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ハヤテのごとく! SKY&WIND 別スレへ続く
日時: 2009/05/09 13:15
名前: SORA

どうも!はじめまして!SORAです!生まれて初めての投稿なので上手くできるかどうか分かりませんが、なるべく温かい目で見てくれたらと思います。では、どうぞ!
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第1話[プロローグ]


時は2006年12月24日。所は東京都練馬区。

此処に、1台のタクシーが到着し、そこから1人の少年が降りてきた。

16歳くらいの中性的な顔立ちと綺麗な銀色の髪、水色の瞳を持つ少年。

名を早乙女 空(さおとめ そら)。彼は2年ほど前にある事件を起こし、少年院に

入っており、その間練馬を離れていたのである。

空「練馬か〜。2年ぶりだな〜。」と、懐かしげに辺りを見回す空。

空「さてと、まずは家に帰って父さん達に顔みせるとするか。」そして、彼は
歩き出した。

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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.1 )
日時: 2009/05/09 13:35
名前: SORA


第2話[空の友人]


空が実家に向かうべく町を歩いていると、誰かが声をかけてきた。

??「空?空じゃん!」

??「うぉ!ホントだ!空だ!」

空「ん?」その声に空が振り向くとそこには彼の幼馴染である、

水無月 海(みなづき かい)と、霧島 陸(きりしま りく)が立っていた。

空「陸?それに海も!ハハッ!久しぶりだな二人とも!」

海「ホントだよ。やっと出てきたかこのヤロー」

陸「俺らがどんだけ心配したと思ってんだよ。」と、2年ぶりに何気ない友人同士の会話を
繰り広げる3人。

海「そうだ!久々に会ったんだしよ、これから3人でゲーセンでも行こうぜ。」

陸「おっ!海にしちゃあまともな提案だな。空、お前はどうする?」

空「俺は1回家に帰るよ。父さんたちの顔も見たいし。後でおちあおうぜ。」

陸「わかった。んじゃ、また後でな!」

空「おう!またな!」

そうして3人は別れ、空は自分の実家に向かった。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.3 )
日時: 2009/05/09 14:58
名前: SORA

第3話「家族」

空「ひっさびさに帰ってはきたけども、相っ変わらずでかいな〜この家」と、空は自分の
家であるにも関わらず言う。

空「さてと、早く中に入ってと・・・」

ザッ

空「あん?」

「誰だお前?」と、黒服強面のいかにもヤクザ感丸出しの男が空に近づいてきた。

空「いや、誰って俺この家のもんだけど・・・」と、空は真実を言う。が、

「うそつけ!おめぇみてぇなガキ俺はみたことねぇぞ!」男は信じそうに無い。それに対し
空は、

空「俺だってあんたみたいな脇キャラ丸出し感たっぷりの奴見たことねぇよ。」と、反撃。

そんな2人がにらみ合っているうちに男が後ろから誰かに殴られた

ゴン!「いってぇ〜!」

??「若に何失礼なことしてんだお前は!」その男は空のことを「若」と呼んだ。

空「オッス、拳さん。久しぶり」「えっ、兄貴知り合いなんすか?」兄貴と呼ばれた男の名は、城崎 拳(しろさき けん)。

拳「お久しぶりです、若。すいません、若いもんがご迷惑を。こいつ組に入ったばっかで、
まだ右も左もわかんなくて。」

空「いや、いいっすよ。俺が少年院に入ってる間に組に入ったんでしょ?だったら無理ない
ですよ。」二人が話していると、
「兄貴誰なんすか?こいつ」と、男がKY発言をした。その瞬間またしても男が殴られた。

ゴンッ「アダッ!」

拳「こいつじゃねぇ!」拳が男に向かって怒鳴る。「スイマセン!」拳「ったく・・」

ふぅ・・と拳がため息をつく。拳「いいか、この人はな・・」と、拳が空についての説明を始めようとした瞬間。

「「「「若!お勤めご苦労さんです!」」」」と、何人かの黒服たちが一斉に空に向かっていった。

空「ん?おお、皆ご苦労様!」と、空が黒服たちに労いの言葉をかける。その様子を見ていた男が、「んで兄貴、誰なんすかあの人。」今度は訂正して拳に聞く。

拳「いいか?あの人はな、日本の裏社会東側一帯を仕切る龍真会直系早乙女組組長、
早乙女 邦夫(くにお)の三男、早乙女 空だ!」そう、空の家族はヤクザなのである。

空の事を教えられた男は半ば放心状態であった。そうしている内に「空!」騒ぎを聞きつけた20代前半の男性が空に向かって駆け寄ってきた。その姿を見た空は、

空「氷牙兄さん!」そう、走ってきたのは空の兄である早乙女 氷牙(ひょうが)ある。

氷牙「空!帰って来てたのか!いったいいつ?」

空「つい今さっき。」

氷牙「そうか・・・さぁ、中に入れ。親父たちに早く顔を見せてやりな。」そういい、
氷牙は空を招く。

しばらく歩くと、やがて大きな広い部屋にでた。そこには五十前後の男と女が話しており、
部屋入った瞬間、二人は驚いた顔をした。

「「空!」」2人がその言葉を発した瞬間空は、女に抱きしめられていた。

空「ヘヘッ、ただいま父さん。それに、母さん。」

この部屋に居た二人は空の両親である、早乙女 邦夫と、早乙女 律子(りつこ)であった
律子「ああ、空!お帰りなさい。」律子は涙を流しながら空を抱きしめる。
邦夫「無事に帰ってこれたんだな。空。」邦夫も少し目に涙を浮かべている。

空「そんなに泣かなくても、別に危ないこと何にもなかったって。」家族の再会を喜ぶ3人
そうしている内に、
空「そうだ、陸や海と待ち合わせしてるんだった。んじゃ、父さん、母さん、兄さん。
また後でね!」そう言い、空は家を出た。
空「陸!海!」

海「おー、空やっと来たか。」

陸「おせーぞ。」それぞれ各々の意見を述べる陸と海。

空「わりぃわりぃ。んじゃ、行こうぜ!」
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第3話終了です。意見や感想があれば、書いていただけると嬉しいです。
では、第4話でお会いしましょう。




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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.4 )
日時: 2009/05/09 20:29
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

初めまして!PNKJYNPといいます!
これからよろしくお願いします!!!

初めての小説投稿ですか。僕も最近小説投稿を始めたばかりです。
お互い一生懸命頑張っていきましょう!!

感想ですが、個性のあるオリジナルキャラですね!
これから、どうやってハヤテ達と、そして物語と絡んでいくのか楽しみです!!

次にアドバイス?というか、読んでいて思った事を、書きますが、

1話の文の中で、

海「そうだ!久々に会ったんだしよこれから3人でゲーセンでも行こうぜ。」

↑のような文があったのですが、これは、


海「そうだ!久々に会ったんだしよ、これから3人でゲーセンでも行こうぜ。」
                  ↑

などと、「、・。・!・?」を入れると文が見やすくなりますよ!!

そして3つ目の記事で、荒らし報告をされていましたが、
あれはあとがきという事で、本文中に書くと、そのような事になりませんよ。

では、これからも更新を楽しみにしています!!

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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.5 )
日時: 2009/05/10 10:21
名前: SORA

どうも!PNKJYNPさん!第2話での文に対するアドバイスや、荒らし報告の注意事項など、
教えていただきありがとうございます!このアドバイスを活かして、これからもがんばって
いきたいと思います!アドバイスありがとうございました!それでは、本編をどうぞ。
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第4話[今現在空が置かれている状況]


前回の後、ゲーセンに入った3人は今までに無いほどガッツリ遊んでいた。空が、
16歳でありながらパンチングマシーンで200kg台を叩き出したり、ホッケーで
空VS陸&海という2対1のハンディ戦になったり、シューティングゲームで、陸や海が
10万点台を出しても、空が2P用の銃も使い、最高得点の25万点を出したりするなど
3人がゲーセンを出るころには、辺りはすっかり夕暮れだった。


空「くぅ〜!こんなにガッツリ遊んだのなんかホンットに久しぶりだぜ!」と、大きく
伸びをしながら空が言う。

海「ハハッ。だろーな。2年間少年院に入ってたんだもんな、お前。」

陸「ま、俺等も高校入ってからはこうやって遊ぶ機会なんてめったに無かったしな。」

空「そっか。あれから2年なんだからお前ら今高1か。」と、空が若干暗い顔になる。
空が少年院に入ったのは彼等が中2の時だったため空は高校受験を受けていないのである。

海「あ〜、悪いな。なんか。」

空「いや、いいよ。そもそも俺があんなくっだらねぇことしたのが間違いなんだし。」

海「つってもな〜。」などと3人が話していると、後ろから

「あっ!水無月先輩!それに霧島先輩!」という声がかかってきた。

海「ん?おう、なんだおまえらか。」

空「誰だこいつら?」空がたずねる。

陸「ああ。俺らの後輩だよ。1個下の。」

空「ふ〜ん。」

後輩A「先輩、誰ですか?その人。」後輩が海にむかって聞く

海「あ〜、こいつ、俺と陸の幼馴染。」

後輩B「あっ!先輩たちの友達だったんですか?」

空「ああ。早乙女 空だ。よろしくな。」

後輩「「はい!よろしくお願いします!」こいつら元気いいな〜。と空は思った。

海「よし!空、陸。次行こーぜ次。」

空「そうだな。」

陸「うし!行こうぜ!」と、3人が次の遊び場へ行こうとしたとたんそこへ、

「早乙女 空!ようやくみつけたぞこのやろー!」

「2年間も行方くらましやがって!」

「さっさと金払わんかいコラァ!」と、誰が見ても借金取りのヤクザが3人ほどこっちに
向かって歩いてきた。

海「あれ?空、あいつらって確か・・・」海が聞きながら空のほうを向くと、空は冷や汗
ダラダラに流しながら棒立ちだった。

空「やっべ〜(汗)」

陸「空、此処は逃げた方がよくねーか?」

空「だな。んじゃ、陸!海!それと後輩諸君!またな!」そう言い残し空は、
ピンポンダッシュの如く走り去った。

ヤクザA「あっ!逃げたぞ!」

ヤクザB「追え!」

ヤクザC「ぜってぇ逃がすな!」そう言い、ヤクザは空を追う。

空「ゲッ!追っかけてきやがる!ついてくんじゃねーよ!暇人共!」

「「「まてやコラァーーーーー!!」」」

空「ひぃ〜!」

後輩A「霧島先輩。どういう人なんすか?早乙女さんて。」

陸「ああ。あいつな、借金抱えてんだよ。1億ほど。」

後輩「「いっ、1億ぅ!?」」

陸「ああ。」

後輩B「な、なんでそんな大金を・・・」

海「元々あいつのアホな親戚が作った借金なんだと。」

陸「でも、その親戚があまりの取立ての厳しさに耐え切れなくなってついに自殺しちまったんだよ。」

海「んで、その親戚と1番馴染みの深い空の家に借金全額押し付けられちまって。」

陸「それがアイツが2番目の兄貴亡くしたばっかで1番ボロボロな時期だったんだよな。」

海「けど、最初のころに比べりゃ、だいぶ減ったんだろ?」

陸「ああ。最初はいくらだっけ?2億ぐれぇあったんだったよな?」

後輩「にっ、2億(汗)」

海「十年かけてやっとこさ半分の1億返してきたんだよ。アイツ1人で。」

後輩B「けど、あの人も両親いるんでしょ?だったらなんで自分ひとりの力で・・・」

陸「皆に迷惑かけたく無ぇんだと。ったく、アホだろアイツ・・・」ふぅ・・・。と、
陸と海が同時にため息をする。

後輩A「真面目なんすね。あの人」

陸「マジメっつーか・・・なぁ?」

海「ああ。不器用なだけだよ。アイツ、早乙女 空って男はさ。」苦笑しつつ空について
話す陸と海を見て、後輩たちは、早乙女 空という者がどういう男なのかを初めて知った。

空がヤクザたちからの決死の逃避行開始から約1時間が経過し、所変わってここは皆さん
ご存知の[負け犬公園]である。空はここの自動販売機の前で息を切らしていた。

空「ハァッ、ハァッ。こ、ここまでくれば、何とか、なるだろ。ハァッ」今までさんざん
逃げ回ったため、空の体力は限界に近かった。

空「何とかまいたみたいだけど、こんなとこほっつき歩いてたらすぐに見つかっちまう。
早くどっかに隠れねぇと。」そういい、空は辺りを見回す。すると、

「いたぞー!」見つかった。

空「げっ!しっつけぇ〜!」また空は逃げる。ところが。

ヤクザB「にがすかー!」先回りされていた。

空「ぬぁ!」前と後ろからヤクザが迫る!

空「チッ!しょーがねぇ!」空はそのまま助走をつけ、そして・・!

バキィ!

自分の正面にいたヤクザBをおもいっきり殴り飛ばした!

ヤクザB「ぐぁ!」

道が開けたところで空は一気に走り抜ける。

ヤクザA「クソ!まだだ!絶対に逃がすな!」ヤクザはまだあきらめきれないようだ。

それから十分・・・

ヤクザC「クソ!どこに逃げやがった!」ヤクザは空を見失ったようである。

ヤクザA「まだそう遠くへは行ってねぇはずだ!よく探せ!」そういってヤクザ達は
どこかへ走っていった。

一方、空はというと・・・

ガポッ

空「ふぅ〜。やっといったか。」公園にあったゴミ箱に隠れていた。

空「ったく、ホンットにしつけぇな。あいつら。」よいしょ。と、空はゴミ箱から出ながら
いう。

空「にしても、さんざん走ったから喉かわいたな。」ちなみに今はすっかり夜です。

空「う〜ん。寒いし、雪も降ってきたし。コーヒーでも買うか。」

空「っと。その前に、家に連絡入れとこ。」といい、空はケータイを探す。だが、

空「あれ?」ちゃんと家を出る前にポケットに入れておいたはずのケータイが見つからない

空「まさか・・・!」そういい、もっと念入りに探す。だが見つからない。

空「おい、嘘だろ。」そして、空は心の中で絶叫した。

空(ケータイおとしたーーーーー!?)そう。逃げてる途中に空はケータイを落としていたのである。

空「マジかよ・・・」うかつな主人公である。

空「うっさい!」これは失礼。

空「は〜。しょうがねぇ。コーヒー買お。」そういい、空は自動販売機の前に移動する。
するとそこには、さっきまではいなかった、パーティードレスを着た、金髪ツインテールの
少女がいた。

空(だれだ、あの子?こんなクソ寒いとこにあんな薄着で・・・」そう思いながら、空は
コーヒーを買う。
ビーッ!ガタコン!

空「おっ!でてきたでてきた。」缶を開け、空はコーヒーを一口飲む。

空「ぷほー!温けぇ〜。」そう言いつつ空がコーヒーに舌鼓をうっていると、

「おっ!君かわいいじゃん。俺らと遊ばね?」と、ナンパ感丸出しのセリフが聞こえてきた
相手は恐らくさっきの少女だろう。

空「ったく。ホンットにしょうがねぇな。」そういい、残りのコーヒーを一気に飲み干し、
チンピラたちに向かって歩き出した。

少女「いや、あの。」少女は突然の出来事についていけてない。

「あ〜。ほらほら、そんなに混乱してないで。いこいこ。」と、チンピラが少女の手を掴み
無理やり連れて行こうとする。

少女「ちょっ!やめろ!離せ!」そう言うが少女の力では、到底チンピラの手は振りほどけそうにない。そうしている内にチンピラの1人の肩に手が乗り、声がかかる。

空「おい。」「あん?」

バキィ!

「ギャッ!」

空に全力で殴られ、チンピラの1人は5mほどぶっ飛びあっけなく気絶した。

「テメェ!いきなり何しやがる!テメェには関係ねぇだろ!」

空「ああ。確かに俺には関係ねぇよ。」

「だったら・・・!」

空「けどな、俺はおまえらみてぇなそういうふざけた真似しかできねぇような腐った奴が
大っ嫌いなんだよ。殺したくなるほどになぁ!」そういい、空は他のチンピラの殲滅に
かかる。ものの数分でチンピラ達は全滅し、一目散に逃げ出した。

空「ったく・・・」チンピラ達が見えなくなった後、空は少女に向きなおる。

空「大丈夫だったか?」少女はまだ混乱した様子で、

少女「えっ?あ、ああ。助かったよ。ありがとう。」少女はお礼を言う。

2人はまだ気づいていなかった。この2人の出会いが、後々関係無い筈の空の友人はおろか
世界をまきこむ壮大な戦いの始まりであることを・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい。第4話終了です。いかがだったでしょうか。いや〜、ついにメインキャラの登場です
これからもバンバン原作キャラやオリキャラを出していくんでこれからもどうかよろしく
お願いいたします。それでは、次は第5話でお会いしましょう。



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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.6 )
日時: 2009/05/10 15:28
名前: SORA


第5話[出会い・・・てゆーかデジャヴ?]

空「気をつけろよ?この辺あーいう奴等がゴロゴロいるから。」前回少女を助けた後、空は
この辺の危なさを少女に教えていた。

少女「ああ。悪かったな。次から気を付けるようにするよ。」

空「そっか。ならいいや。気をつけて帰れよ〜。」こうして2人は分かれた。

少女(強かったな、アイツ。12月24日にナンパから助けられるか・・・。あの時とおんなじだな。)などと、少女が考えていると、なにやら少女に忍び寄る人影が・・・

一方空は、

空(いや〜、にしてもあの娘可愛かったな〜。見た感じ俺と1つしか歳変わんねーし。
あんな感じの娘と付き合える男は幸せだな。うん、マジで。)などと、つい今しがた会った
ばかりの少女についていろいろと考えた。するとそこへ、

「あの、すみません。」後ろから大人っぽい女性の声が聞こえてきた。

空「ん?」振り向くとそこには、茶色の髪をまとめ、この寒い季節相応の服を着込んだ、
見るからに大人な雰囲気をかもし出す女性が立っていた。

空「(キレーな人だな〜)どうかしたんですか?」と、内心そんなことを考えながら空が
女性に聞いた。

女性「いえ、あの。実は、人を探しているんですが、何か心当たりは無いでしょうか?」

空「人?特徴はどんな?」

女性「ええ。私よりいくらか背が小っちゃくて、パーティ用のドレスを着込んでて金髪の
ツインテールでちょっと目つきの悪い感じの女の子です。」この説明を聞いた空は、

空(ものっっっっっそいありますよ!)と心の中で叫んだ。その空の様子を見た女性は、

女性「あの、どうかなさったんですか?」と、心配そうに顔を覗いてきた。

空「へ!?あ、あぁ、そんな感じの子ならさっきあっちの公園の自動販売機の前に・・・」
そう言い、空が自分が歩いてきた道のほうを指差すと、

少女「えぇい!くそ!はなせ!」「イテ!おい!さっさと押し込め!」という声が聞こえてきた。

空、女性「「え?」」よく見てみるとさっきの少女が二人組の男に縛られ、車に押し込められている所だった。

空「え〜とあれはいったい?(汗)」と、空が女性に向かって振り向くと、

女性「大変!あの子、また誘拐されて!」と、慌てていた。

空「誘拐って・・・」あまりにも突然すぎる出来事に空は付いて行けてそうにない。

女性「どうしましょう・・・自転車もないし。あっても、ハヤテ君ももういないし・・・」
と、女性がどうすればいいのか悩んでいる。その姿を見て空は決心した。

空「俺が行きます。」

女性「えっ!?」

空「だから、俺があの子を助けます。」

女性「む、無理ですよ!車はもう走っていっちゃってますし。こちらには移動手段が何も
ないんですよ!」と、女性は空を止めようとする。

空「つべこべ言ってらんないでしょ!見てれば分かりますよ。あの子、あんたにとって大事な人なんでしょう?」

女性「う・・」痛いところをつかれ女性は押し黙る。

女性「わかりました。けど、どうするんですか?さっきも言いましたけど、こちらには車は
おろか、バイクも自転車も無いんですよ?」

空「う〜ん・・・」顎に手を当て、空はキョロキョロと辺りを見回す。すると、

空「おっ!良いもん見っけた!」何かを見つけたようである。空が見つけた物、それは
大型バイクであった。

空「なぁ!そこのアンタ!」バイクの持ち主であろう男に空は声をかける。

「ん?なんだ坊主?」男は空に聞く。

空「お願いなんだけどさ、そのバイク、俺に貸してくんない?」

「ハァ!?お前いきなり何言ってんだよ!?」

空「ホントお願い!人一人拉致られて、それやった車追っかけなきゃなんなくてさ。急いでるんだ。頼むよ!」空は必死で頼む。だが男は、

「だめだだめだ!ふざけたことばっかいってねぇで、さっさと家帰んな!」

空「いいから貸せ!!」と、バイクにまたがっている男にフライングクロスチョップをかます。

「ぐぇ!」男はヘルメットを付けていなかったため後頭部から地面に落ち、気絶した。

女性「ちょっ、ちょっと!いいんですか!?こんな無理矢理・・・」女性が心配そうに尋ねる。

空「いいんすよ!今はじかんがねぇ!」

女性「けど、こんな大きなバイク・・・あなた免許は!?」女性が聞く。だが空は、

空「無い!」断言!

女性「えぇ!?」

空「そんじゃ、ちょっくらいってきます!」ギャキキキキキキ!!ブオォォォォン!!

空が乗ったバイクは誘拐犯の車を追い、走り始めた。
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どうも。第5話終了です。皆さん気づいたでしょうか。パーティードレスを着た、金髪ツインテールの少女と、それを探している茶髪の大人っぽい女性、そしてその女性の口から出てきた、「ハヤテ」という単語。気になる人、必ず1人や2人いる筈です!ええ!絶対!
そして、この二人の女性が誰と誰なのかが分かった人もいるはずです!ええ!絶対!
さぁ、今回はここまでです。では次は第6話でお会いしましょう。それでは!

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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.7 )
日時: 2009/05/10 18:28
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!またまたコメです!!!

パーティードレスを着た金髪ツインテールの少女。
それを探している茶髪の大人っぽい女性。
そしてその女性の口から出てきた、「ハヤテ」という単語。

気になってしょうがありません!(笑)
そしていつぞやのデジャヴの様なこの状況・・・
この先の話の展開がすごく楽しみです!!!

ハヤテの立ち位置にうまく空がおさまって、
なおかつオリジナリティに書けていていいと思います!!

そして「バイクにまたがっている男にフライングクロスチョップをかます。」
のところは個人的に大爆笑でした!!

それでは、これからも頑張ってください!

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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.8 )
日時: 2009/05/10 19:19
名前: SORA


第6話[あの世一直線の救出劇]


〜誘拐犯の車内〜

「ひゃっほー!」誘拐犯は浮かれまくっていた。

「やりましたね!兄貴!」

「ああ。まさか誘拐がこんなに簡単にできるとはな。」

「ええ、まぁ。」

「ん?どうした弟よ?」

「いや、さっきから後ろの人質が人を殺せそうな視線を送ってくるんですけど・・・」

「ハァ?ほっとけ、んなもん。どうせこれ終わったら用済みなんだ。」

少女「おい、お前等。」少女が誘拐犯たちに向かって言う。

「なんだ?俺たちが怖くなったか?」おどけてみせる誘拐犯。だが、

少女「空気が汚れる上に、お前等の口臭のせいで私の身体に害が及ぶから、
息をするのをやめてくれないか?」と、ストレートに口が臭いと言われ、誘拐犯たちは
硬直する。そこへ更なる追撃が、

少女「環境破壊だぞ。大切にしろよ、地球は。はっきり言って公害レベルなんだよ、
お前らの口臭は。プンプン臭う。」口臭を公害レベル扱いされる誘拐犯2人組。

「言ってくれるねぇ〜。このお嬢ちゃん(怒)」

「やめろ。そんな子供相手に大人気ねぇ。いいか。あまりなめた口利くなよ嬢ちゃん。
こちとらリストラされた上に勤めてた会社の上司の借金背負わされてムシャクシャしてんだ
痛い目見たくなけりゃ大人しくしてるんだな。」誘拐犯は少女を脅す。だが、

少女「だから、息をするなと言っただろうが。耳ちゃんと付いているのかこのタコ!」逆効果。

「なっ・・・!」「兄貴、ダメッスよ。キレたらそこで負けっすよ。」弟の方が兄貴の方を
なだめる。

「ああ。わかってる。」何とか落ち着く誘拐犯。だが、(←これ何回目だろう)

少女「お前等、人の話を聞いていたのか?息をするなと言っているだろう。それとも何か?
何度も同じことを言わねば理解できない脳みそしか持ってないのか?お前等。」

「「てめぇっ!」」ついに二人そろってブチぎれる。

少女「おい。前見ろ、前。」車の正面には壁が。

「へ?おわあぁぁぁぁぁ!!!」間一髪壁をよける。

「クッ!このガキィ・・・!大人をなめたらどうなるか身体に教えてやるぜ!」
そういうと弟の方は少女に手を出そうとする。
ミシッ・・・

少女「ちっ、近づくな変態!」少女が弟の顔面に蹴りを入れる。

「へっへっへ。泣こうが、喚こうがむだだぜ。時速80kmで走ってる車に追いつく奴は
いねぇんだ。」

少女「クッ。」弟はじりじりと少女に近づいていく。

少女「(クソッ!こんなところでこんな奴に汚されてたまるか!でも・・誰かが来てくれるのか?いや、それは否だ。誰かが助けに来てくれるなんて、そんなことあるわけが無い。
でも、だれか。誰でもいい。助けてくれ!頼む!)助けてくれ・・・誰でもいい!
誰かーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」その時!

ガォン!!

車の真上に1台の大型バイクが飛んできた。

少女「えっ!?」

「「なぁ!!」」バイクはそのまま車の数百m先に着地する。

少女「あいつは、さっきの・・・!」

空「おい!お前等!その子をさっさとこっちに・・・」

ガシャァァァン!バイクもろとも空は跳ね飛ばされた。

「兄貴ィィィィィィィィ!!??」

「う、うるせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!い、いきなり前に出てくるやつがワリィんだよ!」

一方跳ね飛ばされた空は

空(うぅわぁ〜。マジで引きやがったよアイツ。あーもうこれダメだ、うん。ゼッテェ
死んだわこれ。メッチャ痛いもん。身体じゅうメッチャ痛いもん。陸や海や父さんや
母さんや兄さんには悪いけど俺逝くわ。先に。うん。)と空が考えていると、何やら
空の頭の中にある人物の映像が流れてきた。

空(ヘッ。俺はまだ逝くには早ぇってか?上等じゃねぇか。だったらお望みどおり、
今を精一杯生きてやるよ!バカ兄貴!)空復活!そのまま空中で姿勢を正し、車に着地!

ガシャン!

「「ヒィ!」

空「あ〜。悪いんだけどさ、その子。こっちに返してくんない?」と、般若の形相でいう。

「「ハ・・・ハイ」」誘拐犯、あっけなく降参。

数分後・・・

少女「おい!お前!大丈夫か!?」少女が空に駆け寄る。

空「お〜。そっちは?けがとかねぇか?」

少女「私は大丈夫だが・・・お前が・・・。」

空「あ〜平気平気。問題ねぇよ。」

少女「けど・・・」「ナギ!」

ナギ「ん?おお、マリア!」ナギと呼ばれた少女は、先ほどの女性に抱きしめられた。

マリア「よかったですわ。無事で。」と、マリアと呼ばれる女性と少女が互いに喜んでいるのを見た空は、
バタッ・・・倒れた

ナギ・マリア「「えっ?」」

ナギ「おい!おまえ!大丈夫か!?しっかりしろ!マリア!すぐに医療班の手配を!」

マリア「わかりました!」

ものの数分で医療班のヘリが到着した。そのヘリには、おおきく黒い文字で
「三千院医療班」と書かれていた。

そのヘリの中・・・

マリア「ナギ。」

ナギ「ん〜?なんだマリア?」

マリア「あなた、彼をどうするの?」

ナギ「決まっているだろう。私はこいつに命を助けられたんだ。それにこいつはアイツに、
ハヤテに少し似てるんだ。こいつに興味が出てきた。マリア!すぐにこいつに関する情報を
集めてくれ!」

マリア「はぁ・・。かまいませんけど、なぜそんなことを?」

ナギ「この男を、私、三千院ナギの執事にする!」

マリア「えぇ!?」

気絶している間に三千院ナギの執事にされてしまった空。これからどうなるのか!?
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え〜。第6話終了です。6話目からようやく話を本題に進めることができますよ。ええ。
まぁ、見てのとおり、空は三千院ナギの執事にされちゃったわけですけど。
これからいろいろと面白可笑しく空といろんな原作キャラを絡ませていきたいと思います。あぁ、
それとハヤテですけど、言い方がちょっとあれだったんでかきますけど、
死んでませんよ?ナギの執事ではないけどバリバリ
元気に生きてますよ?ええ。
それでは、第7話でお会いしましょう!

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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.9 )
日時: 2009/05/11 19:09
名前: SORA

え〜、どうも!PNKJYNPさん!またまたコメ、ありがとうございます!
この展開は前々からずっと暖めていたもので、満足いただき光栄です!
これからもバリバリと書いていきたいと思うので、これからもよろしくお願いします!
それでは、第7話スタートです!
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第7話[えっ!?今日から俺、執事!?的なテンションの主人公]

不思議な、何も無い空間に空はただ一人突っ立っていた。

空「あ?どこだ?ここ?」

「起きたか。」後ろから声がする。

空「あ?」振り向くとそこには・・・























サンタの格好をしたおっさんが立っていた。

サンタ「身体は大丈夫か?」サンタ(おっさん)がたずねる。

空「ああ。俺はいいけど、おっさん。」

サンタ「ん?」

空「あんたの頭の方こそ大丈夫か?」

ズバァッ!
そらのかいしんのいちげき!
サンタは9999のダメージを受けた!サンタは落ち込んだ!

サンタ「ぐっふぅ・・!お主、いきなりそれはねぇんじゃねーの?」

空「しょーがねーじゃん。ホントの事なんだし。」

空の追い討ち!
サンタに4444のダメージ!サンタは撃沈された!

サンタ「グスッ・・」散々急所を突かれサンタはついに泣き出した。

空「っていうか、ここどこだよ?」

サンタ「まぁ、強いて言うならあの世というやつじゃな。」

空「(回復早!)ん?今あの世っつったか?」

サンタ「そうじゃ。」

空「てことは・・・俺死んだの!?」

サンタ「まぁ、そういうことになる。」

空(マジかよ・・・)

サンタ「じゃが、しかぁし!」突然サンタが吠える。

空「どーしたおっさん。」

サンタ「お主はまだ完全に死んだ訳ではない。」

空「どーいう事だ?」

サンタ「まぁ、簡単に言えば、死ぬ一歩手前とゆう感じじゃな。お主がまだ生きたいと思うなら、元いた世界に戻すことも可能じゃが・・・。」

空「そうなのか!?んじゃ、頼む!」空は即答する。

サンタ「お主早いのう・・・」

空「ったりめーだろ!俺はまだまだ死ねねーんだ!こんな簡単にくたばっちまったら、
兄さんやアイツに笑われちまう!」

サンタ「そうか・・・。お主の気持ちはよ〜く分かった。よかろう。生きるがよい。
お主のいるべき場所でな・・・。」サンタがそう言った瞬間、空は光に包まれた。

空「うおわ!?」

そして・・・

空「ん?んん?」空はどこか知らないところで目が覚めた。

空「ここはいったい・・・」そういい、起き上がろうとした瞬間、
ビキィ!突如身体に激痛が走る。

空「アイッ!!てぇ〜。」それでもなんとか起き上がる。(スゲェ・・・)

空「てか、ここどこ?(ロ○チ風に)」空が目覚めた場所、それは空が未だかつて、
見たことも無いものっすごい豪華な部屋だった。

空「なんだよここ・・・。ものっっすげぇ豪華な部屋じゃん。」と、空が部屋を見渡していると、
ガチャ・・。ドアが開く音がした。

ナギ「おっ!目が覚めたようだな。」

空「あっ。君はさっきの。」

ナギ「うむ!三千院ナギだ!今日は2度も助けてくれてくれたな。感謝するぞ!」

空「あ、いや。別にいいけどよ。」などと二人が話していると。

コンコン。

「ナギ?彼の容態はどうです?」別の女性の声が聞こえてきた。

ナギ「ん?おぉ、マリア。今目が覚めたところだ。」ナギがそういうとドアが開き、
声の主であろう女性が入ってきた。

マリア「お身体の具合はどうですか?」

空「え?あぁ、まだ痛むけど、平気です。」

マリア「自己紹介がまだでしたね。私は、この屋敷でメイドをやっているマリアと申します。

空「あ、メイドさんだったんですか?俺は・・・」と、空が言いかけたとき

ナギ「早乙女 空。だろ?」

空「そうそう・・・って、え?なんで俺の名前知ってんの?」

ナギ「三千院家を甘く見るなよ?早乙女。5分もあれば名前はおろか、お前の好きな
食べ物や、スポーツ、はたまた服の趣味から性癖まで何でも調べられるのだ!」

空「そこまでいくと軽くプライバシーの侵害じゃね?」

ナギ「むっ・・・。まぁいい。おふざけはここまでにして早速本題にはいろうではないか。」

空(おふざけて・・・(汗))

ナギ「単刀直入に聞く。早乙女 空。」

空「んぁ?」

ナギ「お前、この家で私の執事をやらないか?」

空「は?執事?」

マリア「ナギ?あなた、いろいろとステップを飛ばしすぎです。」

ナギ「んぁ?ステップ?」

マリア「まだ彼はこちらの素性もよく分かっていないんですよ?」

ナギ「おぉ!そういえばそうだったな!」

空「????」確かに空は混乱しているようだ。

空「あの・・。それでここはいったい?」

マリア「あぁ!申し訳ありません。ここは世界有数の大富豪、三千院家の一人娘
三千院ナギお嬢様が住んでいる別荘ですわ。」

空「三千院の一人娘ぇ?」

ナギ「そう!それがこの私、三千院ナギなのだ!」

空「へぇ〜。それで?」

ナギ「ん?」

空「なんで俺がアンタの執事をやんなきゃいけねぇんだ?」

ナギ「それはだな・・・。マリア!」

マリア「はいはい。わかっていますよ。」そういい、マリアは紙の束を取り出す。

マリア「早乙女君。あなた、借金を抱えていますね?1億円ほど。」

空「!!なんでそれを・・・!」

マリア「勝手かと思いましたけど、調べさせてもらいました。」そういい、マリアは続ける。
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すんません!今日ちょっと用事あるんで、今回はここまでにします!それでは、
続きは第8話で!


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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.10 )
日時: 2009/05/12 17:33
名前: SORA



第8話[空の素性]

調査により、マリアとナギは空が、どのような境遇で、どのような生い立ちを送って来たのかを知り、
それを、空本人に確認させるため本人の目の前でつらつらと読み上げる。

マリア「早乙女 空、16歳。1990年12月21日に龍真会直系早乙女組組長、
早乙女邦夫の3男として生まれる。その家柄に加えて、元々の攻撃的な性格から当時の
クラスメートや同級生たちに、執拗ないじめを受けてきた。そんな中、後に彼と行動を共にする、
水無月 海と、霧島 陸と出会う。当初は、2人に対してあまり好感を見せなかったが、
2人の気さくな態度と自分と似たような境遇であることから、2人と意気投合する。
当時彼は小学1年生だった。だが翌年の3月に、自分の2歳年上で次男である早乙女 大地(さおとめ だいち)を交通事故でなくす。
その上、親戚が作った借金、総額2億円を自分含めた家族全員に押し付けられる。
それからしばらくは意気消沈するもすぐに復活。水無月や霧島と共に喧嘩交じりの生活を送りながら、借金を返済しつつ、学校に通うようになる。
しかし、中学2年の冬、当時早乙女組と対立していた暴力団の組長を銃で撃ち、学校を中退、
少年院に約二年間収容される。そして2006年12月24日・・・つまり今日ですね。
少年院を出所し、現在に至る。これでよろしかったでしょうか?」

空「ケッ。よくもまぁ、人の触れられたくないとこまで調べたもんだぜ。」

マリア「申し訳無いとは思っています。ですが、この生い立ちを見る限り、このままでは、
借金を返していくにはなにぶん無理な部分があると思いますが?」

空「んなっ!無理なんて!そんな・・・ことは・・・」

マリア「この屋敷で、お嬢様の執事として働いてくれれば、衣食住には不自由はありませんよ?」

空「けど、俺には親も、兄弟もいるし・・・」

マリア「その点なら心配ありませんわ(はぁと)。先程、あなたが眠っている間に
許可は取りましたから(はぁと)。」

空(どうやって家の電話番号知ったんだよ!)心の中で突っ込む空。

ナギ「三千院家をなめるなと言っただろう、早乙女!」

空(心読まれた!?)

マリア「もちろん、借金を返していくためのお給金は出しますよ?」

空「うっ・・・」

マリア「それにあなたは、ご家族の皆さんに一切頼らず自分の力だけで借金を返してきたそうじゃないですか?」

空「ううっ・・・」

マリア「それなら、ここで働いて返していったほうが、効率はいいと思いますが。」

この一言が空に対するトドメとなった。

空「ぬぐっ・・・」

ナギ「まぁ、ここまで言って嫌だと言うのなら仕方が無い。さっさと出て行け。」

マリア「ちょっとナギ。あなたそんないいか「やります。」・・・え?」

空「だから、執事。俺、やります。」

マリア「えっ?ホ、ホントに?」

空「ええ。」

ナギ「おお!そうか!やる気になったか!」

空「ええ!お嬢様!これからもぉ、バリバリ働いてやりますよ!」

マリア「そ、そうですか。では、明日仕事などを教えますので、今日はもう、寝ちゃってください。」

空「了解っス!マリアさん!」

ナギ「よし!それじゃあ、明日からよろしくな!空!」

空「ハイ!よろしくお願いします!お嬢様!」
めでたく正式に三千院家の執事となった空。これからどんな騒動が起こるのか、それは誰にも分からない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うおし!第8話終了です。自分的にはここまでがプロローグだと思っています。
他の原作キャラ(特にハヤテ)やオリキャラが出て来るのは、もう少し先になりますが、
どうか温かい目で見てもらえたらと思います。
次の話はキャラ紹介?@といきたいと思います。それでは!

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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.12 )
日時: 2009/05/12 20:39
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!!またまたコメです!!!

ついに空の詳しい素性が・・・ってどこから調べたマリアさん!!

空もハヤテに似た境遇をもつ人物なんですね・・・
そしてナギもまた執事に雇って・・・
どこぞのデジャヴですね・・・

かくして色々と謎が生まれていきますが、
この中にハヤテや他のキャラクターたちがどう絡んでいくのか!?
続きがとっても楽しみです!!!

今回はマリアさんの凄さと、空のこれからを感じさせる回でしたね!!

では、更新を楽しみにしています!


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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.13 )
日時: 2009/05/12 20:50
名前: ヴォルフシュテイン

ここでははじめましてかな?
ヴォルフシュテインです
はじめに小説デビューおめでとうございますとでも言っておきましょう

では感想を
相変わらず三千院家はすごいですね
ここまで来れば軽くプライバシーの侵害ですね
いきなり執事として雇うとは…もう少し考えたらどうなんでしょうねナギは
後一つ疑問に思ったことがあります
何でナギはヤクザの子なんかを雇ったんでしょうか
まあ別にスルーしてもらって構いませんが…

これからの展開に期待します
あとハヤテはあと何話くらいで出ますか?


では更新頑張ってください失礼します







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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.14 )
日時: 2009/05/15 16:12
名前: SORA

ナギ「ナギと!」

空「空と!」

作「作者の!」

ナギ・空・作「執事通信(仮)!」

作「はい!はじまりましたよ、執事通信(仮)」

ナギ「執事通信なのは別にいいが、なぜ(仮)なのだ?」

作「聞くだけ野暮というものだよ?ナギちゃん。」

空「そうですよ。お嬢様。ぶっちゃけ、作者がちゃんとしたタイトル決めてなかっただけですから。」

作「ぬがっ!イタイとこ突くじゃないのよ空・・・」

ナギ「何でもいいからさっさとこのコーナーの趣旨をせつめいしてくれ。私は早く帰って
メ○ル・オ○・○ナーをプレイしたいのだから。」

空「そのゲームいったい何人の人が理解してくれるんでしょうね〜〜〜。」

作「と、いうわけでまぁこの執事通信(仮)なんですけれども。え〜、このコーナーは、
新規のキャラ紹介や、いろんな小説家の皆様から寄せられた様々な疑問や質問に答えたりするコーナーな訳なんですけども。」

空「今回は第1回目っつー訳で俺の詳しいプロフィールや、お嬢様やマリアさんの今の
年齢なんかを乗っけちゃおうってことなんだよな?作者。」

作「そっそっ。」

ナギ「まぁ、時間もあんまり無いからサクサクいくぞ。それじゃあ、空のプロフィールだ。どうぞ。」

作「あっ!セリフとられた!」


  [名前]早乙女 空

  [誕生日]12月21日

  [年齢]16歳

  [血液型]AB型

  [身長]168cm

  [体重]59kg(体脂肪率は一桁)

  [家族構成]父・母・兄・妹

  [好き・得意]喧嘩・スポーツ全般・ロック・レゲェ系のバンドや楽器・家族・友人・猫

  [嫌い・苦手]女の子・恋愛沙汰・爬虫類・怖い話やお化け屋敷など・紅茶

本作の主人公その1。ハヤテの後任の三千院家執事。原作の主人公であるハヤテ程では無いが、不幸体質の持ち主。
かなりの身体能力を有しており、中でも特に動体視力と反射神経は作中でも群を抜いて高い。
幼馴染である陸や海とは、かなり仲がよく少年院から出て来た今でも2人との友情は
変わっていない。
自分の親族に法外な借金を押し付けられたりするなど、ハヤテとの共通点もいくつか見られる。
喧嘩も作中ずば抜けて強いため、小1の頃から中2までで、彼に黒星をつけた人間は、
1人しかいないほど。
昔から喧嘩ばかりしていたため、結構実戦に強いタイプ。
容姿は中性的で整った顔立ちをしており、髪の色は白髪と思われがちだが、白銀。
髪型はかなりのボサボサ。瞳の色は綺麗な蒼色で、俗に言う「イケメン」である。
体型は細身だが、かなり筋肉質な体格をしている。だが、その細身の体からは想像も
つかないほどのパワーを発揮し、その力は大の大人を殴り飛ばすほど。
その顔立ちのためか、女装しても、わかる人にしかわからない。
戦闘スタイルは、自分が今までマスターしてきた空手に柔道、ボクシングやプロレス技術に加え、
持ち前のパワーとスピードを活かした、近接戦闘型。
女の子や恋愛沙汰が苦手になった理由は、彼が少年院に入るきっかけになったある事件が原因。
体の頑丈さだけではなく、情緒もまた、ハヤテ並である。

ナギ「ふむ。意外とすごいのだな、空は。」

空「そっすか?」

作「それじゃあ、今度はナギちゃんとマリアさんのプロフィールといきますか。」


  [名前]三千院ナギ

  [年齢]15歳 [身長]149cm [体重]41kg  

原作、そして今作のメインヒロイン。原作での勘違いは解けており、ハヤテを首にしている。
そのことで、ワタルやヒナギクとの関係がギクシャクしている。
ナギ、伊澄、咲夜、ワタルの4人の中では今では1番背が低い。
命を助けてくれた空に好感を覚え、ヤクザの息子関係なしに空を執事にする。


  [名前]マリア

  [年齢]19歳 [身長]162cm [体重]51kg

原作、および今作のメインヒロインその2。皆さんご存知、三千院家の完璧メイドである。
原作では、色恋沙汰にあまり縁がなかったが、今作ではカップリングの相手がちゃんと用意されている。


空「おいおい、いいのか作者。こんなことネタバレしちまって。」

作「あぁ、いいのいいの。気づいた人がいたらいたで、ほっとくし。」

空「いいのか?そんなんで。」

作「いいのいいの。」

ナギ「まぁ、こんな感じで何とか無事に終わったな。」

作「終わりましたねぇ〜。」

空「と、それじゃあ今回はこの辺で。」

ナギ・空・作「みなさん!これからもどうぞ、よろしくお願いします!」  
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.15 )
日時: 2009/05/16 14:22
名前: SORA


第9話[いろいろあるけど、執事って以外とキッツいわ〜]

空が三千院家の執事になって早くも数日が過ぎていた。

空「いや〜。この数日でいろいろありすぎだろ。自称執事長のおっさんには、俺には執事の資格が無いなんて言われるし。
お嬢様のベッドの下から出てくるような奴に執事の資格なしなんて言われたくねぇーっての。
にしても、あのトラにはビビッたぜ。マジで。お嬢様やマリアさんはあれのこと猫だと思ってるし。
しかも、あれで「タマ」ときたもんだ。マジありえねぇ。喋るし。
にしても、2人に女装させられてタマに襲われそうになったときはどうなるかと思ったぜ。」
と、空はこの数日にあったハードすぎる出来事を思い返していた。

空「さてと、そろそろ休憩終わりだ!仕事の続きするか。」そういい、鼻歌交じりに
仕事に取り掛かる空。

一方主サイドは・・・

マリア「ナギ〜。お電話ですよ〜。」

ナギ「電話?誰から?」

マリア「咲夜さん。」

ナギ「咲から?アイツ年明けまでスイスにいるんじゃなかったのか?」

マリア「スイスは寒いから帰ってきたって。」

ナギ「そりゃ、今は12月末だしスイスは寒いだろうさ。」

『うっさいわ、ボケ!さっさと代われ!』受話器越しに怒号が飛んでくる。

ナギ「まったく、しょうがない奴だ。」

『あ、もしもし?ナ・・・ナギ「ポーン。ただいま電話に出ることができません。
メッセージのある方は発信音の後にメッセージを残すと、お前の宝が海の藻屑だ。」

ガチャン!そういい、一方的に電話をぶっちぎるナギ。

マリア「あの、いいんですか?こんな一方的にぶっちぎっちゃって。」

ナギ「いいのいいの。さ〜て、勢いで買った銀○伝のDVD悪戯で全巻見ちゃうか〜。」
そのとき。

「アホー!一方的に切んなや、ボケェ!」

ナギ・マリア「へ?」

ガッシャァァァァァァン!誰かが窓をぶち破る

ザッ!ゴロゴロ・・・ そしてそのまま受身を取り、そして・・・

「喋られへんやないかい!」ツッコミ!

・・・・・・・・・・

その場を冷えた空気が包み込む。

「アカン。やっぱ間が遠かった。間が。一応2度ツッコんで見たけど蘇らす事はできひんかったわ。
マリアさん!ウチ、アールグレイ!アールグレイ持ってきて。早く!」

人の家の窓をぶち破った上に好き放題騒ぐ少女。そこに・・・

バシャッ ナギが熱湯をかける。

「アッツ!マジでアッツ!アカンてそれ熱湯やん!もうちっとぬるめにしてくれんと、
リアクション取り難いって、マジで!」

ナギ「もう充分に取れてるから安心しろ。後ついでにどっか行け。」

「いや〜。さすがウチの未来の相方は侮れへんな〜。」と、ナギの従姉妹で、三千院家の親戚である愛沢家の長女、愛沢 咲夜が立っていた。

ナギ「誰が相方だ、誰が。てゆーか、どーすんだよ!人ん家グチャグチャにしやがって!
片付けるこっちの身にもなれ!」

マリア「まぁ、片付けるのは、私ですけどね。」

咲夜「それなら心配あらへん。巻田!国枝!後片付けを。来たときより美しくが合言葉や。」

執事「ハッ!かしこまりました!咲夜お嬢様!」

ナギ「んで?咲」

咲夜「ん〜?」

ナギ「お前、年明けまでスイスに居るんじゃなかったのかよ?」

咲夜「チーズフォンデュはもう食べ飽きてもーてん。それに、一緒に行くはずの奴が
またしてもドタキャンしよったし。」ジト目でナギを睨む咲夜。

ナギ「だって、咲と一緒じゃ飛行機落ちちゃうじゃん。」

咲夜「なっ!落ちるかぁ!落ちてたまるかぁ!そこまで笑いの神様は降臨してへんわ!」

ナギ「うっさい!それより伊澄はどーした!一緒じゃないのか!」

咲夜「伊澄さんはポーッとしてるんでマッターホルンに捨ててきました。」

ナギ「お前なぁ!人の親友を捨ててくるな!」

マリア(その親友を落ちるかもしれない飛行機に乗せたのかしら・・・)

咲夜「それよかナギ。」

ナギ「あ?」

咲夜「おまえ、ウチとの婚前旅行をまたしてもバックレておきながら、また新しい執事と面白おかしく暮らしとるらしいやん。」

ナギ「ぬっ・・・。なぜそれを。」

咲夜「おねーさんをあんましみくびんなや。今日はそいつを見に来たんや。そいつがアイツ以上にナギの相方に相応しいかどうか。」

ナギ「相方て・・・。まぁ、空の奴ならあそこに。」

咲夜「どらどら。」

空サイド

空「いや〜。にしても、今日も良い天気だなぁ、えぇ、おい?」仕事をしつつ、天気のよさを噛み締める空。

空「ホント、年末とは思えねぇ陽気だよ。やっぱ春が近ぇのかねぇ。このまま行けば1月にはもぅ、桜が咲いちまったりして。
アッハッハ。んなわけねぇか。どんだけ、地球温暖化進んでんだっつー話だよな。」

咲夜「ったりまえじゃ、ボケー!」

ドガァ!
 
空「グバハァッ!」

咲夜「お前、そんな弱弱しい一人ツッコミでそのギャグ活かせるとでも思っとんのか!あぁ!?
お笑いをなめんな!全てのギャグに命がけでツッコめ!」

マリア「あの。それ以上やると早乙女君が死んじゃうんですけど・・・」

咲夜「しもたぁー!ウチこの歳で殺人犯かぁ!?巻田!国枝!応急処置を!」

執事「かしこまりました。」そういい、執事の一人が日本刀を構え、もう一人が空を抱える。

空「ん?」ギラッ 日本刀が怪しく光る

空「え?」次の瞬間刀が空に向かって振り下ろされる。

空「んなぁぁぁぁぁぁ!?」

空「くっ!この!」空は空いていた足で白刃取りをする。

空「テメェら、なんだいきなり!」そのまま、自分を羽交い絞めにしていた執事をもう1人に向かって投げ飛ばす。

空「あ〜、ビックリしたー。」

執事「目が覚めました。」

咲夜「ご苦労。」

空「ってか、誰ですか?この人。」

ナギ「ん?あぁ。従姉妹だよ。私の。」

空「へぇ〜。」

咲夜「ふむ・・・」

空「?なんすか?」

咲夜「・・・自分、名前は?」

空「は?あぁ、空っす。早乙女 空。」

咲夜「早乙女 空ねぇ・・・。平凡な名前や。それじゃ天下は取れへん。自分今日から
「大豆大好きムキ太郎」にしなさい。」

空「はぁ!?」ゴッ!ナギが咲夜をグーで殴る。

ナギ「家の執事に売れない芸人みたいな名前をつけるな。」

咲夜「さすが、ナギは小さなボケも見逃さへんな〜。」

咲夜「けど、まぁ。」

空「?」

咲夜「ナギの歴代の相方の中で、こいつが1番イケとる顔をしとるのも事実。」
そこで一瞬間を置き、

咲夜「もぅこーなったら、ウチと、ナギと、この執事君の3人で芸人グループを組むしかなーい!」

ナギ「どこをどうしたらそういう展開になるのだ!」

咲夜「心配あらへん。ウチがコイツをアイツ以上の芸人にしたる。」

ナギ「執事だっつの!」

咲夜「第2のガ○ガ○ガリ○ソンと呼ばれる男にしたるわ。」

ナギ「空をあんな奴と一緒にするな!」

空「いやぁ〜、執事ってお笑いの能力も要求されるんすね〜。」

マリア「されませんよ?普通は。」

空「でも、期待されてるんなら少しはお応え出来る様にしねぇと・・・」

ナギ「やめてくれ。空が無駄に命を散らすところを私は見たくない。」

空「え”?」

マリア「咲夜さん、加減を知らないから。」

咲夜「早乙女、お前芸人に一番必要なものって何かしっとるか?」

空「は?」

ナギ「執事だっつの。」

咲夜「必要なもの、それはインパクトや!」

空「はぁ・・・」

咲夜「そう!例えば、強面でゴッツイヤクザを殴り飛ばしたり!車に轢かれても平気だったり!
数人のチンピラどもを一瞬で殲滅できるぐらいのインパクトがお前には足りんのやぁ!」

空「そこらへんはこないだ一通りやっちゃいましたけど・・・。またやるんすか?」

咲夜「!!・・・・・」

咲夜「師匠に口答えすんなー!////////」

ドガァッ!

空「グァ!」

咲夜「なんや!ちょっとばかしウケよかったからゆうてもう、天下取ったつもりになっとんのか!あぁ!?
そんなんじゃ第2のココ○コやキャ○〜ンにはなれへんで!?」

空「あの・・・マリアさん・・・この人まさか・・・」

マリア「ナギと一緒で自分の非を認めないものすごい負けず嫌いですわ。」

空(ヤッベェ〜。だったら、さっさとお引取り願わないとこっちの命が危うい。
けど、この人筋金入りのお笑いマニアだろうし、何とか満足させられるネタを・・・・・
あっ!そうだ!)何かを思いついた空

空「わかりましたよ。」

咲夜「は?」

空「だったら!俺が今からとっておきの一発ギャグを披露してやりますよ!そんで・・・
そのギャグがアンタのツボにはまったら俺の勝ちってことで!」

咲夜「ふん!面白いやんけ!」

ナギ「なっ!空!お前正気か!?」

マリア「そのフリは結構難易度が高いですよ!?」そんな忠告お構いなしに近くにあった
太めの枝を持って立つ空。

空「そんじゃ、いきます!」

一瞬間を置き、枝を耳元に当てて、

空「何!?株が大暴落!?」

ブチィッ!

咲夜「こぉぉんのヴォケェェェェェー!!!!」ツボはツボでも怒りのツボにはめてしまったようだ。

咲夜「パクリな上に、古臭い上に、お前みたいな若手がそんなことして・・・・!
笑いが取れるかこのボケー!!」

またしても、空に蹴りを撃とうとする咲夜。だが、

ヒョイッ ビタン!
あっけなく避けられ、そのまま木に正面衝突する。

咲夜「なるほど・・・。ツッコミを自爆させる。そういうボケか・・・」

空「ええ。全身全霊をこめてツッコんでくれる人じゃないとできねぇ芸っす。愛沢さん。
アンタなら全身全霊をこめてツッコんでくれると信じてたからこそ、出来た事ッス。」

咲夜「さよか・・・。良い相方を見つけたな、ナギ」

ナギ「執事だっつの。」

咲夜「せやけど、ウチはまだそいつを認めたわけじゃないからな。また来るわ。次来た時には、
自分にもノリツッコミを教えたる。」そういい、咲夜は執事と共に帰っていった。

ナギ「千年後に頼むよ。」

空「なんとかなりましたね〜。」

ナギ「けっこうすごかったぞ、空。」

空「えっ!?そっすか!?アハ、アハハハハハハハハ!」

マリア「まぁ、私は何かデジャヴを感じましたけど・・・」

この話の流れ、気づいた人いますよね?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
え〜、第9話終了です。今回は咲夜嬢の登場ってことで、いかがだったでしょうか?
この辺で咲夜嬢のプロフィールを乗っけたいと思います。

  [名前]愛沢 咲夜

[年齢]15歳 [身長]156cm [体重]43kg [スリーサイズ]B89W62H76

咲夜「何を勝手に人のスリーサイズまで乗せとんじゃぁぁぁぁぁぁ//////////!!」

今回はこの辺で!

咲夜「無視すんなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.16 )
日時: 2009/05/16 16:28
名前: SORA

え〜、今回は、二度目の閑話休題ということで、若干ネタバレ(ってかネタバレそのもの)
含めた、キャラクターたちのCP紹介といきたいと思います。

注:こういうのがあまり好きではないという方は、見ることをお勧めしません。

え〜、では、CP紹介といきます。(と、いっても、女性キャラの大半はオリキャラとくっつくんですけどね。)

ハヤテXアテネ

ナギX空

マリアX姫神

ヒナギクXオリ

ワタルX伊澄

咲夜Xオリ

千桜Xオリ

愛歌Xオリ

牧村Xオリ

と、まぁ概こんな感じでいこうと思ってます。何か、ご意見やご感想などがあれば、
ご投稿願います。第10話ではあの男+もう一人オリキャラを出して、
空の強さを発揮させたいと思っております。それでは!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.17 )
日時: 2009/05/17 10:44
名前: SORA

第10話[あの男、登場]

1月1日。年明け。本日の出来事は、メイドさんの何気ない一言から始まった。

マリア「年始の挨拶に、おじい様の居る本宅に行きませんか?」

ナギ「・・・・・・・」

マリア「いや、そんなあからさまに嫌そうな顔をされても・・・」

空「おじい様ってーと・・・?」

マリア「三千院家の当主である、帝おじい様のことですわ。」

空「当主!?」

ナギ「ようするに、今現在三千院家を所有している人間であって、なんかあったら、
空の命なんか、この世から簡単に消すことができる人間だよ。」

空「・・・・・(汗)」






所変わって、本宅に向かうヘリの中。

ナギ「しかし、いくら年始だといってもいまさらあのクソジジイの顔なんて見たくないぞ。」

マリア「そう、言わないのナギ。おじい様はあなたにとっての唯一の肉親でしょ?」

ナギ「まぁ、そうだが。」

咲夜「いや〜、にしても帝じいさんの顔を拝むのも久しぶりやな〜。」

ナギ「っていうか、なんで咲がここにいるのだ?」

咲夜「いややな〜。ウチかて三千院家の親戚やろ。忘れたんか?」

空「にしても、当主っていってもどんな人なんすか?」

ナギ「ドラ○エでいうと、ゾ○マだな。」

咲夜「落語でいうと、談○やな。」

空「え〜〜〜〜。」

咲夜「なんっつったってぷ○ぷ○が難しいという理由だけでコン○イルを潰した男。」

空「ええ!?」

咲夜「Y○Kを潰したのもあの男や。」

空「マジッすかぁ!?」

マリア「うそですよ〜。早乙女君。」

ナギ「まぁ、なんにしても。」

空「?」

ナギ「本当に化けもんじみた奴だから、変な事言われて取り込まれないようにしてくれ。」

注:ここからは空視点です。

いつだったかお嬢様はあの屋敷を「小さい」と言っていたが、
その言葉が間違いではないほど本宅はものすごくでかく、俺はこう思った。

ここ、ホントに日本かよ・・・。

空「えっと・・・。お嬢様のおじい様はいったい何をしてらっしゃるんで?」

ナギ「えっ?え〜と、石油王・・・かな?」

マリア「まぁ、なにをしているのかと聞かれたのなら、あながち間違ってはいませんけど。」

まぁ、なんにしても今更ながら俺は理解した。この人はそんじょそこらにある金持ちなどではなく、

使用人達「おかえりなさいませ!ナギお嬢様!」

ものっっっっすごい、金持ちなんだと。

ナギ「ん?あぁ、ただいま。」

「マリア殿も、咲夜お嬢様も、お疲れ様です。」

マリア「ごくろうさまです。」

咲夜「ん〜。くるしゅうない。」

マリア「それにしても、ナギ。」

ナギ「ん〜?」

マリア「早乙女君、大丈夫でしょうか?ハヤテ君のときみたいにならなきゃいいですけど。」

咲夜「あれ?そういや借金執事はどないしたん?」

ナギ「あれ?そういえば。」

マリア「ヘリから降りた時までは一緒でしたけど・・・」

「大変だ!」

ナギ・マリア・咲夜「ん?」

「黒服の不審者が暴れているぞ!」

「もう、すでに20人近くやられている!」

「絶対に逃がすな!」

ナギ「なぁ、マリア。黒服の不審者って・・・」

マリア「えぇ。まさかとは思いますけど・・・」

「その男の特徴は!?」

「黒服に、銀髪の男だ!」

ナギ・マリア(やっぱりーーー!)

マリア「どっ、どうしましょう!ナギ!ハヤテ君の時より大変なことになってます!」

ナギ「そっ、空なら大丈夫だろう・・・・多分。」

マリア「多分って!」

ナギ「さぁ!早く行くぞマリア!」そういい、ナギは逃げるように屋敷の中に走っていった。

マリア「あっ!ちょっと!ナギ!」

一方空は・・・

空「ほっ!」

バキィッ!

「ギャッ!」使用人達と、超アウェーな戦闘を繰り広げていた。

空「だから、何度も俺は不審者じゃなくて、お嬢様の執事だって言ってんだろうが!」

「嘘をつくな!ならば、なぜ、ここまで暴れる!」

空「お前らが俺を捕まえようとするからこーして抵抗してんだろーがぁ!」

「うるさい!おとなしく捕まれ!」

空「かぁ〜〜〜!こんの石頭共がぁ!」そういい、空は後ろにあった木に向かって走り出す。
それを逃げたと思い込んだ使用人達は、

「まてー!」

空「誰も逃げるなんて、いって、ねぇだ、ろ!」

セリフにあわせて、(いっての部分でふみこむ)(ねぇだの部分で木を踏み台のようにして)
(ろ!の部分で勢いをつけたドロップキック!)

「ぐぁ!」

空「こんなところで捕まってられっか!」そういい、空は逃げる。

「まて!」

空「くぁ〜!しつけぇんだよ!ヤクザか!テメェら!」

一方主サイド

マリア「大丈夫でしょうか?早乙女君。」

ナギ「私の執事なんだ。だいじょうぶだろう。」

マリア「そうですけど・・・」

使用人サイド

「どこにいった!」

「追うのは別にかまわんが、ホントにナギお嬢様の執事だったら、どうするのだ?」

「あのようなチンピラがお嬢様の執事であるわけが無い!」

「しかし・・・」

??「何をうろたえている。」

「!使用人頭・・・」

使用人頭「まったく、久々に戻ってくればいったいなんだ?この騒ぎは。」

「屋敷に、ナギお嬢様の執事を名乗る不審者が侵入しまして。」

「いま、使用人総出で探しているところです。」

使用人頭「で、まだ見つからないと。」

「「うっ!」」

使用人頭「ふぅ・・・。仕方が無い。私も手伝おう。」

「よろしいのですか!?」

使用人頭「かまわないさ。その不審者にもちょっと興味が出てきたところだ。」

「感謝いたします。」

使用人頭「よし、ではいくぞ!」

一方空

空「はぁ〜。ったく、執事なのになんでこんな目にあわなきゃいけねぇんだよ・・・」

空「当主だか、お嬢様の身内だかなんだかしらねぇが、あとで慰謝料たっぷり請求してやる。」

「ほっほっほ。随分と威勢のいい坊主じゃ。」

空「!誰だ!」

「ほっほっほ。」

空「?なんだ、ただのおっさんかよ。」

「ただのおっさんではないぞ。ここの庭の手入れをしておる。」

空「庭師?ただのおっさんと変わんねーじゃん。」

庭師「やれやれ。人を見かけで判断すると痛い目見るぞい。」

空「?」

庭師「それで?なぜおぬしはこんなところにいるのじゃ?」

空「ん?あぁ。元々は、ナギお嬢様についてきたんだけど。」

庭師「ん?お嬢様ということは君は彼女の執事なのか?」

空「あぁ。なのに、ここの石頭の使用人どもは俺のこと不審者だと思い込みやがって。」

庭師「そうなのか。君も不幸じゃのぉ。」

空「ホントだよ。」

庭師「しかし、なぜ君のような男が執事をやっておるのじゃ?」

空「もともとは親戚の作った借金が原因なんだよ。」

庭師「ほぉ。親戚の借金とな。」

空「あぁ。俺の親戚はものっっっすげぇアホで無責任な奴で自分らで作った借金2億、
俺と俺の家族に押し付けて自分達だけさっさと死んじまいやがったんだ。」

庭師「・・・」

空「そん時俺6歳だぜ、6歳。信じられっか?」

庭師「にわかには、信じがたい話じゃのう。」

空「だろ?けど、そんな時お嬢様が執事として働けって言ってくれてさ。んで、今は借金残額
1億返すために執事やってんの。」

庭師「なるほどのぅ・・・。ちなみに聞くが、どれだけの時間がかかるのじゃ?」

空「さぁ?そればっかりはわかんねーや。べつにいいけどな。どんだけ時間かかっても。」

庭師「そうか。」

空「と、こんなとこで道草食ってたら見つかっちまう。じゃあな、おっさん!」

庭師「つまり・・・」

庭師「お前の人生は・・・もう限りなく無意味ということじゃな。」

空「・・・・・・・あ?」

庭師「いっておくが、わしの眼力は本物じゃ。そのわしの眼が言っておる。お前の人生は、
そのアホだった親戚の人生よりも無意味じゃ。」

空「・・・・・」

帝「このわし、三千院帝が、保証してやろう・・・。」
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第10話終了です。帝のおっさんが登場ですよ。んで、あの使用人頭ですけど、
意外と後のほうでストーリーに絡んできます。名前は次回に繰り越しで。
それでは!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.18 )
日時: 2009/05/17 11:53
名前: ヴォルフシュテイン

俺、再び参上!
どうもヴォルフシュテインです
前置きはここまでにしてさっそく感想を


こんな乱暴者に執事が務まるのか
と、本気で思った第10話
そりゃ不審者に見えるだろう
SPに非はない
僕だってそうします

帝の爺さん登場ですね
やっぱり帝は空に王玉を渡すんでしょうか
これからに期待します


それと二つほど意見を言わせていただきます

今一度全体を見て思ったんですが
この小説はハヤテが空に変わっただけで
ほとんどが原作どうりでオリジナリティが足りません
もう少しSORAさんなりの展開を加えたほうがいいと思います

2つ目はCPに関してなんですが
ちょっと多いような気がします
ワタル、咲夜、ヒナギク、千桜、愛歌、牧村は必要ないと思います
今言ったキャラはあくまでサブキャラです
サブキャラまでCPを用意してしまうとほかの主要キャラ三人のCPが影が薄くなってしまいそうな気がするのでハヤテ、ナギ、マリアの三つのCPに力を注いでいけばいいと思います他のCPは別の小説でやればいいと思います

長文失礼しましたこれからもがんばってください


追申
前も聞きましたがハヤテはあと何話くらいで出ますか?









