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女神と共に (8月29日更新) 次スレ移行 (ひなゆめ継続)
日時: 2011/09/20 20:49
名前: masa

こんにちは&初めましてmasaと言います。

この小説はハヤテとアテネが喧嘩することなく、ロイヤル・ガーデンを出たというテーマで書いて行きます。

この話は2人が仲良く城から出た直後から始まります。
そして、これより以前のお話はepisode0をご覧ください。

最初に言っておきますが、原作の設定とは違った部分がかなりあります。その内容は作中で触れて行こうと思います。

さて、前置きが長すぎになりましたが本編です。
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「ほらね、ちゃんと出られたよアーたん」
ハヤテは右手に白桜を持ち、左手はアテネと手をつなぎロイヤルガーデンの出入り口の森で嬉しそうに言った。

「そう・・ね・・エラ・・イ・・わ」

アテネはそう言うや否や、ハヤテと手をつないだまま倒れてしまった。

「アーたん?どうしたの?」

ハヤテはあわてて、白桜をそばに置き、アテネに寄り添った。
ハヤテがアテネを抱き上げると、幸せそうな寝息が聞こえてきた。

「なんだ、寝てるだけか」

ハヤテは胸をなでおろすと、アテネをやさしく地面に下ろた。

「でも、どうして急に寝ちゃったんだろう?朝が早かったわけでもないのに。

今の時刻はちょうど正午であり、アテネが起きてから結構時間がたっていたのである。
ハヤテが悩みながらもアテネの寝顔を見ていると、大勢のあわてた足音が聞こえてきた。しかもそれは自分たちにどんどん近づいてきていた。
ハヤテはあわてて、白桜を取り、臨戦態勢を取った。

しばらくすると、黒服にサングラスといった、三千院家のSPと同じ格好をした男たちがハヤテとアテネの元へとやってきた。

「誰だお前たちは!!僕たちに何の用だ!!」

ハヤテは普段からは想像できないような殺気に満ちた声で尋ねた。
しかし、黒服の男たちは何も答えず、ただ立ちすくすだけだった。

「答えろ!!」

ハヤテがせかしたが、相も変わらず無表情のままだったが、少しの間をあけて、答える代りに男たちはハヤテに跪いた。

「な、何の真似?」

突然の行動にハヤテはただただ困惑するだけだった。

「そう、警戒しないでくださいハヤテ坊ちゃん。我々は天王州家のSPです」
「いきなり現れておいて信用しろって言うほうが無理かもしれません」
「しかし、信じていただきたい」

ハヤテは男たちの言葉を完全には信用できなかったが、警戒心を少しだけ解いた。

「何の用なの?僕たちに。それだけはきちんと答えてよ。アーたんの家のSPならちゃんとした目的があるでしょ」
「もちろんアテネお嬢様とハヤテ坊ちゃんを迎えに来たんです」
「信用すると思う?」
「でしたら我々はアテネお嬢様には指一本でも触れません。すべてハヤテ坊ちゃんにお任せします」

ここまで言われてハヤテは少しだけ信用することにした。しかし、警戒心だけは高めておいた。

「あ、アーたんをどうやって運ぼう。白桜を持ったままだと運べないし、置いていくわけには」
そうハヤテが考えた途端、白桜から金色の光が放たれそのまま白桜は金色の球体になりハヤテの体に入った。

「もしかして、白桜が僕の言葉に応えてくれたのかな?だとしたら」
ハヤテは右手を掲げ
「いでよ白桜」
そう唱えた途端、白桜はハヤテの右手に現れた。
「よろしくね白桜」
ハヤテがそう言うと、白桜は再び金色の球体となりハヤテに入った。

「じゃあ案内してよ。天王州家へ」
「わかりました。こちらです」

跪いていたSP達が立ち上がり、先導した。
ハヤテは眠っているアテネをお姫様だっこしてついて言った。


      × ×


しばらく歩くと、森が開け、ちゃんとした道が現れた。
先導するSP達はその道を歩いていたので、ハヤテもそのあとに続いた。

さらに歩き、巨大な門をくぐると舗装された道路に出て、そこにはリムジンが止まっていた。

「この車に乗るの?」
「ええ。安心ください。念のため鍵は掛けないので」

警戒しつつ、ハヤテはアテネを抱きかかえたまま、車に乗った。
それを確認すると、SPの一人がドアを閉めた。
そしてSPが乗り込むと、車は出発した。

「どれくらいで着くの?」
「ほんの10分ほどです」

お互いに恐縮していたのか、それ以来車内の会話はなかった。


      × ×


SPの言った通り10分ほど走ると、巨大な屋敷が現れ、表札にはきちんと天王州と書かれていた。
車は門をくぐり、これまた巨大な庭をしばらく走ると、屋敷の玄関に到着し、車は止まった。

迎えのメイドが急いで駆け寄り、車のドアを開け、深々と頭を下げた。

「さ、こちらです」

ハヤテの隣に座ってたSPが再び先導し、ハヤテも後に続いた。


      × ×


屋敷内をしばらく歩き、あるドアの前でとまり、ドアを開けた。

「どうぞ中へ。私は入らないので」

ハヤテはアテネを抱きかかえたまま中へと入ると、ロイヤル・ガーデンの寝室のように大きなベッドがあり、そのそばにドレッサーが置いてあった。
ハヤテは直感的に女性の寝室だと察知した。

ハヤテはベッドへアテネを寝かせ寝室を出た。
すると、ドアのすぐそばに案内してきたSPが立っていた。

「では、ハヤテ坊ちゃんの部屋にご案内しますね」

そう言うと、SPは再び歩き出した。

「ねえ」
「はい?」
ハヤテは歩きながら呼びかけた。
「アーたんの部屋って誰も入らないよね?」
「ええ、もちろんです。ハヤテ坊ちゃん以外は誰も入りません」
念のために聞いたが、SPがウソを言っている様子はなかったので一応信用した。


     × ×


「こちらです。ハヤテ坊ちゃんの部屋は」

ハヤテは案内された部屋に入ると、今まで住んだことのないような大きな部屋だった。

「え?いいの?僕がこんな部屋を使っても?」
「もちろんですよ。ちなみに掃除は行きとどいておりますよ」

確かに部屋はとてもきれいだった。

「では、私はこれで。御用があれば、読んでください。すぐにでも駆けつけます」

そう言い残し、部屋を出て行った。

ハヤテはしばらく佇んでいたが、糸が切れたようにベッドに座った。
今まで緊張が切れたためだった。

「はあ、改めてアーたんってお金持ちなんだなってわかったよ」
ハヤテは何気なくつぶやいた。
そして、そのまま寝ころび眠ってしまった。


      × ×


ハヤテが目を覚ますと、周りはもう夜だった。
「あ、いけない」
ハヤテがあわてて部屋から出ると、ドアのすぐそばに今までずっと案内してきたSPが立っていた。

「おや。お目覚めですか」
「え?あ、うん」
「ご安心ください。アテネお嬢様には手を出してません。それと夕食の用意が出来てますよ」

ハヤテは用意された食事を食べ、アテネの部屋へと向かった。

そこには、ハヤテ自身が寝かせた時と何も変わってなかった。

「よかった。でも、まだ寝てるんだね」

ハヤテはアテネが寝ているベッドのすぐの場の椅子に座りアテネを見ていた。
アテネは寝ていることを除けば、いつもどおりであり、ハヤテは安心して部屋を後にし、自室に引き上げ、着替えて眠った。

翌日、ハヤテは朝早く目覚め、朝食を作ろうと自室を出た。

しかし、自室を出たはいいが、キッチンがどこかわからず、さまよっていた。
すると、
「おや?ハヤテ坊ちゃん。どうかなさいましたか?」

昨日ハヤテを迎えた、メイドがハヤテに声をかけた。

「えっと、キッチンに行こうとしたんだけどどこかわからなくて」
「そうでしたか。こちらですよ」

案内され、無事にキッチンに到着した。

「あれ?何も用意されてないんだね」
「ええ。私もちょうど準備をしようとした時にハヤテ坊ちゃんに会いましたから」
「そうだったんだ」
「あ、なんでしたらご一緒に準備します?」
「いいの?」
「ええ。お手伝いしますよ」

それからハヤテは、手伝ってもらいながら食事を作り、食べた。

そして、時間は流れ昼。

ハヤテは特にすることもなかったのでアテネの部屋にずっといた。

「ねえアーたん。いつ目を覚ますの?もしかしてずっと寝たままなの?」
しかし、眠っているアテネが答えてくれるはずもなく、ハヤテの問いかけはむなしく部屋に響くだけだった。
悲しんでばかりもいられないので、ハヤテはまた黙り込んでいた。

すると、部屋の外が騒がしかった。
ハヤテがのぞくと、使用人たちがあわただしく動き回っていた。

「ねえ」
近くを通りかかった一人に声をかけた。
その使用人は立ち止まり、
「なんですか?」
「なんだか騒がしいけど、どうしたの?」
「瑞希さまがいらしたんですよ。なので我々一同でお出迎えです」
「え?僕も行ったほうがいいかな?」
「いえいえ。ハヤテ坊ちゃんはアテネお嬢様についててあげてください」

そう言うと、その使用人は走って行ってしまった。

ハヤテはしばらくの間考えていたが、自分も言ったほうがいいだろうと思い玄関へ急いで向かった。


      × ×


ハヤテが玄関に着くと、ちょうどヘリが着陸しようとした時だった。
そして、ヘリの扉があくと、一列に並んでいた使用人たちが一斉に深々と頭を下げ、出向かた。

ハヤテもするべきか悩んでいたが、ヘリから出てきた女性に見とれてしまい、その考えも吹き飛んだ。

ヘリから降りてきた女性は、アテネのような神々しさを持ち、神秘的なオーラも放っていた。


そう、アテネの祖母、天王州瑞希である。

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以上です。
次回はこの続きです。
では。
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Re: 女神と共に(9月23日更新) ( No.1 )
日時: 2011/09/23 21:13
名前: masa

こんにちはmasaです。

早速本編です。

どうぞ。
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前回、招かるまま天王州家のやってきたハヤテ。そこで過ごしていると、アテネの祖母・瑞希がやってきた。


瑞希はヘリから降りると、杖をつきながらゆっくりと玄関へ歩いてきた。
ハヤテはただただ、見とれていた。何せ瑞希からは、見とれるほどの神々しいオーラが出ていたのである。

瑞希はハヤテの傍まで歩いてくると、

「君が綾崎ハヤテ君だね?」

瑞希の声は見た目を裏切らないほどに綺麗な声であった。

「え?は、はい」

ハヤテは内心びくびくしながらも答えた。

「怖がらなくてもよい。私は天王州瑞希。アテネの祖母じゃ」
「え?アーたんのおばあちゃんなんですか?」
「そうじゃ。アテネから聞いておらんかったのか?」
「ま、まあ。家族のことは聞いたことなかったんで」
「そうかい。まあ、ここじゃあなんじゃ、客間へ行こう。積もる話はそこでじゃ」
歩き出した瑞希にハヤテも続いた。


               × ×


「座ってくれんかいの?」

客間に着き、瑞希に促されるままハヤテはソファーに座った。
そして瑞希もハヤテの向かい側に座った。

「えっと、とりあえず自己紹介をします。僕は綾崎ハヤテ。アーたんの執事です」
「私も改めて、天王州瑞希じゃ。アテネの父方の祖母じゃ」

お互いマナーとして自己紹介をし、ちょうどそこにティーセットをメイドさんが持ってきて、お茶を注いで部屋を出て行った。
瑞希はお茶を一口飲むと、話を切り出した。

「ハヤテ君、まずは礼を言おう。孫娘のアテネを救い出してくれてありがとう」
「い、いや僕は当然のことをしたまでで」
「いやいや。君には感謝しきれないぐらいじゃ。本当は私がアテネをすくいたかったんじゃやが、出来んかった。だからこそ礼を言いたんじゃ」
「は、はあ」

瑞希は高齢のため無理が出来る体ではないのだ。

「さて、君があの城でアテネとどういう生活をしていたか聞いてもいいかいの?」
「はい。わかりました」

ハヤテはロイヤル・ガーデンで過ごした日々を出来る限り、詳しく聴かせた。


               × ×


「そうか、成るほどのお」

瑞希はハヤテをじっと見据えた。
ハヤテは心の奥底まで見透かされているような感じになった。

「ところで、聞きたいことがあるんじゃが」
「なんですか?」

ハヤテはお茶を飲みながら聞いた。

「君のご両親のことじゃ」

ハヤテの様子が明らかに変わった。

「君があの城に入ってから今まで結構な日にちがたっておる。ご両親は心配してるんじゃないのかい?」
「そんなことありえませんよ。絶対に!!!!!」
ハヤテの語尾は明らかに憎しみがこもっていた。
「しかし」
「もう両親の話はしないでください!!!!!!」
「じゃ、じゃが」

ガッシャーーーーン

ハヤテは肩で息をしながら、明らかに興奮していた。
先ほどの音は、ハヤテがティーセットを思いっきり床に払いのけ割れた音だった。
そしてハヤテは我に返り

「す、すみません。弁償します」

ハヤテが申し訳なさそうにしていると、瑞希が立ち上がりティーセットのかけらを手で取り始めた。

「ぼ、僕がかたずけますよ」
「いや、いいんじゃ。君にとっては絶対的に触れてほしくない話題に触れてしまった私が悪いんじゃ。だから弁償もいらん」
「で、でも」
「気にしないでくれ」

すると、ドアがのっくされ、

「瑞希さま?何かあったのですか?」

使用人のあわてた声が聞こえてきた。

「いや、何もないよ。じゃから心配しないでくれ」
「そ、そうですか?では」

足音がとうのいて行った。

ある程度かたずけると、瑞希が再び話を切り出した。

「ところでハヤテ君、君にご兄弟はいるのかな?」
「いないんです。それに、友達もいないんです」
「なぜかな?」
「僕の両親の悪名が轟いているせいで、「あのこと仲良くしちゃいけません」って言われてるみたいで。だからアーたんが初めて仲良くなった人なんです」
「そうかい、それで」
瑞希の言葉はハヤテに聞こえないほど小さかった。
「ハヤテ君、大きな恩がある君に言うのも変かもしれんが」
「なんですか?」
「アテネの傍を離れないでやってほしんじゃ」
「え?」
「すまぬ、この通りじゃ」

頭を下げた瑞希にハヤテは面喰い、

「あ、頭をあげてください」

瑞希は頭をあげると、

「じゃあ聞いてくれるんじゃな?」
「頼まれなくても、僕はアーたんの傍を離れませんよ。きっとアーたんもそうしてほしいと思ってるはずですから」
「本当にすまぬ」

瑞希はそう言うと、立ち上がり

「じゃあ、私は帰るよ。ハヤテ君と話ができてよかった」
「僕も楽しかったですよ」


                × ×


客間を出た2人は再び玄関へ向かった。

「ハヤテ君、お願いしたことを忘れないでくれ。今一度お願いする」
「え?は、はい」

瑞希はヘリに乗り、ヘリは飛び立っていった。

「瑞希さんは何で念押ししたんだろう?まあいいや」

深く考えても仕方ないので、考えるのはやめた。

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オリキャラ

 天王州瑞希

性別 女
年齢 70(この時代では)
身長 160?
体重 内緒
誕生日 9月3日
家族 孫娘・アテネ。それ以外は死別。
好きな物・事 アテネ、ハヤテ、庭いじり
嫌いな物・事 自分の信念を貫けない人、他者を見下している人。

 アテネの祖母。髪の毛は昔はアテネ同様金色だったが、老化からかほとんどが白くなっており、今ではわずかに昔の色が残っている程度。
眼の色はアテネと一緒で赤。ゆっくりめに話すのが特徴(有名になった戦場カメラマンより少し遅いぐらい)で、声はもっと聞いていたいと思わせ、癒しを与えるほど綺麗。
アテネ曰く、飴と鞭の使い分けがかなり上手。


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以上です。
次回はこの続きです。
では。
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Re: 女神と共に (9月27日更新) ( No.2 )
日時: 2011/09/27 22:00
名前: masa

こんにちはmasaです。

早速本編です。

どうぞ。
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前回、アテネの祖母瑞希と会い、約束をしたハヤテ。


あれから数日がたった。やはり、アテネは目を覚ますことなく眠り続けたままである。

「おはよ、アーたん」

最近ハヤテは毎日アテネに話しかける日課が出来ていた。

「ねえアーたん。いつになったら目が覚めるの?またお話がしたいよ。だから早く目を覚まして」

しかし、今日もアテネからは返事がなかった。
ハヤテはこの状況に少しだけだが慣れたため、落胆はしなかった。

「じゃ、僕やることがあるからもう行くね」

そう言うと、ハヤテはアテネの部屋から出て行った。


                 × ×


アテネの部屋を出たハヤテは、キッチンに来ていた。

「今日もお願いします」
「はい、もちろんですよ」

ハヤテは、最近料理の修業を始めていた。教えているのは、天王州家のメイド長である。

「ハヤテ坊ちゃんは教えがいがありますね。いくつかの料理は私を越えたといっても過言ではありませんからね」
「そんなことはないですよ。まだまだ頑張らないと」

実際、ハヤテの料理の腕はメキメキと上がっていた。実際に食べたSP達はお世辞抜きにおいしいとほめたたえるほどである。

「料理も終わりましたし、次の修業に行きましょうか」
「はい、先生」

ハヤテは料理のほかにも、洗濯、掃除といった料理以外の家事の修業もしていた。
この数日で、教えているメイド長が教えることがなくなるほどに成長していた。
しかし、

「最近、家事の腕は上がってきている。でも」

ハヤテは、心に引っかかりを感じていた。

「まだまだ執事としてはふさわしくない気がする」

ハヤテは体も鍛えたかった。しかし
「ハヤテ坊ちゃんの体に傷を付けるわけにはいきません」
と、言われ肉体的に修業は出来ずにいた。

「アーたんの執事をやる以上は今の強さじゃだめだ!!せめて、アーたんと剣を合わせても、問題なく付いていけるようにならないと」

ハヤテは、立ち上がり、決意に満ちた目で自室を出た。


            × ×


「え?鍛えてほしいんですか?」

ハヤテは一人の使用人を捕まえ、頼み込んでいた。

「うん。ロイヤル・ガーデンにいた時も、アーたんに鍛えてもらってたんだ。だからこのお屋敷でも、その修業をしたいんだ」
「しかしですね、前も行ったと思いますが--」
「お願いします。僕は、アーたんの執事。だからアーたんを守れるぐらい強くなりたんだ」

使用人は悩んだ。ハヤテの願いは可能な限り聞くつもりでいた。しかし、今回はいくらハヤテのお願いでも、ハヤテは自分の主の命の恩人である。そんな人が傷つくのは耐えられないのである。
なので、

「ハヤテ坊ちゃん、鍛えるとなると我々は容赦することができません。ゆえに生傷が絶えることがありません。それでもよろしいんですか?」
「もちろんです!!強くなるためならどんなつらい修行にも耐えて見せます」

ハヤテの眼には強い決意があった。
その目を見ることで使用人の迷いは消えた。

「わかりました。天王州家で最も強い人を師としてつけます」

そして翌日。

「では、始めますが、本当によろしいんですね。徹底的なまでに厳しくしても」

ハヤテは修業するからには徹底的なまでに厳しくしてほしいと頼み込んでいた。

「もちろんですよ。そうじゃないと強くなれません」
「わかりました」

こうしてハヤテは肉体的な修行も開始した。
その修業はハヤテの想像をはるかに超えていたものの、アテネのためだと思えば、苦にならず、きちんとこなし続けることが出来た。
もちろんその間もアテネへのあいさつの日課も欠かさなかった。

「おはよ、アーたん。昨日も修業してもらったよ。あの城にいた時に比べて強くなったと思うよ。早く目を覚まして、見てほしんだ」

実際、ハヤテは毎日少しずつだが強くなっているのを実感していた。
だが、それに伴いあちこちに傷も負っていた。

「いつかはわからないけど、アーたんが目を覚ました時は、きっとアーたんと同じくらい強くなってると思うよ」
すると、
「ハヤテ坊ちゃん、そろそろ始めますよ」
「あ、今行く」

ハヤテは立ち上がり

「じゃ、行ってくるね」

ハヤテは部屋を出て行った。
すると、ほんの僅かだが、アテネが笑ったような気がした。

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以上です。
次回はこの続きです。
では。
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Re: 女神と共に (10月4日更新) ( No.3 )
日時: 2011/10/04 19:04
名前: masa

こんにちはmasaです。

早速本編です。

どうぞ。
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前回、アテネの執事として相応しい者になるために様々な修行を始めたハヤテ。


時は流れ、ハヤテとアテネがロイヤル・ガーデンから出てもう1年が経とうとしていた。
その間アテネは1度たりとも目を覚まさなかった。

その間、アテネの世話は、メイドがやっていた。
そのメイドはハヤテにやってほしいと行っていたが、さすがに恥ずかしいので、任せていた。


ハヤテはこの1年修行を1日も欠かさず行ってきた。
その甲斐あってか家事の腕は、教えていたメイド長がまだ若いのに「引退を考えたほうがいいかもしれない」と言い出すほどに上達していた。

料理の腕は極めてよく、プロ中のプロの味と評されるほどの腕前で、掃除や洗濯も業者が泣きながら逃げ出すほどに上手かつ、手際がいいのである。

さらには

「やあーー」
「ぐっ」

今ハヤテは剣の修行をしていた。相手をしているのはずっと教えてきた使用人である。

「(まさか、ハヤテ坊ちゃんがここまで上達するとは)」

言い忘れていたが、天王州家の使用人はかなりの数がいる。しかも実力者も多くいる。
ハヤテを鍛えてきたのは、そんな使用人の中でも最強の呼び声が高い人である。
そんな人とハヤテは互角の鍔迫り合いをしていた。

「「はあああああ」」

2人の剣が強くぶつかり激しい火花が散った。
しばらくの力比べの末、離れて

「今日はここまでにしましょう」
「はい、ありがとうございました」

どうやら本日の修行は終了したようだ。

「では私はこれで」

そう言うと、ハヤテの師匠は出て行った。
廊下に出ると、剣を握っていたほうの手を押さえた。
まだ、かなりしびれていた。

「フッ、まさかこの私が引導を渡すことになるとは。さすがにアテネお嬢様の恩人だけはありますね」

何気なくつぶやくと自室に引き上げて行った。


            × ×


一方のハヤテは、汗を流すと、いつものように執事の仕事を開始した。
廊下を掃除していると、メイドがあわててハヤテのところに来て

「ハヤテ坊ちゃん、アテネお嬢様が」

そう聞くや否や、何があったかも聞かずにハヤテは駆け出し、アテネの元へ向かった。

息を切らせながらアテネの部屋の前に着くと、

「ハヤテ?ハヤテはどこですの?ハヤテーーー」

眠っているはずのアテネの声が聞こえたのでノックもせずに扉を開けた。
すると、

「ハヤテ!!ハヤテーーー」

ハヤテの姿を見たアテネが泣きながらベッドから這い出し、よろめきながらもハヤテを押し倒した。

「よかった。目を覚ましたんだね」
「ええ。でもよかった、ハヤテがいて」
「僕はいなくなったりしないよ」
「ハヤテ////////」

アテネは今までのぶんを取り戻すかのようにハヤテにたくさんキスした。しかも大人の。

「ちょ、ちょっとアーたん」
「我慢できませんわ」

その光景はこの小説に書いていいかどうかわからないほどであった。

そして、数分後。

「や、やっと落ち着いてくれたね///////////」
「え、ええ///////////」

自分からしておいて、アテネは真っ赤だった。
アテネは気まずい雰囲気を消すように

「じゃ、じゃあハヤテ、私が眠っていた間の出来事を話してくれます?」
「うん」

それからハヤテは今までの出来事を話した。
しかし、瑞希との約束は伏せておいた。

「そうでしたか。今までずっと」
「アーたんの執事として実力を身につけたかったからね。ちょっと無理もしたけど、後悔はしてないよ」
「ハヤテ/////////」

しばらくのラブラブムードの後

「ねえハヤテ、2人きりで出かけません?」
「え?でも、体は大丈夫?」
「確かにふらつきますけど、何日かすれば慣れますわ」
「じゃあ、それからにしよ。ね」
「そうですわね。楽しみですわ」

そう言うと、アテネはハヤテに寄りかかった。

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以上です。
次回はこの続きです。
では。
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Re: 女神と共に (10月9日更新) ( No.4 )
日時: 2011/10/09 15:55
名前: masa

こんにちはmasaです。

早速本編です。

どうぞ。
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前回、約1年の眠りから目覚めたアテネ。


アテネが目覚めてから数日がたち、アテネも普通に歩きまわれるようになった。
なので、夕食中

「ハヤテ」
「何?」
「明日出かけません?二人きりで」
「別にいいけど、どこに行くの?」
「特には決めてませんわ。まあ、適当に歩き回りましょ」
「そうだね」

ちなみに、アテネとハヤテは一緒に食事をしてます。
本来なら主と執事が一緒に食事をするのはおかしいんですが、アテネがそう言うのを嫌がったので、一緒に食事をしているのです。


食事も終わり、しばらくして

「さて、お風呂にでも行きますか」
「あ、そう。行ってらっしゃい」
「???何を言ってるのあなたは。一緒に入るにきまってるじゃないですか」
「ふーん」

しばらくの沈黙の後、

「って、ええええええええ」
突然叫んだハヤテにびっくりして、アテネは耳をふさぎながら
「な、何を急に叫んでるんですの?」
「だ、だって一緒にお風呂に入るって言い出すんだもん」
「当然じゃない」
「で、でも//////////」
「一緒に入るのいや?」
「い、いやじゃないけど」
「けど?」
「は、恥ずかしいじゃん」
「ほら、行きますわよ」

固まったままのハヤテを引きずり、アテネは風呂場に行った。


               × ×


さっきからハヤテは隅っこのほうで真っ赤のままだった。

「ハヤテ?何でさっきから離れてるんですの?」

ハヤテはアテネが近づくたびに離れてを繰り返していた。

「だ、だって///////」

するとアテネは音をたてないように近づき、ハヤテを後ろから抱きしめた。
ちなみに、2人とも湯船につかってるので、何も(バスタオルも)着ていない。

「ちょ、ちょっとアーたん////////」
「ハヤテ」
「な、何?」
「私は、ずっと不安でした。何度も何度も、目覚めたらハヤテがいなかったという夢を見ました。だから、こうしていたいんですわ」
「だ、だからって//////////」

ハヤテはなぜか振り払う気力もわかなかった。

「さて、じゃあ体を洗ってあげますわ」
「え?いいよ自分で洗うよ」
「さあさあ遠慮しないで」
「で、でも//////////」
「フフ。往生際が悪いですわよ」
「うう//////」

これより先は、色々と引っかかるのでカット


               × ×


「ね、ねえアーたん」
「ん?なんですの?」
「ほんとに一緒に寝るの?」
「だって、あの城にいるときは一緒に寝てたじゃない」
「そ、そうだね」

2人で仲良くベッドに入り、いつものように手をつないだ。

「ねえ、ハヤテ」
「ん?なあに?」
「あ、あのその」
「僕はいなくならないよ」

その言葉に安心したのか、アテネはすぐに寝息を立て始めた。
それにつられ、ハヤテも寝息を立て始めた。


               × ×


翌日、ハヤテはいつもどおり朝食の準備を済ませ、朝の修業も終わらせた後、アテネを起こした。

「うー、まだ眠いですわ」
「でも、せっかく作った朝ごはん冷めちゃうよ」
「わかりましたわ。じゃあ、ハヤテ」

アテネはいつも通り、キスの催促をしてきたので、ハヤテはすぐにでもした。

「じゃ、朝食をとりに行きますか」


そして、食事も終わり、

「で、今日はどこ行くの?」
「う〜ん。とりあえず、色々見て回りましょ」
「そうだね」

そして、出かける準備も終わり

「じゃあ、行ってくるね」

「行ってらっしゃいませ」
使用人たちは、2人を総出で見送った。


                × ×


「じゃあ、まずどこに行く?」
「とりあえず、デパートに行きましょ。私たちじゃ行けるとこも限られていますし」
「そうだね」

言ってなかったかもしれませんが、今は原作の時間より10年前です。
つまりは2人はまだ子供です。


その後は、デパートで洋服を見たり色々と見て回った。
といっても、子供の2人では限度があったので、あまり回れなかったが。


                × ×

そして、夜。

今2人はテラスにいた。

「綺麗な夜空だね」
「ええ、見とれてしまいますわ」

状況的には、ハヤテの腕にアテネが抱きついているという状況です。

「こうしていると、ロイヤル・ガーデンでの日々を思い出すね」
「でも、あのころと違うのは2人きりでないことですわね」
「うん」

2人の間に、静寂が訪れた。

「ねえ、アーたん」
「なんですの?」

ハヤテはアテネを振りほどき、向かい合った。

「前にも約束したと思うけど、今改めて約束するよ」
「???」
「僕は、ううん。僕たちはずっと一緒だよ」
「ハヤテ///////////」

2人は抱き合い、お互いの口が重なった。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は結構時間が飛びます。
では。
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Re: 女神と共に (10月31日更新再開) ( No.5 )
日時: 2011/10/31 23:24
名前: masa

お久しぶりです。masaです。

これからの構想を練っていたので遅くなりました。

前回までのがプロローグで、今回から第1部となります。

では、本編どうぞ。
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あれから10年ほどの月日が流れた。

今現在は、クリスマスイブの夜。街のあちこちからクリスマスソングが流れ、とても楽しそうな雰囲気が漂っていた。

その雰囲気から1歩外れた、道路で一人の少年が走っていた。

「まずいな。すっかり遅くなっちゃった」

その少年は時折腕時計を見ながら、急いでいた。

「仕方ない。ここは近道するか」

その少年は、割と大きめな公園に入って行った。


           × ×


一方、その公園内ではちょっとしたひと悶着が起ころうとしていた。

「うう寒いな。まあ、せっかくここに自販機があるし、あったかい飲み物でも」

しかし、

「あ、財布持ってきてない」

その少女が困ってると、

「ねーねー彼女一人?」
「俺たちと一緒に遊ばない?」

見るからにチャライ2人組がその少女に話しかけた。

「えっと、困ります」
「そんなこと言わないでさあ」
「優しく言ってるうちに行こうぜ」

一人が、その少女の腕をつかみ、引き寄せようとした。

「やめてください。人を呼びますよ」
「呼んだところで誰も来ねえよ」
「そうそう。こんな日にこんな公園にくる奴なんていねえよ」

しかし、

「何やってるんですか?」

先ほど走っていた少年が話しかけてきた。

「あ、なんだよてめえは」
「関係ないだろ」
「そうも言ってられないんでね」
「っち。今このこと遊びに行こうとしてたとこだよ」
「でもその子は嫌がってるように見えますよ」
「うるせえな。痛い目見たくなかったら---」

そう言いながら少年につかみかかろうとしたが、その少年は表情一つ変えずに、その不良を投げつけた。

「てめえ」

投げられた不良がすぐに立ち上がり、反撃しようとしたが、またしても素早く後ろに回り、その不良の腕を極めた。

「これ以上痛い目に会いたくなければ、大人しく立ち去りなさい」

諦めたのか、あっさりと引き下がった。

「あ、あの」
「ん?あ、大丈夫でしたか?」
「え、ええ私は。でも」
「僕は平気ですよ。鍛えてますから」

少年はやさしく微笑んだ。
すると、その少女はその笑顔に動揺した。

「それより、失礼を承知で聞きたいんですけど」
「な、なんでしょう」
「どうしてそんな恰好をしてるんですか?」

その少女の恰好はとても冬場に着るような服ではなく、肩などが露出した寒そうな格好だった。

「近くでパーティをやってたんだけど、嫌になったから抜け出してきたんだ。でも、少しあわてて出てきたから上着も財布も忘れちゃって」

少女は肩を震わせながらそう言い切ると、小さなくしゃみをした。
すると、少年が着ていたコートを少女に羽織らせた。

「え?あ、あのこれ」
「差し上げますよ。安物ですけど」
「そ、そんな悪いです」

少女が脱ごうとしたが、

「じゃあ、預けておきますよ。いつかまた、出会う時が来るまで、あずかっててください。その時に、返していただければ結構ですよ」
「で、でも」
「女の子が寒がってるのにほおっておけない男の気持ちを尊重させてください」

さすがに少女も折れた。

すると、少年が

「あ、いけない。もう行かないと。では、僕はこれで」

少年は走って行ってしまった。


「名前、聞けなかったな」

少女が何気なく頬に手をやると、熱を持っていた。

「あつい。それに」

胸に手をやると、まだドキドキしていた。
さらには今まで感じたことがない気持も芽生えていた。



この2人の出会いが、のちにかなりの厄介事を引き起こすことになることを2人は知る由もない。


               × ×


一方の少年はまた走っていた。
そして、家いや豪邸と言い換えてもいいところへ入って行った。

広い庭をしばらく歩くと、玄関に黒いドレスを着た少女が明らかに苛立ちながら立っていた。
少年は頭を2,3回かいた後、黒いドレスの少女に近づいた。

「全く。買い物をするのにどれだけ時間をかけているんですの」
「ごめんごめん。この時間だから混んでて」

しかし少女の機嫌は治らないようだ。

「それにコートはどうしたんですの?まさかなくしたとか」
「違うよ。人助けをして、その子が寒がってたからあげたんだよ」

少女は呆れたようにため息をついた。

「やれやれ。あなたらしいというかなんというか」

少女はしばらく頭を抱えると、

「ともかく、パーティーに戻りますわよ」

すると、

「ねえ、もしかして怒ってる?」
「怒ってませんわ」

しかし、声は明らかに不機嫌だった。

「怒ってるんでしょ?」
「だから怒ってなど---」
「すきあり」

少年が黒いドレスの少女にキスをした。

「フフフ。これで機嫌を直してくれるよね」
「ま、全くハヤテったら//////////」
「機嫌治ったね、アーたん」

そう、先ほどの少年はハヤテである。
現在のハヤテは、10年前から欠かさずにきつい修行を続けていたため、原作より筋肉質で、女装よりもかっこいい服が似合う大人の男に成長していた。

そして、黒いドレスの少女はアテネである。
ちなみに、原作と容姿などは変わってない。

「と、ともかく主賓が長いこと抜け出しては問題ですわ////////」
「じゃ、もどろっか」

そう言うと、ハヤテはアテネの手をつかみパーティ会場へと戻って行った。

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以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に (10月31日更新再開) ( No.6 )
日時: 2011/11/10 09:35
名前: すーさん2011


ウイッス!masaさんはじめまして、すーさん201ッス。

この小説マジで楽しみにしてるッス。

公園で出会った「少女」、今後の展開が気になるッス。

次回も楽しみにしてるッス。

P.S 審査待ち記事一覧にmasaさんの投稿が一杯ありましたが、大丈夫でしょうか……
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Re: 女神と共に (11月14日更新) ( No.7 )
日時: 2011/11/14 23:52
名前: masa

こんにちはmasaです。

パソコンが不調に陥り、更新が難しかったため、遅れてしまいました。
まずは大感激のレス返しから。

●すーさん2011さん

 >ウイッス!masaさんはじめまして、すーさん201ッス。

 はじめまして。感想ありがとうございます。

 >この小説マジで楽しみにしてるッス。

 ありがとうございます。こんな素人小説なのに。

 >公園で出会った「少女」、今後の展開が気になるッス。

 申し訳ありませんが、この少女が物語に本格的に絡み出すのは相当先です。でも伏線として重要だっため、入れました。

 >次回も楽しみにしてるッス。

 ご期待に答えられるかどうか、全く自信はありませんが頑張ります。

 >P.S 審査待ち記事一覧にmasaさんの投稿が一杯ありましたが、大丈夫でしょうか……

 正直、なんで通報されたのか自分でもわからないんですよ。短いわけでもないですし、変な表現も使ってない。う〜ん謎です。


さて、下手くそなレス返しも終わったので、本編どうぞ。
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前回、天王州家では盛大なクリスマスパーティが執り行われた。


それも終わり、

「まったく、私は小規模でよかったのに」
「まあまあ。この家は財閥だからしょうがないよ」

現在、アテネはハヤテが入れたお茶で寛いでいた。

ちなみに、アテネはハヤテと2人きりでパーティをするつもりだったが、ハヤテ以外の使用人たちに説得され、仕方なく。仕方なく(←ここ強調)大勢を招待して、パーティを開いたのである。

「そうは言ってますけど、ハヤテはどう思ってるんですの?」
「まあ、正直に言うと、2人きりがよかったかな」
「ですよね。まったく」

アテネはご機嫌斜めのようだ。

「まあ、過ぎたことをいつまでも言っててもしょうがないし、2人きりのパーティは来年に持ち越そうよ。ね」
「ハヤテがそこまで言うのなら」

ハヤテの説得もあってか、機嫌が直ったようだ。

アテネはカップの紅茶を飲み干すと、立ち上がり

「さてと」

アテネの何気ない呟きにハヤテは強く反応し、

「どこ行くんですの?」

逃げようとしたが、捕まった。

「あ、後片付けに」
「もう終わったではありませんか」
「わ、忘れてたことがあって」

しかし、アテネはハヤテを離すどころか、捕まえていた手により強い力を込めた。

そして笑顔で

「仮に忘れてた事があってもほかの使用人が片付けるから大丈夫ですわ」
「で、でも」
「ほらほら」

アテネは強引にハヤテを引っ張って行った。

なぜ、ハヤテが逃げようとしたかというと、お風呂に入るためである。一緒に。


                 × ×


「ハヤテ、なんで離れるんですの?」
「だ、だって//////」

ハヤテとアテネの間には結構な距離がある。

もちろんアテネはハヤテとの距離を詰めようとするのだが、そのたびにハヤテは離れるのである。

「アーたんは恥ずかしくないの?」
「ほかの男性ならいやですけど、ハヤテなら構いませんわ」

アテネは表情一つ変えずに、言い切った。

「〜〜〜〜〜/////もう上がるね」

ハヤテは体も洗わず、出て行ってしまった。

「全く。どうして昔から一緒に入ってきたのに急に恥ずかしがるようになったのかしら?」

思春期だからですよ。だって、アテネはスタイルいいし。

「まあ、そのうち慣れるでしょ」

アテネは一緒に入浴するのをやめる気は毛頭ないようだ。

補足すると、昔はすぐそばでお湯につかってたし、洗いっこもしていた。
しかし、6年ほど前から一緒に入る機会も減っていた。もちろんハヤテがなんだかんだ理由をつけて逃げていたためである。


                × ×


とまあ、ただなんとなくで挟んだ入浴シーンも終わり、寝室。

「ねえアーたん」
「なんですの?」

ハヤテはアテネの髪の手入れをしながら意を決して切り出した。

「もういい加減一緒にお風呂に入るのよそうよ」
「何でですの?」
「だって、僕たちもう16歳だよ。いくらなんでも」

アテネはハヤテの言葉を遮る様に、振り向き

「私たちは主従を飛び越えた関係なんですのよ。恋人なら一緒に入浴なんて当然ですのよ」
「そ、そりゃそうだけど/////////////ってか、どこからの情報?それ」
「前に見たテレビドラマでやってましたわ」

ちなみに、アテネが見たドラマはかなり昔のを再放送された奴です。

「それってちょっと古い気が。ともかく、もうやめよ。ね」

ハヤテがそう説得したとたん、アテネはハヤテをベッドに押し倒した。

「私はハヤテとできるだけ一緒に時間を過ごしたいんですのよ」
「そりゃ僕だってそうだけど。いくらなんでもお風呂まで一緒ってのは」

アテネはハヤテに抱きついた。

「ハヤテは私を一人の女の子として見てくれた。それだけでなく一生かかっても返しきれない恩もくれた。愛もくれた。だからこそ、こういう形で愛を確かめ合いたんですわ」

ハヤテは2,3回頭をかき、弱っていると寝息が聞こえてきた。

ハヤテはアテネを起こさないように移動させ、布団をかぶせた。

そして、窓辺に立ち、

「(正直、アーたんにああいうことされて嫌なわけではない。でも、いい加減少しは離れてもいいじゃないかという気持ちもある。そしてなんでか疎む気持ちもわずかだけど生まれつつある。どうしてこんな気持ちがあるのかもわからない。まあ考えてもしょうがないし、寝るか)」

考えるのをやめ、いつもの様にアテネの隣に寝た。

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以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に (11月20日更新) ( No.8 )
日時: 2011/11/20 20:16
名前: masa

こんにちはmasaです。

早速本編です。

どうぞ。
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前回より時間は飛び、大晦日。


「今年ももう終わりですわね」

アテネは年末の特番を見ながら何気なくつぶやいた。
すると、

「今年の年明けは例年になく快晴であり、初日の出を見るのにはもってこいでしょう」

という天気予報が流れてきた。

「(初日の出か。そういえば、年末は何かと忙しくて、今まで見に行ったことがありませんでしたね)」

アテネはそう思うや否や立ち上がり、テレビを消して部屋を出て行った。


                   × ×


一方のハヤテはアテネ同様自室でテレビを見ながら寛いでいた。

「ふう。今年も何事もなく終わりそうだな。いつもは忙しいけど、珍しく今年は暇だな」

そう呟いて、ベッドに寝転んだ。すると

「でしたら、ちょうどよかったということですのね」

後ろから声がした。

「うわああ。ってアーたん!?なんでここにいるの?」
「まあ、それはいいじゃないですか。それより、出かけますわよ」
「え?どこに?」
「初日の出を見にですわ」
「なるほど」

そう言って、ハヤテは立ち上がってかけてあった上着を取った。

「でも、どこに行くの?」
「九十九里浜ですわ」

一瞬の沈黙の後

「ねえアーたん」
「なんですの?」
「ここからだと100?ぐらいあるよ」
「ハヤテでしたら1時間もあれば余裕ですわ」
「ま、まあそうだけど」
「文句あります?」

アテネの最上級の笑顔にたじろき

「ないです」
「素直でよろしい」

結局、出かけることになった。
もちろん、車の免許がないハヤテ達では自転車で行くしかないが。


             × ×


「ねえハヤテ」
「ん?何?」
「ちょっと飛ばしすぎじゃありません?」
「そう?結構抑えてるつもりなんだけど」

実際、ハヤテはかなりのスピードを出していた。
その速さは、プロの競輪選手の20倍はあろうかという速さだ。

ちなみに、アテネは屋形車に乗っているので、自転車は漕いでません。

「でも、大丈夫なんですの?自転車で高速に乗ったりして」
「へーきへーき」

一応言っておきますが、立派な道交法違反です。

すると、1台の車が横に就き、ライトを軽く点滅させた。

「「(パッシング!!)」」

ハヤテとアテネの息がぴたりと合い、同じことを考えた。

「ハヤテ」
「わかってるよ。しっかりつかまって」

そういうや否やハヤテは猛スピードを出した。
その速さは、相手は車。しかも外車にもかかわらず、一切追いつけないほどである。


                × ×


「思ったより早く着きましたわね」
「途中で飛ばしたからね」

およそ100?の距離を走ってきたのにもかかわらず、ハヤテは息切れ一つ起こさず、汗も少ししかかいてなかった。

「まあ、とりあえずあったかい飲み物でも買ってくるからそこで待っててよ」
「了解ですわ」

ハヤテは近くの自販機で飲み物を買おうとした。すると

「ハヤテ坊ちゃん」

ハヤテの師でもある天王州家のメイド長が声をかけてきた。

「あれ?よくここがわかりましたね」
「まあ、アテネお嬢様が考えそうなことはわかりますよ」
「それより、どうしてここに?」
「迎えに来たんですよ。帰りも2人きりがいいでしょうから、電車で帰ってきてください。自転車はこちらで回収しておきますんで」
「すみません」

ハヤテは飲み物を買うと、メイド長と別れ、アテネのもとに行った。

「はい」
「ありがとうですわ」

アテネは飲み物をもらうと、すぐにでも開けて飲んだ。
ハヤテもアテネの隣に腰かけた。

すると、タイミング良く朝日が昇り始めた。

「きれいだね」
「そうですわね」

2人ともしばらく見とれると、

「アーたん。今年もよろしくね」
「こちらこそ」

2人ともしばらく見た後、電車で帰宅した。

といっても、緊張が緩んだのか、アテネは海岸で寝てしまい、屋敷につくまで1度も目を覚まさなかったが。
もちろん、アテネはハヤテがおぶって運んだ。

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以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に (11月25日更新) ( No.9 )
日時: 2011/11/25 20:43
名前: masa

こんにちはmasaです。

早速本編です。

どうぞ。
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本来なら毎年、年始のこの時期は忙しい天王州家。しかし、珍しく暇だった。


「ふああ。毎年忙しかったせいで、退屈ですわ」
「ホントだね」

ティーブレイクしながら、2人して間の抜けた声を出していた。
すると、

「あ、だったらさ、今年は瑞希さんに年始のあいさつに行こうよ」
「そうですわね。まあ、今日は少し遅いですし、明日にしましょう」


               × ×


そして翌日。

SPにヘリを操縦してもらい、瑞希邸へ向かっていた。

「それにしても、瑞希さんに会うのも久しぶりだね」
「そうでしたね。毎年忙しくて、会う機会が中々ありませんでしたからね」

実際、瑞希邸に行くのは3年ぶりぐらいだったりする。

まあ、特に何も起こらなかったので割愛。

瑞希邸へ着くと、使用人たちが一斉に出迎えた。

「お帰りなさいませ、アテネお嬢様、ハヤテ坊ちゃん」

この、ものすごい出迎えに、最初は驚いていたハヤテも慣れたためか、平気だった。

「相変わらず、すごいお出迎えだね」
「全く、必要ないというのに」
「まあまあ。せっかく出迎えてくれたんだから、そんなこと言わないで」

少し機嫌が悪くなったアテネをなだめながら、屋敷へ入って行った。


              × ×


「そういえば、瑞希さんはどうしたんだろうね?見当たらないけど」
「いつもの庭いじりだと思いますよ。お婆様はそれが趣味ですから」
「じゃあ、探してくるよ」
「別にいいじゃありませんか。待ってれば来ると思いますし」

しかし、ハヤテは駆け出し、

「久しぶりにこのお屋敷を見て回りたいのもあるし、行ってくるよ」

そう言い残して、部屋を出て行ってしまった。
取り残されたアテネは。

「ふんだ。ハヤテのバーーカ。せっかく2人きりだというのに」

また不機嫌になってしまったようだ。


               × ×


ハヤテは庭に出たはいいが、少し迷っていた。

「やれやれ。出てきたのはいいけど、どこをどう探そう。瑞希さんがどこにいるか皆目見当がつかないからな」

もちろんこの家も馬鹿みたいに庭が広い。

ハヤテは、少し諦めたのか、芝生に腰かけた。

「そういえば、1人きりになるのも随分久しぶりだな」

ハヤテが言うとおり、ほとんどアテネのそばにいたり、他の使用人といたりしたので、1人は久しぶりなのだ。

「なんだか時間がゆっくり流れてる気がするな。いつもは修行だったり、執事の仕事だっりでのんびりする時間がなかったもんな」

そういうと、ハヤテは寝転んだ。

「いつまでもこんな時間が続くといいな」

もちろんそううまくはいかず、

「おや?こんなとこで会うなんて奇遇じゃな」

綺麗な声がしたので見上げると、瑞希が立っていた。
ハヤテはすぐさま立ち上がり

「瑞希さんこそ。どうしてここに?」
「なあに散歩じゃ。ハヤテ君はなぜここにいるんじゃ?」
「年始のあいさつに来たら、瑞希さんが屋敷内にいなかったので探してたんですよ」
「そうかい。それは悪いことをしたのお」
「いえいえ。僕が勝手にしたことなんで」

瑞希が謝りそうだったので、ハヤテはあわててフォローした。

「さ、もう屋敷に帰りましょ。アーたんも待ってますよ」

ハヤテは歩き出そうとしたが、瑞希に呼び止められた。

「覚えているかね?君に頼んだことを」
「もちろんですよ。現在進行形で守ってますよ」

ハヤテは笑顔で答えたが、瑞希は複雑そうな表情をしていた。
ハヤテはその表情にどう答えていいかわからず、黙り込んでしまった。
その間、瑞希に見つめられていたのだが、ハヤテは瑞希に初めて会ったときみたいに心の奥底まで見透かされているような感じだった。

「すまんの。変な空気出してしまって。さ、戻ろうか」
「あ、はい」

ハヤテが先陣を切って歩き出した。

しかし、瑞希は相変わらず、ハヤテの後ろ姿を心配そうに見つめていた。


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以上です。
次回はこの続きではありませんよ。
では。
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Re: 女神と共に (11月29日更新) ( No.10 )
日時: 2011/11/29 21:02
名前: masa

こんにちはmasaです。

早速本編です。

どうぞ。
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前回より少し時間が飛び、年始の特番も終わり始めたころ。


