第1章・謎の招待状 ( No.1 ) |
- 日時: 2013/02/14 00:59
- 名前: 双剣士→(フリー)
- 参照: http://soukensi.net/ss/
- 【第1章・謎の招待状】
寒風吹きすさぶ冬のある日。出不精で知られる三千院ナギがマリアとともに足を運んだのは、とある雪国の温泉宿だった。 「さあ着きましたよ、ナギ」 「まったくもう、何なんだこの辺鄙な宿は。こんなところに招待してどういうつもりなんだ」 ぶつぶつと文句を言うナギの手には、一通の招待状が握られていた。「ラプラスの魔」という差出人に心当たりはない。 それでもナギの興味を引いたのは、中に書かれた文面だった。 「日頃の喧騒やしがらみを忘れ、ごゆっくり女性同士の交流をお楽しみください。主人公抜きで……なんだこりゃ」 「私たちってメインヒロインでしたよね?」 「まったく失礼なやつだ。こんなこと書かれたら、知らん振りするわけには行かないじゃないか」 負けず嫌いな性格を刺激されてまんまと誰かの手の平に乗せられているナギの様子に、マリアはくすりと笑った。 招待状の指示通りハヤテは連れてきていない。『女性同士の交流』と書かれている以上、あの天然ジゴロがいたら ナギの機嫌は悪くなるばかりだろうから賢明な判断といえるだろう。 「でもこの文面からすると、この宿には他にも誰か来てるはずですよね? いったい誰が……」 「やっほー、マリアちゃ〜ん♪」 突然割り込んできた元気な声にマリアは頬をこわばらせた。彼女をそんな名前で呼ぶ人物は1人しかいない。顔を上げた先には、 白皇在学当時の腐れ縁とも言える天才エンジニアが両手を広げていた。 「ま、牧村さん! あなた、どうして……」 「私も招待されたんだよ。原作のほうでは何年も出番なかったからさ、今日は楽しみにしてたんだ、マリアちゃんとお話しするの」 「は、はぁ……」 いきなり飛び出したメタ発言に鼻白むマリアだったが、ナギのほうのサプライズはそれどころではなかった。 「な、なんで母がここにいるのだ?!」 「うふふ、私もここに招待されちゃったの。なんでも時空も因果も飛び越えられるみたいね、あの招待状の贈り主さんは」 「すると、ひょっとして……」 「シンちゃんが来てるかどうかは私も知らないのよね。まぁとにかく、上がって上がって」 亡くなったはずの紫子に誘われて、古びた旅館の廊下へと登るナギとマリア。まるで夢の中にいるような心地で、懐かしい母を 見上げるナギだったが……母娘の感動の再会、という雰囲気には程遠いものを視界の端に拾ってしまう。 「母よ……なんなのだ、そのマイクは」 「ああこれ? さっきまでリサイタル中だったのよ。この温泉のお客さんたちノリが良くってさぁ、もう張り切っちゃって」 「……現世に帰ってきて最初にやるのがそれか、母よ……」 「まぁ、紫子さんですから……」 廊下を歩く4人の耳に、女の子たちの楽しそうな嬌声が聞こえてくる。廊下の左からはカラオケの演奏混じり、右からは ピンポンの音混じり、そして廊下の奥からは「かぽーん」という温泉特有の音に混じって話し声が届いてくる。 一方すぐ右手には2階に上る階段があり、先に荷物を置いて着替えるならそちらに向かうのも良さそうだ。 ナギたちが最初に向かった先は……?
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次の執筆者は指名しません。ご自由にどうぞ。
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第2章・争いは傍観するに限る ( No.2 ) |
- 日時: 2013/02/15 23:32
- 名前: 道草→(フリー)
- どぅも★道草です!
