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女神と共にepisode0 (一話完結) レス返し
日時: 2013/09/07 12:20
名前: masa

初めての方は初めまして。ご存知の方はこんにちはmasaです。

今回は旧ひなゆめに残っていた「もしもアテネが・・・」のリメイク版です。
つまり、「女神と共に」シリーズの第0話に当たる一話完結です。

丸写し部分も多々ありますが、一応は変えています。

では本編どうぞ。
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ここは王族の庭城(ロイヤル・ガーデン)。ここには幼い主と幼い執事がいる。

この二人はともかく仲がいい。周りから見れば恋人といってもいいほどだ。
この出会いはあくまでも偶然だった。主である女の子が城に一人で住んでいたところに偶然迷い込んできた男の子がいた。女の子・アテネは迷い込んできた男の子・ハヤテを執事にした。

そしてハヤテが住人に加わって数日が経った朝。

「ん」

ハヤテはいつものように朝目覚めると、いつも通り隣には主であるアテネが寝ていた。彼女は朝に弱いので、ハヤテが起きる時には殆どの確率で寝ているのである。

ハヤテはいつも通りベッドから出ると、アテネが作った執事服に着替え、アテネを起こさない様にキッチンに向かい、朝食を作った。
最初はハヤテの料理レベルはまさに素人以下レベルだった。しかし、アテネが一生懸命教えたので、結構なレベルになっている。
小さな体を一生懸命動かし、朝食を完成させ、寝室に向かった。


                    × ×

寝室の前に行くと、中からアテネの慌てた声が聞こえてきた。

「ハヤテ、ハヤテーーー」
「どうしたの?」

ハヤテが急いでドアを開けると、アテネがいきなり飛びついて来た。

「どこに行ってたの心配したんだから」
「どこって朝食を作りに」
「そ、そうでしたか」

アテネは冷静さを取り戻したようだった。

「ごめんね。心配掛けちゃって」

ハヤテがアテネにそう言うと、アテネはハヤテに抱きついたまま

「本当に反省してますの」
「してるよ」
「だったら証拠を見せなさい」

そう言うと、アテネは目を瞑って口を差し出してきた。
ハヤテは一瞬だけ戸惑ったが、いつものようにキスをした。

「こ、これでいい?///////」
「もちろんですわ。じゃ、朝食を食べましょ」

アテネはハヤテから離れた。
ハヤテが見ると、アテネはとても機嫌が良くなっていた。最近のアテネはこんな感じだ。
最初はおはようとおやすみの挨拶程度ぐらいだったが最近じゃハヤテにキスをせがむ回数が増えてきている。
以前、剣の稽古が終わった後、隙をついてアテネにキスした際、ものすごい笑顔で怒りつつ、ハヤテと鬼ごっこになった。そして捕まった後、ハヤテはアテネにキス魔のごとくキスし続けた。ハヤテが負けを認めるとキスを止め、勝ち誇った顔になっていた。

そうこうしているうちに食堂に着いた。

そして2人で朝食を食べた。
本来なら、主従が一緒の食卓に着くのはおかしい事なのだが、アテネがそれを嫌がったので、一緒に食事をしているのである。

「最近ハヤテは料理が上手になりましたね」
「本当?嬉しいなあ」

褒められて、ハヤテが喜んでいると、アテネはハヤテを見つめた後

「ハヤテ、ちょっとこっちに来なさい」
「え、なんで?」
「いいから来なさい」

ハヤテは言われた通り、アテネの元へ行き

「で、なn-----」

その後は言えなかった。なぜならアテネがハヤテの口を塞いだからだ。もちろんアテネの口でだ。
しかも今回は舌を入れる俗に言う

「これが大人のキスよ覚えておきなさい」
「な、なんで急に?///////////////////////////////」

突然の出来事にハヤテは真っ赤だった。

「貴方が頑張ったお礼よ」
「そ、そう//////////////////////////」

アテネも照れが出たのか、真っ赤になり、沈黙が辺りを暫く支配した。
その沈黙をアテネが無理やり破り

「さ、さあ今日も剣のけいこを始めるわよ」

そう言ってアテネが食堂を出たので、ハヤテは後片付けをした後、いつも剣の稽古をしてるホールに向かった。
子供ながら達人クラスのアテネに、ハヤテは相変わらず押されっぱなしだったが、だいぶマシになり、鍔迫り合いぐらいにはなっていた。


