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この作品のあらすじ
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Breath〜君と息衝く日々〜 2
日時: 2011/04/04 00:56
名前: 道草

どぅも★道草です!

お待たせしました!ついに『Breath』も2スレ目に突入です!

さて、この小説はほのぼのというか、日常系コメディになります。

初めての方はよろしければ1スレ目からご覧ください♪

ちなみに前回の感想のレス返しもそちらでおこなっているのでよろしくお願いします!

では下からこの作品唯一のオリキャラのプロフィールになります。


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■オリジナルキャラクター・プロフィール

紫藤(しどう) イブキ

【性別】 女

【年齢】 17歳

【誕生日】9月1日

【身長】 160cm

【体重】 42kg

【好き】 親友、甘いもの、忍術、ハヤテの盗撮

【嫌い】 両親、自分自身、雷


ハヤテの中学時代の親友。またの名を『ハヤテキラー』。

必殺技は『イブキィィィック!!』。

小説内でのハヤテ殺害未遂、計13回。

黒髪で初登場時はショートヘアだったが、現在は肩より少し下の長さ。

瞳は紅色で、顔つきはやや童顔。胸は某生徒会長並み。

男勝りな性格で男口調。

ノリがいいというよりも、その場のノリだけで行動している。

その容姿と性格のため、いつも男と間違えられる。

現在はフリーターとして様々なバイトをこなしながら生活している。
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Re: Breath ?U (4/4 更新) ( No.1 )
日時: 2011/04/04 00:57
名前: 道草

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第三十話 『クソ真面目な奴に免疫はない』


潮風が夏の夜にいくらかの涼しさを感じさせる。

ここはとある孤島。

咲夜のはからいで、ハヤテ達はこの愛沢家所有の別荘に旅行にきていた。

これはその三日目の夜の出来事である。

『いただきまーす!』

テーブルを囲み、声をそろえる。

一同はホテルの一室でディナーを楽しんでいた。

テーブルの上には豪勢な料理が並ぶ。

ほとんどはハヤテが作ったものだ。

「おいひ〜♪」

頬を膨らませながら、幸せそうな顔をする泉。

「さすが花嫁修業はバッチリだな、ハヤ太君」

「うむ、いいお嫁さんになれるぞ!」

美希と理沙もほめちぎる(?)。

「ははは。お褒めにあずかり光栄れすよ♪」

細かい部分はあえてつっこまず、まんざらでもない様子のハヤテ。

みな料理に舌鼓を打っていた。

「お嬢さま、ジュースはいかがれすか?」

「お、サンキュー」

ナギの空いたグラスに飲み物を注ごうとするハヤテ。

その違和感にいち早く気付いたのはイブキであった。

「まてぃ!」

ボトルを傾けるハヤテの手をがしっとつかむ。

「ろうしました、イブキさん?」

「……そのボトルちょっと見せてみろ」

ハヤテからボトルを奪い、中身を確認する。

深い紫色。芳醇な香り。アルコール度数表記。

……どこからどうみてもワインでした。

「・・・・・・」

だらだらと冷や汗を流すイブキ。

恐る恐るハヤテに確認する。

「……お前、まさか酔ってんの?」

「酔ってませんよ〜、ひっく/////」

「完全に酔ってんじゃねかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

顔を紅潮させ、しゃっくりまで出していたら説得力皆無であった。

「どおりでロレツがまわってなかった訳だよ!てっきり作者の誤字かと思ったわ!!」

「ていうかなんでこんなものがあるのだ!?」

ナギはワインボトルを手に取る。

「そういえば、さっき料理で使ってたものですね……たぶんそれを間違えて飲んでしまったのかと」

マリアが持ち前の洞察力を発揮する。

事実、何かの手違いで紛れこんでいたものをハヤテが一口飲んでしまったのだった。

「うわ―――――ん!!僕なんか消えてなくなればいいんだ―――――――!!」

「いきなりどうしたハヤテ!!」

突然叫びだし、泣き崩れるハヤテにナギが駆け寄る。

「うう、僕なんか不幸だし、借金あるし、両親最悪だし、兄さん行方不明だし、男友達いないし、変態にストーカーされてるし、甲斐性ないし、女顔だし、女装似合うし……」

ぶつぶつと言いながら、床に手をつくハヤテ。

どよ〜んとしたオーラを纏っていた。

「皆さんと同じ大地を歩いてすみません……」

「ネガティブ!!ハヤテがネガティブホ○ウくらった並みに落ち込んでいる!!」

かつてないほどの落ち込みように困惑するナギ。

それをみてイブキはため息をつく。

「ハァ……。またか……」

「『また』ってどういうかな、イブキちゃん?」

イブキの発言に歩が反応した。

「いや、前にハヤテと居酒屋でバイトしてたことがあってな……。そのとき客に絡まれてハヤテがむりやり酒を飲まされたんだ」

イブキは遠い目をしながら語り続ける。

「あの時もこんな状態になって大変だったな……。あげくの果てには豆腐の角に頭ぶつけて死のうとしたからな……」

「それは重症ね……」

ヒナギクは呆れたような顔をする。

そうこうしている間もハヤテのテンションは急降下していた。

「生まれ変わったら道端に生える雑草になりたい……」

「ハヤテぇぇぇぇぇっ!!戻ってこ――――――――い!!」

ナギの叫びも今のハヤテには届かなかった。

「くそ、仕方ねぇ!!こうなったらみんなでハヤテを励ますんだ!!」

イブキが現状を打破すべく提案する。

「励ますってどうやって?」

「思ってること言えばいい。『好きです/////』とか『愛してる♪』とか『結婚して!!』とか言ってやれ!!」

『言えるか―――――――――――!!/////』

ナギとヒナギクが赤面しながら絶叫する。

そんななか一人の少女がハヤテの前に進みでる。

「ハヤテ君!!好きです!!つきあってください!!/////」

「ハムスター、貴様ぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

先陣をきった歩。

恋する乙女最強!!

そしてハヤテは。

「西沢さん……。僕みたいな男は女の子とつきあう資格なんてないんです……」

まだ立ち直れなかった。

「ふえ〜ん!!またやんわりフラれたよ〜……」

「ハムさんナイス玉砕!君の死は無駄にはしない……。では次ヒナっちどうぞ♪」

「ちょ、なんで私が!?」

ハヤテの前に押し出されるヒナギク。

「べ、別にハヤテ君のことなんか好きじゃないんだからね!!/////」

ツンデレ発動。

「なんでだよ!なんで素直になんねーんだよ!!見ろ、ハヤテの奴落ち込みすぎて床にめりこんでんじゃねーか!!」

「そこまで!?」

ヒナギクの言葉でハヤテはさらにへこんでいた。

というか床をへこませていた。

「ていうかイブキ!見てないであなたもやりなさいよ!!」

「やだよ!前はあたし一人で対処したんだぞ!!今度はあんたらがどうにかしやがれ!!」

ヒナギクとイブキがもめる中、アテネがハヤテに近づく。

「大丈夫よハヤテ、私の胸でお泣き」

「ふえぇぇん……アーたん……」

「よしよし♪」

ハヤテの頭を抱き、優しくなでる。

「アテ姉、一歩リード!!さぁ、どんどん参りましょう♪」

実況中継するイブキ。

だんだん趣旨が変わってきていた。

「では次、スマイルどうぞ♪」

「ふぇ、私!?/////」

指名をうけ、ハヤテの前に立つ泉。

「お、落ち込まないでよハヤ太君!!ハヤ太君はその、優しいし、かっこいいし……ふにゃあああ/////」

自分で言っててだんだん恥ずかしくなってきたのか顔を赤くする。

「瀬川さん……」

ハヤテも徐々に立ち直りつつあった。

そんななかついにナギの怒りが爆発した。

「お前らぁ!!私のハヤテに好き勝手言いおって!!」

そしてキッとハヤテを睨む。

「ハヤテもハヤテだ!私の執事ならシャキっとしろ!もっと自分に自信をもて!私はお前の事をすごく頼りにしてるんだからな」

「お嬢さま……」

そこまで言うとナギは急に小声になる。

「それに執事としてだけじゃなく、こ、恋人としても、その、ごにょごにょ……////」

「なぜそこでごにょる……」

肝心なとこをはっきり言わないナギに、若干あきれるイブキ。

対してハヤテはふるふると震えている。

そして……

「みんな好きだ―――――――――――!!」

「堂々のハーレム宣言!?」

突然叫ぶとハヤテはナギをがしっと抱きしめる。

「ふぇ!?は、ハヤテ!?/////」

「うう、お嬢さまの執事でよかったです……」

ハヤテはナギを強く抱きしめたまま泣いていた。

「わかった!わかったからハヤテ離して……/////」

「もう少しこのまま……」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!/////」

結局ナギが気絶するまで抱きしめていた。

「……ったく」

そんな様子を眺めていたイブキは。

「(……幸せ者だな、ハヤテは)」

そう思いながら、穏やかに微笑むのだった。



*    *



翌朝。

「おはようございますイブキさん!」

「……はよー」

挨拶を交わすハヤテとイブキ。

実にさわやかな朝であった。

「ところでなんで僕はこんなところで寝てたんでしょう?」

「・・・・・・」

ハヤテは昨日の事をまるで覚えていなかった。

あのあと、みんなに見境なく抱きつくハヤテを止めるため、イブキが強制的に気絶させたのである。

「……とりあえずお前と一緒に成人式には行きたくねーわ」

「?」

きょとんとするハヤテを無視し、イブキは何気なくテレビのリモコンを手に取る。

テレビではちょうど、今日の天気予報をやっているところだった。

『本日は夕方から夜にかけて、激しい雷雨が予想されます。外出や旅行される方はご注意ください』

「・・・・・・」

暗雲が迫りつつあった……


第三十話 END

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とりあえずハヤテラブな人たちにぶっちゃけてもらいました!

ハヤテはなんかお酒に弱そうなイメージがあります……

そして次回は……

イブキ「旅にでます」

いや、すでに旅行中だし……

イブキ「実家に帰らせていただきます」

君、帰る家ないじゃん?

イブキ「じゃあ、アパートに……」

乗ってきた船が沈んだので、まだ島から出れません。

イブキ「嫌じゃあああああああああああ!!」

ではまた次回♪



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Re: Breath ?U (4/4 更新) ( No.2 )
日時: 2011/04/05 20:36
名前: RIDE

お久しぶりです。
2スレ目への移行おめでとうございます!
応援しますので更新がんばってください。

さて、感想を。

ハヤテの料理に舌鼓を打つ中、ハヤテが酔っ払うという事態に。
ハヤテ、泣き上戸だったんですね・・・・。

愚痴を聞くと、彼は本当に不幸なのだと実感しました。
泣きたくなるのもわかる・・・・。

そして、告白?タイムに突入。
それぞれに性格が現れていて、とても面白かったです。

本当、たくさんの女の子に思われてハヤテは幸せものですね。

翌日、雷雲の天気。
これは何かの吉兆・・・・?

続き、楽しみです。

更新がんばってください。
では、失礼しました。

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Re: Breath ?U (4/4 更新) ( No.3 )
日時: 2011/04/05 22:15
名前: 水色

「どうも♪作者代理の舞原渚です♪」

「新スレおめでとうございます♪同じく作者代理の工藤未来です♪」

渚「ハヤテ君・・・酔っちゃいましたね・・・」

未来「泣き上戸ですごくネガティブになってるわね・・・」

渚「イブキさんは経験者みたいですね・・・どうやって治したんでしょう?」

未来「そして告白タイム・・・よし、私も・・・!」

渚「・・・・やるんですか?」

未来「私は好きだよ♪ハヤテ♪・・・ほらほら渚も♪」

渚「しませんからね!?//////」

未来「ヒナギクと一緒で素直じゃないなぁ・・・ハヤテが落ち込んじゃうよ?」

渚「あなたはためらいが無さすぎるんですよ!!////」

未来「そして天気予報は雷か・・・まあ、外れることもあるから大丈夫・・・だと思う・・・よ?」

渚「イブキさん、頑張ってくださいね・・・?

未来「次回も楽しみにしてますね♪もし来てほしいキャラがいればどうぞ♪」

渚「それでは♪」


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Re: Breath ?U (4/4 更新) ( No.4 )
日時: 2011/04/05 22:59
名前: 迅風

ルーシャ「リクエスト感謝致します。天使のルーシャです♪」

ローズ「ローズ=ミセルコルディアです♪ ご指名ありがとうございます〜♪」

歌詠「芙蓉鴇歌詠ー。指名ありがとねー」

ルーシャ「では、早速感想ですが……流石は義兄さんです♪ 素晴らしいお料理の品々ですね♪」

ローズ「教えた甲斐がありました〜♪」

歌詠「……あぁ、そう言えばこっちではローズさんが若干、過去に関わってたのよねー。……しかし綾崎さん、お酒かー。ダメだってば、未成年者がお酒なんか飲んじゃー」

ルーシャ「お酒ですか……美味しいのですか?」(←飲むとハヤテが死にます。……鼻血で)

ローズ「にしてもハヤテさん……酔うと大変ですね〜、泣き上戸ですか〜♪」

歌詠「よし、お義母さん連れてくるー!! そして存分に甘えて、綾崎さんー♪」

ルーシャ「ではシャル姉さんを……」

ローズ「感想途中ですよ〜? ……にしても……ふふっ、天王州さんは見事にやりましたね〜♪ 恋人さんみたいで微笑ましいですよ♪」

歌詠「むぅ……、天王州さんは私にとってはあまり関係ないし……やはりお義母さんよー!!」

ルーシャ「にしても……西沢様はお買い物が大好きのようですね……義兄さんと一緒に行きたいようです♪」

歌詠「鈍いー!! この子恋愛面がとんと鈍ってるー!! そして桂さんはツンデレー!!」

ローズ「そして落ち込むハー君……、大変ですね〜……よしよし♪」(←胸元にぎゅっと抱きしめて頭を撫でるお姉さんキャラ)

歌詠「あぅ……ローズさんに取られたかー……」(←今度こそはお義母さんと……! っと思っている子)

ルーシャ「? とにかく義兄さんの元気を出させればいいんですか?」

ローズ「まぁ、そうでしょうか……。けど反転だと『ネガティブ』が『ポジティブ』になってむしろ元気ハツラツの子になってしまうからそれ以外で〜♪」

ルーシャ「うにゅ……それでは……ン……」(←ふわっとハヤテの隣へ飛んで、ハヤテの右頬に軽くキスをする子)

歌詠「(……流石は天然)」

ルーシャ「……? ……元気でるかと思ったのに真っ赤にしかなりません……」(←イシュリナに色々妙な事を教わった子)

歌詠「……ホント、ルーシャさんは天然入ってるよね……。そして容赦なしにキスとかするよね……まぁ、ハヤテさんかシャルさん限定くらいだけど」

ローズ「にしても最後の天気予報は……不吉そうですね〜……あらあら……」

ルーシャ「雨が降ったなら晴に反転します」

歌詠「……流石は反転。気象条件すら覆すか……。……まぁ、何にしても気を付けてー」

ローズ「では次回も楽しみにしています♪」

ルーシャ「次回もリクエストがありましたら是非どうぞ♪」

歌詠「それじゃあねー♪」
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Breath ?U (4/10 更新) ( No.5 )
日時: 2011/04/10 15:19
名前: 道草

どぅも★道草です!

ではレス返し。


◆RIDEさんへ

>お久しぶりです。

ナギ「感想ありがとうなのだ!!」

お久しぶりです!感想ありがとうございます!!

>2スレ目への移行おめでとうございます!

>応援しますので更新がんばってください。

ありがとうございます!!更新ペースは遅いですががんばります!!

イブキ「上げろよペース……」

>さて、感想を。

>ハヤテの料理に舌鼓を打つ中、ハヤテが酔っ払うという事態に。

ナギ「……なんでワインなんかが紛れこんでいたのだ?」

ハヤテの不幸スキルならそれくらい造作もない!!

全員『納得』

ハヤテ「ちょおおおおお!?」

>ハヤテ、泣き上戸だったんですね・・・・。

マリア「まさかあんなふうになるとは……」

イブキ「果てしなく性質わりぃです……」

>愚痴を聞くと、彼は本当に不幸なのだと実感しました。

>泣きたくなるのもわかる・・・・。

ほんと不幸な境遇の持ち主ですよね〜……

イブキ「……ハヤテはもっと報われてもいいと思う」

>そして、告白?タイムに突入。

>それぞれに性格が現れていて、とても面白かったです。

面白かったならよかったです♪こっちも彼女たちならどう言うだろうかと考えるのは楽しかったです♪

>本当、たくさんの女の子に思われてハヤテは幸せものですね。

ですよね〜♪

イブキ「まぁ、その分大変そうでもあるけどな」

>翌日、雷雲の天気。

>これは何かの吉兆・・・・?

イブキ「どこがじゃ――――――!!嫌な予感しかしねーよ!!」

>続き、楽しみです。

>更新がんばってください。

>では、失礼しました。

ありがとうございました!!


◆水色さんへ

>「どうも♪作者代理の舞原渚です♪」

>「新スレおめでとうございます♪同じく作者代理の工藤未来です♪」

ハル「おかえりなさいませ、ご主人さま〜♪」(きゃる〜ん)

ちがーう!!……来てくれてありがとうございます二人とも♪

>渚「ハヤテ君・・・酔っちゃいましたね・・・」

>未来「泣き上戸ですごくネガティブになってるわね・・・」

ナギ「まさかあんなに堕ちるとは……」

イブキ「あの状態のハヤテはものすごいめんどくさいからな……」

>渚「イブキさんは経験者みたいですね・・・どうやって治したんでしょう?」

イブキ「・・・・・・」

ナギ「無言!?」

う〜ん……いつか語る日がくるかな〜?

>未来「そして告白タイム・・・よし、私も・・・!」

>渚「・・・・やるんですか?」

イブキ「ではいってみましょ〜♪」

なんでそういうとこノリノリなの君!?

>未来「私は好きだよ♪ハヤテ♪・・・ほらほら渚も♪」

ハヤテ「ふにゃ!?にゃ、にゃに言ってんれすか未来さん/////」←酔ってます

>渚「しませんからね!?//////」

>未来「ヒナギクと一緒で素直じゃないなぁ・・・ハヤテが落ち込んじゃうよ?」

ハヤテ「そうですよね……僕なんか……ブツブツ」←落ち込んでます

イブキ「床にめりこむなぁぁぁぁぁっ!!」

>渚「あなたはためらいが無さすぎるんですよ!!////」

イブキ「ハヤテくらい鈍感な奴にはそれくらいがいいと思うよ?」

>未来「そして天気予報は雷か・・・まあ、外れることもあるから大丈夫・・・だと思う・・・よ?」

>渚「イブキさん、頑張ってくださいね・・・?

イブキ「無理」

即答ですね!?

>未来「次回も楽しみにしてますね♪もし来てほしいキャラがいればどうぞ♪」

>渚「それでは♪」

ありがとうございました!!では……水色さんに純に渚で♪


◆迅風さんへ

>ルーシャ「リクエスト感謝致します。天使のルーシャです♪」

>ローズ「ローズ=ミセルコルディアです♪ ご指名ありがとうございます〜♪」

>歌詠「芙蓉鴇歌詠ー。指名ありがとねー」

神さま「感想ありがと〜♪みんなのアイドル、オルムズト・ナジャで〜す★」

なんであんたぁぁぁぁっ!?……まぁそれはともかく、皆さんきてくれてありがとうございます♪

>ルーシャ「では、早速感想ですが……流石は義兄さんです♪ 素晴らしいお料理の品々ですね♪」

ハヤテ「ありがとうございまふ〜♪/////」←まだ酔ってます

>ローズ「教えた甲斐がありました〜♪」

イブキ「ということはあたしの師匠の師匠か」

こっちではイブキはハヤテに料理を教わったことがあるという裏設定があります。……まったく本編にでてこないけど。

>歌詠「……あぁ、そう言えばこっちではローズさんが若干、過去に関わってたのよねー。……しかし綾崎さん、お酒かー。ダメだってば、未成年者がお酒なんか飲んじゃー」

よい子はマネしないでね★

イブキ「よい子はそもそも酒のまねーよ」

>ルーシャ「お酒ですか……美味しいのですか?」(←飲むとハヤテが死にます。……鼻血で)

なにがおこるの!?

イブキ「そしてハヤテが死ぬの!?」

>ローズ「にしてもハヤテさん……酔うと大変ですね〜、泣き上戸ですか〜♪」

>歌詠「よし、お義母さん連れてくるー!! そして存分に甘えて、綾崎さんー♪」

イブキ「ぜひお願いします、ウグイスちゃん♪」

いや、シャレになりませんから!?迅風さんのときの二の舞になりますから!!

>ルーシャ「ではシャル姉さんを……」

それも危険な気がする!!

イブキ「あたしとしてはどっちでもいいけどね」

>ローズ「感想途中ですよ〜? ……にしても……ふふっ、天王州さんは見事にやりましたね〜♪ 恋人さんみたいで微笑ましいですよ♪」

アテネ「こ、恋人……はにゅ〜/////」

イブキ「どっちかっていうと母親みたいだったけどな」

アテネ「は、ハヤテが私の子に……ぷしゅ〜/////」

イブキ「どっちでもいいのかよお前は!?」

>歌詠「むぅ……、天王州さんは私にとってはあまり関係ないし……やはりお義母さんよー!!」

……ヘタしたらこっちで歌詠が生まれそうですね。

イブキ「いや、実の子じゃないみたいだから何とも言えないがな」

>ルーシャ「にしても……西沢様はお買い物が大好きのようですね……義兄さんと一緒に行きたいようです♪」

歩「ちがうよ!?そういう意味じゃないよ!?……でもハヤテ君と一緒に買い物にいけたら……ふわ〜/////」

イブキ「それでいいんかい!?」

>歌詠「鈍いー!! この子恋愛面がとんと鈍ってるー!! そして桂さんはツンデレー!!」

ヒナギク「べ、べつにそんなんじゃないんだからね!!/////」

うん、説得力皆無。

>ローズ「そして落ち込むハー君……、大変ですね〜……よしよし♪」(←胸元にぎゅっと抱きしめて頭を撫でるお姉さんキャラ)

ハヤテ「ふぇぇん……姉さ〜ん……」←ローズの胸で泣くハヤテ

ナギ「コラ―――――――――!!」

>歌詠「あぅ……ローズさんに取られたかー……」(←今度こそはお義母さんと……! っと思っている子)

なんだろう、このひそかな戦い……

>ルーシャ「? とにかく義兄さんの元気を出させればいいんですか?」

>ローズ「まぁ、そうでしょうか……。けど反転だと『ネガティブ』が『ポジティブ』になってむしろ元気ハツラツの子になってしまうからそれ以外で〜♪」

元気ハツラツゥ?

イブキ「オロ○ミンC♪ってアホか―――――!!」

>ルーシャ「うにゅ……それでは……ン……」(←ふわっとハヤテの隣へ飛んで、ハヤテの右頬に軽くキスをする子)

ハヤテ「ふぇ!?る、ルーシャ!?/////」

……すごい大胆ですね。

>歌詠「(……流石は天然)」

>ルーシャ「……? ……元気でるかと思ったのに真っ赤にしかなりません……」(←イシュリナに色々妙な事を教わった子)

ハヤテ「/////ぷしゅ〜……」

ハヤテが気絶したぁぁぁぁぁぁっ!!

イブキ「グッジョブ、ルーしゃん♪」

>歌詠「……ホント、ルーシャさんは天然入ってるよね……。そして容赦なしにキスとかするよね……まぁ、ハヤテさんかシャルさん限定くらいだけど」

天然ジゴロVS天然天使……

イブキ「天然度でいうとルーしゃんの勝ちだな……」

>ローズ「にしても最後の天気予報は……不吉そうですね〜……あらあら……」

>ルーシャ「雨が降ったなら晴に反転します」

イブキ「ぜひお願いします!!」

切実だね……

>歌詠「……流石は反転。気象条件すら覆すか……。……まぁ、何にしても気を付けてー」

イブキ「ううう嫌だぁ……」

>ローズ「では次回も楽しみにしています♪」

>ルーシャ「次回もリクエストがありましたら是非どうぞ♪」

>歌詠「それじゃあねー♪」

ありがとうございました!!では……迅風さんに恭介にナルシェテクで♪


みなさんありがとうございました!

では本編ですが……

イブキ「あたしは出演しません」

するよ!?ていうか君メインの話だよ!?

イブキ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

では参ります♪



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第三十一話 『こうみえても二重人格ではない』


イブキの部屋。

そのドアの前にこんな貼り紙がはられていた。

『立入禁止!!(とくに女顔借金野郎)』

「・・・・・・」

ハヤテとナギとマリアは部屋の前で立ち尽くしていた。

イブキは今朝の天気予報をきいてから、ずっと部屋に引きこもっている。

幼いころのトラウマにより雷が大の苦手なのだ。

ハヤテが心配してドアをノックする。

「イブキさん、大丈夫ですか?」

「うるしぇー!!ほっといてくれ!!」

部屋の中からイブキの怒鳴り声が聞こえる。

朝からずっとこの調子であった。

「まったく情けない奴だなぁ……。こんなことぐらいでひきこもるとは……」

「「・・・・・・」」

「なんだその目は―――――――――!!」

ナギの発言に、ハヤテとマリアはもはやツッコム気も起きなかった。

「でぇぇい!!いいからさっさと出てこいイブキ!!」

ドンドンと乱暴にドアをたたくナギ。

一応ナギなりに心配しているのである。

「だからうっさいわ!!いいから一人にしてくれ!!」

「でも一人で閉じこもってたら余計に怖いですよ?」

マリアもなんとか説得しようと声をかける。

「いいんだよ!こんなの慣れてるんだから!!」

「・・・・・・」

『慣れてる』という言葉が、ハヤテの胸に刺さった。

ああ、そうか。

この少女は今まで一人でこうしてきたんだ。

頼れる親もなく、いつも一人で震えていたんだろう。

それは同じような思いをしてきたハヤテだからわかる事だった。

だからこそ、ここで引くことはできない。

「マリアさん、ここは僕に任せてください」

「ハヤテ君?……わかりました」

真剣な眼差しのハヤテに、マリアは頷いて後ろに下がった。

「イブキさん……」

ハヤテはドアノブを回し、ガチャリと扉を開いた……



*    *



部屋の中にはいったハヤテ。

問題のイブキはというと、なぜかベッドの上で座禅を組んでいた。

「……イブキさん?」

「あたしは無だ。何も見えない、何も聞こえない。今こそ心を無にするのだ」

イブキは恐怖から逃れるため、すべての感覚を遮断していた。

「ああ、雑念が消えていく……。宇宙の真理が見えてきた」

「……もしも〜し?」

ハヤテの声も届かない。

イブキは悟りの境地に達しつつあった。

「あれが真理の扉か……。なに?等価交換?……いいだろう、足だろうが両腕だろうが心臓だろうがくれてやらぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「イブキさぁぁぁぁぁぁん!?戻ってきてぇぇぇぇぇっ!!!」

イブキの肩をつかんでガクガクとゆする。

このままだといろんな意味でヤバい!!

「はっ!ここは!?……ってハヤテ?」

イブキはなんとかこっちの世界に戻ってきた。

「なにしてんの?」

「こっちのセリフですよ!!なに軽くトリップしてるんですか!!ていうか途中からハガ○ンになってましたよ!?」

「ちっ、もう少しでナギっぴの魂を鎧に定着できたのに!」

「しなくていいですから!!そして声ネタやめてください!!」

「ていうか、なんで部屋ん中に入ってきてんだ――――――!!」

「そこでいきなり話もどしますか!?げふっ!!」

イブキの飛びひざ蹴りを食らうハヤテ。

ハヤテ的にはなんか納得できなかった。

「テメェ、字ぃ読めねえのか!?入ってくんなって書いてあったろうが!!」

イブキはドアを指さして、怒鳴りつける。

一方、ハヤテは頭をさすりながら立ち上がった。

「……ですけど」

ハヤテはそこで言葉を区切ると、ドアを指さして言った。

「ドアに鍵かけていなかったでしょ?」

「・・・・・・」

その言葉をきいて黙りこむイブキ。

誰もいれたくなかったら鍵をかけるのが当然だ。

にもかかわらず、鍵はかかっていなかった。

「……本当は誰かが来てくれるのを待ってたんじゃないですか?」

「・・・・・・」

イブキは何も答えない。それでもハヤテは言葉を続ける。

「一人で背負いこまないで、頼ってくれていいんです。……僕でよければ力になりますから」

「……ハヤテ」

イブキはハヤテの頬に手を添える。

そしてそのまま顔を近づけ、唇を……









「なんて展開になるとでも思ったか、この野郎!!」

「いだだ!痛いですイブキさん!!」

ハヤテのほっぺをギリギリとつねる。

けっして雰囲気に流されない女、イブキ。

「お前と二人きりになるくらいなら、雷に打たれた方がマシじゃ――――――!!」

イブキはそう叫んで窓から飛び出した。

ちなみにここは五階である。

「ちょ、イブキさん!?」

ハヤテは慌てて窓から身を乗り出し、下を見る。

「・・・・・・」

そこにあったのはよくギャグ漫画で見られるような光景。

くっきりと人の形の穴をあけた地面。

その中にイブキは埋まっていた。

この程度ですむのだから、ある意味さすがである。

「……ふふふふふ」

穴から這い出し、不敵な笑いをうかべるイブキ。

「うおおおおおおおお!!海のバカヤロ―――――――――!!」

大自然に超理不尽なイチャモンをつけ、そのまま海岸のほうへ走り出した。

「ちょおおお、どこ行くんですかイブキさん!?」

ハヤテの声も空しく、イブキの姿はもう見えなくなっていた。

そのときマリアが部屋の中に入ってきた。

「大変です、ハヤテ君!もうすぐ嵐になって外は危険ですよ!!」

外を見ると、マリアの言うとおりだいぶ雲行きが怪しくなっていた。

風も強くなっていて、もういつ雨が降り出してもおかしくない。

「……わかりました。僕はイブキさんを連れ戻してくるので皆さんはここで待っていてください」

マリアにそう伝え、ハヤテは外へ飛び出した。



*    *



ゴロゴロゴロ、ピシャ―――――ッ!!

雷鳴が轟き、激しい雨風が吹き荒れる。

海は荒れ、激しい波が打ち付けていた。

「イブキさ―――――ん!!どこですか―――――!?」

海岸付近にやってきたハヤテは叫んでいた。

しかし、この雨と波音で声はかき消されていた。

「くっ、一体どこへ……。イブキさ――――――ん!!」

それどもハヤテは叫び続けていた。

そのとき……

『――――――――』

「!?」

声が聞こえた気がした。

いや、むしろ直感のようなものかもしれない。

とにかく今はそれだけを頼りにハヤテは進んだ。



*    *



海岸近くの岩場。

そこに数人が入れるような空洞があった。

かろうじて雨風は入ってこない。

そこで一人の少女が膝を抱えていた。

「ぐすん……ひっく……」

「イブキさん!!」

ハヤテはようやく見つけた少女の名を呼ぶ。

その声を聞いて、少女は涙に濡れた顔を上げた。

「……あ」

「イブキさん!大丈夫でしたか!?」

ハヤテは心配した顔で手を差し伸べる。

そしてイブキは……

「ハヤテぇ!!」

ハヤテに抱きつき、その胸に顔をうずめる。

「わっ!い、イブキさん!?/////」

「うう……ハヤテぇ、ハヤテぇ」

泣きながら震えているイブキ。

「……イブキさん」

その様子に、ハヤテはただ優しく頭をなでるのだった。







―数分後。

「(え〜と、何だろうこの状況?)」

あれからしばらくの間、ハヤテは泣きじゃくるイブキをなだめていた。

ハヤテ曰く、子供をあやす父親のような心境だったという。

そのかいあって、イブキもだいぶ落ち着いてハヤテの隣にちょこんと座っていた。

「これからどうしましょう?」

外を見ると、まだ強い雨が降り続けていた。

この状況で戻るのは危険だろう。

「とにかく落ち着くまでここに……ん?」

そのとき、ハヤテは右手になにかやわらかさを感じた。

見ると自分の右手の上にイブキの左手が重ねられている。

そしてイブキはまだ涙がにじむ目で見上げてきた。

「……手、握ってていい?」

「ふぇ!?あ、ど、どうぞ……/////」

「……ありがと」

キュッと弱々しく握られるハヤテの右手。

その温もりを感じてイブキはわずかに微笑んだ。

「……あったかい」

「は、はぁ……//////」

すっかりしおらしくなったイブキの雰囲気に、ハヤテは内心どぎまぎしていた。

いつものイブキさんはどこへ?と思わざるを得ない。

「へくちっ!!」

そのとき、イブキがくしゃみをした。

見ると体も震えている。

夏場とはいえ、半袖姿で雨に打たれて体が冷えたのだろう。

「あ、イブキさん。これを」

ハヤテがジャケットを脱いで、イブキに羽織らせる。

イブキは一瞬きょとんとすると、ジト目で睨んできた。

「ハヤテは……ズルいよね」

「ええ!?な、何でですか!?」

突然の文句に困惑するハヤテ。

別にお礼を求めていたわけではないが、まさか罵倒されるとは思っていなかった。

「……ズルいよ」

イブキはジャケットの襟をギュッと握った。

「……ハヤテ」

「はい?」

「あたしね……君にずっと言いたかったことがあるの」

「言いたかったこと?」

「うん……。言いたかった……いや、言わなきゃいけないこと……」

そこまで言うとイブキは顔を伏せる。

だが、また顔を上げて言った。

「あたし……あたし………ね………」

そして二人の間に沈黙が流れる。







「イブキさん?」

あまりにも長い沈黙にハヤテが不思議に思ってイブキを見る。

「…………すぅ……すぅ」

イブキはハヤテの肩に頭を預けて眠っていた。

よほど泣き疲れていたのだろう。

その寝顔をみてハヤテはクスッと笑った。

「おやすみなさい。イブキさん」



*    *



翌朝。

そこには屍と化したハヤテと、鬼の形相で仁王立ちするイブキの姿があった。

雷も止み、正気(?)に戻ったイブキにぼこられたわけである。

「さてハヤテ君★海と山どっちが好き?」

「な、なぜここでそんなのどかな質問を?」

「いや、海に沈めるか、山に埋めるかどっちにしようかと思って★」

「怖いですよ!!」

「うるせぇ!!あたしの正体を知られたからには生かしておけねぇ……」

「完全に悪役のセリフですよ!?というかイブキさんの正体はあっちなんですか?」

「・・・・・・」

イブキはどこからともなく、チェーンソーを取り出す。

「うん、もういっそバラバラにするか♪アディオス、アミーゴ★」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

こうして今日もハヤテの叫びが響いた。


第三十一話 END

===============================================================================



イブキ「殺せぇぇぇぇぇっ!!いっそあたしを殺してくれぇぇぇぇぇっ!!」

いや〜、自分で書いといてなんだけど……誰やねんコレ?

イブキ「じゃあなんで書いたぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

まぁ、作者としては久々にオリキャラメインの話を書けて楽しかったです。

ではまた次回♪



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Re: Breath ?U (4/10 更新) ( No.6 )
日時: 2011/04/10 18:25
名前: RIDE

どうも、RIDEです。
今回も感想書きますね。

久々に雷に弱いイブキさんが見れた。
座禅を組んで、真理が見えたというハガ○ンネタは面白かったです。

ハヤテの登場で、色々と壊れてしまったイブキさん。
窓から飛び降りた時はええっ!?って思いました。
そこまでするかな・・・・?
なんかもう、いろいろとハジケてますね・・・・。

でも、ハヤテと二人で手を握ったりしているところは微笑ましくてよかったです。

続き、楽しみにしています。
更新、頑張ってください。
では、失礼しました。


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Re: Breath ?U (4/10 更新) ( No.7 )
日時: 2011/04/10 19:01
名前: 迅風

迅風「うにゅあっ!! じんふーさん推参!! ご指名サンクス!!」

恭介「相変わらずテンションが読めない作者だなぁっ!! 鍵森恭介だ、リクエストありがとうな♪」

ナルシェテク「一応天使のナルシェテクだ。…………ご指名ありがとよ」

迅風「無愛想だぞ、ナルっち!! そこは『リクエストありがとうございます♪』という笑顔を見せなくちゃ!!」

ナルシェテク「キャラじゃねェンだよ、テメェ」

迅風「……はっ、九歳までは物凄い丁寧語、尊敬語口調だったくせに……。むしろそっちが素のくせに……」

ナルシェテク「はっはっは。今の素はコッチなンだよ、バカたれェ!!」(←口調とか性格とか完全に悪人的に作ってますぜ、彼!!)

恭介「っていうか長くなりそうだし……とにかく今は感想するからな?」

ナルシェテク「……ちっ、しゃあねェか。ンじゃ感想……紫藤は何を引きこもりになっているンだよ……」

迅風「あうわー……イブキが随分とまぁ……凄いな雷は……」

恭介「大丈夫だ、イブキ。そんな時は……潔く気絶しておこう」

ナルシェテク「根本的な解決になってねェよ!? っていうか音と光のどっちに弱いンだ、紫藤は? ……いや、どっちもか」

迅風「よし君の出番だナルっち!! 君の周囲集束で雷雲ごとどこぞへ飛ばしてしまえ!!」

恭介「そういやお前って……光とか音が集束出来るんだっけか?」

ナルシェテク「出来るけどさァ!! 確かに光も音も集束可能だけどさァ!! 誰が人間の為に使うかよ、バカたれ!!」

迅風「あっはっは。過去にどこぞで発生した直撃コースだと日本に甚大な被害をもたらす竜巻をわざわざ最大出力の集束で逸らしている天使さんが何を言うかな♪」

ナルシェテク「バラすなァァあああああああああああああああああああああああああ!!」

恭介「……お前、竜巻まで逸らすのか!?」

ナルシェテク「仕方ねェだろ、その時の竜巻はとある天使が起こした厄介なものだったンだから!! 人災的なやつだっただけだ!!」

恭介「頑張るねぇ……」

迅風「自分自身を集束点にしているから瀕死の重傷を喰らうくせして……良くやるよね、ナルっちも……」

ナルシェテク「じゃねェと逸らせないンだよ!! 力不足でって、違う!! してねェ!!」

恭介「まぁ、それはよしてとして……イブキ。扉を開くのは止めておけ。死んでしまうぞ?」

迅風「そしてイブキが死んでしまった……!! そして乙女イブキ現る!! ……カシャッ」(←撮影)

恭介「何をやってるんだよ、お前は……」(←そういう彼の手にはビデオカメラが……)

ナルシェテク「何をやってやがる、テメェらは……」(←仕方なしにカメラもビデオカメラも破壊する)

迅風「あぅぅ……酷いぞナルっち!! 何も壊さなくても!! 予備あるけど」

恭介「せっかく、可愛いイブキを撮れたってのに……壊すなよ。……予備あるけど」

ナルシェテク「予備なら壊した」(←手にはボロボロのカメラたち。隙の無い天使)

迅風「ハイスペックナルっちのバカァァあああああああああああああああああ!! そしてイブキが本編で盛大な告白をぉおおおおおおおおおおおおお!!!」

ナルシェテク「いや、してねェからな!? 寝たからな!?」

恭介「しかし可愛いじゃないかイブキ♪ 乙女だな♪」(←ニヤニヤ)

迅風「可愛いね、イブキ♪ 乙女な女の子で♪」(←ニヤニヤ)

恭介「お前も好きだよなーハヤテ♪」(←イブキィィックを躱しながらニヤニヤ)

迅風「内心では惚れてるのかにゃ♪」(←イブキィィックを喰らいながらニヤニヤ)

恭介「そして切り刻まれるハヤテ」

ハヤテ「果たして肉塊になってしまったのだろうか……」

ナルシェテク「死んでなければ治すがな……」(←医者なので……)

迅風「それでは次回も楽しみにしているのです!!」

ナルシェテク「次回もリクエストがあれば……まァ、言ってくれや」

恭介「それじゃあな♪」

迅風「かふっ」(←体中にドガガガガン!! っという時間差衝撃を発生させて倒れる)

ナルシェテク「あ。死んだ」

恭介「……まぁ、迅風は普通だし。イブキックに耐えられる器ではないよな……」
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Re: Breath ?U (4/10 更新) ( No.8 )
日時: 2011/04/11 20:21
名前: 風羅
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=6886

どうも♪風羅です♪(お任せということで来た。)

小夜「どうも♪リクエストありがとうございます♪小夜よ。」

翔「同じくリクエストありがとうございます♪」

風「とりあえず遅れましたが第二章おめでとうございます♪」

小夜「では早速感想へ行きましょうか。」

翔「紫藤は引きこもってるけど・・・。」

風「お久しぶりの雷嫌いなところでしたね・・・。」

小夜「まあ実際雷は恐くないんだけどね・・・。雷の後停電する事が多いから・・・。」

翔「そのたびにキャーだもんね。」

風「そしてなぜか真理の扉を開こうとしてるし。」

小夜「何を犠牲にして何を得ようとしたのかしらねー。」

翔「ハガ○ンの登場だったね。」

風「そしてなぜ外に出たァアアアアアアアアアアア!」

小夜「死地に自ら飛び込んだ形よね。」

翔「そしてハジけた紫藤。」

風「乙女になってたましたもんねー。」

小夜「まああんまり見れないシーンではあるわね。」

翔「次回も楽しみにしています。」

小夜「誰がいいか教えてください。」

ではまた♪


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Re: Breath ?U (4/10 更新) ( No.9 )
日時: 2011/04/11 21:26
名前: 竜神
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=6486


 竜神「どうも〜♪ 竜神と♪」

 ヒカル「風谷ヒカルと♪」

 美波「上杉美波です♪ 御指名ありがとうございます♪」

 竜神「・・・・コイツ等を御指名とは・・・・コイツ等2人と来たら、どこの感想の場だろうとイチャイチャイチャイチャ・・・・」

 ヒカル「誰がイチャイチャしとるか!!/////////」

 竜神「・・・・迅風さんのトコで、『永遠の恋人』みたいな事言われてるのに?」

 ヒカル「うぐっ・・・・/////////」

 美波「えへへ〜♪/////////」

 竜神「まぁ、それは置いといて、感想に行きたいと思います♪」

 ヒカル「・・・・イブキが引き込もったな・・・・見た目とか感じとか、どう考えてもアウトドアタイプの奴なのに・・・・三千院みたいな、引きこもりという名のダメ人間とは無縁みたいな奴なのに・・・・」

 美波「よっぽど雷が怖いんだね〜♪」

 竜神「まぁ、女の子・・・・というか、人間には何か1つくらい弱点があった方が可愛げがあると思うよ♪ うちの美零なんか・・・・弱点の『じ』が存在するのかも分からないような奴だし・・・・」

 ヒカル「・・・・前に、遊園地の絶叫系に乗れないとかって言ってなかったか?」

 竜神「いや、極力遠慮したいってだけで、その気になれば乗れるよ? ヒナギクとかイブキみたいに発狂したりはしない♪」

 美波「イブキさんは、雷への恐怖で何かに目覚めたのかな? 宇宙の真理とか真理の扉とか訳の分からない事言ってるし・・・・」

 竜神「そして、相も変わらずハヤテ君は天然ジゴロを発揮させてると・・・・うん。君はホントに、そろそろ遠慮というモノを覚えなさいね? 女の子なら誰かれ構わず口説くおつもりですかね?」

 ヒカル「・・・・イブキが外に飛び出していったな・・・・ハヤテと2人きりになるなら雷に打たれた方がマシって・・・・ああ、もしかしてアレ? ハヤテと2人きりになって、欲望を抑えられる自信が無いとか♪」

 美波「・・・・そっか〜♪ イブキさんが綾崎君に暴力的なのは、綾崎君が好きだけど身を引いてるからなんだね♪ 自分よりも他の女の子の方が良いって♪」

 竜神「うわぁ・・・・2人揃って恭介みたいな事言いだしたよ・・・・2人揃って、勝手に人様の恋愛模様を構築してるよ・・・・」

 ヒカル「・・・・で、岩場でイブキを発見したハヤテ・・・・というか、ハッキリ言ってキャラが変わり過ぎだろ!? 題名になってるけど、二重人格としか思えないし!!」(←イブキィィィィック!!をかわしながら)

 美波「もしかして、恐怖で素の自分を全部さらけ出す事になっちゃったのかな〜? だとしたら、やっぱり綾崎君の事を頼りにしてるんだね♪」

 竜神「まぁ、女の子らしいイブキが久々に見れて良かったよ♪ イブキからしたら、恥以外の何物でもないだろうけど・・・・」

 ヒカル「・・・・なぁ? 月影がこんな感じになったりする?」

 竜神「絶対に無い!!(キッパリ) まぁ、ある意味で二重人格っぽくはなるけどね・・・・アイツの場合は、キレたら人格が変わるよ・・・・正直言って怖い・・・・」

 美波「月影さんと言えば・・・・竜さんに頼まれて、イブキさんの恥ずかしい場面を集めた写真集を製作中って言ってましたね♪」

 竜神「ちょっとぉぉぉぉおおおおおお!!!! 何でそういう事をこの場で言っちゃうの!? やっぱりお前は天然だな!!」

 ヒカル「・・・・おい? イブキが恐ろしい表情しながらこっちに来てるぞ?」

 竜神「!? え、えっと・・・・イブキさん? まだ感想が終わってませんから、制裁なら後にしてくださいね♪ あ、あはは・・・・・」(←冷や汗ダラダラ)

 ヒカル「・・・・お前という奴は・・・・」(←イブキの拳を受け止めながら)

 美波「そして綾崎君は・・・・イブキさんの素顔を見てしまった事で、山に埋められるか海に沈められるかって・・・・どっちにしろバラバラなんですね・・・・」

 ヒカル「ハヤテからしたら、理不尽以外の何物でもないんだけどな・・・・」

 竜神「それでは、次回も楽しみにしてます♪ リクエストがあればどうぞ♪ じゃあ、僕は帰ります!!」(←全力疾走で逃亡)

 美波「・・・・イブキさんが追っ掛けて行っちゃったね・・・・」

 ヒカル「イブキの方も、アイツを追いかける前に、月影の方をまず先に止めた方が良いと思うけどな・・・・まぁ、イブキじゃアイツには勝てんだろうけど・・・・」

 美波「それでは〜♪」



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Re: Breath ?U (4/10 更新) ( No.10 )
日時: 2011/04/12 19:23
名前: 天照


火野「お久しぶりです、天照代理こと火野桜だ」

ハイド「同じくハイド・・・・久しぶりだなぁ、ようやく感想書ける・・・・」

火野「まあ忘れられてると思うけど・・・・気を取り直して感想さ!」

ハイド「ま、まさか・・・・ここがパラレルワールドが存在したのか!?」

火野「いや、最初のは違うって・・・・しかし、ぶっちゃけ有り得ないこともない展開だがな・・・・」

ハイド「しかしナギに魂・・・・なるほど!そういうことか、確かに声が・・・・」

火野「目を光らせながら語ろうとすな・・・・しかし、イブキ可愛いな♪」

ハイド「なるほど・・・・あれこそメインヒロインの貫禄!イブキ、恐ろしい奴だ・・・・」

火野「しかしまああの天然ジゴロ・・・・確かにズルいよな・・・・」

ハイド「しかし大丈夫さイブキ、シャルなんかこないだ停電したらハヤテに馬乗りになって鎌でボコボコに・・・・」

火野「それはどっちかって言うとハヤテが災難だろ・・・・」

ハイド「いや、あんなシチュエーションに持ち込むあの変なスキル、ハヤテもまた・・・・」

火野「はは・・・・でもイブキにもあんな可愛い一面があるなんて・・・・ふふ」

ハイド「雷なら僕の能力で消せるけど・・・・ハヤテという柱があるなら不要かな?」

火野「こらこら・・・・それじゃ次回も楽しみにしてます♪」

ハイド「リクエストあったら宜しく!ではまた〜♪」
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Re: Breath ?U (4/10 更新) ( No.11 )
日時: 2011/04/12 20:49
名前: 水色

「どうも♪水色です♪リクエストありがとうございます♪」

「舞原渚です♪リクエストありがとうございます♪」

「舞原純だ♪リクエストありがとな♪」

水色「イブキが真理の扉を開けようとしてる・・・」

純「果たして何を失うのか・・・」

渚「いやいや!?危険ですからね!?」

水色「でも・・・あの二人が同じ声だって初めは思わなかったな・・・」

純「てか・・・ハヤテと二人きりになるなら雷のほうが良いって・・・そんなに嫌なのか?」

渚「恥ずかしいんじゃないんですか?」

水色「そしてハヤテが見つけたイブキは・・・最早別人!?」

渚「女の子らしくてかわいいです♪」

純「流石のハヤテもドキドキしてるな・・・そして言いたいこと・・・まさか、実はハヤテのことがぐあほっっっおぉぉ!?」

渚「お兄ちゃん!?」

水色「おお・・・イブキィィィクをもろに・・・」

純「ぐっ・・・油断した・・・しかし、素直になれないってことも・・・」

渚「また蹴られるよ!?」

純「今度は・・・かわす!!」

水色「一応、スペックは高いからね・・・本編ではああなっちゃったけど・・・」

渚「でも・・・イブキさんってあの女の子らしいところを見られるのが嫌なんですかね?」

純「ハヤテに制裁加えてたからな・・・」

水色「次回も楽しみにしてますね♪もしリクエストがあればどうぞ♪」

渚「それでは♪」


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Re: Breath ?U (5/1 更新) ( No.12 )
日時: 2011/05/01 23:48
名前: 道草

どぅも★道草です!

気がつけばGWになってしまった……

更新遅れてスミマセン!!

ではレス返しをば。


◆RIDEさんへ

>どうも、RIDEです。

>今回も感想書きますね。

ヒナギク「いつも感想ありがとう♪」

ありがとうございます♪

>久々に雷に弱いイブキさんが見れた。

こっちも久々に書けて楽しかったです♪

イブキ「ふざけんなボケ――――――――――――――!!」

>座禅を組んで、真理が見えたというハガ○ンネタは面白かったです。

ハヤテ「というかなんでそんなものが見えたんですか!?」

イブキ「ふっ、あたしに不可能はない」

ぶっちゃけ、頭ふっとんでただけです。

>ハヤテの登場で、色々と壊れてしまったイブキさん。

>窓から飛び降りた時はええっ!?って思いました。

ご心配なく。イブキはハヤテ並みに不死身です!!

イブキ「痛いことに変わりねぇけどな……」

>そこまでするかな・・・・?

>なんかもう、いろいろとハジケてますね・・・・。

イブキ「雷は……あれはほんとダメ……」

まぁ、完全にトラウマだからね。

>でも、ハヤテと二人で手を握ったりしているところは微笑ましくてよかったです。

イブキ「ぎぃにゃあああああああああ!!ナニモシラナイ、ナニモキコエナイ……」

ハヤテ「二度目のトリップやめてください!!」

>続き、楽しみにしています。

>更新、頑張ってください。

>では、失礼しました。

RIDEさんありがとうございました♪


◆迅風さんへ

>迅風「うにゅあっ!! じんふーさん推参!! ご指名サンクス!!」

>恭介「相変わらずテンションが読めない作者だなぁっ!! 鍵森恭介だ、リクエストありがとうな♪」

>ナルシェテク「一応天使のナルシェテクだ。…………ご指名ありがとよ」

愛歌「鍵森君に皆さん、お越しいただきありがとうございます♪」

お三方、ありがとうございます♪ってなんで愛歌さん!?

愛歌「どこかの誰かさんが出番くれないから……さてどうしようかしら★」

ひぃぃぃぃっ!!と、とにかくレス返しを……

>迅風「無愛想だぞ、ナルっち!! そこは『リクエストありがとうございます♪』という笑顔を見せなくちゃ!!」

>ナルシェテク「キャラじゃねェンだよ、テメェ」

ナルシェテクの笑顔はマキノだけのものということか……

イブキ「凄まじい曲解だなオイ!?まぁ事実だろうけどさ!!」

>迅風「……はっ、九歳までは物凄い丁寧語、尊敬語口調だったくせに……。むしろそっちが素のくせに……」

>ナルシェテク「はっはっは。今の素はコッチなンだよ、バカたれェ!!」(←口調とか性格とか完全に悪人的に作ってますぜ、彼!!)

イブキ「ナルさんもキャラを繕うのが大変だな……」

読者側には本性ばれてるからほぼ無意味だけどね♪

>恭介「っていうか長くなりそうだし……とにかく今は感想するからな?」

>ナルシェテク「……ちっ、しゃあねェか。ンじゃ感想……紫藤は何を引きこもりになっているンだよ……」

>迅風「あうわー……イブキが随分とまぁ……凄いな雷は……」

イブキ「雷だけはマジでどうにもなんないんだよ……」

恐怖が体に染みついてるからね……もう体質というか条件反射に近いです。

>恭介「大丈夫だ、イブキ。そんな時は……潔く気絶しておこう」

>ナルシェテク「根本的な解決になってねェよ!? っていうか音と光のどっちに弱いンだ、紫藤は? ……いや、どっちもか」

イブキ「どっちもだけど……強いて言うなら音かな?体にまでビリビリ響く感じがダメ……」

>迅風「よし君の出番だナルっち!! 君の周囲集束で雷雲ごとどこぞへ飛ばしてしまえ!!」

>恭介「そういやお前って……光とか音が集束出来るんだっけか?」

イブキ「できんの!?ぜひお願いします!!」

ほんと便利な能力ですね♪

>ナルシェテク「出来るけどさァ!! 確かに光も音も集束可能だけどさァ!! 誰が人間の為に使うかよ、バカたれ!!」

>迅風「あっはっは。過去にどこぞで発生した直撃コースだと日本に甚大な被害をもたらす竜巻をわざわざ最大出力の集束で逸らしている天使さんが何を言うかな♪」

>ナルシェテク「バラすなァァあああああああああああああああああああああああああ!!」

さすがナルシェテク、災害まで何とかしますか……

イブキ「相変わらずだなぁ……」

>恭介「……お前、竜巻まで逸らすのか!?」

>ナルシェテク「仕方ねェだろ、その時の竜巻はとある天使が起こした厄介なものだったンだから!! 人災的なやつだっただけだ!!」

天使が起こしたということは、ある意味『天災』?

イブキ「……微妙だな」

>恭介「頑張るねぇ……」

>迅風「自分自身を集束点にしているから瀕死の重傷を喰らうくせして……良くやるよね、ナルっちも……」

ナルシェテク、マジ天使!!

イブキ「……そりゃ本物だからな」

>ナルシェテク「じゃねェと逸らせないンだよ!! 力不足でって、違う!! してねェ!!」

>恭介「まぁ、それはよしてとして……イブキ。扉を開くのは止めておけ。死んでしまうぞ?」

>迅風「そしてイブキが死んでしまった……!! そして乙女イブキ現る!! ……カシャッ」(←撮影)

イブキ「勝手に殺すなぁぁぁぁっ!!別キャラ扱いか!?ていうかなに撮ってんじゃゴラァァァァァッ!!」

>恭介「何をやってるんだよ、お前は……」(←そういう彼の手にはビデオカメラが……)

イブキ「やめんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

>ナルシェテク「何をやってやがる、テメェらは……」(←仕方なしにカメラもビデオカメラも破壊する)

イブキ「天使!!ナル様、マジ天使!!」

呼称が『様』付けに!?

>迅風「あぅぅ……酷いぞナルっち!! 何も壊さなくても!! 予備あるけど」

>恭介「せっかく、可愛いイブキを撮れたってのに……壊すなよ。……予備あるけど」

準備いいですね!?

イブキ「ふざけんにゃあああああああああああ!!!」

>ナルシェテク「予備なら壊した」(←手にはボロボロのカメラたち。隙の無い天使)

イブキ「ナル様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

……やべーよ、崇拝し始めたよこの人。

>迅風「ハイスペックナルっちのバカァァあああああああああああああああああ!! そしてイブキが本編で盛大な告白をぉおおおおおおおおおおおおお!!!」

イブキ「してねぇよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

まぁ告白と言われれば、ある意味告白かな?

>ナルシェテク「いや、してねェからな!? 寝たからな!?」

>恭介「しかし可愛いじゃないかイブキ♪ 乙女だな♪」(←ニヤニヤ)

イブキ「だれが乙女じゃああああああああああああああ!!!」

ハヤテ「いや、女の子ですよね!?」

>迅風「可愛いね、イブキ♪ 乙女な女の子で♪」(←ニヤニヤ)

イブキ「だれが女じゃあああああああああああああああ!!!」

ハヤテ「いや、だから女の子ですよねぇ!!?」

>恭介「お前も好きだよなーハヤテ♪」(←イブキィィックを躱しながらニヤニヤ)

ハヤテ「そこで僕にふりますか!?いや、確かに可愛かったですけど……/////」

イブキ「オメェは黙ってろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

>迅風「内心では惚れてるのかにゃ♪」(←イブキィィックを喰らいながらニヤニヤ)

ハヤテ「惚れ……!?/////」

イブキ「三人分身イブキィィィィィィィィィィック!!!」」

ハヤテ「かふっ!!」

喰らっとる!?迅風さんまでイブキィィックをモロに喰らっとる!!

>恭介「そして切り刻まれるハヤテ」

>ハヤテ「果たして肉塊になってしまったのだろうか……」

いきなりここでハヤテ本人からの発言!?

イブキ「どっから湧いた!?」

>ナルシェテク「死んでなければ治すがな……」(←医者なので……)

さすがナルシェテク♪まぁ、イブキもさすがに半殺しまでしかできないけどね。

>迅風「それでは次回も楽しみにしているのです!!」

>ナルシェテク「次回もリクエストがあれば……まァ、言ってくれや」

>恭介「それじゃあな♪」

ありがとうございました♪今回は迅風さんにお任せします♪

>迅風「かふっ」(←体中にドガガガガン!! っという時間差衝撃を発生させて倒れる)

お任せした直後に倒れた!!ていうか時間差!?

>ナルシェテク「あ。死んだ」

迅風さあああああああああああああん!!!!!!!

イブキ「えええええええええええええ!!死んだの!?」

>恭介「……まぁ、迅風は普通だし。イブキックに耐えられる器ではないよな……」

イブキ「あたしの蹴りはそこまでのレベルに昇華したのか……」

いや、言ってる場合じゃないから!!では迅風さんありがとうございました、ていうか生き返って!!


◆風羅さんへ

>どうも♪風羅です♪(お任せということで来た。)

>小夜「どうも♪リクエストありがとうございます♪小夜よ。」

>翔「同じくリクエストありがとうございます♪」

ハヤテ「皆さん感想ありがとうございます♪」

>風「とりあえず遅れましたが第二章おめでとうございます♪」

ありがとうございます♪もうほんと更新ペースどうにかしたい……

>小夜「では早速感想へ行きましょうか。」

>翔「紫藤は引きこもってるけど・・・。」

>風「お久しぶりの雷嫌いなところでしたね・・・。」

前回が確か『アパートハーレム編』でしたから結構前でしたね。たまに書きたくなります♪

イブキ「もう……やめて……」

>小夜「まあ実際雷は恐くないんだけどね・・・。雷の後停電する事が多いから・・・。」

>翔「そのたびにキャーだもんね。」

小夜は暗所恐怖症ですもんね♪

ハヤテ「けど、そういうところも可愛いですよね♪」

うん、天然ジゴロは黙っとこうか?

>風「そしてなぜか真理の扉を開こうとしてるし。」

>小夜「何を犠牲にして何を得ようとしたのかしらねー。」

>翔「ハガ○ンの登場だったね。」

イブキ「ハヤテを犠牲にして……」

ハヤテ「なんで僕!?そしてそれで何を得る気ですか!?」

>風「そしてなぜ外に出たァアアアアアアアアアアア!」

>小夜「死地に自ら飛び込んだ形よね。」

イブキ「ハヤテとだけはフラグ立てたくねーんだよ!!」

まぁ、結局二人きりになりましたけどね。

>翔「そしてハジけた紫藤。」

>風「乙女になってたましたもんねー。」

>小夜「まああんまり見れないシーンではあるわね。」

イブキ「……もう……イヤ」

まぁ、こっちもあまり書けないので楽しかったです♪

>翔「次回も楽しみにしています。」

>小夜「誰がいいか教えてください。」

ではクリスとユイアに……あとはお任せいたします♪

>ではまた♪

風羅さんありがとうございました♪


◆竜神さんへ

>竜神「どうも〜♪ 竜神と♪」

>ヒカル「風谷ヒカルと♪」

>美波「上杉美波です♪ 御指名ありがとうございます♪」

ヒナギク「三人とも感想ありがとう♪」

ありがとうございます。そして来ましたね、イチャイチャカップル♪

>竜神「・・・・コイツ等を御指名とは・・・・コイツ等2人と来たら、どこの感想の場だろうとイチャイチャイチャイチャ・・・・」

>ヒカル「誰がイチャイチャしとるか!!/////////」

否定要素皆無ですね〜♪

>竜神「・・・・迅風さんのトコで、『永遠の恋人』みたいな事言われてるのに?」

>ヒカル「うぐっ・・・・/////////」

>美波「えへへ〜♪/////////」

まんざらでもなさそうな二人!

ハヤテ「でも幸せそうでいいですね〜♪」

>竜神「まぁ、それは置いといて、感想に行きたいと思います♪」

>ヒカル「・・・・イブキが引き込もったな・・・・見た目とか感じとか、どう考えてもアウトドアタイプの奴なのに・・・・三千院みたいな、引きこもりという名のダメ人間とは無縁みたいな奴なのに・・・・」

ナギ「だれがダメ人間だ!!雷ぐらいで引きこもる奴よりマシだ!!」

マリア「……どの口がそんなこと言うんでしょう?」

>美波「よっぽど雷が怖いんだね〜♪」

>竜神「まぁ、女の子・・・・というか、人間には何か1つくらい弱点があった方が可愛げがあると思うよ♪ うちの美零なんか・・・・弱点の『じ』が存在するのかも分からないような奴だし・・・・」

まぁ、イブキも弱点がなきゃまったく女の子らしさがありませんからね。

>ヒカル「・・・・前に、遊園地の絶叫系に乗れないとかって言ってなかったか?」

>竜神「いや、極力遠慮したいってだけで、その気になれば乗れるよ? ヒナギクとかイブキみたいに発狂したりはしない♪」

ヒナギク&イブキ「「失敬な――――――――――!!」」

>美波「イブキさんは、雷への恐怖で何かに目覚めたのかな? 宇宙の真理とか真理の扉とか訳の分からない事言ってるし・・・・」

ハヤテ「精神状態がヤバかったですからね……戻ってきてくれてよかったです」

>竜神「そして、相も変わらずハヤテ君は天然ジゴロを発揮させてると・・・・うん。君はホントに、そろそろ遠慮というモノを覚えなさいね? 女の子なら誰かれ構わず口説くおつもりですかね?」

ハヤテ「?一体何のことでしょうか?」

……うん、無意識なのがホント性質悪いですね。まぁ、イブキに対しては共感という部分が大きいですけど。

>ヒカル「・・・・イブキが外に飛び出していったな・・・・ハヤテと2人きりになるなら雷に打たれた方がマシって・・・・ああ、もしかしてアレ? ハヤテと2人きりになって、欲望を抑えられる自信が無いとか♪」

>美波「・・・・そっか〜♪ イブキさんが綾崎君に暴力的なのは、綾崎君が好きだけど身を引いてるからなんだね♪ 自分よりも他の女の子の方が良いって♪」

イブキ「ん・な・わ・け・あるかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

>竜神「うわぁ・・・・2人揃って恭介みたいな事言いだしたよ・・・・2人揃って、勝手に人様の恋愛模様を構築してるよ・・・・」

>ヒカル「・・・・で、岩場でイブキを発見したハヤテ・・・・というか、ハッキリ言ってキャラが変わり過ぎだろ!? 題名になってるけど、二重人格としか思えないし!!」(←イブキィィィィック!!をかわしながら)

イブキ「誰が二重人格じゃい!!」

まぁ、無理もないですけどね。実際はちょっと理性が飛んでるだけなんですが……

ハヤテ「理性がない方がおとなしいってどういうことですか!?」

>美波「もしかして、恐怖で素の自分を全部さらけ出す事になっちゃったのかな〜? だとしたら、やっぱり綾崎君の事を頼りにしてるんだね♪」

>竜神「まぁ、女の子らしいイブキが久々に見れて良かったよ♪ イブキからしたら、恥以外の何物でもないだろうけど・・・・」

イブキ「もういやぁああああああああああ!!!ハヤテ殺して、あたしも死ぬぅうううううううう!!!」

無理心中!?

ハヤテ「ていうかなんで僕まで!?」

>ヒカル「・・・・なぁ? 月影がこんな感じになったりする?」

>竜神「絶対に無い!!(キッパリ) まぁ、ある意味で二重人格っぽくはなるけどね・・・・アイツの場合は、キレたら人格が変わるよ・・・・正直言って怖い・・・・」

キレた美零……考えただけで恐ろしいです。

>美波「月影さんと言えば・・・・竜さんに頼まれて、イブキさんの恥ずかしい場面を集めた写真集を製作中って言ってましたね♪」

>竜神「ちょっとぉぉぉぉおおおおおお!!!! 何でそういう事をこの場で言っちゃうの!? やっぱりお前は天然だな!!」

イブキ「ふざけんなゴラァアアアアアアアアアアアアア!!!」

>ヒカル「・・・・おい? イブキが恐ろしい表情しながらこっちに来てるぞ?」

>竜神「!? え、えっと・・・・イブキさん? まだ感想が終わってませんから、制裁なら後にしてくださいね♪ あ、あはは・・・・・」(←冷や汗ダラダラ)

>ヒカル「・・・・お前という奴は・・・・」(←イブキの拳を受け止めながら)

ハヤテ「イブキさん!!ストップ、ストップ!!」

イブキ「離せクラァアアアアアアアアア!!!」

>美波「そして綾崎君は・・・・イブキさんの素顔を見てしまった事で、山に埋められるか海に沈められるかって・・・・どっちにしろバラバラなんですね・・・・」

>ヒカル「ハヤテからしたら、理不尽以外の何物でもないんだけどな・・・・」

この世は理不尽で満ちている……大切なのはそれに立ち向かう心なのですよ!!

ハヤテ「いいセリフっぽくごまかさないでください!!」

>竜神「それでは、次回も楽しみにしてます♪ リクエストがあればどうぞ♪ じゃあ、僕は帰ります!!」(←全力疾走で逃亡)

イブキ「逃がすか―――――――――――!!!」

いっちゃった……ではヒカリに美波に鈴でお願いします♪

>美波「・・・・イブキさんが追っ掛けて行っちゃったね・・・・」

>ヒカル「イブキの方も、アイツを追いかける前に、月影の方をまず先に止めた方が良いと思うけどな・・・・まぁ、イブキじゃアイツには勝てんだろうけど・・・・」

>美波「それでは〜♪」

竜神さんありがとうございました♪


◆天照さんへ

>火野「お久しぶりです、天照代理こと火野桜だ」

>ハイド「同じくハイド・・・・久しぶりだなぁ、ようやく感想書ける・・・・」

お久しぶりです!!感想ありがとうございます!!

>火野「まあ忘れられてると思うけど・・・・気を取り直して感想さ!」

滅相もない、こちらこそなかなか感想書けずスミマセン!!

>ハイド「ま、まさか・・・・ここがパラレルワールドが存在したのか!?」

>火野「いや、最初のは違うって・・・・しかし、ぶっちゃけ有り得ないこともない展開だがな・・・・」

>ハイド「しかしナギに魂・・・・なるほど!そういうことか、確かに声が・・・・」

さすがアニメオタクのハイド!!

ナギ「あんまりこういうネタやると兄さんが怒るよ?」

千桜「誰だよ兄さんて!!」

>火野「目を光らせながら語ろうとすな・・・・しかし、イブキ可愛いな♪」

イブキ「うにゃあああああああああああ!!!もうやだようこの感想!!」

>ハイド「なるほど・・・・あれこそメインヒロインの貫禄!イブキ、恐ろしい奴だ・・・・」

?……イブキってメインヒロインだったの!?

イブキ「知るかボケ―――――――――!!お前が書いたんだろうが!!」

>火野「しかしまああの天然ジゴロ・・・・確かにズルいよな・・・・」

ハヤテ「?」

無自覚なのが性質悪いという……

>ハイド「しかし大丈夫さイブキ、シャルなんかこないだ停電したらハヤテに馬乗りになって鎌でボコボコに・・・・」

>火野「それはどっちかって言うとハヤテが災難だろ・・・・」

>ハイド「いや、あんなシチュエーションに持ち込むあの変なスキル、ハヤテもまた・・・・」

ハヤテのスキルはうらやましいようなそうでもないような……微妙ですね。

>火野「はは・・・・でもイブキにもあんな可愛い一面があるなんて・・・・ふふ」

イブキ「   」

あ、ついに力尽きた。

>ハイド「雷なら僕の能力で消せるけど・・・・ハヤテという柱があるなら不要かな?」

ハヤテ「まぁ、僕でよければいつでも支えてあげますけど」

イブキ「お前のその天然ジゴロ発言、いい加減にしろやぁああああああ!!!」

ハヤテ「げふっ!!」

>火野「こらこら・・・・それじゃ次回も楽しみにしてます♪」

>ハイド「リクエストあったら宜しく!ではまた〜♪」

では黄空に火野に……あとはお任せします♪

天照さんありがとうございました♪


◆水色さんへ

>「どうも♪水色です♪リクエストありがとうございます♪」

>「舞原渚です♪リクエストありがとうございます♪」

>「舞原純だ♪リクエストありがとな♪」

泉「にはは〜♪みんな来てくれてありがとう!」

感想ありがとうございます♪

>水色「イブキが真理の扉を開けようとしてる・・・」

>純「果たして何を失うのか・・・」

羞恥心?

イブキ「なんでだぁああああああああ!?」

>渚「いやいや!?危険ですからね!?」

>水色「でも・・・あの二人が同じ声だって初めは思わなかったな・・・」

ツンデレお嬢さまと鎧くんですからね。声優さんって凄いっすよね……

>純「てか・・・ハヤテと二人きりになるなら雷のほうが良いって・・・そんなに嫌なのか?」

イブキ「嫌です」

ハヤテ「即答ですか!?」

>渚「恥ずかしいんじゃないんですか?」

イブキ「……違います」

今度は間がありましたね。

>水色「そしてハヤテが見つけたイブキは・・・最早別人!?」

>渚「女の子らしくてかわいいです♪」

イブキ「……もう……勘弁して……」

>純「流石のハヤテもドキドキしてるな・・・そして言いたいこと・・・まさか、実はハヤテのことがぐあほっっっおぉぉ!?」

イブキ「イブキィィィィィック!!」

まぁ、ぶっちゃけてしまうと愛の告白ではないです。

>渚「お兄ちゃん!?」

>水色「おお・・・イブキィィィクをもろに・・・」

>純「ぐっ・・・油断した・・・しかし、素直になれないってことも・・・」

イブキ「……さてトドメを」

ハヤテ「待って!!イブキさん待って!!」

>渚「また蹴られるよ!?」

>純「今度は・・・かわす!!」

>水色「一応、スペックは高いからね・・・本編ではああなっちゃったけど・・・」

イブキ「あの程度で拉致られるようじゃまだまだだな……」

まぁ心配ですけどね……

>渚「でも・・・イブキさんってあの女の子らしいところを見られるのが嫌なんですかね?」

イブキ「嫌です」

ハヤテ「またも即答!?」

>純「ハヤテに制裁加えてたからな・・・」

ハヤテ「なぜこんな目に……」

イブキ「生きとるだけましだろ」

>水色「次回も楽しみにしてますね♪もしリクエストがあればどうぞ♪」

>渚「それでは♪」

では渚に未来に……あとはお任せします♪

水色さんありがとうございました♪


では遅くなりましたが本編です。旅行編エピローグとなります。


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第三十二話 『誰か忘れているような気がしないでもない』


旅行五日目。

今日が旅行の最終日である。

一同は荷造りを終え帰路につくべく、港に集まっていた。

「みなさ〜ん!忘れ物はありませんか〜?」

ハヤテが引率者のように号令をかけると、『は〜い』と声がそろった。

その中で泉だけはなにやら難しい顔をしていた。

「う〜ん、私何か忘れているような……」

「え、何をですか?」

「それが思い出せないんだよね〜、にはは♪」

泉は頭をかきながら苦笑いする。

もっとも彼女の場合、いつも笑顔なのだが。

「まったく、またうっかりか泉?」

「相変わらず、うっかりの達人だな泉は」

やれやれと言った様子で呆れる美希と理沙。

※二人とも人の事を言えるほど、しっかりした人間ではありません。

「にゃ〜!二人ともそんなこと言わないでよ〜!!」

「けど、何を忘れたんでしょう?大事なものだったら大変ですし、一度ホテルに戻りますか?」

ハヤテが提案すると、泉はしばらく考えてから首を横に振った。

「ううん、大丈夫だよ。思い出せないってことは、たぶん大したものじゃないから」

「そうですか」

ハヤテはすこし気になったが、泉がそう言うなら大丈夫だろうと思った。

「まぁ、確かに高尾山で自分自身が忘れられてたのに比べたら、大したものではないだろうな(原作15巻参照)」

「もー、理沙ちん!それ言わないでよー!!結構ショックだったんだよー!!」

「はっはっは♪」

理沙と泉の追っかけっこが始まる。

ハヤテはその様子を苦笑いしながら見ていた。

「ところでハヤテ」

ナギがそう言って、ハヤテの袖をくいと引っ張った。

「はい、なんですかお嬢さま?」

「あそこで約一名、死んでいるのだが」

ハヤテはナギが指さした方を見る。

「・・・・・・」

そこにはぐで〜っとやる気なく倒れているイブキの姿があった。

力尽きた様子でこころなしか、なんか白い。

「……え〜と、大丈夫ですかイブキさん?」

「……もう疲れたよ、パト○ッシュ」

「誰がパト○ッシュですか!?」

これから帰るというのにイブキは疲れ切っていた。

主にレス返しとかで!!

「しっかりしてください、立てますか?」

ハヤテは手を差し伸べる。

しかし、イブキはその手をぱしっと払いのけた。

「ちゃわるな!一人で立てるわ!」

そう言って立ち上がり、ふらふらと歩きだした。

その様子を見てハヤテは。

「(う〜ん、僕何かイブキさんに嫌われるようなことしたかな〜?)」

そう思っているとイブキがくるっと振り返った。

「原因に思い当たらないところがお前の性質悪いところだぞ?」

「うおっ!!心読まれた!?」

「お前の考えてることぐらいわかるわアホ」

イブキはあっかんべーと舌を出すと、再び背を向けた。

「なんなのだ、あいつは?」

「さぁ?」

ナギとハヤテが呆気にとられていると、ハルから声がかかった。

「みなさ〜ん♪まもなく迎えの船が来ますのでこちらに集まってくださ〜い♪」

きゃる〜ん♪という効果音とともにハルが手招きしている。

その声を聞いて、一同はハルのもとに集合した。

「いや〜、しかしこの旅行ももう終わりなんですね〜」

「ああ、そうだな」

感慨深げにつぶやくハヤテに、ナギがうなずく。

「……思えばいろんな事がありましたね〜」

「……そうだな」

ハヤテとナギをはじめ、全員がこの旅行での思い出を振り返っていた。







来る時には船が沈没したり。

スイカ割りではどこぞの変態を血祭りにあげたり。

ビーチバレーでは約一名溺れたり。

肝試しでは本物のおばけに遭遇したり。

宝探しでは約一名ロケットで吹っ飛んだり。

ドリームチーム『ステータス』が結成されたり。

酒に酔って約一名めんどくさいことになったり。

雷に怯え約一名暴走したり。







『・・・・・・』

あれ、なんかロクな思い出なくね?と思う一同。

「ま、まぁ、なんだかんだ言って楽しかったですよね!ね、お嬢さま!」

「う、うむ!そ、そうだな」

アハハと乾いた笑いが響く。

もはや笑うしかない。

「そ、それより見てみい!さっそく迎えの船がきたで!!」

咲夜が話題をそらそうと、水平線を指さした。

ハヤテ達も海の方に目を向ける。

「・・・・・・」

そこにはまるで映画に出てくるような……というかまんまあの映画にでてくる豪華客船が堂々とそびえたっていた。

なにこれ、デジャヴ?と思う一同。

「咲夜さん……これ」

「愛沢グループ最新作!!『タイタ○ック号・さぁてぃ〜ん』や!!」

「アホか――――――――――――――――――!!」

スパーンとハリセンで咲夜の頭をひっぱたくナギ。

「あいた――――!!なにすんねん!!ハリセンはウチの専売特許やで!!」

「うっさいわ!!お前いい加減に懲りろよ!!船を何隻沈めたら気が済むんだよ!!」

「まだ、12隻しか沈めてへんわ!!」

「それはもはや不法投棄だ―――――!!海を汚すな――――――!!」

※良い子はマネしないでね。

「マネできるか―――――――――――!!」

ナギのツッコミが炸裂する中、ハヤテ達は困っていた。

「しかし、これからどうしましょう?マリアさん」

「そうですね〜、流石にあの船で帰るのは嫌ですし……」

マリアの意見に全員うなずく。

あの船に乗りたくないのは皆同じだった。

「けど、他にどうすれば……」

「まったく、しかたありませんわね」

ハヤテ達が途方に暮れる中、アテネが口を開いた。

「ハヤテ、電話を貸してくださる?」

「え?あ、うん。……はい、アーたん」

「ありがとう、ハヤテ」

アテネはハヤテから携帯電話を受け取る。

そして……







「……どこを押せばいいのかしら?」

ズルベシャアアアア!!

全員盛大にずっこけた。

思わせぶりな行動をしといてコレでは当然である。

「えええ!!アーたんケータイ使えないの!?」

「/////し、仕方ないでしょう!?私こういうものは持ってないのですから!!機械はマキナに任せきりでしたし……」

まさかの機械オンチ発覚に、意外だなぁと思うハヤテ。

「いいから早く、教えなさいハヤテ!!/////」

「あ、うん」

ハヤテはケータイを持つアテネの手をとり、簡単に説明する。

このとき手が重なり、顔も近かったためアテネは赤面したが、当の鈍感執事はもちろん気付かない。

「――――でここを押せばいいんだけど……ってアーたん聞いてる?」

「……はっ!き、聞いてましたわ!!/////」

アテネは我に返ると、さっそく番号を押し電話をかける。

そしてしばらく会話した後、ケータイをハヤテに返した。

「アーたんどこに電話してたの?」

「まぁ、待ちなさい。そろそろ来るはずですから」

「?」

ハヤテがキョトンとしているとなにやら騒がしい音が聞こえてくる。

何だろうと顔を上げると、それは空からやってきた。

バラバラバラバラ!!

