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ハヤテとヒナギクが兄妹!?
日時: 2013/04/20 01:33
名前: HTCB
参照: http://KhtcbYno→1

初めまして!HTCBです。初小説ですが、頑張ります。CPは、ハヤヒナです。高校生ですが、長編…完結させるので、宜しくお願いします。長々とすいません。では、どうぞ。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 

《第1話》




二階建てのアパートの一室。



手には紙切れのような物…

それを、酷く冷めた目で見つめる1人の青年がいた…


紙面には『借用書』の三文字…





ッグシャ!!





青年は紙切れを握りつぶす…

そして、握り拳を柱に叩きつける…

その柱にも『差し押さえ』の貼り紙が…




「…はぁあは…ついに…捨てたか…あの……!」















「クソ親が…」





青年は、フラフラとおぼつかない足取りで…

自身の『元,自宅』を後にした…



    
             
                
     *           *







…怒りはない…







…いつかはこうなると…







…とっくに覚悟はしていた…










…していた……けど…


















ーポタッ







「へ…あ…あれ?…な…なんだ…これ…」





ーポタポタッ




「…ク……な、なんで…涙なんか……なんで…これ…あ…は…ほん…と……に…なんで……なんでだよ!!!」



声を荒げるも、涙は溢れて止まってはくれない…                      



「…はあはあ…クソ…」



コートの袖で乱暴に涙を拭う…




…怒りは…ない…ただ…

















悲しかった…だけ…




溢れる涙を拭いながらも、青年は足を前に運ぶ…



…運び続けた……





  
    *            *







気がつくと僕は、近くの商店街に立っていた…

ぶらぶら歩いてる内に、たどり着いたらしい…


「はあ〜…どうしよう…」


頼れる親戚もいないし…友達だって……あっ!



「(宗谷君と…西沢さん…)」


・・・・・やっぱり…ダメだよな…


友達だという理由で、却下。

余計な心配掛けたくないし…


「…でも……」


イブに野宿なんてしたら、いくら僕でも凍傷ぐらいではすまないだろうし…


もしかしたら、死ぬ、なんてコトも…?



…やっぱり…宗谷君達に頼むか?


いやいや、いくらなんでも図々し過ぎるだろ…

『無期限で居候させて下さい』…なんて



「……はあ…」



所持金は全部で12円。

さすがにこれでは、一週間持つかどうかも怪しい…

…いや、たぶん無理だな。



青年は再度、ため息を吐く



腕時計に目をやると、夜6時半を指していた。

とはいえ冬は日の入りが早いため、外はもう真っ暗…



「と、とにかく…今晩の寝床の確保だ!」



決意を新たにし、勢いを取り戻した青年…

と、そこへ、焦りを含んだ女性の声が響いてきた…



「ちょっ!なにすんのよ!やめて!!!」



青年が、声の方へ視線を向けると、

1人の女性が複数の男に絡まれていた…



ガッ!!



その時、男の1人が女性の手首を掴んだ!



「っ痛!助けて!誰か!!!」



女性は抵抗していた…涙目で…                             
手を振り解こうと必死で…




青年は、一瞬で男との間合いを詰め…        


男の腹に正拳突きを突き刺した!



「ガハッ!」



男はその場に崩れ落ちる。女性は無事のようだ…



「「「「・・・・・は?」」」」



男の仲間達は間の抜けた声をあげる…


青年が瞬殺したのは、リーダー格だったのだろう…

仲間達は口をバカみたいに開けて、呆然としている…



「…あなた達……」



僕は確かな怒りを込めて。男達に呼びかける…



「1人の女性を5人掛かりで…なんて関心しませんね…ホント、どこのパトラッシュですか?」



青年は男達に微笑みかける…         

否、裁きを下す断罪の微笑みだ…          


当然のコトだが、目は笑っていない…



「ひいぃぃ!すすす、スイマセンでした〜!!」



スゲーあっさり引き上げていく男達…

心底呆れたようにため息を吐くと、

青年は女性に向き直る…        



「あの…お怪我はありませんか?」



「う、うん大丈夫よ…ありがとう…助けてくれて」



頬を微かに赤らめながら、礼を言う少女…



「(………綺麗な人だなぁ…)」



少女は、青年が今まで見た女性の中で…

…最も綺麗な人だった…



「……それにしても…あなたって強いのね。なにか、武術の心得でもあるの?」



「ええまあ…剣術と、徒手格闘術をちょっと」



「へぇ…『剣術』…か…」



クルッとターンしたあと…

少女は青年に、可愛らしい笑顔を向ける…



カァァァ/////


青年は思わず赤面してしまう…



しかし少女は気にした様子もなく、言葉を紡ぐ…



「そういえばまだ自己紹介してなかったわよね!私は桂ヒナギク。あなたは?」



「…僕は…」



偽名を使おうか…とも考えたが、やめた。

本当の名前を、少女に名乗る…




「ハヤテです。綾崎ハヤテ、これが僕の名前です」





   
     こうして2人は…出逢った


                 
          

