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ゆずれない想い(短編)
日時: 2013/11/06 15:35
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://id43.fm-p.jp/555/aisuga/

こんにちは!お久しぶりです氷結アイスブリザードです
最近は自分のサイトにハヤテの裏小説書いたり、ダンガンロンパ書いたりして忙しくてなかなか止まり木に来ることができませんでした
今月は止まり木に無料通話がある限り、ちょこちょこ来れそうです
それではどうぞ



薄暗い地下洞窟の奥、ヒナギクたちを待ちかまえていたのは

ヒナギク「なんのまねよ!ハヤテくん!!」

ハヤテ「みてのとおりだ
   ここから先へ進みたければ僕を倒してからにするがいい」

雪路「なにいってんのよ…あんたいま非常時だってことぐらいわかってんでしょ!!」

ハヤテ「そんなことは関係ない
   僕は与えられた役割を果たすだけだ
   おまえたちを殺すとな」

足橋先生「目を覚ますんだ…ハヤテくん!君はキングミダスに利用されているだけだ!」

ハヤテ「そのとおりだ
   ぼくはキングミダスにとって使い捨てのコマのひとつにすぎない」

伊澄「そんな……!そこまでわかっていて
   どうして…!」

ハヤテ「ぼくには守るべきものがある
   それだけのことだ」

その言葉を最後にハヤテはヒナギクたちに剣を向ける

ハヤテ「覚悟はいいか
   いくぞっヒナギク!」


なぜ…こうなってしまったのだろう…
時間を遡る



あとがき
ハヤテの口調が違うのはワケがあります
それは次回とか最終回辺りで判明します
次の更新はいつになるかわかりません(オイ!
これ五月に下書きした奴の一部なので、この続きの下書きが見つからないと続き投稿できないのです
他の話投稿しようと思ったけど下書きしてなかったり、あと事情があったりとかで
時間がなかなかなくて…最近ディスガイア2を久しぶりにやってます
かなり久しぶりにやったから、どのキャラが転生を繰り返した奴か?どのアイテムがアイテム界でレベル上げた奴か?他その他何がなんだか忘れてしまって何が何だかわからなくなりました
それではまた
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Re: ゆずれない想い(短編) ( No.1 )
日時: 2013/11/06 19:50
名前: masa

どうもmasaです。

ムム。ハヤテがおかしい。何やら訳ありの様子。

ハヤテがヒナギク達の命を狙うとは。これは益々重大な訳の様子。

って、何で足橋先生が!?確か、あの先生はただの漫画家だったはず。


まあ、色々と起こりそうですが、次回以降への楽しみにしておきます。

では。

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ゆずれない想い(短編) ( No.2 )
日時: 2013/11/10 01:05
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://id43.fm-p.jp/555/aisuga/

ネット環境なくなって約二年いい加減壊れたパソコン買い直したい
携帯で小説投稿しんどすぎる。一体いつまでこんな状況が…携帯の定額制さえできない状況じゃ、いつになるか…仮に買えたとしても月料金が…学生じゃきついっす

まずはレス返しを
お久しぶりですmasaさん
はいあのハヤテがこうなる理由はやはりあの人です♪
そしてキングミダスときたらそれはもう
はい足橋先生がなぜいるかで「んっ?」ですよね
実はちょっとだけ理由があるんです。たいした理由ないですけど。それは最終回で
はい。いろいろあります今回とかも
感想ありがとうございました






『』は夢の人物のセリフと思ってください
それではどうぞ



歴史の根本的に覆すエルレインのとんでもない計画を阻止するためヒナギクたちはダイクロフトに潜入した
そして、

「エルレイン!」

「やはりきたか」

ヒナギクの怒りの声にものともせず冷静な態度で振り返るエルレイン
その後も、ヒナギクや美希たちがやめろと怒りをジューダスも皮肉をぶつけるがエルレインは全く動じず計画をやめる気配すらない

「こんなやり方は間違っている!歴史を歪め、過去を変えてまで人は幸せになろうとは思わない!」

「…美希おまえはまだわからないのか?どんなにきれいごとを口にしたところで消したいほどつらい過去が誰にでもある
たとえばそう、そこにいるジューダス…いや、綾崎ハヤテのように」