双剣士さん、このような場を設けていただきありがとうございます! 面白そうなので参加させていただきます。 では、よろしければご覧ください。
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【第2章・争いは傍観するに限る】
様々な音が聞こえてくる中、一番ナギの耳についたのはピンポンの音だった。 廊下の右の方からうるさいほどカツカツと言う音が響いてくる。 卓球か……そういえば下田に行く前にもちょっと練習してたな。 まぁ、結局あのときはいろいろあって私の超絶な腕前を披露する機会はなかったが…… そんなふうに懐かしく思いながらナギは興味本位に誰がいるのか右の部屋を覗いてみた。 そこでナギが見たものは……
「くらえぇぇぇぇぇっ!!必殺・消える魔球!!」 「甘い!神の力を知りなさい!!天誅・ゴッドスマ――――ッシュ!!!」
「・・・・・・」 何処かの誰かが熾烈な戦いを繰り広げている姿だった。 いや、何処かの誰かではない。残念ながら見知った顔だ。 一人は丸い眼鏡をかけた修道服の女性。 未だ誰にも名前で呼んでもらった事がない、通称シスター。本名ソニア・シャフルナーズ。 そしてもう一人、既に酒でも飲んでいるのか頬を紅潮させているのは白皇が誇るダメ人間、桂雪路だ。 二人はナギに気付く様子もなく、ひたすらにラリーを続けていた。 激しい運動をしながらも二人は会話する。 「いい?負けた方が一万円罰金だからね!」 「ふっ、いいでしょう。金……じゃなかった神の名のもとに叩き潰してあげます!」 ドガガガガとありえない音を出しながら二人の間を弾丸のようにボールが飛び交う。 これはもはや卓球ではない……魂と魂のぶつかり合いだ! 二人が腕を振るうたび、ラケットとピンポン玉、そして卓球台が悲鳴を上げる。 部屋の端の方を見ると、そこに積まれた壊れた卓球用具がこれまでの死闘を物語っていた…… そんな壮絶な戦いを目の当たりにしたナギは……
「・・・・・・」 見なかったことにした。 二人とも楽しんでいるようだしここはそっとしといてやろう。そんな建前のもとナギは気付かれないように部屋を後にする。 実際、関わりたくないのだ。 「あ、ナギ」 「おかえり〜♪向こうの様子はどうだった?」 「うむ。完全に選択肢を間違えた」 廊下に戻ると声をかけてきたマリアと紫子にそう答える。 何が悲しゅうて欲と汗に塗れた女の争いを見にゃならんのだ。 気を取り直して次の行先を決める。 カラオケと温泉にも誰がいるのか気になったが、楽しみは後に取っておこう。 そう考えたナギは先に荷物を置きに二階の部屋へと向かうことにした。 「じゃあ、こっちはもう少しおしゃべりでもしてようか♪」 「そうですね。ではナギ、私達はここで待ってますから」 「早く戻ってきてね〜♪」 牧村、マリア、紫子に見送られ、若干の心細さを感じながらナギは一人階段を昇った。
* *
二階に上がり部屋に入ると、文字通りナギの目に飛び込んできたのは…… 「ぼふっ!?」 枕だった。 顔面への直撃を受けよろけるナギ。 顔を上げると部屋の中には既に浴衣に着替えているナギの幼馴染、愛沢咲夜が笑っていた。 「遅かったな、ナギ♪」 「サク!いきなり何をするのだ!!」 「いや〜、やっぱしこういうとこきたら枕投げが定番やろ?」 「小学生かお前は!!ええい、くらえ!!」 ナギは仕返しとばかりに枕を拾って投げ返す。 しかしナギの全力投球はみるみる速度を失い、咲夜の足元に力なく転がり落ちた。 おのれ物理法則!貴様まで私を嘲笑うか!! そうナギが悔しがるのを尻目に、咲夜は枕を拾い上げて再び構える。 「相変わらず運動神経ないやっちゃなぁ……。ええか、こう投げるんやで!」 ぼふっ! 咲夜の投げた枕が当たる。 ナギに……ではない。 ナギはとっさに身を屈めたため、枕は彼女の頭上を通過し後ろの人間に当たったのだ。 「「……あ」」 ナギと咲夜はその人物を見て声を揃えた。 顔は枕で埋もれていて隠れていたが一目で分かる。 長い黒髪に和服姿が良く似合うその少女は…… ナギのもう一人の幼馴染、鷺ノ宮伊澄である。 一体いつからナギの後ろに立っていたのか……相変わらず神出鬼没だ。 そして枕が顔からずり落ちて、伊澄はようやくその表情を露わにした。 「・・・・・・」 にっこりと、伊澄は咲夜を見て微笑んだ。 咲夜の頬にたらりと汗が流れ落ちる。 「咲夜……私を敵に回すなんて、いい度胸ですね」 伊澄は迫力ある笑顔で咲夜へと迫る。 こころなしか何かオーラのようなものが体から立ち上っているようにも見える。 普段大人しいだけに怒らせると怖かった…… 「ちょ、待ち伊澄さん!?今のは事故や、事故!!ほら、ナギからも何とか言うてや!!」 咲夜の助けを求める声を受けてナギのとった行動は……
1.生温かく見守る 2.伊澄と手を組む 3.そんなことより、他の場所に赴く 4.一方その頃、他の人は……
「って全部ウチのこと見捨てとるやないか!?」
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こんな感じでよろしかったでしょうか? では、僕も次の執筆者は指名しません。 どなたか面白い展開にしてくれることを期待します。 ありがとうございました!
