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はるかなる時の彼方から 短編 完結 アフター追記 レス返し
日時: 2012/06/17 17:00
名前: masa

ご存知の方はこんにちは。初めての方は初めましてmasaと言います。

今回は(も?)思い付きのネタです。

時系列的にはルカがムラサキノヤカタに引っ越してきた後です。

では本編どうぞ。
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綾崎ハヤテ、普段の彼は朝がとても速い。他の住人が寝ている時間に起きだし、全員の食事の用意を済ませてしまう。
つまりは誰よりも早起きだということだ。
しかし、今朝は事情が違った。


「ん?朝か」

普段の習慣通りに目覚めた。

「さてと」

起き上がると、蒲団をたたむため、掛け布団をめくった。
すると、

6歳位の女の子が穢れなき寝顔で眠っていた。

「(な、なんだこの子は?)」

叫びだしそうになったが、ギリギリのところで押さえつけた。

「と、ともかく仕度しないと」

ハヤテは寝ている女の子を起こさないように執事服に着替え、台所に向かった。


                   × ×


ハヤテは普段通りに仕事をしていたが、やはり先ほどの女の子が気になっていた。

「あの、ハヤテ君?」
「あ、なんですか」

ハヤテと仕事をしていたマリアさんが声をかけた。

「どうしたんです?なんかいつもと違うように見えますけど」
「あ、すみません。考え事していて」
「なんですか?考え事って」
「ま、まあいいじゃないですか」

ハヤテが白状しそうにないので、あきらめた。

大体の準備が終わり、

「すみません、マリアさん。後は任せていいですか」
「へ!?ああ、はい」

ハヤテはマリアさんに任せると、自分の部屋に戻って行った。


部屋に戻ったハヤテは敷きっぱなしになっていた掛け布団をめくった。

やはり、先ほど同様謎の女の子が眠っていた。

「誰なんだろうこの子は」

いくら考えても目の前の女の子に見覚えはなかった。
しかし、どことなく見覚えがあった。
ハヤテが考え事をしていると、女の子が目を覚ました。
そして、かわいらしい欠伸をし、ハヤテを見つけると、ハヤテに抱きついた。

「えへへ〜。おはよ」
「え!?あ、うん。おはよう。ってそうじゃなくて」

ハヤテは女の子をひきはがし、かがんで同じ目線になり

「あのさ、聞いてもいいかな」
「なあに?」
「君は誰なの?なんで、僕の蒲団に潜り込んでたの?」
「まあまあ、気にしない気にしない」
「で、でも」

ハヤテは納得いかなかったが、あまり厳しく言及するもの気がひけたので、諦めることにした。

「じゃあせめて、名前ぐらいは教えてよ。なんて呼んだらいいか困るし」
「え!?い、いやそれは」

女の子はしばらく考えて、

「Aでいいよ」
「Aちゃん?」
「うん」

仕方がないのでそう呼ぶことにした。

「それより、下に行かなくていいの?」
「あ、そうか。もう皆さんが起きる時間だ」
「私も行く」


                    × ×


2人が台所に行くと、ナギとルカ以外は起きていて、一緒に食事をしていた。

「あら、ハヤテ君おはよう?」

ヒナギクはハヤテと手をつないでいる女の子が目にとまった。

「ハヤテ君、誰その子?」

ハヤテは悩んだが、正直に打ち明けた。

「んなバカな」
「でも、本当なんです」

ハヤテは基本的に嘘はつかないので、皆信じた。

「まあ、その子はハヤテ君に任せるわね。私は用事があるから」
「いってらっしゃい」

Aちゃんがヒナギクに近寄ると、笑顔で見送った。
ヒナギクは笑顔で返すと、Aちゃんの頭をなでた。
Aちゃんはうれしそうだった。

その様子を見ていた千桜が

「なあ綾崎君、あの子どっかで見たことないか?」
「奇遇ですね。僕も思ってたんですよ」

2人が耳打ちしてると、

「あー。ダメー」

Aちゃんが頬を膨らませながら2人の間に割って入った。

「な、なんだよ」
「だめなのー。ハヤテさんとあんまり仲良くしないでよー」
「そ、そういうわけじゃ。まあ誤解を与えたんなら謝るよ」

千桜はAちゃんの頭をなでながら謝った。
途端にAちゃんは笑顔になった。

「(やれやれ。ずいぶん綾崎君に懐いているみたいだな)」

やっぱり、ハヤテの足に抱きついていた。

「そういえば、Aちゃんご飯は?」
「まだだよ。お腹すいちゃった」
「じゃあ、ちょっと待ってて。すぐ支度するから」

ハヤテは台所に立つと、異常な早さで食事を作った。

「はい、お待ちどうさま」
「いただきま〜す」

Aちゃんはハヤテが作った料理をとてもおいしそうに食べていた。

「なあ、綾崎君」
「はい?」
「さっき気づいたんだが」
「何をですか?」
「あの子、ルカに似てないか?」
「言われてみれば」
「私がどうしたの?」

2人が小声で会話していると、いつの間にかルカが起きてきていた。

「あ、ルカさん。おはようございます」
「うん、おはよ。それより、あの子は誰?」

目の前で、おいしそうに食事をしている女の子を見ながら聞いた。

ハヤテは、今朝からの出来事を詳しく教えた。

「そうだったの」

そういうと、ルカはAちゃんに近づき

「初めまして、水蓮寺ルカよ。よろしくね」

ルカが笑顔で自己紹介したが、

「フン」

先ほどからハヤテ達に見せたようなかわいらしい笑顔はなくなり、そっぽを向いてしまった。

「え?どうしたの?」

ルカはAちゃんの冷たい態度に驚き、近づこうとしたが、

「近づかないでよ」

口調も、やや荒々しくなっていた。

「な、なんだ急に」
「き、嫌われたのかな?」
「まあ、頭をなでてあげたらどうですか?それが好きみたいですし」
「そうね」

ルカがなでようとした手を、強めに叩いた。

「触らないでよ」

Aちゃんのルカに対する激しい拒絶に一同はただ驚くしかなかった。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
Aちゃんに関しては話が進めば詳しく紹介します。
続きはできるだけ早く更新します。
では。


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Re: はるかなる時の彼方から 短編 ( No.1 )
日時: 2012/06/17 17:27
名前: キー

 キーでし。
 ナオ「ナオです。・・・Aちゃんって何者!?ハヤテくんになつくのにルカっちになつか
ない。そ・れ・と、ルカっちみたいな人はあってすぐ嫌われるような人ではないか
ら・・・」

 調「もしくはハヤテやヒナギク・千春たちにあってルカにはない何かがあるのか・・・ま
ったくわからない。」

 サラ「いや、それ以前に・・・Aちゃんって何故?BちゃんとかCちゃんとか出るんです
か。」

 調「いや、ただ名前を明かせないからとりあえず・・・ってことじゃないか?」


 なぞは深まるばかりと。

 では、次回も楽しみにしています。
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はるかなる時の彼方から(短編) ( No.2 )
日時: 2012/06/18 15:11
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=9242

こんにちは
氷結です
いつの間にかハヤテのフトンにいた少女はいったい誰なんでしょうか?
そしてハヤテにすごく懐いていて、千桜を嫌てはいないけど少し千桜がハヤテと話すだけでもおもしろくなさそうにして
Aさんはルカになぜか対しては嫌っているみたいで正体がすごく気になります♪
私、気になります!
もしかして未来か過去から来たのでしょうか?
次回も楽しめです!また来ます
それではまた!
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Re: はるかなる時の彼方から 短編 ( No.3 )
日時: 2012/06/19 19:37
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●キーさん

 >>キーでし。

 感想ありがとうございます♪

 >> ナオ「ナオです。・・・Aちゃんって何者!?ハヤテくんになつくのにルカっちになつか
ない。そ・れ・と、ルカっちみたいな人はあってすぐ嫌われるような人ではないか
ら・・・」

 そうですよね。ルカは基本的には人当たりがいいですもんね。でも、ちゃんとした理由があるんですよ。

 >>調「もしくはハヤテやヒナギク・千春たちにあってルカにはない何かがあるのか・・・ま
ったくわからない。」

 ま、まあそれについてはもっと先の話で説明しますよ。

 >> サラ「いや、それ以前に・・・Aちゃんって何故?BちゃんとかCちゃんとか出るんです
か。」

 いえいえ、出ませんよ〜。一応オリキャラですよ〜。

 >> 調「いや、ただ名前を明かせないからとりあえず・・・ってことじゃないか?」

 その通りです。あ、一応説明すると、Aというのは名前の一部分です。

 >>なぞは深まるばかりと。

 謎解きをお楽しみに〜♪

 >>では、次回も楽しみにしています。

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪






 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは
  氷結です

 感想ありがとうございます。

 >>いつの間にかハヤテのフトンにいた少女はいったい誰なんでしょうか?

 オリキャラです。すみませんが現時点で言えるのはこれだけなんですよ。

 >>そしてハヤテにすごく懐いていて、千桜を嫌てはいないけど少し千桜がハヤテと話すだけでもおもしろくなさそうにして


 Aちゃんは千桜は嫌いではありませんよ。むしろ好きな人です。ただ、ハヤテと仲良くしているのが嫌だってだけなんです。

 >>Aさんはルカになぜか対しては嫌っているみたいで正体がすごく気になります♪
  私、気になります!

 もちろん、ちゃんとした理由がありますよ。まあ、言えませんけど。

 >>もしかして未来か過去から来たのでしょうか?

 ノーコメントとしか言えません。すみません。

 >>次回も楽しめです!また来ます

 ありがとうございます。素人小説なのに。

 >>それではまた!