ハヤテは歩いてアテネの仕事を手伝うために職場へ向かっている。

言うまでもありませんが、アテネは原作同様白皇の理事長です。

なぜ、朝一緒に出かけなかったのかというと、ハヤテにも用事があった為、遅れて向かっているのです。


                × ×


そしてようやく着き、

「やれやれ。約束の時間までギリギリだな。急がないと」

ハヤテが小走りで門をくぐって少しすると、女性の悲鳴が聞こえてきた。

「なんだろう今の悲鳴」

ハヤテは戸惑ったが、こういうことはほおっておけない性格だったので、悲鳴がしたほうへ急いで向かった。


                × ×


一方の悲鳴の主は。

「全く。あなたたちしつこいですわよ」
「へん。それがおれたちの性格なんでね」

一人の少女が、大勢の黒服の集団に追いかけられていた。

「(一人一人は大したことありませんわ。ですが、数が多すぎます)」

実際、50人はいるのではないかと思えるほどだった。

「言っとくが助けが来るなんて期待しないことだな。この学校は今は冬休みで誰もいねえ。さらにはあんたの専属の使用人もおれたちの仲間が押さえてるからこれねえしな」

「くっ。卑怯な」
「お褒めの言葉として受けとっとくぜ」

さすがの少女も疲れから動きが鈍り始め、転んでしまった。

「しまった」
「フン。散々手こずらせやがって。おとなしくおれたちと来な」

少女も諦めかけたそのとき

「大勢で1人の女の子を追いかけまわすのは男がやることではありませんね」

ハヤテが駆け付けた。

「あん?なんだてめえは」
「通りすがりの執事ですよ」
「だったらどきな。痛い目に会いたくなかったらな」
「あいにくこの状況を見過ごすほど利口ではないのでできませんよ」

ハヤテの手にはすでに白桜が握られていた。

「兄貴、構わねえからやっちまいしょうぜ」
「そうだな」

黒服の集団が一斉に襲い掛かってきた。

ハヤテは白桜をしまうと少女を抱えて飛んだ」

「ちょ、ちょっと何すんですのよ」
「場所を変えるんですよ。あそこじゃ多勢に無勢です」
「でしたら私を置いて逃げればいいじゃないですか」
「できないからこうやって飛んでるんですよ。危ないので少し黙ってください」

少女は反論しようとしたが、ハヤテがものすごい速さで飛びまわっていたので自然と言葉もなくなった。


                 × ×


「さてと、ここなら平気ですね」

ハヤテは路地裏のようなとこへ逃げ込んだ。

「先程の話の続きをしてもよろしんですの?」
「え?あ、はい」

ハヤテは白桜を召喚しながら答えた。

「何で私を助けたんですの?あなたには関係ないことなのに」
「理由としては、困っている人をほおっておけない性格だからですかね」
「だからって。あの状況を見れば誰だって見て見ぬふりをしますわよ」

少女はハヤテに詰め寄った。

「それに、私が何処の誰かも分からないのに、助ける義理はないんじゃなくて?」

少女は納得がいかないのか先程から怒りぱなしだった。
しかし、ハヤテは冷静だった。

「確かに、僕はあなたが何処の何方かは知りません。ですが、あの状況を見れば貴方が困っていたのは明白。だからこそ助けたんです」

「で、ですが」

「助けたいから助けた。これは僕のただの自己満足かもしれません。偽善者かもしれません。でも、それでもいいんです。たとえ何を言われようとも、貴方を助けられた事実さえあれば僕は満足なんですよ」

「それで死ぬようなことがあってもですの?」
「そうですね。もし、それで死んだらそれはそれで満足ですよ」
「////////////////」

ハヤテの笑顔に少女は真っ赤になってうつむいた。

すると、

「いたぞ。あっちだ」

先程の黒服集団が来た。

「さ。僕の後ろへ。絶対に離れないでください」

少女は俯いたまま、ハヤテの後ろに隠れた。

そしてタイミング良く黒服の集団もやってきた。

「へ。馬鹿だな兄ちゃん。こんな行き止まりの路地裏に逃げ込んで。やっつけてくださいって言ってるようなもんだぜ」

しかし、ハヤテはわずかに笑うと、

「馬鹿はどっちでしょうかねえ?」
「な、なんだと!!!」

ハヤテは余裕たっぷりだ。

「こんな狭い路地裏じゃ一度にかかれる人数にも限界があります。しかも後ろが壁なら回り込まれる心配もない。つまりは正面の敵をただひたすらに倒せば万事解決なんですよ」

黒服の集団に動揺が広がった。

「そ、それは実力が伴わなきゃ意味のない判断だぜ」
「やってみればわかりますよ」

黒服集団が襲いかかってきた。


                 × ×

決着はあっけなかった。

もちろんハヤテが大勝利を収めた。

「ち、畜生。なんて強さだ」
「鍛えているんでね」

ちょうど警察も駆けつけ、黒服の男たちは全員逮捕されていった。

「やれやれ。あ、大丈夫でしたか?」

ハヤテが振り返ると、先程の少女が落ち着きを取り戻していた。

「ええ。助かりましたわ」
「それは良かったです。じゃあ、僕はこれで」

ハヤテは立ち去ろうとしたが、少女が袖をつかんでいたので立ち去れなかった。

「ぜひともお礼をしたいんですの」
「いや、いいですよ。お礼がしたくて助けたわけではないので」

すると、

「お嬢様ー。どこですかー?」

声が聞こえてきた。

「ここですよ」

その声にこたえると、声の主がやってきた。
声の主は執事服を着ていた。

「よかった。無事でしたか」
「ええ。この方に助けてもらいましたから」

少女はハヤテから離れることなく言った。

「そうでしたか。お嬢様を助けていただきありがとうございます」
「いや、だからお礼を言われたくてやったことではないので」

ハヤテも頑なだった。

「ぜひともお礼をさせてください」
「で、ですから」
「お礼をしないと気が済まないんですよ」

さすがのハヤテも折れた。

「ではこちらへ。車まで案内しますよ」

ハヤテ達は歩き出した。
すると、

「そういえば、城山」

先程の執事服の男が振り返った。

「なんでしょう?」
「私決めましたわ」
「何をですか?」

すると、少女はハヤテの腕に抱きつき

「この方を、私の婿として迎え入れることをですわ」

「「ええええええええええええええええええええ」」

ハヤテも城山と呼ばれた執事も大声で叫んだ。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
少女や執事については次回詳しく明かします。
では。
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Re: 女神と共に (12月5日更新) ( No.11 )
日時: 2011/12/05 17:28
名前: masa

こんにちはmasaです。

早速本編です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、襲われていた少女を助け、その少女から自分の婿にすると言われてしまったハヤテ。


「あ、あのお嬢様?」
「私は本気ですわよ」

少女の目には一切の迷いがなかった。
ちなみに、ハヤテは固まったままだった。

「あの、執事長?」
「さ、崎山」

メイド服の女性が、城山と呼ばれていた執事に声をかけた。

「どうしたんですか?先程聞いた話だと、お嬢様を助けていただいた方をお屋敷に招待するはずですよね?」

どうやら、婿の一件は聞いていないようだ。

「おい、大変だぞ」
「???」
「ついにお嬢様が婿を決めたぞ」
「え!?本当ですか?」
「ああ。あの方だ」

執事はハヤテを指差した。

「そうでしたか。お嬢様をよろしくお願いします」
「もう。崎山ったら////////」

しかし、固まったままのハヤテがついに口を開いた。

「って、ちょっと待ってくださいよ。随分と大ごとになってませんか?」
「大丈夫ですわ。お父様もお母様もわかってくれますわ」

ますます大ごと化してきたようだ。

「っていうか、僕をどこの誰かも知らないのに婿に迎え入れていいんですか?」
「あら?すくなくても私は貴方を知っていますわよ」

ハヤテはかなり驚いた。

「貴方は綾崎ハヤテ。天王州アテネさんの執事を10年やってる方ですわ」
「えっと、どうしてそれを?」

少女が答えようとしたが、

「それは移動中の車内でしませんか?」
「それもそうですわね。さ、行きましょうハヤテ様」

少女はハヤテを引っ張って行った。


                × ×


そして移動中の車内。

「で、先程の質問に答えていただいてもいいでしょうか?」

ハヤテが意を決して聞いた。

「そういえば、自己紹介がまだでしたわね」
「い、いやあの」
「私は神尾崎綾子ですわ」

ハヤテは一瞬言葉を失った。

「も、もしかして。あ、あの神尾崎グループの方ですか?」
「ええ。私は神尾崎グループの令嬢ですわ」
「そうだったんですか」
「だからこそ、ハヤテ様を知っていたんですわ。天王州家ともそれなりに交流がありますし」

黙り込んでしまったハヤテだったが、綾子は話を続けた。

「紹介が遅れましたわ。執事の城山強」

先程の執事が頭を下げた。

「そして、メイドの崎山道子ですわ」

メイドも頭を下げた。
ちなみに運転しているのは別の使用人です。

「この2人は私の専属の使用人ですわ」
「へ〜」

ハヤテはさっきから関心しかできなかった。

「あの、お嬢様?」
「なんですの崎山」
「婿の一件のことを教えてほしんですが」
「ああ、そのことですの」

綾子は詳しく教えた。

「そうでしたか。だからこそ、綾崎さんを婿にするって言ったんですね」
「ええ。そういうことですわ」
「い、いやですから------」

反論しようとしたが、携帯が鳴ったのであわててみた。
アテネからのメールで「先に帰りますわ。どうせ貴方のことだから人助けで忙しいでしょうから」と書かれていた。

「貴方のご主人さまからですの?」
「え?ええまあ。あ、それよりも-----」
「あ、着きましたわ」

ハヤテの反論はまたしても中断させられた。


           × ×


到着した神尾崎家はハヤテが普段生活している天王州家とも互角の大きさだった。

「お、大きいんですね」
「ふふ。そんなことはありませんわ。さ、中へ」

中へ入ると、ちょうど玄関でスーツ姿の男性とあった。

「おや。お帰り綾子」
「ただいまですわお父様」

どうやら、綾子の父親の様だ。

「仕事ですの?」
「まあな。急ぎの用事ではないんだが、行ったほうがいいと思ってな」
「そうでしたか」

すると、綾子の父はあたりを見わしている少年を見つけ、

「ん?お客さんかい?」
「違いますわ」
「へ?」
「あの方は私の婿ですわ」

まるで時が止まったかのような沈黙があたりを支配した。

「え?ほ、本気かい?」
「当然ですわ。私を命がけで助けてくれましたから」

それっきり綾子の父は沈黙してしまった。
すると、

「あら?帰ってたのね綾子」
「お母様」

綾子の母親まで登場した。

「どうしたの?なんだか黙り込んでるけど」

綾子の父を指差して聞いた。

「それはですね------」

説明しようとしたが、遮られた。

「おい、お前。そして城山」
「「???」」
「今日は赤飯を炊くぞ」
「なんで?」
「綾子が。あの綾子がついに婿を決めたからだ」

嬉しさからか、武者ぶるいをしながら高らかに叫んだ。

「まあ。本当に!?城山、崎山。急いで準備しなさい!!!」
「「は、はい!!」」

2人とも大急ぎで駆け出した。

「じゃあ、綾子の後ろにいる方がそうなのね」
「そうですわ」

綾子はハヤテに抱きつきながら答えた。

「い、いや待ってくださいよ。僕はまだ何も-----」

しかしまたしても反論できなかった。

なぜなら、綾子の父がハヤテの肩に手を置き、

「娘を幸せにしてやってくれ。君になら神尾崎グループを任せても構わないからな」

と、言われたからだ。

「ですから、僕も神尾崎さんもあったばかりですし、そういうのを決めるのは早すぎるんじゃないですか!?」
「いいじゃないか。綾子が本気なんだし」
「もう。照れますわ/////////」

ハヤテはあわてて綾子を振りほどき、

「と、ともかく僕帰ります。僕のご主人さまが待ってるんで」

帰ろうとしたが、綾子に呼び止められた。

ハヤテが振り返ると、綾子にキスされた。もちろん口に。

「え!?えええ!?/////////」
「お礼がまだでしたからね。ですから私のファーストキスがお礼ですわ」

ハヤテはたまらず、真っ赤のまま走って出て行った。

「随分大胆だな」
「フフ。ハヤテ様、何としても私のものにしますわ」


                × ×


一方のハヤテは大急ぎで帰ってきた。

「ま、まさかキスされるなんて////////」

言っておきますが、アテネとのキスは慣れているから平気なだけあって、基本は純情少年なんですよ。

「ま、まあ今回の一件は黙っておいたほうが無難かな」

そう呟くと玄関の扉を開けた。
すると、アテネが待っていた。

「お帰りなさい」
「え?ど、どうしたの?」

アテネは笑顔だったが、明らかにダークオーラが出ていた。

「別に。なんでもありませんわよ」
「そ、そう」

ハヤテは冷や汗をかいているを感じた。

「それで、何か変わったことがあったんですの?」
「い、いやあの。な、なにもないよ」
「へ〜」

ハヤテは立ち去ろうとしたが、肩に手を置かれたので振り向くと、

「そういえば、さっき電話がありましたのよ」
「ど、どこから?」
「神尾崎家からですわ」

ハヤテの心臓の鼓動は明らかに早まった。

「なんで、何もなかったのに「お宅の執事をうちの娘の婿にしたい」なんて電話がかかってくるんでしょうね〜」
「い、いやだから」
「フフフ。弁解ならゆっくりと聞きましょうか」

ハヤテは引きずられていった。


この日、アテネの機嫌を直すのに相当苦労したとか。

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オリキャラ


 神尾崎綾子
性別 女
年齢 16歳
身長 175?
体重 内緒ですわ
誕生日 8月15日
家族 父、母、祖父、祖母
好きなもの・事 ハヤテ、勉強、家事
嫌いなもの・事 アテネ、ハヤテを誘惑する人、ハヤテに好意を持って近づく人。
 基本的になんでもできる完璧超人。強さもアテネと互角。神尾崎グループの跡取り娘である。財力は天王州家、三千院家とも互角。
髪の毛は流水が髪の毛になったと比喩されるほど綺麗で、色は水色。瞳も水色である。
スタイルもアテネと互角で、周囲を魅了するほど美人。



 城山強
性別 男
年齢 21歳
身長 170cm
体重 75kg
誕生日 12月3日
家族 父、母、妹
好きな物・事 お嬢様(恋愛的な意味ではない)、家族
嫌いな物・事 酒、煙草、ギャンブル
 綾子の専属執事兼ボディーガード。髪の毛は赤で瞳は藍色。髪型はショートカット。結構イケメンである。
しっかり者で、いつも綾子に振り回されているが、やりすぎないようにきちんと制止できる。
強さはかなり者だが、綾子には敵わない。
白皇のOBでもあるため頭もいい。



 崎山道子
性別 女
年齢 20歳
身長 170cm
体重 内緒
誕生日 12月31日
家族 母、兄
好きなもの・事 お嬢様、メイド服
嫌いなもの・事 今は内緒
 綾子の専属メイド。意外と天然なとこもあり、仕事は完璧だが勉強は苦手。髪の毛、瞳共に紫。髪の毛は肩にかかるほどで、いつも三つ網にしている。
潮見高校のOGだが、成績はいつも落第ギリギリだった。


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以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に (12月13日更新) ( No.12 )
日時: 2011/12/13 00:11
名前: masa

こんにちはmasaです。

早速本編です。

どうぞ。
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前回、色々あってアテネの機嫌を直すのに相当苦労したハヤテ。


そしてその翌日。

「あれ?おかしいですわね」

アテネはキッチンで探し物をしていた。

「ここにもないですし。こっちにもない」

あちこち探し回っていると、

「ん?どうしたの?」
「ああ、ハヤテ」

ハヤテが声をかけた。

「紅茶を飲もうとしたんですが、お茶っ葉が見当たらなくて」
「ああ。ゴメンゴメン。ちょうど朝に切らしちゃったんだ」
「そうでしたの」
「じゃあ買ってくるよ」

歩き出したハヤテに

「ハヤテ。気をつけて」

と、アテネは警告した。


               × ×


「アーたんはなんであんなことを言ったんだろう」

ハヤテはアテネの警告の意味をいまだに理解できないでいた。

「ま、深く考えてもしょうがないし、早く買い物をすまそ」

考えるのをやめ、しばらく歩いていると、

「ハ〜ヤ〜テ〜様♪」
「うわああ。って神尾崎さん?」

綾子に抱きつかれた。

「もうハヤテ様ったら。私のことは綾子、と呼んでくださいな。それに敬語もやめてほしんですの」
「い、いやそれは」
「将来夫婦になるんですから問題はないはずですよ」
「と、ともかくできません」

ハヤテは何となくだが、アテネの警告の意味を理解した。

「それで、どこにお出かけですの?」

綾子はハヤテから離れることなく聞いてきた。

「え?ああ。紅茶の茶葉を買いに。切らしちゃったので」
「そうでしたか。でしたらご一緒してよろしいですか?」
「別にかまいませんよ」
「じゃ、行きましょうか」


                × ×


ハヤテはいつもの紅茶専門店に来ていた。

「どうもこんにちは」
「おや?いつもの執事さんだね。今日はいい茶葉入ってるよ」

ハヤテとこの店の店主は顔なじみです。

「今日は珍しいね。ご主人様以外の女の子と買い物なんて。彼女かい?」
「違いますよ」
「そうかい。あ、茶葉だったね。せっかくだから新商品の試飲していくかい?」
「じゃあお願いします」

店主から出された紅茶をハヤテはゆっくりと吟味した。
ちなみに綾子は店の茶葉を見てまわってます。

「おいしいですね。じゃあ今日はこれを買いますよ」
「毎度あり。おまけで安くしておくぜ」


                × ×


「ところで、ハヤテ様はいつもあそこで茶葉を買ってるんですか」

綾子がやはりハヤテに抱きついたまま聞いてきた。

「ええまあ。あそこのお店は品ぞろえも豊富ですし、店主の方がやさしいですからね」
「へ〜。ということはやはり私たちは運命の人たちですのね」
「え!?」
「だって、私もあのお店の紅茶を飲んでますから」

それって運命か?

「さて、ハヤテ様はこれから何か用事でもあります?」
「いえ、特には」
「でしたら、私の買い物に付き合ってほしんですの」
「僕はかまいませんよ」
「じゃ、行きましょうか」

綾子はハヤテを引っ張って行った。


                × ×


買い物といっても綾子があちこちハヤテを振り回したといっても正しいが、ハヤテは一切嫌がらなかった。
それどころか、自ら進んで荷物持ちを買って出た。

そして夕方。

「ごめんなさいねハヤテ様。私の我儘に付き合ってもらって」
「いえいえ。僕も楽しかったですし、気にしてませんよ」

ハヤテは心からの笑顔で答えた。

「ハヤテ様、またこうして付き合ってもらえます?」
「僕でよかったら」
「ハヤテ様///////」

綾子はハヤテの頬にキスすると、

「では私はこれで」
「は、はあ////」

帰っていく綾子をハヤテは真っ赤のまま見送った。
しばらくたたずみ、

「あ、いけない。急いで帰らないと」

急いで帰路に就いた。


                  × ×


家に着くと、ハヤテはこっそりと、行動し、自室に行こうとしたが

「あら〜随分とお早いお帰りで」

かなり不機嫌そうな顔のアテネに見つかってしまった。

「あ、その。た、ただいま」
「で、どこで油を売ってたんですの?」
「そ、それは」
「まさか、神尾崎綾子と一緒だったとか言わないわよね〜」

ハヤテはごまかしても無駄だと悟り、正直に打ち明けた。

「全く。だから気をつけろと言いましたのよ」
「だからごめんって」
「まあいいですわ」

ハヤテは胸をなでおろしたが、

「ただし」

ハヤテは嫌な予感がした。

「今日は一緒に入浴しますわよ。しかも、私から離れてお湯につかるのを禁止しますわ」
「ええええええ///////」
「もちろん私の体も洗ってもらいますわ」
「い、いやそれは////////////」
「できないなら、許しませんわよ」

アテネの笑顔にハヤテは従うしかないと悟ったのであった。


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以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に (12月19日更新) ( No.13 )
日時: 2011/12/19 20:56
名前: masa

こんにちはmasaです。

早速本編です。

どうぞ。
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ここは毎度おなじみ平和な天王州家。


もうすぐお昼時という時に、掃除をしていたハヤテの携帯が鳴った。画面にはアテネと出ていた。

「もしもしアーたん?どうしたの?」
『実はお弁当を忘れてしまって』
「そうなの?珍しいね」
『ごめんなさいせっかく作ってくれたのに』
「いいよいいよ。じゃあ今から届けるね」
『ええ。お願いしますわ』

電話を切ったハヤテはキッチンに向かった。

そこには今朝、自分が作った弁当が置かれたままになっていた。

「朝急いでたから忘れちゃったのかな?」

ハヤテは弁当を持つと、白皇へ向かった。


                  × ×


白皇に着くと、休みの日にもかかわらず門があいていた。

「冬休み中だからあいてないと思ったけど、なんであいてるんだろう?」

考えても答えは出ないだろうと思い、中へ入ろうとした。

しかし

「待ちなさい」

門の前で仁王立ちしている女性に止められた。

「えっと、なんでしょう?」
「この学校は関係者以外立ち入り禁止よ」
「僕はこの学校の生徒ですけど」

しばらくの沈黙の後

「たとえそうだとしても今は冬休み中だから生徒は原則出入り禁止よ」
「で、ですが。僕は理事長----」

ハヤテはそう言いかけたが、クラス名簿のようなもので叩かれそうになったので慌てて避けた。

「嘘おっしゃい。この学園の理事長は女性よ」
「ですから、僕は理事長の執事ですよ」

しかし、再度叩かれそうになったので再度避けた。

「何さっきから避けてんのよ」
「叩こうとするからですよ」
「ともかく、理事長に執事がついてるなんて私は知らないわ。たとえホントだとしても私は自分自身で見たもの以外は信じないのよ」

めちゃくちゃな言いがかりである。

「というわけだからここは通さないわ。それが私に与えられた運命よ」
「僕はこのお弁当を届けないといけないので通らせてもらいます」

2人はしばらくにらみ合った。

「いい度胸ね。名前を聞いておこうかしら」
「人に名前を尋ねるときは自分から名乗るのが礼儀ですよ」

ハヤテの至極まともな意見に目の前の女性は沈黙し

「貴方が名乗らないなら私も名乗らないわよ」

聞いておいて何言ってんだか。

「ま、通りたかったら私を倒すことね」

ハヤテは弱った。本気で闘えばまず間違えなく勝てる相手だ。
しかし相手は女性。しかも曲がりなりにも教師である。つまりは戦いずらい相手だ。

「わかりました。では」

ハヤテは表情を一変させると、身構えた。
それに反応し、女性も身構えた。

しかし、ハヤテは一瞬の内に女性の横をすり抜けると、学院内へ入った。

「いつの間に」
「一応僕の勝ちですね」
「み、認めないわよ」

女性は追いかけようとしたが、ハヤテが速すぎるため追いつけそうになかった。

「ではこれで。桂雪路先生」

そう言い残すと、猛スピードで走って行った。

「くそーーー。なんて速さよ。つーかなんであいつ私の名前を知ってるんだーー」

雪路の叫びは虚しく響き渡るだけだった。


               × ×


一方のハヤテはある程度走ると止まった。

「さて、これくらい離れれば大丈夫かな」

ハヤテはあたりを見わすと、時計台が見えた。

「へ〜ここまで来たんだ」

ハヤテは時計台を見上げながら呟いた。

「いつ見ても本当にすごいな。でも1度でいいから登ってみたいな」

そう呟くと、近くから声が聞こえてきた。

「だめよ。あそこは生徒会人間以外は立ち入り禁止よ」
「ええわかってますよ。ただ言ってみただけですよ」

そう答えた瞬間、首をかしげた。
誰もいないはずなのになあ?と思いつつ声のしたほうを向くと、木の上に制服姿の女性が立っていた。

「あ、あの。失礼を承知で聞きたいんですけど」
「何よ?」
「木登りが趣味なんですか?」
「違うわよ!!!!」

まあ木登りが趣味の女性はかなり少ないと思いますし。

「それで、何してるんですか」
「い、いやそれは」

恥ずかしいのかモジモジしていた。

「大方、巣から落ちた鳥を助けたはいいが、降りるときのことを考えてなくて降りられなくなった。こんなとこですか?」
「なんでわかるのよ」
「執事ですから」
「そんな一言で片づけないでよ!!!!」

怒鳴ってはいたが、迫力がなかった。

「どうやらご名答みたいですね」
「う、それは」

図星だったようで黙り込んだ。

すると、ハヤテは弁当を足元に置き、

「受け止めるので飛び降りてください」
「で、でも」
「大丈夫です。信じてください」
「そ、そう?/////////」

ハヤテのやさしい笑顔に赤面しながらも、信用して飛び降りた。
そして、ハヤテは見事に受け止めた。

「大丈夫ですか?」
「え、ええまあ//////」

やさしい笑顔にまたしても赤面した。

「でも、優しいんですね」
「え何が???」
「今時、巣から落ちた小鳥を助けようとする人なんて中々いませんからね」
「そうかしら?」
「貴方が優しいからこそ出来たことですよ」
「ありがと」

どうやら落ち着いたようだ。

「それで、どこにいるんですか?その助けた鳥は」
「え?ああ。そこよ」

指差した先を見ると、小鳥が巣の上で幸せそうに鳴いていた。

「へ〜結構かわいいですね」
「でしょ?」

しばらく見つめていると、突如カラスが来てその小鳥を狙った。

「助けないと」
「あ、待ってください」

親鳥が助けに来たが、カラスに睨まれて逃げてしまった。

「そんな。だめよ見捨てちゃ」

ハヤテは言葉に秘められた特別な感情を読み取った。

「だったら私が」

石を投げようとしたが、

「だ、だめですよ。小鳥に当たっちゃいますよ」

ハヤテが止めた。

「で、でも。あっ」

今にも襲われそうになった。

しかし突如カラスが震えだした

「だめですよ。襲っちゃ」

カラスの震えが増した。

「退散してくれないと何するかわかりませんよ」

ハヤテのその言葉を聞くや否やカラスはあわてて逃げて行った。

「な、何したの?」
「フフ、秘密です」
「そう」

巣を見ると、親鳥が戻ってきた。

「よかった」
「ですね」

2人はしばらく鳥を見つめていた。

「何かお礼をしないとね」
「いいですよ。お礼を言われるような事はしてませんし」
「ううん。お礼させて」
「は、はあ」

優しく言われてはハヤテも折れるしかなかった。

「そういえば、時計台が見たいって言ってたわね」
「ええまあ」
「だったら登らせてあげるわ」
「え?でも」
「大丈夫よ。だって」
「だって?」
「私生徒会長だから」


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以上です。
次回はこの続きです。
では。
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Re: 女神と共に (1月21日更新) ( No.14 )
日時: 2012/01/21 18:36
名前: masa

こんにちはmasaです。

早速本編です。

どうぞ。
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前回、生徒会長と雛鳥を助け、お礼がしたいと言われたハヤテ。


「へ?」
「だーかーら、会長である私と一緒なら時計塔に登れるのよ」
「そういえばそうでしたね。確か、一般生徒がむやみに入らないためのルールでしたね」
「あら。知ってたの」
「まあ一応この学校の生徒ですから」
「そうなの。じゃ、行きましょ」


                   × ×


2人は移動し、エレベーター内。

「そういえば、自己紹介がまだだったわね」
「いえ、知ってるのでいいですよ。桂ヒナギクさんでしょ?」
「あら、知ってたの」
「有名人ですから」

そんな会話をしているうちに最上階に着き、2人とも降りた。

ハヤテは真っ先にテラスに出たが、ヒナギクはソファーに腰掛けた。

「へえー。いい景色ですね」
「でしょ?自慢の景色よ」
「???桂さんは見ないんですか」
「こ、心の目で見てるからいいのよ」
「ああ、なるほど」

ハヤテは軽く笑った。

「な、何よ」
「いえ、別に」


                    × ×


一方の雪路はまだハヤテを探していた。

「まったくどこに行ったのよ、あの不法侵入は」
「あのなあ。だからそいつは」

巻き込まれた薫先生はあきれながら説明しようとしたが、雪路は耳を貸さなかった。

「うっさい。そいつが生徒とかはもう問題じゃないのよ。侵入を許したことが問題なのよ」

薫先生はあきれて溜息が出た。

「ともかく、二手に分かれるわよ。あなたはあっちを探してきてちょうだい」
「はいはい」

生返事も気にせず、雪路は走って行った。

「このまま探してたんじゃあ埒が明かないわね。こうなったら」

雪路は時計塔を見上げながらつぶやいた。


                     × ×


一方のハヤテは景色を堪能し、お暇しようとしていた。

「ありがとうございました。おかげで見たかった景色が見れました」
「そう?こんなのでよかったらいつでも見せてあげるわよ」
「いえ、でも」
「そのうち頻繁に出入りするようになると思うわよ」
「そうでしょうか?」

すると、

「不審者発見!!!」

雪路が大声を出しながら生徒会室に入ってきた。

「な!?また」
「え?またって?」
「さっき不審者扱いされたんですよ」
「ふーーん」

ヒナギクからダークオーラが出てきた。

「ふ、ふん。そんなオーラにビビる私じゃないわ」
「へ〜。じゃあなんで震えてるのかしら?」
「む、武者ぶるいよ」

ちなみに声も震えていた。

「ともかく、そこの不審者を渡しなさい」
「何言ってるの?私がここへ招待したのよ。それにハヤテ君はこの学校の生徒よ」
「フン。関係ないって言ったわよ」

雪路は近くにあった剣を持ってヒナギクに襲いかかった。
ヒナギクも近くにあった剣を取って応戦した。

「生意気な。私に勝てると思ってるの?」
「何言ってんのよ。喧嘩じゃ私がいつも圧勝じゃない」

図星を疲れた雪路は黙り込んだ。

「それより、前に貸したお金はいつ返してくれるのかしら?」

さらに黙り込んでしまった。

すると、

「もらったーー」

雪路がハヤテが持ってた弁当を奪った。
ハヤテが完全に油断していたためだった。

「な、なにしてるよ」
「フフフ。ヒナじゃここまで来れないでしょ」

雪路はテラスの手すりの上で大威張りしていた。

「返してほしかったら不審者を渡しなさい。そして借金もチャラにしなさい」

ヒナギクは震えていた。

「まったく。いい加減にしてくださいよ」
「フン。不審者の戯言には耳を貸さないわよ」

ハヤテが動こうとしたが

「待って。私は仮にも生徒会長。生徒を不審者扱いされてだっておけないわ」
「偉そうなこと言ってもここまで来れないんじゃ話にならないわよ」
「そ、それくらい」

ヒナギクが反論しようとしたその時、強風が吹き雪路が落ちそうになった。

「!!!お姉ちゃん」

しかし、ハヤテが素早く腕をつかんだため落ちずに済んだ。

「まったく。女性がこんなとこ登っちゃだめですよ」

ハヤテは雪路を引き上げながら説教していた。

「あ、ありがとね」
「いえいえ。それより早くお弁当を届けないと」

しかし、

「え?あの残骸を?」

雪路は床の上で無残な弁当だったものを指さしながら言った。

ハヤテは膝をつき

「どうしよう。叱られる」
「だ、大丈夫よ。私からきちんと説明するわ」
「そ、そうよ。私だって説明するから」

すると、ヒナギクが雪路のほうを向き

「そういえば、大丈夫?」
「何が?」
「ハヤテ君のご主人さまって理事長の天王州さんよ」
「またまた〜。ヒナまでそんな冗談を」
「いや、ほんとよ」
「う、嘘」
「ホント」


この後、雪路はたっぷりとアテネに絞られた。

さらに、給料も大幅にカットされたそうだ。

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以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に (1月21日更新) ( No.15 )
日時: 2012/01/26 16:07
名前: masa

こんにちはmasaです。

早速本編です。

どうぞ。
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前回、桂姉妹と色々あったハヤテ。


ハヤテは朝の仕事と修行を終え、キッチンで寛いでいた。
すると、アテネがやってきた。

「ハヤテ、出かけますわよ」
「どこに?」
「買い物ですわ」
「あ、そう。じゃあ支度してくるよ」

2人は支度を済ませると、使用人が見送る中出かけた。


                  × ×


2人は大型のショッピングセンターに来ていた。

「で、どこからまわるの?」
「そうですわね〜。とりあえず、順番に見ていきますわよ」

建物は3階建てだったので上からまわって行った。

まわり始めて少ししたら、

「ハヤテ、ちょっとここで待っててくれます」
「ん?あ、いいよ。座って待ってるね」

そういうと、アテネは小走りで駆けて行った。

「さてと」

ハヤテは近くにあった椅子に座って一息ついた。

すると、

「ハヤテ様♪」

後ろから優しく抱きつかれた。

「あれ?神尾崎さん?」
「もう、名前で呼んでくださいな♪」

ハヤテは聞こえなかったふりをした。
綾子はハヤテの隣に腰かけた。

「で、どうしてここに?」
「私達も偶然用があったんですわ」

後ろを見ると、城山と崎山が立っていた。

「お嬢様、我々は退散しますね」

使用人2人は去って行った。

「ハヤテ様♪2人きりで回りましょうよ♪」
「で、でも」
「大丈夫ですわ♪天王州さんはほおっておきましょう」
「まずいって」
「もう♪ほら早く」

綾子はハヤテの腕に抱きついたまま立たせて、歩き出そうとした。
しかし

「ハ〜ヤ〜テ〜」

強力なダークオーラを感じてゆっくりと振り向くとアテネが立っていた。

「ア、アーたん」
「あらまあ。ずいぶんと早かったですわね」
「どうしてこの人と一緒にいるんですの?」
「い、いや。座ってたら神尾崎さんが来たんだよ」
「そうですわ。そしてハヤテ様と一緒に行くとこだったんですわ」

綾子が隠すことなく言ってのけた。

「ふ、ふん。ハヤテは私と回るんですわ」
「いいえ。私ですわ」

アテネはハヤテの開いていた腕に抱きつき

「ハヤテは私と回りたいにきまってますわよね」
「何言ってるんですわ。ハヤテ様は私と一緒がいいにきまってますわよね」

ハヤテは困ってしまった。
そして少し考え

「あ、あの。皆で仲良く回るって駄目ですか?」

アテネと綾子はしばらく睨み合った後

「まあ、ハヤテがそういうなら」
「構いませんわ」

こうして3人で回り始めた。

当然のようにハヤテは陰口をたたかれた。
美女2人に抱きつかれていますからね。


                   × ×


そして夕方。

「今日は楽しかったですわ〜」
「まあ、誰かのせいで楽しめませんでしたけど」

アテネと綾子はまたしても睨み合った。

実際、何度も何度も睨み合っていたのである。

「ほら、あなたはさっさと帰りなさい」

アテネは綾子にシッシッとやりながら言った。

「あ、ハヤテ様今日はうちに泊りません?」
「え!?何で急に?」
「いいじゃありませんか。お父様もお母様も喜びますわ」

ハヤテはアテネを見たら、かなりの不機嫌顔になっていた。

「まったく許可するわけないじゃありませんか」
「あら?天王州さんには聞いてませんわ」
「仮にもハヤテは私の執事です。主の許可なくては外泊はだめです」
「あら、残念ですわ」

綾子は少しだけ俯くと

「でしたら」

綾子はハヤテから離れると、ハヤテにキスした。もちろん口に。

「「!!」」
「ではハヤテ様、御機嫌よう」

綾子は小走りで去って行った。

「あ、あのアーたん?」

ハヤテは恐る恐るアテネを見ると、不思議と笑顔だった。

「あら?怒ってると思ったのかしら?」

ハヤテは安心した。
だが、

「フフフ。今日の入浴は一緒ですわよ」
「ええ!?////」
「もちろんお互いの体を洗いっこしますわよ」
「う、嘘!?////////」
「本当ですわよ」

ちなみにアテネは怒ってません。嫉妬していてるだけです。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回から学校編スタートです。
では。
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Re: 女神と共に (1月26日更新) ( No.16 )
日時: 2012/02/04 15:20
名前: 疾球


どうも初めまして疾球<しっきゅう>と申します。
ハヤアテ小説は僕としては一番好きなジャンルなので
いつも楽しく拝見させていただいております。

しかしアテネがハヤテと一緒に風呂に入るなどとても大胆ですね。

そしてアテネと綾子がハヤテを取り合うくだりも
とてもおもしろいですね。

これからもがんばってください。
応援しています。
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Re: 女神と共に (2月7日更新) ( No.18 )
日時: 2012/02/07 19:33
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

●疾球さん

 >>どうも初めまして疾球<しっきゅう>と申します。
 
  初めましてmasaです。感想ありがとうございます。

 >>ハヤアテ小説は僕としては一番好きなジャンルなので
  いつも楽しく拝見させていただいております。

  ありがとうございます。自分も好きなジャンルなので楽しみながら執筆してるんですよ。

 >>しかしアテネがハヤテと一緒に風呂に入るなどとても大胆ですね。

  う〜ん大胆というよりも、この小説内ではアテネは超が付くほど積極的ってだけなんですけどね。

 >>そしてアテネと綾子がハヤテを取り合うくだりも
  とてもおもしろいですね。

  ありがとうごいます。綾子はアテネの最強のライバルという位置づけなので結構力を入れてるんですよ。 

 >>これからもがんばってください。
  応援しています。

  ありがとうございます。力の続く限り頑張らせてもらいます。


さて、相変わらず下手なレス返しも終わったので、本編です。どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ここは毎度おなじみ天王州家。


ハヤテはいつも通り朝早く起きると、隣に寝ているアテネを起こさないようにベッドから出て、執事服に着替えて部屋を出た。

部屋を出たハヤテは日課である朝の修業をし、朝食の支度を終え、主人であるアテネを起こしに行った。

「アーたん、朝だよ起きて」
「う〜ん」

アテネは朝が弱く、ハヤテが起こさない限り夕方まで寝ていることが多いのである。

「もう。遅刻しちゃうよ。今日から新学期なんだからね」
「あと5分」

ハヤテは軽く溜息をついた。そして意地悪くほほ笑むと

「しょうがないお姫様だ。眠れる姫にはこれだね」

わざと大きめな声で言うと、アテネにキスした。もちろん口にだ。

「ん〜、ハヤテ?」

まだ覚醒しきってないアテネはしばらく茫然とした。
そして、先ほどされたことをようやく理解し

「な、な、な///////////」
「お目覚めですか?お姫様」
「ハ、ハヤテ/////」
「ではお姫様、支度後、食堂へ」

ハヤテは意地悪い笑顔をアテネに向け、部屋から出て行った。

「ハヤテのバカ//////////」


                  × ×


身支度と朝食を済ませた2人は家を出た。

「まったく。何であんな起こしたしたんですの」
「童話ではよくあるでしょ。眠っているお姫様にキスして目覚めさせることって。だからだよ」
「う〜////////だからって」
「もしかして怒ってる?」
「お、怒ってなどいませんわ//////ただ、寝てる時は反則ですわ//////」

ちなみに、アテネもハヤテも学生です。

補足すると、アテネには飛び級の話がありましたが、「ハヤテと一緒になれないから」という理由で辞退。
ハヤテは飛び級できる頭脳ですが、3枠しかない飛び級枠に入れなかったのです。

ハヤテはいつも通り執事服で、アテネは制服で登校しています。

「さ、少し急ご。理事長の仕事もあるし、間に合わせないと」

ハヤテはアテネの手を取ると、小走りになった。といっても、普通の人の全力疾走ぐらいの速さは出ていたが。


                   × ×


「ふう。よかったね余裕ができて」
「まあ、ハヤテがあれだけ速ければ当然ですわ」

理事長の仕事をしてきたにもかかわらず、始業式にはまだ余裕があり、少し賑やかな教室で寛げるほどだった。

「まあ、あとは式に出て今日は終わりですわ」
「そうだね」

2人が話していると、

「ハヤテ様♪」

綾子がハヤテに抱きついてきた。

「な。何であなたがここにいるんですのーーー」
「朝からうるさいこと。ハヤテ様に会いにきたにきまってるじゃありませんか」

2人は睨み合っていた。

「まあまあ。それより、神尾崎さんは何でこのクラスに?自分のクラスに行ったほうがいいんじゃないですか?もうそろそろホームルームの時間ですよ」
「そうそう。ほらさっさと行く」

アテネはシッシッと手でやった。

「フフフ。私のクラスは今日からはここですわ」
「「え??」」
「お父様に無理言ってクラスを変えてもらったんですわ」
「そういえば、あなたの父は理事の1人でしたわね」

アテネの声は明らかに不機嫌全開だった。

再度2人が睨み合ってると、

「全員席に着け。ホームルーム始めるぞー」

担任の薫先生が教室に入ってきた。
ハヤテ達も急いで席に着いた。

「あれ?神尾崎さんの席ってそこなんですか」
「代わってもらいましたわ」

ちなみに、綾子、ハヤテ、アテネという並びです。
もちろんひと悶着あったが。


                   × ×


さて、時間は多いに飛び放課後。

「さて、さっさと帰りますわよ」
「ん?用事はないの?」
「ありませんわ。早く----」

しかしその先は綾子が現れたことで言えなかった。

「ねえハヤテ様、帰るんでしたら部活を見に来ません?」
「部活?何のですか?」
「剣道部ですわ」
「ハヤテ、ほおっておいてさっさと」
「まあまあ。覗くぐらいいいじゃん」
「む〜」

渋るアテネを説得し、ハヤテ達は剣道場へ向かった。


                   × ×


剣道場へ着くと、部員たちが練習していた。

「へ〜これが剣道部ですか。でも、ほかの部活動に比べて部員が少ない気が」

アテネがこたえようとしたが、

「まあ、人気がない部活だからね。しょうがないのよ」

ヒナギクが代わりに答えた。

「そうだったんですか」
「ところで、何でハヤテ君はここに来たの?」
「私が招待したからですわ」

ハヤテの代わりに綾子がハヤテに抱きつきながら答えた。

「そう綾が。まあ、楽しんでいってね」

ちなみに綾子とヒナギクは親友です。

「そうさせてもらいますね」
「ハヤテ様、私の勇姿見ていってくださいね」
「それにしても、ヒナギクさんも神尾崎さんも胴着似合いますね」
「そう?ありがと」

ハヤテがヒナギクを名前で呼んだことで部員たちは過剰に反応した。

「じゃあ、少しやっていく?」
「そうですね」

ハヤテがこたえようとした時、

「待ってください桂さん」

奥から部員が一人出てきた。

「東宮君?」
「そいつに剣道をやらせる必要はありませんよ」

部員の一人である東宮康太郎が声をかけてきた。

「おい、そこの執事」
「はい?」
「おれと勝負だ」

東宮は竹刀を構え

「おれが勝ったらここへは来るなよ」
「は、はあ」

ハヤテは弱りながらも綾子から竹刀を借りた。

「やめておいたほうがいいですわ」
「天王州さん?」
「あなたじゃハヤテには敵いませんわ」
「な、何」

東宮がハヤテを見ると、ハヤテから強力な気迫が出ていた。
いくら弱くても剣の道に入っているため感じれた。

「勝負ならお受けしますよ」

ハヤテは竹刀を構えた。

「ま、待て。よし、野ノ原来い」
「野ノ原?」
「うちの執事だ」

そう言った途端、執事服の男性が剣道場に入ってきた。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はこの続きです。
では。
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Re: 女神と共に (2月7日更新) ( No.19 )
日時: 2012/02/10 19:30
名前: 疾球


どうも受験生なのにのんきにコメントをしている疾球です。

いや〜相変わらず大胆なハヤテですね〜

まさかアテネの寝ているところでキスをするなんて。

にやにやしながら読んでいましたよ。

そして本当に東宮君はへたれっぷりがすごいですね。

これからもがんばってください。

ではでは〜。
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Re: 女神と共に (2月14日更新) ( No.20 )
日時: 2012/02/14 17:26
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。


 ●疾球さん

 >>どうも受験生なのにのんきにコメントをしている疾球です。
  いや〜相変わらず大胆なハヤテですね〜
  まさかアテネの寝ているところでキスをするなんて。


 まあ、10年以上一緒にいるので、そういう感覚はハヤテ本人にはないんですけどね。ハヤテはあの方法がアテネを確実に起こせると知っていたのでやっただけなんですよ。

 >>にやにやしながら読んでいましたよ。

  ありがとうございます。自分も割かし気に入っているシーンなのでそう言っていただけると嬉しいです。

 >>そして本当に東宮君はへたれっぷりがすごいですね。

 その辺は原作に忠実にしたので、まあ当然ちゃあ当然なんですけどね。

 >>これからもがんばってください。
  ではでは〜。

 ありがとうございます。がんばります。


う〜んレス返しのレベルが上がらない。
頑張るしかないか。


では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、東宮から勝負を挑まれたが、一方的に対戦者を変更された。


「初めまして。私、康太郎坊ちゃんの執事をしております野ノ原と申します」
「頼んだぞ野ノ原」

野ノ原は東宮に近づき、

「了解はしました。ですが」

そういうと、思いっきり東宮を蹴飛ばした。

「な、何を」
「坊ちゃん、私教えましたよね?男ならたとえ勝ち目のない戦いでもまずは挑めと」

野ノ原は笑顔のままダークオーラを放ちながら東宮に近づき、

「そんな情けない男に育ててませんよねーーー」

そう言い、東宮をたたきのめした。

「厳しんですね」
「気にしないほうがいいですわ。いつものことですわ」

綾子はいつの間にかハヤテに抱きつき、教えていた。


「さて、坊ちゃんの教育も終わりましたし、勝負しましょうか?」

ちなみに東宮は泣いてはいますが、必要以上に傷ついてませんよ。

「わかりました。手加減無用でお願いします」
「了解」

ハヤテと野ノ原が向かい合っていると

「おい野ノ原」
「はい?」
「執事は執事同士で戦うのが自然の流れ。だから、勝負だ理事長」

東宮の宣戦布告に剣道場は一気に静かになった。

「あの、どういうことですの?」
「フ。執事と主が戦うのは不自然。だからこそあいつの主人であるあなたに勝負を挑んだ。これで執事対執事。主対主の対戦が実現するのさ」

東宮のセリフに剣道場から「大丈夫かあいつ」「理にかなってるようでかなってないぞ」という陰口が聞こえてきた。

「はあ。わかりましたわ」

アテネが竹刀を借りようとしたが、

「その必要はありませんわ」

綾子が止めた。

「その勝負私が受けますわ」
「「え!?」」
「私にも使用人がいますわ。よって、闘う理由がありますわ」

アテネは「なるほど」と頷いていた。

「わ、分りました。では勝負です」

東宮と綾子は向かい合った。
ちなみに、綾子が勝負を変わったのは

「(フフフ。私の勇ましい姿をハヤテ様に見せれば振り向いてくれるにきまってますわ)」

という理由である。


                    × ×


「くらえー」

東宮は竹刀を振りおろしたが、いとも簡単に受けためられた。

「桂さんの親友であるあなたを倒せばきっと見直してくれる。そして----」
「意味不明なこと言ってますと、怪我ではすみませんよ」
「へ!?」

綾子は東宮の竹刀を振りほどき、

「面」

攻撃は見事に決まり東宮は見事に気絶した。

「ふう。口ほどにもありませんね」

綾子はハヤテのほうを向き、

「ハヤテ様♪」

その途端、火の塊が飛んだ。

「な、なんですの」

野ノ原を見ると、竹刀に火がまとっていた。

「超爆裂炎冥斬ですよ」
「な、なんですか今の」

ハヤテが訪ねた。

「ほう、かわすとは流石ですね。何って、必殺技ですよ。一流の執事なら持ってて当然です」
「え?そうなんですか」

そんなことありません。

「先ほどはかわされましたが、今度は外しません」

再び炎のオーラをまとい、

「超爆裂炎冥斬」

しかし、再度空を切った。

「流石にお強いですね。では僕も本気で行きます」

ハヤテは先ほどより強い気迫を出した。

「またかわしましたか。でも、これでどうです」

先ほどよりはるかに大きな炎が出た。そして

「くらいなさい」

誰の目にも完全に決まったように見えた。
しかし、アテネと綾子はわずかに笑った。

「終わりですね」
「どうでしょう」

野ノ原の後ろから声が聞こえ、振り向いたが時すでに遅し

「面」

文句なく決まった。

「な、何が起こったの。間違いなくハヤテ君に当たったように見えたけど」

ヒナギクが代表して疑問をぶつけた。
それに綾子が答えた。

「残像ですわ」
「え!?」
「技が決まる少し前にハヤテ様はかわしましたわ。そして素早く相手の後ろに回り込んだのですわ」

野ノ原の強さを知っている部員たちは何も言えず、驚嘆するしかなかった。


                  × ×

「いやー。負けてしまいましたか」

野ノ原はいまだに気絶している東宮を背負っていた。

「しかし、今度は負けませんよ。いずれ勝負してくださいね」
「僕でよかったら」

2人はがっちりと握手した。
すると、野ノ原はハヤテに近づき、

「今度は本気になった君の実力を見てみたいものです」

そう囁いた。

実際、ハヤテはばれない様にかなり手加減した。実力のうち10分の1も出してなかったのである。

「ハヤテ様?」

野ノ原を見送っていたハヤテに声をかけた。

「どうやら、僕ももっと強くある必要がありますね」
「え!?」

ハヤテは拳を強く握り、

「必殺技か」

そう呟いた。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はあの人が登場!!
では。
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Re: 女神と共に (2月14日更新) ( No.21 )
日時: 2012/02/14 19:33
名前: 疾球


どうも週刊ハヤテのごとく最後はアテネがいいなと思っている疾球です。

いや〜勉強ってダルイですね。
まあこんなこと言ってもどうしようもないので感想を

よっ!このヘタレ宮。期待通りのことしてくれたな!

そしてハヤテそんなに強かったのか驚きましたよ。

あと次回に出てくるあの人とはいったい?