        〜つづく〜

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

第1話、終わりました。下手な文ですいません。更新はなるべく早くします。アドバイスが欲しいです。少しでも良く…と思っているので。
























































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ハヤテとヒナギクが兄妹!? ( No.1 )
日時: 2013/04/26 00:50
名前: HTCB
参照: http://KhtcbYno→1

更新します。今回はヒナギクsideです。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


《第2話》







『ハヤテです。綾崎ハヤテ、これが僕の名前です』







カリカリカリッ






「・・・・・」






カリカリ……







「・・・・・」






カリッ…






「・・・・・」






カッ…






「………全然」






コトッ








…勉強に集中できない!


もーっ!!何だっていうのよ!なんで私が…その…

…あっ綾崎君…のコトなんか…考えてるのよ/////


脳内に浮かんでくるのは、数式などではなく…



1人の…青年の笑顔…



話してる時、何度も見せてくれたあの笑顔…

天使のように…優しい微笑みだった…



カァァァァ/////



思い出すだけで、頬が熱くなる…



「///は…反則でしょ!?あの笑顔は//////」


声に出して、悪態?を吐く私…



・・・・・・でも




最後の笑顔は…



…悲しそうな笑顔…だった


まるで…何かに耐えているような…

…苦しそうな…そんな笑顔…


私はその表情に…妙に既視感を覚えて…


昔…どこかで見た事がある…ような気がして…



しばし勉強を中断し、記憶を探っていると……




「ただいまー!今帰ったよ〜」

「おかえりなさい!あなた♪」




えっ…いまの声って…




「…お義父さん?」




え…?確か、今度の出張は4ヶ月って…

まだ1ヶ月も経ってないじゃない…



「…何か、あったのかしら…?」


それ以外考えにくい…


すぐさま階段を降りてお義父さんがいるであろうダイニングに向かう…



ガチャッ



扉を開ける…お義父さんはこちらに気づいたのか、
いつもの子供っぽい笑みを浮かべる…



「おおヒナ!元気にしてたか?まあ半月しか離れてないけどな…っと、そんなコトよりヒナ。今日は大事な報告があるんだが…いいか?言っても」


大事な…報告!!?



「えっ…う…うん…いいけど」




大事な…って言うくらいだから…

お義父さんの仕事に関係する事…だと思うけど…


……やっぱり…なにかあったのかしら…?



「………じゃあ言うぞ…」



お義父さんの真剣な表情を目の当たりにして…

私の身体も自然と強張る…



「(い、一体…なに言われるんだろ…)」



長い沈黙のあと、お義父さんがようやく口を開く…


そして次の瞬間、真剣な表情が…




ピッカピカの笑顔に変わる














「なんと!!!ヒナちゃんにお兄ちゃんができまーす♪」




 







その頃…キッチンで

一枚の写真をまじまじと眺めていた、

ヒナ母のひとこと…



「へぇ〜…ーーーーー君ね…フフッ♪相変わらず…可愛い顔してるじゃない♪」

      
         
         
         〜つづく〜
         
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

第2話、終わりました。第1話の出逢いのあと、ハヤテとヒナギクがどうなったかは、次話で書きたいと思っています。ではまた、次の更新で。




























































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Re: ハヤテとヒナギクが兄妹!? ( No.2 )
日時: 2013/04/26 06:11
名前:

 どうもぉーーーー、HTCB様!!
 
 帝です。

 いやぁー、朝からこんなに面白い話が読めるなんてんマジラッキーです。

 
 ハヤテがまさか、涙を流すなんて!!!!!!

 やっぱり、言葉でどんなに言っても、心は悲しんでいたんですね。

 また、原作とは違う、ハヤテが見れてよかったです。


 そしてヒナギク。
 男五人ぐらいだったら、叩きのめしてしまうかと思いましたが、ハヤテに助けて貰うことで、フラグが見えて来ました。


 きっと、竹刀や木刀は、家だったんですかね。



 とっても面白い作品でした。

 次回も、とっても楽しみです。
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ハヤテとヒナギクが兄妹!? ( No.3 )
日時: 2013/04/27 19:12
名前: HTCB
参照: http://KhtcbYno→1

[まずはレス返しから]

初レス、ありがとうございます!帝さん。

面白いと思って頂いて、光栄です。

とても嬉しいです。もう…ホント

これからも宜しくお願いします。

では、更新します!
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


《第3話》    






「へ?…お、お兄ちゃん?」





お義父さんが私に伝えた、予想外の報告?

私の…聞き間違いじゃ無ければ…


…いま…確かに…その…




お、お兄ちゃんって…言ったわよね?