けたたましいローター音を鳴らし、3機のヘリコプターが目の前に着陸する。

その光景にイブキ絶句。

「・・・・・・」

「天王州家のヘリですわ。今日はこれで帰りましょう」

さらりと髪をなびかせ、颯爽と言い放つアテネ。

イブキは庶民の世界との違いにあらためて驚愕していた。

「すごっ!いや、もう怖い!金持ち超怖い!!」

ハヤテと歩はこういった場面にもだんだん慣れてきたのか、ハハハと苦笑していた。

「では、皆さん帰りましょうか?」

ハヤテが促すと、美希が言った。

「ハヤ太君。アレはどうする?」

美希はある人物を指さす。

「・・・・・・」

そこには顔をひきつらせて硬直しているヒナギクの姿があった。

もう説明するまでもないと思うが、ヒナギクは高所恐怖症なのである。

そんなヒナギクの肩をイブキがポンとたたいた。

「ヒナっち……恐れていては何も解決しないぞ?」

「あなたにだけは言われたくないわよ!!」

自分の事を棚に上げたイブキを怒鳴りつけるヒナギク。

その後も、かたくなにヘリに乗るのを拒否していた。

「仕方ないな……。ハヤテ、パス!!」

「え?きゃあああああああ!?」

イブキはヒナギクをひょいと担ぐと、そのまま放り投げた。

宙に浮くヒナギクの体。

「ちょおおおおおおお!?」

慌てて受け止める体制をとるハヤテ。

そしてがしっとヒナギクを抱きとめた。

「いきなり何するんですかイブキさん!!」

近くから聞こえたハヤテの声に、ヒナギクはつむっていた目を開いた。

「……あれ、ハヤテ君?」

「あ、ヒナギクさん。大丈夫ですか?」

ハヤテがそう訊くと同時に、ヒナギクは現状を把握する。

自分の体は今、ハヤテ君に両腕で抱えられている。

いわゆる『お姫さまだっこ』だ。

「……はうう/////」

ボンと沸騰したように顔を赤くし、そのまま気絶するヒナギク。

「ちょ、どうしましたヒナギクさん!?」

突然気を失ったヒナギクに困惑するハヤテ。

その様子を見てイブキはクククと笑う。

「まぁ、結果オーライ♪今のうちにヘリに乗せちまえ!」

「はぁ……」

ハヤテは仕方なさそうに、ヒナギクを運び込む。

そのときにナギ達にものすごい睨まれていたが。

なにはともあれ、3機のヘリに全員乗り終えた。

「では皆さん、今度こそ帰りましょうか」

『おー!』

そしてヘリは飛び立ち、帰路につく。



*    *



綾崎ハヤテ。

三千院ナギ。

マリア。

愛沢咲夜。

鷺ノ宮伊澄。

天王州アテネ。

紫藤イブキ。

西沢歩。

桂ヒナギク。

春風千桜。(ハル)

瀬川泉。

花菱美希。

朝風理沙。

数々の思い出とトラウマを胸に刻み、13名の旅が終わった。


第三十二話 END

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いろいろと反省点の多い旅行編だったなぁ……

サブタイトルの意味は……まぁ、読み返せばわかると思います(笑)。

次からは季節は秋ですね。

ではまた次回♪
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Re: Breath ?U (5/1 更新) ( No.13 )
日時: 2011/05/03 19:23
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

お久しぶりです。
更新待っていましたよ。

感想いきますね。

何かを忘れている気がする泉・・・・
本当に何を忘れたんですかね?

イブキ・・・・大丈夫ですかね?
まあ、ハヤテに対してあんな態度取るぐらいですから大丈夫ですよね。

しかし、本当にこの旅行ではろくな思い出ありませんでしたよね。
極めつけは、タイタ○ックですし。

アテネは電話使えないのか・・・・。
伊澄だって使えるようになったんだぞ。(原作では壊れているとか言っていたのがアテネ編では使えてる)
ハヤテに手伝ってもらって、ヘリを呼び出しましたね。
あの船よりは信頼できるでしょう。(約一名を除いて)

次回は秋ですか。
ハヤテたちがどんなことをするのか楽しみです。

更新頑張ってください。
では、失礼しました。

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Re: Breath ?U (5/1 更新) ( No.14 )
日時: 2011/05/05 20:35
名前: 水色

「リクエストありがとうございます、舞原渚です♪」

「工藤未来です♪リクエストありがとうございます♪」

「舞原家のメイドをしております、ノアです・・・・」

渚「旅行も終わりましたね♪まあ、泉さんは何かを忘れているみたいですが・・・・」

未来「そしてイブキは疲れてるね・・・・」

ノア「ハヤテさんの考えを当てるところはさすが親友、といったところでしょうか」

渚「・・・・・・・・本当に親友だからなのかな・・・・?」

ノア「・・・・は?」

未来「以心伝心って素敵だよね♪・・・・・・・・好きな人だと特に」

ノア「二人ともやめません!?」

渚「アテネさんは携帯使えなかったんですね・・・・好きな人に『近く』で教えてもらったら嬉しいですよねー」

ノア「・・・・すごく近くを強調しましたね」

未来「しかもヘリを呼ぶとはね・・・・」

渚「うちもさすがにあそこまでは・・・・・」

未来「そしてヒナギクはお姫様抱っこ・・・・・・・・ね」

渚「・・・・・・う、うらやましいです/////」

ノア「何にしても次回から季節は秋ですか・・・・」

渚「次回も楽しみにしてますね♪リクエストがあればどうぞ♪」

未来「それでは♪」



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Re: Breath ?U (5/1 更新) ( No.15 )
日時: 2011/05/10 20:27
名前: 迅風

暁文「…………瀬里沢暁文だ」

ルーシャ「天使のルーシャです♪」

イシュリナ「天使イシュリナさんだー☆」

歌詠「ふっ。選別理由『書きやすいから』で選抜された面子ー。というわけで芙蓉鴇歌詠ー」

暁文「…………早速感想。…………イブキ陥落」

イシュリナ「別の意味でね☆ いやーイブキちゃんってば散々に言われてたかんね☆ けど、大丈夫☆ 誰かに恋する事は素敵な事だよ☆」

ルーシャ「? 紫藤様は……誰かに恋しているのでしょうか……?」

イシュリナ「彼女はかなーり複雑な感情みたいだけどねん☆ まっ、それはよしとして……パトラ○シュに縋り付くレベルとは大変ですねん☆」

歌詠「しょうがないなー、イブキさんはー……。ほらパトラッ○ュ似の犬を送るよー。行っておいでベルセルク♪」

ベルセルク「ガォン!!」(←※まったく似ていません)

暁文「…………犬じゃない鳴き声なんだが!? っていうか風貌がライオン……!?」

歌詠「……、」(←なんか結婚写真っぽい映像の写真をたてがみに張り付ける子)

暁文「…………うん、張るな。…………まぁ、感想を続けるが……今回の旅行の思い出は……心に残るな……♪」

ルーシャ「……物は言いようですね。そして現れた帰りの船は……大きくて凄いです……♪」

イシュリナ「タイ○ニック号のさぁてぃ〜んか☆ いやー、その間の数多の船の不法投棄はすっごいだろうねん☆」

歌詠「咲夜さんは相変わらずー。そして天王州さんは……機械音痴だったのねー?」

ルーシャ「携帯って何でしょうか……?」

暁文「…………知らないのか!?」

イシュリナ「あー……まぁ、ルーシャは携帯とかいらない子だからね……。にしても天王州さんは真っ赤っかだねん☆ さぁ、側にきた綾崎君に対してベタ惚れな四言をどうぞ☆」

暁文「…………相変わらずお前は無茶ぶりだなぁ!!」

ルーシャ「……? 天王州様の顔が真っ赤です……風邪は治しましょう」

歌詠「ルーシャさんは相変わらず鈍感なのね……。一番わかりやすいであろう天王州さんに関する事も判別出来ないんだ……」

イシュリナ「そして最後はよかったねん、桂さんよい☆ 綾崎君にお姫様抱っこじゃん☆」

歌詠「…………」

暁文「…………お前は待て。小説の壁を超えて新橋を連れてこようとするな。お姫様抱っこで一気に仲を……! っ的な行動をとるな」

歌詠「無念ー。けどまぁ桂さんも天王州さんも恋路頑張れー♪」

イシュリナ「それじゃあ次回も楽しみにしているよん☆ んじゃ、次回もリクエストがあればブイ☆」

ルーシャ「それでは♪」
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Breath ?U (5/21 更新) ( No.16 )
日時: 2011/05/21 21:20
名前: 道草

どぅも★道草です!

28巻も発売され、劇場版情報も続々入ってきてるというのに……

更新が遅くて本当申し訳ないです。

では、レス返しです。

◆RIDEさんへ

>お久しぶりです。
>更新待っていましたよ。

千桜「いつも感想ありがとうございます」

ありがとうございます!!こんな小説でも待っててくれる人がいて嬉しいです♪

>感想いきますね。

>何かを忘れている気がする泉・・・・
>本当に何を忘れたんですかね?

泉「にはは〜♪なんだったけ〜??」

あえてまったく描写しませんでしたが、皆さん分かりましたかね?

>イブキ・・・・大丈夫ですかね?
>まあ、ハヤテに対してあんな態度取るぐらいですから大丈夫ですよね。

イブキ「ほんと最後の最後で疲れたよ……」

>しかし、本当にこの旅行ではろくな思い出ありませんでしたよね。

ハヤテ「なんでこんなことに……」

自分でも振り返ってみて、予想以上にロクなことしてないな〜と驚きましたよ。

>極めつけは、タイタ○ックですし。

咲夜「タイタ○ックのなにが問題やねん!」

ナギ「全部だアホ――――――――!!」

>アテネは電話使えないのか・・・・。
>伊澄だって使えるようになったんだぞ。(原作では壊れているとか言っていたのがアテネ編では使えてる)

VSミダス戦でなにが一番衝撃だったかというと、伊澄が普通にケータイ使いこなしていることでしたからね……

伊澄「どういう意味よ――――――!!」

>ハヤテに手伝ってもらって、ヘリを呼び出しましたね。
>あの船よりは信頼できるでしょう。(約一名を除いて)

ヒナギク「ヘリが海を滑走してくれたら信用してもいいわ」

ナギ「逆に信用ならねーよ、そんなヘリ」

>次回は秋ですか。
>ハヤテたちがどんなことをするのか楽しみです。

う〜ん……どうなることやら。

ハヤテ「いや、ちゃんと決めてくださいよ……」

>更新頑張ってください。
>では、失礼しました。

RIDEさん、ありがとうございました♪

◆水色さんへ

>「リクエストありがとうございます、舞原渚です♪」

>「工藤未来です♪リクエストありがとうございます♪」

>「舞原家のメイドをしております、ノアです・・・・」

神さま「ちわー♪オルムズト・ナジャで〜す!感想ありがとう!!」

なんで出番もないのにちょくちょくでてくるかな!?まぁ、それはともかく皆さん来てくれてありがとうございます♪

>渚「旅行も終わりましたね♪まあ、泉さんは何かを忘れているみたいですが・・・・」

アンサー、変態。

変態「おいいいいいいいいいい!!」

>未来「そしてイブキは疲れてるね・・・・」

さんざん読者に言われまくりましたからね♪

イブキ「なんだったんだよ、あの読者の食いつきよう……」

>ノア「ハヤテさんの考えを当てるところはさすが親友、といったところでしょうか」

>渚「・・・・・・・・本当に親友だからなのかな・・・・?」

>ノア「・・・・は?」

イブキ「他になにがあると!?」

>未来「以心伝心って素敵だよね♪・・・・・・・・好きな人だと特に」

>ノア「二人ともやめません!?」

イブキ「やめれ――――――――!!最近こんなんばっかか!!」

>渚「アテネさんは携帯使えなかったんですね・・・・好きな人に『近く』で教えてもらったら嬉しいですよねー」

>ノア「・・・・すごく近くを強調しましたね」

アテネ「あうう……ハヤテの吐息が/////」

……うちのアテネも結構末期だなぁ。

>未来「しかもヘリを呼ぶとはね・・・・」

>渚「うちもさすがにあそこまでは・・・・・」

アテネ「あれくらい普通ですわ」

咲夜「せやな、普通やな」

ナギ「昔の私だったら普通だな」

歩「……あれが普通なら私は一体なんになるのかな!?」

>未来「そしてヒナギクはお姫様抱っこ・・・・・・・・ね」

>渚「・・・・・・う、うらやましいです/////」

まぁ、彼女は役得ですね。よかったねヒナギク♪

ヒナギク「そ、そんなこと言われても気絶したからほとんど覚えてないわよ/////」

>ノア「何にしても次回から季節は秋ですか・・・・」

>渚「次回も楽しみにしてますね♪リクエストがあればどうぞ♪」

>未来「それでは♪」

では、水色さんに純にノアさんでお願いします。水色さんありがとうございました♪


◆迅風さんへ

>暁文「…………瀬里沢暁文だ」

>ルーシャ「天使のルーシャです♪」

>イシュリナ「天使イシュリナさんだー☆」

>歌詠「ふっ。選別理由『書きやすいから』で選抜された面子ー。というわけで芙蓉鴇歌詠ー」

アテネ「いつも感想ありがとうございますわ♪」

皆さん来てくれてありがとうございます!

>暁文「…………早速感想。…………イブキ陥落」

>イシュリナ「別の意味でね☆ いやーイブキちゃんってば散々に言われてたかんね☆ けど、大丈夫☆ 誰かに恋する事は素敵な事だよ☆」

>ルーシャ「? 紫藤様は……誰かに恋しているのでしょうか……?」

イブキ「してねぇよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

>イシュリナ「彼女はかなーり複雑な感情みたいだけどねん☆ まっ、それはよしとして……パトラ○シュに縋り付くレベルとは大変ですねん☆」

>歌詠「しょうがないなー、イブキさんはー……。ほらパトラッ○ュ似の犬を送るよー。行っておいでベルセルク♪」

>ベルセルク「ガォン!!」(←※まったく似ていません)

なに!?ガォンてなんですか!?

>暁文「…………犬じゃない鳴き声なんだが!? っていうか風貌がライオン……!?」

イブキ「わー♪」

喜ぶんかいっ!!

>歌詠「……、」(←なんか結婚写真っぽい映像の写真をたてがみに張り付ける子)

イブキ「誰の!?誰の結婚写真!?」

見てみれば?

イブキ「いや見ない!どのみち嫌な予感しかしないから見ない!!」

>暁文「…………うん、張るな。…………まぁ、感想を続けるが……今回の旅行の思い出は……心に残るな……♪」

主にトラウマという形で。

ハヤテ「ホントになんだったんですかこの旅行!?」

>ルーシャ「……物は言いようですね。そして現れた帰りの船は……大きくて凄いです……♪」

>イシュリナ「タイ○ニック号のさぁてぃ〜んか☆ いやー、その間の数多の船の不法投棄はすっごいだろうねん☆」

咲夜「なにが問題だったんやろ」

ナギ「お前の頭じゃね?」

咲夜「なんやと―――――!!」

>歌詠「咲夜さんは相変わらずー。そして天王州さんは……機械音痴だったのねー?」

原作でケータイはもっていないと言っていたので使い方も知らないんじゃ?と思いこうなりました。まぁアテネならすぐに分かるだろうとも思いましたが。

>ルーシャ「携帯って何でしょうか……?」

>暁文「…………知らないのか!?」

イブキ「ルーしゃんもか!!」

>イシュリナ「あー……まぁ、ルーシャは携帯とかいらない子だからね……。にしても天王州さんは真っ赤っかだねん☆ さぁ、側にきた綾崎君に対してベタ惚れな四言をどうぞ☆」

>暁文「…………相変わらずお前は無茶ぶりだなぁ!!」

アテネ「四言ですか!?えっと……その……/////。吐息がかかって、手があたたかくて、横顔かっこよくて、愛してますわ/////」

イブキ「最後さらっととんでもないこといってんだけど!?」

うん……アテネ末期。

>ルーシャ「……? 天王州様の顔が真っ赤です……風邪は治しましょう」

それでハヤテが看病してさらに悪化するという……

イブキ「無限ループか!!」

>歌詠「ルーシャさんは相変わらず鈍感なのね……。一番わかりやすいであろう天王州さんに関する事も判別出来ないんだ……」

>イシュリナ「そして最後はよかったねん、桂さんよい☆ 綾崎君にお姫様抱っこじゃん☆」

ヒナギク「うう……恥ずかしい/////」

>歌詠「…………」

>暁文「…………お前は待て。小説の壁を超えて新橋を連れてこようとするな。お姫様抱っこで一気に仲を……! っ的な行動をとるな」

もう二人はそれ以上の関係ですからその必要もないですよ♪

ハヤテ「いや、どういう意味ですかそれ/////」

>歌詠「無念ー。けどまぁ桂さんも天王州さんも恋路頑張れー♪」

ヒナギク&アテネ「「が、がんばります/////」」

>イシュリナ「それじゃあ次回も楽しみにしているよん☆ んじゃ、次回もリクエストがあればブイ☆」

>ルーシャ「それでは♪」

では恭介にナルシェテクにテミューでお願いします!迅風さんありがとうございました♪


では以下本編です。


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第三十三話 『変わったり変わらなかったりする日常』


「はぁ〜……。ゴールデンウィークも終わって気が萎えるなぁ〜」

「・・・・・・」

しょっぱなからいろんな意味でダメな発言が聞こえるムラサキノヤカタ。

発言の主であるナギは、あからさまにやる気なく畳の上に転がっていた。

「お嬢さま、一応この小説は今回から秋という設定なのですけど……」

「ん〜、そうだったっけ?」

どーでもよさそうに目を向けるナギ。

休み明けでボケてるんだろうなぁ、とハヤテは思うことにした。

今日は九月一日。

夏休みも終わり、再び学校生活が始まる日である。

まぁ多くの学生にとっては前日に必死こいて片づけた宿題を背負い、自堕落な生活とおさらばする憂鬱な日であるが。

「では、お嬢さま学校へ行きましょう」

「五月病のため今日は休む」

「だから今九月ですって!ていうかそのネタ第一話でやってますよ!?」

「ハヤテよ……人間ときには初心に帰ることも大切なのだぞ?」

「いやいや、そんな諭すように言われましても……」

らちのあかない問答をするナギを見かねて、マリアが叱りつける。

「まったく減らず口叩いてないで早くいきなさい!」

「う〜ん……あと五日……」

「そんな寝起きの『あと五分』みたいなこと言ってるんじゃありません!」

その後もしばらくマリアの説教が続き、ようやくナギもしぶしぶと登校の準備をする。

この久々のやりとりに、ハヤテもいつもの学校生活が戻ってきたんだなぁと実感するのであった。



*    *



白皇学院。

ハヤテ達のクラスも夏休み明けとあって賑やかだった。

みな、久々に顔を合わせたクラスメート達と楽しそうに夏の思い出を語り合っていた。

……まぁ、そんな輪に入らず机に突っ伏している者も一名いるが。

「ゔ〜〜〜、暑い……。地球温暖化は即刻解決するべきだな」

まだ続く残暑に対してそうつぶやくナギ。

言ってることはエコだが、動機が完全に利己的である。

「新学期早々、だらけた声をだすなよお前は」

あきれた様子で千桜が声をかけてきた。

それに対して、ナギは顔を上げて不機嫌そうに言った。

「うるさいな、私はこの夏いろいろあって疲れているのだ!劇場版の製作とか」

「なんだよ劇場版て!?」

「ゲームもアニメもない夏……劇場版『ハヤテのごとく!』乞うご期待♪」

「さらっと宣伝するな―――――――――――!!」

いろいろと問題のある会話をする二人を見て、ハヤテはハハハと苦笑する。

『キ――ン、コ――ン、カ――ン、コ――ン』

そのとき、学校のチャイムが鳴り響いた。

それと同時に教室のドアがガラッと開き、ジャージを着た男性教師が入ってきた。

「席に着けお前らー。これからホームルームを始める」

彼の名は薫京ノ介。

白皇学院体育教師。趣味、ガン○ラ。

彼女いない歴(年齢)28年。ポニーテール萌え。

「……この作者はいちいちケンカを売らないと人物紹介ができないのか?」

「まぁまぁ、先生」

苛立つ薫をハヤテがなだめる。

「……まぁいい、出席をとるぞ。瀬川兄……は欠席か」

瀬川家の長男こと虎鉄は欠席……というか行方不明だった。

理由は前回存在を忘れ去られ、孤島に置き去りにされたからである。

「せんせ〜、そんなことより桂ちゃんはどうしたんですか〜?」

実の兄の行方を『そんなこと』扱いして、泉が質問した。

そう、本来このクラスの担任は桂雪路である。

にも関わらず雪路ではなく薫がやってきたのだから当然の疑問である。

それに対して、薫は呆れた顔で答えた。

「雪路なら『海賊女王に私はなる!!』とかほざいて財宝探しに海へでて帰ってきてない」

「なにやってるのよお姉ちゃん……」

実の姉の行動にヒナギクは頭を抱える。

ハヤテはそういう大人にはなりたくないなぁ〜と思っていた。

「……まったく、心配させやがって」

薫は一人ぼそっと呟く。

その声を馬鹿二人は聞き逃さなかった!馬鹿なのに!

「お、なんだ薫先生!雪路のことが心配なのか!!」

「ヒュ〜ヒュ〜♪」

美希と理沙がここぞとばかりにはやし立てる。

「べ、別にそんなんじゃないんだからな!勘違いするんじゃないぞ!!/////」

「……先生、男のツンデレは需要が限られますよ」

千桜は慌てふためく薫にそう指摘した。

「それにしても、虎鉄さんに桂先生もいないんですか」

内心、少し良かったと思うハヤテ。

雪路と虎鉄の不在により、白皇にかつてないほどの平穏が訪れていた。

「ゴホン!!……とにかく夏休み明けだからっていつまでも浮かれてないで勉強もしっかりしろよ!特にそこの4人!!」

薫は咳払いすると、成績のよろしくない生徒に向けてそう言った。

そして、注意された4人はというと。

「にはは〜♪は〜い」と泉。

「善処しよう」と理沙。

「まぁ、無駄だとは思うがな」と美希。

「・・・・・・。って、えええええええええええええ!!僕もカウントされてるんですか!?」とハヤテ。

ハヤテはそこまで頭が悪いという訳ではないが、泉たち一般生徒と違い編入で白皇に入ったため試験内容のハードルが高く、結構ギリギリの成績なのである。

自分が生徒会三人組とセットにされて軽くショックを受けるハヤテ。

ふと三人の方を見ると、「同志よ!」と言わんばかりに親指をぐっと突きたてていた。

「まぁ綾崎の方はそこまで心配してないけどな。ただ文化祭も近いから気を抜くなっていいたかっただけだ」

「文化祭?」

「ああ、そう言えばハヤ太君は初めてだったな」

きょとんとするハヤテに理沙の説明が始まる。

「白皇の文化祭は生徒達が一丸となって団結し、地域と協力して交流を深め、さらに一般公開することで白皇の魅力を広くアピールする行事だ」

「へ〜」

珍しくまともなことを言う理沙に感心するハヤテ。

「まぁ、ぶっちゃけると楽しみを用意しといて、休み明けでたるんでる生徒のやる気を起こさせるためのエサなんだけどな」

「さっきまでの説明だいなしですね!!」

「だが今年は凄いらしいぞ!いま話題の超人気アイドルのライブもあるらしい」

そのとき、横で聞いていた千桜の眉がぴくっと動いたことには誰も気がつかなかった。

そんななか、薫はパンパンと手を叩き、生徒達の注目を戻す。

「まぁ、文化祭の話はまた今度だ。ではお前らさっそく授業を始める。全員グラウンドに集合だ!」

『なんでだよ!!』

クラスの生徒たちが一斉につっこむ。

「なんでって……俺は体育教師だぞ?」

「だからって新学期早々、体育はないでしょうが!!」

まさかのハードスケジュールに不満をいう美希。

だがこの男は聞く耳持たなかった。

「文句をいうな、いいから着替えてさっさと来い」

そう言って一足先に教室からでて行った。

「ははは……。では行きましょうかお嬢さま」

「……日本の教育は間違っている」

そしてナギは保健室で仮病を決め込むのであった。



*    *



「……文化祭?」

午後10時、ムラサキノヤカタ。

バイト帰りで遅めの夕食をとっていたイブキにハヤテは今日の出来事を話していた。

「ええ、まだ少しさきですけど」

「ふ〜ん……。文化祭っておもしろいのか?」

「さぁ?僕に聞かれましても」

いまいちなリアクションの二人にマリアが首をかしげる。

「ハヤテ君達の学校は文化祭とかなかったんですか?」

「中学時代はバイト三昧だったからな〜……」(遠い目)

「クラスが喫茶店の出し物してるときに、ホントに喫茶店で働いてましたからね〜」(遠い目)

「お前らはどんな中学時代を過ごしてきたんだよ……」

哀しい青春を振り返っている二人を見て呆れるナギ。

「まぁ、でもどうなるか楽しみです♪」

ハヤテはすこしわくわくして笑顔を向ける。

「ま、あたしはその日もバイトが入ってるけどな」

「ええ、そうなんですか!?」

イブキはこう見えて割と多忙だったりする。

毎日様々なバイトをこなしていて帰りも遅い。

「予定とかずらせないんですか?」

「ああ、悪いけどその日じゃないとできない仕事でな」

「そうですか……。残念ですね……」

ハヤテは自分の事のようにしょんぼりと肩を落とす。

イブキはそんなハヤテの背中をばしっと叩き、にっと笑った。

「ま、あたしのことは気にせず楽しんでこいよ♪」

「……はい!」


第三十三話 END

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前回に続き、今回も大して話が進んでませんね……

ちなみに文化祭はもう少し先になります。

実はこのあと、ハヤテ達にもうひとつイベントがあったりしたんですが……

気がむいたら番外編で書くかもしれません。

では、また次回♪

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Re: Breath ?U (5/21 更新) ( No.17 )
日時: 2011/05/22 18:43
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

どうも、RIDEです。

お久しぶりですね!
停滞気味となっても、私は待てますから。
無理しないで頑張ってください。

それでは、感想を。

ゴールデンウィークが終わって、激しくだらけるナギ。
激しく同感できます!

まあ、ナギは九月だらけていますが。
九月病なんて言葉を聞いたことがあります(最近の首相がほとんど九月で辞任していること皮肉かと)

さらりと劇場版の宣伝をするナギ。
だらけているけど抜け目はないですね。

薫先生が出てきたとき、こんな人いたっけと一瞬思ってしまった。
ガンプラしか印象がないのも困りものです。

文化祭を前に危機とするハヤテたち。
そんな彼らに、待ち受けるものとは・・・・?

続き、楽しみです。
更新頑張ってください。
では、失礼しました。

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Re: Breath ?U (5/21 更新) ( No.18 )
日時: 2011/05/27 03:33
名前: 水色

どうも、水色です♪リクエストありがとうございます♪

「舞原純だ♪リクエストありがとな♪」

「・・・・ノアです、リクエストありがとうございます」

純「早速感想だが・・・・三千院は五月病宣言か・・・・」

ものすごく共感できるね!!

ノア「それにしても、雪路さんは相変わらずですね・・・・」

純「どこまで破天荒なんだよあの教師・・・・」

そして薫先生のツンデレ・・・・意外でしたね。

純「ハヤテは・・・・そっか、成績ギリギリだったのか・・・・花菱たちと一緒にされるとは」←勉強は嫌いなだけで出来ないわけではない。

ノア「そして文化祭・・・・朝風さんは前半は良いこと言ってたんですけどね」

その後の説明で台無しだったね・・・・

純「・・・・ハヤテとイブキは文化祭の経験なかったのか・・・・」

今回もイブキは来れないのか・・・・でも、ハヤテたちに何があったのか、気になりますね。

ノア「次回も楽しみにしてます♪リクエストがあればお願いしますね♪」

純「それじゃ♪」


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Re: Breath ?U (6/5 更新) ( No.19 )
日時: 2011/06/05 19:04
名前: 道草

どぅも★道草です!

ではレス返しを。

◆RIDEさんへ

>どうも、RIDEです。

ハル「おかえりなさいませ、ご主人さま〜♪」

ちが―――――う!!いつも感想ありがとうございます!

>お久しぶりですね!
>停滞気味となっても、私は待てますから。
>無理しないで頑張ってください。

うう、嬉しいお言葉ありがとうございます……(泣)

イブキ「いい加減更新ペースどうにかしろよ」

うう、耳が痛い……

>それでは、感想を。

>ゴールデンウィークが終わって、激しくだらけるナギ。
>激しく同感できます!

ナギ「うむ、人間だもの」

マリア「まったくこの子は……」

ハヤテ「それに何度も言いますが今九月ですからね!?」

>まあ、ナギは九月だらけていますが。
>九月病なんて言葉を聞いたことがあります(最近の首相がほとんど九月で辞任していること皮肉かと)

首相もいろいろ大変なんでしょうねぇ……

マリア「ナギもあんまりだらけてるとヒロインの座が危ういですよ?」

ナギ「それは嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

>さらりと劇場版の宣伝をするナギ。
>だらけているけど抜け目はないですね。

ナギ「絶対に見に行くんだぞ♪」

……こんなとこで宣伝していいんですかね?まぁ僕は見に行きますけど!

>薫先生が出てきたとき、こんな人いたっけと一瞬思ってしまった。

薫「おいぃぃぃぃぃぃぃっ!!」

>ガンプラしか印象がないのも困りものです。

薫「俺の印象それだけ!?他にもあるだろ!!」

……なんかありましたっけ?

雪路「……二次元ジゴロとか?」

薫「雪路ぃぃぃぃぃぃっ!!」

>文化祭を前に嬉々とするハヤテたち。
>そんな彼らに、待ち受けるものとは・・・・?

つづく?

ハヤテ「なんで疑問形なんですか!?」

>続き、楽しみです。
>更新頑張ってください。
>では、失礼しました。

RIDEさんありがとうございました♪


◆水色さんへ

>どうも、水色です♪リクエストありがとうございます♪

>「舞原純だ♪リクエストありがとな♪」

>「・・・・ノアです、リクエストありがとうございます」

愛歌「みなさん、お越しいただきありがとうございます★」

うん、出番がないからって黒い笑みを浮かべないでください……。それはともかく感想ありがとうございます。

>純「早速感想だが・・・・三千院は五月病宣言か・・・・」

>ものすごく共感できるね!!

ナギ「うむ、人類全員が共感すれば世界は平和になるな♪」

ハヤテ「全員五月病って世界滅亡しますよ!?」

>ノア「それにしても、雪路さんは相変わらずですね・・・・」

>純「どこまで破天荒なんだよあの教師・・・・」

雪路「私はどこまでも我が道を貫くわ!何かに妥協しては真の幸せは得られないのよ!!」

ヒナギク「そういうことはちゃんと職務を全うしてから言いなさいよ!!」

>そして薫先生のツンデレ・・・・意外でしたね。

男の人のこういう反応って需要あんのかな?僕にはよくわからない……

薫「じゃあなんで書いた!?」

……なんとなく?

薫「おいぃぃぃぃぃぃっ!!」

>純「ハヤテは・・・・そっか、成績ギリギリだったのか・・・・花菱たちと一緒にされるとは」←勉強は嫌いなだけで出来ないわけではない。

泉「にはは〜、仲間だねハヤ太君♪」

美希「これで運命共同体だな、ハヤ太君♪」

理沙「さぁ、共に落ちるとこまで落ちようハヤ太君♪」

ハヤテ「いやです★」

>ノア「そして文化祭・・・・朝風さんは前半は良いこと言ってたんですけどね」

>その後の説明で台無しだったね・・・・

理沙「ふっ、私にまともな説明を期待する方が馬鹿というもの……」

君にだけは馬鹿呼ばわりされたくない!!

>純「・・・・ハヤテとイブキは文化祭の経験なかったのか・・・・」

ハヤテ「まぁ、僕は当時から親がアレだったのでバイトで忙しかったですし……」

イブキ「それにあたしはハヤテ以外友達いなかったからなぁ……」

まぁ、イブキは中学時代があれではね……今回すこし出てきますけど。

>今回もイブキは来れないのか・・・・でも、ハヤテたちに何があったのか、気になりますね。

それについては今回の話で。書くかどうかは悩んだんですけどね……

>ノア「次回も楽しみにしてます♪リクエストがあればお願いしますね♪」

では……水色さんに渚に未来でお願いします!

>純「それじゃ♪」

水色さんありがとうございました♪


では以下本編です。

番外編にしようかとも思ったんですが、結局本編の一つにしました。

ではどうぞ!


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第三十四話 『Before After & Now』


「ふぃ〜……疲れた」

あのあとハヤテ達との雑談を終え、風呂から上がったイブキは自室の布団の上にバタリと倒れこんだ。

時刻は午後10時30分。

まだ寝るには少し早い気もしたが、一日中労働で酷使した体はもはや睡魔に抗う力を残してはいなかった。

やがて意識も薄れ、心地よい眠りへと誘われていく……



*    *



(……ここは?)

気がつくとイブキの目の前には真っ白な空間が広がっていた。

宙に浮いたような感覚。

まわりの景色はおろか、自身の姿さえ見えない。

にもかかわらず、不思議と違和感は感じなかった。

(ああ……そうか、これは夢か)

現実味のない状況から、イブキはここが夢の中だと自覚する。

すると次の瞬間、世界が色を変える。

そして、ある光景が浮かびあがってきた。

長い廊下に、いくつもの教室。

そこかしこから聞こえてくる賑やかな声。

楽しそうに騒ぐ制服姿の少年少女たち。

(ここは……中学校?)

そう、それはイブキにとって懐かしい風景。

もっとも心に刻まれた思い出。

……そして忘れてはならない過ちを犯した過去。

そんな記憶の一片だった。

(・・・・・・)

イブキが複雑な心境を抱いていると、まわりの生徒達がざわつく。

そして廊下から一人の生徒が歩いてきた。

(げ!?あれは!!)

黒髪の短髪、紅い瞳で眠そうな目つき。

さらに学ランをだらしなく着崩していて、いかにも不良っぽい雰囲気の少年であった。

……まぁ、若干童顔で体格も小柄ではあったが。

その少年は不機嫌そうに廊下の真ん中をズカズカと歩いていた。

(いや、あれ『少年』じゃねぇし!!)

イブキはどっからどうみても男にしか見えないこの生徒が、実は女の子である事を見抜いていた。

正確にはイブキだからこそ見抜けたと言える。

なぜなら……

(アレ昔のあたしじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁっ!!)

そう、何を隠そうこの少年……もとい少女こそ、当時中学一年生の紫藤イブキ(12)その人である!

その中学生のイブキが歩いてくると、まわりの生徒はあからさまに避けていた。

その様子を見て男子生徒二人がひそひそ話をする。

それに気付いたイブキはその二人をにらみつけて言った。

「あ゙あ゙!?何見てんだゴラ!」

(中学時代のあたしガラわるっ!?)

夢の中とはいえ、過去の自分の姿を客観的に眺めるのはなんとも複雑な心境だった。

ていうか果てしなく恥ずかしい!

にらまれた二人は「ひぃっ!!」と小さな悲鳴を上げ、即逃げ出した。

イブキは「ふん!」と鼻を鳴らすと、なおも不機嫌そうに廊下を進んでいく。

当時のイブキは常にこんなかんじで『近づくな』的なオーラを振りまいていた。

だがしかし、そんなオーラをものともしない勇者が一人だけ存在した。

「あ、紫藤さ〜ん♪お昼いっしょにたべませんか?」

「・・・・・・」

(・・・・・・)

実にほのぼのとした声が後ろから響く。

イブキはめんどくさそうに後ろを振り返った。

「……またテメェか」

「こんにちは〜♪」

あからさまに嫌そうな表情を見せるイブキに対し、声をかけてきた少年は明るい笑顔を見せる。

そう、この少年こそこの学校で唯一まともにイブキと会話できる勇者(または空気読めないとも言う)。

そして、後に一億五千万の借金を背負う三千院家執事となる男。

当時中学一年生の綾崎ハヤテ(12)である!

(ハヤテ―――――――――――――♪)

イブキ(現在)は中学時代のハヤテの姿を収めようとビデオカメラを探すが、あいにくここは夢の中である。

しかし、イブキがこうなるのも無理はない。

当時のハヤテはまだ着慣れていない大きめの制服に身を包み、実に初々しい。

まるで小動物のような印象で、男の子にしておくのがもったいないくらいの可愛さをかもしだしていた!

もしこの姿のハヤテを歩やヒナギクが見たらおそらく気絶し、ナギやアテネが見たらおそらく誘拐していたであろう。

だが、そんなハヤテの可愛さも中学時代のイブキには通用しなかった。

「……俺に気やすく話しかけんじゃねーよ」

イブキはハヤテを一瞥すると、ぶっきらぼうにそう言い放った。

ちなみにこの頃のイブキの一人称は『俺』である。

「ひうっ!ご、ごめんなさい……」

イブキの冷たい言葉に、ハヤテは涙目になる。

「それぐらいで泣くなぁぁぁぁぁぁっ!!オメーみたいな奴は一番嫌いだよ!!」

若干の罪悪感を感じつつも、苛立った声で怒鳴るイブキ。

ハヤテは「は、はいっ!すみません」と返事をして、目をこすった。

「ところで紫藤さんはいつもどこでお昼を食べているんですか?」

「……屋上」

「じゃあご一緒してもいいですか♪」

「ぜってぇヤだね!!」

「……ぐすっ」

「だから泣くなぁぁぁぁぁぁぁっ!!わかったよ、もう勝手にしろ!!」

「ありがとうございます♪」

ハヤテはぱぁっと顔を明るくする。

一方、調子を狂わされたイブキはハァとため息をついてつぶやいた。

「けっ……テメェとは一生仲良くなれねぇな」

(……あったなぁ、こんな時代)

イブキがハヤテに心を開くのはもう少し後の話である……



*    *



「――キさん」

「……んぅ?」

「イブキさん、起きてください!」

「ん……ハヤテ?」

ハヤテの声で、イブキは目を覚ました。

だが、まだ朝ではない。

時計を見ると午後11時を指していた。

「イブキィィィィィィィック!!」

「ごふぁっ!!」

イブキ必殺の飛び蹴りが炸裂する。

寝起きとは思えない威力だった。

「なんでここにいんだよ!?夜這いするなら相手間違ってんぞ、アテ姉とかマリ姉のとこにでも行け!!」

「イブキさんは僕をなんだと思ってるんですかぁぁぁぁぁぁっ!!/////」

「羊の顔していても、心の中は狼が牙をむく……執事だけに」

「誰がそんなうまいこと言えと!?ていうか違いますから!!」

「……ま、お前にそんな度胸ないしね」

イブキもハヤテがそんなことしないのは十分理解していた。

まぁ、あまりに奥手すぎるのもどうかと思うが。

「……で、マジで何しに来たの?」

「ええ、日付が変わる前にどうしても渡しておきたかったので」

そう言ってハヤテは懐からきれいにラッピングされた紙袋を取り出す。

「はいこれ♪」

「……へ?」

ハヤテは紙袋をイブキへと手渡した。

「??……え?何これ???」

イブキはわけがわからないといった様子で、頭に疑問符をいくつも浮かべていた。

それを見てハヤテが不思議そうに言った。

「何って……今日イブキさんの誕生日でしょ?」

「……は?」

実は今日9月1日はイブキの誕生日であった。

だが、そのことに一番驚いたのは当の本人だったりする。

「そういえばそうだった!!」

「ってホントに忘れてたんですか!?」

「ていうか何で本人も忘れていること覚えてるんだよ!!」

「オリキャラプロフィールを読んだので♪」

「身も蓋もないこと言うなぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「あはは、冗談ですよ♪」

そう言って笑うハヤテ。

この天然ジゴロが女の子の誕生日を忘れるわけもなかった。

一方、イブキはハヤテからもらったプレゼントをしみじみと見つめる。

「つか誕生日プレゼントなんてもらったの初めてだ」

「……そこはあえてつっこまないでおきます。とにかく開けてみてください」

ハヤテにうながされ、イブキは紙袋を開いて中身を取り出した。

「これは……髪留め?」

出てきたのは小さな二つの髪留め。

銀色で鳥の翼をモチーフにしたシンプルなものだった。

「ええ、安物ですけど。イブキさん最近髪を伸ばしているので必要かなと」

「いやいやいや、あたしには似合わないだろコレ!?」

イブキは自分が女らしくないことは自覚している。

そんな自分に、髪留めなんて似合わないだろうと思っていた。

「そんなことないですよ、イブキさんならきっと可愛いですよ♪」

そう言ってハヤテは満面の笑みを浮かべる。

イブキはそんなハヤテの首を両手で絞めつけた。

「なんでお前はいつもそういうセリフばっか吐くかね?しまいには息の根止めるよ?マジで」

「す……すでに止まりそうです、イブキさん」

ギブギブ!と手で訴えるハヤテ。

イブキはハァとため息をつくと、ようやくハヤテを解放する。

「まぁ、とりあえずもらっとくよ。……ありがとな」

「げほっ……げほっ……どういたしまして……」

ハヤテは大きく息を吸い、乱れた呼吸を整える。

「それにしてもイブキさん……ホントに髪伸びましたよね」

ハヤテはイブキの黒髪をマジマジと見つめる。

イブキは以前はショートヘアだったが、今は肩より少し下の長さになっていた。

「べ、べつにどうでもいいだろ!!切るのがめんどくさいだけだよ!!」

「そうなんですか?言ってくれれば僕が切りますけど。昔美容室でバイトしてたこともありますし」

「い、いや……このままでいい」

妙に歯切れの悪いイブキを不思議に思いながらも、ハヤテは「そうですか」と答える。

そしてハヤテは部屋のドアを開けた。

「今日もあと少しですけど、お嬢さま達もお祝いしてくれるそうですよ♪では行きましょうか」

「お、おう!」

イブキはハヤテに続いて部屋からでる。

こうして9月1日は終わりを迎えた。


第三十四話 END

===============================================================================


最初はオリキャラの誕生日話なんて書く気さらさらなかったんですが……

当日の話(前回)があるのに、ハヤテ達がスルーするのはおかしいかな?と思い書きました。

まぁ、チラッとイブキの過去も書けたので良かったです♪

ではまた次回♪
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Re: Breath ?U (6/5 更新) ( No.20 )
日時: 2011/06/06 19:49
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

お久しぶりです、RIDEです。

今回も感想を書きにに参りました。

夢の中で中学時代を回想するイブキ。
ガラ悪いなあ・・・・。

ハヤテ中学時代は可愛かったんですね。
あ、中学時代も、のほうが正しいか。

眠っているイブキを起こしたハヤテ。
確かに夜這いと思われてもおかしくないですね。

そしてハヤテはイブキにプレゼント。
照れくささが可愛らしかったです!
ハッピーバスデー!

誕生日を迎えたイブキさんをはじめ、この続きが楽しみです。

お互い更新頑張りましょう。
では、失礼しました。


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Re: Breath ?U (6/5 更新) ( No.21 )
日時: 2011/06/06 21:23
名前: 紅雪

「貧○はステータスだ!希少価値だ!」

いきなりすみません…初めてコメントさせて頂きます、紅雪です。

単行本がムラサキノヤカタ編になってから読ませていただこうと思っていたのですが、すっかり忘れてしまって…

今になって一から読ませていただきました!!
長編でほのぼのとは…道草さんはすごいですね…

しかもメチャクチャ面白いですし…

イブキも雷という弱点でキャラが変わって、ギャップ萌えを発動させますしね。


今までで、ドリームチーム「ステータス」と、目覚まし時計型麻酔銃がツボ過ぎて笑い死ぬ所でした(笑)

次回からも楽しみにしております!
これからちょくちょく感想書かせて頂きたいと思っております!では、失礼しました!
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Breath ?U (6/11 更新) ( No.22 )
日時: 2011/06/11 20:21
名前: 道草

どぅも★道草です!

ではレス返しをば。

◆RIDEさんへ

>お久しぶりです、RIDEです。

泉「にはは、おひさしぶり〜♪感想ありがとう!」

>今回も感想を書きにに参りました。

いつもありがとうございます!ホントありがたいです!!

>夢の中で中学時代を回想するイブキ。
>ガラ悪いなあ・・・・。

当時いろいろヒドかったですからね、彼。

イブキ「誰が『彼』じゃ!!ていうか思い出させんな!!」

>ハヤテ中学時代は可愛かったんですね。
>あ、中学時代も、のほうが正しいか。

当時はなんか小動物的なイメージだったという設定です。

ハヤテ「僕的には喜んでいいのかどうか、複雑なんですけど……」

>眠っているイブキを起こしたハヤテ。
>確かに夜這いと思われてもおかしくないですね。

イブキ「いやまぁ、違うとは分かってたけどね?そもそもあたしのとこに来るわけないし」

ハヤテ「じゃあなんで、蹴ったんですか!?」

イブキ「そこはこういう展開上、お約束だろ?」

ハヤテ「納得いかない!!」

>そしてハヤテはイブキにプレゼント。
>照れくささが可愛らしかったです!
>ハッピーバスデー!

イブキ「ど、どうもありがとうございます」

いやー、オリキャラの誕生日なんて書いていいのか?と悩んだんですけどね……

そもそもイブキの誕生日って、奴が初登場した話の投稿日という適当な決め方をしたので。

>誕生日を迎えたイブキさんをはじめ、この続きが楽しみです。

……文化祭どうしよ?

イブキ「考えてねーのかよ!?」

>お互い更新頑張りましょう。
>では、失礼しました。

RIDEさんありがとうございました♪


◆紅雪さんへ

はじめましてぇぇぇぇぇぇぇっ!!おこしいただきありがとうございます!!(ヘッドスライディング土下座)

>「貧○はステータスだ!希少価値だ!」

だそうですよお二方?

ナギ「なぜ私をみるぅぅぅぅぅっ!!」

ヒナギク「それになんで私までいるのよ―――――――!!」

>いきなりすみません…初めてコメントさせて頂きます、紅雪です。

ありがとうございます!!感想いただけて嬉しいです♪

>単行本がムラサキノヤカタ編になってから読ませていただこうと思っていたのですが、すっかり忘れてしまって…

そうなんですよね〜。

この小説、単行本がムラサキノヤカタ編になる前に書き始めたので、若干原作と入居メンバーが違うんですよ……

アテネ「私も幼児化してませんしね」

ヒナギク「私にいたっては入居すらしてないしね……」

>今になって一から読ませていただきました!!
>長編でほのぼのとは…道草さんはすごいですね…

ふっ、シリアスが書けないだけですよ……

イブキ「ダメだろそれ!?」

>しかもメチャクチャ面白いですし…

ありがとうございます、そう言ってもらえると感激です!!……泣いてもいいですか?

ハヤテ「ってもうすでに泣いてますね!?」

>イブキも雷という弱点でキャラが変わって、ギャップ萌えを発動させますしね。

イブキ「それを言うな――――――――!!」

中学時代といい、君もいろんな側面もってるよね……

イブキ「あれは黒歴史――――――――!!」

>今までで、ドリームチーム「ステータス」と、麻酔型目覚まし時計がツボ過ぎて笑い死ぬ所でした(笑)

面白いと思っていただけたのなら幸いです♪

でも笑い死なれたら困るので、頑張って笑いをかみ殺してください!!(笑)

>次回からも楽しみにしております!
>これからちょくちょく感想書かせて頂きたいと思っております!では、失礼しました!

ありがとうございます!いつでもお待ちしてます♪

紅雪さんありがとうございました♪


では以下から本編(?)です。

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第三十五話 『漢たちの再戦〜NGシーン〜』


読者は覚えているだろうか?

かつて野望を打ち砕かれ、敗れ去った彼らのことを。

主人公の踏み台として使い捨てられた、哀れな漢たちがいたことを……

これはそんな男たちのリベンジの物語である。



*    *



『脱獄ひゃっほ〜〜〜〜い!!』

道路を走る一台の車。

その車内に歓喜の声が響く。

中に乗っているのは五人の男たち。

助手席に乗っている一人と後部座席の三人は、まるで遠足のバスの中の子供のように浮かれまくっていた。

「騒ぐなお前ら!!あと危ないから窓から身を乗り出さないように!」

運転している男が引率者のごとく他の四人に注意する。

しかし、四人とも適当な返事をするだけでまったく聞いちゃいなかった。

「まったく……」

運転している男は困ったものだと思いつつも、四人のはしゃぐ姿を見て笑みをこぼす。

車内はそんな和やかな雰囲気に包まれていた。







……誤解しないでほしいが、もちろん遠足しているわけではない。

誰も覚えていないだろうがこの五人。

かつてハヤテが叩きのめした、銀行強盗犯たちである!(第五話参照)

彼らはつい先ほど刑務所から脱獄し、盗んだ車で逃走中なのだ。

「……しかしよう、リーダー」

後部座席に座る一人が運転中のリーダーに話しかけた。

「どうした?部下A」

「名前で呼べぇぇぇぇぇぇっ!!」

まさかの身内からの名無しキャラ扱いに絶叫する部下A。

一方、リーダーは「ちっちっち」と指を横に振る。

「分かってないなお前ら。本名で呼びあったら身元がばれるだろうが。これはコードネームだ」

「一応もっともらしい理由があったんスね!?」

決して、作者が名前を決めるのがめんどくさいと思っているわけではない!

それはともかくとして、部下Aは話を戻す。

「そんでこれからどうすんスか?逃げ続けるにしても金もないし……」

「心配するな、俺に考えがある」

そう言ってリーダーはいかにも悪そうな顔でにたっと笑った。



*    *



1時間後。

「よし、ここでいいだろう」

リーダーはある建物の前で車を停めた。

そこは古い木造アパート……『別棟・ムラサキノヤカタ』である。

「今からこのアパートの住人を誘拐して身代金をせしめる!」

高らかにそう宣言するリーダー。

それに対し、他の4人は不安そうな顔をした。

「しかしこんなボロいアパートに金持ちなんて住んでるんスか?」

「大丈夫だ。なんたってこのアパートには……………メイドさんがいるからな!!」

そう言って、リーダーはアパートの玄関先を指さす。

そこには箒を片手に鼻歌交じりに掃除をしているメイド……マリアの姿があった。

「なるほど!!メイドさんのいるビンボーな家はねぇ!!」

「さすがリーダー!!」

リーダーの完璧な計画(?)に、俄然やる気になったメンバー。

こうして彼らの誘拐計画はスタートしたのだった。



*    *



テイク1、部下A・Bの場合。

「よし、さっそくあのメイドさんを誘拐して来い!」

「「ラジャー♪」」

リーダーの指示にビシッと敬礼して応える部下A・Bの二人。

そして二人はアパートへと向かった。







「あら?」

マリアは近づいてくる二人に気付くと、掃除の手を止める。

二人はすかさずマリアを取り押さえようとしたのだが……

「こんにちは〜♪」

「「こ、こんちは〜……」」

実に明るいさわやかな笑顔を向けられ、出鼻をくじかれていた。

「今日もいい天気ですね♪」

「あ、そ、そうっすね!」

「ぜ、絶好の洗濯日和っスね!」

繰り広げられる、実に穏やかなご近所会話。

二人とも完全にマリアのペースに呑まれていた。

「あ、そうだわ♪」

ふと、何か思いついたようにパンと手を合わせるマリア。

そして「少し待っててくださいね♪」と言ってアパートの中に戻ると、何かを抱えて再び出てきた。

「少し作りすぎてしまいまして。よろしければお近づきの印にどうぞ♪」

「ど、どうも……」

「あ、ありがとうございます……」

マリアからおすそ分けを受け取る二人。

「では私は仕事がありますのでこの辺で♪」

そう言って、マリアはアパートの中に戻って行った。







そして仲間の元へと帰還した部下A・B。

戦利品、つくだ煮。

『なにしとんじゃお前ら―――――――――!!』

予想外の戦果に残りのメンバー全員からのツッコミが炸裂する。

「だってあんな笑顔をむけられたら……」

「さすがに罪悪感が……」

「お前らそれでも悪人か―――――――――!!」

「あ、つくだ煮うめ〜♪」

「んで、どさくさにまぎれてなに食っとんじゃ部下C!!俺にも食わせろ!!」

「結局食うんかいっ!!」

なにはともあれ、ひとまず腹ごしらえをすることにした一同であった。



*    *



テイク2、部下C・Dの場合。

「えー、気を取り直して再チャレンジだ。次はお前らが行ってこい」

「おっす!」

「へ〜い」

つくだ煮を食い終え、再び行動を開始するメンバー。

今度は部下C・Dが選抜された。







二人は物陰に隠れて、アパートから出てくる人間を待ち伏せする。

「あのメイドさんはいろんな意味で厄介そうだからな、他の奴を狙うぞ」

「出てきたら速攻で後ろから捕まえよう!」

そう小声で話していると、さっそくアパートから誰か出てきた。

「いってきま〜す!」

出てきたのは黒髪の少年……と少なくとも二人は思っていた。

だが実際には少女……そう、イブキである。

どうやらこれからバイトに出発するところらしい。

二人はそんなイブキの後ろにこっそりと近づく。

そして肩をがしっと捕まえた。……と思ったのだが。

「あれ?」

触れようとした瞬間、イブキの姿がふっと消えた。

まるですり抜けたかのように腕が空振りになる。

「……なんだお前ら?」

気がつくとイブキは二人の背後に立っていた。

「なっ!?」

「い、いつの間に!?」

後ろからの声に二人は驚いて振り返った。

「何か用?今急いでんだけど……」

「くっ、おとなしく捕まってもらおう!!」

「覚悟しやがれ!!」

そう言って、二人がかりでイブキにつかみかかる。

イブキはめんどくさそうにため息をつくと、襲いかかる二人をさらりさらりとかわしていた。

「くっ!!」

「このっ!!」

全然つかまらないイブキに苛立つ二人。

「この野郎!!男なら正々堂々と戦いやがれ!!」

ぴきっ!

その言葉で、今まで防戦一方だったイブキの雰囲気が変わる。

額には青筋が浮かんでいた。

「後ろから襲ってくる奴にそんなこと言われたくないわ―――――――――!!」

「げふぅ!!」

部下Cの顔面にとび蹴りが炸裂。

「そして誰が男じゃああああああああああああ!!」

「がふっ!!」

続けて部下Dが一本背負いで地面にたたきつけられた。

「はん!」

イブキはパンパンと埃を払うように手をたたくと、不機嫌そうにその場を後にした。







その後、なんとか立ち上がった二人はよろよろと仲間の元へ帰還する。

部下C、顔面強打。

部下D、右腕負傷。

「……だいじょぶかお前ら?」

「……ダメっぽい」

「……もう悪人やめたい」

心配する声をよそに、もはや二人は心まで折れかかっていた。

「まったく情けないなお前ら!」

リーダーは部下のふがいなさにやれやれと肩をすくめた。

「こうなったら俺が行く。リーダーの威厳を見せてやる!!」

ふんぞり返ってそう宣言するリーダー。

はたして彼らに待ち受ける末路は……?

驚くことに、次回へ続く!!


第三十五話 END

===============================================================================


気が付いたら名無しキャラがメインの話になってしまった……なんだろコレ?

まぁ、次回が本番というか後編なります。

ではまた次回♪
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Re: Breath ?U (6/11 更新) ( No.23 )
日時: 2011/06/13 20:34
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

どうも、RIDEです。

毎度ながら感想書きますよ。

復活した銀行強盗たち。
ゴキブリ並のしぶとさですね。

そんな彼らはムラサキノヤカタを狙う。
色々と策を講じますが・・・・

マリアには彼女のペースにはまってしまい、イブキには軽くあしらわれる。
お約束な展開ですね。

そして、ついにリーダーが動き出す。
果たしてどんなことを企んでいるのか・・・・?

続き、楽しみですね。

お互い更新頑張りましょう。
では、失礼しました。


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Breath ?U (6/17 更新) ( No.24 )
日時: 2011/06/17 01:18
名前: 道草

どぅも★道草です!

ではレス返しを!

◆RIDEさんへ

>どうも、RIDEです。

>毎度ながら感想書きますよ。

神さま「どうも〜☆みんなのアイドル、オルムズト・ナジャで〜す♪感想ありがとう!!」

出番がない人のことはともかく、いつもありがとうございます♪

前回と今回は一話でまとめるべきでした……

>復活した銀行強盗たち。
>ゴキブリ並のしぶとさですね。

リーダー「ふっ、我らは不滅だ!!」

まぁ、ハヤテには及びませんがね……

>そんな彼らはムラサキノヤカタを狙う。
>色々と策を講じますが・・・・

部下A「なぜだ……」

部下D「なぜうまくいかないんだ……」

リーダー「お前らがふがいねーからだろうが!!」

>マリアには彼女のペースにはまってしまい、イブキには軽くあしらわれる。
>お約束な展開ですね。

イブキ「所詮、雑魚だしね」

誘拐犯『なにを――――――――――――!!』

>そして、ついにリーダーが動き出す。
>果たしてどんなことを企んでいるのか・・・・?

まぁ、普通なら彼らの企みなんてうまくいかないんですが……

ここで忘れてはならない……あの男の存在を!!

ハヤテ「?」

>続き、楽しみですね。

>お互い更新頑張りましょう。
>では、失礼しました。

RIDEさんありがとうございました♪


では本編です。


===============================================================================


第三十六話 『漢たちの再戦〜綾崎ハヤテ誘拐事件〜』


「いや〜、最近ネタがまったく思いつかんのだ」

「「・・・・・・」」

突然のナギの発言にハヤテと千桜は黙りこんでいた。

たまらずハヤテが恐る恐るナギに尋ねる。

「……あ、それはお嬢さまのマンガの話ですか?」

「他に何の話があるというのだ?」

「それは……いえ、何でもないです」

ハヤテは口にしかけた言葉を途中で飲み込んだ。

それはともかくとして、この漫画家志望の少女は悩んでいた。

どうやら執筆活動がうまくいってないらしい。

そこで千桜がふと提案した。

「だったら気分転換に外に出てみたらどうだ?何かいいアイディアでも浮かぶかもしれないぞ」

「ああ、それはいい考えですね♪ぜひそうしましょう、お嬢さま!」

千桜の意見にハヤテも賛同した。

執事としては、このひきこもりのお嬢さまが外に出ることは大変喜ばしい。

「むぅ……不本意だが、マンガのためなら仕方あるまい」

最初はめんどくさそうな顔をしてたナギも、しぶしぶではあるがその案に乗ることにした。

そしてハヤテ・ナギ・千桜の三人は玄関へと歩いていく。

そこに待ち受ける魔の手も知らずに……



*    *


一方、その頃。

その魔の手こと誘拐犯リーダーは玄関先でスタンバっていた。

物陰に隠れ、出てくる人物を待ち伏せしている。

「ふっ、どんなやつが相手だろうがやってやるぜ!!」

前回大見得を切った手前、ギラギラとやる気をたぎらせていた。

他のメンバーは少し離れた所からその様子をうかがっている。

ガララ!

「(きた!!)」

玄関の戸が開き、数人が出てくる足音を聞きつけリーダーは彼らの前におどり出た。

「ん?」

「あれ?」

「なんだ?」

突然目の前に飛び出してきた人物にナギ・ハヤテ・千桜はキョトンとする。

一方、誘拐犯リーダーは。

「・・・・・・」

リーダーをはじめ、誘拐犯全員が三人の顔……というよりハヤテの顔を見て絶句する。

彼らは以前ナギと千桜を人質にとったことで、ハヤテにボコボコに叩きのめされた経験があった。

全員の脳裏にあのときの恐怖がフラッシュバックする。

ダッ!!

次の瞬間、無言で敵前逃亡を図るリーダー。

しかし、それを他の四人が取り押さえる。

「待てぃ、リーダー!!」

「さっきまでのやる気はどこいった!!」

「リーダーの威厳を見せるんじゃなかったのか!?」

「自分だけ逃げようったってそうはいくか!!潔く散れ!!」

「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!離せお前ら―――――――――!!」

まるでだだをこねる子供のように、抵抗するリーダー。

ハヤテ達はその様子をただ唖然と見つめていた。

そのとき、前回アパートから出ていったイブキがなぜか戻ってきた。

「ただいま〜♪いや〜、忘れ物しちまって……ってコイツらまだいたの?」

「げっ、アイツは!?」

まさかのイブキの帰還により、誘拐犯たちの状況はさらに絶望的となった。

ハヤテとイブキに挟まれ、もはや逃げ道すらない。

「でぇい!!こうなりゃ総攻撃だ、いくぞお前ら!!」

『うおおおおおおおお!!』

半ばヤケになった誘拐犯たちは五人がかりでハヤテ達に挑んでいった。







そして次の瞬間には全員地面に這いつくばっていた。

「早いよ!?戦闘シーン1行もなしかよ!!」

倒れながらも自分達の扱いの酷さを訴えるリーダー。

もちろん、そんな声などハヤテ達は完全スルー。

「んで、コイツらどうすんだ?」

そう言って、イブキは誘拐犯たちを一瞥する。

「そうですね……とりあえず警察に連絡しますか」

「くっ……!!」

ハヤテが妥当な対応を口にすると、誘拐犯たちはもはやここまでか……と観念する。

だがそのとき……奇跡が起きた!

一体どこから飛んできたのか、野球のホームランボールがハヤテの頭にクリーンヒットした。

「いたっ!?」

突然の不意打ちに、ハヤテは受け止めることもできずよろける。

そして、足元にまるであらかじめ用意されていたかのようにバナナの皮が落ちていた。

「うおっ!?」

期待を裏切らぎることなく、お約束通りツルっと滑るハヤテ。

そしてそのまま勢い余って千桜へとぶつかってしまった。

「きゃ!!………え?」

気がつくとハヤテが千桜の胸に顔をうずめるように抱きつく形となっていた。

「!!!!!!?/////」

千桜は現状を理解すると顔を真っ赤にして……

「きゃあああああああああああああっ!!/////」

「はうっ!!」

パチ――――ンと、平手打ちがきまる。

ハヤテの顔に真っ赤な手形が残るが、事態はそれだけでは終わらなかった。

「なにをしとるんだお前は――――――――――!!」

「ぐはぁっ!!」

ナギが頭に怒りマークを浮かべ、ハヤテを追撃する。

一体どこにこんな力が?と思わせるナギの右ストレートによって、今度はイブキの方へと吹っ飛ぶハヤテ。

「イブキィィィィィック♪」

「なんで!?」

とくに意味もなく、反射的に飛んできたハヤテを蹴り返すイブキ。

それによってハヤテの体は近くのゴミ捨て場へと見事にゴールインした。

「ぐっ……なんでこんなことに……」

体中ゴミまみれになりつつも、よろよろとなんとか立ち上がるハヤテ。

だが彼の災難はこんなものでは済まなかった!

「カァ!!カァ!!」

ゴミの匂いに誘われたのか、カラスの大群がハヤテへと群がり体中を鋭い爪や嘴でつつく。

「いたい、いたい!!やめろって!!」

ハヤテは何とかカラスの群れからぬけだした。

しかし、安心したのもつかの間……

「バウッ!!」

「え―――――――――――!!?」

ダメだしで、どっからともなく現れた大型犬にタックルされた。

そして車道に突き飛ばされたハヤテの目の前にトラックが……

「(あ、僕死んだな……)」

走馬灯がめぐるヒマもなく、ハヤテはトラックに轢きとばされ近くの電柱に叩きつけられた。

「ぐっ……」

失いかけた意識をかろうじてつなぎとめ、立ち上がるハヤテ。

これでまだ生きているのだから流石である。

「まだだ……まだ僕はこんなところで……死ぬわけにはいかないんだ――――――――!!」

ドガッ。

熱い叫びも空しく、上から落下してきた看板によってハヤテは遂に力尽きた。

『・・・・・・』

誘拐犯たちはしばらく、「え?何が起きたの?」という表情で固まっていたが、リーダーがはっと我に返った。

「い、今のうちだ!コイツを捕まえろ!!」

『い、イエッサー!!』

リーダーの指示で誘拐犯たちはハヤテを縛りつけ、車に乗り込む。

誘拐犯たちに勝利の女神がほほ笑んだのか、はたまたハヤテに厄病神でもとり憑いているのか。(おそらく後者)

こうして綾崎ハヤテは誘拐された。







一方、それを目撃していたナギ達は……

『ハヤテ(綾崎君)――――――――――!!?』

いまさらながらに、ナギ・イブキ・千桜の叫びがこだまする。

目の前で起こったあまりにも多くの不幸オンパレードに頭がついていかず、おもわず誘拐犯を止めるのを忘れていた。

「どうするんだイブキ!!お前のせいでハヤテが捕まってしまったではないか!!」

「あたしのせいかよ!!ナギっぴだって殴ってたじゃん!!」

「二人ともそんなこと言ってる場合か!?早く追いかけないと……」

そうは言ったものの、相手は車。

すでにその姿は見えなくなっていて、追跡は難しかった。

「くっ……せめて乗り物があれば」

イブキは焦りながら、まわりを見回す。

そして、あるものが目にとまった。

そこには先ほどハヤテにタックルかました犬と……二人の少女の姿があった。

一人は普通にしていれば可愛いのになぜか常にギャグ顔を崩さない、見るからに頭の悪そうな子。

もう一人は、色黒なアジア系の外国人少女である。

二人は先ほど誘拐が起きたことには気づかず、元気に遊んでいた。

「うぅ、むずかしいです……。こんなのに乗れるシャルナちゃんは人間じゃありませんね、バケモノです!尊敬します!!」

「文ちゃん。人をほめるときはもっと言葉を選ぼうよ」

『文』と呼ばれた少女のほめてるのか馬鹿にしてるのかわからない言葉に、『シャルナ』という少女は冷ややかなツッコミをいれる。

「しかしこれホントにむずかしいですよ、シャルナちゃん……」

「頑張って文ちゃん。……ちなみに日本ではそれに乗れないと車の免許も取得できないわ」

「マジですか、シャルナちゃん!?」

「ええ、さらに免許がないと就職もできないわ」

「なるほど!文のお兄ちゃんがニートなのも、免許を持ってないのが原因だったんですね!それは説得力があります!!」

「そうよ、文ちゃん」

純真(バカ?)な文に、容赦なくウソを叩きこむシャルナ。

妙な凸凹コンビだった。

イブキはそんな二人の様子をもう少し見ていたいなとも思ったが、今はそれどころではない。

イブキは二人に近づいて頼みこんだ。

「ちょっと、君たち!悪いけどそれ少し貸してくれない?」

「ふぁい!どうぞ、つまらないものですが」

「サンクス、ちびっこ!!」

文の了承を得ると、イブキはそれにまたがりペダルを踏みしめる。

そしてものすごいスピードで走り出し、あっと言う間に見えなくなった。

「ふおっ、すごいですあの人!!目にも止まらぬ速さで去って行きましたよ、シャルナちゃん!!」

「……文ちゃん。人のものを勝手に見知らぬ人に貸すのはやめようよ」

「いたっ!痛いですシャルナちゃん!ごめ……ごめんなさい……」

シャルナの所有物を勝手に貸し出した文は鉄拳制裁を受けるのであった……



*    *



一方、誘拐犯たちの車。

ハヤテはまだ気絶中で、車のトランクの中に閉じ込められていた。

「ふう、なんとかうまくいったな……」

「一時はどうなることかと思ったよ……」

誘拐犯たちは安心して一息ついていた。

……しかし安息もつかの間。

「ハァァァァァァァァヤァァァァァァァァァテェェェェェェェェェイ!!」

そんな大きな叫び声が聞こえてきた。

「り、リーダー!!なんか追ってきましたよ」

「んなバカな!?車に追いつくなんて……」

驚いて誘拐犯たちは後ろを振り返る。

みると、イブキが猛スピードでペダルをこいで車を追いかけていた。

……『一輪車』で。

『・・・・・・』

一瞬の沈黙、そして……

『ええええええええええええええ!!?』

大絶叫が響いた。

「なぜに!?なぜに一輪車!?」

「そこはせめて自転車にしとけよ!!」

「ていうか、はやっ!!バケモノかアイツ!?」

誘拐犯たちが全員驚愕する中、イブキは着実に距離を詰めてきていた。

「まってろハヤテ!!もうちょっと……」

遂に触れられるほど近くまできたところで、イブキは右手をのばしたが……

ドゴォォォォォォォォン!!

車に気を取られて前を見ていなかったイブキは、凄まじい音をたてて電柱にぶつかった。

電柱にめりこんだ体がずるりと崩れ落ちる。

「……なんかスゲー音したけど、アイツ大丈夫か?」

「……まぁ、一輪車で車に追いつくような奴だから大丈夫じゃね?」

「ていうか敵の心配してないで今のうちにさっさと逃げるぞ!」

誘拐犯たちは心配そうな視線を向けつつも、すぐにその場を後にした。

「あ、イブキさ〜ん!」

「大丈夫か、お前?」

直後、千桜とナギがタクシーを拾ってここまでやってきた。

二人とも心配そうにイブキに声をかける。

「……ふふふふふふ」

イブキは不気味な笑い声をもらすと、ゆらぁっと幽霊のように立ち上がった。

「あはははははは!!上等じゃねぇかゴラァ!!俺のハヤテに手ぇだすとはいい度胸じゃねぇか、アン!?地獄までおいかけて後悔させてやるぜクソったれがぁぁぁぁぁぁっ!!」

イブキのただならぬ雰囲気にたじろぐナギと千桜。

イブキは完全にキレて、口調が最も荒れていた時期(中学時代)に戻っていた。

そして次の瞬間、なんのあてもなくダッと走り出した。

「待て!私もハヤテを……」

ナギもイブキに続いて走り出そうとしたが、千桜がガッと肩をつかんで止める。

「待て、綾崎君の居場所もわからないのにやみくもに走り回っても意味ないだろ」

「だったらクラウスに連絡だ!三千院家の捜索部隊を出動させるぞ!!」

「……お前」

「……あ」

そこでようやくナギは自分が三千院家の遺産を失ったことを思い出した。

そして自分がいままで金の力に守られていたこと、金の力に頼っていたことを改めて実感し、顔をうつむかせる。

「くっ、私はなにもできないのか……!!」

ナギは自分の無力さに拳を震わせる。

千桜はそんなナギを励ますように、優しく頭の上に手をのせた。

「まぁ心配するなって、綾崎君のことだから大丈夫さ。とにかく今は警察と他のみんなに連絡しよう」

「……うん」

ナギは千桜の手をギュッと握った。


第三十六話 END


===============================================================================


まさかまだ続くとは……

まぁ、次で解決編(?)です。

ではまた次回♪
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Re: Breath ?U (6/17 更新) ( No.25 )
日時: 2011/06/17 16:36
名前: 紅雪

どうも、紅雪です♪

早速感想ですが、ナギの一言目には色々意味が含まれてますね…

そして前回から色々と悪巧みをしていた犯人グループですが…一瞬でやられましたね…えぇ、まさに「一瞬」でした…

しかし、そこでお約束中のお約束。ハヤテの必殺技(不幸的な意味で)が発動しましたか…

というか、ハヤテが誘拐されたの原因は完璧にイブキですよね…だって一人だけ楽しそうにハヤテ蹴ってましたし…

ここまででも十分面白いのに、イブキの行動が凄すぎです…一輪車で車に追いつくって…ハヤテより半端ないですね(笑)
その後の事故り方もハヤテより酷いですしね。

そしてぶち切れたイブキが怖い…というか、事故ったのは貴方のせいでは…?

イブキがキレた時の「俺のハヤテ」発言を聞いて、やっぱりハヤテは女の子に生まれてきた方が良かったんじゃないかと普通に思いました。


では次回、どう解決するのか楽しみです!それでは!
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Re: Breath ?U (6/17 更新) ( No.26 )
日時: 2011/06/17 18:03
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

どうも、RIDEです。

今回も感想いきますよ。

ネタが思い浮かばないため、気分転換に外へ出ることとなったナギたち。
そんな彼女たちと玄関で出会った強盗。
リーダーが逃げ出すのも無理はないかと・・・・
ハヤテに受け付けられたトラウマは、そう簡単にはいきませんよね。
されに運が悪いことに、イブキとも遭遇。

結果、ボコボコにされてしまいました。
まあ因果応報という奴でしょうが、ご愁傷様ですね。

しかしそんな彼らの不幸が移ったのか、元からの体質なのか、今度はハヤテが不幸を味わう番になってしまいました。
千桜の胸に顔をうずめたなんて、羨ましいような気が・・・・
そんなハヤテは、何と誘拐された!?
驚きの展開です!

追いかけるためイブキは、文とシャルナが持っていたものを使います。
あの二人結構好きですから、登場に嬉しかったり。
しかし、一輪車で爆走って・・・・
ハヤごとといえば自転車ですが、それさえも覆しましたね。

今回は衝撃的で、とても面白かったです!

お互い更新頑張りましょう!
では、失礼しました。


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Breath ?U (6/26 更新) ( No.27 )
日時: 2011/06/26 16:06
名前: 道草

どぅも★道草です!

台湾のドラマ、意外とちゃんと『ハヤテのごとく!』みたいだったな。

ではレス返しを!

◆紅雪さんへ

>どうも、紅雪です♪

ハヤテ「また感想いただきありがとうございます♪」

紅雪さん、ありがとうございます!!

>早速感想ですが、ナギの一言目には色々意味が含まれてますね…

ギクリ!

ハヤテ「……道草さん?」

ナギ「まぁ、誰でも必ずぶつかる壁だな」

>そして前回から色々と悪巧みをしていた犯人グループですが…一瞬でやられましたね…えぇ、まさに「一瞬」でした…

誘拐犯たち『瞬殺にもほどがあるだろうが――――――!!!!!』

だって僕には戦闘シーン書けないし……

リーダー「そんな理由!?」

まぁ、半分冗談♪

>しかし、そこでお約束中のお約束。ハヤテの必殺技(不幸的な意味で)が発動しましたか…

イブキ「必殺技で自分が死にかけるってのも、おかしな話だな……」

まぁ、それがハヤテの持ち味ですし♪

ハヤテ「ちょっと――――――!!」

>というか、ハヤテが誘拐されたの原因は完璧にイブキですよね…だって一人だけ楽しそうにハヤテ蹴ってましたし…

イブキ「あれは反射的に体が動いたんだよ!!」

ハヤテ「その割にはノリノリでしたよねぇ!?」

>ここまででも十分面白いのに、イブキの行動が凄すぎです…一輪車で車に追いつくって…ハヤテより半端ないですね(笑)

イブキ「昔サーカスで一輪車曲芸のバイトしてたことがあったからな!」

サーカスであんなスピードださねぇだろ……

>その後の事故り方もハヤテより酷いですしね。

ちなみに一輪車は木端微塵です。

シャルナ「私の一輪車が……」

イブキ「……スマン、ちゃんと弁償はする」

>そしてぶち切れたイブキが怖い…というか、事故ったのは貴方のせいでは…?

イブキ「アン、文句あんのかゴラァ!?」

チンピラかお前は!?読者さんにそのキャラやめぃ!!

>イブキがキレた時の「俺のハヤテ」発言を聞いて、やっぱりハヤテは女の子に生まれてきた方が良かったんじゃないかと普通に思いました。

ハヤテ「ヒドくありません!?」

イブキ「まぁ、それは置いといて……あくまで『俺の親友』という意味だからな?」

そして僕としては、コイツが女の子に生まれてきたことの方が不思議です。

イブキ「んだとゴラァァァァァァァァっ!!」

>では次回、どう解決するのか楽しみです!それでは!

むしろ解決しません!(笑)

ハヤテ「はぁああああっ!?」

では、紅雪さん、ありがとうございました♪


◆RIDEさんへ

>どうも、RIDEです。

>今回も感想いきますよ。

愛歌「ふふふ、感想ありがとうございます★」

いつもありがとうございます!!

>ネタが思い浮かばないため、気分転換に外へ出ることとなったナギたち。
>そんな彼女たちと玄関で出会った強盗。
>リーダーが逃げ出すのも無理はないかと・・・・

リーダー「ですよね〜♪ハハハ」

部下たち『オイ』

>ハヤテに受け付けられたトラウマは、そう簡単にはいきませんよね。

約二名は壁にめりこんだりしましたからね。

部下A「ガクガクガク!!」

部下D「思い出したくもない……ブルブル!!」

>されに運が悪いことに、イブキとも遭遇。
>結果、ボコボコにされてしまいました。
>まあ因果応報という奴でしょうが、ご愁傷様ですね。

リーダー「戦闘シーンカットは酷すぎると思う!!」

ハヤテ「だって……」

イブキ「あんたら弱すぎだし……」

誘拐犯たち『チキショ―――――!!』

>しかしそんな彼らの不幸が移ったのか、元からの体質なのか、今度はハヤテが不幸を味わう番になってしまいました。

まぁ、ハヤテの元からの体質ですね。

ナギ「うむ、そうだな」

千桜「まぁ、そうだろうな」

イブキ「いまさらだけど、そうだよなぁ」

ハヤテ「全員の心が一つに!?」

>千桜の胸に顔をうずめたなんて、羨ましいような気が・・・・

ハヤテ「いやいや、不可抗力ですよ!!/////そりゃ、いい匂いのやわらかい感触を受けて千桜さんには悪いと思ってますが……」

千桜「ええい、忘れろ――――――!!/////」

>そんなハヤテは、何と誘拐された!?
>驚きの展開です!

まぁ、たまにはハヤテが囚われのヒロインになってもいいのではないかと思ったので。

ハヤテ「いやいや、全然よくありませんよ!!ていうか僕男ですし!!」

ナギ「助けを求める姫君ハヤテ……アリだな」

ハヤテ「お嬢さま!?」

>追いかけるためイブキは、文とシャルナが持っていたものを使います。
>あの二人結構好きですから、登場に嬉しかったり。

僕も彼女たち好きなんですよね〜!

ていうか原作キャラは帝とハヤテの両親以外、全員好きです♪

>しかし、一輪車で爆走って・・・・
>ハヤごとといえば自転車ですが、それさえも覆しましたね。

マリア「自転車で車に追いつくのも十分すごいと思いますけど……」

一輪車で車を追いかける姿。自分で書いといてなんだけど、想像するとかなりシュールな光景だな……

>今回は衝撃的で、とても面白かったです!