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第3章 荒れ狂うスーパーアイドル ( No.3 ) |
- 日時: 2013/04/04 17:35
- 名前: 帝
- どうも、帝です。これが、はつですんでドラ○もんみたいなやさしいめでみてもらえるとありがたいです。_____^_______________________^___________^_______では本編 3 2 1 どうぞ 「まっバカはほっといて3階にでまいくか!?」 ナギがそう言うと同時に上から、ハヤテ君、ハヤテ君と、聞き覚えのある声がし、三千院ナギ(通称ナギ)は、その声の主の方絵と歩みを進めた。そこには、ナギのよく知っている恋愛でも漫画でもライバル 今をときめくスーパーアイドル水蓮寺ルカ(通称ルカ)がいた。ルカは、ナギの、存在にきずくとイッキに頬を赤く染め、ナギに、「別に、ハヤテ君もいると思って仕事を飛ばしてきたらハヤテ君がいなくて寂しかったとかじゃないんだから!」と瞳を潤わせていった。 ルカはハヤテとあの山小屋でのことが始まりとなり、同人誌対決で私に、勝ったあとから付き合っている。事務所では、漫画をやめることで許してもらい、ハヤテも、ルカが言った一つだけのお願いを聞き入れて、高校卒業と共に、結婚することになっている。この事は集マネージャーが認めている。また、ハヤテも嫌々つきあっているわけではないようだ。ルカは私の暗い顔を見て心配しているようなそぶりみせた。私は、大丈夫だ!といいつぎのかいへいこうとしたときに、ルカは、「ごめんなさい」といった!私は、この言葉をききあまりいいきもちにはなれなかった。この数年後、ハヤテとルカが結婚し子供が生まれ今までの不幸を無いもの思えるほどの幸運が、二人に訪れたのは言うまでもない。
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Re: 《リレー小説》ハヤごと女子会は波乱万丈! ( No.4 ) |
- 日時: 2013/04/26 07:36
- 名前: さっちゃん
- 「サアアアアアクウウウウウ何地の文書き換えてるんだあああああ!!!」
「帝さんが赤面してるぞ!みてみろ!」
「あ…ホンマやな」
「ルカもまっかっかーあ〜あ〜サクわーるいなーわーるいなーだ!」
「ウグ…エグ…だってたのっ…ヒックしそうっく…やったんっエグやもっんっ…ウワアアアアアアアアアアアン!!!!」
「あ…サク…ごめん…マジ泣きするまでいって…ほんと…ごめん…」
「ホンマにぃ?」
「あぁ…」
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第4章・チビロリ戦線北上中 ( No.5 ) |
- 日時: 2013/04/28 07:58
- 名前: 双剣士→ネームレス
- 参照: http://soukensi.net/ss/
- 久しぶりの第4話です。
>>4は、>>0に記載した条件2を守っていないのでスルーさせていただきます。
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【第4章・チビロリ戦線北上中】
「……はっ?!」 三千院ナギは上体を起こし辺りを見渡した。散乱する布団と枕、その上ですやすやと眠っている伊澄と咲夜……どうやら幼馴染み同士で 枕投げをしているうちに眠ってしまっていたらしい。 「……嫌な夢を見たな……」 なんだか上の階に行ってルカと会ったような気がするが、よく思い出せない。早送りのアニメのように現実感の無い場面が過去から未来へと 流れていった気がするが、まぁ深く考えることもないだろう。ハヤテがルカと結婚して幸せになるなんて、そんなことあるわけないじゃないか。 劇場版とアニメ3期と4期が作られてるんだから、心配しなくたって私が勝つよ! 「……起きるか」 どれくらい眠っていたのか分からないが、マリアも母も迎えに来ないというのはおかしい。そろそろ1階に下りようかな……なんとなく そう考えながらナギが2階の廊下に出た途端、背の低い誰かがナギの服の裾を引っ張った。 「……ん? お前……」 「お姉ちゃん、あそぼ?」 見たことのない少女だった。いや正確にいえばピンクの髪と整った顔立ちに見覚えはあるのだが、そいつはこんな幼女ではないはずだった。 ナギの知っているそいつは3歳年上で、いつも口うるさく説教ばかりしてくる奴だったはず。こんな年端も行かぬ少女ではない。 「お前、名前は?」 「ヒナギク」 《……そっか、時空も因果律も飛び越えるって母が言ってたよな。こいつはヒナギクの小さいころ、か》 メインヒロインらしく、ナギは正確に事情を飲み込んだ。そういえばこいつの姉は卓球場で鬼勝負を繰り広げてたんだっけ。普段のヒナギクなら 嬉々として参戦するんだろうけど、この歳じゃ無理だよな。 「ねぇ、お姉ちゃん遊んで?」 愛らしく下から見上げてくる幼女ヒナギク。このスレの読者ならば大半が轟沈必至の幼女スマイルも、しかし三千院ナギには通じない。 ナギの脳裏に浮かんだのはむしろその逆だった。 《あの凛々しくて格好良くて少し憧れてたヒナギクが、今は私の思うがまま、か……》 いつもいつも怒られ怒鳴られ出番を奪われ、プライドを傷つけられ続けてきた桂ヒナギク。恨みに思っていたつもりは無かったが… …こうやって無垢な少女に戻ったヒナギクを見ていると、ふつふつと黒い感情が心に浮かんでくるのをナギは抑えることが出来なかった ……いじめてやりたい、と。 「よぉし、それじゃカードゲームで遊ぶか!」 「かーどげーむぅ? わたし、やったことない……」 「まかせろ私が教えてやる。なにしろ私は、新宿の某デパートで隊長と呼ばれた達人だからな!」
