> 不明
<容姿> 体中に包帯を巻き、まるでミイラのような体をしている。包帯の隙間からは黒い髪が飛び出ていた。
<詳細> 名前と性別しか分かっていないほど謎に包まれた人間。 ハヤテたちを襲ったキラーアイを作った張本人。
ユーノ
<名前> ゆーの <性別> 女 <生年月日> 五月十四日 <年齢> 五万四千八百歳 <身長> 百六十ニcm <体重> 五十kg <好き・得意>人を驚かせる事、のんびりする事 <嫌い・苦手>ノリが悪い人、豪邸、読書 <炎の属性>太陽
<容姿> サラサラの緑の髪を腰近くまで伸ばしている。発育のいい胸を露出する服を好み、よく着ている。
<詳細> 時空の書の中でずっと暮らしている女性。外の世界に感心を示さないため、繁華界で何が起こっているかを把握していない。 一人称は【我】 変わったしゃべり方をする女性で、人を驚かせたりするのが大好き。
レベルUで時空を操る力に目覚めている。体の時間を戻して怪我をしていない時間まで戻したり、体の時間を止めて成長を止めたりできる。
今回はここまでです。 スキュラ、メラ、テミスは次回載せたいと思います
では、コメントお待ちしています
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Re: みんなの記憶 ( No.13 ) |
- 日時: 2012/12/09 07:50
- 名前: 球磨川ボックス
- 第十四話
?「スキュラちゃん…転校生が来るって本当かい?」
スキュラ「ああ、本当だ。なかなかいい奴だと思うぞ」
?「スキュラ…会う?」
スキュラ「ああ、試験の日に会ったんだ。また、テミス先生とメラ先生が意味不明な事言っててな。助けに行ったんだ」
?「転校生…楽しみ」
?「そうだね。今度はどんな奴が来るのやら」
玄海高校のあるクラスで三人の男女が転校生について話していた。
テミス「今日は新たな下部が来るぞ!」
トンッ
?「変わらないね…この人は」
テミスがしゃっべった瞬間、さっきまでスキュラと話していた一人の少年がテミスを気絶させていた。
?「さ、スキュラちゃん。その転校生とやらを紹介しておくれよ」
スキュラ「ああ、そうだな。じゃあ、転校生の人〜入ってきて〜」
ハヤテ「はい!」
ハヤテは、元気に返事をして扉に手をかけた
ガラガラ
ドカッ!
しかし、扉を開けた瞬間、スキュラの飛び膝蹴りがハヤテの顔面に綺麗にはいった
ハヤテ「何するんですか!?」
スキュラ「ッ〜〜〜〜!」
メキメキメキメキ
ハヤテ「あっ…あああぁぁぁぁぉぁぁ…」
起き上がってハヤテが叫ぶと、スキュラは声に出ない声を出して身震いして、ハヤテの関節を極めた
ハヤテ「ちょっ!ギブギブ!」
叫びながら床を叩いて、離して!とアピールするハヤテ。
スキュラ「俺の前で敬語を使わないでと言ったよな?」
ハヤテ「分かった!分かったから離して!スキュラ!」
ハヤテがタメ口で話すようになったので、スキュラはハヤテを離した。
ハヤテ「は〜…何かと思ったよ。いきなり蹴られるんだもん」
スキュラ「俺の前で敬語を使った罰だ」
ハヤテ「だからって関節極めなくても…」
スキュラ「悪い悪い♪これでもやり過ぎたと思ってるよ」
スキュラは、軽く手を降りながらハヤテに謝っていた。
スキュラ「じゃあ、俺が入って十秒経ったこいよ」
そう言ってスキュラは教室の中に入っていった。
ガラガラ
そして、十秒が経った頃、ハヤテが教室の中に入ってきた
ハヤテ「えーと…」
ハヤテ(スキュラの前だから…敬語なしで挨拶か…辛いな)
?「少し…待つ」
ハヤテ「へ?」
ハヤテがそんな事を考えていると、教室にいた一人の少女がハヤテに声をかけた。
?「私…スピン…。スキュラ…友達」
ハヤテ「はあ…」
突然喋り出したスピンにハヤテは困惑していた
スピン「スキュラ…敬語嫌い…。自己紹介…敬語…使う…正しい」
ハヤテ「えっと….」
?「要は、敬語使っていいよって言ってるんだよ。スキュラちゃんなんて気にせずにさ」
ハヤテが困惑していると、別の少年が知恵の輪をいじくりながら声をかけた
ハヤテはそう言われたので、敬語を使って自己紹介した
ハヤテ「初めまして、玄海高校の皆さん。この度編入した綾崎ハヤテと言います。これから、どうぞよろしくお願いします」
ハヤテは満面の笑みで自己紹介をした。 そのため、クラスの女子の何人かは、頬を赤らめて惚けていた。 クラスの男子からは、おお〜!という歓声が上がった。
スキュラは、クラスの隅の方で耳を固く塞いでいた。
それからハヤテは、クラスのみんなから質問攻めにあっていた。昼休みには授業が終わった瞬間に逃げ出した…
ハヤテ「ふ〜…入学早々あんなに質問されるとは…」
ハヤテは、学校にある林の中を一人で歩いていた
?「おや?その様子だと質問攻めからは逃げてきたようだね?ハヤテちゃん」
ハヤテ「君は…さっきの」
ハヤテが歩いていると、木の上から知恵の輪をいじりながら声をかけた少年がいた。
?「初めまして、僕はヘラだよ」
ヘラは木から降りて自己紹介してきた。
ハヤテ「さっきはありがとうございます。ヘラ君」
ヘラ「礼なんて言うなよ。友達だろ」
ハヤテ「友達…」
"友達"という言葉が、ハヤテは素直に嬉しかった。
ヘラ「なかなかいい挨拶だったよ」
ハヤテ「そういえば、僕が話す前に自己紹介してきたあの子は…?」
ハヤテは自己紹介の時に話しかけてきた少女が気になって聞いた
ヘラ「ハヤテちゃんは、ああいう子が好みなのかい?」
ハヤテ「ええ!?いや、違いますよ!ただ、しゃべり方が気になって、その…」
ヘラの言葉にハヤテは顔を真っ赤にしてかなり動揺していた。
ヘラ「あはは!面白い反応だね。そうだね…いきなりあのしゃべり方に対応するのは難しいかもね」
ヘラはハヤテの反応に笑っていた
ヘラ「彼女はスピン。僕の幼馴染で、片言でしか話せないんだ」
ハヤテ「片言でしか…話せない…?」
ヘラ「昔にちょっとね…。本人はそれでいいって言ってるし、周りも今じゃ認めてるから何も言わない」
驚愕しているハヤテに、ヘラは背を向けながら言った
ハヤテ「そうなんですか…」
ヘラ「最初は伝わらないかもしれないけど、徐々に分かってやってね」
ハヤテ「はい!」
ヘラ「じゃあ、戻ろうか。午後からの授業が始まるよ」
そして、ハヤテとヘラは二人で教室に戻っていった。
教室に戻ったハヤテには、質問攻めが待っていたが…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
短めですが以上です
オリキャラの紹介をしていこうと思います。
スキュラ
<名前> すきゅら <性別> 男 <生年月日> 一月九日 <年齢> 十六歳 <身長> 百七十ニcm <体重> 六十三kg <好き・得意> ;格闘技、友達 <嫌い・苦手> 敬語(聞きたくも無いほど嫌い) <炎の属性> 不明
<容姿> 茶髪のショートヘア 顔立ちはかなり整っている 鋭い目をしていて、瞳の色は赤い
<詳細> ハヤテと同じく編入により玄海高校にに入学 高校二年生でハヤテ、ヘラ、スピンと同じクラスに所属。
一人称は【俺】 敬語をかなり嫌い、聞くと鳥肌がたってしまうため、敬語を話されると感じた瞬間耳を塞ぐようにしている。
玄海高校の中でもトップクラスの美形のため、ファンクラブも出来ており、玄海高校の女子ほとんどが加入している。
ヘラ
<名前> へら <性別> 男 <生年月日> 八月十八日 <年齢> 十六歳 <身長> 百六十七cm <体重> 五十九kg <好き・得意> 知恵の輪、雷 <嫌い・苦手> 辛い食べ物 <炎の属性> 不明
<容姿> 黒髪のショートヘア。 整った顔立ちで、瞳の色は黒い。 学生服に身を包んでいる。
<詳細> 玄海高校に通う高校二年生。 スキュラ達と同じクラス。
一人称は【僕】 他人のことは、ちゃん付けで呼ぶ。 スピンの幼馴染で、小さい頃から一緒にいる。
知恵の輪が好きで、よく知恵の輪を弄くっている。今まで数多くの知恵の輪を解いてきた。 また、雷が好きで、雷の日は窓から雷が落ちてるところをよく見ている。
スキュラと同じく、高校でトップクラスの美形のため、スキュラ程ではないが、かなりの人数の女子がファンクラブに所属している。
スピン
<名前> すぴん <性別> 女 <生年月日> 六月四日 <年齢> 十六歳 <身長> 百四十八cm <体重> 秘密… <好き・得意> ヘラ(友達として)、雷 <嫌い・苦手> 両親 <炎の属性> 不明
<容姿> 水色の髪を軽くウェーブをかけて肩程度まで伸ばしている。瞳の色は赤い。基本無表情だが、可愛らしい女の子。
<詳細> 玄海高校に通う高校二年生。 スキュラ、ヘラ達と同じクラス。
一人称は【私】 ヘラの幼馴染で、三歳の頃には一緒にいた。 過去に色々とあり、片言でしか話せない。
幼い頃は雷が苦手だったが、ヘラに連れられて一緒に見てる間に大丈夫になった。今では好き。
テミス
<名前> てみす <性別> 男 <生年月日> 二月二十六日 <年齢> 三十八歳 <身長> 百八十二cm <体重> 七十五kg <好き・得意> 下部(一人もいない) <嫌い・苦手> 特に無し <炎の属性> 不明
<容姿> 黒髪の長髪。 スーツを着ている事が多い。
<詳細> ハヤテ達が通う玄海高校の教師。 ハヤテ達の担任となる
常に大きな声で話し、一キロ以上離れた場所でも聞こえる程。
生徒の事を下部呼ばわりしているが、そんなのは一人もいない。
メラ
<名前> めら <性別> 女 <生年月日> 三月八日 <年齢> 秘密♪ <身長> 百六十三cm <体重> 秘密♪ <好き・得意> メイド、コスプレ <嫌い・苦手> テミス <炎の属性> 不明
<容姿> 長めの金髪を一つにまとめて縛っている。メガネを着用し、キリッとした顔をしている。
<詳細> テミスと同じく、玄海高校の教師。
テミスの下部発言をいつも取り締まっているが、自分もメイドとか言ってる。
基本的には冷静な女性で、生徒からの信頼も厚い
以上です。 ハヤテ以外全員がオリキャラなんですよね〜。ほとんど出ない人もいますけど…
では、コメントお待ちしております
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Re: みんなの記憶 ( No.14 ) |
- 日時: 2012/12/13 12:42
- 名前: 球磨川ボックス
第十五話
スキュラ「ハヤテー!一緒に帰ろうぜ!」
入学初日が終わり、みんなからの質問が終わったハヤテにスキュラが声をかけて来た。
ハヤテ「うん。いいけど、待っててくれたの?」
スキュラ「当然!」
ハヤテの言葉にスキュラは、親指をグッと出してハヤテに向けた
ヘラ「僕達も一緒にいっていいかな?」
スピン「四人…帰る…」(四人で帰ろう)
そこにヘラとスピンもきて、結局四人で帰る事になった
スキュラ「へー、ハヤテは人間界から来たんだ」
ハヤテ「うん、大切なものを取り返すためにね」
ハヤテ、スキュラ、ヘラ、スピンの四人は帰りながら一緒に話していた。
ヘラ「人間界ってどんな感じなの?」
ハヤテ「繁華界とほとんど同じだよ。まあ、炎とかは無いけどね」
スピン「人間界…繁華界…来る…方法…?」(人間界から繁華界に来る方法ってあるの?)