                     × ×


そして夜。

ハヤテは外の世界を見れる天球の鏡を1人で見ていた。

しばらく見ていると、後ろからアテネの声が聞こえた。

「ハヤテ、まだ寝ないの?」
「あ、ごめんもう寝るよ」

ハヤテはアテネの背中を押して寝室に向かった。

「ハヤテ、何を見ていたんですの?」
「な、何でもないよ」
「そうですの?」

実際、ハヤテは両親の様子を見ていた。
ハヤテは両親の事を一切信じていなかった。
だが、まだ子どもゆえ親を信じたい気持は僅かだがあった。しかし、声の聞こえないはずの天球の鏡から声が聞こえ、

「ハヤテ君、どこに居ちゃったんだろうね」
「そうねえ。何処かで死んじゃってたら残念よねえ」
「折角こき使える子供が生まれたというのにねえ」

こんな会話が聞こえ、ハヤテは両親を信じようと思った自分が許せなくなった。


そして寝室に着くと、アテネはベッドに座り、神妙な顔つきで話を切り出した。

「ハヤテ、ずっと聞きたかった事がありますわ」
「な、何?」

アテネの真剣な顔にハヤテは身構えた。
そしてアテネは深呼吸すると

「もし、ここが入ったら最後、もう二度と出られない場所だったら貴方どうする?」

ハヤテは腕を組んで少し考えた後

「分かんない。でも、それならいいや。諦めが付くしね」

ハヤテの言葉にアテネは少しの間顔を俯かせた後

「ハヤテ、ここを出る方法はあるわ」
「え、どうやって?」

アテネは悩んだが、正直に打ち明ける時は来たと決意し

「貴方が最初に来た花畑の先に365本のアブラクサスの柱の森がありますよね?その先を真っ直ぐ行けば出られるわ」
「そうだったの」

感心するハヤテにアテネは

「でも、ハヤテお願い私を一人にしないで。少しの間でも私は貴方のそばを離れたくないわ」
「アーたん」

アテネは少し取り乱していた。

「出ていかないですよね?」

取り乱すアテネにハヤテは優しく諭すように

「分かったよ。僕、アーたんのそばにいるよ」
「ハヤテ」

2人は。お互いに抱き合った。

そしてハヤテはアテネから離れると

「ねえ、アーたん」
「なんですの?」
「アーたんはこの城好き?」

ハヤテの質問にアテネはほんの一瞬驚いた後

「好きなわけありませんわ」

アテネがそう言うと、ハヤテが決の困った顔で

「だったら、この城を出て、僕と一緒に暮らさない?」
「え?や、止めなさい。こんな時に冗談なんて」

困惑するアテネにハヤテは真剣な顔のまま

「冗談じゃないよ。だって」

ハヤテの言葉をさえぎり、アテネは

「貴方はこの城が不満なの」
「そうじゃないよ。確かにこのお城にはたくさんのものがある。キラキラ光る宝石やおいしいご飯、広くてきれいな部屋に咲き続けるきれいな花、神様がくれた道具だってある。でも、アーたんは幸せそうじゃない」
「な、何言って」

ハヤテに図星を衝かれ、驚いていた。
そんなアテネに

「だって、アーたん時々さみしそうな顔してるよ」
「・・・・・」

実際、アテネはハヤテにばれない様に寂しさを出してはいた。
しかしハヤテはそれを見抜いていた。

「だからさ、一緒に暮らそうよこの城の外で。僕とアーたんと二人きりで」
「ハヤテ」
「駄目かな?」

アテネはハヤテが真剣にこの話を持ちかけているとすぐに理解できた。
なので、

「貴方、この城を出て暮らせるの?一緒に暮らしていけるほどのお金を稼げるの?」
「大丈夫、アーたんが教えてくれた事を活かせば、働けると思うんだ。確かに、年齢を誤魔化さなきゃいけないよ。でも、僕なら大丈夫。アーたんの為ならどんな仕事でもするよ。だから一緒にこの城を出ようよ」