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪








では本編どうぞ。
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前回、突然現れたAちゃん。なぜかルカには激しい拒絶を見せた。


Aちゃんの対応に当人以外は茫然としてしまい、Aちゃんは食事を終え、流しに食器を入れると、ハヤテにしがみついた。

「ねえAちゃん」

ハヤテが、屈んで目線を合わせた。

「なあに?」
「なんでルカさんにはあんな態度とったの?」
「だって、嫌いなんだもん」
「えっと、どうしてかな?」
「嫌いだから嫌いなの〜」
「いや、だから」

千桜が再度訪ねようとしたが、機嫌悪そうに頬を膨らませていたので、やめた。

すると、

「なんだ?朝から騒がしいな」

ナギが起きてきた。

「ん?誰なのだその子は」

流石のナギも小さい子には嫉妬しなかった。

「えっと、実はな」

ハヤテに変わり、千桜が朝から今さっきの出来事を詳しく教えた。

「ふ〜んそうか」

ナギはAちゃんに近づき頭をなでた。
すると、Aちゃんはとてもうれしそうに笑顔になった。

だが、やはりルカに対しては激しい拒絶を見せた。

「なんでまた」

ナギが見ると、Aちゃんはいまだにルカを睨み付けていた。

「あ、ルカ、今日は仕事じゃないのか?」
「え!?」

そう言われ、あわてて時計を見ると、今すぐにでも出発しないと間に合わない時間だった。

「いけない。急がないと」
「あ、ルカさん。お弁当できてますよ」
「うん、ありがと」

ルカはお弁当をかばんに詰め、急いで出かけた。

それを見送り、

「あ、お嬢様、朝食はどうします?」
「ん!?ああ、食うよ」

ハヤテは大急ぎで、ナギの朝食を出した。

「そういえば、ハヤテ、今日はバイトだろ?その子はどうするんだ?」
「あ、そうでしたね」

ハヤテが悩んでいると、

「じゃあ、私が面倒みてるよ。今日は暇だからな」

千桜が提案したが、

「いや〜。私ハヤテさんと一緒がいい〜」
「え!?で、でも」
「む〜」

Aちゃんは頬を膨らませ、涙目になりながらハヤテを見上げた。
そのあまりのかわいさにハヤテも

「わ、わかったよ。マスターにはちゃんと説明するよ。でも、いい子にしてなきゃだめだよ」
「うん」


                    × ×


喫茶どんぐりにつくと、今日はいたマスターに事情を説明した。
ちなみに、親戚の子を預かってて、家にだれもいないから連れてきたといった。

「へ〜この子がハヤテ君の親戚の子ね」
「えへへ〜こんにちは〜」
「フフフ。かわいいわね」

マスターはAちゃんの頭をなでながらそう言った。

「ねえハヤテ君」
「はい?」
「ハヤテ君に親戚なんていたっけ?」
「西沢さんには本当のことを言ったほうがいいですよね」

ハヤテは歩に今朝の出来事を教えた。

「へえ〜そうだったんだ」
「疑わないんですか?」
「ハヤテ君はこんなことでは嘘言わないもん」

流石というべきである。

「それで、この子はどうするの?」
「私、お手伝いする〜」
「え、そんな。悪いよ」
「任せて任せて」

そういうと、Aちゃんは洗い物を始めた。
Aちゃんは手際がかなり良く、全員が感心するほどである。

「へえ〜すごいね」
「うん、パパにね教わったんだ」

結構な量の洗い物があったはずだが、かなりの速さで片づけてしまった。

ちょうどそのタイミングで、お客さんが来た。

「あ、私が接客してくる〜」

Aちゃんはパタパタとかわいく駆けて行った。

「なんだか、生き生きしてますね」
「ハヤテと一緒にいられるのがよっぽどうれしいって感じだな」

「いらっしゃいませ〜」
「え!?」

お客さんは小さな店員に驚いているようだ。

「ご注文は〜?」
「えっと、エスプレッソ一つ」
「は〜い」

Aちゃんは厨房に来ると、注文の品を伝え、ハヤテが作ったエスプレッソを落とさないようにお客さんに運んだ。

「お待たせしました〜」
「フフフ。ありがと」

お客さんは受け取ると、Aちゃんの頭をなでた。
Aちゃんはうれしそうだった。


                   × ×


その日はお店はいつも以上にお客が入った。小さな店員さんが話題となり、見に来る人が大半だったのである。

「はい、これ。今日のお駄賃よ」
「わあ〜。ありがとう」

Aちゃんはマスターからうれしそうに受け取った。

「じゃ、もう帰ろうか」
「うん」

Aちゃんはハヤテと手をつないで、家路に就いた。

その道中

「ふあ〜」

Aちゃんは欠伸をすると、目をこすった。

「眠いの?」
「まあ、今日こいつは頑張ったからな」
「おんぶ〜」

おねだりされたハヤテは迷うことなくAちゃんをおんぶした。

すると、Aちゃんは寝息を立て始めた。

「フフ。寝顔も可愛いね」
「ええ」

その後3人はAちゃんを起こさないようにするため、無言だった。


                    × ×


ハヤテとナギがムラサキノヤカタにつくと、ルカ以外の全員が居間に集合していた。

「あ、おかえ」
「シーッ」

千桜が挨拶しようとしたが、ナギが遮った。

「寝てるのか」
「起こすなよ」
「しないよ」

Aちゃんの寝顔を見ると、自然と全員が笑顔になった。

「どうしましょう?」
「綾崎君の部屋で寝かせたらどうだ?その子は綾崎君に一番懐いているし」
「そうですね」

ハヤテはAちゃんを抱っこしたまま、部屋に戻って行った。

「さて、マリア。腹減った」
「はいはい、今夕食にしますね」

ナギは空いているところに腰かけた。

「なあ、ナギ」
「なんだ〜」

ナギはテレビを見ながらから返事した。

「あの寝顔を見て思ったんだが」
「何を?」
「あの子、何と無くだが、ルカに似てるだろ?」
「ああ」
「それだけじゃなく、綾崎君にも似てないか?」
「まさか」
「私の思い違いか?」


                    × ×


一方のハヤテは、部屋に着くと、蒲団を敷き、Aちゃんを下ろそうとした。
しかし、Aちゃんがハヤテの服の背中をしっかりとつかんで離さなかった。

「やれやれ困ったな」

布団に寝かせても、一向に離してくれなかった。

「しょうがない」

メールでマリアさんに事情を説明し、このまま過ごすことにした。

「(でも、この子は本当に誰なんだろう?なぜかルカさんにだけは愛想が悪いし)」

ハヤテのそんな考えも、襲ってきた眠気に掻き消されてしまった。


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以上です。
次回はルカサイドの話です。
では。
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はるかなる時の彼方から(短編) ( No.4 )
日時: 2012/06/20 00:30
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=9242

こんばんは!
氷結アイスです
Aちゃんは頭なでられるのほんと好きなんですね
そして、6歳でかなりの能力持ってて礼儀正しいですね
TKDFに狙われたらどうしよう…

ハヤテにも似ているということは…まさか

次回もがんばってください
それではまた!
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Re: はるかなる時の彼方から 短編 ( No.5 )
日時: 2012/06/20 19:37
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんばんは!
  氷結アイスです

 Aちゃん「えへへ〜♪こんばんは。感想ありがとうね♪」

 >>Aちゃんは頭なでられるのほんと好きなんですね

 Aちゃん「うん大好き♪」
 ちなみに、それにもきちんとした理由が存在します。

 >>そして、6歳でかなりの能力持ってて礼儀正しいですね

 Aちゃん「う、うんまあね。私にとっては当然だから」

 >>TKDFに狙われたらどうしよう…

 あ、あのすみません。TKDFってなんでしょう?

 >>ハヤテにも似ているということは…まさか

 感づかれましたか。黙っててくださいね。大事なことなので。

 >>次回もがんばってください
  それではまた!

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪






では本編どうぞ。
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前々回、突如現れたAちゃんに冷たくされてしまったルカ。


ルカは普段通り仕事をこなしていた。
ファンの前ではもちろんスタッフの前でもいつも通りの笑顔を振りまいていた。

しかし、

「(ふう〜。やっぱりハヤテ君のお弁当は最高だな〜)」

お昼休みにハヤテの作ってくれたお弁当を食べながらしみじみとそう思っていた。

「(でも、どうしてあの子は)」

ルカはやはり今朝の出来事を考えてしまう。

「(私、あの子に何かしたかな?)」

しかし、いくら考えてもAちゃんに見覚えがなかった。

「(これでも頑張ってるんだけどな。もしかしたらあの子、ライバルとかそういうのかな?でも、だったらあそこまで嫌う理由が分かんないし)」

ルカの悩みは尽きそうにない。


                   × ×


今日の仕事を終えたルカはマネージャー(集さん)の車に乗っていた。

「いつもすみません。送ってもらっちゃって」
「いいのよ。マネージャーとして当然よ」

少しの沈黙の後、集さんが

「ねえ、ルカ」
「はい?」
「アパートに帰る前に寄り道していい?」
「え!?構いませんけど、どこにですか?」
「ついてからのお楽しみよ」


                    × ×


集さんはルカを連れ、埠頭(30巻の扉絵参照)に来ていた。

「あ、あのどうしてここに?」
「ん?ここね、私のお気に入りなんだ」
「そうだったんですか」

しばらくの間、波の音だけが漂った。

「ねえ、ルカ今日はどうしたの?」
「な、何をですか?」
「悩んでたでしょ。ずっと」

ルカは動揺した。うまく隠してたつもりだと思っていたからだ。

「私の眼はごまかせないわ。あなたをずっと見てきた私を甘く見ないことね」

ルカは悩んだが、今朝の出来事を包み隠さず伝えた。

「そう、初対面の子に強く反発されて」
「どうしてか全然わからなくて」
「本当に見覚えないの?」
「ええ。必死で思い出そうとしたんですけど、やっぱり面識がなくて。もしかしたら、私のことをライバルだと思っているジュニアアイドルかなと思ったんですけど」
「ふ〜ん。その子の写真ある?」
「え!?ああ、はい」