……そして1時間後、そこにはお約束の光景が広がっていた。ルールを知らないヒナギクは第1戦こそ惨敗したものの、その後は圧巻の 15連勝を飾ったのだ。幼女に負けて泣くわけに行かないナギは、終盤ではロクにカードを見ることすらできない有様であった。 「ねーねー、お姉ちゃん次行こう?」 「う……うるさいうるさい、調子に乗るなよ!!」 「ふぅん、まーいいか。お姉ちゃん弱すぎてつまんないし」 マリアですら口にしなかった暴言を何の遠慮もなく口にする幼女ヒナギク。そしてナギに体勢を立て直す暇を与えないまま、 生来の体育会系少女は次の遊びをしようと言い出した。 「ねぇお姉ちゃん、今度はチャンバラごっこしようよ!」 「ち、チャンバラ? そんなもの相手になるわけ……」 「大丈夫だよ、私は雪路お姉ちゃんより強いんだもん!」 ナギの反論をまったく逆の意味に解釈して、にっこりと微笑むヒナギク。冗談ではなかった。なんで温泉宿に慰労に来てまで、 ヒナギクに叩きのめされなきゃならないんだ……もはや年齢差など放り出し、三千院ナギが逃げ腰になりかけたその瞬間。 「……なんですの、剣術の稽古でしたら私も混ぜていただきたいですわ」 「アリス! お前もここに?」 「何のことですの? 私はアリスなどという名前ではありませんわ」 ふすまを開いて現れたのは、金髪縦ロールの利発そうな少女だった。ナギたちは知る由もなかったが、それはゆかりちゃんハウスに住む 少女アリスではなく、ロイヤルガーデンにいた頃の天王州アテネその人だったのだ。
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ロリヒナ VS ロリアテネ。原作ではありえない夢の対決がここに実現します。 ここから先は……こういう展開を喜んで引き継いでくれそうな、ネームレスさんにぜひお願いしたいです。 4月30日の23時59分まではネームレスさんに優先権あり、5月以降は執筆者フリーということで、続きをよろしくお願いします。
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Re: 《リレー小説》ハヤごと女子会は波乱万丈! ( No.6 ) |
- 日時: 2013/04/28 10:40
- 名前: ネームレス→デス
- 双剣士さんからバトンを受け取ったので全身全霊で書かせていただく!
ーーーーーーーーーー 前回までのあらすじ! 謎の招待状を受け取ったナギは訝りながらも負けず嫌い精神で指定された場所に行った。そこは時空も因果も捻じ曲げて、女性陣の女性陣による女性陣のための集まりだった! その後、死んだ人から過去の人、友人出番無し金の亡者などなど、たくさんの女性陣の姿があった! そしてメインヒロイン三千院ナギは現在、過去より出でしロリヒナとロリアテネの決闘(?)の場面に立ち会っていた。
(なんなのだこれはああああああああああ!?!?)
第5章【見た目は幼女、動きは達人】
「行きますわよ」
パチン、とロリアテネ(以下アテネ)は指を鳴らすと自分とロリヒナ(以下ヒナ)の近くに十字架を思わせる剣が突き刺さっていた。ハヤテとの修練にも使っていた剣だ。
「刃は潰してありますわ。これなら多少思い切り当てても」
アテネは剣を抜きブンッ、と剣先をヒナに向け、
「せいぜい骨が折れるぐらいで済みますわ」
それはもう晴れやかに、向日葵を思わせる笑顔で言い切った。
「アウトだろそれええええ!?」
「うんわかった!」
「お前もわかってないだろ!?」
ヒナは剣を抜き、二度三度振って感触を確かめる。
「では、行きますわよ!」
「行っちゃだめだろ!?」
ナギは一人あたふたしてる。 ナギは、幾らなんでもこんな小さい子が剣を振るのは危ないと考えていた。が、すぐにその考えを改める事になる。
「やあ!」
「甘いですわ」
流石にまだ小さい子どもの力では、たしかにナギ程度の動体視力でも追えるレベルのスピードだ。 しかし、動きは見る人から見れば相当なものだ。 ヒナの剣は真っ直ぐですぐに動きが読まれるが、だがその剣筋は一撃一撃が鋭く、速い、必殺の一撃。いわば【剛】の剣。 アテネはその必殺の一撃を、同年代、いや中学生でさえ受ける事しか出来ないであろう剣を見極め、避け、受け流し、威力を殺している。いわば【柔】の剣。 そして互いに実力は拮抗している。 決定打を出せないヒナ。 攻撃の隙を見出せないアテネ。 ナギのゲーム脳はこういう時に十二分に働き、二人は動きだけなら一流であると見抜いた。
「おいおい。いくらなんでもこれはロリっ子が出していい動きの限界を超えているぞ」
だが、それはしょうがないのだ。 一方は、未来では木刀政宗を使いこなし、白桜に選ばれし超人。 一方は、ハヤテの剣の師であり、今のハヤテの基礎を作った女神。 常識では測れない。それがこの二人なのだ。
「…何か私はいなくて良さそうだな」
ナギは「あれ?私空気じゃね?」と思い、万が一にも剣が弾かれ飛んで来る、というような、ハヤテなら達成率100%の不幸が起こる前に退散しようとした。 が、
「うひゃあ!?」
扉に手を掛けた所で突如剣がナギの頬を掠め扉に刺さる。
「あなたにはこの勝負の見届け人になってもらいますわ♪」
悪魔の宣告。
(おいおい無えよこれマジやべえよ。なんでシア◯・パ◯ルと◯スク・テイカ◯の決闘を見守るシル◯ー・クロ◯みたいな立ち位置なんだよ。というかこの二人リアルにフィジ◯ル・バ◯ストでも使ってんじゃねえのか?なに?こいつら◯ースト・リンカ◯なの?私は光◯剣とか使えないよ?マジでどうにかしてGOD!)