ハヤテ「えっと…氷華が言うには、車に装置を付けて川に飛び込めばいいらしいよ」
スキュラ「色々と突っ込みたくなる方法だな」
ヘラ「氷華って?」
ハヤテ「氷華は、僕を助けてくれた女の子だよ。その子と一緒に繁華界に来たんだ」
ヘラ「へぇーどんな子なの?」
氷華に興味を持ったのか、ヘラが聞いてきた
ハヤテ「そうだな〜。紫の髪を短く整えてて、赤い目をした可愛い女の子だよ♪ただ、もう少し女の子らしい服装した方が可愛いと思うんだけどね」
ハヤテの言うとおり、氷華は基本Tシャツにジーパンという動きやすい服を好んで着ている
スピン「ハヤテ…天然ジゴロ…」(ハヤテは天然ジゴロか…)
スキュラ「なるほどな」
ハヤテの発言にスピンが反応し、スキュラも同意した
ハヤテ「ええ!?なんで!?」
ヘラ「理由が分からない所が、君を天然ジゴロだと証明しているよ」
ハヤテ「ええ!?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
スピン「私…ヘラ…家…こっち…明日…」(私とヘラは家こっち、また明日)
曲がり角に着くとスピンが右側を指しながら言った
ヘラ「じゃ、また明日」
ハヤテ「うん、また明日ね♪」
右側に曲がっていったヘラとスピンにハヤテは挨拶した
スキュラ「ハヤテはどっちだ?俺は左だが」
ヘラとスピンを見送ると、スキュラが聞いてきた
ハヤテ「あっ僕は真っ直ぐだよ」
スキュラ「じゃあ、ここまでだな。じゃあな」
ハヤテ「うん、また明日♪」
そしてハヤテ達四人は、そこでそれぞれの道に分かれた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハヤテ「だだいま〜」
アレス「おう、おかえり。学校初日はどうだった?」
ハヤテが帰ると、アレスが出迎えてくれた
ハヤテ「うん、みんないい人そうだよ。友達も出来たしね」
アレス「そうか」
氷華「ああ、ハヤテ帰ったのね」
ハヤテ「うん、ただいま」
氷華が、料理の途中なのか包丁を持って玄関の方に来た
氷華「夕飯もう少しで出来るから、部屋行って休んでなさい」
ハヤテ「あっ、手伝うよ」
氷華「ダメ、休んでなさい」
ハヤテの言葉に、氷華は包丁の切っ先をハヤテの目の前に突き立てて睨みつけた。
ハヤテ「はい…」
氷華「分かればよろしい」
氷華の剣幕に押され、ハヤテは大人しくなった。 それを見た氷華は奥に戻っていった。
ちなみにハヤテは、この家に来てから一回も食事を作っていない。作ろうとしても、氷華が先にやってしまうのだ。
アレス「氷華もああ言ってるんだ。しっかり休め」
ハヤテ「分かった」
アレスにも言われたので、ハヤテは大人しく自分に割り当てられた部屋に戻った
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハヤテの部屋は、机にベッドに、タンスなど、生活に必要なものしか置いてない。
ハヤテ「さてと、夕食までなにやってるかな…」
毎日執事の仕事が忙しく、暇な時もなかったので、こういった時に何をすればいいのか分からないハヤテだった。
ハヤテ「とりあえず、身体でも鍛えとくか…」
何故そうなった…全然休む気ねぇよ…こいつ
ハヤテ「何か聞こえたけど、まぁいいか」
そしてハヤテは人差し指一本での腕立てを始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
コンコンッ
しばらくすると、ハヤテの部屋のドアが叩かれた
氷華「ハヤテー、入るわよ」
ドアを叩いてから氷華はハヤテの部屋に入った
氷華「…………何やってんの?」
ハヤテ「あっ、氷華♪もう夕食?後五十回で終わるから、ちょっと待ってて♪」
氷華が入って来たのを確認すると、ハヤテは腕立てしながら笑顔を氷華に向けた
氷華「後五十回じゃない!」
バキッ
氷華は、腕立てしてるハヤテの横に回り、ハヤテの横っ腹を思い切り蹴った
氷華「ハヤテ君♪私が何て言ったか覚えてる?」
氷華は、満面の笑みでハヤテに詰め寄った。
ハヤテ「いや、あの…口調変わってるよ?」
氷華「そんな事はどうでもいいの♪私がなんて言ってあんたを部屋に戻したか覚えてる?」
ハヤテ「えっと…休んでなさい…と…」
ハヤテは起き上がり正座をして、小さな声で氷華から目をそらしながら言った
氷華「そう♪よくできたわね♪で♪あなたにとって休むっていうのは、人差し指一本で腕立てをする事なのかしら?」
ハヤテ「いや……その……休むって…何をしてればいいのか…分からなくて…」
ハヤテはあまりの圧力に呂律が回っていなかった。
氷華「ベッドで横になってればいいのよ♪」
ハヤテ「はい…すいません…」
氷華「ふぅ…全く…休んでろって言われて腕立てするバカがどこにいるのよ…」
ハヤテ「あっ、氷華…戻った…」
氷華「これからは、休めって言われたら休みなさい。間違っても体なんか鍛えるんじゃないわよ」
氷華は、人差し指をハヤテに向けながら言った。
ハヤテ「分かった…」
氷華「さ、夕食よ♪」
氷華は普段見せない笑顔をハヤテに向けた
ハヤテ「氷華、笑った時も可愛いね♪」
氷華の笑顔にハヤテは天然ジゴロ発言をした
氷華「天然ジゴロね…」
ハヤテ「ええ!?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アレス「今日も氷華の飯はうまいな〜」
氷華「そりゃどうも」
アレスの言葉に氷華は冷めた感じで返した
ウラヌス「氷華お姉ちゃんのご飯大好き♪」
氷華「ありがとう♪ウラヌス♪」
ウラヌスの言葉に氷華は笑顔で返した
アレス「なんか、俺とウラヌスで対応違う様な…」
氷華「気のせいでしょ」
ハヤテ「でも、本当に氷華のご飯はおいしいね♪いいお嫁さんになれそうだよ♪」
・・・・・・・・・・・・
ハヤテの天然ジゴロ発言に、その場の空気が静まり返った
ハヤテ「あっ…あれ?」
氷華「天然ジゴロが…」
アレス「ウラヌス、お醤油とってくれ」
ウラヌス「はい、お父さん」
そこからは誰も喋る事なく、気まずい空気が流れ続けていた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上です。
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Re: みんなの記憶 ( No.15 ) |
- 日時: 2012/12/21 20:54
- 名前: 球磨川ボックス
- 第十六話
ハヤテ「参ったな…校舎はどっちだろ…」
綾崎ハヤテは、玄海高校にて迷子になっていた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
テミス「綾崎はどうした!」
スピン「知らない…」
ヘラ「失恋で塞ぎ込んでるとかね」
スキュラ「ヘラ、それは無いと思うぞ。普通に迷子だと思うぞ」
テミスの言葉にスピン、ヘラ、スキュラが思い思いに話した。スキュラは正解。
テミス「迷子か!確かにここは広いからな!」
ヘラ「広いというか広すぎだけどね」
実際、玄海高校は繁華界の中でもトップクラスの広さを誇る。
敷地は白皇学院の五倍は大きい。そのため、転校生が誰の道案内も無しに来ると、ほぼ百パーセントの確率で迷子になる。
ヘラ「やれやれ…今どこにいるのやら」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハヤテ「う〜ん…広すぎじゃないか…ここ………湖まであるし…」
ハヤテは今、玄海高校にある湖の辺を歩いた。
しばらく歩いて周りを確認するためにハヤテは足を止め、視線を左右に動かした。