ルカは携帯を取り出すと、ハヤテに送ってもらったAちゃんの写真を見せた。
集さんは画像をよく見た。

「どうですか?」
「悪いけど、私も見覚えないわね。これでも情報通なんだけど」

Aちゃんの画像を見てた集さんが

「あれ?この子あなたに似ていない?」
「え!?」

ルカはあわてて画像を見ると、

「言われてみれば、確かに」
「あなたの知らない親戚にあなたそっくりの子がいるんじゃないの」

ルカは腕を組んで考えたが、

「いないと思いますよ。もしそうなら、集さんが知らないということに説明がつきませんし」
「そうよね」

集さんはしばらく考え込み、

「ともかく、あまり気に病まないことね。人が人を好きになるのには特別な理由がないけど、嫌うのにはそれなりの理由があるのよ。しかもあなたの感じた通りなら、それこそものすごい理由がね」
「・・・」
「きっと、それは思いもよらない理由だと思うわ。たぶん、あなたにはその理由は教えてくれないと思うわ。でも、あなたの周りの人間を交えれば、きっと教えてくれるわよ。その時まで待ちなさい」
「集さん」
「さ、元気を出して。あなたの元気を皆にも分けてあげるのがあなたの仕事でしょ?」
「はい!!!」


                     × ×


ルカは埠頭を離れ、ムラサキノヤカタに戻ってきた。

「今日はありがとうございました。何から何まで」
「それが私の仕事よ」

そう言い残すと、集さんは車を発車させた。
それを見送ると、ルカは中へ入った。

台所に入ると、千桜が起きていた。

「お。お帰り」
「うん、ただいま」

ルカは腰かけると、

「ねえ千桜」
「なんだ?」
「あの子は?」
「Aちゃんか?寝てるよ」
「そう」

千桜がルカの向かいに腰かけた。

「なあルカ、本当にあの子に見覚えがないのか?」
「うん。だからね、あの子と話をしてみようと思うんだ」
「難しいと思うぞ」
「分かってる。だから、皆にも協力してほしんだ」
「協力?」
「きっと、皆がいればあの子も私を嫌う理由を教えてくれると思うんだ」
「そうか。その手があったか。だったら、明後日なんてどうだ?確か、仕事がない日だったよな?」
「うん、そうするよ」


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以上です。
一応予定では後3話位の予定です。
では。
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Re: はるかなる時の彼方から 短編 ( No.6 )
日時: 2012/06/22 16:28
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=6879

こんにちは氷結です

すいません前回書き間違いましたTKDFではなくTKDSでした
あのハヤテ0巻で幼いころのマリアにかなりやばい手紙出したり、ヤケになって泉を脱がそうとした牧村さんの作ったロボです
集さんの観察眼は高いですねルカの状態を見抜くとは
集さんんおアドバイスすごいです
ルカとAさんが仲良くなりますように
それではまた!
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Re: はるかなる時の彼方から 短編 ( No.7 )
日時: 2012/07/09 18:52
名前: masa

こんにちはmasaです。

パソコンが故障してしまったため、更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

まずはレス返しから。

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは氷結です

 カユラ「感想ありがとな」

 >>すいません前回書き間違いましたTKDFではなくTKDSでした
  あのハヤテ0巻で幼いころのマリアにかなりやばい手紙出したり、ヤケになって泉を脱がそうとした牧村さんの作ったロボです

 ああ、あれですね。Aちゃんを見れば間違いなく襲い掛かるかもしれませんね。あのロボットからすればどストライクなほどの可愛さがAちゃんにはありますからね。

 >>集さんの観察眼は高いですねルカの状態を見抜くとは

 集「当然よ。だてに長いことあの子のマネージャはやってないわ」

 >>集さんんおアドバイスすごいです

 集「ありがとね。アドバイスがうまくなきゃマネージャ失格だからね」

 >>ルカとAさんが仲良くなりますように

 う〜ん。詳しくは言えませんが、それは不可能に近いことかもしれませんね。

 >>それではまた!

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪





では本編どうぞ。
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前々回、バイト先でAちゃんに手伝ってもらったハヤテ達。


翌朝、ハヤテは背中で寝ているAちゃんを起こさないように慎重に引き剥がし、キッチンに降りて行った。

ある程度朝の支度を終えると、マリアさんが起きてきた。

「おはようございます、ハヤテ君」
「おはようございます」
「あれ?Aちゃんは?」
「まだ寝てますよ」
「そうですか」

その後は2人の間に特に会話はなかった。

そうこうしているうちにナギとルカとAちゃん以外は起きてきた。
そして、何時もの様にハヤテ達が作った朝食を食べ、

「じゃあ、私達は先に行くわね」
「お先」

ヒナギクと千桜が生徒会の用事のため先に登校。

そのすぐ後ぐらいにルカも起きてきた。

「ねえハヤテ君、お願いがあるんだけど、いいかな?」
「なんですか?」

ルカは朝食を食べながら切り出した。

「私ね、あの子と話がしたいんだ」
「話?何のですか?」
「うん、色々とだよ」
「はあ。それでお願いというのは?」
「あの子にね、言っておいてほしんだ。たぶんハヤテ君の言うことなら聞くと思うし」
「分かりました。まあ、僕もあの子に聞きたいことがありますからね」
「じゃあ、明日にしてね。その日なら皆暇だと思うし」
「了解です」

ルカは朝食を食べ終わると、ハヤテの手作り弁当を持って仕事に出かけた。


                   × ×


しばらくすると、ハヤテはいつもの儀式に出かけた。
そう、ナギを起こし、学校へ行かせるという最難関の儀式である。

「お嬢様、朝ですよ。起きてください」
「昨日はカユラと徹夜で話していた。よって眠いから休むのだ」
「何言ってんですか。カユラさんはもう起きてますよ」
「うるさい!!!!!!!!!!!!!!!!!あいつとは体の出来が違うんだ」

それっきり返事がなく、仕方なく諦めた。

「またですか?」
「ええ、すみません」
「ま、あの子のあの性格は根っからですからね」

ハヤテは部屋に戻り、Aちゃんを起こさないように学校へ行く支度をしていると、Aちゃんが起きた。

「あ、おはよ」
「おはよ〜」

ハヤテとAちゃんは手をつないで下に降り、ハヤテはAちゃんの朝食を作った。

ちょうど、Aちゃんが食べ終わった頃、時間になり、

「あれ?どこ行くの?」
「ん?ああ、学校だよ。もう時間だし」
「私も一緒にいく〜」
「だ、駄目だよ」
「やだ〜。行くったら行くもん」
「我儘言わないで。ね」

ハヤテはAちゃんの頭をなでてなだめたが

「一緒に行くの〜」

今のAちゃんには効果がなかった。

「我慢して。ね」
「もういいもん」

そういうと、Aちゃんはハヤテの背中に飛びついた。

「無理やりにでもついていく」
「「「ええ〜」」」

ハヤテは引き剥がそうとしたが、後ろに回した手ではうまく力が出ず、無理だった。

そこで、カユラとマリアさんが引き剥がそうとしたが、6歳の女の子が出しているとは思えないほどの強い力でしがみついていて、できなかった。

「しかたない。連れていくしかないな」
「そうですわね。ハヤテ君まで休みわけにはいきませんしね」
「ほんと?やった〜」

Aちゃんはようやく離れた。
ハヤテは、屈んでAちゃんと同じ目線になり、

「いい?おとなしくいい子にしてないとだめだよ」
「了解〜」


                     × ×


ハヤテはAちゃんと手をつなぎ、カユラはその少し後ろで登校していた。

すると、

「おや?ハヤ太君ではないか」
「奇遇だな」

いつもの三人娘に遭遇した。

「あ、皆さんおはようございます」
「挨拶はいいが、誰だ?その子は」

理沙がAちゃんを指さしながら訪ねた。

「えっとですね」

ハヤテは迷ったが、正直に打ち明けることにした。

「へ〜なるほどね〜」

泉が興味津津にAちゃんを見つめながら呟いた。

「しかし」
「なんとも言えない」
「可愛さがあるね〜」

三人はそれぞれAちゃんの頭をなでた。Aちゃんは嫌がるどころかむしろ喜んでいた。

「で、どうするんだ」
「まさか、教室にまで連れていくのか?」
「まあ、そのつもりですけど」
「いいのか?」
「まあ、何とかしますよ」


                    × ×


朝のホームルームの前、教室はなぜか賑やかだった。

「あら?何かしら」
「さあ?」
「まあ、楽しそうなことみたいね」

朝の生徒会の仕事を終えたヒナギク、千桜、愛歌さんが教室に入ると、人だかりができていて、その中心に女の子がいた。

「あら?誰かしらあの子は」

千桜が説明しようとしたとき、ヒナギクはハヤテを見つけ

「だめじゃないの。Aちゃんを連れてきたりして」
「す、すみません。どうしてついていくって聞かなくって」
「まあ、連れてきちゃった以上はしょうがないわね。先生には私が説明しておくわ」

勿論、各授業ごとに担当の先生に聞かれたが、親戚の子が遊びに来てて、家に誰もおらず、留守番をさせられないからとごまかしておいた。

ちなみに、Aちゃんは言われたとおり、ずっと大人しくしていた。


                     × ×


放課後、ムラサキノヤカタの住人は一緒に下校していた。

「今日は何かと大変だったな」
「そうね。Aちゃんが話題になっていろんなクラスの人が見に来てたもんね」
「私は楽しかったよ〜♪」

Aちゃんは色んな人に頭をなでてもらい上機嫌だった。


                     × ×


時間は飛び、夜。
全員夕食を終え、寛いでいた。

すると、風呂上りのヒナギクが

「Aちゃん、お風呂空いたわよ」
「うん」

何やらしぶっていた。

「どうしたの?早く入っちゃいなさい」
「じゃあ、ハヤテさんと一緒に入る」
「何!?」

いちばん強く反応したのはナギだった。

「そんなの許すか!!!!」
「なんで〜?じゃあ、ナギさんも一緒に入るの?」
「い、いやそれは////////////////////////」

ナギが真っ赤になってモジモジしているうちに

「ささ。早く早く」
「で、でも」

Aちゃんがハヤテを押して、風呂場に行ってしまった。

もちろん入浴の模様はカット。


                      × ×


深夜、ハヤテとAちゃんは一緒に寝ていた。

「ねえAちゃん」
「何?」
「明日さ色々と聞きたいんだ」
「い、色々?」
「うん。Aちゃんの本名とかどこから来たのとか」

薄暗くて分かりにくかったが、ハヤテはAちゃんの表情が曇っているのを感じた。

「ルカさんも色々と聞きたいこともあるみたいだし」

Aちゃんの表情はさらに曇ってしまった。

「お願いだよ。教えてほしんだ」

Aちゃんはしばらく考え込んだ後

「分かった、全部言うよ。それが願いならね」
「ごめんね無理強いしちゃって」
「ううん。私もいつかは言わなきゃって思ってたし。ちょうどよかったよ」

そういうと、Aちゃんは眠ってしまった。

「(明日、全部分かるんだね。どんな話が出るのかな)」

ハヤテは少し不安を持ちつつも眠りに就いた。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回、Aちゃんの正体及び、色々と明かします。
では。
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はるかなる時の彼方から短編 ( No.8 )
日時: 2012/07/10 00:00
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=9242

