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桂ヒナギクの告白攻撃!(一話完結)
日時: 2013/05/25 03:23
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://id43.fm-p.jp/555/aisuga/

こんばんわ、最近自分のサイトでハヤテ小説五本新しいのを書いていたのでなかなか来ることができませんでした
そういえばニュースで国が人を番号で管理するとか言っていたけど、たぶん私とか一部のテイルズファンは「ゲームの真似するなw」とか思ったでしょ
デスティニー2でやってたもん、しかも十年以上前に



夕暮れ時、昼と夜の境目であるその時間
放課後多くの生徒が学園から去ったころ、生徒会室には一人の男と女がいた
女性の名は桂ヒナギク。時計台の最上階に位置する生徒会室の主である
もう一人は三千院ナギの執事綾崎ハヤテどうやらヒナギクに話があると言われてこの生徒会室にやってきていた

顔が赤く、どこか落ち着きのないヒナギク。そんなヒナギクをカゼひいたのかなと見当違いの推測をするハヤテ
そんな二人を夕照りが照らしていた

「私はハヤテくんが好きです!!」

意地や照れ、不安それらをムリヤリ押さえ込み、ついにヒナギクは自分の想いを想い人に伝えることができた
そんなたった一言の好きという言葉をどれだけ伝えたかったか知ってほしかったのか、ヒナギクは素直じゃない自分自身との戦いに終止符を打つことができた

「……ヒナギクさん」

ついにさっきほどまで沈黙を守っていたハヤテの口が動く
ヒナギクの心に告白を今すぐ聞きたい期待とまだ聞きたくないという振られるかもしれない不安が渦巻く
相反するその二つの気持ちはヒナギクを葛藤させる
ハヤテが次の言葉を発するこの数秒間がとてつもなく長く感じられた
まるで何年にも何十年の時を待っているかのように
ヒナギクはこの数秒間が長く感じたのは今まで初めてだった
そしてついにハヤテ告げられるその返事とは





「エイプリルフールはとっくに過ぎてますよ」

「……えっ?」

シリアス顔で語ったハヤテの返事はなんとも間の抜けたものだった
ヒナギクはあまりの場違いなハヤテの返事に思考が停止した

「ヒナギクさんがぼくのこと好きなわけないじゃないですか。ぼくはもちろん他の人から見てもそんな幻想ありえませんよ」

自信満々に言うハヤテ。ご存知のとおり超鈍感天然ジゴロのハヤテはヒナギクが自分のことを好きだ夢にも思っていないのだ
むしろかなり嫌われていると誤解していた時期があったくらいだ
全く正反対なのに

「ち、違うわよハヤテくん私は本当にハヤテくんのことが」

「花菱さんたちの仕業ですね。どこかで隠れてぼくの反応を見よう楽しんでいるにちがいない」

どうやら次にハヤテが浮かんだ推理はヒナギクになんらかの方法でムリヤリ偽告白させハヤテの反応をビデオに撮ろうとしているのだと

「違うわ!それに美希たちは今日社交界で放課後すぐ帰ったじゃない」

無実を訴える被告人のようにムキになるヒナギク
それは当然だ。せっかく覚悟を決め、勇気を振り絞って告白したのにこのままなかったことにされるのはたまったもんじゃない

「えっ、じゃあいったい」

「だ、だから私は本当にハヤテくんが好きなの女の子にこんなこと何回も言わせないでよ」

ヒナギクがヤケクソぎみに自分の気持ちを訴えるが

「いやそれはないですよ、以前マリアさんも『ヒナギクさんのようなスーパー美少女がハヤテくんを好きなんてありえますんわ』と言ってましたし、あの頭脳明晰マリアさんが見当違いするわけありませんよ


(マ、マリアさんなんてこといってくれるのよ〜)

「あっ、そうか〜これはドッキリですね!ここでぼくが喜んだ瞬間ドッキリ成功という看板掲げてスタッフが出てくるんでしょ」

ハヤテは辺りを見回しながら言った

「そんなのいないわよ!」

「ばかな!だれもいない!」

「だからそう言っているでしょ!」

少し涙目になりながらヒナギクは言った

「ということはエレベーターで待ち構えているな。そしてここの様子を望遠鏡か隠しカメラで見ているんだ!ふーん、そうはいかないZE☆」

妙にカッコつけていいながらハヤテはカーテン閉め、耳を澄ませた
小さいころから借金取りに追われていたハヤテは音や気配に敏感なのだ

「どうやら盗聴器やカメラ類はないみたいですね」

「当たり前でしょ!ここは生徒会室なのよそんなのあるわけないじゃない!」

涙目で体を小刻みに震えながら怒鳴るヒナギク

「だったら偽物ですね!おまえ!ヒナギクさんどこへやった!
目的なんだ!」

戦闘体制になとたハヤテは本気で怒りながら睨みつけている

「違うっていっているでしょ!」

ヒナギクは悲しかった
ハヤテが本気で自分のことを心配して怒っているのはわかる
だが、それは同時に本気で自分がハヤテに告白するわけと思っているということでもあるのだ
そんなハヤテの態度がヒナギクは悲しかった