「あ、あの…お義父さん?」





「ん?なんだヒナ」





「えっと…それ…どういう事…なの?」





「…?なにが」





「だ、だからその…お、お兄ちゃんって/////」




『お兄ちゃん』…この単語で、私が連想したのは…




…綾崎…ハヤテ君…




「どういう事って…言葉通りの意味だけど?」




言葉通りって…じゃあ…ホントに?


…ウチにもう1人、家族が出来る…

それも、わ…私の…お兄ちゃん?



で、でも!…そんな…簡単に…




「まあ…その子には、いろいろと事情があるのよ…」




そう言うと、お義母さんは私に一枚の紙を手渡す…



…え……こ…これって…



『それ』には…見覚えがあった…




ヒナギクの手が…震え始める…




「お…お義母さん…これって…」






「借金の借用書よ。その子のね」






「!!!!?」





お、お義母…さん?…いま…なんて?




「正確には…その子の借金じゃなくて、その子の…」




その子の…な…に?…お義母さん… 


お義母さんはそこで一旦、言葉を切る…



そして、沈痛な面持ちで…こう告げる…





「その子の…両親が作った借金よ…」





ウソ…ホント……に?

フラッシュバックする…『あの』情景





『お姉ちゃん、お父さんとお母さんはどこ?』






ー寒い…




ーとても…寒い…




ー身体…じゃない…




ー冷えていく…のが…分かる…






ー心が…寒い…









へ…え…こんな…コト…







『156844000円』






私と…お姉ちゃんより多い…

…2倍近くも…この人の方が…








「!!!!?」








…そんな…嘘…まさか…ね…









ヒナギクが驚いた要因…それは…










『ハヤテくん!あとは任せた♪』










…ハヤテ…くん?










私は震えながら…保証人の欄に目を落とす…













『保証人《綾崎ハヤテ》』













コツン…











私の心が…凍る…そんな音が…聞こえた気がした…
        


         
       
      
       
         〜つづく〜
            
 ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

第3話、終わりました。第2話の後書きに「第1話の出逢いのあと、ハヤテとヒナギクがどうなったか」を書くと言っていましたが、まあ…書けませんでした。次話では今度こそ書きたいと思います。では、次の更新で。あ、それとこの小説は断じてシリアスじゃないです。どちらかというと、ギャグです。







































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ハヤテとヒナギクが兄妹!? ( No.4 )
日時: 2013/04/29 06:56
名前: HTCB
参照: http://KhtcbYno→1

更新します。ハヤテとヒナギクの出逢ったあとの話はもう少し話が進んでから、やります。何度もすみません。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


《第4話》






『保証人《綾崎ハヤテ》』







『ハヤテです。綾崎ハヤテ、これが僕の名前です』





な…んで…?





「…ハヤテ…くん…」





私は…やっとの思いで…呟く…彼の名を…




「ん?…ヒナ、知ってるのか?」




知ってる…けど…こ…んな…

こんな…こと…知らない…私は…


…知りたくなかった…





『最後の笑顔は…悲しそうな笑顔だった…』





じゃ…じゃあ…あの笑顔は…




悲しそうな…じゃなくて…

悲しかった…の?


…でも…あの笑顔は…

それだけとは…思えなかった…


まるで…何かを、悟ったような…

…そんな笑顔だった…




「!!!!?」




突然、『あの』光景が頭の中でリフレインする…




『お姉ちゃん、お父さんとお母さんはどこ?』




不安げな私の問いにほんの一瞬、肩を震わせたあと…


…お姉ちゃんは…怒った様子で…こう言った…




『ヒナ!ヒドくない?私達を置いて…お父さん達、旅行行っちゃったらしいの!しかも、世界一周半!』




今ならそれが嘘だと、意識しなくても分かる…





『…え…世界一周…半?」





『そう!世界一周…半よ!』





『じゃ、じゃあ…しばらく…会えないの?』






『まあ、世界一周…半!だからね〜』






『…そんな…』







『……でもね…安心して……ヒナ…』





お姉ちゃんは私の頭を…優しく…撫でながら…

自分に言い聞かせるように、こう言った…






『…私は…私だけはね…これから先…何があっても…』






『…ヒナの前から…居なくなったり…しないからね…』





その時のお姉ちゃんの笑顔が…

…ハヤテ君の笑顔と…重なる…




ああ…そうか…あの時に…






「…お義父さん」






「…?なんだ…ヒナ」






「ハヤテ君は…来るの…ここに?」





「ん?ああ…今、知り合いの会社に協力を依頼して…」




Prrrrrrrrr♪




その時、お義父さんのケータイが鳴った…


ちょうど2コール目で、お義父さんが電話に出る…




「はい、桂ですが。…ええそうです…青髪の…」




青髪…ハヤテ君のコト…かな?






