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綾崎ハルカのその後 短編 完結
日時: 2013/06/02 15:09
名前: masa

初めての方は初めまして。ご存知の方はこんにちはmasaです。

今回は、以前自分が書いた「はるかなる時の彼方から」という短編の続編です。
前作を見れば分かると思いますが、この話は未来のハヤテとルカの娘・「綾崎ハルカ」ちゃんの物語です。
詳しい設定とかは前作を見てください。

では本編どうぞ。
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「皆ー今日はありがとー」
「うおおおお」
「盛り上がっていくよー」

綾崎ハルカ、ルカの娘というだけあって他のジュニアアイドルの中でも群を抜いた実力を持ち、抜群の集客力を持っている。
当然、ファンクラブの加入人数もかなりのものだ。

「さあーまだまだ行くよー」
「L・O・V・E・ハルカちゃ〜ん」

ちなみに、ファンの人たちはロリコンではありません(多分)。


                    × ×


「お疲れ、ハルカちゃん」
「お疲れ様です」

ライブが終わり、楽屋に戻ったところマネージャーの集さんに声をかけられた。

「今日はもう仕事は無いから、家に送るわ」
「はい。今日もありがとうございました」

ハルカちゃんは集さんに車で送ってもらい、家に着いた。

「明日は仕事ないから、学業に集中できるわよ」
「そうですか。じゃ、頑張りまーす」

車を見送ると、マンション内の自宅に入った。
そこにはいないと思っていた母・ルカがいた。

「あれ?ママ、今日は仕事じゃなかったの?」
「うん。でも、思ったより早く終わっちゃったんだ」
「へ〜」

ハルカちゃんは会話を終えると、仏壇に行き、お線香をあげた。

「それでハルカ、晩御飯どうする?」
「あ〜食べるよ。まだ食べてないし」
「じゃあもうちょっと待ってて」
「じゃ、部屋に行ってるね」

ハルカちゃんは自室に行くと、ベッドに寝転がり

「パパ」

以前伊澄にお願いして過去のハヤテに会いに行った事があった。その時にハヤテの優しさに触れ、温かみを知ることができたのだ。

「会いたいな。でも、もう一度って出来ないって言ってたしな」

過去のハヤテと過ごしたのはほんの1週間だったが、ハルカちゃんには十分すぎる日々だった。

「パパ〜」

思い出に浸りかけたその時、ルカに呼ばれ、慌てて我に返って台所に行った。


                     × ×


「じゃ、行ってきまーす」
「ハルカ、今日は私は遅いから鍵忘れてないでね」
「もう、持ってるよ〜」

そう言うと、ハルカちゃんは学校に行った。

「ホント、前まで冷めてたとは思えないね。これもハヤテのおかげだね」

ルカは仏壇に挨拶すると、ルカも出かけた。


一方のハルカちゃんは学校に着くと

「ハルカ様、おはようございます」
「うん、おはよ〜」

いつも通り親衛隊に囲まれて教室に行き、

「今日もありがとね。嬉しかったよ〜」

そう言うと教室に入った。

「は〜天使だよな〜」
「ああ。俺達、無理して白皇に来てよかったな」

親衛隊はそれぞれ自分の教室にはけて行った。


                      × ×


昼休み。

「はあ」

ルカに作ってもらったお弁当を食べながら思わず溜息をついた。

「ハルカ」
「ああ、鈴ちゃん」

彼女は桂鈴蘭。お分かりのとおり、ヒナギクの娘である。

「どうしたの?ここ最近溜息多いわよ」
「そうかな?」
「悩みとかあるなら相談してよ。せっかく友達なんだし」

まだ悩むハルカちゃんに鈴蘭は

「親とかには相談できなくても友達にはできるっていうでしょ?相談してよ」

ハルカちゃんはしばらく悩んだが、自分のすべてを打ち明けられる友人に相談することにした。

「実は、寂しいんだ」
「寂しい?何が?」

少し黙ったハルカちゃんに

「やっぱり、お母さんと上手くいってないの?」
「ううん。ママとは仲がいいよ」
「じゃあなんで?もしかして、ハルカちゃんのパパ?」

ほんの一瞬だったが、ヒナギクの勘の鋭さを受け継いでいる鈴蘭には十分な答えだった。

「デリカシーがないかもしれないけど、ハルカってパパにあった事ないんじゃなかったっけ?母さんに聞いた限りだと、ハルカの生まれる前に死じゃったんだっけ?」

暗くなったハルカに

「あ、ごめん。デリカシーがなさすぎたね」
「ううんいいの。事実だし」
「でも」
「も〜。あんまり気にすると怒るよ〜」

いつも通りになった友人に鈴蘭は安心した。

「でも、私はパパにあったんだ」
「へ!?」
「正確には過去のパパにね」
「ああ、鷺ノ宮さんね」
「うん」

2人は伊澄の子供と知り合いなので、伊澄の力を知っているのです。

「それで、過去のハルカのパパに出会って、その偉大さに触れて、寂しくなっちゃったわけね」
「うん。それだけじゃないんだ」
「まさか、実の父親を」
「分かんない。もしかしたら、かもだけど」

その言葉に鈴蘭は

「(全く。母さんに聞いた通りね。ハルカのパパは驚異の天然ジゴロってのは本当なのね)」

とか思っていた。

「そんなに寂しいなら会いに行けば?また頼めばいいじゃん」
「出来ないから、悩んでるの〜」
「成程。1回こっきりってわけね」
「うん」

自分では悩みを解決できなさそうと悟った鈴蘭は

「悩んでてもしょうがないよ。ハルカにはママがいるんだし、心配させちゃうよ。心配させたくないでしょ?」
「う、うん」
「それに、親衛隊もファンも心配させちゃうし、忘れろって言い方は残酷かもしれないけど、会えない以上は諦めるしかないよ」
「そ、そうだよね」

明るさを取り戻したハルカに

「そうそう。あんたの良さはその底抜けの明るさなんだから、そうでないと」
「うん。ありがと、鈴ちゃん」

ハルカの笑顔に鈴蘭も思わず笑顔になった。


                      × ×


ハルカは学校から帰ると、着替えと手洗い嗽を済ませると、ハヤテの仏壇の前に座った。

「パパ」

学校では友人にああいったものの、ハヤテに会いたいという気持ちは膨れ上がる一方だった。

「会いたいよ。パパ〜」

ハヤテの写真を見ていると、ハヤテと過ごした1週間が刻銘に浮かび上がり

「駄目だよ鈴ちゃん。私、やっぱりパパに会いたい。パパの優しさと温もりに触れたいよ〜」

ハルカちゃんの目からは大粒の涙が流れていた。

「ごめんねパパ。今1人だから泣かせて、寂しさを募らせてね」

そう言うと、ハルカちゃんはさらに泣き始めた。





「ハルカ、やっぱり寂しんだね」

実は、ルカはこっそりこの光景を見てしまっていた。
仕事が機材トラブルで延期になり、早めに帰ってきてこの光景に出くわしたのだった。

「母親として、何かできないかな」

ルカはしばらく考えたが、名案は浮かばず、

「仕方ない。こうなったら専門家に頼ろう」

ルカは変装道具一式を持って物音をたてないように家を出た。


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以上です。
次回は続きです。
では。
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.1 )
日時: 2013/06/02 16:13
名前: 帝 

  ハルカちゃ〜〜〜〜〜〜ん(涙)




 あ、どうも帝です。涙腺ヤバイ



  はるかなる時の彼方から、何度も前に拝見させていただきました。





 ルカのファンに殺されてしまったハヤテに、過去であったハルカちゃん、のハヤテへのおもい感動しました。






 ルカとの仲も良くなったようでよかったです。




 ルカが、何をするのか次回も気になります。
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.2 )
日時: 2013/06/04 14:16
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しの更新です。

 ●帝さん

 >>ハルカちゃ〜〜〜〜〜〜ん(涙)

 ハルカ「え!?あ、どうしたの?」

 >>あ、どうも帝です。涙腺ヤバイ

 あ、なんかすみません。 ま、まあ感想ありがとうございます。

 >>はるかなる時の彼方から、何度も前に拝見させていただきました。

 ありがとうございます。あの短編は結構自信作なので。

 >>ルカのファンに殺されてしまったハヤテに、過去であったハルカちゃん、のハヤテへのおもい感動しました。

 そう言っていただけると、なんだか嬉しいです。

 ハルカ「パパって本当にいい人だったんだよね」

 >>ルカとの仲も良くなったようでよかったです。

 ハルカ「ま、まあパパのお願いでもあったし、いつまでもこれじゃあいけないかなって思い始めてたしね」

 >>ルカが、何をするのか次回も気になります。

 それは今回で触れますよ。ただ、今回は難解かもしれません。


 感想ありがとうです〜。


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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.3 )
日時: 2013/06/04 14:17
名前: masa

こんにちはmasaです。

では本編の更新です。

どうぞ。
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前回、ルカは自分の娘が人知れず寂しがっている事を知り、ある行動を起こした。


家を出たルカは素早く変装し、タクシーである場所に着いた。

「ここもずいぶん久しぶりだな」

そう呟くと、変装を解除して玄関の呼び鈴を鳴らした。
そして少しの問答の末、中に通され、その家の客間に通された。

「(待っててねハルカ。私が何とかするから)」

少し待つと

「お客様というのは、ルカさんだったんですね」

とても奇麗な和服の女性がルカのいた客間に入ってきた。

「お久しぶりですね」
「うん、久しぶり。伊澄さん」

ルカが訪れたのは鷺ノ宮家である。

「それで、今日はどうされたのですか?」

ルカは出されたお茶を1口飲み、

「ハルカの事なんだ」
「ハルカちゃんの?」

ルカは一呼吸置き、

「その節は、ハルカがお世話になりました」
「いえいえ」
「今日は、その件なんだ」

伊澄は何となくでルカの言おうとしている事が分かった様だった。

「ねえ伊澄さん、ハルカをまた過去に飛ばせないかな?」
「なんで、ですか?」

普段のおっとりしている感じが消えている伊澄に、隠さない方がいいとルカは悟り、自分が見てしまった光景を可能な限り詳しく伝えた。

「そうでしたか。あのハルカちゃんが」
「情けない事に、母親として出来る事は思いつかなかったんだ。だから、もう一度だけ、あの子とハヤテ君を会わせてあげたいんだよ」

伊澄はお茶を1口飲み、

「すみませんが、それは出来ない相談です」
「な、何でよ!!!」

多少取り乱したルカを伊澄は落ち着かせ、

「時間旅行、というものは本来するべき事では無いんですよ」
「え!?」
「未来の時間の流れ。というものを知っている未来人が過去へ行き、歴史に介入したらどうなると思いますか?」

ルカはしばらく考え

「歴史がおかしくなっちゃうね」
「ええ。過去の歴史に介入したとしても、私達の今の歴史への影響は確かにありません。ですが、その時代の本来流れるべき歴史の流れが乱され、向かうべき道からそれてしまう事になります。それは、決して許されない行為だと、思うんです」

「歴史は、自然の流れに任せるべき。そう言う事なの?」
「ええそうです。影響がないとはいえ、もし、過去世界にあまりにも大きな変動をもたらした場合、私達の今の時代に影響が及ばない可能性が消えてしまう。と、言いたいんですよ」

