Re: 砕けて消えた。(一話完結) ( No.1 ) |
- 日時: 2013/08/01 23:52
- 名前: 大和撫子
どうも、大和撫子です。餅ぬ。さんが一時連載を止めたときはしばらく作品が見れないと思っていましたのでこれを見つけた時の喜びといったら。 しかも今回は三人娘ではなく違うキャラで書かれていたので新鮮な作品でした。
では感想です。相変わらずの凄い文章力ですね。餅ぬ。さんの一人称小説は語彙力の乏しい私には素晴らしい以外の言葉が見つかりません。 ハヤテを失ったナギの成長をずっと隣で見てきたマリアの心の叫び、なんとも哀しいものでした。 ナギが髪を短くしたのは失恋をしたからでしょうか、失恋すると女性は髪を短くすると聞きますので。 ナギが紫子に似ているというのはシン・ハイエックを失った後の紫子でしょうか。悲しいほど似ているのはハヤテを失ったナギがシン・ハイエックを失った時の紫子に悲しいほど似ていると言うことでしょうか。 ここではナギとマリアが反転していているような気がします。大人になっていくにつれてナギがマリアに、マリアがナギに、そんな風に心が移り変わっていっている気がしました。 このなかで一番悲しいのは三千院家を出ていってしまったハヤテでもハヤテを待ち続けるナギでもなく、マリアだと思うのです。 >時代は戻らず、貴方もナギも戻らず。 この言葉にはやはり昔を忘れ切れないのでしょう、ナギが戻らないというのは昔のナギはハヤテがいなくなった日から戻ってこない、ということでしょうか。 ただナギがなぜマリアに昔から優しいなと言ったのかわからないのです。
すみません、なんか勝手に自己見解を進めてしまって。何度読み返してもここまでの事しかわかりませんでした。私の文章を読み解く力はここまでです。餅ぬ。さんの考えと違ってばかりでしょうが私なりの見解を述べてみました。
駄文失礼しました。では
[管理人へ通報]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら通報してください |
Re: 砕けて消えた。(一話完結) ( No.2 ) |
- 日時: 2013/08/02 22:21
- 名前: きは
- 餅ぬ。さん、お久しぶりです。きはです。
三人娘以外で描かれるお話に、何だか新鮮さを感じます。 それでいて、ハヤテがいなくなった数年後の話という未来設定にもかかわらず、克明に描かれる文章力。 相変わらず、羨ましい限りです。
さて、感想です。
ハヤテがいなくなってしまったことによって大人に「なってしまった」ナギ。 この「なってしまった」と評したマリアの心情が、このお話のキーポイントとなるのでしょう。 大人になるということは、甘えを捨てるということ。 いつまでもナギには甘えていて欲しいと望んでいたマリアからすれば、その結果は受け入れがたいものだったのでしょう。 綾崎ハヤテがいなくならなければ。そのような仮定を挙げてまで、マリアは「私に甘えてくれるナギ」を求めていたのです。
しかしながら、その一方でマリアはナギの成長を素直に受け止めていたりもします。 それは、ナギのことを「強い子」と形容するシーンです。二箇所あります。
○ああ、なんて強い子なのかしら。そしてなんと儚げな。
○ああ、やっぱりこの子は強い子だ。私なんかよりもずっと、ずっと。
一つ目は、小さく鼻を鳴らして前を向いた時でさえ涙を流すことはなかったナギを見て、マリアが感嘆するシーンです。 二つ目は、自分は優しい人間ではないと卑下する人へ「私の憧れだからそんなこと言うな」と強い言葉で叱咤するナギを見て、マリアが感嘆するシーンです。
違いは、一つ目の「儚げな」と二つ目の「やっぱり」。 この作品で「儚げ」と表現している部分は、「柔らかな海のさざ波にも掻き消されてしまいそうな、儚げな声」という部分。 強い子であるとしながらも、それだけ儚いのだという強がりもあるのではないかとマリアは感じていたのだと思います。 それが二つ目では、「やっぱり」と確信に満ちた表現となっています。 一つ目で感じていた「強い子」を再確認しながらも、「強がりでない強い言葉」によって、マリアはナギのことを自分よりも強いと感じたのだと思います。
それでいて、ナギの大人になったことを素直に喜べないマリア。褒められないマリア。 感情と理性は時に折り合わず、こんな葛藤を生み出してしまうのでしょうか。
……率直に言ってしまえば、「マリアさん、ネガティブ過ぎじゃね?」と私は感じてしまったり(笑)
長文、乱文失礼しました。またの作品を期待しています。
[管理人へ通報]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら通報してください |