まあこれからもがんばってください。
応援しております。


追記
今週の週刊ハヤテのごとくヒナさんだった。
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Re: 女神と共に (2月19日更新) ( No.22 )
日時: 2012/02/19 23:24
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

●疾球さん


 >>どうも週刊ハヤテのごとく最後はアテネがいいなと思っている疾球です。

  そうですね〜。自分もアテネ大好きなので、大トリはやっぱりアテネがいいですよね〜。

 >>いや〜勉強ってダルイですね。
  まあこんなこと言ってもどうしようもないので感想を

  あはは。自分も嫌いですからね。お気持ちはわかります。

 >>よっ!このヘタレ宮。期待通りのことしてくれたな!

  まあ、最初の頃の彼はこんなもんですよ。

 >>そしてハヤテそんなに強かったのか驚きましたよ。

  この世界のハヤテは10年前から天王州家最強の使用人からきつい始業を受けてますし、毎朝修行を欠かしませんからね。実際、アテネの2倍以上の強さを持ってますよ。

 >>あと次回に出てくるあの人とはいったい?

  今回の話を読めばわかると思いますが、原作でも出てるキャラですよ。

 >>まあこれからもがんばってください。
  応援しております。

 ありがとうございます。精神生理がんばります。

 >>追記
  今週の週刊ハヤテのごとくヒナさんだった。

 読みましたよ〜。ヒナギクさんも好きなので嬉しかったです。



では本編です。どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、野ノ原を見事撃退したハヤテ。


ハヤテは学生にして理事長の執事である。よって、ハヤテ自身にも色々と仕事があるのである。つまり授業に出れないことも多々あるのである。

今日も仕事終え、学校へ来たのも昼過ぎである。

「ふう、思ったより遅くなっちゃったな」

ハヤテは校舎に向かって歩いていると、授業中のはずなのに歩いている人を見つけた。

「確かあの人は」

不機嫌そうな目つき。未発達な体。長い金髪を2つに結っている。
そう、

「同じクラスの三千院さん。またサボりかな」

実際、ハヤテはナギが途中で帰ってしまうことも中々学校へ来ないことも知っていた。

ハヤテは声をかけようと、歩き出した。
しかし、


                   × ×


「ったく悠太の奴、無理やり連れてきおって。まあいい、仕返しにふけてやったのだ」

ナギは校門に近づいたその時、謎の集団がナギを取り囲んだ。

「な、なんなのだお前ら」
「大人しくおれたちと来な。痛い目に会いたくなければな」
「バカ者。この私が大人しく言うことを聞くと思ったのか?」
「めんどくせえな。サッサとくればいいんだよ」

集団の一人がナギを羽交い絞めにして校門のすぐそばに止めてあった車に押し込んだ。

「お前ら誘拐犯か!?」
「ご名答。お前を人質にしてたんまりと金を頂くのさ。普段ならあの強い執事が付いてるが、学校の前で張ってればチャンスが来るんでね」
「く、卑怯な」
「褒め言葉として受取って置くぜ」

そういうと、犯人はナギを縛り上げ、猿轡をした。


                   × ×


その一部始終をハヤテは見ていた。

「よし、急いで追いかけよう」

ハヤテは茂みに隠してあった自転車にまたがると、車の尾行を開始した。

実はハヤテは誘拐を阻止しようとすればできた。しかし、わざとしなかったのである。

「それにしても、あいつ等は懲りないですね」

ナギを誘拐したメンバーは何度もアテネを誘拐しようとしたとである。
しかし、そのたびにハヤテやアテネ自身に阻止されていた。


                  × ×


「フフフ。電話も済んだことだし、このまま大人しくしててもらおうかな」

ナギが何かを言いたそうだったので、誘拐犯のリーダー格が猿轡を外した。

「お前ら、ただで済むと思うなよ。必ずひどい目にあわせてやる」
「できるもんならやってみな。俺たちは警察なんか怖くねえ。それにお前にはもう出来ねえことさ」
「ど、どう意味なのだ」
「こういうことさ」

リーダー格の男がナイフを取り出した。

「金を頂いたらお前は殺す。お前の家の連中が死体を確認したころは俺たちはもう海外さ」
「外道め」

すると、下からノックの音が聞こえてきた。

「あん?何で扉をたたく音がするんだ」

ここはもう使われなくなった倉庫である。しかも使われなくなってからかなりたっていた。

「まあいい。無視だ」

しかし、しつこい位にノック音が聞こえるので、いい加減いらつき

「おい、下に行って黙らせて来い」

命令された下っ端はしぶしぶ部屋を出て行った。

「ったく。さて、どこを切り裂いてほしい?希望があれば聞いておくぜ」
「そ、そんなのあるわけがない」

ナギの声は震えていた。

「そうか。よし、首筋にしてやる。これなら痛いし、苦しめてから殺せるからな」
「外道が」

リーダー格の男がナギにきりかかろうとした時、扉が蹴破られた。

「そこまでですよ」
「ああ。何だてめえは」
「執事です」

そこには白桜を持ったハヤテが立っていた。

「何しに来た」
「その子を助けに来たんですよ」

ハヤテはナギを指さしながら答えた。

「バカだな兄ちゃん。殺されに来たようなもんだぜ」
「そうでしょうかねえ?」

ハヤテの声は明らかに殺気が込められていた。

「ああ、間違いねえぜ。それよりさっきお前を出迎えたやつはどうした!!」
「その方ならのびてますよ」

実際、下っ端は見事に下で気絶していた。

「ん!?兄貴、こいつあれたちを何度も邪魔した執事ですぜ」
「ほう、ちょうどいいてめえも監禁して金を巻き上げてやる」
「できると思います?」

リーダー格の男はナギにナイフを突き付け、

「こいつに傷をつけたくなきゃ大人しくしな」
「どうやら本気で反省してないみたいですね。いいでしょう、きつ〜いお仕置きを与えてあげます」
「おい、これが見えねえのか」

脅した瞬間に、ハヤテが消えた。

「ど、どこ行きやがった」
「ここですよ」

そういった途端、ハヤテはリーダー格の男を殴り飛ばした。

「い、いつの間に」
「安心してくださいすぐに済ませますので」

ハヤテはナギにそう囁くと、あっという間に誘拐グループを全滅させた。

そして、ナギの拘束を解いた。

「ちょっと下に行っててもらえます?僕はこの方たちと話があるので」
「い、いやしかし」
「行ったほうがいいと思いますよ」

ハヤテの声に凄味を感じたナギは大人しく従った。

ナギが下の階に着いた途端、押し殺した悲鳴が聞こえてきた。


                 × ×


その後、通報を受けた警察が駆けつけ、誘拐犯たちは全員逮捕された。
しかも、なぜか誘拐犯たちは警察が来ると、心底安心したような感じがし、

「怖かったよ〜。もう真面目になろ〜」

と、震えながら言っていた。

ナギ達は少し事情を聞かれ解放された。

「さてと、送りましょうか?」
「いい。迎えを呼んだ」
「そうですか。では僕はこれで」

ハヤテは立ち去ろうとしたが、ナギが呼び止めた。

「なぜだ?なぜ私を助けた」
「助けたかったから。これじゃあ不満ですか?」
「ああ。それにだ、なぜ武装した相手にはむかった?あの状況なら誰だって大人しくするぞ」
「勝てると、思ったからですよ」
「だからって、多勢に無勢だったぞ」
「あなたを助けたい一心だったので気になりませんでした」

ハヤテの一言にナギは少し沈黙し、

「お前バカだな。同じクラスでも話したこともない相手を助けるなんて」
「そうですね。確かに僕はバカです。でも、あなたを助けることに命をかけたバカですよね」

ハヤテの優しいほほ笑みにナギは赤面した。

「じゃあ、僕はもう帰ります」
「待ってくれ」
「何ですか?」
「お礼がしたい」
「いいですよ。お礼がほしくて助けたわけではありませんし」
「だがな」

ナギが言いかけた時、

「お嬢様ー。どこだー」

声が聞こえてきた。

「ここだー」

声がしたほうにナギは呼びかけた。
すると、しばらくして執事服の男性がやってきた。

「まったく。授業を途中で抜け出すからこんな目に会うんだ」
「うるさい。あんな詰まらんものをまじめに受けられるか」
「まあ、無事でよかったよ。んで、あなたが助けてくれたんだな」

執事服の男がハヤテに訪ねた。

「ええまあ」
「そうか。お嬢様を助けてくれてありがとうな。ぜひともお礼させてくれ」
「そうだぞ。大人しく受け取るのだ」

2人がかりで言われては流石のハヤテも折れるしかなかった。

「ではお言葉に甘えて」
「よし、案内する」


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はこの続きです。
では。
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Re: 女神と共に (2月19日更新) ( No.23 )
日時: 2012/02/21 19:57
名前: 疾球


どうも〜ハヤアテ大好き疾球です。
masaさん私も長編書きたいと思っているのですがどう思いますかね
国語力がないので不安なのですが・・・

まあ感想のほうを

ようやく出ましたねNot in Employment,Education orTrainingの
三千院ナギさんまあ自業自得ですね{笑}

ハヤテ誘拐者に何やったねん
めっさおびえとったがな。

授業でないのに勉強大丈夫なの?
あそっか女神に教わるのか・・・
実習付きで[笑]

まあ何にせよがんばってください〜
応援していますよ〜
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Re: 女神と共に (2月23日更新) ( No.24 )
日時: 2012/02/23 21:30
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●疾球さん
 
 アテネ「感想ありがとうございます♪」

 >>どうも〜ハヤアテ大好き疾球です。

 お気持ちわかります。自分も強くハヤアテを推進してますから。

 >>masaさん私も長編書きたいと思っているのですがどう思いますかね
  国語力がないので不安なのですが・・・

  綾子「大丈夫ですわ。作者も国語力皆無ですから」

  ・・・否定できない

 >>ようやく出ましたねNot in Employment,Education orTrainingの
  三千院ナギさんまあ自業自得ですね{笑}

 ナギ「うっさいわ」
 悠太「図星だからな。少しは反省しろ」

 >>ハヤテ誘拐者に何やったねん
  めっさおびえとったがな。

 ハヤテ「さあ〜。何でしょうね〜」

 ちなみに、書けば通報されるほどのことです。

 >>授業でないのに勉強大丈夫なの?
  あそっか女神に教わるのか・・・
  実習付きで[笑]

 あはは。まあ、それもありますけど、書いたと思いますけどこの作品の中のハヤテはとても頭がいいんですよ。飛び級できるぐらいにね。

 >>まあ何にせよがんばってください〜
  応援していますよ〜

 ありがとうございます。精一杯がんばります。



では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回誘拐犯からナギを見事に救い出したハヤテ。


そしてハヤテはナギと執事に連れられ三千院家にやってきた。

「へえー大きいんですね」
「そうか?そうでもないぞ」
「一応補足すると、この別宅は三千院家の中でも小さいほうだぜ」

ハヤテは三千院家の規模に驚いていた。すると、

「まあ、私の家と財力は互角ですからね。当然ですわ」

アテネが不機嫌そうな顔でやってきた。

「あれ?アーたんどうしたの?」
「あなたが授業に全然来なくて心配してたら三千院家から電話があったんですわ。それで、いやな予感がしたから迎えに来たんですわ」
「ふーん」

アテネは早足でハヤテと腕をつかむと

「ほら、早く帰りますわよ」

強引に連れて行こうとしたが、ナギが反対の腕をつかんで引きとめた。

「待て、こいつには今から助けてもらったお礼がしたいのだ。だから連れて帰るな」

先ほどの機嫌がよさそうな声とは打って変わって、不機嫌全開の声だった。

「でしたら、言葉だけで十分ですわ。ほら、帰りますわよ」
「させるか。恩人に礼をしないとは三千院の名が泣くわ」
「フン。だったら大人しく泣きなさい」
「何だとーー」

まあ、アテネが意地でも連れて帰ろうとしている理由はわかりますよね。

「おい悠太。黙ってみてないで手伝え」

悠太と呼ばれた執事が2、3回頭をかくと

「とりあえず、手を離してやんな。痛いと思うぜ」

ナギとアテネが同時にハヤテを見ると、言葉にはしてないが痛そうに顔を顰めているハヤテが目に入り同時に手を離した。

「大丈夫か?」
「ええまあ」
「まったく。そんなに不安なら理事長も一緒に家にはいりゃいいじゃねえか」
「何!?」

ナギが怒気を含んだ声で反論したが、

「理事長は綾崎の主人だろ?だったらお礼をする理由もあるんじゃねえか?」
「そ、それは」
「このまま一方的に返したらそれこそ三千院家のなおれだと思うぜ」

正論にナギは黙って従うしかなく、アテネを睨みつつ、家の中に案内した。


                  × ×


中へ入ると、一人のメイド服の女性が出迎えた。

「おかえりなさい2人とも」
「ああ」

メイド服の女性がハヤテを見つけると、

「その方ですね。お嬢様を助けてくれたのは」
「あ、はい」
「初めまして、私ナギお嬢様のメイドをしていますマリアと申します」

すると、執事服の男性が思い出したように

「そういえば、自己紹介がまだだったな。俺は真山悠太だ。よろしくな」
「綾崎ハヤテです。お招きいただきありがとうございます」
「ここじゃあなんだ。客間に案内するぞ」

ナギがそういうと、全員で客間に移動した。

「改めてお礼を言わせてもらいます。お嬢様を助けていただきありがとうございます」
「い、いや僕は当然のことをしたまでで」
「まあいいじゃねえか。大人しく受け取っとけって」
「は、はあ」

すると、アテネが出された紅茶を一口飲み、

「ところで、ひとつ聞いてもいいですの?」
「???何でしょう」
「真山さんでしたっけ?」
「え!?俺」
「もしかしてあなた、真山物産の方じゃありません?」
「真山物産ってあの、不動産で財をなした一大グループの?」

悠太は頭をかき、

「知ってたか。そうさ、俺は真山物産の跡取りさ。執事をやってるのも親父に「跡取りになるなら執事をやって勉強しろ」って言われたからさ」
「へ〜そうだったんですか」

その後は軽く談笑していた。
すると、アテネが思い出したように切り出した。

「そういえば、ハヤテ。どうして三千院さんを白皇で助けなかったんですの」
「どういうことなのだ?」
「あなたの仕事なら昼間には終えて学校に着いていたはずですわ。ですが、貴方はわざわざ敵のアジトに乗り込んでから助け出したましたよね」
「何!?本当か?」

ハヤテは少しの間黙り込み

「ええ。確かに、昼間帰ろうとする三千院さんを見かけて声をかけようとしました。そして向かっている最中に誘拐されそうになっているのを見たんですよ」
「何でそこで助けてくれなかったのだ!?」
「おお、そうだぜ。そこで助けてくれたらお嬢様も怖い目に会わなかったんだぜ」

ハヤテは紅茶を一口飲み、

「怖い目にあわせてしまったのは誤ります。ですが、あの場でただ助けたのでは意味がないと思ったので、あえて敵のアジトに乗り込むようなことをしたんですよ」

ハヤテの発言を全員黙って聞いていた。

「あの場で見た限りではボスを含めあのグループのメンバーは全員いませんでした。もしあの場で撃退すれば残ったメンバーでいずれまた三千院さんの命を狙います。それでは助ける意味がありません。つまりはあのグループを全滅させる必要がありました。だからこそあえて泳がし、全員を一か所に集め、倒した。これが三千院さんをあの場で助けなかった真相です」
「「「「・・・」」」」
「怖い思いをさせて本当に申し訳ありません」

ハヤテは深々と頭を下げた。

「お、おい頭をあげてくれ」

ハヤテは頭をあげた

「そういうことか」
「私のことをそこまで//////」

ナギは顔を赤くし俯いた。
ちなみに約一名怒りから震えていたが。


                     × ×

遅くなりそうなのでハヤテもアテネも帰ることにした。

「すっかりお世話になっちゃって」
「気にしなくてよいぞ。もともとはお礼のつもりだったんだからな」

ちなみに今は三千院家の庭で話しこんでます。

「そ、それよりだ。その/////あの//////」

ナギがモジモジしながら悩んでいると、

「どうしたんですか?ナギさん」
「!!!お前」
「嫌でしたか?」
「い、嫌じゃないぞ//////じゃ、じゃあ/////」
「ハヤテでいいですよ」
「そうか。これからもよろしくな、ハヤテ」
「ええ、こちらこそ」

ナギとハヤテは握手した。

「では僕たちはこれで」

2人は帰ろうとしたが、悠太が呼び止めた。

「なあ綾崎ちょっといいか?」
「別にいいですよ」

ハヤテと悠太は少し離れた。

「何でしょう?」
「お嬢様を助けてくれたあんたに言うのはおかしいかも知れんが」
「???」
「俺と友達になってくれねえか?」
「へ!?」
「い、嫌か」
「断る理由がありませんよ」
「そうか。だったら、お互い敬語はやめねえか?それに名前も呼び合わねえか?友達だから」

悠太はほほをかきながら言った。

「いいよ。よろしくね悠太」
「おう」

がっちりと握手した。

そして2人はアテネ達のとこに戻り、ハヤテとアテネは帰って行った。


                 × ×


2人が帰ってしばらくし、ナギが居間にて

「なあ悠太」
「ん?何だ?」
「私はこれから毎日学校へ行くぞ」
「へ!?」
「ハヤテに会うには学校へ行かないとな」
「お嬢様」
「私が起きなくてもたたき起してくれよ」
「了解」



ちなみに、天王州家ではひと悶着あったそうだ。


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オリキャラ

  真山悠太(まやま ゆうた)

性別 男
年齢 16歳
身長 180cm
体重 60kg(体脂肪率は一桁)
誕生日 7月12日
家族 父、母、姉
好きなもの・事 ナギ、ナポリタン、ハンバーグ
嫌いなもの・事 不正義、コーヒー

 完璧を擬人化したように何でもこなせる。だが、強さはアテネ・綾子には劣る。
上でも書いたが、真山物産という不動産で財をなしたグループの跡取りであり執事をしているのは勉強のため。
顔も性格もよく、髪の毛・瞳共に茶色。
ナギのことが恋愛的な意味で好きだが、中々報われない。

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以上です。
次回はあの人を登場させる予定です。
では。
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Re: 女神と共に (2月23日更新) ( No.25 )
日時: 2012/02/24 18:49
名前: 疾球


どうも疾球です〜
いや長編がんばりたいと思いますよマジで。

にしてもハヤテ頭良かったんですね。
さすが努力家です。

ついにナギも惚れたか・・・真山君の思いは伝わるのでしょうか

次回も楽しみにしております。
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Re: 女神と共に (2月23日更新) ( No.26 )
日時: 2012/02/25 12:04
名前: 氷結アイスブリザード

こんにちは!
氷結です!
うちの家のパソコンが壊れる前、masaさんの謎の少女に感想書いて以来なので少し緊張してます

やっぱりナギはハヤテに惚れましたね
しかもハヤテに会うため毎日学校いくつ決意まで
マリアさんもうれしいですね。引きこもりの主が学校行く決意してくれて
真山くんの気持ちはナギにいつ届くでしょうか
これでハヤテ狙いのこがさんにんに!

それではまた!
DSステーションから書き込みでした
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Re: 女神と共に (2月28日更新) ( No.27 )
日時: 2012/02/28 00:14
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●疾球さん

 >>どうも疾球です〜
  いや長編がんばりたいと思いますよマジで。

 がんばってくださいね。自分が一番大切だと思ってるのは楽しみながら書くことだと思ってますから。

 >>にしてもハヤテ頭良かったんですね。
  さすが努力家です。

 ハヤテ「そんなことはないですよ。僕はただ、がんばりたいだけですからね」

 >>ついにナギも惚れたか・・・真山君の思いは伝わるのでしょうか

  悠太「まあ、仮に伝わらなくてもお嬢様が幸せなら俺はいいさ」

 >>次回も楽しみにしております

 ありがとうございます。がんばります。


 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは!
  氷結です!

  感想ありがとうございます♪

 >>うちの家のパソコンが壊れる前、masaさんの謎の少女に感想書いて以来なので少し緊張してます

 緊張しなくても平気ですよ♪なんせ素人小説ですから。

 >>やっぱりナギはハヤテに惚れましたね
  しかもハヤテに会うため毎日学校いくつ決意まで

 ナギ「まあ、ハヤテに会いたいしな////多少のことは我慢するさ////」

 >>マリアさんもうれしいですね。引きこもりの主が学校行く決意してくれて

  マリア「その点はハヤテ君に感謝してるんです♪最近じゃハヤテ君の名前を出すだけで学校へ行くが出ますから♪」

 >>真山くんの気持ちはナギにいつ届くでしょうか
 
  ナギ「さあな。もしかしたら永久に届かんかもな」
  悠太「さびしいなおい」

 >>これでハヤテ狙いのこがさんにんに!
 
 はたして三人で済むでしょうかね〜

 >>それではまた!
  DSステーションから書き込みでした

 へえ〜DSステーションでこのサイトが見れるんですね。まあともかく、感想ありがとうございます。



では本編どうぞ。
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前回、三千院家で色々とあったハヤテ。


それから数日がたち、今日は休日のため学校は休みである。

ハヤテはアテネのお使いを終え、帰路についていた。
そして気分転換も含めて公園を通って行くことにした。


すると、自販機の前で和服の少女がポーとしていた。

「(あれ?あの子どうしたんだろう?)」

少女はしばらく自販機を見つめると、袂からお札(ふだ)を入れた。
まあ当然のように帰ってくるのである。少女はそれを不思議そうに見た後

「この機械は壊れています」

そう呟いた。

見かねたハヤテは声をかけることにした。

「それはお札(ふだ)ではなく、お札(さつ)を入れるんですよ」

声をかけられた少女はしばらくハヤテを見つめると、

「大変です」
「はい?」
「知らない人とは会話をするなと友人に言われてるのに会話しています」
「ああ、そうですね」

ハヤテはとりあえず、受け流しておくことした。

「まあ、その友人は優しいので許してくれると思います」
「そうですか」

少女はまた、しばらく黙りこみ

「ところでお聞きしたんですけど」
「何ですか?」
「私はどこに行くんでしょうか?」
「それは分りかねます」

2人はしばらくの間、見つめあった。その間は恐ろしいほどの沈黙が支配した。

「まあ、おそらくですけど、ご友人の家に遊びに行く途中なんじゃないですか?」

少女は驚愕の表情を浮かべた。

「あなたは超能力者ですか?」
「いえ、違いますよ。ただ、なんとなくで言ってみただけですよ」
「そうですか。では私は------」

少女がそう言いかけたとたん、少女の目つきががらりと変わった。

「???どうしました?」
「いえ、何でもありません。私はこれで」

そう言い、少女は小走りで離れて行った。

ハヤテはしばらく見つめ、携帯を取り出し、どこかへ電話した。


                   × ×


一方の少女は公園の外れのほうに来ていた。
そこは人など滅多に立ち入らないような場所で、鬱蒼と茂った木々のせいで昼間にもかかわらず、まるで夕方のように薄暗い場所である。

少女は先ほどより鋭い目つきになり、

「出てきなさい。そこに隠れているのは分ってるんですよ」

少女がそう言った途端、地面から真っ黒い狼のような生き物が出現した。

「人々の欲望や憎しみを餌にここまで大きくなるとは」

この狼のような生き物は悪霊であり、少女はこの悪霊が発する霊気を感じ取ったのである。

「被害が出る前に退治します」

和服の袂から数枚のお札を取り出すと、悪霊に投げつけた。
お札は悪霊にぶつかると、まるで火薬でも仕込んでいたように爆発した。

「どうです?」

しかし、悪霊にはまるで変化がなく、むしろ笑っていた。
そして雄叫びをあげると、少女に襲いかかった。

少女は華麗にかわすと、悪霊に手を当て、

「八葉六式・撃破滅却」

少女がそう唱えると、大爆発が起こった。
もちろん少女にはダメージはない。

「これに懲りて大人しく成仏しなさい」

少しして煙がはれると、悪霊は依然として立っていた。

「そ、そんな効いていない?」

悪霊は多少のダメージは負っていたが、たした成果は得られていなかった。

「ならば、何度でも攻撃するまでです」

少女は悪霊の攻撃をかわしながら、先ほども放った「八葉六式・撃破滅却」を悪霊にぶつけていたが、結果らしい結果はまるで見られず、むしろ少女が疲れる一方だった。

「(まさかこれほどの強さとは)」

実に15発目の撃破滅却を放ちながらそう考え、簡単な武器しか持ってこなかった自分に後悔していた。

少女は見た目は小さな女の子である。もちろん体力はそこまではない。つまり長引く戦いで息切れを起こし、足元はふらついていた。

そして

「しまった」

着物の裾に引っ掛かり転んでしまった。

もちろんそのすきを悪霊が見逃すはずもなく、丸太のような腕で攻撃を仕掛けてきた。

「(やられる)」

少女はダメージを覚悟し、目をつぶった。

しかし、いくら待っても痛みは襲ってこず、むしろ温もりが包んだ。

恐る恐る目を開けると、ハヤテに抱きかえられていた。
そう間一髪でハヤテが助け出していたのである。

「あなたはさっきの」
「お怪我はありませんか?」

ハヤテは優しく微笑んだ。

「ええ、平気です」
「それより早く逃げてください」
「すみませんがそれはできません」
「しかし--------危ない!!!」

悪霊が再度攻撃を仕掛けてきたが、ハヤテは少女を抱きかかえると、いともたやすくかわした。

「ここは私に任せて--------いたっ」

どうやら先ほど転んだ時、捻挫してしまったようだ。

「そこで座って待っててください」
「で、でも」
「大丈夫ですよ」

そういうと、ハヤテは白桜を召喚した。

「!!!その刀」
「この武器ならあの悪霊も切れます」
「気づいてたんですね」
「ええまあ」

生返事を返すと、ハヤテは悪霊に立ち向かった。

「あの子を危険な目にあわせた罪は重いですよ」

ハヤテは敬語であったが、明らかに憎しみが込められていた。

しばらく睨み合った後、悪霊が攻撃を仕掛けてきた。
ハヤテは素早く回避すると、悪霊を切りつけた。

すると、少女の攻撃よりはるかにダメージを負い、苦痛の雄叫びをあげた。

「これで最後です」

ハヤテが連続で切り付けると、悪霊は倒れ、金色の光で包まれると、悪霊は完全に消滅した。

ハヤテは白桜をしまうと、少女に駆け寄った。

「大丈夫でしたか?」
「ええ私は」
「では行きましょうか、鷺ノ宮伊澄さん」
「え!?どうして私の名前を?」
「あとで説明しますよ」

ハヤテは伊澄をおぶり、茂みを離れた。


                   × ×


しばらく歩くと、茂みはなくなり日の光が当たった。
そして伊澄が意を決して訊いてきた。

「どうして私の名前を知ってるんです?」
「悠太に聞いたんですよ。三千院家の執事の」
「そうでしたか悠太さんに」

しばらく黙りこむと、

「ところでどこに向かってるんですか?」
「三千院家です。最初の目的地はそこでしょ?」
「ああ、そういえば」

一呼吸置き、伊澄がさらに続けた。

「先ほどは助けていただきありがとうございます」
「いえいえ」
「ですが、どうして助けてくれたんです?明らかにこの世のものではないと知っていたのに」
「助けたかったからですよ。人が人を助けるのに特別な理由は要らないでしょ?」
「そうですが。怖くはなかったんですか?」
「あなたを助けたい。そう思ったら恐怖など吹っ飛んじゃいました」
「・・・」
「それに意地でも助ける。その気持ちのおかげもありましたね」
「//////////////」

伊澄は真っ赤になりハヤテの背中に顔を埋めた。

「そういえば、自己紹介がまだでしたね。僕は綾崎ハヤテ、執事です」


そんな話をしてる間に三千院家に到着し、中に招かれた。


                 × ×


「これでよし」

ハヤテは丁寧に伊澄の捻挫を治療した。

「へえ見事なもんだな」
「流石はハヤテ。伊澄が苦戦した相手を簡単に倒すとはな」
「いえいえ、伊澄さんが弱らしておいてくれたからですよ」

ちなみに、ナギは伊澄の力を知っています。

「ともかくだ、ゆっくりしてってくれ」
「すみませんお使いの途中なのでもう帰らしてもらいます」
「何だ。詰まらんなあ」
「また次のお休みの日にでも遊びに来ますよ」
「そうか。その時は歓迎するのだ」

ハヤテは帰って行った。

「ところでだ、伊澄」
「何?ナギ」
「ハヤテはどうだったのだ?」
「ふえ」
「ハヤテに治療してもらっている間顔赤かったぞ」
「そ、そんなこと////////」
「ほれほれ白状せんか」
「そ、その///////とてもかっこうよくて//////強くて///////優しかったです」
「まさか」
「////////////////うう」
「そうか、ならばライバルだな。負けないぞ、ハヤテの心を奪うのは私なのだ」
「私だって、ハヤテ様の心を奪ってみせるわ」

悠太は二人のやり取りをただ黙って、笑顔で見ていた。


                  × ×

「ふう。すっかり遅くなっちゃった」

ハヤテはばれないように静かに門をくぐり、庭を歩いて玄関の扉を静かに開けた。
しかし、

「ずいぶんとお早いお帰りですわね」

笑顔プラスダークオーラ全開のアテネが出迎えた。

「あ、その。ただいま」
「それで、今日はどうして遅くなったのかしら?」
「い、いやそれは」
「フフフ。電話がありましたのよ三千院家から」

ハヤテは冷や汗が止まらなくなった。

「言い訳はたっぷりと聞きましょうか?」


この日、ハヤテは色々と苦労したそうだ。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に (2月28日更新) ( No.28 )
日時: 2012/02/28 18:23
名前: 疾球


どうも疾球です〜・・・
更新お疲れです。

ついに出ましたね最強のゴーストスイーパー
伊澄さん相変わらずのボケっぷりで笑

ハヤテ本当に強いですね・・・
この小説だとどのくらいのレベルなんですかね?

またハヤテ依存者が増えた・・・
さすがのジゴロっぷりですね!

これからもがんばってください
応援しています〜
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Re: 女神と共に (2月28日更新) ( No.29 )
日時: 2012/02/28 21:07
名前: 氷結アイスブリザード

こんばんわー
氷結でーす
ついにいすみも登場しましたね!
そして、原作同様ハヤテに惚れました
さらにハヤテ好きがふえましたね
この調子だと泉とかも出たあと、なにかのイベントでハヤテにほれますね
多重関係私好きです!
それでは!
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Re: 女神と共に (3月2日更新) ( No.30 )
日時: 2012/03/02 13:55
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●疾球さん

 >>どうも疾球です〜・・・
  更新お疲れです。

 お疲れ様です。感想ありがとうございます。

 >>ついに出ましたね最強のゴーストスイーパー
  伊澄さん相変わらずのボケっぷりで笑

 伊澄「し、失礼な。私はボケてません」
 ナギ「自販機にお札(ふだ)を入れておいてよく言うよ」

 >>ハヤテ本当に強いですね・・・
  この小説だとどのくらいのレベルなんですかね?

 実は、本気を出せばアテネの倍以上の実力を持ってるんですよ。

 >>またハヤテ依存者が増えた・・・
  さすがのジゴロっぷりですね!

 ハヤテ「何のことです?ジゴロって」
 アテネ「フン。いい加減にしなさい」

 >>これからもがんばってください
  応援しています〜

 ありがとうございます。そちらもがんばってくださいね。


 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんばんわー
  氷結でーす

 綾子「感想ありがとうございます」

 >>ついにいすみも登場しましたね!
  そして、原作同様ハヤテに惚れました

 伊澄「い、いやそれは///////」
 ナギ「惚れたんだろ?」
 伊澄「うう////////」

 >>さらにハヤテ好きがふえましたね

 アテネ「まったくですわ。もう増やさないでほしいですわ」
 どうだろうか

 >>この調子だと泉とかも出たあと、なにかのイベントでハヤテにほれますね

 泉ですか。そこについてはノーコメントで。

 >>多重関係私好きです!

 自分も好きなんですよ〜。

 >>それでは!

 感想感謝します。



では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

さて、今回は少し趣向を変えて三千院家のひと時をお送りします。
前半がハヤテに助けられる前で、後半が助けられた後になります。
まずは前からです。


                  × ×


三千院家執事・真山悠太。彼は早起きであり、執事の仕事はあっという間に終わらせてしまう。
しかし、

「さて、悠太君そろそろナギを起こしてくれます」
「了解」

朝の仕事で最難関なのはナギを起こすことである。

ナギの寝室の前に立ち、ドアをノックしてから

「お嬢様、朝だぞ。起きてくれーー」

少ししてから

「今日は休むのだー」
「おいおい、昨日も休んだばかりだろーー。今日は登校してくれよー」

何度もノックしながら悠太は言ったが、帰ってくる返事は大体

「うるさい。行かんと言ったら行かん。そんなに行きたきゃ一人で行け」
「んな!?そんなこと言わねえでさー」

しかし、それっきり返事はなく、仕方なく諦めることにした。

                 × ×

「(やれやれ、お嬢様のひきこもりが治る日は来るのかねえ)」

悠太がそんな考えをしていると、

「おい悠太」

友人に声をかけられた。(出番はここくらいなので名前などはなし)

「どうした?またお嬢様はひきこもりかい?」
「まあな、何とかならんかと思ってたところだよ」
「難しい注文だよな。まあでも、でかいきっかけでもあれば治るんじゃねえか」
「きっかけねえ」

悠太は授業中も休み時間中でも友人が言ったナギのひきこもりを治すきっかけを考えていたが、答えは出ず、結局家に帰って相談するしかなかった。

                 × ×

「ナギのひきこもりを治すきっかけですか?」

帰ってきていの一番にマリアさんに相談した。

「なんかないっすか?こう、すごいきっかけが」
「まあ、あの子も女の子ですからね。一番いいのは恋じゃないでしょうかね」
「恋!?あのお嬢様が!?」
「まあ、ありえないでしょうね」

そういうと、マリアさんは意地悪く笑った。

「(恋ねえ)」

続いて、偶々屋敷内にいたクラウスにも相談することにした。

「ひきこもりを治すきっかけねえ」

クラウスは眼鏡を触りながら考えた。

「難しいな」
「マリアさんは恋するのがいいと言ってましたよ」
「恋か。それも難しいな」
「ですよね」

まあこんなで後半に続くのである。


                 × ×


時間はハヤテに助けられた翌日です。

そして朝の鬼門

「お嬢様、学校へ行くぞー」
「まだ眠いのだー」
「昨日はたたき起せって言っただろ?」
「それは白昼夢だ」

悠太は溜息をついた。そして、マリアさんの言葉を思い出し

「そうかい、じゃあ今日はハヤテに会えなくていいんだな?」

そういうと、中からバタバタと音がして

「よし、学校へ行くぞ」

扉が勢い良く開いてナギがそう叫んだ。

「行くのはいいが制服に着替えてからな」
「へ!?」

そう言われて、ナギは自分の恰好を見た。すると、まだパジャマだった。

               × ×

登校中のナギは妙に落ち着かなかった。そわそわと辺りを見渡し、誰かを探しているようだった。

「落ちつけよ。学校へ行けば会えるって」
「う、うるさい」

そんな風にもめていると、

「おーい悠太」

悠太が振り向くと、待望のあの人が立っていた。

「おお、ハヤテ。おはよ」
「おはよ。ナギさんもおはようございます」
「あ、ああ////////」

しかし、納得がいかない人がいた。

「ハヤテ、早く行きますわよ」
「ええ!?でも今日は急がなくても」
「と、ともかく行きますわよ」

しかし、

「あ、ナギさんたちも一緒に行きましょうよ」
「な!?」
「い、いいのか////」
「もちろんですよ。ね、アーたん」
「ま、まあ一緒に登校するぐらいいいですわ」

その顔はちっともよさそうじゃなかった。


とまあ大体毎日のようにこんなことが繰り広げられます。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はあの人を登場させる予定です。
では。
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Re: 女神と共に (3月2日更新) ( No.31 )
日時: 2012/03/02 18:27
名前: 疾球


どうも疾球です〜・・・
・・・←の意味は無いですよ(どうでもいい)

更新早いですね。毎回楽しみで仕方無いんですよ。
まあ感想を〜

真山君お疲れ様です。
クイーン オブ ニートのナギを起こすのは大変ですから。
まあこれからはハヤテの名前を出せばいいんでしょうけど。

あとアテネ・・・嫉妬するなって(笑)
ハヤテの天然ジゴロはエフェクトだから。

更新がんばってください
応援しています。



すごいどんどんハヤテの周りがカオスになっていく。
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Re: 女神と共に (3月2日更新) ( No.32 )
日時: 2012/03/04 21:13
名前: 氷結アイスブリザード

こんばんわー
氷結です!
マリアもクラウスもほとんどあきらめていたナギのひきこもりが治ってよかったですね!
クラウスさん登場できてきっとうれしいでしょうね
アーたんは毎日やきもちして大変だ
それでは!
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Re: 女神と共に (3月6日更新) ( No.33 )
日時: 2012/03/06 19:53
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。


 ●疾球さん

 >>どうも疾球です〜・・・
  ・・・←の意味は無いですよ(どうでもいい)

 悠太「感想ありがとな」

 >>更新早いですね。毎回楽しみで仕方無いんですよ。
  まあ感想を〜

 ありがとうございます。素人小説なのに。

 >>真山君お疲れ様です。
  クイーン オブ ニートのナギを起こすのは大変ですから。
  
 ナギ「誰がニートだーー」
 悠太「お嬢様だよ。まったくハヤテの名前を出さなきゃ行きやしねえんだから」

 >>まあこれからはハヤテの名前を出せばいいんでしょうけど。

 マリア「ええ。まったく単純なんだから、フフ」
 悠太「(意地の悪い笑顔だってことは触れねえほうがいいな)」

 >>あとアテネ・・・嫉妬するなって(笑)
  ハヤテの天然ジゴロはエフェクトだから。

 アテネ「う、うるさいですわ」
 ハヤテ「まあまあ、落ち着いて」
 アテネ「第一、ハヤテがいけないんですわ」
 ハヤテ「ええ!?何でよ」

 >>更新がんばってください
  応援しています。

 毎回励みになる感想ありがとうございます。

 >>すごいどんどんハヤテの周りがカオスになっていく。

 ハヤテ「何のことです?カオスって」
 アテネ「・・・」
 綾子「・・・」
 ナギ「・・・」
 伊澄「・・・」



 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんばんわー
  氷結です!

 城山「感想ありがとうございます」

 >>マリアもクラウスもほとんどあきらめていたナギのひきこもりが治ってよかったですね!

 マリア「ええほんとに」
 クラウス「あの少年には感謝せねばな」

 >>クラウスさん登場できてきっとうれしいでしょうね

 クラウス「まったくだ。ところで、次の出番はいつかな?」
 いつだろ〜?
 クラウス「・・・」←無言でいじける

 >>アーたんは毎日やきもちして大変だ

 アテネ「まったくですわ。2人きりがいいのに」
 ハヤテ「皆で登校したほうが楽しいのに」
 アテネ「ふんだ。ハヤテのバカ」




では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ここは三千院家。そこの主であるナギは朝から落ち着かなかった。
イスには座っているもののそわそわし、まるで誰かを待っているようだった。

「落ちつけよ。まってりゃちゃんと来るって」
「お、落ち着いているぞ。な、なあまだかな?」
「もうすぐだろ。そろそろ約束の時間だし」

すると、呼び鈴が鳴った。

「き、来たーーー」

ナギは大急ぎで玄関へ駆けて行った。

「やれやれ」

悠太も急いで後を追った。


                   × ×


玄関の扉をあけると、待ち人であるハヤテが立っていた。

「こんにちは。遊びに来ましたよ」
「よく来たな。さ、入れ」
「ではおじゃまします」

招かれるままハヤテは中に入った。

「ようハヤテ。よく来たな」
「やあ悠太。今日は特に何もないから夕方まで遊べるよ」
「そうだな。よし、早速だがゲームだ」

ナギは嬉しそうにハヤテの手を引っ張って行った。
悠太もそれに続いた。


しばらく歩くと、電話が鳴った。マリアさんがとり、二言三言話すと、話口に手で蓋をして

「ナギ、電話ですよ」
「誰からなのだ?」
「咲夜さんです」

ナギは一気に不機嫌な顔になり

『あ、もしもしナギ?』
「ポーン。この電話は現在使われてないのだ。メッセージを残したら家族全員呪い殺されるのだ」

そう言い切ると、乱暴に受話器を置いた。

「さ、気にせず遊ぶぞ」

ナギは何事もなかったように歩いて行ってしまった。

「い、いいの」
「まあ気にすんな。いつものことだ」
「ふーん」

2人も歩き出したその時

「こらー。一方的に切るなやー」

どこからか大声が聞こえてきた。
その途端1人の少女が窓ガラスを破りながら飛び込んできた。
そして着地を決めると

「喋られへんやないか」

そう言い切ったが辺りは沈黙に包まれた。

「あかんな。今の間じゃ笑いは生まれへんな」

少女は服の埃をはたくと

「さてと」

ナギはその少女を思いっきり殴った。

「帰れ!!!!!お前と絡んでいる暇はない!!」
「な、なんやねん。冷たいなあ」
「うるさい。さっさと帰れ」

喧嘩している2人をハヤテも悠太もただ見ていた。

「ねえ悠太。あの人は?」
「ん?ああ、あいつは愛沢咲夜。三千院家の親戚でお嬢様の昔馴染みさ」
「ああ、あの愛沢家の」
「そ、長女さ」

一方のナギと咲夜は

「まったくせっかく遊びに来てやったのに。何でそんなに冷たいん?」
「だから暇じゃないからだと言ってるのだ」
「せっかくの休日や。お姉ちゃんが遊んであげるで」
「必要ない。さっさと帰れ!!!」

咲夜は悠太のほうを向き

「なあ悠太はん、あんさんからも---------」

そう言いかけた時、ハヤテが目にとまった。

「ん?誰やあんた」
「あ、僕ですか?僕は綾崎ハヤテです」
「何やおもろみのない名前やな。そうや芸名でも----」

そう言いかけたが、ナギが先ほどとは比べ物にならないほどに思いっきり殴った。

「か〜え〜れ〜」
「な、なんやねん。そんな強く殴って」
「おい悠太。そいつを追い出せ。今すぐにだ」
「ええ!?なんでだよ」
「追い出せといたら追い出せ!!!!!」

ナギは普段以上に怒っていた。

「はいはい。ほら、咲夜も早く帰ったほうがいいぜ。これ以上お嬢様を刺激しないためにもな」

仕方なく悠太は追い出しにかかった。
すると、咲夜はしばらく考え

「ははーん。そういうことか」

咲夜はハヤテを指さし

「あんさんが面白いネタをやったら帰るわ」

しかし、三度ナギの鉄拳制裁が下った。

「ほほう。そんなに死にたいのか。よかろう殺してやるぞ」

ナギはどこから取り出した金属バットを持って殺気を纏っていた。

「ジョ、ジョークやないか。そないに怒らんでも」
「再三忠告したよな。帰れと」
「わ、わかったがな帰るがな。せやからバットはしまってくれ」
「ったく」

バットは仕舞ったが殺気は消えてなかった。

「さてと、何して遊ぼっか?」
「お前なあ」
「まあええやないか」
「いい加減に」

とびかかろうとしたナギをハヤテが押さえた。

「まあまあ落ちつてくださいナギさん」
「ハ、ハヤテ///////////」
「皆で仲良く遊びましょうよ。ね」
「うう/////////ハヤテがそこまで言うなら///////////」

顔が赤くなったナギを見て咲夜は何かを察した。

ナギは仕方なく、ゲーム部屋へ入って行った。
悠太もそれに続き、ハヤテも続こうと思ったが咲夜に腕をつかめれた。

「ん?何ですか愛沢さん」
「咲夜でええわ。あんさんナギをどう思ってるんや?」
「そうですね。頑固なとこもありますけど、本当はとても優しい子だと思いますよ」
「さよか」

咲夜はハヤテの手を離すと、

「ウチ帰るわ。ナギの邪魔したくないしな」
「え!?」
「何でナギがあんなに怒ってたんかやっとわかったわ」

咲夜は少し歩くと

「ハヤテはん。ナギと仲ようしたってな」
「もちろんですよ」

咲夜は帰って行った。

その直後、ナギが部屋から顔を出した。

「ん!?咲夜は?」
「帰っちゃいました。邪魔したくないとか」
「そうか(気を遣わせたかな?)」
「じゃ、遊びますか」
「そうだな」

この日、ハヤテは結構遅くまで付き合わされたそうだ。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はあの人達の登場です。
では。
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Re: 女神と共に (3月6日更新) ( No.34 )
日時: 2012/03/06 20:14
名前: 疾球


どうも疾球です〜
感想を〜

ニートのナギが早起きしているだと・・・
「疾球の体に戦慄が走った」

なるほど〜愛しの愛しのハヤテが来るからか!
さすがニートも恋には勝てませんね【笑】

咲夜来たああああああ
何か伝言メッセージひどくなってる。

咲夜大人だなあ〜(いろいろな意味で)
やっぱりナギより大人デスね(いろいろな意味で)

まあ結局アテネが出ないいいいいいいいいいいいい

次回も楽しみにしていますよ。
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Re: 女神と共に (3月9日更新) ( No.35 )
日時: 2012/03/09 22:58
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●疾球さん

 >>どうも疾球です〜
  感想を〜

 アテネ「感想ありがとうございます」

 >>ニートのナギが早起きしているだと・・・
  「疾球の体に戦慄が走った」

 ナギ「どういう意味なのだ!?」ゴゴゴ
 悠太「言葉どおりの意味だよ」

 >>なるほど〜愛しの愛しのハヤテが来るからか!
  さすがニートも恋には勝てませんね【笑】

 ナギ「い、いやそれは////////」
 マリア「あら?朝早くから起きて、おしゃれに時間をかけてたのは誰でしたっけ?」
 ナギ「うう////////」

 >>咲夜来たああああああ
  何か伝言メッセージひどくなってる。

 咲夜「まったくや。何やねん呪い殺すって」
 まあ実際、もうちょっと怖くするつもりでしたが、これに落ち着きました。

 >>咲夜大人だなあ〜(いろいろな意味で)
  やっぱりナギより大人デスね(いろいろな意味で)

 ナギ「どういう意味だーーーーーーーー」
 咲夜「さあ〜どういう意味やろな〜」
 悠太「どういう意味だろうな〜」

 >>まあ結局アテネが出ないいいいいいいいいいいいい

 アテネ「まったくですわ」
 我慢しろ。あ、もう少しこの状態は続きますよ。

 >>次回も楽しみにしていますよ。

 ありがとうございます♪頑張りますよ♪



では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、三千院家に遊びに来た時に咲夜と遭遇したハヤテ。


それから少し時間が飛び、次の休みの日。
ナギは前回同様朝からご機嫌だった。

「やれやれ。朝からテンション高いなー」

悠太は欠伸を噛み殺しながらつぶやいた。
実際、悠太は休みの日のため寝坊するつもりだったが、ナギにたたき起されたのである。

「ハヤテが来る♪もうすぐ来るぞー♪」

鼻歌まで飛び出す始末である。
しかし、ナギの機嫌はすぐにでも悪くなることになる。

「ナギ、ワタル君達がうちに来るそうよ」
「何!?いつだ!!」
「もう来るそうです」

その言葉を聞くや否やナギは携帯を取り出し電話をかけた。

「私だ、ナギだ。今すぐに警備システムを作動させろ。手荒なまねも許可する。ただし、ハヤテをおいまわしたら貴様ら全員首だ。わかったな」

そう命令すると、電話を切った。

「おいおい。いくらなんでもやり過ぎじゃあ」
「うるさい。あいつの存在はハヤテには知られたくない」
「別にさあ」
「変な誤解が生まれたらどうするんだ」
「ねえって」
「ともかく排除だ」

悠太もマリアさんも溜息をつくしかなかった。


                   × ×


一方のハヤテは三千院家の庭を歩いていた。事前にナギがSP達に来たら招くように命令が下っていたため、チャイムなしで中に入れたのである。

しばらく歩くと、一人の少年が湖のほとりですわって、ボーッとしていた。
そして

「暇だ。なんか人がたくさん死ぬような大事件でも起らねえかな」

物騒な言葉を口にした。
なんとなく気になったので声をかけることにした。

「あ、あの」
「ん?何だあんたは」
「この家に遊びに来たんですよ。ナギさんに招かれて」
「何だあいつの知り合いか」

少年はつまらなさそうに溜息をついた。

「僕は綾崎ハヤテ。君は?」
「ああ、俺か?俺は」

少年が自己紹介をしようとした時、メイド服の女性が少年に声をかけた。

「若、こんな所でなにしてるんです?」
「別に何もしてねえよ」
「もう、早く中に入りましょうよ」
「そうだな」
「ところでそちらは?」

ハヤテを見ながら少年に尋ねた。

「ああ、ナギの知り合いだそうだ」
「そうでしたか。私は-------」

しかし、またしても自己紹介は中断させられた。
ロボットが3人を見つけ

「ピピピ。侵入者発見。直ちに迎撃します」

その途端、ロボットが大量のミサイルを発射した。

「若、何なんですかあれは」
「知るかよ。あんなの」

もちろんハヤテも巻き込まれていた。

逃げていたが、前からも団体さんが襲来し、囲まれてしまった。

「どうするんです!!」
「わかるかーー」

ロボットの大群が発射態勢を取ったその時、ハヤテが2人を抱えて飛んだ。

「な!?あんた」
「大丈夫ですよ。僕がお守りします」

ハヤテの速度は凄まじく、ロボットは追いつけそうになかった。

「何で破壊しねえんだよ」
「人んちのものをやたらに壊すわけにはいきませんよ」


                    × ×


その後、何とか逃げ切り客間に通された。

「ったく、酷い目にあったぜ」
「勝手に来るからだ」
「せっかく来てやったのに何だよその言い草は」
「誰も頼んでないわ」

2人は睨み合った。

「相変わらずだ事」
「ははは。ところで悠太、あの人は?」
「ん?ああ、あいつは橘ワタル、お嬢様の昔馴染みさ」
「へ〜ナギさんに異性のお友達がいたんですね」

ハヤテのこの言葉をナギが聞きつけ、

「ち、違うぞハヤテ。こいつとはただの昔馴染みだ。特別な関係などないぞ」
「そうだったんですか。僕はてっきり」
「何を言いたいかは知らないが、こいつと特別な関係を築くなんてこっちがごめんだ」
「何だとーー」
「それより、さっきはありがとな」
「いえいえ」

しかし、ナギは納得がいかないようで

「フン。あそこで死んでおけばよかったのだ」
「な!?てめえ」

物を投げ合う喧嘩が始ってしまった。

「フフ。仲がいいんだね」
「腐れ縁ってやつさ」

悠太もハヤテも特に止めず、ただ黙ってみていた。

「ったく、お前も少しは女らしく出来ねえのかよ。そんなんじゃ------」

ワタルの発言はある少女の出現によって中断された。

「あれ?ワタル君?来てたんだ」

寝起きなのか、寝巻のままの伊澄が立っていた。

「い、伊澄」
「どうしたの?なんだか揉めてた様だけど」
「そ、そんなわけないだろ。いつだってナギとは仲良しさ」

ワタルはぎこちなくナギと肩を組んでいた。

「ねえ悠太、もしかして」
「ご察しの通りあいつは伊澄が好きなんだよ」
「ふーん」

すると、伊澄がハヤテに気付いたのか、振り向き

「ハ、ハヤテ様?////////いらしてたんですか//////////」

伊澄はあわてて身だしなみを整えながら尋ねた。

「ええ、おじゃましてました」
「あ、あのその////////おはようございます/////////」
「ハイ、おはようございます」

伊澄は相変わらず、身だしなみを整えていた。

伊澄のそんな状況を見て、何かを察し

「おい、綾崎ハヤテ」
「ハイ?」
「俺と勝負しろ!!」
「「へ!?」」
「勝負だよ勝負」


                    × ×


全員で庭に移動し、ハヤテもワタルも西洋風の剣を握っていた。

「おい、ワタル。やめとけよ」
「うるせえ、男には引けねえ時があるんだよ」

ハヤテはさっきから困りっぱなしだった。

「おいハヤテ、手加減しなくていいぞ」

ナギはそう言ってるが、手加減なしで戦えば大怪我をさせてしまう。
仕方なく、ハヤテは近くの岩をバラバラに切り裂いた。

「う、嘘だろ」
「どうする?やめとくか?」
「や、止められるかよ」

しかし、言葉とは裏腹にふるえていた。

「行くぜ!!」

ワタルは切り掛かったが、受け止められた。
しかし、勝負はワタルが一方的に攻めているように見えた。

「そ、そんなハヤテが防戦一方だと」
「ちげえよ。よく見てみな」

ナギは注意深く見たが、やはり防戦一方に見えた。

「ハヤテは一歩も動いてねえだろ?つまりは動きを完璧に見切ってうまく受け流してるんだよ」
「・・・」

実際、ハヤテは最初の場所から動いていなかった。
しかし、そんなことに気づかないワタルは攻め続けていた。

「おらおら。どうした?攻めえねえのか?」
「そうですね。ではそろそろ」

そういうと、ハヤテはワタルの剣を弾き飛ばし、剣先を喉元に突き付けた。もちろん当たらない様に。

「どうします?まだ続けます?」
「わ、わかった俺の負けだ」

ハヤテは剣を引き、構えを解いた。

「だから言ったろ?やめとけって」
「う、うるせえ。覚えてろーー」

ワタルは捨て台詞を残し、駆けて行ってしまった。

「ハヤテ様、本当にお強いんですね」
「そりゃそうだろ」

ナギは誇らしげだったが、勝ったハヤテは困り顔だった。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はこの続きです。
では。
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Re: 女神と共に (3月9日更新) ( No.36 )
日時: 2012/03/10 18:40
名前: 疾球


どうも疾球です〜
感想を〜

またニートの女神ナギが早起きしているだと!?
なるほどハヤテが来るからか(ニヤニヤ)

悠太お疲れです・・・わがままハヤテラブご主人様の面倒は大変ですね・・・
気苦労痛み入ります。

ワタルもかわいそうにな〜
そんなにハヤテに知られたくないんかいな・・・
ハヤテ依存がすごいですな〜(ニヤニヤ)

本当にハヤテ強っ!!!
びっくりです。全く・・・。

そしてなぜかナギが勝ち誇っていると・・・なぜ???