伊澄の説明は難しかったが、歴史への介入はするべきでないと思わざるを得なかった。

「それに、時間旅行する人にも多大な負担がかかってしまうんです」
「え!?どういう事?」

伊澄はまたお茶を飲んで呼吸を整え

「1回だけなら抗える筈の無い時間の流れに逆らっても、なんの問題も起こりません。ですが、2回目以降となるとどうなるかは私にも分からないんです」

伊澄は少し間を置き

「下手をすれば、全く関係の無い時代に飛ばされ、二度と戻ってこれない可能性や、時間の流れに逆らっている最中、体が跡形もなく砕け散る可能性もあります」

想像してしまったのか、ルカは身震いしていた。

「そして、これが最も恐ろしい可能性です」
「ま、まだあるの?」
「時間の流れ、というものに乗ったきりどこの時代にも出れず、永遠に亜空間に閉じ込められる可能性があるんです」

首をかしげているルカに伊澄はさらに続けた。

「ルカさんは「永遠なんてあり得ない」とかお思いでしょうけど、本来出来る筈の無い事をしているんです。その空間に閉じ込められ、年を取らず、何も感じないまま過ごし続けてしまうんです。当然、死ぬことも許されずに」

ルカは先ほど以上の身震いをした。

「ですから、すでに時間旅行を経験しているハルカちゃんは、過去へ行けないのですよ」

ルカは落ち込んでしまった。しかし、落ち込みながらも必死で考えを巡らせ、

「じゃ、じゃあさ、過去のハヤテ君をこの時代に呼ぶって出来ないの?過去のハヤテ君なら、時間旅行の経験はゼロだし、大丈夫なんじゃない?」

ルカの提案に伊澄はとても悲しそうな顔になり

「過去の人間を未来の時代に呼び寄せることはできません」
「え!?ま、まさか」
「先ほど説明した危険性がたとえ1回目でも起こりえるんです。それほどまでに過去の人間を呼び寄せる行為は危険なのですよ」

落ち込むルカに伊澄は

「それに、ハヤテ様はすでに時間旅行を経験済みです。そんなハヤテ様を1回目でも危険なのに、2回目に及ぶ危険性を考えるだけで恐ろしくなります」

ルカはまた必死で考えを巡らせ、

「そうだ、降霊術って出来ないの?霊媒師さんがよくやるじゃん。死んじゃった人の霊を呼びよれるあれ」

伊澄はルカの提案にしばらく悩み

「すみませんが、できません」
「そっか。伊澄さんも万能じゃないってことだね」
「本当にすみません」
「謝るのは私だよ。色々と無理言っちゃってごめんね」

ルカは出されたお茶を飲み干すと、帰って行った。


「すみませんルカさん。降霊術は私自身にもトラウマがあって試せないんです」


                      × ×


ルカは家に帰ると、鍵は掛かっていたのに、とても静かな事に違和感を感じた。

「ハルカ〜。出かけてるの〜?」

呼んでも返事がないことに疑問を感じつつ、部屋に入ると、ハルカちゃんは仏壇の部屋で眠っていた。

「ハルカ」

ルカが見ると、ハルカちゃんの目には泣き腫らした跡があった。

「泣き疲れて寝ちゃったんだね」

ルカはハルカちゃんに布団をかぶせると、頭を優しく撫でた。

「ごめんね。私がもっとしっかりした母親だったら何とかできたのに」

ハルカちゃんは寝言で「パパ〜」と何度か呟いていた。

そんな光景にルカは、携帯を取り出し、何処かに掛けた。

「あ、もしもし、私。今大丈夫?」

「実はね、相談があるんだ。今から出てこれる?」

「あ、うんホント。じゃあ今から30分後に喫茶どんぐりで」

ルカは携帯を切り、再度変装道具一式を持って出かけた。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
なんだか、色々とごちゃごちゃしててすみません。

次回は続きです。
では。
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.4 )
日時: 2013/06/06 16:19
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
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前回、時間旅行について色々と聞かされ、誰かに相談があると呼びだしたルカ。


ルカは軽めの変装をすると、歩いて喫茶どんぐりに向かった。
そして、指定時間より早めに着き、中に入ると呼びだした人物がもうすでに待っていた。

「あ、ごめん。待たせちゃった?」

ルカは変装を解きながら、相手に声をかけた。その相手もルカが相手だとすぐに分かり

「いや、私が早く来すぎただけさ。偶々近くにいたときに電話をもらったからな」
「ごめんね休みの日だったのに、呼びだしちゃって」

ルカは呼びだした相手の向かいの席に腰かけた。

「いやいいさ。久しぶりに会えたしな」
「ホント、久しぶりだね、千桜」

そう、ルカが呼びだしたのは千桜だった。

そしてルカは注文を取りに来たマスターに紅茶を注文した。

「それで、何だ?相談って」
「それは・・」

マスターが紅茶を持ってルカの前に置いた後

「じゃあ私はちょっと買い物に行ってくるから、留守番お願いね」

そう言うと、マスターは営業中の札を準備中に変え、店を出て行った。

「マスターも気を使ってくれたみたいだし、これで話せるだろ?」
「うん」

少し悩んでいる様子のルカに千桜は

「まさか、まだハルカちゃんとの不仲が続いているのか?」

ちなみに、未来の千桜とハルカちゃんは顔見知りです。

「ううん。ハルカとの仲は解消されたよ」
「あ、そうか。親子共演したもんな。じゃあ何に悩んでいるんだ?」

少し悩んだが、ルカはハルカちゃんの事、時間旅行の事を出来る限り詳しく話した。

「そうか。あのハルカちゃんがな」
「母親として出来る事が何か分からなくて」

落ち込んでいるルカに千桜は

「ホント、ハルカちゃんはルカにそっくりだな」
「え!?」
「周囲には明るく振舞ってるけど、実はすごく繊細。そっくりだよ」

ルカは少し嬉しそうにした後

「もう。千桜には同じ母親としていいアドバイスをくれると思ったのに」
「悪い悪い。でも、ついな」

ちなみに、千桜の旦那様は咲夜の紹介で出会って結婚しました。ちなみに、千桜の子供は女の子で、ハルカちゃんより年下です。

「でもなあ。こう言ったら駄目かも知れんが、私の旦那は健在だし、いいアドバイスは難しいかもしれんな」
「うん。それを承知で聞いたんだけどね」

落ち込むルカに千桜はしばらく悩んだ後

「なあルカ」
「何?」
「再婚したらどうだ?」
「再婚?私が?」

驚いているルカに千桜は

「ああそうさ。どうだ?」

ルカは悩んだ。確かに再婚は今まで考えた事がなかった。子育て、アイドル、そして漫画家。その全てが忙しくて考える暇が全くなかった。
悩んでいるルカに千桜は

「これは私の勝手な推論なんだが」
「何!?聞かせて」

「ハルカちゃんは確かに優れた実力を持つジュニアアイドルさ。でも、まだハルカちゃんは6歳の子供だ。遅くまでは働けない。それに対してルカは遅くまで働いている事が多いだろ?」
「うん」
「つまりだ、ハルカちゃんは1人でいる事が多いだろ?」

千桜の言葉にルカは俯いた。

「もしかしたらだが、それがハルカちゃんの寂しさを加速させている理由の1つなんじゃないかって思ったのさ」

千桜の正論かもしれない推論にルカは言葉を失った。

「確かに、ハルカちゃんの寂しさは綾崎君。いや、ハヤテ君に会えないのが1番の理由だろうさ。でも、自分を可愛がってくれる新しい父親がいれば、だいぶ紛れると思うんだ」
「で、でも」
「ハルカちゃんも難しい年頃になってきてるんだ。ルカが再婚し、ハルカちゃんの新しい父親を迎えるにはあまり時間がないぞ」

千桜の提案にルカは

「で、でも相手は?私アイドルだし、難しいと思うよ」
「大丈夫さ。ナギか私の主人の咲夜さんに相談すれば、ルカをアイドルではなく、1人の女性として見てくれる人を見つけてくれるさ」

ちなみに、ルカたちは千桜がメイドをしている事を知っています。

「なんだったら、あのマネージャーさんにお願いしたらどうだ?いい人を紹介してくれるさ」

悩んでいるルカに千桜は

「ルカ、ハルカちゃんの事を本当に思うなら、いい相手を見つけるのも1つの手さ。大丈夫、ルカはハヤテ君といういい相手を見つけられたじゃないか。きっといい相手が見付かるよ」
「で、でも」
「ハヤテ君を忘れられない気持ちは理解できないわけじゃない。でも、もういい加減頃合いなんじゃないか?」

千桜は立ち上がってルカの肩に手を置き、

「もういい加減、1人で頑張るのは止める時だと私は思うぞ。子育ても、今ぶつかっている問題もな」

千桜の自分を思いやる発言にルカは涙を流し始めた。

「私ができるアドバイスはこれだけさ。悪いな色々生意気言って」
「ううん。参考になったよ」

ルカは残っていた紅茶を一気に飲み干した。

そして、ちょうどマスターも帰ってきた。

「じゃあ私帰るね」
「ああ」

ルカは2人分の会計を済まし、帰って行った。

千桜は少し悩んでから携帯を取り出したが、少ししてやっぱり仕舞、千桜も帰宅することにした。


                      × ×


ルカは家に帰ると、まだ寝ていたハルカちゃんを部屋のベッドに運び、仏壇の前に座った。

「ねえハヤテ。ハヤテは私が再婚するって聞いたら、どうする?」

当然というか、返事はない。

「怒る?それとも祝福してくれる?」

少し間を置き、ルカは

「きっと、自分の事の様に喜んでくれるだろうね。「おめでとうルカ」とか言って」

ルカはまたしばらく間をおいて、

「やっぱり再婚した方がいいのかな。ハルカのためを思えば」

ルカは悩んだが、答えは出なかった。

「確かに、ナギや集さんに言えば、ハヤテほどで無いにしろ、いい相手を見つけてくれるよね。でも、私もハヤテ以外じゃ嫌なんだよね」

ハヤテの写真を見ていると、ルカは

「そんなこと言ってたら、ハヤテは怒るよね。自分なんかで悩まないでって」

そう考えるとルカは少しは気が楽になったが、千桜の提案に対する答えはやっぱり出なかった。



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以上です。
次回は続きです。
では。
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.5 )
日時: 2013/06/06 19:15
名前: 帝 

 どうも、masaさん、帝です!



 千桜がまさか結婚していたなんて.....しかも子供もいるなんて驚きでした。



 女って怖いな............




 再婚、一度はルカにとってはハヤテが夫でなくては嫌だ.........でもハルカちゃんのことを想うと...........



 次回、ルカが何をするか楽しみです!!!!



