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女神と共に3rd (11月30日更新) 第二部へ レス返し
日時: 2013/07/15 14:58
名前: masa

こんにちはmasaです。

今回で自身初の3スレ目に入りました。

では本編どうぞ。
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ここは時任家。

そこの主人・麗は朝から何やら嬉しそうだった。

「お姉ちゃん、嬉しそうだね」
「まあね♪」

麗の弟・勝は朝から凄い機嫌のいい姉に少し呆れていた。

「で、何で機嫌がいいの?」
「内緒よ。というか、もう少しすれば分かるわ」

機嫌がいいのに、内緒にしてくる姉に勝は溜息をついた。
すると、来客のチャイムが鳴った。

「あ、お客さんだ。姉ちゃん-----」

出るか?と聞こうとしたが、もうすでに麗の姿は無かった。

「(なるほどね。お客さんの正体や姉ちゃんの機嫌がいい理由が分かったよ)」

そう思うと、急いで麗の後を追いかけ、玄関に向かった。


                   × ×


麗が玄関の扉をあけると、アテネとハヤテが居た。

「お邪魔しますわ、麗」
「お邪魔しますね♪」
「いらっしゃい♪ハヤテ君♪」

麗はアテネを無視するようにハヤテに駆け寄り、

「よく来てくれたわね♪ささ、上がって♪」

ハヤテの腕に抱きつくと、そのまま家の中へ連れて行こうとしたが

「んん」

アテネの咳払いで立ち止まり

「あら、居たの」

麗は少し不機嫌になっていた。

「居たのって。当然なことを聞かないでくれます。今日は私と時任家の話し合いで来たんですのよ」
「まあ、そうなんだけどね」

麗は残念そうだった。

「まあいいわ。じゃあアテネ、仕事部屋に案内するわ」
「お願いしますわ」

麗はハヤテから離れると、2人を招き入れ、アテネを案内しようとした。

「あの、僕はどうすればいいんでしょうか?」
「そうね。ハヤテ君は勝と遊んでてちょうだい。終わったら私もそっちに行くから」
「了解しました」

アテネと麗は行ってしまった。
そして残されたハヤテは勝に連れられ、勝の部屋に行った。

「勝君、何して遊ぶ?」
「お兄ちゃん、勉強を教えてほしんだ」
「勉強を?」
「うん。姉ちゃんに白皇に入れて貰ったんだけど、正直ギリギリなんだ。お兄ちゃん、白皇で3番の秀才でしょ?だからだよ」

ハヤテは感心し、

「じゃあ、出来る限り教えるよ」
「うん。僕、頑張るよ」

その後はハヤテが教えながら勉強をした。途中、ハヤテが淹れたお茶で休憩をはさみながら。

「ふう」
「ありがと、お兄ちゃん。だいぶ良くなった気がするよ」
「そう?よかった」

後片付けをし、

「そろそろ姉ちゃんとアテネさんの仕事の話も終わった頃だと思うし、もう行こうよ」
「そうだね。もう晩御飯の時間だね」

2人は部屋を出た。

「あ、そうだ。勝君、食堂へ行っててよ」
「え!?食堂に?」
「うん。麗さんも誘って」
「あ。もしかして、お兄ちゃんが晩御飯作ってくれるの?」
「そうだよ」

すると勝は嬉しそうになり

「じゃあ、楽しみに待ってるね」
「任せてよ」

ハヤテはキッチンへ、勝は食堂へ向かった。


                      × ×


ハヤテはキッチンに着くと冷蔵庫を開けた。

「へえ。野菜とかは全部新鮮だし、バランスが取れた中身だな」

ハヤテは思わず感心し、いくつか材料を取り出すと、料理を開始した。
途中、麗がやってきたが、「自分の料理を食べてほしい」と言って食堂へ行ってもらった。

そして、すべての調理が終わり、食堂に運び、アテネ、麗、勝に出した。
ちなみに、麗に誘われ、ハヤテも一緒に食べた。

「どうでしたか?麗さん、勝君」
「おいしかったわ。流石ね」
「ホント、おいしかった」

食器を片づけているハヤテに麗は

「ねえハヤテ君、アテネなんかの執事は辞めて、私の執事にならない?そして、後々婚約者へ」
「そうだね。僕も歓迎するよ」

ハヤテを誘う2人にアテネは

「麗!!!!!そんな事許すわけありませんわ!!!!!!」
「うるさいわね。アテネには聞いてないでしょ」
「ハヤテは私の執事ですわ。主の許可なしに辞めるなんて許されるわけありませんわ」
「いいじゃない。どう?天王州家で貰ってるより、良い給料出すわよ」

殆どアテネを無視して話を進める麗にハヤテは

「折角ですが、お断りさせてもらいます」
「そう?まあ、今はいいわ」

麗は現時点では諦めたようだ。

その後、ハヤテは後片付けも終わり、麗達に食後の紅茶を出した。

「ハヤテ君、今日は色々とやってくれたし、先に風呂に入っちゃってよ」
「え!?いいんですか?一番風呂で」
「いいわよ。掃除とかは済んでお湯は入ってるから」

ハヤテは少し悩み

「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいますね」

ハヤテは着替えを持って風呂場に向かった。
ちなみに、着替えなどは家から持ってきました。


                      × ×


「はあ。この家のお風呂も広いな〜」

ハヤテはお湯につかりながらそう呟いた。
流石に天王州家ほどは無いが、それでも十分すぎるぐらいに広かった。

ハヤテが寛いでいると、誰かが入ってきた。
ハヤテは勝かと思って入口を見ると

「はあい、ハヤテ君」

麗が、バスタオルさえも付けずに立っていた。

「れ、麗さん!?////////////////////////////」
「フフ。一回ハヤテ君とお風呂に入ってみたかったのよね」

当然のように言う麗にハヤテは照れ

「ぼ、僕もう出ます」

出ようとしたハヤテに麗は

「あら?アテネとは一緒に入れるのに、私とは入れないの?」
「そ、それは///////////////////////////////」
「そ・れ・に、噂では神尾崎さんとも入ったらしいじゃない」

事実だけにハヤテは否定できなかった。

「じゃあ、私と入浴しても問題は無いでしょ?一応言うけど、私は平気よ」
「は、はあ//////////////////////////////////」
「じゃあハヤテ君、背中流してあげるわ」

この後の展開はカットで。


                     × ×


その日はハヤテもアテネも時任家に泊っていく事になった。

「じゃあ、アテネの部屋はこの客間ね」
「え!?ハヤテと私は一緒の部屋じゃないんですの?」
「当然よ。自分で言うのもなんだけど、この家の客間のベットは広くないわ」
「し、仕方ないですわね」

アテネは渋々指定された部屋に向かった。
そして麗はアテネが見えなくなったのを見計らい

「じゃあ、ハヤテ君は私の部屋で寝てね」
「え!?」
「勿論一緒のベットよ」
「えええ!?」

驚くハヤテに

「あら?アテネとは毎日一緒に寝てるんでしょ?」
「ま、まあ、はい」
「それに、噂で聞いたけど、神尾崎さん、三千院さんとも一緒に寝た事があるらしいじゃない」

どうして知ってるのか気になったが、言及は止めた。

「だから、一緒に寝る事に問題は無いわ」
「わ、分かりました」

ハヤテは諦めて、麗の部屋に麗と共に向かった。


麗の部屋は女の子らしい可愛らしい部屋だった。

「へえ、可愛い部屋ですね」
「そう?普通だと思うわよ」

2人はベッドに入った。

「じゃ、じゃあおやすみなさい」
「あ、忘れるところだったわ」
「へ!?」

麗は突然ハヤテにキス(口に)した。

「え!?え!?」
「お休みのキスよ」
「ああ、はい」
「一応言うけど、私のファーストキスだからね」

ハヤテは驚きと照れが入り混じった顔をした。

「じゃ、寝ましょ」
「は、はい///////////////////////////////」

ハヤテは照れで中々寝付けなかった。

ちなみに麗は

「(キャーーーー。ついにハヤテ君とキスしたわー。それに一緒に寝てるわーー)」

嬉しいやら照れるやらで中々寝付けなかったようだ。



ちなみに、翌朝は麗はおはようのキスをした。当然、キスした事と一緒に寝た事を聞きつけたアテネは怒り、麗と大喧嘩になったそうだ。




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以上です。
次回は未定です。
では。



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Re: 女神と共に3rd ( No.1 )
日時: 2013/07/15 15:51
名前: ハデス

はじめましてハデスです。

この作品を最初からみていました。面白いです。

僕は、ハヤテ×アテネの作品が大好きです。

最初に登場した、少女は、一体誰ですか。

ありがとうございました。

ちなみに、僕は、はじめまて 感想を書きました。
この作者は、誤字脱字の連絡を歓迎しています。連絡は→[チェック]/修正は→[メンテ]
Re: 女神と共に3rd ( No.2 )
日時: 2013/07/15 20:42
名前: 大和撫子



どうも、大和撫子です。


3スレ目おめでとうございます。まだ私はmasaさんの作品は途中までしか見ておりませんがmasaさんの書くアテネとハヤテストーリーは面白いです。


それをまだまだ読み続けられるというのは非常に嬉しいです。


更新頑張ってください。では





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Re: 女神と共に3rd ( No.3 )
日時: 2013/07/18 15:52
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しの投稿です。


 ●ハデスさん

 >>はじめましてハデスです。

 初めまして。感想ありがとうございます♪

 >>この作品を最初からみていました。面白いです。

 ありがとうございます♪素人小説なのに。

 >>僕は、ハヤテ×アテネの作品が大好きです。

 気が合いますね。自分もハヤアテ大好きなんですよ。

 >>最初に登場した、少女は、一体誰ですか。

 最初?ああ、クリスマスイブの日にハヤテが会った少女ですね?すみませんが、その少女については今は言えません。

 >>ありがとうございました。

 いえいえ。こちらこそ、感想ありがとうございます。

 >>ちなみに、僕は、はじめまて 感想を書きました。

 あ、そうだったんですか。改めて、ありがとうございますね。

 感想ありがとうです〜♪










 ●大和撫子さん

 >>どうも、大和撫子です。

 こんにちは♪感想ありがとうございます♪

 >>3スレ目おめでとうございます。まだ私はmasaさんの作品は途中までしか見ておりませんがmasaさんの書くアテネとハヤテストーリーは面白いです。

 ありがとうございます♪そう言っていただけると、励みになり、頑張れるんですよね。

 >>それをまだまだ読み続けられるというのは非常に嬉しいです。

 そ、そうですか?喜んでいただけてるようで光栄です。

 >>更新頑張ってください。では

 ありがとうございます。頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪


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Re: 女神と共に3rd (7月18日更新) ( No.4 )
日時: 2013/07/18 15:52
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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ここは神尾崎家。


そこのお嬢様である綾子はティーブレイクしながら暇そうにしていた。

「退屈ですわ」
「まあ、新学期もまだですし、進級ですから宿題とかもありませんしね」

綾子の執事である城山は主の暇を少しでも紛らわせようとしたが、効果は薄かったようで、

「はあ〜。ハヤテ様、遊びに来てくれませんかね〜」
「それは、難しいかと」

その発言が少し気に食わなかったのか、綾子は少し不機嫌になり

「三千院さんの家には遊びに行く機会が多いって聞きましたわよ」
「天王州様も真山様がいらっしゃるから、遊びに行く事を許可してるんだと思いますよ。その点、お嬢様と天王州様は犬猿の仲じゃないですか」

正論なだけに綾子は黙り込み、議論を止めた。
すると、そこに

「お嬢様、お客様ですよ」
「客?誰ですの?」

綾子がそう聞くと、崎山はなぜか少し笑みを浮かべた。

「こんにちは。遊びに来ました」

そう言って入って来たのはハヤテだった。

「ハヤテ様」
「??どうしました?」

ハヤテが首を傾げていると、綾子はハヤテに抱きついた。

「ハヤテ様、来てくれて嬉しいですわ」
「は、はあ」

困っているハヤテを尻目に綾子は抱きついたままだった。

「あ、あの。そんなに抱きつかないでほしいのですが」
「嫌ですわ♪」

綾子に抱きつかれる事にだいぶ慣れたとはいえ、照れはやっぱりあるのである。

「ハヤテ様〜♪」

子猫の様に甘える綾子にハヤテは困り顔で頭を2,3回掻き

「あの、何して遊ぶんですか?」

ハヤテの質問に綾子はようやく離れ、

「そうでしたわね。では、私の部屋に行きましょうか」
「あ、はい」

綾子はハヤテの腕に抱きつくと、ハヤテを自分の部屋に連れて行った。


                     × ×


2人は部屋に着くと、部屋にあるもので、色々と遊び始めた。

「神尾崎さんの部屋って、女の子らしいものが多いですよね〜」
「そうですか?別に普通だと思いますわよ」

アテネの部屋にはそういうものが少ないので、ハヤテにとっては少し新鮮だった。
しばらく遊んでいると、

「あ、そうだ。ハヤテ様、私のアルバム見ます?」
「アルバム、ですか?」
「ええ。ちょうど部屋にありますわ」
「へ〜。見たいです」

ハヤテがそう言うと、綾子は本棚からアルバムを持ってきて、ハヤテに見せた。
そこには綾子の幼少期の写真から、最近の写真まで丁寧に納められていた。当然というか、写真はプロが撮った物と思われるほど、いい写りだった。

「神尾崎さんって、昔から可愛かったんですね」
「ハヤテ様//////////////////////////」
「お世辞じゃないですよ。本当に可愛いですよ♪」

ハヤテにとっては普通に褒めたつもりだったが、ハヤテに強い好意を持つ綾子には効果は抜群だった。

そしてアルバムを見終わり

「なんだか、今日は神尾崎さんの知らなかった一面が知れて嬉しかったです」
「そ、そうですか//////////////////////////////喜んでもらえて光栄ですわ//////////」

綾子はハヤテに褒められて、嬉しさと照れで満たされていた。

綾子がアルバムを片付けていると

「あれ?耳痒いんですか?」
「へ!?ああ、少し」

綾子が耳を掻いている事にハヤテが気付いた。すると

「じゃあ、お任せください」

ハヤテはそう言うと、部屋にあったソファーに腰掛け、耳かきを持って自分の太ももを軽くたたいた。

「へ!?あ、いや///////////////////////////////」
「大丈夫ですよ。耳かきは新品ですし、腕には自信がありますから」

綾子は顔を赤くしたままモジモジして

「な、何で耳かき持ってたんですの?」
「執事ですから」

綾子は少し悩んだが、ハヤテに膝枕してもらった。
ハヤテは綾子の耳掃除を始めた。

「どうですか?」
「いい具合ですわ」

そう言ったが、本音は

「(ハヤテ様の膝、暖かくて、いい感じですわ。それに、いい匂いもして、耳掃除も上手ですわ)」

少しの間、部屋には時計の音だけがしていた。

「はい、終わりましたよ」

そう言ったが、返事がない事に疑問を感じて綾子を見ると、気持ち良さそうに寝息を立てていた。

「寝ちゃったんですね♪」

ハヤテは母親が我が子を見るかのような顔で綾子の寝顔を見ていた。
すると、扉がノックされ

「お嬢様、お茶が------」
「シーッ」

ハヤテにそう言われ、城山は黙り、ハヤテ達に近付くと

「お嬢様、寝てますね」
「綾子さんの耳掃除をしてたら寝ちゃったんですよ」
「この寝顔から察するに、よっぽど幸せな夢を見てるんでしょうね」

実際、綾子はハヤテと結婚して幸せな家庭を築いている夢を見ていた。

「お嬢様をベッドに移動させましょうか?」
「いえ、起こしちゃいそうなので、このままで」

ハヤテがそう言うと、城山は綾子のベッドから掛け布団を持ってくると、綾子に掛け、静かに部屋を出て行った。

「ハヤテ様〜」
「寝顔も可愛いですね♪」


                       × ×


時間は飛び、夕方。

「う、う〜ん」

綾子が目覚めると、なんだかいい匂いがした。

「あ、起きました?」

真上からハヤテの声が聞こえ、上を見るとハヤテの顔がすぐそばにあり、ハヤテに膝枕してらってるとすぐにでも分かった。

「私、ハヤテ様に耳掃除してもらって、そのまま寝ちゃったんですのね」
「ええ。寝顔、可愛かったですよ」

ハヤテに褒められ、綾子は照れ、

「な、長い事膝枕してもらってすみませんでしたわ//////////////////////////////」
「いえいえ。嫌じゃ無かったですから」

綾子はますます照れ、真っ赤になった。

「じゃあ、僕もう帰らないといけませんから、帰りますね」

帰ろうとしたハヤテを綾子は止めた。

「ハヤテ様、今日は泊って行ってくださいな」
「え!?でも、明日から新学期ですし、アーたんが心配しちゃいますし」
「学校ならここから行けばいいじゃありませんか。それに、天王州さんになら後で城山に電話させますわ」

渋るハヤテに綾子は

「フフ♪今日は帰させませんわよ。なんでしたら警備システムを」

そう言われ、ハヤテは

「分かりました。今日は泊らせてもらいます」
「それでいいんですわ♪」

嬉しそうに抱きつく綾子にハヤテは

「じゃあ、今日の夕飯は僕が作りますよ」
「楽しみにしてますわ」

綾子はハヤテから離れ、ハヤテはキッチンに行き、城山に「今日は自分が夕飯を作る」と言って、任せて貰った。


                     × ×


時間は飛び、夕飯終了後。

「流石はハヤテ様ですね。相変わらず美味しかったですわ」
「喜んでもらえてよかったです」

ハヤテは食器を片付けながら、

「そう言えば、アーたんには連絡してくれました?」
「ええ。文句を色々と言ったらしいですが、最終的には許可してくれましたわ」
「そうですか」

ハヤテは「アーたん、よく許可したな」と思いつつも後片付けをした。
そして後片付けも終わり、

「さて、ハヤテ様」

綾子のこの言葉にハヤテは嫌な予感がした。

「一緒に入浴しますわよ」
「えっと、一応聞きますけど、何でですか?」
「以前ハヤテ様がこの屋敷に泊まった時も一緒だったではありませんか。だからですわ」

ハヤテは反論しようとしたが、笑顔の綾子に無駄だと悟り、

「わ、分かりました///////////////////////////////」
「素直でいいですわ♪」

当然、入浴の模様はカットで。


当然というか、寝る時は綾子の部屋で、ベッドは綾子と一緒だった。

「フフ♪またハヤテ様と寝れて嬉しいですわ」
「そう、ですか」
「ハヤテ様、このままこの屋敷に住んではいかがですの?お父様もお母様も歓迎しますわよ」
「それはできませんよ。僕はアーたんの執事ですから」

ハヤテがそう言うと、綾子は残念そうに

「まあ、今はいいですわ。いずれハヤテ様は私と結婚し、この家に住む事になるんですから」

綾子は当然のようにそう言ったが、ハヤテは困ってしまった。

「(はあ。今日も色々あったなあ。明日アーたんに会った時、何も起こらないといいけど)」

ハヤテはそう思いながら寝ようとしたが、綾子が近づいてきて、ハヤテにキスした

「え!?」
「お休みのキスを忘れるところでしたわ」
「は、はあ/////////////////////////////////」

ハヤテは照れたが、綾子はハヤテに抱きつき、そのまま寝息を立て始めた。

「(やれやれ。僕も寝るか)」

ハヤテも寝息を立て始めた。


ちなみに、翌朝綾子はおはようのキスをした事は言うまでもないだろう。


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以上です。
次回から新学期です。
では。


あ、いまさらですが、今回の更新で第100話でした。
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Re: 女神と共に3rd (7月18日更新) ( No.5 )
日時: 2013/07/18 19:47
名前: ハデス

こんにちはハデスです。

masaさん、第100話おめでとうございます。

しかしハヤテは、ファーストキスの相手は、多いですね。
アテネ、綾子、麗、伊澄、泉ですか、多いですね。
ハヤテは、モテモテですね。

ありがとうございました。
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Re: 女神と共に3rd (7月18日更新) ( No.6 )
日時: 2013/07/21 11:49
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しの投稿です。

 ●ハデスさん

 >>こんにちはハデスです。

 綾子「こんにちは。感想ありがとうございます」

 >>masaさん、第100話おめでとうございます。

 ありがとうございます。何とかここまで来れました。

 >>しかしハヤテは、ファーストキスの相手は、多いですね。

 ハヤテ「へ!?あ、いやその//////////////////////そ、そうなんですよね////////////////」

 >>アテネ、綾子、麗、伊澄、泉ですか、多いですね。

 実は言うと、この小説内では泉とハヤテはキスしてないんですよね。それ以外の面々はそうですが。

 >>ハヤテは、モテモテですね。

 ハヤテ「いや、そんな事は無いですよ」
 アテネ「・・・」←怒りと呆れが入り混じった顔をしている。

 >>ありがとうございました。

 いえいえ。こちらこそ感想感謝しています。

 感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (7月21日更新) ( No.7 )
日時: 2013/07/21 11:50
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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前回、ハヤテは神尾崎家に泊まり、学校へ行く事になった。


「じゃ、行ってきますわ」
「行ってらっしゃいませ、お嬢様、綾崎様」

ハヤテと綾子は神尾崎家の使用人一同のお出迎えを受けていた。

「お邪魔しました」

ハヤテがそう言った瞬間、綾子は

「もう、ハヤテ様。「行ってきます」ですわよ」
「いやいや。学校が終われば天王州家に戻るので、この挨拶であってますよ」
「まあ、いずれはその挨拶になりますけどね」

ハヤテは溜息をつき、歩き始めた。
一応補足すると、綾子はハヤテの腕に抱きついてます。


                      × ×


一方、三千院家。

「きょうから新学期。新学期と言えばクラス替え」

ナギは自室から窓の外を見て、

「フッ。新学期に相応しい天気だ」

そう呟いて、部屋を出た。
すると、部屋を出てすぐ位に悠太と会った。

「あれ?お嬢様、自力で起きたのか?起こしに行こうと思ったんだが」

そう言う悠太に対し、ナギは

「何を言う。今日から新学期だ。新学期早々遅刻などは恥ずかしい。だから早めに起きたのだよ」

かっこよくそう言うナギだったが、悠太は

「(てっきり、なんだかんだ言って休むかと思ったんだがな。ま、いいか)」

そう思った。っと、そこへ

「フフフフフフフフフフフフフフフ♪新学期のクラス替えでハヤテ君と一緒になれるか気になって、早く目覚めてしまったんでしょうね〜♪」

マリアさんのこの言葉は確かに独り言だったが、悠太とナギにはしっかりと聞こえた。

「と、ともかく、今日は早めに行くぞ、悠太//////////////////////////////////////////」
「ヘイヘイ」


                       × ×


一方の登校中のハヤテと綾子。

「そう言えば、今日はクラス替えがありますね」
「そうですわね♪」
「一緒になれますかね?」
「フフ♪きっと一緒ですわ。私達は運命の糸で繋がっていますから」

自信たっぷりに言う綾子にハヤテは疑問を感じたが、言及する気は無かったので、止めた。

すると、駆けてくる足音が聞こえ、

「ハヤテ〜」

誰かがハヤテの背中に飛びついた。

「ア、アーたん!?」
「ハヤテ〜」

おぶさったまま、アテネはハヤテの名前を呼ぶだけだった。

「どうしたのさ。なんか変だよ」
「ハ、ハヤテのせいですわ。昨日遊びに行ったきり一切連絡をよこさないで」

アテネのその言葉にハヤテは自分の腕に抱きついている綾子の方へ向き

「神尾崎さん、昨日連絡してくれたんじゃないんですか?」
「あら?連絡したはずですけどね〜」

ちなみに、綾子の言ってる事は嘘です。綾子はアテネに連絡すれば、間違いなく許可は下りず、自分の家にアテネが乗り込んでくると思ったので、連絡はしなかったのです。

ハヤテは溜息をつくと

「アーたん。もう降りてよ。恥ずかしいでしょ?」
「嫌ですわ。ハヤテ、このまま私をおんぶしたまま学校へ行きなさい」

抱きつく力を強めたアテネにハヤテは諦めるしかないと悟った。


                    × ×


一方、白皇職員室。

「はあ、だるいわね」

雪路が駄目人間全開の発言をしていた。

「お前なあ、新学期早々何言ってんだよ」
「うるさいわね。だるいからだるいって言ったのよ」

そんな雪路に薫先生は

「そんな雪路にあるニュースがあるぞ」

その瞬間、雪路は椅子から身を乗り出し

「何々?給料アップとか?」

目を輝かせてる雪路だったが、薫先生は冷めた目で

「違えよ。良くないニュースともっと良くないニュースがあるが、どっちから聞きたい?」
「何よそれ」

雪路の目の輝きは無くなった。

「で、どっちからだ?」
「じゃ、じゃあ良くないニュースから」
「お前は正式に副担任に降格だそうだ」

薫先生がそう言うと、雪路は明らかに不機嫌になり

「な、何よそれ」
「さあな。で、もう一つの方も聞くか?」
「い、一応聞かせてよ」

薫先生は少し間をおいて

「副担任に降格したが、正確に言えば「フリーの副担任」に降格だそうだぞ」
「ど、どういう事よそれ」
「つまりだ、どっかのクラスの副担任ではないってことだよ。高等部の何処かのクラスが担任も副担任も居ない場合、お前が出動するって意味だよ」

薫先生の説明に雪路はしばらく怒りから身震いし

「な、何で私がそんな事に」
「知らねえよ。一応俺も異議を唱えたんだが、駄目だったよ。それどころか、理事長怒ってたぞ。お前、何したんだ?」

雪路には身に覚えのあることだらけで正確な答えを出せなかった。

「じゃ、じゃあ私の給料はどうなるの?」
「今までより大幅に減るだろうな。なんせ「フリーの副担任」だからな」


                    × ×


そして、場所は同じ白皇内の校庭。

「そう言えば、アーたん、クラス替えはどうなってるの?」
「内緒ですわ」

ちなみに、ナギと悠太とは合流しています。
補足すると、ハヤテに抱きついている綾子、ハヤテにおんぶしてもらっているアテネを見て、ナギは少し不機嫌になった。

「内緒って」
「すぐに分かりますわ」

するとそこに

「じゃあ、丁度良かったみたいだな」

薫先生がやってきた。

「薫先生、なぜここに?」
「これを見せに来たんだ」

薫先生はハヤテにクラス名簿を渡した。
ハヤテ達は全員で覗きこんだ。
そこには、知り合いが多くいた。

「なんだか、知り合いが多いな」
「作者の都合もあるんでしょ」

ハヤテと悠太の言うとおりである。

「あ、ナギさんも一緒ですね」
「そ、そうだな/////////////////////////////////」

同じクラス名簿にハヤテと自分が乗っているのを見たナギは

「(またハヤテと一緒だ。もしかして、運命ってやつか?//////////////////////////)」

っと、照れつつ喜んでいた。

しかし、アテネはナギとは違い不機嫌になっていた。

「(ど、どういう事ですの。三千院さんはともかく、神尾崎さんと麗は別のクラスにしたはずですのに)」

アテネは理事長なので、それくらいの権限は一応ある。つまり、理事会で綾子と麗を別のクラスにするように仕向けたはずだったのだ。
ちなみに、そうならなかったのは、綾子の父親が綾子に頼まれて、変えさせたが理由である。


                    × ×


そして、クラス挨拶と始業式も終わり、アテネとハヤテは白皇の庭で寛いでいた。

「アーたん、まだ機嫌が悪いの?」
「もう平気ですわ」

声の感じからまだ機嫌が直ってないとハヤテは感じていた。
っと、そこへ

「な、なあ」
「「ん!?」」

声をかけられた方へ向くと、1人の男子生徒が立っていた。

「確か、東宮君、でしたね」
「あ、ああそうさ」

アテネはまだ直ってない機嫌のまま

「で、なんですのよ」
「そ、そんなに怒らないでくれよ〜」

怯える東宮にハヤテはアテネを宥め

「それで、ご用件は何ですか?」
「そ、それはその」

東宮は少しモジモジした後

「もうすぐ新学期恒例の親睦会のオリエンテーション・高尾山ハイキングがあるだろ?」
「ああ、そう言えば」
「それで、その。その時班にわかれて山を登るだろ?」
「ええ」
「その時班に入れてほしんだ」

そう言ってきた東宮に対し、ハヤテは

「いいですよ。一緒の班になって登山しましょう」
「いいのか?」
「ええ」

笑顔でそう言うハヤテに東宮は笑顔になった。

「あ、ありがとな」
「いえいえ」

ちなみに、東宮がハヤテに頼んできた理由は原作と一緒です。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回から高尾山ハイキング編スタートです。
では。
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Re: 女神と共に3rd (7月21日更新) ( No.8 )
日時: 2013/07/21 20:02
名前: ハデス

こんばんは、ハデスです。

次は、ハイキングですか。
ハヤテの不幸で、どうなるだろう、不安だな〜
みんな、無事に登れるのかな?

まぁ頑張って登れる様に祈るよ(何か起きないかな〜)

頑張って書いてください。

ありがとうございました。

この作者は、誤字脱字の連絡を歓迎しています。連絡は→[チェック]/修正は→[メンテ]
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Re: 女神と共に3rd (7月21日更新) ( No.9 )
日時: 2013/07/24 16:16
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しの投稿です。

 ●ハデスさん

 >>こんばんは、ハデスです。

 悠太「こんにちは。感想ありがとな」

 >>次は、ハイキングですか。

 アテネ「ええまあ。時期的にそうですからね」

 >>ハヤテの不幸で、どうなるだろう、不安だな〜
  みんな、無事に登れるのかな?

 ハヤテ「そ、そんな事は起こらないと思いますけどね。この小説では、僕の不幸は原作より薄まってますし」

 まあ、詳しい事は言えませんが、そんなすごい事は起こらないって事で。

 >>まぁ頑張って登れる様に祈るよ(何か起きないかな〜)

 ナギ「や、止めてくれ。何か起こったら私が倒れる」
 悠太「ま、平気かもな」

 >>頑張って書いてください。

 ありがとうございます。頑張ります。

 >>ありがとうございました。

 こちらこそ毎回ありがとうございます。

 感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (7月24日更新) ( No.10 )
日時: 2013/07/24 16:17
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

高尾山ハイキング前日の三千院家。

「破異飢ン愚。それは死者さえも出る恐ろしい行事」

のっけからへんな事を言ってるのは、言うまでもなくナギです。

「なぜ人類はこんな愚かな行為をするのか。この行為は戦争と同意義であり、人類は無くしていかなければならない義務を背負っているのだ」

ナギが言い切るのを待って悠太は

「あれこれ言うのはいいが、学校行事なんだから出ろよ」

悠太の言葉にナギは先ほどと同じことを言い始めたので、悠太はそれを無視し、

「ったく。お嬢様は毎日家事修行してんだから、大丈夫だって」
「だ、だがな」
「折角ハヤテと同じ班になれたんだから、サボるなよ」

それでも渋るナギに悠太は

「お嬢様が頑張れば、ハヤテの見る目が変わるかもしれねえぞ」

悠太のこの言葉にナギは全神経を耳に傾けた。

「「ナギさんって結構頼りになるんですね」とか言って、ハヤテはお嬢様の頼りがいのあるところに惹かれて行って-----なんて展開がある可能性もある。それでも休むのか?」

悠太のこの言葉にナギは

「分かった。出る事にしよう」

悠太は安心の溜息をついた。


                      × ×


そして当日。

「いいか〜良く聞け」

担任の薫先生が登山口入り口でハヤテ達のクラス全員に呼びかけていた。

「いいか、高尾山は比較的登りやすく、安全性も高い。だがな、やはり危険はつきものだ。そのことを肝に銘じて登るように。以上だ」

薫先生の説明が終わり、班ごとに上り始めた。
ちなみに、薫先生は登山靴にジャージといった格好である。

「嘘だ。こんな山、登りやすい訳がない」

開始数秒でナギは文句を言い始めた。

「まだ始まったばかりだろ。文句言うな」
「じゃあ、荷物を持ってくれよ〜」

ナギは悠太に文句を言ったその時、

「あ、じゃあ僕が持ちましょうか?」

ハヤテがそう提案した。

「ハヤテ、甘やかすんじゃありませんわよ」
「そうですわよ」
「って、何で貴方がここにいるんですのー」

アテネはもうすでにハヤテの腕に抱きついている綾子に、山彦が出そうなほどの大声文句を言った。

「うるさいですわね。一緒の班だからに決まってるじゃありませんか」
「む〜」

睨みあうアテネと綾子を無視してハヤテは

「どうします?ナギさん」
「あ、や。いいよ。自分で頑張る///////////////////////////////」
「そうですか。頑張ってくださいね」
「あ、ああ//////////////////////////////////」

悠太はハヤテとナギに感心していたが、東宮を見て

「お前は情けねえな。まだ登り始めたばかりだぞ」

既に横たわっている東宮を見て本人以外は呆れていた。

「どうするんですの?班行動ですから、立ってもらわないと困りますわよ」

アテネの言葉にハヤテは悩み始めた。
すると

「フ、フフフ。こんな山登ってられるか」

そう言いながら、東宮は立ち上がり

「近道だ。そうすれば苦は減る」

ちなみに、遭難者の大部分は「道に迷った」が理由らしいです。つまり、近道はいけません。

「山の馬鹿やろー」

そう言いながら林道に走って行ってしまった。

「ったく。ハヤテ、俺が追いかけるから、ここは頼むな」

そう言うと、悠太は東宮を追いかけて行った。

「ま、まあ悠太に任せておけば大丈夫でしょうし、僕らは僕らで登りましょうか」
「「そうですわね」」

偶然、綾子とアテネが被った。

そして少し登っていると、アテネが辺りを見渡し始めた。

「どうしたの?アーたん」
「あ、いえ」

ハヤテの問いかけにアテネは見渡すのを止め

「愛歌が居ないなって思ったもので」
「愛歌さんが?」

ちなみに、アテネとハヤテは愛歌さんとは知り合いです。

「そう言えば、確かに居ないな。愛歌さんに限って迷子って可能性は薄そうだけど」

ハヤテが考えていると白桜が

「(マスター。悪しき気配を感じます)」
「(まさか、悪霊?)」
「(そうではありませんが、良くない気配です。例の石の可能性が高いです)」

白桜にそう言われ、ハヤテは愛歌さんが迷った可能性が高いと考え

「アーたん、愛歌さんは僕が探してくるよ」
「で、ですが」
「大丈夫だって。だから、神尾崎さん、離してくれます?」

綾子はハヤテの言葉を無視するように抱きつく力を少し強めたが、

「お願いしますよ」

ハヤテに頭を軽く撫でられて、離した。
そしてハヤテは綾子が離れると、別の道に入って行った。

ちなみに、アテネとナギは綾子に嫉妬してます。

「あ、あの理事長さん」
「なんですの?瀬川さん」

同じ班だった泉はおずおずとアテネに話しかけた。

「東宮君とアイちんが迷った事、薫先生に報告した方がいいと思うですけど」
「そう言えば、そうですわね」
「じゃあ、私がしてきます」

そう言うと、泉は駆けだした。

「まあ、待ってても仕方ないですし、私達も行きますわよ」

綾子はハヤテに頭を撫でで貰った事で機嫌よく、そう言って登り始めた。
アテネとナギは(ついでに虎鉄)渋い顔をしながら後にしたがった。


                     × ×


場所は変わり薫先生のいる班。

「薫先生、意外と元気ですな」
「まあ、これでも体育教師だからな」

息切れしている美希がほぼ文句に近い話をしていた。
っとそこへ泉がやってきて

「薫先生、実は」

泉は詳しく事情を説明した。

「そうか。東宮と霞が」
「だ、大丈夫でしょうか?」

薫先生は少し考え

「まあ、頼りになる真山と綾崎がついてるんだ。大丈夫だろう。もし何かあったら俺が責任取るよ」

そう言った薫先生に美希と理沙は

「流石だな」
「ああ。どっかの駄目教師とはえらい違いだな」

その駄目教師はくしゃみをしたそうだ。


                      × ×


一方の悠太、東宮。

「全く。1人で突っ走るなよ。体力ないくせに」
「う、うるさい。あんな苦痛、いつまでも続けられるか」

東宮の文句に悠太は溜息を吐いた。

「ともかく、さっさと元の登山道に戻って、頂上に向かうぞ」
「で、でも〜」

文句を言う東宮に悠太は呆れた

「ここってどこなんだ?」
「知るか!!!」

悠太が歩き出そうとした瞬間、枝を踏み折る音が聞こえ、

「「・・・」」

2人の目の前に熊が出現した。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は続きです。

ちなみに、愛歌さんは次回、本格的に登場です。

では。
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Re: 女神と共に3rd (7月24日更新) ( No.11 )
日時: 2013/07/24 17:04
名前: ハデス

こんにちはハデスです。

東宮は、あいからわずのへたれですね。
白桜が、言った例の石とは何かな?
まぁ想像出来ます。

頑張ってください。
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Re: 女神と共に3rd (7月24日更新) ( No.12 )
日時: 2013/07/27 16:57
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しの投稿です。

 ●ハデスさん

 >>こんにちはハデスです。

 瑞希「こんにちは。感想ありがとうね」

 >>東宮は、あいからわずのへたれですね。

 東宮「そ、そんな事は無い!!!」
 悠太「否定できる要素皆無だろ」

 >>白桜が、言った例の石とは何かな?
  まぁ想像出来ます。

 おそらく、その想像は当たってると思いますよ。詳しくは本編で。

 >>頑張ってください。

 ありがとうございます。頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪


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Re: 女神と共に3rd (7月27日更新) ( No.13 )
日時: 2013/07/27 16:58
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテ達は高尾山ハイキングにやってきた。そして、悠太と東宮の前に熊が出現した。


そんな風に色々起こっている事を知らない三千院家。

「先日、無許可で様々な危険生物を飼っていた男性が逮捕された件で、警察はその男が熊を逃がしていた事を発表しました。その熊は大変凶暴で周囲の住民には家から出ない様に勧告が出されています」

そのニュースを見たマリアさんはなぜか黒い笑みを浮かべ

「ああ。その熊が偶然ナギと出会ってしまい、襲われたところをハヤテ君に助けられて、照れるナギを見たかったわ。そうすれば私のコレクションが。フフフフフフフフフフフ」

こんな怖い事を考えていた。


                    × ×


一方、運悪くそんな熊に出会ってしまった悠太と東宮。

「な、なんでこんな観光地にこんなでっかい熊がいるんだよー」

悠太は大きな声で愚痴りながら、ものすごい速さで駆けていた。
すると、駆けながらある事に気付いた

「あ、あれ?東宮の奴はどうしたんだ?ま、まさか死んだふりしてやり過ごすっていう嘘を実践してんじゃねえだろうな」

ちなみに、熊はお腹がすいていれば、相手が死んでても襲うそうです。つまり、やってはいけない事という事です。

悠太が辺りを見ると「死んでます」と書かれたスケッチブックを熊に見せている東宮がいた。

「(熊にそれを読めってか。ってか、読めたからどうしろってんだ)」

悠太は頭を抱えた。
そして、当然というか、熊は東宮に襲いかかった。

「馬鹿やってねえで逃げるぞ!!!!」

悠太は東宮を抱えて駆け出した。

「うううう。ありがとうだぞ、バカヤロ〜」
「礼とか皮肉るのは後にしろ。今は全力で逃げるんだ〜」

こうして、命がけの鬼ごっこは続く。


                      × ×


一方の愛歌さんは集団からはぐれてしまい、1人で登っていた。
当然というか、かなり息切れしていた。

「(まさか、この私が迷子になるなんて。お爺様の言っていたこの石の力は想像以上ってことね)」

愛歌さんは心の中で帝を愚痴りながら登っていた。
すると

「愛歌さん」

名前を呼ばれて振り向くと

「ハ、ハヤテ君」

ハヤテがいた。

「良かった。すぐに見つかって」
「わ、私を探しに来てくれたの?」
「ええまあ」
「よ、よく見つかったわね」

実は、白桜のおかげで探しやすかったのだが、言わない方がいいだろうと思い、

「まあ、執事ですから」
「そ、そう」

ハヤテは愛歌さんの様子を見て、

「それより、大丈夫ですか?確か、まだ全快してなかったはずですが」
「大丈夫よ。最近は元気だから」
「そう、ですか?では、一緒に行きましょう」

そう言うと、ハヤテは愛さんの少し前を愛歌さんのペースに合わせて歩き出した。

しかし、少し歩いたところで

「愛歌さん」
「へ!?ってひゃ」

ハヤテは愛歌さんをお姫様だっこすると、大きめの岩に座らせた。

「やっぱ休みましょ。疲れてなくても休憩は必要ですよ」
「で、でも」
「僕の休憩に付き合ってもらえませんか?お願いしますよ」

愛歌さんはハヤテの顔を見ると、反論できなくなり、そのまま休憩する事になった。
すると

「愛歌さん、これ僕特製のスポーツドリンクです。こういう時は水分補給しておいた方がいいですよ」

愛歌さんはハヤテに差し出されたポットの蓋を受け取り、1口飲んだ

「あ、おいしい」
「お口にあってよかったです」

ハヤテの笑顔を見ると、愛歌さんは顔を赤くして俯いた。

しかし、一方のハヤテは愛歌さんに見えない様に少し鋭い目つきになっていた。

「(マスター、やはり例の石の強い力を感じます)」
「(うん。僕にも見えるよ。禍々しい邪気の塊を)」

ハヤテの目には愛歌さんの胸元に髑髏の様な邪気の塊が見えていた。

「(祓える?)」
「(ええ。私の力とマスターの力があれば、可能です)」
「(切りつけるだけでいいんだよね?愛歌さんに怪我とかさせられないよ)」
「(大丈夫です。邪気だけ切れますから)」

相談が終わると、ハヤテは白桜を召喚した。

「愛歌さん、ちょっと動かないでくれますか?」
「え!?」

理由を聞く間もなく、ハヤテは白桜を振り下ろした。
そして、邪気はハヤテにしか聞こえない雄叫びをあげて消滅した。

「!!! ハヤテ君?」

愛歌さんはハヤテが何を切ったか理解したようだった。

「愛歌さん、理由は大体で察せますが、その力は貴方が持つには大きすぎる力です」

ハヤテは白桜を仕舞った。

「おそらく、帝さんあたりが貴方に持たせたんでしょう。ですが、それは貴方が持つべき力ではありません」
「ハヤテ君」
「貴方のように美しく、繊細な方には相応しくありませんよ。何か言われたら、全責任を僕に押し付けてください」

ハヤテにそう言われ、愛歌さんは俯いて数日前の出来事を思い返した。


                    × ×


高尾山ハイキングの数日前、愛歌さんは三千院帝に呼び出され、三千院家本宅に来ていた。

「お爺様、話というのは」
「それは、これじゃよ」

帝はペンダントの様なものを投げたが、愛歌さんは無視した。そのことで、ペンダントは床に転がった。

「な、何で受け取らないんだよー。壊れちゃうだろー」
「すみません。急に投げられたら受け取れませんよ」

帝は泣いていたが、愛華さんはいたって冷静だった。

「お爺様、あの石・王玉は不運不幸を呼び寄せる石だと聞いています。私に不幸になれというのですか」
「お前にそんな事は言わんよ。お前はただ、持ってればいいだけじゃ。王玉の邪気は強い力で祓える事は実証済みじゃ。だから、お前はただ単に持ってればいい。その内いい事が起こるかも知れんぞ」
「へ〜」

しかし、話の間も王玉は床に転がったままだった。

「えっと、拾ってください」
「話に夢中なのに無理ですよ」

こんな事があったのだ。


                      × ×


回想を終えると、愛歌さんは顔を上げてハヤテの顔を見た。すると、どんどん胸が高まって行った。

「(いけないわよね。私が彼にこんな感情をもっちゃ。彼は天王州さんの王子様だもの。それに私には婚約者がいる。でも、でも)」

すると、見られている事に気付いたハヤテが

「何か?」
「あ、ううん。何でもないわ」
「はあ」

愛歌さんは再び俯き

「(でも、私の心は「諦めるな」と必死で叫んでるのよね)」

愛歌さんは残っていたスポーツドリンクを飲み干し、蓋をハヤテに返した。

「じゃあ、そろそろ行きましょうか。追いつけなくなっちゃうんで」
「ええ、そうね」

ハヤテと愛歌さんは並んで歩きだした。


                      × ×


一方の悠太と東宮。

「やれやれ。まいったな」
「うう。しつこいな」

狭い洞窟の様な場所で途方に暮れていた。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は続きです。
では。
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Re: 女神と共に3rd (7月27日更新) ( No.14 )
日時: 2013/07/27 17:36
名前: ハデス

こんばんは、ハデスです。

しかし、原作と同じく、王玉ですか。
伊澄ではなく、ハヤテが、邪気をはらったんですね。

しかし、ハヤテは、またしても増えるんだな。
ライバルが、増えるばかりだ、ナギ勝ち目無いんじゃないか?
しかし、愛歌も惚れたのか、しかも、婚約者付きで、婚約者悲しむぞ。

しかし、マリアすごく黒い、愛歌よりかそれか同じくらい黒い。
そういえば、最近更新遅いんですね、でも、頑張って書いてください。

文句を、言ったかもしれない、いちようあやまときます。

すいませんでした。m(_ _)m

でも、僕は、この作品は、大好きで、更新を、待っています。

長かったかな、ありがとうございました。
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Re: 女神と共に3rd (7月27日更新) ( No.15 )
日時: 2013/07/28 00:02
名前: ささ

masaさん こんばんは。
また、はじめまして、ささです。

三本読みました。面白い作品ですね!
これからも更新楽しみにしています。

さて、東宮が原作同様の「熊対応」をしました。(笑)(良い子のみんなは決して真似しないようにとテロップが付きますね。)
悠太の気苦労も耐えませんね!!
また、アテネのライバルがまた増えた。また、アテネ・麗・綾乃が特にキレそう。

迷走コメント失礼しました。
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Re: 女神と共に3rd (7月27日更新) ( No.16 )
日時: 2013/07/30 13:53
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿からです。

 ●ハデスさん

 >>こんばんは、ハデスです。

 麗「こんにちは。感想ありがとうね」

 >>しかし、原作と同じく、王玉ですか。
  伊澄ではなく、ハヤテが、邪気をはらったんですね。

 ええまあ。ハヤテにはその力があるので、この小説ではハヤテに任せました。

 >>しかし、ハヤテは、またしても増えるんだな。
  ライバルが、増えるばかりだ、ナギ勝ち目無いんじゃないか?