「むー!剣なんか手放してー!」
「大丈夫ですわ」
剣を手放したアテネに自分が舐められていると思ったヒナは全身全霊の縦切りを放つ。 が、アテネはまるで、それを待っていたと言わんばかりの余裕な態度で懐に手を入れる。
「やあああああ!!」
ヒナの剣は寸前まで迫っていた。
「危なっ!」
ナギはつい声を出すが
「シッ!」
懐に入れた手が一瞬煙るように走る。 パシン、と乾いた音が鳴る。次の瞬間ヒナの剣は地面を抉った。
『なっ!?』
「あらあら」
驚きの声を上げるのはヒナとナギ。 アテネは依然として余裕を崩さない。 アテネが手に持っていたのは、扇子だった。
「っ!」
瞬時に動揺から戻ったヒナは剣を振り上げる。 アテネは扇子で受け流しながらしゃがむ事で回避する。
「わわっ!」
勢い余って、威力を殺しきれずその場で回転し大勢を崩すヒナ。 アテネは扇子を口元を隠すように広げる余裕さえ見せた。
(一瞬で場を掌握した?それにあの動き。見◯色の覇気でも使ってるのか!?)
ナギもつい見入ってしまう戦闘。
「どうしました?終わりですか?」
「ま、まだ!」
その後もヒナは賢明に剣を振るう。 だがアテネは、舞うように受け流し、避ける。
「てえい!」
最後の手段として、ヒナは強い踏み込みと同時に鋭く突きを放つ。
「ハアッ!」
迫る剣。だがアテネは冷静に距離を測る。ずっと握ってきた剣の長さを間違うはずが無い。鋭く息を吐き、意識を剣の先へと集中する。
(ここ!)
たたんだ扇子を下から剣の腹に当て、上へと反らす。
「え?嘘!?」
突き、というのは点の攻撃である。避けるのは容易でも、それを受け流すなど達人でも難しいだろう。ヒナはそれを本能的に理解していたために、上へと反らされた時、自分の切り札が覆されたこの瞬間、最大の動揺と隙を作ってしまった。
「フッ!」
パシン、と音が鳴り響く。
「きゃっ!」
ヒナの額にアテネの扇子が当たる。 ヒナは剣を手放してしまい、大勢も後ろへと傾く。
「まだですわ!」
素早く踏み込むアテネはヒナの胸ぐらと右袖を掴み、ヒナの右側、自分の左側に右の足を大きく踏み出す。
「…くぅ!」
ヒナも必死に抵抗するが、大勢が完全に崩れているヒナになす術も無い。 ヒナの体を自分の方へと引き寄せながら、次に左の足を踏み出す。 今、ヒナの重心は完全に右足に掛かっている。
「チェックメイトですわ!」
アテネは右の足を後ろへ払う。同時に、ヒナの右足を刈り取った。 大外刈り。 柔道の技の一種だ。ヒナは背を思い切り床にぶつけられ、肺から酸素が出る。
勝負が、決した。
・・・ ・・ ・
「ダメではないか!今回は最後柔道の技で締めたからと言って、もし攻撃が当たってたりしたらどうするつもりなのだ!」
「ごめんなさい」
正気に戻ったナギは急にお姉さん気取りで(あと現ヒナでは絶対に出来ないであろうヒナを怒る、という行為の優越感を感じながら)ヒナを注意していた。
「まあまあ。私があの程度の攻撃くらうとでも?」
「世の中には「なに?急に速度が上がっぐああ!?」みたいな展開も起こるのだ!それにヒナは戦闘で熱くなってたし、一撃くらえば本当に危ないのだぞ!」
「す、すいません」
ナギの気迫につい気圧されるアテネ。
「まあ、こちらも止められなかったし、途中退場もしようとしたし、とにかく!もう今後、せめてちゃんと体が成長すりまでは本気でやりあわない事!わかったか?」
『はい。わかりました』
「じゃあ、元々稽古という名目だったのだから、終わったらやるべき事があるだろう?」
ドヤ顔で決めるナギ。 二人も互いに意味を理解したらしい。 向き合って
『ありがとうございました!』
「うむ」
互いに礼をし合う。ナギも普段とは違うお姉さんポジションに酔っていた。 そんな時だった。
『ゆっきゅんのコンサート始まるよ〜♪』
そんな、自分の母の間の抜けた声が、放送で響き渡ったのは。
ーーーーーーーーーー ふむ…指名するだけならタダですよね…。なら、デスを指名!お願いします! 現在4月28日の10時半ぐらいか。なら、3月1日の11時までデス有効で。その後は自由にどうぞ! ふっふっふ。さあ、どう繋がるかな。
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Re: 《リレー小説》ハヤごと女子会は波乱万丈! ( No.7 ) |
- 日時: 2013/04/28 21:44
- 名前: デス→(フリー)
- ご指名ありがとう、匿ちゃん!がんばって書きますよ〜!