 頑張ってください!!!!!
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.6 )
日時: 2013/06/08 01:52
名前: プレイズ

初めまして。プレイズといいます。

こちらの小説の方を読ませていただきましたが、とても良く出来ていて面白いです。

ルカが母になって娘が出来ているという未来の時間軸の設定で、その世界観を見事に表現されていると思います。

そして、キャラが他キャラへ想う心情がとても上手く表現されていて伝わってきます。

直近の千桜とのやりとりも、同じ母となった状態の千桜がルカに再婚を勧める等アドバイスしている内容が秀逸で感銘を受けました。


これの前作の方も読ませていただきましたが、そちらもとても面白かったです。
ハヤテの前に現れたAちゃんが、実は未来のハヤテとルカの娘で、その未来世界ではハヤテがルカの熱狂的ファンに殺されていた、という事実がAちゃん(ハルカ)から明かされる。
Aちゃんのセリフや文章での伏線・彼女の独白からその世界観の状況が見事に伝わってきます。
そしてキャラがキャラへ色々想う心情(ハルカがルカへ怒りの感情を抱いている等)が上手く表現されていて、読んでて感心致しました。


今回の続編、続きがとても気になります。


執筆の方頑張ってくださいね。
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.7 )
日時: 2013/06/08 14:37
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しから


 ●帝さん

 >>どうも、masaさん、帝です!

 ハルカ「こんにちは♪感想ありがと〜♪」

 >>千桜がまさか結婚していたなんて.....しかも子供もいるなんて驚きでした。

 千桜「そりゃあ私だって年頃だ。結婚して子供がいたって不思議はないだろ」

 >>女って怖いな............

 ルカ・千桜「それってどういう意味?」

 >>再婚、一度はルカにとってはハヤテが夫でなくては嫌だ.........でもハルカちゃんのことを想うと...........

 ルカ「そうなんだけどね。でも、ハヤテが忘れられなくて」

 >>次回、ルカが何をするか楽しみです!!!!

 すみません。続きと言っておきながら、ルカの行動に関してはもう少し後です。

 >>頑張ってください!!!!!

 ありがとうございます。頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪










 ●プレイズさん

 >>初めまして。プレイズといいます。

 初めまして。感想ありがとうございます。

 >>こちらの小説の方を読ませていただきましたが、とても良く出来ていて面白いです。

 ありがとうございます。素人小説なのに。

 >>ルカが母になって娘が出来ているという未来の時間軸の設定で、その世界観を見事に表現されていると思います。

 そうですかね?これでも結構苦労してるんですけどね。

 >>そして、キャラが他キャラへ想う心情がとても上手く表現されていて伝わってきます。

 い、いや〜。嬉しいです。そこまで言っていただけて。

 >>直近の千桜とのやりとりも、同じ母となった状態の千桜がルカに再婚を勧める等アドバイスしている内容が秀逸で感銘を受けました。

 実は言うと、これは思い付きを見返しながら書いただけなんですよね。

 >>これの前作の方も読ませていただきましたが、そちらもとても面白かったです。
  ハヤテの前に現れたAちゃんが、実は未来のハヤテとルカの娘で、その未来世界ではハヤテがルカの熱狂的ファンに殺されていた、という事実がAちゃん(ハルカ)から明かされる。
  Aちゃんのセリフや文章での伏線・彼女の独白からその世界観の状況が見事に伝わってきます。
  そしてキャラがキャラへ色々想う心情(ハルカがルカへ怒りの感情を抱いている等)が上手く表現されていて、読んでて感心致しました。

 前作も読んでくれたんですね。ありがとうございます。あれは自信作だったので、そう言ったいただけるととてもうれしいです。

 >>今回の続編、続きがとても気になります。

 ありがとうございます。素人小説なのに。

 >>執筆の方頑張ってくださいね。

 ありがとうございます。頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪

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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.8 )
日時: 2013/06/08 14:37
名前: masa

こんにちはmasaです。

では本編の更新です。

どうぞ。
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綾崎ハルカ。彼女は確かにジュニアアイドルだが、普段は学生なのである。

「じゃあ行ってくるねー」
「忘れ物はー?」
「無いよー」

いつも通り母のルカとの会話を終え、家を出た。
そして、普段通り少し楽しそうに登校し、校門に着くと

「ハルカ様、おはようございます」
「うん、おはよ〜」

ハルカちゃんを出迎えたのは、「綾崎ハルカ親衛隊」である。メンバーはハルカちゃんの同級生もいれば、中等部、高等部の生徒もいる。当然全員ハルカちゃんのファンだ。
彼らの仕事は学校が開く少し前に集まり、ハルカちゃんを出迎え、教室まで護衛する事なのだ。
当然というか、全員自発的に行っており、ハルカちゃんがお願いした事は一度たりともない。

「じゃあ皆、今日もありがとね〜」
「いいえ、当然の事なので」

ハルカちゃんが教室に入るのを見計らって解散となった。

ハルカちゃんが自分の席に着くと

「ハルカ」
「ああ、鈴ちゃん」

友人の鈴蘭が声をかけた。

「毎日毎日飽きもせずよくやるわね、あいつらは」
「もう、そんな事言っちゃ駄目だよ」
「いい加減迷惑しないの?毎朝毎朝ああいう風に付きまとわれて」

鈴蘭は若干怒りながら言ったが、ハルカは首を傾げ

「迷惑って何でそういう風に思うの?皆いい人だよ。護衛だってしてくれるし、挨拶だってしてくれるし」
「い、いやそれは」

鈴蘭は何かを言おうとしたが、ハルカちゃんの顔を見ていると

「もういいわ。あんたがそれでいいなら私は何もしないわよ」
「そうそう」
「まあ、あいつらもハルカに手を出して無いみたいだし、よしとするか」

当の本人が嫌がってない以上は何も出来ないようだ。


                       × ×


そして昼時。

「ハルカ、一緒にお弁当食べよ」
「うんいいよ〜」

2人は向かい合って世間話をしながらお弁当を食べていた。
すると鈴蘭が

「ねえハルカ、例のあの件はどうなの?」
「例の件?」
「い、いやだから。ハルカのパパの件よ」

一瞬ハルカちゃんは反応した。

「その反応から察するに、やっぱり」
「うん。でも、よくわかったね」
「親友をなめない事ね」

ハルカちゃんは敵わないなあと思いつつ

「寂しさはずっとあるよ。パパに会いたいって気持ちもずっとあるんだ」
「そう」

寂しそうに俯くハルカちゃんに鈴蘭は

「こう言ったら残酷かも知れないけど、忘れるほかないんじゃない?」
「え!?」
「だって、会う手段が無いわけでしょ?だったらどうしようもないんじゃない?」
「そ、そうなんだけど」

まだ寂しそうなハルカちゃんに鈴蘭は立ち上がってハルカちゃんの頭を撫でながら

「そんな顔しないの。そんな風じゃパパが落ち込んじゃうんじゃない?自分なんかのせいでハルカを寂しい思いをさせてるって」
「鈴ちゃん」
「ハルカのママも、天国のパパの悲しませちゃうよ。自分が何もできないって」

2人は知らないが、実際ルカは落ち込んで手を打とうとしてます。

「前も言ったでしょ?ハルカの良さは底抜けの明るさだって。親衛隊もその他のファンもその明るさに魅了されてるんじゃない?」
「た、多分」
「実際、私は明るいハルカが好きよ。そんな暗いはルカは嫌よ」

親友を心配させてる事に罪悪感を感じ始めた。

「寂しいのは仕方ない事だけど、それはもう仕方ないって思うしかないよ。会う手段なんか無いんだから」
「そう、だよね」
「大丈夫。ハルカのパパならたとえ死んでても天国で見守ってくれてるって。母さんに聞いた人柄どおりなら、間違いなくそうよ」

鈴蘭の慰めにハルカちゃんは心に抱える寂しさがだいぶ消えた。

「それでもどうしても寂しいなら、私がいるわ。ハルカが望むとおり、頭を撫でてあげるわよ」
「ありがと、鈴ちゃん」
「気にしないで。親友じゃない」

ハヤテに会いたい寂しさはまだあるものの、目の前の友人のおかげでだいぶ楽にはなった。

「それに、私だけでなく、ハルカのママだっているじゃん。いくら忙しくてあんまり会う機会がないとはいえ、親なんだから黙って受け止めてくれるって」
「そうだよね♪」
「私はいいとして、忙しいママを心配させちゃ駄目だぞ〜」
「は〜い♪」


                       × ×


そして放課後。

「ハルカ、一緒に帰ろ」
「あ、いいよ」

そして下校中。

「ねえハルカ」
「何!?」
「もしだよ、もしハルカのママが「再婚する」って言い出したらどうする?」

ハルカは少し考え

「分かんない。でも、私は何も言わないよ」
「え!?」
「だって、ママにはママなりの寂しさがあると思うんだ。だから、私からは何も言わないよ」

鈴蘭は予想外の言葉に驚いて、少し沈黙したが

「平気なの?ハルカにとって、新しいパパが出来るってことなんだよ」
「出来てみないと分かんないよ。今の段階じゃ返事は難しいよ。とりあえず、ママには何も言わないよ。ママに任せるよ」
「そう」

会話しているうちに分かれ道に着き、それぞれの家に帰って行った。


そしてハルカちゃんは帰宅すると、手洗い嗽を済ませ、仏壇の前に座った。

「ねえパパ。もう一度だけ会えないかな?鈴ちゃんのおかげでだいぶ楽にはなったけど、やっぱり会いたいよ」

前みたいに涙は出なかった。

「ねえパパ、お化けでも悪霊でもいいから出てきて。1回だけでいいから」

しばらく遺影を見つめた後

「って無理だよね。パパにそんな力無いし」

少し笑みを浮かべた後、自分の部屋に戻った。


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以上です。
次回は未定です。

ちなみに、後6話位を予定しています。

では。
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.9 )
日時: 2013/06/08 20:49
名前: 帝 

 どうも、帝です。




 ハルカちゃんの親衛隊凄いですね!




 ハルカちゃんを守るためとハルカちゃんと一緒にいたいというのはわかるけど、毎日とは............それだけ、ハルカちゃんにひかれているんなら何人か告白してそうですね!





 まぁ、そうしたら鈴ちゃんがおどおどしちゃうかもしれませんね♪





 やっぱり親譲りで驚異的洞察力ですね♪





 まぁ、オブラートに包めないところも親譲りかな?






 でも、ハルカちゃんのことを思い、ルカやハヤテの気持ちも考えるとはさすが!!!





 masaさんの、台詞と心境、状況をあらわす文の間の取り方は本当に読み易いので、尊敬してます!!!!!!!





 忙しいとおもいますが、更新頑張ってください!!
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.10 )
日時: 2013/06/10 15:21
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しの投稿です。

 ●帝さん

 >>どうも、帝です。

 ルカ「感想ありがとうね♪」

 >>ハルカちゃんの親衛隊凄いですね!

 鈴蘭「ホントよね。毎日毎日飽きもせず」

 >>ハルカちゃんを守るためとハルカちゃんと一緒にいたいというのはわかるけど、毎日とは............それだけ、ハルカちゃんにひかれているんなら何人か告白してそうですね!

 親衛隊「何を言う。ハルカ様のためなら苦にはならない。それに我々は遠くから見守る派だ。告白なんて大それた真似はしないぞ」

 >>まぁ、そうしたら鈴ちゃんがおどおどしちゃうかもしれませんね♪

 鈴蘭「別におどおどなんてしないわ。ただ、変な男だったらぶちのめしちゃうけど」

 >>やっぱり親譲りで驚異的洞察力ですね♪

 鈴蘭「そう?母さんの知り合いにはよく言われるけど、普通だと思うわよ」
 ハルカ「いやいや。ものすごいから」

 >>まぁ、オブラートに包めないところも親譲りかな?