>お互い更新頑張りましょう!
>では、失礼しました。

RIDEさん、ありがとうございました♪


では、以下本編です。後半がカオス……


===============================================================================


第三十七話 『漢たちの再戦〜どっちが悪役かわからん〜』


「マリア大変だ、ハヤテが誘拐された!!」

ナギはケータイでアパートにいるマリアに電話をかけていた。

隣では千桜が同じようにケータイで警察に事情説明をしている。

『はぁ、また誘拐されたんですか?まったくあなたは……って、えええ!!ハヤテ君が!?』

電話口のマリアはワンテンポ遅れて驚いていた。

ナギが誘拐されることはそれほど珍しいことではなかったが、まさかハヤテが誘拐されるとは思ってもいなかったようだ。

ていうか何で執事の方を誘拐?と思うと同時にもう一つの疑問が浮かぶ。

『しかし、あの強いハヤテ君があっさり誘拐されるなんて……』

「まぁ、そこは話すと長いというか……」

それを聞いたマリアは大方また不幸が重なったのだろうと推察し、納得した。

「とにかく、もし犯人たちから連絡があったら『要求は全てのむ。その代わりハヤテに何かしたらタダじゃおかん』と伝えろ」

『ケンカ売ってどうするんですか……ていうか要求は全てのむって、今の私たちにそんなお金は……』

「そんなもの借金するなり、アパート売るなり、どうとでもなるだろ!今はハヤテの方が大事だ!!」

『あ、ナギ――』

マリアの言葉を最後まで待たず、ナギはぷつりと電話を切った。

警察への連絡を終えていた千桜は、心配そうにナギを見つめる。

「……いいのか、あんなこと言って?口で言うほど簡単な問題じゃないぞ」

「そんなことはわかってる!でも私にはこれぐらいしかできないから……」

「……お前」

それはナギなりの決意。

千桜もそれを理解し、それ以上はもう何も言わなかった。

「よし、後は……」

ナギはさらに手をうつため、再びケータイを握る。

そして、力になってくれそうな人物に連絡を取ろうと考えていた。

まずはアテネ。あの女に借りを作るのはシャクだが、背に腹はかえられん。

次はヒナギク。なんだかんだいって一番頼りになるだろう。

ハムスターは……悪いが役に立ちそうもない。心配かけるのもなんだし黙っておこう。

生徒会三人組は……論外。

ひととおりケータイの電話帳を確認した後、ナギは電話をかける。

それが自分ができる最善の行動だと信じて。

だが一方でこんなことも思っていた。







「(どんだけ女の知り合いばっかなんだ、ハヤテは――――――――!!)」



*    *



「ここは?」

ハヤテが目を覚ますと、そこは廃ビルだった。

取り壊した壁や天井では鉄骨がむき出しになっており、あたりには建築資材が散乱していた。

そしてハヤテは一本の柱にロープで縛られていた。

「おっ、ようやく起きたな」

ハヤテが目を覚ましたのに気付いて誘拐犯リーダーが近づいてきた。

ハヤテはキッと睨みつける。

「いったい僕をどうする気です?」

「決まってるだろ?身代金を要求するのさ!!」

当然のようにそう答えるリーダー。

それを聞いてハヤテはふっと自嘲気味に笑った。

「だったら僕なんか誘拐したって無駄ですよ」

「なに、それはどういう意味だ?」

「だって僕には……一億五千万の借金があるんですから」

「なんだって!?詳しく聞かせろ!」

「いや、ですから……」

仕方なく、ハヤテは自分の身の上を誘拐犯たちに語り始めた。







数分後。

「うう、そうか……それは大変だったなぁ」

ハヤテの事情を聞いて、誘拐犯たち五人は全員号泣していた。

「……なんであなたたちが泣くんですか」

別に泣かせるつもりではなかったハヤテは、呆れたようにつぶやいた。

「とにかくこれでわかったでしょう?僕なんかのために身代金をだしてくれる人なんていませんよ……」

「バカヤロウ!!」

「ぐはっ!!」

リーダーがハヤテの顔を殴り付ける。

それは計画が失敗したことによる八つ当たり……という訳ではなかった。

「自分に価値がないなんて言ってんじゃねぇよ!!いいか、世の中にはお前を必要としている奴、お前のことを大切に思っている奴らが必ずいるんだ!!」

涙ながらにそう熱く語るリーダー。

なおも力説は続く。

「人は一人では生きていけない!大切な人のためなら金なんて惜しまない!!そんな人がお前のまわりにだっているはずだ!!」

「そうだ、くじけるな少年!!」

「君は悪くないぞ少年!!」

「がんばれ少年!!」

「俺達がついてるぞ少年!!」

ほかの四人も泣きながらハヤテに声援を送る。

「・・・・・・」

そんな誘拐犯たちを見て、ホントにこの人たち悪人か?と思うハヤテ。

自分を誘拐した犯人に同情され、説教され、応援されるというおかしな状況が生まれていた。







「というわけでやっぱり身代金要求します♪」

「最後がなければイイ話なんですがねぇ!!」

茶目っ気たっぷりにそう宣言したリーダーに、ハヤテがツッコム。

そのとき。

ドゴォォォォォォォン!!!

激しい爆音とともにビルの外壁が吹っ飛んだ。

「な、なんだ!?」

何が起こったのかわからず、誘拐犯たちは爆発が起こった場所をみる。

そして煙の中から一人の鬼……もとい少女(?)が姿を現した。

「くくく、やっと見つけたぜぇ★」

「イブキさん!?」

そう、そこに現れたのはイブキ。

不敵な笑みを浮かべ、なぜか背中にバズーカらしきものを背負っていた。

そしてそれを誘拐犯たち(&ハヤテ)に向かって構え……

「ファイア★」

『ギャアアアアアアアアアアア!!!』

容赦なく撃ち込んだ。

チュド――――ン!!と激しい音と衝撃がビルを揺らす。

直撃は免れたものの、誘拐犯たちはもちろんハヤテまでも爆風で吹き飛ばされた。

「ちょ――――!!何するんですかイブキさん!?」

「ハヤテよ……テメェの仇は俺が討つ」

「いや、僕まだ死んでませんから!たった今あなたに殺されかけましたけど!!」

「心配すな、ちゃんと骨は拾ってやる。安心して逝ってこい!!」

「むしろ僕を殺る気満々!?」

ハヤテの叫びもむなしく、イブキの無差別攻撃は続く。

「ひぃぃ!!逃げろ!!」

誘拐犯の一人が窓から逃げ出そうとする。

しかしそこで信じられない光景を目にした。

「……ヘリ?」

廃ビルのまわりに複数のヘリが飛んでいた。

しかもその中から機関銃の銃口が向いている。

ダダダダダダダダダダダッ!!

「ぎゃああああああああああ!!」

弾丸の雨を何とか回避する誘拐犯たち。

ヘリの一機にはある少女が乗っていた。

なびかせる金髪の髪に縦ロール、天王州アテネである。

アテネはヘリに乗っている全員に向けて指示を出す。

「なんとしてでもハヤテを救出するのです!発砲も許可します」

「はっ!」

このヘリたちは天王州家の所有部隊である。

ハヤテがさらわれたと聞いたアテネが急いで呼びだしたのだ。

「ちょ、なんか大変なことになってませんコレ!?」

爆撃や銃撃を避けつつ、叫ぶハヤテ。

廃ビルはもはや戦場と化していた。

さらにそこへ一人のヒーローが現れた。

「ハヤテ君!助けにきたわよ!!」

赤い変身スーツに身を包んだ商店街のご当地ヒーロー、シルバーレッドの登場である。

「なんで!?」

予想外すぎる人物の登場に、もはやハヤテの頭はパニック状態だった。

実はこのシルバーレッド、正体はヒナギクだったりする。

彼女は商店街のヒーローショーでたまにこのシルバーレッドを演じている。

そして今回、そのショーの最中にナギからハヤテの誘拐のことを聞き、この姿のままここまで駆け付けたのであった。

「てやっ!!」

「ぐはぁっ!!」

『リーダ――――――――――!!』

ヒナギクもといシルバーレッドの攻撃で誘拐犯リーダーが倒され、状況はますます混沌としてきた。

「さぁ、次は誰が相手?言っとくけど容赦しないわよ!!」

「私たちを敵に回したこと思い知らせてあげますわ!!」

「全員生きて帰れると思うなよ!!」

『ギャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』

ヒナギク・アテネ・イブキの猛攻はビルが全壊するまで続いた。

こうして男たち(ハヤテ含む)の絶叫が轟くのであった……


第三十七話 END

===============================================================================


ハヤテになんかしたら女性陣の制裁が怖い……

誘拐犯五人は基本悪い人ではありますが、嫌な奴ではなかったりします。

彼らのその後はご想像にお任せします(笑)

ではまた次回♪

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Re: Breath ?U (6/26 更新) ( No.28 )
日時: 2011/06/27 16:06
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

どうも、RIDEです。

ハヤテが誘拐されたと言う事態に、マリアも愕然。
当然ですよね・・・・
そして、ナギは援軍を呼ぼうとしますが・・・・
女の子ばかりってどうなんですかね?

一方、ハヤテは犯人たちに諭されている模様。
確かに、悪人とは思えませんね。最後のがなければ。

そしてイブキ、アテネ、ヒナギクの三人が登場。
最終兵器並みの恐ろしさですね・・・・。
しかもハヤテまで巻き添えになっていますし・・・・。

カオスと言えばカオスになるでしょうけど、面白かったです。

次の更新も頑張ってください。


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Breath ?U (7/2 更新) ( No.29 )
日時: 2011/07/02 14:23
名前: 道草

にーっ。

どぅも★道草です!

ではレス返し。


◆RIDEさんへ

>どうも、RIDEです。

アテネ「いつも感想いただき感謝しますわ♪」

ほんっとにありがとうございます!!

>ハヤテが誘拐されたと言う事態に、マリアも愕然。
>当然ですよね・・・・

マリア「ナギが誘拐されるのには慣れているんですけどね〜……」

ハヤテ「それに慣れてしまうのもどうかと思いますが……」

ナギ「悪かったな」

>そして、ナギは援軍を呼ぼうとしますが・・・・
>女の子ばかりってどうなんですかね?

ナギ「どんだけ女に囲まれてるのだアイツは!!」

逆に男の子の友達ホント少ないよねハヤテは。

ハヤテ「ぐさっ!!」

>一方、ハヤテは犯人たちに諭されている模様。
>確かに、悪人とは思えませんね。最後のがなければ。

結局は人の行為につけこんでいるので悪い人ではあるのですが……

ただ情にもろいというか、ぶっちゃけ悪人の才能ないんですよね、彼ら。

>そしてイブキ、アテネ、ヒナギクの三人が登場。
>最終兵器並みの恐ろしさですね・・・・。

最○兵器彼女達!!

ハヤテ「複数形!?」

>しかもハヤテまで巻き添えになっていますし・・・・。

ほぼ一名のせいです。

ハヤテ「イブキさんだけ無差別……というかむしろ僕を狙っていたんですが!?」

イブキ「気のせい、気のせい★」

>カオスと言えばカオスになるでしょうけど、面白かったです。

>次の更新も頑張ってください。

最近なかなか面白い話が書けませんが、もう少し続けさせてもらいます。

RIDEさんありがとうございました!


では本編です。まぁ、導入部だけですが。


===============================================================================


第三十八話 『祭は準備してる時が一番楽しい?』


「えー、それでは文化祭の出し物を決めようと思いま〜す♪」

いいんちょさんレッドこと泉が黒板の前で楽しそうに宣言する。

文化祭も近づき、そろそろ本格的な準備を進める時期となっていた。

「じゃあ、みんな意見があったらどんどんいってね〜♪」

いつものお日さまのような笑顔でしきる泉。

無能だなんだと言われているが、こういう楽しい雰囲気を盛り上げるのは向いているのかもしれない。

優秀かどうかはともかく。

「ここは無難に喫茶店とかいいんじゃないか?」

理沙が一番に意見を述べる。

他の多くのクラスメートもうんうんと頷いていた。

泉は黒板にまるっこい字で『きっ茶店』と書き込む。

「やっぱり定番だしね〜♪じゃあ皆もこれで賛成……」

「「反対です」」

ここで意外なところから異議がでた。

ハヤテと千桜の二人の声がほとんど同時に重なったのである。

美希と理沙はそんな二人を不思議そうに眺めて言った。

「これは珍しい二人がハモったな」

「うむ、息ぴったりだったな。はっ!もしや二人はそういう関係!?」

「「ち、ちがいますよ!!/////」」

またしても声がそろうハヤテと千桜。

二人はお互い顔を見合わせると、顔を赤くしてすぐに視線をそらした。

教室中になぜか気まずい雰囲気が流れ、一部からは殺気のようなものも放たれていた。

「ご、ゴホン!とにかく僕は反対です」

「ほう、なぜだハヤ太君?」

わざとらしく咳払いして反対するハヤテに、理沙が理由を問う。

するとハヤテは嫌そうな顔をして答えた。

「だって、どうせやるとしたら『メイド喫茶』にする気でしょう?」

「愚問だな。あたりまえだろう?」

「……そしたらまた僕にメイド服着せる気ですよね?」

「なにをいまさら」

当然だといわんばかりに頷く理沙。

一方、ハヤテはやっぱりか……といった様子で肩を落とした。

ちなみに、千桜が反対した理由もハヤテと同じである。

彼女の場合は、自分が咲夜のメイドであることがバレるのを恐れたためであったが。

「大体、喫茶店っていっても料理とかはどうするんですか?僕やヒナギクさんがやるとしても人手が足りませんよ」

ハヤテはなんとか理由をつけてやめさせようとするが、そこで一人の少女が自信満々に立ち上がった。

「ふふふ、大事なことを忘れているぞハヤテ。料理のことなら、この三千院ナギに任せろ!!」

バーンと、ない胸を張るナギ。







しばらく教室はしーんという静寂に包まれた。

「喫茶店はなしの方向で」

『異議な〜し』

満場一致で黒板から『きっ茶店』の文字が消される。

「なぜだぁああああああああああああああ!?」

ナギは一人そう叫ぶが、理由は彼女以外全員が理解している。

ナギが厨房にたつとあっては、喫茶店のみならず飲食店全般が不可能だ。

これで会議は振り出しに戻った。

「え〜……じゃあ他になにかやりたいものがある人、飲食店以外で」

泉が呼びかけると今度は美希の手が挙がった。

「それならおばけ屋敷とかはどうだ?」

「お、いいね〜♪じゃあそれにけって「「却下」」……え〜」

速攻で反対されて涙目になる泉。

今度はナギとヒナギク二人の声がそろった。

「……一応理由を訊こうか、ヒナ」

予想はついているものの、とりあえず訊いてみる美希。

「お、おばけ屋敷なんてそんなのありきたりじゃない!せっかくの文化祭なんだからもっとオリジナリティのあふれるものにしないと!」

「そ、そうだ、そうだ!そんな子供だましより、もっとクオリティの高いものでないといかん!」

そんなことを言ってるヒナギクとナギだったが、どうみても強がりだった。

ようするにオバケやら、暗闇やらが怖いということだろう。

自分らが脅かす側なのに……と美希は呆れてため息をついた。

「ふえ〜ん、どうするの!?これじゃいつまでたっても決まらないよ〜!!」

なかなか意見がまとまらず、会議は暗礁に乗り上げていた。

そこで珍しく愛歌が意見を述べた。

「だったら演劇なんてどうかしら?」

「おお、さすが愛歌さんナイスアイディア♪それで、たとえば、たとえば?」

「そうね、たとえば……『ある美少女がもつ一冊のノート。そのノートに名前を書かれたものは社会的に死ぬという。それに翻弄される生徒たちの物語』なんてのはどうかしら★」

愛歌はふふふ、となにやら黒い笑顔をうかべる。

またも、シンと静まりかえる教室。

その静寂を破り、千桜がおそるおそる言った。

「どこの○スノートですか……。ていうかそれ、愛歌さんの弱点張のことじゃ……」

「なんならここで一般公開してみる★」

「マジで勘弁してください……」

愛歌が懐からジャプニカ弱点帳と書かれたノートを取り出すと、教室中に戦慄が走った。

ある意味、心臓マヒより恐ろしい。

「ほ、他には――――――――!!お願いだから誰か他の意見だしてぇぇぇぇぇぇっ!!」

必死に話題をそらそうとする泉。

だが、ここまできたらなかなかいい案は浮かばない。

「ふっ、ここは我々の出番のようだな」

「我が動画研究部の本気をみせてやろう」

なに言ってんだコイツら?という視線を浴びながら、理沙と美希が立ち上がった。

そして一枚のDVDを掲げる。

「これはある裏ルートから入手した極秘映像だ。文化祭はこれを放送する」

「……すでに嫌な予感しかしないのは僕だけですか?」

美希の説明を聞いて、冷や汗を浮かべるハヤテ。

やはりというべきか、その予感は的中した。

そのDVDのタイトルは……







『綾崎ハヤテの一日【傑作選】』

「やっぱりかぁああああああああああああああああ!!」

「ちなみに提供者は匿名希望だ」

「一人しか思い当たらないんですけど!!」

そのDVDにはハヤテの魅力が惜しみなく凝縮されていた。

それを一般公開しようというのである。

それだけはなんとしても避けたいハヤテであった。

「とにかくそんなのは絶対却下……」

だがまわりの反応は。

「ありだな/////」とナギ。

「ま、いいんじゃないか?/////」と千桜。

「そうね、私としては弱点帳のネタが増えるだけだし★」と愛歌。

「わ、私は別にどっちだっていいけど、みんながそういうなら……/////」とヒナギク。

「ふふふ、綾崎の姿を思う存分堪能できるとは」と虎鉄。

「いつ帰ってきた変態!!」とハヤテ。

ハヤテ以外、全員賛成だった。

泉は笑顔で宣言する。

「にはは〜♪んじゃ、多数決でこれにけって〜い♪」

「民主主義は数の暴力!!」

ハヤテ一人の反論もむなしく、文化祭は『上映会』ということに決まった。



*    *



ムラサキノヤカタ。

「おかえり〜♪」

帰宅すると、イブキが笑顔で出迎えた。

対してハヤテは。

「アヤサキィィィィィィック!!」

「ぐっはぁあああああああああ!!」

イブキ直伝(?)の蹴りを放つハヤテ。

それを食らいイブキは豪快に吹っ飛んだ!







……フリをした。

実際にはハヤテは当たらないように寸止めし、それにあわせてイブキがオーバーにリアクションしたのである。

妙なとこで息ぴったりの二人であった。

「ていきなり何すんだよハヤテ?」

「自分の胸に訊け―――――――――!!」

「だれが貧乳だ――――――――――!!」

「そんなこと言ってな――――――い!!」

まったく話が噛み合わず、ぎゃあぎゃあと騒ぐイブキとハヤテ。

アパートに二人の喧騒が響き渡った。







―そんなこんなで文化祭当日を迎えた。


第三十八話 END

===============================================================================


という訳で文化祭編です。

ではまた次回♪

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Re: Breath ?U (7/2 更新) ( No.30 )
日時: 2011/07/04 19:51
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

どうも、RIDEです。

毎度しつこいようですが、今回も感想書きます。

文化祭の出し物を考えるハヤテたちのクラス。

喫茶は確かに問題ありそうですね。
ナギをはじめとして有能な人物少ないですもの。

愛歌さんのノートはそれこそお化け屋敷などで活用できるんじゃあ・・・・
みんな恐がりますよ・・・・(恐いの意味が違う)

そして、出し物はハヤテの映像ということで決定。
確かにこれ以上ないものですね。
イブキグッジョブ!

文化祭編、楽しみです!

では次回も頑張ってください!


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Re: Breath ?U (7/2 更新) ( No.31 )
日時: 2011/07/05 11:50
名前: 紅雪

どもです!紅雪です!

さて、早速感想行きたいと思います!

まず文化祭の出し物会議…泉が「きっ茶店」って書いた所が細かいなぁと感心しました。
確かに泉(理沙と美希も)『喫』って書けなさそうですもんね…(毎回そんな細かい所を気にするのが悪い癖なんですけどね〜)

そしてメイド喫茶案…というか飲食系の案を全て潰したナギ。ある意味でハヤテを救ったような…?

まぁ、結局ハヤテの映像を流す事になってハヤテ全然救われてないですけどね(笑)

しかもやっぱり提供者がイブキ…
アヤサキックのくだりは完璧に息ピッタリなのに話は全く噛み合わないという…
イブキ、ヒナギクより貧乳気にしてるんじゃ…

おっと、これ以上は前回の誘拐犯みたくなるのでこの辺で!
とにもかくにも次回から文化祭編。楽しみにしてます!紅雪でした!
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Re: Breath ?U (7/2 更新) ( No.32 )
日時: 2011/07/09 16:05
名前: 風羅
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=6886

クリス「どうも、風羅代理で派遣されたクリスです。」

ユイア「やっほー♪同じく代理のユイア♪」

ユラ「ユイアは少し落ち着きましょう?同じく代理のユラです。」

クリス「っていうかしばらく感想かけなくてすいません。色々ありまして。」

ユイア「テスト→マラソン→入院。次は修学旅行とか学校見学会かぁ……色々あったよね。」

ユラ「とりあえず久々の感想へ行きましょう。」

クリス「文化祭ねぇ……こっちも前にやったわね。作品上の時間軸では数日前に。」

ユイア「現実だと3ヶ月ぐらい前だけどね。」

ユラ「そして見事に喫茶店案はなくなりましたね。二人のおかげで。」

クリス「まあバレちゃうからね……特に千桜さんの方は。」

ユイア「そして料理は三千院のおかげで却下されたわね。」

ユラ「いざとなればあの料理は『見かけはあれだが味は良い』と私が言うだけで美味しくなるんですけどね。」

クリス「いや、それは駄目でしょ。っていうか三千院が更なる誤解で『自分は料理の天才なのだっ』ってことに多分なるわよ。」

ユイア「そして負けず嫌いのお二人……特にヒナギクは妙な理由でお化け屋敷を却下か。」

ユラ「つまらない言い訳ですね。それって『逃げ』では?」←あおる。

クリス「そういえばヒナギクならやりそうね。もう遅いけど。」

ユイア「そして妙なものになってしまったね……」

ユラ「まあいいのでは?本人以外喜ぶのであれば。」

クリス「半分見捨ててるわね。次回も楽しみにしています。」

ユイア「誰がいいか教えてね。」

ではまた♪


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Re: Breath ?U (7/2 更新) ( No.33 )
日時: 2011/07/13 21:50
名前: 迅風

恭介「何か久々になっちまったな……。鍵森恭介だ♪ リクエストありがとな♪」

ナルシェテク「……ま。原因は俺の過去だけどねっ♪ リクエストありがとさん。三枚翼の天使ナルシェテク=カミューケオスだ♪」(←申し訳なかったのです……。ナルっちの過去があったので素と偽悪のどっちで行くか……と思ってたら何時の間にか……ごめんなさいなのです……)

テミュー「……感想が遅れてすいません。天使のテミューです♪ リクエストありがとうございますねっ♪」

ナルシェテク「さっ。今回も面白かったよ♪ それじゃあ、またねっ!!」(←笑顔でどこかに行こうとする天使)

テミュー「……待ってぇええええええ!!? どうしていなくなろうとするのです、ナルシェテク!?」

ナルシェテク「そんなの……二人きりにした方がいいかな? っと思う俺の思いやりだけっど?」

テミュー「……思い遣るなら此処にいてください……!!/// と、とにかく早速感想に移りますよ!? まず初めは……文化祭ですか♪ 楽しそうですね……私はそういう事をした事がありませんので……」(←地位・お姫様)

恭介「んで、喫茶店か……。確かにこれはマズイな……。春風と只ならぬ関係なのは事実だから置いとくとして……確かにハヤテがメイドは今更だが、春風はバレたくはないだろうな……」

ナルシェテク「だろうねー……。……マキノのメイド服姿って凄く可愛いんだよねっ♪」(←連鎖。マキノのメイド服姿を連想)

恭介「メイドか……灰香のメイド服も可愛いだろうな……!!」

テミュー「…………」(←……ふんっ。とむくれる天使)

恭介「それでテミューも灰香みたいに可愛らしいだろうな♪ お前の容姿凄く綺麗だし♪」

テミュー「みにゅあっ!?///」(←限定型天然ジゴロの餌食です、彼女……)

恭介「で、喫茶店の禁止理由はチビジョの料理が原因か……。俺たちのお化け屋し喫茶もチビジョの料理だけは阻止しねぇとなぁ……。よし、その間、気絶させるか」

ナルシェテク「気絶させるの!? まぁ、確かに一般人には食べさせるわけにはいかないよね味的に……。俺は耐えられるのだけどねー……」(←胃袋強いしね☆)

テミュー「その次のお化け屋敷も否決ですか……。桂生徒会長も三千院さんも苦手だものね……色々と……」

恭介「アイツら何だかんだで弱点多い……。……そして愛歌のジャプニカ弱点帳か……ふっ、過去に戻って過去の俺をブン殴りてぇ……」(←こちらでの愛歌の原因)

ナルシェテク「大丈夫だ♪ 弱点なんて克服すればいいだけだしねっ♪」(←弱点が一つも存在していない天使。……あえて言うなら読書し過ぎで餓死寸前とかでしょうか?)

テミュー「貴方本当に弱点無しだものね……。それで、最終的に綾崎君の過去に……大変な事になってるのね……」

恭介「ハヤテ……。いい『アヤサキィィィック』だったぜ……!」

ナルシェテク「それでイブキは胸の事を相変わらず気にしているわけか……。まぁ、こればかりは何ともフォローし辛い……」

恭介「大丈夫だ。ヒナギクなんか原作者に『成長の見込みない』ってバックステージで言われてるくらいだから、な?」(←何のフォローにもしていない)

テミュー「ま、まぁ……女性の魅力は胸の大きさでは……」

恭介「テミューは胸結構あるよな……。まぁ、お前の場合は胸関係無しに可愛いけれど♪」

テミュー「みにゃあああああああああああああああああああああ!!!」(←パンチ)

ナルシェテク「ツンデレだよなー、相変わらず……。んじゃ、次回もリクエストあったら言ってくれ♪」

恭介「そいじゃあなっ♪」(←攻撃を躱しながら……)
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Re: Breath ?U (7/18 更新) ( No.34 )
日時: 2011/07/18 18:58
名前: 道草

どぅも★道草です!

最近スランプなうえに、また忙しくなってきた……

それはともかく、レス返しをば。


◆RIDEさんへ

>どうも、RIDEです。

マリア「いつも感想ありがとうございます♪

ありがとうございます!!

>毎度しつこいようですが、今回も感想書きます。

しつこいだなんて、とんでもない!!

毎回感想くださり、とても励みになります!

>文化祭の出し物を考えるハヤテたちのクラス。

>喫茶は確かに問題ありそうですね。
>ナギをはじめとして有能な人物少ないですもの。

いや、結構有能な人も多いと思いますよ?

ハヤテ・ヒナギク・千桜・愛歌・伊澄……それに虎鉄もあれで料理は得意だそうですし。

ただ、それでもナギのマイナス分はカバーできないでしょうけど……

ナギ「なんだとコラ――――――!!」

>愛歌さんのノートはそれこそお化け屋敷などで活用できるんじゃあ・・・・
>みんな恐がりますよ・・・・(恐いの意味が違う)

愛歌「それもいいですね★」

千桜「よくないですよ!!トラウマになる人続出ですよ!?」

>そして、出し物はハヤテの映像ということで決定。
>確かにこれ以上ないものですね。
>イブキグッジョブ!

生徒会三人組+イブキ「ぐっ!!」←親指を突き立ててる

もはやこの四人、かなり仲がいいです。まぁ、ハヤテにとっては最悪な組み合わせですが。

ハヤテ「もう嫌あああああああああ!!」

>文化祭編、楽しみです!

>では次回も頑張ってください!

RIDEさん、ありがとうございました♪


◆紅雪さんへ

>どもです!紅雪です!

イブキ「感想、サンクス♪」

感想ありがとうございます!

>さて、早速感想行きたいと思います!

>まず文化祭の出し物会議…泉が「きっ茶店」って書いた所が細かいなぁと感心しました。
>確かに泉(理沙と美希も)『喫』って書けなさそうですもんね…(毎回そんな細かい所を気にするのが悪い癖なんですけどね〜)

おお、細かいところに触れてくださった!

僕はこういうどうでもいいところに凝るのが好きなんですよね〜。

>そしてメイド喫茶案…というか飲食系の案を全て潰したナギ。ある意味でハヤテを救ったような…?

千桜「そこは不幸中の幸いだったな」

ナギ「だから何でだ―――――!!」

>まぁ、結局ハヤテの映像を流す事になってハヤテ全然救われてないですけどね(笑)

>しかもやっぱり提供者がイブキ…

イブキ「なぜわかった!?」

ハヤテ「わかるわぁぁぁぁぁぁっ!!」

>アヤサキックのくだりは完璧に息ピッタリなのに話は全く噛み合わないという…
>イブキ、ヒナギクより貧乳気にしてるんじゃ…

ヒナギク「待って。何でそこで私を引き合いに出したのかしら?」

そこはまぁ、代名詞的存在ですから。

ヒナギク「なんですって―――――――!!」

>おっと、これ以上は前回の誘拐犯みたくなるのでこの辺で!

ハヤテ「……そう言えばあの人たちどうしたんですか?」

あの一件以来、改心してバイトに励んでいます。

そしてイブキにこき使われていたりします。

ハヤテ「マジですか!?」

>とにもかくにも次回から文化祭編。楽しみにしてます!紅雪でした!

紅雪さん、ありがとうございました♪


◆風羅さんへ

風羅さぁぁぁぁぁん!!お久しぶりです!!

イブキ「お久しぶりっス!感想サンクス♪」

>クリス「どうも、風羅代理で派遣されたクリスです。」

>ユイア「やっほー♪同じく代理のユイア♪」

>ユラ「ユイアは少し落ち着きましょう?同じく代理のユラです。」

みなさんも来てくれてありがとうございます!!

>クリス「っていうかしばらく感想かけなくてすいません。色々ありまして。」

>ユイア「テスト→マラソン→入院。次は修学旅行とか学校見学会かぁ……色々あったよね。」

>ユラ「とりあえず久々の感想へ行きましょう。」

こちらこそ、なかなか感想書けずスミマセン!!

風羅さんは忙しい中も更新しているというのに……ていうか入院!?大丈夫でしたか?

ハヤテ「心配ですが、お体には気をつけて」

>クリス「文化祭ねぇ……こっちも前にやったわね。作品上の時間軸では数日前に。」

>ユイア「現実だと3ヶ月ぐらい前だけどね。」

ネタがネタですからね……

皆さんもいろいろ書かれているので、あえて定番なものはやらないことにしました。

>ユラ「そして見事に喫茶店案はなくなりましたね。二人のおかげで。」

>クリス「まあバレちゃうからね……特に千桜さんの方は。」

千桜「まぁ、そうだな」

この小説ではハヤテにはすでにバレてますけどね。

>ユイア「そして料理は三千院のおかげで却下されたわね。」

>ユラ「いざとなればあの料理は『見かけはあれだが味は良い』と私が言うだけで美味しくなるんですけどね。」

>クリス「いや、それは駄目でしょ。っていうか三千院が更なる誤解で『自分は料理の天才なのだっ』ってことに多分なるわよ。」

ハヤテ「……ものすごい悪循環になりますね」

ナギ「どう言う意味だコラ」

>ユイア「そして負けず嫌いのお二人……特にヒナギクは妙な理由でお化け屋敷を却下か。」

ヒナギク「妙な理由ってなによ!『オリジナリティ』は大事よ!!」

>ユラ「つまらない言い訳ですね。それって『逃げ』では?」←あおる。

ヒナギク「なんですって――――!!」

>クリス「そういえばヒナギクならやりそうね。もう遅いけど。」

>ユイア「そして妙なものになってしまったね……」

ハヤテ「……ていうかよく許可おりましたね、あんなの」

そりゃ、理事長あれだし。

アテネ「全力で承認しましたわ♪」

ハヤテ「(もう嫌この学校……)」

>ユラ「まあいいのでは?本人以外喜ぶのであれば。」

ハヤテ「味方がいない……」

>クリス「半分見捨ててるわね。次回も楽しみにしています。」

>ユイア「誰がいいか教えてね。」

では、ユラさんに、ミカルとイズモで♪

>ではまた♪

風羅さん、ありがとうございました♪


◆迅風さんへ

迅風さぁぁぁぁぁんお久しぶりでぇぇぇぇぇぇす!!

>恭介「何か久々になっちまったな……。鍵森恭介だ♪ リクエストありがとな♪」

>ナルシェテク「……ま。原因は俺の過去だけどねっ♪ リクエストありがとさん。三枚翼の天使ナルシェテク=カミューケオスだ♪」(←申し訳なかったのです……。ナルっちの過去があったので素と偽悪のどっちで行くか……と思ってたら何時の間にか……ごめんなさいなのです……)

>テミュー「……感想が遅れてすいません。天使のテミューです♪ リクエストありがとうございますねっ♪」

マリア「皆さんもお越しいただきありがとうございます♪」

ありがとうございます!!

こちらこそタイミングが悪いうえ、なかなか感想かけずスミマセン……

>ナルシェテク「さっ。今回も面白かったよ♪ それじゃあ、またねっ!!」(←笑顔でどこかに行こうとする天使)

>テミュー「……待ってぇええええええ!!? どうしていなくなろうとするのです、ナルシェテク!?」

>ナルシェテク「そんなの……二人きりにした方がいいかな? っと思う俺の思いやりだけっど?」

イブキ「ある意味、生き地獄だな」

まぁ、テミュー的には天国でもあるけどね♪

>テミュー「……思い遣るなら此処にいてください……!!/// と、とにかく早速感想に移りますよ!? まず初めは……文化祭ですか♪ 楽しそうですね……私はそういう事をした事がありませんので……」(←地位・お姫様)

>恭介「んで、喫茶店か……。確かにこれはマズイな……。春風と只ならぬ関係なのは事実だから置いとくとして……確かにハヤテがメイドは今更だが、春風はバレたくはないだろうな……」

千桜「置いとくなぁぁぁぁぁっ!!そんな関係じゃないわぁぁぁぁぁっ!!/////」

まぁ、それはともかくバレたくないのは事実ですね。こちらではハヤテと二人だけの秘密ですし♪

千桜「だから違うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!/////」

>ナルシェテク「だろうねー……。……マキノのメイド服姿って凄く可愛いんだよねっ♪」(←連鎖。マキノのメイド服姿を連想)

>恭介「メイドか……灰香のメイド服も可愛いだろうな……!!」

イブキ「……おい、誰かこの妄想男どもどうにかしろ」

>テミュー「…………」(←……ふんっ。とむくれる天使)

>恭介「それでテミューも灰香みたいに可愛らしいだろうな♪ お前の容姿凄く綺麗だし♪」

>テミュー「みにゅあっ!?///」(←限定型天然ジゴロの餌食です、彼女……)

ハヤテ「テミューさんも天然相手だと大変ですね……」

女性陣一同「・・・・・・」

……うん、もうツッコミ気も失せたね。

ハヤテ「?」

>恭介「で、喫茶店の禁止理由はチビジョの料理が原因か……。俺たちのお化け屋し喫茶もチビジョの料理だけは阻止しねぇとなぁ……。よし、その間、気絶させるか」

ナギ「執事として、それはどうなんだ恭介――――――!!」

>ナルシェテク「気絶させるの!? まぁ、確かに一般人には食べさせるわけにはいかないよね味的に……。俺は耐えられるのだけどねー……」(←胃袋強いしね☆)

ハヤテ「さすがですね……まぁ、僕も無理すれば食べられますが」

強さっていうのは、ときに残酷だよね(涙)

>テミュー「その次のお化け屋敷も否決ですか……。桂生徒会長も三千院さんも苦手だものね……色々と……」

ナギ&ヒナギク「「そんなんじゃな――――い!!」」

意外と似たものどうしだよね……この二人。

>恭介「アイツら何だかんだで弱点多い……。……そして愛歌のジャプニカ弱点帳か……ふっ、過去に戻って過去の俺をブン殴りてぇ……」(←こちらでの愛歌の原因)

そうでしたね……体の弱い愛歌を守るために授けた弱点帳……

記憶を失った後も愛歌は弱点帳を書き続けていたと思うと……泣ける。

千桜「その結果があれですか!?」

>ナルシェテク「大丈夫だ♪ 弱点なんて克服すればいいだけだしねっ♪」(←弱点が一つも存在していない天使。……あえて言うなら読書し過ぎで餓死寸前とかでしょうか?)

イブキ「死因読書ってなんか物悲しいんだが……」

強さっていうのは、ときに残酷だよね(笑)

>テミュー「貴方本当に弱点無しだものね……。それで、最終的に綾崎君の過去に……大変な事になってるのね……」

>恭介「ハヤテ……。いい『アヤサキィィィック』だったぜ……!」

ハヤテ「まぁ、フリですけどね」

ハヤテは紳士だから、女性に攻撃とかできないでしょうからね。(例外:雪路)

>ナルシェテク「それでイブキは胸の事を相変わらず気にしているわけか……。まぁ、こればかりは何ともフォローし辛い……」

イブキ「フォローされても哀しいだけだわ!!」

>恭介「大丈夫だ。ヒナギクなんか原作者に『成長の見込みない』ってバックステージで言われてるくらいだから、な?」(←何のフォローにもしていない)

ヒナギクの希望が、公式で粉々に打ち砕かれた瞬間でしたからね(笑)

ヒナギク「なんなのよ、ホントにも――――――――!!!」(涙目)

>テミュー「ま、まぁ……女性の魅力は胸の大きさでは……」

ヒナギク「そういうことを……」

イブキ「言うやつに限って……」

>恭介「テミューは胸結構あるよな……。まぁ、お前の場合は胸関係無しに可愛いけれど♪」

>テミュー「みにゃあああああああああああああああああああああ!!!」(←パンチ)

ヒナギク&イブキ「裏切り者――――――!!」

そしてデレるテミュー。

>ナルシェテク「ツンデレだよなー、相変わらず……。んじゃ、次回もリクエストあったら言ってくれ♪」

では……恭介に暁文に、あとはお任せします♪

>恭介「そいじゃあなっ♪」(←攻撃を躱しながら……)

迅風さん、ありがとうございました♪


では、以下本編です!


===============================================================================


第三十九話 『祭り、伏線、青春……凶弾』


白皇学院、文化祭当日。

普段は名門校として一般人は近づき難い校内も、この日は人で賑わっていた。

生徒達もこの日を待ちわびていたかのように、おもいおもいに楽しんでいる。

あちこちで様々な出し物が行われ、大いに盛り上がっていた。



そんななか、ハヤテたちのクラスはというと。

「いや〜、開始早々大盛況だなハヤ太君♪」

「・・・・・・」

上機嫌に笑う美希だったが、ハヤテは無言で何も答えない。

教室には動画研究部から機材を持ち込み、前方にスクリーンを張って小さな劇場がつくられていた。

ここで例の映像を流すわけである。

そして既に……教室の前には大行列ができていた。

それを見てハヤテはハァと深いため息をついた。

ちなみにハヤテは映像の内容を詳しくは知らない。

というか、知りたくもなかった。

「もう嫌だ、この学校……」

「まぁ、あきらめろハヤテ」

ナギが慰めるように肩をぽんと叩いた。

まぁ、ハヤテ的にはなんの慰めにもならなかったが。

そんなハヤテをみて美希が提案した。

「まぁ、ここは私たちに任せて、ハヤ太君たちは他をまわってきたらどうだ?」

実際、やることと言ったら射影機を回す係と受付ぐらいなので、数人で十分人出は足りていた。

現に他のクラスメートたちはみな他の所にいっているようだ。

……まぁ、なぜか自分たちのクラスにならんでいる者も結構いたりするが。

「じゃあ、お言葉に甘えてそうさせていただきます。ていうかこれ以上ここにいたくないので……。では行きましょうかお嬢さま」

「うむ」

そのとき、教室から歓声が上がった。

どうやら上映が始まったらしい。

観客のキャーキャーという黄色い声や、爆笑する声が外まで聞こえてきた。

「・・・・・・」

ハヤテは両手で耳をふさぎながら、ナギを連れてそそくさとその場をあとにした……



余談だが、この日ハヤテファンクラブの会員が倍増したという。



*   *



その頃。

白皇の校門前に一台の車が停まっていた。

そして、一人の少女が車の窓から外の様子を眺めていた。

「ここが白皇か〜……。すごい人ですね」

「なに言ってるのよ。これからここでライブをやるんだから、緊張しないようにね」

「はいっ。頑張ります!」

スーツ姿の眼鏡をかけた女性の言葉に、少女は元気よく返事をした。

そして再び窓の外を眺める。

「それにしても……楽しそうですね〜」

賑やかな校内。

笑いあう生徒達。

楽しそうな学園生活。

それを少女は憧れるように……そしてどこか寂しそうに見つめていた。

「・・・・・・」

眼鏡の女性はそんな少女を黙って見ていたが、やがて「仕方ないわね」とため息をつく。

そして腕時計を見て言った。

「まぁ、ライブまでまだ時間もあるし……。少しぐらいなら見てきてもいいわよ?」

「ほ、本当ですか!?」

思わぬ言葉に、少女の顔がぱあっと明るくなる。

「その代わりくれぐれも騒ぎを起こさないでよ?あと念のため、替えの衣装ももっていきなさい」

そう言って、少女に何着かの服が入ったバックを手渡した。

「はいっ!では、いってきます♪」

少女は明るく返事をすると、帽子を目深にかぶり眼鏡をかけて軽く変装し、車を飛び出した。




*   *



ハヤテ達は外の広場へとやってきていた。

ここでは様々な屋台が軒を連ねている。

生徒達が開いているものだけではなく、地域との交流という意味合いもかねて一般からの出店も数多くあった。

「いろんな店がありますね、お嬢さま。ほら、たこ焼きとかお好み焼きとかありますよ!」

ハヤテは屋台を指さすが、ナギはあまり興味を示さなかった。

「あんなもの食べて喜ぶの、どっかの関西お笑いバカぐらいだろ?」

そう言って見向きもしないナギ。

そのとき、誰かがダッシュでナギに近づいてきた。

「関西人バカにすんな――――――――!!」

「へぷっ!!」

スパーンと心地よい響きをあげて、ハリセンで頭をひっぱたかれるナギ。

振り返るとそこには咲夜が立っていた。

「こんにちは、咲夜さん♪」

「よお、借金執事♪相変わらず、しけたツラしとんな」

からかうような口調でそう言って笑う咲夜。

これも彼女なりの挨拶であった。

一方、ナギは頭をさすりながら咲夜に突っかかる。

「いきなりなにをするのだお前は!!」

「やかましいわ!人がせっかく遊びにきたったのに……」

そう。今日が白皇の文化祭と聞いて、咲夜はここまで遊びに来たのだった。

「まったく、相変わらず祭りの醍醐味がわかっとらんやっちゃな〜」

「なんだとー!!」

「まぁまぁ、二人とも。そうだ何か食べますか?」

二人を落ち着かせようとそう提案するハヤテ。

そこで咲夜が目を輝かせる。

「お、なんや、おごってくれるん?」

「・・・・・・」

「ちゃうんかい!!?」

黙りこむハヤテに、ビシッと咲夜のツッコミが入る。

だが、実際問題ハヤテの財布事情はかなり厳しかった。

「わ、割り勘で……」

「ま、しゃあないわな」

「ていうか、お前も一応『お嬢さま』なんだからハヤテに払わせようとするなよ!!」

ナギが忘れがちな事実をつきつける。

限りなく庶民派な雰囲気の咲夜だが、こうみえても正真正銘大金持ちなのである。

「ま、細かいことは気にすんなや♪それより何買う?」

「そうですね〜……。あそこなんかどうです?」

ハヤテは一軒のたこ焼き屋を指さす。

そこにはかなりの行列ができていた。

「お、ええやん♪ならぼ、ならぼ!」

「え〜……」

「『え〜』やない!さっさと行くで!!」

咲夜はめんどくさがるナギの手を強引に引っ張り、三人は行列へと並んだ。







―数分後。

前に並んでいた人の数も減り、そろそろハヤテ達の順が近づいていた。

「にしてもなんでこんなに混んでるのだ!」

「よっぽど美味しいんですかね?」

「そう言ってる間にウチらの番みたいやで♪」

前の客が買い終えたのを見て、ハヤテ達は屋台の鉄板の前に立つ。

そこでいままで煙でよく見えなかった店主の顔を見た。

「へい、らっしゃい♪」

ズルッ、ドシャアアアア!!

まるでコントのように盛大にズッコケる三人。

それもそのはず、そこにあったのは実に見慣れた顔だった。

「イブキ!?何をしとるんだお前は!!」

「え?見て分かんない?バイトだよ」

ナギの質問に、屋台の店主……もといイブキは当然のように答えた。

「いや、そう言うことじゃなくて……はふっ!?」

まだ何か言おうと開けたナギの口に、イブキはたこ焼きをつっこんだ。

「はふほふ、はふほふふ!!」

もはや何を言っているのかわからない。

小さな口でアツアツのたこ焼きと格闘する姿はなんか可愛らしかった。

「ていうかイブキさん、今日は来れないって言ってませんでした!?」

「ほふふ!!はふふ!!」

「甘いなハヤテ……『バイトがある』とは言ったが、『来れない』とは一言も言ってないぞ」

イブキはにしし、と悪戯っぽく笑う。

「だったら最初からそう言ってくださいよ……」

「ほふふ、はふ!!」

「あたしのモットーは『予想を裏切る』ですから♪」

「ひねくれてますねぇ!!」

「はふほふ!!」

ハヤテは呆れて頭を抱える。

「てか、さっきからハフホフうるさいわナギ!!」

「はふっ!?」

いまだ一人苦戦していたナギにツッコム咲夜。

そしてようやくナギはたこ焼きをのみこんだ。

「……ごくん。って私のせいかコラ――――――!!」

「あ、お嬢さま。お水いります?」

「おそいわぁぁぁぁぁぁっ!!」

ナギの怒鳴り声が響く。

なにはともあれ、そこでたこ焼き三箱を購入するハヤテ達であった。








それからしばらくして、食べ終えた頃。

「ごちそうさん!うまかったでイブキはん♪」

「はは、本場の人にそういってもらえるとうれしいよ♪」

イブキのたこ焼きはかなり評判が良かった。

あれだけ行列ができていたのもうなづける。

「とこらであんたらこれからどうすんだ?」

イブキが訊くと、咲夜は若干困ったような顔をする。

「あー……とりあえず伊澄さん探さなあかんのや」

めんどくさそうにそう言う咲夜。

もちろん、伊澄は例によって迷子だ。

「仕方ない。私も手伝ってやろう」

「では、僕も……」

ナギに続いて、自分も一緒に行こうとするハヤテだったが。

「いや、ハヤテはこなくていい」

「え?」

思いがけず、ナギに制止された。

「せっかくだからヒマをやる。今日は自由にしてていいぞハヤテ」

「ですけど……」

なおも心配そうな顔をするハヤテに、ナギはふっと笑う。

「私たちのことは心配するな。お前もたまにはゆっくり羽を伸ばしてこい」

「ナギもたまにはええこと言うやん」

「うっさい!さっさといくぞ!!」

「へいへい。ほな借金執事、またあとでな〜♪」

「あ、はい。では、お気をつけて」

ナギと咲夜の二人を、ハヤテは手を振って見送った。

残ったのはハヤテとイブキの二人。

「いっちゃいましたね……。ところでイブキさんはこの後どうするんですか?」

「あたしはもうちょい稼いでから、見て回ることにするよ」

「そうですか。じゃあ僕はどうしようかな?」

ヒマをもらったものの、これからどうするか悩むハヤテ。

そこでイブキが思いついたかのように言った。

「誰かとデートでもしてきたらどうだ?」

「ぶふぉっ!?な、何言ってんですか、イブキさん!?/////」

赤面してふき出すハヤテ。

そんなハヤテにイブキは呆れたようにため息をついた。

「お前もまだ若いんだから、もっと青春を楽しめよ。あんまりつまらない青春送ってると、後悔するぞ?」



*   *



その頃、ムラサキノヤカタ。

マリアは一人さびしくシラヌイと遊んでいた。

「なんでしょう……。このタイミングでの登場にものすごく悪意を感じますわ」

折角の出番だというのに、なにか納得がいかないという様子のマリア。

シラヌイはそんなことはお構いなしに、マリアが持つねこじゃらしにじゃれついていた。

「にゃっ!にゃっ!」

激しい猫パンチの応酬!

攻撃しながらあっちにいったり、こっちにいったり、ときどきひっくり返ったりとなんとも和む光景である。

そうやって、ねこじゃらしをパタパタさせていたマリアであったが、ふと手を止めてつぶやいた。

「今頃ナギ達は文化祭ですか……。懐かしいですね」

そしてマリアは自分の学生時代を振り返る。

「けど、あまりいい思い出はありませんね。生徒会長で忙しかったですし、牧村さんが起こした問題の対応とかもありましたし……」

かつて白皇の文化祭で『ロボコンテスト』というものが開かれた際、なぜか教室の一つが爆発するという出来事があった。

幸いケガ人は出なかったが、その事件はいまでも伝説として語り継がれている。

「そんな感じで大変でしたし、まして男の子と一緒に遊んだこともないし……」

当時を思い出しながら、ハァと深いため息をつく。

「私の青春って……」

マリアは一人、澄みわたる大空を仰ぐのであった……



*   *



戻って、ハヤテ達。

「なんか今、ものすごい切ないシーンが入ったような……」

「そこは触れないのが優しさというものだぞ、ハヤテ」

そこでイブキはハヤテの顔をビシッと指さした。

「とにかく!そんな風になりたくなかったら、恋人の十人や二十人ぐらいつくってこんかい!!」

「多いよ!?どんなハーレムエンドですかソレ!!」

まったく……と呆れかえるハヤテ。

「それに僕なんか好きになってくれる女の子なんていませんよ……」

「いまの発言で全国のもてない男子を敵にまわしたな」

リア充爆発しろ。

「なんか今、ひどいこと言われた気がする!!」

気のせいです★

「まぁ、それはともかく……お前さぁ、もっと積極的にならないと幸せになれないぜ?」

「……ヒナギクさんにも似たようなこと言われました」

初めてヒナギクに会ったときの言葉を思い出すハヤテ。



『少しくらいワガママ言わないと…幸せつかみそこねるわよ』



「・・・・・・」

ハヤテとしても、そこが自分の悪いとこなのかなぁと思うところもあった。

「……まぁ、少し考えてみますよ。では僕はこれで」

「おお、そうか!健闘を祈る♪」

ハヤテはイブキと別れ、その場を後にした。




*   *



「とは言ったものの……」

ハヤテは校内を適当に歩いていた。

他の生徒はみんな友達同士で楽しく遊んでいる。

ハヤテも知り合いがいたら、声をかけようと思っていたのだが。

「イブキさんが変なこというから誘いづらいな/////……でもやっぱり一人じゃ心細いし」

「じゃあ俺と一緒にいこうぜ、マイハニー♪」

げしっ。

後ろから抱きつこうとしてきた変態に裏拳をかまし、一撃で沈める。

そして振り返りもせず、また何事もなかったように歩き出した。







「さて……どうしたものか」

きょろきょろと周りをうかがう。

すると、知った顔が目に入った。

向こうもこちらに気づいて声をかけてきた。

「やあ、ハヤ太君じゃないか」

「朝風さん……」

理沙は笑いながら、ハヤテに近づいてきた。

だが、普段一緒の美希や泉の姿はない。

「珍しいですね、朝風さんが一人なんて」

「そうか?私たちだって別にいつも一緒という訳でもないぞ」

そう言いながらも、理沙は補足を加えた。

「まぁ、美希はまだクラスの手伝いで、泉とは目を離したスキにはぐれてしまっただけなんだがな」

「あ、そうなんですか」

「というわけで一人で退屈していたのだよ。そう言うハヤ太君も一人か?」

「ええ、まぁ」

図らずも、二人になったハヤテと理沙。

ギャルゲーならここで選択肢が出るところである。



『理沙を誘いますか?』

    はい

   →いいえ



「では僕はこれで……」

「まてぇぇぇぇぇい!!今なんで下を選んだぁぁぁぁっ!!?」

ハヤテの決断は早かった。その間、実に0.2秒。

「だって朝風さんといたら、また女装とかロクなことにならないじゃないですか!!」

「そこは否定しないが、さすがの私もちょっと傷ついたわ!!」

ハヤテのあまりの即決ぶりに理沙は憤慨する。

「ていうか今までの展開からいって、ここは誘う流れだろ!!」

「僕のモットーは『予想を裏切る』ですので」

「嘘つけぇぇぇぇぇっ!!初耳だぞ!?」

納得がいかないという様子の理沙。

このままでは女のプライドが許さなかった。

「こうなったら、意地でも私と一緒にきてもらう!!そして罰として、これでもかというほど女装させてやる!!」

「何でですか!?嫌ですよ!!」

ダッと逃げ出すハヤテ。

だが、そのとき……







パ―――――――ン!

乾いた銃声が響いた。

「……え?」

ハヤテは自分の体から力が抜けていくのを感じた。

そして、後ろを振り返るとそこには……







理沙が右手に持った銃を向け、笑みを浮かべていた。

それはいつもとなんら変わらない、意地悪な笑顔。

しかし、それがかえって不気味に見えた……

ドサッと地面に倒れるハヤテの体。

もはや指一本動かせなかった。

「おじょう…さ……」

最後に振り絞った言葉は、意識とともにそこで途切れた……


第三十九話 END


===============================================================================


ハヤテよ、安らかに眠れ……

ハヤテ「ちょ――――――!!なんですかこの急展開!?」

まぁ、それは次回で。

ではまた♪
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Re: Breath ?U (7/18 更新) ( No.35 )
日時: 2011/07/18 23:27
名前: 迅風

恭介「リクエスト感謝するぜ♪ 鍵森恭介だッ!!」

暁文「…………瀬里沢暁文だ♪ リクエストありがとうな……♪」

九十九「筋肉が通りまーす!! 熱い汗が眩しい筋肉が通りまーす!! つーわけで白凱九十九だぜ!! よろしくなっ!!」

メタルタイガー「瀬川虎鉄だ。……今回はリングバトラーズの面々で来た、という感じだろうかな。そして白凱。暑苦しい」

九十九「ンだとぉ!? 筋肉さんが邪魔だってか? こんな膨大な筋肉さんが近くにいたら光景が見えない程に邪魔だってか? 筋肉さんを邪魔って考える奴はなぁ!! 筋肉に泣くんだよ!! なー、道草――――!!」

暁文「…………道草さんは意味不明そうにしているが?」

九十九「オーマイガットォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!! ――はっ! イブキぃっ!! 筋肉の中の筋肉であるお前ならわかるよな!? 筋肉の神秘が!!」

恭介「いや、わからんだろ。「ノォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」……とりあえず筋肉馬鹿は放っておいて感想行くか」

暁文「…………遂に文化祭か♪ …………楽しそうだな……」(←文化祭とか実の所、凄い楽しみにしている暁文。幼い頃からアレでしたからねー……。……そして何時になれば文化祭始まるんだろ、私の小説……)

恭介「確かに文化祭楽しいからな♪ ……そしてハヤテの画像か……。……いや、よかったじゃねぇか、ハヤテ……。……大人気だぜ☆ 平穏と引き換えに、さ☆」

暁文「…………これでしばらくはハヤテにだけ白皇男子の嫉妬が集中するな♪」(←親友をいけにえに差し出す親友二名)

九十九「へん! ハヤテだけ格好良いじゃねぇか……。うっし、俺もスクリーン一杯に見せてやるぜ!!! 筋肉だッ!!!!」(←そう叫んで力瘤を作る)

メタルタイガー「いや、力瘤いらんから。そして一方でライブ関連で現れた少女……。もしかして彼女、かな?」

恭介「もしもアイツなら遂に道草の方にも出現か♪ ……彼女……、こっちでは完全陥落までさして道のり短めだかんなぁ……。……まっ、紆余曲折凄いらしいが」

暁文「…………学院の見学とか出来る限り楽しむといいぞ♪ …………何となく、正体バレる様な気もするけど、気にするな」

九十九「んで、ハヤテ達に合流したのは……おお、咲夜じゃねぇか!! 相変わらずノリがいいじゃねぇか!! うっし、筋肉パレードだっ!!!」

メタルタイガー「いや、乗らないから。……で、紫藤!? お前そこで何をしてるんだよ!?」

恭介「ふっ、見たまんまじゃないか、虎鉄。今のイブキは……たこ焼きに人生を賭けた女。イブキ=アオノリ=ベニショウガ=オタフクソース=オクトパス=ヒンニュー=紫藤というたこ焼き屋の女店主になっているんだよっ!!!!」

暁文「…………長いなミドルネーム。しかも一つ明らかに問題なの入っているし……。そしてさっきからホフハフうるさいぞ、三千院。食事は静かに食べるべきだ」

恭介「ほれ、暁文。たこ焼き」(←そう言って暁文の口へたこ焼きを……)

暁文「…………ホフハフホフハフ! あっつ、うまっ、ほふほふはふはふほふ……!! …………という感じでやかましくない程度にだ、わかったか、三千院?」

メタルタイガー「お前も十分うるさかったがなぁ!?」

恭介「虎鉄♪」

メタルタイガー「あっつぁああああああああああああああああああああああああ!!?」

九十九「ハッ、虎鉄もダメダメじゃねぇか!!」

恭介「九十九♪」

九十九「たこ焼きんにくぅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!」

暁文「…………何だたこ焼きんにくって……。そしてマリアさんは一人で……。…………キャリアウーマンという言葉があってだな」

恭介「暁文。言うな。言っちゃダメだ。……そしてハヤテはデート相手を探して……。……おい、虎鉄。懐かしいお前の姿があったぞ」

メタルタイガー「あっはっはっは。何をやっているんだろうな、俺は★ 綾崎に対して何をまったく……♪ ……綾崎すまないな、そんな俺で……。安心してくれ……、そいつは俺がブン殴っておくから……!! 辛いだろうが、耐えてくれ……。そして申し訳ないな、本当にぃ……!!」(←そう言いながら虎鉄をずるずると……)

恭介「あ。虎鉄が消えた……。そして最後……。……おいおい、何があった?」

九十九「何かハヤテが朝風に撃たれたな。筋肉みてぇだ」

暁文「…………意味がわからない。…………が、本当に何が起きた?」

恭介「……天王州。ハヤテとデートする為に捕獲を朝風に任せるなんて……それほどにお前はハヤテにご執心なんだな……」(←偽装)

暁文「…………勝手に結論出した!? …………まぁ、とにかく次回だな。それじゃあ次回も楽しみにしている♪」

九十九「次回リクエストあったら人文字で頼むぜ!! それじゃあな!!」

恭介「人文字!? いや、普通でいいよ!?」
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Re: Breath ?U (7/18 更新) ( No.36 )
日時: 2011/07/19 14:34
名前: 紅雪

はいどうも〜、紅雪です!

早速感想ですが、綾崎ハヤテの一日【傑作選】の内容が果てしなく気になりますね…

一日でファンクラブの会員を劇的に増やすとは…モデルがハヤテだからなのか、カメラマンがイブキだったからなのか…恐らく五分五分ってとこでしょうね(笑)

次に出てきたライブ関連の子は…多分彼女でしょうね〜、まぁそこら辺は次回明らかになったりするんでしょうね。

そしてナギはたこ焼きとお好み焼きを「あんなもの」呼ばわりしてしまいましたか…そりゃ咲夜じゃなくても叩きますよ。えぇそりゃもう全力で(笑)←目が笑ってないのは内緒

予想を裏切ってたこ焼き屋の店主として登場のイブキ。いや、大体予想…というか期待はしてましたけどね。

その後に入ってきたマリアさんの描写は…とりあえず置いといて次…

…ハヤテの発言は私のリミッターを外してしまいましたね。「殺したいほど羨ましいという嫉妬心は不可能を可能にする」って、とあるバカも言ってましたし、私も今は何でも出来る気がします…どっかの天然ジゴロを八つ裂きにしたりとか…。

冗談はともかくとしてハヤテ、イブキに影響されてる気が…悪い意味で。

ま、結論は理沙が撃ったのが実弾だったらいいのに、って話でしたね。

次回、ハヤテがどう料理されるか楽しみにしてますね。それでは今回はこの辺で!
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Re: Breath ?U (7/18 更新) ( No.37 )
日時: 2011/07/19 18:45
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

どうも、RIDEです。

毎回毎回しつこいようですが感想を送ります。

ハヤテの動画、大人気ですね。
一体どんな映像なのか、気になります。

ライブを行う為に訪れた少女というのは・・・・
もしかして彼女ですか?
ハヤテたちと出会うかどうか、楽しみです。

咲夜は相変わらずハイテンションでいいですね。
ヘ○リアのアメリカ並みのゴーイングマイウェイですよ。
ハヤテにおごろうとするところなんか。

そこでバイトのイブキ登場。
予想を裏切るがモットー・・・否定できませんね。
そしてナギはペースに乗せられっぱなし。
まあ、あの二人が相手なら仕方ないかと。

マリアが一人寂しくなっているところはあえてノーコメントと言うことで・・・・

文化祭を楽しむ中、ハヤテが理沙に撃たれた!?
その真意とは一体!?

次回目を離せませんね!

お互いに更新頑張りましょう。
スランプや忙しさにも負けないでくださいね。

では、失礼しました。


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Re: Breath ?U (7/18 更新) ( No.38 )
日時: 2011/07/25 13:23
名前: ゆーじ

こちらの作品ではお初にお目に掛かります。

他の方の小説のコメントは久々なのでドキドキが止まらないです(汗) 

あ、『どの面下げて来てんだよ この野郎。うぜぇ、来んな!』って思ったら削除してしまって構いませんからね!?

というワケで、道草さんのこの作品は以前から読ませていただき、とても面白い作品だと思いまして本当に今更ながら初コメントしようと思います(汗)

まずこの作品が道草さんの初作品なのに、この文の構成(?)はとても羨ましい限りです。私の初投稿の作品なんかもう削除したいくらいに酷い出来だったので…。
あ、削除しに行きたくなってきた。

そして話もまたとても面白くて何度読み返しても笑いが止まりません。イブキとハヤテの絡みが大好きです。というかイブキのキャラが好きすぎます(笑)

寝言みたいな事を言いますと、ウチの奈緒と気が合いそ(殴

キャラが皆 活き活きしていて読んでいて何度この世界に入りたいと思ったことか…(笑)

ルカがこの作品にどう絡むか、イブキとハヤテの出会いのエピソードなど…気になる話がいっぱいです!

私もこんなギャグが書けるようになりたいなー…と尊敬しつつ、長文失礼しました。

では次回も楽しみにしております!
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Breath ?U (7/28 更新) ( No.39 )
日時: 2011/07/28 03:02
名前: 道草

どぅも★道草です!

いよいよハヤテファン待望の8月が近づいてきましたね!

ではレス返しをば。


◆迅風さんへ

>恭介「リクエスト感謝するぜ♪ 鍵森恭介だッ!!」

>暁文「…………瀬里沢暁文だ♪ リクエストありがとうな……♪」

>九十九「筋肉が通りまーす!! 熱い汗が眩しい筋肉が通りまーす!! つーわけで白凱九十九だぜ!! よろしくなっ!!」

>メタルタイガー「瀬川虎鉄だ。……今回はリングバトラーズの面々で来た、という感じだろうかな。そして白凱。暑苦しい」

ようこそ、リングバトラーズの皆さん♪

歩「みんな、感想ありがとうね♪」

イブキ「とはいえ、約一名がめんどくさい」

>九十九「ンだとぉ!? 筋肉さんが邪魔だってか? こんな膨大な筋肉さんが近くにいたら光景が見えない程に邪魔だってか? 筋肉さんを邪魔って考える奴はなぁ!! 筋肉に泣くんだよ!! なー、道草――――!!」

そこで同意を求められても……

僕、筋肉とは無縁なので。

>暁文「…………道草さんは意味不明そうにしているが?」

>九十九「オーマイガットォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!! ――はっ! イブキぃっ!! 筋肉の中の筋肉であるお前ならわかるよな!? 筋肉の神秘が!!」

イブキ「わかんねーよ!!あたしもそんな筋肉ねーし」

意外と体つきは華奢だからね、君。

>恭介「いや、わからんだろ。「ノォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」……とりあえず筋肉馬鹿は放っておいて感想行くか」

>暁文「…………遂に文化祭か♪ …………楽しそうだな……」(←文化祭とか実の所、凄い楽しみにしている暁文。幼い頃からアレでしたからねー……。……そして何時になれば文化祭始まるんだろ、私の小説……)

皆さんのバンドも楽しみにしてます♪

>恭介「確かに文化祭楽しいからな♪ ……そしてハヤテの画像か……。……いや、よかったじゃねぇか、ハヤテ……。……大人気だぜ☆ 平穏と引き換えに、さ☆」

>暁文「…………これでしばらくはハヤテにだけ白皇男子の嫉妬が集中するな♪」(←親友をいけにえに差し出す親友二名)

ハヤテ「いけにえにするな―――――!!安らぐ場所がない!!」

イブキ「ガンバ(棒読み)」

ハヤテ「他人事かぁぁぁぁぁっ!!」

>九十九「へん! ハヤテだけ格好良いじゃねぇか……。うっし、俺もスクリーン一杯に見せてやるぜ!!! 筋肉だッ!!!!」(←そう叫んで力瘤を作る)

3Dで画面いっぱいに飛び出す筋肉超大作!!

イブキ「嫌すぎる……」

>メタルタイガー「いや、力瘤いらんから。そして一方でライブ関連で現れた少女……。もしかして彼女、かな?」

>恭介「もしもアイツなら遂に道草の方にも出現か♪ ……彼女……、こっちでは完全陥落までさして道のり短めだかんなぁ……。……まっ、紆余曲折凄いらしいが」

もしかしなくても彼女です(笑)

そちらでどうなるかも楽しみです♪

>暁文「…………学院の見学とか出来る限り楽しむといいぞ♪ …………何となく、正体バレる様な気もするけど、気にするな」

??「気にするよ!?なんかヤな予想されてる!!」

まぁ、そこは本編で。

>九十九「んで、ハヤテ達に合流したのは……おお、咲夜じゃねぇか!! 相変わらずノリがいいじゃねぇか!! うっし、筋肉パレードだっ!!!」

咲夜「いや乗れへん……。そこは乗れへん……」

>メタルタイガー「いや、乗らないから。……で、紫藤!? お前そこで何をしてるんだよ!?」

>恭介「ふっ、見たまんまじゃないか、虎鉄。今のイブキは……たこ焼きに人生を賭けた女。イブキ=アオノリ=ベニショウガ=オタフクソース=オクトパス=ヒンニュー=紫藤というたこ焼き屋の女店主になっているんだよっ!!!!」

イブキ「いや、流石に人生まで賭けーよ。っていうか……いてこましたろかホンマに――――――――――――!!!!」

>暁文「…………長いなミドルネーム。しかも一つ明らかに問題なの入っているし……。そしてさっきからホフハフうるさいぞ、三千院。食事は静かに食べるべきだ」

>恭介「ほれ、暁文。たこ焼き」(←そう言って暁文の口へたこ焼きを……)

>暁文「…………ホフハフホフハフ! あっつ、うまっ、ほふほふはふはふほふ……!! …………という感じでやかましくない程度にだ、わかったか、三千院?」

ナギ「わかるか―――――――――!!説得力皆無だよ!!」

>メタルタイガー「お前も十分うるさかったがなぁ!?」

>恭介「虎鉄♪」

>メタルタイガー「あっつぁああああああああああああああああああああああああ!!?」

>九十九「ハッ、虎鉄もダメダメじゃねぇか!!」

咲夜「てかなんやねんコレ?リアクションコント?」

>恭介「九十九♪」

>九十九「たこ焼きんにくぅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!」

意味が分からない!?

>暁文「…………何だたこ焼きんにくって……。そしてマリアさんは一人で……。…………キャリアウーマンという言葉があってだな」

仕事が恋人ってことですかね?

マリア「どうせ17年間、恋人なんかいませんよ……」

>恭介「暁文。言うな。言っちゃダメだ。……そしてハヤテはデート相手を探して……。……おい、虎鉄。懐かしいお前の姿があったぞ」

>メタルタイガー「あっはっはっは。何をやっているんだろうな、俺は★ 綾崎に対して何をまったく……♪ ……綾崎すまないな、そんな俺で……。安心してくれ……、そいつは俺がブン殴っておくから……!! 辛いだろうが、耐えてくれ……。そして申し訳ないな、本当にぃ……!!」(←そう言いながら虎鉄をずるずると……)

変態「離せオレ――――――――――!!」

おお、虎鉄が虎鉄に引きずられていく……

ハヤテ「そちらではホントまともですからね〜。うらやましいです」

>恭介「あ。虎鉄が消えた……。そして最後……。……おいおい、何があった?」

>九十九「何かハヤテが朝風に撃たれたな。筋肉みてぇだ」

>暁文「…………意味がわからない。…………が、本当に何が起きた?」

そこは本編で。まぁ、皆さん予想できてるとは思いますが(笑)

>恭介「……天王州。ハヤテとデートする為に捕獲を朝風に任せるなんて……それほどにお前はハヤテにご執心なんだな……」(←偽装)

勝手に話進んでる!?

アテネ「とんだ濡れ衣ですわ!私なら人に頼んだりせず、自分でやります!!」

イブキ「オイ」

>暁文「…………勝手に結論出した!? …………まぁ、とにかく次回だな。それじゃあ次回も楽しみにしている♪」

>九十九「次回リクエストあったら人文字で頼むぜ!! それじゃあな!!」

よし、では……ゴキッ、ベキッ……ってできるかぁああああああああ!!

>恭介「人文字!? いや、普通でいいよ!?」

では、歌詠とうたまるとわふーと……あとはお任せします♪

イブキ「ウグイスちゃん以外、人じゃないんだけど!?」

迅風さん、ありがとうございました♪


◆紅雪さんへ

>はいどうも〜、紅雪です!

ナギ「うむ、感想感謝する♪」

紅雪さん、ありがとうございます♪

>早速感想ですが、綾崎ハヤテの一日【傑作選】の内容が果てしなく気になりますね…

ハヤテ「気にしなくていいです!」

>一日でファンクラブの会員を劇的に増やすとは…モデルがハヤテだからなのか、カメラマンがイブキだったからなのか…恐らく五分五分ってとこでしょうね(笑)

イブキ「いや、七・三でハヤテの勝ちかな?」

ハヤテ「そこ、何で無駄に謙虚!?」

>次に出てきたライブ関連の子は…多分彼女でしょうね〜、まぁそこら辺は次回明らかになったりするんでしょうね。

まぁ、その通りですね。うまく書けるか分かりませんが……

>そしてナギはたこ焼きとお好み焼きを「あんなもの」呼ばわりしてしまいましたか…そりゃ咲夜じゃなくても叩きますよ。えぇそりゃもう全力で(笑)←目が笑ってないのは内緒

なんかごめんなさい!!代わりに土下座しときます!!

ちなみに、なんだかんだいってナギもおいしくいただきました♪

>予想を裏切ってたこ焼き屋の店主として登場のイブキ。いや、大体予想…というか期待はしてましたけどね。

イブキ「くっ……読まれていたか!!ラーメン屋にしとけばよかった!!」

いや、そこじゃないから。

>その後に入ってきたマリアさんの描写は…とりあえず置いといて次…

マリア「……置いとくなら、触れないでもらえませんか?」

>…ハヤテの発言は私のリミッターを外してしまいましたね。「殺したいほど羨ましいという嫉妬心は不可能を可能にする」って、とあるバカも言ってましたし、私も今は何でも出来る気がします…どっかの天然ジゴロを八つ裂きにしたりとか…。

ハヤテ「な、なぜか悪寒が……」

ホントうらやましいですよね〜、天然ジゴロ滅びたらいいのに……

>冗談はともかくとしてハヤテ、イブキに影響されてる気が…悪い意味で。

ハヤテ「うぐ……気をつけないと……」

イブキ「どう言う意味だコラ」

>ま、結論は理沙が撃ったのが実弾だったらいいのに、って話でしたね。

ハヤテ「よくないわぁぁぁぁぁぁっ!!」

ていうかコレ、完全に展開バレてますね(笑)

>次回、ハヤテがどう料理されるか楽しみにしてますね。それでは今回はこの辺で!

紅雪さん、ありがとうございました♪


◆RIDEさんへ

>どうも、RIDEです。

>毎回毎回しつこいようですが感想を送ります。

歩「いつもありがとうね♪」

RIDEさん、ありがとうございます♪

>ハヤテの動画、大人気ですね。
>一体どんな映像なのか、気になります。

ハヤテ「だから気にしなくていいです!!」

>ライブを行う為に訪れた少女というのは・・・・
>もしかして彼女ですか?
>ハヤテたちと出会うかどうか、楽しみです。

はい、彼女です。こちらでは初対面ということになります。

>咲夜は相変わらずハイテンションでいいですね。
>ヘ○リアのアメリカ並みのゴーイングマイウェイですよ。
>ハヤテにおごろうとするところなんか。

ナギ「サク、お前もう少しお嬢様っぽくしたらどうだ?」

限りなく庶民っぽいですからね。

咲夜「うちは自分に正直なだけや」

>そこでバイトのイブキ登場。
>予想を裏切るがモットー・・・否定できませんね。

イブキ「あとハヤテをからかうのが趣味♪」

ハヤテ「ホントひねくれてますねぇ!!」

>そしてナギはペースに乗せられっぱなし。
>まあ、あの二人が相手なら仕方ないかと。

ナギ「まったく、少しは大人しくできんのかお前ら!」

咲夜「アホ!せっかくの祭りなんやから、騒がにゃ損やろ?」

イブキ「同意!」

>マリアが一人寂しくなっているところはあえてノーコメントと言うことで・・・・

マリア「・・・・・・」

シラヌイ「にゃ〜?」

>文化祭を楽しむ中、ハヤテが理沙に撃たれた!?
>その真意とは一体!?

>次回目を離せませんね!

ぶっちゃけ、たまにはこういう引きをしてみたかっただけです(笑)

>お互いに更新頑張りましょう。
>スランプや忙しさにも負けないでくださいね。

>では、失礼しました。

愚痴をこぼしてしまいスミマセン!

RIDEさん、ありがとうございました♪


◆ゆーじさんへ

>こちらの作品ではお初にお目に掛かります。

>他の方の小説のコメントは久々なのでドキドキが止まらないです(汗) 

ゆーじさんだ――――――――――――――!!?

ハヤテ「お越しいただき、ありがとうございます♪」

>あ、『どの面下げて来てんだよ この野郎。うぜぇ、来んな!』って思ったら削除してしまって構いませんからね!?

いえいえ滅相もない!!感想いただきありがとうございます♪

>というワケで、道草さんのこの作品は以前から読ませていただき、とても面白い作品だと思いまして本当に今更ながら初コメントしようと思います(汗)

>まずこの作品が道草さんの初作品なのに、この文の構成(?)はとても羨ましい限りです。私の初投稿の作品なんかもう削除したいくらいに酷い出来だったので…。
>あ、削除しに行きたくなってきた。

いえ、素人なのでいまだに四苦八苦です……

ゆーじさんの方こそ、読みやすくて羨ましいです♪

>そして話もまたとても面白くて何度読み返しても笑いが止まりません。イブキとハヤテの絡みが大好きです。というかイブキのキャラが好きすぎます(笑)

イブキ「ゆーじさん、あんがとー♪」

唯一のオリキャラがこんなんでいいのかと何度も思いましたが、気に言っていただけて良かったです♪

>寝言みたいな事を言いますと、ウチの奈緒と気が合いそ(殴

僕も奈緒さん大好きです!!

イブキ「あたしもだよ♪奈緒さんにヨロシク!!」

>キャラが皆 活き活きしていて読んでいて何度この世界に入りたいと思ったことか…(笑)

>ルカがこの作品にどう絡むか、イブキとハヤテの出会いのエピソードなど…気になる話がいっぱいです!

ルカは今回ちょっと(かなり?)役得です!

イブキの過去は…………近々やります。

>私もこんなギャグが書けるようになりたいなー…と尊敬しつつ、長文失礼しました。

>では次回も楽しみにしております!

ゆーじさん、ありがとうございました♪


では、以下本編です!!


===============================================================================


第四十話 『君と出会う Another』


笑い声が悲鳴へと変わり、賑やかだった文化祭は惨劇と化した。

射殺された一人の生徒。

目撃者はおらず、手掛かりもみつかっていない。

文化祭に集まった、何千何万もの人の中から犯人を探すのは非常に困難。

もはや、事件は迷宮入りするかと思われた……







しかし、一人の探偵の登場によって捜査は急展開を迎えていた。

「真実はいつも一つ!」

容疑者たちが集められた教室。

その人物は椅子に力なくもたれかかり、顔を伏せていた。

傍から見れば居眠りしているようにしか見えない。

しかし、その口からは完璧な推理が披露され、事実を浮き彫りにしていく。

……話している最中も口がまったく動いていないが、腹話術でも使っているのであろうか?

