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想い通じる誕生日(一話完結)
日時: 2013/03/01 10:45
名前: ハヤヒナ

ヒナギク (今日で一年になるのね。私がハヤテ君の事が好きな事に気付いて。)
この言葉どおり、今日はヒナギクの誕生日である。

『この風景は初めて会った時、ヒナギクさんが僕に見せてくれたものなんですよ。』
『理由はあったかもしれないし なかったのかもしれません』
『人から見るとずいぶん不幸に見えるかもしれませんし 心に深い傷もあるのかもしれません』
『でも…今いる場所は… それほど悪くはないでしょ?』

ハヤテに支えられ、テラスからの美しい夜景を見たときにハヤテが言った言葉である。
この言葉でヒナギクはやっとの思いで、ハヤテが好きな事に気付いたのである。




それから一年後の今日。ヒナギクは17回目の誕生日を迎えた。
去年同様、カラオケ大会を兼ねた、ヒナギクの誕生日パーティーが行われている中、
ヒナギクは時計塔に来ていた。
ヒナギク 「ハヤテ君、何の用かしら?時計塔に呼び出して。」
先程、ハヤテからのメールを見て、時計塔に来たのであった。
『ヒナギクさん、午後9時に時計塔に来てください。そこで渡したい物があります。』
と言う内容だった。




午後8時30分。ヒナギクは時計塔に来ていた。すると、
ハヤテ  「お待ちしていましたヒナギクさん。」
ヒナギク 「ハ、ハヤテくん!?どうしたに?早いわね。」
ハヤテ  「ええ。去年は2時間半も遅れてしまいましたから。」
ヒナギク 「そうだったわね。所で渡したいものって、若しかして誕生日プレゼント?」
ハヤテ  「ええ。コレです。」
ハヤテはヒナギクに誕生日プレゼントを差し出した。
ヒナギク 「コレってペンダントよね。」
ハヤテ  「ええ。四葉のクローバーのペンダントです。」
ヒナギク 「有難うハヤテ君。大事にするね。」
ハヤテ  「それと、もう一つプレゼントがあるんですか、受け取ってくれますか?」
ヒナギク 「もう一つあるの?」
ハヤテ  「ええ。ではコッチに来てくれますか。」
テラスにヒナギクを導いた。
ヒナギク 「駄目よテラスは。」
ハヤテ  「大丈夫ですよ。去年同様、支えてあげますから目を開けて見てください。」
ヒナギク 「分かったわ。」
ハヤテに言われたとおり、ヒナギクは目を開け景色を見た。すると、
ヒナギク 「凄い……………。」
去年同様、美しい景色にヒナギクは感動した。
ハヤテ  「去年、僕が言った言葉を覚えていますか?」
ヒナギク 「うん。覚えているわ。」

『この風景は初めて会った時、ヒナギクさんが僕に見せてくれたものなんですよ。』
『理由はあったかもしれないし なかったのかもしれません』
『人から見るとずいぶん不幸に見えるかもしれませんし 心に深い傷もあるのかもしれません』
『でも…今いる場所は… それほど悪くはないでしょ?』

ヒナギク 「………だったわね。」
ハヤテ  「ええ。それじゃあもう一つの誕生日プレゼントを渡しますね。」
ヒナギク 「うん。それって何かな?」
ハヤテ  「では言いますね。」
ヒナギク 「え!?」
一呼吸をし、ハヤテはヒナギクと向き合い、口を開いた。
ハヤテ  「僕はヒナギクさんの事が好きです。」
ヒナギク 「え!?」
ハヤテ  「この僕と付き合って下さい!!」
ヒナギク 「え!?」
ハヤテからの突然の告白に、ヒナギクは驚いた。
ヒナギク 「それ、本当なの?」
ハヤテ  「はい本当です。返事を聞かせてもらえませんか?」
ヒナギク 「私の返事はコレよ。」
ヒナギクは自分の唇を、ハヤテの唇に重ねた。
ハヤテ  「ヒ、ヒナギクさん!!?」
ヒナギク 「私もハヤテ君が好きなの。私の方こそお願いできるかしら?」
ハヤテ  「勿論ですよヒナギクさん。」
ヒナギク 「嬉しいよハヤテ君。」
ハヤテとヒナギクはお互いに抱き締め、唇を重ね合わせた。
そんな二人を、月明かりが包み込んでいた。二人を祝福するかのように。



………………………………………〔終〕………………………………………


長編小説を執筆中ですか、明後日がヒナギクの誕生日って事もあって、
ヒナギクの誕生日記念小説をやりました。
明日からは長編小説を再会しますので宜しくお願いします。

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