ハヤテ「…………////////////////」
ハヤテが左にある森の方に目を向けると、その前の光景にハヤテは顔を真っ赤にした。
----と同時に体ごと湖の方に向けた。
ハヤテがさっきまで向いていた方には、足をツルで巻かれ、木の太い枝に逆さまに吊るされた女子生徒がいた。 女子生徒は、長い黒髪をストレートに整え、顔は百人中百人が振り向くような美人で、制服の上からでも分かる程胸が出ていた。
その女子生徒は逆さまに吊るされている事で、長い黒髪を地面につく程垂れ下げていた。なにより、スカートがめくれてしまっており、ピンクの女の子らしいパンツが丸見えになっていた。ハヤテが顔を真っ赤にした理由はこれだ。
そして、女子生徒もまた、ハヤテに見られた恥ずかしさから顔を赤くしていた。てっきりそのまま歩き去ると思っていたのが急に足を止めてこちらを見てきたので、かなり動揺している。
・・・・・・・・・
その二人の間に長い沈黙がうまれた。
?「あの…」
ハヤテ「はい!」
先に声をかけたのは女子生徒の方だった。ハヤテは緊張しているのか声が大きくなっていた。
?「見ましたか…/////////」
ハヤテ「いや…その…///」
?「見ましたよね…//////」
ハヤテ「はい…////////」
ハヤテは女子生徒に背中を向けながら返事をした。 時間がたって顔の赤みが若干引いた気がしたが、そんなやり取りをしていると、また顔が赤くなってきた。 女子生徒の方からでも、ハヤテが耳まで真っ赤にしている事が分かってしまい、より恥ずかしい。
?「すいません…ツルを切ってくれませんか…このままだと…恥ずかしすぎます…一瞬で切ってください…出来るだけ見ないように…/////////////」
ハヤテ「わっ…わかり…ました/////////」
ハヤテは指に光の炎を集中して、小さな刃物を指に纏わせた
ハヤテは光の速さで一気に切ろうとした。
しかし、やっぱりパンツが目に入ってしまった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
?「ありがとうございました…助けてくださって…」
ハヤテ「いえ…別に…////////」
・・・・・・・・・・・
そしてまた流れる静寂の瞬間
ハヤテ&?「あの…」
ハヤテ「あっいえ!あなたからどうぞ!」
?「いえ…あなたから!」
・・・・・・・・・・
三度めの静寂…
?「では、私から…」
ハヤテから話す気配が無かったので、女子生徒は自分から話す事にした。
?「私の名前はレアと言います…この玄海高校の生徒会執行部の書記をやらせてもらってます…」
レアと名乗った女子生徒は、か細く弱々しい声で話した
ハヤテ「僕は綾崎ハヤテと言います…昨日玄海高校に編入生として入学しました」
二人は出来るだけ目を合わせないようにしていた。目を合わせるとさっきの事を思い出して赤面してしまうからだ。
レア「なるほど…だから迷子してしまい、こんなとこを歩いてたんですね…」
ハヤテ「鋭いですね」
レア「ここは、初めて来た場合ほとんどの人が道に迷うので…編入生は毎回迷子です…」
ハヤテ「そうだったんですか…あなたは、なぜあんな所に?」
レア「えっ…………聞かないでください………………校舎はあちらです…戻りましょう…」
レアは顔の赤みが収まってきていたのだが、また顔を赤くし身を翻して歩いていった
ハヤテ「えっ…はぁ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それから三十分後、ハヤテとレアは玄海高校の森の中をさまよっていた
ハヤテ「あの…レアさん?」
レア「心配ありません…ここは広いので…校舎に辿り着くのに小一時間かかる事もあります…」
ハヤテ「そうなんですか…」
しかし、それから一時間後…
ハヤテ「レアさん…校舎はまだですか?」
レア「もう少し先の様ですね…」
ハヤテ「でも、あの木…さっきも見ましたよ?」
レア「気のせいです…校舎に向かっているのに…同じ場所を通る事は…あり得ません…」
ハヤテ「ならいいんですけどね… うわぁぁぁ!!」
そう言ってレアが歩いていると、地面に突き出した木の根や、ツルなどに、ハヤテがつまづいてしまった。
レア「どうしました…ハヤテさん…キャァァァァァ!!!」
ドッシィィィィィィン
ハヤテの前にレアが歩いていたので、ハヤテの叫び声で振り返ったレアに、ハヤテが飛びかかる形になってしまった。 レアはハヤテの重さに耐えられず、なす術もなく押し倒された。
ハヤテ「…………/////////////」
レア「……………/////////////」
二人は体を密着させ、顔を今までに無い程真っ赤にした。 ハヤテは手をつくこともできなかったので、その顔はレアの顔の真横にある。 おまけに、レアの豊満な胸がハヤテの胸にあたり、より意識してしまう。
ハヤテ「あっ…えっと………すいませんッ!!///////////」
ハヤテはそこで自分達の姿勢に気がつき、物凄い勢いで起き上がった。
レア「ッ〜〜〜〜〜!!!!」
レアはハヤテが起き上がったと同時に、普通では出せないスピードで森の中へと消えていった。
ハヤテ「あっ…」
ハヤテは追うわけにも行かず、ただその場に立ち尽くしていた。
キーンコーンカーンコーン
ハヤテが惚けていると、授業の終わりを告げるチャイムが盛大に鳴り響いた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レア「はあっ!はあっ!はあっ!」
森の中で、レアは荒い息づかいで一つの木に手を付いていた。
レア「はあ…はあ…」
しばらくして息が楽になってくると、レアは両手を重ねて胸に置いた
レア「何でしょう…この…胸がモヤモヤする感覚は…
綾崎…ハヤテさん…か…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上です
更新が遅れて申し訳ありません…
レアのプロフィールを載せときます
レア
<名前> れあ <性別> 女 <生年月日> 八月一日 <年齢> 十七歳 <身長> 百六十五cm <体重> 秘密です… <好き・得意> 鳥、強い女の人 <嫌い・苦手> 道案内、オバケ、虫全般 <炎の属性>不明
<容姿> ・長めの黒髪のストレートヘア ・百人中百人が振り向く程の美貌の持ち主 ・制服の上からでも分かる程の豊満な胸をしている
<詳細> 一人称は【私】 玄海高校に通う三年生。 生徒会執行部の書記をしている。 かなりドジで、日常生活でも結構ミスを犯す。 生徒会執行部には、生徒会長に憧れて入った。
ファンクラブもできており、玄海高校の男子の八割が入っている。また、女子にも好かれており、ファンクラブには女子も入っている
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Re: みんなの記憶 ( No.16 ) |
- 日時: 2013/01/01 23:46
- 名前: 球磨川ボックス
- あけましておめでとうございます!
球磨川ボックスです♪(普通に球磨川でいいですけどね〜)
先日のお茶会ではお世話になりました。 今年もよろしくお願いします!
本編更新も早めていきたいと思います!
では、本編へ〜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第十七話
ハヤテ「はあ…はあ…やっと着いた…」
レアと別れた後、ハヤテは校舎を探していた。 時には丸太が飛んできたり、岩が飛んできたり、落とし穴に落とされたり、逆さまに吊るされたり、いろいろな事があったが、ついに校舎を見つける事が出来た!