「ええええぇぇぇぇぇ!!!」






お義父さんがいきなり大音量の叫び声を上げる…


キッチンで洗いものをしていたお義母さんが「キャッ」と、小さく悲鳴を上げた…


お義父さんは電話を既に切っており…

…固まっている…


そして…ひとこと




「ねぇ…人間って、麻酔弾247発打たれても…眠らないもんなの?」

     
         
         〜つづく〜

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

第4話、終わりました。途中で投稿してしまって、すみませんでした。中途半端なところですいません。次話では、いよいよハヤテとヒナギクが再会します。ではまた。次の更新で。と言っても、たぶん今日中に書きます。

















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ハヤテとヒナギクが兄妹!? ( No.6 )
日時: 2013/04/29 21:25
名前: HTCB
参照: http://KhtcbYno→1

更新します。すみません。ハヤテとヒナギク…なかなか再会しない…今回はセリフが多いです。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


《第5話》




「桂さん!こいつ強過ぎですよ!もう…持ちません!」



「ぎゃあああー!振り落とさないでー!」




お義父さんのケータイから聞こえてくる…なに?


私自身…あまり分からない…けど…



強いて言うなら…断末魔?





「ちょっとアナタ…大丈夫なの?ハヤテ君は…」





「…いや、ハヤテ君…は…まあ、無事だけど…」





「ああ!蹴られただけで40メートルも…クソ!」





「隊長!一時撤退しましょう!このままでは…」





……何が起こってるの…かしら?


会話を聞くところによると…


何かと…戦ってるみたいだけど…



でも…何と?





「はぁ〜…まさか…こんな事に…」





こめかみを指で揉みながら、疲れたように…
お義父さんがそう言った…




……直接聞くのが…一番早いわね…




「あ、あの…」




「あの青髪!マジパねえっすよ!隊長!」




「ああ…私も…怖いよ……スゴく…ね」




「えっ…?」




へ…あ、青髪?…青髪っていったら…


心当たりは…ただ1つ…しかない…





「………お義父さん…?」





私は…なるべく優しい声で…お義父さんに問い掛ける…





「え…ど…どうし…ました…か?ヒ、ヒナギク…さま?」





「…その…電話の向こうで…戦ってるのって…」





「…た…戦ってるのって…?」











「もしかして……ハヤテ君?」






お義父さんは冬なのに、汗びっしょりだ…






「…で…どうなの?…もし……ハヤテ君なら…」





「……は…ハヤテ君…なら…?」




私はどこからともなく『竹刀』を取り出した…




「…覚悟は……出来てるわよね♪」ニコッ




「え…や…と…その…いいえ…」




「何が「いいえ」よ!!!…で!ハヤテ君なの!?」




「……は…はい…ハヤテ君…です…」




ドンッ




『竹刀』を、床に突き立てた…




ビクッ




お義父さんが身体を震わせる…




「………どういうことか…説明は……あるのよね…」




「…は…はい…」





「じゃあ…聞かせてくれる?…かしら」





「は…い…喜んで…」






『ヒナギク父の尋問中』






「・・・・・」





私の手には…一枚の…契約書…




『危険野生動物ー捕獲大隊ー利用契約書』




…………………プチッ




「…これ……なに…」




「契約書です。ヒナギクさま。」




「だから!なんで危険野生動物捕獲大隊…って私もあんまり知らないけど…その契約書がココにあるのよ!?」




「…いや…それは…あの…」




「…もしかして…知り合いの『会社』って……」




「はい。そこのコトです。」




「…お義父さんの会社って…何の会社だっけ…」




「えと…主に製品開発を行う会社です…」




「…どうやったら…大隊なんかと知り合うのよ?」




「………黙秘します。」




お義父さんの顔が、嫌な事を思い出したように歪んだ…

……イヤな思い出でも…あるのかも知れない…



「…まあいいわ…それで…お義父さんが依頼主なんでしょ?…ハヤテ君への攻撃を止めるように言ってよ」



「…あ、ああ……分かりました…」



お義父さんがケータイに手を伸ばした瞬間、

スピーカーから…声が…



「やったぞ!ついに眠った!麻酔弾666発目で…ハハ」



「クゥ〜やったな!これで基地に帰投できる!」



私達3人は…文字通り…固まる…



「あ!桂さん?いますか!?ついにやりましたよ!」



「じゃあ今から!コイツお届けしますね♪」



「待ってて下さいね♪桂さん♪」




ブツッ…ツーツーツー





桂家に…静寂が訪れたことは…いうまでもない…


              
         
        〜つづく〜

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

第5話、終わりました。まだメンテしてないので読みにくいかも知れません。これから修正していきます。次話は…たぶん、ハヤテsideの話になると思います。ではまた、次の更新で。


























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ハヤテとヒナギクが兄妹!? ( No.7 )
日時: 2013/05/01 00:04
名前: HTCB
参照: http://KhtcbYno→1

更新します。ハヤテsideからいきます。前話と同じく、スピード重視で書いたので、まだ調整してなくて読みにくいかも知れません。というかまだ未完成です。ホントすみません。なるべく早くしておきます。では、どうぞ。今回もセリフ多いです。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


