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真夏の夜(一話完結)
日時: 2013/08/21 19:23
名前:
わふ〜
わふ〜です。
二作目を投稿します。また短編です。
とても暑い真夏と呼ばれる頃。一人の少女がとあるアパートに住んでいました。
「な、なんなのかな?この語りは?」
ナレーターはキャラとは決して喋ることができません。
「質問に答えてるじゃん!」
少女は暑さで真夜中に目を覚ましてしまい、眠ろうにも眠れず、途方に暮れていました。
「はっ!そうだった。どうしようかな〜台所に行って飲み物でも飲んでこようかな」
少女はそっと部屋の扉を開け、部屋を出ました。向かう先は台所です。
「う〜暗いよ〜でも明かりをつけたら迷惑だし……」
心優しい少女は、他の住人のことを考え、暗い中を進んで行きました。
「お化けが出そうだよね…ホント」
口にしてしまうと気になってしまいます。少女は恐怖を抑えながら、台所の前まで辿り着きました。
「ん…?」
クチャクチャ…クチャクチャ…何か台所の中から物音がします。
「なんだろう?」
少女は気になり、そっと台所の中を覗きます。するとそこには何か動くものがいました。
「ま、まさか本当にお化け…?」
暗くて何者かは分かりませんが、何かを食べていることは分かります。クチャクチャ…というのはその時に出る音なのでしょう。ですが何者か分からない恐怖が、少女の顔を真っ青にしていきます。
「は、早く逃げないと……」
少女が離れようとした時、急に音がやみ、そして暗闇の中にぼーっと二つの明かりが……
「ひぃ…!」
少女は声を殺して逃げ出します。階段を上がり、物置がある辺りまで逃げました。
「はぁ、はぁ…何だったの…?」
その頃、台所で首をかしげている生物が一匹…というより一頭。
「ありゃお嬢がハムスターって呼んでるやつだな。以前俺っちにキスを迫ってきた」
そう、正体はタマ。虎なのにただの猫として飼われてきたペットでした。そうとも知らず、少女はただ恐怖心から逃げ出したのです。
さて。物置までやってきた少女は気付きます。何か声が聞こえることに。
「…れで…こ…が…」
「…るほ……という…は…」
よく聞き取れません。それがまたも少女の恐怖を煽ります。
「や、やっぱりお化けが出るんだ……」
少女はもう嫌になって近くの部屋に逃げ込みます。ですがそこには……
「み〜た〜な〜」
「ひ…!もういやぁぁぁぁぁ!」
少女はそこで泡を吹いて気絶してしまいました。
「今の声、西沢さん!?」
そこに駆けつけてくる少年ハヤテ。
「西沢さん!西沢さん!」
「気を失っているだけのようです」
後からやってくる少女伊澄。
「何事ですか?!」
次々に集まってくる住人たち。
「む…私は隠れます」
「あ、はい。いつもありがとうございます」
「いえ……」
そう、先程の物置での声の主はハヤテと伊澄。アパートの防犯について話していたのです。
「何があったんですか?!」
「い、いえ…それが西沢さんがここに倒れていて…でも本当に倒れてるだけなんですよ」
「はぁ……」
「…ふぁぁ〜まったく人騒がせなハムスターだ。私は寝させてもらうぞ」
「あ、はい。おやすみなさい」
後から慌ててやってきた少女(?)マリアと少女ヒナギク・千桜、そして眠そうにやってきた少女ナギはすぐに部屋に戻り、眠りにつきました。
「…少女(?)ってなんですかねぇ?」
…とにかく眠りにつきました。
「…で、何なさってるんですか?」
「漫画読んでた」
最後に少女西沢歩を脅かしたのは少女カユラ。
「…はぁ。お体に障りますよ」
「問題ない。優秀な執事がいるからな」
「…はぁ」
カユラに呆れながらハヤテは歩を抱え、部屋まで連れて行きました。そしてまたすぐに物置に行って、伊澄との話を再開しました。そうして夜は終わっていきます。
「本当だって!このアパートにはお化けがいるよ!」
翌日、歩はハヤテに「このアパートにはお化けがいる。早く退治しないと危ない」ということを必死に伝えます。
「あ、ハヤテ君。おはよう」
「あ、おはようございます、ルカさん」
起きてきたのは少女ルカ。
「そういえばルカさんは昨晩、眠れましたか?」
「ああ、何かドタバタしてたけど気合で寝たわ。休める時は休まないと」
アイドルとして死ぬ気で努力してきたルカにとって、お休みとはとても大事なことのようです。
「と、に、か、く、早く退治しなきゃダメだよ!」
「あはは……」
ハヤテは苦笑いをしながら誤魔化すことしかできませんでした。
あ、そうそう。あの少女は……
「…ハヤテ〜」
「アーたん。昨日はよく眠れた?」
「何のこと?昨日は実に快適に眠れましたけど」
「な、なら、いいんだよ」
少女アリスはぐっすり夢の中だったようですね。
ちょっと特殊な書き方をしました。変でしたか?
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Re: 真夏の夜(一話完結)
( No.1 )
日時: 2013/08/21 21:21
名前:
魔法
はじめまして、魔法です。
夏にいい、涼しい怖い話、だけど面白い話ですね。
すごく読みやすかったです!
お化けって怖いですよね、
カユラは漫画大好きですよね〜
どんな漫画を読んでたんだろ?
あれだけの騒ぎでもアリスはぐっすりと夢の中……
相変わらずです!
では、これで!
読ませていただきありがとうございました!!
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Re: 真夏の夜(一話完結)
( No.2 )
日時: 2013/08/22 22:51
名前:
わふ〜
わふ〜です。
魔法さん、感想ありがとうございます。
夏だから怪談を一つ、と思ってたんです。
だけどハヤテのごとくらしくしたくてこうなりました。
感想をもらえて、本当に嬉しかったです。
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