Re: 女神と共に第四部 (8月9日更新) ( No.9 )
日時: 2018/08/09 22:05
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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前回、ナギの誘いもあって海水浴に行く事になった一行。


「暑い」

一行は海水浴場へ来ていた。

「ハヤテ、暑い」
「夏ですからね〜。仕方ないですよ」

「ハヤテ、海風は気持ちいいって聞いた事あるのに、全然吹かない」
「自然ですからね。仕方ないですよ」

防波堤近くでナギとハヤテがこんな風に会話していると

「2人とも、そんな夫婦漫才してる場合じゃないだろ。この暑いのに」
「ゆ、悠太////////////////////////」
「ま、まあ、そうだね」

悠太の言葉にアテネ達が反論しようとしたが

「取り敢えず、予約取ってる近くのホテル行こうぜ。泳ぐ前に参っちまうし」
「そうだな」
「じゃ、アーたん達も行こうか」

結局反論の機会は来ず、アテネ達は不機嫌のままホテルに移動した。


                   × ×


「ふう。涼しいな〜、クーラーは」
「だな」

ナギ達はナギの部屋(正確にはナギとマリアさんの部屋)で寛いでいた。

「暑いとは思ってたが、予想以上だった」
「ま、海と言ったら暑い。だからな」
「まあな。それより」

ナギは悔しさを噛み締める様に

「なんでハヤテと同じ部屋じゃないのだ!!納得いかん!!」
「そ、それは。早い者勝ちって事で、諦めろ」
「あいつめ〜。絶対に苦情入れてやる」

怒り心頭のナギに悠太は溜息をつくしか出来なかった。

「(あの野郎本当に余計な事しやがって!!!!!!!!!ナギの野郎を一緒の部屋にすれば色々と楽しかったのによ!!!!!!!!!!俺様のコレクションの邪魔すんじゃねえ!!!!!!!!!!!!!クズが!!!!!!!!!!!!!!)」

とか思った人がいたそうだ。


そのハヤテは・・

「ハヤ兄〜♪」
「あ、あの」

ハヤテは日向と同じ部屋であり、部屋に入って早々抱き着かれてた。

「今夜が楽しみやな〜。防音は完璧らしいし」
「は、はあ」

何故ハヤテと日向が同じ部屋なのかと言うと、部屋割りを決める際日向が「自分はまだ子供だからハヤテと同じ部屋が良い」っとフロントの人に言うと、アテネ達が文句を言う前に決まってしまったからである。
因みに、このホテルは2人部屋までしかないので、もうどうしようもないのである。

「まあでも」
「はい?」
「シラヌイのせいで嬉しさは半減やけどな」

ハヤテの膝の上でゴロゴロと喉を鳴らすシラヌイを恨めし気ににらんでいた。
シラヌイが一緒なのは、ハヤテが連れてきたためです。因みに、ペット同伴可なので、問題はありません。

因みに

「なんで貴方と一緒なんですの?」
「仕方ないでしょ。文句なら自分の籤運に言いなさい」

アテネとソニアが同じ部屋で

「千桜と同じ部屋か。ま、よろしくな」
「ああ。暇だったら、アニメ談議でもするか?」

千桜とカユラが同じ部屋で、悠太は1人部屋である。

話をナギ達に戻し、

「ま、嘆いても仕方ない。咲夜に文句は言うが、折角海に来てて可愛い水着も用意したんだ。早速魅了するぞ」
「ま、頑張れよ。俺は応援しか出来ねえし」
「フッ。この三千院ナギにかかれば容易いな」