ハヤテは真面目にそう言いきった。
そしてアテネは暫く黙りこんだ後、

「ハヤテ、少し考えさせて下さい」
「うん、わかった」

その日はそのまま眠りに就いた。
しかしアテネは悩んだせいで殆ど寝れなかった。


                     × ×


次の日の朝。
ハヤテはいつも通り早く起き、朝食の準備の後一人で剣の稽古をしていた。

そんな様子をアテネはしばらく見つめた後

「ハヤテ」
「あ、アーたんおはよ」

まだ早い時間だが、アテネが起きている事にハヤテは少しばかり驚いているようだった。

「ハヤテ昨日の話なんだけど」
「もう答え出たの?」

無邪気な顔のハヤテにアテネは意を決し

「私はここを出れないの」
「なんで?」

驚くハヤテにアテネは少し間をあけ

「私は神様の怒りに触れてここに閉じ込められているの。でも、ここを出る方法が一つだけあるわ」
「本当?どうやるの?」

アテネは深呼吸をし、

「アブラクサスの柱の森、剣を以て正義を示せ。さすれば道は開かれる」
「ご、ごめん全然分かんないや」

混乱するハヤテにアテネは真剣な顔のまま

「ここを出るヒントよ。貴方が入ってきた時、森があったでしょ?あれが365本の柱が立つアブラクサスの柱の森。私がここを出るには王族の力や強欲を誘う誘惑に打ち勝ち、二人で手に手を取り合い柱の一本を斬りつけるだけでいいの。そうすれば出られるわ」

アテネがそう説明すると、ハヤテも真剣な表情になり

「だったら今すぐにやろ」
「でも、間違えた柱を斬れば貴方は死ぬわ」
「え、死んじゃうの」

アテネの思ってもみなかった言葉にハヤテは驚いていた。
なのでアテネは

「そう、だからここで私と」

心配そうなアテネにハヤテはアテネの肩に手を置き、

「大丈夫だよ。確かに、僕が正しい柱を選べるかわからない。でも、いいんだ。僕はただ、アーたんと一緒に暮らしたいだけ。力も宝もいらないよ。アーたんが一緒なら何もいらない。だから、僕を信じて」
「ハ、ハヤテ//////////////////////////////」

2人が覚悟を決めたその時、2人の直ぐ傍に巨大な骨の化け物が現れた。
するとハヤテはその化け物を睨みつけ、

「僕達の邪魔をするな!!!!!!!来い!!僕が相手だ!!!」

ハヤテがそう叫ぶと石像に刺さっていた白い刀がハヤテの元に飛んできた。

「し、白桜がハヤテを主と認めた!?」

驚くアテネを尻目にハヤテは白桜を取り、骨の化け物を連続で切りつけ、倒した。

「ハヤテ、貴方」
「凄い。どんどん力が満ちてくる」

ハヤテ自身も驚いているようだった。

そして

「アーたん。今なら君を救いだす方法が確実に成功できる気がするんだ」
「ハヤテ」
「さ、行こうよ。またあんな化け物が出てくる前に」
「そうですわね」

2人は手をつなぎ、庭に出た。

ハヤテは何かに導かれるかのように柱を選び、それを切りつけた。
すると、

「(この感じ、扉が開いたみたいですわね。これなら私も出られますわね)」
「アーたん、外だよ。さあ」
「ええ」


こうして2人は城を出る事が出来た。


そして物語は「女神と共に」1スレ目へ続いて行く。


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以上です。

どうでしたか?episode0は。この話があり、女神と共に繋がるのです。
この先は現在連載中の「女神と共に」になります。

では。
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Re: 女神と共にepisode0 (一話完結) ( No.1 )
日時: 2014/04/18 13:20
名前: 氷結アイスブリザード

こんにちは!
氷結です
ハヤテとアテネラブラブでいいですね!
やっぱりハヤアテはだいすきです
ハヤテ両親は死ぬ!
そもそもおまえらが最低なことしなければ原作でキングミダスついたりとかしなかったんだ
それではまた
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Re: 女神と共にepisode0 (一話完結) ( No.2 )
日時: 2014/04/18 18:55
名前: masa

こんにちはmasaです。

感想をいただけたので、レス返しです。

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは!
  氷結です

 こんにちは♪感想ありがとうございます♪

 >>ハヤテとアテネラブラブでいいですね!

 まあ、この頃の2人は子供だった事もあり、原作同様イチャイチャさせました。

 >>やっぱりハヤアテはだいすきです

 ですよね♪原作でもハヤアテルート復活してほしいですね。

 >>ハヤテ両親は死ぬ!

 まあ、後の本編では死んでますよ。でも、その意見には同意ですね。

 >>そもそもおまえらが最低なことしなければ原作でキングミダスついたりとかしなかったんだ

 あ、そうですね。あれが無ければ色んな悲劇は回避できたはずですよね。

 >>それではまた

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪

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