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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.19 )
日時: 2009/05/18 19:27
名前: SORA

え〜、ヴォルフさん。アドバイスをわざわざありがとうございます。
この話の展開はずっと前から暖めていたもので、自分では結構お気に入りでした。
ですが、これだけでは終わりませんよ?ひな祭り祭りから、紫子さんの墓参りまでの間に
ちょっとした展開入れてますし、紫子さんの墓参りから咲夜の誕生日までの間にも
オリジナルの展開入れてありますし。咲夜の誕生日にもちょっとしたバトルを入れてあります。
まぁ、元々ものすごく長くする予定ですので、なるべく温かい目で見てくれたらと思います。
それとCPの件、自分でも、「これは多いかな〜?」と、書いた後で思いました。
そして、最後に今までスルーしててホントに申し訳ありませんでした。
ハヤテですが、伊澄、ワタル&サキ、西沢さん、ヒナギク&雪路を出してから出すので、
もう十話くらいかかる、かからないぐらいで出せると思います。
それでは、ヴォルフさんも、他の皆様方も、これからも、どうぞ、よろしくお願いします。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.20 )
日時: 2009/05/19 19:03
名前: SORA

どうも、SORAです。ヴォルフさん。もう一度言わせてください。コメありがとうございます
そして、もうひとつ。これは、新米の分際で言って良いのか分からないのですが、
言わせてもらいます。
自分は、誰がなんと言おうと、この話の展開を変えるつもりはありません。以上。
それでは、第11話です。どうぞ。
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空「俺の人生が・・・無意味?」

帝「あぁ、無意味じゃ。借金を返すことばかりに気をとられ自分の将来は二の次にする人生など、
まったくもって無意味。」

空「・・・」

帝「じゃが、お主がまだ自分の人生は無意味ではないというのならば。」
そういい、帝は妙な石を空に投げる。

空(?なんだ、この石?始めて見た気がしねぇ・・・。っていうか、なんか懐かしいかんじがする・・・。)

帝「それは道標じゃ。お主がまだ自分の人生に自信があるのなら、来たるべきその日まで
失くさず、奪われず、後生大事に持っているがいい。そうすれば、おぬしは1億どころか
この世にある全てのものを手にすることができるじゃろう・・・。」

そういい、帝は去っていった。

空「道標・・・。来たるべきその日・・・?」



第11話[全ての始まり]


帝が去った後、空は1人立ち尽くしていた。

空「いったいなんだってんだ。あのジジィ。人の人生を無意味だのなんだのぬかしやがって。
テメェは神様にでもなったつもりかってーの。」
などとやっていると、

ザザザザッ

空「!」使用人達に囲まれていた。

「ようやくみつけたぞ!この不審者め!」

「数々の狼藉、許されると思うな!」

空「チッ、ホント学習能力の無ぇ奴等だ。」と、空は襲撃に備える。だが、

使用人頭「残念だが、ここまでだ。」

空「なっ!」

ガッ!

空「ウソ・・・だ・・・ろ・・・。」
知らずの内に後ろに回っていた使用人頭に気絶させられてしまった。

「さすがです。」

使用人頭「ふむ・・・。」

「どうかなされましたか?」

使用人頭「(これは、王玉・・・。このような少年がなぜこれを・・・。まぁ、いい)
この男は私が預かる。かまわんな?」

「なっ!しかし・・・・!」

使用人頭「かまわんな?」

「グッ・・・・・・・・・ハイ。」

使用人頭「よろしい。」そういい、空を抱えた使用人頭は、屋敷に向かい歩いていった。


主サイド

ナギ「う〜〜〜〜〜ん。」

マリア「早乙女君のことが心配ですか?」

ナギ「そっ、そんなわけないだろう!ただ、ちょっと気になっただけだ。」

咲夜「素直やないの〜。もちっと素直になったらどうや?ナギぃ?」

ナギ「うっ、うっさい!////////」などとやっていると、

コンコンッ

ナギ・マリア・咲夜「ん?」

使用人頭「ナギお嬢様、不審者を捕まえました。如何いたしましょう?」

マリア「どうやら、捕まっちゃったみたいですね〜。早乙女君。」

ナギ「いや、そいつは私の執事だ。入れてくれ。」

使用人頭「かしこまりました。」

ガチャッ 扉を開け、空を抱えた使用人頭が入ってきた。

使用人頭「ちょっと手荒にしましたが、なに、すぐに目覚めますよ。」

空「うっ・・・」

使用人頭「ほら。」

空「う〜〜〜〜、あれ?お嬢様・・・。それにマリアさんや咲夜さんも・・・。」

使用人頭「目が覚めたようだな。」

空「ん?おう・・・・・。て、テメー!さっきはよくも!」

ナギ「落ち着け!」使用人頭に殴りかかろうとする空の服の裾を引っ張りナギが止める。

空「かっ!」

ナギ「お前じゃコイツには勝てんよ。」

空「なっ、なんでそんなこと・・・。」

ナギ「すまんな、姫神。コイツは執事になったばっかでまだお前や他の使用人のことがよく
わからんのだ。」

姫神「いえ、かまいませんよ。他の奴等もこの人のことは知らなかったらしいですから。」

空「ん?姫神?姫神って確かお嬢様の執事やってた・・・」

ナギ「ん?あぁ、そいつも姫神だが、姫神違いだよ。コイツは三千院家の使用人頭やってる
私の執事だった姫神の父親、姫神 誠(ひめがみ まこと)だよ。」

空「使用人頭・・・・・・」自分が働いてきた数々の出来事を思い出し、冷や汗ダラダラになる空。

空「すいませんでしたぁ!」即効で土下座をする空。

空「三千院家の使用人頭とはいざ知らず、数々のご無礼。この早乙女空、いかなる罰も
お受け致します!さぁ、煮るなり、焼くなり、どーぞご自由に!」

姫神「え〜、お嬢様?彼はいったいどのような人生を・・・」

ナギ「まぁ、結構災難な人生だよ。実家はヤクザらしいしな。」

姫神「はぁ、そうですか。」

空「あれ・・・何もしないんすか?」

姫神「私は極悪人か?」

空「いや、でも・・・」

姫神「今回のことは明らかに私の部下たちの落ち度だ。君が謝罪する必要はない。むしろ、
謝罪しなければならないのは私のほうだ。」

空「はぁ・・・」

姫神「私の部下たちが迷惑をかけたな。その点は本当にすまなかった。」

空「あぁ、いえいえ、こちらこそ。」

姫神「それと、ひとつ礼を言わせてくれ。」

空「礼?」

姫神「昔、似たような事を私の友人がしでかしてね。つい思い出してしまったよ。」
そういうが、誠は少し暗い顔になる。

空「え〜と、その友人は一体今どこでなにを・・・」

姫神「亡くなったよ。もう10年以上前になる・・・。」

空「ほんっっっとにすいませんでしたぁ!」再び土下座!

空「話したくなかったはずなのに余計なこと詮索しちまってほんとになんてお詫びしたら・・・」

姫神「いや、だから別にいいと・・・」そんなことをやっていると・・・

コンコン またノックが聞こえてきた

ナギ「はいっていいぞ〜。」

ガチャッ はいってきたのは、ナギの祖父である、三千院帝であった。

空・ナギ・マリア「ジジィ(おじいさま)!」

姫神「帝様・・・」

帝「ふむ・・・。ナギはまぁいいとして、お主がわしをジジィと呼べる身分か?小僧。」

空「やかましい!使用人やSP部隊っつー飼い犬飼ってんだったら、もーちっと犬共の
リードきっちり絞めとけ!犬が他人に噛み付いたらその責めは飼い主にあんだぞ!」

帝「ホントに威勢のいいガキじゃわい・・・」

空「この・・・」

帝「まぁいい。姫神。その小僧と共に外に出ておれ。わしは少しナギ達と話がある。」

姫神「わかりました。ほら、いくぞ。」

空「ハァ!?ちょっと待て!俺はお嬢様の執事だぞ!」

ナギ「空。」

空「!」

ナギ「大丈夫だ。部屋から出て、ちょっと外の空気でも吸ってこい。」

空「・・・・・・わかりました。」そういい、2人は出て行った。

半ば部屋から追い出された空は庭にある石に座っていた。すると、さっきの帝の言葉が
鮮明に頭に浮かんできた。

『お前の人生は限りなく無意味・・・』

空「クソ・・・・」と、空が怒りを隠しきれないでいると、

ナギ「空!」後ろからナギが声をかけてきた。

空「あれ?もういいんですか?」

ナギ「あぁ。もうこれ以上ジジィの世迷言には付き合いきれん。」

空「なんかあったんすか?」

ナギ「あぁ、まぁ。なんかあったというか、これから起こるというか。」

空「は?」などと話していると、うしろから・・・

空「!!」

ズバァッ!後ろから誰かが斬りつけて来た。

空「誰だ!テメェは!」

男「くっくっく。コのギルバートノ剣ヲかわすトは・・・ナカナカやリますネ〜。」

空「あ?んだぁ?このうさんくせぇ外国語使う恥ずかしい奴は。」

ナギ「あぁ、こいつはな。三千院家の遺産を全て相続するかもしれない男だよ。」

空「は?相続って、そういうの継ぐのってお嬢様じゃないんですか?」」

ナギ「あのジジィがまた、私を泣いて謝らせた奴に遺産相続させるとか言ってな。
で、アイツが今んとこその最有力候補ってわけ。」

空「はぁ・・・。何かボンボンの考えることは俺にはわかりかねます。」

ナギ「安心しろ。私も未だにわからん。」

ギルバート「ククク。というケで・・・私二泣きなガら謝ってクダサーイ!」

ナギ「何度も言わせんな!誰がお前なんかに謝るか、このバーカ!」

ギルバート「くくく・・・やはり一筋縄じゃいきませんか。ならば・・・・」
そういうとギルバートは空に斬りかかる。

空「うおっと!」

ナギ「空!」

ギルバート「さて、お嬢さん。取引トいきましょうカ。」

ナギ「取引?」

ギルバート「コノ執事ノ命と遺産、ドッチをとりマすか〜?」

ナギ「くっ・・・」

空「・・・・・」

ギルバート「恐ろしくて声モ出ませんか?チキンボーイ。」

空「おい、ハゲ。」

ギルバート「ハッ・・・・」

空「おまえさ、あんまり三千院家令嬢とその執事なめんなよ?」

ギルバート「ワット?」その瞬間、

バキィッ!

ギルバート「アウチッ!」空の回し蹴りがギルバートにヒット!

空「オラ、立てよ。三千院家執事の恐ろしさ見せてやる。」

ギルバート「上等デース。吠え面かいてもしりませんよ!?」

空「かくか、バーカ。」空は、剣を突いてくるギルバートをかわし、そのまま、ギルバートを殴り倒す。

ギルバート「ガハァッ!」空がそこで終わるはずも無く、続いてギルバートの顔面を
蹴り飛ばす。

ギルバート「グバッ!」その2発だけですでにギルバートはフラフラだった。

空「なんだ、そんなもんかよ。エラそーな事言ってた割にはたいしたことねーなぁ。」

ギルバート「ハァ・・・ハァ・・・」空はギルバートに近づくと髪を掴みこういった。

空「おい、他の後継者候補共に言っとけ。三千院家の遺産がほしいなら、お嬢様に手を出す前にその執事を殺せって。」

ナギ「えっ!?」

空「三千院ナギの命と三千院家の遺産は三千院ナギお嬢様の執事、早乙女 空が守ってんから、
遺産が欲しけりゃ、まずその執事を殺せってなぁ!」そういった瞬間、空の渾身のアッパーが
ギルバートのアゴに炸裂し、ギルバートは崩れ落ちた。

空「・・・・・」

ナギ「おい、空・・・」

空「? なんでしょうか、お嬢様。」

ナギ「おまえ、本気か?さっきの。」

空「ああ。本気ですよ?俺は。」

ナギ「やめてくれ!」

空「お嬢様?」

ナギ「なぜだ!?なぜ、私なんかの為に自分の命を投げ出すような真似をするのだ!?」
そう言うナギの目には涙がたまっていた。

空「・・・・」

ナギ「もし、もしそんなことでお前まで死んで、私の目の前から居なくなってしまったら、
私は・・・・」

空「お嬢様・・・」

ナギ「・・・てくれ。」

空「え?」

ナギ「約束してくれ。絶対に死なんと。」

空「・・・・・」

ナギ「お前が借金を完済して、私が大人になって遺産を相続するまで、ずっと私の傍にいると!」

空「お嬢様・・・!」

ナギ「空。約束・・・してくれ・・・」
しばしの沈黙・・・・・そして・・・

空「・・・・・・・わかりました。」

ナギ「えっ・・・・」
空は、姫君に忠誠を誓う騎士のようにナギの前にしゃがみ、手を差し伸べながら言った。

空「約束します。必ず、あなたの傍から離れないと。あなたが自立するまで、いつまでも
あなたを守り続けると。俺は、ここに誓います。」

ナギ「空・・・・・///////」
予想外の恥ずかしい返答に顔を赤くするナギ。

空「お嬢様?」

ナギ「ふぇ?あっ、あぁ。そうか。誓ってくれるか?空。」

空「はい。お嬢様。」

ここに三千院家執事、早乙女空は主である三千院ナギに誓った。いつまでも傍にいると。
いつか自分の力だけで生きていけるようになるまで。いつか、自分が必要なくなるまで。
すっと傍にいて、いつまでも守り続けると。これが、空とナギの本当の絆が生まれた瞬間だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第11話終了です。いかがだったでしょうか?実を言うと、この最後のシーン。書いてる途中で頭に浮かんだもので、
最初に書く予定だったものとは随分違います。この話冒頭のコメントを撤回します。
まぁ、これはこれでいいとは思いますけどね。
それでは今回はこの辺で。次回は伊澄がでるよ〜。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.21 )
日時: 2009/05/19 20:26
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!お久しぶりです!!!
PNKです!!!

CPの件ですが、あくまで作者さんの意見が優先なのでこのまま頑張ってください!!
僕はサブキャラにもしっかりと設定していていいと思います!!!

ここまでの話はうまくハヤテと空が入れ替わってますね。
原作のセリフのマッチ具合がいいと思います!!

そしてナギと空に本当の絆が!・・・

ここからどういったオリジナル展開になっていくのか!?
次回も楽しみにしています!!

最後に1000HITおめでとうございます!!!
これからも頑張ってください!!

では!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.22 )
日時: 2009/05/20 18:55
名前: SORA

1000HIT達成!イヤッホーーーーーーーウ!!・・・・・ゴホン。ええ。
こんぐらいで喜んでる場合じゃないですよね?では、第12話をどうぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第12話[空ってハヤテに比べて大雑把だけどミスが少ないって知ってた?]

「お嬢様!」「伊澄お嬢様〜!」ここは東京にある三千院とはまた別のお屋敷。

「いたか!?」「いや!こっちには!」

「いったいどこに行かれたのだ!?」「先日スイスで壮大に迷子になったばかりだというのに!」
どうやら、ここのお嬢様が迷子になったらしい。

「大変だ!」「どうした!?」「伊澄様の部屋に・・・こんなものが・・・」
それは置手紙だった。そこには・・・

『ナギの家に遊びに行ってきます。夕飯までには帰るので、ご心配なく。』と、書かれていた。
「なんということだ・・・」「夕飯までに帰れるのか?お嬢様は・・・」

「無理だ!絶対に!」「絶対に不可能!インポッシブルだ!」

「探せ!なんとしても見つけ出せ!」「そして、もし誘拐しようなんてしてる奴がいたら
そいつを抹殺するのだ!」「「「おう!」」」そんな、物騒な話をしているとき、我等が主人公は・・・・・



空「はぁ〜。」マリアから頼まれたお使いに行っている途中、悩んでいた。

空(こないだは、勢いであんなことお嬢様に言っちまったけど・・・・。)あんなことというのは、前回の最後のアレである。

空(自分で言ったくせに・・・・あぁ〜〜〜〜〜思い出しただけでハズい!//////)
そんな感じで空が悶々としている頃、空の主三千院ナギは・・・・

ナギ「マリア〜。」

マリア「はい?」

ナギ「空はいったいどこに行ったのだ〜?」

マリア「早乙女君なら新しい紅茶の葉を買いに行きましたけど・・・・」

ナギ「そっか〜・・・」

マリア「どうかしたんですか?」

ナギ「いや・・・なんていうか・・・////」

マリア「?なんですか?」

ナギ「なんか・・・無性に空の顔が見たくなったていうか・・・なんというか・・・////」

マリア「は?」

ナギ「!やっ、やっぱりなんでもない!///////」そういい、ナギは顔を真っ赤にしながら
逃げるように部屋から飛び出していった。

マリア(ナギ・・・・あなたまさか・・・)

ナギ(むぅ〜〜〜////一体全体何なのだ?ジジィの家であんな事言われてから
ずっと空のことが頭から離れないではないか!いったい何がどうなって・・・・)そう思い
はたとナギの足が止まる。

ナギ(まさか・・・私は・・・空の事が・・・・//////)

ボフン!ナギはショートした。

ナギ(ない!あるわけが無い!そっ、そんな。私は、空の事なんか全然何とも思ってないんだからな!///////
そもそも、アイツは私の執事であって、別にそんなんでは・・・・)
と、心の中でツンモード全開のナギ。だが、

ナギ(けど・・・・それだけなのか・・・?私のこのモヤモヤはそれだけなのか・・・?
でも、空が私の傍に居てくれるのは私が大人になるまでだ・・・。だったら・・・)

ナギ「空・・・・」ポツリ、とナギは小さな声で空の名前を呼んでいた。

一方空は・・・

「ありがとうございました〜。」

空「うぃ〜す。おつかれさんで〜す。」お目当ての品をゲットしていた。

空「ふむ。紅茶の葉なんて以外とすんなり手に入ったな。さて、後は屋敷に帰るだけだ。」
そういいつつ、町をぶらついていると・・・

空「ん?ここは・・・・」負け犬公園にたどり着いた。

空(そういや・・・ここでお嬢様と始めてあったんだよな・・・。ちっとぐれぇなら良いか。)
そう思い、公園の中に入る空。するとそこには・・・

「・・・・・・」上物の和服を着た少女が、自動販売機の前でぽ〜っとしていた。

空「? だれだ?あれ。」少女は自動販売機を見つめたままたたずんでいる。

『ここにお札を入れてください』そう書かれている場所をしばし見つめた後、少女は・・・

おふだを取り出した・・・・

空「ぷっ!」思わず吹き出す空。

空(えっ・・・・?えっ!?何?何あの子。えっ!?マジ!?マジボケ!?)
どうやらツボにはまったらしい。

そんなことはいざ知らず、少女は何の迷いも無く自動販売機におふだを入れた。
当然、”おさつ”ではなく、”おふだ”であるため、自販機が受け入れるわけも無く
あっけなく返ってきた。

空「ブフッ!」再び吹き出す空。

少女「・・・・・・機械が・・・・壊れている・・・・」自販機を知らないようだ。

空「あっ・・・・あの・・・さぁ」笑いを堪えつつ少女に話しかける空。

少女「?」

空「そこには、お札じゃなくて、お札を入れるんだよ。」

少女「・・・・・・」

空「・・・・・あれ?」

少女「大変です・・・・」

空「え?」

少女「知らない人と話をしてはいけないといつも友人に言われているのに、
話をしています・・・・・。」

空「あ〜、そいつはどうも申し訳ないことを・・・・」

少女「でも、その友人は優しい人なので、きっと許してくれるはず・・・・。」

空「あっ、そうですか・・・。」

空(マズイ・・・今この子に関わったら間違いなく俺は不幸な目にあう・・・。
やはり、ここは逃げるしか・・・・)と空が考えていると・・・

少女「それにしても、困りました・・・」

空「へ?」

少女「友人の家に行くはずだったのに・・・。こんなところで迷子になるなんて・・・」

空「・・・・・・(逃げなきゃダメだ。逃げなきゃダメだ。逃げなきゃダメだ。
逃げなきゃ・・・・・)あの・・・」

少女「?」

空「俺でよかったら、力になるけど・・・」
ホントにお人よしな奴である。

少女「・・・・この辺には詳しい方ですか・・・・?」

空「まぁ、詳しいっちゃ詳しいけど・・・。ていうか、君みたいなのほっといたら、
誘拐されちまいそうだし。」

少女「・・・・・」

空「どうかした?」

少女「いえ。ちょっと前にも、同じようなことを言ってくれる人がいたので・・・」

空「ふ〜ん。」

少女「あの・・・」

空「ん?」

少女「それで、私はどこに向かうんでしょう・・・?」

空「え〜〜〜〜〜。いまさっき友達のとこに行くって言ったばっかじゃん。」

少女「あぁ。そうでしたね。」

空「ふぅ・・・。んで?その友達ってのは?」

少女「えぇ。その友達の名前は・・・・」

「みつけたぞ!」

空・少女「え?」

「貴様!おとなしくその娘をこっちに渡してもらおうか・・・!」

空(なんだ?この黒服の連中は・・・。まさか、誘拐犯か!?)

(なんだ?この黒服の少年は・・・。ひょっとして、誘拐犯か!?)

「ならば、容赦はしない。」と、男たちはどこからともなく刀を取り出す。そして・・・

空「え?」

「やってしまえー!」襲い掛かってきた!

空「え!?ちょっ!マジかよ!?」

空「チィ!しっかり捕まってろ!」

少女「え?」少女を抱えて逃げ出す空。

「逃げたぞ!」「追え!」

少女「あの・・・」

空「安心しろ。あんな奴らにゃ絶対にわたさねぇ。」

少女「いえ、あの・・・あの人達は・・・」

空「わかってる。ヤクザだな。きっとあんたを捕まえて、外国に売り飛ばそうって腹だろ。
きっと。」

少女「いえ、ですからその・・・」彼らは使用人です。といいたいけどなかなか言えない。

空(にしても、どうする?こんなとこにいつまでもいたら絶対見つかる・・・。
流石に戦えない人庇いながらじゃ戦えねぇし・・・。どっか安全に匿える場所は・・・って
ひとつあるじゃん!)空が思い付いた場所・・・それは、

三千院の屋敷だった。

少女「えっ?ここは・・・」

空「驚いたか?でも大丈夫だ。ここは俺の知り合いの屋敷だから。」

少女「ここ・・・私の友人の家です・・・。」

空「え”?」

ナギ「おお、伊澄。ようやく来たか。待ってたぞ。」

伊澄「待たせてごめんなさい。ナギ。」

空「んじゃ。マリアさん。これ。」

マリア「ありがとうございます。早乙女君。」

空「ふぃ〜。ただいま戻りましたよ。お嬢様。」

ナギ「うぇ!?//////」

空「うぇって・・・そんな驚かんでも・・・」

ナギ「ん?おっ、おお。そうだな。うむ。ご苦労だった。空。//////」

空「いえいえ。執事としてこれくらいは当然ですから。」

ナギ「あっ・・・。そっか・・・」と、ナギは少し暗い顔になる。

空「? どうかしたんですか?お嬢様。」

ナギ「! いっ、いや、なんでもない。さぁ、伊澄!早く書斎に行って共に打倒ハト魔人の
計画を練るのだ!」

伊澄「あっ。待って、ナギ。」

空「・・・・・・?」

マリア(ナギ・・・あなたやっぱり、早乙女君のことを・・・)

ナギ(こういうことをするのは執事だから・・・空はそういう風にしか思っていない。
わたしは、一体どうすればよいのだ!)そう思うナギの目には、うっすらと涙が滲んでいた

空「お嬢様・・・・・」これからの空とナギの関係はどうなる!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
12話終了です。いかがだったでしょうか?ナギは主としての自分の気持ちと、
女としての自分の気持ちに困惑していますが、これちょっと展開急すぎますかね?もし、なにかあるなら
コメントを寄せていただけるとうれしいです。では、伊澄さんのプロフィールです。

 [名前]鷺ノ宮伊澄

[年齢]15歳 [身長]155cm [体重]42kg

と、まぁ、こんな感じでサクサク行ってますが、ここで、本作のストーリー構成について
ちょっと述べておこうかと思います。
この小説は、全3章で構成されており、原作で言うところの、GW終了辺りまでが第1章、
その後の第2,3章からが、完全オリジナルストーリーの幕開けとなっています。
なので、もうしばらく、このハヤテが空に変わっただけという単純な物語がGW終了辺りまで
続きます。まぁ、いつか述べたように若干オリジナルの展開入れてありますけど。
では、今回はこの辺で。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.23 )
日時: 2009/05/21 23:01
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!またコメします!!!

今回は伊澄編ですか・・・
やっぱりハヤテと空はうまくすり替えられていますね!

少しずつですが、ハヤテと空の2つの形が見えてきていますね。
(伊澄のセリフとかにうまく見えました!)

回を重ねるごとに、
ハヤテが物語に現れた後のオリジナル展開が、より楽しみになっていきます!

ナギの葛藤はうまく出ています!
展開もメリハリが出るので、良いと思いますよ!!!
(僕も学ばせていただきます!)

では、これからも頑張ってください!!!

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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.24 )
日時: 2009/05/22 16:37
名前: SORA

SORAです。PNKさんにはホントに元気とやる気が出るコメントをいただいております。
それに応えられるよう頑張ります。今回はワタル&サキがでるよ〜。
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第13話[本日は晴れ時々ずぶ濡れの主人公]

あらすじ:紅茶の葉を買いに行った空はナギの友人である伊澄を助け、その伊澄は
屋敷にそのまま泊まっていきました。そして、1月の4日。

空(ふ〜。マジ昨日は散々な目にあった。それにしても、あの他人がお嬢様の友人だったとはな〜。
もーちっと礼儀ってもんを知っとかねーと。さて!今日も頑張りますか!)と、気合を入れ
部屋を出る空。するとそこには・・・

空「ん?」

「あ、おはようございます。」メイド服を着た謎の女性が。

空「へ?あぁ、おはようございます。」

メイド「今日は天気が良いので絶好の洗濯日和ですね。」

空「へ?あ、はぁ。そうですね。」

メイド「おやおや。三千院家の執事ともあろうお方が・・・タイが曲がっていますわよ?」
そういい、曲がっていた空のネクタイを直すメイド。

空「あぁ、わざわざどうも。」

メイド「いえ。主に恥をかかさぬよう、身だしなみには、しっかり気をつけてください。」

空「はぁ・・・」

メイド「それでは、ごきげん・・・・よっ!」空の前から去ろうとしたとたん、
スカートの裾を踏んでしまい、豪快にこけるメイド。

空「!うわぁ〜」しかし、そのままガバッ!と、効果音がつきそうな勢いで起き上がった
メイドは、キッ!と空を睨みつけ、そのまま涙目になりながら走り去ろうとする。が、

ビタン!

またしても転ぶ。

メイド「グスッ・・・」また空を睨むメイド。

空「・・・・・・誰?」

マリア「屋敷の中に変な人がいる?」

空「そうなんすよ。マリアさんとは違うメイド服を着てて眼鏡をかけてて・・・」

マリア「はぁ・・・それで他にはどんな特徴が?」

空「そうっすねぇ〜〜〜強いて言うなら・・ものすごい有能そうに見えますけど、
間違いなく「ポンコツ」ですね。あれは。」

マリア「あ〜。なるほど。まぁ、その方なら問題ありませんので、早乙女君は庭のお掃除に
行ってください。」

空「はぁ、わかりました。」そう言い、掃除に向かおうとする空。それを・・・

マリア「あぁ、それと。」呼び止めるマリア。

空「はい?」

マリア「もう1人お屋敷にお客様がお見えになっているはずですので、みつけたら
客間にお通ししておいてください。」

空「わかりました。」

所変わって主サイド

ナギ「橘の家の者が来ている?」

マリア「ええ。サキさんがお見えになっているようなので。」

ナギ「まぁ、1月ももう4日だしな。そろそろ来る頃だとは思っていたが・・・」

マリア「どうします?たぶん新年のご挨拶に・・・」そう言い終わらない内にナギは
どこかへと電話をかけていた。

ナギ「もしもし?クラウス。私だ。屋敷の中に不審者がいる。すぐに全員叩き出せ。」

マリア「あの・・・ナギ?」

ナギ「あぁ。そうだ。手段は問わん。死なない程度なら発砲も許可する。いいか。
絶対に追い出せ。頼んだぞ。」そういい、ナギは電話を切った。

マリア「あの、いいんですか?そのような・・・」

ナギ「いいんだよ、べつに。あんなやつ。・・・それに・・・」

マリア「?」

ナギ「空には・・・あんまり知られたくないから・・・」

マリア(やっぱり・・・)

その頃空サイド・・・

空(にしても、もう1人客がいるってマリアさんいってたけど・・・どんな奴なんだ?
ちゃんと特長とか聞いときゃよかったかな〜。)などとかんがえていると、
湖のほとりに誰かが座っている。

空(だれだ?見た感じ男だな・・・)その少年は手に持っていたコーヒーを一口飲むと、
こういった。

少年「はぁ〜〜〜。地球がある銀河系・・・消えて無くなんねぇかな〜〜〜。」

空「・・・・・(何なんだ・・・この朝っぱらからこんな発言するガキは・・・)おい、そこの。」

少年「ん?なんだよ?アンタ。」

空「お前、こんなとこで何やってんだ?」

少年「なんだっていいだろ?アンタにゃ関係ねぇよ。」

空「なっ!」

少年「は〜。新年早々最悪な気分だぜ。マジ死にたくなってきた。だから来たくなかったんだよ。ここには。」

空(なんなんだよ。このクソガキは・・・)

少年「もうどうしようもなく暇だからあんたそこに飛び込んでくんない?」

空「ハァ!?」

少年「いいから飛び込めって言ってんじゃん。」そういい、空を蹴飛ばす少年。

空「ぬぁ!」ダッパーン!

空「ゲボッ!ゴボガバ!」

少年「はぁ〜。品の無ぇ溺れ方だな〜。じゃーな兄ちゃん。次話し掛けてくる時は
その男か女かわかんない顔治してからにしろよな。」そういい立ち去ろうとする少年。

空「ちょっ・・・・ちょっと待てコラ、クソチビ太ァ!」

少年「あ?何か文句でもあんのかよ?」

空「いやいや、別に?ただ、客を見かけたら客間に通すよう言われてるもんですから・・」
そういうが、明らかに少年を殴り飛ばしたい衝動に駆られている空。

少年「・・・・へ〜。怒らないんだ。こんなことされても。」

空「ハッハッハ。正直言ってものっスゲェお前の事ぶん殴りてぇけどな。」

少年「・・・・・」

空「・・・・・」しばしの沈黙。それを破ったのは・・・

メイド「若!」

空・少年「ん?」さっきのメイドだった。

メイド「若。こんなところにいたんですか?」

少年「別にいいだろ?俺がどこに居たって。」そんなことを話していると・・・

メイド「それで、若。」

少年「あ?なんだよ。この兄ちゃんのことなら知らねえぞ。」

メイド「いえ、その方ではなくて・・・若の後ろのそのマシンはいったい・・・?」

少年「え?」ふりむくと、そこには妙なメカが浮いていた。

少年「え?何あれ。宙に浮いてるって?ミノフスキードライヴ?」

空「どこのどいつだよ?あんな趣味悪いメカつくったの。」
作った人についてはコミックス第2巻を読んでね。

メカ「ピー。対象を発見。これより、目標を駆逐スル。」
そんな声が聞こえたとたん、いきなりメカは銃を乱射してきた。
バラダダダダダダダダ!

空・少年・メイド「ぬあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

少年「なんなんだよあれはぁ!?これじゃ、いつぞやのデジャヴじゃねぇか!」

メイド「若何か知らないんですか!?」

少年「俺が聞きたいわぁ!オイ、あんた!なんか知らねぇのか!?」

空「俺は最近執事になったばっかでまだ何もしらねぇんだよ!」

少年「って、うぉ!前からも来やがった!」

空「(チッ!このままじゃダメだ。客を安全に客間へ通すには・・・)しっかり捕まってろ!」
と、二人を抱える空。

少年「えっ!?」

メイド「キャッ!」

少年「アンタ・・・」

空「安心しろ。三千院家の執事として、客の安全だけは・・・」

少年「ってか、その濡れた体で抱きかかえんじゃねぇよ!」

空「え!?」

メイド「そっ、そうですよ!女の子の体をいきなり触るなんて、ふっ、不良ですよ!?」

空「えぇ!?」

空「ちょ、ちょっと待てって!そんな空中で暴れたら・・・!ゲッ!」
そしてそのまま3人は屋敷へ落ちていった。

空「ぬあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

パラパラ・・・

マリア「まぁ、確かに。客間へお通ししてくださいとは言いましたけど・・・
何も天井から連れて来て下さいとは・・・」はぁ〜。と、ため息をつき涙目になっている
マリアをよそに、空は少年に馬乗りになり少年の額にアイアンクローをしっかりと
決めていた。

少年「イダダダダダダダ・・・・!」

空「すんませんねぇ、マリアさん。すぐにこのクソチビの額カチ割るんで。」

ナギ「あ〜、いいよ、空。はなしてやれ。」

空「・・・・・うぃ〜す。」そういい、空は手をはなす。

空「で?誰なんすか?この人達。」

マリア「あ〜。その子はですね。橘 ワタル君といって・・・ナギの・・・許婚ですわ。」

空「・・・・・え?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
13話どうでしたか?ワタル&サキさんの登場です。はい。・・・・・え〜、
ここのコメントもそろそろネタ切れになってきました。マジで。では、
ワタルのプロフィールです。どうぞ。


  [名前]橘ワタル

[年齢]15歳 [身長]161cm [体重]54kg


どうでしょうか?こんな感じです。サキさんのプロフィールは時間が無いので
また今度。それでは。

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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.25 )
日時: 2009/05/22 18:10
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!!またまたコメです!!!

今回はワタルとサキさんですね!
だんだんキャラクターが出そろってきましたね!
あとは学校編の方々だけでしょうか?

空との絡み、楽しみにしております!!!

少しずつ空らしい展開を出してきましたね!
(アイアンクローは個人的に爆笑です!)

これはハヤテが出てくるのが、待ち遠しくなる限りです!!!

では、これからも頑張ってください!!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.26 )
日時: 2009/05/22 20:40
名前: SORA

え〜。1日に2話の投稿です。それでは、第14話、どうぞ。
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第14話[主の許婚との殴り合い]

空「許婚?許婚って、金持ちが出てくる漫画とかでよくある親同士が決めたっていう・・」

マリア「ええ。ようするにフィアンセってことですね。」

空「へ〜。(なんだ?この変なもやもやは・・・)お嬢様って彼氏とかいたんですね〜。」

ナギ「!」その言葉に過敏に反応するナギ。

ナギ「ちっ、ちがう!彼氏などではない!この婚姻自体あのジジィが勝手に決めたのだ!
だから・・・!」

空「いいじゃないですか。今時中々ありませんよ?こういうのって。」

ナギ「・・・・・」

空「にしてもこの歳で許婚って。やっぱ、上流階級のお嬢様は違いますね〜。」

ナギ「グスッ」

空「・・・・・・え?」突如聞こえた泣き声に振り向くと、そこには・・・



目に涙をいっぱいためたナギがいた。

空「えっ・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?なっ、何泣いてるんすか!?お嬢様!」
その質問にナギは、

ナギ「うっさい!人の気も知らないで!バーカ!バーカ!空のバーカ!」

空「ちょっ!痛い!お嬢様!痛いッス!」

マリア「ちょっと!ナギ、落ち着きなさい!」

ワタル「ったく、相っ変わらず騒がしいな。この屋敷は。」

サキ「若・・・。」

ナギ「大体、お前はいったい何しにここに来たのだ!」

ワタル「俺だって来たくて来たんじゃねぇよ!」

ナギ「ならなぜ!?」

ワタル「サキが行け行けうるさかったんだよ。でなきゃ誰がこんなとこ来るかっつーの。」

ナギ「なら、帰れ。今すぐに。」

ワタル「おぉ。それがお望みならすぐにでも帰ってやるよ。ワガママな自分勝手のお嬢様。」

ナギ「なんだとぉ!?」

ワタル「聞こえなかったか?だったら、言い直してやるよ!じゃあな。この、
自分勝手で、傲慢で、ワガママで、人の痛みも苦しみも理解できない世間知らずのお嬢様!」

ナギ「この・・・!」

ワタル「帰るぞ。サキ。」

サキ「あっ。待ってください。若!」
そういい残し2人が帰ろうとした瞬間、

伊澄「ワタル君・・・・?」伊澄が起きてきた。

ワタル「! いっ、伊澄・・・・いたのか?/////」

伊澄「はい・・・」

ワタル「そっ、そっか・・////」

伊澄「ワタル君?」

ワタル「なっ、なんだ?////」

伊澄「さっき大きな声がしてたけど・・・ナギと喧嘩でもしたの?」

ワタル「! いや、それは・・・」

空「あの、マリアさん?」

マリア「はい?」

空「いったいどういう状況なんすか?今。ワタル坊がお嬢様を散々罵って帰ろうとしたら
伊澄さんが起きてきて、それでワタル坊が立ち止まって・・・」

マリア「う〜ん・・・どう言ったら良いんでしょう・・・」

空「ってか、許婚にしちゃあ随分と険悪なムードですね。あの2人。何かあったんすか?」

マリア「あっ。それは、え〜と・・・早乙女君の前任に綾崎ハヤテ君って人がいたのは
お話しましたよね?」

空「はい。」

マリア「ワタル君はハヤテ君を尊敬していたんです。でも、
ナギがハヤテ君をクビにして以来、元から悪かった仲がさらに悪くなってしまって。
それで、ああいう感じになってしまったんです。」

空「そうだったんですか・・・。それで?」

マリア「?」

空「ワタル坊のお嬢様に対する態度と伊澄さんに対する態度が違う気がするんですけど、
気のせいですか?」

マリア「いえ、気のせいではなくて、ワタル君は伊澄さんのことが好きなんですよ。」

空「ふ〜ん・・・って、えぇ!?そうなんすか!?」

マリア「ええ。」

空「かぁ〜。ん?だったら、告白とかしないんすか?ワタル坊。付き合い長いんでしょ?」

マリア「そうしてくれれば、こんなことにはならないんですけど・・・」

空「なんでですか?」

マリア「それは、まぁ。こう言うのは失礼かもしれませんけど、ワタル君は
俗に言う「ヘタレ」なんですよ。」

ワタル「!!」聞こえたようだ。

空「ヘタレねぇ・・・しようと思えばいつでもできるのに、告白しないんすか?アイツ。」

マリア「まぁ、そういうことになりますけど。それが・・・・」
マリアが空のほうを向いた瞬間、マリアは驚いた。空が見せたことの無いすさまじい
怒りをこめた顔でワタルを睨んでいたのだから。

マリア「早乙女・・・君?」
この顔にはマリアはおろか、その場にいた全員がビビッていた。

空「おい、そこのヘタレ。」

ワタル「あぁ?」

空「ちっとツラかせや。朝飯前の運動と行こうぜ。俺がお前のヘタレ根性矯正してやる。」

ワタル「・・・・・上等だよ。」そういい、2人は外へと出て行った。

マリア「ナギ・・・止めなくていいんですか?あなたも早乙女君のあの顔見たでしょう?」

ナギ「ああ。正直言って怖かった。ものすごく。」

伊澄「ワタル君・・・」

一方空&ワタルは・・

ワタル「おい。」

空「あ?」

ワタル「お前、強いのか?」

空「あぁ。たぶんお前の100倍は強ぇんじゃねぇのか?ヘタレ。」

ワタル「ほぉ〜。俺に対してヘタレっつったこと後悔させてやるよ!」

空「威勢だけはいいなぁ。ヘタレのくせに。」

ワタル「うっせぇ!行くぞ!」

空「こいや、ヘタレ!」

主サイド・・・

伊澄「ナギ・・・行かなくていいの・・・?」

ナギ「なぜいく必要がある?空はあんな奴には負けない。絶対に。」

伊澄「でも・・・」

ナギ「ぅ〜〜〜〜〜〜・・・あぁ!もぅ、わかったよ!行けばいいんだろ!?行けば!」
そう言った瞬間、伊澄の顔がパッと明るくなった。

伊澄「はい。」

そして、ナギ、マリア、伊澄、サキの4人が2人が喧嘩している場所に向かうと、
そこには・・・

口や鼻から血を流して、なお続けている2人がいた。

空「ははっ。やるじゃないの、ワタル坊。結構強ぇじゃん。お前。」

ワタル「ヘッ。まだまだ、これからだ!」そういい、ワタルは空に向かって突っ込む。
空はそれを受け止め、ワタルの背中に肘を打ち込む。
ドガ!

ワタル「ぐぁ!」

空「ホレホレ、どうした。そんなもんかへタレ!」ワタルの顔面を殴り飛ばす空。

バキィ!

ワタル「ガッ!」

サキ「若!」

ワタル「くんな!サキ!」

サキ「!」

空「・・・おい。ワタル。」

ワタル「あぁ?」

空「お前、もうヘタレって呼ばれんのいやだろ?」

ワタル「! ったりめーだろ・・・・」

空「だったら、玉砕でも何でもいいからぶち当たってみろよ!」

ワタル「ぶち当たれだと・・・!当たっても結果が見えてるからできねぇままなんだろうが!」

空「やる前からあきらめてんじゃねぇぞ!ヘタレ!」

ワタル「!」

空「失敗するなんて誰が決めた!?あぁ!?やってもいねぇのに、俺には資格がねぇだの、
つりあわねぇだのグダグダ屁理屈並べてんじゃねぇ!!」

ワタル「・・・!お前にはこういう経験がねぇからそういうことが言えんだよ!」

空「あるよ!自分の気持ち伝えたくても伝えらんないまま終わっちまった
恋ってのがあったんだよ!俺にもなぁ!」

ワタル「なっ・・・!

空「その子にはもう伝えたくても伝えらんねぇんだよ!もう死んじまってんだからよぉ!」

ワタル「!!」

空「でも、お前はちげぇだろ?お前が気持ち伝えたい人はこんなにも近くにいんじゃねぇか・・・」

ワタル「・・・・・」黙ったまま、伊澄の方を向くワタル。

空「ヘタレで人生終えたくねぇんなら、玉砕覚悟で当たってみろって。・・・な?」

ワタル「・・・・・・クソ。」ワタルは振り向き、

ワタル「帰るぞ。サキ。」

空「ふぅ・・・・」

ワタル「じゃあな。次はゼッテェ俺が勝ってやるよ。・・・またな・・・空。」

空「ヘッ。じゃあな!ワタル!」

ワタル「っと、そうだ。」ナギのほうへ向き直り、そのまま歩みよるワタル。

ワタル「そうだった、ナギ。ずっとお前に言いたかったことがあってよぅ・・・」

ナギ「なんだ?」

ワタル「・・・・」少し間を空け、そして・・・

ワタル「じゃ、またな、チビ。もっと好き嫌いとか無くした方が良いぞ。」(161cm)

ナギ「!!」(ちょっと物足りない149cm)

ワタル「ハッハッハ。あースカッとした。」そして、ワタルとサキは帰っていった。

空とマリアは苦笑していた。

空「ハハッ・・・」

ナギ「あ〜の〜く〜そ〜が〜き〜!」

伊澄「・・・・ワタル君・・・・」

ナギ「空!マリア!伊澄!行くぞ!朝食だ!」

空「了解です。お嬢様。」そう言い、3人は屋敷に入っていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第14話終了です。いかがだったでしょうか。
終わってみて、第1に思ったことは、
「空はホントに執事っつー仕事が務まんのかねぇ?」です。
では、サキさんのプロフィール、どうぞ。

  [名前]貴嶋サキ

[年齢]22歳 [身長]164cm [体重]51kg

空の過去がまたひとつ明るみに出たわけですけど、どうでしたか?
何か、ご意見やご感想があれば寄せていただけるとうれしいです。
それでは。



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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.28 )
日時: 2009/05/22 21:25
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!!本日3度目の感想ですが・・・

その前に、14話が2本ありますよ!?
修正よろしくお願いします!!

なんと!空にはそんなつらい過去が・・・
これは新たな伏線出現ですね・・・
このエピソードが、ナギとの間に波乱を呼ぶ!?のでしょうか?
とても楽しみです!!!

今回は喧嘩の中に、ワタルと空の男気が感じられる良い回でした!!
次回も頑張ってください!!

では!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.29 )
日時: 2009/05/23 09:39
名前: SORA

SORAです。次回から学生キャラたちが出てきます。ハヤテもそろそろ出せると思います。
それでは、第15話、どうぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第15話[人生の意味って、何なのだろうな・・・byナギ]

空「・・・・・・え〜と、今答えないとダメなパターンですか?」

ナギ「いや・・・なんていうか、こう・・・・」

空「・・・・・」

ナギ「人として生まれたからには、もっとやるべきことがあるような気がするのだ。」

空「どうしたんですか?そんな急に、不登校の言い訳みたいなのを・・・」

ナギ「!!」不登校の言い訳だったらしい。

ナギ「違う!私は今、哲学的なことを話しているのだ!」

空「はぁ・・・」

ナギ「そう!つまりソクラテスだ、ソクラテス!わかったな!」

空「はぁ、まぁ、わかったということで・・・」

ナギ「そういうことだ!ということで私は寝る!」

空「はぁ・・・おやすみなさい。お嬢様。」

ナギ(空のバカ!明日からは一緒にいる時間が減るというのに・・・!)

空(なんなんだ・・・?いったい。まぁ、いいや。そんなことよりさっさとトイレに・・)

マリア「まぁ、明日から学校が始まりますしね。行きたくないんでしょう・・・」

空「・・・・・あの。」

マリア「はい?」

空「それも長くなりそうですか・・・?」

マリア「え?」空が立っている場所をやっと理解したマリア。

マリア「・・・・・」

空「・・・・・」

マリア「あう!//////すす、すみません!////ど、どうぞごゆっくり!//////」

空「いえ、こちらこそ・・・」
所変わって厨房

マリア「まぁ、なんというか明日から学校が始まるんですよ。ですが、あの子・・若干
アレ気味だから・・・」

空「ああ。流行の最先端、HIKIKOMORIですね。」

マリア「かっこよく言っても何のフォローにもなりませんよ?早乙女君。」

空「まぁ、三千院の令嬢として昔から命を狙われてるんなら無理もありませんけど。」

マリア「そうなんですよね〜。」

空「んで、学校ってちなみに・・・」

マリア「ええ。一応、白皇学院ですけど・・・。」

空「白皇!?白皇ってあの金持ちばっかが集まってる!?しかも、偏差値バカ高ぇ
超名門校じゃないっすか!」

マリア「まぁ、あの子頭だけは無駄にいいですからね〜。」

空「はぁ〜。」

マリア「ですから、学校の中での安全面は問題ないと思うんですよ。ワタル君や伊澄さん、
それに桂さんや、その他にもいろいろ・・・」

空「・・・なるほど。要するに一番問題なのは、登下校ってことっすね。」

マリア「は?いやいや、登下校は車なので、1番安全というか・・・」

空「お任せください。マリアさん。三千院家の執事として、お嬢様の登下校は、全てこの
早乙女 空が引き受けいたしましょう!」

マリア「・・・・・はぁ・・・では、よろしくお願いしますね・・・。」

空「ウス!」

そして翌日・・・

ナギ「・・・・・なぁ、マリア」

マリア「はい?」

ナギ「太陽って・・・なんで昇るんだろうな・・・」

マリア「何を朝っぱら大自然にいちゃもんつけてるんですか?」

ナギ「だいたい、わかってないのだ。太陽の奴は。たまに落ちたり、沈んだりするからこそ
載っているときのありがたみがわかるというのに・・・」

マリア「そんな恐ろしい話はやめてください。」などとやっていると・・・

コンコン

空「お嬢様。おはようございます。空っす。起きてますか?」

ナギ「ん?なんだ、こんな朝っぱらから・・・」ドアを開けるとそこには・・・

空「どうも!おはようございます、お嬢様。今日から学校ですよね?ただ、ご一緒するだけ
じゃどうかと思いましたので、お嬢様の制服を
ピッカピカにクリーニングしておきました!」ナギの制服を持った空が立っていた。

ナギ「うわぁぁぁぁぁ!バカか、おまえはぁぁぁぁぁ!/////////」

空「え?」空から制服をぶんどるナギ

ナギ「まったく!空はまったく!お前はもうちょっとデリカシーってもんを・・・って
今「ご一緒する」って言ったか?」

空「はい。これから、お嬢様の登下校は俺が担当しようかと。」

ナギ「なっ、バカ言うな!そんな手に私が引っかかるとおもったら・・・!」

シャァーーーー

ひっかかっていた。

ナギ「まったく。なんで学校なぞに・・・」

空「まぁ、いいじゃないですか。」

ナギ「このまま、海に行くのもいいかもな。」

空「バカ言わないでくださいよ。いいですか?お嬢様。学生の本分は勉強なんです。勉強。
お嬢様は現役の学生なんですし、しっかり勉強して立派になってくれませんと。」

ナギ「・・・・・」

空「わかりましたか?お嬢・・・・あれ?」

空「お嬢様〜?どこいったんすか〜?」

ナギ「まったく。何が悲しくて学校に行って勉強なぞせにゃならんのだ。さーて、
上手く空も撒いたし、適当に時間潰して・・・あれ?携帯が・・・はっ!まさか、
あのカバンの中に・・・。ていうか、私この辺あんまり知らないぞ。どうしよう・・・」
などとやっていると

ぐにっ

「フギャッ!」

ナギ「え?」野良猫の尻尾をふんずけてしまったようだ。

ナギ「おっ、おぉ。いつぞやの野良猫。また踏んでしまったようだな。しかし、それは
あれだ。不可抗力という奴だ。な?」だが、猫は聞く耳を持ちそうに無い。
それどころか、猫の仲間がどんどん集まってきた。

ナギ「おっ?おぉ?」次の瞬間、猫が一斉に飛び掛ってきた。

「「「シャーーー!」」」

ナギ「ひぃ!そっ、空ーーーーー!!」

カッ!
ナギが目を開けると、そこには猫を全部受け止めた空がいた。

空「ははっ。大丈夫でしたか?お嬢さ・・・おじょ・・・シャァーーー!!」

「「ギニャー!」」空の脅しで猫たちは退散していった。

ナギ「大丈夫か?お前」

空「ははっ。平気ですよ。鍛えてますから。んじゃ、いきましょうか。学校。」

ナギ「なぜだ。」

空「え?」

ナギ「私が行ってしまえば、私とお前はその間離れ離れだというのに。どうしてお前は
そこまで私を学校に行かせたがるのだ!」

空「・・・・・・バカやったせいで・・・学校行けない奴もいますから・・・」

ナギ「あっ・・・・ごめん。」

空「いえいえ。んじゃ、今度こそホントに行きますか。」

ナギ「うん・・・」そういい白皇に向かおうとするが、

空「そういや、白皇ってどっちでしたっけ。」

ナギ「ええ!?」

マリア「まぁ、なんとなくこんな予感はしてましたけど・・・。」

空「つっ、次こそは・・・」

そんなオチ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
終了です。はい。・・・・・・え〜とですね、このスペース。何を書いたらいいのか
まったく思いつきません。何書けばいんですかね?
と、まぁ今回はこんな感じでしたけどいかがだったでしょうか?自分では、ちょっと
グダグダ感が出てるようなきもしますけど。それでは、今回はこの辺で。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.30 )
日時: 2009/05/23 18:28
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!またPNKです!!!

今回は学校登校編でしたね。
こんな話もあったな〜と、いつも思い出させてもらっています!!!


とくにこちらはグダグダ感を感じてませんよ!!!

強いて言うならば、きっとSORAさんが、
オリジナル展開を、自分の中に蓄えているからではないか?と思います。
ですが、ここは(いままでを読む限りですが)ハヤテと空がしっかりリンクしなければならないところだと思いますので、
自信を持って頑張ってください!!


↑ではなんだか、出しゃばりな気もいたしますが・・・
(本当にすみません!!!)
とにかく!こうして応援している読者がおりますので!!

最後まで頑張ってください!!!

では!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.31 )
日時: 2009/05/24 11:22
名前: SORA

PNKさん・・・・。自分はあなたのことをでしゃばりだとは思っていません。
あなたのコメにはホントにもう随分元気づけられているのですから。えぇ。
これからも、どうぞよろしくおねがいします。では、第16話です。どうぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第16話[白皇潜入]

伊澄「どうして初日から学校をサボるの?」

ナギ「サボったわけではない。今日はたまたまだっただけだ。」

伊澄「3年間も通っている学校への道を忘れるなんて信じられません。」

ナギ「お前が言うな。」

伊澄「私は途中で道を忘れてしまうだけ・・・」

ナギ「なお悪いわ!」そんないつぞやのデジャヴが再現された後、伊澄は帰っていった。
その後、ナギはマリアにこう切り出した。

ナギ「なぁ、マリア。」

マリア「はい?」

ナギ「空は・・・学校に行きたいのか?」

マリア「どうしたんですか?急に。」

ナギ「いや、今日学校に行く途中に、空がな・・・(バカやったせいで、学校行けない奴も
いますから・・・)って、言ってたもんだから・・・」

ナギ「流石に私も、今回は悪いことをしたなと思っている。」

マリア「頭でも打ったんですか?ナギが反省するなんて・・・」

ナギ「見くびるなよ。マリア。かつて、ド○ンの父、カッ○ュもこう言っていた。
「間違いがあると分かっているなら、それを正すことができるはずだ。」と。
だから私は、空を白皇学院に通わせようと思う!」

そんなことがあった翌日・・・

空「え?学校ですか?別に行きたくはないですけど。」

マリア「・・・・・え?ですが昨日ナギに・・・」

空「あ〜、あれっすか?ああでも言わないと、お嬢様学校行ってくれそうにありませんし。
それに、俺がバカやって学校行けなくなっちまったのも確かですしね。」

マリア「あ〜、そうですか。」

空「はい。」

マリア「では、早乙女君にこの仕事を頼むのは忍びないですかね〜。」

空「え?」

マリア「いえ、あの子お弁当を忘れてしまったので、これを白皇に届けてもらっても・・」

空「あっ、そんぐらいなら別にいいですよ。それに、一回行ってみたかったんすよね。
白皇学院。どうせ、俺には一生縁の無ぇ場所ですし。」

マリア「そうですか。では、お願いしますね。」

空「ウス!」

所変わってここは白皇・・・

空(うっは〜〜〜。聞いてた以上にでけぇな、ここは。こりゃ、こん中からお嬢様を
見つけるの大変だな。きっと。)そう思い、中に入ろうとする。しかし・・・

「お待ちなさい!!」

空「!」振り向くと、そこには三十路迎えたばかりの女が立っていた。

女「あなた、この学校の生徒じゃないわね。いったい何者?正体を現しなさい。」

空「あっ。なんだ、この学校の教師っすか?ちょうど良かった。俺は、この学校に通う
三千院ナギ・・・」
言い終わらないうちに、教育日誌が飛んできた。

空「へ?」

女「嘘をつくなー!」
バキィ!

空「グハ!」

女「アンタがナギちゃんなわけないでしょ!あの子胸はアレだけど、一応女の子よ!
嘘とクレジットカードには限度があるのよ!限度が!わかる!?」

空「いや・・・俺は、その・・お嬢様の執事でして・・・」

またしても教育日誌が飛んできた。

女「いいかげんなことをいうなー!」

スパァァァーン!

女「アンタが執事!?いい加減な事言わないでよ!そんなイケてる顔した執事、あたし
見たことないもん!あたし、自分の目で見たものしか信じない主義なの!わかる!?
っていうか、わかれ!」

空「はいはい・・・」

女「私は、不審者からこの学校を守る使命があるの。多少勢いで2回もぶっ飛ばしちゃって
これで不審者じゃなかったら「まっずいな〜」とは思っているけど、私は使命を果たさなければいけないの。
なぜならこれ以上、お給料を減らされるわけにはいかないから。だから・・・
不審者ってことで、帰れ!」

空「・・・冗談じゃねぇぜ。俺だってこの弁当をお嬢様に届けるという使命があんだよ。」

女「なるほど。使命対使命ってわけね。」

空「まぁ、平たく言うとそうなる。」

女「ちなみに、私がこの使命を帯びているのと、私に遅刻が多い事とは無関係よ。」

空「えっ。あ、そうなんだ・・・」

女「・・・一応・・・名前を聞いておこうかしら?」

空「空だよ・・・早乙女 空。」

女「フッ・・・早乙女 空ね・・・。ちなみの私は名乗らないわ!なぜなら、個人の
プライバシーだから!」

空「なぁ!?」

女「フッフッフッ・・・残念だったわね。早乙女 空。すでに戦いは始まっているのよ。」

空「ぐっ・・・このぉ・・・」

「どうしたの?」

「いや〜、桂ちゃん今日も絶好調だな〜って思って。」

空(くっそ〜。こんな誘導尋問に引っかかっちまうなんて。何たる不覚!にしても、
この女どうするかな〜。どうやって抜こう・・・。ん?そういやぁ、さっき
これ以上給料を減らされるわけにはいかない。って言ってたな。ってことは、この女は
金の亡者で、今かなりの金欠状態!そして、俺のポケットには百円玉が数枚!やっぱ
これっきゃねぇ!)そして空は、自分のポケットから、百円玉を取り出し、
女に見えないように、校門から離れたところへ弾き飛ばした。

チャリーン

女「金ー!!」空の読み通り、女は百円玉の落ちたところへ突っ込んでいった。

女「どこ!?私のお金はどこ!?」そうして探しているうちに、約3分が経過。

女「しゃっー!百円ゲットー!って、あれ?」女が振り向いたとこには、もう空は
いなかった。

ヒュ〜〜〜

女「あれ?早乙女 空!どこいったー!?」校内に入りました。とっくに。

女「覚えてらっしゃい!この借りは必ず返してあげるわ!ってか、給料減ってたら
アンタのせいだかんね!きいてんの!?ねぇ!ねぇってば!」
こうして、空は見事白皇に潜入した。・・・・・不審者として。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第16話終了です。今回は、あの女と約2名のお騒がせキャラが登場しました。
ここまで来たら、もう次回には誰が出るか皆さんは分かりますよね?あの人の登場を
心待ちにしていた方、1人はいらっしゃるはずです。ええ、絶対。
それともう一つ、あと、2話、3話ぐらいで、ハヤテが出てきます。
それでは、今回はこの辺で。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.32 )
日時: 2009/05/24 15:19
名前: SORA

どうも!一昨日に続き、今日も2話投稿です。今回は、あの人が髪形を変えての、登場です
それでは、第17話、どうぞごゆるりとお楽しみください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ナギ「えっ?今日お弁当がいる日だったのか?」

伊澄「ええ。午後から特別授業があるから。」

ナギ「あ〜。そうなのか。しまったな。」

伊澄「早乙女様などに持ってきてもらうというのは・・・」

ナギ「あ〜、いいよ。別におなか空いてないし。このカフェテリアでサンドイッチでも
たべればそれで。」
などと二人が話していると、

「聞きました?何でも、校内に黒服の不審者が入ったらしいですよ。」

「まぁ〜、おそろしい。」

「なんでも、随分美形な不審者で、今桂先生が必死で追いかけているらしいですよ。」

「早く捕まるとよいですね〜。」
どうやら、空のことはすっかり学校中に知れ渡ったようだ。

伊澄「黒服の・・・不審者ですか・・・」

ナギ「・・・・(黒服で美形って・・・ひょっとして、空?もし、空だったら先生に
見つかって怒られるのも忍びないし・・・しょうがない。不本意だが、ここは
ヒナギクにでも協力してもらうか。)伊澄、私ちょっと行ってくる。」

伊澄「え?」

その頃、その不審者(主人公)は・・・

空(なるほどね〜。小・中・高って一緒だから、こんなに年齢に幅のある奴らがいるのか。
さてと、こっからどうやってお嬢様を見っけよう。まぁ、とりあえず事務室に・・・
って、事務室ってどこにあんだよ。)
ちょっとした、雷○気分だったという。

第17話[事務室に話を通さないお客様と不審者はほぼ同じ]

空「ふ〜。流石に授業が始まると、この辺は人気が無くなんな〜。とにかく、これで
ようやく落ち着いて事務室を探せるよ。ってか、そもそも逃げ回る必要なんてないじゃん。
ホントに不審者なわけじゃないんだし・・・」

「・・・・・」愚痴をこぼす空をどこからか見つめる影が・・・・

空「昔っから借金取りに追っかけられてたときのクセで、追われると、つい逃げちまうけど
堂々としてりゃあいいんだ。どうどうと。三千院家の執事なんだからな。俺は。」

「!!」ピクッと、影が反応する。

空「にしても、やっぱあの時計塔はすっげぇな〜。ここまできたんだ。せめて一回くれぇは
テッペン上ってみてぇよな〜。」などとやっていると・・・

「ダメよ。時計塔の一番上は生徒会のメンバーしか入ることを許されないんだから。」
どこからか声が聞こえてきた

空「!! 誰だ!てか、どこに居やがる!」

「クスッ。ここよ。こ・こ。」

空「!」その声に振り向くとそこには・・・・

「まったく・・・三千院家の執事君が、こんなとこで何をやっているのかしら?」

木の上に立ったまま、こちらを見ている女性が居た。

空「・・・・・」

女性「・・・・・」

空「え〜と。質問に質問で返すのはどうかと思いますけど・・・あなたこそそんなとこで
いったい何を・・・?」

女性「!! さ・・・流石は三千院家の執事。いきなり確信を突いてくるとはね。」

空「白皇じゃ、木登りっつー庶民的な文化も流行ってるんですか?」

女性「これが遊んでるように見えるのかしら?」

空「ってか、危ないっすよ?」

女性「そんな事言われなくても分かってるわよ!だからこれは・・・その・・・え〜と、
木って意外と滑りにくいし、枝とかもあるからすいすい登れちゃうけど、上ばっか見てると
下がおろそかになっちゃうというか・・・」

空「ようするに、今のアンタは高い所に上ったは良いけど、怖くて下りられなくなった
アホ猫みたいなもんですね。」

女性「そんなはっきり言わないでよ!」どうやら、癪に障ったようだ。

女性「ところで、あなた、最近ナギのところに来た新しい執事君よね?
ものすごく強くてケン○ロウの生まれ変わりとうわさの・・・」

空「ケン・・!?まぁ、噂かどうかは知りませんけど・・・」

女性「ならその・・・少しお願いがあるのですけど・・・」

空「は?何よ?」

女性「だから・・・その・・・う、受け止めてね。」

空「え?」

女性「えい!」ぴょん。と、女性は木の上から跳んだ。

空「はぁ!?え!?いや・・・ちょっ・・・!」

ミシッ・・・

女性「ん?」キャッチし損ね、女性の足は空の顔面に直撃する。

女性「あっ!ご、ごめん!」

空「くぅ〜〜〜〜!」

女性「ちょっと、大丈夫?」

空「ええ。まぁ、なんとか・・・」

女性「ダメじゃない。ちゃんと受け止めないと危ないわよ?」

空「危ないって思ってんだったら最初から跳ぶんじゃねぇ!」

女性「ム・・・ごめんなさい。でも、そんなに怒鳴らなくたって・・・。すっごく怖くて、
一秒でも早く下りたかったんだもん。私・・・高所恐怖症だし・・・。」

空「・・・・まぁ、いいけど。はしたないとは思わなかったんすか?女がスカートで
あんな高ぇ所に・・・」

女性「?別に平気よ?下、スパッツだし。」
ヒラ、と女性はスカートの下に着用しているスパッツを空に見せる。

空「!?///////なななな、何考えてんすか!!/////あ、ああ、あんたも一応女なら
もちっと、は、ははは、恥じらいってもんを・・・!//////」

女性「え〜。なにその純情ぶり。まさか三千院家の執事は情緒が小学生並なんですか〜?」

空「ったく・・・。/////人をからかいやがって。ってか、なんで高所恐怖症なのに
木に登ったりなんかしたんすか?」

女性「仕方ないじゃない。あの子ったら、巣から落ちて泣いてたんだもん。」

空「あ。」女性が指差したところを見ると・・・

空「ヒナ鳥・・・。・・・今のご時世そんな理由で下りれもしない木に上ったんすか?」

女性「なによ!またバカにする気!?///」

空「いや。正直、感心しました。すいませんでしたね。いろいろ失礼なことを。」

女性「いや、分かればいいのよ・・・」

空「にしても、これで、あのヒナも無事・・・」と、空がヒナ鳥の方を向くと

ワサッ。と腹をすかした1羽のカラスがヒナの前に降り立った。

空「・・・・・・・」

女性「わー!バカバカ!何なのよあのカラス!」

空「マズいっす!いま、1羽のヒナ鳥の命が風前の灯火っす!」

女性「も〜!このバカカラス!どっか行け〜!」も〜!と、女性はその辺にあった石ころを
カラスに向かって投げようとする。

空「てぇ、待った、待った!そんなん投げてヒナに当たったらどうするんですか!?」
そんなことをやっていると・・・

空「ん?あれは・・・」

女性「あっ!アレ、親鳥だわ!」

空「おお!美しき親子愛がヒナの命を・・・」だが・・・
ギロッ。と、カラスに睨まれ、親鳥たちはあっけなく退散していった。

空「見捨てんのかい!」ビッシィィィィ!!と、咲夜がみてたら絶対に百点満点を
あげたであろう綺麗なツッコミを成し遂げた空。

女性「だめよ・・・。ダメよ!そんなの!お父さんやお母さんが自分の子供を
見捨てるようなことをしちゃ!」
女性の叫びもむなしく、カラスは少しづつヒナ鳥に迫る。

女性「そ、そんなのは・・・絶対に・・・ダメ、なんだから・・・」
そして、カラスはヒナ鳥を食らおうと、嘴を一気にヒナに近づける!

女性「だめぇ!そんなのは絶対・・・!」
女性がカラスに向かって石を投げようとした瞬間・・・

空「どけ。」

女性「え?」

ブォンッ!
空が投げた石が、ヒナ鳥とカラスの間を掠め、はるか遠くへ飛んでいった。

女性「・・・・・・・え?」
ふと、女性が隣を見ると、空が石をもって立っていた。

空「おい、カラ公。その辺で退いてくんね?でねぇと次は、
お前の首をへし折んなきゃならねぇから。」空のその言葉に威圧されたのか、カラスは
その場から飛び去っていった。

空「ふぅ・・・。よかったっすね。ヒナが無事で。」

女性「ていうか、私には投げるなって言っといて・・・自分は投げちゃうんだ。」

空「俺は松○投手並にコントロールがあるんで。」

女性「な!なによそれ!それじゃまるで私がノーコンみたいじゃない!」女性は、
しれっと言い放つ空に対し、怒りを隠せないようだ。

女性「大体、あなたさっきから・・・!」

空「空っす。」

女性「・・・・・・・え?」

空「早乙女 空っす。あなたは?」

女性「・・・・わ・・・私は・・・」

その頃、空の主は・・・

ナギ「先生、あの。ヒナギク、みませんでしたか?」

「三千院。先生は今、モーレツに感動しています。まさか、三千院の方から
話しかけて来てくれるとは・・・!」

ナギ「私、そんなに無愛想ですか?」
そういい、別の先生に話しかけるナギ。

ナギ「薫先生。ヒナギク知りませんか?」

薫「桂か?そういや、みてないが・・・。卒業も近いし、大方、学園を守るために
高いところに上って下りられなくなってるんだろ。」

ナギ「いや、そんな・・・」

薫「ま。ヒナギクの方は姉の桂先生と違って優秀だからそんな訳ないか。」

空「へ〜。桂 ヒナギクさんていうんですか。」

ヒナギク「そ。よろしくね、早乙女君。そうだ。ついでなんだし、時計塔、上ってみる?」

空「え?でも、時計塔って生徒会のメンバーしか入れないんじゃ・・・」

ヒナギク「大丈夫よ。私、元は生徒会のメンバーだったから。」
そうして、2人は、時計塔の中に入っていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい。第17話終了です。いかがだったでしょうか?今回でヒナギクさんの登場です。
ここまで来たら、ハヤテはもう目と鼻の先ですよ。ええ。それでは、
ここでヒナギクさんのプロフィールです。どうぞ。

 [名前]桂 ヒナギク

[年齢]17歳(まだ誕生日を迎えていないため)[身長]164cm [体重]52kg
原作では才色兼備の完璧生徒会長だったが、本作では卒業間近の3年生という設定で
あるため、現在は生徒会長の座を2年生のある人物に譲っている。
この話の冒頭で話したとおり髪形を変えており、
原作では、髪型は背中に届くぐらいのロングヘアーだったが、本作では髪を少し切り、
ポニーテールにしている。ちなみに、ハヤテLOVEは健在。

いかがでござんしょ?こんな感じでヒナギクさんの設定をしていますが、
どうでしたか?なにか、ご意見やご感想があるなら、どんどん寄せてください。
それでは、今回はこの辺で。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.33 )
日時: 2009/05/24 17:52
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!またまたコメです!!!