エルレインのその言葉にナギ、雪路、全員に動揺が走った

「綾崎ハヤテ!!」

「あのアテネ市であの…!?」

「そう、無念を残して死んだ彼に機会を与えたのだ」

「でたらめ言わないで!」

「でたらめかどうか本人に聞けばわかること」

ヒナギクたち全員がジューダスを見つめる
しかし、ジューダスは黙ったまま言葉を発しようとしない

「なんで黙っているのよ!ぼくはハヤテじゃないってそう言ってやりなさいよジューダス!」

ジューダスは仮面を外し、返事をする

「そうだ、ぼくはハヤテ
綾崎ハヤテだ」

「そ、そんな、どうして…」

ヒナギクはショックのあまり思わず2、3歩後ずさりした
その隙にエルレインが後ろを向き計画の最終段階を終えてしまった

「しまった!」

「神よ大いなる御霊をここに」







「う、うう…こ、これは」

「ようやく目覚めたな。どうだ新しい世界の感想は」

「エルレインおまえいったい何を!」

美希が目を覚ました場所は部屋中大きなカプセルが複数置かれた場所だった
ヒナギクたちの姿が見えない。いるのは部屋の上空に浮かぶエルレインとそれを見上げる自分だけ

「案ずるな。彼らはフォルトゥナの力でただ夢を見ているだけ」

「夢」

「現実では不可能なことも夢の中では何もかも思い通りになる
痛みも苦しみも感じることはない」

「これこそが彼らの幸せ、そして人々が望んだ幸福」

「そんなのまやかしにすぎない!!夢の中で幸せになることにどんな意味があるというんだ!!」

「意味はあるなぜなら彼らは永遠に夢から覚めないのだから」

「!」

驚きを隠せない美希。だが、エルレインはそれに構わず衝撃的事実を告げる

「覚めない夢は現実と同じ」

「そして永遠の夢の中では幸せもまた永遠」

「これこそが全ての民の幸福に満ちた唯一にして絶対の幸」

「違う…そんなの間違っている!」

「ヒナたちはどこいった!いったいみんなをどこへやったんだ!」

「彼らもまた永遠の夢を見てるもうおまえの声も届かない」

「そんな…!」

ヒナギクたちもエルレインの作り出した夢の世界に取り込まれたとして美希はショックを受けた
さらにエルレインはそんな美希の意志をへし折るかのように次々と言葉を浴びせる

「おまえの声を聞いてくれる者はもう誰もいない」

「おまえの役目は終わたのだ」

「終わってなんかない!」

「ヒナは必ずわたしの声にこたえてくれる!
だから」

「ムダなあがきはよせ。彼らの精神世界へ入ったところで目覚めさせることなどできはしない
永遠の幸福を捨てられる人間などいない
人ははかなく弱い」

「だからこそ彼らには神と神の救いが必要なのだ」

「いいえ、わたしは信じてる!人間の強さヒナたちを!」

美希は迷いのない目でエルレインを見る

「仮に目覚めさせたとしてもおまえたちにまっているのは悲劇だけ」

「それなのになぜおまえは自分を苦しめてまで進もうとする」

そのエルレインの疑問に美希はこたえる
ありのまま思っていること抱いている感情を含めて

「おまえの作り出した世界を見たときは思った」

「もしこれが人々の望む幸福ならわたしの役目は終わり使命からも解放される」

「そうなればヒナといつまでもいられると」

「でもそれは間違いだった」

「たとえどんな結末がまっていようと歩んでいく過程にこそ人の幸せはあるあの人はそういったの」

「だからわたしもヒナと共に歩むわ」

ヒナギクとの今までの思い出を頭に浮かべながら、エルレインに自分の覚悟を語る

「どんな結末がまっといたとしても」

「だってわたしはヒナといっしょにいたいから」

そして告げる

「ヒナを愛しているから」

ヒナギクを愛していることを


美希は心にヒナギクへの秘めた愛を口にした後、まばゆい白い光に包まれた後、消えた
ヒナギクたちの夢の中にいったようだ

「おろかな…その愛ゆえに苦しみも増すというのに」

静寂に帰った一室にエルレインのつぶやきだけが響いていた



美希が入った夢の中は自分がよく知ってる町でも過去の街並みだった
その証拠に近くに見えるゲーム屋さんだが、自分の知っているこのゲーム屋がDSやPSではなくスーファミを宣伝しているからなのだ
他にもGジャン着ているバンダナ巻いた貧乏そうな青年や今時絶対言わない「チョベリバ」なんて使っているギャルまでいる