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第6章 3馬鹿と3幽霊
ヒナギクとアテネ(子供ver)の稽古を見届けたナギの耳に、自分の母親の相も変わらぬ呑気な声が届いた。
ナギ「またか母よ……っていうかさっき他の客に対してリサイタルしたばかりではなかったのか?」
底抜けに明るく、元気な母親にナギは人生で何度目かという呆れを感じたが、同時に思わず笑みが零れてしまいそうな楽しさも感じていた。
紫「それじゃいっくよ〜〜♪タイトルは『世界で一番カッコイイ男子』〜♪」
音楽が流れ始め、母親の歌声が廊下に響き渡る。
ナギ「ふむ、それじゃお前達。次からはあまり暴れないようにしろよ」
ロリヒナ「は〜い」
ロリアテ「わかりましたわ」
ナギは二人の幼女に別れを告げると歌声を頼りに母親を探し始めた。廊下を進むほど母親の声が大きくなる。
紫「この世で一番カッコイイ〜〜♪ それは私のダーリン シンく〜〜〜ん♪
何かと抜けてる所が多い〜 大事な指輪も直ぐになくす〜 仕事も割りと〜失敗ばかり〜
ってゆーか基本的にドジばっかり〜〜♪ 取り柄は顔だけの 金髪イケメ〜〜〜ン♪」
ナギ(なんつー歌だ……ってゆーかちゃんと韻踏めてるのかこの歌?文章じゃその辺よく分かんない だろ!もうちょっと考えろよ作者!)
と、作者にダメ出しをしながらナギは廊下を進んで行く。夫のシン・ハイエックもこんな所で愛しの妻にボロクソ言われているとは夢にも思わないだろう。だが歌の内容はともかくとして、母親のあの懐かしい声がドンドン大きくなるにつれ、ナギは感慨深い気分になっていった。
ナギ(ああ……本当に母の声だ……まるで夢の中に居るみたいだな。いや、時間も空間もデタラメな こんな世界、ある意味夢オチが一番自然だが………
それでも、今は母と一緒に居るんだよな)
周りに誰も居ないからか、それとも感極まった心がそうさせているのか、内心で思うだけだがナギはこの時普段では考えられない程素直になっていた。自然と笑みがあふれてくる。今にも走り出しそうになる。いつの間にかナギは一つの部屋の扉の前に立っていた。
ナギ「……久しぶりに母に膝枕でもしてもらおうかな」
ナギはそう呟いて部屋の扉を開けて中に入る。
だが部屋に入った瞬間、感極まっていた感情は一気に冷めることになった。
ミキ「いいぞ〜ゆっきゅん!」
リサ「ワハハハ!もっと歌ってくれー!」
イズ「アンコール!アンコール!」
部屋の中には皆さんご存知、生徒会三人娘こと美希、理沙、泉の三人が居たのだ。三人はそれぞれタンバリンやマラカス等の楽器を持って紫子に合いの手を入れている。そんな光景を見せられたナギは一気にテンションが下がった。何故かと言われると明確に説明は出来ないが、何となくこの三人は苦手なのだ。
ミキ「おおっ!ナギちゃん丁度良い所に!ゆっきゅんの歌はサイコーだぞ!」
リサ「歌詞がもうその辺の漫才なんかよりツボだ!アハハハハハ!」
イズ「ねぇねぇあの人ナギちゃんのお母さんなんでしょ?親子でデュエットしてよデュエット〜!」
リサ「おお、それはいいな。ナギちゃん自慢の美声を披露してくれ!」
イズ「はいこれマイク〜♪」
ほら。これだよこれ。バカ特有のスーパーハイテンションであれよあれよと話を進められてしまうのだ。これは私じゃなくても苦手な人は多いだろう、とナギは思う。
ナギ「あーもー、私は今そんな気分じゃないのだー!歌なら自分達で勝手に歌ってろー!」
ミキ「それもそうだな!何だかんだでゆっきゅんの歌を聞いてばかりだったしな!」
ナギ「会ったばっかの人の母親を『ゆっきゅん』扱いするなー!」
リサ「よし、早速マイクを探してこよう!どこにあるんだ?!」
?「マイクならほれ、ここに」
ナギのツッコミにも耳を貸さず暴走し続ける三人娘に誰かがマイクを手渡した。それを受け取ったリサはゆっきゅんのいるステージに向かってダッシュする。それをミキとイズミが追いかける。
リサ「おお!誰かは知らないがありがとう!では行くぞ二人共!」
ミキ「うむ!」
イズ「あ!待ってよリサち〜〜ん」
?「フフフ、元気な奴等じゃな」
ナギ「む?お前は……?」
ナギはリサにマイクを渡した女性を見て疑問の声をあげた。その女性はヒナギクと同じ桃色の髪をしているが長さが首までと短い。頭には二つのリボンを着け、瑠璃色の和服を着こなしている。
ハッキリ言って見覚えが無い。こんな奴原作に出てきたっけ?とナギは思った。そんなナギの表情を見て女性は肩を竦めた。
?「おいおいなんじゃ、その反応は。ひょっとしてわっちのことを忘れてしまったのか?」
ナギ「ん?わっち?」
女性が郭言葉(くるわことば)を使ったことで更にナギは疑問符を浮かべる。そんな言葉遣いの知り合い等絶対居なかった筈だが。
?「ほら、わっちじゃよ。屋敷の書庫でお前達を夢に誘った…」
ナギ「ん?んんん〜〜〜……………ああーーーー!お前!