次回も楽しみにしています。

(ナギを次回はどういじろうかな・・・★)←心の声
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Re: 女神と共に (3月12日更新) ( No.37 )
日時: 2012/03/12 23:07
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●疾球さん

 >>どうも疾球です〜
  感想を〜

 悠太「感想ありがとな」

 >>またニートの女神ナギが早起きしているだと!?
  なるほどハヤテが来るからか(ニヤニヤ)

 ナギ「ち、違うぞ////////////私は普段から早起きだ/////////」
 悠太「よくいうよ。ハヤテの名前を出さなきゃ起きねえ奴がよ」

 >>悠太お疲れです・・・わがままハヤテラブご主人様の面倒は大変ですね・・・
  気苦労痛み入ります。

 悠太「まったくだよ。まあでも、そんなお嬢様も好きなんだけどな」

 >>ワタルもかわいそうにな〜
  そんなにハヤテに知られたくないんかいな・・・

 ナギ「当然だ!!」
 ワタル「そういえばよ、何でそんなに知られたくねえんだよ」
 ナギ「漫画じゃ幼馴染と結婚するのはよくあることだ。だ、だからその//////」
 ワタル「誰がお前なんかと」
 ナギ「何だとーー」

 >>ハヤテ依存がすごいですな〜(ニヤニヤ)

 ナギ「そんなことはなーーーーい」
 マリア「あ、ハヤテ君」
 ナギ「え!?どこなのだ?」
 マリア「ニヤニヤ」
 ナギ「(は、はめられたーー)」

 >>本当にハヤテ強っ!!!
  びっくりです。全く・・・。

 ハヤテ「そうでしょうかね?普通だと思いますよ」
 アテネ「あなたのレベルが普通でしたら、皆さんの立場がありませんわよ」


 >>そしてなぜかナギが勝ち誇っていると・・・なぜ???

 ナギ「フフン。ハヤテが勝ったのだ。しかも圧倒的に」
 マリア「大好きな、ハヤテ君がでしょ」
 ナギ「にゃ!?//////////」

 >>次回も楽しみにしています。

 ハイ、頑張ります。

 >>(ナギを次回はどういじろうかな・・・★)←心の声

 ナギ「おい、丸聞こえだぞ」ゴゴゴ
 ハヤテ「まあまあ。落ち着いて」
 ナギ「ハ、ハヤテそういうなら////////」



さて、今回は前回の続きの予定でしたが、変更して番外編です。
内容的には、劇場版では僅かしか語られなかったハヤテと鈴音さんの思い出話を妄想で膨らましたものです。
では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ここはいつもの天王州家。

ハヤテはティータイムの時間になったためティーセットを持って居間に入った。
すると、アテネが携帯でどこかに電話していた。そして少しすると切った。

「誰と電話してたの?」

ハヤテは紅茶を出しながら訪ね、アテネは受け取りながら答えた。

「お婆様ですわ。声を聞きたくなったですって」
「ふーん」

アテネは紅茶を一口飲むと、思い出したように切り出した。

「そういえば、ハヤテのお婆様ってどんな方なんですの?」
「え?僕のお婆ちゃん?」
「ええ。できたら聞かせてほしいですわ」

ハヤテは紅茶を飲みながら少し考えると

「簡単に言うと優しくて温かい人かな?」
「へー」
「何だったら思い出話も知りたい?」
「ええ是非」

アテネの目は輝いていた。

「あれは僕がまだ小さかったころの話なんだ」


                   × ×


「頼むよお袋」
「駄目よ。自分で面倒見なさい」
「それが出来ないから頼みに来てるんだよ」

ハヤテの父綾崎瞬は実の母である綾崎鈴音に頭を下げていた。

「今回はハヤテ君を連れていけないんだ。だから頼む」

鈴音は溜息をつくと

「しょうがないわね。分ったわよ」
「ホントか!?よかった」

瞬はハヤテを鈴音に渡すと、

「じゃあ頼むな。一週間ほど」
「え!?あ、こら待ちなさい瞬!!」

呼びとめたが時すでに遅し、すでに姿はなかった。

「もう」

鈴音が困っていると、着物の裾を引っ張られた。
見ると、ハヤテが困り顔で裾を引っ張っていた。

「どうしたの?ハヤテ」

鈴音はハヤテと目線を合わせるため屈み、聞いた。

「もしかして迷惑だった?」
「え!?」
「ごめんね急に来ちゃって」

ハヤテは涙目になっていた。

「いいのよ、あなたが気にしなくても」
「で、でも」
「むしろ、ハヤテが来てくれてお婆ちゃんうれしいわ」
「ホント?」
「ええほんとよ」

鈴音はハヤテの頭を優しくなでた。

「えへへ。お婆ちゃん大好き」

ハヤテは抱きついた。

「私も大好きよ」

それに応えるように鈴音も抱き返した。
そして少しすると

「お婆ちゃんって暖かいね」
「そう?ありがと」

彼女はハヤテを抱きしめながら

「(せめてここにいる間は楽しい思いをさせてあげないとね)」

と、考えていた。

「さて、ハヤテ。もうお昼の時間ね」
「うん、おなかすいちゃった」
「すぐに作るわ」

鈴音はすぐにでも作り始めた。

「なんか手伝う?」
「あなたは座ってなさい」

そう言われたので、ハヤテは黙って後姿を見続けていた。


                   × ×


それからはお昼ごはんを食べながらも、その後もずっと話をしていた。
鈴音は時々相槌を打ちながら静かに聴き続けた。

そして夕食後

「ねえお婆ちゃん」
「ん?なあに?」
「嫌じゃない?僕が一方的に話しちゃって」
「そんなことはないわ。もっとハヤテの話が聞きたいわ」

その言葉でハヤテは笑顔になった。

少しし、

「ハヤテ、お風呂に入っちゃいなさい」
「はーい」
「あ、そうだ一緒に入る?」
「うん」

2人は一緒に入浴し、その最中もハヤテの話を聞いていた。
そして布団の中。
もちろん一緒の布団である。

「ねえハヤテ、明日どこか出かけましょ」
「ホント!?」

薄暗くてわからなかったがハヤテが笑顔になっているのがわかった。

「どこに行きたい?」
「う〜んとね。遊園地」
「そう。じゃあ、この前田舎のほうにできたところに行きましょ。あそこならきっと空いてるわ」
「楽しみ」
「だったら、早く寝なさい」
「うん。おやすみなさい」

少しすると、寝息が聞こえてきた。
鈴音はハヤテの幸せそうな寝顔を見て、

「不思議よね。あの子はどうしようもない人間なのにこの子は本当にいい子。出来ることなら私がずっと面倒見たいわね」

そう呟くと

「お婆ちゃん」
「ん?なあに?」
「大好きだよ」
「寝言か」


                   × ×


翌日、2人は電車に揺られ遊園地にやってきた。

鈴音が予想した通り、遊園地は空いていた。休日にもかかわらず。

「ホントに空いてたね」
「ええ、じゃあハヤテ、どれから乗りたい?」

その後はハヤテが乗りたがった乗り物に乗った。まあ、身長制限などで乗れるものは少なかったが。

昼食は園内のレストランで取ることにした。

「ハヤテは何食べたい?」
「う〜んとね。お子様ランチ」
「そうじゃあ私は」

その後、2人は運ばれてきた料理を食べ、食後は大きめのパフェを食べた。

食事休憩の後もたくさん乗り物に乗り、最後は観覧車に乗ることにした。

頂上近くになると、ハヤテの目はこれ以上ないほどに輝いていた。

「見て見てお婆ちゃん。いい景色だよ」
「そうね」

しばらく景色を見つめた後

「ねえお婆ちゃん」
「なあに?」
「今日はありがとね」
「え!?」
「とっても楽しかった。こんなに楽しいの初めてだよ」
「ハヤテ」

鈴音はハヤテを少し強めに抱きしめた。

「お、お婆ちゃん?」
「守るわ」
「え!?」
「あなたは私が必ず守るわ。だから安心なさい」
「うん」

その日は少し遅くまで遊び過ぎたせいか、帰りの電車が無くなってしまったため鈴音の知り合いの家に泊めてもらった。



                     × ×


「とまあこんな感じだよ」
「素敵なお婆様でしたのね」
「うん。今でも大好きなんだ」

ハヤテはしんみりしてしまった。

「それが最後の思い出なんだ」
「え!?」
「遊園地から帰ってきたら父さんがいたんだ。そして強引に連れて行かれた。その後しばらくしたらお婆ちゃんが亡くなったって連絡が来たんだ」
「そうでしたか」
「正直とてもさみしかった。すっごく泣いた」
「ハヤテ」
「でもね」
「???」
「今はさみしくないよ」

アテネは首を傾げた。

「だって、大好きなアーたんと一緒だから」
「ハ、ハヤテ//////////////」

アテネは俯いた。
それを不審に思い、顔を覗き込んだ。
すると、

「ハヤテのバーーーーーーーカ////////////////////」
「ええ!?何でよ」
「うっさいですわ/////////バカバカバーーーーーーカ/////////////////」

結局、ハヤテは何で怒られたのか最後まで分らなかった。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
今回のは番外編です。なので本編ではまるっきり無かったことになってます。
次回は前回の続きになります
では。
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Re: 女神と共に (3月12日更新) ( No.38 )
日時: 2012/03/13 19:55
名前: 疾球


ふう・・・あいつは何者だ・・・?
どうも〜疾球です〜最初の奴は無視してください!
まあ感想を〜

番外編じゃないっすか!!
しかも映画の奴の・・・
鈴音はやっぱりいい奴ですね!!
あのクソ親とは違いますね!!
見ててニヤニヤします。


アテネも家族の声を聞きたくなる時もあるんだね!!
ちょっと意外な気もしました。


強引に親につれてかれて
いつの間にか死んでいただと・・・!?
悲しいなあ悲しいよお
ハヤテ強く生きろよ!

ちゃっかりハヤテ告白してるし・・・(ニヤニヤ)

ちゃっかりハヤテ告白してるし・・・(ニヤニヤ)
(この後100回言い続く・・・)

アテネもデレデレ(ニヤニヤ)

アテネもデレデレ(ニヤニヤ)
(この後100回言い続ける)


何かマリアさん私と同じ空気まとってませんか?
明らかにナギで遊ぶ時似たような空気が出てる気がします。
やっぱりナギいじりは楽しいですよね←(マリアさんに対する疑問)

ちょっとナギをいじれないのが残念ですがこの辺でー
ではまたー


(ハヤ×アテ好きだけどナギ弄りも好きだなあ・・・)←心の声
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Re: 女神と共に (3月17日更新) ( No.39 )
日時: 2012/03/17 23:14
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●疾球さん

 >>ふう・・・あいつは何者だ・・・?
  どうも〜疾球です〜最初の奴は無視してください!
  まあ感想を〜

 瑞希「感想ありがとうね」

 >>番外編じゃないっすか!!
  しかも映画の奴の・・・

 そうですね。まあただ、思いつきで書きたくなっただけなんですけどね。

 >>鈴音はやっぱりいい奴ですね!!
  あのクソ親とは違いますね!!
  見ててニヤニヤします。

 正直、鈴音さんの性格を出せたか不安だったんですが、伝わってよかったです。この小説では、映画で感じた通りの性格にしてみたんですよ。

 >>アテネも家族の声を聞きたくなる時もあるんだね!!
  ちょっと意外な気もしました。

 瑞希「いやいや。私が聞きたくなったんじゃ。だからアテネに電話したんじゃ」

 >>強引に親につれてかれて
  いつの間にか死んでいただと・・・!?
  悲しいなあ悲しいよお
  ハヤテ強く生きろよ!

 ハヤテ「ハイ、ありがとうございます。アーたんがいるので大丈夫です」
 アテネ「ハヤテのバカ//////////////」

 >>ちゃっかりハヤテ告白してるし・・・(ニヤニヤ)

 ハヤテ「へ!?あ、そういえば//////////」

 >>ちゃっかりハヤテ告白してるし・・・(ニヤニヤ)
  (この後100回言い続く・・・)

 ハヤテ「や、やめてください//////////」←今更になって照れが出た。

 >>アテネもデレデレ(ニヤニヤ)

 アテネ「う、うっさいですわ////////////」

 >>アテネもデレデレ(ニヤニヤ)
 (この後100回言い続ける)

 アテネ「///////////////」ゴゴゴゴ
 ハヤテ「落ち着いて。ね////////////」

 >>何かマリアさん私と同じ空気まとってませんか?
  明らかにナギで遊ぶ時似たような空気が出てる気がします。

 マリア「あら?そうですか?」
 この小説ではともかくブラック化してもらってます。
 マリア「何か?」
 い、いえべつに

 >>やっぱりナギいじりは楽しいですよね←(マリアさんに対する疑問)

 マリア「そうですねフフッ。なんだか仲良くなれる気がしますね」
 ナギ・悠太「(こ、怖い)」

 >>ちょっとナギをいじれないのが残念ですがこの辺でー
  ではまたー

 ナギ「コラー。やめんかー」

 感想ありがとうございます。

 >>(ハヤ×アテ好きだけどナギ弄りも好きだなあ・・・)←心の声

 ナギ「だーかーら。聞こえているぞ」ゴゴゴゴゴゴ
 悠太「まあまあ」




では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前々回、三千院家に遊びに来た時、ワタルに出会い、闘って勝利したハヤテ。


そしてその翌日。

「あの、やっぱり誤りに行ったほうがいいですよね?」

ハヤテはまた、三千院家に遊びに来ていた。

「いいじゃねのか?気にする必要はないと思うぜ」
「そうだぞ。あいつなんか気にしなくてもいいのだ」
「しかしですね」

ハヤテは悩んだ末、

「やっぱり僕行きます」
「そうか?そこまで言うなら止めねえけど」

ハヤテの言葉から強い決意を感じ取ったので、悠太は無理に止めなかった。

「よし、じゃあ私も行く」
「いえ、これは僕の問題なので一人で行かせてください」
「だ、だが」
「お願いしますナギさん」

ハヤテはナギの手を両手ではさみながら頼んでいた。

「わ、わかった///////じゃあ地図書いてやる」

ハヤテから手を離してもらったナギは近くのメモ帳に地図を描き、そのページを破ってハヤテに手渡した。

「すみません。では行ってきます」
「な、なあ//////用事が終わったらすぐにでも戻ってきてくれないか?/////////」
「はい、了解です」

そういうと、ハヤテは部屋を出て行った。

少しすると、ナギは溜息をついた。

「何だよ溜息なんかついて」
「いやだってさあ」
「どうせハヤテ君と遊ばないからでしょ?」
「ち、違う//////////」
「フフフ。真っ赤な顔で否定しても説得力無いわよ」
「うう////////早く用事済ませてほしいのだ」
「そうね、そうすれば遊べるものね、大好きなハヤテ君と」
「にゃ〜/////////////////」


                   × ×


一方のハヤテは地図の通りに歩んだ。

「えっと、この辺だと思うんですけどね」

地図を片手に辺りを見渡していると、

「あら?ハヤテさんじゃないですか」

声のしたほうへ振り向くと、サキさんがいた。

「あ、こんにちは」
「どうしたんです?こんな所で」
「実は、昨日の一件で橘君と話を、と思いまして」
「そうでしたか。ではこちらです」

サキが先導し、ハヤテもそれに従った。

「そういえば、どうして話をしようと思ったんです?」
「昨日プライドを傷つけちゃったかな〜と思ったからですよ」
「若に限ってそんなことはないと思いますけどね〜」
「怒らせちゃったじゃないですか」

ハヤテのその一言にサキは軽く笑い

「ハヤテさんって優しいんですね」
「そうですか?」

話をしているうちに目的地に到着した。

「あ、つきましたよ」
「え?ここですか?」
「ええ、ここで私も若も生活しています」

ハヤテが見ると、レンタルビデオ橘という看板が掲げられていた。

「レンタルビデオ店を経営してたんですね」
「ええ」

2人で店内へ入った。

「いらっしゃい。ってサキか」
「ただ今戻りました」

サキが挨拶すると、ハヤテも入店した。

「な!?あんたここに何しに来た!!」
「何って話をと思いまして」
「俺には話なんて」
「まあまあ。落ち着いてください若」

サキに宥められて、椅子にすわりなおした。

「で、なんだよ話って」
「昨日はすみませんでした」
「は!?」
「大人げなかったですよね」

ワタルは溜息をつくと、

「そんなことはねえよ。むしろ安心したよ」
「え!?」
「俺みたいなガキ相手でも手加減しなかったんだからな」
「あ、あの」

ハヤテはいいずらそうに悩み、

「あれでも十分に手加減したつもりなんですけど」
「何!?手加減してあのレベルなのか?」
「ええ、一応」

ワタルは2,3回頭をかき

「まあ、ともかくだ。ふつうは無理してでも勝ちを譲るところだけど、たたきのめしてくれて感謝してるんだぜ」
「そうでしたか」
「なんか清々したんだ。確かにかっこ悪かったかもしれねえけどな」
「そんなことは」
「気を使わないでくれ」

少しの沈黙の後

「それにだ、あの時のあんたはかっこよかったぜ。まさに大人の男って感じがしたぜ」
「そんなことは」
「謙遜はよせよ。あの頑固者のナギをメロメロにしたのは事実なんだからな」
「は、はあ」

そして、2人は世間話をした。

ある程度話をした後、

「そういえば、失礼を承知で聞きたいんですけど」
「ん?何だ?」
「どうして、その年でお店を経営してるんです?」
「何だそのことか」

ワタルは機械の操作をやめ、

「昔はうちのグループは潤ってたんだ。だがな、バブル崩壊の影響をもろに受けて没落しちまったんだよ」
「そうだったんですか」
「だがな、俺は必ず橘グループを立て直して見せるぜ。何年かかってもな」
「やっぱりカッコいいですよ。君は」
「そうか?」
「あ、そうだ」

ハヤテはポケットを探り、学生書を出した。

「僕もここの会員にしてくれませんか?お詫びと言ったらおかしいかもしれませんけど」
「いや、だから。まあいいや」

ワタルは機械をいじくり、

「本来なら入会費をもらうんだけど、特別にただにしておくぜ」
「なんかすみません」
「いいってことよ」

ワタルは機械を色々いじくった後、ハヤテにカードを差し出した。

「ほれ、これが会員カードだ。これでうちの店で借りられるぜ」
「ありがとうございます」

ハヤテは受け取った。

「これからこのお店をひいきにさせてもらいますね」
「ああ、待ってるよ」

ハヤテは店を出て行った。

「なあ、サキ」
「はい?」
「なれるかな?」
「何にです?」
「あんな風にかっこよくて強い男に」
「なれますよ。若になら」

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回、新たな波乱が!?
では。
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Re: 女神と共に (3月17日更新) ( No.40 )
日時: 2012/03/18 10:55
名前: 疾球

にはははははあああああああ
どうも疾球です〜・・まあ感想に〜

ぬぬぬ!!またニートオブニートのナギが早起きをしてる!?
あっ、もうハヤテ来てたんですね(ニヤニヤ)


しかもハヤテが外出すると言ったらついて行こうとするなんて!!
完全にハヤテ依存症になってますね★★★

何だよ♪ため息なんかついちゃって♪
そんなにハヤテと別れるのが寂しいのか(ニヤニヤ)?


全く真っ赤な顔じゃ説得力はゼロだぜ!!(ニヤニヤ)
そんなに寂しいか?(ニヤニヤ)


早く用事すませて欲しいよね〜
大好きなハヤテと遊べるモンね〜(ニヤニヤ)

大好きなハヤテと遊べるモンね〜
(この後100回言い続ける)

マリアさんやっぱり心が通じる気がしますね★★

ワタル今でも十分かっこいいぜ!!


てことでまた次回を楽しみにしています。
更新がんばってください。
ではまた〜

(ナギ弄りさいこおおおおおおおおおおおおおおおお)←心の声


マリアさん、真山君目覚まし時計にハヤテの声を録音して
朝ナギが起きないときに使ってあげなよ!!
おもしろい物が毎朝みれるよ★★
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Re: 女神と共に (3月17日更新) ( No.41 )
日時: 2012/03/21 21:38
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●疾球さん

 >>にはははははあああああああ
  どうも疾球です〜・・まあ感想に〜

 崎山「感想ありがとうございます」

 >>ぬぬぬ!!またニートオブニートのナギが早起きをしてる!?
  あっ、もうハヤテ来てたんですね(ニヤニヤ)

 ナギ「だから、私は普段から早起きだ」
 ハヤテ「最近はできるだけ遊びに来るようにしてるんですよ♪」

 >>しかもハヤテが外出すると言ったらついて行こうとするなんて!!
  完全にハヤテ依存症になってますね★★★

 ナギ「そ、そんな事は無い///////////」
 マリア「あら?ハヤテ君が帰った後寂しそうな顔になるのは誰でしたっけ♪」
 ナギ「にゃ、にゃにをいう////////////////」

 >>何だよ♪ため息なんかついちゃって♪
  そんなにハヤテと別れるのが寂しいのか(ニヤニヤ)?

 ナギ「そ、そんなことは」
 マリア「フフ。早く休みにならないかな〜。が最近の口癖ですもんね」
 ナギ「/////////////」

 >>全く真っ赤な顔じゃ説得力はゼロだぜ!!(ニヤニヤ)
  そんなに寂しいか?(ニヤニヤ)

 ナギ「だ、だから////////////////////////」
 マリア「異常なまでに時計を気にしてたのはどこのどなたでしたっけ?」
 ナギ「にゃ〜////////////////」

 >>早く用事すませて欲しいよね〜
  大好きなハヤテと遊べるモンね〜(ニヤニヤ)

 ナギ「しょ、しょうがないだろ//////////////ハヤテは忙しくて中々遊べる機会がないんだから///////」
 悠太「だよな」

 >>大好きなハヤテと遊べるモンね〜
  (この後100回言い続ける)

 悠太「勘弁してやってくれよ。死んじまうから」

 >>マリアさんやっぱり心が通じる気がしますね★★

 マリア「そうですね♪弄るの楽しいですもんね♪」
 ナギ・悠太「・・・」←恐怖で思考回路が止まってる

 >>ワタル今でも十分かっこいいぜ!!

 ワタル「そ、そうか?ありがとな」

 >>てことでまた次回を楽しみにしています。
  更新がんばってください。
  ではまた〜

 ありがとうございます。まだまだ全力で行きます。

 >>(ナギ弄りさいこおおおおおおおおおおおおおおおお)←心の声

 ナギ「・・・・・」←怒りを必死で押さえこんでる。

 >>マリアさん、真山君目覚まし時計にハヤテの声を録音して
  朝ナギが起きないときに使ってあげなよ!!
  おもしろい物が毎朝みれるよ★★

 面白そうなので、やってみました。


ある日の朝。

「ナギさん、朝ですよ起きてください」

ナギ「ハ、ハヤテ?何だ来てたのか」

ナギは大慌てで飛び起き、寝癖を直したり、身だしなみを整えていた。

「ナギさん、朝ですよ起きてください」
ナギ「分ったよ。起きてるよ」

ナギは辺りを見渡したが、ハヤテは見当たらず声は何度も同じことを繰り返すばかりだった。

ナギ「ま、まさか」

枕元を見ると、時計が置いてあり、明らかにそこからハヤテの声が聞こえていた。

ナギ「は、はめられたーーー」


ちなみにドアの外では

マリア「あらあら。ハヤテ君の声で起きて必死でおしゃれしようとするなんて。かわいい事」
悠太「(ごめんなハヤテ。そしてお嬢様)」


こんなことが毎朝のように行われています。





では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ワタルとの一件にけじめをつけたハヤテ。


ここは白皇学院理事長室。そこの主・アテネは朝のホームルームが始まる前にここへ赴き仕事をしていた。もちろんハヤテも一緒に。

書類に目を通していると、転入届が目に入った。

「へえ〜今日は転校生がくるみたいよ」
「そうだったんだ。で、どこのクラス?」
「う〜んとね」

アテネは隅々まで目を通し

「どうやら私達のクラスみたいよ」
「あ、そう。どんな人なの?」
「それが書いてないのよ」
「んなバカな」

ハヤテはアテネから書類を受け取り目を通したが、確かに自分のクラスに転校生が来るとは書かれていたが、氏名などは一切書かれていなかった。

「まあいいんじゃない?楽しみに出来るし」
「そうですわね」

深く考えても仕方ないので、早めに切り上げ、教室に向かった。


                   × ×


2人が教室に入ると、チャイムの少し前と言うのもありクラスメイトはそろっていた。

ハヤテが席に着くと

「ハヤテ様♪」

もうおなじみとなった綾子が抱きついてきた。

「こら、離れなさい」
「いいじゃありませんか減るもんじゃないですし」
「だめなもんはだめですわ」
「そうだ!!!!!」

声のしたほうへ全員で振り返ると、不機嫌そうな顔のナギが仁王立ちしていた。

「あら?三千院さん?来てたんですのね」
「まあな。それよりだ、ハヤテにむやみに抱きつくな」
「何でですの?」
「そんな、うらやm・・けしからん事許せんからだ」
「別にあなたが許せなくてもいいんでなくて?」
「うるさい!!ハヤテは優しいから嫌がらんが、我々は許せんわ」

ナギと綾子、さらにはアテネも睨み合っていた。
ハヤテと悠太はただ見守るしかなかった。

すると、チャイムが鳴り、担任の薫先生が教室に入ってきたため休戦となった。

「さて、今日からこのクラスに一人加わることになった」
「先生、男子ですか?女子ですか?」
「女の子だ」

ほとんどの男子から「おお〜」と歓声が上がった。

「よし、入ってこい」

薫先生がそういうと、一人の女子が教室に入ってきて教団の横に立った。

「自己紹介してくれ」
「初めまして、本日から皆さんと一緒に勉強する時任麗です。よろしくね」

クラスからは一気に歓声が上がった。

「時任はそこの空席に着いてくれ」

麗が席に着き、ホームルームが終わると、クラスの面々が麗を取り囲んだ。

「時任さんは何でこの学校に来たの?」
「そうね、この学校のレベルの高さに惹かれたかしら」
「どこから来たんですか」
「ずっと海外にいたの。でも日本語も得意よ」

そんな風に会話していると、アテネがやってきた。
2人はしばらく見つめあうと、

「久しぶりね、麗」
「そうね、アテネ」

クラスの面々は2人をしばらく交互に見つめ

「理事長、お知合いなんですか?」
「ええ、幼馴染よ」

その途端チャイムが鳴り、質問などは打ち切られた。


                   × ×

そして昼休み。

ハヤテが昼食を準備をしてたら

「ハヤテ様♪ご一緒しません?」
「許すわけありませんわ」
「あら?貴方に聞いてませんわ」

また、睨み合っていた。

「まあまあ、皆で一緒に食べれば楽しいですよ」
「まあ、ハヤテがそういうなら」

意見がまとまりかけたその時、

「ならば私が一緒に行っても問題はあるまい」

ナギが意見を言った。

「「許しませんわ」」
「なぜだ!!!!!」
「「これ以上増やしてたまりますか」」

朝同様睨み合いが勃発したが、ハヤテが宥めたので、おさまった。
ように見えた。

「じゃあ私もご一緒しようかしら」

麗までも名乗りを上げた。
喧嘩になりそうだったが、ハヤテが早めに宥めたので未然に防がれた。


                    × ×


教室だと何かと面倒なことになりそうだったので庭の人気のないところへ移動した。

ちなみに悠太は「邪魔しちゃ悪いから俺はパス」と言って参加しなかった。

誰がハヤテの隣に座るか大いにもめたが、麗とナギで落ち着いた。

食事も進み、

「さて、麗」
「ん?何?」
「何で日本に帰ってきたんですの?しかも白皇に転入してくるなんて」
「え?どういうことなの、アーたん」
「麗は時任グループの社長ですわ。つまりはとてもではないにしろ学業はできないはずですわ」
「そうだったんだ」

麗はしばらく考え込んだ後、携帯を取り出し、どこかに電話した後、

「まあ、アテネにはごまかせないようだし、真実を明かしても平気そうね」

麗は一呼吸置くと、

「理由はあなたよ」

麗はハヤテを指さしながら答えた。

「え?何で僕なの?」
「あなたはアテネの執事を10年以上してるわよね?私の知ってる限りじゃアテネはあんな性格じゃなかったわ。だけど、貴方と知り合ってアテネは劇的に変わった。アテネをあんなにもメロメロにしてしまったわ」

一呼吸置くと、続けた。

「だからこそ気になって人を雇って調べさせたわ。で、調べているうちに強くてかっこよくて優しい人だってわかったのよ」
「ま、まさか」
「そ」

そういうと、麗はハヤテに寄りかかり

「気づいたら好きになってたの」
「「「「えええええええええええ」」」」

茫然としている一同を尻目に麗はさらに続けた。

「確かに、命がけで救われて惚れた三千院さん、神尾崎さん、アテネからすればあまりにも不純かも知れないわね。確かに、この気持ちに気付いた時、アテネのこともあって抑えようと思ったわ。でも、抑えようとすればするほどハヤテ君を思う気持ちは強まったの。だから、私が学校に行ってる間は代理人に任せて、学校に通うことにしたのよ」

麗がそう言い切ると、辺りには沈黙が支配した。

「ねえハヤテ君、私に惚れてみない?後悔はさせないわ」
「「「させるかーーーーーーーーーーーー」」」
「いいんじゃない?別に誰かと正式に交際してるわけじゃないんだし」
「「「そ、それは。でも渡すわけにはいかない((ですわ))(ぞ)」」」

もめていると、一人の男子生徒が駆けてきた。

「姉ちゃん、この人なの?」
「ええ、そうよ」
「これからよろしくねお兄ちゃん」
「!!ハヤテ、貴方に兄弟がいたんですの?」
「い、いやいないよ。この人とは初めて会ったんだよ」
「そういえば、貴方は一人っ子でしたわね」

ハヤテは男子生徒のほうへ向き、

「ねえ、君は誰?」
「自己紹介がまだだったね。僕は時任勝。麗お姉ちゃんの弟だよ」
「え!?あの勝君?」
「そうだよ、アテネさん」
「知り合い?」
「昔一度だけ会ったことありましたわ」

「姉ちゃんともどもよろしくねお兄ちゃん」
「何でお兄ちゃんなの?」
「だって、姉ちゃんと結婚すれば実質的に兄になるんでしょ?だからだよ」
「もう勝ったら//////////」

麗は赤くなってたが、アテネ、綾子、ナギからはダークオーラが出ていた。
ハヤテはただただ怯えるしかなかった。

----------------------------------------------------------------------------------

オリキャラ

  時任 麗(ときとう れい)
性別 女
年齢 16歳
身長 160cm
体重 秘密
誕生日 6月7日
家族 弟
好きなもの・事 アテネ、ハヤテ、紅茶
嫌いなもの・事 コーヒー、悪人

 アテネの幼馴染でずっと海外で生活していたため、海外生活のほうが長い。学生だが、時任グループの社長。両親は病気で死別してしまったため、両親の後を継いだ。
髪は黒で、腰に届く長さ。瞳は金色。
頭はいいものの、そこまでのレベルではない。スタイル、強さ共に普通。
ハヤテを自分の執事兼恋人として狙っている。




  時任 勝(ときとう まさる)
性別 男
年齢 13歳
身長 150cm
体重 56kg
誕生日 2月29日
家族 姉
好きなもの・事 ハヤテ、正義、紅茶
嫌いなもの・事 悪人、虐め、喧嘩

 麗の弟で、時任グループの副社長。髪は黒で、短く刈り込んでいる。瞳は金色。
強さは結構なものだが、頭はあまり良くなく、白皇にはギリギリでついて行ってる。


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以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に (3月21日更新) ( No.42 )
日時: 2012/03/22 10:12
名前: 疾球



くふふふ・・・はあーっはっはああああああ
最高おおおおおおおおおおお
あ、どうも疾球です〜まあ感想に〜


どうでしたか・・・ぷぷっ
ニートナギさん・・・ぷぷっ
僕の提案した目覚まし時計は・・・ぷっ
ぷあっはっはははっはっは!!
スグに寝癖とかをなおすって・・・
そんなハヤテが寝床にいるわけ無いじゃん!!
(作戦大成功!!)


転校生だと・・・!!
しかも名前がないだと!!!
これはまさか・・・


綾子さん大胆ですね〜
みんなの前でもスグに抱きつけるなんて・・・


おーっとここでニートのはずの三千院ナギだあ!!
ハヤテ依存がここまで来たああああああ!!

えっ何?
「うらやm」
その後も言っちゃいなよ!!
無理なら代わりに僕かマリアさんが言おうか?(ニヤニヤ)

まさかのアテネの幼なじみ登場!!
しかも写真やら何やらで調べてハヤテに惚れた!?
手下に追いかけさせて調べた!?
変態じゃねえかああああああああああああああ!!
麗さん一回精神科の病院にでも行きますか?
オススメの場所紹介しますよ(ニヤニヤ)

アテネドンマイ!!
ハヤテのジゴロはエフェクトだから!!
(でも今回ジゴロの能力使ってないような・・・?)

何か長くなってすみませんでした。
次回も楽しみにしています。
更新ガンバです!!
ではまた〜


(またハヤテの周りがカオスになったああああああああ
 ナギうーけーるーううううううううううううう★★)
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Re: 女神と共に (3月21日更新) ( No.43 )
日時: 2012/03/23 20:22
名前: 氷結アイスブリザード

こんばんわ
氷結です
ハヤテ争奪戦にまた一人増えた!
すごくいいことです!私多重関係好きなんでうれしいです
麗さんはアテネがハヤテに会うまえに海外に行ったみたいですね
ハヤテにどうせまるのでしょうか楽しみです
鈴音さんの1話完結も見ました。映画も小説もみれなかった私にとってうれしかったです
ますます鈴音さんがスキになりました
それではまた!
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Re: 女神と共に (3月27日更新) ( No.44 )
日時: 2012/03/27 00:29
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。


 ●疾球さん

 >>くふふふ・・・はあーっはっはああああああ
  最高おおおおおおおおおおお
  あ、どうも疾球です〜まあ感想に〜

 マリア「あら?楽しそうね。感想ありがとうございます」

 >>どうでしたか・・・ぷぷっ
  ニートナギさん・・・ぷぷっ
  僕の提案した目覚まし時計は・・・ぷっ

 ナギ「な!?お前の仕業か!!!」

 >>ぷあっはっはははっはっは!!

 ナギ「笑うなーーーーーー」

 >>スグに寝癖とかをなおすって・・・
  そんなハヤテが寝床にいるわけ無いじゃん!!
  (作戦大成功!!)

 ナギ「うるさい//////////もしかしら居るかもしれんじゃないか/////////」
 悠太「ハヤテが泊らなきゃそれはねえだろ」

 >>転校生だと・・・!!
  しかも名前がないだと!!!
  これはまさか・・・

 アテネ「まあ、キリカさんでしょうね」
 ハヤテ「あの人はそういうことには敏感ですからね」

 >>綾子さん大胆ですね〜
  みんなの前でもスグに抱きつけるなんて・・・

 綾子「あら?普通だと思いますわよ」
 ハヤテ「で、できればやめてほしいんですが(色々と当たるところがあるので///////)」

 >>おーっとここでニートのはずの三千院ナギだあ!!
  ハヤテ依存がここまで来たああああああ!!

 ナギ「そんなことはない/////////////////」
 マリア「真っ赤な顔で否定しても説得力ありませんよ。フフ」

 >>えっ何?
  「うらやm」
  その後も言っちゃいなよ!!
  無理なら代わりに僕かマリアさんが言おうか?(ニヤニヤ)

 ナギ「う、うるさい///////////////////////」
 ハヤテ「そういえば、あの後なんて言おうとしたんですか?」
 ナギ「な、何でもないから」
 ハヤテ「そうですか?」

 >>まさかのアテネの幼なじみ登場!!
  しかも写真やら何やらで調べてハヤテに惚れた!?
  手下に追いかけさせて調べた!?

 麗「違うわ。探偵を雇ったのよ。まあ、途中から自分も調査に加わったけどね」

 >>変態じゃねえかああああああああああああああ!!
  麗さん一回精神科の病院にでも行きますか?
  オススメの場所紹介しますよ(ニヤニヤ)

 麗「失礼ね。これでも正常よ」

 >>アテネドンマイ!!
  ハヤテのジゴロはエフェクトだから!!
  (でも今回ジゴロの能力使ってないような・・・?)

 アテネ「まったくハヤテはどうしようもないんだから」
 ハヤテ「え!?僕のせいなの?」
 まあ、ジゴロ能力は半分使用したようなものですよ。

 >>何か長くなってすみませんでした。
  次回も楽しみにしています。
  更新ガンバです!!
  ではまた〜

 いえいえ。感想を頂けるだけで感謝感激なんですよ。これからもがんばりますよ。

 >>(またハヤテの周りがカオスになったああああああああ
  ナギうーけーるーううううううううううううう★★)

 ハヤテ「だから、なんなんです?カオスって」
 一同「・・・・・・」


 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんばんわ
  氷結です

 悠太「おう。感想ありがとな」

 >>ハヤテ争奪戦にまた一人増えた!

 アテネ「まったく。いい加減にしなさい!!!!」
 ハヤテ「僕のせいじゃないでしょ」

 >>すごくいいことです!私多重関係好きなんでうれしいです

 お、気が合いますね。自分もですよ。

 >>麗さんはアテネがハヤテに会うまえに海外に行ったみたいですね

 麗「正確に言うなら、アテネが1年ぐらいどこかに行っちゃう前に海外に移り住んだのよ」

 >>ハヤテにどうせまるのでしょうか楽しみです

 麗「フフ。ライバルは多いから結構過激な手段にも出るかもね♪」
 アテネ「やめなさい!!!!!!!!!」

 >>鈴音さんの1話完結も見ました。映画も小説もみれなかった私にとってうれしかったです

 まあ、あの小説の映画はそんなにかかわりあいがないんですけど、見ていただいてうれしいです。

 >>ますます鈴音さんがスキになりました

 それは良かったです。鈴音さんの性格が出せたか不安だったので。

 >>それではまた!

 はい、頑張りますよ。


では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、アテネの幼馴染の麗が転校してきて、さらなる波乱が巻き起こった。


波乱があった日の夜。

「あら?おかしいですわね」

ハヤテが食後の紅茶を持って居間に入ると、アテネが鞄の中を探っていた。

「どうしたの?」
「いえ、ノートが見当たらなくて」
「部屋にはないの?」
「ええ。見落としたのではないかと思ってもう一度鞄を探してたんですが、見当たらなくて」
「じゃあ、学校に忘れてきたんだよ。僕取ってくるよ」
「そんな悪いですわ」
「いいって。そういうのも執事の仕事だしさ」

ハヤテはそういうと、部屋を出て行った。


                    × ×


場所は変わり、夜の白皇。

「そういえば、夜に学校へ来るなんて初めてだな」

ハヤテが感傷に浸っていると、

「不審者はっけーーーん」

後ろから不意打ちされたが、相手の武器の鉄パイプを素早く受け止めた。

「あれ?綾崎・・様?何してるんですか?」
「貴方の攻撃を受け止めてるんですよ」

雪路が敬語なのは、以前アテネを怒らせた一件でそうするように命令が下っていたためです。

「で、何でここにいるんですかな?」
「忘れ物を取りに来たんですよ」
「そうでしたか、じゃあ鍵を管理している宿直室へ案内します」


                    × ×


「じゃあ、ここで待ってて下さい。鍵を取ってくるんで」
「言え、いいですよ。自分で取ってきますよ」
「い、いやそれは」
「ま、気を使わず」

雪路の反論を無視して、宿直室のドアを開けると、かなり散らかっていた。
まさに、グータラな独身女性の部屋のようだった。

「えっと、なんだか散らかってませんか?」
「こ、これでもずいぶん片づけたのよ」
「へ!?まさか、宿直室に住んでいるという噂はまさか本当なんですか?」
「そ、それは。だって、ほかに住むとこないし」
「ああ、なるほど。お給料のほとんどが酒代に消えている噂も本当だったってことですね」
「う、うるさわね。ほら、鍵」

雪路は半ば乱暴にハヤテに鍵を渡した。

「じゃあ、行ってきますね。終わったら鍵を返しに来ますんで」

ハヤテが出て行こうとした時、ドアが開き2人の女子生徒が入ってきた。

「おや?これはこれは理事長の執事殿」
「こんな夜更けに何か用かな?」
「忘れ物を取りに来たんですよ。お2人はなぜこんな時間に学校にいるんですか?」
「フッ決まっている」
「補習授業にきまっているではないか」

一応言っておくと、花菱美希と朝風理沙です。ハヤテとはクラスメイトなので顔見知りです。

「あれ?そういえば、いつもは3人一緒じゃありませんでしたっけ?」
「泉か?」

美希と理沙が辺りを見渡したが、探し人は見当たらなかった。

「さっきまで一緒だったんだがな」
「それより、あんまり遅くならないうちに取りに行ったほうがいいと思うぞ」
「あ、そうですね」

ハヤテは宿直室から出て行った。

その数十秒後。

「ねえ、もう行った?」

泉が顔を出しながら聞いた。

「ん?ああ、行ったよ」

その言葉を聞いて部屋に入ってきた。

「何だよ、隠れたりして」
「だって、恥ずかしいんだもん」

泉は風呂上がりなのか、パジャマ姿だった。

「やれやれ。相変わらずだな」
「い、いいじゃん///////////////////////」

泉は前にハヤテに優しくされたので、恋焦がれています。


                     × ×

一方のハヤテは、校舎へ向かっていた。

「さて、心配させないように急がないと」

ハヤテは走っていたが、ただならぬ空気を感じ取り、立ち止った。

「この霊気、旧校舎からですね。やはり霊的磁場が強いせいでしょうね」

ハヤテは、本来は霊感はあまり強くはないんですが、ハヤテと同化している白桜のおかげで感じ取ることができるのです。

「伊澄さんが払うでしょうが、ほおっておけませんね」

ハヤテは旧校舎へ向かった。


                     × ×


舞台は戻り、宿直室。

「で、あんたたちはいつになったら勉強するの?」

勉強会で集まったはずだが、遊んでばかりの3人娘に苦言を呈した。

「いいじゃん♪楽しければ」
「よくなーーい」

なんだかんだもめつつも、勉強はしていた。
しばらくして

「そういえば、ハヤテ君遅いね」
「何年もこの学校に通ってるから迷うってことはないと思うが」

ハヤテが宿直室を出て行ったから1時間以上たっていた。
全員が心配していると、

「どう?勉強進んでる?」

ヒナギクが顔を出した。

「お、ヒナ」
「こんばんわ〜♪」
「はい、こんばんわ」

ヒナギクは持っていた荷物を置いた。

「で、何の話してたの?」
「理事長の執事殿話さ」
「ハヤテ君の?」
「忘れ物を取りに行ったきり戻ってこないのさ」
「迷子ってことはなさそうね」
「いや、もしやという可能性もある。旧校舎に誤って踏み入れたという可能性もな」

ヒナギクは腕を組み、

「まあ、その可能性はないと思うけど、一応見てくるわ」

ヒナギクは出て行った。


                     × ×


数秒後にはヒナギクは旧校舎に足を踏み入れていた。

「それにしても、相変わらず、陰気なとこねえ」

あちこちを見ながら不安げにつぶやいた。
そして、身震いすると、

「早いとこ探して、もどろっと」

ヒナギクは駆けだした。

そしてしばらくし、

「ん?急に明るくなったわね」

不審に思い、腕時計を見ると、まだ夜で、明けるのはかなり早かった。
首をかしげていると、携帯が鳴った。

「もしもし、どうしたの?」
『心配になったんだよ。旧校舎にはよからぬ噂があるんでね』
「そうだったの。でも、大丈夫よ」
『そうか。まあ、いつの間にか人を呼んだみたいだし、問題ないようだな』
「え?どういうこと?」
『何言ってんだよ。話し声がするぞ。じゃあ、早めに戻ってこいよ』

そう聞こえると、切れてしまった。

「何のことかしら?」

そう考えていると、何かの気配がしたので急いで振り向くと、大量の人魂が浮いていた。

「キ、キャーーーーーーーーー」

そう叫ぶと、一気に駆けだした。

その声を離れた場所で聞き、声のしたほうへ駆けだした人物がいた。


                    × ×


「何なのよあれー」
人魂というやつですよ。
「知ってるわよ。そうじゃなくて何であんなもんがいるのよってことよーー」
まあ、そういう土地柄ってことですよ。
「そんなんじゃ納得できないわよーー」
ところで、貴方と話しているのは誰でしょーー。
「作者さんでしょ」

ヒナギクが隣を見ると、理科室においてありそうな人体模型がヒナギクと並走していた。

「キャーーーーー」

あまりのことに腰を抜かしてしまった。


「あ、ああ」

ヒナギクは涙目になり、怖がっていると、ある人物が頭をよぎった。
そして、

「ハヤテくーーーーーーん」

そう叫ぶと、何者かが人体模型を蹴り飛ばした。
蹴られた人体模型は数十メートルは吹っ飛んだ。

「大丈夫ですか?ヒナギクさん」

ハヤテが振り向くと、ヒナギクが抱きついてきた。

「え!?ヒナギクさん?」
「ごめんね」
「え!?」
「しばらくこうさせて」

ハヤテは黙って受け入れ、ヒナギクの頭を優しくなでた。



                     × ×

そんな事は知らない三千院家。

風呂上がりのナギは乳液などの化粧品を念入りに塗り、髪にも整髪剤を塗っていた。

「あら?何でそんなものを塗っているのかしら?」

マリアさんが意地悪そうに笑いながら、ナギに尋ねた。

「今日、転校生が来たんだよ。しかもそいつは理事長の幼馴染だったんだ。しかもそいつは」
「ライバルなの?」
「ま、まあな」
「それで、愛しのハヤテ君に振り向いてもらおうと、努力してるのね?」
「にゃ!?//////////////それにゃ//////////」

マリアさんはさらに意地悪そうに笑っていた。



----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はこの続きです。
あ、最後の三千院家の模様はおまけです。
では。
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Re: 女神と共に (3月27日更新) ( No.45 )
日時: 2012/03/27 17:30
名前: 氷結アイスブリザード

こんにちは!氷結です
こんかいは5巻のはなしをもとにした話ですね
この話結構スキなんでうれしいです
ハヤテにユキジが敬語話していてしんせんでよかったです
おおーさすが天然シゴロ。泉もすでにおとしていたか!
ナギは女みがいていますな。
それではー
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Re: 女神と共に (3月27日更新) ( No.46 )
日時: 2012/03/28 18:38
名前: 疾球


ぷっくくく・・・
どうも・・ぷっ
疾球です・・・ぷっ
あーっはっはっははははやっぱナギうける!!