こんばんわ!
氷結です!
久しぶりにmasaさんの小説が更新されて、ほんと安心しました!
一週間たっても更新されてなかったので、心配で…原因はパソコンの故障だったんですね 直ってよかったですね
私のパソコンは壊れて一年以上経ったままで完全にジャンクです

ナギの引きこもりシーンをいろんな小説(自分含む)で見て、やっぱりナギはこうでなちゃ♪と喜ぶ私は変ですよね
Aちゃんほんとハヤテが好きですね♪
学校に着いてくるとは 虎鉄がかなり嫉妬していそうです
私の綾崎を〜
とか
次回ついにAちゃんの秘密が!これは楽しみです
それではまた

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Re: はるかなる時の彼方から 短編 ( No.9 )
日時: 2012/07/10 14:42
名前: キー

 お久です。キーです。長いこと書けなくてすみません。では早速…

 調「調だ。宜しく。…ナギ、はっきり言おう。カユラと体のつくりが全く一緒だったら、
いろいろな意味で小説が……ホラーになると思う。他人とまったく同じつくりをしていたら
見てみたいものだ。」

 リン「リン。『唯の』情報屋よ。何故、「唯の」に『』がついているのかは…スルーし
て。Aちゃんの事が遂にわかるのね。…にしても3人組が何かを仕掛ける描写がなかったわね。3
人の事だから何かしたと思ったのに。」

 Aちゃんについてわかっていることを整理すると…
   ・ルカに似ている(千春談)
   ・ハヤテにも似ている(千春談)
   ・皿洗いや接客が上手である(父親から教わった)
   ・ルカに敵意を抱いている(おそらく……)
   ・自分の事をあまり言いたくない(これもおそらく…)
 このことから……Aちゃんはアレだと予想してます。『アレ』が何かは言いません。あっ
ていればネタバレ、間違っていたら少し恥ずかしいので。

 調「さて、粗方の感想が終わったところで……
   先生方突っ込ませていただきます。それはぁぁぁぁ…
 家にはナギがいることがわかっているのだからそんな言い訳でごまかされるなぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。確かに言ったのがヒナギク(?)だけど…嘘だと普通わかる
だろォォォォォォォォ。」

 さて、最終回が近そうな(?)展開になってきました。たのしみですね。

 ではまた。
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Re: はるかなる時の彼方から 短編 ( No.10 )
日時: 2012/07/11 19:42
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ● 氷結アイスブリザード

 >>こんばんわ!
  氷結です!

 ヒナギク「こんばんは。感想ありがとうね」

 >>久しぶりにmasaさんの小説が更新されて、ほんと安心しました!
  一週間たっても更新されてなかったので、心配で…原因はパソコンの故障だったんですね 直ってよかったですね
  私のパソコンは壊れて一年以上経ったままで完全にジャンクです

 ご心配をかけて済みませんでした。もう、更新が滞ることはないと思いますよ。

 >>ナギの引きこもりシーンをいろんな小説(自分含む)で見て、やっぱりナギはこうでなちゃ♪と喜ぶ私は変ですよね

 カユラ「まあ、ある意味あれが日常だからな。作者もあれこそがナギだ!!そう思ってるそうだ」

 >>Aちゃんほんとハヤテが好きですね♪

 Aちゃん「うん大好きだよ♪」
 理由は今回の話で明かしています。

 >>学校に着いてくるとは 虎鉄がかなり嫉妬していそうです
  私の綾崎を〜
  とか

 虎鉄「見くびらないでほしいな。いくら私でもあんな少女では嫉妬せんわ」

 >>次回ついにAちゃんの秘密が!これは楽しみです

 はっきり言います。今回はシリアス一色です。その辺は覚悟しておいてください。

 >>それではまた

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪





 ●キーさん

 >>お久です。キーです。

 ナギ「感想ありがとうな」

 >>長いこと書けなくてすみません。では早速…

 いえいえ。感想をいただけるだけでありがたいので、気にしないでください。

 >>調「調だ。宜しく。…ナギ、はっきり言おう。カユラと体のつくりが全く一緒だったら、
いろいろな意味で小説が……ホラーになると思う。他人とまったく同じつくりをしていたら
見てみたいものだ。」

 ナギ「ど〜う〜い〜う〜意味だ〜」
 カユラ「分かるだろ。まあフォローしてやるとしたら、体力の差だよ」

 >>リン「リン。『唯の』情報屋よ。何故、「唯の」に『』がついているのかは…スルーし
て。Aちゃんの事が遂にわかるのね。…にしても3人組が何かを仕掛ける描写がなかったわね。3
人の事だから何かしたと思ったのに。」

 理沙「ああ、そういえば忘れてたな」
 美希「あの子を見ていると、自然と忘れてたんだ」
 泉「不思議だよね〜」

 Aちゃんに関しては、あんまりいいことを期待しないほうがいいかと。

 >> Aちゃんについてわかっていることを整理すると…
   ・ルカに似ている(千春談)
   ・ハヤテにも似ている(千春談)
   ・皿洗いや接客が上手である(父親から教わった)
   ・ルカに敵意を抱いている(おそらく……)
   ・自分の事をあまり言いたくない(これもおそらく…)
 このことから……Aちゃんはアレだと予想してます。『アレ』が何かは言いません。あっ
ていればネタバレ、間違っていたら少し恥ずかしいので。

 恐らく、会ってると思いますよ。ある程度、分かりやすい伏線を張っておいたので。

 >> 調「さて、粗方の感想が終わったところで……
   先生方突っ込ませていただきます。それはぁぁぁぁ…
 家にはナギがいることがわかっているのだからそんな言い訳でごまかされるなぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。確かに言ったのがヒナギク(?)だけど…嘘だと普通わかる
だろォォォォォォォォ。」

 先生達「確かにそうなんだけど。桂や綾崎の勢いに乗せられて。ほぼ無理やり」

 >>さて、最終回が近そうな(?)展開になってきました。たのしみですね。

 はい、少し予定を変更して、今回を含めてあと4話です。

 >>ではまた。

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪








では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、Aちゃんから全てを聞くと約束したハヤテ。


翌朝、朝食の席は何となく静かだった。
もちろん、昨夜の事をハヤテから聞いたためだった。
ナギも珍しく休日にもかかわらず起きていた。

そして、肝心のAちゃんが起きてきた。

「あれ?どうしたの?なんだか重い雰囲気だけど」
「き、気のせいだよ」
「ふ〜ん」

Aちゃんはハヤテに出された朝食を食べ終わると、

「ねえ、皆。聞いてるよね、私について色々と聞きたい事があって、それを話すって」

全員が(Aちゃん以外)息をのんだ。

「私ね、全部答えるよ。まあ、言えない部分もあるかもしれないけど」

全員迷ったが、意を決してハヤテが

「じゃ、じゃあまずは本名を教えてほしんだ。いくらなんでもAが本名なわけないし」

Aちゃんの表情は一瞬曇ったが、すぐに治り、

「私の本名はね」
「「「「「「本名は?」」」」」」
「ハルカ。綾崎ハルカだよ」

一瞬の沈黙の後、ナギが

「綾崎?ってまさか!!!」
「うん。私は綾崎ハヤテと綾崎ルカの娘なんだ」

ハルカちゃん以外の全員に衝撃が走った。もちろんルカには強烈に。

「おい、ルカ。いつの間に綾崎君と結婚してたんだ。しかも子供まで」
「ちょ、ちょっと待ってよ。私とハヤテ君が出会ったのは結構最近だよ。子供ができる時間なんてないはずだよ」
「それもそうか」

黙って聞いていたハルカちゃんは

「みんな落ち着いて。私はねこの時間からすれば、未来から来た人間だよ」
「「「「「「未来?」」」」」」
「うん。私のママのお友達に不思議な力を持つ人がいてね、その人にお願いしたんだ」
「なるほどな。でだ、一番の疑問はなんで態々過去に来たのだ?」

ナギの質問にハルカちゃんの表情は一気に曇ってしまった。

「わ、悪かった。答えられんなら答えなくていい」
「ううん。答えるといった以上は言うよ」

ハルカちゃんは無理して笑顔を作っていた。

「理由はね。パパに会うためなんだ」

ハルカちゃんとハヤテ以外の目線は一斉にハヤテに向き、すぐにハルカちゃんに戻した。

「会う?会えるだろ、毎日でも」

千桜は当然の疑問をぶつけたが、その言葉を聞いたハルカちゃんは涙ぐんでしまった。

「会えないよ。だって、パパは私が生まれる前に死んじゃってるから」

ハルカちゃん以外の全員にさらなる衝撃が襲った。

「より正確に言うなら、殺されちゃってるから」
「こ、殺されたの?だ、だれに!!!」

ルカには焦りがあった。

「ママの狂信的なファンに、だよ」
「えっ!?」
「ママはね、パパと結婚してもアイドルをやめなかったんだって。さすがに妊娠したら産休はとったみたいだけど」

全員固唾をのんで聞いていた。

「予定日が近づいてきたある日に、パパが一人で出かけたら、その狂信的なファンに襲われて、殺されちゃったんだって」

ハルカちゃんは涙を流しながら詳しく語りだした。


                    × ×


未来、ハヤテとルカは結婚していた。ちなみに、告白はルカからだったそうだ。

ルカは事務所から「結婚を機にアイドルをやめて、マンガに専念したほうがいいと思うよ」と、言われたが、辞めなかった。ハヤテも辞めないほうがいいよといった。
ちなみに結婚を発表してもファンは離れなかった。