「……というわけで犯人は………………。朝風さん、あなただ!!」

探偵は理沙をビシッと指さす!……ことはしなかったが、きっぱりと強い口調で名指しした。

それによって、理沙も観念し膝から崩れ落ちる。

「うぅ……殺す気はなかったんだ――――!!」

涙ながらに動機を語りだす理沙。

出番ほしさに犯行に及んだのだという。

まさに主人公への妬みが生んだ悲劇であった。

「さ、続きは署のほうで……」

泣き崩れた理沙を立たせ、連行するヒナギク。

抵抗することもなく大人しく歩き出す理沙であったが、ふと足を止め親友二人を振り返った。

「泉、美希……お前たちも気をつけろよ。私のようにならないようにな」

「理沙……」

「リサちん……」

それだけ言うと理沙は自嘲気味にフッと笑い、教室から出ていった。

こうして、若干の哀愁を残しつつも事件は一件落着した。







「ふわぁあ……」

事件を解決した(とみんなに思われている)探偵は、大きくあくびをして目を覚ました。

すると皆、口々に賞賛の言葉を述べる。

「いや〜、お手柄だったぞ、名探偵♪」と美希。

「あっと言う間に解いちゃうなんてスゴーイ♪」と泉。

「流石なんじゃないかな♪」と歩。

一方、当の本人は訳が分からないという顔をする。

「え?え?え?」

目を覚ましたら事件は解決していて、この状況。

だが、本人にはまったく身に覚えがない。

しばらくの間困惑していたが、なおもほめちぎる声にまんざらでもなくなり……

「いや〜、それほどでも♪」

調子に乗る探偵ハヤテであった。

チャン、チャン♪











「って、まてぇぇぇぇぇぇい!!」

テンポの悪い、ハヤテの絶叫が響く。

それを聞いて、先ほど連行されたはずの理沙が何食わぬ顔で戻ってきた。

「騒がしいな。一体どうしたんだハヤ太君?」

「どうしたもこうしたもあるかぁぁぁぁぁっ!!なんですか、この小芝居!!なんで僕が眠りの小○郎みたいになってんですか!!」

眠っている間に繰り広げられた寸劇にツッコミをいれる。

どっかの迷探偵と違い、ごまかされるハヤテではなかった。

「だいたい前回僕、朝風さんに撃たれませんでした!?」

「こんなの麻酔銃に決まってるだろ?」

理沙はクスクスと笑いながら、銃を指でくるくると回す。

「意味深に引っ張っておいて結局そんなオチですか!?ていうか人に向かって撃つなぁぁぁぁぁっ!!」

「大丈夫、大丈夫。どっかの小さな名探偵だって鬼のように使いまくってんだから」

「いろいろと問題のある発言やめてください!!ていうかいつまでコ○ンネタ引っ張る気ですか!?」

もはや、ツッコミ疲れるハヤテ。

結局、今までのことは全部ドッキリだった。

ちなみに配役は以下の通り。

ハヤテ:探偵

理沙:犯人

美希:容疑者A

泉:容疑者B

歩:容疑者C & 眠ってる間のハヤテのアテレコ

ヒナギク:刑事

虎鉄:死体



「……ヒナギクさんや西沢さんまで何やってんですか」

「いや、なんか強引にやらされて……」

「あはは……ごめんねハヤテ君」

申し訳なさそうな顔をする二人。

歩も文化祭に遊びに来てヒナギクと合流したところ、理沙たちに巻き込まれたのであった。

「ていうか俺はいつまでこうしてればいいんだ!?」

死体役の虎鉄が叫ぶ。

いままでだれも触れなかったが、虎鉄はずっと教室の真ん中で動かずに倒れていた。

「綾崎、目覚めのキスで起こしてくれ♪」

「死体は黙ってろ★」

「げふっ!!」

蘇ったゾンビにトドメをさすハヤテ。

そして虎鉄は。

「・・・・・・」

……返事がない、ただの屍のようだ。

「……さて。もういいですか?疲れたので戻りたいんですが……」

ハヤテは教室から出て行こうとするが、理沙にがしっと肩をつかまれる。

「まて、まだ何も終わってないぞ♪」

「え?」

ふふふと不敵に笑う理沙。

……もう嫌な予感しかしない。

そして、泉と美希がなにやら用意していたものを取り出した。

それは実に可愛らしい女の子の洋服。

「というわけで、さっそく着替えるぞハヤ太君♪」

「なにが『というわけ』!?まったく脈絡ないんですけど!!」

すぐさま逃げ出そうとするハヤテであったが、美希と泉も加わり三人がかりで取り押さえられる。

「逃がさんぞハヤ太君!」

「にはは〜、観念するのだ♪」

「嫌ですよ!!ヒナギクさんや西沢さんからもなんとか言ってください!!」

助けを求めるハヤテであったが、現実は無常である。

「ま、まぁ、仕方ないんじゃない?/////」

「がんばってハヤテ君!/////」

「えええええええええええええ!?」

顔を赤らめ、半ば見捨てるヒナギクと歩であった。

「さぁ、行くぞハヤ太君♪」

「いやああああああああああああああああああ!!」







―数分後。

そこには大きなリボンをつけ、フリフリのスカートをはいたハヤテの姿があった。

「うぅ……なんでいつもこんな目に」

無理やり着替えさせられ、涙目のハヤテ。

毎度のことではあるが、何度やっても慣れないものである。

「「///////」」

そんなハヤテを見て真っ赤になり、思わず顔をそらすヒナギクと歩。

一方、理沙はさらになにか持ち出してきた。

「では、ハヤ太君にはこれをもって校内を練り歩いてもらおうか!」

それは『綾崎ハヤテの一日・絶賛上映中!!』と書かれたプラカードだった。

要は、クラスの宣伝をしてこいということである。

本人がこのカッコで宣伝すれば、集客率は間違いなしであろう。

だが、そんなのはもちろんゴメンなハヤテであった。

「もうイヤだ―――――――――――!!」

ハヤテは叫んで窓から逃げ出した。

「あ、ハヤ太君!」

理沙は窓から身を乗り出すが、既にハヤテの姿は見えなくなっていた。

「いっちゃったか……少しイジメすぎたかな?」

理沙はちょっとだけ罪悪感に駆られる。

「にしても……。あのカッコのままいくこともないだろうに……」

ハヤテからはぎ取った執事服を見ながら、そうつぶやくのであった……



*   *



一方、ハヤテは既に後悔していた。

思わず女装姿のまま飛び出してきたが、今は文化祭の真っ最中。

どこもかしこも人、人、人。

そんななかでハヤテはかなり注目を浴びていた。

「(しまった――――!!こんな姿で歩き回ったら、女装趣味の変態扱いに!!)」

そう心配するハヤテであったが……

「わー、あの子カワイー♪」

「あんな可愛い子、この学校にいたかなー?」

みんな女装とは気付かず、単純にハヤテの可愛さに見惚れていた。

「・・・・・・」

これはこれで複雑な心境のハヤテ。

どっちみち恥ずかしいことには変わらなかった。

「と、とにかく人気のないところへ……」

ハヤテは少しでも人が少ないところを探し、走り出した。



*   *



「ふぅ、ようやく落ち着いた……」

喧騒から抜け出し、一息つくハヤテ。

ここは、旧校舎付近のおおきな湖。

見た所、人の姿はなかった。

「それにしても、静かで気持ちいいところだな〜」

ハヤテは大きく深呼吸し、景色を眺める。

降り注ぐ木漏れ日。

やさしくそよぐ風。

水面に揺れる少女。

さえずる鳥の声。

実に穏やかな光景が広がっていた。







「・・・・・・」

ハヤテは先ほどの光景に違和感を感じ、もう一度水面をみる。

そこには一人の少女がぷかぷかと浮かんでいた。

「ちょ――――――――――!!?大丈夫ですか!?」

声をかけても返事はない。

「くっ!!」

ハヤテは急いで湖の中に飛びこんだ。







そして少女を抱え、水から上がってきたハヤテ。

草むらに少女を寝かせ、必死に呼びかけた。

「しっかりしてださい!!大丈夫ですか!?」

しかし、少女の目は依然閉じたままだ。

このままでは本当に危ない!

どうしたらいいか焦るハヤテであったが、方法は一つしかない。

「……ごめんなさい!」

仕方ないことだと分かりつつも、ハヤテは謝罪する。

そして少女に顔を近づけ……







唇を重ねた。







「ん……うぅん……」

ハヤテが息を吹き込むと、少女の体がわずかに動いた。

それに気付いたハヤテは、再度呼びかける。

「お願いです、目を開けてください!!」

その声が届いたのか、少女はゆっくりと目を開いた。

「……あれ……ここは?」

「……!!よかった!!」

ハヤテはほっと胸をなでおろす。

一方、少女はまだ意識がはっきりしないのかボーっとしていた。

「……そうだ、私……水におちて」

そこで少女はハッとして、ハヤテの顔を見上げる。

「あなたが助けてくれたの!?」

「え?あ、はい、一応。…………スミマセン/////」

先ほどの人工呼吸の件を思い出し、思わず謝ってしまうハヤテ。

そして、少女は。

「……あ」

「あ?」

「ありがと―――――――――――――――――!!」

「うわっ!?/////」

ガバッと、濡れた体で抱きついてきた。

突然の事態にハヤテは真っ赤になる。

「死ぬかとおもったよ〜〜〜〜〜〜……」

胸の中で震える少女。

よほど怖かったのだろう。

初めは困惑していたハヤテだったが、やがて少女を落ちつかせるように優しく頭をなでた。

「うう、危うく来世が見えたわ……ちなみに私の来世はプ○ステ6よ」

「それはまた先が長そうですね……」

ハハハと苦笑するハヤテ。

少女もだいぶ落ち着きを取り戻したようだ。

「あの……できれば、そろそろ放してもらえると助かるのですが/////」

「あ、ごめんなさい!!濡れてて気持ち悪かったよね?」

ばっと離れる少女。

ようやく解放されたハヤテは胸の鼓動を落ちつけていた。

「とにかく、あなたは命の恩人だよ!ありがとう♪」

「いえ、そんな大したものじゃないですよ」

ペコリと頭を下げる少女に、ハヤテは謙遜する。

「ところでどうして溺れてたんですか?」

「あー、それがね……」

アハハと苦笑いを浮かべながら、少女は一気に語りだした。

「文化祭をみて回ってたら、射的屋の流れ弾が頭に直撃して、よろけた拍子に荷物を運んでいたリヤカーに轢かれ、そのときカツラと眼鏡がとれて正体がバレ、ファンの人達に追われて大騒ぎになり、やっとのことで振り切ってここまできたら、土手が崩れて湖に落っこちて、さらに日ごろの疲れが災いして足がつってしまい、皮肉にもスイレンの花のように水に浮かぶことになってしまったの……」

「へ、へ〜……」

自分以外にもいるんだな〜こういう人、とハヤテは聞きながら思っていた。

と同時に一つ気になることがあった。

「あれ?でもファンに追われてって?」

「あ、そういえば自己紹介がまだだったね」

少女は改まった様子で、髪を整えハヤテと向き合った。

ウェーブのかかった水色の髪が風に揺れる。

濡れた髪は光を反射し綺麗に輝いていた。

「私は水蓮寺ルカ。一応アイドルやってます♪」

「アイドル!?」

衝撃の事実に驚くハヤテであったが、改めてルカを見つめるとすぐに納得した。

容姿もそうだが、動作や雰囲気からも人を惹きつけるようなものを感じる。

ルカはハヤテの視線に少し照れながら尋ねた。

「あなたは?」

「え?」

思わず見とれてキョトンとしていたハヤテに、ルカは「もー!」と頬を膨らませもう一度尋ねる。

「あなたの名前は?」

「あ、僕は……綾崎ハヤテと言います」

「ハヤテ?」

ルカは一瞬不思議そうな顔をしたが、すぐに感心したように言った。

「へ〜、女の子なのにハヤテなんて、すごくカッコイイ名前ね♪」

ビシッ!

そのとき、ようやくハヤテは自分の現状に気がついた。

もはやすっかり忘れていたが、現在女装中である。

そのせいで、完全に女だと思いこまれていた。

「あ、あの水蓮寺さん!」

厄介なことになる前に、男だと名乗りでようとするハヤテ。

だが突然、唇に人差し指を当てられ遮られた。

「ルカでいいよ♪」

そう言って、ルカはにこっと笑う。

「ル……ルカさん/////」

その笑顔に思わずドキッとするハヤテ。

さらに唇に触れられたことで、先ほどの感触を思い出して真っ赤になってしまう。

「それにしても……ずぶ濡れになっちゃったね……」

困った顔をするルカであったが、あることを思い出してパンと手を合わせる。

「そうだ!私のカバンに替えの服が何着か入ってるから、それに着替えましょ♪」

「え゙!?」

早くもマズイ展開に焦るハヤテをよそに、ルカは近くに置いてあったカバンを持ってきた。

幸い、水には落とさなかったようだ。

「さ、あなたも早く!」

そう言って、服を脱ぎだすルカ。

濡れた白い肌があらわになる。

「うわぁああ!?ぼ、僕は後でいいです!!/////」

「?」

慌てて背中を向け、離れるハヤテ。

その様子を不思議に思うルカだったが、ひとまず着替えを始めた。

「(うぅ……どうしよう/////)」

背後から聞こえる衣擦れの音。

ハヤテはなんとか気を紛らわせようと必死だった。

そして、ふと湖の方をみる。

「・・・・・・」

水面に映った自分の姿を見て、ハヤテは思う。

そこには、まごうことなき女の子の姿が映っていて ……

思い返してみると、なんだか取り返しがつかないことになっている気がして……

ふと、茂みのほうを見るとイブキさんが立っていて……



「・・・・・・」

「・・・・・・」



ああ、なんだかわからないけど……

大ピンチだなぁと思った……


第四十話 END


===============================================================================


そんなわけで違う形で対面したルカとハヤテ。

やっぱ女装ですけど(笑)

原作におけるマリアさんの役はイブキに代わってもらいました。

マリア「なんで私の出番ばかりカットされるんでしょうか?」(ゴゴゴゴゴ)

ビクッ!?……ま、まぁ、次回に続きます!!

ではまた♪
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Re: Breath ?U (7/28 更新) ( No.40 )
日時: 2011/07/28 16:52
名前: 迅風

歌詠「芙蓉鴇歌詠よっ♪ リクエスト感謝……しようか若干迷っているけど、一応ありがとうねー♪」

うたまる「にゃーにゃー」(←『大変そうにゃね、歌ちゃん……。まぁ、気ままに頑張るのにゃー。うたまるは応援しておりますよー』……と詠歌の胸元から鳴く猫)

わふー「わふー♪」(←地面にちょこんと座りながらリクエストされて嬉しそうに手をふりふりしているワン子)

歌詠「ダメだ……。感想ほっぽって動物達と遊びたい……! けど、リクエストされたからには感想しないといけないー……! というわけで感想行くわねー♪」

うたまる「にゃーにゃー」(←『始まりは殺人事件からだにゃー。目撃者無しの事件。事件は迷宮入りするかに思われたそうだにゃー』)

歌詠「そうね。けど、そんな場所に現れたのが……名探偵の綾崎ハヤテッ!! 流石はお父さんね♪ 探偵役でもきっちりこなしている――……って、何よその新展開はぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

わふー「わふー? わふふー?」(←寝てるー? っと思いながらぽふっと寝ている名探偵さんの頭上に乗っかるわふー)

うたまる「にゃおー」(←『犯人役は朝風さんにゃー。そして前回のは麻酔銃だったわけにゃんにゃー? ハヤテさん、眠るわけにゃねー』)

歌詠「そして死体役の虎鉄さんは……御愁傷様ー。……しかし目覚めのキス、か。相変わらずこちらの世界以外の虎鉄さんは同性愛なのね……」(←……こっちの虎鉄、どうしてああなったんでしょうね……?)

わふー「わふー? わふふーふー……」(←虎鉄が死んだのかと思い、涙目でゆさゆさしているわふー。『しんじゃダメー』という可愛さである)

うたまる「にゃーお」(←『わふー、優しいのは相変わらずにゃね。けど、その虎鉄さんはいっそ寝かせといた方がいいから寝かせてあげとくのにゃー。死んでないし』)

歌詠「そしてお父さんは朝風さん達の手により女装……。……うん、相変わらず、女装が似合う男性よね、お父さん。娘としては何とも複雑だったりするわねー」

わふー「わふっ!? わふー♪」(←『おんなのこになったー!?』と驚いて『かわいー♪』と無垢に評価をつけるわふー)

うたまる「にゃにゃー」(←『そして人気のない場所を目指した結果……、場所は湖。そして水面に浮かぶのは……うん、あの人にゃねー……』)

歌詠「……そうね。……そして溺れていたからで……人工呼吸……。……もとい、キスー」

うたまる「にゃー♪」(←『役得にゃねー。歌ちゃんのお父さんも、彼女もにゃー』)

歌詠「……どうだったー、綾崎さんー? 彼女の唇の感触ー」(←試しに訊いてみる)

わふー「わふ――――っ♪♪」(←その頃、湖が綺麗なので目をキラキラキラと輝かせて魅入っている無垢なワン子)

うたまる「にゃー……」(←『危うく来世が見える程の事態……。そしてアレにゃね。やっぱり彼女も歌ちゃんのお父さんと一緒で随分と不幸体質なのにゃー』)

歌詠「……ええ、そうね……」(←『……本当に不幸よね。……ふっ、あの不幸体質ならそりゃあ私は不幸度二倍になるわけよ……』っと思っている)

わふー「わふー♪ わふふー♪」(←その頃、ルカが目覚めたので嬉しそうに飛び跳ねるわふー。『げんきー♪』と嬉しそうに笑顔)

うたまる「にゃおっ♪」(←『そしてハヤテさんは彼女がアイドルと気付いた様子にゃね♪ 確かに動作も雰囲気も??らしい?≠烽フにゃしね♪ ……そして容姿は』)

歌詠「……言うなー、うたまるー……」(←顔を隠してそそそ……と後退する)

うたまる「……にゃー」(←『まぁ、置いとくにゃよ……。そして彼女は行動が可愛らしいにゃねー。唯、唇に人差し指……うん、キスされてた事態に気付いたら大変な事ににゃりそうにゃよねー、彼女も……』)

歌詠「そしてハヤテさんを彼女は女の子だと勘違いして……脱衣ー」

うたまる「…………」(←『今後が大変そうだにゃー……ホント。着替えの上にキス……』)

歌詠「恋愛面が更に大変な事になりそうよね、お父さん……。……まぁ、が、ガンバー!」

わふー「わふー?」(←その頃、茂みの所にいるイブキを見ながら『そんなとこでどーしたのー?』と不思議そうに小首をコテン、と傾げる)

わふー「わふー♪」(←何か楽しい事でもあるのかなー? っと思いイブキの所へひょこひょこと近づいてゆく)

わふー「わふっ? わふー♪」(←そしたら急に抱きあげられて不思議そうに小首をコテン、と傾げて。頭を撫でられて嬉しそうにふわふわ動くわふー)

歌詠「……うん。色々大変そうねぇ……。まぁ、綾崎さんも……うん、二人とも不幸体質でも頑張ってねっ!!!」

うたまる「にゃー?」(←最後不自然にゃねぇ……。まっ、ともかく次回も楽しみにしているのにゃ)

歌詠「次回もリクエストあったら言ってねー♪」

わふー「わふふーふっ♪」(←ばいばーい、と言った様子で手をふわふわふわりっ)
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Re: Breath ?U (7/28 更新) ( No.41 )
日時: 2011/07/29 17:17
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

どうも、RIDEです。

今回も感想書きますね。

前回からの続きで、緊迫した状況。
そんな中、名探偵が見事事件を解決!
ハヤテによって、この場は丸く収まった。

・ ・・・という、ドッキリですか!?
さすがにこれは驚きましたよ。

まあ、理沙が麻酔銃を使うというのは違和感ないですね。原作でも使ってましたから。
虎鉄の扱いには、言及しないということで・・・・。

そして、ハヤテは女装させられることに。
もう、お約束ですね。
あまりのことに、ついには逃走してしまいましたか。
まあ、気持ちはわからなくはないですけどね。

そこで、湖に浮かんでいる人を発見。
人工呼吸で助けることに。

少女は予想通り、ルカでしたね。
ここでもいろいろと不幸な目にあっていますね。

しかし、唇を重ねたことに加え、着替えの場面に遭遇。
さらにそれをイブキが見た。

さて、このあとどうなるのでしょう?

更新、頑張ってください。
では、失礼しました。


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Re: Breath ?U (7/28 更新) ( No.42 )
日時: 2011/08/01 13:29
名前: 紅雪

ども!紅雪です!

前回の感想、支離滅裂ですね…すみませんでした…
今回はそうならないように気をつけます…

最初はハヤテがコ○ン風に事件解決…ですが、撃たれた本人が事件解決してましたね…ハヤテ、寝てただけでしたけど。

まぁ、確かに小さな名探偵も鬼のように使ってますけど、理沙…あれ、「麻酔針」だから…君が使ったのは、化物みたいなワニすら一発で意識を落とせる「麻酔銃」だからさ…

ハヤテ以外に使っちゃ駄目だぞ★

そしてまさか他の人達もドッキリ(?)に参加してるとは思いませんでした…

何やかんやで女装姿のまま飛び出してしまったハヤテ。
逃げた先で水面に浮かぶ少女…もといルカを人工呼吸で、『人工呼吸で』助けた訳ですが…ルカはハヤテのこと女の子だと思ってるんですよね…

ルカが着替えている間に自分の姿を再確認するハヤテ、茂みからそれを見るイブキ。

お互いに無言の状況を想像するとメチャクチャ面白そうですね…
さぁ、ここからどんな面白いことが待っているのか楽しみで仕方ありません!

では、次回も楽しみにしています!
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Breath ?U (8/24 更新) ( No.43 )
日時: 2011/08/24 07:07
名前: 道草

どぅも★道草です!

バタバタしてるうちに、遂に映画目前だ――――――――!!

では遅れましたがレス返しをば。


◆迅風さんへ

>歌詠「芙蓉鴇歌詠よっ♪ リクエスト感謝……しようか若干迷っているけど、一応ありがとうねー♪」

>うたまる「にゃーにゃー」(←『大変そうにゃね、歌ちゃん……。まぁ、気ままに頑張るのにゃー。うたまるは応援しておりますよー』……と詠歌の胸元から鳴く猫)

>わふー「わふー♪」(←地面にちょこんと座りながらリクエストされて嬉しそうに手をふりふりしているワン子)

伊澄「皆さん、お越しいただきありがとうございます」←ナギと咲夜が必死こいて探してるのに、レス返しに登場してる子

まさか、人間一人で来てくれるとは……歌詠さん本当にありがとうございます!!(土下座)

>歌詠「ダメだ……。感想ほっぽって動物達と遊びたい……! けど、リクエストされたからには感想しないといけないー……! というわけで感想行くわねー♪」

イブキ「状況がものすごい和やかなんだが!!」

伊澄「・・・・・・/////」←スキップしながら動物達と遊んでいる自分を妄想中

>うたまる「にゃーにゃー」(←『始まりは殺人事件からだにゃー。目撃者無しの事件。事件は迷宮入りするかに思われたそうだにゃー』)

>歌詠「そうね。けど、そんな場所に現れたのが……名探偵の綾崎ハヤテッ!! 流石はお父さんね♪ 探偵役でもきっちりこなしている――……って、何よその新展開はぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

今後、この小説はミステリーに路線変更します♪

イブキ「しねーよ」

>わふー「わふー? わふふー?」(←寝てるー? っと思いながらぽふっと寝ている名探偵さんの頭上に乗っかるわふー)

ハヤテ「ん……すー♪」

歩「ハヤテ君がものすごい穏やかな寝顔に―――――――!!/////」

ヒナギク「まさかの安眠効果!?/////」

>うたまる「にゃおー」(←『犯人役は朝風さんにゃー。そして前回のは麻酔銃だったわけにゃんにゃー? ハヤテさん、眠るわけにゃねー』)

理沙「まぁ、実際に撃たれないように気をつけたまえハヤ太君♪」

ハヤテ「……僕はもうあなたに背をむけないようにします」

>歌詠「そして死体役の虎鉄さんは……御愁傷様ー。……しかし目覚めのキス、か。相変わらずこちらの世界以外の虎鉄さんは同性愛なのね……」(←……こっちの虎鉄、どうしてああなったんでしょうね……?)

>わふー「わふー? わふふーふー……」(←虎鉄が死んだのかと思い、涙目でゆさゆさしているわふー。『しんじゃダメー』という可愛さである)

理沙「わふー、なんという可愛さ―――――!!/////」

泉「にゃ―――――――――!!かわい―――――――♪♪/////」

美希「こ、これは犯罪級だな!!/////」

虎鉄「ちょ、お前ら!俺の話は!?」

>うたまる「にゃーお」(←『わふー、優しいのは相変わらずにゃね。けど、その虎鉄さんはいっそ寝かせといた方がいいから寝かせてあげとくのにゃー。死んでないし』)

ハヤテ「いえ、死にました★」

虎鉄「綾崎―――――――!?」

>歌詠「そしてお父さんは朝風さん達の手により女装……。……うん、相変わらず、女装が似合う男性よね、お父さん。娘としては何とも複雑だったりするわねー」

>わふー「わふっ!? わふー♪」(←『おんなのこになったー!?』と驚いて『かわいー♪』と無垢に評価をつけるわふー)

ハヤテ「歌詠さんのお父さんも大変そうですね、すごい親近感がわきます♪あと、わふーかわいいですね!」

>うたまる「にゃにゃー」(←『そして人気のない場所を目指した結果……、場所は湖。そして水面に浮かぶのは……うん、あの人にゃねー……』)

>歌詠「……そうね。……そして溺れていたからで……人工呼吸……。……もとい、キスー」

>うたまる「にゃー♪」(←『役得にゃねー。歌ちゃんのお父さんも、彼女もにゃー』)

ハヤテからっていうのは珍しいですからね♪まぁ、ルカは覚えてませんけど。

>歌詠「……どうだったー、綾崎さんー? 彼女の唇の感触ー」(←試しに訊いてみる)

ハヤテ「ぶふぉっ!?/////な、何言ってんですか!!あの時はそれどころじゃなかったから覚えてませんよ!!/////」

いや、普通に思い出してる描写があるんですけど?

ハヤテ「うぐっ/////」

>わふー「わふ――――っ♪♪」(←その頃、湖が綺麗なので目をキラキラキラと輝かせて魅入っている無垢なワン子)

女性陣『わふ――――っ♪♪』

ちょー、まだレス返し中!!

>うたまる「にゃー……」(←『危うく来世が見える程の事態……。そしてアレにゃね。やっぱり彼女も歌ちゃんのお父さんと一緒で随分と不幸体質なのにゃー』)

>歌詠「……ええ、そうね……」(←『……本当に不幸よね。……ふっ、あの不幸体質ならそりゃあ私は不幸度二倍になるわけよ……』っと思っている)

……え?

……あれ?歌詠ってまさか……え!?

>わふー「わふー♪ わふふー♪」(←その頃、ルカが目覚めたので嬉しそうに飛び跳ねるわふー。『げんきー♪』と嬉しそうに笑顔)

ルカ「ありがとー♪元気だよ―――――!!」

>うたまる「にゃおっ♪」(←『そしてハヤテさんは彼女がアイドルと気付いた様子にゃね♪ 確かに動作も雰囲気も??らしい?≠烽フにゃしね♪ ……そして容姿は』)

>歌詠「……言うなー、うたまるー……」(←顔を隠してそそそ……と後退する)

やべええええええええええええ!!!地雷踏んだああああああああああ!!?

>うたまる「……にゃー」(←『まぁ、置いとくにゃよ……。そして彼女は行動が可愛らしいにゃねー。唯、唇に人差し指……うん、キスされてた事態に気付いたら大変な事ににゃりそうにゃよねー、彼女も……』)

↓キスされたことに気付いた場合のシミュレーション

ルカ「に―――――――――――――――――っ!!/////////////」

>歌詠「そしてハヤテさんを彼女は女の子だと勘違いして……脱衣ー」

>うたまる「…………」(←『今後が大変そうだにゃー……ホント。着替えの上にキス……』)

ふふふ、今後どうしようかな♪

ハヤテ「なんですかその不敵な笑み!!」

>歌詠「恋愛面が更に大変な事になりそうよね、お父さん……。……まぁ、が、ガンバー!」

>わふー「わふー?」(←その頃、茂みの所にいるイブキを見ながら『そんなとこでどーしたのー?』と不思議そうに小首をコテン、と傾げる)

イブキ「・・・・・・」

>わふー「わふー♪」(←何か楽しい事でもあるのかなー? っと思いイブキの所へひょこひょこと近づいてゆく)

イブキ「・・・・・・」

>わふー「わふっ? わふー♪」(←そしたら急に抱きあげられて不思議そうに小首をコテン、と傾げて。頭を撫でられて嬉しそうにふわふわ動くわふー)

イブキ「キャ―――――――――――♪♪かわいいよう、わふー!!もって帰りたい♪」

乙女イブキ再臨!?わふー恐るべし!!

>歌詠「……うん。色々大変そうねぇ……。まぁ、綾崎さんも……うん、二人とも不幸体質でも頑張ってねっ!!!」

ハヤテ「が、がんばります……」

ルカ「?うん、がんばるよ♪」

>うたまる「にゃー?」(←最後不自然にゃねぇ……。まっ、ともかく次回も楽しみにしているのにゃ)

>歌詠「次回もリクエストあったら言ってねー♪」

今回は迅風さんにお任せします!

……歌詠さん、すみませんでした!!

>わふー「わふふーふっ♪」(←ばいばーい、と言った様子で手をふわふわふわりっ)

迅風さん、ありがとうございました♪あと、わふー可愛い!!


◆RIDEさんへ

>どうも、RIDEです。

>今回も感想書きますね。

伊澄「いつも感想いただき感謝します」

ありがとうございます♪

>前回からの続きで、緊迫した状況。
>そんな中、名探偵が見事事件を解決!
>ハヤテによって、この場は丸く収まった。

ハヤテ(歩)「謎は全て解けた!!」

>・ ・・・という、ドッキリですか!?
>さすがにこれは驚きましたよ。

美希「ちなみに脚本は私だ」

ハヤテ「どーでもいいわぁぁぁぁっ!!」

>まあ、理沙が麻酔銃を使うというのは違和感ないですね。原作でも使ってましたから。

理沙「ふっ、こんな事もあろうかと、いつでも持ち歩いているのさ!」

ハヤテ「こんな事につかうなぁぁぁっ!!ていうかそれ銃刀法違反!!」

理沙「原作4巻で銃火器ぶっぱなしてた君に言われたくない」

ハヤテ「うぐっ……!」

>虎鉄の扱いには、言及しないということで・・・・。

もはや出オチキャラとして定評のある虎鉄ですね。

なんか非常に使いやすいです♪

>そして、ハヤテは女装させられることに。
>もう、お約束ですね。
>あまりのことに、ついには逃走してしまいましたか。
>まあ、気持ちはわからなくはないですけどね。

もう、『ハヤテ=女装』といっても過言ではないですからね♪

ハヤテ「どういう認識されてるんですか僕!?」

>そこで、湖に浮かんでいる人を発見。
>人工呼吸で助けることに。

実はこのシーン書こうかどうかかなり悩みました!!

まぁ、結局書きましたけどね(笑)

>少女は予想通り、ルカでしたね。
>ここでもいろいろと不幸な目にあっていますね。

ルカ「うう、何でいつもこんな目に……」

ハヤテ「果てしない親近感!!」

>しかし、唇を重ねたことに加え、着替えの場面に遭遇。
>さらにそれをイブキが見た。

>さて、このあとどうなるのでしょう?

とりあえず、イブキ大ダメージ。

イブキ「はぁ!?」

>更新、頑張ってください。
>では、失礼しました。

RIDEさん、ありがとうございました♪


◆紅雪さんへ

>ども!紅雪です!

ヒナギク「いつも感想ありがとう♪」

紅雪さん、ありがとうございます♪

>前回の感想、支離滅裂ですね…すみませんでした…
>今回はそうならないように気をつけます…

……?そうでしたか??

僕は特に気にならなかったので、お気になさらず。感想いただけるだけで嬉しいですし♪

それにこちらこそ、うまくレス返しできてるか不安なので(汗)

>最初はハヤテがコ○ン風に事件解決…ですが、撃たれた本人が事件解決してましたね…ハヤテ、寝てただけでしたけど。

ちなみに分かりづらかったと思いますが、ハヤテの声……というかコ○ン君役は歩でした。

歩「真実はいつも一つなんじゃないかな?」

ナギ「……随分あいまいなコ○ン君だな」

>まぁ、確かに小さな名探偵も鬼のように使ってますけど、理沙…あれ、「麻酔針」だから…君が使ったのは、化物みたいなワニすら一発で意識を落とせる「麻酔銃」だからさ…

理沙「小○郎さんが麻酔中毒にならないか心配だな」

ハヤテ「そっちの心配ですか!?そうじゃなくて、いくら麻酔銃だからって人に撃たないでくださいよ!!」

理沙「まぁ、ハヤ太君だし大丈夫だと思って。それに紅雪さんもこう言ってるし……」

>ハヤテ以外に使っちゃ駄目だぞ★

ハヤテ「僕にも使うなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!僕はバケモノ扱いですか!?」

>そしてまさか他の人達もドッキリ(?)に参加してるとは思いませんでした…

ヒナギク「べ、べつにハヤテ君の寝顔が見たかった訳じゃないんだからね!!/////」

歩「ヒナさん……それ墓穴だよ」

>何やかんやで女装姿のまま飛び出してしまったハヤテ。
>逃げた先で水面に浮かぶ少女…もといルカを人工呼吸で、『人工呼吸で』助けた訳ですが…ルカはハヤテのこと女の子だと思ってるんですよね…

ハヤテ「うう……そんな『人工呼吸』を強調しなくても/////」

ルカ「?」

>ルカが着替えている間に自分の姿を再確認するハヤテ、茂みからそれを見るイブキ。

>お互いに無言の状況を想像するとメチャクチャ面白そうですね…

ハヤテ「僕的には地獄なんですけど……」

>さぁ、ここからどんな面白いことが待っているのか楽しみで仕方ありません!

>では、次回も楽しみにしています!

紅雪さん、ありがとうございました♪


では以下本編です。


===============================================================================


第四十一話 『誤解×誤解=二重誤解 (5×5=25)』


イブキはバイトを終え、散歩がてら森林浴をしている最中だった。

だが、なにやら湖の方が騒がしいので駆けつけたところ、現在に至る訳である。

そこで目撃したのは、なぜか女装姿の親友の姿とその後ろで生着替え中の美少女。

そして、元執事……現変態と視線が重なった。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

無言で硬直するイブキとハヤテ。

長年の付き合い故か、あるいは都合よく何かの能力が覚醒したのか。

この瞬間、二人の間でテレパシー的会話が可能となった!!

「(何ヲシトルンダ、オ前ハ?)」

「(コレニハ、ソノ……イロイロ事情ガアリマシテ)」

「(ドンナ事情ダヨ)」

「(ソーデスネ)」

スススと後ずさりするイブキ。

そしてそのまま踵を返し、その場を後にするのであった……







「(まってぇええええええ!!イブキさん、ヘルプぅぅぅぅぅぅ!!)」

その後ろ姿に必死に助けを求めるハヤテ。

このままではマズイとハヤテの本能が告げていた。

「(ちっ……。しゃあねぇなぁ……)」

イブキはめんどくさそうに振り返り、ハヤテに指示を送る。

「(とりあえずあたしに合わせろ。いいな)」

「(了解!ありがとうございます!!)」

ハヤテが頷くと、イブキは草陰に身を隠す。

そのとき、着替え終わったルカが近づいてきた。

「ごめ〜ん、まった?さ、ハヤテさんもこれに着替えて!」

そう言って、カバンから替えの服を差し出すルカ。

当たり前だが、女物である。

早くもピンチなハヤテであった。

「あ、いや、僕はその……」

ハヤテは焦る。

女装するのはまだいいとして……いや、よくないけど。

まさか目の前で着替えるわけにはいかない。

いっそここで男だと名乗りでた方がいいのだろうか?

けど、それだとルカさんを傷つけてしまうことに……

いや、でもこのまま黙ってたら余計傷つけてしまうかも……

「?どうしたの?そのままだと風邪ひいちゃうよ?」

ルカは葛藤を繰り広げているハヤテを不思議そうに見る。

そのとき、イブキがフォローに入った。

「おー、そこにいるのはハヤテじゃん。こんなところでどうしたんだー(棒読み)」

あたかも『今、通りがかりましたよ』的な雰囲気で歩いてくるイブキ。

それに合わせてハヤテも返事する。

「あー、イブキさん。こんなところで奇遇ですねー(棒読み)」

突然のことに一瞬、きょとんとするルカ。

それをみてイブキが言った。

「ところでハヤテ、こっちの人は?」

「あ、彼女は……」

ハヤテにうながされ、ルカは元気に挨拶をする。

「はじめまして、水蓮寺ルカと言います!先ほどはハヤテさんに助けていただいて」

「あー、なるほど……ハヤテ……『さん』にねぇ〜」

それを聞いて大体の事情を察するイブキ。

多分、女装姿のハヤテに助けられて女の子と思いこんでるってとこか。

さて、どうしたもんかね……

イブキが思案する中、ルカはハヤテとイブキを見比べて言った。

「もしかしてハヤテさんの彼氏?」

「ぶふぉっ!?」

ルカの爆弾発言に吹き出すハヤテ。

ルカはイブキのことを男だと勘違いしていた。

しかもハヤテの事も女の子と思いこんでるので、そう思ったのである。

まさに誤解と誤解により導き出された更なる誤解だった。

一方、当のイブキは。







「ごはぁっ!!」

吐血した。

「イブキさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!?」

「えええええええええええ!!?どうしたの!?」

突然の事態に、叫び声を上げるハヤテとルカ。

目の前でいきなり血を吐かれたら当然の反応である。

「ふっ……。久々だぜ、このやり取り」

イブキは膝を折り、手の甲で口元を拭う。

「あの……大丈夫?」

ルカは心配して声をかける。

「あ、平気平気。ちょっとビックリして胃から出血しただけだから♪」

「全然大丈夫じゃないんだけど!?」

だがイブキはケロッとした顔ですぐに立ち上り、本当に平気そうだった。

一方、ハヤテはこんなことを思っていた。

「(そんなに男に間違えられたのがショックだったのか……)」

まぁ、実際はそれよりもハヤテと恋仲と言われたことの方がショックだったわけだが。

「とにかく、ハヤテとはそういうのじゃねぇよ」

きっぱりとそう言うと、イブキはルカに向き直って改めて自己紹介する。

「俺はイブキ。ハヤテとは……親友だ。よろしくな♪」

「あ、はい。よろしくお願いします!」

「(……『俺』?)」

イブキとルカが笑顔を交わす中、ハヤテは不思議そうな顔をする。

そして、こっそりとイブキに耳打ちした。

「(イブキさん、『俺』ってなんですか?女の子だって言わないんですか?)」

「(……なんかややこしそうだからな、このままでいい)」

この際、男のフリをすることにしたイブキ。

いやまぁ、一人称『俺』に替えただけで後は素だったが。

「(それに多分、このほうが都合がいいと思うぞ?)」

「(え、どういうことですか?)」

不思議がるハヤテだったが、その意味を理解する出来事はすぐに起きた。

「そうだ、ハヤテさん早く着替えないと!!」

ルカが思い出したようにハヤテに言った。

イブキの介入で後回しにされていたが、ハヤテはいまだ濡れた服のままである。

「いや、でも僕は……このままでいいですよ」

「ダメだよ、早くしないとホントに風邪ひいちゃうよ!!」

バカバカと言いながら、腕を上下に振って叩くような動作をするルカ。

その様子から、本気で心配してくれていることがハヤテにも分かり、さらに罪悪感に駆られる。

「……あのルカさん!」

もうこれ以上はごまかせないと思い、本当のことを打ち明けようとするハヤテ。

しかし、そのときイブキが口をはさんだ。

「そうだぞハヤテ。早く着替えてきた方がいいぞ」

「イブキさん!?」

一体何を言い出すのかと思うハヤテだったが、すぐにイブキの真意を理解した。

「けど、『男』の俺の前で着替えるわけにもいかんだろうから、早く向こうの方で着替えてこい。その間、俺は彼女と少し話してるから」

そう言ってイブキは親指で、自分の後ろの茂みを指さす。

「あ、そっか。それでさっきから恥ずかしがってたんだね」

ルカは納得したように頷いた。

「あ……えっと、その……」

「いいから、さっさと行ってこい!」

なおも戸惑うハヤテの背中を押しだすイブキ。

こうしてルカに男だとバレる事態は避けることができた。

「(ありがとうございますイブキさん!)」

心の中で感謝し、ハヤテは二人から離れる。

そして二人が見えなくなったところで、ルカから手渡された服を見て思った。







「(でも、やっぱまた女装するのか―――――――――――!!)」







―数分後。

ハヤテが着替え終わって戻ってくると、ルカが笑顔で迎える。

「わー♪ハヤテさん良く似合ってるよ!」

「あ、ありがとうございます……/////」

ルカの褒め言葉に、ものすごく複雑な気持ちになるハヤテ。

肩も露出し、しかもミニスカートという大胆な格好も見事に着こなしていた。

そして、笑いを堪えている人物が約一名。

「……イブキさん?」

「いや、うん。似合ってるぜハヤテ!……くく」

必死に笑いをかみ殺すイブキ。

それを見てハヤテは、

「(ひょっとして僕をかばってくれたのって、ただこれが見たかっただけなんじゃ?)」

と疑心暗鬼になるのであった。

「ところでハヤテさんとイブキ君もこの学校の生徒なの?」

「いや、ハヤテはそうだけど、俺は違うな」

イブキがそう答えると、ルカは「そっか〜」とハヤテを見る。

そして、もじもじしながら言った。

「あの、これだけ迷惑かけといてなんだけど……もし良かったら、文化祭の案内とかしてくれないかな?私こういうの初めてだから……/////」

「もちろん、いいですよ♪一人より誰かと一緒にいた方が楽しいですからね」

満面の笑みでハヤテがそう答えると、ルカはパァッと顔を輝かせる。

「ありがとう!よろしくね♪」

「わっ!?/////」

がばっと抱きつくようにハヤテと腕を組むルカ。

そこから伝わってくる温もりと柔らかさ、そして女の子特有のいい香りにハヤテは真っ赤になって硬直してしまう。

一方、イブキは。

「じゃ、俺はこのへんで」

ひらひらと右手を振り、その場を後にするのだった。

「まてぇぇぇぇぇぇい!!」

ハヤテは去ろうとするイブキの左手をつかんで引きとめる。

「いきなりどこ行く気ですかイブキさん!?」

「いや、二人の邪魔するのも悪いかなと思って……」

「邪魔って何が!?お願いですから一緒に来てくださいよ!!」

必死に懇願するハヤテ。

このままルカと二人きりだと、いろんな意味で危ない気がした。

「そうだよ、イブキ君も一緒に行こう!大勢の方が楽しいし♪」

無邪気にそう言うルカに、イブキも首を縦に振る。

「……わかったよ。わかったから手ぇ離せ」

ハヤテはつかんでいたイブキの左手を離す。

こうしてハヤテ・ルカ・イブキの三人で文化祭をまわることになったのであった。


第四十一話 END


===============================================================================


気がつけば、この小説も一周年経ちました。

スローペースでしたが自分でもここまで続くとは思ってませんでした。

思えば、遠くにきたもんだ〜……

そんなことはともかく、遂に映画公開直前ですね!!

ハヤテは今回どんな不幸が待っているのか?(酷)

ナギはダメ人間を強制できるのか?(無理)

クラウスさんの出番はあるのか?(笑)

楽しみです!!

では、また次回♪
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Re: Breath ?U (8/24 更新) ( No.44 )
日時: 2011/08/25 17:57
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

お久しぶりです。
RIDEです。

今回のお話見ましたよ。
感想書きますね。

イブキとハヤテのテレパシー、面白かったです。
カタカナであるところが、笑いを誘いますね。

さて、ルカに対して棒読みでハヤテをフォローするイブキ。
そんな彼女に対して、ルカのハヤテの彼氏発言には笑わされました。

そう来るか!

ということで。

そして、吐血してからのイブキは最高ですね。
ハヤテを女装するために男のふりをするなんて、悪ノリの極みですね。

もお、イブキがいるだけで面白いですね。

そして、この三人出回る文化祭はどうなっていくのでしょうか。
楽しみです。

更新、頑張ってください。
では、失礼しました。


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Re: Breath ?U (8/24 更新) ( No.45 )
日時: 2011/08/31 19:41
名前: 迅風

イシュリナ「いぇーいっ☆ 天使で学者なイシュリナさんだよー☆ お任せって事で適当に飛び出してきちまったぜい☆」

暁文「…………瀬里沢暁文」

歌詠「再び芙蓉鴇歌詠ー。迅風おのれー」(←相変わらず気の抜けた口調の子。ちなみに歌詠は……まぁ、適度に折り合いつけていますし、むしろ回避させるよりは別の方がいいかなっと想ってます☆)

ファルガン「そして最後はこの僕……!! 振動を司る神のファルガ」

イシュリナ「じゃあ早速感想いくよん☆」

ファルガン「待って!? 僕の自己紹介がまだ終わってないよ!? 最後ま」

暁文「…………誤解と誤解をかけると二重誤解。上手い♪」

ファルガン「僕のセリフを遮った挙句、そこから感想!? まぁもういいけどね!! で、感想だけど……イブキちゃん森林浴なんて可愛いぃいいいいいいいいいいい!!! 顔がポカンってなってるのも可愛ええええええええええええええええええええ!!!!」(←女好きの神)

イシュリナ「へっほう☆ 綾崎君は絶賛女装中……。その後ろでは今をときめくアイドル美少女が何と愛しの彼へ向けて生着替えのサービスさんだよー☆」

歌詠「綾崎さんは相変わらず不可思議な状況に巻き込まれるわよねー……。……それで水蓮寺さんの一糸まとわぬ姿……どうだったー?」(←試しに訊いてみる)

ファルガン「そして親友に対して複雑な感情を抱いた可愛いイブキちゃんはそっとその場を離れていったか……けれど何だかんだで助けの手を差し伸ばしちゃう優しさが可愛ええええええええええええええ!!! イブキちゃんひゃっほぉおおおおおお―――――!!!」

暁文「…………起承転結全てが可愛いってどういう神様なんだアンタは。そしてイブキとハヤテと水蓮寺で互いに自己紹介が済んだ所で……うん。ものの見事に勘違いしている様子だな水蓮寺……」

歌詠「仕方ないわねー……。綾崎さん女装すると性別を見分けるのが極めて難しくなっちゃうからー……。けど水蓮寺さんの誤解はどうしようかしらね……? 解けるまでの過程が若干大変かもねー♪」

ファルガン「というかイブキちゃんが吐血したぁ!? 大丈夫!? そんなに綾崎と恋人に見られる事プラス男に見られたのがショックだったんだ!? けど大丈夫何故ならイブキちゃんはかんわぃいい美少女だからぁあああああああああああああああああ!!!!」

イシュリナ「流石のテンションだね、ファルガン神☆ しかし男のままを貫く事で事態を何気上手く運ぶ辺りは流石さんだよ、紫藤さんや☆ か弱い女の子をリードするその手腕……よっ、男前だね☆」

暁文「…………お前はさりげなく。…………で、イブキの男の振りを上手く活用しての着替え成功なわけだが……結局女装するんだな、ハヤテ……」

歌詠「……そして結果が相変わらず似合っているのが癪ね……。まぁ、綾崎さんも水蓮寺さんの服装似合ってるけど……おか、水蓮寺さんも服、似合ってて可愛いわよー♪」

ファルガン「……で。相変わらず綾崎は役得だよねー!! 唇……それもおそらく美少女のファーストキスを奪った挙句、更に腕まで組まれちゃってさー!!! どうだったの!? 組んだ時の彼女の柔らかさとあったかさと胸の大きさはぁああああああああああ!!」

歌詠「最後、何を訊いてん「すいませんしたぁ!!」ですか?」(←キュピーンと危うく光る目でファルガンの頭部に拳銃を突きつける子)

イシュリナ「そしてイブキさんは二人を想ってそっとその場から……くぅっ、粋な計らいじゃねぇかお譲ちゃんよぉ!!」(←何故か号泣)

暁文「…………泣く場面じゃないよな!?」

イシュリナ「その心が伝わらないなんて……!! 綾崎君はダメだなー☆ 折角、イブキちゃんが二人きりにしてくれたんだからこっそりルカさんの唇奪わなきゃ☆」

歌詠「……頬にキスとかあるかしらねー?」(←まぁ、ルカとハヤテがくっつくならば何だかんだで嬉しい子)

ファルガン「そして何だあの野郎この状況……!! 綾崎め……!! 両手に花だとぅ……!? 僕が代わりたいくらいのエデンじゃないか……!!」

暁文「…………まぁ、ハヤテは色々頑張れ。そしてイブキは周囲の視線で色々ややこしいとは思うが頑張れ……!!」

イシュリナ「だろうねー……。まっ、とにかく次回も楽しみにしてるよん☆ そいじゃあリクエストがあったらブイ☆」

歌詠「それじゃあねー♪ それと一周年達成おめでとう様♪ これからも頑張ってー♪」
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Re: Breath ?U (9/1 更新) ( No.46 )
日時: 2011/09/01 03:57
名前: 道草

どぅも★道草です!

ハヤテ映画おもしろかったよ!!

いろいろ語りたいこともありますが、ネタばれになるので……

ではレス返しです。


◆RIDEさんへ

>お久しぶりです。
>RIDEです。

咲夜「いつも、おおきに♪」

お久しぶりです!いつもありがとうございます!!

>イブキとハヤテのテレパシー、面白かったです。
>カタカナであるところが、笑いを誘いますね。

カタカナ読みづらくて、すみません。

ハヤテ「そういう問題ですか!?」

>さて、ルカに対して棒読みでハヤテをフォローするイブキ。
>そんな彼女に対して、ルカのハヤテの彼氏発言には笑わされました。
>そう来るか!
>ということで。

イブキ「おかげであたしは血ヘド吐いたけどな!」

相変わらず、すごい拒絶っぷりだね……

>そして、吐血してからのイブキは最高ですね。
>ハヤテを女装するために男のふりをするなんて、悪ノリの極みですね。

イブキはああ見えて、実は本当にハヤテの為を思って行動しています。4割くらい。

ハヤテ「残りの6割は!?」

>そして、この三人出回る文化祭はどうなっていくのでしょうか。
>楽しみです。

ルカとハヤテを無駄にイチャコラさせたい……

ハヤテ「やめてください!!/////」

ルカ「?」

>更新、頑張ってください。
>では、失礼しました。

RIDEさん、ありがとうございました♪


◆迅風さんへ

>イシュリナ「いぇーいっ☆ 天使で学者なイシュリナさんだよー☆ お任せって事で適当に飛び出してきちまったぜい☆」

>暁文「…………瀬里沢暁文」

>歌詠「再び芙蓉鴇歌詠ー。迅風おのれー」(←相変わらず気の抜けた口調の子。ちなみに歌詠は……まぁ、適度に折り合いつけていますし、むしろ回避させるよりは別の方がいいかなっと想ってます☆)

咲夜「来てくれておおきに!皆あんがとさん♪」

みなさん、ありがとうございます♪

>ファルガン「そして最後はこの僕……!! 振動を司る神のファルガ」

>イシュリナ「じゃあ早速感想いくよん☆」

>ファルガン「待って!? 僕の自己紹介がまだ終わってないよ!? 最後ま」

神さまの扱いが酷い……ま、いいけど。

ハヤテ「いいんですか!?」

>暁文「…………誤解と誤解をかけると二重誤解。上手い♪」

即興で思いついたサブタイトルでした♪ダジャレ大好きなので……

>ファルガン「僕のセリフを遮った挙句、そこから感想!? まぁもういいけどね!! で、感想だけど……イブキちゃん森林浴なんて可愛いぃいいいいいいいいいいい!!! 顔がポカンってなってるのも可愛ええええええええええええええええええええ!!!!」(←女好きの神)

おお、こんなキャラでも女の子として見てくれますか!

イブキ「どう言う意味だコラ」

>イシュリナ「へっほう☆ 綾崎君は絶賛女装中……。その後ろでは今をときめくアイドル美少女が何と愛しの彼へ向けて生着替えのサービスさんだよー☆」

>歌詠「綾崎さんは相変わらず不可思議な状況に巻き込まれるわよねー……。……それで水蓮寺さんの一糸まとわぬ姿……どうだったー?」(←試しに訊いてみる)

どうだった?

ハヤテ「見てないですよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!/////」

>ファルガン「そして親友に対して複雑な感情を抱いた可愛いイブキちゃんはそっとその場を離れていったか……けれど何だかんだで助けの手を差し伸ばしちゃう優しさが可愛ええええええええええええええ!!! イブキちゃんひゃっほぉおおおおおお―――――!!!」

イブキ「……なんかめんどくさいから、帰っていい?」

もうちょい耐えて!!

>暁文「…………起承転結全てが可愛いってどういう神様なんだアンタは。そしてイブキとハヤテと水蓮寺で互いに自己紹介が済んだ所で……うん。ものの見事に勘違いしている様子だな水蓮寺……」

>歌詠「仕方ないわねー……。綾崎さん女装すると性別を見分けるのが極めて難しくなっちゃうからー……。けど水蓮寺さんの誤解はどうしようかしらね……? 解けるまでの過程が若干大変かもねー♪」

もしかしたらずっと誤解解けないかもしれない。

ハヤテ「えええええええええええええええ!?」

>ファルガン「というかイブキちゃんが吐血したぁ!? 大丈夫!? そんなに綾崎と恋人に見られる事プラス男に見られたのがショックだったんだ!? けど大丈夫何故ならイブキちゃんはかんわぃいい美少女だからぁあああああああああああああああああ!!!!」

イブキは男に間違えられるのは割としょっちゅうなので、そこまでショックではないのです。

ただ、ハヤテと恋人に見られるのはイヤなのです。

>イシュリナ「流石のテンションだね、ファルガン神☆ しかし男のままを貫く事で事態を何気上手く運ぶ辺りは流石さんだよ、紫藤さんや☆ か弱い女の子をリードするその手腕……よっ、男前だね☆」

イブキ「いや〜、それほどでも♪」

まんざらでもないんかい!!

ハヤテ「ていうか、僕はか弱い女の子扱いですか!?」

>暁文「…………お前はさりげなく。…………で、イブキの男の振りを上手く活用しての着替え成功なわけだが……結局女装するんだな、ハヤテ……」

>歌詠「……そして結果が相変わらず似合っているのが癪ね……。まぁ、綾崎さんも水蓮寺さんの服装似合ってるけど……おか、水蓮寺さんも服、似合ってて可愛いわよー♪」

ルカ「歌詠ちゃんありがとー♪今度一緒にショッピングいこー!!」

いや、それはいろんな意味でやめたほうがいいのでは……?

>ファルガン「……で。相変わらず綾崎は役得だよねー!! 唇……それもおそらく美少女のファーストキスを奪った挙句、更に腕まで組まれちゃってさー!!! どうだったの!? 組んだ時の彼女の柔らかさとあったかさと胸の大きさはぁああああああああああ!!」

ハヤテ「何訊いてんですかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!/////」

>歌詠「最後、何を訊いてん「すいませんしたぁ!!」ですか?」(←キュピーンと危うく光る目でファルガンの頭部に拳銃を突きつける子)

イブキ「そのまま引き金引いてしまえ、ウグイスちゃん♪」

いや、やめましょうよ!!

>イシュリナ「そしてイブキさんは二人を想ってそっとその場から……くぅっ、粋な計らいじゃねぇかお譲ちゃんよぉ!!」(←何故か号泣)

>暁文「…………泣く場面じゃないよな!?」

>イシュリナ「その心が伝わらないなんて……!! 綾崎君はダメだなー☆ 折角、イブキちゃんが二人きりにしてくれたんだからこっそりルカさんの唇奪わなきゃ☆」

ハヤテ「しませんよそんなこと!!//////」

すでにしてるからね♪

ハヤテ「うぐっ……/////」

>歌詠「……頬にキスとかあるかしらねー?」(←まぁ、ルカとハヤテがくっつくならば何だかんだで嬉しい子)

>ファルガン「そして何だあの野郎この状況……!! 綾崎め……!! 両手に花だとぅ……!? 僕が代わりたいくらいのエデンじゃないか……!!」

>暁文「…………まぁ、ハヤテは色々頑張れ。そしてイブキは周囲の視線で色々ややこしいとは思うが頑張れ……!!」

おお、すげぇ……今回まさに皆さんの予想通りだよ……

>イシュリナ「だろうねー……。まっ、とにかく次回も楽しみにしてるよん☆ そいじゃあリクエストがあったらブイ☆」

迅風さんのキャラはみんな好きなので、誰でもいいですよ♪ただしロイファ以外で。

イブキ「消去法かよ!!」

>歌詠「それじゃあねー♪ それと一周年達成おめでとう様♪ これからも頑張ってー♪」

ありがとうございます!!初心に戻って頑張ります!!


では、以下本編です。


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第四十二話 『両手に花?』


「夏休み恒例!31日宿題大掃除は終わったか、貴様ら――――――――!!」

一体誰に向けて言ってるのか、ナギはビシィと目の前を指さす。

「ふふふ、見える……見えるぞ……結局終わらなかった宿題から現実逃避し、この小説を見に来ている読者の姿が……」

わざわざ読んでくださってる人に、果てしなく失礼なことを言い放つナギ。

もし図星の方がいらしたら、ごめんなさい!!

「だが大丈夫!!提出日までまだ猶予はあるから!!そんなことより、残された時間を有意義に過ごすために、今すぐ映画館に足を運んで『劇場版ハヤテのごとく!』を観に……」

「さっきから何を訳のわからんことを言ってるんだお前は!!」

「へぷっ!!」

千桜のチョップが頭に炸裂し、ナギはまぬけな声をもらす。

ここは白皇の時計塔、最上階。

普段は生徒会メンバーしか入れない(ハヤテはなぜか頻繁に出入りしているが)生徒会室も、文化祭の今日は一般公開されていた。

テラスからは白皇の敷地が一望できるようになっており、多くの人がその景色を楽しんでいる。

千桜は生徒会役員としてここの管理を任されていたのだが、そこにナギが押し掛けてきて先ほどの妙な宣伝(?)をした訳である。

「ていうか、ホント何しにきたんだよ?」

千桜がめんどくさそうな顔で訊くと、ナギもまためんどくさそうなダラダラとした足取りでソファーに腰かけた。

「いや、なんか疲れたからちょっと休みにきただけだ……」

ハヤテと別れた後、しばらく咲夜と一緒に伊澄を探していたナギであったが、すぐに飽きた。

もう少し頑張れよ!と言いたくもなるが、実際あの極度の方向音痴をずっと探していたら、らちがあかない。

なので、後のことは咲夜に託すことにしたのであった。

周りからは薄情に見えるかもしれないが、互いに信頼しているからできることであって、これが彼女たちの友情の形である!たぶん。

「あー、しかしヒマになったな〜……」

ナギはソファーにごろりと横になる。

気を抜いたらそのまま寝てしまいそうだ。

「まったく、お前という奴は……」

千桜は呆れた目でナギをみる。

とはいえ、このままほっとく訳にもいかない。

そこで千桜はあることを思いついた。

「そういえばお前、あの同人誌の作者に会ってみたいって言ってたよな?」

「ん?ああ」

ナギは横になったまま返事をする。

千桜が言っているのは、以前の出来事。

彼女の部屋で、ナギは一冊の同人誌にであった。

それは拙いながらも、熱い何かが感じ取れる作品。千桜いわく『エッジ系』。

その作品にナギは感銘を受けた。

そしてそんな作品を書ける人物に興味を持ったのだった。

だから次の千桜の言葉にナギは飛び起きた。

「実はいま、その『彼女』が白皇にきてるんだよ」

「?!……マジでか!?」

「……会いたいか?」

千桜はあえて確認してくる。

もちろんナギの答えは決まっていた。

「……会いたい!!」



*   *



一方、その『彼女』達は。

「あ!あれ見て、ハヤテさん、イブキ君!!おもしろ〜い♪」

「あはは、ホントですね♪」

「結構にぎやかなもんだな〜!」

楽しそうに笑いあうルカ・ハヤテ・イブキ。

文化祭で賑う校内を、三人は並んで歩きながらあちこち見てまわっていた。

そんな彼女たちのまわりでこんな声が飛び交う。

「あの子かわいい〜♪」

「あんな可愛い子この学校にいたっけ?」

ルカはまわりの観衆からかなりの注目を集めていた。

それもそのはず、帽子と眼鏡で変装しているとはいえ、ルカの可愛さは周りの目を惹きつける。

人気アイドルの魅力は伊達ではない。

だが、ハヤテも負けてはいなかった。

「あっちの子もかわいい〜♪」

女装姿のハヤテに、だれも男だとは気付いていない。

逆に『可愛い女の子』としてルカと同じくらい目立っていた。

現役アイドル相手に、ここまで張りあえるとは見事といわざるをえない。

まぁ、ハヤテとしてはかなり複雑な心境であったが。

一方イブキもまた、別な意味で注目を集めていた。

「……なんか理不尽な殺気を感じるんだけど」

イブキはそう言ってため息をつく。

なぜかといえば……

「(ちぃぃ、なんだあの野郎!!)」

「(あんな可愛い子二人も連れやがって!!)」

そんな男たちの嫉妬の視線を浴びていたからだった。

はたから見れば、美少女二人(ハヤテとルカ)を男一人(イブキ)がはべらしている光景に映るわけである。

まぁ、実際女の子二人(ルカとイブキ)と男一人(ハヤテ)の組み合わせなので、あながち間違いでもないのだが……

そんな視線に若干うんざりするハヤテとイブキであったが、気にしていてもしようがないので今は純粋に文化祭を楽しむことにした。

いつもは自分が人を楽しませる『アイドル』という立場のルカも、この日ばかりは子供のようにはしゃいでいた。

「ほら、ハヤテさん早く早く♪」

「わっ!/////」

ルカはハヤテと腕を組んで、小走りする。

もうすっかりハヤテを慕っていた。

髪の色が似ていることもあって、まるで仲のいい姉妹のようだ。

まぁ、腕を組まれたハヤテの方は、内心穏やかではなかったが。

そんな二人を見て、イブキは思う。

「(これは……思った以上に、厄介そうだな……)」

ハヤテの女難っぷりに、むしろ感心すら覚えるのであった。







そんなこんなで、文化祭を堪能していた三人。

しかし、さすがにずっと歩いていてのどが渇いてきた。

ちょうどそのとき、ある店が目にとまった。

「あ、アイスクリームが売ってるよ!」

ルカの言うとおり、その店には色とりどりのアイスが並んでいる。

バニラ、チョコ、ミント、レモン、ストロベリー……

コーンの上に二段三段と別種類のアイスを乗せ、冷たいその味を楽しむ。

今のハヤテ達には、まさにうってつけである。

そして、一番食いついたのは意外にもイブキであった。

「マジだ!!早く並ぼうぜ♪」

イブキは目を輝かせながら、せかすようにハヤテとルカの背を押す。

実はかなり甘いもの好きな少女なのである。

しかし、ハヤテは申し訳なさそうに言った。

「でも僕……いまお金もってなくて……」

わすれるなかれ、この男は借金執事である。

すでに今日のお小遣いは使い果たしていた。

さらに、ルカもハヤテと同じように言った。

「……ごめん、私もお金ないや」

これにはイブキはもちろん、ハヤテも驚いた。

「どうしてアイドルなのに、お金ないんですか!?」

「う〜、私にもいろいろあるんだよぉ〜……バカバカ」

ルカはポカポカとハヤテの胸を軽くたたく。

どこまでも似たもの同士のハヤテとルカであった。

「しゃあないな。ここは俺がおごるよ」

「え……でも」

「そんな、悪いですよ」

イブキの言葉に、ハヤテとルカは遠慮するが。

「気にすんなって。女の子はカロリーの心配だけしてりゃいいんだよ」

妙に男前な顔でそう言い放つイブキ。

「僕、男なんですけど……」とか「あなたも女の子ですよね?」とかつっこみたいハヤテであったが、ルカの前では不可能である。

なのでここは素直に好意を受けることにした。

「じゃあ、お言葉に甘えて……」

「ありがとう、イブキ君!」

「いいってことよ♪」







そして、三人は店員からアイスを受け取る。

ハヤテはバニラ。

ルカはストロベリー。

そしてイブキは、店員に無茶言って十段重ねにしてもらった。

高くそびえるアイスの塔を、崩さないように器用になめている。

「バランス感覚いいんだね、イブキ君!」

「つっこむ所そこですか、ルカさん……」

ルカとハヤテがそれぞれの意見を述べる。

「んなことより、お前らも早く食べないと溶けちまうぞ?」

イブキにそう言われ、ハヤテとルカもアイスに口をつけようとする。

しかしそのとき、走ってきた子供がルカにぶつかった。

「きゃっ!?」

子供はそのまま走り去っていったが、ルカはよろけた拍子にアイスを地面に落してしまった。

「あぅ〜……」

ルカはがっくりと肩をおとす。

彼女にとってこの程度の不幸は日常茶飯事だが、まだ一口も食べてなかったのでさすがにショックだったようだ。

ちょっと涙目になっている。

「ルカさん、はいこれ」

「……え?」

そんなルカに、ハヤテは自分のアイスを差し出した。

「まだ口をつけてないので、僕ので良かったらどうぞ♪」

「あ、ありがとう……/////」

満面の笑みでそう言われては、断ることはできない。

ルカはその笑顔にドキリとしてしまう。

「(わ、私ったら女の子相手に何ドキドキしてるんだろう?/////)」

ルカはほてった頬を冷ますように、アイスをなめる。

その冷たさが心地よかった。

「……おいしい」

「それは良かったです♪」

ハヤテはまた笑顔を向けてくる。

甘えてばかりではアレなので、ルカはハヤテの口元にアイスを近づけて言った。

「はい。ハヤテさんも一緒に食べよう♪」

「ええ!?ぼ、僕はいいですよ!/////」

真っ赤になって遠慮するハヤテに、ルカはむぅと頬を膨らませる。

そして、酔っ払いの演技で絡んできた。

「なにを〜?私の酒は飲めないってかぁ〜?」

「いや、お酒じゃないですけど……」

ポコポコと軽く胸を叩いてくるルカに、ハヤテは観念する。

「じゃ、じゃあ一口だけ……/////」

ハヤテはペロッとアイスをなめる。

その様子をじっと見て、ルカは訊いた。

「おいしい?」

「は、はい/////」

「よかった♪……あ」

ルカはハヤテの顔に、アイスがついてしまったのに気がついた。

だから、ハヤテの顔に自分の顔を近づけ……

「ぺろっ」

舌でなめとった。

「?!???!!//////」

ハヤテは真っ赤になって、失神寸前になるのであった。







一方、すっかり蚊帳の外になっていたイブキは。

「あ、アリしゃんだ〜……」

地面にうずくまり、なぜかアリの観察をしていた。

目の前のバカップル二人(?)に付き合いきれず、一人いじけているのであった……


第四十二話 END


===============================================================================


読者様に怒られるの覚悟で、超どうでもいい話を書きたくなってきた……

あと、映画もう一回観てきたいです。

では、また次回♪

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Re: Breath ?U (9/1 更新) ( No.47 )
日時: 2011/09/02 17:27
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

どうも、RIDEです。

今回も感想書きに来ましたよ。

劇場版見に行ったのですか。
私も見に行きたいけど、金銭面に余裕が・・・・(泣)

99巻も気になりますので、目が離せないのは事実ですね。
この場でナギも宣伝うまくできていますから、面白いことは確実ですね。

さて、感想を。

ハヤテ、ルカ、そしてイブキの三人。
ものすごく目立っていますね。まあ、目立つなと言うほうが難しいですけど。

状況も、なんだか複雑そうですし。特にハヤテとイブキが。
対照的に、ルカは楽しんでいますね。
アイスクリームの前で、目を輝かせていますし。

心なしか、イブキも普段より男前になっているし。
っていうか、十段重ねって、食べられるんでしょうか?
魔法少女の大食いフォワードもびっくりですね。

ハヤテとルカは、なぜかいいムードに。
こちらはハヤテが男だとわかっているのに、百合っぽく見えてしまう。
何故だろう。
でも本当に堂々と甘い空間作ってんでしょうか。
イブキがすねるのも無理はないと思います。

さて、まだ何か波乱が起こりそうな気もしますが、次回はどうなるのでしょうか。
楽しみにしています。

更新頑張ってください。
では、失礼しました。


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Re: Breath ?U (9/1 更新) ( No.48 )
日時: 2011/09/02 21:00
名前: すーさん2011
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7289

初めまして、道草さん。

まだまだ青々しい半人前の「すーさん2011」ッス。

劇場版、良かったッスね。……もう1度見に行く予定ッスけど、そっちはどうするッスか?

それはそうと、第1レス目を読んで、面白かったのでココまで読みきったので投稿するッス。

感想を書くと、………大変だな、ハーさん(ハヤテ)。

それはそうと、ルカの登場シーンとアテネの登場シーンが、結構変わりましたね。

ルカ……血みどろにならなかったのは、良かったな。
(別の意味で…)

アテネの再開シーンもよかったッス。(ハヤ×アテ派ですから…)

イブキさん、結構凄い超人度と「弱点」ッスね。(くくく…)


第42話感想

やっとココで、ナギとルカが会いますか。

そして、ハーさんとルカとイブキのデートッスか…

イブキのアイスの大食い、ありゃないだろう…

それから、言いたい事は分かるが…いじけんな。

こっちの小説に出てくる、「シスコン」のイケメンがいるけど、紹介しようか?



今日の感想スレは、ココまでッス。次から、こっちの小説のキャラを連れて来る予定ッスけど、次のキャラから選んでくださイッス。


・偉大な女神の名を持つ検事:天王州アテネ(半オリキャラ)

・爆笑(わら)う未来の弁護士:葛坂 氷見九子

・強欲の神を謳う者:グリード

・その従者:金婆、銀婆

・スクープを追いかける関西人:速水キキコ

・仮面ライダーオーズのガタキリバコンボに変身する男:グリーンのスナッチ

・鎖縛姉弟(さばくきょうだい)姉:鎖縛 真理也

・鎖縛姉(ーきょうだい)弟:鎖縛 明羅

・他こっちのクロス作品キャラ

待っています。

P.S
管理人への通報に当てはまる場合、削除しても構いません。









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Re: Breath ?U (9/1 更新) ( No.49 )
日時: 2011/09/02 21:09
名前: 迅風

睡蓮「お任せという事でしたので土御門睡蓮です♪ 今回はよろしくお願いしますね♪」

祐介「火深叶祐介だ♪ 今回はよろしく♪」(←何か芸能界に出入りしまくってる神様)

ルーシャ「天使、ルーシャです。よろしくお願いします」(←鈍感さが半端ない彼女です)

睡蓮「それでは早速感想に移りたいと思いますが……。初めはリアルな話題が来ましたねぇ〜……。大掃除と終わらない宿題ですか……」

祐介「お掃除かぁ……。いやぁ芸能界ではその頃になると二四時間ぶっ続けテレビというものがあって凄い記憶もあるなぁ……。まぁ、それはともかくとして残りの時間を有意義に活用する為に劇場版ハヤテか……」

睡蓮「いや、宿題ですか……。迅風も追い詰められた時期がありましたね……。『始業式の行われた一日が残ってるのにゃ!!』って……」

ルーシャ「ですねぇ……。さて、感想続けさせて頂きますが……伊澄さん捜索は打ち切られたんですか……」

睡蓮「方向音痴ですからねぇ……彼女。そして三千院さんは白皇に現在、彼女が来ている事を知って春風さんと逢いに向かう様ですね」

祐介「さて♪ その問題の彼女は現在……ふむ、実に満喫している様子で良かったよ♪」(←芸能界関連でルカを良く知っていますにゃ☆)

睡蓮「唯、やはり変装はしていてもアイドル故に可愛さがかなり発揮されていますね♪ 周りの人が確実に反応を示していますしっ♪」

歌詠「……おかげで私は間違えられて大変だけどねー……」(←その頃、遠くでぽそっと呟いている観測者)

ルーシャ「けど義兄さんも可愛さなら負けていませんね……。……どうして負けていないのでしょうか……? もしや義兄さんは男性では無い……? そうなるとシャルお姉ちゃんはどうすれば……?」(←何か混乱の天使)

祐介「安心していい、ルーシャ君。彼は男だ。そして紫藤君は……うん、予想通りとはいえやはり大変そうだな……。周りから見れば両手に花の男。だが実際は両手に花をされている女の子。……頑張れ」

睡蓮「そして何かハヤテ君への好感度高い事になっていますねぇ!!? ……容赦なく腕を絡ませてくる辺り、慕う友人という状況ですが……ううん、困りものですねっ♪」(←むしろ面白いなぁ、と感じた様だ)

ルーシャ「けど義兄さんとルカは髪の色似ていますから確かに姉妹の様ですよね……」

歌詠「…………」(←とある女性と一緒に並んだら最早区別が付かな――)

祐介「しかしルカ君は相変わらず金銭が大変であり、また綾崎君も同じく金銭が無い。というわけで紫藤君の出番か。そして紫藤君は中々だな……。アイス十段とは……」

睡蓮「バランス感覚素晴らしいですねっ♪ そしてホント甘いものがお好きな様で♪」

ルーシャ「対してルカは不幸体質でアイスを落としてしまった……。相手が子供ですし若干やり場無いですよね……。けど義兄さんからアイスを頂けた様ですし良かったです♪」

睡蓮「……唯、ルカさんが更に陥落の一途を辿っている様な……」

祐介「そうだな……。まぁ、こちらのルカ君は更なる陥落の一途を辿っているが……。そして更に間接キスで綾崎君は真っ赤に……。……何か色々大変そうだな♪」

ルーシャ「ユーク神も最早面白いもので認識している様な……? けどどうして義兄さんはルカにぺろってされただけで真っ赤になったのですか?」(←鈍感)

睡蓮「まぁ、女の子にされれば普通はああなりますよハヤテ君なら……。その上水蓮寺さんは極めて美少女ですから……」

ルーシャ「…………」(←その頃『どうなるのでしょう?』と思いながらハヤテの口元をぺろっと舐める天使)

イシュリナ「――!!」(←そして『何をやってんじゃルーシャぁあああああ!!』という勢いでルーシャを連れ去ってゆく天使。後はお説教です……)

睡蓮「何故か面子が一人欠けた!?」

祐介「そして紫藤君はアリ達と……うん。何かもう色々お疲れ様……。この子でよければリラックス効果にでも遊んでやってくれ♪」(←そう言ってフェリスから借り受けたわふーをひょこっとイブキに渡す神様)

わふー「わふー♪」(←そして『ありさんたくさんー♪』と何かアリの行列を見て楽しそうにイブキの頭の上にちょこんと乗っかりながら目を輝かせているわふー)

睡蓮「それでは次回も楽しみにしておりますね♪ リクエストがもしありましたらどうぞ♪」

祐介「それでは、これでな♪」
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Re: Breath ?U (9/1 更新) ( No.50 )
日時: 2011/09/04 02:49
名前:
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7663

初めまして、昴(スバル)と申します。

1スレ目から読みました♪

とってもおもしろかったです♪

では、感想を書かせてもらいますね。

冒頭からナギが何か言ってましたね。

彼女にしては珍しくかなり現実的な事を…。

そしてナギも千春から同人誌の作者に会えると聞いて嬉しそうでしたね。

…で、ハヤテ達3人は…とりあえずさすがですハヤテ………。イブキの方も…。

イブキと違ってハヤテは全然男らしくないですね…。一応イブキは女だけど。

ルカもイブキ君って言っちゃってますしね♪

それで…アイス十段重ねですか………やることが違いますね。

ルカの気持ちも一応は間違ってないんですけどね………一応は…。

その後の行動も完全に恋人同士の行動でしたよね。

最後にイブキがいじけてましたけど………まあ元気を出して下さい…。

次回の話も楽しみです。

それでは、また♪
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Breath ?U (9/19 更新) ( No.51 )
日時: 2011/09/19 14:21
名前: 道草

どぅも★道草です!

ある意味ハヤテ達と同じように田舎の暮らしを満喫してきました。

まぁ、遊びに行った訳ではないですけど……

では遅れましたが、レス返しをば。

◆RIDEさんへ

>どうも、RIDEです。
>今回も感想書きに来ましたよ。

理沙「ふっ、感想ありがたく頂戴しよう!」

いつもありがとうございます♪

>劇場版見に行ったのですか。
>私も見に行きたいけど、金銭面に余裕が・・・・(泣)

ハヤテ「大丈夫ですよ。僕たちなんてもっと大変ですから♪」

ルカ「そうそう♪だからがんばってね!」

……以上、金銭面で苦労してるお二人からの言葉でした。

>99巻も気になりますので、目が離せないのは事実ですね。
>この場でナギも宣伝うまくできていますから、面白いことは確実ですね。

はい、面白かったです♪

ハヤテファンなら決して後悔しない内容でした!!

>さて、感想を。
>ハヤテ、ルカ、そしてイブキの三人。
>ものすごく目立っていますね。まあ、目立つなと言うほうが難しいですけど。
>状況も、なんだか複雑そうですし。特にハヤテとイブキが。

イブキ「ハヤテ達はいいとして……俺への視線は理不尽すぎると思う」

ハヤテ「いや、僕だってよくないですよ!?」

>対照的に、ルカは楽しんでいますね。
>アイスクリームの前で、目を輝かせていますし。

ルカ「うん、楽しいよ♪ハヤテさんも一緒だし♪」

ハヤテ「/////」

>心なしか、イブキも普段より男前になっているし。
>っていうか、十段重ねって、食べられるんでしょうか?
>魔法少女の大食いフォワードもびっくりですね。

イブキ「本気出せば、三十段でも余裕♪」

さすがに店員さんに断られましたけどね。

>ハヤテとルカは、なぜかいいムードに。
>こちらはハヤテが男だとわかっているのに、百合っぽく見えてしまう。
>何故だろう。

ハヤテ「何言ってんですか!?僕はれっきとした男の子です!!/////」

>でも本当に堂々と甘い空間作ってんでしょうか。
>イブキがすねるのも無理はないと思います。

イブキ「途中から俺の存在忘れ去られてたからね」

僕も忘れてました♪

イブキ「オメーは忘れんなああああああああ!!」

>さて、まだ何か波乱が起こりそうな気もしますが、次回はどうなるのでしょうか。
>楽しみにしています。

RIDEさん、ありがとうございました♪


◆すーさん2011さんへ

>初めまして、道草さん。
>まだまだ青々しい半人前の「すーさん2011」ッス。

初めまして!!感想いただきありがとうございます!!

ハヤテ「どうもありがとうございます♪」

>劇場版、良かったッスね。……もう1度見に行く予定ッスけど、そっちはどうするッスか?

もちろん観てきました!!(笑)

1回目には気づかなかったところもあって、2回目も十分楽しめました♪

>それはそうと、第1レス目を読んで、面白かったのでココまで読みきったので投稿するッス。
>感想を書くと、………大変だな、ハーさん(ハヤテ)。

ハヤテ「感想一言目がそれですか!?」

>それはそうと、ルカの登場シーンとアテネの登場シーンが、結構変わりましたね。

はい。少し語りますとね、この小説を書き始めたのはムラサキノヤカタ編が始まって間もない頃だったんですよ。

当時、まだムラサキノヤカタを舞台にした作品は少なかったにもかかわらず、あえてそこから書き始めた無謀なド素人が僕です。

なのでアテネとルカの登場は一から書くことになってしまった訳です。

>ルカ……血みどろにならなかったのは、良かったな。
>(別の意味で…)

この小説では水びだしでしたけどね(笑)

ルカ「なんでどこでも不幸な目に遭うんだろ……」

>アテネの再開シーンもよかったッス。(ハヤ×アテ派ですから…)

何を隠そう(いや、別に隠してないけど)、僕も実はハヤ×アテ派です♪

まぁ、ハヤテのヒロインは全員好きですけどね!

>イブキさん、結構凄い超人度と「弱点」ッスね。(くくく…)

イブキ「そこを持ち出すなぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

>第42話感想
>やっとココで、ナギとルカが会いますか。

まぁ、ちゃんと顔を合わせるのはもう少し後ですが……

>そして、ハーさんとルカとイブキのデートッスか…

ハヤテ「ぶふっ!?な、何言ってんですか!!/////」

ルカ「?」

イブキ「ちょっと待て!俺も含まれてるのか?」

>イブキのアイスの大食い、ありゃないだろう…

イブキ「うるさい!甘いものは正義だぞ!?」

実はすごい甘党なのですよこの人……

>それから、言いたい事は分かるが…いじけんな。

イブキ「あんだけ放置されたらいじけたくもなるわ!!」

>こっちの小説に出てくる、「シスコン」のイケメンがいるけど、紹介しようか?

