Re: 女神と共に第四部 (11月21日更新) ( No.59 )
日時: 2018/11/21 18:00
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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前回、愛歌さんは1人ジャングルに残る事になり、ハヤテは戦いを大きく前進させると言った。


「ん!?」
「どうした、ヒナ」

ヒナギクがホテルの自室にいたところ、勝手に付いて来た理沙が聞くと

「いやね。コンプレーターの数値が一つ、落ちたような気がして」
「じゃあ、愛歌さんだな」
「そうだな。あの人があんな所で一晩過ごせる訳無いし」

理沙と自費で付いて来た美希はこう言ったが

「私は違うと思うよ。愛歌ちゃん、優勝したいって言ってたし、リタイアしないと思うよ」
「そうか?虫が出れば直ぐにリタイアするだろ」
「理沙の言う事も尤もだが、泉の読みが中った事もあるし、明日になってみないと分からんっと、私は思うぞ」

理沙と違って美希は中立的な答えを出しておいた。


                   × ×


一方、愛歌さんは・・

「ハァ、ハァ」

眠っておらず、リタイアも勿論せずに荒い息をしていた。

「ハアアア〜〜」

前回現れた虫の団体と戦っており、何とか殆どを倒していた。

「見てなさい、ハヤテ君。この試練を突破して、貴方に見直してもらうんだから。そして、結婚ルートに入るんだから」

外からの動物の鳴き声にもビビっていたが、ハヤテとの結婚ルートに入る為だと思えば、震えは殆ど起こらなかった。


                   × ×


そんな愛歌さんの死闘を知ってか知らずか、ハヤテは準備運動を終え、行動に移ろうとしていた。

「本当にやるんですの?」
「ん!?まあね。この先の展開は読み切れないけど、皆さんをこれ以上危険な目に合わせたく無いし、早く終わるに越した事は無いでしょ?」

同意を求める様にアテネの顔色を窺い、

「流石に全員は無理だけど、出来る限りは今夜のうちに減らしておこうかなって」
「ハヤテ、貴方の強さは十二分に知ってますし、貴方の必殺技も知っていますが、そんな事が本当に可能なんですの?」
「大丈夫だよ。このホテルの構造については調べ尽してるし、作戦だってある程度は立ててるよ」

そう言うと、何時入手したのか、現在宿泊中のホテルの図面を取り出し

「生存者は僕達を除いて各部屋に1人ずつ。15階以上に全員宿泊中でしょ?リタイア組は、まあ違う人もいるけど本来は別のホテルに泊まってるから、ここにはいない。つまり、例外を除けばこのホテルには生存者だけだから、寝込みを襲うには都合が良いって訳」

ハヤテの説明にアテネは聞き入っていたが

「ですが、どうやって各部屋に侵入するんですの?鍵なんか掛けてるでしょうし、開けて侵入するにはリスクが高いんじゃ」

「そこもぬかりは無いよ。天井にダクトがあるでしょ?あそこで各フロアが繋がってるから、そこから部屋に侵入出来るよ。侵入したら急いでコンプレーターのボタンを押して急いで脱出。これが作戦。シンプルだけど効果的でしょ?」

「確かにそうですわね。ですが、騒がれたら難しくなるんじゃ」

アテネにはハヤテの作戦の全容は見えていたが、敢えて説明を促し

「深夜0時に行動開始するつもりだよ。例外もいるだろうけど、あれだけのオリエンテーションの後だから、その例外以外は熟睡中のはず。素早い行動が必須だけど、何とかなるよ」
「そうですか」
「危険から守るには、時には心を鬼にしないとね」

ハヤテの悪戯っぽい笑みにアテネは真っ赤になりつつ

「まさかハヤテ、全員分のホテル代を出したのって」
「それは完全否定させてよ。この作戦を思いついたのも、心を鬼にする事もこのホテルに着いてから決めた事だよ。ホテル代を出すと決めた時には一切のやましい気持ちとか無かったから、安心して」
「ま、そこは信じてましたけどね」