まあ感想に!!

珍しいなアテネ忘れ物するなんて!!
また変なフラグが立ってるぜ!!

そしてなんだ!?あの雪路の対応!!
完全に跪いた感じですね!!

いつの間にか泉も恋い焦がれていたか・・・
どんだけモテモテやねん!!
理事長怒ってるぞ!!

ヒナギクってそんなビビリだったんだね〜・・・
まあ見てておもしろいけど・・・

masaさん感謝しますよ・・・
わざわざ最後にナギ弄りの場を設けてくれるなんて・・・

そうかそうか・・・ナギはそこまでハヤテ中毒だったのか(ニヤニヤ)
慣れない化粧までして・・・そうかそうか(ニヤニヤ)

ライバルが現れて不安か?(ニヤニヤ)
それなら色仕掛けしちゃえよ!!


あっ・・・・ごめんね〜(ニヤニヤ)
そんなに色仕掛け出来る体じゃあないか(ニヤニヤ)

顔が夕日より真っ赤だぞ!!
そんなに恥ずかしいか?ロリナギ!!

次回もがんばってください!!



マリアさんいい顔してますね★★
僕もそんな感じですよあれを弄る時は★★
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Re: 女神と共に (4月1日更新) ( No.47 )
日時: 2012/04/01 19:14
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは!氷結です

 麗「感想ありがとね」

 >>こんかいは5巻のはなしをもとにした話ですね

 そういえば、そうでしたね。言われて何巻の話かを思い出しました。

 >>この話結構スキなんでうれしいです

 そうでしたか。ありがとうございます。

 >>ハヤテにユキジが敬語話していてしんせんでよかったです

 アテネ「フフ。使って当然のことをしたからですわ」←まだ根に持ってる。

 >>おおーさすが天然シゴロ。泉もすでにおとしていたか!

 ハヤテ「へ!?何にことです?」
 泉「や、優しくされたからね/////////////////」

 >>ナギは女みがいていますな。

 ナギ「だって/////////そうでもしなきゃ勝てないだろ///////////////」

 >>それではー

 ハイ、ありがとうございます。



 ●疾球さん

 >>ぷっくくく・・・
  どうも・・ぷっ
  疾球です・・・ぷっ

 マリア「フフフ。感想ありがとうございます」

 >>あーっはっはっははははやっぱナギうける!!

 ナギ「何がおかしい!!!!////////」

 >>まあ感想に!!

 悠太「おう、張り切って行こうぜ」

 >>珍しいなアテネ忘れ物するなんて!!
  また変なフラグが立ってるぜ!!

 アテネ「まあ、私も人間ですからね。ってか何ですのフラグって!!!!!」

 >>そしてなんだ!?あの雪路の対応!!
  完全に跪いた感じですね!!

 雪路「い、いやだって。そうしなきゃ首だって言われてるし」

 >>いつの間にか泉も恋い焦がれていたか・・・
  どんだけモテモテやねん!!
  理事長怒ってるぞ!!

 アテネ「まったくですわ!!!!!!もう増やさないこと!!!!!!!!」
 ハヤテ「いや、だから何で怒られるの??????」

 >>ヒナギクってそんなビビリだったんだね〜・・・
  まあ見てておもしろいけど・・・

 ヒナギク「う、うるさいわね/////////////私だって女の子なのよ/////////////怖がって当然じゃない」

 >>masaさん感謝しますよ・・・
  わざわざ最後にナギ弄りの場を設けてくれるなんて・・・

 ナギ「・・・・ギロリ」
 いやいや、違うからそんなに睨むな。

 >>そうかそうか・・・ナギはそこまでハヤテ中毒だったのか(ニヤニヤ)
  慣れない化粧までして・・・そうかそうか(ニヤニヤ)

 ナギ「だ、だって/////////////そうじゃなきゃ勝ち目薄そうだし/////////////」

 >>ライバルが現れて不安か?(ニヤニヤ)
  それなら色仕掛けしちゃえよ!!

 ナギ「そうか、その手があったか」
 マリア「ニヤニヤ」
 ナギ「な、なんだよ」
 マリア「だってね〜」

 >>あっ・・・・ごめんね〜(ニヤニヤ)
  そんなに色仕掛け出来る体じゃあないか(ニヤニヤ)

 ナギ「な!!!!!うっさいわ///////////////////////」
 マリア「事実でしょ♪」

 >>顔が夕日より真っ赤だぞ!!
  そんなに恥ずかしいか?ロリナギ!!

 ナギ「うるさい!!!!!!!!////////////////」

 >>次回もがんばってください!!

 ハイ、ありがとうございます。頑張りますよ〜。

 >>マリアさんいい顔してますね★★
  僕もそんな感じですよあれを弄る時は★★

 マリア「フフ。そうですね。最近は楽しくて楽しくて♪」
 悠太「(こ、怖いな)」




では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、アテネの忘れ物を取りに来て、旧校舎の悪霊を感じ取り、退治しに来た時、探しに来たヒナギク遭遇したハヤテ。


しばらくして、ヒナギクは落ち着きを取り戻し、ハヤテから離れた。
そして、

「(私としたことが。いくら、取り乱していたとはいえあんな行動をとるなんて)」

ハヤテの顔を見ると、平然としていた。

「ハヤテ君!!!」
「は、ハイ」
「さっきのことは秘密だからね!!」
「さっき?ああ、分りました」

ヒナギクは胸をなでおろした。

「さて、もう出ましょこんな所」
「何言ってるの?」
「へ?」

ハヤテが振り向くと、ヒナギクからはダークオーラが出ていた。

「あんなに怖い思いをさせられたのよ。退治しないと気が済まないわ」

ハヤテは弱ってしまった。確かにあらかたの悪霊は祓ったが、まだ完全には除霊しきれてはいないので、何があるかはわからなかった。

「さ、そうと決まったらさっさと行くわよ」
「あ、ちょっと待って下さいよー」

ハヤテは何かあれば自分が守ると心に決め、ヒナギクの後を追いかけた。



少し離れたところでは

「弱りましたね。しかたありません、少し過激な手段に出るしかありませんね」

先ほどハヤテに壊された人体模型の頭を拾いながらそう呟いた人物がいた。


                     × ×


一方のハヤテ達は、結構奥まで入り込んでいた。

「いないわね、さっきの」
「さっきので戦闘不能になったんだと思いますよ。だから帰りましょうよ」

しかし、ハヤテの言葉はヒナギクには届いてないようで、どんどんと先へ進んでいってしまった。

「(やれやれ。この様子じゃさっきの人体模型の正体を突き止めるまで帰ってくれそうにないな)」

ハヤテは心な中で溜息をついた。

「そういえば、何でハヤテ君はここにいるの?」
「へ?ああ、学校へ来たのはアーたんの忘れ物を取りに来たんですよ」
「それは知ってるわ。私が聞いているのは、何で旧校舎に居るのかってことよ」

ハヤテはしばらく考え込んだ後

「内緒です」
「何よそれ」

ヒナギクは納得いかなそうだったが、ハヤテが話す気配がないので諦めた。
しかし、ハヤテのそんな態度が気に入らないのか、ヒナギクの悪戯心に火が付いた。

「ねえ、ハヤテ君」
「ハイ?」
「夜の学校に2人きりよね」
「え!?ああ、まあ」
「いけない気分とかにはならないの?」
「なりませんよ」

ヒナギクはムッとし、悪戯心にさらなる火が付いた。

「それって私のは魅力がないってことなの?」
「そういう意味で言ったんじゃありませんよ」
「じゃあどういう意味なの?」
「僕には大切な人がいるからですよ」
「ふーん」

ヒナギクは落ち込んだ。

「第一、僕はこれでも男ですよ。女の子が変なこと言っちゃだめですよ」
「平気よ」
「へ!?」
「ハヤテ君になら何されても平気よ」

ヒナギクは小悪魔的な顔でそうつぶやいた。

「それが、駄目だと言ってるんですよ。普通なら襲われちゃいますから、控えてくださいね」
「わ、分ったわよ」

一切動揺しないハヤテにヒナギクは複雑な感情を抱いた。

「(何よ。何で冗談で言ったのにこんなに心がモヤモヤするの?)」

ヒナギクが下を向いたまま歩いていると、

「ヒナギクさん、あれを」

指さした方向を見ると、さっきの人体模型が継接ぎだらけだが、座っていた。

「さっきはよくも脅かしてくれたわね。覚悟しなさい」
さ、さっさと逃げないと呪い殺すぞ〜。
「ふん、さっきまでの私じゃないわ。覚悟!!!」

ヒナギクはどこからか竹刀を取り出し、襲いかかった。

ほ、ほんとに呪うぞ〜。
「呪えるもんなら呪ってみなさいよ」

2人の戦いを見て、ハヤテは違和感を感じた。

「(何でしょう?呪うって言ってる割には悪しき気配がないですね。まるで追い出したくてあんなことを言ってる気がするんですよね)」

ハヤテはそう考えると、意識を集中させた。
すると、目には見えない霊気の糸のようなものが見えた。

「(あれで操ってるんですね。でも、あの霊気どこかで)」

ハヤテは考えながら、霊気の糸の先を調べると、自分たちの近くで霊気のもとを感じ、すべてを悟った。

「(なるほど)」

ハヤテは白桜を召喚すると、目にもとまらぬ速さで霊気の糸をすべて切断した。

操っていた主は驚いた。
それと同時に人体模型もフラフラしだした。

「今ですヒナギクさん」
「言われなくても」

人体模型はヒナギクの連続攻撃で修復不可能なほどのばらばらになった。

「いや〜。流石ヒナギクさんですね。あんな正体不明なものを倒しちゃうなんて」
「そ、そうかしら?」
「ささ。もう倒したんですし、もう出ましょ。ね」
「そ、そうね」

納得いったのか、ヒナギクは出口に向けて歩き出した。

「(後は頼みますね伊澄さん)」


ハヤテ達が立ち去ってからしばらくして

「流石はハヤテ様ですね。あらかたの悪霊を退治してしまうなんて。さ、残った悪霊を退治しちゃいましょ」

伊澄がそういうと、後ろにいた使用人たちが黙ってうなずいた。


                     × ×


ハヤテはアテネの忘れ物を取りに行き、宿直室に戻ってきた。もちろんヒナギクも一緒だ。

「あ、おかえりなさいませ。遅かったですね」

雪路がハヤテに敬語を使っている理由はヒナギクは知っているので何も言わなかった。

「まあ、色々ありまして」
「何だ?色々って」
「色々は色々よ」

美希も理沙も納得はいかなかったが、これ以上言及しても無駄だと悟り、言及をやめた。

「あれ?泉は?さっきはいたでしょ?」
「「「へ!?」」」

美希、理沙、雪路が宿直室を見渡したが、泉はいなかった。

「トイレじゃないか?」
「そう」

ハヤテは雪路に鍵を返すと、

「もう帰りますね。これ以上心配させちゃうとまずいんで」

ハヤテは小走りで出て行った。


その数十秒後

「帰った?」

どこからか、泉の声がして、辺りを探しながらヒナギクは

「帰ったわよ」

その答えを聞くと、泉がこたつの中から出てきた。

「何よ。隠れて」
「だって、今パジャマだし、見られると、恥ずかしいんだもん//////////////////」
「「やれやれ」」


家に帰ったハヤテは遅くなった理由を聞かれたりと苦労した。


                      × ×


で、三千院家。

「なあマリア」

ナギはマリアさんに髪をとかしてもらいながら聞いた。

「なんです?」
「ハヤテは私に振り向いてくれるかな?」
「さあ?努力次第だと思いますよ」
「どれくらい努力が必要かな?」
「少なくても、10年以上一緒の天王州さんやかなり積極的な神尾崎さん以上の努力は必要でしょうね」
「そうだよな」

マリアさんはナギの髪をとかしていると、あることに気付いた。

「あら?いいにおい」
「気づいたか?とてもいいにおいがするリンスを使ってみたんだ」
「フフ。愛しのハヤテ君が気づいてくれるといいわね」
「あ、ああ////////////////////////」

すると、マリアさんは心の中で意地悪く微笑み

「(私の見た限りじゃハヤテ君は年下には興味なさそうですもんね。ナギの努力は無駄になりそうですが、面白いので黙っておきましょ)」

というブラックな考えを持っていた。

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以上です。
次回は未定です。
では。

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Re: 女神と共に (4月1日更新) ( No.48 )
日時: 2012/04/02 11:31
名前: 疾球



どうもです〜疾球です〜まあ感想に〜(ニヤリ)


おおっと始まったあああ!!
ツンデレ会長VS天然ジゴロな鈍感男ハヤテの
悪戯対決?だあああああ・・・これは見なきゃ損ですね★


ハヤテちゃんと大事な人がいるって事は覚えてるんだ・・・・
ならなぜにそんなにいろんな人を堕とすんだい?ハヤテ君?


ヒニュギク(噛んだ)ドンマイ!!
まだハヤテは精神的に上だったね・・・・
まあ次があるよヒニュギク(噛んだ)


なぜハヤテはそっちに鋭い・・・・
違うところに向けろよ・・・
しかも強すぎだし・・・
ヒニュギク(噛んだ)ほとんど何もしてねえじゃん・・・

伊澄もありがたいよね〜
ハヤテが倒してくれたんだもんね〜


泉どうした!?そんなに羞恥を考える子だったか!?


ふうー・・・じゃあ始めますか♪


どうしたのロ○ナギさん
髪なんかとかしちゃって?(ニヤニヤ)
振り向いてもらえる努力か?愛しの愛しのハヤテ君に?

努力か・・・ニートが努力か・・・
まあせいぜい三日って所が限界ですかね〜
ニートで努力をしない子だから・・・

髪のにおいって・・・ハヤテそこまで気づくかな〜(ニヤニヤ)
そっかついにハヤテに抱きつく決心がついたのか?(ニヤニヤ)

マリアさん・・・その意見は・・・・

思いっきり賛同という形で手を取らせていただきます★★


じゃあ次回も楽しみにしています!!
では〜疾球でした〜

ナギ弄りファイヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
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マリアの既成事実大作戦 ( No.49 )
日時: 2012/04/03 17:30
名前: 氷結アイスブリザード

こんにちはmasaさん
ヒナギクのセリフに対してハヤテが原作と違って全然動揺もせず平然していてヒナギクが落ち込んだりしている流れすごく新鮮でいいです
そして、ヒナギクがモヤモヤしていて、やっぱり自覚してないけどハヤテが好きなんだなと こんな感じのシーン私は好きです
さすがあーたんと風呂に入っているハヤテもうこれくらいじゃ取り乱さなくなってる
そして雪路の低姿勢も健在ひゃっほー♪
泉も照れてほんとよい
マリアはなんとどS!だがそれがいい いいぞー

それではまた♪
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Re: 女神と共に (4月3日更新) ( No.50 )
日時: 2012/04/03 20:42
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●疾球さん

 >>どうもです〜疾球です〜まあ感想に〜(ニヤリ)

 ナギ「感想ありがとうなのだ」

 >>おおっと始まったあああ!!
  ツンデレ会長VS天然ジゴロな鈍感男ハヤテの
  悪戯対決?だあああああ・・・これは見なきゃ損ですね★

 ヒナギク「???まあ、よくはわからないけどありがとね」

 >>ハヤテちゃんと大事な人がいるって事は覚えてるんだ・・・・
  ならなぜにそんなにいろんな人を堕とすんだい?ハヤテ君?

 ハヤテ「いえいえ、大切な人はアーたんのことですよ。ってか、僕は人を堕としたことなんてないんですけど」
 一同「・・・鈍感/////////」

 >>ヒニュギク(噛んだ)ドンマイ!!
  まだハヤテは精神的に上だったね・・・・
  まあ次があるよヒニュギク(噛んだ)

 ヒナギク「人の名前をかまないでくれる?まあ、そうね。今回は勝ちを譲ってあげるわよ」

 >>なぜハヤテはそっちに鋭い・・・・
  違うところに向けろよ・・・
  しかも強すぎだし・・・

 ハヤテ「そうでしょうかね?十分鋭いつもりなんですけど」
 アテネ「フンだ。ハヤテの馬鹿」

 >>ヒニュギク(噛んだ)ほとんど何もしてねえじゃん・・・

 ヒナギク「何言ってるの?あの化け物を倒したのは私の力だけでしょ」

 ヒナギクはハヤテが霊気の糸を切ったのは知らないんですよ

 >>伊澄もありがたいよね〜
  ハヤテが倒してくれたんだもんね〜

 伊澄「ええ。おかげで思ったより早く仕事が終わりました」

 >>泉どうした!?そんなに羞恥を考える子だったか!?

 泉「わ、私だって女の子なんだぞーーーー//////////////////」

 >>ふうー・・・じゃあ始めますか♪

 ナギ「・・・・」←嫌な予感がする。
 マリア「・・・・」←楽しそうな予感がする。

 >>どうしたのロ○ナギさん
  髪なんかとかしちゃって?(ニヤニヤ)
  振り向いてもらえる努力か?愛しの愛しのハヤテ君に?

 ナギ「うるさい//////////////理事長や神尾崎には勝てない部分があるんだからそれ以外で勝負するしかないだろうが/////////////////」

 >>努力か・・・ニートが努力か・・・
  まあせいぜい三日って所が限界ですかね〜
  ニートで努力をしない子だから・・・

 ナギ「フン。バカにするなよ。まだまだ努力してるわ」
 悠太「だよな。前までは考えられないくらい努力が長引いてるもんな」

 >>髪のにおいって・・・ハヤテそこまで気づくかな〜(ニヤニヤ)
  そっかついにハヤテに抱きつく決心がついたのか?(ニヤニヤ)

 ナギ「そ、それは/////////////////////////ハヤテは意外と細かいことに気づくし、もしかしたらと思って/////////////////////」

 >>マリアさん・・・その意見は・・・・

 マリア「あら?何かしら?★★」

 >>思いっきり賛同という形で手を取らせていただきます★★

 マリア「フフフ。本当に気が合う方ですね♪」
 クラウス「(マリアってこんなキャラだったか?)」

 >>じゃあ次回も楽しみにしています!!
  では〜疾球でした〜

 感想毎回ありがとうございます。頑張りますよ〜。

 >>ナギ弄りファイヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

 ナギ「・・・・・・」←飛び掛ろうとしてるのを悠太に押さえられている。



 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちはmasaさん

 こんにちは♪感想ありがとうございます。

 >>ヒナギクのセリフに対してハヤテが原作と違って全然動揺もせず平然していてヒナギク  が落ち込んだりしている流れすごく新鮮でいいです

 まあ、まるっきり同じじゃあオリジナル性に欠けますからね。それに、アテネのせいでそういう言葉にはなれちゃってるんですよ。

 >>そして、ヒナギクがモヤモヤしていて、やっぱり自覚してないけどハヤテが好きなんだ  なと こんな感じのシーン私は好きです

 まあ、この時点じゃあ好きの一歩手前ぐらいでしょうね。自覚に関しては当分先ですけど♪
 ヒナギク「??????何のことかしら?」

 >>さすがあーたんと風呂に入っているハヤテもうこれくらいじゃ取り乱さなくなってる

 ハヤテ「うう///////////あれはやめてほしいんですけどね/////////慣れるしかないというかあの///////////////////」
 アテネ「やですわ。毎日一緒がいいですわ」

 >>そして雪路の低姿勢も健在ひゃっほー♪

 雪路「しょうがないじゃない。ああしないと首になっちゃうし」

 >>泉も照れてほんとよい

 泉「女の子だもん/////////////照れて当然だもん////////////////////」

 >>マリアはなんとどS!だがそれがいい いいぞー

 マリア「あら?何がいいのかしら?フフ」
 ナギ「(こ、怖い。幽霊より怖い)」

 >>それではまた♪

 ハイ♪感想感謝です♪




では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、旧校舎で色々あったハヤテ。


その翌日、アテネは朝から悩みっぱなしだった。

「(はあ。どうしたらいいのかしら)」

昨日、帰ってきてからハヤテに何があったかは聞かされたが(ヒナギクの一件は聞かされてない)、不安でいっぱいだった。

「(最近じゃ滅多に学校に来ない三千院さんも毎日来てるし、神尾崎さんもかなり積極的だし、麗まで忙しいはずなのに転入してきて、ハヤテを表だって狙う人が増えてるのも事実なのよね)」

理事長室で仕事をしていたが、ほとんど進んでいなかった。
そして、ハヤテの顔を見つめていると、それに気が付き

「ん?どうしたの?」
「あ、ううん。何でもないですわ」
「そう?」

しかし、仕事は一向に進まず、ほとんどをハヤテが片づけた。


                   × ×


教室に戻ってからもアテネの不安は消えず、むしろ増すばかりだった。
普段なら綾子がハヤテに抱きついても反論したり、ナギと綾子の喧嘩にも加わるのだが、ただ黙ってみていた。

「(大丈夫なのよね?ハヤテは私以外の人とくっついたりしないわよね?)」

アテネは珍しく授業中も昼食中も上の空だった。

そして帰宅後

いつもの食後のティータイム。

「ねえアーたん」
「ん?なあに?」
「もしかして悩みでもあるの?」
「ど、どうしてですの?」
「気づいていないかもしれないけど、今日は溜息ばっかりしてるよ」

実際、アテネはかなりの数の溜息をしていた。

「それに仕事中もそうだし、授業中でもそうだったよ」
「・・・」
「悩みがあるなら教えて。僕はアーたんの執事なんだから」
「大丈夫よ。本当に何でもないから」
「そ、そう?」

ハヤテはこれ以上踏み込むのはやめた。
しかし、アテネは

「(ごめんなさいね。でも、貴方のことで悩んでいるなんて言えないもの)」


                  × ×


休日、アテネはある人物を呼びだしていた。

しばらく待つと、

「悪いな待たせちゃって」
「いえ、貴方も忙しいでしょうから」

呼びだしたのは悠太である。

「で、何だよ。呼びだすからには理由があるんだろ?」
「ええ。あ、あの」

切り出すかどうかアテネが悩んでいると、

「何か相談があるんだろ?」
「え!?ええまあ」

見抜かれたことでアテネは面食らったが、冷静さは失わなかった。

「まあ、大方ハヤテのことだろ?」
「え!?どうしてそう思うんですの?」
「俺に相談してる時点でその可能性が高いと思ったからさ。普通なら自分の執事であるハヤテに相談するだろ?そうしなかったってことはハヤテがらみだって容易に想像がつくからな」
「そ、それは」
「間違ってるか?」
「あ、合ってますわ」

悠太は2.3回頭をかき、

「まあ、ここじゃなんだ。場所を変えようぜ」
「そ、そうですわね」


                     × ×


場所を変え、喫茶店。

「いきなりだが、本題に行こうぜ」
「ええ」

アテネは包み隠さずすべてを打ち明けた。

「そうだったのか」
「私、どうすれば」
「まあ、それがハヤテの善さでもあり悪いところでもあるからな。でもな、そんなところが好きなんだろ?」
「そうですけど。でも」
「ハヤテに限っていなくなるなんてことは絶対にと言ってもいいぐらいだぜ」

悠太の言葉はほとんどアテネには届いていなかった。

「ハヤテの愛情を確かめる方法でもあればいいんだけどよ」
「そ、そんなの」

アテネがいいかかったが、

「私にまかせなさーーい」

いきなりの乱入者にかき消された。

「ん?誰だあんた?」
「ノーーー。忘れるなんてひどいでーーーす。ミーですよミー」

しかし、悠太は一向に分らなかった。

「ギルバートですよ。ユーの主人を誘拐しようとした」

悠太は腕を組んでしばらく考え込んだ後

「ああ、あんたか。印象が薄すぎて忘れてたぜ」
「ノーーー。やっと出番が来たのに酷いでーーーーす」

ちなみに初登場です。

「で、なんですの?」

いきなり乱入したことでアテネは不機嫌だった。

「ユーが誘拐されれば愛情を確かめることができマーーース」
「「はあ?」」
「つまりデーーース。ミーに誘拐されて、ユーの執事がきちんと助けに来れば愛情があると行くことでーす」

堂々とした宣言に2人は言葉を失い

「あのなあ。主人が誘拐されて助けに行かない執事はいないわけないだろ」
「フフフフフ。これだから素人はこまりまーーす。相手が強力な武器を持ってると伝えればどうでしょー。そして一人で来いともいえば確実デーース」

ギルバートの珍しくまともと言える意見に2人は驚いた。

「で、でもなあ本当に誘拐させるなんて」
「チッチッチ。ただのフリで十分じゃないですか」
「つまり、狂言誘拐をするって事ですのね」
「そうデーース」

悠太はあきれるしかなく

「おいおい天王州、こんなバカげたことを」
「やりますわ」
「「へ!?」」
「その計画、乗りますわ」
「マジかよ」
「当然ですわ」

ギルバートはニヤリと笑った。

「で、どういう計画ですの」
「それはミーに任せてくださーーい」

悠太は諦めて協力することにした。


                 × ×


時間は少し飛び、天王州家。

ハヤテは仕事を終え、庭掃除をしていた。
すると、

「おい、ハヤテ」

悠太がやってきた。

「ん?どうしたの悠太。そんなに血相を変えて」

悠太は息を整えると、

「天王州が誘拐された」
「う、嘘!?」
「本当だ」

悠太は罪悪感を感じたが、抑え込んだ。

「で、でもアーたんは強いのに誘拐なんて」
「相手もつえーんだよ」
「そ、そんな」
「しかも相手は強力な武器も持ってる。助けたかったら一人で行くしかないぜ」

ハヤテはしばらく考え込むと

「ん?何で悠太はそんなに知ってるの?」

悠太はわずか1秒で答えを出し

「そ、その現場に俺もいたんだよ。済まねえな俺がいながら」
「わ、わかったよ。で、どこにいるの」

悠太が場所を教えると、一瞬にしてハヤテはいなくなった。

「(頼むぜ。天王州を悲しませるなよ)」

悠太はハヤテに任せ、向かわないことにした。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はこの続きです。
では。
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女神と共に ( No.51 )
日時: 2012/04/05 21:23
名前: 氷結アイスブリザード

こんばんわ氷結です
ハヤテがあいかわらずモテモテすぎてアテネは苦悩してますね
この先たぶんまたハヤテラブの子が増えるだろうからこの先ますます悩みそうです
そして、ギルバート登場
原作ですっかり出なくなってしまったあのギルバートが
ハヤテが自分以外と結ばれないかとアテネも相当焦っていたのか普段なら乗らないギルバートの作戦に乗ってしまう
ギルバートは何を企んでいるのでしょうか?
ああーそういえば私ギルバートが出る長編一年近くほったらかしだ
それではまた
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Re: 女神と共に (4月3日更新) ( No.52 )
日時: 2012/04/06 15:41
名前: 疾球



どうもです疾球です
まあ感想に〜


ふーん・・・アテネも大変だね〜
鈍感+天然ジゴロのエフェクトを合わせ持つんだもんね〜
お疲れ様〜


しかし授業すら上の空とは・・・
ハヤテ依存症はかかると治らない不治の病だな(笑)


ハヤテスペック高いな!!
理事の仕事も出来るのか!?


ギルバートか・・・
久々に聞いたな・・・・その名前・・・・


アテネは馬鹿なの!?
それとも純粋だからなの!?
狂言誘拐のっちゃダメだろ・・・


今回はナギ弄りは休憩だな・・・
ぶっちゃけ疲れてたからちょうど良かった。


次回を楽しみにしています〜
ではまた〜
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Re: 女神と共に (4月12日更新) ( No.53 )
日時: 2012/04/12 00:41
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんばんわ氷結です

 綾子「こんばんわ。感想ありがとうございます」

 >>ハヤテがあいかわらずモテモテすぎてアテネは苦悩してますね
  この先たぶんまたハヤテラブの子が増えるだろうからこの先ますます悩みそうです

 アテネ「まったくですわ。で、増やす予定は?」
 秘密。
 アテネ「・・・」

 >>そして、ギルバート登場
  原作ですっかり出なくなってしまったあのギルバートが

 そういえば、そうですね。まあ、でなくても影響は皆無でしょうけど。

 >>ハヤテが自分以外と結ばれないかとアテネも相当焦っていたのか普段なら乗らないギルバートの作戦に乗ってしまう

 綾子「まったく情けないこと。自分の執事を信用できないなんてダメな主人ですわ」
 アテネ「だ、黙りなさい///////////////」

 >>ギルバートは何を企んでいるのでしょうか?

 ギルバート「フフフ。単純に面白うそうだったからデーーース」
 まあつまり、特に企みとかはないという意味です。

 >>ああーそういえば私ギルバートが出る長編一年近くほったらかしだ

 ギルバート「ノーーーー。忘れないでくださーーーい」
 ハハハ。まあ、気長に待ちなさい。

 >>それではまた

 感想ありがとうございます。



 ●疾球さん

 >>どうもです疾球です
  まあ感想に〜

 瑞希「感想ありがとうね」

 >>ふーん・・・アテネも大変だね〜
  鈍感+天然ジゴロのエフェクトを合わせ持つんだもんね〜
  お疲れ様〜

 ハヤテ「鈍感はともかく、何ですか?天然ジゴロって」
 アテネ「黙りなさい!!!!もういい加減にしなさい!!!私の苦労も知らないで」
 ハヤテ「な、何かごめんなさい」

 >>しかし授業すら上の空とは・・・
  ハヤテ依存症はかかると治らない不治の病だな(笑)

 アテネ「そ、そんな事は」
 おや?ハヤテの帰りが遅いと、心配で食欲がなくなるのは誰でしたっけ?
 アテネ「うう/////////////////」

 >>ハヤテスペック高いな!!
  理事の仕事も出来るのか!?

 ハヤテ「まあ、書類整理が主な仕事なので。それに慣れもあるんですよ♪」

 >>ギルバートか・・・
  久々に聞いたな・・・・その名前・・・・

 まあ、原作ではビーチバレー対決以来出てませんからね。

 >>アテネは馬鹿なの!?
  それとも純粋だからなの!?
  狂言誘拐のっちゃダメだろ・・・

 アテネ「失礼な!!!どっちも違いますわ」
 まあ、ただ単に強い不安と相当な焦りのせいなんですけどね。

 >>今回はナギ弄りは休憩だな・・・
 ぶっちゃけ疲れてたからちょうど良かった。

 ナギ「・・・」←安心してる。
 マリア「・・・」←残念がっている。

 >>次回を楽しみにしています〜
  ではまた〜

 感想ありがとうございます。頑張りますよ♪




では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテの愛を確かめるために狂言誘拐を実行したアテネ。


アテネは現在地下空洞のようなとこにいた。と言っても日の光が届いてて陰気とは程遠い場所である。

「(ハヤテ、ちゃんと来てくれるわよね?)」

今回の誘拐は狂言だけにアテネは不安がいっぱいだった。

すると、奥から物音が聞こえてきて、巨大なロボットが姿を現した。

「な、なんですのこのロボットは」

アテネが当然の疑問をぶつけると、どこからかギルバートの声がしてきた。

「フフフ。こんなこともあろうかと用意しておいた戦闘用ロボットデース」
「大丈夫なんですの?安全面とか」
「大丈夫デーース。有能な科学者が作ったのでミーが操作すれば問題ありませーーん」

アテネはとりあえず、安心した。
だが、

何かの気配がして素早く回避した瞬間、先ほどまでいた場所の後ろにあった岩が砕けた。

「な、何するんですのよ」
「し、知りませーーーん。ミーは何もしてませーーーん」

アテネが疑っていると、

「グ、グ、グ」

突然ロボットが声を発し

「憎い!!!!!!!金髪女が憎ーーーーーい」

ロボットが再びアテネを攻撃してきた。
アテネは間一髪で回避した。

「止めなさい!!!!狂言誘拐では済まなくなりますわ」
「そ、それが何をしても無反応なんデーース」
「な、何でですのよ」
「分りませーーーん」


                   × ×


一方のロボットを作った科学者はと言うと。

「ねえエイト」
「何ですか牧村さん」
「このパーツって何だっけ?」

何かのパーツを手に持ちながら聞いていた。

「何って、この前作ったロボットの制御パーツじゃないですか」
「え!?そんなの作ったの?」
「ええええ!!!覚えてないんですか!?」
「寝不足だったから9割がた寝ながら作ってたんだよね」
「そ、そんな状態でも作れるんですか?」

エイトはあきれていた。

「ところで、どんなデータを入力したんですか?」
「う〜んとね。確か、一から作るのが面倒だったからエイトの前のバージョンのデータを入力したはずだよ」
「それってまずくないですか?あの時の僕はかなり荒れてたんですよ」

ちなみに、以前エイトは三千院家にテストのために送られたが、ナギに「デザインがださい。こんなやつに介護されるなら孤独死したほうがましだ」とののしられ、切れてナギに襲いかかったため悠太に破壊され、その後修理された経験があるのです。

「大丈夫だよ♪だから制御チップを作ったんだよ♪」


                    × ×


一方のアテネはロボットに追いかけられていた。

「な、何とかしなさーい」

いくらアテネでも武器を持っていないので、ロボットに敵うわけなかった。

「逃げるな!!!金髪女、貴様のせいでゴミとして捨てられたんだぞ。だから殺させろ!!!!!」
「そ、そんなこと言われて「ハイどうぞ」なんていう人なんているわけありませんわーー」

何とか逃げていたが、運悪く小石につまずき、転んでしまった。
その瞬間、ロボットはニヤリと笑い

「覚悟しろーーー」

急いで立とうとしたが、間に合うわけもなく

「(そ、そんな死にたくない)」

ロボットの手が目の前まで迫ってきた。

「ハ、ハヤテーーーーーーー」

アテネが叫んだ瞬間、ロボットの手が当たり土埃が立ちあがった。

「ハハハハ。金髪女を殺したぞーー」

そう高らかに宣言したが

「誰を殺したんですか?」

ロボットも中に居るギルバートも声のしたほうへ向くと、ハヤテがアテネをお姫様だっこしていた。

「ハ、ハヤテ!!!」

安心したアテネはハヤテに抱きついた。

「アーたん。少し離れてて」

ハヤテはアテネを下ろすと白桜を召喚しロボットの前に立った。

「覚悟しろ!!!アーたんを危険な目にあわせた罪は重いぞ!!!」

普段のハヤテからは想像ができないほどの殺気に満ちた声だった。

「ま、待ってくださーーーい」
「何ですか?一応言い訳ぐらいは聞いてあげますよ」
「た、確かにこの誘拐事件を計画したのはミーです。で、ですがその計画に乗ってここへ来たのはユーの主人デーーース」

ハヤテはしばらく黙りこみ

「たとえどんな理由があったとしても僕のアーたんを危険な目にあわせたのは事実です」
「ちょ、ちょっと待って下さい」
「待ちません。僕の大切なアーたんを危険な目にあわせたんです。安心してください。半年間の入院生活だけで済ませてあげますよ」

そう言い切った瞬間、ハヤテは飛び上がり、ロボットの頭を蹴り飛ばした。
それにより、ロボットは巨体にもかかわらず、数メートル吹っ飛んだ。

「ク、クソガーーー」

ロボットは反撃してきたが、ハヤテはいともたやすく回避し、白桜で連続して切りつけた。

そしてあっという間にバラバラに解体してしまった。

「ハヤテ!!」

アテネは戦いが終わったのを見届け、ハヤテに駆け寄り抱きついた。

「ごめんね遅くなっちゃって」
「ううんいいの」

あ、ギルバートは死んでませんよ。無傷ですよ

「そ、それより」
「何も言わないで。心配させてごめんね」
「ハヤテ//////////////」

ハヤテはロボットを見て、複雑そうな顔になった。

「どうしたんですの?」
「やっぱりまだ駄目だな」
「え!?」
「もっともっと強くならないと。じゃないと守れないもん」
「ハヤテ」

ハヤテは拳を強く握り。

「やっぱり必殺技が必要だ。すべてを守れるような必殺技が」

アテネに聞こえない様にそう呟いた。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はこの続きです。
では。
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Re: 女神と共に (4月12日更新) (一時更新休止中) ( No.54 )
日時: 2012/04/16 12:03
名前: 氷結アイスブリザード

こんにちは!
氷結です!
ロホの爆発にまきこまれて無傷とはさすがギルバートギャグキャラです
さらに速攻やられてかませ犬です
やはりハヤアテはラブラブでいいですね
次回も楽しみにしてます
それではまた!
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Re: 女神と共に (4月12日更新) (一時更新休止中) ( No.55 )
日時: 2012/05/03 16:16
名前: 疾球



お久しぶりです!!
疾球ですまあ感想に〜


あらら・・・本当に狂言誘拐してるよ・・・
しかも100%助けに来るかすら分からないのに・・・


アテネすごっ!!
ハヤテ程ではないにしろ
気配とかそっちけいのことは分かるんですね
格好いいじゃないか!!


あのロボットは・・・
何かしら壊れてますね♪


キタアアアア
ピンチにハヤテこれはもう熟語ですね!!
しかもお姫様だっこ・・・


強いね〜
あのロボットを一撃で・・・
格好いいね〜


必殺技ですか・・・
格好いいのを期待しちゃうぜハヤテ君!!


次回も楽しみにしてますよ〜
ひなゆめに来れたらですが・・・

ではでは〜
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Re: 女神と共に (5月4日更新) ( No.56 )
日時: 2012/05/04 20:59
名前: masa

こんにちはmasaです。
パソコンの故障で更新ができなかったため、遅れてしまいすみませんでした。

まずはレス返しから。

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは!
  氷結です!

 悠太「感想ありがとな」

 >>ロホの爆発にまきこまれて無傷とはさすがギルバートギャグキャラです

 ハヤテ「いえいえ。爆発しないように解体したので無傷で済んだんですよ♪」
 キルバート「(「♪」が怖いでーーーす)」

 >>さらに速攻やられてかませ犬です

 まあ、いつまでも出してるキャラではないので

 >>やはりハヤアテはラブラブでいいですね

 まあ、一番好きで推してるカップリングですからね。

 >>次回も楽しみにしてます
  それではまた!

 ありがとうございます。頑張りますよ。




 ●疾球さん

 >>お久しぶりです!!
  疾球ですまあ感想に〜

 勝「感想ありがとうございますね」

 >>あらら・・・本当に狂言誘拐してるよ・・・
  しかも100%助けに来るかすら分からないのに・・・

 アテネ「う、うっさいですわ///////////////ハヤテならきっと助けに来ると自信があったから実行したんですのよ////////////////////」

 >>アテネすごっ!!
  ハヤテ程ではないにしろ
  気配とかそっちけいのことは分かるんですね
  格好いいじゃないか!!

 アテネ「まあ、私も鍛えてますからね。それに幼少のころから命を狙われてますし、自然と鋭くなりますわ」

 >>あのロボットは・・・
  何かしら壊れてますね♪

 牧村「え〜。壊れてないよ〜」
 まあ、制御チップさえ忘れなかったら大丈夫だったんですよね。

 >>キタアアアア
  ピンチにハヤテこれはもう熟語ですね!!
  しかもお姫様だっこ・・・

 アテネ「そ、そうですわね///////////////////////////」
 ちなみに抱かれている感触は?
 アテネ「あ、あのそれは////////////////////////////////」←頭から湯気

 >>強いね〜
  あのロボットを一撃で・・・
  格好いいね〜

 ハヤテ「こういう状況も踏まえて鍛えてますからね」
 過酷な修行のおかげでもあるんですよ。

 >>必殺技ですか・・・
  格好いいのを期待しちゃうぜハヤテ君!!

 フフフフ。まだ内緒ですがハヤテらしい必殺技を用意してるんですよね〜。

 >>次回も楽しみにしてますよ〜
  ひなゆめに来れたらですが・・・

  ではでは〜

 残念ですね。まあでも、感想あり後うございますね♪頑張りますよ。





では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、アテネのピンチを救い、必殺技の必要性を強く感じたハヤテ。


翌日、2人は天王州家の書庫に入った。

「相変わらず、ここは埃っぽいね」
「仕方ありませんわ。ここには本がたくさんありますもの」

数でいえば国立図書館並みの数が所蔵されているほどである。

「でもさあ、必殺技に関する本なんてあるのかな?」
「さあ?少なくてもここに関しては私より貴方のほうが詳しいはずでしょ?」
「そういえば。でも、見たことあったかな?」

数が数だけにすべてを把握するのは不可能である。

「ともかく、探してみますわよ」
「たとえあったとしても見つけるのは難しいんじゃない?」
「確かに」

しかし、アテネがふと見た棚に「天王州家、必殺技大全集」という本が置いてあった。

「僕達って、運がいいんだか悪いんだかわかんないね」
「ええ」


                    × ×


書庫は埃っぽいので庭に場所を移した。

「とりあえず、色々と見ますわよ」
「うん」

アテネはペラペラと本をめくり

「あ、巨大隕石に潰された時の必殺技なんてどうです?」
「いやいや、おかしいでしょ。潰される前に何とかしようよ」
「試さないんですの?」
「だから、潰されても大丈夫な体を手に入れる方法を教えてよ」

アテネは不満そうにページをめくり、

「あ、でしたら全身蜂の巣にされた時の必殺技なんてどうですの?」
「それも前提がおかしいでしょ!!!!蜂の巣にされたら普通は死ぬから!!!!!死なない体を手に入れる方法を教えてってば!!」
「まったく文句が多いこと」

文句じゃなくて正論だろ。

「う〜ん。そうですわね」

ページをめくっていたアテネの目に「大好きな異性ともっと親密になれる必殺技」という項目があった。
アテネは急いで本を閉じ、

「(こ、これは是非とも覚えなければいけませんわね)」

顔を赤くし、黙り込んだアテネを疑問に思い声をかけた。

「な、なんですのよ/////////////////」
「埒が明かないからその本見せてよ。よさそうなの探すからさ」
「だ、駄目ですわ」
「なんで?????」
「なんででもですわよーーーーーー」

アテネは急に本を持ったまま走り出した。


                     × ×


アテネはハヤテをまくと、先ほどのページを開いた。

「で、なんですの?大好きな異性ともっと親密になれる必殺技は」

そのページには「全裸で夜這い。これしかないでしょ!!!!!!」と書かれていた。

「全裸で夜這い」

しばらく考え。

「いいかもしれませんわね」

そう呟いた時、

「い、いい訳ないでしょ!!!!!!!!」
「ハヤテ、いつの間に」
「と、ともかくその必殺技は禁止!!!!!!!!いいね!!!!!!!!」
「え〜」
「駄目ったら駄目!!!!!!」

きつく止められ、諦めた。

「まあ、読んでみたら分かりますわよ」

ハヤテは本を受け取り、すべてのページに目を通した。

「どうですの?」
「う〜ん。これだっていうものがないかな」
「そうでしたか。まあ、焦らずに探しましょ。時間はありますわ」
「そうだね」

結局、この本からの情報ではハヤテを満足させる情報が見つからず、必殺技探しは先延ばしになった。

「でも、今のハヤテは十分に強いのになんで必殺技を探そうと思ったんですの?」
「そうだな」

しばらく考え、

「守るためかな」

かっこいい顔でそういうと、

「フ、フンだ。ハヤテのバーーーーーーーーカ////////////////////////」

急に怒り出しアテネはさっさと行ってしまった。
やっぱり、ハヤテは怒られた理由が分からなかった。


                 × ×


その日の夜、三千院家。

「なあマリア」
「なんです」
「あるとっておきの思いつきがあるんだ」

何やら面白そうなことに内心興奮した。

「悠太と理事長をくっ付ければ色々と都合がいい気がするんだ」
「はい?」
「だから、理事長と悠太が恋人同士になれば悠太は」
「天王州家に悠太君が出入りするようになる。そうすればハヤテ君の居場所がなくなって困っているところにナギが声をかけて執事にすれば愛しのハヤテ君と毎日一緒にいられるもんね」
「にゃ!?///////////////そ、そんにゃ意味じゃあにゃいんだが////////////////////////」

真っ赤のナギを尻目にマリアさんはブラックな笑顔が消えなかった。



----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はこの続きです。
では。
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Re: 女神と共に (5月4日更新) ( No.57 )
日時: 2012/05/06 19:44
名前: キー

 キーです。
 ナオ「masaさん久しぶりですよ。「過保護鈴音」以来です。」
よし、ナオはハヤテに必殺技を教えてこい。
 ナオ「あの人に教えてもら・・・」
まだそのキャラ出してないからまだいうな。
 ナギ、ハヤテはあきらめろ。年下に興味はないみたいだし、なにより何においてもアテネには勝てん。財産・身長・雰囲気・胸もな。ハヤテと良い友人になると良いな。恋愛ならワタルでも雄太でもいるじゃあないですか。なんならクラウスでも……
悪乗りしすぎた。いまのはじょうだ……ナギの表情が怖い。…あ、まてそんな危ないものをもってこちらにくるな。しょうがない、こっちのハヤテで応戦だ。…あ、ナギはハヤテに……あ、倒れた。
危ない危ない。
 ところでアテネ、本当に夜這いしてみたらどうだ。…あ、嫉妬でもしてるのか?二人とも、
 サラ・ナオ「してないです。//////////////////////」
顔赤いぞ。アテネと一緒に夜這いして来い。




 次回も楽しみにしています。…あ、本当に行った。ハヤテ、ガンバ。
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Re: 女神と共に (5月4日更新) ( No.58 )
日時: 2012/05/06 21:01
名前: 疾球



やふやふやふ〜
疾球です〜まあ感想に〜


国立図書館並みの書物庫って・・・
どんな家だよ!!いや金持ちなのは知ってるよどうなってんだよ!?


