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突如現れた少女(一話完結)
日時: 2014/04/15 20:47
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://id43.fm-p.jp/555/aisuga/

こんにちは!お久しぶりです。以前ハヤアテやハヤルカ、ハヤヒナなどを書いていた者です
体調がすごく悪くて止まり木に来れませんでしたが、ましになったのでちょっと来てみました
でも新規投稿する気力まで回復していないので過去作をあげることにしました
どれにしようかと迷いましたが、結構人気で感想も多かった一話完結で気軽に読めるこの話にしました
それではどうぞ




誰もいないムラサキノヤカタの中、ハヤテが掃除していると
目の前に金髪の美少女が現れた

「え〜と、どなたですか?」

誰かに似ているな〜と思いながらハヤテがたずねると、その少女からとんでもない発言を受けた

「私の名前は天王州エリカ…あなたの娘です。ハヤテお父様」

少女はニッコリと微笑みながら言った

「ええーーー!!!な、なにいっているんですかー!!どう見ても君、ぼくと同じくらいの年じゃないですか!?
それにぼくは子供ができるようなこと、だ、誰とも…天王州ってまさか、アーたん!!ああーいったい何がどうなっているんですかー!!」

混乱しまくるハヤテ。それも無理はない
いきなりやってきて「あなたの娘です」と言われて、その子の名前がアーたんと同じ名字と知ったハヤテはあまりの驚きの連続で思考がついてこなかったのだ

「それは私が未来からやってきたからですわお父様♪お父様はこの時代から二年後お母様と結婚して天王州ハヤテになり、その一年後私は生まれました」

ハヤテの子らしい天王州エリカは母親の遺伝子をしっかり受け継いでおり、顔はかなりの美人でスタイルもすごく良かった
さらに身長はハヤテの方の遺伝なのかわりとある方だ
アテネみたいなクールさはないが表情はニコニコしておりアテネとは別の魅力があった
腰まである金髪ストレートヘアーが実に似合っていた

「そ、そうか君は未来から来たんだね…それなら納得ですね」

普通だったらこんな非科学的的な事信じないがハヤテ自身過去に飛んだ経験があるため、わりとすんなり状況をのみこめた

(そうか…ぼく将来アーたんと結婚するんだ。それはうれしいな〜)

ハヤテは心が満たされるような幸福感になっていると、ふっと気になった

「でも、どうして過去に?何かあったの?」

少し心配そうに聞くハヤテ

「ううん、全然そんなことないよ〜お父様もお母様もいつもラブラブだし〜」

エリカはついさっきまでの丁寧語ではなく軽い感じに返事をした

「ラ、ラブラブ//えっ、だったらどうして?」

「それはねえ…」

口元に手を当てフフと笑うエリカ
その上品な仕草と気品さにドキッとしてしまうハヤテ

(だぁーぼくは何をドキッとしているんだ!相手はぼくの子供ですよ!)

わずかに心に生まれた煩悩を振り払っているとエリカがハヤテに抱きついてきた

「若い頃のお父様に会いたくなったから(ハート)

「ちょ、ちょっとエ、エリカさん急に抱きつかないでくださいよ!その当たってますよ///」

親譲りのアルティメットバストがハヤテの理性を崩壊へと導こうとする

「もう〜自分の子にエリカさんなんて呼ばないでよ〜お父様〜そ・れ・に・
お父様未来じゃ「こらこらエリカもう16なんだからそんな子供みたいことはやめなさい」と平然引き離しているよ」

他人行儀にさん付けしたハヤテに不満げに顔を膨らませるエリカ

「そ、それもそうだねエリカ離れてよ、お願いだから」(こんなことされて平然としているのかすごいな未来のぼく)

(フフ…お父様たらそんなに顔を赤くしてかわいい〜(ハート))