 ナギ「う、うるさい。これでも毎日、家事修行や肌の手入れとか頑張ってるんだ。少しぐらい勝ち目はあるわ」
 マリア「(フフフフフフフフフフフ♪そういう努力は無駄に終わってほしんですけどねえ)」

 >>しかし、愛歌も惚れたのか、しかも、婚約者付きで、婚約者悲しむぞ。

 実は言うと、愛歌さんは結構前からハヤテに好意があったんですよね。愛歌さんとアテネ、ハヤテは知り合いだったので。更に言うと、愛歌さんの婚約者は自分以外の誰かに好意を持っている事に感付いています。

 >>しかし、マリアすごく黒い、愛歌よりかそれか同じくらい黒い。

 マリア「失礼な方ね〜♪誰が黒いんですか〜♪」
 愛歌「私だって黒くないですよ〜♪」

 クラウス「(十分黒いって思った事は言わない方がいいな)」

 >>そういえば、最近更新遅いんですね、でも、頑張って書いてください。

 ま、まあこちらにも色々あるので。でも、頑張ります。

 >>文句を、言ったかもしれない、いちようあやまときます。

  すいませんでした。m(_ _)m

  でも、僕は、この作品は、大好きで、更新を、待っています。

 いえいえ。感想をいただけるだけで励みになるので、良いですよ。

 >>長かったかな、ありがとうございました。

 こちらこそ毎回ありがとうございます。

 感想ありがとうです〜♪










 ●さささん

 >>masaさん こんばんは。
  また、はじめまして、ささです。

 こちらこそ初めまして。masaです。

 >>三本読みました。面白い作品ですね!
  これからも更新楽しみにしています。

 ありがとうございます。素人小説なのに楽しみにしていただいて。

 >>さて、東宮が原作同様の「熊対応」をしました。(笑)(良い子のみんなは決して真似しないようにとテロップが付きますね。)

 そうですね。テレビでもやってはいけない事って注意を促してましたからね。まあ、東宮に関してはあれしか思い浮かばなかったんですよ。

 >>悠太の気苦労も耐えませんね!!

 悠太「まあな。でも、怪我とかしなくてよかったよ」

 >>また、アテネのライバルがまた増えた。また、アテネ・麗・綾乃が特にキレそう。

 アテネ「全くですわ。ですが、ハヤテはだれにも渡しませんわ」
 綾子「それはこっちの台詞ですわ。ってか、私は「綾子」ですわよ」
 麗「まあ、私も負けるつもりはないけどね」

 >>迷走コメント失礼しました。

 いえいえ。感想を居ただけで嬉しいです。

 感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (7月30日更新) ( No.17 )
日時: 2013/07/30 13:54
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテは愛歌さんに出会えたが、悠太達は相変わらず熊に追われていた。


悠太達は現在狭い洞窟の様な場所にいた。

「やれやれ。あの熊、よっぽど腹減ってるのか、それとも襲いたいだけなのか。どっちだ」
「ど、どっちもたいして変わんないぞー」

東宮は恐怖の連続でまいってるようだった。

「まあ、どっちにしろ何とかしないとな」
「そ、そうだよ。真山、お前強いんだから何とかできるだろ。あの野々原を倒せるぐらいだし」

それに関してはマラソン大会編をご覧ください。

「あのなあ、俺はハヤテ達みたいに異常な強さを持ってるわけじゃないの。流石に熊は無理だって」
「そ、そうなのか?」

悠太は無理だと言ったものの、実際は

「(東宮にはああ言ったものの、叢雲で戦えば不可能な訳ではない。だが、ハヤテとの特訓で叢雲の力はだいぶ使いこなせるようになったものの、まだ完璧とは言えねえ。むやみに殺生をするわけにはいかねえしな)」

こう考えていた。


                     × ×


そんな事は一切知らないナギ達。

「ま、まったく。このハイキングが終わったら、この山を平地にしてやる」
「「同感だ」」

体力の無いナギ、美希、理沙が文句を言っていた。

「全く。そんな物騒な事考えないでくれる」

合流していたヒナギクが文句を言った。

「う、うるさいな。第一、登山のいいところって何なんだよ」
「そうねえ」

ヒナギクは辺りを見渡し

「この大自然の植物たち、そして新鮮な空気、都会では見られないきれいな空。これを見るのが登山の醍醐味かしらね」

ヒナギクはそう言ったが、ナギ達にはピンとこないようだった。

「第一、そんな辛いって思ったり言ったりすると、余計に辛くなるだけよ」
「じゃあ、何を思えばいいのだ」
「楽しい事とか」

ヒナギクにそう言われ、ナギは少し考え


ここからはナギの妄想です。

「ナギさん、良く頑張りましたね」
「ハ、ハヤテ/////////////////////////」
「僕、ナギさんがこんなに頼りがいのある女性だとは知りませんでした」

そう言うとハヤテはナギを抱きしめ。

「結婚してください」
「も、もちろんだ////////////////////////////////////」

妄想終わり。


「よ、よし///////////////////////////////頑張ろう」

ヒナギクは急にやる気を出したナギに疑問を感じたものの、とくに言及はしなかった。

「ほら貴方達もナギみたいに頑張りなさい」
「「うう〜」」

美希も理沙も仕方なく登って行った。

しかし、少し登ったところでナギは座り込んでしまった。

「大丈夫?」
「疲れた」

ナギの様子を見たヒナギクは

「少し休んで行った方がいいわね」
「「賛成だ」」

美希と理沙が声を揃えて言った。
すると綾子とアテネが

「じゃあ、私は先に行きますわよ」
「そうですわね。情けないライバルは置いておいてね」

そう言うと、先に行こうとした。それを見たナギは立ち上がり

「ま、負けるか。ハヤテに実は頼りになる女だって分からせるんだ」

そう言ってナギは歩き始めた。

「ほら、貴方達も頑張りなさい。ナギが頑張ってるんだからね」
「「うう〜」」

休み気満々だった美希、理沙も仕方なく登り始めた。

その一部始終を見ていた千桜は

「(やれやれ。なんだかんだで元気だな。さ、私も頑張るか)」

そう思って後にしたがった。


                      × ×


一方のハヤテと愛歌さん。

「そう言えば。ハヤテ君、ご主人様をほおっておいていいの?」
「大丈夫ですよ。一応許可を得てここに来ましたから」
「そ、そう」

愛歌さんはハヤテといる事で少し緊張していた。

「それより、もう平気そうですね」
「ええ。さっきのスポーツドリンクで元気出たから」
「それは良かったです。さ、早めに皆さんと合流しましょう」
「そ、そうね」

愛歌さんはそう言ったが、

「(やっぱり私、このままハヤテ君と2人きりの時間が続いて欲しいと思ってるわ。いけない事って分かってるのに)」

愛歌さんは複雑な心境なまま登っていた。
すると

「ね、ねえハヤテ君」
「はい?」
「あ、あれって熊じゃない?」

愛歌さんが指さす先を見ると、熊が洞窟の様な穴の前で前足を何度も出し入れしていた。まるで、中にいる獲物を取り出そうとしているように。

「まさかあの中に、誰かがいるってことないわよね」
「ま、まさか」

そんな風に会話していると、熊がハヤテと愛歌さんに気付き

「も、もしかして」
「そのもしかしてかもしれませんね」

2人の予想は当たり、熊がこちらにやってきた。

「愛歌さんはここにいてください」
「で、でも」
「大丈夫。僕を信用してください」
「わ、わかったわ///////////////////////////////」

ハヤテは飛びだした。そして熊と対峙し

「来い、僕が相手だ」

ハヤテがそう言うと、熊は攻撃態勢を取った。
すると

「止めろーー」
「あ、あれ?悠太」

悠太が熊に飛び蹴りをくらわした。

「ハヤテか。丁度良かったぜ。こいつの対応に困ってたところだったからな」
「ここは共闘した方がよさそうだね」

ハヤテと悠太が熊を見ると、悠太の飛び蹴りをもろに受けたのにも拘らず、大したダメージもなく、立ちあがっていた。

「まいったな。あれが効かないとすると厄介だな」
「でも、僕たちで何とかしないと、アーたんやナギさん達に影響が出ちゃうよ」
「やるしかねえか」

ハヤテも悠太も臨戦態勢を取った。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回で高尾山ハイキング編は終わりの予定です。
では。
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Re: 女神と共に3rd (7月30日更新) ( No.18 )
日時: 2013/07/30 16:31
名前: ハデス

こんにちはハデスです。

あの熊は、デカイですし強いでしょね。
ハヤテと悠太で何とかできるでしょ?
まぁやられても、アテネ、綾子、麗、伊澄が
あの熊を、倒すでしょう。

まぁ頑張って倒せよ。

ありがとうございました。

お忙しいとわ思いますが、頑張って書いてください。
この作者は、誤字脱字の連絡を歓迎しています。連絡は→[チェック]/修正は→[メンテ]
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Re: 女神と共に3rd (7月30日更新) ( No.19 )
日時: 2013/07/30 22:04
名前: 壊れたラジオ


どうもはじめまして、壊れたラジオです

この小説は自分がこのサイトの中でも、一番好きな小説の一つである事に加え、
尊敬する作者さんの一人でもいらっしゃるので、こうして御挨拶をするのが憚られていましたが、こうして書き込む事にしました


初めから見て思ったことは、
やはりハヤテモテすぎだろう……がほぼ全てでした
(まあ、あんな聖人を通り越して、ほぼどっかの神様のようなスペックやら性格やらを持っている時点で今更ですが……)


…と言うか、この小説内でハヤテに好意を持たない人っていないんじゃ……
(女性は特に顕著ですよね……)


あ、そして個人的にナギの妄想とか、そう言うのが好きです
(……マリアさんと同じようなベクトル的な意味で)


ナギの勝ち目……えらく薄そうですね……
あんな超人集団が相手ですから……


ドラ○もんがのび太くんを見捨てるよりも確率が低そうで……
モン○ンで、防具と武器無しでモンスターに勝てと言われているみたいです
(自分にはそう見えました)


まあ、可能性が低いと言うことは、
裏を返せば少しは確率があると言うことですよね……と好意的に言ってみます
(まあ、それでもマリアナ海溝に裸で潜るよりも難しそうですが……)


長文失礼しました
これからも御体に気を付けて、人を惹き付けるような小説を書き続けて下さい


では………
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Re: 女神と共に3rd (7月30日更新) ( No.20 )
日時: 2013/08/03 11:52
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●ハデスさん

 >>こんにちはハデスです。

 アテネ「こんにちは。感想ありがとうございます♪」

 >>あの熊は、デカイですし強いでしょね。

 悠太「まあな。でかいのもそうだし、熊の力は相当なもんだって聞いた事があるしな」

 >>ハヤテと悠太で何とかできるでしょ?

 悠太「俺はともかく、ハヤテがいれば平気さ」
 ハヤテ「買いかぶりすぎじゃない?」

 >>まぁやられても、アテネ、綾子、麗、伊澄が
  あの熊を、倒すでしょう。

 まあ、その辺に関してはアテネ達は出番がないかも。

 >>まぁ頑張って倒せよ。

 悠太「あいよ。頑張らねえとお嬢様が危ないしな」

 >>ありがとうございました。

 こちらこそ毎回ありがとうございます。

 >>お忙しいとわ思いますが、頑張って書いてください。

 ありがとうございます。頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪










 ●壊れたラジオさん

 >>どうもはじめまして、壊れたラジオです

 初めまして。感想ありがとうございます♪

 >>この小説は自分がこのサイトの中でも、一番好きな小説の一つである事に加え、
  尊敬する作者さんの一人でもいらっしゃるので、こうして御挨拶をするのが憚られていましたが、こうして書き込む事にしました

 い、いや〜そこまで言っていただけると照れますね。ありがとうございます。素人小説なのに。

 >>初めから見て思ったことは、
  やはりハヤテモテすぎだろう……がほぼ全てでした
  (まあ、あんな聖人を通り越して、ほぼどっかの神様のようなスペックやら性格やらを持っている時点で今更ですが……)

 まあ、この小説内のハヤテはあらゆる面で原作より大幅にパワーアップさせてますからね。戦闘面でも、天然ジゴロ面でも。

 >>…と言うか、この小説内でハヤテに好意を持たない人っていないんじゃ……
  (女性は特に顕著ですよね……)

 一応は居るんですけどね。美希とか理沙とか。まあ他にも一応は居ます。

 >>あ、そして個人的にナギの妄想とか、そう言うのが好きです
  (……マリアさんと同じようなベクトル的な意味で)

 マリア「あら♪私と気が合いそうな方がいらっしゃったんですね♪」
 クラウス「(「♪」が怖い。ってかお嬢様をいじらないでくれ)」

 >>ナギの勝ち目……えらく薄そうですね……
  あんな超人集団が相手ですから……

 ナギ「う、うるさい。これでも毎日頑張ってるんだ」
 悠太「だな。家事修行とか自分磨きとか頑張ってるもんな」

 >>ドラ○もんがのび太くんを見捨てるよりも確率が低そうで……
  モン○ンで、防具と武器無しでモンスターに勝てと言われているみたいです
  (自分にはそう見えました)

 ナギ「おい悠太。たとえがリアルすぎてむかつくんだが」
 悠太「我慢しろ」

 >>まあ、可能性が低いと言うことは、
  裏を返せば少しは確率があると言うことですよね……と好意的に言ってみます
  (まあ、それでもマリアナ海溝に裸で潜るよりも難しそうですが……)

 ナギ「フン。何と言われようと私は頑張るだけだ。可能性が1%でもある限りな」

 >>長文失礼しました
  これからも御体に気を付けて、人を惹き付けるような小説を書き続けて下さい

 ま、まあご期待に添えるか分かりませんが頑張ります。

 >>では………

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (8月3日更新) ( No.21 )
日時: 2013/08/03 11:54
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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前回、ハヤテと悠太は高尾山で出会った熊と戦う事にした。


悠太の攻撃で吹っ飛んだ熊は再び悠太とハヤテに突進してきた。2人は素早い身のこなしでかわしたが、熊はすぐに体制を整え、襲いかかって来た。
そして一番近かった悠太に向けて鋭い爪がある前足で、攻撃してきた。
悠太は何の問題もなくかわしたが、熊の攻撃があたった結構太い木は、まるで鋭い刀で優れた達人が切ったかのように切り裂かれた。

「厄介だな。巨体に似合わず素早いな」
「おまけに巨体相応のパワーがあるね」

両者はしばらく睨みあい、熊が突進して来た。

「行くぜ」
「了解」

熊の突進をかわすと、

「「ダブル執事キック」」

ハヤテと悠太の同時攻撃が見事に決まり、熊は吹っ飛んだ。
しかし、相当なダメージは負ったようだったが、倒すまでには至らなかった。

「くそ。思ったよりタフだな」

悠太が悪態をついていると、攻撃で怯んだ熊に

「これで止めだー」

いつの間にか東宮が洞窟から出て、そこら辺にあったと思われる木の枝で熊の顔を攻撃した。

「どうだ!!!顎を攻撃されれば、脳への影響は避けられないだろ。たとえ熊であってもな」

確かにそうなのだが、東宮の非力な攻撃では影響は皆無の様で、怯みから立ち直った熊が東宮に襲いかかろうとしていた。

「まずい!!!」

悠太は慌てて飛び出したが、距離が距離で、しかも東宮を助けるのには間に合いそうもなかった。

「(し、死ぬのか?で、でも勇気を出せたんだ。死にたくは無いけど後悔は無い)」

東宮はせめて少しでも恐怖を誤魔化す為目を瞑った。
しかし、待ってても痛みなどは襲ってこず、恐る恐る目を開けた。

そこには金色のオーラを放ち、熊の攻撃を片手で受け止めているハヤテがいた。

「「く、熊の攻撃を片手で!?」」

悠太も東宮も驚いていると、熊はもう片方の前足で攻撃しようとしたが、

「止めろ」

ハヤテの殺気に満ちた目つきで止まった。

「これ以上僕の大切な人たちを傷つけるというなら容赦はしない。僕はね、大切な人たちを守るためならどこまででも非情になれるんだよ」

熊は震え、ハヤテに服従の姿勢を取った。

「すげえ。熊を屈服させやがった」

驚く悠太を尻目にハヤテは熊に近付いた。
熊は恐怖から震えていたが、ハヤテは熊の横顔を優しく撫でた。

「ごめんね、脅かしたりして。でも、僕はここにいる大切な人達を守りたかっただけなんだ」

ハヤテの声は先ほどとは打って変わって慈愛に満ちたものだった。

「もう人間を襲っちゃだめだよ。僕だったから脅かす程度で済ましたけど、違う人間だったら、猟銃とかで撃ち殺しちゃうからね。君には死んでほしくない。だから、大人しく暮らしてほしんだ」

ハヤテが熊の横顔を撫でながらそう言うと、熊の目つきが変わり、ハヤテの顔を舐め始めた。

「コ、コラ。くすぐったいよ」

しかし、熊はハヤテの顔を舐め、甘え声のようなものも出していた。

「すげえな。凶暴だった熊に懐かれるとはな」
「元々この熊はそんなに凶暴じゃ無かったのかもね」

ハヤテはすぐ後ろで腰を抜かしている東宮に手を差し出し

「ご立派でしたよ」
「お、俺は別に」
「よく、勇気を出せました。熊に立ち向かった勇気は立派でした」

ハヤテに褒められ、東宮は笑顔になり、ハヤテの手を取って立ち上がった。

一方の悠太はハヤテに懐いた熊を見て

「(この熊、もしかしたらメスかもな。それだったら、色々と納得できるしな)」

そう思っていた。

そして愛歌さんは事態が収拾したのを見計らって、ハヤテ達の元へ来た。

「終わったみたいね」
「霞さん?居たのか」
「ええ。まあね」

すると愛歌さんはハヤテに甘えている熊を見て

「(醜いわね。ハヤテ君に甘えている熊を見て嫉妬するなんて。でも)」

ハヤテに甘える熊を見ると、どうしても嫉妬という感情は出てきてしまうのであった。

「さ、もう頂上に向かいましょ。皆さんに追い付けなくなっちゃいますよ」

ハヤテの号令で登り始めようとした。
すると熊が四足歩行になり、自分の背中に向かって顔を何度か動かしていた。

「乗れって?」

ハヤテがそう聞くと、熊は頷いた。

「折角だけど、自分の足で登りたいんだ」

ハヤテがそう言うと、熊は残念そうに俯いた。

「あ。愛歌さん乗ります?少しは楽になりますよ」
「いいわ。私も自分の足で登山したいから」

結局、ハヤテ達一行は熊を仲間に加えて頂上へ歩き出した。


                    × ×


一方のナギ達。

「ほら、もう頂上付近見たいですよ」
「よし、あと一息だな」

千桜が見つけた看板をナギも見て、ナギも少しは元気が出たようだった。
そして千桜はナギを見て

「(ナギさん達と同じクラスになれば、私がメイドをやっている事がばれるのではないかと心配したが、大丈夫そうだな。綾崎君にはばれてるが、あの人の事だから口外する事は無いだろう。ま、どうせナギさん達とはたいして関わり合いがないだろうし、大丈夫か)」

そう思った。
するとナギが

「全く。私達はこんなに疲れてるのにヒナギクはなんで汗もかかず、息切れもないんだ」
「全くですね。まさに「連邦のモ○ルスーツは化け物かー」って感じですね」
「へ!?」

おもわず口を衝いて出た言葉に千桜は慌ててナギから顔をそらし、

「あ、あれ愛歌さん達だ」

慌てて話題を変えた。

「あら千桜さん。良かったわ皆と合流出来て」
「え、ええそうですね」

すると、

「ハヤテ様〜♪」

ハヤテを見つけた綾子がいの一番にハヤテに腕に抱きついた。そしてアテネもハヤテのもう片方の腕に抱きついた。

「こっちは何ともなかったみたいですね」
「こっち?」

すると、アテネはハヤテの傍に熊がいる事に気付き

「な、何ですの?この熊は」
「あ、大丈夫だよ。人間を襲ったりしないから」

実際、熊にはその言う気配がない事はアテネはすぐに見抜いた。

「じゃ、行こうか」
「そうですわね、ハヤテ様♪」

その光景を見ていたナギは

「(く、くそ〜。私だって頑張ったんだからハヤテに甘えたかったぞ〜)」

そう思い、ハヤテ達の後について行った。

一方の千桜は

「(な、なんでだ。何で綾崎君と一緒にいた愛歌さんに嫉妬したんだ。それだけじゃない。綾崎君に抱きついた天王州理事長や神尾崎さんにまで嫉妬したんだ。何でこんな醜い感情が働いたんだ?)」

そう思い、暫く立ちつくした後頂上に向かって歩き始めた。


そして一行は頂上にたどり着いた。

「ナギさん、頂上から見る景色は格別ですよね」
「あ、ああ。そうだな」

ナギはしばらく景色を見た後

「ハヤテ、私はここまで何とか頑張ったんだ。途中でへばりそうになりながら。だ、だからその」

モジモジするナギにハヤテはナギの頭に手を置き、

「頑張りましたね。偉かったですよ」

ナギの頭を撫でながらそう言った。
当然ナギは顔を赤くして喜んでいた。
そして、アテネも綾子も(愛歌さんと千桜も)嫉妬したが、ナギの頑張りに免じて我慢した。

「さて、全員居るな」

薫先生が点呼を取り、ハヤテ達のクラスは全員頂上に着いた様だ。

「じゃあ、それぞれ好き場所で弁当を食べていいぞ。ただし、この頂上からは離れるなよ」

薫先生がそう言うと、クラスの面々は散り散りになり、

「ハヤテ、勿論私達は一緒ですわよ」
「そうだね」
「じゃあ、私も一緒ですわ」

綾子はハヤテに抱きつきながらそう言った。

「勿論私もよ」

麗もハヤテに抱きつき、そう言った。

「じゃ、じゃあ私もだな」

ナギもそう言い、結局、ハヤテ達は班の全員で一緒に食べる事になった。

そしてハヤテは会話をしながら一緒に弁当を食べている面々を見て

「(今年度の1年も楽しく過ごせそうだな)」

そう思った。


すると

「あれ?瀬川さん、あんまり食が進んでませんね。大丈夫ですか?」
「あ、うん。大丈夫だよ」

泉はお弁当を食べ進めた。





だが、大きな事件がすぐそこまで迫ってきている事はこの時、誰一人として知り様がなかった。




----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に3rd (8月3日更新) ( No.22 )
日時: 2013/08/03 16:43
名前: ささ

お久しぶりです。ささです。
千桜までも落とすとは、流石ハヤ太(おっと失礼、ハヤテだった)君クオリティー
ハヤテ君、帰宅後はアテネとの混浴となることを想定しておくことを勧めておく。
それとアテネ、ここまでライバルが増えたのだからいっそのこと主にこの小説に載せられないようなあんなことやこんなこと(エロネタ)をやったらどう?♪
さて、麗・綾子・ナギ・ヒナギク・愛歌さん・千桜のダーク状態(恐怖)になる前に退散します。


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Re: 女神と共に3rd (8月3日更新) ( No.23 )
日時: 2013/08/04 17:27
名前: ハデス

こんにちはハデスです。

ライバルが、増えるばかりだ、実際にハヤテの事が、好きな人は、何人居るんだよ。

アテネも大変だなライバルが、増えるているんだから、まぁ頑張って\(^o^)/

次回の事件てどんなだろ楽しみにしています。

ありがとうございました。

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Re: 女神と共に3rd (9月3日更新再開) ( No.24 )
日時: 2013/09/03 15:20
名前: masa

こんにちはmasaです。

ずいぶん遅くなりましたが、レス返しです。

 ●さささん

 >>お久しぶりです。ささです。

 瑞希「感想ありがとうね」

 >>千桜までも落とすとは、流石ハヤ太(おっと失礼、ハヤテだった)君クオリティー

 ハヤテ「え!?何の事なんですか?春風さんが僕なんかを好きになるわけないでしょ」
 千桜「・・・」
 
 アテネ「ハヤテの馬鹿!!!」

 >>ハヤテ君、帰宅後はアテネとの混浴となることを想定しておくことを勧めておく。

 ハヤテ「じ、実は言うと、あの後一緒に風呂に入れって命令されたんですよね////////////////まあ、アーたんが怖かったので反論しませんでしたけど///////」

 >>それとアテネ、ここまでライバルが増えたのだからいっそのこと主にこの小説に載せられないようなあんなことやこんなこと(エロネタ)をやったらどう?♪

 アテネ「そうですわね。では早速」
 ハヤテ「止めてよ!!!///////////////////////作者さんも困っちゃうでしょ///////////」

 >>さて、麗・綾子・ナギ・ヒナギク・愛歌さん・千桜のダーク状態(恐怖)になる前に退散します。

 まあ、皆怒って無いので、大乗かと思いますが、逃げた方が無難かと。

 ともかく、感想ありがとうです〜♪










 ●ハデスさん

 >>こんにちはハデスです。

 千桜「感想ありがとうな」

 >>ライバルが、増えるばかりだ、実際にハヤテの事が、好きな人は、何人居るんだよ。

 えっと、10人ぐらいですね(現時点で)。

 ハヤテ「そ、そんなにいませんよ」

 >>アテネも大変だなライバルが、増えるているんだから、まぁ頑張って\(^o^)/

 アテネ「言われなくても頑張りますわ。まあでも、ハヤテは毎日一緒ですから、その点ではほかの方々より有利ですわ」

 >>次回の事件てどんなだろ楽しみにしています。

 すみません。最後の事件と言うのはしばらく先ですね。第2部への伏線のつもりで書いたので。

 >>ありがとうございました。

 こちらこそ、感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (9月3日更新再開) ( No.25 )
日時: 2013/09/03 15:23
名前: masa

こんにちはmasaです。

書きたい短編が終わったので、連載再開です。

では本編です。どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ここはおなじみの平和な天王州家。


「ねえハヤテ」
「ん?何?」

朝食後のティータイム中にアテネが話を切り出した。

「久しぶりに2人きりで出かけません?」
「お、良いね。最近何かと忙しかったからね」
「では行きましょうか。今日は安息日でお休みですし」

こうしてハヤテとアテネは2人きりで出かける事になった。
でも、

「(フフ♪久しぶりにハヤテとデートですわ♪)」
「(アーたんとお出かけか。楽しい事が起こりそうだな)」

2人の考えている事は違っていた。


                     × ×


「それで、どこ行くの?」
「そうですわね。買い物ですかね。洋服とか買いたいですし、映画も見たいですし」
「じゃあ、ショッピングセンターだね。あそこなら映画館もあるし」

目的地も決まり、ショッピングセンターへ向けて歩き出した。
すると

「ハ〜ヤ〜テ〜様♪」

綾子がハヤテの腕に抱きついた。

「あれ?神尾崎さん?」
「フフ♪こんなところで会えるなんて嬉しいですわ♪」

ハヤテとデートできると思っていたアテネは当然怒り

「何で貴方がここに居るんですの?」

不機嫌全開の声でそう言った。

「あらいやだ。偶然ですわよ。私も買い物をしようと出かけたら、ハヤテ様と会っただけですわ」
「でしたら、さっさとどっか行きなさい邪魔ですわ」

しかし、綾子をアテネを無視し

「ハヤテ様、一緒に買い物に行きましょうよ。折角会えたんですから」

当然アテネはハヤテが答える前に

「許しませんわ。ハヤテとは2人きりで出かける予定だったんですのよ」
「天王州さんには聞いてませんわ。私はハヤテ様に聞いたんですのよ」

睨みあう2人にハヤテは

「まあまあ。アーたんも神尾崎さんも落ち着いて」

ハヤテが宥めたが、睨みあう事は止めなかった。

「折角だし、皆で行こうよ。ね」
「で、ですが」
「仲良くすることも大事だよ。ね、アーたん」
「むぅ」

これがデートだと気付いていなかったハヤテならではの発言にアテネは呆れつつも

「分かりましたわ。ハヤテがそこまでいるなら妥協してあげますわ。し・か・た・な・く・妥協してあげますわ」
「あ、ありがと」

ハヤテはアテネが「仕方なく」を強調した理由は分からなかったが、この場がおさまった事に安心した。

「ではハヤテ様、行きましょうか♪」
「あ、はい」

綾子はハヤテに抱きついたまま、ハヤテを引っ張って行った。
アテネは慌ててもう片方の腕に抱きつき、一緒に目的地に向かった。


                  × ×


3人は近くのショッピングセンターにやって来た。
そして目的の洋服売り場にやって来た。

「あ、あの。僕やっぱり浮いてるんじゃ」
「「そんな事ありませんわ」」

実際、3人が現在いるのは婦人服専門店なので、男のハヤテがいるのは当然浮くのである。しかもそのハヤテは美女2人に抱きつかれているのでなおさらだ。

「ではハヤテ、いつも通り私の服を選んでくれます?」
「良いけど、たまには自分で選んでよ」

ちなみに、アテネはいつもの黒いドレス以外はハヤテが選んだ服以外は一切着ません。

「作者が説明してくれたっとおりですわ。さ、選んでくださいな」

ハヤテは溜息をつくと、洋服を選びに行こうとしたが、

「ハヤテ様、でしたら私の服も選んでくださいな」
「え!?でも、僕神尾崎さんの趣味分かりませんけど」
「大丈夫ですわ。ハヤテ様が選んでくれた服なら喜んで着ますわ」

ハヤテは悩んだが、綾子がこう言った以上は断るわけにもいかず

「分かりました。選んできます」

そう言って売り場に入って行った。

ハヤテが見えなくなったのを見計らってアテネが

「さて、神尾崎さんに聞きますわ」
「なんですの?」

2人からは周囲が怯えるほどのオーラが出ていた。

「何で貴方はハヤテが出かけた事を知ってたんですの?」
「偶然ですわ」
「ま、いいですわ。それより、すぐに何処かへ行ってくれます?ハヤテとのデートを邪魔しないでもらいたいですわ」

綾子は少し意地悪い笑顔を浮かべると

「嫌ですわ。私はハヤテ様と買い物がしたんですわ。何処かに行くのは天王州さんの方ですわ」

綾子の言葉にアテネは人が殺せるほどの鋭い視線を綾子に向け、綾子もそれに対抗してそれ以上の鋭い視線をアテネに向けた。

暫く2人がにらみ合っていると

「あ、あの。洋服選び終わりましたけど」

ハヤテはビクビクしながら2人に話しかけた。

「フフ♪さっそく試着してきますわ」

綾子はハヤテが選んでくれた服を持って試着室に入った。アテネもハヤテが選んだ服を持って別の試着室に入った。
そして少しし、

「どうですか?ハヤテ様?」
「お似合いですよ。神尾崎さんの可愛さが際立って見えます」
「ハヤテ様///////////////////////////////////」

ハヤテの褒め言葉に綾子は顔を赤くして喜んだ。
ちなみに、試着室内で聞いていたアテネは当然怒っていた。

「ハヤテ、私はどうなんですの?」
「似合うよ。アーたんの綺麗さがよりよく見えるよ」
「ハヤテ/////////////////////////////////////」

当然綾子は納得がいかない顔でアテネを睨んでいた。


結局2人ともハヤテが選んだ服を買い、荷物はハヤテが持っていた。

「じゃあ、映画館に行きましょうか。そろそろ時間ですし」
「「そうですわね」」

映画館に着くと、どの映画を見るか少し揉めたが、話題の恋愛映画を見る事になった。
当然というか、どの席に座るかももめたが、結局アテネ、ハヤテ、綾子と言う席になった

ちなみに3人が見た映画は運命によって引き裂かれた男女が更なる運命で再開し、結婚して幸せな家庭を築いていくという映画です。


                       × ×


そして映画も終わり

「フフ。面白かったですわ」
「そうですわね。あの2人の運命はまるで私とハヤテみたいでしたわ」

アテネの言葉に綾子は当然

「何言ってるんですの?運命によって出会い、その後結婚する運命は私とハヤテ様ですわ」
「違いますわ。私とハヤテですわよ」

また睨みあう2人にハヤテは溜息をし、

「2人とも、お昼どうします?お昼ご飯には少し遅い時間ですが」
「そうですわね。レストランにでも入りますか」

結局3人でレストランに入る事になった。
当然ハヤテの隣にどっちが座るか大揉めしたが、じゃんけんで綾子が隣をゲットした。

まあ、特別何もないので、割愛。


食事も終わり、3人はショッピングセンター内のゲームコーナーに移動した。

「へえ。色々あるんですのね」

アテネはクレーンゲームに興味津津だった。

「何か取ろうか?」
「でしたら、ハヤテ様、この人形を取ってくださいな」
「あ、これですね」

綾子にお願いされたクマのぬいぐるみをハヤテはしばらく観察した後、お金を入れてクレーンを動かした。すると、たった1回でぬいぐるみを取った。

「はい、どうぞ」
「ありがとうですわ♪」

アテネは恨めしそうに綾子を見ていた。
すると

「すげえな。あのぬいぐるみ、このゲームコーナーで最高難度なのにたった1回で取るとは」
「あの人、相当な腕前だ」

ハヤテを称賛する声が聞こえ、

「あ、あの。子供が欲しがっているものを取ってくれませんか?お金は出します」
「だったら、こっちも頼む。どうしても欲しい景品があるんだ」

ハヤテにお願いする人が続々出てきた。
優しいハヤテはそのお願いをすべて受け入れ、全部1回で景品を取っていた。


                   × ×


結局、お願いをすべて受け入れ、終わった頃には夕方になっていた。

「やれやれ。これじゃあ何のために出かけたか分かりませんわ」
「あらあら。それがハヤテ様の良さですわ。それが分からないなんて愚かとしか言えませんわね」

綾子の挑発にアテネは綾子を睨みつけた。

あ、ちなみに、3人ともショッピングセンターを出ています。

「そんなの分かってますわ。貴方なんかに言われなくても十分に理解していますわ」
「どうだか」

しばらく睨みあっていが、綾子が

「ハヤテ様、今日はうちに来ません?歓迎しますわよ」
「え!?でも」
「そんなの許しませんわ」

綾子はハヤテに向けていた顔を再びアテネに向け

「貴方なんかに聞いてませんわ」
「フン。ハヤテは私の執事ですわ。主の許可なく外泊なんてできませんわ」

また2人は睨みあっていた。ちなみに、2人の後ろには猛獣のオーラが出ていたそうだ。

「この際だから天王州さんに言わせてもらいますわ」
「何をですのよ」
「私とハヤテ様は「運命の赤い糸」で結ばれてるんですわ。出会い、そして結婚へという流れは運命によって決定されてるんですわよ」

綾子の言葉にアテネは今まで以上の猛獣オーラを出し

「残念でしたわね。ハヤテと「運命の赤い糸」で結ばれているのは私ですわ。出会い、そして結婚へと言う流れは私ですわよ」

綾子もアテネに対抗するかのように強い猛獣オーラを出した。

結局、オーラ対決は決着がつかず、

「こうなったら、ハヤテ様に決めて貰った方がいいですわね」
「あら、良い事言いますわね。ハヤテに決めて貰うのが一番ですわね」

そう言うと、2人とも振り返った。

しかし

「あ、あら?ハヤテは何処ですの?」
「ハヤテ様〜」

ハヤテは居なかった。
アテネが携帯に掛けたが、当然つながらなかった。

「貴方のせいですわよ。ハヤテがどっか行っちゃったじゃないですか」
「それは貴方のせいですわよ。ハヤテ様の外泊を許さないから」

やっぱり2人は仲良くなれないのである。


                   × ×

ちなみにハヤテは

「で、ここへ逃げて来たってわけか」
「ごめんね悠太。それにナギさん、迷惑かけてすみません」
「い、いやいいさ////////////////////////////////////////////////」

三千院家に逃げてきていた。
ちなみに、ナギは喜んでいたが

「(フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ♪ナギったら筋肉痛で動けなくて寝ていたのにハヤテ君が着た途端速攻で着替えて無理しちゃって♪ホント可愛いですわ、ああ)」

マリアさんは別の意味で喜んでいた。

「で、どうするんだ?帰ったら色々とやばいんじゃねえの?」
「そうだね。ナギさん、泊めて貰ってもいいですか?」
「か、構わないぞ///////////////////////////////////////」
「じゃあ、よろしくお願いします」

こうしてハヤテの三千院家の宿泊が決まった。
その事で

「(やった。ハヤテが家に泊ってくれる。う、嬉しいな/////////////////////)
「(フフフフフフフフフフフフフフフフフフ♪ハヤテ君が泊るって事は照れるナギが見れますわね♪コレクションが増えちゃいますね〜。ああ)」

約2名喜んでいた。



----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は続きです。
では。
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Re: 女神と共に3rd (9月3日更新再開) ( No.26 )
日時: 2013/09/03 16:10
名前: ささ

ささです。
マリアさんの黒い(間違えた、優しい)一面がみ、見えますね(汗)
ハプニングがあるのか。楽しみにしています。(ダッシュ)
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Re: 女神と共に3rd (9月3日更新再開) ( No.27 )
日時: 2013/09/05 20:46
名前: ハデス

こんばんは、ハデスです

綾子は、ハヤテが、出掛けるのがわかるんだろう?
監視でも、してるんじゃないか?

アテネも綾子は犬猿の中ですね。
少しは仲良くしろハヤテが困るよ?

ありがとうございました。
この作者は、誤字脱字の連絡を歓迎しています。連絡は→[チェック]/修正は→[メンテ]
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Re: 女神と共に3rd (9月6日更新) ( No.28 )
日時: 2013/09/06 17:11
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ささです。

 麗「感想ありがとうね♪」

 >>マリアさんの黒い(間違えた、優しい)一面がみ、見えますね(汗)

 マリア「あらあら。誰が黒いんでしょうかね〜♪」
 悠太「(「♪」が怖い)」

 >>ハプニングがあるのか。楽しみにしています。(ダッシュ)

 マリア「あらあら。逃げられるとでも?」

 ナギ「止めろよ」
 悠太「無理言うな」

 ま、まあともかく、感想ありがとうです〜♪










 ●ハデスさん

 >>こんばんは、ハデスです

 綾子「感想ありがとうございます♪」

 >>綾子は、ハヤテが、出掛けるのがわかるんだろう?
  監視でも、してるんじゃないか?

 綾子「あらいやだ。そんな事しませんわよ。ハヤテ様に会うのは偶然ですわ。「運命の赤い糸」によって導かれる偶然ですわ」

 >>アテネも綾子は犬猿の中ですね。

 アテネ・綾子「当然ですわ!!!!」

 >>少しは仲良くしろハヤテが困るよ?

 アテネ・綾子「無理ですわ!!!!!」
 悠太「そこは揃うんだな。まあ、俺も無理だと思うよ」

 >>ありがとうございました。

 こちらこそ、感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (9月6日更新) ( No.29 )
日時: 2013/09/06 17:14
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテは色々あって三千院家に泊まる事になった。


そしてその夜。と言うか真夜中。

「(どうしよう。眠れない)」

ナギがベッドで寝転びながらそう考えていた。

「(何かしたっけ?昨日は少し無理したせいで筋肉痛になった)」

ちなみに、高尾山ハイキングの事です。

「(動く事も難しいから、寝ていたが、何でこんな真夜中なのに寝れないんだ?)」

理由は明白なのである。

ちなみに、ナギの体力は毎日の家事修行のおかげで以前に比べればだいぶ上がってはいます。しかし、元々が相当な低さなので、高尾山ハイキングでもナギは筋肉痛になるのである。

「(やれやれ。こんな真夜中じゃマリアや悠太を起こすわけにもいかないしな。2人とも朝が早いし)」

ナギは原作とは違って朝早く起きる事もあります(ちなみに、ハヤテが来る時だけ)。なので、マリアさんと悠太が早起きなのは知っています。


ナギが隣を見るとマリアさんが気持ちよさそうに寝ていた。
試しに指で突こうと指を近づけると

「生に後悔しますよ」

寝ているはずのマリアさんがそんな事を言ったのでナギは慌てて指をひっこめた。

「(寝言、だよな?)」

マリアさんは相変わらず寝息を立てていた。

「(まずいな。今ので完全に覚醒してしまった。こうなった以上は体を動かして、睡魔を誘うしかないか)」

ナギはそう思うと、静かに部屋を出た。


                     × ×


部屋を出たナギはある部屋の前に居た。

「(なぜだ。なぜハヤテに貸した部屋の前に居るんだ、私は)」

そう。ハヤテが泊っている部屋の前である。

「(け、けして寝顔が見たかったとかそんなんじゃない。ただ、ハヤテが睡眠時無呼吸症候群に罹って無いか確かめに来ただけだ)」

なぜか赤い顔でそう思うと、ナギは取っ手をつかもうとした。その時

「ナギさん、何か御用ですか?」

急に扉が開いた。

「ハ、ハヤテなぜ私が扉の前に居ると気付いたんだ///////////////////////////////」
「執事ですから。「執事たるものドアの前の不審者を察知できなければなりません」という教えもありますからね」
「そ、そうか///////////////////////////////」

不意を突かれた事で、ナギの顔は赤いままだったが、何とか落ち着いた。

「それより、ハヤテは何でこんな時間なのに起きてたんだ?」
「勉強ですよ」

ナギが部屋の中を覗くと、机の上に勉強道具一式が並べられていた。

「ハヤテなら勉強しなくても平気なんじゃないのか?学校3位なんだろ?」
「慢心は禁物ですよ。「執事たるもの自らの力を過信せず、常に向上し続けなければなりません」そう教えられていますから」

ナギは「良い言葉だな」と思っていた。

「それで、ナギさんは僕に何の御用なんですか?」
「え、えっと」

ナギが正直に言うべきか悩んでいると

「もしかして、眠れないんですか?」
「え!?ま、まあな」
「フフ。やっぱり、ナギさんには可愛いところがあるんですね」
「//////////////////////////////////////////////」

ハヤテに褒められてナギはまた真っ赤になった。

ハヤテはそれに気付かず、

「眠れないなら、運動が一番ですよね」
「理由、聞かないのか?」
「ええ。それより、どうします?」

ナギは少し考えると

「wiiUとかどうだ?」
「それじゃあ、あんまり運動にならない気が。それに興奮して益々寝付けないと思いますよ」

ナギは図星を突かれ、黙り込んだ。
するとハヤテが

「あ、そう言えば」
「なんだ?」
「悠太に聞いたんですけど、このお屋敷には温水プールがあるみたいですね」
「あるけど」

ナギがそう言うと、ハヤテが笑顔で

「じゃあ、水泳が一番ですね。あれなら結構な運動量が期待できますから」
「ま、待ってくれ////////////////////////////////////」
「何か?」
「水泳って事は、水着を着るってことだよな?/////////////////////////////////////////」
「まあ、水泳ですから」

ナギはしばらくモジモジした後

「で、でも水着は////////////////////////////////////」
「無いんですか?」
「あ、あるけど////////////////////////////////////////」
「じゃ、行きましょ」

ハヤテは行ってしまった。

ナギは後を追いながら

「(待てよ。ハヤテの水着姿が見れるかもしれないな。これはある意味チャンスかもな)」

そう思っていた。


                     × ×


そしてプールに着き、ナギの着替えも終わった。

「って、ハヤテ、何でお前は着替えてないんだ?/////////////////////////////////////」
「僕、水着持ってきてませんから」

ナギは残念そうになった。

「それに、執事と言うものは管理責任がありますからね。ナギさんが溺れたら大変ですから」

ナギとしては心配してくれてると思い、益々顔が赤くなった。
それを誤魔化すかのようにプールに入った。

「なあ、ハヤテ//////////////////////////////////」
「はい?」
「人はうかないんだが//////////////////////////////////」
「泳げないんですね」

ハヤテの声は小さく、ナギには聞こえてなかった。

「でしたら、歩くだけでも十分な運動になりますよ。水の抵抗があるので、普通に歩くより結構ハードですから」
「そ、そうか//////////////////////////////////」

ナギは言われたとおり、歩き始めた。

そして数分後

「飽きた」
「早いですね」

ハヤテは少しだけ呆れつつも

「でしたら、少しだけ泳いだらどうですか?」
「で、でも」
「ナギさんなら大丈夫ですよ。きっと泳げます。僕は信じてますよ」
「そ、そうか?///////////////////////////////////////////////////」

ナギは少し悩んだが

「やっぱり歩くよ。泳ぎはまだ少し怖い」
「ゆっくりでいいですよ」

そしてさらに数分後

「(ハヤテ、寝ちゃったのか。元々真夜中だもんな)」

ナギはハヤテの寝顔を見ていると、

「(ハヤテの奴、寝顔もかっこいいんだな///////////////////////////////////////)」

そう思い、顔が赤くなった。

「(ハヤテが泳げるって言ってくれたし、少しだけ挑戦してみるか)」

そう思って泳ぎだそうとしたが、運悪く足が攣ってしまい、

「(ま、まずい溺れる。ハヤテー)」

ナギがピンチになったその時

「大丈夫ですか?ナギさん」

ハヤテがナギを救いあげ、プールサイドに座らせた。

「ハヤテ、何で私のピンチが分かったのだ?」
「執事ですから。「執事たるものいつ何時でも主のピンチを察知できなければなりません」そう教えられてますからね」

ハヤテにそう言われ、ナギはまたまた赤くなった。

するとそんなナギに

「そう言えば、ナギさん」
「な、なんだ?///////////////////////////////////////////////////」
「ナギさんって、水着姿も可愛いんですね」
「あ、ありがとう/////////////////////////////////////////////////////////////////////」
「???いえいえ」

ハヤテはお礼を言われた理由が分からない様だ。


                     × ×


そして翌朝。

「(う〜。やっぱり寝不足だ)」

ナギはあんまり寝れなかったようだ。

「おはようございます、ナギさん」
「ハヤテ、やっぱりお前はピンピンしてるな」
「鍛えてますから」

悠太は昨日の夜の出来事を知らないので、2人のやり取りに首を傾げるのであった。




ちなみに

「(フフフフフフフフフフフフフフフフフフ♪ハヤテ君に助けられて照るナギも、水着姿を褒められて照れるナギも可愛かったわね〜♪また私のコレクションが増えちゃいましたね〜♪ああ)」

マリアさんはなぜか昨夜の出来事を知っていた。
そしてこんな怖い事を思っていた。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はあの人が再登場。
では。
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Re: 女神と共に3rd (9月3日更新再開) ( No.30 )
日時: 2013/09/06 17:40
名前: ささ

ささです。
ナギは本当に可愛いよな〜(ロリではありません)マリアさんの気持ちが分かるわ。
しかし、無理して泳がなくても(カナヅチなんだから)
ナギ落ち着け、まずその危なっかしい物を置け。
ハヤテ、鍛えているからっていつも何時間寝てるんだ?
また、アテネが子猫状態になっているのでは?

これにて。
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Re: 女神と共に3rd (9月6日更新) ( No.31 )
日時: 2013/09/08 23:02
名前: 疾球



どうもです(土下座
かなり久しぶりというか
むしろ初めましてくらいの勢いの
疾球です(土下座
感想書けなくて本当にすいません(土下座


今回は高尾山あたりの時系列ですか
マリアさんの寝言?最高に面白いです(笑)
かなり笑いました(笑)


ハヤテの執事の心得素晴らしいですね!
流石はハヤテです!
常に向上心を忘れないところがまた素晴らしい!