 鈴蘭「失礼ね。あの場合はストレートに言った方がいいと思ったから、オブラートに包まなかっただけよ。オブラートに包むぐらいできるわ」
 ハルカ「(出来ないと思うというのは言わない方がいいかな?)」

 >>でも、ハルカちゃんのことを思い、ルカやハヤテの気持ちも考えるとはさすが!!!

 ハルカ「まあ鈴ちゃんはそういう事に監視はプロ並みだからね。おかげでだいぶ楽になったんだよね」
 鈴蘭「ふふん」←勝ち誇ってる。

 >>masaさんの、台詞と心境、状況をあらわす文の間の取り方は本当に読み易いので、尊敬してます!!!!!!!

 そうですかね?一応全部、独学なうえ、我流なんですけどね。

 >>忙しいとおもいますが、更新頑張ってください!!

 ありがとうございます。精一杯頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪

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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.11 )
日時: 2013/06/10 15:22
名前: masa

こんにちはmasaです。

では本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ある日の楽屋。

ハルカちゃんはいつも通りライブを終え、楽屋で寛いでいた。
すると

「ねえハルカちゃん」
「なんですか?集さん」

マネージャーの集さんに声をかけられた

「また、親子共演してみない?」
「親子共演、ですか?」

以前、ルカとハルカちゃんで1回だけ親子共演をした事があった。
当然ものすごい人気で、その時のチケットの競争率は数百倍だった。

「実はね、事務所に「ルカ様とハルカ様の親子共演はもうしないんですか?」という問い合わせの葉書や電話が多くてね。当然ホームページにも同様の書き込みや、「親子共演が見たいです。ぜひお願いします」という書き込みが多いのよ」

実は言うと、ハルカちゃんはそういう手紙などが来ている事を知っていた。

「ですが、前にママと共演した時は大変だったって聞きましたよ。確か、お巡りさんも沢山駆り出されたって」

「確かにね。以前は最初からそのつもりだったから、情報が流出して、逮捕者まで出る事になっちゃったけど、今回はハルカちゃんがサプライズゲストという形にするし、情報漏洩には細心の注意を払うわ」

ハルカちゃんはほんの数秒悩んだが

「ファンの皆さんがそう望むなら私は共演したいです。久しぶりにママと歌いたいって気持ちもありましたし」
「よかった。じゃあルカにも話を通しておくから、よろしくね」
「はい♪」

当然、ルカもほぼ即答で「共演したい」と言ったそうだ。

それから事務所からは緘口令が出された。事務所スタッフには「誰かに言ったらクビ」という脅しに近い指令が出され、ルカもハルカちゃんも友人にさえ言わず、家でもその話は一切しなかった。
そのおかげか、インターネット上にはその情報は一切漏洩しなかった。


                      × ×


そして親子共演も迫ってきたある日。
ルカもハルカちゃんもある練習場に呼びだされた。

「なんだろうね?緊急の呼び出しなんて」
「まさか、ファンの皆にばれちゃったとか」

2人には不安が付きまとったが、いつもの振り付け師が練習場に現れ

「今日から2人に新曲の振り付けと歌詞を覚えてもらうよ」
「「え!?」」
「事務所は君たち親子の初めてのデュエット曲を出すつもりなんだ。その練習さ」

2人付きまとった不安は消え去り

「よかった。ファンにばれて共演中止とか思ってましたもん」
「ははは。それは大丈夫だよ。僕にさえ事務所は緘口令を敷いてるしね」

2人は練習を開始した。
といってもそんなに難しい振り付け、歌詞では無かったので、2時間ほどで2人とも完ぺきになったが。

「流石だね。これは振り付け師としてもファンとしても本番が楽しみだよ」


                       × ×


そして本番の日。

いつも通りルカはライブを行っていた。
当然というか、ファンはこの後のサプライズを知らない。

そしてライブも半分ほど終わり

「今日はねー皆にお知らせがあるんだ」

ルカの発表にファンはざわめいた。以前ルカが結婚を発表した際もこんな感じだった。

「何と今日はとっておきのゲストがいるんだよー」

一部のファンは気付いた様子で

「紹介するね」

ルカがそう言うと、ステージが暗転し、ルカにだけスポットライトがあたった。
そしてほとんどすぐ位にもう1つスポットライトが別の場所にあたり

「私の娘、綾崎ハルカだよ」
「皆こんにちはー」

ハルカちゃんが登場するや否や会場のボルテージは一気に上がり、冷凍食品が解凍できそうなほど熱くなった。

「「さあー皆行くよー」」
「うおおおおおお」

ファンにとっては待ち望んだ親子共演に熱狂し、泣いているファンもいるぐらいだった。

「さあー最後に、私親子の」
「初めてのデュエット曲を歌うねー」

更なるサプライズにファンのボルテージは最高を振り切った。

「「聞いてください。「double dolphin」です」」

どんな歌詞かは想像にお任せしますが、曲はとても静かなバラードで、ファンは全員うっとりと聞き入っていた。
当然というか、それぞれのソロパートもあります。

2人が歌い終わると、しばらくの間静かな沈黙が訪れ
いっせいに拍手喝采となった。

「「皆今日もありがとー」」
「L・O・V・Eルカ様〜。L・O・V・Eハルカ様〜」

ファンは一斉にラブコールを送り、ライブは大盛況で幕を閉じた。


                      × ×


ルカとハルカちゃんは一緒の楽屋に戻り、一息ついた。

「お疲れ様、お2人とも」
「「お疲れ様です」」

ルカのマネージャーが声をかけてきた。

「凄かったわね。ほら見て、もうネットで話題になってるわ」

マネージャーが見せてきた携帯を見ると、ネットニュースでトップ記事になっており、ファンのブログやツイッターでも大盛り上がりだった。

「この盛り上がりを見る限りじゃ緘口令を敷いて正解だったわね。暴動が起こって自衛隊が出動しててもおかしくは無かったかもね」

ルカもハルカちゃんも苦笑いをするしかなかった。

「ま、この分じゃまた当分親子共演は出来ないわね」
「ま、まあそうですね」
「ファンの皆には喧嘩してほしくないですからね」

喧嘩というレベルでは無い。

「あ、そうそう。今日発表した「double dolphin」のCDは近いうちに発売されるみたいよ。当然ライブ映像のDVDもね」

ルカにもハルカちゃんにも「予約をめぐって暴動とか起きないといいけど」という不安が生まれたが、口にはしなかった。
それを察したのか

「まあ多分暴動とかは大丈夫よ。細心の注意は払うから」

2人の不安は消えなかったが、こればっかりは任せるしかなかった。

「あ、ちなみに、貴方達親子による握手イベントも予定されてるからよろしくね」

そう言ってマネージャーは楽屋を出て行った。

「大丈夫かな?」
「まあ、ママとの共演もばれなかったみたいだし、大丈夫なんじゃない?」

実際、事務所の人間がものすごい大変な思いをしたのは言うまでもない。

そして当然、ルカとハルカちゃんの親子共同握手会も大盛況だったのは言うまでもない。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は未定です。
では。
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.12 )
日時: 2013/06/10 18:56
名前: 帝 

  どうも帝です!!!!!




 さすがっすね!!!ルカにハルカちゃん、どちらか一人でも出れば人気がスゴいのに二人になると、警官が出るような騒ぎになるとは!!





 情報漏洩は、事務所の人が信頼できる人だったから起きなかったんですね♪





 集さん、相当苦労してんだろうな♪






 ハルカちゃんもルカと共演できてよかったです!!





 次回も楽しみです!!!!




 がんばってください!!!!!!
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.13 )
日時: 2013/06/12 16:11
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しです。

 ●帝さん

 >>どうも帝です!!!!!

 ハルカ「感想ありがと〜♪」

 >>さすがっすね!!!ルカにハルカちゃん、どちらか一人でも出れば人気がスゴいのに二人になると、警官が出るような騒ぎになるとは!!

 まあ2人とも超人気アイドルですからね。その2人の共演となれば見たがる人は多いわけですよ。ちなみに、逮捕者も結構出てるんですよ。

 >>情報漏洩は、事務所の人が信頼できる人だったから起きなかったんですね♪

 まあそれもありますけど、脅しに近い結構きつめの緘口令が敷かれましたからね。だからこそ、ばれなかったんですよ。

 >>集さん、相当苦労してんだろうな♪

 集「まあね。結構神経削ったわ。でも、苦労は報われてよかったわ」

 >>ハルカちゃんもルカと共演できてよかったです!!

 ハルカ「うん♪楽しかったよ♪」
 ルカ「ファンの皆も喜んでくれたしね♪」

 >>次回も楽しみです!!!!




  がんばってください!!!!!!


 ありがとうございます。頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪

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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.14 )
日時: 2013/06/12 16:12
名前: masa

こんにちはmasaです。

では本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ある日の朝。
ハルカちゃんは学校も休みで、珍しく仕事も無かったので、家で寛いでいた。

すると

「ねえハルカ」
「何?ママ」
「久しぶりに2人とも1日お休みでしょ?」
「あ、そう言えば」

実際、1年ぐらいぶりだったりする。

「だからさ、買い物行こうよ。親子水入らずで」
「良いけど、大丈夫?私達アイドルだけど」
「変装するから平気だって」

ハルカちゃんには断る理由がなかったので、軽めの変装をして出かけた。


                   × ×


2人は近くの大きめのデパートに着き、

「で、何買うの?」
「まあ決めてないんだけどね。色々と回ろうよ」

結局、上の階から順番に見ていくことになった。

まずは衣料品売り場に入り

「わーこのワンピース可愛い。買おうかな」
「ママってワンピース好きだよね」
「まあ、何かと思い出があるからね」

少ししんみりしたルカに

「あ、ごめんママ」
「ううん。慣れてるからいいよ」

普段通りの笑顔になっていた。すると

「あ、この服ハルカに似合うんじゃない?」

ルカは嬉しそうに子供服を勧めてきたが

「え〜。派手じゃない?」
「衣装じゃこれより派手なの着てるじゃん」
「衣装は衣装だよ」
「ちぇ〜。あ、じゃあこれは」

どっちが子供か分からなくなるほど、ルカははしゃぎながらハルカちゃんの服を選んでいた。

「もう、私のばっかじゃん。ママ自身の服も選びなよ〜」
「良いじゃん〜。さ、これは?」

ルカの顔は、まるでハヤテに女装させようと喜んでいるナギとマリアさんの様になっていた。

「もういいよ。自分で買いたいの選ぶから、ママは自分の服選びなって」
「あ、そう」

ルカはつまらなさそうに子供服売り場から離れて行った。
そしてハルカちゃんは良さそうな服を数着選んで、試着した。

「どうハルカ、買いたいのあった?」
「うん。これとこれ」
「よし。じゃあ会計だね」

2人とも選んだ服を買い、別の売り場に向かった。

次は、文房具売り場に来た。

「は〜。今はこんな文房具もあるんだね〜」
「まあね。あ、この鉛筆いいな」
「あ、買ってあげようか?」
「いいよ〜。まだ鉛筆あるし〜」

遠慮するハルカちゃんにルカは

「買いたいんでしょ〜?」
「普通なら贅沢とか戒める立場でしょ〜?」
「あ、そうか」

これじゃあどっちが母親か分かりませんね。

「じゃあ、何か買いたいものある?」
「う〜ん。特別は無いかな」

売り場を出ようとしたが、

「あ、ノートが無いんだった」
「じゃあ、買わないとね」


                      × ×


その後は色々と見て回り、お昼時になったので、デパートの中のレストランに入った。

「ハルカは何頼むの?」
「えっと〜。お子様ランチ」
「フフ。ハルカはほんとにお子様ランチが好きだね」

その言葉にハルカちゃんは

「だって、まだ子供だもん」
「はいはい。あ、私はスパゲッティーにしようかな」

2人とも決まったので注文し、しばらく待つと注文の品が来て、食べ始めた。
そして、

「ねえハルカ、学校はどう?」
「う〜ん。まあまあかな。というより、特別変わった事は無いよ」
「そう、よかった。ハルカもアイドルだから、変な事とかされてないか心配だったんだよね」
「大丈夫だよ。鈴ちゃんもいるし、親衛隊の皆だっているしね」