イブキ「いらん!」

バッサリ断ったね!?

>今日の感想スレは、ココまでッス。次から、こっちの小説のキャラを連れて来る予定ッスけど、次のキャラから選んでくださイッス。

では、葛坂氷見九子さんと速水キキコさんでお願いします♪

すーさん2011さん、ありがとうございました♪


◆迅風さんへ

>睡蓮「お任せという事でしたので土御門睡蓮です♪ 今回はよろしくお願いしますね♪」

>祐介「火深叶祐介だ♪ 今回はよろしく♪」(←何か芸能界に出入りしまくってる神様)

>ルーシャ「天使、ルーシャです。よろしくお願いします」(←鈍感さが半端ない彼女です)

理沙「ふっ、来てくれて感謝するぞ!」

みなさん、ありがとうございます♪

>睡蓮「それでは早速感想に移りたいと思いますが……。初めはリアルな話題が来ましたねぇ〜……。大掃除と終わらない宿題ですか……」

>祐介「お掃除かぁ……。いやぁ芸能界ではその頃になると二四時間ぶっ続けテレビというものがあって凄い記憶もあるなぁ……。まぁ、それはともかくとして残りの時間を有意義に活用する為に劇場版ハヤテか……」

>睡蓮「いや、宿題ですか……。迅風も追い詰められた時期がありましたね……。『始業式の行われた一日が残ってるのにゃ!!』って……」

僕は教科によっては提出日までわずかに時間が残されていたので、その日までねばりましたよ!!

ヒナギク「宿題は計画的にやりなさい!!」

>ルーシャ「ですねぇ……。さて、感想続けさせて頂きますが……伊澄さん捜索は打ち切られたんですか……」

『捜索打ち切り』という言い方をすると、すごく深刻そうに聞こえる……

伊澄「大変そうですね〜」

咲夜「お前の事じゃあああああああああ!!こんなとこにおったんかい!!」

>睡蓮「方向音痴ですからねぇ……彼女。そして三千院さんは白皇に現在、彼女が来ている事を知って春風さんと逢いに向かう様ですね」

>祐介「さて♪ その問題の彼女は現在……ふむ、実に満喫している様子で良かったよ♪」(←芸能界関連でルカを良く知っていますにゃ☆)

ルカ「はい!しっかり楽しんでますよ〜♪」

>睡蓮「唯、やはり変装はしていてもアイドル故に可愛さがかなり発揮されていますね♪ 周りの人が確実に反応を示していますしっ♪」

>歌詠「……おかげで私は間違えられて大変だけどねー……」(←その頃、遠くでぽそっと呟いている観測者)

遠くから歌詠のツイートが聞こえるううううううううう!!

イブキ「ツイッター不要かよ!?」

>ルーシャ「けど義兄さんも可愛さなら負けていませんね……。……どうして負けていないのでしょうか……? もしや義兄さんは男性では無い……? そうなるとシャルお姉ちゃんはどうすれば……?」(←何か混乱の天使)

衝撃の事実発覚!?

ハヤテ「そんな訳あるかぁぁぁぁぁぁぁっ!!もう言い飽きてますが、僕は男ですよぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

まぁ、実際もしハヤテが女の子だったら、多くの女性キャラが悲しむよね。

>祐介「安心していい、ルーシャ君。彼は男だ。そして紫藤君は……うん、予想通りとはいえやはり大変そうだな……。周りから見れば両手に花の男。だが実際は両手に花をされている女の子。……頑張れ」

イブキ「何をどう頑張ればいいんだろう?」

もっと女の子らしいカッコしたら?

イブキ「断固拒否する」

>睡蓮「そして何かハヤテ君への好感度高い事になっていますねぇ!!? ……容赦なく腕を絡ませてくる辺り、慕う友人という状況ですが……ううん、困りものですねっ♪」(←むしろ面白いなぁ、と感じた様だ)

ハヤテ「面白がってます!?面白がってますよね、睡蓮さん!?」

>ルーシャ「けど義兄さんとルカは髪の色似ていますから確かに姉妹の様ですよね……」

ルカ「はっ!まさか生き別れになった姉さん!?」

いや、それだけはないから。だってハヤテおと……

ハヤテ「わ―――――――――――――!!!」

>歌詠「…………」(←とある女性と一緒に並んだら最早区別が付かな――)

またしても歌詠のツイートが!!

イブキ「いや、今度は呟いてすらいねーし!!」

>祐介「しかしルカ君は相変わらず金銭が大変であり、また綾崎君も同じく金銭が無い。というわけで紫藤君の出番か。そして紫藤君は中々だな……。アイス十段とは……」

>睡蓮「バランス感覚素晴らしいですねっ♪ そしてホント甘いものがお好きな様で♪」

イブキ「いつかお菓子の家に住みたい♪」

ハヤテ「意外とメルヘンチックな夢がありますね!?」

>ルーシャ「対してルカは不幸体質でアイスを落としてしまった……。相手が子供ですし若干やり場無いですよね……。けど義兄さんからアイスを頂けた様ですし良かったです♪」

ルカ「うん、ハヤテさん優しいよね♪」

ハヤテ「/////」

>睡蓮「……唯、ルカさんが更に陥落の一途を辿っている様な……」

>祐介「そうだな……。まぁ、こちらのルカ君は更なる陥落の一途を辿っているが……。そして更に間接キスで綾崎君は真っ赤に……。……何か色々大変そうだな♪」

ハヤテ「あなたも面白がってますよね!?/////」

>ルーシャ「ユーク神も最早面白いもので認識している様な……? けどどうして義兄さんはルカにぺろってされただけで真っ赤になったのですか?」(←鈍感)

>睡蓮「まぁ、女の子にされれば普通はああなりますよハヤテ君なら……。その上水蓮寺さんは極めて美少女ですから……」

>ルーシャ「…………」(←その頃『どうなるのでしょう?』と思いながらハヤテの口元をぺろっと舐める天使)

ハヤテ「?!???!!!???!?/////」

イブキ「いきなり何しとんじゃああああああああ!!?」

ルカ「……なんだろう、この胸のモヤモヤ?」

>イシュリナ「――!!」(←そして『何をやってんじゃルーシャぁあああああ!!』という勢いでルーシャを連れ去ってゆく天使。後はお説教です……)

>睡蓮「何故か面子が一人欠けた!?」

イシュリナさん、文字通り飛んできましたね。

イブキ「天使だからな」

>祐介「そして紫藤君はアリ達と……うん。何かもう色々お疲れ様……。この子でよければリラックス効果にでも遊んでやってくれ♪」(←そう言ってフェリスから借り受けたわふーをひょこっとイブキに渡す神様)

>わふー「わふー♪」(←そして『ありさんたくさんー♪』と何かアリの行列を見て楽しそうにイブキの頭の上にちょこんと乗っかりながら目を輝かせているわふー)

イブキ「ふにゃ〜〜〜〜〜〜〜!!わふー可愛いよおおおおおおおお♪♪」

誰だお前ええええええええええ!?

>睡蓮「それでは次回も楽しみにしておりますね♪ リクエストがもしありましたらどうぞ♪」

>祐介「それでは、これでな♪」

では……睡蓮さんに瓊華さんにローズさん、後はお任せでお願いします♪

迅風さん、ありがとうございました!


◆昴さんへ

>初めまして、昴(スバル)と申します。

はじめまして、昴さん!感想ありがとうございます!!

ハヤテ「はじめまして!お越しいただきありがとうございます♪」

>1スレ目から読みました♪
>とってもおもしろかったです♪

ありがとうございますぅぅぅぅぅぅっ!!

そう言っていただけると感無量です!(泣)

>では、感想を書かせてもらいますね。
>冒頭からナギが何か言ってましたね。
>彼女にしては珍しくかなり現実的な事を…。

ナギ「宿題は計画的にな!」

マリア「あなたがいいますか……」

ナギ「私ならそんなもの本気出せば一日で終わる。やる気でないだけで」

マリア「・・・・・・」

>そしてナギも千春から同人誌の作者に会えると聞いて嬉しそうでしたね。

ナギ「べ、別に嬉しくなんかないんだからな!!/////」

千桜「ツンデレか」

>…で、ハヤテ達3人は…とりあえずさすがですハヤテ………。イブキの方も…。
>イブキと違ってハヤテは全然男らしくないですね…。一応イブキは女だけど。
>ルカもイブキ君って言っちゃってますしね♪

イブキ「俺より男らしくないって言われるのってどうよ?」

ハヤテ「・・・・・・」←ズーンと超へこんでいる。

ハヤテ、ドンマイ♪

>それで…アイス十段重ねですか………やることが違いますね。

イブキ「ふっ、そうだろう?」

ハヤテ「そこ、いばるとこですか!?」

>ルカの気持ちも一応は間違ってないんですけどね………一応は…。
>その後の行動も完全に恋人同士の行動でしたよね。

ハヤテ「こ、恋人って……/////」

ルカ「???」

>最後にイブキがいじけてましたけど………まあ元気を出して下さい…。

イブキ「最後、完全にフェードアウトしてたからな……」

ハヤテ「まぁ、落ち込まないでください、イブキさん」

ルカ「そうそう。元気出してこ、イブキ君♪」

イブキ「オメェらのせいだろうがあああああああああ!!」

>次回の話も楽しみです。

>それでは、また♪

昴さん、ありがとうございました♪


では、本編に参ります。


===============================================================================


第四十三話 『歌姫』


「あ、もうこんな時間!!」

白皇のシンボル、時計塔に目を向けたルカが声を上げる。

時刻は、午後2時50分。

もうすぐ時計の長針が頂点に登り、短針と直角を形作ろうとしていた。

「どうしました、ルカさん?」

「なんか用事でもあるのか、イルカちゃん?」

顔に焦りの色を浮かべるルカに、ハヤテとイブキが声をかける。

ちなみに『イルカちゃん』とはイブキが勝手につけたルカのあだ名だ。

人に変なあだ名をつけるのが、この女の妙な癖である。

ルカは早口で二人の質問に答えた。

「実は3時からここでライブをするの。急いでステージに戻らないと!!」

そう、そもそも彼女が白皇に来たのは、文化祭を盛り上げるためここでライブをするためだ。

ルカもそれは十分理解していたが、ハヤテ達と楽しんでいるうちに文字通り『時が経つのも忘れていた』。

残り時間はあと10分。

事態が呑み込めたイブキがせかすように言った。

「だったら早く行かねぇと!走るぞ!!」

「そうですね、急ぎましょう!!」

「うん……でも……」

走り出そうとする二人に対し、ルカは不安そうな顔をする。

ここからステージまで距離はそれほど遠くない。

普段なら走ればギリギリ間に合うだろう。

だが問題はそこではない。

今日は文化祭。

そこら中、人でごった返ししていて走るのも容易ではなかった。

「こんなに人が混んでたら、もう……間に合わない……かも……」

ルカの声はどんどん小さくなり、あきらめの色が浮かぶ。

自分の不注意でライブが台無しになれば、多くの人に迷惑がかかる。

集さんや、スタッフのみんな。

それになにより、楽しみに待ってくれているファンの人達に申し訳なかった。

そう思うと自分が情けなくなり、ルカは顔をうつむかせ、肩を震わせる。







「大丈夫」

「……え?」

ルカが顔をあげると、目の前に左手が差し伸べられる。

さらに視線を上げた先には、ハヤテの優しい笑顔があった。

「僕が絶対に間に合わせてみせますから♪」

「・・・・・・」

ルカは黙ってハヤテの手に触れる。

その差し伸べられた左手は、どこまでも優しくて、温かかった……

ルカは再び気持ちを奮い起す。

何を弱気になってたんだ私は!

あきらめたら、それこそ皆に申し訳ないじゃない!

私は私で今できることをやらないと!

今私にできること……それは。

「……信じていーい?」

それはこの人を信じることだ!

ルカの言葉に、ハヤテは大きく頷いて応えた。

「はい!お任せください♪」

その声を聞いて、ルカは不思議と安堵した。

この人なら本当に何とかしてくれる、そんな気持ちになったのだ。

そして、ハヤテは両腕でルカを抱え上げた。

「きゃ!?/////」

突然、お姫様だっこされてルカは思わず顔を赤くする。

対してハヤテの表情は真剣そのものだ。

「ではしっかりつかまっていてください♪」

「え!?……う、うん/////」

どうやらこのままステージに向かうつもりらしい。

そんな無茶な……と一瞬思うルカだったが、もうハヤテを信じきることに決めた。

ハヤテの温もりに包まれ、ルカは妙に安心する。

頼もしく、たくましい腕の中。

……たくましい?

一瞬、違和感を感じるルカだったが、今は一刻を争うためすぐに頭の隅に追いやった。

「では全速力でステージに向かいます!……イブキさんはついてこられますか?」

ハヤテは自分の隣に立つ親友に声をかける。

自分のスピードについてこられるのか?と思ったのだが、無用な心配だったようだ。

「なめんなよ、コラ。俺を誰だと思ってんだ?」

イブキは鼻で笑う。

それを聞いてハヤテは微笑み、前を見据える。

「では、行きましょう!」

「おう!」

ハヤテとイブキは走り出した。

二人とも物凄いスピードである。

目にも止まらぬ速さとはこのことを言うのだろう。

ハヤテにいたっては、とても人一人抱えているとは思えない動きである。

そしてなにより、無駄がない。

最小限の動きで、人ごみの中をまるで風のようにすり抜けていく。

それこそまさに颯の如く!!



*   *



ステージ前。

超人気アイドルのライブとあって、観客は超満員だった。

誰しも今か今かと、ステージの主役の登場を心待ちにしている。

しかし、そんな雰囲気に乗りきれていない少女が一人いた。

「おい、なんだここは?」

「ん?みて分からないのか?ライブ会場だよ」

ナギの質問に、千桜は当たり前のようにしれっと答えた。

「そうじゃなくて!なんでこんなとこ来たんだよ!!同人誌の作者に会うんじゃなかったのか!?」

ナギは千桜を怒鳴りつける。

訳も分からぬまま、ここまで連れて来られてナギは困惑していた。

人見知りな彼女にとって、こういう人の多い場所は苦手なのだ。

「まぁ、待ってろって。もうすぐやってくるから♪」

千桜はもったいぶった態度で笑う。

こんなところで待ち合わせなのか?とナギは納得のいかない顔をする。

「……そいつアイドル好きなのか?」

「う〜ん……まぁ、そうかもな?」

ナギの質問に、ずいぶんとあいまいな答えを返してくる千桜。

どうあっても自分の口から詳細を語る気はないらしい。

そんな千桜の態度に、ナギは若干苛立った。

「まったく、ホントにそんな大した奴なんだろうな?」

「ハハ、まぁお前もきっと気に入るさ♪」

二人は客席から、じっと『彼女』を待った。



*   *



ステージ舞台裏。

「遅いわね……何やってるのかしら?」

スーツ姿の眼鏡をかけた女性がしきりに腕時計に目をやり、時間を気にしていた。

彼女の名は集。ルカのマネージャーである。

時刻は午後2時55分。

まもなくライブ開演の時間だ。

「こんな時に限って、あの子ケータイ忘れてるし……まさかまた面倒事に巻き込まれてるんじゃ……」

集マネージャーの手にはルカのものと思われるケータイが握られていた。

これでは連絡のつけようがない。

刻々と迫る時間に焦っていると、待ち人の声が聞こえてきた。

「スミマセン!!お待たせしました!!」

ルカが走って近づいてきて、頭を下げる。

そこで集マネージャーが一喝する。

「ルカ!遅いじゃない、何やってたのよ!?」

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

「まったく……あら?」

そこで集マネージャーはルカの後ろに立つ、二人の人物に気がついた。

男の子と女の子の二人組。

ルカをここまで、わずか5分で送り届けた功労者だ。

※ちなみに集マネージャーの眼にもハヤテが女の子、イブキが男の子として映ってます。

「あなた達は?」

「あ、彼らは私のこと助けてくれて……」

「は、はじめまして」

「どぅも」

ルカが説明に入り、ハヤテとイブキも挨拶する。

「ふ〜ん……まぁ、いいわ。とにかくもう始めるから、すぐに準備しなさい!」

「はい!」

集マネージャーは指示を終えると、他の準備のため足早にその場を立ち去る。

ハヤテは邪魔になると悪いので、ここで別れようと思った。

「では僕たちはこの辺で失礼します。頑張ってくださいルカさん♪」

「んじゃな、イルカちゃん!健闘を祈る♪」

ハヤテとイブキは手を振って去ろうとする。

「あ、待って!」

そんな二人をルカは呼び止めた。

「よかったら……近くで私のライブ観ていってくれない?」

そう言って、ルカはステージ裏を指さす。

「え?……でも」

「僕たちが勝手に入っていいんですか?」

ステージの近くはもちろん部外者は立ち入り禁止だ。

しかし、ルカは問題ないと言った顔で言った。

「大丈夫!いかにも『関係者ですが何か?』みたいな顔してればつっこまれないから」

「は、はぁ……」

「それでいいのかよ、芸能界……」

セキュリティ面に若干の不安を感じる二人。

「じゃあ、早くいこっ!」

「あ、はい!」

「お、おお!」



*   *



午後3時。

ステージから軽快な大音量が響きだした。

『ワアアアアアアアアアアアアアア!!!!』

そんな大音量をかき消すほどの声援が、一気に観客からわき起こった。

「な、なんだ一体!?」

突然、音の暴風雨に見舞われ、ナギは混乱する。

「大丈夫だ!!しっかり見ておけ!!!」

千桜はナギに聞こえるように、大声で言った。

この大歓声の中では会話すらままならない。

「見ておけって!!何を!?」

ナギも負けじと大声で訊き返す。

そして、聞き逃さないように次の千桜の言葉を待った。

「ほら、出てきたぞ!」

千桜はステージを指さす。

ナギが目を向けると、そこに一人の少女が舞い降りた。

『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』

会場はさらにヒートアップする!

その光景にナギは物凄い衝撃を受けた。

「あれが、あの同人誌の作者……」

千桜の声を耳で聞きながらも、ナギはステージの中心に堂々と立つ少女に目を奪われていた。

「水蓮寺……ルカだ!!」



*   *



「みんな――――――――!!いっくよ――――――――――――!!!」

『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!』

観客の声援を一身に浴び、ルカはステージを駆ける。

歌う、踊る、跳ねる。

音が弾み、光が舞う。

まるでステージの全てが彼女を祝福しているようだった。

『歌姫』

そんな言葉を彷彿とさせる。

その様子を影から見守る二人がいた。

「……すげぇな」

「ええ、本当に」

イブキとハヤテはステージの裏からルカの姿を見ていた。

客席から眺めるのとはまた違い、ここからはよりはっきりと動きが分かる。

歌も踊りも見た目以上に激しく、それでいてとても洗練されていた。

それは才能以上に、日ごろの努力の賜物によるものだろう。

普段、アイドルに興味のないイブキもその動きにただ見とれていた。

そして、ライブは順調に進む……かと思われたが。

「な、なんだお前は!?……ぐはっ」

ステージ裏が騒がしくなり、スタッフの叫び声が聞こえた。

ハヤテ達が振り向くとそこには……

『うおおおお、女なんてもう信じられるか―――――――!!』

円筒形のボディに、子供の落書きのようなやる気のない顔のパーツ。

ここまでくると逆に斬新じゃね?と思えるようなデザインの介護ロボ、『エイト』の姿があった。

「うわああああ!!何やってんだアイツ!?」

「ハヤテ、知り合いか?」

ハヤテは突然の闖入者に驚く。

エイトはスタッフ相手に大暴れしていた。

しかも何故か号泣している。

『うおおおおお!!彼女に振られた俺の気持ちがお前らにわかるかああああああああ!!』

「知るか――――――――――!!」

エイトはかつて自身の開発者である牧村志織と恋人だったのだが、その後破局した。(理由不明)

そんなやり場のない怒りをスタッフにぶつけていたのだ。

とどのつまりが八つ当たりである。

ハヤテは暴走を止めようとエイトの前に立ちふさがる。

「やめろ!こんなところで暴れるな!!……ってお酒臭っ!?」

その強烈な酒気にハヤテは思わずのけぞってしまう。

エイトからはアルコール臭がするうえ、よく見ると千鳥足だ。

『うい〜〜〜〜〜、ヒック。飲まなきゃやってられるか――――――!!』

「ロボットのくせに、酒飲むなぁぁぁぁぁっ!!」

飲酒できるロボットとは、つくづく無駄に凄い技術である。

アルコールを燃料代わりにでも使っているのだろうか?

イブキは感心したように、しみじみと呟いた。

「いや〜、科学の進歩ってスゲーな〜……」

「言ってる場合ですか!?そんなことよりイブキさんも止めるの手伝ってくださいよ!!」

そうこう言ってるスキに、エイトはハヤテを押しのけステージに飛び出した。

『うおおおお!!こうなりゃ、人類全員滅ぼしてくれる!!』

「あ、コラ!?」



*   *



スタッフ達の制止も空しく、エイトはステージに乱入した。

「(……え、なに?!)」

予定外の出来事にルカは混乱する。

だが、観客に悟られぬよう決して表情には出さず、歌い続けた。

幸い、観客はこれもパフォーマンスの一部だと思っているようだ。

ただ一人を除いては。

「ん?あれは牧村先生んとこのポンコツロボ、なんであんなとこに?」

不思議がるナギであったが、すぐに考えるのを止めてライブを楽しむことに頭を切り替えた。



*   *



「ちょっと、誰かどうにかしなさい!!」

集マネージャーが叫ぶ。

エイトは今にもルカに襲いかかりそうだった。

ハヤテとイブキはアイコンタクトを交わし、走り出した。

「「必殺!!」」

ステージに飛びだし、声をそろえる二人。

「「ダブルキィィィィィィック!!」」

『ぐは――――――――――!!?』

息のあった飛び蹴りが決まり、エイトはステージ裏に吹き飛ぶ。

そして爆発し、木端微塵に砕け散った。※後で牧村先生がちゃんと直します。

ハヤテとイブキはすぐさまステージ裏にひっこむ。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

その様子を見て、ナギと千桜は目が点になる。

他の観客にも動揺が広がっていた。

「な、なんか今一瞬、二人組がロボに飛び蹴りしてなかったか?」

「い、いや、どうだろう?」

「(ま、マズイ……お客さんの注意を戻さないと!!)」

ルカは頭上を指さし、声を張り上げる。

「へい!!」

そしてルカは高く跳躍し、空中で一回転をきめた。

『ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』

着地と同時に歓声が巻き起こる。

観客の意識は完全にルカへと戻った。

たった二人を除いて。

「なぁ、さっき一瞬綾崎君とイブキさんが見えた気がしたんだが……」

「さ、さぁ、気のせいじゃね?」

ナギと千桜はとりあえず見なかったことにするのだった。



*   *



一方、そのイブキとハヤテは。

「ふう……よくごまかせたな」

「ホント、すごいですね」

ルカのナイスフォローに感心していた。

流石はプロと言ったところか。

ルカはなおも歌い続ける。

「では次の曲『僕ら、駆け行く空へ』!!いっくよ―――――――!!」

ルカのライブはまだまだ続く!


第四十三話 END


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ほぼ原作通りの流れになってしまいましたね……

本日は都合により、もう一話更新します!!

あえて二話に分けました(笑)

では、次の話をどうぞ♪

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Breath ?U (9/19 更新) ( No.52 )
日時: 2011/09/19 14:21
名前: 道草

どぅも★道草です!

はい、という訳で本日二つ目の更新です。

今回、二話同時更新ですので、まだ前回の話を読んでない方はそちらからご覧ください!

では本編です。


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第四十四話 『その頃のマリアさん』


白皇でルカの歌声が観客を魅了している頃。

また別の場所でも、熱い歌声が響いていた。







「〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜♪♪」

彼女はマイクを片手にしっかりと握りしめ、どこまでも楽しそうに歌う。

エコーのかかった美声が貫くように響き渡る。

薄暗い中に光が舞い、軽快な大音量に包まれたステージ。

そこでの主役はまぎれもなく彼女だった。

「ふう……やっぱりカラオケは楽しいですね♪」

一曲歌い終え、一息つくマリア。

テーブルに置いてあった飲み物でのどを潤した。

ここは、ある小さなカラオケボックス。

ナギやハヤテ達が文化祭を満喫している中、ムラサキノヤカタに残りヒマを持て余していたマリアは密かな趣味であるカラオケに興じていた。

一人で!!

部屋の中にいるのはマリアだけだ。

彼女がこの部屋を占拠してから、すでに数時間が経過していた。

その間、マリアはまるで日ごろのストレスを発散するかのように、次々と曲を歌っていたのだ。

……まぁ、曲のチョイスが妙に古かったりもしたが。

ちなみに先ほどまでマリアが熱唱していたのは、作詞作曲メイドブラックマックスハートの『さびしいとやっぱりウサギは死ぬ』という曲だ。

メイドブラックマックスハートというのは、二人でキュアキュアな美少女戦士ユニットの片割れである。

弱気を助け、強気をくじく、正体不明(ナギにだけ)の正義の味方だ!

その素顔が知りたい人は原作6巻参照のこと(笑)。

『なんでそんな人の曲がカラオケに入ってんの?』と訊かれれば、『さあ?』としか答えようがない。

ナギ達がまだ三千院家の屋敷にいた頃、あるメイドさんの圧力でカラオケ業界に動きがあったと言う噂もあるが、真相は定かではない……

それはともかくマリアはリモコンを手に取り、次の曲をいれた。

「では次は『メイドの土産に聴かせてあげる★』を歌います♪」

えらく物騒な曲名が画面に映し出され、歌詞と曲が流れ始めた。



*   *



『メイドの土産に聴かせてあげる★』

作詞:メイドブラックマックスハート(道草)

作曲:メイドブラックマックスハート(皆さんの想像力)



はためくスカート〜♪

きらめく笑顔〜♪

エプロンドレスは、メイドの魂〜♪

どんな汚れも

なみいる敵も

箒ひとつで、さっとお掃除♪

ひねくれ主(あるじ)も

鈍感執事も

笑顔ひとつで、きっと解決♪

誰に知られることもなく、たった一人で今日も戦う

出番がないとは言わせない★

愚痴を口にすることもなく、自慢の笑顔を今日もふりまく

腹黒いとは言わせない★

貴方にひとつ教えてあげるわ

この物語の真の主役を!

メイドの土産に聴かせてあげるわ

メインヒロイン私の魅力(ちから)を!!

ああ〜

ピチピチの〜

じゅうななさい〜♪♪

(間奏)



*   *



マリアはその美声で、力の限り歌った。

『どんなすばらしい歌声も、それを聴いてくれる人がいなければ意味がない』

そんな意見を否定するかのように!!

そして、間奏が終わりマリアは高らかに宣言する。

「では続いて2番♪」

マリアの一人リサイタルはまだまだ続く!


第四十四話 END


===============================================================================


マリアさんファンの皆さん、ごめんなさぁぁぁぁぁい!!(超土下座)

いや、前回ほぼ原作通りだったので、何とかしようとしたらこんな結果に……

ちなみに僕に音楽の才能はないので、歌詞はテキトーです!!

では、背後からメイドさんの殺気を感じるのでこの辺で失礼します!

生きていたらまた次回お会いしましょう♪


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Re: Breath ?U (9/19 二話同時更新) ( No.53 )
日時: 2011/09/20 18:22
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

どうも、RIDEです。

二話同時更新お疲れ様でした。

イブキがつけた仇名。
イルカちゃんとは、ぴったりな仇名ですね。

そのイブキとハヤテは、ルカを抱えて猛スピード。
僅か五分で送り届けるなんて、見事の一言ですよね。

しかし、ライブまであと十分って・・・・
普通に考えて、十分では確実に足らない気が・・・・

まあ、それでもライブを実行できるのが、スーパーアイドルですけどね。

そしてステージ裏に乱入してきたのは、酒乱のエイト。
エイトの存在・・・・いままで忘れていましたよ。
登場しても傍迷惑になるだけという認識しか・・・・

そんなエイトを収め、なんとかライブは成功してよかったです。

マリアさんが寂しい気もしますけど。

更新がんばってくださいね。
では、失礼しました。


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Re: Breath ?U (9/19 二話同時 ( No.55 )
日時: 2011/09/23 11:38
名前: 天照


ハイド「お久しぶり、ハイドだよ♪」

ガゼル「同じくガゼルだ、恐らくアタシとは初対面だからはじめましてだな!!」

ハイド「そんじゃ感想を・・・・大丈夫さルカ、ハヤテは女の子の願いだけはきっちりと守るからな♪」

ガゼル「そういう割にはアタシの願い聞いてんくんねぇけどな・・・・アイツの血美味いのに」

ハイド「吸血鬼目線で言われてもな・・・・ていうかどこでもハヤテは女の子、イブキは男の子って見られるのか・・・・」

ガゼル「イブキはなんだかんだでそういう宿命なのかもしんねぇな・・・・しかし何か変な奴が乱入してきたが」

ハイド「エイト・・・・八つ当たりするのはまだいいが酒は飲むなよ、サビるぞ・・・・というよりサビろ」

ガゼル「命令形になってるが・・・・しかし流石2人だ、一瞬でエイトを吹っ飛ばしたぜ」

ハイド「まあ見られてしまったが、あのままバックで踊ったら演出として誤魔化せたんじゃ・・・・」

ガゼル「いや、春風とナギにバレるだろ」


ハイド「まあなんとかバレずに済んで良かったさ・・・・しかしその頃、な」
ガゼル「はは・・・・マリアさん結構暗い歌歌ってんな・・・・歌詞が似合っているとうか・・・・」

ハイド「この歌聞いてマリアさんの笑顔が怖くなったな・・・・元々そんな雰囲気纏ってるし」

ガゼル「さりげなくメインヒロインの魅力って・・・・でも最近出番ない」

ハイド「それ以上言うな・・・・しかしカラオケで一人ってのは別に普通だな、友人とかよく一人で行ってるし」

ガゼル「まあマリアさんにも色々あるんだろ・・・・聞くのが怖いが」


ハイド「最もピチピチの17歳とはよく言うけど17歳って時点で実はもうピチピチじゃないんだよな・・・・人間の成長の早さだ」

ガゼル「おいおい・・・・まあ次回も楽しみに待ってるぜ♪」


ハイド「リクエストあったらよろしく・・・・またな♪」
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Re: Breath ?U (9/19 二話同時更新) ( No.56 )
日時: 2011/09/23 18:56
名前: 迅風

睡蓮「リクエストありがとうございます♪ 土御門睡蓮です♪」(←ツンデレメイド)

瓊華「桐舟瓊華ですっ♪ ご指名感謝致しますね♪」(←ほんわか癒やしの……お色気キャラです。だが出番が難しい……!! ……ついでに書き方を少し忘れました☆)

ローズ「ローズ=ミセルコルディアです〜♪ リクエストありがとうございますね〜♪」(←真剣な時は真剣ですが常時ほわほわしているメイドさん☆ ハヤテのお姉さん的な方です☆)

ナナニ「『ついでに任せたのにゃナナニ』という作者の言葉で派遣された徠焉布七々二ッス。……って何でボクなんすかねぇ!?」(←メイドだから!!)

カストレア「第一質疑。『私』まで何故ですか『……?』」(←メイドだから!!)

睡蓮「いやぁメイド勢揃いですね♪ まぁ作中におけるメイドはまだいますが……。ともかく感想に行かせて頂きますね♪」

瓊華「場面は水蓮寺さんですねっ♪ やはりお忙しいのでしょうね……」

カストレア「第一発言。紫藤様は相変わらず相手に対して変わられた趣向の渾名をお付けになられる様ですね。第二発言。イルカは可愛いですよねっ♪」(←動物好きの片鱗が見られるのがこの天使の特徴なのです!!)

ローズ「イルカさんは確かに可愛いですよね〜♪ ルカちゃんもとっても可愛らしい女の子ですし♪ ……ハー君、お嫁さんにしちゃったら?♪」(←とんとん、と肘でハヤテの胸を軽くつつきながらそんな事を言う魔法使い)

ナナニ「にしても時が経つのも忘れる程に大満足の様子で良かったッスよ、水蓮寺さん♪ まぁ……果たしてこれはどちらを男子と見立てたデートなのかわからないッスが……」

瓊華「けれどやっぱりお祭りですものね……。混雑していて普通に行こうとしてもとても間に合わないですよね……。私が一肌脱げれば……」(←メイドさんとしてはある程度有能)

睡蓮「……全裸になって人の目を釘づけに……?!」(←何かそんなイメージ)

瓊華「何故にそうなるんですか睡蓮ちゃん!?」

カストレア「第三発言。『私』が飛べば一発です」

ナナニ「そりゃあ翼ありますもんねぇ!! 天使ですもんねぇえええええ!!!」

ローズ「あらあら♪ そして困ったルカちゃんを……ハー君が頑張る、ですね〜♪ 素敵ですよハー君♪ いい子いい子〜♪」(←胸に抱き締めてなでなでとハヤテの頭を撫で始める魔法使いさん)

睡蓮「ああ、ハヤテ君が真っ赤に……。そして水蓮寺さんはハヤテ君を信じる、と♪ 良かったですねハヤテ君♪ またしてもフラグを建設中ですね♪ その上お姫様抱っことは何処まで天然ジゴロなんでしょうね〜♪」(←面白がってます)

ナナニ「だけど何時まで気付かれずに済みますかねぇ……抱きかかえられた瞬間に腕のたくましさに気付いてますし……いや平気ッスかね」

瓊華「そして紫藤さんと綾崎君はやはり速いですね……。流石です♪ そうして無事に辿り着いた様ですね……良かったぁ……♪」

ナナニ「だけどマネージャーの目にまで綾崎君は女の子で紫藤は男の子として映っちまってるんすね……。そして芸能界のセキュリティは本当に大丈夫なんすかね……? いや確かに『関係者ですが何か?』という様子だといける気がするッスけど!!」

カストレア「第四発言。そして水蓮寺様のライブとなりましたね。煌びやかです」

睡蓮「感情が全く籠っていない声ですけどね!? けれど水蓮寺さんは流石はアイドルですね♪ 歌姫の名を冠すに相応しいものです♪ ダンスも日頃の賜物でしょうし……」

ローズ「ですね〜♪ けどここで介護ロボットエイト君の登場ですか〜……。未成年者がお酒を飲んだらダメですよ〜?」

ナナニ「未成年者扱い!? そしてそもそもロボが酒を飲むなぁあああああ!!!」

カストレア「第五発言。世の中おかしな事もあるものですね」

ナナニ「それで済ますの!? そんでエイトはダブルキィィィィックの前に散ったんすね……。そして水蓮寺さんは凄いッスね♪ 流石はプロ……アクシデントを上手く回避した行動は見事ッス♪」

ローズ「そして次は『僕ら、駆け行く空へ』ですか〜♪ 楽しみですね〜♪」

瓊華「……それで……その頃一方のマリアさんは何をしているのかしら……」

睡蓮「一人カラオケ……!!」

カストレア「第六発言。寂しいですね。第七発言。歌詞の最後が『……』」

ナナニ「……何も言っちゃダメッスよ……!! ……ぐすっ。……あ、そ、それじゃあ次回も楽しみにしているッスよ〜♪」

睡蓮「次回もリクエストがあれば言ってくださいねっ♪」

ローズ「それでは〜♪」
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Re: Breath ?U (9/19 二話同時更新) ( No.57 )
日時: 2011/09/23 20:20
名前: 風羅
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=6886

ユラ「ウィーザ=ザ=ユラです。リクエストありがとうございます。」

ミカル「ロア=ザ=ミカルです。リクエストありがとうございますー♪」

イズモ「ロット=ザ=イズモだ♪リクエストありがとな♪」

ユラ「久々の感想になってしまってすいません……。作者が色々立て込んでまして……。」

ミカル「とりあえず感想行きましょうかー。水蓮寺さんは忙しそうですねー。」

イズモ「っていうかとりあえずでいいのかよ!?まあそりゃあ忙しいだろうな、後10分しかないわけだし。」

ユラ「そしてイルカちゃんですか……、イブキさんがつけられた渾名のようですが……。確かにイルカは可愛いですよね♪…………はっ!?……か、可愛いと思いますけどね。」

ミカル「今少し昔のユラが見えた気がする……。まああれだけ楽しんでいれば時も忘れますよねー。」

イズモ「そして急いでいるわけだけど流石に白皇の文化祭となれば人も多いだろうしな。」

ユラ「それで落ち込む水蓮寺さんにハヤテさんが間に合わせてみせる、ですか。順調にフラグが作られてますね。」

ミカル「水蓮寺さんはハヤテさんを信じると決めたようですがー、彼は一つに集中すると他のことを忘れてるんですかねー。」

イズモ「まあ男と気づかれないようにがんばってくれ。忘れてると思うけど。」

ユラ「とにかく何とか5分でついたようですね。マネージャーの目にまで男女が逆転して映ってるようですけど、紫藤さんはそれでいいんですかね……。」

ミカル「そして『いかにも関係者ですが何か?』で通るんですねー。大丈夫ですかねー?芸能界……。」

イズモ「一応大丈夫だとは思うけどな。そしてライブは無事始まってよかったな♪」

ユラ「そしてそこで邪魔者のロボットが来ましたか。もはや介護ロボットの介護の部分はいらないですよね。原作でも初登場時の本当に初めぐらいしか介護ロボットの側面ありませんでしたから。」

ミカル「っていうかお酒飲めるんですねー。確かに無駄に凄い技術ですがー。」

イズモ「そしてステージに乱入したエイトだが……二人の『ダブルキィィィィィィック』によって木っ端微塵か……。自業自得だから同情しないが。」

ユラ「そして水蓮寺さんは上手く観客を引き付けましたね。流石プロと言うべきです。」

ミカル「とりあえずどうにかなって、次の曲は『僕ら、駆け行く空へ』ですかー。作者も気に入ってましたねー。映画は近くでやってないので見にいけませんでしたがー。」

イズモ「そしてその頃……マリアさんは……一人カラオケをしてるみたいだな。」

ユラ「何か物凄く可哀想に見えるんですが……特に最後らへんは……ノーコメントで。」

ミカル「まあ色々苦労が多い上に登場回数も少なくなれば……仕方ないのではー?」

イズモ「次回もリクエストがあればお願いします。」

ではまた♪

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Re: Breath ?U (9/19 二話同時更新) ( No.58 )
日時: 2011/09/29 22:44
名前: すーさん2011
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7289

速水
「リクエストありがとう!真実を求める関西人、速水キキコや!」

葛坂
「同じくリクありがとさ〜〜ん♪笑いの絶えない未来の弁護士、葛坂氷見九子で〜す。49649ね♪……プッ
アーハッハッハッハッハッハッ!ハッハッハッハッハッハッハッハッ!」

速水
「凄い笑い方やな…(汗)まるでワンテンポ遅れた二つ折り携帯の開閉見たいやな……」

葛坂
「いや〜〜まあ良いじゃない。それにしても、まさか『エイト』が登場するとは思わなかったわ(爆)」

速水
「あんなマイナーなのが出るとは、世の中分からんな……。それより牧村さんとは復縁したん?聞かせてくれへん?」

葛坂
「速水さん、あんた根っからの記者の様だね〜〜☆そう言えばハーさん(ハヤテ)、ルカがあんた等について説明するトコが会ったけど、ハーさんはともかく(女装だから)、イブキつぁんはなんて言ったの(男に見えちゃったゆえに……)?」

速水
「フムフム……はあ……そうですか………ありがとうございました☆」

葛坂
「あ!もうこんな時間だ。そろそろ帰るわ。あしながおじさん心配させる訳にはいかないし」

速水
「ウチも、そろそろ家に戻らんと、娘も待ってることやし……」

葛坂
「そんじゃ、別れの挨拶代わりに……」


                   異議あり!


P.S
内容を一部変更しました。
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Breath ?U (10/13 更新) ( No.59 )
日時: 2011/10/13 00:09
名前: 道草

どぅも★道草です!

前回、なんとかメイドさんの魔の手から逃れました……(笑)

ではレス返しをば。


◆RIDEさんへ

>どうも、RIDEです。

美希「感想ありがとー♪」

RIDEさん、いつもありがとうございます!!

>二話同時更新お疲れ様でした。

いや、二つ目はおまけというか……ぶっちゃけ二話に分けた意味なかったですけどね(笑)

>イブキがつけた仇名。
>イルカちゃんとは、ぴったりな仇名ですね。

一文字増えただけですけどね!!

ハヤテ「あだ名なのに文字数増えるのもどうかと思いますけど……」

アテネ「……ハヤテ、あなたがそれ言うの?」←ハヤテに文字数増えたあだ名をつけられた人

>そのイブキとハヤテは、ルカを抱えて猛スピード。
>僅か五分で送り届けるなんて、見事の一言ですよね。

イブキ「いや〜、それほどでもあるぜ♪」

ハヤテ「そこ謙遜しないんですね……」

ちなみにハヤテとイブキは身体能力ほぼ一緒です。

>しかし、ライブまであと十分って・・・・
>普通に考えて、十分では確実に足らない気が・・・・

そこはルカお得意の早替えでなんとかしました♪

>まあ、それでもライブを実行できるのが、スーパーアイドルですけどね。

ルカ「これもハヤテさんやイブキ君のおかげだよ♪」

ハヤテ「そんなことないですよ、ルカさんの実力です♪」

ルカ「ううん、あなたがいなかったらどうなってたことか……アリガト♪」

ハヤテ「いえ、そんな……/////」

イブキ「はい、そこ。レス返し中にイチャイチャすんな!!」

>そしてステージ裏に乱入してきたのは、酒乱のエイト。
>エイトの存在・・・・いままで忘れていましたよ。
>登場しても傍迷惑になるだけという認識しか・・・・

原作でエイト一体どうなったんでしょうね?

やっぱスクラップにされたんでしょうか……

>そんなエイトを収め、なんとかライブは成功してよかったです。
>マリアさんが寂しい気もしますけど。

マリア「・・・・・・」

改めて読むと、僕マリアさんの扱い酷すぎるな……

今度ちゃんとした出番つくろうかな?

>更新がんばってくださいね。
>では、失礼しました。

RIDEさん、ありがとうございました♪


◆天照さんへ

>ハイド「お久しぶり、ハイドだよ♪」

>ガゼル「同じくガゼルだ、恐らくアタシとは初対面だからはじめましてだな!!」

お久しゅうございまするぅぅぅぅぅっ!!感想ありがとうございます!!

千桜「そしてガゼルさんは初めまして。お越しいただきありがとうございます」

>ハイド「そんじゃ感想を・・・・大丈夫さルカ、ハヤテは女の子の願いだけはきっちりと守るからな♪」

>ガゼル「そういう割にはアタシの願い聞いてんくんねぇけどな・・・・アイツの血美味いのに」

銀華「うむ、確かにアヤツの血はうまいのう♪」←原作にてハヤテの血ギリギリまで吸った人

まさかの伊澄の大おばあさん登場!?

……まぁ、それはともかくガゼルさんにも少しぐらい血あげたら?

ハヤテ「ホント勘弁してください……」

>ハイド「吸血鬼目線で言われてもな・・・・ていうかどこでもハヤテは女の子、イブキは男の子って見られるのか・・・・」

イブキ「もうすでに男に見られるのは慣れている俺」

ハヤテ「僕は慣れたくありません……」

>ガゼル「イブキはなんだかんだでそういう宿命なのかもしんねぇな・・・・しかし何か変な奴が乱入してきたが」

>ハイド「エイト・・・・八つ当たりするのはまだいいが酒は飲むなよ、サビるぞ・・・・というよりサビろ」

エイト『日本のロボのステンレス加工は世界一ィィィィ!!』

ハヤテ「無駄に最先端!?」

>ガゼル「命令形になってるが・・・・しかし流石2人だ、一瞬でエイトを吹っ飛ばしたぜ」

>ハイド「まあ見られてしまったが、あのままバックで踊ったら演出として誤魔化せたんじゃ・・・・」

確かにハヤテならそれでもうまくいけたでしょうね!

けど、イブキの方はそういうのは素人なので無理だったと思います……

>ガゼル「いや、春風とナギにバレるだろ」

もしくは二人とも他人のフリするでしょうね(笑)

>ハイド「まあなんとかバレずに済んで良かったさ・・・・しかしその頃、な」

>ガゼル「はは・・・・マリアさん結構暗い歌歌ってんな・・・・歌詞が似合っているとうか・・・・」

ちなみにあの曲、演歌です。

ハヤテ「マジですか!?」

ウソです。皆さんの脳内で好きなように作曲してください(笑)

>ハイド「この歌聞いてマリアさんの笑顔が怖くなったな・・・・元々そんな雰囲気纏ってるし」

>ガゼル「さりげなくメインヒロインの魅力って・・・・でも最近出番ない」

マリア「・・・・・・」

う〜〜〜〜〜ん……

本気でマリアさんの出番考えておかないと……

>ハイド「それ以上言うな・・・・しかしカラオケで一人ってのは別に普通だな、友人とかよく一人で行ってるし」

>ガゼル「まあマリアさんにも色々あるんだろ・・・・聞くのが怖いが」

マリア「そうですよ!私だって見えないところでいろいろ頑張ってるんですよ!!もう少し労わってほしいですわ!!」

>ハイド「最もピチピチの17歳とはよく言うけど17歳って時点で実はもうピチピチじゃないんだよな・・・・人間の成長の早さだ」

僕としては『ピチピチ』という言葉をつかってる時点で若くない気が……

マリア「道草さん?(にこっ★)」

ビクッ!?

>ガゼル「おいおい・・・・まあ次回も楽しみに待ってるぜ♪」

>ハイド「リクエストあったらよろしく・・・・またな♪」

では黄空に火野に……あとはお任せします♪

天照さんありがとうございました♪


◆迅風さんへ

>睡蓮「リクエストありがとうございます♪ 土御門睡蓮です♪」(←ツンデレメイド)

>瓊華「桐舟瓊華ですっ♪ ご指名感謝致しますね♪」(←ほんわか癒やしの……お色気キャラです。だが出番が難しい……!! ……ついでに書き方を少し忘れました☆)

>ローズ「ローズ=ミセルコルディアです〜♪ リクエストありがとうございますね〜♪」(←真剣な時は真剣ですが常時ほわほわしているメイドさん☆ ハヤテのお姉さん的な方です☆)

>ナナニ「『ついでに任せたのにゃナナニ』という作者の言葉で派遣された徠焉布七々二ッス。……って何でボクなんすかねぇ!?」(←メイドだから!!)

>カストレア「第一質疑。『私』まで何故ですか『……?』」(←メイドだから!!)

メイドオールスターズ!!皆さんありがとうございます!!

美希「感想ありがとう!しかしここまでくると圧巻だな。……よしハヤ太君も混ざりたまえ!!」←メイド服用意

ハヤテ「なんでですかぁぁぁぁぁぁっ!!」

>睡蓮「いやぁメイド勢揃いですね♪ まぁ作中におけるメイドはまだいますが……。ともかく感想に行かせて頂きますね♪」

>瓊華「場面は水蓮寺さんですねっ♪ やはりお忙しいのでしょうね……」

>カストレア「第一発言。紫藤様は相変わらず相手に対して変わられた趣向の渾名をお付けになられる様ですね。第二発言。イルカは可愛いですよねっ♪」(←動物好きの片鱗が見られるのがこの天使の特徴なのです!!)

イルカかわいいですよね〜♪

そしてイブキのこの妙な設定、覚えていてくれて嬉しいです!

>ローズ「イルカさんは確かに可愛いですよね〜♪ ルカちゃんもとっても可愛らしい女の子ですし♪ ……ハー君、お嫁さんにしちゃったら?♪」(←とんとん、と肘でハヤテの胸を軽くつつきながらそんな事を言う魔法使い)

ハヤテ「ぶふぉっ!?な、なに言ってんですかぁあああああ!!/////」

>ナナニ「にしても時が経つのも忘れる程に大満足の様子で良かったッスよ、水蓮寺さん♪ まぁ……果たしてこれはどちらを男子と見立てたデートなのかわからないッスが……」

周りからは完全にイブキが二股かけてるようにしか見えない構図……

イブキ「それじゃまるで女たらしみたいじゃねぇか!!ハヤテと一緒にするな――――――!!」

ハヤテ「なんでそこで僕の名前がでるんですか!?」

>瓊華「けれどやっぱりお祭りですものね……。混雑していて普通に行こうとしてもとても間に合わないですよね……。私が一肌脱げれば……」(←メイドさんとしてはある程度有能)

>睡蓮「……全裸になって人の目を釘づけに……?!」(←何かそんなイメージ)

>瓊華「何故にそうなるんですか睡蓮ちゃん!?」

流石お色気担当ですね!!効果抜群そうです(笑)

>カストレア「第三発言。『私』が飛べば一発です」

>ナナニ「そりゃあ翼ありますもんねぇ!! 天使ですもんねぇえええええ!!!」

>ローズ「あらあら♪ そして困ったルカちゃんを……ハー君が頑張る、ですね〜♪ 素敵ですよハー君♪ いい子いい子〜♪」(←胸に抱き締めてなでなでとハヤテの頭を撫で始める魔法使いさん)

ハヤテ「ふにゃ〜……/////」

ルカ「……むぅ」←なぜだかわからないが面白くない

>睡蓮「ああ、ハヤテ君が真っ赤に……。そして水蓮寺さんはハヤテ君を信じる、と♪ 良かったですねハヤテ君♪ またしてもフラグを建設中ですね♪ その上お姫様抱っことは何処まで天然ジゴロなんでしょうね〜♪」(←面白がってます)

イブキ「ていうかなんでアイツ、いつも女の子はお姫様だっこなんだ?」

さぁ……執事だから?

イブキ「いや、意味がわからん」

>ナナニ「だけど何時まで気付かれずに済みますかねぇ……抱きかかえられた瞬間に腕のたくましさに気付いてますし……いや平気ッスかね」

ふっ……

ハヤテ「なんですかその笑み!?」

>瓊華「そして紫藤さんと綾崎君はやはり速いですね……。流石です♪ そうして無事に辿り着いた様ですね……良かったぁ……♪」

>ナナニ「だけどマネージャーの目にまで綾崎君は女の子で紫藤は男の子として映っちまってるんすね……。そして芸能界のセキュリティは本当に大丈夫なんすかね……? いや確かに『関係者ですが何か?』という様子だといける気がするッスけど!!」

まぁ、ハヤテとイブキの件は置いといて……

ハヤテ&イブキ「「おい!!」」

実際エイトが潜り込めたのも、ステージ用のキグルミと間違われたからなのです。

>カストレア「第四発言。そして水蓮寺様のライブとなりましたね。煌びやかです」

>睡蓮「感情が全く籠っていない声ですけどね!? けれど水蓮寺さんは流石はアイドルですね♪ 歌姫の名を冠すに相応しいものです♪ ダンスも日頃の賜物でしょうし……」

ハヤテ「ほんとルカさん素敵でしたね♪」

ルカ「あ、ありがと/////」

>ローズ「ですね〜♪ けどここで介護ロボットエイト君の登場ですか〜……。未成年者がお酒を飲んだらダメですよ〜?」

>ナナニ「未成年者扱い!? そしてそもそもロボが酒を飲むなぁあああああ!!!」

いわれてみれば確かにエイトまだ3歳だった!!(原作3巻プロフィール調べ)

お酒は二十歳になってから♪

>カストレア「第五発言。世の中おかしな事もあるものですね」

>ナナニ「それで済ますの!? そんでエイトはダブルキィィィィックの前に散ったんすね……。そして水蓮寺さんは凄いッスね♪ 流石はプロ……アクシデントを上手く回避した行動は見事ッス♪」

……原作まんまでしたけどねー。

それに迅風さんのようにうまく表現できなかった……

>ローズ「そして次は『僕ら、駆け行く空へ』ですか〜♪ 楽しみですね〜♪」

すいません!!そのシーン全面省略してます(笑)

>瓊華「……それで……その頃一方のマリアさんは何をしているのかしら……」

>睡蓮「一人カラオケ……!!」

>カストレア「第六発言。寂しいですね。第七発言。歌詞の最後が『……』」

マリア「・・・・・・」

……今度メイドさん皆でカラオケにでも誘ってあげてください。

>ナナニ「……何も言っちゃダメッスよ……!! ……ぐすっ。……あ、そ、それじゃあ次回も楽しみにしているッスよ〜♪」

>睡蓮「次回もリクエストがあれば言ってくださいねっ♪」

>ローズ「それでは〜♪」

では、ルーシャとイシュリナとサーヤミナと……あとはお任せします!

迅風さん、ありがとうございました♪


◆風羅さんへ

>ユラ「ウィーザ=ザ=ユラです。リクエストありがとうございます。」

>ミカル「ロア=ザ=ミカルです。リクエストありがとうございますー♪」

>イズモ「ロット=ザ=イズモだ♪リクエストありがとな♪」

ルカ「みんな――――――!!来てくれてありがと―――――――――♪」

ノリがライブ感覚ですな……

それはともかく、お久しぶりです!!感想ありがとうございます♪

>ユラ「久々の感想になってしまってすいません……。作者が色々立て込んでまして……。」

いえいえ、こちらこそなかなか顔をだせずスミマセン……

好きな時に、気軽にいらしてください♪

>ミカル「とりあえず感想行きましょうかー。水蓮寺さんは忙しそうですねー。」

>イズモ「っていうかとりあえずでいいのかよ!?まあそりゃあ忙しいだろうな、後10分しかないわけだし。」

さすがにタイムリミット短すぎましたかね……

けど、そこはハヤテの俊足とルカの早替えでどうにかしました!!

>ユラ「そしてイルカちゃんですか……、イブキさんがつけられた渾名のようですが……。確かにイルカは可愛いですよね♪…………はっ!?……か、可愛いと思いますけどね。」

おお、今ユラさんの意外な姿が見れた気がします♪

>ミカル「今少し昔のユラが見えた気がする……。まああれだけ楽しんでいれば時も忘れますよねー。」

>イズモ「そして急いでいるわけだけど流石に白皇の文化祭となれば人も多いだろうしな。」

>ユラ「それで落ち込む水蓮寺さんにハヤテさんが間に合わせてみせる、ですか。順調にフラグが作られてますね。」

一級フラグ建築士ですからね。

ハヤテ「なんですかそれ!?」

>ミカル「水蓮寺さんはハヤテさんを信じると決めたようですがー、彼は一つに集中すると他のことを忘れてるんですかねー。」

>イズモ「まあ男と気づかれないようにがんばってくれ。忘れてると思うけど。」

ハヤテ「ホントに忘れかけてました……」

いっそ、そのまま女装に目覚めたら?

ハヤテ「目覚めてたまるかぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

>ユラ「とにかく何とか5分でついたようですね。マネージャーの目にまで男女が逆転して映ってるようですけど、紫藤さんはそれでいいんですかね……。」

イブキ「いや、もうめんどくさいから開き直ってる」

>ミカル「そして『いかにも関係者ですが何か?』で通るんですねー。大丈夫ですかねー?芸能界……。」

>イズモ「一応大丈夫だとは思うけどな。そしてライブは無事始まってよかったな♪」

いいえ、エイトが侵入できた時点で大丈夫じゃないです。

>ユラ「そしてそこで邪魔者のロボットが来ましたか。もはや介護ロボットの介護の部分はいらないですよね。原作でも初登場時の本当に初めぐらいしか介護ロボットの側面ありませんでしたから。」

>ミカル「っていうかお酒飲めるんですねー。確かに無駄に凄い技術ですがー。」

ハヤテ「ていうか、なんでそんな機能ついてるんですか?」

志織「なんでだっけ〜?」

イブキ「覚えてろよ、開発者なら!!」

>イズモ「そしてステージに乱入したエイトだが……二人の『ダブルキィィィィィィック』によって木っ端微塵か……。自業自得だから同情しないが。」

まぁ、確かに自業自得とはいえ、可哀そうなのでちゃんと後で直されてます。

志織「記憶は一部デリートしたけどね♪」

エイト『ええええええええええええ!?』

>ユラ「そして水蓮寺さんは上手く観客を引き付けましたね。流石プロと言うべきです。」

>ミカル「とりあえずどうにかなって、次の曲は『僕ら、駆け行く空へ』ですかー。作者も気に入ってましたねー。映画は近くでやってないので見にいけませんでしたがー。」

まだ間に合います!!いますぐ劇場をチェックだ!!

イブキ「……お前は映画スタッフの回し者か?」

>イズモ「そしてその頃……マリアさんは……一人カラオケをしてるみたいだな。」

>ユラ「何か物凄く可哀想に見えるんですが……特に最後らへんは……ノーコメントで。」

>ミカル「まあ色々苦労が多い上に登場回数も少なくなれば……仕方ないのではー?」

マリア「出番が少ないのは、他の皆さんとのバランスを考えてるからです。ほら、私ばっかり目立ったら悪いじゃないですか♪そこは大人の余裕ですわ。『メインヒロイン』ですし★」

……うん、そのうち出番あげるので許してください。

>イズモ「次回もリクエストがあればお願いします。」

>ではまた♪

では、シャルラとミイサと……あとはお任せします。

風羅さん、ありがとうございました♪


◆すーさん2011さんへ

>速水「リクエストありがとう!真実を求める関西人、速水キキコや!」

>葛坂「同じくリクありがとさ〜〜ん♪笑いの絶えない未来の弁護士、葛坂氷見九子で〜す。49649ね♪……プッ
アーハッハッハッハッハッハッ!ハッハッハッハッハッハッハッハッ!」

また感想くださり、ありがとうございます♪

ハヤテ「感想ありがとうございます!!ずいぶん個性的な方々ですね」

>速水「凄い笑い方やな…(汗)まるでワンテンポ遅れた二つ折り携帯の開閉見たいやな……」

>葛坂「いや〜〜まあ良いじゃない。それにしても、まさか『エイト』が登場するとは思わなかったわ(爆)」

正直僕も思ってませんでした(笑)

エイト『なにぃいいいいい!?』

>速水「あんなマイナーなのが出るとは、世の中分からんな……。それより牧村さんとは復縁したん?聞かせてくれへん?」

アンサー:してません。

エイト『ちくしょおおおおおおおおおおおお!!』

>葛坂「速水さん、あんた根っからの記者の様だね〜〜☆そう言えばハーさん(ハヤテ)、ルカがあんた等について説明するトコが会ったけど、ハーさんはともかく(女装だから)、イブキつぁんはなんて言ったの(男に見えちゃったゆえに……)?」

ハヤテ「ルカさんがマネージャーさんに説明するシーンのことですか?だいたい次のような感じでした」

以下、回想。

集「助けてくれたって?」

ルカ「はい、彼女が私を助けてくれたハヤテさんで……こちらがその彼氏のイブキ君です!!」

イブキ「彼氏じゃねぇえええええええええ!!」

回想終了。

>速水「フムフム……はあ……そうですか………ありがとうございました☆」

>葛坂「あ!もうこんな時間だ。そろそろ帰るわ。あしながおじさん心配させる訳にはいかないし」

>速水「ウチも、そろそろ家に戻らんと、娘も待ってることやし……」

>葛坂「そんじゃ、別れの挨拶代わりに……」

>異議あり!

却下します!(笑)

すーさん2011さん、ありがとうございました♪


では以下本編です!!


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第四十五話 『祭りの後、後の祭り……似て非なる言葉です』


「みんな――――――――!!ありがと―――――――――♪♪」

ルカは大きく手を振って、ステージから下りた。

二度のアンコールに応えたにも関わらず、会場からはまだ名残惜しむ声が上がる。

こうしてルカのライブは大盛況のうちに幕を閉じた。







「ふぅ〜……」

ナギは心を落ち着かせようと大きく息を吐いた。

心臓がまだ激しく波打っている。

体も火照って、興奮がおさまらない。

こんな経験は生まれて初めてだった。

「どうだった?」

「・・・・・・」

千桜が感想を求めてきたが、ナギは何も言葉に出さない。

いや、言葉にできないのだろう。

ただ黙って、もう誰もいないステージを見つめていた。

先ほどまであそこで光を浴びていた少女の姿が、脳裏に焼き付いている。

そんなナギを見て、千桜はふっと微笑んだ。

「もしかしたらお前のライバルになるかもな」

「私の……ライバル?」

「ああ。……さて、今たぶん忙しいと思うけどダメ元で連絡してみるかな?」

千桜はケータイを取り出し、メールを打ちだした。



*   *



その頃、ステージ裏では。

「おつかれー!」

「おつかれさまです!!」

スタッフが次々とルカに労いの言葉をかける。

その中にはハヤテとイブキの姿もあった。

「お疲れ様でした、ルカさん♪」

「おつかれ、すごかったぜ!」

「ありがとう、二人とも♪」

ルカは二人に笑顔を向ける。

そのとき、集マネージャーが三人に近づいてきた。

「お疲れ、ルカ」

「あ、お疲れ様です!」

「一時はどうなるかと思ったけど、無事終わってよかったわ。あなた達もありがとうね」

「いえ、僕たちは何もしてませんよ」

「そうそう、彼女をここまでマッハで送り届けて、ロボ一台蹴り壊しただけだから」

「いや、結構すごいことしてる気がするけど……まぁ、いいわ。ところでルカ、さっきあなたにメールが来てたみたいよ?」

「え?」

ケータイを受け取り、ルカはメールを確認する。

『もし時間があったら会えないか?』

簡潔な文章でそう書かれていた。

差出人はここ白皇に通う友人からだ。

「あの、この後少し時間もらえますか?」

「え?そうねぇ……」

集マネージャーは胸ポケットから手帳を開き、スケジュールを確認する。

そしてしばらく考えてから、パタンと手帳を閉じた。

「しばらく急ぎの仕事もないし……もう今日は自由にしてていいわ」

「あ、ありがとうございます!」

「ただし!!」

集マネージャーは言葉を区切ると、今度はハヤテとイブキの二人を見て言った。

「あなた達、悪いんだけどルカの事お願いできるかしら?」

「え、僕たちがですか?」

「ええ、この子運が悪いっていうか……よく面倒なことに巻き込まれるから、一人にしておくと危ないのよ」

「はうっ!!」

集マネージャーの言葉が胸にグサリと刺さり、ルカは床に手をついて倒れる。

それを見てハヤテは苦笑しつつも、胸を張って答えた。

「わかりました。お任せください!!」

「いや、お前と一緒にいたら不幸倍増しねぇか?」

「はうっ!!」

イブキのツッコミにハヤテはルカ同様、床に倒れた。

「?……まぁ、よくわからないけど頼んだわよ。じゃあ私はこれで」

集マネージャーは不思議そうな顔をしながらも、その場を後にした。

残されたのはイブキと、倒れ伏したままのハヤテとルカ。

「……で、これからどうすんだ?」



*   *



夕日に照らされ、世界が紅く染まる。

光と影のコントラストが、白皇の風景をいっそう印象深くしていた。

文化祭も間もなく終わりである。

賑やかだった校内も、どことなく物悲しい雰囲気につつまれ始めていた。



そして、白皇学院時計塔前。

ハヤテ達はここで、ルカの友人と待ち合わせすることになった。

「……え〜と、ルカさん。もしかしてお友達って……」

「うん。白皇の生徒だよ?」

それを聞いて、ハヤテは冷や汗を浮かべる。

もう確認するまでもないが、ハヤテは現在『女装中』である。

もしこの姿を知り合いに見られたら、ルカに男だとバレてしまう。

さらには、今後の学園生活にも支障をきたしかねない。

いろんな意味でピンチなハヤテだった。

「おい、まずいんじゃねぇのか?」

そんなハヤテの心情を察してイブキが小声で声をかけてきた。

ハヤテは自分に言い聞かせるように、苦笑しながら答えた。

「だ、大丈夫ですよ!白皇は人多いですし、それに僕友達少ないですし……」

「……それはそれで哀しいな」

そのとき、ルカが声をあげた。

「あ、きた!お〜い!!」

ルカは大きく手を振って、友人を呼ぶ。

「やぁ、ルカ。ライブお疲れ様」

そう言ってルカの友人―――千桜は笑顔をむける。

「観ててくれたんだ!ありがと♪」

ルカは礼を言うと、後ろに立つハヤテとイブキに手を向ける。

「紹介するね、この二人……」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

改めて対面するハヤテ・イブキ・千桜の三人。

「「「(超知り合いなんですけど――――――――――――!!?)」」」

その瞬間、三人の心が一つになったという。

「綾崎君に、イブキさん!?」

「うわぁ、千桜さん!!こ、こんにちは!!」

「よりによってハルさんかよ!!」

「ぶふぉ!?イブキさんどこでその名を!?/////」

「え?三人とも知り合いだったの?」

「綾崎君まさかバラしたのか!?」

「僕はしゃべってないですよ!!」

「ふっ、俺に秘密なんて無意味だぜ」

「秘密って?」

「うわあああああああ!!なんでもない、なんでもない!!/////」

「なによ〜、私だけ除け者?」

「そ、そんなことより綾崎君なんでそんな恰好してるんだ!?」

「うわあああああ!!それについては今は触れないでください!!/////」

「イブキさんも、一人称が『俺』になってるし……」

「だから、黙ってええええええ!!いろいろ事情があるんだよ!!」

「私を仲間外れにするな――――――!!」

一斉にしゃべる四人。

軽くパニック状態になっていた。







それからしばらくして。

『……ぜぇ……ぜぇ……』

お互い色々な叫びを放ち、乱れた息を整える四人。

どうやら少し落ち着いたようだ。

「そ、それで千桜、今日はどうしたの?」

「ああ、お前に会わせたい奴が……ってあれ?」

千桜はきょろきょろとあたりを見回し、さっきまで一緒にいたはずの少女の姿を探す。

しかし、先に見つけたのはイブキの方だった。

「……アレじゃねぇか?」

「え?……あ」

イブキが指さす方に目を向けると、そこには多くの木々が植えられていた。

そして、そのうちの一本から金色に光る細長い物がでていた。

「……お嬢さま?」

ハヤテの言うとおり、木の陰にはナギが身を潜めていた。

だが本人的には隠れてるつもりでも、自慢のツインテールが風になびいてその存在を主張している。

頭隠してなんとやらである。

見かねた千桜が駆け寄る。

「何を隠れてるんだお前は!!」

「だ、だって……」

ナギはもじもじと恥ずかしそうにうつむく。

「ええい、いいから行くぞ!!」

「わわっ!?」

千桜はナギの手をとり、強引にルカの前までつれてきた。

ルカを前にしたナギは、みるからに緊張していた。

ハヤテもこんなナギの姿を見るのは初めてだ。

「あ、あの……初めみゃして!!」

かんだ。

途端にナギの顔が真っ赤になる。

そんなナギにルカは優しく微笑んだ。

「三千院ナギ……さんね?」

「え?」

ナギは自分の名前を知られていることに驚いて顔をあげる。

「千桜からあなたのマンガを見せてもらったわ」

「千桜から?」

ナギが目を向けると、千桜はごまかすようにフイと顔をそむけた。

「とっても素敵なマンガだった。そして思ったの、この子は私のライバルだって。だから、あなたのこと『ナギ』って呼んでもいい?」

「……あ」

「ちなみに私のことは『ルカさま』って呼んでね」

「ええ!?」

あまりの呼称の不平等さにナギが驚くと、ルカは悪戯っぽく笑う。

「はは、冗談よ。『ルカ』ってよんでね、ナギ♪」

「は、はい!」

「おっと、『はい』なんて素直な返事はなしよ。敬語なんて使ったら、私のザリガニ拳が炸裂して、貴方は粉々になるわ」

「ええ!?」

ルカは両手を大きく広げて片足で立ち、『荒ぶる鷹のポーズ』を決めた。

「でも……あえてホント嬉しい♪」

「わ、私もお会いできて光栄です!!」

「ほぁたああ!!」

「へぷぅっ!!」

ルカのザリガニ拳が炸裂し、ナギは粉々に……はならなかった。

「もの覚えの悪い子ね。次そんな敬語を使ったら、今度は寸止めではなく本気のザリガニ拳をお見舞いするわよ」

「ええ!?今あたってたよ!!おもっきし当たってたよ!?」

「それは幻術よ。私の万華鏡写○眼が生み出した幻術にすぎないわ」

「だから完全に当たってたって!!」

頭を押さえ抗議するナギに対し、ルカは軽快なトークで受け流していた。

そんな二人を見てハヤテは感心する。

「すごいな、ルカさん……すぐにお嬢さまと打ち解けるなんて……」

彼女はきっと素直に接すれば、誰とでも心を通わせられると信じているのだろう。

ウソをつかず、まっすぐに……

「・・・・・・」

そして、ハヤテは偽りだらけの自分の現状に、物凄い罪悪感に駆られる。

「(いかん、このままだと僕は……)」

そんなハヤテの葛藤はしらず、ナギはハヤテを見て言った。

「ところでハヤテ、お前なんでそんな恰好してるんだ?」

「?」

ナギの言ってることの意味が分からず、きょとんとするルカ。

「いや、ナギっぴ……これはな」

慌ててフォローに入ろうとしたイブキだったが、ハヤテに肩をつかまれ遮られた。

「ハヤテ……お前」

「イブキさん、もういいんです……」

ハヤテは真剣な表情で、ルカと向き合った。

もうこれ以上彼女にウソはつきたくない。

「どうしたの、ハヤテさん?」

「ルカさん……実は僕」

許されないのも覚悟の上で真実を告白しようとした。

……そのとき!







「おー、ハヤ太君じゃないか!どうしたんだ、またそんな女装なんかして?」

「・・・・・・」

最悪なタイミングで邪魔が入りました。

振り返ると理沙が呑気に手を振ってやってきた。

後ろから美希と泉も続いてくる。

「いや〜、それにしても我がクラスの『ハヤ太君の映像上映会』は大盛況だったぞ!!」

「とくに女装シーンが好評だったよ〜♪」

「そういえば、そんなのやってた――――――――――!!!」

この文化祭中いろいろあったので、ハヤテはそんなこともすっかり忘れていた。

まぁ本人的には忘れていた方が幸せだっただろうが。

「まったく……文化祭でそんなもん流すなんて、何考えてんだオメーら?」

「アレ撮ったのイブキさんでしょうがぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

まるで他人事のように言うイブキに、ハヤテがツッコム。

「しかし、男の子とは思えない可愛さだったぞ、ハヤ太君!!」

「本当は女の子なんじゃないのかハヤ太君!?」

「何言ってんですか!!僕は正真正銘…………」

しつこくからかってくる理沙と美希に、ハヤテは叫んだ。

「『男の子』ですよ―――――――――!!!」







「そう……なんだ」

後ろから聞こえたその声に、ハヤテの顔がサァーと青ざめた。

「あ、あの……ルカ……さん?」

ハヤテは恐る恐る振り返る。

すると……







「に……」

「に?」

「に―――――――――――――――――――――――――――――っ!!!!//////」

ルカの叫び声が、夕暮れの空に響き渡った……


第四十五話 END


===============================================================================


予想以上に長引いた上に、ほぼ原作通りというね……

まぁ、次回でいろんな意味で長かった文化祭編も終わりです。

ではまた次回お会いしましょう♪
[管理人へ通報]←短すぎる投稿、18禁な投稿、作者や読者を不快にする投稿を見つけたら通報してください
Re: Breath ?U (10/13 更新) ( No.60 )
日時: 2011/10/14 14:32
名前: すーさん2011

佐藤
「道草様、はじめまして。善良なアイス売り、『佐藤 一郎』と申します。」

ライオン
「西鳳民国大統領『王 帝君』のSP兼影武者のコードネーム『ライオン』と申します。」

佐藤
「今回の投稿は、肝心の作者が道草様へのリクエストを忘れてしまった為に着た次第です。申し訳ございません」

ライオン
「作者への愚痴はここまでにして、感想を言いませんかな?」

佐藤
「おお、そうでしたな…。やはり、フィニッシュの『僕ら、駆け行く空へ』は良い曲ですな。」

ライオン
「ええ、アンコールの『Forever Star』も……て、それは曲の感想では!?」

佐藤
「ああ、確かに……。本編の感想は、修羅場ですか………」

ライオン
「半日でお釈迦になるとは……」

アテネ
「しかもハヤテったら、助ける為とは言え、口付けまでして……ホントに女泣かせね……」

ライオン
「どぅわ!?いつの間に!?」

佐藤
「これはこれは、天王州・L・アテネ(てんのうす・ろすと・あてね)様。」

アテネ
「失う(Lost)?」

ライオン
「どう言う事だ?」

佐藤
「今は言えませんが……。それより、なぜここへ?」

アテネ
「ハヤテがまた女性の事で、いざこざを起こしたと聞いたから来てみたら………」

佐藤
「成程…、ところでこちらの水蓮寺ルカ様。こちらのクレープをどうぞ。」

アテネ
「アイス売りだったのでは?」

ライオン
「おや?クレープに何か数字が書いてありますが……」

佐藤
「それは、こっちの『ハヤごと』にいる『虎狼死家 左々右エ門(ころしや さざえもん)』と呼ばれる殺し屋のTELでございます。」

アテネ
「はあ?」

佐藤
「今なら無利子・無担保・出世払いで『女顔の天然ジゴロ』を一名ほど、殺ってくれるそうですが……」

アテネ
「逃げて、ハヤテーーー!!」

ライオン
「ちょ、ちょっと失礼する。(待ってろ、ハヤテさん……!!)」

佐藤
「さて、感想も済んだところで、今日はこの辺で……別れのあいさつ代わりに……」


                    待った!


佐藤
「リクエストのほうもお願いしますね。」




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Re: Breath ?U (10/13 更新) ( No.61 )
日時: 2011/10/16 21:57
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

どうも、RIDEです。

今回も感想送ります。

ルカのライブ、無事に終わってよかったです。
ナギの興奮が冷めやらぬ様子は当然ですね。
生のライブはパワーがありますから。

集マネージャーから言われ、ハヤテとイブキがルカに同行することに。
ハヤテと一緒だと不運が増すというイブキのツッコミ。
これには私も同意です。

ハヤテ、イブキ、ルカ、千桜の四人のパニックぶりは面白かったです。
やっぱりこの作品はこうでなくてはと思います。

そして、ルカのネコ化、ですよね。
いろいろなキャラが出ている彼女において、この顔が一番よかったと思っています。

文化祭の終わりはどうなるのでしょうか。
楽しみです。

更新頑張ってください。
では、失礼しました。


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Breath ?U (10/19 更新) ( No.62 )
日時: 2011/10/19 23:50
名前: 道草

どぅも★道草です!

30巻・31巻の特典と……畑先生はサービス精神がスゲェなぁ〜。

ではレス返しをば。

◆すーさん2011さんへ

>佐藤「道草様、はじめまして。善良なアイス売り、『佐藤 一郎』と申します。」

>ライオン「西鳳民国大統領『王 帝君』のSP兼影武者のコードネーム『ライオン』と申します。」

イブキ「ちーす♪はじめまして!」

感想ありがとうございます♪

>佐藤「今回の投稿は、肝心の作者が道草様へのリクエストを忘れてしまった為に着た次第です。申し訳ございません」

>ライオン「作者への愚痴はここまでにして、感想を言いませんかな?」

>佐藤「おお、そうでしたな…。やはり、フィニッシュの『僕ら、駆け行く空へ』は良い曲ですな。」

>ライオン「ええ、アンコールの『Forever Star』も……て、それは曲の感想では!?」

ルカ「聴いてくれてありがとう♪」

ああ、僕もCDほしい……

>佐藤「ああ、確かに……。本編の感想は、修羅場ですか………」

>ライオン「半日でお釈迦になるとは……」

>アテネ「しかもハヤテったら、助ける為とは言え、口付けまでして……ホントに女泣かせね……」

ハヤテ「アーたん!?いや、あの時はしかたなく……」

本当はしたくなかったと?

ハヤテ「いや、そういう訳じゃありませんけど/////」

>ライオン「どぅわ!?いつの間に!?」

>佐藤「これはこれは、天王州・L・アテネ(てんのうす・ろすと・あてね)様。」

>アテネ「失う(Lost)?」

>ライオン「どう言う事だ?」

>佐藤「今は言えませんが……。それより、なぜここへ?」

>アテネ「ハヤテがまた女性の事で、いざこざを起こしたと聞いたから来てみたら………」

女難あってこそのハヤテですからね!!

ハヤテ「なんでですか!!」

>佐藤「成程…、ところでこちらの水蓮寺ルカ様。こちらのクレープをどうぞ。」

ルカ「?くれるの?ありがとう♪」

>アテネ「アイス売りだったのでは?」

>ライオン「おや?クレープに何か数字が書いてありますが……」

ルカ「ホントだ!なんだろこの数字??」

>佐藤「それは、こっちの『ハヤごと』にいる『虎狼死家 左々右エ門(ころしや さざえもん)』と呼ばれる殺し屋のTELでございます。」

>アテネ「はあ?」

ルカ「なんでそんなものが――――――――!!」

>佐藤「今なら無利子・無担保・出世払いで『女顔の天然ジゴロ』を一名ほど、殺ってくれるそうですが……」

>アテネ「逃げて、ハヤテーーー!!」

ハヤテ「確かにルカさんには悪いことをしてしまいましたので……彼女が望むなら……」

ルカ「望んでないよ!?いくらなんでもそこまで怒ってないよ!!」

>ライオン「ちょ、ちょっと失礼する。(待ってろ、ハヤテさん……!!)」

ハヤテ「もう出動済み!?」

>佐藤「さて、感想も済んだところで、今日はこの辺で……別れのあいさつ代わりに……」

>待った!

ペナルティ与えていいですか?(笑)

>佐藤「リクエストのほうもお願いしますね。」

では、すーさん2011さん本人と葛坂さんと……あとはお任せします。

すーさん2011さん、ありがとうございました♪


◆RIDEさんへ

>どうも、RIDEです。
>今回も感想送ります。

ルカ「いつもありがと――――――――♪」

感想ありがとうございます!!

>ルカのライブ、無事に終わってよかったです。
>ナギの興奮が冷めやらぬ様子は当然ですね。
>生のライブはパワーがありますから。

僕も前にライブにいったことがあるんですが……

あれ観てる方も予想以上に体力つかいますね!!

それだけ興奮します!!