『渡良瀬ミカゲ(わたらせみかげ)』か?!」
ミカ「おお〜あーたーりー♪」
そう、この女性の名は渡良瀬ミカゲ。原作しか読んでいない方々は知らないかもしれないが、この人はPSPソフト、『ハヤテのごとく!ナイトメアパラダイス!』というゲームで登場したオリジナルキャラクターなのだ。キャラデザは畑先生が考えたので結構原作の雰囲気を醸し出している娘だ。
まさかまさかの来客にナギは開いた口が塞がらなかった。
ナギ「ま、まさかお前まで来ていたとは…」
ミカ「フフフ、何を言う。ここに来るまでに散々有り得んゲストに遭遇しておるじゃろうがお主は」
ナギ「それはそうだが……む?まさか……このデタラメな旅館はお前が作り出した夢とか云うオチじゃ ないだろうな?」
※ネタバレになってしまいますがミカゲはゲームで『夢を司る者』とされており、その力でナギ達を 眠らせて夢を見せるのです。
ミカ「いや、それはない。わちきも招待状でここに連れてこられた口でのう。この招待状の主は わちきにも分からん」
ナギ「そうなのか?」
ミカ「ああ。しかし今はそんなことどうでも良いではないか♪折角何のしがらみにも囚われず同姓同士 で触れ合える場が設けられたのじゃ。楽しまねば損であろう?」
ナギ「そんな簡単に考えて良いものなのか?」
?「そうそう、楽に行きましょう」
ナギ「っておわ?!」
ナギはいつの間にか後ろに立っていた女性を見て驚いた。しかもその女性は、
ナギ「お前……鈴音(すずね)?!」
そう、劇場版で登場したハヤテの祖母、『綾崎鈴音』である。相も変わらぬ白髪と白い和服が神秘的な雰囲気を醸し出していた。
スズ「ウフフ、お久しぶりねお嬢さん。いや、ナギちゃん、って呼んだ方がいいかしら?」
ナギ「ま、まぁ好きに呼んでくれ…」
またまた現れたトンデモゲストにナギは顔をひきつらせる。この二人とは最終的に和解した仲だが、色々と酷い目に遭わされた記憶があるのでイマイチ接し方に困るのだった。
ミカ「おやスズネ。お主も来ておったのか」
スズ「ええ、まぁね」
ナギ「む、二人共知り合いなのか?」
ミカ「ああ。わちきは幽霊、スズネも幽霊。ついでに言うと紫子も幽霊。わちき等三人は『あの世』 では顔馴染みなんじゃ」
スズ「まあ紫子さんには会う度会う度リサイタルに付き合わされるからね………少しだけ参ってる んだけど……」
ナギ「……私の母が向こうでも色々とスマン……」
疲れた顔で溜め息をつくスズネに対し、ナギはなんだか申し訳無い気持ちになり謝った。
ナギ「……それじゃー母がこっちに気付く前に退散するとしようか」
スズ「ええ、それが得策だわ」
ミカ「よし!それでは折角三人おるんじゃ。温泉で背中の流し合いでもしようではないか」
スズ「それはいいわね。女同士裸の付き合いといきましょうか」
気持ち良さそうに歌う紫子と三人娘を置き去りにしてナギ、ミカゲ、スズネの三人は温泉に向かうのだった。
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はい、如何だったでしょう?次の人は指定しません!どんな展開になるか楽しみデス!
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《リレー小説》ハヤごと女子会は波乱万 丈! ( No.8 ) |
- 日時: 2013/05/01 23:34
- 名前: アーたん大好き→(フリー)
どうも、アーたん大好きです。 この企画面白そうなんでじぶんも書いてみました(^^♪
ミカゲや鈴音はよくわからないんで想像で書きますが温かい目で見てください
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【第7章 圧倒的戦力差】
〜脱衣所〜
ナギ「そういえば鈴音さん、ハヤテって小さい頃はどんな子だったのだ?」
服を脱ぎながらナギは質問する
鈴音「そうじゃの〜、とても優しい子じゃったのう」
鈴音が遠くを見ながら懐かしげに言う
ナギ「ふーん、ハヤテは昔から変わんないな」
鈴音「でもそこがあの子のいいところよ」
ナギ「そうだな!ハヤテはハヤテだからな!」
そう言ってナギと鈴音はタオル一枚になる。するとナギの表情が曇る
鈴音「どうかしたんかの?」
ナギはずっと鈴音の胸を見て、
ナギ「フンだ!私だってすぐにそのくらいなるさ!」
と、誰かに言い訳でもするように言うと
ミカゲ「甘いわね!鈴音!その程度でわっちに張り合おうっていうの?」
ミカゲが自信満々にナギに言う。ナギはミカゲの方を見るとそこには腕で胸を隠してはいるが明らかに大きすぎる胸のミカゲがいた
ナギ「なにぃ!?ミカゲよ、お前の胸はそんなに大きかったのか!?浴衣じゃ全然気づかなかったぞ!?」
ミカゲ「と、当然よ。そんなことよりわっちのこの豊満な胸を見なされ!」