ハヤテが運がいいんだか悪いんだかって言われても・・・
あなたが言ったら全て悪く聞こえるよ・・・・


えっどしたのアテネさん?
何で急に本を隠したの?何で?(ニヤニヤ)


全裸で夜ばい・・・
良いかもしれませんね・・・

じゃねえよ!!アテネよくねえよ!!
危ないよ!!(本当は強く望んでたりする)


アテネが真っ赤♪アテネが真っ赤♪
おもしろ〜い♪


え〜ごほんごほん・・・
あはっ←満面の笑み


どうしたんですか〜ナギさん?
急に悠太君と理事長をくっつけるなんて?
頭がおかしくなっちゃったの♪


なるほどね〜悠太君と理事長がくっついて
ハヤテの居場所が無くなってそれで三千院家で引き取って
毎日毎日イチャイチャしたいのか・・・
ロリボディのくせに考えることだけは大人だね〜


顔が真っ赤で言っても説得力零ですよ♪
アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ♪


ではまた〜
次回も楽しみにしてますよ〜



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Re: 女神と共に (5月10日更新) ( No.59 )
日時: 2012/05/10 00:30
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●キーさん

 >>キーです。
  ナオ「masaさん久しぶりですよ。「過保護鈴音」以来です。」

 こちらでは初めましてですね。感想ありがとうございます。

 >>よし、ナオはハヤテに必殺技を教えてこい。
  ナオ「あの人に教えてもら・・・」
  まだそのキャラ出してないからまだいうな。

 すみません、こちらにも予定があるのでその話はパスで。

 >> ナギ、ハヤテはあきらめろ。年下に興味はないみたいだし、なにより何においてもアテネには勝てん。財産・身長・雰囲気・胸もな。

 ナギ「うっさいわ。だ、第一胸はともかく、それ以外では負けてないわ!!!」
 悠太「・・・身長もか!?」

 >>ハヤテと良い友人になると良いな。恋愛ならワタルでも雄太でもいるじゃあないですか。なんならクラウスでも……

 ナギ「フン。悠太やワタルならともかく、なんであんなジジイと」
 クラウス「あの、一応まだ59なんですが」
 ナギ「私からすれば十分ジジイだ」
 クラウス「・・・・」

 >>悪乗りしすぎた。いまのはじょうだ……ナギの表情が怖い。…あ、まてそんな危ないものをもってこちらにくるな。

 ナギ「ほほう。冗談には聞こえんぞ」←釘が打ちつけてあるバットを持っている。

 >>しょうがない、こっちのハヤテで応戦だ。…あ、ナギはハヤテに……あ、倒れた。
  危ない危ない。

 ナギ「またつまらんもんを殺ってしまった」
 死んでないからな。

 >>ところでアテネ、本当に夜這いしてみたらどうだ。

 アテネ「そうですわよね。では」
 ハヤテ「ではじゃなーーーーーーーい。駄目だってば!!!!!!!!!!!」
 アテネ「やれやれ」

 >>…あ、嫉妬でもしてるのか?二人とも、
 サラ・ナオ「してないです。//////////////////////」
 顔赤いぞ。アテネと一緒に夜這いして来い。

 アテネ「やめなさい!!!!!!!!!夜這いしていいのは私だけですわ」
 ハヤテ「全員駄目ーーーーーー!!!!!!!!!!!!」

 >>次回も楽しみにしています。…あ、本当に行った。ハヤテ、ガンバ。

 はい♪ありがとうございます♪
 ハヤテ「止めてください!!!!!!!!!!」
 ええ〜。分ったよ




 ●疾球さん

 >>やふやふやふ〜
  疾球です〜まあ感想に〜

 マリア「フフフ。感想ありがとうございます」

 >>国立図書館並みの書物庫って・・・
  どんな家だよ!!いや金持ちなのは知ってるよどうなってんだよ!?

 アテネ「まあ、家は広いですからね」
 ハヤテ「まあ、地下室も使っているのも多い理由でしょうね」

 >>ハヤテが運がいいんだか悪いんだかって言われても・・・
  あなたが言ったら全て悪く聞こえるよ・・・・

 ハヤテ「うう。この小説では不幸はかなり薄まってるのに」
 原作などのイメージが強すぎなんだね。

 >>えっどしたのアテネさん?
  何で急に本を隠したの?何で?(ニヤニヤ)

 アテネ「そ、それは////////////////////////////」
 照れ隠しだろ?」
 アテネ「だ、黙りなさい///////////////////////////////」

 >>全裸で夜ばい・・・
  良いかもしれませんね・・・

  じゃねえよ!!アテネよくねえよ!!
  危ないよ!!(本当は強く望んでたりする)

 アテネ「そうですわよね。でしたら今夜にでも♪」
 ハヤテ「・・・アーたん。本気で怒るよ」ゴゴゴゴゴゴゴ
 アテネ「じょ、冗談ですわ」

 >>アテネが真っ赤♪アテネが真っ赤♪
  おもしろ〜い♪

 アテネ「・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ
 ハヤテ「お、抑えて抑えて」

 >>え〜ごほんごほん・・・
  あはっ←満面の笑み

 ナギ「・・・」←いやな予感がする。
 マリア「♪♪♪」←楽しそうな予感がする。

 >>どうしたんですか〜ナギさん?
  急に悠太君と理事長をくっつけるなんて?
  頭がおかしくなっちゃったの♪

 ナギ「うっさい!!!!!言ったではないか、思いついただけと」
 マリア「フフフフフ」

 >>なるほどね〜悠太君と理事長がくっついて
  ハヤテの居場所が無くなってそれで三千院家で引き取って
  毎日毎日イチャイチャしたいのか・・・
  ロリボディのくせに考えることだけは大人だね〜

 ナギ「う、うっさいわ//////////////////名案ではないか////////////」
 マリア「どこがかしらね。フフフ♪」

 >>顔が真っ赤で言っても説得力零ですよ♪
  アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ♪

 ナギ「殺す!!!!!絶対に殺ーーーす」
 悠太「コラコラ。読者に対してそんな物騒なこと言うな!!!!」

 >>ではまた〜
  次回も楽しみにしてますよ〜

 ありがとうございます♪頑張りますよ〜♪




では本編どうぞ。
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前回、必殺技を求め、天王州家の書庫を訪れた、ハヤテ。


さて、ここはレンタルビデオ橘。品揃えが豊富でマニアも唸らすほどである。
おや?来客のようだ。

「いらっしゃい。おお、ハヤテ」
「こんにちは。返却に来ました」

ワタルはハヤテからDVDを受け取ると返却手続きを済ませた。

「で、どうだった?」
「面白かったですよ。ただ、必殺技の参考にはなりませんでした」
「そうか」

ハヤテは必殺技の参考にとこの店にあるほとんどのアクション映画を借りた。

「でもよ、十分すぎるぐらいに強いのに、なんで必殺技なんてほしいんだ?」
「守るため、ですかね」
「へ!?」
「僕は、大切な人たちを命を賭けてでも守りたんです。そのためにはかなりの強さが必要なんですよ」
「ふ〜ん」
「じゃ、また来ますね」
「ああ」

ハヤテは店を出て行った。

「やっぱかっこいいよな」
「はい?」
「ハヤテだよ。普通はすべてを守りたいだなんて言えば、反感を買いそうなのに、ただただ似合う。そんな男だよな」
「ええ」
「俺もいつか」


                     × ×


一方のハヤテは負け犬公園に来て、ベンチに座っていた。

「はあ、見つからないもんだね」

一応心の声なので周囲に怪しまれるようなことはありません。

ハヤテが悩んでいると。

「ハヤテ様♪」

綾子が後ろから抱きついてきた。

「えっと、どうしてここに?」
「散歩ですわ。で、偶々公園を通ったらハヤテ様に会ったんですわ」

綾子はハヤテの隣に腰掛けた。

「で、悩んでいたように見えましたけど、どうしたんですの?」

ハヤテは悩んだが、打ち明けることにした。

「そうでしたか、必殺技を」
「はい、どうしても必要なんです」

綾子はしばらく考えた後

「ハヤテ様、貴方が望むのなら神尾崎流の秘術を伝授しますわ」
「え!?でも」
「ハヤテ様、貴方は強さを欲している。私ならその強さを与えることができるかもしれませんわよ」

ハヤテは悩んだ。

「ハヤテ様、私を信用してください。そして頼ってほしいんですわ」
「分りました。お願いします」

ハヤテのこの言葉に綾子は最大級の笑顔になった。


                    × ×


場所を移し、神尾崎家の庭。もちろんこの家も庭も馬鹿みたいに広い。

その一角に、綾子は大掛かりな魔方陣を書いていた。

「あの、なんですかこの魔方陣は?」

書き終わったのを見計らってハヤテが質問した。

「簡単に言えば、テストですわ」
「テスト?」
「本来、神尾崎流の秘術は神尾崎の血をひいている者にしか会得できないんですわ」
「え!?」
「ですが、例外が認められているんですわ。それは、神尾崎の血筋のものが認めれば、幾つかある秘術のうちたった一つだけ会得を許されるんですわ」

ハヤテは息をのんだ。

「理由は、秘術すべてが超強力。ですから、悪用されるのを防ぐためこういう処置が施されてるんですわ」
「つまり、この魔方陣はその一つだけ会得できる必殺技を見極めるためのものってことですか?」
「そうですわ」

綾子は懐から年季の入った本を取り出した。

「さ、ハヤテ様魔方陣の中心の円に立ってください。見極めを開始しますわ」

そう言われ、ハヤテはなるべく魔方陣の字や絵を踏まないように中心に立った。

「私が良いというまで動かないでくださいね」

ハヤテは黙ってうなずいた。


綾子は本を持ち、目をつぶった。すると、ハヤテの周りの魔方陣が青白く光りだした。そして

「我、望む。この者に相応しき必殺技の情報を」

そう唱えると、まるで本に命が宿ったように浮き、開いた。
そして強風に吹かれたかのように激しくページがめくれ、とあるページで止まり綾子の前に戻った。

綾子は目を開き本を受け取った。そうすると、光は消えた。

開かれたページを見て綾子は驚愕していた。

「あ、あのどうしたんですか?」

声をかけずらかったが、意を決して尋ねた。

「ま、まさかこんなことが」

ハヤテはなぜ、綾子がこんなにも驚いていたのか理解できなかった。

そしてしばらくし、

「ハヤテ様、やはり貴方には不思議な運命があるのかもしれませんわね」
「はい?」
「ハヤテ様に選ばれた必殺技、それは」
「それは?」
「神尾崎流の最強奥義ですわ」

ハヤテはようやく、綾子が驚いていた理由を理解した。

「この必殺技は神尾崎の血筋ですら会得したものは片手で数えられるくらいなのに、血筋以外のものが選ばれるなんて史上初ですわ」
「・・・」
「ハヤテ様、貴方が望むなら会得するための修行を始められますわ」
「是非、お願いします」

綾子は普段の笑顔はなくシリアスな顔だったのがより鋭くなった。

「修行は並大抵ではありませんわ。会得できずに死ぬことだって珍しくありません。それでも望みますか?」
「もちろんですよ」

ハヤテは迷うことなく言いきった。

「分りました。では明日から開始しましょう。貴方にも準備が-----」
「いえ、今日からお願いします」
「え!?」
「出来ませんか?」
「可能ですけど、でもご主人様は」
「後で電話しておきますよ。お願いします、出来る限り急いで会得したいんです」

ハヤテの強い決意を感じ取り、迷いを捨てた。

「分りました。では今から始めましょう」


                   × ×


それから、まるで早送りしたように時間があっという間に流れ、2週間たった。

「お世話になりました」
「いえいえ。いいんですのよ」

修行を終えたハヤテは逞しくなったように見えた。

「でもまさか、本来なら早くて一月かかる修行をたった2週間で終えてしまうとは」
「まあ、鍛えてますから」

綾子は少し笑顔になったが、すぐに真剣な顔になった。

「忘れないでくださいね。あくまでもハヤテ様は必殺技の種を会得したに過ぎませんわ」
「ええ。重々理解してます」
「覚醒には強いきっかけが必要ですわ。その覚醒があって初めて必殺技を使えるようになることも忘れないでくださいね」
「それも分ってます」

ハヤテはそういうと、背を向け

「ではもう帰りますね。心配かけちゃってますから」
「ええ、ではまた」

ハヤテは天王州家へ帰って行った。


                   × ×


玄関を通り、扉をあけると、アテネが飛びついてきた。

「ちょ、ちょっとどうしたの?」
「寂しかった。もう、どうしようもないほどに」

アテネは若干泣いていた。

「何言ってんの。毎日学校で会ってたでしょ」
「う、うっさいですわ。学校で会うだけなんて満足できないにきまってるでしょ」

ハヤテは溜息をつき、

「ごめんね。でも、修行も終わったしもうこの家にいるよ」
「ハヤテ」

アテネはハヤテに強く抱きついた。


                   × ×


さて、そんなことは知らない三千院家。

「なあ、マリア。必殺技って使えないか?」
「は?」
「いやな、風のうわさでハヤテが必殺技を探していると聞いてな。もしやと思ったんだが」
「つかません!!」
「そうか」

ナギは露骨にがっかりした。

「第一使えたとして、どんな必殺技がほしいんですか?」
「う〜んそうだな」

ナギは腕を組んでしばらく考え込んだ後

「好きな異性を自分の虜に出来る必殺技かな」
「へえ〜。それを会得して愛しのハヤテ君に使うつもりですか?」
「にゃにゃにゃ/////////////////////にゃにを言う////////////////そういう意味ではない/////////////////」
「はいはい」

やっぱり、マリアさんは黒い笑顔を浮かべていた。


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神尾崎流の秘術

 神尾崎家ができたときから存在する秘術。数多くの超強力な技があり、神尾崎の血筋のものなら修行しだいで幾つでも会得できるが、そうでないものは最もふさわしい一つしか会得できない。そうなったのは秘術の開祖が神秘の力でロックをかけたためで、悪用されるのを防ぐためである。もちろん、神尾崎の血筋の者は簡単には教えてはいけない厳しい掟があり、破れば厳しい罰が与えられる。


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以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に (5月10日更新) ( No.60 )
日時: 2012/05/10 11:18
名前: 氷結アイスブリザード

こんにちは!
氷結です
ハヤテどんどん強くなってますね
しかも最強技をしかも2週間で
アテネは学校でしかハヤテとスキンシップとれなかったんですね
ハヤテについてこなかったのはついてきたくてもこれない理由がきっとあったんですね
修行中第三者は入ってはいけないとか
ハヤテラブのアテネには過酷ですね
黒マリアいいな〜
それではまた
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Re: 女神と共に (5月10日更新) ( No.61 )
日時: 2012/05/11 18:51
名前: 疾球



やふやふやふ〜
疾球です〜まあ感想にでも行きましょうか♪←満面の笑み


ワタル君の言うとおりですね〜
ハヤテかっこよすっぎっす!!


必殺技ね・・・
神尾崎さんタイミング良いっすね
しかも血筋関係なく最終奥義だし・・・
まあハヤテだししょうがないかな・・・


2週間か〜
意外と短かったね〜
あれ・・・でも・・・
ご主人様は・・・?



あっ泣かせた・・・
ハヤテ何やってんねん!!


あはっ★★★←黒い笑み
えっ?何?ナギ?何か言ったwwwww?
必殺技?何夢見てんの?


やっぱりニートはダメだなあ
スグに他の人とかに頼るんだから
所詮ナギはニートだな


いっとしのいっとしのハヤテ君に使うのか・・・
そうかそうか←メモに書き込む


へ〜ハヤテには使わないんだ〜
じゃあ誰に使うの★★?


(この情報は愛歌さんにでもいっとくか・・・)


殺されるから逃げますね〜
ではでは〜
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Re: 女神と共に (5月15日更新) ( No.62 )
日時: 2012/05/15 00:01
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは!
  氷結です

 綾子「感想ありがとうございます」

 >>ハヤテどんどん強くなってますね

 まあ、この小説内ではひたすらに強くしてますからね。

 >>しかも最強技をしかも2週間で

 ハヤテ「これに関しては僕も驚いてるんですよ」
 綾子「この早さも史上初なのですわ」

 >>アテネは学校でしかハヤテとスキンシップとれなかったんですね

 アテネ「そうですわ。キスもできないし一緒に寝れない。拷問に近い日々でしたわ」

 >>ハヤテについてこなかったのはついてきたくてもこれない理由がきっとあったんですね
  修行中第三者は入ってはいけないとか

 ハヤテ「いえいえ。ただ単純に、「待っててほしんだ」ってお願いしたからですよ」

 >>ハヤテラブのアテネには過酷ですね

 アテネ「まったくですわ。もう寂しくて寂しくて」

 >>黒マリアいいな〜

 マリア「何が良いんですか?フフ」

 >>それではまた

 悠太「おう、毎回ありがとな」




 ●疾球さん

 >>やふやふやふ〜
  疾球です〜まあ感想にでも行きましょうか♪←満面の笑み

 マリア「楽しそうですね〜♪感想ありがとうございます」

 >>ワタル君の言うとおりですね〜
  ハヤテかっこよすっぎっす!!

 ハヤテ「そうでしょうか?」
 アテネ「あったり前ですわ」
 綾子「ええ、世界一いや宇宙一ですわ」
 ナギ「まったくだ」
 麗「そうね」
 伊澄「そうですよ」

 >>必殺技ね・・・
  神尾崎さんタイミング良いっすね

 綾子「あらいやだ。偶然ですわよ」

 >>しかも血筋関係なく最終奥義だし・・・
  まあハヤテだししょうがないかな・・・

 綾子「フフフ。つまりはハヤテ様と神尾崎家は運命ですわ。ですから」
 アテネ「ハヤテは渡しませんわ」
 綾子・アテネ「む〜」←睨みあってる

 >>2週間か〜
  意外と短かったね〜
  あれ・・・でも・・・
  ご主人様は・・・?

 アテネ「い、家で留守番してましたわ」

 >>あっ泣かせた・・・
  ハヤテ何やってんねん!!

 ハヤテ「えっ!?僕のせいなんですか?」
 アテネ「フンだ。ハヤテのバカバカバカ」
 ハヤテ「ご、ごめんなさい

 >>あはっ★★★←黒い笑み

 ナギ「!!!」←逃げようとしたが、マリアさんに捕まった。

 >>えっ?何?ナギ?何か言ったwwwww?
  必殺技?何夢見てんの?

 ナギ「だ、黙れ!!!/////////////////夢ぐらい見させろ////////////////////」

 >>やっぱりニートはダメだなあ
  スグに他の人とかに頼るんだから
  所詮ナギはニートだな

 ナギ「うっさい!!!少しでも勝率を上げたいではないか/////////」

 >>いっとしのいっとしのハヤテ君に使うのか・・・
  そうかそうか←メモに書き込む

 ナギ「な、何をするつもりだ!!!!!!!」
 マリア「さあ〜」

 >>へ〜ハヤテには使わないんだ〜
  じゃあ誰に使うの★★?

 ナギ「そ、それは///////////////」
 マリア「愛しのハヤテ君以外いないでしょ♪」
 ナギ「うう//////////////////////////」

 >>(この情報は愛歌さんにでもいっとくか・・・)

 ナギ「こ、心の声が漏れてるぞ。頼むからやめてくれ」
 愛歌「あら?何の情報かしら?」
 マリア「きっと面白いと思いますよ」

 >>殺されるから逃げますね〜
  ではでは〜

 ナギ「待たんかコラーーーーーー」←追いかけた。
 悠太「ああ、行っちまった。まあ、感想ありがとな」







では本編どうぞ。
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前回、必殺技会得のため神尾崎家で修行を行ったハヤテ。


それから数日後、ハヤテとアテネは理事長室で仕事をしていた。
すると、

「そういえば、もうそろそろですわね」
「ん?何が?」
「マラソン大会ですわよ」
「ああ、確か今年は自由形を復活させたんだっけ」
「ええ」
「でも大丈夫?事故が多発したから中止されたって聞いたけど」
「安全面は万全ですわ」

不安要素は残るものの今から心配しても仕方ないので諦めた。

「で、アーたんは出場するの?」
「考え中ですわ」


                   × ×


仕事も終わったのでハヤテは庭を散歩していた。
ちなみに後片付けはアテネがしています。

しばらく歩くと、ベンチに座って、明らかに元気がない悠太が居た。

「悠太」
「ん!?ハヤテか」

気になったので声をかけた。

「どうしたの?元気ないように見えたけど」
「そうか?まあ、悩んでいるせいだな」
「よかったら聞かせてよ」

ハヤテは悠太の隣に腰をかけながら持ちかけた。

「実はな、マラソン大会の事なんだ」


                   × ×


数日前、三千院家。

「なあ悠太、もうすぐマラソン大会だよな?」
「ああ、そうだな。楽しみだぜ」
「そうか、それは良かった。私は出んから楽しんで来い」

そういうと、立ち去ろうとしたので、慌てて止めた。

「なんでだ?なんで出ねえんだ?」
「当たり前だ。あんな死人が出ること間違いない行事なんか出れるか」
「出ねえって」
「ともかく、出ないと言ったら出ないのだ」

悠太はナギがなぜここまで出たがらないのか疑問に思っていた。
すると

「フフフフフフフ。負けず嫌いで、絶対に勝てない相手が居るからが、本音ですよね」

マリアさんは黒笑顔を浮かべながら言い切った。

「う、うるさい!!!!!!!/////////////////////」
「なるほどな」

悠太は少し考え

「だったらよ、自由形に出ればいいんじゃねえのか?あれなら2人1組だから俺が援護できるぜ」
「あんなきつそうなものなんて余計出れるか!!!!!!!!」
「そんなこと言わねえで」
「うっさい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

悠太が溜息をつくと

「まったく、情けないな」

偶々屋敷にいたクラウスが顔を出した。

「執事たるもの主を良き方向へ導くのが務め。にもかかわらず堕落される一方だな」

その一言にキレたナギはクラウスを殴った。

「誰が堕落してるって?」
「げ、元気いっぱいですな」

クラウスは立ち上がり、

「ともかく、執事としてはまだまだですな。知り合いの頼みとはいえこれは考え直したほうがいいですな」
「フン。悠太は私に尽くしてくれる。それに最近は毎日学校に行ってるではないか」

クラウスはメガネをずりあげると

「それは天王州家の執事であるあの少年のおかげではないんですかな?それに尽くすだけでは真の執事とはいえませんな」
「ぐぐぐ」

ナギはしばらく黙りこんだ後

「分った」
「「「?????」」」
「マラソン自由形で1番を取ってやる。それなら文句はないだろ!!!!」
「そうですか。まあ、取れればですけど。仮に1番以外になったらどうするつもりですかな?」
「その時はお前に任せる」
「分りました。では真山少年はクビということで」
「ええ!?」
「分った」
「ちょ、ちょっとお嬢様」


                    × ×


「と、いう訳さ」
「そうだったの」

ハヤテは少し間を置き

「で、ナギさんの身体能力はどうなの?それが悩みなんでしょ?」
「いや、違うよ」
「え!?」

悠太は溜息をつき、

「そんな約束したのに今だに出ねえって言い張ってるんだ」
「そ、それって約束を破ることになるんじゃ」
「そうだよな。お嬢様は「当日なんだかんだ言い訳を言って出なければ、約束を破ったことにも守ったことにもならんから問題にはならんだろ?」って言ってるのさ」
「で、でもそれじゃあ」
「クラウスさんに何言われるかわかんねえ。だから悩んでるんだよ」

悠太はまた塞ぎ込んでしまった。
ハヤテが何気なく校舎のほうへ目を向けるとナギがこちらへ歩いてくるのが見えた。
すると

「悠太、僕に任せて」

そう言い、立ち上がってナギのとこへ行った。

「こんにちはナギさん」
「あ、ああ////////////////」

ナギはモジモジしながらあいさつした。

「聞きましたよ。三千院家の執事長さんとの約束の話」
「ム!?悠太め余計なことを」

ナギは悠太を睨んだ。

「出ないんですか?出場しないと約束を破ったことになると思いますよ」
「大丈夫だ。良い理由は考えてある」

ハヤテは溜息をつくと

「残念ですね」
「何がだ?」

ハヤテはかがんでナギの耳元で

「優勝できれば僕からご褒美を差し上げようと思ったんですけどね」

そう囁いた。
すると、ナギの目の色が変わり

「悠太!!!!!!!!マラソン自由形の出るぞ!!!!!!」
「へ!?なんでまた急に」
「い、いいではないか/////////////////出たくなったからだ////////////////////」

ハヤテが何を言ったか悠太にはわからなかったが、とりあえずは安心した。


                  × ×


で、マラソン大会当日。

「ずいぶんいい加減だな」
「まあいいじゃねえか。さんざん引っ張っておいて雨天中止なんてベタな展開はなかったわけだし」
「まあな」

ナギは恨めしそうに太陽を見上げた。
すると、

「ナギさん、約束守ってくれたんですね」
「ハ、ハヤテ////////////////////ま、まあな////////////////////」

ナギは恥ずかしそうにモジモジしていた。

「それより、どうすんだ?男子部門で全部優勝してたみたいだが」
「うん、僕も出場するよ。僕もアーたんも優勝する必要はないからナギさん達を全力で援護するよ」
「そうか。すまねえな」

すると、アテネもやってきた。

「フン。女子の部全部優勝おめでとう」

ナギが嫌みたっぷりにアテネに言い放った。

「フンだ。いいです事、ハヤテの頼みだから援護するのであって、決して貴方のためではありませんよ」

アテネも嫌みたっぷりに言い放った。

その光景を悠太もハヤテも黙って見てるしかなかった。


                   × ×


で、スタート直前。

ある場所では。

「グフフフフ。優勝すれば賞金で飲みほうだい。絶対に優勝するぞ」

そう言う者もいれば

「む、無理だよ。私なんて足手まといだ」
「大丈夫よ私が全力で援護するわ」

と、弱気なパートナーを慰める人もいた。


「だ、大丈夫だよな。優勝できるよな」
「大丈夫だ。一生懸命練習したじゃねえか」
「頑張ってくださいね、ナギさん」
「あ、ああ」

あのさ、良い雰囲気を出してるとこ悪いけど

「「「「へ!?」」」」

もうスタートしてるぞ。

「「「「う、嘘」」」」

慌てて周りを見ると、もう誰もいなかった。

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以上です。
次回はこの続きです。
では。
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Re: 女神と共に (5月15日更新) ( No.63 )
日時: 2012/05/19 20:43
名前: 氷結アイスブリザード

こんばんわ!
masaさん!
いや〜マリアさんの黒さ相変わらずいいですね!
ユキジもいつもどおりで、この人の性格がこんななのは親の借金おしつられてからでしょうか
それとも生まれつきなんでしょうか?
アテネさすがスペックたかいですね!朝弱いくらいしか弱点ないし
それではまた!
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Re: 女神と共に (5月29日更新) ( No.64 )
日時: 2012/05/29 20:23
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんばんわ!
  masaさん!

 瑞希「こんばんわ。感想ありがとね」

 >>いや〜マリアさんの黒さ相変わらずいいですね!

 マリア「何のことかしら?私は黒くないわよ」
 クラウス「(十分黒い気が)」

 >>ユキジもいつもどおりで、この人の性格がこんななのは親の借金おしつられてからでしょうか
  それとも生まれつきなんでしょうか?

 ヒナギク「お姉ちゃん、昔からあんな性格よ。まあ、借金のせいでそれが加速しちゃったのよ」

 >>アテネさすがスペックたかいですね!朝弱いくらいしか弱点ないし

 アテネ「そ、そんなことありませんわ」
 ハヤテ「お姫様、いつも起こさないと夕方ぐらいまで寝てますよね」
 アテネ「う、うっさいですわ/////////」

 >>それではまた!

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪






では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、久しぶりに復活したマラソン自由形に参加したハヤテ達。


出遅れてしまったハヤテ達は走っていた。と言っても、ナギは途中でへばってしまったのでハヤテにお姫様だっこされていたが。


                     × ×


さて、一方。

「さあ、始まりました。マラソン自由形。解説は私瀬川泉と」
「時任麗でお送りします」

お互い楽しそうだった。

「さて麗ちゃん。この大会誰が有力だと思います?」
「そうね、最有力はハヤテ君かアテネね。飛びぬけて身体能力が高いもの」
「なるほど〜」
「意外な伏兵は桂先生ね。あの人金に関する執念は半端ないもの」


                 × ×


「ずいぶん離されちゃいましたね」

ハヤテがナギを抱え、走りながら言った。

「結構出遅れちまったからな」

ハヤテ達は何か出てきてもおかしくない森の中を走っていた。

「でも、どうして2人1組なんだ?」
「簡単ですわ。一人が遭難してももう一人が助けを呼べるからですわ」
「なるほど」

ナギが黙っているのは照れているからです。

「で、このレースの醍醐味のショートカットしているわけだが、今何位だ?」
「さあ?あ、チェックポイントが見えてきましたよ」

簡易テントが見た。

「今何位です?」
「そうですね、5位ぐらいですね」
「ずいぶん巻き返したな」
「飛ばしましたしね」

アテネが箱の中の大量のバラを見つけ、

「何ですの?このバラは」
「ああ、ここからはそのバラを胸に付けてください。そのバラが散ったら失格ですので」

ナギは心の中で「なんだか聞いたことがあるな」と呟いた。
あ、作者は元ネタを知りませんよ。


                  × ×


しばらく走ると

「このまま優勝までつっ走れれりゃ良いんだが」
「たぶん無理かと」
「その通りですわ」

そう声が聞こえ、急ブレーキをかけると、綾子が仁王立ちしていた。

「これ以上は行かせませんわ。行きたいなら私を倒しなさい」
「ったくめんどくせえな」

悠太がどこからか竹刀を取り出し、立ち向かおうとしたが、ハヤテが止めた。

「僕に任せて」

そう言い、ナギを下ろすと、丸腰で綾子と対峙した。

「フフフ。どうやら戦う運命にあるようですわね」

綾子は竹刀を持ち、臨戦態勢を取った。
しかし、ハヤテは丸腰のまま一気に綾子との距離を詰めた。

「しま」
「負けを認めてくれませんか」
「い、いくらハヤテ様の頼みでもそれはできませんわ」
「残念ですね」
「な、何がですの」
「負けを認めていただいたのなら、次の休みの日に、一緒に買い物にお誘いしようと思ったんですけどね」

その途端、綾子の目つきが変わり、ハヤテと離れた瞬間胸のバラを握りつぶした。

「きゅ、急に負けたくなりましたわ」
「「「「????」」」」
「さ、急いでくださいな」
「え!?あ、ああ」

悠太もアテネもナギもハヤテが何を言ったのか一切分らないが、譲ってくれたので先を急いだ。

「なあハヤテ、あいつに何言ったんだ?」
「内緒です」


一方の綾子は負けたにもかかわらず、かなり上機嫌だった。

「あの、お嬢様?綾崎様に何を言われたんです?」

綾子のパートナーである城山が当然のように疑問をぶつけたが、

「内緒ですわ」
「(まあ大方、お嬢様にとってとてもうれしい事でしょうね)」

付き合いが長いので見抜いたようだ。


                    × ×


一方のレースはと言うと

「ずいぶん参加者が減っちゃったね」
「当然よ。この学校はお金持ちの子息子女が多いからね。つまりは体力がない人が多いから、体力切れでリタイアしちゃうのよ」


で、ハヤテ達は。

「もうずいぶん前のほうに来たんじゃねえか?」
「確かに。でも油断はできないよ。恐らくかなりの強敵が」

ハヤテがそう言いかかったとき、数本のバラがハヤテ達をさえぎるように地面に刺さった。

「「「「ヒムロ((さん))」」」」
「ふ、これ以上は行かせないよ」

ヒムロは木に垂直に立ちながらそう言いきった。

「なぜだ!!!あんたには優勝する理由がないはずだ」
「理由ならあるさ」
「な、何!?」
「僕はお金が大好きだからね。優勝して賞金をもらわないと」

ドヤ顔で言い切ったが、人間としてはどうかと思うのである。

「くそ、強敵だな」

悠太が臨戦態勢をとった。しかし

「ここは私に任せてもらいますわ」

アテネが木刀を取り出しながら言った。

「しかし」
「大丈夫ですわ。さ、早く行ってください」
「よし、悠太先を急ごう」
「分った。負けんなよ天王州」
「もちろんですわ」

ハヤテ達は走って行った。

「噂に名高い理事長が僕の相手かい?」
「負けるわけにはいきませんからね。全力を出しますわ」
「久しぶりに僕も全力を出すか」


                 × ×


「天王州の奴、大丈夫か?」
「問題ないよ。お互いの全力がぶつかり合えば、間違いなくアーたんは勝つよ」
「そんだけ強いってことか」
「うん」

しばらく走ると、森が開け、広めの場所に出た。
そこには、東宮と野ノ原がいた。

「思ったより早く来ましたね」
「無駄だとわかってるが、勝ちは譲れねえよな」
「もちろん。お坊ちゃまには男として勝っていただかないと」

野ノ原いつの間にか竹刀を取り出していた。

「ハヤテ、ここは俺に任せろ。お嬢様を頼んだぜ」
「分った。気をつけてね」
「悠太、負けたら承知しないぞ」
「分ってるって」

ハヤテ達は走って行った。

「あ、待ちなさい」

野ノ原は後を追おうとしたが、悠太が立ちふさがり、

「追うなら俺を倒してからだぜ」
「そうですか。ならば、三千院家執事にして真山物産の跡取りの実力を存分に見せてもらいましょうか」


                  × ×


一方のハヤテはナギを抱きかかえたまま走っていた。

「ところでナギさん」
「な、なんだ?///////////////////////」
「さっきからずいぶん静かですね。悠太にエールを送ったとき以外は」
「き、気のせいだ///////////////////////////」
「顔が赤いのもですか」
「き、気のせいだ//////////////////////」

しばらく走ると、

「待ちなさい!!!!!!これ以上は行かせないわ」

ヒナギクが立ちふさがった。

「やはり、来ましたか」
「当然よ。どの種目でも理事長にも綾にも勝てなかったのよ。せめてこれぐらいは勝ちたいじゃない」
「不純だな」
「う、うるさい///////////////」

ハヤテはナギを下ろすと、

「ナギさん、ここを抜ければゴールはすぐそこです。ここは僕が食い止めますので一人で行ってください」
「で、でも」
「大丈夫です。僕はナギさんを信じてますから」
「そ、そうか?/////////////////じゃ、頑張る//////////////////」

ナギは顔を赤くしたまま走って行った。

「やっぱりね。でも好都合よ」
「何がですか?」

ハヤテは竹刀を取り出しながら聞いた。

「前に剣道場で貴方の実力を見てから、ずっと手合わせしたいと思ってたのよ」

ヒナギクの目には強い決意が見えた。

「ハヤテ君、私は貴方の全力が見たいわ。野ノ原さんと戦った時には見せなかった本気を」
「分りました」

ハヤテは竹刀を腰にさし、白桜召喚した。

「流石に100%本気は出せませんが、野ノ原さんの時よりは実力を開放しましょう。ご安心を、近くにあるつり橋に誘導して不戦勝になんてことはしませんので」

ハヤテからは強力な気迫が出た。

「ヒナ、注意しろ。ハヤテ君の雰囲気が桁違いだぞ」
「分ってるわ。こりゃ厳しいかもね」
「行きます」



----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はそれぞれの対戦をお送りします。
では。
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Re: 女神と共に (5月29日更新) ( No.65 )
日時: 2012/05/30 18:15
名前: キー

 どーも。キーにございまし。
 サラ「サラです。」
 調「鍵音調。…いや、ハヤテのジゴロをうまく使って綾子を・・・多分買い物はすっぽかす…というよりアテネが行かせるかどうかだねぇ。」
 サラ「アテネさんも「theクラウス戦法」(単なる賄賂です。)をつかえば…最初から戦う必要はないのに。」
 調「そして悠太野々原ペアはスルー(笑)…どっちが勝ってもここはあまり興味なし。…どちらが勝っても終わり方が想像できるし。あってる確証はないけどね。ヒナギクとハヤテ。ヒナギクはむりだろう。ハヤテは近くに吊り橋があることを知っている。よっていざとなれば誘い込めば…」
 サラ「いま思ったのですが、勝ちたいなら戦っている場合ではないとおもいます。」
 調「なんで?」
 サラ「戦う間にほかの人がゴールしかねませんし。」
 調「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・確かに。でも原作でやってたから。」
 ナオ「氷結アイスブリザードさんのマリアさん黒発言ですが、マリアさんはどちらかというと今流行り(かどうか知らないが)の「グレーゾーン」ですよね。」
 サラ「いきなり入ってきた!」
 ナオ「遅れまし。サラの姉のナオです。」

 まぁ、入ってきてももう感想終わりだけどね。では次回も楽しみにしていますよ…多分
 奏「だから「多分」ツッコミキャラはいらないって。」
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Re: 女神と共に (5月29日更新) ( No.66 )
日時: 2012/05/31 21:06
名前: 氷結アイスブリザード

こんばんわ!
氷結アイスです!
綾子ハヤテにほんとベタボレですね
お買い物するんでしょうか?アーたんはデート阻止するのでしょうか?
それとも技の修行の時みたいにハヤテがお願いして我慢するのでしょうか?
いまのハヤテは以前あのののはらを残像残すほどのスピードであっさり倒すほど強かったころよりさらに強くなってますから
ヒナギクもすぐ倒せますね
次回も楽しみにしてます
それではまた!
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Re: 女神と共に (7月24日更新再開) ( No.67 )
日時: 2012/07/24 00:11
名前: masa

こんにちはmasaです。

2度にわたるパソコンの故障。並びにウォームアップのための短編のため遅れて申し訳ありませんでした。

まずはレス返しです。

 ●キーさん

 >>どーも。キーにございまし。
  サラ「サラです。」

 綾子「感想ありがとうございます」

 >>調「鍵音調。…いや、ハヤテのジゴロをうまく使って綾子を・・・多分買い物はすっぽかす…というよりアテネが行かせるかどうかだねぇ。」

 アテネ「買い物?何のことですの」
 ハヤテ「なんでもないよ。ね」
 アテネ「???」
 綾子「♪♪♪」

 >>サラ「アテネさんも「theクラウス戦法」(単なる賄賂です。)をつかえば…最初から戦う必要はないのに。」

 アテネ「確かにそうですが、あの場では相手に敬意を払い、戦うのが礼儀だと思ったからですわ」

 >>調「そして悠太野々原ペアはスルー(笑)…どっちが勝ってもここはあまり興味なし。…どちらが勝っても終わり方が想像できるし。あってる確証はないけどね。ヒナギクとハヤテ。ヒナギクはむりだろう。ハヤテは近くに吊り橋があることを知っている。よっていざとなれば誘い込めば…」

 悠太「スルーすんなよ。さみしいぞ」
 野々原「たとえ結果が予想できても無視しないで下さいよ」

 ハヤテ「ちなみに、僕はそんな卑怯な真似はしませんからね」

 >>サラ「いま思ったのですが、勝ちたいなら戦っている場合ではないとおもいます。」
  調「なんで?」

 そうですよ。何でですかな?

 >>サラ「戦う間にほかの人がゴールしかねませんし。」
  調「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・確かに。でも原作でやってたから。」

 まあ、それもありますけど、もう残っているのはヒムロペア・野々原ペア・ヒナギクペア・ハヤテペア・ナギペアだけなので、戦って邪魔してればナギの勝率は上がるんですよ。

 >>ナオ「氷結アイスブリザードさんのマリアさん黒発言ですが、マリアさんはどちらかというと今流行り(かどうか知らないが)の「グレーゾーン」ですよね。」

 マリア「そうでしょうね〜。フフフフフフフ」
 クラウス「(まあ、仮にグレーゾーンという言葉を使うなら、限りなく黒に近いグレーゾーンじゃな)」

 >>サラ「いきなり入ってきた!」
  ナオ「遅れまし。サラの姉のナオです。」

 ハヤテ「ようこそ。乱入は受付いるそうですよ」

 >>まぁ、入ってきてももう感想終わりだけどね。では次回も楽しみにしていますよ…多分
  奏「だから「多分」ツッコミキャラはいらないって。」

 あははは。まあともかく、感想ありがとうです〜♪





 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんばんわ!
  氷結アイスです!

 悠太「こんばんは。感想ありがとな」

 >>綾子ハヤテにほんとベタボレですね

 綾子「い、いやそれは//////////////////////////」
 城山「違うんですか?」
 綾子「す、好きですわよ/////////////////////////////////」

 >>お買い物するんでしょうか?アーたんはデート阻止するのでしょうか?

 アテネ「ですから、何のことですの、お買い物って」
 ハヤテ「気にしない気にしない」

 >>それとも技の修行の時みたいにハヤテがお願いして我慢するのでしょうか?

 まあ、その辺はもう少し後でふれていきますよ。

 >>いまのハヤテは以前あのののはらを残像残すほどのスピードであっさり倒すほど強かったころよりさらに強くなってますから
  ヒナギクもすぐ倒せますね

 ヒナギク「ふん。ただでは負けないわよ」
 美希「おお〜」←拍手してる。

 >>次回も楽しみにしてます
  それではまた!

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪









では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ナギを勝たせるために妨害者と戦うことになったアテネ、悠太、ハヤテ。


アテネはヒムロと戦っていた。
ヒムロはどこからか薔薇を取り出してはアテネに投げつていたが、アテネは手に持った木刀で全て弾き落していた。

さらには身体能力を生かし、ヒムロと距離を一気に詰め横薙ぎを出すが、全て紙一重でかわされていた。

「流石は理事長。噂通りの高い実力だ」
「このまま戦い続けても無駄ですわよ」

アテネは攻撃したが、やはりかわされた。

「確かに、援護が目的の君には無駄に戦い続けても利点はあるが、勝つことが目的の僕には利点がないね」
「そうですわよ」

アテネの攻撃をバク宙でかわすと、仁王立ちになり、

「仕方ない。必殺技を使うとしよう」

ヒムロから発せられるオーラががらりと変わった。

「坊っちゃん、危ないので、離れててください」

ヒムロの主大河は大慌てで距離を取った。

「行きます」

そう言うと、ヒムロの手に薔薇の花弁が集まり、

「薔薇吹雪」

ヒムロは薔薇を纏った竜巻をアテネに発射し、アテネは切り裂こうと思ったが、恐怖を感じ避けた。

すると、アテネの後ろにあった結構太い木が砕けた。

「薔薇吹雪、ローズブリザード。これが僕の必殺技だよ」
「確かにすばらしい威力ですわね」

流石のアテネも動揺が隠せなかった。

「言っておくが、竜巻の中心が弱点だなんて思わないことだね。確かに風力のダメージは避けられても薔薇による斬撃は避けられないよ」

しかし、アテネは息を整えると、

「いかに強力な技とはいえ、攻略法がないとは限りませんわ」
「ふん、無駄さ」

そう言うと、再び薔薇吹雪を放ってきた。しかも今度は連続である。

アテネもかろうじて避けていた。

「ほらほら。よけているだけでは勝てないよ」

ヒムロは連続で技を放ち続け、アテネもそのすべてを交わしていた。

すると、アテネは立ち止まった。

「もう無駄ですわ」
「何がだい?」
「ヒムロさん、確かにあなたの必殺技はすばらしいの一言に尽きますわ。ですが、何度も何度も発動させるべきではありませんでしたね」
「どういう意味だい?」
「見切ったということですわよ」

ヒムロにわずかだが動揺が走った。

「まさか」
「やってみますか?」
「み、見切れるわけがない」

信じないといわんばかりに薔薇吹雪を放った。

アテネは避けようともせず、立ったままだった。

「やはりはったりか」

しかし、アテネは木刀を構え、すさまじい速度で切り上げた。

すると、衝撃波が発生し、薔薇吹雪を真っ二つに切り裂いた。

「ば、馬鹿な」

ヒムロは衝撃波を避けるために横に跳んだ。
すると、ヒムロの後ろの木がまるで鋭利な刃物で切ったように切れた。

「くそ」

ヒムロが前を向くと、アテネが突っ込んできていた。そう、衝撃波を放つと同時にヒムロが避けた方へ飛んでいたのである。

「馬鹿な」

空中のはずだったが、ヒムロは無理やり後ろに飛び、アテネの攻撃を紙一重でかわした。
はずだった。

「私の勝ちですわね」
「何!?」

アテネの持っている木刀の先には薔薇が刺さっていた。
ヒムロは慌てて胸元をみると、つけていたはずの薔薇がなくなっていた。

「くそ」

急いで、薔薇を取り返そうとしたが、アテネは木刀を振りおろし、薔薇を散らせた。

「フッ。僕の負けか」
「ええ」
「薔薇が散ってしまったし、さっきの無茶で足が言うことを聞かない。幸い折れてはないようだが」
「大丈夫ですの?」
「情けは無用だよ」

すると、大河坊っちゃんがヒムロに駆けより

「大丈夫?ヒムロ」
「申し訳ありません。負けてしまいました」
「ううん、いいよ。かっこよかったよ」

アテネはその光景をほほえましく見守っていた。

アテネVSヒムロ・・・・勝者アテネ。


                     × ×


一方の悠太は野々原と互角の鍔迫り合いを行っていた。

「やりますね。流石は三千院家執事にして真山物産の跡取りだ」

野々原には僅かだが余裕があるのに対し、悠太はいっぱいいっぱいだった。

「(流石に強えな。今の俺じゃがんばっても互角がせいぜいか)」

しばらく鍔迫り合いを行っていたが、2人は離れ

「このままでは埒が明きませんね」

野々原は構えを変えると、

「超爆裂炎冥斬」

必殺技を放ってきた。
悠太はかろうじて避けた。

「ほう、あれをかわすとは。流石ですね」

再び身構えると、連続で必殺技を放ってきた。

「どうしました、これが精一杯ですか?」

実際悠太はよけるので精一杯であり、アテネみたいによけながら相手の技を観察するほど余裕はなかった。

「(このままじゃ負ける)」

流石の悠太も体力には限りがある。
先ほどの鍔迫り合い、さらには技を避け続けることで息が切れてきた。

「(あいつを何とかしなきゃ。だが)」

悠太は何とか回避しつつ技を観察したが、弱点は見つけられそうになかった。

「こうなったら」

悠太は立ち止まった。

「ほう、覚悟を決めましたか」

野々原は悠太に容赦なく必殺技を放ち、直撃した。

「まさか、よけようともしないとは」

野々原は構えを解こうとしたが、

「どうした、俺はまだまだ戦えるぜ」
「そうですか。ならば望み通りにしてあげましょう」

必殺技は再び直撃した。

「ふん、愚かな」

再度超爆裂炎冥斬は、悠太に直撃した。

「(見切った)」
「これで終わりです」

超爆裂炎冥斬を発動させ、直撃したかに見えた。
だが、今回はあたっておらず、気付いた時には悠太は野々原にかなり近づいていた。

「しまった」
「ウオオオオオオ」

悠太が力いっぱい振り上げると、野々原の竹刀は弾き飛ばされた。

「くっ」
「これで終わりだ」

悠太は息を切らせながら、野々原に竹刀を突き付けていた。

「どうでしょうか。この距離でも私は必殺技を放てますよ」
「出来ねえよ」

悠太の言葉に、野々原も見物の東宮も反応した。

「あんたの必殺技は確かにすげえ。だがな、2つの弱点があるんだろ?」
「何のことですかな?」
「1つ目はあの技は直線しか放てねえ。つまり、放った以上は真っ直ぐに飛ぶってことさ」
「・・・」
「2つ目は刀、もしくは棒状の武器が必要なのさ。つまり、素手ではあの技は使えない」
「・・・」
「つまりだ、何の武器も持ってない今のあんたじゃ必殺技は使用不可能なのさ」
「まさか、それを見抜くためにわざと必殺技を浴びたんですか?」
「ああそうさ。勝負あったな。丸腰のあんたと武器がある俺。優劣ははっきりしているはずだ」

野々原は胸の薔薇を握りつぶした。

「私の負けです。流石のお強い」
「いや、ギリギリだったよ。俺ももうボロボロだしな」

悠太は座り込んだ。

「いいんですかな?主のもとへ行かなくて」
「なあに、お嬢様にはハヤテがついてんだ。たとえ妨害者が現れたとしても、ハヤテが何とかするさ」
「そうですか」

悠太VS野々原・・・勝者悠太。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はハヤテVSヒナギク。そしてマラソン大会決着へ。をお送りします。
では。
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Re: 女神と共に (7月24日更新再開) ( No.68 )
日時: 2012/07/24 11:16
名前: キー

 キーでし。更新再開みたいですね。

 ところで、改めて初話を読んでみたところ、変換ミスを見つけました。

 『案内され、無事に紀っちに到着した。』
       ↓
 『案内され、無事にキッチンに到着した。』

 では?


 さて、感想です。

 調「調です。やはりさすがはアテネといったところでしょうかね。分析をしつつもしっか
りと技をみて分析し、対策する。」

 奏「その点悠太君はまだ修行が必要ですね。しっかりよけながら分析できるようにならな
いと。あ、奏です。」

 桜「どうも。牧野桜です。…でも、悠太先輩は超爆裂炎冥斬を1撃喰らっていて、野々原
さんは無傷ですよね。丸腰でもどうにかできる気がしないでもないですがね。ま、潔いとい
うことですね。」

 椿「黒宮椿です。さて、残るはハヤテ先輩とヒナギク先輩。結果が一番わかりそうだが、
一番盛り上がりそうな戦い。悠太野々原ペアには悪いですけど、あのお二方と違って盛り上
がりそうで、何より楽しみです。」

 桜「あれ?そういえばあのダメ教師さんはどうなったっけ?」

 椿「あぁ、あの『反面教師の鑑』か。…まさか…」

 奏「ま、いざというときは時任さんにどうにかしてもらいましょう。」




 調「ま、何にしても次回も楽しみにしています。ではまた次回の感想で。」
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Re: 女神と共に (7月24日更新再開) ( No.69 )
日時: 2012/07/26 17:33
名前: 氷結アイスブリザード

こんにちは!
氷結です!
更新再開うれしいです!
ヒムロの必殺技が炸裂!まるでローズガンダムみたいなすごい技でましたが、
さすがアテネですね!とても強い!そのヒムロを撃破
そして次回はハヤテ対ヒナギク!
楽しみです
それではまた!
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Re: 女神と共に (7月24日更新再開) ( No.70 )
日時: 2012/07/28 15:48
名前: 疾球


どうも・・・
おひさしぶりです・・・


前回・・・来れなくてすいません・・・

まあ・・・感想に・・・


アテネかっこいいですね
流石ハヤテの師匠ですね・・・元とはいえ・・・


悠太君はもう少し鍛錬が必要ですな
受けないと見切ることが出来ないのはきついですぞ


ではまた〜

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Re: 女神と共に (7月28日更新) ( No.71 )
日時: 2012/07/28 21:04
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しです。

 ●キーさん

 >>キーでし。更新再開みたいですね。

 感想ありがとうございます。そしてすみみせんでした。遅れてしまって。

 >> ところで、改めて初話を読んでみたところ、変換ミスを見つけました。

  『案内され、無事に紀っちに到着した。』
       ↓
  『案内され、無事にキッチンに到着した。』

  では?