>集マネージャーから言われ、ハヤテとイブキがルカに同行することに。
>ハヤテと一緒だと不運が増すというイブキのツッコミ。
>これには私も同意です。

ハヤテ「なんでですかぁああああああ!!」

そう考えると、ハヤテとルカって危険な組み合わせですよね……

>ハヤテ、イブキ、ルカ、千桜の四人のパニックぶりは面白かったです。
>やっぱりこの作品はこうでなくてはと思います。

パニックぶりを表すためにあえて会話文のみでお送りしました♪

どれが誰のセリフかはわかりますよね(笑)

>そして、ルカのネコ化、ですよね。
>いろいろなキャラが出ている彼女において、この顔が一番よかったと思っています。

ルカ「にーっ」

ハヤテ「(……かわいい)」

>文化祭の終わりはどうなるのでしょうか。
>楽しみです。

ルカが、史上最大級に不幸……ていうか不運で終わります。

ルカ「ええええええ!?」

>更新頑張ってください。
>では、失礼しました。

RIDEさん、ありがとうございました♪


では、以下本編です。

ようやく文化祭編……というかルカ登場編も終わりです。


===============================================================================


第四十六話 『もう一度この場所で』


「あ、あの……ルカさん?」

ハヤテがおずおずと手を伸ばすと、ルカはバッと俊敏な動きで後ずさりした。

そして……



「にーっ」

なんか鳴いた。

かわいい。

「あ、あの……」

何とか話しかけようとするハヤテだったが、ルカは「ふしゅ〜」と言いながら警戒態勢をとっていた。

まるで猫の威嚇のようだ。

「にーっ」

また鳴き声をあげるルカ。

こころなしか猫耳としっぽが生えているようにすら見える。

かわいい。

「る、ルカさん……」

ハヤテが一歩近づく。

すると……

「に――――――――――――――――っ!!!!」

ルカは叫びながら全速力で逃げ出した。

その様子を見て、唖然とする一同。

なんか気まずい静寂が訪れた。

しばらくして、理沙が口を開いた。

「ハヤ太君、もしかしたら彼女は……怒ってるんじゃないかなぁ?」

「わかるわ、それくらい―――――――!!」

とにかく、今はルカさんに謝らねば!!

そう思ったハヤテはナギに声をかける。

「すみません、お嬢さま。僕、ちょっとルカさんを追いかけます!!」

「う、うむ……なんかよく分からんがガンバレ」

いまいち事情が呑み込めてないナギだったが、ひとまずハヤテにエールを送る。

そしてハヤテは走り出した。

残ったのは、ナギと千桜と生徒会三人組の五人。

……五人?

千桜が違和感に気付いて、あたりを見回して言った。

「あれ、イブキさんは?」

「ん?さっきまでそこに……お〜い!」

ナギが呼んでも返事がない。

いつの間にか、イブキはこつぜんと姿を消していた。



*   *



「ハァ……ハァ……」

白皇にある湖のほとり。

ルカは思わず、ここまで走ってきてしまった。

『彼女』……いや、『彼』と初めて出会った場所。

あの時と違うのは、青々としていた水面が、今は夕焼けの空を映して鮮やかに赤く輝いていることだろうか。

同じものであるはずなのに、以前と今とでは受ける印象がまるで違う。

そしてそれは、景色に限ったことではなかった。

ルカはひとり呟く。

「そっか……。ハヤテ『さん』は……ハヤテ『君』だったんだ……」

改めて意識し、ルカの顔が真っ赤に染まる。

それは決して夕日のせいではない。

「あぅ〜、どうしよう!!/////」

ルカは雑念を振り払うように、頭を左右にブンブンとふる。

だがそれとは裏腹に、いままでの出来事が次々とフラシュバックしてきた。

腕を組んだり、抱きついたり……

着替え見られたり、お姫様だっこされたり……

間接チューとか、ほっぺにチューとかしちゃってたり……

「に――――――――――――――――――っ!!/////」

ハヤテが男だとわかった今、恥ずかしさのあまり悶えるルカ。

……ちなみにルカは覚えていないが、人工呼吸とかもされてたりなんかするのだが、それを知ったら悶絶死しそうなので黙っておこう。

「はぅう……恥ずかしすぎてもう会えない……////」

そのとき、後ろから呆れたような声が聞こえてきた。

「あー……。別な意味でヤバい状況だなコレ」

「!?」

ビックリして振り返ると、そこには一人の人物が立っていた。

「よっ!イルカちゃん♪」

「イブキ君!?どうしてここが?」

「う〜ん……女の勘?」

「……え?……女の??」

「予想通りの反応だな、オイ!!もうぶっちゃけるけど、あたし『女』だからな!?」

「えええええええええええええええええええええ!!?????」

「ハヤテのときより驚いてんじゃねぇえええええええええ!!!」

イブキは叫び終わると、ふぅとため息をつく。

「……とはいえ、こんなことになったのもあたしのせいだしな。だましてて悪かった」

イブキは深く頭を下げる。

「そんな……別に怒ってないよ。ただ、ちょっと動揺しちゃって……」

ルカはもう一度混乱した頭の中を整理していた。

「そ、そっか……イブキく……イブキさんは女の子だったんだ……」

そして、さらに呟く。

「そして……ハヤテ君は男の子……」

「・・・・・・」

イブキはそんなルカをしばらく黙って見つめていたが、やがて話を切り出した。

「……あいつバカだろ」

「え?」

「バカで、マヌケで、お人好しで、不器用で、いつも厄介なことに巻き込まれて、人の事ばっかり心配して、そのくせ自分の身は顧みない……」

「・・・・・・」

ルカはただ黙って、イブキの話を聞いていた。

「さらに不幸で、女顔で、鈍感で、天然ジゴロで、奥手で、デリカシーがなくて、落ち込みやすくて……。ああ、なんか殴りたくなってきた!」

「……あ、あの?」

自分で言っててだんだんムカついてきたのか、イブキは拳をわなわなと震わせる。

「けど……」

イブキは拳の力を緩め、フッと微笑んで言った。

「優しい奴なんだよ」

「・・・・・・」

ルカはその言葉を聞いて、不思議と心が落ち着いた。

彼女自身、ハヤテの優しさは経験済みだ。

それが決して偽りでないことは、十分理解できた。

イブキはくるりと背を向ける。

「んじゃ、あたしからのフォローはここまで。そろそろハヤテの奴もくる頃だろうから、後は二人でごゆっくり♪じゃあな!」

「あ、まっ……」

ルカが呼びとめる間もなく、イブキはシュバっと一瞬でその場から消えた。

どこの忍者だ。

唖然としていると、後ろから別の声が聞こえてきた。

「あ、ルカさん!ここにいたんですね!!」

「あ……。ハヤテ……くん」

イブキが言っていた通り、ハヤテが駆け寄ってきた。

ちなみに道中で着替えたのか、今は執事服だ。

「あの……スミマセンでした!!」

ハヤテは頭を下げ、謝罪する。

「男だってこと、ずっと黙ってて……だますつもりはなかったんですが、本当にすみません……」

必死に謝るハヤテに、ルカは言った。

「ううん。元はといえば私が勘違いしてたのが原因だから……こっちこそゴメンね」

「いえ、悪いのは僕です……本当にすみませんでした!!」

「……もう気にしてないから。顔を上げてハヤテ君」

ルカはハヤテの髪にふれ、優しくそう言った。

「……ルカさん」

ハヤテが顔を上げると、ルカは微笑んでいた。

そしてルカは夕日を見ながら言った。

「……そういえば、まだちゃんと自己紹介してなかったね」

「え?いや、それはもう……」

一体何を言い出すのだろうと思うハヤテ。

自己紹介は既に終えていたはずだ。

ちょうど、そう……この場所で。

しかし、ルカはむぅと頬を膨らませながら言った。

「ダメだよ!まだ『本当』のあなたとしてないもん!そうでしょ、『ハヤテ君』?」

「……あ」

「だから、もう一度始めたいの……あなたと……この場所で」

「ルカさん……わかりました」

ハヤテはこくりと頷いた。

そしてルカは改めて、ハヤテに向き合った。

「私は水蓮寺ルカ。アイドルです」

ルカはそう言って、右手を差し出す。

「あ、一応言っておくけど女の子だよ♪」

最後に悪戯っぽく笑いながら、そう付け加えた。

ハヤテは苦笑しながら、自分の番を迎えた。

「ハハ……。僕は綾崎ハヤテ、三千院家の執事をしてます。……男の子です」

ルカとハヤテは握手を交わす。

「もう、ウソはなしだよ」

「はい!」

そして二人は沈みゆく夕陽を見つめ、笑いあった。



*   *



日も沈み、白皇の文化祭も終わりを迎えた。

ハヤテはルカを見送るため、校門までやってきていた。

「今日はありがとうね。いろいろあったけど楽しかったよ♪」

「いえ、いろいろとスミマセンでした」

「もー、それはもう言わない約束だよ」

そう言って笑うルカ。

「じゃあ、みんなにもよろしくね。……いつかまた会おうね」

「はい、また……」

少し寂しい顔をする二人。

もう、ここでお別れだ……

『〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪』

そのとき、ルカのケータイが鳴った。

集マネージャーからだ。

「あ、ちょっとゴメンね!」

ルカはケータイを耳にあてた。

「はい。もしもし?」

『大変よ、ルカァ!!』

電話口からハヤテに聞こえるほどの大声が響いた。

ゼロ距離で大音量を食らったルカは、じんじんと痛む耳を押さえる。

「ど、どうしたんですか!?そんなに慌てて……」

そして聞こえてきたのは耳を疑うようなニュースだった。

『あなたのマンションに人工衛星の破片が落下したのよ!!』

「…………………えー……」

マジですか?

驚きを通り越して、もはや言葉がでないルカ。

集マネージャー曰く、幸い負傷者はいなかったがルカの部屋だけ粉々らしい。

ホント、どんだけ不幸なんだ。

『とにかく私はいろいろ後始末があるから、今日は自分でなんとかしなさい!!ついでにしばらく住めるとこを探しておいて!それじゃ!!』

「ええ、ちょ……!?」

返事も待たず、電話は切れた。

そしてルカはガクッと崩れおちる。

「……うう、どうしよう」

そんなルカを見て、一部始終を聞いていたハヤテが声をかけた。

「あの、でしたら……」



*   *



「というわけで今日からお世話になります、水蓮寺ルカです。よろしくお願いします」

『・・・・・・』

マジですか?

突然のアイドル入居に、もはや言葉がでない現入居者一同。

結局、ハヤテの勧めでルカもムラサキノヤカタに住むこととなったのであった……



*   *



ムラサキノヤカタ入居者。

綾崎ハヤテ:主人公、たまにヒロイン

三千院ナギ:HIKIKOMORI

マリア:メイドさん

春風千桜:生徒会書記、隠れメイド

天王州アテネ:理事長(幼児化はしてない)

水蓮寺ルカ:アイドル

紫藤イブキ:フリーター



「う〜ん……よくわからんが……」

このそうそうたるメンバーに、住所不定無職の幽霊神父がひとりごちる。

「地獄だな」

「・・・・・・」

その言葉に、今後のアパート生活に不安を隠しきれないハヤテであった……


第四十六話 END


===============================================================================


というわけで、ルカもアパートの一員に!!(ヒナギクさんごめんよ……)

次回からは、しばらく一話完結形式でやっていこうと思います。

では、また♪


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Re: Breath ?U (10/19 更新) ( No.63 )
日時: 2011/10/20 13:43
名前: すーさん2011

葛坂
「リクアリガットさ〜〜ん☆葛坂 氷見九子で〜〜す♪九子って呼んでね〜〜♪
アーハッハッハッハッハッハッハッ!!ハーッハッハッハッハッハッ!!」

明羅
「リクエストがなかったから来てやったぞ!鎖縛姉妹(さばくきょうだい)の弟、鎖縛明羅だ!」

真理也
「同じく、鎖縛姉妹(―きょうだい)の姉、鎖縛 真理也です。」

友愛
「色モノ易者、コードネーム『友愛』です。ストーゲと読んでください。ちなみに作者は牛乳で酔っ払いのようになって行動不能になっておりますので、あしからず…」

葛坂
「やっぱりね〜〜…作者のヤツ、とてつもなく「あがり症」だからね〜〜〜…」

明羅
「あんな馬鹿はほっといて感想だ、感想!」←シスコンのイケメンと紹介された

友愛
「ええ、わかりました。それにしても、可愛いですね〜〜『猫ルカ』は♪」

真理也
「ええ、ちょっと失礼ですが、確かに可愛いわ♪」

明羅
「(嫉)」

葛坂
「何妬いてんだよ、明羅?それより私がウケたのは、イブキの正体知った時だったな……プッ。
アーハッハッハッハッハッ!!ハーハッハッハッハッ!!」

友愛
「笑いすぎだ……。しかし、イブキさんの説得のおかげで和解できて、本当に良かったです。」

真理也
「ええ、私も嬉しいです。」

葛坂
「にしても、まさか『人工衛星』がルカん家のみ粉々するとは………プッ。
アーハッハッハッハッ!!ハーハッハッハッハッ!!」

友愛
「!あの衛星の破片、見覚えがあるような、無いような……」

明羅
「その不幸、根こそぎ忘れさせてやろうかい?僕を愛してくれるなら……」

葛坂
「そんなことより、遂にアパート住人が4人になりましたか……。」

友愛
「次に来るのがどんな人か気になります……さて、感想はここまでです。別れのあいさつ代わりに…」


                    くらえ!


友愛
「ところで道草様、この小説のタイトル『Breach』の由来は何でしょうか?教えてください。後、この感想スレに出てくる『異議あり!』とかは、作者の小説の影響です。不快感があるようでしたら、今後は出さない様にします。」


p.s一部内容を加筆修正を行いました。


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Re: Breath ?U (10/19 更新) ( No.64 )
日時: 2011/10/21 17:29
名前: RIDE
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=3929

どうも、です。

30巻、31巻の特典もそうですが、アニ○イト、ゲー○ーズ、とら○あなでの購入特典につくイラストカードもサービス精神が表れていると思います。

さて、ルカのネコ化から続いていく今回の話ですが・・・・
心なしか、可愛いが強調されているような。
もしかして道草さん、ルカのファンでは?

恥ずかしさに悶えているところに、イブキが登場。
そう言えば、イブキの方もまだ誤解といてなかったですね。

個人的に、男だと思ってイブキに惚れていたのに、っていうようなことをルカには期待していたのですが。

イブキの言葉は、ハヤテに対する友情がどれほどのものなのかを感じさせました。
イブキもやっぱりいい奴ですね。

わだかまりを解いたあと、ルカのアパートに人工衛星の破片が落下。
そう言えば、落ちるとかいって先日騒いでいたあの人工衛星の破片も、どうなったんでしょうかね。

そして、ルカもまたムラサキノヤカタのメンバーに。
ハヤテのように不安になるのはわかります。
これからどうなっていくのでしょう。

更新、がんばってくださいね。
では、失礼しました。


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Re: Breath ?U (10/19 更新) ( No.65 )
日時: 2011/10/30 16:00
名前: 紅雪

お久しぶりです。なんやかんやで長いこと感想書きにこれなかった紅雪です。

リアルでのごちゃごちゃが全部一段落したのでまた懲りずに感想を書きに来てしまった次第です。

文化祭編、一気に読ませてもらい、楽しませてもらいましたが、一番気になったのはマリアさんの一人リサイタルです←
原作でも不遇な感じで扱われてますが、まさかあそこまで行くとは…

おっと、これ以上は命に関わるので話を文化祭に戻しますか…

結構原作通りに進んでましたね。まぁ、イブキが絡んでくるので更にややこしいといえばややこしかったんですが。

原作でもルカのネコ化は可愛かったですね。予想外のリアクションでしたし。

それにしてもイブキのフォローの速さとかっこよさが尋常じゃない…
そりゃ集さんも男の子だと勘違いしますよ…原作でハヤテが言っていた「精神的女装」ならぬ「精神的男装」の域ですよ。

で、少し遅れてハヤテが登場、誤解も解けてすっきり…と思いきやルカ宅に人工衛星の破片が落下……もうここまで来たら逆に幸運なのかも知れないですね…
ムラサキノヤカタの新入居者決定ですからね。

さて、この地獄絵図のような状況にヒナギクは入れるのか!?
(多分無理だけど)そこん所も含めて次回も楽しみです!

それでは今回はこれで失礼します、紅雪でした。
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Re: Breath ?U (10/19 更新) ( No.66 )
日時: 2011/11/14 18:58
名前: 迅風

ルーシャ「リクエスト感謝致します。天使のルーシャです、と進言致します♪」

イシュリナ「天使で学者なイシュリナさんだよん☆ リクエスト感謝しちゃうぜー☆」

サーヤミナ「所在地点感想場6944の少女はサーヤミナですねー。リクエストありがとうございますねーですねー」

イシュリナ「んじゃ早速感想に行っちゃうぜー☆ 初めは……水蓮寺さんの猫猫バージョン登場だねん☆ かぁいいよねん☆」

ルーシャ「猫、可愛いです……♪」(←そしてルカに抱きついてゴロゴロと猫の様にじゃれつき始めた猫大好き天使)

サーヤミナ「にーっ、ですねー」(←何か真似たらしい)

イシュリナ「というか本当に猫の様だねん☆ 何か尻尾と耳まで見えるし☆」

サーヤミナ「ふしゅー、ですねー」(←何か真似たらしい)

ルーシャ「それでルカは……何故、逃走したのでしょうか……?」

イシュリナ「ふっふん☆ アレはね、ルーシャ。照れ隠しという行動なんだよん☆ 今の彼女はちょっぴりの怒りと困惑と八割のテレがあるのさっ☆」

暁文「…………何故にそうなる!?」

ルーシャ「……何で瀬里沢様がいるのですか?」

暁文「…………この面子を顧みろ。事態を面白く変えまくる天使と純粋な天使二位。ツッコミ役が何処にもいないから派遣されたんだよ!!」

サーヤミナ「何かわからないですが大変ですねーと所在地点同列の少女は告げますねーですねー。それで綾崎さんはみーちゃんの跡を追っかけていきましたねー」

暁文「…………みーちゃん!?」(←ルカと呼ぶ親しい名前ではない。だが水蓮寺って長いし読めなかった。だから『水』でみーちゃんになってしまったらしい)

イシュリナ「さてさて、思わず逃亡しちゃった水蓮寺さんは何と……。何と、彼との初めての出会いである思い出の場所に向かったのです☆ ラッブラブー☆☆」

ルーシャ「ルカは義兄さんが好きだったんですか……!?」

サーヤミナ「お幸せにですねー」

暁文「…………今更ながら良かったよ!! ツッコミ役として来てよかったよ!! 一位の天使の言葉をぽんぽん信じまくっちゃうよコイツら!!」

イシュリナ「ふっふーんっ☆ 純粋な彼女ら大好きさ私☆ そして水蓮寺さんは思い返しているんだね……。彼との今日一日の濃密な日々……!! くずんほぐれつの肉体関係、男女の事情……!!」

暁文「…………随分卑猥に改竄したなぁ!! …………あーでも腕組み、抱きつき、着替え、お姫様抱っこ、間接キス、頬にキス……」

サーヤミナ「やっぱりラブラブですねーと所在地点同列以下略ですねー」

暁文「…………否定要素無くて俺も困ったさぁ……。そしてお前、自分の一人称めんどくさがってないか……?」

イシュリナ「そして何と実は唇にキスされてたりもするんだよ水蓮寺ルカぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

暁文「…………事態を更に悪化させるなぁああああああああああああああ!!!」

サーヤミナ「所在地点同列の少女はイブキさんが男だったのにビックリしますねー!!」

暁文「…………お前が驚くの!? そして話題変換唐突過ぎる!? まぁ水蓮寺もそりゃまぁ驚くだろうなぁ……」

ルーシャ「ですが最後は……紫藤様の言葉や義兄さんの真摯な対応と……ルカの想いもあってしっかり区切りがついた様で良かったです……♪ 仲良しが一番です……♪」

イシュリナ「しかしその後……いやーてっきりお別れになるかと思いきや……人工衛星の落下たぁねぇ……。本人の関係だけでも不幸が舞い降りる……。これはもう誇ってもいいほどだよ水蓮寺さんっ☆」

暁文「…………誇れんわ!! 切ないわ!! …………それで結論は……ハヤテが??また?¥翌フ子をなぁ……」

イシュリナ「連れ込んだねん☆ ハーレム完成間近だよん☆」

暁文「………………」(←ゴメン、否定要素無くなってきたや、という親友の眼差し)

ルーシャ「しかし中々に大所帯になってきましたねー……。これからの展開が楽しみです、とっても♪」

サーヤミナ「それじゃあ次回もリクエストがあったら言ってくださいですねー」

イシュリナ「次回もハーレムハーレム☆」

暁文「…………嫌な締め方だなぁ!?」
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Breath ?U (11/19 更新) ( No.67 )
日時: 2011/11/19 23:24
名前: 道草

どぅも★道草です!

なんだかんだで1カ月ぶり……

ではレス返しをば。


◆すーさん2011さんへ

>葛坂「リクアリガットさ〜〜ん☆葛坂 氷見九子で〜〜す♪九子って呼んでね〜〜♪アーハッハッハッハッハッハッハッ!!ハーッハッハッハッハッハッ!!」

>明羅「リクエストがなかったから来てやったぞ!鎖縛姉妹(さばくきょうだい)の弟、鎖縛明羅だ!」

>真理也「同じく、鎖縛姉妹(―きょうだい)の姉、鎖縛 真理也です。」

>友愛「色モノ易者、コードネーム『友愛』です。ストーゲと読んでください。ちなみに作者は牛乳で酔っ払いのようになって行動不能になっておりますので、あしからず…」

ナギ「うむ、感想ありがとう!」

ありがとうございます!って、すーさん2011さん牛乳で酔うの!?

>葛坂「やっぱりね〜〜…作者のヤツ、とてつもなく「あがり症」だからね〜〜〜…」

そうなんですか?

まぁ、そう固くならず気軽においでください♪

>明羅「あんな馬鹿はほっといて感想だ、感想!」←シスコンのイケメンと紹介された

>友愛「ええ、わかりました。それにしても、可愛いですね〜〜『猫ルカ』は♪」

>真理也「ええ、ちょっと失礼ですが、確かに可愛いわ♪」

ハヤテ「ええ、すごくかわいいですよね♪」

ルカ「に――――――――――――っ!!/////」

>明羅「(嫉)」

>葛坂「何妬いてんだよ、明羅?それより私がウケたのは、イブキの正体知った時だったな……プッ。アーハッハッハッハッハッ!!ハーハッハッハッハッ!!」

イブキ「なぜ笑う!?」

そういう人なんですって。

>友愛「笑いすぎだ……。しかし、イブキさんの説得のおかげで和解できて、本当に良かったです。」

>真理也「ええ、私も嬉しいです。」

イブキ「まぁ、あたしにも責任あったしね」

>葛坂「にしても、まさか『人工衛星』がルカん家のみ粉々するとは………プッ。アーハッハッハッハッ!!ハーハッハッハッハッ!!」

ルカ「笑いごとじゃな――――――い!!」

>友愛「!あの衛星の破片、見覚えがあるような、無いような……」

……?

>明羅「その不幸、根こそぎ忘れさせてやろうかい?僕を愛してくれるなら……」

ルカ「う〜〜〜ん、でもそのおかげでハヤテ君と一緒に住めるんだから別にいいよ」

>葛坂「そんなことより、遂にアパート住人が4人になりましたか……。」

ナギ「これでプランB(家賃収入)は完璧だな、マリア!!」

マリア「それはどうなんでしょう……」

>友愛「次に来るのがどんな人か気になります……さて、感想はここまでです。別れのあいさつ代わりに…」

>くらえ!

だが、断る!!(笑)

>友愛「ところで道草様、この小説のタイトル『Breach』の由来は何でしょうか?教えてください。後、この感想スレに出てくる『異議あり!』とかは、作者の小説の影響です。不快感があるようでしたら、今後は出さない様にします。」

まず、つづりが違います。

別に死神とか斬○刀とか出ませんから!!いや、あっちもつづり違いますけどね(笑)

正しくは『Breath』です。

意味は『息吹』。

『ハヤテのごとく!』なのでなんとなく『風』っぽいイメージのタイトルにしたかったんです。

あと、そちらの『逆○裁判ネタ』別に不快ではないです。僕も好きですしね♪

ただ、どう反応すればいいのか困りますが(笑)

では、すーさん2011さんありがとうございました♪


◆RIDEさんへ

>どうも、です。

サキ「RIDE様、いつもありがとうございます♪」

いつもありがとうございます!!

>30巻、31巻の特典もそうですが、アニ○イト、ゲー○ーズ、とら○あなでの購入特典につくイラストカードもサービス精神が表れていると思います。

ですね!!おかげで、いつもどれ買うか迷います!!

そして結局金欠になるという……(笑)

>さて、ルカのネコ化から続いていく今回の話ですが・・・・
>心なしか、可愛いが強調されているような。
>もしかして道草さん、ルカのファンでは?

ギクッ!?ハハ、何言ってんですかー(棒読み)。

あれはハヤテの心理描写ですよ。ハヤテの!

ハヤテ「/////あなたこそ何言ってんですか!?確かにルカさん超可愛かったですけど!!」

ルカ「に――――――――――――っ!!/////」

>恥ずかしさに悶えているところに、イブキが登場。
>そう言えば、イブキの方もまだ誤解といてなかったですね。

別にイブキの方の誤解はとく必要なかったですけどね。

イブキ「うをい!!」

>個人的に、男だと思ってイブキに惚れていたのに、っていうようなことをルカには期待していたのですが。

実はその案もあるにはありました。

イブキ「あったんかい!?」

ただ、やはりルカにはハヤテの方に惹かれてほしかったのでボツりました。

>イブキの言葉は、ハヤテに対する友情がどれほどのものなのかを感じさせました。
>イブキもやっぱりいい奴ですね。

イブキ「まぁ、親友だしね」

>わだかまりを解いたあと、ルカのアパートに人工衛星の破片が落下。
>そう言えば、落ちるとかいって先日騒いでいたあの人工衛星の破片も、どうなったんでしょうかね。

前に海に落ちた映像とかありましたけど、ガセくさかったですしね。

しかし、奇跡的確立を引き当てるルカは流石だなぁ……

>そして、ルカもまたムラサキノヤカタのメンバーに。
>ハヤテのように不安になるのはわかります。
>これからどうなっていくのでしょう。

僕にもわかりません(笑)

イブキ「うをい!!」

>更新、がんばってくださいね。
>では、失礼しました。

RIDEさん、ありがとうございました♪


◆紅雪さんへ

>お久しぶりです。なんやかんやで長いこと感想書きにこれなかった紅雪です。

千桜「お久しぶりです、お元気でしたか?」

お久しぶりです、こちらこそレス返し遅れてすみません!!

>リアルでのごちゃごちゃが全部一段落したのでまた懲りずに感想を書きに来てしまった次第です。

ありがとうございます。無理せず、好きな時にでもきてくださいね♪

>文化祭編、一気に読ませてもらい、楽しませてもらいましたが、一番気になったのはマリアさんの一人リサイタルです←
>原作でも不遇な感じで扱われてますが、まさかあそこまで行くとは…

僕も反省しております。

マリア「……本当ですか?」

いや、マリアさん本当ですって!!

>おっと、これ以上は命に関わるので話を文化祭に戻しますか…

マリア「皆さんは私のことをなんだと思ってるんですか!!」

一同「・・・・・・」

マリア「そこで遠い目をしないでください!!」

>結構原作通りに進んでましたね。まぁ、イブキが絡んでくるので更にややこしいといえばややこしかったんですが。

想像力なくて、すみません……

>原作でもルカのネコ化は可愛かったですね。予想外のリアクションでしたし。

にー、可愛いですよね♪にー。

声で聞きたい!!ぜひアニメ化してほしいです!!

>それにしてもイブキのフォローの速さとかっこよさが尋常じゃない…
>そりゃ集さんも男の子だと勘違いしますよ…原作でハヤテが言っていた「精神的女装」ならぬ「精神的男装」の域ですよ。

ハヤテ「男として憧れますよね♪」

イブキ「……よろこんでいいのか、微妙」

>で、少し遅れてハヤテが登場、誤解も解けてすっきり…と思いきやルカ宅に人工衛星の破片が落下……もうここまで来たら逆に幸運なのかも知れないですね…
>ムラサキノヤカタの新入居者決定ですからね。

ルカ「確かにハヤテ君と一緒にいられるのはラッキーかも……」

ハヤテ「え、何かいいましたか?」

ルカ「な、なんでもないよ!!/////」

>さて、この地獄絵図のような状況にヒナギクは入れるのか!?
>(多分無理だけど)そこん所も含めて次回も楽しみです!

・・・・・・

ヒナギク「なんでそこで黙るの!?」

>それでは今回はこれで失礼します、紅雪でした。

紅雪さん、ありがとうございました♪


◆迅風さんへ

>ルーシャ「リクエスト感謝致します。天使のルーシャです、と進言致します♪」

>イシュリナ「天使で学者なイシュリナさんだよん☆ リクエスト感謝しちゃうぜー☆」

>サーヤミナ「所在地点感想場6944の少女はサーヤミナですねー。リクエストありがとうございますねーですねー」

ルカ「みんな――――――!!来てくれてありがとう♪」

ありがとうございます!!そして迅風さんもご無沙汰です!!

>イシュリナ「んじゃ早速感想に行っちゃうぜー☆ 初めは……水蓮寺さんの猫猫バージョン登場だねん☆ かぁいいよねん☆」

>ルーシャ「猫、可愛いです……♪」(←そしてルカに抱きついてゴロゴロと猫の様にじゃれつき始めた猫大好き天使)

ルカ「に―――――っ!?」←ルーシャに抱きつかれてなでまわされる猫もといアイドル

ハヤテ「微笑ましいですね♪それにルカさんホントかわいいですよね♪」

ナギ「・・・・・・」

>サーヤミナ「にーっ、ですねー」(←何か真似たらしい)

ナギ「にーっ」

歩「にーっ」

ヒナギク「にーっ」

アテネ「にーっ」

泉「にーっ」

……ハヤテラバーズの間で流行るぞ、コレ。

>イシュリナ「というか本当に猫の様だねん☆ 何か尻尾と耳まで見えるし☆」

>サーヤミナ「ふしゅー、ですねー」(←何か真似たらしい)

サーヤミナさん、なんかかわいいですね♪

イブキ「おい」

>ルーシャ「それでルカは……何故、逃走したのでしょうか……?」

>イシュリナ「ふっふん☆ アレはね、ルーシャ。照れ隠しという行動なんだよん☆ 今の彼女はちょっぴりの怒りと困惑と八割のテレがあるのさっ☆」

テレの割合高っ!?

>暁文「…………何故にそうなる!?」

暁文君登場!?

>ルーシャ「……何で瀬里沢様がいるのですか?」

>暁文「…………この面子を顧みろ。事態を面白く変えまくる天使と純粋な天使二位。ツッコミ役が何処にもいないから派遣されたんだよ!!」

確かに!!このままだとボケ倒されて、大変なことになるとこでした!!

来てくれて、ありがとう暁文!!

>サーヤミナ「何かわからないですが大変ですねーと所在地点同列の少女は告げますねーですねー。それで綾崎さんはみーちゃんの跡を追っかけていきましたねー」

>暁文「…………みーちゃん!?」(←ルカと呼ぶ親しい名前ではない。だが水蓮寺って長いし読めなかった。だから『水』でみーちゃんになってしまったらしい)

ルカ「素敵なあだ名ありがとう、さっちゃん♪」

誰がさっちゃん!?

>イシュリナ「さてさて、思わず逃亡しちゃった水蓮寺さんは何と……。何と、彼との初めての出会いである思い出の場所に向かったのです☆ ラッブラブー☆☆」

>ルーシャ「ルカは義兄さんが好きだったんですか……!?」

>サーヤミナ「お幸せにですねー」

ルカ「ありがとう♪」

イブキ「まてぇぇぇい!!そこはせめて形だけでも否定しとけぇぇぇっ!!」

>暁文「…………今更ながら良かったよ!! ツッコミ役として来てよかったよ!! 一位の天使の言葉をぽんぽん信じまくっちゃうよコイツら!!」

イブキ「今、あっくんの気持ちがすごいよくわかるわ……」

だから誰があっくん!?

>イシュリナ「ふっふーんっ☆ 純粋な彼女ら大好きさ私☆ そして水蓮寺さんは思い返しているんだね……。彼との今日一日の濃密な日々……!! くずんほぐれつの肉体関係、男女の事情……!!」

ハヤテ&ルカ「「そんなことしとらんわ――――――――――!!/////」」

>暁文「…………随分卑猥に改竄したなぁ!! …………あーでも腕組み、抱きつき、着替え、お姫様抱っこ、間接キス、頬にキス……」

>サーヤミナ「やっぱりラブラブですねーと所在地点同列以下略ですねー」

ルカ「に――――――――っ!!/////」

>暁文「…………否定要素無くて俺も困ったさぁ……。そしてお前、自分の一人称めんどくさがってないか……?」

>イシュリナ「そして何と実は唇にキスされてたりもするんだよ水蓮寺ルカぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

>暁文「…………事態を更に悪化させるなぁああああああああああああああ!!!」

ルカ「に――――――――――――――――――――――――――――――!!!!?/////」

ハヤテ「感想でバラすなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!/////」

>サーヤミナ「所在地点同列の少女はイブキさんが男だったのにビックリしますねー!!」

>暁文「…………お前が驚くの!? そして話題変換唐突過ぎる!? まぁ水蓮寺もそりゃまぁ驚くだろうなぁ……」

イブキ「もう、いいかげんこのくだりめんどくせぇ!!」

>ルーシャ「ですが最後は……紫藤様の言葉や義兄さんの真摯な対応と……ルカの想いもあってしっかり区切りがついた様で良かったです……♪ 仲良しが一番です……♪」

>イシュリナ「しかしその後……いやーてっきりお別れになるかと思いきや……人工衛星の落下たぁねぇ……。本人の関係だけでも不幸が舞い降りる……。これはもう誇ってもいいほどだよ水蓮寺さんっ☆」

ルカ「誇りたくない……」

>暁文「…………誇れんわ!! 切ないわ!! …………それで結論は……ハヤテが??また?¥翌フ子をなぁ……」

>イシュリナ「連れ込んだねん☆ ハーレム完成間近だよん☆」

すでに十分ハーレムと化しとります。

>暁文「………………」(←ゴメン、否定要素無くなってきたや、という親友の眼差し)

ハヤテ「否定してぇぇぇぇぇぇっ!!」

>ルーシャ「しかし中々に大所帯になってきましたねー……。これからの展開が楽しみです、とっても♪」

>サーヤミナ「それじゃあ次回もリクエストがあったら言ってくださいですねー」

んー……今回はお任せします♪

>イシュリナ「次回もハーレムハーレム☆」

>暁文「…………嫌な締め方だなぁ!?」

ハヤテ「そんな『サービスサービスゥ☆』みたいな言い方しないでください!!」

まぁ、それはともかく迅風さんありがとうございました♪


さて、では久々の本編!

……なのだが、今回ハヤテの出る幕ないよ。

ハヤテ「ええええええええ!?」


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第四十七話 『ワタル世間は綱渡り?』


「いらっしゃいませ〜♪レンタルビデオVタチバナへようこそ!」

自動ドアをくぐると、愛想のいい元気な声が響く。

東京新宿区。

高層ビルが立ち並ぶその一角に、かつての大企業『橘グループ』の本社は存在した。

……が本社とはいっても、高くそびえ立つビル群の中に、まるで置き去りにされたかの様な小さなビデオ店がぽつりと建っているだけである。

ここ最近の不況で橘グループも大打撃を受け、いまやこのレンタルビデオ店を残すのみであった。

そしてこの厳しい時代に会社の命運を背負って立つのは、まだ若すぎる一人の少年だった。

「いらっしゃ〜い!……ってなんだ、一樹かよ」

カウンターに座るその少年は、入ってきた客を見るなりあからさまに態度を変えた。

不機嫌そうな目つきで、年相応な生意気盛りのこの少年こそ、橘の御曹司にしてレンタルビデオVタチバナの店長、橘ワタルである。

一方、店に入ってきた客はそんなワタルの接客態度に不満を口にする。

「なんだはないだろ、ワタル君。常連に向かって」

眼鏡をかけたこの少年の名は、西沢一樹。

ワタルの友人にして、あのハムスターの弟である。

『だ、だれがハムスターなのかな―――――――!!』





「……今、ねーちゃんの声がしたような」

「……気のせいだろ」

この場にいないはずの人物の声に、一樹とワタルは全力で聞かなかったことにした。

そんな二人にこの店唯一の店員が近づいてきた。

「一樹さん、こんにちは。いつもありがとうございます♪」

「あ、サキさん。こんにちは」

彼女は貴嶋サキ。橘家に仕えるメイドである。

メイド服に身を包み、凛々しい顔立ちに眼鏡をかけていて、いかにも優秀そうな女性だ。

「おう、サキ。このDVD棚に戻しといてくれ」

「はい、若♪」

主であるワタルの言うことに、素直に従うサキ。

まさにメイドの鑑とも言える姿勢だ。

そう、とても凛々しく、優秀な……

「はうっ!?」←何もないとこでつまずいた

そう、とても凛々しく……

「へうっ!!?」←そのまま棚に勢いよく激突!!DVD散乱

優秀な……

「あわあわあわ!!?」←拾おうとして逆に足元のDVDを踏んづけ大量破壊中!!

・・・・・・

「ふ、ふえ〜〜〜ん……」←焦って棚に戻そうとしたところ、さらにDVDが崩れてきた

前言撤回。とんだポンコツメイドでした!!

結果、棚から崩れてきたDVDに埋もれるサキ。

「だ、だいじょうぶですか?」

「……ったく」

一樹は心配するが、ワタルは慣れているのか呆れた顔でため息をつく。

そしてワタルは埋もれていたサキを掘り起こした。

「なにやってんだよ、バカ」

「うう……すみません、若」

サキはワタルの手につかまり、体を起こす。

「ここは俺が片付けとくから、お前は下がってろ」

「いえ、そんな!私がやりますよ!!」

主の手を煩わせる訳にはいかないと、サキは屈んで床に散らばったDVDを拾おうとしたが……

「バカ!!割れてんのもあるんだから、気をつけろよ!?」

「え?痛っ!?」

言ったそばから、サキはDVDの破片で指を切ってしまった。

右手の人差指に赤い血がにじむ。

「っ!!」

ワタルはとっさにサキの手を掴み、その傷口を……





なめた。

はたから見ていた一樹の眼鏡がずり落ちる。

「!!?わ、わわわわわ、若ァ!!?/////」

サキはこれでもかというほど顔を真っ赤にして、混乱していた。

「俺、絆創膏とってくるからじっとしてろよ!!」

ワタルは平然な顔でそう言うと、店の奥へと引っ込んでいった。

そしてワタルがいなくなった後。

「……もう、若ったら/////」

「ワタル君……罪深い男ですね……」

サキと一樹はワタルの行動に呆れていた。

と、そのとき。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

「はっ!?」

ただならぬ気配を感じ、サキは後ろを振り返る。

するとそこには、ショーウィンドーごしに凄まじい殺気を放ってくる女性がいた。

その女性は店に入ってくると、腕を組んでサキの前に立った。

「お久しぶりね」

「あなたは……シスター!!」

その顔を見て、サキは不機嫌になる。

修道服に、眼鏡のこの女性。

彼女の名はソニア・シャフルナーズ。通称『シスター』。

初登場時、『シスター・フォルテシア』という偽名を使うというややこしい事をしたせいで、いまだに原作ですら誰からも本名で呼ばれたことがないという、哀れな女だ。

「誰が哀れな女だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

さらにはシスターなのに、マフィア出身だったり、年下のワタルに好意を寄せていたりと、いろんな意味で危ない女である。

「だから、誰が危ない女だぁぁぁぁぁぁっ!!」

「……で、そんな貴方が何のようですか?」

若干めんどくさそうにサキが訊くと、ソニアはふんぞり返って答えた。

「ふん、もちろんワタル君に会いにきたに決まってるじゃない♪」

噂をすれば、ワタルが店の奥から戻ってきた。

「絆創膏あったぞ、サキ。……とシスター?」

「こんにちは、ワタル君♪」

さっきまでとはうってかわって、穏やかに微笑むソニア。

「久しぶりだな〜!ま、ゆっくりしていってよ♪」

「う、うん/////」

子供らしい無邪気でさわやかな笑顔を向けてくるワタルに、ソニアはドキッとする。

この笑顔こそ、ワタルが年上キラーと呼ばれるゆえんである。

そんな二人を見て、サキはムッと顔をしかめた。

そのとき、ワタルが思い出したようにサキに向き直った。

「あ、そうだった。サキ、指出せよ。絆創膏はるから」

「あ、は、はい!」

サキが手を出すと、ワタルが優しく握ってきた。

そしてケガをした指先に、丁寧に絆創膏をはる。

「・・・・・・/////」

サキはくすぐったいような気持で、黙ってワタルの顔を見つめていた。

「ほら、できたぞ。まったく次から気をつけろよな」

「あ、ありがとうございます、若……/////」

その光景を見て、今度はソニアの方がムッとする。

そしてサキとソニア、二人の視線がぶつかる。

バチバチバチ!!

二人の間に火花が飛び散る。

静かだが激しい女の戦いが勃発していた。

「(これは……修羅場だなぁ……)」

ひたすらただ傍観していた一樹は冷や汗を浮かべる。

一方、ワタルはというと、サキ・ソニア・一樹の三人を見て、眼鏡率高いな〜、とどうでもいいことを考えていた。

「ワタル君、私ちょっとこのメイドさんと話があるんだけど、いいかしら?」

「ん?別にいいけど」

「ありがと♪じゃあ貴方、ちょっと外で話しましょうか?」

ソニアは笑顔で自動ドアを指さし、サキをうながす。

だが顔は笑っていても、目は笑っていない。

どっちかというと、『表に出やがれ!!』的な雰囲気だ。

サキは初めは戸惑ったが、しぶしぶソニアと一緒に店から出て行った。

そんな二人を見送ってワタルは一樹に話しかける。

「しかしシスター、サキになんの話があるんだろうな?」

「・・・・・・(どう考えてもワタル君のことだと思うけどね)」

一樹は意外と性質の悪いこの友人に、頭を悩ませるのだった……



*   *



店の外にでた二人。

ソニアはサキに背を向けて立っていた。

「で、話ってなんですか?」

サキは単刀直入に訊く。

ソニアは背を向けたまま、まるで独り言のように言った。

「私たちに足りないものはなんだと思う?」

「え?」

サキは意味がわからずキョトンとする。

するとソニアは振り返って、声を荒げる。

「だから!ワタル君とつきあう上で、私たちに足りないものはなにかって訊いてるの!!」

「え、ええええええ!!?/////」

ソニアの爆弾発言に、サキは顔を真っ赤にする。

「な、ななな、何を言い出すんですか、突然!!?/////」

「いいから答えなさい!!」

ソニアはぐっと詰め寄る。

「そ、そんなこと言われましても……」

急な質問に、サキは何も思いつかない。

まぁ、周りからみれば二人とも足りないところだらけだと思うが……

「「作者は黙っててください」」

……すみません。

「とにかく!私たちに足りないもの……それは!!」

ソニアはビシィッと指さし、宣言した。

「若さよ!!」

「……はぁ?」

サキは首をかしげる。

サキもソニアもまだ二十歳前後で、十分若い。

雪路と違って、まだ年齢を嘆くような必要はないはずだ。

『おいいいいい!!どういう意味だこの野郎!!』

という某飲んだくれ教師の声が聞こえる気がするが、全力で気にしない。

そんなことはともかくとして、ソニアは話を続ける。

「貴方だってわかってるでしょう?私たちにとって最大の問題は……歳の差よ!!」

「……う」

確かに……とサキは思う。

ワタルは年下で、本来ならまだ中学に通っている年齢だ。

自分なんかより、同年代の女の子の方が似合うだろう。

そう考えてしゅんとするサキだったが、一方のソニアはフフフと不敵な笑いを浮かべる。

「そこで私が考えたのが……これよ!!」

タラララッタラ〜〜〜〜♪(効果音)

「わかがえりのクスリ〜〜〜〜♪」

某未来のタヌキ型ロボット(旧シリーズの方)のような間延びした声を出しながら、ソニアは懐から小瓶を取り出した。

「……なんですか今のは」

「いや、ワタル君から借りたアニメの影響でつい……」

自分でやっておいて恥ずかしくなったのか、若干顔を赤くするソニア。

「ご、ゴホン……とにかく!これさえ飲めばワタル君と同い年ぐらいの子供に戻れるのよ!!」

「ほ、ほんとですか!?」

にわかには信じられず、サキはソニアの持つ小瓶をまじまじと見つめる。

中には錠剤がいくつか入っている。

「こんなものどこで手に入れたんですか?」

「ある組織から極秘で入手したわ」

「……それって、見た目はチャイルドで頭脳はアダルトなあの人が飲まされた……」

「おっと、それ以上は言わない方が身の為よ?」

ソニアは唇に人差し指を当てて、「しー」っと声をひそめる。

「ていうか大丈夫なんですかコレ!?いろんな意味で危ないですよ!!」

「大丈夫、いろいろ改良したから飲んでも死にはしないわ。それに効果は一時的だし」

ハハハと笑い飛ばすソニア。

いまいち信用できない。

「とにかく、これを飲んで二人でワタル君にアタックするのよ!!」

「えええええ!?/////な、なんで私まで……」

戸惑うサキに、ソニアはフンと顔をそらしながら言った。

「同じ条件じゃないと勝負にならないでしょう?」

「え?」

「いいから行くわよ!いろいろ準備もあるから来なさい!!」

「あ、ちょ、ちょっと……」

有無を言わさず、ソニアはサキの手を引っ張っていった。



*   *



「遅ぇな〜、サキの奴……」

なかなか戻って来なくて、落ちつかない様子のワタル。

「心配でしょ?ワタル君」

「ばっ!?誰が心配なんかするかよ!」

思わず憎まれ口を叩く。

そのとき、自動ドアが開く音がする。

二人の中学生ぐらいの少女が店に入ってきた。

「こんにちは〜♪」

一人は眼鏡をかけた、知的な雰囲気の女の子。

そしてもう一人は……

「あ、いらっしゃい!……ん?」

ワタルはその少女の顔をみて、眉をひそめる。

長い髪を後ろで縛りポニーテールにした、これまた眼鏡の女の子だ。

「・・・・・・」

ワタルはじーっと、いぶかしげな目つきで見つめる。

その少女はどこかギクシャクした様子で、軽く頭を下げた。

「は、はじめまして」

「……いらっしゃい」

妙な違和感を感じながらも、ワタルはフイと視線を外す。

それを見て、少女はほっと胸をなでおろした。

「(よかった……。バレてないみたいですね)」

もうおわかりだろうが、彼女たちこそソニアとサキである。

無事(?)若返った二人は服を着替えて、ここにやってきた。

今日一日この姿で、ワタルと過ごそうというのがソニアの計画である。

ソニアはさっそく、ワタルへアピールを開始しようとする。

「あ、あの……」

「ん?どうかした?」

「う……/////」

ニコリと笑いかけてくるワタルに言葉を詰まらせる。

相変わらずこの笑顔には弱かった。

「……『ネ○ま!』のDVDありますか?」

「ああ、それならあっちの方にあるよ」

思わずごまかしてしまったソニア。

意外と奥手である。

その後、ワタルから丁寧に説明され、さらには熱心にアニメ談義までされた。

そして、すごすごと戻ってきたところにサキが小声で話しかける。

「何やってんですか貴方は!?」

「う、うるさいわね!!だったら次、貴方がいきなさいよ!!/////」

「ええっ!?」

ドンと背中を押されるサキ。

そのままワタルの前まで突き出された。

「ん?」

ワタルが顔を上げる。

「え、え〜と……」

そこでサキはとっさに……





「『イ○娘』のDVDありますか?」

「(私と同じじゃないかぁぁぁぁぁっ!!)」

ソニアは呆れかえる。

そしてワタルはめんどくさそうにそっぽを向く。

「……それぐらい自分で探せよ」

ぶっきらぼうにそう答える。

ソニアのときとはずいぶんと対応に差があった。

「す、すみません……」

サキはシュンと肩を落とし、その場を離れた。

それを見ていた一樹がワタルに近づく。

「ちょっと、ワタル君。さっきとずいぶん態度が違くない?」

「え、そうか?」

ワタル自身、意識していなかったらしい。

一樹は「はは〜ん……」と眼鏡を光らせ、あごに手をそえて一人納得したような顔をする。

「好きな子はいじめたくなるっていう、アレですか?」

「ばっ、何いってんだよ!!」

ワタルはニヤニヤする一樹を怒鳴りつける。

その声でサキとソニアも振り返った。

さっきまでの話は聞こえていなかったようだ。

「そんなことより、サキの奴はいつまで店ほっぽってんだよ!!」

なかば、八つ当たりのように文句を口にする。

サキの肩がビクッと震える。

「ま、別にいなくても問題はねーんだけどな」

「・・・・・・」

サキは黙ってうつむく。

さらにワタルは冗談めかして言った。

「むしろいないほうが物も壊れなくてすむし、仕事もはかどるけどな♪」

「……っ!!」

サキは堪えられなくなって、店から飛び出した。

「……え?」

そのとき、ワタルは一瞬だが彼女の横顔を見た。

その目には確かに涙が浮かんでいた。

「ちょ、ちょっと貴方……」

ソニアはサキを追いかけようとしたが、それよりも早くワタルが走り出した。



*   *



「はぁ……」

サキはトボトボと街を歩いていた。

自分でもあまり役に立っていないのは分かっていたが、本人の口から聞いてショックも大きかった。

「私なんかいない方が、若も……」

心ここにあらずという様子で、ぼんやりと歩いている。

そのため、横断歩道の信号が赤になっているのが目に入らない。

それに気付いたのはトラックのけたたましいブレーキ音を聞いた時だった。

キキィィィィィィッ!!!

「……え?」

思考が追いつくよりも先に、ドンと体に衝撃が走る。

そのまま突き飛ばされ、地面へと横たわった。







「……ううん?」

ゆっくりと目を開く。

完全に轢かれたと思ったが、体に痛みはない。

もしやここが天国かと思ったが、瞳にうつるその人の顔がそれを否定した。

「バカ野郎!!何やってんだ!!」

「……え?」

見慣れた顔がすごい剣幕で怒っている。

気付くとワタルが覆いかぶさるように顔を覗き込んでいた。

「まったく、危ないところだったぜ……」

ワタルはふぅと、息を吐く。

サキにぶつかったのは車ではなく、ワタルだった。

間一髪のところでワタルが助けたのだ。

「ケガないか、サキ?」

「は、はい!ありがとうございます、若……」

サキはワタルが差し出した手につかまり、立ち上がる。

と、そこで気付く。

あれ?今、『サキ』って……

すーっと顔が青ざめると同時に、ワタルが口を開く。

「……やっぱお前だったか」

どうやらワタルはカマをかけたらしい。

案の定、それにひっかかったサキであった。

「ど、どうして私だって分かったんですか!?」

「当たり前だろ、何年一緒にいると思ってんだ?」

「若……」

「とにかく話はあとだ。帰るぞ、サキ」

「・・・・・・」

だが、サキは黙って動こうとしない。

「サキ?」

どうしたのかと思っていると、サキは口を開いた。

「でも……私なんかいなくても問題ないんでしょう?」

「う……!」

サキの言葉がグサリとワタルに突き刺さる。

さすがにちょっと罪悪感を感じていた。

「私がいない方が、物も壊れないし、仕事もはかどるそうですし……」

「いや、それはその……」

じわじわと自分が吐いた言葉に、首を絞められるワタル。

「実家に帰ろうかしら、私……」

「だああああああああ!!もう、うるせえ!!」

ワタルは開き直ったように叫んだ。

「いいんだよ!ドジだろうがポンコツだろうが!!」

「え?」

「お前は……ただ俺のそばにいてくれるだけでいいんだよ!!わかったか、サキ!!」

「若……」

サキはふるふると震える。

そして……

「若〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

「おわっ!?/////」

ひしっと、ワタルに抱きついた。

「うう、ありがとうございます、若……」

とそのとき。

ボン!!

二人は突然煙に包まれる。

「きゃっ!?」

「な、なんだ!?」

煙が晴れるとそこには。

「あ!!」

大人の姿のサキの姿があった。

どうやら薬の効果が切れたようだ。

「見てください、若。戻りましたよ♪」

元に戻って喜ぶサキ。

だがワタルは顔を赤くして、視線をそらしている。

「いや、それはいいんだけど……お前、その……服が……」

「え?」

サキはもう一度、自分の姿を確認する。

元に姿に、現在着ている服は当然小さすぎる訳で……

「!!!?/////」

どうなっているかはご想像にお任せします♪

「きゃああああああああああああああ!!!!/////」

サキの悲鳴が響き渡った……







と、そんな二人の様子をソニアは気付かれないように見ていた。

「……今日は私の負けね」

ふっと自虐的に笑う。

「けど、私はあきらめないから!」

想いをさらに強め、ソニアは都会の喧騒の中に姿を消した……



*   *



「へ〜、そんなことがあったんですか」

店に訪れたハヤテは、ワタルから今日の出来事を聞いていた。

「ああ、まったく大変な一日だったよ……」

ワタルはどっと疲れて、カウンターに突っ伏す。

そこにサキがトレーにカップを乗せてやってきた。

「ハヤテさま、コーヒーでもいかがですか?」

「ありがとうございます、サキさん♪」

「またなんかヘマすんなよ、サキ」

「もぉ、なんですか若!私だっていつもドジばかりなわけじゃないんですからね!」

そう言ってサキはワタルの方を見ながら、手に取った瓶の中身をコーヒーに入れる。

このとき、彼女は気付いていなかった。

砂糖と間違えて、『あの薬』をいれてしまっていたことに……



その後、どっかの借金執事にもう一騒動起きるのだが、それはまた別の話……


第四十七話 END


===============================================================================


ワタルとサキさんはノロケ話にしかならないなぁ……

ちなみにハヤテの後日談は書くか未定です(笑)

というわけで『ワタルとサキとシスター』のお話でした!

一樹「僕は!?」

ではまた次回♪

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Re: Breath ?U (11/19 更新) ( No.68 )
日時: 2011/11/26 15:56
名前: すーさん2011
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7289


佐藤
「『ハヤテのごとく!31巻 限定版』及び『魔法先生ネギま!37巻 限定版』、充実しすぎて困ってしまいますね…」

グリード
「作者はどっちも買ったらしいぞ、虎狼死家。欲望神グリードだ」

佐藤
「その名で呼ばないでください、グリード様。ここでは、私は『佐藤一郎』と言うアイス売りでございます」

グリード
「そうか……。では、感想だが。久々に見たな、『レンタルビデオVタチバナ』」

佐藤
「懐かしいですね。確か、劇場版では…、おっと、ネタバレになりますね」

グリード
「それにサキさんのドジッぷりも見ものですな。クララクララ……」

佐藤
「あのシスターも久々に見ましたよ。最後に見たのはゴールデンウィークが最後でしたからね……」

グリード
「ウチの知り合いに同じ顔の奴がいた気が、………気の所為か」

佐藤
「見る限り、なんだかんだで、仲が良ろしいですよね。良きライバルと言った感じです」

グリード
「ところで、あんな薬を手に入れるとは、結構顔が広いらしいな」

佐藤
「そして、クライマックスのあの件……。伊達に何年も暮らしている訳ではございませんでしたか。もし、その女性(ひと)を裏切る様であったら……」

グリード
「愛とは、利益じゃね?」

佐藤
「場の空気が悪くなりそうなので、これで失礼します。挨拶代りに…」


                    そこだ!


佐藤
「また今度も来ますね」

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Breath ?U (11/30 更新) ( No.69 )
日時: 2011/11/30 23:08
名前: 道草

どぅも★道草です!

西沢さんの現在の体重を計算するという、最低な事をしました!(土下座)

けどセーラー服可愛いですよね♪

あとアーたん、誕生日おめでとう!

では、レス返しをば。


◆すーさん2011さんへ

ヒナギク「いつも感想ありがとう♪」

いつもありがとうございます!!

>佐藤「『ハヤテのごとく!31巻 限定版』及び『魔法先生ネギま!37巻 限定版』、充実しすぎて困ってしまいますね…」

もうすぐ発売だぁぁぁぁぁぁぁっ!!

>グリード「作者はどっちも買ったらしいぞ、虎狼死家。欲望神グリードだ」

>佐藤「その名で呼ばないでください、グリード様。ここでは、私は『佐藤一郎』と言うアイス売りでございます」

ヒナギク「来てくれてありがとう♪」

ようこそお越しくださいました!

>グリード「そうか……。では、感想だが。久々に見たな、『レンタルビデオVタチバナ』」

>佐藤「懐かしいですね。確か、劇場版では…、おっと、ネタバレになりますね」

ちらっと、その後が出てましたよね。

そして歩があんな恰好に……!

歩「何、何なのかな、あんな恰好って!?」

>グリード「それにサキさんのドジッぷりも見ものですな。クララクララ……」

サキ「見せものじゃありませんよ―――――――!!」

>佐藤「あのシスターも久々に見ましたよ。最後に見たのはゴールデンウィークが最後でしたからね……」

ていうか原作で日本に戻ってきてるんでしょうかね?

ソニア「出番がほしい……」

>グリード「ウチの知り合いに同じ顔の奴がいた気が、………気の所為か」

>佐藤「見る限り、なんだかんだで、仲が良ろしいですよね。良きライバルと言った感じです」

サキ&ソニア「「よくないです!!」」

ワタル「息ぴったりじゃねーか……」

>グリード「ところで、あんな薬を手に入れるとは、結構顔が広いらしいな」

ソニア「某小さな元黒ずくめの女からもらったわ」

どういう関係!?

>佐藤「そして、クライマックスのあの件……。伊達に何年も暮らしている訳ではございませんでしたか。もし、その女性(ひと)を裏切る様であったら……」

ワタル「今更裏切る訳ねーだろ?」

サキ「若……/////」

はい、そこ。レス返し中にイチャイチャしない!

>グリード「愛とは、利益じゃね?」

>佐藤「場の空気が悪くなりそうなので、これで失礼します。挨拶代りに…」

>そこだ!

ハズレ♪(笑)

>佐藤「また今度も来ますね」

すーさん2011さん、ありがとうございました♪


さて、では本編です。


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第四十八話 『ちっちゃい子は正義』


前回のあらすじ。

あらためてお互いの絆を確かめ合った、ワタルとサキ。

それはまぁともかくとして、その後、不慮の事故(サキのドジ)により、ハヤテはえらい目に遭っていた……

「うおおお!!カワイイぞ、ハヤテ――――――♪」

「ちょ、お嬢さま!離してください!!」

ナギはハヤテを後ろから抱きかかえ、そのままクルクルと踊るようにまわる。

普段なら、まずあり得ない光景だ。

ハヤテはまるで駄々をこねる子供のように……というか、まさしく『子供』といえる姿で、腕の中でもがいている。

そう……例の薬の効果で、ハヤテは6歳の姿まで幼児化してしまっていた!

そしてワタルの店からアパートに帰ってきたところ、早々にナギに見つかり、このありさまである。

「〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜〜♪」

ナギは自分より小さくなったハヤテを抱え、ご満悦の様子。

『一体なぜそんな姿に?』という疑問はそっちのけで、ひたすらハヤテを愛でていた。

しかし、子供の姿でも一目でハヤテだと分かったあたりは、さすが主といったところである。

そんな二人をルカは羨ましそうに見ている。

「ナギ、ずる〜い!!つぎ、私、私♪」

「私も小さいハヤテ君見たいですわ♪」

マリアまでそわそわした様子で割り込んできた。

三人とも妙にハイテンションだ。

まるで親戚の小さい子が遊びに来たみたいな雰囲気になっている。

キャッキャ、キャッキャとみんなが騒ぐ中、アテネが自室からトタトタとやってきた。

「なんですの?騒々しい……」

眠そうな顔で、あくびをする。

どうやらいままで寝てたようだ。

アテネはしばらく目をこすっていたが、ハヤテの姿を見たとたん、眠気が吹き飛んだ。

「……!!?」

アテネは硬直する。

かつて、共に過ごし、愛を誓い、そして傷つけあい、別れた……

その当時の姿が、目の前にあった。

「ハヤテ!!」

アテネはひったくるように、ナギからハヤテを奪い取る。

そして、そのままギュウと抱きしめた。

「ちょ、アーたん!?/////」

「うう、ハヤテ!ハヤテぇ!!」

アテネは泣きながら、ハヤテを抱きしめる。

このハヤテの姿には、いろいろと思うところがあるようだ。

「こら、はやく離れろ!ハヤテは私のだぞ!!」

ナギはアテネからハヤテをひきはがしにかかる。

「だから次は私の番でしょ!」

さらにルカも参戦してきた。

しかし、アテネはハヤテを離さない。

当のハヤテはアテネの胸に埋もれ、窒息死寸前だ。

「まぁまぁ、皆さん落ちついて」

マリアがなだめに入るが、争いが止む気配はなかった。







そんな様子を、千桜とイブキは遠巻きに眺めていた。

イブキはテーブルの前に座り、お茶をすする。

「……いつからこのアパートはショタコンの巣窟になったんだ?」

「そうですねー……。しかし……」

千桜はチラチラとハヤテの方に視線を送ると、若干顔を赤くした。

「綾崎君のあの姿はいただけませんね……/////」

「……ハルさんもかよ」

イブキは呆れたようにため息をつくと、きゅうすを手に取る。

そして空になった自分の湯呑にお茶を注いだ。

「あ、茶柱が……」

湯呑をみると、茶の茎が水面に立って浮かんでいた。

これは吉兆かもな、と思ったのもつかのま……

「……しずんだ」

力なく、湯の中にとけこむように消えていった……



*   *



「じゃあ、しばらくしたら元に戻ってしまうんですね?」

「なんで少し残念そうな顔をするんですか、マリアさん……」

女性陣にさんざんオモチャにされた後、ハヤテはようやく事情を説明した。

時間がたてば元に戻れることは、サキから聞いていた。

だが、効果時間にはどうやら個人差があるらしく、いつ戻れるのかはわからない。

「しかし、困りましたね〜。これじゃあハヤテ君も仕事できないでしょうし……」

「いやいや、これくらい大丈夫ですよ、マリアさん!!」

ハヤテはこんな状態になっても、仕事をおこたる気はないようだ。

執事の鑑のような存在である。

しかし、子供の姿ではいろいろ不安があるのは、誰の目から見ても明らかだった。

「ダメですよ。こんな小さい子を働かせるなんて、労働基準法にも反しますし」

「いやいや、中身は高校生なんですけど……」

ハヤテは苦笑する。

「それに幼稚園の頃から、年齢を偽ってバイトしてたので何の問題もないですよ♪」

「問題ありすぎです!!」

さらりと重い話をするハヤテに、マリアは頭を抱える。

「心配するな、ハヤテ!」

そんなとき、二人の会話にナギが割り込んできた。

「こんなこともあろうかと、臨時の執事にきてもらったぞ!」

「臨時の執事?」

またロボットかなんかですか?とハヤテが訊く前に、ナギは叫んだ。

「うむ。コイツだ!!」

その声と同時に、一人の人物が現れた。

執事服をビシッと着こなし、ポーズを決める少年。

「……ってイブキさん?」

「ちっす♪」

イブキは片手を上げて、ニッと笑う。

なぜかノリノリである。

「……意外と執事服、似合いますね」

「褒め言葉として受け取っておこう」

女としてはどうかと思うがな、とはイブキはあえて口にしなかった。

ちなみに袖を通しているのは、もちろんハヤテの服だ。

「というわけで、今日はあたしが仕事代わってやるから安心していいぞ。ハヤテ、ナギっぴ」

「イブキさん、でも……」

気を遣わせて悪いと思い、遠慮しようとするハヤテだったが、ナギの声にさえぎられる。

「こら、イブキ!!執事なら、私のことは『お嬢さま』とよべ!!」

「はいはい」

イブキは肩をすくめながら、気のない返事をする。

そんな態度に、ナギは不満そうな顔をするが、この際仕方ない。

「まぁいい。とにかく、ハヤテもそんな体では不自由だろうから今日は休んでていいぞ♪」

ナギは屈んで子供姿のハヤテの目線に合わせて、ニッコリ笑った。

そんな心優しい主に、ハヤテは胸を打たれる。

「お嬢さま、イブキさん……。わかりました、ありがとうございます♪」

ここまでしてもらっては、断る方が失礼だ。

そう思ったハヤテは、お言葉に甘えることにした。

確かに正直、今の姿ではいろいろ不自由なこともある。

その点、イブキは頼りになるので、ありがたかった。

「さて、そうと決まれば……」

ナギの目がキラーンと光る。

まるで新しいオモチャでも見つけたかのような顔だ。

ハヤテは嫌な予感しかしない。

「ちっちゃいハヤテと遊び倒すぞ――――――――♪」

「結局、それが一番の理由ですか!?」

ナギはウキウキしながらハヤテの顔を覗き込む。

「なぁ!なぁ!何して遊ぶ?やっぱ子供はゲームだよな〜。ほらP○3も、W○iも、ファ○コンだってあるぞ!どれにする?」

次々とゲーム機を持ち出してくるナギに、ハヤテは困惑する。

「いや、お嬢さま。だから僕、中身はそのままなんですけど……」

「そうですよ、ナギ」

マリアもハヤテに同意する。

……かと思われたが。

「そんなゲームばかりでは、ハヤテ君の教育上よくありませんわ。やはり子供は外で遊ばないと♪」

「マリアさん、僕の話聞いてました!?」

ハヤテは完全にもてあそばれていた。

マリアの意見に、インドア派のナギはしばらくしぶっていたが、

「……まぁ、たまにはいいかもな」

と珍しくアクティブになっていた。

「というわけでお散歩に行くぞ、ハヤテ♪」

「え、お、お嬢様!?」

ナギは自分より一回り小さな手を握り、外へと駆けだした。



*   *



「〜〜〜〜♪〜〜〜〜♪」

ナギはハヤテと手をつないで、鼻歌交じりに機嫌良く歩いていた。

一方、ハヤテは恥ずかしそうにうつむいている。

「あの……お嬢さま、そろそろ離してくれませんか?/////」

上目づかいで懇願するハヤテだったが、ナギにその気はまったくないようだ。

「ダメだぞ、迷子になったらどうするんだハヤテ?」

ナギは「めっ!」と、人さし指でハヤテの額を小突く。

「あうっ!」

ハヤテはたったそれだけで、軽くよろけた。

普段は無敵の執事も、子供の姿ではなすすべがない。

「あはは♪かわいいなハヤテは♪」

「もう、お嬢さま……」

ナギはハヤテの手をひいて、楽しそうに笑う。

兄弟のいないナギにとって、まるで弟ができたような気分なのだろう。

「私のこと『お姉ちゃん』って呼んでもいいんだぞ、ハヤテ♪」

「よ、呼べませんよ……/////」

「主人の言うことが聞けないっていうのか?」

「そんな無茶苦茶な……」

理不尽な要求に、ほとほと困るハヤテ。

だが不思議と心は穏やかだった。

こんなふうに、誰かに手をひかれて歩くのはいつ以来だろう?

幼少期にそんな記憶はほとんどない。

両親はあんなだったし、兄はいるがほとんど家には帰って来なかったし……

あるとすれば、祖母と遊園地に行った時の思い出くらいだろうか。

懐かしい温もりを感じて、ハヤテはナギの手を少し強く握り返した。

「(お嬢さまも楽しそうだし……もうすこしこのままでもいいかな)」

童心に返るのも悪くないかな、と思うハヤテであった……


第四十八話 END


===============================================================================


結局書いてしまった、後日談……

最初は一話にまとめる気でしたが、次回に続きます。

では、また♪

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Re: Breath ?U (11/30 更新) ( No.70 )
日時: 2011/12/05 18:24
名前: すーさん2011
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7289


ロスト
「道草様、こんにちは。この世で偉大な女神の名前を持つ検事?の天王州アテネでございます。」

オリジナル
『初めまして、検事の天王州アテネでございます。………ん?』

ロスト
「な、何で、パソコンの中に私が?」

オリジナル
『貴女が、「私の過去」から生まれた私?』

内藤
「ウィ〜〜ッス、道草さん。留置所の面会室から感想言いに来たぞ。内藤 途桂馬(ないとうとけいま)だ。」

オリジナル
「確か、貴女が解決させたのですね。10年前。」

ロスト
「そんな風に言わないで。」

内藤
「とりあえず、感想書くぞ。まさか、本来なら書かれない筈の”後日談”が書かれるとはな。」

ロスト
「い〜な〜……。ハヤテ///」

オリジナル
『ハヤテ…///』

内藤
「……先に進もうか。こっから下は俺が話すから2人は出ないぞ。」

ロスト
「ハヤテ…///」

          トロ〜ン…

オリジナル
『ああ、ハヤテ……』

          ふにゃ〜〜…

内藤
「……はあ。」


話を戻すと、沈んだ茶柱。間違いなく「天候ネタ」の前触れだな、ククク……。

そんで臨時の執事はイブキ。原作見る限り1時間しかねないのが当たり前だが、大丈夫か?

塞翁が馬と言うかな?まさか、ナギお嬢が初アウトドアだとよ。

今日はここまでだ、別れの挨拶代わりに


                    これだ!


ロスト
「とろ〜〜…」

オリジナル
「ふにゃ〜〜…」

内藤
「はあ…」


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Breath ?U (12/8 更新) ( No.71 )
日時: 2011/12/08 01:35
名前: 道草

どぅも★道草です!

劇場版DVD早く観たい……

ではレス返しをば。


◆すーさん2011さんへ

>ロスト「道草様、こんにちは。この世で偉大な女神の名前を持つ検事?の天王州アテネでございます。」

>オリジナル『初めまして、検事の天王州アテネでございます。………ん?』

>ロスト「な、何で、パソコンの中に私が?」

>オリジナル『貴女が、「私の過去」から生まれた私?』

>内藤「ウィ〜〜ッス、道草さん。留置所の面会室から感想言いに来たぞ。内藤 途桂馬(ないとうとけいま)だ。」

千桜「お越しいただき、ありがとうございます」

いつもありがとうございます♪

>オリジナル「確か、貴女が解決させたのですね。10年前。」

>ロスト「そんな風に言わないで。」

>内藤「とりあえず、感想書くぞ。まさか、本来なら書かれない筈の”後日談”が書かれるとはな。」

僕も最初は書く気なかったんですが……

今後の為にやっておきたいところがあったので、結局書くことにしました。

>ロスト「い〜な〜……。ハヤテ///」

>オリジナル『ハヤテ…///』

アテネ「ハヤテ……」

イブキ「って、こっちもかよ!?」

こちらのアテネともども末期ですな……

>内藤「……先に進もうか。こっから下は俺が話すから2人は出ないぞ。」

>ロスト「ハヤテ…///」トロ〜ン…

>オリジナル『ああ、ハヤテ……』ふにゃ〜〜…

>内藤「……はあ。」

心中お察しします、内藤さん……

>話を戻すと、沈んだ茶柱。間違いなく「天候ネタ」の前触れだな、ククク……。

ぶっちゃけあの茶柱のくだり、あまり意味なかったです(笑)

イブキ「おい!」

>そんで臨時の執事はイブキ。原作見る限り1時間しかねないのが当たり前だが、大丈夫か?

イブキ「まぁ、今日だけだしね」

それにイブキは実はハヤテとほぼ同スペックなので、意外と平気だったりします。

>塞翁が馬と言うかな?まさか、ナギお嬢が初アウトドアだとよ。

ナギ「私がいつも引きこもってるみたいにいうな!!」

マリア「……違うんですか?」

>今日はここまでだ、別れの挨拶代わりに

>これだ!

ナギ「どれだよ」

>ロスト「とろ〜〜…」

>オリジナル「ふにゃ〜〜…」

>内藤「はあ…」

あ、まだやってたんですね……(笑)

ではすーさん2011さん、ありがとうございました♪



では本編です。

約一名キャラ崩壊してる気がしないでもない……



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第四十九話 『蘇りし記憶』


なにはともあれ、依然としてハヤテを連れまわして散歩中のナギ。

と、そんな二人をつけ狙う怪しい影が二つ……

「誰が怪しい影だ!」

その一、イブキ。

ナギとハヤテだけでは心配だからというマリアの指示により、陰から見守る役を仰せつかったのだ。

けしてストーキングではない。

なぜか手にビデオカメラを持っているが、気にしてはいけない。

そしてもう一人は。

「ハヤテ……」

その二、アテネ。

「私もいきますわ!」と、半ば強引にイブキについてきていた。

ちなみにルカも一緒に来たがっていたが、急な仕事が入って断念。

マリアと千桜はお留守番だ。

イブキとアテネは、電柱に身を隠しながらハヤテ達の様子をうかがっていた。

「ハヤテ……幸せそうね。よかった……」

嬉しそうな……それでいて、どこか寂しそうな微笑みを浮かべるアテネ。

ハヤテの幼少期を知る彼女だからこそ、感じるものがあるのだろう。

イブキはそんなアテネの表情に、あえて気付いてないフリをしていた。

「……にしても、このまま何もなけりゃいいけど」

イブキは淡い期待を胸につぶやく。

だがこういう展開の場合、大抵なにか面倒なことになるのが世の常である。

そして、それは今回も例外ではなかった。

「んげ!?あれは……」



*    *



「やあやあ、ナギちゃんじゃないか!」

「こんなところで会うなんて、奇遇だな」

「・・・・・・」

負犬公園。

ハヤテ達にとって、いろいろと思い出深いこの場所。

その前を通りかかったとき、気さくに声をかけてきたクラスメート二人に、ナギはあからさまに嫌そうな顔をした。

美希と理沙だ。

「人違いです」

ナギは関わりになるのも面倒なのでごまかそうとする。

しかし、やはりというべきか二人は食い下がってきた。

「ハハハ、そんなつれないこというなよ、ナギちゃん♪」

「そうだとも、同じ動画研究部の仲間だろ〜♪」

グイグイと絡んでくる、美希と理沙。

まったくもって、めんどくさい。

「まったく、相変わらずですね。お二人とも」

「「・・・・・・?」」

聞き覚えのある声がして、美希と理沙はキョロキョロとあたりを見回す。

だが、二人が思い描く人物の姿はどこにもない。

不思議に思い首をかしげていると、ナギがちょいちょいと指で自分の腰のあたりを指さした。

それに従い、視線を下ろすと……

「こんにちは」

ちょこんと、やたら愛くるしい生命体がナギの後ろから顔をのぞかせていた。

「「・・・・・・」」

美希と理沙は顔を見合わせる。

しばしの沈黙。

そして……

「「えええええええええええええええ!!?」」

絶叫。

美希はあたふたしながらも、自分が導き出した推測を口にする。

「その優柔不断そうな声!男の子とは思えない顔つき!そして体全体から滲み出る幸薄そうなオーラ!!……まさかハヤ太君か!?」

「まってください。今ところどころに聞き捨てならない言葉が聞こえた気がするんですが!?」

理沙も信じられないという顔つきだ。

「一体なんでそんな女の子の需要が高そうな姿に!?」

「それは話すと長いような……短いような……」

一言でいうと『サキさんのドジ』ですんでしまうところが、なんか物悲しかった……

ハヤテはとりあえず簡単に事情を説明する。

すると美希と理沙は意地悪そうな笑みをうかべ、「ほほう……」と声をもらした。

「これは、なかなか貴重な絵面だな」

「うむ。これはぜひ動画に収めておかなくては!」

「やめてください!!」

そんな毎度のやり取りを始める、動画研究部一同。

ナギは呆れた様子で傍観していたが、ふと何かが足りないことに気がついた。

「そういえばお前ら一匹足りないが、どうしたのだ?」

「「匹ゆーな!!」」

人間扱いしろと抗議する美希と理沙。

それはまぁともかくとして、ナギの言うとおり、生徒会三バ……三人組は一人見当たらなかった。

その疑問に美希が答える。

「それなんだが、ここで待ち合わせをしてたんだが、まだ来てないんだ……」

とどのつまり、遅刻である。

時間にだらしがないのは、学校生活に限ったことではないようだった。

「まったく情けないよな。私はちゃんと約束の時間の30分後には来ていたというのに」

「私なんて15分後には着いていたぞ!」

理沙と美希はエヘンと胸をはる。

が、けして褒められたことではない。

「どっちも遅刻してるじゃないですか……」

「アホだな……」

ハヤテとナギは呆れかえる。

と、そんなとき待ち人の声が聞こえてきた。

「美希ちゃ〜ん!理沙ち〜ん!ごめん、まった〜?」

こちらに駆けてくるニコニコ笑顔の少女、泉。

彼女がやってくるなり、美希と理沙は文句を言う。

「遅いぞ、泉!!」

「そうだ、そうだ!団体行動は『10分前行動』が原則だろ!」

一体どの口が言うのやら……

「にゃ〜……ゴメンよぉ〜」

泉は真に受けて申し訳なさそうな顔をする。

みかねてハヤテがフォローに入った。

「まぁまぁ、お二人ともそのへんで……」

「……ふにゃ?」

そのとき、泉はようやくハヤテに気がついたようだ。

「おお、そうだ泉!見ろ、これハヤ太君だぞ!!」

「どうだ可愛いだろ!思わずお持ち帰りしたくなっちゃうよな?」

「勝手な事いうな、お前ら!ハヤテは私のだぞ!!」

ギャーギャーと騒ぎ立てる美希・理沙・ナギ。

だが泉は、三人の予想以上に驚いていた。

「ハヤ太……君?」

泉は硬直し、ハヤテの顔を見つめる。

じ――――――――――っ。

「瀬川さん?」

どうしたんだろう?と思い、ハヤテは声をかけるが返事がない。

「ただの屍のようだ」

と理沙がからかうが、それにすら反応しなかった。

だだ、食い入るようにハヤテを凝視している。

じ――――――――――っ。

「僕の顔に何かついてます?」

じ――――――――――っ。

「あの〜……」

じ――――――――――っ。

「もしも〜し?」

ボッ!!

瞬間、泉はまるで沸騰したかのように顔を真っ赤に染めた。

そして、過去の記憶が鮮明にフラッシュバックしてきた。







『助けて〜〜〜!!』

泣き叫び、助けを求める幼き日の自分。

『それ以上は……この僕が許さないぞー!!』

そんなとき、私の前に現れた男の子。

『パパが言うにはこれが世界で一番嬉しい事なんだって♪』

お礼だと言って、何も知らずにファーストキスを捧げてしまい……

『大きくなったら、泉が君のオヨメさんになってあげるのだー♪』

そんなことまで口走ってしまった……

あのとき……私は確かにあの子の名前を聞いたはずだ。

彼の名は……







『じゃ、ハヤ太君。また学校でね』






「瀬川さん?」

「ふにゃ!?/////」

名前を呼ばれて、泉は現在へと引き戻された。

見ると、あの男の子が心配そうに自分の顔を覗き込んでいた。

そう、『ハヤ太君』だ。

「瀬川さん、具合でも悪いんですか?顔が赤いですけど」

「べ、べべべべべ、別になんでもにゃいよ!?/////」

なんとか平静を装おうとする泉だったが、完全に声が上ずっていた。

顔も熱いくらい真っ赤になり、心臓もドキドキと波打っていた。

このあまりの動揺っぷりに、美希も不思議がる。

「ホントに大丈夫か、お前?なんかさっきから変だぞ?」

「い、いや、その……/////」

このままごまかすのは難しそう……

そう思った泉は、名案を思いついた。

「そ、そういえば確かにちょっと熱っぽいかも!!というわけで私帰るね!!ごめんね、みんな!!」

そう口実をつくり、ひとまず家に帰ろうとする。

いまは、落ちつく時間がほしかった。

「でしたら僕が家までお送りしますよ」

「ダメ―――――――――――!!ハヤ太君はダメ―――――――――!!余計悪化しちゃうよう!!/////」

「えええ、なんで!?」

ハヤテとしては気を利かせたつもりだったが、今の泉にとっては逆効果でしかなかった。

「と、とにかくバイバイ!!/////」

泉は背を向け、逃げるように走り去っていった。

そんな泉の後ろ姿を、一同は唖然と見送った。



*   *



一方、その様子を陰から見ていたイブキとアテネはというと。

「う〜〜〜ん……よくわからんが、また面倒なことになってるみたいだな」

「・・・・・・」

イブキは泉の様子から、なんとなく察していた。

女の勘というものだろうか?