とても堪能させていただきました…


では★★
ナギさんなんでハヤテの寝室へと
向かわれたのですかな? 
まさか寝込みを襲おうとでもしてたのですか?
危ないですね


マリアさん…そのコレクション…
私にも見せて頂けませんか?
最高に面白そうですね(笑)


なんか発狂してる上に
ぐちゃぐちゃな感想ですみません…
次回またこれるように頑張ります!
ではまたー
(アテネがいなかった…)
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Re: 女神と共に3rd (9月9日更新) ( No.32 )
日時: 2013/09/09 16:46
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ささです。

 アテネ「感想ありがとうございます♪」

 >>ナギは本当に可愛いよな〜(ロリではありません)マリアさんの気持ちが分かるわ。

 マリア「ですよね〜♪フフフフフフフフフフフ♪」

 悠太「(なんか、マリアさんのには別の意味がある気がするのは俺だけか?)」

 >>しかし、無理して泳がなくても(カナヅチなんだから)

 ナギ「う、うるさい//////////////////////ハヤテが出来るって言ってくれたからだ////////////////」
 悠太「だからって。無理は禁物だろ」

 >>ナギ落ち着け、まずその危なっかしい物を置け。

 ナギ「安心しろ。この麻酔銃に殺傷能力は・・・殆どない」
 悠太「殆どって。止めろっての」

 >>ハヤテ、鍛えているからっていつも何時間寝てるんだ?

 ハヤテ「短い時で1時間ぐらいですね。普段はもうちょっと寝てますが」
 悠太「相変わらずすげえな」

 >>また、アテネが子猫状態になっているのでは?

 ハヤテ「ええ。帰った時は異常に甘えられました」
 アテネ「ハヤテがいけないんですわ♪」

 >>これにて。

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪










 ●疾球さん

 >>どうもです(土下座
  かなり久しぶりというか
  むしろ初めましてくらいの勢いの
  疾球です(土下座

 お久しぶり、ですね。感想ありがとうございます♪

 >>感想書けなくて本当にすいません(土下座

 いえいえ。いただけるだけで嬉しんですよ。

 >>今回は高尾山あたりの時系列ですか
  マリアさんの寝言?最高に面白いです(笑)
  かなり笑いました(笑)

 ナギ「こっちは恐かったよ。おかげで目がさめちゃったし」
 マリア「フフフフフフフ♪」

 >>ハヤテの執事の心得素晴らしいですね!
  流石はハヤテです!
  常に向上心を忘れないところがまた素晴らしい!

 ハヤテ「ありがとうございます。僕自身その教えを守ろうと言う強い意志があるので、守ってるんですよ」

 >>とても堪能させていただきました…

 ありがとうございます。素人小説を。

 >>では★★

 ナギ「!!!!」←逃げようとしたが、マリアさんに捕まった。

 >>ナギさんなんでハヤテの寝室へと
  向かわれたのですかな? 
  まさか寝込みを襲おうとでもしてたのですか?
  危ないですね

 ナギ「ち、違う。考え事をしてたら自然に足が向いただけだ/////////////////////理事長じゃあるまいし、寝込みは襲わんわ//////////////////////////」
 マリア「どうだか〜♪」

 >>マリアさん…そのコレクション…

 マリア「あら?何か文句でも?」

 >>私にも見せて頂けませんか?
  最高に面白そうですね(笑)

 マリア「本当に気が合う方ですね〜♪もちろんいいですよ〜♪」

 >>なんか発狂してる上に
  ぐちゃぐちゃな感想ですみません…

 いえいえ。感想をいただけるだけでありがたいんですよ。

 >>次回またこれるように頑張ります!

 ま、まあ来れるときで結構ですので。

 >>ではまたー

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪

 >>(アテネがいなかった…)

 そこはすみません。ただ、今回も出番は少ないです。


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Re: 女神と共に3rd (9月9日更新) ( No.33 )
日時: 2013/09/09 16:49
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ここは日本でもトップクラスの金持ち、愛沢家。

ここに現在、悩みを持つ少女がいた。

「はあっ、最近のウチはどうかしてるわ」

彼女の名前は愛沢日向。咲夜の妹である。

「(何でや?何である男の事が気になってしゃあないんや?考えるだけで、何で顔が赤くなるんや?)」

実際、少し考えるだけで、顔に赤みが増すのである。

「(それだけやない。最近じゃ夢にまで出る始末や。しかもそいつとウチが何で結婚してるんや?)」

日向がそんな風に悩んでいると

「日向」
「あ、咲ねーちゃん」

咲夜が声をかけ、日向の隣に腰かけた。

「どないしたんや?ここ最近ずっと溜息ばっかりやで」
「そ、そんなことあらへんよ」
「そうか?ま、悩みがあるならねーちゃんが相談に乗るで」
「ま、まあ悩みが出来たら相談するわ」

そう言うと、日向は居間を出て行った。
その背中を見送った咲夜は

「(大方、日向の悩みはハヤテお兄ちゃんやろうな。全く罪な男やで)」

咲夜は呆れつつも

「(日向の感じからすると、自分の感情に気付いていない様やな。ここは一つ、おねーさんが一肌脱ぐしかないわな)」

そう思った咲夜は行動を開始した。


                     × ×


「へ!?ハヤテを明日1日だけ貸してほしい、ですって」

咲夜は天王州家に来ていた。ちなみに、ハヤテは部屋に居ません。

「せや。詳しい理由は聞かず、聞き入れてほしんや」
「何でですの?理由を言えないのなら、許可できませんわよ」

咲夜は悩んだが、正直に言えば間違いなくアテネは許可しないと思い、

「人助けやと思ってほしいんや。これはハヤテはんにしか解決できない問題なんや」

咲夜の言葉にアテネは紅茶を1口飲むと

「まあ、1日だけでいいというなら許可しますわ」
「ホンマか?感謝するで」
「ただし」

アテネの態度に、咲夜は身構えた。

「外泊は許可しませんわよ。夜になったら家に帰して貰いますわよ。それが守られなかったら、乗り込みますからね」
「それは大丈夫や。信用してや」

アテネは咲夜を信じることにした。


                      × ×


そして翌日。
ハヤテは愛沢家を訪れ、居間で咲夜と日向と向き合っていた。

「あの、僕にお願いがあるって聞いたんですけど、何でしょうか?」

咲夜は冷静そのものだったが、日向はものすごい緊張していた。

「それはな、今日1日、日向の相手をしてほしいんや」
「さ、咲ねーちゃん!?//////////////////////////////////」
「理由を聞くのは無しやで。で、どうなんや?」

ハヤテは少し考えると

「僕はいいですけど、日向さんはどうなんですか?」

話を振られた日向はモジモジした後

「ウ、ウチもええで//////////////////////////////」
「じゃ、後は若いもん同士で」

そう言うと、咲夜は居間を出て行った。

「それで、今日1日日向さんをなんて呼びますか?」
「そ、そうやな/////////////////////////////////////////」

日向は少し考えた後

「で、出来ればでええんやけど/////////////////////////」
「はい?」
「お姫様、って呼んでほしんや。今日1日だけでええから」
「了解です、お姫様」

日向は自分で提案しておいて、真っ赤になった。

「さっそくやけど、出かけよか。最近できた服屋に行きたいと思ってたんや」
「分かりました。お供します」

そう言うと、2人は立ち上がり、居間を出て、愛沢家のSPの運転する車で目的の服屋に行く事にした。
ちなみに日向は

「(これって、デートと言うもんやないのか?////////////////////////////)」

緊張していた。

まあ、ハヤテはただの買い物としか思ってない様だが。


                     × ×


目的地に着くと、SPは車で待たせ、2人で店内に入った。

「な、なあハヤテはん」
「なんですか?お姫様」
「悪いんやけど、コーデネートしてくれへんか?確かご主人様の服も選んでるんやろ?」
「良いですけど、僕はお姫様の趣味分かりませんよ」
「かまへんよ。ウチに似合いそうな服選んでくれれば」

そう言われ、ハヤテは一瞬悩んだが、

「分かりました。選ばせていただきますね」

ハヤテは売り場の方へ向かった。日向は近くの椅子に座った。

「(なんでウチはこんなに緊張してるんや?ただの買い物のはずやのに)」

日向は待っている間、色々と考えをまとめた結果

「(これって恋ってやつやないのか?それなら色々と辻褄がつし)」

自分の結論に日向は真っ赤になり

「(い、いやありえへん。ウチが恋するのはまだ早いわ。ただの憧れや。そうに違いないわ)」

必死で違う結論に持って行った。
そして丁度その頃にハヤテがいくつか服を持って戻って来た。

「選びましたよ。多分サイズはあっているので、後は似合うかどうか試してみてください」
「せやな」

日向はハヤテが選んだ服を持って試着室に入った。
そして、着た状態をハヤテに見せ、そうのうちの何着かを購入した。

2人は車に戻り

「腹減ったなあ。もう昼食時やな」
「お2人とも、何になさいます?それ次第で目的地を決めるので」

SPの言葉に日向は一瞬さえも迷わず

「そらお好み焼きやろ。それ以外は無いわ」
「しかし、この近くにお好み焼き屋はありませんよ。少し遠出する事になりますよ」
「そうなんか」

残念そうにする日向を見てハヤテは

「あのSPさん、愛沢家にお好み焼きの材料とかあります?」
「え!?ああ、ありますよ。愛沢家では日常的にお好み焼きを作りますから」

その言葉を聞いたハヤテは

「お姫様、お好み焼きが食べたいのなら、僕が作りますよ」
「ええのか?」
「ええ。精一杯腕を振ります」
「じゃ、家に戻ってや」
「了解しました」

SPは車を発車させた。


                    × ×


愛沢家に戻ってくると、日向は自室に買った服を持って行き、ハヤテはキッチンに向かった。
ちなみに、日向は「お好み焼きは関西風にしてや」とリクエストをしていた。

「関西風か。作った事は無いけど、レシピは知ってる。よしっ、ここは一つ普段食べられない様な味に挑戦してみるか」

そう思ってハヤテは作り始めた。途中、咲夜がやってきて「手伝おうか?」と言われたが、断った。

そして暫くし、準備が整ったので咲夜と日向、朝斗を呼んだ。ちなみに、他の兄妹と乳母は外出中であった。
ハヤテは3人の前で関西風のお好み焼きを焼き、焼きあがるとソースとマヨネーズ、青のりと鰹節をかけて出した。

「う、美味いでこれ」
「ホンマや。こら店の味超えてるな」

咲夜と朝斗は素直に感想を漏らし、日向も少し遅れて感想を言った。

「特にこのソースが絶品やな」
「お好み焼きとの相性は抜群やし、味も最高や」
「せやな。邪魔せんで、しっかり引き立ててるわ」

喜ぶ3人を見て、ハヤテも笑顔になった。

「ハヤテお兄ちゃん、このソースどこで買ったんや?今度からこのソースにするわ」
「これはですね、僕オリジナルのソースなんですよ」
「そ、ソース作ったんか?何でそんな手間かけたんや?」

驚く咲夜にハヤテを日向の方へ向き、

「お姫様や皆さんに喜んでいただきたかったので」
「ウ、ウチ?//////////////////////////」
「ええ」

照れる日向に朝斗は

「な、なあ咲ねーちゃん。日向どないしたんや?」
「まあ、見ての通りや」
「日向がなあ」

その後はテレビ番組みたいに味を褒めながら食べ、食べ終わると後片付けはハヤテがきちんとした。


食後、ハヤテは日向の部屋に呼ばれた。

「へえ。ここがお姫様の部屋ですか」
「へ、変か?」
「いえいえ。女の子らしい可愛らしい部屋ですよ」
「//////////////////////////////////」

ハヤテに褒められて、日向はまた真っ赤になった。

「じゃ、じゃあ遊ぼか」
「はい」

日向はハヤテと遊んでいる最中

「(この感じ、さっきは憧れって思ったけど、違うみたいやな。やっぱこれって恋みたいやな)」

そう言う結論を出した。


                     × ×


そして夕方。

「今日はありがとな。妹の相手してくれて」
「いえいえ。僕も楽しかったですよ」

咲夜と日向。ついでに朝斗はハヤテを見送りに玄関に居た。

「じゃ、僕はもう帰りますね」
「また来てや。待ってるで」
「はい」

ハヤテが帰ろうとした頃、日向が呼びとめ、

「あ、あのな」

日向が手招きするので、ハヤテは屈んだ。

「何でしょうか?お姫様」

すると突然、日向がハヤテにキス(口に)した。

「「!!!!!!!」」
「今日のお礼や。ありがたく思う事やな」
「あ、はい」

呆然とする咲夜と朝斗を尻目に、ハヤテは帰って行った。

そしてしばらくすると

「ひ、日向?い、今の」
「そ。ウチのファーストキスや」

朝斗は未だに呆然としていた。

「咲ねーちゃん」
「な、なんや?」
「ウチ、決めたわ」
「な、何をや?」

驚く咲夜に日向は

「ウチ、ハヤ兄の争奪戦に参戦するわ。勝ち目は薄そうやけどな」
「さ、さよか」

ここに一つ、また厄介事が起こった事はハヤテとアテネは知らない。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に3rd (9月9日更新) ( No.34 )
日時: 2013/09/10 14:24
名前: ささ

ささです。
ハヤテのフラグ建築能力には感服しますね。masaさん、御馳走様です。
ハヤテにファーストキスを捧げる人が増えていますね。日向、ファイト一発オロ〇ミンC。
アテネ・ナギ・綾子・麗、この状況をどう思いますか?皆さん、Let's色仕掛け(あ、ナギは3年早いか)
ぶっちゃけアテネと悠太でハヤアテカップル成立させれば、万事解決ではないかと核並の爆弾発言をして、悠太・ハヤテ・城山・勝君後始末よろしく…ピュー(ナギがキレる様子をマリアさんに転送)

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Re: 女神と共に3rd (9月12日更新) ( No.35 )
日時: 2013/09/12 15:30
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの更新です。

 ●さささん

 >>ささです。

 悠太「感想ありがとな」

 >>ハヤテのフラグ建築能力には感服しますね。masaさん、御馳走様です。

 アテネ「全くですわね」←明らかに不機嫌。
 ハヤテ「??? 何で怒ってるの?」

 まあ、ハヤテに関してはどうにもなりませんよ。

 >>ハヤテにファーストキスを捧げる人が増えていますね。日向、ファイト一発オロ〇ミンC。

 日向「まあ、ネタとしてはベタやけど、頑張るわ。ただでさえウチはハンデがでかいからな」

 ちなみに、ファーストキスは5人目ぐらいです。

 >>アテネ・ナギ・綾子・麗、この状況をどう思いますか?皆さん、Let's色仕掛け(あ、ナギは3年早いか)

 ナギ「おい、どういう意味だ」
 悠太「冷静にな。ってあれ?他の奴はどうした?」

 >>ぶっちゃけアテネと悠太でハヤアテカップル成立させれば、万事解決ではないかと核並の爆弾発言をして、悠太・ハヤテ・城山・勝君後始末よろしく…ピュー(ナギがキレる様子をマリアさんに転送)

 ハヤテ・悠太・城山・勝「後始末は無理です」

 マリア「あらあら。でも、これぐらいじゃ私のコレクションにはなりませんね〜」

 まあ、アテネ達は作者権限で何とかするとして、

 感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (9月12日更新) ( No.36 )
日時: 2013/09/12 15:32
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ここは喫茶どんぐり。しょっちゅう閑古鳥が鳴いているのに、つぶれない不思議な店である。


ある日の閉店後。
この日はヒナギクと悠太の2人でバイトをしていた。

「ね、ねえ悠太君」
「ん〜?」

掃除中に、ヒナギクは悠太に話しかけた。

「た、例えばなんだけど、好きな人がいるのに、どう気持ちを伝えたらいいのか分からない時ってどうしたらいいと思う?」
「どうって」

悠太は掃除をしつつ考えをまとめ

「素直に「好きです」って言えばいいんじゃねえの?」
「そ、それが出来ない時はどうするの?」

ヒナギクの質問に悠太は手を止め、

「どうした?急にそんなこと聞いて。まさか好きなやつでも出来たのか?」
「か、仮の話よ」

結構勘の鋭い悠太はヒナギクが自分自身の話をしていると感付き、

「ま、告白できないなら、態度で示せば良いんじゃねえの?」
「態度で?」
「ああ。「もしかしたら、この人は自分の事が好きかも知れない」そう思わせられる態度さ」

感心するヒナギクに悠太は

「ただし、態と冷たくするとか、些細なことで怒ったり怒鳴りつけたり、力技に出るのは完全にNGだ」
「どうして?」
「そんなんじゃ「嫌われてる」そう思われるのがオチだからだよ」

ヒナギクの心には悠太の言葉が響いていた。

「そんなNGな行為に出て、好意に気付けるのはよっぽど勘の鋭い奴か、「自分は世界中の女を虜に出来る」と言う馬鹿みたいな幻想を持つ幸せなやつだけだよ」

悠太の言葉にヒナギクは落ち込み始めた。

「人間素直になった方が得する場合も多い。恋愛なんてやつは特にな。ただ、どうしても素直になれないなら、優しさってやつで伝えるのが一番なんじゃねえの?俺はそう思うよ」


                    × ×


ヒナギクは帰り道、悠太の言葉を反芻していた。

「優しさ、か」

ヒナギクはハヤテに対する自分の態度を改めて思い返し

「そう言えば、そんな態度見せた事無かったな。私の誕生日の時だって、遅れた事の事情を聞かずに襲いかかちゃったし」

一応言うと、全部ヒナギクの心の声です。

「きっと、嫌われてると思ってなくても好意には気付いていないかもしれないわね。よしっ、悠太君も優しくした方がいいって言ってたし、優しくなってみるか。些細なことで怒ったりしないで」

そう決意すると、家路を急いだ。


                     × ×


そして翌日の白皇。
雪路は学院内の庭で悩んでいた。

「まずいわね。ただでさえ給料減らされてるのに、使いすぎてこんだけしかないわ」

ちなみに、12円です。

「無駄遣いがヒナにばれたら何言われるか分かったもんじゃないわ。ここは一つ綾崎様辺りにでも」
「また無駄遣いしたのね」

雪路は急に後ろからヒナギクの声が聞こえた事で飛び上がり

「ち、違うの。たかろうとしてなんかないわよ。ただ、今度こそ計画的にお金を使おうとしたんだけど、お酒を飲みすぎて。それであの」

必死で弁解する雪路にヒナギクは

「もう、しょうがないわね」

笑顔でそう言うヒナギクに雪路は別の意味で不安を感じた。

「お酒の飲みすぎは体に毒よ。お腹すいてるなら、うちに来ればご飯ぐらい食べさせてあげるからね」

そう言って立ち去ったヒナギクの後ろ姿を雪路はお化けを見るような恐がっている目で見ていた。


場所は変わり生徒会室。

美希と理沙が焦っていた。

「ま、まずいぞ。ヒナが大切にしていたティーセットを壊しちゃったぞ」
「鬼ごっこして壊すなんて怒られる」

鬼ごっこって。小学生男子か。

そんな風に焦る2人に千桜は

「だから室内で走り回るなって言ったんだ」

しかし、焦る2人には千桜の言葉は届かない様で

「まずい。これは本格的にまずい」
「ヒナに怒られる〜〜〜」

すると

「私のティーセット、壊したの?」

ヒナギクの出現に2人は恐怖し

「ち、違うんだ。私は外で遊ぼうって言ったのに、美希の奴が室内で構わないって」
「あっ、こら。理沙だってノリノリだったじゃないか」

2人の弁解にヒナギクは

「大丈夫?怪我とかしてない?」

笑顔のヒナギクに美希も理沙も違う不安を感じた。

「ほら、片付けるから手伝って」
「「あ、ああ」」

恐怖から何も言い返せなくなった。


                   × ×


そして雪路、美希、理沙は生徒会室に集まり

「ヒナの奴、急にどうしたんだ」
「まさか病気とか」

相談しあう3人に千桜は

「全く。ずいぶん自分勝手な推論だな」
「「「だって」」」
「私から見れば、ヒナは冷静で、怒る事なんて滅多にないぞ」

千桜の意見に3人は

「「「それは怒られた事が無いから言えるんだー」」」
「威張って言うな」

すると今まで黙っていた愛歌さんが

「そんなに言うなら、機嫌をとったらいいんじゃないの?」
「「「へ!?」」」
「どういう事情かは知らないけど、ヒナが怒ってるって思ってるんでしょ?」

3人は頷いた。

「何かしらの手段で機嫌を取ってから様子を伺えばいいんじゃない?そうすればこの先どうするか見えてくるでしょ」

愛歌さんのアドバイスに3人は

「そうか。そうだよな」
「よし、ここはとっておきの手段を取ろう」

そう言って3人は生徒会室を出て行った。

3人が出て行って少しすると、千桜が

「珍しいですね。あの3人に真面目なアドバイスをするなんて」
「どういう意味?」
「あ、いや」

弁解しようとする千桜に愛歌さんは

「意味は無いわよ。私もたまにはこういう事もするわよ」
「はあ」

しかし、実際は

「(もしかしたら、あの人の耳に入るかもしれないから。なんて言えないわね。ホント、ここ最近の私はどうかしてるわ。あの人が全く関わらないと苛めたくなるのに、関わる可能性が少しでもあると、そんな気が一切なくなるなんて)」

こう思っていた。


                      × ×


そして美希と理沙は白皇内の庭でハヤテを見つけ、

「ヒナギクさんの機嫌を取れって?」
「ああそうだ。理由は分からんが、ヒナの様子がおかしい」
「だからこそ君に言うんだよ」

美希と理沙にハヤテは呆れの溜息をつきつつ

「何で僕なんですか?」
「そこは簡単だ。君が理事長の執事だからだ」
「君には理事長と言う一番の存在がいる。つまり、ヒナには手を出さない。そう言う訳さ」

ハヤテはまた呆れていた。

「それに万が一ヒナが怒って手を出しても君なら何とかできる」
「マラソン大会でヒナを打ち負かしたからな」

ハヤテはまた溜息をつき

「で、何をするんですか?映画でも誘えばいいんですか?」
「流石だな。一流の執事はだてじゃない」
「ヒナを誘う映画のチケットは我々が手配した」

ハヤテは「自分で誘えばいいのに」と思ったが、口にはしなかった。

「えっと、この「にゃん子の大冒険」って結構話題になった映画ですよね」
「ああ。話題にはなったが、あくまでも子供向け映画だ。オタクならともかく、そうじゃない我々は年齢的にきつい」
「だからこそ、誘う価値があるのだよ」

ハヤテはまた溜息をつき

「分かりましたよ。ですが、アーたんはどうするんですか?言えば絶対に許可しないでしょうし、許可したとしても「私も同伴しますわ。全部自費ですから、心配無用ですわ」って言いますよ」

不安がるハヤテに美希は

「そこは大丈夫。我々が理事長さんをひきつけるから」
「一応策は練ってある」

そう言われ、ハヤテは美希から映画のチケットをもらい、生徒会室に向かった。


                  × ×


生徒会室に着くと、開口一番に

「ヒナギクさん、お願いがあります」
「な、何?」
「僕と一緒にこの映画を見に行ってほしんです」

ヒナギクは「そんな恥ずかしい映画見に行けない」と言いかけたが、言葉を飲み込み、

「い、いいわよ。次の日曜日に行こうじゃないの」

ハヤテは安心した。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は続きです。
では。
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Re: 女神と共に3rd (9月12日更新) ( No.37 )
日時: 2013/09/12 23:12
名前: ささ

ハァーささです。(逃げ疲れた)まったくナギが結婚できるのは三年先だろうが。
ハヤテ争奪戦は激化しそうで(しないとよいのですが)
さてハヤテ、不幸はこの小説では薄まっているはずだからきっと大丈夫(と信じている)
といいたいところだけど面白そうだから、牧村先生から偵察ロボを借りてと…
えっ、えっとー冗談です。すみません(土下座)
じゃあアテネにこのことを……(検討中)
愛歌さん、こっそりライバルを弄り倒せば(笑)

さて、このデート(?)はどう進行するのか?楽しみにしています。

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Re: 女神と共に3rd (9月15日更新) ( No.38 )
日時: 2013/09/15 13:43
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ハァーささです。(逃げ疲れた)

 アテネ「自業自得ですわ。まあ、それは置いておいて、感想ありがとうございます」

 >>まったくナギが結婚できるのは三年先だろうが。

 ナギ「う、うるさい!!!///////////////////今からの準備が大事なのではないか!!!!!!」
 悠太「まあ、そうだよな」

 >>ハヤテ争奪戦は激化しそうで(しないとよいのですが)

 アテネ「全くですわ。これ以上ライバルは不要ですわ」

 ・・・さあ、どうだか。

 >>さてハヤテ、不幸はこの小説では薄まっているはずだからきっと大丈夫(と信じている)

 まあ、原作ほどではないにしろ、それなりの事は起こります。

 >>といいたいところだけど面白そうだから、牧村先生から偵察ロボを借りてと…

 美希・理沙「止めろ!!!!!!作戦が失敗になる!!!!」

 >>えっ、えっとー冗談です。すみません(土下座)

 美希・理沙「じょ、冗談か。ならいいんだ!!!」

 >>じゃあアテネにこのことを……(検討中)

 理沙「美希、何とかしろ」
 美希「よし、実行したら家のSPに処理させる」

 >>愛歌さん、こっそりライバルを弄り倒せば(笑)

 愛歌「ええそうね。でも、あの人が幻滅したら嫌だから、止めておくわ」

 >>さて、このデート(?)はどう進行するのか?楽しみにしています。

 詳しい事は内緒ですが、原作とは違います。


 感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (9月15日更新) ( No.39 )
日時: 2013/09/15 13:45
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテは美希達に頼まれ、ヒナギクを映画に誘った。


そして、ハヤテとヒナギクが約束した当日。

アテネは詳しい事情を聞かされず、美希と理沙に呼び出されていた。

「で、何でハヤテに頼んだんですの?」

アテネの声と顔は明らかに不機嫌であり、ダークオーラも少しだが出ていた。

「そ、それはですね」

美希も理沙もお互いに話を切り出すタイミングを押し付けあっていたが、美希が覚悟を決め、

「人助け、ですよ」
「そんなのハヤテで無くても真山君辺りがいるじゃないんですの?」

アテネの怒気を含んだ声に美希は恐れながら

「た、確かにそうなんですが、今回ばかりはハヤテ君で無いと出来ないミッションなんですよ」
「フンッ」

アテネは不機嫌のまま、出された水を飲み干し、

「今回だけは許してあげますわ。ですが、次は無いと思いなさいね」
「「はいっ」」

美希も理沙も背筋を伸ばして返事した。

ちなみに、ここに雪路は居ません。
美希と理沙は誘おうとしましたが、アテネが雪路を未だに許していない事を知っていたので、雪路を誘えばアテネが来ない可能性が高いと悟ったので、誘うのを止めました。


                   × ×


一方のヒナギクは出来る限りのお洒落をして、待ち合わせ場所の近くに来ていた。

「(正直、今回は大きなチャンスを得たと言えるわね)」

ヒナギクは心を落ち着かせていた。

「(ハヤテ君は私に嫌われているという勘違いはしていないと思う。でも、私の気持ちに気付いている可能性は全くと言ってもいいほどに無い)」

まあ、一緒に居る機会が少ないからね。

「(作者さんの言う通りね。今回のチャンスを生かし、ハヤテ君に私の気持ちに気付いてもらうんだから)」

ヒナギクは決意を新たにすると、既に待ち合わせ場所に居たハヤテに声をかけた。

「待たせちゃったかしら?」
「い、いえ別に」

ハヤテはヒナギクを見て

「(なんだろう。ヒナギクさんが怒ってる)」

ちなみに、ヒナギクとしては気合を入れてるつもりですが、ハヤテには怒っているように見えたのである。

「(やっぱり、子供向け映画に誘ったのが間違いだったのか!?それとも僕なんかと一緒に来たくないのに、無理してきたからこんなに怒ってるのか!?)」

ハヤテはこんな風に勘違いし、

「(これは僕の執事能力を最大にして挑まないと大変な事になる。アーたん、普段出さない本気を出させてもらうよ)」

ハヤテは決意を固め

「ヒナギクさん、今日は来てくれてありがとうございます」

ヒナギクはハヤテの笑顔に軽く赤面した。

「ヒナギクさんと映画を見る事が出来るなんて、僕は嬉しいです」
「そ、そう?///////////////////////」

ヒナギクは喜んでいたが、ハヤテはただ単に執事として喜ばせようとしただけです。

「さあお姫様、行きましょうか。映画の時間が迫ってきてますから」
「あ、うん///////////////////////////////////////」

ハヤテにエスコートしてもらいながら、ヒナギクは

「(ハヤテ君、私をお姫様って。それになんだか今日のハヤテ君はいつも以上にかっこいいわ)」

そう思っていた。

「そう言えば、見ようと思っている映画は時期が外れていたせいで、都内では見れる映画館は1つしかなかったんですよね」
「そうだったの」

ヒナギクはハヤテの準備の良さに感心していた。

「あ、ほら。あれが映画館-----」

ハヤテもヒナギクも言葉を失った。

ハヤテが指さした映画館はゲームによってはゾンビの巣窟になっていそうな洋館風の見た目で、とてもいい雰囲気を期待できる見た目では無かった。

「ま、まあ見た目はともかく、中は綺麗ですよ。きっと」
「そ、そうよね。見た目はあれだけど、中は綺麗よね」

2人とも現実から逃げるように早口でそう言い、受付でチケットを見せて中に入った。

しかし、2人の期待は裏切られた。当然悪い意味で。
中も最悪の一言で、ゲーム次第ではゾンビの団体さんが出てきそうな雰囲気と見た目であった。

「「(帰りたい。今すぐに全力ダッシュで帰りたい)」」

しかし、ハヤテは「ヒナギクさんに喜んでもらうためだ。我慢我慢」と思い、ヒナギクは「折角ハヤテ君に誘ってもらったんだし、見た目を気にしちゃダメよ。そんなんじゃ少ないチャンスを生かせないわ」と思っていた。

2人はシアター内に入り、中は誰も居なかったので、適当な席に座った。

「(出だしは失敗したけど、この先は失敗しない様にしないと。師匠、僕頑張ります)」

ハヤテがそう思って椅子の手を置く場所に手を置くと、何やら柔らかくて温かいものの感触があった。
ハヤテが見ると、偶然にもヒナギクの手を握っていたのだ。

「あ、すみません急に」
「あ、ううん。気にしないで」

2人は慌ててはなれ、精神を落ち着かせた。

「(ハヤテ君、突然手を握ってくるなんてどうしたのかしら)」

ハヤテは無意識の行動だったので、意味は無かったのだが、ヒナギクは慌てていた。
一方のハヤテはヒナギクが怒っていない事に安心していた。

そしてヒナギクは映画が始まる前の薄暗い時間に

「(そ、そう言えば、こう言うのってデートって言うんじゃないの?今まで考えてなかったけど)」

今更かい。

そんな風にヒナギクが悶えていると、映画が始まり


「僕は君が好きなんだ」
「駄目よ。貴方には奥さんが」
「関係ないよ。君への愛さえあれば」

「禁断の恋愛を描いた海外でも話題となった恋愛映画が間もなく上映開始。ご期待ください」


映画の宣伝にハヤテは「凄い映画があるな」と思っただけだが、色々と意識しているヒナギクはさらに赤面した。

そんな風に色々な思いの中、映画の本編が始まった。


『あるところに母親とはぐれ、母を探して彷徨う内に命の灯が消えようとした子猫がいました』

「(そう言えば、この映画の内容を知らなかったな)」

『命の灯がつきかけた子猫に神様がやってきて「お前の命は間もなく終わる。だが、お前が望むなら死期を伸ばす事が出来る」そう言いました。子猫は悩みましたが「ママが心配してると思うし、死んじゃったら僕を探してくれているママがいつまでも探しちゃうと思うんだ。だから生きたい」』

内容を知らなかった2人は

「(話題になっただけはあるな。結構面白そう)」
「(きっと感動的な場面があるんでしょうね)」

そう思っていた。

『「お前の死期は確かに伸びる。だが、母と再会すればそこで命の灯は消える。その事を肝に銘じておきなさい」神様はそう言うと消えました。「よしっ、ママに会うため、頑張るぞー」』

子猫がそう言ってジャンプした瞬間、スクリーンが真っ白になった。

「「(あ、あれ?)」」

2人が混乱していると、

「映写機故障により、本日の上映は中止します。チケットの払い戻しは受付にてお願いします」

そうアナウンスが流れた。

「(な、何でよ。折角のチャンスなのに何でこんな不幸な目にあうのよ。私、呪われてるの?)」

ヒナギクがそんな風に落ち込んでいると

「ヒナギクさん、この後予定あります?」
「な、無いけど」
「でしたら、遊園地に行きませんか?この埋め合わせをしたいんです」

落ち込んでいたヒナギクは一気に持ち直した。


                     × ×


ちなみにアテネ達は

「「(き、気まずい)」」

ただでさえ理事長のアテネの前なので緊張するのに、アテネがずっと不機嫌オーラを出しているので、美希と理沙は緊張しっぱなしだった。

そのアテネは

「(さて、今日はハヤテに何をやってもらおうかしらね。一緒にお風呂は当然ですし、悩みますわね〜)」

そんな事を考えていた。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は続きです。
では。
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Re: 女神と共に3rd (9月15日更新) ( No.40 )
日時: 2013/09/15 19:01
名前: ささ

ささです。
原作ほどではない(?)にしろ素晴らしいくらいの悪運ですね。(あっ、ヒナギクにとっては幸運か)
美希・理沙ごめん、雪路先生に良い金づるがあるってヒナギク・ハヤテの居場所を教えちゃった(テヘ)
雪路先生にGPS渡してあるから、頑張ってね〜。(笑)
アテネ、やっぱりここは一緒に寝てもらったら。
はい、ナギにハヤテの格好いいシーン(エスコート部分込み)を集めたBDを進呈します。
麗と綾子・千桜には後日再編集して進呈します。(もちろん愛歌さんにも)

これにて。
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Re: 女神と共に3rd (9月18日更新) ( No.41 )
日時: 2013/09/18 18:38
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ささです。

 ヒナギク「感想ありがとね♪」

 >>原作ほどではない(?)にしろ素晴らしいくらいの悪運ですね。(あっ、ヒナギクにとっては幸運か)

 ヒナギク「う〜んどうかしら。で、でもハヤテ君に遊園地に誘ってもらえた時は嬉しかったわ//////////////」

 >>美希・理沙ごめん、雪路先生に良い金づるがあるってヒナギク・ハヤテの居場所を教えちゃった(テヘ)

 美希「フッ、残念だったな。雪路は行かないさ」
 理沙「ああ。そんな事をすれば、今度こそ職を失うか、給料無しの処分を食らうからな」

 >>雪路先生にGPS渡してあるから、頑張ってね〜。(笑)

 雪路「ど、どう頑張るのよ。私は職を失いたくないわよ」

 >>アテネ、やっぱりここは一緒に寝てもらったら。

 アテネ「それじゃ足りませんわね。いつも一緒に寝てますから。それ以上の事をしてもらいたいですわ」

 >>はい、ナギにハヤテの格好いいシーン(エスコート部分込み)を集めたBDを進呈します。

 ナギ「/////////////////////////////////////////」←そのシーンを凝視。
 マリア「♪♪♪」←その様子を撮影して楽しんでる。

 >>麗と綾子・千桜には後日再編集して進呈します。(もちろん愛歌さんにも)

 麗「あら、ありがと♪」
 綾子「待ち遠しいですわ」

 千桜「い、いや私はその//////////////////////////////」←迷ってる
 愛歌「私は、どうしようかしらね。欲しいけど、見つかったらねえ」

 >>これにて。

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (9月18日更新) ( No.42 )
日時: 2013/09/18 18:40
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテはヒナギクと映画を見に行ったが、事故で見れなくなり、遊園地に誘った。


ハヤテはヒナギクを映画館の外で待たせ、映画館のトイレに居た。

「(まずいな。このままじゃミッションは失敗になる。こうなった以上は余計なトラブルが起きなように注意を払おう。もし起こってもすぐにでも対応できるようにしないと)」

そう決意し、外に出た。

「ところでハヤテ君、どこに行くの?」
「今言ったら楽しみが無くなっちゃうじゃないですか。ここは期待しててください。ご期待を裏切る真似はしませんから」
「そ、そう?」

ヒナギクとしては何処に行くか知りたかったが、ハヤテがこう言う以上はハヤテに黙って従う事にした。


                    × ×


2人は電車に乗り、千葉県にやって来た。

「ハヤテ君、そろそろ目的地を教えてくれない?」
「もう着きますよ」

駅を降りて暫く歩くと、

「ほら、ここですよ」
「え!?ここって」

某夢の国です。

「じゃ、入りましょうか」
「チケットは?」

ヒナギクが聞くとハヤテはチケットを取り出し、

「フリーパスがあるので、これで大丈夫です」
「あっ、そう」

ちなみに、ハヤテはヒナギクに気付かれない様に買っただけで、事前に用意した訳ではありません。

中に入ると、楽しそうな雰囲気が全開で、

「すごーい。噂には聞いてたけど、こんな凄い所だったのね」
「ええまあ」

ハヤテはヒナギクが目を輝かせている事に気付き

「ヒナギクさん、こう言う所って初めてだったんですね」
「まあね。家はこういうところに来る家じゃ無かったし」

するとヒナギクはある疑問が浮かび、

「ハヤテ君はどうなの?来た経験は無いの?」
「僕は執事修行とかでずっと忙しかったですから。来る暇なんてありませんでした」
「そ、そうなの」

ヒナギクはまた疑問が浮かんだが、

「さ、話は止めて、色々と回りましょ。時間が無くなっちゃいますから」
「そうね」

ヒナギクは「ご主人様と来た事は無いのか?」と聞きたかったが、折角こう言う夢の国に来ているので、聞くのは野暮と思い、止めた。
ちなみに、アテネも来た事はありません。アテネ自身も忙しかったという理由もあるからです。

「でも、個人的かもしれないけど、遊園地って子供の来る場所ってイメージがあるんだけど、楽しめるのかしら」
「それは人それぞれですよ。今は余計な考えは排除して、楽しむ事だけ考えるべきだと思いますよ」
「そうね。ごめんなさい」

2人は乗り物に乗り始めた。

ここは夢の国。年間で多くの人が訪れるし、1年で何百回も来る中毒者と言える人も沢山いるので、ヒナギクの様な未経験者は当然

「フフ♪こんなところって知らなかったわ。知らなかった自分が許せないぐらいよ」
「それは良かったです」

ハヤテも楽しんではいますが、ヒナギクをエスコートする身なので、楽しむのは控えてます。

「ここって本当に魔法があるみたい。人々を決して離さない魔法が」
「きっとあると思いますよ。でなければ、1年で何百回も行く人が出ませんからね」

ハヤテの情報にヒナギクは感心した。

するとハヤテは休憩中、ずっと笑顔のヒナギクに

「今日はいつも以上にヒナギクさんらしさに出会えた気がしますよ」

いきなりそう言われたヒナギクは真っ赤になり

「な、何よいきなり//////////////////////」
「いえ、ヒナギクさんはこう言う夢の国で純粋に楽しめる女の子らしい一面があるって再確認できたんで、僕も来てよかったです」

ハヤテの更なる褒め言葉にヒナギクはさらに赤くなり、

「そ、そう?//////////////////////そこまで言うならもっと楽しませてよね/////////////」
「勿論ですよ。さ、まだ乗って無い乗り物に乗りに行きましょ」

その後もハヤテのエスコートで待ち時間もほとんどなく乗り物に乗れた。

「さ、ヒナギクさん。そろそろメインディッシュと行きましょうか」
「メインディッシュ?何それ」
「当然パレードです」

ハヤテの巧みなエスコートにより、パレードは最高席の最前列が取れ、ヒナギクはパレードで更なる笑顔になったのであった。


                    × ×


そして閉園後。

「今日は楽しかったわ。こんなに楽しいの、久しぶりよ」
「それは良かったです」

ヒナギクは笑顔のままだった。

「ねえハヤテ君」
「はい?」
「どうして今日は私を誘ってくれたの?ご主人様をほおっておいて」

ハヤテは少し考えたが、正直に言うべきではないと悟り

「ヒナギクさんが、なんだか無理している様な気がしたので」
「へ!?」
「理由は分かりません。ですが、ヒナギクさんがヒナギクさんらしくない気がしたので、お誘いしたんです」

ヒナギクはハヤテをちょっとした嘘を信じ

「私、無理しているように見えた?」
「ええ。なんだか、色々と押し殺して、優しさを演じているように見えたんですよ」

ヒナギクはハヤテの言葉に、夢の国の魔法が解けた感じを覚えた。

「ヒナギクさん、無理は禁物だと思います」
「・・・」
「ヒナギクさんは自分らしくいるべきだと思います」

ハヤテの言葉にヒナギクは少し間をあけ、

「いつもの私じゃ嫌じゃない?」
「そんな事ありませんよ。ヒナギクさんはかっこいい部分もありますけど、それ以上に女性らしい繊細で可愛らしい部分があります。もちろん優しい一面も」

ヒナギクはハヤテが自分の中の女性らしさを見抜いてくれてて喜んだ。

「正直、今のヒナギクさんはヒナギクさんらしくありません。普段のヒナギクさんの方が何倍もいい気がします。きっと、皆さんも無理しているヒナギクさんよりも、普段のヒナギクさんらしいヒナギクさんの方が好きだと思います。少なくても、僕は普段のヒナギクさんの方が好きですよ」

ハヤテの褒め言葉の連続に、ヒナギクはもう茹で蛸状態だった。

「さ、もう帰りましょ。魔法が解けないうちに」
「そうね」

するとヒナギクは歩き出したハヤテを呼び止め

「ハヤテ君、改めて言うわ。今日はありがと」
「いえいえ」

ヒナギクは意を決し

「今日は好きな貴方と楽しめて嬉しかったわ」

「---はい?なんて言ったんですか?」

運悪く、ヒナギクの言葉は電車の大きな音でかき消され、ハヤテの耳には届かなかった。

「何でもないわ。皆に心配かけちゃうし、もう帰りましょ」
「そ、そうですね」

ハヤテはヒナギクが先ほど何を言ったか気になったが、これ以上聞くのは失礼になると思い、止めにした。


                       × ×


ちなみにアテネ達は。

「そろそろハヤテも帰ってくるでしょうし、私達も帰りますわよ」
「「は、はい」」
「貴方達、ハヤテが優しいからってあんまり頼りすぎると、報いが待ってますからね」
「「りょ、了解です」」

アテネは帰って行き、それを確認すると倒れ込むように椅子に座った。

「つ、疲れた」
「自分でまいた種とは言え、しんどかった」
「これからは気をつけよう。特に理事長さんの機嫌が悪い時は
「ああ」

こんな事が起こってました。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は未定です。

あ、ちなみに作者自身は某夢の国には子供の頃1回行ったきりです。

では。
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Re: 女神と共に3rd (9月18日更新) ( No.43 )
日時: 2013/09/20 10:48
名前: ささ

ささです。
ハヤテのような手際の良い人と千葉県某所の夢の国行けたらな〜。
ハヤテ、まずお疲れ様でした。本当は雪路先生を唆して暴走させようと試みたのですが、
(ハヤテなら、無事対処できるでしょ)
さすがにガードが堅いな〜。(ようやく懲りたみたいです。)
さて、ヒナギクさんこの遊園地デートの感想はいかほど?
再編集(生徒会バカコンビの協力によってこの遊園地シーンを追加できました)終了に伴い麗と綾子にBDを進呈します。(アテネに奪われないように)
千桜、生徒会室のどこかに隠したから良かったら探してね。
咲夜、日向にこれ(先述のBD)渡しといて。
ところで雪路先生、ハヤテの場所だから止めたのでは?

マリアさんさすがですね。今度コレクション見せていただけますか?
理沙・美希、疲れるのはハヤテを連れ出すからでしょ!!
ナギには遊園地デートシーンをプレゼント(お礼は命懸けで理事長を止めたあの白皇バカコンビにしてください。)(礼儀正しくすれば、ハヤテが…)
これにて。

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Re: 女神と共に3rd (9月21日更新) ( No.44 )
日時: 2013/09/21 16:31
名前: masa

こんにちは、新しい眼鏡で視界良好のmasaです。

まずはレス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ささです。

 瑞希「感想ありがとうね」

 >>ハヤテのような手際の良い人と千葉県某所の夢の国行けたらな〜。

 ですよね〜。物によっては2時間とか3時間待ちってあるらしいですから。

 >>ハヤテ、まずお疲れ様でした。本当は雪路先生を唆して暴走させようと試みたのですが、

 美希「まあ、無理だな。そんな事すれば雪路は悲惨な目を見る」
 理沙「給料無しか、クビという処分を間違いなく食らうからな」

 >>(ハヤテなら、無事対処できるでしょ)

 ハヤテ「まあ、出来ると思いますけど、あの人しぶといですからね〜」

 >>さすがにガードが堅いな〜。(ようやく懲りたみたいです。)

 懲りた、と言うより、「そんな事をすれば何百倍にもなって自分に帰ってくる」っと学習した。と言った方が正解かと。

 >>さて、ヒナギクさんこの遊園地デートの感想はいかほど?

 ヒナギク「ど、どうって////////////////////////////////言ったでしょ?楽しかったって////////////////////////////////////」

 >>再編集(生徒会バカコンビの協力によってこの遊園地シーンを追加できました)終了に伴い麗と綾子にBDを進呈します。(アテネに奪われないように)

 麗「あら、ありがと。フフ流石はハヤテ君ね♪」
 綾子「かっこいいですわね〜♪今度私も誘ってもらおうかしら」

 >>千桜、生徒会室のどこかに隠したから良かったら探してね。

 千桜「い、いや、いいよ////////////////////////////////////////」
 愛歌「(じゃあ、私が探そうかしら)」

 >>咲夜、日向にこれ(先述のBD)渡しといて。

 咲夜「ほいほ〜い。ほら」←渡した
 日向「///////////////////////////////////」←映像を凝視してる。

 >>ところで雪路先生、ハヤテの場所だから止めたのでは?

 雪路「そ、そうね。綾崎様に何かしたら、今度こそ私は破滅だからね」

 >>マリアさんさすがですね。今度コレクション見せていただけますか?

 マリア「あら、良いですよ♪」

 >>理沙・美希、疲れるのはハヤテを連れ出すからでしょ!!