「しかしどうみても本物のヒナギクさんだ。こう見えてもぼくは変装見抜くの得意なんですけど…どうみても」

「いい加減に…」

「まさかあなたメタモンですね!いやモシャス使って化けているのかも?それともFF5のメタルモルファかなんかで…」

思考の渦に入っていたハヤテにグシャという破壊音が聞こえヒナギクに視線を戻すとそこにはジャンクと化した時計のなれの果ての姿が
そして、白桜を握りしめ怒りのオーラをゴゴゴゴと放つヒナギクの姿があった

「この気迫…白桜…まさか本物のヒナギクさんですか…」

ガクブル状態のハヤテがおずおずと尋ねる

「当たり前でしょ!」

「いや、でも…ヒナギクさんがぼくを好きなんて…ほんとありえなくて…」

「なんでよ!」

「だって前にぼくのこと嫌いっていったばかりじゃないですか


「えっ」

『そんなウジウジしているハヤテくん私は嫌いよ』

ゴールデンウイークのあれ

「あ、あれはウソよ…」

「いいえ。あんなシリアスな展開でヒナギクさんがウソをつくわけありません
それに普段のヒナギクさんの態度見れば嫌っているのはあくらかですし」

そう思うのはおまえだけだ

「嫌ってないわよ…」

怒りのオーラが消え、悲しそうに普段では考えれないほど弱々しい声で否定するヒナギク
俯きながら今にも泣きそうなのだが、表情が隠れてハヤテには見えない

「でもヒナギクさんが男子に暴力振るうのは僕だけですし、ぼくのこと好きになってくれる女の子はアーたんくらいで…」

「ハヤテくん…いくらなんでも鈍感すぎるわよ…ある意味病気よ」

「ええー!ぼくはそこまで鈍感じゃありませんよ
それにぼくが鈍感だったらヒナギクさんだって…」

「なによ!私のどこが鈍感だっていうのよ!」

キッとハヤテを睨むヒナギク

「それは、あ…」

途中で口を閉じるハヤテ
それは東宮の気持ちを自分が勝手に本人伝えるべきではないからだ
そう東宮はヒナギクのことが好きだ。そしてヒナギクはそれに気づいていない
ハヤテは以前東宮にヒナギクのことで相談を受けていたのだ
それにハヤテは美希の心に秘めた想いを知っている
その二人の気持ちを知っているためハヤテはヒナギクを鈍感だと思っているのだ

「なによ、やっぱり言い返せないじゃない!」

「うっ、とにかく僕は鈍感なんかじゃありません!ぼくはこのあとバイトがあるんで失礼します」

ドアの方に振り向き立ち去ろうとするハヤテ

「あっ、待ってよハヤテくん!こ、ここ告白の返事は!」

慌てて話すヒナギク

「返事も何もあれは演技でしょ、どう返事しろというのですか」

ハヤテは歩みを止め、立ち止まるが振り向かない

「どうしても信じてくれないの?」

「はい。ぼくは自分がモテていると思う自意識過剰野郎ではありませんので」

そういうとドアに向かって再び歩きだす

「ハヤテくん!!」

ヒナギクはハヤテに呼びかけ、接近するその声に反応し、振り向くハヤテだったが、その瞬間自分の固定概念が固定概念が砕けることになる

「ヒナギクさ…ん!?」

ハヤテの目が驚きで見開く
振り向きざまにヒナギクに自分の唇に防がれたからだ
ヒナギクの唇によって

驚きでいっぱいのハヤテからヒナギクは静かに離れる

「ヒ、ヒ、ヒヒナギク……」

壊れかけのマリオネットのようにぎこちないハヤテにヒナギクはズビッシと人差し指を向けた

「責任取ってよね!この私にここまでさせたんだから!」

強気なセリフとは裏腹にヒナギクの顔は今にも爆発しそうなほど赤かった
あまりの出来事に頭が働かないハヤテは、パクパクと金魚のように口を動かしていたがやがて目を閉じ、フッと笑った
そして目を開け真摯な眼差しでヒナギクを見つめる