「ここは…練馬…!」

そう練馬だ。過去の

「心の奥に消してしまいたい過去
あの明るいヒナや雪路にもあるのだろうか…
いや、あったな…」

(とりあえず、こんな時のセオリーでは街の人に話を聞くか)

とりあえず美希はヒナギクが昔住んでいた近所の何人かの人に聞いてみた

『ヒナちゃんがうれしそうに話してくれたの!もうすぐお父さんが帰ってくるって』

『ヒナちゃんも雪路も幸せそうな顔してら、二人が幸せと思ったらオレたちも幸せだぜ』

(おかしいな…たしかヒナの父親は母親は…それともその前の過去なのか?)

そんな時、小さな公園で遊んでいる子供の姿を美希は目にしてた
そしてそれは

「ヒナ…?ヒナなのか?」

子供だったが美しい容貌にピンク色の長髪幼い頃のヒナギク以外考えられなかった

「お姉ちゃん、だれ?」

「!」

「そうか…記憶を封印してしまったのね」

「イヤなことを忘れて幸せな夢の世界で生き続ける…」

「キオク?フウイン?
ねえなんのこと?」

美希の言葉を本当にわかってないヒナギクはかわいく首をかしげながら、不思議そうな顔をしている

「これはたしかに幸せかめしれない
でも…」

「おねがい、ヒナ目をさまして!」

「お、お姉ちゃんいたいよ……」

両肩を強くつかんで必死に呼びかける美希にヒナギクは痛そうに顔をしかめる

「これがあなたの望んだ世界なの!?これが幸せなの?!」

「違うよね、ヒナ」

「思い出して!みんなのこと!わたしたちの旅のこと!」

「おもい…だす?たび…」

「ううっ!」

「いたい!頭がいたいよ、お姉ちゃん!」

頭を抱えうずくまるヒナギク
そんなヒナギクを見て美希は少し心苦しいが、それでもヒナギクに必死に呼びかける

「つらいのはわかってる思い出したくないのも、わかってる」

「でも、……あなたしかいないの」

「私がたよれるのは…わたしの英雄は
おまえだけなんだ?」

「だからお願いヒナギク目をさまして!!」

「えい…ゆう…」

「…そうだ…わたしは……!」

美希の想いが通じたのかヒナギクは思い出した
やがて光に包まれるヒナギク
そして光が晴れるとそこには地面にうつ伏せに倒れているが元の姿に戻ったヒナギクの姿があった
そんなヒナギクに美希は静かに話しかける