ハヤテ「見つけたはいいんだけど…もう六時じゃん!」
ハヤテが校舎を見つけた頃には、既に日が沈みかけていた。
ハヤテ「どうしよう…」
?「誰だ!?」
ハヤテ「えっ?」
ハヤテが悩んでいると、後ろから女子生徒がきた
?「何者だ…?」
ハヤテ「僕は綾崎ハヤテと言います」
?「ああ…昨日入った編入生か…」
ハヤテがそういうと、女子生徒は思い出したかの様に呟いた
?「私はセレスだ。この学校の生徒会長だ。それで、君はなぜここにいる?下校時間はとっくに過ぎているぞ」
セレスと名乗った女性は、青みがかった黒髪をショートに切りそろえていた。胸は標準よりやや小さめ程度だが、凛とした表情だ。
ハヤテ「それが…朝から迷子になってしまい、やっとの思いで校舎を見つけた頃には日が暮れていました…」
セレス「ふむ…編入生の迷子は確かに多いが…日が暮れるまで迷子というのは珍しいな…」
ハヤテの言葉にセレスは顎に手を付き呟いた
ハヤテ「そういうあなたはなぜ?」
セレス「私は生徒会の仕事をしていてな。今しがた終えた所だ」
セレスは腰元に手を当てながら答えた
セレス「さて、もう遅いので今日の所は帰ろう。また後でな」
ハヤテ「送って行きますよ」
セレス「君は優しい少年なんだな。だが、私は一人で十分だ」
ハヤテの申し出に、セレスはキッパリと断った。
ハヤテ「でも、こんな夜道に女の子一人で歩かせるわけには…」
セレス「女の子…」
セレスはハヤテの言葉にキョトンとした表情になった。
ハヤテ「どうかしましたか?」
セレス「いや、気が変わった。やっぱり送ってくれないか?」
ハヤテ「はい!喜んで♪」
セレスの言葉にハヤテは笑顔で答えた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハヤテ「ヘェ〜、セレスさんにはお姉さんとお兄さんがいるんですか」
セレス「二人とも既に家を出たがな」
ハヤテとセレスは夜の道を歩きながら話し合っていた。お互いに最初の堅苦しさは消え、親しくなっていた。
ハヤテ「普通長男って家に残りませんか?」
セレス「まあ…普通はそうなんだが、私の家はちょっと特殊なんだ」
ハヤテ「特殊…?」
セレスの言葉にハヤテは疑問を抱いた。
ナンパ1「おっ、そこの姉ちゃんなかなかイケてんじゃん♪」
ナンパ2「ちょっと俺たちと遊んでがね?」
そんな二人にいかにもって感じの男二人が寄って来た。
セレス「すまないな。私は君らと遊んでいる暇は無いんだ」
そんな二人にセレスはキッパリと断った。
ナンパ1「そんな事言わずにさぁ〜」
ハヤテ「ちょっと、嫌がってるじゃないですか」
しつこい男に、ハヤテが割り込んだ。
ナンパ2「何だ、お前?この子の彼氏じゃないんだろ?だったら黙ってろよ」
男はそう言ってセレスに手を掛けようとした。
バッ
次の瞬間、ナンパ二人はセレスの前で膝をつき、手を付き、今にも土下座をする様な格好になっていた。
ハヤテ「え?」
そんな二人を見てハヤテは驚いた。男二人の動きが見えなかったのだ。まるで最初からその姿勢だったかのように見えていた。
セレス「全く…初対面の女性にいきなり触ろうとするとは…無粋な男だな」
そんな二人をセレスは上から蔑む様に見ていた。
ナンパ1「女…お前…何した…」
セレス「さあ?何だろうな?」
男は心底驚いた様だったが、セレスはそれを余裕の表情であしらった。
セレス「さあ、行こうか。綾崎ハヤテ君。私の家はもうじきだ」
そう言ってセレスは男二人の横を通った。
ナンパ2「待てえぇ!」
男二人のうち一人がセレスの方を向きながら立とうとした。
ナンパ2「このまま引き下がれる…か…?」
しかし、上体は上がったが、膝は地面にくっ付いたままだった。
ナンパ2「あっあれ?立てない!?」
ナンパ1「そんなバカな!?って本当だ!」
男二人は立てない事に慌てていた。
セレス「超強力瞬間接着剤だ。一度くっ付いたら、二度と剥がれんぞ」
セレスはチューブを見せながら言った
ハヤテ「いつのまに…」
セレス「こいつらを座らせた時だ。 ちなみに、パンツとズボンの部分も接着させておいたから、そこから脱出したかったら、パンツごとズボンを脱ぐしか無いなぁ〜」
セレスは余裕たっぷりの表情と声だった。
ナンパ1「ああ!?本当だ!パンツまでえええええええええ!」
ナンパ2「このままじゃ帰れねぇよおおおおおおおおおおお!」
男二人はそれを確認して絶叫していた。
セレス「さあ、今度こそ行こうか」
セレスはそういうと、身を翻して歩いていった。ハヤテもそれに着いていく。
ナンパ1「どうすればいいんだああああああああああああ!!!!」
ナンパ2「うわああああああああああああ!!!」
そこには、膝を付き頭を抱えている二人の男のみが残っていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
セレス「ここが私の家だ」
ハヤテ「ここって…豪邸じゃないですかあああ!?」
ハヤテたちが着いたそこはまさしく豪邸だった。門は荘厳な装飾をされ、庭には巨大な噴水があり、その周りを囲む様に騎士の純金で出来た像が十二体佇んでいた。 その先には神々しい雰囲気を漂わせる屋敷が堂々と建っていた。
セレス「私の家はいわゆる大金持ちというやつでな。無駄に広い土地を持っているんだ」
セレスはそう言って屋敷の玄関を開けた。
「セレスお嬢様!!お帰りなさいませ!!」
ハヤテ「え?」
セレス「はぁ…」
玄関を開けると、そこには屋敷の使用人と思われる男性が、左右に分かれ、五十人近くが腰を九十度に曲げ、セレスを迎えた。 その見慣れない光景にハヤテは驚くばかりだった。 セレスはナンパに絡まれた時より更に嫌な顔をしてため息を吐いた。
セレス「君らさ…毎日の様に、そうやって出迎えるのやめてくれない?家出る時もそうだけどさ…」
セレスの言うとおり、彼らはセレスが玄関を通るたびにこうして二列に並び、セレスを出迎える時も、送り出す時もこうなのだ。 セレスはそういった待遇が嫌で嫌でたまらないらしい。
「セレスお嬢様、お仕事お疲れ様でございます!」
「セレスお嬢様、今日の学校はどうでしたか?」
「セレスお嬢様、夕食の支度ができております。どうぞお召し上がりくださいませ」
セレスが使用人の間を通るたびに、こうして使用人が話しかけて来るのだ。
セレスはそれに耐えかね、ハヤテの腕を掴み、屋敷の中を走り抜け、数ある部屋の一室に入り込んだ。
セレス「ここは私の部屋だ。あまり物には触れるなよ」
ハヤテはセレスに連れられ、部屋のソファーに座らされていた。
ハヤテ「その…凄いですね」
セレス「さっきの事か?鬱陶しいだけだ。何なら代わってくれ」
セレスは自室にある紅茶を入れながら答えた。
ハヤテ「あれはずっとですか?」
セレス「ああ…小学生の頃からずっとだ。私は幼稚園や保育園には通ってなかったから、そこからだな」
セレスはハヤテに紅茶を出した。
ハヤテ「ありがとうございます」
ハヤテはセレスから紅茶を受け取るとすぐに飲んでみた。
ハヤテ「おいしいですね」
セレス「そうか…それは良かった」
ハヤテ「……………」
ハヤテは飲んでいた紅茶をテーブルの上に置いた。
ハヤテ「でも…羨ましいですね…そういうの…」
セレス「初めて見たからな。毎日やられると嫌になるぞ」
ハヤテ「いや、そうではなくて、誰かに出迎えられたり、心配されるのが…羨ましいんです」
セレス「………………どういう事だ?」
ハヤテの何とも言えない雰囲気にセレスは一瞬黙ってしまったが、すぐに口を開いた。
ハヤテ「僕の親は、僕に全く関心がないんですよ。風邪をひいても看病された事なんて一度もないですし、誕生日もちゃんと祝われた事もないですし、親が働かないので、年齢を偽ってバイトして稼いだり、その親のせいで同年代の子供まで僕をのけものにされたり…とにかく、誰かに心配されるなんて一切無かったんです。
今でこそ、大切な友達を見つける事が出来ましたが…一、二年前までは、親に苦しめられつづけたんです…」
セレスはその話を黙って聞いていた。そして思っていた、この子は自分とは正反対の生き方をしてきたんだな…と。 風邪をひいたら使用人が世界中で有名な医者全員に看てもらう。 誕生日の時は世界中から客を呼び、ミュージシャンに曲を演奏してもらい、ダンサーに踊ってもらい、プロの料理人に料理を作ってもらい、最高の食材を用意してもらい、更にそこから二次会三次会にまで発展し、そんな誕生日会を開く。 親は超大規模な企業の総帥を務め毎日億単位で稼いでいる。
セレス「そうか…私は幸福だったんだな…すまなかったな、綾崎ハヤテ君。辛い話しをさせた」
ハヤテ「あっいや、そういうつもりで言ったわけじゃ…」
セレス「分かってる。出会って一時間も経ってないが、君が人を非難するような人ではない事はすぐに分かったよ」
ハヤテ「セレスさん…」
ハヤテもセレスも、お互いに暗い雰囲気を漂わせていた。
セレス「よし!」
ハヤテ「えっ?」
セレスは急に威勢良く立ち上がった
セレス「私は、君が困っている時、いつでも君の助けになろう。君は一人で物事を解結しがちらしいからな。いつでも私のところに来い!私は24時間365日、君からの相談を受け付ける!」
ハヤテ「………………」
セレスのその凛とした姿勢にハヤテは純粋に感動していた。
セレス「と、いうわけで、これからよろしくな♪綾崎ハヤテ君」
ハヤテ「はい♪こちらこそ」
ハヤテとセレスはお互いに笑顔で握手した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上です。
セレスのプロフィールを載せたいと思います!
セレス
<名前> せれす <性別> 女 <生年月日> 九月八日 <年齢> 十七歳 <身長> 百六十八cm <体重> 秘密だ <好き・得意> 動物、学校の生徒 <嫌い・苦手> 使用人、学校に危害を及ぼす人 <炎の属性> 不明
<容姿> 青みがかった黒髪のショート 胸は標準より小さめ 黒の鋭い目をしている
<詳細> 玄海高校の生徒会長。 成績は毎回満点をとるほどの秀才。 学校の生徒を一人残らず覚えている。
一人称は【私] 他人を呼ぶ時は、フルネームに君や、さんを付けたりするが、基本的には【君】で呼んでいる
男勝りな口調で、不良に絡まれても物怖じしない性格をしている。 また、家が金持ちという事もあり、命が狙われる事が多々あるので、武術も鍛えている。相手の攻撃をいなし、反撃する事を得意としている。
リーダーシップがあり、組織のリーダーになる事が多い。そんな彼女を憧れている人も多い。
こんなとこでしょうかね。
何とか今日中に投稿出来て良かったです! みなさん、今年一年もお互い頑張っていきましょう!