そんなルカも妊娠し、産休を早めに取った。
そして順調に赤ちゃんも成長し、予定日があと3カ月まで迫ったある日、

「じゃあ、ちょっと出かけてくるね」
「うん」

玄関で見送ろうとした時、なぜだかわからないが、とてつもなく嫌な予感がした。

「待って」
「どうしたの?」
「行かないで。嫌な予感がするんだ」
「大丈夫だよ。すぐそこのコンビニに行くだけだから」
「で、でも」
「大丈夫大丈夫」

そういうと、ハヤテは出て行ってしまった。

ルカはへたり込み、

「神様、お願いします。ハヤテを守って」

                     × ×

数時間後、ルカは不安に駆られながらも、リビングで待っていた。
すると、チャイムがあわてたように何度も連続でならされた。

ルカも大慌てで玄関に行き、扉を開けた。
すると、そこには尋常じゃないほどに慌てたヒナギクが息を切らせながら立っていた。

「ど、どうしたの?そんなに慌てて」
「大変なのよ」
「な、何が?」
「ハヤテ君が襲われたの。しかも極めて危険な状況みたい」
「う、嘘」

ルカが現実を受け止めそこなっていたその時、ヒナギクの携帯が鳴った。
ヒナギクは出ると、少しの間会話し、電話を切ると、恐ろしいほどに暗くなった。

「ど、どうしたの?」
「ナギからよ。病院からかかってきたわ」
「えっ!?」
「たった今、ハヤテ君が息を引き取ったって」
「そ、そんな」

ルカはへたり込んでしまった。
その直後

「う、うう」
「ど、どうしたの?」

ヒナギクはルカに寄り添った。

「お、お腹が痛い!!!」

ルカからはかなりの量の脂汗が出ていた。

「だ、大丈夫!?」
「む、無理っぽい」

ヒナギクは慌てて救急車を呼んだ。

                     × ×

皮肉にもルカが運び込まれた病院はハヤテと同じ病院だった。

ルカは手術室に運び込まれた。

ヒナギクが神に祈っていると、ナギ達が駆け付けた。

「どうしたのだ?」
「わからない。ハヤテ君の話をしたら突然腹痛を訴えて」

待っている間はまるで時が止まっているように感じた。
そして、手術中のランプが消え、医者が中から出ていた。

「先生、ルカは?」
「言いにくいですが、母子ともに極めて危険な状況です」

ヒナギクたちには医者の発した言葉が強烈に引っかかった。

「母子ともに?どういう意味ですか?」
「おそらく、精神的にショックだったんでしょう。運び込まれてしばらくしたら出産しました。ですが、時期が早いのと状況的に悪かったんでしょう。危険な状況になってしまいました」
「そ、そんな」
「ともかく、今は絶対安静です。集中治療室からは出られないでしょう」

医者の宣告は死刑宣告に聞こえた。

                   × ×

それから数カ月後、ルカはようやく目を覚ました。

「あれ?私」
「よかった目を覚ましてくれた」

ナギ達の目には隈ができていた。

「どうなったの?」
「今は何も知らないほうがいいわ」

それから数週間後、ルカは驚異の回復を見せ、退院した。
そして、

「ねえお願い。もういい加減教えてよ。何があったの?ハヤテ君は?赤ちゃんは?」

沈黙が支配したが、ヒナギクが重い口を開いた。

「ハヤテ君は死んじゃったわ。残念だけど、お葬式も済ませてあるわ」
「な、何でよ」
「ハヤテ君を殺したのはあなたの狂信的なファンよ。なんでも「俺達のルカちゃんと結婚した揚句、妊娠までさせるなんて許せない!!!!」らしいわ。さすがのハヤテ君も全身数百か所刺されて、大量の出血は無理だったみたい。つまり、出血多量が死因よ。犯人は捕まって処刑されたわ」
「そ、そんな」
「でも、赤ちゃんは平気よ。今、順調に回復に向かってるわ」


                    × ×


ハルカちゃんの話を聞き終わった後、全員が涙を流していた。

「その時生まれたのが私。ママは今でも忘れないために綾崎ルカの名前で活動してるんだ」
「じゃ、じゃあまさかハルカちゃんがルカをあんなにも嫌うのは」
「察しの通りだと思うよ」

ハルカちゃんは一呼吸置き、

「もし、ママが結婚を機にアイドルをやめていれば、パパは殺されずに済んだかもしれない。そう思っているからだよ」
「で、でもそれは」
「わかってるよ!!!!!!!!」

ハルカちゃんの叫びは心の奥底からの叫びに聞こえた。

「十分分かってるよ。それは間違った思いだって。でも、でも」

ハルカちゃんはこぶしを強く握りしめ、震えながら

「そう思わないと辛くて、辛くて死んじゃいそうだから」

ハルカちゃんの目からは大粒の涙が留まることなく流れ続けていた。

ハヤテはただ黙って、ハルカちゃんを優しく抱きしめた。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
ハルカちゃんのプロフィールは次回記載します。
あ、少し延びてあと3話位です。
では。
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はるかなる時の彼方から 短編 ( No.11 )
日時: 2012/07/12 16:05
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=9242

こんにちは
氷結アイスです
以前私の小説のネタを使いたいと言っていたのは『水連寺ルカの痛恨のミス』だったんですね
ルカの出番が多いから、もしかしたらと思ってましたが今回のAちゃんの本名ハルカで確信に変わりました
ものすごくうれしいです!小説書いていてこんなうれしいことが自分に起きるなんて夢にも思ってませんでしたから!
ほんとありがとうございました!

そしてまさか未来でハヤテがルカの熱狂的ファンに殺されていたとは…これは全く想像してませんでした
ハルカを過去に送ったルカの友達の存在も気になります
未来のヒナギクもハヤテが襲われたことに冷静じゃなかったのか妊娠中のルカにショッキングなこと言ってしまったんですね
なんとかルカもハルカも助かって良かったです
ハルカも父親が殺されたつらさを憎しみ、悲しみを他の誰かにぶつけないと心がもたなかったんですね
幼い子供にはつらすぎる現実ですから
ますます目が離せない展開になってきて次回もすごく気になります
未来は変わるのでしょうか
それではまた
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Re: はるかなる時の彼方から 短編 ( No.12 )
日時: 2012/07/15 19:03
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは
  氷結アイスです

 ハルカ「こんにちは♪感想ありがと〜♪」

 >>以前私の小説のネタを使いたいと言っていたのは『水連寺ルカの痛恨のミス』だったんですね
  ルカの出番が多いから、もしかしたらと思ってましたが今回のAちゃんの本名ハルカで確信に変わりました
  ものすごくうれしいです!小説書いていてこんなうれしいことが自分に起きるなんて夢にも思ってませんでしたから!
  ほんとありがとうございました!

 いえいえ。こちらこそ、ネタを使わせていただいて、感謝していますよ♪

 >>そしてまさか未来でハヤテがルカの熱狂的ファンに殺されていたとは…これは全く想像してませんでした

 ま、まあ彼女が過去へ来る理由を色々考えていたらそれなりのものが必要だろうと思い、こういう理由になっちゃったんですよ。なんかすみません。

 >>ハルカを過去に送ったルカの友達の存在も気になります

 まあ、分かると思いますけど、あの方向音痴っ娘ですよ。

 >>未来のヒナギクもハヤテが襲われたことに冷静じゃなかったのか妊娠中のルカにショッキングなこと言ってしまったんですね

 ヒナギク(未来)「ええ。妊婦さんには言ってはいけないことだということを忘れるぐらいだったのよ。一刻も早く教えたほうがいいという考えしか浮かばなかったの」

 >>なんとかルカもハルカも助かって良かったです

 ルカは元々丈夫ですし、ハルカちゃんも丈夫な両親の血を受け継いでますからね。

 >>ハルカも父親が殺されたつらさを憎しみ、悲しみを他の誰かにぶつけないと心がもたなかったんですね
  幼い子供にはつらすぎる現実ですから

 それもありますけど、今回で一番の理由を言っていますよ。

 >>ますます目が離せない展開になってきて次回もすごく気になります

 ありがとうございます。素人小説にもかかわらず。

 >>未来は変わるのでしょうか

 理由はここでは言えませんが、変えられないんですよ。

 >>それではまた

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪






では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、Aちゃんことハルカちゃんから衝撃的な事実を知らされたハヤテ達。


ハルカちゃんはハヤテに抱きしめられ、ひたすらに泣いていた。ハヤテも何も言わずに、ただ黙って優しく抱きしめ、頭も撫でていた。
周りの面々も黙って見守った。

そんな光景が数分続き、ハルカちゃんはようやく落ち着いた。

「ありがとうパパ。なんだかすっきりしたよ」
「そう?よかった」

ハルカちゃんの目は少し腫れていた。

「そうだったのか。私にも父がいないから少しは気持ちが分かるかもしれんな」

ナギが悲しそうな声でそういった。

「もし、私がハルカと同じ立場だったら、母を強く恨んだかもしれん」
「ナギ」

マリアさんがナギを優しく抱きしめた。

「色々とね辛かったんだ。どれだけ聞いてもママはパパがいない理由を教えてくれないし、幼稚園でも色々あったんだ」
「そうだったの。ルカに対する不信感が元々あったところにそんな悲しい事実を教えられたら辛いもんね」
「でも、だからってあそこまで辛く当らんでも」

千桜の擁護発言がハルカちゃんの何かに触れたのか、一気に不機嫌になり

「はっきり言うよ。私にこの事実を教えてくれたのはママじゃないよ」
「え!?」
「ママのお友達のヒナギクって人だよ」
「私!?」
「どうしても知りたかったからしつこい位に問い詰めたら、ようやく教えてくれたんだ」
「そ、それはそれなりに事情ってもんが」