「…ぼくの負けですヒナギクさん。そこまでされてはヒナギクさんの気持ちが本気だと信じざるえません」

「じゃ、じゃあ…」

「はい、こんなどうしようもないほど鈍感なぼくでよければ付き合ってください」

華奢なヒナギクの体を抱きしめるハヤテ

「ほ、本当に私と恋人になってくれるの…」

「はい。ヒナギクさん」

「うれしい…ハヤテくん、ハヤテくん」

二人は抱擁しながら、お互い見つめ合い二度目の口づけを交わした



その後

「ハヤテくんこれからヒナギクさんとデートですか」

「はいマリアさん。普段着でくるようにいわれているんですが、なかなか決まらなくて」

「だったら、もっと派手にいけよ。もっと腕にシルバー巻くとかさ」



あとがき
この話は去年私がひなゆめに投稿したハヤヒナです
『ヒナギクが手に入れた幸せ』か過去にいくつか書いた他のハヤヒナを投稿しようかとも思いましたが、短編だと通信料がかかるし、いろいろあって都合がよかったのでこの話を投稿することにしました
最後のマリアさんのセリフ遊戯王だと気づいた人、手あげ〜て


没シーンヒナギクにキスされたシーンで

「ふ……ははは…ふははははははははははー!!私の負けだ!桂ヒナギク!認めよう!お前の気持ち本物であることを!」



没シーン2キスされたシーン

「ふ〜ん…さすがだと言いたいところだが…甘いぞ遊戯!
マジックカード発動!エネミーコントローラー!」

「なにぃ!(ていうか遊戯って誰よ!)」

「ライフ1000払い左右A!」
カチッカチッカチッ
「このコマンドによってこのターン貴様の僕をワンターンの間、操ることができる!」




沈みゆく心のレス返しはもう少しまってください
それでは


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Re: 桂ヒナギクの告白攻撃!(一話完結) ( No.1 )
日時: 2013/05/25 10:41
名前: masa

どうもmasaです。

いやはやようやくですか。ヒナギクさんが再度プライドを捨て、告白するとは。

まあハヤテがあんな勘違いをするのは当然と言えば当然なんですよね。普段のヒナギクさんの態度が態度ですからね。
あんな状態で気付けるのは、「俺ってモテモテなんだぜ」と勘違いしている馬鹿か、すさまじい直観力を持っている人ぐらいですもんね。

ハヤテがあれだけの見当違いな推理をするのも当然ですよね。あの3人の普段の素行の悪さもありますもんね。それにハヤテが色々痛い目に会ったのも理由の一つかと。
でも、確か生徒会室にも隠しカメラはあったはず。ハヤテの推理は全部が全部間違ってたわけではないですね。

まあ、なんだかんだありましたが、気持ちが届いて恋人同士になれてよかったです。





そう言えば、ハヤテがようやくヒナギクさんの気持ちが本当だと気付いた瞬間に美希達が乱入してきたらどうなってたんでしょうね。
まあ多分「なんだ、やっぱりドッキリでしたか。では僕はこれで」と言ってハヤテは帰ってしまい、その後ヒナギクさんが3人に「貴方達、辞世の句を詠みなさい」と言って3人を酷い目にあわせるんでしょうね。


次回作も楽しみにしてますね。





最後にまたしてもお願いがあります。
今現在、自分の中にいくつかのハヤルカ小説のネタがあるんですけど、その内の幾つかは彼女(2人の子供)の存在が必要な小説があるんです。
なので、今後ハヤルカ小説を書くときに、彼女の存在が必要な場合はその彼女の使用許可をいただきたいのです。1回とか2回ではなく。
悪用などはしないので、お願いします。




では。

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Re: 桂ヒナギクの告白攻撃!(一話完結) ( No.2 )
日時: 2013/05/30 12:32
名前: 氷結アイスブリザード

あらすじ設定してくれた方ありがとう♪

こんにちはMaSaさん
感想ありがとう
鈍感な男に気持ちをなかなかきづいてもらえな八のはツンデレの宿命ですね。スクランの愛理とか
もし告白したのが泉だったらささがにここまでは疑われなかったでしょう
やはりあのときの発言と普段の攻撃の影響が八ヤテを疑わせる原因のーつに
はい八ヤヒナなのでさいごは恋人どうしに

みきたちがきたら、そうなってしまうでしょうね

2人のこども 沈みゆく心に出した八ルカと風華ですね
いいですよ!悪用さえしなけわば大丈夫です
それでは
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