では、コメントお待ちしております
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Re: みんなの記憶 一月一日、本編更新 ( No.17 ) |
- 日時: 2013/01/17 15:19
- 名前: 球磨川ボックス
たいして中身のない話なのに、こんなに時間がかかるとは…
更新していきたいと思います…
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第十八話
氷華「ハヤテ?なんでこんなに遅いわけ?」
ハヤテはあの後、セレスの家を出た。夕食も、と言われたが家で待ってる人がいる、と言って出てきた。 そして、その待ってる人がいる家に着くと、そこには笑顔の氷華が立っていた。
ハヤテ「いや、あの…」
その笑顔から見えるのは歓喜ではなく、怒りだった。
氷華「私がまだ笑ってるうちに話した方が身のためよ♪」
ハヤテ「……………実は………」
ハヤテは今日起こった事を全て話した。レアとの事は隠したが…
迷子になった事、校舎を見つけた頃には日が暮れていた事、生徒会長の家に招かれていた事…
氷華「ふーん…………まあ、理由は分かったわ。でもね、ちゃんと連絡しなさい。こっちがどんだけ心配したと思ってんの?」
氷華はジト目でハヤテを見た後、ハヤテの目線の先に人差し指をたてた。
ハヤテ「氷華…心配してくれてたの?」
氷華「……………………フンッ」
氷華はそっぽを向いてしまった。 それは氷華なりのテレ隠しなのだろう…
ハヤテ「ありがとう…氷華」
ウラヌス「おかえりなさい。綾崎さん」
ハヤテが氷華と玄関で話していると、家の中から小さな少女ウラヌスが出てきた。
ハヤテ「ただいま、ウラヌス♪」
ハヤテはウラヌスに対して、笑顔でウラヌスの頭を撫でた
ウラヌス「ハニャ〜…」
そして生まれるフワフワワールド…ウラヌスが頭を撫でられる事が大好きな事は、これまでの生活で知る事ができた。それからハヤテは、よくウラヌスの頭を撫でてあげている。
氷華「ハヤテ、さっさと夕食食べなさい」
ハヤテ「あっうん」
氷華に言われ、ハヤテは家の中に入っていった
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
スキュラ「一万円札ってなんか使えなくないか?」
次の日、昼食の時間に、スキュラがいきなりそんな事を言い出した。
ハヤテ「いきなりどうしたの、スキュラ?」
スキュラ「いやさ、千円札は普通に使える。五千円札もまだ使える。でも、一万円札ってもったいなくて使えないなって」
ヘラ「確かに、お年玉でもらっても、使うことなく一年が過ぎるって言うのはよくあるね」
スピン「私…平気…」
ハヤテ「僕もそんなに抵抗は無いけど…」
スキュラとヘラは使わない派、ハヤテとスピンは使う派らしい。
スキュラ「だって考えてみろ。百円の物に一万円札を使うか?使わないだろ?」
ハヤテ「例えが悪い気もするけど…まあ、使わないね」
ヘラ「五円チョコにだって使わないよね」
スピン「百万…車…千円札…使わない…」
スキュラ「ああ…百万の車に千円札は使わないな」
ヘラ「高いものには一万円札で、安いものには千円札ってことでいいんじゃない?」
最後はヘラがまとめた
ハヤテ「最後、綺麗にまとめたけど、当たり前の事だよね」
スキュラ「ってか別に議論するまでの事じゃないな」
スピン「スキュラ…言う…始めた…」
なんだこれ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
テミス「お前ら!明日はついに運動会だ!全員!全力で望むように!」
ハヤテ「そうでしたっけ?」
ヘラ「テミスは行事の時は本当に急だからね。自分たちで事前に調べとかないとダメだよ」
テミスの発言に、ハヤテは後ろの席にいるヘラに話しかけた。
ハヤテ「でも、競技とかってどうするんですか?」
ヘラ「そのへんはとっくに決めてあるよ」
ハヤテ「いつ決めたんですか!?」
ヘラ「君が入学する一週間前ぐらいかな」
ハヤテ「僕が入る種目って…」
ハヤテは心配になって聞いた。体育大会の日に一人だけ競技に参加せずに応援だけするなんて虚しすぎる。
ヘラ「応援だね☆」
ヘラは親指をグッとだして笑顔でハヤテに向けた。
ハヤテ「ええ!?僕、応援!?」
ヘラ「冗談だよ。スキュラちゃーん」
ヘラは楽しそうに笑ってから、スキュラを呼んだ。
スキュラ「なんだ?」
ヘラ「ハヤテちゃんの種目どうしよっか」
スキュラ「ああ、そういう事か」
スキュラはすぐに理解してから、顎に手をついて考え始めた
スキュラ「たしか…二つの種目に出てる人がいたよな。 ハヤテ、玉子入れと狩り物競争。 どっちがいい?」
ハヤテ「…………………えっ?」
スキュラ「いや、だから、玉子入れと狩り物競争のどっちやりたい?」
ハヤテ「玉子入れ?狩り物競争?」
ハヤテは謎の競技に首をかしげた
ヘラ「ああ、ハヤテちゃんは知らないか。 玄海高校の運動会には、八つの種目があるんだ」
玄海高校運動会の八種目
一:玉子入れ      
地面に散らばった玉子をカゴの中に入れる。カゴに入らなかった玉子を綺麗に取らないと割れる。
ニ:度胸走       
別名チキンレース、バイクで崖に全速力で突っ込み、急ブレーキをし、崖とバイクのタイヤとの距離の短さを競う。ブレーキのタイミングを外すと崖から落ちることになるが、怪我とかは全て自己責任の危険な競技。
三:狩り物競争    
一人ずつ檻の中の猛獣を倒して、そのタイムを競う。猛獣は全て肉食なので、命の危険を伴うが、自己責任
四:牙戦        
クラスの代表五人で争う。 先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の順番で行う。武器の持ち込みは禁止。テンカウントで起きれなかったら、負け。 カウントを始めてからの攻撃は禁止。命の保証は無い
五:二人四脚     
二人一組で、腕を紐で結び合って走る。 比較的楽な競技だが、グラウンドには多数の罠が待っている。
六:超巨利走  
一人百万持っていて、それを走りながら奪い合う。足を止めたら失格。三千メートルを完走し、一番持ち金が多い人の勝ち。レースは三回行い、各クラス三人で出場する。三人の合計金額で順位を決める
七:障害物競争  
ありとあらゆる障害物を乗り越えていく。普通の競技
八:リレー  
運動会の花形競技。 四人一組のリレー。
ハヤテ「最後のリレー、花形競技なのに説明少ないね…」
ハヤテは競技の説明を受けてそう言った。
ヘラ「読者ちゃんも知ってる競技だからね。他のは聞いたことないでしょ?」
スキュラ「だから説明が必要って事だ」
漢字を変えたり、文字を増やしたりと、実際の競技と違いがでてしまうのだ。
スピン「ハヤテ…なに…出る…?」
ハヤテ「えっ…う〜ん、そうだな〜」
人数の関係もあり、ハヤテが出られるのは玉子入れか狩り物競争だけとなっていた
ハヤテ「じゃあ、玉子いれで…」
ヘラ「安全な方をとったねぇ」
スピン「チキン…」
ハヤテ「うっ…!」
スキュラ「まあ、いいだろ。これで決まったことだし」
ハヤテの種目も決まり、 波乱の運動会が幕をあける
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
半月かかった!!
氷華「なにやってんのよ…」
途中意味わからん話し入った!
氷華「入れる意味あったの?あれ」
入れたはいいんだけど、たいして尺を稼げなかったというね
氷華「本当に文章能力0ね」
次回も頑張るのです!
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Re: みんなの記憶 一月十七日、本編更新 ( No.18 ) |
- 日時: 2013/01/21 14:49
- 名前: 球磨川ボックス
更新がんばろ…
氷華「目が虚ろよ?」
だから何だ…俺がやらなきゃ誰がやる!
氷華「ああ…そう?」
更新イッテミヨー
氷華「字が逝ってるわね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
十九話
「せんせー僕たちー」
「私たちはー」
「日頃の成果をー」
「十分に発揮しー」
「正々堂々とー」
「戦うことをー」
「誓いまーす」
「生徒だいひょー」
「モブオー」
「モブコー」
パパパパーン  パパパパーン
パーン  パーン  パーン
二人の選手宣誓が終わると、ラッパが校庭に鳴り響いた。
ヘラ「始まったねぇ〜」
ハヤテ「高校生の宣誓とは思えないんだけど…」
ヘラ「その辺はモブオちゃんとモブコちゃんに任せとけば大丈夫だって♪」
ハヤテ「名前からして絶対に大丈夫じゃないよね、それ!?」
モブオとモブコ、経歴、学歴一切不明の玄海高校に仕える男女の二人組。 主に司会や宣誓まで務める。
モブオ「玉子入れに参加する生徒は準備を始めて下さ〜い」
モブコ「腐った玉子の臭いをグラウンド中に撒き散らせぇぇぇ!」
うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
モブコが言った途端、周りの男子が一斉に叫んだ。
ハヤテ「アウトォォォォォォ!!!!」
そんな中、ハヤテは一人頭を抱えてうずくまった。
ヘラ「どうしたんだい、ハヤテちゃん?」
ハヤテ「玉子って腐ったやつ使うの!?」
ヘラ「じゃなきゃ勿体無いじゃん」
ハヤテ「そんな理由で!?しかも、女の子があんな事言っちゃダメでしょ!」
ヘラ「周りの男はそんな事思ってないみたいだよ」
ヘラが周りを見渡すと、そこにはモブコの発言に興奮している男子で溢れかえっていた。
ハヤテ「もうやだ…この学校」
モブオ「皆さん準備が出来たようです!では、モブコさん!」
モブコ「すーはー、すーはー、
すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ
まきちらせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉお!!!!!!