千桜のこの発言で、ハルカちゃんは千桜を睨みつけ、

「分かってるよ。でも、でもせめて実の娘の私には教えてほしかったんだよ!!!!!!私が色々と辛い目に会ってるのを知ってるのに」

流石の千桜もこれ以上の擁護が思いつかなかった。

「これが私がママを嫌っている最大の理由だよ」

それ以降沈黙があたりを支配した。
千桜がふとルカをみると、見たことがないほどに暗い顔をしていた。

少しし、千桜が

「じゃあ君は悲惨な未来を変えるためにこの過去に来たのか?いくらなんでも綾崎君に会って、はいおしまい。なんてことはないだろうし」
「残念だけど、それはできないよ」
「な、なんでだ?」
「私をこの時代に送ってくれた人が言ったんだ。「過去へ送ることは可能です。ですが、たとえどんな努力をしても私たちの時代は変えられません。残念ですがもうすでに発生した事態を変えることはできません。それが時間旅行というものです」ってね」
「そ、そんな」
「じゃあ何か、私たちが向かおうとしている未来は変えられても、ハルカの時代は一切影響を受けない。そういうのか?」
「らしいよ」
「じゃ、じゃあなんで」
「過去に来たのかって?やっぱり会いたいからだよ」


                     × ×


昼食後、ハルカちゃん以外は暗いままだったが、ハルカちゃんは悲惨な過去を告白した後にもかかわらず、明るくなり、ハヤテに甘えていた。
ハヤテも、一切抵抗せず受け入れていた。

すると、ナギが思い出したように

「そういえばハルカ」
「何?」
「バイトの時言ってたよな。あの見事な手つきはパパ・ハヤテに教わったって」
「ああ、あの事。簡単だよ。ママが何気ない日常を映したDVDをたくさん撮ってたんだよ。それを見て、学んだんだよ」
「み、見ただけでか?」
「うん。パパの知り合いの人は「流石はハヤテの娘。飲み込みが早い」って言ってるからね」

ナギも納得したようだ。

「もう一つあるんだが」
「何?」
「お前って頭を撫でてもらう事って好きだよな。あれって理由あんのか?」
「あるよ」

ハルカちゃんは一呼吸置き、

「なんでも、ママがまだ妊娠中にパパがママのお腹をさすってたんだって。何となくだけどその感覚が残ってるんだと思うんだ。だから撫でられるとすごくうれしくなるんだ」
「ふ〜ん」


                     × ×


その夜、ハヤテとハルカちゃんは一緒に寝ていた。
ハルカちゃんはすやすやと寝息を立てていたが、ハヤテは寝付けなかった。
上半身を起こし、ハルカちゃんの寝顔を見ると、辛い過去を背負っているとは思えないほどだった。

「(この子は僕やルカさんと同じで辛い過去を持ってるんだよな。そしていつかは未来に帰らないといけいない。だったらせめて、未来に帰るその日まで、僕が代わりに父親の温かみを与えてあげよう。僕にはそれしかできない)」

そう決心すると、すぐにでも眠気が襲ってきた。


----------------------------------------------------------------------------------

オリキャラ

  綾崎ハルカ
性別 女
年齢 6歳
身長 110cm
体重 15kg
誕生日 5月5日
家族 母(ルカ)
好きな物・事 歌、頭を撫でてもらうこと(ルカ以外)
嫌いな物・事 ルカ

 ハヤテとルカの娘。髪の毛の色は両親と一緒で、ルカと同じ癖がある。瞳はルカ譲り。
顔は2人の中間のような顔つきだが、どちらかといえばルカよりである。
実は白皇の初等部に奨学金を受けて通っている。
名付け親はルカである。

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以上です。
次回はルカ中心の話です。
では。
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Re: はるかなる時の彼方から 短編 ( No.13 )
日時: 2012/07/16 23:34
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前々回、ハルカちゃんから衝撃の発言を聞き、落ち込んでしまったルカ。


その翌日、ルカはいつも通り仕事をこなしていた。

しかし、微妙に笑顔が固く、ファンやスタッフも気づく人は気づくほど違和感のある笑顔だった。
ルカも表面上は何とか保っていたが、控室などの一人になった場所では

「(ハルカちゃんは本当に辛い目に会ってたんだね。私とは比べ物にならないよね)」

と、涙ぐみながら暗くなっていた。

「(未来では私のせいなんだよね。私がアイドルをやめればハヤテ君は殺されずに済んだかもしれないし、ハルカちゃんも辛い目にあわずに済んだんだよね)」

今のルカはマイナスのほうにしか考えがいかないようだ。


                     × ×


ルカは仕事終わりに何時もの様に集さんに送ってもらっていた。
車内では気が抜けたのか、一人の時ほどではないにしろ暗かった。

そんな時、

「ねえルカ」
「はい?」
「寄り道してもいい?」
「え!?構いませんけど」

集さんはルカを埠頭に連れてきた。

「あ、あのどうしてまたここに来たんですか?」
「何いってんのよ。悩みがあるときはここに限るからよ」
「は、はあ」
「気づかないと思ってたの?今日のあなたは少し酷かったわよ。少数だけど、ファンもスタッフも笑顔の裏に隠された暗い気持ちを読み取ってたわよ」
「・・・」
「まあ大方、例のAちゃんでしょ?」
「そ、それは」
「あなたの事だからあの子の話を聞いて悩んでるんでしょ?」

ルカは悩んだが、ハルカちゃんの話を隠さずに全て打ち明けた。

「そう。その子にそんな過去が」

集さんは腕を組んで少し考え事をし、

「でも、それは未来のあなたの事でしょ?今のあなたが悩む理由はないんじゃないの?」
「そ、それは」
「何?隠さないで」

ルカは少し黙りこんだ後

「悩みますよだって、だって」
「ハヤテ君が好きだから。よね」
「!!!」
「もし、ハヤテ君に気持ちを打ち明けて、それを受け入れてくれればハルカちゃんの時代の二の舞いになってしまうかもしれない。悩んでいる理由はそこじゃないの?」

ルカはずばり言いあてられて黙り込んでしまった。

「その通りです。未来のために自分を押し殺し、この気持ちは一生胸の中に仕舞い込んだ方がいいかもしれない。そう思いました。でも、でも無理だった。今の私はそれくらい好きなんです」
「そう」

集さんは少し感心していた。

「でも、未来は変えられるわよ。あなたの努力次第で」
「無理ですよそんなの。できるわけが------」

涙を流しながら取り乱しているルカを集さんは優しく抱きしめた。

「できるわよ。未来は無限に存在するのよ。ハルカちゃんの未来も存在するならなら、ハヤテ君と貴方が結婚して、ハヤテ君が殺されなかった未来も存在するのよ。どちらの未来がやってくるのかは分からないわ。でもね、貴方ならそんな悲惨な未来を避ける方法もきっと見つかるわ。自分を信じなさい」

ルカはとても温かい気持ちになり、悩みが消えていくようだった。


                    × ×


ルカは何時も通り、ムラサキノヤカタに着いた。

「済みませんでした。何度も何度も」
「気にしないで。それより、考えておいた方がいいわよ。悲惨な未来を回避する方法をね」

そう言い残すと、車を発進させ、行ってしまった。

「回避する方法か」

今のルカには思いつきそうもなかったが、ただ悩むよりもいくらかましに思えた。

ルカが中に入ると、どの部屋も真っ暗だった。

「しょうがないか。もう遅いもんね」

台所へ向かうと、中から人の気配がした。
覗くと気配の正体はハルカちゃんだった。

「ハ、ハルカちゃん」

ハルカちゃんはまるでルカの存在など無視するように部屋に戻ろうとした。

「待ってよ」

立ち止まったが、振り向かなかった。

「許してくれないの?私の事を」
「許すわけないでしょ。永遠に」

そういうと、部屋に戻って行ってしまった。

「(そうだよね。でも、未来は変えてみせる、絶対に)」

そう決意すると、ルカも部屋に戻って行った。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回最終回!!
では。
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はるかなる時の彼方から 短編 ( No.14 )
日時: 2012/07/16 23:39
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=9242

こんばんわ
氷結アイスブリザードです
子は母体にいる時、母親がその期間どんな暮らししてたかで多少影響しますからね
私もその影響で演歌好きになっちゃいましたし…
ハルカちゃんが頭撫でられるのが、好きになるのもわかります

未来を変えることはできないのですね…でも、この世界のハヤテは悲惨な未来を回避は可能なようでよかったです
幼稚園の出来事…いったいなにが…園児か、それともその親たちか、もしくは先生、まさか全部?
ハルカちゃんを見ながらヒソヒソ話したりしているんでしょうか?
ハヤテはハルカちゃんがいる間めいいっぱい愛情を注ぐでしょうね
もし仮に未来に戻りたくないと言って残って十年くらいたったらハヤテを求愛してきたりとか
「ハルカだめだ!ぼくたちは親子だ」
「それは別の未来だよ。こっちでは違うよパパ♪」

たとえハルカちゃんがいたいといっても戻らないといけない規則や周りの人が帰りなさいと言うから未来に帰ることにきっとなるでしょうね
それではまた
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Re: はるかなる時の彼方から 短編 ( No.15 )
日時: 2012/07/17 18:41
名前: キー

 キーでし。

 ハルカがルカを恨むのは、父親が死んだからですか。…父親の存在の大きさが僕にはわか
りませんが、父親がハヤテであったが故に恨んだのでしょうね。もし父親がハヤテの父のよ
うな人であれば恨まないでしょうからね。

 とは言っても、人は永く他人を恨み続けることはできないものですから、やはり最終的に
はこの小説の題名にも入っている『時』がハルカを強くし、恨みを薄める(完全には消えな
いでしょうね)為の『薬』となるんでしょうね。それで『時薬』です。

 さて、ハルカは母親を拒絶し、過去のハヤテに依存する。この先に待っているのは大体で
想像できますが、拒絶と依存を繰り返す先に良い結果は生まれないでしょうね。

 それと、ハルカは自分の考えが間違っていると言っていました。それでもルカを恨むのは何が間違っているかまではわかっていないからですかね。


 では、最終回も楽しみにしています。
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Re: はるかなる時の彼方から 短編 ( No.16 )
日時: 2012/07/19 16:11
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。


 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんばんわ
  氷結アイスブリザードです

 ナギ「うむ。感想ありがとうなのだ」

 >>子は母体にいる時、母親がその期間どんな暮らししてたかで多少影響しますからね
  私もその影響で演歌好きになっちゃいましたし…
  ハルカちゃんが頭撫でられるのが、好きになるのもわかります

 あ、そうだったんですか。実は言うと、この設定は何となくで生まれたんですけどね。矛盾が生まれなくてよかったです。

 >>未来を変えることはできないのですね…でも、この世界のハヤテは悲惨な未来を回避は可能なようでよかったです

 まあ、そこまで暗くすると重たくなっちゃうんで。それに時間旅行が出てくるお話は大体が変えられますからね。

 >>幼稚園の出来事…いったいなにが…園児か、それともその親たちか、もしくは先生、まさか全部?
  ハルカちゃんを見ながらヒソヒソ話したりしているんでしょうか?