ハルカちゃんの言葉にルカは違和感を覚え

「親衛隊?何それ」
「あ、知らなかったっけ?学校へ行くと、いつも親衛隊の皆が護衛してくれてるんだ。だから平気だよ」
「そ、そうだったの。一応聞くけど、その親衛隊って信頼できるの?」
「大丈夫だって。護衛以外の事はしてこないから」

実の娘がこういう以上は信頼するほかなかった。

そうこう話をするうちに食事も終わり、

「ねえハルカ」

ルカが神妙な顔つきで話を切り出した。

「寂しさってない?」
「え!?」
「あ、いや。ハルカって1人でいる事が多いでしょ?それに、その。ハ、ハヤテの事もあるし」

ハルカちゃんはほんの一瞬暗くなったが

「寂しさやパパに会いたいって気持ちはあるよ。でも、鈴ちゃんのおかげでだいぶ楽になったんだ」
「そ、そうなんだ」

ルカは

「(流石はヒナの娘だね。しっかりしてるな〜)」

と思いつつ、話を続けた。

「もしだよ、もし私が再婚するって言い出したらどうするの?」
「分かんないや。でも、私はママの決定に従うつもりでいるよ」
「え!?」
「ママだって、パパがいなくなって、寂しいんじゃないの?私がいるとはいえ」

ルカは図星を突かれたようで少し驚いた。

「私は大丈夫だよ。ママが選んだ人なら、その人の事「新しいパパ」って思えるから」
「ハルカ」

いつの間にか大きく成長していた我が娘にルカは感動していた。

「そうすればきっと」

小さな囁き声だったがルカの耳にはしっかりと届き、

「(やっぱり少し無理してたんだね。ハヤテに会いたいって寂しさがあるんだね。過去で、ハヤテの温かさに触れてるから余計だよね)」

それ以降は特に会話は無く、会計時に店員にばれたのか、2人ともサインを求められた。


その後は食料品売り場で生活に必要な食料を買い、帰宅した。


                      × ×


そしてその日の夜。

ルカはハルカちゃんが寝たのを確認し、仏壇の前に腰かけた。

「ねえハヤテ、やっぱり私は再婚した方がいいのかな?」

昼間に見た少し無理をしているハルカちゃんを思い出し

「あの子の事を思えば、再婚を真剣に考えた方がいいんだよね?そうすれば、あの子も、そして私自身も寂しさってのは無くなるのかな?」

答えは無いものの、ルカ自身の悩みは晴れていくようだった。

「きっとハヤテは許してくれるよね。私がハヤテじゃない人と幸せになっても」

そう言うと、ルカは自室に戻った。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回ルカが・・・
では。
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.15 )
日時: 2013/06/12 17:09
名前: イマッち

いきなり登場!それでも元気イマッちです♪

masaさん、小説を読ませて頂きました♪

いや〜、中々考えさせられる話ですね

ルカも子供みたいにはしゃぐけど

やっぱり、ちゃんと悩んでいるんだな

ハルカも辛い思いも、寂しい思いも

この小説からは伝わってきます!

そういえば、最速コメントだね♪

やったぁ♪

これからも頑張って下さい!

イマッちでした♪
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.16 )
日時: 2013/06/12 19:33
名前: 帝 

 どうも帝です!!




  いやぁ、ハルカちゃんがどんな服を買ったのか気になります!!!






 ルカもやっぱ、ワンピース好きなんですね♪




 ルカが、何をするか楽しみです





 頑張ってください!!!!
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.17 )
日時: 2013/06/14 15:29
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しの投稿です。

 ●イマッちさん

 >>いきなり登場!それでも元気イマッちです♪

 感想ありがとうございます♪

 >>masaさん、小説を読ませて頂きました♪

 ありがとうございます。素人小説を。

 >>いや〜、中々考えさせられる話ですね

 そうですかね?まあ、色々と悩みながら書いてるのは事実ですけど。

 >>ルカも子供みたいにはしゃぐけど

  やっぱり、ちゃんと悩んでいるんだな

 ルカ「まあね。これでも母親だからね」

 >>ハルカも辛い思いも、寂しい思いも

  この小説からは伝わってきます!

 まあ、心情描写には可能な限り気を使ってるので、伝わってよかったです。

 >>そういえば、最速コメントだね♪

  やったぁ♪

 あ、そう言えばそうですね♪ありがとうございます♪

 >>これからも頑張って下さい!

  イマッちでした♪

 ありがとうございます。期待に添えるか分かりませんが頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪










 ●帝さん

 >>どうも帝です!!

 感想ありがとうございます♪

 >>いやぁ、ハルカちゃんがどんな服を買ったのか気になります!!!

 ハルカ「作者さんは御想像にお任せしますって言ってたよ。ま、敢えて言うなら、可愛い服だよ♪」

 >>ルカもやっぱ、ワンピース好きなんですね♪

 ルカ「うん、好きだよ♪思い出もいっぱいあるしね」
 例の山小屋ね
 ルカ「////////////////////」←思い出して照れた。

 >>ルカが、何をするか楽しみです

 ある程度は予想がついてると思いますが、今回で分かりますよ♪

 >>頑張ってください!!!!

 ありがとうございます♪頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪


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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.18 )
日時: 2013/06/14 15:29
名前: masa

こんにちはmasaです。

では本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

ある日の仕事終わり。ルカはこの後の仕事も無いので、楽屋で寛いでいた。

すると、ドアがノックされ、ルカは入室を許可した。

「久しぶりね、ルカ」
「集さん」

ルカは椅子から立ち上がると

「いつもハルカがお世話になってます」
「良いのよ。ハルカちゃんのおかげでこっちも楽しいしね」

集さんはルカに椅子に座るように促し、自身もルカの向かいに腰かけた。

「今日はね、大事な話があるの」
「大事な話、ですか?」
「ねえルカ、お見合いしない?」

お見合いという言葉にルカは強めに反応した。

「噂で聞いたわよ。ハルカちゃんが寂しがってるって」
「そ、そんなことは」
「それに、貴方自身もね」

ルカは反論が見付からなかった。

「ねえルカ、もういい加減頃合いなんじゃ無い?貴方が1人で頑張るのは」
「で、でも」

ルカはハヤテを忘れる事が出来ない。しかし、ハルカちゃんの事を思えば、再婚するのも大切かも知れないと考えていた。

「ハヤテ君を忘れられない気持ちは十分に理解してるつもりよ。だからこそなのよ」

悩むルカに集さんは

「だったら、1回ぐらいはお見合いしない?それからこれからの事を決めればいいしね」
「わ、分かりました。とりあえず1回ぐらいなら」
「そう、よかったわ。じゃ、これお見合い写真だから」

写真にはとても優しそうな男性が写っていた。


                      × ×


その日の夜。

「ねえママ」
「あ、何?」
「どうしたの?なんか元気ないよ」

ルカは少し悩んだが、

「実はね、今度お見合いする事になったの」
「へえ。そうなんだ」
「何とも思わないの?ハルカにしてみれば、新しい父親ができるかもしれないのに」
「前も言ったでしょ?ママに任せるって」

ハルカちゃんは優しく笑いかけ

「私なら、大丈夫だよ」
「ハルカ」

ハルカちゃんの言葉でルカはお見合いすることへの悩みは吹っ切れた。

「あ、でも。変な人なら親子仲が壊れてでも反対するからね」
「そこは大丈夫。あの集さんがそんな人を紹介しないって」
「あ、そうだね」


                        × ×


そしてお見合い当日。
当然の様に報道陣への情報流出は抑えられ、ルカも変装して会場に入ったので、ばれなかった。

ルカは集さんに仲人をしてもらい、相手が待っている部屋に入った。
そこにいた男性は写真で見た以上に優しそうな雰囲気が出ていた。

そして、ルカは相手と向かい合い

「あの、初めまして。綾崎ルカです。アイドルやってます」
「初めまして。神山龍一です。保育士やってます」

優しく笑いかけてきた相手を見てルカは

「(なんだか、ハヤテに似てるな)」

と思った。

「大人気アイドルさんだから心配でしょうけど、この子はいい子よ。優しさだけが取り柄ってよく言われててね。人のために馬鹿みたいに自分を犠牲にしたり、困っている人を見ると助けずにはいられないって困った性格を持っているの」

相手の母親らしき人の説明を受け、ルカは「益々ハヤテに似てるな」と思った。

「でも、この子は本当に真っ直ぐなの。どんな不幸な目にあっても絶対に人を恨んだりしないの。自分が招いた種のせいだって言ってね」
「そうなんですか」
「じゃ、私達があれこれ言ってもしょうがないし、ここは2人きりにしましょう」
「ですね」

集さんと相手の母親は部屋を出て行った。
ちなみに、出る直前集さんは相手に

「もし、ルカに変なことしたら、ただじゃおかないわよ」

と、軽く脅していた。

お互い緊張していたのか、しばらく会話が無かったが、ルカが話題を振った

「あ、あの。神山さんはどうしてお見合いを?」
「母の勧めなんですよ。あの母は心配性でね。人が善すぎるってよく言われる僕を心配してお見合いを勧めてきたんです」
「でも、よかったんですか?自分で言うのもおかしいかもしれませんけど、私アイドルですよ」

すると神山は少し笑みを浮かべた後

「関係ありません。僕はただ、綾崎さんがとても優しそうな女性だなって思ったからお見合いすることにしたんですよ。そ、それに」
「???」
「恥ずかしながら、アイドルというものに僕は無頓着で。今日の今日まで綾崎さんが大人気アイドルって知らなかったんですよ」

恥ずかしそうに言う神山にルカは嘘をついていないとすぐにでも分かった。

「なんだか安心しました。私がアイドルちゃんだからお見合いを受けたんじゃないかって心配してて」
「なんかすみません。余計な心配させちゃって」
「良いんですよ」
「あ、その。すみません」