呼吸を整え、大きく吸ってから放ったモブコの掛け声で、男達は一斉に玉子を投げ始めた。
ハヤテ「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ハヤテはそういいながらも、カゴに玉子を入れるべく、玉子を投げ出した。
ピピィィィィィ!!!
二分ほど経つと笛が鳴り、投げる人はいなくなった。
ハヤテ「疲れた…はぁ…はぁ…」
玉子入れ自体は大した事ないのだが、外れた玉子が雨のように降りかかってきたので、ハヤテはそれをよけつつ玉子を投げていた。 しかも、玉子は地面に着くと割れて中身が飛ぶので、それもよける必要があったため、余計に疲れた。 そんな理由もあり、玉子入れに参加する女子は数少ない。
なお、ハヤテ以外の人はそんな事を気にせずに玉子を投げていたが…
モブコ「まき散らしたかぁぁぁ!」
うおおおぉぉぉぉぉぉ!!
モブコの声にまたも盛り上がる男子陣
ハヤテ「…………」
モブオ「それでは結果発表です!一番多く入っているのはどこのクラスなんでしょうか!」
モブコ「一位だったクラスは、反逆ってことでマイナス五十ポイントだ!」
ハヤテ「ええ!?」
ハヤテはモブコの理不尽な言葉に耳を疑った
「入れた奴なんかいねぇよな?」
「モブコさんの指令に反逆とは、いい度胸だぜ」
ハヤテ「……………」
周りの男子の会話に冷や汗が出てくるハヤテ
ちなみに、玄海高校の玉子入れのカゴは、外からは見えないようになっていた。
教師たちが各カゴのところに行き、数を確認している。 ちなみに、ハヤテのクラスは二年三組だ。
モブオ「結果が出ました!」
うおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!
モブオ「優勝は、五個入れた二年三組です!」
モブコ「マイナス五十ポイントォォォォォォォ!!!」
うおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!
「誰だよ入れたの!?」
「知らねぇよ!」
ハヤテ(あれ?五個って…僕が避けながら頑張っていれた数じゃなかったっけ…)
ハヤテは自分が入れた数とカゴの中の数が一致することがわかった瞬間、冷や汗が吹き出してきた。
モブオ「なおー他のクラスは一つも入ってなかったので、同率二位です!」
モブコ「プラス五十ポイントぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
うおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!
ハヤテ「…………………」
こうして、玄海高校の運動会は幕を開けた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
モブオ「それではー、次は度胸走です!」
モブコ「崖から飛び落ちろぉぉぉぉぉ!!!」
うおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!
ハヤテ「死ぬよね…これ…」
スピン「一度…死者…無い…」
ハヤテ「出た事ないの!?こんな危ない競技で!?」
スピン「大怪我…いる…死者…いない…」
ハヤテ「そうなんだ…」
ハヤテは各クラスの休憩所でスピンと話していた。 スピンの言葉も、充分分かるようになった。
モブコ「マイナス十ポイントォォォォォォォォォォ!!!!」
ノォォォォォォォォォ!!!!
うおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!
度胸走はモブコの採点により、白熱していた。 途中で止まったらもちろんマイナスだが、飛び降りたとしても、その体勢によってもポイントが変わってくる。 今のところ最高はプラス三十ポイントだ。
ハヤテ「これって、ギリギリで止まる競技じゃなかったっけ…」
ハヤテはそう思ったが、目の前で繰り広げられているのは、人が崖から飛び落ちて宙を待っている光景だ。しかも、女子まで飛んでいるのだから、恐ろしい。
そんな風に思っていたハヤテに、ヘラが近づいてきた。
ヘラ「運動会じゃモブコちゃんがルールだからね。彼女の指定した事が、競技のルールだよ」
ハヤテ「ルール作っとく必要ないよね!?それ!?」
ヘラ「いや、モブコちゃんの気分次第で、ルール通りになったりするから、一応作っといた方がいいんだよ」
ハヤテ「モブコさんって何者なの…?」
ヘラ「さあ?それは誰も知らない」
ハヤテ「それー「きゃあああああああああああああああああああ!!!!!」えっ?」
ハヤテが言いかけた瞬間、一際大きい歓声が上がった。主に女子の…
ヘラ「出番みたいだね」
ハヤテ「誰の?」
スピン「スキュラ…」
ハヤテの問いにスピンが答えた
ヘラ「よく見とくといいよ。スキュラちゃんの常識知らずな所をね」
ハヤテ「常識知らず?」
ハヤテはヘラの言葉に首を傾げながらも、目をバイクにまたがったスキュラに向けた。
モブオ「次は、学校一番の人気をほこる、二年三組のスキュラ君です!」
モブコ「爆ぜろモテオォォォォォォォォ!!!!」
爆ぜろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
スキュラ「誰が爆ぜるかっての」
スキュラはヘルメットを頭に着けると、ハンドルに手をかけた。
モブオ「では、よーい、スタート!」
モブオが声をかけた瞬間、ゴッ!!という、ものすごい音が聞こえ、スキュラは高速でスタートをきった。
ハヤテ「速ッ!!」
ヘラ「驚くのはまだ早いよ」
スピン「スキュラ…凄い…これから…」
そのスピードのまま、スキュラは崖から飛び落ちた。
ハヤテ「えっ?」
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
しかし、スキュラは地面に着く事なく、宙をバイクで走っていた。 上下関係なく、自由自在に空を飛び回っていた。
ハヤテ「なっなんで!?」
スピン「あれ…スキュラ…」
ヘラ「重力とか、そんなものにとらわれる事なく、常識を覆す程のハイスペックの持ち主だ」
ある程度飛び回ったあとスキュラは、回転しながら地面に降り立った。
モブコ「プラス千ポイントォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!」
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!
モブコの採点が終わると、会場が割れんばかりの歓声があがった。
ハヤテ「凄い…」
ヘラ「ハヤテちゃん、運動会はまだ始まったばかりだよ」
スピン「まだまだ…これから…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
運動会編に突入すると、氷華の出番がなくなるなぁ…メインヒロインなのに…
氷華「それはそうと、何なのこのモブコとモブオって…」
運動会名物の二人だよ!
氷華「もっとマシなのはなかったわけ?」
ない!
氷華「ああ…そう…」
では、また次回で〜
氷華「いつになるかしらね」
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Re: みんなの記憶 一月二十一日、本編更新 ( No.19 ) |
- 日時: 2013/01/31 12:06
- 名前: 球磨川ボックス
早速更新逝ってみよー!
氷華「字がおかしいわね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
二十話
モブオ「次は、狩り物競争です!」
モブコ「肉よこせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
ハヤテ「肉よこせって…食べるの、あれ…」
ハヤテは檻や水槽にはいっているライオンや、虎や、イノシシや、鮫を見ながら言った。
スキュラ「食べてみるとうまいらしいぜ」
そんな疑問をうかべるハヤテに、スキュラが声をかけた。
ハヤテ「あっスキュラ、凄かったね」
スキュラ「さっきのバイクか?ハヤテだってできるだろ?」
ハヤテ「出来ないよ!」
スキュラ「そうか?出来ると思ったんだが…」
ハヤテ「スキュラだけだよ…」
ぎぃぃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
ハヤテ「えっ?」
スキュラ「始まったみたいだな!」
モブコ「不味い! マイナス二十ポイントォォォォォォォォォォォォォォ!!!」
うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
ハヤテが見るとそこには、ライオンを焼き、食べているモブコの姿があった。 そのライオンの味が不味かったのか、命がけでライオンを狩った男子生徒はマイナス二十ポイントをつけられた。
スキュラ「どうやら、猛獣を狩って、それをモブコさんが食って旨さで点数をつけてるらしいな」
ハヤテ「動物愛護って知ってる?」
ハヤテのつぶやきも虚しく終わり、狩り物競争はそのまま続行となった。
ヘラ「さてと、次は僕の番だね」
スピン「頑張れ…」
ヘラ「うん♪ スピンも僕の次でしょ?頑張ってね♪」
スピン「うん…」
スピンの応援の声に、ヘラは笑顔で答えた。
ハヤテ「二人とも、これに出るんだ…大丈夫かな…」
ハヤテは、二人の姿に気づくと心配になった。
猛獣と素手で闘う。 かなりの覚悟と力が無ければ出来ない事だ。
スキュラ「心配ねぇよ。あいつらなら」
ハヤテ「でも…」
スキュラ「いいから信じろ」
ハヤテの言葉に、スキュラは力強く肯定の意を示した。
今まで二人と過ごしてきた時間はスキュラの方が長い。だからこそ、スキュラはあの二人の事を信じられるのだろう。 信じられるからこそ、ハヤテにそう言えたのだろう。
ヘラ「さてと、じゃあ僕は鮫にしようかな。鮫の肉っておいしいらしいしね」
そんなヘラが選んだのは、巨大な水槽の中にいるホホジロザメだった。
がっしりとした流線紡錘型の体型で、背側は黒、腹側は白をしている。 その鋭い牙を見せつけるかのように、時折大きく口を開けている。
モブオ「何とヘラ選手!水槽の中にいる空腹状態のホホジロザメを選んだ!」
モブコ「鮫ぇぇぇぇ!食いちぎれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!