《第6話》






「(…ああ…もう…駄目かも…な……僕…)」





ー痛い…身体中…が…スゴ…く…





「(…バカだ…よ…僕は…ホント…に…)」





ーあんな……親の為に…こんな……こん…な…






「(……酷い…目に…僕が……僕は…)」





「(………誘拐…さ…れたん…だ…あの……!)」







「(……ろくでな…しの…せいで…)」








…そ…うか…あい…つら…に……僕は…殺され…る…のか…












酷…い…人生だった…な…









『……ヤテ…君』






「(………………?)」





…なん…で…だ…こん…な時に……なん…で…な…ぜ…






『…ハヤテ君…』






「(……桂さん…の…声…が…?)」






『…ハヤ…ハヤテ…くん…』





か…つら…さん…?






『…ごめっ…ごめん…ね…ハヤ…テ…くん…』







「(…桂…さん…?…泣い…て……)」






『…ハヤ…ごめ…ん…なさい…』







「(……桂さん)」






ーえ、あ…あれ…?…い…痛み…が……







『…ハヤ…テ…君…?』






ー痛みが…引い…た…?…動ける…か…な…






僕は指に、「動け」と信号を送ってみる…






『…えっ…ハヤテ…君…?…い、いま…ハヤテ君の…』






あ、あれ?…妙に…リアリティが…





『お義母さん!ハヤテ…ハヤテ君の…指が……!』





えっと…確か僕は、誘拐された…と思うんだけど…





「(ほ、ほら!動いたでしょ!あ、また…)」





…何故、リアリティ……いや、リアルに…限りなく近い…





『ハヤテ君!しっかり…して…いつまで…いつまで…寝て
るのよ…ハヤテ…君…』







「(…桂さんの声が、聞こえるんだろう?)」








まぶたに力を入れると、なんの抵抗もなしに…開いた







「…えっ…」





やはりというか…当たり前というか…

…目の前には…彼女が…





「・・・・・あ、どうも…」





と…とりあえず、社交辞令の挨拶を…





「………………」





桂さんは…幻でも見るかのような目で…僕を見ている…

…その目は、泣きはらしたように…赤い…





「…あ、あの…」






ーポタッ






「へ?」





桂さんの…目の端に…涙が…溢れ…落ちて…

…ひとつのシミを…シーツに…つくる…





ーポタポタッ





溢れて…落ちる涙を…彼女は…拭おうとしない…





「あ…の…桂…さん?」











「…は」






「…は?」






「……は」






「は?」






「ハヤ…テくん…ハヤテ君!!」




ガバッ




「うわぁちょ!か、桂さん?/////」



か、桂さんが…僕に…だ…抱きついて…る?///





「……もう…ひっく…心配…したん…だから…」





僕の胸に…顔をうずめて…泣きながら…彼女は…





「……すみません…」





…そう言わければ…いけないと思った…





「は、ハヤテ君は…な…何も…悪くないんだから…あやっ謝らなくても…」




「…いえ…桂さんを泣かせてしまったので…その…お詫びです」




「…そ、そう…なの…///」




…彼女の物言いが…少しおかしくて…

僕は「クスッ」と心の中で笑みをこぼす…




「あれ?…『私!泣いてなんかないわよ!』とか、言わないんですか?」






「………言わない…わよ…」






僕の背中に回されている腕が、キュッとしめられる…





「本当に…心配…したんだから…」





息を吐きながら…呟くように…発せられた…その言葉…

桂…さん…この人は…本当に…


…僕の事を…心配…して…






「…ぇぐ……グスッ…かっらさ…ん」






…涙が…溢れた…






「え?ちょ!ハヤテ君!?な、何泣いてるのよ!?」





…嬉しかった…あんな…親だから…





「ハヤテ君?もしかして…まだ具合でも悪いの?」





…心配なんて…してもらえなかった…けど…





「…ぃや…そんなこと…は…」





…いまは…





「…大丈夫です…僕は」





…いまだけでも…心配…してくれる…





「……そう…」





そんな人が…僕にも…






「…………………」






「…あ…の…桂さん?」





…すごく…近くから…ハヤテ君の声が…聞こえる…





「…なに…ハヤテ君…」





…ハヤテ…くん…





「…僕達は…いつまで、こうして…///」






「……………?」




恥ずかしそうに…ハヤテ君が…そう言った瞬間…

私は…自身の状況を…今一度…確認してみる…




///私と…は、ハヤテ君の…じ、状況は/////




ベ、ベッドの上で…だ、抱き…/////





ドーン!