今回はついにヒナギクが・・・!!
今後の展開が楽しみですね〜・・・

ただ今回の事で少々感じた事を書きますと・・・
他のメンバーはなにとなく繋がっていたとは思うのですが、
ハヤテLOVEという設定を残しておくならば、
やはりもう少し葛藤があった方が良いのではないでしょうか?

例えば、ナギは姫神をあまり引きずっていないように、
ハヤテをクビにして、忘れ去ったなどの理由かな〜と思えるのですが、

ヒナの場合は、一目惚れするほどの人であったわけで・・・

今回の場合は、ヒナに、空とハヤテをダブらせてしまう感情描写などがあった方が、
キャラクターの感情により厚みが出ると思います!!!
(今後のストーリー展開上、このようにしている、などの事情があったらすみません!!)

では!次回も楽しみにしています!!!

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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.34 )
日時: 2009/05/24 19:46
名前: SORA

PNKさん!貴重なアドバイスありがとうございます!なるほど〜。確かに、
ヒナギクさんはハヤテに一目惚れしたって言ってましたもんね。その辺はまったく
失念していました。わざわざお手を煩わしてしまい本当に申し訳ありません。
そのこともふまえて、これからもバシバシやっていきたと思います!
それでは、第18話!どうぞ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第18話[白皇学院現生徒会長]

生徒会室に向かうエレベーターの中。

空「へ〜。桂さんって生徒会長だったんすね〜。」

ヒナギク「と言っても、もう「元」だけどね。」

空「ちなみに、引退するまで、いつ頃からやってたんすか?」

ヒナギク「1年生から。」

空「マジッすか!?」

ヒナギク「ええ。」そうこう話しているうちに、エレベーターは時計塔の1番上、
生徒会室に到着した。

チーン♪

ヒナギク「あっ。着いたみたい。」

空「はぁ〜。スッゲェな。白皇。」

ヒナギク「さっ、ここよ。入って。」
そういい、2人は、生徒会室に入る。すると、そこには先客がいた。

「はっ!露出狂の桂さん!お久しぶりです!」

空「露出狂?」

ヒナギク「ちょっと!日比野さん!!誰が露出狂ですって!?/////」

「あれ?違いましたっけ?だって、桂さんは文が入学してきた日、アダルティな
黒いぱんつを文に見せびらかしていたじゃないですか!」

ヒナギク「だから!アレは下着じゃなくて、スパッツだって何度も言ってるじゃない!
それに、あの時私は木の上に居たんだから、あれは私が見せびらかしたんじゃなくて、
あなたが勝手に見たんでしょ!?/////」

「それで、そちらの美形男子は誰ですか!?桂さんの新しいラマンですか!?」

ヒナギク「誰がラマンよ!誰が!誤解を招くような言い方は止めなさい!私が軽い女に
見られるじゃない!ていうか、人の話をちゃんと聞きなさいよね!」

空「え〜と・・・桂さん・・・?誰ですか?このハイテンション娘は・・・」

ヒナギク「ごめんね、早乙女君。彼女は日比野 文さん。今の白皇学院生徒会長よ。」

文「そういうあなたはいったい何者ですか!?桂さんのラマンさん!」

ヒナギク「だから、彼はそんなんじゃないの!さっき知り合ったばっかなんだから!」

空「あ〜。空っす。早乙女 空。」

文「早乙女君ですか!では、これからも桂さんをよろしくお願いします!」

空「は?」

ヒナギク「日比野さん!!」

文「はう!」本気で怒鳴られ縮こまる文。

ヒナギク「もぅ・・・。ごめんね、早乙女君。彼女、見てのとおりちょっと天然だから。」

空「いや、これはちょっと通り越してもう、完全に天然なのでは・・・?」

ヒナギク「・・・・・まぁ、そうとも言えるわね。」

文「それで、桂さん!そちらの美形男子とあなたはなぜここにいるのですか!?」

ヒナギク「それを言うならあなただってそうでしょ?授業はどうしたのよ。授業は。」

文「今日の授業はタルかったんでバックレてきました。」

ヒナギク「偉そうに言わないでよ!あなた、このままじゃ留年するわよ!?」

文「はっ!それはさすがに嫌です!」

ヒナギク「でしょ?だったら、早く自分の教室に戻りなさい。」

文「了解です!これより、ソッコーで教室に戻ります!」そういい残し、文はダッシュで
生徒会室を出て行った。

空「まるで嵐でしたね。あの人。」

ヒナギク「入学したときからああなのよ。あの子。」

空「なんであんな破天荒な人が生徒会長になれたのかすっげぇ疑問なんですけど。」

ヒナギク「気にしないほうがいいと思うわ。それより景色、テラスから見てみれば?」

空「へ?あ、はい。じゃあ、お言葉に甘えて・・・」
そういい、空はテラスへ歩いていく。そこで、テラスから見たものは・・・

空「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!スッゲェ景色っすね!ここ!ねぇ!桂さん!」

ヒナギク「・・・・・・」

空「桂さん?」

ヒナギク「え?あ、あぁ。ごめん。・・・すごいでしょ?その景色。」

空「・・・・どうかしたんすか?俺でよかったら、相談に乗りますけど・・・」

ヒナギク「ううん。平気よ。何でも無いわ。」
そういい、ヒナギクは無理に笑顔を作ろうとするが、空には通用しなかった。

空「嘘だ。」

ヒナギク「え?」

空「なんかあったんでしょ?その顔見れば分かります。」

ヒナギク「・・・・・今から。」

空「え?」

ヒナギク「いまから、ちょうど2年位前にも、今日あった事と似たようなことがあって・・
そこからの景色を見たとき、早乙女君とおんなじリアクションとった人がいたの。それで
ちょっと、その人の事思い出しちゃって。」

空「恋人かなんかですか?」

ヒナギク「ちっ、違うわよ!/////べっ、別にハヤテ君とはそんな関係じゃ・・!/////」

空「ハヤテ?」

ヒナギク「あっ・・・・・//////」

空「ハヤテって、俺の前任の三千院家執事の?」

ヒナギク「・・・・・そうよ。」

空「そのハヤテってのが、俺とおんなじリアクション取ってたんですか?」

ヒナギク「リアクションだけじゃないわ。さっき、ヒナ鳥を助けたでしょ?あの時、
早乙女君がやったのとおんなじ事を、2年前ハヤテ君がやったの。
それで、少しづつハヤテ君のこと思い出しちゃって・・・、ちょっと・・・つらく・・・なっちゃって・・・」

空「桂さん・・・?」ヒナギクの声は震えていた。恐らく泣いているのであろう。

空「あの・・・」

ヒナギク「ゴメン。ちょっと頭冷やしてくる。」

空「あっ、ちょっと、桂さん!?」

ヒナギク「ヒナギクでいいわ。」

空「え?」
空の疑問もよそに、ヒナギクは涙を流しながら生徒会室を出て行った。

空「いったい、なんだってんだ?」
そういい、空は、生徒会室にたたずんでいた。しばしの沈黙が流れた後、空の後ろ、
テラスから、

「やぁ。」と、誰かが声をかけてきた。

空「!!」空があわてて振り向くと、そこには手すりに寄りかかり、空を見つめている
肩甲骨の高さ辺りまで届く蒼い髪と、透き通るような蒼い眼を持った1人の少年がいた。

空「誰だ・・・お前・・・いつの間に・・・!」

少年「悪いとは思っていたけど、君とヒナギクさんの会話は聞かせてもらいました。」

空「質問に答えろ!お前は誰だ!?いつからそこにいた!」

少年「ここに来たのは今しがた。正体は・・・なんと言いましょうか・・・」

空「・・・?」

少年「あっ!そうそう。君が新しい三千院家の執事ですね?」

空「?だったら、なんだってんだ・・・!」

少年「だったら、君の命を奪いに来た。って言ったらどうする?」

空「!!」
そのまま、少年は全てを見通しているかのような微笑を浮かべたまま、空を見つめていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第18話、終了です。・・・・・なに?この急展開。と、まぁ、こんな感じで
日比野と、もう一人新キャラ出したわけですけど・・・・どうでしょうか?
それじゃあ、ここで日比野さんのプロフィールをどうぞ。

 [名前]日比野 文

[年齢]17歳 [身長]151cm [体重]49kg

と、まぁこんな感じです。原作での文のプロフィールを参考にしていますが、
何かあったら教えてください。そして、この話最後に出てきた少年ですが、
正体は次回に繰り越しで。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.35 )
日時: 2009/05/24 21:56
名前: ヴォルフシュテイン

来た〜〜〜〜〜〜!!!
アッすいませんいきなりこんな出だしで…
どうもっお久しぶりですヴォルフシュテインです
なんか最近感想書くのめんどくさ…じゃなかった書く暇がなくて…
さて最初の叫びですが…来たんですか?ついに原作主人公が帰って来たんですか?
しかも君の命を奪うとか言ってますけどいったい何があったんですか?
主人公大ピンチじゃないですか?
まあ前置きはこれぐらいにしてさっそく感想を…


ヒナギクさんまだまだハヤテlove健在ですか〜〜しかし思い出して泣くとは…
僕としてはハヤテ×ヒナギクが好きなので(それはもうハヤテ以外×ヒナギクが大嫌いなほどにまで…)このままくっついちゃってもらってもいいんですけどね〜〜〜まあそこら辺は作者さんにお任せします
そして真打登場!!上↑でも言いましたがなんかすごいこと言ってますよ
次回が今から楽しみです以上!



まあ(-_-;)僕としてはなるべく感想は書きたいんですが
僕は結構なまけも…じゃなかった忙しい身でして…


所々に本音がある変な感想でしたがそろそろ終わります
これからも更新頑張ってください








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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.36 )
日時: 2009/05/25 17:32
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!PNKです!!

今回はついに話が動きましたね〜!!
この少年は一体誰なのか!?次回がとても楽しみです!!

早速アドバイスを取り入れてもらえたようですね。
一読者としては、話に過去を盛り上げるような形ができて、
オリジナル展開が発展しやすくなったように思います!!!
(読みやすくもなりましたよ!)

このように心理描写を書くのであれば、他のキャラクターにも、
もっと心理描写を足してあげると、深見も出るし、
SORAさんのオリジナル小説としての味が、よくでると思います!!!
原作とオリジナルのバランスを、よく考えて書いてみてくださいね!!!!!
(↑初心者がアドバイスなんて・・・すみません!!)

では、これからも頑張ってください!!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.38 )
日時: 2009/05/25 19:07
名前: SORA

ヴォルフさん!またまたコメ、ありがとうございます!それでですね〜、
この作品における、ハヤテのCPなんですけど、アテネは崩しません。
申し訳ありませんけど。ですが、ホントに、ホンッッット〜〜〜〜〜〜〜〜に、
アテネかヒナかで迷いました!マジで!ええ!・・・・・ゴホン。それと、PNKさん!
自分も初心者ですので、どんどんアドバイスくれていいですよ?
ではでは、第19話、どうぞお楽しみください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

空「俺の命を・・・奪いに来ただと・・・?」

少年「・・・・・」空の問いにも、少年は無言のまま。だが、命を奪いに来たにもかかわらず、
少年は、襲ってくる素振りを見せない。

空(クソ・・・!なんなんだ、コイツ・・・。構えは見せねぇけど、スキが無ぇ・・・!
・・・・ダメだ!もし、ちっとでも動いたらこっちが殺られる!・・・どうする・・・
どうする・・・どうする・・・・!)空の首筋に冷や汗が垂れる。

空「・・・・・・」

少年「・・・・・」ほんの数十秒程度だったが、空には、この沈黙が何十年も経ったような
気がした。やがて・・・

少年「クスッ・・・・」

空「!!」

少年「・・・・冗談です。」

空「・・・・・は?」

少年「ですから、あなたの命を奪いに来たなんていうのは、冗談です。」

空「なっ・・・・!」

少年「いろんな罪を犯してきたとはいっても、人殺しになるのは嫌ですから。」

空「てっ、テメェ・・・!人の反応見て、楽しんでやがったなぁ!?」

少年「そんなわけ無いじゃないですか。」と、少年は笑顔で言うが、

空(嘘だ!絶対に、嘘だ!)と、空は本気で思っていた。

少年「ふぅ・・・。それにしても、しばらく見ない間に、白皇もヒナギクさんも
変わったな・・・」

空「? なんだ、お前。桂さんを知ってんのか?」

少年「知ってるも何も、同級生ですから。」

空「・・・・・」

少年「それで?」

空「?」

少年「君、名前は?」

空「?空だ・・・。早乙女 空・・・」

少年「早乙女 空・・・。いい名前ですね。」

空「そういうお前は、なんて名前なんだよ。」

少年「・・・・・・・・・ハヤテ。」

空「!!」

ハヤテ「僕の名前は・・・綾崎・・・ハヤテだ・・・・」
これが、俺とアイツ・・・ハヤテが出会った瞬間・・・。そして、この俺たちの出会いが、
他でもない。あの戦いの・・・始まりだったんだ・・・・。


第19話[颯と空、宿命の邂逅]

ハヤテと空が出会っている頃、我等がヒロイン、三千院ナギは・・・

ナギ「空が私に弁当を持って来ている?」

マリア『えぇ。その様子だと、まだ着いてはいないんですね。』

ナギ「まぁ、この学校はヴァ○・ディール並に広いからな。」

マリア『まぁ、そうですけど・・・』

ナギ「しかし、そうか・・・。空が私のために愛妻弁当を・・・////」

マリア『いや、作ったのは私ですけどね・・・』

ナギ「安心しろ、マリア!空の愛は私がしっかり受け取っておく!」

マリア『いや、ですから作ったのは私・・・』 
ブツン!ツー。ツー。ツー。切られた。

マリア「・・・・う〜ん。早乙女君には、やはり携帯を持たせるべきですかね〜。」

そんな感じで、メイドさんが悩んでいる頃、白皇教師陣は、

女「先生は不審者を見つけ出さねばならないので協力しなさい。」

生徒「薫先生。桂ちゃんどうしたんですか?」

薫「知らん。」

生徒「てか、授業はいいのか?」

桂「校内に三千院家の執事を名乗る早乙女 空という男が侵入しています。なので、
なんとしてもこれを見つけ出し、悪即斬で倒すのです。」

生徒「にはは〜。何かいつぞやと似た感じだね〜(はぁと)」

生徒「だな。これはいつぞやのデジャヴだな。」

薫「なぁ、桂よ。」

桂「なんだ?ナワ○。」

薫「ナワ○じゃねーよ。だったらお前は、キバ○シかよ。薫だ、薫。薫 京之介。
そいつホントに不審者なのかよ?もしかしたらホントに三千院家の執事かもしんねぇじゃん。」

桂「ハッハッハ。バカだなぁ。ナワ○は。」

薫「薫だっつの。いいかげん、殺すぞ。」

桂「いい?その男が不審者かどうかなんて、もうどうでもいいのよ。」

生徒「ほぇ?」

桂「理由はどうあれ、天下の白皇学院が不審者の侵入を許したのは事実!だから、
一刻も速く不審者を退治しないと、白皇のセキュリティそのものが疑われちゃうのよ!?
そうなったら大変なことになるじゃない!おもに不審者の侵入を許した・・・・・
私の給料の部分が!」

生徒・薫(結局・・・そっちの心配かよ・・・。やっぱアホだ・・・)

桂「というわけで!瀬川さんは校舎内!花菱さんは、体育館!ナワ○はバカだから、
一人で徳川埋蔵金でも探してれば!?」

瀬川「ラジャー。」

花菱「やんのかよ・・・」

桂「とりあえず私は・・・上から不審者を探してみるわ。」
そんなコントが繰り広げられているとは知らない執事は・・・

空「ハヤテ・・・!お前が・・・?」

ハヤテ「そうですよ。僕が、あなたの前任、綾崎ハヤテです。」

空「へっ。クビになったって聞いて、どこでなにしてんのかと思ったら、まだ、白皇に
通えるだけの余裕があったとはな・・・」

ハヤテ「・・・まぁ、三千院家をクビになった僕が、こうしてまだ白皇に通って、
もうすぐで卒業って所までこれたのも、全部理事長のおかげですから。」

空「理事長?白皇の?」

ハヤテ「ええ。三千院家をクビになった後、路頭に迷っていたところを理事長に
助けてもらったんです。それから、僕は理事長の執事をやっているんですよ。」

空「・・・・」

ハヤテ「まぁ、君の主、三千院さんももうすぐ卒業ですから。執事として、しっかり
彼女を通わせてあげてくださいね。それではごきげんよう、早乙女君。」
そういい、ハヤテは消えるようにどこかへ去っていった。

空「・・・・・・ブハァッ!ハァッ、ハァッ。」あまりのプレッシャーに耐えていた空は、
その根源であるハヤテがいなくなったことで、それまで知らずの内に止まっていた呼吸を再開させていた。

空(何なんだ・・・アイツ・・・。あれが、俺の前任のハヤテ?なんつーヤローだ・・・
俺が一歩も動けなかった・・・。敵に回したらたぶん俺じゃ勝てねーかもな・・・)
ハヤテの強さを肌で感じた空は、生まれて初めて上には上がいると言うことを思い知った。

空「ふぅ・・・。さてと、さっさとお嬢様に弁当を届けに行くか。」
そういい、空はエレベーターに向かう。だが、エレベーターが上がってくる音が聞こえてきた。

空「ん?」

ガァーーーー
エレベータから出てきたのは、先程出て行ったヒナギクだった。

空「あ。桂さん。もう、落ち着きました?」

ヒナギク「ええ。ごめんね。急に取り乱しちゃって。」

空「いえ、俺のほうこそ。思い出したくなかったはずなのに・・・」

ヒナギク「ううん。いいのよ。」

空「んじゃ。俺、お嬢様に弁当届けに行きますね。」

ヒナギク「ええ。それじゃ。」

空「あ!それと、今日はありがとうございました。桂さんのおかげで、一生忘れられそうに
無い思い出ができましたから。」

ヒナギク「またね・・・」

空「え?なにがですか?」

ヒナギク「早乙女君のそのセリフ。ハヤテ君も、おんなじ事いってたもの。」

空「あっ・・・すんません、また・・・」

ヒナギク「いいわよ。それより、これから、私の事はヒナギクって呼びなさい。」

空「え?」

ヒナギク「桂って呼び方だと私と同じ名前でものすごい人がいるから、
みんな下の名前で呼ぶの。いいわね?早乙女・・・空君。」

空「はぁ・・・。それじゃ、俺はこれで・・・」と、空が一度下に行き、
帰ってきたエレベーターに乗ろうとした、そのとき・・・!

桂「不審者はっけーん!!」バーン!と、エレベーターのドアが開き、中から
先程空が撒いた教師が入ってきた。

空「なっ!あんたはさっき、校門にいた金の亡者!」

ヒナギク「お姉ちゃん!?」

空「え?お姉ちゃん?」

ヒナギク「うん。雪路お姉ちゃん。」

雪路「フッフッフ!不審者め!ここであったが百年目!実際は百年なんて
経ってないけど。まぁ、この言葉をそのまんまの意味で使った奴なんてきっといないから
大丈夫!」

空「は?あぁ、そうだな。」

雪路「てことで、今すぐデストローイ!」

ヒナギク「ちょっと待ってよ!お姉ちゃん!この人は不審者なんかじゃ・・・!」

雪路「それが関係ないことは何十行も上で説明したわボケー!」そういい、
雪路は近くにあった甲冑から剣(模造品)を引き抜き、空に斬りかかる。だが、

ガキィン!
ヒナギクがもう1本の剣で、雪路の攻撃をガードする。

雪路「ぬっ!ヒナ!?」

ヒナギク「まったく、またわけの分からないことを・・・!だいたい、お姉ちゃん。
私に向かってボケとはなによ、ボケとは!」

雪路「フッフッフ!やるわね、ヒナ。けれど、その程度じゃお姉ちゃんのパッション、
若い息吹は止められないわ!給料のプライスダウンも止められない!」

ヒナギク「よく言うわ。私、昔からお姉ちゃんに喧嘩で負けたこと無いじゃない。
負けたことがあるのは、その無駄に重ねた歳の数だけよ。」

雪路「なっ!」これは結構効いたようだ。

雪路「いくら妹とはいえ・・・許さないわよ?ヒナ。」

ヒナギク「別にお姉ちゃんに許されなくてもいいもん。それより、昔から貸してるお金、
総額12万円はいつになったら返ってくるのかしら?」

雪路「なっ!ひ、卑怯だぞ!?諭吉を人質に取るなんて!」

ヒナギク「とってないわよ。」

雪路「諭吉偉いのよ!?「学問の勧め」は、340万部も売れたのよ!?」

ヒナギク「知らないわよ。」
そんなかんじで、兄弟喧嘩をしている2人を見ていた空は、

空(なんか俺・・・カヤの外じゃね?)完全に存在を忘れられていた。

空「あのさ〜、俺お嬢様に弁当を・・・」
そのとき、雪路の目が光った。

雪路「取ったー!」
一瞬の隙をつかれ、弁当を取られる空。

空「あ!」
雪路はそのまま、テラスの手すりに着地する。

ヒナギク「お姉ちゃん!」

雪路「フッフッフ。ヒナ?これを返してほしい?でも来れるのかしら?高所恐怖症の
あなたに。」

ヒナギク「!」

雪路「来れないのならさっさとその不審者をこっちに渡して、諭吉をチャラにしなさい。」

空「ヒナギクさん・・・」

ヒナギク「・・・・・見くびらないでよ。お姉ちゃん。」

雪路「?」

ヒナギク「私は元白皇学院生徒会長、桂 ヒナギク!お客様を不審者扱いするなんて
絶対に出来ないんだから!」

雪路「・・・・フッ。流石はわが妹・・・」そういい終わらないうちに風が吹き、
雪路の体が宙に浮いた。

雪路・ヒナギク「・・・・・」

雪路「うわぁーーー!!」

ヒナギク「お姉ちゃん!!」
誰もが落ちると思ったそのとき!

ガシッ!

雪路「へ?」

空「は〜。危なかった〜。」見事に空が雪路をキャッチしていたのである。

ヒナギク「・・・・」へな。とヒナギクは安堵からか、その場にへたり込んでしまった。

空「よっ。」そのまま、空は雪路をテラスへと戻す。

ヒナギク「あ・・・ありがとう。空君・・・。お姉ちゃんを・・・」

空「いえいえ。これくらいは当然ですよ。」

ヒナギク「でも、空君ってホントにハヤテ君みたい。」

空「え?」

ヒナギク「いまのも、2年前にハヤテ君とおんなじだった。」

空「・・・そうですか。んじゃ、俺はお嬢様に弁当を・・・ってあれ?あんた、
持ってた弁当は?」

雪路「え!?あ〜、ゴメン。さっき慌てた拍子に、どっかになげちゃった。」

空「はぁ!?・・・・どうすんだよ・・・俺クビになっちまう・・・」

雪路「だ、大丈夫!アタシが一緒になって謝るから!うん!」

ヒナギク「ん?ねぇ、空君。」

空「はい・・・・?」

ヒナギク「あれって、ナギのお弁当じゃない?」

空「え?」
ヒナギクが指を指したところには、何一つ乱れていないナギの弁当があった。

空「あれは・・・・お嬢様の弁当!?」

雪路「うっそ〜。アタシが投げちゃったはずなのに・・なんで?」

空「よかった〜。これでクビになんなくて済む・・・・」

ヒナギク「でも、なんでおねえちゃんが投げたはずのお弁当が無事な状態で・・・」
そんな中、時計塔の真下。

ハヤテ「ふぅ・・・。まったく、相変わらずとんでもない先生だな。あの人は。」
そう、雪路が弁当を投げた瞬間、ハヤテが目にも留まらぬ超スピードで弁当を
キャッチしていたのである。そのスピードは文字通り疾風の如く!であった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
19話終了です。いや〜、ついに来ましたよ。あの男が。まぁ、ちょっとハヤテらしいとこが
若干薄れてる感じがしますけど。自分では。まぁ、こんな感じで空とハヤテは
出合ったわけですけど、いかがだったでしょうか?
そして、次回は、雪路、薫、そして、ハヤテのプロフィールで一本やっちゃいたいと
思います。ではでは!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.39 )
日時: 2009/05/25 19:58
名前: ヴォルフシュテイン

こちらヴォル…今暇ができた…これより感想を開始する…
…はいっのっけからばか丸出しでどうもすいませんヴォルフシュテインです
上の↑とうり暇ができたので連続投稿させていただきます
最初に言っておきます
僕は決してハヤテのCPを変えろとは言っていません
ただ自分はハヤテ×ヒナギクが好きと書いただけです
まあこういう小説は作者が書いてて楽しければいいと思います
僕たち読者はそれを傍観しているに過ぎないので…
そろそろ感想を…


まず最初にハヤテお前成長したんだな〜〜っと思いました
なんか無駄にキザになっていたし常時戦闘態勢って感じでもうどこの殺し屋だって感じですね〜〜そして「あの戦い」…何やらバトルな予感がしてきましたよ〜〜
これからが楽しみです
そして雪路が投げたお弁当をハヤテが時計塔の真下から超スピードでキャッチの所は驚きました
ハヤテ…お前もう人間じゃね〜〜!!って感じです
もうどんだけ強くなったんですか?しかも空やヒナギクそして雪路までもが気がつかない程のスピードと時計塔の上まで上り詰める脚力そして気配を消す能力…もう空が勝てなくて当然ですね〜〜最速最強の執事ハヤテって言っても大丈夫なくらいです以上!!


今回はこれくらいにしておきます更新頑張ってください





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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.40 )
日時: 2009/05/26 16:42
名前: SORA

作「え〜、どうも。作者で〜す。」

空「どうも。空で〜す。」

作「はじまりましたよ〜。執事通信略して執通。」

空「かなり無理矢理な感じはするけどな〜。」

作「気にしない、気にしない。」

空「それもそうだな。」

作・空「あっはっはっはっはっはっはっは・・・・・はぁ。」

作「とまぁ、前置きはこのくらいにして始めよっか?」

空「そーだな。今回は原作でも今作でもサブキャラの人2名と・・・」

作「原作でも今作でも主役張ってるキャラの紹介だからね。」

空「んじゃ、サブ2名の紹介で〜す。」

 [名前]桂 雪路

[年齢]30歳 [身長]166cm [体重]52kg

 [名前]薫 京之介

[年齢]30歳 [身長]168cm [体重]57kg

作「はい。こんな手抜き感満載のサブキャラ紹介です。」

空「ま、サブキャラなんてのはこんなもんで良いだろ。次が本命なんだし。」

作「それもそっか。それじゃ、今作品のタイトルにもなってる、空と対を成すもう一人の
主人公の紹介です!」


 [名前]綾崎ハヤテ

[年齢]18歳 [身長]174cm [体重]63kg

原作の絶対的主人公兼たまにヒロインであり、今作のもう一人の主人公。
現在は三千院家をクビになっており、路頭に迷っていたところを白皇学院理事長
葛葉キリカに拾われ、以降彼女の執事となる。今着ている執事服は、
白いYシャツの上に黒のベスト、そして黒のズボンという、俗に言うギャルソンスタイルである。
容姿や体格も原作とはガラリと変わっており、原作では
女顔かつ、童顔であったが、今作では空と同様中性的で男らしい顔立ちになっており、目つきも少し鋭くなっている。
髪の色は原作同様だが、髪型は横にモッサリした感じが無くなっており、髪の長さも
肩甲骨の高さ辺りまで伸びている。
体格もかなり筋肉質になり、ごつくなっている。だが、筋肉が見えない長袖や、裾の長い
スカートなどで女装すると未だに女に見られる。私生活では、普段理事長のために
甘いものを補給したり、理事長にいじられたりしている。だが、女装だけは全力で否定しており、
理事長もこの事には頭を悩ませている。が、理事長から絶対的な信頼を得ており、
ハヤテもまた、理事長に絶対的な信頼を寄せている。
ちなみに戦闘スタイルとしては、しなやかな肢体とシャープな身体、そして、
原作をはるかに凌駕した身体能力を有しての中距離戦闘型である。
一応、三千院家をクビになったのは17歳の誕生日後という設定であるため、
ナギからもらった腕時計はまだきちんと持っている。
そして、原作と最も違う設定は、頭が格段に良くなっていることである。
そのレベルは、ナギやヒナギクに匹敵するほどである。そのため、ナギと同様授業をよくサボっている。
執事をクビになってからは、ナギはおろか、ヒナギクや知り合いの誰とも会うどころか、
連絡も取っていない。
ちなみに、声も若干低くなっている。

作「こんなかんじです。」

空「・・・・」

作「ん?どったの?空」

空「いや・・・このハヤテのプロフィール見てたらなんか・・・自信失くしてきた・・・」

作「まっ、まぁ。元気だしなって!ね!?」

空「・・・・・うん・・・・・」

作「それじゃあ、プロフィール紹介も終わったし、今回はこの辺でお開きにしますか!」

空「・・・それもそうだな。」

作「よし!空も元気になったし!」

空「んじゃあ・・・」

空・作「皆さん!これからもどうぞよろしくお願いします!」
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.41 )
日時: 2009/05/26 19:55
名前: SORA

ヴォルフさん。この度は勝手な勘違いをしてしまい、まことに申し訳ありません。
確かに、今思えばヴォルフさんはCP変えろなんて一言も言ってませんでしたよね。
自分が恥ずかしいです。ええ、ホントに。
それでですね・・・19話の空のモノローグで「あの戦い」なんて台詞がありましたけど、
「あの戦い」っていうのは、今の時点からまだかなり先の第2章、3章で予定している
バトルのことで、いまやっている第1章とは何の関係もありません。あしからず。
では、第20話スタートです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第20話[空の幼馴染その3]

「いや〜、お嬢がいねぇとこの屋敷も静かだねぇ〜。」と、早速喋る人物・・・もとい、
この屋敷に住む、通称ホワイトタイガー猫のタマは、暇そうにしていた。

空「いやいや、話ののっけから早速トラがしゃべんじゃねーよ。こっから読んでる読者が
混乱すんだろ?」

タマ「ようやくの登場だってのに、つれないねぇ〜。借金執事は。てゆーか、お前学校は
いいのかよ?一応年齢的には高校1年生なんだろ?」

空「アホぬかせ。俺は少年院入ってて受験受けてねーんだぞ。つーか、俺みたいなのを
入れる学校があるなら見てみたいもんだ。それに、ここで借金完済までお嬢様に仕えるって
言っちまってんだから、いまさら学校なんて行けねーよ。」

タマ「つまんねぇやつだな〜。借金なんぞで一度しかない青春の1ページをフイにするつもりかよ?」

空「うっ・・・」

タマ「いいか?学校てのはよ、ただ勉強するためのもんじゃねーんだ。友と語らい、
友と笑い、泣き、そうやって一生大事になる宝物を見つけるためのもんなんだよ。」

空「それがほんとかどうかは知らんがトラに言われたくねぇ。」

タマ「っとにつれないねぇ〜、お前。つかよ、思ったんだがこれってやっぱデジャヴじゃねーか?」
などと二人がやっていると・・・

マリア「早乙女くーん。早乙女君、どこですか〜?」
マリアからお呼びがかかった。

空「あっ!ハイ!なんですか!?マリアさん!」

マリア「あっ、こんな所にいたんですね。」

空「はぁ・・・。それで、いったい何の御用で・・・」

マリア「はい。実は、早乙女君にお尋ねしたいことがあって・・・」

空「え?携帯ですか?そーいや、クリスマスイブに落として以来ですね〜。」

マリア「そうですか。やっぱりもっていませんか。」

空「はい。いまどきはヒーローでも携帯で変身する時代ですしね。」

マリア「別に変身とかはしなくてもいいですけど・・・。まぁ、何にしても不便なのは確かなので、
お金は出しますからちょっと買って来てくれませんか?」

空「えぇ!?いいんすか!?」

マリア「ですがその・・・出会い系サイトとか、そういういかがわしいサイトを見るのには
使わないでほしいというか・・・」

空「つっ、使いませんよ!そんなことには!/////まぁ、何にしてもわかりました。
んじゃ、ちょっくらいって・・・」

マリア「あっ。待ってください。」

空「はい?」

マリア「いえ。最近お疲れ気味のようですから。今日はもうお休みでいいので
どこかへ行って羽を伸ばしてきてください。」

空「・・・・・え?」

そして、東京某所の電化製品店の前で空は・・・

空「へへっ。せっかくだから、良いの買ってやったぜ。」と、新しい携帯を
眺めていた。

空「へ〜。最近のはこんなにキレーに写真が撮れんのな。うおっ。登録件数が1000?
スゲーな・・・。ま、別にいいけどな。そんなたくさん登録する奴がいる訳じゃねーし。」
そう自分で言った直後に軽く凹む空。

空(てか、そんなにいる訳じゃないって、陸や海がいるじゃん。あいつらちゃんと真面目に
学校行ってるらしいし。・・・・やっぱ、学校行きてぇのか?俺・・・)

空「・・・・・うし!うだうだ悩んでても、しょうがねぇ!行くか!」
そういい、空は、いつぞや聞いた陸や海が通ってる高校に走っていった。

走り出して、十数分後・・・

ここは都立潮見高校。

空(・・・・勢いで来ちまったはいいけど、どうしよう・・・この状況。いや!
白皇の時と違ってここには俺の知り合いがいるんだ!だったら堂々と中に入れば・・・!)

「あの・・・」

空「ヒィ!」いきなり声をかけられビビリまくる空。振り向くとそこには・・・

「空・・・。早乙女 空・・・だよね?」黒いセミロングヘアーの空と同い年くらいの
少女が立っていた。

空「へ・・・?椿?」彼女の名は櫻井 椿(さくらい つばき)。空、陸、海の3人が
仲良くなったばかりの頃に出会った、空にとっての3人目の幼馴染である。

椿「やっぱり空だ・・・。奈々ちゃん!速く来なよ!」

空「へ?奈々って・・・まさか・・・!」

「え?椿さん。空ってまさか・・・!」そう言い、アッシュグレイのショートヘアの少女が
空と椿のいるところへ走ってきた。

空「奈々・・・!」

「うそ・・・!お兄ちゃん!?」
そう、皆さんすっかり失念していたかもしれないが、空のプロフィールにもあったように、
彼には妹がいるのです。しかも双子の。それが彼女、早乙女 奈々(なな)なのです。

奈々「お兄ちゃん・・・!」

空「あ〜。なんつーか、まぁ・・・久しぶりだな。椿も、奈々も。」

椿「ホントだよ。陸たちに空が出てきたってきいて。でもそのすぐ後に行方不明になっちゃうんだもん。
私たち皆心配してたんだからね。」

空「あ〜、うん。それは悪いと思ってるよ。」

椿「でも、よかった。無事でいてくれて。また空の顔が見れて、私嬉しいよ。」

空「は?」

椿「やっ!別に、変な意味は無いよ!?変な意味は!/////」

奈々「もう・・・。イブにお兄ちゃんがどこかの大富豪のお嬢様の執事をやらせますって、
家に電話があったってお父さんたちに聞いて・・・。ホントは性質の悪いヤクザに捕まったんじゃないかってずっと心配だったんだから・・・」
などとやっていると、後ろから誰かが声をかけてきた。

「あれ?なにをやってるのかな?櫻井さん。それに、早乙女さんも。」

椿「あ、西沢先輩。」

奈々「おはようございます。」

「うん。おはよう〜。」そう、なにを隠そう、彼女はこの潮見高校の3年生、皆もご存知、
ハムスターこと、西沢 歩である。

歩「誰が、ハムスターかな!?」

椿「先輩?」

奈々「どうかしたんですか?」

歩「へ?ううん、なんでもないよ。」

椿「そうですか・・・」と、校門で4人が立ち話をしていると・・・

海「おっ!空じゃん!ひさしぶり〜。」

陸「ホントだ。久々だな。空。」

空「陸!それに海も!久しぶりだな。二人とも。」

海「へっ。ま〜だしぶとく生きてやがったのか?死んでりゃ良かったのに。」

空「バーカ。俺がそんな簡単に死ぬかよ。」

陸「で?あれから、お前何やってたんだ?」

空「あ〜、それがさ〜。ちっとばかし大富豪のお嬢様を助けて、なんだかんだあって今、
執事やってんだよね〜。」

陸・海・椿「・・・・・は?」

海「え〜と・・・大丈夫か?空。」

陸「なんかへんなもん食ったか?それとも熱でもでたか?」

椿「もしくはどっかで頭でも打ったとか・・・」

空「だー!テメェらの言ってることみんなハズレ!俺が言ったことはみんな紛れも無い事実!そうだよな!奈々!」

奈々「え?あ、うん。クリスマスイブに誰かから電話があったの。『早乙女 空君は、
事情によりある人の執事をやらせてもらいますが、構いませんか?』って。」

陸「それで・・・OKしたの?氷牙さん達。」

奈々「うん。お母さんは反対だったけどね。」

海「ま、そりゃそうだな。2年ぶりに会った息子がいきなりどこの誰かも分からない奴の
執事なんかにゃさせたくねぇもんな。」

歩「・・・・・」

椿「? 先輩。どうかしたんですか?さっきから黙りこくっちゃって。」

歩「あ〜、うん。なんか、2年位前にもおんなじ様なことあったな〜。っておもって。」

椿「ああ。あの、ハヤテって人のことですか?」

空「!綾崎を知ってるのか?その人。」

椿「?うん・・・元同級生らしいし、何より先輩。そのハヤテって人の事・・・」

歩「わー!わー!わー!言っちゃだめだって!櫻井さん!//////」

椿「なんでですか?」

歩「なんでも!/////」

空「くぅ〜・・・はぁ。にしても、俺って学校まだ通えんのかな?」

海「え?」

空「いやさ。お前らがこうやってんの見てたら、何か無性に学校行きたくなってきて・・・
やっぱキツイか?」

陸「かもな・・・。あんなことが起こったんだ。かなりキツイかもな・・・」

空「・・・・・やっぱりか・・・。ま、いいや!これで、踏ん切りもついたし。」

椿「え・・・。ちょっと待ってよ!空ならまだ間に合うって!ほら、これから試験だと、
一個ダブっちゃうけど、空なら筆記試験だけなら余裕だって!」

空「仮に俺みたいなのが試験受けて、合格して学校入ったなんて知れたら、
この学校の先生方、世間になんて言われるか分かったもんじゃないぜ?」

椿「けど・・・」

空「お前らと付き合えたのは、中2までだったけど・・・楽しかったぜ?じゃあな。椿。
それに・・・陸や、海も。」

海「空・・・・」

陸「・・・・・」

空(さようなら・・・。俺の学生生活・・・)そして、空はその場から立ち去ろうとする。
だが・・・

椿「待って!!」

空「え?」空の服の袖を掴み、椿が止める。そして・・・!

椿「空のことが好きです!//////」

空「え・・・・・・えぇ!?//////」

陸「なぁ!?」

奈々「うそ・・・・!」

海「マジかよ・・・・」

歩「あ〜・・・・(苦笑)」

空「え・・・。好きって・・・////」

椿「このまま・・・お別れなんていやです・・・。ずっと好きでした!アタシと付き合ってください!////////」

空「・・・・」

そのとき・・・・不思議なことが起こった・・・・。何でなのかは自分でも分からない。
けど・・・なぜかその人の・・・やたらと悲しそうな表情が・・・頭に浮かんできて・・・

椿「・・・付き合ってもらえませんか・・・?/////」

空「えっ?あぁ、いや。その・・・(ダメだ!このままじゃ!お嬢様に誓っただろ!
立派になるまで傍にいるって!だから・・・)・・・・・ゴメン。」

椿「え・・・?」

空「悪ぃ・・・椿のことは嫌いじゃない。けど・・・」

椿「けど・・・?」

空「・・・実を言うと俺、二次元にしか興味無ぇんだわ。」
ピシィッ!

陸・海・奈々・歩「・・・・・」

空「っていうのは冗談で、ホントはちょっと放っとくと危険な人が・・・ってあれ?椿?」

椿「そ〜〜〜ら〜〜〜の〜〜〜!バカァァァァァァァァァ!!」
ドゴォォォォォン!!

空「ギャァァァァァァァァァ!!」

シュウウウウウウウ・・・

陸「うわぁ〜〜〜ご愁傷様・・・」

椿「フンッ!最っ低!」

海「椿・・・マジかよ・・・」

奈々「ま。このオチはお兄ちゃんが悪いよ。」

歩「う〜ん・・・やっぱりデジャヴかな?これは・・・」

空「俺が・・・・いったいなにを・・・・・?」鈍い男である。ホントに。

その後・・・

空「ただいま帰りました・・・・。」

ナギ「おお。お帰り・・・って、あれ?どうしたんだ?その顔。」

空「ええ。ちょっと幼馴染に・・・」

ナギ「? まぁ、なんでもいいや。それより携帯買ったんだってな。ちょっと貸してみろ。」

空「?はぁ・・・」
そういい、ナギは空の携帯でなにやら打ち込んでいる。

ナギ「はい。私のケータイの番号を登録しておいたぞ。」

空「・・・・・ははっ。ありがとうございます。お嬢様。」

ナギ「うむ!電話でもメールでも好きなだけするが良い。」
こうして、三千院家の夜は更けていく・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第20話終了で〜す。オリキャラ2名と西沢さんの登場でしたが、いかがでしたか?
今回は5人ものキャラの紹介ってことで、はっきり言ってしんどいです。ええ。
でもこんぐらいじゃ折れません。ええ。んじゃ、キャラ紹介、ドーン。

 [名前]水無月 海

[年齢]16歳 [誕生日]8月23日 [身長]167cm [体重]58kg 
[家族構成]父(医者)・母(看護師)
空の幼馴染その1。小1の頃から空と共に行動しているため、やはり喧嘩も強い。
誰が付けたか、不良たちの間では「リヴァイアサン」と呼ばれている。幼馴染である
椿のことが好き。ボンボン。
容姿は、空には及ばずとも、イケメン。髪と眼の色はどちらも水色。

 [名前]霧島 陸

[年齢]16歳 [誕生日]10月24日 [身長]168cm [体重]57kg
[家族構成]父(警視総監)・姉(デザイナー)
空の幼馴染その2。ずっと空や海と共に行動してきたので、こちらも喧嘩は強い。
海と同様、誰が付けたか「べヒーモス」と呼ばれている。こちらもまたボンボン。
容姿は、こちらもイケメン。髪と眼の色は、どちらも明るい茶色。

 [名前]櫻井 椿

[年齢]16歳 [誕生日]4月9日 [身長]164cm [体重]47kg
[家族構成]祖父(大手医療機器メーカー会長)・父(社長)・母(副社長)
空の幼馴染その3.空・陸・海の3人が出会い、仲良くなったすぐ後に3人と出会う。
当時、クラスメイト達にいじめられていたところを空たちに助けられてから3人と
行動するようになる。この話にもあったように、空のことが好き。
容姿は、かなりの美人でスタイルもいい。髪と眼の色はどちらも黒。ボンボン。

時間が無いので、奈々と西沢さんはまたいつか。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.42 )
日時: 2009/05/27 12:11
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!PNKです!!!

なんと!?空の友達は潮見高校でしたか・・・
そしておきまりの告白があり・・・

きっとここの校門前での告白は、学校七不思議の1つに入るでしょうね(笑)

そして、オリキャラにしっかり個性が着いている部分はとても良かったです!!!

ただ少し思ったのは、もう少しセリフをオリジナルにしてもいいのではないかと・・・
(特に、オリキャラにはオリジナルのセリフをつけた方が、
小説自体にオリジナリティーが出ると思います!!!)

では、これからも楽しみにしています!!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.43 )
日時: 2009/05/27 19:18
名前: SORA

どうも!PNKさん。またまたコメありがとうございます!ついに来てしまいましたか。
セリフの問題。自分もこれにはどうしようかと頭の痛い限りです。ええ。
どうしようかと思う自分と、話を崩さないためにはこの状態を維持するしかないという
自分とが今ものっそい感じでバトってます。マジで。ええ。ま、そんなことはさておき、
第21話の開始です。どうぞ。
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第21話[謀略再び]

「じゃあ、これお届けものです。」

空「あ、いつもご苦労様です。」

空(は〜。にしても、昨日は椿に悪い事しちまったな〜。けど、今は彼女なんて作ってる
暇も資格もねぇし・・・。けど、もうちょいマシな断り方できなかったのか?あん時。
けど、告白なんてしたことねーし、されたのなんて昨日が初めてだったもんなー。
・・・・けど・・・なんであの時、お嬢様の顔が浮かんできたんだ?・・・まさか・・・
俺、お嬢様のこと・・・!いや、ない!ないな!うん!そう!アレは単なる偶然だ!うん!
そうだ!そうに決まってる!てか、そうに違いない!)と、散々引っ張った挙句、
独自の解釈でケリをつけた空は、ナギに郵便物を持っていった。

空「お嬢様。届け物が・・・」

ナギ「おお。ありがと。とりあえず封を開けてくれ。」

空「・・・・お嬢様。お嬢様も一応女の子なんですから。そういう本の読み方はやめてください。」

ナギ「お?おぉ。」

空「(手のかかる妹を持った兄貴はきっとこんな感じなんだろうな。奈々はこんな感じじゃなかったけど。)
てかこれ、なんなんすか?白皇からの書類みたいっすけど・・・」

ナギ「ああ。編入のための書類だよ。お前の。」

空「あぁ〜、俺の・・・・・・・えぇ!?俺の!?俺のための編入書類って何すか!」

ナギ「だから、お前が白皇に入学するための書類だよ。」

空「いやいやいや。俺そんなん初めて聞きましたよ!?」

ナギ「うん。今初めて言ったからな。」さらりと言ってのけるナギ。

空「いやいやいや。そんなん言われましても、俺中学も出てないんすよ!?」

ナギ「あぁ。そうだけど、うちの理事長はそんな事気にしない人だからな。」

空「いやいやいや。そうだとしても、学費はどうするんですか!?俺、白皇の学費なんて
払える自信は・・・!」

ナギ「何言ってるんだ。そんなもん私が出すに決まってるだろ?」

空「いや、でも・・・・!」

ナギ「あ〜!もう!なんだよ!せっかく言ってやってるのに・・・学校・・・行きたくないのかよ?」

空「・・・・・」

ナギ「それに、これは私からお前への日頃の感謝みたいなもんなんだから。別に
気にしなくていいぞ。」

空「(学校・・・。絶対に無理だと思ってたのに・・・。俺がまた・・・学校に・・・!)
うっ・・・!ありが・・・おじょ・・・!」

ナギ「うわぁぁぁぁ!?なにを泣いているのだ!ハヤテか、お前はぁ!!」

空「だって・・・・だってだって・・・」

マリア「・・・・・何を泣かせてるんですか?」

ナギ「いやいやいや。私は何もしていないぞ?」
まあ、そんなこんなで数分後・・・

マリア「まぁ、でも。この書類を見る限り、例によりやはり試験を受けるみたいですね。」

「まぁ、三千院家の執事を名乗るのであれば、このくらいの試験受かってもらわねば。」
そう言う、やけに上から目線のおっさんの名はクラウス。第21話でようやく登場の
キングオブ脇キャラである。ちなみに未だ三千院家の執事長。

マリア「クラウスさん・・・」

ナギ「なんだ。まだ生きてこの屋敷にいたのか。」

空「もう歳なんだからさっさと引退してどっかでポックリ逝っちゃえば良いのに。」

クラウス「勝手に人を殺さないでください。それと、私はまだ現役だ。まぁ、
試験に受からねばクビということで・・・」

ナギ「おい!」

空「別にいいですよ?」

ナギ・マリア・クラウス「え?」

空「俺なんかの為にここまでしてもらっておきながら・・・合格できなきゃ人として・・・
いや、男として申し訳が立たないっす・・・。ですから皆さんに見せてあげますよ!
俺の本気をね!」

クラウス「ちなみに白皇の偏差値は65以上だ。」

空「なっ!・・・・。ははっ・・・何とかなりますよ・・・多分。」

ナギ「ちなみに試験明日だぞ?」

空「へ・・・屁の突っ張りはいらんですよ・・・・お嬢様。」

マリア(それにしても大丈夫かしら?早乙女君。中2までは一応オール5は取れてますけど
ここまでの知識となると正直ギリギリですわね〜・・・)
そんなこんなで、あっというまに翌日。

空「いやぁ〜。白皇ってどんな試験が出るんすかね?」

ナギ「まぁ、普通に英語とかじゃないのか?」

「くっくっく!この白皇の試験が普通のものとお考えかしら!?」

空「あ?」

雪路「くっくっく!よく来たわね!元不審者&ナギちゃん!私が今回の試験官、
麗しき世界史教師桂 雪路よ!」

空「麗しき?そんなん何処に居るんすか?」

雪路「アンタの目の前にいるでしょーが!」

空「え!?麗しき!?」

雪路「うっさい!そこを疑問系にするな!」

ナギ「てか、普通じゃないって、先生。私は3年ほど前にその普通の試験を受けてここに
入学したんですけど・・・」

雪路「細かいことを気にしてると将来になってはげるわよ?ナギちゃん。」

ナギ「はげるかぁ!」

雪路「まぁ、とにかくついてきなさい!あなたに受けてもらう試験は、ズバリ!
「レドモンド式面接試験」よ!」

ナギ「先生。」

雪路「ん?」

ナギ「そんな事言って、どうせまた難癖付けてハヤテの時見たく不合格にするつもりじゃ・・・」

雪路「(ギクッ!)や・・や〜ね〜。そんなわけ無いじゃない。も〜ナギちゃんたら。」

ナギ「ホントですか?」

雪路「ホントだってば!自分の担任が信じられないの!?」

ナギ「いや、前例があるから気になっただけです。」

空(綾崎って一回不合格にされてるんだ・・・。この教師のせいで・・・)
この時ばかりはハヤテに同情した空であった。

雪路「さ。ここが試験会場よ。こっから先は全ての行動、言動にチェックが入るから、
そのつもりでね。」

空「・・・・・」

雪路「それじゃ、スタート!」
と、雪路が扉を開けた先には・・・皆さんご存知サルの知能セットが置いてあった。

空「・・・・・」

ナギ「・・・・」
ぷちっ
ナギの中で何かが切れた。

ドゴォ!

ナギ「うちの執事をバカにしてるのか?てか、やっぱりこれ不合格ルートじゃないか。」

雪路「ぐっふぅ・・・ナギちゃんてばツッコミきついわ・・・」

空「え〜と、綾崎の奴もこれを・・・?」

ナギ「ああ。」

雪路「しょうがないわね〜。冗談よ、冗談。さ、こっちがホントの試験会場だから。」

空「はぁ・・・」

そして、ハヤテの時とは違う感じで、空の試験は幕を閉じた。そして帰り道・・・

ナギ「で?どうだった?」

空「まぁ、出来る限りのことはしましたけど・・・これで受かんなかったらどうします?」

ナギ「受かっているさ・・・」

空「え?」

ナギ「お前は今まで私の執事をやってきた奴らとは違うんだ。だから・・・受かってるさ。
絶対な・・・」

空「・・・・・・そうですね。お嬢様。」
そうして、2人は屋敷へと帰っていった。

それと同時刻、理事長室に2つの影が。1つは桂 雪路。 そしてもう1つは、
ハヤテの今の主であり、白皇学院理事長、葛葉キリカであった。

雪路「・・・・え〜と、理事長?この合格通知を三千院家に届けるのは分かりました。
ですが・・・その・・・心なしか、文字が1字多い気がするのですが・・・」

キリカ「ふむ。まぁ、かなり良い線までいってはいましたが・・・惜しかったですね〜。」

雪路「はぁ・・・」

キリカ「まぁ、何があったのかは知りませんが、今回は残念な結果だったということで。
じゃ、よろしくお願いしますね。桂先生?」

雪路「はぁ・・・(ど−すんのよー。早乙女君たち絶対祝賀モードじゃん。
どうすんの?どうすんの!?アタシ!!)」
空がまさかの不合格!?これからどうなるのか!
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21話了です。いかがでござんしょ?いや〜、まるっきり原作どおりですね。まぁ、
今回は雪路の妨害はありませんでしたが。それでは、前回できなかった、
奈々&西沢さんのプロフィールです!どうぞ。

 [名前]早乙女 奈々

[年齢]16歳 [誕生日]12月21日 [身長]162cm [体重]45kg
[家族構成]父(邦夫)・母(律子)・長男(氷牙)・次男(空)
空の双子の妹で早乙女家の末っ子。早乙女家の中ではかなりしっかりしており、
一家を支えるムードメーカーでもある。家族や友達を何よりも大切にしている。
容姿は、アッシュグレイのショートヘアーで、眼の色は濃い赤色。

 [名前]西沢 歩

[年齢]18歳 [身長]165cm [体重]51kg

こんな感じです。何かコメなどがあれば寄せてください。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.44 )
日時: 2009/05/29 13:13
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!PNKです!!!

セリフが物語に関わってくるのであれば、
全く変える必要はありませんよ!!
あまり気にせず、物語の完成を優先して考えてください!!

個人的にはクラウスさんの下りは大爆笑でした!!

次回は白皇に入れるのでしょうか・・・?
楽しみにしています!!!

では!

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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.45 )
日時: 2009/05/30 11:49
名前: SORA

第22話[執事廃業?]

空「合格祝いのパーティー?まだ正式に決まってもないのに気、速くないっすか?」

ナギ「問題ないと何度言わせる?人の好意はありがたく受け取っておくものだぞ?」

空「・・・・・そうですね。んじゃ、お言葉に甘えて・・・」

ナギ「うむ!では、早速準備だ!」
と、完全に祝賀モードの三千院家とは別に、白皇世界史教師は・・・

雪路「ヒーナー!」ドタドタと、自分の妹がいる部屋への階段を上がっていた。

雪路「ヒナ!たいへ・・・・ん・・・・・」
ドアを開けた瞬間そこにはお約束の展開が。

ヒナギク「だから・・・ノックをしなさいといつも言ってるでしょー!」

ドゴ!バキ!メキャ!

雪路「キャー!」
何処からか取り出した木刀(正宗)で、雪路をボコボコにするヒナギク。

ヒナギク「いい?お姉ちゃん。ノックは今じゃ、電子機器や交通機関以上の画期的な
発明なの。次忘れたらもっとひどいことになるからね。」

雪路「すいません。ほんと、すいません。」などとやっていると・・

「あら、雪ちゃん。帰ってたの?あなた、仕事は?」めっさ若く見える女性が入ってきた。
そう。彼女こそ、ヒナギクと雪路の義母である、通称ヒナママである。

雪路「あ。お義母さん、ただいま。早速だけど、今からちょっとミルクティー持って来て。
あと、何か和菓子的なやつを。ダッシュで。速く!」

ヒナママ「え?え?」

雪路「あっ!ミルクティー、甘いやつよ!甘いやつ!砂糖3つだかんねー!」

ヒナギク「ホントやりたい放題よね・・・」

雪路「んでね。大変なのよヒナ。」

ヒナギク「食べるか、喋るかどっちかにしなさい。」

雪路「じつはね、今日三千院家の執事君が白皇の編入試験を受けに来たんだけど・・・」

ヒナギク「・・・へぇ〜。白皇の編入試験難しいのによくやるわね。やっぱ三千院家の
執事君は勇敢ね。今も・・・昔も・・・」
と、ハヤテのことを思い出しているのであろう。少し、暗い顔になるヒナギク。

雪路「ヒナ・・・」

ヒナギク「それで?」

雪路「へ?」

ヒナギク「どうして、わざわざ私のとこへ来たわけ?」

雪路「い、いや〜。それは・・・なんて言いますか・・・その・・・」

ヒナギク「・・・・・お姉ちゃん?お姉ちゃん・・・まさか、また・・・!」
と、絶○全開のヒナギク。

雪路「ちっ、違うって!今回はアタシなんもしてないって!マジだって!」

ヒナギク「・・・・・ホントに?」

雪路「ホントに!」

ヒナギク「・・・・・・・そう。ならいいわ。」

雪路「ふぅ・・・」

ヒナギク「で?話を元に戻すけど、何で私のところに来たのよ?」

雪路「いや〜、実はさ〜。この合格通知を三千院家に持ってけ。って理事長から指示が出てさ〜。」

ヒナギク「あら。そんなことなら別に私のとこに来なくてもいいじゃない。」

雪路「早乙女君がきちんと合格してくれてりゃ、アタシも今頃はナギちゃんちでパーッと
やってたっつーの!」

ヒナギク「え?不合格?」

雪路「あ・・・・」墓穴。

マリア「・・・不合格?」

ヒナギク「ええ。ですから、今から報告に行こうかと・・・」

マリア「・・・はぁ。そうですか。では、お待ちしていますね・・・」

雪路「・・・・・」

ヒナギク「どうするのよ、お姉ちゃん。これ絶対2年前とおんなじパターンじゃない。」

雪路「うっ、うるさいわね!何であたしが悪いみたいになってんのよ!」

ヒナギク「はぁ・・・。あの時みたいになってなきゃいいけど・・・」
と、ヒナギクは祈るが・・・

三千院家・・・・

ヒナギク・雪路「・・・・・・」時すでに遅く、すでに三千院家では、盛大なパーティーが
開かれていた。

雪路「・・・・・・」この時点で冷や汗だらっだらの雪路。

ヒナギク「・・・・マリアさん?これはいったい・・・」

マリア「まぁ、お察しの通り、ナギの早とちりで・・・」

ヒナギク「お姉ちゃん、どうするの?また出直す?」

雪路「いや。教師の威厳にかけて、この場はなんとしても退くわけには・・・」

ヒナギク「それで、マリアさん?空君はいったい何処に・・・」

マリア「あぁ。早乙女君でしたら、あちらに・・・」
と、マリアが指差したところには、自分が不合格になっているとも知らず、
恥ずかしいまでに踊っている空の姿があった。

ヒナギク(うわぁ〜。)

マリア「まぁ、あんなかんじで・・・」
と、しばらくして、踊り終わった空がヒナギクたちに気づいた。

空「あれ?ヒナギクさん。それに先生も?こんばんは。」

ヒナギク「え?あぁ、こんばんは。」

雪路「こ・・・こんばんわ・・・」

空「どうしたんですか?いったい。」

雪路「いや・・・え〜と・・・」

空「?」

ヒナギク「おねえちゃん!早く言いなさいよ!(小声)」

雪路「そんな事言われても、あんないい顔で踊ってる所見ちゃったら言いにくいじゃない!(小声)」
と、いつまでも雪路が言えないでいると、ヒナギクの後ろから、

ナギ「ヒナギクか?」
ナギが声をかけてきた。

ヒナギク「!ナギ・・・!」

ナギ「・・・・何しに来た・・・?」

ヒナギク「なにって・・・お姉ちゃんの付き添いよ。なんか文句ある?」

ナギ「いや。別に無いが、よくもまぁ、ここに来て私の前に顔を出す気になったな。」

ヒナギク「そのセリフ、そっくりそのままあなたに返すわ。あんなことしておいて、
よく私の前に顔を出せたわね。見たくなかったわよ。あなたのその、自分がこの世で一番
エライみたいな顔なんて・・・」
なにやら、醜悪なムードが・・・

空「マリアさん?なんなんすか?これ。ワタルの時より酷い気が・・・」

マリア「まぁ・・・昔はこんなんじゃなかったんですけど・・・」

空「やっぱ綾崎絡みっすか?」

マリア「・・・まぁ、そうなんですけど・・・」

空「ふ〜ん・・・」
そうして、そのムードの中にいるうちに・・・

空「・・・お嬢様。」

ナギ「あぁ?」

空「俺、ちょっとドリンク飲みすぎたみたいなんで、ちょっとお手洗い行って来ますね。」

ナギ「・・・・・あぁ。」
そういい、空はトイレに向かって走っていった。それを見たマリアと雪路は・・・

マリア・雪路(逃げたな・・・)

ナギ「んで?先生はなぜここに?」

雪路「うぇ!?」

マリア「ナギ・・・それなんですけど・・・」

ナギ「なんだ?」

マリア「じつは・・・・」マリアはナギに、耳打ちで空が不合格になったことを伝える。

ナギ「ええ!?」

マリア「・・・・・」

ナギ「それで・・・先生とヒナギクは空が不合格って事を伝えに・・・?」

雪路「え〜と・・・」

ヒナギク「・・・まぁ、そんなとこね。」

ナギ「・・・・・」絶句。

マリア「それで、どうするんですか?早乙女君、そろそろ戻ってくる頃だと思いますけど・・・」

ヒナギク「そうよ。どうするの?お姉ちゃん。」

雪路「う・・・うるさいうるさーい!何であたしのせいみたいになってんの!?
そもそも、早乙女君の勉強不足なんじゃないの!?不合格になったのって!」
と、やっていると・・・

カシャーン・・・

ナギ・マリア・ヒナギク・雪路「!!」グラスがおちて割れる音に振り向く4人。
そこには・・・

空「・・・・・不合格・・?」

ナギ「あ・・・・」

マリア「・・・・・」

ヒナギク「・・・・・」

雪路「え〜と・・・・・」

空「俺・・・不合格なんすか・・・?」

ナギ・マリア・ヒナギク・雪路「・・・・・」

空「・・・・・そうですか・・・」一言そういうと、空はどこかへ走り去って行った。

ナギ「あ!空!」

マリア「早乙女君!」
皆が追うが、空の足は意外と速く、すぐに見失ってしまった。

空「はぁ〜・・・」ここは、三千院家の湖。ここの畔に空はいた。

空「・・・・・クビ・・・か・・・」すでに絶望モードに入っている空。
そんな時、一陣の強烈な風が吹いた。

ビュゴォォォォォ!

空「ぶぁ!」
風が収まり、ふと空が見上げると、

ハヤテ「こんばんは。」
自分の前任、綾崎ハヤテが木の幹に立っていた。

空「・・・・・綾崎・・・?」
果たして、ハヤテが空の前に現れた意図とは?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
22話終了です。ハヤテがまたしても登場ですが、どうでしたか?
何かあればコメ、お願いします。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.46 )
日時: 2009/05/30 13:42
名前: ヴォルフシュテイン
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3246

どうも!お久しぶりですヴォルフです!
最近感想書けなくてどうもすいません
では感想を

前半ではナギとヒナギクの間がなんか不穏なムードでしたが何があったのでしょうか
おそらくヒナギクはハヤテをクビにしたことに怒ってるんでしょうが
ナギの方は何でヒナギクに怒ってるのか気になりますね〜 
後半はハヤテが登場していましたが
登場のインパクトが前登場と同じくすごいですね〜
「一陣の強烈な風」の所では移動速度が上昇しているんだなと思いましたし、
木の幹に立つという一流の執事のノルマを既に達成しているのか!!
と思いました以上!!


あと今空のプロフィールを見て思ったんですが
一応ハヤテの方が年上なので空がハヤテを「綾崎」と呼び捨てにすると
違和感がある感じなので「綾崎さん」とかさん付けにするといいと思います

更新頑張ってください失礼します

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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.47 )
日時: 2009/05/31 10:52
名前: SORA

どうも〜。ヴォルフさん。早速コメをありがとうございます。え〜とですね、一応空の
設定ですけど。空は、まぁ、昔から喧嘩ばかりしてきてそれはもう、自分よりずっと
年上の連中ともやりあってきたんですよ。だから、いまさら年上の男に敬語っていう
概念は空にはありません。ええ。ですから、空はハヤテのことを「綾崎さん」ではなく、
「綾崎」と呼び捨てにしているのです。まぁ、中には男でも年上に敬語を使うことも
ありますけど。(例えば、この話の第3話参照)そして最後に、
2000HIT達成です!これからもよろしくお願いします!
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第23話[今作の理事長は意外とS]

空「・・・なにしにきたんだよ?俺が不合格だって聞いて嘲笑いに来たのか?」

ハヤテ「まさか。今日は君に渡したいものがあるのと、少し話がしたかったので。」

空「・・・ふ〜ん。」

ハヤテ「まぁ話と言っても、最近の君の主さんたちの近況を聞きに来たんですけど。」

空「近況って・・・。別にびっくりするほど何もねぇぞ?」

ハヤテ「そうですか。」

空「・・・やっぱ、元執事として気になるか?」

ハヤテ「・・・・・・まぁ。」

空「だったら心配ねぇよ。今のお嬢様には俺がいる。」

ハヤテ「でも君、不合格になったんだからクビですよね?」

空「うっ!」

ハヤテ「フフッ。」

空「・・・・はぁ・・・。」

ハヤテ「気にしないほうがいいですよ?僕も似たような感じでしたから。」

空「そういや、お嬢様に聞いたんだけどよ。お前、一回桂先生のせいで不合格になったんだって?」

ハヤテ「そうなんですよね〜。あの先生にはほとほと困りますよ。」

空「じゃあ、何で合格できたんだ?」

ハヤテ「・・・この屋敷のメイドさんのおかげですよ。」

空「マリアさんの?」

ハヤテ「ええ。あの人が、僕のために推薦状を足しておいてくれたんです。それで、
僕は晴れて白皇に入学できたんですよ。」

空「ふ〜ん。」

ハヤテ「まぁ、君の場合は、推薦状を足しても意味はありませんけど。」

空「・・・・・そっか。そんなにひでぇのか。俺の試験の点。」

ハヤテ「いいえ。」

空「え?」

ハヤテ「推薦状を足しても意味が無いって言うのは、君の点数が足りないって意味じゃありません。」

空「・・・・どういうことだよ?」
そういうと、ハヤテはポケットから何かを取り出した。

空「!・・・それって・・・!」

ハヤテ「そう。君の学生証です。」
そう。ハヤテが取り出したのは、空の白皇の生徒としての学生証だった。

空「なんで・・・!俺、不合格だったんじゃ・・!」

ハヤテ「あぁ。それは理事長の冗談です。」

空「はぁ!?」

ハヤテ「まぁ、こんな感じなんですよ。」
回想・・・

今から時間をさかのぼること数時間前・・・雪路が理事長室から出て行ったすぐ後。

キリカ「・・・そこにいるのだろう?ハヤテ。」

ハヤテ「・・・気づいてましたか。」

キリカ「私を見くびらないでほしいな。」

ハヤテ「見くびってはいませんけど・・・」

キリカ「・・・ふむ。まぁいい。それで?何の用だ?女装する気になったか?」

ハヤテ「ちがいます。」

キリカ「つまらん奴だ。」

ハヤテ「どうして、桂先生にホントの事を言わないんですか?」

キリカ「・・・なんのことだ?」

ハヤテ「今日編入試験を受けに来た、早乙女 空・・・。彼の試験の点数、
非の打ち所が無いくらい完璧に出来てるって・・・」

キリカ「フッ・・・」

ハヤテ「理事長?」

キリカ「そんな事決まっているだろう。」

ハヤテ「?」

キリカ「桂先生の焦る顔が見たかったから。」

ハヤテ「あ〜・・・」

キリカ「それより、ハヤテよ。」

ハヤテ「はい?」

キリカ「私の執事になってもう1年以上経つというのに、お前はいつになったら私の事を
「理事長」ではなく、「葛葉様」と呼んでくれるのだ?」

ハヤテ「あ〜・・それは・・・」

キリカ「・・・・・まぁ、いい。それでは、お前は時間があったら、早乙女の奴に
本物の合格通知と学生証を届けてやってくれ。」

ハヤテ「わかりました。」

ハヤテ「・・・・と、まぁこんな感じです。」

空「・・・・・・」半ば放心状態の空。

ハヤテ「・・・・早乙女君?」

空「あ?あぁ。・・・そうか。俺、不合格じゃなかったのか・・・・」
そういう、空の目にはうっすらと涙が滲んでいた。

ハヤテ「・・・・」その空の様子を眺め、微笑むハヤテ。

ハヤテ「さてと。用件も済んだし、僕は戻りますね。」

空「あぁ。サンキューな。綾崎。」

ハヤテ「・・・ハヤテって。」

空「え?」

ハヤテ「僕の事は、これから「ハヤテ」って呼んでくれませんか?」

空「・・・」

ハヤテ「その代わり、僕も君の事を「空」って呼びますけど・・・ダメですか?」

空「いや、ダメじゃねぇけど・・・」

ハヤテ「そうですか。良かった。」

空「ただし。」

ハヤテ「?」

空「俺に敬語はいらねぇ。」

ハヤテ「・・・・・そう。分かったよ、空。」

空「よし。それでいいぜ、ハヤテ。」

ハヤテ「そうだ、ひとつお願いしてもいい?」

空「なんだ?」

ハヤテ「今日、僕がここに来た事と、僕が理事長の執事をやってるって事。皆には
内緒にしててもらえるかな?」

空「なんで?」

ハヤテ「ヒナギクさんの性格を考えれば、僕が理事長の執事をやってるって事を知ったら
絶対に理事長室に乗り込んで来るからね。」

空「あ〜。あの人ならやりかねないな。」

ハヤテ「そういうこと。それじゃ。」

空「あ!ちょっと待てよ!お嬢様やヒナギクさんに会っていかねぇのか?」

ハヤテ「・・・・皆さんに顔を見せるわけには行かないからね。」

空「そんなことねぇって。少なくとも、ヒナギクさんはお前に会いたがってるぜ?」

ハヤテ「それはないよ。絶対に。」

空「・・・ハヤテ。それってどういう・・・」と、空が言い終わらないうちに・・・

ヒナギク「あ!いた!空君!」

ハヤテ「!!」

空「あ。ヒナギクさん。」その時、またしても強烈な風が。

ビュゴォォォォォォォ!!