 理沙「だから言ったではないか。自分でまいた種とはいえっと」
 美希「相当神経削ったよな。本当」

 >>ナギには遊園地デートシーンをプレゼント(お礼は命懸けで理事長を止めたあの白皇バカコンビにしてください。)(礼儀正しくすれば、ハヤテが…)

 ナギ「///////////////////////////////////////////」←気絶寸前ながらも凝視。
 マリア「♪、♪、♪」←また撮影して楽しんでる。

 >>これにて。

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (9月21日更新) ( No.45 )
日時: 2013/09/21 16:33
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ここは天王州家。ハヤテはヒナギクとのデート?を終え、帰って来た。


「ふう。今日は少し大変だったけど、ヒナギクさんに喜んでもらえてよかった」

ハヤテはエスコートで疲れ気味だったが、ヒナギクの満足そうな顔で、疲れはあまり感じていないようだった。

「さて、もう寝るか。アーたんはもう寝てるみたいだし、久しぶりに自分の部屋で寝ようかな」

ハヤテはそう考えながら客間のドアを開けると

「なんや疲れ気味やなあ。なんかあったんか?」

日向がソファーに寝転びながら寛いでいた。

「あれ?日向さん、いらしてたんですね」
「まあな」

日向はハヤテの顔を見ると、嬉しそうになっていた。

「こんな夜に何の御用ですか?お家の人は---」
「シッ、少し黙っといてや」

そう言われ、ハヤテは黙った。

「ハヤ兄の顔が見たかったとかそんな理由じゃないで」
「では、なぜ家に?」

日向は少し黙った後

「家出や。家出してハヤ兄の所に来たんや」

そう言われ、ハヤテは当然驚き

「な、何で家出を?まさか嫌な事されたんですか?」

日向はまた少し黙りこみ

「だってな、お父んや咲ねーちゃんがあまりにも無茶言うんやもん」

ハヤテとしてはあの優しそうな父親や咲夜が無茶言うと思えなかったが、こうして日向が頼ってくれた感じなので、

「お姫様、ここは一つ、この執事めに話してください」
「しかしなあ」
「大丈夫です。日向さんの悩みが何かは分かりませんが、この僕が解決して見せます」
「さ、さよか////////////////////////////////」

日向はハヤテの営業スマイルに赤面しつつも、少し間をおいて、

「実はな」
「はい?」
「歯がな、痛いねん」

予想外の答えに流石のハヤテも黙り込み

「えっと、歯が痛いだけで家出して来たんですか?」
「せや」

ちなみに、家出の理由の半分は歯が痛い。もう半分はハヤテに会いたかった。です。

「でしたら、歯医者に行けばいいんじゃないんですか?」
「嫌や。あの「キーン」って音嫌いなんや。それに痛いし、嫌やねん」

ちなみに、作者は歯医者は平気です。まあ、あの麻酔は少し嫌ですが。

「あの、愛沢家の財力があれば、痛くない歯医者さんを探すことぐらい簡単だと思いますよ」
「ハヤ兄までそんな事言うんか!?痛くない歯医者はあらへんよ。百歩譲ってあったとしても、あの「キーン」って音はどうしようもないやないか」

ハヤテは悩み、日向は大きな声を出したせいなのか、頬を抑え始めた。

「(困ったな。今回の解決策は「歯医者に行く」この選択肢のみだ。それ以外は無い)」

ハヤテは悩んだが、解決策は浮かばず、

「とりあえず、お茶淹れてきますね。その間解決策考えておきます」
「あ、ああ」


                    × ×


ハヤテはキッチンでお茶の準備をしながら色々と考えていた。

「(やれやれ。解決策なんてあるのかな?痛くなくて音もしない歯医者なんて無いよな。痛くない歯医者なら知ってるけど、あの音がしないなんて無理だしな)」

ハヤテは悩んでも悩んでもいい案が浮かばず

「(ねえ白桜、なんかいい案ない?)」
「(そんなこと言われましても。マスターでしたら私が一時的にマスターの感覚を麻痺させることは可能ですが、日向さんは無理ですよ)」
「(だよねえ)」

ハヤテはまた暫く考え

「(白桜は一時的に人格を変えるなんてできないよね?)」
「(出来ません。マスターでしたら私が一時的に主導権を変わる事は可能ですが)」

ハヤテが悩んでいると

「って伊澄さん!?いつの間に居たんですか?」

キッチンに伊澄と例の幽霊神父が立っていた。

「さっきです。それよりハヤテ様、何かお悩みの様ですね」

ハヤテは迷ったが、今の状況を教えた。

「成程。咲夜が日向さんを探していたみたいですが、ここに居たんですね」
「ええまあ」
「それより、人格を変える事ですが、私でもできません」
「ですよねえ」

ハヤテは落ち込んだが、

「ですが、霊を一時的に憑依させることは可能です」
「はあ」

ハヤテは幽霊神父を一瞬見て

「止めましょう。余計なトラブルの匂いが満載です」
「ですね」

幽霊神父は反論しようとしたが、2人は無視し

「でしたら、痛くない歯医者に連れて行くしかないと思いますよ。ハヤテ様でしたら、無理やり連れて行く事は可能だと思いますよ」
「そんな事はしたくないんですよね。日向さん自身の意思で行っていただかないと、可哀想ですよ」

伊澄は日向に嫉妬を覚えた。

「あ」
「なんですか?」

伊澄の声は嫉妬が混じっていたため、少し不機嫌目だったが、ハヤテは気付かず、

「痛覚を一時的に麻痺させる方法なら知ってました」
「そんな方法なんてあるんですか?」
「針治療ですよ。知識はあるんで大丈夫です」

一応言うと、ハヤテは針治療の特別免許を持ってます

「それでは日向さんが嫌がってるあの音は解決できてないと思いますが」
「そこもぬかりはありませんよ」

そう言うと、ハヤテは伊澄にもお茶を淹れ、日向の分のお茶を持って客間に戻って行った。

伊澄は迷ったが、ハヤテの後を追った。


                     × ×


ハヤテは部屋に戻ると、先ほどの案を日向に話した。

「は!?針治療?」
「見た事ありますよね?非常に細い医療用の針を体に刺して肩こりなどを治すあれです」
「でもなあ。あれ痛くないんか?」

不安げな日向にハヤテは日向の頭に手を置き、

「大丈夫です。針は細いので、痛くありません」
「で、でもハヤ兄は無免許やないの?」
「免許なら持ってますよ。ほら」

ハヤテは針治療の免許を見せた。

「せ、せやけど」
「日向さん、僕を信用できませんか?」
「し、信用はしてるで」

日向はモジモジした後

「でも、痛みは麻痺出来ても、音はどうするんや?」
「僕が付き添いますよ。嫌な音も2人いれば少しぐらいはマシになると思いますから」
「さ、さよか////////////////////////////////////////////じゃ、じゃあ頼むわ」

ハヤテは日向が了承したので、針治療用の針を刺し

「あれ?痛みが無くなったわ」
「これはあくまでも一時的なものです。1時間もすれば麻痺は無くなります。さ、今のうちに手配した歯医者さんに行きましょう」
「わ、分かったわ。ただな、治療の間は手を繋いでてや」
「了解です」

この一部始終を聞いていた伊澄は

「(日向さん、羨ましいですね。ハヤテ様にあんなに優しくしてもらえて)」

嫉妬していた。


                        × ×


ハヤテと日向は歯医者に行き、もう遅いので日向は天王州家に泊って行く事になった。

「今日はすまんかったな」
「いえいえ。お役にたててよかったですよ」
「でもええんか?咲ねーちゃんの許可なしで」
「先ほど電話しました。「ハヤテお兄ちゃんなら信用できるし、今晩は日向を頼むわな」って言ってました」

日向は家に泊れる事で嬉しそうだった。

「な、なあハヤ兄//////////////////////////////////」
「はい?」
「今日はハヤ兄と一緒に寝てええか?」
「良いですよ」

こうしてハヤテは日向の寝る事になった。




そして翌朝。

「昨日、そんな事があったんですのね」
「ごめんな、天王州はん」
「ま、これに懲りたら歯には気をつける事ですのね」

すると日向は

「天王州はんは平気なんか?」
「私に怖いものなどありませんから。それに歯には気をつけてますわ」
「さ、さよか」

日向は悔しそうだったが、昨日の出来事を思い出し、少し嬉しそうになった。
ちなみに、アテネは昨日の出来事を殆ど聞かされてません。


では最後に、歯科衛生士の姉を持つ作者からの一言。「歯は大切にしましょう」。



----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は未定ですが、予定では後2話ほど書いたのち、瀬川家編の予定です。

では。
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Re: 女神と共に3rd (9月21日更新) ( No.46 )
日時: 2013/09/23 22:02
名前: ささ

ささです。
昨夜の日向のことをアテネに言ったら、それは火を見るより明らかだからな〜。
ところでハヤテ、針治療に精通しているなら、東洋医学の知識もあるのでは?
秀才で戦闘能力にもたけ、その上こんなスキルを持っているとなると、執事の鑑ですね。
クラウスさん、そう思いますよね?(こういうところで忘れ去られているであろうキャラに光を当ててみる)こんな人が三千院家執事になったら、クラウスさん引退で良いのでは?
グダグダですが失礼します。
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Re: 女神と共に3rd (9月24日更新) ( No.47 )
日時: 2013/09/24 15:51
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ささです。

 日向「感想ありがとな」

 >>昨夜の日向のことをアテネに言ったら、それは火を見るより明らかだからな〜。

 ハヤテ「で、ですよね。色々と僕の身に起こるのは確実でしょうね」

 >>ところでハヤテ、針治療に精通しているなら、東洋医学の知識もあるのでは?

 ハヤテ「ええまあ。知識だけはありますよ。ただ、免許とか実戦経験が無いので、試すことはできませんが」

 >>秀才で戦闘能力にもたけ、その上こんなスキルを持っているとなると、執事の鑑ですね。

 ハヤテ「そんな事は。普通だと思いますけど」
 悠太「お前のレベルが普通なら俺の立場はねえって。十分天才だよ」

 >>クラウスさん、そう思いますよね?(こういうところで忘れ去られているであろうキャラに光を当ててみる)こんな人が三千院家執事になったら、クラウスさん引退で良いのでは?

 クラウス「い、いや私に聞かれても。まあ、あの少年が優秀なのは事実だがな」

 マリア「フフフフフフフフフフフフフ♪ホントにハヤテ君雇っちゃおうかしら。そうすれば・・・ああ♪」
 悠太「・・・」

 >>グダグダですが失礼します。

 いえいえ。そんな事無いですよ。

 感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (9月24日更新) ( No.48 )
日時: 2013/09/24 15:54
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテは歯の痛みで家出してきた日向の相手をした。


ハヤテと日向は歯医者を終え、天王州家に戻って来た。

「ふう。少し疲れた」
「ごめんな、ハヤ兄」
「いえいえ。お役にたててよかったですよ」

2人は手を繋ぎながら客間に行き、

「もう寝ちゃった方がいいですね」
「せやな。ハヤ兄、今日は色々忙しかった見たいやし」

ハヤテが客間のドアを開けると

「そうでしたか。ご苦労様です、ハヤテ様」

伊澄がソファーに座ってお茶を飲んでいた。

「い、伊澄さん!?」
「何でおるんや?」

驚く2人を尻目に伊澄はいたって冷静に

「何でって、前回いたときから帰って無いだけですけど」
「あ、そうなんですか」
「???」

詳しくは前回の伊澄登場シーンにて。

「ともかくや、何で伊澄さんはここにおるんや?」
「勿論理由はありますよ。でなければここに居たりはしません」

真顔の伊澄に日向は

「てっきりウチは目的地に行こうとしたはええけど、迷ってしまい、気いついたらハヤ兄の家につたから、助力を仰ごうと思ってここにおったんやと思ったわ」

日向の何気ない一言に伊澄は暫く黙りこんだ後

「私の目的はですね」
「(誤魔化しましたね)」
「(せやな。図星やったみたいやな)」

2人のヒソヒソ話を尻目に伊澄は話を続け

「白皇の旧校舎に魔の気配を感じたからです」

伊澄の言葉にハヤテは違和感を感じ

「あれ?白皇の旧校舎なら前に全部除霊しちゃったはずですが」
「ええ。ですが、残骸みたいのが残ってたんでしょう」

一応補足すると、日向は伊澄の力もハヤテが除霊出来る力を持っている事も知ってます。

「駆除してから90日以内は無料アフターサービス期間中ですからね。電話をいただいたら、24時間以内に駆けつけるサービスも行っていますから」
「なんやパソコンメーカーみたいやな」

ハヤテも同意見だった。

「本来ならすぐに学校に行かなければならないのですが、なぜか学校にたどり着けないので、ハヤテ様に連れて行ってもらおうと思ったんですよ」

伊澄の言葉に日向は

「じゃあ、普段はどうやって学校へ行ってるんや?普段通りの道筋でいけると思うけどな」
「それに車で送ってもらうって事も出来たと思うんですけど」

ハヤテと日向の言葉に伊澄はすごく驚き

「ぎゃ、逆転の発想です」
「どこが逆転してるんや」

日向のツッコミに伊澄はソファーから立ち上がり

「や、夜分失礼しました。私はこれで」

ハヤテは立ち去ろうとした伊澄を呼び止め、

「こんな時間に女性を1人で危険な目に会わせる訳にはいきません。僕もお供しますよ」
「ハヤテ様////////////////////////」

良い雰囲気に日向は

「じゃ、じゃあウチも手伝うで」
「「え!?」」
「大丈夫や。咲ねーちゃんほどは手伝えへんけど、ウチだって役に立ってみせるわ」

その言葉にハヤテは悩み

「(白桜、大丈夫だよね?連れて行っても)」
「(私に聞かれましても。まあ、マスターなら平気ですよ。私もサポートしますから)」

結局日向もつれて行く事になった。


                     × ×


「しかし、相変わらず夜の旧校舎って不気味ですね」

ハヤテの言う通り、お化けが出ても何の違和感も感じない雰囲気だった。

「まあ、霊的地場の強い土地柄ですからね。色々な物を引き寄せちゃうんですよ」
「へえ」

日向は少し怖いのか、ハヤテと手を繋いだまま黙っていた。

「特にあのガーデンゲートは強力なパワースポットになっているので、定期的に見回らないと、障害の発生率が高くなり、トラブルが発生しちゃうんですよ」
「ホンマ、パソコンメーカーみたいやな」

恐くてもツッコミは忘れない日向であった。

「それより、伊澄さんはともかく、ハヤ兄は恐くないんか?雰囲気ばっちりやで」
「まあ、鍛えてますから。「執事たるもの、どんな状況にも動じず、主を守れなければなりません」って言われてますから」

ハヤテの言葉に伊澄も日向も感心していた。

「ですから、伊澄さんも日向さんも僕がお守りしますよ。現時点では、僕のご主人様はお2人ですから」
「「/////////////////////////////////////////」」

ハヤテの言葉に伊澄も日向も真っ赤になった。

それを誤魔化すためなのか、伊澄は足早に旧校舎に向かい、日向もハヤテをせかした。


「なんや中も不気味やなあ」
「ですが、以前に比べれば随分マシになったんですけどね」

確かに中は以前に比べれば随分良くなっていた。

「そう言えば、伊澄さん、この校舎の魔の気配ってなんなんや?」
「ああ、言ってませんでしたね。おそらく、何かしらの強い気持ちを持つ怨霊の類かと」

伊澄はそう言ったが、ハヤテには悪霊の気配を感じられず、

「(ねえ白桜、悪霊っているのかな?)」
「(少なくても、私にはその気配を感じませんが)」

ハヤテがそんな風に白桜の会話していると、目の前に何かが現れた。

「ク、クラウスはん!?知らんうちに死んどったんか!?」

驚く日向に伊澄は

「ご安心を。あれは生霊ですから」
「成程な。ってなるかい!!!なんであんな爺さんの生霊なんか出るんや?」

日向のツッコミに伊澄は少し考え

「きっと、何かしらの思いがあるからかと。でなければあんなの出ませんから」
「やれやれ。爺さんが何を考えているんや?」

そんな風に会話していると、クラウスさんが呟き始めた。

「はあ。もうすぐ私の誕生日。きっとだれも覚えていないだろうな」
「あ、せやった。クラウスはんの誕生日は間もなくやった」
「それどころか私の出番はない。はあ」

クラウスさんの呟きに

「まあ、それは作者さん次第なので、僕達にはどうしようもありませんけどね」
「ってかいくら作者はんでも、あんな爺さんの出番だけを考えるのは酷やと思うけどな」

その通りです。

「せめて、可憐な少女が「おめでとう」の一言でも言ってくれれば満足なのに。言ってもらえないと生霊になってしまう」
「なんや駄目人間やなあ」

日向がツッコムと、ハヤテと伊澄が自分を見ている事に気付き

「な、なんや?なんで2人してウチを見てるんや?」
「だって、この場には日向さんしかいないと思うのですが」
「なんやねん伊澄さん。その無茶ぶりは」
「だって私はクラウスさんと結構面識がありますし」

一応言うと、日向とクラウスさんに面識はあんまりありません。

「せやからって。それは無茶ぶりと言うもんやないの?」

そう言う日向にハヤテは屈んで日向の同じ目線になり

「大丈夫ですよ。あの人は「可憐な少女が祝ってほしい」という願いで生霊になってるんです。日向さんは十分に「可憐な少女」ですよ。僕が保証します」
「そ、そうか///////////////////////////////////」

日向を褒めるハヤテに、伊澄は日向に嫉妬していた。

「さ、日向さん、祝ってあげてください」
「ま、まあハヤ兄の頼みなら////////////////////////////」

そう言うと、日向はクラウスの霊の元へ行き

「ク、クラウスさん、お誕生日おめでとうございます」
「ん!?おお、君みたいな少女に祝ってもらえるなんて私は幸せだ」
「出番の無さは仕方ないと思いますよ。作者さんのせいですから」

ちなみに、日向が関西弁じゃないのは正体ばれを防ぐためです。

「いや、出番なのさはもういい。きみたいな可憐な少女に祝ってもらえたしな」

そう言うと、クラウスさんの生霊は消えた。

「なんか、あっけないなあ」
「満足したおかげでしょう。元の体に戻りました」
「まあええわ」

一部始終を見ていたハヤテは

「(ねえ白桜、クラウスさんってロリコンじゃないよね?)」
「(た、多分)」


                    × ×


一件を片付けた一行は天王州家に戻って来た。

「もう寝よか。ウチ眠いわ」

日向は欠伸をかみ殺しならそう言った。

「そうですね。では伊澄さんは客間にでも」
「あ、あの////////////////////////」

伊澄は少しモジモジした後、

「わ、私もハヤテ様と一緒に寝てもいいでしょうか?/////////////////////////////」
「あかん!!!!!!!ハヤ兄と一緒に寝るのはウチや」
「い、いいじゃないですか。日向さんだけ不公平ですよ」
「ウチはええんや。まだお子ちゃまやし」
「そ、それを言うなら私だって」

睨みあう伊澄と日向にハヤテは

「まあまあ。皆で仲良く寝ましょうよ。ね」
「まあ、ハヤ兄がそういうなら」
「ハヤテ様がそう言うなら」

結局、3人で一緒に寝る事になった。


                     × ×


そして翌日。

「は!?クラウスさんの誕生日?」

ハヤテは悠太に話を聞きに行っていた。

「何でまたそんな事を?」
「まあまあ。理由は聞かずに」
「まあ、一応は覚えているよ。プレゼントも用意してるし」

ハヤテは安心の溜息をついた。

「なんかお前へんだぞ。何かあったのか?」
「あ、ううん。気にしないで」
「そうか?」

悠太はなんか納得がいかなかったが、深く考えるのは止めた。




ちなみに

「(もうすぐクラウスさんの誕生日。フフフフフフフフフフフフフフフフフ♪忘れたふりして日にちをまたぐギリギリにあげようかしら。それとも、徹底的に忘れたふりしようかしら。悩むわね〜♪)」

マリアさんは相変わらずだった。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に3rd (9月27日更新) ( No.49 )
日時: 2013/09/27 15:43
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ここは三千院家。のとある朝。


「ふう」
「ん!?どうした」

朝食中に溜息をついた悠太にナギが声をかけた。

「あ、いや。何でもないよ」

そうは言ったが、ナギは悠太の顔を見て

「そうか?なんだか疲れているように見えるが」

そう言われた悠太は頬を数回掻き、

「ばれたか。実は言うと最近忙しかったせいで疲れ気味なんだ」
「そう言えば、最近は実家に帰る事が多かったな」

悠太は父親の仕事が忙しい時は執事を休んで、父親の仕事を手伝っているのである。

「そうか。ならば」

ナギは腕を組んでしばらく考え込んだ後

「悠太、今日のバイト休んでいいぞ」
「え!?大丈夫か?」
「問題無い。私1人でも、悠太が鍛えてくれたから、今日1日ぐらいは平気だ」
「ああ、そう。じゃあ、お言葉に甘えるよ」


そして時間になり、ナギは出かけた。

「さてと、俺は部屋で休むか」

そう思いながら部屋に行こうとしたが、マリアさんに止められた。

「な、何すか?」
「何って、ナギの様子を見に行くに決まってるじゃないですか♪」

悠太は一瞬、ナギを心配してると思い、

「お嬢様なら大丈夫ですよ。心配なんかしなくても、店番なら十分にできますよ」
「そ・れ・で・も・見に行かないと」

悠太はマリアさんがなぜ、ここまでナギの様子を見に行きたがってるのか理解できず、

「ま、まあ俺はいいっすよ。行ったら、「休んでろって言っただろうがー」って、理不尽にキレられるのが分かりますし」
「そうですか〜?じゃあ、私とSPさんで行ってきますね〜」

ちなみに、マリアさんがナギの様子を見に行きたがった理由は、

「(フフフフフフフフフフフフフフフ♪ナギが失敗して店のマスターに怒られて落ち込んでる姿や、お客さんのクレーム対応に困っている姿をコレクションしないなんて損どころか大損ですからね〜♪これは是非とも、ああ)」

これが理由である。


                        × ×


そんなマリアさんの思惑など知らないナギ。

「やれやれ。相変わらずこの店は閑古鳥が鳴いてるな。腕を揮うチャンスが無いではないか」

お客はおろか店のマスターすらいない店内で、ナギは大きめの声で文句を言っていた。

「ったく。忙しいのは嫌だが、お客が全く来ないのはそれ以上に嫌だ。だれか来いよ」


そんな様子をマリアさんは何時の間にか仕掛けた盗聴器で聞いており、

「皆さ〜ん。ナギが暇してますよ〜」

マリアさんの何かを含んだ声にSP全員が過剰に反応し

「し、しかしですね。おそらくナギお嬢様は我々SP全員の顔を覚えてる可能性が高いのですよ。下手に店内に入れば「心配するなと言っただろうがー」って追い返されちゃいますよ」

SPのリーダー格の人の反論にマリアさんはほんの一瞬だけ笑みを浮かべた後

「そうですね。だとしたら」
「な、何ですか?」
「何でも〜」

そう言ったマリアさんにSP全員が安堵のため息をついた。

「(まあ、ナギの事だからSP全員の顔を覚えてるでしょうね〜。つまらないですわね〜)」

こんな事を考えていると、

「あ、マリア様、お客さんが入って行きましたよ」
「あら〜♪これは期待できますわ〜♪」
「(期待?なんの期待なんだ〜)」

一応補足すると、マリアさんはSPに何かしようと言う気持ちはありません。


                      × ×


話は店内に戻し

「ご注文は?」
「ブレンドをブラックで」
「かしこまりました」

ナギは悠太に教わった通りコーヒーを淹れ、お客さんに出した。

「お待たせしました」

お客さんは黙ったままコーヒーを飲んでいた。

「(どうやら、成功したみたいだな。文句を言ってこないし)」

ナギは安心してカウンターに行った。

「(へえ。三千院様が1人で店番していると聞いて、少しだけ心配しましたが、大丈夫みたいですね。コーヒーもちゃんとした味が出ますし)」

このお客さんがなぜナギを知っているのかというと、この人は天王州家の使用人だからである。
なぜ、天王州家の使用人がここに居るかと言うと、時間を少しまきもどそう。


                       × ×


ハヤテはいつも通り、執事の仕事をしてた。すると、携帯に着信があり、画面を見ると悠太だった。

「もしもし悠太。どうしたの?」
「単刀直入で悪いが、協力してほしい事があるんだ」
「へえ、珍しいね。で、何?」

悠太は今朝の出来事を話した。

「ナギさんが。偉いんだね」
「まあな。あのお嬢様の事だ、客が来ない事に文句を言ってると思うんだ」

流石と言うべきである。

「だからさ、お嬢様と面識がないハヤテの所の使用人を1人派遣してほしんだ」
「いいけど、三千院家のSPさんじゃ駄目なの?」
「お嬢様は頭がいいからな。かなりの数いるSPを全員覚えている可能性は高い。SPじゃ追い返されるのがオチさ」
「なるほどね。そう言う事なら協力するよ」

ハヤテは仕事がなさそうな使用人を1人捕まえ、事情を軽く説明して、店に向かわせた。


                        × ×


これが理由である。

「(そう言えば、三千院さんは確か、家事修行をしてるって噂で聞いたことがあるな。よし)」

使用人の人はそう思うと、

「店員さん、追加注文いいかな?」
「あ、はい」

ナギはすぐに駆けつけ、

「サンドイッチ貰えるかな?あるでしょ?」
「かしこまりました」

そう言うと、ナギは厨房に行き、

「(大丈夫だ。悠太に教わった通りにやれば問題はないはずだ。万が一があったら、謝って事情を説明しよう)」

ナギは精いっぱいサンドイッチを作り、お客さんに出した。

「お、お待たせしました」
「じゃ、いただくよ」

不安なナギはお客さんの傍を離れられなかった。

「あ、おいしい」
「ありがとうございます」

使用人の人はサンドイッチとコーヒーを完食し、会計をして店を出た。

「(やったぞ悠太。私は確実に家事力が上がっている)」

ナギは後片付けをしながら喜んでいた。

「(こんな様子をハヤテに見てほしかったな。そうすれば/////////////////////////////////)」

ナギは褒められているところを妄想し、少し赤くなった。



ちなみに、

「マリア様、お嬢様はだいぶ成長してますね」
「・・・」

返事が無いマリアさんを心配し、見ると・・・

血が出るんじゃないかと思うほど、舌打ちをしまくっていた。



ちなみに、ハヤテは使用人の報告を聞き、ナギに感心していたそうだ。
悠太は、ハヤテの報告に「やっぱり心配はいらなかったか」と思ったそうだ。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回から瀬川家編を始めます。
では。
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Re: 女神と共に3rd (9月27日更新) ( No.50 )
日時: 2013/09/30 14:42
名前: ささ

ささです。二回分コメントします。
9月24日分
クラウスロリコン疑惑が浮上しましたね。マリアさん早急に対処しないとナギが危ないのでは?
それと、誕生日本当に忘れてみたらどうですか?

9月27日分
なるほどハヤテは使用人長の権限を使ってナギのために押し付けたわけか。
悠太、なかなか鋭い読みだ。親父さんの手伝いのおかげかな?
やっぱりマリアさん、貴重な映像資料を入手出来なかったことが悔しいですか?
まぁこっちとしては、マリアさんのコスプレが拝見出来なくて残念ですが。
確かにハヤテが来ていたら面白かったですね!(笑)

ナギ、ハヤテが来ていたらきっと褒めるだろうね(笑)。
ハヤテが来ていたらきっと褒めるだろうね。(大事なことなので二回言いました)
以上です。失礼しました。
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Re: 女神と共に3rd (9月30日更新) ( No.51 )
日時: 2013/09/30 15:50
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ささです。二回分コメントします。

 悠太「感想ありがとな」

 >>クラウスロリコン疑惑が浮上しましたね。マリアさん早急に対処しないとナギが危ないのでは?

 クラウス「失礼な!!!!!私はロリコンじゃないし、千歩譲ってそうだったとしても、お嬢様には手を出さんわ」
 マリア「(あら残念。手を出したら面白い事になりそうですのににね〜。ああ♪)」

 >>それと、誕生日本当に忘れてみたらどうですか?

 マリア「そうですよね〜♪そうすれば面白い事に。ああ♪」

 >>なるほどハヤテは使用人長の権限を使ってナギのために押し付けたわけか。

 ハヤテ「いや、押し付けた訳ではありませんよ。ただ単にお願いしただけです」

 >>悠太、なかなか鋭い読みだ。親父さんの手伝いのおかげかな?

 悠太「まあな。実家は不動産屋だし、ある程度の読みが出来なきゃ勤まらんよ。それに執事としてお嬢様とは付き合いがあるしな」

 >>やっぱりマリアさん、貴重な映像資料を入手出来なかったことが悔しいですか?

 マリア「当たり前ですわ。失敗して落ち込んだ様子を撮影したかったのに、失敗しないとは。むかつきますわ」
 クラウス「・・・・・」

 >>まぁこっちとしては、マリアさんのコスプレが拝見出来なくて残念ですが。

 マリア「あら?どういう意味ですか〜。私はコスプレなんかしませんよ〜♪」

 >>確かにハヤテが来ていたら面白かったですね!(笑)

 マリア「ですよね〜♪ハヤテ君に褒められて照れるナギはコレクション出来ましたよね〜♪」
 悠太「・・・」

 >>ナギ、ハヤテが来ていたらきっと褒めるだろうね(笑)。

 ハヤテ「ええ。褒めたと思いますよ。ナギさんのサンドイッチとコーヒー美味しかったそうですから」
 ナギ「////////////////////////////////////////////////」

 >>ハヤテが来ていたらきっと褒めるだろうね。(大事なことなので二回言いました)

 悠太「ま、そうだな。ハヤテは褒めて伸ばすタイプみたいだし」
 マリア「(そのおかげでこっちはコレクションが。ああ♪)」

 >>以上です。失礼しました。

 こちらこそ、感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (9月30日更新) ( No.52 )
日時: 2013/09/30 15:52
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ここは毎度おなじみ天王州家。


アテネは朝食を終え、ハヤテが出した紅茶でティーブレイクをしていた。

すると

「「大変だハヤテ君!!泉が引きこもりになった!!」」

美希と理沙が飛び込んできた。

ハヤテはアテネが不機嫌になったのを一瞬で察知し、

「おはようございます、お2人とも。ではお帰りはこちらから」
「これはこれはご丁寧に」
「邪魔したな」

ハヤテが開けたドアから2人は出て行った。
しかし、2秒後に

「「って違ーーーう。話を聞かんかー」」

計画の失敗に、ハヤテはほんの一瞬残念そうな顔になった。

「それで、なんですの?こんな朝早くから」

アテネの人を殺せそうなほどの鋭い目つきに2人は怯んだが、

「で、ですから、泉が引きこもりになってしまったんですよ」
「瀬川さんが、ですの?あり得ませんわね。あんな明るい方が」

アテネの相変わらずの不機嫌な声に美希も理沙もビビりながらも

「で、ですが、最近泉を見かけませんよね?」
「ああそう言えば。アーたん、瀬川さんを見かけてないよね」
「言われてみれば。高尾山ハイキング以来見てませんわね」

一応補足すると、原作みたいな置いてけぼりなんて展開はありませんでした。

「理由は一切不明だが、あのハイキング以来泉は学校に来てないんだ」

美希は少しだが心配そうな顔つきだった。

「それで、何で態々ここに来たんですの?」

さっきより不機嫌な顔になったアテネに更に怯んだが、

「で、ですから。泉が不登校になった理由を直接本人に聞きに行こうと思いまして」
「それで?」
「ここは一つ、理事長の執事君に助力を仰ごうと思いまして、ここに来たのですよ」

理沙の説明にアテネは紅茶を1口飲むと、先ほどより鋭い目つきになり

「以前言いましたよね?ハヤテに頼りすぎるとそれ相応の報いを受けると」

あまりに鋭い目つきと声に2人は震えていたが、美希が

「で、ですが、泉が学校に来てないのは事実です。来なくなった理由を解明し、再び登校してくるようにするのも理事長の職務なのではないのですか?」

その言葉にアテネは若干反応した。美希はそれを見逃さず

「ここは一つ、互いに協力し、この問題を解決しようではありませんか」

美希が言い終わると、暫く静けさが支配し、

「分かりましたわ。花菱さんの言い分ももっともですわ」
「で、ですよね」
「ええ。ですから、瀬川さんのお家には私が行きますわ」

アテネがこう言うと間髪いれずに理沙が

「し、しかしですね」
「なんですのよ」
「理事長も泉も女性ですよね?同性には話し辛い内容かもしれませんよ」

この言葉にはアテネも反応した。

「ですから、理事長の執事としてそれなりの権力を持つハヤテ君に協力してほしいのですよ」

アテネは少し考え、

「分かりましたわ。ハヤテ、協力して差し上げなさい」
「あ、うん」

アテネは不機嫌そうに椅子に座った。
ちなみに、2人がハヤテに協力を仰いだのは

「(泉の奴、ハヤテ君が行けば喜ぶぞ)」
「(ああ。理事長に言ったのは半分は本当だが、もう半分は泉がどう反応するか見ようではないか)」

これが理由である。


                     × ×


ハヤテは美希と理沙と共に瀬川家にやって来た。

「瀬川さんの家って大きいんですね」
「まあな。理由は君も知ってるだろ?」
「確か、瀬川さんの家ってソ○ーでしたよね」
「その通りさ」

ハヤテが知っていたのは、理事長であるアテネの執事だからです。

「しかし、何で瀬川さんは不登校に?」
「それを聞き出す為にここまで来たんじゃないか」
「ま、ここでごちゃごちゃ言ってても何も分からんさ」

そう言うと、理沙はチャイムを鳴らした。

「は〜い。どなたですか〜」
「あ、あの泉さんは-----」

出てきた人物にハヤテはもちろん美希も理沙も言葉を失った。
なぜなら

「いらっしゃいませお客様〜」

泉がメイドを服で出てきたからだ。

「あ、あの瀬川さん。その格好はいったい」
「は、はわハヤテ君/////////////////////////////////////////」

泉からすれば、好意を寄せる異性に少し恥ずかしい恰好を見られ、真っ赤になるのは当然と言えば当然だった。

「こ、これはあのね///////////////////////////////////////////」

泉は真っ赤のまま必死で弁解の言葉を探していたが、

「な、何でもないのーーー/////////////////////////////////////////////////」

何も思いつかなかったようで、真っ赤のまま走り出した。

「見ろハヤテ君。泉はおかしくなったのだ」
「一応聞きますけど、何でですか?」
「家の中で恥ずかしげもなくあんな恰好をするなんて精神的におかしくなったとしか思えないだろうが」

ハヤテは美希の横暴な意見に

「それはあまりにも勝手な偏見ですよ。ナギさんの所に居るマリアさんだって日常的にメイド服ですし、ワタル君の所に居るサキさんだってメイド服ですよ。それに家に居る使用人の女性達は全員メイド服ですよ。それに趣味でメイド服のコスプレしている女性は結構いると思いますけど」

ハヤテの超正論に美希は黙り込み、

「り、理由はともかく、泉を追うんだ。早く!!!」
「わ、分かりましたよ」

ハヤテは泉が駆けて行った方向へ走りだした。

「なあ、泉のあの恰好は」
「あの髭だな」

2人の意見は一致していた。

「それより美希」
「なんだよ」
「さっきのお前の意見、他の所では言わない方がいいぞ」
「なんでだ」
「色々とヤバい匂いがあるからだよ」

まあ、誰かさんにバレタラねえ。


                     × ×


一方のハヤテは泉に追いつきかけていた。

「待ってくださいよ、瀬川さん」
「ニャ///////////////////////////なんでハヤテ君追いかけて来るのー///////////////////////」

泉は走る速度を上げた。

「追ってこないでよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「え!?で、でも瀬川さん、そんな恰好で走ったら、後ろからその」

ハヤテの言う通り、泉のスカートは短いので、走る事で起こる風でめくれて下着が丸見えだった。

「ニャ〜〜〜/////////////////////////////////////////////」

泉は慌ててしゃがみこんだ。

「あ、あの瀬川さん?」

ハヤテが泉の傍に来ると

「ご、ごめんね。もうちょっと可愛いのを穿いてた方が良かったよね?」
「へ!?あ、いや」
「はわ//////////////////////////////////私ったら何を/////////////////////////////」

気まずくなった雰囲気にハヤテは

「瀬川さん」
「は、はい!!!!///////////////////////////////////////」
「可愛らしい恰好ですね」

ハヤテの褒め言葉に泉はさらに真っ赤になった。

「その服のおかげで瀬川さんの可愛らしさがより一層引き出されてますね。とってもお似合いですよ」

泉は気絶寸前になった。

「あ、ありがと/////////////////////////////////////////////////////」
「いえいえ」

少しの間、2人には甘い雰囲気が漂っていた。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は続きです。
では。
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Re: 女神と共に3rd (9月30日更新) ( No.53 )
日時: 2013/10/02 06:57
名前: ささ

ささです。
ハヤテのフラグ建築能力はもはや人間国宝ものでは?アー(すみません。)アテネそう思いますよね?
泉のメイド服の原因は…(原作はアレでしたが)
ハヤテなら、どっかの私兵ぐらい余裕で片付けられるだろうな…。
最後に、ハヤテと泉に一言ツッコミを入れて帰ります。


ラブコメか?

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Re: 女神と共に3rd (10月3日更新) ( No.54 )
日時: 2013/10/03 14:55
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ささです。

 泉「感想ありがと〜♪」

 >>ハヤテのフラグ建築能力はもはや人間国宝ものでは?

 ハヤテ「そ、そんな事ありませんよ。僕に好意を持ってくれてる人は少なそうですし」
 悠太「おいおい。そんなんじゃいつか死ぬぞ」

 >>アー(すみません。)アテネそう思いますよね?

 アテネ「全くですわ。いったい何人を虜にすれば気が済むのかしら」
 メイド長「ですよね。アテネお嬢様の気苦労が絶えませんね」

 >>泉のメイド服の原因は…(原作はアレでしたが)

 その理由に関しては、次回詳しく。

 >>ハヤテなら、どっかの私兵ぐらい余裕で片付けられるだろうな…。

 悠太「だろうな。ハヤテが本気になりゃ俺たちじゃ歯が立たないし」

 >>最後に、ハヤテと泉に一言ツッコミを入れて帰ります。

 泉「ほ、ほえ?な、何?」

 >>ラブコメか?

 泉「ニャ!?////////////////////////////そ、そんな事は////////////////////////////」
 ハヤテ「そうですよ。瀬川さんとは仲がいいだけですよ」

 泉「(ちょっとは気付いてよ〜//////////////////////)」

 まあ、ともかく、感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (10月3日更新) ( No.55 )
日時: 2013/10/03 14:58
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテは瀬川家にやってきて、泉がメイド服を着ている事に驚いた。


甘い雰囲気もようやくおさまり、

「それにしても、どうしてメイド服を着ているんですか?」
「えっと、それはね」

泉は少し迷ったが

「まあ、説明すると、長い様な短い様な理由なんだよね」
「はあ」

泉が説明しようとしたその時、

「それについては私が説明してやろう」

虎鉄が現れた。
その事で、ハヤテは明らかに嫌な顔になり、

「そう言えば、貴方はここの執事でしたね。クズ・・・変態じゃ無くて」
「そう言う事さ。ついでに言うと、お前の恋人さ」
「やっぱりクズ・・・ただの変態ですね」

ハヤテの「クズ」発言は虎鉄には聞こえていない様だった。

「で、何で瀬川さんはメイド服を着ているんですか」

ハヤテの不機嫌な声に虎鉄は気付かず、

「お嬢は変わった性癖があるのさ」
「うぉい///////////////////」

虎鉄の言葉にハヤテの目つきは鋭くなった。

「お嬢の性癖は、書けば通報され、削除されるほど変わってるのさ」
「もーーーー////////////////虎鉄君ったらなに変な事吹きこんでるのよー///////////////」

泉は真っ赤な顔で反論していて、ハヤテは虎鉄の言う事を全く信じていない顔だった。

「虎鉄君なんかもう知らない!!!!あっち行こ、ハヤテ君」

泉はハヤテを引っ張って行った。
その事で虎鉄は

「待ってくれお嬢。私のラマンを何処に連れて行く気だ!!!」
「誰がクズ・・・貴方なんかのラマンですかーーー!!!!!」

結局、2人とも虎鉄を無視して、行ってしまった。


                     × ×


そんな事が起こっている事など知らない美希と理沙は

「全く。2人は何処に行ったんだ?」
「さあな。庭のどっかだろ」

玄関から家の中に入っていた。

2人が客間に行こうとすると

「おや?これはこれは泉のご友人では無いですか」
「なんだ、泉の父上か」

泉の父、瀬川ストリンガーがやって来た。

「珍しいですな。父上が家に居るとは」
「(うざったい髭だ)」
「まあ、偶には我が子と家に居るのも良いものですよ」

めんどくさそうな2人の態度には気付かず、泉の父親は笑顔だった。

「それにしても、立派な髭ですな」
「まあ、そうでしょうな」

美希は社交辞令で褒めたが、泉父は真面目に受け取り、

「上を目指すものの髭は常に上を向いていなければなりません。だからこそこんな髭なのですよ」
「「(やっぱり、うざったい髭だ)」」

2人の考えなど知らない泉父は何やら自慢げだった。

「そんなことより、泉は何処ですか?」
「お2人と一緒では無いのですか?」

一緒じゃない事に泉父は

「それならオペレーティングルームに行きましょう。そこなら家じゅうの監視カメラの映像が見れますから」

呆れる美希と理沙に泉父は

「お2人はなぜそんなものを?とお思いでしょう」
「(別に興味無い)」
「(理由なんか大体で分かるし)」

黙ったままの2人を無視するかのように

「理由は我が娘、泉なのですよ」
「「(やっぱりか)」」
「あの子ももう高校生。可愛さに磨きかが掛かってきました。だからこそ、ゴミの様な男に騙されはしないかと心配なのですよ」

そう言った泉父に美希と理沙は

「(ハヤテ君大丈夫か?泉はハヤテ君に強い好意を持っているが)」
「(ま、平気だろ。ハヤテ君は超一流の執事だし)」

「ちなみに、ゴミの様な男が一緒だったら、そいつは殺しますね。世界規模で」

そう言った泉父に

「(殺されるのはそっちだけどな)」
「(理事長を怒らせれば、髭なんて路頭に迷わすことは難しくないしな)」

美希も理沙もそう思っていた。


                     × ×


一方のハヤテと泉。

「全くもう。虎鉄君たっら」
「大丈夫ですよ。あんなクズ・・・変態の言う事なんか信じてませんから」

2人は泉の部屋に来ていた。

「へえ〜。瀬川さんの部屋って可愛らしいですね」

泉の部屋には大量のぬいぐるみが置かれていた。

「私の悪い癖なんだよね」
「え!?」
「可愛いと、すぐに買っちゃうんだよ。でも、たとえボロボロでも情が移ちゃって、捨てられないんだよね」

確かに、いくつかのぬいぐるみには継ぎ接ぎの後があった。

「でも、こう言うところが瀬川さんらしいですよ」

ハヤテがそう言って振り返ると、泉が服を脱ごうとしていたまさにその瞬間だった。

「も、もーーー///////////////着替えてるんだから見ちゃだめだよ/////////////」
「す、すみません」

ってか、ハヤテが部屋に居るのに着替えようとしているのが間違いだろ。

「で、でも///////////////////////」
「はい?」
「ハヤテ君が見たいなら、見せてあげてもいいよ///////////////////////////////////」
「そ、そう言う訳にはいきませんよ」

泉は少し残念そうだった。

「でも、ハヤテ君が部屋に居ると緊張するな」
「何でですか?」

鈍感なハヤテはその理由に気付かず、泉は少し悩んだが

「だって、男の子がこの部屋に来るなんて初めてだし」
「そうだったんですか。僕はてっきり、瀬川さんと仲の良い異性が来た事があると思ってました」

ハヤテのその言葉に泉は

「あれ?不思議がらないの?普通なら、虎鉄君の事聞くと思ったんだけど」
「興味ありませんから。あんなクズ・・・変態の事なんか」

ハヤテのあまりに冷たい態度に泉は少し同意見を持ちつつ

「もしかして、知ってるの?虎鉄君の名字」
「これでも理事長の執事ですからね。クズ・・・虎鉄さんの本名が瀬川虎鉄で、瀬川さんの双子の兄だってことは知ってますよ」

ハヤテの知識の幅広さに、泉は感心していた。

「じゃあ、これは知らないでしょ?虎鉄君はね、勉強のために、執事をやってるんだよ」
「勉強?何のですか?」

疑問に思ったハヤテが思わず振り向くと

「ハ、ハヤテ君/////////////////////////見たいなら見たいって言ってよ。こっちも心の準備が/////////////////」

運悪く泉は下着姿だった。

「す、すみません。着替えが終わるまで部屋の外に居ます」

ハヤテは慌てて部屋の外に出た。


「(やれやれ。アーたんに関しては慣れてるから動揺は少ないけど、やっぱり)」

ハヤテはまだドキドキしていた。

「そう言えば、瀬川さんって何で不登校になったんだろう?」

ハヤテが思わずそう呟くと

「それについては俺の部屋でゆっくり話し合おうじゃないか」

虎鉄がハヤテに抱きついてそう言った。
当然ハヤテは虎鉄を窓から(3階です)蹴り落とした。

「全く。あのクズ野郎は」
「(マスター。キャラ変わってますよ)」
「(そうだね。冷静に冷静に)」

白桜に言われ、ハヤテが冷静になった時、

「ハヤテ君、着替え終わったよ」
「あ、はい」

ハヤテは再び泉の部屋に入った。

「それより、さっきなんか変な音しなかった?」
「気のせいじゃないですか?」

一応補足すると、虎鉄が地面に墜落した音です。


                     × ×


一方。

「花菱君、朝風君。泉と親しげなあの男は誰なのですか?」

聞かれた美希は少し考え。

「まあ、簡単に言うのであれば、おたくのお子さんが本気で好きな男ですよ」
「な、何ーーー」

泉父は一気に激昂し、

「泉の好きな男だとー。そんな事許さーーーん」

そう叫ぶと、部屋を出て行った。

「嘘は言ってないよな」
「まあな。第一、この家の子供は2人ともハヤテ君に好意を持ってるしな」

ハヤテの不幸さはここでも発揮される様だ。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は続きです。

ちなみに、泉がメイド服の理由は次回明かします。
一応言うと、原作とは違う理由です。

では。
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Re: 女神と共に3rd (10月6日更新) ( No.56 )
日時: 2013/10/06 12:16
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテは瀬川家で色々あり、泉の部屋でメイド服を着ていた理由を聞く事になった。


「それにしても、どうしてメイド服を着てたんですか?」
「にはは。それはね、お父さんの言い付けなんだ」

ハヤテは首を傾げた。

「実はね、あの高尾山ハイキングの後、体調を崩しちゃって、寝込んだ事があったんだ。その後なんだよね」


話は遡り、高尾山ハイキングの2日後。


「全く情けない!!将来瀬川家を背負って立つものとしてあの程度で体調を崩すとは」
「だ、だって」
「罰としてメイド服で修業し、体を鍛えなおしなさい!!!」
「えええええ〜〜〜〜〜」


話は現在に戻します。


「っと、言う訳で」

泉の説明を聞いたハヤテは

「(ただ単に娘にコスプレさせたかっただけじゃ)」

そう思った。

「あんな恰好じゃ恥ずかしくて学校に行けないから不登校になってたんだよね」
「成程。 ん!?この家の跡取りって瀬川さんなんですか?クズ・・・虎鉄さんだと思ったんですが」
「ああ、その事。私と虎鉄君って双子でしょ?昔はもめたんだけど、色々話しあって、2人で後を継ぐ事になったんだ。虎鉄君が執事をしているのはそのためだよ」