「ヒナ……」

「……これは…ゆめ、なんだね…」

「すごく、あったかくて心地よくて、でも……」

「これはすべてゆめなんだ」

完全にゆめだと悟ったヒナギク
その後、周りの風景は光に包まれて消えた
夢が消滅し、真っ黒空間のなった
そこには美希とヒナギク、そして

「お姉ちゃん…」

「…ヒナやっぱりあれは夢だったんだな」

「うん……」

うつ伏せに倒れた雪路
立ち上がるとヒナギクに確かめるかのように話し出す

「いい夢だったよな」

「オヤジがいて、母さんがいて
私がいて、あんたもいる……」

「お姉ちゃん……」

「けど夢は夢よ
そんなの意味はないわ」

「あたしたちは今を生きているんだしね」





『く、くるなっ!おまえなんか、こ、こわくないぞ!』

ヒナギクたちが声がした方を向くとなんと幼いころのヒナギクと雪路が
そして、もう一人斧を持った大男が
風景はさきほどの夢とそっくりだが、状況はまるで違う

「あれは…わたしたち!」

「それにバルバトス…!」

「ってことは、これは…!」

ヒナギク、美希が意外な人物の登場に動揺するが、雪路だけは何か感づいたようだ

『おまえら、ガキどもに用はない
親を呼べ。ここにいるはずだ』

『知らないもん!はやくウチから出てって!』

凶悪な男に石を投げつけるヒナギク。しかしそれは当たらなかった

『死たいのか、小娘!』

『逃げてヒナ!』

ヒナをかばった雪路だったが、その代わり雪路がバルバトスに捕まってしまった

『雪路!』

その時、桂父と桂母が家から飛び出してきた
それを見て夢の世界の雪路ではなく本物の雪路が叫び声をあげる

「オヤジ…!きちゃダメ!逃げて!」

「…ムダよ
これはあなたたちの記憶たもの
わたしたちの声は…届かないわ」

「お父さん…」

気の毒そうに言う美希。ヒナギクはこんな形で長年見れなかった両親の姿を心配そうに見つめている

『きさま桂父か?こいつの命がおしかったら今すぐ武器を捨てろ!』

『私が代わりに人質になるわ!だからウチの子を離して!』

『目的はなんだ金かレンズか?』

『きさまらの命だ…!』

ズバー

『ぐわあああ!』

『お、おとうさん!』

『雪路!ヒナを連れて逃げて!』

『死ぬっ!!』

『おかあさん!』

『これが神の目を砕いた英雄か。ハンっもろすぎる…』

男は捨てセリフをはいた後、すうーと消えていった

『おとう…さん…』

『うっ…とうさゎ…?
かあさぁぁぁん!!』

両親の死に泣き叫ぶ幼いころのヒナギク
やがて風景はなくなり、元の真っ黒な空間に戻った
消える


「私がやつに捕まらければ父さんも母さんも死ななかったハズよ
そう、おとうさんとおかあさんは私が殺したようものよ」

「お姉ちゃん…」

「しかも、そのことをずっと隠して知らない方がいい
その方がヒナのためだって
そうやって姉貴面して自分を安心させてたんだ」

「…ごめん…ヒナ!私は私は」

必死に頭を下げて謝る雪路
その雪路に帰ってきた言葉は意外なものだった

「…ありがとう」

「えっ!!」

「私のこと命がけで守ってくれて
お姉ちゃんがいなかったら私生きてないんだね」

「ヒナ…」

「それにおとうさんやおかあさんのことだってマスターと二人で決めたんでしょ!
私が親が死んだと思いださないようにって」

「だとしたらやっぱりありがとうだよ」

「ヒナ……っ!」

感極まってヒナギクを抱きしめる雪路

「おかあさんたち…生きてないの…ちょっと…ほんとに…ちょっとだけ寂しいけど…」

「…でも、私には……お姉ちゃんがいるから…だから平気!」

「…ああ、ああ!」

「安心してヒナ。あんたは私が守ってやる!」

「おかあさんたちの分まで私が守ってやるから!」

「…うん!」







あとがき
はい。わかってます
ヒナギクの両親とか美希の力とかエルレインのことですね
それらすべての疑問は最終回で全てわかります
最終回で全てわかります
大事なことなんで二回いいました
でも感がいい方なら気づいているでしょ!原作のちょっとだけ出たあいつの…
気づいたかたは内緒にしてね♪

ダンガンロンパで
「いい、わたしは大事なことは一回しか言わないからね」
「きぼうがみね学園のシェルター化が始まったのですぅ〜」
「きぼうがみね学園のシェルター化が始まったですぅ〜」
「あっ、二回言っちゃった」

とかあったな〜



ああーいつもやる気でないわ
だれか私にやる気を〜
ダンガンロンパSS完結したいのだ
それではまた
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Re: ゆずれない想い(短編) ( No.3 )
日時: 2013/11/10 01:55
名前: masa

どうもmasaです。

確かに人には過去に行って歴史を変えたいほど辛いものがある人もいますよね(まあ、自分にはありませんが)。
特に、ハヤテのごとくという作品にはそういう人が多いですもんね。

ってハヤテに何が!?話の流れじゃ死んでるみたいですが、あの戦いに何かあったのかな?

美希には夢の呪い?が通用しなかったんですね。まあ、美希にはそう言う過去がなさそうですもんね。
でも、流石と言うべきかな。ヒナギクには常にヒーローでいてほしいという美希ならではの言葉でしたね。普段のおバカぶりからは想像できないですよね〜。

ヒナギクの夢はやっぱりあのころの夢でしたね。まあ、ヒナギク自身にとってそれが変えたい過去でしょうから。
美希は凄いな。いや、ヒナギクが凄いのか。美希の説得に耳を貸し、聞き入れたんですから。

雪路は雪路で辛い過去があったんですね。
ってか歴史自体が原作と違う気が。まあ、そこは二次元小説ですからね。



さて、色々と謎が多いですが、どうなって行くか楽しみです。

では。

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ゆずれない想い(短編) ( No.4 )
日時: 2013/11/27 11:12
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://id43.fm-p.jp/555/aisuga/

