Re: 漆黒の原野 白銀の騎士編 ( No.18 )
日時: 2013/03/04 19:43
名前: 絶影

どうも、絶影です。

それでは十四話です。
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 第十四話 援軍


ようやく、壮馬の眼に村が映った。
大勢の賊徒が村の入り口近辺に溜まっているのが見える。
壮馬は冷静に状況を分析した。
自分が率いているのはわずか十名。
その十名には村人の守護に当たらせる。
村にはハヤテやヒナギクがいる。
自分と二人が共に戦えば多少の時間は稼げるはず。
黒影が来るまで約十分程だろう。それまで村人を守り抜かなければならない。

賊徒の一部が駆け寄ってくる壮馬に気がつき、顔をこちらに向けた。
馬上の敵にも対応できるように訓練されているらしく、
三人の賊徒が槍をこちらに向けてくる。
壮馬はその槍をあえてかわさず、そのまま馬で突っ込み、自身は跳んだ。
地面に降り立った時には、すでに背負った斬魔刀を抜いていた。
背後で賊徒が血を吹いて倒れる。

村に目を向けた壮馬の眼に映ったのは、水晶の出来ているような剣を構えたハヤテと
座り込み、怯えた表情をしているヒナギクだった。



「賊が、私の村に何の用かな?」

修一郎の落ち着いた声。
それと同時に村人の一人がハヤテに近づいて来て、言った。

「こっちです」

身を隠せ、ということなのだろう。
ハヤテはこの場を彼らに任せることにし、ナギ達に声をかけた。
指示された家に入った時、あることに気がついた。

「ヒナギクさんは?」

「奥にはいないぞ」

ナギが奥から戻ってきて言った。
慌てて外を見ると、ヒナギクが動こうともせず立ち尽くしていた。
このままでは見つかってしまう。
ハヤテは急いでヒナギクのところに向かった。

「ヒナギクさん、早くこちらに」

そう言った瞬間にわかった。
ヒナギクは動こうとしなかったのではない。
動けなかったのだと。
足は小刻みに震え、顔は恐怖のためか、強張っていた。
ハヤテは引き摺るようにヒナギクを引っ張った。
あと五メートル。それで――。

「あ、お前!」

見つかった。ハヤテは咄嗟に腰に手をかけたが、
目当てのものは黒影に返してしまったことを思い出した。
盗賊が修一郎や村人を押しのけ、ハヤテ達に近づいてくる。

「よぉ。いつぞやはやってくれたよなぁ?」

森にいた男だった。
以前自分を殺そうとした盗賊たちの仲間だったようだ。
自分を見つけ、復讐しようと仲間を引き連れてきたのだろう。
戦わなければ、と思った。その時、ヒナギクの腰にある剣が目に入る。

「これ、借ります」

ハヤテはヒナギクから剣を取り上げ、構えた。

「気をつけろ。こいつは腕が立つ」

盗賊もそれに呼応するかのように武器を持ち上げる。
一斉に盗賊が襲い掛かってくる。
幸い後ろは家のため、背後から攻撃してくる敵はない。
自分でもおや、と思うほど、敵の動きが見える。
ハヤテは近づいた順に敵の武器だけを斬った。
さすがにヒナギクの持つ剣は業物で、刃こぼれ一つない。
盗賊たちは驚きの声を上げる。だが、それも長くは続かず、打ちかかってきた。
第二撃。ハヤテは全ての攻撃をかわし、再び武器だけを斬った。

その時、一人の男が馬に乗って駆けて来た。
盗賊が三人程、槍を向けて遮ろうとしたが、男はそのまま突っ込んだ。
槍が男の体を貫く。そう思った時、男の体は宙に浮いた。
浮いたまま背負った刀を引き抜いている。
男の腕がほとんど見えないような速度で動いた。
着地した時、槍を構えていた三人の首から血が噴き出す。
男は刀を背にしまい、軽く笑みを浮かべ、言った。

「神医壮馬。ただいま着到」

壮馬は打ちかかってくる敵の中、何事もないかのように歩いてくる。
何気ない動作で、敵の攻撃をかわしているのだ。

「お待たせしました。黒影殿の本隊が来るまで耐えなければなりませんが――」

ハヤテに語りかけてきた壮馬の背後を盗賊の一人が襲い掛かる。
壮馬は刀を引き抜こうと背に手をやり……。

「あれ?あれ、あれ!?」

壮馬の刀は彼の身長ほどの長さもある。
さっきのように飛び上がった状態でないと抜くことは出来ないのだ!(笑)

「笑ってんじゃねー!!」

後ろからの斬撃をかわし、その場で飛び上がって刀を抜き、それをそのまま相手に叩きつける。

「ま、まぁ我々なら余裕でしょう……!」

若干顔を青くしつつ、壮馬は言い放つ。
本当に大丈夫なのかと心配になった……。

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壮馬「前のにしてください」

えー…だって前のだとつまんないじゃん!

壮馬「……背は縮む(以前は174cmあったのです♪)し、リニューアルしてから良い事なしだ…(泣」

ドンマイ♪

それではまた