ハヤテは納得したようだ。

「まあ、もうメイド服恥ずかしいから、許してほしんだよね」

泉はそう呟くと、ふと思い出し

「それより、ハヤテ君はなんでうちに来てくれたの?も、もしかしてその//////////////////////////」

ハヤテは泉が赤くなった理由が分からなかったが、

「そう言えば、まだ言ってませんでしたね。それはですね-----」
「させるかー」

突然泉父が部屋に乗り込んできた。

「な、なんですかいきなり」
「(ば、馬鹿な。完全に不意をついたはずなのに、攻撃を避けただと。こ奴、只者ではない)」

そう。ハヤテは泉父の蹴りをジャンプして避けていた。

「お、お父さん。いきなり何するの!!」
「何するじゃない。おいお前。お前に聞きたい事がある」

泉父はハヤテを指さしながら喚いていた。

「家の子がお前を好きだというのは本当か!!!」
「(家の子?ああ、そう言えばあのクズ野郎はこの家の子でしたよね)」

ハヤテはそう思うと、

「えっとまあ」
「本当なんだよね〜」

2人の言葉に泉父は昔、泉が自分と結婚してくれるという事を思い出し、

「おい貴様、家の子をどう思ってるんだ」

泉父の質問にハヤテはあからさまに嫌な顔になり

「どうって。正直に言うと「気持ち悪い」ですね。むかつきもしますし」
「な、何!?」
「だってそうでしょ?男同士で好きだなんて言われても嫌なだけですよ」

泉父はハヤテの言葉に違和感を感じ始めた。

「男同士なのに抱きつこうとしたり、好きだなんて愛を囁かれても気持ち悪いし、苛立ちますよ。僕には同性を好きになる趣味は一切ありません!!!更に言うと、殺したいとも思ってますよ。殺しが違法にならないのなら、とっくの昔に殺してますよ。勿論僕のご主人様もそう思ってますよ」

ハヤテの毒連発に泉は呆れ、泉父は首を傾げ、

「ちょ、ちょっと待て。君は一体だれの話をしているんだ?」
「誰って、虎鉄さんですよ。本当は名前すら出したくない変態野郎の事ですよ」

ハヤテの「変態野郎」発言に誰も異を唱えず、

「そうだったのか。悪かったね。勘違いで攻撃してしまって」
「はあ」
「そうだよな。泉に好きな人はまだ早いな。な、泉。泉はこいつの事を友達にぐらいにしか思ってないんだろ?」

泉父の質問に泉は真っ赤になり

「(えっと、どうしよう。本当はハヤテ君のこと好きだけど、ここでそんな事言うと火に油を注いじゃうしな)」

真っ赤のまま沈黙する泉に、泉父は流石に気付き

「おい。君は泉をどう思ってるんだ」
「泉さんですか?笑顔がチャームポイントで、可愛らしい素敵な女性だと思ってますよ」

ハヤテはいつも通り褒めただけなのだが、泉には効果覿面で真っ赤になり、泉父にしたらその反応である結論を出すのには十分だった。

「どうやら、この場で貴様を殺しておいた方がよさそうだな」
「な、何でよお父さん」
「泉、お前には関係の無い事だ!!!!」

修羅場になって来た泉の部屋に

「「この場は我々に任せて貰いましょうか」」

美希と理沙がやって来た。

「美希ちゃん!?理沙ちん!?」
「このまま話をしてても永久に平行線」
「それどころか無意味な血が流れる結果となります」

一応補足すると、美希と理沙はとても楽しそうです。

「ここは一つ、正式な戦いを行い、負けた方は勝った方の言う事を何でも聞くって事にすれば」
「この場はすべて治まると思います」

2人のその発言に泉父は

「それで行こう。おい貴様、こちらが勝ったら二度と泉には近づかないで貰おうか」

ハヤテはこの場は勝負を受けるしかないと悟り、

「では、僕が勝ったら、泉さんのメイド服での修行の件を許してもらいますよ」
「ふん。そんなんでは釣り合わんな。よしっ、万が一にも貴様が勝てば、泉との交際を許そうではないか」

ハヤテは泉父の条件を理解出来なかったが、泉は内心喜んでいた。

「それで、勝負って何をするんですか?」
「そんなの簡単だ!!!瀬川四天王との対決だ」

泉父の発言に美希と理沙は

「それって少年誌ではおなじみのあれか!!!」
「仲間が1人ずつ足止めしつつ、リーダと主人公の対決が描かれるというおなじみ設定」

美希も理沙もノリノリだ。

「分かりました。お受けいたしましょう」

ハヤテのその発言に

「い、いいのか!?小説じゃわからんが、さっきのシルエットは7人いたぞ」
「明らかに君に不利じゃないか」

と、言いつつも

「(まあ、たとえ100人いたとしても勝てないだろうな)」
「(ハヤテ君はけた違いに強いし)」

そう思っていた。

「お互いに了承した事だし、決まりだな」
「ええ」

ここで美希が

「それより、泉はこのままでいいんでしょうか?」
「ほえ?」
「ここは景品らしく、それにふさわしい恰好に着替えねばな」

泉は引きつった笑顔になったが、美希と理沙はさらに楽しそうな顔になった。

で、

「な、なんなの?この格好」

泉はウエディングドレスを着せられていた。

「決まっている。この格好の方が景品らしいからだ」
「どうだ?嬉しいだろう?」
「えっと、まあ」

泉はハヤテに褒められるシーンを想像したのか、少し赤かった。

「それより、何であんな事提案したの?」
「そんなの簡単じゃないか」
「勝負の様子を動画に納めねば、動画研究部の名折れじゃないか」

泉は呆れていた。

「それにだ、ハヤテ君は泉のために戦うんだぞ。嬉しいだろ?」
「1人の女性のために戦う紳士。かっこいいと思わないのか?」

美希と理沙のからかいに泉は真っ赤になり

「う、うん。嬉しいかも////////////////////////////////////////////////////////」

その反応に

「(やっぱり泉はハヤテ君が好きなのか)」
「(これは面白い展開まっしぐらだな)」

そう思っていた。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は続きです。
では。
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Re: 女神と共に3rd (10月6日更新) ( No.57 )
日時: 2013/10/07 17:03
名前: ささ

ささです。まとめてコメントします。
泉の部屋での出来事がアテネにバレたらきっと大変な事態になりそうですね、ハヤテ。
全く、美希・理沙はバカァ〜(エ〇ァのア〇カ風に)!
寿命が更に10年縮むことが確定しているようなものではないか!
さて、四天王等に勝ち目はあるのか?
あっそうそう、泉に質問し忘れた。

ハヤテに下着見られたらときどう思った?(笑)
言わなきゃ、You〇ubeにメイド姿アップするよ。
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Re: 女神と共に3rd (10月9日更新) ( No.58 )
日時: 2013/10/09 18:25
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ささです。まとめてコメントします。

 理沙「感想ありがとな」

 >>泉の部屋での出来事がアテネにバレたらきっと大変な事態になりそうですね、ハヤテ。

 ハヤテ「え、ええ。僕だけじゃなく、周りの方々にも影響が・・・」

 特に、美希と理沙ね。

 >>全く、美希・理沙はバカァ〜(エ〇ァのア〇カ風に)!

 理沙「う、うるさい。あの場はああした方がおさまったんだ」
 美希「そうだな。あれが一番の得策だったんだ」

 >>寿命が更に10年縮むことが確定しているようなものではないか!

 理沙「だ、大丈夫だ。ばれなければ平気だ」
 美希「そ、そうだな。ばれなければな」

 >>さて、四天王等に勝ち目はあるのか?

 まあ、四天王に期待するのは止めた方がいいかと。

 >>あっそうそう、泉に質問し忘れた。

 泉「ほえ?何?」

 >>ハヤテに下着見られたらときどう思った?(笑)
  言わなきゃ、You〇ubeにメイド姿アップするよ。

 泉「ど、どうって//////////////////////////////////////ま、まあでも、嫌じゃ無かったよ////////////////////////////////////////」


 感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (10月9日更新) ( No.59 )
日時: 2013/10/09 18:27
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテは色々あって、戦う事になった。


対決前、美希と理沙は瀬川家の廊下で話しこんでいた。

「泉の奴、本当にハヤテ君が好きなんだな」
「まあな。あのリアクションは本物だし」

2人は知ってはいたが、今回ので確信をもったようだった。

「だが、泉の恋が実る可能性はかなり低そうだよな」
「なんでだ?」

美希の質問に理沙は少し間を置き、

「ハヤテ君と理事長は仲がいいだろ?その仲の良さは主従関係から来るものではないと、容易に想像が出来る」
「確かにな」
「万が一、理事長に勝てたとしても、神尾崎さんや時任君も居る。更にはあの頑固者だったナギちゃんもメロメロだし、私はヒナも好意を寄せてるんじゃないかと睨んでるんだ」

理沙の発言に美希は腕を組んで考え込んでいた。

「それだけじゃなく、噂によるとまだいるらしいぞ。つまり、恋敵が沢山いるんだ」
「何が言いたいんだ?」
「つまりだ、泉は相当な努力、例えば夜這いするとかしない限り勝つ可能性は恐ろしく低いといいたんだよ」

理沙の意見に美希は驚きつつも、頷きながら同意していた。


                     × ×


場所は変わり、ハヤテの控室。

「瀬川さん、この勝負に勝って、メイド服の件を許してもらいますからね」

ハヤテは準備運動をしながら泉にそう宣言していた。

「あ、うん。それよりも、聞きたい事があるんだ」
「はい、なんですか?」

ハヤテは準備運動を止め、泉の方へ向いた。

「え、えっとね」

泉は指をクルクル回しながら言葉を探し、

「ハヤテ君は、沢山の女の子から好意を持たれてる事ってどう思ってるの?」
「どうって。そんな事ありえませんから、答え辛いですよ」
「だ、だから、仮定の話だよ」

泉に言われ、ハヤテは少し考え

「まあ、僕には全てを犠牲にしてまで守りたい1番の人がいますから、お気持ちに応えるのは難しいですね」

泉は少し残念そうな顔になり、

「で、でもさ、何があっても諦めない。絶対に手に入れて見せるなんて言われたらどうするの?勿論相手は超をつけるほど本気だとして」

泉の真剣な顔つきにハヤテは考え始めた。

その時

ズキッ

「ッ!!!!!!!!」
「ど、どうしたの?」
「あ、いえ。何でもありませんよ」

ハヤテは泉にそう答えたが

「(何なんだろう、ここ最近増えているこの感覚)」

泉が心配そうに見ている事に気付き、

「と、ともかく、僕にはその気持ちにはお応えできません。僕にとってはその人が一番ですから」
「そ、そうなんだ」

泉はまた残念そうになった。

すると

「準備できたぞ。決闘開始の時間だ」

泉父が控室に入って来た。

「逃げるなら今の内だぞ。大人しく逃げたのなら、この家を二度と訪れないという条件にかえてやる」
「そう言う訳にはいきませんよ。「執事たるもの決闘を受けた以上は逃げてはいけません」って教えられてますから」

やる気のハヤテに泉は

「大丈夫?体調とかさ」
「体調なら万全なので、平気ですよ。お気遣い感謝します」
「あ、そ、そんな事は////////////////////////////////////」

ハヤテの笑顔で赤くなった泉を見て泉父は治まりかけた怒りが再び沸点になり

「フン。ついて来い。決闘場へ案内してやる」

泉父に従い、ハヤテと泉は控室を出た。


                     × ×


暫く歩くと、ある扉の前で止まり、

「ここが決闘場だ」

そう言って扉を開けると、下にはマグマがあり、そのマグマは明らかに本物であった。
しかも足場はいくつか塔の様にせり出していて、その1つ1つは狭かった。
まさに生死をかけた決闘場の様な雰囲気だった。

「こここそが瀬川家決闘の広場、大いしんぱーれんせーはだ」
「な、何で下にマグマがあるんですか。しかもこれ明らかに本物ですよ」
「それはそうだ。本物のマグマだからな」

すると流石の泉も

「こ、こんなの危ないよ。落ちたら死んじゃうじゃん」
「ふーんだ。そんな奴落ちて死ねばいいんだ」

子供のように拗ねる泉父に、ここに居たハヤテ、泉、美希、理沙は呆れていた。
するとそこに

「君が我々の相手だな」

全員が声のした方へ向くと、

「我々こそ、瀬川家四天王だ!!!」

そう宣言した瞬間、全員ハヤテにブッ飛ばされた。

「い、いくら小説とは言え、オール伏字にしなきゃ出れない人たちが出てきてどうするんですかー!!!この小説終わっちゃうでしょうがー!!!!作者さんを困らせないでください!!!!」

ハヤテの言うとおりである。

「だ、第一、何で戦うの?こんなの意味無いよー」

泉は叫んだが、

「意味はある」

変態・・・虎鉄が剣を持って立っていた。

「そいつはなあ、私の花嫁なんだよ」

虎鉄の宣言に流石の泉父も

「息子よ、いくらもてないとはいえ、男に惚れるとは」

呆れてひいていた。

「いいか!!!この場で綾崎が勝てば泉との交際が始まるというのなら、この私が倒し、その交際を止めさせてやる!!!」

この発言に、虎鉄以外の全員がひいていて、虎鉄以外の全員が

「(こいつは変態のクズ野郎だ。いっそのことこいつが死んだ方がいいんじゃないのか?)」

こう思っていた。

「くらえ!!!」

ハヤテは虎鉄の攻撃を避けるため、必然的にマグマの上にある塔の様な高くて狭い足場の上に行かざるを得なかった。

「どうした?かかってこないのか?」

虎鉄の挑発にハヤテは白桜を召喚し

「良いでしょう。僕も執事です。決闘をお受けしましょう」

虎鉄と向き合った。が、

「(そう言えば、何で瀬川さんの様子を見に来ただけでこんな目に!?)」

当然疑問は浮かんだが、

「(今はそんな場合じゃない。この決闘に集中しないと)」

気持ちを切り替えた。


----------------------------------------------------------------------------------

おまけ(更新日が愛歌さんの誕生日なので)

「愛歌さん、お誕生日おめでとうございます」
「あ、あれ?ハヤテ君。どうして家に?」

愛歌さんは疑問に思いつつも、ハヤテが差し出した花束を受け取った。

「今日は愛歌さんの誕生日じゃないですか。ですから、お祝いをしに来ました」
「そうだったの。ありがと」

愛歌さんは笑顔になった。

「綺麗な花束ね」
「プレゼントはそれじゃありませんよ。それはあくまでも前奏です」

愛歌さんは首を傾げた。

「僕からのプレゼント、それは」

そう言うと、ハヤテは愛歌さんに顔を近づけ

「え!?え!?」
「これです」

そう言うと、ハヤテは愛歌さんにキスした。

「(ハ、ハヤテ君が私にキス!?し、しかもこれは大人のキス)」

愛歌さんは疑問に思ったが、すぐに疑問は消え、

「(もうどうでもいいわ。今はこの瞬間を)」

愛歌さんは目を閉じてキスに酔いしれた。



「っは」

愛歌さんは目を開け、辺りを見渡した。
当然というか、ハヤテはおらず、いつもの寝室だった。

「わ、私ったらなんて夢を」

自分で見た夢に顔を赤くしたが、

「でも、いい夢だったわ。神様ったら、私の誕生日に洒落た事するわね」

笑顔になり、着替えて部屋を出た。


その日、妙に機嫌がいい愛歌さんに、愛歌さんのSさを知っている面々は恐がったそうだ。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。

おまけに関してはあまりつこっまない方がいいかと。

次回で瀬川家編は終わりです。

では。
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Re: 女神と共に3rd (10月9日更新) ( No.60 )
日時: 2013/10/10 14:28
名前: ささ

ささです。こんにちは。
今日はマイルドに行きます。

まずハヤテ、是非アテネに聞かせたい内容ですね。

そして虎鉄、重度な変態ですね。もし、アテネからこれ以上ハヤテに手を出したら実家潰すといわれたらどうしますか?

泉父、良ければ息子さんのために精神科を紹介しましょうか? 

そして、遅くなりましたが、愛歌さんお誕生日おめでとうございます。
ハヤテと結ばれることをお祈(グハァー)

ハァー、アテネ・麗・綾子etc.本当、こうなったら……(笑)
ハヤテに夜這いを仕掛けてたら、
あっ、マイルドの予定がハードになってしまった。
失礼しました。
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Re: 女神と共に3rd (10 ( No.61 )
日時: 2013/10/11 20:05
名前: 大魔王

はじめまして

私は大魔王と申す者です

以後お見知り置きを(深々お辞儀)

それでは感想です

マリアは、黒過ぎて怖いですね………

それから、ハヤテはすさまじくモテますね

一体何人の女性から好意を持たれているのやら

……そのせいで他の男が女性と付き合う可能性が減り

将来的な少子化につながり……

……殺した方が人類の為では?(ロケットランチャーを構える)

まぁ、冗談ですが(捨てる)

ハヤテに好意を寄せる中に泉もいるみたいですが

報われるのは天文学的な確率なのに、その気持ちを貫いていけるか心配です

……他の人達にも言えることですが

四天王戦ですが、結局虎鉄が代わりをするみたいですね


クズは焼け死ね♪


失礼、本音がでました

最後に、愛歌誕生日おめでとうございます

夢での内容が実現するかはあなた次第です

頑張って!!

それでは感想を終わります

更新頑張って下さい

失礼しました
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Re: 女神と共に3rd (10月12日更新) ( No.62 )
日時: 2013/10/12 13:16
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ささです。こんにちは。

 瑞希「感想ありがとうね」

 >>今日はマイルドに行きます。

 アテネ「そうですか。安心できますわね」

 >>まずハヤテ、是非アテネに聞かせたい内容ですね。

 ハヤテ「へ!?ああ、はいそうですね」
 泉「(理事長さん、羨ましいな)」

 >>そして虎鉄、重度な変態ですね。

 虎鉄「何を言う。私のどこが変態なんだ!!」
 美希「十分すぎるだろ」
 理沙「変態オリンピックで優勝できるぐらいにな」

 >>もし、アテネからこれ以上ハヤテに手を出したら実家潰すといわれたらどうしますか?

 虎鉄「そうだな。その時は実家と縁を切るな」
 泉父「(こいつが息子で本当によかったんだろうか)」

 >>泉父、良ければ息子さんのために精神科を紹介しましょうか?

 泉父「そうだな。出来れば監獄の様な所を紹介していただけるとありがたい」
 泉「だよね〜♪」

 >>そして、遅くなりましたが、愛歌さんお誕生日おめでとうございます。

 愛歌「あら、ありがと」

 >>ハヤテと結ばれることをお祈(グハァー)

 アテネ「そんな事、絶対に許しませんわよ。相手が愛歌であってもね」

 >>ハァー、アテネ・麗・綾子etc.本当、こうなったら……(笑)

 アテネ・綾子「な、なんですのよ」
 麗「な、何よ」

 >>ハヤテに夜這いを仕掛けてたら、

 アテネ「そうですわね」
 綾子「いい案ですわね」
 麗「じゃあ」

 ハヤテ「いやいや。駄目だからね」

 >>あっ、マイルドの予定がハードになってしまった。

 悠太「まあ、良いんじゃね」

 >>失礼しました。

 いえいえ、良いですよ。

 感想ありがとうです〜♪









 ●大魔王さん

 >>はじめまして

  私は大魔王と申す者です

 初めまして。感想ありがとうございます♪

 >>以後お見知り置きを(深々お辞儀)

 こちらこそ←お辞儀した。

 >>それでは感想です

 アテネ「ありがとうございますね♪」

 >>マリアは、黒過ぎて怖いですね………

 マリア「失礼な方ですね〜♪私のどこが黒いんですか〜♪」
 ナギ「(恐いよ!!)」

 >>それから、ハヤテはすさまじくモテますね

 ハヤテ「な、何の事ですか?変なこと言わないでくださいよ」
 アテネ「ハヤテ、いい加減にしなさいね♪」

 >>一体何人の女性から好意を持たれているのやら

 現時点で、11人ぐらいです(名無しのモブキャラを除いて)。

 >>……そのせいで他の男が女性と付き合う可能性が減り

  将来的な少子化につながり……

 ハヤテ「いやいや。そんな現実来な問題にはなりませんって」
 アテネ「そうですわね。ハヤテと私が結婚すれば、皆さん諦めるでしょうし」
 綾子「ハヤテ様と結婚するのは私ですわよ〜♪」

 >>……殺した方が人類の為では?(ロケットランチャーを構える)

 アテネ「や、止めなさい!!!」
 綾子「そんな事させませんわよ!!」

 >>まぁ、冗談ですが(捨てる)

 アテネ「じょ、冗談ですか」
 綾子「冗談でも止めてほしいですわ」

 >>ハヤテに好意を寄せる中に泉もいるみたいですが

  報われるのは天文学的な確率なのに、その気持ちを貫いていけるか心配です

 泉「だ、大丈夫だよ//////////////////////////////////////////諦めないつもりだから////////////////////////////////////////」
 美希「ま、泉は気持ちを貫くだろ」
 理沙「気持ちは強いみたいだし」

 >>……他の人達にも言えることですが

 綾子「それって私もですの?私は絶対に諦めませんわ♪」
 麗「私もね」
 ナギ「(わ、私もだが。い、言い辛い///////////////////////////////////)」

 >>四天王戦ですが、結局虎鉄が代わりをするみたいですね

 ええまあ。その辺は原作に沿おうかと思っていたので。

 >>クズは焼け死ね♪

 虎鉄「誰の事だ?」
 美希・理沙「お前だ。お前」

 >>失礼、本音がでました

 美希「今のは本音と言うより事実じゃないのか?」
 理沙「だな。我々も同意見だし」

 >>最後に、愛歌誕生日おめでとうございます

 愛歌「ありがと。嬉しいわ」

 >>夢での内容が実現するかはあなた次第です

  頑張って!!

 愛歌「応援されてもねえ。私には婚約者がいるから、複雑なのよね。諦めるなって心が叫んでるけど」

 >>それでは感想を終わります

 悠太「おう。ありがとな」

 >>更新頑張って下さい

 ありがとうございます。精一杯頑張ります。

 >>失礼しました

 感想ありがとうです〜♪


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Re: 女神と共に3rd (10月12日更新) ( No.63 )
日時: 2013/10/12 13:19
名前: masa

こんにちはmasaです。

今回で瀬川家編はお終いです。

では本編の更新です。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテは虎鉄と死の危険がある決闘場で戦う事になった。


ハヤテと虎鉄は向かい合って、睨みあっていた。

「一騎打ちか」
「一体どうなるんだ」

泉父と理沙は真剣な顔で2人を見ていたが、美希は睨みつけるかのような鋭い目つきで2人を見ていた。

「ついにこの時が来たか。この勝負に勝ち、私はお前と結婚する」
「クズ・・・貴方なんかどうでもいいですが、僕には負けるわけにはいけない理由があるので、負けません」

一応補足すると、虎鉄の「結婚する」発言に、全員引いてます。

「さあ行くぞ。意地でも私が勝つ!!」

そう言うと、虎鉄はハヤテに連続で斬りかかった。
ハヤテは表情一つ変えずに、虎鉄の攻撃を防ぎ続けていた。

「どうした!!!噂の実力はそんなものか!!」

戦況は虎鉄が一方的に攻め立て、ハヤテは防戦一方に見えた。

「おお、流石だな。変態野郎とは言え、一応は執事をやってるだけはあるな」

泉父はほんの少しだけ虎鉄を見直し、

「すげえな。あのハヤテ君相手にあそこまで攻め立てられるとは」

理沙も感心していた。
しかし、

「美希、お前はこの戦況をどう見る?」

返事をせず、2人の戦いを睨みつけるかのような鋭い目つきで見る美希に

「おい美希、どうした?」

美希は少し黙った後

「この勝負、虎鉄には勝ち目は一切ない。勝率は0%と言ったところかな」

美希の発言に理沙は当然驚き

「な、何言ってるんだよ。いい勝負じゃないか」

理沙が再びハヤテと虎鉄の勝負を見ると、互角に見えた。

「いいか、ハヤテ君はあのヒナを打ち負かした実力者だぞ」
「ああ、そう言えば」
「しかも、ヒナとの勝負では手加減していたにもかかわらず、ヒナが素直に負けを認めるほどに打ち負かした。つまり、ハヤテ君は圧倒的な実力を持っているんだ」

美希の解説に理沙は目つきが変わり

「じゃあ、ハヤテ君は」
「態と何もしてない。それどころかよく見ろ」

理沙が注意して2人の攻防を見ると

「た、確かに気付きにくいが、良く見たら虎鉄の攻撃に対してコンマ何秒前に防御しているな」
「ああ。しかもハヤテ君は必要最低限の動きのみで防御している。だからこそ、虎鉄には勝ち目がないと言ったんだよ」

一方の虎鉄は美希が見抜いた事に気付かず、

「どうした!!!噂はしょせん噂なのか!!」

虎鉄の攻撃にハヤテは

「そうですね。もういいでしょう」
「何がだ!?」

その瞬間、ハヤテは虎鉄の攻撃を受け止め、剣を振り上げると、虎鉄の剣を弾き飛ばした。
そして一瞬のうちに虎鉄の喉元に白桜の切っ先をつきたてた。

切っ先は僅かに当たっていたため、一筋の血が虎鉄からは流れていた。

「どうします?僕は少しでも力を入れるだけで、貴方の喉を切り裂く事が出来るんですよ」

後ろではハヤテは弾き飛ばした剣が、マグマに落ち、溶けながら沈んで行った。

「お、おれはまだ」
「分からないんですか?ここが本物の戦場なら、貴方はとうに死んでたんですよ」

ハヤテに言われ、虎鉄は冷静に自分の状況を整理した。
ハヤテの言う通り、ハヤテは攻撃を敢えて寸止めしていて、もし相手が殺意を持った相手ならば、とうに喉を切り裂かれ、虎鉄は絶命していた。

「どうです?この状況がどういう状況か分かったでしょ?」
「わ、分かった。俺の負けだ」

虎鉄がそう言うと、ハヤテは白桜を引いた。
虎鉄は腰を抜かした。

「やっぱりな。虎鉄ごときじゃハヤテ君には敵わないか」

理沙はつまらなさそうにしていた。

「しかし、あれが噂の実力か。凄いな」
「いや、ヒナと戦った時はもう少し強かった」
「じゃ、じゃああれでも相当手加減してるってことか!?」
「間違いなく、な」

理沙は驚きのあまり言葉を失っていた。

一方、蚊帳の外だった泉はハヤテに見惚れていたのか、少し赤かった。

「ところでだ。泉、そんなとこに居ない方がいいぞ」
「ほえ?何で?」

泉は足場ギリギリに居て、スカートは少し出ていた。

「だって、そのウエディングドレスはナイロン製で燃え易い。つまり、そんなところでひらひらさせてたら、マグマの熱でスカートが燃えるぞ」
「そんな馬鹿な」

しかし、泉がそう言った瞬間、スカートに火がついた。

「ニャーーーー。スカートが」
「いかん」

泉父が飛び出そうとした瞬間、すごい勢いで誰かが泉の元にやってきて、強風を巻き起こし、消火した。

「大丈夫ですか?瀬川さん」
「ハヤテ君」

そう、火を消したのはハヤテで、泉のスカートに火がついた瞬間、守護高速拳を発動して泉の元に来て、白桜をすごい勢いで振り、その風で火を消したのだ。

「どうやら、怪我とかはなさそうですね」
「う、うん。私は平気」

幸い、消火が早かったので、スカートは少し燃えただけで済んでいた。

「さ、お手を」
「あ、ありがと///////////////////////////////////」

泉は照れながらハヤテの手を握り、立たせてもらった。

その様子を泉父は複雑そうな顔で見ており、虎鉄は羨ましそうな顔で見ていた。


                    × ×


そして

「そうでしたか。泉の様子を見に来ただけでしたか」

泉父はここにきてようやく状況を説明されていた。

「いやあ済みませんでしたな。事情を一切聞かずにこんな事をしてしまって」
「いえ、良いですよ。慣れてますし」

美希と理沙は

「(どんな慣れだよ)」

と突っ込んでいた。

「それより、泉さんの件ですが」
「約束は約束ですからなあ。泉の修行の件は本日をもって終了としますよ」

その言葉に泉は喜んでいた。

「では、僕はもう帰りますので」
「大したもてなしが出来んですみません」
「お気になさらずに」

そう言うと、ハヤテは泉の方へ向き、

「では瀬川さん、また学校で」
「うん。良ければまた遊びに来てね」
「あ、はい」

ハヤテは帰って行った。

すると、ハヤテが帰ってから少しした時、泉父が

「泉」
「何?」
「お父さん、あの男なら泉を任せてもいいぞ」

その発言に、泉も美希も理沙も驚いていた。

「あの男は素晴らしい。あの強さ、何より泉のピンチに素早く反応し、駆けつけた。まさに執事の鏡と言うべき青年だ」
「お父さん」
「泉を助けたとき、こいつなら泉を幸せにできると思えたよ」

美希と理沙は泉父の親馬鹿プリを知っていたので、ハヤテを認めた事に驚きまくっていた。

「泉、結婚するならあの青年にしなさい。あの青年なら、泉を大切にし、様々な困難から泉を守ってくれるし、幸せにしてくれるから」
「う、うん///////////////////////////////////////////」

美希と理沙は

「(やれやれ。まあた厄介事が増えたみたいだな。ハヤテ君、死ななきゃいいけど)」

そう思っていた。


                    × ×


ちなみに、

「ただいま〜」

ハヤテが帰ってきて玄関のドアを開けた瞬間、

「ハヤテ〜」

アテネが抱きついた。

「ちょ、ちょっとアーたん」
「心配したんですのよ」

アテネは抱きついたまま、ハヤテの顔を心配そうに見ていた。

「それで、何もなかったんでしょうね」
「な、なかったよ。それに、瀬川さんも明日から学校に来るって」
「まあ、瀬川さんの事情は敢えて聞かない事にしますわ」

ハヤテはアテネの察しの良さに安心した。

「そ、それよりさ」
「なんですの?」
「離れてくれない?ちょっと恥ずかしいんだけど」

ハヤテの言葉にアテネは最上級の笑顔になると

「嫌ですわ♪暫くこのままですわ♪」

アテネの声色に、ハヤテは諦めるしかないと悟った。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に3rd (10 ( No.64 )
日時: 2013/10/12 18:30
名前: 大魔王

どうも、大魔王です

言いたい事は特に無いので、感想に移ります

今回は虎鉄との戦いでしたね

虎鉄が焼け死なないで非常に残念です♪

撃ち殺して良いなら殺すのですが……(対戦車ミサイルを構える)

まぁそれは置いといて、美希はハヤテが手加減していた事に良く気がついたな

どんな動体視力を……

とにかく、ハヤテが虎鉄に勝ったのでせいせいしました♪

泉の服がマグマの熱のせいで火がついた時の対処も見事でした♪

ストリンガーも交際を認めるくらいですもんね

心底驚きました

そして、帰ったらアテネが抱きついてきましたね

ハヤテ依存症……

これで終了です

では、失礼しました(引き金を引く)








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Re: 女神と共に3rd (10月15日更新) ( No.65 )
日時: 2013/10/15 17:53
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの更新です。

 ●大魔王さん

 >>どうも、大魔王です

 ナギ「感想ありがとうなのだ」

 >>言いたい事は特に無いので、感想に移ります

 はい♪ありがとうございます♪

 >>今回は虎鉄との戦いでしたね

 虎鉄「ああ。愛ある戦いさ♪」
 泉「違うでしょ」

 >>虎鉄が焼け死なないで非常に残念です♪

 ハヤテ「ええ。本当に残念です」
 アテネ「あんなの、生きる価値なんてありませんのに」

 >>撃ち殺して良いなら殺すのですが……(対戦車ミサイルを構える)

 アテネ「ええ。許可しますわ♪」
 泉「(どうしよう。止めた方がいいのかな?)」

 >>まぁそれは置いといて、美希はハヤテが手加減していた事に良く気がついたな

 美希「まあ、ヒナとの戦いを間近で見たからな。それにハヤテ君の噂もあったし」

 >>どんな動体視力を……

 まあ、美希はそう言う事には鋭いじゃないですか。

 >>とにかく、ハヤテが虎鉄に勝ったのでせいせいしました♪

 アテネ「ですわね〜♪私でしたら止めさしてましたけどね〜♪」
 ハヤテ「アーたんが黒い」

 >>泉の服がマグマの熱のせいで火がついた時の対処も見事でした♪

 ハヤテ「そうですかね?普通だと思いますよ」
 泉「/////////////////////////////////////」
 悠太「天然だな」←少し呆れてる。

 >>ストリンガーも交際を認めるくらいですもんね

  心底驚きました

 美希「それは我々も驚いたさ」
 理沙「あの親馬鹿がな〜。って思ったよ」

 >>そして、帰ったらアテネが抱きついてきましたね

 アテネ「だって、寂しかったんですわ」

 >>ハヤテ依存症……

 アテネ「だ、だれが依存症ですか」
 メイド長「アテネお嬢様ですよ」

 >>これで終了です

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪

 >>では、失礼しました(引き金を引く)

 虎鉄「無駄だ!!!綾崎への愛と同様不滅だ」
 ハヤテ「死ねよクズが」
 悠太「・・・ハヤテ、キャラ変わってるぞ」


 
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Re: 女神と共に3rd (10月15日更新) ( No.66 )
日時: 2013/10/15 17:55
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ここはレンタルビデオタチバナ。メジャーなものからマニアックなものまで幅広く扱うお店である。


ナギは現在、あるDVDのパッケージを凝視していた。

「何かあったか?」
「ま、まだ探している最中だ!!」

ナギは持っていたDVDを慌てて戻した。
なぜなら、DVDにはR-18と書かれていたからだ。

「(しかし、何でこんなものが一般のものの棚にあるんだ?)」

理由はお分かりでしょうが、一応解説を。
昔は現在ほど規制が厳しくなく、その頃の作品をDVDにする際、規制がかかったためである。まあつまり、ドジなメイドさんが間違えただけという訳だ。
更に補足すると、ナギは興味が出てくる年頃なのである。ハヤテに恋してるからなおさらだ。
しかし、当然2重の固いガードをかけられ、見られる機会は一切ない。

「(間違って子供が借りたらどうするんだ?全くけしからんな)」

そう思いながら借りる物の籠に入れようとした瞬間

「お嬢様、終わったか?」

突然悠太が来た事に驚いて、近くのDVDを手当たり次第床に落とした。

「ま、まだ探してる最中だ!!!悠太は外で待ってろ」
「へ!?あ、ああ」

当然床に落としたことで、ワタルには怒られた。

結局色々悩んだ末、初めてエッチなものを借りる男子のように、見もしないDVDに紛らせて、R-18のものを借りた。
ワタルは違和感を感じつつも貸し、ナギは「計画通り」とほくそ笑んだ。


                    × ×


ナギと悠太は三千院家に戻り、

「ただ今戻りました」
「あれ?悠太君、ナギは?」
「1人になりたいって言ってツリーハウスに行きましたよ」

悠太のその言葉を聞いたマリアさんは、

「(あらあら♪何やら楽しそうな事が起こりそうな予感ですね〜♪)」

っと、黒い笑みを浮かべた。


それを知らないナギは。

「全くけしからんな!!一般物のコーナーに並んでたから間違ってR-18の物を借りてしまったではないか」

一応言うと、室内にはだれも居ません。

「だ、だが、借りた物を見もせずに帰すのはオタク流儀に反する事だ。ここは中身を確認しなくてはな!!」

そう言ってケースを開けると、

「ヴァタリアン!?なんだ、違うものを借りたのか」

ナギは一瞬残念がったが、たいして変わらない物だと思ってDVDをプレイヤーにセットし、見始めた。

解説すると、ヴァタリアンはホラー映画の王道であるゾンビが出てくる映画である。コメディ要素が盛り込まれているものの、結論的には「恐い映画」である。
まあつまり、まだ13歳のナギがそんなものを見れば

「面白かったから、最後まで見てしまった。だ、だが」

ナギは恐怖を誤魔化すように

「なんなのだこの映画はー。目茶苦茶恐い映画では無いかー」

そう叫んだ瞬間、風でカーテンが揺れた。しかし、恐怖で心が満たされているナギには誰かが揺らしたように思えて

「ゆ、悠太ー」

ナギは慌ててツリーハウスから出た。


                         × ×


普段のナギからは想像が出来ないほど速く走り、悠太の元へ行くと、なぜかハヤテがいた。
今のナギはハヤテがいる理由などどうでもよく、ハヤテを見つけた瞬間、ハヤテに抱きついた。

「あれ?ナギさん!?どうしたんですか?」

ナギは暫くハヤテの服に顔を埋めた後

「ハ、ハヤテならあれが出ても全部倒せる」

ナギがそう言った瞬間、ハヤテも悠太も首を傾げ

「お嬢様、あれってなんだ?」
「そ、それは企業秘密だ!!!」

ハヤテも悠太も肩をすくめた。

「(あ、あんな怖いものを知ってしまった以上1人では生きていけないのだ)」

ハヤテは自分に抱きついたまま震えるナギに

「ナギさん、ナギさんが何を怖がっているか分かりませんが、僕がいますから、ご安心ください」
「ハヤテ」

ハヤテの言葉に、ナギは再び顔を埋めた。

ちなみに

「(フフフフフフフフフフフフフフフフフ♪ナギったらいきなりハヤテ君に抱きつくなんて♪理由は分かりませんがチャンスですわね〜、ああ♪)」

約1名喜んでいた。


それを知らない3人は

「それよりハヤテ、もう帰った方がいいんじゃねえの?ここに来たのはちょっとした用事だけだったんだろ?」
「ああ、そうだね。ではナギさん、僕はこれで」

そう言って帰ろうとしたハヤテの腕を強めに引き寄せ、

「か、帰っちゃ駄目なのだ!!!あれがいつ来るか分からないんだし!!」
「で、ですが」
「四六時中一緒に居てほしいのだ!!!ハヤテはさっき自分がいるって言ったのだ!!!」

涙目で訴えるナギにハヤテは困りながら

「で、ですが四六時中というのは。僕、もう帰らないと」
「駄目なのだ!!!!帰っちゃ駄目なのだ!!!家に泊ってくんだ!!!」
「で、でも外泊の許可なんておりませんよ」

まあ、アテネの性格を考えればね。

「駄目なのだ!!!理事長なら悠太が説得するから、泊って行くのだ!!!」
「い、いや悠太でも無理かと。」

未だ取り乱すナギにハヤテは

「僕がいなくても悠太やマリアさんがいるじゃないですか。1日ぐらい」
「マリアでは勝てんのだ!!!悠太だって勝てるかどうかは微妙なのだ!!!」

ハヤテは頭を2,3回掻きながら困っていた。

ちなみに、一連のやり取りをマリアさんは

「(フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ♪ナギったらあんなに取り乱して♪普段なら恥ずかしくてできないハヤテ君に甘える行為をしまくってますね〜♪これはまた私のコレクションが。ああ♪)」

こんな風に喜んでいた。

すると、悠太は

「だったらよ、こうすればいいんじゃねえの?」


                      × ×


「何で三千院さんがここに居るんですの?」

悠太の提案は、ハヤテの外泊の許可がおりなければ、ナギが天王州家に泊まるというものであった。

「い、良いではないか!!!!今日だけだ!!!!」
「まあ、事情は分かりませんが、今日だけなら許可しますわ」

アテネはハヤテの執事服の背中をつかんだままのナギを見て、ナギの宿泊を許可したようだ。

その後ナギはハヤテが夕食を作ってる最中も、食事をしている最中でもハヤテを離さなかった。


そして

「ナギさん、お風呂が沸いたので、入ってください」
「あ、ああ」

ナギは少しモジモジした後

「ハ、ハヤテ。一緒に入ってくれ」
「へ!?」
「だ、だから。あれがいつ来るか分からないんだし、風呂でも一緒なのだ」

そう言ったナギにハヤテは少し黙った後

「あの、僕一応男ですよ。一緒に入浴と言うのは」
「ハ、ハヤテだったら裸を見られても平気だ/////////////////////////////だから一緒に風呂に入るのだ////////////////////////」

必死のナギに、断れないと悟った。

ので、


「あ、あのナギさん。お湯加減はどうですか?」
「あ、ああ。丁度いいよ////////////////////////////////」

ハヤテとナギは一緒に風呂に入っていた。もちろんと言うか、バスタオル無しで。

「(ハヤテと一緒に風呂か//////////////////////////////////少し恥ずかしいが、結婚すればこれが当然だよな/////////////////////////////////////)」

ナギは恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちが半々だった。
ちなみにハヤテは、

「(ナギさんと一緒のお風呂か。アーたんは慣れるから少しは平気だけど、やっぱ恥ずかしいな)」

恥ずかしさが大部分の様だ。

そんなハヤテの気持ちを知ってか知らずか

「ハ、ハヤテ。悪いけど、髪を洗ってくれないか?自分じゃ上手く洗えないんだ」
「あ、はい」

ハヤテはタオルで前を隠したが、ナギは恥ずかしいのを我慢して隠さなかった。

「で、では洗いますね」
「あ、ああ//////////////////////////////////////////////」

ハヤテはアテネの髪を洗うように丁寧にナギの髪を洗い始めた。

「(ハヤテ、髪を洗うのが上手いな。まるで一流のマッサージ師に髪をマッサージしてもらってるみたいだ)」

ちなみに、ハヤテが上手い理由は、アテネの髪を洗っているため、慣れているのと、「一流の執事は主の髪でさえもきれいに保てるようにしなければいけません」っと、教えられているからです。

ちなみに、ハヤテはやっぱり照れています。まあ理由は分かりますよね。ナギの前に鏡がありますし。


                      × ×


そして夜。

「やっぱり、寝るのも一緒なんですね」
「ああ。すまんな」

現在、ハヤテとナギはハヤテの部屋のベッドに居ます。

「しかし、理事長は良く許したよな。噂じゃハヤテといつも一緒に寝てるって聞いたのに」
「まあ、色々と苦労しましたが」

ちなみに、アテネは自分のベッドで泣きながら寝ています。

「それより、あのバスケットって何なんだ?」
「ああ、あれですか?あれはですね」

ハヤテが説明しようとした瞬間、鈴の音が聞こえ、

「丁度良かった。おいで、シラヌイ」

ハヤテがそう言うと、シラヌイがベッドに飛び乗って来た。

「この猫、私が名付け親になった猫だよな」
「ええ。あのバスケットはシラヌイのベッドなんですよ。シラヌイはなぜか僕の部屋のバスケットでしかねないんですよね」

ハヤテに説明してもらいながら、ナギはハヤテのお腹の上で甘え声を出しているシラヌイに

「(羨ましいな。私もハヤテにもっと甘えたいな)」

と思っていた。

ハヤテはシラヌイをベッドからおろすと

「さ、ナギさん。もう寝ちゃいましょ。もう遅いですし」
「そ、そうだな」

ハヤテが部屋の電気を消すと、ナギはハヤテの腕に抱きついた。
するとハヤテは

「大丈夫ですよ。僕がいますからね」
「あ、ああ////////////////////////////////////////////」

暫くすると、ナギは寝息を立て始めた。
しかし

「来ちゃうのだ〜。恐いのが来ちゃうのだ〜」

ナギが魘されている事に気付いたハヤテはナギの頭を撫でながら

「大丈夫ですよ。ナギさんが何を怖がっているか分かりませんが、僕が全部やっつけちゃいますから。ですから、ナギさんは何も怖がる必要はありません。ご安心してお休みください」

ハヤテがそう囁くと、ナギは笑顔になり、魘されなくなった。


                       × ×


そして翌日。

「成程、三千院さんはこれを見て恐がっていたんですのね」

アテネは気になって三千院家に調べに来ていた。そして、ナギが昨日見たヴァタリアンのDVDを見つけていた。

「ですが、そんなに怖いものなんですの?」


で、

「あ、あの。アーたん!?」

涙目のアテネはこの日、ハヤテに甘えまくった。


ちなみに、

「(フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ♪ナギったらハヤテ君とお風呂に入ったり、髪を洗ってもらったり、一緒に寝たりして♪これは私のコレクションの中で最高傑作の部類ですね〜♪ああ♪)」

相変わらずの人もいた。


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今更ですが、天王州家のメイド長の簡単なプロフィールを。

 神山涼子(37) (かみやま りょうこ)

天王州家のメイド長で、ハヤテの師匠。母親が天王州家に仕えていたため、彼女自身も子供のころからメイドをしていた。
白皇のOGで、頭がいい。
メイドとしての実力は高いものの、ハヤテには及ばない。
ちなみに、ハヤテへの恋心は無い。

独身で、彼氏はいない。


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以上です。

ちなみに、アテネが怖がったのは、アテネも女の子だからですよ。

次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に3rd (10月18日更新) ( No.67 )
日時: 2013/10/18 15:30
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
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今回は趣向を変えて、綾子の一日に密着してみよう。


「う、うん。朝、ですわね」

綾子はアテネみたいに朝に弱いという事はなく、毎朝自力で起きている。
彼女は朝起きると

「おはようございます、ハヤテ様」

ハヤテが神尾崎家に訪れた時に撮った写真に挨拶するのだ。
そして写真のハヤテに挨拶を済ませると、制服に着替えて自室を出て、食堂へ行く。


綾子の食事は基本的に専属の使用人である城山か崎山が作っている。当然というか、腕前は相当なものである。

「お嬢様、朝食はいかがでしたか?」

城山は綾子に食後の紅茶を出しながら尋ねた。

「いつも通り、美味しかったですわ」
「それは良かったです」

綾子は紅茶を1口飲むと

「ですが」
「は、はい!?」
「偶にはハヤテ様の作ってくれた朝食が食べたいですわ」

文句を言われると思っていた城山は安心した。

「そんなに良かったのですか?綾崎様の作った食事は」
「ええ。直接言うのも気がひけますが、城山や崎山が作ってくれた食事よりおいしいですわ」

城山は自分がハヤテには敵わないと悟っていたので、なにも思わず

「お嬢様、そうおっしゃるのなら綾崎様と結婚すればよろしいのでは?そうすれば、毎日綾崎様の作った食事を食べられますよ」
「何をいまさら。ハヤテ様と私が結婚するのは誰にも変えられない運命ですわ」

