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現実って残酷だよね〜♪(一話完結)
日時: 2013/04/27 03:47
名前: 氷結アイスブリザード
参照: http://id43.fm-p.jp/555/aisuga/

この話はある漫画でやっていたネタを使って書きました
途中で何の漫画のネタなのか気づく人もいると思います



「ああ〜桂さんに振られて1ヶ月か…やっぱり悲しいな〜」

彼は東宮こうたろう。彼は1ヶ月前、桂ヒナギクに告白し、振られた
しばらく落ち込んでいたがハヤテに慰められたおかげである程度立ち直り、ヒナギクのこともあきらめた
でもやっぱり悲しい気持ちはあるのだ
そんな東宮が学校内を歩いていると

「んっ、なんだこれ?」

一枚の写真が落ちていたのを発見した
それをなりげなく拾いあげてみると

「!?こ、これは…」

そこにはかなりの美少女が映っていた
ヒナギクに匹敵するほどの美少女が

「この写真の女の子すごくかわいい!」

傷心中の東宮には特に衝撃的だった

「この子誰だろう?ウチとは違う制服だし、ぜひあってみたいな」

一目惚れだった。だがそれが誰なのかわからない
しかし、これがここに落ちていたということは少なくともこの写真の持ち主はこの女の子の事を知っているはず

そんな期待を胸に膨らませ、どこかで情報を得ようと思ったその時

「あれ?東宮くん。どうしたんですかこんな所で?」

ハヤテ登場

「綾崎か。ここでこんな写真を拾ったんだ。その映っている子がかわいくて、それが誰なのか気になってな」

たよりになる奴が来たと内心うれしくなる東宮

「へえーどんな子ですか?」

その写真に視線を向けるハヤテ
その瞬間ハヤテはまるでメデューサに睨まれて石化したみたいに固まった

「綾崎…?」

その様子を不思議そうに見る東宮

「東宮くん…世の中には知らない方が幸せなこともあるんですよ…」

どよ〜んした表情を浮かべながらそう語るハヤテ

「えっ、それって、もしかして!この写真の子を知っているのか?」

「え〜と…そ、それは…」

「教えてくれ綾崎!この子は誰なんだ!」

こんなすぐに情報が入ると思ってなかった東宮は歓喜するが、ハヤテはそんな東宮に困惑する

(どうしよう…別に教えてもいいけど、そしたら絶対東宮くん、すごくショック受けるだろうな…まさか、あの写真の子が…)

失恋して日が浅い東宮に傷口に塩を塗るようなまねはしたくないハヤテは

「あっ、そうだヒナギクさんの方が詳しいですよ!この子と古い付き合いだそうですから」

問題をヒナギクに丸投げした

「そうか。わかった!」

とりあえず東宮は納得したようだ
ハヤテは内心ホッとし、

(別にウソはいってないよな)

ハヤテは東宮と生徒会室に向かう途中、東宮にバレないようにコッソリ、メールを打ち、ヒナギクに口裏合わせるよう頼んだ



「よ、よく来たわねハヤテくん、東宮くん。私にな、なにか用かしら…」

妙にぎこちないヒナギク
東宮は少し違和感を感じながらも持っていた写真をヒナギクに見せた

「桂さん。ハヤテから聞いたけど、この子の事知ってますね」

真剣な眼差しの東宮にヒナギクは「うっ」と声を上げ、怯む
「あ、あのね東宮くん…こ、この写真はね結構昔の物なの…だからこの写真の子も今は大人になっていて…」

「そ、そんな!じゃあ結婚しているんですか!?」

「い、いや結婚していないだけだね…ほら!ね、年齢さが」

年の差がある事を理解させ遠まわしに自分からあきらめるよう東宮を誘導するヒナギク

(ナイスですヒナギクさん。これなら)

ハヤテもこれなら東宮の心を傷つけずにすむと感心したが

「かまいません。愛に年齢は関係ありませんから」

見事東宮がその期待をぶったぎた

なんでここでヘタレが発動しないんだよとハヤテは頭を抱えた
苦悩するハヤテとヒナギクに対し、東宮はキリッとした表情を浮かべていた

「なにやってんだヒナ?」
「なんだこの写真?」
「わーキレイな子だね〜」

その時、生徒会三人娘がやってきて写真を覗き見る

「どこの学校の子だろうね(ハート)」「さあ〜」
「でもどこかで見たような気がするんだよな〜」

「本当か花菱!こんなキレイな人と会ったことがあるのか!?」

「いや、そんな気がしただけで知っているわけじゃないが…」

「そっか…あ〜写真っていいな〜それにしてもほんと誰なんだろうこの子」

ほわんほわんとした表情をしながら東宮は幸せそうだった
しかし…




「あっ、それ私よ」

その瞬間この場にいる全員が固まった
どこかで聞き覚えある声だなと
ギギギと壊れかけのロボットのように振り向いたそこには
酔いどれ教師桂雪路が存在していた

「…雪ちゃんなの?」

「そうよーこんな美人、私以外誰がいるのよ」

一番先に正気に戻った泉が確認するかのように聞いたが雪路は堂々と答える

「わっははー!ウソだー!これが雪路だなんてw」
「だよな〜!そうだろヒナ」

「なんだと!先生だぞバカにするな!」

「………」

いつもどおりバカにする美希と理沙に怒鳴る雪路
ヒナギクとハヤテは頭を手に当て「あっちゃ〜」とした様子だった
そんな中、東宮はあまりのショックで頭の中が真っ白になったのか、地蔵のように固まったまま動かない
そしてヒナギクはもう隠し通せないて覚悟を決めたのか真実を語る