「まったく、ホント相変わらずだなハヤテは」

「・・・・・・」

「どうしてこう女絡みばっかりなのかね?」

「・・・・・・」

「……あの〜、アテ姉?聞いてる?」

「・・・・・・」

「もしも〜し?」

「・・・・・・」

イブキはさっきからアテネに話しかけてるつもりだったが、まったく返事がない。

これじゃ、まるで独り言のようだ。

アテネはしばらく何か考えていたようだったが、やがて冷たい笑みを浮かべた。

「なるほど……彼女が『あのとき』の……」

そして、なにやら殺気じみたオーラを纏う。

そのただならぬ雰囲気に、イブキは思わず後ずさった。

「あの……アテ姉さん?」

「ふふ……ふふふふふふ♪」

不敵な微笑みを浮かべ、アテネはふらふらと去っていった。

イブキはただ黙ってそれを見送る。

「・・・・・・」

アテネの姿が見えなくなると、イブキはふぅと息を吐いた。

そして……

「ハヤテ、ガンバ♪」

他人事ようなエールを、親友へと送るのであった。



*   *



戻って、ハヤテサイド。

「うぐっ!?」

ハヤテは小さく呻き、胸を押さえる。

体が熱く、苦しくなっていた。

「(これは……まさか!?)」

「どうしたハヤテ?」

「す、すみません、お嬢さま。ちょっと失礼します!!」

「お、おい!?」

ハヤテはナギの制止も振り切り、走り出した。



*   *



そして、公園内の公衆トイレ。

「……ふぅ」

ハヤテは疲れ切って、息を吐く。

薬の効果が切れ、元の姿に戻ったのだ。

しかしここで新たな問題が浮上した。

「……服どうしよう」

こういう事態を想定して服を持ち歩いていればよかったと、今更になって後悔する。

そのとき、誰かがドアをコンコンとノックした。

「もしも〜し、入ってますか〜?」

「イブキさん!?」

ドア越しから聞こえてきたイブキの声にハヤテは驚いた。

「イブキさん、どうしてここに!?」

「どうせこんなことになるだろうと思ってな」

そう言うとイブキはドアと天井の隙間からバックを放り込んだ。

ハヤテは慌ててそれを受け止める。

「服を持ってきてやったぜ、感謝しな」

「イブキさん……ありがとうございます!」

じ〜んと感動するハヤテ。

やはり持つべきものは友だ。

そしてハヤテは受け取った服に着替えてでてきた。

「きゃる〜ん♪どんな願いも一撃必殺!無敵のメイドスター見参♪」

メイド服で華麗にポーズを決めるハヤテ。

「ってアホかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

ハヤテは頭に着けていたカチューシャをペシーンと床に叩きつけた。

「おお!珍しいなノリツッコミ」

「じゃなくて!!なんでまた女装なんですか!!いい加減このパターン飽きましたよ!!」

「だってそれしかなかったんだもん♪てへぺろっ★」

「『てへぺろっ★』じゃなぁぁぁぁぁぁい!!」

ぜーぜーと息を切らすハヤテ。

さすがにツッコミ疲れたようだ。

「けど今はホントにそれしかないんだから、あきらめろ」

「そんなこといわれたって……」

そのとき、ハヤテはあることに気がついた。

そしてイブキをじっと見つめる。

「・・・・・・」

「な、なんだ?」

「……イブキさん」

ハヤテはイブキの肩をがしっとつかみ、真剣な表情で言った。





「脱いでくれませんか?」





ドカ!バキ!!グシャア!!!

「言い残す事はそれだけか変態?」

「ち、ちがいますよ〜……イブキさんが着ている服を貸してくださいって意味ですよ〜……」

ハヤテは床に倒れ伏しながらも、そう答えた。

今現在、イブキは執事服を着ているのでちょうどいいと思ったのだろう。

ちなみにこの執事服は本来ハヤテのものなので、正確には『貸してください』というより『返してください』の方が正しい。

だがイブキは首を縦には振らなかった。

「ヤだよ!これ脱いだらあたしは何着りゃ……」

そこまで言ってから、イブキはハッと気づいた。

メイド服(女装)のハヤテ。

執事服(男装)のイブキ。

解決策はしごく単純だった。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

ダッ!!

逃げ出そうとするイブキ。

それをハヤテはがしっと捕えた。

「逃がすかぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!はなせハヤテぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」



*   *



その後、ムラサキノヤカタ。

なんとかイブキを説得して服を交換し、ハヤテはナギと共に帰ってきた。

「で元に戻ったんですねハヤテ君。……すこし残念です」

「ああ、まったくだ」

「いやいや……マリアさん、お嬢さま……」

折角もとの姿に戻れたというのに残念がっている二人をみて、ちょっと複雑な心境のハヤテ。

「でも今日は楽しかったなハヤテ♪」

「そうですね……」

ナギのはじけるような笑顔を見て、ハヤテも微笑む。

「僕も……楽しかったです、お嬢さま♪」

こうして、綾崎ハヤテの小さな一日は終わった……







一方、その頃。

「うぅ、ハヤテぇ……早く着替え持ってこ〜い……」

恥ずかしくて出歩けず、公園に取り残されたままのメイド姿のイブキであった……


第四十九話 END


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この話、後でちょっと意外な展開につながる予定です。

まぁ、もう少し先になりそうですけど……

ではまた次回♪


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Breath ?U (1/8 更新) ( No.72 )
日時: 2012/01/08 17:41
名前: 道草

どぅも★道草です!

『ハヤテのごとく!』休載!?

ハヤテ読むために、サンデー買ってたと言っても過言ではないので、ちょっとショックです……

でも畑先生も今まで一度も休まれてなかったので、復帰を楽しみに待ってます♪(いや今も、メチャクチャ働いてるんでしょうけど……)

それはさておき、以下本編です。


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第五十話 『雪のように儚く消えることのないよう祈る』


年が明け、また新しい一年がやってきた。

新年早々に雪が降り、寒さが一段と厳しくなっている。

春はまだ先そうだ。

「ゆ〜きやコンコン♪あ〜られやコンコン♪」

外では近所の子供たちがはしゃいでいた。

「イ〜ヌはよろこび庭かけまわり♪」

元気よく歌い、駆けまわっている。

子供は風の子とはよく言ったものだ。

「ネ〜コはコタツでまるくなる♪」



*   *



ムラサキノヤカタ。

コタツにて、三匹の猫が丸くなっていた。

いや、実際には猫は一匹だけで、あとはトラと人間なのだが……

「冬が寒い……」

コタツにつっぷして、当たり前な事を言っている。

ナギはタマとシラヌイとともに、コタツに立てこもっていた。

「こんな日はコタツでミカンほおばってマンガでも読んでるのが一番だな!」

「「にゃ〜(同感)」」

相変わらずの怠惰宣言。

絵にかいたようなだらけっぷりだ。

「まったく……。新年早々、何だらしないこと言ってるんですか!」

子供を叱る母親のように、マリアがたしなめる。

「あなたは若いんですから、外で遊んできなさい!」

「ほう?つまり自分は若くないと……」

「ナギ?」(ゴゴゴゴゴ!!)

「いえ、ゴメンナサイ。なんでもありません……」

ナギはガタガタと肩を震わせ、コタツの中に引っ込んだ。

けして寒さのせいではない。

「まったく、あなたって子は……」

「まぁまぁ、マリアさん……」

不機嫌になったマリアをみて、ハヤテがあわててフォローにはいる。

そしてハヤテはなんとかナギの気を引こうと、窓の外を指さした。

「ほら、お嬢さま見てください。外は雪が降ってて綺麗ですよ♪」

キラキラと輝き、宙を舞う粉雪。

普段見慣れている風景も、真っ白に覆われて新鮮に映る。

街もいつもより、どこか静かな雰囲気だ。

女の子ならこういう景色好きかなと思ったハヤテだったが、その程度ではナギのひねくれた心は動かなかった。

「雪なんて別に珍しくないだろ。代わりに空から女の子やら宇宙人やらロボットやら降ってくるなら、外に出てやってもいいが?」

「いやいや、お嬢さま……」

お嬢さま、最近アニメの観すぎですね……

今度から少し注意しないと。

一方、マリアは呆れた様子で背を向けた。

「もう勝手になさい。ハヤテ君、ナギはほうっておいて、お仕事手伝ってくださいます?」

「え、ええ」

ハヤテはまだナギのことを気にしながらも、マリアと一緒に部屋を出ていった。

そして部屋に残されたナギ。

「ふん、まったくマリアもハヤテもうるさいんだから」

ゴロンと横になり、ナギは手をのばす。

そして畳の上に置いてあったマンガを手に取り、読みふけるのであった。



*   *



「いいんですかマリアさん?お嬢さまをほっといて……」

玄関前、ハヤテはスコップで雪かきをしながら訊ねた。

「いいんですよ」

マリアは窓を拭きながら、なんでもないように答えた。

彼女とナギは長い付き合いだ。

ナギの性格なら一番よく知っている。

「どうせすぐ、また変なこと思いついて騒ぎ出しますよ♪」

「はぁ……?」

するとそのとき。

「ハヤテぇ!ハヤテ、ハヤテ――――――――!!」

中から、ナギの呼ぶ声が聞こえてきた。

ハヤテはマリアの顔をみる。

マリアは「ね♪」というような表情で笑った。

「さ、呼んでますよ?早く行ってあげてくださいハヤテ君♪」

「あ、はい。お嬢さま――――――!!いま行きます!!」



*   *



「ハヤテ、スキーに行こう♪」

ハヤテが部屋に入ると、ナギはコタツからでて駆け寄ってきた。

キラキラと目を輝かせている。

「突然どうしたんですか、お嬢さま?」

いきなりの発言にハヤテは戸惑う。

ナギは目をつぶり、グッと拳を握って語りだした。

「やはり寒いからといって、だらけていては良くない。コタツの中でゴロゴロしているなど言語道断!!この若さを無駄にしない為にも、雄大な大自然に身を投じなければならないのだ!!」

「……はぁ」

さっきとまったく言っている事が逆だ。

冒頭の本人に聞かせてやりたい。

この豹変ぶり……一体彼女の身になにが起きたというのか?

「(……これですね)」

マリアは畳に乱雑に置いてあった本を手に取る。

それはナギが先ほどまで読んでいたマンガだ。

おそらく千桜から借りたものであろう。

一昔前の少女漫画だ。

内容は……スキー場のゲレンデで出会った男女が恋に落ちるという話。

「(相変わらず影響されやすいというか……単純ですね〜……)」

マリアは人知れずため息をつく。

「というわけでスキーへいくぞハヤテ♪」

「そんな急に言われましても……」

ナギは腕を振り上げ、行く気満々だ。

しかしハヤテは困惑する。

この時期はスキー場はどこも混んでいるだろうし、それにそんなにお金もない。

だが、せっかくやる気になっているお嬢さまを落胆させる訳にはいかない。

どこかいい場所はないものか?

「でしたら私にいい考えがあります」

「うおっ!?伊澄さん、いつの間に!!」

気がつくと、伊澄がコタツに座ってお茶をすすっていた。

伊澄はふぅと一息ついて、湯呑をおく。

「あけましておめでとうございます、皆さん」

「あ、おめでとうございます、伊澄さん♪」

「うむ、おめでとう」

「今年もよろしくお願いしますね、伊澄さん♪」

互いに新年のあいさつを交わす。

「ってそれより伊澄。お前さっきなんか考えがあるとか言ってなかったか?」

「ああ、そうでした」

思い出したように伊澄は話を戻した。

「実は私、訳あってある旅館から招待をうけているんですけど、もしよければ皆さんもお誘いしようかと」

「え?僕たちまでお邪魔していいんですか?」

伊澄はコクンとうなずく。

「はい、もちろん。それにそこならスキー場も近いですし、他のお客さんも少なくて空いているそうなので」

「本当か!?最高じゃないか!!」

そんな穴場を紹介され、ナギは大喜びだ。

「では旅館の人には私から連絡しておきます」

「ありがとうございます、伊澄さん♪」

「いえ、そんなお礼をいわれるようなことはなにも……/////」

ハヤテに笑顔を向けられ、伊澄は赤くなった顔を着物の袖で隠す。

「よし、そうと決まればさっそく準備だ!ついてこいハヤテ!!」

「はい、お嬢さま!」

勢いよくナギとハヤテは部屋から出ていった。

「ちょっ、待ちなさいナギ!その前に散らかしたものを片づけていきなさい!!」

そう注意するマリアだったが、もうナギには届いていなかった。

「まったくもう……」

仕方なく、マリアはコタツの上に散らかされたミカンの皮やマンガなどを自分で片付けていく。

「あら?」

そのとき目にとまったのは、さきほどのマンガの最終巻。

ナギはまだ第1巻から読み始めたばかりだから、ここまでは読んでいないらしい。

マリアは何気なく最終巻をペラペラとめくる。

そこに描かれていたのは、恋人の男の子が雪山で遭難し、帰らぬ人となる悲劇的ラスト。

「・・・・・・」

マリアはパタンと本を閉じる。

そして何事もなかったように窓から空を眺め、全力で見なかったことにした。

そうとは知らないナギの叫びがアパートに響く。

「よーし!!ではさっそく、美しい白銀の世界、スキー場へいってみるのだ――――――♪」


第五十話 END


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はい、一カ月ぶりの本編でした。

読者の皆さま、今年もどうか宜しくお願い致します。

ではまた次回♪
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Re: Breath ?U (1/8 更新) ( No.73 )
日時: 2012/01/12 10:59
名前: すーさん2012


アテネ
「道草様、新年明けましておめでとうございます。天王州アテネでございます。ハヤテー、
オメデトー♪」

          チュッ

ハーデス
「あけまして、おめでとうございます。白皇学院理事長No.4"プルートン・G・ハーデス"です。以後よろしく。」

オーメン
「明けまして、おめでとうございます。白皇学院理事長No.5"オーメン・ヒンジ"です。これ、ウチの国のクーポン券。お年玉代わりにどうぞ。」

アテネ
「えっと、内容は……。『コードピアババル地方温泉3泊4日半額券』、『ババルランプ無料引換券』、『チケット ババルサーカス:当日有効』、『ババルインク引換券』……。…………なんですか、これ。」

ハーデス
「相変わらず、色んなクーポン発行するね。」

オーメン
「今気付いたけど、『絶○先生』に似てるって言われない?」


                    絶望した!


ハーデス
「って、何言わせんの!確かによくいわれるけど…。そんな事より、スキーですか。」

アテネ
「(無理やり話しを戻しましたか。)私、あまり雪には縁がないのですが、楽しいですよね。」

オーメン
「ウチの国、スノーパウダーが降るから、結構スキー客もクーポンもウハウハなの♪」

ハーデス
「それは良うゴザンした。でも、結構事故とか多いらしいよ、特に遭難は……。」

アテネ
「そ、遭難……。|||……ハヤテ―――――――!!」

ハーデス
「ま、まあ、死なない程度に頑張ってください。それでは…」


                    これだ!


オーメン
「ババル地方は、葬儀屋が多い町でも有名だよ(笑)」

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Breath ?U (1/23 更新) ( No.74 )
日時: 2012/01/23 01:20
名前: 道草

どぅも★道草です!

新年早々、ついてないことが重なってます!

まぁ、気を取り直してレス返しをば。


◆すーさん2012さんへ

ハル「きゃる〜ん、お越しいただきありがとうございます♪」

感想ありがとうございます!そして何気に改名されてる!?

>アテネ「道草様、新年明けましておめでとうございます。天王州アテネでございます。ハヤテー、オメデトー♪」チュッ

>ハーデス「あけまして、おめでとうございます。白皇学院理事長No.4"プルートン・G・ハーデス"です。以後よろしく。」

>オーメン「明けまして、おめでとうございます。白皇学院理事長No.5"オーメン・ヒンジ"です。これ、ウチの国のクーポン券。お年玉代わりにどうぞ。」

あけましておめでとうございます♪

アテネ「おめでとうございます。そしてそちらの私……うちのハヤテになにをしてるのかしら?」ゴゴゴゴゴ!!

アテネVSアテネ……なんだこの構図?

>ハーデス「って、何言わせんの!確かによくいわれるけど…。そんな事より、スキーですか。」

>アテネ「(無理やり話しを戻しましたか。)私、あまり雪には縁がないのですが、楽しいですよね。」

ナギ「うむ、やはり冬といえばスキーだよな♪」

マリア「ナギったら、いまはまだ元気なんですけどねぇ……」

>オーメン「ウチの国、スノーパウダーが降るから、結構スキー客もクーポンもウハウハなの♪」

>ハーデス「それは良うゴザンした。でも、結構事故とか多いらしいよ、特に遭難は……。」

そうなんですか……

咲夜「お約束的なダジャレをいうな、ボケ!!」

すみません……けど真面目な話、スキーやスノボは転倒しやすいので、脳しんとうにお気をつけください!!

>アテネ「そ、遭難……。|||……ハヤテ―――――――!!」

>ハーデス「ま、まあ、死なない程度に頑張ってください。それでは…」

>これだ!

ナギ「どれだよ」

>オーメン「ババル地方は、葬儀屋が多い町でも有名だよ(笑)」

ハヤテ「不吉なこと言わないでください!!」

ではすーさん2012さん、ありがとうございました♪



では以下から本編です!!


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第五十一話 『もはや出オチに定評のあるナギ』


「スキー……あきた」

「・・・・・・」

伊澄に誘われ、やってきたスキー場。

コース斜面のふもとでなかば雪に埋もれながら、スキーウェアを着こんだナギはぶーたれていた。

『あきるの早すぎるだろ!!』と思われた方もいると思うが、ここは彼女の名誉のために弁明を述べておく。

前回から今回までの空白の時間内に、様々な困難に見舞われたのだ。

スキー場に着いた途端、はしゃいで駆けだし、しょっぱなから滑って転んだり。

スキー初体験にも関わらず、上級者コースに挑むと意気込んだものの、山頂まで続くリフトに怖くて乗れなかったり。

やむなく傾斜のゆるい初心者コースにしたかと思えば、お約束のように派手に転倒して雪だるま状態になったり。

「雪が冷たい!!」とどうしようもないことに文句を言ったり。

その間、苦節12分28秒46!!





……うん、やっぱ早いですわ。

「大丈夫ですかお嬢さま?」

ハヤテは倒れたままのナギを優しく抱き起こし、体にかかった雪を払う。

ナギはフンとそっぽを向いて、あからさまに不機嫌な顔でぼやいた。

「まったく!なんでこんなとこに来てしまったのだ、私は!!」

「なんでって……」

どっかで聞いたことがあるようなそのセリフに、ハヤテは容赦なく答えた。

「お嬢さまのダラダラとしたダメな寝正月ライフを矯正するために……」

「人をダメ人間よばわりするな―――――――――――――!!」



*   *



「で今回もふてくされてるわけですか」

スキー場ロッジのウッドデッキ。

ゲレンデが一望できる場所でコーヒーを飲みながら、マリアは戻ってきたナギ達を出迎えた。

「まぁ私含め、読者の皆様も予想していた展開ですけどね」

「私をなんだと思っているのだ、お前ら!!」

ため息をつくマリアに、ナギはプンプン怒る。

だが事実なのだから仕方がない。

マリアと一緒にコーヒーを飲んでいた少女も冷やかしにはいる。

「まったく、相変わらず情けないやっちゃな〜、自分」

「……あ、いたのかサク」

「おるっちゅうねん!!ていうか一緒にここまできたやろ!?何を『今会いました』的な反応しとんじゃ、ボケ―――――!!」

咲夜のツッコミに、ナギは「うるさいな……」と耳をふさぐ。

彼女もまたナギ達と同様、伊澄に誘われてやってきたのだ。

まぁ、その伊澄本人は実は現在行方不明だったりするのだが……

「けどいいんですかね?伊澄さんもいないのに僕たちだけ先にきてしまって……」

「かまへんて、どうせ例のごとく迷子やろ?そのうちひょっこり現れるやろ」

心配そうなハヤテに、咲夜は笑いながらヒラヒラと手をふって答えた。

「でもここ雪山ですよ?もし遭難してたら……いや、多分してるんでしょうけど……」

「大丈夫や!伊澄さんはそんなヤワやない。マッターホルンに置き去りにしても平気なぐらいやからな!!」

「……原作2巻参照ですね」

ちなみに伊澄はその件をいまだに根に持っていたりする。

だがまぁ咲夜の言うとおり伊澄のことだから心配はいらなさそうなので、ハヤテは彼女を信じ気長に待つことにした。

「それにしても……」

ハヤテはふとゲレンデを眺める。

「本当に人少ないですね……」

伊澄の言っていた通り、自分たちの他にはほとんど客がおらず、スキー場はすいていた……というよりさびれていた。

これではまるで貸し切り状態だ。

ハヤテも一通りコースを滑ってまわって見たが、眺めもいいし、特に不満なところも見当たらない。

なのにこの客の少なさは不思議だった。

それに気付いたことがもう一つ。

わずかにいるスキー客、それに運営している従業員。

その全員が女性だった。男の姿は見当たらない。

「・・・・・・?」

ハヤテがこの違和感について考えていると、後ろからナギの投げやりな声が聞こえてきた。

「もー疲れた……。帰るぞ、ハヤテ!」

「ちょっ、お待ちください、お嬢さま!!」

ハヤテはナギを抱き上げるような形で引きとめる。

ナギは腕の中でバタバタと暴れ、駄々をこねる。

その様子を見て咲夜とマリアはあきれ顔だ。

「ほんま根性ないな〜、自分」

「そもそもスキーがしたいと言いだしたのはあなたでしょう?」

「だって、いつまでたっても全然滑れる気がしないのだ!」

「そんなことないですよ〜。お嬢さまも頑張れば上達しますって!」

ハヤテはなんとかナギの機嫌をもどそうとフォローする。

「それに初めてじゃ誰だってうまくいきませんよ」

そうハヤテが言ったとき、山頂からすごいスピードで滑り降りてくる影が見えた。

一枚の板に両足を固定し、滑走している。スノーボードだ。

大きく弧を描いていたかと思えば、ジグザグに細かく軌道を変えたり、ジャンプ台で一回転を決めたりと、華麗な滑りだ。

そしてその人物はナギ達の前できれいに止まった。

ゴーグルを外して顔をだす。

「いや〜、スノボって初めてやるけど結構簡単だな♪」

『・・・・・・』

イブキ見参。

最悪のタイミングでの登場でした。

「ふんっ!!」

「ぶわっ!?つめたっ!!」

「ちょっ、やめてくださいお嬢さま!」

ナギは足元から雪をすくい、玉にして次々とイブキとハヤテに投げつける。

「ふんだ!ハヤテのバーカ、バーカ!!」

ナギはしばらくハヤテ達に雪と罵倒を浴びせかけていたが、やがてそれも疲れてやめた。

そしてフンとそっぽをむく。

「……あたし何かしたか?」

「……まぁ、ちょっとタイミングが悪かったですね」

「?」

イブキは腑に落ちない顔をしながらも、体の雪をはらう。

一方、ナギは完全にやる気をなくしていた。

「お嬢さま〜……」

ハヤテが話しかけても顔すら向けない。

こうなってはテコでも動かない。

「まぁでも、ある意味これでよかったかもしれませんね。この子、運動音痴で危ないですし」

マリアがため息交じりにつぶやいた。

「ナギのことですから、大きくコースアウトして崖下に落下……なんてことになりかねませんし」

「せやな、調子に乗ってジャンプして着地に失敗し、足がありえへん方向に折れ曲がる……なんてことになるかもしれへんな」

「確かに、スキー板がはずれて心臓に突き刺さる……なんてことになるかもな」

「そんな三人とも……。いくらお嬢さまだって、スピードの出しすぎで止まれず、木に直撃して全身打撲……なんてことにはなりませんよ」

「怖い想像やめんか、お前ら――――――――――!!聞いてるだけで軽くトラウマになるわ!!」

好き勝手に言うハヤテ達に、ナギがキレる。

だが実際ありえそうなところが怖い……

「でしたらお嬢さま、あちらならどうですか?」

「うん?」

ハヤテが指さした方をみると、そこには屋外につくられたスケートリンクがあった。

水平に張られた氷が、日の光をうけキラキラと輝いている。

スキー同様、客はほとんどいない。

これなら人にぶつかる心配はなさそうだ。

「スケートか……」

ナギの脳裏に浮かぶのはフィギュアスケート選手のように美しく滑る、ハヤテと自分二人の姿。





「お嬢さま、お上手ですね♪」

「あたりまえだ!私とハヤテはいつだって息ピッタリなのだ!!」

「お嬢さま……/////」

「ハヤテ……/////」





うむ、悪くないな!

そんな妄想にふけりながら、ナギは小さくガッツポーズをとる。

「よし!!いくぞハヤテ!!」

「え?お、お嬢さま!?」

みなまでいわさず、ナギはハヤテの手を引いて走り出す。

その後ろ姿を見送って、咲夜が提案した。

「……イブキはん、ナギの奴が何分でくじけるか賭けへん?」

「そうだな……15分くらいじゃね?」

「甘いな〜イブキはん、ウチは10分ともたんと思うで?」

「じゃあ、私は5分で♪」

「「・・・・・・」」

振りむくと、マリアが満面の笑みでたたずんでいた……



*   *



「スケート……あきた」

「・・・・・・」

デジャヴ?

スケートに挑み始めて2分、ナギは早くも挫折していた。

銀盤の上にへたりこんでいる。

「お嬢さま……。まだ始めたばかりですよ?」

「うっさいバカ!こんなのやってられるか!!」

ナギは帰ろうとするが、いかんせん氷の上、立ち上がることすらままならない。

それでもなんとか立ち上がったが、生まれたての仔鹿のように足をぷるぷると震わせ、バランスをとるのがやっとだった。

ツルッ。

「のわっ!?」

「お嬢さま!?」

そしてまた転ぶ。さっきからこの繰り返しだ。

「う〜……。もうヤダ……」

「もう、そういわずに……」

ハヤテは優しく微笑み、左手を差し伸べる。

「今度は僕がしっかりと支えてますから。もう少し頑張りましょ♪」

「……むぅ/////」

ナギはフイとそっぽをむいたが、やがて観念したのかハヤテの手をとった。

「は、はなすなよ!?」

「はいはい♪」

ハヤテはナギの肩をひきよせ腰に手をそえて、向かい合わせに抱き合うような形になる。

「ではいきますよ、お嬢さま♪」

「お、おお/////」

ハヤテがゆっくりとしたペースで滑りだす。

ナギは体重をハヤテにあずけ、なんとか転ばないように足元に気を配る。

しばらくはギクシャクとした動きだったが、ハヤテの温もりに包まれ、しだいに体の力がぬけてきた。

それに合わせハヤテも徐々にペースを上げる。

気がつけば、ハヤテのリードのおかげでずいぶんマシなものになっていた。

ナギからも笑みがこぼれる。

「お上手じゃないですか、お嬢さま♪」

「そ、そうか?/////」

「ええ、滑ってるお嬢さまとても綺麗でかわいらしいですよ♪」

「ばっ!!な、何をいっているのだ!!/////」

恥ずかしくなってナギはハヤテの腕をはらいのける。

「あっ、危ないお嬢さま!!」

「え?……うわああああ!!?」

支えを失った体はバランスを崩し、そのまま倒れる。

そしてナギは尻もちをついた。

「いたた……」

「お嬢さま!!大丈夫ですか!?」

「ああ、なんと…か……」

そのとき、ナギは自分の体勢に気付く。

両足が開きスカートがめくれて、ハヤテの位置からだと完全に見えていた。

『ていうか何でスケートでミニスカ履いてんだよ?』というツッコミはナシの方向でお願いします。

「?!??!!/////」

ナギはバッとスカートを抑えるが、時すでに遅し。

「(み、見られた……ハヤテに/////)」

そしてハヤテは……

「お怪我はありませんでしたか、お嬢さま?」

「・・・・・・」

ノ―リアクション。

これはこれでムカつく。

「どうしましたお嬢さま?もしやどこか痛いところでも!?」

「は……」

「?」

「ハヤテの……バァカァ――――――――――――――!!!」

「げふぅっ!?」

ナギの右ストレートが炸裂するのだった……


第五十一話 END


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ちなみに今回の旅行のメンバーは、ハヤテ、ナギ、マリア、イブキ、咲夜、伊澄(迷子)の6名です。

他の人達はいろいろ忙しくて、来れませんでした。

ではまた次回♪
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Breath ?U (2/13 更新) ( No.76 )
日時: 2012/02/13 01:05
名前: 道草

どぅも★道草です!

PCの調子が悪くて更新遅れました!

ほんと最近ついてない……

では気を取り直して本編です♪



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第五十二話 『ドキッ!女だらけの温泉旅館!!ポロリもあるよ?』


夕暮れ時。

夜を告げる風の音が、寒さを一段と厳しくする。

ぐったりと疲れ切ったナギを背中にかかえ、ハヤテがマリアたちと共に旅館を訪れると、女将や仲居たちが出迎えた。

「ようこそお越しくださいました。鷺ノ宮伊澄様ご一行ですね?」

「あ、はい」

女将がにっこりと笑い、お辞儀をする。

どうやら話は通っているようだ。

「まぁ、その伊澄さんはおらへんけどな」

咲夜はフゥとため息をつく。

結局いままでスキー場で待っていたものの、伊澄が現れることはなかった。

仕方がないので、日が沈む前に旅館へとやってきたわけである。

全員の脳裏に『もしかしたら、このままずっと現れないんじゃね?』という不安がよぎったが、誰も口には出さなかった……

「ではお部屋へご案内します。こちらへどうぞ」

仲居の一人が案内にたち、ハヤテ達は部屋へと向かった。



*   *



―大部屋。

案内された部屋は、畳が敷き詰められ純和風な造りだった。

落ちついた雰囲気で、窓からの眺めもよくなかなか風情がある。

布団を並べればゆうに十人は寝られるだろう。

だがここに泊まるのは女性陣だけ。

ハヤテには別に、この五分の一にも満たない小部屋が手配されていた。

まぁ男は一人だけだし、そんなことに不満を抱くハヤテではなかったが。

「ああ……。つかれた……」

ナギは畳の上に力なく倒れ伏す。

もともと引きこもりで運動不足な彼女にとって、今日一日はこの数カ月分の体力を消耗した心境なのだろう。

ハヤテはそんな主の姿を苦笑しながら見下ろす。

「もう一歩も動けん……。ねる」

ナギはそのまま目をつむる。

放っておいたら本当に寝てしまいそうだ。

マリアがやれやれといった様子で注意する。

「ダメですよナギ、そんなとこで寝ちゃ。それに汗もかいているんですから先にお風呂に入りなさい」

「むぅ……」

ナギはめんどくさいと思いながらも体をおこす。

確かに服も濡れていて、このまま寝るのは気持ちが悪い。

まぁ彼女の場合、汗をかいたからというより転んで雪に埋もれたのが大きな原因なのだが……

「しかたないな……。じゃあ、さっさと入りにいくか」

「んじゃ、ウチもいくわ♪ここって露天風呂らしいからな!」

「まぁそれは楽しみですね♪……あれ?ところでイブキさんは?」

そういえば先ほどから姿が見えない。

きょろきょろと部屋を見回すマリアにハヤテが答えた。

「ああ、イブキさんならもう先にいっちゃいましたよ」

「あら、そうなんですか?」

「せっかちな奴め」

ナギはふぅと息を吐き、肩をすくめた。

「じゃあ、私たちもいきますか♪ハヤテ君はどうします?」

「あ、僕もいきます♪」

ハヤテはにっこり笑って答える。

それをみて、咲夜はあごに手をそえてなにやら考え込む。

「どうしたのだサク?」

「いや……まさかとはおもうけど」

咲夜はいましがた頭にうかんだ可能性を口にした。

「ここ……混浴やないよな?」

「「「!!!?」」」

それを聞いて一同に動揺が走る。

「どどど、どうなんでしょ!!?/////」

「ぼ、僕に訊かれましても/////」

「ダメだ!そういうのはまだ早いぞハヤテぇ!!/////」

みな顔を真っ赤にして、軽くパニック状態になっていた。

「と、とにかく!いっぺん見に行って確認や!/////」

「う、うむ……」

そして一同は風呂場へと向かった……



*   *



『残念!混浴じゃないよ』

「・・・・・・」

『男』と『女』にわかれた脱衣所の前にそんな貼り紙がしてあった。

「……違ったなぁ」

「……違いましたね」

「残念やったなぁ、借金執事」

「いや、なにいってんですか咲夜さん!?/////」

とたんに拍子抜けした一同。

さきほどまでのやり取りがなんか馬鹿馬鹿しくなっていた。

「まぁ気を取り直して入りましょうか。ハヤテ君とはここまでですね」

「はい、ではまたあとで♪」

そしてハヤテは男湯の、マリア・ナギ・咲夜は女湯ののれんをくぐり脱衣所に入っていった。



*   *



―カポーン……

男湯。

屋外に造られた湯船は広々としており、解放感に満ちている。

外を眺めれば、真っ白な雪景色が堪能できる。

女湯とは塀で仕切られているが、どうやら源泉は同じのようだ。

「はぁ……いい湯だな〜♪」

「あったまりますね〜♪」

イブキとハヤテは肩まで湯につかりながら、おもわず息をもらす。

体の芯まで温まるようだ。

「たまにはのんびり湯につかるのもいいもんだよな〜♪」

「心がなごみますね〜♪」

そしてまたひとつ息をつく。

日ごろの疲れも癒されていく。

風呂は命の洗濯とはよく言ったものだ。

「こうしてると、細かい事とかどうでもよくなってくるよな〜♪」

「ほんとですね〜♪」

イブキの言葉にハヤテもうなずく。

ホント細かいことは気にならなく……







「ってぇええええええ!!イブキさぁぁぁぁぁん!!?なんで男湯にいるんですかぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?/////」

「ツッコミ遅ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

二人の叫びが風呂場に反響する。

※あまりに自然なので今までスル―していましたがイブキは一応女の子です。

「ダメですって!女の子が男の前でそんな恰好……/////」

ハヤテは顔を真っ赤にして目をそらす。

それを見てイブキはふっと笑うと、湯船からザバッと体を起こした。

慌ててハヤテは目を覆う。

「/////わああああああああ!?…………あ?」

一瞬指の隙間から見えた違和感に、覆っていた手を放してみるとそこには……

「・・・・・・」

悪戯っぽく笑う水着姿のイブキの姿があった。

ハヤテはほっと胸をなでおろす。

安心したような、残念なような……

まぁ水着姿でも十分刺激が強かったが……

「なんか期待したのか?この変態」

「し、してませんよ!!/////」

ハヤテは必死に否定する。

イブキはニヤニヤしながら再び湯につかった。

「ていうか、どうして男湯にいるんですか!?女湯は向こうですよ!!」

そう指摘するとイブキはわなわなと肩を震わせて叫んだ。

「しゃあねぇだろうがぁぁぁぁぁぁっ!!女湯に入ったら先に入ってた女性客に男と間違えられて袋叩きにされるという目に遭ったんだから!!お前にわかるこの理不尽!?ねぇ!?」

イブキはハヤテの肩をつかんでガクガクとゆする。

「ちょ……ちょっとわかる気もします……」

性別を間違えられやすい点に関してはハヤテも同じだ。

とはいえ男と女とではだいぶ事情は違ってくるが。

イブキはイライラした様子で鼻まで湯につかる。

水面下ではまだ何かぶつぶつ言っているようで、小言が泡となってはじけていた。

それをみてハヤテは苦笑すると、今度は別の問題を口にした。

「でも他の男性客が入ってきたらどうするんですか?」

イブキは顔を上げると、問題ないというように手をヒラヒラと振った。

「あー、だいじょぶ、だいじょぶ。さっき女将さんに訊いたら、お前以外男は泊まってないらしいぜ?」

「そうなんですか?」

そういわれてみれば確かに旅館についてから……というより昼間から男の姿は見ていない。

「そういえばスキー場もまったく男の人いませんでしたね……」

「ああ、あたしも気になって女将さんに訊いてみたんだが……」

そこまで言うとイブキはニタリと意味深に笑い、声のトーンを低くした。

「……でるんだとよ」

「え?」

なにが?と言いかけるハヤテの前で、イブキは顔を覆い隠すように髪を前へ垂らし、両手首を顔の前でだらんとぶら下げて小声で言った。

「……幽霊」

「ゆ、ゆーれい?」

「ああ、吹雪の日に現れる女の亡霊……。いわゆる雪女って奴だ。なんでもここを訪れた男の前に必ず現れるらしい……」

「へ、へぇ……」

思わず後ずさりするハヤテに、イブキはたんたんと語り続ける。

「その女は美しい姿で男を誘惑し……そしてその怪しげな魅力にとりつかれた者は哀れにも……」

「・・・・・・」

ハヤテはごくっと唾を飲み込む。







「冷たい視線で蔑まれ、さんざん罵倒されて、こっぴどくふられるらしい」

「・・・・・・」







ハヤテは続きを期待したが、イブキは満足げな表情で口を閉じていた。

「……それだけですか?」

「?それだけだけど?」

「ええええええ!?なんですかそのオチ!?てっきり呪い殺されるとか、氷づけにされるのかと思いましたよ!!」

「けど被害に遭った男たちは、『現実の女にもモテないのに幽霊にすら相手にされない』と心が折れるらしい」

「地味にいやな被害ですね……」

怪談と言えるのかどうかもよくわからない話だった。

そこでハヤテは気づく。

「……あれ?そうなると僕危ないんじゃ?」

そう、いまここにいる男は自分だけだ。

もし今の話が本当なら、次に狙われるのは明白だった。

だがイブキは軽く笑い飛ばす。

「だいじょぶじゃね?女顔だし」

「ヒドい言われよう!?」

「まぁもし出たとしても死にゃーしねーだろ、女性恐怖症になるほど罵られるだけで」

「いや、それはそれでイヤなんですけど」

雪女にふられる。

それはそれで貴重な経験かもしれないが、少なくともハヤテはゴメンだった。

「……ま、もしその雪女に気に入られたら、本当に危ないかもしれないけどな」

イブキが何気なくつぶやいたそんな言葉は、ハヤテには聞こえていなかった。



*   *



一方、女湯。

※ここからしばらくの間は音声(セリフ)のみでお楽しみください♪

「わ〜♪結構広いですわね〜〜〜♪」

「ほう、これはなかなかやな♪」

「ほら、見てくださいよナギ!雪景色がとても素敵ですよ♪」

「……寒い。あったまりにきたというのに、なんでわざわざ寒空の下に風呂をつくるのだ?意味がわからん……」

「相変わらず温泉の醍醐味がわからんやっちゃな〜……」

「そうですよ!下田の温泉もよかったですけど、こういうのも趣があっていいじゃないですか♪」

「そういうものかねぇ……。しかしマリアよ、ずいぶんはしゃいでいるな?」

「だって温泉ですよ?こういうのは私の独壇場じゃないですか!ピッチピチですし♪」

「……いま自分でお風呂担当と認めおったで?」

「言ってやるなサク……。こういうときぐらいしか出番がないんだから……」

「何か言いましたか★」

「「いえ、なんでもありません!!」」

「まったくもぅ……」

「しかし……相変わらずマリアさんのは立派やな〜!それに比べて……ぷっ(笑)」

「なっ!?/////どこをみているのだ!!しかもわざわざ(笑)とか付けるなぁぁぁぁぁっ!!」

「キノセイヤロー(棒読み)」

「白々しいわぁぁぁぁぁっ!!」

「でも咲夜さんも結構大きいですよね?」

「せやろ♪どっかの誰かさんと違って」

「だからいちいち私と比べるな―――――!!この歳ならこれが標準だ!!お前の方が異常なんだよ!!」

「べつに〜?誰もナギの事とは言っとらんで♪」

「!……このぉ」

「こらこら二人とも、お風呂で走っちゃ危ないですよ〜」



*   *



「・・・・・・」

戻って男湯。

さきほどまでのやりとりはすべて聞こえていた。

「恐ろしくベタなお風呂トークを繰り広げてんなアイツら……」

「僕が隣にいるのわかってるんですかね?」

ハヤテは苦笑しながら、頬をかく。

「さて、じゃあそろそろいくぞ」

「?いくってどこへ?」

「決まってるだろ?温泉といえばやることは一つ……」

イブキは親指を突きたて、白い歯をキラーンと輝かせた。

「女湯を覗く!!」

「/////何言ってんですかぁぁぁっ!!ノリが悪友のそれですよ!?」

「いまさら何言ってんの?あたしはそういう立ち位置ですけど?」

「タチ悪っ!!っていうかやりませんよそんなの!!/////」

ハヤテは腰にタオルを巻き、風呂場から出て行こうとする。

イブキはそんなハヤテの肩に手を置いて引きとめた。

「ハヤテよ……。カワイイ女の子が裸になっているのに、それを覗こうと思わないのは逆に失礼だぞ?」

「それ女の人がはくセリフじゃありませんよ!?」

「うっさい!いいから逝け!!そして散れ!!」

「どっちも嫌だぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

逃げ出そうとするハヤテを問答無用で捕えるイブキ。

そして手首をつかむと、振り回して遠心力を利用し、ハンマー投げのようにハヤテをぶん投げた。

「うらぁああああ!!必殺『颯投げ』」

「うわあああああああああああ!!!!」

イブキの必殺技によりハヤテは塀を飛び越え、女湯へと落下する。

ドスン!!

「きゃあ!?」

「な、なんや!!」

「は、ハヤテ!?」

突然の落下物にナギたちは驚いて目を向ける。

そこには頭から墜落したハヤテの姿があった……

常人なら間違いなく病院送りである。

だがこの不死身の男は数秒意識が飛んだだけで、すぐに目を覚まし現状を理解した。

「ち、違うんです、お嬢さま!!これはその……」

慌てて弁解しようとするハヤテ。

その際、上げなければいいのに思わず顔を上げてしまった。

そしてハヤテの目に映ったのは。









水着姿のナギ・咲夜・マリアの姿だった……

「ってオイ!!」

突っ込みの声を上げたのはイブキ。

塀をよじ登って女湯へと降り立った。

「なんでお前ら水着なんだよ!!風呂場ではマナーを守れ、マナーを!!」

「お前がいうなぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「だってハヤテ君が一緒ですからねぇ……」

「せや、こういうこともあろうかと思ってな♪」

女性陣はこの手のトラブルは想定済みだったようだ。

そのへんは経験がなせる業だといえる。

「僕って一体……」

そしていろんな意味で振り回されたハヤテは一人うなだれる。

イブキはそんなハヤテの背中をポンとたたいた。

「まぁドンマイ♪」

「誰のせいだと思ってんですか!?誰の!!」

ハヤテは声を荒げて立ち上がる。

と、その時……

はらり。

『あ』

ハヤテの足もとにタオルが落ちた。

そして……







『キャ―――――――――――――――!!?/////』

女性陣の声が風呂場に響いた……


第五十二話 END


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……男のポロリを書いてどないすんねん?

ではまた次回♪


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Re: Breath ?U (2/13 更新) ( No.77 )
日時: 2012/02/14 19:48
名前: 疾球


どうも初めまして道草さん。
疾球と申します。

最初から読ませていただきましたが・・・
とてもおもしろいですね。

日常系コメディーとはすごいですね。
個人的には一番難しいと思っていますよ。

はじめにマリアさんあなたもついにお色気キャラに
なってしまいましたか・・・
まあきっとそうなる運命だったんでしょうね。

そしてハヤテ・・・この幸せもの!

これからもがんばってください。



おやこんな小さな家に
腹黒そうなメイdぎゃあああああああああああ
ブッツン
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Re: Breath ?U (2/13 更新) ( No.78 )
日時: 2012/02/15 22:40
名前: 紅雪

ども、紅雪です。

なんてこった…一話完結の時に「こっちにもコメントしますね」とか言っておきながらもう三回も更新が…

ホンットにごめんなさい!!できないならやるなって感じですよね…最近ここに来れなくて…

申し訳なさでいっぱいですが、厚かましく今回も感想をば…

前回のスケートですが…もう何てゆうかテンプレというか、お決まり中のお決まりですよね…毎回サブタイトルが秀逸です(笑)

そして今回驚いたのはイブキが男湯に入っている所ですかね…そうか、逆パターンかと。男湯に入っていったハヤテが白い目で見られるのかと。

イブキには「何でスキー場に水着を持ってきてるんだよ」っていうツッコミを心の中で入れましたね、ツッコんだ後に「あぁ、そうか。ハヤテがいるからか」と気づきましたが。

実際女性陣は全員水着持参してましたからね。実に正しい判断です。

まぁ、ハヤテは相変わらず斜め上を行きましたけどね…

次回、気になるのは今回話に出てきた雪女ですね。想像だけで何か色々と楽しそうな感じがひしひしとします。

次回も楽しみにしております。そろそろ自分も連載の方書かないと…

コホン。ではまた、紅雪でした。
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Re: Breath ?U (2/13 更新) ( No.79 )
日時: 2012/02/18 23:58
名前: すーさん2012
参照: http://hinayume.net/hayate/subnovel/read.cgi?no=7289


オーメン
「どーも、こんにちは。オーメン・ヒンジでございます。これ、うちのクーポンね。」

ハーデス
「プルートン・G・ハーデスです。またお会いしましたね。」

オーメン
「それにしても、色々残念な感じですね。」

ハーデス
「?今回の出来がですか?」

オーメン
「違いますよ。だって、おいしくないんだもん、男のポロリって……(鬱)」

ハーデス
「まあ、確かにな……。そう言えば、今回触れた“雪女”ってどんな感じなんだ?」

オーメン
「話を聞く限り、かなり美人の女性じゃないかな?」

ハーデス
「どうでしょう?」

オーメン
「今日は、こんなところですかね?」

ハーデス
「では、別れの挨拶に……」


                    アマいな!


ハーデス
「それではまた。」
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Breath ?U (2/19 更新) ( No.80 )
日時: 2012/02/19 16:39
名前: 道草

どぅも★道草です!

久しぶりに感想がたくさんきてうれしいです♪

では早速レス返しをば。



◆疾球さんへ

>どうも初めまして道草さん。
>疾球と申します。


はじめまして疾球さん!感想ありがとうございます♪

ハヤテ「どうもありがとうございます♪」


>最初から読ませていただきましたが・・・
>とてもおもしろいですね。
>日常系コメディーとはすごいですね。
>個人的には一番難しいと思っていますよ。


わざわざ最初から読んでくださり、ありがとうございます♪

逆に僕はシリアスが書けません(笑)


>はじめにマリアさんあなたもついにお色気キャラに
>なってしまいましたか・・・
>まあきっとそうなる運命だったんでしょうね。


以前サンデーの人物紹介で、お風呂要員と書かれていたときは笑いました!(爆)

マリア「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ!!


>そしてハヤテ・・・この幸せもの!


ハヤテ「ありがとうごさいます。前回は散々でしたけどね……」

女性陣『/////』


>おやこんな小さな家に
>腹黒そうなメイdぎゃあああああああああああ
>ブッツン


疾球さぁぁぁぁぁぁぁぁん!?

感想ありがとうございました!どうか御無事で(笑)


◆紅雪さんへ

>ども、紅雪です。


ハル「おかえりなさいませ〜ご主人様♪」

来る場所間違えたと思われるのでやめなさい!紅雪さん、感想ありがとうございます♪


>なんてこった…一話完結の時に「こっちにもコメントしますね」とか言っておきながらもう三回も更新が…
>ホンットにごめんなさい!!できないならやるなって感じですよね…最近ここに来れなくて…


いえいえ、感想いただけるだけでうれしいのでお気になさらず♪

わざわざお忙しい中ありがとうございます!


>前回のスケートですが…もう何てゆうかテンプレというか、お決まり中のお決まりですよね…毎回サブタイトルが秀逸です(笑)


ナギ「どういう意味だコラ!」

咲夜「単純て事やろ?」

ナギ「なんだと―――――――!!」


>そして今回驚いたのはイブキが男湯に入っている所ですかね…そうか、逆パターンかと。男湯に入っていったハヤテが白い目で見られるのかと。


ハヤテ「ほんと驚きましたよ……」

イブキ「最初気づいてなかったくせに」


>イブキには「何でスキー場に水着を持ってきてるんだよ」っていうツッコミを心の中で入れましたね、ツッコんだ後に「あぁ、そうか。ハヤテがいるからか」と気づきましたが。
>実際女性陣は全員水着持参してましたからね。実に正しい判断です。


ハヤテと旅行する際には、旅のしおりに必ず『水着持参』と書かれます!

ハヤテ「なんでですか!!」

女性陣『(そりゃそうだろう……)』


>まぁ、ハヤテは相変わらず斜め上を行きましたけどね…


ハヤテ「なんで僕がこんな目に……/////」

女性陣『/////』


>次回、気になるのは今回話に出てきた雪女ですね。想像だけで何か色々と楽しそうな感じがひしひしとします。


期待にそえるかわかりませんが、いろいろと考えてはいます♪


>次回も楽しみにしております。そろそろ自分も連載の方書かないと…
>コホン。ではまた、紅雪でした。


紅雪さんも頑張ってくださいね!

では、ありがとうございました♪


◆すーさん2012さんへ

>オーメン「どーも、こんにちは。オーメン・ヒンジでございます。これ、うちのクーポンね。」

>ハーデス「プルートン・G・ハーデスです。またお会いしましたね。」


泉「にはは〜♪また来てくれてありがとう!」

感想ありがとうございます!


>オーメン「それにしても、色々残念な感じですね。」

>ハーデス「?今回の出来がですか?」

>オーメン「違いますよ。だって、おいしくないんだもん、男のポロリって……(鬱)」


サブタイトルにつられた人、ほんっと申し訳ありません!!ほらハヤテ君も謝って!

ハヤテ「なんで僕が謝るんですか!?どっちかというと被害者ですよ僕!」


>ハーデス「まあ、確かにな……。そう言えば、今回触れた“雪女”ってどんな感じなんだ?」

>オーメン「話を聞く限り、かなり美人の女性じゃないかな?」

>ハーデス「どうでしょう?」


まぁこの件に関しては追々……


>オーメン「今日は、こんなところですかね?」

>ハーデス「では、別れの挨拶に……」

>アマいな!


ハヤテ「……え?僕?」


>ハーデス「それではまた。」


すーさん2012さん、ありがとうございました!



では本編にまいります。



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第五十三話 『ツッコミ一つで命がけ』


旅館での騒動も一夜明け、翌朝。

雪化粧は日の光を浴びて輝き、一層その美しさを増す。

しずくが落ちて、木々は身震いするかのように枝を揺らし、かすかな音を奏でていた。

外ではそんな風景が広がる中、旅館の一室では。





「……うぅ、だるい」

ナギが布団にうつぶせになってうめいていた。

日頃の運動不足がたたり、昨日のスキーとスケートで筋肉痛なのである。

ハヤテは心配そうに主の顔を覗き込む。

「大丈夫ですか、お嬢さま?」

「だいじょぶじゃない……。ハヤテぇ……」

ナギは弱々しい声で救いを求め、手を伸ばす。

だが立つこともままならず、そのまま力尽きたように腕を落とした。

咲夜はそんなナギの足を指で突っつく。

「うりゃ!」

「うにゃああああああ!?」

地味な痛みにナギはビクンと体をのけぞらせ叫びをあげる。

だがなおも咲夜の攻撃は続く!

「とりゃ!せりゃ!」

「ひゃあ!?んっ、くぅ……やめろ、お前―――――――!!」

ナギの怒声により、ようやく咲夜は手を止めてため息をついた。

「ったく……あれくらいで筋肉痛とはなさけないな〜、自分」

「う、うっさいバカ!」

「いつも思いつきだけで行動するからこうなるんですよ?」

「な!?マリアまで!」

マリアはやれやれといった様子でナギの横に腰をおろした。

「だいたいあなたは普段からだらしないからいけないんです。昨日も寝る前にちゃんとマッサージしておきなさいとあれほど言ったのに……」

「うう……」

マリアのお説教タイムがはじまる。

くどくどと流れる声から逃れようと、ナギは毛布を頭からかぶった。

「ちょっと、聞いてますかナギ?」

「まぁまぁマリアさん、そのへんで……」

見かねてハヤテが助け船をだす。

するとマリアはジト目でハヤテの顔を見つめる。

「ハヤテ君……。最近ナギのこと甘やかしすぎですよ?」

「そ、そうですか?」

「そうですよ」

ハヤテ自身はそんなつもりはなかったが、マリアが言うからにはそうなのかもしれない。

主を思うのはいいことだが、あまり過保護になるのも問題である。

主をより良い方向へと導くのが執事の役目なのだ。

「わかりました!不肖ハヤテ、今後は心を鬼にしてお嬢さまに仕えます!」

ハヤテはお嬢さまの為、決意を新たにする。

たとえそれで自分が恨まれることになったとしてもだ!





「ハヤテー、のど乾いた……」

「はい、お嬢さま。少々お待ちください♪」

ハヤテはにこやかに答えると、即座にジュースを取ってきてナギのもとへ届ける。

「あと、お腹もすいたー……」

「わかりました!旅館の厨房をお借りして、すぐに朝ごはん用意しますね♪」

主の要求に素直に応じる。

活き活きとしていて、むしろ楽しそうだ。

「ついでにサンデー買ってきて」

「はい、よろこんで♪」

もはや言われるがままの状態だった。

「ハヤテ君!さっき自分でなんて言ったか覚えてますか!?」



*   *



そして朝食を済ました後。

「それでみなさん、今日はどうしますか?」

ハヤテが今後の予定をうかがう。

ナギはまだ足腰が立たないようで、布団の上でマリアのマッサージを受けていた。

「どうもこうも、私は今日は動く気はないぞ」

「私はナギがこんな状態なので看ていてあげないと……」

「そうですか……。じゃあ僕も」

一緒にナギの看病(?)をと思ったハヤテだったが、続く咲夜の言葉にさえぎられた。

「せやったら、しばらく借金執事かりるでナギ!」

「なに?」

ナギは眉をひそめる。

「……ハヤテをどうする気だ?」

「ちょっと連れてくだけやて。せっかくの雪国やし、ウチはまだ遊び足りひんからな♪」

そこで咲夜は思い出したかのように付け加えた。

「ついでに伊澄さんも探さんと」

「そっちがついでなのかよ……」

まったく、とナギは呆れ顔を浮かべる。

「まぁ、不本意だが仕方あるまい。じゃあハヤテ、伊澄の事は頼んだぞ!」

「はい、わかりました!」

「あ、咲夜はどっかそのへんに捨ててきていいから」

「いいわけあるかぁ―――――――――!!」

ギャーギャーと口喧嘩を始めるナギと咲夜。

それを見てハヤテは苦笑すると、もう一人の仲間に声をかけた。

「イブキさんはどうしますか?」

「・・・・・・」

呼びかけても返事はない。

イブキは窓際の椅子に腰かけて外を眺め、物思いにふけっていた。

「イブキさん?」

「えっ?……あ、何?」

再度呼びかけて、ようやく振り向いた。

どうやら本当に聞こえていなかったようだ。

「どうしたんですか?どこか体調でも悪いんですか?」

そういえば今朝から珍しく口数が少なく、どこか上の空といった感じだ。

ハヤテは心配する。

「あー、何でもない。ちょっとぼーっとしてただけだよ」

「?……そうですか」

イブキはニッと歯を見せて笑う。

ハヤテはまだ心配そうな顔をするが、みたところ顔色もいいし本当に具合が悪いわけではないらしい。

「では僕たちは外に出かけますけど、イブキさんも一緒にきませんか?」

「……ん〜」

イブキは気まずそうに頬をかく。

「悪ぃけど、ちょっとヤボ用があってな……。今日は別行動とらせてもらうよ」

「用事……ですか?」

こんな山奥で何の用があるんだろう?とハヤテは首をかしげる。

「まぁ詳しいことは後で話すよ」

「そうですか……。わかりました」

いろいろと気になることはあったが、あえて追及はしなかった。

彼女の言う通り、詳しい話は後で伺うことにしよう。

「ほれ、何しとるんや借金執事?そろそろ行くで!」

振り返ると、いつの間にか咲夜が身支度を終えていた。

「あ、はい!ではみなさん、いってきますね」

「おう!」

「いってらっしゃ〜い」

イブキは手を軽く振り、ナギは布団に横たわったままハヤテを見送る。

そしてハヤテが部屋から出ようとすると……

「あ、待ってくださいハヤテ君!」

マリアが引きとめてきた。

「どうしました、マリアさん?」

ハヤテが訊くと、マリアはにっこりと笑って言った。

「くれぐれも遭難などしないでくださいね♪」

「……ぜ、善処します」

心配しているというよりは、まるで釘を刺すかのようなその言葉に、ハヤテは冷や汗を流すのであった……



*   *



「ヒャッホ〜イ♪」

軽やかに華麗な滑りを見せる咲夜。

ハヤテはそれをみて拍手を送る。

「スキーお上手ですね、咲夜さん♪」

「せやろ♪ウチはナギと違ごて天才やからな!」

咲夜は自慢げに胸をはる。

「それにしても……いませんね、伊澄さん」

「せやな〜。まったく、どこほっつき歩いてんねん」

一通り旅館の周りやこのスキー場を探してみたものの、やはり伊澄の姿はない。

さすがに少し心配になってきた。

「いつもならそろそろ現れてもおかしくないんやけど……」

「何かあったんでしょうか?」

う〜んと悩む二人。

だがここで考えていても始まらない。

咲夜は地図を広げ、「よし!」と何かを決意した。

「だいぶコースからは外れるけど、今度は向こうの方探してみよか?」

「ええ!?大丈夫ですか?」

咲夜が指差したのは道ともよべない森の中。

木々が覆い茂り、とても人が入るような場所ではない。

「伊澄さん捕まえるなら、こういうところが怪しいねん」

「そんな虫じゃあるまいし……」

「ええからいくで!ほな、お先に〜」

咲夜はスキー板をつけたまま森の中に入っていく。

「ちょ、ダメですよ咲夜さん!そんなとこ滑ったら危ないですって!!」

森の中は正規のルートと違い、斜面はでこぼこしている。

それにところどころ岩がむき出しになっていて、危険この上なかった。

だが咲夜はお構いなしに木々の間をすり抜けていく。

「大丈夫やって♪……あっ!?」

その瞬間、咲夜は大きくバランスを崩した。

急な斜面に足を取られたのだ。

慌てて足に力をいれて踏んばるが、斜度が大きすぎてブレーキが利かない!

そのままぐらりと体が傾く。

見てみると下は……崖だ。

「うわぁあああああああああああ!?」

「咲夜さん!!」

ハヤテはすぐに飛び出して、咲夜を抱きしめた。

そして咲夜を包み込むように体を丸くする。

ドガッ!

「ぐっ!」

ハヤテの背中に衝撃が走る!

人一人分の重みが加わり、さらに受け身すらとれない状態での落下の痛みは相当なものだ。

そしてそれは何度も続く。

ズガッ!ドゴッ!!

「くぅ!!」

斜面を転げ落ちながらも、ハヤテはけっして腕を離さない。

それどころかうまく重心を移動して、必ず自分の背中が地面とぶつかるようにしていた。

咲夜を傷つけない為に……

ドシン!!

「ぐはっ!!」

そして最後の痛みを受ける。

崖下まで落下したことを確認すると、ハヤテはやっと腕の力を緩めた。

「ハヤテ!?」

腕から解放されると、咲夜はハヤテの顔を覗き込んで叫んだ。

ハヤテは目をつむっている。

「ハヤテ!?返事せぇ、ハヤテ!!」

必死に呼びかけるとハヤテはゆっくりと目を開け、小さな声で言った。

「……あ。……咲夜さん……お怪我はありませんか?」

「人の心配より自分の心配せぇ!!このドアホ!!」

咲夜は目に涙を浮かべて怒鳴る。

ハヤテのおかげで自分にはかすり傷一つない。

どう見てもハヤテの方が重傷だ。

なのにまだ人の心配するなんて……

「ひっく……ぐすっ……ゴメン……ゴメンな、ハヤテ。ウチのせいで……」

こらえきれなくなって、咲夜はボロボロと泣き出した。

それを見てハヤテは驚き、意識をはっきりと取り戻した。

「うわぁああああああ!!咲夜さん、なんで泣いてるんですか!?」

「だって……。ウチの、ウチのせいでハヤテが……うう」

なおも泣きじゃくる咲夜に、ハヤテは慌てふためく。

『理由はどうあれ、女の子を泣かせた時点で男の負け』

と、むかし某女神に叩き込まれた記憶がある。

「咲夜さんのせいじゃないですって!それにほら僕なら平気ですし」

ハヤテはむくりと起き上がり、腕をぶんぶんと振る。

「ぐすっ……でも」

「ほんとに大丈夫ですって!ほらこの通りピンピンしてます!!」

ハヤテはその場で腕立て伏せをしたり、宙返りをしたりしてアピールする。

とても先ほどまでボロボロだった男とは思えない。

「・・・・・・」

「ね?ですから泣かないで……」

「ピンピンしすぎじゃ、ボケェ―――――――!!」

「あうっ!!」

スパーンとハリセンが炸裂する。

「どんだけ不死身やねん!返せ!!ウチの乙女の涙返せぇ――――――――!!/////」

「ちょ、苦しいです咲夜さん……」

咲夜は顔を真っ赤にしてハヤテの首をしめつけた。

「……ったく」

手を放すと、ハヤテはごほごほと咳きこむ。

なんだかんだで咲夜も普段の調子を取り戻していた。

「けど、ありがとうなハヤテ……」

「ごほっ、ごほっ!!……え?何か言いましたか咲夜さん?」

「なんでもないわアホ―――――――!!/////」

「なんで!?」

本日二度目のハリセンが炸裂した……



*   *



「んで、どこやここ?」

あの後、しばらく歩いていた二人。

気がつくと森を抜け、一面真っ白な山道にでていた。

「さぁ、どこでしょう?」

地図とにらめっこしながらハヤテはあいまいな笑みを浮かべる。

崖から転げ落ちたせいで、現在地がまったくわからない。

目印になるようなものも見当たらないので、地図をみてもお手上げだった。

咲夜はハァと白い息を吐く。

「しかし伊澄さんを探しに来て、逆に遭難するとは……。普段なら考えられへんな……」

「そうなんですか?」

「・・・・・・」

つっこまへん……。つっこまへんでぇ!!

絶対言うやろうなぁとは思ったけど、これくらいではつっこまへんでぇ!!

咲夜はハリセンを取ろうとした手をなんとか止める。

ハヤテには助けられたし、遭難の原因をつくった負い目もあるので、激しいツッコミはひかえているのだ。

「どうしました咲夜さん?」

「い、いやなんでもあれへんよ!」

咲夜は慌てて話題を変える。

「と、ところで自分は雪は好きなん?」

「え?そうですね〜……」

ハヤテはしばらく考えてから、ニコッと笑って答えた。

「シロップをかけるとおいしくて好きですよ♪」

食うんかい!!

……あかん、今のは危なかった!!

危うくドツキ倒すところやった……

「そ、そうやなくて、他にも色々あるやろ?雪だるまつくったりとか、雪合戦したりとか……」

「そうですね〜……。あ、そういえば小さいころに、かまくらをつくったことがありますね」

「ほう?で、どうやった?」

「当時家がなかったのでそこで寝ようとしたら、危うく凍死するところでした……」

当たり前じゃ、ボケェ――――――――!!

しかも若干重いわぁ―――――――――!!

ダメや……コイツと会話するとどうしてもツッコミ所ができてしまう……

そこで咲夜は名案を思いついた。

せや!いっそウチがボケに回れば、つっこまずにすむやろ!!

さっそく咲夜は実行に移した。

「ウチはけっこう雪好きなんよ♪スキーでもお笑いでもスベるのは得意やからな♪」

「へー、そうなんですか♪」

「・・・・・・」

ボケ殺しかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!

そこは『お笑いはすべっちゃダメですよ〜♪』とつっこむところやろがぁぁぁぁぁっ!!

もうええ!!

次コイツがボケよったら全力でつっこんだる!

そりゃもう自分でも引くほどつっこんだる!!

咲夜はハリセンを構え、殺気に満ちた眼で前を歩くハヤテの背中をにらんだ。

「それにしてもだんだん吹雪いてきましたね〜」

さぁ……こい。

咲夜は獲物を狙う獣のように、その瞬間を待ち構える。

「なにかのはずみで雪崩が起きたり……なんちゃって」

きた!今だ!

咲夜は勢いよくハリセンを振り下ろす。

「なんでやね――――――――――――――ん!!!」

「はぅっ!!」

咲夜は大声でつっこんだ。

そりゃもう全力で!

『なんでやね――――――ん!!』

『なんでやね―――――ん!』

『なんでやね――――ん』

『んでやね――ん』

『ねーん』

『…』

咲夜の声がやまびことなり、ツッコミのオンパレードが響く。

ここまでしつこくつっこまれると、ボケの立場なら涙目である。

すると……





ズズゥン……!

山から低く、そして重々しいうなりが聞こえてきた。

それは次第に大きくなっていき、同時に地面も揺れ始める。

「……咲夜さん」

「……ウチのせいやないで」

二人は恐る恐る山を見上げる。

轟音と共に雪が流れるように押し寄せてくるのが見えた。

……雪崩だ。

「「うわぁあああああああ!!」」

ハヤテは咲夜をお姫様だっこし、全速力で山を下る。

「なんでやねん!なんで大声だしたくらいでホンマに雪崩おきんねん!ウチ今日厄日か!?」

「知りませんよ!?とにかく早く逃げないと!!」

とはいったものの、さすがのハヤテも雪に足をとられ、これ以上速く走れない。

かたや雪崩は勢いを増しながら迫ってきていた。

このままでは逃げ切れない!

「!ハヤテ、あそこ!」

咲夜はなにかに気づき指をさす。

ハヤテがその方向を見ると洞窟があった。

一か八か、ハヤテ達はその中へ駆け込んだ。

「……ここは」

洞窟の中はかなり奥深くまで続いていた。

風が通っているところを見ると、別の場所に通じているのかもしれない。

ここならなんとか雪崩もやりすごせるだろう。

「念のため、もっと奥に行きましょう!」

「・・・・・・」

ハヤテは抱えている咲夜に声をかけるが、彼女は固まってある一点を見つめている。

その視線を追うとそこには……





「ウホ?」

「「・・・・・・」」

ウホて……

二人は言葉を失う。

目の前にはポン○ッキーズに出てくるガ○ャピンの相棒のような、毛むくじゃらの生物がいた。

ただしあれよりも何倍も大きく、その上狂暴そうであったが。

「ウホ――――――――!!」

「「ぎゃああああああああ!?」」

振り下ろされた腕を、なんとかかわすハヤテ。

空振りとなった攻撃は岩を簡単に砕いた。

すごいパワーだ。食らったらひとたまりもない。

「なんですか、あれ!?」

「見てわかるやろ!?雪男や!!」

「そんなの本当にいたんですか!?」

「そりゃ一部の学者の間では、生息確率90%以上といわれとるからな!」

「それ海外の話でしょう!?なんで日本の山中にあんなのいるんですか!?」

「ウチに訊くな、ボケ!!」

雪男は雄叫びを上げ、怒り狂っていた。

どうやらここは奴のすみかだったらしい。

ハヤテは抱えていた咲夜をゆっくりとおろすと、静かに告げた。

「……咲夜さんはこのまま奥まで逃げてください。ここは僕がなんとかします」

「せ、せやけど……」

「いいから早く!!」

ハヤテは珍しく強い口調で怒鳴ると、雪男に向かっていった。

「は、ハヤテ!!」

「ウホ――――――――!!」

雪男はブンブンと腕を振り回す。

しかしいくら力が強くても動きが大振りなので、かわすのはそう難しくはなかった。

「くらえ!!」

ハヤテは懐に飛び込むと、全力でタックルをかます。

そして自分の体ごと雪男を洞窟の外まで押し出した。

ゴゴゴゴゴ!!!

「ハヤテ!早くこっちへ!!」

洞窟から咲夜が叫ぶ。

雪崩はもう目前まで迫っていた。

「くっ!!」

いまならまだ間に合う。

ハヤテは急いで洞窟に戻ろうとしたが……

ガシッ!

「っ!?しまっ……」

雪男に足をつかまれ、身動きが取れなくなってしまった。

見上げると白い波が渦巻いている。

そして……

「ハヤ―――」







咲夜の叫びも、ハヤテの姿も……







すべてが真っ白にかき消された……








第五十三話 END


===============================================================================



ハヤテの命運やいかに?

ではまた次回♪
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Re: Breath ?U (2/19 更新) ( No.81 )
日時: 2012/02/19 17:34
名前: デス◆NGlD8mY8tc2

どーも初めまして、『ハヤテの死神を執筆しておりますデスです。


ハヤ「どーも、『こっちの』綾崎ハヤテです」

ナギ「どもー♪『こっちの』三千院ナギです」


えー、道草さんの小説は前々から読ませてもらっていたんですが、なかなかコメントの
タイミングが無く、今回やっと書くことができました。


いやーすごいです!オリジナルの展開でここまで原作の雰囲気を出すことができるとは!
感嘆の一言ですな。これからもがんばってください。


ハヤ「じゃあオレからも感想を言わせてもらうが・・・

  そっちのオレ、お前ダメだよーそんなんじゃ」

ナギ「ええ?!なんでよハヤテ。そっちの私に忠実だったり、咲夜ちゃん体張って
  助けたりけっこう頑張ってるじゃない」

ハヤ「だからそれがダメだっつってんの」

ナギ「はあ?」

ハヤ「まずよー、そっちのオレは主人を甘やかし過ぎだ。そんなホイホイ言うこと聞くだけ
  なんてただのお茶くみ人形だぞ。もっとスパルタになんねーと」

ナギ「スパルタってどんな?」

ハヤ「そうだな、例えば・・・こうだ」


ビシッ!(ハヤテがナギにデコピンした音)


ナギ「にゃっ?!」

ハヤ「そして怯んだところに右ストレート」


ドゴッ


ナギ「どふっ!」

ハヤ「そして倒れたところに左エルボー!!」


ズドッス!


ナギ「えほっ!ちょ、ハヤテ待・・・」

ハヤ「そして抵抗できなくなったところでキャメルクラッチ!(相手の背中に乗り、首に
  手をかけて後方に引く格闘技)」


メキメキメキメキメキッ


ナギ「いだだだだだだ!!え?っていうかハヤテさっきからこれなんなの?!あ!ヤバイ!
  背骨がそろそろヤバイ!」

ハヤ「よし、これくらいだな」


パッ  ドサッ


ナギ「えほっ!えほっ!」

ハヤ「これがなかなか起きない主にかける技だ」

ナギ「なんで私を実験台にするの?!」

ハヤ「ああ、悪かったって。今度マッサージしてやるから機嫌直せ」

ナギ「まったく!絶対よ絶対!」

ハヤ「えーこんな感じで厳しさ、優しさ、9:1の割合がオススメだ」

ナギ「あ・・・まだ続いてたのね・・・」

うちのハヤテは超サドラーなんでね。

そっちのハヤテくんもこんくらいやってみたらどうですか?

それでは!

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Re: Breath ?U (2/19 更新) ( No.82 )
日時: 2012/02/19 18:40
名前: 疾球


どうも前回マリアさんに全身の骨を逆にされた疾球です。
今回はお願いがあります。実はこのサイトに来て一年半そろそろ長編小説を
やりたいと思っているのですがどう思いますかね?
僕国語力全くないので不安なのですが・・・・・

まあこんなこと言ってないで感想を
ハヤテーーーー矛盾しとるがなああああああああああああ

咲夜我慢はしちゃだめだぞ〜〜
つっこみたい時はつっこむんだワシとの約束じゃぞ。

そしてさすが人外メイド様ですね。
ハヤテの運命を当ててしまうとは恐れ入りました。

某女神の教訓にそんなものがあったとは物知りですね〜〜

まあがんばってください。
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Re: Breath ?U (2/19 更新) ( No.83 )
日時: 2012/02/20 15:51
名前: 紅雪

ども!紅雪です!

なんで二月も中盤ってとこで雪が降るのだろうか……寒いのは得意なほうなんですが…


まぁ気温に愚痴ってもしょうがないので感想の方へ行かせてもらいます。


いきなり出ましたお決まり中のお決まりその二、ナギの筋肉痛。
原作でスキー旅行行くってなってもきっとナギは同じ末路を辿るんでしょうね…

原作と比べても何ら遜色がない作品が書ける道草さんが羨ましい…(文字では伝わりにくいですが、真剣に尊敬してます)


そして、ハヤテと咲夜…やっぱり遭難しちゃいましたね〜。なんか前にも同じようなことが有った様な無かった様な。

もうホントフラグの一級建築士になった方がいいんじゃないでしょうか?

原作でもですが、個人的に咲夜とハヤテのカップリングが好きです。
けど、どう頑張っても恋愛にはならず、結局漫才になるという…

前回雪女の話に触れておきながら今回は雪男を出す道草さん…なかなかにドS!悦いぞ悦いぞ〜!!

…失礼しました。他のアニメのキャラが急にログインしてきました…伝わらなかったらごめんなさい。

さて、雪崩に飲み込まれた二人(と雪男)はどうなってしまうのか!?
次回も楽しみです!

では今日はここら辺で。紅雪でした〜
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Breath ?U (3/4 更新) ( No.84 )
日時: 2012/03/04 03:04
名前: 道草

どぅも★道草です!

遂にハヤテが帰ってきた!

そしてルカがしゃべる、動く、歌う、踊る、そして……スネる!!

劇場版+99もゲットだぜ♪(サ○シ風)

ではレス返しをば。



◆デスさんへ

>どーも初めまして、『ハヤテの死神』を執筆しておりますデスです。

>ハヤ「どーも、『こっちの』綾崎ハヤテです」

>ナギ「どもー♪『こっちの』三千院ナギです」


どぅも★道草です!デスさん初めまして。感想ありがとうございます♪

ハヤテ「どーも、こっちの綾崎ハヤテです♪そちらの僕も来てくれてありがとうございます!」

ナギ「どもー♪こっちの三千院ナギです!そちらの私もよくきたな♪」

イブキ「……なんだこの状況」


>えー、道草さんの小説は前々から読ませてもらっていたんですが、なかなかコメントの
>タイミングが無く、今回やっと書くことができました。


前々から読んでくださってありがとうございます♪


>いやーすごいです!オリジナルの展開でここまで原作の雰囲気を出すことができるとは!
>感嘆の一言ですな。これからもがんばってください。


ありがとうございますぅぅぅぅっ!!原作の雰囲気が大好きなので、なるべく崩さないようにしてます。

まぁ、こんなん(↓)もいますけど……

イブキ「誰がこんなんだ!!」


>ハヤ「じゃあオレからも感想を言わせてもらうが・・・そっちのオレ、お前ダメだよーそんなんじゃ」


ハヤテ「いきなりダメだし!?」


>ナギ「ええ?!なんでよハヤテ。そっちの私に忠実だったり、咲夜ちゃん体張って助けたりけっこう頑張ってるじゃない」

>ハヤ「だからそれがダメだっつってんの」

>ナギ「はあ?」

>ハヤ「まずよー、そっちのオレは主人を甘やかし過ぎだ。そんなホイホイ言うこと聞くだけなんてただのお茶くみ人形だぞ。もっとスパルタになんねーと」


ハヤテ「うう……。耳が痛い……」

イブキ「まぁ、お前に女の子に厳しくは無理だろ」


>ナギ「スパルタってどんな?」

>ハヤ「そうだな、例えば・・・こうだ」


※申し訳ありませんが、中略いたします。


>ハヤ「えーこんな感じで厳しさ、優しさ、9:1の割合がオススメだ」

>ナギ「あ・・・まだ続いてたのね・・・」


ハヤテ「どんだけ厳しいんですか!?」

ツンデレどころじゃありませんね!?


>うちのハヤテは超サドラーなんでね。

>そっちのハヤテくんもこんくらいやってみたらどうですか?


え〜、真面目に答えると無理ですね。

うちのハヤテは優柔不断で女の子に甘いので(笑)

ナギ「そこはせめて優しいといってやれよ……」


>それでは!


デスさん、ありがとうございました!


◆疾球さんへ

またもや感想ありがとうどざいます♪

ナギ「うむ、ありがとう♪」

イブキ「サンクス♪」


>どうも前回マリアさんに全身の骨を逆にされた疾球です。


マジですか!?

マリア「私そこまでしませんよ!!」


>今回はお願いがあります。実はこのサイトに来て一年半そろそろ長編小説を
>やりたいと思っているのですがどう思いますかね?
>僕国語力全くないので不安なのですが・・・・・


返事が遅れてすみません。

これはもう始められているようなので、応援してます!

国語力なんて僕もないですし、えらそうな事は言えませんが、とにかく書き続けることが大事だと思いますよ。


>まあこんなこと言ってないで感想を
>ハヤテーーーー矛盾しとるがなああああああああああああ


ハヤテ「そうですかね?」

マリア「そうです!!」


>咲夜我慢はしちゃだめだぞ〜〜
>つっこみたい時はつっこむんだワシとの約束じゃぞ。


咲夜「せやな、ボケにつっこむのは関西人のサガやからな〜」

ナギ「つっこんだ結果、大災害発生してるけどな」


>そしてさすが人外メイド様ですね。
>ハヤテの運命を当ててしまうとは恐れ入りました。


マリア「まぁハヤテ君ですし、フラグもだいぶ立ってましたからね……。というか誰が人外ですか!!」


>某女神の教訓にそんなものがあったとは物知りですね〜〜


一応、言っておきますけど捏造です(笑)

アテネならこれくらいは言うような気がしたので。


>まあがんばってください。

疾球さん、ありがとうございました♪


◆紅雪さんへ

>ども!紅雪です!


いつも感想ありがとうございます♪

泉「にはは〜、いつもありがとう♪」


>なんで二月も中盤ってとこで雪が降るのだろうか……寒いのは得意なほうなんですが…

>まぁ気温に愚痴ってもしょうがないので感想の方へ行かせてもらいます。


さすが紅雪さん!お名前の通りですね(笑)

……今の発言、気を悪くしたらホントすみません!!