綾子は嬉しそうにそう言うと、紅茶を飲み終え、家を出た。


                    × ×


綾子は剣道部に所属している。実力的には部長のヒナギクよりはるかに強いが、普段は練習のため、抑えて戦っている。そのため、練習中はヒナギクと互角なのである。

そして朝連を終えると、汗を流して教室に行く。

教室に着くと、習慣である

「ハヤテ様〜♪」
「神尾崎さん、おはようございます」
「おはようございます♪」

ハヤテに抱きつき、挨拶するのである。

綾子はアテネ、ナギ、麗から強烈な殺気を出されるのは当然気付いている。しかし、ハヤテに抱きつくと言う欲求を満たすため、無視している。

ご存知かもしれないが、昼食はいつもハヤテ達と一緒だ。
綾子としてはハヤテと2人きりがいいのだが、アテネ達がそれを意地でも阻止してくるので、我慢しているのである。

昼食を食べる際は面々で円になって食べてい。そのため、毎回ハヤテの隣に座る2人を巡って争いになるのだが、綾子は自身の強運で毎回ハヤテの隣を勝ち取っていた。

「ハヤテ様。はい、あ〜ん♪」
「え!?あ、いや」
「折角ハヤテ様のために私が作ったんですのよ。食べてくださいな」

ハヤテは周りから発せられる殺気に怯えながら食べさせてもらった。
最近じゃこの光景もお馴染みなのである。


                     × ×


放課後になり、綾子は部活に勤しみ、終了の時間になったので、部員全員で後片付けをしていた。
すると

「お、重いな」
「手伝いますわ」
「え!?あ、はい」

防具を重そうに運んでいる女性の部員を見つけ、綾子はみずから手助けをした。

「あら、結構重いですわね」
「そ、それが」
「ヒナに見直してもらいたいと思ったんですの?」

図星なのか、黙り込んだ。

「無理は禁物ですわよ。自分の出来る範囲で、ヒナにアピールするといいですわ」
「そ、そうですよね」

この一連のやり取りを見ていた男性の部員は

「神尾崎さん、本当に変わったよな」
「ああ。あの綾崎に惚れてからずいぶん変わったな」
「昔はあんな風に手を差し伸べたりはしなかったよな」
「頼まれれば別だったけどな」

そう。綾子はハヤテに惚れる前は結構ツンツンしていた。しかし、ハヤテに惚れ、直接的なり間接的なりハヤテの中の自分の評価を上げるため、優しくなったのだ。

「いっその事、綾崎と神尾崎さんがくっつかねえかな」
「シッ。そんな事理事長の耳に入ったら、お前退学だぞ」
「あ、やべえ」

当然、綾子は自分に向けられるこんな風な評価を知っているのである。


                     × ×


部活の後片付けを終え、綾子は帰路についていた。
本来、綾子の様な大金持ちは、登下校は使用人の運転する車で送り迎えしてもらうはずなのだが、綾子は徒歩がいいと、断ってるのだ。

歩いていると、ハヤテを見つけ、綾子は迷うことなくハヤテに抱きついた。

「ハヤテ様、こんなところで会えるなんて嬉しいですわ」
「神尾崎さん、今お帰りですか?」
「ええ♪」

綾子は嬉しさで、ハヤテに抱きつく力を少し強めていた。

「ハヤテ様、折角こうして会えたんですから、家へ来てくださいな」
「そ、それはちょっと。買い物の途中ですし、帰らないと心配かけちゃいますし」
「買い物なら城山を呼んで続きをさせますわ♪天王州さんへの連絡も城山がしますわ♪」

ハヤテは少し悩むと

「え、遠慮しておきます。嫌な予感がするので」

帰ろうとしたハヤテを綾子は意地でも離さず、

「ハヤテ様、照れなくてもいいんですわよ♪何かあっても私がハヤテ様を守りますわ♪」
「そうはいきませんよ。神尾崎さんを守るのは僕の役目です。神尾崎さんを変なトラブルに巻き込みたくありませんから」

笑顔でそう言ったハヤテに、綾子は顔を赤くさせ、ハヤテから離れた。

「ハヤテ様、今日は引き下がりますわ。ですが、必ずハヤテ様を手に入れて見せますわ」

綾子はそう言うと、ハヤテにキス(口に)して帰って行った。


家に帰った綾子はハヤテに会えた事で機嫌が良かった。

「お嬢様、機嫌がいいですね。何かいい事でもあったんですか?」
「勿論ですわ♪フフ、ハヤテ様〜♪」

城山は何があったのかすぐに分かった。


                       × ×


夜になり、綾子は夕食を食べ、風呂に入り、自室で勉強していた。
2時間ほど勉強すると、眠気が襲ってきて

「ふぁあああ。もう寝ますか」

勉強道具を片付け、ベッドに入った。

「ハヤテ様、おやすみなさいませ♪」

朝同様、写真のハヤテに挨拶し、眠りの世界へ旅立った。

ちなみに、今日の夢は最近よく見るハヤテと結婚して、幸せな家庭を築くというものであった。


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以上です。

どうでした?綾子の一日は。
まあ、内容的には微妙だったかも知れませんね。

次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に3rd (10月18日更新) ( No.68 )
日時: 2013/10/21 14:23
名前: ささ

ささです。
マリアさんすごいですね、天王洲家にカメラを設置しているとは。
メイド長、数少ないハヤテファンではない使用人ですね。
綾子、ハヤテ狂ですね(他のメンバーも然りだが)。アテネ、いっそのこと神尾崎家ごと潰せば。
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Re: 女神と共に3rd (10月18日更新) ( No.69 )
日時: 2013/10/21 14:26
名前: ささ

ささです。
マリアさんすごいですね、天王洲家にカメラを設置しているとは。
ナギ、ハヤテに全幅の信頼を寄せていますね。(ケラケラ)
メイド長、数少ないハヤテファンではない使用人ですね。
綾子、ハヤテ狂ですね(他のメンバーも然りだが)。アテネ、いっそのこと神尾崎家ごと潰せば。
これにて。
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Re: 女神と共に3rd (10月21日更新) ( No.70 )
日時: 2013/10/21 16:40
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

投稿が重複しているようなので、No.69の方だけレス返ししますね。

 >>ささです。

 麗「感想ありがとうね♪」

 >>マリアさんすごいですね、天王洲家にカメラを設置しているとは。

 マリア「あらあら♪そんなもの設置してる訳無いじゃないですか♪」

 マリアさんがどうやって動画を手に入れたかは禁則事項ですよ。

 >>ナギ、ハヤテに全幅の信頼を寄せていますね。(ケラケラ)

 ナギ「わ、笑うな////////////////////////////////////ハヤテを信頼してるのは当然だ//////////////////////////////////////////」

 >>メイド長、数少ないハヤテファンではない使用人ですね。

 メイド長「ええまあ。私に関しては、ハヤテ坊ちゃんは「可愛い弟子」と言う感じですからね。だから恋愛感情が無いんですよ」

 >>綾子、ハヤテ狂ですね(他のメンバーも然りだが)。

 綾子「違いますわ。私はただ単に、ハヤテ様を深く愛しているだけですわ」
 アテネ「私も同意見ですわね」
 麗「私もね」
 ナギ「(わ、私もってことは言いにくいな///////////////////////////////////////)」

 千桜・愛歌「・・・」

 >>アテネ、いっそのこと神尾崎家ごと潰せば。

 アテネ「それが出来るならとっくの昔にやってますわよ。神尾崎家は我が天王州家と互角の財閥ですから、潰す事は出来ないんですわよ」

 補足すると、天王州家、神尾崎家、三千院家は互角の財力の権力を持っています。

 >>これにて。

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (10月21日更新) ( No.71 )
日時: 2013/10/21 16:42
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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ここは何度も出てきている喫茶どんぐり。現在のお客はハヤテただ1人だ。


ハヤテはナギが出した紅茶をゆっくり味わっていた。

すると

「ねえ悠太、この銀杏商店街春のシルバーフェスティバルって何?」

ハヤテは店内に貼ってあったポスターを見ながら聞いていた。

「ん!?ああ、それか。マスターはこの商店街でやってる毎年恒例のイベントだって言ってたぞ」
「へ〜」
「期間中は、副引きやったりして商店街を活性化させると言う、まあ祭りらしいぞ」
「盛り上がりそうだね」

ハヤテは楽しそうに言っていたが、

「それがな、毎年お客が集まらないらしく、今年は頑張るって話になってるみたいだが、やっぱ盛り上がらないみたいだぞ」
「あ、そうなんだ」

ハヤテは紅茶を飲みながらポスターを更に見て、

「ちなみに、この副引きって何が当たるの?」
「確か、360用HD-DVDプレイヤーだったかな」

悠太がそう言うと、ハヤテは驚くやら呆れるやらになり

「ブ、ブルーレイが主流になってきているこのご時世にそれを景品にするの?」
「完全に在庫処分だよな」

すると、今まで話に加われなかったナギが

「まあ、海外旅行なら欲しがる客がいっぱいいるだろうが、そんないつ廃れるか分からんもんを欲しがるのは1部のマニアだけだよな」
「ですね。僕も欲しくありませんから」

ナギはハヤテが自分と同意見だった事に照れて、顔が少し赤くなった。

「あ、でも。マスターは今年のヒーローショウは盛り上がるかもって言ってたぞ」
「へえ。そんなにすごいんだ」
「何でも、期待の大型新人が入ったらしいからな」

ハヤテもナギもどんな人なんだろうと考えていた。

「正体は内緒らしいが、アクションは凄いらしいぜ。まあ、なぜか高い所が駄目らしいがな」

ハヤテはただ何となく、ある人を思い浮かべた。

「ナギさん、面白そうですし、この後行ってみましょうよ。丁度練習してるらしいですから」
「へ!?あ、いや///////////////////////////////////」

ナギは一瞬ハヤテと2人きりかと期待したが

「一応言うけど、俺も一緒に行くぞ」

悠太にそう言われ、露骨にがっかりしたが、3人で行く事にした。


                     × ×


3人がステージに行くと、丁度リハーサルをしていた。

「愚かな人間ども、覚悟しろ」
「キャー助けてー」

女の子を見てナギは

「あの女、明らかにかぶり物だよな」
「金がねえんだろ」

毒づく2人を尻目にリハーサルは進み

「待てい!!!商店街の平和を乱すものは許さない!!」
「何者だ!!!!」
「我ら、いたわり戦隊・シルバーシート」

出てきたヒーローにナギは

「戦隊って。普通は5人だろ。たった2人じゃ戦隊ものとは言えんだろ」
「金の問題だろ。でも、確か「太陽戦隊サンバルカン」って言うヒーローものは途中交代もあったけど、3人だけで戦ってたぞ」

悠太の豆知識に感心しつつ、リハーサルを見てて、ナギは

「あのレッドの人、かなり動きがいいな」
「ええ。あれは結構鍛えられた動きですよね。並みの人間じゃないのは確かですよ」

ハヤテに言われ、ナギもそう思い始め、

「ここは1つ、サインを貰っておかないとな。有名人かもしれないしな」

丁度リハーサルも終わり、ナギは控室がありそうな所へ向かった。

「あ、お嬢様。迷惑じゃって聞いてねえし」

悠太はナギを追いかけ、ハヤテも少ししてから後に続いた。


                   × ×


「ふう。疲れた」

控室ではレッドの人がヘルメットを取って、寛いでいた。
一応言うと、レッドの正体はヒナギクである。

「(全く。私がこんなことしている理由説明してよね)」

ヒナギクは、生徒会の用事で銀杏商店街に来た際、レッドの人が怪我で出れないから代わりに出てくれと依頼されて、正体を隠すという条件で受けたのだ。

「(作者さんの説明通りよ。ちなみに内緒の理由もお願いね)」

ヒナギクが正体を隠しているのは、恥ずかしいから、が理由です。

「(幸い、誰にも正体が知られてないからいいようなものの、ばれたら大変なことになりそうね)」

ちなみに、愛歌さんは参加していません。つまり、愛歌さんも正体を知らない人の1人です。

すると、

「ここか?控室は」
「いきなり開けるなって。迷惑だろ」

ナギ達が来て、ヒナギクは慌ててヘルメットをかぶった。

「おお。丁度レッドの人がいるのだ」
「すんませんね。いきなり押しかけて」

いきなりナギと悠太、そしてハヤテがやって来た事にヒナギクは焦りまくっていた。

「さっきはかっこよかったのだ。出来ればサインが貰いたくて」

ナギは色紙を差し出しながらそうお願いしていた。

「あ、貴方達。何でここに」

ヒナギクが声を出すと

「ん!?」
「何処かで聞いたことあるな」

ナギは少し考え、

「なんか、作者が最近になってはまりだした漫画の篁美星ってキャラに声が似てた様な」

伏字なしは分かんないかもしれないという作者なりの考えです。

ヒナギクはナギに言われ、慌てて近くにあったメモ帳に

「気のせいだよ。今の僕は声が出ないから筆談で済まさせてくれ」

と書いてナギ達に見せた。

「なんだ気のせいか」
「だと思ったよ」

ナギと悠太はこう思っていたが、ハヤテは

「(さっきの声と言い、あの筆跡と言い、この人、もしかしたら)」

ハヤテはレッドの正体に気付いた様だ。

「俺はてっきり、さっきの声がレッドが女性が演じてると思ったよ」
「フッ、甘いな悠太。その程度じゃあ、オタクとは程遠いな」
「なんでだ?」

ナギは眼鏡をずりあげる動作をし、

「女が男役をやるなんて胸が邪魔で出来る訳無いからだ」

ヒナギクはナギのこの言葉を聞いて、怒りが一気に沸点近くにまで来た。

「よっぽどペッタンコなら出来るだろうが、普通はできん。だから甘いと言ったのだよ」

ヒナギクは必至で怒りを抑えていた。
それを見たハヤテは

「(あの人、やっぱり)」

そう思っていた。

「それよりだ、お嬢様、ここに居ると迷惑だからもう出るぞ」
「だな。まあ、サインも貰ったし出るか」

そう言ってナギと悠太は部屋を出たが、ハヤテは残り

「もういいかな」

そう呟くと、ドアを閉め、

「さて、事情をお聞かせ願いますか、ヒナギクさん」
「!?」
「僕には分かりますよ。一瞬でしたが、あの声と筆跡。そしてリハーサルでのあの動き、断定するのには十分でしたから」

ハヤテにそう言われ、ヒナギクは悩んだが、ヘルメットを取って正体を知らせた。

「何で気付いたの?声だったほんの少しだったのに」
「執事ですから。「執事たるもの僅かな声や筆跡で誰かを断定できなければなりません」って教えられてますからね」

ヒナギクはハヤテの有能さに改めて感心していた。そして、事情を説明した。

「そうだったんですか」
「そうよ。それより、ハヤテ君。この事は内緒にしててくれる?」
「良いですよ」

ハヤテの笑顔にヒナギクは赤面した。
その瞬間

「大変です、レッドさん」

スタッフと思わしき人が控室に入って来た。

「どうしたんですか?」
「それが。ブルーの人が「こんな馬鹿馬鹿しいショーになんか出られるか!!」と言って帰っちゃいまして」

ハヤテもヒナギクは同感だった。

「代役を立てたいんですが、いないんですよ。何処かに物覚えが良くて、アクションが出来る有能な人知りませんか?」
「ああ、それなら」

ハヤテはヒナギクに見つめられている事に気付き

「ぼ、僕ですか!?」
「うん。君なら出来そうだ。頼むよ」

基本的に頼みを断れない性格のハヤテは受けることにした。


                       × ×


一方のナギと悠太はステージ前でリハーサルの再開を待っていた。

「お、再開するみたいだな」
「ん!?何でハヤテまでステージに上がってるんだ」

ナギの疑問にスタッフが

「彼に代役を頼んだのさ」

そう説明を受け、ステージを見ると、ハヤテもレッド(ヒナギク)も高いアクション性をこなしていた。

「流石はハヤテだな」
「か、かっこいいな/////////////////////////////////」
「ホントね」

急に声がしてビックリして振り向くと、愛歌さんがいた。

「霞さん!?何でここに?」
「この催しものは白皇生徒会が協力してるらしいみたいだからよ。だから私も一応来てみたの」

説明されて、ナギも悠太も納得した。

「それより、綾崎君が出るって事は聞いてなかったんだけど、何でかしら?」

悠太はさっきのスタッフの説明を愛歌さんにもした。

「そうだったの」

愛歌さんは納得しつつ

「(綾崎君、かっこいいわね。いけないはずなのに、つい見惚れちゃうわね)」

顔には出てないが、一応は赤くなってます。

愛歌さんが複雑な心境の中、スタッフがナギに

「そうだ。君は色々と詳しそうだし、台本の手直しをして欲しいんだ」

ナギはスタッフの誘いを受け、台本を受け取り、目を通した。

「これじゃあ駄目だな。出てきた敵を倒してはいお終いじゃ、テレビでやってるし、こんなご当地ものは人気出んぞ」
「じゃあどうすれば」
「そうだな」

ハヤテとレッド(ヒナギクは)ナギはステージに近付いてきたことで、動きを止め、

「ここは一つ、レッドがブルーを好きだという設定の方が面白いのではないか?」
「しかし、2人とも男ですよ」
「愚問を。それがいいのではないか」
「まあ、同性愛物は腐女子に人気があるらしいからな」

悠太に言われ、スタッフもそれの方が面白いのではないかと思い始めた。

「そこでだ、ブルーはレッドの気持ちに気付き、後ろから優しく抱きしめると言う展開が面白い」

ヒナギクは顔を赤くしながら焦り

「(ま、待ちなさい。ただでさえ意識してて、私の正体に気付いたハヤテ君に抱き締められたりしたら)」

そんな気持ちを尻目にハヤテはナギに言われたとおり、ヒナギクを後ろからそっと抱きしめた。
ちなみに、原作みたいに偶然胸を触るなんて事はありません。

「しかあし。レッドは照れ隠しでブルーを一刀両断!!!」

ヒナギクは恥ずかしさでいつも以上の力でハヤテを攻撃した(ハヤテはかわしました)。

「おお。これなら集客率間違いなしですね」

スタッフは喜んでいたが、ナギはレッドに少し嫉妬していた。
ちなみに

「(醜いわね。正体を知らないけど、綾崎君に抱き締められたあのレッドに嫉妬するなんて)」

愛歌さんも嫉妬していた。

スタッフは無言のナギに

「あ、あの」
「ん!?いや、集客率は変わらんだろ。ダサいし」

ナギの正論にスタッフは黙り込み

「こんなもんを磨くより、副引きの景品を豪華にした方が圧倒的に集客率を望めるよ」

ナギの更なる正論にスタッフはさらに黙った。

「だったら、お嬢様が何か融資したらどうだ?」
「そうだな。よしっ、ここは1つ三百万円相当の海外旅行券100本とかどうだ」
「お。良いな」
「よしっ、それで行こう」


結局、ナギの融資した旅行券のおかげでシルバーフェスティバルは大盛況だったそうだ。

で、ヒーローショーは中止になったそうだ。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に3rd (10月21日更新) ( No.72 )
日時: 2013/10/21 22:28
名前: ささ

ささです。
なるほどナギは地域貢献している自分の姿をハヤテに見せつけ、優しさをアピールするという魂胆か
(ケラケラ)(三百万相当の海外旅行か…いいな〜)
とはいえ、太っ腹ですね。
悠太、漫画の知識が豊富だね。(ナギの影響か)
ハヤテとヒナギクなら、基本的にどんなアクションもこなせるでしょ。
(特にハヤテなら、原作みたいに白皇の時計塔から飛び降りても大丈夫そう。)
ハヤテの笑顔はまさしくキラースマイルではないでしょうか?
このままだとハヤテを巡って戦争になるのでは。
そうなる前にハヤテを殺さないとな(世界最強の軍隊御用達のライフルを構える)
って、嘘です。ごめんなさい。(捨てて土下座)。
綾子さん、朱雀と青龍下ろしてもらえますか?(涙目)
以上です。失礼しました。
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Re: 女神と共に3rd (10月24日更新) ( No.73 )
日時: 2013/10/24 15:40
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ささです。

 悠太「感想ありがとな」

 >>なるほどナギは地域貢献している自分の姿をハヤテに見せつけ、優しさをアピールするという魂胆か
 (ケラケラ)

 ナギ「違うよ。だから笑うな。私はただ単に協力しただけだ」

 >>(三百万相当の海外旅行か…いいな〜)

 ですよね〜。そう言う懸賞の当選とは無縁の自分からすれば羨ましい限りですよ。

 >>とはいえ、太っ腹ですね。

 ナギ「だろう?ふっふ〜ん」
 ハヤテ「ナギさん、優しいですね」
 ナギ「/////////////////////////////////////////////////」

 >>悠太、漫画の知識が豊富だね。(ナギの影響か)

 詳しい事は次回からの悠太の過去編で触れますが、元々もあったんですよ。まあナギの影響もありますが。

 >>ハヤテとヒナギクなら、基本的にどんなアクションもこなせるでしょ。
 (特にハヤテなら、原作みたいに白皇の時計塔から飛び降りても大丈夫そう。)

 ハヤテ「いやいや。時計塔から落ちたら死んじゃいますよ。僕だって不死身じゃないんですよ」
 アテネ「え!?出来ないんですの?」
 ハヤテ「そんな期待のこもった眼をしないでよ。出来ないって」

 >>ハヤテの笑顔はまさしくキラースマイルではないでしょうか?

 アテネ「そ、そうですわね//////////////////////////////」
 綾子「ハ、反則級ですからね///////////////////////////////////」
 麗「ホント、かっこいいわよね////////////////////////////////////」
 ナギ「//////////////////////////////////////////」

 日向「(ホンマ、あれは反則やで/////////////////////////////////////)」

 >>このままだとハヤテを巡って戦争になるのでは。

 悠太「まあ、起こるだろうな」
 瑞希「ハヤテ君は厄介事をひきつける天才じゃからな」

 >>そうなる前にハヤテを殺さないとな(世界最強の軍隊御用達のライフルを構える)

 アテネ「・・・」
 綾子「・・・」
 ナギ「・・・」

 >>って、嘘です。ごめんなさい。(捨てて土下座)。

 アテネ「嘘ならいいんですのよ」ゴゴゴ
 ナギ「我々はな」ゴゴゴ

 >>綾子さん、朱雀と青龍下ろしてもらえますか?(涙目)

 綾子「大丈夫ですわ♪入院費なら全額神尾崎家が出しますから♪」

 >>以上です。失礼しました。

 は、はい。

 感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (10月24日更新) ( No.74 )
日時: 2013/10/24 15:42
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ここはとある公園。


ナギと悠太は2人で歩いていた。

「銀杏フェスはなかなか盛り上がってたよな」
「まあ、私個人としてはヒーローショーが中止になったのは残念だったがな」

ナギはなんだかんだと言いつつ、ヒーローショーが見たかったのだ。

「まあ、仕方ねえって。結局ハヤテは出ないみたいだし、レッドだって出演を拒否したみたいだし、誰もいなきゃヒーロー物は成り立たないよ」
「そうだよなあ」

そう言うと、ナギは考え始めた。

「どうした?急に黙ったりして」
「いやな。ああいうチャンスに何もしなかったのは勿体無い気がしてな」

悠太も少しは同感だった。

「覚えておくと言っても、人間の記憶力は意外といい加減だろ?それに覚えておくにも限界があるしな」
「そうだな。昔の記憶なんて曖昧なものも結構多いしな」

悠太がそう言うと、ナギは

「よしっ。ここはやっぱり形に残る物を残すのが一番だな」


                   × ×


場所は変わり、三千院家の居間。

「へ〜フィルムカメラか。俺はてっきり、お嬢様はデジタルカメラに手を出すと思ってたんだがな」
「甘いな。確かにデジタルや動画もいいさ。だが、フィルムカメラにはデジタルや動画には出せない味があるんだよ」

実際どうかは知りません。

「でも、流石は三千院家と言うべきだよな。ライカM7を出すとはな」
「へ!?高級品なの?これ」
「まあな。レンズもノクチルックスがついてるって事は結構なものだぞ」

悠太の言葉にナギは驚き、

「な、何でお前はそんなにカメラに詳しいのだ?」
「親父がカメラオタクだからな。それに不動産屋はカメラ技術がなきゃ物件を良さそうに撮れないだろ?だから叩き込まれたんだよ」

ナギは感心しつつカメラを持ち、バインダー越しに部屋の中を見ていた。

「このカメラ、結構重いな」
「そうか?じゃあ、このライカCMにしたらどうだ?これなら軽くて写りもいいから扱いは楽になると思うぜ」
「そうか。じゃあ、このカメラを持ってさっそく写しに行くぞー」
「え!?俺も?まあ、いいや」


                      × ×


「で、いきなりなんですの?」

アテネはナギと悠太がいきなり家に来たと思ったら、自分やハヤテを撮るナギに不機嫌になりながらも聞いていた。

「お嬢様がカメラに凝りだすみたいだからな。被写体を探してるんだと。俺はその付き添い」

説明する悠太を尻目にナギは天王州家の他の使用人と撮っていた。

「まあ、迷惑にならなければ構いませんけ」

アテネは機嫌を直して紅茶を飲んだ。

それとほぼ同タイミングで

「悠太、他の所にも撮影に行くぞ」
「ヘイヘイ。あ、ハヤテ。一緒に行くか?」
「う〜ん。じゃあ、お供しようかな」

ハヤテのその言葉を聞き、アテネは

「でしたら、私も同伴しますわ」

ナギは文句を言いかけたが、アテネに睨まれて反論を止めた。


                       × ×


そして場所はまた変わり、レンタルビデオタチバナ。

「なんだよいきなり。それにハヤテと理事長も」
「気にするな。迷惑はかけんから」

ワタルは少し呆れ、

「何でもまたカメラなんだよ」
「いやな。少しカメラに凝ってみようかと思ってな。だからこうして被写体を探しているんだ」

するとワタルはナギの言葉に反応し

「フンッ。そんなカメラで撮影している様なやつに凝ってるなんて言われたくないね」
「ほう。じゃあお前のカメラはどうなのだ?」
「これさ」

そう言うと、ワタルはカメラを取り出し、

「カメラはレンジファインダーなのさ。オートフォーカスなんて余計なものなど無い完全マニュアル仕様なのが一番なのさ」

ワタルの説明にハヤテと悠太は感心したが、ナギとアテネには分からない様で

「なんですの。そのカメラは」
「なんだかずいぶん古臭いな」
「キャノンPだよ。50年くらい前に発売され、10万台くらい売れたカメラさ」
「レンジファインダーと言ってライカM3が出ないあたり、凝ってると言えるかもしれませんね」

ハヤテと悠太は感心したが、ナギとアテネは違い

「そんな50年も前のカメラが動くんですの?」
「怪しいもんだ」

「甘いな。フィルムカメラは人類の光学技術が生み出した傑作なのさ。今のカメラと違い、フィルムさえあれば動くのさ」

ワタルの説明にナギは

「成程。そんな風にいちいちマニアックだから一流の男に程遠くなるんだな」

その言葉にキレたワタルはナギ達を追い出した。

「ったく」
「まあまあ。落ち着いて」

宥められて、ワタルは深呼吸した。

「まあ、折角カメラを出したんですし、私を撮ってくださいよ」
「ん?そう言えばそうだな。じゃあポーズをとってくれ」

結局、次のお客が来るまでサキさんの撮影会は続いた。


                     × ×


場所はまた変わり、鷺ノ宮家。

「ほー。カメラか」

咲夜がいて、ナギがカメラに凝り始めた事に感心していた。

「咲夜はあるのか?カメラ」
「あるで。デジカメやけどな」
「私もありますよ」

伊澄がそう言うと、ナギも悠太も驚き、

「伊澄が!?」
「あるのか?」
「この射影機と言う古いカメラですが」

伊澄が取り出したカメラにナギも悠太も

「(そ、それって何処かのゲームで怨霊を封印するカメラなんじゃ)」

そう思っていた。

するとハルさんが

「ま、まあ。折角こうして集まったんですし、撮影会でもしましょうよ」
「お。ええな」
「では、私が咲夜さんのカメラで撮影しますね」
「頼んだで」

並びは少し揉めたが、悠太、咲夜、アテネ、ナギ、ハヤテ、伊澄。と言う並びになった。

「はいチーズ」

するとシャッターを切ったハルさんは

「あ、このカメラ壊れてるみたいですね。何も写りませんから」

そう言いながらデータを消した。
その事でハルさん以外の全員が

「(な、何を撮ったんだ?)」

と思った。

一応補足すると、ナギ達は一切写らず、いないはずのものが写っていた。

その事で、縁起が悪いという話になり、場所を変えることにした。


                        × ×


場所は変わり、喫茶どんぐり。

「ふ〜ん。ナギちゃんカメラなんて持ってたの」

マスターがいて、楽しそうにそう言った。

「と言う訳で、さっそくマスターを1枚」

ナギがカメラを向けるとマスターは笑顔になり、ナギはシャッターを切った。
すると、ヒナギクが店にやって来た。

「おお、ヒナギク。丁度良かったのだ」
「何が?」

するとヒナギクはハヤテを見つけ、ハヤテに抱き締められた事(前回参照)を思い出し、顔が赤くなった。

それに気付かず、ハヤテが

「ナギさん、折角ですからヒナギクさんを含めて皆さんで一緒に撮りましょうよ」
「え!?で、でも」
「良いじゃない。私が撮影してあげるから」

ナギは嫌々ながらも撮影に応じ、また並びを揉めたが、悠太、アテネ、ヒナギク、ハヤテ、ナギ。と言う並びになった。


                     × ×


そして場所は三千院家に戻し。

「今日はいっぱい撮影したな」
「まあ、余計なものも多かったけどな」

ナギは今日の撮影会はあんまり納得していない様だった。

「全く。フィルムカメラは1度撮ったら撮り直しが出来ないというのに」
「良いじゃねえか。ハヤテとツーショットで撮影出来たんだから、それはよしとしねえと」
「そ、そうだな//////////////////////////////////////////////////////////////////」

ナギはその時を思い出して顔を赤くしていた。

「さて、まだ1枚残ってるし、3人で撮るか」

近くに居たSPを捕まえ、マリアさん、ナギ、悠太と言う並びで撮影した。

「お嬢様、今日はどうだったんだ?」
「ああ。楽しかったぞ。悠太、お前のおかげだ」

そう言って笑顔を向けてきたナギに悠太は笑みを浮かべ

「どうした?急に」
「いやな。お嬢様と初めて会った時を思い出してな」
「あ、そう」

そう言うと、ナギは興味なさそうに歩き出した。


「(もう1年以上たつのか。俺がお嬢様の執事になってから。長い様な短い様な日々だな)」

そう思い、悠太はナギの執事になる前、そしてナギの執事になってからの日々を思い出していた。



----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は前後編に分けて悠太の過去編をやります。
では。
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Re: 女神と共に3rd (10月24日更新) ( No.75 )
日時: 2013/10/27 11:48
名前: ささ

ささです。
こんにちは。
悠太だけではなく、ハヤテもカメラの知識があるのか。
それと、またハヤテ鈍感スキルを発動したね。
そりゃあ、突然ナギが現れてハヤテを連れて行こうとすりゃあアテネも睨むよね。(あっ、綾子や麗でも睨むか、)(クック)
それとヒナギク、ハヤテの隣ですね。良かったですね。
もう少し弄れると尚良いのですが…、今回はこれにて。
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Re: 女神と共に3rd (10月27日更新) ( No.76 )
日時: 2013/10/27 14:58
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ささです。
  こんにちは。

 綾子「感想ありがとうございます♪」

 >>悠太だけではなく、ハヤテもカメラの知識があるのか。

 ハヤテ「ええまあ。「執事たるもの様々な分野の知識を得てなければなりません」って教えられてますから。だから詳しかったんです」

 >>それと、またハヤテ鈍感スキルを発動したね。

 ハヤテ「え!?何の事なんですか?」
 悠太「はあっ」←呆れてる。

 >>そりゃあ、突然ナギが現れてハヤテを連れて行こうとすりゃあアテネも睨むよね。(あっ、綾子や麗でも睨むか、)(クック)

 アテネ・綾子「当然ですわ!!!」
 麗「折角2人きりだと思ったのにねえ」

 >>それとヒナギク、ハヤテの隣ですね。良かったですね。

 ヒナギク「へ!?あ、う、うん////////////////////////////////////////////////」
 アテネ「チッ」

 >>もう少し弄れると尚良いのですが…、今回はこれにて。

 あ、はい。

 感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (10月27日更新) ( No.77 )
日時: 2013/10/27 15:00
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

今回は、予告通り悠太の過去を描きます。


時は遡り、20年以上前。
不動産で財を成したグループ・真山家に一人の女の子が生まれた。

「元気に生まれてきてくれたわね」
「ああ」

この2人はこの女の子両親で、現在の真山物産の総帥と、その奥さんである。

「貴方、名前を考えてくれた」
「考えたよ」

そう言うと、父親は一枚の紙を取り出し、

「美緒。真山美緒なんてどうかな?」
「良いわね。これからよろしくね、美緒ちゃん」

母親が我が子にそう言うと、美緒と名付けられた女の子は笑顔になった。


美緒はすくすくと成長し、父親が施した英才教育も嫌な顔せずにこなし続け、周囲の同年代の子に比べれば豊富な知識を持つようになった。
幸い、美緒自身が社交的で、性格も良かったため、友達もたくさんできた。

そして美緒が4歳になったある日の事。

美緒は友達に勧められたアニメを母親とみていた時だった。

「ねえママ。このアニメの声ってどうやって出してるの?」
「これはね、声優さんがアフレコと呼ばれる作業で声を入れてるのよ」
「声優さんかあ」

この時、美緒には声優への憧れと、アニメ好きの心が芽生え、この日以来勉強の合間にはアニメを見る機会が増え、声優に憧れる気持ちは強くなっていった。


                      × ×


時は飛び、美緒が10歳のある日。

「えっ!?弟?」
「ああ。ママが男の子を妊娠した。だから、美緒には弟が出来たってことさ」

父親の報告を聞いた美緒は笑顔になり

「弟か。可愛がらないとね」
「頼むぞ、お姉ちゃん」

それから数ヵ月後、男の子は無事に生まれた。

「この子が私の弟なのね」
「そうよ」

美緒は男の子の頭を撫でていた。

「ねえ貴方、この子の名前は?」
「美緒が考えてくれたよ」
「美緒、弟の名前はなあに?」

母親がそう聞くと、頭を撫でるのを止めて

「悠太。っていうのはどうかな?私なりに一生懸命考えたんだけど」
「悠太か。良い名前ね」
「よろしくな、悠太」

父親は悠太と名付けられた我が子に笑顔でそう挨拶をした。

そして悠太は姉同様すくすくと育ち、父親の英才教育も無事にこなしていた。
ちなみに、両親は黙認していたが

「どうよ悠太。このアニメ面白いだろう?」
「姉ちゃん。もう何十回もみたよ。姉ちゃんの感想も殆ど一緒だし」
「うるさいわね。良いアニメは何回見てもいいものなのよ。姉ちゃんに文句言う子はこうよ」

そう言うと、美緒は悠太に組技を仕掛け、お仕置きをした。

こんな風に、オタクな姉からアニメや漫画などのオタク知識の英才教育も施されていた。


そして悠太が5歳になったある日。

「ねえ、姉ちゃん」
「何?今いい所なんだから話しかけないでよ」

美緒にそう言われたが、悠太は恐る恐る

「姉ちゃんって父さんの後を継ぐの?」

悠太にそう言われ、美緒は見ていたDVDを停止させ、

「どうしてそんなこと聞くの?」

実は、美緒には弟が出来た時点で後継ぎ問題が起こる事は覚悟していた。

「知ってるよ。姉ちゃんって声優になりたいんでしょ?」
「知ってたの。ええそうよ。私の将来の夢は声優になって、いろんなアニメに命を吹き込む事なの」

美緒がそう言うと、悠太は複雑そうな顔になった。

「悠太。私はねパパに後を継げって強要されれば、継ぐかもしれないって考えてるの。悠太はどうするの?お姉ちゃんが真山物産の次期総帥に決まったら」

そう聞かれた悠太はしばらく考えた後

「姉ちゃんが総帥なら、俺は参謀とかになろうかな。姉ちゃんを支えるよ」
「そう」

それ以来姉弟の間に後継ぎの話は出なかった。

悠太や両親には言って無いが、美緒は悠太が真山物産の後継ぎになりたがっていた事は知っていた。
しかし、これを言えば肉親の間で骨肉の争いになる事は目に見えていたため、黙っていた。


                      × ×


そして、美緒が18歳。悠太が8歳になったある日、両親が2人を居間に呼び、座らせた。

「美緒。お前ももう進路を決めなければならない時期だ。勿論悠太も将来を真剣に考えなければならん時期だ」

普段とは全く違う父親の態度に2人の子供は正座で姿勢をただした。

「美緒、単刀直入で聞こう。お前に私の後を継ぎ、真山物産の総帥になる気はあるのか?」
「そ、それは」

美緒は一瞬隣の悠太を見た後、俯いた。

「正直に言いなさい。正直に言っても、私達は怒らん」

そう言われたが、美緒は黙ったままだった。

「美緒、お前が後を継ぎたくないと言えば、次期総帥候補は弟の悠太に回る。そして悠太も後を継ぐたくないと言えば、私達は養子をとるつもりでいる。美緒、正直に言いなさい。お前はどうしたいんだ?」

美緒はしばらく黙った後、傍に置いておいた鞄の中からある学校案内を取り出して目の前のテーブルに置き、

「パパ、私は真山物産を継ぐ気はないわ。私は声優になりたいの」

父親は何も言わず、美緒の話を聞いていた。

「見て。この学校は有名な声優を何人も輩出した有名な声優の専門学校なの。私はここに行って、本格的に声優の勉強をして声優になるつもりよ」

美緒がそう言い終えると、父親は閉じていた眼を開き

「そうかい。美緒」

名前を呼ばれ、身構えたが

「頑張りなさい。パパもママも美緒の夢を全力でサポートするよ」
「そうよ。美緒、良く言ってくれたわね」
「パパ。ママ」

喜ぶ美緒に父は

「ただ、そうやって夢を追う以上は全力で追いなさい。パパ達のサポートを無駄にはしてほしくない。それだけは肝に据えておきなさい」
「勿論よ。私は意地でも声優になるわ」

話が纏り、父親はお茶を1口飲み

「さて。悠太、今度はお前だ」

悠太は身構えた。

「悠太、お前は私の後を継ぎ、真山物産の次期総帥になる気はあるのか?美緒みたいに隠さずに話しなさい。後継ぎの有無は考えずにだ」

悠太は俯いて暫く考えた後

「俺は、父さんの後を継ぎたい。父さんの後を継いで真山物産次期総帥になりたいんだ」
「それは、心の奥底から望んでいる事なのか?」
「ああ。嘘偽りの無い俺自身の気持ちだ」

悠太がそう言うと、父親は暫く黙り込み

「分かった。お前がそう言う以上は今まで以上に私は厳しくする。真山物産の総帥になるのだからな」
「覚悟の上だぜ」

父親は悠太の眼に宿る覚悟を見て、

「決まりだ。真山物産次期総帥は悠太、お前だ。覚悟しろよ。もう投げ出す事は許さんぞ」
「ドンと来いだ」


その日以来悠太の次期総帥への勉強が始まった。

不動産に関する法律などの知識。接客の技術。物件の撮影の技術やカメラ知識。

真山物産の後継ぎに関する知識は徹底的に叩き込まれた。
勿論体力的な物も考え、色々な武術も習わされた。

一応補足すると、悠太の姉、美緒は声優の夢をかなえた。


                     × ×


そして悠太が16歳になり、白皇の高等部に入学した数日後。

「悠太。今まで真山物産次期総帥の修行を良くやり抜いた」
「な、なんだよいきなり」
「悠太、お前には最後の修行を行ってもらう」

最後と聞いて悠太は身構えた。

「悠太、私の知り合いに三千院家の執事長をしているクラウスがいるのは知っているな?」
「え!?あ、ああ」
「そのクラウスに頼み込み、執事をしてもらう事になった」

そう言われた悠太は少し考えた後

「俺が執事?それが最後の修行なのか?」
「そうだ。私も総帥になる前はある財閥の執事をしていた。これは真山家の代々の最後の修行なのだ」

そう言われた悠太は感心しつつ

「分かったよ。で、俺が執事をするのはどんな人なんだ?」
「三千院ナギお嬢様。お前より年下だが、飛び級でお前のクラスメイトだ」
「ああ。そう言えばいたな。分かったよ。で、いつからだ?」

そう言われた父親は手帳を取り出し

「明日からだ。ま、頑張れよ」

そう言うと、父親は悠太の肩に手を置いて、出かけた。

「俺が執事か。頑張らねえとな」

心の中でそう決意し、明日を楽しみにすることにした。



----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は悠太の過去・後編です。
では。
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Re: 女神と共に3rd (10月30日更新) ( No.78 )
日時: 2013/10/30 16:43
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

今回は悠太の過去・後編です。


悠太が執事として三千院家にやってくる前日。

「失礼します」

ナギは読んでいた漫画から目を離さず、

「なんだよクラウス。私は忙しい」
「お嬢様。明日より新しい執事が来て、お嬢様の専属として着くことが決まりました」

その報告に、流石に漫画を置き、

「な、なんだよそれ。主の私に何の断りも無くそんな事を決めたのか?」
「申し訳ございません。ただですね、これは私の友人の真山が頼み込んできた事なので。私には断りきることができませんでした」
「私が使用人嫌いだと知っておきながら受けたんだよな?」

ナギの声に含まれている怒気にクラウスは頭を更に深く下げ、

「分かっております。ですが、お嬢様も成長され、マリア1人では手が回らない事態も出てくる頃合いです。そう考え、お嬢様には悪いと思いつつ、執事を雇う事を決めたのです」

クラウスの説得にナギは数回頭を掻き

「マリア、お前はどう思う?私にマリア以外の使用人が付く事を」
「そうですね〜」

マリアさんは少し考え

「良いんじゃないですか?仕事が出来なきゃ追い出せばいいだけですし」
「そうか。分かったよ」

ナギが了承したので、クラウスは部屋を出て行った。
ちなみに、マリアさんがああ言ったのは

「(恐らく、クラウスさんが了承したって事は執事さんは優秀なんでしょうね〜。ああ、どうしようかしら。徹底的に苛めて追い出そうかしら?それともクラウスさんに嘘ばかり報告して追い出されるようにしようかしら?悩むわね〜。ああ♪)」

こんな事を考えていたからです。


                     × ×


そして。

「お嬢様、本日付で執事をする男を紹介します」

悠太はクラウスさんに促され

「初めまして。本日より執事になります真山悠太です。よろしくお願いします」

悠太の自己紹介に、ナギは興味なさそうに

「ま、頑張れよ。私はあんまり係わらないから」
「は、はあ」

いきなりの態度に悠太は

「(大変そうだな。でも、生意気とは聞いていたけど、予想以上だな)」

そう思っていた。

「では悠太君、さっそく仕事に取り掛かってください」
「あ、はい」

悠太が部屋を出たのを見計らいマリアさんは、

「(フフフフフフフフフフフフ♪真綿で首を絞めるようにゆっくりと、確実に苛めちゃいましょう♪でも、今は仕事ぶりを見るのが先決ですよね)」

そんな事を考えていた。

マリアさんは悠太の仕事の手際を見ていた。
掃除、洗濯、その他の家事。その全てにおいて悠太は優秀さを発揮し、マリアさんも

「(成程。思った通り優秀な子ですね。これは苛め甲斐がありますね♪)」

そう考えていた。


そして夜になり、

「ん!?今日のは味が違うな」
「あ、俺が作ったんです。どうですか?お嬢様」
「まあまあだな」

そう言いつつ、ナギは完食した。


そしてその日の仕事終わり。
悠太は割り当てられた部屋のベッドで寝転びながら

「(執事か。結構大変な仕事だな。お嬢様とも仲良くならないといけないし、大変だな。ま、今日はもう寝て、明日も頑張ろう)」

そう思いながら眠りに就いた。


                    × ×


悠太が執事になってから数日が経った。

悠太は仕事上では優秀さを出していたが、ナギとの仲は一向に進まず、悠太が頑張って話しかけても、「ああ」とか「適当でいいよ」と言う素っ気ない返事ばかりだった。

「(やれやれ。俺は執事に向いてないのかねえ)」

そんな風に悩み、マリアさんは仕掛けるタイミングをうかがっていた。

そんなある日

「書斎か。そう言えば、まだ入った事無かったな」

そう思いながら、扉を開け、掃除でもしようかと部屋を見渡すと本棚が目にとまり、どんな本があるのかと気になってみることにした。

「(へえ。流石は三千院家だな。いろんな本があるな。とは言っても漫画しかねえが)」

悠太は姉の本棚を思い返しつつ、適当に眺めていた。
すると、

「(あれ?お嬢様、この本持ってたのか。確かこの本は不人気で連載が早々に打ち切られたけど、マニアには人気のある作品だよな)」

そう思いながら1巻を取り出し、適当に眺めていた。
すると

「おい悠太。私の書斎で何をしているのだ?」
「わっ。お、お嬢様。これは奇遇ですね」
「それはいい。何をしているのだと聞いているのだが?」

不機嫌な主に悠太は少したじろいだが、

「え、えっと。掃除でもしようかと、この部屋に入ったんですよ」
「あ、っそ」

興味なさそうにそう言ったが、悠太が漫画を持っている事に気付き

「おい悠太、その漫画読んだことあるのか?」

先ほどとは違うナギの態度に悠太は少し驚きつつ

「え、ええまあ」
「どう思うんだ?それ」

悠太は少し迷いつつ

「世間の評判は悪いですが、俺は好きですよ。何で悪評価が多いのか納得できないと思えるぐらい」

黙り込んだナギに悠太は地雷を踏んだかと焦ったが、

「だよな!!!何でそんな良い作品が不人気で打ち切られたか納得できんよな」
「ええ。細かいキャラの心情、深みのある登場人物達のキャラクター性。全てが良い作品ですよね。なぜか世間には受け入れられませんでしたけど」
「良く分かってるな。よし」

そう言うと、ナギは別の漫画を取り出し

「これはどうだ?マニアックだが、私は良作だと思うぞ」
「え!?それも読んでたんすか?それも不人気であっという間に打ち切られたのに」
「なんだよ。いけないのか?」
「違いますよ。周りの友達は「つまらない」「あんな作品に金を出す価値は無い」とか言ってたもんで」

ナギは納得できないという顔をしていた。

「でも、俺は面白いと思って見てましたよ。打ち切られた時はショックでした」
「だよなだよな」

嬉しそうに話すナギに悠太は

「(どうやら、打ち解けたみたいだな。姉ちゃん、今だけはオタク知識をたたき込んでくれた事感謝するぜ)」

そう思っていた。


その光景を外で見ていたマリアさんは

「(つまんねえな。何でナギと打ち解けんだよ。苛めて追い出す作戦が全部台無しじゃねえか)」

と言うキャラが変わるほどの悪態をついていた。


                       × ×


それから数日、ナギと悠太はすっかり仲良くなっていた。
ナギの漫画やアニメの話に全て受け答えし、趣味も合っていた。その漫画やアニメに関する評価もほぼ一緒で、意見がぶつかる事など無いに等しかった。