自信満々に言うナギに

「いい加減自分の立場を理解するって事を覚えた方が良いですよね〜♪そんな貧相極まりない体で何を言ってるんですかね〜♪無駄な努力って言葉も覚えた方が良いですよ〜♪」

こんな言葉が聞こえたが、ナギは無視し

「まあ、着替える前に軽く散歩でもするか。人が多かったら、嫌だし」
「ま、そうだな」

一方

「なあハヤ兄。泳ぐ前に浜辺を軽く散歩せえへん?海の家とかも見ときたいし」
「そうですね。 シラヌイはどうする?」
「ニャ〜」

ハヤテはシラヌイの様子で

「ん!?部屋が良いの? まあ、砂とかで汚れちゃうかもだし、仕方ないか」
「ニ〜」
「じゃ、楽しんでくるね」

「私はいいから楽しんで来て」っと言っている様に感じ、部屋から出ない様に言ってから部屋を出た。
その後、アテネ達にも目的を話し、ホテルを出た。


                   × ×


一行は浜辺にやって来た。

「う〜ん。思ったより人は少ないな」
「シーズン真っ盛りなのにな。珍しいな」

ナギや悠太の言う通り、人はまばらで、ニュースとかで見る「人でごった返す海水浴場」っと言う感じは無かった。

「ま、その分だけ楽しめるって事で、幸運だったと思いましょ」
「そうだな。さて、どの海で安らぐか見に行くぞ〜」

ナギ先導で歩き出そうとしたその時

「(マスター)」
「(うん、感じた。これって)」
「(王玉の邪気、ですね。近いですよ)」

「ん!?どうした、ハヤテ」
「悠太、近くに王玉があるよ」
「な!?ど、何処だ?」

ハヤテは意識を集中させた

「あっちだね。海の家が集まってる方」
「よしっ、行くぞ」

アテネにも報告し、邪気のする方へ急いだ。

「こ、ここか?」
「・・の、はずなんだけど」

辿り着いた所は瓦礫の山で、看板などから「海の家の跡地」っと判断できた。

「ハヤテ、この瓦礫の下にあるんですの?」
「それは、違うね。邪気は感じるけど、大本はここじゃない。きっと、この海の家の関係者が所有者で、そのせいで邪気を感じ取ったんだと思う」
「誰かが持ってるって事か。ならなんとか話して譲ってもらうしかねえな」

事情を話す訳にもいかないので、誤魔化しつつ王玉を手に入れるしかないのである。
すると

「その海の家は潰れたよ」
「「「え!?」」」

3人で話していると、頭にタオルを巻いたいかにも「海の家の人」って感じの人に声をかけられた。

「この海の家の人、ですの?」
「俺は違うよ。隣の海の家のもんだ。 この海の家は暫く前に潰れちまったよ。確か、「経営難による借金がたまったから」だったかな?」
「そう、でしたか」

少し落ち込むアテネに対し

「あの。この海の家の人はどうしたんっすか?まさか行方不明とか」
「そりゃねえよ。昨日も会ったし。たぶん、この浜辺のどこかにいると思うぜ。あいつはライフセーバーでもあるし」
「そうでしたか。態々教えていただいて、ありがとうございます」

ハヤテがお礼を伝えると

「別にお礼言われるような事はしてねえよ。ま、海の家を楽しみたいなら、俺の所に来な。料理の味には自信あるからよ」

そう言うと、手を振りつつ去って行った。

「取り敢えず、探してみようよ。邪気は確かに感じるし、教えてもらったからこの辺にいるのは間違いないし」
「ですわね」
「見つかると良いけどな。だって、広いぜ、この浜辺」

悠太の言う通り、結構な広さなので探すとなると一苦労だった。

「ま、まあ何とかなるよ」
「やるしかないですわね」
「やれやれだぜ」


                   × ×


暫く探したが見つからず、一旦ホテルに戻って来た。

「ふ〜ん。別行動してたと思ってたら、そんな事してたのか」
「まあな。お嬢様は気にせず、海水浴を楽しんでていいぜ」
「ああ、そう。じゃ、お言葉に甘えて楽しむか。悠太は部屋出てろ。着替えるから」
「あいよ」