                   × ×


時間を飛ばし、深夜0時。

「じゃ、行ってくるね」
「・・気をつけなさい。生存者の中には強者もいるんですからね」
「分かってるよ」

ダクトに消えて行ったハヤテを見送った後、アテネはベッドに寝そべり

「ハヤテのバ〜〜〜カ。折角のチャンスでしたのに」


一方のハヤテは、

「(ここは、東宮君の部屋だな。そして・・・)」

気配を察知する事に全神経を注ぎ

「(よし、予想通り熟睡中だ。ならば)」

ハヤテは守護光速拳を発動し、ダクトを出るとベッドに忍び寄って東宮のコンプレーターのボタンを押し、ダクトに戻った。

「(ミッションコンプリートっと。幸いばれなかったみたいだし、次に行こう)」

時間にして2秒程で、

「ん〜!? 夢、か。 う〜ん」

東宮は失格した事に気付かずに眠り続けた。


一方、

「ふ〜ん、そういう事ね」

ヒナギクは自身のコンプレーターを見ており、ハヤテが東宮を失格させた事によって数値が減ったので、全てを察知した様だった。


ヒナギクが察した事に気付かないハヤテは、

「(ここは千桜さんの部屋だね。よしっ)」

東宮の時と違って気配で室内の様子を探らずに部屋に侵入していた。

「(マスター。先程みたいに室内を探らなくて大丈夫ですか?)」
「(千桜さんの生活リズムは少しは把握してるからね。基本的にはこの時間には寝てるから平気だよ)」

ハヤテは千桜とも寝ているので、分かるのである。

「(やっぱ寝てるね。じゃあ早速)」

ハヤテがベッドに忍び寄ると

「う〜ん。なんか寝れないな〜」
「(え!?)」

千桜が起き上がったので、ハヤテは慌てて物陰に隠れた。

「なんでだ?昼間あんなに大変だったのに、ちっとも眠くない。やっぱり隣にハヤテ君が居ないせいか?」
「(眠気と僕は関係ないんじゃ)」
「やれやれ。ネットも漫画も無いし、どうすりゃいいんだ」

千桜が大きな独り言を言っている事に特に疑問を感じなかったが

「(変だな。普段の千桜さんなら、もう寝てるのに)」
「(普段なら、今日はマスターと寝る日ですからね。それが無いからでは?)」
「(だから、眠気と僕は関係無いって。枕が変わると眠れないタイプじゃないはずだし)」

相変わらずの鈍感で、千桜が寝付けない理由など分かるはずも無く

「(仕方ない。千桜さんは例外だったっと諦めて、隙を見て脱出しないと)」

様子を見ていても寝る気配が無く、隙も特には見つからなかった。

「娯楽はテレビだが、アニメは無いし映画も字幕付きや吹き替え版じゃ無いから分からんしな〜。ハヤテ君やアテネなら無くても楽しめるんだろうけど」

ブツブツと愚痴を言いつつ適当にザッピングしていると・・

「こ、これは」
「(有料チャンネルですね。ここじゃ1文字たりとも書けないような内容の)」
「(千桜さんは見ないでしょ。興味無い訳じゃ無いだろうけど、見ないって)」

ハヤテの分析とは裏腹に、千桜は周囲を見渡した後、「無料で予告編が見れます」のボタンを押し

「お、おおお〜〜///////////////////////////////これは////////////////////////」
「(・・見ましたね)」
「(・・忘れよう。何も見なかった、これに尽きるよ)」

千桜が予告編だけとはいえ、見た事を記憶から抹消し

「眠れないし、変に疲れたからもう1回シャワー浴びておこうっと」

千桜が移動したので、ハヤテは隠れ場所を変え、

「(やれやれ。やっと隙が見つかったよ。急いで逃げないと)」
「(あの、マスター。春風様でしたら、マスターが「夜這いしに来ました」っと言って、ベッドに押し倒してキスしている隙にボタンを押してしまえばミッションは完了出来たのでは?)」