空「うぉ!」

ヒナギク「キャ!」
風が収まる頃には、すでにハヤテはいなくなっていた。

空「あれ?おーい!どこ行ったー!?」

ヒナギク「さっき、誰と話してたの?」

空「え?え〜と・・・そう!理事長の遣いの人で、俺が不合格だったってのは、
理事長の冗談だったんだ、って。」

ヒナギク「え?じゃあ・・・」

空「はい。ホントは合格してたらしいんです。俺。」

ヒナギク「・・・・・良かったじゃない!おめでとう!」

空「ありがとうございます。ヒナギクさん。」
などと二人がやっていると、

ナギ「あ!いた!」

マリア「早乙女君!」

空「あ!お嬢様!マリアさん!」

ナギ「まったく。探したぞ。こんなとこでいったい何を・・・って!お前それは!」

マリア「白皇の学生証!?」

空「はい!」

ナギ「なんで・・・不合格だったんじゃ・・・!」

マリア「どうして・・・私の推薦状も意味が無いって言われたのに・・・!」

ヒナギク「つい今しがた理事長の遣いの人が来て、不合格って言うのは理事長の
冗談だったんですって。」

マリア「そうだったんですか・・・」

ナギ「うむ!これで正式に空の合格パーティーが執り行えるな!よし!戻るぞ、空!」

空「はい!お嬢様!」

ヒナギク「それじゃ、私とお姉ちゃんはこれで帰るわね。」

空「あ、はい。」

マリア「お気をつけてくださいね。桂さん。」

ヒナギク「ありがとうございます。マリアさん。じゃ、空君。学校で見かけたら、
声かけてね。それと・・・」
そういい、再びナギを睨み、ヒナギクはその場から去っていった。

ナギ「・・・何をしてる!早く戻るぞ!」

空「へ?あ、はい!」
こうして、空は正式に白皇の生徒となったのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
23話終了です。いかがでしたか?今回はこんな感じで終わりましたけど。
空は見事白皇に合格できました。これからどうなるんでしょうか!?
それでは!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.48 )
日時: 2009/05/31 16:04
名前: SORA

第24話[2年ぶりの学校]

前回の後、白皇に合格した空は、いろいろあってはしゃぎすぎて、どっと疲れて
風呂に入らず寝てしまったため、今は三千院家の大浴場でリラックスしていた。

空「ん・・・・・ん〜〜〜・・・はぁ。また、俺が学校に通えるようになるとはな・・・。
にしても、まさか俺が受けた試験の点が非の打ち所の無いくらいできてたとは・・・。
世の中何が起こるか分かったもんじゃねぇな。」そういうと、空は風呂から上がった。
そして、風呂上りで暑かったため、パンツとズボンをはいたまま、上着は着ないで脱衣所を出た。そして・・・

ガチャッ

空「ふ〜。」

ナギ「え?」

ナギと鉢合わせ。

空「ん?」

ナギ「☆B○ACXYZ@/////////!!??」

空「あ。お嬢様。おはようございます。今日は早いですね。」

ナギ「バッ、バカァ!!はっ、速く服を着ろぉ!!///////」いきなり、空の上半身裸の
状態を見たナギは顔を真っ赤にしてテンパリまくっていた。

空「へ?あぁ、すいません。風呂上りで暑かったもんですから。」
そういい、空は服を着る。

ナギ「まったく!空はホントにまったく!////」

空「・・・・お嬢様?顔赤いですよ?熱でもあるんすか?」そういい、
ナギに顔を近づける空。

ナギ「うぇ!?//////いや、空。近い。近いって!」

空「いや、でも一応熱を・・・」そういい、空は自分の手をナギのおでこにくっつける。

ナギ「!!//////」

空「ん?やっぱちっと熱が・・・あれ?どうかしたんすか?お嬢様。」
鈍感男恐るべし。

ナギ「な・・・な・・・なんでもないわー!!//////ハヤテかお前はー!////」
バキィッ!空の鳩尾に渾身の肘を叩き込むナギ。

空「グハァッ!」

ナギ「フン!///////」

空「ぐぉ・・・モロ、みぞに・・・息が・・・」
所変わって、ここはリビング。

空「失礼しまーす。」

マリア「あ。おはようございます。早乙女君。今日から学校ですね。」

空「はい。俺がまた学校に通えるなんて夢みたいですよ。」

ナギ「まぁ、現実だけどな。」

空「いや、そうですけど・・・」

マリア「それよりも、ナギも早乙女君も、早く行かないと遅刻しますよ?」

空「え?ヤベ!もうこんな時間!お嬢様!早く行きましょう!」

ナギ「うぉい!ちょっと待て、空!」

マリア「いってらっしゃい。」

そして、白皇。ここは1年D組。空が今日から入るクラスである。

先生「今日からこのクラスに、新しいお友達が来ます。」

「男ですか!?それとも、女ですか!?」

先生「男の子です。」

「はい、先生。その子はカッコいいですか?」

先生「先生の目にはカッコよく見えましたが・・・皆さんで確かめてください。それでは、
早乙女君。どうぞー。」

空(きた!こういうのはやっぱ乱暴に行っちゃだめだよな。だったらちょっと爽やかな感じで・・・)

ガラ・・・コッコッコッコッ・・・

空「・・・・早乙女 空です。よろしく。」かつて、陸や海でさえ見たことが無いであろう
爽やかスマイルを決めた空。空は元々美形であるため、この笑顔にクラスの女子たちは、

女子一同「キャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」黄色い声を上げた。

空「うお!」いきなりの大声に耳をふさぐ空。

「やだ!だれ?あの人!」

「ものすご美形・・・////」

「お近づきになれないかしら・・・/////」それぞれ各々のコメントを広げる女子一同。
だが、喜ぶ女子がいれば、その逆。妬む男子もいるわけで・・・

「チッ!なんだよ。ちっと顔が良いからって。」

「あーいうーやつは真っ先に自分だけ逃げるタイプだな。」

「お前はどう思うよ?九条。」

九条「・・・・・」

「どうした?」

九条「いや、あいつ・・・」

空「あのー、先生?俺の席は・・・」

先生「あぁ。それじゃ、九条君の隣が空いてるので、そこに。」

空「分かりました。」
そうして、空は指示された席へと行き、九条と呼ばれる少年の隣に座った。

空「お。俺、早乙女 空。よろし・・・」

九条「知ってるよ。白夜叉さん。」

空「おまえ・・・まさか・・・!」

九条「覚えててくれたか?」

空「九条・・・・・日向ぁ!?」

日向「はは。まさか、お前みたいなのが白皇に入ってくるとはな。」

空「こっちのセリフだ!何でお前みたいな貧乏人が白皇にいんだよ!?」

日向「アホ。俺はこの学校に特待生って事で入ってんだ。貧乏人は関係ねぇよ。」

空「そんな・・・」

先生「早乙女君?九条君を知ってるんですか?」

空「え?えぇ、まぁ。中学の頃2年まで一緒でしたから。」

「んで?九条。白夜叉ってのは、なによ。」

日向「あぁ。俺が初めてコイツと喧嘩した時に、俺の舎弟がこいつにつけたのさ。
ほら、コイツ髪の毛真っ白だろ?だから白夜叉。」

空「白髪じゃねぇ、白銀だ!」

日向「かわんねーだろ?どっちも。」

空「変わるわ!」

先生「はいはい。そこまで。では、ホームルーム始めますよー。」

空「くっそー。なんで2年ぶりの学校の席の隣がお前なんだよ。」

日向「こっちのセリフだ。なんで3学期始まってからずっと空席だった俺の隣が
よりによってお前なんだか。」

空「あぁ!?」

日向「なんだ、やるか?久々に。」

空「上等・・・!表出ろや!俺にボロ負けした分際で調子乗ったことを後悔させてやる!」

日向「あ!言ったな!お前、それを言ったな!」

先生「落ち着きなさい!二人とも!」そんなかんじで、空の白皇初日のホームルームは
幕を閉じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
24話終了です。いかがでしたか?今回はちょっと短めにしてみました。
またまた、空と因縁ありげなキャラの登場です。では。

 [名前]九条 日向(くじょう ひゅうが)

[年齢]16歳 [誕生日]9月21日 [身長]169cm [体重]58kg 
[家族構成]なし
空の中学時代からのライバル(空に自覚無し)。空とは、中学の入学式で出会い、
初めからお互いに敵意剥き出しにしていた。やがて、日向が爆発し、空と壮絶な
勝負を繰り広げる。日向も当時、「練馬の魔王」と呼ばれるほどの実力の持ち主だったが、
空との一進一退の激闘の末、僅差で敗れる。空も日向の強さを認めており、後に
「次やったらどうなるかわからない。」と空に言わせるほど。両親は、日向が幼少の頃、
互いの浮気相手と失踪。以降、ずっと1人きりで生きてきたため、空達と出会うまで、
仲間や友達というものがどんな物かまったく知らなかった。両親が失踪したばかりの頃は、
それなりに裕福だったが、中学から親が置いてった金もなくなりかけてるのでバイトしつつ
生活している。故に、空や陸たちからは、「貧乏人」と呼ばれている。
容姿はセミロングヘアで、髪と眼の色はどちらも金色。この話にもあったように、
白皇の特待生。理由は、「後々、就職とかに便利そうだから。」らしい。

こんな感じです。ハイ。今作では、野々原さんも、氷室さんも卒業しちゃってるので、
原作にあったような展開は、ちょっと出来にくいかな〜?なんて思ってます。
まぁ、気にしませんけど。それでは!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.49 )
日時: 2009/06/01 19:47
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!!久しぶりにコメです。

少し見ぬ間に随分と話が進んでいますね。
そして徐々に過去の話が出てきましたね。

空の親友(ライバル?)も登場して、物語も盛り上がってきましたね。
オリジナル展開にも繋がっていくのでしょうか?

これはますます続きが楽しみです!!!

では、次回も楽しみにしています!!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.50 )
日時: 2009/06/03 19:30
名前: SORA

第25話[空以外の執事の設定、どうするかな〜。by作者]

前回のHRから一気に飛んで今は昼休み。人気の無い場所に、ナギと空はいた。

ナギ「空。さっきから気になってたんだが、その顔どうした?」

空「いえ・・・ちょっと中学時代の知り合いが同じクラスだったもんで、ちょっと・・・」
そう。あの後空と日向は、先生の忠告があったにもかかわらずマジ喧嘩寸前にまで発展したのである。

ナギ「ふ〜ん。お前をそんなにする奴って事は、そこそこ強いのか?」

空「ええ。中1の頃一回やりましたけど、一歩間違えば俺が負けてましたね。」

ナギ「ふ〜ん。」

空「ま、そいつを除けば後は結構気のいい人達ばっかでしたよ?俺のクラス。」

ナギ「そうか。私のクラスと言えば、いいのは伊澄や動研の連中だけだからな。あとは
別にどうでもいい奴らばっかだ。ワタルといい、ヒナギクといい・・・」

空「あれ?お嬢様15だから中等部じゃないんすか?」

ナギ「・・・あぁ、そういえば空にはまだ言ってなかったな。」

空「え?」

ナギ「私は飛び級しているから、今高校3年生なんだよ。」

空「・・・・・・えぇ!?お嬢様高校生だったんすか!?しかも3年!?」

ナギ「ああ。」

空「は〜〜〜〜〜。そんなことってあるんすね・・・あれ?てことは、伊澄さんやワタルも
飛び級って事ですか?」

ナギ「ま。そうなるな。」

空「・・・・・」

ナギ「どうした?」

空「いえ。俺、ホントにまた学校に通ってるんだな〜。って思いまして・・・」

ナギ「そんなに信じられないか?」

空「そういうわけじゃないんすけど・・・。なんかこうしてると・・・俺が学校通えない。
って思ってたのが、随分昔のように感じられて・・・」

ナギ「・・・・」

空「これも、お嬢様のおかげですね。」
そういうと、空はナギが座っているベンチの前に座り、ナギを見る。

ナギ「え?」

空「お嬢様が俺のために白皇の編入試験を受けさせてくれたから、俺は今ここにいることが
できるんです。」

ナギ「空・・・/////」

空「ありがとうございます。お嬢様。」と、空は何も知らない女が向けられたら、
100%の確率で落ちる笑顔をナギに向けた。

ナギ「////////////!!」
ボフン!いつぞやに続き再びショート。

空「お嬢様!?大丈夫ですか!?」

ナギ「あぁ///////問題ない・・・・////」

空「はぁ・・・」

ナギ(くっ///なんなのだ!お前のそのハヤテをも完全に凌駕する爽やかスマイルは!
これでもし、私がお前に落とされたらどう責任取るつもりだ!この天然ジゴロ!/////)
と、心の中で思いっきり毒ずくナギ。だが、そんなことが二代目天然ジゴロの上、
超鈍感男の空に分かるわけも無く・・・

空「? ?」ただ首を傾げてるだけだった。そんなことをやってると。

日向「・・・こんなとこでなにやってんの?お前。」
日向がやってきた。

空「日向。」

ナギ「んぁ?」

日向「へ〜。あんたが三千院か。お前もいい女落としたな?空。」

空「何言ってんの?お前。」

日向「あれ?今さっきのやり取り見てる感じじゃお前等結構いい感じだったけど・・・
付き合ってんじゃねぇのか?」

ナギ「違うわ!!////私はこんな奴には興味ない!」顔を真っ赤にして否定するナギ。

日向「いや、そんな怒んなくても・・・」

空(ここまで否定されると、逆にムカツク・・・)

日向「ふぅん・・・まぁ、いいや。」

空「てか、お前こそこんなとこで何やってんだよ?」

日向「ちっと、会長に頼まれてな。生徒会の仕事と野暮用でこれから部活に行くとこ。」

空「・・・お前生徒会にも入ってんのか?」

日向「ああ。メンどくせーことに、特待生ってのは生徒会や部活に強制参加なんだと。」

空「・・・お前、そんなんでバイト大丈夫かよ。」

日向「問題ねーよ。週に1,2回くらいだし、その日フルに使えば1日で結構
稼げるからな。」

空「ふ〜ん。それで?部活って何よ。」

日向「お前の好きなもんだよ。」

空「?」

日向「柔道だ。柔道。」

空「ああ。」

日向「そうだ。お前も来るか?どうせ暇だろ?」

空「いいのか?」

日向「ああ。どうせならそっちのお嬢様も来るか?」

ナギ「・・・まぁ、どうせ暇だし、行ってやるか。」

日向「うし!決まりだ。行こうぜ。」そういい、3人は柔道部の道場へと向かった。

柔道部の道場・・・

空「は〜。人数多いのに内容濃いな〜。流石白皇。」

日向「ま、こんぐらいやっとかねーと名門の意味ねーからな。」

ナギ「う〜む・・・」

空「どうかしたんすか?お嬢様。」

ナギ「・・・・汗臭い・・・」

空「あぁ・・・」

日向「・・・まぁ、柔道なんてもんはそんなもんだからな。」

空「てか、お前・・・」

日向「ん?」

空「意外と道着様になってるな・・・」

日向「だろ?」

空「なぁ、俺もちょっとやってっていいか?日向。」

部員(日向の舎弟)一同「!!」

部員A(今、アイツ!)

部員B(九条さんのことを!)

部員C(日向って!)

部員D(呼び捨て!)

部員E(なんて命知らずな奴!)

日向「ん?あぁ、別にいいけど。急にどうしたんだ?空。」

部員一同(空!?何で一匹狼のはずのアンタがそんな親しげに!?)

空「いや、この柔道部、内容濃いけど低レベルな奴ばっかだな〜って思ってさ。」

部員一同(日向以外)「何ィィィ!?」

空「ん?俺なんか変な事言った?」

日向「おまえな〜〜〜。」
などとやっていると、

「九条君。」
空たちと同年代の柔道部紅一点であろう女性が話しかけてきた。

日向「ん?」

「そんな人にここでやらせることありませんよ。ちょっと!そこの執事!」

空「ん?」

「私と組み手をしてくれる?それで、私に負けたら、二度とここには来ないで。」

日向「おいおい、五十鈴(いすず)。」

五十鈴「さぁ、やるの?やらないの?」

空「・・・女とやる気ないんだけどなー。誰かこの人と代わってくんない?」

「しゃーねーなー。俺がやりますよ。九条さん。」

日向「田神(たがみ)か・・・」

田神「さ。お望みどおり、男が相手だぜ。これで文句は・・・」
と、田神なる人物が構えようとした瞬間、

ガッ!

田神「へ?」

ブォン!

田神「うぉ!」

ドガァ!一瞬で間合いをつめられ、次の瞬間には綺麗に一本背負いを決められていた。

空「・・・・弱。」

日向(・・・相変わらず、躊躇ねーなー。)

空「おらおら!次はどいつだ!何なら全員まとめて相手してやろーか!?」

部員「この・・・!」

「まて!」

空「ん?」

日向「あ。先輩方。」
4人の柔道部の先輩方が入ってきた。

先輩A「おい。九条。だれだ?コイツ。」

日向「俺の中学のときの知り合いです。」

先輩A「ほ〜。で?田神。」

田神「ハイ!」

先輩「お前は、コイツとやって負けたのか?」

田神「え〜と・・・まぁ。」

先輩「・・・そーか。」
そういうと、先輩の一人は、空に向き直り、

先輩「お前、名は?」

空「・・・空っす。早乙女 空。」

先輩「そうか。俺は東雲 和也(しののめ かずや)。うちの部員が世話になったな。」

空「いや、べつに・・・」

東雲「今日のところは退いてくんねぇか?」

空「・・・別にいいけど・・・」

東雲「そうか・・」

空「んじゃ、行きましょうか?お嬢様。」

ナギ「ん?あぁ、そうだな。」
そうして、空とナギが去った後。

東雲「さて。田神。」

田神「ハイ!」

東雲「お前は仮にも、あいつに負けたんだよな?」

田神「は・・・はい。」

東雲「だったら、お前は鍛えなおしだな。」

田神「そんな!」

「ま、あきらめなって。」

田神「西門(にしかど)さん!」

「そうそう。負けちゃったお前が悪い。」

田神「南海(みなみ)さん!」
そういい、田神は、もう一人の先輩のほうを見る。

田神「北島(きたじま)さん?あなたは俺の味方ですよね?ね?」

北島「・・・」
ふぃっ・・・

田神「目ぇ、逸らすなコラァ!」

東雲「さ。始めんぞー。」

田神「ひっ・・・!」

ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
25話終了です。どうでしたか?オリキャラが6人出ました。まぁ、この展開をやるために
出したようなもので、最後の4人以外は、特に名前を決めてません。故に、
キャラ紹介もありません。まぁ、田神は、原作で言うところの東宮君と思ってください。
それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.52 )
日時: 2009/06/07 12:54
名前: SORA

作「作者で〜す。」

ハヤテ「ハヤテです。」

作「今回の執通は前回登場した6人中4人の紹介です。」

ハヤテ「だったら、僕必要ないんじゃ・・・」

作「いやいや。執事虎の穴ら辺からやっと再登場なんだからここらで出しとかないと。」

ハヤテ「そうなんですか!?」

作「うん。君の本格的な活躍が始まるのは、はっきり言って下田編の後から、第2章ぐらい
にかけてだしね。」

ハヤテ「随分とまぁ、ぞんざいな扱いですね。僕。」

作「まぁまぁ、気にしない。気にしない。第3章はずっと活躍するんだから。
じゃ、はじめるよ〜。」

 [名前]東雲 和也

[年齢]17歳 [誕生日]5月5日 [身長]172cm [体重]61kg

[家族構成]父・母・弟
白皇柔道部主将。2年生。髪と眼の色はどちらも黒で、髪型はツンツン。愛称は「カズ」。

 [名前]西門 雅孝(まさたか)

[年齢]17歳 [誕生日]10月3日 [身長]171cm [体重]62kg

[家族構成]祖父・母
白皇柔道部副主将で、2年生。髪の色は紫、眼の色は黒。愛称は「マサ」。

 [名前]南海 猛(たける)

[年齢]17歳 [誕生日]7月13日 [身長]172cm [体重]62kg

[家族構成]祖母・父
白皇2年生で、柔道部メンバー。髪の色はくすんだ灰色、眼の色は暗い紅。
愛称は「タケ」。

 [名前]北島 亮介(りょうすけ)

[年齢]17歳 [誕生日]1月27日 [身長]171cm [体重]64kg

[家族構成]祖父・祖母・父・母・兄
白皇2年生で、柔道部メンバー。髪の色はくすんだ赤、眼の色は蒼。愛称は「リョウ」。

作「こんな感じです。」

空「やっぱ手抜き満載だな。」

作「あれ?ハヤテは?」

空「とっくに帰った。」

作「あっそ。」

空「残りの2人の紹介は無いのか?」

作「あー、ないない。今作じゃ野々原さんや氷室さんは卒業しちゃってるし、
氷室さんは何とかなるけど、野々原さんはちょっと厳しいから。だから、
たいした設定の無いオリキャラ使ってやるしかなかったんだよね。」

空「なるほど。」

作「さ。今回はこの辺にしとこっか。」

空「だな。」

作「それではみなさん。」

空・作「これからもよろしくお願いします!」
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.53 )
日時: 2009/06/12 18:56
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!お久しぶりです!!!

空は剣道ではなく柔道ですか・・・
そして新たに出てきたオリジナルキャラクター達・・・

段々にぎやかになってきましたね!
下田までの流れにどう絡んでくるのか?
そしてその後はどのような展開に発展していくのか!?

今後も楽しみにしております!!!

今回はとっくに惚れているのに、惚れてないと言うナギが
可愛かったです!

では、次回も頑張ってください!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.54 )
日時: 2009/06/12 19:05
名前: SORA

どうも!更新遅れてしまって申し訳ありません!これからも遅れることはありますが、
なにとぞよろしくお願いします!それで、いつぞやお話ししたCPの件ですが、
愛歌、千桜、牧村の3人ははっきり言って、ストーリーには組み込みません。ええ。
まぁ、ワタル、咲夜、ヒナギクの3人分はこの作品終盤でメインにやりますけど。
それでは、第26話をどうぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第26話[そろそろアレ、いっとこっか?」

空「マリアさんって・・・必殺技とか持ってます?」

マリア「・・・え〜と・・・いったい何の話でしょうか?」

空「いえ、今週初めて白皇に通ってみて、いろんな執事がいるな〜。と思ったんですよ。」

マリア「はぁ・・・」

空「それで、お嬢様が言うには、一流の執事は必殺技の一つや二つ、
持ってて当たり前らしいんですよ。ですから俺も、一流の執事になるために
何か、必殺技でも身に着けてみようかと思いまして・・・!」

マリア「なるほど・・・ですが、なぜ私に必殺技を?」

空「いや・・・これは俺の勘なんですけど・・・マリアさんって南○水鳥拳とか
使えそうじゃないっすか?」

マリア「そんな役に立たない勘はティッシュに優しく包んで捨てちゃってください!」

空「・・・・・使えないんですか?」

マリア「当たり前です!」

空「そうですか・・・つまんねぇの。」ぼそっ。と、最後のほうは小声だったが、
マリアはしっかりと聞いていた。

マリア「・・・・・なにか?」

空「いえ!なんでもありません!」ほんの一瞬だが、確かに後ろから飛んできた急激な殺気に
硬直する空。そんな空を救ったのは・・・

ナギ「おーい!空!ちょっと来てくれー!」ナギだった。

空「あ!お嬢様が呼んでるんで、俺行きますね!」そういい、空は走っていった。

マリア「・・・・・・逃げられましたか・・・・・・」ギラリと包丁を光らせたマリアは、
走り去っていく空の背中を見据えていた。(恐!)

空「どうかしましたか?お嬢様。」

ナギ「うむ。これを見てくれ。」

空「へ?」ナギに差し出された紙を見る空。そこには・・・

        白皇学院マラソン大会
       
      日時:2月1日(火)(雨天順延)

と、書かれていた。

空「へ〜。2月の1日ってマラソン大会なんすね。」

ナギ「ああ。だから・・・」

空「だから?」

ナギ「2月1日は休みだ!」

空「朝っぱらから固い決意で堕落しないでください。」瞬殺。空はハヤテほど甘くない。

ナギ「そんな即否定しなくてもよいではないか!」

空「もうすぐ卒業なんですから、こういうイベントには積極的に参加してくださいね。」

ナギ「まさかお前・・・!この死人が出そうなデスレースに参加しろというのか!?」

空「そんな大げさな・・・お嬢様なら大丈夫ですよ。さ!練習行きましょう!」
そう言うと、空はナギの腕を掴み、競技場へと引っ張っていく。

ナギ「うわぁ〜〜!!マリア〜〜!!」ナギの叫びも虚しく、呆気なく連れて行かれた。
その様子を物陰から見ていたマリアは、

マリア(ちょっと無理矢理な感じはしますけど・・・あれ位の方がナギも少しは・・・)
と、結構納得していた。

所変わって、ここは三千院家の敷地内にある競技場。

空「いきなりガチで本番っていうのも体に悪いんで、ちっとばかし慣らしましょうか?」

ナギ「私はこのクソ寒空の下でこんな格好でいる方が体に悪い気がするがな。」
それもそのはず、空は普通の執事服だが、ナギに至っては半袖の体操服に短パンという
今の季節には不釣合いの格好だからである。

空「んじゃ、まずは軽く50m位から・・・」

ナギ「・・・・・おい、空。お前、私をナメてるのか?」

空「え?」

ナギ「この三千院ナギが50m程度でへこたれるとでも思ってるのか!?」

空「・・・・違うんですか?」

ナギ「当たり前だ!そこで指をくわえて見ていろ!私の走りを!」

空「はぁ・・・それじゃ、頑張ってください。」

そして5分後・・・・

空「・・・・・」

ナギ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

空「いや、確かにお嬢様は50mじゃへこたれませんでしたよ?けど・・・」
そういい、空はナギの走った道のりを目で追う。


























































空「5分かかってたったの51mって・・・・・ヤバくね?」

ナギ「う・・・・うるさい・・・に、人間は・・・元々走るようには出来てないのだ・・・
それなのに、いきなり、こんな長距離・・・死んでしまうではないか・・・」

空(51mが長距離・・・)などとやっていると・・・

「フハハハハ!愚かしい事だな?早乙女 空よ!」

空「あ?」

ナギ「この・・・声は・・・」

クラウス「まったく・・・その程度で一流の執事を目指すだと?馬鹿馬鹿しいにも程がある。」

ナギ「クラウス・・・」

空「しつこいっすね〜。あんたも。」

クラウス「聞けば、早乙女。貴様はお嬢様を2月1日に行われるマラソン大会に出場させるそうだな?」

空「そうっすけど。それがなにか?」

クラウス「以前、綾崎ハヤテの奴も同じ事をして失敗した。」

空「!!」

クラウス「あの男ははっきり言って貴様以上の執事としての素質を秘めていた。その男が
出来なかったことを貴様ごときが出来ると思うか?」

空「・・・・」

クラウス「出来ないだろうな?なにせ貴様は綾崎より下なのだからな。」

ナギ「おい!クラウス!お前そこまで・・・!」

空「上等・・・」

ナギ「え?」

空「ハヤテの奴がお嬢様を優勝させることが出来なかった?上等じゃねえか。だったら、
俺がハヤテに出来なかったことを成し遂げてやるよ。お嬢様は、俺が絶対に
優勝させる!」

クラウス「言ったな?その言葉は忘れんぞ。」

空「おう!ボケて忘れねーようにしっかり頭にぶち込んでおけよ?」

クラウス「ならば、出来なければ貴様もクビにするが、それでもか?」

空「当たり前だ。俺はクビにはならねー。お嬢様を絶対に優勝させてやる。」

クラウス「そうか・・・では、楽しみにしているぞ?早乙女よ・・・」そういい残し、
クラウスは去っていった。

空「さ、これで絶対に負けられませんね。練習続けましょう!お嬢様!」

ナギ「え?あ・・・あぁ。」そうナギは返すが、

ナギ(う〜〜ん。私は出場する気はないんだがなぁ・・・)と思っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
26話終了です。いかがでしたか?マラソン大会編突入ですね。まぁ、このオチは
皆さんも予想できてると思います。執事虎の穴もちょっとリニューアルして出す予定です。
あと、空の特殊能力的なのも、もうすぐ出す予定です。
まぁ、これからもどうぞよろしくお願いします。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.55 )
日時: 2009/06/12 21:24
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!連打でコメです!!!

とりあえず感動したのはナギの距離が1Mほど伸びたところでしょうか(笑)

少しずつリニューアルをくわえていくんですね!
これは楽しみです!!

上のCPの話ですが、ストーリーに組み込まないとは、
本編ではやらないという意味でしょうか?

次回も楽しみにしてますよ!

では!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.56 )
日時: 2009/06/13 11:32
名前: SORA

どうも!PNKさん、またまたコメ、ありがとうございます!まぁ、あの4人の新キャラ、
時々、ギャグ系の話に使う程度で、あまりメインのストーリーには絡みません。ええ。
それと、一応愛歌、千桜の二人のCPストーリーは考えてありますけどやるかどうかは
まだ未定です。それでは、第27話、どうぞ。
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ナギ「なぁ、空。」

空「はい?」

ナギ「ドーピングコンソメスープって、お前作れるか?」

空「・・・作れるには作れますけど、作りませんよ・・・」

第27話[結構キツいかもしれないマラソン大会編のストーリー]

空「てか、あんな事言っちまったからには絶対に負けられませんよ?」

ナギ「わかってる。だが・・・」

空「だが?」

ナギ「3年にはアレがいるだろう・・・」

空「・・・あ〜、アレですか。」

ヒナギク「マラソン大会?もちろん出るわよ?」←アレ。

空「あ〜、やっぱり出ちゃいますか・・・」

ヒナギク「ええ。1年生の頃からずっと出てるから。」

空「え〜と・・・ちなみに、コースは・・・」

ヒナギク「全部出るわよ?」

空「・・・・・そうですか〜・・・全部出ちゃいますか〜・・・」

ヒナギク「でも、そう言うって事はナギに調べてこいとでも言われた?」

空「ギクッ!」

ヒナギク「やっぱりね。」

空「いやでも、ヒナギクさんなら簡単なんじゃないっすか?ちっとばかし手ぇ抜いても。」

ヒナギク「あはは。いやね〜、空君たら。私が、そんなことするような人に見える?」

空「・・・・・・全く見えないっす。」

ヒナギク「でしょ?」
そうして、空のヒナギクに対する事情聴取は終わった。

空「・・・・・どーしよ・・・・・」ナギが優勝できなければ自分はクビ。そうなれば、
あの日ナギに誓った約束が無駄になってしまう。

「約束します。必ず、あなたの傍から離れないと。あなたが自立するまで、いつまでも
あなたを守り続けると。俺は、ここに誓います。」

空「このままじゃ・・・どうにかなんねーか?お嬢様が優勝できる方法・・・」
そんなことを考えていると、

文「あ!あなたはいつぞやの執事君では!?」

空「え?」突然声をかけられ、振り向くと、そこには白皇現生徒会長の日比野文がいた。

空「あ、会長。」

文「こんなとこで何をボーっとしてるんですか?えーと・・・えーと・・・」

空「・・・・?」

文「あ!そうだ!確か・・・乙女君!」

空「いや、早乙女です。」

文「こんなとこで何をしていたのですか!?乙女君!」

空「ですから、早乙女です。」そんなことをやってると、

ポカッ

文「あう!」文が誰かに殴られた。

「文ちゃん。彼はきちんと、自分のことを「早乙女」だって言ってるでしょ?」

文「う〜。痛いです、シャルナちゃん。」

空「あの・・・あなたは・・・?」

シャルナ「申し遅れました。私、白皇学院2年、
生徒会副会長のシャルナ・アーラムギルと申します。以後、お見知りおきを。」

空「へ?あぁ、俺は早乙女 空です。どうぞ、こちらこそ。」

シャルナ「それで?いったいこのようなところで何を?」

空「はぁ・・・実は・・・」

シャルナ「・・・なるほど・・・マラソン大会にあなたのお嬢様である、
三千院ナギさんが出場するけど、同じ3年の桂 ヒナギクさんが全てのコースに
出場するから勝つのは望み薄だと・・・」

空「そうなんですよね〜。」

シャルナ「しかも、三千院さんが優勝できなければあなたはクビになってしまう。」

空「・・・・・はい。」

シャルナ「事情は把握しました。確かに、あなたのお嬢様の体力の無さは2年である
私たちもかねがね聞いています。桂さんに勝つのは難しいですね。」

空「・・・・・やっぱり?」

シャルナ「ですが。」

空「え?」

シャルナ「かなりの博打になりますが、桂さんに勝てる方法がひとつだけあります。」

空「なんですか?それ。」
そう聞くと、シャルナはカバンから一枚の紙を取り出し、空に見せた。

空「これは・・・」

シャルナ「白皇5つの伝統行事の一つ、「マラソン自由形」です。」

空「マラソン自由形・・・?」

シャルナ「はい。近年、理事長の意向で復活したらしく、私たちも詳しくは知りませんが、
聞くと、ルールは何でもありで二人一組で誰より速くゴールに着くかを競うんです。
文字通り、自由に動くことができ、自由に相手を妨害することができるのです。」

空「要するに、妨害あり、何でもありでゴールにいち早く着いた奴が勝者って訳ですね?」

シャルナ「そういうことです。」

空「・・・・」

シャルナ「私たちは出たことが無いのでよく分かりませんが、優勝賞金は、
1億5千万円だそうですよ?」

空「・・・・・・・え?」

シャルナ「そういうことです。では、私たちはこれで。いきましょう、文ちゃん。」

文「ふぁい!それではです!乙女君!」

空「あ、早乙女です。」
二人が去った後、空はその場に立ち尽くしていた。

空(優勝賞金、1億5千万!それだけあれば借金なんざ一発でチャラだ!俄然やる気出てきた!
なんとしてもお嬢様と2人で優勝して見せる!)そして、ナギのいる競技場に戻った空を
待っていたのは・・・

ナギ「・・・・・・・・」

空「・・・・・・・・・」地面に横たわるナギだった。

ナギ「・・・・・・・・・・」

空「・・・・・あの・・・・・お嬢様・・・・・?」

ナギ「・・・・・・・・・・・・」

空「(返事が無い・・・ただの屍のようだ・・・)じゃなくて!大丈夫ですか!?
お嬢様!」

マリア「それにしても、いつまで経っても体力不足は変わりませんわね〜〜」

ナギ「そんなことは無い。空の特訓がキツいだけだ。」

空「ほんの302,3m走っただけじゃないっすか。」

ナギ「それでも、キツいの!」

マリア「でも、優勝できなきゃクビだっていう約束をクラウスさんとしているそうじゃないですか?」

ナギ「うっ・・・・」

マリア「早乙女君もいいんですか?そんな無茶な約束。」

空「問題ないっす。それでも、お嬢様は俺が優勝させますから!意地でも!」

ナギ「ぬはっ!」

空「問題ないっすよね?お嬢様。」

ナギ「え?・・・・お、おぉ・・・」

マリア「でも、参加するのはマラソン自由形なんでしょう?ハヤテ君もそれにチャレンジしましたけど、
結局は2位止まりでしたし。」

空「だからこそじゃないっすか。」

マリア「え?」

空「ハヤテにできなかったことを俺がやり遂げる。それを考えるだけでワクワクしてきますよ。」

マリア「・・・・・」

ナギ「こんなポジティブ思考の奴初めて見たぞ。」

マリア「私もです。」

空「さ。そろそろ続きをやりましょうか。」

ナギ「う・・・もうか?」

空「はい。」

ナギ「・・・わかったよ。」

空「頑張ってください。お嬢様。」

マリア(・・・ハヤテ君のときより少し運動嫌いが改善されてるのかしら・・・?
だとしたら・・・もしかして、という可能性も・・・)
そんなこんなで、マラソン大会当日。

ナギ「いや〜。散々引っ張って、雨で延期なんてオチがあるかと思ったが・・・
晴れたなぁ・・・」

空「まぁ、この作品の作者は第1章を原作に忠実に沿ってやってますからね。」

ナギ「何の話だ?」

空「大人の事情です。」

マリア「そんなことやってないで、早く行かないと遅れますよ?」

空「それもそうですね。行きましょう、お嬢様。」

ナギ「うむ。」
そして、白皇では・・・

瀬川「にはは〜。またマラソン大会がやってきたね〜、美希ちゃん。」

美希「全く、何が悲しくてマラソンなんかやんなきゃいけないんだか。」

瀬川「でも、今回は美希ちゃんでたよね?500mだけど。」

美希「まぁ、また昔みたいに自由形に強制出場はゴメンだから。」
紹介が遅れて申し訳ない。この軽い感じの口調の少女は皆さんご存知
瀬川 泉。そして、この気の抜けた感じの口調の少女は花菱美希である。
そんな感じで2人が話していると、

文「先輩方!」文とシャルナがやってきた。

泉「あ。文ちゃんだ。」

美希「2人はマラソン、もう走ったのか?」

シャルナ「いえ。私は走りましたが文ちゃんは・・・」

泉「あ〜、文ちゃん運動嫌いらしいし。」

文「マラソン大会なんぞに出なければならない理由が何処にありますか?」

シャルナ「文ちゃん?あなた一応、生徒会長よね?」
などとやっていると・・・

ヒナギク「泉!美希!」ヒナギクがやってきた。横にはやけに長身の女性、
朝風理沙がいた。

美希「お〜、これはこれは。3年のマラソン全種目制覇の桂 ヒナギクさんじゃありませんか。」

泉「ヒナちゃん、おめでとー。」

ヒナギク「あら、ありがと。」

美希「これで残るは自由形だけだな。」

理沙「去年に続き、完全制覇も近いぞ?ヒナ。」

ヒナギク「ええ。もちろん狙うわ。それより、美希。」

美希「ん?なんだ?」

ヒナギク「・・・ハヤテ君の事・・・何か分かった・・・?」

泉「あっ・・・」

理沙「・・・・」

美希「・・・すまん・・・まだ、なにも・・・」

ヒナギク「そう・・・・」

理沙「美希の情報網を持ってしても何も情報が得られんとは・・・」

泉「ハヤ太君・・・何処行っちゃったんだろ・・・」

ヒナギク「・・・・」

美希「だが、ヒナ。」

ヒナギク「なに?」

美希「最近ハヤ太君と接触した可能性のある人物がいる。」

ヒナギク「ホント!?誰なの!?」

美希「ほら、最近1年に編入してきた、三千院家の執事の・・・」

ヒナギク「!・・・早乙女 空君・・・?」

美希「そう!その早乙女がハヤ太君と接触したらしいという情報が入ってきている。
彼を絞れば何かしら聞き出せるかもな。」

ヒナギク「空君が・・・ハヤテ君と・・・?」
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27話いかがでしたか?マラソン大会は次回開始になります。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.57 )
日時: 2009/06/14 22:06
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!また来ました!!

今回は文が道連れですか(笑)
そして野々原や氷室がいない分はどうなるのでしょうか?
次回が楽しみです!!

そして美希の情報網はすごいですね〜!
空がハヤテと出会っている事を嗅ぎつけるとは!
しっかりとチェックさせているヒナもヒナですが・・・

シャルナのセリフで、
「私たちは出たことが無いのでよく分かりませんが、
優勝賞金は、1億5千万円だそうですよ?」

とありましたが、今回はマラソンだけで1億5千万円もらえるのでしょうか?

では、次回も頑張ってください!!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.58 )
日時: 2009/06/17 17:06
名前: SORA

ヒナギク「まぁ、空君にはまた今度聞くとして、そろそろ行きましょ?日比野さん。」

文「へ・・・・?」

ヒナギク「だって、あなた生徒会長なのに何にもマラソン大会に出てないじゃない。
だから、最後の自由形だけでも出場しなさい。私が完走させてあげるから。」

文「・・・いや、私、今日はちょっとお腹の具合が・・・」
そう言い、そそくさと立ち去ろうとする文を動研3人衆が捕まえる。

文「はう!」

シャルナ「文ちゃん・・・」

文「はっ!シャルナちゃん!助けてください!お願いです!」
そう文は涙目で懇願するが・・・・・・

シャルナ「諦めなさい。」今までで文が一度も聞いたことが無い冷たい声でシャルナは言った。

文「そんな!」

ヒナギク「さ。行きましょ。」

文「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」3人衆とヒナギクに引きづられる形で文は連れて行かれた。
そしてその頃、空とナギは・・・

空「・・・意外と人数いるもんですね。」

ナギ「それだけ、賞金が欲しい奴がいるって事だろ?」

空「金持ち共がこれ以上金稼いでどうすんだよ・・・」

ナギ「・・・・・」

空「お嬢様?」

ナギ(もし、これで優勝できなかったら空はクビ・・・絶対にダメだ!なんとしても
勝たなければ・・・!)

空「おじょ・・・」

ナギ「絶対に勝つぞ!空!」

空「・・・・・・はい!2人で一緒に!」そう決意を固める2人。だが・・・

「あのー。2人で一緒に決意を固めてるとこ、悪いんですけど・・・」

空・ナギ「ん?」

「決意を固める前にとりあえずスタートしてくれますか?」
2人が振り向いたとこにはすでに誰もいなかった。

ナギ「ああ!」

空「嘘!いつの間に!?」

「いえ、お二人のモノローグ辺りから。」

空「マズイ!お嬢様!急ぎましょう!」

ナギ「うむ!」そうして、2人はようやくスタートした。


第28話[もう一人辺りオリキャラ登場のマラソン大会]


『さー!始まりましたよ!白皇5つの伝統行事の一つ、マラソン自由形!』

『このマラソンで勝利したチームには賞金1億5千万円が贈呈されます。』

海『というわけで、本日の自由形の実況・司会は暇つぶしに、幼馴染である
早乙女 空が通っているという白皇学院に学校をサボってまで来た、私、水無月 海と!』

陸『同じく、暇つぶしで白皇に来た霧島 陸の2人でお送りします。」

海『さ、それではゲストのメイドさん?今回はかなりの強者共が揃ってますけど・・・』

陸『ぶっちゃけ、この中で誰が優勝すると思いますか?』

サキ「え?え〜と・・・それは・・・い・・・一位の人が優勝すると思います。」

海・陸「・・・・・・」

海『はい。それじゃ、2位の人が準優勝ですね?』

サキ『え!?いや、ちが・・・!』

陸『はい。それじゃ、以上、自称橘 ワタル君のメイドさんでした〜。』

サキ『自称じゃありません!』

ワタル(サキのやつ・・・/////)そんな感じで陸と海がふざけている頃・・・

空「う"〜〜〜〜〜ん・・・トップからだいぶ離されましたね〜〜〜。お嬢様。
まだ走れ・・・」

ナギ「・・・・・グスッ」ナギはすでに涙目になって杖を使っていなければ立つこともままならない状態だった。

空「あ。聞くまでも無くダメですね。」

ナギ「・・・・・・」

空「んじゃ、そろそろ作戦開始と行きますか。」

ナギ「作戦?」

空「ええ。お嬢様も出場したことあるなら分かりますよね?」

ナギ「まさか・・・!私を抱えてショートカットとか言うんじゃ・・・!」

空「あれ?よく分かりましたね。てことはやっぱハヤテもやってたのか。」

ナギ「まて!抱えるったって・・・おまえ・・・そんな・・・///////」
顔を真っ赤にしてもじもじするナギ。だがそんなこともお構いなしに空は・・・

空「こんなとこでボーっとしてたんじゃ負けちまいます。行きましょう!」
ナギを抱えて、一気にダッシュする。

ナギ「ちょ!いきなりかおまえはーーーー!!///////」そして、ナギを抱えた空は、
森の中へと入っていった。
一方、ヒナギク&文チームはというと・・・

文「はぁ・・・はぁ・・・ここ、学校の敷地内ですよね・・・?」

ヒナギク「相変わらず凄いとこよね〜〜。」

文「てゆーか、何で二人一組なんですか?自由型って・・・」

ヒナギク「ああ、それ?片方が遭難してももう一人が助けを呼びに行けるようにって・・・」

文「メチャクチャ危険じゃないですかーーーーーー!!」
こんな感じであった。

空とナギに視点を戻そう。

空「いや〜。一気に5位ですよ?俺の作戦大成功っすね。」

ナギ「////////」

空「お嬢様?」

ナギ「いっそ殺して・・・/////」

空「はは。そんな事言ってないで。このまま一気に優勝っすよ。」

「そいつはどうかな?」

空「え?」直後、何かが突っ込んできた。

空「おわ!」

ドゴォォォォン!!

空「なんだぁ!?」

「へ〜、俺の不意打ちをよけるか。相変わらずスゲェ反射神経だな。」

空「!お前・・・日向!」

日向「へへ。悪いな。俺も優勝賞金の1億5千万が欲しいんでね。」

空「くっそ〜。めんどくせぇのがきやがった。」

五十鈴「はぁ・・・はぁ・・・九条君・・・早すぎ・・・」

日向「あ。わりぃわりぃ。」

空(くそ。こんなとこで日向に出くわすとは・・・コイツははんぱねぇからな・・・
俺一人ならまだしも、お嬢様も一緒じゃまともに戦えねぇ・・・どうすれば・・・)

日向「どうした?来ねぇんだったら、こっちから行くぞ!」

空「やべっ!」
その瞬間。

「「お待ちなさい!」」

空・日向・ナギ・五十鈴「え?」

「弱きを助け、強きをくじく!われら正義の味方!メイドブラックマックスハート!////」

「お・・・同じく、メイドホワイトマックスハート・・・/////」

空・日向・五十鈴「・・・・・・・・・え?ダサッ。」

メイド2人「!!」結構なダメージ。

空(てか、あれって・・・マリアさんとサキさん・・・だよな?なんなんだろう・・・
ツッコんだら負けってやつなのか・・・?)
そう思い、おずおずと空は二人に聞こうとするが・・・

空「あの・・・」

マリア「マックスハートです!」

サキ「二人でキュアキュアなんです!」こんな感じでシャウトされる。

空(なるほど・・・やはり突っ込みはダウトか・・・)

空「んじゃ、任せてもいいですか?お二人さん。」

マリア「行ってください!」

サキ「できるだけ速く行って、なるべく見なかった事にしてください!」

空「・・・・わかりました。」
そういい、空はナギを抱えて再び走り出した。

五十鈴「あ!待ちなさい!」

日向「五十鈴。いいよ。」

五十鈴「けど・・・!」

日向「それよりも、まずこのコスプレイヤー共を何とかしなきゃな。」

マリア「あら。そう簡単にいくとでも?」
次回、バトルの展開あり!?
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28話終了です。氷室さんの代わりは日向でしたが、先輩4人衆を使おうとも考えました。
けどまぁ、やっぱメインキャラの一人として日向は出さなきゃまずいな〜。と思い、
日向にした次第でございます。はっきり言って、日向の相方は誰でもよかったです。
けど、田神は次回で執事と一緒に出す予定ですので、五十鈴にしました。
それでは、今回はこの辺で。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.59 )
日時: 2009/06/18 21:22
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!またまた登場です!!

ついにマラソンが始まりましたね!!

そしてあのキュアキュアも登場ですね(笑)
今度はあの2人がバトル!?

そして陸と海はどうやって白皇に入ったのでしょうか?
個人的には凄く気になります(笑)

次回からも波乱の予感!
続きも楽しみにしています!

では!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.60 )
日時: 2009/06/20 14:12
名前: SORA

どうも。最近、サブキャラのプロフィールを書くのがだるくなってきたSORAです。
それはそれとして、PNKさん!早速コメをありがとうございます!キュアキュアが登場ですが、
残念ながら、PNKさんが期待しているような(ぶっちゃけ期待してるか分かりませんが)バトルはありません。あしからず。
それと、疑問に思ってる、陸と海が白皇に入った方法。正面から堂々とSP方に
「自分等は、早乙女 空の知り合いです。」と言ったけど、信じてもらえず、やむをえず
強行突破という形になりました。まぁ、そんな感じです。ええ。それでは、
第29話をどうぞ。
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海『さー!いよいよ大詰めになりました、マラソン自由形!現在のトップは
桂・薫の教師ペア。その後を追うのは田神家。3位は三千院家。次に九条、五十鈴ペア。
最後尾は新旧生徒会長コンビです!九条・五十鈴ペアに立ちふさがるは、謎のメイド2人組、
マックスハートです。』

陸『それでは、ゲストのえーと・・・』

泉『いいんちょさんレッドこと、瀬川泉でーす!」

ワタル『やること無くて暇つぶしに放送席に呼ばれた橘 ワタルです。』

海『さ〜てぇ?いよいよ終盤ですが、いかがですか?いいんちょさんレッド。』

泉『え〜とね〜去年は前生徒会長のヒナちゃんと美希ちゃんのペアがぶっちぎりで優勝だったけど、
今回は三千院家もいるからわかんないね(はぁと)』

陸『で?もう一人のゲストのワタル君。君はどう思いますか?ほとんどのチームが
「やってらんねー」の一言でどんどんリタイアしてっけど。』

ワタル『名門ですからね。どいつもこいつも体力ないですね。』

海『おっとー!?ここでトップの桂・薫ペアが一気にラストスパート!』

雪路「うははー!これで賞金1億5千万は私のもんだー!!」が、

ズバッ

雪路「・・・・・え?」
崖。その先に待つのは奈落。

雪路「うきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

海「・・・・ま、まぁ、こんな感じでどんどんいなくなってますけど・・・」

陸「どう思いますか?お2人さん」

泉「なんだかんだ言っても、ここって名門だからね〜。」

ワタル「安全対策は万全ですね。・・・・・たぶん」

海・陸「たぶんって何!?」


第29話[言っとくけど田神ってホントに東宮君と同じだからね?]


日向「そう簡単にいくとでも?って・・・あんた等程度が俺に勝てると思ってんの?」

マリア「・・・・」

日向「空の奴なら手ぇ抜くからあんた等みたいな奴でも勝てただろうけど、
生憎、俺は女相手でも容赦しないぜ?喧嘩の時だけはな。」

マリア「もちろん。1年生の中で柔道部最強のあなたに私たちが勝てるとは思えません。
でも・・・」そういうと、メイドブラックマックスハート(マリア)は、後ろの木に向かって振り向いて言う。

マリア「勝てますよね?クラウスさん。」そこには、三千院家の執事長、クラウスがいた。

クラウス「もちろんだ。」

日向「これはこれは。誉れ高き三千院家の執事長様ではありませんか。」

クラウス「ご存知いただけたとはな。」

日向「貧乏人でも一応、白皇の特待生なんでね。で?あんたが俺とやるのか?」

クラウス「そのとおりだ。」

日向「もういい歳なんだからさっさと引退したらどうだよ。そんな老体で俺とやるなんざ
自殺行為に等しいぜ?」

クラウス「心配はいらん。老体には老体なりの・・・戦い方というものがある!」
そういうと、クラウスは何処からとも無くアタッシュケースを取り出し、日向に突きつけた。

日向「なんじゃこりゃ?」開けてみるとそこには・・・

クラウス「これで勘弁してください。」
札束がぎっしり詰まっていた。

日向「・・・・・・・」

マリア・サキ・五十鈴(え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・)

日向「・・・・・・ふぅ・・・」パタン。と、日向はアタッシュケースを閉め、
その辺に置き、クラウスの目の前に立った。そして、次の瞬間にはクラウスに
綺麗な三角絞めを決めていた。

クラウス「グガッ!」

マリア「クラウスさん!」
大体1分ほど絞められたあと、クラウスは・・・

クラウス「・・・・・・・」堕ちた。

日向「・・・・空も災難だな〜。こんな奴の下で働くなんて。」そう言うと、日向は
マリア達の方に向き直り、

日向「ま。今回はこの金で勘弁してやるよ。さっさと空たちのとこに行きな。
行こうぜ、五十鈴。俺、もうリタイアで良いや。」

五十鈴「え!?ちょ!九条君!?」そうして、2人はマリアとサキの前からいなくなった。

マリア「・・・・・・」

サキ「・・・・・・・」
そんなことがあるとは露知らず、先に進んだ空たちは・・・

空「マリ・・・キュアキュアの二人大丈夫ですかね?」

ナギ「問題ない!あんなにカッコイイ二人なんだ!絶対に大丈夫さ!」

空「カッコイイからっていうのはなんか違う気がしますけど・・・」
と、そのとき・・・

空「!」

ズドン!

空「おわ!」突如何者かが攻撃して来た。

空「チィ!」

「ふむ。中々の反射神経だ。」

空「誰だ!」

「お前が早乙女 空だな?」

空「こっちが聞いてんだ!お前は誰だ!」

「俺は阿久津 弘毅(あくつ こうき)。田神っつー家で執事をやってる。」

空「田神・・・?アンタも賞金目当てか?」

阿久津「いや。俺は賞金には興味ないさ。ただ、うちの坊ちゃんにさっさと立派になってもらいたいんでね。」

空「なるほど・・・」

阿久津「ま。そういうわけだから、さっさと終わらせてもらう!」
そういうと、阿久津は真っ先に突っ込んできた。

空「あぶッ!」だが、空は阿久津の攻撃をかわす。

阿久津「すばしっこい奴だ・・・」

空「(くっそ〜。まさかコイツも一流の執事?だったら今の俺じゃ、まず勝ち目がねぇ。
けど、黙ってやられるわけにはいかねぇ。俺だって・・・!)負けられねぇんだよ!」

田神「ハッハー!いいぞ!阿久津!そんなクソ野郎ボコボコにして負け犬みてぇに
ピーピー泣かせてやれ!」

阿久津「あ。ちょっとタンマ。」

空「え?」
そして、阿久津は田神のほうに歩いていく。

田神「?」そして・・・

阿久津「男は常に冷静かつ紳士であれと昔から教えているのにそんな汚ぇ言葉を使ってんじゃねぇぇぇぇぇ!!」

田神「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」

空「・・・・・行きましょうか?お嬢様・・・」

ナギ「・・・・・うん。」

阿久津「さ。うちの坊ちゃんのしつけも終わったし、さっさと続きを・・・って、あれ?
早乙女ー?」

空「さぁ、お嬢様。ゴールまであと一息です。」

ナギ「うむ!」が、最後の壁が。

ヒナギク「待ちなさい!」

空・ナギ「ヒナギク(さん)!」

ヒナギク「2人とも!ここから先へは通さないわよ!」そう勇むヒナギクの足元には
屍同然の文が転がっていた。

文「桂さ・・・私も・・・・走れな・・・・水・・・・」

ヒナギク「あ。はい、これ水。というわけで!これ以上進ませるわけにはいかないの!」

空(人選ミスじゃね?これ。)

ヒナギク「っていうか、空君?あなた、もしかしてこの自由形、ずっとナギを抱えて走ってるわけ?」

空「?はぁ・・・大体そんな感じですけど・・・」

ヒナギク「・・・・そうやって体力が無いからって甘やかすから、その子はそんなに
わがままになるんじゃないの?」

空「・・・・どういう意味ですか?」

ナギ「・・・・」

ヒナギク「ハヤテ君のことよ。」

ナギ「!」

空「ハヤテ・・・?」

ヒナギク「空君。あなた、何でハヤテ君がクビになったのか、理由を考えたことある?」

空「?いえ・・・」

ナギ「おい!やめろ!」

ヒナギク「じゃあ、教えてあげるわ。」

ナギ「やめろ!ヒナギク!」

空「なんなんですか?お嬢様。」

ナギ「うるさい!お前は知らなくていいんだ!」

ヒナギク「いい?空君。」

ナギ「やめろ!」

ヒナギク「ハヤテ君は・・・・」

ナギ「思い出させるな!」

ヒナギク「ハヤテ君は・・・ナギの勝手な勘違いで執事をクビになったのよ・・・!」

空「え?」

ナギ「・・・・・」

ヒナギク「2年ちょっと前の12月24日。ハヤテ君の両親はハヤテ君に1億5千万の借金を押し付けて失踪した。」

空「!!」

ヒナギク「その時ハヤテ君は、1度犯罪に手を染めかけたの。」

空「犯罪・・・?」

ヒナギク「ハヤテ君はたまたま町で出会った女の子を誘拐して、身代金で親が作った借金を返済するつもりだった。」

空「・・・・・」

ヒナギク「けど、誘拐しようとして、その女の子にかけた言葉を、その子は愛の告白だと
勘違いした。」

空「・・・・」

ヒナギク「しかも、その子はそのすぐ後に別の誘拐犯にホントに誘拐されて、
ハヤテ君はその子を助けて、以降その子の執事になった。」

空「!じゃあ・・・ハヤテが誘拐しようとした子って・・・!」

ヒナギク「・・・・・そう・・・・・ナギの事よ・・・」

空「!!」空はナギのほうに振り返る。

ナギ「・・・・・」ナギは無言で俯いたまま。

ヒナギク「そういうことよ。ハヤテ君はナギのために必死になって働いた。けど、
ナギはそんなハヤテ君の努力を、自分とハヤテ君が両想いじゃないっていう、ただそれだけの理由で
踏みにじったのよ・・・!」

空「・・・・・・」

ヒナギク「空君。あなたのために言っておくわ。ナギに仕えるのはやめなさい。」

空「え?」

ヒナギク「ナギに仕えていれば、いつかあなたも自分の身を滅ぼすことになる。
その前に・・・」

ナギ「・・・・さい・・」

空・ヒナギク「え?」

ナギ「うるさい!なんなんだ!さっきから知った風なことをべらべらとほざきおって!
だから、私はお前が嫌いなんだ!どいつもこいつも!なぜ私ばかりを責める!
悪いのはハヤテだろう!なぜ私が・・・・!」

ヒナギク「ふざけないでよ!悪いのはハヤテ君?いつも背伸びして大人ぶってる癖して
都合のいいときだけ子供になるんじゃないわよ!」

ナギ「うるさい!何も知らない癖して・・・!

ヒナギク「しらないわよ!知りたくもないわよ!あなたの事なんか!」
互いの本音をぶつけ合うナギとヒナギク。その様子を見ていた空はついに動いた。

空「・・・・」

ナギ「え?」ナギを抱え、吊り橋がかかっている崖を一気に飛んだ。

ヒナギク「空君!?なんで・・・・?」

空「すんません、ヒナギクさん。」向こう側に着地して、空はいう。

空「確かに、ハヤテの事を聞いて、少しだけ執事としての決心が揺らぎました。」

ナギ「!」

ヒナギク「だったら・・・!」

空「けど、俺はお嬢様と約束してますから。お嬢様が俺を必要としなくなる日まで、
ずっと傍にいて守り続けるって。」

ナギ「空・・・」

空「だから俺、もうちょいお嬢様の執事続けてみようかと思います。」

ヒナギク「・・・・そう。」そう言うと、ヒナギクは少しだけ微笑んだ。

空「さ!お嬢様、ここからならゴールは目と鼻の先です。行ってください。」

ナギ「え?おまえは・・・」

空「俺はここで・・・後ろから来る奴らを足止めしますから。」

ナギ「・・・・わかった。」
そうして、ナギはゴールに向かって走っていった。

ヒナギク「・・・・・ナギとそんな約束してたんだ。」

空「ええ。今思えば、結構ハズイ約束ですけど。」
所変わって、ここはスタート地点の競技場。

海『おーっと!?トップが競技場に入ってきました!トップはなんと三千院ナギ!』

陸『このまま一気にゴールをつかめるのか!?』

ナギ(空は私の事を信じてくれた。だったら私はそれに応えて見せる!)

海『さー!ゴールまであとわずか300m!このまま一気にゴールか!?』

ナギ(やったこれで・・・空は・・・)と、ナギの体がゴールにさしかかろうとした瞬間、

雪路「一等賞ー!」

競技場の全員「・・・・・・・・・え?」

雪路「しゃー!勝ったどー!」

全員「・・・・・・・・・・・・・・」

空「・・・・・・・・・」

ヒナギク「・・・・・・・バカ。」

ナギ「・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

この瞬間・・・三千院家執事、早乙女 空のクビが・・・確定した・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
29話終了。この話にあった、ハヤテのクビの真相のシーン。これはもうちょい引っ張って、
ハヤテの口から空に伝わるという感じにするつもりでした。まぁ、ナギがヒナギクを嫌ってる理由もある
今回を考えるとこれはこれでよかったんじゃね?って感じになってます。そして、
次回からは、NEW執事虎の穴編です。ハヤテに武器追加や空の特殊能力開放など、
原作とはまた別の感じに仕上げるつもりです。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.61 )
日時: 2009/06/21 14:10
名前: SORA

クラウス「ま。なんだかんだありましたが、結局クビ。ということで・・・」

空「・・・・・」

第30話[教訓。やっぱギャンブルはするもんじゃない]

ナギ「どうして空がクビなのだ!!」マラソン大会の翌日、ナギはクラウスに向かって
異議を申し立てていた。
全てはあのマラソン大会。ナギが優勝すると確信しきっていた空とヒナギクが生んだ
ほんの一瞬の隙。その隙が2人の判断能力を鈍らせ、脱落したはずの雪路が奈落の底から
這い上がってくるのに気づくのに遅れ、結果、雪路の優勝を許してしまったのである。

ナギ「私はあのマラソン大会で2位だったのだぞ!2位!」

クラウス「確かに、少年は少年なりに頑張りました。その点は私も感心しております。」

ナギ「だったら・・・・!」

クラウス「ですが、優勝できなければクビ。という約束でしたから。」

ナギ「・・・・」

クラウス「ま。彼には綾崎以上の戦闘力はあっても、執事として最も大事な物がありませんでしたから、
ここらが潮時でしょう。さて、これでようやく正式なお嬢様の執事を見つけて・・・」

ナギ「だったら。」

クラウス「?」

ナギ「だったら・・・クラウスもクビにする。」

クラウス「・・・・・なぜ!?」

ナギ「今回の空のクビの件。そもそもお前が空にあんな約束させるようにけしかけたのが
まず原因だ。」

クラウス「う・・・」

ナギ「いくら空がヤクザの息子で、自分に敬語を使わないから気に入らないだという不純な理由で
クビにするなんて、そんな奴は三千院家の執事長でいる資格は無い。」

クラウス「うう!」ナギが挙げた理由はすべて図星だったようだ。

ナギ「なあ!マリアもこんな根暗で陰湿な奴いらないよな!?」

マリア「え?」

クラウス「マリアよ!お前からもお嬢様に言ってやってくれ!」

マリア「え?え〜とですね〜・・・え〜と・・・」マリアの脳内に一度ならず二度までも
無理矢理あんな恥ずかしい格好をさせられた記憶がよみがえる。

マリア「まぁ・・・クビも良いかもしれませんね。」

クラウス「!!」

ナギ「ほらみろー!」そこに、空が入ってきた。

空「いえ。これは俺の責任です。」

ナギ「空・・・」

マリア「早乙女君・・・」

空「理由はどうあれ、お嬢様は優勝できなかった・・・いや、俺が優勝させられなかった。
この約束のそもそもの原因はクラウスのおっさんにあるかもしれませんけど!」

クラウス「!」

空「マラソン大会で優勝できなかった原因は俺にあります!だったら・・・!」

クラウス「ま、待ちたまえ!」

空「え?」

クラウス「そこまで言うなら・・・一度だけチャンスを与えてやろう・・・」

ナギ(日和った・・・)

マリア(日和りましたねクラウスさん・・・)

クラウス「・・・」

空「チャンス?」

クラウス「うむ。ある場所に赴き、そこで修行を積んで無事に戻ってくれば再び執事として
扱ってやろう。」

空「ある場所って・・・どこ?」

クラウス「その名は・・・「執事登竜門」。」

空「・・・・・・は?]

所変わって、ここは三千院家正門前。

空「「執事登竜門」って・・・同人誌とか腐るほど売ってるんでしょうかね?執事が。」

ナギ「お前、もうちょい読者に伝わるボケをしろよ。」

マリア「心配しなくても初めから一般の人は置いてけぼりですよ。」

空「まぁ、なんにしても・・・そこで修行を積んでくれば、もっかいお嬢様の執事ができるんすね。」
そう言うと、空はナギの手を握る。

ナギ「え?」

空「待っててください、お嬢様。すぐに修行を終えて、必ず帰ってきます。
絶対にあの約束は破りません。」

ナギ「空・・・/////」

空「そのために俺は・・・同人誌を売って売って売りまくります!」

ナギ「だからお前、もうちょい読者に伝わるボケを・・・」

空「んじゃ、行ってきます!」
そう言うと、空はダッシュで旅立っていった。
空が旅立った後、ナギとマリアが立ちつくしていると・・・

海「あれ?空の主の、え〜と・・・」

陸「三千院ナギな。」

海「そうそう。」

ナギ「え?」

マリア「あら。あなた達は確か早乙女君の・・・」

海「あれ?俺らの事知ってるんすか?」

マリア「はぁ・・・早乙女君の素性を調査したときに・・・」
そんなことを話していると・・・

椿「陸!海!」

陸「げ!椿・・・」

椿「なにやってんのよ!2人とも!って・・・その子・・・」

海「ああ。空、今執事やってるってこないだ言ってたろ?その主の・・・なんだっけ?」

陸「・・・お前、やっぱ頭悪いだろ?」

海「悪くねぇよ!ただちっと忘れっぽいだけだ!」

椿「・・・・・」

ナギ「・・・・」

マリア「ナギ?」

海「あり?おーい。椿ー?」
それは幼くてもある女の勘。
出会った瞬間2人は確信した。

自分たちは・・・ライバルだと!