ナギ「くそう!お前は私と同じくらいだと思ったのに!」
ナギが泣きながら床を叩く
ミカゲ「わっちの勝ちよ〜〜ハッハッハーーーーーーー」
ミカゲの高笑いが響く
ナギ「ん?なんだか周りがグニャグニャに……」
ミカゲ「あ!まだダメーーーーーーー」
○○
ナギ「あれ?」
ナギが目を開けるとそこは脱衣所の天井だった
鈴音「やっと気がついたのう」
ナギをのぞき込む鈴音がいる。ナギは鈴音にひざ枕をしてもらっていたようだ
ナギ「?? 私はいったい? うっ!!」
ナギは起き上がると少し頭が痛いことに気づく
鈴音「着替えを済ませた後風呂へ行こうとしたら勢い良く転んでしまったんじゃよ」
ミカゲ「全く、わっちでもそんなことで気絶したりしないでありんす」
ミカゲが呆れたように呟く
ナギ「いてて、それで私は気絶していたのだな」
鈴音「それにしても随分とうなされていたけど大丈夫かい?」
ナギ「それに関しては大丈夫だ、ちょっと嫌な夢を見ていただけだから。なあ、ミカゲ?」
するとミカゲがドキンとあからさまに驚く。ナギは驚異的洞察力で見抜いたのだ。この悪夢?はミカゲが見せていたものだと
ミカゲはゆっくりとナギの方を振り返る
ミカゲ「そ、そうじゃな〜。ど、どんな夢を見たんじゃろうな〜」
ミカゲは目を泳がせて言う。その顔からは尋常じゃない汗が流れていた
ナギ「ところでミカゲ、バスタオル一枚なのはいいが異様に胸を隠しすぎじゃないか?」
ナギがイジワルな笑みを浮かべる
ミカゲ「そそ、そんなことないでありんす! 胸を隠すのは女性の嗜みでありんす!」
ナギ「じゃあ少しその腕をどけてその【大きな】胸を見せてはくれないか?」
ミカゲ「うぅ、イジワルでありんす〜」
ナギはミカゲの腕を無理やりどけるとナギとたいして変わらない位の大きさの胸だった
ナギ「全く、私に変な夢を見せおって! 私よりも小さいではないか」
ミカゲ「それは聞き捨てならないでありんす! わっちのほうが大きいでありんす!」
ナギとミカゲが五十歩百歩の争いをしている中
鈴音「そろそろ温泉に入りませんかねぇ。ここでは風邪を引きますよ」
ナギ「おお! そうだった! 今は夜、更に満月だからいい景色だろう! 一番風呂はもらった!」
そう言ってナギは勢い良く扉を開け、行ってしまった。
ナギが温泉に近づくと水の音がすることに気づく。よく見ると石の上に座っている人がいた。
ナギ「なんだ、私が一番じゃないのか。そこにいるのは誰なのだ? もう誰が来ても驚かんが……」
「♪〜♪〜」
どうやらこちらに気づいていないようだ。仕方なくナギは近づく。
その姿が見えてきた、と同時にナギの足が止まる。そこにはナギと同じ色をした髪の女性でかつてのハヤテの恋人でもある天王州アテネ(大人ver)が空をぼんやりと眺めていた。
アテネ「♪〜♪〜。あら?三千院さん、お久しぶりね」
こちらに気づいたらのか彼女がナギに挨拶をする
ナギ「あ、ああ……」
ナギは挨拶を返すがそれどころではなかった。なぜならアテネはタオルで身を包んでいるものの、ある一部分だけがどうも目立つ。そのタオルでは隠しきれない大きな胸を見たのは初めてだったのだ
ナギ「(ば、ばかな! さっきの夢で見たミカゲよりも明らかに大きい。それどころか今まで見た中で一番大きいではないか!? 肉まん?肉まんなのか、あの胸は!?)」
ナギが絶句していると後ろからミカゲと鈴音が歩いてくる
ミカゲ「ナギ、いったいどうしたでありんすか? ん?あっちに何かありんすか? どれどれ……!!!!!!?」
彼女もアテネに気づき、絶句する。アテネのスリムな体型、更には月の明かりはより胸を際立たせていたこともあって二人の目ははもうアテネに釘付けだった
ナギ「おいミカゲ」
ミカゲ「なんでござりんすか?」
ナギ「私はまだお前の夢の世界にいるのか……?」
ミカゲ「残念だがここは現実でありんす……」
2人はアテネとの圧倒的戦力差に絶望していた
アテネ「二人とも小声で何を話しておりますの?」
ナギ&ミカゲ「うるさい牛乳!!」
アテネ「う、うしぢち!? いきなり何を言いますの!?」
ナギ「うっさい!バーカバーカ」
ナギは泣きながら反論するもアテネとの圧倒的戦力差を目の前にし心が折れそうになる。
果たして、この圧倒的戦力差を前にナギはどうするのか!?
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次は指定しませんので誰でもどうぞ(^^)/
中途半端なところで切ってすいません。さらっと流すのもいいですしもう少しここを詳しくやっても構いません。では次の人が何を書くのか楽しみにしています(^^♪
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