白桜の提案に

「(そんなの通用する訳無いでしょ。「夜這いしに来た」何て言ったら通報されちゃうよ)」
「(されないと思いますが。寧ろ喜んで受け入れると思いますが)」
「(そんな訳無いって。さ、逃げるよ)」

こんな風に話しつつ、隠れ場所から出てダクトに戻ろうとしたが

「(不味い)」

戻る直前に部屋のドアがノックされ、千桜も風呂場から直ぐに出て来たため、慌ててまた隠れた。

「何だ、ヒナか。なんか用か?」
「こんばんは、千桜。起こしちゃったかしら?」
「いいや。眠れないから起きてたよ。で、用件は?」

来訪者のヒナギクは室内を軽く見渡した後

「用件ってのはね、この部屋に侵入者がいるんじゃないか、って思ってね」

ヒナギクの言葉にハヤテは戦闘を覚悟した。


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以上です。

次回は続きです。

では。

Re: 女神と共に第四部 (11月24日更新) ( No.60 )
日時: 2018/11/24 13:30
名前: masa

こんにちはmasaです。

本編の更新です。

どうぞ。
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前回、ハヤテは参加者を減らす為に行動し、千桜の部屋に侵入したが寝ていなかったので、こっそり脱出しようとしたがヒナギクが来てしまった。


「侵入者?それっていったい」

聞かれたヒナギクは千桜の部屋の室内を気にしつつ

「良い?千桜。 このホテルに到着した時、コンプレーターの数値が一つ落ちた気がした。最初は唯一ジャングルに残った愛歌がリタイアしたのかもって思ったけど、泉が「優勝したいって言ってたからリタイアはしないだろう」って言って。私もそれに賛成だったから、コンプレーターを見ていたらさっきまた一つ数値が落ちたわ。ここまでは良い?」

千桜が頷いたのを確認し、ヒナギクは続けた。

「一泊30万円もするホテルに泊まってるのに、リタイアするのは考え難い。っと言う事は、誰かが参加者を強制的に失格させる為に動き出したと考えるが自然だと思わない?」
「まあ、確かに」

ヒナギクの洞察力にハヤテはやはり戦闘を覚悟した。
すると

「ヒナの考えは確かにあり得る話だ。だが、私の部屋にはいないよ」
「で、でも」
「仮にいたとしても、私は平気だよ。私はハヤテ君と親しくさせて貰ってるし、アテネとも親しくさせて貰ってる。あの2人の名前を出せば、大概の奴は手を出してこないよ」

気にはなるのだが、千桜の言う事も確かに正論なので

「そう、分かったわ。でも、気を付けてよ。お金の為なら犯罪にならない限りどんな汚い事もする金の亡者が居るからさ」
「分かってるよ。着替えるから、もう出てってくれ。女同士でも、恥ずかしいからさ」

半ば追い出される様にヒナギクは部屋を出て

「まあ、千桜なら平気でしょ。・・・たぶんね」

一方の千桜は、部屋の鍵をかけ直すと

「さて。いるんだろ?ハヤテ君。誤魔化しても無駄だぞ」

言われたハヤテは少し悩んだ後

「良く、分かりましたね。僕がいるって」
「最初は真山君が動いたと思った。だが、何となく違う気がして、消去法でな。でだ」
「侵入したのは謝ります。もう出て行くので」

すると千桜は遮る様に

「君の目的は、私のこのボタンを押す事だろ?別に押してやってもいいぞ」
「え!?」
「勿論、君が条件を飲むのなら、だけどな」

千桜の言葉に身構えたハヤテに

「別に、危ない事じゃないし、警察のご厄介になる事じゃない」
「えっと、一応その条件を聞いてからに」
「・・分からんのか? 深夜・ホテル・部屋に男女2人きり ここまで言えば分かるだろ?」