謝る相手を見てルカはハヤテを相手にしている感覚に襲われた。

「あ、あの。部屋で話すのはこれくらいにして庭に出ませんか?ここは日本庭園が自慢らしいですから」

ルカは神山の提案に乗り、庭に出た。

「あの、質問いいですか?」
「あ、はい。どうぞ」
「神山さんは、何で保育士をしてるんですか?」

すると、神山を空を見上げ

「僕は子供が好きなんですよ。あ、変な意味で、じゃないですよ」

慌ててフォローした神山にルカは軽く笑った。

「一部例外が無くは無いですけど、子供って純粋じゃないですか。僕たち大人と違って。僕は、そんな純粋さを失わせたくないんですよ。だからこそ、僕は子供たちを良い道に進ませてあげたい。そう思ったらこそ保育士になったんです」

「でも、大変じゃないですか?保育士さんって」
「大変は大変ですよ。でも、僕は子供たちの一転の曇りの無い笑顔を見ると、毎日のように「明日も頑張ろう。この子たちの笑顔を絶やさないために」って思えるんです。おかげでストレスとは無縁の生活を送ってます」

神山の優しそうな顔を見てるとルカはこの人ならって思えたが、

「もしですよ、もし私とお付き合い、そして結婚なんてなったら、私の子供が」
「気にしませんよ。さっきも言ったように、僕は子供が好きなんです。拒絶されたとしても、親身に接していけば、きっと僕に心を開いてくれると信じてますから」

ルカは集さんがこの人を選んだわけがようやく分かった。
しかし、ルカは相手の良さが分かっても気が進まなかった。

「綾崎さん」
「あ、はい」

それを察したのか、神山は

「もうお見合いはお終いにしませんか?」
「え!?」
「いえ。何となくですが、乗り気じゃない様な気がして」

ルカは今の心情を見破られて驚いていた。

「これは、僕の勝手な思い込みかもしれませんが、このお見合い自体あの仲人さんに勧められて、断り切れずに受けたんじゃないかって思えるんですよ」
「・・・」
「良いんです。僕はどうしようもない人間ですから。恨まれたりするのは慣れてます」
「神山さん」
「あ、これ僕の連絡先です。もし、僕なんかでいいと思えたら連絡ください」

神山はルカに名刺を渡すと、立ち去って行った。

ルカはしばらく立ちつくすと、部屋に戻った。


                      × ×


その日の夜、ルカは自室で悩んでいた。

ハルカちゃんには「相手はいい人だったが、迷ってる」と、報告した。

確かにほんの数時間とはいえ、神山と接し、相手はハヤテに似ている部分が多い事もあり、この人となら再婚してもいいかなと思えたのは事実だった。

しかし

「ハヤテ」

ルカは左手の薬指にずっと付けている指輪を見ながらそう呟き

「神山さんって本当にいい人だよね。少しの時間だったけど、ハヤテといたころを思い出しちゃったよ。でも、私はやっぱり」

ルカは必死で悩み、携帯を取り出して誰かにメールした。

「相談があるの。時間はとれる?」

と、簡単な文面で。
するとすぐにでも返事は来て。

「私はいつでも平気だ。ルカの時間が取れる時でいいよ」

それに対しルカは

「明日の日曜日にそっちに行くね」

と返答し、相手も

「そうか。じゃあ待ってるな」

そう返してきた。
ルカは携帯をしまうと、部屋を出て夕食を作るため部屋を出た。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は続きです。
では。
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.19 )
日時: 2013/06/16 12:20
名前: masa

こんにちはmasaです。

さっそく本編です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ルカはお見合いをし、悩んだ末誰かに相談があるとメールした。


日曜日になり、ルカは軽めの変装で歩いて目的の家に行き、

「ここも久しぶりだな。私が結婚して以来だから、6年ぶりぐらいかな」

そう思った後、チャイムを鳴らし、少しの応対の後、中に通された。

「やれやれ相変わらずの広さだな。無駄なんじゃないかな?」

そう愚痴りながら広い庭を抜けて家に入り、相談をしようとしている人がいる部屋に向かった。


                    × ×


「やあルカ。久しぶりだな」
「うん、そうだね」
「お前の結婚式以来だから、もう結構経ってるな」
「お互い忙しかったもんね」

ルカは相手の向かいに座った。

「元気そうだね、ナギ」
「まあな」

そう、ルカが相談を持ちかけたのはナギだった。

「ごめんね、身重なのに来ちゃって」
「気にするな。ルカに会えてよかったよ」

そう、ナギは現在第2子を身籠っているのだ。
ちなみに、ナギの旦那は三千院(旧姓西沢)一樹である。更に言うと、第一子は男の子で、ナギとルカは知らないが、「綾崎ハルカ親衛隊」の幹部クラスである。

「それで、相談ってなんだ?」
「そ、それは」

ルカが話し出すか悩んでいる所にマリアさんが来て、紅茶を入れて部屋を出て行った。
ナギは紅茶を1口飲んで、

「大方、お見合いの事だろ?」

見抜かれたルカは驚いて一瞬言葉を失い

「よ、よく分かったね」
「まあな」

ナギは少し間を空けて

「噂で聞いたんだよ。ルカがお見合いをしたってな」
「う、うん」
「で、どうだったんだ?その見合い相手は」

ルカは少し悩んでから

「良い人、だったよ」
「そうか。なら、何で悩むんだ?」

ナギの質問にルカは沈黙した。

「やっぱり、ハヤテか?」
「・・・」

ルカの沈黙が答えだとナギは理解した。

「何人かに言われたと思うが、いい加減肩の荷を下ろしたらどうだ?1人で頑張るな」
「で、でも」

ナギは溜息をつき

「相手なら問題は無いよ」
「え!?」
「実はな、友情が壊れるのを覚悟で相手の事を細かく調べたのさ。これがその結果だ」

ルカはナギから手渡された封筒を受け取り、中の書類を見た。

「神山龍一、だっけ?そいつに関して悪い噂は無かったよ。むしろ、そいつを知っている人間によると、「あいつは良い奴だよ。よすぎるぐらいにね」っていう人間がほぼ全部だった。まあ中には良くない風な事を言う奴もいたが、それは嫉妬が入り混じってたから除外だ」

ナギの報告を書類を見ながら聞いていたルカはますます複雑な顔をした。

「ルカ、お前を目の前にしてこういうのはいかんかも知れんが、ハヤテとの共通点は圧倒的に多い。人がいいところ、運に恵まれてないところ、そして何より不運に負けない強さと優しさがあるところだよ。優しさに付け込まれて面倒事を押し付けられるところもな」

俯くルカにナギは

「ルカ、子供以外に自分を支えてくれる人がいるってことは素晴らしい事さ。私情で悪いが、私は一樹がいる事で子育ても、そして三千院家当主として忙しい日々も乗り越える事が出来るのさ。お互いがお互いを支えあい、お互いのために頑張ろうと思える。私的にはそれはとても素晴らしい事だと思ってるよ」

ナギの説得にルカは

「そうなんだけど、私はハヤテが」

涙を流しながら悩んでいた。
そんなルカにナギは

「ルカ、今のお前を見れば、あの優しくて怒らないハヤテでもルカの事を怒鳴りつけるだろうさ。下手すればビンタしてくるかも知れない」
「え!?」
「「いつまで悩んでるのさ。自分なんかで悩まないでよ!!!」こんな感じでな。あいつも泣きながらこういうさ」

ルカもナギの意見通りだと思った。

「ハヤテを忘れろとは言わない。だが、いつまでも引きずる事はよくないよ。それは、ルカ自身の為でも、ハルカちゃん自身の為でも、何よりハヤテ自身の為でもあるよ。1人で頑張るのをやめ、一緒に頑張ってくれる人を迎える時だよ。もうな」

ナギの言葉はルカに深く刺さっていた。

「なにも今すぐに再婚しろとは言わない。付き合ってみて、判断すればいいのさ。ルカ、そしてハルカちゃんとの相性を見てから再婚するかを決定すればいいのさ」
「そ、そうだよね」
「ああ。少なくても、私はそうしろって勧めるさ」

ルカは残っていた紅茶を一気に飲み干し

「ありがと。色々と楽になったよ」
「それはよかった」

その後はアニメ談議に花を咲かせた。


                      × ×


家に帰ると、ハルカちゃんが出迎えた。

「あ、お帰り。どこ行ってたの?」
「友達に会いに、だよ」
「ふ〜ん」

ルカは手洗いと嗽を済ませると、ハルカちゃんの向かいに座り、

「ハルカ、私ね神山さんとお付き合いしてみようかなって思うんだ」
「そ、そうなんだ」

ハルカちゃんの微妙な反応を見て

「まだ色々な事は判断できないけど、その内ハルカも神山さんに会ってほしんだ。すべては神山さんとお付き合いしてから判断するよ」
「そう、なんだ。なんか違うかもしれないけど、頑張ってね」
「うん」

その後は、ハルカちゃんは仕事だったので、出かけた。


実は言うと、ルカに「任せる」と言ったが、ハルカちゃんは微妙だった。
ルカが「神山とお付き合いする」と言った時、心にモヤモヤ感が出てきた。
ハルカちゃんは神山に会ったことは無いが、話を聞くうえでは良い人だと理解できた。

しかし、ハルカちゃんは心のモヤモヤをしばらく消せそうになかった。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回は続きです。

あ、後2話です。

では。
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.20 )
日時: 2013/06/16 12:56
名前: 開拓期

こんにちは!開拓期です!
今回の話でかなりルカ
結婚しそうですね。
しかもナギに二人も子供が!
いろいろと面白い展開です!
しかし神山さんはいい人ですねー!
続きを楽しみにしています!更新頑張ってください!
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.22 )
日時: 2013/06/18 16:57
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずは本編の更新です。

 ●開拓期さん

 >>こんにちは!開拓期です!

 感想ありがとうございます♪

 >>今回の話でかなりルカ
  結婚しそうですね。

 まあ、その事に関しては最終回で触れてるんですけどね。なので今は詳しい事は言えませんね〜。

 >>しかもナギに二人も子供が!

 ナギ「まあな。生意気なところもあって結構大変だが、苦は無いよ」

 >>いろいろと面白い展開です!

 そう言っていただけると、嬉しいです。

 >>しかし神山さんはいい人ですねー!

 ええ。神山は正真正銘いい奴です。なんせ集さんがルカの見合い相手に選んだぐらいですから。

 >>続きを楽しみにしています!更新頑張ってください!

