Re: 鬼狩りの一族 ( No.5 )
日時: 2012/05/20 14:52
名前: 匿名

第六話!ドンドン行きましょう!
「今回は鬼と二回目の戦い、私たちの活躍目に焼き付けてね♪」
「今回は俺たちの技も紹介します」
では、せーのーで、
「「「スタート!」」」

ーーーーーーーーーー

第六話   自分を知る
〜ムラサキノヤカタ〜
「ハヤテくん、これちょっとしょっぱくない?」

「しょっぱい?いや、これは甘く味付けしたんじゃないのか?綾崎くん」

「ハヤテくん、あれを食べた後で辛い食べ物はちょっと・・・」

「皆さん、これは一応塩で味付けをしたんですが・・・」

「私が正解ね!」「そうなのか!?」「私が間違えるなんて・・・」

「でもこれ、塩控えめでそこまでしょっぱい訳ではないぞ?」

「・・・ウソ」

味覚が完全に壊れた前々回の被害者三名。マリアの舌まで狂わすとは恐ろしい威力だ。
三人は水を手に取り飲んで再挑戦しようとするが・・・

「「「この水、苦いわよ(苦いぞ)(苦いです)」」」

「・・・普通の水です」

治るには一週間はかかるらしい(和也談)
午後七時の出来事だった。


現在午後九時

「そろそろね」

「・・・ハイ」

「そんな緊張しなくても平気だよ・・・多分」

後半のセリフは小声だったが周りが静かなため、十分に聞き取れた。

「多分てなんですか!?」

「まあまあ」

「まあまあ、じゃありませんよ!?」

「うっさいわね〜。さっさと行くわよ」

ハヤテは祈るしかなかった。


〜道路〜
「まず、私たちが白皇についたら綾崎くんが鬼をひきつける。そしたら私とお兄ちゃんは裏庭へ移動。準備ができたら綾崎くんが鬼を誘導、あとは私もお兄ちゃんで倒すわ」

「わかりました。でも、どれくらいひきつけてれば?」

「そこまでかからないと思うよ?だって、先制攻撃が欲しいだけで罠を張るわけじゃないし」

「そういうこと」

「・・・わかりました」

「あと、間違っても倒そうなんて思うなよ?天の住民である俺たちは宝具が無いと地の住民である鬼に夜の戦いでまともなダメージを与えることはできないんだから」

「ハイ」

「「.・・・・・・」」

どう見ても緊張しているハヤテを見て不安になる二人。

(どうせすぐには無理だって思ってたんだから)

(気長に待ちましょう)

不安は無理やり飲み込むしかなかった。


〜白皇学院〜
「つきました」

「まだ、来てなさそうね」

ほっとする三人。だが、


ビギッ!!バギッ!!


「「「!!」」」




「グォオオオオオオオオオオオ!!!」



「きたわ!」

「綾崎、行けるか?」

「・・・ハイ!!」

二人は裏庭へと移動した。

(鬼との対面は二回目。まずは相手の能力を・・・)

ハヤテは気づいていなかった。自分の心臓がいつもの倍の早さで動いていることを。

バグバグバグバグバグバグバグ・・・

「はっはっはっはっはっは」

呼吸が浅い。いつものハヤテでは考えられなかった。

「・・・ウガァ!!」

鬼が先に動いた。思いっきり腕を振った、それだけだ。だが、

「!?がは!」

ハヤテは吹き飛ばされた。肺の中の空気が全部抜ける感覚。

「・・・う・・・ぐ・あ・・・」

起き上がるのが精一杯だった。

「ガァ!!」

「!!」

攻撃は見えない。だがさっきと同じ動くのでたので、ハヤテは必死に体を動かす。


ドガァアアアアアアアアア!!


ハヤテがさっきまでいた場所には鉄球が叩きつけられたような後がある。

(どんな能力だ?重力?だったら腹を殴られたような感覚は?何か投げた?でも何もないし・・・)

思考を巡らす間にも鬼は次の攻撃をする。

「ガァ!!」

「!!!」

ハヤテは自分の前で腕をクロスさせ防御体制になる。そして・・・!


ガァアアアアン!


「え?」

目の前には盾を持った漆黒の騎士、輝雪の技、黒騎士。つまりは合図。

「!!」

ハヤテは全力で裏庭へと走った。
「ウガァ・・待・・・テ・・・!」


「ハッ、ハッ・・」

「ガァアアアアアア!!」

裏庭へとつき鬼も自分を追ってきている。

「グッドよ、綾崎くん、影刺し(カゲザシ)!」

どこからか小太刀が飛来し鬼の足に刺さる。地面から影が出て固定する。相手を拘束する技のようだ。

「ウガァ!」

鬼が腕を振るう。

「危ない!」

ハヤテは叫ぶ。だが、

「防影」

昨日の防御技だ。空中に鎖で星を描き、影により強化。はたして、

ダァン!!

防ぎきった。

「すごい」

「能力何かな」

「一瞬空気が震えた。空気を圧縮して打ち出せるんじゃないかしら」

「ならあの腕邪魔だな」

鬼は最大の攻撃を放とうと空気を一箇所に集め、プラズマが発生する。

「グォオオオオオ・・・」

「そんな技、撃てなきゃ意味ないわ。飛影(ヒエイ)!」

刀、“生ヲ断ツ影”を二回振った。
すると漆黒の斬撃が二発飛んだ。影により斬撃を飛ばす技なのだろう。狙い通り、相手の腕を両断した。

「!?ガァアアアアアアア!!!!!!」

「・・・鎌・影(カマ・カゲ)」

鎖は一直線上に伸び、固定され、黒い柄となった。鎌の方も黒く、大きくなっていく。最終的に大鎌となった。和也の鎌、“死へ誘ウ者”を強化する技のようだ。
和也は鬼の頭上へと飛びそして、

ザシュッ!!

断った。
鬼は光となり四散する。


「終わったわね」

「そうだね。帰ろう。綾崎!」

「・・・あ、ハイ!」

ハヤテは痛感した。自分の無力さを。心の何処かで、『自分なら何とかできる』と思ってたのかもしれない。
・・・どうにもならなかった。
ナギがギルバートに誘拐された時とも違う、地下ダンジョンの時とも違う、英霊と戦った時とも違う。なにも出来ない無力感。
ハヤテは本当に自分が役立つのか不安になっていった。

ーーーーーーーーーー
「何か、シリアス」
「あんた、バトルとギャグメインの作品じゃなかったけ?」
めんご。
「まぁ、いいわ。技紹介いきましょ」
そうだね!
「それでは下をご覧ください」

輝雪編
一式 飛影(ヒエイ)・・・影の斬撃を飛ばす。
二式 黒騎士(クロキシ)・影の騎士を作り出す。防御用や攻撃用がある。
三式 影刺し(カゲザシ)・小太刀を敵に刺し、影で固定する。

和也編
一式 影鎖(エイサ)・・・鎖を敵に絡めて動きを封じる。影で強化する。
二式 鎌・影(カマ・カゲ)・鎖が伸びた状態で固定され、刃は影で巨大化し、大鎌に変わる。
三式 防影(ボウエイ)・・鎖を自分の前で星型に広げ影を展開し防御する。


まだ、技はあるのですが、残ってるのは奥技なので当分使わないのです。
今のとこ出る技はこれで全部です。いずれ出そうと思ってる技もあるので、
楽しみにしてて下さい♪