例によりナギからは龍が。椿からは、荊の鎧に身を包んだ女のオーラが出た。

海「おお・・・・」

陸「これが俗に言う、絶○って奴か・・・」

マリア「ていうか、二人に間になにやら火花が出てますわ・・・」

ナギ「・・・・」

椿「・・・・・」
数分の睨みあいの後、先に口を開いたのは椿だった。

椿「・・・空はどうしたの?」

ナギ「・・・なぜお前に言う必要がある。」

椿「あんなんでも一応幼馴染なんでね・・・あぁ、もしかして愛想つかされて出て行かれちゃった?」

ナギ「そんな訳あるか!」

椿「じゃあ、なんでよ?」

ナギ「ちょっとした修行と旅に出ただけだ。すぐに帰ってくる。」

椿「・・・ふーん。」

海「修行の旅ねぇ・・・」
そんなことがあり、ところ変わってここは駅のホーム。

空「これください。」

「はい、百円ね。」空はなけなしの金でわびしい朝食を買っていた。

空(は〜。こんな朝飯摂るのってよくよく考えたら初めてかも。自分家でもムショでも
屋敷でも食うには困らなかったからな・・・。)
そんなことを考えながら歩いていると・・・

空「ん?」

「・・・・」一人のシスターが聖書を読みながら電車を待っていた。

空(うっわ。本物のシスターだよ。初めて見た。あーいう人はあのダメ教師みたいに
金に左右されたりしないんだろうな・・・)と、不注意で小銭を落としてしまう空。

空「あ。」

チャリーン。

「!」バッ!と、いきなり空のほうを向くシスター。

空「え?」

シスター「・・・・・」

空「・・・・・」

シスター「・・・・あの。」

空「はい!?」

シスター「今落ちたお金・・・」

空「・・・・はい?」

シスター「私が拾ったら私のものに・・・」

空「なりません。」

シスター「なんだ・・・ケチ・・・」

空(え〜〜〜〜。)
そういうことをやってる内に電車が来た。

空(びっくりしたな〜。あのシスター。清楚な感じしたと思ったらまさかの金の亡者。
てか・・・なんで同じ車両!?しかもこっちメッチャ睨んでくるし!何!?何なの!?
俺なんかしました!?)
そんな感じで汗だくになってシスターから目を逸らしていると・・・

ぐ〜。と、可愛らしい音が聞こえてきた。

空「え?」

シスター「///////」どうやらシスターの腹の虫がなったようだ。

空「・・・・」

シスター「////////」
スススス・・・チョコン。と、シスターは空からできるだけ離れる。

空「・・・・ま、いっか。」そんなことをやってると・・・

「おい!」どこぞのチンピラがこえをかけてきた。

空「んあ?」

チンピラA「お前、随分と態度でかいじゃねぇの?」

チンピラB「我が物顔で座ってんじゃねぇぞ、コラァ!」

空「いや、どう座ろうと俺の勝手じゃん。。」

チンピラA「いいから黙ってどかんかい!」

空「力の限りお断りします。」

チンピラB「テメ・・・あんましナメた態度とってんじゃ・・・!」
そういい、チンピラの一人が殴りかかるが、

空「シッ!」
バキィ!

チンピラB「グギャッ!」見事にカウンターパンチを食らってダウン。

チンピラA「てめっ・・・!」

空「ここじゃ他のお客様に迷惑だ。次の駅で降りろや。テメェら程度十秒あれば十分だ。」

チンピラA「上等だコラァ!」そう言い、喧嘩が勃発しかけたとき・・・

シスター「お止めなさい!」

空・チンピラ「え?」

シスター「迷える子羊よ・・・その拳を収めなさい・・・」

空(さっきのシスター・・・)

チンピラ「んだぁ、アンタ。シスターみてぇなカッコしやがって。」

シスター「シ・・・シスターです・・・本物の・・・」

チンピラ「たく・・・俺はな、どっちかっつったら巫女さんのほうが良いんだよ。
日本人はやっぱ巫女装束が好きなんだよ。」

シスター「そんなことより・・・早くその少年から離れなさい・・・主はお怒りです。」

チンピラ「はっ!主だぁ!?知らないねぇ!だったらまずテメェからだ!」
そう言い、チンピラはシスターに襲い掛かる。

空「シスター!てめ、この野郎!」

シスター「祈りなさい。」そう言うと、シスターは胸の前で十字を切る。
次の瞬間には、チンピラはシスターに蹴り飛ばされていた。

チンピラ「グハッ!」蹴り飛ばされたチンピラはまっすぐ空のほうに飛んでいく。

空「!」いきなりチンピラが飛んできたため空は驚くが、持ち前の動体視力と反射神経で
背中をこちら側に向けて飛んできたチンピラを掴み、そのままジャーマンスープレックスを叩き込んだ。
ドゴン!

乗客たち(とどめだ・・・・とどめをさした・・・)
やがて、騒ぎを聞きつけた乗務員がやってきた。

乗務員「何事ですか!?」だが、そこにはチンピラが約2名倒れているだけで、
特に以上は無い。

乗務員「?」駅員は辺りを見回すが、シスターが一人いるだけで特に変わった様子は無い。

乗務員「・・・・?」何も無かったため、乗務員は別の車両へ移っていった。
なぜ空は見つからなかったか。なぜなら、空は虫の如く天井にへばりついていたのである。

やがて次の駅に着き、シスターは降りていった。

空「あ!ちょっと!」天井から降り、空はシスターを追いかける。

シスター「・・・・なにか?」

空「いや、さっきはありがとうございました。助けてくれて・・・」

シスター「いえ、神に仕えるものとして、これくらいは当然・・・」とここで・・・
ぐ〜。またしてもシスターの腹の虫が。

空「・・・・」

シスター「/////」
ダッ!恥ずかしさからか、逃げるようにシスターは走り出す。

空「あ!ちょっと!」シスターを呼び止めると、空はさっき自分が買った朝食を取り出し、

空「た・・・食べます?」シスターにすすめた。

シスター「・・・・」シスターは黙ってそれを受け取ると、

シスター「あなたに・・・神のご加護があらんことを・・・」微笑みながらそう言った。

空「・・・・」そうして、シスターは去っていった。
やがて電車は終着点につき、空は目的地に到着した。

空「う”〜〜〜ん。この辺だと思うんだけどな〜〜。」そんな感じで進んでいると、
なにやら大きな建物・・・教会が見えてきた。

空「ん?あれか?」教会の表札を見てみると、そこには・・・

                聖 
                パ
                シ
                フ
               つィ
               いッ
               でク
               に教
               執会
               事
               登
               竜
               門

と、書かれていた。

空(ついで!ついでなのかよ!執事登竜門!)心の中で全力で突っ込む空。

空「ま・・・まぁ、目的地には着いたわけだし、とりあえず中に入って・・・」
そうして、空はなぜか付いていたインターホンを押す。

リンゴーン。
やがて、一人のシスターが出てきた。

シスター「あ。ようこそいらっしゃいました。私、この教会のシスターソニアと申しま・・・」

空「え?」

シスター「あら?」出てきたのは先ほどのシスターだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
30話終了です。アレキサンマルコ教会も考えたんですけど、オリジナルの教会にしました。
それと今作でのシスターですけど、原作のあの人とは別人ですよ?ええ。
金の亡者辺りは同じにしてますけど、原作のシスターが偽名を使ってたのと同じです。
そして、今更ですが、3000HIT達成です!これからも頑張ります!それでは!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.62 )
日時: 2009/06/22 20:15
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!PNKです!!!

マラソン大会の決着からここまで一気に読ませていただきました!!!

今度は登竜門ですか・・・これまた壮絶な展開になりそうですね。

そしてハヤテのクビの理由はあの勘違いでしたか!
空はハヤテと同じ道を歩んでしまうのでしょうか・・・?

それから椿のオーラはヘタレ先輩とは違いますね(笑)
ナギと互角に渡り合うとは・・・

続きがますます楽しみです!!
これからも頑張ってください!!

最後に3000HITおめでとうございます!!!

では!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.63 )
日時: 2009/06/24 19:58
名前: SORA

第31話[原作とは違う感じにするとは言ったけどはっきり言って自信ないっす・・・]

空「へ〜。シスターって外国の方なんすね。」

シスター「はい。日本には去年の12月に来たばかりですけど。」

空「ちなみに出身は何処なんすか?」

シスター「ギリシャです。ギリシャのミコノス島というところから。」

空「へ〜。ってことは、地中海っすか。さぞかし綺麗なところなんでしょうね〜。」

シスター「ええ。こんなちっぽけで貧乏臭い島国とは比べるだけ失礼なほどに綺麗な所ですよ?」

空「・・・・・・あ、そうですか。」

シスター「・・・あの、私何か変な事言いましたか?あまり日本語に慣れて無くて・・・」

空「え?あぁ、ですよね〜。」と言ったものの、やはり少し顔は引きつっている。

空「それで・・・いったい何をするところなんすか?ここ。」

シスター「ああ、ここはですね・・・無能でダメダメな執事を徹底的に鍛えなおすための場所なんです。」

空「!!」結構なダメージ。

シスター「・・・・どうしました?」

空「いや・・・ストレートだと結構効くなぁ〜。って・・・」

シスター「で!その役立たずなおちこぼれをですね!」

空「!」

シスター「やっても無駄だというのにガチでキツすぎて死人が出てもおかしくないほどに
つらい修行を受けさせ再び主の下へ送り返すための場所なんですよ!」

空「!!」再起不能なまでのダメージを受けた空。

シスター「まぁ、なんにしても・・・」

空「?」

シスター「ここで再起が望めないようなら、二度と主の元へは戻れないでしょうから、
がんばってくださいね。」

その夜・・・

空「・・・・・」空は、借りた部屋のベッドに寝転がり一人悩んでいた。

空(そういや・・・俺って借金返済のために執事やってんだよな・・・?
お嬢様とああいう約束したのも、そのときはまだ執事としての余裕があったからで・・・
二度と屋敷に帰れなくなったら俺、どうなるんだろ・・・お嬢様に誓った約束が無駄になって・・・
あぁ・・・また俺は・・・大事な人との約束を守れないクソッタレな奴になっちまうのか・・・
これじゃ・・・2年前、あいつを守れなかったときとおんなじじゃねぇか・・・)
と、空は2年前に守ることができず、失ってしまった大切な人の事を思い返していた。
そんな時・・・

♪〜♪〜♪♪〜♪〜♪♪〜♪〜♪♪〜

空「!」空の携帯の着メロ、ダー○べ○ダーのテーマが流れてきた。

空「はい!もしもし?」

ナギ『・・・おぉ・・・空か・・・?』

空「・・・お嬢様?」

ナギ『おぉ・・・私だ・・・』

空「どうしたんですか?こんな時間に・・・」

ナギ『どうしたって・・・お前・・・』

空「?」

ナギ『用が無かったら・・・電話掛けちゃいけないのかよ・・・////』

空「・・・・・・・いえ、そんなことは・・・」

ナギ『なんだ!その微妙な反応は!』

空「ははっ。」

ナギ『ていうかお前・・・なんか・・・変な女に絡まれてないだろうな?』

空「大丈夫ですよ。お嬢様以上に変な女がいたら見てみたいもんです。」

ナギ『な!どういう意味だ!』

空「・・・・・・」

ナギ『・・・・・』

空「おじょ・・・」

ナギ『早く。』

空「え?」

ナギ『早く・・・帰ってきてくれよな・・・?』

空「・・・・・はい。了解です。おじょ・・・」

シスター「うるっさーーーーーーい!!」

空・ナギ「え?」

シスター「今何時だと思ってんですか!?神聖な場での携帯なんてご法度です!」

空「え?ちょ・・・!」

ナギ『おい、空!』

空「あ!お嬢様!」

シスター「とにかく!これは没収です!」

空「ちょ!コラァ!」
ブツッ・・・ツー、ツー、ツー

ナギ「・・・・・」そんなことがあってすぐに、電話は切られた。

ナギ(空の奴・・・やっぱり変な女に絡まれてるじゃないか・・・こうなったら・・・!)
そうすると、ナギは風呂上りのマリアに言った。

ナギ「マリア。」

マリア「はい?」

ナギ「明日、執事登竜門に向かうぞ。」

マリア「え?」
そんなこんなで翌朝・・・

シスター「申し訳ありませんでした。昨晩は取り乱してしまい・・・」

空「・・・いえ。教会の中で携帯で喋ってた俺も悪いですし・・・」

シスター「私、低血圧なので・・・夜中にああいう感じで起こされるとつい、ああなっちゃうんですよね。」

空「・・・・・へ〜。」

シスター「それでは、本題に入りましょうか。」

空「そういや、俺何やりゃいいんすか?」

シスター「ええ。あなたの強さは昨日の電車の中でよく分かりましたから・・・
試験ついでに、ひとつ頼み事をしてもよろしいでしょうか?」

空「頼み事?」

シスター「はい。それをクリアしていただければ登竜門での試験は全部チャラで構いませんので。」

空「・・・いいんすか?そんなんで。」

シスター「ええ。」

空「・・・それで?頼み事って言うのは・・・」

シスター「はい。この教会の地下に、ちょっとした迷宮があるんですよ。」

空「迷宮?」

シスター「はい。それで、その地下迷宮の一番奥で謎の発電現象が起きているんですよ。」

空「発電現象ねぇ・・・」

シスター「この教会の地下には、平安時代だか鎌倉時代だかに実在していた妖怪達の霊が眠ってるらしいですし・・・
もしかしたら、その悪霊たちが原因かもしれませんので、よければ原因を
突き止めてもらえませんか?あと、できればその現象を止めてもらえれば。」

空「霊!?妖怪!?」本気でビビる空。何を隠そう、彼はその手の話が大っ嫌いなのである。

シスター「もちろん、ご友人方を誘っても構いませんよ?」

空(嫌だなぁ〜〜霊だとか妖怪だとか・・・そういうのマジでダメなんだよな〜、俺。)
などと躊躇していると、

「なにを迷う必要がある?」

空「え?」空が振り返るとそこには・・・

ナギ「霊がなんだ!妖怪がなんだ!私とお前ならば恐れるものは何も無い!」
空の主である、三千院ナギがいた。

空「お嬢様!なんでここに?」

ナギ「決まっているだろう!お前をフォローしに来たのだ!」

空「フォローって・・・お嬢様、そういうの平気でしたっけ?」

ナギ「平気に決まっているだろう!私をナメるな!」

空「ですが・・・」

シスター「別に、主が協力しても構いませんよ?」

空「シスター!」

ナギ「決まりだ!行くぞ、空!」

空「ちょっ、ちょっと待ってください!お嬢様をそんな危険な目にあわせるわけには・・・!」
空はナギの腕を掴んで止めようとするが、ナギはその手を振り払い、空に一喝。

ナギ「まだわからんのか!私はお前と二人で一緒にこの試練を乗り越えたいと言っておるのだぞ!」

空「!!」

ナギ「だから、お前がなんと言おうと私はお前に付いて行くぞ!何があっても・・・
どんな危険な目にあってもだ!」

空「お嬢様・・・」

ナギ「・・・いいだろ?空。」

空「・・・・はい!」

ナギ「よし!では、こんどこそ・・・」

空「その前に。」

ナギ「まだ何かあるのか!?」

空「俺等二人だけじゃさすがに心細いでしょ?何か非常事態があったときに備えて、
もう何人か誘っといたほうがいい気がするとは思いません?」

ナギ「・・・それもそうだな・・・」

空「でしょ?大丈夫ですよ。当てはありますから。」

ナギ「そうなのか?」

空「ええ。んじゃ、白皇に行きましょう!」

ナギ「白皇?」

空「ええ。白皇には、俺の知り合いで、レベルの高い奴らが何人もいますから、
うってつけでしょ?」

ナギ「けど、お前の幼馴染二人がいるだろう?」

空「陸や海は白皇じゃなくて潮見ですからね。誘うわけにも行かないでしょ?」

ナギ「ふ〜ん。」

空「よし!それじゃ、行きましょう!」

ナギ「あ!ちょ、待て!」
そうして二人は白皇に向かって走り出した。次回は仲間集め!空がこれだ!と思える
人材は集まるのか!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
31話終了です。いかがだったでしょうか?何か、ご意見やご感想があれば
寄せていただけると嬉しいです。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.64 )
日時: 2009/06/25 16:49
名前: SORA

第32話[三千院家による同志補完計画始動]

チャリーン。この効果音が似合いそうなほどの小銭が白皇世界史教師、
桂 雪路の前に置かれていた。

雪路「・・・・・日比野さん・・・何コレ?」

文「さ〜?私に言われましても・・・シャルナちゃん。なんですか?コレ。」

シャルナ「なにって・・・この間のマラソン大会の賞金ですよ?」

雪路「優勝賞金は1億5千万円のはずよね?」

シャルナ「それは生徒のペアが優勝した場合のみらしいですよ?」

文「そうだったんですか!?」

シャルナ「・・・文ちゃん?さっき理事長からのプリント渡したよね?見てなかったの?」

文「ポケーっとしてたんで、つい。」

シャルナ「はぁ・・・。」

雪路「賞金が1億5千万なのは生徒だけって事はわかった。それはもういい。
けど・・・」
雪路の目の前に置かれた金額。その額は・・・

雪路「何で私の手取りがたったの2万円なのよ!」

シャルナ「あぁ、それはこれを読めば分かります。」と、シャルナは雪路に一枚の紙を差し出した。

雪路「何コレ?」

シャルナ「読んでみてはいかがですか?」

雪路「・・・」雪路は黙ってうなずくと、手紙を開封して読み始めた。

    お姉ちゃんへ。

  これを読んでるって事は、もう生徒会室に賞金を受け取りに行ってるって事よね?

  見ての通り、教師のペアが優勝した時の賞金は500万円なんだけど、

  私が先に、お姉ちゃんが理事長やお義父さんやその他大勢の人達からの借金を

  差し引いたから、もうほんの少ししか残ってないでしょ?どうせまた、

  勝手に〜とか、ひどいよ〜とか、言ってるんでしょうね。お姉ちゃんのことだから。

  これに懲りたら、少しは節約とかしないとホントに大変なことになるわよ?

  こうしてちゃんと心配してるんだから、気をつけてよね?ホントに。

  P.S.たまには家にも帰ってきてよね。料理ぐらいは作ってあげるから。

                              ヒナギクより 


雪路「・・・・・」

シャルナ「・・・・とまぁ、こんな感じです。」

雪路「ぅ・・・・」

シャルナ「桂先生?」

雪路「へーんだ!ヒナのバーカ!バーカ!ペッタンコー!」そう吐き捨てると、
雪路は泣きながら生徒会室を飛び出していった。しっかりと2万円を持って・・・

同時刻。白皇の校門前に三千院ナギとその執事はいた。

ナギ「で?当てはあるといったが誰を誘うのだ?」

空「はい。一応3人くらいは予定してますけど・・・そのうちの2人が来る確率は
結構低いでしょうね・・・」

ナギ「じゃ、どうするのだ?」

空「一応誘ってきますから、お嬢様は時計塔の前辺りで待っててください。」

ナギ「おい!私を一人にするつもりか!?」

空「お嬢様が来たら、その二人と100%最悪なムードになるんで。」

ナギ「・・・・・わかったよ。」

空「んじゃ、行ってきますね。」そういうと、空は一人目のところへ走り出した。

ヒナギク「え?手を貸して欲しい?私に?」

空「そうなんですよ。この間のマラソン大会で俺、ちっといろいろあって
執事をクビになっちゃってですね・・・」

ヒナギク「ナギのせい?」

空「いやいやいや。今回は俺のミスなんですけど。それで、ちょっと執事復帰のために
行った場所のシスターに頼み事をされてですね・・・だから、助っ人がいるんですよ。」

ヒナギク「助っ人ねぇ・・・」

空「お願いできませんかね?」

ヒナギク「別にいいけど・・・なんで私のところに?」

空「え?だってヒナギクさんって見た感じ頼りになりそうですし。」

ヒナギク「・・・・それだけ?」

空「?はぁ・・・そんな感じですけど・・・」

ヒナギク「・・・・・はぁ。」

空「え?」

ヒナギク「なんでもない。それで?いつ行くの?」

空「協力してくれるんすか?」

ヒナギク「もちろん。困ってる人を見捨てておくのは気が引けるから。」

空「助かります。」

ヒナギク「話を戻すけど、いつ出発なの?」

空「もう2人位誘う予定なんで・・・先に時計塔の前で待っててもらえますか?」

ヒナギク「わかったわ。それじゃ、後でね。」

空「はい。」そして、ヒナギクは時計塔へと向かっていった。

空「さてと、次はアイツだ。」そう言い、空は二人目のところへ向かった。

日向「・・・で?俺に助っ人を頼みに来たと。」

空「そういうこと。どうせ暇だろ?」

日向「・・・まぁな。」

空「じゃ、決まりな。」

日向「はぁ!?」

空「暇なんじゃねぇの?」

日向「暇だけどよ・・・」

空「だったら、いいじゃん。じゃ、先に時計塔に行っててくれ。
お嬢様やヒナギクさんがいるから。」そう言うと、空は最後の一人のところへ向かった。

日向「・・・・相変わらずマイペースな奴・・・」

さて、ちょっくらここで、時計塔を覗いてみよう。今作でのナギとヒナギクの仲の悪さは
皆さんも今までの話を見てきてよ〜くご存知のはず。故に、この二人が会ったら、
そこら辺一帯は一瞬で文字通りデスゾーンと化す。

ナギ「・・・・・」

ヒナギク「・・・・・」互いにものっそい睨みあい。

ナギ「空が自信満々に助っ人とか言うからどんな奴がくるかと思ったらまさかお前とはな。」

ヒナギク「空君と後助っ人何人だけかと思ったけどまさかあなたもいるとはね。」

ナギ「私は空の主だからな。執事と共に行動するのは当然だ。」

ヒナギク「あら。強がっちゃって。ホントは空君が屋敷にいないからって
寂しくなって会いに来ちゃったとかそんなんじゃないの?」

ナギ「ふん。相変わらず卑しい考え方しかできない奴だ。そんなだからハヤテの奴も
お前に嫌われてると思うんだろうな。」

ヒナギク「クビにした張本人がハヤテ君のことを口にするなんて・・・
よっぽど引きずってるのね。」

ナギ「引きずってなどおらぬわ!それを言うならお前こそそうだろう!」

ヒナギク「なっ・・・!////」
と、ヒートアップしかけたところで救済が。

日向「・・・・なにしてんの?あんたら。」

ナギ・ヒナギク「!!」

日向「こんなとこで絶○全開で喧嘩はやめてもらえませんかね?」

ナギ「お前・・・!」

ヒナギク「九条君・・・!あなた、なんで・・・」

日向「空の奴に半ば無理矢理誘われた感じっす。てか、あんたらこそ、こんなとこで
醜い女の争いなんかやめてくださいよ。」

ナギ・ヒナギク「誰が醜いって!?」

日向「お。シンクロしたじゃん。」

ナギ・ヒナギク「真似するな!!」

日向「どうでもいいけど。空の奴、まだっすか?」

ナギ「さぁ?最後の一人にてこずってるんじゃないのか?」

ヒナギク「・・・私、ちょっと探してくる。」

日向「え?ちょ、桂先輩!?」日向が声を掛けたときにはすでにヒナギクの姿は
小さくなっていた。

その頃、空と最後の一人は、普通に会話していた。空が言う最後の一人とは・・・

ハヤテ「なるほどね・・・その地下迷宮とやらで起きてる現象の調査のために
僕の力を借りにきたと。」

空「そういうこと。だからさ、悪いんだけど、手伝ってくんね?」

ハヤテ「べつにいいけど・・・」

空「どうした?」

ハヤテ「それって・・・君の主やヒナギクさんも来るんでしょ?」

空「そうだけど・・・」

ハヤテ「だと、ちょっとな〜。」

空「あ・・・そっか・・・」

ハヤテ「手伝ってあげたいのは山々だけど・・・あの二人が来るとなるとな〜・・・」

空「てか、お嬢様は分かるけど、なんでヒナギクさんにも顔見せねぇんだ?」

ハヤテ「それは・・・」

空「?」

ハヤテ「僕・・・ヒナギクさんに嫌われてるみたいだから・・・」

空「・・・・は?」

ハヤテ「昔からそうなんだよね。ずっと嫌われっぱなしで、一時期大丈夫かな?って
思った時期はあったんだけど、それでも結局は嫌われてて。」

空「・・・・あ・・・・へぇ〜。」

ハヤテ「ヒナギクさんも、嫌ってる人の顔なんか見たくないと思うよ?
それに、1年以上なんにも音沙汰無かったのに今更会われても困るだけでしょ?だから・・・」

空「・・・・・お前それ、本気で思ってんのか?」

ハヤテ「え?」

空「相手の気持ち、知ってるつもりでお前ちっとも理解できてねぇぞ。」

ハヤテ「空・・・」

空「いつまでもウジウジしてんじゃねぇ。嫌われてるって決まったわけじゃねぇだろ?
だったら、まず会ってみろって。」

ハヤテ「・・・・そうだね。」

空「だったら・・・」

ハヤテ「でも・・・もう少し待ってもらえないかな?」

空「なんで?」

ハヤテ「いまは・・・ちょっと・・・」

空「・・・・・」
一方その頃・・・ヒナギクは空とハヤテが話している林の近くまで来ていた。

ヒナギク「空君どこまで行ったのかしら・・・」ちょうどその時・・・

空「ま。お前が今のところヒナギクさんには会わないってのは分かったよ。」

ヒナギク「?」

空「で?どうすんだ?来てくれんだろ?」

ハヤテ「うん。でも、顔がバレるといろいろとめんどくさいから変装でも・・・」

ヒナギク(空君の声・・・誰と話してるのかしら?なんか・・・私には会わないとか
言ってるのは聞こえるけど・・・)

空「変装ねぇ・・・ま、協力してくれるんなら良いや。」

ヒナギク(あ、もしかして、3人目?だったら・・・)

空「んじゃ、頼むな。ハヤテ。」

ヒナギク「・・・・・・・え?」

ハヤテ「うん。それじゃ、また・・・」後で。と言おうとした瞬間。

ヒナギク「ハヤテ君!?」

空「え!?」

ハヤテ「やばっ!」その瞬間にはもうハヤテはいなくなっていた。
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32話終了です。如何だったでしょうか?急展開来ましたね〜。ですが、
二人の再会はまだ当分先です。あしからず。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.65 )
日時: 2009/06/26 16:46
名前: SORA

第33話[やっと迷宮編入れます]

空「・・・・・え〜と・・・どうしたんですか?ヒナギクさん。」

ヒナギク「・・・・空君。」

空「はい!?」

ヒナギク「今・・・誰と話してたの・・・?」

空「え?・・・誰って言われましても・・・最後の助っ人としか・・・」

ヒナギク「・・・ハヤテ君だったの・・・?」

空「え!?いやいや、違いますよ、そんな!何でハヤテを誘わなくちゃいけないんすか!?
第一、俺ハヤテの事よく知りませんし!」

ヒナギク「知らないなら、なんで今その助っ人の事を「ハヤテ」って呼んだのかしら?」

空「いや・・・それは・・・」

ヒナギク「正直に答えて・・・今話してたのって・・・ハヤテ君だったの・・・?」

空「・・・・はい。」

ヒナギク「じゃあ、ハヤテ君が今何してるのかも聞いた?」

空「聞いたって言えば聞きましたけど・・・」

ヒナギク「何してるの!?お願い!教えて!」

空「・・・すんません。教えられないんです。」

ヒナギク「どうして!?」

空「口止めされてるんです。ハヤテに。」

ヒナギク「そんな・・・」

空「・・・・・」

ヒナギク「・・・・・」しばしの沈黙・・・

空「・・・・そろそろ・・・行きましょうか?お嬢様や日向も待ってるだろうし。」

ヒナギク「・・・・うん。」そうして二人は、ナギと日向が待つ時計塔へと戻った。

空「・・・・え〜と・・・・」

ヒナギク「・・・・・・」
そこには、信じられない人物・・って言うか、誘う気の無かった人物がいた。

空「何で桂先生がいるんすか?」

雪路「あ!ヒナ!早乙女君!水臭いじゃない!迷宮に行くっていうのに、
このディートリッド雪路を誘ってくれないなんて!」

ヒナギク「ちょっと!何でお姉ちゃんがいるのよ!」

雪路「なぜ?聞くだけ野暮というものよ?ヒナ。迷宮やダンジョンなんてとこには
私みたいな美しいエルフが必要不可欠なの!」と、その場でくるくる回りながら
自分で美しいとか言っちゃってる教師をよそに、

空「お嬢様!なんであの先生がいるんですか!?(小声)」

ナギ「仕方なかろう!私があの九条とかいうのと話してたらいきなりしゃしゃり出てきたのだから!(小声)」

雪路「というわけで!あたしも行くからよろしくね?早乙女君。」

空「はぁ・・・分かりましたよ。」

日向「先生。言っとくけど、宝探しとかじゃねぇからな?」

雪路「あぁ、もう分かってないな〜。みんな。」

雪路以外「え?」

雪路「いい!?迷宮といえばお宝!お宝といえば迷宮!たとえ今回の目的が
宝探しじゃなかったとしても!どこかに必ずそういうものがあるはずなのよ!分かる!?」
と、雪路が皆のほうに振向いたときには・・・

九条「よーし。ちゃっちゃと行ってちゃっちゃと終わらせよーぜー」

ナギ「そういえば、空。最後の助っ人はどうなったのだ?」

空「ああ。もしかしたら来ないかもしれません。」

ナギ「まじでか?」

空「マジッす。」

ヒナギク「あれ?お姉ちゃんは?」

空「放っといた方がいいっすよ。」

ナギ「だな。」

日向「あの人来たら絶対に今日中に終わらなくなるフラグ立ちまくりだからな。」
とっくに遠くに行っていた。

雪路「ちょ!コラー!先生を無視すんなー!」と、ダッシュで追っかける雪路であった。
その頃、鷺ノ宮家に、一人の来客がいた。シスターの格好をした女性である。

伊澄「なるほど・・・その現象にもしかしたら悪霊が関わっていると。」

「ええ。こんな事、あなたにしか頼めそうに無いから。」

伊澄「かしこまりました。それでは、帰りはお気をつけくださいね。シスターソニア。」

ソニア「ええ、ありがとう。」こちらは本物の、原作にも登場しているあのシスターである。
そんなことも露知らず、迷宮の入り口に到着した空達。

空「へ〜。ここがその迷宮とやらの入り口っすか?シスター。」

シスター「はい。それでは、お気をつけて。」
そうして、空達は迷宮へと入っていった。
その中は予想通り真っ暗。明かりはあるものの、それでも結構暗い。

空(さ〜て・・・どうするかな〜。桂先生は入って数分でどっか行っちゃったし・・・
ヒナギクさんも呆れ果てて追っかけようともしないし・・・日向は大丈夫だとしても・・・
お嬢様はな・・・)

ナギ「う〜・・・」

空「あの・・・お嬢様?」

ナギ「うぇ?な・・・なんだ?」

空「恐いなら、無理してついて来なくても平気っすよ?」

ナギ「な!何を言うか!私は恐くなどないぞ!」

空「その割にはさっきから俺にぴったり寄り添って震えてるじゃないっすか。」

ナギ「な!/////いや、それは・・・////」

空「?」

ナギ「それは・・・そう!お前がうっかりはぐれてしまわん様にだな・・・!」

空「はぁ・・・まぁ、そういうことにしておきます。」

ナギ「最後まで聞けぇ!」

日向「にぎやかっすね、あの二人。何も知らない奴が見たら完璧相思相愛だよ。」

ヒナギク「そうね・・・」と、4人がそんな感じで進んでると・・・

日向「そういや、入ったばっかの時は結構暗かったのに、今そうでもなくねぇか?」

空「そういやそうだな・・・そんなに明かりが強い・・・」と、空が不意に前を見た瞬間・・・

空「・・・・」

ナギ「・・・・」

日向「・・・・・」

ヒナギク「・・・・」どろどろどろどろ。という効果音が一番似合う奴がいた。

全員「ぬあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」全速力でダッシュ!

ナギ「なぁ!何あれ!?何あれ!?」

空「さ、さぁ!?なんかこう・・・どろっとしてたからはぐ○メタルかなんかじゃないっすか!?」

日向「てか、はぐれてんのはこの世からだろ!どうみても!」

ヒナギク「ていうか、追いかけてきてるんだけど!」

ナギ「おい!ヒナギク!お前、なんか武器持ってたろ!木刀的なやつ!あれでズバッと!」

ヒナギク「無理に決まってるでしょ!あれ、幽霊よ!幽霊!」

空「ほ・・・ほんとにいたのかよ!」

日向「シャレんなんねーぞ、チキショー!」そうして、皆が逃げ回ってる中・・・

伊澄「ふぅ・・・やっと着きました・・・」伊澄は教会の前にいた。

伊澄「・・・確かに・・・尋常ならざる霊の気配を感じますね・・・ん?
霊とはまた別のなにかが・・・」と、何か霊以外の存在も居るようだ。

伊澄「まぁ、いいでしょう。とりあえず中に・・・」と、伊澄が中に入ろうとした瞬間・・・

ゴウッ!いきなり強い風が吹いた。

伊澄「!?」
風が止み、伊澄がふと木を見上げると、そこには・・・

「お。ここかここか。」黄緑色の長髪。そして、なんか、こう・・・そう!
TO○に出てくるシ○クみたいな仮面を付けた男が木の上に立っていた。

伊澄「あなたは?」

「ぼ・・・俺は、ちっと知り合いに頼まれてここに来た単なる一般人だよ。」

伊澄「その割には随分とすばやい動きをしますね。」

「ま。昔から鍛えてっから。」

伊澄「それで?あなたはここに何をしに?」

「ここに、早乙女 空っつー奴がいてな。そいつを助けてやってくれって頼まれたんだよ。」

伊澄「誰にですか?」

「それは秘密。」

伊澄「・・・・」
その頃、はぐれ霊から逃げ来た空達は、開けた場所で一息ついていた。

空「はぁ・・・はぁ・・・」

日向「たく・・・!冗談じゃねぇぞ!?」

ナギ「全くだ・・・はぁ・・・」

ヒナギク「どうなってんのよ・・・この迷宮・・・」
と、全員がくつろいでいるとき。
カチッ

ナギ「え?」ナギが何かのスイッチを踏んだ。その瞬間、何処からか矢が飛んできた。

ナギ「うわぁ!」

空「お嬢様!」矢はナギをかばった空の肩をかすった。

ナギ「空!」

空「つ!」

日向「空!」

ヒナギク「大丈夫!?」

空「傷は浅いですけど・・・なんかこれ、毒塗ってあります・・・」

ナギ・日向・ヒナギク「毒!?」

ナギ「解毒草を!50%の確率で毒が消える解毒草を!」

日向「落ち着け!ここはモンハンじゃねぇ!」

ヒナギク「第一、50%じゃ意味無いわ!」
と、大慌ての一同。そこへ・・・

「お困りかな?諸君。」

全員「え?」

空「あんたは?」

「この教会の神父、レイン・オズボーンという者だ。」

空「神父?」

レイン「ああ。お困りのようなら、できる限りの協力はするが?」

ナギ「だったら、この毒の解毒薬がどこかにあるだろう!?そこを教えてくれ!」

レイン「ふむ・・・薬は無いが、解毒草なら奥にあった気がする。」

ナギ「ほんとか!?」

レイン「まぁな。」

ナギ「よし、空。待ってろ。すぐに採ってくるからな。」

空「日向。ヒナギクさん。一緒に行ってくれませんか?」

日向「なんで?お前は?」

空「俺よりお嬢様のほうが心配だ。俺なら大丈夫だから・・・」

ヒナギク「空君・・・」

日向「・・・わかった。」

空「お嬢様を頼むぜ?」

日向「ああ。任せろ。」

ナギ「すぐに戻るからな!」そういい、3人は奥に走っていった。

レイン「・・・いい友だな。」

空「ん?あぁ。俺の自慢のダチだよ。日向は。」

レイン「だが、心配だな。」

空「なにが?」

レイン「この奥には私が仕掛けた対人巨大兵器があるのだが・・・」

空「はぁ!?」

レイン「しかも、後ろには悪霊共も居るしな。」

空「えぇ!?てか、アンタもあぶねぇじゃん!」

レイン「問題ない。」

空「なんで!」

レイン「なぜなら・・・私は死んでいるからだ。」
神父が指差した場所には、神父らしき死体があった。

空(馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)

レイン「ていうか来たぞ。」

空「おわぁ!」
一方ナギたちも・・・

『ギガァァァァ!!』

ナギ「うわぁ!」

日向「クッソ!なんなんだよ!こいつら!」
日向は素手、ヒナギクは正宗で対抗するが、

ヒナギク「たぁ!」
ガキン!

ヒナギク「嘘・・・!正宗でも斬れないなんて・・・!」

ナギ「うあ!」躓き、ナギがこける。

ヒナギク「ナギ!」

日向「クソ!」

『ボーンデースリー。ボーンデースリー。』
なんか意味不明な声を発しながら、メカの一体がナギに近付く。

日向「三千院!」

ヒナギク「ナギ!逃げて!」

ナギ「う・・・・」二人も自分の相手のメカだけで手一杯のようだ。

『マカオー!!』そう言い、そのメカが拳を振り上げる。

ナギ「うわぁぁぁぁぁ!!」

ヒナギク「ナギ!」
その時!

「うおぉぉらぁ!!」
ズバン!
メカの後ろから、何者かがメカを真っ二つにした。

ナギ「え?」

日向「な・・・」

ヒナギク「誰・・・?」それは、先ほど伊澄と話していた男であった。
男の手には、赤黒い、乱れ刃の日本刀が握られている。男は、ほんの一瞬、
目にも留まらぬスピードで残りのメカを一掃した。

ナギ「お前・・・誰だ?」
一方空達も、伊澄によって救出されていた。

空「・・・あんた・・・」

伊澄「通りすがりの・・・」

「正義の味方♪」
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33話終了です。如何でしたか?謎の男が登場ですね。それでは。今回はこの辺で。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.66 )
日時: 2009/06/26 20:49
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!お久しぶりです!PNKです!!!

3話ほど一気に読ませていただきましたが、
ハヤテがヒナと接触しかけたり、謎の男が登場したりと、
物語にだんだん動きが出てきましたね!

これからがとても楽しみです!!!

ただマラソン大会の賞金で思ったことがあるのですが、
原作では、5つの伝統行事の賞金の合計が1億5千万なのですが、
今回のマラソンは生徒のペアが優勝したら、
マラソンだけで1億5千万も、貰えるということでしょうか?

では、これからも頑張ってください!!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.67 )
日時: 2009/06/27 20:35
名前: SORA

伊澄「これを。」

「なんじゃこりゃ?」

伊澄「さすがに丸腰では危険ですので、しばらくの間お貸しします。」

「日本刀?」

伊澄「ただの日本刀ではありませんよ?」

「どういうことだ?」

伊澄「それはかの奥州筆頭、伊達政宗としのぎを削った戦国武将、真田幸村が自らの師である
武田信玄を守れなかった後悔と憎しみの念がこもった妖刀・・・
「妖刀・幸村」です。」

「ネーミングそのまんまじゃねぇか。」
そう言い、男は幸村を抜こうとする。が、

「ん?なんじゃこりゃ?抜けねぇぞ?」

伊澄「幸村は強力な妖刀ですから。ただの人には扱うどころか抜く事もままなりません。」

「ふ〜ん・・・」そう言うと、男は幸村を握り締め、じっと幸村を見据える。やがて・・・

シャキン!

伊澄「え!?」

「へ〜。さっすが妖刀。色も赤黒いし乱れ刃だけどなんか波紋が複雑だし。」
あっさりと抜いて見せた。

伊澄「・・・・・」絶句。まぁ、無理も無いが。

「さ。これで準備万端。行こうぜ・・・と。忘れるところだった。」そう言うと、男は
懐から何か小さな瓶のようなものを取り出し、伊澄に渡した。

伊澄「これは?」

「解毒薬だ。早乙女の奴に会ったら渡しておいてやってくれ。」

伊澄「はぁ・・・分かりました。」

「んじゃ、行こうぜ。」そして、今に至る・・・


第34話[疾風の狼]


ズバァ!
その斬撃の後、対人巨大兵器の最後の一体が崩れ落ちた。

「ふぅ・・・」

ナギ「おまえ・・・いったいなんなんだ?」

「何って・・・単なる通りすがりの正義の味方だけど?」

日向「通りすがりにしちゃあ随分物騒なもん持ってんなぁ。」

ヒナギク「なんなの?その刀・・・」

「さぁ?こいつを貸してくれた女によると妖刀って奴らしいけどな。」

日向「妖刀ねぇ・・・」

ナギ「それで?お前名前は?」

「え?名前?・・・・考えてなかったな・・・どうしよう・・・」と、最後のほうはかなり小声。

ナギ・日向・ヒナギク「?」

「本名はさすがにまずいよな〜・・・WIND?いや、違う・・・・・あ!そうだ!(小声)」
何かを思い立ったように、3人のほうに向き直る男。

「そうだな・・・ウルブス・ガーレとでも呼んでくれ」

ナギ「ウルブス・ガーレ?」

ヒナギク「どういうこと?」

日向「確か・・・どこぞの国の言葉で「疾風の狼」って意味だ。」

疾風「よくしってんな。」

日向「貧乏人なめんなよ?」

ヒナギク「それより、ナギ。急がなくていいの?」

ナギ「あぁ、そうだ!空の解毒草を採りに行かないと!」

疾風「行く必要ねぇよ。」

ナギ「なぜだ!」

疾風「俺の連れに薬を渡しておいた。今頃、早乙女に渡してるだろうよ。」

ナギ「ホントか!?」

疾風「ああ。」

日向「だったらさっさと戻ろうぜ。」

ヒナギク「そうね。」

疾風「ま。戻るのは別にいいが・・・」疾風の狼が後ろを向くと・・・

日向「・・・嘘だろ。」

ヒナギク「あのロボットたち・・・まだあんなにいるの?」そこには、無数の
対人巨大兵器たちがいた。

日向「あんなデタラメな数・・・どう考えても無理だぞ?」

疾風「普通ならな。」
そう言うと、疾風の狼は、再び幸村を抜き、3人の前に立つ。

ヒナギク「ちょっと、どうする気?」

疾風「決まってんだろ?俺が道切り開いてそっから正面突破すんだよ。」

ナギ「な!そんな無茶できるわけ無いだろ!あいつら一体、何体いると思ってるのだ!」

疾風「ざっと、20体位?」

ナギ「あっさり言うな!」

疾風「あぁ、もう。うるさい。要するに、全滅させりゃいいんだろ?」

日向「んな簡単に言うけどよ・・・」

疾風「大体お前等・・・」そう言った瞬間、疾風の狼はすでにメカの一体を切り捨てていた。

疾風「俺の事見くびってんだろ?」

ナギ「・・・」

ヒナギク「・・・すごい・・・」

日向「・・・これなら心配ねぇな。」

疾風「そういうことだ。行くぞ!」そうして、4人は空達の元へと向かった。
一方、こちらは・・・

空「・・・・ふぅ・・・・助かったぁ〜。」伊澄から受け取った薬で、
空の毒は完全に消え去っていた。

伊澄「よかったですね。早乙女様。」

空「助かりましたよ。伊澄さん。」

伊澄「いえ。いいんですよ。」

空「てか、なんで伊澄さんがここに?」

伊澄「はい。ちょっと仕事で・・・」

空「仕事?」

伊澄「はい。私、さっき見てのとおりちょっと特殊な力を・・・」

空「あぁ・・・さっき悪霊達を一瞬で消したあれですか。」

伊澄「はい。いわゆる・・・ハ・・・ハンドソープを・・・」ハンド〜と言いながら、
両手を上下させる伊澄。

空(絶対ハンドパワーって言いたいんだろうな〜・・・)

伊澄「それでは、早乙女様の毒も消えたので、私はこれで・・・」

空「あ!そういや、何で薬なんて持ってたんすか?」

伊澄「あぁ、それは・・・ここに一緒に入った男性に早乙女様に渡してやってくれと・・・」

空「男?それって・・・」と、空が言いかけた瞬間。

ナギ「空!」ナギ達が戻ってきた。

空「お嬢様!」

日向「へ〜。ホントに毒消えてら。」

ヒナギク「あれ?あなた、鷺ノ宮さん?」

ナギ「伊澄。お前、何でここにいるのだ?」

伊澄「え?え〜と・・・それは・・・」

疾風「ちょっと野暮用があったんだってよ。」

ナギ「え?」

疾風「ここのシスターの一人に頼み事されてここに来たんだってよ。」

ナギ「そうなのか?」

伊澄「え?・・・・・あぁ、はい。」

ナギ「そうだったのか。だったら一緒に・・・」

伊澄「ごめんなさい、ナギ・・・一緒には行けないの。」

ナギ「え?」

伊澄「私の目的とナギの目的は違うでしょ?ナギは早乙女様と一緒にいてあげて?」

ナギ「けど・・・」

伊澄「私なら大丈夫。信じて?ナギ。」

ナギ「・・・・・分かった。」

伊澄「ありがとう。それでは、早乙女様。ナギを守ってあげてくださいね?」

空「え?あ・・・はい。」

伊澄「それでは、私はこれで。」そういうと、伊澄はどこかへ進んでいった。

ナギ「・・・・」

空「お嬢様・・・」

ナギ「空・・・行こう!」

空「・・・・はい!」そうして、5人はこの迷宮の最奥を目指す。

日向「そういや、お前さ。」

疾風「ん?なんだ?」

日向「何しにここに来たんだ?」

疾風「ちょいとある奴に頼まれたんだよ。早乙女 空を助けてやってくれって。」

空「だれだ?それ。」

疾風「・・・・綾崎 ハヤテ。」

ナギ・ヒナギク「!!」

空「え!?ハヤテが!?」

疾風「ああ。」

空「ハヤテが・・・代わりの助っ人を・・・?」

疾風「そういうことだ。お。あれじゃねぇのか?」そう言い、疾風の狼が指差した場所には・・・

空「・・・ほんとに発電現象起きてんな・・・」

日向「どうやって止めんだ?これ。」

空「さぁ?」そのとき・・・

「大丈夫ですよ。」後ろから誰かが声を掛けてきた。

全員「!!」その正体は・・・

空「・・・なんだ・・・シスターっすか。」
シスターだった。

日向「大丈夫って・・・なにが?」

シスター「止める必要はないと言うことですよ。」

空「なんで?あんたが頼んできたんでしょ?」

シスター「なぜなら・・・あなたたちは・・・」

疾風「・・・・・?」

シスター「ここで全員死ぬからね!」
その瞬間、天井から例のロボたちと巨大ロボが降ってきた。

日向「こいつら、さっきの!」

ヒナギク「まだ、こんなにいたの!?」

レイン「当然だ。」何処からともなくあの神父が出てきた。

空「うお!」

レイン「なぜなら、私が自腹で購入してきたのだからな。ちなみにさっきの5倍は強い。」

日向「このやろう・・・!」

空「シスターソニア!どういうことっすか!」

疾風「違う!あの女はシスターソニアじゃねえ!」

空「え?」

シスター「くすっ・・・よくご存知ですこと。」

空「どういうことだよ?」

疾風「本物のシスターソニアはおかっぱ頭の丸眼鏡だ。けど・・・あの女は
眼鏡じゃねえし、ロン毛じゃねぇか。」

空「そうなのか?シスター。」

シスター「ええ。そうですよ?早乙女君。私の本名はエルザと申します。」

空「エルザ・・・?」

エルザ「さぁ、そろそろ始めましょうか!!」

空「ちょっと待てよ、シスター!登竜門はどうしたんだ!」

エルザ「そんなものはとっくになくなってますよ!」

空「登竜門がない!?なんで!?」

エルザ「なんでって・・・!そりゃ、執事ってあんまいないのに・・・!
やっていけるか!」

空(納得の理由だー!)

エルザ「なんにしても、ここで全員死んでもらう!」

レイン「私はとっくに死んでるけどな。」

空「威張るな!」
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34話、如何でしたでしょうか?結局は原作と同じになっちゃいましたね〜。
自分の頭の中とおんなじ感じに進行してますけど、皆様的にはどうですか?
なにかあれば、コメントをいただければ幸いです。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.68 )
日時: 2009/06/28 15:12
名前: SORA

第35話[迷宮に棲まう霊]

エルザ「さあ!ここで死んでもらいます!全員ね!」

空「ちょっと待てよ!なんでこんな・・・!」

エルザ「なぜこんなことをするのか?いいでしょう。冥土の土産に教えてあげます!」

空「・・・?」

エルザ「私の目的・・・それは・・・三千院への復讐だ!」

ナギ「復讐・・・?」

エルザ「私の故郷はミコノス島・・・そこまではお話しましたよね?」

空「あぁ・・・」

エルザ「私には物心ついた時にはすでに両親はなく・・・歳の離れた兄がいるだけでした。」

疾風「・・・・」

エルザ「兄は、幼い私を養うためにマフィア家業に身を落とした・・・兄には、
その才能があったから・・・」

ナギ「・・・なんか、どっかで聞いた話だな。」

ヒナギク「シッ!」

エルザ「・・・・そんなある日、兄に一つの仕事が入りました。それは、三千院家の令嬢、
三千院ナギの暗殺。」

空「!!」

エルザ「誰もが兄に期待していました。その前日に別の組織が失敗していましたが、
皆は「彼なら心配はない。」と、信じて疑わなかった・・・」

空「ほんとにそんなんあったんすか?」

ナギ「さぁ?あったとは思うが、どうせ私が小さい頃だろ?」

エルザ「人の話しは最後まで聞く!!」

空・ナギ「はい!」

エルザ「・・・・・しかし、兄は失敗した。」

空「え?」

エルザ「兄は、三千院ナギとその執事と思われる男を崖際まで追い詰めた。しかし、
その執事の反撃に遭い、兄は崖から転落。そのまま死亡しました・・・」

日向「・・・」

エルザ「兄の他にも、私には実の姉のように慕っていた人もいましたが・・・
その人もこの国にいる6つも年下の男にたぶらかされる始末・・・」

空「・・・・」

エルザ「だから・・・兄の恨みを晴らすべく!ここで死ね!三千院ナギ!!」そう言うと、
シスターは何処からともなく棍を取り出し、ナギに殴りかかってきた。

ナギ「うわぁ!」が、
ガキン!

エルザ「!」

ナギ「ヒナギク・・・?」そこにヒナギクが立ちふさがった。

エルザ「あなた・・・!」

ヒナギク「ごめんなさいね。ナギのことはまだ許せないけど、一応1年生の頃からの仲なんで。」

エルザ「学生風情が・・・!」

ヒナギク「あまり、学生をなめないでもらえるかしら?」

疾風「ま。あのシスターはあの人に任せときゃ大丈夫だろ。おい。九条っての。
俺らはこのロボどもを始末すんぞ。」

日向「おう。」

疾風「おい。早乙女。」

空「なんだ?」

疾風「お前は自分の大事なもんしっかり守ってやれよ?」

空「・・・・・」その言葉の後、空はナギのほうを向く。

ナギ「・・・・」ナギは無言のまま、ただじっと空を見つめている。

空「・・・・お嬢様。」

ナギ「なんだ?」

空「・・・俺から離れないでくださいね?」

ナギ「・・・・うむ!」

疾風「それでいい・・・」

日向「来るぞ!」次の瞬間、ロボ達が一斉に襲い掛かってきた。
だが、疾風の狼や、空といった圧倒的な実力を持つ奴らに勝てるわけもなく、
数分で半数近く減っていた。

疾風「あらかた片付いたな。」

空「これであとは・・・」

日向「先輩があのシスターをとっちめるだけだ。」
が、シスターは結構強く、正宗を装備した状態のヒナギクでも苦戦していた。

ヒナギク「はぁ・・・はぁ・・・」

シスター「ふぅ・・・ふぅ・・・」

空「ヒナギクさーん!?手伝いましょうかー!?」

ヒナギク「平気よ!気にしないで!」が、その時・・・

空「・・・・ん?」

日向「どうした?」

空「いや・・・なんか聞こえねぇか?」

日向「聞こえる?なにが?」

空「なんか・・・呻き声みたいな・・・」

疾風「・・・・・確かに、聞こえるな・・・・」

日向「マジ!?」

ナギ「・・・・ホントだ・・・」

日向「・・・・・あ、マジで聞こえる。」

ウォォォォーーン・・・・オォォォォォ・・・

空「なんなんだ・・・?薄気味わりぃ・・・」

・・・・シィ・・・クル・・・ィ・・・

疾風「なんだ?」

クルシィ・・・・ヒカリヲ・・・ワレラニ・・・スクイヲ・・・

日向「苦しい?」

ナギ「・・・・」ナギは無意識のうちに空の腕をぎゅっと掴んでいた。

空「くそ・・・一体なんなんだ?」と、次の瞬間・・・
バシン!

ヒナギク「キャッ!」
突如、ヒナギクとシスターたちに電撃が襲い掛かった。

空「ヒナギクさん!」

疾風「上から!?」と、空達が見上げると、何か、ゴーストのような形をした
複数の物体が漂っていた。

空「あれが・・・この迷宮に棲んでる・・・亡霊・・・?」

霊『クルシィ・・・ダレカ・・・・ワレラニ・・・・ヒカリヲ・・・』

日向「完全に人だった頃の事を忘れてんな・・・」

疾風「哀れなもんだな・・・」そんなことを話していると、亡霊達は、
降ってきたまではいいが、電源がずっとOFFの状態だった巨大ロボに乗り移った。

空「嘘!」

日向「まじでか!」それに触発されてか、残りのメカ達の様子が変わりはじめた。

疾風「なんだ・・・?」

『グガァァァァ!!』

空「おいおい。なんかさっきより凶暴になってねぇか?」

日向「確かに・・・」

疾風「・・・・」間髪入れずに、メカ達は襲い掛かってきた。

空「いきなりかよ!」
ドゴォッ!何とか避わしたが、ナギとは別の方向にはじかれてしまう。

ナギ「空!」

空「お嬢様!」亡霊達が乗り移った巨大ロボは、まっすぐナギに迫っていく。

ナギ「ひっ・・・!」

空「お嬢様!逃げてください!」空はそう叫ぶが、ナギは腰が抜けたようであり、立てないでいる。

空「お嬢様!」

霊『オォ・・・・アナタハ・・・天上院様・・・・ワレラガ主ヨ・・・』

空「え?」

ナギ「天・・・上院・・・?」

霊『ワレラガ主ヨ・・・ワレラニスクイヲ・・・』そういった直後、ロボはナギに襲い掛かる。

ナギ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

空「お嬢様!!」その瞬間、空はナギの下へと走り出す。そして、ナギを突き飛ばし、
代わりに、自分がロボの攻撃を受けた。

ドゴォォォン!!

ナギ「空!!」

空「ガハァ!」空は、そのまま壁に押さえつけられる。

霊『ジャマヲ・・・スルナ・・・』

空「グッ・・・・・アァ・・・・!」ギリギリと、少しづつ空を押しつぶそうとするロボ。

ナギ「空!空ァ!!」ナギは涙を流しながらロボに駆け寄る。

日向「バカ!死にてぇのか!?」

ナギ「けど!空が・・・空が!」

空「が・・・ぁ・・・おじょ・・・う・・・さ・・・ま・・・!」と、空は必死で抵抗するが・・・

バキン・・・

空「!!」
突如、何かが折れる鈍い音がした。

空「グ・・・・アァ・・・・!ハァ・・ァ・・・!うぁ・・・ぁ・・・!」

ヒナギク「ねぇ・・・なに・・・?今の音・・・」

日向「・・・・アバラが折れたんだ・・・」

ヒナギク「アバラって・・・肋骨のこと?」

疾風「しかも・・・あの音は一本や二本どころの騒ぎじゃねぇぞ・・・!」

ナギ「そんな・・・なんとかならないのか!?このままじゃ・・・空が・・・!」

疾風「助けてやりてぇのは山々だ・・・!けど、こいつらが邪魔でしょうがねぇ・・・!」
そう、例のメカ達が邪魔をしてくるため、空の援護にいけないのだ。

空「ぁ・・・・がぁ・・・・!」

ナギ「空!」

空「お・・・じょ・・・う・・・さ・・・」



ヤベェ・・・・意識が・・・このままじゃ、お嬢様を守れねぇ・・・!

・・・・ダメだ・・・!体が全然言うことをきかねぇ・・・!ちくしょう・・・!

どうすりゃいいんだよ・・・!約束したのに・・・!絶対守るって・・・!

やっと・・・本気で大切だって・・・思えるようになったのに・・・!

また・・・俺は・・・大切なもんを守れねぇのかよぉ・・・・・




・・・・・いやだ・・・・・

もう、守れないのは・・・!

絶対に守るんだ・・・・!もう、あんな思いは一度だけでいい・・・!

・・・・頼む・・・!俺に力を・・・!守るために・・・!失わないために・・・!




俺に・・・・・!





力を・・・・・!




ベキン・・・
何かがへし折れる音の後、

ズドォォォン・・・
ロボの空を押さえ付けていた右の手首が地面に落ちた。

日向「え・・・・・?」

疾風「な・・・・」

ナギ「・・・・空・・・・?」

つい今まで、空が押さえつけられていた場所には、空がいた。が、
さっきまでの空とは明らかに何かが違う。
髪は逆立ち、眼の色は右目だけが紅色に変色しており、
全身に、青や黄色などの、電気を帯びている。

空「・・・・・」
果たして、空に何が起きたのか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
35話終了です。どうでしたか?こんな感じで、空に人ならざる特殊能力が備わったわけですけど。
なにかあれば、コメをください。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.69 )
日時: 2009/06/28 19:30
名前: SORA

はい!どうも、SORAです!え〜と・・・まずは、PNKさん!今までコメをくれていたのに、
さんざん無視してホントに、なんてお詫びしたらいいのか分からんです。はい。
これからも、どうか見捨てないでもらいたいです。ええ。それでですね、
前回の霊がナギに向かって発した「天上院」って言葉。これは、自分の勝手な設定であって原作とは微塵も関係ありません。まぁ、本格的にその正体がわかるのは終盤なんですけど。
そこまで続けられるか分かりませんが。マジで(笑)。それでは、
登竜門編完結の第36話、どうぞお楽しみください。
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第36話[力の目覚め]

空「・・・・・」

ナギ「あれが・・・空・・・?」

ヒナギク「なんなの・・・?」

疾風「・・・・!」

日向「あれは・・・」

空「・・・・」空は、チラリとナギ達の方を向く。その直後、一瞬でナギたちの目の前に移動。そして・・・

ズガァァァァァァァン!

ナギ「・・・・え?」ほんの、コンマ1秒のスピードで雑魚メカ達を全滅させた。

ヒナギク「うそ・・・」

疾風「速い・・・!」

空「・・・・ウルブス・ガーレ。」

疾風「・・・・なんだ?」

空「・・・・お嬢様を頼むぞ。」

疾風「・・・・わかった。」その言葉に、一瞬だけ微笑むと、空は巨大ロボのほうに向き直る。

霊『・・・ナンダ・・・?キサマハ・・・』

空「散々、ナメた真似してくれたなぁ。おかげでこっちは危うく死ぬとこだったんだからな?」

霊『キサマ・・・!』

空「けど・・・こっからは俺の独壇場だ・・・一匹残らず成仏させてやんよ。」

霊『ホザケ!』そう言い、霊(巨大ロボ)は空に殴りかかる。

ナギ「空!危ない!」

空「・・・・」空は無言のまま、攻撃を避けようとしない。

日向「なにやってんだ!避けろ!」

霊『モウ、オソイワ!』
ドゴォォォン!

ナギ・日向「空!」

霊『フハハハハハ!アッケナイモノヨノウ!』高笑いする霊。だが・・・

霊『ム・・・?』
そこには、無傷で、しかも余裕の笑みを浮かべている空がいた。

空「なんかしたか?今。」
見ると、攻撃したロボの腕のほうが潰れていた。

霊『バカナ!?』

ナギ「どういう・・・ことだ・・・?」

ヒナギク「今・・・なにがあったの・・・?」

疾風「・・・おい・・・あれ・・・」疾風の狼が指を差す。そこには・・・

ナギ「あれは・・・」

ヒナギク「電気・・・?」

疾風「早乙女の奴・・・なんで電気なんか纏って・・・?」
そう、空は全身に電気を纏っていた。

霊『ヌウゥゥゥゥ・・・!!』

空「ふぁ・・・・・ぁ〜あ。めんどくさくなっちまったな〜。そろそろ決めるか。」

霊『ナニ・・・?』と、次の瞬間。

ズガァン!空の蹴りがロボの足を砕いていた。

ヒナギク「うそ!」

日向「マジかよ!」

霊『ヌゥ!』

空「おぉぉぉらぁぁぁ!!」空は間髪入れず、残りの足と腕を一瞬で粉砕する。

霊『イツマデモ・・・ズニノルナァァァァ!!』と、ロボが口を開け、なにか
レーザー的なものを撃とうとする。

ナギ「空!」

空「こりゃぁ、素手じゃきついなぁ〜。」と、空は右腕を後ろに引き、力を溜め始める。

疾風「あいつ、何する気だ・・・?」

霊『シネェェェェ!!』そして、レーザーが発射される。

日向「逃げろ!空!」

空「・・・・」だが、空はまたしても避けようとしない。

空「・・・・・充電完了だ。」

空「みんな!下がってろ!巻き添え食いたくなかったらな!」

疾風「あいつの言うとおりにした方がいい!全員下がれ!」

空「うおぉぉぉぉらぁ!!」その咆哮の後、空の右腕から、特大の電撃が発射された。

4人「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
その電撃は、ロボのレーザーを容易く打ち破り、そのままロボを貫通した。

霊『バカナ!』

ヒナギク「・・・どうなってるの?」

ナギ「空の奴・・・いつあんな必殺技を・・・」

日向「必殺技なんかじゃねぇよ。あれは。」

疾風「・・・九条。お前なんか知ってんのか?」

日向「ああ。中2の頃・・・俺とアイツ、それと陸と海の4人で一回つるんだ事があったんだ。
んで、何処だったか忘れたけど・・・ビルの建設現場の近く通りかかって、
その時に、アイツ・・・空の上に、鉄骨が落ちてきたんだ。」

ナギ「え!?」

ヒナギク「そんな・・・じゃあ、何で・・・」

日向「普通ならあそこで人間は死ぬ。俺らもそう思ってた。けど、アイツから一瞬、
スゲェ光が出てさ。目ぇ開けたら、空が気絶してて・・・鉄骨が消し飛んでたんだ・・・」

ヒナギク「それって・・・」

日向「ああ。その時は俺等も信じられなくてさ。けど、今になってようやく確信した・・・
あの時鉄骨が消し飛んだのは偶然なんかじゃない。あいつが・・・空が、
無意識のうちに今みたいに電撃で消し飛ばしてたんだって・・・」

ヒナギク「人間が電撃を使う?そんなこと・・・」

疾風「ある筈ないって?現に今、俺等の目の前でそれを成し遂げてる奴がいるじゃねぇか。」

ヒナギク「そうだけど・・・」

ナギ「・・・・ごい。」

ヒナギク・日向・疾風「え?」

ナギ「すごい・・・!すごいぞ、空!おまえ、電撃なんか使えたのか!」

日向「・・・・すんなり受け入れてるんすけど・・・」

ヒナギク「まぁ、ナギだからね・・・」

空「・・・・そろそろ終わりにしようぜ?亡霊さん。」と、空は両手から雷の球体を
出現させ、それをロボに向かって投げつける。

バチィン!

霊『ヌァ!』ロボはそのまま、少しづつ中に浮いていく。

日向「おぉ〜」

ヒナギク「すごい・・・」

霊『コノハドウ・・・・十六夜(いざよい)カ!?オヌシガソコニイルノカ!?』

空「あ?十六夜?誰だそりゃ?俺は早乙女 空。俺の大切なもんを傷つけようとした
テメェをぶっ潰す、三千院家執事だ。この名前、あの世まで持っていきな。」
そして、空は再び力を溜め始める。

ナギ「いっけー!空!」

空「・・・・紫電!」その瞬間、空は雷を纏いながらロボに突っ込み、そのまま貫通した。

霊『グ・・・・ァアアアアアア!!』霊の断末魔と共に、ロボは爆発した。

空「・・・・」

日向「・・・勝ったのか・・・?」

空「・・・・ふぅ・・・」と、空が纏っていた電気は消え、髪型と眼の色も元に戻った。

ナギ「空!」

空「お嬢様。無事でしたか。よかっ・・・」よかった。といいかけた瞬間、
ナギが空に抱きついてきた。

空「うえぇ!?/////ちょ、お嬢様!なにを・・・/////」

ナギ「空・・・・よかった・・・」どうやら、空が無事でいた事に対するうれし泣きのようだ。

空「・・・・」空は少しだけ微笑むと、そっとナギの頭を撫でた。

日向「・・・・ホンットにカップルみてぇ。」

ヒナギク「そうね。端から見ててお似合いだし。あの二人。」が、そんな幸せな時間にも
終わりというものは訪れるわけであって・・・

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・

日向「なんだ?」

疾風「あの爆発の衝撃でここが崩れかけてるみてぇだ。」

空「マジ!?」

疾風「さっさと脱出すんぞ!」

ヒナギク「まって!お姉ちゃんが!」

疾風「あれならさっき外にほっぽり出しといた!さっさと行くぞ!」
そうして、皆は脱出して行った。

ズズズズズ・・・ドゴォォォン・・・

日向「ふぅ〜。間一髪。」

ヒナギク「お姉ちゃん!」

雪路「あれ?ヒナ?あたし確か・・・」

ナギ「おお!伊澄も無事だったか!」

伊澄「はい。ナギも無事でよかった・・・」

日向「・・・あれ?あいつは?」

ヒナギク「あれ?ここを出たときまでは居たんだけど・・・」

ナギ「おーい?ウルブス・ガーレー?」と、皆が疾風の狼を探していると・・・
バタッ・・・

全員「え?」そこには、空が倒れていた。

ナギ「空!」

日向「おい!しっかりしろ!」

ヒナギク「!・・・すごい熱・・・早くどこか休める場所に!」

ナギ「だったら、うちの屋敷だ!」

日向「よし!急ぐぞ!」そうして、空を抱えた4人は三千院家へと向かった。
皆が居なくなった後、教会の跡地に、疾風の狼は佇んでいた。

疾風「・・・・」疾風の狼は、仮面を外し、自分がかぶっていた黄緑色の長髪の
ウィッグを取る。その容姿は、まさしく綾崎ハヤテ本人だった。

ハヤテ「・・・空・・・君は一体・・・」夕暮れの空を見上げながら、ハヤテはそう呟いていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
36話、そして登竜門編が終了です。如何でしたか?空の秘密や疾風の狼の正体が
わかりましたね。それでですね、あの「十六夜」ってのはですね。これもまた終盤で
明らかにするつもりです。はい。でもまぁ、多分そこに行く前に原作との矛盾点や
相違点なんかが見つかって終わると思うんですけど。この作品(笑)。それでは、
今回はこの辺で。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.70 )
日時: 2009/07/01 17:19
名前: SORA

第37話[悩める執事とお嬢様]

ヒナギク「・・・やっと落ち着いたわね。」

日向「あんなことがあったすぐ後に高熱でぶっ倒れるか・・・」

ナギ「・・・まぁ、空なら大丈夫だろ。」

日向「だな。じゃ、俺はそろそろ帰るぜ?」

ヒナギク「私も。」

ナギ「ヒナギク。」

ヒナギク「何?」

ナギ「あの・・・その・・・」

ヒナギク「?」

ナギ「さっき・・・助けてくれたよな・・・?それには、礼を言っておく・・・ありがとう・・・」

ヒナギク「・・・・」

ナギ「あ!でも!この位で勘違いするなよ!?私はお前が大っ嫌いなんだからな!?」

ヒナギク「・・・ふふっ。そのセリフ。そっくりそのままお返しするわ。」

ナギ「・・・・」

ヒナギク「それじゃ、またね。ちゃんと学校来なさいよ?」

ナギ「うるさい!さっさと帰れ!」

ヒナギク「はいはい。」そう言って、ヒナギクと日向は帰っていった。

ナギ「まったく・・・」

伊澄「ナギ。」

ナギ「うおう!?」まだ伊澄がいたことに気付いていなかったナギ。

伊澄「ナギ。」

ナギ「な・・・・なんだ?」

伊澄「早乙女様に、なにがあったの・・・?」

ナギ「なにって・・・・聞きたいか?」

伊澄「ええ。」

ナギ「ならば教えてやろう!よ〜くきいておけよ?」
そして、ナギは伊澄と別れた後、迷宮の最深部で何があったのかをすべて包み隠さず伊澄に話して聞かせた。

伊澄「・・・・そうだったの。早乙女様が・・・」

ナギ「ああ!それはもう凄かったぞ!?なんと言っても巨大なロボを瞬殺したのだからな!
しかも、なんと電撃を扱ったのだぞ!?空が!」

伊澄「電撃?」

ナギ「ああ!なんか、こう・・・手から特大の奴だったり、丸い奴だったり。色々だ!」

伊澄「ふふっ。」

ナギ「?な・・・なんだよ。」

伊澄「ナギって、早乙女様のことをとても楽しそうに話すのね。」

ナギ「へ?」

伊澄「好きなんでしょ?早乙女様のこと。」

ナギ「ふぇ!?//////」

伊澄「違うの?」

ナギ「ちちちちちちちち、違う!!/////ななななな、何言ってるのだ、伊澄!///」

伊澄「そう・・・違ったのなら、ごめんなさい。ナギ。」

ナギ「まったく!/////大体、何で私がこんな借金持ちを好きにならねばならんのだ!」

空「借金持ちで悪かったですね。」

ナギ「!!」空が起きた。大方、ナギの大声のせいだろう。

ナギ「そ・・・・空・・・・お前・・・・/////」

空「どうかしたんすか?」

ナギ「き・・・・聞いてたか?今の・・・/////」

空「あぁ・・・確か・・・「なぜ私がこんな借金持ちを好きにならねばならんのだ。」
とか、とか言ってましたよね?」

ナギ「!!///////」

空「いや〜、まさか俺はお嬢様にそう思われていたとは・・・」

ナギ「ちっ・・・違う!!////違うぞ!!////断じてそんなんではないからな!!////」

空「わかってますよ。」

ナギ「だから・・・!//////」

空「執事としてってことっすよね?」

ナギ「・・・・・は?」

空「だから。お嬢様の俺に対する好きって言うのは、主の執事に対する好きって意味であって
そういうのでは決してないんですよね?」

ナギ「・・・・・・・」

空「いや〜。それを聞いただけでも安心しましたよ。もし嫌われてたらどうしようかと・・・」

ナギ「・・・・カ。」

空「え?」
そう言い、空がナギのほうを向いた瞬間、ナギは涙目でキッと空を睨み、そして・・・

ナギ「こぉぉぉぉぉんのぉ・・・!ブァカァァァァァァァ!!」
ズガァァァァァァン!!