悠太は部屋を出て、一旦部屋に戻ったが、水着に着替えるのはやめておいた。
一方

「ハヤ兄、水着に着替えるから、手伝ってや」
「あ、あの、何故ですか?ご自分で」
「別にええやないか。減るもんやないし」

結局日向の着替えを手伝わされる羽目になり、その後アテネ、ソニア、千桜、カユラの着替えをも手伝わされる羽目になった。
因みに、ハヤテは着替えなかった。

着替えた一行が浜辺に出ると

「ハ〜ヤ〜テ〜様♪」
「か、神尾崎さん?」
「フフフッ♪」

ハヤテはいきなり綾子に抱き着かれ、見ると綾子は水着だった。

「ど、どうして」
「簡単ですわ。「赤い糸の運命」ですわ。ですから、会えたんですわ♪」

当然の事の様に言い切ると、綾子はべったりハヤテに抱き着いた。
すると

「ダーリン、ディスティニーね」
「クリスさんまで」

クリスが綾子が抱き着いてない方の腕に抱き着いて来て、当然?水着姿だった。

「ダディやマミーと海水浴に来たんだけど、ダーリンに会えるなんて。もうディスティニーとしか言えないわね」
「は、はあ」

両手に花状態のハヤテに

「2人とも、離れなさいな」
「そうやで。離れろや」
「痛い目に合う前に、離れなさい」

アテネ、日向、ソニアの言葉に

「フンッ。誰か離れるもんですか」
「そうよ。ダーリンと私との仲を邪魔しないで」

激しい睨み合いに

「あ、あの。喧嘩は止めて、海水浴を、ですね」
「そんな事より、ハヤテ様は水着じゃないんですのね」
「ホワイ?ダーリン水着無いの?」

相変わらずの綾子とクリスにハヤテは困りつつ

「ま、まあ、ちょっと。取り敢えず、行きましょ」
「そうですわね。ハヤテ様、海水浴デートしましょ」
「ダーリンとデートするのは私よ!!」

アテネ達からのダークオーラを感じつつ場所取りをしといてくれた悠太の所へ向かい、ナギ達とも合流した。

「あ。ナギさん、水着姿可愛いですね。お似合いですよ」
「そ、そうか?///////////////////////////ありがと///////////////////////////」

「ああ、それと。神尾崎さんもクリスさんも水着お似合いですよ」
「嬉しいですわ♪この日の為に用意したんですのよ」
「ダーリン、サンキューね」

一応補足を。アテネ達はもう既に褒めてます。

すると

「あら、偶然ね」
「麗。貴方まで」
「な、なんか、こんだけ揃ってると「何かの力が働いた」って気がするけど」

集まっているメンバーを見て、麗は思わず言っていた。

「ところで。神尾崎さんにクリスティーナさん。ハヤテ君から離れてくれない?」
「嫌ですわ」
「deny よ」

綾子、クリス、麗は激しく睨み合い、アニメなら激しい炎か、激しい雷が鳴り響いていた。

「ところで。麗は1人なんですの?」
「ん!?ああ、実は。  あら?」

振り向いた先にはだれもおらず

「ヒナと一緒に来たんだけど、何処に行ったのかしら。さっきまでいたのに」
「へえ、ヒナギクさんと、何ですね」
「そうよ、ハヤテ君。女2人旅よ」

綾子とクリスには相変わらず怒りを向けていたが、取り敢えずは会話を楽しんだ。
因みに

「(やっぱり、ハヤテ君と会ったわね。これって運命かしら/////////////////////////////って、そうじゃなくて。天王州さんや綾がいるんじゃ勝ち目ないわ。でも、ハヤテ君には私の水着姿見てほしいし。うう〜、どうしましょう)」

ヒナギクは隠れて悩んでいた。


「さて。僕はやる事があるので、離れてもらえると嬉しんですが」
「手伝いますわよ。妻として当然ですわ」
「私が手伝うわ。ワイフとして当たり前の事だし」

申し出自体は嬉しいのだが

「すみません。僕の個人的な事なので、1人で何とかしたいんです」
「そうですか。残念ですわ」
「それが終わったら、デートしましょ」

2人はやっと離れ

「悠太、後は頼める?」
「おお、任せろ」

アテネ達も説得し、ハヤテは離れて行った。


                   × ×


別行動をとったハヤテは邪気を頼りに一通り浜辺を探したが、王玉を持っているであろうライフセーバーは見つからなかった。

「やれやれ。どこにいるのかな?王玉の持ち主」
「(ライフセーバーだって言ってましたから、浜辺を駆け回ってるんじゃないですか?)」
「(地道に探すしかないね)」

取り敢えず、海の家跡地に戻って来た。
すると

「その海の家は潰れたよ。少し前にね」
「ん!?」


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以上です。

次回は続きです。

では。