「悠太、私達は結構気が合うな」
「そ、そうですか?お嬢様と俺は」

そう言いかけたとき、ナギが顔を近づけ、

「悠太、お前は私に対して敬語は止めろ。お嬢様って呼ぶのも無しだ」
「で、ですが」
「敬語は禁止!!マリアみたいに名前で呼べよ。折角気が合うのに」

悠太は頭を掻きながら悩み

「敬語なしはいいですけど、お嬢様って呼ばせてくださいよ。俺、一応執事ですし」
「まあ、良いか」
「じゃあ、よろしくな。お嬢様」
「ウム。それでいいのだ」

笑顔を向けてきたナギに悠太は

「(なんだ。良い人じゃねえか。それに、結構可愛いな。おかしいな。年下には興味ないはずなのに)」

不思議な感情が芽生えつつあった。


                        × ×


それから数日。

ナギと悠太はアニメ談議に花を咲かせていた。
すると

「なあ悠太」
「ん!?」
「なんでそんなにアニメや漫画の知識が豊富なんだ?私はともかく、悠太みたいな金持ちは興味なさそうだと思ってたのに」

不思議がるナギに悠太は

「俺の姉ちゃんが凄いオタクだったんだ。そのせいで弟の俺に知識を叩き込んだんだよ。だから詳しくなったんだ」
「ふ〜ん。ちなみにだ、その姉ちゃんって何してるんだ?」
「声優だよ」

悠太がそう言った途端、ナギの眼の色が変わり、

「声優だと!?一体誰だ?」
「真山美緒って声優だけど」
「美緒だと!?あのいくつもの大人気アニメの声を担当しているあの方か!?」
「姉ちゃんを知ってるのか?へえ、姉ちゃんって有名だったんだな」

そう言った悠太にナギは

「何言ってるんだ?「みおみおファンクラブ」と言うのもあって、会員数は相当なものだって、誰もが知っている事だぞ」
「すまんな。身内なだけにあんまり興味なかったんだ」

ナギは呆れながらも

「なあ悠太、弟のお前ならサインとか貰えるんじゃないのか?」
「さあ?聞いてみない事には」
「じゃあ聞いてくれよ。今すぐに」
「今か!?」

期待に困ったナギの眼に悠太は迷いつつ時計を見て

「まあ、今なら平気かな」
「じゃ、頼むぞ」

悠太は携帯を取り出し、姉に掛け始めた。
ほんの数コールで繋がり、

『もしもし悠太?珍しいわね。あんたから電話するなんて』
「良いじゃねえか。それより、今大丈夫か?」
『お昼休みだから平気よ。それより、何の用?』
「頼みがあるんだ。お嬢様が姉ちゃんのサインが欲しんだって」
『なんだそんな事。良いわよ。なんだったら、仕事現場に来る?スタッフさんには私から言っておくけど』

そう言われた悠太は電話口に手で蓋をして

「お嬢様、姉ちゃんが仕事を見せてくれるらしいけど、どうする?」
「い、良いのか?是非行きたい!!」

ナギの返事を聞いて悠太は

「行きたいってさ。で、いつ平気だ?」
『明日は?明日なら日曜だし、学校も休みでしょ?』

ナギは引きこもりで、滅多に学校にはいかないのだが、悠太は言わない方がいいと思い

「明日な?場所は?」
『秋葉の〜〜スタジオよ。じゃ、待ってるわね』
「了解」

そう言うと、電話を切り

「明日、秋葉の〜〜スタジオで仕事見せてくれるってさ」
「よしっ。楽しみだな」

楽しそうなナギに、悠太は顔をほころばせた。


                     × ×


そして翌日。ナギと悠太は約束の場所に行くと、既に美緒が待っていた。

「いらっしゃい。貴方がナギちゃんね?」
「こ、こんにちは」

緊張するナギに美緒は

「緊張しなくていいわ。悠太がいつも世話になってるわね」
「姉ちゃん」
「何よ」
「と、ともかく。スタジオを見せてくれ」

悠太は2人を急かし、スタジオに入った。

「へえ。これがスタジオか」

ナギは子供の様に目を輝かせていた。

「見学は許可が出たけど、注意事項があるわ」

ナギと悠太は背筋を伸ばした

「まず、音は禁止。オフレコは僅かな音でもNGになっちゃうからね。当然会話も禁止よ」
「「はい」」
「もう一つはスタッフさんの邪魔はしないでね。私も怒られちゃうから」

注意事項を聞き、ナギと悠太は椅子にすわり、オフレコの開始を待った。

暫くすると、有名な声優が何人もスタジオに来て、オフレコ現場に入って行った。

「じゃあ本番行くよ」

プロデューサーらしき人がそう言うと、並んだマイクの前のモニターに映像が映し出され、キャラ達の口に合わせて声を出して行った。

それを見ていたナギは

「(こ、これがプロの仕事か。凄いな)」

感動していて、悠太は

「(へえ。姉ちゃん、普段からは想像できない姿だな)」

姉の姿に驚いていた。

ちなみに、今回の撮影はナギも大好きなアニメのワンシーンの撮影だった。


                     × ×


撮影も終わり、ナギと悠太は三千院家の車で帰宅していた。

「今日はいい1日だった」
「それは良かった。紹介した甲斐があったよ」

ナギはとてもうれしそうだった。なんせ、有名な声優にも会えたし、サインも全員から貰っていたからだ。

「こんなにサインが貰えるなんて夢のようだ」

ナギは嬉しそうにサイン色紙の入った紙袋を眺めていた。

「悠太、お前のおかげだ。ありがとな」

そう言って笑顔を向けてきたナギに悠太の心は大きく脈打ち、姉に言われた事を思い出した。

「悠太、あんたナギちゃんが好きなんじゃない?」
「そ、そんな事は」
「あるでしょ?告白しちゃいなさいよ。モヤモヤしたままじゃ今後の生活に影響出るわよ」

こう言うやり取りがあり、

「(姉ちゃん、やっぱ俺、お嬢様が好きみたいだな)」

姉とのやり取りのおかげで、悠太ははっきりと自覚した。


                    × ×


三千院家に着き、悠太はいつ告白しようと考えていた所、玄関で今は2人きりだと気付き、ナギを呼びとめた。

「お嬢様、あんまり深く考えないで聞いて欲しい」
「なんだよ」

悠太は深呼吸すると

「お嬢様、俺はお嬢様が好きだ。勿論主従関係から来るものではなく、恋愛的な意味でだ」

悠太の告白を聞き、ナギは驚きで暫く黙りこんだが

「すまない。私は悠太の事、趣味の合う友人兼執事としてしか見れない。だからお前の気持ちには応えられん」

そう言われた悠太は

「そうか。別にいいよ。俺はただ単に自分の気持ちを伝えたかっただけだから」
「そうか。ま、もしかしたらいつかは悠太を恋愛対象に見るかもな」
「期待しないで待ってるよ」

その後はナギと悠太の関係はギクシャクせず、いつも通りであった。



そして、ハヤテとの出会いがあり、ナギは変わり、悠太も大切な親友が出来た。


                        × ×


「(ホント、色々あったよな。お嬢様は変わったし、俺も命より大切な親友が出来たしな)」

思い返していた悠太はこれからの生活も期待していた。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
どうでした?悠太の過去編は。

次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に3rd (10月30日更新) ( No.79 )
日時: 2013/10/30 20:58
名前: ささ

ささです。こんばんは。
悠太、お姉さんの英才(?)教育にそれまで恨んでいたということか?
マリアさん、打ち解けているからって、別に苛めて追い出す方法がないとは限りませんから。
陰臼(あっ、間違えた倉薄、あれ、これも違うな、倉臼でしたっけ、それとも倉浮棄?)さんに嘘報告で追い出してもらうのも良かったですし〜。
ところでクラウスさん真山さんに定期的に報告していたのですか?
まっ、おじさんばかり書くのは作者さんも苦痛かもしれませんので、ドンマイ!
これで失礼します。

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Re: 女神と共に3rd (11月4日更新) ( No.80 )
日時: 2013/11/04 15:19
名前: masa

こんにちはmasaです。

ジャイアンツ、負けちゃいましたね。巨人ファンの自分にはショックでした。
ま、来年の日本一に期待して、レス返しに行きます。


 ●さささん

 >>ささです。こんばんは。

 美緒「感想ありがとね♪」

 >>悠太、お姉さんの英才(?)教育にそれまで恨んでいたということか?

 悠太「いんや。恨んではいないよ。ただ、必要かな?っと疑問に思ってたのは事実だよ。姉ちゃんの教えは不動産に関係なさそうな物ばかりだったし」
 美緒「へえ〜」

 >>マリアさん、打ち解けているからって、別に苛めて追い出す方法がないとは限りませんから。

 マリア「そうなんですけどね〜。ナギと打ち解けちゃったら、作戦が台無しなのは事実なんですよね〜」
 ナギ「・・・」

 >>陰臼(あっ、間違えた倉薄、あれ、これも違うな、倉臼でしたっけ、それとも倉浮棄?)さんに嘘報告で追い出してもらうのも良かったですし〜。

 クラウス「倉臼だ!!覚えていただきたい!!」

 マリア「ナギと打ち解けた以上嘘報告は駄目なんですよね。報告と現実が違うってばれちゃいますから。残念でしたわ〜」
 ナギ「(こ、怖い)」

 >>ところでクラウスさん真山さんに定期的に報告していたのですか?

 クラウス「ん!?ああ、してましたよ。「息子の仕事ぶりを知らせてほしい」って言われてましたから」

 >>まっ、おじさんばかり書くのは作者さんも苦痛かもしれませんので、ドンマイ!

 ですよね〜。悠太の父もクラウスもモブキャラですから

 悠太父・クラウス「・・・」

 >>これで失礼します。

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (11月4日更新) ( No.81 )
日時: 2013/11/04 15:21
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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ここは毎度おなじみ平和な天王州家。


「今年ももう11月。1年と言うのは早いですわね〜」

朝食後のティーブレイクの時に急にそんな事を言い出したアテネにハヤテは

「アーたん、本編の時系列はまだゴールデンウィーク前だよ」
「フン。メインヒロインという立場なのに出番が削られていますから、その報いみたいなものですわ」

それはすみません。

「それより、今年のゴールデンウィークはどうするの?」
「いつも通り、ギリシャに行きますわ」
「ああ、アテネね」

ハヤテがそう言った瞬間、アテネは真っ赤になり

「ハ、ハヤテ?///////////////////////////////どうしたんですの?急に呼び捨てにして//////////////////////////」
「へ!?」
「ま、まあハヤテでしたら呼び捨てでも良いですけど、私個人的には「アーたん」の方が/////////////////////////////////////」
「いやいや。アテネ市の事だから」

ハヤテの説明にアテネは明らかに残念そうな顔になり

「そう、ですわね。まあ、今年もアテネ市でのんびりするくらいですわね」
「毎年恒例だね」

こんな風に天王州家の予定はたった。


                     × ×


その頃白皇生徒会室。

「ヒナ、今年は海外旅行に行きましょ」

麗が休日にもかかわらず、仕事で生徒会室に居たヒナギクにそう言っていた。

「い、行かないわよ!!!!!!」
「何で?」

麗はヒナギクが断った理由を少し考え

「大丈夫よ。時任家のプライベートジェットを使うから、旅費は出ないわ。出るとしたら、旅行先での買物費ぐらいよ」

麗の説明にヒナギクは

「行かないったら!!!!!旅行なら国内でいいじゃない!!!」
「何でよ。いい、海外では日本じゃ買えないブランド物もあるのよ。普段しないお洒落で異性を虜にしなきゃ」

麗のその言葉に、ヒナギクはお洒落着でハヤテに褒められているところを妄想したが、

「と、ともかく。海外なんて行きません!!!旅行なら皆で行ってきてね」

ヒナギクがそう言った瞬間、

「情けないわね。白皇の生徒会長ともあろうものが飛行機如きに負けを認めるなんてね」

麗の言葉にヒナギクは過剰に反応し

「どういう意味よ」
「あら?私何か間違えた事言った?」

麗は挑発的な態度だった。

「だってそうでしょ?飛行機に乗らないって事は恐いってことでしょ?つまりは、「私は飛行機様が怖いので乗りません。飛行機様、私の負けでございます」って言ってるのと一緒よ」

麗の挑発にヒナギクは震え

「良いわ。そこまで言われたら飛行機に乗ってやろうじゃない。私は飛行機なんかに負けないわ!!!」
「そうそう。その調子よ」

このやり取りを見ていた3人娘は

「やるな、麗君」
「ホントだよな。ヒナの負けず嫌いを最大限に生かした作戦だな」
「私達が何度誘っても、絶対に海外旅行に行こうとしなかったヒナちゃんを説得しちゃったもんね〜」

感心していた。

ちなみに、普段サボってばかりの3人がここに居る理由は、ヒナギクに怒られたからです。


                       × ×


場所は変わり、レンタルビデオタチバナ。

「ワタル、ゴールデンウィークは旅行にいかへんのか?」

咲夜の問いかけに、ワタルは殆ど表情を変えず、

「旅行ってどこによ」
「せやな。海外とかやな」
「無理だよ」

ワタルの言葉に咲夜は

「なんやねん。サキさんをどっか連れて行こうちゅう気持ちは無いんか?」

その言葉を聞いたサキさんは仕事中の手を休め、全神経を耳に集中させた。

「サキをか?それはあるさ」

ワタルの言葉にサキさんは喜んだ。

「普段から世話になってるサキには感謝してるからな。だからこそ、折角の休みぐらい海外旅行にでも連れて行ってやりたいって気持ちは十二分にあるよ」

この言葉に、サキさんはもはや有頂天だったが、

「でもな。金がねえんだよ。気持ちだけじゃどうにもならない金の問題があるんだよ」
「成程な」

咲夜は頷いていた

「サキさんにお礼はしたいが、金が無くてできん訳やな」
「そうだよ。だから、サキには悪いが、今年も何処にも行かずに過ごすことになるよ」

ワタルがそう言うと、咲夜は

「だったら、ゴールデンウィークはベガスに行くで」
「はあ?何でラスベガスなんだ?それに旅費はどうするんだよ」
「旅費ならウチが出すで」

咲夜はそう言うと、更に言葉を続け

「それにベガスにはカジノがある。そこで一攫千金を狙い、旅費を返してくれればええわ。男ならガツンをぶつかったれ」
「アホかー!!!!!!!!一攫千金どころか破産するわー!!!!」

ワタルの叫びを咲夜は無視し

「だがな、この作戦には欠点があるで」
「人の話を聞けー!!!!!!」
「ウチらは未成年や。未成年はカジノじゃ賭けられへん。つまりや20歳を超える人間が必要な訳や」
「だ、だから、人の話を聞けよ。俺はまだ破産なんかしたくねえよ!!!」

ワタルの言葉は完全に無視され

「どっかにおらんかな。20歳を超える人間は」

すると

「ここに居ますよー。私20歳で〜す」

そう言ってきたサキさんに

「これ、完全に死亡フラグだろうが」

ワタルはそう言って呆れたが、

「分かったよ。全責任は俺が取るから、店は臨時休業にして、ラスベガスに行くぞ」
「流石やな」
「かっこいいですよ、若」

ワタル達も予定が決まった。


                      × ×


そして三千院家。

「そう言えば。お嬢様、俺達はゴールデンウィークどうするんだ?」
「どうって。悠太は無いのか?」

ナギに聞かれた悠太は少し考え

「俺はねえな。親父たちは忙しいし、姉ちゃんも休みが取れないって言ってたから、真山家は予定なしだな」
「そうか。なら、私達は海外だな」
「へえ。どこ行くんだ?」

悠太が聞いた瞬間、ナギは立ち上がって壁に世界地図を貼り、

「これで決めるぞ」

ナギはダーツを持っていた。

「成程な。ダーツが刺さった国に行くと」
「ああそうだ。どっかの番組のあれを真似してみた」

まあ、説明不要ですね。

「では行くぞ」

そう言ってナギが投げたダーツは

「日本海溝か」
「ずいぶん深海ですね〜。フフフフフフフフフフ♪」

そう言われたナギは

「ち、違うさ。今のは練習だよ。今度のが本番だ」

そう言いながら貼ってある世界地図に近付き、再度投げたが

「刺さらないって事は、宇宙か」
「日本海溝に宇宙。ずいぶん過酷な旅ですね〜♪フフフフフフフフフ♪」

悠太と違って、マリアさんはとても楽しそうだった。

「う、うるさい!!!そこで言うなら、ここだ!!!」

そう言ってナギは旅行雑誌のギリシャ特集のページにダーツを刺した。

「ギリシャか。歴史ある国だから楽しみだな」
「あれ?悠太、行った事あるの?」
「親父の付き添いでな」

ナギは頷きつつ

「ま、ともかく、我々の目的地はギリシャだ。十分楽しむぞ、悠太」
「ん!?俺とお嬢様と、マリアさんだけか?」
「一応クラウスもつれて行くつもりだが」
「良かった。ただでさえ出番のないクラウスさんを置いて行くのはかわいそうだもんな」

ここに三千院家の予定も決まったのであった。







しかし、この旅行は何事もなく終わる事は無く、大きな事件が待っている事をこの時、誰も知らなかった。

事件へのカウントダウンは確実に進んでいた。

全てを巻き込む大事件が確実に迫っていた。

それを知らない一同は今は楽しんでいた。







----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に3rd (11月6日更新) ( No.82 )
日時: 2013/11/06 20:54
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

いつも通りの朝。ハヤテとアテネは軽い世間話をしながら一緒に登校していた。

すると

「ハ〜ヤ〜テ〜様♪」

いつも通りと言うか、綾子がハヤテに抱きついた。
突然のことだったが、ハヤテは慣れていたため、特に驚きもせず

「あれ?神尾崎さん、今日は部活ないんですね」
「ええ。ゴールデンウィーク前と言う事で、休みになりましたわ」

当然、アテネの機嫌は悪い。

「そんな事よりハヤテ様」
「は、はい」

アテネの不機嫌オーラを察知し、ハヤテの反応は鈍い。

「こうやって朝の登校が一緒になるなんてこれはもう運命としか言えませんわね♪」
「は、はあ」
「やっぱり、ハヤテ様と私は運命の赤い糸で結ばれてるんですわね♪」

綾子はそう言うと、ハヤテに抱きつく力を少し強めた。

当然というか、アテネの怒りは一気に頂点に達し

「貴方、いい加減にしなさい!!!」

アテネの言葉に今度は綾子も機嫌が悪くなり

「何がですの?」
「ハヤテに抱きつくのは止めなさいと言ってますのよ!!!」
「別に貴方なんかにそんな事言う権利はありませんわ」

綾子の挑発的な態度にアテネの怒りは限界を超え、

「ハヤテは私の執事ですわ。主がこう言う事言う権限は十二分にありますわ」
「フン。ハヤテ様が嫌がってない以上そんな事に耳を貸すつもりはありませんわ」

綾子はハヤテに抱きつく力をまた少し強めた。
そしてアテネも我慢の限界を迎え、

「離れなさい!!!ハヤテから離れなさい!!!!」

アテネは綾子を引き剥がそうとしたが、綾子は意地でも離れなかった。
やり取りの最中、アテネと綾子は睨みあっており、ハヤテは困った顔をするだけだった。

すると

「やれやれ。朝っぱらから騒がしいな」
「全くだ」

声のした方へ向くと、悠太とナギがいた。

「朝から何騒いでんだよ。っと言っても事情は分かるけどな」
「大人げないぞ(まあ、本当は神尾崎が羨ましいんだが)」

するとアテネが

「真山君、私を手伝って、この女を引き剥がす手伝いをしなさいな!!」
「ええ!?なんで俺に言うんだよ?」
「手伝いなさい!!!!」

アテネのすごい剣幕に悠太は怯み、綾子の「手伝うな!!」と言うオーラにも怯んでいた。

悠太が困っている間も、アテネは綾子を引き剥がそうとし、綾子は意地でも離れないというやり取りが続いていたが、

「話し合いで決着が付きそうにねえし、ここは決闘とかで決めたらどうだ?」
「「・・・」」
「少年漫画じゃ王道だろ?話し合いを持ちかけ、決裂すれば力対力で決着付ける展開。それでいいんじゃねえの?」

悠太としては、「馬鹿馬鹿しい」と否定されるだろうと思って、この提案を持ちかけたが、

「成程、いい案ですわね」
「そうですわね。ここは決闘で決着をつけましょう」

綾子はハヤテから離れ、アテネと顔を近付けて睨みあっていた。
一方、悠太はハヤテに近寄り

「ごめんな。話をややこしくしたみたいで」
「い、いやいいよ。寧ろ、感謝してるよ。僕じゃどうにもできなかったし」
「ホント、ごめんな」

悠太は心からの謝罪を行っていた。

一方のナギは

「(く、くそ。私に力があれば、この決闘に参加したのに)」

こう思っていた。


                       × ×


放課後になり、白皇内の大きなイベントとかで使う講堂(アニメ1期に出てきたあれです)には殆どの生徒が集まっていた。

当然、理事長のアテネと、学内屈指の実力者の綾子が決闘すると言う情報が流れたからだ(当然情報を流したのは、動画研究部である)。

「こんな展開になるとは思いませんでしたわ」
「ですが、私達が以外と望んでいたんじゃありませんの?」

アテネも綾子と同意見だった。

「決闘開始前に、言っておくことがありますわ」
「なんですのよ」

アテネは睨みつけるかのような鋭い目つきになり、

「私が勝ったら、今後一切、ハヤテに抱きつくのを禁止しますわ!!!当然、近付くことも禁止ですわ!!!」

アテネの提案に綾子は軽い笑みを浮かべると、

「でしたら、私が勝ったら、ハヤテ様とのデートを許可してもらいますわ。当然、邪魔は禁止ですわ」
「フン。私に勝てたら、許可してあげますし、邪魔もしませんわ」
「提案成立、ですわね」

アテネも綾子も今まで以上に鋭い目つきになった。

すると、客席で見ていたナギが

「なあ悠太、この勝負、お前はどう見る?どっちが有利なんだ?」
「正直、どっちが有利かと聞かれると、難しいな」

悠太は腕を組み

「作者曰く、天王州の実力を100とするなら、神尾崎は99らしいからな」
「ほ、殆ど差が無いじゃないか」

ちなみに、ハヤテは300です。ただし、これは守護光速拳を未使用の状態での事で、発動すれば、無限に上がります。
一応言うと、伊澄は85、悠太は65、ヒナギクは50です。

「実力的には差が無いに等しい。つまり、これは精神力の問題になってくる」
「精神力か」

ナギは少し考え

「って事は、理事長が有利ってことか。これに勝てば、ライバルが減る訳だし」
「俺は違うと思うぜ。俺の推理が正しければ、有利なのは神尾崎だ」

悠太の言葉にナギは首を傾げ、

「なんでだ?ライバルを減らせる理事長じゃないのか?」
「じゃあお嬢様、お嬢様が神尾崎の立場と考えたらどうだ?」

悠太に言われ、ナギは綾子の立場になって考えてみた。

「天王州に勝てれば、大好きなハヤテとデートできるんだぞ。しかも、邪魔は無し。どう思うよ?この状況」

ナギはしばらく考え

「た、確かにな。普段以上の力が湧いてくるな。これは神尾崎が有利か」
「まあ、実力は僅かだが天王州の方が高い。勝負は終わってみないと分からないよ。精神力的には神尾崎が有利なのは変わらないと思うがな」

悠太はそう言うと、黙ってステージ上を見た。

ステージ上では相変わらずアテネと綾子は睨みあっていた。


綾子は暫くアテネと睨みあい

「来なさい。青龍、朱雀」

綾子の武器・青龍と朱雀を召喚し、構えた。

「私と天王州さんじゃ実力は僅差。ですから、最初から全開で行きますわ」
「来なさい。手加減はしませんわよ」

アテネは日本刀を鞘から抜き、構えた。

暫く睨みあった後、両者とも飛び出し、刀を交えた。

刀がぶつかりあった瞬間、火花が散り、周囲には強い衝撃が起こった。


----------------------------------------------------------------------------------
少し短いですが、以上です。
次回は続きです。
では。
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Re: 女神と共に3rd (11月6日更新) ( No.83 )
日時: 2013/11/08 18:48
名前: ささ

ささです。
旅行内容が壮大だなぁ、海外に観光旅行か。
ワタル組はいろんな意味でdangerousだろうな(書けば通報され、削除さるものを含む)(ワクワク)(旅先で、綾子とハヤテがデートなんかも楽し…ヴフェ、グファ…(申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。)
(三十分後)
フファー(状況説明すると、確実に削除される体で)、天王洲様はなんか銘刀(白桜のような)をお持ちでしょうか?
あのバカトリオのする事だから…さて、続きを楽しみにしています。以上(パタッ)。
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Re: 女神と共に3rd (11月9日更新) ( No.84 )
日時: 2013/11/09 16:19
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ささです。

 ナギ「感想ありがとうなのだ♪」

 >>旅行内容が壮大だなぁ、海外に観光旅行か。

 まあ、原作上もそうでしたからね。ちなみに、作者である自分は日本を出た事がありません。

 >>ワタル組はいろんな意味でdangerousだろうな(書けば通報され、削除さるものを含む)(ワクワク)

 ワタル「期待されてもなあ」
 サキ「困りますね」
 咲夜「作者はんは、「書く事は書くが、大きな事件は無いよ」って言ってたで」

 >>(旅先で、綾子とハヤテがデートなんかも楽し…ヴフェ、グファ…(申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。)
(三十分後)

 ハヤテ「大丈夫ですか?」
 アテネ「まあ、平気でしょうね」

 ちなみに、旅行に関しては現時点では完全黙秘で。

 >>フファー(状況説明すると、確実に削除される体で)、天王洲様はなんか銘刀(白桜のような)をお持ちでしょうか?

 アテネ「天王州ですわ。私のは家にあった業物の名刀ですわ。まあ、名前は無いみたいですが」

 >>あのバカトリオのする事だから…さて、続きを楽しみにしています。以上(パタッ)。

 まあ、あの3馬鹿は期待しない方が。今回おまけみたいなものですし。


 ともかく、感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (11月9日更新) ( No.85 )
日時: 2013/11/09 16:26
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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前回、アテネと綾子はそれぞれの理由で決闘することになった。


アテネの日本刀と綾子の青龍・朱雀がぶつかった瞬間、凄い衝撃波が生まれ、少しの鍔迫り合いの後、弾かれる様に2人は離れた。
アテネと綾子が体制を立て直したその時、

「さあ、始まりました。理事長と神尾崎さんの決闘」
「これはどうなるか楽しみですね」

突然聞こえてきた声に、アテネと綾子以外は驚いていた。

「実況は動画研究部の朝風理沙です」
「解説は動画研究部の花菱美希です」

ちなみに、泉は力不足で追い出され、観客席に居ます。

「始まった途端、2人の激しいぶつかり合い。これはすごい展開ですね」
「目が離さない展開ですな」

ちなみに、これを聞いていたナギは

「大丈夫かな?あの2人」
「まあ、部活謹慎は決定事項だろうな。天王州って、こう言う事にうるさいし」


睨みあっていたアテネと綾子は再び近づき、激しい鍔迫り合いを行い、

「中々やりますわね、天王州さん」
「フンッ。貴方こそ」

激しい鍔迫り合いに、観客は驚きと関心が混じった顔で眺め、誰も声を発しようとしなかった。
実況の2人さえもその激しい戦いに仕事を忘れて見入っていた。

「神尾崎さん、貴方の実力はこんなものなんですの?」
「天王州さんこそ、本気でかかって来た方がよろしくてよ」

お互いそう言ったものの、手加減などは一切しておらず、普段以上の力を出していた。

「(この戦況、お互いに長くは続きそうにありませんわね)」
「(意外と短期決着になりそうですね)」

2人は戦いながら、この戦いは長くはならないと悟っていた。

激しい戦いにナギは

「なあ悠太、この小説って、バトル物だっけ?」
「いんや。作者は日常ほのぼの系&ラブコメって言ってたけどな」

悠太はナギやほかの観客とは違い、冷静に戦況を見つめていた。

「悠太、この戦いってどうなるんだ?」
「現時点では、天王州が不利だな」
「神尾崎が二刀流だからか?」
「違うよ」

悠太は首を傾げるナギに言葉を続けた

「神尾崎はハヤテにあの特殊な必殺技を教えた一族だぜ。おそらくだが、二刀流剣術の技だってあってもおかしくはない」
「あ、そうか」
「それに、天王州の日本刀は業物らしいが、神尾崎の妖刀には及ばない。武器の差、技の差。いくら実力伯仲でも、この不利はなかなか埋まるものじゃないよ」

冷静な悠太に、ナギは焦り

「だったら、お前のあの刀を貸してやればいいじゃないか」
「無理だよ。叢雲は俺にしか扱えないよ。ハヤテの白桜だって、ハヤテじゃないと本来の力は発揮できないはずだ」

悠太の解説にナギは複雑そうな顔でステージを見た。


アテネと綾子は相変わらず凄まじい鍔迫り合いを行っており、アクション映画の様な展開になっていた。

そして

「もう、良いですわね」
「な、何がですの?」

綾子の突然の言葉に、戦いが一時止まった。

「天王州さん、貴方の太刀筋は見切りましたわ」
「フン。貴方の太刀筋だって見切りましたわ」

綾子もアテネが自分の太刀筋を見切ったのは百も承知だった。

「ですから、貴方に見せてあげますわ。神尾崎流剣術を」

綾子の言葉にアテネは手に持った日本刀を構え、どんな技が来ても対応できる様にした。

「行きますわよ」

そう言って、綾子は2本の刀を構え、アテネに突進し

「四神十字剣」

綾子の技にアテネは何とか対応したが、

「(なんて技ですの。一撃で手が痺れちゃいましたわ)」

防御はしたものの、太刀筋は見切れず、次が来たら、アテネはやばいと感じた。

「まだまだですわ」

綾子の連続攻撃にアテネは痺れた手で何とか対応し続けた。

「くらいなさい!!四神十字剣!!!」
「グッ」

受けられないと悟ったアテネはとっさに回避に出たが、僅かに反応が遅れ、技を受けてしまった。

「流石ですわね。僅かなダメージで済ませるとは」

綾子は再び構えた。

「ですが、この技は見切った様子ですわね」
「流石ですわね。その四神十字剣はもう通用しませんわよ」

アテネの手の痺れはすでに消え、綾子に反撃を開始したものの、鍔迫り合いでは決着が付かず、ダメージを受けているアテネが不利なのは明らかだった。

「(こうなったら、たった1回ですが、ハヤテに中てられた技を試すしかありませんわね)」

アテネは渾身の一撃を綾子にぶつけた、当然綾子はうけたが、アテネは片手を刀の切っ先へと素早く持ちかえ、綾子の刀を滑らせ、刀の柄の部分で綾子の腹を衝いた。
突然の行動に綾子は反応できず、攻撃をもろに受けた。

「どうですの?ハヤテに通用した唯一の技は」
「流石ですわね」

綾子は腹をさすりながら、

「ですが、2度は同じ手は食いませんわ」
「でしょうね。敢えて名付けるなら、「急襲柄の剣」は1回限りの技ですから」

アテネの技に綾子は目つきが変わり、

「四神十字剣だけで十分だと思いましたが、甘かったようですわね。見せてあげますわ。更なる技を」

綾子の言葉にアテネは刀を構え、会場は「まだあるのか!?」と思った。

「行きます。四神剣舞!!」

綾子の技をアテネは必至で受けたが、技の激しさについに刀を支えに片膝をついた。

「次で決めますわ」

綾子は再度構え

「四神剣舞!!」

アテネは何とか防いでいたが、ついに刀を弾かれ、

「これで終わりですわ。神尾崎流剣術第三位の技、四神ノ首狩」
「カハッ」

アテネは反応も防御も回避もできず、ついに倒れた。

「私の勝ち、ですわね」
「ま、まだですわ」

アテネは立ち上がろうとしたが、ダメージが深く、立てなかった。

「け、決着だー!!!勝者は神尾崎綾子ー」
「す、すごい死闘だった」

綾子は青龍と朱雀をしまうと、アテネに手を差し出し

「見事でしたわ」
「負け、ですわね。大人しく認めますわ」

アテネは綾子の手を借りて、立ち上がり、握手した。

「さて、私が勝った以上ハヤテ様とのデートを認めて貰いますわよ」
「し、仕方ありませんわね。1回だけですからね!!!!」

アテネはそう宣言すると、足早に会場を後にした。
綾子はアテネとは反対の出入り口から会場を後にした。

それを合図に、観客達も帰り始めた。

「凄い戦いだったな」
「ああ。だが、次があるとしたら、天王州が勝つだろうな。あの技、全部見切ったみたいだし」

ナギはアテネと綾子の強さに改めて感心したが、

「はあ。ハヤテとデートか」
「羨ましいのか?」
「ち、違う!!!!!!!!!/////////////////////////////////」

悠太は

「赤い顔で否定しても説得力ねえぞ」

と思ったが、敢えて言わなかった。


一方の綾子はハヤテとのデートをもう妄想したのか、にやけていた。

そしてアテネは、医務室で、校医や見舞いに行った悠太に睨みつけることであたり散らしていた。


更に言うと、動画研究部はアテネを怒らせたので、3か月の部活謹慎処分を受けた。


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以上です。

バトル描写が苦手ですみません。ですが、自分なりに分かりやすくしたつもりです。

では、技の解説です。





 四神十字剣(しじんじゅうじけん)

2本の剣で十字状に敵を斬りつける技。威力は高いが、神尾崎流剣術の中では初歩。


 四神剣舞(しじんけんぶ)

2本の剣で舞を舞うように連続して切りつける技。一撃一撃が高い威力を誇っていて、動きも速いため、見切るのは難しい。神尾崎流剣術ではこれも初歩。


 四神ノ首狩(しじんのくびかり)

2本の剣で左右から首を挟む様に斬りつける技。技の素早さで回避は困難で、威力も高い。神尾崎流剣術の第三位の技。





次回はハヤテと綾子のデートです。

では。
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Re: 女神と共に3rd (11月12日更新) ( No.86 )
日時: 2013/11/12 17:28
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、綾子はアテネとの決闘に勝ち、ハヤテとデート出来る事になった。


デート当日。

「じゃあ、行ってくるね」
「フンッ」

この日、アテネは朝から凄まじく機嫌が悪かった。幸い、八つ当たりはしないものの、ハヤテや他の使用人は恐くてしょうがなかった。

ハヤテはアテネが不機嫌なのを気にしつつも出かけた。

「よし、出かけますか」

ハヤテが出かけたのを見計らってアテネも出かけた。


                    × ×


ハヤテが待ち合わせ場所に着くと、綾子はまだいなかった。

「(良かった。30分前に着いてて)」

約束の時間までまだ30分あり、綾子が来てないのは当然と言えば、当然なのである。

そして、20分ほど待ち、

「ハヤテ様♪」

ハヤテが振り向くと、お洒落した綾子がいた。

「お待たせしちゃいました?」
「ううん。待ってないよ、綾子」

ハヤテが綾子の名前を呼び捨てにすると、綾子は真っ赤になり

「ハ、ハヤテ様?/////////////////////////なぜに呼び捨てに?//////////////////////////」
「あ、すみません。デートなので、名前を呼び捨てにした方がいいかな〜って思ったもので」

説明された綾子は嬉しそうになり

「もしかして、嫌でした?」
「そんな事ありませんわ♪嬉しいですわ♪」

綾子の最上級の笑顔にハヤテは安心し、

「さ、行きましょうか」
「ふえっ///////////////////////////////////」

綾子はハヤテに突然手を繋がれた事で、驚いたが、すぐに笑顔になり、

「そうですわね♪行きましょうか♪」

手を繋いだまま、歩き出した。


ちなみに、それを見ていた人物がいた。
当然、アテネである。勿論と言うか、変装しています。

「グググ。ハヤテを繋ぐなんて〜」
「許せん!!」

突然聞こえた声に驚いて、声のした方へ向くと、

「さ、三千院さん?何してるんですの?」
「見れば分かるだろ?理事長と一緒だよ」

確かに、ナギは変装していて、見るからに監視が目的のアテネと目的は変わらない様だった。

「な、何で」
「ほら、見失うぞ」

アテネは疑問に思いつつも、ナギに促されたので、ハヤテ達の後を追った。


                     × ×


ハヤテと綾子は近くのデパートの洋服売り場に来ていた。

「えっと、何でまた洋服売り場に?」
「夏服が欲しいんですわ。そろそろ衣替えの時期ですから」

ハヤテは納得し、洋服を選んでいる綾子を眺めていた。
すると、

「綾子、このワンピース、君に似合いそうじゃない?」

そう言われ、見ると、確かに可愛らしいワンピースだった。

「ですが、私こう言う服は着た事が無くて」
「大丈夫ですよ。綾子ならきっと似合いますよ」
「そ、そうですの?////////////////////////////////////////」

綾子は照れつつも、ハヤテが似合いそうだと言ったワンピースを持って、試着室に入った。

一方

「最初は買い物みたいですわね」
「無難だよな」

ナギ達は、ハヤテ達からしたら死角になる場所で監視していた。

「ハヤテがなに言ったかは聞こえなかったが、洋服を勧めたみたいだな」
「もう少し近付きますわよ。ハヤテの一言一句を聞きとるために。

ナギは何も言い返さずにアテネの意見に従った。


そして綾子はワンピースに着替え、

「ど、どうですの?」

初めて着るワンピースに少し照れつつもハヤテに見せた。

「お似合いですよ。今後はそう言う服も着た方がいいかもしれませんよ」
「そ、そうですの?///////////////////////」
「ええ。綾子の可愛さと美しさが、そのワンピースのおかげでさらに際立って見えますからね。あ、お世辞じゃないですよ」

ハヤテに褒められ、綾子は真っ赤になった。


ちなみに、それを聞いていた監視組2人は

「(よ、よしっ。今度私もワンピースを着てハヤテに褒められよう)」
「(わ、私だって、ワンピースに会うんですからね〜。今度着てハヤテに褒められますわ)」

そう思っていた。

結局、綾子はハヤテに勧められ、褒められたワンピースは買った。


                      × ×


場所を変え、同じデパートの水着売り場にやって来た。

「一応聞きますけど」

ハヤテが聞くより速く、綾子は

「夏に向けて今年流行の水着がほしんですわ。ハヤテ様、水着も選んでくださいな♪」
「えっと、分かりました」

ハヤテは悩みつつも、綾子に似合いそうな水着を幾つか選んだ。
ちなみに、ハヤテはアテネの水着を毎年選ばされてるので、こう言う事には慣れてます。

綾子はハヤテが選んだ水着を持って、試着室に入った。


一方の監視組。

「今度は水着か」
「夏に向けて選ばせるみたいですわね」

アテネは毎年ハヤテが選んでくれた水着を着ているので、見抜いた様だった。

ちなみにナギは

「(羨ましいな。私だって、ハヤテに水着を選んでほしいのに)」

そう思った瞬間、以前ハヤテに水着姿を褒められた事を思い出し、少し赤くなった。


一方の綾子はハヤテが選んだ水着を幾つか試着し、ハヤテに見せた。
ハヤテの反応はと言うと、

「う〜ん。それはちょっと似合いませんね」

とか、

「あ、それはお似合いですよ」

もあり、

「おお〜。それが一番ですね。なんたって、綾子の美しさを際立ててるしね」

というものだ。


綾子は悩んだが、ハヤテが一番褒めてくれた水着(ビキニ)を買った。

「ハヤテ様、この後は何処に行くんですの?」
「そうですね〜」

ハヤテは少し考え、

「この近くに、いい所がありますよ。そこに行きましょう」
「何処ですの?」
「内緒です」

そう言って、ハヤテは綾子と手を繋いだまま歩き出した。


一方の監視組もばれないように一定の距離を保ちながら、後を追った。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は続きです。
では。
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Re: 女神と共に3rd (11月12日更新) ( No.87 )
日時: 2013/11/13 17:00
名前: ささ

ささです、こんばんは。
きっと外泊禁止なんだろうな。(そのための天王州様の監視でしょうね)
そして…(先読みになりそうなので割愛します)
きっとあの場所に行くのだろうな。
天王州様の考えていらっしゃることは、今晩ハヤテに何をしてもらうかでしょうね。
それでは失礼します。
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Re: 女神と共に3rd (11月12日更新) ( No.88 )
日時: 2013/11/15 07:43
名前: ゆき

ゆきです。
最近になって読み始めました。
ハヤテのごとくのSSは少なく、アテネの作品は全くありません。
嘆かわしい・・アテネこそが真のヒロインなのに・・・
是非とも頑張って執筆してください!応援しています!
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Re: 女神と共に3rd (11月15日更新) ( No.89 )
日時: 2013/11/15 17:57
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>ささです、こんばんは。

 瑞希「感想ありがとうね」

 >>きっと外泊禁止なんだろうな。(そのための天王州様の監視でしょうね)

 アテネ「まあ、それもありますが、神尾崎さんがハヤテに変な事をしない様に監視する目的もありますわ」

 >>そして…(先読みになりそうなので割愛します)

 まあ、そうしていただけるとありがたいですね。

 >>きっとあの場所に行くのだろうな。

 ナギ「その予想は正しいと思うぞ」

 >>天王州様の考えていらっしゃることは、今晩ハヤテに何をしてもらうかでしょうね。

 アテネ「そ、そうですわね」

 >>それでは失礼します。

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪










 ●ゆきさん

 >>ゆきです。

 初めまして、ですね。感想ありがとうございます。

 >>最近になって読み始めました。

 そうだったんですか。なんかありがとうございます。

 >>ハヤテのごとくのSSは少なく、アテネの作品は全くありません。

 そう、ですかね?自分はアテネ関連の作品は結構知ってますけど。

 >>嘆かわしい・・アテネこそが真のヒロインなのに・・・

 そうですよね。アテネこそ、一番注目されるべきヒロインですよね。

 >>是非とも頑張って執筆してください!応援しています!