空「ぐぁぁぁぁぁぁ!!」

ナギ「まったく!空はまったく!ちょっと動揺した私がバカみたいではないか!////」

伊澄「・・・・」

空「・・・・俺・・・なんか、間違った事言った・・?」言いました。思いっきり。

伊澄「それじゃ、私は帰りますね。」

ナギ「ん?あぁ。気をつけてな。」

伊澄「はい。またね、ナギ。」そうして、屋敷から出てった伊澄は・・・

伊澄(・・・ナギのあの話・・・もし本当なら、あの時教会の外で感じた、霊とは違う邪気は
間違いなく早乙女様・・・なぜ・・・?・・・もしかして・・・早乙女様は・・・
あの妖怪の・・・)と、ここで・・・

伊澄「あ。ちょうちょ。」そのまま、蝶を追っかけてった伊澄。結果、伊澄が
自宅に着いたのは、それから数時間後のPM8時だったという・・・

さ。ここで伊澄が帰った後の三千院家に視点を戻そう。

ナギ(まったく!空の奴、何処まで鈍ければ気が済むのだ!こんなに分かりやすく・・・
あれ?空の事を好きでもなんでもないのに何でこんなに怒ってるのだ?私は。
なぜだ・・・?)と、ふと立ち止まりなぜかを考えるナギ。アンタも結構鈍感。

そして、もう一人の鈍感さんはというと・・・

空「う〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・・・」やっぱ悩んでた。

空(・・・なんだ?一体、何がお嬢様は気に入らないんだ?分からん。全っ然分からん。
なんだ?俺がこんな状態で仕事できねぇからか?だからあんなに不満そうなのか?
だったらすぐに治さねぇと。でなきゃ、今度こそマジでクビになる!)と、勝手に決意する空。そこに・・・

マリア「具合はどうですか?」

空「あ。マリアさん。」

マリア「さっき、ナギが怒鳴ってましたけど、何かあったんですか?」

空「あぁ〜・・・それっすか。なんか俺、まずいこと言っちゃったみたいで
お嬢様の事怒らしちゃったんすよね・・・」

マリア「まずいこと?」

空「はい。」

マリア「たとえば、どのような・・・」

空「はぁ・・・眠ってたら、お嬢様の怒鳴り声みたいなのが聞こえてきて、
それで起きたんすよ。そしたら、お嬢様が「なぜ私がこんな借金持ちを好きにならねばならんのだ」って言ってたんすよ。」

マリア「え!?ナギが!?」

空「はい。俺の周り、そういうツンデレ系な女が多かったんで、なんとな〜く
主の執事に対する愛情表現かな?ってのはだいたいわかったんすよ。」

マリア「・・・・あ、へぇ〜、そうなんですか・・・」

空「はい。なんか、その事言ったらなんかキレちゃって・・・何がまずかったんすかね?」

マリア「・・・まぁ、ナギには私から言っておきますから。早乙女君は・・・」と、
ここで・・・
ギュルルルル

空「!」

マリア「・・・・」

空「・・・はは。なんか鳴ってますね。俺の腹の虫。」

マリア「・・・それでは、何か作って・・・」と、マリアが言いかけた瞬間。

ナギ「マリア!」

マリア「あら、ナギ。」

ナギ「マリアよ!お前が手を下す必要はない!」

マリア「はい?」

ナギ「空の食事は私が作る!」

空「ぇ・・・」

ナギ「なんだ?そのか細い不安そうな返事は。私の手料理が気に食わんとでも?」

空「・・・いえ・・・そんなことは・・・」と、微かに目が泳いでいる空。

ナギ「しっかりとこっちを見て言え!」

空「・・・ま・・・まぁ・・・頑張ってくださいね・・?」

ナギ「うむ!しばらく待ってろ!」

マリア「あ!ちょっと!ナギ!」台所に突っ走っていくナギとそれを追うマリア。
それを見ていた空は・・・

空(・・・・今日、俺の命日だな・・・)と、涙目になりながらそう思っていた。
そのころ、台所に向かっている二人。

マリア「そういえば、ナギ。」

ナギ「ん?」

マリア「執事登竜門で何があったんですか?早乙女君があんなことに・・・」

ナギ「・・・・」ナギはジト目でマリアを見る。

マリア「?」

ナギ「話してもマリアは信じないから言わん。」

マリア「え!?なんなんですか!?教えてください!」

ナギ「ふーんだ。どうせ話しても私や空のことを頭のおかしい人扱いして終わりだろ?」

マリア「そうとは限らないでしょ!教えなさい!」

ナギ「安心しろ。マリアは私が話しても信用しないと信じてるからな。」

マリア「ちょっとそれ、信じてるのか、信じてないのかどっちですか!?」
そうして、二人は再び鬼ごっこを始める。まぁ、追う方は本物の鬼と化しているが。

それから、数分後・・・

ナギ「さ。できたぞ。空。」空に出された夕食はお粥だった。

空「・・・ありがとうございます。(あり?見た目は結構・・・)」
結構いけるかも。と、思い一口お粥を食べる空。すると・・・

空「!!結構・・・美味いかも・・・」

ナギ「ほんとか!?」

空「はい。」

ナギ「・・・よかった〜。」

空「・・・・ホントにうまいっす。これ。」

ナギ「そうか!よし!お代りはまだまだあるからじゃんじゃん食え!」

空「はい!」そんなかんじで、夕食は終わった。

空「・・・ご馳走様でした。」

ナギ「うむ!では、私はこれを片付けてくるからな!」

空「はい・・・気をつけてくださいね?」そして、ナギガ部屋を出て行った直後・・・

空「・・・ぶはぁ〜〜〜〜・・・」

マリア「大丈夫ですか?」

空「・・・正直、あんま大丈夫じゃないっす。」

マリア「よく、ナギの料理を平然と食べれましたね?」

空「・・・まぁ・・・結構強がりでしたけど。」そうこうしてる間に、ナギが戻ってきた。

ナギ「♪〜♪〜」

マリア「大丈夫なんですか?あんなに食べて。」

ナギ「ん?」

空「はは。びっくりしましたよ。お嬢様、油入れたかったんでしょうけど、
間違えて洗剤入れてましたよね?絶対。」

ナギ「え!?」

マリア「まぁ。よく分かりましたね?」

ナギ「・・・・昔と同じ過ちを・・・・私は・・・」

空「でも、うれしかったんすよね・・・あそこまでしてもらえるなんて・・・」

マリア「・・・早乙女君のご両親は、病気のときとか看病してくれないんですか?」

空「いえ。してくれるとは思いますよ?けど・・・」

マリア「けど?」

空「俺、生まれてこの方病気にかかったのって今回が初めてなんすよね・・・」

マリア「・・・・」そりゃ、看病のしようがねぇわな。

マリア「・・・まぁ、わかりました。それでは、今日はこれで。」

空「はい・・・・なんかもう、眠くなって・・・」

マリア「それでは、お休みなさい。早乙女君。」

空「はい・・・お休みなさいです・・・マリ・・・ア・・・さ・・・ZZZZ」
マリアが部屋から出て行った後・・・

ナギ「・・・空。」空が寝ているベッドの脇にナギは立っていた。

ナギ「か・・・勘違いするなよ?////これは・・・そう・・・礼なんだからな・・・////」
そういうと、ナギは空に顔を近づけ、そして・・・

チュッ

空の頬にキスをした。

ナギ「!!//////」そのまま、ナギは逃げるように部屋を出て行った。

翌朝・・・

ナギ「ぅ〜〜〜〜・・・」

空「あ。おはようございます。お嬢様。」

ナギ「うぇ?//////あぁ、うむ/////」そのままダッと空の前から逃げ出すナギ。

空「?・・・お嬢様なんかあったんすかね?」

マリア「さぁ?」
そんなある日の出来事。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
37話終了。いかがでござんしょ?マジでここのコメントなに書けばいいか
わかりません。どうしたらいいですかね?まぁ、それはそれとして
この話の感想などがあればコメをください。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.71 )
日時: 2009/07/03 16:59
名前: SORA

第38話[乙女の一大イベント到来]

ナギ「・・・・今日、私はやる事があるから、学校へは一人で行け。」

空「・・・・あの、お嬢・・・」

バタン!

空「・・・・お嬢様、なんかあったんすか?」

マリア「まぁ、放っといても大丈夫だと思いますよ?」

空「はぁ・・・」

マリア「今日は、女の子にとって大事な一日でしょうし・・・」
所変わって白皇・・・

美希「・・・・・バレンタインって女子が男子にチョコをあげる日だよな?」

ヒナギク「な・・・なによ。それくらい分かってるわよ。私だって。」と、言う
ヒナギクの机の上には原作の5倍はあろうチョコがあった。

美希「・・・ホントに凄いな。毎年、毎年。」

ヒナギク「年々多くなってるのよね。なんで?」

美希「そりゃやっぱ、そこら辺の男よりヒナの方がずっとかっこいいからだろ?」

ヒナギク「でも、なんでこうなるのかしら・・・」

美希「男女問わずかっこいいところを見せてるからじゃないのか?」

ヒナギク「あぁ・・・もう!かっこいいばっかり言わないでよ!私、女の子よ!?一応!」

美希「仕方がないだろう。事実なんだし。」

ヒナギク「ぅ〜〜〜〜〜〜〜〜」

美希「そうそう。忘れるとこだった。」
そう言うと、美希はカバンの中をあさる。

ヒナギク「?・・・なに?」

美希「はいこれ。」それは結構デカめのチョコだった。(手作り)

ヒナギク「な!また!?」

美希「一生懸命、残さず食べろよ?」

ヒナギク「・・・・い・・・イジワル・・・」

美希「はっはっは。それじゃ、頑張れよ?ヒナ。」そう言い残し、美希は教室から
去っていった。
またまた所変わって白皇正門前・・・

椿「・・・・・」少女は悩んでいた。

椿(陸と海は、空がここに通ってるって言ってたけど・・・予想以上じゃん。デカすぎ。
どうやって探そう・・・・・てか、大体空が受け取ってくれるって保証がまずないじゃん。
この間、あまりの事につい引っ叩いちゃったけど・・・受け取ってくれるかな・・・
空の事だから・・・きっと告白しても断られるだろうな・・・でも、ここで突っ立ってるだけじゃ
何も始まらない!行こう!)と、椿が校門を一歩踏み越えた途端・・・

「お嬢さん・・・不審者ですね・・・?」

椿「・・・・・・・え?」お約束。
同時刻、その空はというと・・・

女子一同「待って〜〜!早乙女く〜〜〜ん!」

空「・・・・・」チョコを持った女子達に追っかけられていた。無理もないか。
だって空、美形だもん。

空(う〜〜〜〜ん・・・・どうしよ・・・まさかこうなるとは・・・)と、考えながら逃げていると・・・

日向「ん?」

空「お。」空と同様女子達に追っかけられてる日向と出くわした。

日向「・・・なんだ。お前もか。」

空「そう言うお前も?」

日向「まぁな。」

空「・・・なんで女ってここまでパワー発揮できるんだろうな?」

日向「ま。大方、俺らに恩でも売ってお近づきになりたいっつー魂胆・・・」と、
日向が後ろを向くと・・・

そこには、般若の形相で追っかけてくる女子一同の姿があった。

空・日向「イヤァァァァァァァ!!」尚更逃げる二人。

空「なんで!?なんで!?俺等なんか悪い事した!?」

日向「俺が知るか!てか、こっちが聞きたいわぁ!」そう言いつつ逃げる二人。が。

ガツッ!

日向「え”!?」石に躓き、日向がこける。

空「日向!」

日向「いつつ・・・ハッ!」こけた日向の後ろにはバー○ク状態のアマゾネス達がいた。

日向「ぁ・・・ぁぁ・・・・・」

女子一同「ウフフフフフフ・・・」逃げ切ることは適わず、日向は・・・

日向「うわあああああああ!!」

空「日向ァァァァァァァ!!」

日向「・・・・・」

空「スマン・・・日向!お前の犠牲は無駄にはしねぇ!」いや、まだ死んでないけど。
そんなことも気にせず、空は再び逃げる。

再び校門前。

ヒナギク「はぁ・・・」ヒナギクは校門付近を歩いていた。知っての通りコンビニに
牛乳を買いに行くためである。そんな中・・・

椿「ちょ・・・!離してってば!」

ヒナギク「ん?」

椿「離してよ!私は不審者じゃないって言ってるでしょ!?」

「こら!待ちなさい!」

椿「離し・・・!あ!」椿が抵抗したとき、不意に持ってた荷物が落ちた。

ヒナギク「どうかしたんですか?」

「あ・・・桂お嬢様・・・」

「ちょっと、不審者を見つけたものでして・・・」

椿「・・・・」

ヒナギク「・・・不審者ねぇ・・・」と、しばらく黙りこくるヒナギク。

ヒナギク「まぁ。彼女は私に任せて、警備に戻ってください。」

「は?しかし・・・」

ヒナギク「私なら大丈夫です。」

「・・・分かりました。」
そういうと、SP連中は去っていった。

ヒナギク「・・・ごめんなさいね。バレンタインだって言うのに、気の利かない人ばっかりで・・・」

椿「びっくりしました・・・お金持ちの学校ってみんなこうなんですか?」

ヒナギク「あはは・・・」

椿「まぁ、なんにしてもありがとうございました。」

ヒナギク「いいのよ。それで?」

椿「?」

ヒナギク「その荷物の中、チョコ入ってるみたいだけど、誰かにあげるの?」

椿「へ?///まぁ・・・そんなとこです・・・////」

ヒナギク「それじゃ、その人の事呼び出してあげましょうか?」

椿「え?いいんですか?」

ヒナギク「ええ。」

椿「じゃ・・・じゃあ、お願いします!一年の・・・早乙女 空君を・・・!」

ヒナギク「え?」
んでもって・・・

空「・・・・なんかすいません。ヒナギクさん。」

ヒナギク「・・・何をいきなり謝ってるのかしら?空君。」

空「いや・・・なんか怒らせるようなことをしたんじゃないのかと・・・」

ヒナギク「私の事、バカにしてるのかしら?ていうか、あっちの部屋にお客様がお見えよ?」

空「は?客?」

ヒナギク「そ。早く行きなさい。」

空「はぁ・・・」そういい、空はヒナギクに言われた部屋へと入る。

空「!・・・・椿・・・」

椿「あ・・・・空・・・」

ヒナギク「・・・邪魔しちゃ悪いし、下に行ってよ・・・」

空「・・・・どうしたんだ?急に・・・」

椿「う・・・うん・・・ほら、今日バレンタインでしょ?だから・・・・/////」

空「・・・?」そうすると、椿は荷物の中からチョコを取り出し、空に差し出す。

空「え?これって・・・」

椿「あたしの手作り。一応。」

空「でも・・・」

椿「空!」

空「!」

椿「お願い・・・しばらく・・・黙って聞いて・・・?」

空「お・・・・おう・・・」

椿「・・・わたしね・・・ずっと迷ってたの・・・この間空のあんな振られかたしてから・・・」

空「・・・・」

椿「なんか・・・今まで幼馴染って言う関係だったのに、いきなり、付き合ってくださいって言った自分が、
なんかバカらしく思えてきちゃって・・・」

空「・・・・」

椿「それでね・・・ずっと迷ってたの・・・このままで良いのかな〜って・・・
ここに来た時も、すっごく悩んだんだ・・・空が受け取ってくれるかどうかって・・・
でも・・・空はいっつも、考える前に行動して・・・それで、いっつも後悔しない結果出してたよね?」

空「・・・」

椿「その事思い出した途端・・・なんか今度は、ずっとウジウジしてた自分がバカらしく思えてきて・・・
それで、やっと決心ついたんだ・・・」

空「決心・・・?」

椿「・・・うん。」そういうと、椿は空の目の前まで近寄る。

椿「・・・・空。」

空「・・・・何?」

椿「私ね・・・空が好き。」

空「え・・・・」

椿「ずっと昔・・・初めて会った時からずっと・・・ずっと大好きだった。」

空「椿・・・・・」

椿「・・・・・返事は・・・?」

空「・・・俺も。」

椿「え?」

空「俺も・・・・椿の事は好きだけどさ・・その好きっていうのは・・・多分、
友達とか・・・幼馴染とか・・・そういう感じの好きってことで・・・椿の俺に対する
好きとは・・・違うから・・・だから・・・あんまこういうの言いたくないんだけど・・・
・・・・ごめん。」

椿「・・・・っ!」

空「・・・・」

椿「・・・やっぱそうか〜・・・」

空「え?」

椿「なんとなくだけどね。そんな気はしてたんだ。空はあたしの事こういう風に思ってるんだなって・・・」

空「椿・・・」

椿「うん。スッキリした。ありがとね。」

空「いや、俺は・・・」と、言った瞬間。いきなり椿が抱きついてきた。

空「え!?」

椿「・・・ごめんね・・・でも・・・ちょっとだけ・・・このまま・・・」

空「・・・・・」声を聞いて、椿が泣いていると知った空は、そのままそっと椿を撫でた。

椿「ぅ・・・ぅぇぇ・・・」

空「・・・・・」

それから数分後・・・

空「・・・落ち着いたか?」

椿「・・・うん。」

空「そっか。」

椿「空・・・これ・・・」

空「あ・・・」

椿「受け取って・・・」

空「・・・・うん。」そう言うと、空は椿のチョコを受け取る。

椿「・・・よし!これで踏ん切りもついたし!さっさと帰るか!」

空「さっきから一転して、いきなり元気になったな。」

椿「当然!それじゃ、またね!」そう言い残すと、椿はダッシュで部屋を出て行った。

空「・・・・」そして・・・

椿「・・・あの!」

ヒナギク「え?」

椿「はぁ・・・はぁ・・・さっきは・・・ありがとうございました・・・」

ヒナギク「・・・自分の気持ちは伝えられた?」

椿「はい。まぁ・・・・振られましたけど。」

ヒナギク「え?」

椿「なんか・・・幼馴染とか、そういう風にしか見れないって・・・」

ヒナギク「・・・そう。」

椿「でも・・・後悔はしてません。」

ヒナギク「・・・そう。なら良かった。」そのまま、ヒナギクは立ち去ろうとする。

椿「私!」

ヒナギク「?」

椿「私、櫻井 椿って言います。あなたは・・・?」

ヒナギク「私は白皇学院3年桂 ヒナギク。それじゃあ、またどこかでお会いしましょう。
櫻井さん。」

椿「はい!」そして、ヒナギクは去っていった。

椿「・・・そろそろ帰ろ。」と、椿が帰ろうとした直後。

海「おーい!椿!」陸と海が走ってきた。

椿「え?陸?それに海も。」

陸「よかった。まだここに居たか。」

椿「どうしたの?二人とも。」

海「へっへー。驚くなよ?」

椿「?」

陸「せーの・・・」

陸・海「ババーン!」何かを椿に見せる二人。

椿「え!?これ・・・!」
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はい!終了!気になります?気になっちゃいます?二人が出したやつ。ま。
答えはそのうち出ます。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.72 )
日時: 2009/07/04 14:39
名前: SORA

どうも!最近コメが少ない・・・なんて思っちゃってるSORAです!今回はバレンタインの
後半ってことなんですけど、どっちかっつったら今回はヒナギクとオリキャラ中心の話ですね。
まぁ、そんな感じの第39話。どうぞお楽しみください。
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第39話[オリキャラ登場&地縛霊再び]

前回、椿と別れた後ヒナギクはそのまま帰路についていた。そこへ・・・

「ヒナ(ちゃん)!」

ヒナギク「ん?」
そこには、動研3人衆が居た。

ヒナギク「あなたたち。」

美希「奇遇だな。ヒナ。」

泉「ヒナちゃんも今、帰り?」

理沙「かく言う私達もそうだが。」

ヒナギク「そう。ていうか、そんなことより!」

泉・美希・理沙「?」

ヒナギク「あなた達、結局最後まで生徒会の仕事サボってばかりだったじゃない。」

美希「ふっ・・・愚問だな、ヒナ。」

泉「そうだよ?ヒナちゃん。」

理沙「私達がまともに生徒会の仕事など・・・!」

美希「できん!」

泉「無理だ(はぁと)」

理沙「できるわけがない!」

ヒナギク「威張って言うな!」

美希「ま。それはこっちにおいといて。」と、ジェスチャーをしながら言う美希。

理沙「どうだ?ヒナ。受験も終わったことだし、これからパーッとどっかに打ち上げでも・・・」

ヒナギク「ダメに決まってるでしょ?もう夕方よ?」

美希「ふぅ・・・わかってないな。ヒナは。」

ヒナギク「?」

美希「いいか!?打ち上げというものは大体夕方から夜にかけて行うもの!
だからこそ、私達はこういう時間帯にヒナに声を掛けたのだよ!」

ヒナギク「もし、そうだとしても。私の家この辺だから。私もう行くからね。」

理沙「なんだ。つれないな。」と、そんな時。一人のジョギングしている男性がお守りを落とした。

ヒナギク「あ。あの!」

男性「?」

ヒナギク「これ。落としましたよ。」
その言葉に、男性・・・というか、少年はこっちに駆け寄ってくる。

少年「あ。ありがとうございます。わざわざ。」

ヒナギク「いえ。どういたしまして。」

美希「みてみろ。泉。あの少年を。(小声)」

泉「ほぇ〜。美形だね〜。(小声)」

理沙「三千院家の執事もなかなかだが、彼も凄いな。(小声)」

少年「それじゃ。ありがとうございました。」

ヒナギク「はい。」そうすると、少年は再び走り出した。

美希「ふむ。」

ヒナギク「どうしたの?」

美希「いや。ヒナももっとああいう感じの男に惚れればいいんじゃないか。と思ってな。」

ヒナギク「な!/////何言ってんのよ!/////」

理沙「確かに。」

ヒナギク「理沙!////」

泉「ああいう感じの人はきっと優しいよ?」

ヒナギク「泉まで!やめてよ、もう!/////」と、一瞬気を抜いたその瞬間。

バッ

4人「え?」

「ひゃっほー!もらい!」

ヒナギク「あ!待ちなさい!ひったくり!」

「待つわけねぇだろ!」

「今回は結構上物だぜ?あの制服、白皇だし!」

ヒナギク「美希!とにかく警察に連絡入れて!」

美希「わかった!」

ヒナギク「絶対に捕まえてやるんだから!」

「ハッ!時速80kmで飛ばしてるバイクに追いつけるわけ・・・」

「ん?」2人組の片割れが前方に何かを見つけた。

ヒナギク「あの人・・・さっきの・・・」そう。それはさっきの少年だった。

少年「たく・・・。しょうがねぇな・・・」

「んだぁ?オラ、ガキィ!どかねぇとひき殺すぞ!」

少年「・・・・」その言葉に、少年は少しだけ体を横にずらす。

「ハッハー!物分りがいいじゃ・・・」と、言った瞬間。

ドゴォ!

「げぶら!」少年の二の腕が運転手の喉に直撃した。

「うそ!」運転手が吹っ飛んだバイクはそのまま横転する。

ガシャァァァン!

「ぐ・・・」

少年「おい。」

「!!」

少年「さっさとその荷物返してやれよ。困ってんだろ?あの人。」

「グッ・・・うるせぇ!」と、チンピラはポケットからナイフを取り出す。

少年「チッ・・・そんな物に頼らなきゃまともに喧嘩もできねぇのか・・・!」

「うるせぇ!」と、チンピラは迷い無く切りつけて来る。が・・・

少年「・・・・」

ガシッ

「なっ!」少年は、ナイフを持った手を絡み取り、そのままナイフを落とす。

「てめっ・・・!」チンピラは抵抗するが・・・

ドゴォ!

「ぐは!」チンピラの腹に鉄拳が入る。そして、チンピラの姿勢が低くなったところで、
少年はチンピラの首を脇に抱え、そして・・・

少年「うらぁぁぁあ!!」

ドゴン!
ブレーンバスターを決めた。そしてとどめに、ブレーンバスターで倒れた状態から
体を反転。マウントポジションを取り、最後に一発顔面に拳を叩き込む。

バキィ!

ヒナギク「・・・すごい・・・」

美希「刃物にも全くビビッて無かったな・・・」そんな中、少年はヒナギクの鞄に付いた
埃や砂を払い、こっちにやってきた。

少年「はい、これ。」

ヒナギク「あ・・・ありがとうございます。」

少年「いいですよ。困ったときはお互い様。ってね。」そういい、少年は微笑む。
まぁ、美形がこういう風に微笑むと年頃の女性にはかなり効くわけでして・・・

4人「!!/////////」こうなっちゃうわけで。

少年「・・・あの、どうかしましたか?」

4人「い・・・いえ・・・///////」

少年「?じゃあ、俺そろそろ行きますね。」そうして、少年は去っていった。

美希「ふ・・・不覚・・・////」

理沙「まさか、これほどまでの破壊力を秘めているとは・・・/////」

泉「・・・・・/////」

ヒナギク「・・・・・//////」ま。そんなこんなで、一方主人公サイド。

空「ふぅ・・・・」悩んでいた。なぜかは前回を読んでもらえるとわかります。

空「・・・椿の奴・・・へこんでなきゃいいけど・・・」と、迷っているとき・・・

レイン「どうした?少年。」

空「おわぁ!」いきなり、あの幽霊神父が現れた。

レイン「何か悩み事でもあるようだが?」

空「てか、何でアンタここに居んの!?成仏したんじゃ・・・!」

レイン「なに、気にすることは無い。ちょっとばかりこの辺に私とは別の霊の気配が
したものでな。ちょっと気になってきてみたのだ。」

空「あんた以外って・・・」と、そんなことをやってると・・・

「ふむ。どこかでみた顔だな。」どっかから声が響いてきた。

空「あ?」

レイン「ビンゴだったようだな。」

空「てことは・・・まだなんか居んの?」

レイン「こそこそ隠れてないで出てきたらどうだ?」その言葉に反応したのか、
少しづつ人の輪郭が見えてきた。

「久しいな。レイン。」

レイン「誰かと思えば、貴様か。リィン。」そう。この辺の霊は、皆さんご存知、
秋葉のロード・ブリティッシュこと、リィン・レジオスターである。

空「うお!ほんとにいた!」

リィン「貴様はこんなところでなにをしている?」

レイン「それはこちらのセリフだ。何年も前に死んだ貴様がこんなとこで何を地縛る必要がある。」

リィン「ふ・・・決まっているだろう・・・」

空・レイン「?」

リィン「この屋敷に住むメイドさんと、イチャイチャするためだ!」

空・レイン「・・・・・」

空「さ。伊澄さんに除霊のお願いするか。」

リィン「待って。お願い。まだ成仏したくない。」

空「ふざけんなよ!?何がメイドさんとイチャイチャするだ!」

リィン「なんだとぅ!?私はこれでも生前は神父だった男だぞ!」

空「知るかぁ!だったら潔く成仏せんかい!」と、そこへ・・・

マリア「早乙女君?さっきからなにを・・・」

空「あ。マリアさん。」

マリア「何を騒いでいたんですか?」

空「いえ。ちょっとばかし、この屋敷に棲み付いてる地縛霊と話してただけです。」

マリア「は?」

空「いえ。こっちの話っす。それで、何の用っすか?」

マリア「あぁ、いえ・・・今日バレンタインだったので、もしかしたらチョコでももらったんじゃないかと・・・」

空「あ〜・・・まぁ、もらいましたよ?椿から。」

マリア「・・・え?ほんとに?・・・あ、でも、義理・・・」

空「あ、いや・・・本命らしくて・・・」

マリア「そ・・・・そうですか・・・」

リィン「バレンタインに本命チョコをもらう奴なんて全員死ねばいいんだぁぁぁ!!」

空「ちょっと黙ってろ!クソ神父!」

マリア「?」

空「あ。すんません。つい・・・」

マリア「・・・まぁ、なんにしても・・・一応は分かりました。」

空「はぁ・・・」

マリア「あ。そうそう。ナギが早乙女君に渡したい物があると・・・」

空「お嬢様が?」

マリア「はい。」

空「なんだろ・・・?」

その夜・・・

空は、ナギの部屋の前に居た。

空「(お嬢様が俺に渡したいもの・・・?なんだろ・・・ま。入ってみりゃ分かるか。)
お嬢様?空です。入りますよ?」

ナギ「おー。」

ガチャ

空「失礼しま〜す・・・」

ナギ「おお。きたか。」

空「はい。それで、マリアさんから聞いたんすけど・・・俺になんか渡したいものがあると・・・」

ナギ「ああ。ちょっと待ってろ。」そう言うと、ナギは机の中をまさぐる。
数分後、ナギはなにやら箱を取り出した。

空「何すか?これ。」

ナギ「あけてみろ。」

空「はぁ・・・」そう言われ、箱を開けると、そこには・・・

空「あ・・・これ・・・」

ナギ「うむ!私が誰の手も借りず自分ひとりで作ったチョコだ!」
そう、そこには、形はいびつながらもちゃんとしたチョコが入っていた。

空「すごいっすね。これ。」

ナギ「安心しろ。味はマリアのお墨付きだ。」

空「・・・それじゃ・・・」と、空はチョコの一つを手に取り・・・

空「・・・いただきます・・・」と、チョコを口の中に放り込んだ。

ナギ「・・・・・」

空「・・・・・」
ゴクッ・・・と、チョコを飲み込む音が聞こえた。

ナギ「ど・・・どうだ・・・?」

空「・・・・・うまいです。」

ナギ「ほんとか!?」

空「はい。なんか、こう・・・甘すぎず、苦すぎずって感じで・・」

ナギ「よかった・・・よし!どんどん食え!」

空「あ・・・はい。」そんな光景を扉の影から見ているマリア・・・

マリア(・・・よかったですね。ナギ。)そんな感じで三千院家の夜は更けていく・・・
所変わって、ここは桂家・・・

ヒナギク「ふぅ・・・」夕食前、ヒナギクは自室で勉強をしていた。一方下では、
ヒナママが夕食を作っていた。そこへ・・・

ピンポーン
来客が。

ヒナママ「はーい。」ヒナママはコンロの火を止め、来客を迎える。

「どうも。回覧板です。」

ヒナママ「あら、神崎君。いつも悪いわね。」

神崎「いえ。近所なんだから、これくらいは当然ですよ。」

ヒナママ「あ。そうだ。今日は家で夕飯食べていきなさいよ。まだなんでしょ?」

神崎「え?いいんですか?」

ヒナママ「いいのよ。いつもお世話になってるんだから。」

神崎「・・・じゃあ、お言葉に甘えて・・・」

ヒナママ「どうぞ。あ。そうだ!うちの娘を紹介しとくわね?」

神崎「娘?」

ヒナママ「そ。神崎君の一学年上のね。」

神崎「はぁ・・・」

ヒナママ「ヒナちゃ〜ん。ご近所さんがいらっしゃってるからちょっと下りて来て〜。」

ヒナギク「は〜い。」
しばらくして、ヒナギクが下りてきた。

ヒナギク「ご近所さんって?」

ヒナママ「この子よ。」

神崎「どうも。神崎 刹那(かんざき せつな)って言います。どうぞ、よろし・・・」

ヒナギク「あれ?」

刹那「え?」

ヒナママ「あら?どうしたの?二人とも。」

ヒナギク「あなた・・・」

刹那「さっきの・・・」

ヒナママ「あら。二人とも知り合いだったの?」

刹那「いえ。知り合いってわけじゃ・・・」

ヒナギク「さっき話したよね?引ったくりから助けてくれた人の事。」

ヒナママ「あら。じゃあ、それが神崎君?」

刹那「はぁ・・・」

ヒナママ「だったら、尚更よ!ささ。はやくあがってあがって。」

刹那「え?ちょ・・・」

ヒナギク「ちょ、お義母さん?」

ヒナママ「あ。今日神崎君。家で夕飯食べてくから。」

ヒナギク「え!?」

刹那「はは・・・おじゃましま〜す・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
39話終了です。さらにオリキャラが出現です。如何でしたか?
それじゃ、キャラ紹介です。どうぞ。

  [名前]神崎 刹那

[年齢]17歳 [誕生日7月7日 [身長]170cm [体重]61kg[家族構成]父(故)・母(故)・兄(行方不明)

本作の主役格のうちの一人。幼い頃に両親が死に、また、9歳の頃に兄が行方をくらましたため
一人で生きてきた。喧嘩は強く、勉強もそこそこできる。桂家のご近所さん。
容姿は、今回でもあった通り空に匹敵するほどの美形で、髪と眼の色はこげ茶。
髪型は若干天然パーマ。幼少時のトラウマのせいで、
船がひじょ〜に苦手。

こんな感じです。なにかあればコメをください。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.73 )
日時: 2009/07/11 19:53
名前: SORA

第40話[ちょこっと成長した元メガネ男子]

空「・・・・・」空がナギの書斎に入って、第一に見た物。それは・・・

ナギ「・・・・」
必死に背伸びして棚の上にある漫画を取ろうとするナギの姿だった。

空「・・・・」

ナギ「・・・・」なんか、その姿を見ているうちに悲しくなってきた空は・・・

ヒョイ

ナギ「え?」ナギに代わってその漫画をとってあげた。

空「はい。どうぞ、お嬢様。」

ナギ「あ・・・・ありがと。」

空「・・・・」

ナギ「・・・・」

空「・・・あの・・・」

ナギ「なぁ、空。これ読んでみたらどうだ?」

空「え?でも、これ・・・」

ナギ「そう遠慮するな。これ、面白そうだぞ。」
そう言うと、ナギは空の手に漫画を押し付け、部屋を出て行った。

空「・・・・」と、そこにマリアが入ってきた。

マリア「どうかしたんですか?」

空「・・・俺、なんかまずいことでもしたんですかね?」

マリア「さあ?別に悪いことはしてないと思いますよ?」

空「あ。この漫画読みます?」

マリア「読みません。」それから、所変わってここは厨房。

マリア「この屋敷はあの子にとって大きすぎるんですよ。」

空「はぁ・・・」

マリア「扉は大きく重いし、廊下は長い。あの子の小さな体には何かと大変で・・・」

空「だったら、もちっと小さく作り変えるとかはしないんすか?それくらいできるだけの
金はありそうっすけど・・・」

マリア「あの子があそこまで負けず嫌いじゃないのならそれもできるんですけど・・・」

空「けど?」

マリア「そんな小さな屋敷で暮らすのは敗北の中で生きていくに等しいと言って・・・」

空「そいつぁ、筋金入りっすね・・・」と、そこへ・・・

「た・・・大変です!」
SP達が入ってきた。

マリア「どうかなさったんですか?」

「それが・・・お嬢様がまた家出を・・・!」

マリア「・・・あ〜・・・では、早乙女君・・・」

空「はは・・・了解っす。」そう言い、空はナギ捜索に向かった。
一方、その家出お嬢様はというと・・・

ナギ(まったく!なぜ、私の背は一向に伸びぬのだ!今ではワタルの奴にも抜かれる始末!
なぜだ・・・なぜ私だけこんなにも背が・・・!)自分の身長についてむしゃくしゃしていた。

ナギ(仕方が無い・・・ワタルの奴でもおちょくりにいってストレス解消しよう。)
そうすると、ナギはワタルのところへと向かった。
所変わって、ここは皆さんご存知ワタルが経営してるビデオ屋である。そこに、
一人の来客が居た。

「ほんと、つくづく思うんだけどさ。」

ワタル「あ?なんだよ?」

「何でワタルってそんな不機嫌な顔してるわけ?」

ワタル「うっせーよ、一樹。お前等姉弟と違って、こっちは暇じゃねぇんだよ。」

一樹「そうは言ってもさ〜・・・」紹介しよう。彼は皆さんも知ってのとおり
ハムスターの弟、西沢 一樹である。

ワタル「てか、今日もあいつの事聞きに来たのか?」

一樹「もちろん。」あいつというのは、我等がヒロイン、三千院ナギの事である。

ワタル「いいか?一樹。あいつの知り合いとしてお前にひとつ教えてやる。」

一樹「なに?」

ワタル「お前、あいつの事狙うのはもうやめろ。」

一樹「なんで?」

ワタル「あいつはお前が思ってるほど人間できてねぇからだ。」

一樹「どういうこと?わがままだって言いたいの?」

ワタル「それもある。」

一樹「別にいいじゃん。わがままなのもナギさんの魅力だろうし。」

ワタル「そういう思考が自分のみを滅ぼすことになるんだぞ?」

一樹「知らないね。そんなの。」

ワタル「たく・・・何処まで一途なんだか・・・」と、そこに・・・
ガー

ワタル「はい。いらっしゃ・・・て、ナギ!」

ナギ「おー、庶民。暇だからからかいに来てやったぞー。」

ワタル「いきなりやってきて、第一声がそれかこのやろう・・・」

ナギ「ん?なんだ、一樹も居たのか。」

一樹「あ・・・どうも。////」

ワタル「無視すんな!」

ナギ「うるさい奴だ。せっかく来たんだから、何か出せ。」

ワタル「からかいに来ただけの奴に、何でそこまでしなきゃいけねぇんだよ・・・」

ナギ「ふぅ・・・細かい男はモテないぞー」

ワタル「ほっとけ!」

一樹(うわ〜、どうしよ・・・やっと久々に会えたっていうのに、全然話ができない。)
と、一人悶々としてる一樹を見たナギは・・・

ナギ「ん?おい、一樹。」

一樹「は・・・はい!?」

ナギ「お前、髪切ったか?」

一樹「え?あぁ・・・まぁ、ちょっと・・・」

ナギ「ふ〜ん。いいんじゃないか?そっちの方が。」

一樹「!!////」このナギにとっては何気ない一言が一樹にとってはかなりの
喜びだった。

ナギ「?どうしたんだ?」

ワタル「さあ?」

一樹「・・・////」

ナギ「まぁ、いいや。暇つぶしもできたし、そろそろ帰るか。」

ワタル「あっそ。」

ナギ「じゃーな。また来るぞ。」

ワタル「二度とくんな。」そうして、ナギは出て行った。

一樹「あ!ちょっとまって!」そして、それを追いかける一樹。

ナギ「ん?なんか用か?」

一樹「いや・・・その・・・////」

ナギ「?」

一樹「これから僕と・・・・デートしませんか?//////」
ストレートすぎるだろ。いくらなんでも・・・

ナギ「・・・・・は?//////」

一樹「・・・だ・・・・ダメですか?」

ナギ「いや・・・だめとか・・・・そういうんじゃ・・・//////」

一樹「/////」

ナギ「/////」

一樹「いや・・・だめなら、それで・・・」

ナギ「べ・・・別に・・・構わんぞ?////」

一樹「え?ほんとですか?」

ナギ「ああ。」

一樹「(やった!)それじゃ、早速行きましょう!ナギさん!」そう言うと、一樹は
ナギの腕を掴んでまず、駅へと向かった。

ナギ「ちょ!いきなりすぎるわ!」
それから、二人はいろんな所へ行った。ゲーセン、ボウリング、喫茶店。
そして、締めくくりとして二人は原作同様ボートに乗っていた。

一樹「・・・・・」

ナギ「・・・・・」

一樹「あの・・・楽しかったですか?今日・・・」

ナギ「え?あぁ。楽しかったぞ。凄く。」

一樹「そうですか・・・よかった。」

ナギ「・・・・なぁ、一樹。」

一樹「はい?」

ナギ「失礼なことを聞くかもしれんが・・・」

一樹「?」

ナギ「お前は私の事が好きなんだよな?」

一樹「うえぇ!?////」

ナギ「違うのか?」

一樹「いや、違くは無いですよ!?////そりゃ、ナギさんのことは・・・その・・・////」

ナギ「・・・なぁ。」

一樹「はい!?////」

ナギ「自分が誰かの事を好きになった時って・・・どんな感じなんだ?」

一樹「どんなって・・・どうして・・・そんなことを・・・」

ナギ「いや・・・最近、私の心の奥深くに入り込んだままの奴がいるもんだから・・・」

一樹「それって・・・」

ナギ「・・・・よく分からないんだ。自分の本心が・・・」

一樹「・・・・」

ナギ「なんか・・・何をするよりも、まずそいつの事が頭に浮かんできて・・・
その後、なんか急に身体中が熱くなってきて・・・」

一樹「・・・それって・・・「恋」・・・ですよ。」

ナギ「え・・・?」

一樹「僕もおんなじですから。そういうこと、よくあるんです。」

ナギ「・・・恋・・・」

一樹「僕がこういうこと言うのもなんですけど・・・」

ナギ「?」

一樹「その恋を叶えたいって・・・ナギさんが心からそう思うのなら・・・
その気持ちには・・・素直になるべきだと思います。」

ナギ「一樹・・・」

一樹「・・・なんて。柄にも無いこと言っちゃいましたね。」

ナギ「(自分の気持ちに素直に・・・か・・・)ありがと。一樹。」

一樹「え・・・///ど・・・どういたしまして・・・///」そうして、二人は
ボートから降りた。その頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。

ナギ「ありがとな。今日は。」

一樹「いえ、いいんですよ。僕も楽しかったですし。」と、話しながら歩いていると・・・

どん

「いって!」

ナギ・一樹「え?」

「いって〜。何処見て歩いてんだこらぁ!」数人のチンピラに絡まれた。

ナギ「げ・・・」

一樹「チッ・・・」

「おいおいおい。どうしてくれんだ?ガキ。」

「う〜、こりゃ、骨イッたな。確実に。」

ナギ「何言ってる!あれくらいで骨が折れるか!」

「折れてんだよ、実際。」

「どう、責任とってもらおうかね〜。」

一樹「・・・」そうすると、チンピラの一人が一樹に近寄る。

「じゃ。生意気なツラしてるお前に責任とってもらおうか。」

ナギ「一樹!」

一樹「・・・やめろよ、そういうの。」

「あ?」

一樹「皆、真面目に生きてるんだからさ・・・」

「いっちょ前に・・・」と、チンピラは拳を振り上げ・・・

「説教してんじゃねえ!」一樹に殴りかかる!

ナギ「危ない!」が・・・

バキィ!

ナギ「え・・・」

一樹「・・・・」

「ぐげぁ!」
殴られたのは、チンピラのほうだった。もちろん、殴ったのは一人しか居ない。
一樹である。

「やりやがったな、てめぇ!」

「やっちまうぞ、こいつ!」そう言い、チンピラはいっせいに一樹に殴りかかる。
だが、一樹はその攻撃のほとんどをよけ続ける。やがて、一人のパンチが当たりそうになった瞬間・・・

ガシ!

一樹「え?」

空「・・・・・」空が、チンピラの腕を掴んでいた。

ナギ「空!」

「なんだ、てめ・・・!」と、チンピラは空の腕から逃れようとするが、

ギリィ!
空の握る力がいっそう強まる。

「グアァ!は、離せテメェ!」が、

ブォン!

「へ?」

ダパァァン!
ここは、ちょうどナギ達が乗っていたボートのある湖の近くであるため、
空は掴んでいたチンピラを湖に投げたのだ。

空「・・・」空は迅速に行動し、次々にチンピラ達を湖に放り込んでいく。

そして、数分後・・・

空「ふぅ・・・大丈夫でしたか?お嬢様。」

ナギ「あぁ・・・大丈夫だ。」

空「んじゃ、SP連中も来てるんで。先に屋敷に帰っててください。」

ナギ「お前は?」

空「俺は、こっちの人と話があるんで。」そう言い、空は一樹を指差す。

ナギ「・・・わかった。あ。一樹に手荒なまねするなよ?」

空「わかってますよ。」そうして、ナギは屋敷に帰っていった。

一樹「・・・あの。」

空「ん?」

一樹「ありがとうございました。助けてくれて。」

空「あ〜・・まぁ、べつにいいけどよ。ひとつ聞いていい?」

一樹「はい?」

空「お前、俺が行かなくてもあいつら程度、一人でどうにでもなっただろ?」

一樹「!」

空「あのパンチ力と身のこなしは日頃から相当な運動こなして、喧嘩慣れしてねぇと
なかなかできねぇことだぞ・・・」

一樹「・・・」

空「・・・まぁ、いいや。あ。俺、早乙女 空ってんだ。お前は?」

一樹「あ・・・一樹です。西沢 一樹。」

空「一樹・・・ね。オッケ。今日はありがとな、一樹。」

一樹「え?」

空「お嬢様の事。」

一樹「あぁ・・・僕は別に何も・・・」

空「謙遜しなくていいよ。じゃ、気ぃ付けて帰れよ。」そう言い、空は屋敷に向かった。

一樹「・・・・」一樹は、一人佇んで居た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
40話終了。更新遅れてホントに申し訳ありません。これからも頑張ります。
今回は一樹の登場でしたが、如何だったでしょうか?なにかあれば、コメをください。
最後に、4000HIT達成です。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.74 )
日時: 2009/07/12 15:02
名前: SORA

第41話[初めての・・・]

ナギ「で?珍しく家に来て、一体何の用だ?」

ワタル「いや。別に大した用はねーんだけど・・・」ワタルがなぜナギの家に来たか。
その理由は、もちろん一樹の件である。

ナギ「じゃ、一体何なのだ?」

ワタル「お前・・・こないだ一樹となんかあった?」

ナギ「!」

ワタル「あ。やっぱなんかあったんだ。」

ナギ「な・・・何も無いわ!いきなり、なにを・・・!」

ワタル「あれ?あの後、一樹とどっか遊びに行ったんじゃねぇの?」

ナギ「い・・・行ったには行ったが・・・」

ワタル「ふ〜ん・・・(となると・・・やっぱ、空の奴に聞くしか・・・)」

ナギ「おい。」

ワタル「ん?」

ナギ「言っとくが、空には何も話すなよ?」

ワタル「え・・・(心読まれた!?)」

ナギ「もし、話そうものなら、お前の店の前に大型家電製品店を建てる!」

ワタル「お・・・・おぉ・・・んじゃ、俺はこれで・・・」

ナギ「ああ。しばらくここに寄り付くなよ。」
そうして、ワタルは帰っていった。しばらくして、空が部屋に入ってきた。

空「あれ?ワタルの奴、もう帰ったんすか?」

ナギ「ああ。何か、用ができたとか何とか。」

空「はぁ・・・」そう言うと、空は花瓶の水と花をを取り替える。

ナギ(空の奴・・・私が他の男と遊んでいたのを見てもなにも言ってこないな・・・
まぁ、無理も無いか・・・ハヤテの時と違ってこれといって何か勘違いがあるような
雰囲気も無いし・・・それよりも・・・一樹が言ってたこの感覚・・・
やっぱり「恋」なのか?これって・・・だとしたら・・・私は・・・)と、ここで・・・

ボフン!

ナギ「/////」なぜかショート。

空「え?ちょ、大丈夫ですか?お嬢様。」

ナギ「う・・・む・・・何でもない・・・/////」そう言うと、ナギは部屋から出て行った。

空「・・・・・?」状況が飲み込めない空は、ただ立ち尽くすことしかできなかった。

ナギ(あ〜〜〜〜〜〜////////熱い!熱いぞ!体のあらゆる所が!何がどうなって・・・!
・・・・やっぱり・・・私は空が・・・////)と、ここでナギは一樹の言葉を思い出す。

一樹『その恋を叶えたいって・・・ナギさんが心からそう思うなら・・・
その気持ちには・・・・素直になるべきだと思います。』

ナギ「・・・・自分の気持ちに・・・素直に・・・」と、厨房の前を差し掛かったとき・・

空「俺・・・なんかお嬢様に悪いことでもしたんですかね・・・」

ナギ「ん?」空の声が聞こえてきた。

マリア「どうしたんですか?急に。」

空「いやですね・・・なんか最近、お嬢様に避けられてるような気がして・・・」

マリア「はぁ・・・」

空「主に嫌われるって・・・俺、もしかしてこの仕事向いてないんじゃ・・・」

マリア「そうは言っても、私の目には早乙女君とナギの相性は結構良いと思いますよ?」

空「そうだとしても・・・」と、空はしゅんとした顔になる。
それを見たマリアは・・・

マリア「・・・・あ!大変です!早乙女君!」

空「え!?どうかしたんですか!マリアさ・・・!」

マリア「えい♪」と、空の口にアップルパイを入れるマリア。

空「!」

マリア「どうですか?私のアップルパイの味は。」

空「・・・・・うまかったです・・・かなり・・・」と、アップルパイを飲み込んで
そう言う空。

マリア「では、先輩としてのアドバイスです。あまり、小さな事でくよくよしないように。」

空「え?」

マリア「沈んだ顔をしていると、その整った顔が台無しですよ?」

空「マリアさん・・・」

マリア「早乙女君は、元気なのが取り得なんですから・・・」その言葉に、空の表情が徐々に明るくなっていく。

空「・・・はい!」その様子を見ていたナギは・・・

ナギ「・・・・」涙目になっていた。

ナギ(わ・・・私には・・・あんな無邪気な笑顔見せたことないのに・・・
どうして・・・マリアには・・・)と、涙目になりつつそんなことを思ってるナギの後ろから・・・

咲夜「なるほど。倦怠期っちゅーやつか。」

ナギ「うお!咲!どっから!」

咲夜「おねーさんには神出鬼没のライセンスがデフォルトで備わっとるっちゅーことを忘れたんか?」

ナギ「てか、倦怠期って・・・」

咲夜「ああ。なんやかんや言うても所詮は主と執事。飽きてきとるんとちゃうん?あいつ。」

ナギ「な!そんなわけが無いだろう!空はちゃんと私との約束を・・・!」

咲夜「どんな約束かは知らんけど、このままじゃ確実に終わるで?お前等。」

ナギ「じゃ・・・じゃあ、どうすればいいんだよ?」

咲夜「簡単や。ええか?ウチやお前の歳は15。空の歳は16や。」

ナギ「みたいだな。それで?」

咲夜「ハヤテん時と違って、ウチ等とあいつの歳は1個しか変わらへん。せやから・・・」

ナギ「せやから・・・?」

咲夜「お前のその寸胴の如き体でも、あいつはナギの事を女として意識するとウチは見た!」

ナギ「はぁ!?それって・・・////」

咲夜「そう・・・色仕掛けや!」

ナギ「アホかあああああ!!/////」

咲夜「安心せぇ!お前なら大丈夫や!そうでもせんとお前が終わるで!?」

ナギ「いやいやいや!無理だ!私には無理だ!そんなことは!」と、そこへ・・・

空「何を騒いでるんすか?お二人さん。」

ナギ「うぇあ!/////」

咲夜「お。ちょうどええとこにきたな?」

空「?」

咲夜「いや、実はな。ナギが・・・」と、そこまで言った瞬間・・・・

ナギ「どおぉぉぉりゃぁぁあああ!!//////」ナギにおもいっきりぶん殴られた。

咲夜「あべし!」そのまま、咲夜は気絶した。

空「あ!大丈夫ですか!?咲夜さん!」空は気絶した咲夜に駆け寄る。

ナギ「まったく!ホントに役に立たない姉だ!////」
そして、その夜・・・

ナギ「というわけで、頼りになる方の姉に聞きたいのだが・・・」
と、ナギは今日あったことについて、風呂に入りながらマリアに相談していた。

マリア「はぁ・・・」

ナギ「別に、空の気持ちが私に向いてないという事は分かってるのだ。ハヤテの時とは違うのだし。」

マリア「・・・・」

ナギ「どうすればいいのだろうな〜・・・」

マリア「・・・どうして、そこまで早乙女君のことを・・・」

ナギ「・・・わからんが・・・多分・・・」

マリア「?」

ナギ「・・・好き・・・だからかも・・・////」

マリア「え?」

ナギ「ついさっき・・・な・・・気づいたって言うか・・・素直になってみたら、
わかったんだ・・・私は・・・空の事が好きなんだって・・・」

マリア「ナギ・・・」

ナギ「・・・・」

マリア「・・・まぁ、そういうことなら分かりますよ。ナギが早乙女君に対して
いろいろと必死なのも。」

ナギ「む・・・////そういう風に見えるか?」

マリア「ええ。私だけじゃなく、咲夜さんや伊澄さんも分かってると思いますよ?」

ナギ「な・・・伊澄ならまだしも、咲にまで・・・////」

マリア「ふふっ。それじゃ、私はちょっとタオルを取ってきますね。」
そう言って、マリアは風呂場から出て行った。その途中・・・

空「あ。マリアさん。」

マリア「あら、早乙女君。どうしたんですか?」

空「いえ。洗濯の方が終わったんで・・・」

マリア「あ。そういえばそうでしたね。ありがとうございます。」

空「いえいえ。」と、話していると・・・
リンゴーン♪

マリア「あら。お客様ですね。」

空「あ。じゃあ、俺が・・・」

マリア「いえ。早乙女君はナギにタオルを持っていってください。」

空「え?でも・・・」

マリア「お客様は私がお相手しますから。」

空「・・・わかりました。」そう言って、空はタオルを持って風呂場に向かった。
この後起こる悲劇にも気づかず・・・

ナギ(遅い・・・何をやってるのだ、マリアのやつは・・・)と、のぼせる寸前のナギ。

一方・・・

空(持ってきたはいいけど、どうやって渡そう・・・直接・・・って、アホか、俺は。)
と、空は風呂場に入る。

ガチャ

ナギ「・・・お〜。やっと持ってきたか。はやくしてくれ〜・・・」

空「あ。はい。」

ナギ「まったく・・・危うくのぼせるところだったではないか・・・」そう言い、
浴槽からでるナギ。

空「すいません。これ、タオル・・・」と、カーテンを開けてナギにタオルを渡そうとするが、
次の瞬間、空は言葉を失った。

ナギ「・・・・・」

空「・・・・・・」
そう。ナギは浴槽から完全にあがった状態であったため、
空の目の前には一糸纏わぬナギの姿があった。

空・ナギ「!!/////////////////////」

ナギ「ぬああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!//////」

空「すすすすすすす、すみません!!//////」

ナギ「バカバカバカ!いいから、さっさとタオルを・・・!//////」と、ナギが空から
タオルをふんだくろうとした瞬間・・・

ツルッ

ナギ「え”!?」滑ってこけそうになるナギ。

空「お嬢様!」と、空はナギを支えようとするが・・・

ツルッ

空「え”!?」空も滑る。

空・ナギ「おわぁ!」

ドサァ!
二人そろって倒れる。

その後、二人の叫び声を聞いたマリアと、用があってここに来ていたサキが風呂場で見た物。それは・・・・

マリア「な・・・////」

サキ「な・・・・////」

マリア(なんですか・・・?この状況・・・////)

ナギ「/////////」

空「///////////」

そう。二人が見た物。それは、ナギが空を押し倒した状態でキスをしている場面だった。
まぁ、転びそうになったナギを受け止めようとした空までもが転んで気がついたら
こういう感じになっていたという、要するに不可抗力である。

空「////」

ナギ「////」
やがて、ナギが名残惜しそうに唇を放した。

空「・・・!/////」次の瞬間には、空は風呂場からダッシュで逃げ出していた。

ナギ「・・・・//////」ナギは、自分の指で自分の唇をなぞっていた。

マリア「・・・ナギ・・・」

空「・・・・//////」一方空も、自室で同じことをしていた。

ナギ(まさか・・・////)

空(そんな・・・/////)

空・ナギ(初めてが・・・お嬢様(空)?///////)
その日、二人は一睡もできなかったという・・・
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41話終了です。如何だったでしょうか?ハヤテの時よりタチの悪い感じにしてみました。
なにかあれば、コメをください。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.75 )
日時: 2009/07/13 22:17
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!お久しぶりです!!PNKです!!!

レス返しは、事情があるってときもあるでしょうから、
無理せずにで、いいですよ!

原作の流れからだんだん出てきましたね。
空のあの力は一体・・・?

それぞれの関係にも、新たな兆しが見えてきて、
今後がますます楽しみです!!!

次回からも頑張ってください!!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.76 )
日時: 2009/07/14 13:33
名前: マツ

はじめまして!マツといいます。!
いつもこの小説を読ませてもらってます。
自分は、ハヤテ×アテネ小説が、大好きなので、
ハヤテ×アテネ小説が、増えてうれしいです。
肝心のアテネが、いつ出るのか、とても気になって
おります。 続きが、とても楽しみです。

次回からも頑張って下さい。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.77 )
日時: 2009/07/14 16:24
名前: SORA

はい!SORAです!お久しぶりです!PNKさん!それと・・・はじめましてですね!
マツさん!いつも読んでくれていたとは・・・感謝の限りです!
お二人ともコメをありがとうございます!これからも精進していくので
どうぞ、よろしくお願いします!それでは、第42話をどうぞ。
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第42話[二人の執事]

前回のあらすじ・・・

空とナギがキスしました。

まぁ、そんな事があった翌日。マリアはいつも通りメイド服に着替え朝食の支度をするべく
厨房に入った。すると、そこには・・・

マリア「・・・・え〜と・・・何をしてるんですか?早乙女君。」
そこには、なぜか上半身裸で腹にはサラシを巻いた状態で正座をした空がいた。
近くの床には長さの違う2本のドスがあった。

空「・・・・マリアさん。」

マリア「はい?」

空「仮に不可抗力だったとしても、俺がお嬢様にしたことは執事として最低の事です。」

マリア「はぁ・・・」

空「この早乙女 空。男として、潔く腹切る覚悟はできてます。」そう言うと、
空は短いほうのドスを抜き、長い方のドスをマリアに渡す。

マリア「・・・これで私にどうしろと?」

空「俺が自分で出来なかった時はマリアさんに介錯をお願いしようかと・・・」

マリア「・・・別に切腹とかはしなくてもいいんですけど・・・」

空「え?でも、あんなことしたからには、俺クビなんじゃ・・・」

マリア「ナギはあれくらいではお気に入りの執事をクビにはしませんよ。」

空「お嬢様のお気に入り?俺が?」

マリア「はい。」

空「・・・・」

マリア「まぁ、あの子はあんな性格ですから。3日程どこかへ行って
羽を伸ばしてきてください。」

空「え?いいんですか?」

マリア「このままじゃ、あの子は早乙女君と満足に目も合わせられないでしょうし。」

空「はぁ・・・」
そうすると、マリアは金庫から金を取り出す。

マリア「では、少ないですけど、3日分の宿泊費としてこれを・・・」

空「・・・・・・」差し出された金(札束)をパラパラとめくった後、空はシャウトする。

空「えええええええええええええええええ!?」

マリア「キャ!どうかしたんですか?」

空「いやいやいや、マリアさん!これ、百万ですよ!?百万円!」

マリア「はい・・・足りませんか?」

空「いやいやいや!十分ですよ!十分すぎますよ!この金額じゃ!こんだけあれば、
3日どころか3ヶ月どっかに泊まっててもまだ、おつりが来ますよ!」

マリア「そういうものなんですか?」

空「それはもう!」

マリア「まぁ、返されても困るだけですので、使い切っちゃってくださいね。」

空「・・・・・・・」その金銭感覚のありえなさにただただ閉口する空だった。

その後、町へ繰り出した空は・・・

空「・・・・・ありえねぇ・・・」ずっとこれだけを繰り返していた。

空「どーなってんだよ、三千院家は。3日で百万だぜ?ありえなさすぎ・・・」
そう言いつつ、空が向かっている場所。それは自宅だった。

空「ま。こんな大金もらっても俺には帰る家があるわけだし。3日間家でのんびりと・・・」
と、自宅の前に着いた空が見たものは・・・

空「・・・・え?」自宅がなにやら工事されてる場面。

空「え?何コレ?どーなってんの?」と、戸惑う空。そこに・・・

奈々「お兄ちゃん?」自分の妹である奈々がやってきた。

空「あ。奈々。これ、どーなってんの?何で家が・・・」

奈々「あぁ、これ?最近、色々ボロくなってきたから今、リフォーム中。」

空「・・・へ〜・・・」と、言う空の顔は明らかに引きつっている。

奈々「当分家には入れそうにないから、私今日から椿さんの家に泊めてもらうんだけど・・・
お兄ちゃんはどうするの?見たところ屋敷から締め出されたみたいだけど。」

空「・・・・・俺は俺でどうにかするわ・・・」

奈々「一緒に来れば良いのに。椿さん、喜ぶよ?」

空「・・・いや、いいよ・・・ちっと顔合わせづらいから。最近。」

奈々「ふ〜ん・・・なら、いいや。それじゃ、私行くね?」

空「おう。椿に迷惑かけんなよー?」

奈々「分かってるって。お兄ちゃんも、風邪ひかないでねー。」
そうして、奈々は椿の家に向かった。

空「・・・・しゃーねー。どっかホテルにでも泊まるか。」そうして、空は
ホテルを探しに行った。
その道中・・・

雪路「あれ?早乙女君じゃない。」

空「!」雪路と遭遇。

雪路「どうしたの?こんなとこで・・・あ。もしかして屋敷追い出されたとか?」

空「3日間だけです。それより、先生の方こそどうしたんすか?」

雪路「いや〜。実は私、学校の宿直室に住んでてさ〜。だけど、さっき追い出されちゃったのよね〜。
だ・か・ら。誰かお金貸してくれないかな〜。なんて〜。」

空(予想通りのダメ大人め!)

雪路「あ。そうだ!早乙女君て、確かどっかのヤクザの組長の息子よね?
だったら・・・」

空「貸しませんよ?いっとくけど。」

雪路「いいじゃない!ケチー!」

空「そんな風に言っても意味はありません。俺はこれで・・・」と、立ち去ろうとした瞬間・・・

「待ちたまえ。」後ろに謎の男が現れた。

空「!」

雪路「あれ?冴木君じゃない。久しぶりね。」
そう。彼は皆さんご存知、大河内家執事の冴木氷室である。

空「・・・・誰?」

氷室「僕の名は冴木氷室。君が新しい三千院家の執事君だね?」

空「?そーだけど・・・」

氷室「・・・・・なるほど・・・・・」

空「なんだよ?用がねーなら俺は行くぞ。」と、ここでまたしても・・・

エルザ「これも、神のお導き・・・」

空「シスター!あんた、なんでここに!」

エルザ「なにやら、大金の匂いがしたものですから、つい・・・」

雪路「え!?なに!?大金!?どこどこどこ!」

空「何言ってんすか!この辺に大金なんて・・・!」

氷室「君のポケット・・・」

空「!」

氷室「百万円が入ってるね。」

空(何あっさり見破ってんだこのM(マジで)K(空気)Y(読めない)はぁぁ!!)

雪路「え!?百万円なんて持ってんの!?いや、持ってんですか!?早乙女さん!」

空「下手に出たからって意味無いっすよ!言っとくけど!」

雪路「ねぇ、早乙女君!」そう言い、雪路は空の肩を掴む。

空「・・・なんすか?」

雪路「これから、4人でちょっくら麻雀でもどう?」目が完全に¥の雪路。

空「嫌です。絶対に。」

雪路「そー言わないの!さ。行きましょ、行きましょ!」そう言うと、
雪路は空の腕を掴み、近くの雀荘へと連れて行く。

空「へ?ちょ・・ちょっと待てやコラァ!」

それから、十数分後・・・雀荘のトイレ。

空(逃げるか・・・)空は逃走を試みていた。これが見事に大成功。

空(何とか上手くいったな・・・バレねーようにコートと十万円。あと、
あれを置いてきたから
残りはあと九十万・・・大丈夫かな・・・もし、あれが売られでもしたら・・・)

空(ま。なるようになれだ。さっさとどっかのホテルに・・・!)と空が方向転換した瞬間・・・

ガシャン

空「・・・・・え?」
そこには、涙目になった子供がいた。

空「え・・・と・・・どしたん?」

「・・・おにいちゃんが急に振向くから・・・」

空「え?」足下を見ると、何かしらの残骸があった。

「・・・90万円もする壷が・・・」

空(この子のお母さん!こんなちっこい子供に買いに行かせるにはハードすぎやしませんか!)

ま。そんなこんなで・・・

空「・・・所持金12円て・・・」

空「・・・あ〜・・・やっちまったな〜・・・これからどーしよ・・・」
と、ここでさらに追い討ちをかけるかのように・・・

空「・・・・雪だし。」雪までもが降ってきやがったのである。

空「・・・・こりゃ、野宿確定だな・・・」と、諦めきっていたその時・・・

ハヤテ「こんなとこで何してるの?空。」

空「え・・・・ハヤテ?」

ハヤテ「こんな所でそんな薄着じゃ、風邪引くよ?」

空「・・・・」

ハヤテ「とりあえず寒そうだし・・・僕と来る?」

空「え?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
42話終了です。如何でしたか?こっから二人の友情やライバル関係がどんどん
深くなっていくっていう感じに出来たら良いよね。・・・なんて・・・ね。
何か感想などがあれば、コメをお願いします。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.78 )
日時: 2009/07/14 17:36
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!!!PNKです!!!