モブオとモブコの解説で、会場はさらにヒートアップした。 主に、モテない男子の声によって。
ハヤテ「危険だよ!」
スキュラ「まあ、待てハヤテ。言ったろ、心配するなって」
ヘラを止めようとしたハヤテをスキュラが制止した。
モブオ「今回は、相手が鮫という事で水槽の中で戦ってもらう事になります」
モブオの解説のもと、ヘラは巨大水槽の十メートル上にある飛び込み台の上に立っていた。
ヘラ「さてと、じゃあ行こうかな」
ヘラは、何のためらいもなく飛び降りた。
ヘラが水面に近づくにつれ、鮫がヘラの方に寄ってきた。 そのスピードは凄まじく、ヘラめがけて一直線に突き進んできた。
そして一気にジャンプし、大きく口を開けた。
ハヤテ「ヘラ!」
次の瞬間、ヘラが腕を振ると鮫が真っ二つに分かれた。
ハヤテ「えっ…」
ハヤテはその光景に唖然としていた。 しかし、その横にいるスキュラは笑みを浮かべていた。
ヘラ「あんまり、甘く見てもらっちゃ困るなぁ」
モブオ「何とヘラ選手!鮫を真っ二つに切り裂いたぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
モブコ「旨い!プラス五百ポイントォォォ!」
うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
スピン「次…私…」
モブオ「さあ、次のスピン選手はなにを選ぶのか!」
スピン「熊…」
スピンが選んだのは、檻に閉じ込められた凶暴な熊だった。 檻を今にも破壊しそうなほど檻を叩いたり、ぶつかったりしている。
モブコ「熊鍋ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
モブオ「それでは、スピン選手!行きますよ!三!二!一!0!」
モブオの掛け声で熊が檻から放たれ、一直線にスピンへと向かった。
スピン「…………」
スピンが無言で手をかざすと、熊の動きが止まった。
さっきまで暴走していた熊が、急におとなしくなったのだ。その熊はスピンの前に犬のように伏せていた。
ハヤテ「どういう事…?スピンは何をしたの?」
ハヤテはその様子に信じられないと言った様子で見ていた。
スキュラ「あいつは、動物と話すことができるんだ」
ハヤテ「動物と?」
スキュラ「ああ、実際にはテレパシーみたいなもんだがな。心の中で、動物に語りかけるんだ」
ハヤテ「それだけで…?」
スキュラ「詳しいことは俺も知らんが、そうらしい」
スキュラの口ぶりからして、スピンから直接聞いたようだ、とハヤテは思った。 動物の心に語りかけ、鎮静化させる。それがスピンにできることのようだ。
モブコ「熊鍋だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
モブコはスピンが倒した熊を鍋にいれ、グツグツと煮ていた。
熊はスピンが止めた後しばらくすると気絶した。スピンがテレパシーでなにをやったのか、誰にも分からなかったが、モブコが勝手に熊を持って行ったので、モブオが終わらせた。
モブオ「続きまして、牙戦です!」
運動会はまだまだ続く…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
更新が遅いねぇ〜
氷華「他の人の小説をたくさん読んでるからね」
氷華が出せないねぇ〜
氷華「私はこの学校の生徒じゃないからね」
次回は…セレスかな?
氷華「牙戦だからね」
では、お楽しみに〜
氷華「じゃあまた」
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Re: みんなの記憶 一月三十一日、本編更新 ( No.20 ) |
- 日時: 2013/01/31 22:07
- 名前: ベータ
初めまして、ベータです♪
ハヤテのごとくが好きで色々調べていたら、このサイトに繋がりました♪ その中に、地元にある球磨川と同じ名前の人がいたので、読ませてもらいました。
異世界ネタということで、オリキャラ多数でしたが、みんな個性的なキャラクターでとてもいいなって思いました♪
氷華ちゃんは家事を完璧にこなせて、美人で、頭も良くて羨ましいです〜☆ 私もそんな女性になりたいな♪
スキュラもヘラもスピンも、みんなハイスペックですね… 全員あり得ないことを平気でやってますもんね… この中に氷華ちゃんが入るとどうなるのか…
では、また〜☆
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Re: みんなの記憶 一月三十一日、本編更新 ( No.21 ) |
- 日時: 2013/02/12 19:33
- 名前: 球磨川ボックス
- レス返し
〜ベータさん〜
>初めまして、ベータです♪
初のコメントが来たです! よろしくお願いします。ベータさん!
>ハヤテのごとくが好きで色々調べていたら、このサイトに繋がりました♪
なんという偶然! 氷華「これからよろしくね」
>その中に、地元にある球磨川と同じ名前の人がいたので、読ませてもらいました。
って事は、九州の人ですね!? 氷華「球磨川の由来はそこじゃないけどね」
>異世界ネタということで、オリキャラ多数でしたが、みんな個性的なキャラクターでとてもいいなって思いました♪
はい!ハヤテ以外全員がオリキャラです♪ 氷華「ハヤテのごとくの二次小説って言えるのかしらね?」
>氷華ちゃんは家事を完璧にこなせて、美人で、頭も良くて羨ましいです〜☆ 私もそんな女性になりたいな♪
氷華「ああ、そりゃどうも…」 ベータさんなら、きっとなれますよ!
>スキュラもヘラもスピンも、みんなハイスペックですね… 全員あり得ないことを平気でやってますもんね…
これからも、さらにハイスペックな事をどんどんやっていきますよ!
この中に氷華ちゃんが入るとどうなるのか…
次回から入ってきます!
>では、また〜☆
はい、感想ありがとうございました! 氷華「またね」
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Re: みんなの記憶 一月三十一日、本編更新 ( No.22 ) |
- 日時: 2013/02/12 19:34
- 名前: 球磨川ボックス
ふっ…初のコメントが来たです。
氷華「泣いてみっともないわね」
嬉しいんだよ。
氷華「ふーん、じゃ、感動も済んだ事だし、更新に移りましょ」
よっしゃ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
モブコ「薙ぎ倒せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
ハヤテ「次はどんな珍ルールになるのかな…」
ハヤテは玉子いれ、度胸走、狩り物競争を通して、一つもまともな競技は無いという結論に達した。
ヘラ「僕は何となくイメージ湧くけどね」
スキュラ「去年と同じだったら、セレスの勝ちだな」
ハヤテ「セレスさんが?」
スキュラ「ああ、強いんだぜ。あの人」
スピン「ハヤテ…セレス…知る…?」
ハヤテ「うん、この前ちょうど会ったんだ」
モブコ「バトルロワイアルだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ハヤテ「え?」
スキュラ「またか…」
ヘラ「やれやれ…」
ハヤテが困惑している中、スキュラは呆れたように呟き、ヘラは苦笑していた。
ハヤテ「バトルロワイアルってあのバトルロワイアルだよね?」
ヘラ「そう、フィールドに集められた選手が最後の一人になるまで戦い続けるあれだよ」
スキュラ「牙戦のルール完全無視の闘いだな」
スピン「いつも…」
今まで、一回もルール通りに行われなかった玄海高校運動会。第四競技になってもそれは変わらず。
セレス「またあのルールか…こればかりは、生徒会長といえど口出し不可能だからな…」
レア「セレスさん…頑張ってください」
セレス「ああ、ありがとう。レア」
困った顔をしているセレスに、レアは激励の言葉をかけていた。 生徒会の会長と書記ということで、仲もいいのだろう。
おまけに、二人とも美人な少女なので、周りにいる男子はその光景を幸せそうに見ていた。
モブオ「選手は大舞台に集まってください」
モブオの伝令で、選手は大舞台に集まりだした。
モブコ「セレスを仕留めろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
モブコが言い放った瞬間、会場がざわめいた。
「おい、どうする!?」
「どうするって…」
「モブコさんの指令は絶対!」
「たとえ生徒会長といえど、関係ない!」
「やるぞぉぉぉ!!お前らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
会場に集まった玄海高校の生徒が一致団結した瞬間だった…
一人を除いて…
セレス「やれやれ、モブコさんにも困ったものだな。一瞬で牙戦が終わってしまうではないか」
ただ一人、セレスは困ったような顔をしていた。
ハヤテ「ちょっ!それは」
さすがに、と言いそうになったハヤテをスキュラが止めた。
スキュラ「全く、お前は心配性だなぁ。見てみろ、セレスを。 困った顔はしてるが、余裕綽々じゃないか」
それを聞いてハヤテはセレスに視線を向けると、そこにはフィールドの中心に、凛とした佇まいのセレスが堂々と立っていた。
ハヤテ「困ってるようにとても見えないんだけど…」
モブオ「ではモブコさん、お願いします!」
モブコ「すーはー、すーはー
すうううぅぅぅぅぅぅぅぅっ
はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
薙ぎ倒せえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
モブコのスタートの合図がかかると、選手総勢九十九名が一斉にセレスに襲いかかった
が、次の瞬間、ゴッ!という爆音と共に、セレスに襲いかかった生徒は一斉に吹き飛ばされた。
セレスの周りには、人は一人も残っていない。フィールドの外のはるか彼方に飛んで行った。
ヘラ「スキュラちゃん…見えたかい…」
スキュラ「二発ぐらいならなんとかな…だが、また速くなってやがる」
ヘラとスキュラはその光景を見て信じられないような顔をしていた。
ハヤテ「どういう事?二人とも」
その様子を見ていたハヤテは二人に聞いた。
スピン「セレス…一瞬…全員…打撃…倒す…」
それに答えたのはスピンだった。 セレスは、襲いかかる人たち一人一人に打撃を加え、はるか彼方に吹き飛ばしたのだ。 それはあり得ないスピードだ。周りから見ても、セレスが動いたと分かる人なんて一人いるかいないかだ。 吹き飛ばされた人も、「自分はセレスに打撃を加えられて吹き飛んだ」と認識している人なんて恐らくいないだろう。 たとえ光の炎を持つハヤテでさえ、誰にも見られずに、気づかれずに九十九人を吹き飛ばすなんて事は出来ないだろう。そんな事をすれば肉体が限界をむかえ、全身の筋肉が断裂を起こすだろう。 だが、セレスは炎も何もない状態で、己が肉体のみでそれだけの事をやってのけたのだ。
セレス「だから言ったでわないか。一瞬で騎馬戦が終わると」
セレスは誰も残っていないフィールドの中心で一人佇んでいた。
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それからもモブコのやりたい放題で運動会は進んでいった。
最終競技であるリレーも終わり、成績発表の結果、ハヤテが所属する二年三組が優勝した。
ハヤテ「なんか…運動会の半分が飛ばされた気がするんだけど…」
気のせいです
レア「私としてはよかったです…//////////」
ハヤテ「あっレアさん♪」
レア「あっ…//////////」
レアはハヤテと目が合うと、顔を真っ赤にして俯いていた
ハヤテはどうしたんだろうと頭に?を浮かべた。
レア(またあんなところを…しかも今度は全校生徒の前で…//////////////)
レアは真っ赤な顔を両手で覆い、自分のした事を恥じんでいた。
実はこの運動会にて、障害物競争に出場したレアだったが、モブコの暴走により、普通は運動着のところを全員スカートでやる事になったのだ。 よって、男子のスカート姿が見れるというおかしな状況になってしまったのだ。
そしてスカート姿のレアは、スタートラインのところまで来ていた。 ヨーイ、ドーンの掛け声で走り出した選手たち。 順調に進んで行ったレアだが、途中にあるハードルにて、それは起こった。
ハードルを飛び越えた際、後ろの足がハードルに引っかかってしまい、バランスを崩したレアは、そのまま地面に落ちてしまった。
それだけならよかったのだが、あろう事かスカートがめくれてしまい、白いパンツが「何言ってるんですか…!?////////////」
え?何が?