 ありがとうございます。頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪










 ●宝玉さん

 >>初めまして宝玉です

 初めまして。感想ありがとございます♪

 >>ナギは一樹と結婚しててルカは再婚するんですかね

 ナギの事はともかく、ルカに関しては最終回でその事に触れてますよ。

 >>そういえば僕の小説もそうなんですけどナギとワタルの


  婚約解除ってどうやってやったんでしょうね

 ナギ「ああ、あれか。何というか、自然消滅ってやつだよ。何時の間にか無くなってたんだ」

 >>masaさんのオリジナルキャラの


  名前は本当に原作にいるんじゃないか


  と錯覚してしまうほどいい名前だと思います


 すみません。実は言うと、ハルカちゃんに関しては許可を得て使わせてもらってるオリキャラなんですよ。まあ、細かい設定は自作なんですけどね。

 >>次回とても楽しみにしています

 ありがとうございます。素人小説なのに。

 感想ありがとうです〜♪

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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.23 )
日時: 2013/06/18 16:57
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ルカはナギに説得され、神山と付き合い始める事を決意した。


ルカが神山と付き合い始めて1カ月が経っていた。
当然報道陣への情報漏洩は事務所が何重にも警戒網を張ったため、防がれていた。

ハルカちゃんは神山とほんの数回だが会った。
その数回だけだが、ハルカちゃんは神山がとてもいい人で、自分と純粋な気持ちで仲良くなろうとしている事は感じれた。

ちなみに、神山はハルカちゃんも知らなかったそうだ。

しかし、ハルカちゃんは神山がいい人で、やましい気持など全く無くて、自分やルカをアイドルではなく、1人の人間として扱ってくれてる事は分かっていても、神山の事は好きになれなかった。
それは神山がハヤテに似ている部分があまりにも多いのが原因の1つでもあった。
神山と接すると過去で会ったハヤテを思い出し、鈴蘭のおかげでマシになった「ハヤテに会いたい」という気持ちが再び出てきてしまうのだ。

そのため、ついつい神山に冷たくしてしまうのだ。

「ねえハルカ、どうして神山さんにあんな態度をとるの?」
「だって、だって」

ルカはハルカちゃんがそういう態度をとっている理由は分かっていた。

「ハルカ、今はまだ無理でも少しでもいいから神山さんと仲良くなろうよ。ね」

ルカは何とか我が娘を説得しようとしたが、ハルカちゃんは俯くと

「い、嫌だ!!!!!ママの馬鹿!!!」

そう言って、ハルカちゃんは自室に鍵をかけて閉じ籠ってしまった。

「ハルカ」

再び悪くなろうとしている親子仲にルカは溜息しか出なかった。

「神山さんはこの状況を「自分に何かしらの非があるのが原因でしょうね。少しずつ改善できるように頑張りますよ」って言ってくれてるけど、何とかできないかな」

ルカは自分の母親としての無力さに頭を抱えていた。


一方のハルカちゃんはベッドに寝転び

「パパ」

ハヤテを思い出していた。

「分かってるよ。神山さんがとってもいい人で、純粋なまでに私やママに幸せになってほしいと思ってるって。でも、パパ」

ハルカちゃんはハヤテに会いたいという気持ちを少し無理して抑えてるだけに、神山との時間は辛いものがあるのだ。

「会いたい。お化けでもいいから出てきてよ〜」

ハルカちゃんの心は「ハヤテに会いたい」この気持ちに支配されていた。


                     × ×


「ハルカ、ハルカ」
「うう〜ん」

ハルカちゃんは何時の間にか寝ていて、誰かに呼ばれる声で目を覚ました。
眠気眼で窓を見ると既に真っ暗だった。
そして自分を呼んだ声の方へ向くと

「あっ、起きたね」
「パ、パパ!?」

ハヤテが立っていた。

「君が僕の娘、ハルカだね?」
「パ、パパ。パパ〜」

ハルカちゃんはおもわずハヤテに飛びついたが

「あ、待って」

ハヤテに触れることなく、ハヤテを通り抜けて床に激突した。

「い、いててて」
「だ、大丈夫?」

ハルカちゃんは改めてハヤテを見ると、少し透けてて、過去で会ったハヤテに比べると大人っぽくなっていた。

「ごめんね。僕は今、霊体だから触れないんだ」
「そ、そうなんだ。でも会えてよかったよ」

ハルカちゃんは涙目ながらも笑顔になっていた。

「あんまり時間が無いから簡潔に目的を言うよ」
「な、何?」

ハルカちゃんは身構えた。

「僕の事は忘れて。パパからのたった1つのお願いだよ」
「そ、そんな」

ハルカちゃんは泣き出してしまった。

「ごめん。でも、僕とハルカはお互いに住んでる世界が違うんだ。ハルカはこうして生きてるけど、僕は今天国に住んでる。本当ならこうして会話する事さえも許されない事なんだ」

ハヤテの説明は頭で理解できても、心では理解できなかった。

「出来ないよ。パパの事を忘れるなんて。そんな事するんだったら、今すぐにでもパパの住む世界に行きたいよ」
「それは駄目だ!!!!!ハルカが死んだらルカが悲しむよ」

ハヤテに怒られて、ハルカちゃんは俯いた。

「じゃあ、お願いを変えよう」
「・・・」
「僕の事で悲しまないで。そして、ルカと喧嘩しないで」
「パパ」

するとハヤテは屈んでハルカちゃんと同じ目線になり、ハルカちゃんの頭に手を乗せた。

「ハルカが悲しむと、僕も悲しんだ。もちろんルカもね」
「パパ〜」

厳密にいえば霊体のハヤテはハルカちゃんに触れていない。しかし、ハルカちゃんは頭を優しく撫でられている感じは確かにあった。
そのことで、ハルカちゃんの目からは大粒の涙が止まることなく流れ続けていた。

「大丈夫だよ。僕は肉体的には死んでいる。でも本当の意味では死んでないんだ」
「え!?」
「僕はね、ハルカの心の中に生きてるんだよ」
「私の心?」

理解できていなハルカちゃんに、ハヤテは頭を撫でながら、続けた。

「人は死んじゃった場合、その人を知っている人たちの心の中に生き続けるんだ。敢えて言うなら、心にお引っ越しをするのかな?ちょっと理屈は子供っぽいけど」

ハルカちゃんは十分に理解できた。

「だから、ハルカが僕の事を思ってくれている限り、僕はハルカ、そしてルカの心の中にいるよ。ずっとね」
「そう、なんだ」
「だからね、僕の事で悲しまないで。目では見れないけど、僕はハルカのそばにいるんだから」

ハルカちゃんの涙はもう止まっていた。

「僕のお願い、聞いてくれるよね?」
「もう、しょうがないパパだな〜。聞いてあげるよ」
「ふふ。ありがと」

ハルカちゃんは無理のない純粋な笑顔になっていた。

「あ、ごめんまだあった」
「なあに?」
「ルカとは仲良くね。たとえ何があっても」
「そんな事、お願いされなくても仲良くするよ」

ハヤテは笑顔になった。
そして

「もう、時間だね」

ハヤテが消え始めた。

「パパ」
「大丈夫。さっきも言った通り、パパはハルカの心の中にいる。それに、天国からずっと見守ってるよ。幸せを祈りながらね」

そう言うと、ハヤテは完全に消滅した。

「パパ」

ハルカちゃんは倒れるように眠りについた。



その頃、ルカとハルカちゃんが住むマンションの外。

「よかった。降霊術が成功して」

そう呟いた人物は息を吐いた。

「流石はハヤテ様ですね。ハルカちゃんの心を解放して悲しみを消し去るとは。死んでいても優しさは健在なのですね」

そう思って帰路につき始めた。

「これで私の役目は完全にお終いです。ハルカちゃんはもう大丈夫ですね」


                      × ×


翌朝、ハルカちゃんはいつも通りベッドで目を覚ました。

「夢?昨日の出来事は」

しかし、ハルカちゃんには何となくだが、頭を撫でられた温もりが残っていた。

「違う、よね。パパ、ありがと。もう私は大丈夫だよ。ママが再婚してもね」

ハルカちゃんの心のモヤモヤは完全に消え去っていた。

「さ、今日も頑張らないと」

そう決意して部屋を出た。


----------------------------------------------------------------------------------
以上です。
次回、最終回!!!
では。
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.24 )
日時: 2013/06/18 17:27
名前: 開拓期

さすがmasaさん!
どうも!開拓期です!
ハルカちゃんは神山さんを父親として
認めましたか・・・
これも全部ハヤテのおかげですね!
伊澄さんも降霊術に成功したんですね♪
しかしさすがはハヤテ・・・
自分以外の人との結婚を認めるとは・・・
でもこれでルカもハルカちゃんも
幸せになれそうだ!
次は最終回!?
もうほぼハッピーEND確定かな??
最高のラストを期待してます!
頑張ってください!!!
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.25 )
日時: 2013/06/18 19:07
名前: 帝 

  masaさんどうも!!



 帝です!





 神山さんは、本当にハヤテに似ていていい人ですね♪





 ハルカちゃんも、口ではああいってたけどやっぱり、ハヤテを忘れられないんですね。






 ハヤテが、ハルカちゃんに会いに来るとは......スゴい愛だな。






 ハヤテは本当にお願いの内容が優しく暖かいですね






 ハヤテは確かにルカとハルカちゃんの心の中で生きていて支えているんでしょうね♪






 降霊術、きっと伊澄がトラウマに勝ち頑張って練習とかをしたんですかね




 次回も楽しみです!
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.26 )
日時: 2013/06/20 15:03
名前: masa

こんにちはmasaです。

まずはレス返しです。

 ●開拓期さん

 >>さすがmasaさん!
  どうも!開拓期です!

 ハルカ「感想ありがと〜。あ、流石って言われて作者さんは照れてたよ」

 >>ハルカちゃんは神山さんを父親として
  認めましたか・・・

 ハルカ「う〜ん。性格に言うなら、神山さんがパパになってもいいかな〜。って思っただけなんだけどね」

 >>これも全部ハヤテのおかげですね!

 ルカ「ホントね。流石だよね〜」

 >>伊澄さんも降霊術に成功したんですね♪

 伊澄「ええ。正直怖かったですが、成功してよかったです」

 >>しかしさすがはハヤテ・・・
  自分以外の人との結婚を認めるとは・・・

 ハヤテ「まあ、僕はもう死んでますからね。それにルカが幸せなら、僕は平気です」

 >>でもこれでルカもハルカちゃんも
  幸せになれそうだ!

 ええ。そこは断言します。

 >>次は最終回!?
  もうほぼハッピーEND確定かな??

 ま、まあそれに関しては本編を読んでください。

 >>最高のラストを期待してます!
  頑張ってください!!!

 ご期待の添えるか分かりませんが、頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪










 ●帝さん

 >>masaさんどうも!!



 帝です!

 ルカ「感想ありがとうね♪」

 >>神山さんは、本当にハヤテに似ていていい人ですね♪

 ええ。神山は本当にいい奴です。まあ顔はハヤテに似ていないんですけどね。

 >>ハルカちゃんも、口ではああいってたけどやっぱり、ハヤテを忘れられないんですね。

 ハルカ「うん、まあね。パパってすごくいい人だったからね」

 >>ハヤテが、ハルカちゃんに会いに来るとは......スゴい愛だな。

 省いちゃったんですけど、ハヤテは伊澄に呼びかけられて、それに答えたってだけなんですよ。

 >>ハヤテは本当にお願いの内容が優しく暖かいですね

 まあ、ハヤテですからね。ハルカちゃんの心を解放したいがためにああいうお願いが思いついたんですよ。

 >>ハヤテは確かにルカとハルカちゃんの心の中で生きていて支えているんでしょうね♪

 ハルカ「うんそうだよ。パパは私とママの心の中にいるよ」
 ルカ「・・・」←胸に手を当てて物思いにふけってる。

 >>降霊術、きっと伊澄がトラウマに勝ち頑張って練習とかをしたんですかね

 伊澄「いえ、練習したわけではないんですが。まあの時に比べて私の力も強くなったってことです」

 >>次回も楽しみです!