 省いちゃったんですけど、ほら幼稚園とかって父親参観日とかお父さんの絵を描きましょうとかあるじゃないですか。ハルカちゃんはうまく書けなかったり、父親がいないってだけでからかわれたことがあるんですよ。

 >>ハヤテはハルカちゃんがいる間めいいっぱい愛情を注ぐでしょうね

 そうですね。あまり描写はないですけど、愛情は注いでますよ。

 >>もし仮に未来に戻りたくないと言って残って十年くらいたったらハヤテを求愛してきたりとか
  「ハルカだめだ!ぼくたちは親子だ」
  「それは別の未来だよ。こっちでは違うよパパ♪」

 いや〜、流石にそこまでは。あの小説とは違うんでそれはしませんよ。

 >>たとえハルカちゃんがいたいといっても戻らないといけない規則や周りの人が帰りなさいと言うから未来に帰ることにきっとなるでしょうね

 そこについては今回で説明してますよ。

 >>それではまた

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪






 ●キーさん

 >>キーでし。

 ハルカ「感想ありがと〜」

 >>ハルカがルカを恨むのは、父親が死んだからですか。…父親の存在の大きさが僕にはわか
りませんが、父親がハヤテであったが故に恨んだのでしょうね。もし父親がハヤテの父のよ
うな人であれば恨まないでしょうからね。

 そうですね。ハルカちゃんはハヤテがいかにいい人間だったかを色々と聞いていたので余計だったんですよ。

 >>とは言っても、人は永く他人を恨み続けることはできないものですから、やはり最終的に
はこの小説の題名にも入っている『時』がハルカを強くし、恨みを薄める(完全には消えな
いでしょうね)為の『薬』となるんでしょうね。それで『時薬』です。

 あ、そうなんですか。ですが、ハルカちゃんの恨みの感情は根深いのでそれはかなり難しいでしょうね。

 >>さて、ハルカは母親を拒絶し、過去のハヤテに依存する。この先に待っているのは大体で
想像できますが、拒絶と依存を繰り返す先に良い結果は生まれないでしょうね。

 いえ、依存しているわけではないんですけどね。ただ単純に甘えてるってだけですよ。まあ拒絶はその通りですけど。

 >>それと、ハルカは自分の考えが間違っていると言っていました。それでもルカを恨むのは何が間違っているかまではわかっていないからですかね。

 ハルカ「ううん分かってるよ。パパが死んだのはママのせいじゃないってことも、犯人がパパを襲ったのもママのせいじゃないってことも分かってるんだ。それでも、やっぱり嫌いだから。この気持ちはどうしても消えないんだ」

 >>では、最終回も楽しみにしています

 はい、がんばります。感想ありがとうです〜♪





では最終回の本編どうぞ。
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前々回ハルカちゃんに父親の温かみを自分があてえてあげようと決意したハヤテ。


その翌日、ハルカちゃんは以前と同様学校へ行くハヤテ達に着いてきた。
ハルカちゃんの過去を知ったメンバーは誰も反対しなかった。

「なんだか楽しそうだな」
「まあ、前回たくさん頭を撫でてもらったみたいだからね」

ちなみに、ハヤテとハルカちゃんは手をつないでナギ達の一歩前を歩いています。
少し歩くと

「よう、ハヤ太君」
「また会うとは奇遇だな」
「だね〜♪」

3人はハヤテと手を繋いでいるハルカちゃんを見つけ

「ん?また連れてきたのか?」
「ええ、まあ」
「ふ〜ん」

3人はハルカちゃんの頭を撫でた。


                     × ×


学校へ着いても前回同様ハルカちゃんは大人気で、始業のチャイムぎりぎりまで他のクラスの人たちがハルカちゃんを見に来たほどだった。

ハヤテ達のクラスの1時間目は体育だったが、担当の薫先生がインフルエンザで休みだった。
なので、教室で自習になったが

「さて、自習ですが皆さんどうしますか?」

自習とはいえ、だらけるのはよくないと考えたヒナギクが教壇に立った。
めんどくさいのか、だれも意見を言おうとしなかった。
すると

「はいは〜い」
「えっと、ハルカちゃん」
「私歌いたーい」
「え!?」

クラスの人間の全員が驚いて沈黙した。

「えっと」
「だって、このまま話しあいしてても時間の無駄だと思うよ」
「そ、それは」

ヒナギクがクラスを見渡したが、だれも目を合わせようとしなかった。

「まあいいわ」

そういうと、ヒナギクは教壇をどけ、ちょっとした台を置いた。
ハルカちゃんは前に出て、台の上に立つと、軽くお辞儀した後歌いだした。

その歌唱力は極めて高く、負けず嫌いのナギですら素直に負けを認めるほどのものすごい歌唱力であった。

ハルカちゃんの正体を知っている人たちは「流石はルカとハヤテの娘。レベルが違いすぎる」という感想を持った。

歌い終わると、拍手喝さいだった。さらにはアンコールを求める拍手も鳴りやまなかった。

「はいはい。みんな静かに」

ヒナギクがみんなを制した。

「これ以上は他のクラスの迷惑になります」
「そんな〜」
「いくら会長でもその意見には賛成できませんよ」

「そうだそうだ〜」

廊下から急に声が聞こえたので、振り向くと、他のクラスの人たちが集結していた。
しかも、制するべき先生までいた。

「せめてもう一曲位歌わせてあげてよ〜」

鳴りやまないブーイングに流石にヒナギクも怯み

「えっと、ハルカちゃん」
「私はいいよ〜」

結局、1時間目が終わるまでの1時間の間に3曲ぐらいハルカちゃんは歌った。


                   × ×


昼休み、ハヤテ達ムラサキノヤカタの住人は庭に集まって昼食にしていた。

「でもすごかったな」
「ええ、チャイムが鳴るまでアンコールの拍手が鳴りやまなかったし、鳴ったら鳴ったでサインを求めてたもんね」
「でもさ、なんでハルカちゃんはあんなに歌がうまいんだ?」

ハルカちゃんはお弁当を食べる手をいったん止め、

「実はね、私ジュニアアイドルなんだ」
「そうだったのか」
「そりゃあうまいはずだよな」

気がひけたのか、流石はルカの娘だという感想は誰も言わなかった。

「でも、なんでジュニアアイドルをやっているの?」
「そ、それは」

ハルカちゃんは一瞬暗くなったが

「パパの最後の願いだからだよ」
「「「「「えっ!?」」」」」
「パパがね、「もしかしたらこの子はルカみたいにアイドルになるかもしれないね。そうなったら夢の親子共演をみたいな。しかも舞台そでで」って言ってたんだって。だから私もジュニアアイドルとしてデビューしたんだ」
「そうだったの」
「後悔はないよ。私の歌を喜んでくれる人もいっぱいいるし。まあ、親子共演はまだだけどね」


                      × ×


それから3日ほどたった。

ハルカちゃんはハヤテに甘え、ハヤテもできる限りそれに答えた。

そして3日後の夜。

「ねえ、パパ」
「ん?何?」
「私ね、明日の朝には帰らなきゃいけないんだ」
「ええ!!!」

ハヤテは夜中だということを忘れて思わず叫んでしまった。

「ど、どうして急に」
「私を過去に送ってくれた人が言ったんだ。「過去にいられるのは1週間だけです。1週間後の朝には強制的にこの時代に戻ります」ってね」
「そ、そんな」
「嘘よね」

急に声がしたので、階段をみるとヒナギクが来ていた。

「ご、ごめんなさい。盗み聴きするつもりはなかったの。ハヤテ君が叫ぶ声が聞こえて注意しにきたら聞いちゃったの」
「嘘じゃないよ。明日の朝にはもう消えちゃうから」
「そ、そんな」
「しょうがないじゃない。私は本来はこの時代にはいちゃいけない存在なの。時間旅行はあまりやるべきでないって言ってたもん」

ハヤテとヒナギクは急に言われた事実にただただ驚くしかできなかった。


                      × ×

翌朝。いや早朝。
ムラサキノヤカタの住人はヒナギクに叩き起こされた。
ハルカちゃんを見送るためである。

そして

「みんな起きてるってことは」
「うん聞いた」
「そう」

ハルカちゃんはポケットから時計みたいのを取り出すと

「もう時間だね」

そう言った途端、ハルカちゃんの体が透け始めた。

「皆泣かないで。せっかくのお別れなのに」
「ハルカ」
「もう来れないけど、楽しかったよ。パパ会えてよかった。パパは私が聞いていた以上にいい人だったよ」
「ハルカ」

ハルカちゃんの体はかなり透けてきた。

「私の事忘れないでね。私からの最後の我儘だよ」
「ハルカ、未来に帰ったらお母さんのルカさんと仲良くなってね。その未来ではハルカちゃんしか家族がいないから」
「がんばってみるね」

そう言うと、ハルカちゃんは完全に消えた。

「帰ったんだな」
「ああ。なんだかさみしくなるな」
「でも、あんまり悲しんではいられないわ。ハルカちゃんが悲しむから」
「そうだな」


こうして、ハルカちゃんは帰ってしまった。
でも、皆の心に刻まれた思い出は決して消えないだろう。


                       完


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以上です。
連載の方は少し休んでから再開させます。
では。



(この小説のアフターストーリーって見たい人いるんでしょうかね?)