エリカはハヤテの反応に満足げだ
うれしそうにハヤテの顔を眺めている

「と、とりあえずお願いだから…」

「まあ、仕方ありませんわね。今はその時ではありませんし」

「えっ?」

「いいえなんでもありませんわ」

エリカは名残惜しそうにしながらハヤテから離れた

「実はお父様に合う以外にももう一つ私が過去に来た理由がありますの」

「それはなんなのエリカ」

「それはお父様のフラグを消しに来たの」

「……え?」

ハヤテはエリカの言っている意味がわからなかった

「お父様は私の自慢の父親で、すごく素敵な男性です
でもその魅力がありすぎて多くの女性と無自覚にフラグをどんどん建ててるの」

「誰ですか!そのスケコマシ!!未来じゃぼくそんな天然ジゴロなんですか!?」

エリカの話に驚くハヤテ

「いいえ、お母様の話だと昔からだそうです」

「えーそんなのウソだよ!ぼくよく人から嫌われてるし、ぼくのこと好きだと言ってくれたのアーたんと西沢さんだけだよ!そんなぼくがありえないよ」

力強く自己否定するハヤテ
そのハヤテの自虐を見てエリカは

(……お父様、鈍感なのは若い時からですのね…今時16になる娘が父親に抱きつき胸を押し当てる子なんていませんわ
過去のお父様なら私の愛に気づいてくれると思いましたのに…)

あまりの鈍感さに呆れ、残念そうだった

「まあいいですわ。とりあえず私の野望…じゃなかった!私とお母様のためにもお父様も協力してください!」

「え〜でも」

いまいち乗り気ではないハヤテ

「うまくいけばあの変態(虎鉄)とのフラグを終わらせることができますわ」

その言葉を耳にしたとたんハヤテは
ガシッと両手でエリカの両肩を掴み、真摯な眼差しで見つめる

「やろうエリカ!ぼくたちの幸せのために!」

「は、はい///」(お、お父様そんなに私を見つめて…そこまで私のことを)

はたから見たらまるで告白シーンのようであった
エリカもこれが告白ではないことは頭でわかっているが、溺愛している父親のハヤテに見つめられて胸の鼓動が高まっていた

「それでどうやってフラグを消すの?」

エリカの両肩から手を離しハヤテは聞く

「ええ、それは私の能力を使います」

まだ少し照れながらエリカは答えた

「能力!」

「フラグ崩し。それが私の能力です」

「フラグ崩し?なにそれ?」

「その名のとおり建っているフラグの倒して崩す能力ですわ
この能力によってフラグを倒された相手はその相手に恋愛感情をもたなくなり、さらに二度とフラグが建つこともありません」

「なんて素敵な能力なんだ!よし、じゃあ早速あの変態とのフラグを消そう!」

なんとも微妙な能力なのだが、虎鉄との縁を切りたいハヤテにとっては夢みたいな最高の能力だった

「そう簡単にはいきませんわ。大きいフラグほど崩すのは難しいですし、建って一年経ったフラグは絶対崩せないの」

「そ、そうなんだ……」

絶望した表情で床に崩れ落ちるハヤテ
期待がでかかった分ショックも大きかったのだろう
世界の滅亡を目の前にした人のようだ
エリカはそんなハヤテを慌てて励ます

「でも安心してくださいお父様。この時代での変態とのフラグは一年を過ぎてませんし、他にも手はあります」

ハヤテ同様虎鉄をさっきから変態呼ばわりするエリカ
どうやら虎鉄はいまだに未来でもハヤテにつきまとっているらしい
ハヤテが普段そうよんでいるからなのか?大好きなハヤテを困らせる存在だからなのか?おそらく両方だろう
エリカは虎鉄が嫌いだった

「それは本当?」

「直接倒せなくても間接的に倒すことができるますわ!他の小さなフラグを倒せばいいのです
たとえ大きく倒れない変態のフラグも他の小さなフラグを倒せば別のフラグも倒れどんどんドミノ倒しのように倒すことができますわ」