こんにちは睡眠不足でつらいです
今月無料通話だけじゃきつい…
文とか手抜きです
*『』は夢の人のセリフ

こんにちは感想ありがとうmasaさん
西沢さんにはなさそうですよね
全ての謎は最終回でわかります♪
携帯の文字制限ではぶくシーンあるかもですが



「ここは…観光地」

「たしかここは」

「下田」

「ナギの記憶ってことになるわね」

「それじゃまずはナギちゃん探しましょ」



「なんか印象が違う」

「あのうっとうしいくらいいた人があまりいない」

「それはきっとここが夢の世界だから、現実とはそっくりだけどそれがどこか違う夢の世界」

「ナギの辛い過去ってやっぱりなくなったお母さんのことかしら」

「場所が下田ってことでほぼ確定よね。そのせん」

三人は確信していた時

『お〜いヒナギク』

「ナギ」

『おまえたちも来てたのか?』

「珍しいわね。あなたがそんな走ってくるなんていつもなら疲れるから嫌だっていうのに」

『何をいっているのだ?私が走ったくらいで疲れるだとなんのジョーダンだ?』

「えっ、だって」

「ヒナ、ここは夢の世界だから」

「あ、そうか」

『なんだ二人でコソコソ話して』

「いや、なんでもないわよ」

「それよりナギちゃんは墓参りに来たの」

『墓参り…?』

「なにボケてんだよナギちんが下田に来る時はお母さんの墓参り、それ以外ないだろ」

『なにいっているのだ私の母は『ナギー!』』

突如現れた女性。その胸はEカップだった

「ナギその人」

『その人って…なにいっているのだ。そんな他人行儀にいつもみたいに紫子さんっていえよ』

「「「!!!」」」

ナギの発言に驚く三人

『おいおいおまえら、いったいどうしたのだ』

「あ、いや…」

『ねえナギ私お腹すいたーはやくどこかに食べに行こう』

『わかったわかった…ついでだから、おまえらもこい。おごってやる』

「美希あの子、本当に…」

「ああ、忘れてるな、お母さんが死んでいること」

『ほら、はやくくるのだ』

「う、うん。ごめん」

少し離れてヒナギクはつぶやく

「どうして…どうして紫子さんが生きてるの どうして疑問もっていないの」

「ヒナ…」



しばらく歩いて、ヒナギクがいい店知っているとナギたちを誘導し、ある場所に着いた
そこには墓が


「どうしたの?」

『…こっちヤダ』

『…わたしもなんか…こっちくると気分が悪くなるのだ』

紫子やナギが墓に近づくのを嫌がる

『こっちヤダ』

『ほら母もこういっているし戻るぞ、こっちには墓しかないし』

「ちょっと来なさい」

「な、なんだ、ヒナギク離せ」

『ナギ、ナギ…』

「ヒナ」

『ここ嫌いなんだよ、なんだか胸が締め付けられて苦しくて…
だから早く食事に行くぞ、こんなところ用は…「ナギ!」』

『!』

「…いいか、よく聞きなさい。そこにいる紫子さんはニセモノよ!!」

『ニセモノって…なにいっているヒナギク。冗談にもほとが』

「これが冗談を言っている顔に見えるの!紫子さんは死んだのよ!病気で!」

『そんな…だって母はこんなに元気に』

『…う…』

『あたま…いたい…なんで……くっ!』

「あなたはこう言っていたわ自分のワガママのせいで仲直りできないまま死に別れてしまったって」

「意地を張らずに素直に謝っておけば母の死に目にも会えたかもって」

『ナギ、この子は何いっているの?』

『母…うぁっ!』

「ナギちゃん」

「まって雪路」

「ヒナを信じてあげて」

「あなたが後悔してたのもそれこそ死にたくなるほど後悔していたのも知ってる


「けどね。それが現実なの
紫子さんは死んだの!」

『ナギ
私生きてる死んでないもん』

『母…そうだよ
母は死んでなんか』

「目を覚ましなさいナギ!」

「神様の作った都合のいい夢を見て現実から目を背け…それがあなたの欲しかった幸せなの
そうじゃないでしょ紫子さんと一緒に精いっぱい生きてきたことがあなたの幸せでしょ」