 最終回も頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪

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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 ( No.27 )
日時: 2013/06/20 15:03
名前: masa

こんにちはmasaです。

今回で最終回です。

では本編の更新どうぞ。
----------------------------------------------------------------------------------

前回、ハルカちゃんはハヤテに会い、寂しさを完全に無くすことができた。


部屋を出て洗面所で顔を洗った後、台所に行ってルカが出してくれた朝食を食べ始めた。

ルカは目の前のハルカちゃんが昨日とは雰囲気が変わっている事に気付き、

「ねえハルカ」
「何?」
「何かあったの?何というか、雰囲気が違う気がするんだけど」

するとハルカちゃんは食事の手を休め、

「昨日ね、パパに会ったんだ」
「え!?」
「幽霊だったけど」

ルカはハルカちゃんがまた時間移動でもしたんじゃないかと心配になったが、すぐにでも安心できた。

「その時パパが言ったんだ。パパはいつでも私の心にいるって。天国からも見守ってくれてるって」
「ハヤテ」
「だからね、もう寂しくないよ」

ルカはハヤテの偉大さを改めて感じていた。

「それに、ママが神山さんと再婚したとしても、もう平気だよ」
「そ、そう」

ハルカちゃんに再婚の話を出された時、ルカは微妙な顔をした。
その後は特に会話も無く、時間になったので2人とも出かけた。


                   × ×


ハルカちゃんは学校へ着くと、いつも通り親衛隊に守られながら教室に行き、自分の席に座った。
すると

「ハルカ」
「あっ、鈴ちゃん。おはよ〜」

鈴蘭が声をかけてきた。

「なんだかいつも以上に元気そうね」
「そう?たいして変わりないと思うけど」
「まあそれはいいわ。それより、聞いたわよ。ハルカのママ、再婚するんだって?」

ハルカちゃんは驚いていた。その事につぃては最高機密のはずだったからだった。

「え!?な、何でそれを」
「ただの噂よ。「綾崎ルカが異性とお付き合いしてて、再婚間近か!?」なんて噂があってね。カマかけてみたんだけど、ハルカの様子を見る限りじゃ本当みたいね」

ハルカちゃんはしまった、と思いつつ目の前の友人になら話しても大丈夫だろうと思い

「まあ、再婚するかは分かんないけど、ママがお付き合いしてるのは本当だよ。相手は言えないけど」
「そうなんだ」

鈴蘭は少し間をあけて

「いいの?再婚なんてことになったら、ハルカに新しいパパができるんだよ」
「まあ、そうなんだけど」
「まさか、無理してる?」

心配そうな鈴蘭にハルカちゃんは笑顔を向け

「してないよ。それに、パパは私の心の中にいるから平気だよ」
「へ!?」

理解できていない鈴蘭にハルカちゃんは昨夜の出来事を話した。

「そうだったの。流石はハルカのパパね。噂通りの凄い人ね」
「まあね♪」

嬉しそうなハルカちゃんを見て鈴蘭は

「(ハルカが会いたいって寂しがるのも、母さんがハルカのパパの事を話すときは嬉しそうに話すのも納得ね。出来る事なら会ってみたかったわね)」

とか思っていた。

「まあともかく、ハルカのママが再婚しても何でもないのね」
「うん。多分だけど、すぐにでも「パパ」って呼べると思うよ」

鈴蘭にはハルカちゃんが一切無理してない事はすぐにでも分かった。


                       × ×


ハルカちゃんが家に帰ると、いないと思っていたルカがいた。

「あれ?ママ、今日は出かけるんじゃなかったの?」
「う、うん。そうだったんだけどね」

様子のおかしいルカにハルカちゃんはルカの向かいの腰掛け

「ママ、神山さんと喧嘩でもしたの?」
「そ、そうじゃないけど」

ルカはしばらく黙りこみ、意を決したように話し始めた

「実はね、神山さんと別れたの」
「え!?なんで?もしかして、神山さんって嫌な人だったの?」
「ううん違うの。私が一方的に別れを切り出したの」

ルカはハルカちゃんが学校に行っている間の事を話し出した。

                      × ×

「ごめんなさい神山さん。急に呼びだしちゃって」
「いいんですよ。ちょうど僕も暇してた所でしたから」

神山が勤めてる保育園は今日は休園日なのです。

「じゃあちょっと、近くの喫茶店に行きましょうか。いいところを知ってるんで」

そう言って神山はルカを喫茶どんぐりに連れてきた。

「それで、お話というのは何でしょうか?」

ルカは少し間をあけ、

「神山さん、私と別れてほしんです」
「え!?」
「神山さんは本当にいい人です。私自身も神山さんとお付き合いしてて結構楽しかったんですでも」

理由を言うべきか悩んでいるルカに

「そうですか。分かりました。別れましょう、僕たち」
「理由を聞かないんですか?」
「言いたくない。綾崎さんはそんな感じです。だから、僕は聞かない事にしました」

ルカは神山の感謝してた。

「きっと、僕の何かしらが嫌だったんでしょう。だからだと思っておきます」
「そ、そんな事は」
「いいんです。何か言われたら、僕が悪者になりますよ。アイドルの貴方が悪者になるより、よっぽどいい事だと思いますから」

ルカはさらに感謝していた。

「綾崎さん、短い間でしたが、楽しい思い出をありがとうございました」

そう言うと、神山は支払いを済ませて帰って行った。

                     × ×

ルカが話終わった後、しばらく沈黙が訪れ

「そうだったんだ。でも、何で別れたの?てっきり、ママは神山さんと再婚すると思ってたのに」

ルカはまた暫く沈黙した後

「私ね、神山さんとお付き合いしてて分かったんだ」
「何が?」
「確かに神山さんといると楽しい。でも、私はやっぱりハヤテじゃないと嫌だって」

ハルカちゃんは黙って聞いていた。

「私はね、恋人も旦那様もハヤテ以外の人は嫌なんだ。神山さんとお付き合いしててそれが分かったんだ」
「そうなんだ」
「ハルカも正直な事いうと、ハヤテがパパの方が1番いいんでしょ?」
「ま、まあね」

ハルカちゃんは頬を掻きながら言った。

「だから別れたの。多分ナギも千桜も怒ると思う。きっとハヤテも。でもね、何度も言うけど、私の旦那様はハヤテ以外には考えられないんだ」
「大丈夫だよ。きっとパパは怒んないと思うよ」
「ありがと。これから大変なことはたくさんあると思う。でも、平気。ハルカもいるし、心の中にはハヤテがいる。それを支えに生きていくよ」

ルカの顔はなんだか晴れ晴れとしていた。


翌日、ルカはハヤテの墓参りに行き、自分の決意を伝えた。



この先、ルカにもハルカちゃんにも色々な困難が待っているかもしれない。

しかし、きっと大丈夫だろう。

2人の絆は強いし、ハヤテも天国から見守っているのだから。


----------------------------------------------------------------------------------
以上完結です。

納得のいかない結末だったと思う方もいらっしゃるかも知れませんが、それはすみません。
ルカとハルカちゃんがどうなっていったのかは想像にお任せします。

では。
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 完結 ( No.29 )
日時: 2013/06/20 16:14
名前: イマッち

あぁ、俺の大好きなmasaさんの小説がぁ(泣)

あ、イマッちです!

ハルカの物語終わったんですね!

めっちゃ感動作でした!

本当にありがとうございます!

こんな面白い小説を書いてくださって!

次回作も頑張って下さい!

イマッちでした!
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 完結 ( No.30 )
日時: 2013/06/20 17:47
名前: 開拓期

こんにちは!開拓期です!
結局ハヤテを取りましたね!
この後二人がどうなるのか・・・
いろいろ想像(妄想)がひろがります♪
神山さんかわいそうですね・・・
しかしそれだけハヤテ、ルカ、そしてハルカちゃんの
絆がつよかったんでしょうね♪
masaさんの次回作が楽しみです!!!!!!
応援しています!
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 完結 ( No.31 )
日時: 2013/06/20 19:43
名前: 帝 

 masaさん、マジ感動っす!!




 ルカは、やっぱりハヤテ以外の人は嫌だったんですね♪






 俺もルカにハヤテ以外の人と付き合ったり結婚してほしくないもん♪






 ハルカちゃんとルカ、ハヤテは、絆という強い鎖で結ばれているんでしょうね♪





 次回作も楽しみです!!!






 がんばってください!!!!
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Re: 綾崎ハルカのその後 短編 完結 ( No.32 )
日時: 2013/06/21 16:24
名前: masa

こんにちはmasaです。

おそらく、この小説最後になるであろうレス返しです。

 ●イマッちさん

 >>あぁ、俺の大好きなmasaさんの小説がぁ(泣)

  あ、イマッちです!

 ハルカ「感想ありがとね。まあ、終わっちゃうのは仕方ないよ」

 >>ハルカの物語終わったんですね!

  めっちゃ感動作でした!

 そう言っていただけると、頑張ったかいがありました。

 >>本当にありがとうございます!

  こんな面白い小説を書いてくださって!

 いえいえ。こちらこそこうやって感想をいただけてうれしいです。

 >>次回作も頑張って下さい!

 まあ、次回作は当分書きませんね。休止中の長編に集中したいですから。

 >>イマッちでした!

 はい〜♪感想ありがとうです〜♪










 ●開拓期さん

 >>こんにちは!開拓期です!

 鈴蘭「感想ありがとうございますね」

 >>結局ハヤテを取りましたね!

 ルカ「うん。私はやっぱりハヤテ以外は嫌だったから」

 >>この後二人がどうなるのか・・・
  いろいろ想像(妄想)がひろがります♪

 まあ、そこに関してはお任せします。

 >>神山さんかわいそうですね・・・

 神山「そんなこと無いですよ。いい思い出をもらいましたから」

 >>しかしそれだけハヤテ、ルカ、そしてハルカちゃんの
  絆がつよかったんでしょうね♪

 ルカ「そうだよ。絆の強さなら負けない自信があるよ」

 >>masaさんの次回作が楽しみです!!!!!!

 すみません。長編に集中したいので、短編も一話完結も書かないと思います。

 >>応援しています!

 ありがとうございます。頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪










 ●帝さん

 >>masaさん、マジ感動っす!!

 そ、そうですかね?感想ありがとうございます。

 >>ルカは、やっぱりハヤテ以外の人は嫌だったんですね♪

 ルカ「うん、まあね。私の中でハヤテは絶対の存在だから」

 >>俺もルカにハヤテ以外の人と付き合ったり結婚してほしくないもん♪

 ですよね〜♪ハヤテはともかく、ルカはハヤテ以外とはくっついて欲しくないですよね〜。

 >>ハルカちゃんとルカ、ハヤテは、絆という強い鎖で結ばれているんでしょうね♪

 ハルカ「うんそうだよ。見えないけど、絶対に壊せない鎖だよ」

 >>次回作も楽しみです!!!

 すみません。長編に集中したいので、短編などはしばらく書きませんね〜。

 >>がんばってください!!!!

 ありがとうございます。頑張ります。

 感想ありがとうです〜♪

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