またまた感想ですが、この展開ですと次回はハヤテの家!?
これまたびっくり展開ですね!!!
一体どのような関係が築かれていくのが楽しみです!!!

今回の展開で思ったのですが、最後の所持金が12円となっていましたが、
原作では高校のパーティーがあったので、お釣りが細かくなるのは分かるのですが、
壺だけでそこまで細かいお金は残らないのではないのかと・・・

(↑本当に細かいことですみません!無視していただいて結構です!!!)

では、これからも頑張ってください!!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.79 )
日時: 2009/07/15 16:38
名前: SORA

第43話[・・・今週号の本誌読んでみたら衝撃の事実が・・・]

空「・・・・・」

ハヤテ「どうしたの?」
前回の後、ハヤテに拾われた空はそのまま、ハヤテが今住んでいる、
白皇学院理事長、葛葉キリカの家の前に来ていた。

空「・・・・でけ〜な〜って思って・・・」

ハヤテ「はは・・・」少し苦笑いして、ハヤテは空を招き入れる。

空「じゃ・・・おじゃましま〜す・・・」
外がでかけりゃ、中もそれなりに広いのがハヤごとクオリティ。空はその広さに
文字通り唖然とした。

空「・・・・・」

ハヤテ「びっくりした?」

空「・・・ビックリで済むならここまでボーゼンとしねーよ。」

ハヤテ「それより、先にお風呂入っちゃいなよ。理事長には僕から言っとくから。」

空「え?いいのか?」

ハヤテ「うん。着替えは、僕のを使っていいから。」

空「・・・なんか、悪いな。色々と。」

ハヤテ「気にしなくていいよ。さ。早く入って。」

空「おう。」
そんで、風呂場・・・

空(オーケーオーケー。状況を整理しよう。ここは、今ハヤテが住んでる理事長宅。
んでもって、俺が今居る場所はその理事長宅の風呂場。これでいいよな?作者。)

ん?あぁ、いいんじゃない?

空(よっしゃ。そうと決まれば、さっさと上がろう!)そうして、空は風呂から上がった。

ハヤテ「あ。もう、上がったの?少しは温まれた?」
そう言うハヤテは、今私服でソファーで何やら難しそうな小説を読んでいた。

空「ん?おう。まぁな。」

ハヤテ「僕もそうだけど、君も早いんだね。お風呂上がるの。」

空「おう。てか、おまえ執事服じゃなくていいのか?」

ハヤテ「昼間は執事服だけど、夜ここに居るときは私服でも良いって理事長の意向でね。」

空「ふ〜ん。」と、ここで空にある疑問が浮かぶ。

空「あれ?そういや、理事長は?」

ハヤテ「まだ仕事だと思うよ?遅い時は大体11時から2時位だから。ま。
早いときは大体今ぐらいに・・・」と、ここまで言った瞬間。

バーン!
と、勢い良くドアが開いた。

空「!?」
二人が見てみると、そこには・・・

ハヤテ「お帰りなさい、理事長。詩音さん。」
白皇学院理事長葛葉キリカと、その執事、暮里 詩音がいた。

キリカ「うむ!帰ったぞ、ハヤテよ!」

詩音「ん?誰だ?そこのお前!」注:今の詩音はチビモードです。

ハヤテ「あぁ、彼は早乙女 空ですよ。理事長。三千院家執事の。」

キリカ「あぁ。貴様がそうか。」そう言うと、キリカは空の目の前まで近づく。

空「・・・あの・・・」

キリカ「白皇学院理事長、葛葉キリカだ。こうして顔を合わせるのは初めてだな?早乙女。」

空「へ?あ・・はい・・そうですね。」

キリカ「それで?なぜここに?」

空「えぇ・・・実は・・・」
と、キリカ達に事情を話す空。

キリカ「なるほど・・・そういうことか・・・」

ハヤテ「・・・・」かつて、似たような経験のあるハヤテはただ苦笑しているだけだった。

キリカ「まぁ、他に行く所がないならほとぼりが冷めるまでここに居ても構わんぞ?」

空「え?いいんですか?」

キリカ「もちろんだ。」
と、ここでハヤテと詩音に向き直るキリカ。

キリカ「ハヤテと詩音も構わんな?」

ハヤテ「僕は別に構いませんよ?」

詩音「葛葉様がそう言うなら、私は・・・」

キリカ「決まりだな。」

空「・・・はは・・・ありがとうございます。理事長。」

キリカ「何、気にすることは無い。それより、ハヤテ。」

ハヤテ「夕食ですね。ちょっと待っててください。」そう言うと、ハヤテは厨房に向かう。

空「あ。待てよ。俺も手伝う。」

ハヤテ「あぁ、大丈夫。空は座ってて。」

空「いや、けど・・・」

ハヤテ「今の空は執事じゃなくてお客様なんだから。大丈夫。あまり待たせないから。」

空「・・・・わかったよ・・・」そう言うと、空は渋々座る。

まぁ、その後は普通に夕食を食べて普通にハヤテやキリカたちと話し、
時刻は現在PM9:30・・・

空「495・・・496・・・497・・・498・・・499・・・500・・・」
空は誰も使っていない空き部屋で、一人トレーニングをしていた。

ハヤテ「へ〜。やっぱりちゃんと鍛えてるんだ。」

空「うお!ハヤテ!」

ハヤテ「僕もそうだけど、毎日やってるの?」

空「おう。まぁな・・・6歳ぐらいからずっと。」

ハヤテ「ふ〜ん・・・あ。おじゃまします。」

空「で?どうしたんだ?急に。」

ハヤテ「いや。ちょっと聞きたいことが・・・」

空「?」

ハヤテ「・・・空。君は今まで、誰かのために本気で命を賭けられるような事があった?」

空「どうしたんだよ?急に。」

ハヤテ「正直に答えて。どうなの・・・?」

空「・・・あったっていえば・・・あったかも・・・」

ハヤテ「・・・そう。」

空「けど、それがどうかしたのか?」

ハヤテ「いや。それだけ聞きたかったんだ。おやすみ。」
そう言うと、ハヤテはすぐに部屋を出て行った。

空「・・・・なんなんだ?」
そんなことがあった翌朝・・・

空「・・・・」

ハヤテ「・・・・・」その日の朝食はあまり会話が無かった。ちなみに、
詩音とキリカは既に学校に向かっている。

空「・・・・・」

ハヤテ「あ。そういえば。」

空「!」
突然ハヤテが口を開いたことに驚く空。

ハヤテ「今日学校だけどどうするの?さすがに私服はまずいよ?」

空「・・・あぁ、その辺なら心配いらねぇよ。」

ハヤテ「?」
所変わって学校。そしてここは、生徒会室。へたすりゃハヤテの存在が知り合いにばれる一番危険なエリアである。

空「こんなときに備えて、制服と執事服のスペアはここに隠してあっから。」

ハヤテ「昔の僕と同じ手口だね。それ。」的確なツッコミを入れるハヤテ。

空「んじゃ、ちっと着替えてくっけど、覗くなよ?」

ハヤテ「うん。それ、普通は女子に言うセリフだよね?」
そんな言葉を無視して生徒会室に入り着替え始める空。すると、後ろから・・・

日向「朝から生徒会室でストリップって・・・それなんてエロゲだよ?」

空「うお!いたのか?日向。」

日向「こっちのセリフだ。お嬢様はどうした。」

空「あ〜・・・実はかくかくしかじかで・・・」
投げやりな感じで説明する空。それを聞いた日向は・・・

日向「・・・・したの・・・?・・・キス・・・」

空「・・・・・ぉぅ//////」思い出し、赤面する空。因みに話しているうちに着替えは終わった。

日向「・・・・・・俺ですら、まだなのに・・・」軽く凹む日向。

空「ま・・・・まぁ、俺の場合は事故だからさ。気にすることねぇって。」

日向「・・・ま。それもそうだな。」
そんな感じのコントが終わり、日向は会長(文)に仕事があると言って生徒会室に残り、
空はハヤテと合流。そのまま校舎に向かい、途中で別れた。

それから、朝のHRが始まる寸前に日向が到着。HR開始となった。

先生「はい。日直。号令。」

日直「起立。」

ガタガタ←机がなる音。

日直「気を付け。礼。」

クラス全員「おはようございまーす。」

日直「着席。」

先生「はい。皆さんおはようございます。早速ですが、今日は皆さんに転校生を紹介します。」

日向「またかよ。」

空「先月辺りに俺が入って来てもう?」

「男の子ですか?女の子ですか?」

先生「えー。男の子が二人と女の子が一人です。」

「はい。男子のほうはかっこいいですか?」

先生「男子は二人とも美形で、女子の方はかなりの美人でスタイルもよかったです。」
注:このクラスの担任は女の人です。念のため・・・

日向「どう思う?」

空「興味ゼーロー。」完全にやる気の無い空。

先生「それでは、皆さん。入って来ていいですよー。」
その言葉と同時に、転校生が入ってきた。その3人を見た瞬間、
空と日向の思考は完全に停止した。その3人は、2人にとって馴染の深い人物だったからである。

海「どうも!今日からこのクラスに入ることになった、水無月 海です!」

陸「同じく、このクラスに入ることになった霧島 陸です。」

椿「今日からお世話になります。櫻井 椿です。」

空「お・・・・・」

日向「お・・・・・」

空・日向「お前等、何やってんのぉぉぉぉぉぉぉ!?」

海「おお!空!今日から俺等、ここの生徒になるからよ!」

空「いや、そうじゃなくて・・・!」

陸「あれ?日向。何でこんな名門私立に居んの?」

日向「そりゃ、こっちのセリフだ!何でお前等・・・!」

海「いやさ〜。こないだのマラソン大会見てたらなんか、この学校面白そうだな〜。
とか、思っちゃってさ〜。」

陸「んで、編入試験受けて今ここに居るってわけ。」

椿「ビックリしたわよ。二人が編入試験の書類持ってきたときは。」

第38話参照。

空・日向「・・・・・」ただ唖然。

先生「それじゃ、3人共、あの窓際の席へ。」

3人「はーい。」上機嫌で席に座る3人。その様子を見ていた空は、驚きの他に

空(こりゃ、卒業まで退屈しなくて済みそーだ・・・)と、楽しい高校生活になる事を予感していた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
43話了です。如何だったでしょうか?何かあるならコメをください。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.80 )
日時: 2009/07/15 19:11
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!PNKです!!!

さすがは白皇学院!
大きいだけに、人もたくさん吸い寄せられますね!
いよいよキャストが全員集合?といった感じですね!!!

ハヤテの、「君は今まで、誰かのために本気で命を賭けられるような事があった?」
ともども、期待度MAXです!!!

次回からも楽しみにしています!
更新頑張ってください!!!

では!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.81 )
日時: 2009/07/16 16:04
名前: SORA

PNKさん!もとい、師匠!早速コメをありがとうございます!
幼馴染3人が白皇に転校して来るシーンはこの作品の初期からずっと考えていたもので、
楽しんでいただけたのなら幸いです!これからもよろしくお願いします!
それでは、第44話、どうぞお楽しみください。
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第44話[コスプレイヤー再び]

白皇に陸・海・椿の3人が転校してきたのと同時刻。三千院家では・・・

ナギ「・・・・・」

マリア「・・・・・」
熱心に漫画執筆中のナギとそれを眺めているマリアの姿があった。

ナギ「・・・・ぬぁ〜〜〜〜!!描けぬ!なぜだ!」
因みに、ナギが今書いているのは、「世紀末伝説 マジカル☆デストロイ」ではなく、
月刊マー○レット辺りに載ってそうなラブコメ系である。恐らく、
先日(第41話)の事に影響された為であろう。

マリア「あの・・・ナギ・・・?少し休憩したらいかがです?もう、2時間はぶっ続けですし・・・」

ナギ「いや!休んでる暇など無い!マジカル☆デストロイが通用しないと分かった以上、
もっとこう・・・別路線で行った方が確率が上がるという結論にたどり着いたのだ!
それまでは・・・!」
と、再び執筆するナギ。そこへ・・・

ピンポーン♪

マリア「あら、お客様?」そう言うと、マリアは急いで玄関に向かった。

マリア「はい・・・あら?」マリアが扉を開けると、そこには・・・

マリア「桂先生?どうかなさったんですか?」

雪路「はい、これ。」

マリア「このコート・・・」

雪路「早乙女君の忘れ物。」

マリア「どうしてこれを?」

雪路「昨日、ちょこっと麻雀やってさ〜。トイレ行くって言ったきり戻ってこないから
もしかしたら・・・と思ったら、案の定逃げられてて・・・で、それ忘れてったみたいだから
届けてあげたって訳。中にお金と、後何か金属っぽいのが入ってるみたいだし。」

マリア「はぁ・・・」

雪路「んじゃ、私、これから学校だから。早乙女君によろしく言っといてね〜。」
そう言い残すと、雪路は学校へ向かった。

マリア(中のお金・・・十万円?)と、マリアがコートの中の金を確認したとき・・・

カチャーン・・・

マリア「あら?」何かが落ちる音がした。

マリア「これは・・・」拾ってみてみると、それは黄銅の懐中時計だった。

マリア「懐中時計?でも、針が動きませんわね・・・」と、ふと時計の裏を見ると、
そこには、英語でこう書かれていた。


         I'll never forget

          10.oct.04


マリア(・・・絶対に忘れない・・・2004年、10月10日?)
2004年。それは空が、少年院に入った年。

マリア(10月10日・・・・早乙女君が少年院に入ったのが確か、12月・・・
一体、この日早乙女君に何が・・・)
と、ここで舞台を白皇に移そう。

陸・海・椿「・・・・・・」空に、なぜ今日は執事服じゃないのか。と聞いたところ
日向にしたのとほぼ同じ説明が帰ってきた。

陸「今の話を整理すると・・・」

海「お前は自分の主と不可抗力とはいえキスをして・・・」

椿「そのせいでその格好に・・・?」

空「・・・・まぁ・・・」
そういった次の瞬間・・・

陸・海「ぶぁっはっはっはっはっはっは!!」大爆笑。

空「な!テメーら!/////////」

海「ダ・・・ダッセー!ダッセー!ぎゃははははははは!!」

陸「そ・・・そんなしょーもない理由で屋敷に帰れないってか!?やべぇ!
超腹いてぇ!!あははははははは!!」と、ここまで言った直後に・・・

ゴゴン!!
空の全力のグーをもらう。

陸・海「・・・・・」沈黙。

空「ったく・・・」

椿「でも、よかったじゃん。すんなりファーストキス終われて。」

空「お前までそう言うか・・・」

日向「別に良いけど、そろそろ授業はじまんぞー。」

陸「あ。ほんとだ。」

海「いこーぜ。空。」

空「ん?おう。」と、教室に行こうとしたとき・・・

♪〜♪〜♪(以下略)空の携帯がなった。

空「うお!?」すぐさま、空は電話にでる。

空「はい?もしもし。」

マリア『あ。早乙女君ですか?』

空「い!マリアさん・・・!」

マリア『・・・・なんですか?今の「い!」は・・・』

空「へ?いや、別に何でもありませんよ?それで、どうしたんですか?」

マリア『いえ。ただ、早乙女君に差し上げた宿泊費の百万円が帰ってきたものですから・・・』

空「え゛!?」

マリア『早乙女君?今、何処に泊まって・・・』

空「あ!マリアさん!そろそろ授業始まっちゃいますんで俺、行きますね!」

マリア『え!?ちょ、早乙女く・・・』
ブツッ

空「・・・・まずい・・・・」

海「おーい!空!何やってんだよ、置いてくぞー!?」

空「あ!わりぃ!」

マリア「・・・・・・・何かありますわね・・・」
時間を考えれば授業が始まるというのも満更嘘ではなさそうだ。

マリア「・・・仕方ありません。不本意ではありますが・・・「あの手」で行きますか・・・」
そう言うと、マリアは自室へと向かった。

そして・・・・・

マリア「・・・・うん。バッチリですわ・・・」原作同様白皇の制服を身に纏うマリア。

マリア「・・・では、行くとしましょうか。」こうして、マリアは空の今の状況を
調べるために白皇へと向かった。

しかし皆さん。忘れてはいけない・・・
マリアが19歳であるということを・・・
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44話終了です。如何でしたでしょうか?何か、意見や感想があるなら
寄せていただけると幸いです。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.82 )
日時: 2009/07/17 01:02
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!PNKです!!!
師匠と呼んでいただいて、光栄です!!!
ありがとうございます!!!

あのコスプレイヤーが返ってきますね・・・
これは楽しみです!!!

今回の話で思った事を書きますと、
桂先生から返ってきたのは10万円だけで、残りの90万円が行方不明になっていますよ!
(まぁ、原作と同じ感じだと思いますが・・・)
それと椿のリアクションが、
「少し引きずっている感じ」or「完全に振り払ってとても明るい感じ」の方が、
38話とリンクしている感じが出て、いいのではないかと思いました。

(↑スルーしてくださって結構です!!!)


では、これからもがんばってください!!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.83 )
日時: 2009/07/18 14:13
名前: SORA

はい!PN・・・・・師匠!コメをありがとうございます!感謝してもしきれません!
あなたには!これからも頑張ります!それじゃあ、第45話、どうぞ!
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第45話[・・・・・特に何も無い。]

前回、マリアからの電話をぶっちぎった空。その事でちょっと悩んでた。

空(う゛〜〜ん・・・思わずマリアさんからの電話ぶっちぎっちまったけど・・・
どうすりゃいいんだろ・・・てか、マリアさんなら正直に話せば何とかなったかも知れないのに・・・)
と、ここで空想に入る空。

マリア『まぁ。宿泊費の百万円、無くしちゃったんですか?』

空『はぁ・・・・そうなんですよ・・・』

マリア『それじゃあ、もう百万差し上げますから、気をつけてくださいね?』

空(そうだ!ちょうどこんな感じで・・・!)

マリア『で、昨日は何処に泊まったんですか?』

空(!!)空想終了。

空(そ・・・そうか・・・ハヤテのこと無闇にあいつの知り合いに言えねぇから・・・
結局誤魔化す事に・・・あぁ・・・ほんと空回りしてばっかだよ。俺・・・)
などと考えていると、後ろから・・・

ぴとっ
ジュースを頬に当てられる。

空「ぬあ!」後ろを向くと、そこには・・・

空「・・・びっくりさせんな!」

日向「ははっ。わりぃわりぃ。お前がいつに無くシケた面してたもんだからよ。
ほい、これ。」

空「・・・サンキュー」

日向「で?つまんねー面して何考えてたんだ?」

空「別になんだっていいだろ?」

日向「あててやろうか?」

空「・・・・あててみろよ。」

日向「ズバリ、おまえんとこのメイドさんの電話ぶっちぎった言い訳だろ?」

空「な!」

日向「あ。当たった?」

空「・・・・せーかい。」

日向「んな、しょーもねーことでつっまんねー面してんじゃねーよ。白夜叉ともあろう男が。」

空「そうは言ってもなー・・・」

日向「ま。どうするかはお前が決めろや。じゃあな。」そう言い、日向は去っていった。

空「・・・・」しばらく無言で外を見つめていると・・・

ざわざわ・・・

空「ん?」なにやら校庭の方が騒がしいことに気がついた。

空「なんだ?」
と、そこに陸・海・椿の3人がやってきた。

空「あ。おまえら。」

陸「何だ?この騒ぎ。」

空「さぁ?俺も今気づいてさ。」

海「さっきちょろっと聞こえたんだけど、なんか、みたことのねぇスッゲェ美人が
白皇の制服着て入ってきたらしいぜ。」

空「美人ねぇ・・・」そう言い、再び窓の外を見る空。その目に移った人物を見た瞬間、
空の体は硬直した。

空「・・・・!」

椿「?どうしたの?」

空「マ・・・・」

陸・海・椿「マ?」

空「マリアさん・・・・!!」

陸・海・椿「え″!?」そう言われ、3人も外を見る。そこには、確かに白皇の制服を着た
マリアが校舎に向かって歩いてきている。


陸「なぁ、空・・・あの人って・・・」

椿「空のお嬢様のメイドさんだよね・・・?」

海「なんで、ここに・・・!」

空「・・・たぶん。」

陸「?」

空「多分・・・俺が電話ぶっちぎったから・・・それで・・・」

海「じゃ、お前が出てって収集付けたほうが手っ取り早いんじゃね?」

空「バッカ!お前はマリアさんの本性をわかってねぇからそういうことが言えるんだ!
あの人が怒ったときが最後、俺は執事として、もう・・・!」
と、次の瞬間、後ろから・・・

マリア「誰の本性が分かってないんですか?早乙女君。」

空・陸・海・椿「ギャァァァァ!!出たぁぁぁぁ!!」

マリア「人をお化けみたいにしないでください!」

空「マ・・・マリアさん?いったい、何しに・・・てか、何ですか?そのコスプレ・・・」

マリア「コスプレじゃありません!」

空「いや、でも。マリアさんって確か19でしたよね?だったらやっぱコスプレ・・・」

マリア「違います!とにかく、こっちに来てください!」
そう言い、空の腕を掴み引っ張って行くマリア。

空「え!?ちょ、待ってください!」

所変わって・・・

空「・・・それで・・・なんで学校に・・・?」

マリア「心当たり無いんですか?」

空(・・・やっぱ電話ぶっちぎったことか・・・)

マリア「早乙女君の事、心配で来たんです。」

空「・・・・え?」

マリア「さっきも言いましたけど、早乙女君に渡したはずの百万円が・・・」と、
マリアが空の方を向いた瞬間・・・

空「・・・・」硬直状態の空がいた。

マリア「あれ?早乙女君?」

空「・・・心配?」

マリア「はい。」

空「・・・そうですか・・・」

マリア「それで、早乙女君?あなた今、何処に・・・」泊まってるんですか?と
聞こうとした瞬間・・・

ピルルルルルル♪
マリアの携帯がなった。

マリア「はい。もしもし?・・・ナギ?どうした・・・え?部屋がメチャクチャ?
・・・わかりました。すぐに戻ります。」そう言って、マリアは電話を切った。

空「お嬢様がどうかしたんすか?」

マリア「はぁ・・・なんでも、部屋がメチャクチャらしくて・・・」

空「・・・・」

マリア「あ。忘れるところでした。」そう言うと、マリアはポケットから何かを取り出す。

空「!・・・これ・・・!」

マリア「この懐中時計。早乙女君のですよね?」

空「・・・どこでこれを・・・?」

マリア「先程、桂先生が屋敷に早乙女君のコートを持ってきてくれて・・・
その中に入ってたんです。」

空「・・・そうですか・・・よかった・・・」と、涙目になりながら時計を握り締める空。

マリア「・・・・あの、その時計はいったい・・・?」

空「・・・これ・・・形見なんです。」

マリア「形見・・・ですか・・・?」

空「はい・・・俺の・・・本当に大切だった人の・・・」

マリア「・・・・」

空「だから・・・これだけは絶対に無くしたくないんです。他の何よりも・・・」

マリア「・・・まぁ、分かりました。それでは、私は屋敷に戻ります。明日にでも
帰ってきてくださいね?」

空「はい。分かりました。」そうして、マリアは屋敷に帰っていった。

空(・・・・心配してくれてたのか・・・マリアさん・・・忘れてたぜ・・・
たとえ、ハヤテに「君はお客様。」とか言われようと、俺は何処に居ても三千院家の執事!
だったら、何もせずにぬくぬくとハヤテや理事長の世話になるなど・・・
執事の名折れ!!)と、執事服を着て気合を入れる空。

ハヤテ「手伝う?家事を?」

空「おう。三千院家の執事として泊めてもらうだけじゃ悪いからな。お前がなんと言おうと
俺は意地でも家事を手伝うぞ。」

ハヤテ「・・・まぁ、そこまで言うならお願いするけど・・・」

空「マジでか!」

ハヤテ「うん。」

空「うっしゃあ!じゃあ、まずは・・・!」と、早速取り掛かろうとする空。が・・・

ハヤテ「まぁ、今日は理事長も詩音さんも帰りは夜中になるけど。」

ズシャァァァァ!!
その言葉に豪快にこける。

空「・・・そういうのは先に言ってくんね?」

ハヤテ「あぁ、ごめん。でも、学年が違うから言うに言えなくて。」

空「・・・まぁ、いいや。」

まぁ、そんな感じでまたしてもやる気が空回りしてしまった空。その後は何事も無く
夜を迎えた。
そんな中、PM10時の三千院家では・・・

ナギ「・・・明日だな。空が帰ってくるのは。」

マリア「そうですね〜。もう恥ずかしくありませんか?裸見られた上にキスまでしたの。」

ナギ「・・・・思い出させるな・・・///////」

マリア「ふふっ。」

ナギ「まぁ、でも。」

マリア「?」

ナギ「早く会いたいな。空に。」そう言って、ナギは眠りについた。

マリア「・・・・」
マリアは、そんなナギを見つめ、微笑みながらこう思った。

マリア(・・・その恋が叶うことを祈ってますよ・・・ナギ・・・)
そうして、マリアも眠りについた。






一方、ここはAM2:38の理事長宅。なかなか寝付けない空は、
水でも飲んで気分を落ち着けようと台所で水を飲んでいた。

空「・・・ふー。これで落ち着いて寝れるかな。」と、水を飲むのに使ったコップを洗い、
部屋に戻ろうとした時・・・

空「・・・・っ!」突如、空の頭に激痛が走る。

空「く・・・・つ・・・・いって・・・!」頭を抑え、その場にうずくまる空。

空「・・・クソ・・・!何なんだよ・・・!」やがて、痛みも引いてきた。

空「・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
45話終了です。いかがでしたか?コメの方、よろしくお願いします。それでは。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.84 )
日時: 2009/07/19 14:28
名前: SORA

第46話[ひな祭りへの序章]

空「それじゃ、お世話になりました。理事長。」

キリカ「うむ。屋敷に帰れなくなったらいつでも来い。」

空「はは・・・」

ハヤテ「それじゃ、空。また学校で。」

空「あ。そうだ。忘れるとこだった。」

ハヤテ「?」

空「お嬢様に聞いたんだけど、3月3日ってヒナギクさんの誕生日だよな?」

ハヤテ「?・・・そうだけど・・・」

空「その日ぐらい、ヒナギクさんに顔見せてやれよ。プレゼント渡すついでにさ。」

ハヤテ「なんで?」

空「なんでって・・・」

ハヤテ「君が言ったみたいに、僕はウジウジしてるのかもしれない。ヒナギクさんの本心も
まったく分かってないしね。」

空「だったら・・・」

ハヤテ「けど。僕は昔からそうだったからさ。相手の本心をわかってるつもりでも、
ホントは微塵もわかって無くて・・・結局相手を傷つけるだけ・・・」

空「・・・ハヤテ・・・」

ハヤテ「・・・・ごめん。」そう言うと、ハヤテは家の中に入っていった。

空「・・・・」

キリカ「あまり、ハヤテを刺激しないでやってくれ。」

空「え?」

キリカ「あいつの過去を聞いたが・・・どうも、ハヤテがあそこまで他者との交流を避けるのは
何でも6歳の頃に起きたちょっとした出来事が原因らしい。」

空「はぁ・・・」

キリカ「どうにかしてハヤテの闇を晴らさなければあいつはいつまでもあのままだ。」

空「・・・・・」
ハヤテの事を思いながら、空は屋敷へと戻った。

その途中・・・

海「お。空。」

空「あれ?どうしたんだ?海。」

海「親父に頼まれてちょっとしたお使いってやつ。」

空「災難だな。おめーも。」

海「うるせー。」と、そこへ・・・

にゃ〜ん・・・

空・海「ん?」

にゃ〜ん・・・
子猫が二人に向かって鳴いていた。

空「!!」それを見た空は、俊敏な動きで猫のもとへ移動。自分の体制を崩し、
猫を抱え上げ、そして・・・

空(かっっっっわいーーーーーーー!!)注:空は猫大好きです。

空「うおおおおおおお!!」猫を抱きしめながらゴロゴロと地面を転がる空。

海「・・・・大丈夫か?おい・・・」

空「飼う(はぁと)」

海「早!」

空「こんな可愛い子猫をいつまでもほっとくわけにはいかねーだろ。」

海「お前の独断で飼えるのかよ?その猫。」

空「・・・・・」

海「無理だろ?」

空「・・・・はぁ〜・・・・」一つため息をつくと、空は残念そうに猫を下ろし
トボトボとその場を立ち去ろうとする。が・・・

にゃ〜ん・・・

空「!」

にゃ〜ん・・・

空「やっぱ、無理だぁ!!」再び猫を抱きしめ転がる空。

海「ふぅ・・・・」
んで、屋敷・・・

ナギ「なぁ、マリア。空はまだなのか?」

マリア「もう来てもおかしくないですけど・・・」
と、ここで・・・

ピンポーン♪

ナギ「お!来たか!?」その瞬間、機敏な動きで玄関に走っていくナギ。

ナギ「空!おかえ・・・・」と、扉を勢いよく開けたナギが見たもの。それは・・・

空「あ。ただいまです。お嬢様。」
猫を抱えた空だった。

ナギ「・・・空・・・お前それ・・・」

空「え?あぁ、こいつっすか?途中で拾ってきちゃったんですけど・・・」

ナギ「飼うぞ。」

空「え?」

ナギ「飼うと言っているのだ!その猫を!」

空「いいんですか!?」

ナギ「当たり前だ!さぁ、早くその猫の名前を決めるぞ!」

空「了解です!お嬢様!」

そして、十数分の討論の結果、猫の名前はメスなので皇妃(すめらぎ)に決まった。
その途中、シラヌイを見た空が皇妃にしたのと同じことをしたのは言うまでもない。
因みに、シラヌイは黒猫だが皇妃は白猫である。
余談だが、シラヌイと皇妃は比較的仲がいいようだ。

それから、なんやかんやで数日が過ぎたある日・・・

空「マリアさんは何か欲しいものとかあるんですか?」

マリア「・・・は?」

空「欲しいものっすよ。欲しいもの。なんか無いんですか?」

マリア「そうですね〜・・・春も近いですから、やっぱり春服とか・・・」

空「え゛?マリアさんでもそういうのに興味が・・・?」

マリア「お待ちなさい。それ、どういう意味ですか、どういう。」

空「いや、特に深い意味は・・・」

マリア「ていうか、さっきから何なんですか?その質問といい・・・」

空「え?あ、いや・・・あ!俺ちょっと買い物行ってきますね!」

マリア「あ!こら、待ちなさい!」
が、その頃にはすでに空は小さくなっていた。

空「ふぅ〜・・・どーしよーかなぁ・・・・・」
空が悩んでいること。それは、ヒナギクの誕生日プレゼントについてである。

空(ハヤテにはあんなえらそーな事言っといて・・・自分がちゃんとした物
用意できてなきゃ話んなんねーじゃねーか・・・どっかにいいアドバイスくれそーな
同い年の女子っていねーかなぁ・・・)と、そこへ・・・

空「・・・・」

奈々「・・・・・」

空「いたぁ!!妹だけど!!」

奈々「え?え?」

空「奈々!ちょうどいいところに!お前に聞きたいことが・・・!」
と、空は自分がどうすれば良いかを打ち明ける。

奈々「・・・なるほどね・・・・お世話になってる人に何か気の利いた誕生日プレゼントを・・・」

空「そうなんだよ・・・どうすればいいか悩んでるときにお前とバッタリ会ってさ。
なんかアドバイスくれない?」

奈々「そーねー・・・」と、そこへ、勘違いした例の3人組がやってきた。

美希「見てごらん、泉。あそこに禁断の恋愛をしてる二人がいるよ。」

空・奈々「!!」

泉「禁断なにおいがぷんぷんするね〜。」

奈々「だ・・・誰ですか!あなたたち!」

美希「なに。私達は彼の学校の先輩にすぎない。」

空「先輩?」

理沙「まぁ、君と顔を合わせるのはこれが初めてだから無理も無いか。」

美希「改めて名乗ろう。花菱 美希だ。」

泉「瀬川 泉だよ(はぁと)」

理沙「ミナミハル・・・・朝風 理沙だ。」

泉「で?こんな所で何をしていたの?えーと・・・乙女君!」

空「早乙女です。会長と同じ間違え方しないでください。」

美希「まさか、自分の妹とこんなところでいちゃついていたわけではあるまいな?」

空「ちがいます。俺、シスコンじゃないんで。」

美希「なんだ。つまらん。」

理沙「で?ホントは何をしていたのだ?乙女君。」

空「いや、だから早乙女・・・」

美希「ちなみに我々は補習を抜け出して、暇つぶししているのだ乙女君。」

泉「そのとおりだよ。乙女君。」

空「もう、乙女君でいいっす・・・」

美希「話が大きく脱線したが、君は何をしていたのだ?」

空「はぁ、実は・・・」と、再び説明する空。

美希「なるほど。ヒナにプレゼントか・・・」

空「はい。なんかないっすかね?」

美希「ま。ヒナは価値じゃなく、そのプレゼントにこもった気持ちで決めるからな。
何でもいいんじゃないのか?気持ちさえこもっていれば。」

空「気持ちねぇ・・・」

美希「まぁ、いい。それよりも君に聞きたいことがある。」

空「?」と、空が首を傾げた瞬間、美希がいきなり胸倉を掴んできた。

美希「ハヤ太君について知ってることを話せ。全部だ。」

空「ハヤ太?誰?それ。」

美希「綾崎ハヤテのことだよ。」

空「ハヤテについてって・・・何で俺に聞いてくるんですか?」

美希「ここ1ヶ月の間でハヤ太君に接触した可能性があるのは君だけだからだ。」

空「・・・・」

美希「さぁ、話してもらおうか。」

空「・・・お断りします。」

美希「なっ・・・!」

空「話せません。」

美希「なぜだ?」

空「ハヤテとの約束ですから。いずれあいつ自身が自分からみんなに話すまで
誰にも話さないって・・・」

美希「・・・・」
と、そこへ・・・

ヒナギク「美希!泉!理沙!」

美希・泉・理沙「あ。ヒナ(ちゃん)・・・」

ヒナギク「何してるの?こんなとこで・・・って空君。」

空「どうも。」

ヒナギク「なにしてたの?」

美希「なに。彼がヒナに誕生日のプレゼントをあげるとか言ってたもんだからな。」

ヒナギク「そうなの?別にいいのに。気にしなくても。」

空「いえ。それくらいしないと俺の気がすまないんで。」

ヒナギク「そう。じゃ、あんまり期待しないで待ってるから。」

空「どういう意味ですか・・・」

ヒナギク「それと・・・あなたたち!」

美希・泉・理沙「!!」

ヒナギク「どれだけ補習とかサボれば気が済むのよ!って、コラ!逃げるな!」
逃げる3人と追う一人。それを見ていた空は、「結構楽しそうだな〜」と、
感じていた。

そんなこんなで屋敷に帰った空。

空「ただいま帰りました〜。」

ナギ「おー。遅かったじゃないか。何やってたんだ?」

空「いえ、ちょっとヒナギクさんの誕生日プレゼントを探しに・・・」

ナギ「ふーん・・・て、何だと?」

空「?」

ナギ「ヒナギクの誕生日プレゼントを買いに・・・?」

空「はぁ・・・それがどうかしたんですか?」

ナギ「お前・・・私よりもヒナギクを優先するというのか・・・?」

空「は?いや、別にそんなことは・・・・・お嬢様?」

ナギ「そ〜〜〜ら〜〜〜の〜〜〜!!」

空「・・・あれ?・・・お嬢様?・・・何を怒って・・・」

ナギ「バッッッッッカァァァァァァァァァァ!!!!」

空「ぬあああああああ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい。46話終了です。いかがでしたか?ここからひな祭りまでノンストップでいけると思います。
・・・・たぶん。それでは、このへんで。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.85 )
日時: 2009/07/20 14:41
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!PNKです!!!

ハヤテの過去。
やっぱりそこに問題があるんですね。
空はハヤテの闇を張らせるのでしょうか!?
美希もなにやら色々と探っているようですが・・・

三千院のペットも増え!
マリアさんのコスプレもあり!!
ヒナギクへの誕生日のプレゼントも探し!!!

順調に3月3日へ進んでますね!
これからどうなっていく事やら・・・
楽しみにしています!!!

思った事を書きますと、
奈々が段々空気になってしまっていた気がします。
読んでいて「どこにいっちゃったの?」と思いました。

それではまた!!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.86 )
日時: 2009/07/21 15:12
名前: SORA

はい、師匠!毎度、コメをありがとうございます!ひな祭りでは色々な展開を
用意してますので、これからもよろしくお願いします!それでは!
第47話をどうぞ!
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咲夜「・・・・伊澄さん?これは・・・」
鷺ノ宮家に飾ってあるひな人形を見ながら咲夜が言う。

伊澄「あぁ。それには触ってはダメよ。咲夜。」

咲夜「触ったらアカンっちゅーのはわかっとんねん。いつぞやと同じ展開になる
フラグ立ちまくりやし。」

伊澄「ええ。でも、はっきり言うと、以前よりずっと性質が悪い代物よ。」

咲夜「ふ〜ん・・・」と、咲夜が伊澄の方に向き直った瞬間・・・

ガツッ

咲夜「え゛!?」咲夜の肘が人形にぶつかり、その人形がひな壇から落ちてしまった。

バキャッ!
そして、壊れる。

咲夜「・・・・」

伊澄「も〜〜〜〜!」

咲夜「ゴメーーーーン!」封印っぽいのが解けた人形の呪いは何処かへと飛んでいった。


第47話[ひな祭り祭り:序]


空がナギのいる応接間に入って最初に目に入ったもの、それは・・・

空「・・・なんですか?この見るからに高そうなアクセは・・・」

ナギ「あぁ。ヒナギクの奴への誕生日プレゼントだよ。」

空「え?」

ナギ「執事のお前がやるのに私がやらないわけにはいかないだろ?
だからマリアに言ってそのアクセ、取り寄せてもらったんだよ。」

空「・・・え〜と・・・ちなみに値段は・・・」

ナギ「なに。ほんの数万円程度だ。昔に比べれば結構抑えてるんだぞ?」

空「はぁ・・・」

ナギ「それよりも。」

空「?」

ナギ「お前のせいで余計な出費をしてしまったものだ。」

空「ぇ・・・・」

ナギ「お前がヒナギクなんぞに誕生日プレゼントを渡すなどと言わなければ・・・」

空「・・・・・・」

ナギ「こんな余計なものを買わなくても済んだかも知れぬものを・・・」

空「・・・ご・・・ごめ・・・なさ・・・」と、涙目になりつつある空。

マリア「まあまあ。いくら桂さんにプレゼントを渡すのが癪だといっても、
あまりいじめてはいけませんよ?」

ナギ「・・・ふん。まぁ、いい。だが、忘れるなよ?空なんて私がいなければ
この世で一番危なっかしい奴なんだから。」と、その時・・・

カッ!

空「ん?何すか?今の。」

ナギ「さあ?どうせ作者が尺を取るためにやったんだろ?」

空「ま。なんでもいいや。それじゃ・・・」と、空がナギとマリアに向き直って言う。

空「俺、掃除に戻りますね。」そう言う空の服は、二人が見たことのあるメイド服へと
姿を変えていた。

ナギ・マリア「え゛!?」それに気づいていない空は、そのまま掃除へと戻った。

ナギ「・・・マリア・・・今の・・・」

マリア「・・・はい・・・早乙女君がまさか・・・」
所変わって、空が掃除している部屋。そこでは、空がさも当然のように
何食わぬ顔で掃除をしていた。

ナギ「・・・マリア・・・あれは一体・・・?」

マリア「一体と言われましても・・・早乙女君の中で何かが芽生えたとしか・・・」

ナギ「・・・・まぁ、いい。私は部屋に居るから、マリアは空から聞いておいてくれ。」

マリア「はぁ・・・」

ナギ「ただ、私的にはアリだと伝えておいてくれ。受け止められるから・・・」

マリア「・・・まぁ、分かりました・・・」そう言って、マリアは空に話しかける。

マリア「あの・・・早乙女君?」

空「はい。何ですか?マリアさん。」

マリア「あの・・・早乙女君は人とはちょっと違う趣味とか持ってたらどうします?」

空「へ?趣味ですか?・・・・・まぁ、俺はいたって普通だと思いますけど・・・
ま。人と違っても本人が良いなら全力で貫き通すと思います。」

マリア(すでにそんな・・・固い決意とは・・・!)
勘違いもほどほどにね。

マリア「ま・・・まぁ・・・私もナギも受け入れられるので・・・早乙女君がそういう格好を
しても、なんら問題は無いというか・・・」

空「は?」
言われてみて、ようやく自分が今どういういう格好をしているのかに気づく空。

空「な・・・・なんじゃこりゃあああああああああ!!・・・マ・・マリアさん!
マリアさんですか!?俺にこんな格好させたの!」

マリア「私じゃありません!私じゃ!」と、そこに・・・

咲夜「・・・遅かったみたいやな・・・」

伊澄「ですね・・・」

空「咲夜さん!?それに伊澄さんも!」
所変わって、ここは前庭・・・

空「・・・ひな人形の呪い?」

伊澄「はい。」

マリア「伊澄さん?それは以前、ハヤテ君の時と同じような・・・」

伊澄「はい。しかも、その原因までもがハヤテ様の時と同じでして・・・」
と、ジト目で咲夜を見る伊澄。

空「それで、呪いを解くにはどうしたら・・・?」

伊澄「はい。それは、この辺で一番高いところにいる、この辺で一番強い人を倒すことです・・・」

空「・・・一番高いとこって言ったら・・・」

マリア「白皇の時計塔ですね。」

咲夜「でも、そこで一番強い奴って誰や?」

マリア「桂さんではないでしょうか?」

咲夜「なるほどな〜。確かにあの人の強さは半端やないからな。」

空「・・・一番強い奴・・・」

マリア「早乙女君?どうかしたんですか?」

空「へ?いや、なんでもありません。それで、例えばですけど・・・」

伊澄「はい?」

空「呪いが解けなかった場合って・・・俺、どうなるんですか?」

伊澄「それは・・・・・」

空「それは・・・?」

伊澄「死ぬまでコスプレが趣味の男性になってしまいます。」

空「・・・・・地味ですね。」

咲夜「せやな・・・コスプレて・・・」

空「まぁ、でも。何とかなりますよ。」

咲夜「そうやん。今回もひな祭りが終わるまでにケリつければええんやろ?」

空「そうっすよ。それまで誰にも見られなければ・・・」

マリア「ですが、忘れていませんか?」

空「え?何をですか?」

マリア「明日は白皇学院五つの伝統行事の一つ、「ひな祭り祭り」があるのを・・・」

伊澄・咲夜「あ。」

空「・・・・・え?」
まさかの緊急事態発生。それから、どうにかして見つからないようにするために、
マリア・伊澄・咲夜の3人は屋敷で色々と考えるようにした。

その頃、一人取り残された空は・・・

空「はぁ〜・・・」落ち込んでいた。

空(どーする・・・今回失敗すれば俺は完全に執事として・・・いや!人として終わる!
どうすれば・・・ヒナギクさんと戦え!?無理無理無理!俺は女となんて戦えないって!)
と、色々と悩んでいるところへ・・・

ビュゴォォォ!!
いつぞやと同じように風が。

空「ぶぁ!」
ふと、辺りを見回すと・・・

ハヤテ「あ〜・・・思ったとおりか・・・」

空「ハヤテ!」

ハヤテ「やぁ。」

空「どうしたんだ?お前、お嬢様に顔見せるわけには・・・」

ハヤテ「そうだけど・・・明日ひな祭りでしょ?もしかしたら君が変な呪いに
かかってるんじゃないかな〜。と思って来てみたら、やっぱりかかってたよ。」

空「・・・経験者は語るね〜・・・」

ハヤテ「それで?今回は何をすれば呪いが解けるって?」

空「あぁ・・・それなんだけど・・・」と、ハヤテに事情を説明する空。

ハヤテ「・・・白皇の時計塔で一番強い人を倒す・・・か・・・」

空「あぁ。それなんだけど・・・さっきまでヒナギクさんが候補に挙がってて・・・」

ハヤテ「さっきまで?」

空「おう。けど、今変わった。」

ハヤテ「?」

空「ハヤテ!俺と戦ってくれ!」

ハヤテ「・・・・は?」

空「だから!俺の呪いを解くために俺と戦ってくれって言ってんだよ!」

ハヤテ「いや・・・別に本気で戦わなくても、僕が負ける振りでもすれば・・・」

空「あ。そっか。まぁ、とにかく明日は頼むわ。」

ハヤテ「あ・・・うん。」と、ハヤテが帰ろうとしたとき・・・

空「あ!ちょっと待った!」

ハヤテ「・・・何?」

空「お前、どうすんだ?」

ハヤテ「どうするって・・・何が?」

空「ヒナギクさんの誕生日だよ。明日だろ?」

ハヤテ「・・・・」

空「・・・・」

ハヤテ「今日、考えてみるよ・・・それで決める。」と、そう言いハヤテは去っていった。

空「・・・・ハヤテ・・・・」
と、まぁ、そんなこんなで翌日。白皇では盛大にひな祭り祭りが行われていた。

空「・・・・スゲェ数だな。」

ワタル「まぁな。なんつっても、白皇じゃ年に一度のお祭りだ。これくらい派手にやんなきゃ
名門私立の名がすたるとでも思ってんだろ?」

空「クソ・・・金持ち共め・・・」

咲夜「それより、はよ行かんでええの?待っとるで?会長はん。」
まぁ、ヒナギクじゃなくてハヤテなんだけどね。ちなみに、今回ヒナギクは
このことを知りません。

空「あ。そうでした。確か、九時に時計塔の一番上でしたから・・・速く行かないと!」
と、その時後ろから・・・

泉「何してるのかな?乙女君。」泉が話しかけてきた。

空「ギャア!」

泉「どうしたの?こんなところでそんな厚着して・・・」

空「べ・・・別にいいじゃないですか。その・・・白魔術師のコスプレっていうか・・・」

泉「へ〜。乙女君ってそんな趣味があったんだね〜。」

空「いや!趣味じゃなくて!ちょっと見られたくないから、仕方なく・・・!」

泉「見られたくない?何を?」

空「あ゛・・・」

泉「・・・・・♪」

空「えっ・・・と・・・」

泉「ダメだよ、乙女君。こんな真夏にそんな蒸し暑い服着ちゃ・・・」

空「いや・・・リアルでは真夏ですけど、こっちは3月・・・」

泉「その下どーなってるの!?見ーせてー!」

空「断る!!」追っかける泉と逃げる空。空の貞操を賭けた決死の逃走劇が始まった。

咲夜「たいへんやな〜。あいつも。」

ワタル「てか、あの中身どうなってんの?」
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47話終了。いかがでしたか?ひな祭り祭りでは
ちょこっとエ○ァっぽく予告をやってみようかと思います。
では・・・ゴホン。


ついに始まったひな祭り祭り。泉から逃げ切った空は一人の男と出会う。

そして2年前の思い出に悩むヒナギク。自分のするべきことに葛藤するハヤテ。

様々な思いを胸に秘め、ひな祭り祭りは佳境へ向かう!

次回、ハヤテのごとく!SKY&WIND、ひな祭り祭り:破
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.87 )
日時: 2009/07/22 15:26
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!PNKです!!!

ついにヒナ祭り祭りが始まったわけですが・・・
さすが経験者。自分と同じタイプの人はどうなるか熟知していますね〜(笑)
登場理由に笑わせていただきました!

呪いも気になるところですが、
3月3日はヒナギクさんの誕生日!
思い悩んでいるようなハヤテ君ですが・・・

次回がとても楽しみです!
これからも頑張ってください!!!
[管理人へ通報]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら通報してください
Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.88 )
日時: 2009/07/22 16:15
名前: SORA

・・・・なんか、すんません。ええ。ほんと〜に、なんか、すんません。いやホラ、
最近ちょっと、エ○ァが流行ってきてるじゃないですか?だから、それにあやかって
ああいう感じにやってみたんですけど・・・気に入らなかったのならごめんなさい。
ひな祭り祭り編が終わったらもう、二度とやりません。もう一度だけ・・・
なんか、すんませんでした。それと、5000HIT達成です。これからもよろしくお願いします。
それでは、48話、お楽しみください。
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第48話[ひな祭り祭り:破]

前回の後、泉に散々追っかけられた空だったが、持ち前の身体能力をフルに活かし、
何とか逃げ切っていた。

空「はぁ・・・はぁ・・・ったく・・・なんつー先輩だよ・・・まぁ、いいや。
ハヤテを待たせるわけにはいかねぇから、急がねぇと!」
と、空はダッシュで時計塔へと向かう。

一方、ここは白皇にある講堂の前。ここに二人の執事がいた。

「ったく・・・何がひな祭り祭りだよ。くだらねぇ・・・」

阿久津「そうか?拓海(たくみ)。俺は結構好きだぜ?こういうの。それより、
お前の主は何やってんだ?」

拓海「どっかその辺でここに来たヤンキー共と喧嘩でもしてんじゃないっすか?
ウチのは一人でもなんら心配ないんで。」

阿久津「ふ〜ん・・・」

拓海「てか、それより・・・なんなんだよ、この祭り・・・男が女を誘って踊るだ?
そんな風に設定したってねぇ・・・誘っても断られるってオチがつくのは目に見えてるんだよ。」

阿久津「んなもん、人それぞれだろ?んじゃ、俺はそろそろ行くぜ?ウチの坊ちゃんが
フラれてる頃合いだからな。」そう言い残し、阿久津は去っていった。

拓海「(・・・田神の坊主はスゲーな・・・それに比べて俺は・・・なぜだ?
なぜ俺はこれほどまでにモテない!運命?そんなものがあるなら、なぜ俺によってこない!
運命というものがあるなら・・・!)俺に誰か・・・運命の人を・・・!」と、
急に方向転換した瞬間・・・

ドカッ!
誰かとぶつかる。

「うあ!」

拓海「あ。悪い。だいじょう・・・」

空「・・・いって・・・」

拓海「お・・・・お・・・」

空「・・あれ?マントは・・・」

拓海「お名前はなんですか!?お嬢さん!」

空「はい!?え!?いや・・・名前!?」

拓海「はい!」

空「いや・・・名前って・・・」

拓海「・・・・・」

空「えっと・・・俺・・・あ、いや・・・私は・・・」

拓海「あなたは・・・?」

空「や・・・・八雲 クゥ(やくも)と申します。(裏声)」

拓海「随分と可愛らしいお名前ですね。」

空「あはははははは・・・」
と、まぁ、そんなこんなで変な輩に絡まれてしまった空。そのころ、ナギは・・・

ナギ「・・・・・なんやかんやで久々だな。この祭りも。」

マリア「まぁ、去年は色々ありましたからね。」

ナギ「しっかし、どうにかならんのか?この人の数は。息が苦しくなってきた・・・」

マリア「まぁ、こればっかりはどうしようもありませんからねぇ〜。」
などと、話していると後ろから・・・

ヒナギク「ナギ?それにマリアさんも。」

マリア「あら、ヒナギクさん。こんばんは。」

ヒナギク「こんばんは。マリアさん。」

ナギ「・・・・・」

マリア「ナギ。」

ヒナギク「いいんです。マリアさん。それより、今日は何しに来たの?」

ナギ「・・・空の奴がお前に誕生日プレゼントを渡すとか言っておったのでな。
ついでだから、私もお前に何かくれてやろうかと思ってきてやったのだ。」

ヒナギク「そうなの?」

ナギ「ああ。ほら。これは空から。」と、ナギは空から渡すよう頼まれていた
小さな箱をヒナギクに渡す。

ヒナギク「何?これ。」

ナギ「あけてみればいいだろう。」

ヒナギク「・・・・」ナギのその言葉に頷き、箱を開けるヒナギク。そこには・・・

ヒナギク「わぁ・・・可愛い・・・」中には、小さく、ハート型で四つ葉のクローバーが
刻まれている白色のロケットが入っていた。

ナギ「どうだ?」

ヒナギク「可愛い・・・これ、気に入ったわ。」

ナギ「そうか。じゃ、これは私からだ。」と、今度は細長い箱を渡すナギ。

ヒナギク「・・・・」今度はゆっくりと、箱を開けるヒナギク。

ナギ「・・・・」

ヒナギク「・・・綺麗・・・」そこには、綺麗に輝くネックレスが入っていた。

ナギ「どうだ?空のものよりはずっとマシなものだろ?」

ヒナギク「うん・・・けど、いいの?こんな高そうなもの・・・昔はかなり高そうな
時計くれたし・・・」
ナギ「なに。昔に比べれば格安だ。ほんの数万円程度だからな。それ。」

ヒナギク「数万・・・!」

ナギ「さ。用事も終わったし、帰るぞ、マリア。」と、ナギは帰ろうとする。が・・・

ヒナギク「ナギ!」ヒナギクが呼び止める。

ナギ「ん?なんだ?」

ヒナギク「これ・・・ありがとう。大事にするから。」

ナギ「・・・・」その言葉にわずかに微笑み、ナギは返す。

ナギ「礼なら私より、空に言っておけ。あいつ、薄給のくせにそんな物買ったんだから。」

ヒナギク「・・・・それもそうね。」そうして、ナギたちは帰っていった。

そして、一方こちらはワタル&咲夜である。

咲夜「ん〜〜〜〜〜・・・・やっぱ、いつ来ても祭りっちゅーもんはええなぁ!」

ワタル「そうだな。こんぐれぇハメ外せたほうがいいな。中途半端にやっても疲れるだけだし。」

咲夜「よっしゃ!まだまだ遊ぶで!」と、気合を入れる咲夜。その時・・・

ドン
誰かとぶつかってしまう。

咲夜「いた!」

「あ。すみません。」

咲夜「いや、別にええねんけど・・・」咲夜が言い終わらないうちに、男は逃げるように
走り去っていった。

ワタル「・・・?」その様子を不振そうに見ていたワタルは・・・

ワタル「・・・おい。咲夜。」

咲夜「?」

ワタル「お前ちょっと、ポケット調べてみろ。」

咲夜「え?なんで?」

ワタル「いいから!」

咲夜「・・・・なんやの、もう・・・」ワタルに言われ、ポケットを調べる咲夜。
すると・・・

咲夜「・・・・・あぁ!無い!財布が無い!」

ワタル「やっぱ、さっきの奴、スリか!」

咲夜「追っかけるで、ワタル!」

ワタル「おう!」そう言い、スリを追っかける二人。幸い、早めに気づいたため、
すぐにスリに追いついた。

咲夜「待てや、コラァ!ウチの財布返さんかい!」

「ちっ・・・しつけぇな・・・・」と、スピードを上げるスリ。だが・・・。

ガツッ

「え゛!?」何かに躓き、こける。

「いつつ・・・」スリが体を起こすと、そこには・・・

日向「はーい。スリはっけーん。」日向が足を突き出した状態で立っていた。

「なんだ?お前。」

日向「白皇学院1年、生徒会役員、九条 日向です。それより、あんただよね?
あそこの子から財布盗ったの。」

「はぁ?何言ってんの?そんなわけ・・・」あるわけない。と言おうとするが・・・

咲夜「そいつや!そいつ、あからさまにウチにぶつかってきよったもん!」

「るせぇ!黙ってろ、ガキ!」

日向「あれ?ホントにスリやってないならそこまで必死になる必要なくない?」

「う・・・」目の下の影を濃くしながら日向は続ける。

日向「・・・知ってる?スリって立派な窃盗行為だよ?ブタ箱にぶち込まれたくなけりゃ
ここでおとなしくあの子に財布返した方が利口だと思うけど・・・」

「・・・・・」その言葉におとなしく財布を返すスリ。

日向「よろしい。」
見事にスリを解決した日向。そのまま、咲夜の財布を持って二人に近づく。

日向「はい。」

咲夜「あ・・・ありがとう・・・」

日向「いや、別にいいよ。」そう言うと、日向は見回りに戻った。

それでは、ここでそろそろ空に視点を戻そう。

拓海「いや〜、それにしても。あなたに怪我が無くてよかった。」

空「はぁ・・・(マズイ・・・何の疑いも無く女だと思われてる・・・ていうか・・・
こいつバカだろ?普通声で気づかねぇか?・・・まぁ、俺が裏声使ってるってのも
あるんだろうけど・・・てか、ここで時間食ってる場合じゃねえじゃん。)あの・・・
用が無いのなら私はこれで・・・(裏声)」

拓海「あ!ちょっと待ってください!」

空「・・・・(めんどくせぇ〜〜!!)なにか?」

拓海「あ・・いえ、その・・・きょ・・・今日は・・・ひな祭りですよね?」

空「はぁ・・・そうですね。」

拓海「ですから、その・・・」

空「・・・・?」

拓海「俺と・・・踊ってはいただけませんか?」

空「ナチス式の拷問食らっても嫌です。」
ナチス式の拷問って死んだ方がマシなくらいキツイらしいよ♪まぁ、そんなことは関係無いが。
そういう風にあしらって、その場を立ち去ろうとする空。が。

拓海「な!待ってください!」腕を掴まれる。

空「なんですか!あまりしつこいと警察呼びますよ!?」

拓海「構いません!あなたへの想いを貫き通せるのなら!」

空「何言ってんですか!?頭沸いてるでしょ!あんた!!」

拓海「行かせません!絶対に!」

空「なんで!!」

拓海「俺は・・・!あなたが好きだから!!」

空「・・・・・はい?」

拓海「・・・・俺は本気です。」

空「いや・・・ちょ・・・そんな・・・」

拓海「・・・」

空「そんなこと・・・いきなり・・・言わ・・・れ・・・て・・も・・・」
と、空が横を向くと、そこには・・・

東雲・西門・南海・北島「・・・・・・・・」
柔道部先輩4人衆が面白そうなものを見ている顔をして立っていた。

空「先輩方!!」

拓海「あ。皆さん。」

東雲「なんだ、拓海。面白そうなことやってんな、お前。」

南海「まさか、お前にそんな趣味があったとは。」

西門「てか、そいつ俺らのこと覚えてたんだな。読者の大半は忘れてるはずなのに。」

東雲「何の話?マサ。」

西門「気にしたら負けだぜ?カズ。」

拓海「てか、そういう趣味ってどういうことっすか?こいつは女で・・・」

北島「男だぜ?」

拓海「・・・・・は?」

北島「だから。そいつはれっきとした男だって。なぁ?」

西門「そうそう。リョウの言う通り。」

東雲「早乙女 空っていう、三千院家の執事だよ。そいつ。」

拓海「な・・・!嘘だ!そんな・・・!」

南海「だったら確かめてみれば?」その言葉に、拓海は空の服の胸倉を掴み、
胸元を覗き見る。そこには、空の男らしい胸板があった。

拓海「!!」

南海「な?言ったろ?」

拓海「・・・・・・」ショックのあまり放心状態の拓海。

空「てか、これ自爆ですよね?」と、先輩達に聞く空。その時・・・」

拓海「騙したな・・・」

空「は?」

拓海「お前もそこらへんの女と同じように・・・俺を騙したな・・・」

空「・・・・何言ってんの?こいつ。」

東雲「うちの拓海はマジでモテねーんだよな。」

空「え?」

東雲「俺ほどじゃねぇけど、喧嘩は強い。」

西門「けど、キレるとヤクザだし。」

南海「それに、かなりのプロレス馬鹿で。」

北島「読書するときは常にプロレス雑誌読んでるし。」

空「え〜・・・」と、その時後ろから殺気が。

拓海「お前みたいな奴がいるから・・・!」

空「・・・あれ?」
いつの間にか、拓海の手には木刀が握られていた。

拓海「世界中でいろんな子供達が死んでいくんだぁぁぁ!!」
そして、襲い掛かってきた!

空「確かに大問題だけど、俺関係ねぇだろうが!」そう言い、空は逃げる。

拓海「待てや、ゴルァァァァァァ!!」

再び所変わって、ここは白皇のパーティーなんかによく使われる会場。
そこに、ヒナギクが入った瞬間・・・

パン!パパパパン!
連続でクラッカーが鳴り響いた。

ヒナギク「・・・・え?」

「「「お誕生日おめでとうございます!」」」
そこは、豪華な飾り付けが施され、かなりチカチカした感じの会場になっていた。

美希「やぁ、ヒナ。」

泉「おめでとー。ヒナちゃん。」

理沙「これでヒナも、晴れて私達と同い年だな。」

ヒナギク「えっ・・・と・・・なにこれ?」

美希「なにって、ヒナのための誕生日会場だが?」

ヒナギク「・・・また、こんなお金の無駄遣いを・・・」

美希「まぁまぁ、せっかく用意したのだから思う存分、心行くまで楽しめ、ヒナ。」

ヒナギク「ふぅ・・・ま。それもそうね。」

泉「あ。そうそう。さっき、乙女君見たよ?」

ヒナギク「乙女君?」

理沙「三千院家の執事の事だ。」

ヒナギク「あぁ。空君?」と、そこまで言った瞬間、いきなり暗い顔になるヒナギク。

美希「ヒナ?」

ヒナギク「・・・・・・」

泉「どうしたんだろ?ヒナちゃん?」

ヒナギク(三千院家の執事・・・か・・・2年前・・・16歳の誕生日のときは
ハヤテ君が来てくれて・・・その時、私ハヤテ君の事が好きだって気づいたんだっけ・・・
けど・・・ハヤテ君が執事をクビになって・・・去年は来てくれなくて・・・
ハヤテ君・・・今、何処で何してるんだろ・・・会いたい・・・・ハヤテ君に・・・)
と、ここで・・・

美希・泉・理沙「ヒナ(ちゃん)!!」

ヒナギク「え!?な・・・何?」

泉「何じゃないよ!私達が話しかけてもヒナちゃん、ずーっと暗い顔してるし。」

ヒナギク「え?」

美希「なぁ、ヒナ。何かあったのか?」

ヒナギク「え?・・・ううん。何も無いわ。平気。」

理沙「ほんとにか?」

ヒナギク「平気ったら平気。さ。私のためにわざわざこれだけの設備用意してくれたんでしょ?
楽しみましょ!」
そう言い、ヒナギクはどこかへと走っていった。

泉「・・・・美希ちゃん・・・」
 
美希「・・・ああ。」

そして、その頃帰宅途中のナギたちは・・・

ナギ「空の奴は上手くいったのか?」

マリア「さぁ?もしかしたら、何か不幸に巻き込まれている可能性が・・・」

ナギ「む・・・ありえない話でもないな。」と、そこへ・・・

「おい。お前、早乙女 空の知り合いか?」

ナギ「ん?あぁ。知り合いどころか、空は私の・・・」

拓海「なら、来い!」
突如、ナギを連れ去る拓海。

ナギ「え!?」

マリア「ナギ!」

拓海「早乙女の奴に伝えな!お前の主は預かった!返してほしければ講堂まで来いと!」
そう言い残し、拓海は講堂へと向かって去っていった。

一方、その空はというと・・・

空「いって〜・・・まさか、崖から落ちるとは・・・まぁ、でも・・・
なんとか、あいつは撒けたみたいだし・・・これはこれで結果オーライ・・・?」
と、自分の体を見てみると・・・

空「・・・・・なんじゃこりゃああああああ!!」ミニスカにうさ耳、さらには
胸元に鈴が付いているという、原作そのものの格好になっていた。

空(どーなってんだよ、これ・・・マントもなくしちまったし、
どうやって隠れれば・・・)と、そこまで考えた瞬間、空の思考は停止した。

空「・・・・・」

「はぁ・・・はぁ・・・」

ドゴォ!
いきなり目の前に現れた霊っぽいのに拳を食らわせる空。

空「なんだ!?お前!」

「こ・・・この時代の人間は人を攻撃してから名を聞くのか?」

空「あ?・・・てことは・・・!」

「そう!つい勢い余って出てきてしまったが、何を隠そう。わしがおぬしにそんな
格好をさせている張本人!人形師のまぺっとじゃ!」次の瞬間、空はまぺっとの
首をつかんでいた。

空「てことは、お前をかっ消せばこのふざけた呪いも解けると・・・」

まぺっと「ぬぁ!ちょ・・・ちょっとまて!」そのとき・・・

♪〜♪〜♪〜

まぺっと「ほら!携帯がなっておるぞ!」

空「・・・・」空はまぺっとのクビを掴んだまま、無言で電話に出る。

空「はい。もしもし。」

マリア『あ!早乙女君ですか!?』

空「マリアさん?どうかしたんですか?」

マリア『実は・・・ナギが・・・』

空「・・・・お嬢様がどうかしたんですか?」

くどいようだが、ここである人物にスポットを当ててみよう。その人物とは、
何を隠そう、ハヤテである。

ハヤテ「・・・・・」46話で、「少し考える」と言ったはいいが、
それでも、まだ悩んでいた。

ハヤテ(・・・・僕は、空の言うとおりいじけてるだけなのかもしれない・・・
僕はいつだってそうだ・・・自分に何か不都合があればそれに甘えて・・・
自分の殻に閉じこもって、傷つくのを恐れていただけ・・・けど・・・もし、
ヒナギクさんに会いに行って、否定されたら・・・?・・・いや、そんなことは関係ないな。もう。
好かれていようが嫌われていようが、このままじゃダメだ。・・・・変えに行こう・・・
自分自身を・・・!)そうして、ハヤテは立ち上がる。

そして、ここはパーティー会場。ヒナギクを元気付けるため、3人娘が再び歌わせようといったのだ。

ヒナギク「ちょ!なに、これ!///////」

美希「さぁ!頑張りたまえ!ヒナ!」

泉「それでは聞いていただきましょう!」

理沙「桂 ヒナギクで!」

美希・泉・理沙「トラ○アングラー!!」

空「・・・・お嬢様が誘拐・・・しかも、あのクソ野郎に・・・!」

マリア『早乙女君・・・ナギを・・・』

空「任せてください!お嬢様は俺が必ず・・・!」

まぺっと「その格好でか?」

空「!!」

まぺっと「さっきのパンチ、結構痛かったし、もっと恥ずかしい格好もいいかもな〜。
回り道でもしてったほうがいいんじゃねーの?」

空「・・・人形師。」

まぺっと「ん?」

空「こいつは、俺にとっての罰なんだよ・・・」

まぺっと「は?」

空「金だの、勉強だの、呪いだの。最近の俺は誰かじゃなく、自分のためだけに行動してる。
だから、本当に恥ずいのはこの格好ではなく、俺の魂!どんな姿をしていようが・・・
俺の魂は常に執事だ!」

そして、所変わり、講堂までの道のり。

空(・・・ここからなら講堂までは一直線だ。距離・・・約1000か・・・)
と、距離を測り、クラウチングスタートの体勢に入る空。

空「(・・・お嬢様!)よーい・・・ドン!!」一気にスタート!

ステージでうろ覚えの歌を必死で歌うヒナギク。

講堂へと人目も気にせず全力疾走で向かう空。

そして、自分がするべきことを確信したハヤテ。

この3人は今、自分が何をするべきかを誰よりも理解している。
そして、その果てに何があるのか。3人は知ることになる。

ヒナギクの歌の終了と、空が講堂に着くのは同時だった。
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48話了です。いかがでしたか?何かあればコメをください。では、予告を・・・


過去・・・それは、人がよりよい未来を作るために、学び、積み重ねていく物・・・

同じ過去を持つ二人・・・ハヤテとヒナギク。

その再開のときは刻一刻と近づいている。

そして、主を救うため、単身乗り込んだ空を待つもの。それは・・・!

次回。ハヤテのごとく!SKY&WIND ひな祭り祭り:急

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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.89 )
日時: 2009/07/23 14:28
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!PNKです!!!

エ●ァ風な感じは別に問題ないと思いますが・・・
なので謝らなくてもいいのではないでしょうか?
それに次回予告も入って、展開に勢いはついてますしね!