 ありがとうございます。精一杯頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (11月15日更新) ( No.90 )
日時: 2013/11/15 18:00
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテは綾子とのデートで買い物をし、別の場所に行く事になった。アテネとナギはばれない様に監視していた。


暫く歩いても、目的地を教えてくれず、着かないので、綾子が

「ハヤテ様、いつ着くんですの?」
「もうすぐですよ」

綾子としては何処に行くのか気になったが、ハヤテが言わない以上待つしかなかった。
一方の監視組も

「どこ行くんだろうな」
「さあ?でも、手なんか繋いで。許せませんわ」

それはナギも同意見だった。


暫くすると、

「ほら、目的地が見えてきましたよ」

ハヤテが指さした方へ向くと、水族館があった。

「水族館、ですか」
「ここは神秘的な魚を飼育してい事で有名な所なんです。さ、入りましょ」

入館料はハヤテが支払い、中に入った。
それに続いて、アテネとナギもそれぞれ自分で入館料を支払って追いかけた。


                    × ×


「わ〜。魚が沢山いますわね〜」
「あれ?初めてなんですか?」
「ええ、まあ」

実は言うと、ハヤテも初めてだったが、エスコートのために色々と調べてあったので、はしゃいだりはしなかった。

「フフ。綺麗なお魚さんが沢山いますわ」
「ここは水槽の透明度では世界トップクラスらしいですから」

ハヤテと綾子は色々と見て回っていた。


一方の監視組

「ム〜。良い雰囲気なんて出して〜」

アテネは怒っていたが、ナギは違い、そわそわしていた。
そして、ボタンを見つけ、押した。

「ようこそ、私達の水族館へ」

大きな音にアテネは飛びあがり

「三千院さん!!!」
「な、なんだよ。水族館初めてなんだから仕方ないだろ〜」

ナギは怒られた子供の様になっていた。
ナギをしかりつけたアテネは急いでハヤテ達の方へ向いたが、

「ああ!!!見失っちゃったではありませんか」
「な、なんだよ。私のせいなのかよ!!」
「当たり前ですわ!!!責任取りなさい!!!」
「出来るか!!!」

大きな声ではないものの、暫く言い合いは続いた。


              × ×


そんな事は置いておいて、ハヤテ達は深海魚のコーナーに来ていた。

「深海魚ってグロテスクなイメージがありましたが、ここは違いますね」
「ええ。それより、もうすぐで日本で唯一、この水族館で飼育している魚が飼育されている水槽に着きますよ」

その水槽に行くと、七色の輝きを放つとても綺麗な魚が泳いでおり、あまりの綺麗さに綾子は茫然と見つめていた。

「この魚はギネスブックに「世界で最も奇麗な魚類」として認定されている深海魚なんです。なぜ七色に輝くのか。などの謎は一切解明されてませんが、そんなことどうでもよく思えるほど綺麗ですよね」
「そ、そうですわね」

見とれている綾子は上の空だった。

「この魚は飼育が難しく、飼育されている水族館は世界でも僅かしか無いらしいですよ」
「そ、そうなんですか」

ハヤテもしばらく見ていたが、

「でも、今日はこの魚はかわいそうですよね」
「なぜですの?」
「だって、こんな綺麗な人が傍に居るんですから、魚の綺麗さもくすんじゃいますよ」

ハヤテが自分の事を言ってくれていると気付いた綾子は真っ赤になった。
と言っても、暗いのでハヤテは気付かないが。

照れる綾子にハヤテは

「あ、そうだ。綾子、イルカショーの時間だから行こうか」
「は、はい//////////////////////////////////////」

ハヤテに褒められた余韻なのか、まだ赤かった。


                       × ×


2人はイルカショーを堪能し、

「フフ。イルカさん凄かったですわ」

綾子は初めてのイルカショーに満足したようだ。

「もっと近くでイルカさんを見たいですわ」

そう言って、プールに近付いたが、

「あ。あんまり近付くと」

イルカが綾子に水をかけてきたが、かかる寸前にハヤテが引っ張ったので、濡れずに済んだ。

「注意しないと。ここのイルカはお客さんに水をかけるサービスがあるんですから」
「そうだったんですか。ハヤテ様、助けてくださってありがとうございます」
「いえいえ」

すると綾子は今、ハヤテに抱かれている状況だと気付き。

「ハヤテ様、もう少しこのままで」
「へ!?」

ハヤテも今の状況に気付き

「あ、そう言う訳にはいきませんよ」

ハヤテは慌ててはなれた。その事で、綾子は明らかに残念そうな顔になった。

「そ、それより、ここの水族館にはペンギンとの触れ合いコーナーがあるらしいので、行きましょう」
「そう、ですわね」


                     × ×


2人は触れ合いコーナーに来た。

「ペンギンさんも可愛いですわ」
「ホントですね」

補足すると、ここのペンギンは攻撃しない様に調教されています。

「癒されるな。この可愛さ」

ハヤテがあるペンギンの頭を撫でながら笑顔になると、そのペンギンが抱きついてきた。

「あの、このペンギンは抱きつくサービスを行うんですか?」

ハヤテの質問に飼育員は首を傾げながら

「そんな事は。第一、そのペンギンは飼育員の私にさえ懐かないじゃじゃ馬のはず」

不思議がる飼育員に綾子が

「もしかして、このペンギンメスなのでは?」
「え!?あ、はい。その子はメスです」
「成程」

ハヤテの腕の中で甘えたような声を出すペンギンに綾子は納得していた。
一方のハヤテも悪い気はしないので、ペンギンを抱きしめ返していた。


                      × ×


ハヤテと綾子は水族館を堪能し、出てきていた。

「ハヤテ様、楽しかったですわ♪」
「それは良かったです。まあ、ちょっと大変でしたけど」

実は、あのペンギンが中々ハヤテから離れず、飼育員さんが餌で釣っても駄目で、時間をかけて何とか引き剥がしたのだ。

「それもいい思い出ですわ」
「そう、ですね」

綾子の笑顔に、ハヤテはそれもいい思い出だと思う事にした。
すると、

「さて、アーたん、ナギさん。隠れてないで出てきてください」

後ろに向かってハヤテがそう言うと、アテネとナギが申し訳なさそうに出てきて

「い、いつ気付いたんですの?」
「最初からだよ。買い物中もつけてたし。まあ、水族館の中じゃ見失ったみたいだから、つけてなかったけどね」

アテネは驚いていた。そして、ナギはしょんぼりしていたが、

「ナギさん、ナギさんは良いんですよ。気になったんですよね?僕の事が」
「お、怒って無いのか?」
「ええ。ナギさんには怒ってませんよ」

そう言われたナギは喜んでいた。

「ん!?ナギさんは?どういう事ですの、ハヤテ」
「アーたん、邪魔しない約束じゃ無かったの?」
「そうですわ。約束違反ですわ」

怒る綾子にアテネは

「じゃ、邪魔はしてないんですから、破った事にはなりませんわ!!」

子供の様な屁理屈に綾子は更に怒ったが

「まあまあ。ここは僕に免じて。ね」
「ハヤテ様がそう言うなら」

アテネは安心した。が、

「その代わりと言ったら違うかもしれないけど、今日は神尾崎家に泊めて貰おうかな」
「そ、そんな」

ハヤテの言葉にアテネはショックを受けていたが、綾子は違い

「今日家に来てくれるんですの♪」
「良いですよね?」
「勿論ですわ♪」

そう言うと、落ち込むアテネに

「大丈夫だよ。明日は帰るから」

そう言い残して行ってしまった。

アテネはせめてもの救いにナギを見たが、

「自業自得だよ。私ならともかく、理事長は約束を破ったんだからな」

そう言い残して帰って行った。

「ハヤテ〜」

こればっかりは自分がいけないので、諦めるしかなかったが、明日は帰ってくると言ったので、ほんの少しは前向きになれた。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は未定です。

ちなみに、後5話くらいで第1部は終わりの予定です。

では。
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Re: 女神と共に3rd (11月18日更新) ( No.91 )
日時: 2013/11/18 19:40
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ここは白皇学院生徒会室。ガーデンゲートと呼ばれる建物の最上階に位置している場所だ。


そこで1人の女子生徒が本を読み耽っていた。ちなみに、現在生徒会室は彼女1人だ。
女子生徒の名は春風千桜。書記を務める生徒会のメンバーだ。

「(面白かったな。噂以上の面白さだった)」

読み終わった本を閉じ、鞄に仕舞った。

「(特にヒロインの独特な口調。あれは可愛さ全開だったな)」

そう思うと、挿絵のポーズをとりながら真似し始めた。

「ぬしさま、わっちを北まで連れて行ってくれる約束じゃったが、これ以上わっちを見ないでくりゃれ?」

千桜は感情を込め、演じきった。
その瞬間、生徒会室の入口を見たら、ハヤテが目をパチクリさせていた。

そして無言のままドアを閉めた。

「う、うわあああ。綾崎君、待ってくれー」

千桜は慌ててハヤテを追いかけ、生徒会室に呼び戻した。

「だ、大丈夫ですよ。僕は何も聞いてませんし、何も見てませんから」
「目を逸らしながら言うな!!!!余計恥ずかしいじゃないか!!!!」

千桜ハヤテに詰め寄っていた。

するとハヤテは千桜を落ち着かせ、

「大丈夫ですよ。誰にも言いませんから」
「なら良いが」

千桜としては

「(またしても綾崎君に秘密を握られてしまった)」

と思っていたが、ハヤテは

「でも、そう言う隙だらけなところが春風さんの可愛さでもあり、良さでもあると、僕は思いますよ」
「そ、そうか?///////////////////////////」

ハヤテの笑顔に千桜は赤面し、

「(な、何なんだよ。何であの笑顔を見てこんなにドキドキしてるんだ?しかも褒められてこっちにもドキドキしてるぞ)」

千桜は自分の気持ちが整理できない様だった。

「そ、それより」
「はい?」
「その「春風さん」って言うの止めてくれないか?なんだか他人行儀な気がして嫌なんだ」

そう言われ、ハヤテは少し悩んだが

「分かりました。ではこれから「千桜さん」って呼ばせていただきますね」
「そ、それでいいんだよ////////////////////////////////////」

千桜は自分で言っておきながら、名前で呼ばれて照れていた。
それを誤魔化す為に話題を変えた。

「なあ、私ってそんなに隙だらけか?」
「そうですね」

ハヤテは上を向いて少し考えると

「まあ、何かと隙はありますね。でも、そう言うところが、千桜さんの良さですから、気にしなくても良いですよ」

ハヤテの褒め言葉に照れつつも千桜は

「た、確かに私には隙があるかもしれん。だが、私より隙だらけな人はいっぱいいるさ」
「例えば?」

ハヤテに聞かれて少し考え

「ヒナ辺りかな」

そう言われたハヤテは

「そうですかね?ヒナギクさんに隙は少ないと思いますが」

そう言ったが、千桜は

「(君が完璧すぎるんだろうが。ヒナに隙はあると思うが)」

そう思い、

「だったら、隙のある人を探しに行こうじゃないか」
「え!?僕もですか?」
「当たり前だ。行くぞ!!!」

ハヤテは悩んだが、同行することにした。


                      × ×


2人は庭にやって来た

「でも、隙だらけな人ってそんなに簡単に見つかりますかね?」
「分からんぞ。こうやってふと見れば」

2人が見ると、ナギがゲームをしていた。下着が丸見えな状況で。

ハヤテは慌てて眼を逸らしたが、千桜は

「(いたな。隙だらけなやつが)」

そう思うと、ナギに声をかけ、

「見えてるぞ」
「何が?」
「下だよ下」

ナギは言われてみると、下着が丸見えな状況に気付き

「な、何を見てるのだー///////////////////////」
「お前が見せてたんだろうが」

するとナギはハヤテも居る事に気付き

「ま、まさかハヤテも!?////////////////////////////////」
「見えてたと思うぞ。すぐに顔を逸らしたみたいだが」

ナギはさらに赤面したが、

「(まあ、ハヤテならいいか//////////////////////////)」

そう思う事にした。

「全く。最近の君は隙が多いな」
「な、何を言う。ヒナギクの方が隙は多いわ!!」

ナギは文句を言いつつ、千桜が本を持っている事に気付き

「ん!?その本読んだのか?」
「へ!?あ、ああ。まあな」
「どうだった?」

嬉しそうに聞くナギに千桜は

「面白かったさ」
「だよな」

2人はシンクロしたようだった。

「特にさ、ヒロインの口調が可愛くて、もうメロメロだよな」
「は?何を言っているのだ?この作品はテストの珍回答の面白さだろ?それに女装だ!!ヒロインなどは二の次だ」

そう言われた千桜はムキになり

「何を言う!!!それは作品自体の本質を見ていない証拠だ!!!大切なのはヒロインだろうが!!!」
「違うわー」

ちなみに、作者は千桜派です。

そんな風に作品の見方でいい会っていると、ハヤテが

「お2人とも、会話が隙だらけですよ」
「「そ、それは」」
「でも、そんな風に隙がある所がお2人の可愛さですよね」

ハヤテに笑顔で褒められ、2人は真っ赤になった。


                     × ×


また別の場所。

「もういないと思いますよ。隙のある人なんて」
「そう言う思い込みは禁物だ」

千桜がそう言うと、泉が目に入り

「お姉さーん。ボール取ってくださいー」
「オッケー」

泉は転がって来たサッカーボールを蹴ろうと構え、

「へやっ!!」

蹴りあげたが、ボールは狙った方向へはいかず、

「み、見えたよな」
「み、見えちゃったよな」

スカートがめくれて下着が見えてしまっていた。

「な?いただろ」
「あ、はい」

千桜が誇らしげにそう言った瞬間、

「オー。良い事思いついたぞー」

駄目教師・・・オホン。雪路が突然声を上げた。

「この学校には金持ちが沢山いるのよね。だったら、生徒1人1人からお金を恵んでもらえば、この金欠から脱出できるじゃない。お酒だって飲み放題ってもんよ」

そう言って、何処かに走り去った雪路に

「あんな大人になったら駄目だな」
「それは同感です」

ハヤテは

「(後でアーたんに報告しておくか)」

そう思った。
すると、今度はヒナギクが目に入り、奇跡としか言えないタイミングで野球部が打ち上げたボールがヒナギクに迫った。

「会長!!危ない!!」

しかし、ボールはヒナギクには当たらず、書類を見ていたはずなのにボールを受けと、野球部に投げ返した。

「ね?ヒナギクさんに隙はないでしょ?」
「そうだな」

千桜が同感していると、足音が聞こえ

「ハヤテ〜♪」

アテネがハヤテに飛びついた。

「ハヤテ〜。遅いですわ〜。生徒会に書類を渡したら、すぐに戻ってくるって言ったじゃないですか〜」
「そ、それはそれとして。降りてよ」
「嫌ですわ〜♪」

子猫のように甘えるアテネを見て千桜は

「(成程。一番隙があるのは理事長か)」

そう思うと同時に

「(で、でも何でこんなに嫉妬の炎が燃え上がるんだ?羨ましいとも思うし)」

千桜の内心は複雑だった。


                      × ×


場所は変わりゲームセンター。

「(こんな日はゲームして心を落ち着かせるのが一番だな)」

そう思いながら、レースゲームの筺体に座ると、隣にナギがいた。

「何でお前がここに居るのだ?」
「そっちこそ。金持ちなんだから、筺体ごと買えばいいだろ?」

千桜の言葉に、ナギは掛けてない眼鏡をずりあげる動作をし、

「分かって無いな。こう言うゲームはゲーセンでやってこそ価値が出るのだ。買って家でやったらそう言う価値は無くなるのではないか」

千桜の家はけた外れの金持ちでは無いので、気持ちは分からなかった。

「まあ良いや。それより、この勝負、私が勝つ!!!」
「何を!!!!負けないのだ」

やり取りを見ていたハヤテと悠太は

「お嬢様と春風って、仲良くなれそうだな」
「そうだね」

すると悠太は

「それより、背中のそれ、下ろした方がいいんじゃねえの?」
「そうは思うんだけどさ。離れてくれないんだよね」

悠太は溜息をつくしかなかった。




ちなみに、雪路は募金箱を設置したが(ちなみに、張り紙には恵まれない桂先生に募金しよう。1口千円からと書かれていた。)、ヒナギクに見つかり、こっぴどく叱られた。
当然アテネからも怒られ、「今度やったら、クビ」と、宣言されてしまった。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は未定です。
では。
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女神と共に3rd(返信)11/21 ( No.92 )
日時: 2013/11/21 18:54
名前: ささ

こんにちは、ささです。
ハヤテ、アテネは白皇内でも校なの。
あと、アテネに一言
ハヤテ依存症 ですね。
よく雪路に猶予あげたね。(もっとも減給になっただろうが)
ハヤアテペアは白皇内で敵なしですね。

さて、綾子とのデート編ですが、
アテネ、ハヤテを見くびりすぎスペックは物凄く高いのだから
あと、綾子にデート模様を映したBDを進呈します。家宝にしてください。(笑)
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Re: 女神と共に3rd (11月21日更新) ( No.93 )
日時: 2013/11/21 19:54
名前: masa

こんにちはmasaです。

レス返しの投稿です。

 ●さささん

 >>こんにちは、ささです。

 アテネ「感想ありがとうございます♪」

 >>ハヤテ、アテネは白皇内でも校なの。

 ハヤテ「流石に毎回では無いですね。ただ、外泊した翌日はああですが」

 ちなみに、白皇の生徒は「理事長、また執事に甘えてるぞ」と思われる程度です。つまり、見慣れた光景ってわけです。

 >>あと、アテネに一言

 アテネ「な、なんですの?」

 >>ハヤテ依存症 ですね。

 アテネ「失礼な方ですわね。そんな事ありませんわ!!!」
 悠太「違ったのか?その通りだと思うが」

 >>よく雪路に猶予あげたね。(もっとも減給になっただろうが)

 アテネ「流石に減給は可哀想でしたから、しませんでしたわ。ただ、1円でも集めてたら・・・」
 雪路「ヒイ」

 >>ハヤアテペアは白皇内で敵なしですね。

 綾子「違いますわ!!私とハヤテ様のペアこそ、最強ですわ」
 麗「何言ってるの?私とハヤテ君よ」
 伊澄「あ、あの。私も//////////////////////////」

 ナギ「・・・」
 ヒナギク「・・・」
 泉「・・・」

 千桜「(なぜだ!?私も、と言いたくなったぞ)」
 愛歌「(醜いわね。私も名乗りを上げたいと思うなんて)」

 >>さて、綾子とのデート編ですが、

 アテネ「・・・」
 綾子「♪♪♪」

 >>アテネ、ハヤテを見くびりすぎスペックは物凄く高いのだから

 アテネ「ば、ばれないと思ったんですわ。エスコートに集中すだろうと思ったから」
 悠太「無理だって」

 >>あと、綾子にデート模様を映したBDを進呈します。家宝にしてください。(笑)

 綾子「あら♪ありがとうですわ♪大切にしますわ♪」
 綾子父「まあ、家宝にはしないかもな。ハヤテ君が私の息子になれば、撮影し放題だしな」


 感想ありがとうです〜♪

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Re: 女神と共に3rd (11月21日更新) ( No.94 )
日時: 2013/11/21 20:00
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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ここは毎度お馴染みな天王州家。


「う、う〜ん」

珍しくアテネは自力で目覚め、時計を見ると4時22分と出ていた。ちなみに、午前だ。

「なんでしょう。目が覚めてしまいましたわ」

アテネはそう呟くと、再度寝転んで二度寝をしようとしたが、眠気は一切襲ってこなかった。

「仕方ありませんわね。もう起きますか」

アテネはベッドから出てから着替え、部屋を出た。


                    × ×


アテネが庭に出ると、空は明るくなり始めていて、早朝と言える状態であった。

「良い天気ですわね。今日も良い事が起こりそうな予感ですわ」

実際、空に雲は殆どなかった。

「朝って素晴らしいものだったんですのね。早起きもしてみる物ですわね」

朝が大の苦手なアテネの16歳にしての新発見であった。

そんな風に自分の新発見に感心していると、

グゥ〜。

アテネのお腹が鳴った。

「お腹、空きましたわ。そう言えば、ハヤテって起きてるんでしょうかね?」

部屋から出る時、普段隣で寝ているハヤテを見なかったので、ハヤテが起きているか分からなかった。

「自分で作るのもあれですし、かといって起きてるか分からないハヤテに頼るのも考え物ですわね」

アテネは色々と考えたが、

「まあとりあえず、キッチンに行ってから考えますか」

そう結論付け、キッチンへ向かった。


                     × ×


キッチンの近くに来ると、いい匂いがして来て、電気もついていた。

「誰か起きてるんでしょうかね?」

アテネはハヤテが起きている事を期待しながら、キッチンを覗いた。
そこには見慣れた後姿があった。

アテネがしばらく観察していると、鍋で何かが煮込まれており、ハヤテはそこからスープの様なものを少し出して味見し

「よしっ。良い感じだな」

見ていたアテネは我慢できなくなり

「それ、美味しんですの?」

急に声がした事でハヤテはビックリして振り向いてきて、声の主がアテネだと確認できると、更に驚いていた。

「な、なんですのその眼は」
「ア、アーたん!?どうしたの、こんな朝早く」

ハヤテはアテネが朝が大の苦手である事は分かり切っていたので、驚いていた。

「別に良いじゃありませんか、偶には」
「そ、そうだね」

ハヤテは落ち着きを取り戻した。

「そんなことより。ハヤテ、毎朝こんな早くから起きて仕事をしてたんですの?」
「まあね。まあでも、毎朝1番に起きてる訳じゃないよ。メイド長とか他のメイドさんが僕より早く起きて仕事してる場合もあるよ」

天王州家にはハヤテ以外にも使用人がいるので、ハヤテが他の使用人の分の料理をしない日があるものの、基本的にはアテネが食べる食事はハヤテが作ってます。

「成程。ハヤテは良い主夫になれますわよ」
「そう?まあ、なるとしたら、アーたんの主夫かな?」

そう言われたアテネは真っ赤になり、黙り込んだ。

「それより、アーたんは何でキッチンに来たの?」
「そ、それはですね。意味は別に」

そう言いかけた瞬間、アテネのお腹が鳴った。

「お腹すいたんだね」
「///////////////////////////////」
「でも、まだ下拵えの段階だから、朝食はまだだよ」

ハヤテがそう言うと、アテネは落ち込んだ。
それを見かねたハヤテは

「じゃあ、少し待ってて。簡単な物でよければすぐ作るから」

そう言ってハヤテは調理し始め、1分ほどで料理を完成させた。

「お待たせ。トマトと卵の炒め物だよ」
「トマトと卵?美味しんですの?」
「まあ食べてみてよ」

アテネは言われたとおり1口食べると

「お、美味しいですわ」
「良かった」
「流石はハヤテですわね。シンプルなのにここまで美味しい料理を作るなんて」

アテネはハヤテの料理の腕前に改めて感心していた。
しかし、ハヤテは

「味が良いのは素材が良いからかも知れないよ」
「そうなんですの?」
「メイドの皆さんが心をこめて、野菜を作ってるからね。だからその愛情が野菜たちに伝わってるんだと思うよ」

アテネはメイドに感心しつつ

「ですが、その素材の良さを最大級に引き出せてるのはやっぱりハヤテの腕前が良いからですわ。下手な料理人はその素材を台無しにしますから」

ハヤテを褒めつつ食べ勧め、完食した。

「「早起きは三文の徳」と言うのは本当ですわね。朝からハヤテの料理が食べられましたから」
「それは良かった」

そう言うと、ハヤテは珍しくアテネにコーヒーを出した。
アテネは何も言わずにそのコーヒーを飲むと、

「ん!?味が濃くありません?」
「気のせいだよ」

そう言われたが、アテネは気にしつつもう1口飲むと

「まさか、「二度寝しない様に味を濃くした」って事じゃありませんよね?」
「ま、まさか」

図星だったが、正直に言わない方がいいと分かっていたので、言わなかった。

「一応言いますけど、私はそんな単純じゃありませんからね」

そう言ったが、アテネは欠伸した。

「こ、これは」

アテネは誤魔化そうとしたが、

「アーたんの可愛い欠伸姿を見れたのはちょっとお得だったかな」
「バ、バカ//////////////////////////////////////////」

赤くなったアテネはそれを誤魔化すかのように

「と、ともかく。私は仕事してきますわ。決して眠気覚ましではありませんからね!!」
「はいはい」


                     × ×


アテネは普段の仕事部屋に来ると、書類整理を始めた。
しかし、数分で眠気が襲ってきた。

「(ハヤテにああ言ったものの、やっぱ眠くなってきましたわ。ってここで寝たら私の威厳が)」

そう思い、眠いのを我慢して仕事を続けたが、やっぱり眠気には勝てず

「っは。私ったら、一瞬意識が飛びましたわ」

しかし、頑張っても眠気には勝てそうもないので

「ここは一つ、ラジオ体操でもしましょうかね。それで眠気を吹き飛ばしますわ」

そう呟いてうろ覚えながらもラジオ体操を行い

「これで私の勝ちですわ。もう眠くありませんから」

アテネは勝ち誇り、椅子に座って理事長の仕事を再開した。


それから数分後。


ハヤテが様子を見に仕事部屋に来ると

「寝てる」

アテネは机に突っ伏して眠っていた。

「全く。朝早く起きるから」

ハヤテは机の上を片付け、アテネをお姫様だっこでベッドに運び、寝かせた。

「アーたんに早起きはやっぱ無理だね」

アテネの幸せそうな寝顔を見ながらそう思いつつ、音をたてない様に寝室から出た。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に3rd (11月24日更新) ( No.95 )
日時: 2013/11/24 14:36
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ここは毎度お馴染みな天王州家。


「ふぁ〜。朝ですわね」

時刻は午前11時30分。決して朝では無い。

アテネは半分寝ぼけながら着替え、廊下に出た。
廊下に出ると、違和感に気付いた。

「あれ?誰とも会いませんわね」

違和感を抱えつつも洗面所に行き、顔を洗った。そして、朝食兼昼食をとるために食堂へ歩き出したが、やっぱり使用人に出会わなかった。

「お、おかしいですわね。普段なら執事なりメイドなりに挨拶をされると言うのに、誰にも出会いませんわ」

いつもと違う我が家にアテネの心はどんどん不安に支配されて行った。

「ぐ、偶然というのは恐ろしいですわね。まあ、何処かの部屋に入れば誰かいますわよ」

不安からなのか、大きめの声で直ぐ傍の部屋のドアを開けたが、誰もおらず、人がいた気配はしなかった。

「ホント、偶然って怖いですわね〜」

先ほどより大きな声で隣の部屋のドアを開けたが、やっぱり誰もおらず、いくつもの部屋のドアを開けたが、結果は同じであった。

「ま、まさか。ハヤテ?ハヤテ〜」

アテネの頭には「自分以外の生物が消えてしまった」と言う良からぬ考えが浮かび、涙目になっていた。
そして、アテネは全力でハヤテがいる事が多いキッチンへ駆け出した。


                       × ×


キッチンに着き、覗くとハヤテが勉強をしていた。
そしてアテネはハヤテを見た瞬間、我を忘れてハヤテに飛びついた。

「ア、アーたん!?どうしたの?」
「ハヤテ、ハヤテ〜」

泣きながら自分に抱きついてくるアテネを見て、ハヤテはロイヤル・ガーデンから出てきて、アテネが最初に目を覚ました日を思い出していた。

「アーたん、とりあえず落ち着いて。ね」

ハヤテは優しく諭したが、効果はまるっきり無く、アテネは泣きながらハヤテの名を連呼するばかりだった。

そして数分後。

「やっと落ち着いたね」
「ええ。取り乱して済みませんでしたわ」

アテネはハヤテに手渡されたハンカチで目元を拭きながら答えていた。

「それで、どうしたの?ずいぶん慌ててたけど」
「だって、誰も居ないんですもの。自分以外が居なくなったって考えが浮かんでしまって。その」
「だからか」

ハヤテは少し呆れてた。

「な、何で誰も居ないんですの?」
「あれ?忘れたの?連休前の一斉休暇の日じゃん。毎年僕達はギリシャに行くでしょ?その日の前の休暇の日だよ。今日は」

アテネは最近色々あったせいか、すっかり忘れていた。

「で、ではつまり」
「今日はアーたんと2人きりだね」

アテネは「2人きり」という言葉に反応した瞬間

「ニャ〜」

少し怒ったような声が聞こえ、ハヤテが屈むと、シラヌイを抱きかかえ

「ごめんごめん。シラヌイも一緒だね」
「ニャ〜♪」

ハヤテに抱っこされ、シラヌイの機嫌は直った様だった。と言うより、甘え声を出している。
アテネは2人きりだと思っていたのに、シラヌイがいる事で露骨に不機嫌になった。

「ハヤテ、シラヌイを下しなさい!!!」
「何で?」
「何ででもですわよ!!」

機嫌の悪いアテネに、ハヤテは素直に従った方がいいと悟り、シラヌイを下した。
その事で、今度はシラヌイの機嫌が悪くなった。

「アーたん、ご飯どうする?」
「食べますわ」

アテネがそう答えると、ハヤテは料理を始めた。
すると、シラヌイがテーブルに乗り、アテネを睨み始めた。

「な、なんですのよ」
「どうしたの?」
「あ、何でもありませんわ」

ハヤテに応えた後、シラヌイを再度見ると、声は出して無いものの、明らかに威嚇と言える態度をとっており、「どっか行け!!邪魔をするな!!」と言わんばかりの目つきだった。

「ハヤテ、シラヌイの躾はどうなってるんですの?」
「シラヌイ?お行儀がいいと思うよ。トイレだって爪とぎだってきめられた所にしかしないよ」

ハヤテが振り向くと、先ほどとは打って変わってシラヌイは大人しくしていた。

「ほら、大人しいじゃん」
「さ、さっきとは態度が違いますわよ!!!」
「そんな事無いよ。ね〜シラヌイ」

ハヤテに撫でられて、シラヌイは甘え声を出した。
しかし、ハヤテが料理のため、後ろを向くと、やっぱりアテネに威嚇した。
結局、アテネの食事を作り終えるまでの間、シラヌイは威嚇しっぱなしであった。


                      × ×


アテネの食事も終わり、後片付けも終わった頃

「ハヤテ、今日はどうするんですの?」
「どうって。どっかに出かける?」

ハヤテに聞かれ、アテネは一瞬で色々と考えた。

「家にいましょう。偶にはそれが良いですわ」
「あ、そう。じゃ、そうしようか」

ちなみに、アテネが「家に居よう」と言った理由は分かりますよね?

「それで、家で何するんですの?」
「勉強でもしようかな。他にする事思いつかないし」
「じゃあ、私が見ますわ」

ハヤテは先ほどの勉強の続きをし、アテネは時々教えると言った作業を長い時間続けた。
ちなみに、勉強中シラヌイはハヤテの膝に乗ったままでした。


                      × ×


そして3時ぐらいになり

「ハヤテ、勉強はもういいんじゃないんですの?」
「そうだね。今日はもう結構やったし」

ハヤテは勉強道具を片付けた。

「ねえハヤテ、久しぶりに手合わせしません?」
「良いけど、何で?」
「この前、神尾崎綾子に私は負けてしまいましたわ。それは私自身の慢心が一番の原因だと推論しているからですわ」
「慢心?アーたんが?」

首を傾げるハヤテにアテネは

「ええ。私自身特訓などはしなくても、ハヤテには勝てないにしろ、ハヤテ以外には負けないという考えがありましたわ。ですが、あの戦いは結果的に私の惨敗。ですから、鍛えなおす必要があると思ったんですわ」

アテネの説明にハヤテは首を縦に振りながら

「なるほどね。確かに師匠も「執事たるもの慢心は禁物です。常に向上し続けなければなりません」って言ってたからね」
「ですよね」

ハヤテはシラヌイを膝からおろしてから立ち上がり

「じゃ、修練場に行こうか。僕はいつもそこで鍛えてるし」
「着替えてから行きますわ」

アテネは動きやすい恰好に着替えてから修練場に行き、ハヤテと剣を交えた。

暫くの間ハヤテと剣を交えることで、自分の体の鈍りを感じ、それが無くなるまでほとんど休みなく剣を交え、実力の向上を図った。

「はあはあ」
「どう?調子は取り戻せた?」
「ええ。ですが、疲れましたわ」

アテネはかなり息切れしていたが、ハヤテは殆ど息切れしていなかった。

「アーたんは休んでて。僕、汗を流した後、夕飯の支度してくるよ」

ハヤテはそう言って修練場を出て行った。

「もう夕方ですか。って事は2人きりの夜!?」

アテネは変に意識し、赤くなった。


こうして天王州家にハヤテとアテネ、そしてシラヌイしかいない夜がやってくる。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は続きです。
では。
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Re: 女神と共に3rd (11月27日更新) ( No.96 )
日時: 2013/11/27 19:05
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、使用人の一斉休暇で天王州家はハヤテとアテネの2人きりになった。


現在はもう夕方であり、ハヤテは夕飯の仕込みを行っていた。アテネはキッチンでハヤテの料理している姿を眺めていた。

「(こうしていると、昔を思い出しますわね。広い屋敷に2人きり、後ろで私がハヤテの姿を眺める。懐かしい様な何とも言えない気持ちになりますわね)」

アテネが思っているのは当然、ロイヤル・ガーデンでの日々の事です。

「(ですが、あの頃と違うのはハヤテはもう立派な執事である事。そして何より)

アテネはハヤテの足元へと視線を移し、ハヤテの足の頬擦りして甘えているシラヌイを睨みつけた。

「(この生意気な猫がいる事ですわね)」

シラヌイはアテネの視線に気付いたのか、アテネの方へ向くと、「羨ましいでしょ?」と言わんばかりの目付きで見てきた。

「ハヤテ、料理の邪魔じゃないんですの?シラヌイは」
「そんな事無いよ。慣れちゃったし」

ハヤテの言葉にアテネは違和感を感じ

「慣れた?どういう事ですの?」
「どうって、殆ど毎日シラヌイはこうして甘えてくるけど」

ハヤテはそう言った瞬間、しまった。と思い、アテネは当然怒っていた。

「ハヤテ、何で躾けないんですの?」
「だ、だって。悪いことしてる訳じゃないし、別に良いかな?って思ったから」
「フン。ハヤテのバカ!!」

当然、ハヤテは怒られた理由は分からず、このまま嵐が過ぎ去るのを待つしかないと悟ったのか、黙ったまま料理を続けた。


                      × ×


夕食後、アテネの機嫌は僅かだが直っていた。

「ハヤテ、この後どうするんですの?」
「もう夜だし、する事は無いよ。しいて言うなら、勉強かな」

そう言ったハヤテにアテネは感心し

「ハヤテは本当に真面目ですわね」
「へ!?何で?」

聞いてきたハヤテに対し、アテネは少し顔を赤くし

「だ、だって夜で広い屋敷に2人きりですのよ」
「それが?」

鈍感発言にアテネは呆れ

「何でもありませんわ」
「???」

ハヤテにはアテネが何を言いたいか理解できなかったが、深くは考えなかった。

「後片付けは私がしておきますわ。ハヤテは部屋で勉強してなさい」
「そ、そんな。執事の僕がそんな事」
「気にする必要はありませんわ」

そう言ってアテネは後片付けを始めた。
ハヤテは少し悩んだが、厚意に甘え、膝に乗ってたシラヌイを下して、自室に行く事にした。


                     × ×


ハヤテが自室で勉強をしていると、アテネが来てハヤテの勉強を見始めた。

ハヤテはいたって真面目に勉強していたが、アテネは違った。

「(ハヤテは本当に真面目ですわね。勉強する必要なんて殆ど無いのに、勉強してますし、夜もふけているというのに、2人きりと言う場面で何も考えないとは)」

厳密に言うと、ハヤテの膝の上にシラヌイがいるので、2人だけでは無い。

「(普通なら変に意識するとか、大人の階段を上るとか考える筈ですのに、ハヤテにはそういう考えがなさそうですわね)」

不安になって来たアテネは

「ねえハヤテ」
「何?」
「ハヤテは私に興味が無いんですの?」
「は!?///////////////////////////////////」

突然の質問にハヤテの顔は真っ赤になった。

「だって、広いとは言え、一つ屋根の下に若い男女が2人きりですのよ?間違いの一つも起きても不思議はありませんのよ?」

ここにきてハヤテはアテネが今日少しおかしかった理由を理解した。

「そ、それは//////////////////////////」
「どうなんですの?」

ハヤテはしどろもどろになりながらも考えを纏め、

「僕にとってアーたんは大切な存在だよ。で、でも」
「でも?」
「だからこそだよ。大切な存在だからこそ、今はまだ時期じゃないと思ってるんだ」

ハヤテの言葉に、アテネは変に意識してた自分が恥ずかしくなったのか、赤くなった。

「僕もアーたんもまだ高校生でしょ?確かに世の中には高校生なのに結婚する人もいるよ。でも、僕とアーたんはまだ早いよ。10年以上一緒に居ても、それは変わらないよ」
「ハヤテ/////////////////////////////」

ハヤテの言葉にアテネは赤くなりつつも安心した。

「さて、もう時間も時間だし、勉強は止めてお風呂にしよ」
「当然、一緒ですわよ」
「え!?//////////////////////////////////////////」

驚くハヤテにアテネはさも当然のように

「だって、2人だけですのよ?一緒に入浴した方が効率的ですわよ」

ハヤテとしては一緒は恥ずかしいが、アテネの言う事は正論なので

「わ、分かったよ。でも、シラヌイも一緒だよ」
「え!?猫ってお風呂嫌がるはずじゃないんですの?」
「普通はね。でも、シラヌイは好きなんだよ。と言っても2週間に1回ぐらいだけど」

ちなみに、猫は濡れるのが大嫌いらしいです。なので、よほどの事が無い限り、お風呂に入れない方がいいらしいです。まあ、中には風呂好きの猫もいるみたいですが。

「で、ですが」
「あ、シラヌイ用の浴槽があるから、そっちに入れるよ」

アテネとしてはハヤテと2人きりで入浴したかったが、条件を飲まないとハヤテが一緒に入浴してくれないと思い、条件を飲むことにした。

当然、入浴の模様はカットです。


                      × ×


そして入浴後。

「ね、ねえアーたん」
「なんですの?」
「何で僕の部屋のベッドなの?」

風呂上りにアテネは

「今日はハヤテの部屋で寝ますわよ」

と言い、ハヤテの部屋に来ていた。

「別に良いじゃありませんか。気分ですわ」
「あ、あ、そう」

ちなみに、ハヤテの部屋のベッドは大きいので、2人で寝ても何の問題もありません。

「それよりさ」
「なんですの?」
「もうすぐだね。ゴールデンウイーク」
「そうですわね」

後2.3日でゴールデンウイークなのでる。

「毎年の事だけど、楽しみだね」
「そうですわね。今年も何事もないと良いですけど」
「平気だって。そんな事起こる訳無いじゃん」
「ですよね」

アテネはまどろみ始めた。

「さ、もう寝よ。時間も時間だしね」
「そうですわね。おやすみなさい、ハヤテ」
「おやすみ」

2人はおやすみのキスをすると、眠りの世界へ旅立った。










ハヤテは何事も起こらないと言ったが、悲劇のカウントダウンはもうすぐそこまで迫っていた。
ハヤテやアテネだけでなく、世界を巻き込むかもしれない悲劇のカウントダウンはもう殆どない。



それはこの時誰も知らない。



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以上です。
次回で第1部はお終いです。
では。
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Re: 女神と共に3rd (11月30日更新) ( No.97 )
日時: 2013/11/30 16:09
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
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時はゴールデンウイーク初日。各自、行動を別々に起こしていた。


ワタル、サキさん組。

「あのな、サキ」
「はい?」

ワタルは少し呆れつつ、

「海外旅行だからって、何でそんなに荷物が多いんだよ」

実際、サキさんの荷物は大きめのキャリーバッグが5,6個あった。

「女性は旅行の際には荷物が多いものなんですよ。若は男性ですから、少なくてすむでしょうけど」

そう言われたワタルは溜息をつき、

「だからって多すぎだろ。一体何を入れたんだよ」
「ええと、着替えのメイド服が---」
「置いて行け!!!!せめて半分にしろ!!!!」

ワタルに怒られたサキさんは渋々荷物を半分に絞った。

サキさんの準備が終わった頃

「準備できたみたいやな」

咲夜がやって来たが、ワタルの不満はここでも発揮された。

「何で咲夜は手ぶらなんだよ!!!」
「何ゆうとんねん、自分は。見てみい。携帯、パスポート。これのどこが手ぶらやねん」

さも当然のように言う咲夜にワタルはまた呆れながら

「あのなあ。俺達はこれから海外に行くんだぞ。そんな軽荷物でどうするんだよ」
「そこは平気や」

胸を張って言う咲夜にワタルは首を傾げた。

「ラスベガスに家があるから、軽荷物でも問題無しや」
「(忘れてた。こいつも金持ちだった。桁外れの)」

頭を抱えるワタルに咲夜は

「ま、ともかくや。車に乗り。空港行くで」

こんな感じでワタル組の旅行は始まる。


                    × ×


一方の麗、ヒナギク。

「ヒナ、折角これから楽しい海外旅行だってのに、何暗くなってるのよ」
「だって」

暗いヒナギクに麗は呆れた。

「全く往生際が悪い」
「たかが飛行機ではないか」
「楽しいのにね〜♪」

当たり前の様にいる三人娘にヒナギクは

「何で貴方達がいるのよ」

ヒナギクの問いかけに理沙は少し笑みを浮かべ

「愚問だな。時任君がヒナを誘って自家用ジェットで海外に行くと聞いて、着いていかない手は無いと思ったからさ」

理沙の説明に麗は

「ごめんね。どうしてもついて行くって聞かなくて」
「だからって」
「密航でもされたらたまんないでしょ?だから許可したのよ」

ヒナギクは溜息をついた。

「でも、私達だけで旅行の許可が善く下りたわね」
「まあ、時任家は有名な名家だからね。それにさ、時任家のSPだっているんだし、SPが保護者代わりみたいなものだから、許可が出たのよ」

ヒナギクは納得はしたが、やっぱり暗いままだった。

「ヒナ、飛行機なら大丈夫よ。時任家の自家用ジェットだもの。整備は万全よ」
「でも」
「何よ。私が信用できないの?」

不満そうに言う麗にヒナギクは

「麗は信頼してるわよ。心の奥底からね。でも飛行機は」

未だ渋るヒナギクに、今まで黙っていた勝が

「ヒナギクさん、乗りたくないなら乗らなくてもいいんじゃないですか?」

勝の提案にヒナギクは一瞬喜んだが

「ですが、「乗らない」という選択肢を選ぶって事は、ヒナギクさんが「飛行機に負けを認める」と同意義って事ですよ。それでもなお、「飛行機に乗らない」と言う選択肢を選ぶんですか?」

勝の言葉に麗も

「勝の言う通りよ。乗りたくないなら良いわ。国内旅行に切り替えるから。その代わり、天下の白皇生徒会長が飛行機に負けを認めたって生涯心にとどめておく結果になるわよ。ここに居る全員がね」

時任姉弟の言葉にヒナギクはいつもの調子を取り戻し

「フン。いいわ。飛行機に乗ってやろうじゃないの!!!私は飛行機なんかに負けないんだからね!!!」

調子を取り戻したヒナギクに三人娘は

「流石は時任君と弟君だな」
「負けず嫌いのヒナの性格を最大限に生かした作戦だな」
「ホント、凄いよね〜」

感心していた。
そしてヒナギクは、これから乗る飛行機を睨みつけていた。

一方の麗は空を見上げながら

「(ハヤテ君も旅行に行くって言ってたわね。フフ♪旅行先で出会えればこれはもう運命よね♪待っててね運命さん)」

と楽しそうだった。

こうして麗組の旅行も始まる。


                     × ×


そして、三千院家組。

「伊澄は旅行に行かないのか?」

ナギが居間で寛ぎながら伊澄に聞いていた。

「特別用は無いわね。まあ、事情次第で行くかもしれないけど」
「ふ〜ん」

伊澄はお茶を1口飲み

「ナギはどうするの?ギリシャに行くって悠太さんから聞いたけど」
「行く事は行くよ。ただな、休みが始まった途端行ってたんじゃ飽きちゃうだろ?だからすぐには行かないよ」

ナギが言うと、伊澄は少し驚き

「私はてっきり、「休み明けで疲れたから学校は休みだ」って言い出す為に態と遅らせてると思ったんだけど」
「違うよ。だって、ギリシャって昔住んでただろ?連休初日から行ってたんじゃ旅行してる感が薄れるだろ?だから遅れて出発するんだよ」

伊澄は自分の勘が外れて驚きはしたが、顔には出さなかった。

そして

「悠太君は海外旅行は初めてじゃないんですよね?」
「まあ、旅行と言う意味では初めてですね。海外は親父の仕事の手伝いで行ってたぐらいですから」
「へ〜」

するとマリアさんは黒い笑みを浮かべ

「(フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ♪悠太君を置いて行って寂しい思いをさせようかしら♪それともナギのパスポートを隠して、ナギを寂しい思いをさせようかしら♪悩むわね〜♪ああ♪)」

こんな怖い事を考えていた。

こんな感じで三千院家の連休初日は始まっていた。


                      × ×


そして、神尾崎家。

「綾子、頼まれてた例の件だが」
「お父様、どうでしたの?」

綾子は父親に先を急かした。

「何とかなりそうだよ。ただな」
「ただ?」
「時間がかかるよ。完了した頃は連休の最後の方になってしまうよ」

綾子は笑みを浮かべた。

「構いませんわ。それくらいなら待てますから」
「良いのか?旅行できないぞ」
「ですから、構いませんわ。旅行くらい我慢できますから」

笑顔で言う娘に安心し

「分かった。じゃあ、私はまだまだ忙しいから、もう行くな」
「ええ」

父が部屋を出た後、綾子は窓際に立ち

「(全てが済めば、私の計画は大きく進みますわ。楽しみですわね)」

こう考えていた。


神尾崎家の連休は家で過ごすようだ。


                     × ×


そして天王州家。

「ハヤテのバ〜カ」

アテネはソファーに寝転びながらいじけていた。

「ア、アーたん?」
「ハヤテのバ〜カ」

アテネがなぜいじけているのかと言うと、ハヤテが先に1人でギリシャに行くと言い出したからだ。

「もう。調べ物がしたいから先に行くだけじゃん」
「そんな事言って、浮気するつもりじゃないんですの?」
「違うって」

ハヤテは溜息をついた。

「第一さ、すぐにでもアーたんもギリシャに行くんでしょ?問題は無いって」
「本当に先に1人で行くつもりなんですの?」
「まあね」

ハヤテがそう言った途端、アテネはハヤテの背中に飛びついた。

「でしたら、私も行きますわ」

強い力でしがみつくアテネにメイド長が

「駄目ですよ。アテネお嬢様には仕事があるんですから。それが済んでからでないと旅行は駄目です」
「で、ですが」
「アーたん。我儘言わないの。ね」

まるで母親の様に諭すハヤテにアテネはハヤテの背中から降り

「分かりましたわ。ただし、浮気してたらその浮気相手を徹底的に痛めつけてから殺しますから、そこは覚えておきなさい!!」
「はいはい」

ハヤテは軽く返事すると、荷物を持って出かけて行った。
そして数秒後には外から車の音が聞こえ、音も遠ざかって行った。

すると、車の音が聞こえなくなった途端、アテネは泣き出した。

「ハヤテ、ハヤテ〜」
「アテネお嬢様、数日会えないだけじゃないですか。なにも泣かなくても」
「だって」

メイド長はハンカチを取り出し、アテネに渡した。

「大丈夫ですよ。ハヤテ坊ちゃんなら」
「ハヤテ〜」

未だ泣くアテネにメイド長は溜息をつくしかなかった。


しかし、この時アテネは知らなかった。
今以上にアテネの心が大きく打ちのめされる時がすぐそこまで来ている事を。





             第一部 〜平和な日々〜 完





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 おまけ(更新日がアテネの誕生日だから)

「アーたん、誕生日おめでとう」
「ハ、ハヤテ/////////////////////////////////////////」

いつも以上にかっこいいハヤテにアテネは真っ赤になった。

「アーたん、いやアテネ」
「は、はい!!!」

名前で呼ばれた事で、アテネは直立した。

「毎年君の誕生日は祝ってきた。そして今年も祝う事にした」
「あ、ありがとうですわ」

ハヤテの普段とは違う雰囲気に、アテネは緊張していた。

「今年は何をプレゼントするか迷った。一番良いものが何かをね」

アテネが首を傾げると、ハヤテがアテネをベッドに押し倒した。

「ハ、ハヤテ!?/////////////////////////////////////////////////」
「アテネ、君の誕生日だけど、君の初めてを貰うよ」

真顔で言われたアテネは一瞬だけ迷い

「ハヤテになら、あげても良いですわ/////////////////////////////////////////////」
「アテネ」




「ッは」

飛び起きたアテネは辺りを見渡し、ハヤテがいない事に気付いた。

「夢?いいえ。これはいずれ正夢になりますわ♪」

アテネは機嫌よく、着替えて部屋を出た。

ちなみに、ハヤテの「プレゼントだよ」という言葉に夢を意識して真っ赤になったのは別の話。



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以上です。

まあ、おまけはこの際気にしないでください。

次回より、新しいスレで第二部を始めます。
では。
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Re: 女神と共に3rd (11月30日更新) 第二部へ ( No.98 )
日時: 2013/12/01 21:03
名前: 疾球



どーもです。
疾球です!また感想が久しぶりになってしまいました…
本当にすいません…
まあ感想に


前回のハヤアテ回…ニヤニヤしっぱなしでしたよ!
俺得な回ありがとうございます!w


そして今回は一部と二部の分かれ目というこで
ギリシャにいくのですか…
また事件の匂いが…


アテネのハヤテに甘える姿は本当に
いいですね!にニヤニヤしまいましたw


最後の終わり方かなーり気になりますね…
最終的にはハッピーで終わることを祈るばかりです


久々の感想やはりぐだぐたですね…
でもとても堪能させていただきました! 
  

では…★★


マリアさん意見があります★
ギリシャでパスポートを隠すやら
ギリシャで荷物を全て隠すとかしましょう★★

…やはりぐだぐたでしたね…すいません


でも次回も楽しみにしてます!
それではー
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Re: 女神と共に3rd (11月30日更新) 第二部へ ( No.99 )
日時: 2013/12/03 16:04
名前: masa

こんにちはmasaです。

このスレラストのレス返しです。


 ●疾球さん

 >>どーもです。
  疾球です!また感想が久しぶりになってしまいました…
  本当にすいません…

 アテネ「感想ありがとうございます♪作者さんは感想を貰えるだけで嬉しいそうですよ」

 >>まあ感想に

 はい、ありがとうございます♪

 >>前回のハヤアテ回…ニヤニヤしっぱなしでしたよ!
  俺得な回ありがとうございます!w

 喜んでもらえて光栄です。自分としても「ハヤテとアテネの絡みが少ないかな」と思ったので書いたんですよ。

 >>そして今回は一部と二部の分かれ目というこで
  ギリシャにいくのですか…
  また事件の匂いが…

 詳しい事は言えませんが、大きな事件が待ってます。

 >>アテネのハヤテに甘える姿は本当に
  いいですね!にニヤニヤしまいましたw

 ハヤテ「まあ、甘えられる方は大変なんですよね」
 アテネ「♪、♪、♪」←甘えてる。

 >>最後の終わり方かなーり気になりますね…
  最終的にはハッピーで終わることを祈るばかりです

 詳しい事は言えません。すみません。

 >>久々の感想やはりぐだぐたですね…

 そんな事はありませんよ。感想は嬉しいので。

 >>でもとても堪能させていただきました!

 ありがとうございます。励みになります。

 >>では…★★

 ナギ「・・・」←嫌な予感
 マリア「♪♪♪」←楽しそうな予感

 >>マリアさん意見があります★

 マリア「あら、なんでしょう♪」

 >>ギリシャでパスポートを隠すやら
  ギリシャで荷物を全て隠すとかしましょう★★

 マリア「あら、良いですね。でも、それじゃああんまり楽しくなさそうなので、止めておきますね」
 悠太「(やるつもりだったのかい)」

 >>…やはりぐだぐたでしたね…すいません

 そんな事ありませんって。

 >>でも次回も楽しみにしてます!
  それではー

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪

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