その時、扉が突然開かれ…




「ハヤテ君!!本当に!スミマセンでした!!!」




……お義父さんが…入ってきた…




「「………………」」




ハヤテ君は…頭にはてなマークを浮かべて…

私は…呆然としていて…声が…出なかった…




「……?」




反応がないコトを、不思議に思ったのか…

土下座していたお義父さんが… 


顔を…上げる…





「………………」





ベッドの上で抱き合う…私と…ハヤテ君を見て…






「………お幸せに…」






ひとこと…そう言って…




バタン…




…部屋を出ていった…




         
         〜つづく〜

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

第6話、終わりました。というわけでハヤテとヒナギクが再会しました。ハヤテが何故さらわれたのか、何故ヒナギクが傍らに居たかを知るのは次話になりそうです。アドバイスがありましたら、送って下さい。ではまた、次の更新で。




















































































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Re: ハヤテとヒナギクが兄妹!? ( No.8 )
日時: 2013/05/01 14:53
名前: 氷結アイスブリザード

こんにちは!
氷結です
ハヤテとヒナギク再会しましたね
おとうさんもあるいみタイミングよかったのかだいついている姿を目撃してしまって、お幸せに はうけました!
さすがのハヤテもますいだん666発はかなりつらそうです
それでは
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ハヤテとヒナギクが兄妹!?レス返し ( No.9 )
日時: 2013/05/01 20:30
名前: HTCB
参照: http://KhtcbYno→1

感想を頂けたので、レス返しです。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

 氷結さん

 感想ありがとうございます!

 ハヤテとヒナギクが抱き合っている時に、

 ヒナギク父が登場…

 ハヤテとヒナギクを序盤に急接近させたくて、

 こんな風にしたのですが、ウケてくれたのなら

 スゴく嬉しいです。感想ありがとうございました!

 これからも頑張ります!



 

  
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ハヤテとヒナギクが兄妹!? ( No.10 )
日時: 2013/05/04 01:16
名前: HTCB
参照: http://KhtcbYno→1

更新します。すいません。この小説…予想以上に…長くなりそうです…今回は、前話の再会をヒナギク視点です。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


《第7話》






ガチャ…






「(ハヤテ…君)」






バタン…






後ろ手に…そっとドアを閉めて…部屋に入る…






「…スゥ…スゥ……」






穏やかな寝息を…たてている…けど…





「…ハヤテ君…」





全身には…包帯が幾重にも巻かれ…ているのだろう…

服に遮られて…私からは…腕の包帯しか見えないけど…





ガタッ…





ハヤテ君の傍らに…簡素な椅子を持ってきて…

…ハヤテ君を…見守る私…





「…スゥ…う…く…ぁ…」






呼吸が乱れ…ハヤテ君の表情が…苦しそうに…歪む…


…うなされている…のだろうか…

あんな目に合えば…当然かも知れない…





「…ハヤテ…君…」





あの後…『大隊』の人達を問い詰めたところ…



『いや…血がでるようなコトは…何もしてないぜ?』



仲間の一人は…そう言っていた…


そして…次の言葉に…私は…キレた…




『どちらかというと…ソイツが勝手に傷ついたんだよ』





私は怒鳴った!


私は聞いていた…

分かっていた…

あの…お義父さんの電話から…


ハヤテ君は…自分を守るために…戦っていたんだって…


ハヤテ君が傷ついたのは…ハヤテ君のせい!?


私は怒って…後の話をまともに聞いてなかったけど…


…何故か…お義父さんとお義母さんは…




なんだか…すごく…納得していた…




その後、『大隊』の人達が帰っていき…


時刻は…すでに夜の11時半。


お義母さんには『早く寝なさい』って言われたけど…



私は…ハヤテ君の…傍らに居る…



時刻は…ちょうど12時をまわったところ…






「うっあ…く……は…」





ハヤテ君は…さっきからずっと…苦しそうに…




…ごめんね…ハヤテ…君…


ほんと…うに…ごめ…なさい…








ーポタッ





…?…あ…なんなの…コレ…






ーポタポタッ







「(…泣いて…る…の?…私…)」








…私は…ある憶測に…恐怖を覚えた…




ハヤテ君が…目を…覚まさなかったら…?

ずっと…ずっと…このまま…だったら…?




「…ハヤ…ハヤテくん…」




…イヤ…イヤ…よ…そんなの…

…もう…失いたく…ない…


…大切な人は…誰も…







ハヤテ君は…友達…だか…ら…







…失いたく…ない…





「…ごめっ…んね…ハヤ…くん」




涙が…止まらない…




「…ハヤ……ごめん…なさい…」




手のひらで顔を覆い…繰り返す…







…ピクッ







…あ…





「…ハヤ…テ…君…?」





…見間違い…じゃない…





「…え…ハヤ…テくん?い、いま…ハヤテ君の……」





確かに…動いた…

指の隙間から…微かに動く…中指が…





「お義母さん!ハヤ…ハヤテ…君の…指が…!」





…あ、今の時間帯は…確か…

お義母さん…お風呂…だっけ…






「ほ、ほら!動いた…あ、また…」





私以外…部屋にハヤテ君しか居ないのに…

…誰に話してるんだろ…私…


でも…なんだか…スゴく…嬉しい…


私はハヤテ君に…呼びかける…





「ハヤテ君!しっかり…して…いつまで…いつまで…寝てるのよ…ハヤテ…君…」



















パチッ…







「…え…」







…ハヤテ君の…目が…開いて…






彼は空色の…澄んだ瞳で…私を見たあと…








「・・・・・あ、どうも…」








…ハヤ…テ…くん…?