感想です!
ヒナ祭り祭りも折り返し地点。
ハヤテも決心したようですし、ヒナギクも思い出すのはハヤテの事・・・
これはひな祭り祭りのクライマックスにふさわしいですね!

次回も頑張ってください!!!
では!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.90 )
日時: 2009/07/25 17:19
名前: SORA

師匠!そう言ってくださってありがとうございます!自分としては自信無かったですけど
おかげでやる気も自信も出てきました!これからもよろしくお願いします!
それでは!ひな祭り祭り終局へとつながる、第49話。どうぞご覧ください。
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第49話[ひな祭り祭り:急]

ヒナママ「いや〜。こういう賑やかな感じって素敵ね。ねぇ?ヒナちゃん。」

ヒナギク「まぁ、確かにこういうのも嫌いじゃないけど・・・」
そう言い、ステージの方に目をやるヒナギク。

ヒナギク「・・・・もうこれ、私の誕生パーティーそっちのけじゃない。」

ヒナママ「いいじゃない。皆楽しそうで♪」

ヒナギク「そうだけど・・・」
と、ここである考えがヒナギクの頭をよぎる。

ヒナギク「お義母さん。」

ヒナママ「ん?」

ヒナギク「悪いけど、先に帰っててくれる?」

ヒナママ「あら。どうして?」

ヒナギク「ちょっと・・・考え事したいから・・・」
そう言うと、ヒナギクは会場を出て時計塔へと向かった。

その頃、ナギと誘拐犯の拓海は・・・

拓海「ほら。これでいいだろ。」

ナギ「・・・・お前はちゃんと分かっているのだな。」

拓海「なにが?」

ナギ「主がコーヒーを飲みたいと言ったら、カフェオレを持ってくるのだと・・・」

拓海「ああ。別に、俺の主がただ単にカフェオレ好きなだけで、その癖だな。」

ナギ「なるほど・・・」

拓海「で?人質のわりに随分えらそーな態度とってるけど、お前いっつもそうな訳?」

ナギ「まぁな。」
と、カフェオレを一口飲んで、ナギは続ける。

ナギ「私は今まで私を誘拐してきた全ての誘拐犯にダメ出しをしている。」

拓海(なんて嫌な人質なんだ・・・)

ナギ「てゆーか。お前、空を呼びだして一体何するつもりなのだ?」

拓海「・・・・・俺は。」

ナギ「?」

拓海「俺は・・・あいつが好きだ。」

ナギ「・・・・」ドン引き。

拓海「どうした?」

ナギ「いや・・・2年たっても似たような奴がいるのだな・・・と思ってな・・・」

拓海「?」

ナギ「で?空のことが好きなのは分かったが、それでどうするのだ?まさか、お前も
騙されたとか言って騒ぐのではないだろうな?」

拓海「フッ・・・そんな心配は無いさ。時間がたって頭も冷えてきた・・・
俺は純粋にあいつが好きだ!いや、大好きだ!むしろ、愛してる!」
そう、騒ぐ拓海を見たナギは・・・

ナギ(こいつ、もうダメだな・・・)
そんなことを思っていた。と、そこへ・・・

「ひとーつ。」

拓海「ん?」

「人の世の生き血をすすり・・・」

ナギ「なんだ?」

「ふたーつ。」

拓海「おい!誰だ!」

「不埒な悪行三昧・・・」

ナギ「この声・・・まさか・・・」

「みーっつ。」

拓海「この・・・どこから・・・」

「醜いこの世の悪を・・・」
と、その時天井から・・・

空「退治してくれよう。」

拓海「な!」

空「三千院家執事、早乙女 空、見参!!」と、天井から拓海に向かって
ドロップキックを決める空。

拓海「グア!」

ナギ「空!」

空「お嬢様!大丈夫でしたか!?」

ナギ「ああ。私は心配ないが・・・」

空「?」

ナギ「お前・・・その格好・・・////」

空「あ・・・///」
と、その時・・・

拓海「ふふふふ・・・・」

空「げ!まだ起きてた。」

拓海「要求どおり来てくれたみたいだな。早乙女。」

空「お前の目的が何なのかは知らねぇけど、お嬢様を傷つけるなら容赦しねぇぞ?」

拓海「心配ない。その子は返す。」

空「・・・随分物分りいいな。」

拓海「ま。俺の目的はあくまでお前なんでな。」

空「・・・・・俺?」 

拓海「ああ。お前をここに呼んだのは他でもない・・・」
言いながら、空に近づく拓海。

空「・・・・」

拓海「・・・・俺とオランダに移住して、俺と結婚してくれ早乙女ぇぇぇ!!」

空「・・・・・プチッ」空の中で何かが切れた。

ドゴオオオオオン!!

拓海「ギャアアアアア!!」

空「そんなしょーもねぇ理由でお嬢様を誘拐したってか!!ああ!?」

ナギ「・・・・・おぉ・・・」

空「あ゛〜〜〜〜腹立つ!!っていうか・・・」
と、そこら辺を漂っていたまぺっとに目を向ける空。

まぺっと「ギクッ・・・」

空「おめーはいつまで現世に留まっとんじゃああああああ!!」と、久々に
電撃を発動させてまぺっとをかき消した空。それと同時に、格好も元に戻った。

空「ふー・・・ふー・・・ふー・・・」

ナギ「え・・・と・・・空・・・?」

空「・・・大丈夫ですよ・・・お嬢様・・・」
と、そこに・・・

東雲「か〜・・・・派手にやってくれたな。こりゃ。」

空「東雲さん。」
なぜ、空が柔道部の先輩4人衆に敬語を使うか。それは、空曰く
「なんか、敬語使わなきゃいけない気がするから。」らしい。

東雲「お前、ここまで道踏み外すとはな〜。親父が怒るぜ?拓海。」

拓海「うるせぇよ・・・俺がどういう風に生きようが自由だって言ったのはアンタと親父だろ?
兄貴。」

空・ナギ「兄貴?」

東雲「ああ。言ってなかったけ?こいつ。ウチの執事で俺の一個下の弟の
東雲 拓海。」

空「・・・まじで?」

東雲「ああ。」
そう言うと、東雲は拓海の腕を掴んで引きずって行く。

拓海「ちょ!いてててて!兄貴!痛いって!」

東雲「うるせー。さっさと帰るぞ。」そうして、東雲と拓海は帰宅し、
一連の騒動は幕を閉じた・・・

空・ナギ「・・・・・・・」

それではここで、時計塔へ向かったヒナギクへと視点を移してみよう。


お義母さんに「先に帰ってて。」と言った私は、そのまま時計塔・・・

生徒会室へと向かった。

そこは2年前、16歳の誕生日の時に私がハヤテ君への恋愛感情を自覚した場所・・・

「ここに来れば、もしかしたらハヤテ君が来てくれる・・・」

そんなくだらないことを思いつつ、私は生徒会室へと足を踏み入れた。

昔と何も変わらない。

ただ真っ暗で・・・ソファやら、テーブルやらが置いてあって、

ちょっとだけ・・・悲しかった。

ふと、テラスの方から風が入り込んできた。

ああ・・・そういえば、ハヤテ君がここからの景色見せてくれたっけ・・・

綺麗だったなぁ・・・

高所恐怖症なんかじゃなければ・・・また見れるかもしれないのに・・・

・・・なんて、いつまでも逃げてちゃダメだよね。

そんなことを思った私は、一歩・・・また一歩・・・少しづつテラスへと近づく。

う・・・やっぱり怖い・・・

けど・・・逃げちゃダメ。

私は・・・一人でも・・・こんな・・・とこ・・・へい・・・き・・・

ヒナギク「・・・・やっぱ無理。」

思わず引き返す私。

・・・・情けない。

ヒナギク「・・・はぁ・・・」

仕方なく、私は生徒会室にあるソファに座る。

ヒナギク「・・・あの時は・・・うっかりここで寝ちゃったんだっけ・・・」

それで、ハヤテ君が遅れてきて・・・思いっきり怒って・・・それで・・・・・

ポタ・・・

ヒナギク「・・・え?」

ふと、前を見ると、視界が霞んで見える。なんで・・・?

ヒナギク「・・・私・・・泣いてるの・・・?」

涙。知らずの内に、私は涙を流していた。

ヒナギク「・・・・・・!」

止めようとしても、どんどん涙はあふれてくる。

ヒナギク「・・・!なんで・・・!」

そうは言っても、なぜなのかは自分が一番よく分かってる・・・

ヒナギク「・・・ハヤテ君・・・!」

そう、他でもない。ハヤテ君のことが頭の中にひっきりなしに浮かんでくる。

涙が止まらない私は、またテラスのほうへと向かう。

誰かが見てるわけでもないのに、声を押し殺して泣く。

どれだけ涙を流しても、どれだけ別のことを考えようとしても、

浮かんでくるのはハヤテ君のことだけ・・・

ヒナギク「ハヤテ君・・・ハヤテ君・・・ハヤテ君・・・!」

何度も彼の名を呼ぶ私。けど、そんなことをしても彼がここに来るわけが無い。

彼はいなくなったのだから・・・あの日・・・

三千院家の執事をクビになった日に・・・


今から、1年と数ヶ月前・・・

当時三千院家執事であったハヤテは、いつも通り学校に行き、今は放課後・・・

ハヤテ「はぁ〜・・・お嬢様。今日も学校来てくれなかったなぁ・・・」
と、ハヤテが落ち込んでいると・・・

ヒナギク「ハヤテ君。」

ハヤテ「あ。ヒナギクさん。」

ヒナギク「どうしたの?浮かない顔してるけど。」

ハヤテ「はは・・・実は・・・」

ヒナギク「ナギの事でしょ?」

ハヤテ「・・・よく分かりましたね?」

ヒナギク「ま。ハヤテ君がそこまで浮かない顔するときは、大体ナギの説得が上手くいかなかった時だけだものね。」

ハヤテ「はは・・・」

ヒナギク「なんだったら、今日私が一緒にナギを説得してあげましょうか?」

ハヤテ「え?いいんですか?」

ヒナギク「もちろん。けど、その代わり・・・」

ハヤテ「?」

ヒナギク「今日の生徒会の仕事を手伝ってくれたらね。」

ハヤテ「それぐらいならお安い御用です。いくらでもお手伝いしますよ。」
と、満面の笑みで応えるハヤテ。

ヒナギク「え?あぁ・・・そう。ありがと///////」

ハヤテ「それでは、いきましょうか。」

ヒナギク「うん!/////」
まぁ、そんなこんなで仕事が終わる頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。

ハヤテ「うわ〜〜〜もう、すっかり暗いですね〜。」

ヒナギク「ごめんね。ここまで遅くなるとは思ってなかったから・・・」

ハヤテ「あ!別にヒナギクさんを責めているわけではありませんよ!?」

ヒナギク「・・・そうね。それじゃ、行きましょうか。」

ハヤテ「あ、はい。」
その道中・・・

ヒナギク「それにしても、ナギのあれにも困ったものね。」

ハヤテ「はは・・・執事として、どうにかしなければとは思うんですが・・・」

ヒナギク「思うだけじゃダメよ。それを実行に移さなくちゃ。」

ハヤテ「頭の中では分かっているんですが・・・」

ヒナギク「・・・も〜。ハヤテ君は優しすぎ!そんなんじゃ、ナギがますます付け上がるだけよ?」

ハヤテ「う゛・・・」
と、その時、車が走ってきた。そして・・・

バシャッ!
実はこの日、雨が降り、そこら辺のいたる所に水溜りができており、
たまたまハヤテたちが歩いていた道路にも、水溜りがあったため、車が通った際に
その水溜りの水がハヤテにかかったのである。

ハヤテ「・・・・」

ヒナギク「えーと・・・大丈夫?」

ハヤテ「・・・ええ・・・なんとか・・・」
一気に飛んで、ここは三千院家の屋敷。
水がかかったハヤテは、今風呂に入っている。
しばらくして、ハヤテが出てきた。代えの執事服が無かったため、今ハヤテは私服である。

ナギ「・・・で?何でヒナギクがここにいるのだ?」

ヒナギク「決まってるでしょ?あなたが学校に来るよう説得しに来たの。」

ナギ「誰がなんと言おうが、私は絶対に学校にはいかんぞ!」

ハヤテ「まあまあ、お嬢様。そう言わずに・・・」

ナギ「うるさい!ていうか、お前はこんな時間まで一体何をしていたのだ!」

ハヤテ「え?あぁ、ヒナギクさんの仕事を手伝っていただけでして・・・」

ナギ「な・・・!」

ハヤテ「?」

ナギ「ヒナギクを・・・手伝っていた・・・だと・・・?」

ハヤテ「はぁ・・・」

ナギ「何なのだ、お前は!私よりヒナギクの方が大事だと言うのか!?」

ハヤテ「いえ!そういうわけでは・・・!」

ナギ「大体、お前は私の何なのだ!?」

ハヤテ「いえ・・・何なのだ・・・って言われましても・・・執事・・・としか言いようが・・・」

ナギ「・・・どういうことだ・・・」

マリア「あの・・・ナギ・・・?」

ナギ「お前、去年のクリスマスイブに言ったあれは嘘だったのか!?」

ハヤテ「・・・あれ・・・と言いますと・・・?」

ヒナギク「・・・ハヤテ君。どういうこと?」

ハヤテ「さあ・・・?僕にもさっぱりで・・・」

ナギ「あの時、お前は私が欲しいと言ったではないか!」

ヒナギク「え!?」

ハヤテ「あ・・・あれは・・・!」

マリア「!」

ナギ「あれは告白じゃなかったのか!?お前は私のことが好きなんじゃないのか!?」

ハヤテ「・・・・いえ・・・・全然・・・・」

ナギ「!!」

マリア「(そろそろ潮時ですわね・・・)ナギ。ハヤテ君。お話があります。」

ナギ「え・・・?」

ハヤテ「・・・・・」

そして、伝えられる真実・・・

ナギ「・・・・」

ハヤテ「・・・・・・」

ヒナギク「・・・・」

マリア「・・・これが、全ての真実です・・・」

ナギ「・・・そうか。」そう言い、ナギはハヤテの方を向く。

ナギ「・・・ハヤテ。」

ハヤテ「!・・・はい。」

ナギ「・・・・出て行け。」

ハヤテ「・・・え?」

ナギ「聞こえなかったか?出て行けといったんだ。お前はクビだ。」

ハヤテ「そんな・・・!」

ヒナギク「ちょっと、ナギ!いくらなんでも、それは・・・!」

ナギ「うるさい!!」

ヒナギク「!」

ナギ「私は・・・私は・・・ずっとハヤテを信じてた・・・ハヤテと私は両思いだって・・・
ずっと信じて疑わなくて・・・けど・・・それも今日で終わりだ・・・
綾崎ハヤテ。お前は私を騙し続けてた。この一年間、ずっと。」

ハヤテ「・・・違います!騙してなんて・・・!」

ナギ「お前はそう感じるだろうな。けど、私は、お前に裏切られた気分だよ・・・」

ハヤテ「けど、僕はこれまでずっと・・・!」

ナギ「私のために働いてきた・・・か?」

ハヤテ「!」

ナギ「それは私が一番よく分かってるさ。けど、そろそろ愛想が尽きただろ?
もう私に構うことは無い。お前はもう、私の執事じゃないんだからな。」

ハヤテ「・・・お嬢様・・・僕は・・・!」

ナギ「しつこいぞ!いつまで此処に居るつもりだ!お前はクビだと何回言わせる!
お前には、此処に居る資格はないんだ!」

ハヤテ「!!」

ナギ「でていけ・・・今すぐに・・・」

ハヤテ「・・・・」

ナギ「・・・・・」

ハヤテ「・・・あの、おじょう・・・」

ナギ「!・・・もういい・・・!」

ハヤテ「・・・・え?」

ナギ「もういい!!もう、お前なんか知るか!勝手にしろ!!」

ハヤテ「・・・・・」

ナギ「もうお前なんか・・・・!






   ハヤテなんか・・・・・!






   ここから・・・・・・!







   いなくなっちゃえばいいんだ!!」



ハヤテ「!!」
ハヤテはその言葉をよく知っていた。かつて、自分が大切に思っていた人が
自分に口にした言葉だから。

ハヤテ「ぁ・・・ぁ・・・」気づけば、ハヤテの目には涙があふれていた。

ヒナギク「ハヤテ君・・・?」

ハヤテ「うわあああああああああ!!」ハヤテは部屋を飛び出し、屋敷の外へと走っていった。
外はどしゃ降りの雨。

ヒナギク「ハヤテ君!!」ヒナギクもハヤテを追いかける。

ハヤテ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
今のハヤテの頭の中には、三千院家での記憶。そして、昔の記憶が同時に
交錯していた。

ハヤテ「クソ・・・クソ・・・クソ・・・!」
やがて・・・

ガツッ

ハヤテ「うわ!」躓き、転ぶハヤテ。

ハヤテ「・・・・ぅ・・・ぅぅ・・・」

ーーーーーあなた、私の執事をやってくれません?

ハヤテ「・・・アーたん・・・!」

ーーーーーなら、ここで、私の執事をやらないか?

ハヤテ「・・・お嬢様・・・!」

ハヤテの脳裏には、今までの、執事としての記憶。その全てが思い出されていた。

ハヤテ「・・・・・」やがて立ち上がり、おぼつかない足取りで歩き出すハヤテ。
すると、後ろから・・・

ヒナギク「ハヤテ君!!」

ハヤテ「!」

ヒナギク「はぁ・・・はぁ・・・ハヤテ君・・・?」
と、ヒナギクがハヤテの肩に手を置く。そして、振向いたハヤテの顔を見た瞬間、
ヒナギクは言葉をなくした。

ハヤテ「・・・ヒナギクさん?」

ヒナギク「!!」ハヤテの目には、生気が宿っていなかった。

ヒナギク「ハヤテ君・・・」

ハヤテ「・・・クビになっちゃいましたね・・・僕・・・」

ヒナギク「・・・・・」

ハヤテ「でも、いいんです。いずれこうなることは分かってましたし。」

ヒナギク「そんな・・・これからどうするの?」

ハヤテ「一人でどうにか生きていきますよ。今までだってそうでしたし。」

ヒナギク「だったら・・・うちに来ない?」

ハヤテ「え?」

ヒナギク「ね?そうしよ?お義母さんならきっと喜ぶし、お義父さんだって・・・」

ハヤテ「・・・すいません。」

ヒナギク「・・・え?」

ハヤテ「ヒナギクさんやお母様に迷惑はかけられませんので・・・」

ヒナギク「迷惑って・・・」

ハヤテ「それじゃ、僕はもう、行きますので・・・」

ヒナギク「!待って!」と、ヒナギクはハヤテの腕を掴もうとするが・・・

ゴウ!!
強烈な風が吹いた。

ヒナギク「キャ!」

ハヤテ「・・・さようなら。ヒナギクさん。」

ヒナギク「待って!行かないで!ハヤテ君!ハヤテ君!!」
風が止むころには、ハヤテはもう、居なくなっていた。

そして、現在・・・

ヒナギク「・・・・・」

あの日以来、ハヤテ君を見かけることは無くなった。

今、何処で何をしているのだろう・・・

この間、空君と何か話していたということは・・・

少なくとも、近くに居ることは確か・・・

けど、どこに・・・・


と、その時私の後ろから・・・

「おや。こんな所でなにをやっているんですか?桂さん。」

ヒナギク「!誰!?」

「いえ。ただのここの学生です。」

ヒナギク(私が気づけなかった・・・いつの間に・・・?)

真っ暗で、顔がよく見えない・・・

「しかし。学院のアイドルと噂の桂さんがこんな所で一人泣いているとは。」

ヒナギク「!!/////」

どうやら、さっきのところを見られていたらしい。

・・・あれ?

ヒナギク「・・・あなた、いつから居たの?」

「つい、今しがたですけど・・・」

ヒナギク「じゃあ、なんで私が泣いてたこと知ってるのよ?」

「いえ。ここに入ろうとしたら聞こえてきたものですから。」

ヒナギク「・・・・・」

「今日は、あなたの誕生日でしたよね?」

ヒナギク「それより!あなたは一体誰!?名を名乗りなさい!」

「・・・・・・理由は。」

ヒナギク「え?」

「理由はあったのかもしれないし・・・無かったのかもしれません・・・」

そう言いながら、彼は近づいてくる。

ヒナギク「!」

「他人から見れば不幸に見えるのかもしれませんし・・・」

その言葉。私はその言葉を知っている。

「けど・・・」

それは・・・2年前・・・

「今居るこの場所は・・・それほど悪くはないでしょ?」

ハヤテ君が・・・私に言ってくれた言葉だから・・・

そして、月明かりに照らされた彼の顔。それは、私がよく知っている顔とは少し違う。

昔に比べて、男らしくて・・・大人びていて・・・すごく・・・かっこよかった・・・

ヒナギク「・・・・・ハヤテ・・・・・君・・・?」

ハヤテ「はい。お久しぶりです。ヒナギクさん。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい。終了。いかがでしたか?ついに再開ですよ。皆様的にはどうですか?この展開。
それでは、予告の方を・・・


ついに訪れた再会のとき。

愛しき人との再会を喜ぶヒナギク。

だが、自分の立場から、ハヤテは彼女を突き放す非情の言葉を投げかける。

そして、空との約束の行方は?

次回、ハヤテのごとく!SKY&WIND 再会、そして・・・
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.91 )
日時: 2009/07/25 17:54
名前: マツ


>久しぶりにレスします。
ハヤテが、遂にヒナギクと再会
しましたね。 空との約束の行方は
どうなるのでしょう。 今後の
展開が、楽しみです。
 そいて、ハヤテとアテネが、いつ
再会するのか、とてもきになります。
これからも頑張って下さい。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.92 )
日時: 2009/07/28 10:27
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!PNKです!!!

遂にヒナギクとハヤテが再会しましたね!
ヒナにとっては嬉しいのでしょうが、
次回予告がとても気になります・・・

原作のセリフを多く使っているので、
入れるタイミングを結構考えていると思いますが、
最後の、ハヤテのセリフとヒナの気づくタイミングが
うまくはまっていて良かったです!!!

空との約束がどうなっていくのか!
すごく楽しみです!!!

ではまた!!!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.93 )
日時: 2009/07/29 14:48
名前: SORA

マツさん!それと、師匠!お二人ともコメをありがとうございます!
それでは、マツさんが気にしている、ハヤテとアテネの再会の行方ですが・・・
すでに読んだとは思いますが、もう一度言います。
この小説は全3章で構成されており、GW終了までが第1章なので、アテネが出てきて、
ハヤテと再会するのは第1章の終盤になります。あしからず。それでは、
第50話をどうぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ヒナギク「・・・・・ハヤテ君・・・・・?本当に・・・ハヤテ君・・・?」

ハヤテ「え〜と・・・信じられませんか?」

ヒナギク「・・・・・・」

ハヤテ「あれ?ヒナギクさん?」と、ハヤテが一歩ヒナギクに近寄った瞬間・・・

ヒナギク「・・・!!」

ハヤテ「え!?」
いきなり、ヒナギクが抱きついてきた。

ハヤテ「え・・・・////ヒナギク・・・さん・・・?////」

ヒナギク「・・・ばか・・・!」

ハヤテ「・・・・」

ヒナギク「バカ、バカ、バカ、バカ!ハヤテ君のバカ!!どれだけ・・・心配したと・・・思ってるの・・・よ・・・」
と、泣きじゃくりつつ、ハヤテの胸をどんどんと叩きながら言うヒナギク。

ハヤテ「・・・・心配・・・・してくれてたんですか・・・?」

ヒナギク「当たり・・・前でしょ・・・」

ハヤテ「・・・すいません・・・ヒナギクさん・・・」

ヒナギク「謝らないでよ・・・バカァ・・・・・」

ハヤテ「すいません・・・・」


第50話[再会、そして・・・]


それから、数分後。落ち着いたヒナギクは、2年前と同じようにハヤテに紅茶を淹れてもらっていた。

ハヤテ「はい。どうぞ。」

ヒナギク「・・・ありがとう。」

ハヤテ「いえいえ。」

ヒナギク「・・・・・」紅茶を淹れ終ったハヤテは、テラスに出て景色を眺めている。

ハヤテ「・・・いつ見ても綺麗ですね。この景色。」

ヒナギク「そう?」

ハヤテ「はい。全部が光って・・・輝いて・・・とても幻想的で、綺麗です。」

ヒナギク「・・・・私には分からないな・・・」

ハヤテ「え?」

ヒナギク「高所恐怖症なんかじゃなければ・・・その綺麗な景色、見れるかもしれないのに・・・」

ハヤテ「・・・・・」そう言い、黙り込むヒナギクに近づくと、
その手を取ってテラスのほうに引っ張るハヤテ。

ヒナギク「え?ちょっと、ハヤテ君!?」

ハヤテ「見れますよ。ヒナギクさんなら。」

ヒナギク「だ・・・だめよ!私・・・!」

ハヤテ「大丈夫です。僕がしっかり支えておきますから。」

ヒナギク「でも・・・」

ハヤテ「大丈夫ですよ。2年前は見れたじゃないですか。」

ヒナギク「・・・・・」その言葉に、少しずつ目を開けていくヒナギク。

ハヤテ「さあ・・・見てください。」

ヒナギク「・・・・・!綺麗・・・・・」

ハヤテ「でしょ?」

ヒナギク「・・・凄い・・・こんな・・・2年前より・・・ずっと綺麗・・・」

ハヤテ「・・・・」

ヒナギク「ほんとに・・・綺麗・・・」

そして、部屋の中に戻る二人。

ヒナギク「ありがとう。また見せてくれて。」

ハヤテ「いえ。別に・・・」

ヒナギク「そういえば、ハヤテ君。」

ハヤテ「なんですか?」

ヒナギク「その服、執事服っぽいけど・・・誰かの執事でもやってるの?」

ハヤテ「あ・・・・はい・・・・」

ヒナギク「ほんとに?誰の?」

ハヤテ「え〜と・・・葛葉キリカさんの・・・」

ヒナギク「理事長の!?」

ハヤテ「はい・・・」

ヒナギク「なんで・・・!」

ハヤテ「あの後、負け犬公園で野宿してたら、理事長がやってきたんです。
それで、「私の執事をやらないか?」って言われて・・・最初は断ったんですけど、
あの人はそれからも何度も来て・・・それで・・・」

ヒナギク「今・・・あの人の執事を・・・?」

ハヤテ「ええ・・・まぁ・・・あ。でも。大丈夫ですよ?悪事とかには
一切使われてませんから!」

ヒナギク「・・・てことは・・・空君に合格通知渡しに来た理事長の使いって・・・」

ハヤテ「・・・・僕の事です・・・・」

ヒナギク「じゃあ、何でその時教えてくれなかったの!?」

ハヤテ「それは・・・」

ヒナギク「ハヤテ君がいなくなってから、私が・・・ううん。みんながどれだけ心配してたと思ってるの!?
歩も・・・泉も・・・美希も・・・理沙も・・・マリアさんも・・・橘君も・・・
皆、ハヤテ君のことずっと心配してたんだよ!?私だって・・・!」

ハヤテ「・・・・」

ヒナギク「・・・黙ってないで、何か言ってよ・・・」

ハヤテ「・・・なんで・・・」

ヒナギク「え?」

ハヤテ「・・・なんで・・・僕なんかのことをそこまで心配してくれるんですか?」

ヒナギク「それは・・・・」

ハヤテ「言っておきますけど、同情ならいりません。あっても、ただ惨めなだけですから。」

ヒナギク「違うわよ!同情なんかじゃ・・・!」

ハヤテ「じゃあ、なんなんですか!!」

ヒナギク「!!」ヒナギクは心のそこから驚いていた。ハヤテが自分、いや、
他人に対してここまでの怒りを見せたことはかつて無かったからだ。

ハヤテ「同情じゃない?じゃあ、なんなんですか?同情じゃないなら、
一体なんで僕なんかを気にかけるのか、教えてくださいよ!」

ヒナギク「ハヤテ君・・・」

ハヤテ「・・・・すいません。熱くなっちゃって・・・けど、もう嫌なんです。
同情や哀れみで人から優しくされるのは・・・」

ヒナギク「・・・・」

ハヤテ「・・・少し、頭冷やしてきます。」
そう言い、生徒会室から出て行こうとするハヤテ。

ヒナギク「待って!」そのハヤテの腕を掴み、止めるヒナギク。

ハヤテ「・・・なんですか?」

ヒナギク「・・・/////」

ハヤテ「ヒナギクさん?」

ヒナギク「・・・ハヤテ君は・・・同情や哀れみで人に優しくされるのが嫌なのよね?」

ハヤテ「はぁ・・・」

ヒナギク「私がハヤテ君を心配する理由は・・・同情とかじゃないの・・・」

ハヤテ「・・・・・」

ヒナギク「・・・・・//////」

ハヤテ「ヒナギクさん?」

ヒナギク(ごめんね・・・歩・・・私・・・またあなたとの約束を破ることになる・・・
でも・・・もう、耐えられないの・・・抑えられないの・・・この気持ちを・・・
だから・・・)

ハヤテ「あの・・・」

ヒナギク「私が・・・ハヤテ君を心配する理由はね・・・//////」

ハヤテ「理由は・・・・?」

ヒナギク「私は・・・・・










     ハヤテ君が・・・・・・








     大好きだから・・・////////」


ハヤテ「!!」

ヒナギク「・・・・////////」

ハヤテ「・・・・・な・・・・何言ってるんですか・・・そんな冗談・・・」

ヒナギク「冗談でこんなこと言わないわよ。//////私は本気・・・/////」

ハヤテ「・・・・・・」

ヒナギク「これが・・・私がハヤテ君を心配してた理由・・・/////」

ハヤテ「・・・・そんな・・・・」

ヒナギク「//////」

ハヤテ「・・・・・ありがとうございます。」

ヒナギク「え?」

ハヤテ「僕、ヒナギクさんにはずっと嫌われてるって思ってましたから・・・」

ヒナギク「そんなこと・・・」

ハヤテ「けど。」

ヒナギク「・・・え?」

ハヤテ「僕はヒナギクさんや皆さんのところへは戻れません。」

ヒナギク「そんな・・・どうして?」

ハヤテ「今更戻ったところで、皆さんに迷惑をかけるだけですから。」

ヒナギク「そんなことない!皆、ハヤテ君が戻ってくれば喜ぶから・・・!」

ハヤテ「そうだとしても、例外はいますよね?」

ヒナギク「例外・・・・・ナギの事なら心配ないわよ!皆で言えば・・・!」

ハヤテ「・・・・どうやら、根本的な部分でそりが合わないみたいですね。僕達は。」
そう言うと、ハヤテはソファに座る。

ヒナギク「・・・・」

ハヤテ「・・・そろそろ、帰ったらどうですか?もう遅いですし・・・」

ヒナギク「・・・・・ハヤテ君は・・・・?」

ハヤテ「僕はこの後約束があるので、残ります。それより、早く帰った方がいいですよ。
暗くなってくると色々と面倒ですし・・・」

ヒナギク「・・・・・・」

ハヤテ「ヒナギクさん?」と、ハヤテが顔を上げた瞬間・・・・

スパァン!!
ヒナギクのビンタがハヤテの頬に炸裂した。

ハヤテ「・・・・・・」

ヒナギク「・・・・・」ハヤテを睨むヒナギクの目からは涙がとめど無く溢れ出ている。

ハヤテ「・・・・気は済みましたか?」

ヒナギク「・・・最低・・・・!人の気持ちも知らないで・・・!」

ハヤテ「・・・最低で構いません。昔からそうでしたから・・・」

ヒナギク「・・・・!」その言葉に、ヒナギクは怒りを覚え、そして・・・

パァァァン!!
同じ場所にもう一度ビンタを浴びせ、生徒会室から出ていった。

ハヤテ「・・・・・」
ヒナギクが出ていった後、一人残ったハヤテは、
つい今しがたヒナギクのビンタを食らった場所を手で押さえていた。

ハヤテ「・・・・・いって・・・・・」


そして、ここは三千院家。ナギの誘拐騒動にケリを着け、空はこれから眠りに着こうとしていた。

空(・・・・疲れた・・・めっさ疲れた・・・明日も早いし・・・今日はさっさと寝ちまおう・・・
・・・けど、なーんか、忘れてる気すんだよな〜・・・なんだっけ・・・?
なんか、こう・・・大事な約束みたいなやつを・・・・・・あ!!)
と、忘れていたことを思い出し、飛び起きる空。


再び、白皇学院時計塔。

空(・・・来たはいいけど、さすがにいないよな?もう、11時半だし・・・)
と、生徒会室の扉に手をかける空。すると・・・

ガチャ・・・

空「・・・開いとる。」そうして、生徒会室に入る空。

空「え〜と・・・ハヤテ〜?」
ふと、部屋を見回し、さらに進む空。すると・・・

「う・・・」

空「ん?」

「ごめん・・・・ごめんね・・・」

空「この声・・・」その声がする場所・・・ソファの方に向かう空。そこには・・・

空「・・・ハヤテ?」

ハヤテ「ごめんね・・・ごめ・・・」と、涙を流しつつ、寝言で
誰かに謝罪しているハヤテがいた。

空「・・・誰の夢見てんだ・・・?」

ハヤテ「ごめん・・・アーたん・・・ごめん・・・」

空「アー・・・たん・・・?」と、その時・・・

ハヤテ「ん・・・・うん・・・?」ハヤテが目を覚ました。

空「あ・・・ハヤテ。」

ハヤテ「・・・・空?」

そして、全ては終局へ・・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第50話終了です。いかがだったでしょうか?・・・やっとひな祭り祭りが終わりますよ。
いや〜・・・長かった。うん。けど、次回でひな祭り編は終了します。それでは、予告を。


約束を思い出し、生徒会室に向かった空。

そこで彼は、ハヤテの中に巣食う闇の原因を知る。

空がハヤテの寝言で聞いた「アーたん」と言う名。

全てを知った空は、自分にできることは何かを模索することになる。

次回、ハヤテのごとく!SKY&WIND 過去という名の闇


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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.94 )
日時: 2009/07/29 21:49
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!PNKです!!!

今回、遂にヒナは告白したわけですが・・・
ハヤテの中の闇は深いですね。
アーたんという言葉も空に聞かれてしまいましたし・・・

今後空やハヤテ達はどのような関係になっていくのでしょうか!?
そしてどのように行動していくのでしょうか!?
続きがすごく楽しみです!!!

最後に誤字報告?ですが、第50話のタイトル下の本文から数えて上から45行目、
ヒナギクで、

「てことは・・・〜〜〜理事長の遣いって・・・」とありますが、これは
                 ↑

「てことは・・・〜〜〜理事長の使いって・・・」
                 ↑

ではないでしょうか?

それではまた!!!

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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.95 )
日時: 2009/07/31 15:48
名前: SORA

師匠、コメをありがとうございます。それと・・・先日は申し訳ありません。
それと、ありがとうございます。あのような事は、以後いたしません。それでは、
ひな祭り祭り編ラストの、第51話。どうぞお楽しみください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハヤテ「・・・・遅い。」
約束の時間は9時・・・・時刻はすでに十時。

ハヤテ「っていうか・・・何で来ないんだよ・・・」
空が遅れた事により、一つの時計が死の危機に瀕していた。

ハヤテ「は〜・・・参ったなぁ・・・」
と、ソファに寄りかかるハヤテ。

ハヤテ(約束の時間が過ぎても来ないってことは・・・どうにかして呪いを解いたってことだよな・・・?
だったら、ここに居る意味もないんだし・・・このまま・・・帰っちゃっても・・・
いい・・・・・・ん・・・・じゃ・・・ZZZZ)眠ってしまった。

・・・・・・また、あの夢か・・・・・・

十二年前の、黄金色に輝いていた日々の夢・・・・・・

二年前の・・・・あの日、あの時の夢・・・・・

・・・・・なぜここまで、彼女のことを思い出すのだろう・・・・・

あの日、彼女に拒絶されたはずなのに・・・・・

なぜ・・・・・?

ハヤテ「ん・・・・うん・・・?」

空「あ・・・ハヤテ。」

ハヤテ「・・・・空?」


第51話[過去という名の闇]


ハヤテ「あれ?僕、いつの間に寝ちゃって・・・ていうか、今は・・・・・十一時半?」

空「・・・・・」

ヒュ!
と、いきなり、ハヤテのパンチが飛んできた。

ハヤテ「・・・・9時っていう約束じゃなかったっけ・・・?」

空「や、ごめん。ほんとごめん。」と、ハヤテのパンチを防ぎながら謝罪する空。

ハヤテ「まぁ、要するに宮本武蔵気分ってわけだよね?」

空「はい?」

ハヤテ「わざと遅れて、敵の油断を誘うと言う・・・」

空「いや、違うから!そんなんじゃなくて・・・えーと・・・」

ハヤテ「・・・なに?」

空「ちょっと、素で忘れてたっていうか・・・」

ハヤテ「!!」
ピキィ!!

空「・・・・・あれ?・・・・・ハヤテ・・・?」

ハヤテ「ほっほぉ〜・・・・素で・・・忘れて・・・・いた・・・?」

空「あぁ・・・そうなんだよ・・・ちっとばかし、めんどくせーことに・・・」

ハヤテ「めんどくさい?」

空「バッ!ちげぇって!めんどくさいことに巻き込まれてたんだって!」
そう言い、ハヤテと距離をとる空。

ハヤテ「・・・僕と戦って欲しいんだっけ・・・?早く・・・構えた方がいいよ・・・?」

空「や。もう、呪いは解けたしさ。ていうか、もう俺の負けでいいから・・・」

ハヤテ「君が良くても・・・・・」

空「いや・・・あの・・・」

ハヤテ「・・・・僕の気が収まらないんだよーーーーーー!!」

空「わーーーーーー!!」

・・・・ちょっとここで、ハヤテと別れた後のヒナギクを見てみよう。

ヒナギク「・・・・・」ヒナギクは、無言で自分の部屋のベッドに突っ伏していた。

ヒナギク「・・・・・ばか・・・・・ハヤテ君の・・・・・」
前回、あんなフラレかたをされた上に、どう説得しても、聞く耳を持たなかったハヤテに、
この上ない怒りを感じていた。

ヒナギク「・・・・空気入れ替えよ・・・・」と、窓を開けたヒナギク。
すると、そこには・・・

刹那「ん?」

ヒナギク「あ・・・」ジュースを片手に、窓際に座ってこちらに気づいた刹那がいた。
風呂上りなのだろうか、タオルを首から提げて上半身裸の状態である。

刹那「あ。ちょうど、家向かい側だったんですね・・・」と、ここまで言った瞬間・・・

ヒナギク「キャアアアアアアアアアア!!////////」顔を真っ赤にしたヒナギクが、
ぬいぐるみやら何やらを投げつけ、それが刹那に直撃する。

刹那「いた!何すんですか!いきなり!」

ヒナギク「うるさい!なんてかっこしてるのよ!/////」

刹那「しょうがないでしょ!風呂上がったばっかで熱いんだから!」

ヒナギク「いいから!早く服、着なさい!//////」

刹那「なんだよ・・・勝手に見といて・・・」そう言いながら、渋々服を着る刹那。

ヒナギク「まったく・・・それよりも。向かい側だったのね。家。」

刹那「みたいですね。今、初めて気づきましたけど。」

ヒナギク「・・・・意外と大きいのね。神崎君の家。」

刹那「そうですか?まぁ、普通の家に比べればでかい方でしょうけど・・・」

ヒナギク「他にご家族はいないの?」

刹那「・・・・・いませんよ。」

ヒナギク「え?」

刹那「この家には・・・俺以外、誰もいませんよ。」

ヒナギク「仕事か・・・なにかで・・・?」

刹那「いいえ。両親は、俺が六つの時に死んじまって・・・それからは、
九つ上の兄貴と二人暮らしだったんですけど・・・・兄貴、俺が9歳の時に
どっかいっちまって。それから、ずっとこの家で一人きりっす。」

ヒナギク「あ・・・・・ごめんなさい。」

刹那「何で謝るんですか?」

ヒナギク「話したくないのに、詮索しちゃったみたいだから・・・・」

刹那「別に、もう慣れたから平気ですよ。あ。それより、今日桂さんの
誕生日でしたよね?」

ヒナギク「え?何で知ってるの?」

刹那「こないだ、俺が桂さんの家でごちそうになった時言ってたじゃないっすか。」

ヒナギク「あ〜・・・・そういえば。」

刹那「俺、こういうの苦手なんですけど・・・俺なりに選んでみましたから。」
そう言い、刹那は部屋から何かを持ってきた。

刹那「はい。どうぞ。お誕生日おめでとうございます。」

ヒナギク「・・・・・」それは、結構大きめの可愛らしいぬいぐるみだった。

刹那「・・・・・あの・・・・・やっぱガキっぽすぎましたかね・・・?」

ヒナギク「・・・・・・・・」

刹那「・・・・えっと・・・・嫌なら・・・俺が・・・・」

ヒナギク「へ!?いや、平気よ!ありがとう。」

刹那「あ・・・そうですか。良かった。」

ヒナギク「ありがとう・・・・可愛い・・・・」
ぬいぐるみを抱きしめながらそう言うヒナギク。

刹那「・・・じゃ。俺はそろそろ・・・」と、刹那が部屋に戻ろうとすると・・・

ヒナギク「ちょっと待って。」ヒナギクが呼び止める。

刹那「へ?」

ヒナギク「ねぇ、神崎君。」

刹那「はい?」

ヒナギク「これからは・・・私の事、「ヒナギク」って呼んでくれない?」

刹那「え・・・・」

ヒナギク「そうしたら私も、あなたの事「刹那君」って呼ぶようにするけど・・・だめかな?」

刹那「・・・・・・クスッ」その言葉に、刹那は少しだけ微笑むと、

刹那「別に大丈夫ですよ。ヒナギクさん。」

ヒナギク「・・・・・ありがと。刹那君。」

刹那「いえいえ。それじゃ。」

ヒナギク「うん。それじゃ。」
こうして、傷ついたヒナギクの心は、刹那によって少しだけ癒された。

一方、こちらは白皇。

ハヤテ「・・・・・・」

空「・・・・・・」

ハヤテ「えーと・・・空?」

空「・・・・」

ハヤテ「僕がやっといてなんだけど・・・・大丈夫?」

空「・・・・ぉー・・・・・・」ものの見事にハヤテにボコボコにされた空。

ハヤテ「ごめん。やりすぎたみたい・・・」

空「・・・いや・・・遅れた俺も悪いんだし・・・別に・・・」

ハヤテ「・・・・ん?」と、ここでハヤテが何かに気づく。

ハヤテ「・・・空。君のその、首にあるやつ・・・」

空「ん?あぁ、これか?」と、空は自分の首にかけていたペンダントを取り出す。

ハヤテ「それ、どうしたの?」

空「これ、前にお嬢様の実家に行った時、お嬢様の祖父さんからもらったんだよ。
道標とか言って。けど、これ一体何なんだろうな?」

ハヤテ「それは・・・「王玉」。」

空「・・・・王玉?」

ハヤテ「うん。僕も人から聞いた話だから詳しくは知らないんだけど・・・・・
なんでも、君の主の三千院さんのお母様が子供の頃、かくれんぼしてて見つけた、
三千院家の秘宝・・・らしいんだけど・・・」

空「三千院家の・・・秘宝・・・・」

ハヤテ「僕も持ってるんだよ。ホラ。」と、自分の王玉を見せるハヤテ。

空「・・・・薄気味わりぃな・・・」

ハヤテ「なんでも・・・大昔の人たちが星の力を集めて作った欲望の石とか・・・」

空「星の力ねぇ・・・」と、空が王玉をまじまじと眺めていると・・・

ポウ・・・

空「ん?」

カッ!
突然、空の王玉が光りだした。

空「なっ!」

ハヤテ「なんだ!?」

空「なんなんだ?いきなり・・・」と、そこに・・・

ビキィ!!

空「ぐあ!?」再び、空の頭に激痛が走る。

ハヤテ「空!?」

空「ぐ・・・・ああ・・・いってぇ・・・!」

ハヤテ「空!しっかり!」

空「んぐ・・・くっそ・・・なんなんだ・・・!ちきしょう・・・!」
と、そのとき・・・・

空(!?・・・なんだ・・・これ・・・)空の頭に何かの映像が流れてきた。

空(ここは・・・・三千院の屋敷・・・?・・・・誰かいる?)
三千院家の屋敷のテラスに、一人の女性がいた。

空(・・・誰だ・・・?この人・・・?)女性は、何も言わず、ただ夜空を眺めていた。
と、その時後ろから・・・

「紫子。」男性が女性に話しかけてきた。

紫子「あら?−−−。どうしたの?」紫子と呼ばれた女性は、男性の名前を呼んだようだが、
空には聞き取れなかった。

「何処にも見当たらないと思って、もしやと思ったら、ほんとにここにいたとはな。
行動が予想しやすくて助かるよ。お前は。」

紫子「・・・それって、私が単純って言いたいの?」

「そう言ったつもりだけど?」

紫子「む〜〜〜!バカにすんなー!」

「怒んなって。」

紫子「・・・・クスッ。」

「・・・・・・ぷっ。」

二人「あははははははは!」

空(なんなんだ・・・この二人・・・紫子って人の方は・・・なんか、お嬢様に似てて・・・
男の方・・・・なんだこいつ・・・!ハヤテ・・・?いや、違う・・・
顔は似てるけど・・・声とか・・・・雰囲気とか全然・・・けど・・・・)

「・・・・なぁ。紫子。」

紫子「ん?」

「お前・・・・・」

紫子「なぁに?」

「・・・・やっぱ良いや。」

紫子「あ!もう何!?最後まで言ってよ!」

「今はいいよ。いつか言うからさ。」

紫子「む〜〜〜・・・」

「そうむくれんなよ。」と、男は紫子の頭に手を乗せる。

紫子「だーめ。今話して。」

「やだね。」

紫子「・・・・」

「・・・・・・何すれば話さずに許してくれんの?」

紫子「ん?・・・そ・れ・は・・・・」と、紫子は目をつぶり、
顎を少しだけ前に出す。

「・・・はぁ・・・・たく・・・こんなもん気軽にしていいもんじゃねぇぞ?」

紫子「いいから、早く。」

「・・・・しょうがねぇな・・・・」男は苦笑した後、手を紫子の顎に添える。そして・・・



ハヤテ「空!」

空「!!」ハヤテの言葉で、空は現実に戻ってきた。

ハヤテ「大丈夫?」

空「・・・・ハァ・・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・」息を切らしている空の身体は、
汗だくになっている。

空「・・・俺・・・どうなったんだ・・・?」

ハヤテ「急に頭を抑えたと思ったら、今度は急に倒れてそのまま意識なくしちゃうし・・・」

空「・・・・・」王玉は、今は普通の状態に戻っている。

ハヤテ「・・・空?」

空「・・・・変な夢を見た・・・・」

ハヤテ「夢?」

空「あぁ・・・・三千院家なんだけど・・・・なんか、知らない二人の男女が・・・
話してて・・・・・」

ハヤテ「男女?」

空「ああ・・・女の方はお嬢様に似てて・・・男の方は・・・・お前に似てた・・・・」

ハヤテ「え?」

空「・・・・くっそ・・・・頭ん中グチャグチャで訳わかんねー!」

ハヤテ「・・・・・まぁ、良かったよ。なんとも無くて。」

空「おお・・・・・それでさ・・・」

ハヤテ「ん?」

空「お前に一つ聞きたいんだけど・・・」

ハヤテ「なに?」

空「・・・・「アーたん」って・・・・誰?」

ハヤテ「!・・・・なんでその名前を・・・・」

空「悪い。さっき、お前が寝てる時に、お前が寝言で言ってるの聞いちまったんだ。」

ハヤテ「・・・・そう。」

空「・・・・・知り合いか・・・・なんかか・・・・・?」

ハヤテ「・・・・・・今から。」

空「え?」

ハヤテ「今から大体、十二年くらい前、初めて大切だって思える人ができた・・・」

空「・・・・」

ハヤテ「その子は絶望しきってた僕に手を差し伸べてくれて・・・それからずっと・・・
僕に優しくしてくれて・・・・僕は、その子の事が・・・凄く・・・・大好きだった・・・/////」
と、わずかに頬を染めて話すハヤテ。

空「・・・・・」

ハヤテ「けど。」

空「?」

ハヤテ「それから暫くして、彼女は僕の前では笑わなくなった。」

空「え?」

ハヤテ「僕は彼女とずっと一緒にいたかった。けど、僕はその頃、自分の両親の事を
信じきっていて・・・そのせいで・・・彼女を傷つけてしまった・・・」

空「・・・・」

ハヤテ「それから、十年くらいは会う事が無かったんだけど・・・」

空「そうじゃなくなったのか?」

ハヤテ「・・・二年前、僕は彼女と再会したんだ。ギリシャのアテネで・・・」

空「・・・・・・・アテネ・・・・・・」

ハヤテ「嬉しかった。もう一度会えた事が。けど・・・その時の彼女は・・・
僕の敵になっていた。」

空「敵?」

ハヤテ「その頃、僕はまだ三千院家の執事で・・・遺産の相続条件が、
「綾崎ハヤテの持つ王玉を壊すもしくは、奪った者に遺産を相続させる。」っていうのが
条件になってたんだ。」

空「・・・・」

ハヤテ「だから、彼女も僕の持つ王玉を奪いに来た。だから・・・」

空「言いたい事も言えなかった・・・?」

ハヤテ「いや、そういうわけじゃない。言いたい事は言えたんだ。けど・・・・」

空「・・・悪い。」

ハヤテ「いや、いいよ。」

空「・・・・じゃ、俺、もう帰るわ。」

ハヤテ「うん。気をつけて。」

空「ああ。」そう言い、空は部屋を出ようとするが・・・

ハヤテ「空。」

空「ん?」

ハヤテ「・・・ありがとう。」

空「え・・・?」

ハヤテ「ここまで自分の事を話したのは・・・君が初めてだから。」

空「気にすんな。・・・・「友達」・・・だろ?」

ハヤテ「!・・・・そうだね。」

空「じゃあな。」

ハヤテ「うん。それじゃ・・・」そうして、空は帰って行った。

ハヤテ「・・・・友達・・・・か・・・」一人残ったハヤテは、そう呟いていた。

一方、帰宅途中の空・・・

空(・・・ハヤテ・・・あいつの闇・・・予想以上にでかくて・・・深いな・・・・
・・・俺に何かできることって無いのか・・・?あのままじゃダメだ・・・
どうにかして・・・あいつをあの中から助けださねぇと・・・でないと・・・
ハヤテが壊れちまう・・・)そんなことを思いながら、空は屋敷へと帰って行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第51話終了です。いかがだったでしょうか?今回でひな祭り編は終了です。
そろそろ投稿数が百を超えそうなので、次スレに移そうと思ってます。ですが、
もうちょっと、短い感じの展開ができそうなので、できればそれをやってからにしようと
思います。それでは、今回はこの辺で。
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.96 )
日時: 2009/07/31 20:59
名前: PNKJYNP
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3455

どうも!PNKです!!!

まずここで謝罪させていただきますが、
質問は僕にしてくださっても全然かまいませんからね!
僕が言いたかったのは、一番簡単に言うと、
「返答が遅くなるけど大丈夫ですか?」ということです。
気を悪くされたならすみません!
これからも遅くてよければ、質問してください!
URLはまだ試していないみたいですが、
是非やってみてください!

感想ですが、「友達」ですか〜・・・
ハヤテにとっては、物凄く意味深い言葉ですね!
空はハヤテの闇を晴らしてあげることはできるのでしょうか!?

そして空が見た謎の映像とは?
ヒナギクと刹那との新たな関係は?

どんどんと謎が広がって魅力的ですよ!

続きがとても楽しみです!!!
次回からも頑張ってください!!!
では!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND ( No.97 )
日時: 2009/08/01 14:38
名前: SORA

師匠!またまたコメを、ありがとうございます!いや〜・・・まさか、
「魅力的」と言う言葉が聞けるとは・・・嬉しいです!ありがとうございます!
これからも頑張りますので、師匠も頑張ってください!それでは!第52話、
どうぞお楽しみください!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第52話[思い出]

ひな祭り祭りから数日が経ったある日、空は一冊のアルバムを持ってナギの部屋に入った。

空「失礼します。」

ナギ「ん?おお、空。どうし・・・・なんだ?そのアルバム。」

空「いやですね、さっき書庫を掃除してたら見つけたんですよ。んで、中見てみたら
知らない奴が写ってたもんですから、お嬢様なら何か知ってるんじゃないかと・・・」
そう言い、アルバムを開いてナギに見せる空。

ナギ「どれどれ・・・・・」

空「ほら。こいつです。この、赤髪のやつ。」

ナギ「・・・・!こいつ・・・!」

空「誰なんですか?」

ナギ「・・・・・姫神だよ。」

空「姫神?姫神って確か、ハヤテの前の・・・」

ナギ「ああ。私の執事だった奴だ。」

空「へ〜・・・こんな顔してたんですね・・・」

ナギ「まあな。と言っても、ただのバカだよ。あいつは。」と、そこに・・・

コンコン

マリア「ナギ。入りますよ?」

ナギ「ん?おお。いいぞー。」

マリア「失礼します。あの、たった今、白皇から・・・・あら?そのアルバム・・・」

空「ああ。書庫掃除してたら見つけて・・・んで、見たことの無い奴が写ってたんで、
お嬢様に聞いたら姫神だって・・・」

マリア「あ・・・・そうですか・・・・」と、暗い顔になるマリア。

空「あれ?マリアさん?」

マリア「・・・・・・」

空「マリアさん?」

マリア「へ?・・・・あぁ、申し訳ありません。ちょっと、考え事を・・・」

空「はぁ・・・」

マリア「それより、ナギ。今、白皇からこんな通知が・・・」

ナギ「え?」と、マリアから渡された紙を見るナギ。そこには・・・・

空「白皇学院・・・・・・」

ナギ「卒業記念パーティ?」と、でかでかと書かれていた。

マリア「はい。白皇では、毎年、卒業生のためにこうしたパーティーを開くらしいんです。」

ナギ「なぜそんな無駄なことを・・・」

空「ブルジョワ共め・・・・」

ナギ「ふん。こんな無駄なパーティに行くわけが無いだろう。馬鹿馬鹿しい。」
そう言って、紙を投げ捨てるナギ。

マリア「ですが・・・・」その紙を拾いながらマリアが言う。

マリア「そのパーティに参加しない卒業生は、強制的に卒業取り消し。そのまま
留年と言うことになるらしいですよ。」

ナギ「なにぃ!?」

空「んな、むちゃくちゃな・・・」

ナギ「ふざけおって、あの理事長〜〜〜!!」

空「どうすんですか?お嬢様。参加しなけりゃ、留年ってことに・・・」

ナギ「・・・・一年無駄に学校に行くのはさすがに嫌だな・・・・
仕方が無い。行くか。そのパーティとやらに。」

そして、その夜、白皇のパーティ会場ではこれでもか。と言うほどに盛大なパーティが開かれていた。
ちなみに、卒業生じゃなくても、卒業生が招待した人なら会場に入ることができる。

空「・・・・こういう、チカチカした感じってどうも、落ち着かないんですよね〜・・・」

ナギ「ま。白皇だからな。」

空「ほんと、腹立たしいですよ。こんなことする金があるなら、世界中の恵まれない子供達に
寄付しちまえばいいのに・・・」

ナギ「・・・・・そう言えば、マリアはどうしたのだ?」

空「あれ?さっきまでは居たんですけど・・・」

マリア「あ。ナギ。早乙女君。」

空「あ。マリアさん。」

ナギ「何だ、マリア。どこに行っていたのだ?」

マリア「いえ。ちょっとお手洗いに・・・」と、ここで・・・

キリカ『あー・・・卒業生諸君。卒業おめでとう。まぁ、堅苦しい挨拶は抜きにして、
本題だけ伝える・・・』

一同「・・・・・・」

キリカ『・・・・・・今夜は思う存分、楽しむがいい!!』

おおおおおおおおおおおおお!!

ナギ「・・・・・・・・それだけ?」

空「・・・・・・すっげぇ、大雑把。」

マリア「まぁ、あの人は昔からああですし・・・」
こうして、白皇学院卒業記念パーティは幕を開けた。

同時刻・・・パーティ会場の屋根・・・そこに、卒業生の一人、綾崎ハヤテは居た。

ハヤテ「盛り上がってるな〜、皆・・・」ハヤテは一人、屋根に座って中の様子を
音で判断していた。なぜ、パーティに参加しないのか。それは皆さんも知っての通り、
ナギやマリア。それに、知り合いたちとの接触を危惧しているからである。

ハヤテ「あんなことさえなければ、僕も今頃あそこに・・・」黄昏るハヤテ。その時後ろから・・・

「随分とまぁ、情けない奴になったな。綾崎。」誰かが話しかけてきた。

ハヤテ「・・・・戻ってたんですか?姫神さん。」

姫神「つい、この間だな。」

ハヤテ「それで?なぜ、白皇と、たいして関係の無いあなたがここに?」

姫神「じゃあ、逆に聞くが、なぜ、白皇の卒業生であるお前がこんな所で一人
黄昏ている。」

ハヤテ「知り合いとのいざこざに会うのが面倒くさいだけです。それより、
僕の質問に答えてください。」

姫神「答える義理はないな。」

ハヤテ「・・・・・マリアさんがいるからじゃないんですか?」

姫神「・・・・・なんだと?」

ハヤテ「あれ?当たっちゃいました?」

姫神「貴様・・・」

ハヤテ「違うなら違うってそう言ってくださいよ。それとも・・・力ずくで
黙らせて見ます?」

姫神「・・・・上等だ。」次の瞬間、ハヤテの左の拳と、姫神の右の拳が激突した。

ピリッ・・・・・・

空「!」

ナギ「空?」

空「この感じ・・・・」

マリア「どうかしたんですか?早乙女君。」

空「誰か・・・・近くで闘ってる・・・?・・・近い・・・この会場の外!?」
と、その時・・・・

ドゴオオン・・・・!

ナギ「うわ!」

マリア「地震・・・?」

空「いや、違う・・・・これは・・・!」と、何かに気づいた空は、
ステージの近くに居た人たちに向かって叫んだ。

空「オイ!そこの連中!!」

「ん?」

空「逃げろ!!速く!!」と、次の瞬間・・・!

ドギャアアア!!
ステージ近くの壁を壊しながら、何かが突っ込んできた。

空「な・・・・!」突っ込んできた何かは、そのまま向かい側の壁に激突する。

ナギ「なんだ!?一体!」
壊れた壁から、人影が向かい側の壁にいる何かに向かって突っ込んで行った。

「グッ!」

「オラァ!!」

空「さっきの変な感じはあの二人か・・・」誰かと誰かが闘っているようだが、
土煙がひどく、二人の姿を認識できない。やがて、片方の人影が、再び壁に向かって
蹴り飛ばされた。

「ぐあ!」そして、もう一つの影が、構える。

「・・・・これで終わりだ。」

「チッ!」と、蹴り飛ばされた方がよけようとするが・・・

「・・・・あれ?」片腕が壁にめり込んでいるため、動けない。そうしている内に、
煙が晴れてきた。

ナギ「・・・・煙が晴れて来た・・・」ふと、マリアの方を見ると、

マリア「・・・・・」

ナギ「マリア?」

「食らえ!!」

マリア「姫神君ですか?」

姫神「!!」名前を呼ばれた姫神が振向くと、そこにはマリアが信じられないと言う表情で立っていた。

姫神「マリ・・・・ア・・・・?」

マリア「・・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第52話終了です。ごめんなさい!今、用事ができてしまったので、続きはまたにします!
なにかあれば、コメをよろしくお願いします!それでは!
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Re: ハヤテのごとく! SKY&WIND  ( No.98 )
日時: 2009/08/02 14:46
名前: SORA

第53話[恋心]

マリア「姫神君・・・・」

姫神「・・・・・・」

ナギ「姫神・・・・お前・・・!」

空「姫神・・・?あいつが・・・?」

ナギ「ああ・・・あいつが、かつて私の執事だった男。姫神 煉(ひめがみ れん)だよ。」

姫神「・・・・・チッ」と、姫神が動揺していると・・・

ハヤテ「・・・・フン!」腕が壁にめり込み、身動きが取れなくなっていたハヤテは、
壁ごと左腕を外し、そのまま姫神に突撃していった。

姫神「しまった!」

ハヤテ「はあああ!!」そのまま、姫神を会場の外へ吹っ飛ばしそのまま追撃するハヤテ。
かなりのスピードだったため、ナギやマリアにはハヤテの姿は認識できなかった。

空「あいつ・・・」

マリア「・・・・!」

ナギ「あ!おい!マリア!」マリアは会場の外・・・姫神が飛ばされていった方へと走り出す。

そして、ハヤテと姫神は・・・・・

ハヤテ「ふぅ・・・・ふぅ・・・」

姫神「ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・」白皇敷地内の森の中で睨みあっていた。

ハヤテ「・・・・どうしたんですか?さっきに比べて動きが鈍いですけど・・・・」

姫神「・・・・やかましい・・・」

ハヤテ「そろそろ見せたらどうですか・・・?「三千院奥義」とやらを・・・」

姫神「・・・・・いいだろう・・・・・」そう言い、姫神は構える。

ハヤテ「・・・・・」

姫神「・・・・・・食らえ。」
次の瞬間、姫神はハヤテの目の前まで来ていた。

ハヤテ「!!」

姫神「・・・・・緋天炎龍。」

ドギャアアアン!!

空「なんだ!?」

ナギ「あれは・・・!」

マリア「姫神君の・・・」

ハヤテ「ぐ・・・・げほっ。」

姫神「・・・・・・」

ハヤテ「なるほど・・・今のがそうですか・・・」

姫神「ああ。と言っても、これだけではないがな。」

ハヤテ「・・・・似てますね。」

姫神「何がだ?」

ハヤテ「今の技ですよ・・・僕の技によく似てます・・・」

姫神「・・・・・」

ハヤテ「今度は・・・僕の番ですね・・・!」と、ハヤテは小刻みに足を動かし始める。

姫神「!」

ハヤテ「疾風の・・・!」と、必殺技を撃とうとした瞬間・・・

空「ちょ!マリアさん!そんな急いでどうしたんすか!」

ナギ「そうだ!大体、姫神みたいな奴の肩を持って何になる!おい!聞いてるのか、マリア!」

ハヤテ「・・・・どうやらここまでのようですね。」

姫神「なんだと!?」

ハヤテ「今回はここで終わりにしましょう。」

姫神「逃げるつもりか!綾崎!」

ハヤテ「僕はあなたと違って、皆さんに会う訳にはいかないんです。それでは。」
そう言い、ハヤテは去っていった。疾風の如く。

姫神「クソ、待て!!あやさ・・・」

マリア「姫神君!!」

姫神「!!」

ナギ「はぁ・・・はぁ・・・マリア・・・お前・・・」

空「はぁ・・・はぁ・・・大丈夫ですか?お嬢様。」

ナギ「うむ・・・・心配ない・・・・」

姫神「・・・・」

マリア「・・・・」

姫神「・・・・何の用だ?」

マリア「・・・・帰ってきてたんですね・・・日本に・・・」

姫神「・・・・ああ。」

ナギ「おい!お前、それだけか!」

姫神「それだけだ。他に話すことも無いからな。」

ナギ「ふざけるな!お前がいなくなった後、マリアがどれだけ悲しんだか・・・!」

姫神「そうだとしても、俺には関係ない。俺はもう、三千院家の執事じゃないからな。」

ナギ「お前・・・!マリアの本心も知らないで・・・!」

マリア「ナギ。いいんです。」

ナギ「けど!」

空「つか、お前さ。姫神・・・・だっけ?」

姫神「何だ?お前は。」

空「三千院家執事、早乙女 空だこのヤロー。」

姫神「・・・・・三千院家も落ちたもんだな。こんなチンピラを執事にするとは・・・」

空「チ・・・!」

ナギ「あんまり、私の執事をバカにしないでもらいたいな。」

姫神「あ?」

ナギ「言っておくが・・・・・空は強いぞ。お前よりもな。」

空「お嬢様・・・」

姫神「・・・・くだらねぇ。」そう言い、姫神はそこから去ろうとする。

マリア「!待ってください!」

姫神「待つ必要は無い。俺はもう行く。」

ナギ「おい!待て、姫神!」

マリア「姫神君!!」マリアの叫びも空しく、姫神はどこかへ去っていった。

空「・・・・・むかつく〜・・・・」

ナギ「・・・・大丈夫か?マリア。」

マリア「・・・はい。大丈夫です。それじゃ、帰りましょうか?ナギ。」
そう言い、無理に笑顔を作るマリア。

ナギ「・・・・ああ。」

空「・・・・・・」そうして、3人は屋敷へと戻った。

飛んで、ここは屋敷・・・

ナギ「・・・・マリア。」

マリア「はい?」

ナギ「今日はもういいから。先寝てていいぞ。」

マリア「え?ですが・・・」

ナギ「いいって。今日はタマと寝るから。」

マリア「・・・・わかりました。それでは、失礼します。」
そう言って、マリアは部屋から出て行った。

空「・・・・・お嬢様。」

ナギ「ん?何だ?」

空「姫神って・・・・マリアさんにとっての何なんすか?」

ナギ「ん〜・・・何って言われてもな〜・・・・」

空「なんか、姫神の話になると途端にいつものマリアさんじゃなくなるって言うか・・・」

ナギ「ま。マリアにとっては、姫神が執事を辞めたのは相当なショックだったみたいだからな。」

空「え?」

ナギ「マリアの奴。好きだったんだよ。姫神のこと。」

空「マジッすか!?」

ナギ「ああ。歳も同じだし。マリアにはそういう同い年の奴がいなかったから、嬉しかったんだろ?」

空「はぁ・・・」

ナギ「まぁ、今となっては、もうマリアの中にはそんな気持ちはないんだろうけど・・・」

空「そうですかね〜・・・」

ナギ「・・・・どういう意味だ?」

空「本気で好きになった人の事やそういう気持ちって・・・
そう簡単には忘れられないと思うんですよ。俺的に。」

ナギ「そんなもんか?」

空「そんなもんだと思いますよ?」

ナギ「てことは、マリアはまだ姫神のことが好きだと?」

空「あくまで予想ですけどね。」

ナギ「ふ〜ん・・・・」

一方、自室のベッドで突っ伏しているマリアは・・・

マリア「・・・・・・・姫神君・・・・・・・」

一人、姫神のことを考えていた・・・
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53話終了です。いかがだったでしょうか?それでは、ここで今作での姫神のキャラ紹介です。どうぞ。

  [名前]姫神 煉 

[年齢]19歳 [誕生日]9月9日 [身長]177cm [体重]68kg [家族構成]父(誠)

空の前任のハヤテの、そのまた前任の元三千院家執事。
原作通り、一応三千院奥義は出してはみましたが、
これでいいのかどうか・・・
ちなみに、三千院家使用人頭の誠とは親子だが、姫神が幼少の頃、誠に養子としてもらわれた形であるため、
血の繋がりは無い。髪と眼の色は、両方紅。
執事時代の話も考えてはありますが、この感じだとできそうにありません・・・
執事時代は、比較的マリアと仲がよく、恋人に近い関係だった。と言うのが、この小説における姫神の設定。


・・・・・これでようやく、
次スレに移せますよ。長かった・・・これからもよろしくお願いします。あ。
この話の感想なら、まだこのスレで受け付けますので、よろしくお願いします。
それでは、次は新スレでお会いしましょう。
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