レア「え?何が?じゃありませんよ…!////////////そこまで言うなんて聞いてませんよ…!///////途中でうまくはぐらかすって言ってたじゃないですか…!?////////」
そうだっけ〜?
レア「そうですよ…!」
それはそうと、私の声、君にしか届いてないんだぜ。はたからみれば、一人で叫んでいる危ない少女だぜ。
レア「そういうのは先に言ってくださいよ…!」
ハヤテ「あの…レアさん…どうしたんですか?」
ハヤテがレアに話しかけて来た。どうやら、急に叫んだりしたので、心配したようだ。
レア「わっ…わわっ…忘れてくださぁぁぁぁぁい…!!!/////////」
レアは恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にして走り去って行った。
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氷華「ハヤテ、今日の運動会はどうだった?」
ハヤテが家に帰り、夕食を食べていると、氷華が話しかけた。
ハヤテ「カオスだったけど、楽しかったよ♪」
氷華「…そう」
ハヤテの答えに、氷華は微笑んだ。
ハヤテ「スキュラとヘラ、それからスピンとセレスさんって人がいて、みんな凄いんだよ!」
それからハヤテは、今日の運動会の事を楽しそうに氷華に話した。 それを聞いている氷華は、笑いながらも、どこか寂しそうだった。
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アレス「氷華、学校行くか?」
氷華「は?」
ハヤテがいないうちに、アレスは氷華に聞いたが、氷華は訳がわからないといった表情だ。
アレス「ハヤテの話を聞いてて、興味を持ったんじゃないか?」
氷華「それは…まあ…」
アレス「そういうと思って、手続き済ましておいてやったぞ。試験も免除してもらった。明日からすぐに登校だ」
氷華「………余計な事を……
ありがとう…」
氷華は最初悪態をついたが、その後に聞こえるか聞こえないか程度のかなり小さい声でお礼を言った。
聞こえたかどうか分からないが、アレスは満足そうに笑い去って行った。
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更新何日ぶりだろうか…
氷華「遅いってのは確実ね」
次回はついに氷華入学!
氷華「これからよろしくね」
では、次回へ〜
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Re: みんなの記憶 2月12日、本編更新 ( No.23 ) |
- 日時: 2013/02/18 18:44
- 名前: 球磨川ボックス
- どうも〜球磨川ボックスで〜す
テストが近いんで、多分次の投稿は遅くなると思います。
では、更新へ〜
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二十二話
テミス「今日は転入生が来るぞ!」
久しぶりの登場のテミスが朝のホームルームにて言い放った。
ヘラ「下部だ!とか言わないね、ハヤテちゃん」
ハヤテ「そうだね、僕の時は言ったのに…」
テミス「じゃあ、転入生!入れ!」
テミスがそう言うと、教室のドアが開けられ、一人の少女が入ってきた。
クラスのみんなはその短い綺麗な紫色の髪に鋭い瞳をした美少女に見惚れていたが、ハヤテだけは違った。 その少女を見て、なんでいるの!?と言いたそうな顔でその少女を見ていた。
氷華「転入してきた見崎氷華。これからよろしく」
氷華はそれだけ言って、すぐにハヤテの横の空いてる机に行った。
テミス「これから一年!共に過ごす仲間だ!みんな、仲良くしてやってくれ!」
その日氷華は、クラスのみんなからどこから来たの?とか趣味は?など、質問攻めにあっていた。
ハヤテは昼食の時間に、質問攻めに会う前に氷華を連れ出した。
氷華「どうしたの?突然こんなところに連れ出して」
ハヤテが連れて来たのは玄海高校の広大な森の中だった。
ハヤテ「転入して来るなんて聞いてないよ!?」
氷華「まあ、昨日急にアレスが決めた事だしね」
ハヤテ「アレスが?」
氷華「そう…………
そこにいるの、出て来なさい」
ハヤテ「えっ?」
氷華は近くの木の上に視線を向けた。
スキュラ「気配は消してた筈なんだけどな」
ハヤテ「スキュラ!?」
木の上から降りて来たのはスキュラだった。 スキュラは頭に手を当て、困ったような顔をしていた。
氷華「そこで何をしていたの?」
氷華は鋭い瞳をスキュラに向けた。
スキュラ「別にお前たちをつけて来た訳じゃないぜ。ここで昼寝をしていたら、お前たちが来ただけだ」
ハヤテ「こんなところで寝てるんだ…」
スキュラ「意外と寝心地イイぜ♪」
スキュラはそう言って笑顔を見せた。
スキュラ「俺はスキュラ。これからよろしくな♪氷華」
氷華「よろしく」
スキュラはそれだけ言うと校舎の方へ帰って行った。
ハヤテ「昨日言ったでしょ?今のがスキュラだよ」
氷華「言われなくても覚えてるわよ」
氷華(今の男…ただの人間じゃない?何か…他のものが混ざってるような…)
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ヘラ「君が氷華ちゃんだね」
スピン「転入生…歓迎…」
教室に戻ると、ヘラとスピンが話しかけて来た。
氷華「誰?」
氷華はそんな二人を怪訝そうに見ていた。
ヘラ「あははは。突然じゃそうなるよね」
スピン「私…スピン…こいつ…ヘラ…よろしく」
スピンはそう言って氷華に手を差し出した。
氷華「見崎氷華よ。よろしくね」
氷華も手を差し出し、スピンと握手した。
ヘラ「君の噂はよく聞いてるよ♪」
氷華「噂?」
氷華はハヤテが言ったんだろうな…と一瞬で感じ取った。
ヘラ「うん♪紫色の髪を綺麗に整えた可愛い少女だって聞いたよ♪」
氷華「……………」
氷華はそれを聞くと、ハヤテに呆れた視線を向けた。
ハヤテ「なっなに?氷華」
氷華「ハヤテ……あなたは学校でもそうなのね……」
ハヤテ「え?どういう事?」
氷華「わかんないならいいわ…」
ハヤテ「ええ!?」
ヘラ「苦労するねぇ。君も」
氷華「まあね」
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セレス「吸血鬼?」
生徒会室にて、セレスは報告書を見て呟いた。
レア「はい…夜九時から十時にかけて…女子生徒を対象に現れるそうです…」
セレスの呟きに答えたのは、同じ生徒会の書記をしているレアだった。
レア「被害に会った生徒は…必ず体のどこかに…歯型が残っているそうです…」
セレス「ふむ…生徒会長として、生徒が困っているのを黙って見過ごす訳にはいかないな」
セレスはそう言って立ち上がった。
セレス「行こう。吸血鬼退治だ!」
レア「あの…セレスさん…」
セレス「む…なんだ?怖気付いたか?」
レア「いえ…そういうわけでは…ただ…吸血鬼が出没するのは午後九時からですよ…?」
そう。吸血鬼が出て来るのは夜の九時から。今はまだ十二時近い。今行ったところで、何も出てこないだろう。
セレス「……………………ふむ………それもそうだな………」
そう言ってセレスは席に座った。
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まぁ、キリが良くなったんで切らせてもらいます。
最初に言ったとおり、次回の投稿は結構遅いと思います。
では、また〜
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