 ご指摘ありがとうございます。さっそく治しました。

 >>さて、感想です。

 綾子「ええ、ありがとうございます」

 >>調「調です。やはりさすがはアテネといったところでしょうかね。分析をしつつもしっか
りと技をみて分析し、対策する。」

 アテネ「これでも修行してますからね。そう簡単には負けませんわよ」

 >>奏「その点悠太君はまだ修行が必要ですね。しっかりよけながら分析できるようにならな
いと。あ、奏です。」

 悠太「まあな。修行はしてたんだがな。まだまだ足りなかったってことだな」

 >>桜「どうも。牧野桜です。…でも、悠太先輩は超爆裂炎冥斬を1撃喰らっていて、野々原
さんは無傷ですよね。丸腰でもどうにかできる気がしないでもないですがね。ま、潔いとい
うことですね。」

 悠太「正確には3発な」
 野々原「私としてもあの必殺技を破られた時点で勝ち目がないと悟ったからこその行動だったんですよ」

 >>椿「黒宮椿です。さて、残るはハヤテ先輩とヒナギク先輩。結果が一番わかりそうだが、
一番盛り上がりそうな戦い。悠太野々原ペアには悪いですけど、あのお二方と違って盛り上
がりそうで、何より楽しみです。」

 悠太・野々原「俺(私)達の戦いって、そんなに目立たないの?」

 >>桜「あれ?そういえばあのダメ教師さんはどうなったっけ?」

 雪路「だ、だれの事よーー」
 アテネ「あなた以外にだれがいるんですのよ」

 >>椿「あぁ、あの『反面教師の鑑』か。…まさか…」

 まあ、予想を裏切っていることを期待していますが。

 >>奏「ま、いざというときは時任さんにどうにかしてもらいましょう。」

 麗「ただの解説の私にあんまり期待されても」

 >>調「ま、何にしても次回も楽しみにしています。ではまた次回の感想で。」

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪






 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは!
  氷結です!

 勝「こんにちは。感想ありがとう」

 >>更新再開うれしいです!

 すみませんでした。遅れてしまって。

 >>ヒムロの必殺技が炸裂!まるでローズガンダムみたいなすごい技でましたが、
  さすがアテネですね!とても強い!そのヒムロを撃破

 ヒムロ「僕としてもまさかあの技を破られるなんて思わなかったよ」
 アテネ「まあまあ。ヒムロさんも強かったですわよ」
 ヒムロ「ま、相手が悪かったということか」

 >>そして次回はハヤテ対ヒナギク!
  楽しみです

 ヒナギク「ありがとうね。負けないわよ」
 さあ〜どうだろう。

 >>それではまた!

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪





 ●疾球さん

 >>どうも・・・
  おひさしぶりです・・・

 お久しぶりです。感想ありがとうございます♪

 >>前回・・・来れなくてすいません・・・

 いえいえ。感想いただけるだけで感動しています。

 >>まあ・・・感想に・・・

 麗「ええ。ありがとうね」

 >>アテネかっこいいですね
  流石ハヤテの師匠ですね・・・元とはいえ・・・

 アテネ「ええまあ。ですが、今となってはハヤテの方が私より圧倒的に強いんですけどね」

 >>悠太君はもう少し鍛錬が必要ですな
  受けないと見切ることが出来ないのはきついですぞ

 悠太「重々承知しているよ。なあにまだまだ強くなるつもりさ」
 ナギ「ふ〜ん。まあがんばりな」

 >>ではまた〜

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪







では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、立ちはだかった強敵を撃退したアテネと悠太。


現在ハヤテはヒナギクと戦っていた。
ヒナギクは木刀で、ハヤテは白桜で激しい鍔迫り合いをしていた。
傍目からは全くの互角の戦いに見えた。

しかし、そばで見ていたヒナギクのパートナー・美希は強烈な違和感を感じていた。

「(ヒナとハヤテ君は確かに互角に見える。だが何なんだこの胸に込み上げてくる強烈な違和感は)」

それは戦っているヒナギクも感じていた。

「(どうしてなの?この、互角に見える戦いにどうして違和感を感じるのよ)」

しばらく鍔迫り合いを行った後、2人は離れた。

「ちょっと、まじめに戦っているの?」
「ええ。大真面目に戦っていますよ」

ヒナギクは再び飛びかかろうとしたが、ハヤテから強力な気迫を感じ、尻込みした。

「もういいでしょう」
「「え!?」」
「ヒナギクさん、まずは謝ります」
「何をよ」
「真面目には戦っていました。ですが、本気では戦ってはいなかったことを」
「ど、どういうことよ」

ハヤテは一時的に構えを解き、

「手を抜いて戦っていたということですよ」

ハヤテのこの言葉に美希が

「まさか、君は時間稼ぎをしていたということなのか?」
「え?どういうことよ美希」
「おかしいと思ってたんだ。あの噂に名高い理事長の執事がなぜか苦戦しているように見えた。それは時間稼ぎのためだったんだな」
「本当なの?」
「ええ、嘘偽りのない事実です」
「何でよ」
「もし、ヒナギクさんが僕との戦いを放棄し、ナギさんを追えばナギさんには勝ち目はありません。だからこそ、戦いに集中できるように互角の戦いを行っていたんですよ」

ヒナギクにはかなりの焦りが生まれた。

「そこまでして、何でナギを勝たせるのよ」
「詳しくは言えません。ですが大切な友人のためです」
「なるほどな。噂通りの人間だ」

ハヤテは再び構えなおし、

「では、そろそろ本気で行きます」
「来るぞ、注意しろ」

ヒナギクが構えた直後、離れていたはずのハヤテがヒナギクのすぐ目の前に来ていた。
ヒナギクはかろうじて防御したが、吹っ飛ばされ木に叩きつけられた。

「ヒナギクさん、僕は戦うとなれば、相手がだれであっても手加減はしても情けはかけませんよ」
「安心したわ。女だからって情け掛けられちゃたまんないもんね」

ヒナギクは立ち上がったが、

「(まずいわね。さっきの攻撃で手が痺れちゃったわ。ただでさえ実力が離れすぎてるのに)」

今のヒナギクの手は木刀を握るので精一杯だった。

「行きます」

ハヤテからは強力な気迫が放たれた。

「どうするんだヒナ」
「私は負けないわよ。一矢でも報いるわよ」

ハヤテは再び異常な早さでヒナギクとの距離を詰めた。
その速さはヒナギクが察知できず、気が付いたらすぐそばにいたと錯覚するほどだった。

「(この手じゃ防御はできないわね)」

ハヤテの攻撃を真直に感じながら、一瞬で考え、後ろに飛んでかわした。
はずだった。

「僕の勝ちですね」
「「え!?」」

白桜の切っ先には薔薇の花が刺さっていた。
ヒナギクが急いで胸元をみると、いつの間にか胸の薔薇がなくなっていた。

「くっ」

ヒナギクは慌てて取り返そうとしたが、ヒナギクが動くよりも前にハヤテは白桜を振り、花を散らせた。

「私の負けね。でもね」
「違いますよ。たとえ花のルールがなくても勝ち目はなかったと思いますよ」
「どういう意味よ」
「今のヒナギクさんは握力がほとんどないはずです。木刀をかろうじて握っていられる位に」
「見抜かれていたのね」

ヒナギクは腰を下ろした。

「すみませんでした。男ならレディーファーストであるべきなのに」
「戦いにその精神は邪魔なだけよ」
「すみません」

ハヤテは白桜を仕舞った。

「ねえハヤテ君、どうしてあなたはそんなに強いの?」
「僕が執事だからです」
「え!?」
「執事たるもの強くなければなりません。そうでなければ大切なものを守ることができませんからね」

ハヤテの笑顔にヒナギクはほほを染めた。

「じゃあ、僕はやらねばならないことがあるので」

そう言うと、ハヤテはあっという間にいなくなった。

「おい、ヒナ」
「ごめんね負けちゃった」
「仕方ないさ。相手が悪すぎる」
「でも、何だろうね。負けて悔いなしって感じね」

軽く赤みがかったヒナギクの頬を見た美希は

「(まさか。いや、あるいは)」

嫌な予感がしていた。


ハヤテVSヒナギク・・・勝者ハヤテ。


                      × ×


一方のナギはゴールのある競技場に入っていた。

「お聞きくださいこの歓声を。運動嫌いで有名な三千院選手が一人でしかもトップで競技場に現れました」

麗の解説を聞きながらナギは

「(そうか。悠太の言っていたのはこれだったのか)」

ナギは悠太に「運動をしていれば何とも言えない快感があるんだよ。お嬢様にもいずれ分かるかもな」と、言われていた。

「(分かったよ。これが運動の快感なんだな。運動、好きになるかもな)」

「さあ、三千院選手歓声に包まれながら今ゴール・・・・・・」

麗がそう解説しようとした瞬間

「いよっしゃーーーー。優勝だーーー」

雪路がそう叫びながら、ナギよりもわずかに早くゴールテープを切った。

大喜びする雪路をしり目に、会場は静まり返り

「な、何よ優勝者を湛えなさいよ」

その言葉を発した瞬間、大音量のブーイングが鳴り響いた。

「何よーーー。優勝したのは私よー」


この光景をモニターで見ていた悠太は

「(終わった。首決定だ)」

落胆してた悠太の耳に麗の声が聞こえていた。

「静粛に、静粛に」

その言葉で会場は静かになった。

「ただ今の桂先生のゴールは無効です」

その裁定に会場はどよめいた。

「何でよ。公平な裁定しなさいよ」

雪路は物言いをしたが、

「これをご覧ください」

会場の大モニターに気絶している薫先生が映った。

「これが何よ」
「薫先生は桂先生のパートナーでしたよね」
「だから何よ」
「薫先生の胸元をご覧ください」

全員が胸元を見たが麗の裁定を理解できなかった。

「薫先生の胸元には薔薇がありません。恐らく、足元にある花弁がそれでしょう」
「だから何よ」
「ルール聞いてなかったんですか?パートナーが失格になれば、連帯責任でそのパートナーも失格になるんですよ。つまりです、薫先生は桂先生がゴールする前に失格になっていたんです。よって、連帯責任で桂先生も失格。よってゴール無効の裁定を下したんです」
「そ、そんな」
「よって、マラソン大会自由形優勝者は、三千院ナギ選手です」

その瞬間、会場が一気に沸き立った。

「感動したぞーー」
「見直したぞ三千院」

そう叫ぶ声も聞こえた。



その一方、薫先生のそばでは

「(ふう、ギリギリ間に合いましたか)」

執事服の青年が薫先生に寄り添っていた。

「(桂先生の守銭奴は桁違いですからね。手を打って置いて正解でした)」

薫先生を失格させたのはこの青年であった。

「(さて、もう戻りますか)」



マラソン大会自由形・・・優勝者ナギ(といってもゴールはナギだけであるが)



----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はこの続きです。
では。
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Re: 女神と共に (7月28日更新) ( No.72 )
日時: 2012/07/28 22:01
名前: ユウさたん

どうも、ユウさたんです。

早速、感想を…

ハヤテ、時間稼ぎのためにヒナギクと互角の戦いを演じていたとは、流石ハヤテ…

まあ、本気で戦っていたら、絶対ハヤテには勝てないでしょうね…

そして、原作と同じく最後の雪路に抜かされてしまったナギ。

しかし、どんでん返しで、パートナーの薫の薔薇が取られていたとは…

執事服の青年とは、果たして誰でしょうか…? 多分…


それと…誤字報告です。

ハヤテがヒナギクに対して本気で戦っていない事を謝ってるセリフの

「ヒナギクさん、まずは誤ります」ですが…

「ヒナギクさん、まずは謝ります」だと思います。


次回も楽しみです。 それでは〜
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Re: 女神と共に (7月28日更新) ( No.73 )
日時: 2012/07/30 21:32
名前: 氷結アイスブリザード

こんばんわ
氷結です感想おくれてすいません
ハヤテやっぱり強いですね
そして原作とちがって女性にも容赦ないとことかいい!
ナギ優勝できてよかったですね!ゆうもくびにならなくてよかった
ゆきじはあいかわらずで
それではまた!
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Re: 女神と共に (7月28日更新) ( No.74 )
日時: 2012/07/31 17:36
名前: キー

 キーでし。

 調「あっけなかったけど、ハヤヒナペアはまともでしたね。」

 椿「まぁ、悠太野々原ペアに比べると幾分も良い勝負でした。」

 調「まだ引っ張る?」

 奏「さて、まともな方の先生の薔薇を散らしておいてくれた方は新キャラですかね。」

 調「ヒナギク、ハヤテを好きになるのは…ナギほどではなくても、無理だ。諦めろ。」

 桜「桜です。…美希さんでも感じ取れるほどの違和感…すごいですね。ハヤテ先輩。」

 調「これ以降どう話が変わるのかが見物ですね。」

 桜「では、また来ます。」
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Re: 女神と共に (8月2日更新) ( No.75 )
日時: 2012/08/02 20:20
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●ユウさたんさん

 >>どうも、ユウさたんです。

 麗「感想ありがとうね」

 >>早速、感想を…

 綾子「ええ、まいりましょう」

 >>ハヤテ、時間稼ぎのためにヒナギクと互角の戦いを演じていたとは、流石ハヤテ…

 ハヤテ「そうでしょうかね?」
 美希「ヒナ相手に時間稼ぎできる時点で十分すごいよ」

 >>まあ、本気で戦っていたら、絶対ハヤテには勝てないでしょうね…

 ヒナギク「そ、そんなの分かってるわよ。ただ、少しでも報いたいじゃない」

 >>そして、原作と同じく最後の雪路に抜かされてしまったナギ。

 まあ、落ちのためだけのシーンですけどね。

 >>しかし、どんでん返しで、パートナーの薫の薔薇が取られていたとは…

 こういう展開を描きたかったんですよ。
 薫「俺っておち担当?」

 >>執事服の青年とは、果たして誰でしょうか…? 多分…

 まあ、その多分は合ってますよ。

 >>それと…誤字報告です。

  ハヤテがヒナギクに対して本気で戦っていない事を謝ってるセリフの

  「ヒナギクさん、まずは誤ります」ですが…

  「ヒナギクさん、まずは謝ります」だと思います。

 ご指摘ありがとうございます。さっそく直しました。

 >>次回も楽しみです。 それでは〜

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪






 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんばんわ
  氷結です感想おくれてすいません

 綾子「感想ありがとうございます。遅れに関しては「感想をいただけるだけでうれしいので気にしていません」らしいですわ」

 >>ハヤテやっぱり強いですね
  そして原作とちがって女性にも容赦ないとことかいい!

 ハヤテ「まあ師匠に「いいですか。相手がだれであっても手加減はしても、情けや容赦はかけてはだめですよ。それが礼儀というものです」と、教え込まれてますからね」

 >>ナギ優勝できてよかったですね!ゆうもくびにならなくてよかった

 フフフ。どうでしょう。
 悠太「ネタバレやめろ」

 >>ゆきじはあいかわらずで

 雪路「う、うるさいわね。関係ないでしょ」
 ヒナギク「お姉ちゃん」ゴゴゴゴゴ

 >>それではまた!

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪






 ●キーさん

 >>キーでし。

 崎山「感想ありがとうございます」

 >>調「あっけなかったけど、ハヤヒナペアはまともでしたね。」

 まあ、この小説内のハヤテの実力を考えると、あれが妥当かと。

 >>椿「まぁ、悠太野々原ペアに比べると幾分も良い勝負でした。」

  調「まだ引っ張る?」

 悠太「もうほおっておいてくれ」
 野々原「傷口に塩を塗られる気分ですからね」

 >>奏「さて、まともな方の先生の薔薇を散らしておいてくれた方は新キャラですかね。」

 いえいえ、違いますよ。あえて前回は明言しなかっただけで、一応今回で答えみたいのを言ってます。

 >>調「ヒナギク、ハヤテを好きになるのは…ナギほどではなくても、無理だ。諦めろ。」

 ヒナギク「な、何のことよ」
 美希「(やれやれ鈍感というかなんというか)」

 >>桜「桜です。…美希さんでも感じ取れるほどの違和感…すごいですね。ハヤテ先輩。」

 美希「まあ、ハヤテ君は噂に名高い実力者だからな。ヒナには悪いが、戦いぶりがおかしいと思ったんだよ」

 >>調「これ以降どう話が変わるのかが見物ですね。」

 あんまり変わらないかも。

 >>桜「では、また来ます。」

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪









では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテ達の援護もあり、マラソン大会自由形で見事優勝したナギ。


翌日、三千院家クラウスの部屋。

「真山少年は首ですな」

クラウスが当たり前のようにそう言った。

「なぜだ!!!」

ナギはクラウスの前の机をたたきながらそう叫んだ。

「私は約束通り優勝したぞ!!何が不満だ!!!」
「では、言いますが、お嬢様の優勝はあの天王州家の執事の少年のおかげではないんですかな?あの少年の作戦がなければお嬢様は2位。実質的に優勝してないといっても過言ではないでしょう。だからこそ首だと言ったんですよ」
「グググ」
「さ、この中から新しい執事を選んでもらいましょう。家柄、実力共に申し分ない人たちですぞ」

クラウスは履歴書の束を出してきたが、ナギは一切見ず、

「分かった。だったらクラウスも首だ!!!」

一瞬の沈黙の後

「な、なぜですか!!!」
「分からんのか!!!」
「分かりませんよ!!!!」
「出張だの何だのと言って家にいないではないか」
「そ、それは」
「執事たるもの主のそばに仕え、なにかあってもすぐにでも参じられようにしているのが執事だろうが!!だが、クラウスは執事のくせに家にはめったにいないではないか!!!それが理由だ!!!」

ナギの一方的ともいえる主張だったが、一理あるため言い返さず、

「おいマリア、何とか言ってくれ!!!」
「そうですね〜」

マリアさんはしばらく考え

「首も面白いかもしれませんね〜」
「(ガ〜ン)」
「ほら見ろ」

ちなみに、マリアさんがナギに乗ったのは

「(フフフフフ。クラウスさんの年だと再就職は困難でしょうね。そんな様子を見るのもあの困っている表情もたまりませんね〜)」

という黒い考えから来ていた。

ナギとクラウスが言い争っていると

「いいぜ」

悠太が部屋に入ってきた。

「クラウスさんの言い分も一理あるもんな。まあ、クラウスさんが執事のくせにいないのは確かだがな」

悠太のこの言葉で、クラウスは止めを刺された。

「悠太」
「なあに、親父に叱られちまうが、仕方ないさ」

悠太が部屋を出て行こうとしたその時、クラウスが引き止めた。

「チャ、チャンスをやろう」
「(あらあら。あんなに必死になって。ああ)」
「チャンスって?」
「しゅ、修行だよ。それをクリアすれば首は取り消しだ」
「よし、分かった」


                       × ×


翌日、白皇理事長室。

「納得いきません!!!」

雪路が怒鳴り込んできた。

「何がですの?」
「あのマラソン大会の時任さんの裁定ですよ」
「どこがですのよ。麗は間違いなく公平な裁定を下しましたよ」
「でも、でも最初にゴールしたのは私ですよ!!賞金くれたっていいじゃないですか」

アテネはため息をつき、

「ともかく、あの裁定を覆すつもりはありませんわ。貴方のゴールは無効。優勝者は三千院さんですわ」

雪路もこれ以上反論が見つからず

「理事長の馬鹿ー。この執事依存者ー」
「だ、だれがですのよ」

捨て台詞を残すと、雪路は出て行った。

「まったく」
「どうしようもないね桂先生は」

アテネは黙ってハヤテが差し出した紅茶を飲んだ。


                     × ×


ハヤテが仕事を終え、庭を歩いていると、悠太が寛いでいた。

「あれ?悠太?どうしたの?」

ハヤテは声をかけた。

「ん?いや何。何でもねえよ」
「そんなわけないでしょ。なんだか不安そうに見えたよ」
「やっぱり見抜かれたか。実はな」

悠太は昨日の出来事をできるだけ詳しく教えた。

「そうだったの」
「ああ。なんでも執事とらのあなで修行らしいぜ」
「ん?本でも売るの?」
「作者もあんまりわからんネタ使うなよ。お嬢様じゃあるまいし」
「ああ、ごめんごめん」
「ともかく、修行内容が分からんから不安なのさ」
「なるほどね〜」

ハヤテはしばらく考え込んだ後、

「じゃあ、悠太が修行している間、ナギさんの執事は誰がやるの?」
「誰もやんねえんじゃねえか?」
「ふ〜んそう」


                       × ×


翌日、悠太は電車に乗っていた。

「(やれやれ電車も久しぶりだな)」

悠太が席に座っていると、

「おい貴様!!!」

目の前の人物が声を駆けてきた。

「そんなに背広がえらいのか!!!」
「はあ?」
「そんなに背広がえらいのかって聞いてるんだよ!!!!」

悠太はめんどくさそうに頭をかいた。

「俺はなあ就職難民なんだよ!!!高校卒業以来一度も面接に受かんないんだよ」
「それと俺が背広を着ているのと何が関係あんだよ」
「決まっている。むかつくからだーー」

言いがかりをつけてきた男が殴りかかってきたので、悠太は身構えた。
すると

「やめなさい」

悠太も男も声のした方を見ると、シスターみたいな人がいた。

「悩める子羊よ貴方の愚かな行動も神は見ていますよ。だからやめなさい」
「うるせえ。だったら貴様を殴る!!!!」

男が標的をシスターみたいな人に切り替えた。

「あぶねえ」

悠太が飛び出したが、シスターみたいな人は男の腕をつかむと、背負い投げを繰り出し、男を投げ飛ばした。
その直後、駅に到着したので、駅員にその男を差し出した。

「なんだかわかんねえけど、助かったよ」
「いえいえ。私はただ、神の裁きを行っただけですよ」
「なんか礼をといってもなにもねえしな」

悠太はポケットを探ると、電車に乗った駅で買ったお菓子があった。

「悪いな。今はこれしか」

悠太が差し出したお菓子をシスターみたいな人は受け取った。

「神のお導きがあればまた会うかもしれませんね」

そう言うと、シスターみたいな人は行ってしまった。

「あ、俺も急がないと」

悠太も慌ててホームを後にした。


                      × ×


悠太は貰った地図を片手に歩くと、教会のような場所に到着した。

「ここだよな?」

表札がかかっていたので、見ると、「○○教会(ついでに執事とらのあな)」と書かれていた。

「(ついでかよ。俺の目的地は)」

と、悠太が呆れていると

「こんにちは。今日お見えになる執事さんですね」

中から現れたシスターは偶然にも駅で会ったシスターだった。


悠太は中に案内され、

「ふうん。あんたがこの教会の責任者だったとは」
「ええ。シスターフォルテシアと申します」

悠太は礼拝堂へ通された。

「ところで、執事とらのあなの修行って何すんだ?」
「まあ、今日は遅いので、明日になりますが、2段階に分かれています。内容はその時にお教えしますよ」
「あ、そ」


                        × ×


夜、悠太は質素な部屋で休んでいた。

「(やれやれ、修行の結果次第では本格的に首になっちゃまうんだよな)」

悠太は改めて現実を思い直していた。

「(ま、ウジウジ考えてても仕方ねえか。今日は早目に寝て明日に備えよ)」

悠太が布団に入った時、電話が鳴り、画面にはナギからの着信を知らせていた。

「なんだよお嬢様」
「い、いやちょっと心配になってな//////////////////」
「そうか。ありがとな」
「あ、主として当然の行為だ//////////////////////」
「ん?なんかお嬢様声が変じゃねえか?」
「な、何がだ/////////////////////////////」
「なんか妙に乙女っぽいというか」
「き、気のせいだ/////////////////////////」

悠太は納得はいかなかったがこれ以上の言及は辞めた。

「まあともかく、こっちは大丈夫だ。だから安心しろ」
「ああ。待っているからな/////////////////////」

そう聞こえると、電話が切れた。

「(よし、お嬢様に心配かけないためにも頑張んねえとな)」

悠太はそう決意すると、眠りに就いた。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はこの続きです。
では。
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Re: 女神と共に (8月2日更新) ( No.76 )
日時: 2012/08/02 21:14
名前: ユウさたん

どうも〜ユウさたんです。

ナギが一位になったのに、クラウス…そんな理由で悠太の首を宣告…

どれだけ、悠太を首にしたいでしょうね? クラウスは…

雪路もマラソン大会の結果に納得せずに理事長室まで押しかけてアテネを説得するとは…流石、金の亡者…

雪路の捨て台詞の執事依存者…って確かにハヤテにラブラブなアテネだけど…依存者は言い過ぎだぞ雪路…

そして、悠太を心配するナギ…見ていて悠太に嫉妬してたのは内緒です。(言ってるし!)

次回から執事虎の穴でどんな修行があるのか…? とりあえず、ナギの執事に戻れるように頑張れ!! 悠太!!

では、次回も楽しみにしております。

次の感想の時からは私の小説から、誰かを連れてきます♪

それでは〜




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女神と共に ( No.77 )
日時: 2012/08/06 11:29
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=9095

こんにちは氷結アイスです
前にアクセスした時、見れなかったけど今日の携帯の履歴を消してからアクセスしたら大丈夫でした
どうやら私の携帯が容量についてこれなかっただけのようです
一話完結は余裕でいつでもつながりますが、それでは感想を


クラウスがクビを宣言。ハヤテの助けありでは認めてくれませんでした
ナギの主張すごい。たしかにそうだ
マリアさんの心のセリフもSが入っていていい!黒くてグッドだ
雪路相手がアテネ(理事長)でも自己中な主張を述べるとは やるねぇ(とぐろ弟)えっ
よく雪路そんなセリフ言えるね 相手によっては給料カットするぞ
ゆうた例のシスターとのイベント起こりましたね
ハヤテの6巻の内容は私がハヤテのごとくを買うようになったきっかけの話があるから思い出深いです。ゲームネタ多いですし
ナギもFF3ゲームのタマネギけんし同様、最初は最弱でもレベル99になれば超最強すごく強くなれたりするのでしょうか
それでは

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Re: 女神と共に (8月2日更新) ( No.78 )
日時: 2012/08/07 11:03
名前: キー
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=9051

 どーも。キーです。

 サラ「サラです。…クラウスさんをクビにしてしまえば悠太君をクビにする権利はなくな
るでしょうね。…………マリアさん★……ついでにナギちゃん。」

 ナオ「ていうか、クビの条件は『1位になること』だったよね。『助けを借りずに』とい
う条件は入っていなかったはず。」

 調「さて、雪路はどう断罪しようか。」

 ていうか、白皇じゃなかったら雪路はクビになってたね。

 サラ「良いんじゃないですか?…………クラウスさんと『反面教師の鑑』…長いから縮め
て『反面鑑』が2人でめでたくクビに……………」

 ナオ「マリアさん・アテネさん、準備しておけば?」

 調「お前ら勝手に決めるなよ。」

 ………どうもこの小説を読んでいると、悪いけどヒナギクが『雑魚キャラ』に成り下がっ
て見えるんだよね。

 調「まぁ、ハヤテ相手だったからな。」

 サラ「ま、次の展開がうすうす見える気がしないでもないですが、外れていることを願っ
ています。」


 ではまた来ます。
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Re: 女神と共に (8月7日更新) ( No.79 )
日時: 2012/08/07 15:58
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●ユウさたんさん

 >>どうも〜ユウさたんです。

 瑞希「感想ありがとうね」

 >>ナギが一位になったのに、クラウス…そんな理由で悠太の首を宣告…

  どれだけ、悠太を首にしたいでしょうね? クラウスは…

 クラウス「別に首にしたいわけではないんですがな」
 マリア「まあ、元々悠太君はクラウスさんが頼みこまれたからこそ雇ってるんですけどね。だからかもしれませんね〜」

 >>雪路もマラソン大会の結果に納得せずに理事長室まで押しかけてアテネを説得するとは…流石、金の亡者…

 雪路「う、うっさいわね」
 ヒナギク「・・・」ゴゴゴゴゴ

 >>雪路の捨て台詞の執事依存者…って確かにハヤテにラブラブなアテネだけど…依存者は言い過ぎだぞ雪路…

 雪路「ふんっ。事実でしょ?」
 アテネ「・・・」

 >>そして、悠太を心配するナギ…見ていて悠太に嫉妬してたのは内緒です。(言ってるし!)

 ちなみに、ナギの声が普段と違ったのはチョンとした理由があるんですよ。

 >>次回から執事虎の穴でどんな修行があるのか…? とりあえず、ナギの執事に戻れるように頑張れ!! 悠太!!

 悠太「おう。応援ありがとうな」

 >>では、次回も楽しみにしております。

 はい、がんばります。

 >>次の感想の時からは私の小説から、誰かを連れてきます♪

 ええ♪待ってますね♪

 >>それでは〜

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪




 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは氷結アイスです

 綾子「こんにちは。感想ありがとうございます」

 >>前にアクセスした時、見れなかったけど今日の携帯の履歴を消してからアクセスしたら大丈夫でした
  どうやら私の携帯が容量についてこれなかっただけのようです
  一話完結は余裕でいつでもつながりますが、それでは感想を

 そうでしたか。自分は携帯持ってないので、あんまりわかりませんが。

 >>クラウスがクビを宣言。ハヤテの助けありでは認めてくれませんでした

 クラウス「ま、当然ですかな」
 ナギ「おい!!!」

 >>ナギの主張すごい。たしかにそうだ

 ナギ「だろ?と、言うわけで、ご苦労だったな」
 クラウス「そ、そんな」

 >>マリアさんの心のセリフもSが入っていていい!黒くてグッドだ

 マリア「あらあら。黒くなんかありませんよ〜」
 クラウス「(最近のマリアはよくわからん)」

 >>雪路相手がアテネ(理事長)でも自己中な主張を述べるとは やるねぇ(とぐろ弟)えっ

 雪路「どこが自己中なのよ!!!」
 ヒナギク「全部よ!!!!!」

 >>よく雪路そんなセリフ言えるね 相手によっては給料カットするぞ

 アテネ「そうでしたわね。来月の給料は10円でいいかしら」
 雪路「ぎゃあああ。謝りますからそれはご勘弁を〜」

 >>ゆうた例のシスターとのイベント起こりましたね

 まあ、この辺は原作に沿う予定だったので。

 >>ハヤテの6巻の内容は私がハヤテのごとくを買うようになったきっかけの話があるから思い出深いです。ゲームネタ多いですし
  ナギもFF3ゲームのタマネギけんし同様、最初は最弱でもレベル99になれば超最強すごく強くなれたりするのでしょうか

 う〜ん。詳しくは分かりませんが、ナギに関しては成長はないかも。

 >>それでは

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪





 ●キーさん

 >>どーも。キーです。

 城山「感想ありがとうございます」

 >>サラ「サラです。…クラウスさんをクビにしてしまえば悠太君をクビにする権利はなくな
るでしょうね。…………マリアさん★……ついでにナギちゃん。」

 ナギ「あ、そう言えば」
 マリア「フフフ★クラウスさん首決定ですね」
 クラウス「や、やめて」←涙目。

 >>ナオ「ていうか、クビの条件は『1位になること』だったよね。『助けを借りずに』とい
う条件は入っていなかったはず。」

 ナギ「そうだそうだ!!断固抗議する」
 クラウス「で、ですから一番最初にゴールしたわけではなくてああの」
 マリア「まとまってませんね〜♪フフ★」

 >>調「さて、雪路はどう断罪しようか。」

 雪路「な、何で私まで」
 ヒナギク「当然でしょ」

 >>ていうか、白皇じゃなかったら雪路はクビになってたね。

 ってか、白皇でも教師やってられることが疑問ですよね。
 ヒナギク「そうよね」
 ハヤテ「ええ本当に」

 >>サラ「良いんじゃないですか?…………クラウスさんと『反面教師の鑑』…長いから縮め
て『反面鑑』が2人でめでたくクビに……………」

 ナギ「そうだな」
 アテネ「いい案ですわね」
 ナギ・アテネ「ご苦労様でした」
 雪路・クラウス「か、勘弁して」

 >>ナオ「マリアさん・アテネさん、準備しておけば?」

 ナギ「さて、新しい執事長探すか」
 アテネ「新しい先生どうしましょうかね」
 ハヤテ「準備早いですね〜」

 >>調「お前ら勝手に決めるなよ。」

 マリア「いいじゃないんですか♪」
 クラウス「(「♪」がこ、怖い)」

 >>………どうもこの小説を読んでいると、悪いけどヒナギクが『雑魚キャラ』に成り下がっ
て見えるんだよね。

 調「まぁ、ハヤテ相手だったからな。」

 そこは仕方ないんですよ。ハヤテは厳しい修行を積んでますし、他にも超人が多いので。ヒナギクさんも十分強いんですけど。

 >>サラ「ま、次の展開がうすうす見える気がしないでもないですが、外れていることを願っ
ています。」

 う、裏切れている可能性は低そうですね。

 >>ではまた来ます。

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪










では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、執事復活のため執事とらの穴がある教会で修行を行う事になった悠太。


翌日、悠太は礼拝堂に来ていた。

「で、修行内容は何なんだ?」
「昨日言った通り、2段階に分かれています。まずは第一段階をクリアしてください」
「なるほど。で、その第一段階は何するんだ?」

シスターは咳払いすると、

「一流の執事たるもの主が誰であっても仕え、正しく導かなければなりません」
「ああ」
「そこで、私が電話帳から適当に選んだ家に行き、そこの家で執事をし、お給料を貰ってください。それができれば第一段階合格です」
「なるほどな」

シスターは電話帳を目を瞑ったまま開き、適当に名前を選び、目を空けた。

「あら?これは!!!」
「なんだよ?ってここって」


                    × ×


「と、言うわけでここで修行することになりました」
「よ、よろしくな」

目の前の家主は紅茶を一口飲み、ティーカップを置いた。

「まあ勝手にしなさい」

不機嫌そうにそう言うと、そっぽを向いた。

「まあ、がんばってください。私は教会に戻ります」
「ああ」

シスターは部屋を出て行った。

「で」
「・・・」
「なんて呼べばいいんだ?やっぱお嬢様か?」
「いつも通りでいいですわ」
「あ、だったら」
「そうやって呼べば追い出しますわよ」
「まあ、その呼び方はハヤテにしか許してないもんな」
「ええ」
「じゃあ今日はよろしくな、天王州」

悠太の修行先に選ばれたのは天王州家であった。

「じゃあとりあえず、掃除してくるな」
「ええ」

悠太は部屋を出ると、掃除を始めた。

「しかし」

悠太はあたりを見渡し

「この家も広いよな」

そう呟いた。
しばらく掃除していると、

「悠太さん、私は部屋で仕事をしてますから邪魔しないでくださいね」
「あ、手伝おうか?」

アテネは悠太を睨むと、

「結構ですわ」

そう言うと、部屋のドアを乱暴に閉めて鍵をかけた。

「な、何なんだ?」

疑問に思いつつも掃除を再開した。


                     × ×


昼食の時間になり、悠太は昼食を作り終わると、アテネの部屋のドアをノックした。

「なんですのよ」
「昼飯できたぜ」
「要りませんわ」
「で、でもよ」
「要らないと言ったら要りませんわよ」

怒鳴り声が聞こえ、それ以降返事がなかった。

「なんだあいつ。何であんなに機嫌が悪いんだ?」

悠太は腕を組みながらそう呟きながら食堂に戻った。
食堂にはハヤテの師である天王州家のメイド長がいた。

「どうします?この料理」
「そうですね、私いただいてもいいですか?」
「へ!?ああ、どうぞ」

メイド長は一口食べると、

「おいしいですね。流石ですね」
「どうも」

悠太は食事が終わるのを見計らい話しかけた。

「そう言えば、どうして天王州はあんなに機嫌が悪いんですか?」
「まあ、思い当たる理由は一つしかありませんね」
「なんすか?」
「ハヤテ坊っちゃんが昨日からいないからでしょうね」
「へ!?」
「ハヤテ坊っちゃん、昨日朝早く出かけてから帰ってきてないんですよ。原因はそれしかないんでしょうけど」
「なるほど」

悠太はうなずきながらそう言った。

「お食事も「私はハヤテ以外が作ったものは食べませんわ」と言って食べてくれませんし」
「なるほど、だからさっき要らないって言ったのか」

悠太はそういうと、食器を片づけた。


                    × ×


悠太は夕食も作ったが、やはりアテネは要らないと言い食べなかった。

仕事を終え、悠太は風呂に入っていた。

「ハヤテのやつ、ご主人さまを置いてどこに行ったんだ?」

悠太は考えたが見当がつかなかった。

「考えられるのは、神尾崎家、時任家、三千院家のどこかかな?」

一応補足すると、全部悠太の心の声です。


悠太は風呂を上がると、割り当てられた部屋に行き、ベッドに寝転んだ。

「無事に仕事を終えたな。後は寝るだけ-----」

そう考えていたら携帯が鳴り、ナギからの着信だった。

「どうしたんだお嬢様」
「べ、別に用はないんだが/////////////////////////」

ナギの声は昨日同様乙女っぽい声だった。

「だ、大丈夫か?//////////////////変な奴に絡まれてないか////////////////////////」
「ん?まあな」
「な、ならいいのだ///////////////////////じゃあ、切るぞ////////////////////////」

そう言うと、電話は一方的に切れた。
疑問に思いつつも悠太は携帯を枕元に置いた。


                      × ×


翌朝。

「じゃ、これを」

悠太はアテネから給料袋を受け取った。

「あんがと」

悠太は給料袋を内ポケットに仕舞った。

「悠太さんはこの後どうするんですの?」
「とりあえず、教会に戻った後三千院家に戻ると思うぜ」
「そうですか」


悠太は天王州家を後にすると、教会に戻った。

「確かに給料を貰ったみたいですね」

貰った給料袋をシスターに渡すと、シスターは中身を確認し悠太に返した。

「で、第二段階は何するんだ」
「ずばり地下迷宮攻略です」
「地下迷宮?」
「ええ。この教会には地下迷宮があるんですよ。その地下迷宮に3人の仲間を引き連れ、最奥の執事メダルを取ってきてください。それが第二段階の課題です。それが終われば、執事修行は完了です。」
「そうか」
「一筋縄ではいかないので、仲間選びは慎重に」
「分かったよ」

悠太はしばらく考え

「で、挑戦はいつだ?」
「制限はありませんが、2.3日以内にお願いします」
「はいよ。で、その間俺はどこにいればいいんだ?」
「本来の主のもとに戻って構いませんよ」
「分かった」

悠太は礼拝堂を後にした。


悠太が去った後、シスターは不気味な笑みを浮かべていた。


                      × ×


悠太が三千院家に戻ると、ナギが出迎えた。

「どうだったのだ?」
「とりあえず、第一段階はクリアだ」
「ほう。第二段階があるんだな」
「ん?まあな。なんでも地下迷宮攻r-------」

そう言いかかったとき、悠太は後悔した。

「地下迷宮だと!?これはいかない手はないな」
「おいおい」
「フフフ。楽しみだな」

ナギは笑いながら自室に戻って行った。

「こりゃあ残りの2人はよっぽど頼りになる奴に頼まねえとな」

悠太が頭を抱えていると、なぜか最上級の笑顔のマリアさんが来た。

「悠太君、見てましたよ〜」
「はあ」
「お姉さんからのアドバイスは、ハヤテ君を誘ったらどうですか〜面白いですよ〜」

そう言い残すと、笑顔のまま立ち去った。

「天王州は不機嫌だし、マリアさんはご機嫌だし、何があったんだ?まあ見当はつくが」

悠太は自室に向かって歩き出し、

「ま、ともかくハヤテと誰か頼りになる奴を誘うか。それで挑もう」

悠太はそう決意した。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はハヤテが何をしていたのか触れます。
では。


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女神と共に ( No.80 )
日時: 2012/08/07 18:10
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=9095

こんにちは
氷結です
アテネがゆうたの作った料理たべなかったのはそんな理由があったんですね
しかも長年の付き合いでもあるメイドの食事すら拒否するとはものすごいハヤテ愛です
ということは昨日から何も食べてないということに
この様子だと自分で作って食べようともせずハヤテが帰ってきて作ってくれるまで何も食べないつもりですね
体が心配です。ハヤテ早く帰ってこい!
でも給料はもらえて良かったです
ついに地下ダンジョンですね
ドラ○エの毒と同じ効果を持つ毒が出てくる
それではまた
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Re: 女神と共に (8月7日更新) ( No.81 )
日時: 2012/08/11 14:40
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは
  氷結です

 ハヤテ「感想ありがとうございます♪」

 >>アテネがゆうたの作った料理たべなかったのはそんな理由があったんですね

 アテネ「そ、それは」
 メイド長「あれ?違いましたか?」
 アテネ「あ、合ってますわよ//////////////」

 >>しかも長年の付き合いでもあるメイドの食事すら拒否するとはものすごいハヤテ愛です

 アテネ「そ、そんなことは/////////////////」
 悠太「否定に説得力皆無だぞ」

 >>ということは昨日から何も食べてないということに

 メイド長「ええ。流石に紅茶は飲んでますけど、それ以外は口にしてくれません」

 >>この様子だと自分で作って食べようともせずハヤテが帰ってきて作ってくれるまで何も食べないつもりですね

 アテネ「ハ、ハヤテが作ってくれないといやですわ」
 悠太「少しぐらい食べてほしかったぜ」

 >>体が心配です。ハヤテ早く帰ってこい!
 
 アテネ「に、2、3日ぐらいだったら平気ですわよ」
 ハヤテ「アーたん」←少し呆れている。

 >>でも給料はもらえて良かったです

 悠太「まあ、一応は働いたからな」
 アテネ「まあ、額はあまり入れませんでしたけどね」

 >>ついに地下ダンジョンですね
  ドラ○エの毒と同じ効果を持つ毒が出てくる

 すみません。もう少しだけ後です。

 >>それではまた

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪






では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

悠太は執事復活のため修行をしていた。その間ハヤテは----?


三千院家の朝、ナギはいつも通り、爆睡していた。
すると

「ナギさん、朝ですよ。起きてください」

ナギは誰かに揺すられ、目を覚ました。

「まったくマリアの奴、懲りずに例の目覚ましを」

そう思いながら目をあけると

「おはようございます、ナギさん」
「なんだ、ハヤテか」

そう言い、二度寝のために目を瞑ったが、

「!?」

飛び込んできた光景に驚き、眠気は一気に吹っ飛び眼を再度開けた。

「あ、起きましたね」
「ハ、ハヤテ/////////////////////」

ナギは慌てて布団で顔を隠した。

「な、何でここにいるのだ?////////////////////////」
「悠太が執事修行で留守にしてるじゃないですか。だから、代わりに僕が来たんですよ」
「そ、そうか/////////////////////////////」
「それより、せっかくの朝食が冷めてしまいますよ」
「そ、それハヤテが作ってくれたのか?/////////////////////////」
「はい」
「わ、わかった//////////////////////////着替えて顔を洗ったら行くよ////////////////」

ナギのその言葉を聞き、ハヤテはナギの寝室を後にした。

「そうか、ハヤテが私の執事を////////////////////////////////」


                      × ×


ナギが、着替えて顔を洗って食堂に行くと、ハヤテだけがおり、テーブルの上には洋風の朝食が並んでいた。

「あ、あれ?マリアは?//////////////////////////////////」
「ああ、用があるそうです」
「そ、そうか//////////////////////////////////」

食堂は広いとはいえ、2人きりだった。

「い、いただきます//////////////////////////」

ナギはハヤテの作った朝食を食べ始めた。
すると、

「あ、おいしい」
「よかった、お口に合ったみたいですね」
「あ、ああ/////////////////////////」

ナギは緊張しながらも朝食を食べ勧め、終わった頃を見計らってハヤテは紅茶を出した。

「どうでしたか?」
「ゆ、悠太より上手かったよ/////////////////////////」
「ありがとうございます」
「///////////////////////」

ハヤテのうれしそうな笑顔をみると、ナギはさらに赤くなった。


                   × ×


時間は飛び、夜。
ナギはハヤテがいるというだけで終始緊張していた。

そして就寝時間。

「(ど、どうしよう/////////////////////////き、緊張するな////////////////////////)」

ナギはパジャマに着替えると、ハヤテがいるキッチンの前に来ていた。

「(よ、よし///////////////////行くぞ/////////////)」

ナギは覚悟を決めると、キッチンに入った。

「あれ?ナギさんどうしたんですか?」
「じ、実はあのその」
「???」
「私、暗所恐怖症なんだ。だ、だから夜一人では寝られないんだ」
「そうだったんですか。かわいいところもあるんですね」
「///////////////////////////」

ナギはハヤテに褒められ一気に真っ赤になった。

「きょ、今日はなぜかマリアがいないだろ?だ、だから/////////////////////」

そう、マリアさんは1日中姿を見なかった。

「そ、添い寝してほしんだ///////////////////////」
「え!?えっと」

ハヤテは困ったように頭を2,3回掻くと

「あの、僕一応男ですよ」
「わ、わかってるよ/////////////////////////////////」
「いいんですか?男の僕が一緒に寝ても」
「か、かまないよ//////////////////////////」
「分かりました、間違いは起こさないので安心してください」
「ハ、ハヤテなら間違いを起こされても///////////////////////////」
「???何か言いました?」
「な、何でもないぞ////////////////////////////////」

ハヤテは立ち上がると、

「じゃあ、着替えたら寝室にお伺いするので先に行っててください」
「あ、ああ////////////////////////////////////////////」


                     × ×


ナギはベッドの上で大緊張していた。

「ハ、ハヤテがもうすぐ来るんだよな//////////////////////////////」

ナギは緊張に耐え切れず、悠太に電話した。

電話を切ると、ドアがノックされ、入室を許した。

「お待たせしました」
「い、いや待ってないさ////////////////////////」

普段見れないハヤテのパジャマ姿にナギは見惚れた。

「じゃあ、失礼します」
「ああ///////////////////////////////」

ハヤテはベッドに乗った。

「あれ?誰かに電話してたんですか?」

ナギが携帯を持っていたので、ハヤテは聞いた。

「あ、ああ////////////////////////悠太にな//////////////////////////」
「へ〜。心配してたんですね」
「ま、まあな///////////////////////////////////」
「お優しいんですね」
「///////////////////////////////」

ナギは照れ隠しのため、布団にもぐりこんだ。
ハヤテもそれを見ると、布団に入った。

「では、おやすみなさい」
「う、うむおやすみ////////////////////////」

その夜、ハヤテはすぐにでも寝付いたが、ナギは緊張のため中々寝付けなかった。


                    × ×


翌日、ナギは昨日同様ハヤテに起こされた。

朝食の席に行くと、今日はマリアさんがいた。

食べ終わり、ハヤテが片づけにキッチンに向かったのを機にマリアさんに話しかけた。

「おい、マリア。昨日はどこにいた!!!」
「本家ですよ〜♪何でそんなこと聞くんですか〜♪」
「い、いやそれは/////////////////////////」
「まあ、いいじゃないですか〜♪」
「わ、わかったよ」


時間は飛び、夕方。

「え!?買い物ですか?」
「ええ、お願いできますか?」
「いいですよ」

ハヤテはマリアさんに頼まれ、出かけようとした。
すると、

「ハ、ハヤテどこに行くのだ/////////////////////////////」
「買い物に、ですが」
「わ、私も一緒に行っていいか?/////////////////////////////////」
「へ!?ああ、はい」

買い物中、ハヤテは特に気にしていなかったが、ナギは

「(こ、これってデートだよな///////////////////////////誰か違うって言ってくれ////////////////)」

緊張するナギをしり目にハヤテはいつも通り買い物をしていた。


                    × ×


夜、昨日同様ナギはハヤテに頼んで一緒に寝てもらっていた。
もちろん悠太に電話した後で。

「な、なあハヤテ///////////////////////////////」
「はい、なんですか?」
「い、いつまでいてくれるんだ?//////////////////////////////」
「そうですね」

ハヤテはしばらく考えた後

「多分悠太は明日には帰ってくるでしょうし、明日には帰っちゃいますね」
「そ、そうか///////////////////////////////」

ナギは露骨にがっかりした。


翌日、ハヤテはナギ達の昼食を作った後、天王州家に戻って行った。

「帰っちゃったか」

ナギはかなり落ち込んだ。

「学校で会えるでしょ?」
「そ、そうだよな」

ナギは一気に元気になった。

「よ〜し。悠太も帰ってくるみたいだし、がんばるか」

ナギは自室に戻って行った。

マリアさんはナギが見えなくなったのを見計らうと、ブラックな笑顔を浮かべた。

「(フフフフフフフフフフフ。ナギったらあんなに照れ倒して。かわいいわね〜、ああ。これで私のコレクションが増えますね〜。フフ)」

そう、マリアさんはナギの行動をずっと隠し撮りしていたのだ。
まあ、流石に寝室にカメラはないが。




一方のハヤテは家に戻ると、アテネに子猫のように甘えられて色々と苦労する羽目になった。

----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は続きです。
では。
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女神と共に ( No.82 )
日時: 2012/08/13 09:47
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7414

こんにちは氷結です
ハヤテはナギのとこにいたんですね
しかもあの負けず嫌いのナギが自分の弱点を言うとは
そして添い寝するようにいうとは大胆ですね
マチガイを望んでいるとはやっぱりマセてますね、いい感じです♪
マリアさんいないと思ったら、そんなことしていたんだ、あいかわらぜ黒いなw
アテネも2〜3日大変でしたね
それではまた
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Re: 女神と共に (8月17日更新) ( No.83 )
日時: 2012/08/17 14:53
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しです。