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Re: はるかなる時の彼方から 短編 完結 ( No.17 )
日時: 2012/07/19 16:38
名前: キー

 キーでし。………名作ですね。名作過ぎて感想の書き方にこまりますね。

 ところで、ハルカを過去に送った人って名前出ましたっけ?…出ていなければ、予想はつ
く気がしますけど。さて、ハルカとルカはどうなったんでしょうね。

 ハルカも歌はうまいと。やっぱ遺伝するんですかね、そういうのって。

 さて、それはさておき…

 突っ込みますか。

 ヒナギク…いくらなんでも『叩き』起こすのはひどくないか?アリスとかも叩いたのか?

 突っ込むところはそこか!…という声がどこかから聞こえる気がします。…が、するーし
ます。


 そして、ぜひアフターはみたいです。かなり気になります。…名作なので。

 では、また。
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Re: はるかなる時の彼方から 短編 完結 ( No.18 )
日時: 2012/07/21 15:01
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●キーさん

 >>キーでし。

 ルカ「感想ありがとうね」

 >>………名作ですね。名作過ぎて感想の書き方にこまりますね。

 そ、そんなことは。ですがそう言っていただきうれしいです。

 >>ところで、ハルカを過去に送った人って名前出ましたっけ?…出ていなければ、予想はつ
く気がしますけど。さて、ハルカとルカはどうなったんでしょうね。

 今回で明確に言ってますよ。それにこの時代ではルカのハルカちゃんは不仲のままですよ。

 >>ハルカも歌はうまいと。やっぱ遺伝するんですかね、そういうのって。

 そうですよね。それにハルカちゃんにはハヤテの高スペックの血も遺伝されてるので余計すごいんですよ。

 >>さて、それはさておき…

  突っ込みますか。

 え!?おかしなところありました?

 >>ヒナギク…いくらなんでも『叩き』起こすのはひどくないか?アリスとかも叩いたのか?

 ヒナギク「し、失礼ね。物のたとえよ。本当に叩いてないわ。

 まあ実際中々起きようとしなかったナギを脅しましたが。

 >>突っ込むところはそこか!…という声がどこかから聞こえる気がします。…が、するーし
ます。

 ヒナギク「な、何よそれーーー」
 まあまあ。

 >>そして、ぜひアフターはみたいです。かなり気になります。…名作なので。

 ありがとうございます。がんばって書かせていただきます。

 >>では、また。

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪








今回のアフターですが、未来に帰ったハルカちゃんの話です。
では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

「う、うん」

ハルカちゃんは目を覚ますと、自分が布団に寝かされていることに気付いた。

「あれ?おかしいな」

過去へ飛ばされた時、どこかの和室で儀式が行われたはずだったが、今寝ているのは明らかに違う部屋だった。

ハルカちゃんが考え事をしていると、部屋に襖が開かれ、和服の美しい女性が顔を出した。

「お目覚めですか?」
「あ、伊澄さん」

そう、ハルカちゃんを過去へ飛ばしたのは伊澄であった。

「どうでしたか?過去は」

伊澄は畳の上に正座しながら聞いた。

「うん楽しかった。それに」
「はい?」
「パパは聞いていた以上にいい人だったよ」
「そうでしたか」

伊澄は安心したように笑顔になった。

「さ、もう帰った方がいいでしょう。お母様が心配なさってますよ」
「う、うん」

ハルカちゃんは暗い表情をしながらも起き上がり、着替えてから鷺ノ宮邸を後にした。


                      × ×


しばらく歩くと、自宅のあるマンションに着くと、ため息をつくと、自宅に入った。

玄関をあけると、奥から慌てて人が駆けてきた。ハルカちゃんの母ルカである。

「何してたの!!!!!一週間も連絡をよこさないで!!!!」

ハルカちゃんは完全に無視し、自分の部屋に入って中から鍵をかけてしまった。

「ちょっと、開けなさい!!!!!」

ルカは部屋のドアを何度もたたきながらそう言ったが、

「うるさいな!!!!!!!!ママには関係ないでしょ!!!!!!!!!」
「お、親に心配掛けておいて何よその言い方は」
「うるさいな!!!!!!!!関係ないったら関係ないってば!!!!!!!!!」

それっきり中から返事はしなくなってしまった。
ルカはあきらめ、自室の仏壇の前に腰かけた。

「ハヤテ。私あの子と仲良くなれるのかな?教えてよハヤテ」

仏壇の写真のハヤテは答えてはくれなかったが、ルカは少しでも気が紛れた。


一方のハルカちゃんはベッドに寝転び、帰ってくる直前のハヤテの最後の言葉を思い出していた。

「ママと仲良く、か」

しかし、いざルカの顔を見れば自らの心に湧きあがってくる感情はどうしても封じ込めなかった。


                    × ×


翌日、ハルカちゃんは仕事のためテレビ局に来ていた。

「おはよ、ハルカちゃん」
「おはようございます」

自身のマネージャーの集さんに挨拶を返した。

「今日の予定を言うわね」

ハルカちゃんは黙って真剣に聞いた。

集さんは予定を言い終わり、スケジュール長を閉じると

「ねえハルカちゃん」
「はい?まだ仕事があるんですか?」
「ううんそうじゃないの」
「???」
「そろそろルカと共演してみない?」

ハルカちゃんは明らかな動揺を見せた。

「もういい加減、ルカを許してあげたら?そして、共演してみない?」

ハルカちゃんは悩んだが

「私、ママと共演します。許せるかどうか分かんないけど」
「そう。よかった。さっそく準備を始めないとね」

その日のうちにルカにもハルカちゃんとの共演の話が言った。

もちろんネットではどこでだれがつかんだかは定かではないが、ルカとハルカの親子共演の話で大盛り上がりだった。

                    × ×


その日の夜、ルカが家に帰ってくると、ハルカちゃんがリビングにいた。
食事のときを除いて自室にいることが多いためルカは驚きを隠せなかった。

「ママ、話があるんだ」
「あ、うん」

ルカは手洗いとうがいを済ませると、ハルカちゃんの向かいに腰かけた。

「実はね、パパに会ったんだ」
「!!!!」
「知ってるよね伊澄さん。あの人にお願いして過去へ飛ばしてもらったんだ」
「そう。どうだったの?」
「パパはとってもいい人だったよ」
「そう」

ルカは生返事しかできなかった。

「でね、本題なんだけど」

ルカは身構えた。

「パパが言ったんだ。ママと仲良くねって」
「・・・」
「だから、少しずつだけどママと仲良くなっていこうと思うんだ」
「ハルカ。私を許してくれるの?」
「まあ、許すって言い方は違うかもしれないけど」

冷え切っていた親子仲に光が差し始めた瞬間であった。


                    × ×


数カ月後、

「「皆ー今日はありがとーー」」

夢の親子共演と聞き、ファンが集結し、立ち見席ですら満席であった。

流石は親子というべきであり、お互いの歌声が良さを引き出しあっていた。


そして舞台袖では

「見てる?貴方が望んでいた親子共演よ。この大声援も聞こえてる?」

マネージャーの集さんがハヤテの遺影を持ちながらそう呟いていた。


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以上です。
連載はそろそろ再開させます。
では。
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はるかなる時の彼方から 短編 ( No.19 )
日時: 2012/07/22 09:55
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=9242

こんにちは氷結です
ハルカちゃんルカの歌唱力受け継いでますね
ナギですら負けを認めるとは
マリアが白皇通っていたころ、いたロリコン学生たちの弟とかいたら裏でハアハア言ってるかもしれませんね
そしてやっぱりハルカちゃんは未来に帰ってしまうのですね…
ヒナギクに叩き起こされたのってやっぱりナギでしょうか?
他の人は声か体を揺すれば起きそうですし、あっ、アリスも朝弱かった
ほんと名作でした!アフターストーリー見たいです

前々回の感想を書いている間、最終回の一話前の話が更新されて前々回の感想が前回の話の後にのってしまいました
なので最終回一話前の話に前々回の話の私の感想が、masaさんが投稿して、五分後にのってしまいましって
う〜むこれも携帯で感想書いたから時間かかったからですね

それではまた会いましょう
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Re: はるかなる時の彼方から 短編 完結 アフター追記 ( No.20 )
日時: 2012/07/23 18:45
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しです。

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは氷結です

 ハルカ「こんにちは♪感想ありがと〜」

 >>ハルカちゃんルカの歌唱力受け継いでますね
  ナギですら負けを認めるとは

 ナギ「ああ、ハルカの歌声はうまいだけではなく、色々とひきつける力があったからな」
 ハルカちゃんにはハヤテの血も遺伝されてるので、高スペックなんですよ。

 >>マリアが白皇通っていたころ、いたロリコン学生たちの弟とかいたら裏でハアハア言ってるかもしれませんね

 ハルカファン「ああ、あのロり少女可愛い。たまらん」

 >>そしてやっぱりハルカちゃんは未来に帰ってしまうのですね…

 まあ、それは仕方ないというやつですよ。

 >>ヒナギクに叩き起こされたのってやっぱりナギでしょうか?
  他の人は声か体を揺すれば起きそうですし、あっ、アリスも朝弱かった

 まあ、そうですね。ナギの場合は殺気を最大限に発動し、アリスは強めにゆすっただけですけどね。

 >>ほんと名作でした!アフターストーリー見たいです

 どうやらすれ違いになってしまったようですね。アフターは更新しているんですよ。

 >>前々回の感想を書いている間、最終回の一話前の話が更新されて前々回の感想が前回の話の後にのってしまいました
  なので最終回一話前の話に前々回の話の私の感想が、masaさんが投稿して、五分後にのってしまいましって
  う〜むこれも携帯で感想書いたから時間かかったからですね

 なんだかすみませんでした。すれ違いにならないように気をつけます。

 >>それではまた会いましょう

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