>いきなり出ましたお決まり中のお決まりその二、ナギの筋肉痛。
>原作でスキー旅行行くってなってもきっとナギは同じ末路を辿るんでしょうね…


……でしょうね〜。

ナギ「なんだその目は――――――!!」


>原作と比べても何ら遜色がない作品が書ける道草さんが羨ましい…(文字では伝わりにくいですが、真剣に尊敬してます)


いえいえ、めっそうもない(汗)

逆に言うと、あまりオリジナリティがないだけですよ(笑)


>そして、ハヤテと咲夜…やっぱり遭難しちゃいましたね〜。なんか前にも同じようなことが有った様な無かった様な。

>もうホントフラグの一級建築士になった方がいいんじゃないでしょうか?


咲夜「そういえばあったな〜、『八甲○山』……」

ハヤテ「思い出すとこソコですか!?この状況じゃシャレになってませんよ!!」


>原作でもですが、個人的に咲夜とハヤテのカップリングが好きです。
>けど、どう頑張っても恋愛にはならず、結局漫才になるという…


イブキ「だったら夫婦漫才になればいいんじゃね?」

咲夜「めおっ……!?な、何言うとんねん!!/////」


>前回雪女の話に触れておきながら今回は雪男を出す道草さん…なかなかにドS!悦いぞ悦いぞ〜!!

>…失礼しました。他のアニメのキャラが急にログインしてきました…伝わらなかったらごめんなさい。


『いぬ○く』っスかね?

すみませんが、観たことはないので詳しくはわかりませんが……


>さて、雪崩に飲み込まれた二人(と雪男)はどうなってしまうのか!?
>次回も楽しみです!


わかりにくかったと思いますが、一応咲夜は洞窟内にいたので無事でした。

雪男は多分生きてますけど、そのままフェードアウトです(笑)


>では今日はここら辺で。紅雪でした〜


紅雪さん、ありがとうございました♪



では本編に参ります。



===============================================================================


第五十四話 『ヒロインは遅れてやってくる!……丸一日ぐらい』


「ハヤテ――――!!ハヤテ――――――――――!!!」

雪崩で地形が新たに塗り替えられ、足元もおぼつかない中、咲夜は叫んでいた。

吹き荒れる雪は無情にその声をかき消す。

「どこや!!返事せい、ハヤテ―――――――――!!!」

それでも彼女は必死に叫び続ける。

目には涙が浮かんでいた。

咲夜はとっさに洞窟の奥まで逃げ込んだため、雪崩に巻き込まれずにすんだ。

そして別の出口から脱出し、元の場所に戻ってきたものの、やはりハヤテの姿はなかった。

「ハヤテ!!ハヤテ――――――――!!」

返事は返ってこない。

それどころかさらに吹雪が強くなり、視界も悪くなってきた。

「……っ!」

咲夜はあてもなく足元の雪を掘り始める。

それで見つかるとも思っていなかったが、何かをせずにはいられなかった。

そんなとき、機械のモーター音が聞こえてきた。

目を凝らすと何かが近づいてくる。

スノーモービルだ。

乗っているのはスキーウェアを着込み、ゴーグルを装着した人物。

一瞬誰だかわからなかったが

「咲夜さ―――――ん!大丈夫ですか!?」

「マリアさん!?」

メイド服こそ着ていなかったが声ですぐにわかった。

よく見ると後ろに腰にしがみついているナギの姿もある。

「サク、ケガはないか?」

「ナギまで……。どうしてここに?」

「雪崩が起きたと聞いて、心配して探しに来たんですよ」

マリアがゴーグルを額に上げて答えた。

このスノーモービルは旅館の人達から貸してもらったという。

ナギはきょろきょろとあたりを見回す。

「それよりサク、ハヤテはどうした?一緒にいたんじゃないのか?」

「……っ!!」

そう言われて咲夜はふるふると震えだした。

そして泣きながらナギに飛びついた。

「ふえええええええん!!ナギィィィィィィィ!!ウチの……ウチのツッコミのせいでハヤテが〜〜〜〜〜〜〜!!」

「わっ!?ど、どうしたのだ?何があった!?」

突然泣き崩れる咲夜に、ナギは驚く。

そして咲夜はしどろもどろにしゃべりはじめた。

「だってな、サムイからな……あ、このサムイは気温のことやなくて、ハヤテのボケのことやで?したら関西人やもん、つっこまなアカンて思うやん……。そしたら雪がドドドーってなってな……。そんでなんとか逃げれたと思ったら、今度はウホホーって奴がでてきて……。それを倒したかと思ったら、ハヤテがあ〜れ〜って……」

「落ち着けぇ!!何言ってんだかさっぱりわからん!!」





―数分後。

「……てわけなんよ」

「そんな……」

「ハヤテ君……」

なんとか咲夜を落ち着かせ、状況を把握したナギとマリア。

二人とも顔が青ざめている。

「スマン……。ウチのせいで……」

咲夜は涙を流しながら、顔を伏せていた。

それを見てナギは

「泣いてるヒマがあったら、さっさと探すぞ!」

咲夜の背中を叩き、活を入れる。

その声に宿るのは怒りではなく、励まし。

「ハヤテなら大丈夫だ!なんたって私の執事だからな!」

つらいのは同じはずなのに、ナギは無理矢理笑う。

どこか自分に言い聞かせているようでもあった。

「ナギ……」

咲夜は涙をぬぐい、自分の両頬をパンと叩いた。

「せやな!弱音吐くなんてウチらしくなかったわ!」

「そうですわね。ハヤテ君の事ですからきっと大丈夫でしょう!」

咲夜とマリアの声に力が戻る。

ナギの言葉で希望を取り戻したようだ。

「よし、では早くハヤテを探しに……」

ナギがそう言いかけた瞬間……





ズボッ!!

「うおおおおおおおおおおおおっ!?」

ナギは飛び上がって悲鳴を上げる。

足元から何か飛び出したのだ。

見ると雪の中から、人の腕が突き出ていた。

「は、ハヤテか……?」

おそるおそるナギが声をかける。

聞こえているのかいないのか、その腕はかくかくと手首を動かした。

「ハヤテ!!」

ナギは目に涙をにじませ、その手に駆け寄る。

そして雪の中から這い出てきたのは……







「ぶはぁっ!!つめたっ!!あ〜、えらい目に遭った……」

「って、お前かよ!!」

……イブキでした。

イブキは体の雪をはらうと、不思議そうにナギ達の顔を見る。

「ん?あんたらなんでこんなとこに?」

「こっちのセリフだぁぁぁっ!!お前こそなんでこんなとこに埋まってたんだよ!?」

「いや〜、あたしもよくわかんないけど、変な山びこがしたと思ったら急に雪崩にあってな……」

「うぐっ!!」

一連の事件の犯人がギクリと胸をおさえる。

「そもそもこんな山の中で何してたんですか?」

マリアが訊くと、イブキは頭をかきながら答えた。

「あ〜……。ちょっと人に会う予定があって……」

「こんな吹雪の中ですか?」

マリアは不審に思い、首をかしげる。

「そんなことより……ハヤテはどうした?姿が見えないけど……」

イブキの言葉に、ナギ達は黙って顔を見合わせる。

そしてナギが口を開いた。

「それなんだが、実はな……かくかくしかじか」

「なるほど……。なんだかんだでハヤテが雪崩に巻き込まれて遭難してしまったと……」

「なんで理解してんだよ!?私ホントに『かくかくしかじか』としか言ってないぞ!?」

「ハヤテのことならお見通しだっつーの」

イブキはやれやれと肩をすくめる。

驚異的洞察力だ。

「まぁ、アイツのことだから多分無事だろ。これ以上不幸を呼びこむ前に、さっさと探してやろうぜ」

「そうですわね。では皆さん、乗ってください!」

マリアはゴーグルをかけ、颯爽とスノーモービルにまたがる。

続いてナギがその後ろに、咲夜がそのまた後ろに乗り込む。

この時点ですでに定員オーバーだったが、イブキは空いてるスペースにしがみついた。

不安定な状態だが、イブキはうまくバランスをとっていて問題なかった。

「では飛ばしますよ!皆さんしっかりつかまっててください♪」

そしてマリアはエンジンをかけ発進し、山を下って行った……







「どーでもいいけどマリア、スノーモービル似合うな……」

「恐れ入ります♪」



*   *



その頃、山のふもと。

安否不明のハヤテは……





「ぶはぁっ!!死ぬかと思った!!」

雪の中から起き上がった。

『むしろなんで生きてんだよ!』と不謹慎なツッコミをいれたい気持ちが湧き上がる……

相変わらずの不死身っぷりだ。

まぁ、ここは素直に無事を喜んでおこう。

「ふぅ……。咲夜さんは大丈夫かな?」

第一に咲夜の身を案じるハヤテ。

それにお嬢さま達のことも心配だ。

すぐに戻って合流しないと!

ハヤテは膝の上まで深い雪の中、足を進める。

しかし吹雪はさらに強さを増し、行く手をさえぎる。

「くっ!」

それでもハヤテは前へ進む。

そしてしばらく歩いたころ、真っ白な視界の中に何かをとらえた。

「あれ?」

ハヤテは目を凝らす。

吹雪でよく見えないが、どうやら人影のようだ。

ハヤテは声をかけようとした。

……が。

なにか異様な雰囲気を感じ、思いとどまった。

……こんな吹雪の中、こんな山奥に人?

ハヤテが疑問に思っていると、その影はゆらりと動いた。

こちらに気づいたのか、だんだん近づいてくる。

影が大きくなるにつれ、得体のしれない不安が膨らむ。

そして輪郭も徐々にはっきりしてきた。

顔はわからないが、どうやら髪の長い……女性だ。



『……でるんだとよ』



そのとき、昨日のイブキの言葉が脳裏に蘇ってきた。



『……幽霊』



ゆ、ゆーれい?



『ああ、吹雪の日に現れる女の亡霊……。いわゆる雪女って奴だ』



ゆ、雪女?

まさか本当に……?

ハヤテは気温とはまた別の『寒け』に襲われた。

頬には冷や汗が流れる。

その女性はなおもゆっくり、ゆっくりと近づいてくる。

吹雪の中、長い髪をなびかせ、身には和服をまとっている。

ハヤテは足が凍りついたように動けない。

そしてその女性は遂に眼前に迫り、唇をうごかした……











「こんにちは、ハヤテさま」

「伊澄さんんんんんんんんん!?」

聞きなれた声に、ハヤテは一気に脱力する。

目の前には伊澄がきょとんとした顔でたたずんでいた。

「ハヤテさま、ずいぶんと遅かったですね。探しましたよ」

「それは僕のセリフですよ!?」

自分から招待しておきながら一日遅れで登場の伊澄。

毎度のことながら迷子の自覚はないらしい。

ハヤテは呆れながらも、ほっと胸をなでおろした。

「でも見つかってよかったです♪いや〜、てっきり噂の雪女かと思いましたよ」

ハヤテは冗談めかして言ったが、続く伊澄の言葉に笑いがとまる。

「ええ、私はその除霊を頼まれてここにきたんです」

「ははは……は?」

ハヤテの背筋が再び凍りつく。

伊澄は凄腕のゴーストスイーパーだ。

その彼女が言うからには信憑性が高い。

つまり……

「じゃ、じゃあ本当にいるんですか雪女?」

「ええ、確実にいます。その証拠に……」

伊澄は懐から何かを取り出し、頭に装着した。

「この通り、私の妖怪アンテナも反応してます」

伊澄がつけたそれはどっからどうみてもウサミミでした。

なぜかピョコピョコ動いてっけど。

「あ、そうですか……」

とりあえずテキトーにうなずいとくハヤテ。

伊澄さん、アレ結構気にいってるんだな〜……

「まぁ、それはひとまず置いといて、今は皆さんと合流しましょう」

「はい、ハヤテさま」

伊澄はウサミミを懐にしまい、こくんとうなずく。

そのときハヤテは一つ疑問に思ったことを訊いてみた。

「ところで伊澄さん、その恰好で寒くないんですか?」

伊澄の服装は普段と変わらない和服だ。

いくらなんでもそれだけでは寒すぎるだろう。

だが伊澄は全く動じていない。

もしかしたら術か何かで寒さを防いでいるのだろうか?

だが伊澄は不思議そうに首をかしげる。

「?何を言ってるんですかハヤテさま?こんなにあったかいじゃないですか」

「はい??」

伊澄さんこそ何を言ってるんだろう?

この吹雪、間違ってもあったかいと言えるような状況ではない。

「暑すぎて……。なんだかフラフラします……」

「伊澄さん!?」

前のめりに倒れそうになった伊澄を、ハヤテは慌てて抱きとめた。

「伊澄さん!?うわっ!すごい熱!!」

伊澄の額に手をあてると、高熱がでていた。

息も荒く、すでに意識を失っている。

ハヤテは急いで自分のコートで伊澄を包み、お姫様抱っこする。

「大変だ!すぐに休ませないと……」

とはいえ、ここから旅館まではかなり距離がある。

近くに民家もありそうにない。

困ってあたりを見回してみると……

「!あれは……」

都合よく山小屋を発見した。

『都合よすぎだろ!』と思われるでしょうが、そこは勘弁していただきたい……

「なんだか都合がよすぎる気がするけど……とにかく今は中へ!」

ハヤテは伊澄をつれ、山小屋へと入った……



*   *



「……う……ん」

目を開くと見知らぬ天井が広がってました。

聞こえてきたのはパチパチという乾いた音。……これは暖炉?

そして何か甘い……いい香りがします。

「あ、気がつきましたか?」

とても優しい声がしました。

まるで包み込まれるような……落ち着く声。

「具合はどうですか、伊澄さん?」

目の前に好きな人の顔が浮かびました。

穏やかな表情。

綺麗な水色の髪。

透き通った瞳は、心配そうに私を見つめています。



……ハヤテさま。





・・・・・・





ハヤテさま!!?



「は、ハヤテさま!!?あの……どうして……!?/////」

どうしてハヤテさまがここに!?

……そもそもここはどこでしょう!?

「覚えてませんか?熱だして倒れてしまって……。近くの山小屋で休ませてもらってるんです」

「……あ」

そうでした……

確か雪山でようやくハヤテさまを見つけて……

そしてウサミミをつけて……

・・・・・・

……あれ?なぜかウサミミのことしか思い出せません。

「……伊澄さん」

「はい……え!?」

何を思ったのか、ハヤテさまが顔を近づけてきました!

息遣いがすぐそばで聞こえます!

ダメです、ハヤテさま!まだ心の準備が……/////







コツン。

……え?

ハヤテさまと私のおでこがぶつかりました。

その……すごく近いです/////

「……まだ少し熱があるみたいですね。顔も赤いですし」

ハヤテさまは顔を離すと、そんなことを言いました。

その……顔が赤いのは別の理由があるのですけど/////

「……あぅぅ/////」

恥ずかしくて、布団をひっぱり顔を隠します。

ハヤテさまの優しさは、ときに罪だと思います。

「どうしました、伊澄さん!?もしかして寒いですか!?」

「・・・・・・」

そのうえ鈍感です。

ほんと罪です。

「でしたら……これ」

「……え?」

「ミルクセーキです。体が温まりますよ♪」

そう言って、ハヤテさまはグラスを渡してくれました。

とてもいい香りが広がります。

「ハヤテさま、これは……」

「覚えてますか?前に僕がカゼをひいたとき、伊澄さんが作ってくれたんです」

もちろん覚えています。

忘れたことなどありません。

ハヤテさまと初めて出会った日。

私のせいでカゼをひかせてしまった日。

……『君を守る』と言ってくれた日。

「ちょうど材料があったんで、作ってみたんですよ。伊澄さんみたいに上手にできたかわかりませんが……」

「いえ……ありがとうございます」

あの日、あなたなら私のヒーローになってくれるかもと思いました。

結局、その願いは叶わなかったけど……

私はグラスを傾け、口に運びます。

「……どうですか?」

「……とても……おいしいです♪」

「よかった♪」

とても甘くて……切ない味がしました……







―それからしばらくして。

多少熱は下がったものの、まだ体は重いです……

「伊澄さん、もう少し横になっていた方が……」

「そうですね……」

お言葉に甘え、ベッドに横たわります。

「伊澄さん、何か他に僕にできることはありますか?」

「いえ、そんな……」

ハヤテさまは気を遣ってくれますが、ここまでしてくれただけでも私は十分です。

でも……

でも……できることなら……

「……あの手を握っててもらってもよろしいですか?/////」

「?こうですか??」

ハヤテさまの温もりが伝わってきます。

「ありがとうございます/////」

ごめんねナギ。

でも今日ぐらいは許してね。

そして私の意識は薄れていきました……



*   *



―数時間後。

「ん……うん」

伊澄は再び目を覚ました。

熱もほとんど下がり、気分もだいぶ良くなっている。

これもハヤテの看病のおかげだ。

ふと耳を澄ますと、別の寝息が聞こえてきた。

見るとハヤテが隣で椅子に腰かけ、うたたねをしている。

「(……あ)」

伊澄は自分の右手をみる。

ハヤテは眠ったままでも、しっかりと伊澄の手を握っていた。

「(・・・・・・)」

伊澄はクスッと笑う。

そして、せめて毛布ぐらいはかけてあげようと起き上がろうとした。





……が。

「(・・・・・・!?)」

伊澄はすぐに異変に気付いた。

体がまったくうごかず、声すらだせない……

俗にいう金縛りだ。

この現象が起きると考えられる原因は二つ。

一つは疲労やストレスにより、体が睡眠状態にもかかわらず意識が覚醒してしまった場合。

もう一つは何かしらの超自然的な力が働いている場合だ。

そして伊澄は理解していた。

今回は……後者だ。

「(……くっ!!)」

伊澄はなんとかしようとするが、うまく力がだせない。

普段の彼女ならこの程度の呪縛を解くことは容易である。

そもそもこんな術にかかること自体ありえないのだ。

しかし今は体調不良により力が衰えていた。

その上ハヤテのそばにいたことで気が緩み、心に隙が生じていたのだ。

鷺ノ宮伊澄、一生の不覚である!

そのとき……





コンコン。

「(!?)」

山小屋の扉の方から音が聞こえた。

その音にハヤテも目を覚ます。

「……ううん。あれ、今のは……?」

初めは寝ぼけていたか、風か何かの音だと思ったが……

コンコンコン。

また音がした。

明らかに誰かが扉をノックしている。

「はーい、少々お待ちください!」

ハヤテは席を立ち、扉へ向かおうとする。

だが伊澄にはわかっていた。

今扉の外に立っているのは、生きた人間ではない。

「(ダメですハヤテさま、開けてしまっては!!)」

伊澄は必死に訴えようとするが、声がでない。

ハヤテはそんな伊澄の様子には気づかず、扉の前に立つ。

コンコンコンコン。

「はい、いま開けます!」

「(危ないです!ハヤテさま、気づいて!!)」

伊澄の声は、思いは……やはりハヤテには届かない。

そしてハヤテは扉を開いた……


第五十四話 END


===============================================================================



今まで出番がなかった分、伊澄さん役得です!

彼女は今シリーズでは大活躍……の予定。

ではまた次回♪
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Re: Breath ?U (3/4 更新) ( No.85 )
日時: 2012/03/04 11:01
名前: 疾球


どうも疾球です〜
道草さん毎回更新お疲れです〜
まあ感想を〜

マリアさんにスノーモービルかあ←(想像中)・・・
ぷっはははははは何か似合いますね(笑)

ハヤテ相変わらずの不幸っぷりですね
しかも伊澄(方向音痴)+ハヤテ(超不幸)の組み合わせとは・・・・
もう死亡確率やばいですね・・・雪山ですし・・・

伊澄さんの妖怪レーダー・・・
うさみみ付けて恥ずかしく無いんですかね?
効果は確かですけどね〜

次回ハヤテ達はどうなるのか?楽しみにしていますよ。
更新がんばってください


ハヤテのカードゲームでマリアさんが風呂の姿で出ていて
大爆笑したのは僕だけでしょうか?
やばいマリアさんに殺される・・・逃げるぜ
ではまた〜
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Re: Breath ?U (3/4 更新) ( No.86 )
日時: 2012/03/04 14:34
名前: 紅雪

どうもでっす!紅雪です!

よかった…前回の感想のネタが通じて…(泣)
通じなかったらただの変態認定されるとこでしたよ。

あ、念のため言っておきますが名前のくだりは全然気にしてませんよ〜、むしろ関西人の血がもっと弄れと騒いでます(笑)
いや、我ながら中二なネーミングセンスだとは自覚してるんですけどね。

好きな漫画と好きな歌手の名前をくっつけたらこうなったというか…

っと、それでは感想へ行きましょうかね。

まず、ナギに対して取り乱す咲夜が新鮮でよかったなと思いました。お笑いに命がけなとこがアレですが案外まともな女の子なんですよね〜

ていうかマリアさんとスノーモービルの組み合わせがしっくり来すぎて凄いですね…ホント綺麗形というよりカッコいい形のほうが似合う…

てかイブキが何故埋もれてたかがすごい気になる…そこらへん、これからの話に関わってくるのでしょうか?
重要な所なら黙秘でお願いします。

さて、ハヤテサイドではようやく伊澄さんの登場ですか。いつ出てくるかと思えば熱を出して登場してきたので一瞬焦りましたよ…(もうハヤテの安否は案じる必要もないのでスルー)

そしてなんとも都合のいい場所に山小屋が!!
…まぁそこら辺は伊澄さんの天性の運ということで…

そしてそして、今回は伊澄さんが役得な回ですね。前回は咲夜と、今回は伊澄さんとか…(ハヤテを恨めしそうに凝視)

それにしても最後、続きが気になるような引きでした。ついに雪女登場って感じですかね?

それでは次回も楽しみに待ってます。紅雪でした!
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Re: Breath ?U (5/13 更新) ( No.87 )
日時: 2012/05/13 23:16
名前: 道草

どぅも☆道草です……

なんだかんだで、実に2か月ぶりの更新になります。

言い訳はしませんがすみませんでした!!

では、もはやここを読んでくれているかどうかわかりませんがレス返しをば。


◆疾球さんへ

>どうも疾球です〜
>道草さん毎回更新お疲れです〜
>まあ感想を〜


ヒナギク「お待たせしました。感想ありがとうございます♪」

いつもありがとうございます!ホント遅れてすみません……


>マリアさんにスノーモービルかあ←(想像中)・・・
>ぷっはははははは何か似合いますね(笑)


マリア「なぜそこで笑うんですか!?」

イメージ的にはこう……颯爽とした感じで書いたつもりですがね(笑)


>ハヤテ相変わらずの不幸っぷりですね
>しかも伊澄(方向音痴)+ハヤテ(超不幸)の組み合わせとは・・・・
>もう死亡確率やばいですね・・・雪山ですし・・・


咲夜「せやな。考えられる中で最悪のシチュエーションやで」

伊澄「どういう意味よ――――――!!」


>伊澄さんの妖怪レーダー・・・
>うさみみ付けて恥ずかしく無いんですかね?
>効果は確かですけどね〜


伊澄「バニーガール姿で超恥ずかしい格好してた咲夜よりはマシです」

咲夜「なんやとコラ――――――――!!」

ナギ「レス返し中にケンカすんなお前ら!!」


>次回ハヤテ達はどうなるのか?楽しみにしていますよ。
>更新がんばってください


マリア「……だそうですよ」

はい……がんばります……(正座中)

マリア「ほんとにわかってます?」

はい、更新遅れて申し訳ありませんでした……(正座中)


>ハヤテのカードゲームでマリアさんが風呂の姿で出ていて
>大爆笑したのは僕だけでしょうか?
>やばいマリアさんに殺される・・・逃げるぜ
>ではまた〜


さすがお風呂要員(笑)

マリア「道草さん?」(ゴゴゴゴゴ)

……いえ、なんでもないです。では疾球さんありがとうございました!!



◆紅雪さんへ

>どうもでっす!紅雪です!


神さま「どうも!いろんな意味でお久しぶりです!!みんなのアイドル、オルムズト・ナジャで〜す☆」

なんであんただぁぁぁぁぁっ!?それはともかく感想ありがとうございます!遅れて申し訳ありません!!


>よかった…前回の感想のネタが通じて…(泣)
>通じなかったらただの変態認定されるとこでしたよ。


ちなみに僕はSかMかと聞かれれば、エ(強制終了

イブキ「どーでもいいわぁ―――――――!!」


>あ、念のため言っておきますが名前のくだりは全然気にしてませんよ〜、むしろ関西人の血がもっと弄れと騒いでます(笑)


あ、紅雪さん関西の方だったんですね!

咲夜「同郷者やな♪」

最近咲夜の出番も妙に多いので関西弁間違っていたらすみません……


>まず、ナギに対して取り乱す咲夜が新鮮でよかったなと思いました。お笑いに命がけなとこがアレですが案外まともな女の子なんですよね〜


今回咲夜はちょっと乙女らしさを強調して書いてみました。

たまにはこういう面もあったらいいなと思ったので♪


>ていうかマリアさんとスノーモービルの組み合わせがしっくり来すぎて凄いですね…ホント綺麗形というよりカッコいい形のほうが似合う…


イブキ「確かにスゲーカッコ良かったな!おもわず『姐御』と呼びたくなるくらい!!」

マリア「……それはやめてください」


>てかイブキが何故埋もれてたかがすごい気になる…そこらへん、これからの話に関わってくるのでしょうか?
>重要な所なら黙秘でお願いします。


イブキは今回少し暗躍(?)してます!


>さて、ハヤテサイドではようやく伊澄さんの登場ですか。いつ出てくるかと思えば熱を出して登場してきたので一瞬焦りましたよ…(もうハヤテの安否は案じる必要もないのでスルー)


ほんとようやくですよ……今シリーズの重要キャラだというのに……

ハヤテ「そしてできれば僕の身も案じてください!!」


>そしてなんとも都合のいい場所に山小屋が!!
>…まぁそこら辺は伊澄さんの天性の運ということで…


一応こんなとこに山小屋があったのにも理由があったりなかったり……


>そしてそして、今回は伊澄さんが役得な回ですね。前回は咲夜と、今回は伊澄さんとか…(ハヤテを恨めしそうに凝視)


ナギ「ジ――……」

マリア「ジ――……」

ハヤテ「?なんですか皆さん??」

イブキ「この天然ジゴロがぁぁぁぁぁぁっ!!」


>それにしても最後、続きが気になるような引きでした。ついに雪女登場って感じですかね?
>それでは次回も楽しみに待ってます。紅雪でした!

散々待たせてしまってすみません!!

紅雪さんありがとうございました!



では間が空きすぎてしまったので前回のあらすじ(?)を。

ハヤテ、伊澄、雪山……この3つがそろうとどうなるかお分かりですね?そうなんです、遭難です。

さらには伊澄が熱を出して倒れてしまって、さぁ大変!!とりあえず山小屋に避難することに。

密室で二人きりのハヤテと伊澄。このままキャッキャウフフ♪な展開になるかとおもいきや……

この二人、悪霊とかにも絡まれやすい性質でして……

という感じで本編です!!



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第五十五話 『採点』


扉を開けると途端に冷たい風が吹き込んできた。

外は吹雪なのだから当たり前ではあるが、それにしても不気味な寒さだ。

身を這うような……とでもいうのだろうか。

まるで冷たい手でなでられたかのような悪寒に襲われる。

そんな中、その少女は身じろぎ一つせずたたずんでいた。

彼女の第一印象をあげるなら氷……いや、雪のようだとハヤテは思った。

透き通るような白い肌に、凛とした顔立ち。

美しく流れる銀色の髪。

瞳はすいこまれそうなほど深い藍色をしていたが、その眼差しはとても冷たい。

白いコートに身を包み、どこか儚げなその姿は今にも消えてしまいそうな……そんな錯覚すら覚える。

その姿にハヤテは思わず言葉を忘れ、見惚れていた。

すると少女はハヤテの顔を覗き込んできた。

「・・・・・・」

「……あ、あの?」

じっと見つめられハヤテは困惑する。

そして少女はしばらくの間ハヤテの顔を眺めていたが、やがて落胆するようにため息をついた。

「……41点」

「はい?」

訳がわからずハヤテがあっけにとられている中、少女はつぶやく。

「まったく……。久しぶりの男だと思ったら、こんな幸薄そうな女顔が来るとはね……」

「は、はぁ……」

なぜか初対面でいきなり罵られるはめになり、困惑しながらもハヤテは少女に尋ねた。

「……そ、それであなたは一体?こんな吹雪の中どうされたんですか?」

「それはこっちのセリフ。ここあたしの家なんだけど?」

「ええええええ!?そうだったんですか!?す、すみません!!勝手に使ってしまって!」

ハヤテは深く頭を下げる。

てっきり無人の避難施設かと思っていた。

遭難して仕方がなかったとはいえ、これでは不法侵入だ。

だが少女はさして気にしていないようだった。

「ま、べつにいいけど」

少女はハヤテを一瞥すると山小屋の中に入り奥の部屋へと進んでいった。

そしてそこでベッドに横たわる伊澄の姿を見つけた。

「あら?もう一人いたのね」

少女はベッドに近づき伊澄を見下ろす。

慌ててハヤテは事情を説明した。

「すみません、彼女熱で倒れてしまって……。どうか吹雪が止むまでここで休ませてもらえないでしょうか……?」

「まぁ別に構わないけど」

「ありがとうございます!助かります!!」

ハヤテは深々と頭を下げる。

そして少女は椅子に腰かけ、伊澄とハヤテの顔を交互に見た後、悪戯っぽい口調で言った。

「あたしはてっきり二人でお楽しみ中なのかと思ったわ」

「?……どういう意味ですか?」

「・・・・・・」

少女としてはからかったつもりだがハヤテにはこの手の皮肉は通じなかったようだ。

良く言えば純真、悪く言えば鈍感である。

「……ふ〜ん」

普通ならここで呆れるところだが、少女はハヤテのそんなところに興味をもったようだ。

そしてまたハヤテの顔をまじまじと見つめる。

「今どきの男にしては珍しいわね……。53点」

「???」

「あなた名前は?」

「あ、はい。ハヤテ……綾崎ハヤテです」

「へぇ、いい名前じゃない」

「そうですか?ありがとうございます」

ほめられてうれしいものの、ハヤテはちょっと複雑な気持ちである。

まさかあのダメ親に『借金取りから颯のように逃げられるように』というとんでもない理由でつけられたとは言えない。

一方、少女は語る。

「『名は体を表す』というじゃない?やがてその人の『本質』を指し示すようになるわ。どんな理由でつけられたとしてもね」

「はぁ……」

「まぁ名前が本質になるというよりは、名前に似合うように人が成長するって言った方がいいかしらね。とにかく……それだけ重要なものなのよ、名前って」

「・・・・・・」

少女の話を聞いてハヤテは思っていた。

だとしたら自分は一生借金取りから逃げ回る日々を送るのだろうか?

「……あなた今アホなこと考えてない?せっかくあたしがちょっとイイ話をしているというのに……」

「え!?い、いやそんなことないですよ、とても参考になりました!」

ハヤテはごまかすものの、少女は疑わしそうな目をやめない。

「まったく……。とにかくあなたも子供ができたらいい名前つけてあげないとダメよ?」

「こ、子供って……。それ以前に僕、彼女もいませんし……/////」

「あら、真っ赤になって可愛いわね♪66点」

「さっきからその点数なんなんですか!?」

「細かいこと気にする男はモテないわよ」

「ええ!?」

完全に弄ばれているハヤテ。

少女はそんなハヤテを見て楽しそうに笑う。

そしてハヤテはずっと聞きたかったことを質問した。

「ところで聞き忘れてましたけど、そういうあなたのお名前は何ていうんですか?」

「あたしの名前は―――」



*   *



「お〜〜〜〜い!!ハヤテや〜〜〜〜〜〜い!!」

イブキは叫んでいた。

長い間スノーモービルで滑走するも、見渡す限り雪景色。

もうずっとハヤテを探し回っているが手がかりすらつかめていなかった。

さすがに同乗するナギと咲夜の顔にも不安の色が浮かぶ。

「ハヤテ―――――――!!ハヤテ―――――――!!」

「いるんなら返事せぇ―――――――!!」

呼びかけも虚しく、ただ吹雪の音が響くばかりだ。

イブキは苦々しく舌打ちをする。

「ったく、あのバカどこいったんだ……」

運転しているマリアはしばらく考え込んだ後、ひとつの可能性を指摘する。

「これだけ探していないとなると、もしかしたら今頃伊澄さんと合流してどこかに避難しているのかも……」

驚異的洞察力だ。

「しかし避難といっても、こんな山奥の中どこに?」

ナギが腑に落ちないといった顔で疑問を口にする。

実際今までこの山中を探し回っていて民家などは一軒も見当たらなかった。

だからマリアの推理には無理があると思ったのだが……

「……いや」

そのときイブキが口を開き、ナギと咲夜は振り向いた。

イブキは顎に手をそえ、何やら意味深な表情で静かに言った。

「あたしに一つ……心当たりがある」



*   *



「へぇ、なんだかピッタリなお名前ですね」

「それはほめてるのかしら?それともバカにしてる?」

「いやいや、ほめてますよ!?とてもいい名前だなぁって!!」

「くすっ……。ありがとう♪」

慌てるハヤテを見て、少女は楽しそうに笑う。

「あなた、からかいがいがあるわね♪」

「もう……。勘弁してくださいよ〜」

そんなふうに談笑する二人。

一見すると何てことない和やかな会話だ。

だが、ただ一人その中に潜む『異常』に気づいている者がいた。

「(……ハヤテさま!)」

伊澄はベッドに横になったままハヤテの身を案じていた。

ハヤテには眠っていると思われているが、彼女は目を開いてずっとハヤテ達の会話を聞いていた。

会話に参加しなかったのは、起き上がることも声を出すことも叶わなかったからだ。

なぜそうなったのかも伊澄はもう理解していた。

「(・・・・・・!!)」

伊澄はその『原因』……いや、『元凶』をキッと睨む。

先ほどからハヤテと会話している少女……

この光景は本来ならば有り得ない。

なぜなら……







『彼女はこの世に存在していないのだから』







少女は視線に気づいたのか、冷たい目で伊澄を一瞥する。

それだけで伊澄の体に寒気が走った。

まさか私が霊に恐怖を感じるなんて……

今まで数々の修羅場をくぐり、霊には慣れていたはずの伊澄は動揺する。

そのときハヤテがベッドに近づいてきた。

「あれ?伊澄さん目が覚めました?」

「(ハヤテさま!?気づいてくれましたか!)」

その一言で伊澄は安心する。

そして何とか自分の異変をハヤテに伝えようとするが……

パチン

「(・・・・・・!?)」

横目で見ていた少女がふいに指を鳴らした。

その瞬間、伊澄のまぶたが急に重たくなった。

眠気が襲った訳ではない。ただ自分の意志とは関係なく目が強制的に閉じられていく。

「あれ?気がついたと思ったんですけど、また寝ちゃいましたかね?」

「そっとしといてあげなさいよ。病人を無理に起こすものじゃないわ」

「そうですね」

そんなやりとりが耳に聞こえる。

もはや伊澄に得られる情報は音だけになってしまった。

すぐそばに危険が迫っているというのに何もできないもどかしさ。

伊澄は自分の未熟さを恨んだ。

「(くっ、こうなってはもうハヤテさまに頼るしかありません。ハヤテさまならきっと……)」

伊澄はハヤテを信じて賭けることにした。

その期待を背負ったハヤテはというと……

「勝手に材料を使ってしまい申し訳ありませんが……。これミルクセーキです、よろしければどうぞ」

「あら、ありがとう」

「(ハヤテさま――――――――――――!!?)」

少女に前回伊澄の為に作ったミルクセーキを差し出していた。

危機感の欠片もない。

「あら、美味しい……」

「よかった、お口に合いましたか♪」

「あなた中々やるわね。よく気も利くし」

「ありがとうございます♪」

「(・・・・・・)」

ほめられてまんざらでもない様子のハヤテ。

伊澄はそのやりとりを聞き、なんだか気持ちがもやもやとしていた。

「・・・・・・」

「……な、なんですか?」

「……あなた」

少女はハヤテをじろじろと見た後、こう命じた。

「脱ぎなさい」









「えええええええええええええ!!?/////」

「(えええええええええええええ!!?/////)」

伊澄は心の中で、ハヤテは実際に声を出して絶叫した。

「ちょ――――!!一体何でですか!?/////」

「(ダメです、ハヤテさま!!誘惑に負けてしまっては!!/////)」

軽くパニックになる二人。

しかし少女はお構いなしに詰め寄る。

「いいから、早く脱ぎなさい!!」

「キャ―――――――――!!/////」

部屋にハヤテの悲鳴と、衣服がはがされる音が響く。

伊澄にいたっては様子が見えないので、余計あぶない妄想に駆り立てられる。

「(ハヤテさま――――――――!!!/////)」

伊澄はかつてないほど全身全霊で力をいれるが、それでも金縛りは解けない。

このままではハヤテさまの身が(違う意味で)危ない!!

……と思ったのだが。

「やっぱり!ひどいケガじゃない!!」

「(え?)」

ハヤテは服を脱がされ上半身裸にされていた。

そこで露わになったのは、体中にできた傷やアザ。

切り傷、打撲、凍傷とひどいありさまだ。

中でも特に背中の被害がひどく、見ているだけで痛々しい。

いかにハヤテが不死身といっても彼も人間である。

ダメージを受けないわけでも、驚異的回復力を持っているわけでもない。

ただ人より頑丈なのと……我慢強いだけなのだ。

だから彼はこんな大怪我でもこう言う。

「いえ、こんなの大したことありませんよ」

「何言ってるのよ、どう見ても重傷じゃない!!一体どうしたらこんな大怪我するの!?」

「ちょっと崖から転倒して、雪男に襲われて、雪崩に巻き込まれただけですよ」

「なんで生きてんのよ!?とにかく、手当するからじっとしてなさい」

「え、でもだいじょ……」

スパーン!!

言い終わるより先に、少女はハヤテの背中を平手で叩いた。

さすがのハヤテもこれには悶絶する。

そしてしばらく床を転げ回った後、顔をあげると少女が鬼の形相で睨んでいた。

「……次やせ我慢したら今度はグーで殴るわよ?大人しくしてなさい」

「い、イエッサー……」

そして少女は救急箱を探しに行った。

「(・・・・・・)」

伊澄は複雑に思いながらも、ほっと胸をなでおろすのであった。







―数分後。

手当が終わりハヤテの体は包帯で丁寧に巻かれていた。

ハヤテは上着を着ながら礼を言う。

「ありがとうございます。優しいんですね」

「別に。これぐらい普通でしょ?」

少女はそっぽを向き、そっけなく答えた。

「……あなた、人の為に体張るタイプでしょ?」

「え?どうしてですか」

「そうでもなければそこまで大怪我したりしないでしょ。……少しは自分の身も案じなさいよ」

「す、すみません。体が勝手に動いてしまうというか……」

「まったく、呆れたわね……。まぁそういうの嫌いじゃないけど」

少女はため息をつく。

そしてしばらくハヤテの顔を見て何か考えこんだ後、口を開いた。

「……ちょっと聞いてくれるかしら?」

「はい、なんですか?」

少女はまだ吹雪の止まない外を窓から眺め、思い出すように語りだした。

「あたしってね、昔っから男運悪いの……」

「そうなんですか?あなたみたいに綺麗な人なら男の人も放っておかないと思いますけど」

「だからその寄ってくる男ってのがロクな奴いなかったのよ!!」

少女はいらだった口調で拳を握る。

「どいつもこいつも自分の事ばかりしか考えてなくて!嘘つきで!何度も騙されて!ホント男なんてサイテー!!」

「は、はぁ……。すみません」

その剣幕に押され、思わず謝ってしまうハヤテ。

そして少女は拳をゆるめ、悲しそうな顔をした。

「あたしのことを理解してくれる人なんて誰もいないの……」

「・・・・・・」

その表情にハヤテはなぜか既視感を覚えた。

なんだろう?この人、誰かに似ている……

少女は落ち着きを取り戻すと、小さく息を吐いた。

「悪いわね愚痴を聞かせちゃって……。というかこれじゃ八つ当たりね」

「いえ、僕でよければいくらでも聞きますよ」

「ふふっ、お人好しね」

少女はちらりとハヤテの顔を見る。

「……あなたは今までの男より少しはマシみたいね」

「そうですか?」

「ええ、72点。及第点てところね」

「……意外と厳しいですね」

「そう?これでも高評価よ」

少女は悪戯っぽく笑う。

そしてハヤテはしばらく考え込んだ後、口を開いた。

「……あの」

「なに?」

「さっき……『自分を理解してくれる人なんていない』って言ってましたけど」

「・・・・・・」

少女は顔を伏せる。

ハヤテはそんな顔をさせてしまったことを申し訳ないと思いながらも、言葉を続けた。

「僕じゃ……ダメですか」

「……え?」

少女はその意味が分からず顔をあげる。

目に映るのは真剣なハヤテの眼差し。

「まだ会ったばかりですし、僕はあなたの事を全然知りません。理解するのも時間がかかると思います……でも」

ハヤテは優しく、穏やかに微笑んだ。

「少なくとも僕は……あなたの事をもっと知りたいから」

「・・・・・・!!」

少女はくるりと向きを変え、ハヤテに背を向ける。

そしてしばしの静寂の後、そっけない声で言った。

「……好きにすれば?」

「ありがとうございます♪」

ハヤテが返事をしても少女は振り返らない。振り返れない。

今の顔を見られたくなかったからだ。

「……100点」

少女のそのつぶやきは、伊澄だけ聞こえていた……


第五十五話 END


===============================================================================



はい、久しぶりすぎてうまく書けたか不安です……

またちょくちょく進めていきたいと思いますのでよろしくお願いします!!

更新遅れてすみませんでした!!

ではまた次回♪

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Re: Breath ?U (5/13 更新再開) ( No.88 )
日時: 2012/05/16 20:30
名前: 紅雪

さてさてお久しぶりです、紅雪です。

ずっと楽しみにしておりました。
というか話は面白いし、咲夜の関西弁が上手かったので、道草さんは関西の方だとか勝手に思ってました。出身を言及するのはタブーなのでこれ以上はアレですが…

さてと、では久々に感想の方へ参りたいと思います。

遂に出てきた雪女さん、熱で弱っているとはいえあの伊澄さんを封じ込めるとはやりますね。
見た目からの採点でハヤテが41点か…厳しいな…とか思ってたら結構な勢いで加点されてってますね…

それにしても場面が変わったときのマリアさんの驚異的洞察力たるや、なんかもうこの作品内のマリアさんは驚異的洞察力係ですよね。
イブキの言う心当たりってのは雪女さんの家のことなんでしょうか?

まぁ、そこら辺は次回で分かるとして、一方ハヤテは伊澄さんの期待を華麗にスルー。
めっちゃもてなしてますね…

その後ハヤテが急に雪女さんに脱げといわれた時、伊澄さんとハヤテと一緒にえええええ!?と叫んでしまいました。

なるほど、ハヤテは怪我してたんですね。
いや、そりゃまぁ、雪山に来てから散々でしたからね…

てか手当てしてあげるなんて、雪女さんめちゃめちゃいい人じゃないですか。
そんないい人を、また天然ジゴロっぷりでたぶらかすのか…ハヤテは…

地球の皆、俺に嫉妬の力を分けてくれ…

…さぁ、嫉妬玉も出来たので次回、ハヤテはどんな不幸に見舞われるのか!?楽しみにしてます…フフフ…

ではでは、今回はこんな感じで失礼します。紅雪でした〜ノシ
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Breath ?U (5/27 更新再開) ( No.89 )
日時: 2012/05/27 14:10
名前: 道草

どぅも★道草です!

こんなに更新停滞しても読んでくださる人がいてホントうれしいです!!

ではレス返しをば。


◆紅雪さんへ

>さてさてお久しぶりです、紅雪です。
>ずっと楽しみにしておりました。


愛歌「お久しぶりです。いつもありがとうございます♪」

ありがとうございますぅぅぅぅぅっ!!

紅雪さんのコメントがいつも心の支えになっています!!


>というか話は面白いし、咲夜の関西弁が上手かったので、道草さんは関西の方だとか勝手に思ってました。


ありがとうございます!

本場の方にそう言ってもらえるとなんだかうれしいです♪


>遂に出てきた雪女さん、熱で弱っているとはいえあの伊澄さんを封じ込めるとはやりますね。


少女「あたしをそんじょそこらの悪霊と一緒にしないでほしいわ」

まぁ、彼女の実力のほどは本編で♪


>見た目からの採点でハヤテが41点か…厳しいな…とか思ってたら結構な勢いで加点されてってますね…


確かに……改めて見るとすんごい急上昇してますね……

これだから天然ジゴロは……

ハヤテ「?」


>それにしても場面が変わったときのマリアさんの驚異的洞察力たるや、なんかもうこの作品内のマリアさんは驚異的洞察力係ですよね。


マリア「メイドはなんでもお見通しです♪」

ナギ「……恐ろしいな」


>イブキの言う心当たりってのは雪女さんの家のことなんでしょうか?


イブキ「……雪女?なんのことだ??」


>まぁ、そこら辺は次回で分かるとして、一方ハヤテは伊澄さんの期待を華麗にスルー。
>めっちゃもてなしてますね…


ハヤテですから♪

イブキ「そこは『執事ですから』というべきところでは!?」


>その後ハヤテが急に雪女さんに脱げといわれた時、伊澄さんとハヤテと一緒にえええええ!?と叫んでしまいました。
>なるほど、ハヤテは怪我してたんですね。
>いや、そりゃまぁ、雪山に来てから散々でしたからね…


この件について咲夜さん一言どうぞ。

咲夜「……えらいすんませんでした」


>てか手当てしてあげるなんて、雪女さんめちゃめちゃいい人じゃないですか。
>そんないい人を、また天然ジゴロっぷりでたぶらかすのか…ハヤテは…


彼女は基本いい人です。悪霊だけど。

伊澄「意味がわかりません……」


>地球の皆、俺に嫉妬の力を分けてくれ…


君に届け、この想い(嫉妬)!!

イブキ「オメェも入ってんのかよ!?」


>…さぁ、嫉妬玉も出来たので次回、ハヤテはどんな不幸に見舞われるのか!?楽しみにしてます…フフフ…
>ではでは、今回はこんな感じで失礼します。紅雪でした〜ノシ


紅雪さん、ありがとうございました♪



では本編に参ります。


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第五十六話 『女の戦い・氷上決戦』


「……なんてことがあったんですよ♪」

「ふふっ、もうバカね♪」

話が弾み、談笑するハヤテと少女。

あれからしばらくして、二人はすっかりと打ち解けていた。

「(・・・・・・)」

一方、身動きが取れず、ずっと二人のトークを聞いていた伊澄はやきもきしていた。

今のところ少女がハヤテに危害を加えることはなさそうだが、何となく面白くない。

伊澄の中で何かが燃え上がる。

「しかし……吹雪なかなか止みませんね……」

ハヤテは窓の外を眺める。

吹雪は衰えることなく、むしろ一層勢いを増しているようだった。

少女はぼそっとつぶやく。

「……そりゃそうでしょうね」

「え?」

「……なんでもないわ」

少女は視線をそらし、話題を変えた。

「それより……もっとあなたのこと教えてほしいな」

「え?僕の事ですか?」

「そうよ」

少女はジトッとハヤテの顔を見つめる。

「あたしのこと知りたいって言ったでしょ?だったらまずはあなたの事から教えなさい!」

「は、はい!では……」

ハヤテはコホンと咳払いし、改めて自己紹介する。

「僕は……三千院ナギお嬢さまの執事をしています」

「……しつじ?」

「ええ」

そしてハヤテは自分のいきさつについて語った。

あのダメな両親の事も。

その親に借金を押し付けられた事も。

少女は静かに聞き入り、話が終わると口を開いた。

「……成程ね。あなたも色々苦労したのね。……つらかったでしょ?」

「ハハハ、それほどじゃありませんよ」

ハヤテは笑い飛ばすが、少女は見透かしたような目でハヤテを見つめる。

「……嘘おっしゃい」

「え?」

「あなたみたいな子を一人知っているわ。その子もそうやって強がってばかりいたけど、陰ではいつも泣いていた……」

「・・・・・・」

ハヤテは黙り込む。

確かに両親のもとにいた頃、つらくなかったと言えば嘘になる。

幼い頃はいつも泣いていた。

「思ったことがあるはずよ。理不尽ばかりのこの世界、生きているのが辛いって……。それはあなたが悪いんじゃない。間違っているのは世界の方……」

少女は右手でそっとハヤテの頬を撫でる。

その手の冷たさが心地よい。

「あなたはこの世界で生きるには不器用すぎる……優しすぎる……」

少女はハヤテに顔を近づける。

その深い藍色の瞳にハヤテの顔が映りこむ。

それを見た瞬間、ハヤテは意識が遠のいた。

「さぁ、目を閉じて……。くだらない現実から解放してあげる」

「……僕……は……」

その瞬間、山小屋の扉がひとりでに開き、冷たい風が部屋の中に吹き込んできた。

雪がハヤテと少女を包むように周りを舞い、やがて二人の姿を覆い隠した。

「……ハヤテさま!!」

そのとき金縛りが解け、伊澄は勢いよく飛び起きた。

だが時すでに遅し。

雪が消えると同時に、二人の姿も跡形もなく消えていた。

「・・・・・・」

残された伊澄はただ静かに拳を震わせた……



*   *



「……ん……ここは?」

気が付くと、この世のものとは思えない幻想的な風景が広がっていた。

高い天井、広大な部屋、豪華な装飾。

城を思わせるその外観は三千院の屋敷にも引けを取らない。

なによりも驚くべきはその全てが透明で、水晶のように輝いていた。

だがこれは宝石ではない。

全て水……氷だ。

氷の城。

その一室、これまた氷でできたベッドの上にハヤテはいた。

しばらくの間、その光景に目を奪われる。

「あら、気が付いたのね」

カツンカツンと足音を響かせながら、少女が歩み寄ってきた。

「ようこそあたしの造った城へ。なかなかいい出来でしょ♪」

少女は手を広げ、くるりとターンする。

「造ったって……あなたは一体……」

そう言いつつも、ハヤテはもう感づいていた。

そして少女は静かに答えを告げる……

「最近はこう呼ばれているわ……。『雪女』ってね」

その瞬間、ハヤテは足の感覚を失った。

見ると両足が氷に覆われ、完全に固まっていた。

「!!?」

ハヤテはもがくが、もはや完全に身動きが取れない。

そうこうしている間も凍った箇所はさらに拡大し、ハヤテの体を浸食していく。

だが不思議と痛みはない。

「心配することはないわ。死ぬわけじゃない。ただ眠りにつくだけよ……ずっとね」

「・・・・・・」

もうほぼ全身が凍りつき、意識が朦朧としてきた。

「さぁ、あたしと一緒に夢の世界へ……」







そのとき。

ズウゥゥゥン!!

轟音と共に城全体が大きく揺れた。

その衝撃で床や壁に亀裂が入り、飾ってあった氷の彫刻がいくつも砕け散る。

「……よくここまで来れたわね。ただ者じゃないとは思ってたけど」

雪女はゆっくりと後ろを振り返った。

ハヤテもかろうじて残った意識の中、その姿を確認した。

崩れた壁から入ってきた、『大和撫子』という言葉が似合いそうな和服姿の少女。

「い…すみ…さん……」

ハヤテの意識はそこで途切れた。

伊澄は凍りづけとなったハヤテの姿を確認すると息をのんだ。

そして雪女をキッと睨みつける。

対して雪女の方は笑みを浮かべ、指をパチンと鳴らす。

するとまるで逆再生の映像を見ているかのように、壊れた壁や床が元に戻った。

伊澄はそんなことには特に驚きもせず、雪女へと詰め寄る。

その目には普段の彼女からは想像できないほどの怒りが宿っていた。

「よくもハヤテさまを……」

体から霊気があふれ出し、黒い髪が逆立ち波打つ。

「絶対に許しません……。恨み一つ残らぬよう消し去ってあげます……」

懐から御札を取り出し、冷たく言い放つ。

無表情だが、ぞっとするほどの威圧感だ。

しかし雪女は物怖じすることなく嘲笑する。

「ふふ、どっちが悪役だかわからないわね」

伊澄は問答無用とばかりに、御札を飛ばす。

その御札は炎をまとい、一直線に空を切る。

雪女がそれを避けると、その攻撃はそのまま後ろの氷の柱に命中し、一瞬のうちに溶かした。

物凄い高熱だ。

間髪入れず、伊澄は次の攻撃に移る。

無数の炎が出現し、宙を舞う。

「……炎か。まぁ定石よね」

伊澄は妖怪退治のプロだ。

妖怪の弱点など熟知している。

だが雪女は余裕の笑みを崩さない。

「でもいいのかしら?ここでそんな高熱を出して」

「?一体何を言って……」

伊澄は一瞬その言葉の意味が分からなかったが、すぐにハッと気づいた。

炎に照らされた城内から、ピシピシと軋む音が聞こえてくる。

伊澄はすぐに術を中止し、炎を消す。

「どうやら気付いたようね?」

雪女はクスクスと笑う。

「そう……ここは脆く儚い氷雪の城。強い熱や衝撃を加えれば瞬く間に倒壊するわ。そしたらどうなるか……わかるわよね?」

この城が倒壊すれば、伊澄やハヤテも巻き込まれてしまう。

つまり伊澄はここでは本気で戦うことができない。

「……くっ!!」

伊澄はもどかしさに歯噛みした。

脆さを逆手に取り、相手の力を封じる。

それがこの城。雪女の結界である!

「弱い奴には弱い奴なりの戦い方ってのがあるのよ!」

雪女が手を振り下ろすと、天井から巨大なつららが落下してきた。

伊澄はすかさず防御に入る。

光が頭上を覆い、盾となってつららを防いだ。

「上ばかり見てたら足元すくわれるわよ?文字通りね!」

雪女がひょいと指を曲げると、今度は床が氷のトゲになった。

伊澄は慌てて移動し、なんとかかわす。

だが雪女は攻撃の手を休めない。

天井が、床が、壁が、凶器となって伊澄に襲いかかる。

「……!!どこが弱い奴ですか!!」

攻撃を防ぎつつ、伊澄は思っていた。

彼女は今まで戦ってきた妖怪の中でもかなり手強い。

能力もそうだが、何より彼女は自分の弱点を理解している。

だからこそ、したたかで強い!

「この城の中にいる限り、あたしの掌で踊っているようなものよ」

本気が出せない伊澄に対し、城を自在に操れる雪女。

地の利は完全に雪女の方にある。

この城内では彼女はほぼ無敵と言えた。

そして遂に伊澄は部屋の隅にまで追い詰められてしまった。

もう逃げ場はない。

「……ハァ……ハァ」

「降参しなさい。あなたには恨みも愛着もないわ。命までは取らない」

力尽き座り込んだ伊澄を雪女は冷たく見下ろす。

だが伊澄は決して屈することはなかった。

ここで退くことはできない。

「……しかたないわね。じゃあ少し眠ってもらうわ!」

雪女はとどめを刺す為、手を振り下ろした。







……が、何も起こらない。

城はシンと静まり返ったままだ。

「……??」

試しに指を鳴らしたり、手を振り回したりするが城は何も反応しない。

「ど、どうして……!?」

雪女の顔に困惑の表情が浮かぶ。

すると伊澄がふっと笑った。

「私が……ただ逃げ回っていたとでも?」

「何を……。はっ!?」

雪女は城内を見渡す。

すると城内のいたるところに伊澄の御札が貼られていた。

おそらく伊澄が攻撃を避けている間、気づかれないように貼っていたのだろう。

「あ、あの札は!?」

「本当によくできた結界です。雪山の龍脈を利用し、気の流れを緻密にコントロールすることで、ぎりぎりの強度と攻撃力を保つ。膨大な霊力と繊細な技術がないとできないものです。同じ術者として尊敬に値します」

伊澄は立ち上がり淡々と語る。

「ですが私の術で少し手を加えさせてもらいました。これでもうあなたがこの城を操ることはできませんし、簡単に倒壊することもありません」

「あ、あの短時間であたしの術式を解析し、さらに上書きしたというの……!?」

雪女は驚きを隠せない。

この結界は彼女が生前20年かけて精密に設計し、さらに死後10年かけてようやく完成させたものだ。

壊すことならともかく、改造することなど至難の業。

だが伊澄はそれをやってのけた。

「では……覚悟してください」

伊澄は御札を手にし、ようやく本来の力を解放した。

城内が震えるほどの霊気が体から湧き上がる。

そして標的に狙いを定め、攻撃する。

ボウゥン!!!

激しい炎が雪女の体を包み込んだ。

「ああああああああああああああああああああああっ!!!」

悲鳴を上げ、雪女の体は大きく吹き飛んだ。

そして炎が消えると、ボロボロの状態。

もはや勝負ありだ。

伊澄が近づくと、雪女は上半身を起こし両手を上げた。

「ふふっ、見事ね……。あたしの完敗だわ」

敗北を悟った雪女の顔はいっそ清々しかった。

伊澄はその姿を冷たく見据える。

「……ではこれで最後です。八葉六式……」

とどめをさすべく、御札をかざす。

「撃破滅きゃ……」

「待ってください!!」

「「!!?」」

その時、思いもよらない邪魔が入った。

その姿に伊澄はもちろん雪女も目を見開き驚く。

二人の間に割って入ったのは……

「ハヤテさま!?」

「ハヤテ……どうして?」

そう、ハヤテであった。

どうやら伊澄たちが戦っている間に意識を取り戻し、自力で氷の中から脱出したようだ。

ハヤテは雪女に背を向け、伊澄と向き合う。

「伊澄さん、もう勝負はついています。そこまでにしてくれませんか?」

「ですが、コイツはハヤテさまを……!!」

思わぬ提案に伊澄は声を荒げる。

ハヤテを傷つけられて、彼女にしては珍しく感情的になっているようだ。

一方、ハヤテは静かに語る。

「凍りづけにされたとき……怖かったんですよ」

「でしたら!!」

「違うんです」

ハヤテは首を横に振る。

「死ぬことが怖かったんじゃないんです……。一人でいることが寂しくて……怖かったんです」

「・・・・・・」

「氷に中にいるとき、彼女の気持ちが伝わってきたんです。孤独の寂しさ、人に裏切られた悲しさ、願いの叶わない切なさ、すべてから心を閉ざした冷たい気持ちが……」

「・・・・・・」

伊澄はただ黙って耳を傾け、雪女は静かに顔を伏せていた。

「ずっと思ってたんです。誰かに似てるって……。それは昔の僕でした。だから、彼女の気持ちは痛いほどよくわかるんです……だから……」

「・・・・・・」

伊澄はハヤテを見据えるとふぅと息を吐き、御札をかざした手をゆっくりと下した。

それと同時に彼女からあふれていたオーラもおさまり、城内は静寂を取り戻す。

「……ハヤテさまは甘いですね」

伊澄は少し呆れた声で指摘する。

「そんなことでは立派なゴーストスイーパーになれませんよ?」

「す、すみません……」

いや、別にゴーストスイーパーになる気はないんですけど……

だが自分の言っていることが甘いことだというのはハヤテも十分理解していた。

戦場では情けは命取りになる。

その点においてプロである伊澄は徹底している。

彼女の言う通り、ここで容赦なく成敗する方が正論なのだろう。

「ですが……」

伊澄はハヤテの顔を見つめ、にっこりと微笑んだ。

「私はハヤテさまの……そんなところが大好きですよ♪」

「……伊澄さん」

伊澄は真剣な顔に戻り、雪女を見下ろす。

「というわけで、ハヤテさまに免じて今回は見逃しましょう。……ただし、また人に危害を加えるようでしたら今度こそ許しません」

「・・・・・・」

雪女は顔を伏せたまま動かない。

ハヤテがそんな彼女に手を差し伸べる。

「立てますか?」

「・・・・・・」

雪女は顔をあげると、ハヤテの顔を見て穏やかに微笑んだ。

「……ありがとう」

静かにそう言うと、彼女はハヤテの手に触れた。

その瞬間、白い霧がハヤテと伊澄を包んだ。

「「!!?」」

視界が真っ白に覆われ、何も見えなくなる。

そして……







「……ここは?」

気が付くと二人はもとの山小屋に戻っていた。

入ってきたときと何も変わってはいない。

一つ違いがあるとすれば、あれだけ吹き荒れていた雪が止み、雲一つない澄み切った青空が広がっていることだろうか。

すべて夢だったといわれても信じてしまいそうなほど綺麗な快晴だった。

「あの城は……彼女はどうなったんでしょう?」

夢でないことを確認する意味も含め、ハヤテは伊澄に訊いてみた。

「きっと、満足したということなのでしょう」

伊澄はくすっと笑う。

「これもハヤテさまのおかげですね」

「いえ、僕はなにもしてませんよ……」

「そんなことありません。ハヤテさまの温もりが……彼女の凍った心をとかしたんです」

伊澄の言葉に、ハヤテは照れくさくなって笑う。

だが次の瞬間、ハヤテの体が傾いた。

ドサッ!

「ハヤテさま!?」

突然倒れたハヤテに伊澄が駆け寄る。

額に手をあてると熱が出ていた。

伊澄の風邪がうつったのか、あるいは一連の騒動で体が弱っていたのか。

とにかく伊澄はハヤテを運ぶ。

華奢な体で男一人を運ぶのは苦労したが、なんとかハヤテをベッドに寝かせた。

だが問題はこの後だ。

先ほどはハヤテに看病してもらっていた伊澄だったが、自分が誰かを看病することには慣れていない。

「どうしましょう……このままではハヤテさまが風邪で死んじゃう……」

必要以上におろおろする伊澄。

どうも彼女の中では風邪は重病にカテゴリーされているらしい。

「……うぅん」

「ハヤテさま!」

熱にうなされるハヤテの手を握ると、すっかり冷え切っていた。

「とにかく体を温めないと……」

とはいえ具体的にどうすればいいのかわからない。

そのとき、とまどう伊澄の脳裏にある言葉が浮かんだ。

『雪山で体を温めるには人肌が一番!これ常識!!』※某幽霊神父談

「・・・・・・/////」

伊澄は顔を赤らめ躊躇したが、すぐに意を決した。

「……ハヤテさま」

そして伊澄はハヤテに覆いかぶさり……











「ハヤテはここかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

そのとき、壊れんばかりの勢いでドアを蹴破りイブキが乱入してきた。

そしてハヤテに馬乗りになっている伊澄と目が合う。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

バタン。

イブキは無言でドアを閉め、部屋を後にした……

「ち、ちがいます!!これは、その……えっと、そういうのではなくてですね!!?/////」

伊澄はおろおろしながら誤解を解こうとする。

するとドア越しから気まずそうなイブキの声がした。

「お気になさらず!!どうぞごゆっくり!!」

「ですから違います――――――――!!!/////」

吹雪も止み、晴れ渡った青空の下。

伊澄の叫びが響き渡った……


第五十六話 END


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はい、珍しくバトル展開な話でした!

能力バトルは考えているときは楽しいんですけど、それが一体どこまで伝わるのか不安です……

次回はようやくエピローグになります!

ではまた♪


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Re: Breath ?U (5/27 更新) ( No.90 )
日時: 2012/05/27 14:40
名前: キー

 初めまして…ですよね。キーといいます。
早速感想に移ろうと思います。
 ハヤテは…不幸の度を過ぎました。きっと何をしても治らないでしょう。その上お人好し、ハヤテはいくつ命があっても足りないきが・・・でもそのおかげで雪女さんを助けることができた、やはりハヤテはこれがステータス、そして天然ジゴロ。
個人的にはイブキ×ハヤテも見てみたいです。 
 そして…伊澄強い。でも………某幽霊神父のいうことを真に受けるとは…
 イブキはタイミングが悪すぎ。ハヤテの不幸のせいですよ。全部ハヤテのせいにしてるきがします。
  次回も楽しみです。
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Breath ?U (6/9 更新) ( No.91 )
日時: 2012/06/09 13:53
名前: 道草

どぅも★道草です!

ではレス返しをば。


◆キーさんへ

>初めまして…ですよね。キーといいます。
>早速感想に移ろうと思います。


初めまして、キーさん!!感想ありがとうございますぅぅぅぅっ!!

ハヤテ「初めまして、来てくれてありがとうございます♪」

イブキ「ちーす!感想サンクス!」


>ハヤテは…不幸の度を過ぎました。きっと何をしても治らないでしょう。その上お人好し、ハヤテはいくつ命があっても足りないきが・・・


これがバトル小説でしたらもう何度も死んでるでしょうね。

ド○ゴンボールいくつあっても足りないでしょう……


>でもそのおかげで雪女さんを助けることができた、やはりハヤテはこれがステータス、そして天然ジゴロ。


やはりハヤテは、優しくてお人好しで優柔不断で鈍感なのが一番ですよね♪

ハヤテ「ほめられてるのか、けなされてるのか分かりませんよ!?」


>個人的にはイブキ×ハヤテも見てみたいです。 


ほう、貴重なご意見ありがとうございます!

とはいえイブキはあんなキャラなので実現できるかはわかりませんが……


>そして…伊澄強い。でも………某幽霊神父のいうことを真に受けるとは…


伊澄「あれは、その……いたしかたなかったというか……/////」

神父「君は意外とアレだな」

伊澄「アレってなんですか!?/////」


>イブキはタイミングが悪すぎ。ハヤテの不幸のせいですよ。全部ハヤテのせいにしてるきがします。
>次回も楽しみです。


ハヤテ「なんか理不尽なんですが!?」

まぁまぁ。ではキーさん、ありがとうございました!!今後ともよろしくお願いします♪



では以下、本編です。



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第五十七話 『Blizzard』


「……で?こんなところで二人で何をやってたのだ?」

ナギがジトッとハヤテと伊澄を見比べる。

こんな誰もいない山奥の密室で二人きり……

ハヤテの彼女(自称)としては、心配でないわけがない。

そんな疑いの眼差しを向けられた二人はというと、伊澄はオロオロと戸惑っていたが、ハヤテはよく分かっていないようでキョトンとしていた。

「いや、あの……それはね……」

「何って、避難していただけですけど?」

「本当だろうな〜?」

ナギはまだしばらく疑い深い目を向けていたが、やがて納得したのかいつもの表情に戻った。

伊澄がハヤテに少なからず好意を持っているのは知っていたので心配だったのだが、ここは自分の執事と親友を信じることにしたのだ。

ナギは伊澄にニコッと笑いかける。

「まぁ確かにお前ら二人じゃ何も起きないよな。そうだろ伊澄?」

「・・・・・・」

「おいいいいいいい!!なんで今視線そらしたぁぁぁぁぁぁっ!!?」

ナギは伊澄の肩をつかんでガクガクと揺さぶる。

それだけで伊澄は目をクルクル回していた。

そんな二人をよそに咲夜はハヤテに話しかける。

「まぁとにかく無事で何よりや!けど自分ケガは大丈夫か?」

「あ、はい。もうすっかり良くなりましたよ♪」

ハヤテは両腕をあげて、絶好調とアピールする。

最終的にこれまでのケガや前回の風邪は伊澄のハンドパワーで治してもらったのだ。

だが咲夜はまだ心配そうな顔をしている。

「ホンマか?ちょっと見してみい」

「ちょ、ちょっと、咲夜さん!?/////」

「あ、サク!!お前どさくさに紛れて何をやっているのだ!!」

咲夜が強引にハヤテの服を引き剥がそうとし、それに気づいたナギが咲夜につっかかる。

ギャーギャーと騒がしくなるハヤテの周り。

そんなある意味いつも通りな光景をイブキとマリアは遠巻きに眺めていた。

「相変わらずモテるな〜、ハヤテは」

「そうですわね〜」

半ば呆れ気味にお茶をすする二人。

こういうのは傍観していた方が楽しいので、我関せずを貫いていた。

しかし不意にハヤテが質問を飛ばしてきた。

「ところでイブキさん、よくここが分かりましたね?」

そう、ナギ達をこの場所に誘導してきたのはイブキであった。

だがこの雪山には伊澄の誘いでやってきたはずだ。

なのになぜイブキはこの辺りの地理に詳しいのだろう?

その問いにイブキはさも当然のようにこう答えた。

「そりゃあ、ここあたしんちだかんな」

「……え?」

全員の目が点になる。

そのリアクションにイブキは頭をガシガシとかきながらもう一度言った。

「だ〜か〜ら〜……あたしは昔ここに住んでたんだよ!!」

「えええええええええ!!?ど、どういうことですか!?」

その言葉に驚愕しつつ、ハヤテは思い返していた。

確かあの雪女の人はこう言っていたはずだ。

ここはあたしの家だと。

けどイブキさんが昔ここに住んでいた?

まったく話が見えない。

訳が分からず混乱するハヤテを見て、イブキはめんどくさそうにため息をつくと、外への扉を開いた。

「……ついてきな」

促されるままハヤテ達は外に出る。

雪は止み、空は綺麗に晴れ渡っているが、足元は新雪で深くなっていた。

イブキは雪を踏みしめ進み、ハヤテ達もそれに続く。

そして山小屋の裏にまわると、妙に雪が盛り上がっている場所があった。

イブキが近づき雪をはらうと、埋もれていたものが露わになる。

灰色に鈍く光る石材……これは……

「……お墓?」

「ああ……」

イブキは慈しむようにそっとなでる。

「あたしの……親の墓さ」

「え……」

訪れる沈黙。

ナギは胸の前で右手を小さく握る。

マリアや咲夜も表情を曇らせ、伊澄は真剣な面持ちでたたずんでいる。

そしてハヤテは気まずそうに口を開いた。

「でも……イブキさんのご両親って確か……」

「……あのバカ共のことじゃねぇよ」

イブキはあからさまに嫌そうな顔をして、ため息をつく。

「そうじゃなくて、あたしのもう一人の親……名付け親で、育ての親の方さ」

「もう一人の親……」

イブキはさらに墓に降り積もっていた雪をはらう。

そこにはこう名が刻まれていた。





『高橋 フブキ』





「あ……」

その名前にハヤテは聞き覚えがあった。

そう、ほんのつい先ほどの出来事……『彼女』は確かにそう名乗ったのだ。

ハヤテは少なからず動揺したが、それと同時に納得する所もあった。

少しずつ話が繋がってきた。

「その方がイブキさんの育ての親ってどういうことですか?」

まだ事情がつかめないマリアが尋ねると、イブキはどこか遠くを見るような目をして語り始めた。

「……あたしが生まれた直後、危うく両親に捨てられそうだったところをこの人が引き取ってくれたんだよ」

イブキの両親というのは実の子になんの関心も示さなかったらしい。

それどころか面倒だからという理由で、育児放棄されたという。

それを見かねてイブキを引き取り母親代わりとなったのが、当時イブキが生まれた病院の看護師をしていた『高橋フブキ』、その人だった。

「血の繋がりも、何の関わりもないのにさ……あたしを実の子のように育ててくれたんだよ。あたしにとって『本当の親』はこの人の方なのさ……」

「・・・・・・」

そう懐かしむイブキの声は、どこか嬉しそうで……悲しそうだった。

「まぁ10年前に亡くなって、あたしはあの両親の元に戻るハメになったけど。毎年この日は墓参りに来てんだよ。……今日が命日だからな」

「……そうだったんですか」

相づちを打ちながら、ハヤテは考えていた。

イブキに自分が今日体験したことを伝えるべきだろうかと。

しかし、ふと伊澄の方に目をやると、彼女は唇に人差し指を当てていた。

雄弁は銀、沈黙は金。

世の中には話さない方が良いこともある。

その意図を理解し、ハヤテはあえて口をつぐんだ。

「……ふぅ」

イブキは話し終え一息つくと、首をひねってポキポキと鳴らし、申し訳なさそうな顔をした。

「楽しい雰囲気壊すのやだったから、ホントは一人で来るつもりだったんだけど……。結局、付き合わせちまって悪かったな……」

「まったくだ!」

ナギは腕を組んで、フンとそっぽを向く。

「そういうことはもっと早く言えよな!手ぶらで来てしまったではないか」

「……へ?」

予想外の反応にイブキはきょとんとする。

「あ、ナギ。でしたら昨日旅館で買ったおまんじゅうならありますよ?」

「ううむ、安物だが仕方ない。とりあえずそれで我慢してもらおう」

「お、おい……」

とまどうイブキをよそに一同は墓のまわりに集まり、饅頭をお供えしたり、掃除を始めたりした。

「う〜ん、あとはやっぱ花がほしいところやな〜。けどここ雪山やし……」

「はい、咲夜。摘んできたわ」

「うおっ!!伊澄さんいつの間に!?しかもなんやその南国っぽい花は!!?」

伊澄の手には明らかにこのあたりには咲いてなさそうな、色鮮やかな花が握られていた。

伊澄は平然と答える。

「ちょっとマダガスカルまで行って摘んできたわ」

「この一瞬でどこまで行っとんじゃあああああああああああ!!!」

いつもの漫才(?)が始まり、マリアは笑顔で、ナギは少し呆れた顔でそれを眺めている。

すっかりと場は賑やかになっていた。

「・・・・・・」

その光景をイブキは黙って見ている。

すると、ポンとハヤテが肩に手を置いた。

「さ、みんなでフブキさんに挨拶しましょう、イブキさん♪」

「……ああ」

イブキはクスッと笑うとその輪の中に入り、そしてつぶやいた。

「……ありがとな」



*   *



各々が墓の前で手を合わせる。

それが終わると、一同は帰路についた。

途中ハヤテは振り返り、墓を見ながらイブキに尋ねた。

「……そういえば、イブキさんの名前の由来って何ですか?」

「は!?なんだよ藪から棒に……」

「いえ、ちょっと気になりまして」

ハヤテの質問に、イブキは頭をガシガシとかきながら、言いにくそうに答えた。

「……しっかりと息づき、まわりにも活気を与えられるような、そんな存在になってほしいとつけたらしい。……あの人がな」

「……素敵な名前ですね♪」

ハヤテが微笑むと、イブキは照れくさそうに視線をそらし足を速めた。

「べ、別にどうでもいいだろ!!それより早く帰るぞ!!/////」

「あ、はい」

ハヤテはイブキの後を追おうとしたそのとき……

『くすっ……』

「!?」

誰かが墓の前に立っているような気がして、ハヤテはバッと振り返った。

だがそこには誰もいない……

「どうした、ハヤテ?」

「いえ……なんでもありませんよ♪」

ハヤテは笑ってごまかすと、イブキの横に並んで歩き出す。

その背中に、いるはずのない誰かの視線を感じながら。

『あの子のこと、よろしくね』

そんな声が聞こえた気がした……


第五十七話 END


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はい。なんだかしんみりした話になってしまいましたが、これで雪山編も終わりです。

そしてこれが今スレ最後の話となります。

次回よりようやく3スレ目に突入!!

……いや〜、この小説を書き始めてそろそろ2年……長かったな……

半年もあれば完結するだろうと思っていた時期が僕にもありましたよ……

相変わらず更新ペースはスローですが、気長に楽しんでいただけたら幸いです♪

では、いままでコメントをくださった方々、そして今ここを読んでくれている皆様、本当にありがとうございました!!

ではまた、次スレでお会いしましょう♪
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Re: Breath ?U (6/9 更新) ( No.92 )
日時: 2012/06/09 16:32
名前: キー

 ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン↓↓
キーでし。
タイミングミスったぁぁぁぁぁ。もう少し待って感想書けばこんなスレ終わりで書かずにキリのいい新スレからかけたのに。↓↓ ハヤテのせいだぁぁぁぁ。(またハヤテのせいにする)

 まぁ気を取り直して、
フブキさん良い人ですね。
 ナオ「はじめまして、高島ナオです。「白皇オケ」のオリキャラです。以後お見知りおきを。……と堅いのはここまでにして、まさかのイブキさんの昔の家?驚きましたよ。」
 サラ「妹のサラです。…伊澄さんは一瞬でマダガスカルですか。もはや「迷子」というより「ランダムな瞬間移動」といった方が正しいですね。」
 ナオ「『あの子のこと、よろしくね』…ですか。ナギっちの親の紫子さんを思い出しますよ。」
 サラ「いや、それ以前に墓前で漫才をするって、かなり失礼なことだとおもうのですが。」
 ナオ「雪山編の終了、3スレ目ですか。次スレでも頑張ってくださいです。」

 では、
 ナオ・サラ「次回もたのしみにしています。」
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Breath ?U (最終レス返し) ( No.93 )
日時: 2012/06/14 23:58
名前: 道草

どぅも★道草です!

キーさん、感想ありがとうございました!!

では2スレ目最後のレス返しをば。


◆キーさんへ

>ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン↓↓
>キーでし。


ナギ「感想ありが……ってなんだこの重い空気は!?」

ヒナギク「まぁそれはともかく、感想ありがとうございます♪」


>タイミングミスったぁぁぁぁぁ。もう少し待って感想書けばこんなスレ終わりで書かずにキリのいい新スレからかけたのに。↓↓


いえいえ、こちらとしては2スレ目の最後に感想いただけてうれしかったです!

これからも気の向いたときにでも来てください♪


>ハヤテのせいだぁぁぁぁ。(またハヤテのせいにする)


ハヤテ「なぜに!?」


>まぁ気を取り直して、
>フブキさん良い人ですね。


フブキ「あら、どうもありがとう♪」

フブキは基本的には優しい人です。それゆえにいろんな人たちにだまされた過去があり、悪霊化してしまった……という感じです。


>ナオ「はじめまして、高島ナオです。「白皇オケ」のオリキャラです。以後お見知りおきを。……と堅いのはここまでにして、まさかのイブキさんの昔の家?驚きましたよ。」
>サラ「妹のサラです。…伊澄さんは一瞬でマダガスカルですか。もはや「迷子」というより「ランダムな瞬間移動」といった方が正しいですね。」


はじめまして、皆さん!

ハヤテ「来てくれてありがとうございます♪」

伊澄に関しては、まさにそんな感じですね(笑)

不便なのか便利なのかよく分かりませんな。


>ナオ「『あの子のこと、よろしくね』…ですか。ナギっちの親の紫子さんを思い出しますよ。」
>サラ「いや、それ以前に墓前で漫才をするって、かなり失礼なことだとおもうのですが。」


ラストに関しては確かに下田編や劇場版の雰囲気をイメージして書きました!

イブキ「漫才は別に問題ないぞ。暗くなるより賑やかな方が、あの人も喜ぶからな」


>ナオ「雪山編の終了、3スレ目ですか。次スレでも頑張ってくださいです。」
>では、
>ナオ・サラ「次回もたのしみにしています。」


キーさん、ありがとうございました!!

これからもお互い頑張りましょう!!

では、3スレ目でもよろしくお願いします♪

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