一応答えには行きついたのだが、認めたくは無かった。
そんなハヤテに千桜は

「一応言うが、本気だぞ」

そう言うと、体に巻いていたバスタオルを外し、ハヤテに迫って行った。

「た、タオルを巻くか服を着てください//////////////////////////////」
「何だよ。家じゃ定期的に一緒に風呂に入ってるだろ。恥ずかしがる必要はないじゃないか」
「だ、だからって////////////////////////////」

照れるハヤテを千桜はベッドに押し倒した。

「私は君が好きなんだ。だから、構わないんだ」
「し、しかし」
「別に悪い条件じゃないだろ?さあ」

千桜はハヤテにキスした後、眼鏡をはずしてハヤテの服に手をかけようとした。
しかし、ハヤテは千桜を振りほどいて、大急ぎでドアから部屋を出て行った。

「ッチ。折角のチャンスだったのに。 まあ、日本に帰ってからでもチャンスは幾等でもある」

眼鏡をかけ直し、着替え始めた。


                   × ×


一方のハヤテは廊下に出た後

「え!?これは」
「あらハヤテ君。こんな所で奇遇ね」
「え!?あ、はい、そうですね」

探る様な目付きのヒナギクにハヤテは内心ドキドキしていた。 が

「それより。ハヤテ君、気付いた?」
「ええ。参加者が次々と、リタイアしてますね。 あ、また」

1人ずつではあるが、リタイアが続出していた。

「どうやら。動き出したのは、1人だけじゃないみたいね」
「え、ええ」


                   × ×


一方、その頃。

「よしっ、これでまた1人っと」
「・・・」

お察しの方は多いでしょうが、参加者を失格させていってるのは、雪路です。

「良いの?そんな事して。誰の邪魔をするなって言われてたんじゃないの?」
「これは邪魔じゃなくて、襲撃だから平気よ」
「(それって、単なる屁理屈なんじゃ。まあ、後でアテネに報告ね)」

雪路に呆れていると

「そんな事より、貴方も手伝ってよ。1人じゃ効率が悪いし」
「嫌よ。絶対に」
「な、何でよ。条件なら」

言いかけた雪路を遮る様に

「仮に「賞金を全部あげる」って言われても、協力は絶対にしないわよ。条件は「半分くれる」だけどね」
「な、何でよ。貴方はお金の為なら」
「それを止めたの。お生憎ね」

口を尖らせる雪路に対し

「(貴方なんかに協力して、参加者を失格させて行ったらハヤテ君に嫌われちゃうじゃない。折角やっとメイド長のお許しが出て追いかけてきたのに)」

一応言っておきますが、ソニアです。雪路と一緒にいたのは

「(さて、ハヤテ君は何処かしら。ここまで会いに来たんだから、会わないと禁断症状が出そうよ)」

ソニアがハヤテを探しに行こうとしたが

「兎も角、協力してよ。ヒナみたいな強敵は別だけど、それ以外は片付けておかないと」
「だから嫌よ。そんな事して、どうなっても知らないわよ。一応止めたからね」
「フンッ。ばれなきゃいいのよ」

完全に見限り、ハヤテの元へ行こうとしたが

「ん!?知り合い?」
「し、知らないけど」

エレベーターから迷彩服を着て何かを持った男たちが出て来た。勿論、ソニアも雪路も面識が無い人達だった。

「あんた、英語話せるんでしょ?聞いてみてよ」
「あんたが話しかけなさいよ。教師でしょ?」
「私は世界史担当だから話せなくていいの。ほら、早く」

ソニアは雪路が本当に教員免許を持っているのか怪しく思い、英語で話しかけた。すると

「I AM MIKE。 I AM TERRORIST」
「テロリストさんらしいわ」
「そ、それ位聞き取れたわよ。 ってか音楽家でチェロリストって言ったのを聞き間違えたのかも」

現実から目を逸らす雪路に持っている物が本物の銃か英語で聞くと

「本物だって。で、動くなって」
「な、何とかしなさいよ〜」


                   × ×


一方。

ナギは自室で悠太と今後の作戦会議を行っていた。
すると

「大変よ!!」
「ん!?お前、ツグミ!?なんで窓から」
「そんな事言ってる場合じゃないわ!!!緊急事態よ!!」
「何だよ。急ぎだってのは分かるが、少し位は落ち着けって」