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは氷結です

 悠太「感想ありがとな」

 >>ハヤテはナギのとこにいたんですね

 ハヤテ「ええまあ。悠太の代わりがいないって聞いたので」
 ナギ「///////////////////」

 >>しかもあの負けず嫌いのナギが自分の弱点を言うとは

 ナギ「い、いやあれは/////////////////////////」
 マリア「恋は人を変えるってことですね〜♪フフフフフフフ」

 >>そして添い寝するようにいうとは大胆ですね

 ナギ「だ、だってせっかくハヤテがいるのにもったいないし///////////////////////」

 >>マチガイを望んでいるとはやっぱりマセてますね、いい感じです♪

 ナギ「だ、だから/////////////////////////////////そ、その////////////////////////」
 マリア「フフフ」←黒い笑顔を浮かべてる。

 >>マリアさんいないと思ったら、そんなことしていたんだ、あいかわらぜ黒いなw

 マリア「あらあら。どういう意味かしら?」
 
 補足すると、本家にいたというのも嘘で、ずっとモニタールームにいたというのが真実です。

 >>アテネも2〜3日大変でしたね

 アテネ「ええ。もう寂しくて寂しくて」←ハヤテに抱きついている。
 ハヤテ「・・・」←抱きつかれて困ってる。

 >>それではまた

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪






では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前々回、悠太は執事修行最終段階は仲間と共に地下迷宮を攻略せよと教えられた。


「仲間か」

悠太は白皇の庭のベンチでそう呟いた。

「(お嬢様は行く気だ。諦めさせるのは不可能だろう)」

実際悠太は何とかナギを説得しようとしたが、無理だった。

「(となれば、強くて頼りになる奴だよな)」

悠太が考えていると、ハヤテが少し慌てた様子で走ってきた。

「お、ハヤテちょうどよかった」
「え!?何?急いでるんだけど」
「すぐ済むよ」

悠太は簡潔に執事修行の説明をした。

「で、地下迷宮に挑むことになったんだよ」
「ふ〜ん」
「で、だ。悪いけど、協力してくんねえか?」
「そんなのもちろんいいよ。全力で協力させてもらうよ」

これで、3人のうち2人が決定した。

「最後の1人は誰がいいと思う?」
「う〜ん」

ハヤテは悩んでいたが、突然何かを察知し、

「ゴ、ゴメン急いでるんだ」

そう言うと、走って行ってしまった。

「なんだあいつ」

悠太はしばらく考え、

「あ、あいつがいた」


                     × ×


「嫌ですわ」
「何で!?」

悠太は綾子のもとに来ていた。

「嫌だから嫌だと言ったんですわ」
「じゃあ、ハヤテの頼みだったら?」
「迷うことなく協力しますわよ」

悠太は頭を2・3回掻き、

「頼むよ。神尾崎の強さを見込んでの頼みなんだから」
「それはうれしいですわ。ですが、それとこれとは話が別ですわよ」

悠太はハヤテも来ると言おうと思ったが、止めて綾子を仲間にするのは諦めることにした。


「やれやれ。他にはっと」


                      × ×


「へえ〜そうだったの」
「協力してくれるのか?」

悠太は次に、生徒会室に来ていた。

「ハヤテ君に完膚なきまでに負けた私が頼りになるとは思えないわよ〜」
「気にしてるのか?ハヤテに完敗したことを」

悠太は恐る恐る聞いた。
ヒナギクは特に様子は変化しなかったが、

「別に〜。ただ、頼りにならないのは事実よ〜。弱体化を指摘されるぐらいだし〜」
「分かったよ」

悠太はそう言うと、部屋を出て行った。

ヒナギクは机に突っ伏すと

「ハヤテ君か」

マラソン大会でのハヤテの戦いぶりを思い出すと、ヒナギクは自然と赤くなるのを感じた。

「なんなのかしら。この不自然で味わったことのない気持ちは」


                        × ×


悠太はあの後頼りになりそうな人間はできる限りあたったが、全滅であった。

「はあ、後誰かいたかな?」

悠太がベンチに座って考えていると、辺りを見渡しながら走っているアテネを見つけた。
すると、アテネも悠太に気づき

「悠太さん、ハヤテ見かけませんでしたか?」
「ハヤテ?さっき会ったぞ」
「その後は?」
「さ、さあ?分かんねえな」
「そうでしたか」

アテネはがっかりすると、立ち去ろうとした。
悠太はアテネを誘ってないことを思い出し、

「待った」
「なんですのよ。忙しいですのよ」
「実はな」

悠太は簡潔に執事修行の最終段階を説明した。

「と、言うわけで協力してくれ」
「そうですわね」

アテネは少し考えた後

「いいですけど、条件がありますわ」
「な、なんだよ」
「ハヤテを捕まえるのを協力してほしんですの」
「へ!?」
「今朝から妙にハヤテが逃げ回ってるんですわ。ですから悠太さんも私に協力してくれたら、私も悠太さんに協力しますわ」
「分かったよ。ハヤテを見かけたら天王州に連絡すればいいんだな」
「そうですわ」

そう言うと、アテネは走って行った。

「さてと、ハヤテを探すか」

悠太は歩き出したが、

「って、行くあてがないぞ。どうすれば----」

ふと、ベンチをみると、ハヤテが疲れた顔で座っていた。

「ようハヤテ」
「ああ、悠太」

ハヤテは一瞬びっくりしたが、悠太だと分かり安心した。

「どうした?」
「ちょっとね」

悠太はハヤテの隣に腰かけると、

「聞いたぜ。逃げ回ってるらしいな」
「え!?ああ、うん」
「なんでだ?」
「い、いやね。ちょっとした事情で、2日ほど家に帰らないことがあったんだ。で、昨日帰ったんだけど」
「けど?」
「アーたんがずっと子猫みたいに甘えてくるんだ。だからだよ」
「なるほどな」

悠太は胸が痛んだが、アテネとの約束を優先することにし、突然ハヤテを羽交い絞めにした。

「え!?悠太?」

悠太はハヤテを拘束したまま携帯を取り出し、

「おい、見つけたぞ」

それだけ言うと、電話を切った。

「ま、まさか悠太」
「悪いな。これも友情のためだと思って」
「ええ!?で、でも」

ハヤテは何とか抵抗し、逃げ出そうとした瞬間ものすごい勢いでアテネが走ってきた。
悠太は嫌な予感がしてハヤテから急いで離れた。
悠太が離れた瞬間、アテネがハヤテを押し倒した。

「ハヤテ〜♪♪」
「ちょっとアーたん」

アテネは子猫みたいにハヤテに甘えていた。
悠太は少しその光景を見守ると、

「おい天王州」
「ああ、悠太さん。約束通り、私もあなたに協力しますわ」
「ああ、助かるよ」
「悠太」

ハヤテは悲しそうな目で悠太を見つめていた。
悠太はハヤテの目をみると、

「ごめんな」

そう言うと、逃げた。

「もう」
「ハヤテ〜♪」


                   × ×


翌日、悠太、ナギ、ハヤテ、アテネは地下迷宮の入り口に並んで立っていた。

「ここか。緊張するな」
「ああ」
「ええ」

全員緊張していた。

すると、白桜がハヤテに呼びかけた。

「(どうしたの?)」
「(ご主人様、何やら強力で悪しき気配がします)」
「(悪霊?)」
「(分かりません。ですが最大級の警戒を布いてください)」
「(了解)」

ハヤテは他のメンバーとは違う警戒をすることにした。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はこの続きです。
では。
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女神と共に ( No.84 )
日時: 2012/08/19 17:32
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=6503

こんにちは
氷結です


ヒナギク徐々にハヤテへの気持ち自覚しかけてますね
原作と違ってハヤテヒナギク怒らせてないからあの心の声の名セリフでませんでしたね
ハヤテアテネに子猫のように甘えられるとはこの幸せもんめ
4人パーティー決まりましたね
ナギ以外みんな戦闘力高いですね
シスター瞬殺できるのでは
それではまた
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Re: 女神と共に (8月22日更新) ( No.85 )
日時: 2012/08/22 18:39
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんにちは
  氷結です

 麗「感想ありがとうね♪」

 >>ヒナギク徐々にハヤテへの気持ち自覚しかけてますね

 ヒナギク「???何のことかしら?」
 美希「(やれやれ)」

 >>原作と違ってハヤテヒナギク怒らせてないからあの心の声の名セリフでませんでしたね

 まあ、その辺は変えていこうと思ってたところなので。

 >>ハヤテアテネに子猫のように甘えられるとはこの幸せもんめ

 ハヤテ「実際甘えられれば大変ですよ」←色々と疲れてる
 アテネ「ハヤテ〜♪」←まだ甘えてる

 >>4人パーティー決まりましたね

 悠太「まあな。1人以外は頼りになるぜ」
 ナギ「誰だよ。その情けないのは」
 悠太「・・・」

 >>ナギ以外みんな戦闘力高いですね

 ナギ「ほほう。私は軟弱だとそう言いたいのか?」
 マリア「事実でしょ〜♪」

 >>シスター瞬殺できるのでは

 内緒です。

 >>それではまた

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪








では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、悠太は仲間を引き連れ、地下迷宮に入った。


地下迷宮。その名の通り、薄暗いが視界には影響はなく、周りを見渡せる。
のだが

「な、なあ暗くないか?」

それでも怖がる人間はいるのである。

「大丈夫ですよナギさん。僕も悠太もアーたんもいるんですから安心してください」
「そ、そうか//////////」

ちなみに、ナギはハヤテの腕に抱きついています。もちろんアテネもハヤテの反対の腕に抱きつき、ナギを睨んでます。

「(やれやれ主役の俺は蚊帳の外か)」

悠太は軽く不満を心の中でもらした。

「でも、迷宮って言ってる割には単調ですよね」
「どういうことですの?」
「ほら、こういう迷宮って人を迷わせるために複雑な仕組みになっているはずでしょ?」
「そうだな。ゲームではそれが普通だ」
「ええ。ですが、多少の分かれ道はあっても、どちらが正しいかすぐにでも判断できるような作りですよね」

ハヤテのこの疑問に全員が疑問に思った。

「ってことは、考えられる理由は2つ」

悠太の言葉を全員が立ち止まって聞いた。

「1つは製作者がめんどくさくなった或いは資金の問題だ」
「「「なるほど」」」
「もう1つは仕掛けや敵に余程の自信があるってことさ」
「どういうことですの?」

ゲームを全くやらないアテネには分からないようだ。

「つまり、即死の仕掛けがあったり、馬鹿みたいに強い奴がいれば攻略は難しいだろ?だから態々迷宮を複雑にする必要はないってことさ」
「なるほど、納得ですわね」

アテネがそう言った瞬間悠太の顔が青ざめた。
ハヤテ達は嫌な予感がしつつ振り向くと、明らかに悪霊と思えるものが浮いていた。

「のわああああ」
「キャーーーー」

ナギとアテネは悲鳴を上げたが、ハヤテは冷静に白桜で悪霊を切り、除霊した。

「大丈夫?」

振り向いたが、ナギの姿はそこにはなく、走り出していた。

「ナギさん、走ったりしたら」
「え!?」

その瞬間、ナギは何かのスイッチを踏み、その瞬間矢が飛んできた。

「お嬢様!!!!」

ハヤテはギリギリで矢を白桜で弾いた。

「大丈夫ですか?」
「あ、ああ。幸い掠ってもいないよ」

ナギはハヤテの手を借り、立ち上がると矢に触ろうとした。

「駄目です!!!!!」

ハヤテに急に叫ばれてナギは慌てて手をひっこめた。

「すみません急に大きな声を出して」
「い、いや構わんが」
「恐らく、それは毒矢でしょう。掠っただけでも死んでしまうほど強力な毒が塗られています」

「ほう、中々の観察力だな」

急に声がして、ハヤテ達は驚き、声のした方へ振り向いた。
そこには神父の格好をした若い男性が立っていた。

「あんたは?」
「私はこの教会の神父、リィン・レジオスターだ」
「なんだ神父か」
「ああ。その少年の言う通り、その矢には猛毒が塗られている。即効性ではないが、強力な奴だ」
「ん!?何で知ってるんだ?」

神父は軽く笑うと、

「理由は2つ。1つは私が仕掛けたから。もう1つは体験済みだからだ」
「「「「体験済み?」」」」
「ん」

神父が指さした方を見ると、白骨化した亡骸があった。

「も、もしかして」
「もちろん私だ。毒矢をくらって死んだ」

全員が神父の言った意味を理解した。

「あ、言い忘れたが、気をつけろよ」
「何をだよ」
「敵がいるぞ」

その瞬間、大型のロボットが数体現れた。


                       × ×


一方のその頃、教会の入り口では。

「ここですわよね。教会は」

綾子が長細い布を肩にかけて立っていた。

「さてと」

綾子が中に入ろうとした瞬間

「あれ?綾?」

ヒナギクも姿を現した。

「何でヒナもここにいるんですの?」
「い、いやそれは。それより、綾は何でここにいるの?」
「あの悠太さんがハヤテ様を誘わないのはあり得ないことだと後で思い返して、ここに来たんですわ」
「なるほど」
「まあ、ヒナは大方悠太さんに頼まれて、つい意地悪して追い返してしまい、それが気になった。或いはハヤテ様が来るかもしれないという期待感でここに来た。そんなところでしょうけど」
「そ、それは」

ちなみに後者です。

「まあ予想通りですから、これを」

綾子は肩にかけてあった布を取り、少しめくって刀の柄のような部分を出し、ヒナギクに差し出した。

「これは?」
「いいから触ってみなさい」

言われたとおり、ヒナギクは柄の部分を握った。
その瞬間、力が湧いてくるのを感じた。

「やはりでしたか」
「なんなのこれは」

ヒナギクは刀を引っ張ると、霊気を放つ木刀が出てきた。

「それは大昔の木刀職人の最後の一振りですわ」
「最後の一振り?」
「ええ。その昔、職人は無意味な殺し合いを嫌い必要以上に人を傷つけない木刀を作っていたんですわ」

ヒナギクは黙って聞いていた。

「その職人の作った木刀は名品ばかりで愛用者は多かったんですわ。そんなある日、その職人は自身の作品に魂を注ぎ込みすぎて、命が尽きようとしたんですわ。だからこそ、最高傑作を完成させ、その直後に亡くなったんですわ」
「それがこれなの?」
「ええ。ですが、力が強すぎて、半端ものでは弾かれて触ることすらできないんですわ。ですがヒナは握ることができた。つまりはその木刀に選ばれたんですわ」

ヒナギクは黙って木刀を見つめた。

「それは差し上げますわ。ちなみに名前は「村正」ですわ」
「そう。よろしくね村正」
「さ、行きますわよ」

2人は教会に入り、地下迷宮へ向かった。


                     × ×


一方のハヤテ達は出現したロボットを何とか退け、最奥のような場所についていた。

「しかし、あのロボットは強力だったな」
「ええ。強敵でしたわね」

3人がかりでも苦戦するほど高性能だったようだ。

「ともかく、ここに執事メダルがあるんだな」

悠太が踏み出そうとした瞬間

「どうやらたどり着いたようですね」

入り口で見送られたはずのシスターがいた。

「まあ、なんとかな」
「さ、ゴールはこちらですよ」

シスターの先導で歩き出そうとした瞬間今度は神父が

「誰だお前は」
「「「「へ!?」」」」
「この教会のシスターは80近いばあさんだぞ。しかも年甲斐もなく韓流ものにおおはまりするような奴だ」

神父の言葉を気にせず、シスターは階段を登っていた。

「何者だお前は」

シスターは軽く笑うと、

「やれやれ。ばれたか」

そう言った瞬間、先ほどとは比べ物ならないほどの大量のロボットが現れた。

「な、なんだよこれ」
「ああ、私の自慢のロボットだ」
「何であんなにいるんだよ」
「寄付金を使いまくって、投入したからな」

そう神父が言った瞬間、ハヤテも悠太もナギもアテネも神父を思いっきり殴った。

「フフフ。これで終わりじゃないですよ」

そう言った瞬間、超巨大なロボットが出現した。

「まずいな。あいつは周りのロボットに比べて何十倍も強い奴だぞ」

神父の言葉に悠太、ハヤテ、アテネは臨戦態勢を取った。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回はこの続きです。
では。
[管理人へ通報]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら通報してください
女神と共に ( No.86 )
日時: 2012/08/22 22:36
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=6490

こんばんは氷結です
悪霊ってあのドロドロしたやつですね
顔の感じからして男のようですが生前なにをしていたのでしょうか
まあハヤテに瞬殺されたけど
ハヤテすごいですねもう毒やも余裕ではじくし
毒といったらドラクエの毒ですね
ナギのHPだと数歩いただけで死にそうですし危険ですよね
そういえば原作で神父の白骨死体誰が供養したのでしょうか
まあ教会壊れたから悲惨なことになってるかもですが
やはり綾子さんもハヤテとできるだけ一緒にいたいんですね
しかもヒナの心情見事な洞察力で見抜いているし
村正おおーヒナの装備品、いすみが来なかったから正宗の代わりですね
ロボの強さすげーあのすごいハヤテにユウタとアテネまでいて苦戦するとはなんという
やはり大量のロボが再びやはり機械系の敵には雷属性で、ピカチュウ十万ボルトだー
それではまた
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Re: 女神と共に (8月22日更新) ( No.87 )
日時: 2012/08/23 18:01
名前: キー
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=9051

 χです。…音楽パートから解放されて時間ができたのでまた感想にこれます。

 調「いやぁ、見事に裏切られなかったですね。…どの作品でも作品中のこの時期にはこれ
をやるんですね。」

 ナオ「悠太君、今思ったのですが、クラウスを連れて行って盾にすれば、クラウスは不要
だし、クリアしやすくなるから一石二鳥だったのにね。」

 サラ「このハヤテくんは毒矢を喰らいませんでしたね。……なんか、キャラが全体的に強
いからシスターもすぐにやられるかな?もしくは・・・・」

 調「ま、アテネとかもいるし、ハヤテ強いし、毒喰らってないしここから原作とどう変わ
るかも見物ですね。」

 χ「次回はとうとう・・・・・ってとこですか。悠太、今なら間に合うぞ。クラウス(笑)
の盾をつかうんだ。」

 調「原作と違ってコンセントとプラグがないことを期待して…感想を終わります。」
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Re: 女神と共に (8月25日更新) ( No.88 )
日時: 2012/08/25 17:48
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんばんは氷結です

 綾子「こんばんわ。感想ありがとうございます」

 >>悪霊ってあのドロドロしたやつですね

 はい。あの車輪みたいなやつです。

 >>顔の感じからして男のようですが生前なにをしていたのでしょうか

 ナギ「さあな。レーサーじゃないか?」

 >>まあハヤテに瞬殺されたけど

 いつまでも引っ張るほどではないので。

 >>ハヤテすごいですねもう毒やも余裕ではじくし

 ハヤテ「瞬間的に触らないほうがいいと悟ったので弾いたのですよ」

 >>毒といったらドラクエの毒ですね
  ナギのHPだと数歩いただけで死にそうですし危険ですよね

 いや、この小説内では違うんですよ。あの毒は遅行性の猛毒。これがあの毒矢の毒です。

 >>そういえば原作で神父の白骨死体誰が供養したのでしょうか

 た、確かに忘れてましたね。まあ、しぶとそうなので無事なのでは?

 >>まあ教会壊れたから悲惨なことになってるかもですが

 ネタバレすると、この小説では教会は無事なので供養されたみたいですよ。

 >>やはり綾子さんもハヤテとできるだけ一緒にいたいんですね

 綾子「当り前ですわ。ハヤテ様は私の夫になる人ですから」
 アテネ・ナギ・麗「違うわ!!!!!!!」
 泉「そ、そうだよ〜」
 伊澄「え、えっと/////////」

 >>しかもヒナの心情見事な洞察力で見抜いているし

 綾子「だてに何年も親友やってませんわよ。それにヒナは分かりやすいし」

 >>村正おおーヒナの装備品、いすみが来なかったから正宗の代わりですね

 ええ、まあ。伊澄の登場をカットするつもりだったので、村正を出したんです。

 >>ロボの強さすげーあのすごいハヤテにユウタとアテネまでいて苦戦するとはなんという

 神父「当り前だ!!!!1体1体に何千万かけたと思ってるんだ」
 悠太「もっと違うとこに金かけろよ」

 >>やはり大量のロボが再びやはり機械系の敵には雷属性で、ピカチュウ十万ボルトだー

 悠太「待て待て。伏字忘れてるぞ」
 ナギ「ってか、そんな電気用意してるわけないだろ」

 >>それではまた

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪





 ●キーさん

 >>χです。…音楽パートから解放されて時間ができたのでまた感想にこれます。

 麗「フフ。感想ありがとうね。そしてお疲れ様」
 勝「なんか違う気が」

 >>調「いやぁ、見事に裏切られなかったですね。…どの作品でも作品中のこの時期にはこれ
をやるんですね。」

 なんかすみません。どうしても書きたいシーンがあったのでカットというわけにはいかなかったんですよ。

 >>ナオ「悠太君、今思ったのですが、クラウスを連れて行って盾にすれば、クラウスは不要
だし、クリアしやすくなるから一石二鳥だったのにね。」

 悠太「あ、そう言えば」
 クラウス「や、止めてくれ。老人虐待ですぞ」

 >>サラ「このハヤテくんは毒矢を喰らいませんでしたね。……なんか、キャラが全体的に強
いからシスターもすぐにやられるかな?もしくは・・・・」

 ハヤテ「まあ、毎日きつい修行を10年前からやってますからね」
 ちなみにシスターは・・・
 アテネ「ネタバレやめなさい!!!」

 >>調「ま、アテネとかもいるし、ハヤテ強いし、毒喰らってないしここから原作とどう変わ
るかも見物ですね。」

 フフフ。意外かもしれない展開が待ってますよ。

 >>χ「次回はとうとう・・・・・ってとこですか。悠太、今なら間に合うぞ。クラウス(笑)
の盾をつかうんだ。」

 はい、地下迷宮編は完結です。
 クラウス「だ、だから老人虐待ですぞ」

 >>調「原作と違ってコンセントとプラグがないことを期待して…感想を終わります。」

 そんなものありませんよ〜♪面白くないので。

 感想ありがとうです〜♪









では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、地下迷宮の奥に到着したが、シスターとロボットの大群が立ちはだかった。


「覚悟しなさい。皆殺しにしてあげるから」
「何でこんな事すんだよ」

悠太は臨戦態勢を解かずに聞いた。

「理由はただ一つ復讐よ」
「「「「復讐?」」」」
「三千院家への復讐さ」

シスターは巨大ロボットの手の上でふんぞり返って決めたが、

「あの、そんな高いとこでそんな恰好をしたら」

アテネの指摘にシスターは慌てて座り込み、

「と、ともかく復讐が目的なの」
「なぜなのだ!!!」

シスターは語りだした。


                    × ×


シスターの家は代々マフィアの家系であった。
しかし、シスターの父は悪い事への才能がなく、できても分かりやすい嘘位であった。

だが、そんなある日運命の悪戯か暗殺の仕事が入ったのである。
三千院家令嬢・ナギの暗殺である。

しかし、三千院家の執事と思わしき青年に阻止され失敗に終わった。

その失敗を機にマフィアから足を洗い日本で真面目に働き始めた。

だが、運悪く地下鉄テロに巻き込まれ命を落としてしまった。


                     × ×


「そんな事が」
「そうよ。父が改心しなかったら死なずに済んだのよ」
「そ、そんなの逆恨みだ」
「黙りなさい!!!!!!!!!」

シスターの声には復讐に対する迷いがまったくなかった。

「私はそれ以来復讐のためだけに生きてきたわ。そのための力も磨いてきたのよ」

そう言った途端、シスターはどこからかトンファーを取り出し、ナギに襲いかかった。

しかし、ハヤテが白桜で受け止めた。

「やめてくれませんか。復讐なんて馬鹿な真似」
「黙れ!!!!!!!!!復讐こそが、私の生きる意味なのよ。それを果たさない限り諦めない」

シスターはハヤテから離れると、再び襲いかかった。

「はあああ」

ハヤテは目にもとまらぬ速さで剣を振り、シスターのトンファーをバラバラに切り裂いた。

「ば、馬鹿な」
「無駄です」
「くっ」

シスターは再び巨大ロボットの手に戻り、

「さあ、行きなさい。誰一人として生かすな」

ロボットが一斉に襲いかかってきた。

「ご忠告してあげるわ。弱点なんてこのロボットにはないわよ」

ナギ以外が戦い始めた。

「ハヤテ、周りの奴等は俺と天王州に任せろ。お前はあのでかぶつを頼む」
「了解」


                    × ×


一方、綾子とヒナギクの元にもロボットに大群が現れていた。

「何よこのロボットの団体さんは」
「私たちに先に進むなと忠告している見たいですね」

実際、先に進もうとしなければ、襲いかかってこなかった。

「どうします?」
「戦うにきまってるでしょ」

ヒナギクは村正を構えると、ロボットと戦い始めた。
綾子も木刀を手にすると、戦い始めた。

「くっ、1体1体が強い」
「仕方ありませんわね」

綾子はロボットから離れると、木刀を投げ捨て

「来なさい、青龍・朱雀」

そう唱えると、綾子の右手に青い刀身に龍が彫られた刀が、左手に赤い刀身に鳥が彫られた刀が現れた。

「あ、綾?その刀は?」
「これが私の本当の武器、魔剣青龍・朱雀ですわ」
「・・・」
「ごめんなさいね隠してたりして。神尾崎流剣術は本来は二刀流なんですわ」
「そうだったんだ」

ヒナギクは一瞬残念そうな顔をしたが、すぐに戦闘モードに入り

「さっさと倒してハヤテ君達と合流しましょ」
「怒らないんですの?」
「怒る理由がないわよ」

綾子は軽く笑うと、剣を構え、ロボットに向かって行った。


                   × ×


一方のハヤテ達は大苦戦を強いられていた。

ハヤテが戦っている巨大ロボットは恐ろしいほどにかたく、ハヤテの全力の切りつけにもびくともせず、ハヤテの攻撃も効いていないに等しかった。

悠太とアテネも苦戦していた。
2人が戦っているロボットは強いうえに数が多く、何とか倒せても次々と襲いかかって来るのである。

「諦めて殺されなさい」
「誰が!!!!」

疲れからか、悠太もアテネも少しずつ敵の攻撃を受け始めていた。

「ぐっ」
「悠太!!!」
「大丈夫だ!!!お前はそいつに集中してろ」

ハヤテは何度も何度も攻撃していたが、効果はかなり薄かった。

「無駄よ」

失うの?大切な人たちを・・・・・・・ドクンッ

「はあはあ」
「悠太」
「守るから安心してろ」

何のために修行してきたの?失わないためじゃないの?・・・・・・・・・ドクンッ

「負けるわけにはいきませんわ」
「諦めなさい。私の復讐の糧となって貰うわ」

嫌だ嫌だ嫌だ。失いたくない。力が、守るための力が・・・・・・・・・・ドクンッ

「うおおおおおおおおおおお」

突然ロボットたちが震え始めた。

そして悠太もアテネもすさまじい力を感じハヤテをみると、ハヤテから黄金色の神々しいオーラが放たれていた。

「な、なんですのあれは?」

アテネがそう言った瞬間、

「覚醒ですわ」

ようやく駆け付けた綾子がそう答えた。

「覚醒?」
「ええ。ハヤテ様が会得していた必殺技が覚醒に至ったんですわ」


                   × ×


時は遡り、ハヤテが神尾崎家で修行を始める日

「守護光速拳?」
「ええ。それがハヤテ様が会得できる必殺技ですわ」
「どんな必殺技なんですか?」
「それは、「守りたい気持ち」を肉体強化に変換する技ですわ」
「守りたい気持ち」

ハヤテは息をのんだ。綾子はさらに続けた。

「この必殺技は守りたい気持ちを高めれば高めるほどより強い力に変換できます。しかも体への影響は一切ありません。まさに無敵ともいえる必殺技ですわ」
「すごいじゃないですか」
「ただ」
「な、なんですか?」
「当然のように弱点もありますわ」

ハヤテはまた息をのんだ。

「それは、守りたい対象が自分以外なんですわ。つまり、「自分を守りたい」これだけでは発動ができないんですわ」
「別にいじゃないですか」
「はい?」
「僕はただ、誰かを守りたいからこそ必殺技がほしかったんですよ」
「ハヤテ様/////////////」


                     × ×

「そんなすごい技が」

綾子の説明にアテネもナギも照れていた。

「ふ、ふん。そんなこけおどし効かないわよ」

巨大ロボットが攻撃してきたが、ハヤテは片手で攻撃を受け止めた。

「「「「「な!?」」」」」

ハヤテは表情一つ変えずに、ロボットの手を押し、ロボットをよろめかせた。
その瞬間、ハヤテは飛び、巨大ロボットを真っ二つに切り裂いた。

「すげえ」
「あれが覚醒したハヤテの力」

ロボットは爆発したが、シスターはハヤテがお姫様だっこで助けたので、無傷だった。

「くっ。今回は負けよ」

シスターがハヤテから離れてそう言いきった。

「でもね、私はあきらめないわ。いつの日か必ず復讐を--------」

そう言いかけた時、ハヤテがオーラを消さずにシスターを優しく抱きしめた。

「な、何を」
「もう止めてください」

ハヤテは優しく語りかけた。

「僕は救いたい。復讐という悲しい鎖に縛られている貴方の心を」
「あ、貴方に何が分かるのよ」
「分かりません。だからこそ救いたいんです」

アテネ達は口出しせずに、ハヤテに任せた。

「仮にですよ、ナギさんや悠太の命を奪い、復讐を果たせたらどうするんですか?」
「そ、それは」
「三千院家の令嬢の命を奪った貴方を狙う人がたくさん現れるかもしれません」
「そ、そんなの全て倒せば」
「それでは何の解決にもなりませんよ」
「・・・」
「復讐は新たな復讐を生むんですよ」

ハヤテの一言一言がシスターの心に響いていた。

「で、でも私から復讐を取ったら」
「何も残らない?そんなことありえません。貴方には他にもあるはずです」
「・・・」
「もし、どうしても復讐の心を消せないというなら僕が引き受けます」
「そ、そんなの引き受けてどうするのよ」
「僕の中で消し去ります。そうすれば貴方には復讐の心がなくなります」
「・・・」
「貴方は美しい。だからこそ復讐なんて似合いませんよ。だから僕に救わせてください」

その言葉を聞いた瞬間シスターの中で何かが弾け、泣き始めた。

「どうしてよ。どうして私なんかを救うのよ」
「貴方は悪人には見えません。だからこそ守りたいと思ったんですよ」

シスターは涙腺が崩壊したように大泣きした。
ハヤテはただ黙って、シスターを優しく抱き続けた。

「なあ悠太」
「ん!?」
「ハヤテってやっぱり優しいな」
「ああ」

                   × ×


しばらくして、悠太達は執事メダルを取り、教会の前にいた。

「ごめんなさいね、襲ったりして。そしてありがとね」

シスターはもう落ち着いていた。

「目的は果たせたし、気にしてないですよ」
「そ、そう」
「では、僕たちはこれで」

悠太達は帰っていた。


そして、

「ねえ、フォルテシア」
「なあに?」

ちなみに、このフォルテシアこそがこの教会の本当のシスターです。

「私決めたわ」
「何を?」
「負けないってことをね」

フォルテシアは首をかしげた。


ここにまた、厄介な事が巻き起こった事をハヤテ達はまだ知らない。

----------------------------------------------------------------------------------

 守護光速拳

守りたいという気持ちを肉体強化に変換する秘術で、神尾崎家の最強奥義。気持ちを高めれば高めるほど無限に肉体を強化でき、体への影響は無という無類の強さを誇る必殺技。ただし、守りたい対象に自分は入らず、その守りたい対象がいなければ発動不能になる。が、強さゆえに会得しようとした神尾崎家のものは数多くいる。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
いかがでしたか?独自の決着は。

次回は未定です。
では。
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Re: 女神と共に (8月25日更新) ( No.89 )
日時: 2012/08/25 18:31
名前: キー
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=9051

 調「ハヤテの奴、ソニアも落とした?」

 χ「いきなり何を言い出す。そんなことあるわけが……本当だ。」

 調「ていうか、『青龍』と『朱雀』か。じゃぁ、残りの『白虎』と『玄武』に期待してい
いのかな?」

 χ「さぁ?…いやぁ、アテネ達も良くやったな。」

 調「何を?」

 χ「いやぁ、ハヤテがソニアを抱きしめたときにアテネとかが嫉妬してその中に入って行
ったら興ざめだからね。」

 調「確かに言われてみれば・・・・・」

 χ「守護高速拳ですか……そのままなんだけどなんか深そうに見える名前だな。」

 調「いやぁ、これって、原作より好きだなぁ。」

 χ「これによってまたいろんなことが変わるな。」

 調「まぁ、ワタルいなかったし。……もともとこの小説にいたかは別で。」

 χ「ま、今後に期待ということで……」

 調「また来ます。……そうだ。リクエストとかあったらどうぞ。……こっちはキャラが多
くて選びづらいでしょうけど…」(;一_一)
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Re: 女神と共に (8月25日更新) ( No.90 )
日時: 2012/08/25 19:32
名前: ユウさたん

どうも、ご無沙汰しております。 ユウさたんです。

最近は一話完結の小説を書いてたり、レポートに追われていたりしていたので、なかなか感想に行けませんでした。

では、前回言った通りにこっちの小説のキャラと共に今回の感想に行きたいと思います。


ユウさたん「今回連れてきたのは…エイト8.8です!」

エイト8.8「お初にお目にかかります。 エイト8.8と申します。ユウさたんさんの小説でハヤテの使用人をしております。 以後、お見知りおきを…」

ユウさたん「さて、シスターが三千院家を狙う理由は同じみたいですが、父親が死んだ理由はフグの毒から地下鉄テロに変わってましたね。 これにはmasaさんにどのような意図があるのでしょうか?」

エイト8.8「ふ〜ん、ハヤテさんの『守護光速拳』は守るべき人が居る時にしか発動しない
神尾崎家の最終奥義ですか〜あの時の神尾崎家の修行はこの奥義習得のためだったんですね」

ユウさたん「しかし、ハヤテはどこでも優しい男ですね。 シスターを原作と違って、ハヤテに…」

エイト8.8「アテネの執事として守るべき存在が多いハヤテさんにぴったりな奥義ですね。『守護光速拳』は」

ユウさたん「それでは感想を終わりにしたいと思います」

エイト8.8「次回も楽しみにしております。 それでは、また」


それと小説の部分でよく意味が分からない箇所があるのですが。

綾子がアテネ達にハヤテに覚醒した必殺技について説明が終わった直後の描写で、


「そんなすごい技が」

綾子の説明にアテネもナギも照れていた。


とありますが、何故アテネ達は照れていたのでしょうか?

自分の読解力が悪いので、よく分かりませんが、説明して頂けると嬉しいです。

(ハヤテの必殺技の守りたい者がいる時のみしか発動しないという技の制約に対する表情の変化なんでしょうか?)

まあ、蛇足かもしれないので、その場合はスルーして下さい。

では、また来ます。


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女神と共に ( No.91 )
日時: 2012/08/26 02:30
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=6490

こんばんわmasaさん
シスターの父フグの毒で死ななかったけど今度はサ○ンに巻き込まれて死んでいたとは
シスター復讐する相手間違っているぞ!その原因となった組織に復讐しなさい
このロボ、コンセントなしなんですね 充電式のようですね
綾子さんすごい強そうな剣持ってますねあの有名な玄武とか名前のアレを
この名前聞くと幽遊白書思い出します
ハヤテすごいまるでスーパーサ○ヤ人みたいだ
そして撃破後また天然ジゴロ発動
うお このハヤテ戦闘力だけでなく天然ジゴロもパワアップしとる
シスターまで
それではまた
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Re: 女神と共に (8月29日更新) ( No.92 )
日時: 2012/08/29 16:18
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから。

 ●キーさん

 悠太「感想ありがとな」

 >>調「ハヤテの奴、ソニアも落とした?」

 ハヤテ「いえ、説得しただけですが」
 アテネ「・・・」

 >>χ「いきなり何を言い出す。そんなことあるわけが……本当だ。」

 ハヤテ「そんなわけないでしょ」
 アテネ「ハヤテのバカ」
 ソニア「フフフ」

 >>調「ていうか、『青龍』と『朱雀』か。じゃぁ、残りの『白虎』と『玄武』に期待してい
いのかな?」

 綾子「ああ、白虎と玄武はお父様が持ってますわ。ですから出番はないかも」

 >>χ「さぁ?…いやぁ、アテネ達も良くやったな。」

  調「何を?」

 アテネ「まあ、あの戦闘でしょうね。ありがとうございます」

 >>χ「いやぁ、ハヤテがソニアを抱きしめたときにアテネとかが嫉妬してその中に入って行
ったら興ざめだからね。」

 アテネ「そ、それ位の空気なら読めますわよ」

 >>調「確かに言われてみれば・・・・・」

 アテネ「失礼な方ね。私はそんなに我儘ではありませんわ」
 ハヤテ「違ったの?」

 >>χ「守護高速拳ですか……そのままなんだけどなんか深そうに見える名前だな。」

 ハヤテ「まあ、神尾崎家の奥義ですからね」
 ちなみにまだ秘密があります。
 アテネ「ネタばれはやめなさい!!!」

 >>調「いやぁ、これって、原作より好きだなぁ。」

 ありがとうございます。がんばって考えたかいがありました。

 >>χ「これによってまたいろんなことが変わるな。」

 ええ。おもに第2部で。

 >>調「まぁ、ワタルいなかったし。……もともとこの小説にいたかは別で。」

 ワタル「忘れないでくれよ。一応いるぞ」

 まあ、ワタルが地下迷宮に参戦してないので、ああなりました。

 >>χ「ま、今後に期待ということで……」

 が、がんばります。

 >>調「また来ます。……そうだ。リクエストとかあったらどうぞ。……こっちはキャラが多
くて選びづらいでしょうけど…」(;一_一)

 じゃあ、ナオさん、サラさん、奏さんで。


 感想ありがとうです〜♪





 ●ユウさたんさん

 >>どうも、ご無沙汰しております。 ユウさたんです。

 瑞希「感想ありがとね」

 >>最近は一話完結の小説を書いてたり、レポートに追われていたりしていたので、なかなか感想に行けませんでした。

 お忙しかったんですね。感想をいただけるだけでうれしいので、気にしないでください。

 >>では、前回言った通りにこっちの小説のキャラと共に今回の感想に行きたいと思います。

 ナギ「ああ、行こうか」

 >>ユウさたん「今回連れてきたのは…エイト8.8です!」

 悠太「エイト?まさか」

 >>エイト8.8「お初にお目にかかります。 エイト8.8と申します。ユウさたんさんの小説でハヤテの使用人をしております。 以後、お見知りおきを…」

 ナギ「やっぱりあのポンコツロボットか」

 ようこそ♪

 >>ユウさたん「さて、シスターが三千院家を狙う理由は同じみたいですが、父親が死んだ理由はフグの毒から地下鉄テロに変わってましたね。 これにはmasaさんにどのような意図があるのでしょうか?」

 これはですね、同情ができる理由を考えた結果こうなったのです。だからこその、ハヤテのあの行動だったのですよ。

 >>ユウさたん「しかし、ハヤテはどこでも優しい男ですね。 シスターを原作と違って、ハヤテに…」

 ハヤテ「そうですかね?普通の事だと思いますけど」
 ソニア「違うわよ。でも、うれしかったわ」

 >>エイト8.8「アテネの執事として守るべき存在が多いハヤテさんにぴったりな奥義ですね。『守護光速拳』は」

 ええ、ハヤテに似合いそうな必殺技を必死で考え決めました。

 >>ユウさたん「それでは感想を終わりにしたいと思います」

 ありがとうございます。素人小説なのに。

 >>エイト8.8「次回も楽しみにしております。 それでは、また」

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪

 >>それと小説の部分でよく意味が分からない箇所があるのですが。

  綾子がアテネ達にハヤテに覚醒した必殺技について説明が終わった直後の描写で、


  「そんなすごい技が」

  綾子の説明にアテネもナギも照れていた。


  とありますが、何故アテネ達は照れていたのでしょうか?

  自分の読解力が悪いので、よく分かりませんが、説明して頂けると嬉しいです。

  (ハヤテの必殺技の守りたい者がいる時のみしか発動しないという技の制約に対する表情の変化なんでしょうか?)

  まあ、蛇足かもしれないので、その場合はスルーして下さい。

  では、また来ます。

 説明不足でしたね。すみません。あれは、ハヤテの「誰かを守りたいから必殺技がほしかったんですよ」というセリフの「誰か」が自分の事だと思って照れていたんですよ。つまり、「自分を守るために必殺技を」と、勘違いしたというわけです。





 ●氷結アイスブリザードさん

 >>こんばんわmasaさん

 崎山「こんばんわ。感想ありがとうございます」

 >>シスターの父フグの毒で死ななかったけど今度はサ○ンに巻き込まれて死んでいたとは

 ソニア「正確に言うなら爆弾テロよ。まあ、不運としか言いようがないみたいだけどね」

 >>シスター復讐する相手間違っているぞ!その原因となった組織に復讐しなさい

 ソニア「まあ、その組織はもう潰したわ。でも、どうしても気が晴れなかったのよ」

 >>このロボ、コンセントなしなんですね 充電式のようですね

 充電式と言うよりも、自家発電式なんですけどね。

 >>綾子さんすごい強そうな剣持ってますねあの有名な玄武とか名前のアレを

 綾子「この刀は代々神尾崎家に伝わっているものですからね。次期当主の私も持っているんですわ」

 >>この名前聞くと幽遊白書思い出します

 そう言えば、いましたね。詳しくは知りませんが。

 >>ハヤテすごいまるでスーパーサ○ヤ人みたいだ

 ぐ、偶然ですよ。

 >>そして撃破後また天然ジゴロ発動

 ハヤテ「???何の事ですか?僕はただ説得しただけですが」
 アテネ「ふんだ。ハヤテのバカ」

 >>うお このハヤテ戦闘力だけでなく天然ジゴロもパワアップしとる
  シスターまで

 まあ、あの場にワタルがいない以上はハヤテにその役目が回ってくるわけで。

 >>それではまた

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪










では本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハヤテは必殺技の覚醒で敵を撃退し、悠太の執事修行も完了した。


翌日

「うん、こんなもんかな」

ハヤテは慣れないおしゃれをして、自室を出た。
すると、

「あれ?ハヤテ、どこに行くんですの?」

アテネに見つかった。

「い、いやちょっと出かけようと思って」
「ふ〜ん。で、誰とですの」

ハヤテは一瞬悩んだが、正直に言わないほうがいいと悟り、

「悠太とだよ。ほら、悠太も執事修行が終わったばかりだから休みみたいで」
「なるほど、まあハヤテも友達と遊びたいでしょうから、いいですわよ」
「う、うん。じゃあ行ってくるね」

アテネは、ハヤテを見送ると、携帯を取り出した。


                   × ×


一方のハヤテは約束の場所に着いた。

「よしっ、時間どおりだ」

どうやら、約束した人間はまだ来てないようだ。

10分ほど待つと

「お待たせしました」
「いえいえ、待ってませんよ」
「フフ。さあ、行きましょうか」
「はい」

その瞬間、約束した人間はハヤテの腕に抱きついた。

「ちょ、ちょっと//////////////」
「あら?デートならば当然ですわ」
「も、もう」

覚えているだろうか?ハヤテはマラソン大会で、「負けを譲ってくれたら買い物に誘う」という約束を綾子としていた事を。

「それで、今日はどこに行くんですの?」
「そうですね、お買い物なんてどうでしょう?」
「あら、ちょうどよかったですわ。新しい服を買おうと思っていたところですわ」

ちなみに、偶然です。

「じゃあ、行きましょうか」
「はい♪」


                    × ×


2人は近所の大型ショッピングセンターに来た。
そして、婦人服専門店に着いた。

「あら?激安ですわね」

補足すると、安い事で有名なお店で、綾子にとってはただ同然に思えた。

「それで、どういう洋服が、好みなんですか?」
「あまり派手な物はちょっと」

ハヤテは瞬時に店の商品を見渡すと、

「ちょっといいですか?」

綾子を店の奥に引っ張っていくと、

「これなんてどうでしょうか?あまり派手ではありませんし、綾子さんにお似合いだと思いますよ」
「まあ♪」

綾子は、ハヤテが選んでくれたというのもあるが、普段着ている服のデザインとあまり変わらないため、すぐにでも気に入った。

「じゃあ、試着しようかしら」
「はい」

綾子は、ハヤテに選んでもらった服を持って、試着室に入った。
そして、

「い、いかがですか?」
「思った通り、お似合いですよ♪」
「ハヤテ様///////////////////」

ちなみに、ハヤテは普段からアテネの洋服選びを手伝わされているため、女性に似合いそうな服を選ぶのには慣れているのです。

「購入されますか?僕がお金を出しますよ」
「そんな、悪いですわ」
「いえいえ、大丈夫です」

結局洋服は購入した。

「次はどこに行きますか?」
「そうですわね、確か映画館がありましたよね」
「ああ、はい」
「私、見たい映画があるんですわ」
「じゃあ、行きましょうか」

2人は映画館に移動した。

「どれを見たいんですか?」
「これですわ」
「え!?これって」

綾子が見たがったのは、純愛映画で、少し過激なシーンがあるので有名だった。


「フフ。面白かったですわ」
「そ、そうですかね///////////////////////」

ハヤテは映画の過激なシーンで真っ赤になっていた。
しかし、綾子はそのシーンをハヤテと自分に置き換えたのか、楽しそうだった。

「それで、この後はどうするんですの?」
「ちょっと遅くなっちゃいましたが、昼食にしましょう」

2人はショッピングセンターを出た。


                    × ×


「ハヤテ様、ここは?」
「ファミレスと言って、外食する庶民の味方と言えるお店です」

2人は中に入り、店員に人数を言い、席に案内された。

「えっと、どうすればいいんですの?」
「もしかして、ファミレス初めてですか?」
「ええ。外食自体が初めてですわ」

ハヤテは軽く笑顔になると、メニューを渡し、

「この中から食べたいものを選ぶんですよ」

綾子は受け取って開くと

「まあ♪安い♪」
「ですよね」

綾子はページをめくると、

「ハヤテ様、ドリンクバーとはなんですの」
「ああ、あれですよ」

ハヤテの指さした方を見ると、おなじみのドリンクバーがあった。

「注文時に、ドリンクバーを頼むと、セルフサービスで飲み放題なんですよ」
「そうだったんですか」

綾子は子供のように目がキラキラしていた。

「決めましたわ」
「じゃあ、注文しましょう」

ハヤテは席にあった機械を鳴らした。

「これは?」
「これを鳴らすと、店員さんが来てくれるんですよ」

少しすると、店員が来た。

「ご注文は?」
「僕はこの和風パスタで」
「えっと、私も同じものを」
「あと、ドリンクバー2つ」

店員は注文を確認すると、戻って行った。

「さて、飲み物を取りに行きましょう」
「あ、はい」

綾子は緊張しながら、ハヤテについて言った。

「どれにします?」

綾子は落ち着かない様子で、色々見ていた。

「ファミレスって便利なところですわね」
「ええ」

結局紅茶にし、紅茶はハヤテが入れた。

しばらくすると、注文の品が運ばれてきた。

「では、いただきますわ」

綾子は優雅にパスタをフォークに巻きつけ、一口食べると、

「おいしい」
「よかったです」

その後、2人は黙々と食べた。

ちなみに、会計はハヤテです。


                    × ×


「ハヤテ様、今日は楽しかったですわ」
「楽しんでいただいて光栄です」

綾子はかなり上機嫌だ。

「ハヤテ様、また誘ってくださいね」
「ええ。僕でよかったら」
「ハヤテ様♪」

そう言うと、綾子はハヤテにキス(口に)した。

「ではごきげんよう」

そう言うと、帰って行った。

「さて、急いで帰らないと」


                     × ×


ハヤテは家に帰ると、アテネが出迎えた。

「おかえりなさい♪」

アテネは笑顔だったが、明らかに様子がおかしかった。

「ど、どうしたの?」
「別に。それで、楽しかったですか?」
「え!?ああ、うん」

アテネは、ハヤテに近づくと

「誰と出かけたんでしたっけ?」
「ゆ、悠太だよ」
「へ〜」

アテネの様子がまた変わった。

「不思議ですわね〜」
「な、何が?」
「悠太さんと出かけたはずなのに、何で婦人服専門店に行ったんですの?」
「え!?」
「それに、今話題の少し過激な純愛映画もみたんですの?」
「え!?え!?」
「あの悠太さんがファミレスを知らないというのも不思議よね〜」

ハヤテは冷や汗が止まらなかった。

「な、何で」
「知ってるかって?フフフフ。不思議ですわね〜」


この日、ハヤテは色々と大変な目にあった。







その夜、三千院家。

「な、なあ悠太」
「ん〜!?」
「こ、これハヤテと見たいな」

悠太がテレビを見ると、ハヤテと綾子が一緒に見た映画の宣伝が流れていた。

「止めとけって。第一、年齢制限に引っ掛かるじゃねえか」
「そうか」

ナギはがっかりした。

「(やれやれ。年齢制限があって助かったぜ。じゃなきゃ、悪影響だもんな)」


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以上です。
次回は新しいスレで書きます。
では次のスレでお会いしましょう。
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