『ナギ 私死んでないよ』

「そうやって紫子さんと生きて手に入れたものが山ほどあるでしょ
命ってもんの大事さも大好きな奴を守ろうとする意思も全部紫子さんからもらったんじゃないの!」

『ナギ私をみて私はここにいるよ』

「思い出してナギ本当のことをあなたの本当の幸せを」

ナギが墓に近づき彫られた字を読む

『紫子、ここに眠る…』

『…そっか、わたし…』

ようやくナギが気づいた

『ナギ、私生きて』

『ナギ…』

「私はバカだった…」

「私が一方的に怒ってケンカしたあげく仲直りできないまま二度と会えなくて
頭のスミでいつも母が生きてればとかそんなことばっか考えてた…」

「あげくこんな…こんな夢見させられて満足…して…
母と生きてた時間…全部…忘れてた」

『ナギ私…』

「でもそれも…おわりだ…
私はやっと全部思い出したら、だから」

そしてナギは告げた

「さよなら母よ…」

別れの言葉を
紫子は白く光り消えた

「…ヒナギク…わた…し…私」

涙を抑えきれず流すナギ
ヒナギクはそんなナギを抱きしめてあげる

「いいから泣きなさい
顔、隠しといてあげるから」

「ヒナギク…」

「うっうあ…うわあああ」

「つらかったわね
でもこれで…よかったそうでしょ」

「うん…うん…」

美希は力を発動し別の夢にヒナギクたちと共に移る





「…またか悪魔はいつも、ここから始まるなシャル」



「最後はジューダスの記憶か…」

「性格には綾崎ハヤテの記憶だけどね」

「ちょっとまって、誰か来る」

美希の注意にナギたちは岩陰に隠れて様子を見ることにした
出てきたのは昔のヒナギク、雪路、足橋先生、伊澄だった



『なんのまねよ!ハヤテくん!!』

『みてのとおりだ
   ここから先へ進みたければ僕を倒してからにするがいい』

『なにいってんのよ…あんたいま非常時だってことぐらいわかってんでしょ!!』

『そんなことは関係ない
   僕は与えられた役割を果たすだけだ
   おまえたちを殺すとな』

『目を覚ますんだ…ハヤテくん!君はキングミダスに利用されているだけだ!』

『そのとおりだ
   ぼくはキングミダスにとって使い捨てのコマのひとつにすぎない』

『そんな……!そこまでわかっていて
   どうして…!』

『ぼくには守るべきものがある
   それだけのことだ』

その言葉を最後にハヤテはヒナギクたちに剣を向ける

『覚悟はいいか
   いくぞっヒナギク!』




『…かはっ!』

ヒナギクの剣が命中しハヤテがひざまずく

『…ハヤテくん、どうして…』

『ヒナギク…』

ゴゴゴ
地響きがする

『な、なんだっ!!』

『……終末の時計は…うごき…だした…もう…だれにも…とめられ…ない…』

『この音は…!?まさか、水が流れ込んできているのか!!』

いち早く状況に気づく足橋先生

『まずいぞ…はやく逃げないと!!』

『でも、ハヤテさまが!』

『ダメっ、間に合わない!』

『ハヤテくーん!』








「おろかな…なぜ、おまえはなおも傷つこうとする
ただ一言「未来を変えたい」そういえば、この苦しみから逃れられるというのに」

幸福な夢を見ようとしない倒れているジューダス…いや綾崎ハテに空中から哀れみな眼差しで見下すエルレイン

「卑劣な裏切り者ではなく人々の記憶に永くとどまる英雄として讃えられるのだぞ?
お前の愛するものも手に入れることができるのだぞ?」

「愛と名誉…その両方を目の前にしておまえはなぜ…それをこばむ?」

心底理解できない様子のエルレインにハヤテは小馬鹿したような様子で語る

「…なぜ?……フッ、きさまは…なにも…わかってない
ぼくは…この結末を…覚悟していた……アーたんの…命こそ…
……ぼくの、すべて…」

「そのため…なら……どんな…ののしりも…甘んじて、うける…」

「だから、願えといっているのだ
おまえの望む…未来を
名誉と愛、両方を手に入れる未来を」

「…そんな、もの…ほしく…ない…」

「きさまの、つくりだす……まやかしの、愛や……名誉など…
…何の意味もない…」

「この悪夢を永遠に繰り返すというのだな?綾崎ハヤテ」

「…フッだから…きさまは……なにも、わかっていない…」

「…ぼくは……ぼくは、ハヤテでは…ない」