「…本当よ。とても信じらんないだろうけど、その写真はお姉ちゃんが16の時の物よ」

「「「!?」」」

まさか本当に雪路だと思っていなかった美希と理沙は「まじかよ信じられねえ」と表情を浮かべて驚きのあまり沈黙する
そしてさっきから何も語らない東宮を見て雪路は青筋を浮かべながら言った

「マジ泣きすんな」

そこには茫然自失の状態で大量の涙を流す東宮の姿が

その痛々しい光景にハヤテは同情する
このような結末にさせたくなかったからハヤテはヒナギクに協力してもらい真相を闇に葬ろうとしていたのだ
だってあの写真の中の美少女がこんな酔っぱらいの究極のダメ人間になってしまうなんて。少年の幻想を殺すには十分すぎるひどい現実だった
ただでさえ失恋で傷心中なのにその傷口に塩どころか、からしやわさびを塗りたくるようなあまりにも非情な現実だったからだ

「雪路おまえにもこんな時代があったんだな…」

「当たり前じゃない!」

まだ驚きを隠せない美希の言葉に即答する雪路
その時

「だまされないぞ!」

今まで沈黙していた東宮がようやく言葉を発した
東宮は拳を握り、勢いにのったまま気持ちをぶつける

「年増は年増なんだ…若い頃なんてないんだ…」





「桂先生みたいな年増は年増のまま母親から生まれるんだー!」

「「「……………」」」

号泣しながら語る東宮の妄言に言葉を失うハヤテたち

やがて憐れみの目をした後、優しい表情を浮かべ

「正常になろうな」
「ほら、髪の色も同じだし、おでこだって…」
「信じたくない気持ちは痛いほどわかりますよ。でもこれが…」

「やめてくれ!非情な現実を突きつけるなー!!」

慰めるハヤテたち。さすがの雪路もあまりの東宮のはかなさに怒鳴りつける気すら起きない

「写真なんて大嫌いだー!!」


この日時計台から東宮の魂の叫びが学園中に響いたとさ



ちなみにあの写真の持ち主は

「ない!オレの宝物が!!」

薫先生だった



あとがき
今回の話はワーキングの百話でやっていたネタに使った話でした
小さな物好きの主人公がバイト先であった幼女の写真で大喜びしていて、それが子供のころの店長だと知り、現実を認めようとしない主人公にみんなから憐れみされる話でした

とりあえず、いまは文よりスピード重視で投稿してます
いまあるネタで短かくて書きやすいそうなのを優先して投稿するつもりです
それは最近思いついたやつかもしれないし、一〜2年前思いついたやつかもしれません
それではまた
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Re: 現実って残酷だよね〜♪(一話完結) ( No.1 )
日時: 2013/04/27 09:01
名前: masa

どうもmasaです。


今回は東宮の話っすか。でも、良く諦める事が出来ましたね。まあ多分、いつまでもウジウジと諦めないのは男らしくないと思ったからでしょうね。

で、心の傷が一気に癒される少女の写真に出会ったと思ったら・・・。ハヤテがやヒナギクさんが必死で誤魔化そうとしたのは当然ですよね。

まあ東宮の言ってる事は正しいと言えば正しいですよね。45歳差を乗り越えて結婚した芸能人もいますし、確か、70代か80代の男性と結婚した20代の女性もいたはずですからね。
東宮の夢を壊したくないハヤテ達にとってはこれで諦めて欲しかったでしょうけど。

で、何だかんだでうやむやになりそうな所にすべての作戦および夢をぶち壊す雪路登場。

東宮が必死で現実から逃げ、夢に逃げようとしたのは当然ですよね〜。
せっかく出会えた写真の少女の正体が「駄目人間世界大会」なんてものがあったら、「10連覇により殿堂入り」が間違いない雪路だったんですからね。

最後の大オチを見たらこ○亀を思い出しました。確か、「○○なんて大っ嫌いだーーー」と、叫んで終わるオチが多かったはずですから。




実は、雪路のオチが出るまで、写真の少女は女装したハヤテだと思ってたんですよね。あれならハヤテもヒナギクさんも必死で誤魔化そうとした理由にもつながりますし。まあ違いましたけど。





次回作も楽しみにしてますね。
では。

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Re: 現実って残酷だよね〜♪(一話完結) ( No.2 )
日時: 2013/05/12 18:06
名前: 氷結アイスブリザード

へんじおくれました
感想ありがとうmaSaさん
ゆきじの過去の写真といまのゆきじをみてしまったら少年の夢をぶちころすのには十分ですしね
八ヤテやさしいからなおさら東宮の心をきずつけたくなかった
タマだったら むしろ壊してえよというでしょうね
東宮じゃなくてもなかったことにしたいほどひどい現実ですね
こちかめで昔あった話で「どこでもいっしょ」をネタにした話で_りょうつが機械にウイルスしこんでトロがいろんな人の銀行の暗証番号を聞き出そうとしたり、パンツの色きいてきたり、バレそうになると舌かんで自殺するというおもしろい話ありましたね
それでは
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