悠太に宥められ、ツグミは少しだけ深呼吸し

「テロリストが、このホテルを占拠したわ!!」

真面目な顔で言い切ったツグミにナギも悠太も一瞬言葉を失い

「えっと。それって」
「今迄みたいに修学旅行の一環か?」
「違うわ!!マジの奴よ!!」


                   × ×


一方。

「ん!?何か騒がしくないですか?」
「ええ、そうね」

ハヤテとヒナギクは行動を共にしており、参加者を次々に失格させて行ってる人への対処に向かっていた。

「僕の予感が中っていれば、何かが起こったみたいですね」
「それは私も思ったわ。良くない事が、起こったみたいね」

お互いの意見が一致し臨戦態勢をとると

「うわあああ」

「今の声は千桜さん!! ただ事じゃなさそうだ!!」
「あ、ちょっと」

悲鳴を聞き、直ぐに駆けだしたハヤテの後を追った。


                   × ×


一方。

「やれやれ、片付いたわね」
「そうね。ってかやっぱりあなた強いのね」
「まあね」

感心するやらの雪路に

「(アテネを始め、私のライバルには恐ろしく強い人がいる。まだまだ強くならなきゃ、ハヤテ君を狙うなんて、難しくなる物ね)」

ソニアがこんな風に考えていると、

「さ、ボタンを押しに行くわよ。私には賞金1億5千万円が必要なんだから」
「ま、そんな事してて貰えると良いけどね。ってか何でそんなにお金が」
「給料減らされまくって、酒が飲めないからよ。1億5千万円もあれば・・」

ソニアは雪路の評判を知っているので、呆れまくり、同情などしなかった。
それと同時に、監視の為に雪路と行動を共にする事を決めた。


「な、何なんですか〜」

別の場所では女子生徒(モブ)がテロリストに脅されていた。

「誰か助けて〜」

「貴方、邪魔よ」

雪路が突然現れ、テロリストを倒した。

「大丈夫?」
「あ、はい。えっと、貴方は・・・・・・・・・・・・桂先生」
「ええ、そうよ。それより、怪我とかしてない?見せて」

一応相手は教師なので、信頼したが

「はい、脱落」
「ええ!?ちょっと!!!」

やっぱり、雪路は女子生徒(モブ)のコンプレーターのボタンを押した。

「さ、次よ」
「・・あの人、やっぱり最低だ。理事長が怒り狂うのも納得だわ」


                   × ×


一方。
ナギを始め、ホテルにいた大部分の生徒達はホテルの外へ避難していた。

「皆さん、ご無事ですか!!」

黒服が生徒達を確認していた。

「あ、ナギちゃん。ナギちゃん達は大丈夫みたいだね」
「ああ、まあな」
「瀬川も無事みたいで、安心したぜ」

お互いに無事を確認出来て、胸を撫で下ろしていた。

「ハヤテ君はどうしちゃったんだろ」
「恐らく、まだ中だよ」
「ハヤテの事だから無事なんだろが、他の連中が心配だ。戦闘力が無い奴らはな」

ナギ達はさっきまでいたホテルを心配そうに見ていた。

「ん!?どうやら、激しい戦いが始まってるみたいだな」
「まあ、テロリストとは関係なさそうだけどな。こっちはどっかの金の亡者がやってそうだし」

コンプレーターの数値が確実に下がって行っており、それを見ながらナギと悠太はこう分析していた。

「さて。俺は行くぜ」
「え!?何処に」
「助太刀に、だよ。必要ないかもしれねえが、一応な」

悠太は叢雲を腰に下げ、ホテルに戻って行った。


一方。

「ねえ、あなた本当に教師?一応は教え子にこんな事して」
「煩い!!!さっきから何回も言ってるけど、手伝え!!」
「嫌よ、絶対に」

やっぱりソニアは雪路に呆れていた。


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以上です。

次回は続きです。

では。