「…ぼくは…ジューダス…!」

「…ならば、望みどおりに
永遠の悪夢を…」

「やめろ!!」

「……!」

ヒナギクたちが倒れているジューダスに駆け寄る

「これ以上好き勝手にはさせないわよ!」

ヒナギクがエルレインに指差し、一喝する

「わからない…なぜ、おまえたちはその男をかばい立てする?」

「その男…ハヤテは私利私欲のため仲間を捨てた裏切り者なのだぞ」

「ハヤテ?そんなヤツのことは知らないわね」

雪路はエルレインを小馬鹿にした態度で否定し、ナギもエルレインを否定する

「わたしたちはただ仲間を助けるだけなのだ。ジューダスという大切な仲間をな」

「おまえたち…」

ジューダスもヒナギクたちが、こんな自分をここまで庇うとは思ってなかったようだ

「その男はおまえたちをまたいつ裏切るかわからないのだぞ?
全てを知った今でもなおそのような者を信じられるというのか」

「知ってるとか知らないとか関係ない!私はジューダスを信じてる!今でもそうだったわ!これからもよ」

「ヒナギク…」

「さあ戻りましょうジューダス!私たちの世界へ」

「そして続けよう私たちの歴史を…」

美希の言葉にジューダスは立ち上がり返事を返す

「…ああ……」




全員が夢の世界から出て元の場所に戻った

「……」

「克服してきたわよ。忌まわしい過去からね」

沈黙するエルレインに雪路が得意げにいった

「わからない…なぜわざわざつらい道を選ぶのだ」

「神の力でまどろんでいればあらゆる望みが叶うというのに」

「そんなので叶った望みにいったいどんな価値があるっというのだ価値なんかあるもんか自分の手で掴んでこそ価値があるのだ」

エルレインに言葉にナギが否定する

「いつも正しい道を選べはしない以上誰にだってつらい過去や悲しい思い出はある
でもとりかえしのない過ちや数え切れない後悔もその全てがボクが生きた証なんだ
それを否定することは誰にもできない」

「いや…させはしない!」

ハヤテのこの言葉はあまりにも説得力があった
しかし、エルレインはナギたちの言葉をわかろうとしない

「おまえたちはそうかもしれん
だが彼らは違う
人々はみな苦しみからかいほ…」

ぐにゃ〜

そのとき空間が歪んだ







「…はっ、……なんだ夢か…」

ハヤテが目を覚まし起きあがるとそこはムラサキノヤカタの自室だった
どうやらさっきのは全部夢だったようだ

「それにしても不思議な夢だったな…ていうかボクあんなしゃべり方しないよ
それにヒナギクさんを呼び捨てなんて命知らずにもほどがあるよ」

「それにボクがお嬢様たちを裏切って戦うなんてそんなこと…ていうかアーたんはちゃんと無事だし!」

ほんとに夢でよかったと安心するハヤテ

「そうだ今度から僕も夢の時のようなしゃべり方をしよう。みんなボクのこと女の子みたいとかバカにするけど、これで少しはましになるかも」

「ナギお嬢様はやめとこう、マリアさんは後が怖いし、ヒナギクにやったら怒られそうだし、他の生徒たちから睨まれそうだし」

「そうだ!花菱さんたちにしよう!あの二人にはいつも困らせられているし、でも瀬川さんは優しいし、ボクのこと二人と違って気を使うしいつもどおりに…あと桂先生だな。よしがんばるぞ!」






とある場所

「キシャアアアアアアア」

ドオオン

「瞬殺やな。さすがや伊澄さん」

「まあ体調さえ悪くなければこれくらいの相手は」

「ふ〜ん…で、さっきのあれはなんやったんや」

「あれは夢の妖怪の一種。眠っている人間にある特定の夢を見せて精神を夢の中に閉じ込めてしまうの
そうなるとその人は眠ったままで一生起きれなくなるの」

「ああー前に倒したコナンサンタにどうとかというヤツの同類かなんかか?」

「ええ近い種族ね。でも食べたりはしないわ。夢を見せるのも気まぐれで適当な人にやるだけだから」

「ずいぶん気まぐれな妖怪やな。で、どんな夢を見せられるのや」

「実在するゲームの夢を見せられるわ。そしてさらに登場人物を眠っている人と入れ替えたり、その人の交友関係も登場人物と入れ替えるわ
さらにゲームの設定とハヤテのごとくの設定をミックスして改変するの
あえてキャラを変えなかったり、人の口調だけ変えたり、ちょっといじることも」