ーポタッポタ





…涙が…また…溢れる…





「…あ…の…桂…さん?」





戸惑ったような声で…彼はそう私に問う…

…間違い…ない…ハヤテ…君の…声…






「…は」






涙のせいもあってか…私の言葉は…1文字しか…







……まあ…これから…少し色々あって…


………現在…






「……お幸せに…」






バタン…






ハヤテ君に…だ、抱きついてるトコロを…

…いや…たぶん…お義父さんの目には…



私とハヤテ君が…抱き合ってるように…


…見えたであろう…それを…





「(…お義父さんに…見られた/////)」




         〜つづく〜

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

第7話はヒナギク視点の6話を書いたもの…です。前話はまだ、まとまりません。次話こそ、ハヤテは何故さらわれたのか、ヒナギクが傍らに居たのかを知る事になる…と思います。ではまた、次の更新で。あ、それとGW中はなるべく1日に1話、更新します。



























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Re: ハヤテとヒナギク ( No.11 )
日時: 2013/05/08 15:25
名前: 雛密

どうも初めまして雛密です。受験生そんなこと忘れるくらい楽しかったです。原作ヒナも好きですが、こういうヒナもまた違った良さがあると思います。お義父さん悪すぎることしてません?勘違いだったらすみません。部活前にヒナ補給できました。ありがとうございます。これからも投稿楽しみにしてます。
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Re: ハヤテとヒナギクが兄妹!? ( No.12 )
日時: 2013/07/07 00:07
名前: HTCB


感想を頂けたのでレス返しです。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

 雛密さん

 感想、ありがとうございます。

 っと、その前に...2ヶ月間、音沙汰なしで

 すみませんでした。

 これからまた、ちょくちょく更新していきます。

 雛密さん、改めて...

 楽しんでいただけたようで何よりです。

 返しが、遅れて申し訳ありません。

 続き、書いていきますので、良かったら

 見てって下さい。

 
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ハヤテとヒナギクが兄妹!? ( No.14 )
日時: 2013/07/28 09:37
名前: HTCB
参照: http://KhtcbYno→1

お久しぶりです、HTCBです。高校もようやく落ち着いたので、改めて投稿させて頂きます。小説書くのは久しぶりなので、何時も以上に駄文だとは思いますが、どうぞ。目を通して頂けるとありがたいです。今回は第三者視点からいきます。ハヤテ、ヒナギク視点は次話で、書きます。ではどうぞ。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


《第8話》




ーーお幸せに…




「・・・・・」



「・・・・・」




無言…である。かれこれ10分ほど…


…いや、正確には互いに話しかけようとはしている。

チラチラと肩ごしに相手の様子を見やり、『きっかけ』を模索していた。端から見れば、少し面白い挙動であると同時に、なんともいじらしい光景である。


だが、2人の状況は20分ほど前から全くと言っていいほど、好転していない…

あのハプニングの後、2人とも超人的なスピードで身体を離し…そして…。



今現在のこの状況。



2人はヒナギクのベッドの上で、正座をしている。

もちろん、お互いの顔が見えないように背中合わせに。


お互い、この部屋に充満する若干桃色の空気は耐え難いと感じ、打破しようと頑張りはする…のだが、




『『…あ、あの!ハヤテ君(ヒナギクさん)!!』』




『…え?…あ////』




『…えっとその…ヒナギクさんから、どうぞ///』



『…へ?…い、いや、ハヤテ君からで…いいわよ///』





『いいいえいえ!ヒナギクさんから…///』



 

『…全然大したことじゃないから…ハヤテ君、言って?』





『そんな…僕の方が大したことないです!ヒナギクさんから言って下さい!』




『…!だ、だから!ハヤテ君からでいいってーー!』





バッ!





お互いの顔を見合わせ絶句。

鼻先10cmの距離。

しばし見つめ合うが、相手の唇に目がいったところで、

赤い顔を更に赤くして絶句。




ガバッ!