「それはすごい!でもアーたんとのフラグは大丈夫なの?」

「大丈夫ですわ。ちゃんと別の安全区域に配置し、保護します
お母様のフラグが倒れたら私の存在も消えてしまいますから」

「そうか、よかった」

ハヤテは安堵し、胸をなで下ろした

「でも、だれのフラグを倒すの?それ以前にそんなフラグぼくにあるの?」

まだ自分がモテていると気づかないハヤテ

「ええ、名無しのモブ子ですわ」



そして二人は行動に移した
小さいフラグほど倒すのはたやすい。ようするに幻滅されるようなことを少しするだけで十分なのだ

「キャベツの芯を食べる人!シ〜ン」

ハヤテはそのモブ子の前でさぶ〜いギャグかませてフラグを倒した
そしてそのフラグを倒すと同時にエリカの能力フラグ崩しによって他のフラグも次々と倒れていた
まるでドミノ倒しのように
そしてアテネと一部のフラグ以外消滅させることに成功したのだった



「ありがとうエリカ。これで安心して生きていけるよ」

「お父様の役にたててエリカはとてもうれしいですわ」

(フフ…これでお父様はお母様と私だけのもの
もうこれで夜這いに邪魔な変態(虎鉄)も嫉妬する女たちもいなくなることですし、これでお父様と///)