「設定って…メタ発言すんな。なんだたいして害はないやんか」

「とんでもない。もしその妖怪が適当に選んだゲームがバイオハザードとかだったら
人によってはトラウマになるわ」

「た、たしかにそうかもな…ゾンビに襲われて噛まれる役になんかなりとうないわ…」

ナギがゾンビになって自分が噛まれる役を想像して咲夜は顔を青くした
ハヤテのゾンビ出たらどうすんだ
ただでさえ頑丈なのにゾンビ化なんて
倒せないだろ!


「それにしてもランダムか…たぶんハヤテはあの不幸体質で選ばれとるやろうな…」



あとがき
かんのいい人は一話の足橋先生が出たあたりで夢だと気づいたと思いますw
他にもエルレインやバルバトスとか出たり、なんで美希がそんな力あるかだと途中で気づいた人もいるでしょ
今回夢の妖怪の仲間がハヤテに使ったゲームはテイルズオブデスティニー2です
キャラ入れ替えはこんな感じです(二役もいます)
ハヤテ→ジューダス(リオン)
ヒナギク→カイル、スタン
雪路→ルーティ、ロニ
足橋先生→ウッドロウ
伊澄→フィリア
ナギ→ナナリー
美希→リアラ
バルバトス→そのまま
エルレイン→そのまま
ミクトラン→キングミダス
ルー→ナギ母


なぜ足橋先生がウッドロウかって、たんに口調が一番似ていたからだ
夢の妖怪の仲間は気まぐれで設定いじったり、いじらなかったのに
読んでいてなんか変だなと思ったでしょうが、それが私の狙いというかヒント
答えは夢の中だからなのだ

夢の妖怪はハヤテ原作の1?巻に出ています
ちゃんと本文読んでいればわかっていると思いますけど、私が今回出したのはそれとは別の妖怪です。近いですけど

夢を見せられたのはハヤテだけです
他は普通に寝てます。ナギは夜更かしでメルブラやってますが
それではまた
いずれサイトにもこの話載せますよ

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Re: ゆずれない想い(短編) ( No.5 )
日時: 2013/11/27 14:41
名前: masa

どうもmasaです。

完結、みたいですね。


まさかの夢オチ。まあ、それなら色々と納得かな。美希が異常なスキル持ってたり、ハヤテの口調がおかしかったり。

確かに、ナギの辛い過去は母の紫子さんと仲直りせずに死別した事ですもんね。
ナギとしては紫子さんに生きててほしかったんでしょうね。だからこそ、紫子さんがいたんでしょうね。
ヒナギクさんは流石ですよね。姉役不在の中、自分がそれを務め、ナギの説得を成功させるなんて。
多分ですが、紫子さんが最後まで自分を見るように言ったのは、「強く生きろ」と言う母親ならではのメッセージだったかもしれませんね。

まあ、ハヤテに関しては「皆に愛されてる」この一言のみですね。


で、結末はあの夢の妖怪の親戚みたいな妖怪のせいだったとは。まあ、退治されたみたいですし、よしとしますか。


ヒナギクさんを呼び捨てか。まあ、あの人なら嫌がらないでしょうね。睨まれるのは避けられませんが。

まあ、選ばれたゲームがバイオだったら嫌ですね。知らない自分でも恐いのは知ってますし。
いや、バイオならまだマシ。他にも洒落にならないほど恐いゲームも世の中にはたくさんありますから、そっちの方が嫌ですよね。


次回作は気長に待ってます。

では。

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Re: ゆずれない想い(短編) ( No.6 )
日時: 2014/04/25 16:39
名前: 氷結アイスブリザード

返事おくれてすいません
感想ありがとうございますmasaさん
ゆかりこさんはエルレインの見せた幻です
正気に戻らせないよう惑わすためです
昔ニコどうで見たフリーゲームのホラーのやつ怖いですよ。名前忘れたけどムーンなんとか
ドラえもんのバイオハザードはギャップがありすぎて怖いというより笑える
なぜかff9のボス曲ながれてわろったそれではまた
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