およそ3分前に離れた時より、また上ランクのスピード
で振り出し…つまり、背中合わせの体制に戻…ろうとした。が、



『『ーーーっ!)』



2人とも、同じ方向に勢いよく振り向いた為か、互いの存在を意識しての事か、スプリングのよく効いたフカフカのベッドでバランスを崩してしまう。正確には力を入れた膝がベッドに沈み込み、そのまま前のめりに傾いたのだが…

互いに同じ方向にバランスを崩せば、抱き止める事が出来ない。



よって、



重さで勝るハヤテが、ヒナギクを押し倒したような格好になるのは、必然的といえる。    




『『……………』』



恋愛にウブな2人が硬直するのも、予想するのは容易い。

向かいあった時ほどではないが、互いの唇は触れられる距離に。

何より身体の凹凸、体温がダイレクトに伝わってくる。

その上、ハヤテは先ほどからヒナギクの手首を掴んでしまっている。放すタイミングが掴めないらしい…が、

それはハヤテ自身の都合で、

ヒナギクにはハヤテの内訳など分からない。



端から見れば…そう。




ハヤテがヒナギクに関係を迫っている図、である。


 

これがベッドという場所というのが、また質が悪い。   

誰かに見られれば、もう『確定』…だ。




『『・・・・・』』




ヒナギクの身体は不安げに微かに震えている。


すぐ目の前にはあまりの事にキャパシティオーバーを起こしたハヤテ。



本当に…近くに、目の前に…。




ハヤテもこの状況に内心、激しく動揺していた。


感じられる、ヒナギクの温かさ。

ぬるいミルクにラベンダーを加えたような優しい匂い。

女の子特有の、柔らかい感触…



しばし、静寂が部屋を包み…





彼女の唇が動く…。





『…ハヤテ君…』




熱を持っているような、切なげな声。

瞳は閉じており、受け入れているように感じられ、

更にハヤテは動揺する。




『…!な、なんですか?ヒナギク…さん』





ハヤテが問うと、うっすらと目を開け…言葉を紡ぐ。





『…そろそろ…離れない?』





『へ?』




『…それと…手、離して…』





『あっ!すすすスイマセンスイマセン!ヒナギクさん!』




ハヤテはまさに疾風のごとく俊敏さで、ヒナギクの上から離れる。

ずっと掴んでいたせいか、ヒナギクの手首が少し赤い。

ヒナギクはさっさと、ベッドの上に先程と同じようにハヤテに背中を向け、正座をしている。



膝の上で、拳を握り締めて…



ハヤテはいっそベッドから離れて、どっかに逃避したかったのだが…


彼女に習い、同じように背中を向けて座る。


さっきよりかは、少し距離が開いているが。


そのまま、無言で10分。




…と、ここで冒頭のシーンに戻る。




今までのは、『回想』だ。





『『・・・・・』』




2人は相変わらず無言。



健全な高校生男女にとって、『押し倒す』または、
『押し倒される』なんて、もう究極に近いイベント。


彼女たちには、少しハードルが高過ぎたらしい…




「…ゴホッ…」




…と、ハヤテの後ろで、ヒナギクが何回目かの咳をする。肩ごしに覗くと、寒そうに腕をさすっていた。




「…ハァ…ハァ……」



ヒナギクの様子がおかしい。

ハヤテがそう感づいたのは、かれこれ数分前。


熱っぽい吐息を漏らしながら、肩を上下させ、時折、
苦しそうな、咳をする。



ーもしかして…



ハヤテは1つの可能性を確かめるため、半ば強引に
彼女の額に手を当てる。




ー熱い。




「…ハヤテ…君?」




かなりの近距離で名前を呼ばれ、ドキッとする…が、




「…ヒナギクさん!熱あるじゃないですか!?」



今は、彼女の体調が最優先。


先ほどまでの羞恥心など、吹っ飛んでいた。



「待ってて下さい!今すぐ薬、持ってきます!」



足に力を入れ、ベッドから降り、駆け出そうとする。




ガッ…



降りようとベッドに力を加えていた左手に熱い感触…




「…ハヤテ君…行かないで…ここに…いて…!」




彼女が身を乗り出し、両手で手首を掴んでいた。

呂律が充分に回っていないにも関わらず、芯のある、
縋るような口調に、ハヤテはしばし硬直する。




ーどうしよう…





         〜つづく〜

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

中途半端で、すいません。次回はハヤテがお兄ちゃんになる、そして、ヒナギクの看病の話です。久しぶりに小説を書いたので、つまらなかったらすみません。時間のある時に修正しておきます。ではまた、次の更新で。








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Re: ハヤテとヒナギクが兄妹!? ( No.15 )
日時: 2013/07/28 19:44
名前: 高島屋秋帆


はじめまして。
駄文を寄稿中の高島屋秋帆(しゅうはん)と申します。

“もう一つの”ハヤテのごとく!が、これからどのように推移していくのか、期待して拝読しております。
是非とも完結めざして頑張って下さいね。
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Re: ハヤテとヒナギク ( No.16 )
日時: 2013/08/01 14:59
名前: 雛蜜

おひさしぶりです雛蜜です。いや〜久々の投稿とは思えないほどすばしいできですよ。もっと自信もってください。高校は沢山のことを学べると思うのでそちらに余裕ができてからの投稿でいいと思いますよ。さて、今回は前より二人が急接近。これからどうなるのか楽しみです。それにしても二人はお互いに意識しすぎ、そんなところもまたいいです。これからも楽しみにしているので頑張ってください。
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