「?」

怪しい笑みを浮かべるエリカをハヤテは不思議そうに見ていた

「それではお父様。エリカはもう未来に帰りますね」

「えっ、そんなもう帰るのエリカ!もう少しいたって!」

「私ももっとお父様と一緒にいたいですわ。でも未来人の私はこれ以上長くこの時代にいられないの」

しょぼーんと俯いたまま言うエリカ
エリカも本当はハヤテとまだいたいのだ
「そ、そうなんだ…」

寂しそうな顔でいうハヤテ

「そんな悲しそうな顔をしないでお父様。エリカは三年後の未来お父様と出会うことができますから」

「…そうだね。わかったよエリカ」

「ねえお父様。帰る前に私をぎゅっと抱きしめてください
最後にお父様に抱きしめて欲しいの」

エリカはもの欲しそうな顔でハヤテにお願いした

「そうかエリカは甘えん坊さんだな〜」

顔を少し赤らませながらやれやれと思いエリカを抱こうとするハヤテだがその自分の認識が間違っていたことを思い知ることになる



チュ

「ん!?んん〜」

ほぼ不意打ちぎみにエリカにキスをされてしまったのだ
引き離そうするハヤテだがエリカは離れない
しばらくたってからエリカの方から離れた

「エ、エリカ///」

「フフ…お父様の初のフレンチキスもらちゃった(ハート)この時代ではお母様まだ普通のキスまでだよね♪」

「こ、こら〜///」

「フフ…これくらいは許してくださいねお父様(ハート)私お父様のこと大好きですから、それではお父様ごきげんよう♪」

妖艶な笑みを浮かべながら説教から逃げる子供のようにエリカは未来へ帰っていった
顔を真っ赤にして困惑しているハヤテを残して

「またね…エリカ三年後に会おう」



未来

「ただいま戻りましたわお母様」

「お帰りなさいエリカ。それでどうでしたか過去のハヤテは」

「すごく素敵だったよ♪優しくてカッコよくて、でもやっぱり鈍感だったよ」

「そう、それで成功しましたか」

「うんお母様と一部のフラグ以外みんな倒してきたよ。それに///」

頬を赤くしながらうれしそうに口元に手を当てるエリカ
その実の娘の様子を見てアテネは

「エリカまさかあなたハヤテに…」

「うん♪ファーストキスあげちゃった(ハート)」

満面の笑みで返事した後、脱兎のような速さでエリカは逃げた

「こら!待ちなさいエリカ!親子同士はダメといつも言っているでしょ!」

その後エリカの望みが叶ったかどうかは秘密である



とある場所

「なぜ私は二十年も綾崎を追いかけていたんだ…気づけばもうすぐ四十歳まじか…これからどうすればいいんだー!!」

ハヤテとのフラグが消滅し、真っ当な?思考を取り戻した虎鉄が途方にくれるのだった



キャラ紹介
天王州エリカ
年齢16誕生日7月18日
血液型A型家族構成父・母・弟
身長165cm体重45kg
得意好きハヤテ、アテネ、猫
苦手虎鉄・ハヤテのことが好きな女性(アテネは除く)
未来のハヤテとアテネの子供
アテネ並みの美貌とスタイルを持っている
頭脳も運動能力もかなり高い
もちろんモテるがハヤテ以外の男に微塵も興味がない
ハヤテが大好きで禁断の愛を目指している
よくハヤテを夜這いしようとするがハヤテをストーキングしている虎鉄に邪魔される
さらにハヤテに抱きついているとハヤテに好意持っている女性や元持っていた女性に
正当な理由つけて引き離そうとするからその人たちのこと内心あまり好きではない
自分のことを大事に育てたくさんの愛情注いでくれたハヤテはもちろんアテネも大好きである
普段は丁寧語だがハヤテとアテネの前では人懐こい話し方にもなる普段は丁寧語だがハヤテとアテネの前では人懐こい話し方にもなる

あとがき
倒れなかったフラグは泉とかです。なぜなら十年前にすでにフラグがたっていたからです
虎鉄はハヤテにちょっかいかけなくなりただの鉄道オタクにヒナギクは綾崎くんと呼ぶようになり、ナギは嫉妬して蹴り飛ばすこともなくなりました

追記 この話は一年半以上前にひなゆめに投稿されたものです
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Re: 突如現れた少女(一話完結) ( No.1 )
日時: 2014/04/15 21:59
名前: masa

お久しぶりです、masaです。

ハヤテとアテネが結婚か〜。ハヤアテ推進派の自分としてはエリカさんが来た未来が来てほしいものです。

ってかハヤテのジゴロは娘にも影響を与えるのか。恐ろしや。
で、その娘はアテネの娘だけあって妙な能力を持ってるんすか。流石と言うべきか。

で、最後は予想通りと言ったらあれですが、キスしましたか。ってか夜這いって。
この分じゃ一緒にお風呂入ったり、一緒に寝たり。も当然なんでしょうね。


まあ、アテネが怒るのも当然か。「親子だから」と言うのは建前で、「ハヤテは自分だけのものだから」が本音でしょうね。

そう言えば、アテネとの結婚前のハヤテは「情緒が小学生並み」だから、スタイルのいい女性(娘でも)に抱き付かれれば、反応するのは当然なんですよね。
ん!?じゃあ「娘です」って言わなかったら、ハヤテの理性が切れて襲いかかるってな展開があった可能性もあるんですよね。そう考えると、恐いな。





では。

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Re: 突如現れた少女(一話完結) ( No.2 )
日時: 2014/04/20 07:57
名前: ユウセイ

どうもユウセイです。
平たい感想しかかけませんが楽しく読ませていただきました。
どうでもいい指摘点をひとつ。ハヤテに直接好きと言ったのはアテネ、西沢さん、あとはルカです。
ではでは〜!!
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Re: 突如現れた少女(一話完結) ( No.3 )
日時: 2014/04/25 16:58
名前: 氷結アイスブリザード

感想ありがとうmasaさん
再びこの作品に感想かいてくれてありがとう
ひなゆめのデータしょうめつじけん悲しかったですね
masaさんが書いてくれたハヤテをよばいする夜空の三じ小説よみたいです
あのときはほんとうれしかったですから!自分の作品が三じ小説になる日がくるとは思ってなかったので

エリカは未来で邪魔者が減り、ますますあったくが強くなってますよ
このはなしの続編か短編気がむいたらかくかも


コウセイさん
感想ありがとう!
古い作品で楽しんでもらえてよかったです
この作品はうえにもかいてますが過去作で二年くらいまえのでそのころは原作でまだルカは告白してなかったですよ
ではでは!
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